≪第118号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その14 2023/2/7~
2/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
BIS
|
BIS SA 2572
(SACD HYBRID)
¥2800
|
注目の米作曲家ミッシー・マッツォーリの作品集
ミッシー・マッツォーリ(1980-):
・Dark with Excessive Bright(暗く明るすぎる)(2021)
(ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲)*
・Sinfonia (for Orbiting Spheres)
(シンフォニア(軌道を周る天体のための))(2013)**
・These Worlds in Us(われらのうちにある世界)(2006)**
・Orpheus Undone(破滅したオルフェウス)(2021)**
Part 1: Behold the Machine, O Death
(見よ機械を、死神よ)
Part 2: We of Violence, We Endure
(われら暴力の、われら耐え忍ぶ)
・Vespers for Violin(ヴァイオリンのための晩祷)(2014)
(ソロ・ヴァイオリンと
エレクトロニック・サウンドトラックのための)***
・Dark with Excessive Bright(暗く明るすぎる)(2021)
(ソロ・ヴァイオリンと弦楽五重奏のための編曲)+ |
ペーテル・ヘッレスタール(ヴァイオリン)*/***/+
ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団 *
ジェームズ・ガフィガン(指揮)*
アークティック・フィルハーモニック **
ティム・ワイス(指揮)**/+
アークティック・フィルハーモニック団員
【オガネス・ギルニヤン(第1ヴァイオリン)、
オイヴィン・メフース(第2ヴァイオリン)、
ナターリャ・ギルニヤン(ヴィオラ)、
メアリー・オナー(チェロ)、
イングリ・マリーア・メフース
(コントラバス)】 + |
録音:2021年6月4日/グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)*、2022年3月/ストルメン・コンサートホール(ボードー、ノルウェー)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、66'22
制作:ヨルン・ペーデシェン *、ハンス・キプファー
録音エンジニア:グンナル・ヘルライフ・ニルセン
*、ホーカン・エークマン
SACDハイブリッド盤。
アメリカの作曲家ミッシー・マッツォーリ
Missy Mazzoli は、「黙示録的イマジネーション」(アレックス・ロス「The
New Yorker」)と称賛され、インディロックの感覚とクラシカル音楽の流儀の混ざり合った精巧で神秘的なサウンド・ワールドの作品を作りつづけています。
このアルバムには、アルネ・ヌールハイム、カイヤ・サーリアホ、ペア・ヌアゴーたちの音楽の「チャンピオン」として活動するノルウェーのヴァイオリニスト、ペーテル・ヘッレスタールPeter
Herresthal(1970-)のための「協奏曲」を中心に彼女の管弦楽曲とソロ曲が収録されています。
《Dark with Excessive Bright》(暗く明るすぎる)は、オーストラリア室内管弦楽団とロンドンのオーロラ・オーケストラの委嘱で書いた「コントラバス協奏曲」をヘッレスタールの依頼で改作した作品です。
曲名は、ミルトンの『失楽園』からとられました。「視力を奪われた者が神の衣を語ったシュールで刺激的な言葉が、ぼんやりとした、胸の張り裂けるような弦の響きにぴったり」(マッツォーリ)。
「ソロ・ヴァイオリンと弦楽五重奏のための編曲」は、ヘッレスタール、アークティック・フィルハーモニックの指揮者ティム・ワイス
Tim Weiss とオーバリン音楽院の共同委嘱で行われました。
《Vespers for Violin》(ヴァイオリンのための晩祷)は、《Vespers
for a New Dark Age》(新たな暗黒の時代のための晩祷)を作り直したという作品です。
ソロ・ヴァイオリンと、キーボード、古オルガン、声と弦楽器の「サンプリング」を「エレクトロニクス」処理した録音が共演。2014年に初演され、2019
年のグラミー賞「コンテンポラリー・クラシカル作曲部門」にノミネートされています。
《Sinfonia (for Orbiting Spheres)》(シンフォニア(軌道を周る天体のための))は、「より大きな軌道の中で互いに巻きつくロココループの集合体」太陽系の形をした音楽。
曲名は、楽曲の種類の「シンフォニア」と「ハーディ・ガーディ」を表す古いイタリアの用語の二重の意味を示しています。
ロサンジェルス・フィルハーモニックの委嘱で作曲され、その後、ボールダー・フィルハーモニックのために改訂が行われました。
《These Worlds in Us》(われらのうちにある世界)の曲名は、第二次世界大戦で戦死した父に思いを巡らせたジェームズ・テートの詩『The
Lost Pilot』からとられました。
「音楽は、ひとつの音やジェスチャーだけで痛みと幸せの感情を移すことができるという考えが好き」(マッツォーリ)。ベトナム戦争に従軍した、彼女の父に捧げられた作品です。
|
WERGO
|
WER 2078
(2CD)
¥3000
|
ルドガー・ブリュンマー(1958-):音の文様
[CD1]
アマゾナス Amazonas(2010)
反復 Repetitions(2005)
光輝 Shine(2007)
黄昏の間 Between Twiligh(t 2019)
[CD2]
動 Move ~
ピアノ、ライヴエレクトロニクス、
フィクスト・メディアとライヴ・ビデオのための(2006)
時は開かれ Le temps s'ouvre(1995)
ニュクス Nyx(2001) |
ルドガー・ブリュンマー(ライヴエレクトロニクス)
その他ヴォーカル、ピアノ、プログラマーも参加 |
コンピュータ音楽の重鎮、ブリュンマー、新しい豊かさを追求した創造的音楽、電子音の美しさにおどろく1枚
[CD1] 78'56''、[CD2] 78'41''
数十年にわたり電子音楽、アルゴリズム音楽、コンピュータ音楽においてきわめてユニークな作品を発表してきたルドガー・ブリュンマーによる、2022年8月にリリースされた「共鳴の球体」(WER-2077)に続く新たなアルバムです。
今作でも、普通は生楽器でなければ実現できないような豊かな表情の音楽を、デジタルの中から華麗に創造。電子音ひとつとっても、その美しさ、現実とは異なるリアルな空間性に驚かされます。
楽器と音楽の構造が新しい視点で統一され具現化されたハイレベルな電子音響作品です。
『光輝 Shine』はせせらぎのような音に始まります。それが高密度なリズムの連続へとエネルギッシュに発展していき、頂点を迎えた瞬間に動きが停滞、膨大な音の粒子が揺らぐ音場へと変貌。
変容されたピアノによるラヴェルの『絞首台』が、異なる音程と速度で重ねられていきます。
|
|
|
ゲノエル・フォン・リリエンシュテルン(1979-):クチュール
(1)広告的音声 Voz Comercial ~
声楽家とアンサンブルのための(2017)
(2)クチュール Couture ~
ふたりのシンセサイザー独奏と管弦楽のための(2014)
(3)大きな絵 Big Picture ~
声楽家とアンサンブルのための(2018/21)
(4)頂上 Top ~アンサンブルのための(2012/13) |
(1)ヨハンナ・ヴァルガス(歌)、
マリアーノ・キアッキアリーニ(指揮)、
アンサンブル・ガレージ
(2)ベンジャミン・コブラー
(オーバーハイム OB-Xa、ローランド JUNO-106)、
ラース・ヨンソン(ヤマハ DX7、ローランド
D-50)、
イラン・ヴォルコフ(指揮)、
南西ドイツ放送交響楽団
(3)ソエトキン・エルバース(歌)、
マリアーノ・キアッキアリーニ(指揮)、
アンサンブル・ガレージ
(4)スコット・ボイルズ(指揮)、
アンサンブル・インターフェース |
商業的な側面もそのままにノスタルジックな80年代サウンドを現代に移し替えた個性的作品
録音:2013-2021年/49'24''
1979年生まれのリリエンシュテルンは、CM音声や80年代ポップスなど、自分が繰り返しよくきいた音をサンプラー素材として作品を作っています。
それらはいわば高度に商業化された音であり、コラージュ素材として意味ありげな素材に見えますが、なにか別の意味を含ませるとか、主観的な良し悪しをほのめかす、といった感じはまったくなく、気持ち良いくらいにあからさまに引用しています。それによって獲得された独特な雰囲気は実に個性的。
シンセサイザーとオーケストラという編成で書かれた『クチュール
Couture』は南西ドイツ放送交響楽団の委嘱作品。機械音と生音、新しさと伝統が対比されるイメージ‛&かと思いきや、およそまるで違う音楽が展開されます。
使われるシンセサイザーはどれも80 年代のもので、名器とされながらもすでに時代遅れとみなされている楽器であり、オーケストラもまた、同じ存在感をもつ「音源」という扱い。
曲調としては80年代シンセ音楽が基礎にあり、その中で両者の音は溶け合うように織り込まれ、どこまでシンセか、どこからオケか、判然としないサウンドでたゆたいます。
これがスコアに実際に書かれ、伝統によって高められた交響楽団が演奏しているというのも不思議な感覚にさせられます。
『頂上 Top』はゲートリバーブのかかったスネアに始まります。80年代のヒット曲が使われ、終盤にヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」が登場。
|
HERESY RECORDS
|
HERESY028
(2CD)
特別価格
¥3900
|
ジョヴァンニ・ボッカチオの《デカメロン》を題材に、
様々なジャンルの音楽の要素を融合させ再構築
歌の城塞 ~
ボッカチオのデカメロンによるバラット |
アナクロノス
〔カトリオーナ・オリアリー(歌、音楽監督)、
ニック・ロス
(ソプラノ&テナー・サクソフォン、
ベンディール、サクソフォニックス)、
ディアドル・オリアリー(バス&B♭クラリネット)、
バリー・オハルピン(エレクトリック・ギター、ギタロン)、
アンドレア・ピッチョーニ
(タンブレロ、タンブロ・ムト、マランツァーノ、
カンジラ、カスタネット、ライヴエレクトロニクス)〕 |
14世紀のイタリアの作家・文学者ジョヴァンニ・ボッカチオの代表作で、ペスト禍を舞台にしたルネサンス文学の傑作《デカメロン》を題材に、ジャズ、フュージョン、ロックや現代クラシックなど、様々なジャンルの音楽の要素を融合させ再構築。
アイルランドのシンガー、カトリオーナ・オリアリーが率いるアンサンブル、「アナクロノス(Anakronos)」が、700年前に誕生したこのロマンス物語を新たな解釈で贈ります。
※録音:2021年11月2日-4日
|
PRIMA FACIE
|
|
ウーマンズ・ハンド ~
ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼル:ピアノ作品選集
ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼル:
アレグロ・モルト ハ短調/
Without tempo indication, ト短調/
アレグロ・モルト ホ短調/
アレグロ・グラツィオーソ変ロ長調/
アンダンテ ト長調 Op.2-1/プレスティッシモ
ハ長調/
アダージョ変ホ長調/4つの無言歌 Op.8/
ピアノのための6つの旋律 Op.4&Op.5 |
へレン・コーソーン(ピアノ) |
ファニー・ヘンゼルの短編ピアノ作品アルバム!
イギリス人ピアニスト、へレン・コーソーンは、英国王立音楽アカデミーで学び、ソロ、伴奏、室内楽奏者として多くの賞を受賞。特にロマン派のレパートリーにおける歌手や弦楽器奏者との共演に特別な関心を持ち、30以上の委嘱作品の初演を行ってきました。
本アルバムは、近年再評価が高まってきている女性作曲家、ファニー・ヘンゼルが残した多くの作品の中から、晩年の作品を含む短編のピアノ作品を数多く集成。繊細でいて、技術的にも高いレベルが要求されるこれら作品の素晴らしさを改めて伝える好企画です。
※録音:2021年2月7日-8日
|
|
|
ポール・ニューランド:ピアノ作品集(1994-2014)
ポール・ニューランド:
Butterfly Dreaming/Figure And Ground/Ku/
Nagahama Fragments/Phlegm/Blood/Bile/
Readymade 1/Repetition And Difference/
Under The Big Sky I Thrive/Zuihitsu |
リチャード・ケイシー(ピアノ) |
現代作曲家、ポール・ニューランドが日本文化と現代ビジュアルアートの両方から得たアイデアに基づいたピアノ作品集。
リチャード・ケイシーは、1997年の英国コンテンポラリー・ピアノ・コンクールで優勝。マンチェスターを拠点としたソロ活動に加え、室内楽にも積極的に取り組んでいます。
1994年からはニュー・ミュージック・プレイヤーズのピアニストとして、ロンドン・シンフォニエッタ、ロンドン・ムジチ、ロンターノ、リヴァプールのアンサンブル10:10などに頻繁に客演もしています。
※録音:2019年6月&2020年8月
|
SKANI
|
|
イヴァノフス:ヴォカリーズ
ヤーニス・イヴァノフス(1906-1983):ヴォカリーズ(1964-82)
〔祖国の風景/秋の歌/前奏曲/積雲/絵/
エレジー/冬の朝/喜び/雨の日に/
英雄たちを記念して/霧/前奏曲とフーガ/
渡り鳥*/カントゥス・モノディクス.
グローリア〕 |
ラトビア放送合唱団
シグヴァルズ・クリャヴァ(指揮)
レイニス・ザリンシュ(ピアノ)* |
ラトビア放送合唱団の透き通ったハーモニーで聴くイヴァノフスの「ヴォカリーズ」。
ヤーニス・イヴァノフス(1906-1983)は、1960年代に実験的で表現的な第9番と第13番を含む交響曲を5曲作曲し、ラトビア音楽史上もっとも才能に恵まれた「交響曲」作家とみなされています。
しかし彼は同時に規模の小さい作品も手がけ、ピアノや声楽のための優れた作品も残しました。
ここに収録されるアカペラ混声合唱のための「ヴォカリーズ」は、"心なごむ温かいメロディや、古い羊飼いの歌の面影を残す、平行5度を含む深く呼吸するハーモニーのつづく"作品。「絵」、「積雲」、「霧」の3曲は通常版に加え同じラトビアの作曲家であるイマンツ・ゼムザリス(b.1951)によるエディションも収録。
ラトビアを代表する合唱団のひとつ、グラミー賞受賞歴のあるラトビア放送合唱団と、指揮者のシグヴァルズ・クリャヴァによる演奏。
※録音:2022年1月18日-22日、聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)
|
|
SKANI137
(2CD)
特別価格 ¥3600
|
ペレーツィス:四季
ゲオルグス・ペレーツィス(b.1947):ピアノ曲集《四季》
〔新年の音楽(1977)/秋の音楽(2011)/
冬の音楽(2015)/春の音楽(2021)/
夏の音楽(2017)/新年ふたたび(2018)〕 |
リンダ・レイネ(ピアノ) |
ゲオルグス・ペレーツィスは1947年、ラトビアのリガ出身。エミールス・ダールズィンシュ音楽高校を卒業後、モスクワ国立音楽院でアラム・ハチャトゥリアンに作曲を学びました。
ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールへのデビューとなった、ロアルド・ダールの《ジャックと豆の木》のための音楽で成功を収め、一躍注目されました。
ペレーツィスの「創造宇宙」はきわめて広大で、底知れず深いとまで言われ、「耳に心地いい音調」の音楽は「ニュー・シンプリシティ」「新しい協和音の音楽」と呼ばれています。
《四季》と題されたこのピアノ曲集は、1977年の〈新年の音楽〉から2018年の〈新年ふたたび〉まで、40年以上の間隔で書かれた6曲で構成された曲集。
「ペレーツィスの音楽は確実に私に語りかけ、何か特別な刺激をもたらす。とても幸せな気分にしてくれる」と語るラトビアのピアニスト、リンダ・レイネの演奏。
彼女は、ラトビアのイルゼ・トレイヤとアルニス・ザンドマニス、ハンブルクのリーリャ・ジルベルシュテインとブルクハルト・ケーリングたちに学び、ソリストと室内楽奏者として活動しています。
※録音:2022年1月31日-2月5日、グレート・アンバー・コンサートホール(リエパーヤ、ラトビア)
|
.
DB PRODUCTIONS
|
|
シリアクス四重奏団
グリーグ/マイエル/レントヘン:弦楽四重奏曲集
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):弦楽四重奏曲
ヘ長調
(ユリウス・レントヘンによる補筆完成版)...世界初録音
1. I. Sostenuto - Allegro vivace e
grazioso /
2. II. Allegro scherzando - Piu vivo
- Allegro scherzando /
3. III. Adagio* / 4. IV. Allegro giocoso*
*‛&ユリウス・レントヘン作曲
アマンダ・レントヘン=マイエル(1853-1894):
弦楽四重奏曲 イ長調
5. I. Allegro vivace e grazioso** /
6. II. Andante / 7. III. Allegro non
troppo
8. IV. Finale: Presto**
**‛&トミー・アンダーソンによる補筆完成版
ユリウス・レントヘン(1855-1932):
弦楽四重奏曲第12番 嬰ト短調
9. I. Andante sostenuto / 10. II. Vivace
/
11. III. Lento / 12. IV. Allegro passionate |
シリアクス四重奏団
【メンバー】
セシリア・シリアクス
(第1ヴァイオリン)
ユリア=マリア・クレッツ
(第2ヴァイオリン)
ユルヴァリ・マクティゲルト・
シリアクス(ヴィオラ)
カティ・ライティネン(チェロ) |
録音:2022年8月16-19日 Kluturhuset i Ytterjarna、Jarna(スウェーデン)/総収録時間:79'56"
ヴァイオリニスト、セシリア・シリアクスを中心とするシリアクス四重奏団が演奏する3つの弦楽四重奏曲。
注目は、グリーグが1892年の銀婚式の際に着手したヘ長調の弦楽四重奏曲。グリーグ自身はこの曲の第2楽章までしか作曲しませんでしたが、グリーグ夫妻と親交が深かったユリウス・レントヘンが、後年創意の凝らされた聴き応えある後半楽章を作曲し、完成させていました。
このレントヘン版についてはラファエル弦楽四重奏団の録音がOLYMPIAレーベルから出ていましたが、これはレントヘンによる第4楽章コーダをカットしており、また伴奏音型のトレモロを16分音符にするなど細部においてレントヘンの指定と異なる処理をされていたことから、レーベルではこの録音が「レントヘンの楽譜に忠実な世界初録音」と銘打っています。またアルバムにはレントヘン自身の弦楽四重奏曲と、彼の妻でスウェーデン出身のヴァイオリニスト・作曲家アマンダ・レントヘン=マイエルの弦楽四重奏曲(こちらも第1楽章と終楽章は未完のため、トミー・アンダーソンの補筆完成版を使用)が収録されています。
セシリア・シリアクスは、これまでにもアマンダ・レントヘン=マイエル作品をはじめとしたスウェーデンの作品を演奏し、その紹介に努めています。
|
DIVINE ART
|
|
夜の影 |
アンドルー・ブラウネル(ピアノ) |
1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 「月光」
Op. 27 No. 2 - 第1楽章
2. フレデリック・ショパン(1810-1849):
夜想曲 第8番 変ニ長調 Op. 27 No. 2
3. パウル・ヒンデミット(1895-1963):組曲「1922」
Op. 26 - ナハトムジーク
4. クロード・ドビュッシー(1862-1918):前奏曲集第1巻
- 第4曲「夕べの大気に漂う音と香り」
5. フランソワ・クープラン(1668-1733):クラヴサン曲集第3巻
第14組曲 - 恋するナイチンゲール
6. ロウェル・リーバーマン(1965-):夜想曲第5番
ニ調 Op. 55
7. F. クープラン:クラヴサン曲集第3巻 第14組曲第
- 恋するナイチンゲールのドゥーブル
8. ベーラ・バルトーク(1881-1945):戸外で
- 夜の音楽
9. ショパン:夜想曲第13番 ハ短調 Op. 48
No. 1
10. ロベルト・シューマン(1810-1856):幻想小曲集
Op. 12 - 夜に
11. サミュエル・バーバー(1910-1981):夜想曲 Op.
