≪第118号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2022/12/27~
12/30(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AUDITE
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AU 23448
(2CD)
¥3900
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デッサウの歌劇『ランスロット』を世界初録音!
パウル・デッサウ(1894-1979):
歌劇『ランスロット』 |
エリザ:エミリー・ヒンドリックス(ソプラノ)
ランスロット:マテ・ソリヨム=ナジ(バリトン)
ドラゴン:オレクサンドル・プシュニアク(バリトン)
カール大帝:ユーリ・バトゥコフ(バリトン)
村長:ヴォルフガング・シュヴァニンゲル(テノール)
ハインリヒ:ウーヴェ・スティッケルト(テノール)
雄猫:ダニエラ・ゲルステンマイヤー(ソプラノ)
祈祷師:アンドレーアス・コッホ(バス)、ほか
エルフルト歌劇場合唱団
ワイマール児童合唱団
ワイマール・シュターツカペレ
ドミニク・ベイキルヒ(指揮) |
ペーター・コンヴィチュニー(演出)
ライヴ録音:2019年11月23日/ドイツ国立歌劇場(ワイマール)/DDD、ディジパック仕様、129'21
パウル・デッサウ(1894-1979)の歌劇『ランスロット』、世界初録音!歌劇『ランスロット』は東独(ドイツ民主共和国)時代に初演された重要かつ精巧な歌劇のひとつ。
真の自由を試みる勇気よりも暴君の保護のもとに生きることを望む人々の政治的なおとぎ話で、アンデルセンの童話とエフゲニー・シュワルツの童話「ドラゴン」からなる全15場の作品。
1969年の東ベルリンでの初演から半世紀以上を経て、2019年にワイマール・シュターツカペレの演奏で世界初録音が実現しました!
オペラ演出家ペーター・コンヴィチュニーによる非常に理解しやすい演出でも話題となった当演奏にご期待ください。
ハンブルクの音楽一家に生まれたデッサウ。ワインガルトナー、ニキシュ、クレンペラー、ワルターら世界的指揮者からの薫陶を得ましたが、指揮者としてだけでなく作曲家としても才能の発揮。歌劇、バレエ、交響曲、歌曲などを作品をのこしています。
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「戦時の音楽」~神話とメロディ
(1)プロコフィエフ:5つのメロディ Op.35b
(2)シマノフスキ:神話 Op.30
(3)ラヴェル(コハンスキ編):亡き王女のためのパヴァーヌ
(4)メシアン:幻想曲
(5)コルンゴルト:組曲『空騒ぎ』から
ヴァイオリンとピアノのためのシェイクスピア劇への付随音楽
(「花嫁の部屋の乙女」「ドグベリーとヴァージェス
夜警の行進」
「庭園の場」「仮面舞踏会 ホーンパイプ」) |
シュテファン・ヘンペル(ヴァイオリン)
ダニエル・セロッシ(ピアノ) |
表情豊かな音色!20世紀前半の戦時に書かれた名曲をヘンペルとセロッシの名演でお届け。
セッション録音:2021年10月21-24日/ニコデマス教会(ベルリン)/DDD、ディジパック仕様、60'48
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ(アウディーテ)
シュテファン・ヘンペルとダニエル・セロッシ、独アウディーテ・レーベルからのデビュー盤は、20世紀前半、戦時に書かれたヴァイオリンとピアノのための作品集です。
ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキーといった19世紀の名曲は旋律の力強さと名人芸を披露するような華やかな作品であるのに対し、ここに収録したコルンゴルト、シマノフスキ、プロコフィエフ、メシアンの作品は、ヴァイオリンとピアノによる「新しい表現領域」を開拓したといえます。
ヘンペルとセロッシの演奏はヴァイオリンとピアノが多様なイディオムに対応する普遍的な楽器であることを示しています。
当アルバムに収録していないボーナストラックとしてフォーレが1903年に作曲した「コンクール用小品」がアウディーテのWEB
サイト(www.audite.de)からフリー・ダウンロードできる予定です。
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CONTINUO CLASSICS
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注目の仏作曲家、タチアナ・プロブスト作品集
「ザ・マター・オブ・タイム」
タチアナ・プロブスト(1987-):
(1)ザ・マター・オブ・タイム
(2)ヴォータンの夢想
(3)光と影
(4)こうして新しい一日が始まる
(5)失われた時代
(6)3つの三重奏の歌
(7)ヒポクレンの誓い
(8)序論 |
(1)カルメン・ルフランソワ(ソプラノ・サクソフォン)、
アルヴィーゼ・シニーヴィア(プリペアド・ピアノ)、
ヴァシレナ・セラフィモヴァ(マリンバ)
(2)ギョーム・ヴァンサン(ピアノ)
(3)ニコル・ガルシア(朗読)、フィリップ・アタ(ピアノ)
(4)ロサモンド四重奏団
(5)タチアナ・プロブスト(ソプラノ)、
パドルー管弦楽団、ジュリアン・マスモンデ(指揮)
(6)イリス・シャロム(ヴァイオリン)、
マルク=アントニー・ノヴェル(チェロ)、
フィリップ・アタ(ピアノ)
(7)ジタ・アンロ(朗読)、
ローラン・コルシア(ヴァイオリン)、
ギョーム・ヴァンサン(ピアノ)
(8)アデレイド・ラファルジュ、バルバラ・プロブスト、
カトリーヌ・シュヴァリエ、ジゼル・カサドシュ(朗読) |
ローラン・コルシアやギョーム・ヴァンサンも演奏!!!注目の仏作曲家、タチアナ・プロブスト作品集
DDD、ディジパック仕様、64'20
フランス注目の作曲家・ソプラノ歌手、タチアナ・プロブスト(1987-)の作品を集めたアルバム!
喜怒哀楽といった人間の感情を表したようなプロブストの作品はリズムとハーモニーがその特徴。
曲ごとに表情を変えジャズやシャンソンの要素も多く取り入れております。
プロブストの作品に魅了されたフランスの名手が演奏していることにも注目で、「ヒポクレンの誓い」ではローラン・コルシアとギョーム・ヴァンサンという豪華共演が実現しております。
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「Sky and Road~空と道」
(1)Nen Nen Sui Sui(年々歳々)
(2)Oriental Express(オリエンタル・エクスプレス)
(3)Quatre Saisons(四季)
(4)Sky and Road(空と道)
(5)Petite Grenouille(小さな蛙)
(6)October(10月)
(7)Fleurs du Prunier(梅の香り)~
新川嘉徳作曲「梅の香り」からインスピレーションを得て
(8)Saiko(彩鼓)
以上、みやざきみえこ作曲 |
みやざきみえこ(箏)
ヤコ四重奏団
【ルドヴィック・ティリー(第1ヴァイオリン)、
ピエール・マエストラ(第2ヴァイオリン)、
サラ・トゥブール(ヴィオラ)、
アルバン・ルブラン(チェロ)】 |
クセになる「和」と「洋」の融合。箏奏者みやざきみえこが弦楽四重奏団と共演した自作自演集!
DDD、ディジパック仕様、53'10
バッハのゴルトベルク変奏曲を箏独奏で演奏したアルバムが話題となったみやざきみえこ。注目の新譜はヤコ四重奏団と共演した自作自演集です。
フランスを中心に演奏活動を展開してきたみやざきみえこが、30年にわたり箏の無限の可能性を追求し、未知の領域を開拓してきたその結晶がこのアルバムに凝縮されております。
箏と弦楽四重奏という「和」と「洋」の融合は驚くほど芳醇な響きを作り出し、その美しい響きは楽器や国を超えて、音楽の楽しさを純粋にあらわしております。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GRAND SLAM
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フルトヴェングラー&VPO、セッション録音による
ベートーヴェン第1番&第5番「運命」
ベートーヴェン:
交響曲第1番 ハ長調 Op.21
交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
フルトヴェングラー&VPO、セッション録音によるベートーヴェン第1番&第5番「運命」、新音源による最新リマスター登場!。2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ
録音:(1)1952年11月24、27日、(2)1954年2月28日、3月1日/ムジークフェラインザール(ウィーン)/日本語帯・解説付
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(録音セッション)
■制作者より
新音源を使用したフルトヴェングラー& VPO
のセッション録音によるベートーヴェン・シリーズは、これまで第3番「英雄」(GS-2280)、第4番+第7番(GS-2282/2023年1月発売予定)
と続けました。その続編はもう少し間隔を置いて発売する予定でしたが、「一刻も早く聴きたい」との声が多かったので、急きょ繰り上げてのリリースとなります。これまで通り新規のテープを使用、マスタリングの全行程をプロ用の機器で行い、これ以上はあり得ないレベルを目ざしました。
なお、ベートーヴェン・シリーズの最後は第6番「田園」+スメタナの「モルダウ」の組み合わせとなります。(平林 直哉)
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12/29(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
2L
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2L 170SABD
(Blu-ray Disc Audio
+SACD HYBRID)
¥4000
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ユグドラシル
ヘンニング・ソンメッロ(1952-):牡鹿(Hirtir)
アンデシュ・エーデンロート(1963-):樹の歌(Tree
Song)
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-):
今、女が世界に樹を植える(No plantar)
エルルン・ユースタ(1965-):母に捧げる三つの詩(Tre
vers til mor)
クリスティーン・ドンキン(1976-):円(Sirkel)
エリック・ウィリアム・バーナム(1979-):ユグドラシル(Yggdrasil)
ハリングダール民謡(ラグナル・ラスムセン(1966-)
編曲):
天の砦を知っている(Eg veit i himmerik
ei borg)
トリュグヴェ・ブロスケ(1973-):ラタトスクル(Ratakoskr)
