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≪第118号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 2023/1/4~




1/4(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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PAN CLASSICS



PC 10445
¥2700→\2490
オゥ・ピエ・ドゥ・ロワ
 J.S.バッハ:復元版室内協奏曲集
ミヒャエル・フォルム(リコーダー、指揮)
オゥ・ピエ・ドゥ・ロワ
 6声の室内協奏曲 ニ短調 BWV1063R(原曲:3台のチェンバロのための協奏曲)
  ~リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、通奏低音
 協奏曲 変ロ長調 BWV525& 1032 による(原曲:オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ、フルート・ソナタ)
  ~リコーダー、オーボエ、ファゴット
 室内協奏曲 ニ長調 BWV1064R(原曲:3台のチェンバロのための協奏曲)
  ~3つのヴァイオリン、ヴィオラ、ファゴット
 5声の室内協奏曲 ト長調 BWV592&592a による(原曲:エルンスト公の作品を編曲したオルガン協奏曲)
  ~リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラ、ファゴット、通奏低音
 パッサカリア BWV78 による(カンタータ『イエスよ、汝わが魂を』)
  ~リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音
 6声の協奏曲 BWV1059R(原曲:チェンバロ協奏曲)
  ~リコーダー、3つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音
 5声の室内協奏曲 ヘ長調 BWV1047R(原曲:ブランデンブルク協奏曲第2番)
  ~リコーダー、オーボエ、ホルン、ヴァイオリン、通奏低音

 バッハ作品を室内協奏曲の形にアレンジ、すっきりした編成から沸き起こる新鮮な躍動感

 録音:2022年7月11-14日/スイス、聖パンタレオン教会/67'51''

 テレマンから引き継いだ合奏団「コレギウム・ムジクム」を率いてカフェ・ツィンマーマンで毎週コンサートを開催していたライプツィヒ時代のバッハ。
 いくつもの器楽曲を用意する必要があり、またカフェでは複数台のチェンバロを使うことができたため、過去の自作協奏曲をチェンバロ協奏曲に編曲しています。
 その中には編曲前の譜面が失われている曲があり、今ではオリジナルの形を復元した版による演奏も広く行われています。

 リコーダー奏者のミヒャエル・フォルムは、自らの楽器を活躍させつつ、ソロと伴奏の区別のない「室内協奏曲」の形でチェンバロ協奏曲から独自の復元版を作り演奏しています。
 さらにオルガン作品やカンタータ、ブランデンブルク2番なども同様に編曲して収録。バッハの音楽が新鮮なサウンドに生まれ変わっています。
 
 

PC 10440
¥2700
ブラームス:クラリネット・ソナタ、クラリネット三重奏曲
 クラリネット・ソナタ第1 番 へ短調 Op.120-1
 クラリネット・ソナタ第2 番 変ホ長調 Op.120-2
 クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
チェン・ハレヴィ(クラリネット)
ヤン・シュルツ(フォルテピアノ)
クレア・ティリオン(チェロ)

 ブラームスの創作意欲を再燃させたオッテンシュタイナー製の楽器で聴くクラリネットの名作

 録音:2022年3月25-29日/チューリッヒ、DRS放送スタジオ/68'35''

 1890年、57歳になったブラームスは作曲家としての引退を決意。しかし翌年の春にクラリネット奏者のリヒャルト・ミュールフェルトと出会い、作曲への情熱が再燃して次々とクラリネットのための名作を生み出すことになります。
 ミュールフェルトの技術だけでなく、使っていたゲオルク・オッテンシュタイナー製の楽器の音色もブラームスを刺激しました。
 この楽器は当時主流だったモダンなクラリネットよりも、ずっと柔らかく温かい音を持っています。

 イスラエルのクラリネット奏者チェン・ハレヴィがオッテンシュタイナー製のレプリカ(A 管・B ♭管の2種)で演奏。
 フォルテピアノはヨハン・バプティスト・シュトライヒャーと息子の制作した1871年のオリジナル楽器です。
 





PRO MUSICA



PPC 9084
¥2700
バロック・ボレアル
 死と喜びの歌

  ドロテ・エンゲルブレツダッテル(1634 - 1716)
  1. 朝の歌(Morgensang)
  2. 永遠の命(Evig liv)
  3. 魂の歌(Andelig sang)
  4. 失われた者(Den bortkomne)
  5. 罪の重荷(Syndebyrden)
  6. 至福から遠く(Langt fra salighet)
  7. 最良と最悪のもの(Beste og verste gods)
  8. 死(Doden)
  9.クリスマスの歌(Julesang)
  10. 新年の歌(Nyttarssang)
  11. 死への慰め(Trost mot døden)
  12.夕べの歌(Aftensang)
バロック・ボレアル
カトリーネ・ボトネル=ビュー(歌)
オイオン・グローヴェン・ミューレン(歌)
ヴェーガル・ヴォルダール(ハリングフェレ、フィドル、ヴィオラ)
ウルリク・ガストン・ラーシェン(アーチリュート)

 バロック・ボレアルによるノルウェーの作家ドロテ・エンゲルブレツダッテル

 録音:2021年9月8日 - 9日 アイヴィン・グローヴェン・オルガンハウス(オスロ、ノルウェー)/40'15
 制作:ライフ・ソールベルグ/録音エンジニア・マスタリング:アルフ・クリスチャン・ヴィドステーン

