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≪第118号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 2022/11/8~




11/11(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 902315
¥2900→\2690

ケラス&タロー共演による新譜
 マラン・マレ(1656-1728):作品集


 1. プレリュード*
 2. ガヴォット*
 3. ミュゼット(ヴィオール曲集第4巻、組曲イ短調より)
 4. スペインのフォリアのクプレ
  (ヴィオール曲集第2巻より)
 5. ラ・レヴーズ(夢、夢想、夢見る女)
  (ヴィオール曲集第4巻、異国趣味の組曲より)
 6. ファンタジー*
 7. グラン・バレ*
 8. サラバンド*
 9. 膀胱結石手術図(ヴィオール曲集第5巻)
 10. クーラント*
 11. 作者不詳(伝:マラン・マレ):Les Regrets(後悔)
  (ヴィオール曲集第2巻 組曲ホ短調より)
 12. プレリュード(ヴィオール曲集第2巻 組曲ニ短調より)
 13. サラバンド・グラーヴ(ヴィオール曲集第2巻 組曲ニ短調より)
 14. きわめて速く- 遅く(マレ風ソナタ)
 15. ル・バディナージュ
  (ヴィオール曲集第4巻、異国趣味の組曲より)
   [ピアノ・ソロ編曲]
 16. ジグ - ドゥーブル*
 17. アルマンド*
 *=ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より
ジャン=ギアン・ケラス
 (チェロ/
  ジョフレド・カッパ、1696年製)
アレクサンドル・タロー
 (ピアノ/
  YAMAHA CFXグランドピアノ)
ギョーム・カリエンヌ
 (コメディ・フランセーズ会員/9)
KKC 6623
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 ケラス&タロー、共演による新譜はマラン・マレ!!ケラスの歌とタローの魔法の音色が炸裂!

 録音:2022年8月、大ホール、アルセナル・ド・メス(フランス)/62:24、輸入盤・日本語帯・解説付

 ケラスとタローが、マラン・マレを録音しました。
 モダン・チェロとピアノによるマラン・マレというだけでも興味津々なうえ、ふたりによる演奏となれば、黙って通り過ぎるわけにはいきません。
 ケラスはその圧倒的なうまさと音楽で、洋の東西、時代を問わずに演奏活動を展開、そしてタローはラモーのクラヴサン曲集のピアノによる演奏で世界をあっといわせた存在。
 そんなふたりによるマレ!ひとつの組曲を核に、さまざまなキャラクターの小曲を合間にちりばめた、1枚をとおしてたのしめるプログラムも魅力。
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロで演奏するとどちらかといえばゆったりと典雅、内省的な印象すらあるマレ。
 ケラスとタローによる演奏は、フレーズひとつひとつに満ちる歌、さりげない装飾音にただよう繊細なエレガンスが美しく、そしてスタイリッシュ。
 かと思うと、ワールドミュージックを聴いているような感覚になるような場面もあるなど、1曲1曲が実に新鮮。膀胱結石手術図の患者役にはコメディ・フランセーズの役者をゲストに迎えた力の入りよう。
 タローのソロも、ラモーやクープランにつづき、衝撃の美しさに心がふるえます。そしてスペインのフォリアでの、ケラスの圧倒的うまさ!!絶対注目です!!!

 ジャン=ギアン・ケラス 2022年来日公演情報
 ジャン=ギアン・ケラス バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会第1夜
  2022年12月15日(木)19:00 王子ホール
 ジャン=ギアン・ケラス バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会第2夜
  2022年12月16日(金)19:00 王子ホール
 ジャン=ギアン・ケラス バッハ無伴奏チェロ・リサイタル― dance ―
  2022年12月18 日(日)14:00 三鷹市芸術文化センター 風のホール
 アクト・プレミアム・シリーズ~ジャン=ギアン・ケラス
  2022年12 月20 日(火)19:00 アクトシティ浜松


 



旧譜
ケラス&タローによるアンコール・ピース集
COMPLICES =相棒=

 HMM 902274
\2900→\2690
ケラス&タローによるアンコール・ピース集
 COMPLICES =相棒=

 1. ハイドン(ピアティゴルスキー編):ディヴェルティメント ニ長調 より'アレグロ・ディ・モルト'/
 2. クライスラー:愛の悲しみ/
 3. ブラームス:ハンガリー舞曲第2番/
 4. ヴェチェイ:悲しきワルツ/
 5. ポッパー:セレナーデ op.54-2(スペイン舞曲集より)/
 6. ポッパー:妖精の踊り op.39/
 7. チャイコフスキー:感傷的なワルツ op.51-6/
 8. シチェドリン:アルベニス風に(ヴァルター・デスパリ編曲)/
 9. ショパン:ノクターン op.9-2/
 10. ポッパー:マズルカ op.11-3(3つの小品より)/
 11. B.A.ツィンマーマン:短い練習曲より第4番/
 12. クライスラー:愛の喜び/
 13. ファリャ:ナナ(7つのスペイン民謡より)/
 14. フォーレ:蝶々 op.77/
 15. サン=サーンス:白鳥/
 16. プーランク:愛の小径/
 17. コルトレーン:アラバマ/バッハに基づく即興/
 18. デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェより第1曲/
 19. ハイドン:交響曲第13番よりアダージョ
   ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/ジョフレド・カッパ、1696年)
   アレクサンドル・タロー(ピアノ(1-10; 12-16))
   ラファエル・アンベール(テナー・サックス17)
   ラ・ディアーヌ・フランセーズ/ステファニー・マリー・ドゥガン(指揮)(19)

ケラス&タローによるアンコール・ピース集!

 録音:2018年9月5-10日、アルセナル・ド・メス、サル・ド・レスプラナード(フランス)/64'10

 ケラスの冴えたチェロの音色と、タローの魔術的なピアノの音色。黄金コンビの演奏がハルモニアムンディから登場します!
 タイトルは" Complices"、日本語にすると、"相棒"、あるいは"道連れ"。このタイトルには演奏者二人自身のことはもちろん、聴き手も、その時空を演奏者と共有する仲間である、という意味が込められています。
 実演での共演機会も多いふたりが選んだプログラムは、有名曲から知られざる傑作までがそろった、いわばアンコール・ピース集。演奏会の時、告知された本編プログラムの時はもちろん、それが終わった後のアンコールの時、少しリラックスした空気の中にもまた違った素晴らしい自由や相互のやりとりが生まれると語るケラス。このアルバムにもそうした、よりのびやかで自由な雰囲気が素晴らしいかたちでとらえられています。
 トラック17では、人気サックス奏者ラファエル・アンベールが参加し、アルバムに華を添えています。ハイドンの交響曲第13番の第2楽章、独奏チェロが美しい旋律を歌う楽章でディスクが美しく閉じられます。
 編曲は二人によるものも含みます。
 ふたりのアンサンブルはこれまでにも増して特別な化学反応を見せており、鮮烈にして円熟の極み。叙情的にして超絶技巧の名曲の数々を、ふたりの最高のデュオでお楽しみいただけます!

 
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HMM 902690
(CD)
¥2900→\2690
ポール・ルイス(ピアノ)
 シューベルト:ピアノ・ソナタ集

  1-3. ピアノ・ソナタ イ長調 D664
  4-7 ピアノ・ソナタ 変ホ長調 D568
  8-10. ピアノ・ソナタ イ短調 D537
ポール・ルイス(ピアノ)
KKC 6622
(CD)
輸入盤・日本語帯・解説付
¥3300

 シューベルト・ソナタ集、ついに完結!ポール・ルイス、さらなる高みへ

 録音:2022年4月、スタジオ4(ベルギー)

 2001年にはじまったポール・ルイスのシューベルト・ソナタ集録音、ついに完結編の登場です。ポール・ルイスはこの20年の間、シューベルトの演奏会シリーズで純度の高いシューベルトで世界中をうならせ、さらにベートーヴェンのソナタや協奏曲全集で他の追随をゆるさない高次元の演奏を展開してきました。久々となるシューベルトのソナタ録音となる当盤でも、ポール・ルイスは一切の過剰な表現を排し、シューベルトとの魂の対話を高精細な音色で聴かせてくれます。イ長調のソナタはピアノ学習者がしばしば演奏しますが、ポール・ルイスの演奏は明るい音色で自然な歌に満ちていながら、1ミリも隙がない均衡のとれた美しさです。ポール・ルイスがさらなる高みへと上っていることが感じられるシューベルトです。




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PHILHARMONIA REC



PHR 0113
(CD)
¥2500→\2290
ノセダ&フィルハーモニア・チューリヒ
  ドヴォルザーク:
   交響曲第8番ト長調Op.88
   交響曲第7番ニ短調Op.70
フィルハーモニア・チューリッヒ
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
KKC 6621
(CD)
輸入盤・日本語帯・解説付
¥3300

 ノセダ&フィルハーモニア・チューリヒ、初顔合わせのコンサートの録音が登場!ドヴォルザークの交響曲第7&8番

 録音:2021年10月(第8番)、2022年3月(第7番)、チューリッヒ歌劇場(ライヴ)/77'44

 ファビオ・ルイージの後任として2021/22シーズンよりチューリッヒ歌劇場の音楽監督を務めているジャナンドレア・ノセダ。先日、契約期間を2027/28シーズン終了までと延長を発表。就任から充実の関係を築いている両者初のディスクがリリースされます。

 ノセダがチューリヒとの最初の演奏会で選んだプログラムは、ドヴォルザークの交響曲第8番。この作品は、夏の間に避暑として過ごしていたボヘミアの小さな村ヴィソカで作曲されました。ドヴォルザークは、このヴィソカの自然豊かで美しい情景に触発され、交響曲第8番をはじめ《ルサルカ》や《アルミーダ》などの数々の名作を生み出しています。またアメリカで国際的成功を収めた後も、ここヴィソカの別荘で晩年を過ごしたといいます。交響曲第8番は、ヴィソカでの幸福感に満ちた生活を表すかのように、明るくボヘミアの抒情に溢れた作品となっています。ノセダは、均整の取れた調和的な響きを保ちつつ、メリハリの利いた表現で楽曲を華やかに締めくくっています。

 そしてカップリングには、別日に演奏された同じくドヴォルザークの交響曲第7番。ドヴォルザークの後期三大交響曲の中で最初の作品となりますが、第8番が「陽」とすれば第7番は「陰」。ブラームスの交響曲第3番を意識して作曲したと言われ、シンフォニックな重厚感とボヘミアの民族的な雰囲気を感じられる作品です。ノセダとチューリヒの演奏は、厚みのある響きの中にも、美しく透明感のある音色で自然な流れを作っています。またノセダの楽曲を深く読み込んだ多彩な表現の数々は、新鮮な驚きがあり何度も聴きたくなる演奏です。


 



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QUARTZ



QTZ2149
¥2600→\2390
ウクライナ、キーウ生まれ、ヴァディム・ホロデンコ
 「団結した民衆は決して敗れることはない」

 ベートーヴェン:
  ヴラニツキーのバレエ《森の乙女》の
   ロシア舞曲による12の変奏曲 WoO.71
 ジェフスキー:《不屈の民》による36の変奏曲
 アレクセイ・クルバトフ(b.1983):最後の3分間(世界初録音)
ヴァディム・ホロデンコ
 (ピアノ/ファツィオリF308)

 ヴァディム・ホロデンコ登場!故郷ウクライナの人々へ捧げるアルバム。

 ☆第4回仙台国際音楽コンクールの覇者、ヴァディム・ホロデンコ!
 ☆ジェフスキーの大作「《不屈の民》による36の変奏曲」!

 ウクライナの若き巨匠ヴァディム・ホロデンコがファツィオリF308を自在に操り、自由で独立したウクライナの人々へ想いを捧げるアルバム。
 多彩な引き出しを駆使して多くの変奏曲を遺したベートーヴェンの「ヴラニツキーのバレエ《森の乙女》のロシア舞曲による12の変奏曲」。
 そして1960~70年代にラテンアメリカ各地で起こったヌエバ・カンシオン(音楽を通した社会変革運動)の中で人民連合政府の歌として作曲され、今日でも世界中で歌われる「The People United Will Never Be Defeated!(団結した民衆は決して敗れることはない)」をもとにジェフスキーが変奏曲に仕上げた大作「《不屈の民》による36の変奏曲」という2つの変奏曲を弾きます。
 プログラムの最後に置かれたのはでホロデンコと2011年にモスクワ音楽院で出会って以来友人同士であるというロシアの作曲家、アレクセイ・クルバトフの2015年の作品「最後の3分間」。2人の深い友情と厚い信頼によってこの作品の世界初録音が実現しました。

 元々このプログラムは2021年9月にヴァイオリニスト、ロマン・ミンツの独創的なアイデアに触発されて生まれたものでしたが、2022年2月24日を境にまた一つ別の意味を持つものとなりました。
 ホロデンコはこのアルバムのリリースに際し「レコードは通常、発売後にそれぞれの人生を歩み始めるものです。しかし、この作品はたまたま特別なもので、発売の段階に至るずっと前に、まさにその意味を獲得していたのです。」と語ります。

 ヴァディム・ホロデンコは深みのある音と洗練された表現力、そして完璧なヴィルトゥオーゾ性を兼ね備えた、ユダヤ人の血を引くキーウ(キエフ)出身のピアニスト。
 2010年の第4回仙台国際音楽コンクールで第1位を獲得してその名を上げると、翌年にはドルトムントのシューベルト国際コンクールで優勝、さらに2013年にはヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでも優勝し一躍同世代のトップ・ピアニストの仲間入りを果たし、現在に至るまで第一線で活躍し続けています。
 自分の存在が世に知れ渡るきっかけとなった仙台を特別な地と話し、その後も度々来日を果たして日本でも多くのファンを獲得している人気ピアニストの一人です。

 ※録音:2021年8月29日-9月2日、放送会館(サンクトペテルブルク、ロシア)




 
 2016年、人間として考えられる最も残酷な悲劇に見舞われたホロデンコ。

 そのホロデンコが立ち直ってこういうアルバムを出してくれたということ自体が奇跡である。
 この人が頑張っているのなら自分ももっと頑張らないと、と思う。



 
 


QTZ2150
¥2600
グラズノフ:ピアノ・ソナタ集
 グラズノフ:
  ピアノ・ソナタ第1番変ロ短調 Op.74
  3つの小品 Op.42
  ピアノ・ソナタ第2番ホ短調 Op.75
ニコライ・メドヴェージェフ(ピアノ)

 リムスキー=コルサコフ音楽大学、グネーシン音楽学校などで学び、ヴラディーミル・トロップ、ニコライ・ペトロフらに師事、バラキレフ国際ピアノ・コンクールでの優勝をはじめ数々のコンクールでの入賞歴を持つ1986年生まれのピアニスト、ニコライ・メドヴェージェフ。
 2021年にリリースされ、ラフマニノフ、メトネル、チャイコフスキーの作品を弾いたデビュー・アルバム(QTZ2143)ではその柔軟なタッチと透き通るような高音で聴く者の心をしっかりと掴み、BBCミュージック・マガジンほか各音楽雑誌でも称賛されました。
 今回リリースされるセカンド・アルバムは、19世紀末にムソルグスキー、ボロディン、チャイコフスキーといった偉大な音楽家たちが世を去り、新たな時代でのロシア音楽界のリーダーとして名声を確立していったグラズノフのソナタ集。
 連続して作曲され、変ロ短調とホ短調という正反対の調性で書かれた2つのソナタの対比、その面白さを巧みに描いています。

 ※録音:2022年2月2日、4日&6日、グネーシン音楽学校大ホール(モスクワ)
 




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CPO



555428
¥2800→\2590
「ベルリンの風」でおなじみの
 パウル・リンケ(1866-1946):序曲集 第1集


 1. Berliner Luft《ベルリンの風》序曲
 2. Lysistrata《リュジストラータ》- 序曲
 3. Casanova《カサノヴァ》- 序曲
 4. Venus auf Erden《地上のヴィーナス》- 序曲
 5. Grigri 《グリグリ》 - 序曲
 6. Verchmahte Liebe《拒絶された恋》 (Walzer) - ワルツ
 7. Siamesische Wachtparade《シャム警備隊》- 序曲
 8. Ouverture zu einer Operette 喜歌劇のための序曲
 9. Ouverture zu einem Ballett バレエのための序曲
フランクフルト・ブランデンブルク
 州立管弦楽団
エルンスト・タイス(指揮)

 録音: 2020年11月17-20日 Messehalle 1, Frankfurt Oder(ドイツ)

 ヴァルトビューネ・コンサートでおなじみ「ベルリンの風」のパウル・リンケの作品集
 ベルリン・フィルの夏の風物詩ヴァルトビューネ・コンサートで最後に演奏されるのが、喜歌劇《ルナ夫人》の中の「ベルリンの風」。この曲の途中ではお約束の箇所で聴衆が口笛、指笛を吹きます(ちなみにBerliner LuftのLuftには「息」や「空気」の意味もあります)。ベルリンっ子にとっては、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートにおけるラデツキー行進曲のような存在。その「ベルリンの風」の作曲者パウル・リンケの序曲を中心とした管弦楽曲を集めた、ありそうでなかなか見当たらないアルバムが登場。いかにもcpoらしい企画です。冒頭に収録された同名の歌劇の序曲には、おなじみの旋律が使われています。
 リンケは生粋のベルリン人として当地の劇場で活躍、ベルリンっ子たちが月の世界で繰り広げる喜歌劇《ルナ夫人》など数多くの喜歌劇を書き上げ、「ベルリン・オペレッタ」と呼ばれるジャンルを創始。人々を魅了し、1941年にはベルリン市から名誉市民の称号を贈られました。美しい旋律を持つ彼の作品、全曲を耳にする機会はあまりありませんが、このアルバムに収録されている序曲やワルツを聴くだけでも、作曲家の魅力を知ることができるでしょう。 ヨハン・シュトラウス2世やカールマンの喜歌劇上演に実績のあるタイスならではの万全の演奏でお楽しみください。


 ベルリン・フィルが毎年6月に野外で行うヴァルトビューネ・コンサート。その最後に必ず演奏されるのがパウル・リンケの「ベルリンの風」。非公式ですがベルリン市歌となってます。
 言ってみればニュー・イヤー・コンサートでの「ラデッキー行進曲」のようなもの。
 で、「ラデツキー行進曲」は観客が手拍子をたたきますが、「ベルリンの風」ではみんなで口笛を吹きます。
 この映像ではラトルは指揮をしないで大太鼓を叩いてます。

https://youtu.be/IiVW5r8J5Dk



 


777898
¥2800→\2590
ルイ・グラス(1864-1936):交響曲全集 第3集
 1-4. 交響曲第4番 ホ短調 Op. 43
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・ライスキン(指揮)

 録音: 2014年6月24日-7月1日 Rhein-Mosel-Halle Koblenz(ドイツ)

 ダニエル・ライスキンとライン州立フィルハーモニー管弦楽団によるルイ・グラスの交響曲集。第3弾は演奏時間に約1時間を要する大規模な交響曲第4番の登場です。ルイ・グラスはニールセンと同じ時代に活躍したデンマークの作曲家ですが、彼の創作の源泉は留学先のブリュッセルで影響を受けたフランクとブルックナーでした。この作品は1905年に構想され、完成したのが1908年のこと。3管編成に6本のホルンを擁する、彼の交響曲の中でも最も強力な管楽器セクションを有しており、また以前の3つの交響曲よりも厳格な構成によって書かれており、それまでの彼の特質でもあった牧歌的な雰囲気はありません。1911年にコペンハーゲンで初演され、すぐに注目を集め同地で何度も演奏された他、サンクトペテルブルク、オスロ、ストックホルムでも相次いで演奏、そして1930年にはワルシャワ、作曲家の死後の1936年には更に3回演奏された記録があります。その後は残念なことに公開演奏が行われることはありませんでしたが、彼はこの作品で同時代デンマークにおける最も重要な交響曲作曲家としての地位を固めることとなりました。


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 これまでDANACORDから全集が出ていて一部のファンからは高い人気を得ていましたが、今回新たな全集が名匠ライスキンの手によって開始されたことで、さらにその人気に拍車がかかることでしょう。

交響曲 第1番 ホ長調 作品17 (1894)
交響曲 第2番 ハ短調 作品28 (1899)
交響曲 第3番 ニ長調 作品30 「森の交響曲」(1901)
交響曲 第4番 ホ短調 作品43 (1910)
交響曲 第5番 ハ長調 作品57 「卍交響曲」(1919)
交響曲 第6番 作品60 "Skjoldungeat"(1926)


第1集&第2集


777525
\2800→\2590
ルイ・グラス:交響曲全集 第1集
 1-4.交響曲 第3番 ニ短調 Op.30「森の交響曲」/
 5-9.管弦楽のための組曲「夏の生活」Op.27
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団/
ダニエル・ライスキン(指揮)

 デンマークの作曲家、ルイ・グラス(1864-1936)はニルセンと同じくニルス・ゲーゼに師事しましたが、留学先のブリュッセル音楽院でブルックナーの音楽に夢中になったことで、他の北欧の作曲家とは一線を画した作風を確立しました。
 彼は素晴らしいコンサートピアニストでしたが、片腕の麻痺により引退を余儀なくされ、その後は作曲家として数多くの作品を残しています。
 ブルックナーの他にもシューマンやフランクからも強い影響を受けた彼の作品は、とても色彩的であり、全てに渡って重厚な響きが横溢しています。
 確かに交響曲第3番の冒頭、ホルンの響きはまるでブルックナーそのものですが、曲が進むにつれ、なかなか面白い様相を呈してきますからご期待ください。後期ロマン派の音楽が好きな人だったら、必ずお気に入りに登録間違いなしの音楽です。


777494
\2800→\2590
ルイ・グラス(1864-1936):交響曲全集 第2集
 1.交響曲 第5番 ハ長調「スヴァスティカ」
 2.ピアノと管弦楽のための幻想曲 Op.47
マリアンナ・シリニャン(ピアノ)…2
ダニエル・ライスキン(指揮)
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団

 ニールセンと同じ時代に活躍したデンマークの作曲家、ルイ・グラス。しかし彼の音楽の源は北欧ではなく、留学先のブリュッセルで影響を受けたフランクとブルックナーでした。それゆえか、その作品も極めて重厚な響きを駆使したドイツ的な雰囲気を持つことで知られています。
 スヴァスティカとは日本語で「吉祥=めでたい兆し」といった意味を持つサンスクリット語。「卍」の意味もあり、第二次世界大戦中は、この形を裏焼きしたものがナチス・ドイツの旗印として使われていました。良い意味でも悪い意味でも「象徴」であり、太陽や宇宙を顕すものでもあります。
 この言葉をタイトルにしているルイ・グラスの交響曲第5番は、やはり彼が影響を受けたとされる神智学の思想に基づいており、宇宙から世界を俯瞰するかのような粛々とした雰囲気に満ちています。
 「幻想曲」も同じく神智学の教えに基づいており、流麗でありながら、自身の内面を深く見つめるかのような神秘性を持った美しい曲です。



 


555556
¥2800→\2590
グラジナ・バツェヴィチ:交響的作品全集 第1集
 1. 交響曲第3番(1952)
 2. 交響曲第4番(1953)
ケルンWDR交響楽団
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)

 録音: 2021年11月20-26日 Studioproduktion Koln (D), Kolner Philharmonie(ドイツ)

 cpoレーベルの新シリーズ、グラジナ・バチェヴィチの交響的作品全集。第1集では1950年代に書かれた2つの交響曲を収録。どちらも彼女が交通事故でけがを負う前の作品であり、パリ留学で培ったフランスの微妙な音色の使い分けがなされた見事に活きています。第3番は大編成のオーケストラのために書かれているものの、新古典派の伝統に基づく軽快な表現も見いだせるユニークな作品です。第4番も同様で、編成にはイングリッシュホルン、E♭およびバスクラリネット、コントラファゴット、ハープなどが加わっており、多彩な響きが随所に用いられています。
 また、作品には彼女の特質でもあるポーランドの民俗音楽の素材を採り入れており、伝統とインスピレーションの見事な融合が味わえます。演奏はポーランド人指揮者ウカシュ・ボロヴィチが指揮するケルンWDR交響楽団。この新しいプロジェクトを担うにふさわしい顔ぶれです。

 


555437
(2CD)
¥4500

テレマン:フランス風典礼歴カンタータ集 1714/1715 第2集

 【CD1】
  1. Wer nur den lieben Gott lasst walten
   ただ愛する神の摂理にまかす者 TVWV 1:1593
  2. Unschuld und ein gut Gewissen
    無邪気さと良心TVWV 1:1440
  3. Christ ist erstanden
   聖なるキリストはよみがえり給えり TVWV 1:1136
  4. Und sie redeten miteinander
   そして彼らはお互いに会話をして TVWV 1:1438
  5. Jesus Christus, unser Heiland
   われらの救い主イエス・キリスト TVWV 1:976