33
12. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ソナタ第3番
ヘ短調 Op. 5 - 第2楽章 Andante
13. ドビュッシー:ベルガマスク組曲 - 月の光 |
録音:2015年10月19-21日 Singing Hall,
St. Paul's Girls' School, Hammersmith、ロンドン(UK)/総収録時間:71'18"
2006年に開催された"リーズ国際ピアノ・コンクール"に入賞後、国際的に活躍するピアニスト、アンドルー・ブラウネル。
このアルバムでは彼が選んだ様々な「夜の雰囲気」を纏ったピアノ曲を紹介。おなじみのベートーヴェンの「月光」にはじまり、ショパンやバーバー、リーバーマンの夜想曲、近代的なヒンデミットやバルトークの夜の音楽から、フランソワ・クープランの作品を交え、最後はこれまたよく知られるドビュッシーの「月の光」で締めくくるという巧みなプログラムです。
|
|
|
サイモン・モルド:受難の聖節
1-25. Passiontide 受難の聖節
世界初録音 |
イエス‛&スティーヴン・クーパー(バリトン)
語り手‛&フィリップ・リーチ(テノール)
マリア:イエスの母‛&ヘレン・ベイリー(ソプラノ)
ピラト‛&ジェレミー・リーマン(バス・バリトン)
ナイトン・コンソート(声楽アンサンブル)
ロクサーヌ・ガル(指揮)
デイヴィッド・コウエン(オルガン) |
録音:2022年4月30日、6月18日 Mountsorrel
Methodist Church(UK)/総収録時間:77'58"
1957年英国生まれのサイモン・モルド。幼い頃から聖歌隊で歌い合唱作品を得意とするモルドは、これまでに数多くの親しみやすい宗教的作品を書き上げ、英国を中心に広く演奏されています。
このアルバムには「四旬節のためのカンタータ」を収録。イエスのエルサレム入城からその受難と死までを重厚な音楽で描き出したこの作品には、ゲッセマネの緊迫の情景や、マリアとイエスの悲痛な別れの二重唱など、胸を熱くする場面が次々に用意されています。
|
|
|
Chasing Shadows スティーヴンス:アンサンブルのための作品集
クラリネット五重奏曲(2019-2020/2021改訂)
1. I. Quasi una Fantasia
2. II. Scherzo - Allegro spiritoso
3. III. Adagio con moto
4. IV. Finale - Allegro vivo
5. Obsession オブセッション -
コントラバスとピアノのために(2015)
6. Fantasy Trio 幻想的三重奏曲
- フルート(ピッコロ持ち替え)、
ギター、チェロのために(2009, in one
movement)
7. Chasing Shadows チェイシング・シャドウズ
- コントランバスとピアノのために(2015)
8. Romantic Fantasy ロマンティックな幻想曲
- フルート(ピッコロ持ち替え)、
B♭管クラリネット、弦楽四重奏、ハープのために
(2010, in one movement) |
ローザ・カンポス(クラリネット)
エイミー・ユール(フルート&ピッコロ)
クレイグ・オグデン(クラシカル・ギター)
クリフォード・ランタフ(ハープ)
ソフィー・ローザ/ケイティ・スティルマン/
ローズマリー・アットリー(ヴァイオリン)
アラステア・ヴェナート/
クリスティーン・アンダーソン(ヴィオラ)
ニコラス・トリグスタード(チェロ)
アレクサンダー・ジョーンズ(コントラバス)
デイヴィッド・ジョーンズ(ピアノ) |
録音:2021年9月 St. Thomas' Church, Stockport‛&1-4 2022年2月15日St.
Thomas' Church, Stockport‛&8 2022年3月20日
Halle St. Michael's, Manchester‛&7、5 2022年7月20日
St. Thomas' Church, Stockport‛&6
総収録時間:78'38"
1958年、イギリスのウェールズで生まれた作曲家ロビン・スティーヴンス。幼い頃から聖歌隊で歌うとともにピアノを学び、大学ではチェロと音楽学を専攻。20代から教会の音楽監督をするかたわら、作曲に励みました。
イギリス国内で高い人気を誇っています。
このアルバムでは彼のアンサンブルのための作品を紹介。アルバムタイトルでもある「Chasing
Shadows」と「Obsession」の2作品では、コントラバスを主役にし、楽器の魅力を探ります。
「Fantasy Trio」「Romantic Fantasy」の2曲はフルートを中心に、ギターやハープなどの楽器を組み合わせることで新鮮な響きを追求。
また最近の作品で、4つの楽章で構成された「クラリネット五重奏曲」ではA管クラリネットを使用。少し憂いを帯びたような音色と弦楽器とのアンサンブルが心を捉えます。
|
GRAMOLA
|
|
Unfolding 開花 ピアノ三重奏曲集
1. フランツ・シューベルト(1797-1828):
Sonatensatz ソナタ楽章(ピアノ三重奏曲)
変ロ長調 D 28
2-4. クロード・ドビュッシー(1862-1918):
ピアノ三重奏曲 ト長調
6. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
悲しみの三重奏曲第1番 ト短調
7. ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op. 8 |
アンサンブル・トリゾナンテ
【メンバー】
クリスティナ・レープ=グリル(ピアノ)
セシリア・ジポス(チェロ)
ルイス・モライス(ヴァイオリン) |
録音:2022年4月 Hungaroton Recording Studio、ブダペスト(ハンガリー)/総収録時間:60'48"
アンサンブル・トリゾナンテが演奏するピアノ三重奏曲集。アルバムに収録されているのは、どれも大作曲家たちの初期の作品ばかりです。
15歳のシューベルトが描いた若々しい「ソナタ楽章」、18歳のドビュッシーが書き上げるも、100年以上経ってからようやく出版されたピアノ三重奏曲、こちらも18歳のラフマニノフの手による「悲しみの三重奏曲第1番」、そしてショスタコーヴィチの初の室内楽作品であるピアノ三重奏曲第1番。
アルバムのタイトル「Unfolding」の通り、内に秘められていた若き作曲家たちの大いなる才能が花開く様を感じられる1枚です。
アンサンブル・トリゾナンテは、ウィーン出身のレープ=グリルとジポス、そしてポルトガル出身でオーストリアで学んだモライスの3人によって2015年に設立されたアンサンブル。
オーストリアとポルトガルで演奏するほか、ウィーンのシューベルト音楽祭に出演するなど幅広い活動を行っています。
|
|
|
Accords contrastants ヴァイオリンとチェロのための作品集
1-3. ゾルターン・コダーイ(1882-1967):
ヴァイオリンとチェロの二重奏曲 Op. 7(1914)
4-5. ジェルジ・リゲティ(1923-2006):
無伴奏チェロ・ソナタ(1948/1953)
6-9. ベーラ・バルトーク(1891-1945):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz 117(1944)
10-13. モーリス・ラヴェル(1875-1937):
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(1922) |
アミラム・ガンツ(ヴァイオリン)
マキシム・ガンツ(チェロ) |
録音:2020年6月24-26日 Festival Schloss
Weinzierl、Wieselburg‛&1-3、10-132021年7月8-11日
Beethovensaal、Pfarre Heiligenstadt、ウィーン(オーストリア)‛&4-9/総収録時間:78'33"
ヴァイオリンのアミラム(父)とチェロのマキシム(息子)。このガンツ親子による20世紀前半のヴァイオリンとチェロのための作品集。各々がリゲティとバルトークの無伴奏のソナタを演奏するとともに、コダーイとラヴェルでは息のあったデュオを聴かせます。
アミラム・ガンツはウルグアイで生まれ、イスラエル・チョーバーグ、イリヤ・フィドロンらに師事し11歳でソリストとしてデビュー。1980年から2002年までストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターを務め、アラン・ロンバールや、岩城宏之をはじめとした多くの名指揮者の下で演奏しました。
室内楽演奏でも高く評価されるヴァイオリニストです。マキシム・ガンツはストラスブール生まれ。4歳の時にラジオでロストロポーヴィチが弾くチャイコフスキーの「ロココ変奏曲」を聴き感銘を受け、チェリストを志しました。
スペインで学び、スイスではアントニオ・メネセスに師事。これまでに多くのホールや音楽祭で演奏しています。
|
|
|
Fruhlingsglaube 春のおもい 歌曲とピアノ曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
1. Abendempfindung 夕べの想い K. 523
2. Ridente la Calma 楽しい安らぎが
(ミスリヴェチェクによる声とピアノ編)
3. ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K. 570 - 第2楽章
Adagio
フランツ・シューベルト(1797-1828):
4. Die Forelle ます D 550
5. Fruhlingsglaube 春のおもい D 686
6. Staandchen セレナード D 957
7. Ave Maria アヴェ・マリア D 839
8. 楽興の時 Op. 94 D 780 - 第2番 変イ長調
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
9. Von ewiger Liebe 永遠の愛について
Op. 43 No. 1
10. Wie Melodien zieht es mir 調べのように私を通り抜ける
Op. 105 No. 1
シューベルト:
11. 楽興の時 Op. 94 D 780 - 第6番 変イ長調
12. 作者不詳:Herdsman Song 牧歌
13. Peidong Xu 徐沛東 (1954-):Songs of
my Hometown |
マリー・チョー(ソプラノ)
ニルス・ムース(ピアノ) |
録音:2021年11月&2022年6月 Studio TONAL、ウィーン(オーストリア)/総収録時間:61'26"
中国語とクラシックの曲を収録した前作「私はこの地を愛す」(GRAM99275)の続編とも言える1枚。
今作ではソプラノのマリー・チョーがモーツァルト、シューベルト、ブラームスのドイツ・リートと2曲の中国の歌を披露しています。
ピアノは前作と同じニルス・ムース。アルバム内ではモーツァルトとシューベルトのピアノ曲を演奏し、花を添えました。マリー・チョーは香港出身。香港舞台芸術大学のオペラ・音楽部門を卒業し、現在は北京のAcademy
ofPerforming Artsで教鞭を執っています。
|
.
TACET
|
S 254
(SACD HYBRID)
¥2700 →\2490
|
アンドラーシュ・ケラー指揮
「第9番交響曲演奏プロジェクト」第5弾
マーラー:交響曲第9番 |
コンチェルト・ブダペスト
アンドラーシュ・ケラー指揮 |
2018年12月17-21日 ブタペスト、イタリア文化研究所コンサート・ホールでの録音
・5.1 Version Real Surround Sound : for
all SACD Surround Systems
・Stereo Version : For all Stereo Systems
Plays on CD/SACD/DVD/Blu-ray Players
SACDハイブリッド盤です。
ブタペスト祝祭管弦楽団のコンサートマスターとして、またケラー四重奏団のヴァイオリニストとして世界的に活躍し、近年では指揮者としても精力的な活動を行うアンドラーシュ・ケラー指揮によるTACETレーベルの新アルバム。
・ブルックナー:交響曲第9番(S 245 #4009850
024545)
・ドヴォルザーク:交響曲第9番(S 250 #4009850
025047)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第9番&第5番(S
253 #4009850 025344)
・シューベルト:交響曲第8(9)番(S249
#4009850 024941)
に続く「第9番交響曲演奏プロジェクト」第5弾です。
*演奏収録時間 計 79:04
第1楽章 26:46/第2楽章 14:28/第3楽章
12:16/第4楽章 25:34
長年、弦楽四重奏団で活躍してきたケラーは各楽器が持つ音質・音色を室内楽のように繊細に調和させオーケストラから豊かな響きを引き出します。
このアルバムでは最初の一音から、そして弦楽合奏を主体とした最終楽章での音が積み重なりつつ導かれるクライマックスとその後の静寂まで指揮者ケラーの素晴らしい音作りが美しく澄み切った音楽と共に聴いてとれます。
音の良さに定評あるTACETレーベルによる録音再生技術がこの演奏の素晴らしさを更に際立たせています。
|
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
.
DOREMI
|
DHR 8201
(2CD)
¥4400 →\3990
|
マルタ・アルゲリッチLIVE第13集
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番 ハ長調
K.503
ラファエル・クーベリック(指揮)、
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1978年2月7日/
ニューヨーク、リンカーン・センター、
エイブリー・フィッシャー・ホール
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調
Op.30
ベルンハルト・クレー(指揮)、ハノーファー放送交響楽団
録音:1979年6月14日/ハノーファー
J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調
Op.22
ショパン:
夜想曲第8番 変ニ長調 Op.27-2 /
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
ラヴェル:夜のガスパール
録音:1972年4月14日/ザールブリュッケン・リサイタル |
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) |
アルゲリッチの貴重ライヴ音源 第13弾
DOREMIのアルゲリッチ貴重音源集第13弾。
クーベリックとのモーツァルト、クレーとのラフマニノフという2つの協奏曲ライヴに加え、72年のザールブリュッケン・リサイタルを収録。
ショパンのノクターン第8番の録音はめずらしく、他では聴くことのできないレパートリーです。
|
<メジャー・レーベル>
<国内盤>
LAPLACE RECORDS
|
|
ルール・ヴェルト
1. ガブリエル・フォーレ:夢のあとに
2. レイナルド・アーン:クロリスへ
3. エルネスト・ショーソン:アンダンテとアレグロ
4. クロード・ドビュッシー:小品
5. クロード・ドビュッシー:第一狂詩曲
6. カブリエル・ピエルネ:カンツォネッタ
7. モーリス・ラヴェル:ハバネラ形式の小品
8-10. フランシス・プーランク:クラリネット・ソナタ
8. 第1楽章 / 9. 第2楽章 / 10. 第3楽章
11-13. イーゴリ・ストラヴィンスキー:3つの小品
11. No.1/ 12. No.2 / 13. No.3
14-17. アストル・ピアソラ:タンゴの歴史
14. I. 売春宿 1900 / 15. II.カフェ 1930
/
16. III. ナイトクラブ 1960 / 17. IV.
現代のコンサート
18. アストル・ピアソラ:鮫 |
西川智也(クラリネット)
岡田奏(ピアノ) |
《録音》2022年9月15-16日 Kirari Fujimi(Saitama,
FujimiCity)
ミラクルなクラリネット奏者、西川智也のファーストアルバム。
世界がパリを巡り、パリが世界を吸収し、世界がクラリネットをもってパリを発信する。前半に聴くフランスの曲たち、西川と日本とフランス。
後半、パリに縁深いストラヴィンスキーを経て、最後は西川とピアソラとのフランスへ調和する、瀟洒な配曲で紡がれるクラリネットの心奥。
西川智也(クラリネット)
大阪教育大学卒、東京藝術大学大学院修士課程修了。第9回東京音楽コンクール木管部門第1位、第23回日本木管コンクールクラリネット部門第1位ほか受賞多数。
小澤征爾音楽塾、東京・春・音楽祭、ラヴェンナ音楽祭などに出演。現在、群馬交響楽団首席クラリネット奏者、超スター六重奏団The
SixthSenseメンバー。
|
<映像>
2/9(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ATMA CLASSIQUE
|
|
バッハ『無伴奏チェロ組曲』をモチーフにした『タンゴ組曲』
デニス・プランテ(1972-):タンゴ組曲
組曲第1番『アルゼンチン』
I. Preludio / II. Silbando / III. Tango
組曲第2番『バッハ・トゥ・タンゴ』
I. Coral / II. Recitativo / III. Canto
/ IV. Milonga-cayengue
組曲第3番『タンゴの夜』
I. Cello solo / II. Soledad / III. Apache
組曲第4番『花』
I. Flores de nacar / II. Flores marchitas
組曲第5番『神秘』
I. Oracion / II. Scordatura
組曲第6番『ブエノスアイレス』
I. El baile / II. El cisne negro / III.
Tango antiguo |
デニス・プランテ(バンドネオン)
ステファン・テトロー(チェロ) |
バンドネオンとタンゴ、バッハの無伴奏チェロ組曲が三位一体となった快作
録音:2022年5月6・7日/ケベック/24bit
96kHz 録音、58'12''
バンドネオンとチェロの名手がタッグを組んで創りあげた、多様なリズムと情熱的な官能性に富んだ音楽世界。
バッハの『無伴奏チェロ組曲』をモチーフにしたという『タンゴ組曲』です。親しみやすいメロディを基礎としながらも緻密に書かれた譜面で、充実した二重奏が展開される聴き応えある音楽になっています。
より華やかなタンゴ、より遊び心あるクラシックが楽しめます。
|
|
|
アイスストーム・シンフォニー
マクシム・グーレ(1980-):
アイスストーム・シンフォニー
[I. 混乱 / II. あたたかさ / III. 暗黒
/ IV. 光]
なんて日だ
[I. 陽気な朝 / II. 果てしない労働 /
III. 2人の夕べ / IV. 安らかな夜]
大げさな話 |
ジャック・ラコンブ(指揮)
モントリオール・クラシカル・オーケストラ |
ゲーム音楽のようなサウンドを用いた交響曲
録音:2022年8月14・15日/ケベック/24bit
96kHz 録音、62'29''
クラシカルなものからゲーム音楽に至るまで幅広い創作活動を行うケベックの作曲家、マクシム・グーレの作品集。
『アイスストーム・シンフォニー』は1998年1月4日に起きた大規模停電が題材になっています。
長く続いた雨氷によって1か月ものあいだ電力供給が滞ったケベック州史上最大の自然災害をとりあげ、人間の太刀打ちできない環境の脅威とその後にあらわれる希望の光を、壮大に描いています。
ゲーム音楽のような分かりやすいサウンドでありながら、人間の力、不可能なことと可能なことについて考えさせられる交響曲です。
|
|
|
慰め |
アントワーヌ・マレット=シェニエ(ハープ) |
アンリエット・ルニエ(1875-1956):思索
アルベルト・ツァーベル(1834-1910):グノーの歌劇『ファウスト』のモチーフによる幻想曲
Op.12
シューマン(1810-1856)(アルフォンス・アッセルマン編):胡桃
Op.25-3 / 睡蓮 Op.25-7 / 異郷にて Op.39-1
シャルル・シュッツェ(19世紀末-20世紀前半):庭園にて
グリンカ(1804-1857)(バラキレフ編、アントワーヌ・マレット=シェニエ版):
『サンクトペテルブルクとの別れ』より第10
曲「雲雀」
アルフォンス・アッセルマン(1845-1912):ゲーテの『ミニョン』による詩的素描「夢」
Op.26
ヴィルヘルム・ポッセ(1852-1925):ワルツ第1
番 変イ短調 / ワルツ第2 番 変ホ長調
リスト(1811-1886):慰め S.172 |
あたたかい音色で紡がれるハープ音楽
録音:2009年4月26・28日/ケベック/24bit
96kHz 録音、70'57''
カナダのハーピスト、アントワーヌ・マレット=シェニエによるアルバム。ハープのためのオリジナル作品と編曲作品の両方を演奏しており、いくつかは初録音です。
美、自然、愛、スピリチュアリティ、ダンス、詩など、人間の体験を慰め、高めてくれるあらゆるものにまつわる作品が収録されています。
時に暗く、時に明るく、瞑想的でドラマチックなこれらの曲は、聴く人を喜びと希望の旅へと誘うでしょう。
|
.
BIS
|
BIS SA 2540
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
|
ジョン・ネシリング指揮によるレスピーギの管弦楽作品集
レスピーギ:
(1)組曲『鳥』
(2)リュートのための古い舞曲とアリア
第1組曲
(3)リュートのための古い舞曲とアリア
第2組曲
(4)リュートのための古い舞曲とアリア
第3組曲 |
ジョン・ネシリング(指揮)
リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団
(リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団) |
大好評!ジョン・ネシリング指揮によるレスピーギの管弦楽作品集。当アルバムは組曲『鳥』と『リュートのための古い舞曲とアリア』を収録!