松下功(1951-)(アイヌ伝承の旋律と詩):カムイ(Kamuy)
ミア・マカロフ(1970-):詩編9番(Psalm
9)
エリック・ウィリアム・バーナム(1979-):満天の星(Heaven
Full of Stars) |
カントゥス
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指揮) |
北欧神話の「世界樹」をテーマに作られたノルウェーの女声合唱団「カントゥス」の新作『ユグドラシル』、2Lの360度全方位の録音を堪能
録音:2018年-2021年 ラーデモーエン教会(トロンハイム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニア・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ
[Disc 1: SACD hybrid (5.1 multichannel
DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM: MQA CD]
[Disc 2: Blu-ray: 2.0 LPCM (192kHz/24bit),
5.1 DTS HD-MA (192kHz/24bit), 7.1.4. Auro-3D
(96kHz),9.1.4. Dolby Atmos (48kHz), mShuttle:
MQA + FLAC + MP3 Region: ABC worldwide]
『Spes - 希望』(2L 110SABD)が話題を呼んだノルウェーの女声合唱団「カントゥス」の新作『ユグドラシル』。北欧神話の「世界樹」をテーマに作られました。
豊かに茂り複雑に絡み合うトネリコの木からインスピレーションを得て作曲された多様な音楽語法と表現の作品が歌われます。
ヘンニング・ソンメッロ Henning Sommerro(1952-)の《牡鹿》は、古代北欧語の詩集『エッダ』の「グリームニルの歌(Grimnismal)」の一節をテクストに作曲された作品です。
「四頭の牡鹿もいて、彼らは首をうしろにまげ、樹の皮から若芽をむしって食べている‛&‛&」。
ザ・リアル・グループのメンバーだったアンデシュ・エーデンロート
Anders Edenroth(1963-)の《樹の歌》は、神話の「樹」を現代の気候変動になぞらえて作詞作曲されました。
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン
Marianne Reidarsdatter Eriksen(1971-)は、第二次世界大戦で荒廃した土地に樹を植える女の姿に希望を見るハルディス・モーレン・ヴェソース(1907-1995)の詩に作曲。
美しいメロディで知られるシンガーソングライター、エルルン・ユースタ
Ellrun Ystad(1965-)の《母に捧げる三つの詩》もヴェソースの詩に作曲されました。
クリスティーン・ドンキン Christine Donkin(1976-)は、合唱に対する挑戦的な姿勢が刺激的だ、とカントゥスのメンバーがいう、カナダの作曲家です。
世界樹を語る《円》は、カントゥスが彼女から求められて歌詞を書いた作品です。アメリカのエリック・ウィリアム・バーナム
Eric William Barnum(1979-)は、2曲。
スウェーデンの詩人ヴィクトル・リュードベリ(1828-1895)の詩に作曲された《ユグドラシル》とアメリカのサラ・ディーズデール(1884-1933)の詩による《満天の星》。
ラグナル・ラスムセン Ragnar Rasmussen(1966-)の《天の砦を知っている》は、ノルウェー民謡をアレンジした作品です。
トリュグヴェ・ブロスケ Trygve Broske(1973-)の《ラタトスクル》は、鷲のことばを運ぶためにユグドラシルの上をかけまわるリスを描いたアリス・メージャー(1949-)の詩に作曲されました。
松下功(1962-)は、指揮者のトーヴェ・ラムロ=ユースタ
Tove Ramlo-Ystad と長年の友情で結ばれる音楽家のひとり。
「アイヌ伝承の旋律と詩」による《カムイ》をこのアルバムに寄せています。フィンランドのミア・マカロフ
Mia Makaroff(1970-)の《詩編9番》は、パレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュMahmoud
Darwish(1941-2008)の詩がテクストです。イスラエルに占領された祖国を離れねばならない、その悲しみと祖国への愛を歌った作品です。
録音セッションは、トロンハイムのラーデモーエン教会で2018年から2021年にかけて5回に分けて行われました。
アルバム《幸いなるかな》(2L171SABD)が「第65回グラミー賞」の「ベスト・イマーシヴ」と「ベスト・エンジアド」のアルバム部門にノミネートされたモッテン・リンドベルグ
MortenLindberg のプロダクションによる録音です。
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。
SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure
Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray
プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]
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HARMONIAMUNDI
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HMM 902712
(2CD)
¥3900 →\3590
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アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン)
ビーバー:ロザリオ・ソナタ
[CD1]
《喜びの秘蹟》
第1番ニ短調「受胎告知」,第2番イ長調「訪問」,
第3番ロ短調「降誕」,第4番ニ短調「拝謁」,
第5番イ長調「神殿のイエス」
《苦しみの秘蹟》
第6番ハ短調「オリーヴの山で苦しみ」,第7番ヘ長調「鞭打ち」,
第8番変ロ長調「いばらの冠をのせられ」,
第9番イ短調「十字架を背負う」
[CD2]
第10番ト短調「磔刑」
《栄光の秘蹟》
第11番ト長調「復活」,第12番ハ長調「昇天」,
第13番ニ短調「聖霊降臨」,第14番ニ長調「聖母被昇天」,
第15番ハ長調「聖母の戴冠」、第16番「守護天使」(パッサカリア) |
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン)
バルドメロ・バルシエラ/
ヴィオラ・ダ・ガンバ、
ヴィオローネ
フランチェスコ・ロマノ/
アーチリュート
ナチョ・ラグナ/
テオルボ
アンナ・フォンターナ
(チェンバロ、
ポジティブ・オルガン) |
KKC 6638
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
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ベイエ&リ・インコーニティによるロザリオ・ソナタ!豊かな表情に満ちたパッセージ、抜群の躍動感
使用楽器:第1, 10, 16番/1996年製ピエール・ジャケ製(アマティ・モデル)*
第2,4,6,11,14番/2015年シャルル・リシェ製、ヤコブス・シュタイナー・モデル)**
第3,7,8,12番/2011年マルセロ・ヴィアナ・クルス製、ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ・モデル)**
第3,7,8,15番/2021年マルセロ・ヴィアナ・クルス製、ジョヴァンニ・パオロ・マッジーニ・モデル)*
弓:1998年アントニーノ・アイレンティ製*、2005年エドゥアルド・ゴル製**
録音:2022年9月
17世紀のヴァイオリン音楽の至難の名曲、ビーバーのロザリオ・ソナタ。
多様なスコルダトゥーラ(変則調弦) が指定されている上に、自身ヴァイオリンの名手でもあったビーバーが、自身の腕前を披露するために各曲に高い技術と深い内容を盛り込んだ超難曲です。
数多くの名盤が存在しますが、ここで、ベイエによる、きらりと光る名演の登場。ビーバーが見事に楽譜に書き起こした即興性に満ちたパッセージや旋律が、躍動的なリズムとともに生きもののように聴き手に迫ってきます。
どの曲も高い技術で演奏されているのはもちろん、ひとつのフレーズの中でも下降音型と上行音型で表情がまったく異なる歌にみちているなど、細部まで美しい表情に満ちていて、非常に人間味にあふれています。
通奏低音のメンバーと織りなす美しいアンサンブルも聴きものの充実の演奏です。
注目なのが、この録音が生まれるきっかけ。
それはベルギーの国際的ダンス・カンパニー、ローザスの公演でした。2022年2月にベルギーで初演された「Mystery
Sonatas/ for Rosa」の公演では、ビーバーのロザリオ・ソナタの楽曲をバックにローザスのダンサーが踊りましたが、その音楽演奏をベイエらが担当しました。
聖書の物語に基づく音楽ではありますが、楽曲にはクーラントはサラバンドなどの舞曲も含まれており、舞曲の要素も多分に含まれるロザリオのソナタ。
ダンサーたちはバラの花びらや棘を思わせる動きをしながら作品が進行、美しい照明もあいまって、舞台は絶賛されました。
そこでの体験はベイエにとって大変大きなもので、ぜひ録音を、ということで実現したのがこのディスクです。
ダンサーたちの動きに合わせて演奏しているかのような、抜群のリズムと躍動感に満ちたこの名演奏の理由のひとつといえるでしょう。ジャケット写真もローザスの公演のものとなっております。
アマンディーヌ・ベイエ。
古楽最前線ヨーロッパで、いつしか新たな「大御所」のポストを獲得。
バンキーニ引退後バーゼル・スコラ・カントルムのバロック・ヴァイオリン科を占めているのは、この異才。
パッションの塊にしてラテンの英知を極める桁外れの理知センス。
「欧州古楽の牙城」バーゼル・スコラ・カントルムで長年教鞭をとってきたキアラ・バンキーニは、2010
年から後継をアマンディーヌ・ベイエに任せました。
そんなベイエは2004 年頃から独自のアンサンブル「リ・インコニーティ」を結成し、フランスやイタリアの俊才たちとZig-Zag
Territoires で旺盛な活躍を続けてきました。
南仏人らしい情熱を絶妙のコントロールで至芸へと昇華してゆく、かそけき羊腸弦のたわみが絶妙の味わいを醸し出すその明確な個性は、ヴィヴァルディや「ヴェネツィアのドイツ人」ローゼンミュラー、あるいはナポリのヴァイオリン芸術家マッテイスの作品など、“南”を感じさせるバロック楽曲で申し分なく発揮されるとともに、故郷フランスのエスプリなくしては弾けないフランス・バロックの名品群でも多くの名盤をつくってきました。
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過去に何度も何度もご紹介してきたがZIG ZAGレーベル活動停止により入手困難となっていた名盤、alphaから復活!