 【CD2】
  1. Wertes Zion, sei getrost
   シオンの民よ雄々しくあれ TVWV 1:1606
  2. Ich weiB, dass mein Erloser lebt
   われは知る、わが救い主は生きておられることを TVWV 1:874
  3. Wir liegen, groBer Gott, vor dir
   偉大な神よ、私たちはあなたの前に横たわる TVWV 1:1668
  4. Ich weiB, dass mein Erloser lebt
   われは知る、わが救い主は生きておられることを TVWV 1:876
ザビーネ・ゲッツ(ソプラノ)
リーゼロッテ・フィンク(アルト)
ファビアン・ケリー(テノール)
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バス)
ユリー・グルツカ(ソプラノ)
ルカ・ゼッガー(アルト)
ハンス・イェルク・マンメル(テノール)
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)
グーテンベルク・ソロイスツ(声楽)
ノイマイヤー・コンソート(器楽)
フェリックス・コッホ(指揮)

 録音: SWR Studio Kaiserslautern(ドイツ) 2021年11月22-26日...CD1 2021年12月13-14、22-23日...CD2

 テレマン作品の復興に力を注ぐcpoレーベル、このアルバムは1714/15の教会歴(典礼歴)のために作曲された規模の大きな編成によるカンタータ全72曲の録音プロジェクトの第2弾にあたります。
 今作の2枚組には「死者の日曜日(Laetare)、四旬節の日曜日(Oculi)、復活祭、三位一体後の第22から第24日曜日のカンタータを9作収録、場面、機会に即したテレマンの優れた音楽表現を楽しむことができます。フェリックス・コッホの指揮によるこのプロジェクトは、ハンス・クリストフ・ベーゲマンやハンス・イェルク・マンメルといったバロック歌唱に実績のあるヴェテラン歌手とともに、このプロジェクトのために選抜された若き歌手たちが組織するヴォーカル・アンサンブル「グーテンベルク・ソロイスツ」の演奏。テレマン・ファンだけではなく多くの人にお聴きいただきたい1枚です。

 


555279
¥2200
アドルフ・ブッシュ(1891-1952):室内楽作品集
 1-9. 弦楽四重奏のための9つの小品 Op. 45...世界初録音
 10-12. 弦楽四重奏曲 イ短調 Op. 57...世界初録音
 13-16. フルート五重奏曲 ハ長調 Op. 68
  - フルート、ヴァイオリン、2つのヴィオラ、チェロのために
   ...初CD化
ザラストロ弦楽四重奏団
【メンバー】
 ラルフ・オーレンダイン(ヴァイオリン)
 ローマン・コンラッド(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 ハンナ・ヴェルナー=ヘルフェンシュタイン
  (ヴィオラ)
 レーエル・ドナート(チェロ)
ディミトリー・ヴェッキ(フルート)...3

 録音: 2019年1月21-22日、5月20-21日 Studio 1, Radiostudio Zurich(スイス)

 20世紀を代表するヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュ。ドイツに生まれ、学生時代から作曲家を目指していたという彼は、ヴァイオリンを演奏するかたわら、100を超える作品を遺しています。彼は10代の頃に出会って親交を結んだマックス・レーガーから強い影響を受けており、作品にもレーガーが用いた和声言語が認められます。またモーツァルトやブラームスの室内楽にも精通していたこともあり、古典派やロマン派の大作曲家たちの作曲技法も受け継いでいます。彼は12音技法などの20世紀の様式を用いることはなく、そのため同時代の批評家たちから非難されたこともありましたが、その独自の作風は聴くべきところザラストロ弦楽四重奏団はワインガルトナーやパウル・ユオンの弦楽四重奏曲の録音で高く評価されている1994年にヴィンタートゥールで結成されたアンサンブル。後期古典派からロマン派のレパートリーと得意としています。
 フルートを演奏するヴェッキはスイスの奏者。トーンハレ管弦楽団の客演首席フルート奏者として日本にもたびたび訪れています。

 


777991
¥2800→\2590
F.X.リヒター(1709-1789):6つの交響曲集 Op. 2
 1-3. 交響曲 ニ長調 Op. 2 No. 1
 4-6. 交響曲 ヘ長調 Op. 2 No. 2
 7-9. 交響曲 ハ長調 Op. 2 No. 3
 10-12. 交響曲 変ホ長調 Op. 2 No. 4
 13-15. 交響曲 ト長調 Op. 2 No. 5
 16-18. 交響曲 ニ長調 Op. 2 No. 6
南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団
ヨハネス・メーズス(指揮)

 録音: 2019年9月5-7日 Johanneshaus, Niefern-Oschelbronn(ドイツ)

 モラヴィア生まれの作曲家、フランツ・クサヴァー・リヒターは、ヨハン・シュターミッツと並んで、マンハイム楽派の創始者であり、プファルツ選帝侯カール・テオドールの高名な宮廷楽団に1747年に加わり、作曲家、ヴァイオリニスト、バス歌手として活躍したことで知られています。この作品番号2の6つの交響曲は1759年にオランダ、アムステルダムのフンメル社から出版され、カール・テオドールに献呈されています(作品番号はリヒター自身が附番したのではなく、出版社が付けたものであるため、決して初期の作品というわけではありません)。作品は全て急-緩-急の3楽章で構成されており、これは当時流行していた歌劇の「序曲=シンフォニア」に倣ったものです。総譜には管楽器パートが書かれていますが、これは「ad libitum(好みにあわせて)」とされており、必ずしも必要なわけではありません(この演奏では使われています)。第4番だけは例外的に終楽章にメヌエットが置かれており、こちらはリヒターの実験的な試みが成功しています。
 なお、この録音は、ハイデルベルク科学アカデミーの南西ドイツ宮廷音楽研究センターによる新版で演奏されています。




ショックだがこの名盤が廃盤・・・
海外の残り在庫限り


ALTO
ALC 1001
\2200
ボヘミアの音楽集 第1巻
 イジー・アントニン・ベンダ(1722-1795):シンフォニア4番 ヘ長調
 ヨゼフ・バールタ(1744-1787):シンフォニア ハ短調
 フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789):チェンバロ協奏曲 ホ短調
 ヨハン・シュターミッツ(1717-1757):シンフォニア・パストラーレ ニ長調 Op.4-2
 ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739-1813):シンフォニア ホ短調
ヴォイチェフ・スプルニ指揮
チェコ室内フィル
録音:2005年5、6、10月。

「 これまで紹介していなかったALTOレーベルのアルバムの中に、ボヘミア関係の前古典派のアルバムがあるのを見つけた。
 これがとっても素敵だった。
 集められているのはボヘミア生まれの作曲家で、みんなその後ドイツ・オーストリアで活躍している。時期的にはハイドンの一世代前、あるいは同年代の作曲家。つまりボヘミア出身の作曲家による古典派の音楽。
 ベンダ、シュターミッツ、ヴァンハルあたりは最近よく聴かれるようになった。ただそうはいってもこの時代、まだまだ未知の作曲家や作品が多い。これだけ音楽研究が進んでいるこのご時世でも、このあたりの音楽はいまだに謎に包まれているし、その分とんでもない宝物が潜んでいる可能性がある。

 さてとりあげられたのは5人の作曲家。

 イジー・アントニア・ベンダは、この時代に活躍した大音楽家一族ベンダ家の総帥フランツの弟で、兄と一緒にフリードリヒ大王のもとでヴァイオリンを弾いていた。20代でゴータの宮廷楽長を務め、今となってはベンダ一族最高の作曲家とも呼ばれている。

 ヨゼフ・バールタはこの中では無名だが、モーツァルトの「後宮」より10年も早くウィーンでジングシュピール「ディヴォレッサ」を上演している。

 F.X.リヒターはフランツ・ベンダと同い年でマンハイム楽派の最長老に位置づけられる偉人。晩年はストラスブール大聖堂の楽長となった。

 ヨハン・シュターミッツはシュターミッツ家の大黒柱。当時のヨーロッパ最高のオケであり、その後の音楽史の流れを変えたマンハイム宮廷楽団の楽長を務めた(というか、彼が育て上げた)。マンハイム楽派の祖であり、古典派を確立させた一人。超高給取りでもあった。

 ヴァンハルはウィーンで活躍して100曲の弦楽四重奏曲と、70を超える交響曲、100近い宗教曲を残した。モーツァルトにも影響を与えた。

 で今回のアルバム。おそらくハイドンやモーツァルトに影響を与え、初期古典派を形成した中堅作曲家の音楽集、ということなのかもしれないが、聴いてもらえればお分かりのとおり、ハイドンやモーツァルトに影響を与えたということなどどうでもいい、というくらい馥郁たる魅力をたたえた名品揃いなのである。この時代、1回聴いて興奮できるようなドラマティックな曲でなければ聴衆を満足させられなかった。このアドヴェンチャー的な娯楽感覚は、すでにバロックのものではない。これを聴けばハイドンやモーツァルトがいなくても古典派は高度な水準まで達していたということがわかるし、二人以外にも無条件にすごい作曲家がいたということがわかる。

 こんな名作たちが、いずれも世界初録音らしいのだが、・・・信じられない。ヨーゼフ・マルティン・クラウスやハイドンの中期交響曲、モーツァルトの25番の交響曲あたりのいわゆる「疾風怒濤」系の、ロマンティックでドラマティックな音楽が次々と、本当に次々と現れる。
 前期古典派の音楽なんて、予定調和の中身のない成金音楽だと思っていた方、ぜひぜひ、ぜひぜひ、聴いてほしい。演奏も刺激的で激情的でとってもいい。」(店主試聴記より)


 


555454
(3CD)
¥5300→\4990

カール・ライネッケ(1824-1910): 2台ピアノのための作品全集

 【CD1】
  1. アンダンテと変奏 Op. 6
  2. 17世紀のフランス民謡による即興「美しいグリセリディス」Op.94
  3. ソナタ Op. 275 No. 1
  4. 祝祭序曲 - 大オーケストラのための Op. 148(2台ピアノ編)
  5. J.S.バッハのサラバンドによる変奏曲 Op. 24
 【CD2】
  1. 4つの小品 Op. 241
  2. シューマンの「マンフレッド」による即興曲 イ長調 Op. 66
  3. ソナタ Op. 275 No. 2
  4. モーツァルトのピアノ協奏曲第19番の終楽章による演奏会用アレグロ
  5. クラインの悲劇「ゼノビア」による序曲
   – 大オーケストラのための Op. 193(2台ピアノ編)
 【CD3】
  1. 荘厳なプロローグ Op. 223
  2. ソナタ Op. 240a
  3. 宗教改革を祝して、ルターのコラール
   「神はわがやぐら」による変奏曲 Op. 191
  4.「南国の絵」- ピアノのための4つの幻想的な小品 Op. 86
  5. グルックのガヴォットによる即興 Op. 125
ジェノヴァ&
 ディミトロフ・ピアノ・デュオ

 録音: 2021年6月7-10日、2022年1月5-8日 WDR Funkhaus, Koln,Klaus-von-Bismarck-Saal(ドイツ)

 典雅な作風で知られるフルート・ソナタ「ウンディーネ」の作曲者カール・ライネッケ。彼は85歳という当時としては長命であり、初期ロマン派から後期ロマン派へと移り行く音楽界に身を置きつつも、その作風をほとんど変えることなく、生涯を通じて彼が師事したメンデルスゾーンやシューマンの伝統を受け継ぐ音楽を書いていました。ピアノ曲も数多く遺し、その中には連弾曲や2台ピアノのための作品も含まれています。アグリカ・ジェノヴァとリューベン・ディミトロフの二人はライネッケの知られざるこれらの作品を発掘、「私たちの音楽の道における最大の驚きと発見の一つ」と評し、この中にはライネッケの人間性の全てが迸っていると語っています。
 この3枚組は美しい「アンダンテと変奏」にはじまり、全曲を通しておよそ200分の豊穣な世界に聴き手を引き込みます。



CPOはライネッケに力入れてる
昨年発売されたCPOの
ライネッケ/:ピアノ三重奏曲全集 


 555476
(2CD)
\4500
カール・ライネッケ(1824-1910):ピアノ三重奏曲全集
 【CD1】
  1. ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op. 38
  2. セレナード第1番 Op. 126 No.1
  3. セレナード第2番 Op. 126 No.2
 【CD2】
  1. ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op. 230
  2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
   三重協奏曲 Op. 56(カール・ライネッケによるピアノ三重奏編)
ハイペリオン・トリオ
【メンバー】
 ハーゲン・シュヴァルツロック(ピアノ)
 オリヴァー・キップ(ヴァイオリン)
 カタリーナ・トロエ(チェロ)

 録音 2019年4月27-28日、10月7-8日 WDR Funkhaus, Koln, Klausvon-Bismarck-Saal(ドイツ)

 85年という当時としては長い生涯を送った作曲家カール・ライネッケ。7歳までに作曲をはじめ、ライプツィヒ音楽院の教授とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長を務めながら作曲活動に従事、1902年に公職から引退した後も亡くなる直前まで作品を書いていました。
 300とも1000とも目される彼の作品はどれもロマン派の風情を湛えた魅力的なものですが、保守的な作風のためか、一部の曲を除いて彼の死後はほとんど演奏されることがありません。
 このアルバムにはライネッケの活動の初期から晩年にわたるピアノ三重奏曲がすべて収録されています。
 1853年に出版されたシューマンの影響が強く感じられる第1番ニ長調、そのほぼ20年後の1873年頃に書かれた、豊かな質感を持つた2つのセレナード、そして1895年に出版された精緻なアンサンブルによる第2番ハ短調。これらからはライネッケの優れた作曲技法がうかがえます。
 またアルバムには、ベートーヴェンの三重協奏曲をライネッケがピアノ三重奏曲に編曲した版も収録。1999年に設立され、メンバーを変えることなく数多くの世界初演を含む250作品以上を演奏してきたハイペリオン・トリオの演奏です。


2018年発売の弦楽四重奏曲全集


555184
(2CD)
\4500
カール・ライネッケ(1824-1910):弦楽四重奏曲集
 【CD1】
  1.弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 Op.30
  2.弦楽四重奏曲 第4番 ニ長調 Op.211
  3.弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.16
 【CD2】
  1.弦楽四重奏曲 第5番 ト短調 Op.287
  2.弦楽四重奏曲 第3番 ハ長調 Op.132
ラインホルト四重奏団

 1824年に生まれ、86歳という長寿を得た作曲家ライネッケ。生涯に出版された曲だけでも300を超える多作家であり、作風は基本的にシューマンやブラームス風でありながらも、書かれた時代の様式を忠実に反映しています。
 彼の5曲の弦楽四重奏曲は、活動の初期から晩年までの時代をすべてカバーしており、ライネッケが追求した音楽がコンパクトに凝縮されています。
 ライネッケは音楽学者の父に影響されて、幼い頃からベートーヴェンやモーツァルト作品を研究していたといい、1846年に出版された第1番は古典的な端正さに若々しい情熱が融合された完成度の高いもの。以降、番号を追うに従いスタイルが熟成されていくのが手に取るようにわかることでしょう。古典派からロマン派の作品を得意とするラインホルト四重奏団の演奏です。

 録音 Groser Lindensaal, Markkleeberg 2017年2月13-16日…CD1 2018年11月9-12日…CD2


CPO、ライネッケに関しては張り切っているのか
トゥルバンを起用してこんなアルバムも出している。


CPO
777105-2
\2800
ライネッケ( 1 8 2 4 - 1 9 1 0 ):
 交響曲第1番/
 ヴァイオリン協奏曲/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスO p . 1 5 5/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスOp.93
インゴルフ・トゥルバン(Vn)、
ヨハネス・メーズス(指揮)
ベルン交響楽団
 ドイツ・ロマン派音楽の奥深さを教えてくれるライネッケの音楽は、c p oでも過去のリリースで重要視してきたが、交響曲第1番はその評価を決定づける1曲だと言えるだろう。また3曲のヴァイオリン作品は世界初演時のライヴ録音であり、貴重な記録でもある。

 トゥルバンはチェリビダッケのもとでミュンヘン・フィルのコンマスを務めた若手の美少年ヴァイオリニスト。
 チェリビダッケにかわいがられて88年までコンマスの地位にいた。
 そのトゥルバン、90年代に入ってからはTELOSレーベルからパガニーニなどを出して話題を呼んだが、ルックスは以下のとおり美少年からイカした紳士に見事成長を遂げ、さらなる進化を続けている。





 



<メジャー・レーベル>


SONY



19658748472
\3100
ホルヘ・グルンドマン - Jorge Grundman (1961-) :
 1. フルート弦楽のための協奏曲 Op.31『On the Back of a Nightingale』
   録音:2021年6月、スペイン、ナバーラ、バラニャイン・オーディトリアム

 2. フルートとピアノのためのソナタ Op.18『Warhol in Springtime』
 3. フルート、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.43
    『De la Hermosura y Dignidad de Nuestras Almas』
 4. フルートとピアノのためのソナタ Op.77『Lagerfeld in Winter』
 5. フルートとピアノのための二重奏曲 Op.82『Tan Bonita Como T?』
  録音:2021年6月、グアダラマ、ルイス・デ・レオン・オーディトリアム
ギリ・シュワルツマン(フルート)
ナバラ交響楽団
ガイ・ブラウンシュタイン(指揮)
ギリ・シュワルツマン(フルート)
エドゥアルド・フリアス(ピアノ)
トルレイフ・テデーン(チェロ:3)

 作曲家ホルヘ・グルンドマンは1961年マドリード生まれ。




 マドリードの王立音楽院でソルフェージュ、ピアノと合唱を学び、14歳で最初の作品を完成させた俊才で、歌手、キーボード・プレイヤー、作曲家およびアレンジャーとして、数多くのポップ・グループに参加。
 彼の曲「Yolointentariauna vezmas」は1983年にスペインのFMのチャートに入り大ブレイクしました。その後しばらく音楽シーンから姿を消したグルンドマンは、1999年のアルバム『The Sons of the Cold』で復帰し、ニューエイジ・チャートで1位となり大きな注目を集め、それ以後は自らレーベル「Non ProfitMusic」を主宰しつつ同名の音楽財団を立ち上げるなど、スペインの音楽シーンで活躍しています。
 彼の音楽は、マルコム・アーノルド、フェデリコ・モンポウ、あるいは映画音楽作曲家ジョン・バリーとよく比較され、その独自のスタイルは多くの支持を得ています。

 このアルバムでは、グルンドマンによるフルート作品の中から世界初録音となるものを収録しています。

 フルート奏者のギリ・シュワルツマンは、2007年から2012年の間、ダニエル バレンボイム指揮のウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団のメンバーを務めました。その後ヨーロッパを中心にソリストとして活躍するだけでなく、室内楽奏者としてアリサ・ワイラースタイン、エマニュエル・パユ、ソル・ガベッタ、アンドレアス・オッテンザマーなど、現代を代表する演奏家と定期的にコラボレーションしており、エルサレム室内楽フェスティバル、ザルツブルク音楽祭、ルツェルン・フェスティバル、ザグレブ室内音楽フェスティバル、ドイツのローランセック・フェスティバルなどにも定期的に出演しています。

 これらのグルンドマンの音楽は、人間の心に直接影響を与え、気分を穏やかにさせ、喜び、希望に変える美しいメロディを創り出す「ギフト」を持っています。
 その音楽の美は聴き手の心を癒し、光を与えてくれるのです。



こういう音楽・・・
https://www.youtube.com/watch?v=E1oOkAswyW8

















11/10(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


SONO LUMINUS



SLE-70026
(2CD)
¥3000
TWO SIDES バロックと現代音楽の出会い
 【CD1】
  1-3. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
   歌劇《ジュスティーノ》 RV 717 - シンフォニア
  4-6. ヨハン・ヨアヒム・アグレル(1701-1765):
   ヴァイオリン協奏曲 ト長調...世界初録音
  7-10. アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
   トリオ・ソナタ イ短調 Op. 1 No. 4
  11-13. アグレル: シンフォニア イ長調 Op. 1 No. 3
  14. アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682): トリオ・ソナタ ニ短調
  15-18. ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750): 合奏協奏曲 Op.5 No. 4
  19-21. ヴィヴァルディ:
   2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調 RV 565
 【CD2】
  1-4. フィンヌル・カールソン(1988-): Fold(2015)
   - チェンバロ、4つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、
    チェロ、コントラバスのために
  5. スラウイン・ヒャルマルソン (1987-):
   Recitar Cantando(2021)- 弦楽四重奏のために
  6.ベルグルーン・スナエビョルンスドッティル(1987-):
   Quorum Sensing(2021)
    - 4つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのために
  7-8. クリスティン・クリスティンソン (1990-): BRK(2020)
   -3つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
    コントラバス、チェンバロのために
エルファ・ルーン・クリスティンスドッティル
 (ヴァイオリン)...CD1:4-10、14、19-21
ロイフェイ・イェンスドッティル(ヴァイオリン)
 ...CD1:7-10、19-21、CD2:5
ソルヴェイグ・ヴァカ・エイソルドッティル
 (ヴァイオリン)...CD2:5
マルグレート・スヴェインスドッティル
 (ヴィオラ)...CD2:5
ステイヌン・アルンビョルグ・ステファンスドッティル
 (チェロ)...CD1:7-10、14、19-21、CD2:5
ハルドル・ビャルキ・アルナルソン
 (チェンバロ)...CD1:7-10、14

 ブラーク・バロックバンド...CD1:1-6、11-13、15-18、19-21、CD2:1-4、6-8
 録音: 2021年3月29日-4月5日 Fella og Holakirkja, Reykjavik, Iceland

 イタリアとスウェーデンのバロック音楽を集めた【CD1】と、アイスランドの新進作曲家たちの最新作で構成された【CD2】。そんな対照的なディスクをまとめたユニークな2枚組アルバムです。
 【CD1】に登場するヨハン・ヨアヒム・アグレルはスウェーデンで生まれ、ヴァイオリニストとしてカッセル宮廷楽団に加わり、その後ニュルンベルクの宮廷楽長に就任した作曲家。
 世界初録音となるヴァイオリン協奏曲はギャラント様式で書かれた美しい作品。ヴァイオリンの見せ場も多く聞きごたえがあります。
 また【CD2】に収録された作品は全てブラーク・バロックバンドの委嘱作で、バロック時代の楽器を想定して書かれたため、新作ながらも【CD1】と通じ合うものが感じられる不思議なアルバムとなっています。
 
 

DSL-92257
¥2600
I Lift My Lamp 私は灯をかかげよう - 移民国家アメリカの輝き
 1. アイルランド伝承曲: For Ireland I'd Not Tell Her Name
 2. アイルランド伝承曲: The Blarney Pilgrim
 3. スコットランド伝承曲: The Shieling in the Braes of Rannochv
 4. ウィリアム・マーシャル:
  The Marchioness of Huntly's Strathspey
 5. スコットランド伝承曲: Miss Dumbreck
 6. ロバート・マッキントッシュ:Miss Stevenson's Reel
 7. ジャン・シベリウス: Finlandia Hymn
 8. スウェーデン伝承曲: Vals efter Soling Anders
 9. ジャクリーン・シュワブ: Ada's kujawiak No. 1
 10. マルク・マルコヴィチ・ヴァルシャフスキ: Oyfn pripetshik
 11. ブルガリア伝承曲: Tragnala Rumjana
 12. アルフレード・パスクヮーレ・ザンバラーノ: Neapolitan Tarantella
 13. アフリカ伝承曲: Sometimes I Feel Like a Motherless Child
 14. セバスティアン・デ・イラディエール: La paloma (The Dove)
 15. アルベルト・フォン・ティルツァー&ジャック・ノーワース:
  Take Me Out to the Ballgame
 16. フェリックス・アルント: Nola
 17.ハロルド・アーレン&ジョニー・マーサー:
  St. Louis Woman: I Had Myself a True Love
 18. エルネスト・ナザレー: Carioca
 19. ファン M.セプルベダ: El copihue rojo

トラック17、18を除き
 ジャクリーン・シュワブによるピアノ編
ジャクリーン・シュワブ(ピアノ)

 録音: 2019年7月7-12日、2020年1月6-10日 Sono Luminus Studio、Boyce(USA)

 アルバム・タイトルの"I Lift My Lamp"は自由の女神像の台座に刻まれたエマ・ラザラスの詩の結び、"I lift mylamp beside the golden door!"から採られたもの。
 アメリカを黄金の扉にたとえ、はるか離れた祖国から辿り着いた人々を迎え励ます言葉です。
 ジャクリーン・シュワブは友人のアーティストが歌った"I belong to Glasgow"に感銘を受け、移民の人々が自らの心のよりどころとしてきた歌を集め、ピアノ・ソロにアレンジしました。
 そうした背景を知らずに聴いても、懐かしさやぬくもりを感じる1枚です。
 
 

DSL-92262
Blu-ray AUDIO

¥2600
クリスマス・キャロル
 チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』による音楽物語

  Stave I: Marley's Ghost
   1. The Truth from Above/2. In the Counting House/
   3. Surplus Population/4. God Rest You Merry/
   5. Marley's Ghost/6. Mankind was my Business/7. Remember
  Stave II: The First of the Three Spirits
   8. The Ghost of Christmas Past/9. Little Fan/
   10. Sussex Carol/11. Fezziwig's Ball/12. Gain is Loss
  Stave III: The Second of the Three Spirits
   13. The Ghost of Christmas Present/
   14. Not a Handsome Family - Silent Night/
   15. A Child Himself/16. Deck the Halls/
   17. The Bell Struck Twelve/18. Ghost of the Future
  Stave IV: The Last of the Spirits:
   19. The Body of a Man/20. My Little Child/
   21. Coventry Carol/22. The Spirits of All Three/
   23. Poverty Stave V: The End of It/24. Christmas Day/
   25. Back Payments/26. God Bless Us, Every One/
   27. It Came Upon the Midnight Clear
サラ・ウォーカー(朗読)
スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブル
マシュー・ガード(音楽監督)