セッション録音:2021年7月5-9日/フィルハーモニーホール、リエージュ(ベルギー)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、75'30
エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ
プロデューサー、エディティング&ミキシング:インゴ・ペトリ(Take5
Music Production)
サウンド・エンジニア:ファビアン・フランク(Arcantus
Musikproduktion)
SACD ハイブリッド盤。
好評のジョン・ネシリング指揮によるレスピーギの管弦楽作品集。当アルバムには組曲『鳥』と『リュートのための古い舞曲とアリア』を収録しております。
組曲『鳥』はパスクィーニ、ラモーなどのクラヴサン曲より編曲した管弦楽作品。「ナイチンゲール」「かっこう」など鳥のさえずりの表現した5曲からなるこの作品は聴き手を色彩豊かな音風景へと誘います。
『リュートのための古い舞曲とアリア』組曲は16世紀後半から17世紀初頭のイタリアとフランスの作曲家によるリュートまたはギターのための作品からの編曲ですが、こちらも新鮮な響きで彩った組曲。
繊細で洗練された音色が特徴のこの作品はイタリアのオーケストレーションの巨匠レスピーギが贈る名作です。
1947年サンパウロ生まれの指揮者ブラジルのジョン・ネシリングは、ボダンツキーやシェーンベルクの血を引くという逸材で、バーンスタインやスワロフスキーの薫陶を受けております。
自身の持ち味である情熱的かつ抜群のリズム感で、色彩豊かにレスピーギを振っております。
ネシリングのレスピーギ旧譜から
ムチャクチャかっこいいのである。
レスピーギ:劇的交響曲
完売だったらごめんなさい・・・ |
BIS SA 2210
(SACD HYBRID)
\2800 →\2590
|
ジョン・ネシリング(指揮)
レスピーギの劇的交響曲
レスピーギ:
(1)劇的交響曲(1913-14)
(2)歌劇「ベルファゴール」序曲(1924) |
ジョン・ネシリング(指揮)
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団 |
ネシリングによるエネルギー大爆発の演奏!レスピーギの劇的交響曲と歌劇「ベルファゴール」序曲
セッション録音:2015年4月/フィルハーモニーホール(リエージュ)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、70’03”
SACD ハイブリッド盤。
レスピーギは「ローマ三部作」の作曲家として知られる。
ド派手で華麗で凄まじい管弦楽作品の達人と。
ただ「ローマ三部作」以外のド派手な管弦楽作品を紹介すれば、「レスピーギが「ローマ三部作」だけの人ではない」と証明できるかもしれない。
ということで今回紹介するのは「劇的交響曲」という作品。
なにしろ「劇的」と名がつくのであるから劇的である。
当然ド派手で華麗で凄まじい。
作曲されたのは1913年から1914年にかけて。
ベルリンでピアニストをしながら勉強した後イタリアに帰国し、ようやくローマでサンタ・チェチーリア音楽院作曲科教授の任に就いた頃。
レスピーギはこれまでの見聞・知識・経験を生かし、名門音楽院の作曲科教授にふさわしい壮大で緻密で完成度の高い「交響曲」を創り上げようとしたのだ。
それがこの「劇的交響曲」なわけである。
全部で3楽章。時間にしてなんと1時間。大交響曲である。レスピーギの意気込みも分かろうというもの。
しかし実は・・・、全編大ロマンで誰も飽きることのないとてつもない大傑作・・・とは言わない。
第1楽章、第2楽章は、若干気宇壮大過ぎてどこか遠くに行ってしまっているような気配もある。
正直に言おう。
すごいのはラスト。
ラスト3分。
ここはどうか近所迷惑を顧みずに大音量にしてほしい。
ムチャクチャかっこいいのである。
こんなかっこいいラストの交響曲、これ以外にはない。
ハリウッド映画とかちゃちなオペラなどまったく問題外。
ベートーヴェンもマーラーも裸足で逃げ出してしまいそうな超大型大団円。
この音楽史上に残る壮大なラストのためにこれまでの1時間はあったと思うだろう。
聴いた者は意味もなく意気軒昂となり、アドレナリンが噴出し、また明日から戦ってやるぞと力がみなぎること間違いない。
このときレスピーギ35歳。
交響詩《ローマの噴水》初演の3年前、サンタ・チェチーリア音楽院院長就任の10年前のことである。
|
いままでいろいろな録音が出てきたが、ようやくラストを思いっきりはしたなく盛り上げてくれる演奏が登場した。
サンパウロ生まれのブラジルの指揮者ジョン・ネシリングとリエージュ・フィル。
もとのサンパウロ交響楽団との演奏ならもっとすごかっただろうが、喧嘩別れしてしまったみたいなので仕方がない。というかリエージュ・フィルなら不足はない。
ここまでたっぷりとラストを聴かせてくれるのはやはり熱い南米の血によると思う。
ありがとう、ネシュリング。
|
|
旧譜
ネシュリングによるレスピーギ「ローマ三部作」
完売だったらごめんなさい・・・
「レスピーギは「ローマ三部作」だけじゃない」と言っておきながらこれを紹介しちゃいかんだろ」、といわれそうだが、
ネシュリングとサンパウロ響の貴重なレスピーギ録音(ネシュリングはこのあと楽団トップとけんかしてやめてしまう)、
やっぱりすごいので紹介しておきます・・・
|
|
BIS SA 1720
(SACD HYBRID)
\2800 →\2590
|
レスピーギ:
(1)ローマの噴水 (2)ローマの松 (3)ローマの祭 |
ジョン・ネシュリング(指)
サンパウロ交響楽団 |
63’41”SACD ハイブリッド盤。
録音 2008年2月
<S-0429さんのコメントから>
SACDでローマ三部作を楽しみたい、というだけで購入したんですが...いや、良かった!
サンパウロってどこ?オケを聴く醍醐味とも言えるローマ三部作なのに、大丈夫かいな?という不安を見事に払拭してくれました。
まず、録音はやっぱり良い!凄い、色々な音が聞こえる。
が、演奏も素晴らしい!ブラジルのオケ&指揮者とあっては、バティスのようなネアカな音楽かと思いきや、意外や意外、大変色彩感にあふれた演奏!素晴らしい好演!
それでいて金管の迫力も十分。個人的に、ラテン系の明るく抜けの良いHrが好印象。ハイレベルですよ、ホンマに。良い意味で期待を裏切ってくれた1枚。
|
|
|
|
BIS SA 2652
(SACD HYBRID)
¥2800
|
スーイエ・パクがオール・シマノフスキ・プログラムに挑戦!
シマノフスキ:
(1)『神話』Op.30
(2)ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9
(3)ロマンス ニ長調 Op.23
(4)夜想曲とタランテラ Op.28
(5)アイタコ・エニアの子守歌 Op.52 |
スーイエ・パク(ヴァイオリン)
ローランド・ペンティネン(ピアノ) |
韓国期待のヴァイオリニスト、スーイエ・パクがオール・シマノフスキ・プログラムに挑戦!
ヴァイオリン/1724年製アントニ・ストラディヴァリウス(弓;1865年製ハインリッヒ・カール・クノッフ)
ピアノ/スタインウェイD, 1929
録音:2021年11月22-25日、2022年4月11&12日/ニコデマス教会(ベルリン)/DDD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、68'15
プロデューサー&サウンド・エンジニア:マルティン・ナゴルニ(Arcantus
Musikproduktion)
SACDハイブリッド盤。
2000年生まれの韓国若手期待のヴァイオリニスト、スーイエ・パク。
BISレーベルから非常に積極的なリリースが続いておりますが、当アルバムでは名手ローランド・ペンティネンとオール・シマノフスキ・プログラムに挑戦しました!
16歳で録音した衝撃のデビュー盤『パガニーニ:24のカプリース』(BISSA-2282)が話題となり、その後『愛の挨拶~ヴァイオリン愛奏曲集』(BIS
SA-2382)、『世紀を越える旅』(BIS SA-2492)、『ユン・イサン:ヴァイオリン協奏曲』(BIS
SA-2642)など続々とリリースしています。
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調は初期作ながら既に独自の個性があらわれた作品。「ロマンス」や「夜想曲とタランテラ」はシマノフスキらしい独特の音楽表現が実に魅力的。
そしてギリシア神話を題材にした『神話』は、ヴァイオリンのあらゆる技巧が散りばめられた意欲作。
別次元の音楽世界に誘われるシマノフスキの作品は技巧面での難しさ故、録音が少ないだけに名手2人による当盤登場は大歓迎と申せましょう。
|
.
CLAVES
|
|
「ティエリー・シェルツ賞」受賞
アンナ・アガフィア/ニールセンとシマノフスキのヴァイオリン協奏曲
(1)ニールセン:ヴァイオリン協奏曲 Op.33
FS.61
(2)シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番
Op.61 |
アンナ・アガフィア(ヴァイオリン)
アレクサンドル・マルコヴィチ(指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア |
祝!2022年のティエリー・シェルツ賞受賞!デンマーク期待のヴァイオリニスト、アンナ・アガフィアがニールセンとシマノフスキのヴァイオリン協奏曲を録音!
ヴァイオリン/グァルネリウス「スフィンクス」(1730-33年製作)
録音:2022年11月/ポーランド放送、第2スタジオ(ワルシャワ)/DDD、ディジパック仕様、64'47
2022年に開催したグシュタード音楽祭の「ティエリー・シェルツ賞」に受賞したヴァイオリニストのアンナ・アガフィアがニールセンのヴァイオリン協奏曲とシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第2番を録音しました!
グシュタード音楽祭はスイスのグシュタード(スイスを横断する絶景パノラマ鉄道「ゴールンデパス・ライン」が走ることでも有名な山村)にて世界各国から才能豊かな若手音楽家が集まることで知られるフェスティヴァル。
「ティエリー・シェルツ賞」は当音楽祭の創設者の一人ティエリー・シェルツへのオマージュとして設けられました。参加者のうち1名がClavesレーベルからレコーディングの機会を与えられCDリリースできるという副賞がついており、これまでにピアノのジャン=ポール・ガスパリアン(2020年受賞)、ヴィオラのティモシー・リダウト(2019年受賞)、チェロのアナスタシヤ・コベキナ(2018年受賞)、ハープのアナイス・ゴドゥマール(2015年受賞)、ピアノのヨゼフ・モーク(2006
年受賞)、ハープのエマニュエル・セイソン(2005年受賞)など現在世界的な演奏者として活躍しているアーティストたちが受賞しています。
コペンハーゲンでアレクサンドル・ザポルスキに師事したアンナ・アガフィアは、学生時代に受けたデンマークの音楽コンクールの数々で優勝。
2016年にスイスに移住し、ローザンヌ高等音楽院ではスヴェトラーナ・マカロワやパヴェル・ヴェルニコフに師事し研鑽を積みました。
その後、2017年にはジネット・ヌヴー・コンクールで優勝、2018年にはウジェーヌ・イザイ国際音楽コンクールで第2位、2019年にはカール・ニールセン国際コンクールで第3位など、輝かしいコンクール受賞歴を誇ります。
艶やかで表情豊かな語り口が魅力のアガフィアがニールセン、シマノフスキを全身全霊で演奏。
ニールセンでは雄弁に、シマノフスキは大迫力の演奏を聴かせてくれます。
2019年カール・ニールセン国際コンクールのときのライヴ。
https://youtu.be/Oa94GinzTF8
|
.
PAN CLASSICS
|
|
マウリツィオ・カッツァーティ(1616-1678):モテットとソナタ集
Annuntio vobis. Per un Santo.
ソナタ第3番「La Bulgarina」
Dulcis amor. Del Santissimo Sacramento.
ソナタ第4番「La Calcagnina」
Stillae sparse per me.
La Calva. 独奏ヴァイオリンまたはヴァイオリンと通奏低音のための
Regina coeli
ソナタ第12番「La Strozza」
Factum est praelium magnum
La Pezzola. 独奏ヴァイオリンまたはヴァイオリンと通奏低音のための
Mortali, che fate? (Aria Morale)
ソナタ第6番「La Giralda」
Eja crudeles. Per un Martire, o per il
Santissimo. |
マウロ・ボルジョーニ(バリトン)
セイチェント・ストラヴァガンテ
ダヴィッド・ブルッティ(コルネット)
ニコラ・ラモン(オルガン、チェンバロ、レガール)
パオロ・ペッローネ(ヴァイオリン;ゲスト参加) |
モンテヴェルディの音楽をさらに進化させたカッツァーティの貴重な作品集
録音:2021年4月15-18日/イタリア/録音:2021年4月15-18日/イタリア
マウリツィオ・カッツァーティ(1616-1678)は17世紀イタリアの作曲家の中では幾分マイナーな存在ですが、66巻もの印刷譜を出版し、あらゆるジャンルの楽曲を2000曲近く作曲したというかなりの多作家です。
北イタリアのさまざまな宮廷や施設で働き、ボローニャのサン・ペトローニオ大聖堂で宮廷楽長を務め、晩年はマントヴァのゴンザーガ公爵のもとで活躍しました。
彼の音楽的功績は、偉大な革新者モンテヴェルディの一世代後に生まれ、そのスタイルを取り入れつつ発展させたことと言えるでしょう。
ゆえにモンテヴェルディの陰に隠れがちな存在ではありますが、イタリアの優れた歌手、ボルジョーニが彼の作品に特化したアルバムを発表したことで、その魅力を再発見できるようになりました。
協奏的な処理が見られる独唱モテットを中心に、器楽曲もからめて構成した内容です。
|
.
NIMBUS ALLIANCE
|
NI6433
(2CD-R)
特別価格 ¥3500 →\3190
|
ウラディーミル・フェルツマン(ピアノ)
シューマン:ピアノ作品集
アベッグ変奏曲 Op.1/蝶々 Op.2/
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6/
謝肉祭 Op.9/アラベスク ハ長調 Op.18/
花の曲 Op.19/夜曲 Op.23 |
ウラディーミル・フェルツマン(ピアノ) |
孤高の天才ピアニスト、ウラディミール・フェルツマン!
旧ソ連での音楽活動禁止、アメリカへの亡命、レーベルの移籍など、幾多の試練を乗り越えた孤高の天才ピアニスト、ウラディミール・フェルツマン。
彼はシューマンの作品には、タイトル、コード、音名などスコアの中にたくさんの暗示や謎が隠されていると言います。
それらの謎を解き明かしていくようなフェルツマンのピアノは情感に溢れ格調高く響きます。他のピアニストには成しえないフェルツマンのシューマンをお楽しみください。
※録音:2014年3月24日-25日&2017年4月20日-21日
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
|
STERLING
|
CDS11282
(1CD-R)
¥2700
|
96年ぶりの再演
イェッレモー:交響曲第2番
オーレ・イェッレモー(1873-1938):
ヴァイオリン協奏曲(1933)
ノルウェー・カプリース
(ヴァイオリンと管弦楽のための)(1935)
交響曲第2番 ロ短調(1922-26) |
マクリス交響楽団
ヨルン・フォスハイム(指揮)
クリストフェル・トゥン・アンデシェン(ヴァイオリン) |
オーレ・イェッレモーは、ノルウェー中部、ドヴレ村の小作農の家に生まれました。父からフィドル演奏を教わり、その後、音楽隊でコルネットを演奏。1891年、20歳の時に首都クリスチャニア(現オスロ)に赴き、陸軍音楽学校に入学しました。
当時を代表する音楽家と知り合い、国立劇場のヨハン・ハルヴォシェンの下でヴァイオリンとヴィオラを弾きました。
1919年から1932年まで音楽院でヴァイオリンと和声学と作曲法を教えました。1932年の《交響曲第3番
イ長調》が代表作のひとつに挙げられています。
《ヴァイオリン協奏曲》は、1934年5月、ヨハン・シモンセンのソロ、イェッレモー指揮フィルハーモニック協会の共演で初演された作品です。
「アレグロ」「アンダンテ」「アレグロ・コン・ブリオ」の3楽章で構成されています。
《ノルウェー・カプリース》は、「ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド」の名で発表され、伝統の踊り「ハリング」のリズムと後期ロマンティシズムの語法で書かれています。
ソリストのクリストフェル・トゥン・アンデシェンは、バラット=ドゥーエ音楽学校とノルウェー国立音楽大学、マンハッタン音楽学校で学んだ若いヴァイオリニストです。
《交響曲第2番 ロ短調》は4楽章の作品です。「牛飼いの娘のロック(牛寄せの声)」の即興が特徴的な第1楽章。「靄と日の光」の第2楽章。厳粛な気分のトリオをもつ「スケルツォ」の第3楽章。「丘を下り家路につく」第4楽章。1926年1月に初演され、聴衆に好評だったにもかかわらず、その後、ずっと放置されていました。
ヨルン・フォスハイムとマクリス交響楽団によるこの録音が96年ぶりの再演です。
※録音:2022年4月22日-23日&25日、ザドゥジュビナ・イリエ・コラルカ(ベオグラード、セルビア)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
***************************************
オーレ・イェッレモー、名前が覚えにくいですが、ヒレレモとかエレモーとか呼ばれてるみたいです。
レーベルのサンプル動画があったのでよろしければどうぞ。透明なロマンという感じです。
https://youtu.be/85UxCQIPdOk
|
TACTUS
|
|
ガリレオ・ガリレイの血族
ミケランジェロ・ガリレイ&ヴィンチェンツォ・ガリレイ:
リュート作品集
ミケランジェロ・ガリレイ(1575-1631):
コッレンテ、ヴォルタ、トッカータ、サルタレッロ
全15曲
ヴィンチェンツォ・ガリレイ(c.1520-1591):
パッサメッツォ、ファンタジア・オッターヴァ、
リチェルカーレ・テルツォ、ガイヤルド
他 全17曲 |
クリスティアン・ツィンマーマン(リュート) |
ガリレイ一族のリュート作品!
ドイツのクリスティアン・ツィンマーマンがルネサンス期の2種のコピー楽器によって奏でたミケランジェロ・ガリレイとヴィンチェンツォ・ガリレイによるリュート作品集。
天文学者として有名なガリレオ・ガリレイの父ヴィンチェンツォと兄弟にあたるとミケランジェロの作品で、ヴィンチェンツォはハープシコードやヴィオラ・ダ・ガンバにも造詣が深く息子たちに音楽を教えました。
ガリレオ・ガリレイの作品は残っていませんが、ミケランジェロはマクシミリアン1世に仕え宮廷のリュート奏者としても活躍しました。
※録音:2021年10月
|
|
|
カラーチェ:ギター作品全集
マズルカ Op.107/愛の二重奏曲 Op.129/
シルヴィア Op.181/バルカローラ Op.100/
メヌエット・ポンポーソ Op.173/レジネッタ
Op.109/
ノットゥルノ Op.172/セレナテルラ Op.166/
ヴァルス・レント Op.163/ピッコロ・ロンド
Op.130/
セレナータ・ヴァーナ Op.183/人形の踊り
Op.171/
スペインのセレナータ Op.167/
Mon Capitan qui passe Op.99/
練習曲第1番(1~4ポジションの敏捷性)/
練習曲第2番(1~5ポジション)/
練習曲第3番(アルペッジョ)/練習曲第4番/練習曲第5番 |
ロベルト・グアルニエーリ(ギター) |
19世紀後半~20世紀前半のイタリアで活躍したマンドリンのヴィルトゥオーゾ、ラファエレ・カラーチェ(1863-1934)。
イタリアが生んだマンドリンのレジェンド、カラーチェの作品や奏法論は、今日まで続くマンドリンのための音楽や奏法の礎になったと称されています。
その彼が残した作品は約200程といわれていますが、そのほとんどはマンドリンとリュートのためのものでした。このアルバムではカラーチェの珍しいギター作品を集めています。
※録音:2022年1月
|
|
|
ロッシーニ:フルート四重奏曲集
フルート四重奏曲第1番 ト長調
フルート四重奏曲第2番 イ長調
フルート四重奏曲第3番 変ロ長調
フルート四重奏曲第4番 ニ長調 |
ニコラ・グイデッティ(フルート)
アレッサンドロ・シモンチーニ(ヴァイオリン)
デメトリオ・コムッツィ(ヴィオラ)
ルカ・シモンチーニ(チェロ) |
ロッシーニ作曲のフルート四重奏曲集。
歌心にあふれたロッシーニの抒情的な旋律が美しい作品となっています。
クヮルテットの中心となるフルートのニコラ・グイデッティはイタリアのフルート奏者でジャン=ピエール・ランパルらに師事しました。
音色は必要以上に華美になることがなく、聴衆に心地よい音楽を届けてくれています。
※録音:2012年1月
|
|
TC710090
(2CD)
¥4800
|
ギモ・コレクションのマンドリンのための写本 |
アンサンブル・ガランテリー・ア・プレトッリのソリストたち |
ジョバンニ・バッティスタ・ヘルバシオ(c.1725-c.1785):
マンドリンと通奏低音のためのソナタ [ms.