あなたは「ロザリオ・ソナタ」をここに聴く
ニコラ・マッテイス:ヴァイオリンのためのアリア集
アマンディーヌ・ベイエ
旧ZIG-ZAG Territoires ZZT 090802
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ニコラ・マッテイス(1672-1699に活躍) ヴァイオリンのためのアリア集
1. ソナタ(アダージョ)/2.古いサラバンドまたはチャコーナに乗せての、酔狂な楽想さまざま/
3.壊れたパッサッジョを、よどみない歩調で/4.幻想曲/5.幻想的前奏曲/6.アレグロ/
7.憂鬱なアリア(アダージョ)/8.ジグ(アレグロ)/9.愛のアリア/10.アリア(「憂鬱が装う協和」より)
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11.前奏曲/12.音楽(グラーヴェ-プレスト)/13.サラバンド(アダージョ)/
14.アリア(「憂鬱が装う協和」より)/15.ふざけたアリア(プレスト)/16
フーガ(プレスティシモ)/
17.トルコ風ジグ/18.前奏曲/19.アダージョ/20.タルタリアの調べを模したアッレマンダ/
21.お忍びの断章/22.愛のサラバンド(アダージョ)/23.ガヴォット/24.前奏曲
プレスト/
25.愛のパヴァーヌ/26.夜啼き鶯/27.前奏曲アレグロ(プレスティシモ)-憂鬱に(アダージョ)/
28.アリア(アダージョ-プレスト)/29.ヴィヴァーチェ
エコー/30.フーガ(プレスト)/
31.前奏曲(アダージョ)/32.プレスティシモ/33.イタリアの手管を少々:滑稽なアリア(プレスト)/
34.アリア/35.幻想曲/36.固執音型による前奏曲:壊れたパッサッジョ/
37.憂鬱な歩調:任意でディヴィジョンを添えて/
38.グラーヴェ(アダージョ)/39.フルートのためのアリア/40.ジグ |
リ・インコーニティ(古楽器使用)、
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン、指揮)、
バルドメロ・バルシエーラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ロナルド・ロペス(バロック・ギター、テオルボ)、
フランチェスコ・ロマーノ(バロック・ギター、テオルボ)、
アンナ・フォンターナ(チェンバロ) |
録音:2009年3月16-20日 サン・マルティーニョ・デ・ティバネシュ修道院、ポルトガル/旧品番:ZZT090802 Zig
Zag Territoires
ビーバーの「ロザリオ・ソナタ」を聴いたとき、どうしてこの時代に突然こんな名曲が現れたのか不思議に思った。
それは奇跡なのかと。
当時の音楽の中心からは外れたザルツブルグ。
そこにやってきたボヘミア生まれのヴァイオリニストが、突如音楽史に残るような奇跡的作品を残したのである。
その頃の独墺圏といえばオルガンや宗教曲関係以外ではとりたてて大きな動きはない。だからこそビーバーの作品は「神によって導かれて生まれた突然変異的作品」なのだ、と信じていた。
同時期のイタリアのコレッリは、トリオ・ソナタこそ多少ビーバーと似た雰囲気もあるが、基本的に異質な音楽である。また少し遅れて発達したフランスのヴァイオリン音楽ももっと華やかで貴族的。
やはりビーバーの音楽は孤高の音楽なのだ。
・・・ところが、ビーバーと同じ頃、ビーバーと敵対しながらも、活躍した二人のヴァイオリニストがいた。
ひとりはヨハン・ヤコブ・ヴァルター(1650-1717)、そしてもうひとりがヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ
(1656-1705)。たしかどっちかはビーバーのスコルダトゥーラ奏法を批判していたはず。
ちなみにビーバーは1644年生まれ。つまり3人はまったく同世代。
ただ、そんなことも知らずに聴いたヴェストホフの無伴奏作品は、バッハにも影響を与えたということで有名だが、そこにビーバーのようなノリはなかった。
ところがその後手にしたソナタ集(ZZT 050201)。・・・これはなんとビーバーと同じ香りがしたのである。
そこで気になって急いで取り寄せたもうひとりのヴァルターの作品集(ZZT
060902)・・・。
これが・・・また・・・ビーバーと同じタイプの音楽だった・・・。
ビーバーは孤高の音楽家ではなかった。
「ロザリオ」は突然変異の奇跡的な作品ではなかった。
確かにその後の独墺圏のヴァイオリン音楽は、バッハなどに代表される厳格な作品が主流となって、ビーバーたちが作り出したような、ヴァイオリンがなだらかに旋律を歌い、質朴に伴奏楽器がそれを支えるというタイプの音楽は消えていく。だがこの時代、ビーバーが「ロザリオ」で聴かせてくれていたような、優しく、敬虔で、美しく、あまり装飾的でないヴァイオリン音楽がこの地域ではまちがいなく作曲され演奏されていたのである。
それらはヨーロッパ史上最悪の三十年戦争で荒廃した土地と人の心を癒すかのような音楽。人々はすがるような思いでこれらの音楽を聴いていたのではないか。
なので、もしビーバーの「ロザリオ」を愛する方であれば、亜流というのでなく、ただ似ている、というのでもなく、ヴェストホフやヴァルターの音楽も興味深く聴けると思う。
だが、そこで話は終わらない。
その二人よりも、もっと「ロザリオ」に近い作品があったのである。
それはニコラ・マッテイス。
全然知らない。
マッテイスは1650年ナポリ生まれ。コレッリの3つ年上。ただ、マッテイスはイタリアに留まらず、クロムウェルの独裁が終わって文化都市として復活しつつあったロンドンに移住。そこでヴァイオリニストとして一世を風靡した。当時のロンドンはフランス、イギリスに憧れていたから、マッテイスはうまくそこにはまったのだろう。
しかしそのマッテイスの作品が・・・ビーバーに似ていたのである。
マッテイスの生涯は明らかでない。しかしイタリアを離れ、最終的に1670年代の初めにロンドンに落ち着く前に、ヨーロッパ諸国を漫遊しながらさまざまな地方の音楽を享受していたことは間違いない。
その時期・・・まさに上記3人たちが独墺で頭角を表し始めたのと同じ時期。
マッテイスは彼らの音楽を聴いたかもしれないし、彼らに影響を与えた無名の音楽家たちと接触したかもしれない。
いずれにせよロンドンで絶大な人気を博したというマッテイスの作品は、イタリア風の華麗で技巧的なものではなく、フランス風の貴族風の洒落た音楽でもなく、もっとヴァイオリンが自由に切なく歌い、牧歌的に伴奏が奏でられる、ビーバーやヴァルターやヴェストホフの音楽と同じタイプのものだった。
つまり・・・そうした音楽のほうが、マッテイスには魅力的だったし、ロンドンの人たちにも人気が高かったということである。
ひょっとしたら・・・音楽史には残されなかっただけで、実は当時のヨーロッパのヴァイオリン音楽の主流は、こうした音楽だったのかもしれない。
ということで今回alphaが復活させたのはそのマッテイスのアルバムというわけです。
ありがとうございます。
かつてのジャケット ZIG ZAG ZZT 090802
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PENTATONE
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PTC 5186971
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
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オランダ・バロック
~「バッハの女王」
J.S.バッハ(ユディト&ティネケ・ステーンブリンク編曲):
トリオ・ソナタ第5番 BWV529
(1)第1楽章:アレグロ
(2)第2楽章:ラルゴ
(3)第3楽章:アレグロ
(4)コラール「わが魂は主をたたう」BWV648
トリオ・ソナタ第2番 BWV526より
(5)第1楽章:ヴィヴァーチェ
(6)第3楽章:アレグロ
(7)オルガン協奏曲 BWV592より第1楽章:アレグロ
(8)協奏曲 BWV974より第2楽章:アダージョ
(9)オルガン協奏曲 BWV592より第3楽章:プレスト
(10)コラール「汝のうちに喜びあり」BWV615
(11)パッサカリア BWV582
(12)大フーガ BWV542/2
(13)コラール「主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ」BWV617 |
オランダ・バロック |
「オランダ・バロック」のPENTATONE第5弾はJ.S.バッハ!!パッサカリア、トリオ・ソナタなど、オルガンの名曲の数々を室内オーケストラ版で演奏!
セッション録音:2021年9月20-22日/デ・ヴァルシェ教会(アムステルダム)/ステレオ、DSD、マルチチャンネル、56'42、輸入盤・日本語帯付
エグゼクティヴ・プロデューサー:ユディト&ティネケ・ステーンブリンク(オランダ・バロック)&ケイト・ロケット(PENTATONE)
レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン(ポリヒムニア・インターナショナル)
SACD ハイブリッド盤。
バロックのレパートリーを新鮮かつ現代的なアプローチで演奏するバロック・オーケストラ「オランダ・バロック」。
PENTATONEレーベル第5弾はJ.S.バッハのオルガン作品の傑作集!編曲は当団のリーダー、ユディト&ティネケ・ステーンブリンクが手掛けております。
オルガンのためのトリオ・ソナタは難曲としても知られるバッハ後期の傑作です。
ザクセン=ヴァイマール公エルンストやアレッサンドロ・マルチェッロが作曲し、バッハがオルガンまたは鍵盤のために編曲した協奏曲をユディト&ティネケ・ステーンブリンクが室内オーケストラに網直しました。
このほか名曲パッサカリアや大フーガ、オルガン小曲集からの小品など、バッハのオルガン作品の数々を当団が色彩豊かに演奏しております。
非常に心地よい装飾とテンポ設定は当団ならでは。「オランダ・バロック」の新たな代表盤の登場といえましょう!
演奏はもちろんのことPENTATONEレーベルが誇る技術陣による高音質録音であることも注目です。
CHANNEL CLASSICS旧譜
オランダ・バロック
ポッジャーとのヴィヴァルディ
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CCSSA 33412
(2SACDs HYBRID)
\5000 →\4690
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レイチェル・ポッジャー、ヴィヴァルディ!
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Op.9《ラ・チェトラ》
協奏曲第1番ハ長調RV.181a/協奏曲第2番イ長調RV.345/
協奏曲第3番ト短調RV.334/協奏曲第4番ホ長調RV.263a/
協奏曲第5番イ短調RV.358/協奏曲第6番イ長調RV.348/
協奏曲第7番変ロ長調RV.359/
協奏曲第8番ニ短調RV.238/
協奏曲第9番変ロ長調RV.530/
協奏曲第10番ト長調RV.300/
協奏曲第11番ハ短調RV.198a/協奏曲第12番ロ短調RV.391 |
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レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
オランダ・バロック協会 |
天女レイチェル・ポッジャーが舞い降りる。ヴィヴァルディの"ラ・チェトラ"!
2012年2月、自身のアンサンブル、ブレコン・バロックと共に再び日本へと舞い降りたバロック・ヴァイオリンの天女レイチェル・ポッジャー。
バッハの「無伴奏ソナタ&パルティータ」や「ヴァイオリン協奏曲集」、モーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ全集」などを奏でてきたポッジャーが、ヴェネツィアの巨匠ヴィヴァルディに回帰。
2003年にリリースされた伝説的名演「ラ・ストラヴァガンツァ」以来となるポッジャーのヴィヴァルディは円熟期の大作「ラ・チェトラ」!