 音楽: ベネディクト・シーハン
 録音: 2021年6月、8月 Sono Luminus Studio、Boyce(USA)

 チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』のストーリーを基に、ベネディクト・シーハンがアレンジした民謡やクリスマス・キャロル他の聖歌などの素朴な旋律を、スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブルが歌い繋ぐというアルバム。
 物語と音楽の融合を探求するサラ・ウォーカーを中心とするプロジェクトから生まれた新しい1枚。合唱パフォーマンスの新たな可能性も感じられます。
 
 
SLE-70027
¥2600
ジュリアン・ブリンク:Utility Music
 1. Colombo/Green Fingers/
 2. Miniatures/3. Simple Trio /
 4. Eventually Lapse/5. Albatross /
 6. At Night/7. Eastwood No. 4/
 8. Simple Trio II/9. Aura for M /
 10. Baptism in the Field/
 11. Pattern Shells
ダン=リュリアン・ドゥルタック(ヴァイオリン)
ニック・レヴェル(ヴィオラ)
ジョー・ゼイトリン(チェロ)
ジョー・オークランド(トランペット)
マット・デメリット(フルート)
マックス・ゲルトナー(パーカッション)
ユリアーネ・グラッレ(テューバ)
メレディス・ムーア(ホルン)
テイラー・ナイデルマイヤー(クラリネット) 他

 録音: 2020年4月~2021年3月 ロスアンジェルス、ニューヨーク、ロンドン、ミュンヘン、ベルリン

 ギター少年でロック・バンドにいたというジュリアン・ブリンク。映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見てその音楽に感激し、作曲家を目指してバークリー音楽院の修士課程まで学びました。
 このアルバムはブリンク名義による初のアルバムで、ある映画のために作曲した楽曲を中心に構成しています。
 その映画自体は無くなってしまったものの、ブリンクは曲をピアノ、ハープと弦楽三重奏のために編曲。このアルバムのために再アレンジを加え、更に旧作も加えています。
  




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SOLO MUSICA



SM415
(2CD)
¥3200→\2990
デニス・ラッセル・デイヴィス&ライプツィヒMDR交響楽団
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):海の交響曲

 【CD1】
  交響曲第1番「海の交響曲」
   1. I. Song for all Seas, all Ships
   2. II. On the Beach at Night, alone
   3. III. Scherzo: The Waves
   4. IV. The Explorers
 【CD2】
  1. 音楽へのセレナード
エレナー・ライオンズ(ソプラノ)...CD1
クリストファー・マルトマン(バリトン)...CD1
ジョアンヌ・ダメッロ(ソプラノ)...CD2
ミケーレ・ノイペルト(アルト)...CD2
キム・ヨングン(テノール)...CD2
アレクサンダー・ナイト(バス)...CD2
ライプツィヒMDR交響楽団&合唱団
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)

 録音: ゲヴァントハウス、ライプツィヒ(ドイツ) 2022年5月8日(ライヴ)...CD1:1-4 2021年6月4、5日...CD2

 2022年に生誕150年を迎えたレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの代表作「海の交響曲」を鬼才指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスとライプツィヒMDR交響楽団が演奏した1枚。
 ウォルト・ホイットマンの詩集『草の葉』をテキストに用いた「海の交響曲」はもともと交響詩として構想された作品。
 ソプラノとバリトンの独唱及び混声合唱という大規模な編成で、後に「交響曲第1番」と附番されました。合唱の比重が大きなオラトリオ的な作品であり、ここではMDR響の首席指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスが見事にまとめ、バランスの良い演奏を聴かせます。
 「音楽へのセレナード」はイギリスの音楽界に多大な功績を残した指揮者、ヘンリー・ウッド卿(1869~1944)のゴールデン・ジュビリー・コンサートのために書かれたもので、本来は16人の独唱者を要する作品ですが、ここでは4人の独唱、合唱、管弦楽のためのヴァージョンで演奏されています。
 合唱の扱いに長じていたヴォーン・ウィリアムズらしいサウンドを存分に堪能できる1枚です。
 
 


SM418
¥2400
パッション・フォー・ウクライナ ウクライナの作曲家たちの歌曲集
 1. 伝承曲: Misyats na nebi(F. ナデネンコ編)
 2. 伝承曲: Tchotyry voly pasu ya(A. コス=アナトルスキー編)
 3. 伝承曲: Tchy ya v luzi ne kalyna bula(O. ザンドラー編)
 4. グレゴリー・アルチェフスキー: Dusha se konvaliya nizhna
 5. アルチェフスキー: Ne dyvysia na misyats vesnoiu
 6. アルチェフスキー: Litnioyi nochi
 7. キリーロ・ステツェンコ: Vechirnya pisnya
 8. ステツェンコ: Stoyala ya I slukhala vesnu
 9. ステツェンコ: Dyvlius ya na yasniyi zori
 10. ミハイロ・シェルビン: Vocalise-Prelude
 11. シェルビン: Plyve moya dusha
 12. シェルビン: Ostanni kvity
 13. イリア・ラズメイコ: Widmung
 14. ラズメイコ: Kolyskova
 15. ラズメイコ: Requiem fur Mariupol
レナ・ベルキナ(メゾ・ソプラノ)
ヴィオリーナ・ペトルチェンコ(ピアノ)

 録音: 2022年8月17日 Teldex Studio Berlin(ドイツ)

 ウクライナは民謡の宝庫で、その起源は9世紀後半のキエフ公国/キエフ=ルーシに遡るとされています。
 世界の民謡を集めたユネスコのオーディオ・ライヴラリーにはウクライナの歌が約15,500曲あり、これは他を引き離して最多。
 その旋律はチャイコフスキーの交響曲第2番のように後世の作曲家たちによって引用されたり、洗練された形での「芸術歌曲」へと変貌したりしました。このアルバムでは後者の「歌曲」を収録しています。
 ウクライナ生まれのレナ・ベルキナは、ライプツィヒ歌劇場の専属歌手を経てウィーン国立歌劇場やペーザロのロッシーニ・フェスティバルなどで活躍。
 ソニークラシカルからソロ・アルバムも出している実力派歌手で、2013年、16年、18年と新国立劇場に登場して聴衆を魅了しています。
 




<メジャー・レーベル>

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ERATO



9029637062
\2700→\2490

エメーケ・バラート(ソプラノ)
 ドゥアリータ~ヘンデル・オペラ・アリア集


 ヘンデル:
  歌劇『クレタのアリアンナ』 HWV.32~「Qual Leon, che fera irato」 (Tauride)
  歌劇『ゴールのアマディージ』 HWV.11~「Il crudel m’abandonna…Ah Spietato」 (Melissa)
  歌劇『デイダミア』 HWV.42~「Ai greci」 (Deidamia)
  歌劇『パルテノーペ』 HWV.27~「Qual farfalletta」 (Partenope)
  歌劇『ラダミスト』 HWV.12~「Ombra cara」 (Radamisto)
  歌劇『アルチーナ』 HWV.34~「Ah Ruggiero crude…Ombre pallide」 (Alcina)
  歌劇『ファラモンド』 HWV.39~「Se ria procella」 (Astolfo)
  歌劇『ジューリオ・チェーザレ』 HWV.17~「che sento! Oh dio!... Se pieta」 (Cleopatra)
  歌劇『ジューリオ・チェーザレ』 HWV.17~「Da tempeste」 (Cleopatra)
  歌劇『ラダミスト』 HWV.12~「Qual nave smarrita」 (Radamisto)
  歌劇『ロタリオ』 HWV.26~「Scherza in mar la novicella」 (Adelaide)
エメーケ・バラート(ソプラノ)
アンサンブル・アルタセルセ(ピリオド楽器アンサンブル)
フィリップ・ジャルスキー(指揮)
 録音:2021年6月18,19,21-23日、パリ、Le Studio Cent Quatre

 ハンガリーの若手ソプラノ、エメーケ・バラーは透き通るような美声でオペラ・ファンを魅了しています。
 エラート・レーベル専属初アルバムの、バルバラ・ストロッツィやフランチェスコ・カヴァッリの歌曲集では「彼女の独創的な表情を持った声は、当時の歌曲の表現を最大に引き出した」と絶賛されました。

 このセカンド・アルバムでは、ヘンデル作曲のオペラ・アリアの数々を歌っています。このアルバムでの特徴は、彼女の声の二面性をあらわしていることです。例えば『ファラモンド』『ラダミスト』では男性の役、『アルチーナ』などでは女性の役を歌っています。それだけではなく、正義と悪、冷酷非情さと優しさなど様々な二面性を様々な口調、発声で表情を歌い分けていきます。

 エメーケ・バラートとカウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーは長年共演を行っており、近年では特にヘンデルのレパートリーのツアーを行い取り組んできました。それらの公演は「まさにヘンデリア・ドリーム・チーム! エメーケ・バラートのまばゆいばかりの見事なコロラトゥーラ! 」と高く評価されています。
 ジャルスキーはフランスとザルツブルクで指揮者としてデビューし成功を収め、このアルバムは指揮者に専念した初のアルバムとなります。



エメーケ・バラート(ソプラノ)
初ソロ・アルバム
 アリアCD初紹介

ERATO
9029563221
\2700→\2490
エメーケ・バラート(ソプラノ)
 初ソロ・アルバム
  私は歌いたい!~17世紀ヴェネツィアの歌曲集


ストロッツィ:Arie a voce sola opus 8 nb 6: Che si puo fare
ストロッツィ:Diporti di Euterpe opus 7: Mi fa rider la Speranza
ストロッツィ:Diporti di Euterpe opus 7: Lamento (Lagrime mie)
ビアージョ・マリーニ:Affetti Musicali opus 1 nb 1 : Sinfonia Grave La Zorzi
チェスティ:Cantata Speranza Ingannatrice
メールラ:Canzoni i overo Sonate concertate per chiesa e camera libro 3, opus 12 : Ballo detto Eccardo
ストロッツィ:Cantate, ariette e duetti,opus 2: Il Lamento [Sul Rodano severo]
カヴァッリ:Opera Statira, principessa di Persia: Sinfonia
カヴァッリ:Opera Statira, principessa di Persia: Act I, scene 2 : Alba, ch'imperli i fiori… Amor, che mascherasti (Ermosilla / Usimano)
カヴァッリ:Musiche Sacre, 1656 : Canzon a 3
カヴァッリ:Opera Statira, principessa di Persia : Act II, scene 3: Cresce il foco, avvampa il core (Floralba)
カヴァッリ:Opera Statira, principessa di Persia : Act 2, scene 9 : Vanne intrepido (Statira)
ストロッツィ:Ariette a voce sola opus 6 : Amante loquace [Chi brama in amore]
マリーニ:Libro III, opus 22 nb 21 per ogni sorte di strumento musicale diversi generi di sonate, da chiesa, e da camera : Sonata sopra Fuggi dolente Core
ストロッツィ: Arie a voce sola opus 8: L'Astratto [Voglio si, vo' cantar] I (beg. At : voglio si vo cantar)
ストロッツィ: Arie a voce sola opus 8: L'Astratto [Voglio si, vo' cantar] II (beg. At : Misero, i guai m'han da me stesso astratto)
エメーケ・バラート(ソプラノ)
イル・ポモ・ドーロ(ピリオド楽器アンサンブル)
フランチェスコ・コルティ(指揮、チェンバロ)

 『Voglio cantar(私は歌いたい!)』と題されたこのアルバム。
 歌っているのはハンガリーの若手ソプラノ、エメーケ・バラートです。
 彼女は2011年にインスブルック古楽国際声楽コンクールで優勝後、ミンコフスキ、サヴァール、アラルコン、アイム、ダントーネらの指揮で、ハンガリー国立歌劇場、アン・デア・ウィーン劇場、パリ・シャンゼリゼ劇場、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ボルドー歌劇場などで活躍し、透き通るような美声で聴衆を魅了しています。
 2017年5月には、グラインドボーン音楽祭でクリスティ指揮のカヴァッリ『イペルメストラ』のタイトルロールを歌い、2017年11月のカンブルラン指揮の読売日本交響楽団演奏会『メシアン:アッシジの聖フランチェスコ』での天使役で絶賛を博しました。

 エラート・レーベルへは、フィリップ・ジャルスキーの2枚のアルバム『オルフェウス神話~モンテヴェルディ、ロッシ、サルトリオ』『グルック:オルフェオとエウリディーチェ』に参加していましたが、このたびエラートとの専属契約となっての初ソロ・アルバムとなります。

 このアルバムで彼女が取り上げたのは、17世紀イタリアで活躍した女性作曲家バルバラ・ストロッツィと彼女の師であったピエトロ・フランチェスコ・カヴァッリのアリアを中心に器楽作品を織り交ぜた興味深い作品集。
 当時のヴェネツィアで女性が作曲家として自立することは困難であったと推測されますが、ストロッツィは自身の名前で作品を出版し、高い評価を受けたことで知られています。宗教曲、世俗作品のどちらにも長け、数多くの作品を書きましたが、現代ではその多くが失われてしまいました。しかし残された作品はどれも調和がとれた抒情的な趣きをもっており、歌い手は持てる限りの表現力を駆使し、即興的なフレーズを歌いこなすことが求められます。

 これまでに様々な古楽作品から現代曲まで自在に歌いこなしてきた彼女、このアルバムでもほとんどノン・ヴィヴラートによる清冽な響きに見事なアジリタを加えた素晴らしい歌唱を披露しています。
 バックを務めるイル・ポモ・ドーロの活力溢れる伴奏も聴き所。バロック時代の声楽曲の楽しさに開眼すること間違いなしの1枚です。



録音:2018年6月14-21日:イタリア、ロニーゴ、ヴィラ・サン・フェルモ


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9029650811
(2CD)
\3100→\2890
これまでの録音の中で最長
 ジャン・ロンドー(チェンバロ)
  J.Sバッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
ジャン・ロンドー
 (チェンバロ/2006年、Jonte Knif & Arno Pelto製作~
   ジャーマン・モデルによる)
 録音:2021年4月17-24日、パリ、ノートルダム・ド・ボンスクール教会

 バロック音楽だけでなく、クラシック、ジャズへの情熱と好奇心にあふれたジャン・ロンドーは、哲学、心理学、教授法の要素を少しずつ織り交ぜ、多様な文化や芸術形態、専門分野の間にある音楽的な関係性を常に追求しています。
 ブランディーヌ・ヴェルレのもとで10年以上にわたってチェンバロを学び、その後、通奏低音、オルガン、ピアノ、ジャズと即興演奏、作曲、指揮の研鑽を積み、2012年、弱冠21歳という若さでブルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門優勝。2015年にエラート・レーベルと専属契約を結び、これまで発売してきた6枚のアルバムをどれも世界的に高い評価を得ています。

 2021年にリリースするのは満を持してリリースするのはバッハ『ゴルトベルク変奏曲』。
 ジャン・ロンドーは2017年に初来日時に素晴らしい演奏を披露。
 2018年にオランダ・バッハ協会の「YouTube」チャンネルでも、また違った表情で演奏してくれました。
 今回のエラートからの録音は、繰り返しを全て行っているとはいえ、演奏時間108分(CD2枚組)という、これまでの多くの録音の中でも最も長時間演奏となっています。

 ロンドーが選んだ楽器は、2006年製のジャーマン・モデルによるもので、「この楽器には、繊細さと壊れやすさだけでなく、動物的なものも感じ、順応性があり、形を与えることができます」と語っています。今回使用された楽譜もこだわりをもって、1740年代に印刷されたもので、1974年に発見されパリ国会図書館に所蔵されているもので、バッハ自身が行ったマーキングや修正が含まれています。
 「すべてのバッハは、このゴルトベルク変奏曲にあります。すべての音楽はそこにあります。この貴重な音楽学の情報源を掘り下げることによって、私は自分が最も本物の選択であると感じたものを作ることができました」と。ロンドーは語っています。

 その時その時で同じ演奏は行わない、ロンドーらしい計算された美しい装飾音が加えながら時が流れていく・・・その沈黙と流れによる、繰り返す波のような演奏が味わえます。


そのすごさの片りんはこちらで
https://youtu.be/Zx9RK1lABKA

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9029641225
\2700→\2490

エルザ・ドライジグ(ソプラノ)
モーツァルトx3~ダ・ポンテ&オペラ・セリアからのアリア集


 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588より
  1. 第1幕:レチタティーヴォ「向こう見ずな男たち、さっさと出て行きなさい」(フィオルディリージ)
  2. 第1幕:アリア「風にも、嵐にも、岩のように動かず揺らぐことないように」(フィオルディリージ)
  3. 第1幕:レチタティーヴォ「あっちへ行っておいで!愛の悲しみに沈んだ時の仕打ちは」(ドラベッラ)
  4. 第1幕:アリア「耐えがたいこの苦しみが、私の胸を掻き立てる」(ドラベッラ)
  5. 第1幕:アリア「男どもに、兵士たちに」(デスピーナ)

 歌劇『フィガロの結婚』 K.492より
  6. 第3幕:レチタティーヴォ「スザンナは来ないのかしら」(伯爵夫人)
  7. 第3幕:アリア「甘く楽しかった恋に生きた日々」(伯爵夫人)
  8. 第4幕:レチタティーヴォ「とうとうその時が来たのね」(スザンナ)
  9. 第4幕:アリア「早く来てよ、素晴しい喜びよ」(スザンナ)
  10. 第2幕:アリエッタ「恋とはどんなものか」(ケルビーノ)

 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527より
  11. 第2幕:レチタティーヴォ「惨い女? 違います、愛しいお方!」(ドンナ・アンナ)
  12. 第2幕:アリア「おっしゃらないで、愛する人よ」(ドンナ・アンナ)
  13. 第2幕:レチタティーヴォ「神々よ、なんというひどいことを」(ドンナ・エルヴィラ)
  14. 第2幕:アリア「私はあの不実な魂を裏切った」(ドンナ・エルヴィラ)
  15. 第2幕:アリア「見てていらっしゃい、愛しいひとよ」(ヅェルリーナ)

 歌劇『クレタの王イドメネオ』 K.366より
  16. 第1幕:レチタティーヴォ「イドメネオ王が亡くなられた?」(エレットラ)
  17. 第1幕:アリア「心の中に私は感じる」(エレットラ)

 歌劇『ルーチョ・シッラ』 K.135より
  18. 第3幕:アリア「最愛のあなたよ」(チェチーリオ)

 歌劇『皇帝ティートの慈悲』 K.621より
  19. 第2幕:レチタティーヴォ「さあ、その時よ」(ヴィッテリア)
  20. 第2幕:ロンド「今はもう、花で美しい愛の鎖を」(ヴィッテリア)
エルザ・ドライジグ(ソプラノ)
バーゼル室内管弦楽団
ルイ・ラングレ(指揮)
 録音:2021年7月3-9日、バーゼル、パウル・ザッハー・ザール

モーツァルトx3!!!

 エルザ・ドライジグはここでモーツァルトのオペラの「3人」の登場人物の細かい性格設定を、一人で歌い分けるという離れ業を披露。
 その表現力の幅広さに驚かされるこだわりのアルバム。

 1991年、フランス生まれのエルザ・ドライジグ。
 父親がフランス人、母親はデンマーク人で、2人とも音楽家であり、彼女も幼い頃から音楽に親しみ、2016年にはプラシド・ドミンゴが主催する「Operalia in 2016」で一位を獲得、サイモン・ラトルも認められ、今や世界的に注目を集めています。

 このエルザ・ドライジグ3枚目のソロ・アルバムは、彼女をプロの歌手として導いた作曲家モーツァルトに敬意を表したものとなっています。この凝ったタイトル「モーツァルトx3」は、イタリアの詩人で台本作家であったロレンツォ・ダ・ポンテによる3つの画期的な傑作『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』からのアリアを中心として選曲されています。これらにはそれぞれ、女声のために書かれた3つの重要な役割が含まれており、その役割をこれらのアリアによって表されます。またモーツァルトが、バロック時代に確立されたオペラ・セリアの威厳のある形式化されたジャンルのために書いた『ルーチョ・シッラ』『イドメネオ』『皇帝ティートの慈悲』からの3つのアリアも収録されています。

 ダ・ポンテの歌劇でドライジグは「3人」の登場人物には細かい性格設定がなされていますが、これらのアリアを巧みに歌い分けるという離れ業を披露。その表現力の幅広さに驚かされます。なんともこだわりたっぷりのアルバムです。

 そして、オペラ・セリアからのアリアは、どちらかというとしっとりとした声を持つ彼女にふさわしい曲が選ばれていることにも注目です。例えばトラック18のチェチーリオのアリア『最愛のあなたよ』での諦観、そしてほのかな希望が感じられる歌のなんと情感豊かなこと。彼女の歌を通して、モーツァルトの天才性を存分に堪能するとともに、さまざまな登場人物たちが目の前に現れるかのような迫真に満ちたアルバムです。

 エルザ・ドライジグは、2020年のザルツブルク音楽祭での『コジ・ファン・トゥッテ』でフィオルディリージ役を歌っており、「真珠のようなトップノートと堅実なテクニック」(グラモフォン誌)と賞賛。2021年春のベルリン国立歌劇場での『フィガロの結婚』では伯爵夫人を歌い絶賛されています。

 「最初はとてもクリアで自然に見えるモーツァルトの音楽は、深く深い秘密を隠しているようです。彼の音楽を聴き、彼のオペラの台本を読むと、私が成長するのに役立つニュアンスと微妙さを見つけることができます。自由、バランス感覚、想像力、思想とユーモアの自由への賛美歌・・・自由と誠実さはモーツァルトの音楽において同等の力をもっています」と、エルザ・ドライジグは語っています。

 このアルバムでは、パリのオペラ・コミック座の次期音楽監督となるルイ・ラングレとバーゼル室内管弦楽団がバックを務めています。




エルザ・ドライジグの2枚のアルバム
 どちらもアリアCD初紹介

ERATO
9029563413
\2700→\2490
エルザ・ドライジグ(ソプラノ)
 『ミラーズ~オペラ・アリア集』

1. グノー:歌劇『ファウスト』より「何と美しいこの姿(宝石の歌)」
2. マスネ:歌劇『タイス』より「ああ、やっと一人になれた」
3. プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』より「柔らかなレースに包まれて」
4. マスネ:歌劇『マノン』より「さようなら、私たちの小さなテーブル」
5. シュタイベルト:歌劇『ロメオとジュリエット』より「もはや自然の法則などかまうものですか」
6. グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「冷たい不安が血管を流れて」
7. ロッシーニ:歌劇『セヴィリャの理髪師』より「今の歌声は」
8. モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「愛の神よ」
9. マスネ:歌劇『エロディアード』より「彼は優しい人」
10. R.シュトラウス:『サロメ』より「ああ、お前はこの口に 接吻をさせなかった」(フランス語歌唱)
エルザ・ドライジグ(ソプラノ)
モンペリエ・オクシタニー・ピレネー=メディテラネ国立管弦楽団
ミカエル・ショーンヴァント(指揮)

 1991年、フランス生まれのエルザ・ドライジグ。
 父親がフランス人、母親はデンマーク人で、二人とも音楽家であり、彼女も幼い頃から音楽に親しみ、2016年にはプラシド・ドミンゴが主催する「Operalia in 2016」で一位を獲得、サイモン・ラトルにも認められ、今や世界的に注目を集めています。2018年の夏にはバレンボイムとツアーを行うということで、そのキャリアに一層磨きがかかることでしょう。

 「Miroirs」と題されたこのアルバムは、タイトル通り「鏡に映った姿/反映」をモティーフにしたアリアが選ばれています。それは鏡を見ながら思いにふけるタイス、若き溌剌としたロジーナが結婚生活を経て憂鬱な伯爵夫人に変貌する『フィガロの物語』や、シェークスピアの名作「ロメオとジュリエット」のジュリエットが、グノー作品と世界初録音のシュタイベルト作品では違った姿を見せる様子など、一人の女性の持つ二面性を描き出すという興味深いプログラムです。
 また、効果的な対比を示すために、リヒャルト・シュトラウスの『サロメ』はフランス語版で歌われています。すでに彼女の声の熟成されたも期待できる素晴らしいデビューアルバムです。