Gimo 141]
マンドリンと通奏低音のためのソナタ [mss.
Gimo 142-143]
マンドリンと通奏低音のためのソナタ [ms.
Gimo 144]
マンドリンと通奏低音のためのソナタ [mss.
Gimo 145-146]
マンドリン二重奏曲 [mss. Gimo 147-148]
2本のマンドリンと通奏低音のためのシンフォニア
[ms. Gimo 149]
2つのマンドリンと通奏低音のための三重奏曲
[ms. Gimo 150]
エマヌエレ・バルベッラ(1718-1777):
2本のマンドリンのためのソナタ [ms. Gimo
12]
2本のマンドリンのためのン重奏曲 [ms.
Gimo 13]
2本のマンドリンのためのソナタ [ms. Gimo
14]
2本のマンドリンのためのソナタ [mss. Gimo
15-16-17]
2本のマンドリンと通奏低音のためのソナタ
[mss. Gimo 18-19]
ジョアッキーノ・コッキ(1715?-1804?):2つのマンドリンと通奏低音のためのシンフォニア
不詳:2つのマンドリンと通奏低音のための三重奏曲 |
スウェーデンの小さな町ギモ(Gimo)の名にちなんで名付けられたコレクションからマンドリンの作品を収録しました。
このコレクションは、1762年頃にジェーン・ルフェーブルによって集められたイタリアの作品集です。
※録音:2017年10月-2019年5月
|
|
|
トマソ・ペゴロッティ(1666-1749)による「和声の楽しみ」
トマソ・ペゴロッティ:和声の楽しみ |
オペラ・クヴィンタ |
公証人と音楽家を兼業していたトマソ・ペゴロッティ(1666-1749)による「和声の楽しみ」。
父親から法律と音楽を学んだトマソ・ペゴロッティは両方の世界で活躍し、輝かしい経歴を持っていました。
この作品は12のソナタによって構成されており、作曲者であるペゴロッティがヴァイオリンに関して技術的にもかなりの腕前を持っていたことが窺える作品となっています。
※録音:2021年6月
|
PIANO CLASSICS
|
|
グリンカ:ピアノ曲集
アリャビエフの「夜鳴きうぐいす」の主題による変奏曲、
夜想曲、ワルツ変ホ長調、マズルカ ヘ長調
祖国へのあいさつより「マズルカの思い出」、夜想曲「別れ」
祖国へのあいさつより「スコットランドの主題による変奏曲」、
ロシア民謡「なだらかな谷間に沿って」による変奏曲
祖国へのあいさつより「祈り」、
フーガ ニ長調、祖国へのあいさつより「舟歌」、
ベッリーニの歌劇「カプレーティとモンテッキ」の主題による変奏曲 |
ヴィアチェスラフ・シェレポフ(pf) |
「ロシア音楽の父」と呼ばれるグリンカの録音される機会が少ないピアノ曲を集めた魅力的なプログラムです。
19世紀前半、グリンカは、声楽やオペラの作品を中心に、ロシア音楽に独特の国民性と味わいを加えました。
しかし、ピアノ曲は、19世紀のサロンの香りを漂わせ、華麗なディヴェルティメントの様式で書かれており、聴衆を喜ばせ驚かせることを目的としています。
魅惑的で心地よい旋律は、演奏者の名人芸を誇示するものであったともいえるでしょう。
ヴィアチェスラフ・シェレポフによる1846年製エラールピアノでの演奏。由緒ある歴史を感じるピアノとグリンカへの熱い思いを融合させて、この音楽の素晴らしさを訴えかけます。
1991年ロシアのバルナウルに生まれ。チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院を卒業。フォルテピアノをアレクセイ・リュビモフ、アレクセイ・シェフチェンコに、チェンバロをマリア・ウスペンスカヤに、ピアノをセルゲイ・カスプロフに師事。今ロシアの実力派ピアニストとして活躍しています。
|
|
|
メトネル:ピアノソナタOp.25
6つのおとぎ話Op.51
おとぎ話ソナタ ハ短調Op.25-1
ピアノソナタ ホ短調「夜の風」Op.25-2 |
ディナ・パラクヒナ(pf) |
メトネルは、モスクワに生まれでモスクワ音楽院に入学し、パウル・パプストとセルゲイ・タネーエフに師事しています。
20歳でアントン・ルービンシュタイン賞を受賞。スクリャービンやラフマニノフと同世代のメトネルは、輝かしいピアニストとしてのキャリアを歩むはずでしたが、彼は作曲に専念することを選びました。
メトネルの作風は、19世紀に根ざした本格的なロマン派で、極めて独特な和声と旋律を持ち、複雑で濃密ながら、心にしみる美しい音楽が特徴です。
この新録音では、20世紀全体の最高のソナタのひとつと評される作品25を収録。献呈されたラフマニノフもその素晴らしい作品を高く評価したと言われています。メトネルは、ソナタと書いたタイトルの下に「作品全体が壮大な精神に満ちている」という注釈を加えています。
ディナ・パラクヒナは、ロシアのソチ生まれのピアニストで教師です。2009年から英国王立音楽院のピアノ教授、2019年からカレッジフェローを務め、16年間モスクワの中央音楽学校でピアノを教えていました。
多くのオーケストラと共演し、CDやラジオへの録音、世界中でマスタークラスを開催し、国際ピアノコンクールの審査員も務めています。
中央音楽学校ではタマラ・アレクサンドロブナ・ボボヴィッチ教授に、チャイコフスキー音楽院ではハインリッヒ・ノイハウスの弟子であるエフゲニー・マリーニンに師事しています。
|
|
|
ペルト:ラメンターテ
詩篇(弦楽合奏版)
ベンジャミン・ブリテン追悼の「カントゥス」 |
ペドロ・ピケロ(pf)
アルバロ・アルビアク指揮
エクストレマドゥラ管弦楽団 |
「死と苦しみは、この世に生を受けたすべての人に関わるテーマである。この問題にどのように向き合うか(あるいは向き合えないか)によって、意識的であれ無意識的であれ、その人の人生に対する姿勢が決まる...これが、私が作曲した『ラメンターテ』のテーマである。だから私は、死者のためではなく、これらの問題に自ら取り組まなければならない生者のために、哀歌を書いたのです。」作曲家アルヴォ・ペルトは、これまでで自らの最大の器楽作品についてこのように語っており、まさにこの問題、死と苦しみが、この録音を取り巻いています。
1935年、エストニアのパイデに生まれたペルトは、自分自身を深く理解しています。ソ連当局から、過度にモダンで過度に宗教的だと烙印を押され、深刻な人生の危機を経験し、底知れない苦しみと隠遁で初期の作曲活動の終わりを迎えることになりました。
その後、1970年代半ばに芸術的な復活を遂げたペルトは、鐘の音に触発され、主にラテン語や正教会の典礼に用いられるスラヴ語の聖典に基づく音楽を「ティンティンナブリ」と定義して作曲を始めます。
ペルトは自分の作風について「私は統一性を追求しなければならない...重要でないものはすべて取り除かれる。ティンティナブレーションはこのようなものだ。私はここで静寂と二人きりになる。私は、たったひとつの音が美しく奏でられれば、それで十分であることを発見した。この一音、あるいは無音の拍子、あるいは一瞬の静寂が私を慰めてくれるのだ。」と語っています。
演奏するペドロ・ピケロは、スペインでエステバン・サンチェスに、米国でカイオ・パガーノに師事しています。
またマリア・ジョアン・ピリスが手掛けるポルトガルのベルガイシュ芸術文化センターに招かれるなど、国際的なキャリアを積んでいます。
|
<メジャー・レーベル>
<国内盤>
MCLASSICS
|
|
レガシー/アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン
1. J.ウィリアムズ(1932- )/ 小林健太郎編:
オリンピック・ファンファーレとテーマ
2. ターナー(1932- ):
アポロー10本のホルンのための演奏会用序曲-作品87
3. 小林健太郎(1981- ):
ホルン六重奏曲 第1番「インターナショナル・ディストリクト」
4. クロード・T・スミス(1932-1987)/ 小林健太郎編:
フェスティバル・ヴァリエーション
5. リード(1921-2005)/ 小林健太郎編:アルメニアン・ダンス
パートⅠ
6-8. ルクレール(1950- ):ホルン四重奏曲
作品22
I. FanfareII. Fugue / III. The Chase
9. R.シュトラウス(1864-1949)/ 大橋晃一編:「ばらの騎士」組曲 |
アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン
メンバー
有馬 純晴(東京都交響楽団)
上里 友二(読売日本交響楽団)
鈴木 優(東京都交響楽団)
金子 典樹(新日本フィルハーモニー交響楽団)
上間 善之(東京交響楽団)
藤田 麻理絵(新日本フィルハーモニー交響楽団)
伴野 涼介(読売日本交響楽団)
熊井 優(神奈川フィルハーモニー管弦楽団)
日橋 辰朗(読売日本交響楽団)
坂東 裕香(神奈川フィルハーモニー管弦楽団) |
《録音》2022年3月29-31日 埼玉、コピスみよし(三好町文化会館)
威風堂々。荘厳なる伝統のホルン・サウンドがここに。
ホルンのトップ・ブランドであるドイツ・アレキサンダー社製ホルンをこよなく愛する名手たちが集い結成された、アレキサンダーホルンアンサンブルジャパンの最新アルバムです。
圧倒的な充実したサウンドによって奏でられる「アルメニアン・ダンス」「ばらの騎士」を収録!ホルンという楽器の醍醐味が存分に詰まったアルバムとなりました。
美しく繊細なピアニッシモから荘厳で輝かしいパワー漲るサウンド。伝統のアレキサンダー・ホルンの音の世界を堪能できます。
日本のトップ・ホルン奏者たちの妙技と見事なアンサンブルも注目です。オーケストラを彩り支えるホルンという楽器の魅力詰まったアルバムをぜひお聴き下さい。
|
|
|
田中香織(クラリネット)
ファンタジー
1. デルマ (1885-1931):イタリア風幻想曲
作品110
2. ゴーベール(1879-1941):ファンタジー
3. マズリエ(1879-1959):ファンタジー・バレエ
4. ニールセン(1865-1931):ファンタジー
5. マルティ(1860-1908):ファンタジー 第1番
6. ヴィトマン(1973-):ファンタジー
7. ルヴェル(1901-1984):ファンタジー
8-9. セムラー=コルリー(1902-1988):
ファンタジーとジーグ形式のダンス
I. Fantaisie / II. Danse en Forme de
Gigue |
田中香織(クラリネット)
仲地朋子(ピアノ) |
《録音》2022年9月21-23日 神奈川、相模湖交流センターラックスマンホール
華麗なる技巧と香り高い音楽!実力派クラリネット奏者、田中香織によるファンタジー集!
日本音楽コンクール第1位受賞、ジャック・ランスロ国際コンクール第2位など多くの国内外コンクール受賞歴を持ち、スイス・バーゼルにて研鑽を積んできたクラリネット奏者、田中香織のデビューアルバムです。
完璧なテクニックをもとに奏でられる美しいフレージング。多彩に変化する音色の妙。
田中香織の高い音楽性が感じられるアルバムとなりました。今回のテーマは「ファンタジー」です。
各作曲家によって照らし出される華麗で幻想的なクラリネットの魅力が存分に詰まっています。
田中香織の圧倒的な技巧と細部まで統率の行き届いた音楽性をお楽しみ下さい。
|
<映像>
2/8(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
EVIDENCE
|
|
ドミニク・ヴェラール(歌、ウード)
ここで止まって~小アジアのスケッチ
(1)ヴェラール(カヴァフィス詩):ここで止まって
(2)ヴェラール(カヴァフィス詩):1903年の日々
(3)キプロス伝承歌:聖母の嘆き
(4)ヒカスカル旋法による即興
(5)スミルナ伝承曲:鎖より重い
(6)キュルディ旋法による即興
(7)セファルディ民謡:私は許嫁を送った
(8)ペロポネソス伝承曲:今、鳥たちが
(9)ヴェラール(カヴァフィス詩):1903年12月
(10)ニクリズ旋法による即興
(11)セファルディ民謡:あなたの扉を開けて
(12)ニクリズ・シルト |
オウレリア・ラムプロポウロウ(サントゥール)
ドミニク・ヴェラール(歌、ウード) |
ギリシャ、トルコへの憧れ
録音:2022年5月12-16日 サン=フロラン教会/ディジパック仕様、57'00"
ギリシャ近代を代表する詩人コンスタンディノス・カヴァフィス(1863-1933)
が提唱した小アジアに放浪の終止符を求めた集団を歌った詩にドミニク・ヴェラールが付曲したものと、各都市に伝わる歌を集めた東方的味わいの濃いアルバム。
ギリシャやトルコの旋法に基づくサントゥール(ツィンバロン風楽器)の即興がはさまれています。
アンサンブル・ジル・ヴァンショワのリーダーでもあるドミニク・ヴェラールの多才ぶりに感心させられます。
|
.
LA MUSICA
|
|
ドニ・パスカル(ピアノ)
サティ:ジムノペディとグノシエンヌ
サティ:
(1)3つのジムノペディ/(2)快い絶望/
(3)6つのグノシエンヌ/(4)幻想・ヴァルス/
(5)官僚的なソナチネ/(6)いやな気取り屋の3つのワルツ/
(7)最後から2番目の思想/(8)星たちの息子~3つの前奏曲/
(9)ジュ・トゥ・ヴ/(10)ひからびた胎児(全3曲)/
(11)犬のためのびよぶよした本当の前奏曲/
(12)世俗的で豪華な唱句/(13)新・冷たい小品(全3曲)/
(14)エンパイア劇場のプリマドンナ |
ドニ・パスカル(ピアノ) |
フランス風のシックなサティ
録音:2022年7月4-6日 サ・ピエール教会(パリ)/ディジパック仕様、71'52"
1961年生まれのベテラン、ドニ・パスカルによるシックなサティ。人気作をしっかり押さえたプログラミングも魅力的。
ごく自然ながら愉悦感も漂い、まさにフランス風なサティを楽しめます。
|
.
PROFIL
|
|
独墺系交響曲ファンに
ヴィルヘルム・ペーターゼンの交響曲
ヴィルヘルム・ペーターゼン:交響曲第3番嬰ハ短調 |
コンスタンチン・トリンクス(指揮)
フランクフルト放送交響楽団 |
交響曲ファン注目、ペ-ターゼン充実の大作が最新録音で登場!
録音:2021年8月30日-9月3日 ヘッセン放送ゼンデザール/60'05"
ヴィルヘルム・ペーターゼン(1890-1957)はヒンデミットと同世代のドイツの作曲家。大作指向でしたが、今日名前や作品を聞く機会は多いといえません。
前衛とは無縁な伝統的なスタイル、とりわけ精緻な対位法的書法は、ブルックナーの弟子だった作曲の師フリードリヒ・クローゼ譲りで、独墺系交響曲のファンの琴線に触れること間違いなしの新しいレパートリーの出現と申せましょう。
聖職者だった父の任地ギリシャのアテネで生まれ、翌年ドイツへ帰国。ミュンヘンで作曲をクローゼ、指揮をモットルに師事しました。
交響曲は全部で5篇あり、第3番嬰ハ短調は1934年初演。3楽章60分の大作で、印象的な主題と歌に満ちた主題が互いに競いクライマックスへ至る第1楽章、親しみやすい第2楽章、非常に陽気な第3楽章と、さまざまな主題が絶え間なく変化、発展します。
指揮はハンス・ロットの交響曲やプロコフィエフの歌劇「炎の天使」で熱い演奏を聴かせてくれたコンスタンチン・トリンクス。これも堂々とした解釈で、未知の作品から深い感動をひきだしています。
*****************************
と言われてもどんな曲か分からないという方のために・・・交響曲第4番が全部聴けるサイトがあったのでよろしければどうぞ。
Wilhelm Petersen (Athens, 1890 - Darmstadt,
1957)
Symphony No. 4 in D Major, Op. 33 (1931/2)
Performed by the Stuttgart Radio Symphony
Orchestra, conducted by Karl Friedrich
https://youtu.be/gsqWs85FzaU
ヴィルヘルム・ペーターゼン協会もあるようです。
https://wilhelm-petersen.org/
|
AUDAX RECORDS
|
|
A.スカルラッティ:室内カンタータ集
アレグロ ト短調/Al fin m'ucciderete H
21 (1705)*/
Sarei troppo felice H 631 (1702)*/トッカータ
イ短調/
Sento nel core certo dolore H 655*/メヌエット
ホ短調/
La Lezione di Musica H 547*/トッカータ第3番
ト短調/
La dove a Mergellina H 356 (1725)
*=世界初録音 |
ルシール・リシャルドー(メゾ・ソプラノ)
フィリップ・グリスヴァール(ハープシコード) |
グリスヴァール&リシャルドー!アレッサンドロ・スカルラッティのカンタータ集!
☆ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、Audax
Records!
☆フィリップ・グリスヴァールが描く、アレッサンドロ・スカルラッティの知られざる室内カンタータ!
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、Audax
Records。
アンサンブル・ディドロの中核メンバーであり、ヨハネス・プラムゾーラーの伴奏としても多くの演奏&レコーディングで共演しているフランスのハープシコード奏者、フィリップ・グリスヴァールの新録音は、シチリア出身でナポリ楽派の礎を築いた偉大な作曲家、アレッサンドロ・スカルラッティ(ドメニコ・スカルラッティの父)の鍵盤作品と、殆どが世界初録音となる、これまであまり知られていなかったA.スカルラッティの室内カンタータ(カンタータ・ダ・カメラ)を特集しています。
優美で悲哀に満ちたレチタティーヴォとアリアを歌うのは、ジョン・エリオット・ガーディナーを始めとする多くのオペラ録音等に参加してきたフランスのメゾ、ルシール・リシャルドー。
詩人や作曲家の才能を発揮するための好機として発展した、限りなく洗練され苦悩に満ちた芸術を、一流のパフォーマンスで発掘してゆきます。
※録音:2022年3月13日-16日、フランス
|
CHRISTOPHORUS
|
|
音楽は最高の慰め ~ トランペットとオルガンのためのバロック作品集
アルビノーニ:協奏曲変ホ長調(原曲:ヴァイオリン)
J.S.バッハ:シューブラー・コラール集より
第1曲《目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声》
BWV.645
テレマン:忠実な音楽の詩より ソナタ ト短調
TWV.41:a3(原曲:オーボエ)
J.S.バッハ:
カンタータ第137番《主よ頌めまつれ、力強き栄光の王をば》BWV.137
タルティーニ:協奏曲ニ長調(原曲:ヴァイオリン)
J.S.バッハ:カンタータ第147番より コラール《主よ人の望みの喜びよ》
ジュゼッペ・トレッリ:協奏曲ニ長調
ヴィヴァルディ:協奏曲へ長調 RV.20(原曲:ヴァイオリン)
ジャン=バティスト・リュリ:叙情悲劇《テセウス》より
行進曲 |
ヨアヒム・K.シェーファー(トランペット)
マティアス・アイゼンベルク(オルガン)
オルガン:
クリスティアン・フリードリヒ・ゲッテル1867年製 |
トランペットの名手シェーファー!バロック期の名作を奏でる!
