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≪第101号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 2019/4/2〜






4/5(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



AUDAX RECORDS

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ドレスデン宮廷の知られざるトリオ・ソナタを録音し話題を呼んだ名盤「ドレスデン・アルバム」の続編ともなる好企画音楽の都シリーズ
ADX 13717
¥2600→\2390
プラムゾーラー新録音!
 音楽の都シリーズ第2弾!
  パリ・アルバム 〜
   初期のフランスのトリオ・ソナタ集
ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)
アンサンブル・ディドロ
  エリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665−1729):トリオ・ソナタ ト短調
  セバスティアン・ド・ブロッサール(1655−1730):トリオ・ソナタ イ短調 《デッタ・ラ・プリモジェニータ》*
  アンドレ・カンプラ(1660−1744):トリオ・ソナタ第1番 変ロ長調*
  セバスティアン・ド・ブロッサール:トリオ・ソナタ ハ長調 《デッタ・ラ・セコンダ》*
  フランソワ・クープラン(1668−1733):ラ・コンヴァレサント
  ルイ=ニコラ・クレランボー(1676−1749):トリオ・ソナタ ト長調 《ラ・フェリシテ》
  アンドレ・カンプラ:トリオ・ソナタ第2番 イ長調*
  セバスティアン・ド・ブロッサール:トリオ・ソナタ ニ長調
  ジャン=フェリ・ルベル(1666−1747):リュリ氏のトンボー (*=世界初録音)

 【日本語解説付き】 「パリ」と「ロンドン」のトリオ・ソナタ集!

 ※録音:2018年12月20日−22日、グスタフ・マーラー・ザール(トーブラッハ、イタリア)

 
ADX 13718
¥2600→\2390
プラムゾーラー新録音!
 音楽の都シリーズ第3弾!
  ロンドン・アルバム 〜
   初期のイングランドのトリオ・ソナタ集
ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)
アンサンブル・ディドロ
  ロバート・キング(c.1660−1726):イタリアの流儀にならったソネッタ*
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラギ(c.1640−1708):トリオ・ソナタ ト短調
  ヘンリー・パーセル(1658/9−1695):トリオ・ソナタ第6番ハ長調 Z.795(3声のソナタ集より)
  ヨハン・ゴットフリート・ケラー(d.1704):トリオ・ソナタと組曲 ト短調*、チャッコーナ ト長調*
  ヘンリー・パーセル:トリオ・ソナタ第9番ハ短調 Z.798(3声のソナタ集より)
  ジョン・ブロー(1648/49−1708):トリオ・ソナタ イ長調
  ゲルハルト・ディースゼーナー(c.1640−1683):トリオ・ソナタ ト短調*
  ヘンリー・パーセル:トリオ・ソナタ第6番 ト短調 《大シャコンヌ》 Z.807(4声のソナタ集より)(*=世界初録音)

 ※録音:2018年12月17日−19日、グスタフ・マーラー・ザール(トーブラッハ、イタリア)

 ● ポッジャーに学んだ新世代のバロック・ヴァイオリニスト筆頭、ヨハネス・プラムゾーラー!
 ● 名盤「ドレスデン・アルバム」に続く、「パリ」と「ロンドン」のトリオ・ソナタ集!
 ● 日本語解説付き!

 南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラー。アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する若き名手です。

 ドレスデン宮廷の知られざるトリオ・ソナタを録音し話題を呼んだ名盤「ドレスデン・アルバム」の続編ともなる好企画音楽の都シリーズ!「パリ・アルバム」と「ロンドン・アルバム」が一挙登場。
 「パリ・アルバム(ADX 13717)」は、リュリ亡き後の17世紀末フランスで「フランス様式」と「アルプスの向こうの熱情(ardeur transalpine)」(「transalpine」は、アルプス山脈の向こう側、転じてイタリア音楽のこと)を融合し、より優れた新しい様式を確立するために情熱が向けられていたフランスの音楽。

 「ロンドン・アルバム(ADX 13718)」は、1683年にパーセルが「三声のトリオ・ソナタ集」を出版し、独特なイングランド音楽の語法と最新のイタリアやフランスの音楽を巧みに取り入れながら発展していったイギリス・バロックの最初の最盛期となった時代の音楽。新たな発見でいっぱいの二つの「トリオ・ソナタ集」を、プラムゾーラーとアンサンブル・ディドロの精緻でエネルギッシュな演奏で贈ります。






音楽の都シリーズ第1弾!
ドレスデン・アルバム

数年前にいろいろ話を聞いたときに、バロックの室内楽を語る上でドレスデンという都市がいかに重要で大きな存在だったかを語っていたプラムゾーラー
ADX 13701
\2600→\2290
プラムゾーラー!
 音楽の都シリーズ第1弾!
  ドレスデン・アルバム 〜 ドレスデン宮廷の室内楽作品集

   ヘンデル:トリオ・ソナタ ト短調 HWV.393
   フックス:トリオ・ソナタ イ長調 K.340(世界初録音)
   ファッシュ:トリオ・ソナタ ニ長調 FWV N:D4(世界初録音)
   トゥーマ:トリオ・ソナタ ハ短調(世界初録音)
   テレマン:トリオ・ソナタ 変ホ長調 TWV42:Es1
   ヘンデル:トリオ・ソナタ ホ長調 HWV.394
アンサンブル・ディドロ
 〔ヨハネス・プラムゾーラー
   (バロック・ヴァイオリン)、
  ヴァルジャン・ドネイヤン
   (バロック・ヴァイオリン)、
  グルリム・チェ(バロック・チェロ)、
  フィリップ・グリスヴァール(チェンバロ)〕
 新世代の象徴ヨハネス・プラムゾーラー!自主レーベル第2弾!ドレスデン・アルバム登場!

 1年前にいろいろ話を聞いたときに、バロックの室内楽を語る上でドレスデンという都市がいかに重要で大きな存在だったかを語っていたプラムゾーラー。当時の宮廷で聴かれた音楽を今の時代に再現したいと熱く語っていた。さあ、その録音がこれである。
 さっそく聴かせてもらったが、軽やかで優美でそしてどこかけだるい当時の宮廷音楽・・・これまであまり日の目を見なかったドレスデン音楽、どうぞごゆっくり。


 バロック・ヴァイオリン新時代の象徴。
 南チロルから世界に羽ばたいた若き名手ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、「オーダックス・レコーズ(Audax Records)」第2弾は、その名も「ドレスデン・アルバム」!

 1719年、ヘンデルのドレスデン訪問が出発点となるザクセン、ドレスデン宮廷の室内楽作品集。
 世界初録音となる、神聖ローマ皇帝カール6世の宮廷楽長とシュテファン大聖堂の楽長を務めたフックス、フックスの弟子でカール6世の皇太后の楽長として活躍したトゥーマ、バイロイトの宮廷楽団で活躍し、ツェルプストの宮廷楽長にも任命されたファッシュの「トリオ・ソナタ」と、ヘンデル、テレマンの「トリオ・ソナタ」の饗宴。
 王侯貴族たちを魅了し、当時の宮廷を彩った「トリオ・ソナタ」を、プラムゾーラーが牽引する才気渙発の若きピリオド・アンサンブルの演奏で ——。

 自らピリオド・オーケストラ、インターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍するヨハネス・プラムゾーラー。
 ラインハルト・ゲーベルから受け継いだピエトロ・ジャコモ・ロジェリの1713年製の銘器を奏でる新世代のバロック・ヴァイオリニストである。

 ※録音:2013年8月20日−23日、オーディトリウム マルセル・ランドフスキ(パリ、フランス)






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CORO

ザ・シックスティーン 結成40周年記念!


 
 "ザ・シックスティーン"は、1979年にハリー・クリストファーズによって設立され、2019年に結成40周年を迎えるヴォーカル・アンサンブル。
 ルネサンスからバロック、ロマン派、そして近現代までの幅広いレパートリー、小編成からオーケストラを伴う大規模な作品まで多様なスタイルの音楽を最上級のパフォーマンスで表現し、英国が誇る合唱界の至宝として世界中で人気を博しています。

 ザ・シックスティーンの結成40周年を記念して、自主レーベルCoroに録音してきた名盤から厳選した40トラックを収録したコレクション・アルバムがリリースされます。
 また、約150タイトルに及ぶCoroのカタログの中から、ザ・シックスティーンの多彩なプログラムを俯瞰できるよう選ばれた16タイトルのスペシャル・セレクションを、日本限定の特別限定盤としてご案内します。

  


COR 16172
(2CD/特別価格)
¥3800→\2990
ザ・シックスティーン 40周年記念コレクション ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 ヘンデル:あなたの名前は何とすばらしいことでしょう(オラトリオ 《サウル》 HWV.53より)/
 マクミラン:イザヤは預言し(ストラスクライドのモテット集より)/
 パレストリーナ:わが愛する者よ、立って(《ソロモンの雅歌》 より)/
 ビクトリア:おお、主イエス・キリストよ/
 パーセル:思いたもうな, 主よ Z.50/
 アレグリ:ミゼレーレ − その進化/
 モンテヴェルディ:神よ、みこころならばわたしをお救いください(聖母マリアの夕べの祈り SV.206より)/
 メルガス:サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)/タヴナー:神の御母の永眠への讃歌/
 ペルト:鹿の叫び/ピアサル:花輪を飾れ/タリス:おお、光より生まれし光/
 バード:今日こそ主の御業の日/ハリス:われらにもたらしたまえ、おお主なる神よ/
 ヘンデル:汝の御手は強くあれ(戴冠式アンセム 《汝の御手は強くあれ》HWV.259より)/
 シェパード:あなたの御手に委ねますⅠ/パーソンズ:アヴェ・マリア/プラマー:すべてが美しいお方/
 フォーレ:サンクトゥス(レクイエムより)/J.S.バッハ:主なる神は日なり、楯なり(カンタータ第79番より)/
 ストラヴィンスキー:主よ、わたしの祈りを聞き(詩篇交響曲より)/
 マルタン:サンクトゥス&ベネディクトゥス(二重合唱のためのミサ曲より)/
 J.S.バッハ:キリエ・エレイソンⅡ(ミサ曲ロ短調 BWV.232)/
 パレストリーナ:アヴェ・マリア/タリス:われらを憐れみたまえ/
 パーセル:シンフォニー/新しい歌を主に向かいて歌え(アンセム《新しい歌を主に向かいて歌え》Z.44より)/
 ヘンデル:こうして主の栄光が現わされ(オラトリオ 《メサイア》 HWV.56より)/
 メシアン:5つのルシャン/
 マクミラン:ギャラント・ウィーヴァー/ロボ:わがハープは悲しみの音に変わり/
 プーランク:サンクトゥス(ミサ曲ト長調 FP.89より)/モンテヴェルディ:グローリア(4声のミサ曲 SV.190より)/
 シュッツ:主よ、今こそあなたはあなたの僕を SWV.432/ミエルチェフスキ:祝福と光栄と/
 モーツァルト:主は言われた(証聖者の荘厳な晩祷 .339より)/
 ブリテン:バルラロウ(おお親愛なる心 − 子守歌)(キャロルの祭典 Op.28より)/
 スケンプトン:囚われのアダムは横たわり/ローリゼン:おお、大いなる神秘/
 ブリテン:この小さな赤ん坊が (キャロルの祭典 Op.28より)/
 ヘンデル:あなたがたの声がひとつになり(オラトリオ《アレクサンダーの饗宴》 HWV.75より)


 ☆Coroの名録音の中からザ・シックスティーンの名唱を厳選した2枚組40トラック!
 ☆すべての合唱ファンに贈る必携コレクションです!
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 日本限定盤/特価!
40周年記念厳選16タイトル!
150タイトルに及ぶCoroのカタログの中から選ばれた16タイトルのスペシャル・セレクション
日本限定特別限定盤



CORSP 4001
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
ようこそ、救い主の母よ 〜 ビクトリア:宗教作品集 ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
 サルヴェ・レジナ(5声)〔ようこそ天の女王〕/
 アルマ・レデンプトリス・マーテル(5声)〔恵み深き救い主の母よ〕/
 すべての人よわれを祝福せよ(6声)/聖なるマリアよ/
 喜べ、処女マリア/ミサ《アルマ・レデンプトリス・マーテル》(8声)/
 賛歌《アヴェ・マリス・ステラ》〔ようこそ、海の星よ〕/第8旋法のマニフィカト/
 レジナ・チェリ(5声)〔天の女王〕/マリアよ、恐れるな/リタニア《祝福されしマリア》(8声



 ☆2011年レコード・アカデミー賞音楽史部門賞受賞!
 ☆没後400周年にリリースされたビクトリアの"聖母マリア"への音楽
 ☆ザ・シックスティーンの偉大さを改めて決定付けた1枚!

 ※録音:2010年10月、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)

 


CORSP 4002
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
ヘンデル:戴冠式アンセム集 ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
 シバの女王の入場/戴冠式アンセム《わが心はうるわしい言葉にあふれ》HWV.261/
 オルガン協奏曲ヘ長調Op.4-4(原典版)/戴冠式アンセム《司祭ザドク》HWV.258/
 戴冠式アンセム《王は歓呼する》HWV.260/オラトリオ《イェフタ》より 序曲/
 オラトリオ《メサイア》HWV.56より 小羊は栄光を受けるべきもの、アーメン

 ☆2009年英グラモフォン賞バロック・ヴォーカル部門受賞!
 ☆同年にはグラモフォン賞"アーティスト・オヴ・ザ・イヤー"も受賞!
 ☆ジョージ2世の戴冠式のために作曲された「戴冠式アンセム集」!

 ※録音:2008年6月、セント・ポール教会(ロンドン)

 


CORSP 4003
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
パレストリーナVol.1 〜 聖母被昇天のミサ ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
 ようこそ天の女王/マリアは天に昇らされたまいぬ/
 聖母被昇天のミサ(マリアは天に昇らされたまいぬ)/
 マリアは天に昇らされたまいぬ)/めでたし、天の女王/
 《ソロモンの雅歌》より
  わが愛する者よ, 汝すべてに美し、汝はわが心を奪いぬ、いばらの中のゆりのごとし/
 御身の唇より感謝の称賛が流れ出る/マリアは天に昇らされたまいぬ/めでたしマリア

 ☆現在のザ・シックスティーンの代名詞ともなったパレストリーナ!
 ☆記念すべき第1弾は、聖母被昇天のミサ曲!
 ☆レコード芸術特選盤&ICMA(国際クラシック音楽賞)受賞!

 ※録音:2011年2月、聖アルバン・ザ・マーター教会(ロンドン)

 


CORSP 4004
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
フォーレの「レクイエム」ライヴ録音!
 フォーレ:レクイエムOp.48
 モーツァルト:
  アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618、
  証聖者の荘厳な晩祷ハ長調K.339(ヴェスペレ)
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
アカデミー・オヴ・セント・
 マーティン・イン・ザ・フィールズ

 ☆レパートリーの広さを改めて証明する機会となったフォーレの「レクイエム」ライヴ録音!
 ☆アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズと共演!

 ※録音:2007年8月2日、バービカン・ホール(ライヴ/ロンドン)

 


CORSP 4005
(SACD HYBRID)
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
タリス:40声のモテット ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
 タリス:御身よりほかにわれは(40声のモテット/ラテン語)/
 ギボンズ:おお、まことに忠実なるすべての心よ/
 バード:神よ、異邦人が御身の遺したる地に来たり/
 トムキンズ:汝は知らず/
 ギボンズ:神々の中の偉大なる神よ/
 トムキンズ:おお神よ、異教徒たちが来る/
 タリス:テ・デウム/
 トムキンズ:強くなれ/
 タリス:歌い崇めよ(40声のモテット/英語)

 ☆ルネサンスのポリフォニーの頂上、トマス・タリスの40声のモテット。
 ☆ラテン語の「御身よりほかにわれは」と、英語版の「歌い崇めよ(Sing and glofify)」の2バージョン収録!
 ☆SACDハイブリッド・マルチチャンネルで、神秘的な空間を体感!

 ※録音:2003年5月、オール・セインツ教会(ロンドン)

 


CORSP 4006
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
天の女王 〜 アレグリ:ミゼレーレ − その進化 ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
 アレグリ:ミゼレーレ − その進化(New Version/ビラム=ウィグフィールド、クリストファーズ校訂)/
 パレストリーナ:
  キリエ、アニュス・デイⅠ-Ⅲ (《ミサ・レジナ・チェリ》より)、わが心は非難と悲惨を待ち受けた、
  スターバト・マーテル、わたしは自分のぶどう園を守らなかった、
  レジナ・チェリ・ラエターレ、あなたのほおは美しく飾られ/
 マクミラン:
  主が良いものを与えられるので、主は見ると(《ストラスクライド・モテット》より)、
  おお, 光り輝く夜明け、ミゼレーレ

 ☆教会音楽史上、最も美しく最も尊き傑作、グレゴリオ・アレグリの 《ミゼレーレ》 の新校訂版!!

 ※録音:アレグリ:2012年10月、聖オールバン教会(ロンドン)/パレストリーナ(COR 16106より):2012年10月、聖オールバン教会(ロンドン) /マクミラン(COR 16096より):2011年1月、聖ジャイルズ教会(ロンドン)

 


CORSP 4007
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
モンテヴェルディ:倫理的、宗教的な森 第2集 ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
 もろもろの国よ、主をほめたたえよ(第3)(詩篇 第117篇)/
 わたしは主に感謝する(第1)(詩篇 第111篇)/
 おお盲(めしい)し人よ/すべての人よ、喜びの声をあげよ/
 「4声の無伴奏ミサ曲」より「キリエ」、「グローリア」/神よ、あなたの兵士たちの(第2)/
 「4声の無伴奏ミサ曲」より「クレド」/殉教者たちが得た名高き喜びを(第1)/
 「4声の無伴奏ミサ曲」より「サンクトゥス」、「ベネディクトゥス」、「アニュス・デイ」/
 十字架にかけられ/その聖所で神をほめたたえよ(詩篇 第150篇)/かくて再び来たもう/
 いにしえ、わたしは立てられた(箴言 第8章:23-31)/主は言われる(第1)(詩篇 第110篇)

 ☆「聖母マリアの夕べの祈り」と並ぶモンテヴェルディの宗教音楽の傑作!
 ☆レコード芸術特選盤!

 ※録音:2011年5月&11月、殉教者聖シラス教会(ロンドン)

 


CORSP 4008
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
J.S.バッハ:ルター派ミサ曲集Vol.1
 ミサ曲ト短調 BWV.235
 カンタータ第102番《主よ、汝の目は信仰を顧みたもう》 BWV.102
 ミサ曲ヘ長調 BWV.233

ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン


 ☆約20年振りの録音となったバッハ!
 ☆「ロ短調ミサ」や「受難曲」と並ぶバッハの教会音楽の傑作 "ルター派ミサ曲集"!

 ※録音:2013年5月20日−24日、聖オーガスティン教会(ロンドン)

 


CORSP 4009
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990

ベーゼンドルファーで伴奏する連弾伴奏版の
 「ドイツ・レクイエム」!

  ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45
   (ピアノ4手連弾伴奏版)

ジュリー・クーパー(ソプラノ)
イーモン・ドゥーガン(バス)
ゲイリー・クーパー&
 クリストファー・グリン
  (ピアノ/ベーゼンドルファー1872)
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン

 ☆1872年製ベーゼンドルファーで伴奏する連弾伴奏版の「ドイツ・レクイエム」!

 ※録音:2006年10月26日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)

 


CORSP 4010
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990

ジェームズ・マクミランの「スターバト・マーテル」!
 マクミラン:スターバト・マーテル

ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
ブリテン・シンフォニア


 ☆ザ・シックスティーンによる"現代作品"の代表的録音!
 ☆当時世界初録音となった、ジェームズ・マクミランの「スターバト・マーテル」!
 ☆2017ディアパソン・ドール年間賞合唱部門受賞!

 ※2014年6月、2016年10月31日ー11月1日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)

 


CORSP 4011
(SACD HYBRID)
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
ビクトリア:レクイエム(1605)
 めでたし、女王/幸いなるかな天の女王(5声)/
 黒くとも美しい/汝の足は何と美しきかな/
 われを連れ行きたまえ/幸いなるかな天の女王(8声)/
 わが魂は萎え/死者のためのミサ曲(レクイエム)

ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン


 ☆タリス・スコラーズの演奏と並びビクトリアの合唱芸術を今に伝える名演中の名演。
 ☆スペイン・ルネサンスの最高傑作、ビクトリアの「レクイエム」!
 ☆SACDハイブリッド・マルチチャンネル録音!

 ※録音:2012年12月28日−29日、セント・オールバンズ(ホルボーン/イギリス)

 


CORSP 4012
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
キャロルの祭典 〜 ブリテン:合唱作品集Vol.2
 キャロルの祭典Op.28/羊飼いのキャロル/
 いちじくの木/乙女の歌うやさしい歌/
 ミサ・ブレヴィス ニ長調Op.63/
 みどり児はお生まれになったOp.3
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
シオネド・ウィリアムズ(ハープ)

 ☆ザ・シックスティーンが歌う「20世紀の音楽」の名盤!
 ☆キリスト誕生の物語を題材としたブリテンの合唱音楽の最高峰「キャロルの祭典」!
 ☆ドイツ・レコード批評家賞受賞!

 ※録音:1991年1月、スネイプ・マルティングス・コンサート・ホール(サフォーク)&1992年9月、聖ミカエル教会(ハイゲイト)

 


CORSP 4013
(2CD+Bonus CD/
特別価格)
【40周年記念特別価格】
¥2700→\2490
ヘンデル:オラトリオ《メサイア》HWV.56
 ボーナス・ディスク 〜
  オラトリオ《ソロモン》より シバの女王の入場
  オラトリオ《エステル》より 神は我らが敵を滅ぼした
  カンタータ《忘却の甘さの中で》
  ハープ協奏曲変ロ長調
  歌劇《アリオダンテ》より
   第2幕へのシンフォニア、不実な女よ, 戯れるがいい
  オラトリオ《サムソン》より 輝かしいセラフィムに
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
キャスリン・ウィン=ロジャーズ(アルト)
マーク・パドモア(テノール)
クリストファー・パーヴェス(バス)

 ☆2009年"MIDEMクラシカル・アウォード"合唱部門賞受賞!
 ☆ザ・シックスティーンによる2度目の「メサイア」録音。
 ☆サンプソン、パドモア、パーヴェスら豪華ソリストもポイント!
 ☆ボーナス・ディスクとして、ヘンデルのオペラ&オラトリオ録音からのハイライトを収録!

 ※録音:2007年11月、セント・ポール教会(ロンドン)

 


CORSP 4014
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
パレストリーナVol.6 〜 ミサ・ロム・アルメ(武装した人)(5声)
 ミサ・ロム・アルメ(5声)/
 《ソロモンの雅歌》より
  我が愛する者よ, 立ちて急げ、
  愛する方はわがもの、いざ起きて, 町を回らん/
 深き淵より/主よ、われを大切にしたまえ/
 日ごと罪をおかせしわれ/われが苦難の中に歩き回るとも/
 これらの町が受けし試練のことを/
  バビロンの川のほとりに/われが御身の慈悲を知らざれば

ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン


 ☆好調なリリースが続いたザ・シックスティーンのパレストリーナ第6弾。
 ☆俗謡「武装した人(ロム・アルメ)」の旋律による「5声」のためのテノール・ミサ!
 ☆レコード芸術特選盤!

 ※録音:2015年1月13日−15日、聖アルバン・ザ・マーター教会(ロンドン)

 


CORSP 4015
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
プーランク:合唱作品集
 サルヴェ・レジナ/悔悟の時のための4つのモテット/
 黒衣の聖母への連祷/
 クリスマスのための4つのモテット/雪の夕暮れ/
 アヴェ・ヴェルム・コルプス/ミサ曲ト長調

ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン


 ☆ザ・シックスティーンの"フランス音楽"!
 ☆名作「ミサ曲ト長調」をはじめとするフランシス・プーランクの合唱作品集!

 ※録音:2016年11月7日−10日、殉教者聖オルバン教会(ホルボーン、ロンドン)

 


CORSP 4016
【40周年記念特別価格】
¥2200→\1990
パーセル:ジェームズⅡ世のための歓迎歌集
 (ウェルカム・ソング集)
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン

 ☆「パレストリーナ」、「スペイン・ルネサンス」、「ヘンデル」と並び立つザ・シックスティーンの代名詞、「パーセル」!
 ☆2017年からスタートした新シリーズ、「王室行事のための作品集」!
 ☆傑作「トランペットを吹き鳴らせ」を収録!

 ※録音:2016年6月8日−10日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン、イギリス)




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DANACORD



DACOCD 838
¥2600→\2390
クラリネット、チェロとピアノの三重奏のためのロマンティックな音楽
ユオン、ブルッフ、フォークトの三重奏曲

 パウル・ユオン:
  4つのトリオ・ミニアチュール 夢 Op.18 no.3、
  ユモレスク Op.18 no.7、エレジー Op.18 no.6、幻想的舞曲 Op.24 no.2/
 マックス・ブルッフ:
  8つの小品 Op.83アンダンテ、アレグロ・コン・モート、アンダンテ・コン・モート、アレグロ・アジタート、
  ルーマニアのメロディ(アンダンテ)、夜の歌(アンダンテ・コン・モート)、
  アレグロ・ヴィヴァーチェ,マ・ノン・トロッポ、モデラート/
 フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォークト:夜想曲Op.75(1880)
セーアン・ビアケロン(クラリネット)、
ウルレケ・フスト=マセン(チェロ)、
メレーテ・ヴェスタゴー(ピアノ)

 クラリネット、チェロとピアノの三重奏のためのロマンティックな音楽。

 《4つのトリオ・ミニアチュール》を書いたスイスの作曲家、パウル・ユオン Paul Juon(1872-1940)は、モスクワ生まれ。
 モスクワ音楽院でアレンスキーとタネーエフに作曲を学び、主にドイツで活動しました。交響曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲などを作曲。2つの交響曲などの管弦楽作品が Sterling からリリースされています(CDS1103-2, CDS1104-2)。
 〈夢〉に始まる4曲の《トリオ・ミニアチュール》は、トリオ・クラリーノのアルバム『In Flanders' Fields Vol.32 クラリネット、チェロ、ピアノのための音楽』(Phaedra 92032)にも収録されていました。マックス・ブルッフ Max Bruch(1838-1920)が、子息、クラリネット奏者のマックス・フェリックスのために作曲した
 《8つの小品》は、ロベルト・シューマンの《おとぎ話》(Op.132)に倣った楽器編成(クラリネット、ヴィオラ(またはチェロ)とピアノ)とスタイルで書かれた抒情の作品です。
 フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォークト Friedrich Wilhelm Voigt(1833-1894)は、プロイセンの軍人で作曲家。軍楽隊のための作品のほか、室内楽曲を作曲しています。
 《夜想曲》は、穏やかな夜の情景に一陣の風が木の枝を揺らす姿も織りこんだチャーミングな小品です。

 デンマークのベテラン音楽家たちのトリオ。セーアン・ビアケロン Soren Birkelund(1942-)は、王立管弦楽団のソロ・クラリネット奏者を務め、デンマーク木管五重奏団のメンバーとして活動。
 ウルレケ・フスト=マセン Ulrikke Host-Madsen は、『デンマーク黄金時代のピアノ三重奏曲』を録音した「トレ・ムジチ」など、主に室内楽の分野で活動しています。
 ピアニストのメレーテ・ヴェスタゴー Merete Westergaard(1938–)は、音楽教師、ソリスト、室内楽奏者として、エンドレ・ヴォルフをはじめとする音楽家たちと共演してきました。

 ※録音:2017年4月、ガーニソン教会(要塞教会)(コペンハーゲン)
 ※使用楽器:Piano: Bösendorfer(1979)、Cello: Seb. Kluz(1749)

 


DACOCD 837
¥2600
ディアベッリ変奏曲
 ベートーヴェン:
  ディアベッリのワルツの主題による
   33の変奏曲 ハ長調 Op.120
ゴスタウ・ピークト(ピアノ)

 デンマーク出身の若き逸材デビュー盤!
 
 ☆デンマークの国際コンペティション「スタインウェイ・フェスティヴァル」で3度優勝!

 『ディアベッリ変奏曲』。ベートーヴェンが、《ハンマークラヴィーア》ソナタの翌年から1823年にかけて3つのソナタ(ホ長調 Op.109、変イ長調 Op.110、ハ短調Op.111)とともに作曲した、ピアノの新たなテクスチュアと表現を追求した作品。Danacord レーベルがこの作品をリリースするのは、クリスティーナ・ビャアケーの録音(DACOCD747)(2014)に次いで2度目です。

 ゴスタウ・ピークト Gustav Piekut は、1995年、デンマーク生まれ。6歳からピアノを学び、12歳の時、南ユラン交響楽団と共演してオーケストラ・デビュー。2年後、最初のコンサート・シリーズをデンマーク各地で行い、デンマーク国立交響楽団をはじめとするヨーロッパ各地のオーケストラとの共演をスタートさせました。オーフスでマーティン・リュスホルム・イェプセンに2013年まで師事。ドイツの奨学金を得て、ベルリン芸術大学のクラウス・ヘルヴィヒ教授の下で学んでいます。
 デンマークの国際コンペティション「スタインウェイ・フェスティヴァル」で3度優勝(2008年、2010年、2012年)、2017年の「オーフス国際ピアノ・コンペティション」で第2位、聴衆賞、カール・ニルセン賞、EMCY 賞を合わせて受賞しました。
 『ディアベッリ変奏曲』は、ピークトのデビュー・アルバムです。「ワルツ」主題を「変容」させる作曲技法で創られた「かつて書かれた最高のピアノ作品」(アルフレッド・ブレンデル)に「23歳の今」を率直に投影。デンマークのフューン島、ケアテミネの由緒ある「ロンスゴー・エステート」のホール「Anexet」で行ったセッションの録音です。

 ※録音:2018年9月、Anexet ved Lundsgaard Gods(ロンスゴー・エステート)(ケアテミネ、デンマーク)
 ※使用楽器:Steinway & Sons Model D




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NIFC



NIFCCD 109
¥2500→\2290
ハワード・シェリー(ピアノ&指揮)
 ショパンと同時代のポーランドの作曲家、クログルスキとレッセル!

  ユゼフ・ウワディスワフ・クログルスキ(1815−1842):
   ピアノ協奏曲第1番ホ長調
  フランチシェク・レッセル(c.1780−1838):
   アダージョとポロネーズ風ロンド 変ホ長調 Op.9
ハワード・シェリー(ピアノ&指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

 

 ☆NIFCが贈る、ショパンと同時代のポーランドの作曲家!
 ☆ユゼフ・クログルスキとフランチシェク・レッセルの協奏的作品!

 ショパンが生きた時代の音楽を世界に発信する、NIFC(ポーランド国立ショパン研究所)の『ショパンの時代の音楽』シリーズ。
 HyperionやChandosを含め、ロマン派&古典派の膨大な協奏曲を録音してきた名匠ハワード・シェリーが、ショパンと同時代のポーランドの作曲家、ユゼフ・ウワディスワフ・クログルスキ(1815−1842)とフランチシェク・レッセル(c.1780−1838)が書いたピアノと管弦楽のための作品を録音(レッセルのピアノ協奏曲はNIFCで録音済〔NIFCCD 101、NIFCCD103〕)。

 ワルシャワ音楽院でカロル・クルピンスキらとともに学んだユゼフ・クログルスキの華麗な書法によるピアノ協奏曲。
 ウィーンでハイドンに音楽を学んだフランチシェク・レッセルの「アダージョとポロネーズ風ロンド」は、ショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」の原型とも考えられている作品です。

ユゼフ・クログルスキ フランチシェク・レッセル

 ※使用楽器:スタインウェイ, D 578221
 ※録音:2018年8月21日ー22日(クログルスキ)&2010年12月2日(レッセル)、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)



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NIFCCD 111
¥2500→\2290
フンメルが「ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロ」の四重奏のために編曲したモーツァルトの交響曲第40番
そして現在のポーランド国歌としても知られるメロディーが使われているドブジンスキ:弦楽五重奏曲第1番

  モーツァルト(1756−1791)/
   ヨハン・ネポムク・フンメル(1778−1837)編曲:
    交響曲第40番ト短調 K.550(室内楽版)*
  イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807−1867):
   弦楽五重奏曲第1番ヘ長調 Op.20**
パヴェウ・ヴァカレツィ(ピアノ/スタインウェイ)*
ウカシュ・ドゥウゴシュ(フルート)*
ヤクブ・ヤコヴィチ(ヴァイオリン)*/**
アンナ・マリア・スタシキエヴィチ(ヴァイオリン)**
カタジナ・ブドニク(ヴィオラ)**
アンジェイ・バウアー(チェロ)**
マルチン・ズドゥニク(チェロ)*/**

 ショパン・コンクール2010ファイナリスト!ヴァカレツィが弾く"室内楽版"モーツァルト40番!

 ☆2010年のショパン・コンクールのファイナリスト、パヴェウ・ヴァカレツィ!
 ☆フンメルがアレンジしたモーツァルトの交響曲第40番室内楽版!
 ☆ポーランド国歌が引用されているドブジンスキの弦楽五重奏曲!

 2010年の第16回ショパン国際コンクールでは、ポーランド人として唯一ファイナルに進んだ1987年トルン出身の天才ピアニスト、パヴェウ・ヴァカレツィを始め、ポーランドの若き有望なアーティストたちによる室内楽アルバム。

 注目は、フンメルが「ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロ」の四重奏のために編曲したモーツァルトの交響曲第40番。
 カップリングのドブジンスキの弦楽五重奏曲は、現在のポーランド国歌としても知られる「ドンブロフスキのマズルカ(ポーランドは未だ滅びず)」のメロディーが使われている作品で、ポーランド音楽愛好家は要注目です。

 ※録音:2018年3月5日−8日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)



 


NIFCCD 112
¥2500
モニューシュコ:歌曲集
 スタニスワフ・モニューシュコ(1819−1872):
  哀歌第10番/哀歌第6番/アイ・ラヴ・ユー・ソー!/
  会話Ⅱ/待ち伏せ/ネメン川へ/戦争へ出発/カッコウ/
  不思議なヒヨコ/2人の仲間/コサック/桃/巡礼者/
  老いた女性と男性/無題の歌/おお、私の母よ/助言/
  夕べの歌/村のリラ弾き/フィドル弾き/マズルカ/
  兵士の歌/2つの夜明け/あこがれ/スピナー/
  子どもへ/クラコヴィアン/祈り
マリウシュ・ゴドレフスキ(バリトン)
ラドスワフ・クレク(ピリオド・ピアノ)

 NIFCが祝うモニューシュコ生誕200周年記念!

 ☆「ポーランド・オペラの父」、スタニスワフ・モニューシュコ生誕200周年記念!
 ☆ポーランド有数のバリトン歌手、マリウシュ・ゴドレフスキがピリオド・ピアノの伴奏で歌う歌曲集!

 ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)が祝う、スタニスワフ・モニューシュコの生誕200周年レコーディング。
 第2弾は、ポーランド国内外の多くのオペラ・シーンで活躍し、ドイツ・リート、イギリス・バロックなどもレパートリーとするポーランド有数のバリトン歌手、マリウシュ・ゴドレフスキが歌う、モニューシュコの歌曲集。

 モニューシュコの歌曲は、16世紀末ポーランドの詩人ヤン・コハノフスキから、20世紀の変わり目におこった新文学芸術運動「若きポーランド」の先駆けであるアダム・アスニクまで、3世紀にわたる多様な詩をテキストに用い、多彩なスタイルで作曲しています。
 また、伴奏のピアノは、1838年製のエラール・ピアノを使い、当時のサウンドを再現しています。

 ピリオド・ピアノ/エラール1838
 ※録音:2017年9月11日ー13日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)







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モニューシュコって誰?