 ノルウェーの作家ドロテ・エンゲルブレツダッテル Dorothe Engelbretsdatter, Dorothe(1634 - 1716)は、ベルゲンの宗教家の子に生まれ、宗教色の濃い賛美歌と詩を中心とする作品を残しました。
 彼女の作品は、ノルウェーの文化遺産であるにもかかわらず、ほとんど顧みられてこなかったと言われます。
 バロック・ボレアルのアルバム『死と喜びの歌』では、1678年にコペンハーゲンで出版された『Siælens Sang-Offer(魂の歌の捧げ物)』に含まれた作品など、12の歌が演奏されます。
 ボトネル=ビュー Catheine Bothner-By とグローヴェン・ミューレン Oyonn Groven Myren のアイデアとリサーチを基に企画され、作曲家アイヴィン・グローヴェンの自宅隣に建てられたオルガンハウス(Eivind Grovens Orgelhus)で録音されました。
 ブックレットにはノルウェー語ブックモールによるライナーノートと歌詞が掲載されています(英訳なし)。
 





SIMAX

PSC 1380
(2CD)
¥3700
エルンスト・シモン・グラーセル(チェロ)
 来るべきもののこだま~ J・Sとの会話
エルンスト・シモン・グラーセル(チェロ)
 [Disc 1]
  マグナル・オーム(1952 - ):来るべきもののこだま(Echoes of What Will Come)
   (バッハの《チェロ組曲第1番》から想を得て)
  J.S.バッハ(1685 - 1750):
   無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007 - 前奏曲
   無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010 - アルマンド
  レーネ・グレナーゲル(1969 - ):Der Bach an der Quelle(源としての小川)
   (バッハの《チェロ組曲第4番》から想を得て)
  ビョルン・クルーセ(1946 - ):Ripensamento(熟考)(バッハの《チェロ組曲第2 番》から想を得て)
  J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008 - クーラント
 [Disc 2]
  J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011 - サラバンド
  アイヴィン・ビューエネ(1973 - ):Conversation with J.S.( J・Sとの会話)
   (バッハの《チェロ組曲第5番》から想を得て)
  テレーセ・ビルケルン・ウルヴォ(1982 - ):Dancing Shades(踊る陰影)(バッハの《チェロ組曲第3番》から想を得て)
  J.S.バッハ:
   無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009 - ブレ第1番
   無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012 - ジグ
  オラヴ・アントン・トンメセン(1946 - ):PARASixTh(バッハの《チェロ組曲第6番》から想を得て)

 ノルウェーの作曲家6人が選んだバッハの「チェロ組曲」から「想を得て」作曲、ノルウェーのチェリスト、グラーセルの集大成プロジェクト

 [楽器 Cello: Francesco Ruggieri, Cremona, c.1680]
 録音:2012年6月4日 - 6日、24日 - 25日 リス教会(オスロ、ノルウェー)/CD1:46'15、CD2:44'41
 制作・録音エンジニア:ショーン・ルイス

 ノルウェーのチェリスト、エルンスト・シモン・グラーセル Ernst Simon Glaser(1975 - )は、これまで、彼のために書かれた作品を数多く演奏してきました。
 この新しいアルバムは、『来るべきもののこだま - J・S との会話』と名づけた彼のプロジェクトの集大成です。
 バッハの音楽に今日の作曲家たちがどういうアプローチを見せるか。グラーセルの委嘱を受けたノルウェーの作曲家6 人が、ひとつずつ選んだバッハの「チェロ組曲」から「想を得て」作曲した小品が、彼らにインスピレーションを与えたバッハの曲とならべて紹介されます。

 マグナル・オーム Magnar Am(1952 - )は、瞑想的気分の音楽で知られる作曲家です。
 《来るべきもののこだま》は、「作曲することは、わたしにとって、未来に耳を傾けること」と語る彼が、「それとわからないように」《チェロ組曲第1番》から素材を採り、「バッハを先取りして創った、時を結ぶ2車線道路」(アイヴィン・ビューエネ)。
 レーネ・グレナーゲル Lene Grenager(1969 - )は、チェリストでもある作曲家です。彼女は《チェロ組曲第4 番》を材料に採り、バッハ(小川)の組曲の異なる局面を3つの部分で探求する《Der Bach an der Quelle(源としての小川)》を作曲しました。
 ビョルン・クルーセ Bjorn Kruse(1946 - )は、《チェロ組曲第2番》を聴いた後、《Ripensamento(熟考)》を作りました。「グラーセルがチェロを抱き、チェロで歌う姿を振り返って作ったイマジネーションの遊び」。書く、演奏する、聴くの「恋の三角関係」の大切さをあらためて示してみせたという作品です。

 テレーセ・ビルケルン・ウルヴォ Therese Birkelund Ulvo(1982 - )の《Dancing Shades(踊る陰影)》は、「組曲は元は舞曲という理解」から出発した作品です。《チェロ組曲第3 番》の楽章からの断片を引用して作曲。
 「作曲家にとってチェロは、曲をつくるのにもってこいの楽器。エルンスト・シモンの良く響く荘重で美しい音色からは、たくさんのインスピレーションをもらことができました」(ビルケルン・ウルヴォ)。
 アイヴィン・ビューエネ Eiving Buene(1973 - )の《Conversation with J.S.(J・S との会話)》は、ノルウェー国立音楽大学を卒業したての彼が、エルンスト・シモンから委嘱されて書いた、初めてのソロ楽器のための音楽です。「(ソロ楽器の音楽は)どこにも隠れるところのない、作曲家にとってもっとも難しい仕事のひとつ」(ビューエネ)。