「トランペット・アンサンブル・ヨアヒム・シェーファー」など、数々のアンサンブルを創設しリーダーを務めてきたドレスデンのトランペットの名手、ヨアヒム・(カール・)シェーファー。
ルターの言葉である「音楽は最高の慰め」をタイトルに表した新たなアルバムは、テレマン、アルビノーニ、ヴィヴァルディといったバロック期の協奏曲と、バッハのコラール作品をカップリング。
レコーディングが行われたグリューンリヒテンベルクの教会に佇む、1867年にクリスティアン・フリードリヒ・ゲッテルが製作したロマンティック・オルガンは、美しさだけでなく、コンサートピッチ
a=432ヘルツのロマン派調律が施された歴史的価値のある楽器でもあります。
シェーファーは、19世紀に一般的であったこの低い調律を支持しており、彼の考えでは、「この調律は自然界に見られる自然な振動状態に近く、楽器がとても良いサウンドで響き、聴衆の耳に心地良い感覚を与えることができる。」と語ります。
本アルバムでは、シェーファーの奏でる輝かしいトランペットの音色と、歴史的オルガンが織り成す美しいハーモニーが、当時の聴衆が耳にしたであろう素晴らしき音楽の世界へと誘います。
※録音:2022年10月10日-12日、聖ニコライ教会(グリューンリヒテンベルク、ドイツ)
|
.
COBRA RECORDS
|
COBRA0087
(2CD)
特別価格
¥3900 →\3690
|
レフト・ハンド・レガシー ~
パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた室内楽作品集
Vol.1
アーネスト・ウォーカー(1870-1949):
独創主題による変奏曲(1933)~
左手ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、
ヴィオラとチェロのための*
ヨーゼフ・ラーボア(1842-1924):
ソナタ第3番 ホ長調(1916)~
左手ピアノとヴァイオリンのための*
ハンス・ガル(1890-1987):
四重奏曲 イ長調(1926)~
左手ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
フランツ・シュミット(1874-1939):
五重奏曲 イ長調(1938)~
左手ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、
ヴィオラとチェロのための
*世界初録音 |
フォルケ・ナウタ(ピアノ)、
ラース・ヴァウタース・ファン・デン・アウデンヴァイェル(クラリネット)、
プリズマ弦楽三重奏団
|
ヴィトゲンシュタインのために書かれた左手のための室内楽作品集!
☆オランダの一流の奏者たちが集結した画期的なプロジェクト『レフト・ハンド・レガシー』!
☆世界初録音を含む後期ロマン派の語法で作曲された4人の作曲家の作品が収録!
2曲の世界初録音を含む、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた室内楽作品集!
パウル・ヴィトゲンシュタイン(1887-1961)は第一次世界大戦で右腕を失い、その後ラヴェルの《左手のためのピアノ協奏曲》をはじめ、多くの作曲家に左手だけで演奏可能な作品を委嘱したピアニストとして有名です。
『レフト・ハンド・レガシー』と題されたこのプロジェクトでは、オランダの一流の奏者たちが協力し、1920年代から30年代にかけてヴィトゲンシュタインが初演して以来ほとんど演奏されることのなかった秘曲に光を当ててゆきます。
さらには、ヴィトゲンシュタインの苦悩と葛藤、そして芸術における勝利の物語を伝えることを目的としています。
左手ピアニストのフォルケ・ナウタは世界中に散逸してしまったヴィトゲンシュタインの蔵書を探し出し、それらにヴィトゲンシュタインが書き込んだ多数の注釈が残っていることを突き止めました。
Vol.1では後期ロマン派の語法で作曲された4人の作曲家の作品が収録されています。
アーネスト・ウォーカーの変奏曲とヨーゼフ・ラーボアのソナタは世界初録音です。
※録音:2022年9月(オランダ、ザーンダム)
|
パウル・ヴィトゲンシュタイン(Paul Wittgenstein,
1887年5月11日 - 1961年3月3日)は、オーストリア生まれのピアニスト。
第一次世界大戦で右腕を失った後も演奏活動を続け、多くの有名な作曲家に左手だけで演奏可能な作品を委嘱したことで有名である。1946年にアメリカ合衆国の市民権を取得した。 |
|
IBS CLASSICAL
|
|
マリア・リンド
コールアングレ・リサイタル
1. シャルル・ケクラン(1867-1950):Au Loin
はるかに Op. 20
- コールアングレ とピアノのための歌
ダーク=マイケル・カーシュ(1965-):ソナタ
Op. 2
- コールアングレとピアノのための...世界初録音
2. I. Ballade / 3. II. "Traum"
/ 4. III. Allegro agitato
アンデル・ペッリーノ(1986-):
CINCO RELATOS CORTOS 5つの短編小説
- コールアングレとファゴットのための...世界初録音
5. I. Roots / 6. II. Largo Misterioso
/
7. III. Ring Ton / 8. IV. Passacaglia
/ 9. V. Blue keys
10-15. パウル・ヒンデミット(1895-1963):
コールアングレとピアノのためのソナタ |
マリア・リンド(コールアングレ)
森川由佳子 (ピアノ)
マリア・ホセ・ガルシア・サモラ
(ファゴット)...5-9 |
録音:2021年12月 Berlin(ドイツ)
コールアングレ奏者マリア・リンドのアルバム。マドリッド生まれの彼女は、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学在学中にコールアングレと出会い、エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリの「コーラングレのためのコンツェルティーノ」でソリストとしてデビュー。
以降この楽器を彼女のレパートリーの中心として活動しています。
このアルバムでは2曲の世界初録音を含むコールアングレのための作品を披露。オリエンタルな雰囲気を活かしたケクランの「歌」、技巧的なヒンデミットのソナタ、18年の歳月をかけて書かれたというカーシュの抒情的な作品や、各楽章が独立したストーリーを持つペッリーノの「5つの短編小説」と、どれもコールアングレの音色と機能が存分に生かされています。
共演の森川由佳子はベルリン芸術大学で学んだ後、マンハイム音楽大学のソリストコースで更なる研鑽を積み、ドイツ国家演奏家資格を取得したベルリンを拠点に活躍するピアニスト。室内楽でも高い評価を受けています。
|
|
|
ホルン三重奏曲の3世紀
1-4. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op. 40(1865)
5-8. ジェルジ・リゲティ(1923-2006):
ホルン三重奏曲(1982)「ブラームスへのオマージュ」
9-12. ロベルト・シエッラ(1953-):ホルン三重奏曲(2021) |
マヌエル・エスカウリアサ(ホルン)
ミゲル・コロム(ヴァイオリン)
デニス・パスカル(ピアノ) |
録音:2021年12月12-15日 Auditorio Manuel
de Falla、グラナダ(スペイン)
【ブラームスからリゲティを経てシエッラへ。ホルンの可能性をさぐる三重奏の歴史を聴く】
19世紀半ばにはバルブ付きホルンが既に流通していたにもかかわらず、バルブなしのナチュラルホルンを愛したブラームス。
彼のホルン三重奏曲はナチュラルホルンのために書かれており、当時用いられていたピアノやガット弦を張ったヴァイオリンとの響きのバランスも良く考えられています。
それから1世紀を経たリゲティのホルン三重奏曲は、先人ブラームスへのオマージュとして書かれたもの。当時の最先端の作曲技法が用いられていながらも、4楽章形式など西洋音楽の伝統を守っています。
シエッラの三重奏曲は2021年の作品。1979年から1982年までハンブルク音楽大学でリゲティに師事した彼は、師の作風を受け継ぎ、自作でヨーロッパのアヴァンギャルドとアメリカ民謡やジャズ、サルサなどの融合を試みています。
演奏するマヌエル・エスカウリアサは、パリ国立歌劇場管弦楽団のホルン奏者で、ミゲル・コルムはスペイン国立管弦楽団のコンサートマスターを務める俊英たち。ピアノのデニス・パスカルはパリ高等音楽院の教授を務めるヴェテランです。
|
|
|
A5 ファビアン・パニセロ(1963-):作品集
1-3. A5(2017)/4. The Raven (2018)/
5-8. Shifting Mirrors (2018)/
9-10. Choral Reflections - Biltine(2017)
Meister Eckhart: Mystical Song
マイスター・エックハルト:神秘的な歌
(2019)
11. I. In dem begin ho uber sin
12. II. Von zwen ein vlut
13. III. Der drier strik hat tifen
schrik
14. IV. Des puntez berk stig ane werk
15. V. Das wuste gut ni vuz durch wut
16. VI. Us licht, us clar
17. VII. Wirt als ein kint wirt toup,
wirt blint!
18. VIII. O sele min genk uz, got in! |
アンネッテ・シェーンミュラー
(メゾ・ソプラノ)...4
アンナ・マリア・アロンソ
(ヴィオラ)...9-10
アンナ・デイヴィッドソン
(ソプラノ)...11-18
プルーラル・アンサンブル
ファビアン・パニセロ(指揮) |
録音:2020年10月3-7日 Fundacion El Instante、マドリッド、スペイン
アルゼンチンの作曲家・指揮者ファビアン・パニセロの作品集。現在はスペインで活動するパニセロ、その作品はエリオット・カーターやブライアン・ファーニホウ、ルイス・デ・パブロ、ペーター・エトヴェシュからの影響が感じられながらも、南米の民俗音楽に由来する強烈なリズムとダイナミックな色彩感も持ち合わせています。
タイトルになっている「À5」は神話の時代から人間の世界になるまでの物語を音で描こうとした作品。
「The Raven」はエドガー・アラン・ポーの詩に基づく歌曲集で、もともとはバリトンとピアノのための作品です。
他には中世ドイツの神秘学者マイスター・エックハルトの詩を用いた「マイスター・エックハルト:神秘的な歌」、複雑な音型が用いられた「ShiftingMirrors」、バッハの"クリスマス・オラトリオ"の素材を使った「Choral
Reflections - Biltine」、アルバムにはこれら5作が収録されています。
|
|
|
ホアキン・トゥリーナ(1882-1949):ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲 ヘ長調
1. I. Allegro ma non tanto /
2. II. Andante /3. III. Allegro alla
danza /
4. IV. Andante grandioso - Prestissimo
-
Cantabile - Andante grandioso
Circulo 円 Op. 91
5. I. Amanecer / 6. II. Mediodia / 7.
III. Crepusculo
ピアノ三重奏曲第1番 ニ長調 Op. 35
8. I. Prelude et Fugue /
9. II. Theme et Variations / 10. III.
Sonate
ピアノ三重奏曲第2番 ロ短調 Op. 76
11. I. Lento - Allegro molto moderato
12. II. Molto vivace
13. III. Lento - Andante mosso - Allegretto |
ダビド・マータ(ヴァイオリン)
アルド・マータ(チェロ)
パトリシア・アラウソ(ピアノ) |
録音:2021年10月17-19日 Auditorio Manuel
de Falla、グラナダ(スペイン)
RTVE交響楽団の奏者ダビド・マータを筆頭に、国際的に活躍する3人のソリストの共演で聴くスペイン、アンダルシア出身の作曲家ホアキン・トゥリーナのピアノ三重奏曲全集。
彼の活動の初期から晩年に至るまでの4作品が収録されています。ブラームスを思わせるロマンティックで若々しい雰囲気を持つヘ長調の三重奏曲、1926年の作曲コンクールで優勝した短調と長調を揺れ動く印象派の影響も垣間見える第1番、1933年に作曲されオランダで初演された第2番、そして夜明けから黄昏までの一日の流れを表現したという晩年の作品「円」。どれもロマン派の室内楽の伝統を継承する力作です。
|
|
|
ピアノ三重曲集
エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):ピアノ三重奏曲第1番
1. I. Allegro non troppo / 2. II. Andante
sostenuto /
3. III. Scherzo / 4. IV. Allegro troppo
e final
ホアキン・トゥリーナ(1882-1949):ピアノ三重奏曲第1番
Op. 35
5. I. Prelude et Fugue /
6. II. Theme et Variations / 7. III.
Sonate
マヌエル・ポンセ(1882-1948):ロマンティックな三重奏曲
8. I. Allegro energico / 9. II. Andante
Romantico /
10. III. Scherzo11. IV. Allegro moderato |
レベロン・ピアノ三重奏団
【メンバー】
シモン・ガッロ(ヴァイオリン)
オラシオ・コントレラス(チェロ)
アナ・マリア・オタメンディ(ピアノ) |
録音:2021年8月1-3日 Auditorio Manuel
de Falla、グラナダ(スペイン)
このアルバムには1880年代に生まれた3人の作曲家のピアノ三重奏曲を収録。アンダルシアの民俗音楽の要素を自作に採り入れたスペインのトゥリーナ、数々のギター作品で知られるメキシコのポンセ、20世紀ブラジルを代表する作曲家ヴィラ=ロボス、それぞれの作品の特徴を捉えた演奏を楽しめます。
演奏は、ベネズエラ出身の奏者によって結成されたレベロン・ピアノ三重奏団。現代音楽やスタンダードなレパートリーだけでなく、ラテンアメリカ作品を積極的に紹介、その認知度を高めるために活動、新作の委嘱も続けるなど広範囲にわたる活動を行っています。
|
SOMM RECORDINGS
|
|
テルアヴィヴ生まれ
ニムロット・ボーレンシュタイン:ピアノ協奏曲/光と闇/シリム
ピアノ協奏曲 Op. 91
1. I. Moderato
2. II. Adagio
3. III. Allegro
4. LIGHT and DARKNESS 光と闇 Op. 80
5-22. SHIRIM シリム Op.94
全て世界初録音 |
クレリア・イルズン(ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団...1-3
ニムロッド・ボーレンシュタイン(指揮)...1-3
イ・ムジカンティ(アンサンブル)...4
【メンバー】
タマーシュ・アンドラーシュ(ヴァイオリン)
ロベルト・スミセン(ヴィオラ)
アーシュラ・スミス(チェロ)
レオン・ボッシュ(コントラバス) |
録音:2022年5月9-10日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン(UK)...1-3
2022年6月26-27日 メニューイン・ホール、ストーク・ダバノン(UK)...4-22
作曲家・指揮者、ニムロット・ボーレンシュタインのSOMM
Recordingsレーベルへの初録音。
テルアヴィヴで生まれ、パリで初期の音楽教育を受けた後、1984年にシフ財団の奨学生となりロンドンに移住。王立音楽大学で作曲とヴァイオリンを学び、作曲家、指揮者として活躍。彼の作品は数多くのオーケストラによって演奏されています。
このアルバムにはピアノをフィーチャーした3つの作品を収録。ピアノ協奏曲はブラジル出身のピアニスト、クレリア・イルズンのために書かれたラフマニノフを思わせる技巧的な作品。ボーレンシュタイン自身がタクトを執り熱演を披露します。
2018年に初演された「光と闇」はシュテファン・ツヴァイクの著書「昨日の世界」の最後の一節から採られたタイトルを持つピアノ五重奏曲。単一楽章で構成されたタイトル通りのメリハリある内容を持つ作品です。
「シリム」は子供のためのピアノ組曲。タイトルはヘブライ語の「詩」や「歌」の意味で、さまざまな雰囲気を持つ18の小品で構成されています。
|
. |
|
大人のモーツァルト・・・
ピーター・ドノホー(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 第6集
1-3. ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K 545
4-6. ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K 282
7. 幻想曲 ハ短調 K 475
8-10. ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K 457 |
ピーター・ドノホー(ピアノ) |
録音:2018年6月11-12日 Royal Birmingham
Conservatoire, バーミンガム(UK)
イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集の第6集。
シリーズの最終巻となるこのアルバムには、1788年に作曲され、モーツァルト自身が「初心者のためのソナタ」と記したハ長調
K 545と、初期の作品である第4番、そしてモーツァルトの全ピアノ・ソナタの中でも最も劇的な展開を見せる第14番と、そのプロローグ的な役割を持つ「幻想曲
ハ短調」の4曲を収録。
ドノホーはモーツァルトの多彩な魅力を各曲から引き出しています。
ドノホーのこれまでのアルバムは、BBCミュージックマガジンなどで高く評価されています。
協奏曲のレパートリーだけでも160曲を数えるという天才。
超絶テクニシャン、そして爆裂ピアニストとしてバルトークやブゾーニをバリバリ弾いていたドノホーが、一時期CD界の第一線から姿を消して、そうしてふたたび現れてやおら弾き始めたのがモーツァルト。
昔ムチャクチャやっていた暴れん坊が数年姿を消して、突然現れたら賢者になっていた、そんな趣き。
なにせ大人のモーツァルトなのだ。
あわてず騒がず。
軽薄さや青臭さのない。
最晩年のモーツァルトがフランクフルトで聴かせていたのはこういう演奏だったのかなと思う。
|
|
|
フレスコバルディ: 音楽の花束より
ミサ曲第2番:In Festis duplicibus I (Cunctipotens
Genitor Deus)
1. Toccata avanti la Messa degli Apostoli
/
2. Kyrie - Kyrie Plainchant - Kyriea
/
3. Christe Plainchant - Christe - Christe
Plainchanta /
4. Kyrie - Kyrie Plainchant - Kyriea
/
5. Canzon dopo l'Epistola / 6. Toccata
avanti il Recercar /
7. Altro Recercar / 8. Toccata per l'Elevatione
/
9. Canzon quarti toni, Dopo il Post Comune
ミサ曲第1番 : In Dominicis infra annum
(Orbis factor)
10. Toccata avanti la Messa della Domenica
/
11. Kyrie - Kyrie Plainchant - Kyriea
/
12. Christe Plainchant - Christe - Christe
Plainchanta /
13. Kyrie - Kyrie Plainchant - Kyriea
/
14. Canzon dopo l'Epistola / 15. Recercar
dopo il Credo /
16. Toccata Cromaticha per l'Elevatione
/
17. Canzon post il Comune
ミサ曲第3番: In Festis Beatae Mariae Virginis
I (Cum jubilo)
18. Toccata avanti la Messa della Madonna
/
19. Kyrie - Kyrie Plainchant - Kyriea
/
20. Christe Plainchant - Christe - Christe
Plainchanta /
21. Kyrie - Kyrie Plainchant - Kyriea
/
22. Canzon dopo l'Epistola / 23. Toccata
avanti il Ricercar /
24. Recercar con obligo di cantare la
quinta parte /
25. Toccata per l'Elevatione / 26. La
Bergamasca /
27. Capriccio sopra la Girolmeta |
リチャード・レスター(オルガン)
グリーンウッド・コンソート
(声楽アンサンブル)...2-4、11-13、19-21
【メンバー】
イーデン・ビショップ(バリトン)
リアム・フリート(バリトン)
ジョシュア・トーマス=ノース(バリトン)
マーク・ベネット(バリトン&指揮) |
録音:2022年7月29-30日 St. John's Church,
Totnes, Devon(UK)
【ベテラン奏者・研究者のリチャード・レスターによるフレスコバルディへのオマージュ】
イギリスのチェンバロ・オルガン奏者で音楽学者リチャード・レスターは、スカルラッティのソナタ全集をはじめ80枚を超える録音があります。
最近はフレスコバルディの研究に取り組み、その独創性に焦点を当てた本も出版しました。このCDは彼がフレスコバルディの生誕440年と没後380年を記念してリリースするもの。選ばれた作品は「音楽の花束」です。
この作品は第1番「主日のミサ」、第2番「使徒のミサ」、第3番「聖母のミサ」からなり、それぞれの日にちなんだグレゴリオ聖歌の旋律に基づくミサ(キリエ)の部分と、前奏としてのトッカータ、後奏としてのトッカータ、カンツォーナ、カプリッチョ、リチェルカーレ等の鍵盤楽曲で構成されています。
トッカータ等の部分には即興性と名技が込められており、ローマのサン・ピエトロ大聖堂のオルガニストを務めていたフレスコバルディの腕前を彷彿させます。
この録音ではキリエの部分にバリトン歌手4人が参加しています。
|
2/7(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
.