 スタニスワフ・モニューシュコ(1819年5月5日 - 1872年6月4日 )はポーランド人指揮者・作曲家。
 19世紀ポーランドを代表するオペラ作曲家であり、ショパンとシマノフスキーのギャップを埋める存在であるとも言われてます。

 大衆的な題材を用いて、愛国主義的な舞台作品を残し、同じような傾向のバレエ音楽も手がけました。このためにポーランド・オペラの父と称されています。
 
 残念ながらいまではわずかに歌劇《ハルカ》が知られている程度でしょうか・・・ずっと後の世代のカルウォーヴィチのように大管弦楽曲作品を書いていたらもっと有名になれたかもしれないのに。
 そういう意味では今回の管弦楽小品集は彼の真価を知るよい手がかりになりそうです。



 後にシマノフスキは、「モニューシコのような田舎くさい音楽書いてたらアカン」というようなことを言っていたようですが、ロマン派全盛期に生きた人ですからポーランド・ロマンたっぷりの音楽書くのは当然だったかと。

 ということでモニューシコの本格派作品もひとつ。
 弦楽四重奏曲集。
 20歳前後の作品ですが意外にしっかりしていて、そして情感たっぷり。
 楽しめると思います。

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10年前のアルバム。
おまけに東欧系レーベルなのでお早めに・・・


DUX 0561
\2800
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807-1867):
  弦楽四重奏曲第1番ホ短調 Op.7(1827-1828)
スタニスラフ・モニュシュコ(1819-1872):

  弦楽四重奏曲第2番ヘ長調(1840)/
  弦楽四重奏曲第1番ニ短調(1839)
カメラータ弦楽四重奏団
 ウウォジミェシュ・プロミンスキ
 アンジェイ・コルディキェヴィチ
 ピオトル・レイヘルト(ヴィオラ)
 ロマン・ホフマン(チェロ)
録音:1994年11月、1995年3月、ワルシャワ、ポーランド放送スタジオS1


 こんな楽しい管弦楽曲も作ってます。一般的に知られているよりすごい人かと思います。

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NAXOS
8.573610
\1500
モニューシュコ(1819-1872):バレエ音楽集
 1.演奏会用ポロネーズ(1866)
 歌劇《伯爵夫人》:バレエ音楽(1859)
  2.ゼファーはフローラを追う
  3.ヴィズワ川のネプチューン
  4.サチュルスの踊り
  5.コティヨン
 6.《アントニ・オロフスキ》より葬送行進曲(作曲年代不詳)
 7.市民のポロネーズ(1863以降)
 8.歌劇《ハルカ》第1幕:マズルカ(1857)
 9.歌劇《ハルカ》第3幕:高地の踊り(1857)
 10.《ウィンザーの陽気な女房たち》バレエ音楽(1849頃)
 11.《モンテ・クリスト伯》:マズルカ(1866)
 12.《ヤウヌータ》:ジプシーの踊り(1860)
 13.レオカディア・ポルカ(作曲年代不詳)
 14.《幽霊屋敷》第1幕:マズルカ(1864)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)

 スタニスワフ・モニューシュコ。
 4歳でピアノを始め、18歳の時にベルリンのジングアカデミーに留学。
 2年間学んだ後にポーランドに帰国、結婚、ビリニュスでピアノ教師と劇場オーケストラの指揮者として活躍した人です。
 彼は作曲家として、歌劇だけでなく、バレエ音楽をはじめとした管弦楽作品もいくつか残しましたが、そのどれもが大衆的な題材に基づく、ポーランドの愛国主義精神を賛美、聴衆からも大きな賛同を得ました。
 1863年から64年にかけて、ワルシャワに起きた「1月蜂起」の影響で、劇場での職を失ってしまいましたが、亡くなるまで歌劇の作曲を手掛けていたとされています。

 このアルバムでは、ポーランドを代表する指揮者ヴィトの演奏で、モニューシュコの有名な歌劇《ハルカ》《伯爵夫人》のバレエ音楽と、単独の舞曲など、ポーランドの民族意識を強く感じさせる作品を楽しめます。

 録音 2011年8月29日-9月2日Warsaw Philharmonic Concert Hall, Poland











ECM


4818082
\2500
《レト・ビエリ&メタ・フォー弦楽四重奏団〜『Quasi Morendo』/
 シャリーノ、ブラームス、ペソン:クラリネット作品集》

  1) サルヴァトーレ・シャリーノ:Let me die before I wake、
  2) ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115、
  3) ジェラール・ペソン:Nebenst?ck
レト・ビエリ(クラリネット)、
メタ・フォー弦楽四重奏団(2、3)

 新進気鋭のクラリネット奏者によるECMニュー・シリーズ3枚目のアルバム

 『Quasi Morendo』は、2011年のソロ・クラリネット・アルバム『Contrechant』(カーター、ホリガー、エトヴェシュ、シャリーノ、ヴァイダの作品集)、ガリーナ・ウストヴォーリスカヤのクラリネット三重奏曲をヴァイオリニストのパトリシア・コパンスカヤ、ピアニストのマルクス・ヒンターホイザーとともにパワフルに演奏した2014年のアルバムに続く、レト・ビエリのECMニュー・シリーズ3枚目のアルバムです。

 『Contrechant』では、このスイスのクラリネット奏者の幅広いテクニックに裏付けられた音色の美しさも非凡な表現力も広く絶賛されました。『Quasi Morendo』は、そのファースト・アルバムで演奏された作品の一つ、サルヴァトーレ・シャリーノの『Let me die before I wake』(1982)の新たな探究から始まります。
 そして次にビエリはフィンランドのメタ・フォー弦楽四重奏団と一緒に、ブラームスの五重奏曲Op.115(1891)の深い解釈による演奏を行います。クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトとのブラームスの友情の影響を受け、ブラームスの五重奏曲は初期の室内音楽よりも自由で、牧歌的に聴こえますが、それでもなお彼の最も注意深く構築された作品の一つです。アルバムはブラームスの『バラード』Op.10 No.4を少しだけ再編成したジェラール・ペソンの『Nebenst?ck』(1998)で締めくくられます。

 ビエリは1975年、スイスのツーク生まれ。スイスの民族音楽に感化されて育ちました。バーゼル音楽院ではフランソワ・ベンダに師事し、ニューヨークのジュリアード音楽院ではチャールズ・ナイディックに師事しました。ジェルジュ・クルタークとクリスティアン・ツィメルマンの室内音楽の授業はもちろん、著作家ゲルハルト・マイヤーや音楽教授エバーハルト・フェルツとの出会いもビエリの活動にはっきりと影響を及ぼしています。

 録音:2016年11月9−11日、チューリヒ、RSIスタジオ
 
 

4818131
\2500→\2290
《アンナ・ゴウラリ〜Elusive Affinity(捉えどころのない類似性)》
 1) J.S.バッハ:ラルゴ(協奏曲ト短調BWV975第2楽章)
  (ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲RV316による)、
 2) シュニトケ:5つの格言、
 3) カンチェリ:ピアノ小品第15番、
 4) シチェドリン:日記—7つのピアノ作品集、
 5) ペルト:アリヌーシュカの癒しに基づく変奏曲、
 6) リーム:Zwiesprache、
 7) カンチェリ:ピアノ小品第23番、
 8) J.S.バッハ:アダージョ(協奏曲ニ短調BWV974第2楽章)
  (マルチェッロのオーボエ協奏曲S.Z799による)
アンナ・ゴウラリ(ピアノ)

 芸術を通して広がる音楽のつながりと影響を探求するゴウラリECM3枚目のアルバム

 ロシアのピアニスト、アンナ・ゴウラリはECMで3枚目となる、この想像力に富み、きめ細かく演奏されたアルバムで、芸術を通して広がる音楽のつながりと影響についての探求を行っています。
 ここでは3つの現代音楽が聴けます。
 アルフレート・シュニトケの『5つの格言』(1990)は友人であるヨシフ・ブロツキーの詩から受けた衝動を描いています。
 ロディオン・シチェドリンの『日記—7つのピアノ作品集』(2002)はゴウラリに献呈され、彼女の演奏に霊感を受けており、一人のピアニストと作曲家の人生を反映しています。
 ヴォルフガング・リームの追悼が並ぶ『Zwiesprache』(1999)は、音楽学者のアルフレート・シュレーとハンス・ハインリヒ・エッゲブレヒト、指揮者のパウル・ザッハー、芸術・社会学者のヘルマン・ヴィースラーに捧げられています。
 これら一連の作品の間に、ギヤ・カンチェリの劇と映画からの2つの小品、そしてアルヴォ・ペルトの初期のティンティナブリ様式の『アリヌーシュカの癒しに基づく変奏曲』(1977)があります。
 芸術の関係性に関するゴウラリの研究は、ヴェネツィアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディとアレッサンドロ・マルチェッロの作品からのバッハ編曲に囲まれる形になっています。
 ポール・グリフィスはライナーノーツに次のように書いています。「アンナ・ゴウラリはこれらのバッハの緩徐楽章も、私たちのものにした。そして新しい音楽のほうは大切に育てられ、元気を与えられている」。

  録音:2018年1月29−31日、ドイツ、ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ


アンナ・ゴウラリ美しき旧譜


 美人好きのDECCAからデビューしていたが、その後BERLIN CLASSICSに移籍、そこでの活動がメインになっていたが、最近はECMがメインになりつつある。


 ECMのバッハ/ブゾーニから少しごらんください。
https://youtu.be/Zpo1RxvIxF0
 素敵です。





BERLIN CLASSICS
BC16662
\2500→\2290
ショパン:マズルカ選集
 第1、2、4〜6、9、11、13〜15、18〜21、
 25、27、32、34、36〜38、40、45〜51番
アンナ・ゴウラリ(pf)


BERLIN CLASSICS
BC16472
\2500→\2290
ブラームス:後期ピアノ曲集
 Op.116〜Op.119
アンナ・ゴウラリ(pf)
DECCAからもリリースしていた美女ゴウラリがBCからも登場。


ECM
476 4661
\2500→\2290
《Canto oscuro》
 〜バッハ, グバイドゥリーナ, ヒンデミット:ピアノ作品集

 J・S・バッハ(ブゾーニ編):
  『私は あなたを呼ぶ、主イエス・キリストよ』
  『いざ来ませ、異邦人の救い主よ』
  『シャコンヌ』『前奏曲ニ短調』
 グバイドゥリーナ:『シャコンヌ』
 ヒンデミット:『組曲「1922年」Op.26』
アンナ・ゴウラリ(P)
 アンナ・ゴウラリは、1972年タタルスタンに生まれ、キーラ・シャシュキナ、ヴェラ・ゴルノスタエワ、アルゲリッチ、アシュケナージ、ワイセンベルクらに師事。1986年カバレフスキー・コンクールで優勝し、1990年には第1回ゲッティンゲン国際ショパン・コンクールで優勝。
 若き日のアルゲリッチを思わせるエキゾティックな美貌の持ち主で、2001年ヴェルナー・ヘルツォーグ監督の映画「神に選ばれし無敵の男」に出演し話題となった。
 Deccaレーベルに「ミッドナイト〜様々な作曲家によるノクターン集」「スクリャービン作品集」などを録音してきたが(廃盤!)、今回はECMから登場。
 ブゾーニ編曲によるバッハ作品、ゴウラリと同郷タタルスタン生まれのグバイドゥリーナ、比較的初期のヒンデミットの作風を代表する「1922年」などを録音している。抑制の効いた厚みのある響きによって、陰影に富んだ色彩画のような深い印象を与えてくれる演奏。
〔録音〕2011年5月24〜25日, ノイマルクト、Historischer Reitstadel (デジタル:セッション)


481 1157
\2500→\2290
アンナ・ゴウラリ! 
 鮮やかながら捉えどころのない不思議な世界
 
 ① プロコフィエフ:束の間の幻影Op.22(全曲)
  ② メトネル:4つのおとぎ話Op.26〜第3曲 ヘ短調
  ③ ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
アンナ・ゴウラリ(P)

 1972年、ロシア連邦タタールスタン共和国の首都カザンに生まれたアンナ・ゴウラリ。
 スクリャービンやショパンの演奏が一部の熱狂的なファンに知られていた人ですが、彼女の名前を一躍有名にしたのは、ヴェルナー・ヘルツォークが監督した映画「神に選ばれし無敵の男」でベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏、その姿と堂々たる演奏で観衆をひきつけたことがきっかけでした。
 それ以降も、時折彼女の新しい録音がリリースされることがあり、その都度注目を浴びては、また沈潜するということを繰り返していましたが、ECMからのめじゃー曲ということで、またファンが飛躍的に増えるのではないでしょうか。
 今作ではプロコフィエフとメトネルとショパンという、ある意味とても「ピアニスティック」な作品を準備した彼女。しかしその演奏は今回もとても個性的で、まずプロコフィエフの「束の間の幻影」から鮮やかで捉えどころのない世界へ聴き手を引込ます。
 メトネルの示唆的な「おとぎ話」でも単なるメルヘンではない独自のストーリーが展開されています。
 ショパンのソナタ第3番は、まるでベートーヴェンのソナタのような力強さを感じさせながらも、実に親密な空気感を醸し出しています。

 【録音】2013年10月, ドイツ、リートシュタッドル・ノイマルクト




 




ATHENE


ATH-23203
(2CD)
\3000
The Great Violins
 第1集テレマン(1681-1767):24のファンタジア
ピーター・シェパード・スケアヴェズ (ヴァイオリン)
 【CD1】無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
  1-4.ファンタジア 第1番 変ロ長調 TWV40:14/5-8.ファンタジア 第2番 ト長調 TWV40:15/
  9-11.ファンタジア 第3番 ト長調 TWV40:16/12-14.ファンタジア 第4番 ニ長調 TWV40:17/
  15-18.ファンタジア 第5番 イ長調 TWV40:18/19-22.ファンタジア 第6番 ホ短調 TWV40:19/
  23-26.ファンタジア 第7番 ニ長調 TWV40:20/27-29.ファンタジア 第8番 ホ長調 TWV40:21/
  30-32.ファンタジア 第9番 ロ短調 TWV40:22/33-35.ファンタジア 第10番 ニ長調 TWV40:23/
  36-39.ファンタジア 第11番 ヘ長調 TWV40:24/40-42.ファンタジア 第12番 イ短調 TWV40:25
 【CD2】無伴奏フルートのための12のファンタジア (ヴァイオリン編)
  1-3.ファンタジア 第1番 イ長調 TWV40:2/4-7.ファンタジア 第2番 イ短調 TWV40:3/
  8-9.ファンタジア 第3番 ロ短調 TWV40:4/10-12.ファンタジア 第4番 変ロ長調 TWV40:5/
  13-15.ファンタジア 第5番 ハ長調 TWV40:6/16-18.ファンタジア 第6番 ニ短調 TWV40:7
  19-20.ファンタジア 第7番 ニ長調 TWV40:8/21-23.ファンタジア 第8番 ホ短調 TWV40:9/
  24-27.ファンタジア 第9番 ホ長調 TWV40:10/28-30.ファンタジア 第10番 嬰ヘ短調 TWV40:11/
  31-33.ファンタジア 第11番 ト長調 TWV40:12/34-37.ファンタジア 第12番 ト短調 TWV40:13

 録音 2013年11月13.21日 Church of St.John the Baptist,Aldbury, Hertfordshire, England,United Kingdom

 歴史的楽器のリリースにこだわるATHENEレーベルの新シリーズ「The Great Violins」の第1集。
 このシリーズのテーマは「歴史的に価値あるヴァイオリンを用いて様々な曲を演奏すること」にあり、時には何世紀も全く演奏されていなかった貴重な楽器を用いての録音も予定されています。
 第1集では1570年製のアマティを使用。イギリスのヴァイオリニスト、ピーター・シェパード・スケアヴェズは美しいフォルムを持つ楽器から崇高な音を紡ぎ出しています。
 演奏曲は、テレマンの「ヴァイオリンのためのファンタジア」に加え、フルートのためのファンタジアのヴァイオリン編曲版という珍しいもの。曲ごとに移り変わる美しい音色を存分にお楽しみください。

 

ATH-23204
(2CD)
\2600
フローベルガー(1616-1667):チェンバロのための組曲集 第1集 ギルバート・ローランド(チェンバロ)
 アンドリュー・ウッダーソン復元、
 2段鍵盤、フランス式チェンバロ(2005)
 1750年グルマン(パリ)作チェンバロに基づく
 【第1巻】
  1-4.組曲 ハ長調 FbWV 6125-8.組曲 ト短調 FbWV 618/9-12.組曲 変ホ長調 FbWV 631/
  13-16.組曲 ホ短調 FbWV 62717-20.組曲 イ長調 FbWV 608/21-24.組曲 ニ短調 FbWV 602
 【第2巻】
  1-4.組曲 ト長調(マイヤー夫人に基づく) FbWV 606/5-8.組曲 ホ短調 FbWV 642/
  9-12.組曲 ハ短調 FbWV 61913-16.組曲 ヘ長調 FbWV 604/
  17-20.組曲 イ短調 FbWV 61521-24.組曲 ホ長調 FbWV 645

  録音 2018年7月23-25日 Holy Trinity Church, Weston,Hertfordshire, England

 1946年、スコットランド生まれのチェンバロ奏者ギルバート・ローランド。現在ヨーロッパにおける最古参の一人です。
 NAXOSレーベルからはソレールのチェンバロ・ソナタ全集とラモーのクラヴサン曲集、DIVINE ARTからはヘンデルの組曲をリリース、それぞれの作品が書かれた時代を深く追求した素晴らしい演奏は、どれも高く評価されています。ATHENEレーベルには前作のマッテゾンに続く2回目の録音となり、今回はバッハに先行する重要な鍵盤音楽作曲家フローベルガーを採り上げています。バロック時代の組曲形式の創始者とみなされているフローベルガーの組曲は、どれも4曲で構成されていますが、内容は驚くほど多彩であり聴きごたえのあるものばかり。とりわけ変奏曲形式の楽章で楽想が展開していくさまが見事です。

 

ATH-23202
\2600
シューマン/フランツ/ブラームス:歌曲集 シュテファン・ローゲス(バリトン)
アレクサンダー・シュマルツ(ピアノ)
 シューマン(1810-1856):
  1-16.詩人の恋/17.あなたの顔は Op.127-2/18.君の頬を寄せて Op.142-2/
  19.私の恋は輝く Op.127-3/20.私の馬車はゆっくりと行く Op.142-4
 ロベルト・フランツ(1815-1892):
  21.美しい五月に Op.25-5/22.明るい夏の朝に Op.11-2/
  23.花たち、小さなものがもしも知るなら Op.12-6/
  24.私は夢の中で泣いた Op.25-3/25.夜毎の夢に Op.9-4/
  26.聖なるラインの流れに Op.18-2
 ブラームス(1833-1897):
  27.私の恋は緑にもえ Op.63-5/28.にわとこの木に夕風が Op.63-6/
  29.思いに沈んで Op.86-5/30.日曜日の朝に Op.49-1/
  31.すみれに寄す Op.49-2/32.あこがれ Op.49-3/
  33.子守歌 Op.49-4/34.たそがれ Op.49-5

 録音 不明

 1972年、ドレスデンで生まれたシュテファン・ローゲス。彼は「ウィグモアホール国際歌曲コンクール」に入賞した、バロックからオペラ、近代作品まで幅広いレパートリーを持つバリトン歌手です。ガーディナーの「カンタータ巡礼」プロジェクトにも参加、美しい声が賞賛されました。
 2000年頃に録音されたこのアルバムではシューマン、フランツ、ブラームスのドイツ歌曲を披露。若々しい声で若者の心を歌い上げる「詩人の恋」に溢れるリリシズムが聴きものです。




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DIVINE ART



DDA-25175
\2600→\2390
ブーニンも参加
現代ロシアで最も偉大な作曲家の一人
アルチョーモフ(1940-):管弦楽作品集

 1.イン・メモリアム/2-4.哀歌/
 5.ピエタ/6.トリスティア 第1番
   オレフ・クルイサ(ヴァイオリン)…1/オレグ・ヤンチェンコ(オルガン)…2-4/
   アレクサンドル・ルーディン(チェロ)…5/スタニスラフ・ブーニン(ピアノ)…6/
   ドミートリー・キタエンコ(指揮)…1-4/モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団…1-4/
   ムラド・アナマメドフ(指揮)…5/ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団…5/
   ティムール・ミンバイエフ(指揮)…6/ソビエト国立交響楽団…6

 録音 House of Soundrecording,Moscow, Russia/1986年…1、1987年…2-4.6、1994年…5

 現代ロシアで最も偉大な作曲家の一人として讃えられているアルチョーモフ。彼の作品は、後期ロマン派の様式に則りながら新古典派の作風やメシアンの神秘主義を織り込んだものが多いのですが、時にはロシアの人々の苦しみをそのまま写し取ったようなリアリティある曲も書かれています。このアルバムには4曲を収録。ヴァイオリン・ソロが印象的な「イン・メモリアム」、悲しさと怒りを徹底的に追求した「哀歌」、苦悩が全面的に描かれた「ピエタ」、前衛的な響きを効果的に用いた「トリスティア第1番」。
 アルチョーモフが意図する「現代音楽を徹底的に聞き取りやすくする」ために、オーケストラ、指揮者、ソリストたちが一丸となって渾身の演奏を聴かせています。ピアニスト、ブーニンが参加しているところも注目です。

 

DDA-25183
\2600
Porgy, Preludes & Paris-
 ガーシュウィン(1898-1937)作品による2台ピアノ編曲集

  1.《ポーギーとベス》-情景
  2-3.ディヴァーションズ
   第1曲:Novelette/Love Walked In
   第2曲:Rialto Ripples / Love is Here to Stay
  4-6.「前奏曲」組曲
   前奏曲 第1番:Stairway to Paradise
   前奏曲 第2番:A Foggy Day in London Town
   前奏曲 第3番:Someone to Watch over Me /The Man I Love
  7.「パリのアメリカ人」再訪
   "By Strauss"&"I Got Rhythm"
編曲&演奏:Piano a Deux(ピアノ・デュオ)
 【メンバー】
  リンダ・アン・ストゥッドリー&
   ロバート・ストゥッドリー

 録音 2018年8月1.2.7日 church of St.Peter and Paul,Church Hanborough,Oxfordshire

 Piano a Deuxという名前のストゥッドリー夫妻によるピアノ・デュオ。彼らはポップスからクラシック作品までの幅広いレパートリーを持ち、クルーズ船上で演奏することで乗客たちを大いに楽しませています。
 デビュー・アルバムではフランス・ロマン派から近代までのオリジナル作品を演奏していましたが、実は彼らは名アレンジャーでもあり、ほとんどの曲は自分たちで2台ピアノに編曲、ひねりを効かせたタイトルを付けることで、オリジナル作品に楽しい味付けを施しています。
 このガーシュウィン・アルバムもそんな1枚。良く知られた旋律が自由自在に繋ぎ合わされ、新たな表情を次々と見せています。

 

DDA-25189
\2600
MDINA-ホルンのための音楽集
 1-3.ベートーヴェン(1770-1827):ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
 4.イェルク・ヴィトマン(1973-):ホルンのために
 5.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):アンダンテ Op.86a
 6.ジェスモンド・グリシテ(1969-):Mdina
 7.ハインツ・ホリガー(1939-):Cynddaredd ? Brenddwyd
 8-11.ブラームス(1833-1897):ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
エティエンヌ・クタヤール(ホルン)
カルミーネ・ラウリ(ヴァイオリン)…8-11
ジョン・ライド(ピアノ)…1-3.5.8-11

 録音 2017年6月2-4日 Potton Hall, Suffolk, England

 マルタ島出身のホルン奏者エティエンヌ・クタジャルは、現在マルタ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務める傍ら、ヨーロッパを中心に演奏活動を行っています。
 2007年にリリースされた、トレヴァー・ピノックが指揮したヨーロピアン・ブランデンバーグ・アンサンブルによる「ブランデンブルク協奏曲」のアルバムでは、素晴らしいホルン・ソロを聞かせ一躍注目を浴びたことでも知られています。
 このアルバムのタイトル「Mdina」はマルタを代表する作曲家グリシテの作品から採られており、この曲とともにホリガーとヴィトマン、3曲の現代作品をベートーヴェン、ブラームス、リヒャルト・シュトラウスの作品に併せることで、極めてユニークなプログラムを形成しています。クタジャルの見事なテクニックによる多彩な演奏をお楽しみください。

 

DDA-25185
\2600
Jubilee カーソン・クーマン(1982-):オルガン作品集 第10集
 1.使徒フィリポの前奏曲 Op.1243(2017)
 2.使徒アンデレの前奏曲 Op.1242(2017)
 3-5.ヨゼフ讃歌による行列、間奏曲と典礼 Op.1241(2017)
 6-11.オルガンのためのインヴェンション 第1巻 Op.1238(2017)
 12-14.組曲 ヘ長調 Op.1246(2017)
 15.アンドレアス・ヴィルシャーの讃歌によるパストラーレ Op.1228(2017)
 16.アンドレアス・ヴィルシャーのモテットによるヴォタンタリー Op.1233(2017)
 17.2つの主題による後奏曲 Op.1245(2017)
 18-20.組曲 ト長調 Op.1247(2017)
 21-23.ソナチネ第4番 Op.1234(2017)
エリック・シモンズ(オルガン)

 録音 2017年10月 Sonnenorgel of Pfarrkirche St.Peter und Paul, Gorlitz, Germany

 既に1200曲以上の作品を発表している1982年生まれの作曲家カーソン・クーマン。彼の創作の泉は枯れることはありません。この第10集目となるアルバムに収録されているのは、全て2017年に作曲された作品。宗教的な曲だけでなく、古典的な組曲も含まれており、技巧的かつ贅を尽くしたオルガンの響きを存分に楽しむことができます。「オルガンのためのインヴェンション」は意外なほどシンプルな旋律が却って魅力的。シリーズを通して演奏するエリック・シモンズはクーマンの最大の理解者であり、第11集の発売も既に予定されています。

 

DDA-25187
\2600
ジョン・バックリー(1951-):合唱作品集
 1.やさしい調べが穏やかに消え去っても
 2.眠りに
 3.ジャバウォッキー
 5つの子供のための二部の歌
 4.第1曲:Suantrai 子守歌
 5.第2曲:Ta cat agam sa bhaile 家にネコがいます
 6.第3曲:An gairdin alainn 美しい庭
 7.第4曲:Ceol earraigh 春の音楽
 8.第5曲:Si eire ar d'tir-se アイルランドは私の国
9.彼は天国の布を望む
 10.There Is a Spot Mid Barren Hills
 11-13.3つのアイルランド民謡
 14.ルクス・エテルナ
 15-17.北東へ
オルラ・フラナガン(指揮)
モーニントン・シンガーズ

 録音 2018年4月13-15日、6月8-9日 St John the Baptist Church of Ireland, Seafield Road,Clontarf, Dublin, Republic of Ireland

 アイルランド出身の現代作曲家バックリー。イングランド民謡を素材にした「複雑でありながらも聴きやすい音楽」を作り出すことで知られています。
 彼の作品には歌を用いたものが多く、とりわけ合唱曲はカタログの大部分を占めています。曲調は牧歌的なものから機知に富んだものまで幅広く、時には言葉遊びを駆使したりと多彩な作曲技法を用いています。
 また「5つの子供のための二部の歌」では今では話す人が少なくなってしまった「ゲール語」が用いられており、そのユニークな響きも楽しめます。オルラ・フラナガンが指揮するモーニントン・シンガーズは作曲家の意図を丁寧に汲み、表現力豊かにその世界を構築しています。





ORFEO D’OR



C967192DR
(2CD)
\2800
ヨハン・ボータ/イタリア・オペラ・アリア集
 【DISC 1】
 ヴェルディ:
  『ドン・カルロ』
   1.第1幕:アリア 「私は彼女を失った〜デュエット:彼こそまさに王子!」
  『シチリア島の夕べの祈り』
   2.第1幕:デュエット 「名をなんという?」
   3.第3幕:デュエット 「これは夢か?」
   4.第4幕:アリア 「モンフォルテ様命令だ」
  『アイーダ』
   5.第1幕:アリア 「清きアイーダ」
  『オテロ』
   6.第1幕:喜べ!
   7.第1幕:デュエット 「すでに厚い夜の間に」
   8.第3幕:モノローグ 「神よ、あなたは私に」
   9.第4幕:アリア 「私を恐れるな」
 【DISC 2】
 ジョルダーノ:『アンドレア・シェニエ』
  1.第1幕:アリア 「ある日、青空をながめて」
  2.第2幕:デュエット 「あれが祭壇ね」
  3.第4幕:アリア 「5月の美しい日のように」
  4.第4幕:フィナーレ 「あなたの側で心は静まり」
 マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』
  5.デュエット 「お前ここにいたのか、サントゥッツァ?」
  6.フィナーレ 「お母さん、あのお酒は強いね」
 レオンカヴァッロ:『道化師』
  7.第1幕:「芝居をするのか!」
  8.フィナーレ 「これは先ほどと同じ言葉」
 プッチーニ:『トスカ』
  9.第1幕:アリア 「妙なる調和」
  10.第3幕:アリア 「星は光りぬ」
 プッチーニ:『トゥーランドット』
  11.第1幕:アリア 「泣くな、リューよ」
  12.第3幕:アリア 「誰も寝てはならぬ」
ヨハン・ボータ (テノール)

クラッシミラ・ストヤノヴァ (ソプラノ)・・・DISC1-7
ヴィオレッタ・ウルマーナ (ソプラノ/メゾ・ソプラノ)
                   ・・・DISC2-2.4
アグネス・バルツァ (メゾ・ソプラノ)・・・DISC2-5
スヴェトラーナ・ゼルダー(メゾ・ソプラノ)・・・DISC2-5
ドミトリ・ホロストフスキー (バリトン)・・・DISC1-1
レナート・ブルゾン (バリトン)・・・DISC1-2.3
レオ・ヌッチ (バリトン)DISC2-8
ファルク・シュトルックマン(バス・バリトン)・・・DISC1-8 他
                                  

フィリップ・ジョルダン、ロベルト・アバド、ファビオ・ルイージ、
ダニエレ・ガッティ、シモーネ・ヤング、プラシド・ドミンゴ、
アダム・フィッシャー、レオポルト・ハーガー (以上、指揮)

ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団

 強靭な歌声とスタミナで人気を誇った南アフリカ出身のテノール、ヨハン・ボータ(1965-2016)がウィーン国立歌劇場で歌ったステージから、イタリア・オペラの名場面を集めた2枚組。
 1989年にデビュー、ミラノ・スカラ座や英国ロイヤル・オペラなどに登場し、やがて輝かしい声を活かした「ヘルデン・テノール」として強い存在感を放ちました。
 1996年からウィーン国立歌劇場に登場。2003年に宮廷歌手となり、得意とするワーグナーでの歌唱が知られていますが、イタリア・オペラでも見事な表現を聴かせました。
 この2枚組には2016年に亡くなるまで、その活動期間の全盛期といえるおよそ10年間の名唱を収めています。共演歌手や指揮者も、ウィーン国立歌劇場ならではの豪華布陣。
 録音:ウィーン国立歌劇場 1998-2007
 



 

OUR RECORDINGS



8.226912
\2500
アメリカのリコーダー協奏曲集
 ロベルト・シエッラ:
  「前奏曲、ハバネラと常動曲」(2016)
   リコーダーと管弦楽のための …世界初録音
    1.前奏曲 2.ハバネラ 3.常動曲
     アレクサンダー・シェリー指揮
     コペンハーゲン・フィル(チボリ交響楽団)
      録音:2018年7月1日(ライヴ)
      チボリ公園コンサートホール、コペンハーゲン
 スティーヴン・スタッキー:
  「エチュード(練習曲集)」(2000)
   リコーダーと管弦楽のための協奏曲 
…品番6.220531からの再収録
   4.スケール(音階) 5.グライド(ポルタメント)
   6.アルペジオ(分散和音)
    ラン・シュイ指揮 デンマーク国立交響楽団
    録音:2006年4月5日 デンマーク放送コンサートホール
 アンソニー・ニューマン:
  「リコーダー、ハープシコードと弦楽のための協奏曲」(2016) 
…世界初録音
   7.トッカータ 8.悪魔の踊り 9.嘆き 10.フリエ
    アンソニー・ニューマン(ハープシコード)、ノルディック弦楽四重奏団
     録音:2018年7月26日 マリエンダル教会、コペンハーゲン
 ショーン・ヒッキー:「パシファイング・ウェポン」(2015)
  リコーダーと木管、金管、打楽器、ハープのための協奏曲
         
…品番OUR-LP001(アナログ)からの再収録
   11.パシファイング・ウェポン I 
   12.パシファイング・ウェポン II
   13.パシファイング・ウェポン III
    ジャン・トレル指揮 王立デンマーク音楽院コンサートバンド
     録音:2016年11月24-25日 王立デンマーク音楽院コンサートホール
ミカラ・ペトリ(各種リコーダー)

 リコーダーの女王ペトリが、アメリカ在住の4人の作曲家に委嘱した協奏曲を集めたアルバム。
 プエルトリコ出身のシェッラによる「前奏曲、ハバネラと常動曲」は、元々リコーダーとギターのために作られた作品を大きく拡張したもので、スペインや南米がルーツとなる、揺れるようなリズムとメロディラインを持つ作品。
 「常動曲」では軽快な変拍子も登場します。
 ピューリッツァー賞も受賞しているスタッキーによる「エチュード」は、上下するフレーズが楽しい「スケール」、音をずり下げる動きを多用する「グライド」など、それぞれタイトルとなる音型を使用した小品集です。
 個性的なオルガン、鍵盤楽器奏者として一世を風靡したアンソニー・ニューマンの作品は、自身もハープシコードで参加の小編成による新古典主義的な美しいもの。
 「武器を鎮める」というタイトルを持つショーン・ヒッキーの作品は、吹奏楽に対峙するリコーダーという図式で戦争やテロといった世界の暴力に対する平和の祈りが、管打楽器の特性を生かしたリズミカルな曲想で描かれています。

  プロモーション動画 https://youtu.be/ERPaGx_k3CQ
  
 

6.220672
\2500
floating islands〜浮島
 アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):ギター作品集

 1."floating islands" Op.169:5a (2002) 〜 Swebend ? Intro
 Tristrophoni Op.163:1 (2000)
   2.I Introduktion 3.II 4.III 5.Epilog
 6.praeambula Op.72 (1974-1976)
 7."floating islands" Op.169:0 (2000) 〜 Poco Slentando
 morceaux Op.73 (1974-75)
  8.I 9.II 10.III 11.IV 12.V
 13."floating islands" Op.169:2 (2000) 〜 Ligesom lidt tovende
 14."fur gitarre" Op.86 (1978-79)
 15."floating islands" Op.169:5b (2000) 〜 Swebend
フレゼリク・モンク・ラーセン(ギター)

 リコーダー奏者ミカラ・ペトリとも縁の深いデンマークの作曲家、ボロプ=ヨアンセンによるギター作品集。ほぼ独学で作曲を学び、「詩的」と表現されるボロプ=ヨアンセンの作風ですが、ここに収められた数々のギター作品も、ぽつぽつと言葉少なく語るような音で広い空間を感じさせるものが多くなっています。
 中心となるのは19世紀イングランドの女流詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの詩句にもとづく、彼の代表的なギター作品"floating islands"。ハーモニクス(倍音だけを鳴らす奏法)のみによるこの連作の間に、ほかの作品を挟んでいくという独自の構成となっています。
 ギタリストのラーセンは1974年生まれのデンマーク出身。王立オーフス音楽院で後進の指導にもあたる彼が、近年再評価の機運が高まる故国の作曲家の遺産を、深い共感を持って表現しています。
  録音:2018年6月4、5日、11月26,27日 フレデンスボー城教会、デンマーク

 プロモーション動画 https://youtu.be/YZl9xgB2w-Y
  



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TOCCATA CLASSICS



TOCC-500
\2300→\2090
「ウィーンで最も成功したオペラとオペレッタ」の作曲家
ユリウス・ビットナー(1874-1939):管弦楽作品集 第1集

 1.交響詩「Vaterland 祖国」(1915)
 交響曲 第1番 ヘ短調(1923)
  2.第1楽章:Allegro
  3.第2楽章:Sehr langsam
  4.第3楽章:Sehr rasch-etwas langsamer
  5.第4楽章:Sehr rasch
 世界初録音
ドミトリー・ヴァシリエフ(指揮)
シベリア交響楽団

 録音 2018年7月17-18日 Omsk Philharmonic Hall,Omsk, Siberia

 オーストリア出身のユリウス・ビットナー。後期ロマン派時代に活躍した多くの作曲家の中の一人ですが、現在ではほとんどその名前を記憶している人はいません。しかし存命当時は「ウィーンで最も成功したオペラとオペレッタ」の作曲家として人気を博していました。本業では弁護士だったビットナー、長く患っていた糖尿病の後遺症で体が不自由でしたが、彼の書く作品はどれもオーストリアのアルプス地方を舞台にした明るく楽しいものが多く、人々は親しみやすい彼の作品をとても愛していました。
 このシリーズでは彼の知られざる管弦楽作品を収録。ブルックナーを思わせるシリアスな雰囲気を持つ交響詩「祖国」と荘厳な交響曲第1番のリリースは、彼の再評価を促すきっかけになることでしょう。

 

TOCC-516
\2300
パレストリーナ(1525-1594):ミサ・シネ・ノミネ 6声
 1.マルカントニオ・インジェニェーリ(1535-1592):
  Super flumina Babylonis…世界初録音
 パレストリーナ:
  2.Deus qui dedisti…世界初録音
  3.ミサ・シネ・ノミネ 6声-キリエ…この版での世界初録音
  4.Judica me, Deus…世界初録音
  5.ミサ・シネ・ノミネ 6声-グローリア
 6.インジェニェーリ:Duo Seraphim clamabant…世界初録音
 パレストリーナ:
  7.ミサ・シネ・ノミネ 6声-クレド
  8.Ricercar Quarti Toni…世界初録音
  9.ミサ・シネ・ノミネ 6声-サンクトゥス
  10.ミサ・シネ・ノミネ 6声-ベネディクトゥス
  11.Accepit Jesus Calicem…世界初録音
  12.ミサ・シネ・ノミネ 6声-アニュス・デイ
  13.Ricercar Octavi Toni…世界初録音
  14.Unus ex duobus…世界初録音
  15.Tu es Petrus…この版での世界初録音
  16.インジェニェーリ:Lauda Sion…世界初録音
ギャレス・ウィルソン(指揮)
ジェームズ・ミッチェル(オルガン)…8
ルーシー・モレル(オルガン)…13
ケンブリッジ、
ガートン・カレッジ合唱団
ヒストリック・ブラス・オブ・ザ・ギルドホール・
 スクール・アンド・ロイヤル・ウェルシュ・
  カレッジ・オブ・ミュージック・アンド・ドラマ
   (ジェレミー・ウェスト:コンサート・マスター)

 録音 2018年7月12-14日 ガートン・カレッジ教会、ケンブリッジ

 パレストリーナの6声のミサ「ミサ・シネ・ノミネ(無名のミサ)」は彼の生前から高く評価された曲であり、堅固で整然とした様式(=パレストリーナ様式)と呼ばれるで書かれているために、J.S.バッハが古典派の様式を研究するために譜面を筆写、編曲した作品として知られています。
 今回、ケンブリッジのガートン・カレッジ合唱団の演奏はミサ曲本体に、同時代の作曲家インジェニーリの曲と、パレストリーナ自身による別の曲を組み込み、新たなミサ曲として再構成するという試みを行っています。作曲当時、ミサ曲からはあらゆる世俗的要素を退けるようにという風潮の中で生まれた作品に、改めて様々な思想を盛り込んだこのミサ曲は、現代ならではの味わいを持つ作品に生まれ変わっています。

 


TOCC-511
\2300
カロル・ラートハウス(1895-1954):ピアノ作品集 第1集
 5つのピアノ小品 Op.9(1924)
  1.第1曲:Andante/2.第2曲:Allegro/
  3.第3曲:Andante/
  4.第4曲:Durchaus gemachlich/5.第5曲:Presto
 ピアノ・ソナタ 第2番 Op.8(1924/1927改訂)
  6.第1楽章:Allegro energico/7.第2楽章:Presto (rubato)/
  8.第3楽章:Andante con moto/9-11.3つのマズルカ Op.24(1928)
 バレエ曲「最後のピエロ」より2つの小(1626/1927改訂)
  12.感傷的なワルツ/13.労働者のダンス
 映画音楽「殺人者ディミトリ・カラマーゾフ」より3つの抜粋(1931)
  14.Lied der Gruschenka グルシェンカの歌
  15.Lied vom weissen Schwan 白い白鳥の歌
  16.Bei den Zigeunern ジプシーとは
 世界初録音
ダニエル・ヌコウスキ(ピアノ)

 録音 2018年12月10-12日カジノ・バウムガルテン、ウィーン

 オーストリア・ハンガリー帝国の東に位置するタルノーポルに生まれたラートハウス。フランツ・シュレーカーの弟子として音楽を学び、ベルリン高等音楽学校で作曲と音楽理論の教師となります。
 初期に発表した一連の交響曲や室内楽が高い評価を受け、映画音楽の作曲家としても活躍を始めましたが、ユダヤ系の他の作曲家たちと同じく、ナチス政権によって「退廃音楽作曲家」のレッテルを貼られ、オーストリアから脱出、パリ、ロンドンを経て最終的にニューヨークに移住。ただ、彼はこの地で作曲科の教師として人望を得たため、その後も作曲家として幸せな生涯を送りました。
 このアルバムには初期に書かれたピアノ曲を中心に収録。オーストリアを拠点に華々しく活動していた頃の意欲作と、彼の名声を高めた映画音楽をポーランド出身のピアニスト、ヌコウスキの演奏で楽しめます。