録音:2018年4月16-21日:モンペリエ、ル・コルム


WARNER ERATO
9029531948
\2700→\2490

エルザ・ドライジグ(ソプラノ)
 Morgen~R.シュトラウス:4つの最後の歌


1. デュパルク:『旅へのいざない』
2. R.シュトラウス:『4つの最後の歌』より「春」
3. ラフマニノフ:『6つのロマンス』Op.38より「ひなぎく」
4. R.シュトラウス:『あおい』
5. デュパルク:『フィディレ』
6. ラフマニノフ:『6つのロマンス』Op.38より「ねずみ捕り」
7. R.シュトラウス:『4つの最後の歌』より「9月」
8. ラフマニノフ:『6つのロマンス』Op.38より「夜ふけに私の庭で」
9. デュパルク:『フィレンツェのセレナード』
10. デュパルク:『星たちへ』(ピアノ・ソロ)
11. デュパルク:『悲しき歌』
12. デュパルク:『恍惚』
13. R.シュトラウス:『4つの最後の歌』より「眠りにつくとき」
14. ラフマニノフ:『6つのロマンス』Op.38より「彼女に」
15. ラフマニノフ:『6つのロマンス』Op.38より「夢」
16. ラフマニノフ:『6つのロマンス』Op.38より「おーい!」
17. デュパルク:『前世』
18. R.シュトラウス:『4つの最後の歌』より「夕映えの中で」
19. R.シュトラウス:『4つの歌曲』Op.27より「明日」

世界初録音(10)

エルザ・ドライジグ(ソプラノ)
ジョナサン・ウェア(ピアノ)

 フランス出身の若きソプラノ歌手、エルザ・ドライジク。
 2018年10月にリリースされたデビューアルバム「MIROIR(S)」では、知られざる作品を含むフランス・オペラの名アリアを美しくも力強い声で歌い上げ、各方面で高い評価を受けました。
 今作「Morgen」はアルバム・タイトルでもあるリヒャルト・シュトラウスの「morgen」と晩年の名作「4つの最後の歌」を中心に置き、ラフマニノフとデュパルクという意外性のある歌曲を散りばめたコンセプト・アルバムです。

 シュトラウス30歳の作品である「Morgen」は「朝、明日」を意味する言葉ですがドライジクは「東…ここから全てが新たに始まる」という意味に捉え、「旅の始まり」となるデュパルクの歌曲を冒頭に置き、シュトラウスの「春」の次には2つの花の歌が続くという趣向。その後も巧妙に関連つけられた歌が並び、聴き手を「四季を巡る魂の旅」へといざないます。

 ピアニスト、ジョナサン・ウェアは「このリサイタルでは、エルザと私が3人の作曲家を選びました。作品に揺蕩う豊かなハーモニー、高揚する旋律、光と色を思わせる万華鏡のような音色。これらはこのアルバムに必要な要素であり、夜の暗闇が朝の新しい輝きを目覚めさせることを約束するものです」 と語っています。


録音:2019年7月2,3,8,9,11日:パリ、サン・ピエール・リュテリエンヌ教会


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9029672918
(9CD)
\5200→\4790

スティーヴン・ハフ/エラート・イヤーズ 1987~1998


Disc1
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
 ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271『ジュノム』

ティーヴン・ハフ(ピアノ)
ハレ管弦楽団
ブライデン・トムソン(指揮)

録音:1987年5月、マンチェスター、フリー・トレード・ホール

Disc2:ピアノ・アルバム 1
 マクダウェル:2つの幻想的小曲~第2番『魔女の舞踏』 Op.17-2
 ショパン/リスト編:6つのポーランドの歌~第1番『乙女の願い』
 クィルター/ハフ編:深紅の花びらは眠り
 クィルター/ハフ編:フクシアの木 Op.25-2
 ドホナーニ:奇想曲 Op.28-6
 パデレフスキ:メヌエット ト短調 Op.14-1
 パデレフスキ:ノクターン Op.16-4
 シュレーザー:練習曲 Op.1-2
 ガブリロヴィチ:ホ調のメロディ
 ガブリロヴィチ:おどけた奇想曲
 ロジャース:『サウンド・オブ・ミュージック』~私のお気に入り
 フィンデン:カシミールの歌
 フリードマン:オルゴール
 サン=サーンス/ゴドフスキ編:白鳥
 ローゼンタール:蝶々
 ゴドフスキ:ジャワ組曲第3巻~ポイテンゾルグの庭園
 レヴィツキ:ワルツ Op.42
 パルムグレン:旅路で Op.9
 モシュコフスキ:シチリアーナ Op.42-2
 モシュコフスキ:スペイン奇想曲 Op.37

スティーヴン・ハフ(ピアノ)

録音:1986年11月、ニューヨーク、テレサ・L・カウフマン・コンサート・ホール&1987年10月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc3
リスト:
 メフィスト・ワルツ第1番 S.514
 巡礼の年 第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』 S.162~第3番『タランテラ』
 スペイン狂詩曲 S.254
 詩的で宗教的な調べ S.173~第4番『亡き人たちの思い』
 2つの伝説 S.175~第1曲『小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ』
 詩的で宗教的な調べ S.173~第3番『孤独の中の神の祝福』

スティーヴン・ハフ(ピアノ)

録音:1987年8月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール

Disc4
シューマン:
 ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
 子供のためのアルバム Op.68~第21,26,30番
 幻想曲 ハ長調 Op.17

スティーヴン・ハフ(ピアノ)

録音:1988年6月、ロンドン、オール・セインツ教会

Disc5
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83

スティーヴン・ハフ(ピアノ)
BBC交響楽団
アンドルー・デイヴィス(指揮)

録音:1989年9月、ロンドン、グリニッジ王室特別区ホール

Disc6
ブリテン:
1. 休日の日記 Op.5
2. 3つの性格的な小品
3. ノットゥルノ
4. ロマンティックなソナチネ~モデラート/ノクターン
5. 12の変奏曲
6. 5つのワルツ
7. 2つの子守歌(2台のピアノのための)
8. 悲歌的マズルカ
9. 序奏とブルレスク風ロンド

スティーヴン・ハフ(ピアノ)
ロナン・オーラ(ピアノ:7-9)

録音:1989年9月、マンチェスター、BBCスタジオ

Disc7
リスト:
 アヴェ・マリア S.545
 巡礼の年 第3年 S.163~エステ荘の糸杉にI:哀歌/エステ荘の糸杉にII:哀歌/エステ荘の噴水
 瞑想 S.204
 悲しみのゴンドラ S.200(1882年版&1885年版)
 ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲) S.161-7
 アヴェ・マリア(ローマの鐘) S.182

スティーヴン・ハフ(ピアノ)

録音:1990年6月、マンチェスター、BBCスタジオ

Disc8:ピアノ・アルバム2
 チェルニー:華麗な変奏曲 Op.14
 レヴィツキ:魅せられた妖精
 シューマン/タウジヒ編:スペイン歌曲集 Op.74-10~密輸入者
 ルビンシュテイン:ヘ長のメロディ Op.3-1
 リーバーマン:ガーゴイル Op.29
 レビコフ:音の玉手箱
 リャードフ:音の玉手箱
 ラヴィーナ:形式的練習曲 Op.40-1~アジリテ
 フィンデン/ハフ編:私が目覚めるまで
 クィルター/ハフ編:もう泣かないで
 ロジャース/ハフ編:『王様と私』~シャムの子供たちのマーチ
 モシュコフスキ:可愛いワルツ
 モシュコフスキ:セレナータ Op.15-1
 バッハ/サン=サーンス編:ブーレ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番~第4楽章)
 ゴドフスキ:トリアコンタメロン第25番『思い出』
 ビゼー/ゴドフスキ編:アダージェット
 タウジヒ:ハンガリー風ジプシーの歌

スティーヴン・ハフ(ピアノ)

録音:1991年3月、マンチェスター、BBCスタジオ

Disc9
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15

スティーヴン・ハフ(ピアノ)
BBC交響楽団
アンドルー・デイヴィス(指揮)

録音:1990年、ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール
 
 スティーヴン・ハフはコンサート・ピアニストとしての顕著な活動に加え、作曲家、著述家としても活躍するなど、同世代のアーティストの中でも特色あるキャリアを築いています。
 英エコノミスト紙の「20人の現代の博学者」に選ばれ、クラシックの演奏家として初めて「天才賞」ことマッカーサー・フェロー賞を受賞し、2014年の新年の受勲では大英帝国勲章CBEを受章しています。

 イングランド北西部に生まれ、1983年のナウムブルク・コンクールで第1位を受賞し、ピアニストとして活動を開始。
 これまでに数多くの世界的オーケストラと共演し、名高いコンサート・ホールでリサイタルを行ない、世界的な音楽祭に出演。2010年にはロイヤル・フィルハーモニック協会器楽演奏家賞を受賞。2013-14シーズンには、BBCフィルとブラームス、リスト、シューマンの協奏曲を演奏するほか、ロイヤル・フィル、フィラデルフィア管、ピッツバーグ響、ロイヤル・ストックホルム・フィル、N響へ出演し、またチューリッヒ・トーンハレ管の定期演奏会とドルトムント、バーゼル公演にも出演。2012-13シーズンにはBBC響のアーティスト・イン・フォーカスを務め、2013年のBBCプロムスではファースト・ナイトのソリストを務めました。

 これまでの50枚を超える録音は、ディアパソン・ドール賞やグラモフォン賞など多数の国際的な賞を獲得、作曲家としてはウィグモア・ホール、ルーヴル美術館などから委嘱を受け、その楽譜はヨーゼフ・ワインベルガー社により出版。著述家としても名高く、文化記事を「ガーディアン」「タイムズ」「テレグラフ」の各紙に寄稿して人気を博しています。
 2012年にはブロードベント・ギャラリー(ノッティング・ヒル、ロンドン)で初の絵画による個展を開催。同年、ロイヤル・バレエ・カンパニーの理事に就任。現在はロンドンに在住し、王立音楽院や母校である王立ノーザン音楽大学で教鞭を執っています。

 スティーヴン・ハフの最も絶品な録音のいくつかは、この初期の「EMI」および「Virgin Classics」から生まれ、ピアニストとしての非の打ちどころのないタッチ、音楽的および知的な厳密さ、19世紀後半のサロンを埋め尽くした小品への愛情を味わうことができます。2つのリストのリサイタル・アルバムでは、真珠の流れのように流れる音で、作品の劇的な深さを形作り、さらに拡大し、雰囲気のある独特な色彩を作り出しています。モーツァルトからシューマン、ブラームスからブリテンまで、偉大な巨匠の伝統を振り返りながら、彼自身の解釈を組み込みこんだこれらの録音を通じて、その華麗で芸術的な知性と創造性といった魅力的な名演をまとめられています。

※収録順は変更される場合がございます。
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9029563458
(6CD)
\3600→\3290
未案内旧譜
(2018/8発売)

アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集


Disc1
モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 K.279
  ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調 K.280
  ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調 K.281

Disc2
  ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282
  ピアノ・ソナタ第5番ト長調 K.283
  ピアノ・ソナタ第6番ニ長調 K.284
  アレグロ 変ホ長調 K.400

Disc3
  ピアノ・ソナタ第7番ハ長調 K.309
  ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310
  ピアノ・ソナタ第9番ニ長調 K.311

Disc4
  ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
  ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331『トルコ行進曲付き』
  ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332

Disc5
  ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
  幻想曲 ハ短調 K.475
  ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
  アレグロ ト短調 K.312

Disc6
  ピアノ・ソナタ第15番へ長調 K.533+494
  ピアノ・ソナタ第16番ハ長調 K.545
  ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調 K.570
  ピアノ・ソナタ第18番ニ長調 K.576
アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
 録音:1990年、ステレオ

 1990年フランスのエラート・レーベルに登場し、演奏内容の素晴らしさによって大いに話題になったリュビモフのモーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲。
 アレクセイ・リュビモフは、1944年にモスクワに生まれ、モスクワ音楽院に学び、1965年リオ国際コンクール第1位。当初、現代音楽の専門家として知られていましたが、実は若い頃からオリジナル楽器への造詣も深く、この全集でも1795年頃のヴァルター製フォルテピアノのレプリカを用い、現代的で自由な感覚に溢れたスタイル、生き生きとしていて新鮮ながら密度の高い演奏を繰り広げた全集です。
 なお、このシリーズにはブックレットは付属しません。



 モスクワで反戦コンサートの途中警察に踏み込まれるもシューベルトを最後まで弾き切るリュビモフ。
https://twitter.com/ToshiShibataBE/status/1514407172532146176?s=20&t=Qv30yUokxv0Iffr8P0-kiw






2020年発売
alphaのボックス・アルバム



 ALPHA570
(7CD)
\3900→\3590
『アレクセイ・リュビモフの芸術』 18世紀から現代までのピアノによる
 【DISC 1】 ZZT341
  ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉 (作曲者監修による編曲者不明のクラヴィーア版)
    使用楽器:1794年シュペート&シュマール製タンジェント・ピアノによる クリス・マーネ製復元楽器
    録音:2013年6月17-20日 ドープスヘジンデ教会、オランダ
 【DISC 2】 ZZT306
  モーツァルト:
   1-3.2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
   4-5.ラルゲットとアレグロ 変ホ長調 K.無し (ロバート・レヴィン補筆完成版)
   6-7.アダージョとフーガ ハ短調 K.546 (フランツ・バイヤー版)
   8-10.ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493 (イヴァン・プラッチェ編曲による2台クラヴィーア版)
    使用楽器:1790年頃製作のフォルテピアノ、1785年頃製作のフォルテピアノ
    録音:2011年9月19-22日 聖ピエトロ教会、ベルギー
 【DISC 3】 ALPHA194
  ベートーヴェン:
   1-3.ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 『月光』
   4-6.ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53 『ワルトシュタイン』
   7-9.ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2 『テンペスト』
    使用楽器:1802年エラール製による2011年クリス・マーネ製復元楽器
    録音:2012年6月27-29日 シテ・ド・ラ・ミュジーク円形劇場、パリ
 【DISC 4】 ZZT110103
  ベートーヴェン:
   1-2.ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109、
   3-6.ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110、7-8.ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
    使用楽器:1828年グラーフ製オリジナル エートヴィン・ビュンク修復
    録音:2009年7月 ドープスヘジンデ教会、オランダ
 【DISC 5】 ZZT100102
  シューベルト:
   1-4.即興曲 Op.90 D8995-8.即興曲 Op.142 D935
    使用楽器:1810年ミュラー製オリジナル、1830年シャンツ製オリジナル エートヴィン・ビュンク修復
    録音:2009年7月13-14日 ドープスヘジンデ教会、オランダ
 【DISC 6】 ALPHA230
  1-3.ストラヴィンスキー:協奏曲 変ホ長調 『ダンバートン・オークス』(作曲者による2台ピアノ版)
  4-6.サティ:ソクラテス (ジョン・ケージ編曲による2台ピアノ版)
  7-10.ストラヴィンスキー:2台のピアノのための協奏曲11.シネマ - 『本日休演』のための幕間音楽
   (ダリウス・ミヨーによる4手ピアノ版/リュビモフによるプリペアド)
    使用楽器:1920年製プレイエル、1906年製ガヴォー、1909年製ベヒシュタイン
    録音:2015年6月16-18日 ドープスヘジンデ教会、オランダ
 【DISC 7】 ZZT362
  1-4.アイヴズ:ピアノ・ソナタ第2番『マサチューセッツ州コンコード、1840年?60年』
  5-7.ウェーベルン:ピアノのための変奏曲 op.27
  8.ベルク:ピアノ・ソナタ op.1
    録音(ライヴ):1997年クロイト、ドイツ (アイヴズ) 1999年モスクワ(ウェーベルン、ベルク)
 アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)
 ユーリ・マルティノフ(ピアノ)-DISC 2/ヴャチェスラフ・ポプルーギン(ピアノ)-DISC 6/
 マリアンネ・ヘンケル(フルート)-DISC 7、TRACK 4
 
 【名手リュビモフが古典から近代までを時代に応じた楽器で奏でる、歴史的ピアノの見本市のようなBOXが登場!】

  1944年モスクワに生まれ、モスクワ音楽院でネイガウスとナウモフに師事したのち、西側の同時代音楽をソビエト国内に広めたことで当局の批判を浴びたリュビモフ。
  古楽器、歴史的ピアノに打ち込んだのはその後で、現在では当時の楽器を使用した古典派からモダン楽器による現代作品まで、幅広いレパートリーにおいて作品の本質に寄り添う求道的な演奏が高い評価を得ています。また2019年には突然の「引退宣言」を行い、世界中のファンを驚かせました。
 そんな彼が2010年前後からZig-Zag TerritoiresとAlpha Classicsで製作してきた、作品に応じた楽器を使用した特色あるアルバムを集めたBOXセットが登場します。
 ピアノよりむしろチェンバロに近い音色を持つタンジェント・ピアノによるハイドンから、1909年のベヒシュタインを使用したプリペアド・ピアノによる面白さ抜群のサティまでを収録。
 また7枚目には1990年代終わりのライヴが収録されており、使用楽器は明記されていませんが、リュビモフならではの集中力による研ぎ澄まされた素晴らしい演奏を聴くことが出来ます。






VMSの旧譜から珍しいアルバム


VMS 155
\2900
C・P・E・バッハ:
 2台のチェンバロのための協奏曲H.408、
 シンフォニア第4番ト長調H.666(ハンブルク交響曲より)/
モーツァルト:交響曲K.134、
        交響曲K.199(162a)
アレクセイ・リュビモフ(Fp)、
ユーリ・マルティノフ(Fp)、
マンフレッド・フス指揮、
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン

 リュビモフとマルティノフのC・P・E・バッハのコンチェルトが聴ける珍しいアルバム。
 すでに一般では入手不能。海外の僅少在庫限り。 完売の際はご容赦を。


 ウィーン少年合唱団で活躍しウィーン音楽大学ではスワロフスキーに師事したフスが率いるピリオド・オーケストラのVMSレーベル第2弾。
 バロック&古典派からジャズを幅広く弾きこなすロシアのベテラン奏者リュビモフと1997年モーツァルト国際コンクール第1位のマルティノフが凌ぎを削るC・P・E・バッハは、両者の積極性と技巧が存分に発揮された好演。


このVMSの名演は、のちにBISから発売されることになる(ちょっとカップリングが違いますが)。



 BIS 2098
\2700

名演復活!
 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハ

 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  (1)2台のフォルテピアノのための協奏曲 ヘ長調 Wq.46(H 408)
  (2)フルート協奏曲 イ短調 Wq.166(H 431)
  (3)ハンブルク交響曲第1番 ニ長調 Wq.183/(1 H 663)
  (4)ハンブルク交響曲第4番 ト長調 Wq.183/4(H 666)
  (5)J.C.バッハ(1735-1782):大序曲 変ホ長調 Op.18(-1 C26)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
(1)アレクセイ・リュビモフ、
 ユーリ・マルティノフ(フォルテピアノ)
(2)ラインハルト・クジャッシュ(フルート)
 BIS のリマスタリングにより蘇ったハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハの名演

 録音:(1)2006 年9 月、聖フローリアン教会/(2)(3)2005 年5 月、バード・ラートカルスブルク/(4)(5)2006 年2 月、ライヒェナウ いずれもオーストリア/DDD、78’43”

 かつてVMS / Zappel Music レーベルよりリリースされていたマンフレート・フス指揮、ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E. バッハの名作・名演がBIS レーベルによるリマスタリングにより蘇りました。
 またカップリングのJ.C. バッハの大序曲 変ホ長調 Op. 18-1 も新たに追加されました。
 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンは名プライヤーが集まった古楽アンサンブルでBIS レーベルをはじめ、数多くレコーディングしております。

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9029672924
(41CD)
\13600→\12590
未案内旧譜
(2021/10発売)

ジョルジュ・シフラ/スタジオ録音全集 1956-1986

1956年最初の25cm LPから、1986年のサンリス礼拝堂での最後のセッションまで
EMIとフィリップスへのすべてのスタジオ・レコーディング
加えて以下の貴重音源
 ・2008年にリリースされたフランスのアーカイブからのテスト録音
 ・1967年NHKスタジオ放送用録音
 ・1957年ジュリーニ指揮『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番』ライヴ録音正式リリース音源




Disc1
シフラ:インプロヴィゼーションとトランスクリプション
1. 剣の舞(ハチャトゥリアン『ガイーヌ』)
2. 熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
3. 踊り(ロッシーニ)
4. ウィリアム・テルの主題によるインプロヴィゼーション(ロッシーニ)
5. 悲しきワルツ(フォン・ヴェチェイ)
6. トリッチ=トラッチ・ポルカ(J.シュトラウス)
7. ヨハン・シュトラウスの思い出
8. 美しく青きドナウ(J.シュトラウス)
9. ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
10. ルーマニア幻想曲(ジプシー風の2つの民謡によるインプロヴィゼーション)

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 18.XI.1956(1,2,5-10), 3.VII.1959(3), 24.X.1957(4)


Disc2
リスト:トランスクリプションとパラフレーズ
1. エフゲニ・オネーギンのポロネーズ(チャイコフスキー) S.429
2. リゴレット(ヴェルディ) S.434
3. ブラヴーラのタランテラ(オーベール) S.386
4. ファウストのワルツ(グノー) S.407
5. 結婚行進曲と妖精の踊り(メンデルスゾーン) S.410
6. タンホイザー(ワーグナー) S.442
7. 夜うぐいす(アリャビエフ) S.250
8. ラ・カンパネラ S.140

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre Fontaine & Salle Wagram, Paris, 27.XII.1956(1), Salle Wagram, VII.1959(2),5.I.1958(3,4), 24.I.1959(5), 22.VII.1959(6), VI.1958(7), 30.VII.1959(8)


Disc3
リスト:
1-10. ハンガリー狂詩曲 S.244 第1番~第10番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 24.VI & 12.XI.1957(1,4,7,8), 31.X.1957(3,5,9,10); Budapest


Disc4
リスト:
1-5. ハンガリー狂詩曲 S.244 第11番~第15番
6. スペイン狂詩曲 S.254
7. エステ荘の噴水 S.163
8. 忘れられたワルツ 嬰ヘ長調 S.215
9. 即興的ワルツ S.213
10. 愛の夢第3番 S.541
11. 半音階的大ギャロップ S.219

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 2, 9.XII.1957(1,2), 25.II.1958(4), 30.V.1958(5), 23.II & 15.III.1957(7,8,10), III-V.1957(9,11); Budapest, Studio Hungaroton, 21.VIII.1956(3,6)


Disc5
リスト:
1-12. 超絶技巧練習曲集 S.139(全12曲)
13. メフィスト・ワルツ第1番 S.126
14. 小人の踊り S.145-第2番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, XI & XII.1957, II, V & VI.1958(1-12); II, III.1957(13-14)


Disc6
リスト:
1. 愛の夢第3番 S.541
2. 忘れられたワルツ 嬰ヘ長調 S.215
3. 即興的ワルツ S.213
4. 狩り S.140~第5番
5-6. 2つの演奏会用練習曲 S.145
7. ラ・カンパネラ S.140~第3番
8. バラード第2番 S.171
9. ポロネーズ第1番 S.223
10. ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 12.II, 31.V.1977, 17.III.1978(1-3,8,9), 26.II.1973(4), 6.X.1970(5),20.IX.1969(6); Studio Barclay Hoche, Paris, 30.I.1968(10); Live, Theatre des Beaux-Arts, Bruxelles, 1975(7)


Disc7
1-11. リスト:ハンガリー狂詩曲 S.244 第1番~第11番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.I, 21-22.III.1972; 17.II.1973; 15.II, 17.VI, 18, 24.XI.1974; 14.I,26-27.II, 14.III, 10.VII.1975


Disc8
リスト:
1-7. ハンガリー狂詩曲 S.244 第12番~第16番、第19番
7. 2つの伝説 S.175~小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
8. 詩的で宗教的な調べ S.173~葬送曲

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.I, 21-22.III.1972; 17.II.1973, 15.II, 17.VI, 18, 24.XI.1974, 14.I,26-27.II, 14.III, 10.VII.1975(1-6); II & III.1977(7); X.1970(8)


Disc9
リスト:巡礼の年
1-9. 第1年『スイス』 S.160(全9曲)
10-15. 第2年『イタリア』 S.161 第1番~第6番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 25.IX, 22-23.XII.1975


Disc10
リスト:巡礼の年
1. 第2年『イタリア』 S.161~第7番
2-4. 第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』 S.162(全3曲)
5-11. 第3年 S.163(全7曲)

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studios Barclay Hoche, Paris, 30.I.1968(1); Salle Wagram, Paris, 7-8.I.1976(2-11)


Disc11
リスト:
1. メフィスト・ワルツ第1番 S.126
2. 巡礼の年 第3年 S.163~エステ荘の噴水
3. 即興的ワルツ S.213
4. ワルツ・カプリス第6番 S.427
5. 2つの伝説 S.175~水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
6. 雪かき S.139-12
7. 回想 S.139-9
8. ガウデアームス・イギトゥール S.240

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, V.1985 & II.1986


Disc12
リスト:
1. ポロネーズ第2番 S.223
2. ペトラルカのソネット123番 S.161
3-4. B.A.C.Hの名による幻想曲とフーガ S.529
5. ため息 S.144
6. タランテラ S.162
7. 軽やかさ S.144
8. 水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ S.175

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 1.I.1963
音源:Universal Music(Philips)