APARTE
|
|
トゥールーズ生まれの美人ヴァイオリニスト、マノン・ギャリー
パリの夜
(1)ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しき夕暮れ
(2)同:ヴァイオリン・ソナタ
(3)ラヴェル:(フルーリー編):なき王女のためのパヴァーヌ
(4)同:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
(5)プーランク(ハイフェッツ編):プレスト
(6)同:ヴァイオリン・ソナタ
(7)ミヨー(ハイフェッツ編):
ブラジレイラ~「スカラムーシュ」より
(8)同:シネマ幻想曲(屋根の上の牛) |
マノン・ギャリー(ヴァイオリン)
ホルヘ・ゴンザレス・ブアハサン(ピアノ) |
20世紀初頭、華やかなパリの夜を彩ったヴァイオリン音楽
録音:2022年9月8-11日 エリザベート王妃音楽チャペル(ベルギー)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、88'00"
1996年トゥールーズ生まれの美人ヴァイオリニスト、マノン・ギャリーと、1994年キューバ生まれのピアニスト、ホルヘ・ゴンザレス・ブアハサンのフレッシュなアルバム。
20世紀初頭、ベル・エポック時代頃の4人のフランスの作曲家のオリジナル作品に、ハイフェッツが編曲した彼らの小品(ラヴェル以外)を対にして魅力を発散しています。
チャップリンの映画のために書いたミヨーの「シネマ幻想曲」は名作「屋根の上の牛」のオリジナル。
ガルシア・ロルカ追悼に書かれたプーランクのヴァイオリン・ソナタのスペイン感をピアノのゴンザレス・ブアハサンが絶妙に表現しているのも聴きものです。
マノン・ギャリー、凛と美しい演奏姿をどうぞ。
Manon Galy (violon), Revelation des Victoires
de la Musique Classique 2022
https://youtu.be/N65yYS4H0Ew
|
|
|
スペインの思い出
(1)トゥリーナ:闘牛士の祈りOp.34
(2)同:弦楽四重奏曲「ギター風」Op.4
(3)同:セレナータOp.87
(4)カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター五重奏曲Op.143 |
バイロン四重奏団、
マッテオ・メーラ(ギター)(4) |
スペインの香りに満ちた室内楽
録音:2022年3月3-7日/ディジパック仕様、24bit/96kHz、69'00"
スペインがらみの室内楽。トゥリーナはピアノ曲や歌曲が有名ですが、弦楽四重奏作品も残しています。
いずれもスペイン色濃厚で、ギター曲を弦楽で奏しているような感があります。カステルヌオーヴォ=テデスコはイタリア人ですが、先祖がスペインのセファルディだったことからスペイン文化にも造詣が深く、ギター五重奏曲もその影響が見受けられます。
バイロン四重奏団はスイスの団体。バイロン卿に敬意を表した名称で、パリ音楽院でイザイ四重奏団に学んだ後、アルバン・ベルク、ハーゲン、クリーヴランド、ベルチャの各四重奏団のマスタークラスに参加しました。
|
.
PARATY
|
|
カザルスに捧げられたチェロ・ソナタ
ヴィエルヌ:チェロとピアノのための作品全集
ヴィエルヌ:
(1)チェロ・ソナタ ロ短調Op.27
(2)2つの小品Op.5
(3)異国の夜Op.56
【グラナダ/レマン湖で/ヴェネツィア/
カナダの大平原/中国の魚】 |
カミーユ・セゲルス(チェロ)
アレクシス・ティボー・ド・メシエール(ピアノ) |
オルガンで有名なヴィエルヌのシックなフランス的室内楽
録音:2021年5月1-3日 アルソニック音楽堂/ディジパック仕様、54'59"
ノートルダム大聖堂のオルガニストを務め、そこでの演奏中に亡くなったヴィエルヌはオルガン作品のイメージがありますが、室内楽にも優れた作品を残しています。
なかでもカザルスに捧げられたチェロ・ソナタは傑作の呼び声高く、フランクとフォーレを思わす美しい世界を繰り広げます。
カミーユ・セゲルスはベルギー出身の女性チェロ奏者。ブリュッセルとケルンの音楽院で学んだ後、パリとフライブルクで研鑽を積みました。
長年相方を務めているピアノのアレクシス・ティボー・ド・メシエールもベルギー出身。ペテルブルグ音楽院で学んだ異才。
|
REFERENCE RECORDINGS
|
|
再会 / セシリア・デュアルテ
1.FINA ESTAMPA (粋な男) (2:30)
2.INCERTIDUMBRE (不確実性) (2:54)
3.PELEAS (喧嘩) (3:19)
4.ZAMBA PARA OLVIDAR (忘却のザンバ) (3:55)
5.LA FLOR DE LA CANELA (ニッケの花) (3:29)
6.LA REVANCHA (復讐) (3:51)
7.ALFONSINA Y EL MAR (アルフォンシ-ナと海)
(5:32)
8.SABRA DIOS ((神のみぞ知る) (3:25)
9.POQUITA FE (少しの信仰) (2:56)
10.LE DIJE A UNA ROSA (一輪のバラの涙)
(3:08)
11.SABRAS QUE TE QUIERO (あなたは知っている
私が愛していると) (3:25)
12.GRACIAS A LA VIDA (人生よありがとう)
(5:15) |
セシリア・デュアルテ(歌)
Vincent A. Pequeno
Israel Alcala
William Carlton Galvez
Jesus Pacheco |
セシリア・デュアルテが歌う12の魅惑のボレロ
録音:2020年12月、ワイアー・ロード・スタジオ、ヒューストン/43'46
メキシコ出身のメゾソプラノ歌手セシリア・デュアルテ。古楽から現代作品まで幅広いレパートリーをもつ多才な歌手です。
2010年にヒューストン・グランド・オペラで行われたマルティネス作曲のオペラ「Cruzar
la cara de la luna」でのレナータ役が高く評価されています。
本作は、グラミー賞を何度も受賞している名プロデューサー、ブラントン・アルスポーが手がけたセシリア・デュアルテ初のソロ・アルバムです。メキシコやキューバのボレロを中心とした名曲が収録されています。
ボレロは、スペイン各地で発生した舞曲で、のちにキューバで広がり、その後スペイン語圏の国々、特にメキシコで、1930年から40年代にロマン歌謡として人気を博しました。
ここにはアルゼンチン出身のフォルクローレ歌手メルセデス・ソーサが歌って有名となった「アルフォンシーナと海」や「人生よありがとう」なども収録。セシリア・デュアルテは、さまざまなボレロを情感たっぷりに歌い上げています。
セシリアはこれらの作品についてこのように語っています。「ここに収録されている曲の多くは、私の母が歌うのを聴いてきた曲であり、幼い頃の思い出とともに、今日のアーティストとしての自分を表現するものでもあります。
なので、アルバムのタイトルを『再会(Reencuentros)』として、リスナーの方と美しい音楽を共有するとともに、ほんの少しではありますがラテン・アメリカ音楽の芸術的な豊かさも味わってもらいたいと思っています」
|
|
|
Le Dolce Sirene / Bach Aria Soloists
モンテヴェルディ: 苦しみが甘美なものならば
SV 332
ヘンデル:「メサイア」より"シオンの娘よ大いに喜べ"
メンデルスゾーン: オルガン・ソナタ 変ロ長調
Op. 65, No. 4より第4楽章
ヘンデル:「甘い静けさ、やさしい泉よ」HWV.205
J.S.バッハ:カンタータ「わたしは自分に満ち足りている」BWV.204より
"Die Schatzbarkeit der weiten Erden"
セシリア・マクドウォール(1951-):シェイクスピアの詩による4つの歌
バッハ・アリア・ソロイスツ:ラ・フォリアによる変奏曲(即興) |
バッハ・アリア・ソロイスツ
エリザベス・スー・レーン(ヴァイオリン)
サラ・タンヒル・アンダーソン( ソプラノ)
エリサ・ウィリアムズ・ビッカース(ハープシコード、オルガン、ピアノ)
ハンナ・コリンズ(チェロ) |
4人の多才さと演奏の妙技を味わうバッハ・アリア・ソロイスツによる1枚
51'37
ヴァイオリン奏者のエリザベス・スー・レーンが創設したバロック・アンサンブル、バッハ・アリア・ソロイスツによるアルバム。
ヴァイオリン、ソプラノ、鍵盤楽器、チェロという楽器編成の女性アンサンブルで、モンテヴェルディ、ヘンデル、メンデルスゾーン、バッハ、そしてイギリスの現代作曲家セシリア・マクドウォールの作品を収録しています。
本作は、ソプラノのサラ・タンヒル・アンダーソンのソロを中心とした選曲ですが、4人の多才さと演奏の妙技が存分に発揮された1枚です。
|
.
DUX
|
DUX0650
(10CD)
特別価格
¥13000 →\11990
|
【完全限定盤】
タチアナ・シェバノワ
ショパン:作品番号付きピアノ独奏作品全集 |
タチアナ・シェバノワ(ピアノ) |
[CD 1]
ロンド Op.1/ソナタ第1番 Op.4/マズルカ風ロンド
Op.5/4つのマズルカ Op.6/5つのマズルカ Op.7
[CD 2]
3つの夜想曲 Op.9/12の練習曲 Op.10/変奏曲
Op.12/3つの夜想曲 Op.15
[CD 3]
ロンド Op.16/4つのマズルカ Op.17/ワルツ
Op.18/ボレロ ハ長調 Op.19/
スケルツォ Op.20/アンダンテ・スピアナートとポロネーズ
Op.22/バラード Op.23
[CD 4]
4つのマズルカ Op.24/12の練習曲 Op.25/2つのポロネーズ
Op.26/2つの夜想曲 Op.27/2つの夜想曲 Op.27
[CD 5]
24の前奏曲 Op.28/即興曲 Op.29/4つのマズルカ
Op.30/スケルツォ Op.31/2つの夜想曲 Op.32
[CD 6]
4つのマズルカ Op.33/3つのワルツ Op.34/ソナタ第2番
Op.35/
即興曲 Op.36/2つの夜想曲 Op.37/バラード
Op.38
[CD 7]
スケルツォ Op.39/2つのポロネーズ Op.40/4つのマズルカ
Op.41/ワルツ Op.42/
タランテラ Op.43/ポロネーズ Op.44/演奏会用アレグロ
Op.46/バラード Op.47
[CD 8]
2つの夜想曲 Op.48/幻想曲 Op.49/3つのマズルカ
Op.50/即興曲 Op.51/
バラード Op.52/ポロネーズ Op.53/スケルツォ
Op.54/2つの夜想曲 Op.55
[CD 9]
3つのマズルカ Op.56/子守歌 Op.57/ソナタ第3番
Op.58/
3つのマズルカ Op.59/舟歌 Op.60/ポロネーズ
Op.61
[CD 10]
2つの夜想曲 Op.62/3つのマズルカ Op.63/3つのワルツ
Op.64/幻想即興曲 Op.66/
4つのマズルカ Op.67/4つのマズルカ Op.68/2つのワルツ
Op.69/3つのワルツ Op.70 |
【完全限定盤】シェバノワが遺したショパンの独奏作品集がスリム・ボックス化され新装再発売!
☆名ショパン弾き、タチアナ・シェバノワが遺したショパンの作品番号付き独奏作品全集!
☆完全限定生産として10枚組スリム・ボックス化され新装再発売!
2011年に58歳をいう若さでこの世を去ったロシア生まれの名ショパン弾き、タチアナ・シェバノワが遺した作品番号付きピアノ独奏作品全集が、10枚組スリム・ボックスとなって新装再発売!
タチアナ・シェバノワは1980年の第10回ショパン国際ピアノ・コンクールでダン・タイ・ソンに次ぐ第2位とポロネーズ賞、協奏曲賞を受賞。
その後ポーランド国籍を取得して主な活躍の場を「ショパンの祖国」へと移し、世界有数のショパン弾きとして国際的に活躍しました。
そんなシェバノワが2010年のショパン生誕200周年へ向けて取り組んだビッグ・プロジェクト、作品番号付き独奏作品全集。作品番号順に収録され、ショパンの作品を時系列でも追うことができるようになっているのもポイントです。
完全限定生産、レーベルの在庫がなくなると再生産は未定となります。
※録音:2008年、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ポーランド放送第2スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
※当タイトルは限定生産のため、ご注文に対し十分な数量をご用意できない場合がございます。予めご了承下さい。お早目のご注文をお願いいたします。(代理店)
|
.
NOVANTIQUA RECORDS
|
「NoVantiqua Recors」は非常に特殊なレーベルで、生産数も少なく追加生産は行いません。できればお早めに・・・。
なかなか内容を把握しづらいレーベルなので本家サイトの紹介ページをリンクしておきました。 |
|
ストゥルース
フィリップ・グラス:《グラス・ワークス》よりオープニング(1982)
カルロ・ジェズアルド:Tristis Est Anima
Mea(1611)
タルクィニオ・メールラ:Canzonetta spirituale
sopra alla nanna(1638)
J.S.バッハ:6声のリチェルカーレ(1747)
ゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ&トーマス・ド・ハルトマン:
Kurd Shepherd Melody(1926)
マラン・マレ:聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘の音(1723)
クリストファー・タイ:
3声のシット・ファスト(c.1550)、6声のイン・ノミネ(c.1550)
J.S.バッハ:Stirb in mir, Welt, und alle
deine Liebe(1738)
ヘンリー・パーセル:歌劇《妖精の女王》より
シャコンヌ(中国の男女のための踊り)(1692) |
アンナ・フセク
(リコーダー、
バロック・ヴァイオリン、
ゴシック・ベル)
アンサンブル・アルラウネ |
「リコーダーのロックスター」、アンナ・フセク!
バロック時代の「多才な音楽家」の伝統を受け継ぎ、「リコーダーのロックスター」などとも評されるアンナ・フセクとアンサンブル・アルラウネによる、実験的な性格を持ったコンサート・インスタレーション『STRUES』を音盤化した1枚。
「strues」はラテン語で蓄積、層、重なりなどを意味し、「築く、組み立てる」という動詞の未来形でもあります。
16世紀、17世紀、18世紀、20世紀の4つの世紀の音楽が、最も複雑なポリフォニック形式からオスティナートまで、反復と組み合わせをキーに構造的に重ねられてゆきます。
各作品は弦楽をメインとする古楽器のためにアレンジされており、越境古楽がお好きな方には特におすすめです。
※録音:2018年8月
https://www.novantiqua.net/prodotto/Strues.html
|
|
|
ルネサンス時代のイタリアとフランスのリュート音楽
ジャン=ポール・パラダン、ピエール・サンドラン、
クローダン・ド・セルミジ、ギヨーム・ド・モルレー、
フランチェスコ・ダ・ミラノらの作品(全26曲) |
マルコ・ペシ(リュート) |
フランドルのピエール・ファレーズ(c.1510-c.1575)は、イタリアとフランスのリュート作曲家の作品を集めた大規模なリュート音楽のアンソロジーを編集し出版した最初の人物として知られています。
1568年に出版された『Luculentum』には163曲のリュート曲が収録されており、本作ではそこから26曲、幻想曲、舞曲、有名な声楽曲のリュート編曲など、ルネサンス期のリュート音楽のあらゆるジャンルを選び収録しています。
※録音:2020年8月
https://www.novantiqua.net/prodotto/Luculentum-Theatrum-Musicum
|
|
|
中世の歌と器楽
コノン・ド・ベテュヌ、モニオ・ダラス、
フランチェスコ・ランディーニ、
ニコロ・ダ・ペルージャ、ギヨーム・デュファイ、
ヨハンネス・チコーニアらの作品(全17曲) |
エネア・ソリーニ
(歌、打楽器、指揮)ほか |
12世紀から15世紀のさまざまな音楽を幅広く集め、古の時代の明確なイメージを伝えてくれる1枚。
エネア・ソリーニ(1975-)は音楽のみならず美術も学び、歌手だけでなく楽器奏者、レコード製作者としても活躍するマルチなアーティストです。
※録音:2019年3月~10月
https://www.novantiqua.net/prodotto/Ahi-Amours
|
|
|
ルイジ・グイダ(1883-1951)の貴重な歌曲集
ルイジ・グイダ:歌曲集(全22曲) |
カンディダ・グイダ(アルト)
エウフェミア・マンフレディ(ピアノ) |
パヴァロッティが何度も録音した《おお優しいイエス様
O Jesu mi dulcissime》などいくつかの声楽曲で名を残すイタリア近代の作曲家、ルイジ・グイダ(1883-1951)の貴重な歌曲集。
ブックレットにはイタリア語の歌詞が掲載されています。
※録音:2022年2月(イタリア、ナポリ)
https://www.novantiqua.net/prodotto/Mistica
|
|
|
17世紀ボローニャのバスのためのカンタータ集
ジョヴァンニ・パオロ・コロンナ、
アッティリオ・アリオスティ、
ジャコモ・アントニオ・ペルティ、
フランチェスコ・アントニオ・ピストッキの作品 |
ガブリエーレ・ロンバルディ(バリトン)
トーマス・キジョーニ(チェロ)
エリザ・ラ・マルカ(テオルボ)
ミケーレ・ヴァンネッリ(ハープシコード) |
17~18世紀の音楽の発展にとって重要な中心地であったイタリア・ボローニャに縁のある低声と通奏低音のためのカンタータを集めた1枚。
チェロのための独奏曲の最も古い例のひとつであるドメニコ・ガブリエッリの無伴奏チェロ・ソナタも収録されています。
歌唱はリナルド・アレッサンドリーニのコンチェルト・イタリアーノや、クラウディオ・カヴィーナのラ・ヴェネクシアーナをはじめとする名門古楽アンサンブルとの共演も多いガブリエーレ・ロンバルディです。
※録音:2020年7月(イタリア、ボローニャ)
https://www.novantiqua.net/prodotto/Linferno-degli-amanti
|
先月案内が来たNOVANTIQUA
RECORDSのガッティのアルバム
ひょっとしたらもう完売している可能性もあるのですが、よろしければチャレンジを・・・。 |
NA81
(2CD)
特殊価格
\3900 →\3590
|
エンリコ・ガッティが生涯をかけて取り組んできたコンセプト・アルバム
様々な作曲家による無伴奏ヴァイオリン作品集
J.S.バッハ、トーマス・バルツァー、
ジョヴァンニ・バッサーノ、
ニコラ・マッテイス、フィリップ・ハカール、
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー、
ジュゼッペ・タルティーニ、ヘンリー・パーセル、
ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイス、
ヨハン・ショップによる無伴奏ヴァイオリンのための作品 |
エンリコ・ガッティ
(ヴァイオリン/
ドン・ニコラ・アマティ
1730年頃製作) |
イタリアが生んだバロック・ヴァイオリンの世界的名手エンリコ・ガッティが、40年もの歳月をかけて取り組んできたプロジェクトがついに完成。
10人の作曲家による無伴奏ヴァイオリンのための作品を通じて、人間や芸術家につきまとう「孤独」という概念から、哲学的・人間的な道を100分間で探求するコンセプト・アルバムになっています。
付属する100ページにも及ぶメディア・ブックには、イタリアの写真家シルヴィア・カンポレージが撮影したジャケットを含む17枚の写真と、様々な作家や哲学者によるテキスト(イタリア語/英語)が掲載され、"ヴァイオリンの詩人"エンリコ・ガッティが生涯をかけて構想してきた一つの到達点を見ることができるでしょう。
※録音:2019年6月20日-21日&10月17日-19日(ロンジャーノ、イタリア)
https://www.novantiqua.net/prodotto/Praeconium-Solitudinis
|
|
NMC
|
|
「レベッカ・ソーンダース(b.1967) 作品集」
(1)ヴォイド(空虚)
(2)アンブレスド(息も絶え絶え)
(3)スキン(皮膚) |
(1)エンノ・ポッペ(指揮)
ベルリン放送交響楽団
クリスティアン・ディアーシュタイン(Perc)
ディルク・ロートブルスト(Perc)
(2)ディオティマ四重奏団(SQ)
(3)ジュリエット・フレイザー(Sop)
バス・ヴィーガース(指揮)
クラング・フォルム・ウィーン |
ドイツで評価の高いイギリス出身のレベッカ・ソーンダース、母国のレーベルから初の作品集!