 


TOCC-453
\2300
スティーブン・ドッジソン(1924-2013):室内楽作品集 第4集
 管楽のための作品集 第1集

  1-3.管楽五重奏のためのソナタ(1977)
  4-7.ジプシーの歌(1976)
  8-10.Wind in the Reeds(2009)
  11-13.ホルンとピアノのためのソナタ(1967)
  14-16.オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲(1973)
  17-21.管楽五重奏のための5つのメヌエット
ケート・ホーデン(メゾ・ソプラノ)…4-7
マグナード・アンサンブル…1-3.17-21
スザンナ・クレメンツ(フルート)…1-3
シバタ・マナ(オーボエ)…8-10.14-16
ジョセフ・シャイナー(クラリネット)…4-10
キャトリオーナ・マクダーミド(ファゴット)…8-10.14-16
ジョナサン・ファーレイ(ホルン)…11-13
スリング・キング(ピアノ)…4-7.11-16

 録音 2017年8月1-3.5-7日 Menuhin Hall, the Yehudi Menuhin School, Stoke d'Abernon, Surrey,England

 「アリスの不思議な国」の作者、ルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドッジソン)の遠縁にあたる作曲家スティーブン・ドッジソン。彼の室内楽作品における4枚目の作品集となるこのアルバムでは木管楽器を中心としたアンサンブル(歌曲も含む)を収録。
 大規模な管弦楽作品やオペラでは重厚な雰囲気の作品を書くドッジソンですが、室内楽ではプーランクを思わせる軽妙な筆致を見せています。
 リズミカルな「管楽五重奏のソナタ」の第1楽章、神秘的な歌を伴う「ジプシーの歌」、ユーモラスな「5つのメヌエット」など、ドッジソンの魅力がたっぷり味わえる1枚です。



NAXOSからはこんな1枚も


NXOS
8.573856
\1200
スティーヴン・ドッジソン(1924-2013):
 1-3.弦楽三重奏曲 第1番(1951)…世界初録音
 4-7.無伴奏ヴァイオリンのための小ソナタ ロ短調(1963)…世界初録音
 8.妖精パックの足跡によるカプリース
   無伴奏ヴィオラのための(1978)…世界初録音
 9-16.無伴奏チェロのためのパルティータ(1985)…世界初録音
 17-19.弦楽三重奏曲 第2番(1964)
カロロス(アンサンブル)
【メンバー】
 ハリエット・マッケンジー(ヴァイオリン)…1-7,17-19
 サラ=ジェーン・ブラッドリー(ヴィオラ)…1-3,8,17-19
 グラハム・ウォーカー(チェロ)… 1-3,9-19)
 1924年にロンドンで生まれたドッジソンは1942年、18歳のときに王立海軍に徴兵され4年間従軍します。その後は英国王立音楽院で作曲と音楽理論を学び、1950年から作曲家として活動を始めました。
 カリスマ的性格の持ち主で、数多くの奏者や団体を繋がりを持ち、様々なドキュメンタリー映画の音楽を書く傍ら、フリーランスでBBC放送のレビューを書くなど多彩な活動を行いました。
 このアルバムにはドッジソンの様々な時代の作品が収録されています。「彼の作品は旋律よりも音色重視」であると友人でリコーダー演奏家のジョン・ターナーは述べていますが、初期の作品は美しく活発な旋律を持つとても聴きやすい音楽です。
 その三十数年後に書かれた「無伴奏チェロのためのパルティータ」は彼の作曲技法の探求の結晶ともいえる作品であり、一つの主題が刻々と変容していくという面白い曲です。

  録音:2014年7月16-18日 Potton Hall, Suffolk, UK Total Playing Time:78'30"





PIANO CLASSICS


PCL 10166
\2000
ラフマニノフ:ピアノ作品集
  ショパンの主題による変奏曲Op.22
  歌曲編曲集 6つの歌Op.4より
   第4曲「美しい人よ、私のために歌わないで」
    (アール・ワイルド編)
  12の歌Op.21より第7曲「ここはすばらしい場所」
    (アルカディ・ヴォロドス編)
  幻想的小品集Op.3より第3曲「メロディ」(1940年版)
  サロン小品集Op.10より第3曲「舟歌」/断章Op.posth
  ヴォカリーズOp.34-14
    (アラン・リチャードソン/アール・ワイルド/ゲオルギ・オソキンス編)
  晩祷Op.37より
   「Now Lettest Thou Thy Servant Depart」
    (ゲオルギ・オソキンス編)
  6つの歌Op.38より第5曲「夢」(アール・ワイルド編)
ゲオルギ・オソキンス(pf)
 

PCL 10176
\2000
ヤナーチェク:
 草陰の小径にて第1集、第2集
 霧の中で、ピアノソナタ「1905年10月1日、街頭にて」
ゾルターン・フェヘールヴァーリ(pf)


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DANACORD

DACOCD 336-339
(4CD-R/特別価格)
¥5400→\4990

アレクサンダー・ブライロフスキー ベルリン録音(1928年-1934年)
 「オリジナルの録音が今回のCDより良い音で聴けたことはない」
 [Disc 1: DACOCD336]
  フレデリク・ショパン:
   ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 *、ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35、
   舟歌 嬰へ短調 Op.60、バラード第1番 ト短調 Op.23
 [Disc 2: DACOCD337]
  フレデリク・ショパン:
   マズルカ 変ロ長調 Op.7 no.1、夜想曲 変ホ長調 Op.9 no.2、前奏曲 ロ短調 Op.28 no.6、
   前奏曲 ト長調 Op.28 no.3、前奏曲 変ニ長調 Op.28 no.15《雨だれ》、
   ワルツ 変イ長調 Op.34 no.1《華麗なるワルツ》、ワルツ 嬰ハ短調 Op.64 no.2、
   ワルツ 変イ長調 Op.69 no.1《告別》、ワルツ ホ短調 Op. posth.、即興曲第1番 変イ長調 Op.29、
   幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66、練習曲 ホ長調 Op.10 no.3《別れの曲》、練習曲 嬰ハ短調 Op.10 no.4、
   練習曲 変ト長調 Op.10 no.5《黒鍵》、練習曲 変イ長調 Op.25 no.1《牧童》、練習曲 へ短調 Op.25 no.2、
   練習曲 へ長調 Op.25 no.3、練習曲 変ト長調 Op.25 no.9《蝶々》、練習曲 イ短調 Op.25 no.11《木枯らし》、
   練習曲 ハ短調 Op.25 no.12、ポロネーズ第5番 変イ長調 Op.53《英雄》
 [Disc 3: DACOCD338]
  フランツ・リスト:
   ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調(1849)*、ハンガリー・ラプソディ第2番 嬰ハ短調、
   ハンガリー・ラプソディ第6番 変ニ長調、ハンガリー・ラプソディ第12番 嬰ハ短調、
   即興ワルツ(1842/52)、小人の踊り(演奏会用練習曲第2番)、愛の夢 第3番 変イ長調
 [Disc 4: DACOCD339]
  リヒャルト・ワーグナー(フランツ・リスト編曲):
   《タンホイザー》 序曲 糸紡ぎの歌(《さまよえるオランダ人》から)
  フランツ・シューベルト(フランツ・リスト編曲):朝の音楽
  フランツ・シューベルト(テオドール・レシェティツキ編曲):楽興の時 へ短調 Op.94(D.780)no.3
  フランツ・シューベルト(カール・タウジヒ編曲):軍隊行進曲 Op.51(D.733)
  ドメニコ・スカルラッティ(カール・タウジヒ編曲):
   パストラーレ ホ短調 K,9(L.413)、カプリッチョ ホ短調 K.20(L.375)
  フェリクス・メンデルスゾーン:
   無言歌 ハ長調 Op.67 no.4 《紡ぎ歌》、幻想曲(カプリース)第2番 ホ短調 Op.16 no.2 《スケルツォ》
  ロベルト・シューマン:夢のもつれ Op.12 no.7、間奏曲 Op.26 no.4(《幻想的情景》から)
  カール・マリア・フォン・ヴェーバー:ロンド(無窮動)(ピアノソナタ第1番 Op.24 から)
  クロード・ドビュッシー:人形のセレナード(《子供の領分》から)、トッカータ(《ピアノのために》から)
  アレクサンドル・スクリャービン:前奏曲 嬰ハ短調 Op.11 no.10、練習曲 嬰二短調 Op.8 no.12
  マヌエル・デ・ファリャ:火祭りの踊り(《恋は魔術師》から)

 ウクライナのキエフに生まれ、ニューヨークで没したピアニスト、アレクサンダー・ブライロフスキー Alexander Brailowsky(1896ー1976)は、「ピアノの巨匠」のひとりとして音楽史に名を残しました。

 ブライロフスキーが1928年から1934年にかけてベルリンで録音した Polydor レーベルの音源。ゴナ・スゴーとニルス・ビアウア・ヴァムベアのコレクションに保存されたオリジナルの78回転レコードを、2019年、クラウス・ビューリトが新たにデジタルリマスター。「オリジナルの録音が今回のCDより良い音で聴けたことはない」と、Danacord のイェスパー・ブール氏が自信をもつ音質に仕上げられました。

 ※オリジナル録音:1928年-1934年、ベルリン[Mono]
 ※デジタル・トランスファー:2019年
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


 ユダヤ系の家庭に生まれる。
 キエフ音楽院の学生だった頃に早くもラフマニノフに見出されたのち、ウィーンに留学してテオドル・レシェティツキの門下となる。
 1919年にパリにデビューし、1926年にフランス国籍を取得するも、最終的には米国に帰化した。
 ショパンの作品でもとりわけワルツが十八番であった。

 ブライロフスキーの演奏様式はサロン音楽の伝統を汲み、大音量で聴衆を圧倒するより、透明な音色と洒落た味わい、個性的な解釈によって聴衆に親密に語りかけるものだった。
 このような特徴のため、第二次世界大戦後に渡米するも、すでにアメリカで活躍していた他のピアニストと違って苦労を強いられ、戦前のヨーロッパにおいて得られたような名声を勝ち得ることはできなかったという。




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キング・インターナショナル



KKC 4173/8
(6CD)
¥7200→\6590

フルトヴェングラー&ウィーン・フィル/
 伝説のコンサート(1950-53)(ターラ編)【6CD】
  1950-53年、6 カ所でのコンサートのほぼ全曲をターラがCD 化したが、今回キングがその原盤を最新リマスターで甦らせた
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 CD 1
  (1)ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 作品21
  (2)マーラー:さすらう若人の歌
    (2)アルフレード・ペル(バス)
    録音:1952年11月30日 ムジークフェラインザール、ウィーン(ライヴ)
    原盤:Tahra(Furt 1076)(P)2002
 CD 2
  (1)ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
  (2)ベートーヴェン:「エグモント」序曲
    録音:(1)1952年11月30日 ムジークフェラインザール、ウィーン(ライヴ)
      (2)1953年9月4日 ドイツ博物館コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)
    原盤:Tahra(Furt 1077/1091)(P)2003/2004
 CD 3
  (1)ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
  (2)ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
    録音:(1)1953 年9月4日 ドイツ博物館コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)
      (2)1950年10月1日 オッド・フェロウ・パレス、コペンハーゲン(ライヴ)
    原盤:Tahra(Furt 1090)(P)2004
 CD 4
  (1)ハイドン:交響曲 第88番 ト長調「 V字」
  (2)ベートーヴェン:序曲「コリオラン」作品62
  (3)シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 作品38「春」
    録音:(1)1951年10月22日 シュトゥットガルト(ライヴ)
      (2)(3)1951年10月29日 ドイツ博物館コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)
    原盤:Tahra(Furt 1087)(P)2004
 CD 5
  ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」(改訂版)
    録音:1951年10月29日 ドイツ博物館コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)
    原盤:Tahra(Furt1092) (P)2004
 CD 6
  シューベルト:交響曲 第9番 ハ長調 D.944「グレイト」
    録音:1953年8月30日、フェストシュピールハウス、ザルツブルク(ライヴ)
    原盤:Tahra(FURT1095) (P)2005
 <ボーナス・トラック>
  ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番            
    録音:1950年8月5日、フェストシュピールハウス、ザルツブルク(ライヴ)
    原盤:Tahra(FURT1086) (P)2003

 ターラ原盤から集成したフルトヴェングラー&ウィーン・フィルの真髄!

 モノラル、日本語帯・解説付

 フルトヴェングラーは50年代に入ると、ウィーン・フィルとHMV(のちのEMI)に40タイトルを超える大量のスタジオ録音を行なう一方で、ヨーロッパの主要都市でコンサートを実施しました。
 1950-53年、6 カ所でのコンサートのほぼ全曲をターラがCD 化!巨匠とウィーン・フィルの深い結びつき、その偉大な名演の数々が廃盤となって久しいターラの原盤から最新リマスターで甦ります。
 キング関口台スタジオでのリマスタリングで、ターラならではの鮮明な音質にさらに磨きをかけた今回の6CD、永久保存盤としての価値あるCDと申せましょう。

  ・1950年10月1日コペンハーゲン・・ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(当日の「未完成」「ティル」は音が遺されていません)
  ・1951年10月22日シュトゥットガルト・・ハイドン:交響曲第88番「V字」(当日の「スペイン狂詩曲」、ブルックナー4 番はターラでは未収録)
  ・1951年10月29日ミュンヘン・・ベートーヴェン:「コリオラン」序曲/シューマン:交響曲第1番「春」/ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(全曲目を収録)
  ・1952年11月30日ウィーン・・ベートーヴェン:交響曲第1番、第3番「英雄」/マーラー:さすらう若人の歌(全曲目を収録)
  ・1953年8月30日ザルツブルク・・シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(当日の「世界の調和」はターラでは未収録)
  ・1953年9月4日ミュンヘン・・ベートーヴェン:「エグモント」序曲、交響曲第4番(当日の「英雄」は音が遺されていません)

 CD1
  この日の全曲目収録CDをターラが正規発売。後半のプログラム「英雄」はCD2に収録。ベートーヴェンの第1番はEMI へのスタジオ録音の2日後だけに基本的な解釈は同じだが、ライヴならではの凄みと音楽の流れの良さがある。「さすらう若人の歌」は5か月前のフィッシャー=ディースカウとのEMI録音が有名だが、フルトヴェングラーの指揮だけとれば、ウィーン・フィルを得てよりロマンティックな味わいの濃いこの録音が捨てがたい。

 CD2
  「英雄」はEMIの有名なスタジオ録音直後のライヴで、当然ながら解釈は酷似しているが、響きがいっそう生々しく暖かく、ライヴならではの緊迫感に満ちている。とくに第1楽章は緩急の振幅が大きく、内に秘めた燃える炎の表現が、聴く者の心をとらえて離さない。

 CD3
  「第4番」は52年EMI へのスタジオ録音後のライヴで、気宇壮大にして、生命感に満ちている。「運命」は50年10月コペンハーゲンでのライヴ。同年、フルトヴェングラーは9月25日のストックホルムを皮切りに、ウィーン・フィルとの北欧楽旅を実施、「運命」はそのメイン・プロであった(このあと54 年の有名なEMI へのスタジオ録音につながった)。冒頭と締めのアナウンス入り、終演後の歓声入りの実況録音で、臨場感たっぷりの音質。2 曲とも正規盤としてTahraが初出。

 CD4
  「V字」は2ヶ月後ベルリン・フィルとのDGG へのスタジオ録音があるが、ここで聴かれる音楽の張りと流れ、そしてウィーン・フィルの柔らかい音色はすばらしい。「春」はフルトヴェングラー唯一の録音。巨匠ならではの緻密で雄弁なシューマンとなっており、音質が大幅にアップしたこのCDで聴くと、彼の呪縛のなかに取り込まれていくようである。

 CD5
  51年10月29日ミュンヘンでのコンサートの後半のプログラム。早めのテンポ、細かいフレージングの第1 楽章。ウィーン・フィルの弦の持ち味を生かしたアンダンテ。エネルギッシュな爆発力を示すスケルツォ。魂の訴求力をみせるフィナーレ。そして最後の絶叫のコーダまで、巨匠の自在な指揮ぶり、偉大な技が光っている。音も鮮明。

 ボーナス・トラック
  「グレイト」は以前にリリースされた他社盤とは異なり、フルトヴェングラーの友人アルフレート・クンツ秘蔵テープを元にしていて、情報量は多く、まろやかなウィーン・フィルの音色を堪能できる。「ライヴだけに51年のスタジオ録音よりは、42年の表現に限りなく近い」(宇野功芳『フルトヴェングラーの全名演名盤』講談社文庫より)
 ボーナス・トラックに、50年8月5日の《フィデリオ》歌劇上演ライヴから「レオノーレ」序曲第3番、魔力的ともいえる凄絶名演を壮大な拍手込みでカップリング収録。




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PROFIL



PH 19023
(2CD)
¥4800→\4390
カール・ベーム〜エディション・シュターツカペレ・ドレスデンVol.45
 Disc 1 磁気テープ開発による中断なし放送第1号 1942年
  (1I)シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D485
  (2)カール・ベーム自身を語る
   (ラジオ番組「音楽的自画像」1956年10月6日放送から)
    1942年6月12日(1)(ドレスデン衛生博物館所蔵音源)

 Disc 2 カール・ベーム、ドレスデン告別演奏会1979年
  (1)シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759「未完成」
  (2)同:交響曲第9番ハ長調D944「グレート」
  (3)聴衆の喝采に対するベームのスピーチ
    1979年1月12日/ドレスデン文化宮殿ホール(ライヴ)
カール・ベーム(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン

 これは凄い、ベーム& ドレスデンの1979年告別ライヴが日の目を見た!

 MONO、STEREO、46' 12"、75' 18"

 カール・ベーム(1894-1981) は1934 年にからシュターツカペレ・ドレスデンの総監督に就任、1943年まで務めました。その間、リヒャルト・シュトラウスの歌劇「無口な女」や「ダフネ」を世界初演するなど、戦前のドイツ音楽界を華やかに飾りました。

 放送用録音はアセテート盤を用いていたため時間の制約があり、小品中心でした。それらは「エディション・シュターツカペレ・ドレスデンVol.43」にベーム指揮のポピュラー小品が集められていますが、1941-2年のシーズンからは磁気テープが開発されたため、交響曲の楽章をカットや中断なし放送が実現しました。ドレスデン衛生博物館の舞台を放送スタジオにして新たなページが始まりましたが、その記念すべき第1号がベーム指揮によるシューベルトの交響曲第5番だったとされます。それをここで聴くことができます。

 興味深いのが、北ドイツ放送が行なっていた1956年10月のラジオ番組でベームが音楽的自画像を語ったもの。そこではリヒャルト・シュトラウスの思い出などの面白い話が豊富に語られます。そこにはベーム指揮による「ばらの騎士」のワルツや、ベームに捧げられた歌劇「ダフネ」の終曲もかけられます。

 それ以上に注目なのが、最晩年のベームが1979年1月12日にドレスデン文化宮殿ホールで行った告別演奏会が日の目を見たこと。
 曲はシューベルトの「未完成」と「グレート」の2大交響曲というのも魅力。これまでは「グレート」のみがDG から発売されていましたが、今回は同時に演奏された「未完成」を加えての登場となります。
 終演後鳴りやまぬ拍手に対してベームが行なった感動的なスピーチが収録しているのも貴重。神々しいまでの「未完成」と「グレート」の名盤が1枚加わったと申せましょう。超オススメ。




<メジャー・レーベル>
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ERATO



9029550573
\2500→\2290
ロランス・エキルベイ&インスラ・オーケストラ
ベートーヴェン:
 1. 合唱幻想曲 Op.80
 2. ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重協奏曲ハ長調 Op.56

インスラ・オーケストラはベートーヴェン時代の楽器を使用し、ベートーヴェンが目指した革新的な音を再現
使用ピアノは1892年製プレイエル・ピアノ、ベートーヴェン時代の楽器でも現代グランド・ピアノでも出せない理想的な音
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ:1)
アナイック・モレル(メゾ・ソプラノ:1)
スタニスラス・ドゥ・バルビラック(テノール:1)
フロリアン・センペイ(バリトン:1)
アクサンチュス(合唱:1)
ベルトラン・シャマユ(1892年製プレイエル;1)
ダヴィッド・カドゥシュ(1892年製プレイエル;2)
アレクサンドラ・コヌノヴァ(ヴァイオリン:2)
ナタリー・クライン(チェロ:2)
インスラ・オーケストラ(ピリオド楽器オーケストラ)
ロランス・エキルベイ指揮
 
 ロランス・エキルベイ&インスラ・オーケストラによるベートーヴェン・シリーズ。
 第1弾はニコラ・アンゲリッシュとのピアノ協奏曲第4番&第5番で、1892年製プレイエル・ピアノを使用し、ベートーヴェン時代の楽器でも現代グランド・ピアノでも出せない理想的な音を求めた演奏は、海外で高い評価を得ました。

 「ベートーヴェンがこの世を去って65年後、1892年に製作されたコンサート・グランドピアノは、ベートーヴェンの時代の響きと精神を尊重した、現代的な音色も持っている」とアンゲリッシュは語っていました。
 この演奏でも同じ1892年製プレイエルを使用し、同じようにベートーヴェン作品の理想的な音を求めており、それに相応しいソリストらがそろえられています。
 プレイエルを弾くベルトラン・シャマユ、ダヴィッド・カドゥシュ。2人はモダンのピアニストとして高い評価を得ていますが、実演でもフォルテピアノ演奏もおこなっており、この演奏でもその奏法を取り入れています。
 アレクサンドラ・コヌノヴァ、ナタリー・クラインは、自分の弦楽器にガット弦を張り、クラシカル・ボウ(弓)を使用しています。インスラ・オーケストラはベートーヴェン時代の楽器を使用し、ベートーヴェンが目指した革新的な音が再現されたものです。
 
 2017年4月20,22,23日(1)、2018年2月17,18日(2) ブローニュ=ビヤンクール、セガン島、ラ・セーヌ・ミュジカル


第1弾
ニコラ・アンゲリッシュとのピアノ協奏曲第4番&第5番


9029563417
\2500→\2290
ニコラ・アンゲリッシュ(P)
 ベートーヴェン:
 1. ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
 2. ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」
ニコラ・アンゲリッシュ(1892年製プレイエル)
インスラ・オーケストラ(ピリオド楽器使用)
ロランス・エキルベイ指揮
 2018年3月11,12日 ブローニュ=ビヤンクール、セガン島、ラ・セーヌ・ミュジカル ライヴ録音

 1970年アメリカに生まれ、7歳で演奏会デビュー。
 13歳の時にパリ国立高等音楽院に入学し、アルド・チッコリーニ、イヴォンヌ・ロリオ、ミシェル・ベロフ、マリー・フランソワーズ・ビュケに師事、一等賞を獲得し卒業したニコラ・アンゲリッシュ。
 世界中の有名オーケストラと共演し、日本にもたびたび来日、その完璧な音楽性で聴衆を魅了しています。

 ブラームス、リストなどロマン派作品を得意とするアンゲリッシュですが、今回はベートーヴェンの名作、ピアノ協奏曲第4番と第5番の演奏を熱演しています。
 何といっても注目したいのは、あえて彼が使用したのは1892年製のプレイエルの楽器。
 「ベートーヴェンがこの世を去って65年後、1892年に製作されたコンサート・グランドピアノは、ベートーヴェンの時代の響きと精神を尊重した、現代的な音色も持っている」とアンゲリッシュ
は語っています。アンゲリッシュが求める「新しいもの」を具現化するにふさわしい音色をもった楽器だったのです。
 そして、優美な第4番、壮麗な第5番と、作品の持つ雰囲気は違いますが、そのどちらも的確に表現できる性能も備えています。

 このアルバムは、パリ郊外にある新しい複合文化施設「ラ・セーヌ・ミュジカル」でライヴ収録され、共演のエキルベイ率いる注目のピリオド楽器を使用した「インスラ・オーケストラ」の磨き抜かれた響きも作品に華を添えています。


 
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9029552612
\2500→\2290
オッフェンバックとグルダのチェロ協奏曲!
 オッフェンバック:チェロと管弦楽のための大協奏曲『軍隊風』
 グルダ:チェロと吹奏楽のための協奏曲
エドガー・モロー(チェロ)
オーケストラ・レ・フォース・マジュール
ラファエル・メルラン(指揮)
 
 エドガー・モローは1994年パリ生まれ。4歳でチェロを、6歳でピアノを始め、パリ国立高等音楽院でフィリップ・ミュレールに、ドイツのクロンベルク・アカデミーでフランス・ヘルメルソンに師事。2011年国際チャイコフスキー・コンクール第2位、14年ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディション第1位ほか受賞多数。
 これまでに数多くの一流指揮者、オーケストラ、室内楽奏者と共演を重ね、世界各地の音楽祭に招かれています。すでにエラートから3枚のソロ・アルバムを発売しており、どれもが高い評価を得ており、ヨーロッパではベストセラーとなっています。この4枚目のアルバムは、オッフェンバックとグルダのチェロ協奏曲という、130年の作曲年ブランクのある意欲的なプログラム。

 2019年に生誕200年を迎えるオッフェンバックは、『天国と地獄』『ホフマン物語』などオペレッタやオペラで有名ですが、子供の時から父の手ほどきでチェロを学びパリ音楽院に入学。卒業後はオーケストラのチェロ奏者となり、上流社会のサロンでは「チェロのリスト」とよばれるくらいの名手で、現在ではほとんど演奏されることはありませんが、数多くのチェロ作品を作曲しています。このチェロ協奏曲はオッフェンバック30歳前の作品で、叙情的なロマンティック、そして上品さが感じられる幻想的な作品。その後のオペラ、オペレッタに通じるものです。

 そしてフリードリヒ・グルダのチェロ協奏曲は、ハインリヒ・シフのために書かれた曲で、独奏チェロとブラスバンド、ドラムセットやギターが加わった楽器編成の作品。コンテンポラリーとジャズ、民族音楽までがミックスされた破天荒なもの。
 
 指揮者には、チェリスト、ピアニスト、ジャズ・ピアニスト、指揮者、作曲、アレンジャーとして評価の高いラファエル・メルランが起用され、2つのチェロ協奏曲の素晴らしさが発揮された演奏です。
  2018年8月9-15日 フランス、ヴィルファヴァール
  
 

9029554076
\2500
ショスタコーヴィチ:
 1. 弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 Op.92
 2. ピアノ五重奏曲ト短調 Op.57
 3. 弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108
アルテミス四重奏団
 ヴィネタ・サレイカ(ヴァイオリン)
 アンシア・クレストン(ヴァイオリン)
 グレゴール・ジーグル(ヴィオラ)
 エッカート・ルンゲ(チェロ)
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ:2)
 
 ベルリンを拠点に活動するアルテミス四重奏団は、リューベック音楽大学で1989年に結成され、もはや世界で活躍するトップ・カルテットのひとつ。ワルター・レヴィン、アルフレート・ブレンデルらに師事、アルバン・ベルク四重奏団、ジュリアード四重奏団、エマーソン四重奏団にも強い影響を受けています。
 1996年にドイツ公共放送のコンペティションで優勝した半年後、プレミオ・パオロ・ボルチアーニ弦楽四重奏国際コンクールでも一位となり、彼らの名を音楽ファンに知らしめました。その後ベルリン科学アカデミーの招きで様々な分野の学問を総合的に学び、多角的な視野を養い、それは彼らの理想とする音楽の追求のためであり、様々な学者たちとの交流は彼らの演奏にも多くの刺激を与えました。

 多様な共演者と様々なレコーディングを行ってきました。またヴァージン、エラートなどから多くの録音をリリースしており、多くのアルバムはドイツ音楽批評家賞やグラモフォン・アワード、エコークラシックなどを受賞。『ベートーヴェン:弦楽四重奏全集』は、2011年にフランスで権威ある賞「グランプリ・ド・チャールス・クロス」を受賞。純クラシックのジャンルだけでなく、コンテンポラリーな作品への積極的な取り組みも彼らの特徴で、マウリツィオ・ソテロ、イェルク・ヴィトマン、トーマス・ラルヒャーなどの作曲家がアルテミス四重奏団に楽曲を提供しています。2015年7月に旧メンバーのフリーデマン・ヴァイグレが亡くなり、その悲しみをのりこえ、2016年の初めに、第2ヴァイオリンにアンシア・クレストンを迎え、グレゴール・ジーグルがヴィオラの担当となり新たなスタートを切りました。このアルバムはこの新メンバーでの初録音となります。

 このアルバムでは、アルテミス四重奏団と長く交友のあるピアニスト、エリーザベト・レオンスカヤがピアノ五重奏曲で参加しています。
 「レオンスカヤとの交流と演奏によって、ショスタコーヴィチの詩的で穏やかな面を発見しました。ショスタコーヴィチのこれらの音楽は、嫌悪された政権に対する反乱、腐肉、絶望と悲しみとも言われています。しかしその中には、静かで穏やかな瞬間、リズミカルにダイナミックな気質と優しい親密さが含まれています。それらは包括的な緊張感となって音に表されているのです」と、メンバーのグレゴール・ジーグルは語っています。

  2018年4月27,28日&5月20,21日(1,3)、6月18,19日(2)、ベルリン、ダス・ベルリナー・スタジオ(1,3) ブレーメン、ブレーメン放送スタジオ(2)
 
 


9029548916
(11CD)
\4800→\4390

生誕150年記念
 アルベール・ルーセル・エディション


CD1
 1-4. 組曲嬰ヘ短調(ピアノのための) Op.14, L.15*
 5-6. ソナチネ(ピアノのための) Op.16, L.18*
 7. ミューズたちのもてなし L.27*
 8. 前奏曲とフーガ Op.46, L.58*
 9-11. 3つの小品(ピアノのための) Op.49, L.62*
 12. セゴビア(ギターのための) Op.29, L.34
 13. 即興曲(ハープのための) Op.21, L.23
 14-17. フルートを吹く人たち(フルートとハープのための) Op.27, L.32
  ジャン・ドワイアン(ピアノ:1-11)、トゥリビオ・サントス(ギター:12)
  リリー・ラスキーヌ(ハープ:13)、ジョナサン・スノーデン(フルート:14-17)
  アンドルー・リットン(ピアノ:14-17)

CD2
 1-3. ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.28, L.33*
 4-6. セレナード(フルート、ハープ、弦楽三重奏のための)Op.30, L.36
 7-9. フルート、ヴィオラ、チェロのための三重奏曲 Op.40, L.51
 10-12. 弦楽三重奏曲 Op.58, L.73
 13-16. 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.45, L.57
  ピエール・ドゥーカン(ヴァイオリン:1-3)、テレーズ・コシェ(ピアノ:1-3)
  パトリック・ガロワ(フルート:4-9)、フレデリック・カンブルラン(ハープ:4-6)
  パリ弦楽三重奏団(4-12)、ヴィア・ノヴァ四重奏団(13-16)

CD3
 1-3. ピアノ協奏曲ト長調 Op.36, L.44
 4-6. チェロと管弦楽のためのコンチェルティーノ Op.57, L.72
 7. 交響的前奏曲『復活』 Op.4, L.4
 8-11. 交響曲第1番ニ短調『森の詩』 Op.7, L.8
  ダニエル・ラヴァル(ピアノ:1-3)、アルベール・テタール(チェロ:4-6)
  ジャン=ピエール・ジャキャ指揮、パリ管弦楽団(1-6)
  ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ・キャピトール管弦楽団(7)
  シャルル・デュトワ指揮、フランス国立管弦楽団(8-11)

CD4
 1-3. 喚起(独唱、合唱、管弦楽のための) Op.15, L.16
 4-16. バレエ音楽『蜘蛛の饗宴』 Op.17, L.19
  ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト:3)、ニコライ・ゲッダ(テノール:3)
  ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン:3)、オルフェオン・ドノスティアラ(合唱:1-3)
  ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ・キャピトール管弦楽団(1-3)
  ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(4-16)

CD5
 1-3. 交響曲第2番変ロ長調 Op.23, L.26
 4. 交響詩『春の祭りに寄せて』 Op.22, L.25
 5. 異教徒の儀式のためのファンファーレ(ブラス・アンサンブルのための) L.28
 6-8. 組曲ヘ長調(管弦楽のための) Op.33, L.39
 9-11. 小管弦楽のためのコンセール Op.34, L.41*
  ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(1-3)
  ジャン=ピエール・ジャキャ指揮、パリ管弦楽団(4)
  ジャン=フランソワ・パイヤール指揮、パリ金管合奏団(5)
  シャルル・ミュンシュ指揮、ラムルー管弦楽団(6-8)
  ピエール・デルヴォー指揮、コンセール・コロンヌ(9-11)

CD6
 1. フランク族の軍歌(男声合唱、金管楽器、打楽器のための) L.40
 2. ミューズへのマドリガル(女声三部合唱のための) Op.25, L.30
 3-6. 詩篇第80番(テノール、合唱、管弦楽のための) Op.37, L.46
 7-9. 小組曲(管弦楽のための) Op.39, L.50
 10-13. 交響曲第3番ト短調 Op.42, L.53
  エリザベート・ブラッスール合唱団(1)
  ジョルジュ・ツィピーヌ指揮、パリ音楽院管弦楽団(1)
  ジャン=ポール・クレダー指揮、ジャン=ポール・クレダー声楽アンサンブル(2)
  ジョン・ミッチンソン(テノール:3-6)、ステファヌ・カイヤー合唱団(3-6)
  セルジュ・ボド指揮、パリ管弦楽団(3-6)
  ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(7-9)
  シャルル・ミュンシュ指揮、ラムルー管弦楽団(10-13)

CD7
 1-15. バレエ音楽『バッカスとアリアーヌ』 Op.43, L.54
 16. 栄光の日(吹奏楽のための) Op.48, L.61
 17-19. シンフォニエッタ(弦楽オーケストラのための) Op.52, L.66
 20-23. 交響曲第4番イ長調 Op.53, L.67
  ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(1-15)
  デジレ・ドンディーヌ指揮、パリ警視庁音楽隊(16)
  アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団(17-19)
  シャルル・ミュンシュ指揮、ラムルー管弦楽団(20-23)

CD8
 1-13. バレエ音楽『アエネアス』 Op.54, L.68
 14. 夢 L.82
 15-18. 4つの詩 Op.3, L.3
 19-22. 4つの詩 Op.8, L.9
 23. 炎 Op.10, L.11
  ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団&合唱団(1-13)
  コレット・アリオ=リュガ(ソプラノ:14,19-23)、クルト・オルマン(バリトン:15-18)
  マディ・メスプレ(ソプラノ:19-22)、ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン:19-22)
  ダルトン・ボールドウィン(14-23)

CD9
 1. 凶兆 Op.9, L.10
 2-3. 2つの中国の詩 Op.12, L.13
 4-5. 2つの歌 Op.19, L.21
 6-7. 2つの歌 Op.20, L.22
 8-9. ロンサールによる2つの詩 Op.26, L.31
 10-15. アナクレオンの頌歌 Op.31&32, L.37&38
 16-17. 2つの中国の詩 Op.35, L.43
 18. ヴォカリーズ第1番 L.45
 19. おお良き葡萄酒(ワイン)よ、おまえは活き活きしているか? L.47
 20. ヴォカリーズ第2番 L.48
 21. 夜のジャズ Op.38 L.49
 22. わが娘に与えた花 L.55
 23-24. 2つの牧歌 Op.44, L.56
 25-26. 2つの中国の詩 Op.47, L.60
 27-28. 2つの歌 Op.50, L.63
 29-30. 2つの歌 Op.55, L.69
  コレット・アリオ=リュガ(ソプラノ)、クルト・オルマン(バリトン)
  マディ・メスプレ(ソプラノ)、ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン)
  ダルトン・ボールドウィン(1-7,10-30)、パトリック・ガロワ(フルート:8-9)

CD10
 1-11. オペラ・バレエ『パドマーヴァティ』 Op.18, L.20(第1幕、第2幕第1場&第2場)

CD11
 1-4. オペラ・バレエ『パドマーヴァティ』 Op.18, L.20(第2幕第3場)
  マリリン・ホーン(コントラルト)、ニコライ・ゲッダ(テノール)
  ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)、ジャーヌ・ベルビエ(メゾ・ソプラノ)
  シャルル・バーレ(テノール)、マルク・ヴェント(バリトン)
  ローレンス・デイル(テノール)、オルフェオン・ドノスティアラ(合唱)
  ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ・キャピトール管弦楽団
 5-11. バレエ音楽『蜘蛛の饗宴』(交響的断章) Op.17, L.19
 12. アルベール・ルーセル自声によるコメント
 13. 付随音楽『竪琴の誕生』 Op.24, L.29(抜粋)
 14. 雨にぬれた庭 Op.3-3, L.3
 15. 祈り Op.8-2, L.9
 16. 中をさかれた恋人たち Op.12-2, L.13
 17. 光 Op.19-1, L.21
 18. サラバンド Op.20-2, L.22
 19. 夜のジャズ Op.38, L.49
  アルベール・ルーセル指揮、管弦楽団(5-11:1929年録音)
  アルベール・ルーセル(語り:12:1929年録音))
  ピエロ・コッポラ指揮、管弦楽団(13:1930年録音)
  クレール・クロワザ(ソプラノ:14-19:1928-29年録音)
  アルベール・ルーセル(ピアノ:14-18:1928-29年録音)
  ジョージ・リーヴス(ピアノ:19:1929年録音)

   *初CD化

 ルーセル生誕150年記念エディション。
 印象主義から新古典主義への時代に作曲に取り組んだアルベール・ルーセル。北フランス、フランドル地方のトゥールコアンに生まれ、7歳で孤児となり、祖父に引き取られた後、さらに11歳でその祖父を亡くすなど不幸な幼少期を経験。しかし早くから音楽的才能を発揮し、教会オルガニストに師事して最初の音楽教育を受けました。海に憧れて海軍兵学校へ進学、軍属として世界各地を航海しましたが、健康を害してこれを退いています。1894年、25歳で本格的に音楽を学ぶことを決意し、パリでウジェーヌ・ジグーにピアノ、オルガン、和声法、対位法を学び、1898年にはヴァンサン・ダンディによって設立されたスコラ・カントールムに進みダンディに師事。4年後には同校で教鞭を執るまでになりました。その教え子としてジャン・マルティノンがいました。ルーセルは作曲家としてすぐに成功をおさめ、1909年のインド旅行で新たなる音楽を認識し『パドマーヴァティ』や『喚起』の作曲に影響を与えました。

 ルーセルの作品は、曲によって和声法などに印象主義の影響もうかがえますが、循環形式を好んで用いるなどフランクやダンディの影響が濃く、より形式的で保守的な作風を得意とし、ラヴェルとともにドビュッシー亡き後のフランス楽壇をリードしました。
 
 ここに収録された作品は、主なルーセルの代表作のほとんどが収録されたもので、ジャン・マルティノン、シャルル・ミュンシュ、アンドレ・クリュイタンス、ミシェル・プラッソンといったフランスの名指揮者、名器楽奏者たちによるモダニズムの探求心が込められた名演ばかり。ディスク11には、ルーセルの自作自演によるヒストリカル録音も収録されています。また初CD化の作品、及びアナログ録音の音源は、パリの「Art & Son Studio」にてオリジナル・マスターより24bit/96kHzにてリマスターが施されております。
 
 ボックス表紙の写真は、アルベール・ルーセル国際センター所蔵の、『蜘蛛の饗宴』を作曲するために蜘蛛を研究するルーセル本人の貴重な写真が使用されております。
 





<国内盤> 

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SONARE



SONARE 1043
¥2400+税
圧倒的な説得力。聴き手の心に染み入る。
 梯剛之/ショパン:ピアノ・ソナタ

  フレデリック・ショパン(1810-1849):
   (1)ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送行進曲付き」
   (2)ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
梯剛之(ピアノ)

 圧倒的な説得力。聴き手の心に染み入る梯剛之が奏でるショパンのピアノ・ソナタ!