 オラヴ・アントン・トンメセン Olav Anton Thommessen(1946 - )は、グレナーゲル、ビルケルン・ウルヴォ、ビューエネが国立音楽大学で教わった作曲家です。
 トンメセンの出世作とされる《グリーグのイ短調ピアノ協奏曲による序奏とマクロファンタジー》(Aurora ACD 4927)は、「過去の音楽と現在の音楽の対話」というコンセプトのノルウェーでの原点とみなされる作品です。バッハの作品のもつ即興、装飾、記譜の関係を探ったという《PARASixTh》は、〈前奏曲(Prelude)〉〈クーラント(Courante)〉〈幻想曲(Phantasie)〉〈ガヴォット2(Gavottte 2)〉の4楽章で書かれています。

 
 
 
PSC 1384
¥2700
ペール・アルネ・グロルヴィーゲン - バンドネオン
 ピアソラ(1921 - 1992): バンドネオンと管弦楽のための協奏曲
  《アコンカグア(Aconcagua)》(1979)*
 ストラヴィンスキー(1882 - 1971):
  タンゴ(Tango)(1940 arr.1953)(室内管弦楽のための)*
 ペール・アルネ・グロルヴィーゲン(1963 - ):
  風の中の心臓(Corazones en el viento)(2021)
   (コントラバス、ヴァイオリン、ピアノとバンドネオンのための)**
 ピアソラ:3つのタンゴ(Tres tangos)
  (バンドネオン、弦楽オーケストラ、ピアノ、ハープ、打楽器のための)*
 ペール・アルネ・グロルヴィーゲン(1963 - ):
  バレリタ(Valerita)(バンドネオン・ソロのための)

ペール・アルネ・グロルヴィーゲン
 (バンドネオン)
ベルリン放送交響楽団 *
フランク・シュトローベル(指揮)*
グロルヴィーゲン四重奏団 **
 【アルヌルヴ・バルホルン(コントラバス)
  ダニエラ・ブラウン(ヴァイオリン)
  ヨアキム・カー(ピアノ)
  ペール・アルネ・グロルヴィーゲン
   (バンドネオン)】


 ノルウェーのバンドネオン・ヴィルトゥオーゾ、ペール・アルネ・グロルヴィーゲンが「タンゴの父」ピアソラに捧げるオマージュ

 録音:2021年3月11日 ベルリン放送局(ベルリン)(「ピアソラ生誕100年」ラジオ放送ライヴ録音)、2021年10月30日 
 トラウムトン・スタジオ(ベルリン・シュパンダウ、ドイツ)(Corazones/Valerita)
 制作(コンサート):シュテファン・ラング/制作(ライヴCD):フローリアン・シュミット
 録音エンジニア:マルクス・ミッタマイアー(Corazones/Valerita)、アルヌルヴ・バルホルン(Corazones/Valerita)/59'43

 2021年は、アルゼンチンの作曲家、バンドネオンのヴィルトゥオーゾ、アストル・ピアソラの生誕100年のアニバーサリー・イヤーでした。
 アルゼンチン伝統の踊りとクラシカル音楽とジャズを結合した「ヌエボ・タンゴ」は、各国で広く愛されるようになり、バンドネオン奏者の貴重なレパートリーとして定着しました。
 ノルウェーのバンドネオン・ヴィルトゥオーゾ、ペール・アルネ・グロルヴィーゲン Per Arne Glorvigren(1963 - )のアルバムは、「タンゴの父」ピアソラに捧げるオマージュとして作られました。

 ピアソラがバンドネオンとオーケストラのために作曲した2つの作品は、新妻ラウラと子供たちとの生活に心の平安と幸せを見出した時代に書かれました。
 バンドネオン協奏曲《アコンカグア》は、「アレグロ・マルカート」「モデラート」「プレスト - メランコリコ・フィナール」の3 楽章で構成。
 アンデス山脈にある南米最高峰の名を副題にとった作品は、ピアソラ作品の頂点ともみなされています。第1楽章のカデンツァはグロルヴィーゲンの自作が演奏されます。
 《3つのタンゴ》も「急緩急」の3楽章の作品です。この2曲は、ベルリン放送の2021年3月11日「ピアソラ生誕100年」ラジオ放送のライヴ録音が収録されています。

 ストラヴィンスキーの《タンゴ》は、ピアノのオリジナル曲を作曲者自身が室内オーケストラように編曲した「ポップ」な音楽。
 グロルヴィーゲンの《風の中の心臓》は、ノルウェーのローセンダール室内楽祭のためピアニストのアンスネスから委嘱を受け、「ピアソラへのオマージュ(Hommage a Piazzolla)」として作曲されました。
 バンドネオン・ソロの《バレリタ(Valerita)》は、アメリカに入ろうとしてリオグランデ河を渡りきれず、父親とともに溺死した2歳のサルヴァドールの少女バレリアに捧げられた作品です。
 
 

PSC 1386
¥2700
50年代と今
 レオ・ブローウェル(1939 - ):
  五重奏曲(1957)(ギターと弦楽四重奏のための)
 シェティル・ヴォスレフ(1939 - ):
  2つのギターと打楽器のためのトロイカ(2019)
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895 - 1968):
  五重奏曲 Op.143(1950)(ギターと弦楽四重奏のための)
スタイン=エーリク・オールセン(ギター)
弦楽四重奏
 【リカルド・オドリオソーラ(ヴァイオリン)
  マヤ・ハウゲン(ヴァイオリン)
  イルゼ・クリャヴァ(ヴィオラ)
  ラグンヒル・サンネス(チェロ)
  エギル・ハウグラン(ギター)
  トロン・イェルステン・ダーレ(打楽器)】