サンタンジェロ劇場の作曲家兼音楽監督の地位にあり、創作意欲に満ちあふれていた円熟期のヴィヴァルディ。1727年に出版され神聖ローマ皇帝カール6世に献呈された協奏曲集「ラ・チェトラ」は、特殊な調弦法"スコルダトゥーラ"が用いられており、1725年に出版された同時期の作品「和声と創意への試み」と並ぶヴィヴァルディの最高傑作の1つである。
「ラ・チェトラ」でポッジャーと共演するのは、世界が注目するオランダ古楽界の若き精鋭集団オランダ・バロック協会!
ポッジャー、オランダ・バロック協会、ラ・チェトラ、そしてチャンネル・クラシックの超優秀録音。理想的かつ最高のアンサンブルが織り成す「ラ・チェトラ」が、ポッジャーの伝説の一部となる
??。
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ディオティマ四重奏団が生誕100周年のリゲティを録音!
リゲティ:
弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」(1953-1954)
アンダンテとアレグレット~弦楽四重奏曲のための(1950)
弦楽四重奏曲第2番(1968) |
ディオティマ四重奏団
【ユン・ペン・チャオ(第1ヴァイオリン)、
レオ・マリリエ(第2ヴァイオリン)、
フランク・シュヴァリエ(ヴィオラ)、
ピエール・モルレ(チェロ)】 |
新名盤誕生!!ディオティマ四重奏団が生誕100周年のリゲティを録音!
セッション録音:2022年8月31日-9月2日/アルセナル劇場、メッツ(フランス)/DDD、ディジパック仕様、53'54、輸入盤・日本語帯付
エグゼクティヴ・プロデューサー:ディオティマ四重奏団&ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
レコーディング・プロデューサー:シュテファン・シュミット
現代音楽の演奏で非常に高い評価を得ているディオティマ四重奏団がPENTATONEレーベル初登場!
期待の第1弾は2023年に生誕100年を迎えるジェルジュ・リゲティ(1923-2006)です!ハンガリー出身でウィーンに永住したリゲティは前衛音楽を推進し、独自の世界を作り上げました。
弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」は4つの核となる音が様々に変容して姿をあらわし12のパートからなる作品。間をおかずに演奏されます。
楽章ごとに落ち着いたテンポと急速なテンポとが交互に置かれ、中間部に一曲だけワルツのリズムで優雅に演奏される楽章があります。
一方、弦楽四重奏曲第2 番は1968年に書かれこちらは5つのパートからなります。ディオティマ四重奏団が作品ごとのキャラクターを見事に弾き分けて演奏しております。
同曲集、新名盤誕生と申せましょう!
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「大きな家」
(1)ハイドン:弦楽四重奏曲第11番 ニ短調
Op.9-4
(2)ロック:ファンタジー ヘ長調
(3)リース:「"違う"幻想曲」~組曲第5番
ト短調より
(4)リース:大きな家
(5)ハイドン:弦楽四重奏曲第23番 ヘ短調
Op.20-5 |
ルイージ・クァルテット
【アレッサンドロ・ルイージ(第1ヴァイオリン)、
オリヴァー・カヴェー(第2ヴァイオリン)、
ルバ・トゥニクリフ(ヴィオラ)、
マックス・ルイージ(チェロ)】 |
約4世紀にわたる弦楽四重奏曲の三連画
セッション録音:2021年4月20-22日/スネイプ・モルティングス・コンサートホール、オールドバラ(イギリス)/DDD、ディジパック仕様、82'46、輸入盤・日本語帯付
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ/レコーディング・プロデューサー:アンドリュー・ケーナー/
レコーディング・エンジニア:オスカー・トレース
ルイージ・クァルテットがマシュー・ロック(1621
頃-1677)、ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)、オリヴァー・リース(1990-)の作品を収めたアルバムをリリース!
約4世紀にわたるユニークな作曲家の組み合わせは、「過去」「現在」「未来」を表現しております。
2013年アレッサンドロとマックスの兄弟によって結成された当団は、カークマン・コンサート・ソサエティ・アーティスト賞、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞(若手弦楽奏者部門)を受賞。
またバンフ国際弦楽四重奏コンクールをはじめとするコンクールでも評価されております。
バロックから現代まで幅広いレパートリーを演奏し、その表現力豊かな若いアンサンブルで国際的な評価を確立しています。
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WERGO
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SAX 現代サクソフォン協奏曲集
(1)ペーテル・エトヴェシュ(1944-):
フォーカス ~サクソフォンと管弦楽のための協奏曲(2021)
(2)ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):
協奏曲 ~バリトンサックスと管弦楽のための(2008)
(3)ヴィキンタス・バルタカス(1972-):
サクソルディオンフォニクス ~
ソプラノサックス、アコーディオンと室内オーケストラのための(2013)
(4)ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-):
暴力的なできごと ブルース・ナウマンを讃えて
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サクソフォン、木管アンサンブルと打楽器のための(2005/06)
(1)(2)世界初録音 |
マルクス・ヴァイス(各種サクソフォン)
テオドロ・アンゼロッティ(アコーディオン(3))
ケルンWDR交響楽団((1)-(3))
エレナ・シュヴァルツ(指揮(1))
エミリオ・ポメリコ(指揮(2)(3))
ウィンドクラフト・チロル(4)
カスパー・デ・ロー (指揮(4)) |
現代音楽こそサックスがもっとも輝く!クラシック編成のなかで魅せつける圧巻の表現
録音:(1)2022年1月15日、(2)2008年4月21-30日、(3)2013年4月28日、(4)2007年2月8-10日/71'21''
サクソフォンが発明されて約180年、クラシカルな楽器の中で比較的新しいこの楽器は、近年、その地位が確立され大いに活躍する「協奏曲」という形で輝かしく発展しています。
マルクス・ヴァイスは最も成功したクラシック・サクソフォン奏者と称され、数多くの新作を初演し、サクソフォンの可能性を開拓し続けている名手。
ここに収録された4曲はすべて彼が初演を務め、うち3曲は彼にささげられています。
アルバムを通してソプラノ、アルト、テナー、バリトンと各種サクソフォンが登場。非常に技巧的なエトヴェシュの『フォーカス』、クリスタルなサウンドが個性的なバルタカスの『サクソルディオンフォニクス』など、音色と表現の限りない幅広さに驚かされる注目作です。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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BERLIN CLASSICS
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BC 0302950BC
(5CD)
¥5100 →\4790
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ダヴィッド&イーゴリ・オイストラフ・エテルナ・
レコーディングス |
Disc 1
バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV
1052
1.I Allegro/2.II Adagio/3.III Allegro
録音:1958年3月20&26日,ベルリン
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
シュターツカペレ・ベルリン、フランツ・コンヴィチュニー指揮
バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV
1043
4.I Vivace/5.II Largo mo non tranto/6.III
Allegro
録音:1957年4月16&19日,ベルリン
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランツ・コンヴィチュニー指揮
エルンスト・ヘルマン・マイヤー:ヴァイオリン協奏曲(1963/64)(ステレオ録音)
7.I Romanza/8.II Dramma musicale,
eroico, lirico e gioioso/
9.III Epilogo
録音:1965年3月2-4日,ベルリン
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
シュターツカペレ・ベルリン、オトマール・スウィトナー指揮
Disc 2
1.サラサーテ:ナヴァラ(スペイン舞曲)
録音:1957年4月, コングレスハレ・ライプツィヒ
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランツ・コンヴィチュニー指揮
ジャン=マリー・ルクレール:ソナタ ニ長調
2.I Adagio molto maestoso/3.II Allegro/4.III
Sarabamde/5.IV Tambourin
録音:1954年2月6日,ベルリン
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、ナウム・ワルター(ピアノ)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリースより3曲op.18
6.第2番 変ホ長調(Andante)/7.第5番
ホ長調(Praludium: Allegretto scherzando)/
8.第4番 イ短調(Tempo di Saltarella,
ma nontroppo vivo)
録音:1957年4月19日,ベルリン
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調
op. 22
9.I Allego moderato/10.II Romanze:Andante
non troppo/
11.III Allegro con fucco -Allegro moderat(a
la Zingara)
録音:1956年3月29日-4月3日,コングレスハレ・ライプツィヒ
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランツ・コンヴィチュニー指揮
12.コダーイ:3つのハンガリー舞曲
録音:1954年2月6日
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、ナウム・ワルター(ピアノ)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
op. 64
13.I Allegro molto appassionata/14.II
Andante/
15.III Allegretto non troppo-Allegro
molto vivace
録音:1956年3月29日-4月3日,コングレスハレ・ライプツィヒ
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリ)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランツ・コンヴィチュニー指揮
Disc 3
ヴィヴァルディ:コンチェルト・グロッソ イ短調
op.3 Nr.8
1.I Allegro/2.II Larghetto e spirituoso/3.II
Allegro
録音:1957年4月16日
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリ)、イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリ)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランツ・コンヴィチュニー指揮
4.ヘンデル:2台ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調
op.2 Nr.7
5.ゲオルク・ベンダ:2台ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ長調
録音:1957年4月18日,ライプツィヒ
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ヴラディミール・ヤンポリスキー(ピアノ)
6.タルティーニ:2台ヴァイオリンとチェンバロのためのトリオ
へ長調
7.バッハ:2台ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
ハ長調 BWV 1037
録音:1957年4月19日,ベルリン
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ハンス・ピシュナー(チェンバロ)
8.ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第1番
ト長調 op. 40
9.ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番
へ長調 op. 50
録音:1956年3月29日-4月3日,コングレスハレ・ライプツィヒ
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランツ・コンヴィチュニー指揮
Disc 4
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調
BWV 1042
1.I Allegro/2.II Adagio/3.III Allegro
assai
録音:1956年3月29日-4月3日,コングレスハレ・ライプツィヒ
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランツ・コンヴィチュニー指揮
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調
KV 219
4.I Allegro aperto/5.II Adagio/6.III
Tempo di Menuetto
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
op. 35
7.I Allegro moderato/8.II Canzonetta
Andante/9.III Finale,Allegro vivacissimo
録音:1954年,ドレスデン
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
シュターツカペレ・ドレスデン、フランツ・コンヴィチュニー指揮
Disc 5
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
1.I Allegro ben Moderato /2.II Allegro
/
3.III Ben Moderato (Recitativo-Fantasia)
/4.IV Allegretto poco mosso
録音:1958年3月26日,ベルリン
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、アントン・ギンスブルク(ピアノ)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調
op. 108
5.I Allegro /6.II Adagio/7.III Un
poco presto e con sentimento/8.IV Prest
agitato
プロコフィエフ:5つのメロディー op. 35
9.I Andante /10.II Lento, ma non troppo
- Poco piu mosso /
11.III Animato, ma non allegro /12.IV
Allegretto leggerio e scherzando /
13.V Andante non Ttoppo - Pochissimo
più animato
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
14.I Introduzione: Allegro moderato
/15.II Serenata: Larghetto /16.III Tarantella:
Vivace /
17.IV Gavotta con due Variazioni /18.VMinuetto
e Finale: Moderato. Molto vivace
録音:1962年10月14&15日,ベルリン
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)、Natalia
Serzalowa(ピアノ) |
本国のETERNAオリジナル・アナログテープより新規で復刻!