 ライヴ録音:(1)2017年10月27日、(2)2018年9月9日/東京文化会館(小ホール)/96kHz 24bit、52'39"

 近年ますます充実した演奏を披露している梯剛之。その梯が最も大切にしている作曲家の一人であるショパンのピアノ・ソナタ第2番と第3 がリリースされます!2000年に開催されたショパン国際コンクールではワルシャワ市長賞を受賞するなどショパンの演奏には定評があり、SONARE レーベルよりバラード全曲をおさめたディスク(SONARE 1023)ではレコード芸術特選盤ほかで高い評価を得ました。また、24 の前奏曲、ノクターン第20 番、軍隊ポロネーズをおさめたディスク(SONARE 1027)でも高い知性と卓越した技術が評価されております。

 ともに大曲であるピアノ・ソナタ第2番と第3番。梯の類まれな表現力と気品に満ちた演奏で聴かせます。ことに繊細な弱音は涙を誘うほど流麗な音色で聴き手の心に響く演奏です。今の梯を知れる大注目盤の登場です。なお、それぞれ同日に演奏されたバルトミエジュ・コミネによる弦楽四重奏版のショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番(SONARE 1042)も好評発売中です。

 「楽譜を読み解き、共感し、なお想像力を働かせる‛&。それが、今の梯には可能なのだ。」(野平多美〜ライナーノーツより)

 梯剛之(ピアノ)
 94年チェコの盲人弱視者国際音楽コンクール、ドイツのエトリンゲン青少年国際ピアノコンクール(B カテゴリー)で参加者中最年少優勝、豊かな音楽性を認められる。95年アメリカのストラヴィンスキー青少年国際コンクール第2位。97年村松賞受賞。98年ロン=ティボー国際コンクール(パリ)第2位およびSACEM 賞(リサイタル賞)、シュピオンボノー財団賞受賞。99年都民文化栄誉章、出光音楽賞、点字毎日文化賞を受賞。2000年ショパン国際コンクールワルシャワ市長賞受賞。





<映像>

 

NIFC(映像)


NIFCDVD 007
(DVD-Video/PAL)
¥4000
スタニスワフ・モニューシュコ(1819−1872)
 代表的オペラの一つ「幽霊屋敷」

  モニューシュコ:歌劇 《幽霊屋敷》
アンドリー・ユルケヴィチ(指揮)
ポーランド国立歌劇場
 テアトル・ヴィエルキ合唱団&管弦楽団
ポーランド国立バレエ&エキストラ

 「ポーランド・オペラの父(the father of Polish national opera)」と呼ばれたスタニスワフ・モニューシュコ(1819−1872)の代表的オペラの一つ「幽霊屋敷」。
 2019年はモニューシュコの生誕200周年ともに、日本ポーランド国交樹立100周年の記念年でもあり、2019年2月にはポーランド語による日本初演も行われ話題となった作品です。

 ポーランド国立歌劇場とポーランド国立オペラによって、2015年にワルシャワのテアトル・ヴィエルキ(大劇場)で行われたライヴ。
 指揮は、2019年10月の新国立劇場にも出演を予定しているウクライナの指揮者、アンドリー・ユルケヴィチ。

 ※録音:2015年11月8日、ポーランド国立歌劇場大劇場(テアトロ・ヴィエルキ)
 ※当タイトルはPAL方式に対応したプレーヤー、PCでのみ再生可能です。予めご了承下さい。
 Aspect ratio: 16:9 / Sound: PCM 2.0 STEREO / Running time: 157min. / Subtitles: English, Polish / Disc format: DVD 9 / Region: 0


<LP>

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DECCA(LP)



4834778
(LP)
\3700
デジタルとLPのみでのリリース
《ヒラリー・ハーン〜アントン・ガルシア・アブリル:6つのパルティータ》 LP

 アブリル:無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータ
 Side:A
  1. 1. Heart
  2. 2. Immensity
  3. 3. Love
 Side:B
  1. 4. Art
  2. 5. Reflective
  3. 6. You
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)

 Decca第2弾となるリリースはヒラリー・ハーン自身の委嘱作品!

 究極のテクニックと音楽性、そして現代作品への飽くなき探求にも力を注ぐヒラリー・ハーンが新たに録音したのは、彼女自身が作曲家に委嘱した無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ。2016年の来日時には、この作品の中から2曲を披露しており、その公演前に行われたインタビューの中で作品についてヒラリー・ハーンはこう語っています。

 彼が書いてくれた作品に心が躍りました。とても感情が込められた、そして斬新な、曲でしたので。最初に聴いた時の印象がとても快かった。なにか「これ」という、ひとつのことを感じなければいけないような狭さがなく、心をとても自由にしてくれる…そういう曲だったのです。それは、曲が私たちに語りかけてくるような体験でした…歴史的なスケールでの把握に導いてくれるような。そして、まさに私が自分のプログラムに現代の新作を盛り込む意図は、そこなのです!

 インタビューの全文は こちらでご覧いただけます。
  https://www.japanarts.co.jp/news/news.php?id=2041

 デジタルとLPのみでのリリースとなります。
 前作、バッハの無伴奏パルティータ録音も改めて聴き直し、聴き比べがしたくなる新作の登場です。

 録音:2017年6月28日−30日 USA, ロセル、Gore Recital Hall














4/4(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ACCENT

ACC 24357
¥2600→\2390
独奏ソナタだけでは味わい切れないビーバーの魅力
 ビーバー:
  2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、通奏低音のための12のソナタ
   『宗教的・世俗的弦楽曲集』(1683)
 ムファット:
  オルガン曲集『音楽とオルガンの資料』(1690)より 第12トッカータ
フロリアン・ドイター、
モニカ・ワイズマン(ヴァイオリン、音楽監督)
アルモニ・ユニヴェルセル

 録音:2018年9月24-27日/ドイツ、ニーダーエーエ、聖レオデガル教会/76'05''

 ヴァイオリンのためのソナタ、特に『ロザリオ・ソナタ』(1674年頃)がとりわけ有名なビーバーですが、この1683年の『宗教的・世俗的弦楽曲集』も名品です。
 教会ソナタと室内ソナタそれぞれの個性が生かされた曲集で、陰りのある和声進行と多声部による対位法的なせめぎ合いが魅力となっています。
 前半6曲はヴァイオリン2、ヴィオラ2、通奏低音という古風な5声の編成。後半6曲はヴァイオリンが1本減って4声となります。
 第1ヴィオラは音域も含めいわゆる第2ヴァイオリンの立場になっているため、このCD ではヴァイオリン2、ヴィオラ1、通奏低音という編成に置き換えて演奏しています。
 また前半6曲と後半6曲の間にはムファットのオルガン曲が差し挟まれ、場面転換の役割を担っています。


 同じ日にこの二人のことを紹介することになるとは。こちらを・・・。

 


ACC 26411
(2CD)
¥3800
300年前の名品、ヘンデル唯一の受難曲
 ヘンデル:ブロッケス受難曲 HWV48

ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)
アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
セバスティアン・コールヘップ(テナー)
ルパート・チャールズワース(テノール)
トビアス・ベルント(バリトン)
デヴィッド・アーラー(カウンターテナー)
バルト・ファン・レイン(合唱指揮)
NDR合唱団
ローレンス・カミングス(指揮)
ゲッティンゲン祝祭管弦楽団


 録音:2017年5月25日/ゲッティンゲン、シュタットハレ(ライヴ)/76'10''、75'18''

 1719年4月3日、ハンブルクで初演された『ブロッケス受難曲』。初演300 年記念としてリリースされる、ヘンデル唯一の受難曲です。
 ヘンデルにしては珍しいドイツ語歌詞による作品ですが、音楽は一連のオラトリオと同じく清廉で美しいメロディにあふれ、一気に聴ける面白さを持っています。

 ローレンス・カミングスはイギリス古楽界の名匠として名を馳せる指揮者・チェンバリスト。1999年からロンドン・ヘンデル音楽祭の音楽監督、2012年からはゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の音楽監督を務めています。




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ALIA VOX



AVSA 9934
(2SACD HYBRID)
¥3200→\2990
サヴァール、モーツァルトの後期三大交響曲を録音!!
  交響曲による遺言〜交響曲第39,40&41番

  [CD1]
   モーツァルト:
    (1)交響曲第39番 変ホ長調 KV 543 (1788)
    (2)交響曲第40番 ト短調 KV550 (1788)
  [CD2]
   モーツァルト:
    (1)交響曲第40番 ト短調 KV 550 (1788)
    (2)交響曲第41番 ハ長調 K 551 (1788)
ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン
KKC 6026
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3333+税

 サヴァール、モーツァルトの後期三大交響曲を録音!!

 録音:2017年6月19-22日、2018年6月6-8日、スペイン

 巨匠サヴァールが、モーツァルト後期三大交響曲を録音しました!
 古楽界を半世紀近くにわたって牽引しつづけ、その演奏(楽器・指揮)そのものの素晴らしさのほか、計り知れない知識と歴史に対する洞察で他の追随を許さないジョルディ・サヴァール。この三作品でもサヴァールだからこそ為し得た境地の演奏が展開されています。

 モーツァルトの後期三大交響曲、特に第41番の最終楽章は、それまでの気軽な娯楽としての「交響曲」、ほかのオペラや協奏曲といった形式などと区切るための「交響曲」というジャンルへの告別となったといわれています。
 モーツァルト以降、「交響曲」は、音楽的な宇宙の中心に位置するシリアスな作品としてのジャンルへと歩み出すことになります。そうした意味でも、当盤のタイトル「Le testament symphonique 〜 Symphonies 39, 40&41〜交響曲による遺言〜交響曲第39, 40&41番」はまさしく、といったものといえるでしょう。
 
 モーツァルトは、後期三大交響曲と呼ばれることとなる第39番を1788 年6月26日、第40番を1788年7月25日、第41番を1788年8月10日という比較的短い期間に完成させています。
 サヴァールはこの3作品の関連性を重視し、40番をdisc2の冒頭にも入れています(disc1 と同演奏)。ル・コンセール・デ・ナシオンはこれら3 作を最高の状態で響かせています。
 41 番の終楽章の終盤、コーダにかけての響きはこの世のものとは思えません。サヴァールのモーツァルト後期三大交響曲、大注目です!




名演の誉れ高いサヴァールの異教的モーツァルト:レクイエム

 AVSA 9880
(SACD HYBRID)
¥2400
モーツァルト:
 レクイエム ニ短調K.626

 フリーメーソンの葬送音楽ハ短調K.477
ジョルディ・サヴァール(指)
モンセラート・フィゲーラス(S)
クラウディア・シューベルト(A)
ゲルト・テュルク(T)
ステファン・シュレッケンベルガー(Bs)
ル・コンセール・デ・ナシォン
ラ・カペッラ・レイアル・デ・カタルーニャ
録音:1991 年8 月アルザス県ゲブウィレル、ドミニコ会教会/DDD、(デジパック)、52’24”

 静謐で素朴な中に、異教徒的なあらぶる心の声を聞くことができる。









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CHALLENGE CLASSICS



CC 72821
(3SACD HYBRID)
¥3800→\3490
〔再発売〕
名盤リイシュー!
 各パート1人のマタイ受難曲、クイケン会心の演奏!

  J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244
ゲルリンデ・サーマン(ソプラノ1)
マリー・クイケン(ソプラノ2)
ペトラ・ノスカイオヴァ(アルト1)
パトリツィア・ハルト(アルト2)
クリストフ・ゲンツ(テノール1:福音史家)
ベルンハルト・フンツィカー(テノール2)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(バス1:イエス)
マルクス・ニーダーマイア(バス2)
エミリエ・デ・フォフト(リピエーノ、下女、ピラトの妻)
オリヴィエ・ベルテン(ペテロ、ピラト、祭司長2)
ニコラス・アクテン(ユダ、大祭司カヤバ、祭司長1)
ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)

 録音:2009年4月5-9日(セッション)/Predikherenkerk, Leuven, Belgium

 2010年にリリースされた各パート1人の「OVPP(One Voice Per Part)」によるクイケンの名盤『マタイ』が再発売されます。流通が滞っておりましたが、これでまた安定供給となります。なお今までの品番(CC-72357)は廃盤となりますのでご注意ください。

 声楽陣の気高く澄んだ歌声にラ・プティット・バンドの精鋭たちのしなやかで美しい器楽サウンドが絡まり、見事な音響が作られています。低弦にヴィオラ・ダ・ガンバとバス・ヴィオールを用いたサウンドも印象的。OVPP の『マタイ』としては、2002年に録音されたマクリーシュ盤や、2007年録音のダニーデン・コンソート盤が有名ですが、このクイケン盤は、同じくピリオド様式& OVPP とは言え、より繊細で曲線的な美しさが際立っているのがポイント。
 聴きなれた少年合唱が一人のソプラノに置き換えられるなど、OVPP ならではの大胆な手法には賛否もいろいろあるのでしょうが、この清澄な美しさはやはり魅力的です。環境の問題もあり、録音にはかなり苦労したということですが、それだけ入念に仕上げられたセッション録音ということで、サウンド面でのクオリティの高さには素晴らしいものがあります。





COVIELLO CLASSICS



COV 91906
¥2600
ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690-1758):
 3声の協奏曲集 第2集

  第7番 イ短調/第8番 ニ長調/
  第9番 イ短調/第10番 ニ短調/
  第11番 ホ短調/第12番 イ長調
ムジカリッシェ・ガルテン

 後期バロックの充実コンチェルト

 録音:2018年/50'20''

 第1番〜第6番を収録した第1集(COV-91705)に続くアルバムです。ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロは、ドイツ、シュトゥットガルトのヴュルテンベルク宮廷楽団のカペルマイスターとして活躍したイタリアの作曲家。職を辞した後、作曲に専念して書かれたのがこの協奏曲集。
 充実したトリオ・ソナタとも言える作品で、2つのヴァイオリンが同等に掛け合う書法が魅力的。美しくゆったりとした楽章と、喜びにあふれた速く技巧的な楽章がせめぎ合い音楽が展開されていきます。
 バーゼル・スコラ・カントルムを卒業した仲間が集まって結成された古楽アンサンブル、ムジカリッシェ・ガルテンによる生き生きとした演奏でお聴きください。

 

COV 91908
¥2600
フランス・ルネサンス、麗しの響き テレーム
 クレマン・ジャヌカン(1485-1558)&クロード・ル・ジュヌ(1530-1600):Le chant de l'Alouette (Paris, Ballard, 1603)
 クレマン・ジャヌカン:J'ay dict, j'ay faict (Paris, Attaingant, 1543) / Au joly jeu du pousse avant (Paris, Attaingant, 1529)
 クロード・ル・ジュヌ:Fuyons tous d'amour le jeu (Paris, Ballard, 1612)
 ニコラス・バレット(1583-1642):Est-ce Mars et Courante de Mars (Le Secret des Muses, Amsterdam, 1616)
 クレマン・ジャヌカン(1485-1558)&クロード・ル・ジュヌ(1530-1600):Le chant du Rossignol (Paris, Ballard, 1603)
 クロード・ル・ジュヌ:Premiere Fantasie (Paris, Ballard, 1612) / O voix, o de nos voix (Paris, Ballard, 1612)
 ピエール・アテニャン(1494-1552):Prelude (Paris, Attaingant, 1529)
 クレマン・ジャヌカン:O mal d'aymer (Paris, Attaingant, 1544)
 作曲者不詳:Pavane la Bataille (Musicque de Joye, Lyon, Moderne, 1550)
 クロード・ル・ジュヌ:« Arm', arm' » - la guerre (Paris, Ballard, 1608)
 ピエール・ゲドロン(1570-1620):Puisque les ans n'ont / qu'un printemps (Paris, Ballard, 1617)

 録音:2018年/58'33''

 歌とガンバとリュートによる、美しいフランス・ルネサンス音楽集。テレームはバーゼル・スコラ・カントルムの卒業生が中心となって2013年に設立された古楽アンサンブルです。
 名前の由来はフランソワ・ラブレーの小説「ガルガンチュワ物語」に登場するユートピア、六角形で5階建ての建物「テレームの僧院」。




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PAN CLASSICS



PC 10407
¥2200→\1990
SYMPHONIAの名盤復活!
 レツボール(指揮、ヴァイオリン)
  ムファット:調和の捧げもの

   第1番 ニ長調
   第2番 ト短調
   第3番 イ長調
   第4番 ホ短調
   第5番 ト長調
グナール・レツボール(指揮、ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア

 最後のパッサカリアは必聴の名曲!

 録音:2000年10月/イタリア/66'35''

 鬼才レツボールによる、もともとSYMPHONIA レーベルに録音された音源です。ムファット(ムッファト)はフランス生まれでリュリに師事、その後ウィーン、イタリアと各地を回りますが、自分はドイツ人だと表明していました。
 各国の書法を自然なレベルで身に付けたグローバルな作曲家と言えます。

 『調和の捧げもの』は5曲からなる弦楽のための5 声のソナタ集で、室内ソナタ・教会ソナタの他、協奏曲的な要素も入った作品集です。タイトルに掲げられた「調和」の精神は、第5番ラストを飾る長大なパッサカリアに結実しています。
 荘重なフランス風のシャコンヌに始まりゆっくりと美しく流れる音楽を遮るように、後半突如として明らかに異質なイタリアのチャッコーナが登場するのですが、それが元の気分に巧みに融和され、新たな変奏へと繋がっていくのです。多種多様な技法を駆使し、ひとつの世界を造り上げたムファットの手腕に驚かされる名作です。





 ゲオルク・ムッファト(1653年6月1日受洗 - 1704年2月23日)はバロック音楽の作曲家。

 サヴォイア公国、現在スキー観光地として有名なフランスのムジェーヴ Megeve に生まれる。
 父方はスコットランド系、母方はフランス系だが、本人はドイツ人の自意識を持っていた。
 1663年から1669年までジャン=バティスト・リュリに師事し、アルザス=ロレーヌ地方でオルガニストに就任。その後ウィーンに滞在するが、公職に就くことができず、1677年にプラハを訪れ、それからザルツブルクに行き、約10年にわたってザルツブルク大司教の宮廷に仕える。

 1680年ごろにイタリアを訪ねてベルナルド・パスクィーニにオルガンを師事する傍ら、アルカンジェロ・コレッリに会い、その作品に非常に好感を覚えるようになる。
 1690年から没するまでパッサウ司教の宮廷楽長を務め、同地で他界した。

 ちなみに10歳年上のビーバー(1644 - 1704)がザルツブルクの宮廷楽団の宮廷副楽長となったのが1679年、楽長になたのが1684年。だから完全にビーバーとムファットはかぶっている。ライバルだったのか?追い出されたのか?

ビーバー

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こんなアルバムもあります

CPO
777124-2
(SACD Hybrid)
\3200→\2890

ビーバーとムファット
 クロメルジーシュ・アーカイヴからのヴァイオリン・ソナタ集


ビーバー:
 ソナタハ調/
 ソナタニ調(Kremsier Sign.A600/I V:1 7 4)/
 ソナタホ調(Archiv desM i n o r i t e n k o n v e n t s,W i e n)
 ソナタト調(Kremsier Sign.A572/I V:1 3 6)/
 ソナタロ調(Kremsier Sign.A572/IV:136)/
 シャコンヌニ調(Archiv Kremsier)
ムッファト(1653-1704):ソナタニ調
アントン・シュテック(バロック・ヴァイオリン)
クリスティアン・リーガー(Cemb、Org)
リー・サンタナ(アーチリュート&チタローネ)
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 今から15年も前にこんな豪華なメンバーでこんなマニアックなアルバムが作られていた。
 内容はクロメルジーシュ・アーカイヴからのヴァイオリン・ソナタ集。ビーバーがザルツブルクに来る前に働いていたクロメルジーシュのアーカイヴから見つかった作品をまとめたもの。
 「ロザリオ」ほどとは言わないが、ビーバーらしい切なく美しい作品に出会える。
 そしてこのアルバムの最後にも若きムファットの知られざる傑作が収録されているのである。
 
チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド( 5 . 0 c h )、2ch ステレオ、ステレオ






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HYPERION



PCDA 68248
【国内仕様盤】
¥2857+税
天才ダウスゴー、シベリウスでHyperion初登場!
シベリウス:クッレルヴォ

 ソプラノとバリトン独唱、男声合唱と管弦楽のための
  交響曲 《クッレルヴォ》 Op.7
トーマス・ダウスゴー(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
ルンド男声合唱団
ヘレナ・ユントゥネン (ソプラノ)
ベンヤミン・アップル(バリトン)
CDA 68248
【輸入盤】
¥2300→\2090

 2019年BBCプロムス・ジャパンに出演!ダウスゴー&BBCスコティッシュ響のシベリウス!

 ☆デンマークの名匠トーマス・ダウスゴー、得意のシベリウスでHyperion初登場!
 ☆現在首席指揮者を務めるBBC SSOとともに、初開催となる「BBCプロムス・ジャパン」に出演予定!

 トーマス・ダウスゴーは、現在BBCスコティッシュ交響楽団(BBC SSO)の首席指揮者、スウェーデン室内管弦楽団の首席指揮者、シアトル交響楽団の首席客演指揮者(2019シーズンより音楽監督)、トスカーナ管弦楽団の名誉指揮者、デンマーク国立交響楽団の名誉指揮者(2004年〜2011年まで首席指揮者)という多くの重要ポストを務めるデンマーク出身の名指揮者。
 2019年10月&11月に初開催となる「BBCプロムス・ジャパン」では、メイン指揮者&オーケストラとしてBBCスコティッシュ交響楽団とともに来日公演を予定しています。

 ダウスゴーのHyperionデビューとなるアルバムは、2016年の来日公演でも演奏され、2019年のBBCプロムス・ジャパンでも演奏予定の得意作曲家、ジャン・シベリウス。独唱と男声合唱を伴う交響曲(交響詩)「クッレルヴォ」という大作で、その優れた手腕を披露。「番号付き交響曲だけ知っている」という新しいシベリウス・ファンにもオススメの注目プログラムです。

※録音:2018年5月19日−20日、シティ・ホール(グラスゴー)

 



久しぶりに面白い「悲愴」を聴いた
ダウスゴー&スウェーデン室内管
38 名の室内管弦楽団による「悲愴」!


BIS SA 1959
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
チャイコフスキー:
 (1)交響曲第6番ロ短調「悲愴」
 (2)幻想序曲「ロミオとジュリエット」
トーマス・ダウスゴー(指)
スウェーデン室内管
 
[ 録音:2011 年9 月/ウレブルー・コンサートホール(スウェーデン)]/62’21”
 SACD ハイブリッド盤。


 久々に面白い「悲愴」を聴いた。

 指揮はダウスゴー。
 SIMAXのベートーヴェンのように、はまるときははまる。
 生来の変わり者なのか、それとも生真面目で一本気な文学青年なのか・・・、いずれにせよそこから生まれてくる音楽は鮮烈で刺激的。

 さて、この「悲愴」。
 全38 名の室内管弦楽団。
 一聴して耳に入ってくるその軽快さと爽やかさはまるで少年映画か何かのよう。
 
 しかし・・・

 それでは終わらない。
 そのさらさらと軽いノリの底から湧き上がる「悪の通奏低音」のような低減の響き。
 まるで、追いかけてくる地鳴り、あるいは不吉な心臓の鼓動。

 この異様な低音グリグリをどうとらえるかでこの演奏への感じ方がまるっきり変わってくる。
 これだけの高音質でこの低弦をここまで響かせるというのは、この曲を「さらさら」の軽快爽快音楽で終わらせるつもりは「さらさら」ないダウスゴーの暗い読み。
 
 いずれにせよそこから生まれてくる音楽は鮮烈で刺激的。
 ラストのラストは、規模だけでかい大音響オーケストラよりぞっとして血の気が引く。

 これまで聴いてきたことのない「悲愴」である。










<メジャー・レーベル>

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DG



4835869
(2CD)
\3400\3090
※LPも同時発売
《マリ・サムエルセン〜
 新時代のヴァイオリニスト、マリ・サムエルセンのDGデビュー》

CD1
 ①ヴラディーミル・マルティノフ: 《カム・イン!》から 第2楽章
 ②マックス・リヒター: ドナ・ノービス・パーチェム2
   (ドラ マ『LEFTOVERS/残された世界』)
 ③フィリップ・グラス: 《浜辺のアインシュタイン》から ニー・プレイ2
 ④ペトリス・ヴァスクス: 孤独な天使 -ヴァイオリンと弦楽合奏のための瞑想
 ⑤ブライアン・イーノ/ジョン・ホプキンス/レオ・エイブラハムズ:
   エメラルド・アンド・ストーン
     (編曲:マックス・ノース)
 ⑥マックス・リヒター: ヴォーカル
 ⑦ヨハン・ヨハンソン:
    ヘプラポッドB(映画『メッセージ』から)(編曲:マックス・ノース)
 ⑧J.S.バッハ: 2声のインヴェンション 第13番 イ短調 BWV784
  (編曲:クリスチャン・バズーラ)
 ⑨フィリップ・グラス: ヴァイオリン協奏曲 第1番 第2楽章
   (編曲: ゲディミナス・ゲルゴタス)
 ⑩クリスチャン・バズーラ: 847

  録音:2018年10月、11月 ベルリン
マリ・サムエルセン(ヴァイオリン)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
指揮:ジョナサン・ストックハンマー
クリスチャン・バズーラ(ピアノ&エレクトロニクス)
CD2
 ①J.S.バッハ: シャコンヌ
   (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004 第5曲)
 ②J.S.バッハ: プレリュード ニ長調 BWV850
   (平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第5番)
  (編曲:クリスチャン・バズーラ)
 ③マックス・リヒター: フラグメント
 ④ピーター・グレッグソン: シーケンス(4)(作曲者自身による編曲)
 ⑤ヴラディーミル・マルティノフ: 真福九端
 ⑥ブライアン・イーノ、ハンス=ヨアヒム・レデリウス、アルノルト・カサー:
   バイ・ディス・リヴァー(編曲:クリ スチャン・バズーラ)
 ⑦J.S.バッハ: プレスト
   (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001 第4楽章)
 ⑧クリス・クラーク: マル・ステップ・シーケンス
 ⑨ヨハン・ヨハンソン:おやすみ、白昼よ
 ⑩マックス・リヒター:ノヴェンバー
 ⑪ピーター・グレッグソン:ララバイ
 
 新時代のヴァイオリニスト、マリ・サムエルセン、DGデビュー!
 
 バッハ《シャコンヌ ニ短調》を始めとするバッハ作品のソロと現代編曲のほか、マックス・リヒター、ブライアン・イーノ、ヨハン・ヨハンソン、ピーター・グレッグソン、フィリップ・グラス、ヴラディーミル・マルティノフ、ペトリス・ヴァスクスなど、現代をリードする作曲家の楽曲を収録。共演はジョナサン・ストックハンマー指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団



 マリ・サムエルセン
  1984年ノルウェーのハーマル生まれ。3歳よりヴァイオリンを始め、その後スイスでザハール・ブロンにヴァイオリンを師事した。
 2003年、「クリスマス・コンサート・フロム・ノルウェー」を創設し、芸術監督に就任。ヴィヴァルディ《四季》を演奏した映像がYouTubeで2250万回以上の驚異的な再生回数を記録する。
 2014年、ジェームズ・ホーナーに委嘱した《パ・ド・ドゥ》を世界初演。CD『パ・ド・ドゥ』(マーキュリー・クラシックス)がノルウェーのポップス・チャートで第1位を記録した。
 2017年デッカよりソロ・デビュー・アルバム『ノルディック・ノワール』をリリース、ノルウェーのポップス・チャートで第2位を記録。近年はポスト・クラシカルの代表的作曲家マックス・リヒターと頻繁に共演を重ね、2017年モントルー・ジャズ・フェスティヴァル50周年記念オープニング・ライブにてリヒターと《ヴィヴァルディ・リコンポーズド》を演奏。
 2019年3月には「すみだ平和祈念音楽祭」参加のために初来日し、クリスチャン・ヤルヴィ指揮新日本フィルおよびリヒターとの共演で《メモリーハウス》日本初演の独奏パートを担当した。
 使用楽器はストラディヴァリウス1724年製「Duke of Edinburgh」。
 


 なんじゃ、また変なやつが・・・と思ったかと思いますが、この人かなりの本格派。
 そして大作映画並みのプロデューサーがついているんだとは思います。
 この「Timelapse」、下記ノルディック・ノワールの中の曲ですが、めちゃめちゃかっこいいです。

https://youtu.be/D3PDoxrsE48






DGデビューといってもそのまえはDECCA、そのまえはMERCURYなのではじめっからすごい
マリ・サムエルセン、聴くなら今


DECCA
4814879
\2300→\2090
こんな人がいたか
 マリ・サムエルセン(ヴァイオリン)
   〜ノルディック・ノワール》

 1) ウーノ・ヘルメション(b.1977):Timelapse、
 2) オーラヴル・アルナルズ(b.1986):Near Light、
 3-5) フランス・バク(b.1958):The Mist、
 6) アルヴォ・ペルト(b.1935):Darf ich…、
 7) ヨーハン・ソエデルクビスト(b.1966):Love & Rage、
 8) ソエデルクビスト/ヘルメション/
   マリ・サムエルセン/ホーコン・サムエルセン:
    Study In Rituals, Prelude、
 9-10) ヘルメション:Study In Rituals,
 11) ゲイル・トヴェイト(1908-1981):Vel komne Med Aera、
 12) アルナルズ:Words Of Amber
マリ・サムエルセン(ヴァイオリン)、

ホーカン・サムエルセン(チェロ)(2-5, 8-12)、
グンナル・フラグスタート(ピアノ)(1, 11)、
イェスパー・ソエデルクビスト(マリンバ他)(1, 9, 10)、
フランス・バク、
ケルド・ハーニング・イプセン
 (エレクトロニクス&シンセサイザー)(3-5)、
トロンハイム・ソロイスツ

  1984年、ノルウェー 生まれのヴァイオリニスト、マリ・サムエルセン。
 そのサムエルセンが北欧の作曲家の作品を、北欧の仲間たちとともに録音した室内楽作品集です。

 スウェーデンの映画音楽作曲家ウーノ・ヘルメションとヨーハン・ソエデルクビストをはじめ、アイスランドの新進作曲家オーラヴル・アルナルズ、デンマークのフランス・バク、エストニアのアルヴォ・ペルト、ノルウェーのゲイル・トヴェイトと、北欧各国の作曲家の作品を演奏しています。

【録音】2017年1月13‐15日、トロンハイム、Ora Studios





マリ・サムエルセンのヴィヴァルディ「夏」。噛み付いてきそうな感じ。
最後に不思議なリズムになる。
https://youtu.be/nJTfG1MmMwQ




マリ・サムエルセン
MERCURYからこんな美しい現代音楽アルバムが出ていた



481 1487
\2300
サムエルセン兄妹
 《ジェームズ・ホーナー:パ・ド・ドゥ》

  ① ジェームズ・ホーナー:パ・ド・ドゥ(Part 1〜4),
  ② アルヴォ・ペルト:フラトレス,
  ③ ジョヴァンニ・ソッリマ;チェロよ歌え!,
  ④ ルドヴィコ・エイナウディ:希望の扉
マリ・サムエルセン(ヴァイオリン:①②④),
ホーコン・サムエルセン(チェロ:①③④)
アリサ・ワイラースタイン(チェロ:③),
ワシリー・ペトレンコ(指揮:①),
クラーク・ランデル(指揮:②③④),
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

 マリ・サムエルセン、ただものじゃないと思って調べたら1枚、マーキュリーからこんな素敵なアルバムを出していた。サムエルセン兄妹としてのリリース。

 ジェームズ・ホーナーの作品がここで聴ける。
https://youtu.be/_7-H2z7tGX8



 映画「タイタニック」の音楽を手がけたホーナーの最新作
 ロサンゼルス出身、英国王立音楽アカデミーでリゲティの元で作曲を学び、多くの映画音楽の作曲を手がけるジェームズ・ホーナー。彼の代表作は『タイタニック』で、アカデミー作曲賞を受賞しています。
 また『アバター』ではオスカー賞を受賞。その彼がノルウェーの若き天才的サムエルセン兄妹のために、ヴァイオリンとチェロのための協奏的作品『パ・ド・ドゥ』を書きあげました。

 「ヴァイオリンとチェロのための協奏曲を書くことが作曲家としての自分にとって重要な課題であると思ったのです。音楽を書くときに私は、映画のための音楽を書くようなライトな感覚を大切にしています。
 最も偉大なるブラームスの二重協奏曲を超す作品を書くのは難しいことですが、自分が考える現代の美しさをここで表現しています。サムエルセン兄妹のために作品を書けてとても嬉しかった」とホーナーは語っています。

 この演奏は2015年1月に行われた初演を収録したもので、ワシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルがバックを務めています。

 カップリングされたその他の3曲もやはり、ヴァイオリンやチェロのための現代の作品。
 ③では、アリサ・ワイラースタインが共演しています。

 【録音】2014年11月(①), 2015年1月(②③④)、リヴァプール、ザ・フライアリー(デジタル)





 


4836913
(11CD)
\6600

《ブリギッテ・ファスベンダー・エディション》

シューベルト:
《CD 1》
 美しき水車小屋の娘D795、【演奏】アリベルト・ライマン(ピアノ)
  【録音】1993年、ベルリン/
《CD 2》
 1) 白鳥の歌D957、2) 反抗Op.105、
 3) 月に寄せるさすらいの歌D870, Op.80 No.1、4) 秋D945
  【演奏】アリベルト・ライマン(ピアノ)【録音】1989年、1991年、ベルリン/

《CD 3》
 レーヴェ:
  1) 集められた歌曲、歌、ロマンスとバラードOp.9、
  2) 歌曲集Op.62より、3) 女の愛Op.60 
   【演奏】ゴード・ガーベン(ピアノ)
     【録音】1987年、ベルリン/

《CD 4》
 シューマン:1) 女の愛と生涯Op.42、2) 悲劇Op.64 No.3、3) リーダークライスOp.24
  【演奏】アーウィン・ゲージ(ピアノ)【録音】1984年、ベルリン/

《CD 5》
 ヴォルフ:メリケの詩による歌曲集
  【演奏】ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)【録音】1992年、モントリオール/

《CD 6》
 リスト&R.シュトラウス:歌曲集
  【演奏】アーウィン・ゲージ(ピアノ)【録音】1985年、ベルリン/

《CD 7》
 1) リスト:歌曲集、
 2) ドヴォルザーク:歌曲集、
 3) ブラームス:歌曲集
  【演奏】ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)(1)、ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)、
  コード・ガーベン(ピアノ)(2)、エディット・マティス(ソプラノ)、
  ペーター・シュライアー(テノール)、
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、
  カール・エンゲル(ピアノ)(3)
   【録音】1990年、モントリオール(1)、1993年(2)、1982年、1981年(3)、ベルリン/

《CD 8》
 マーラー:
  1) リュッケルト歌曲集、2)『子供の不思議な角笛』より、
  3) さすらう若者の歌、4) 亡き子をしのぶ歌
   【演奏】リッカルド・シャイー(指揮)ベルリン・ドイツ交響楽団【録音】1989年、ベルリン/

《CD 9》
 1) ムソルグスキー:死の歌と踊り、
 2) ブラームス:アルト・ラプソディOp.53より「Aber abseits wer ist’s?」、
 3) マーラー:大地の歌(抜粋)
  【演奏】ネーメ・ヤルヴィ(指揮)エーテボリ交響楽団(1)、
  ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(2)、
  カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(3)
   【録音】1992年、エーテボリ(1)、1982年、プラハ(2)、1984年、ベルリン(3)/

《CD 10》
 1) ヴェルディ:歌劇『イル・トロヴァトーレ』のアズチェーナの場面、
 2) ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』(抜粋)、
 3) シェーンベルク:グレの歌(抜粋)
  【演奏】
   ロザリンド・プロウライト(ソプラノ)、プラシド・ドミンゴ(テノール)、
   エフゲニー・ネステレンコ(バス)、ジョルジョ・ザンカナーロ(バリトン)、
   カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
   サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(1)、
   マーガレット・プライス(ソプラノ)、ルネ・コロ(テノール)、
   カルロス・クライバー(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン(2)、
   リッカルド・シャイー(指揮)ベルリン放送交響楽団(3)
    【録音】1984年、ローマ(1)、1981年、ドレスデン(2)、1985年、ベルリン(3)/

《CD 11》
 1) スカルラッティ:愛の園(抜粋)、
 モーツァルト:
  2) 歌劇『皇帝ティートの慈悲』(抜粋)、
  3) 歌劇『偽の女庭師』(抜粋)、
  4) 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』(抜粋)、
 5) フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』(抜粋)、
 6) プフィッツナー:歌劇『パレストリーナ』(抜粋)、
 7) プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』(抜粋)、
 8) J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』(抜粋)
  【演奏】ハンス・シュタットルマイア(指揮)ミュンヘン室内管弦楽団(1)、
  ルチア・ポップ(ソプラノ)、テレサ・ベルガンサ(メッゾ・ソプラノ)、
  イシュトヴァン・ケルテス(指揮)ウィーン国立歌劇場管弦楽団(2)、
  レオポルト・ハーガー(指揮)ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(3)、
  グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)、レリ・グリスト(ソプラノ)、
  ペーター・シュライアー(テノール)、ロランド・パネライ(バリトン)、
  ヘルマン・プライ(バリトン)、
  カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(4)、
  ルチア・ポップ(ソプラノ)、
  サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(5)、
  ラファエル・クーベリック(指揮)バイエルン放送交響楽団(6)、
  ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)、Iris Saunders(ソプラノ)、
  レナート・ブルゾン(バリトン)、Elizabeth Stanford(ヴォーカル)、
  エリザベート・シコラ(ヴォーカル)、Jean Tredaway(ヴォーカル)、
  ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団(7)、
  エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)、ヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)、
  アンドレ・プレヴィン(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(8)
  【録音】
   不明(1)、1967年(2)、1978年(5)、1990年(8)、ウィーン、
   1980年(3)、1974年(ライヴ)(4)、ザルツブルク、
   1973年、ミュンヘン(6)、1984年、ロンドン(7)
ブリギッテ・ファスベンダー(メッゾ・ソプラノ)

 ファスベンダー祝80歳記念BOX。CD11枚組

 2019年7月3日に80歳の誕生日を迎えるブリギッテ・ファスベンダーを祝し、賞賛された多くの録音を集めたCD11枚組のBOXが発売されます。
 ドイツ・グラモフォン、デッカから伝説となっているアルバム7枚に新コンピレーション・アルバム4枚をプラスしています。
 この偉大なドイツのメッゾ・ソプラノ歌手の芸術の深さ、生き生きとした表現力は、グラモフォン賞を受賞したシューベルト、リストとR.シュトラウスの録音やマーラーの歌曲の中で、そしてまたドラベッラ(ベーム指揮)、アズチェーナ(ジュリーニ指揮)、ブランゲーネ(クライバー指揮)、オルロフスキー公爵(プレヴィン指揮)などの徹底した役作りの中に発揮されています。
 ブリギッテ・ファスベンダー特別インタビュー掲載の52ページのブックレット付キャップボックス仕様。
 
  






<国内盤> 

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読売日本交響楽団



YASCD 1015/16
(2CD)
¥4200+税
マゼール&読響畢生、伝説のマーラー「復活」
 マーラー:交響曲第2番「復活」
ロリン・マゼール(指揮)
読売日本交響楽団
片岡啓子(ソプラノ)
伊原直子(アルト)
武蔵野音大合唱団
(佐久間哲也指揮)

 マゼール&読響畢生の名演!伝説のマーラー「復活」が待望のCD化!