 ノルウェーの名手スタイン=エーリク・オールセン、ブローウェルとカステルヌオーヴォ=テデスコの《五重奏曲》を録音

 [楽器 Guitar (Olsen): Daniel Friederich, made for him (No.821 Paris 2008)]
 録音:2021年9月10日 - 11日、10月13日 - 15日、アイスヴォーグ教会(ベルゲン、ノルウェー)/59'43
 制作:サイモン・キルン/録音エンジニア:アルネ・アクセルベルグ

 ノルウェーのギタリスト、スタイン=エーリク・オールセン(1953 - )は、2019年に『パリ・リサイタル』(PSC 1361)をリリースしました。
 このアルバムは、日本の「現代ギター」、アメリカの「サウンドボード(Soundboard)」、フランスの「クラシックギター(Guitare Classique)」といった雑誌メディアに取り上げられ、高く評価されました。
 最新作『50年代と今』では、1950年代に作曲されたレオ・ブロウウェルとマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコの「古典的」作品と、現代ノルウェーのシェティル・ヴォスレフの2019年の作品を演奏。「ヨーロッパでもっとも重要なギタリストのひとり」の新たな印象深い側面を見ることができます。

 レオ・ブローウェルの《五重奏曲》は、彼の最初期の作品のひとつです。
 シンコペーションのリズム、五音音階の反復音型といったアフロ=キューバンの影響が多くみられる「急緩急」の3楽章で書かれています。
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコの《五重奏曲》もギターと弦楽四重奏のための作品です。
 アンドレス・セゴヴィアからロサンジェルスの「ミュージック・ギルド」で演奏する室内楽曲として委嘱され、1950年の2月から3月にかけて作曲されました。
 「部分的にネオクラシカル、部分的にネオロマンティックな、旋律豊かで穏やかな作品」(カステルヌオーヴォ=テデスコ)。最初と「フィナーレ」の「アレグロ」楽章が、「アンダンテ・ラシカル、部分的にネオロマンティックな、旋律豊かで穏やかな作品」(カステルヌオーヴォ=テデスコ)。最初と「フィナーレ」の「アレグロ」楽章が、「アンダンテ・

 シェティル・ヴォスレフは、オールセンが1973 年から1977 年にかけて音楽理論を教わった、ベルゲンの作曲家です。
 このころからコラボレーションが始まり、2015 年には《ギター五重奏曲》や《フルート、ギターと弦楽オーケストラのための二重協奏曲》などヴォスレフの曲だけのアルバム『SEONVEH』(PSC1339)を作りました。
 《2 つのギターと打楽器のためのトロイカ》は、2019 年に書かれた最新のコラボレーション作品です。
 オールセンから「2 つのギターと打楽器」を提案されたヴォスレフは「ロシアのトロイカがインスピレーションとして『浮かんだ』」と語っています。
 『パリ・リサイタル』のエギル・ハウグランと、ベルゲンのアンサンブル「BIT 20」の打楽器奏者トロン・イェルステン・ダーレ の共演による、初録音の作品です。
 ブローウェルとカステルヌオーヴォ=テデスコの《五重奏曲》では、ベルゲン在住の音楽家による弦楽四重奏が共演。
 アルバムのセッションは、2021年の9月から10 月にかけてベルゲンのアイスヴォーグ教会で行われました。
 『パリ・リサイタル』と同じサイモン・キルン の制作、アルネ・アクセルベルグの録音エンジニアリングです。
  
 

PSC 1392
¥2700
クリストフェシェンが作曲したオラトリオ《時間の経過》
 ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976 - ):
  オラトリオ《時間の経過》
ディテ・マリーエ・ブレイン(ソプラノ・ソロ)
フランク・ハーヴロイ(バリトン・ソロ)
インゲル=リーセ・ウルスルード(オルガン)
アンサンブル 96
テレマルク室内管弦楽団
ニーナ・T・カールセン(指揮)
ペール・クリスチャン・スカルスタード(指揮)
ショーン・ルイス(エレクトロニクス)

 ダーウィンの『種の起源』を基にノルウェーのポストモダンの作曲家クリストフェシェンが作曲したオラトリオ《時間の経過》

 録音:2022年2月12日 - 13日 フログネル教会(オスロ、ノルウェー)/63'56
 制作・録音エンジニアリング:ショーン・ルイス

 2022年2月、オスロ大学で「オスロ生命科学会議 2022(Oslo Life Science Conference 2022)」が開催されました。
 2月11日が「ダーウィンの日 2022(Darwin Day 2022)」。14日にはオスロのフログネル教会 Frogner Kyrka でコンサートが行われ、「チャールズ・ダーウィンの『種の起源(Onthe Origin of Species)』による」オラトリオ《時間の経過》が演奏されました。