名マスタリング・エンジニアのクリストフ・スティッケル氏による、
過度なノイズリダクションなどをせず、アナログテープ本来の持っている情報を限りなく忠実に再現する、ETERNAピュア・アナログ・リマスタリング方式を採用。
ブックレットにオリジナルLPジャケット、使用アナログ・マスターテープの写真多数掲載。
また、オリジナルLPに掲載されていた楽曲解説を復元した別冊解説書封入。
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12/28(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CAPRICCIO
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フランク・デュプレーによるカプースチン・プロジェクト
カプースチン:ピアノ協奏曲第5番
2台のピアノとパーカッションのための協奏曲
他
1. ピアノ協奏曲第5番 Op. 72(1993)
2台のピアノとパーカッションのための協奏曲
Op. 104(2002)
2. I. Allegro moderato/3. II. Largo/4.
III. Allegro impetuoso
シンフォニエッタ Op. 49 - 4手ピアノのために(1986)
5. I. Overture: Allegro/6. II. Slow
Waltz: Largetto/
7. III. Intermezzo: Allegretto/8.
IV. Rondo: Presto |
フランク・デュプレー(ピアノ)
アドリアン・ブレンドル(ピアノ)...2-6
マインハルト・OBI・イェンネ(ドラムセット)...2-4
フランツ・バッハ(パーカッション)...2-4
ベルリン放送交響楽団
ドミニク・ベイキルヒ(指揮) |
録音:2022年1月5-7日 Haus des Rundfunks、Berlin(ドイツ)...12022年8月4-5日 SWR
Funkstudio、Stuttgart(ドイツ)...2-8
ジャズ・パーカッショニストの経歴を持つ異色のピアニスト、フランク・デュプレーによるカプースチン・プロジェクト。
ピアノの名手だったカプースチンはピアノと管弦楽のためにも数多くの曲を書いており、番号付きのピアノ協奏曲だけでも6曲あります。第5番は演奏時間20分ほどの単一楽章の曲。カプースチンはモスクワ音楽院在学中からジャズ・ピアニスト及び作曲家として評判になっており、卒業後もジャズ・バンドに参加して活動しました。同時にモスクワ放送交響楽団のピアニストとして演奏会に参加。当時の首席指揮者ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーの意向で現代曲や西側作品にも参加しました。
こうした経験はピアノ協奏曲第5番のオーケストレーションにも反映され、一聴完全にジャズでありながらシンフォニックな緻密さは現代音楽の場数を踏んだ練達の域に達しています。
ニコライ・ペトロフに献呈され、ピアノ・パートは超絶技巧を要します。2018年には日本初演が行われて話題になりました。
他の2曲も20分弱の曲で、2台のピアノや4手連弾によるジャズ風のインタープレイが見事です。即興と思わせる音楽の全てが楽譜に書きこまれているということにも驚かされます。
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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
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『オルフェのさまざまな表情』~フランス・バロックのカンタートの世界
1-7. ニコラ・クレランボー(1676 -1749):
カンタート「オルフェ」
(1710年パリ刊/同年の手稿譜〔フランス国立図書館所蔵〕による演奏)
8-12. シャルル・ピロワ(1670頃-1724):
カンタート「ユリディスの冥府への再送還」(1717年パリ刊)
13. ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):
オルフェのリラ
(『クラヴサン曲集 第2巻』〔1728年パリ刊〕より)
14-20. ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
カンタート「オルフェ」
(1721年の手稿譜〔フランス国立図書館所蔵〕による演奏)
21. マラン・マレ(1656-1728): 人間の声
(『ヴィオール曲集 第2巻』〔1701年パリ刊〕より)
22. ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
ラルゴ
(『通奏低音なしの2挺のヴァイオリンのためのソナタ集
第2巻』
〔1747年頃パリ刊〕~第2ソナタより) |
ウジェーヌ・ルフェーヴル
(ドゥシュ〔ソプラノ〕)
ザッカリー・ワイルダー(ターユ〔テノール〕)
エティエンヌ・バゾラ(バス・ターユ〔バリトン〕)
ジョゼフ・コッテ、ルイ・クレアック(ヴァイオリン)
トマ・ルコント(フラウト・トラヴェルソ)
ヴァレリー・バルサ=ジャフレ
(フラウト・トラヴェルソ、
バロック・ピッコロ)
アントワーヌ・トゥーシュ(チェロ)
マティルド・ヴィアル(バス・ド・ヴィオール
〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ロナン・カリル(クラヴサン〔チェンバロ〕)
ティボー・ルーセル(テオルボ、リュート) |
録音: 2022年3月14-17日 プティ・トリアノン宮殿礼拝堂、ヴェルサイユ、フランス
【フランス古楽シーン最前線の俊才たちが真正面から取り組んだカンタートの世界】
「フランスにはフランスならではの音楽を」と、自国の音楽を何より優先させた太陽王ルイ14世が世を去ったのが1715年。
その少し前から、イタリア人作曲家たちの室内カンタータを手本にフランス独自の発展をみせていたフランス語歌詞によるカンタートの数々は、時としてヴァイオリンやフルートを加えた編成で充実した音楽描写が聴かれ、個々に小さなオペラのような魅力が詰まっています。
カンプラやクレランボーの傑作群は録音も多くなされてきましたが、ヴェルサイユ宮殿の催事部門Château
de Versailles Spectaclesが主宰するレーベルで制作されたこのアルバムでは、フランス最前線でソロ及びアンサンブルで活躍する実力派ばかりが居並ぶ充実編成が目を引きます。テーマは古代神話の詩人音楽家オルフェウスの物語。
クレランボーの傑作に始まり、その人気をふまえた続編として出版されたピロワの珍しい作品、作曲者の知名度に反して意外に録音が多くないラモーの『オルフェ』といった充実選曲を、バロックのオペラや宗教曲で広範に活躍する3人の歌手が細やかな解釈で歌い上げる一方、アンサンブル経験豊かなソリスト続々の器楽勢も随所で耳を惹く立ちまわりをみせ、聴きどころに事欠きません。
最後を飾るのは、ネヴァーマインドのルイ・クレアック、ピグマリオンやアンサンブル・コレスポンダンスのジョゼフ・コッテという、フランス第一線の古楽団体で活躍する俊才ヴァイオリニスト2人。
「歌なし」で締めくくられる最終トラックがもたらす余韻も実に味わい深いものがあります。
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LINN RECORDS
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ファンタズム(古楽器使用)
J.S.バッハ:ヴィオール合奏による作品集 3
1. 3声のシンフォニア 第1番 ハ長調 BWV 787
~
『インヴェンションとシンフォニア』より
2. われらの主キリスト、ヨルダン川に来り
BWV 684 ~
『クラヴィーア練習曲集 第3巻』より
3. フーガ 第3番 嬰ハ長調 BWV 872 ~
『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』より*
4. すべての世の慰めなるキリストよ BWV 673
~
『クラヴィーア練習曲集 第3巻』より
5. フーガ 第24番 ロ短調 BWV 893 ~
『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』より*
6. われらみな唯一の神を信ず BWV 680 ~
『クラヴィーア練習曲集 第3巻』より
7. フーガ 第15番 ト長調 BWV 884 ~
『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』より
8. プレリュード 第18番 嬰ト短調 BWV 863
~
『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より*
9. フーガ 第18番 嬰ト短調 BWV 863 ~
『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より*
10. 「これぞ聖なる十戒」によるフゲッタ
BWV 679 ~
『クラヴィーア練習曲集 第3巻』より
11. フーガ 第2番 ハ短調 BWV 847 ~
『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より
12. プレリュード 第12番 ヘ短調 BWV 881
~
『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』より
13. フーガ 第12番 ヘ短調 BWV 881 ~
『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』より
14. 3声のシンフォニア 第8番 ヘ長調 BWV
794 ~
『インヴェンションとシンフォニア』より
15. フーガ 第23番 ロ長調 BWV 892 ~『平均律クラヴィーア曲集
第2巻』より*
16. フーガ 第11番 ヘ長調 BWV 880 ~『平均律クラヴィーア曲集
第2巻』より
17.「イエス・キリスト、われらが救い主」によるフーガ
BWV 689~
『クラヴィーア練習曲集 第3巻』より
18. フーガ 第21番 変ロ長調 BWV 866 ~『平均律クラヴィーア曲集
第1巻』より
19. キリエ: 永遠の父なる神よ BWV 669 ~『クラヴィーア練習曲集
第3巻』より
20. フーガ 第18番 嬰ト短調 BWV 887 ~『平均律クラヴィーア曲集
第2巻』より*
21. キリエ: 永遠の父なる神よ(別のやり方で)BWV
672 ~
『クラヴィーア練習曲集 第3巻』より
22. キリエ: 聖霊なる神よ BWV 674 ~『クラヴィーア練習曲集
第3巻』より
23. フーガ 第20番 イ短調 BWV 889 ~『平均律クラヴィーア曲集
第2巻』より
24. 「いと高き天にいます神にのみ栄光あれ」によるフゲッタ
BWV 677
~『クラヴィーア練習曲集 第3巻』より
25. フーガ 第8番 嬰ニ短調 BWV 877 ~『平均律クラヴィーア曲集
第2巻』より*
26. フーガ 第5番 ニ長調 BWV 850 ~『平均律クラヴィーア曲集
第1巻』より
27. ファンタジア ト長調 BWV 572
無印: 原調による演奏
*: 半音または全音低く移調して演奏 |
ファンタズム(古楽器使用)
ローレンス・ドレフュス
(ディスカント・ガンバ、指揮)
エミリア・ベンジャミン
(ディスカント・ガンバ)
ジョナサン・マンソン
(テノール・ガンバ)
ハイディ・グレーガー
(バス・ガンバ、ヴィオローネ)
マルック・ルオラヤン=ミッコラ
(バス・ガンバ) |
a=415 Hz
録音: 2022年5月23-26日 アルトグリーニッケ教区福音教会、ベルリン
【オルガンにも通じる滋味豊かな美音の重なり、多種多様に】
『マタイ受難曲』やブランデンブルク協奏曲第6番、チェンバロを伴う3曲のソナタなど、バッハは18世紀初頭すでに廃れはじめていた古い弓奏弦楽器ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)をさまざまな名曲で活躍させました。
この種の楽器の全盛期は16~17世紀で、ディスカント(高音域)の小型楽器からバス、時には最低音域を受け持つヴィオローネまで大小揃えたコンソートは教会奏楽の伴奏から貴人たちが愉しむ合奏まで、さまざまな局面に活躍の場を見出していました。
オルガンをはじめ鍵盤楽器の独奏用に書かれた曲をヴィオール合奏に編曲して弾く習慣も古くからあり、英国を代表するヴィオール合奏団ファンタズムはその史実に倣うかのごとく、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の収録曲をヴィオール合奏で演奏したアルバムをこれまでに2作LINN
RECORDSに録音してきました。
好評を受けての第3弾は、この演奏形態の歴史的ルーツにも触れるオルガン作品『クラヴィーア練習曲集
第3巻』や『インヴェンションとシンフォニア』からの作品も多数収録。
バッハが生まれた17世紀のドイツに息づいていた伝統の息吹も感じさせながら、名手揃いのファンタズムならではの気品漂う解釈は今回も深い余韻を残す演奏に仕上がっています。
本来の楽器での演奏とはまた違った角度から光が当たることで、それぞれの曲に潜む思わぬ奥深さにも気づかされます。
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SOLO MUSICA
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ドイツのトランペットの名手、ラインホルト・フリードリヒ
トランペットの芸術
エンヨット・シュナイダー(1950-):