 録音:1987年5月9日、東京文化会館ライヴ/演奏タイム:[24:18][11:25][12:46][4:28][35:31]
 サウンド・マスタリング:WEITBLICK

 我が国マーラー演奏史の中でも燦然と輝く超名演。1987年と言えばマゼールが芸術的に最も脂が乗っていた時期です。
 ピッツバーグ響との過密な来日公演の合間を縫って極限状態で読売日本交響楽団の指揮台に初めて立った記録です。
 その憑依的で自由な表現には今聞いても驚かされるばかりです。
 第1楽章終了後は、マーラーの指示通りに5分の間を置くために指揮台横の椅子に着座したそうです。その意図を尊重し、CD1は第1楽章のみとします。これがクレンペラー最晩年のライヴにも匹敵する遅さで脳髄にガツンと来ます。
 当時を知る聴衆、関係者からも伝説的と呼び声の高い名演。日本における1990年代のマーラー需要、ブームの前夜祭のような特別な意味を持つコンサートとも申せましょう。圧巻は35分を超えて歌い、祈り、咆哮する終楽章。これを聴いたら心の浄化が行われること請け合いです。
 音質も東京文化会館の音響をそのまま活写した鮮やかなもの。
 マゼール氏は、2014年に急逝しましたが、未亡人のDietlinde Turban Maazel女史もこの演奏内容に太鼓判を押し、CD化を快諾なさいました。

 ※この凄絶なライヴを聴いた!と仰る方、貴重な体験談をお寄せください。4月5日締切です。ブックレットに使用させて頂く場合がございます。(東部トレーディング)





299MUSIC



NIKU-9021
(ボーナスDVD付き)
¥2800+税
「ミルコ・ラザール作品集」
 1.チェンバロとオブリガート・ヴァイオリンのための《バレエ組曲》(2014)
   (1) Introduction ....03'16"/(2) Concerto Part I ....04'05"/
   (3) Obscure Dance ....05'56"/(4) Sicilia ....04'46" /
   (5) Concerto Part II ....02'40"/(6) Love Story ....03'31"
 2.2段鍵盤チェンバロのための《4つの小品》より(2017)
   (7) Lonely Dance ....03'55"/(8) Lament ....06'53"
 3.チェンバロとオブリガート・ヴァイオリンのための《マルガレーテ組曲》
  (「ファウスト ザ・バレエ」より)(2017)
   (9) Night Dance ....06'24"
   (10) Margaret's Chamber ....05'31"
   (11) Fateful Encounter ....06'15"
北谷直樹(チェンバロ)
杉田せつ子(ヴァイオリン)

 古楽器チェンバロとヴァイオリンが織りなす儚い夢のいびつな美《世界初録音》[メイキングDVD 付き]
 現代スロヴェニア随一の作曲家・ジャズミュージシャン、ミルコ・ラザール作品集、北谷直樹(チェンバロ) 杉田せつ子(ヴァイオリン)

 録音:2018年6月9 - 13日 水戸奏楽堂/53'29" DSD Recoriding(メイキングDVD付き)

 現代スロヴェニア随一の作曲家・ジャズミュージシャンであるミルコ・ラザールがチェンバリスト北谷直樹のために書き下ろした独奏曲、そして北谷とヴァイオリニスト杉田せつ子に献呈した組曲からの収録。世界的に活躍する北谷がそのほとばしる感性を遺憾なく発揮するエモーショナルな表現世界。新たなテーマを与えられた古楽器は耽美的な色合いを帯び、瑞々しく雄弁に語り始める──熟れた果実は匂いたち、やがて腐敗してゆく。

 北谷直樹(チェンバロ) Naoki Kitaya, harpsichord
  北谷直樹は日本で生まれ、はや青年時代からヨーロッパの舞台で活躍している。ニコラウス・アーノンクール、ヨハン・ゾーンライトナー、アンドレアス・シュタイアーに師事。チューリヒ音楽大学で通奏低音の教鞭を執った後、現在はチューリヒを拠点にフリーの演奏家として幅広い活動を行っている。
 情感のこもった演奏の中に巧妙な技術を駆使し、色彩的表現に富んだ音色と非常に流麗で高い即興性を有しているとさまざまなメディアから絶賛を受ける。
 音楽監督、アンサンブルのリーダーとしても非凡な腕前をもち、ヨーロッパ各地にてバロックの器楽曲やオペラなどの演奏を行っており、近年ではエマ・カークビーをゲストに迎え、レオナルド・レオ「サルヴェ・レジーナ」などを演奏した。
 日本においては2011年、13年、16年とオーケストラ・アンサンブル金沢に招聘され、バロックのみならずフィリップ・グラスなどの現代曲まで幅広いプログラムを取り上げている。
 ドイツ・グラモフォン、ハルモニア・ムンディ・フランス、ソニー・クラシカル等、多くのレーベルからCDが多数リリースされているが、中でも、ソロ・アルバム「ルイ・クープラン」と「ヨハン・セバスティアン・バッハ」への評価は殊更高く、『クラシック・トゥデイ』『クラシックホイテ』にて10点満点の評価を得た。
 チェンバロ:17世紀フランドルの様式に基づく二段鍵盤チェンバロ 2017年 久保田彰 設計・製作

 杉田せつ子(ヴァイオリン) Setsuko Sugita, violin
  バロック時代、ストラディヴァリウスやグァルネリウスなど、名だたる名器の製作された往時に倣い、金属を使用しない羊腸(ガット)弦を自身のヴァイオリンに試みたところ、たちまちにしてその音色や感触の魅力に惹き込まれたことに端を発し、現在では自身のために製作されたバロック仕様のヴァイオリンと様々な時代様式の弓を使い分け、バロックから現代の作品までを演奏している。
 2008年、日本において古楽アンサンブル「チパンゴ・コンソート」を立ち上げ、エンリコ・オノフリとの共演を多く重ねている。公演の模様はテレビやラジオで放送され音楽誌上でも高い評価を得て大きな反響を巻き起こした。近年は国内外の音楽祭への出演、ディヴィーノ・ソスピーロ、イマジナリウム・アンサンブル、クロアチアン・バロック・アンサンブル、イル・ガルデリーノなど欧州の団体の公演や録音への参加、また世界的に活躍するチェンバリスト北谷直樹氏とのスイスでの共演も好評を得ている。東京藝術大学を卒業後、ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み帰国、2010年まで茨城大学で講師を務めた。これまでにヴァイオリンを故井上武雄、田渕洋子、澤和樹、浦川宜也、フランツ・サモヒルの各氏に、バロック・ヴァイオリンをエンリコ・オノフリ氏に師事。日本室内楽コンクール入選、パルマドーロ国際音楽コンクール(伊)最高位受賞。
 ヴァイオリン:マルコ・ミノッツィ イタリア/ラヴェンナ 2014年製作
弓: サンドリーヌ・ラファン フランス/パリ 2018年製作

 ミルコ・ラザール(作曲) Milko Lazar, composer
  スロヴェニアの作曲家、ピアニスト、チェンバロ奏者、サックス奏者であるミルコ・ラザール(1965- )は、現代音楽およびジャズの分野で活動している。オーストリアのグラーツ音楽院でクラシック・ピアノ、ジャズ・ピアノ、サックスを学び、チェンバロおよびバロック音楽をオランダのハーグ王立音楽院にて学んだ。幼少期より作曲を始めるが、時おり独学で学んだのみであった。ソロ・サックス奏者兼作曲者、指揮者として15年間にわたりRTVスロヴェニア・ビッグ・バンドで活動。
 また、シュトゥットガルト州立管弦楽団、アウグスブルク・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア・チューリヒといった海外オケのほかに、スロヴェニアの二大交響楽団であるスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団とスロヴェニア放送交響楽団のために定期的に作品を書いている。また、ジャズ・ミュージシャンとしても活動しており、ハノーヴァー万国博覧会2000などの多くのジャズ・フェスティバルに参加。30のソロ・アルバムを含む50枚以上に及ぶLPレコードやCDを録音している。
 彼の作品は、管弦楽作品、オペラ、室内楽作品、ジャズ作品、コンテンポラリー・バレエ上演のための作品など多岐にわたり、多数の映画プロデューサー、劇場、ダンス・パフォーマーのためにも定期的に作品を書いている。2008年より世界的に知られるダンサー、振付師であるエドワルド・クルーグとともに定期的に協働しており、世界各地で16回にわたりバレエ作品を上演している。
 2005年にスロヴェニアにおける最も誉れ高い芸術賞である「プレシェルノヴ基金賞」を受賞し、2010年には、彼の管弦楽作品と室内楽作品がリュブリャナ市芸術賞「ジュパンチッチ賞」を受賞した。




<LP>


DG(LP)


4837083
(2LP)
\5400
※CD同時発売
《マリ・サムエルセン〜
 新時代のヴァイオリニスト、マリ・サムエルセンのDGデビュー》

LP1  Side:A
 ①ヴラディーミル・マルティノフ: 《カム・イン!》から 第2楽章
 ②マックス・リヒター: ドナ・ノービス・パーチェム2(ドラ マ『LEFTOVERS/残された世界』)
 ③フィリップ・グラス: 《浜辺のアインシュタイン》から ニー・プレイ2
 ④J.S.バッハ: 2声のインヴェンション 第13番 イ短調 BWV784
  (編曲:クリスチャン・バズーラ)
 ⑤クリス・クラーク: マル・ステップ・シーケンス
 ⑥ブライアン・イーノ/ジョン・ホプキンス/レオ・エイブラハムズ:
   エメラルド・アンド・ストーン
    (編曲:マックス・ノース)
 ⑦クリスチャン・バズーラ: 847
LP1  Side:B
 ①J.S.バッハ: シャコンヌ
   (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004 第5曲)
 ②マックス・リヒター: フラグメント
 ③J.S.バッハ: プレスト
   (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001 第4楽章)
 ④ピーター・グレッグソン:シークェンス(ヴァイオリンと管弦楽のための編曲版)
マリ・サムエルセン(ヴァイオリン)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
指揮:ジョナサン・ストックハンマー
クリスチャン・バズーラ(ピアノ&エレクトロニクス)
LP2  Side:A
 ①ヨハン・ヨハンソン:
   ヘプラポッドB(映画『メッセージ』から)(編曲:マックス・ノース)
 ②ペトリス・ヴァスクス: 孤独な天使 -ヴァイオリンと弦楽合奏のための瞑想
 ③フィリップ・グラス:
   ヴァイオリン協奏曲 第1番 第2楽章(編曲: ゲディミナス・ゲルゴタス)
LP2 Side:B
 ①ブライアン・イーノ、ハンス=ヨアヒム・レデリウス、アルノルト・カサー:
   バイ・ディス・リヴァー(編曲:クリスチャン・バズーラ)
 ②ヨハン・ヨハンソン:おやすみ、白昼よ
 ③マックス・リヒター:ノヴェンバー

 新時代のヴァイオリニスト、マリ・サムエルセン、DGデビュー!
 
 バッハ《シャコンヌ ニ短調》を始めとするバッハ作品のソロと現代編曲のほか、マックス・リヒター、ブライアン・イーノ、ヨハン・ヨハンソン、ピーター・グレッグソン、フィリップ・グラス、ヴラディーミル・マルティノフ、ペトリス・ヴァスクスなど、現代をリードする作曲家の楽曲を収録。共演はジョナサン・ストックハンマー指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

 マリ・サムエルセン
  1984年ノルウェーのハーマル生まれ。3歳よりヴァイオリンを始め、その後スイスでザハール・ブロンにヴァイオリンを師事した。
 2003年、「クリスマス・コンサート・フロム・ノルウェー」を創設し、芸術監督に就任。ヴィヴァルディ《四季》を演奏した映像がYouTubeで2250万回以上の驚異的な再生回数を記録する。
 2014年、ジェームズ・ホーナーに委嘱した《パ・ド・ドゥ》を世界初演。CD『パ・ド・ドゥ』(マーキュリー・クラシックス)がノルウェーのポップス・チャートで第1位を記録した。
 2017年デッカよりソロ・デビュー・アルバム『ノルディック・ノワール』をリリース、ノルウェーのポップス・チャートで第2位を記録。近年はポスト・クラシカルの代表的作曲家マックス・リヒターと頻繁に共演を重ね、2017年モントルー・ジャズ・フェスティヴァル50周年記念オープニング・ライブにてリヒターと《ヴィヴァルディ・リコンポーズド》を演奏。
 2019年3月には「すみだ平和祈念音楽祭」参加のために初来日し、クリスチャン・ヤルヴィ指揮新日本フィルおよびリヒターとの共演で《メモリーハウス》日本初演の独奏パートを担当した。
 使用楽器はストラディヴァリウス1724年製「Duke of Edinburgh」。
  
















4/3(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


2L



2L 149SABD
(SACD HYBRID
(5.1 surround/stereo)
+ Blu-ray Disc Audio)
¥4300
天上の歌声をもつウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル最新盤!
『天の砦』

 1. サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876): いとも尊き
 2. マルクス・パウス(1979-): 怒りの日、その日は
 3.チャールズ・ヘンリー・パーデイ(1799-1885): やさしき道しるべの光よ
 4.クリスチャン・シンディング(1856-1941): 唯一の御名はイエス
 5.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ(オルガン・ソロのための)
 6. ハンス・レーオ・ハスラー(bap.1564-1612):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ
 7.ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ(オルガン・ソロのための)
 8. マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-):そして、この肉と心が朽ち果て(アメージング・グレース)
 9.グレゴリオ聖歌:あなたの御手に、主なる神よ
 10.コーレ・ノールストーガ(1954-):わたしの目が、労苦に疲れ(オルガン即興)
 11.エリサベト・ホルテ(編曲):わたしの目が、労苦に疲れ
 12. ヘンリク・オーデゴール(1955-): おお、イエスの深き愛よ
 13.エギル・ホーヴラン(1924-2013):父がわたしを遣わされたように
 14.ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-): 暁の歌
 15.トロン・ハンス・ファルネル・クヴェルノ(1945-):あなたにお会いします、主イエスよ
   ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル、エリサベト・ホルテ(指揮)
   コーレ・ノールストーガ(オルガン)

 
 録音:2018年5月、6月 ウラニエンボルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
 制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
 録音:ビーアトリス・ヨハンネセン
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音]
 [Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz)/7.1.4 Auro-3D(96kHz)/7.1.4 Dolby Atmos(48kHz)/2.0 LPCM(24bit/192kHz)/mShuttle: MQA + FLAC + MP3/Region ABC]
 [SACD: 5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM: MQA CD]

 ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルは、オスロのウラニエンボルグ教会を本拠に活動する合唱団のひとつ。日曜礼拝に参加、詩と音楽というふたつの芸術形式の融合した伝統の賛美歌を歌い継ぐとともに新しい伝統を作ることにも力を注いできました。
 新しいアルバム『天の砦』は、『ノルウェー教会新賛美歌集』の曲を中心に歌った2016年の『天と地の接するところ』(2L126SABD)に続く2作目の賛美歌集。最初のアルバムに倣い、『新賛美歌集』の曲に加え、ノルウェーの3人の作曲家、マルクス・パウス、マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン、ビョルン・モッテン・クリストフェシェンが『新賛美歌集』の曲に基づいて書いた作品が歌われます。ブロアセンの《わたしの目が、労苦に疲れ》は、コーレ・ノールストーガのオルガン即興と、ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルの指揮者、エリサベト・ホルテの新しい編曲による歌唱の2つのバージョンで収録されました。

 [このアルバムは、5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) のBlu- ray ディスクと SACD ハイブリッドディスク (5.0 surround/stereo) のセットです。Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください。また、CD 層はMQA-CD 仕様になっておりMQA デコーダーを搭載した対応機器を使用すれば、ハイレゾ・スペック音源を聴くことができます。]



 
2L 152SACD
(SACD HYBRID)
¥2600
『君はヒースを信じているか』
 ストーレ・クライベルグ(1958): 室内楽作品集
  1-3.弦楽四重奏曲第3番(2018)
  4-7. 歌曲集《君はヒースを信じているか》(2018)
  8-10.トリオ・ルナ(2016-17)(フルート、ヴィオラ、ハープのための)
  11-15. 歌曲集《光の鍛冶屋》(1984 rev.2017-18)
   1- 3. アトレ・スポンベルグ(第1ヴァイオリン)、アンデシュ・ラーシェン(第2ヴァイオリン)、
    オーレ・ヴットゥダール(ヴィオラ)、オイヴィン・ギムセ(チェロ)
   4-7.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(ピアノ)
   8-10.トリオ・ルナ
    【アンニカ・ノールストロム(フルート)
     ヤン・ペッテル・ヒルスタ(ヴィオラ) ルース・ポッター(ハープ)】
   11-15.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)、
    イーダ・カテロース(クラリネット)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(ピアノ)

 詩人の目で生を見つめた室内楽作品集

 ピアノ:ベヒシュタイン・コンサートC234
 録音:2018年8月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)/5.1 surround/stereo
 制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音]
 [SACD: 5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM: MQA CD]

 トロンハイム在住の作曲家ストーレ・クライベルグは、現代的な要素とロマンティックナ要素を独自のやり方で混ぜ合わせることから、しばしば「モダン・ロマンティック」と呼ばれています。
 新しいアルバム『君はヒースを信じているか』では、詩人の目で生を見つめた室内楽作品が4曲、演奏されます。
 弦楽四重奏曲第3番は、「夏」を語る、「生きる歓び」の吹き込まれた音楽として作られました。「そぞろ歩き」の第1楽章、「夢想する、夜の音楽」の第2楽章「熱狂と活気に満ちた」第3楽章。
 フルート、ヴィオラ、ハープのための《トリオ・ルナ》(月の三重奏)は、一日の時によって外的、内的な景観の異なる月の雰囲気を捉えた〈宵の月(Luna serale)〉〈夜の月(Luna not-turna)〉〈朝の月(Luna mattutina)〉の3 楽章の作品。この曲を演奏する「トリオ・ルナ」は、トロンハイム交響楽団のフルートとヴィオラの首席奏者とハープ奏者のアンサンブルです。

 2つの歌曲集は、クライベルグがコラボレーションを行ってきた抒情詩人、ヘルゲ・トルヴン Helge Tor-vund の「光、静けさ、愛、死、自然」をテーマとする詩に作曲されました。《君はヒースを信じているか》は、自然の姿に人生の秋と冬を比喩的に重ねた〈Fruktbar stille(静寂が充ち満ち)〉〈Mor(母)〉〈Kjaerleikog liding(愛と苦悩)〉〈Livnar til(生きつづける)〉の4曲。《光の鍛冶屋》は、あらゆるものが一気に息をし始める「春」の心を醸す音楽に作られました。〈Egfoddes pa ei slette(わたしは平地に生まれた)〉〈Me skal elska(私たちは愛し合う)〉〈Mitt ansvar(わたしの責任は)〉〈Kom ut(出ておいで)〉〈Om duligg heilt stille(横になってじっとしていると)〉の5曲。

 メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェランは、オラヴ・アントン・トンメセンの《霊感を与えられた娘ヴェスレモイ》(2L078SABD)でグラミー賞にノミネート、スカンディナヴィアを代表する歌手のひとりとして国際的に活躍しています。
 イェンス・ハーラル・ブラトリとホーヴァル・ギムセに学び、2014年ベルゲン国際フェスティヴァルでローベット・レヴィン賞を受けたオーレ・クリスチャン・ホーゲンルードのピアノ。《光の鍛冶屋》に加わるクラリネットは、ノルウェー国立音楽大学の博士課程でビョルン・ニューマンとフレードリク・フォシュに学ぶイーダ・カテロースの演奏です。





SIMAX



PSC 1349
¥2600
バロック時代のオリエントの風
 1. Sereba/Nystrom :Le Vent(風)/ F. クープラン :Sarabande(サラバンド)
 2. 民謡Ballad from Lorestan :Dochtare Boyer Ahmadi
 3. Kouame Sereba :Jegerlek(狩人のゲーム)/ ネルソン・ダ・ハベッカ:To Lembrado Nao! / Nys-trom/Sereba :No Forro
 4. Rolf-Erik Nystrom :Chichukai no tsuki(地中海の月)
 5. メールラ:
   Canzonetta part (I カンツォネッタ part 1)/ Kouame Sereba :Wodi/ Kouame Sereba :Naya/
   Diego Ortiz :Recercada Segunda "La Spagna"(レセルカーダ第2番《スペイン》)/
  メールラ :Canzonetta part II(カンツォネッタ part 2)
 6.Rolf-Erik Nystrøm :Maqam[The Oriental Dawn of the Baroque]
 7.民謡:Gnawr'n - based on a 'gorrlaus slatt'
 8. Kouame Sereba :Jonabalo/メールラ :Su la cetra amorosa(愛の翼に乗せて)/ ファルコニエーリ:Ciaccona(チャコーナ)
 9. ビーバー :Die Verkundigung(受胎告知)
 10. Nils Okland :Biberslatt'(ビーバーのスロット)
 11. Kouame Sereba: Tanie Baiko Justine/ ナルバエス :Paseabase del Rey Moro/
  モンテヴェルディ:Excerpt from Quel Sguardo Sdegnosetto(《あの軽蔑した目つき》から)/ Kouame Sereba :Lisa
 12. Kouame Sereba :Ziza/Kilden(泉)(a religious folk tune after Ragnar Vigdal)/
  スウェーデン民謡:Kom helga ande(来たれ聖霊よ)
 13.ゴーティエ:Les canaries(カナリア)/モンテヴェルディ:Amor, dicea‛&lamento della Ninfa(ニンフの嘆き)
   ロルフ=エーリク・ニューストレム(アルトサックス、ソプラニーノサックス)
   ニルス・オークラン(ハリングフェレ、ヴィオラ・ダモーレ、ヴァイオリン)
   エリサベト・ホルメルツ(ソプラノ) コウアメ・セレバ(ヴォーカル、ドド、カリンバ、パーカッション)
   ヘスス・フェルナンデス・バエナ(テオルボ)

 バロック音楽の異文化交流

 録音:2018年3月13日、14日、17日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/72'17
 制作: エーリク・ガルド・アムンセン
 録音: アウドゥン・ストリーぺ

 ノルウェーのサクソフォーン奏者、ロルフ=エーリク・ニューストレムは、頭抜けた技術と感覚で知られ、現代ノルウェーとスカンディナヴィアの音楽シーンを舞台にジャンルを問わない活動を行っています。
 彼は作曲も手がけ、現代ノルウェーの音楽を集めた『Concepts of Sorrow & Dangers(悲しみと危険の概念)』(AuroraACD5045)でも《新宿タイムアウト》《セプテンバー・ディーブレイク》などの自作をクセナキスやラーシュ・ペッテル・ハーゲンたちの曲とともに演奏しています。

 『POINGのために』(ACD5086)のアンサンブル「POING」のメンバー。彼が舵を取る新しいアルバム『バロック時代のオリエントの風』は、バロック音楽をオリエント、アフリカ、南アメリカ、北欧地域との関連から探求するという興味から生まれました。ビーバー、メルーラ、モンテヴェルディの曲を異文化交流の共通分母として演奏、ブラジルのフィドル奏者ネルソン・ダ・ハベカとノルウェーのラグナル・ヴィーグダールの音楽を織り交ぜながら展開させていきます。

 ハリングフェレ奏者のニルス・オークラン、西アフリカのコートジボワール生まれのコウアメ・セレバ、アーリーミュージックと現代曲が主なレパートリーのエリサベト・ホルメルツ、セビーリャ出身のヘスス・フェルナンデス・バエナがプロジェクトに参加。探求の旅を楽しみました。
 ニューストレムとセレバが共作した《Le Vent(風)》とフランソワ・クープランの《趣味の融合》の〈サラバンド〉。イランのロレスターンの伝承曲《Dochtare Boyer Ahmadi》。ニューストロムが日本の尺八からインスピレーションを得て作った「旅することを夢見ながら、叶わない人たちへのオマージュ」《地中海の月》。「ゴルラウス」調弦で演奏する「スロット(民謡)」をモロッコのベルベル人のグナワ音楽と融合させた《Gnawr' n - based on a 'gorrlaus slatt'》。13のトラックで構成されたアルバムです。




 

CANTALOUPE MUSIC


CA21143
\2500
ドナカ・デネヒー(1970-):1-21.The Last Hotel クラウディア・ボイル(女)
ロビン・アダムズ(夫)
キャサリン・マンリー(妻)
マイケル・マーフィ(ポーター)

エンダ・ウォルシュ(作詞&ディレクター)
アラン・ピアソン(指揮)

クラッシュ・アンサンブル

 2015年に世界初演されたデネヒーのオペラ《The Last Hotel 最後のホテル》。
 タイトルには「あらゆる動きに死が紐づく暗いドラマ…ここは自殺者が最後に投宿する粗末な施設」という意味が込められていますが、実はコメディタッチの作品。古典的なアリアがあるかと思えばドラムの炸裂があり、また時としてミニマル風のメロディをオーケストラが延々と繰り返すなど、古典的な「オペラ」の概念を覆すユニークな作品です。
 録音 2015年8月 Les theatres de la Ville, Luxembourg (ライヴ)  Teldex Studio Berlin
 
 

CA21145
\2500
AMERICAN DREAM
スコット・ウォルシュレーガー(1980-):作品集

 1.Gas Station Canon Song
 2.American Dream アメリカン・ドリーム
  第1曲:MM. 0-84
  第2曲:MM. 85-218
  第3曲:MM. 219-392
  第4曲:MM. 393-610
  第5曲:MM. 611-646
 3.We See Things That Are Not There
ベールトーヴェン(アンサンブル)
【メンバー】
 カール・ラーソン(ピアノ)
 パット・スゥオボダ(コントラバス)

 一種の“ジャズ・トリオ”とも言えるアンサンブル《Bearthoven ベールトーヴェン》。大作曲家の名前をもじったアンサンブルは、ジャズだけではなくジャンルを超えた作品を演奏、その表現力が高く評価されています。
 「アメリカン・ドリーム」について、メンバーのピアニスト、ラーソンは「現代アメリカの心の状態を反映している」と表現。これは決して明るいものではなく、どちらかというと切迫感と絶望の心情が色濃く刻まれており、豊かなメロディと不快な部分が混在しています。
 紆余曲折を経て、最後は精力的なサウンドで勝利。これがドリームたる所以と言えるでしょう。
  録音 2018年3月 Oktaven Audio, New York, USA
 




KAIROS



0015028KAI
\2700
フリードリヒ・チェルハ(1926-):Eine Art Chansons 一つの芸術的な歌
 1-17.第1部
 18-41.第2部
 42-61.第3部
HK Gruber chansonnier(アンサンブル)
【メンバー】
 ヨーゼフ・ピツェク(コントラバス)
 クルト・プシホダ(パーカッション)
 ライナー・コイシュニヒ(ピアノ)

 1950年代の初頭、作曲家チェルハは同年代のアバンギャルトのグループと親密になり、芸術家たちが集うクラブハウス「Strohkoffer」に出入りするようになります。
 詩人たちがダダイズムの流れを汲んだ“実験的な言語”を用いて作った詩(幼児の言葉や外国訛り、言葉遊び他、奇妙な言葉の数々)に衝撃を受けたチェルハは、これらを元に「芸術的な歌曲」を創り上げる試みを行いました。
 1分にも満たない小さな「歌」は、風刺、引用などが散りばめられただけでなく、当時のチェルハが持つ作曲技法が惜しげもなく使用されています。
 ただ小さな歌が並べられているわけではなく第2部には比較的重めの曲が置かれており、全体の構成も良く練られています。
  録音 1988年4月26日 ウィーン放送 大ホール
 
 

0015040KAI
\2700
ビローネ(1960-):
 1-10.FACE
アンナ・クレール・ハウフ(歌)
PHACE(アンサンブル)
【メンバー】
 シルヴィー・ラクロワ(フルート)
 ヴァルター・ゼーバッハー(クラリネット)
 ミヒャエル・クレン(サクソフォン)
 ヤーロン・ドイチュ(エレクトリック・ギター)
 マティルデ・アワシアンゴー(ピアノ)
 ベルント・トゥルナー(パーカッション)
 アダム・ヴァイスマン(パーカッション)
 イヴァナ・プリスタソーヴァ(ヴィオラ)
 バルバラ・リッカボナ(チェロ)
 アレクサンドラ・ディエンツ(コントラバス)
 アレックス・リポウスキ(さまざまな楽器)

レオナルド・ガルムズ(指揮)

 KAIROSレーベルから4枚のアルバムをリリースしているイタリアの作曲家ビローネ。前作の「OM. ON」はエレクトリック・ギターのデュオ作品でしたが、今作はオーストリアの大規模な室内楽アンサンブル“PHACE”のために書かれたユニークな作品です。
 「テキストの音楽表現ではなく、身体の振動から生まれる音と声」を用いたという「FACE」は奇妙な音に満たされており、奏者たちは楽器を演奏するだけでなく、自らの体を叩いて音を発したりと、さまざまな表現が求められます。
 “PHACE”は11人のアクティブメンバーで構成されており、時には演劇パフォーマンスを行うなど、オーストリアを拠点として多岐に渡るアート活動を行うアンサンブルです。
  録音 2016年12月5日 Philharmonie Luxembourg, Salle de Musique de Chambre
  
 

0015041KAI
\2700
ラモン・ラスカーノ(1968-):ピアノ作品集
 Hitzaurre Bi 2つの序文(1993)
  1.I. -
  2.II. -
 3.Petrikhor(2017)
 4.Zintzilik(2005)4手のための
 5.Laugarren Bakarrizketa 4番目のモノローグ(2000)
 6.Bras dessus bras dessous (2008) 6手のための
 Ilargi Uneak(1989/1996改訂)
  7.I.Izar
  8.II. Ekhi 左手のための
  9.III. Urtzi
 10.Presencia
 11.Zortziko
 12.Gentle Sway
 13.Suziri
アルフォンソ・ゴメス(ピアノ)…1-13
エルネスト・マルティネス・イスクィエルド(指揮)…1.2
ビルバオ交響楽団…1.2
マルタ・サバレタ(ピアノ)…4.6
ラモン・ラスカーノ(ピアノ)…6

 1968年、スペインのサン・セバスチャンに生まれた作曲家ラスカーノのピアノ作品集。
 このアルバムには彼のピアノ独奏作品から、オーケストラとの共演まで様々な年代に書かれた作品を収録、音楽的興味の変遷をたどることができます。
 ラスカーノはスペインで学び、やがてパリに留学。アラン・バンクァールとジェラール・グリセイに師事、ラッヘンマンから強い影響を受け独自の作風を確立、「冬至」4部作やユニークなギター作品などを次々に発表。
 KAIROSレーベルからは管弦楽作品集をリリースしており人気を博しています。
  録音 2018年9月28-30日 Euskalduna Concert Hall, Bilbao & Higher School of Music of the Basque Country “Musikene”, Donostia-San Sebastian
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ARTIS


ウィレム・ヴァン・オッテルローの芸術

 クラムシェル・ボックス仕様
ARTIS 025
(24CD)
\10000→\8990

ウィレム・ヴァン・オッテルローの芸術


 オッテルロー。

 ご存知のようにPHILIPSの草創期を支えた職人気質の指揮者で、膨大な録音を残している。
 ただ「いぶし銀」というタイプではなく、知的でスタイリッシュ、現代的な演奏を聴かせる。そのあたりが新興レーベルPHILIPSに気に入られた理由かもしれない。
 戦前から活躍していた大巨匠のような人間離れした迫力は持ってないが、非常に充実したぶ厚い演奏を聴かせてくれる。
 存在感あふれる低弦がオケ全体をたっぷりと支え、全体がドラマティックに展開していく。しかもそれが絶対に軽薄にならない。

 一時期医者を志したというが、もしその道に進んでいたら神経質な外科医というよりは、熱い情愛に満ちた「赤ひげ的」な医者になっていただろう。
 なかなかの大人物なのである。スタイリッシュなのに分厚い。さすがに一時代を築いたというだけのことはある

 しかしそれにしても不思議なのは、これだけの人をどうしてオランダという国はみすみす飼い殺しにしたのか。
 ベイヌムが亡くなって、コンセルトヘボウの次の頭首は当然オッテルローではなかったのか。なぜそこで若きハイティンクだったのか。
 60年代に入ると、オッテルローはまるで祖国を毛嫌いするかのように海外に活動の場を求め始めた。またPHILIPSの録音も激減する(というか契約を切られた)。

 何があったのか。
 これだけの才能がありながらなぜ彼は祖国で名を成さなかったのか。どうしてメジャー・レーベルで活動を続けなかったのか。

 現在、当のPHILIPS(今はDECCA)の彼の音源に対する扱いはひどい。
 今回ARTISがこういうすばらしいコレクション・ボックスを出してくれたが、本来ならユニバーサルがやらなければいけない事業だと思う。
 ただ今後もこれだけの集大成は難しいのではないか。完売する前にどうぞ。




CD 01
ベルリオーズ
幻想交響曲 Op. 14

ワーグナー
ジークフリート牧歌

録音: June 18-25, 1951
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

CD 02
ベートーヴェン
交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
録音: April 23-24, 1957
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

交響曲第5 番 ハ短調 Op. 67
録音: Feb. 23-26, 1958, Stereo
ウィーン交響楽団

CD 03
ベートーヴェン
交響曲第6番 ヘ長調Op. 68「田園」
録音: Feb. 22-24, 1953
ウィーン交響楽団

交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
録音: June 1959, Stereo
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 04
ベートーヴェン
交響曲第7番 イ長調 Op. 92

劇音楽「シュテファン王」序曲Op. 117
歌劇「フィデリオ」序曲 Op. 72c*
「献堂式」序曲 Op. 124*
トルコ行進曲op. 113 (from Die Ruinen von Athen Op.113)*

録音: 1963 (1-5), Stereo; April 24, 1957 (6);
Jan. 31, 1956 (7); May 20, 1960, Stereo

ウィーン交響楽団
ハーグ・レジデンティ管弦楽団*

CD 05
ベートーヴェン
交響曲第9番 ニ短調Op. 125「合唱」

E.スポーレンベルク(ソプラノ), M.イシュロヴァイ(アルト)
F.ヴローンス(テノール),H.シャイ(バリトン)
Toonkunstkoor Amsterdam

録音: May 3-4, 1952
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 06
マーラー
交響曲第1番 ニ長調「巨人」

録音: 1950s
ウィーン祝祭管弦楽団

CD 07
マーラー
交響曲第4番 ト長調
テレーザ・シュティヒ=ランダル(ソプラノ)

歌曲集「亡き子をしのぶ歌」
ヘルマン・シャイ(バリトン)

録音: May 7-9, 1956 (1-4); Jan. 24-25, 1951 (5-9)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 08
ブルックナー
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」

Overture in G minor

録音: May 6-7, 1953 (1-4); Oct. 23, 1954 (5)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 09
ブルックナー
交響曲第7番 ホ長調

録音: March 23-26, 1954
ウィーン交響楽団

CD 10
ハイドン
交響曲第45番 嬰へ短調「告別」

交響曲第55番 変ホ長調「校長先生」

交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」

録音: May 16-17, 1962 (1-4) Stereo; May 16, 1962 (5-8)
Stereo; Dec. 28-29, 1950 (9-12)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 11
グリーグ
ペール・ギュント組曲 第1番 Op. 46

ペール・ギュント組曲 第2番 Op. 55

ノルウェー舞曲 Op. 35

弦楽のための「2つの悲しき旋律」Op. 34

スメタナ
歌劇「売られた花嫁」から
15 序曲
16 ポルカ-フリアント-喜劇役者の踊り(第3幕)

録音: Dec. 30, 1950 (1-8); July 1960 (9-12)
Stereo; June 4, 1951 (13-14); Jan. 3-5, 1966 (15-16) Stereo
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 12
シューベルト
交響曲第5番 変ロ長調 D. 485

交響曲第8番 ロ短調 D. 759「未完成」

ロザムンデ(抜粋), Op. 26 D. 797
「ロザムンデ(魔法の竪琴)序曲」 D. 644

録音: May 18-19, 1960 (1-4) Stereo; June 1959 (5-6)
Stereo; Jan. 25, 1950 (7-8); Nov. 24, 1951 (9)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 13
フランク
交響詩「プシュケ」

シューマン
6「マンフレッド」序曲 Op. 115

録音: Oct. 21, 1954 (1-5); Oct. 23, 1954 (6)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 14