Disc13
ショパン:
1-14. 14のワルツ集
15. 夜想曲 第8番変ニ長調 Op.27-2
16. 子守歌 変ニ長調 Op.57
17. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 1962(1-14), 29.I.1963(15-17)
音源:Universal Music(Philips)


Disc14
ショパン:
1-19. 19のワルツ集
20. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
21. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
22. 練習曲 変イ長調 Op.25-1
23. 即興曲 第1番変イ長調 Op.2

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 15, 24.II, 31.V.1977 et 22.XI.1978(1-19); II, VI & X.1974(20-22); 17.VII.1974(23)


Disc15
ショパン:
1. ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
2. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』
3. ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
4. ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44
5. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
6. ボレロ 変イ長調 Op.19
7. タランテラ 変イ長調 Op.43
8. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

2つのポーランドの歌(リスト編)
9. 乙女の願い
10. 私のいとしい人
11. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre des Champs-Elysees, Paris, 18, 20.IV, 24-25.V, 16.VII & 9, 30.XI.1973(1-5); Salle Wagram, 17.VI, 9.X & 22.XI.1974, 11.I, 15, 27.II.1975(6-10), 20.IX.1969(11)


Disc16
ショパン:
1. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
2. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
3. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
4. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
5-8. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
9-12. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 17.VI, 9-10 & 22.XI.1974, 14.I, 15 & 27.III.1975(1-4); 16-24.II, 31.V.1977 & 22.XI.1978(5-12)


Disc17
ショパン:
1-3. ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
4. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
マニュエル・ロザンタール指揮、フランス国立放送管弦楽団

録音:Maison de la Radio, Paris, 3 & 8.IV.1963(1-4)

5. ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1
6. ポロネーズ第2番 変ホ短調 Op.26-2

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 3.I.1963(5-6)

音源:Universal Music(Philips)


Disc18
ショパン:
1-3. ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ歌劇場国立管弦楽団

録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 16.VI.1976(1-3)

4. 練習曲 変イ長調 Op.25-1
5. 練習曲 ホ長調 Op.10-3
6. 練習曲 変イ長調 Op.10-10
7. 練習曲 ヘ短調 Op.25-2
8. ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
9. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
10. 幻想曲 ヘ短調 Op.49
11. バラード 第4番ヘ短調 Op.52

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 5.III.1973, 17.VI & X.1974(4-6); 20.IX.1969(7,10); 14.II.1974(8); 21.II.1968(9); 14.III, 17.IV.1968(11)


Disc19
ショパン:
1-12. 練習曲集 Op.10(全12曲)
13-24. 練習曲集 Op.25(全12曲)

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, IV & V.1962
音源:Universal Music(Philips)


Disc20
ショパン:
1. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』
2. ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
3. ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44
4. ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
5. バラード 第4番ヘ短調 Op.52
6. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
7-10. ピアノ・ソナタ第2番変ト短調 Op.35

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 3.I.1963(1-4); 29.I.1963(5-10)
音源:Universal Music(Philips)


Disc21
モーツァルト:
1-3. ピアノ・ソナタ第8番 イ短調K.310

ベートーヴェン:
4-5. ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54
6. 『ゴッド・セイヴ・ザ・キング』による変奏曲ハ長調 WoO.78
7. ヴラニツキーのバレエ『森の乙女』のロシア舞曲による12の変奏曲イ長調 WoO.71
8. 32の変奏曲ハ短調 WoO.80
9. ポロネーズ ハ長調 Op.89
10. ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre Fontaine, Paris, 6.XII.1956 et 4.I(1-3); Salle Wagram, Paris, 24.VI.1957,14.I.1958(4-6), 15.II & 13.VI.1958(7), 19.XII.1957(8), 16.II.1956(9), 25.II.1958(10)


Disc22
ベートーヴェン:
1-3. ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』
4-6. ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14
7-10. ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26
11-13. ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 17.IV.1968(1-3), IV-VI.1968(4-6, 11-13); Studio Barclay Hoche, Paris, 30.I.1965(7-10)


Disc23
ベートーヴェン:
1-3. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
4-6. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio Barclay Hoche, Paris, 30.I.1965


Disc24
シューマン:
1-20. 謝肉祭 Op.9
21-28. 幻想小曲集 Op.12
29-33. ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, IV.1957(1-20), 6 & 23.XII.1956 & 4.I.1957(21-28), 6.VI & 2.XII.1958(29-33)


Disc25
シューマン:
1. トッカータ ハ長調 Op.7
2-17. 交響的練習曲 Op.13
18. ノヴェレッテ第8番嬰ヘ短調 Op.21
19-38. 謝肉祭 Op.9

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 19-21.XII.1960(1-17), 21.II, 14.III.1968(18-38)


Disc26
1. リュリ:ロンドー形式によるガヴォット
2. クレブス:ブーレー変ホ長調
3-4. D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159/ソナタ イ長調 K.113
5. C.P.E.バッハ:アンダンティーノ ロ短調
6. ダカン:かっこう
7. F.クープラン:ティクートクーショック(オリーヴしぼり機)
8. ラモー:タンブーラン
9. ベートーヴェン:エリーゼのために
10. シューベルト/タウジヒ編:軍隊行進曲 ニ長調 D.733
11. フンメル:ロンド 変ホ長調 Op.11

メンデルスゾーン:
12. スケルツォ ホ短調 Op.16
13. 紡ぎ歌 Op.67-4
14. 春の歌

ショパン:
15. 夜想曲 第2番変ホ長調 Op.9-2
16. ワルツ 第6番変ニ長調 Op.64-1
17. 練習曲 ホ長調 Op.10-3
18. 前奏曲 変ロ短調 Op.28-16

19. ブラームス:ワルツ 変イ長調 Op.39-15
20. シューマン:トロイメライ
21. グリーグ:蝶々 Op.43-1
22. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
23. ファリァ:火祭りの踊り
24. ラフマニノフ:前奏曲ト短調
25. バラキレフ:イスラメイ

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre Fontaine & Salle Wagram, Paris, 6, 18.XII.1956(1-7);
Salle Wagram, 6.XII.1956 & XII.1957(11), 15.II.1961(12), 30.VII.1959(8,18,21), 27.VI.1958(16,17), 23.VI.1958(9,13,14,19,20,22), 21.XII.1960(10,15,24), 23.XII.1956, 15.V.1957(23,25)


Disc27
1. ラモー:リゴードン
2. リュリ:ロンドー形式によるガヴォット
3-4. D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.96/ソナタ ハ長調 K.159
5. F.クープラン:収穫をする人々
6. フンメル:ロンド・ファヴォリ
7. モーツァルト:トルコ行進曲
8. シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899-4
9. メンデルスゾーン/ラフマニノフ編:スケルツォ
10. ビゼー/ラフマニノフ編:メヌエット(アルルの女)
11. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
12-13. ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
14. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
15. ドホナニー:カプリッチョ(演奏会用練習曲)ヘ短調 Op.28

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 20.IX1969(1-8), 16.I.1971(9-10), 6.XII.1968(11), 26.II.1973(15)
Tokyo, 1968(12-14)
音源:Universal Music(東芝音楽工業:12-14)


Disc28
バッハ/ブゾーニ編:
1-2. 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532
3. コラール『目覚めよ、と呼ぶ声あり』 BWV.645
4. コラール『汝のうちに喜びあり』 BWV.615
5. コラール『栄光の日は来たりぬ』 BWV.62

6-8. フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調
9. バラキレフ:イスラメイ
10. ドビュッシー:レントよりおそく
11. ドビュッシー:月の光
12-16. ラヴェル:水の戯れ/ソナチネ/トッカータ

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Tokyo, 1968(1-5); Comedie des Champs-Elysees, Paris, 25.V.1964(6-8); Salle Wagram, Paris, 6-7.X.1970(9, 16), 27.VI.1958(11), 25.V, 16.VII.1973(10, 12), 4-5.XII.1968(13-15)
音源:Universal Music(東芝音楽工業:1-5)


Disc29
1. F.クープラン:フランス人気質(ドミノ)
2-3. ラモー:鳥のさえずり/タンブーラン
4-7. F.クープラン:謎の障壁(神秘的な障壁)/うなぎ/髪の油(バンドリン)/ティクートクーショック(オリーヴしぼり機)
8-9. ラモー:エジプトの女/雌鳥
10-11. F.クープラン:蝶々/収穫をする人々
12. リュリ:ロンドー形式のガヴォット
13. ダカン:つばめ
14. ラモー:リゴードン
15. F.クープラン:小さな風車
16. ダカン:カッコウ
17-18. J.S.バッハ/ブゾーニ編:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 16.IV, 25-26.VI, 29.X.1981(1-16), 27.XI.1981(17, 18)


Disc30
ショパン:
1-2. 2つの夜想曲 Op.9
3. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
4-8. 5つの夜想曲 Op.10-3-5,10,12
9. 序奏と華麗なる変奏曲 Op.12

リスト:
10. ポロネーズ第2番ホ長調 S.223
11. 超絶技巧練習曲 第10番ヘ短調
12. サン=サーンス:ワルツ形式の練習曲変ニ長調 Op.52-6

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 24-27.XI.1981


Disc31
シューベルト:
1. 即興曲 変イ長調 D.899
2. 即興曲 ヘ短調 D.935

ブラームス/シフラ編:
3-17. ハンガリー舞曲集~第1-6,8-10,12,13,16,17,19,21番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 24.XI.1981(1-2), 7,8,12.I, 12.V.1982, 7.II, 6,9.IX.1983(3-17)


Disc32
リスト:
1-4. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5-10. ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
11. ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
12. 死の舞踏 S.126

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、パリ管弦楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 4.IV.1969(1-4), 21.III.1969(5-10), 24.VI.1968(11), 25.IX.1968(12)


Disc33
リスト:
1-4. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5-10. ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
11. ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
12. 死の舞踏 S.126

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団

録音:Kingsway Hall, London, I.1961(1-4), 4-5.VII.1958(5-10); Abbey Road Studio No. 1, London, 14-15.II.1964(11,12)


Disc34
1-4. リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5. リスト:ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
6-8. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ピエール・デルヴォー指揮、フランス国立放送管弦楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 28-29. I, 1.II.1957(1-5), 6, 12 & 16.IV.1957(6-8)


Disc35
1-3. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団

録音:Kingsway Hall, London, 29 & 30.IX.1958

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

録音:Abbey Road Studio No. 1, London, 28-29.X.1970


Disc36
1. フランク:交響的変奏曲
2-4. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団

録音:Abbey Road Studio No. 1, London, 13 & 14.I.1961(1); Kingsway Hall, London, 4-5.VII.1958(2-4)

5. ウェーバー:コンチェルトシュテュック ヘ短調 Op.79
6. ショパン:クラコヴィアク ヘ長調 Op.14

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 23-25.V.1978(5-6)


Disc37
1-3. ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、パリ管弦楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 26.VI.1968

4-6. メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.25

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 23-25.V.1978

7. フランク:交響的変奏曲

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ブダペスト交響楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.IX.1969


Disc38
1-3. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
4-7. ブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25

ジョルジュ・シフラ(ピアノ:1-3)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ブダペスト交響楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 9-10.IX.1969


Disc39
1-3. ドビュッシー:『海』
4. ルーセル:『バッカスとアリアーヌ』第2組曲 Op.43
5. ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

録音時期:Salle Garnier, Monte Carlo, 14-15.VI.1977(1-3), 18-19.VI.1976(4), 13.VI.1977(5)


Disc40:テスト録音とプライベート録音
1. リスト:即興的ワルツ S.213
2. シューマン:夕べに Op.12-1

シフラ:
3. 剣の舞 - 第1版
4. 剣の舞 - 第2版
5. 熊蜂の飛行
6. リスト:超絶技巧練習曲 第10番
7. シフラ:ヨハン・シュトラウスの思い出
8. J.S.バッハ/ブゾーニ編:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
9-11. ドビュッシー:ピアノのために

録音:
Test recordings: Salle Wagram, Paris, December 1956(1-7)
Private recording: 5.VIII.1965(8), 5.VII.1974(9-11)
音源:G. Cziffra Collection(9-11)

12. 民謡:アヴィニョンの橋の上で

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

Auditorium Franz Liszt, Senlis, 1977(12)
Disc41:正規初リリース音源
1-3. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、フランス国立放送管弦楽団(10-12)

録音:Live, Theatre des Champs-Elysees, Paris, 11.IV.1957

4. ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
5. バラキレフ:イスラメイ
6. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
7. ショパン:即興曲 第3番変ト長調 Op.51
8. シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7
9. リスト:即興的ワルツ S.213
10. リスト:超絶技巧練習曲集 S.139~第10番ヘ短調
11. ショパン:即興曲 第1番変イ長調 Op.2
12. ショパン:半音階的大ギャロップ S.219

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:NHK Studio, Tokyo, 2.VII.1967

 ジョルジュ・シフラ(1921-1994)は1921年にブダペスト生まれ。5歳より酒場やサーカスで即興演奏するなどで有名になりました。
 ブダペストのフランツ・リスト音楽院に入学し、エルネー・ドホナーニらに師事。しかしソ連軍支配下のハンガリーから脱出失敗により、1950年から3年間投獄、懲役刑に服すこととなりました。
 ただ1956年に再審理の末ウィーン行きを許され、ロンドン、パリへとたどり着きました。


 この記念ボックス・セットには、2008年に没15年として発売されたボックス同様、1956年にパリに到着したときにリリースされた最初の25cm LPから、1986年のサンリス礼拝堂での最後のセッションまで、EMIとフィリップスへのすべてのスタジオ・レコーディングがまとめられています。

 また2008年にリリースされたフランスのアーカイブからのテスト録音に加えて、今回のこのコレクションには新たに、1967年にNHKスタジオで放送用として録音されたリサイタルと、1957年のジュリーニ指揮での『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番』のライヴ録音の正式リリース音源が含まれています。

 オリジナルのLPアートワークで描かれたプリントウォレット(紙ジャケ)で提供されており、今回もファン必携の豪華な内容となっています。


 なおこの発売のための新規リマスターは行っていませんが、最新デジタル機器によるマスタリングが行われており、できるだけマスターに近い音の再現を試みております。













11/9(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


DANACORD



DACOCD945
¥2700
不穏な時代
 ハイドン:
  弦楽四重奏曲ニ短調 Op.76-2, Hob.III:76《五度》
   (1797)*
 ハネ・トフテ・イェスパセン(b.1956):
  弦楽四重奏曲第1番《不穏な時代》(2020)**
 ブリテン:弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.25(1941)***
ノルディック弦楽四重奏団
 〔キアスティーネ・スナイダー(第1ヴァイオリン)、
  マス・ハウステズ・ハンセン(第2ヴァイオリン)、
  ダニエル・エークルンド(ヴィオラ)、
  レーア・エミーリェ・ブランデール(チェロ)〕

 "不穏な時代"のさなか、平和への思いが込められたアルバム。

 ユラン半島北東部、デンマークのラナス市にある室内楽協会「BRAGE」(ブラーイ)は、1852年に設立され、芸術性を基本にしながら地域の人たちを楽しませることを目的とする活動を続けています。
 このアルバム「不穏な時代」は、協会の会長を務めるチェリストのアクセル・ニルセンと作曲家ハネ・トフテ・イェスパセンの2018年の会話から始まった弦楽四重奏プロジェクトから生まれました。

 "1790年から2020年の歴史的展望をコンテクストに"と題したプロジェクト。ハイドンがフランス革命後の1797年に作曲した「エルデーティ四重奏曲」の弦楽四重奏曲ニ短調《五度》と、ブリテンが第二次世界大戦中の1941年に滞在していたカリフォルニアで作曲した弦楽四重奏曲第1番をメインに、そのコンテクストに沿ったイェスパセンの新作によるプログラムで構成。
 2020年春に予定されたノルディック弦楽四重奏団による初演がCOVID-19の最初のロックダウンで延期され、二度目のロックダウン直前の2020年11月4日に初演が実現しました。

 ノルディック弦楽四重奏団は2013年結成のアンサンブル。フェロー諸島出身のハイウルン・ペータセンの第1ヴァイオリン、デンマークのマス・ハウステズ・ハンセンの第2ヴァイオリン、スウェーデンのダニエル・エークルンドのヴィオラ、デンマークのレーア・エミーリェ・ブランデールのチェロというメンバー。
 彼らの音楽は高く評価され、デンマークのナショナル・レーベルDacapo Recordsのペレ・グズモンセン=ホルムグレーンの弦楽四重奏曲(第1集)とナンシー・ダルベアの弦楽四重奏曲に起用されました。
 この「不穏な時代」では、ペータセンが育児休暇に入ったため、デンマークのキアスティーネ・スナイダーが第1ヴァイオリンを担当。
 ロシア軍のウクライナ侵攻、気候変動により地球のいたるところで発生する災害、経済と政治の不安、さまざまな脅威、希望と平和のビジョンという思いをこめて制作されました。

 ※録音:2022年5月30日-31日、ハアスホルム教区教会(ハアスホルム、デンマーク)*/2月19日-20日**&5月22日-23日***、聖ラウレンティウス教会(ロスキレ、デンマーク)
 
 

DACOCD947
¥2200
すべての年齢の人に ~ トーベン・エングホフ:ピアノのための小品集
 トーベン・エングホフ(b.1947):
  小さなテディベアのためのワルツ/小さな犬のディーヴァに/
  自転車に乗ってイプの家へ/いい気分!/冬の光/
  マフィへの歌/火曜の楽しみ/遊び場で/六月の雨/
  祈りと驚き/ちょっとした春のワルツ/庭にいるキアステン/
  きっとうまくいく/おやすみのメロディ/夕暮れの歌/十一月/
 ボーナス・トラック:雪のダンス
クリスティーナ・ビャアケー(ピアノ)

 ミュージシャン、作曲家、教師、作家とマルチに活躍するデンマークのトーベン・エングホフ(b.1947)の作曲によるピアノ・アルバム。
 コペンハーゲンの楽譜出版社「Edition Wilhelm Hansen(ヴィルヘルム・ハンセン)」の音楽帳『For All Ages(すべての年齢の人に)』から採った16曲にボーナス・トラックを1曲加えたプログラムが、クリスティーナ・ビャアケーの演奏で収録されています。

 ジャズ・サクソフォン奏者でもあるエングホフは、作曲を独学で身につけ、ルールによらず耳だけを頼りに作曲していると言います。
 「ちょっとしたアイデアが浮かび、鉛筆と五線紙がちょうど手元にあれば、楽譜に書きさえすればいい」。
 このアルバムで演奏される小品は、エングホフ自身がほとんどピアノを弾けないという事情もあり、「シンプル」に徹して書かれた作品ばかりです。
 「単純なものを書くのは、複雑なものを書くのと同じくらい、実にむずかしい。すべての音をかなり慎重に決めなければならず、『シンプル』はきつい挑戦だ」。

 そう語るエングホフの曲に挑むクリスティーナ・ビャアケー(b.1970)は、デンマークを代表するピアニストのひとりとして活動しながら、オーゼンセのデンマーク国立音楽アカデミーで教えています。
 作品の深みを探る洞察力とチャーミングさを備えた彼女の音楽は、評価、人気とも高く、2009年の「DR P2 Music Award」(デンマーク放送音楽賞)を受賞したカール・ニールセンのピアノ作品の全曲録音などのCD録音でも親しまれています。

 ※録音:2022年8月、デンマーク国立音楽アカデミー(オーデンセ)
 ※収録時間:25分
 
 

DACOCD948
¥2700
希望への遺書 ~ ベートーヴェン:ピアノ作品集
 ベートーヴェン:
  エロイカ変奏曲
   (ピアノのための15の変奏曲とフーガ 変ホ長調)Op.35
  ピアノのための6つの変奏曲へ長調 Op.34
  ピアノ・ソナタ第23番へ短調 Op.57《熱情》
クリスチャン・リスエーヤ(ピアノ)

 デンマークの若きピアニストがベートーヴェンの名作で堂々のデビュー!

 デンマークのピアニスト、クリスチャン・リスエーヤ(b.1996)のデビュー・アルバム。
 クリスチャン・リスエーヤは、中央ユラン、ハズステーンのファウアスコウ音楽学校とオーフスのグラドゥス・ピアノ学校で学び、2015年からハンス・アイスラー音楽大学ベルリンのビルギッタ・ヴォレンヴェーバーとエルダー・ネボルシンに師事。
 2020年2月の卒業後、秋から王立デンマーク音楽アカデミーのイェンス・エルヴェケーアに師事、2022年の秋からスウェーデンのインゲスンド・ピアノセンターでユリア・ムストネン=ダールクヴィストの下で学んでいます。
 研鑽を積みながら、ソリスト、室内楽奏者、歌曲の共演者としてデンマーク、スウェーデン、ドイツ、リトアニア、ジョージアのコンサートやフェスティヴァルに出演。
 ソプラノのルイーセ・マクレラン・ヤコブセンと参加した2021年のルーズ・ランゴー・コンペティションでは第1位に選ばれました。

 初めて録音するアルバムにリスエーヤは、「希望への遺書」のタイトルをつけました。
 ベートーヴェンが、1802年10月に『ハイリゲンシュタットの遺書』を書く前に完成させた 《エロイカ変奏曲》 と 《ピアノための6つの変奏曲 》、ウィーンに戻り、1804年から1805年にかけて作曲した 《アパッショナータ・ソナタ》。
 「ベートーヴェンが絶望の間際にありながら書いた、生気とエネルギーとユーモアにみちた」(クリスチャン・リスエーヤ)2つの作品と、「彼の経験した絶望と希望」を内蔵する作品。若きピアニストのベートーヴェンへの思いと意欲が示されるプログラムです。

 ※録音:2022年7月4日-7日、デンマーク王立音楽院
 





DUX



DUX18571858
(2CD)
特別価格
¥3600
第2回スタニスワフ・モニューシュコ国際ポーランド音楽コンクール
 ・モニューシュコ:ワルツ イ長調
 ・ミクリ:マズルカ ヘ短調 Op.4
 ・レシェティツキ:2つの小品 Op.43 より 第2曲
 ・マラフスキ:5つの小品
 ・バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 より 第3楽章
   カーター・ジョンソン
    (ピアノ/ピアノ部門第1位、最優秀スタニスワフ・モニューシュコ作品演奏賞)
 ・ザレンプスキ:4手ピアノのためのマズルカの形式による2つの小品 Op.5 より 第1曲
 ・マチェイェフスキ:2台ピアノのための黒人霊歌 より 第1、3、4曲
 ・ルトスワフスキ:2台ピアノのためのパガニーニの主題による変奏曲
   クションジェク・ピアノ・デュオ(室内楽部門第1位、音楽評論家賞)
 ・モニューシュコ:ワルツ 変ホ短調
 ・ストヨフスキ:2つのオリエンタル より 第2曲
 ・シマノフスキ:練習曲変ホ短調 Op.4-1
   イヴァン・シェムチュク
    (ピアノ/ピアノ部門第2位、スタニスワフ・モニューシュコ作品特別賞)
 ・シェリゴフスキ:木管五重奏曲 より 第1、2楽章
 ・シャウォフスキ:
  フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンのための五重奏曲 より 第3楽章
    クヴィントフォニア(室内楽部門第2位)
 ・マギン:ポーリッシュ・トリプティク
   ミハウ・カロル・シマノフスキ(ピアノ/ピアノ部門第3位)
 ・パレステル:バレエ《地球の歌》 より ヴァイオリンとピアノのためのポーランド舞曲
   アレクサンドラ・クルス&マルチン・コジャク(室内楽部門第3位)
 ・パチュルスキ:ピアノ・ソナタ ハ短調 Op.10 *世界初録音
   イヴァン・シェムチュク
    (ピアノ/ピアノ部門第2位、最優秀ヘンリク・パチュルスキ作品演奏賞)
 ・ゴドフスキ:ジャワ組曲 より 第10曲
   クシシュトフ・コズロフスキ(ピアノ/ピアノ部門佳賞)
 ・マギン:トッカータ、コラールとフーガ より コラール、フーガ
   アダム・ミコワイ・ゴジュジェフスキ(ピアノ/ピアノ部門佳賞)
 ・パチュルスキ:幻想的なおとぎ話 Op.12 より 第1、2、3、4、8曲 *世界初録音
   ルスラン・カザコフ(ピアノ/ピアノ部門佳賞)
 ・スタトコフスキ:前奏曲ロ短調 Op.37-6
   マルティナ・クビク(ピアノ/音楽評論家賞)
 ・ジェレンスキ:主題と変奏 Op.62
   ヤクブ・チェトナロフスキ(ピアノ/最優秀ヴワディスワフ・ジェレンスキ作品演奏賞)
 ・ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード
   ピオトル・ディン・ティウ=クアン(クラリネット)、パヴェウ・ポプコ(ピアノ)
    (1945年以降の作品における最優秀演奏賞)
 ・マギン:弦楽四重奏曲 *世界初録音
   弦楽四重奏団"Op.1"(ミウォシュ・マギン室内楽作品特別賞)
 ・バイルト:2つのカプリース
   バルトウォミェイ・ドブロヴォルスキ(クラリネット)、
    マチェイ・スワピニスキ(ピアノ)(室内楽部門佳賞)
 ・アンジェイ・パヌフニク:ピアノ三重奏曲 Op.1 より 第3楽章
   トリオ・レジェンド(室内楽部門佳賞)

 第2回モニューシュコ国際ポーランド音楽コンクール!