 このオラトリオは、ノルウェーのポストモダンの作曲家のひとり、ビョルン・モッテン・クリストフェシェン Bjorn Morten Christophersen(1976 - )が2013年に書いた作品です。
 「地球上生命の進化への賛辞......自然科学と宗教の間に音楽で橋をかける......誰もが知っている驚異と興奮の出会うところ」をイメージしてクリストフェシェン自身が『種の起源』に基づいて台本を執筆。
 〈第1部:働く海を見よ(Part 1: Watch the Sea at Work)〉〈第2部:生存闘争(Part 2: Struggle for Life)〉〈間奏曲 1:ヤドリギ(Interlude 1: Mistletoe)〉〈第3部:変化(Part 3: Change)〉〈第4部:死滅(Part 4: Extinction)〉〈間奏曲 2:骨!(Interlude 2: Boned!)〉〈第5部:自然は飛躍せず - エピローグ(Part 5: Natura non Facit Saltum -Epilogue)〉で構成する作品に作られました。
 2曲の〈間奏曲〉がアカペラ合唱で歌われ、その他の曲は、ソプラノとバリトンのソロ、混声合唱、オルガンとオーケストラによって演奏されます。
 2013年11月、アンサンブル・ダリとクリスチャンサン・シンフォニエッタによって初演され、今回のオスロのコンサートが再演です。

 CDのための録音セッションは、コンサートに先立つ2月12日と13日、フログネル教会で行われました。
 
 

PSC 1397
¥2700
名もなき~ノルウェーの民謡
 1.シーリダールの歌(Siri Dale-visa)
 2.1匹の狐がやってきた(Der kom en rev )
 3.フルドリが山の斜面の老女に向かって叫んでいる
  (sHuldri rop pa kjerring i li)
 4.オーラの谷で、オーラの湖で(I Ola-dalom, i Ola-tjønn)
 5. 子守歌(Badnlatar)
 6. 子牛の踊り/黒褐色の馬(Kalven dansa / Dei svartbrune hestar)
 7.ランヴェイ(Ranveig)
 8.わが青春の日に(Det var i min ungdom)
 9. ひとりの王がオステルダールを統治した(En konge hersket i Osterdal)
 10.スロット(明日は君の婚礼の日・小さなアストリ)(Slatt (I morgon, Astrid) )
 11. 牛を呼ぶ声(Lokkar)
 12.その少年は小さかった(Liten var guten)
 13. 伯爵の歌(Grevevisa)
 14. 深く想いをめぐらせて(Jeg gar i tusen tanker)
 15. 小さな灰色の男(En liten gra mann)
 16. 父なる神はかくも素晴らしい(Gud fader mig sa underlig)
ユンニ・ローヴリ(ヴォーカル)
アンネ・ヒュッタ(ハリングフェレ)
イングフリー・ブライエ・ニューフース
 (ピアノ、ハルモニウム)

 グリーグら音楽家に影響を与えノルウェーの芸術音楽創造の原動力となった「名もなき」歌

 [楽器 Piano: Steinway grand, 1893/Hand-piped harmonium from India/5-stringed Hardanger fiddle: Salve Hakedal, 2010]
 録音:2022年3月14日 - 17日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)/63'42
 制作:レーネ・グレナーゲル/録音エンジニア・ミクシング・マスタリング:トマス・フケルベルグ

 ノルウェーの民俗音楽は、何世代にもわたって人々とともに生き、人から人へと伝えられてきました。
 人々が、それぞれ必要にかられ、それぞれの能力に応じて作った音楽は、いつの時代も人々のアイデンティティとして聴かれ、演奏されてきました。
 作者や楽器のプレーヤーたちと同様に重要だったのが、女性の存在です。女性たちは、仕事をしながら牛寄せの歌やバラードを歌い子守歌を歌うことで、伝統を伝えることに深く関わりをもっていました。
 そうした「名もなき」人たちが伝えた音楽は、その後、エドヴァルド・グリーグをはじめとする音楽家に影響を与え、ノルウェーの芸術音楽創造の原動力ともなりました。

 このアルバムの3人の女性、ヴォーカルのユンニ・ローヴリ、ハリングフェレのアンネ・ヒュッタ 、ピアノのイングフリー・ブライエ・ニューフースは、グリーグも《伝承による19のノルウェー民謡》(Op.66)の素材に使ったグーブランスダーレン、ロム、ソグンなどの谷に伝わる音楽を吟味し、それぞれの音楽語法とアプローチによって多様な音響空間という共通基盤の上に再構築しました。

 録音セッションは、オスロのソフィエンベルグ教会で行われ、作曲家でもあるレーネ・グレナーゲルがプロデュースを担当しました。
 






ALPHA CLASSIC



ALPHA867
¥2800
室内楽編成によるシェーンベルクとベルク作品
 アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):
  1-5. 浄夜 Op. 4
   (エドゥアルト・シュトイアーマン〔1892-1964〕編曲/
    ピアノ三重奏版)
  6-10. 室内交響曲 第1番 Op. 9
   (アントン・ウェーベルン〔1883-1945〕編曲/五重奏版)
 アルバン・ベルク(1885-1935):
  11. ピアノ・ソナタ ロ短調 Op. 1
   (ティム・ミューレマン〔1993-〕編曲/五重奏版)
  12. アダージョ ~室内協奏曲
   (作曲者自身の編曲によるクラリネット、
    ヴァイオリン、ピアノの三重奏版)
ヘット・コレクティーフ
 トーン・フレット(フルート、ピッコロ)...6-11
 ジュリアン・エルヴェ(クラリネット)...6-12
 ヴィバート・アーツ(ヴァイオリン)
 マルテイン・フィンク(チェロ)...1-11
 トーマス・ディールチェンス(ピアノ)