ブラームス
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
悲劇的序曲 Op. 81
大学祝典序曲 Op. 80

録音: Dec. 4, 1953 (1-4); Dec. 12, 1952 (5); Dec. 23, 1953
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 15
フランク
交響曲 ニ短調

4 交響詩「アイオリスの人々」

サンサーンス
交響曲第3番 ハ短調 Op. 78「オルガン付」*

録音: Jan. 7-124, 1964 (1-4) Stereo; April 2-3, 1954 (5-8)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ハーグ・レジデンティ管弦楽団*

CD 16
ベートーヴェン
バレエ音楽「プロメテウスの創造物」Op. 43 (全曲版)

録音: May 14-15, 1956
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 17
ベルリオーズ
幻想交響曲Op. 14

「ファウストの劫罰」Op. 24より
6 ラコッツィ行進曲

ビゼー
「アルルの女」第1 & 2組曲


録音: July 10-12, 1959 (1-5) Stereo; May 20, 1960 (6)
Stereo; unknown (7-14)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 18
ラヴェル
1亡き王女のためのパヴァーヌ

高雅で感傷的なワルツ

組曲「ダフニスとクロエ」 
10 第1番
11 第2番

ファリャ
バレエ音楽「三角帽子」から3つの舞曲

シベリウス
15 交響詩「フィンランディア」 Op. 26

マイアベーア
16 歌劇「預言者」より 戴冠式行進曲

プロコフィエフ
17組曲「三つのオレンジへの恋」から行進曲 Op. 33b

録音: Jan. 5, 1952 (1); April 1-2, 1954 (2-9); May 4-5, 1953 (10-11);
April 1, 1954 (12-14); 1958 (15); May 20, 1960 (16-17) Stereo
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 19
レーガー
モーツァルトの主題による変奏曲 Op. 132

ロマンティック組曲 Op. 125

ワーヘナール
14 「じゃじゃ馬ならし」序曲 Op. 25
15 「シラノ・ド・ベルジュラック」序曲 Op.23

録音: March 26-27, 1957 (1-10); March 9-10, 1956 (11-13);
April 3, 1954 (14-15)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 20
ウェーバー
交響曲第2番 ハ長調

5 舞踏への勧誘 Op. 65 J. 260
6 歌劇「魔弾の射手」序曲 Op. 77

アンドリーセン(1892-1981)
7 クーナウの主題による変奏曲とフーガ
8 リチェルカーレ

モートン・グールド (1913-1996)
スピリチュアルズ

録音: March 8-9, 1956 (1-4); Jan. 23, 1951 (5); Oct. 11, 1951 (6);
Feb. 26, 1952 (7); June 5, 1951 (8); Sep. 13, 1951 (9-13)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 21
ムソルグスキー
組曲「展覧会の絵」

アルフォンス・ディーペンブロック (1862-1921)
交響組曲「エレクトラ」(エデュアルト・リーゼルによる編曲)

レオン・オルテル(1905-1985)
20 交響曲第2番 「小交響曲」Op. 18

録音: March 26-27, 1957 (1-15); May 8, 1953 (16-19);
Oct. 1959 (20) Stereo
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 22
ヘンデル

「王宮の花火の音楽」HWV 351

「水上の音楽」HWV 348-350
組曲第1番 ヘ長調 HWV 348
組曲第2番 ニ長調 HWV 349
組曲第3番 ト長調 HWV 350

モーツァルト
交響曲第38番 ニ長調 KV 504「プラハ」
録音: 1950s (1-17); 1956 (18-19)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 23
チャイコフスキー
交響曲第4 番 ヘ短調 Op. 36

組曲「眠れる森の美女」Op.66a

セム・ドレスデン(1881-1957)
舞踏の閃光

録音: June 7-8, 1950 (1-4); 1950s (5-9); May 8, 1953 (10-16)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団

CD 24
ヘンク・バーディングス(1907-1987)
交響曲第3番

リムスキー・コルサコフ
「シェヘラザード」Op. 35*
ローランド・フェニヴェス(ヴァイオリン)

録音: Nov. 28-30, 1955 (1-4); unknown (5-8)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
ウィーン祝祭管弦楽団*




キング・インターナショナル


NHK レジェンド・シリーズ 5
カラヤン、ベルリン・フィル2回目1966年の来日公演


 NHKが収録した超大物来日演奏会ライヴ第5弾は、カラヤンとベルリン・フィル2回目1966年の来日公演が日の目を見ます。
 戦後21年、東京オリンピックの2年後ですが、日本のクラシック音楽ファンの間で大騒ぎとなり、高額なチケットを求める徹夜の長蛇の列がニュースとなりました。かくも当時の日本人を夢中にさせた幻の公演を初めてCD 化。
 第1回発売は5 夜連続で行なわれたベートーヴェンの交響曲全集、話題を集めたブルックナーの交響曲第8番、東京のみならず大阪でも話題となったフェスティバルホールのライヴ3 点の登場となります。ご期待ください。

  *古い音源を使用しているため、テープ劣化によるお聴き苦しい点もございます。予めご了承下さい。
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KKC 2176/80
(5CD)
¥9600→\8990
序曲「コリオラン」以外は初出!
 1966年来日、ステレオ・ライヴ
  ベートーヴェン交響曲全曲連続演奏会

 Disc 1(第1夜1966年4月12日・東京文化会館ライヴ)
  (1)序曲「コリオラン」Op.62
  (2)交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
  (3)交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
 Disc 2(第2夜1966年4月13日・東京文化会館ライヴ)
  (1)交響曲第4番変ロ長調Op.60
  (2)交響曲第7番イ長調Op.92
 Disc 3(第3夜1966年4月14日・東京文化会館ライヴ)
  (1)交響曲第1番ハ長調Op.21
  (2)交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
 Disc 4(第4夜1966年4月15日・東京文化会館ライヴ)
  (1)交響曲第2番ニ長調Op.36
  (2)交響曲第8番ヘ長調Op.93
  (3)レオノーレ序曲第3番Op.72b
 Disc 5(第5夜1966年4月16日・東京文化会館ライヴ)
  交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
長野羊奈子(メゾソプラノ)
ヨーン・ファン・ケステレン(テノール)
マルッティ・タルヴェラ(バス)
東京放送合唱団、東京混声合唱団
二期会合唱団、日本合唱協会
藤原歌劇団合唱部(合唱指揮:外山雄三)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル

 NHK レジェンド・シリーズ 5 カラヤン& ベルリン・フィル1966年来日公演

 ものすごい気力と充実感。カラヤン入魂のベートーヴェン交響曲連続コンサート

 STEREO、日本語帯・解説付

 カラヤンとベルリン・フィルは1966年4月から5月にかけてベルリン・フィルとの2度目の来日を果たした。
 東京、宮城、愛知、金沢、大阪、岡山、松山(!)、福岡、広島で演奏。とくに12日から16日にわたりベートーヴェンの交響曲の全曲コンサートを行った。
 毎日のプログラミングはカラヤン自身が熟考し、最大の効果があがるように工夫されている。また最初に「コリオラン」、最後の第9の前に「レオノーレ第3番」という序曲を配し、すべてがメインの第9へ向かうように設計されている。これについては連日会場で聴き詳しくレポートし、カラヤンの意図を分析した柴田南雄氏渾身の名解説をブックレットに全文掲載しているのも無上の価値あり。



 序曲「コリオラン」以外は初出。
 カラヤンとベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全集といえば、1961-2年、1975-77年、1982-84年録音のDG 盤が有名ですが、まだ若さあふれる1966年のステレオ・ライヴが加わったことはまさに奇跡でファン狂喜。
 
 この来日公演は「ベートーヴェンの全交響曲を連日演奏する」というカラヤンのからの条件付で実現したと言われ、それほど彼がベートーヴェンにこだわったことが伝わってきます。
 当時、この一連の公演のチケットは高額ながら入手困難で、徹夜で求めるファンが社会現象としてニュースになりました。それほどまでに日本のクラシック・ファンを夢中にさせた日本クラシック音楽史に残る重要な記録、ぜひお楽しみください。


カラヤンの来日記録
1954年 NHK交響楽団
1957年 ベルリン・フィル
1959年 ウィーン・フィル
★1966年 ベルリン・フィル このCDの来日

1970年 ベルリン・フィル
1973年 ベルリン・フィル
1977年 ベルリン・フィル
1979年 ベルリン・フィル
1981年 ベルリン・フィル
1984年 ベルリン・フィル
1988年 ベルリン・フィル


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KKC 2181/2
(2CD)
¥3000→\2690
カラヤン& ベルリン・フィル1966年のブルックナー
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル

 ものすごい充実度と感動、カラヤン& ベルリン・フィル1966年のブルックナー

 録音:1966年5月2日/東京文化会館(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 カラヤンとベルリン・フィル1966年来日公演のうち、ベートーヴェンの交響曲全曲シリーズとならんでクラシック・ファンの関心を集めたのがブルックナーの交響曲第8番。
 まだ日本でブルックナー・ブームが起こる以前でしたが、聴衆の強い集中力と熱気が伝わる壮絶なライヴで、ベートーヴェンがカラヤンとベルリン・フィル芸術の精神的な骨格を示してくれたとすれば、ブルックナーは血と肉づけを体験させてくれたと評されました。シンフォニックな充実度も満点で、終演後の熱狂ぶりが当時の日本の音楽ファンの真摯さとして伝わります。

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KKC 2183
¥2500→\2290
カラヤン&ベルリン・フィル大阪公演のブラームス1番が日の目を見た!
 (1)リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
 (2)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル

 語り草となったカラヤン&ベルリン・フィル大阪公演のブラームス1番がついに日の目を見た!

 録音:1966年4月22日/大阪フェスティバルホール(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 カラヤンとベルリン・フィルは1966 年の来日ツアー中4 月22 日に、第9 回大阪国際フェスティバルへ参加公演しました。その際のブラームスの交響曲第1 番がたいへんな名演で、関西の音楽ファンの心を掴んだことが今日でも語り草となっています。何とそれを音で聴くことが実現します。
 カラヤンならではの演出の巧みさで、彼の世界へ引きずり込まれてしまいます。当日の演奏会ではカラヤン十八番のリヒャルト・シュトラウスの「ドン・ファン」も披露され、その名人芸でオーケストラの醍醐味を存分に味わせてくれます。



<メジャー・レーベル>
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WARNER



9029554251
(9CD)
\3200→\2990
クラシックCDショップが決して品切れしてはいけないアイテム
 シュターツカペレ・ドレスデン全盛期のサウンドを
  ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデン
   R.シュトラウス:管弦楽作品録音全集

CD1
 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30
 交響詩「死と浄化(変容)」 Op.24
 「ばらの騎士」 Op.59-ワルツ
 「カプリッチョ」 Op.85-月光の音楽
CD2
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」 Op.28
 交響詩「ドン・ファン」 Op.20
 交響詩「英雄の生涯」 Op.40
CD3
 メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための)
 アルプス交響曲 Op.64
CD4
 交響詩「ドン・キホーテ」 Op.35
 フランソワ・クープランのハープシコード曲による舞踏組曲
CD5
 交響的幻想曲「イタリアから」 Op.16
 交響詩「マクベス」 Op.23
CD6
 「サロメ」 Op.54〜7つのヴェールの踊り
 組曲「町人貴族」 Op.60
 バレエ音楽「泡立ちクリーム」 Op.70〜ワルツ
 交響的断章「ヨゼフ伝説」 Op.63
CD7
 ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.8
 家庭交響曲 Op.53
CD8
 ホルン協奏曲第1番変ホ長調 Op.11
 ホルン協奏曲第2番変ホ長調
 オーボエ協奏曲ニ長調
 デュエット・コンチェルティーノ
  (クラリネット、ファゴット、弦楽とハープのための)
CD9
 ブルレスケ ニ短調(ピアノと管弦楽のための)
 家庭交響曲余禄 Op.73(ピアノと管弦楽のための)
 交響的練習曲「パンアテネの行列」
  (ピアノ(左手)と管弦楽のための)
ポール・トルトゥリエ(チェロ)
マックス・ロスタル(ヴィオラ)
ウルフ・ヘルシャー(ヴァイオリン)
ペーター・ダム(ホルン)
マンフレート・クレメント(オーボエ)
マンフレート・ヴァイス(クラリネット)
ヴォルフガング・リープシャー(ファゴット)
マルコム・フレイジャー(ピアノ)
ペーター・レーゼル(ピアノ)

シュターツカペレ・ドレスデン
ルドルフ・ケンペ(指揮)
 1970-1975年 ドレスデン、ルカ教会 ステレオ

 以前国内シングル・レイヤーSACDで発売されたときに使用された新発見オリジナル・アナログ・マスター音源。
 アナログ後期、ドレスデン聖ルカ教会でのステレオ録音。

 ケンペがドレスデン・シュターツカペレを指揮して完成させたこのセットは、発売以来ずっと定番中の定番として知られ、クラシックCDショップで決して品切れしてはいけないアイテムのひとつだった。
 収録作品は、どれもケンペの快活で柔軟な音楽作りが心地よい名演ばかり。
 生き生きと楽しい『ティル・オイレンシュピーゲル』や、豪快で推進力に富む『英雄の生涯』、ペーター・ダムのホルンに驚く『ドン・ファン』はもちろん、豪華な独奏者による協奏曲も万全の内容。

 多くのリヒャルト・シュトラウス作品を初演し、『アルプス交響曲』を献呈されるなど作曲者ゆかりのオーケストラでもあるシュターツカペレ・ドレスデン全盛期のサウンドをどうぞ。
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9029554255
(7CD)
\3200→\2990
なにはなくとも
 アルバン・ベルク四重奏団
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集

CD1
 弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1
  (1980年6月6日-14日、ステレオ)
 弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2
  (1981年4月11日-15日、ステレオ)
 弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3
  (1981年1月25日-30日、ステレオ)
CD2
 弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4
  (1981年6月8日-13日、ステレオ)
 弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
  (1981年4月10日-15日、ステレオ)
 弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6
  (1980年6月8日-16日、ステレオ)
CD3
 弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
  (1979年4月8日-12日、ステレオ)
 弦楽四重奏曲第8番ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」
  (1979年6月11日-16日、ステレオ)
CD4
 弦楽四重奏曲第9番ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」
  (1978年8月23日-26日、ステレオ)
 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 Op.74「ハープ」
  (1978年12月17日-20日、ステレオ)
CD5
 弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.95「セリオーソ」
  (1979年1月22日-26日、ステレオ)
 弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130
  (1982年6月13日-18日、デジタル)
 大フーガ 変ロ長調 Op.133
  (1982年6月13日-18日、デジタル)
CD6
 弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 Op.127
  (1981年12月18日-22日、デジタル)
 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131
  (1983年6月1日-4日、デジタル)
CD7
 弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op.132
  (1983年12月17日-19日、デジタル)
 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135
  (1981年12月18日-22日、デジタル)
アルバン・ベルク四重奏団
 ギュンター・ピヒラー(ヴァイオリン)
 ゲルハルト・シュルツ(ヴァイオリン)
 ハット・バイエルレ(ヴィオラ:第1-11番)
 トーマス・カクシュカ(ヴィオラ:第12-16番、大フーガ)
 ヴァレンティン・エルベン(チェロ)

 1978年から83年にかけてセッション録音で制作されたアルバン・ベルク四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集。
 店主も学生の頃、この全集セットを手に入れるのが夢だった。まさかこんな値段で手に入るようになるとは。
 当時の弦楽四重奏ファンは「なにはなくともアルバンベルク」という感じだったと思う。
 その後血気盛んな若者集団が現れるこの弦楽四重奏の世界だが、いまでも「アルバン・ベルクの前か後か」というような意識があるのではないか。

 アルバン・ベルク四重奏団は後にライヴ録音でも全集を制作しているが、このスタジオ全集は、一枚一枚時間をかけて制作されただけに、各曲十分に練り上げられた表現とスキのない完璧なアンサンブルが魅力。
 もちろんセッション・レコーディングなのでその細部まで克明に捉えられた音質の良さも特筆もの。
 70年代から80年代にかけてのクラシック音楽界は、このアルバン・ベルク四重奏団のベートーヴェンとポリーニの「エチュード」で象徴されているような気がする。
 

 なにはともあれ、いってみますか。
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9029549675
(13CD)
\4500→\4190
北欧の大家、そして歴史的大演奏家の録音
 メジャー・レーベルの伝統とパワーを感じさせる贅沢極まりないセット
  グリーグ:ピアノ、管弦楽、声楽、室内楽作品集

CD1-3
 グリーグ:
  抒情小曲集(全66曲)
   ユハニ・ラゲルスペッツ(ピアノ)
  民謡 Op.73-4
  愛 Op.52-5
   レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
  「ペール・ギュント」組曲より「朝」(グリーグによるピアノ版)
  組曲「ホルベアの時代より」 Op.40(グリーグによるピアノ版全曲)
  ノルウェー舞曲第2番 Op.35-2(グリーグによるピアノ版)
   シプリアン・カツァリス(ピアノ)


CD4
 ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
 詩的な音の絵 Op.3より第4,5,6番
 4つのアルバムの綴り Op.28より第1,4番
 アジタート EG.106
 ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード Op.24
 ユモレスク集 Op.6より第2,3番
 伝承によるノルウェー民謡 Op.66より第1,10,17,18曲
 スレッター(ノルウェーの農民舞曲) Op.72より
  第4,5,6,10,14曲
    レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)


CD5
 チェロ・ソナタ イ短調 Op. 36
  トゥルルス・モルク(チェロ)
  ホヴァルド・ギムス(ピアノ)
 弦楽四重奏曲第1番ト短調 Op. 27
  ソルヴェ・シーゲルラン(ヴァイオリン)
  アトレ・スーポンベルグ(ヴァイオリン)
  ラーシュ・アネシュ・トムテル(ヴィオラ)
  トゥルルス・モルク(チェロ)
 間奏曲 イ短調 EG.115
  トゥルルス・モルク(チェロ)
  ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)


CD6(モノラル)
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調 Op.8
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.13
 ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
  イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
  ロベルト・レヴィン(ピアノ)


CD7
 ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
  レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
  マリス・ヤンソンス指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 交響曲ハ短調 EG.119
  ドミトリー・キタエンコ指揮、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団


CD8
 組曲「十字軍の兵士シグール」 Op.22より「忠誠行進曲」
 抒情組曲 Op.54 より第1-4曲(管弦楽版)
  サー・ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団
 演奏会用序曲「秋に」 Op.11
  サカリ・オラモ指揮、バーミンガム市交響楽団
 古いノルウェーの民謡による変奏曲 Op.51
  パーヴォ・ベルグルンド指揮、ボーンマス交響楽団


CD9
 交響的舞曲 Op.64
 2つの悲しき旋律 Op.34(管弦楽版)
 ノルウェー舞曲集 Op.35
 組曲「ホルベアの時代より」 Op.40(管弦楽版)
  パーヴォ・ヤルヴィ指揮、エストニア国立交響楽団


CD10
 劇音楽「ペール・ギュント」 Op.23 (抜粋)
  ペーター・マッティ(バリトン)、カミラ・ティリング(ソプラノ)
  シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ)
  エラーハイン少女合唱団、エストニア国立男声合唱団
  パーヴォ・ヤルヴィ指揮、エストニア国立交響楽団
CD11
 メロドラマ「ベルグリオット」 Op.42
 歌劇「オーラヴ・トリグヴァーソン」 Op.50より
  ウーレ・クリスチャン・ルード指揮、トロントハイム交響楽団
 2つの旋律 Op.53(管弦楽版)
 2つのノルウェーの旋律 Op.63(管弦楽版)
 ゆりかごの歌 Op.68-5(管弦楽版)
  アイオナ・ブラウン指揮、ノルウェー室内管弦楽団


CD12
 8つの連作歌曲「山の娘」 Op.67
  シヴ・ヴェンベリ(ソプラノ)
  ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)
 私が歌声を聴くとき Op.39-6
 ノルウェーのはげ山にて Op.59-2
 彼らはどこへ行った Op.4-6
 古い歌 Op.4-5
 挨拶 Op.48-1
 私は暗き夢の中で Op.2-3
 別れ Op.4-3
 灰色の雲にとざされ Op.2-2
 私の思いは巨峰のように Op.5-4
 詩人の最後の歌 Op.18-3
 海の永遠の動きをあなたは知らない Op.5-2
 彼女はとても色白だ Op.18-2
 朝露 Op.4-2
 狩人の歌 Op.4-4
 この世のなりゆき Op.48-3
 ばらの季節に Op.48-5
 ある夢 Op.48-6
 いつの日か、わが思いは Op.48-2
 あなたの忠告に感謝する Op.21-4
 森の小道にて Op.26-5
 悲歌的な詩 Op.59-第3,4曲
 狩人 EG.157
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
  ハルトムート・ヘル(ピアノ)


CD13(モノラル)
 春 Op.33-2
 睡蓮を手に Op.25-4
 君を愛す Op.5-3
 初めての出会い Op.21-1
 ばらの季節に Op.48-5
 早咲きの桜草もて Op.26-4
 この世のなりゆき Op.48-3
 呼び声(農場の歌)Op.61-3
  エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
  ジェラルド・ムーア(ピアノ)、ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)
 ある夢 Op.48-6
 あなたの忠告に感謝する Op.21-4
 モンテ・ピンチョより Op.39-1
 青春 Op.33-1
 エロス Op.70-1
 ルンダルネにて Op.33-9
 白鳥 Op.25-2
 傷ついた心 Op.33-3
  キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
  ウォーウィック・ブレイスウエイト指揮、フィルハーモニア管弦楽団
 王女 EG.133
 川にそって Op.33-5
 待ちながら Op.60-3
  キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
  ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 そして私は恋人がほしい Op.60-5
  キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
  エドウィン・マッカーサー(ピアノ)
 母の嘆き Op.15-4
 ソルヴェーグの歌(「ペール・ギュント」より)
 ばらに囲まれて Op.39-4
  キルステン・フラグスタート(ソプラノ)、管弦楽団(指揮者不詳)

 ノルウェー国民音楽を代表するグリーグですが、その国民主義的傾向は管弦楽の分野に、ドイツ・ロマン派的な傾向はピアノ小品に強く表れています。
 そういう観点で見て行くとこれまでにない刺激的で新鮮な感動があるかと。
 たとえば小規模な描写作品には民族主義的色彩が詩情豊かに流れていたりします。

 このボックスではそうしたグリーグの代表する名曲を、ノルウェーを代表するピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスなど北欧系の大演奏家の録音を中心にまとめています。
 歌曲ではフィッシャー=ディースカウ、シュヴァルツコップ、フラグスタートらによる歴史的演奏も収録。
 メジャー・レーベルの伝統とパワーを感じさせるセットです。














4/2(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALBION RECORDS



ALBCD 028
¥2500
ヴォーン・ウィリアムズ 〜 知られざるオーケストラ作品集
 ヴォーン・ウィリアムズ:3つの夜想曲
 星々で舗装された全ての道
 管弦楽のためのイタリア狂詩曲《襲われた半島》
 4つの最後の歌
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
ジェニファー・ジョンストン(メゾ・ソプラノ)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBC交響楽団

 RVWの知られざるオーケストラ作品集!アンソニー・ペインの校訂による夜想曲を収録!

 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ・ソサエティの録音部門として2007年に設立されたレーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」の取り扱いを開始します。
 ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品の発掘や世界初となる録音を
進めており、その音楽の世界的な普及に力を注ぎ続けているレーベルです。

 アルビオン・レコーズ(Albion Records)の威信をかけて製作された「ディスカヴァリーズ」は、ヴォーン・ウィリアムズの創作活動の最初期から1958年に他界する直前までに作曲された知られざる作品の発掘、校訂を経て実現した全曲世界初録音となる希少作品集!
 エルガーの「交響曲第3番」や「威風堂々第6番」の補筆完成を手掛けたアンソニー・ペインのオーケストレーションによる「夜想曲第1番」と「夜想曲第3番」、「4つの最後の歌」、フィリップ・レーンによるフィルム・スコアからの再構築によるイタリア協奏曲「襲われた半島」など収録曲は全て世界初録音。

 ハイペリオン(Hyperion)で進行中の交響曲のレコーディングでますますその評価を高めているマエストロ、マーティン・ブラビンズが、ヴォーン・ウィリアムズが遺した知られざるオーケストラ作品の魅力を紐解きます。

 ※録音:2015年1月12日-13日、10月12日ᬢ-13日、メイダ・ヴェール・スタジオ(イギリス)



 


ALBCD 033
¥2500
私の夢を超えて 〜 ギリシャ悲劇のための音楽
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  バッコスの信女
  エレクトラ
  タウリケのイピゲネイア
ヘザー・ロウ(メゾ・ソプラノ)
ジョイフル・カンパニー・オヴ・シンガーズ
ブリテン・シンフォニア
アラン・タング(指揮)

 「海の交響曲」が初演された翌年、1911年にヴォーン・ウィリアムズが作曲したエウリピデスのギリシャ悲劇のための3つの作品を収録。
 作曲当時から演奏機会には恵まれなかった知られざる作品ではあるものの、メゾ・ソプラノ、女声合唱とオーケストラが繰り広げる美しい音楽は、当時の古典学者ギルバート・マレー、ダンサーのイサドラ・ダンカンが太鼓判を押したと伝わっています。全曲世界初録音。

 ※録音:2017年4月19日ᬢ-20日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)

 


ALBCD 034
¥2500
大地と空 〜 ヴォーン・ウィリアムズ:合唱作品集
 3つのヴォーカル・ヴォカリーズ/熟睡/
 伝承曲:陽気な農夫/フォスター:故郷の人々/
 伝承曲:農夫の息子/
 伝承曲:The world it went well with me then/
 伝承曲:Tobacco's but an Indian Weed/
 ニュー・コモンウェルス/天において主を賛美せよ/
 我が魂よ、主を賛美せよ/リトル・クロイスター/
 自由への賛歌/イングランド、我がイングランド/
 自由主義国への呼びかけ/
 航空兵の賛歌/我らが誕生の地/
 マーガレット・オヴ・スコットランドの賛歌/
 伝承曲:3つのゲール語の歌
ロイヤル・ホスピタル・チェルシ・
 チャペル・クワイアー
ウィリアム・ヴァン(指揮&ピアノ)
ヒュー・ローランズ(オルガン)

 14曲のオリジナル、8曲のトラディショナルからのアレンジを織り交ぜたヴォーン・ウィリアムズの合唱作品集。
 サロンのための音楽、民謡、賛歌、アンセム、愛国歌、そしてゲール語の歌の英語翻訳など、ヴォーン・ウィリアムズの合唱曲のレパートリーの広さに改めて驚かされます。
 「3つのゲール語の歌」の「Come Let Us Gather Cockles」と「Wake and Rise」は世界初録音です。

 ※録音:2018年2月16日ᬢ-18日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)





RUBICON



RCD 1043
¥2500
シェーンベルク&オネゲル
 アルノルト・シェーンベルク(1874−1951):
  浄められた夜 Op.4(弦楽オーケストラ版)
 アルテュール・オネゲル(1892−1955):
  トランペットと弦楽のための交響曲第2番
バルティック室内管弦楽団
エマニュエル・ルデュック=バローム(指揮)

 ムーシン、ヤンソンス門下の実力派指揮者。ルデュック=バローム&バルティック室内管第2弾!

 ☆ムーシン、ヤンソンス門下の実力派指揮者、ルデュック=バローム
 ☆サンクトペテルブルク・フィルの弦楽セクションによる室内オーケストラ!
 ☆第2弾はシェーンベルク&オネゲル!

 テミルカーノフ率いるサンクトペテルブルク・フィルの弦楽セクションによって結成されたロシアのチェンバー・オーケストラ、バルティック室内管弦楽団と、1971年フランス、アヌシー出身の実力派指揮者、エマニュエル・ルデュック=バローム。
 バルト海に面するカリーニングラード、シベリア地方のイツクーツクのオーケストラで首席指揮者を務め、2014年8月より、ロシアのサラトフ・フィルハーモニー協会アカデミック交響楽団の首席指揮者兼音楽監督として活躍中のルデュック=バロームは、リヨンとジュネーヴで研鑽を積んだ後、ロシアへと渡り、サンクトぺテルブルク音楽院でマリス・ヤンソンスに師事。さらに同音楽院の伝説的名教師、イリヤ・ムーシンの下で指揮法を学び、その系譜に名を連ねる注目の存在です。

 次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」からリリースされたデビュー・アルバム「ショスタコーヴィチ&R・シュトラウス(RCD 1009)」は、英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選ばれるなど高い評価を獲得しました。
 セカンド・アルバムは、1899年に作曲された弦楽六重奏作品から1943年に弦楽オーケストラ版へと編曲されたシェーンベルクの代表作「清められた夜」と、「弦楽とトランペット」という珍しい編成で書かれたオネゲルの交響曲第2番の組み合わせです。



 


RCD 1030
¥2500
シャコンヌ、ディヴェルティメント、ラプソディ集 ジュヨン・シル(ヴァイオリン)
イリーナ・アンドリエフスキー(ピアノ)
 J.S.バッハ:シャコンヌ
  (無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV.1004より/
    メンデルスゾーン編曲ピアノ伴奏版)

 トマソ・アントニオ・ヴィターリ(1663−1745):シャコンヌ ト短調(シャルリエ編曲)
 イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882−1971):組曲 ディヴェルティメント(バレエ 《妖精の口づけ》より)
 ベーラ・バルトーク(1881−1945):ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ第1番 Sz86
 パンチョ・ヴラディゲロフ(1899−1978):ブルガリア狂詩曲 《ヴァルダル》
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895−1968):
  ロッシーニの「セビリアの理髪師」による演奏会用狂詩曲(ハイフェッツ編曲)

 ゴフリラーの銘器を奏でるジュヨン・シル、バッハ=メンデルスゾーンの「シャコンヌ」!

 ☆韓国出身、イギリスで活躍中の注目ヴァイオリニスト、ジュヨン・シル!
 ☆メンデルスゾーン編曲のピアノ伴奏版「シャコンヌ」!

 韓国出身のイギリスの女流ヴァイオリニスト、ジュヨン・シルは、2006年に16歳でブルガリアのネデャルカ・シメオノワ国際ヴァイオリン・コンクールの第1位を獲得し、ロイヤル・フィルハーモニック協会のエミリー・アンダーソン賞など様々な賞を受賞。また作曲家としても活発な活動を展開しており、2005年にはBBC/ガーディアン・ヤング・コンポーザー・オヴ・ジ・イヤーを受賞しています。
 使用楽器はゲオルク・フォン・オペルから貸与されている銘器マッテオ・ゴフリラー。

 「組曲」と「幻想曲(ファンタジー)」をテーマとしたデビュー・アルバムに続くジュヨン・シルのセカンド・アルバムは、18世紀から20世紀にかけて作曲家と名ヴァイオリニストたちの密接な関係から生まれていったシャコンヌ、ディヴェルティメント、ラプソディ集。
 メンデルスゾーンが編曲した"ピアノ伴奏版"「バッハのシャコンヌ」を始め、シャルリエ版の「ヴィターリのシャコンヌ」、ストラヴィンスキーの「妖精の口づけ」からのディヴェルティメント、カステルヌオーヴォ=テデスコ(ハイフェッツ編曲)による「セビリアの理髪師によるラプソディ」など、華麗な技巧と優れた芸術的感性が発揮されるリサイタル・プログラムです。







CYBELE RECORDS

CYBELE KIG011S
(4SACD HYBRID)
¥3300
尹 伊桑(1917-1995):チェロとピアノのための作品集
 Nore (1964; rev. 1968) / Interludium A (1982) / Intermezzo (1988) /
 Glissees (1970) / Escape I (1992) / Shao Yang Yin (1966) / Duo (1984) /
 Sieben Etuden (1993) / Funf Stucke (1958)
   [音楽:113分45秒]
   アデル・ビッター(チェロ)、ホルガー・グロショップ(ピアノ)
 尹 伊桑の語り(1993、1976)
 ミリャム・ヴィーズマンとホルガー・グロショップの対話(2018)
   [ドイツ語の語り:203分21秒]

 高音質×現代音楽の楽しみ、尹 伊桑にとって重要な位置付けのチェロ作品集

 75'47''、81'01''、80'49''、79'35''、Mono / Stereo /5.0ch Surround Sound/ 3D-Binaural- Stereo、pure DSD Recording

 激動の人生を歩み後年は西ドイツに帰化した尹 伊桑(ユン・イサン)。ドイツでの評価も非常に高く、ベルリン芸大の教授として多くの作曲家を育てました。若いころチェロを学んだこともあり、チェロに対する思い入れが強かったと言われています。ピアノ・ソロも交えつつチェロ作品を集めたアルバム。
 SACD ハイブリッド盤で、SACD 層にはバイノーラル録音も。尹 伊桑の芸術が高音質で楽しめます。

 尹 伊桑の語りを収録したトラックも貴重。他にピアニストのホルガー・グロショップと、キュベレ・レコーズ創始者の1人で女優でもあるミリャム・ヴィーズマンの対話も収録しています。

 
CYBELE 061807S
(2SACD HYBRID)
¥3300
ジグモンド・サットマリー:オルガン作品集
 Cadenza con ostinati / B-A-C-H »Hommage a‛&« /
 Dies irae - Tage des Zorns / Feuertaufe /
 Bremer Dom-Musik / Strophen / Sonido Iberico /
 Sense of Rhythm / Moving Colours / Mors et vita
マルティン・シュメーディング(オルガン)
アニコ・サットマリー(ヴァイオリン)
オラフ・ツショッペ(打楽器)
ヴォルフガング・コゲルト(オルガン)
ジグモンド・サットマリー(オルガン)

 高音質×現代音楽の楽しみハンガリー作曲家の系譜を受け継ぐオルガン作品

 56'44''、54'12''、Stereo,5.1ch Surround Sound,3D-Binaural-Stereo(Artificial Head)、pure DSD Recording

 ジグモンド・サットマリーは1939 年生まれのハンガリーの作曲家・オルガニストです。コダーイの孫弟子にあたり、バルトークやリゲティの系譜も感じる作風。クラスメートにペーテル・エトヴェシュもいたそうです。





RELIEF


CR 210315
¥2600
ピエール=オクターヴ・フェルー:フルートのための3つの小品
 クーラウ:ディヴェルティスマン第1番 ト長調 Op.68
 テレマン:幻想曲第6番 ニ短調 TWV40:7
 シュターミッツ:8つのカプリースより第2番 ニ長調
 クーラウ:ディヴェルティスマン第6番 嬰ハ短調 Op.68
 ジークフリート・カルク=エーレルト:カプリース 第30番 Op.107
 J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
 クーラウ:グランド・ソロ第1番 ヘ長調 Op.57
アニヤ・クロイツァー(フルート)

 クーラウ国際フルートコンクール第1位アニヤ・クロイツァーのソロ・アルバム

 63'20''

 2017年クーラウ国際フルートコンクールで第1 位に輝いたスイスのフルーティスト、アニヤ・クロイツァーによるソロ・アルバムです。彼女はロンドンの王立音楽院でウィリアム・ベネットに学びました。このCD は上記のコンクールで演奏した曲に基づいたプログラミングとなっています。




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ALPHA



ALPHA446
(2CD)
\3200→\2990
ヴィニツカヤの新作は、師コロリオフ夫妻とのバッハ
 バッハ:鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲集
  第1番、第4番、第5番、2台、3台、4台(3台への編曲版)
カンマーアカデミー・ポツダム

エフゲニー・コロリオフ(ピアノ)
アンナ・ヴィニツカヤ(ピアノ)
リュプカ・ハジ=ゲオルギエヴァ(ピアノ)
  【DISC 1】
   1-3.鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052 コロリオフ(ピアノ)/
   4-6.2台の鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 ハ短調 BWV1060 ハジ=ゲオルギエヴァ(ピアノ1)、コロリオフ(ピアノ2)/
   7-9.鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 第7番 ト短調 BWV1058 コロリオフ(ピアノ)/
   10-12.2台の鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 ハ短調 BWV1062 ハジ=ゲオルギエヴァ(ピアノ1)、ヴィニツカヤ(ピアノ2)/
   13-15.3台の鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 ハ長調 BWV1064
    コロリオフ(ピアノ1)、ヴィニツカヤ(ピアノ2)、ハジ=ゲオルギエヴァ(ピアノ3)
  【DISC 2】
   1-3.鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 第4番 イ長調 BWV1055 ヴィニツカヤ(ピアノ)/
   4-6.鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV1056 ヴィニツカヤ(ピアノ)/
   7-9.2台の鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 ハ長調 BWV1061 コロリオフ(ピアノ1)、ヴィニツカヤ(ピアノ2)/
   10-12.3台の鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 ニ短調 BWV1063
    コロリオフ(ピアノ1)、ハジ=ゲオルギエヴァ(ピアノ2)、ヴィニツカヤ(ピアノ3)/
   13-15.4台の鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲 イ短調 BWV1065 (ヘニング・フォーグラーによる3台ピアノへの編曲)
    コロリオフ(ピアノ1)、ヴィニツカヤ(ピアノ2)、ハジ=ゲオルギエヴァ(ピアノ3)

 録音:2018年4月、イエス・キリスト教会、ベルリン

 【話題のピアニスト、ヴィニツカヤの新作は、師コロリオフ夫妻とのバッハ!】
 洗練された解釈と思慮深い語り口で人々を魅了するピアニスト、コロリオフと、夫婦デュオでの録音も多い妻のハジ=ゲオルギエヴァ、そしてハンブルクでコロリオフに師事したヴィニツカヤという、3人のピアニストによるバッハの協奏曲集。バッハのスペシャリストと目されているコロリオフですが、その彼にバッハ演奏を認められているヴィニツカヤの参加は嬉しいところです。早すぎず遅すぎず、軽快ながらも心地良い重みを伴うテンポ感覚は、幅広い世代の共演ならではの懐の深い解釈といえるでしょう。
 小編成でのアプローチと的確なテンポ、明確なフレージングにより、3台のモダン・ピアノが絡んでも見通しの良い音楽が展開されていくのはさすがです。

 

プロモーション映像です、どうぞ。
https://youtu.be/a6szE5sfa-0







ARCODIVA

UP0206
\2300
ピアノ作品集
 1-3.ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ 変ホ長調Hob.deest
 4.フランク(1822-1890):前奏曲、コラールとフーガ M.21
 ショパン(1810-1849):
  5.アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
  6.マズルカ 第18番 ハ短調 Op.30-1
  7.マズルカ 第19番 ロ短調 Op.30-2
  8.マズルカ 第20番 変ニ長調 Op.30-3
  9.マズルカ 第21番 嬰ハ短調 Op.30-4
  10.スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
 11.ラフマニノフ(1873-1943):練習曲集「音の絵」Op.39-第5番 変ホ短調
 12.アダム・スコウマル:ジョングルール
マレク・コザーク(ピアノ)