 19世紀~20世紀におけるポーランドの音楽、特に知られざる作品を世に送り出し、再評価へと導くことを主たる目的として創設され、ポーランド文化省とナショナル・ヘリテッジの協力を得て2019年に第1回が開催された「スタニスワフ・モニューシュコ国際ポーランド音楽コンクール」。
 2021年には第2回のコンクールが行われ、その模様を収録した2枚組のアルバムがポーランドのDUX(ドゥクス)レーベルからリリースされます。

 第1回同様ピアノ部門と室内楽部門の2つの部門に分けられ開催された第2回スタニスワフ・モニューシュコ国際ポーランド音楽コンクールでは、パンデミックの混乱の中にありながらポーランドのみならず各地から優れた才能が集結し、ピアノ部門では20代半ばで既に多くのコンクールで入賞しておりカナダで最もエキサイティングなピアニストの一人とされるカーター・ジョンソンが、室内楽部門では既にDUXレーベルからもアルバムをリリースし各方面から高い評価を得ている、ポーランド期待の逸材クシシュトフ・クションジェクと夫人のアグニェシュカ・ザハチェフスカ=クションジェクによるクションジェク・ピアノ・デュオが第1位に輝きました。
 大会のハイライトのようにまとめられた本アルバムでは上位入賞者の見事な演奏はもちろん、普段なかなか耳にする機会のない作曲家の力作や、マギンやパチュルスキの世界初録音作品などポーランド音楽のさらなる奥深さに触れる発見に満ちており、この新しいコンクールの意義を大いに感じられることでしょう。なお、2023年7月には第3回の開催が予定されています。

 ※録音(ライヴ):2021年9月11日-18日、アルトゥール・マラフスキ・ポドカルパッカ・フィルハーモニック(ジェシュフ、ポーランド)
 
 

DUX1691
¥2500
ペンデレツキ、アツコ・エザキ、クロシェル、他:アンサンブル作品集
 アツコ・エザキ(b.1958):緞子(どんす)の舞
 マルセル・チジンスキ(b.1971):ベテルギウス
 ラース・カールソン(b.1972):Vindarna Vaxlar
 アルトゥル・クロシェル(b.1973):ジェスチャー
 ラファウ・ザパウァ(b.1975)
 ペンデレツキ:弦楽四重奏曲第1番
 エヴァ・ファビアニスカ=イェリニスカ(b.1989):
  ロッキング・ミュージック
セピア・アンサンブル・コンテンポラリー・ミュージシャンズ
カタジナ・トマラ=イェディナク(指揮)

 ポーランドの数少ない現代音楽アンサンブルの一つ、セピア・アンサンブルのアルバム。
 彼らにとっての「音楽の旅の始まり」というペンデレツキの弦楽四重奏曲第1番を除いて、この20年間の間に生まれた作品をチョイスしています。
 アメリカやウィーンで学んだ日本人作曲家、アツコ・エザキの「緞子(どんす)の舞」は、繻子織(朱子織)から作られる光沢のある紋織物、「緞子」からインスピレーションを得て作曲したもの。
 いくつもの異なるメロディ、リズム、音色のパターンが緞子の刺繍のごとく交わる作品です。

 ※録音:2020年9月(ポーランド)
 
 

DUX1686
¥2500
サーリアホ:チェロのための作品集
 サーリアホ:
  花びら/スピンとスペル/
  プレ/7羽の蝶々/雪
ヨアンナ・グトフスカ(チェロ)

 2014年には武満徹作曲賞の審査員を務めるなど日本においても広く親しまれている現代フィンランドを代表する女性作曲家、カイヤ・サーリアホ(b.1952)のチェロのための作品集。
 音の色、強さ、ダイナミクスに焦点を当て、時にはエレクトロニクスも取り入れ彼女らしく自然や生き物と密接に繋がった親密な音空間へとリスナーを誘います。
 演奏は12歳からチェリストの活動を始め著名なオーケストラとの共演や主要な音楽祭に出演しているヨアンナ・グトフスカ。サーリアホの作品を博士論文のテーマとしたほど、サーリアホの音楽への理解が深い演奏家です。

 ※録音:2020年8月(ポーランド)&12月(ロンドン)
 
 

DUX1468
¥2500
シマノフスキ:フルートとピアノのためのトランスクリプション集
 シマノフスキ:
  アレトゥーサの泉 Op.30/練習曲変ロ短調 Op.4-3/
  前奏曲変ニ長調 Op.1-3/
  おとぎ話の王女様の歌 Op.31 より「孤独な月」/
  おとぎ話の王女様の歌 Op.31 より「ナイチンゲール」/
  スウォピエフニェ Op.46bis より「Slowisien」/
  前奏曲変ロ短調 Op.1-4/
  クルピエ地方の歌 Op.58(抜粋)/前奏曲ハ短調 Op.1-7/
  歌劇《ロジェ王》より ロクサーヌの歌/
  スウォピエフニェ Op.46bis より「Wanda」/
  前奏曲変ロ短調 Op.1-9/ヴォカリーズ・エチュード/
  カプリース第20番ニ長調
アガタ・イグラス(フルート)
マリウシュ・ルトコフスキ(ピアノ)

 フルートとピアノで演奏するシマノフスキのトランスクリプション・アルバム。
 シマノフスキはこの編成のための作品は一つも書きませんでした。
 しかしフルートの音色がそれぞれの作品の雰囲気と調和し、その音楽的、表現的な特質が見事に反映されていることがわかります。
 こうしてシマノフスキの音楽を新たな視点から聴き、その美しさと深さを改めて発見することができる、シマノフスキを愛するすべての音楽愛好家に捧げる最高の贈り物です。

 ※録音:2018年3月(ポーランド)
 
 

DUX1827
(2CD)
特別価格
¥3600
ピオトル・ペシャト:文化戦争のための音楽
 ピオトル・ペシャト(b.1990):
  What is wrong with this world?/Walesa/Polentrance/
  Jan Pawel II Knew/Peszat the Great Pole/
  Peszat: Composer of Contemporary Music/
  1994 Eurovision: Krzysztof Penderecki/
  Emigration: Denmark/Dedicated to Spoldzielnia Muzyczna/
  Unsatisfying: Gliss and No/Sacrum Profanum 2020/
  To Protest/IntroBolek/Polexit/Immigrant Song/
  Well, Is He?/Peszat: Streets Artist Making Hip Hop/
  1994 Eurovision: Edyta Gorniak/Inner Emigration: Poland/
  Dedicated to Hashtag Ensemble/Satisfying Glissando/
  They Like Him, Do They?/Tu 154m
ピオトル・ペシャト
 (エレクトロニクス)、他

 クシシュトフ・マイヤーに作曲を師事したポーランドの前衛音楽作曲家、ピオトル・ペシャトが、ポーランドのSacrum Profanum音楽祭に委嘱され作曲した作品。
 彼の自伝的な、リスナーに選択肢のあるアドベンチャー作品を目指して書かれたそうです。ポップカルチャーや政治の世界、そして社会生活、教会生活、祭典などに言及する芸術です。

 ※録音:2020年11月(Sacrum Profanum音楽祭)
 





DACAPO


8.226719
¥2700
E.M.パーゼ:オーケストラ・アルバム
 1. Etude エチュード(1965) - ヴァイオリンと管弦楽のために
 2-4. Parametre パラメーター(1962)
 Sept Pieces en couleurs 色についての7つの作品(1953)
  5. I. Piece blanche 白の小品
  6. II. Piece rouge 赤の小品
  7. III. Piece jaune 黄色の小品
  8. IV. Piece verte 緑の小品
  9. V. Piece bleue 青の小品
  10. VI. Piece indigo インディゴの小品
  11. VII. Piece noire 黒の小品
 12. 協奏曲 - トランペットと管弦楽のために(1954)
 全て世界初録音
クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)
ミヒャエル・フランク・メラー(トランペット)
マルメ歌劇場管弦楽団
ヨアヒム・グスタフソン(指揮)

 録音: 2021年5月20-21日、24-28日、11月17-18日 Repetionssal, Malmo Opera(スウェーデン)

 デンマーク初の女性電子音楽家と言われるエルセ・マリー・パーゼ。ピエール・シェフェールやカールハインツ・シュットックハウゼンらと共同制作を行い、優れた作品を世に送り出していた彼女ですが、2016年1月18日にこの世を去りました。
 このアルバムでは、これまでほとんど知られることのなかった「オーケストラ作品の作曲家」としてのパーゼの一面が紹介されています。
 彼女の代表作「エチュード」と同名のヴァイオリン協奏曲はリゲティを思わせる曲調による4つの部分からなる作品。各々の部分にはニールセンの交響曲第2番「4つの気質」にちなんだタイトルが付されています。
 弦楽オーケストラのための「パラメーター」は3つの楽章で構成され、グリッサンドを多用するバルトークを思わせる音楽。
 「色についての7つの作品」は、一人の作曲家の作品とは思えないほど多彩な作風による小品の集まり。7つの音列が使用されており、これは1958年に書かれた電子音楽のための作品「セブンサークル」と共通するものです。
 そして、恐らく彼女の最初の管弦楽作品と推測されるトランペット協奏曲は、特殊奏法による様々な音色が必要で、12音技法で書かれながらも、時にはジャズ風な雰囲気を感じさせるユーモラスな曲調をもっています。







DYNAMIC


CDS-7980
¥2400
チャールズ・マイヤー(1799-1862):ピアノ作品集 若人の夢/若人の花 ルイージ・ジェローザ(ピアノ)
 Jugendtraume 若人の夢 Op. 300
  1. Traumbild/2. Sehnsucht/3. Das sturmische Herz/
  4. Ungarische Weise/5. Heiterer Sinn/6. Rosenknospe
 Jugendbluthen 若人の花 Op. 121
  7. Sehnsucht Romanze/8. Tarantella/9. Trinklied/
  10. Die junge Tanzerin/11. Lied ohne Worte/12. Schrzo/
  13. Barcarole/14. Toccata/15. Mazurka/16. Valse sentimentale/
  17. Die Damonen Capriccio infernale/18. Maiblumchen Lied/
  19. Adagio espressivo/20. Der junge Virtuos Rondo elegant/
  21. Norwegischer Tanz/22. Leid und Freud Etude melodique/
  23. Das schlafende kind Romanze/24. Trauerweide Romanze/
  25. Neckerein/26. Die Jagd/27. Rosenkranze Polonaise/
  28. Notturno/29. Tremolino/30. Russische Hymne Etude-Transcription
 全て世界初録音

 録音: 2022年2月21-22日 Griffa studio、ミラノ(イタリア)

 チャールズ(シャルルとも)・マイヤーはドイツ、ケーニヒスブルク出身のピアニスト・作曲家。
 幼いころにモスクワに移住、ピアニストだった母より音楽の手ほどきを受け、後にジョン・フィールドに師事し、自身の作曲・演奏スタイルを確立しました。
 ピアニストとしての名声を確立後、サンクトペテルブルクを拠点に活躍。グリンカをはじめとした多くの弟子を育てるとともに、数多くのピアノ曲を含む300を超える作品を書きあげています。
 晩年はドレスデンに移り亡くなるまで活動を続けました。
 このアルバムに収録された2つのピアノ曲集は、どちらもシューマンとメンデルスゾーンを思わせるロマン派の伝統に則ったサロン風の作品。
 各曲にはそれぞれタイトルが付されており、技巧的には平易に書かれていますが、それだけに演奏者の解釈や表現が問われます。
 ルイージ・ジェローザはJ.S.バッハからロマン派の作品を得意とするイタリアのピアニスト。カルクブレンナーのソナタ集(CDS-7661、7707)、シュレーターのソナタ集(CDS-602)、ヘラーのピアノ作品集(CDS-7747)の録音が高く評価されています。

 
 
 

CDS-7966
¥2400
ジョヴァンニ&イディッタ・サルヴィウッチ: 歌曲集と室内交響曲
 イディッタ・サルヴィウッチ(1904-1994):
  1. Fides フィデス(1931) - ジョヴァンニ・パスコーリの詩による*
  2. Canzone Popolare 民謡(1931)
   - アポロン N. マイコウによるナポリタン・アルバムより*
  3. La buona parola 良い言葉(1931)
   - アンジェリコによる「Annunciation」より - ジュゼッペ・ズッカの詞による*
  4. Che dice la pioggerellina di Marzo? 3月の霧雨は何を語る?(1931)
   - アンジオーロ・シルヴィオ・ノヴァーロの詞による*
 Tre canti d'amore 3つの愛の歌(1932) - フクコの詩による*
  5. Delusione 失望/6. La Partenza 出発/7. Il Colloquio 会話
 ジョヴァンニ・サルヴィウッチ(1907-1937):
  Quattro liriche 4つの詩(1926-1928) - フィオリーディの詞による*
   8. Oh lagrima おお、涙/9. Inverno 冬/
   10. Primavera 春/11. Ultimo fiore 最後の花
 12. Message メッセージ(1928) - ヴェガの詩による*
 Tre liriche 3つの詩(1927) - フォガッツァーロの詩による*
  13. Domani vado via/14. Tu sei lontana/15. Ultima rosa
 16-19. 17楽器のための室内交響曲(1933)
 *...世界初録音
セレナ・コロンベーラ(ソプラノ)...1-15
グイド・サルヴェッティ(ピアノ)...1-15
スイス・イタリア語放送管弦楽団...16-19
ティト・チェッケリーニ(指揮)...16-19

 録音: Auditorio Stelio Molo RSI、ルガーノ(スイス) 2008年9月16日...16-19 2019年9月3日...8-15 2021年6月14日...1-7

 2つの世界大戦の狭間にローマで活躍した2人の作曲家の作品を収録したアルバム。
 イディッタ・サルヴィウッチ(旧姓パルパリオーロ)はサンタ・チェチーリア音楽院で、レスピーギの妻エルザ・オリヴィエーリ=サンジャコモに師事したこともあり、レスピーギに強い関心を抱いていました。
 1932年に出版された「3つの愛の歌」は東洋的な味わいを持つ洗練された作品。師に捧げられました。
 詩を書いた「フクコ」とはイタリアの詩人アッティリア・プリナ・ポッツィのペンネームで、日本語の詩を翻訳したものと言われています。
 その後、イディッタは1934年に当時人気急上昇中の作曲家ジョヴァンニ・サルヴィウッチと結婚し3人の子供をもうけましたが、1937年にジョヴァンニは30歳で早世してしまいます。
 このアルバムにはジョヴァンニの歌曲と、1933年作の「17楽器のための室内交響曲」も収録。
 こちらはカゼッラに師事し、当時ヨーロッパで流行していた新古典主義の様式を踏襲したジョヴァンニの高度な作曲技法が味わえる作品です。

 
 




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GRAND PIANO



GP906
¥2400
ピアノによるフランク - オリジナル曲と編曲
 セザール・フランク(1822-1890):
  1-4. 前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op. 18 CFF 30B(1863頃)
   (H. バウアーによるピアノ編)
  5. 交響詩「アイオロスの人々」 M. 43 CFF 127(1875-76)
   (G. サマズイユによるピアノ編)*
  6. 祈り Op. 20 M. 32 CFF 100(1860頃)
   (B. セルヴァによるピアノ編)*
  7-9. 前奏曲、コラールとフーガ ロ短調 M. 21 CFF 24(1884)
  10. ルツ、聖書による牧歌 - 第1部 序奏 CFF 179B
   (1843-45/1860改訂)(作曲家自身のピアノ版)*
 *...世界初録音
ジャン=ピエール・アルマンゴー
 (ピアノ...Steinway モデルD)

 録音: Atelier Musical of Malakoff(フランス) 2022年7月15-16日...5 2022年7月17-18日...6 2022年7月18-19日...7-9 2022年7月20日...1-4、10

 2022年に生誕200年を迎えた作曲家セザール・フランク。1-4や7-9はピアニストのレパートリーとして有名ですが、オリジナルのピアノの曲はこのアルバムの中で7-9だけ。他は、フランク自身と後続の音楽家がピアノ用に編曲したものです。
 サン=サーンスに捧げられた「前奏曲、フーガと 変奏曲」はオルガン曲で、リストは「バッハの傑作と並ぶ」と称賛しました。
 ここではハロルド・バウアーがピアノ用に編曲した版が演奏されています。「祈り」も同じ時期のオルガン曲で、ピアニストのブランシュ・セルヴァが編曲。
 ワーグナーの影響が感じられる半音階的な手法が用いられた「アイオロスの人々」では、フランクはまずピアノ連弾のための版を作り、その後管弦楽版を書き上げました。ここでは作曲家ギュスターヴ・サマズイユの編曲によるピアノ独奏版が演奏されています。
 「前奏曲、コラールとフーガ」は、フランクが書いた数少ないピアノ曲の一つ。
 バッハに倣って書いたバロック様式に基づく厳格な形式を持つ作品で、3つの部分の主題は互いに関連をもっています。
 「ルツ、聖書による牧歌」は1843年頃に構想され、1845年に初演されたオラトリオ。この序奏のピアノ譜はフランクの死後1922年に出版されています。
 フランス近代作品を得意とするジャン=ピエール・アルマンゴーの演奏で。
 





ORCHID CLASSICS


ORC100206
¥2400
リチャード・パンチェフの音楽集 第3集
 1. Fantasia 150 ファンタジア150 Op. 82 No.1
  - 2つのトランペットと弦楽オーケストラのために
 2-4. オルガン協奏曲 Op. 110
 5. Come, my beloved Op. 64
 6. Chorale Prelude コラール前奏曲 第1番
  - Jesu, sei nun gepreiset イエスよ、今ぞたたえられん
 7. For lo, the days come Op. 59
 8. Chorale Prelude コラール前奏曲 第2番
  - Jesu meine Freude イエス、わが喜び
 9. Te lucis ante terminum Op. 108
 10. Fantasia 'Haec Dies' ファンタジア
  「きょうこそ神が造られた日」 Op. 82 No.2
   - 2つのトランペットと弦楽オーケストラのために
 全て世界初録音
ピーター・マンカリオス(トランペット)...1、10
マット・ウェリス(トランペット)...1、10
ジェイムズ・オルフォード(オルガン)...2-4、6、8
ロンドン・コーラル・シンフォニア管弦楽団...1-4、10
ロンドン・コーラル・シンフォニア...5、7、9
マイケル・ウォルドロン(指揮)

 録音:2022年3月29-30日 St John the Evangelist, Islington,London(UK) 2022年3月31日 All Hallows Church, Gospel Oak,London(UK)

 英国の作曲家リチャード・パンチェフの作品集。英国宗教音楽の伝統を継承する彼の作品は国際的にも高い評価を受けています。
 この第3集はオルガンをフィーチャーした作品に焦点が当てられており、伝統的な3楽章構成で書かれたオルガン協奏曲、新型コロナ感染症のパンデミック中に作曲された2つのコラール前奏曲と、オルガン独奏のための「ファンタジア」をパンチェフ自身が2つのトランペットと弦楽合奏のために編曲した作品を収録。
 どれも伝統的なコラールや、英国国教会の聖歌を基調とした旋律が用いられた親しみやすい曲調です。
 器楽曲の合間には3曲の無伴奏合唱作品が置かれ、これらは前2作と同じく、マイケル・ウォルドン率いるロンドン・コーラル・シンフォニアが素晴らしい歌を披露しています。

 
 





 PIANO CLASSICS


PCL 10259
(2CD)
¥2500
コール・デ・グロート(1914-1993):オマージュ
 Disc. 1
  オメナーヘ、
  ソナチネ イ短調「常に幻想的にそして非常に自由なテンポで」、
  カンツォーネ ロ短調、Dansflarden
  11の古いオランダの組曲、ティラージュ(3手連弾のための)、
  フランス組曲(Hogo Godronの主題による)、EnCor
 Disc. 2 幻影
  イグナーツェ・リリエン(1897-1964):5つの前奏曲
  レオン・オルテル(1905-1985):ソナチネ第5番Op.44
  ウィレム・フレデリク・ボン(1940-1996):2つの前奏曲
  ウィレム・アンドリーセン(1887-1964):前奏曲
  ユリアーン・アンドリーセン(1925-1996):4つの小品
  ルイ・アンドリーセン(1939-2021):3つの小品
  コール・デ・グロート:哀愁の歌、アイルランドのワルツ、朝の鐘
  リスト(デ・グロート編):愛の夢第3番
フォルケ・ナウタ
ヤコブ・ボハールト(pf)

 オランダのピアニスト、作曲家で、オランダの現代音楽の普及に努め、多くの録音を残しています。
 ピアニストとして国際的に大成功を収めましたが、右手に神経障害が発生したため、左手のためのレパートリーを演奏し続けました。
 左手のために編曲した作品は80曲以上あります。のちにオランダで活躍する作曲家たちがデ・グロートへの尊敬を込めた作品を収録しています。
 演奏は、デ・グロートと交友のあったフォルケ・ナウタ、ヤコブ・ボハールト。独奏、連弾を含む多彩な作品を紹介します。
 
 

PCL 10263
¥2100
個性豊かな革新的・挑戦的なピアノ曲、
 コハリク・ガザロシアンの24の練習曲

  コハリク・ガザロシアン(1907-1967):24の練習曲
ナレ・カロヤン(pf)

 コハリク・ガザロシアンは、アルメニア系イスタンブール生まれの女性作曲家です。フランスに渡りパリ国立高等音楽院でデュカスなどに学びました。
 第二次世界大戦の影響を受けますが、ピアニストとしてイスタンブールとパリを行き来しながら活動を続けました。
 24の練習曲は、スクリャービン、ラフマニノフ、プロコフィエフなどを想起させる一方で、アルメニアの旋律、20世紀前半の音楽、調性の境界領域を意識した、非常に個性豊かな革新的・挑戦的なピアノ曲です。
 演奏者はナレ・カロヤン。パスカル・ドヴァイヨン、ピエール=ローラン・エマール、ペーター・アイヒャーなどと交友、共演するなど今後更なる活躍が見込まれるピアニストのひとりです。
 





<国内盤> 

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STUDIO N.A.T



NAT 22131
¥2970

Duo OZAWA
 とっておきの名曲と、姉妹デュオの空気感、意欲的なデビュー作


 ローゼンブラット Alexander Rosenblatt 1956-
  二つのロシアの主題によるコンチェルティーノ
   Concertino on two Russian themes
 スメタナ Bedrich Smetana 1824-1884
  交響詩 《ヴルタヴァ(モルダウ)》 * 作曲者自身による編曲
   Vltava (The Moldau) from the Cycle of Symphonic Poems "My Country"
 ヴィヴァルディ Antonio Vivaldi 1678-1741
  ヴァイオリン協奏曲集「四季」より 《夏》 * アルチェオ・トーニ編曲
   Concerto in G minor "Summer" arr. Alceo Toni
  ヴァイオリン協奏曲集「四季」 より 《 秋》 * アルチェオ・トーニ編曲
   Concerto in F major "Autumn" arr. Alceo Toni
 ピアソラ Astor Piazzolla 1921-1992
  「ブエノスアイレスの四季」より 《冬》 *山本京子編曲
   Invierno Porteno arr. Kyoko Yamamoto
  「ブエノスアイレスの四季」より《春》 *山本京子編曲
   Primavera Portena arr. Kyoko Yamamoto
Duo OZAWA
 (小澤叶惠 プリモ
  小澤傳枝 セコンド)

 とっておきの名曲と、きらめく姉妹デュオの空気感
 季節の移ろい、生命の鼓動、いとなみと歌声。
 恵に満ちたこの世界を描写する選りすぐりの作品を、姉妹連弾ならではの透明かつダイナミックな表現でお届けする。
 共に桐朋学園大学を卒業後、ドイツで研鑽を積んだ姉妹デュオの意欲的なデビュー作。

 Duo OZAWA
 姉・傳枝、妹・叶惠の小澤姉妹によるピアノデュオ。
 幼少の頃より連弾に親しみ、共に桐朋女子高等学校音楽科在学中の2008年にデュオを結成。

 小澤叶惠(プリモ):桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ国立リューベック音楽大学修士課程修了。
 堀陽子、干野宜大、ヨーゼフ・アントン・シェラー、マンフレット・アウストの各氏に師事。

 小澤傳枝(セコンド):桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部卒業。アントンルービンシュタインアカデミー(ドイツ) 及びイタリア国立ラ・スペツィア音楽院修士課程修了。
 中村望、菊地真美、山田富士子、ジゼラ・ゴーリ、レオンティーナ・マルグリスの各氏に師事。