録音:(1)2018年1月21日、(2)2019年9月23日、(3)2016年11月20日 [70:25]
レベッカ・ソーンダースはイギリスの作曲家だが、現在はベルリン在住。
ヘルムート・ラッヘンマンやブライアン・ファーニホウらの影響を受けた西ヨーロッパの前衛音楽の系譜に連なる作風で、いずれもクラスター、特殊奏法の嵐が吹き荒れるアグレッシヴな音楽である。
ディオティマ四重奏団、クラング・フォルム・ウィーン、エンノ・ポッペなど前衛音楽の精鋭たちが繰り広げる壮絶にして残酷なる美しい音の世界。
|
|
|
オラモ指揮&BBC響
「リチャード・コーストン(b.1971) 作品集」
(1)「Ik zeg:: NU」(2019)
(2)「比類なき大地」(1996-2007/rev.2018) |
(1)サカリ・オラモ(指揮)
BBC交響楽団
(2)マーカス・ファンズワース(Bar)
ヒュー・ワトキンス(Pf) |
オラモ指揮BBC響も登場!リチャード・コーストン作品集
録音:(1)2019年1月23日、(2)2020年3月16-17日 [54:15]
リチャード・コーストンはイギリスの中堅作曲家。ヨーク大学、王立音楽院で学んだ。
作品はBBC響、バーゼル響、ロンドン・シンフォニエッタなどで盛んに演奏されている。
「Ik zeg: NU」はおよそ20分弱の演奏時間の間、終始静けさに包まれ、聴き手の想像力を喚起する協和音や不協和音、ノイズなどが生起しては消えてゆく詩的な作品。
「比類なき大地」はイタリアの反体制的詩人サルヴァトーレ・クァジモド(1901-1968)の詩(英訳)によるバリトンとピアノのための大作歌曲集。
|
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
.
CALA SIGNUM
|
|
ジェフリー・サイモンのレスピーギ!
レスピーギ:地の精のバラード ~管弦楽作品集
地の精のバラード
ボッティチェルリの3枚の絵
オルガンと弦楽のための組曲 ト長調
アダージョと変奏曲 |
ジェフリー・サイモン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団 |
☆有名作曲家の埋もれてしまった作品が今蘇る、ジェフリー・サイモンのレスピーギ!
☆レスピーギの色彩感に富んだ楽曲にたっぷりと酔いしれる!
珍しい楽曲や編曲版を次々に録音してきたジェフリー・サイモンのレスピーギの管弦楽作品集がCala
Signumレーベルより再登場(CACD1007、CACDS4028からの再発売)!
1913年にローマに定住してからも様々な作品を生み出してきたレスピーギ。それらの作品は、代表作である「ローマ三部作」に負けず劣らず素晴らしい作品に溢れています。
そういった有名作曲家の珍しい作品を紹介してきたジェフリー・サイモンが、レスピーギの隠れた傑作を伝えるこのアルバム。
リムスキー=コルサコフに師事し、緻密な管弦楽法を用い、さらにはラヴェルやドビュッシーからの影響も伺わせるこれらの作品は色彩感に富んでおり、レスピーギの新たな一面を知ることが出来ます。
※録音:1990年12月19-22日
|
DIAPASON
|
|
ラヴェル:歌劇《スペインの時》/スペイン狂詩曲 |
・歌劇《スペインの時》
ドゥニーズ・デュヴァル(コンセプシオン、ソプラノ)
ジャン・ジロドー(ゴンサルヴェ、テノール)
ルネ・エラン(トルケマダ、テノール)
ジャン・ヴュイーユ(ラミーロ、バリトン)
シャルル・クラヴァンシー(ドン・イニーゴ・ゴメス、バス)
パリ・オペラ・コミーク管弦楽団、アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音:1952年
・スペイン狂詩曲
スイス・ロマンド管弦楽団、エルネスト・アンセルメ(指揮)
録音:1957年 |
ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第155集!ラヴェルの名演集!
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第155巻として登場するのは、ラヴェル作曲の一幕の歌劇《スペインの時》と初期の管弦楽作品《スペイン狂詩曲》!
ラヴェルの演奏を語るには外せないアンドレ・クリュイタンス指揮による《スペインの時》は新マスタリングで貴重な復刻。プーランクに見出されパリを通信に活躍したソプラノ、ドゥニーズ・デュヴァルを中心とした歌手陣を的確にまとめ上げ、コミカルなこのオペラを見事に聴かせる様は圧巻です。
カップリングの《スペイン狂詩曲》もラヴェルを得意としていたエルネスト・アンセルメによる指揮。手兵スイス・ロマンド管弦楽団を率いて緻密な演奏を聴かせてくれます。
|
GRAND SLAM
|
|
クナッパーツブッシュ/ウィーンの休日
(1)ヨハン・シュトラウスI:ラデツキー行進曲
Op.228
(2)カレル・コムツァーク:ワルツ「バーデン娘」
Op.257
ヨハン・シュトラウスII:
(3)アンネン・ポルカ Op.117
(4)加速度円舞曲 Op.234
(5)トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214
(6)カール・ツィーラー:ワルツ「ウィーンの市民」
Op.419
ヨハン・シュトラウスIII :
(7)ポルカ「うわき心」 Op.319
(8)ワルツ「ウィーンの森の物語」 Op.325 |
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
11年ぶりのクナの"ウィーンの休日"、制作者も仰天の驚異的音質で蘇る!!!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ
録音:1957年10月15、16日/ゾフィエンザール(ウィーン)/国内製作、日本語帯・解説付
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より
内容については、もはや説明不要の名盤でしょう。当シリーズでも過去にGS-2040(LP
復刻/2009年)、GS-2085(4トラック、19センチのオープンリール・テープ復刻/2012年)と発売しましたが、今回入手した2トラック、38センチのオープンリール・テープの音質には、心底驚いてしまいました。
2種のGS盤を含め、既存のディスクではLPにカッティングするためにダイナミック・レンジを圧縮したマスターが使用されていたようですが、その枠組みを取り払った音質は、解き放たれたような開放感があります。
こうなると、クナの巨大さは異様なまでに生々しく感じられますし、ウィーン・フィルのしたたるような美音もスピーカーからこぼれ落ちそうに思えます(「ウィーンの森の物語」のヤンチクのツィター・ソロさえも別物のように響きます!)。
あまりの音の違いに物議を醸すかもしれませんが、どうやらこれが原音のようです。(平林 直哉)
|
<メジャー・レーベル>
.
RCA
|
9029626271
(36CD)
\17000→\15990 |
プロコフィエフ コレクターズ・エディション
Disc1
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.1
ウラディーミル・オフチニコフ(ピアノ)
ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
ラファエル・オロスコ(ピアノ)
ピアノ・ソナタ第3番イ短調 Op.28『古い手帳から』
ミシェル・ベロフ(ピアノ)
ピアノ・ソナタ第4番ハ短調 Op.4
ピアノ・ソナタ第5番ハ長調 Op.135(改訂版)
『シンデレラ』からの3つの小品 Op.95
ウラディーミル・オフチニコフ(ピアノ) |
Disc2
ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83
ミシェル・ベロフ(ピアノ)
ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
トッカータ ニ短調 Op.11
シプリアン・カツァリス(ピアノ) |
Disc3
ピアノ・ソナタ第9番ハ長調 Op.103
ウラディーミル・オフチニコフ(ピアノ)
ピアノのための4つの練習曲 Op.2
ルステム・サイトクロフ(ピアノ)
4つの小品 Op.4~第4曲:悪魔的暗示
アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ)
10の小品 Op.12~第1曲:行進曲
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
10の小品 Op.12~第7曲:プレリュード
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
年老いた祖母の物語 Op.31~第1曲:モデラート
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
『シンデレラ』による6つの小品 Op.102
ウラディーミル・オフチニコフ(ピアノ)
交響曲第1番ニ長調 Op.25『古典』(寺嶋陸也
編)
マルタ・アルゲリッチ&イェフィム・ブロンフマン(ピアノ) |
Disc4
束の間の幻影 Op.22
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
子供のための音楽 Op.65
シェベーク・ジェルジ(ピアノ)
『ロメオとジュリエット』からの10の小品 Op.75
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ) |
Disc5
4つの小品 Op.4~第4曲:悪魔的暗示
束の間の幻影 Op.22~第3,5,6,9-11,16-18曲
交響曲第1番ニ長調 Op.25『古典』からの『ガヴォット』
ピアノ・ソナタ第4番ハ短調 Op.4~第2楽章
4つの小品 Op.32~第3曲:ガヴォット
セルゲイ・プロコフィエフ(ピアノ)
録音:1935年2月、3月
束の間の幻影 Op.22~第1,3,6,17,4,18曲
トッカータ ニ短調 Op.11
ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83
サンソン・フランソワ(ピアノ)
『3つのオレンジへの恋』から行進曲 Op.33
ヴィトルト・マウツジンスキ(ピアノ)
チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
『シンデレラ』からの10の小品~アダージョ
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
アレクサンドル・デデューヒン(ピアノ)
『3つのオレンジへの恋』から行進曲 Op.33
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
アレクセイ・ツィブツセフ(ピアノ) |
Disc6
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
5つのメロディ Op.35bis
ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)
アントン・バラチョフスキー(ヴァイオリン)
バレエ音楽『ロメオとジュリエット』Op.64~仮面(ハイフェッツ編)
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
ホセ・ガヤルド(ピアノ)
|
Disc7
『3つのオレンジへの恋』から行進曲 Op.33(ハイフェッツ編)
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
アレクサンダー・ロンクヴィッヒ(ピアノ)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
『ピーターと狼』Op.67からの抜粋(マルコフ編)
アレクサンドル・マルコフ(ヴァイオリン)
ドミトリー・コーガン(ピアノ)
年老いた祖母の物語 Op.31~第2,3曲(ミルシテイン編)
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
ジョルジュ・プルーデルマッハー(ピアノ)
バレエ音楽『シンデレラ』 Op.87からの5つの舞曲(フィフテンホルツ編)
ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
パーヴェル・ギリロフ(ピアノ)
フルート・ソナタ ニ長調 Op.94
エマニュエル・パユ(フルート)
スティーヴン・コワセヴィチ(ピアノ)
無伴奏チェロ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.134
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
ヘブライの主題による序曲 Op.34
ミシェル・ベロフ(ピアノ)
ミシェル・ポルタル(クラリネット)
パレナン四重奏団 |
Disc8
チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
トゥルルス・モルク(チェロ)
ラルス・フォークト(ピアノ)
子供のための音楽 Op.65~第10曲(ピアティゴルスキー編)
グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
バレエ音楽『シンデレラ』 Op.87~ワルツ―コーダ(ロストロポーヴィチ編)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
アレクセイ・ツィブツセフ(ピアノ)
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.92
イタリア四重奏団
束の間の幻影 Op.22~第10,14,16,17曲(バルシャイ編)
ボロディン四重奏団
交響曲第1番ニ長調 Op.25『古典』~ ガヴォット(トマス編)
子供のための音楽 Op.65~第10曲(トマス編)
ブロドスキー四重奏団
五重奏曲ト短調 Op.39
ベルリン・ゾリステン
|
Disc9
ピアノ協奏曲第1番変ニ長調 Op.10
アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ)
サー・サイモン・ラトル指揮、ロンドン交響楽団
ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16
ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)
サー・アントニオ・パッパーノ指揮、ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団 |
Disc10
ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
小澤征爾 指揮、パリ管弦楽団
ピアノ協奏曲第4番変ロ長調 Op.53『左手のための』
ミシェル・ベロフ(ピアノ)
クルト・マズア指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ピアノ協奏曲第5番ト長調 Op.53
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ロリン・マゼール指揮、ロンドン交響楽団 |
Disc11
ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
セルゲイ・プロコフィエフ(ピアノ)
ピエロ・コッポラ指揮、ロンドン交響楽団
録音:1932年6月27,28日
交響的協奏曲 ホ短調 Op.125
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
サー・マルコム・サージェント指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
チェロのためのコンチェルティーノ ト短調 Op.132(カバレフスキー補完版)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、モスクワ放送交響楽団 |
Disc12
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.19
ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63
『3つのオレンジへの恋』から行進曲 Op.33(ハイフェッツ編)
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、BBC交響楽団 |
|
Disc13
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.19
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、ロンドン交響楽団
ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ヴラディミール・ヤンポリスキー(ピアノ)
|
Disc14
チェロ協奏曲第1番ホ短調 Op.58
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
ワルター・ジュスキント指揮、フィルハーモニア管弦楽団
交響的協奏曲 ホ短調 Op.125
ハンナ・チャン(チェロ)
サー・アントニオ・パッパーノ指揮、ロンドン交響楽団
バレエ音楽『ロメオとジュリエット』 Op.64~騎士たちの踊り(デュクロ編)
ゴーティエ・カプソン(チェロ)
ヨハンナ・マラングレ指揮、ブルターニュ国立管弦楽団 |
Disc15
交響曲第1番ニ長調 Op.25『古典交響曲』
ロンドン交響楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮)
交響曲第6番変ホ短調 Op.111
フランス国立管弦楽団
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮) |
Disc16
交響曲第2番ニ短調 Op.40
交響曲第3番ハ短調 Op.44
フランス国立管弦楽団
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮) |
Disc17
交響曲第4番ハ長調 Op.47(初版)
交響曲第4番ハ長調 Op.112(改訂版)
フランス国立管弦楽団
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮) |
Disc18
交響曲第5番変ロ長調 Op.100
フランス国立管弦楽団
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)
交響曲第7番嬰ハ短調 Op.131
ロンドン交響楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮) |
Disc19-20
バレエ音楽『ロメオとジュリエット』 Op.64
ロンドン交響楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮) |
Disc21-22
バレエ音楽『シンデレラ』 Op.87
ロンドン交響楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮)
バレエ音楽『鋼鉄の歩み』 Op.41
フィルハーモニー管弦楽団
イゴール・マルケヴィチ(指揮) |
Disc23
オラトリオ『イワン雷帝』(スタセヴィチによる映画音楽版
Op.116のオラトリオ版)
イリーナ・アルヒーポワ(メゾ・ソプラノ)
アナトリー・モクレンコ(バリトン)
ボリス・モルグノフ(語り手)
アンブロジアン・コーラス
フィルハーモニア管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮) |
Disc24
カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』
Op.78
アンナ・レイノルズ(メゾ・ソプラノ)
ロンドン交響楽団&合唱団
アンドレ・プレヴィン(指揮)
組曲『3つのオレンジへの恋』 Op.33bis
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮) |
Disc25
『ロメオとジュリエット』組曲第1番 Op.64bis
『ロメオとジュリエット』組曲第2番 Op.64ter
『ロメオとジュリエット』組曲第3番 Op.101
スイス・ロマンド管弦楽団
アルミン・ジョルダン(指揮) |
Disc26
スキタイ組曲『アラとロリー』 Op.20
バーミンガム市交響楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ヘブライの主題による序曲 ハ短調 Op.34bis
交響組曲『放蕩息子』 Op.46bis
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ローレンス・フォスター(指揮)
シンフォニエッタ イ長調 Op.48
フィルハーモニア管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮) |
Disc27
『シンデレラ』よりコンサート用組曲(Op.107-109からの抜粋)
ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
アラン・ロンバール(指揮)
交響組曲『夏の夜』Op.123
ボーンマス交響楽団
パーヴォ・ベルグルンド(指揮)
12のロシア民謡 Op.104~第2-5,9,12曲
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(ピアノ)
|
Disc28-31
歌劇『戦争と平和』 Op.91 全曲
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)
ニコライ・ゲッダ(テノール)
ヴィエスワフ・オフマン(テノール)
ラヨシュ・ミラー(バリトン)
ディミテル・ペトコフ(バス)、他
フランス国立放送合唱団
フランス国立管弦楽団、
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮) |
Disc32-33
歌劇『3つのオレンジへの恋』 Op.33 全曲
カトリーヌ・デュボスク(ソプラノ)
ガブリエル・バキエ(バリトン)
ジョルジュ・ゴーティエ(テノール)
ジュール・バスタン(バス)、他
リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ケント・ナガノ(指揮)
交響的物語『ピーターと狼』 Op.67(フランス語ナレーション)
クロード・ピエプリュ(ナレーション)
パリ管弦楽団
イゴール・マルケヴィチ(指揮) |
Disc34
交響的物語『ピーターと狼』 Op.67(英語ナレーション)
ピーター・ユスティノフ(ナレーション)
フィルハーモニア管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
交響的物語『ピーターと狼』 Op.67(ドイツ語ナレーション)
ロミー・シュナイダー(ナレーション)
フィルハーモニア管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) |
Disc35
交響的物語『ピーターと狼』 Op.67(スペイン語ナレーション)
ミゲル・ボセ(ナレーション)
リヨン国立歌劇場管弦楽団
ケント・ナガノ(指揮)
交響的物語『ピーターと狼』 Op.67(オランダ語ナレーション)
バート・ペーテルス(ナレーション)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮) |
Disc36
交響的物語『ピーターと狼』 Op.67(日本語ナレーション)
坂本 九(ナレーション)、永 六輔(脚色)
フィルハーモニア管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
(以下、ボーナストラック)
プロコフィエフ:10の小品 Op.12~第1曲
プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋 Op.33~間奏曲と行進曲
プロコフィエフ:年老いた祖母の物語 Op.31~第3曲
プロコフィエフ:トッカータ ニ短調 Op.11
ラフマニノフ:前奏曲 ト短調 Op.23-5
スクリャービン:前奏曲 Op.45-3
スクリャービン:4つの小品 Op.51~翼のある詩曲
ムソルグスキー:
展覧会の絵~ビドロ - 卵の殻をつけた雛の踊り
- プロムナード - 古城
プロコフィエフ:リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』の主題による幻想曲(即興)
セルゲイ・プロコフィエフ(ピアノロール)
プロコフィエフ:『イワン雷帝』~喜びの歌、砲兵
音源:リーナ・プロコフィエフ・コレクション
プロコフィエフへのラジオ・インタビュー(1946年) |
|
|
2023年のプロコフィエフ没70年。
プロコフィエフの最も重要な楽曲を、プロコフィエフ自身の演奏も含む名演奏家による様々な解釈の演奏で味わうボックスです。
2023年3月5日は、セルゲイ・プロコフィエフの没後70年にあたる日です。
ロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者である彼は1917年のロシア革命後アメリカやフランスに渡り、『西側』で活躍の一端を担いました。
1930年代後半にソビエト連邦となった自分の国に戻り、多くの音楽ジャンルで名作を残し、20世紀を代表する作曲家のひとりとされています。
プロコフィエフは1891年4月27日、ロシア帝国(現ウクライナ)のソンツォフカ(現ドネツク州)に生まれました。幼い頃から音楽を学び、類まれな才能を発揮。10歳のときにレインゴリト・グリエールから作曲を習い始め、1904年にサンクト・ペテルブルク音楽院に13歳で入学し、ピアノ、和声、対位法、オーケストレーション、指揮を学び、特にリャードフ、チェレプニン、リムスキー=コルサコフの下で学びました。