ヴィヴァルディッシモ -
2つのトランペット、チェンバロと弦楽合奏のための協奏曲
1. I. Allegro/2. II. Adagio/3.
III. Presto
Altai - Traces to Infinity アルタイ -
無限への軌跡-
ヴァイオリンとピッコロ・トランペット、
オーケストラのための二重協奏曲
4. I. Endlessness of Mountains
はてしない山々
5. II. Horse Ride and Eagle Flight
騎行、そして鷲は飛ぶ
6. III. Moon over Belukha Mountain
ベルーハ山にかかる月
7. IV. Rondo – Finale ロンド
– フィナーレ
L'angelica Farfalla - Diamonds lost in
the darkness of past -
ピッコロ・トランペットとオーケストラのための協奏曲
8. Part I/9. Part II/10. Part III
Ikarus. Desire for Light イカルス、光への希求 -
ピッコロ・トランペットとオーケストラのための協奏曲
11. I. Carpe Diem: Life Now/12.
II. Struggling and Disaster/
13. III. Transition: Realm of Darkness/
14. IV. The Garden of Spirits/15.
V. Ikarus: Desire for Light |
ラインホルト・フリードリヒ
(ピッコロ・トランペット)
ハンネス・ロイビン(ピッコロ・トランペット)...1-3
グレゴリー・アース(ヴァイオリン)...4-7
ミュンヘン交響楽団
マルティン・バエサ=ルビオ(指揮) |
録音:2021年6月1-3日、2022年4月19-23日 Bavaria
Musikstudios Munich(ドイツ)
1958年生まれのドイツのトランペットの名手、ラインホルト・フリードリヒが演奏するエンヨット・シュナイダー(1950-)の協奏曲集。
映画音楽からオペラまで出がけるシュナイダーによれば、トランペットには4,000年もの歴史があり、その間に人々が抱いて来た神々しさから騒々しさまで多岐にわたる様々なイメージが、ここに収録した協奏曲作品に投影されています。
フリードリヒは、明るい音色が持ち味のピッコロ・トランペットを縦横無尽に操り、バロック風の作品や、民俗音楽からインスピレーションを得た作品など多様なスタイルの曲で華麗な妙技を披露します。
共演しているハンネス・ロイビンはフリードリヒの長年の友人であり二人のアンサンブルは見事なもの。またグレゴリー・アースのヴァイオリンもフリードリヒのトランペットに呼応する素晴らしい演奏を聴かせます。
バックを固めるのはマルティン・バエサ=ルビオの指揮によるミュンヘン交響楽団です。
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19世紀に活躍した作曲家・楽譜出版者ハンス・ゲオルク・ネーゲリ
ハンス・ゲオルク・ネーゲリの音楽世界
ハンス・ゲオルク・ネーゲリ(1773-1836):
1. トッカータ第1番 ヘ短調/2. トッカータ第2番
変イ長調
ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):ソナタ
変ホ長調 Op. 12 No. 4
3. I. Presto/4. II. Lento/5. III. Rondeau:
Allegro con spirito
ネーゲリ:
6. トッカータ第3番 変イ長調/7. トッカータ第4番
ハ長調
8. クレメンティ:カプリッチョ イ長調 Op.
34 No. 3
ネーゲリ:
9. トッカータ第5番 ヘ長調/10. トッカータ第6番
変ロ長調
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」
Op. 53
11. I. Allegro con brio/12. II. Introduzione:
Adagio molto/
13. III. Rondo: Allegretto moderato
- Prestissimo |
エルス・ビーゼマンス
(ハンマークラヴィーア) |
アントン・ワルター工房1805年頃制作のモデルによるポール・マクナルティによる複元楽器(2013)
録音:2022年6月3-5日 Radiostudio Zurich(スイス)
スイスの作曲家・楽譜出版者ハンス・ゲオルク・ネーゲリ。
彼は鍵盤曲や歌曲を数多く作曲、その民謡風で親しみやすい旋律は同時代の作曲家に変奏曲の主題としても好まれました。
彼は音楽出版にも積極的で、自身で出版社を立ち上げ、1803年から1805年には「Repertoire
des Clavecinistes クラヴサン奏者のレパートリー」と題したシリーズを刊行。
クレメンティやシュタイベルト、デュセックやベートーヴェンに至る19世紀初頭の鍵盤用作品の出版を行うとともに、1808年には自身も匿名にて「12のトッカータ」第1集の6曲を出版(第2集は出版されず)。
こちらも当時の鍵盤楽器演奏技術の向上に貢献しました。
このアルバムにはネーゲリの6つのトッカータと、クレメンティ、ベートーヴェンの作品を収録。
演奏は18世紀から19世紀作品を得意とするエルス・ビーゼンマンス。19世紀製作アントン・ヴァルターの復元楽器を使用しています。
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SDA48
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ヴィオラ演奏集団「SDA48」
ヴィオラ・インフィニティ
1. ロッシーニ(1792-1868)/飯田香編曲: 歌劇「ウィリアム・テル序曲」
2-5. ジェイコブ(1895-1984): 8つのヴィオラのための組曲
I. Dedication/II. Scherzo and Drone/III.
Chorale/IV. Tarantella
6. ボウエン(1884-1961): 4つのヴィオラのためのファンタジー
7-10. チャイコフスキー(1840-1893)/飯田香編曲:
バレエ音楽「くるみ割り人形」より -
小序曲 - 行進曲 - ロシアの踊り「トレパック」-
花のワルツ
11. ハチャトゥリアン(1903-1978)/飯田香編曲:
バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞
12. モーツァルト(1756-1791)/ロナルド・ディッシンガー編曲:
アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618 |
SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)
須田祥子(ヴィオラ)...1-12
大島亮(ヴィオラ)...1-12
加藤大輔(ヴィオラ)...1-12
長石篤志(ヴィオラ)...1-12
飯田香(ヴィオラ)...1-5,7-12
小中澤基道(ヴィオラ)...1-5,7-12
平野幸世(ヴィオラ)...1-5,7-12
古屋聡見(ヴィオラ)...1-5,7-12
諫山翔一(ヴィオラ)...1,7-12
高木真悠子(ヴィオラ)...1,7-12
羽藤尚子(ヴィオラ)...1,7-12
松本有理(ヴィオラ)...1,7-12 |
《録音》2022年10月1日-2日、飛騨・世界生活文化センター
長江和哉(レコーディング・エンジニア)、安達万純(アシスタント・エンジニア)
「ヴィオラという楽器の認知度を上げ、聴き手も弾き手も心から楽しめる音楽を」というコンセプトで2013年に立ち上げられたヴィオラ演奏集団「SDA48」。
NHK「ららら♪クラシック」のヴィオラ特集、NHK-FM「今日は一日ビオラ三昧」の生ライブ出演などメディアの露出も多いSDA48。
このアルバム制作のためのクラウドファンディングも成功し、コロナ禍を経て満を持してのセカンドアルバムです。
選りすぐりの12人のメンバー、総数48本の弦によるヴィオラのみのアンサンブルでお届けします。
今回のアルバムでは、ヴィオラのために書かれた既存のオリジナル曲、ヨーク・ボウエンの「4つのヴィオラのためのファンタジー」、ゴードン・ジェイコブの「8つのヴィオラのための組曲」に加え、ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲、チャイコフスキー
の「くるみ割り人形」より「小序曲」「行進曲」「トレパック」「花のワルツ」、ハチャトゥリアンの「剣の舞」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」というクラシックの名曲をSDA48メンバーの飯田香による編曲で収録。
人間の声に最も近いとされるヴィオラならではの、温かみのある音色、豊かで心地よい響きをご堪能いただくことができます。
世界的にも珍しい、ヴィオラアンサンブルの稀有な作品をお楽しみください。
SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)
SDA48は、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者である須田祥子を中心としたヴィオラ奏者によるアンサンブル。
SDA48が紡ぐそのハーモニーは、他の楽器とのアンサンブルでは表せない独特な温もりに満ち溢れている。
メンバーには、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席の大島亮、東京フィルハーモニー交響楽団副首席の加藤大輔ら、国内外のオーケストラの首席奏者やオーケストラに所属している若手演奏家などが参加。
アンサンブルのコンセプトは「ヴィオラという楽器の魅力をより多くの方に伝えること。また、クラシックのファンの裾野を広げること」。2016年にはNHK「ららら♪クラシック」のヴィオラ特集に出演し、普段あまり目立たないヴィオラの魅力を大放出した。また、2020年2月、NHK-FM「今日は一日ビオラ三昧」に、須田祥子はトークゲストとして出演、SDA48は番組最後の45分間の生ライブに出演した。
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CAPRICCIO(国内仕様盤)
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NYCX-10375
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970
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カプースチン:ピアノ協奏曲第4番/
ヴァイオリン、ピアノのための協奏曲 他
1. ピアノ協奏曲第4番 Op. 56(1989)
ヴァイオリン、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲
Op. 105(2002)
2. I. Allegro non troppo
3. II. Largo
4. III. Allegretto
室内交響曲 Op. 57(1990)
5. I. Largo - Allegro con brio - Allegretto
6. II. Grave
7. III. Toccata (Vivo) |
フランク・デュプレー(ピアノ)
ロザンネ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
カーセ・スカリョーネ(指揮) |
ニコライ・カプースチンの「ヴァイオリン、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲」を含むアルバムを国内仕様盤化!