 ドイツにおける留学を終え帰国した2018年、Duo OZAWA として活動を開始。各地でピアノデュオリサイタルを行う他、多くの演奏会に出演。出身地である茨城県においては、オーディションに合格し、「第28回茨城の名手・名歌手たち」、「2018年茨城県芸術祭県民コンサート」に出演。コロナ禍をきっかけにインターネット上への演奏動画投稿、ライブ配信コンサートへの出演等、新しい形での演奏活動にも積極的に挑戦し、活動の場を広げている。
 第2 回Tiziano Rossetti 国際音楽コンクール( スイス) アンサンブル部門 第1位、第8回Odin 国際音楽コンクール( エストニア) 連弾部門 第1位、2022 Rocky Mountain 室内楽コンクール(カナダ) 第1位、2022 Excellence Piano Awards 連弾部門 金賞並びにベスト・ローゼンブラット賞、第3回JPPA 連弾ピアノコンクール 大賞、第3回、第4回日本奏楽コンクール アンサンブル部門 いずれも第1位並びにアンサンブル賞 、第36回愛知ピアノコンクール連弾部門 金賞並びに中日新聞社賞、同2 台ピアノ部門 銀賞、第21回大阪国際音楽コンクール連弾部門 第2 位など、多数のコンクールで入賞。
 ピアノデュオ ドゥオール 藤井隆史、白水芳枝の両氏に師事。
 




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アール・アンフィニ



MECO-1076
(Blu-spec CD2)
¥3300
アトリエ・アッシュ・アートサロン コレクション第1弾
 アトリエ・アッシュ/チェルニー:12の前奏曲とフーガ 作品400
  チェルニー:12の前奏曲とフーガ 作品400
   1. 第1番 ハ短調  秦はるひ(ピアノ) Haruhi Hata, Piano
   2. 第2番 ホ長調  伊藤順一(ピアノ) Jun-ichi Ito, Piano
   3. 第3番 変ロ長調  黒岩航紀(ピアノ) Koki Kuroiwa, Piano
   4. 第4番 変ロ短調  小菅 綾(ピアノ) Aya Kosuge, Piano
   5. 第5番 ニ長調  小林えりか(ピアノ) Erika Kobayashi, Piano
   6. 第6番 ハ長調  齊藤一也(ピアノ) Kazuya Saito, Piano
   7. 第7番 ト短調  増田達斗(ピアノ) Tatsuto Masuda, Piano
   8. 第8番 変ホ短調  高橋ドレミ(ピアノ) Doremi Takahashi, Piano
   9. 第9番 ヘ短調  中平優香(ピアノ) Yuuka Nakahira, Piano
   10. 第10番 ホ短調  中田雄一朗(ピアノ) Yuichiro Nakada, Piano
   11. 第11番 へ長調  鈴木隆太郎(ピアノ) Ryutaro Suzuki, Piano
   12. 第12番 ロ短調  小山田 桃(ピアノ) Momo Oyamada, Piano

 企画制作:アールアンフィニ/発売:ミューズエンターテインメント/協力:ソニー・ミュージックソリューションズ
 録音:2022年4月7日&8日

 【世界初録音。カール・チェルニーの神秘を紐解く。今明かされる、その秀逸な書法と無限のアイデア。】
  カール・チェルニー「12の前奏曲とフーガ」作品400は、このサロンの共同主宰者である上田泰史氏の著書『「チェルニー30番」の秘密――練習曲は進化する』(春秋社 2017)の中から見つけた作品である。
  主に練習曲においてでしか知られていないチェルニーという作曲家であるが、この作品には、ピアノという楽器ならではの効果を駆使した秀逸な書法、音楽に深みを与える洗練されたハーモニー、明晰なコントラストと無限のアイデアが満ちている。
  19世紀の「前奏曲とフーガ」の白眉であることは明らかだ。チェルニーは、より多くの音楽家たちに注目して欲しい作曲家である。 (秦はるひ)

 ■アトリエ・アッシュ・アートサロンとCD制作について
  楽譜の向こう側の世界を知りたいという想いが年々募る。
  作曲家の生きていた時代の息吹、住んでいた街の雰囲気、彼らの日々の生活や動向、交友関係から生じた芸術的な交流、等々。
  作品について語る書物の行間で息をひそめる音楽や、音楽家たちが生きた時代の空気感を味わいたい、そして更に未知の作品を発掘してみたい――そのような想いから、上田泰史氏と共に、アトリエ・アッシュ・アートサロンを開いた。
  年に2回、テーマを決め、気鋭の専門家の話を聞き、同時代の美術など音楽以外の芸術についても関心を拡げ、さらに時代の諸相を表す音楽作品をメンバーで試奏する、という充実した1日を過ごしている。そこでは、滅多に演奏されることはないものの、驚異と魅力溢れる作品を聴くことができる。サロンメンバーは、現在14人のピアニストで構成され、各人新しい知識、作品を知ることに意欲満々の仲間だ。
  今回採り上げるチェルニーによる「12の前奏曲とフーガ」作品400は、このサロンの共同主宰者である上田泰史氏の著書『「チェルニー30番」の秘密――練習曲は進化する』(春秋社2017)の中から見つけた作品である。主に練習曲においてでしか知られていないチェルニーという作曲家であるが、この作品には、ピアノという楽器ならではの効果を駆使した秀逸な書法、音楽に深みを与える洗練されたハーモニー、明晰なコントラストと無限のアイデアが満ちている。19世紀の「前奏曲とフーガ」の白眉であることは明らかだ。チェルニーは、より多くの音楽家たちに注目して欲しい作曲家である。
   アトリエ・アッシュ 主宰 秦はるひ(ピアニスト)

 ■FAZIOLI ピアノについて
  創業者であるPaolo Fazioli氏一代で、1978年より作られている。
  当初、Fazioli氏はピアニストを目指していたが、家業の家具製造を手掛ける傍ら大学で音楽と工学を学ぶうち、現存のピアノに満足できなくなり、理想の楽器製作を自ら目指すに至った。ヴェネツィアの北Sacileの街に本社、工場、ホールを持つ。
  生産はグランドピアノのみで、製作過程の全てが職人による手作りである。生産台数は現在、年間140台である。どの音域も均一で伸びのある響きでよく歌い、多声楽曲における各声部の音色の違いも明瞭に表す。現在でもなお、日々ピアニストたちの細かな要望に応えている。
  2021年ショパン国際ピアノコンクールにおいて、1、3、5位のピアニストがFazioliピアノを使用するなど、近年、世界最高峰の楽器として益々評価が高まっている。今回、世界最大のピアノである F308をホールに運んで録音に臨んだ。
   アトリエ・アッシュ 主宰 秦はるひ(ピアニスト)

 ■関連楽譜
  『カール・チェルニー: 12の前奏曲とフーガ「フーガ演奏教本」作品400』 (春秋社)
   2022年11月末発売
   144ページ 菊倍版(タテ31cm、ヨコ23cm)
   定価 3,630円(本体3,300+税)
   ISBN 978-4-393-91239-3 C3373
 




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シルフィード・レコーズ



D00EM 08282
¥2500
下山静香(ピアノ)
(中南米ピアノ名曲コレクションIV◆特別編)
 「ピアノ×ピアソラ」

  アストル・ピアソラ(1921-1992):
   (1)メランコリコ・ブエノスアイレス(編曲:壺井一歩)
   (2)前奏曲1953
   (3)-(6)ピアノのための組曲第2番
    (夜想曲/ミニアトゥーラ/バルス/クリオージョの踊り)
   (7)大草原の夕暮れ
   (8)-(10)3つの前奏曲
    レイジアのゲーム[ピアノのためのタンゴ前奏曲]
    フローラのゲーム[ピアノのためのミロンガ前奏曲]
    サニーのゲーム[ピアノのためのワルツ前奏曲]
   (11)ちっぽけな人生(編曲:下山静香)
   (12)アディオス・ノニーノ
   (13)バルシシモ
   (以下ボーナス・トラック)
    (14)フーガと神秘*ピアノデュオ版(1st&2ndピアノ:下山静香)
下山静香(ピアノ)

 その唯一無二の個性と多様性を「ピアノ」の視点からとらえた意欲作。
 下山静香の熱き新境地、CDデビュー20周年記念盤!「ピアノ×ピアソラ」

 録音:2022年5月23-24日かながわアートホール/56:42

 ピアソラのオリジナリティ、ぬぐい切れないタンゴ的なセンスを下山さんはバランスよくとらえている・・・ピアソラらしい「冷めた狂気」もちゃんと見え隠れする」
  ~西村秀人(ラテンアメリカ音楽研究家)
 





SIGNUM(国内仕様盤)


PSIGCD730
【国内仕様盤】
¥3143
ファルケンバーグ:ザ・ムーンズ・シンフォニー
 アマンダ・リー・ファルケンバーグ:ザ・ムーンズ・シンフォニー

  〔I. イオ ~ Celestial Tug of War、
   II. エウロパ ~ Is there an Ocean? 、
   III. タイタン ~ Equatorial Dunes and Methane Monsoons、
   IV. エンケラドゥス ~ Rows and Rows of Gigantic Geysers、
   V. ミランダ ~ Monolithic Cliff、
   VI. ガニメデ ~ Magnetic Forces and Colossal Discoveries、
   VII. 月 ~ Earthrise - The Overview〕/
  ドビュッシー:
   月の光 L.75-3*/
   交響的宇宙飛行に関する黙考
    (アマンダ・リー・ファルケンバーグの詩の朗読)**
マリン・オールソップ(指揮)
ロンドン交響楽団
ベン・パリー(合唱指揮)
ロンドン・ヴォイシズ
アマンダ・リー・ファルケンバーグ(ピアノ)*
NASA宇宙飛行士ニコール・ストット(朗読)**

 マリン・オールソップの衝撃作!「ザ・ムーンズ・シンフォニー」 国内仕様盤も発売決定!

 ☆「衛星探査」を描いた衝撃作!?
 ☆マリン・オールソップの注目プロジェクト、音楽と科学を融合させた合唱交響曲!
 ☆日本語解説付きの国内仕様盤も登場!

 バーンスタインの愛弟子の一人であり、女性指揮者のパイオニアとして獅子奮迅の活躍を見せるマリン・オールソップ(マリン・オルソップ)。
 角野隼斗(YouTuber「かてぃん」)&ポーランド国立放送交響楽団と共演する2022年9月の来日公演でも注目を集めるオールソップの新たなスペシャル・プロジェクト、「ザ・ムーンズ・シンフォニー」が、日本語解説付きの国内仕様盤となってリリース!
 「ザ・ムーンズ・シンフォニー」は、オーストラリア出身で映画音楽を中心に多くの国際的なコンクールや音楽賞で受賞してきた女性作曲家&ピアニスト、アマンダ・リー・ファルケンバーグが、過去、現在、未来の月(衛星)探査をドラマティックに描いた新作です。
 ここでいう「Moons」は地球の衛星「月」だけではなく、衛星全般を指すもので、木星のイオとエウロパ、ガニメデ、土星のタイタンとエンケラドゥス、天王星のミランダなど、月と外惑星の6つの衛星が楽章ごとのタイトルに付けられています。
 アメリカ航空宇宙局NASAの研究者や技術者、宇宙飛行士らとも議論を重ねて進められたプロジェクトで、音楽と科学を融合させたスペクタクルな合唱交響曲を、オールソップとロンドン交響楽団の壮麗なサウンドで披露します。ボーナス・トラック的な余韻として、ファルケンバーグが弾くドビュッシーの「月の光」、NASAの女性飛行士ニコール・ストットが朗読するファルケンバーグのポエムも収録。

 ※録音:2022年5月21日-22日、LSOセント・ルークス(ロンドン)&2022年6月4日、アビー・ロード・スタジオ(ロンドン)

 「この曲を聴く人には、音楽の力強さや荘厳さだけでなく、この曲の背後にある科学の素晴らしさも感じることを願っています...私たちは、この宇宙についてほんの少ししか知らないのですから...そして、この交響曲はその事実に光をあて始めます。」マリン・オールソップ

 
 
















11/8(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALTUS

ALT 521
(6CD)
¥7000
準・メルクル/NHK交響楽団
 ライヴシリーズ・コレクション


 【ALT006/7】(2CD)
  (1)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  (2)R.シュトラウス:死と変容
  (3)ドビュッシー:交響詩『海』
  (4)モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』序曲
  (5)ブラームス(シェーンベルク編曲):
   ピアノ四重奏曲第1番 ト短調

 【ALT017】
  (1)バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
  (2)ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調『新世界より』

 【ALT057】
  (1)メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調『スコットランド』
  (2)メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調『イタリア』

 【ALT081/2】(2CD)
  マーラー:交響曲第2番『復活』
準・メルクル(指揮)
NHK 交響楽団
【ALT081/2】
 ミカエラ・カウネ(ソプラノ)、
  リオバ・ブラウン(メゾソプラノ)、
  森口真司(合唱指揮)、
  二期会合唱団

 準・メルクル来日記念!ALTUSから発売されたN響とのディスクを網羅した限定お買い得ボックス!!

 【ALT006/7】ライヴ録音:(1)~(3)1997年6月23日/サントリーホール、(4)(5)1998年4月29日/NHKホール
 【ALT017】ライヴ録音:(1)2001年1月17日/サントリーホール、(2)2001年1月27日/NHKホール
 【ALT057】ライヴ録音:(1)2001年1月17日/サントリーホール、(2)2001年9月14日/NHKホール
 【ALT081/2】ライヴ録音:2003 年10月23日/NHKホール
 限定生産、日本語帯・解説付

 2022年のNHK 音楽祭で来日し素晴らしい演奏を聴かせた準・メルクル。
 ALTUS より発売された準・メルクルとNHK 交響楽団のライヴを網羅したセットが限定生産で登場します。
 輝かしいN 響デビューとなった97 年のドビュッシー&シュトラウスから、CD 化の要望が多かったメンデルスゾーン、2003年度のN 響ベストコンサート2位に入った『復活』など、4タイトル6枚分を全て収録!
 どれも素晴らしい演奏と音質を誇るALTUS 屈指の名シリーズ。
 単売のパッケージをケースごとそのまま紙スリーブに入れた仕様で、これはお買い得!
 




SUPRAPHON


SU 4321
¥3100
「光路」~ボヘミアとモラヴィアのクリスマス・キャロル
 「キリストの誕生」
  Narozeni Jezise Krista/Nesem vam noviny/
  Byla cesta, byla uslapana/Mariin chvalozpev/
  Jak zpivali andele/Oci narozeneho Jezise/
  Narodil se Kristus Pan/Jak jsi krasne nevinatko/
  Chtic, aby spal/Kristus Pan se narodil
 「フォーク・クリスマス」
  Dej nam Pan Buh sve pozehnani/
  Koleda je na Vanoce/Sedi pantata/
  Dva kapuni/Stedrej vecer nastal/
  Slava na vysostech Bohu/
  Dej Buh stesti/Vesele vanocni hody
 以上、イジー・スラヴィーク作曲
オンドラーシュ・ミリタリー・アート・アンサンブル(民族楽器オーケストラ)
オンドラーシュ女声合唱団
オンドラーシュ少年少女合唱団
イジー・スラヴィーク(指揮)

 ボヘミアとモラヴィアのクリスマス・キャロルで聴くキリストの降誕の物語。民族楽器オーケストラ、オンドラーシュ・ミリタリー・アート・アンサンブル&合唱団が色彩豊かに演奏!

 セッション録音:2022年2月18&19日/VUSオンドラーシュ、バレエ・ホール(ブルノ)/DDD、48'30

 ボヘミアとモラヴィアのクリスマス・キャロルを基に作曲したイジー・スラヴィークの新作の登場!
 スラヴィークはダブルベースの名手として知られ、ジャズと民族音楽の融合をはかった作品で近年その注目度が高まっており、ANIMAL MUSICレーベルからリリースされている多くの録音に参加しています。

 作曲のきっかけは2020年春に起きたパンデミック。外界から閉ざされた時期にスラヴィークの心に響いたのがキャロルでした。
 「再び仲間たちと一緒に演奏したり歌ったりできるようになるのかパンデミック初期は何も考えられなかった。
 しかしキャロルを聴いていると、時にあたたかく、時にシンフォニックな華やかな響きに活力が湧いてきた。
 その後、聖書をモチーフにした間奏曲、声楽曲をすぐに作曲、最終的には1 つの物語として当アルバムにおさめた作品が完成した」と作曲の経緯を語るスラヴィーク。

 演奏はオンドラーシュ・ミリタリー・アート・アンサンブルです。スラヴィークは民族楽器の演奏集団である当団に初演してもらうことを念頭におき作曲しました。
 ボヘミアとモラヴィアのキャロルに基づくスラヴィークの作品は型にはまらない色彩豊かなアレンジですが、絶妙なバランスで自然な響きを作り出しています。
 




ARS PRODUKTION

ARS38620
¥2700
アモローソ ~ チェロとギターのための作品集
 アウグスト・ネルク(1862-1928):
  アモローソ-ワルツ・レント Op.160、セレナーデ Op.15-3/
 シューマン:《ミルテの花》より第24曲「君は一輪の花のように」/
 ゲオルク・ゴルターマン(1824-1898):練習曲-奇想曲 Op.54-4/
 エルガー:愛の挨拶 Op.12/
 エイミー・ビーチ(1857-1934):3 Compositions, Op. 40よりBerceuse/
 ネルク:スパニッシュ・セレナーデ Op.208-1/
 リスト:愛の夢第3番 S.541-3/
 ネルク:マズルカ Op.120/
 シューマン:《ミルテの花》より第1曲「献呈」/
 チャイコフスキー:感傷的なワルツ Op.51-6/
 ゴルターマン:カプリッチョ Op.24/
 クライスラー:愛の悲しみ/
 ネルク:叙情的な記憶 Op.15-5/
 サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート Op.43/
 サティ:ジュ・トゥ・ヴー/
 プーランク:愛の小径 FP.106/
 ネルク:ハンガリーのチャルダッシュ-幻想曲 Op.229
ニコル・ペーニャ・コマス(チェロ)
ダミアン・ランセル(ギター)

 チェロとスパニッシュ・ギターによる小品集!

 スパニッシュ・ギターと甘い音色のチェロという組み合わせによる作品集。
 この二つの楽器の取り合わせに魅力を感じたニコル・ペーニャ・コマスとダミアン・ランセルは作曲家たちの描く情熱、優しさ、欲望などといった愛の全ての側面を表現しています。
 チャイコフスキー、シューマン、リスト、エルガーといった作曲家たちの名曲の他、知られざるアウグスト・ネルクやエイミー・ビーチの貴重な作品まで網羅した小品集ながらも、それぞれの作品でみせる表現力豊かな歌いまわしは素晴らしく、聴きどころに溢れたアルバムです。

 ※録音:2022年2月11日-12日
 
 
ARS38619
¥2700
鳥愛好家の喜び    アンサンブル・ソノリタ
 ジョン・ウォルシュ(1666-1736):ムクドリ
  パーセル:鳥の前奏曲、ソナタ ハ長調 Z.808
 ウィリアム・ウィリアムズ(1675-1701):SONATA SECUNDA
 アンジェロ・ミケーレ・バルトロッティ(1615-1681):パッサカリア ト長調
 ジャック=マルタン・オトテール(1673-1763):甘い眠り、POURQUOY DOUX ROSSIGNOL
 ラモー:LE RAPPEL DES OISEAUX
 マルコ・ウッチェリーニ(1603/10-1680):
  SONATA DECIMA SETTIMA A TRE、ARIA SOPRA 'LA BERGAMASCA'
 モンテヴェルディ:O COME SEI GENTILE, CARO AUGELLINO
 ウィリアム・ウィリアムズ:SONATA SESTA IN IMITATION OF BIRDS
 アンサンブル・ソノリタ:IMPROVISATION 'IN THE FOREST'
  タルクィニオ・メールラ(1595-1665):シャコンヌ

 アンサンブル・ソノリタは、リコーダー2本、ハープシコード、チェロ、アーチリュートまたはバロック・ギターで編成されたピリオド・アンサンブルです。
 彼らによって演奏されるイギリス、フランス、イタリアのバロック作曲家の作品には鳥の声が描写されていたり、自然の風景からインスピレーションを受けていたことが窺えます。
 「自然」と「芸術」の切っても切り離せない関係性を垣間見ることの出来る興味深いアルバムです。

 ※録音:2021年10月17日-21日
 
 

ARS38353
(1SACD HYBRID)
¥2900
フリードリヒ・シュナイダー(1786-1853)による
 三部作のオラトリオ

  シュナイダー:オラトリオ「幼児キリスト」
ドロテア・ブラント(ソプラノ)
エルヴィラ・ビル(アルト)
サンティアゴ・サンチェス(テノール)
クリストフ・シェーベン(バス)
ヴッパータール交響楽団
カントライ・ブレーメン=ゲマルケ
アレクサンダー・リューケン(指揮)

 ドイツのピアニスト、オルガン奏者でもあった作曲家のフリードリヒ・シュナイダー(1786-1853)による三部作のオラトリオ。
 デッサウ宮廷音楽監督であったシュナイダーは1820年代にキリストの生涯に基づいた長編オラトリオの構想を持っていました。
 初演から190年以上が経った2021年に出版された版による世界初録音です。

 ※録音:2021年11月
 
 

ARS38332
(SACD HYBRID)
¥2900
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 KV332
  ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 KV330
  ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 KV331《トルコ行進曲付き》
ミヒャエル・ヴェッセル(ピアノ)

 レオンスカヤに師事したヴェッセルのモーツァルト!

 ミヒャエル・ヴェッセルは、バイロイトのプロテスタント教会音楽大学でピアノ演奏、歌の伴奏などの教授を務めています。
 彼はピアノをエリザーベト・レオンスカヤ、作曲をヘルムート・ラッヘンマンなどに学び、18世紀から21世紀の作品まで幅広いレパートリーを持っています。
 歴史に基づいた演奏知識と現代のベーゼンドルファーの豊かな音を活かし、それぞれの作品の特徴を捉えた新鮮な演奏を披露しています。
 パウル・バドゥラ=スコダは、ヴェッセルの演奏を「優れた繊細なピアニストであるだけでなく、私が今まで会った中で最も知的なミュージシャンの 1人でもあります」と評しています。

 ※録音:2021年8月
 
 

ARS38341
(1SACD HYBRID)
¥2900
超越 ~ サクソフォン四重奏のための作品集
 マーク・メリッツ(b.1966):タパス
 キャロライン・ショウ(b.1982):Entr'acte(世界初録音)
 ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):サクソフォン四重奏曲
 ウィリアム・オルブライト(1944-1998):幻想練習曲
フキオ・クァルテット

 コロナ・パンデミックの経験と感情を表現したというこのアルバムは、キャンセルされたコンサートと、ライブを再開できるかどうか、またいつできるかについての不確実性の中で作成されました。
 2008年にケルンを拠点に活動を始めたフキオ・クァルテットは、サクソフォン四重奏の新しいレパートリーを中心に活動しており、有名な現代作曲家のみならず若手作曲家とも積極的にコラボレーションを行い、ヨーロッパだけでなく、アジアやアメリカなどでも演奏を行っています。

 ※録音:2022年9月27日-29日
 
 

ARS38333
(1SACD HYBRID)
¥2900
大西洋横断 ~ ハープのための作品集
 ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983):ハープ・ソナタ
 ラヴェル:《鏡》より「道化師の朝の歌」
 カルロス・サルセード(1885-1961):
  古い様式の主題による5つの変奏曲 Op.30
 ラフマニノフ:練習曲《音の絵》第7番 Op.33-7 ト短調
 ヒンデミット:ハープ・ソナタ
 エリオット・カーター(1908-2012):《三部作》より「バリオラージュ」
 バルトーク:ルーマニア民族舞曲
 タンスマン:ブルースの形式による前奏曲第1番
 フォーレ:即興曲 Op.86
アンヌ=ソフィー・ベルトラン(ハープ)

 このアルバムは、大西洋横断定期船の黄金時代である 20 世紀初頭のヨーロッパとアメリカの音楽交流を物語っています。
 選ばれた作曲家はコンサートツアーや移住をし、その地の民族音楽や詩からインスピレーションを受けました。
 そういった作品をこのアルバムでは、ハープのオリジナル作品と編曲作品を共に収録しています。

 ※録音:2021年8月30日-9月1日
 



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DA VINCI CLASSICS



PC00644
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
J.S.バッハ:管弦楽組曲集
 (ジュゼッペ・マルトゥッチによるピアノ独奏編曲版/世界初録音)

  管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV.1066
  管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067
  管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068
キアーラ・ベルトリオ
 (ピアノ/シュタイングレーバー)
C00644
¥2600

 イタリアのマルトゥッチ編曲版は世界初録音!J.S.バッハの"ピアノ独奏版"管弦楽組曲集!

 音楽的かつ知的な演奏を披露してくれるピアニストであると同時に、教皇庁アカデミーから表彰を受けるなど優秀な音楽学者でもあるイタリアの音楽家キアーラ・ベルトリオ。
 「バッハとイタリア」シリーズの第4集として登場するのは、ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909)が「ピアノ独奏版」へと編曲したバッハの管弦楽組曲第1番から第3番までの3作品!
 マルトゥッチの編曲によって提示されるバッハの音楽のコンセプトは非常に力強く、荘厳なものであり、特に緩徐楽章における音楽が壮麗かつ巨大スケールを持っていることを改めて感じさせてくれます。
 バッハの傑作である管弦楽組曲のマルトゥッチによるピアノ独奏編曲は今回が世界初録音。バッハとイタリアの結び付きを、ベルトリオがシュタイングレーバーのグランドピアノで表現します。

 ※録音:2020年7月、イマジナ・サウンド・プロダクション・スタジオ(トリノ、イタリア)

 
 




RUBICON


RCD1098
¥2600
ボイル:弦楽四重奏曲
 アイナ・ボイル:弦楽四重奏曲 ホ短調
 モーラン:弦楽四重奏曲第2番 変ホ長調
 ヴォーン・ウィリアムズ:《家庭の音楽》より
  ウェールズの讃美歌による3つの前奏曲
 アイアランド:聖なる少年(1941年版)
ピアッティ弦楽四重奏団

 ピアッティ弦楽四重奏団、ボイルの弦楽四重奏曲を世界初商業録音!