 録音: 2020年12月-2021年9月 ベルギー

 【際立つ緊張感としなやかさ、シェーンベルクとベルクの作品を室内楽編成で】
 もともと小さな編成のために書かれている、シェーンベルクの「浄夜」「室内交響曲」やベルクの「室内協奏曲」といった作品を3~5名という極小編成に編曲したものと、逆にベルクのピアノ・ソナタを五重奏へと拡大した編曲版を収録したアルバム。
 いずれの作品でもテクスチャがより明確になっており、近現代作品の解釈に長けたヘット・コレクティーフらしい高い緊張感としなやかさを併せ持った演奏が、原曲とは一味違った魅力を最大限引き出しています。

 
 




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ARCANA



A539
¥2800→\2590
『黄金の弦』~モッシとモンタナーリ、18世紀ローマのヴァイオリン音楽
 1-4. アントニオ・モンタナーリ(1676-1737):
  ドレスデン・ソナタ ニ短調
 5-9. ジョヴァンニ・モッシ(1680頃-1742):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 Op.6-4*
 10-12. モンタナーリ: ドレスデン・ソナタ ホ短調
 13-17. モッシ:
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ長調 Op.6-5*
 18-20. モンタナーリ: ドレスデン・ソナタ イ短調*
 21-24. モッシ:
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 Op.5-6
 **は世界初録音
ガブリエーレ・プロ(ヴァイオリン、指揮)
アニマ&コルポ(古楽器使用)
 マリア・カルヴォ(チェロ)
 シモーネ・ヴァッレロトンダ
  (アーチリュート、バロックギター)
 クリスティアーノ・ガウディオ(チェンバロ)

 使用楽器: クレモナのジュゼッペ・グヮルネリ・デル・ジェズ1730年製作モデルによるラヴェンナのマルコ・ミンノッツィ2018年製作の再現楽器

 【コレッリ亡き後に花開いたローマの至芸、イタリアの名手たちの端正な解釈で】
 バロック期を通じ、芸術愛好の貴族や高位聖職者たちによって豊かな音楽文化が育まれていた永遠の都ローマ。17世紀末にはボローニャで腕を磨いたヴァイオリンの名手コレッリが拠点を構え、作曲・演奏の両面で大いに活躍をみせました。
 その影響力は諸外国にも及んだ一方、地元ローマでもコレッリ亡き後なお数多くのすぐれたヴァイオリン奏者=作曲家が活躍していたことは見過ごせません。
 イタリア屈指の古楽レーベルARCANAが世に問うこのアルバムは、その中でも特に注目すべきモッシとモンタナーリの二人に光を当てたもの。
 コレッリの影響を色濃く残しながら、流麗な歌心を通奏低音とヴァイオリン一つで紡ぎ出すモッシのソナタ、歯切れの良さとコントラストの明快さ、着想の多様さが魅力的なモンタナーリの「ドレスデン・ソナタ」、両者ともコレッリに師事したかは定かでないながら、いずれ劣らぬ充実ぶり。
 楽都ローマの器楽面での充実が彼らによって担保されていたことがよくわかります。
 ヴァイオリンのガブリエーレ・プロが端正に奏でる主旋律もさることながら、シモーネ・ヴァッレロトンダの小気味良い撥弦をはじめ、味わい深い音色を聴かせる通奏低音の立ちまわりも聴きどころに事欠きません。

 
 




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B RECORDS

LBM049
¥2800→\2590
フローラン・シュミット:サロメの悲劇(オリジナル版)
 1-2. ファビアン・トゥシャール(1985-):ロイ (2021/世界初演)
 3-16. フローラン・シュミット(1870-1958):
  劇付随音楽『サロメの悲劇』Op. 50 (1907)
サンドリーヌ・ブエンディア(ソプラノ)...14
マリー・ラフォルジュ(フルート)...1
アンサンブル・レザパッシュ(レザパッシュ!)
ジュリアン・マスモンデ(指揮)

 録音: 2021年12月10、11日 アテネ・ルイ・ジューヴェ劇場、パリ (ライヴ)

 【『サロメの悲劇』オリジナル劇付随音楽版】
 フローラン・シュミットが1907年に書いた黙劇のための付随音楽『サロメの悲劇』。
 小オーケストラ(今回の演奏は22名)のために書かれたこの作品は、バレエ・リュスのディアギレフの提案により大編成オーケストラによるバレエ音楽へ改作され、今日ではこちらが有名ですが、このアルバムでは元のオリジナル版を聴くことができます。
 また、今回の公演のために書かれたフランスの作曲家ファビアン・トゥシャールによる「ロイ」は、黙劇版『サロメの悲劇』初演時に主役を務めたダンサー、ロイ・フラーのイメージで書かれたもので、フルートの活躍が目立ち、音はエレクトロニクス処理が施されています。
 小編成によるライヴならではの緊張感で、名作誕生時の音を堪能することの出来るアルバムです。

 
 
 
LBM048
¥2800
ノスタルジック歌曲集
 1-9. ガブリエル・フォーレ(1845-1924): やさしき歌 Op. 61
 10. エルネスト・ショーソン(1855-1899): 終わりなき歌 Op. 37
 11-13. シャルロット・ソヒー(1887-1955):
  3つのノスタルジックな歌 Op. 7
 14-16. ショーソン/フランク・ヴィラール(1966-)編曲:
  愛と海の詩 Op. 19
マリー=ロール・ガルニエ(ソプラノ)
セリア・オヌト・ベンサイド(ピアノ)
ハンソン四重奏団
 アントン・ハンソン、ジュール・デュサップ(ヴァイオリン)
 ガブリエル・ラフェ(ヴィオラ)
 シモン・ドゥシャンブル(チェロ)