 録音 2018年3月 Martinu Hall HAMU, Prague,Czech Republic

 チェコ出身の若手ピアニスト、マレク・コザークはプラハ芸術アカデミーでイヴァン・クラスキー教授の指導を受け、2018年に開催されたブレーメン国際ピアノ・コンクールで優勝しました。それ以前にも、2016年のプラハ春季コンペティションで2位を獲得、この時には現代作曲家アダム・スコウマルの演奏でその才能が注目されました。
 このアルバムでは、オーソドックスなレパートリーを披露していますが、ハイドンの後にフランクを持ってくるなどユニークな選曲が魅力です。スコーマルの作品も最後に収録されています。
 
 
UP0207
\2300
チェンバロ作品集
 1.ルイ・クープラン(不明-1661):プレリュード・ノン・ムジュレ ハ長調
 2-14.ラモー(1683-1764):新しいクラヴサン曲集 組曲 イ短調-長調
  《アルマンド/クーラント/サラバンド/3つの手/
   ファンファリネッテ/凱旋/ガヴォット/ドゥブル1-6》
 15.フランソワ・クープラン(1668-1733):
  クラヴサン曲集 第2巻 第6組曲 変ロ長調-神秘的なバリケード
 16.ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1700-1755):
  クラヴサン曲集 第1巻-第11曲 気まぐれ
 17.ストラーチェ:チャコーナ
 18.フレスコバルディ(1583-1643):
  チェンバロとオルガンのためのトッカータ・タブラチュラ 第1巻
   -トッカータ第6番 「sopra i pedali, e senza」
 19-21.コジェルフ(1747-1818):ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.1-3 P. XII:10
マルティン・フロッホ(チェンバロ)

 録音 2016年7月 Church of Saint Barbara, Zabreh, Czech Republic

 17世紀から18世紀にかけて書かれたバロック音楽は、様々な対比と色彩を放っています。ある時は荘厳で装飾たっぷり、ある時はシンプルで清々しく。聴き手の感情を引き込み、魅了する試みに満ちたこれらの作品は21世紀になっても新鮮に響きます。このアルバムには、ヤナーチェク音楽・舞台芸術アカデミーで学んだチェンバロ奏者フロッホが演奏するフランス、イタリア、チェコのバロック作品を収録。それぞれの国で育まれた独自の文化が反映された特色ある作品を華麗に演奏しています。

 
UP0209
\2300
シェークスピアのソネット集
 ズデニェク・メルタ(1951-):
  1.ソネット第8番 「妙なる楽の音の君よ、君はなぜ、もの憂げに音楽を聞く?」
  2.ソネット第144番 「私には慰めと絶望の二人の恋人がいて」
  3.ソネット第18番 「君を夏の日に譬えようか?」
  4.マティ・ペンコ:
    ソネット第39番 「ああ、君の美点を相応しく称えるにはどうすればよい」
  5.ユライ・フィラス(1955-1997):ソネット第1番 「Svet polituj-最善の美」
  6.ルカーシュ・フルニーク(1967-):
    ソネット第76番 「どうして、私の詩はこれほど新奇な装飾に乏しく」
  7.マルディン・ブルンナー(1983-):
    ソネット第28番 「どうして、心休まる場所に戻ることができよう」
  8.ブルンナー:
    ソネット第148番 「ああ、愛は、私の頭に何という眼を嵌めこんだのか」
  9.シュチェパーンカ・バルカロヴァー:
    ソネット第94番 「人を傷つける力はあっても、傷つけることなく」
  10.イルジー・フヴォイカ:
    ソネット第116番 「真実の心を持った者同士の結婚には」
  11.オンジェイ・クッカル:
    ソネット第146番 「私の罪深い土くれの中心、哀れな魂よ」
ルシエ・シルケノヴァー(ソプラノ)
 …1-3.5.6.8.10.11
マルケータ・フォウカロヴァー(ヴォーカル)
 …4.7.8
ヤロミール・メドゥーナ(ナレーター)…9
デュオ・テレス

 録音 2018年4月16.21日、5月8.11日 Sono Records, Nouzov, Prague,Czech Republic

 シェークスピアが生涯に書き残した「ソネット」。四行詩と最後の二行連の合計十四行で構成された定型詩です。
 150行ほどある詩はそれぞれ、おおよそのグループ分けがなされており、内容は美少年に対する愛情や、女性に対する愛情が描かれているものの、特定の誰かを指すのかはわかっていません。
 このアルバムはプラハ出身の現代作曲家たちがシェークスピアのソネットにつけた曲を集めたもの。典雅かつ少々艶めいた詩を生かす曲は、どれもロマンティックで魅力的。
 ソプラノのシルケノヴァーはプラハに生まれ、クーン児童合唱のメンバーを経て、プラハ舞台芸術アカデミーを卒業した歌手。卒業後はイギリス、スペイン、ドイツ、オーストリアで研鑽を積み、2008年、リヨンで開催された「Concours International d'Encouragement Musical」で優勝するなど、数々の賞を受賞した実力派の歌手です。





CAPRICCIO



C7317
(7CD)
\3900
ウィーン少年合唱団:宗教作品集
 ヘンデル(1685-1759):オラトリオ《メサイア》HWV56
  【CD1】1-21.第1部22-31.第2部
  【CD2】1-9.第2部 続き10-18.第3部
    マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(ボーイソプラノ)、チャールズ・ハンフリーズ(カウンターテナー)、
    イワン・シャープ(テノール)、ロバート・トーディ(バス・バリトン)、ウィーン少年合唱団、
    コーラス・ヴィエネンシスアカデミー・オブ・ロンドン、ペーター・マルシーク(指揮)
    録音1994年11月17日 シンフォニーホール、バーミンガム/1994年11月19日 バービカン・センター、ロンドン

 ハイドン(1732-1809):オラトリオ《天地創造》HOB.XXI:2
  【CD3】1-13.第1部14-19.第2部
  【CD4】1-9.第2部 続き10-15.第3部
    ガブリエル…マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(ボーイソプラノ)、ウリエル…クリスティアン・バウアー(テノール)、
    ラファエル/アダム…エルンスト・ヤンコヴィッチ(バス)、エヴァ…ゲルトラウト・シュミット(ソプラノ)、
    ウィーン少年合唱団、コーラス・ヴィエネンシス、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団、ペーター・マルシーク(指揮)
    録音1994年5月23日 アイゼンシュタット、エステルハージ宮殿/1994年5月25-26日  ムジークフェライン、ウィーン

  【CD5】
   1-6.モーツァルト(1756-1791): 戴冠式ミサ曲 ハ長調 K317
   7-17.J.S.バッハ(1685-1750): カンタータ 第21番「この身は多くの憂いがあった」
    ベンヤミン・シュミディンガー(ボーイソプラノ)…1-6、シュテファン・プライアー(ボーイソプラノ)…7-17、
    アルビン・レンツァー(ボーイアルト)…7-17、ミヒャエル・クナップ(テノール)…7-17、
    エルンスト・ヤンコヴィッチ(バス)…7-17、ウィーン少年合唱団、コーラス・ヴィエネンシス、
    シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、ペーター・マルシーク(指揮)
    録音1993年11月14日 ラシュタット1993年11月15日 ストラスブール

  【CD6】
   1-14.モーツァルト(1756-1791):レクイエム K626/
   15.アヴェ・ヴェルム・コルプス K618ブルックナー(1824-1896):モテット/
   16.「キリストは私たちのために」/17.「アヴェ・マリア」/18.「神が作り給いし場所」
    マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(ボーイソプラノ)、デレク・リー・レイギン(アルト)、
    ミヒャエル・クナップ(テノール)、ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)、ウィーン少年合唱団、
    コーラス・ヴィエネンシス、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団、ペーター・マルシーク(指揮)
    録音1994年10月3-6日 コンツェルトハウス、 モーツァルトザール、ウィーン
 【ボーナスCD…CD7】
  クリスマス名曲集
   1.ヘンデル:もろびとこぞりて/2.ヨハン・リッター・フォン・ヘルベック:しもべらよ、ともに歌え/
   3.伝承曲:おお救い主よ、天を開き/4.伝承曲:はじめてのノエル/5.伝承曲:高き天より/
   6.伝承曲:この上なく聖なる処女よ/7.伝承曲:マリアはいばらの道を通って/8.伝承曲:神の御子は今宵しも/
   9.伝承曲:天国の門開き/10.ミヒャエル・ハイドン:聖なる夜/11.伝承曲:Tauet Himmel den Gerechten/
   12.ミヒャエル・プレトリウス:主の生誕のときに/13.伝承曲:ひいらぎ飾ろう/14.伝承曲:一輪のばらが咲いて/
   15.伝承曲:御子があらわれたもうた/16.伝承曲:急いで目覚めなさい/17.伝承曲:羊たちのそばで目覚めると/
   18.伝承曲:ダヴィデの村の厩の中に/19.伝承曲:栄光あれ、栄光あれ、高きところにおわす神/
   20.伝承曲:世の人、忘れるな/21.ケニコット・デイヴィス:小さな鼓手/22.伝承曲:夕やみせまりて/
   23.伝承曲:静かに、静かに、静かに/24.グルーバー:きよしこのよる/25.ヘンデル:シオンの娘
    ウィーン少年合唱団、スタジオ・アンサンブル、ペーター・マルシーク(指揮)
    録音 1995年5月1-5日 アウストロフォン・スタジオ ウィーン

 1498年、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世により宮廷礼拝堂少年合唱団として設立された「ウィーン少年合唱団」。500年を超える伝統を持ち、アントニオ・サリエリやブルックナーが指導したことや、ハイドン、シューベルトが団員として参加するなど、数多くの音楽家たちがここでキャリアを始めていることで知られています。
 このBOXはペーター・マルシークの指揮による1993年から1995年の録音を集めたもの。当時トップを歌っていたツェンチッチは、現在ユニークなキャラクターを持つカウンターテナーとして大活躍しています。
 ヘンデルの大作《メサイア》を始め、モーツァルトの《レクイエム》、《アヴェ・ヴェルム・コルプス》などウィーン所縁の作品に加え、クリスマス名曲集までもがボーナスCDとして付属するファン必携のBOXです。永遠の"天使の歌声"をお楽しみください。

 【ウィーン少年合唱団 2019年ツアー情報】  カペルマイスター:マノロ・カニンが『ブルックナー組』を率いて来日!
  4月28日(日)ウェスタ川越、4月29日(月・祝)江戸川区総合文化センター、5月1日(水・祝)板橋区立文化会館、
  5月3日(金・祝),4日(土・祝)サントリーホール、5月5日(日)長野市芸術館、5月6日(月・祝振)八ヶ岳高原音楽堂、
  5月10日(金)救世会館 大ホール、5月11日(土)越谷コミュニティーセンター、
  5月12日(日)大和市文化創造拠点 シリウス 1階芸術文化ホール、5月16日(木)武蔵野市民文化会館、5月18日(土)足利市民会館
  5月19日(日)荘銀タクト鶴岡、5月25日(土),26日(日)ザ・シンフォニーホール、5月29日(水)東京芸術劇場コンサートホール、
  5月31日(金)奈良県文化会館 国際ホール、6月1日(土)草津市立草津クレアホール、6月2日(日)愛知県芸術劇場コンサートホール、
  6月5日(水)アクロス福岡シンフォニーホール、6月6日(木)熊本県立劇場、6月8日(土)横浜みなとみらいホール、
  6月14日(金)15日(土).16日(日)東京オペラシティ コンサートホール

 
C5358
(2CD)
\3000
ゴットフリート・フォン・アイネム(1918-1996):歌劇《審判》Op.14(1953)
 【CD1】1-8.第1部 【CD2】1-10.第2部
   ヨーゼフ・K…ミヒャエル・ラウレンツ(テノール)、
   検察官/牧師/工場経営者/通行人…ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(バリトン)、
   学生/副大統領…マテウス・シュミットレヒナー(テノール)、ティトレリ…イェルク・シュナイダー(テノール)、
   治安判事/むち打ち人…ラルス・ヴォルト(バス)、ヴィレム/廷吏/弁護人…ヨハネス・カムラー(バリトン)、
   フランツ/裁判所書記官/おじアルベルト…ティルマン・レネベック(語り)、
   ブリュストナー嬢/治安判事の妻/レニ…イルゼ・エーレンス(ソプラノ)

HK.グルーバー(指揮)/
ウィーン放送交響楽団

 録音 2018年8月13-14日 Salzburg Hofreitschule

 オーストリアの作曲家ゴットフリート・フォン・アイネム。没後しばらくは人気を失ってしまったものの、2018年の生誕100年を機会にヨーロッパでは数多くの演奏会が行われ、アイネム再復興の機運が高まっています。
 歌劇《審判》はフランツ・カフカの小説を原作としており、主人公が謂れのない罪で処刑されてしまうという、作品の持つ不条理な味わいが前面に打ち出された問題作。第二次世界大戦中、ナチスの迫害をすれすれに回避したアイネム自身の体験が反映されたとされる作品です。実際にアイネムに師事した指揮者HK.グルーバーの入念な指揮のもと、各々の歌手たちが複数の登場人物の性格を描き分けながら、複雑な総譜を精緻に歌い上げています。




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CPO



555287
(3CD)
\4200→\3890
オッフェンバック(1819-1880):ピアノ曲全集
【CD1】…777079
 1-10.劇的デカメロン
 11-16.ベンガルのばら
 17.最後の記憶
 18.歌劇《ホフマン物語》-第2幕:舟歌(ピアノ編)
  録音 2003年8月2.3日
   Teatro Speromentale of Ancona
【CD2】…777161
 1.ワルツ「夕刊」
 2.学生ポルカ
 3.レントラー「雪玉」
 4.ワルツ「黄金の流れ」
 5.ギャロップ「馬車の御者」
 6.ワツル組曲「ジャクリーヌ」
 7.貧者のポルカ
 8.大ワルツ「ナヴァラの女王の物語」
 9.ポルカ「ロンドンの思い出」
 10.ヘルミニェン・ワルツ
 11.ポルカ=マズルカ「マドレーヌ」
 12.祭りのポルカ・ダンス
 13.美しいアメリカ人たち
 14.ブルレスク・ポルカ
 15.ワルツ「谷間の城にて:1845年8月9日作曲」
 16.地獄のギャロップ
  録音 2005年3月29.30日
   Teatro Speromentale of Ancona

【CD3】…777371
 1.ミュゼット、17世紀のバレ風エア Op.24(ピアノ編)
 2.アマゾーン
 3.アラベスク
 4.ベルテの歌
 5.ブリュンヌとブロンド
 6.冬の花
 7.3つの麗しき小品
 8.MM・ドゥナナン・ペペとフィルの航海(ピアノ編)
 9.喜歌劇《月世界旅行》序曲(ピアノ編)
 10.喜歌劇《コスコレット》序曲(E.シュトラウス編)
 11.歌劇《ホフマン物語》-森の小鳥は憧れを歌う(M.ソッリーニ編)
  録音 2007年2月26.27日
   teatro《Filippo Marchetti》of Camerino
マルコ・ソッリーニ(ピアノ)

 オッフェンバック生誕200年を記念し、過去にリリースされた3枚のピアノ作品をBOX化。

 軽妙なオペレッタ作曲家として知られるオッフェンバックの知られざるピアノ曲をすべて収録。シュトラウス・ファミリーを思わせる明快で美しい数々のワルツやポルカの中に、時折耳にしたことのある旋律が顔を出します。
 例えば「地獄のギャロップ」はおなじみの「天国と地獄」のカンカン部分。これはピアニスト、ソッリーニ自身のアレンジによるもので、オッフェンバックの楽しいメロディに見事な超絶技巧を施し、華麗なコンサート・ピースに仕上げています。
 他にも作曲家自身のアレンジやエドゥアルド・シュトラウスのアレンジによるオペレッタからの小品など多彩なプログラム。オッフェンバックの豊かな旋律美を味わうとともに、19世紀のパリの雰囲気を存分に楽しむ興味深い作品集です。





オッフェンバックは実はチェリストだった
あるサロンでチェロを弾いて有名になった
そんなオッフェンバックの珍しいチェロ曲「夕暮れの歌」
いい曲なんです

HINDENBURG BURG
BURG 1008
\1800
サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」(全14曲)
  (10inch ODEON OD1003 1950年代中期パリ録音)
レイモン・トルアール
ジェルメーヌ・ドヴェーズ(ピアノ)
アンリ・メルケル(ヴァイオリン)
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
フェルナン・カラジュ(フルート)、ほか

エドゥアルト・リンデンベルク指揮 
オッフェンバック:夕暮れの歌 (全6曲)
  (7inch ODEON AOE1044 1950年代中期パリ録音 )
(チェロ)ミシェリーヌ=アルベール・ブロシュ
(ピアノ)マリウス=フランソワ・ガイヤール

「 オッフェンバックの「夕暮れの歌」。
 何となくそのタイトルは聞いたことがあるような気がする。当時チェリストだった若きオッフェンバックがパリで残した、彼としては極めて珍しい器楽作品。全6曲からなるが、おそらく全曲はCDでも出たことはないのではないか。少なくとも現時点で競合盤は皆無。
 しかしこれがお花畑で戯れる少女のような愛らしく、純朴な曲だった。なんとも素敵な。よくこんな曲の録音が今から半世紀も前に残されていた。

 ところが何度か聴いているうちにその演奏家であるチェリストがどうも気になってきた。
 MICHELINE-ALBERT BLOCH。 ミシェリーヌ=アルベール・ブロシュ。
 ジャケに少し容貌が写っているが、輝かしいブロンドの美人。しかしこの人の経歴は一切わからない。ネットでいろいろ調べたが、「この演奏の入ったLPを求む!」というリクエストが海外のブログで出ていたくらいで(しかも返信はゼロ)、まったく詳しいことがわからない。ピアノはマリウス=フランソワ・ガイヤール。ドビュッシーのピアノ曲の演奏でも知られるピアニスト・指揮者・作曲家、大音楽家である。おそらくこのガイヤールが見目麗しいブロシュをどこかから引き抜いて録音したのがこれだったのではないか。しかし本当のところは分からない。
 ただこれが、この曲の純真素朴さをそのまま地でいくような、なんとも穢れのない無垢な演奏。しかもこのブロシュという人、恐れ多くも大音楽家ガイヤールのテンポに無理にあわせようとしない。ときに子供のように無邪気に羽目を外すこともある。無理にさわろうとするとこわれそうな繊細さと、誰の言うことも聞かなさそうな気の強さ。それをガイヤールが温かく優しく見守る。他愛ない曲なのに、どういうわけか強烈に心に染みる。

 そしてはかないチェロの花束は、まるでためいきのように流れて消えた。」




 
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555270
(2CD)
\4800→\4490
バッハ+グラウン+テレマン3人の共作!?
 カール・ハインリヒ・グラウン(1701-1759)/
  J.S.バッハ(1685-1750)/
   ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):

    受難オラトリオ(バッハにより再構成されたパスティッチョ)
     《エドムの地から来たのは誰ですか?》BWV3:1166
ゲズィーネ・アドラー(ソプラノ)
クラウディア・ツァイナー(アルト)
トビアス・フンガー(テノール)
トビアス・ベルント(バス)

ゴットホルト・シュヴァルツ(指揮)
コンチェルト・ヴォカーレ
ザクセン・バロックオーケストラ・ライプツィヒ

 『パスティッチョ』とはイタリア語で「混乱」「ごたごた」などの意味を持ち、音楽の世界で使われるときには「さまざまな作曲家の作品を台本に沿ってつなぎ合わせた作品」を指します。
 著作権などがなかった時代には、他人の作品を流用することはごく普通に行われており、とりわけ18世紀前半には、歌劇を中心に数多くの「パスティッチョ」作品が生まれていました。
 
 この受難オラトリオ「エドムの地から来たのは誰ですか?」もそのような作品であり、成立過程ははっきりしていませんが、バッハが手に入れたグラウンの作品に手を加え、2部形式のオラトリオに仕上げたと推測されています。
 その際、自身の作品を加えただけでなく、テレマンの作品を加えたことで(テレマンは彼の作品を使うことに同意しなかった)この作品はお蔵入りになってしまったようです。
 現在ではこれ以上の情報はありませんが、1733年以降に作られたこの作品は、研究が進むことで、恐らくバッハの「最後の受難曲」となるものでしょう。
 録音 2018年9月7-9日 Klosterkirche zu Thalburgel (Thuringen),
 
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555189
\2700→\2490
亡命ユダヤ人作曲家たちのチェロ協奏曲集 第3集
 マーラーを彷彿させる

 カール・ヴァイグル(1881-1949):
  1.チェロ協奏曲…世界初録音
  2.チェロとピアノのための2つの小品
   <愛の歌/野性的な踊り>
  3.チェロとピアノのためのメヌエット
  4.チェロ・ソナタ
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ジョン・ヨーク(ピアノ)…2
エドゥワルド・ラシュトン(ピアノ)…4

ニコラス・ミルトン(指揮)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

 オーストリア出身のカール・ヴァイグル。上流階級の出身で、若い頃にはシェーンベルクと親交を育みながらも、自身は決して十二音技法には手を染めず、若いころに影響を受けたマーラーの作風を受け継ぎ生涯ロマン派風の曲調を貫いた作曲家です。
 第二次世界大戦まではヨーロッパの楽壇で強い影響力を誇っていましたが、ユダヤ系であったため、他の退廃芸術家たちと同じくナチス政権によって迫害され、作品の演奏を禁じられるとともに、自身はアメリカに亡命し苦難に満ちた晩年を送り、寂しく生涯を閉じました。
 作品は長い間封印されていましたが、20世紀の終りに巻き起こった「退廃音楽の復興ブーム」によって彼の曲にも光が当たるようになり、いくつかの作品が演奏、録音されています。
 このアルバムに収録された「チェロ協奏曲」は、ブラームスをモデルにしたかのような古典的なフォルムを持つ音楽。とはいえ、やはり曲調は独自の雰囲気を持っており、印象的な旋律に満たされています。
 トスカニーニに捧げられた「2つの小品」では濃厚な「愛の歌」と特殊奏法を用いた「野性的な踊り」と対照的な作品を聴くことができます。この時代の作品を精力的に演奏するウォルフィッシュの熱演が聴きどころです。

  録音:2017年4月6.7日 コンチェルトハウス、大ホール、ベルリン…1 2018年3月6.7日 ニンバス、ワイアストン、エステーテス…2.3.4



 カール・イグナーツ・ヴァイグル(1881年2月6日 ウィーン - 1949年8月11日 ニューヨーク)は、オーストリアの後期ロマン派音楽の作曲家。
 とりわけ戦間期に芸術家や教育者としてウィーンの楽壇で優れた業績を残したが、ナチスの権力掌握によって出国を強制されて大量難民の一人とならざるを得ず、新たな土地では、もはや過去の成功を取り戻すことができなかった。
 アメリカでは隠遁してほとんど人知れず暮らしていたヴァイグルであったが、最晩年に音楽を究め、2つの巨大な交響曲を作曲した後、病に倒れ、長患いの末に1949年8月に骨髄腫によって帰らぬ人となった。


ということでその交響曲2題
でもそんな甘い曲じゃないです


BIS1077
¥2600
ヴァイグル:
 交響曲第5番/
 幻想的間奏曲
トーマス・ザンデルリンク指揮
ベルリン放送響
トーマス・ザンデルリンクによるヴァイグルの交響曲。
カール・ヴァイグル (1881-1949)はウィーンに生まれ、ツェムリンスキーに作曲を師事、マーラーとシェーンベルクをつなぐ存在だった。


BIS 1167
¥2600
ヴァイグル:
 (1)交響曲第6番(1947)
 (2)古都ウィーン (1939)
トーマス・ザンデルリンク指揮(1)
アルン・フランシス指揮(2)
ベルリン放送響
ユダヤ人だったためアメリカへ移住するが、彼の音楽はブルックナーやマーラーの強い影響を受けている。
「古都ウィーン」はヨハン・シュトラウス未亡人邸の常連だったヴァイグルのウィーン賛歌。



ヴァイグルの協奏曲とピアノ曲、室内楽曲


CAPRICCIO
C5232
\2600→\2390
カール・ヴァイグル:協奏曲集
 1-3.左手のためのピアノ協奏曲 変ホ長調(1924)/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1928)
フローリアン・クルムペック(ピアノ)…1-3/
ダヴィッド・フリューヴィルト(ヴァイオリン)…4-6/
北ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団/
マンフレッド・ヘルマン・レーンナー(指揮)…1-3/
フリーリアン・クルムベック(指揮)…4-6
録音 2013年3月25-27日 ロストック フォルクス劇場

 1990年代から始まった「頽廃音楽」の復興は、ナチスに迫害された多くの作曲家たちを歴史の闇から救い出しています。
 このカール・ヴァイグル(1881-1949)もその中の一人、まだまだ全貌を知るまでには至りませんが、このアルバムはその手がかりになることでしょう。
 彼はウィーンの裕福な家庭に生まれ、少年時代から音楽に親しんでいます。あのツェムリンスキーと家族ぐるみの付き合いがあり、作曲の手ほどきもツェムリンスキーから受けています。その後はウィーン大学に進み、音楽学をアドラーの元で学び、ウィーン音楽院ではローベルト・フックスに作曲を学んでいます。この頃にシェーンベルクとも知り合い、強く影響を受けましたが、結局ヴァイグル自身は十二音技法に同調することはなく、その作品も後期ロマン派の作風から外れることはありませんでした。
 彼の「左手のためのピアノ協奏曲」は、あの戦争で左手を失ったヴィトゲンシュタインのために書かれたものですが、なぜかヴァイグルの作品は演奏されることはなく、2002年にようやくウィーンで初演されたというものです。
 このアルバムには、同じく忘れられた作品である「ヴァイオリン協奏曲」がカップリングされています。


NAOXS
8.572423
\1500
ヴァイグル:ピアノ曲集〜死の島・6つの幻想曲他
 1-6.6つの幻想曲(1942)/7.死の島(1903)…世界初録音/
 8-13.絵画とお話Op.2(1909)…世界初録音
  <むかし、むかし/白雪姫/コウノトリ、ひょろひょろ、長い脚/
  眠れ、よいこ、眠りなさい/眠り姫の墓/月の光の中で>/
 14.復讐の女神の踊り(1937-38)…世界初録音/
 15-19.夜の幻想曲集Op.13(1911)
ジョセフ・バノヴェツ(ピアノ)

 不思議な・・・音楽。
 カール・ヴァイグル(1881-1949)はウィーンの後期ロマン派の作曲家です。彼は上流階級出身の両親の元で、幼い頃から音楽に親しみ、一時期はツェムリンスキーから作曲の手ほどきも受けていました。ウィーン大学に進み、音楽学を学びながら、ウェーベルンやシェーンベルクとも交友関係を結びます。1903年には「創造的音楽家協会」を設立し、その会員として、当時の最先端の音楽の初演に携わります。
 この頃に書かれた「死の島」は、あの有名なベックリンの絵に触発されたもので、同じ絵を題材としたラフマニノフやレーガーの曲とは、また違った雰囲気を有しています。
 マーラーの第7交響曲を彷彿させる「夜の幻想曲集」も秀逸。しかし、ナチスの台頭とともにアメリカに亡命し、故国への思いが募るとともに、その作品も懐古的となり、最晩年に書かれた「6つの幻想曲」には良き時代へのオマージュとも思える郷愁が漂っています。

ベックリン 「死の島」


C5318
\2600→\2390
ウィーンの後期ロマン派
 カール・ヴァイグル(1881-1949):室内楽作品集

 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 ト長調(1937)…世界初録音
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Allegro molto
 チェロとピアノのための2つの小品 Op.33(1940)
  4.Love song 愛の歌
  5.Wild Dance 野生の踊り
 ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(1942)
…世界初録音
  6.Notturno 夜想曲
  7.Hungarian Dance ハンガリー舞曲
 ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 ニ短調(1938-1939)
  8.第1楽章:Allegro moderato
  9.第2楽章:Andante
  10.第3楽章:Allegro molto
ダフィド・フリューヴィルト(ヴァイオリン)
ベネディクト・クレクナー(チェロ)
フローリアン・クルムペック(ピアノ)

 オーストリア後期ロマン派の時代に生きた作曲家カール・ヴァイグル。活動の初期には華々しい活躍を見せましたが、同時代の多くのユダヤ系作曲家たちと同じく、ナチス政権に国を追われ、厳しい後半生を送り、作品のほとんども忘れられてしまいました。
 21世紀になってようやく再評価されはじめ、交響曲やピアノ曲、歌曲などいくつかの作品が録音され、彼のユニークな作風が評価され始めています。
 このアルバムには彼の様々な室内楽曲を収録。世界初録音となるヴァイオリン・ソナタの豊潤な響きからはウィーンの良き伝統が感じられます。

  録音:2012年12月12日 ゲルトナーシュトラッセ…1-3.6-7 2016年7月6-7日 ゼンメリンク クルハウス、オーストリア…4-5.8-10









 
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555041
\2700→\2490
’コックニーのワーグナー’と呼ばれた
 ジョセフ・ホルブルック(1878-1958):交響詩集 第3集

 1.交響詩「ライアノンの鳥たち」Op.87
 2.交響的変奏曲「別れたあの娘」Op.37-2
 3.交響曲 第3番「船」Op.90
ハワード・グリフィス(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

 イングランド生まれの作曲家ホルブルック。これまでに何曲かの交響詩や管弦楽作品がリリースされていますが、今回は「交響曲第3番」を中心とした3作品を収録。この作曲家のユニークな魅力を伝えています。
 交響的変奏曲「別れたあの娘」はアイルランド民謡を主題とした15の変奏曲。シンプルな旋律が様々な味付けを施され、多彩な曲調へと変化していく、ホルブルックの作曲技法がよくわかる興味深い作品です。
 演奏機会の多い「ライアノンの鳥たち」はケルトの民話を題材にした作品。次から次へと湧き出る優雅な旋律が魅力的です。
 「交響曲第3番」には「船」という副題が付けられており、ここでは当時、国際的な海上貿易が盛んだったイギリスの港から出発する商船が音によって描かれています。ホルブルック作品をこよなく愛するグリフィスが素晴らしい演奏を聴かせます。
  録音 2016年1月25-30日 Saarlandischer Rundfunk, Groser Sendesaal





ジョセフ・ホルブルック:交響詩集 第1集


777442-2
\2700→\2490
ホルブルック(1878-1958):交響詩集
 劇的序曲「アモンティラド」Op.123/
 オーケストラのための詩曲第 2 番「ヴァイキング」Op.32/
 「三匹の盲目のねずみ」による交響的変奏曲 Op.37-1/
 オーケストラのための詩曲第 3 番「ウラルメ」Op.35
フランクフルト・ブランデンブルク州立オーケストラ
ハワード・グリフィス(指揮)


777636
\2700→\2490
’コックニーのワーグナー’と呼ばれた
 ジョセフ・ホルブルック:交響詩集 第2集

 1.管弦楽のための変奏曲「オールド・ラング・サイン(蛍の光)」Op.60/
 2.ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「バッタ」Op.59/
 3.管弦楽のための詩曲 第1番「大鴉」Op.25
ユディト・インゴルフソン(ヴァイオリン)/
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団/
ハワード・グリフィス(指揮)
 録音 2013年1月15-18日,2014年2月6-7日 フランクフルト “カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ”コンサート・ホール

 イングランド生まれの作曲家ホルブルック(1878-1958)による交響詩集の第2集。これで彼の全交響詩が録音されたことになります。
 第1集(777442)でも独特の作風による音楽を聴くことができましたが、第2集には彼の名声を高めることとなった「大鴉」を始め、更にユニークな作品が目白押しとなっています。
 12歳でピアニストとしてデビューしたホルブルックは、英国王立音楽院で学ぶうちに作曲家を目指し、22歳の時にエドガー・アラン・ポーの影響を受けた「大鴉」を発表、この作品で優れた作曲家として注目を浴びました。しかし、ワーグナー風の重厚さと長さを持つ彼の作品は、牧歌的な音楽が主流であったイギリス楽壇から受け入れられることがなく、次第に彼の作品は見向きもされなくなり、一部の熱狂的なファンを残して、いつの日にか忘れ去られてしまうことになるのです。しかし、ここに収録された「アイルランド民謡による変奏曲」(日本でもお馴染みのメロディ)や、唯一のヴァイオリン協奏曲「バッタ」は極めて親しみ易い旋律を持った、ウィットに富んだ音楽。イギリス音楽の本流とは違う濃密な作品群として最近人気を博しています。





 ホルブルック、マーラーっぽくてかっこいい。
 ウイキペディアではこんなに大きな記事で紹介されている。
 CDはあまり多くない。



ホルブルックのヴァイオリン作品集
明朗で聴きやすい
ホルブルック:ヴァイオリン協奏曲「グラスホッパー」/ヴァイオリン・ソナタ第1番/ホルン三重奏曲(ピーコック/スティーヴンソン/M. スミス)
NAXOS
8.572649
\1500
ホルブルック:ヴァイオリン協奏曲「バッタ」他
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ) 第1番 Op.6a/
 5-7.ホルン三重奏曲 ニ長調 Op.28(原典版)/
 8-10.ヴァイオリン協奏曲「バッタ」(ヴァイオリン・ソナタ 第2番)Op.59/
 11.メゾチント集 Op.55-第2番 恍惚(ヴァイオリンとピアノ編) ※全て世界初録音
マーク・スミス(ホルン)…5-7/
ケレンツァ・ピーコック(ヴァイオリン)/
ロバート・スティーヴンソン(ピアノ)

 イギリス、クロイドン生まれの作曲家ホルブルック(1878-1958)のヴァイオリン作品集です。彼は12歳でピアニストとしてデビュー、その後指揮活動を続けながら、作曲家としての道を志し、22歳の時に交響詩「大鴉」を発表。次々と大作をものにし、ついには「コックニーのワーグナー」と呼ばれるほどの同時代の作曲家の中でも先進的な位置を獲得したのでした。しかし、第一次大戦後も後期ロマン派の作風を捨てることなく、また、常に大作の上演・・・ワーグナー風の連作・・・を夢みていたため、結局は時流に乗れずに、次第に忘れられてしまったのです。とはいえ、彼の器楽曲はもっと気楽で明るく魅力的なものであり、民謡風の主題をもつ素朴なものです。アルバム・タイトルになっているヴァイオリン協奏曲「バッタ」は彼自身が、協奏曲版とソナタ版(こちらの方の最終楽章が若干平易に書かれている)の2つのヴァージョンで出版していますが、この録音では難しい方の協奏曲版を用いています。

交響曲第4番
チェロ協奏曲はウォルフィッシュ

DUTTON
CDLX 7251
\2200
ジョセフ・ホルブルック(1878-1958):
 窪みと振り子(幻想曲)Op.126(1926)(+/#)
 チェロ協奏曲「カンブリア紀」Op.103(1936)
 交響曲第4番ロ短調「シューベルトへのオマージュ」Op.95(1928)(+)
 パンドラ(1920)(#)
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ(*))
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(+)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(#)
ジョージ・ヴァス(指揮)
録音:2010年4月6日、リヴァプール、フライアリー(+)。2010年5月3日、グラスゴー、ヘンリー・ウッド・ホール、RSNOセンター(#)。世界初録音。







 
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555139
\2100→\1990
ブラームスに匹敵する
 ロベルト・カーン(1865-1951):チェロとピアノのための作品集

 1.チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.37
 2.3つの小品 Op.25
 3.チェロ・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.56
トルライフ・テデーン(チェロ)
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)

 ドイツ、マンハイム生まれの作曲家ロベルト・カーン。ユダヤ系であったため、晩年はナチス政権により作品の演奏を禁じられてしまい、忘れられた存在になってしまいましたが、最近、作品の演奏機会が増えてきました。
 ほぼリヒャルト・シュトラウスと同世代でありながら、その作風は穏健であり、彼が薫陶を受けたブラームスの影響が色濃く感じられます。
 とりわけチェロのための作品はその傾向が顕著であり、このアルバムに収録された3つの作品は内省的な雰囲気を湛えるとともに、ブラームス作品に匹敵する高い完成度を誇っています。
 また「3つの小品」はシューマン風であり、カーンがいかにこの時代の作風を愛していたかがうかがい知れます。テデーンとトリンドル、2人の名手が表現力豊かに演奏、作品の魅力を伝えます。 
  
録音:2016年12月7-9日 Olbergkirche Berlin


誰だ、ロベルト・カーン?