卒業後、プロコフィエフは革新的な作曲家・ピアニストとして名を馳せ、最初の2つのピアノ協奏曲を含む、猛烈な不協和音とヴィルトゥオーゾを駆使した一連の作品で有名となりました。1915年にプロコフィエフは、バレエ・リュスのセルゲイ・ディアギレフに依頼されたバレエ『アラとロリー』のために作曲した曲をオーケストラに編曲した『スキタイ組曲』で、通常のピアニストというカテゴリーから決定的に脱却。ディアギレフはプロコフィエフに3つのバレエ作品(『道化師』『鋼鉄の歩み』『放蕩息子』)を依頼し、いずれも初演当時は批評家や同僚の間でセンセーションを巻き起こしました(プロコフィエフはこの後もバレエ音楽の作曲を続け、1930年代末には彼の最も有名なバレエ作品のひとつである『ロメオとジュリエット』を作曲)。
この時期には、『古典交響曲』、ピアノのための『束の間の幻影』、20世紀で最も美しいとされる『ヴァイオリン協奏曲第1番』などが作曲されています。
1917年の革命後の翌年プロコフィエフはロシアを離れます。アメリカへの亡命するためにシベリア鉄道を経由し日本の敦賀港に到着。東京、京都、奈良、軽井沢、箱根など、約2ヶ月間日本に滞在しています。その後アメリカ、ドイツ、そしてパリに移り住み、作曲家、ピアニスト、指揮者として生計を立て、1930年代まで滞在し、ピアノ協奏曲第3番を筆頭に、歌劇『炎の天使』『3つのオレンジへの恋』、交響曲3曲、左手のための『ピアノ協奏曲第4番』等、代表作を作曲しています。
1930年代前半、世界恐慌の影響で、プロコフィエフのバレエやオペラがアメリカや西ヨーロッパで上演される機会は少なくなりましたが、プロコフィエフは自らを作曲家として第一に考え、ピアニストとしての巡業に時間をとられることを嫌い、ソ連に新しい音楽の依頼をするようになり、1936年についに家族とともに祖国に帰りました。
『キージェ中尉』『ピーターと狼』『ロメオとジュリエット』『アレクサンドル・ネフスキー』『交響曲第5番』『ピアノ・ソナタ第6~8番(戦争ソナタ)』、トルストイ原作のオペラ『戦争と平和』などは、ソ連で最も成功した作品です。
プロコフィエフは1953年3月5日、ヨシフ・スターリンと同じ日に死去しました。
このプロコフィエフの最も重要な楽曲をほぼ網羅した36枚組のコレクターズ・エディション。
セルゲイ・プロコフィエフ自身の演奏をはじめ、現在から過去にかけての名演奏家による演奏が多数収録された画期的な録音集です。
|
|
. |
19439836502
(16CD)
\19000→\17990 |
ホセ・イトゥルビ/
ハリウッドから世界へ~リディスカヴァード・RCAビクター・レコーディングス
【ディスク1-6 1949~1952年モノラル録音(一部を除く)】
Disc1
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲第10番
変ホ長調 K.365/316a
ホセ・イトゥルビ(ピアノ、指揮)
アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
RCAビクター交響楽団
録音:1952年3月25,26日 ニューヨーク、マンハッタン・センター
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
ホセ・イトゥルビ(ピアノ、指揮)
RCAビクター交響楽団
録音:1952年3月27,28日 ニューヨーク、マンハッタン・センター |
Disc2
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調
Op.25
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ホセ・イトゥルビ(ピアノ、指揮)
RCAビクター交響楽団
録音:1952年1月23,18,22日 ニューヨーク、マンハッタン・センター |
Disc3
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(イトゥルビによる2台ピアノと管弦楽編曲版)
ホセ・イトゥルビ(ピアノ、指揮)
アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
RCAビクター交響楽団
録音:1950年1月25日、5月6,8日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ
Trad:スリー・ブラインド・マイス(ワルツ・ヴァージョン)
Trad:スリー・ブラインド・マイス(ブーギー・ヴァージョン)
チャンバース:オール・アメリカン(2台ピアノのための風刺組曲)
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1946年2月20日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ
モートン・グールド:シンフォネット第4番『ラテン・アメリカ・シンフォネット』
ウィリアム・J・レディック:エスパンハーレム*
ホセ・イトゥルビ(指揮)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1942年5月9日 ロチェスター、イーストマン劇場
ホセ・イトゥルビ:ソリロキー*
ホセ・イトゥルビ(ピアノ)
ワーナー・ジャンセン指揮、ロサンジェルス・ジャンゼン交響楽団
録音:1942年7月25日 ハリウッド |
Disc4
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調
K.448/375a
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1950年7月3,5日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ
シャブリエ:3つのロマンティックなワルツ
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1950年1月9日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ/
1950年1月30日、ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ
ホセ・イトゥルビ:スペインのダンス
ドビュッシー:白と黒で L.134
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1950年1月7,9日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ
ミヨー:スカラムーシュ(2台ピアノ版)
アウベルト・ネポムセーノ:ラ・シエスタ(お昼寝)
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1950年2月26,28日 ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ
マヌエル・インファンテ:グァダルキビル
マヌエル・インファンテ:セビリャーナ
ホセ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1953年8月17,13日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ |
Disc5
ドビュッシー:月の光
リスト:愛の夢 第3番
ドビュッシー:夢想
ベートーヴェン:エリーゼのために WoO.59
シューマン:アラベスク Op.18
ドビュッシー:2つのアラベスク L.66
ファリャ:『恋は魔術師』~恐怖の踊り
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2
リスト:エステ荘の噴水
ファリャ:『恋は魔術師』~火祭りの踊り
サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート
嬰ハ短調 Op.70
アルベニス:マラゲーニャ Op.165-3
ショパン:練習曲 ハ短調Op.10-12『革命』
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53
ホセ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1949年9月7,9日、1950年7月5,11,14,21日、1946年10月15,17日
ハリウッド、RCAビクター・スタジオ |
Disc6
ドビュッシー:版画 L.100~雨の庭
シューマン:ロマンツェ Op.28-2
ショパン:前奏曲 ホ長調 Op.28-9
ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 Op.28-10
ショパン:前奏曲 変ニ長調 Op.28-15*
ショパン:夜想曲 ロ長調 Op.32-1
ロペス=チャバリ:古いムーアの城
ホセ・イトゥルビ:キューバの子守歌
グラナドス:スペイン舞曲集 Op.37~オリエンタル
ショパン:マズルカ 第6,7,24,27,25番*
ショパン:スケルツォ 第2番変ロ長調 Op.31*
ドビュッシー:子供の領分 L.113~第1-5曲*
ラヴェル:水の戯れ M.30*
カルロス・グアスタビーノ:猫*
ホセ・イトゥルビ (ピアノ)
録音:1952年8月5,9,13,14,18,19,26,27日、1946年10月31日
ハリウッド、ビクター・スタジオ |
【Disc7-13 初期1933~44年SP録音】
Disc7
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲第10番変ホ長調
K.365/316a
ホセ・イトゥルビ(ピアノ、指揮)
アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940年3月1日 ロチェスター、イーストマン劇場
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
ホセ・イトゥルビ(ピアノ、指揮)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940年3月2日 ロチェスター、イーストマン劇場
|
Disc8
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ホセ・イトゥルビ(ピアノ、指揮)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1941年5月12日 ロチェスター、イーストマン劇場
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(イトゥルビによる2台ピアノ版)
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1938年8月31日、9月1日 ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ2
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ*
ホセ・イトゥルビ(指揮)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団?
録音:1940年3月2日 ロチェスター、イーストマン劇場
J.S.バッハ/レスピーギ:パッサカリア ハ短調*
ホセ・イトゥルビ(指揮)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団?
録音:1941年5月11日 ロチェスター、イーストマン劇場 |
|
Disc9
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調
K.331『トルコ行進曲付き』
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調
K.332
ホセ・イトゥルビ (ピアノ)
録音:1933年8月22日、1937年9月2日、1938年2月19日
ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ2および3
ショパン:幻想即興曲 Op.Posth
ショパン:ワルツ 変ニ長調 Op.64-1
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
ショパン:マズルカ 変ロ長調 Op.7-1
ホセ・イトゥルビ (ピアノ)
録音:1944年12月6日 ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ1 |
Disc10
アルベニス:組曲『イベリア』~セビーリャの聖体祭
グラナドス:『ゴイェスカス』~嘆き、マハと夜鳴きうぐいす
D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27, L.449
D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159, L.104
ピエトロ・ドメニコ・パラディエス:トッカータ
イ長調
ホセ・イトゥルビ:小スペイン舞曲
ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調
WoO.57
アルベニス:スペインの歌 Op.232~コルドバ
フィリップ・ラザール:ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調
Op.15
サン=サーンス:アラブ奇想曲 Op.96
ドビュッシー:喜びの島 L.106
マヌエル・インファンテ:アンダルシア舞曲~センティミエント
ドビュッシー:2つのアラベスク L.66
J.S.バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV.906
グラナドス:スペイン舞曲~第10番:悲しき舞曲*
モートン・グールド:ブギウギ練習曲
モートン・グールド:ブルース第3番
ホセ・イトゥルビ (ピアノ)
録音:
1933年8月22日、12月29日/1934年3月23日、
1937年8月27日、1938年2月19日、9月29日、
1939年1月16,27日、1941年5月12日、9月30日
ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ2および6
1944年11月12日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ |
Disc11
ファリャ:『恋は魔術師』~火祭りの踊り/恐怖の踊り
ドビュッシー:月の光
リスト:愛の夢 第3番
ショパン:ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53
シューマン:アラベスク Op.18
ドビュッシー:夢想 L.68
ハイドン:主題と変奏 ハ長調 Hob.XVII:5*
パデレフスキ:メヌエット ト長調 Op.41-1
ベートーヴェン:エリーゼのために WoO.59
シューマン:トロイメライ*
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ*
ラフマニノフ:ユモレスク Op.10-5*
マヌエル・インファンテ:アンダルシア舞曲**(第3曲のみ*)
チャイコフスキー:四季 Op.37a~6月:舟歌/11月:トロイカ
ムソルグスキー:涙 ト短調*
ホセ・イトゥルビ (ピアノ)
アンパロ・イトゥルビ(ピアノ**)
録音:1944年12月6,22日、1947年9月5日、
1946年10月10,11,15,31日、11月6,11,12日
ハリウッド、ビクター・スタジオ |
Disc12
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調 Op.56『スコットランド』
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
ホセ・イトゥルビ(指揮)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940年3月2日、5月11,12日 ロチェスター、イーストマン劇場
|
Disc13
リスト:ハンガリー民謡による幻想曲 S.123
ファリャ:『三角帽子』からの舞曲集(第2組曲)
マヌエル・パラウ:滑稽な行進曲/ドビュッシーへのオマージュ
ロドリーゴ:早熟な少女を讃えて
ホセ・イトゥルビ:セギディーラス
ロペス=チャバリ:バレンシアのインテリア
ホセ・イトゥルビ(指揮)
バレンシア交響楽団
録音:録音年代不明 イギリス
ファリャ:7つのスペイン民謡*
トゥリーナ:ロペ・デ・ヴェガ礼讃 Op.90*
ホセ・イトゥルビ (ピアノ)
コンスエロ・ルビオ(ソプラノ)
録音:1950年 イギリス
エクトル・デ・ララによるホセ・イトゥルビへのインタビュー*
録音:1936年9月28日 ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ3
TV番組「What's New」内での
俳優ドン・アメチーとホセ・イトゥルビとのインタビュー*
録音:1943年9月4日、ハリウッド、RCAビクター・スタジオ |
【Disc14-16 アンパロ・イトゥルビの録音】
Disc14
グラナドス:スペイン舞曲集 Op.37(アストゥリアーナ/アラベスカ/マズルカ)
トゥリーナ:スペインの女たち 第1集 Op.17
(情熱的なアンダルシアの女/あだっぽいくり色の髪の女)
マヌエル・インファンテ:アンダルシアのスケッチ
第1巻
(フラメンコの歌/ジプシーの踊り/セビーリャの路上行くろば引き人/ティエントス)
アルベニス:スペイン組曲 第1集 Op.47~グラナダ
アルベニス:スペインの歌 Op.232~コルドバ
フランシスコ・ケスタ:バレンシアの踊り
エルネスト・レクオーナ:マラゲーニャ
チャールズ・トムリンソン・グリフス:白孔雀
マヌエル・インファンテ:グァダルキビル
アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1953年4月、5月、1949年7月、11月、1950年2月、9月
ハリウッド、RCAビクター・スタジオ、他
マヌエル・インファンテ:アンダルシア舞曲~リズム
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調
K.448/375a~第3楽章
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:録音日不明 ロチェスター、イーストマン劇場
マヌエル・インファンテ:アンダルシア舞曲~リズム
ホセ・イトゥルビ&アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:不明 |
Disc15
グラナドス:わら人形
グラナドス:ゴィエスカス
アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1954年7月30日、8月3日、9月3,10,30日、10月8,20,26日
ハリウッド、ラジオ・レコーダーズ
|
Disc16
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ M.61
シャブリエ:スケルツォ・ヴァルス/牧歌/気まぐれなブーレ
シューベルト:感傷的なワルツ D.779~第5-9,1,2,11-13,15-24,27,26,29,33,30-32曲
シューベルト:高雅なワルツ D.969
ロペス=チャバリ:バレンシアのラブラドールの踊り
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲より第2,14,24番
フォーレ:即興曲 第3番変イ長調 Op.34
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調
K.333/315c
アンパロ・イトゥルビ(ピアノ)
録音:1949~1955年 ハリウッド、ラジオ・レコーダーズおよびRCAビクター・スタジオ |
|
以上、全てモノラル録音
24bit/192Hzリマスター
*印は初発売録音
|
【空前の生涯を送った音楽家】
スペイン、バレンシアに生まれ、アメリカで活躍したピアニストのホセ・イトゥルビ[1895-1980]。
1933~52年にかけてRCAに残したすべての録音を、23曲の未発表録音も含めて網羅したのがこの16枚組の『ハリウッドから世界へ~リディスカヴァード・RCAビクター・レコーディングス』です。
イトゥルビは7歳でピアノ・リサイタルを開き、無声映画館で毎日14時間も演奏して家計を補ったという神童として名を馳せました。
パリ音楽院でヴィクトル・スタウにピアノを、チェンバロ奏者のワンダ・ランドフスカに鍵盤技法と解釈を学んでいます。
1919年、24歳でジュネーヴ音楽院ピアノ科主任教授に就任し、1928年にはロンドンでデビューするなどヨーロッパでの地盤を固めてから、1929年にストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演してアメリカ・デビュー、一躍人気ピアニストに。
エスクァイア誌は「彼が何小節か演奏する前に、オーケストラの音楽家はパートナーとささやき合い、聴衆は死のような静けさに包まれた。彼の演奏が始まると、耳をつんざくような大音響で、翼のある馬ペガサスと首と首をつないで走ったことを確信させた。1930年のカーネギー・ホールでのリサイタルではチケットの需要が多く、ステージに数百の椅子を並べなければならないほどだった」と報じ、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家は「黄金の香の雲のように大気の中で輝き、溶けていくようなアルペジオに聴衆は熱狂した。このような知性、バランス、客観性をもって伝えられる美と幻想・・・旋律は感覚的な歌われた」と評しました。
何よりもイトゥルビの名声を不滅のものとしたのは、1943年の「万雷の歓呼」を皮切りに、「妹と水兵」(1947年)、「百万人の音楽」(1948年)、「錨を上げて」(1953年)などのハリウッドの人気音楽映画に続々と出演したことでしょう。
映画とラジオと新聞がマスメディアだったこの時期、多くの場合本人役として出演、ジュディ・ガーランドやフランク・シナトラらの人気俳優と共演し華麗なピアノの名技を披露、全米に音と映像でその存在を焼き付けたのでした。
ショパンの伝記映画「楽聖ショパン」では、全編に使われるショパン作品の演奏のサウンドトラックを担当し、RCAが発売した『英雄ポロネーズ』はベストセラーとなり、その6か月間の印税収入は11万ドルという当時としては破格の金額になりました(1974年までに200万枚の売り上げを記録)。
1950年代から1980年に亡くなる直前まで世界中の聴衆を魅了し続け、大陸間を年間5万マイルも移動するツアーを定期的に行いました。とくにアメリカではポップスター並みの人気を誇り、クラシック音楽家としては唯一ゴールド・レコードを2枚獲得。カリフォルニアのチノ州立刑務所では受刑者がドビュッシーの『月の光』をリクエストし、ワシントンDCのホワイトハウスでは、ハリー・トルーマン大統領が無名のショパンのワルツの演奏を望むなど、イトゥルビの演奏はあらゆるところで求められていました。ウィリアム・カペル、セロニアス・モンク、ジュリアス・カッチェンといった異色のピアニストたちも、彼のモーツァルトの演奏に魅了されました。
私生活も仕事と同様多忙を極め、女優との浮名を流すことも多々あり、文字通りハリウッドの名士としての人生を謳歌。
スピード狂だったイトゥルビは、バイクやスポーツカーを乗り回し、スピードが出ないときは自家用飛行機「エル・トゥリア」に乗り込み、1946年には1500時間の飛行時間を記録し、リサイタルの合間に大陸を横断することもしばしばでした。
【イトゥルビのRCA録音の全貌】
1933年にRCAと契約したイトゥルビは、1952年まで20年にわたり、スカルラッティ、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、チャイコフスキー、シャブリエ、サン=サーンス、ファリャ、ドビュッシー、アルベニス、ラフマニノフ、ミヨーの音楽を録音しています。そのすべての録音を、23曲の未発表録音も含めて網羅したのがこのセットで、ほとんどが世界初CD化となります。
「弾き振り」による十八番の協奏曲は、モーツァルトの第20番と第10番(2台のピアノのための)、ベートーヴェンの第3番でそれぞれ新旧2種類の録音が残され、ガーシュウィン『ラプソディ・イン・ブルー』では、2台ピアノとオーケストラ、それと2台ピアノ用に自ら編曲した2種類の録音を残しています。
独奏曲では彼の名をとどろかせたショパンやファリャなどのスペイン音楽を中心とした小品が多く、その華麗な音色と名技を堪能することができます。また2台ピアノのための作品では、兄と頻繁に共演し、有名なピアニストでもあった妹のアンパロ・イトゥルビ[1898-1969]が参加しています。このボックスには兄妹デュオのほか、アンパロのソロ録音(ディスク14、15、16の3枚分)も全て収録しています。
多才だったイトゥルビは1933年から指揮者としての活動も開始し、1936~44年はロチェスター・フィルの音楽監督となり、メンデルスゾーンの『スコットランド』とドヴォルザーク『新世界より』というシンフォニーの大作のほか、色彩感豊かな録音を残しています。
**************************************************
このCD16枚組ボックスは、ホセ・イトゥルビ財団とハリウッド博物館理事会からの支援により実現したものです。
1940年代と1950年代のハリウッドへの愛情あふれるオマージュともいえるでしょう。また、歌手、ピアニスト、音楽記録家であり、グレイト・アメリカン・ソングブックのアンバサダーでもあるマイケル・ファインスタインの協力によりこのリリースが実現しました。
オリジナル・アナログ・マスター、オリジナル原盤を含む最良のディスクソースからの24bit/192Hzリマスター。未発表写真満載187ページ、オールカラーの豪華ハードカバー・ブックパッケージには、マイケル・ファインスタインのエッセイ、フィルモグラフィ、ホセ・イトゥルビとアンパロ・イトゥルビの全録音セッション・リストおよび発売順ディスコグラフィを網羅(2.2cm/30cm/30cm、1.4キロ)。
ディスクはポケットタイプのスリーヴページに収納されています。
|
|