 録音: 2022年3月31日 L'Estran、ギデル、ブルターニュ、フランス (ライヴ/各曲集の後に拍手入り)

 フランスの作曲家による、ノスタルジックな愛の歌を集めたアルバム。
 いずれもピアノと弦楽四重奏のための作品(あるいはその版)であり、元々管弦楽伴奏である「愛と海の歌」はフランスの作曲家フランク・ヴィラールによって編曲されています。
 アルバム「トリスタンの後に」(LBM036)で名唱を聴かせた今注目のソプラノ、マリー=ロール・ガルニエの豊かな声量で訴えかける歌唱が聴きもの。
 クラムの「ブラック・エンジェルズ」(LBM040)で素晴らしい演奏を聴かせたハンソン四重奏団、Nomad Musicからリリースしたアルバム「メタモルフォシス」も好評のピアニスト、セリア・オヌト・ベンサイドの共演も嬉しいところで、実に表情豊かな演奏を聴かせています。
 


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ONDINE



ODE-1394
(2CD)
¥3200→\2990
フォークトの早すぎる死により、このトリオ最後の録音となった
 ラルス・フォークト&テツラフ兄妹
  シューベルト:ピアノ三重奏曲集 他

 【CD1】
  ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D 898 Op. 99(1827)
   1. I. Allegro moderato/2. II. Andante un poco mosso/
   3. III. Scherzo: Allegro/4. IV. Rondo: Allegro vivace/
  5. ノットゥルノ D 897 Op. 148(1827)
  6. ロンド D 895 - ヴァイオリンとピアノのために(1826)
 【CD2】
  ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D 929 Op. 100(1827)
   1. I. Allegro/2. II. Andante con moto/
   3. III. Scherzo: Allegro moderato/
   4. IV. Allegro moderato
 アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D 821 -
  チェロとピアノによる(1824)
   5. I. Allegro moderato/6. II. Adagio/7. III. Allegretto
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
 ...CD1CD2:1-4
ターニャ・テツラフ(チェロ)
 ...CD1:1-5、CD2
ラルス・フォークト(ピアノ)
NYCX-10376
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 録音:ブレーメン、ゼンデザール(ドイツ) 2021年2月21-25日...CD1: 5-6、CD2 2021年6月10-11日...CD1: 1-4

 「あまり時間が残されていないなら、お別れにはこれがふさわしい。君たち二人は最高だ。クリストフも実に素晴らしい。そしてフランツときたら。信じがたい。なんという表現。なんという壊れやすさ。なんという愛」
 このアルバムの録音を聞いたラルス・フォークトがクリスティアン・テツラフとターニャ・テツラフに宛てた言葉です(「クリストフ」は録音プロデューサー兼エンジニアのクリストフ・フランケ、「フランツ」は作曲者のシューベルト)。
 ドイツの中堅世代を代表するソリスト3人によるシューベルトの後期作品を集めたアルバムは、フォークトの早すぎる死により、このトリオの最後の録音となってしまいました。
 録音セッションが行われたのはフォークトが癌の診断を受ける少し前でしたが、彼はセッションの合間に痛みをこらえてソファに横たわることもあったそうです。
 しかし録音からはそのような気配は感じられず、端正で軽やかに、必要とあらば地響きを感じさせるほどの力強さでピアノを奏で、テツラフ兄妹と一体となり触発し合って間然するところの無い音楽を奏でています。
 3人の技術・解釈は言うまでもなく最高水準で、後期シューベルトならではの天国的な「歌」の魅力と、和声の変化がもたらす明暗の情感も十分に表出。
 フォークトが「僕の人生のすべてはここに向かっていたんじゃないかとさえ思える」と語った第2番をはじめとする会心の出来。選曲の充実と相まって後期シューベルトの世界に深く浸れるアルバムとなっています。
 輸入盤ブックレット(ドイツ語・英語)にはテツラフ兄妹がこの録音の思い出を7ページにわたって綴っており、フォークトを知る人は特別な思いを禁じ得ないでしょう。
 国内仕様盤にはその全訳に加え、シューベルト研究家の堀朋平氏による解説が付きます。

 
 
 

ODE-1420
¥2700
シヴァン・マゲン(ハープ)
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):ハープ協奏曲「Sigla」 他

 1. Flounce(2017)
 Sigla(2022) - ハープと管弦楽のための
  2. Sigla I/3. SiGLa II/4. Sigla III
 Sedecim(2016)
  5. Tigerflackar, spanda strangar, stjarnor utan svindel
   (E.S. 1916)/
  6. Zone rouge (1916 - )/7. Melartin 1916
シヴァン・マゲン(ハープ)...2-4
フィンランド放送交響楽団
ニコラス・コロン(指揮)