録音:2020年10月26-31日 Erlenbach, Sulmtalhalle(スイス) 2020年12月3、4日
Heilbronn, Harmonie(ドイツ)
同内容の既発輸入盤...C5437 2021年8月13日発売
ニコライ・カプースチン(1937-2020)は現ウクライナのドンバス地方(当時はソ連の一部)に生まれました。
アメリカ発の短波放送Voice of Americaで聴いたジャズに魅了され、名門モスクワ音楽院で学ぶ間にジャズ・ピアニスト及び作曲家として評判を得ます。
近年日本でも人気急上昇中のカプースチンの曲は「ジャズっぽいクラシック」というよりもジャズそのもの。しかしホットなアドリブが展開しているような箇所でもすべてが音符として書きこまれていることに驚かされます。
音楽院卒業後はジャズとクラシック双方のオーケストラに加わり、放送局のオーケストラでは当時の最先端の音楽から映画音楽まで非常に広いレパートリーを演奏し、この経験がオーケストレーションのセンスを磨くのに役立ちました。
ここに収められた3曲はいずれも演奏時間20分前後の曲。
ピアノ協奏曲第4番は冒頭からノリの良いリズミカルな音楽が展開し、ジャズ・パーカッショニストの経歴を持つピアニスト、フランク・デュプレーが切れの良い演奏を聞かせます。
ヴァイオリン、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲は古き良きアメリカン・ポップスを思わせるテイストで、歌とスイング感にあふれたヴァイオリンのカンタービレが更なる魅力を加えます。
室内交響曲はカプースチンとしてはモダンな作風。カプースチンの三つの顔を味わえるアルバムです。
※国内仕様盤には音楽全般(クラシック、ジャズ、映画音楽など)を深く掘り下げて、分かりやすく伝えることで定評の小室敬幸氏の解説が付属します。
アルバムに含まれる「ヴァイオリン、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲」が2023年3月21日に神奈川フィルでの日本初演が決定しました。(ピアノ・・・角野隼斗/ヴァイオリン・・・コンサートマスターの石田泰尚)
極めて知的で洗練された作品なのにムズカシイこと抜きで楽しめる、こうした音楽が演奏会のプログラムに載るようになると「現代のクラシック」として定着してゆくことでしょう。
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<LP>
SOLO MUSICA(LP)
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SMLP408
(LP)
¥4500
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モーツァルト・メイド・イン・ザルツブルク
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
【SIDE A】
1. 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》 K
584-
Rivolgete a lui lo sguardo 彼に向けてください
そのまなざしを
2. 歌劇《ツァイーデ》 K 344-
Nur mutig mein Herze ただ私の心を勇気づける
3. Manner suchen stets zu naschen -
男たちはいつもつまみ食いしたがる
K 433
4. 歌劇《フィガロの結婚》 K 492-
Se vuol ballare 踊りをなさりたければ
【SIDE B】
1. ドイツ軍歌 「私が皇帝になったら」
K 539
2. 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》 K 527-
Madamina il catalogo e questo カタログの歌
3. 歌劇《フィガロの結婚》 K 492-
Tutto e disposto...Aprite un po'quegli
occhi
すべては準備ができた - さあ、目をあけろ
4. 歌劇《フィガロの結婚》 -
Hai gia vinta la causa お前はもう訴訟に勝っただと
(ウィーン初演版)...世界初録音 |
ラファエル・フィンガーロス(バリトン)
モーツァルテウム管弦楽団
レオポルト・ハーガー(指揮) |
録音 2021年春 モーツァルテウム(オーストリア)
「ザルツブルクで制作されたモーツァルト」と題されたアルバム。作曲家、ソリスト、指揮者をザルツブルク出身者で固め、オーケストラも録音場所もザルツブルクという徹底ぶり。
バリトンのためのオペラ・アリアと歌曲を通じてモーツァルト愛を存分に伝えます。
有名曲の数々に加え、あまり耳にすることのない《ツァイーデ》のアリアや、《フィガロの結婚》のウィーン初演の際に付け加えられた伯爵のアリアが貴重です。
ラファエル・フィンガーロスは1986年にザルツブルク州タムスヴェークに生まれ、ウィーン音楽大学を卒業。
2016年から2020年までウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとなり、2016年には歌劇場の日本公演に帯同して《ナクソス島のアリアドネ》のハルレキン役を歌い、注目されました。
現在ではオペ ラ、コンサートの両面で幅広く活躍しています。
※このLPは既に発売されているCD(SM377)から8曲を抜粋、アナログ化したものです。
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12/27(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CHANDOS
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RCHSA5291
(1SACD YBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3562
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ジョン・ウィルソン(指揮)&シンフォニア・オヴ・ロンドン
弦楽のための作品集
ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲*
ハウエルズ:弦楽オーケストラのための協奏曲*
ディーリアス:レイト・スワローズ
エルガー:序奏とアレグロ Op.47* |
ジョン・ウィルソン(指揮)
シンフォニア・オヴ・ロンドン
ジョン・マイルス(ヴァイオリン)*
マイケル・トレイナー(ヴァイオリン)*
アンドリ・ヴィイトヴィッチ(ヴィオラ)*
リチャード・ハーウッド(チェロ)* |
CHSA5291
(1SACD YBRID)
¥2900→\2690
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ジョン・ウィルソン&SOL!弦楽のための作品集!
☆ジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドンの弦楽の美しさに酔う!
☆濁りのない完璧なアンサンブルによる名演!
3年連続となるBBCミュージック・マガジン賞受賞(「デュティユー:バレエ音楽
《狼》」〔RCHSA5263/CHSA5263〕、「レスピーギ:ローマ三部作」〔RCHSA5261/CHSA5261〕、「コルンゴルト:交響曲嬰ヘ調」〔RCHSA5220/CHSA5220〕)や、2022年レコード・アカデミー賞管弦楽曲部門受賞(「ラヴェル:管弦楽作品集」〔RCHSA5280/CHSA5280〕)、そして2021年のBBCプロムスでの初コンサートの世界的な評価で著しい躍進を続けるジョン・ウィルソンと、彼が再結成した"シンフォニア・オヴ・ロンドン"、今作は「弦楽のための作品集」!
このアルバムのメインとなるのは、イギリスの弦楽オーケストラのための作品の中でも名曲中の名曲である「トマス・タリスの主題による幻想曲」。
その編成は大小異なる2つの弦楽オーケストラと弦楽四重奏の3群からなっています。
また同時収録のエルガー作曲「序奏とアレグロ」Op.47も弦楽四重奏と弦楽オーケストラという合奏協奏曲の形をとっており、個々の楽器と弦楽オーケストラの対比を楽しめるものとなっています。
ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オヴ・ロンドンの大変美しい弦楽器群による演奏にご期待ください。
※録音:2021年8月24日&2022年1月5日&23日、セント・オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)
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ジャン=エフラム・バヴゼ
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.7
モーツァルト:
歌劇《フィガロの結婚》KV 492への序曲
ピアノ協奏曲第24番 ニ短調 KV 491*
ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 KV 503* |
ジャン=エフラム・バヴゼ
(ピアノ/YAMAHA CFX)*
ガボル・タカーチ=ナジ(指揮)
マンチェスター・カメラータ |
バウゼの麗しきモーツァルト第7弾ピアノ協奏曲「第24番」&「第25番」!
☆モーツァルト充実の創作期といえる1786年作成の作品を3曲収録!
☆YAMAHA CFXピアノで奏でる色彩豊かで生命力あふれるジャン=エフラム・バヴゼの演奏!
フレンチ・ピアニズムの巨星ジャン=エフラム・バヴゼ。ハイドンの協奏曲集(CHAN10808)に続く古典派協奏曲としてスタートし、レコード芸術の「特選盤」(第1巻)、英BBCミュージック・マガジンの「コンチェルト・チョイス」(第3巻&第4巻&第6巻)、英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」&「グラモフォン賞」ノミネート(第4巻)に選ばれるなど堅実な高評価を獲得してきたモーツァルトのピアノ協奏曲集。
シリーズ第7弾では、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも「第20番」と「第24番」しかない短調の作品から「第24番」を収録。
またモーツァルトのピアノ協奏曲の中では最大の編成を持っており、その情熱的な協奏曲は今でも多くの聴衆に深い感動を与えています。
1786年という同じ年に作曲されたモーツァルトらしい華やかな曲想に溢れた「第25番」とガボル・タカーチ=ナジ指揮マンチェスター・カメラータによる歌劇《フィガロの結婚》への序曲も聴き逃せません。
これまでも名演奏を繰り広げてきたジャン=エフラム・バヴゼの至芸をたっぷりとお楽しみください。
※録音:2022年3月27日-28日、ストーラー・ホール(ハンツ・バンク、マンチェスター)
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トリオ・ガスパール
ハイドン:ピアノ三重奏曲全集 Vol.2
ハイドン:
ピアノ三重奏曲第35番 ハ長調 Op.71-1(Hob.XV:21)(1795)
ピアノ三重奏曲第33番 ト短調 Op.70-2(Hob.XV:19)(1794)
ピアノ三重奏曲第7番 ト長調 (Hob.XV:41)(c.1760)
ピアノ三重奏曲第21番 変ロ長調 Op.40-3(Hob.XV:8)(1784-85)
ピアノ三重奏曲第45番 変ホ長調 Op.86-3(Hob.XV:29)(1795)
レオニード・ゴロコフ(b.1967):ガスパールのために(2022)
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トリオ・ガスパール
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トリオ・ガスパール、ハイドン:ピアノ三重奏曲全集第2弾!