CPO
777791
(2CD)\3000
ロベルト・カーン:ピアノ三重奏曲全集
 1.ピアノ三重奏曲 第1番 ホ長調 Op.19/
 2.ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.33/
 3.ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 Op.35/
 4.ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 Op.72
ハイペリオン三重奏団

 1865年、マンハイム生まれの作曲家ロベルト・カーン。
 現在では名前すらも残っていない人ですが、若い頃には、晩年のブラームスに高く評価されたこともあったと言います。
 しかし内向的な性格であったため、その事はずっと隠していて、自身を語る時には「ベルリンでフリードリヒ・カイルに学び、ミュンヘンでヨーゼフ・ラインベルガーに学び作曲家となった」と言っていたそうで、あまりにも幸福だったブラームスとの出会いについては、ついぞ語ることはなかったのだそうです。

 そんなカーン、1894年にベルリン・ロイヤルアカデミーの教授職に就き後進の指導にあたっていましたが、ナチスの台頭に伴い1934年にイギリスに亡命、そこで生涯を終えることになりました。

 彼の生徒にはヴィルヘルム・ケンプ、フェルディナンド・ライトナー、アルトゥール・ルービンシュタインなどがおり、どれほど優秀な教師であったかも理解できます。

 そんな彼のピアノ三重奏曲は、どれも1918年までに書かれており、わかりやすく簡潔な書式を保ったものです。




ヴァイオリンとピアノのための作品集もどうぞ


CPO
777785
(2CD)
\4000→\3690
ロベルト・カーン:ヴァイオリンとピアノのための作品集
<CD1>
 1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 Op.26/
 4-8. 5つの音の映像 Op.36/
 9. 古い歌による変奏曲 Op.80/
 10-11. 2つのヴァイオリンのための小品 Op.4/
<CD2>
 1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 Op.5/
 4-6. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ホ長調 Op.50/
 7-11. 組曲 ニ短調 Op.69/
 12-13. 2つの小品
エリーナ・ヴァハラ(ヴァイオリン)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)

 リヒャルト・シュトラウスと同時期に活躍しながらも、その作風はかなり穏健であるとされるマンハイム生まれの作曲家、ロベルト・カーン(1865-1951)。確かにここに収録された作品はどれも調性がしっかりと感じられ、時にはブラームス風の端正さをも備えています。
 しかし、カーンはユダヤの血を引いていたため「退廃音楽である」とナチスによって作曲活動を禁じられてしまいます。そこで、1938年にイギリスに移住し、この地で数多くの作品を生み出すこととなります。
 そんな彼の作品のほとんどは出版されることもなく忘れられていましたが、最近になってようやく少しずつ復興の兆しが見えてきました。このヴァイオリン・ソナタも自筆稿からそのまま演奏されるなど、まだまだ出版、研究の余地のある作曲家、まずはこの2枚組を聞いてみてください。






 
 


555192
\2100
テレマン(1681-1767):カウンターテナーのためのミサとカンタータ集
 1.Ach Herr, strafe mich nicht mit deinem Zorn
  ああ、主よ、あなたの怒りで私を罰しないでください TVWV7:1
 2.フーガ 第19番 TWV30:19
 3.ミサ曲 ロ短調 TVWV9:4
 4.フーガ 第5番 TWV30:5
 5.Me miserum! Miseriarum TVWV1:1135
 6.ソナタ TWV41:G1
 7.Ich wand’re fort TVWV7:1-カンタータ
  《 私に永遠の場所などない》TVWV1:1100より
アレックス・ポッター(カウンターテナー)

ヴェロニカ・スクプリク(指揮)
ラ・ドルチェッツァ(アンサンブル)

 「カウンターテナー界の新しいスター」として国際的に賞賛されるイギリス出身の歌手アレックス・ポッター。彼はバッハやヘンデルを巧みに歌うだけでなく、知られざる作品の発掘に熱心であることで知られています。
 このアルバムに収録されているテレマンの6編の詩篇による宗教曲もあまり演奏されることのない作品ばかり。曲調はテレマンより少し前の時代のブクステフーデやローゼンミュラー作品と似ている部分もありますが、随所に魂の苦悩や喜びがストレートに描かれるという劇的な表現は、まさにテレマン独自の作風。
 1701年から1705年頃に書かれた「ロ短調ミサ曲」も15分程度の短さながら、意欲的な筆致が印象的な作品です。アルバムでは曲間に器楽曲を併せることで、全体の統一を図っています。
  録音 2017年6月23-25日 Kirche Grasberg
 
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555230
\2700→\2490
またもグラウプナー!
 クリストフ・グラウプナー(1683-1760):Das Leiden Jesu イエスの苦しみ
受難カンタータ集 第3集

 1.さあ、魂たち、献身的に静かに GWV1119/41
   日曜日 赦罪の主日のカンタータ
 2.魂に敵対する GWV1124/41
   日曜日 Judicaのカンタータ
 3.イエスよ、彼らはあなたを崇拝する
   聖木曜日のカンタータ
フローリアン・ハイアリック(指揮)
ゾリステンアンサンブル・エクス・テンポーレ
バロックオーケストラ・マンハイム・ホーフカペレ

 ザクセンに生まれ、ライプツィヒで法学を学び、聖トーマス教会カントルのクーナウの元で音楽を学んだグラウプナー。カイザーが指揮するハンブルク歌劇場でチェンバロ奏者を務め(当時、歌劇場のオーケストラではヘンデルがヴァイオリンを演奏していた)、カイザーと共に作品を発表、オペラ作曲家として力をつけていきます。
 やがてオペラ作曲家としてダルムシュタットで職を得ますが、宮廷でのオペラ演奏が禁止されてからは、宗教作品を主として作曲。当時はバッハに匹敵するほどの名声を獲得したことで知られています。
 このアルバムに収録されたカンタータも、どれもが色彩豊かなオーケストレーションと、随所に「印象的で記憶に残るメロディ」が置かれた魅力的な作品です。
 人と神との対話を表すソプラノ独唱によるアリアとバス独唱のアリアを中心に、重厚な合唱がそれを彩るという規則的な形式を持ち、これに沿って様々な受難の物語が展開していきます。
 第1集(555071)、第2集(555170)と同じくエクス・テンポーレのメンバーとマンハイム・ホーフカペレ、ハイアリックの指揮による洗練された演奏でお楽しみください。

  録音:2016年2月27日 Pauluskirche, Darmstadt ライヴ収録…1 2018年2月17日 Sint-Marchariuskerk, Gent ライヴ収録…2.3
 

グラウプナー:受難カンタータ集 第1・2集


555071
\2700→\2490
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):
 受難カンタータ集 第1集

 1.カンタータ「震撼せよ、素晴らしく、いたずらな世界」GWV1120/41(1741)
 2.カンタータ「われらを救い給いしキリスト」GWV1121/41(1741)
 3.カンタータ「げに彼は我らの病を負い」GWV 1125/41(1741)
ゾリステンアンサンブル・エクス・テンポーレ
マンハイム・ホーフカペレ・バロックオーケストラ
フローリアン・ハイアリック(指揮)

 18世紀、ヘッセン州ダルムシュタット方伯の宮廷では壮大な音楽文化が栄えていました。
 グラウプナーは1709年にこの地の宮廷楽団員の地位を得て、その2年後には宮廷楽長に昇進、以降50年間に渡って礼拝堂の儀式のために宗教曲を書き続けました。彼の地位は非常に高く、生前にはライプツィヒの新聞が行った作曲家の人気投票で3位を獲得するなど(第1位はテレマン、第2位はヘンデル)聴衆からも絶大な支持を得ていました。
 20世紀後半から研究が進み、方伯の城内で保存されていた楽譜もようやく陽の目をみることとなり、最近になってその作品が実際に演奏される機会も増えてきました。
 この受難カンタータは、彼の友人であったテレマンの作品にも似た、端正な様式の中に表現力豊かな楽想が盛り込まれた、後期バロック特有の華麗な雰囲気を持っています。


555170
\2700→\2490
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):イエスの苦しみ
受難カンタータ集 第2集

 1.Das Leiden Jesu von seinen Freunden GWV 1122/41
 2.Die Gesegnete Vollendung der Leiden Jesu, GWV 1127/41
 3.Die Schmahliche Verspottung, GWV 1170/41
エクス・テンポーレ
《メンバー》
アンネリース・フォン・グラムベーレン(ソプラノ)
ヤーナ・ピエテルス(メゾ・ソプラノ)
マルニクス・デ・カート(アルト)
ローター・ブルム(テノール)
ドミニク・ヴェルナー(バス)
フローリアン・ハイアリック(指揮)
マンハイム・ホーフカペレ
 ドイツ後期バロック時代の作曲家グラウプナーによる受難カンタータ集の第2集。第1集(555071)と同じくエクス・テンポーレのメンバーとマンハイム・ホーフカペレ、ハイアリックの指揮による洗練された演奏です。
 18世紀初頭の北ドイツで最も人気あるオペラ作曲家の一人であったグラプナーは、声楽の使い方に熟知しており、これらのカンタータでも、キャッチーなメロディによる歌手たちの歌の見せ所が存分に用意されているとともに、バックを務めるオーケストラの楽器も歌と競うように、見事なアンサンブルを聴かせます。
 時には弦楽器のみのアンサンブルもあり、多彩な響きは聴き手を魅了します。

  録音 2017年3月16日 Miry Konzertsaal, Musikhochschule Gent ライヴ収録



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別に店主が騒いでるからというわけではないでしょうけれど、最近グラウプナー、明らかに復権してます。

グラウプナー、この人がもしライプツィヒの聖トーマス教会のカントルの地位を受けていたら。


 クリストフ・グラウプナー( 1683年1月13日 - 1760年3月10日)はドイツ後期バロック音楽の作曲家・チェンバロ奏者。
 当時北ドイツにおいて最も人気のあるオペラ作曲家の一人だった。

 グラウプナーの生前にライプツィヒの新聞が行った当時の作曲家の人気投票では、1位はテレマン、2位はヘンデルで、グラウプナーは3位とされている(ちなみにバッハは7位)。

 1722年に彼の師であったクーナウが死去すると、翌年ライプツィヒの市参事会は後任のトーマス教会カントルの候補者としてまずテレマンを指名したが、テレマンが辞退したため、次の候補者としてグラウプナーを指名した。
 しかし、グラウプナーの雇用主であったヘッセン=ダルムシュタット方伯エルンスト・ルートヴィヒがグラウプナーの移籍を許さなかったため、最終的にカントルの職はバッハへ舞い込むことになった。
 もしグラウプナーがそこでトーマス教会カントルになっていたら、バッハの人生はどうなっていただろう。

 グラウプナーは、バッハがトーマス教会カントルの職を受諾したことを知ると、1723年5月4日にライプツィヒの市参事会に宛てて推薦の手紙を書き、バッハの優れたオルガン演奏能力と宗教曲作曲の練達した手腕を称賛し、バッハがこの職務を忠実に遂行するにふさわしい人物であると保証したという。


 ちなみにグラウプナーもヘンデルとバッハと同様に晩年に失明している。
 ヘンデルとバッハを失明させた偽医者ジョン・テイラーが絡んでいたかどうかは不明。


グラウプナー、生前は偉大だったわけである。
 
 雇用主のヘッセン=ダルムシュタット方伯はグラウプナーをライプツィヒへ移籍させないために、グラウプナーの給料を大幅に増額することも厭わなかった。
 しかし、逆に彼の作品をあまりにも愛しすぎたため、その作品を宮廷内部に隠匿してしまい、結果的にグラウプナーが忘れられてしまうこととなった。
 このヘッセン=ダルムシュタット方伯がもしグラウプナーの音楽を積極的に世に広めようとしていたら、音楽の歴史は変わっていたかもしれない。




旧譜から・・・何度でもお奨めします
フォイエルジンガーの美しいグ
ラウプナー・アルバム

CHRISTOPHORUS
CHR 77381
\2600
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
グラウプナー:カンタータ集

 カンタータ 《恐れと嘆き》 GWV.1145/11
 弦楽と通奏低音のための序曲ハ短調GWV.413 より 《トンボー》
 カンタータ 《憂いとためらい》 GWV.1102/11b
 カンタータ 《私は神に忠実であり続ける》 GWV.1106/19
 カンタータ 《ああ、神と主よ》 GWV.1144/11
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
ペーテル・バルシ(指揮、ヴァイオリン)
カプリコルナス・コンソート・バーゼル

 グラウプナーと言えばこのアルバムを思い出す。
 オーストリアの若きソプラノが歌う。グラウプナーの知られざるカンタータ。

 当時のドイツではテレマン、ヘンデルに次ぐ人気を誇ったグラウプナーだが、遺族が出版等の権利を持てなかった、弟子が少なかったなどの理由から、長い間その実力に反して不当に忘れられた存在となってきた。

 そんなグラウプナーの知られざるカンタータ集を再興すべく歌うのは、オーストリアの若き古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガーと、フランツ・ヴィッツムの「天の歌(CHR 77354)」で清新な演奏を聴かせてくれたスイスのピリオド・アンサンブル、カプリコルナス・コンソート・バーゼル。フォイエルジンガーの心地よい歌声で、グラウプナーの官能的なカンタータのスタイルが見事に再現されている。

 ※ 《ああ、神と主よ》を除く全曲が世界初録音。 / ※録音:2013年4月29日−5月2日、ハイリッヒ・クロイツ教会(バーゼル/スイス)

 なんとなく国籍不明の美しい人です。


CHRISTOPHORUS
CHR 77427
\2600→\2390
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
グラウプナー:ソプラノとアルトのための二重唱カンタータ集

 《欲望》(序曲ヘ長調 GWV.445より)
 カンタータ《今こそ謙虚になりなさい》GWV.1144/12
 アフェトゥオーソ(トリオ・ソナタ ニ長調 GWV.204より)
 カンタータ《闘いに向けてわが精神よ武装せよ》GWV.1148/20
 グラーヴェ(カノン変ロ長調 GWV.1143/12)
 カンタータ《私たちがいちばん困っている時に》GWV.1143/12
 ソナタ ト短調 GWV.724
 カンタータ《去れ、忌まわしい罪深い人生よ》GWV.1147/20
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
フランツ・ヴィッツム(カウンターテナー)
カプリコルヌス・コンソート・バーゼル
ペーター・バルチ
 (指揮&バロック・ヴァイオリン)

 古楽界の優美なるソプラノ、フォイエルジンガー。グラウプナーの二重唱カンタータ集!

 古楽界で花開いたオーストリアの美しき古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。
グラウプナーの「カンタータ集」(CHR 77381)で2014年にドイツの権威あるエコー・クラシック賞を受賞し、その名と歌声を世界へと響かせたフォイエルジンガーが、ヴォーカル・アンサンブル「シュティムヴェルク」のメンバーとしても活躍中のドイツのカウンターテナー、フランツ・ヴィッツムとのデュオで再びグラウプナーをレコーディングしました!
 ライプツィヒ聖トーマス教会のカントールを務めていたヨハン・クーナウに師事したクリストフ・グラウプナー(1683−1760)。クーナウの死後、聖トーマス教会のカントールの後任に指名されたテレマンが辞退したためグラウプナーに話しが舞い込んだものの、当時の雇用主であったダルムシュタット方伯エルンスト・ルートヴィヒが許可を出さなかったため、最終的にはJ.S.バッハがカントールの座に着いたというエピソードでも知られています。
 存命当時はテレマンやヘンデル、そしてバッハと並び立つほどの人気を博していたにも関わらず、その膨大な作品は20世紀後半に入るまでほとんど陽の目を浴びることが無かったため、フォイエルジンガーとヴィッツムの二重唱によるカンタータ集は、この"ダルムシュタットの巨匠"の再評価の機運をさらに高めてくれることでしょう。

 ※録音:2018年5月7日−9日、ハイリッヒ・クロイツ・カトリック教会(ビンニゲン、スイス)








そして管弦楽曲録音まで!


ACCENT
ACC 24350
\2600→\2390
またまたグラウプナー!!!
 いわゆる「管弦楽組曲」!

 グラウプナー:
  序曲 イ短調 GWV322(トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)
  協奏曲 変ロ長調 GWV342(2オーボエ、弦楽、通奏低音)
  序曲 ト短調 GWV470(2トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)
  協奏曲 ニ長調 GWV318(2トランペット、弦楽、通奏低音)
リエン・ヴォスクイレン
 (指揮、チェンバロ)
ラルパ・フェスタンテ
 録音:2017 年9 月6-8 日/ミュールハイム/73'26''

 バッハと同じ年代の作曲家で、当時は名の知れた作曲家として人気を集めたグラウプナー(1683-1760)。多作家で1400 以上の宗教曲や250 もの協奏曲・管弦楽曲を書いたとされています。
 しばらく忘れられた存在でしたが近年取り上げられる機会が増えている作曲家であり、その作品の完成度の高さは注目に値します。
 このアルバムには管楽器が活躍する序曲と協奏曲を収録。序曲はこの時代のものなので、フランス風序曲に舞曲楽章が続く、いわゆる「管弦楽組曲」です。









EN PHASES

ENP006
\2700
「行け、愛の手紙よ!」モンテヴェルディから現代まで、音楽による手紙を集めて
 1.アット・メラーニ(1626-1714):「書け、悲しげな瞳よ」 Scrivete occhi dolenti
 2.ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):「ラ・フレスコバルダ」よりアリア
  (フレスコバルディの名で知られたるアリア/器楽) Ariadetta La Frescobalda
 3.アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):「真っ白な紙の上に」〜『ご婦人への残酷な手紙』より
  Lettera a Bella Donna Crudele - Sopra candido foglio
 4.ジローラモ・カプスベルガー(1580-1651):
  「どのように生きることができようか」(器楽) Com'esser puo〜
   カルロ・ジュズアルド(1566-1613)のマドリガルによる
 5.ジローラモ・フレスコバルディ:
  「行け、愛の手紙よ」 Vanne, o carta amorosaヴァンサン・ブショ(1966-)/
  ミシェル・ビュトール(1926-2016) 詩:ツイッター Twitter/
 6.I 「指先でのさえずり」 Le gazouillis au bout des doigts 
 7.I bis 「またね」 A la prochaine fois 8.II 「冷静」 Imperturbablement
 9.III 「時間をかけて」 Prends tout ton temps 10.IV 「夜明け前にささやく」 Murmures dans le petit matin
 11.V 「少し盛ろうか、少し削ろうか」 Un peu plus, un peu moins
 12.VI 「今日はとても歩いた」 J'ai tellement marche aujourd'hui
 13.クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):「私の憔悴したまなざしが」〜『愛の手紙』より
  Lettera amorosa - Se i languidi miei sguardi
 14.ジローラモ・フレスコバルディ:カンツォン第5番(器楽) Canzon quinta
 15.マリオ・アントニオ・ネグリ( -1624):「この痛ましき流儀」〜『ほかの男の元へと去った女への詩』
  Rime mandate alla sua Donna - Queste dogliose stille
 16.アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):トッカータ第4番(器楽) Toccata quarta
 17.マリオ・アントニオ・ネグリ:「この真白な紙に」〜『ほかの男の元へと去った女への詩』
  Rime mandate alla sua Donna - In queste bianche carte
 18.ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):「書け、悲しげな瞳よ」 Scrivete occhi dolenti
  ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ 89 (器楽) 
 19.Allegro 20.Grave 21.Allegro
 22.ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):カルロ・アントニオ・ベナティ氏から、ヴィットリア・テシへの手紙
   Lettera del Signor Carlo Antonio Benati scritta alla Vittoria Tesi
 23.セシル・シャミナード(1857-1944):初めての手紙 Ma premiere lettre
   フランソワーズ・マセ(ソプラノ)、ラ・ジョアンニーナ、
   ナーニャ・ブレーデイク(トリプルハープ)、 レミ・カセーニュ(テオルボ、バロックギター)

 録音:2018年10月8-11日、スタジオ・セクエンツァ、モントルイユ、フランス

 【手紙にみる400年の愛の形】
 モンテヴェルディの有名な「愛の手紙」を軸に、主に男女の間でやり取りされる手紙にまつわる作品を集めたアルバム。歌(ソプラノ域)と、中世から親しまれていたトリプルハープ、そしてテオルボとバロックギターという撥弦楽器のみの伴奏での組み合わせで、初期バロックから現代の委嘱作品までを集めています。歌の切々とした、また情熱的な味わいが生きているのは小編成ならでは。息の合ったアンサンブルで、幅広い年代の作品を緩やかに繋いでいきます。
 フレスコバルディやストラデッラに続いて、現代的な「ツイッター」(トラック6-12)が違和感なく収まっているのも面白いところ。これは、2016年に亡くなった詩人ミシェル・ビュトールが、ツイッターと同じ140文字(当時)という制限で作ったソネットに、ヴァンサン・ブショが曲を付けたものです。ラストには近代の女流作家シャミナードによる悲しくも親しみやすい作品が収められた、美しい余韻を引くアルバム。

 
ENP001
\2700
「シレンティウム〜静寂のなかで」 フランス・バロック ターユ(テノール)のためのモテット集
 1.セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730):眠りの静寂 Silentium dormi SdB52
 2.ピエール・ブーティエ(1655-1717):おお、救い主なるいけにえよ O salutaris Hostia
 3.アンドレ・カンプラ(1660-1744):
  主よ、私が誰であるので Quis ego Domine 独唱と2本のヴァイオリンのためのイタリア風モテット
 4.アンリ・デュ・モン(1610-1684):アルマンド Allemande
 5.マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
  なんと立派で素晴らしい晩餐 O pretiosum et admirabile convivium H.247
 6.アンドレ・カンプラ:今こそ主よ、我を去らせたまわん Nunc dimittis 独唱とヴィオール伴奏のためのモテット
 7.アンリ・デュ・モン:パヴァーヌ Pavane
 8.マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ:イエズス会のためのサルヴェ・レジナ Salve Regina des Jesuites H.27
 9.ルイ・クープラン(1626-1661):シンフォニア
 10.マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ:シオンよ、救い主を讃えよ Lauda Sion salvatorem H.268A
 11.ピエール・ブーティエ:大いなる秘跡 Tantum ergo
 12.スュフレ(生歿年不詳):私はいつ行けるか Quando veniam 独唱と2本のヴァイオリンのための、S氏のモテット
   ジャン=フランソワ・ノヴェリ(テノール)、ステファン・デュデルメル、フランソワ・コスタ(ヴァイオリン)、
   齋藤由香、マチュー・リュソン(バス・ド・ヴィオール)、ステファニー・プティボン(テオルボ)、
   ファビアン・アルマンゴー(オルガン、クラヴサン&総指揮)

 録音:2017年10月30日、11月3日、リセ・プリヴェ・サン=ジュヌヴィエーヴ学院礼拝堂、ヴェルサイユ

 【レパートリーの空白を埋める重要作の数々を、美しい歌声で】
 フランス・バロックの魅力の粋は、なんといっても美しい独唱にあるのではないでしょうか。それは太陽王ルイ14世のもとリュリが創始した「叙情悲劇」がこの国のバロック音楽の基本にあり、フランス語の抑揚が生きる節回しがそのまま楽器のための音楽にも応用されているからかもしれません。
 Alphaレーベルでもソリストとして録音を残してきた一方、数々のバロック・オペラ復興の舞台に立ち、際立った個性をみせてきたノヴェリを独唱者に、17世紀のさまざまな時代に書かれた極小編成の宗教曲を通じて、内省的でありながら官能的な魅惑にみちた音楽の数々を妙なる男声一筋で聴ける1枚。ヴィオラ・ダ・ガンバを弾く齋藤由香はフランスでの活躍が長い古楽シーンの俊才。

 
ENP002
\2700
「Senti Lo Mare」
 ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタとバロック式即興
マチュー・カミレリ
 (ヴァイオリン/歌**)
  *=即興入り
   1.前奏曲-カプリッチョ Prelude-Capriccio on the incipit of the Allegro, sonate XVIII*ソナタ 第22番 イ短調
    2.Andante 待ってくれ、友たちよ Deh serbate Amici dei *
    3.Allegro この嵐の怖ろしさの只中で Tra l'orror della tempesta
    4.Presto 5.Allegro assai 聞こえるでしょう泉の音が、潮のうねりが Senti lo fonte, senti lo mare
   ソナタ第12番 ト長調
    6.タッソのアリア 喜びをもって、きみを抱きよせよう Aria del Tasso Lieto ti prendo… **
    7.Altro Grave この魂の苦しみは Tormento di quest'anima 8.Canzone Venetiana ヴェネツィアの小唄
    9.Aria これほど幸せだったことがあるあるでしょうか、
     無垢なる羊飼いの娘たちよ Quanto mai felici siete, innocenti Pastorelle *
    10.変奏曲 Temo variato
   11.間奏曲-タッソのアリア 喜びをもって、きみを抱きよせよう Interlude, Aria del Tasso, Lieto ti prendo *
   ソナタ ト短調 (再構成)
    12.12/8, 自筆譜 p99 13.小川に、泉に、渓流に、流れゆく苦々しい涙
     A rivi a fonti a fiumi correte amare lagrime*
    14.麗しくも美しきロンディネッラ Rondinella vaga e bella* 15.変奏曲 Variations*
   16.ただひとり、森の中は薄暗い Solitario Bosco Ombroso*
   ソナタ ホ短調 自筆譜 p106のスケッチによる
    17.Grave * 18.Allegro * 19.Gigue *
    20.Allegro Cantabile 聞こえるでしょう泉の音が、潮のうねりが Senti lo fonte, senti lo mare *

 録音:不明(2017年?)

 【バロックの即興的な要素を盛り込んだ、美しいタルティーニ】
 バーゼル・スコラ・カントルムでキアラ・バンキーニの教えを受けたのち、パリ音楽院でフランソワ・フェルナンデスにも師事したカミレリ。
 ピリオド・スタイルでの演奏のみならず、作曲された時代では当然であった即興を、その演奏習慣に則って加えたアプローチを持ち味とする彼が、得意のタルティーニに臨んだアルバム。
 タルティーニの音楽的精神的探求の極みといえる、最後に残された自筆スケッチのソナタ。カミレリはこの白鳥の詩ともいえる譜面に記された音に即興的な解釈を加え、新しいアプローチで臨んでいます。トラック6では美しいカウンターテナーも披露。

 

ENP003
\2700
「モーツァルト・プロジェクト」 ピアノと室内楽によるモーツァルト(1756-1791)
 1-3.ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K415(室内楽編成版) 〜ピアノ、弦楽四重奏とコントラバスによる
 4-6.ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K282
 7-9.ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 K452 〜ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための
 10.ピアノと管楽器のためのラルゲット(断章)K452a(K.Anh.54)
  〜ピアノ、オーボエ、クラリネット、バセットホルンとファゴットのための
   オーレル・マルタン(ピアノ)
   アンセン四重奏団:
    アントン・アンセン(第1ヴァイオリン)、ジュール・デュサップ(第2ヴァイオリン)、
    ガブリエル・ラフェ(ヴィオラ)、シモン・ドゥシャンブル(チェロ)、エティエンヌ・デュランテル(コントラバス)、
    フィリベール・ペリーヌ(オーボエ)、アモリ・ヴィデュヴィエ(クラリネット)、ギヨーム・ベニ(ホルン)、
    ラファエル・アングステール(ファゴット)、オリヴィエ・デルベス(バセットホルン)

 録音:不明(2018年?)

 【ピアノを含む室内楽を集めたモーツァルト・プロジェクト】
 パリ音楽院のほか、クレモナやロンドンでも学んだピアニスト、オーレル・マルタンが友人たちと取り組んだモーツァルト。弦楽五重奏とのピアノ協奏曲第13番、ソナタ第4番のほか、管楽器との室内楽を収めています。
 オーボエのペリーヌ、ホルンのベニはパリ・オペラ座管弦楽団、ファゴットのアングステールはストラスブール・フィルで活躍する名手。気心の知れた仲間同士の会話のような、軽快で親密なコミュニケーションによる音楽の楽しさを味わえるアルバムです。

 
ENP004
\2700
フランソワ・クープラン(1668-1733)
 ルソン・ド・テネブル
 王宮のコンセール(抜粋)
 復活祭のためのプティ・モテ
レ・パラダン
ジャン=フランソワ・ロンバール、
 ロマン・シャンピオン(オートコントル)
シルヴィア・アブラモヴィチ、
 フランソワーズ・エノク(バス・ド・ヴィオール)
バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ)
ジェローム・コレアス
 (クラヴサン、オルガン&総指揮)

 録音:2018年2月24-27日、ロワイヨーモン修道院(フランス)

 【ぞくぞくするほど豪華なメンバーで録音された、クープランの名作「ルソン・ド・テネブル」】
 イエスが十字架にかけられたあと復活したことを祝う早春の復活祭の前には、救世主の死とその原因としての人類の罪に想いをはせ慎ましく過ごす節制の日々「受難節(四旬節)」があります。その最後の週に、早朝の闇のなか蝋燭を灯しては消しつつ祈るフランスのルソン・ド・テネブル(暗闇の朝課)はやがて、四旬節を彩る自省的な音楽として作曲されるようになりました。
 ド・ラランドやシャルパンティエをはじめ数々の名作がフランス・バロックの作曲家たちによって書かれましたが、クープランのそれは出色の傑作と目され、数々の名盤も生んできました。
 しかし本盤が何より注目される点は、概して女声で歌われることの多い本作を2人の高音男声歌手(オートコントル)が歌っているところ。しかも演奏陣には20世紀末から数々の伝説的バロック・オペラ舞台を賑わせてきた名歌手ロンバール、ル・ポエム・アルモニークの名盤の数々でもすばらしい腕前を披露しているヴィオール奏者二人など稀代の名手が続々!
 アルバム末尾には復活祭を祝うクープランの佳品が添えられ、四旬節から復活祭へといたるキリスト教世界の峻厳な季節の移ろいを追体験できる1枚にもなっています。

 
ENP005
\2700
セザール〔ツェザリ〕・キュイ(1835〜1918)
 ジャン・リシュパンの詩による歌曲集Op.44 6つの歌曲 Op.23
セリーヌ・ラリ(ソプラノ)
エマニュエル・クリスティアン(ピアノ)
  ジャン・リシュパンの詩による歌曲集Op.44
   La Chanson des gueux
    1. Berceuse/2. Le Vieux/3. Les Petiots/4. Pale et blonde
   Les Caresses
    5. Le ciel est transi/6. Ou vivre /7. Te souviens-tu d'une etoile /8. Te souviens-tu du baiser /
    9. Que ta maitresse soit/10. Air retrouve/11. Le jour ou je vous vis
   Les Blasphemes
    12. Le Hun/13. Le Spadassin/14. Le Turc/15. Si mon rival La Mer/
    16. Larmes/17. La Falaise/18. Oceano nox/19. Les Songeants/20. Adieu-vat !
   6つの歌曲 Op.23
    21. Dans la plaine blonde (Francois Coppee)/22. L'echo (Francois Coppee)/
    23. Vieille chanson (Victor Hugo)/24. Solitude (Sully- Prudhomme)/
    25. La pauvre fleur disait(Victor Hugo)/26. Enfant, si j'etais roi (Victor Hugo)

 【国際色豊かなキュイによる、フランス語歌曲集】
 ロシア五人組の一人として有名なキュイですが、実は生まれはリトアニアの首都ヴィリニュス(当時はロシア領)、父はフランス人で母はリトアニアとポーランドの血を引き…と出自から国際的。外国語にも堪能で、その長い生涯のあいだにフランスやベルギーなど諸外国も訪れ、ロシア国粋主義にとどまらない広範な作曲活動を続けていました。批評家としても辣腕をふるい、いわば外から見たロシア音楽のあり方をよく理解したうえで創作に臨んだ人でもありました。歌曲も数多く書いているのですが、そのなかにはフランス語の歌詞によるものも少なからず見つかります。
 コペー、プリュドム、ユーゴー…といったフランス19世紀の重要な詩人たちの作品にもとづく6つの歌曲(1884)、多作な詩人・劇作家としてフランス文学史上に独特の立ち位置を占めるジャン・リシュパンの作品を歌詞にした大作歌曲集(1891)、いずれもドビュッシー初期歌曲群やフォーレ、ショーソンらと同時代に書かれフランスで出版された「フランス音楽としてのキュイ」。
 細やかな世紀末情緒に異国の気配をほんのり忍び込ませた作風を、すでにドイツやイタリアなど諸外国の最前線でも活躍している古楽歌手セリーヌ・ラリと、同じパリ音楽院出身の俊才エマニュエル・クリスティアンが「同じフランスの芸術」として解釈してゆく注目盤です。





FUGA LIBERA

FUG749
\2600
「仮面」
 プロコフィエフ(1891-1953):
  ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ほか

エルサ・グレーテル(ヴァイオリン)
ディヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
   ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94bis
    1.I Moderato 2.II Scherzo 3.III Andante 4.IV Allegro con brio
   5.仮面〜「ロミオとジュリエット」Op.64より
    ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノのための編曲無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
    6.I Moderato 7.II Andante dolce 8.III Con brio
   ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 Op.80
    9.I Andante assai 10.II Allegro brusco 11.III Andante
    12.IV Allegrissimo Andante assai, come prima
   13.行進曲〜「3つのオレンジへの恋」Op.33より
    ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノのための編曲

 録音:2018年6月22-25日 ブラジェ スタジオ4、ブリュッセル

 【急進撃のヴァイオリニスト、グレーテルが解き明かすプロコフィエフの<仮面>】
  FUGA LIBERAレーベルからこれまでリリースした3枚のアルバムが、ディアパソンやグラモフォンで最高ランクの高評価を得ているフランスのヴァイオリニスト、エルサ・グレーテルによるプロコフィエフが登場。
 プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ2作と無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、1944〜47年という第二次世界大戦終結の前後に書かれており、深い嘆きからの沈鬱と内に秘めた情熱の高まりが印象的な第1番、やや軽やかな抒情性と諧謔性を併せ持つ第2番、ロシアの民族舞曲の影響をうかがわせる無伴奏ソナタという、いずれもキャラクターの立った作品です。
 グレーテルはこれをプロコフィエフが作り出した音楽的な仮面と捉え、それぞれの作品を性格的に描き出すことに成功しています。
 アルバム・タイトルの元となった「仮面」と、有名な「行進曲」をハイフェッツの編曲で収録。



エルサ・グレーテル
無伴奏ヴェイオリンによる万華鏡

FUG742
\2600
カレイドスコープ/無伴奏ヴェイオリンによる万華鏡
 1. J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータより
   パルティータ第2番ニ短調 BWV1004「シャコンヌ」
 2. トン・タ・ティエ:
  「金属‐地球 - 水」
 3. ウジューヌ・イザイ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ作品27第3番ニ短調「バラード」
 4. アラム・ハチャトリアン:
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・モノローグ
 5〜8 アルテュール・オネゲル:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.143
 9. イザーク・アルベニス:
  スペインの歌 作品232より「アストゥリアス(伝説)」ト長調
エルサ・グレーテル(ヴァイオリン)

 フガ・リベラのレーベルアーティストとして聴き手を魅了し続けるエルサ・グレーテルの新作は無伴奏ヴァイオリン。
 彼女の幅広いレパートリーは柔軟に、しかしそれぞれの様式を保ちながら万華鏡のように様々な世界をみせてくれます。
 バッハの有名な「シャコンヌ」からフランスで映画音楽の分野でも活躍を続ける注目のベトナム出身作曲家トン・タ・ティエの「金属‐地球 - 水」、イザイ、オネゲル、ハチャトリアンのソナタ、そしてアルベニスの「アストゥリアス」と目まぐるしく色合いを変えながらも、まるでカクテルのように自然に混ざり合ったアルバムを聴かせるのはそれこそこのアーティストの表現力の妙技でしょう。
 エルサ・グレーテルの上質で確実なテクニックに裏打ちされた端正な音色は常に聴くものを魅了し、ヴァイオリンという楽器1本でどこまでできるのか、という本質を探り当てます。







OCORA


C561105
\2800
〔再発売〕
バルチスタンの伝統楽器 ソルード、ベンジュ、ドネリ
 sorud ソルード
  1.Zahirig Mianag and shervandi melody/ Zahirig Bia ke and shervandi melody /
   Zahirig Salat and shervandi melody
  2.Zahirig Rudbar / Sowt "Maba to"
  3.Sowt "Delpa madoka bandant" and "Man lene taraga bandant" 
 benju ベンジュ
  4.Zahirig Baho / Zahirig Ballok ordok / Shervandi melody "Balach" /
   Zahirig Kordi5.Sasuli Khorasani (trance music) 
 doneli ドネリ
  6.Sowt "Leiko kamam bian tara lod biaran" / Three guati melodies (trance music)
  7.Bage saz / Simorgh / Sasuli Khorasani (trance music)

 パキスタン、イラン、アフガニスタンにまたがる地域バルチスタン(バルーチスターン)の伝統音楽を、フランス放送のスタッフが1996年に現地録音したアルバムの再発売。
 擦弦楽器のソルード(ジャケットのもの)、琴のようなベンジュ、フルートのようなドネリ、それぞれの楽器を中心とした3部構成となっています。





<メジャー・レーベル>
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RCA



19075903272
(6CD)
\3900→\3590
「君が録音したいものなら何でもいいよ」 by オーマンディ
 テッド・ジョセルソン/コンプリートRCAアルバム・コレクション

CD1
 1. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
 2. プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16
 1974年10月2日(1)、1974年5月14,15日(2)
  フィラデルフィア、スコティッシュ・ライト・カテドラル
CD2
 1. リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
 2. ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35『葬送』
  1975年、ニューヨーク、RCAスタジオ A
CD3
 1. プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
 2. プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
  1975年9月8,9日(1)、11月20,21日(2)
   ニューヨーク、RCAスタジオ A
CD4
 1. プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22
 2. ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
  1976年8月5日(1)、9月29,30日(2)
   ニューヨーク、RCAスタジオ A
CD5
 1. プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83
 2. プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第9番ハ長調 Op.103
 3. プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82
  1977年8月8日(1)、1977年6月30日(2)、1979年(3)
   ニューヨーク、RCAスタジオ A
CD6
 1. プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
 2. ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 M.83
   1978年3月31日、4月3日
    ダラス、フェアバンク、ミュージック・ホール
テッド・ジョセルソン(ピアノ)
ユージン・オーマンディ指揮、
フィラデルフィア管(CD1)
エドゥアルド・マータ指揮、
ダラス響(CD6)
 ステレオ


 ベルギー系アメリカ人の名ピアニスト、テッド・ジョセルソンが1974年から78年にかけてRCAに残した全ての録音をCD6枚に集めたボックスが登場します。
 1973年、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督ユージン・オーマンディのオーディションを受けたジョセルソン。
 当時17歳でコンクールにも出場したことのなかった若きピアニストの才能を見抜いたオーマンディはすぐにRCAにジョセルソンを推薦し、すぐさま録音契約が結ばれることとなりました。

 「君が録音したいものなら何でもいいよ」というオーマンディの言葉通り、翌年5月、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団との共演でジョセルソンの「勝負曲」であった難曲プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番が急遽録音されることになり、同年10月録音のチャイコフスキー第1番とのカップリングで発売され、センセーショナルな話題を呼びました。

 その後の5年間でジョセルソンがRCAに録音したのは、リストのロ短調、ショパンの2番と3番という3曲のロマン派のソナタ、ラヴェルのピアノ協奏曲以外は、お得意のロシア音楽。プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番と5曲のソナタ、「束の間の幻影」、そしてムソルグスキーの「展覧会の絵」。

 彼のプロコフィエフ解釈は、LP初出時に「ジョセルソンにはプロコフィエフの音楽への親和性がある。『束の間の幻影』のほろ苦いリリシズムと色彩的なニュアンスの素晴らしさは、彼のデビュー盤のピアノ協奏曲第2番やソナタ・アルバムで実感されたものだ」と米ハイ・フィデリティで称賛されています。
 これらのLPは熱狂的な支持を受けたものの、日本で一度だけCD化されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番以外は、ほとんどCDとしては発売されることもなく「忘れられた存在」となってしまいました。
今回6枚組のBOXとして復刻されることは、ファンにとっても嬉しい知らせになることでしょう。

 彼のレパートリーの中には「リスト:ロ短調ソナタ」をはじめ、「ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調」や、彼の名声を高めたオーマンディとの共演「チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、第2番」などが含まれており、他にも彼が最も共感を覚えたというプロコフィエフのソナタ集や堂々たる名演「ピアノ協奏曲 第3番」も収録、オーマンディを魅了したジョエルソンの見事な演奏を存分に堪能できます。

 なおジョセルソンは現在シンガポール在住で教鞭をとる傍ら演奏活動を続けており、2017年にはデビュー50周年を記念する演奏会を開いています。

 CD1以外は初CD化となり、オリジナル・マスターからの24bit/192kHzリマスターが施されています。





















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