 録音:Helsinki Music Centre(フィンランド) 2021年12月...5-7 2022年5月...2-4 2022年10月...1

 ニコラス・コロンとフィンランド放送響のONDINE第3弾は、ロッタ・ヴェンナコスキの作品集。
 アルバム冒頭の「Flounce」はBBCプロムスの委嘱作で、フィンランド独立100周年にあたる2017年のラスト・ナイト冒頭を飾りました。
 「5分以内で、祝祭的な雰囲気を持つこと」という条件で書かれたこの作品は、 リズミカルな部分と落ち着いた中間部を持ち、聴衆と批評家の双方から高い評価を受けました。
 実質的なハープ協奏曲である「Sigla」は、イスラ エル出身で2017年からフィンランド放送響の首席ハープ奏者を務めるシヴァン・マゲンのために書かれた作品。
 ハープ特有の美しく幻想的な音色を最大に生かすとともに、時には荒々しいサウンドも引き出し、この楽器に新たな表現を切り開いています。
 最後の「Sedecim」はラテン語で「16」。1916年に創設されたシベリウス・アカデミー交響楽団の100周年を記念する委嘱作で、ヴェンナコスキはオーケストラ創立当時を想像し、その雰囲気を描いています。

 
 



<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00801
(HQ HYBRID)
¥3520
尾高&大阪フィル
 ますます高く、ひたすら深く

  エルガー:交響曲第2番 変ホ長調 作品63
尾高忠明(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

 2022年4月8-9日、大阪・フェスティバルホール にてライヴ収録

 尾高&大阪フィルのコンビによるエルガー第2弾。
 第1番ほどの壮麗さがないため初演からさほど脚光を浴びなかったこの交響曲も、エルガーが「自身をさらけ出した」という想念の深さで、今では名作として確固たる地歩を築いています。
 尾高はオケの部厚い響きを基調に、「Nobilmente」(上品に、気高く)に、大きなエモーショナルを加え、一大叙事詩のようなスケールで謳い上げています。
 すでに、英国エルガー協会から「エルガーメダル」を授与されている尾高の、この作曲家への傾倒ぶりが全編に脈動し、熱きテンションのままに一気に聴き通すアルバムとなりました。
 
 


OVCL-00804
(HQ HYBRID)
¥3520
飯森範親(指揮)&日本センチュリー交響
<ハイドン交響曲集Vol.18>
 ハイドン:交響曲第3番、第15番、第5番

  ハイドン:
   交響曲 第3番 ト長調 Hob.I:3
   交響曲 第15番 二長調 Hob.I:15
   交響曲 第5番 イ長調 Hob.I:5
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 2021年4月22日 大阪、ザ・シンフォニーホールにてライヴ収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト!精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集 Vol.18

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
 当盤は第23回コンサートのライヴ収録です。
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 
 


OVCL-00779
(2HQ HYBRID)
¥3850
全身全霊で奏でる、パガニーニの世界。
 パガニーニ:24のカプリース 作品1
周防 亮介(ヴァイオリン)

 2021年11月1-2、11-12日 静岡・浜松市天竜壬生ホールにて収録

 全身全霊で奏でる、パガニーニの世界。

 周防亮介のカプリースは、雄大な豪胆さと濃やかな繊細さをもって、自らをパガニーニとして強かに物語るかのように鳴り響く。 ―青澤隆明(ライナーノートより)

 超絶技巧曲として知られるパガニーニの名作にセッション録音で取り組んだ今作、確かなテクニックに裏付けされた多彩な表現による堂々たる演奏が収められました。周防亮介の繊細で煌めく音色が光る、音楽家としての真価が発揮されたアルバムです。

 


OVCX-00094
(HQ HYBRID&
DVDVideo)
¥3630
柴田花音 IN CONCERT
 Recorded at Takasaki City Theatre 2022

  【CD】
   シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70
   ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ 作品25-3
   シュニトケ:チェロ・ソナタ 第1番
   カステルヌオーヴォ=テデスコ/ピアティゴルスキー編:
    ロッシーニの歌劇《セビリアの理髪師》より「フィガロ」
   プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 作品119
  【DVD】 ※初回限定パッケージのみ
   カステルヌオーヴォ=テデスコ/ピアティゴルスキー編:
    ロッシーニの歌劇《セビリアの理髪師》より「フィガロ」
   デュクロ:アンコール 特典映像
柴田 花音(チェロ)
鈴木 慎崇(ピアノ)

 ※初回限定300枚 特典DVD付き
 ※初回完売後は新品番にてCD(Hybrid Disc)のみのパッケージで販売いたします

 2022年8月16-19日 高崎芸術劇場にて収録

 高崎芸術劇場≪T-Shotシリーズ≫第8弾!

 リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏家を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場の「T-Shotシリーズ」第八弾。2021年、若きチェリストの登竜門・ビバホールチェロコンクールで優勝、トロント王立音楽院にて研鑽を積む柴田花音。自由自在でのびのびとした音楽作りと、美しい音色に彩られた華のある演奏が光るチェリストの初ソロCD+DVD。
 [発売元・(公財)高崎財団]


 柴田 花音(チェロ) Canon Shibata, violoncello
 2000年愛知県出身。第70回全日本学生音楽コンクールチェロ部門全国大会第1位。第2回刈谷国際音楽コンクール弦楽器部門一般の部グランプリ。
 International Music Competition OPUS 2021(ポーランド)第1位。第14回ビバホールチェロコンクール第1位。Robert W. and G.Ann Corcoran Concerto Competition 2022(カナダ)グランプリ受賞。第40回霧島国際音楽祭にて霧島国際音楽祭賞受賞。他受賞多数。名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。
 これまでに林良一、野村友紀、山﨑伸子、中木健二の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、現在、トロント王立音楽院グレン・グールド・スクールにてハンス・ジェンセン、アンドレス・ディアスの両氏のもと、研鑽を積む。
 
















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