☆ヨーゼフ・ヨアヒム室内楽コンクール、ハイドン国際室内楽コンクール優勝のトリオ・ガスパール!
☆ハイドンのピアノ三重奏曲を初期から後期の作品までバランスよく収録!
トリオ・ガスパールによるハイドンのピアノ三重奏曲全曲録音の第2弾。ハイドンはその輝かしいキャリアの中で40曲以上ものピアノ三重奏曲を作曲しています。
またそれだけ多くの作品が残っているにもかかわらず、それらの作品は各々が独自の特徴を持っており、魅力を持っています。
このアルバムでは、それらの作品の中から初期から後期に渡って作曲された作品をバランスよく収録しています。
そのためトリオ・ガスパールがいかにその時代のハイドンの特徴を捉えているかを十二分に味わうことが出来る内容となっています。
また、このシリーズの興味深いところはハイドンのピアノ三重奏曲から触発された作品を、現代作曲家に依頼しており、このアルバムにはチェリストでもあるレオニード・ゴロコフの「ガスパールのために」が世界初録音されています。
ハイドンの三重奏曲と、チェロ協奏曲から影響を受けたこの作品も是非お楽しみください。
トリオ・ガスパールは、2010年にドイツ、ギリシャ、イギリス出身のメンバーで設立され、その新鮮な解釈とアプローチで称賛されており、ヴィグモアホールやベルリン・フィルハーモニーといった世界の主要なコンサート・ホールで定期的に演奏を行っています。
彼らはワイマールで行われたヨーゼフ・ヨアヒム室内楽コンクール、ウィーンでのハイドン国際室内楽コンクールなどで優勝しており、その演奏会では創設当時からハイドンの作品を積極的に取り上げています。
※録音:2022年7月28日-29日、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
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キティ・ウェイトリー(メゾソプラノ)
ミュラー=ヘルマン、マーラー、
R.シュトラウス、シュヴァイカート:歌曲集
マルガレーテ・シュヴァイカート(1887-1957):
Wolke I, Totenhausen, Zusammen sterben,
Unser Haus, Die Entschlafen
R.シュトラウス:
Befreit, Allerseelen, Auf ein Kind, Ruckleben,
Morgen!
ヨハンナ・ミュラー=ヘルマン(1878-1941):
Wie eine Vollmondnacht, Der Letzte Abend,
Die stille Stadt, Herbst, In Memoriam
マーラー:亡き子をしのぶ歌 |
キティ・ウェイトリー(メゾソプラノ)
ジョセフ・ミドルトン(ピアノ) |
キティ・ウェイトリーの最新盤!20世紀初頭のロマンティックな歌曲集!
☆キャスリーン・フェリアー賞受賞、BBCニュージェネレーション・アーティストにも選出されたメゾソプラノのキティ・ウェイトリー!
☆マーラーとR.シュトラウス、そして同時代の作曲家ヨハンナ・ミュラー=ヘルマンとマルガレーテ・シュヴァイカートの作品を収録!
キャスリーン・フェリアー賞受賞、BBCニュージェネレーション・アーティストにも選出されたメゾソプラノのキティ・ウェイトリーが歌う、20世紀初頭のロマンティックな歌曲集。
マーラーとR.シュトラウスに加え、同時代のあまり知られていない作曲家として、ツェムリンスキーやフランツ・シュミットに師事したヨハンナ・ミュラー=ヘルマンと、ヨゼフ・ハースに学んだマルガレーテ・シュヴァイカート、2人の女性作曲家の作品を収録しています。
プログラムの選定にあたっては、死に関するさまざまな主題、特に解放としての死について考察している作品を注意深く探したといい、パンデミックを体験した音楽家ならではの悲しみや死別に対する想いが反映されています。
※録音:2022年2月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
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ET'CETERA
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テナー・トリビュート~
テナーサックス、ピアノとオーケストラのための作品集
リチャード・ロドニー・ベネット:
スタン・ゲッツのための協奏曲(1990)、
バラード - シャーリー・ホーンの追憶に(2005)
デイヴ・ヒース:コルトレーン(1965)
ヤコプ・テル・フェルトハウス(JacobTV):
May This Bliss Never End(1996)
アダム・ケアード:Out of Line(2007) |
イェロン・ファンベイファー(テナーサックス)
ルーカス・ヘイテンス(ピアノ)
カスコ・フィル
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ジャンルを越えて活躍する若きサックス奏者イェロン・ファンベイファー、デビュー!
☆クラシックとジャズ、ポップス、ワールドミュージックの要素を組み合わせたクロスオーバー作品集!
☆スタン・ゲッツなどのジャズのレジェンドに捧げる賛歌!
コンサートホールでもジャズクラブでも、ジャンルの垣根を越えて活躍するベルギーの若きサックス奏者、イェロン・ファンベイファーのデビュー・アルバム。
クラシックの作曲技術とジャズ、ポップス、ワールドミュージックの要素をうまく組み合わせた、革新的で美しいクロスオーバー作品を収録した本作は、テナーサックスだけでなく、スタン・ゲッツ、ジョン・コルトレーン、チェット・ベイカー、シャーリー・ホーンといったジャズのレジェンドや、クロスオーバーレパートリー全般に捧げる賛歌となっています。
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チェーホフ三重奏団、ピアノ三重奏曲、他
ヘンリエッテ・ボスマンス:ピアノ三重奏曲
イ長調(1921)
エルネスト・ショーソン:ピアノ三重奏曲
ト短調 Op.3(1881)
フランク・マルタン:アイルランド民謡による三重奏曲(1925) |
チェーホフ三重奏団 |
オランダとベルギーを拠点とするチェーホフ三重奏団は、音楽が演じうるキャラクターや役割を探求することへの愛から2016年に結成されたアンサンブル。
室内楽作品を劇作品のように扱うアプローチが特徴で、歴史に基づく演奏方法(HIP)も取り入れつつ、国内外で知名度を高めています。
彼女たちのデビュー盤となる本作には、オランダの女性作曲家ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952)の《ピアノ三重奏曲
イ長調》(世界初録音)や、後年オランダで活躍したスイスの作曲家フランク・マルタン(1890-1974)の《アイルランド民謡による三重奏曲》など、オランダに縁のある作曲家の作品が選ばれています。
ピアノは19世紀の理想に触発されたクリス・マーネ製作の平行弦ピアノを用いており、フォルテ・ピアノとモダン・ピアノの特徴を併せ持った独特のサウンドをお楽しみいただけます。
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フロレスタン・バタイユ:ピアノ作品集
1. Repeat
2. Last Night
3. Morning coffee
4. Daydream about nothing
5-7. Three preludes
(Hommage a Bartok, Hommage a Messiaen,
Hommage a Debussy)
8. Moving
9. Frost
10. Freelancer's Jingle
11. Small winterblues
12. Etude
13. Missing you
14. Waltz
15. Summervibes
16. Sowie Satie
17. Shattered
18. Continuum
19. Tempest
20. Tempest(ピアノ五重奏版) |
フロレスタン・バタイユ(ピアノ) |
ボヤン・ヴォデニチャロフ、ハンス・リッケリンク、ヤン・ミヒールスらに師事したベルギーのピアニスト、フロレスタン・バタイユの自作自演集。
自身の30歳の誕生日をきっかけに生まれた企画で、彼が2019年から2022年にかけて作曲した個人的なピアノ曲のコレクションとなっています。
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<国内盤>
LE PETIT DISQUE
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小澤恵(ヴィオラ)
ヴィオラ・メディテーション
1. フランク・ブリッジ:メディテーション
2. J.S.バッハ=シャルル・フランソワ・グノー:アヴェ・マリア
3. セルゲイ・ラフマニノフ:ヴォカリーズ
4. ゾルターン・コダーイ:エピグラム
5. フェーリクス・メンデルスゾーン:歌の翼に
6. エドワード・ウィリアム・エルガー:愛のあいさつ
7. ジュール・マスネ:タイスの瞑想曲
8. カミーユ・サン=サーンス:白鳥
9. モーリス・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
10. ルイ・ヴィエルヌ:2つの小品より 夕べ
11. ルイ・ヴィエルヌ:2つの小品より 伝説
12. フランツ・シューベルト:セレナード
13. クロード・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
14. エイトル・ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
15. ガブリエル・フォーレ:夢のあとに
16. トラディショナル:ダニー・ボーイ |
小澤恵(ヴィオラ)
山本弥香(ピアノ) |
《録音》2022年9月1日 Kirari Fujimi(Saitama,
Fujimi City)
ヴィオラの音色は人の心をもっとも落ち着かせるという。美しいメロディで聴く究極のヒーリング音楽。
小澤恵 プロフィール Megumi Ozawa(Viola)
埼玉県狭山市出身。武蔵野音楽大学ヴァイオリン専攻卒業。同大学大学院修士課程ヴィオラ科修了。2016年ハンガリーでYMSAマスターコース修了。
ヴィオラをシャンドール・ナジ氏に、ヴァイオリンを鈴木郁夫、矢嶋佳子の両氏に、室内楽をK・グントナー、G・フェイギン、S・ナジ、C・ドル、R・ダヴィドヴィッチの各氏に師事。
現在はオーケストラ・ソロ・室内楽等クラシックを中心に、著名ロック・ポップスアーティストのライブサポートや録音、テレビの音楽番組やドラマでの演奏協力等、幅広く活躍中。
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<映像>
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