 ☆2015年ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール入賞!
 ☆カーネギー賞を受賞した女性作曲家アイナ・ボイルの作品!

 2015年のウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールでの入賞以来、世界各地で多彩なプログラミングを披露しているピアッティ弦楽四重奏団。
 2020/21年シーズンにはHyperionレーベルの『ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集』(CDA68378)にも参加し、高い評価を受けました。
 本作には珍しいイギリスの弦楽四重奏曲が収録されており、「1950年以前のアイルランドで最も多作で重要な女性作曲家」とされるアイナ・ボイル(1889-1967)の作品は世界初の商業録音。
 彼女はカーネギー賞を受賞した女性作曲家としても知られており、一時期ヴォーン・ウィリアムズからレッスンを受けていました。
 そのほかアーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950)の遺品の中から発見された弦楽四重奏曲、ヴォーン・ウィリアムズによるウェールズの讃美歌の編曲、アイアランドの有名な《聖なる少年》の弦楽版が収録されています。
 



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SIGNUM CLASSICS



SIGCD731
¥2500→\2290
キングズ・シンガーズ新録音
 トム&ウィル
  ~ ウィールクス&バード 没後400周年記念アルバム

 1. ウィリアム・バード:諸々の異邦人よ、主をほめまつれ
 2. バード:If Women Could be Fair
 3. トマス・ウィールクス:Say Dear, When Will Your Frowning Leave
 4. ウィールクス:Like Two Proud Armies
 5. ウィールクス:パヴァン第3番
 6. ウィールクス:Thule, the Period of Cosmography
 7. ウィールクス:What Joy so True
 8. ウィールクス:In Nomine a4
 9. バード:Ye Sacred Muses (1)
 10. ジェイムズ・マクミラン:Ye Sacred Muses (2)(世界初録音)
 11. ウィールクス:In Nomine a5 (1)
 12. ウィールクス:Hark all ye Lovely Saints Above
 13. ウィールクス:Death Hath Deprived Me
 14. ロデリック・ウィリアムズ:Death, be not Proud(世界初録音)
 15. ウィールクス:In Nomine a5 (2)
 16. バード:Who Made Thee Hob
 17. バード:This Sweet and Merry Month of May
 18. バード:Browning (The Leaves Be Green)
 19. バード:Alack, When I Look Back
 20. バード:O Lord Make thy Servant Elizabeth
キングズ・シンガーズ
 〔パトリック・ダナキー(カウンターテナー)、
  エドワード・バトン(カウンターテナー)、
  ジュリアン・グレゴリー(テノール)、
  クリストファー・ブリュートン(バリトン)、
  ニック・アシュビー(バリトン)、
  ジョナサン・ハワード(バス)〕
フレットワーク

 キングズ・シンガーズ新録音!ウィールクス&バードの没後400周年記念アルバム!

 ☆男声ア・カペラのレジェンド、キングズ・シンガーズと世界最高峰のヴィオール・コンソートの共同企画!
 ☆没後400周年を迎えるエリザベス朝の作曲家、ウィールクス&バードの深淵に迫る!

 ルネサンス・ポリフォニーからジャズ・ポップスまで、2000曲以上ものレパートリーを誇り、2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キングズ・シンガーズ。エドワード・バトン(カウンターテナー)、ニック・アシュビー(バリトン)が加わった新メンバー(2019年7月来日公演時のメンバー)による2022年の新録音は、森川麻子やリチャード・ブースビーら、名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設され、2021年で35周年を迎えた世界最高峰のヴィオール・コンソート、フレットワークとの共同企画。

 本アルバムでは、ともに1623年に没し、2023年に没後400周年を迎えるウィリアム・バードとトマス・ウィールクスというエリザベス朝時代の作曲家に焦点を当てています。
 有名な作品はもとより、これまでに演奏される機会が少なかった貴重な作品まで幅広く取り上げており、イギリス・ルネサンスの最盛期の中で活躍した、この偉大な作曲家たちの作品の深淵に迫ります。
 また、バード、ウィールクスの精神を引き継ぎ書かれた、ジェイムズ・マクミラン、名バリトンとしても知られるロデリック・ウィリアムズの新作をカップリング。
 これまでに、べリオ、リゲティ、ペンデレツキ、武満徹、ウィテカーなど各時代を代表する現代作曲家から200を超える作品を捧げられてきたキングズ・シンガーズの新たなレパートリーにも注目です。

 ※録音:2022年1月13日ー15日、セント・バーソロミュー教会(サフォーク、イギリス)
 ※当タイトルは2022年12月に予定している来日公演にて会場先行販売を予定しています。

 
 
 

SIGCD729
¥2500
チルコット:カンティクルズ・オヴ・ライト
 ボブ・チルコット:
  カンティクルズ・オヴ・ライト、
  ムーヴ・ヒム・イントゥ・ザ・サン
 セシリア・マクドウォール:
  スタンディング・アズ・アイ・ドゥ・ビフォー・ゴッド
 フランシス・ポット:ラメント
 ジェイムズ・マクミラン:子供の祈り
 チルコット:シング・ザ・カラー・オヴ・ピース
NFM合唱団
NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団団員
アグニェシュカ・フランクフ=ジェラズニ(指揮)

 イギリスが誇る合唱作曲家、ボブ・チルコットの作品集!

 ☆「英国の合唱音楽の現代的英雄」と称されるボブ・チルコット!
 ☆「闇から光へ」というアーティストたちを引きつけてやまないテーマを描く!

 Signumレーベル9枚目となるボブ・チルコットの作品集「カンティクルズ・オヴ・ライト」。同時収録されたセシリア・マクドウォール、フランシス・ポットやジェイムズ・マクミランの作品は、指揮者であるアグニェシュカ・フランクフ=ジェラズニによって慎重に選ばれました。
 最終トラックに収録された《シング・ザ・カラー・オヴ・ピース》はボブ・チルコットがNFM(National Forum of Music/国立音楽フォーラム)合唱団のために書き上げた作品です。

 ボブ・チルコットは英オブザーバー紙によって「英国の合唱音楽の現代的英雄」と称される作曲家兼指揮者で、特に合唱作品に精通しておりオックスフォード大学出版から出版された膨大なカタログはその幅広い音楽スタイルを反映したものとなっています。

 ※録音:2019年3月23日-26日

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

ALTUS


ALTSA 003
(SACD シングルレイヤー)
【再入荷】
¥4500
クリュイタンス・パリ音楽院64年来日公演、『幻想交響曲』
 ベルリオーズ:幻想交響曲
 ムソルグスキー:『展覧会の絵』より「古い城」
 ビゼー:『アルルの女』より「ファランドール」
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
パリ音楽院管弦楽団

 【旧譜】しばらく在庫切れだったタイトルが久々の再入荷!

 クリュイタンス・パリ音楽院64年来日公演、大ベストセラーのSACDシングルレイヤー盤

 ライヴ録音:1964年5月10日/東京文化会館/日本語帯・解説付

 スタジオ録音からは考えられない大変な爆発ぶりで度肝を抜くクリュイタンスの『幻想交響曲』!
 パリ音楽院最期の閃光、不滅の64年東京ライヴ。大ベストセラーを記録したSACDが久方ぶりの再プレス!
 この機にぜひ入手を!


SACD専用プレーヤーでお聴きください。
 




DIAPASON


DIAP152
¥1700
フリッツ・レーマンによる《ロザムンデ》!
 シューベルト:
  劇付随音楽《ロザムンデ》 D 797
  岩の上の羊飼い D 965*
ディアナ・エウストラーティ(メゾ・ソプラノ)
ベルリン・モテット合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フリッツ・レーマン(指揮)
リタ・シュトライヒ(ソプラノ)、
ハインリヒ・ゴイザー(クラリネット)*
エリック・ヴェルバ(ピアノ)*

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第152集!フリッツ・レーマンによる《ロザムンデ》!

 フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン ~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
 シリーズの第152巻として登場するのは、この盤でも共演しているベルリン・モテット合唱団の創設者でもあるフリッツ・レーマンによるシューベルトの劇付随音楽《ロザムンデ》。
 ベルリン・モテット合唱団を率いてのバッハ声楽曲の録音に定評のあるフリッツ・レーマンは、《マタイ受難曲》を演奏中に急逝したことでも知られています。
 その実直な演奏による《ロザムンデ》は聴くほどに味わいのある演奏に仕上がっています。
 カップリングには名ソプラノのリタ・シュトライヒによる《岩の上の羊飼い》が収録されています。

 ※録音:1952年-1953年&1959年*
 



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OTTO KLEMPERER FILM FOUNDATION



KKC 4317/32
(16SACD HYBRID)
¥19500→\17990
オットー・クレンペラー&ウィーン交響楽団 /
 VOXレコーディング&ライヴ録音集1951~1963
オットー・クレンペラー(指揮)
ウィーン交響楽団
  Disc1
   1951年3月8~12&15日(VOX)
    ベートーヴェン: 交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
    メンデルスゾーン: 交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア」
  Disc 2
   1951年3月8~12&15日(VOX)
    ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)ニ長調 Op.123
      イローナ・シュタイングルーバー(ソプラノ)、エルゼ・シュールホフ(コントラルト)、
      エーリヒ・マイクート(テノール)、オットー・ヴィーナー(バス)、
      ウィーン・アカデミー合唱団
  Disc 3
   1951年3月8-12&15日(VOX)
    ブルックナー: 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」WAB104
  Disc 4
   1951年5月14-16日(VOX)
    マーラー: 交響曲第2番ハ短調「復活」
      イローナ・シュタイングルーバー(ソプラノ)
      ヒルデ・レッセル=マイダン(メゾソプラノ)
      ウィーン・アカデミー合唱団、ウィーン楽友協会合唱団
  Disc 5
   1951年5月18日(ライヴ)
    マーラー: 交響曲第2番ハ短調「復活」
      イローナ・シュタイングルーバー(ソプラノ)、ヒルデ・レッセル=マイダン(メゾソプラノ)
      ウィーン・アカデミー合唱団、ウィーン楽友協会合唱団
  Disc 6
   1951 年5月20-23日(VOX)
    マーラー: 大地の歌
      エルザ・カヴェルティ(アルト)、アントン・デルモタ(テノール)
  Disc 7
   1951年5月20-23日(VOX)
    ベートーヴェン: 交響曲第5番ハ短調Op.67
   ボーナス・トラック(VOX)
    シューベルト:交響曲第4番ハ短調D417「悲劇的」
      プロ・ムジカ管弦楽団 1950年11月19-20日、パリ
  Disc 8
   1951年5月20-23日(VOX)
    メンデルスゾーン: 交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」
     (第1楽章のみクレンペラーの指揮)
       1951年6月9-11日(VOX)
    ショパン:ピアノ協奏曲第2 番ヘ短調Op.21
      ギオマール・ノヴァエス(ピアノ)
  Disc 9
   1951年6月9-11日(VOX)
    シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
      ギオマール・ノヴァエス(ピアノ)
  Disc 10
   1955年6月21日(ライヴ)
    全コンサートCD初収録
     モーツァルト: 交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」
  Disc 11
   1955年6月21日(ライヴ)
    全コンサートCD初収録(Disc 10の続き)
     マーラー: 交響曲第4 番ト長調
       テレサ・シュティッヒ=ランダル(ソプラノ)
 Disc 12
  1956年3月8日(ライヴ)
   全コンサートCD初収録
    J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068
    ブラームス: 交響曲第3番ヘ長調Op.90
  Disc 13
   1956年3月8日(ライヴ)
    全コンサートCD初収録(Disc 12の続き)
     ベートーヴェン: 交響曲第7 番イ長調Op.92
  Disc 14
   1958年2月26日(ライヴ)
    ブルックナー: 交響曲第7 番ホ長調WAB107
  Disc 15
   1963年6月16日(ライヴ)
    全コンサートCD初収録
     ベートーヴェン: 序曲《コリオラン》ハ短調 Op.62,交響曲第2番ニ長調 Op.36
  Disc 16
   1963年6月16日(ライヴ)
    全コンサートCD初収録(Disc 15の続き)
     ベートーヴェン: 交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」     

 リストア&リマスタリング:ボリス・ボレス・オーディオ&ミュージック・プロダクション、デトモルト

 クレンペラーの演奏の分水界、1951年のVOXレコーディングと1963年までのウィーン響とのライヴ録音集が最新SACDリマスタリングで登場!

 輸入盤・日本語帯・解説付(原文解説完全翻訳付)

 アメリカに亡命したユダヤ系ハンガリー人であるジョージ・デ・メンデルスゾーン=バルトルディ(大作曲家メンデルスゾーンの子孫だと称していた)によって、1945年に創設されたアメリカのレーベル、ヴォックス・レコード(VOX)。
 クレンペラーをはじめ、ホーレンシュタイン、ホルショフスキ、ブレンデル、ギトリス、といった一流の演奏家の録音を多く残しています。

 今回リリースされるセットは、クレンペラーとウィーン交響楽団による1951年のVOXレコーディングと1963年までのライヴ録音を、SACD 用にリマスタリングした16枚組SACD Hybridのボックスです。
 リマスタリング&修復エンジニアのボリス=アレクサンダー・ボールズ氏は、「これらの芸術的な価値がきわめて高い歴史的なスタジオ録音とコンサート録音を復刻するにあたって、私たちの主要な意図は、音楽の情報をできるだけ欠陥のない無傷な状態に保ち、劣化する要因を取り除いて最大限に自然な音を提供することにあった。」と語っており、現在の基準に沿った実りあるリスニング体験が得られるよう、細心の注意が払われています。

 最初にクレンペラーがVOX に録音したのは、1946年パリでプロ・ムジカ管弦楽団とのバッハの「ブランデンブルク協奏曲」、その後に1950年にはモーツァルト交響曲第25&36番を録音。
 そしてメンデルスゾーンが新たにクレンペラーに提案したのがウィーン交響楽団との録音シリーズです。
 
 1951年のVOX への録音は、クレンペラーの指揮者としてのキャリアのなかでもきわめて重要な年だったと捉えられています。
 クレンペラーは、戦後ヨーロッパに戻って行った演奏活動における第1期(1946~51年)で、戦前の名声を再確立することができました。
 この時期は、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団との高水準な演奏の数々(伝説的アムステルダム・コンサート1947-1961/KKC4258)と並ぶ魅力的な記録となっています。
 
 特にここに収録されているベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」は、レコード化されたクレンペラーのその他の演奏と比べても類をみない演奏となっています。
 晩年クレンペラーは、楽曲の構造をより深く展開し、次第にテンポを遅くするようになります。
 1946~51年頃のクレンペラーは戦前のスタイルを引き継いでおり、時として速めのテンポをとるなど、推進力のある演奏を展開しており、そういう意味でも1951 年はクレンペラーの演奏の分水界でありました。
 特に7 月に行われたオランダ音楽祭でのマーラーの「復活」はその頂点を極めているといっても良いでしょう。

 1951年のVOXレコーディングは3 回に分かれて行われました。そして周知の通り3回目の録音の後、クレンペラーはVOXと決別することになります。
 クレンペラーは6月9~11日にかけて、メンデルスゾーンの「スコットランド」(すべて録り終えることはできなかった)、とピアニストのギオマール・ノヴァエスとのピアノ協奏曲の録音を行い、6月14日からウィーン交響楽団とともにギリシア・ツアーに出ています。
 その後クレンペラーの予定ではウィーンには戻らず、ロンドンへ行き、南北アメリカ・ツアーを終えたのち、1952年はじめにウィーンに戻り、残りを録音するつもりでいました。
 しかし、1951年9月には、クレンペラーが録音したレコードが発売されており、まだ録音してないはずの「スコットランド」はクレンペラー指揮として全曲リリースされていたのです。(未録音の楽章は、ヘルベルト・ハフナーによって録音されていた)   それを知ったクレンペラーはVOXと関係を断つことにします。

 しかし、その間にクレンペラーにはさらなる災難が降りかかっていました。
 南米でのコンサートが成功を収め、ニューヨーク経由でモントリオールに戻ったクレンペラーは、階段を踏み外し転倒、大腿骨骨折という大怪我を負います。
 予定されていた北米ツアーは中止、さらには長期にわたり国外に滞在したこと共産圏ハンガリーでの滞在歴などが重なりパスポートが没収され、1954 年1 月までヨーロッパに渡ることが出来なくなりました。
 うつ状態の2 年間を過ごすことになったクレンペラーですが、好機も到来します。
 レコード・プロデューサー、ウォルター・レッグの仲介によりEMI との新しい契約が締結、後のレコード史に刻まれた名演の数々を生み出すことになります。

 また同時収録されているウィーン交響楽団とのライヴ録音も注目。ウィーン交響楽団とクレンペラーのはじめての共演は1920 年12 月18 日のベートーヴェン音楽祭でのコンサートでした。
 そして1958 年10 月1 日未明の寝煙草による火災で負った大火傷など度々の災難を経て、1963 年6 月16 日アン・デア・ウィーン劇場でウィーン交響楽団とのコンサートが行われました。
 偶然かそうでないかは定かではありませんが、クレンペラーが初めてウィーン交響楽団と共演したコンサートと同じく、両者最後の共演となったコンサートもまたオール・ベートーヴェン・プログラムとなりました。
 1920 年の演目は、交響曲第2 番、レオノーレ序曲、交響曲第5 番でしたが、1963 年はコリオラン序曲、交響曲第2 番、第3 番という順で演奏されました。
 この演奏会を聴きに来ていたオーストリアの作家フランツ・タッシエがこのように書き残しています。
  「ウィーン交響楽団は素晴らしかった。偉大な夜に、偉大な指揮者としか演奏しないかのように振る舞うやり方を、彼らが知っていた」
  




<国内盤> 

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クァッドリーガ・レーベル



QR-09005
¥2500
広瀬美紀子(ピアノ)
「リムスキー=コルサコフ:ピアノ作品集Vol.1」

 バッハの主題による6つの変奏曲 Op.10
 3つの小品Op.15
  (ワルツ Op.15-1/ロマンス Op.15-2/フーガ Op.15-3)
 マズルカ Op.38-2
 熊蜂の飛行 ~歌劇「サルタン皇帝」第3幕 間奏曲
  (編曲 広瀬美紀子)
 インドの歌 ~歌劇「サトコ」第4場のアリア
 歌劇「プスコフの娘」第2幕 間奏曲
 交響組曲「シェヘラザード」Op.35~千夜一夜物語による~
  第1楽章「海とシンドバッドの船」(編曲 広瀬美紀子)
 スペイン奇想曲 Op.34(編曲 広瀬美紀子)
  (I.アルボラーダ/II.変奏曲/III.アルボラーダ/
   IV.ジプシーの情景と歌/V.アストリアのファンタンゴ)
広瀬美紀子(ピアノ)

 オリジナルからオーケストラ作品からの編曲までもりだくさん!広瀬美紀子のリムスキー=コルサコフ:ピアノ作品集第1集!

 録音:2022年8月27・28日 神奈川県立相模湖交流センター、ラックスマン・ホール
 エンジニア:シャッツグレーバー 桑原政樹

 広瀬美紀子(ピアノ)の最新録音2022年8月収録でリムスキー=コルサコフのピアノ作品集が発売されました。
 2015年「シンディング ピアノ作品集」、2017年「グノー ピアノ作品集」に続いてクァッドリーガ・レーベルでの第3弾になります。
 作曲家の初期の秀作から円熟期の大作まで、ピアノオリジナル作品からオーケストラ作品のピアノ編曲版まで収録されております。

 広瀬美紀子(ピアノ) Mikiko Hirose, piano:
  東京芸術大学音楽学部ピアノ科卒業。同大学院ピアノ専修修了。村上明美、笠間春子、谷康子、井口秋子、M.ムンツ、J.ドラノワ、M.ファビュス諸氏に師事。1981年デビューリサイタル以来、数多くのコンサートを開催。
  N響メンバーと、「ピアノ・トリオの夕べ」開催。ヴィヴァルディ合奏団のチェンバリストも務める。
  東京交響楽団と競演他、室内楽、伴奏でも全国各地のコンサート、音楽祭に多数出演。
  1990~1991年の間、渡仏。ナント市コンセルヴァトワール及びナント合唱団の伴奏ピアニストを勤める。その間にナント市、ベル・トウ市、ル・マン市でのコンサートに出演。地域に根ざした音楽活動にも力を入れ、自宅サロンのホームコンサートは40回以上に及ぶ。1998年に八王子音楽院を創立。
  ソロ・リサイタルも定期的に開催。ショパンコンクールinアジア、PTNAコンペティション等、各種コンクールの審査員。全日本ピアノ指導者協会正会員。
  日本ピアノ教育連盟会員。日本音楽舞踊会議理事。現在、PTNA八王子中央ステーション代表、PTNA八王子支部支部長、八王子音楽院院長。

  '05年3枚目のCD「砂の器II」をリリース。'08年4枚目CD「ソロピアノで奏でるピアソ集」、'09年「ヴィラ=ロボス作品集I」、'10年「広瀬美紀子ピアノリサイタルライブ版」、'12年「ソロピアノで奏でるピアソラ集II」、'15年「シンディングピアノ作品集vol.1」、'17年「グノーピアノ作品集vol.1」CDをリリースするとともに「グノー歌劇『ファウスト』第5幕よりピアノソロ版」楽譜を出版。
 



<LP>


ALTUS(LP)

ALTLP 160/164
(5LP)
¥54000
ブルックナー・チクルス in サントリーホール 第2期 1997
 交響曲第4番・第2番・第6番

  ブルックナー:
   (1)交響曲第4番 変ホ長調『ロマンティック』 WAB 104
    [LP1-A] 第1楽章 19:03/[LP1-B] 第2楽章 15:47/
    [LP2-A] 第3楽章 11:34/[LP2-B] 第4楽章 22:23
   (2)交響曲第2番 ハ短調 WAB 102
    [LP3-A] 第1楽章 20:34/[LP3-B] 第2楽章 16:11/
    [LP4-A] 第3・4楽章 8:39+18:52
   (3)交響曲第6番 イ長調 WAB 106
    [LP4-B] 第1章 16:23/[LP5-A] 第2楽章 17:03/
    [LP5-B] 第3・4楽章 8:58+15:29
 ※実際の演奏は2・4・6番の順で行われました。
  当LPでは面割の都合上、4・2・6番の順で収録いたしております。
若杉 弘(指揮)
NHK 交響楽団

 世界に誇るブルックナー演奏の金字塔、伝説のチクルスを演奏年順に全3期に分けてLP化。アナログレコードで追体験する若杉弘・究極の至芸!第2期は「ロマンティック」を中心とした偶数番号3曲!

 ライヴ録音:(1)1997年2月24日、(2)1997年1月13日、(3)1997年3月18日/サントリーホール/国内プレス、完全限定生産、初LP 化、日本語帯・解説付、特典盤応募券付

 ブルックナー没後100周年・サントリーホール開館10周年・N 響創立70周年が重なった記念すべき1996年から、98年にかけて3期9公演にわたり行われた若杉& N 響の伝説的ブルックナー・チクルス。
 「2つの世紀のカトリック」と題し、各回ブルックナーの交響曲1 曲とメシアン作品を組み合わせた意欲的なプログラムによるこのチクルスは、リハーサルもすべてサントリーホールで行いホールの響きを完璧に手中にしてから本番に臨むという破格に贅沢なプロジェクトでした。
 マエストロの意気込みは並々ならぬもので、回を重ねるごとに解釈は深まり、完成度は高まり、日本の演奏史に残るブルックナーの全集録音が残されたのです。
 その全貌は2020年にALTUS により初めてCD化され「レコード芸術」誌で特選盤を獲得するなど大きな話題となりました。
 そしてこのたび満を持しての初LP化。NHK 音源をALTUS がLP 用にリマスタリングし、東洋化成でカッティングとプレスを行いました。
 当時のブルックナー・チクルスを追体験できるよう演奏年順に全3期にわけての発売です。

 当チクルスのLP化はラッカー盤・テストプレス盤と慎重に検聴しながら進めております。CD・SACDとは全く違う魅力を湛えた音がお楽しみいただけることと思います。
 レコードならではの音をぜひじっくりとご堪能ください。

 商品の帯に応募券が付いています。第1~3期の応募券を揃えると若杉N響の非売品LPをプレゼント! 詳細は第3期で発表いたします。

 第1期(第7・3・8番)‛&ALTLP-155/9、発売中
 第3期(第5・1・9番)‛&12月下旬発売予定
 
















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