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第36号
2006年12月、2007年1、2月リリース予定
マイナー・レーベル新譜(2)



K617 1CD¥2300

K617 192
(2CD)
\3400
マルティン・イ・ソレール(1754-1806):
 オペラ「オーリードのイフィジェニー」
ファン・バウティスタ・オテーロ指揮
レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ
オルガ・ピターチ(S イフィゲニア)、
ベトサベー・アース(S アキーレ)、
レイフ・アルーン=ソレン(T アガメノン)、
マリーナ・パルド(MS ウリッセ)、
セリーヌ・リッチ(S アーケード)
ファン・バウティスタ・オテーロは、ポルポーラの「オルランド」(K617 177)の録音後18世紀のオペラのレパートリーを探求していた。トロイア戦争にまつわる物語「オーリードのイフィジェニー」はソレールの傑作オペラの一つだが、一般的にはまだまだ知られていない。輝かしいオーケストレーション、劇的な展開、表現力豊かな歌声でこの作品の規範となる演奏がここに誕生。
K617 189
\2300
クスコ大聖堂でのコーパス・クリスティの祝祭 ガブリエル・ガリード指揮
アンサンブル・エリマ、
スコラ・カントルーム
カンターテ・ドミノ、
ミヒャエル・ゲース(合唱指揮)
K617 191 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
 マニフィカトSWV468
 シンフォニア・サクレ第3巻(抜粋)、
 クライネ・ガイストリッヒェ・コンチェルト(抜粋)
ブノワ・アレ指揮
ラ・シャペル・レナーヌ
アスペルマイヤー(S)
サネッティ(S)
イーラーズ(C-T)
カイザー(T)
アレ(T)
フライグ(B)
ドイツの初期バロック時代の代表的作曲家ハインリヒ・シュッツ。近年評価が高まっているブノワ・アレ率いるラ・シャペル・レナーヌがシュッツの代表作を録音。「シンフォニア・サクラ」第2巻(K617163)に続いて「シンフォニア・サクレ第3巻(抜粋)」を収録。「クライネ・ガイストリッヒェ・コンチェルト」は器楽伴奏による独奏や合唱で演奏される宗教作品で各声部の絡み合いが実に美しい演奏。また、バロック初期の「楽節様式」によるマニフィカトの金字塔、<マニフィカトSWV468>。シュッツの力強い魅力を引き出す深い精神力を感じ取れる質の高い演奏。
K617 187
(3CD)
\4600
CD1:コルネットのための音楽集
CD2:サンマルク時代のモンテヴェルディの音楽
CD3:ドイツのコルネット音楽集〜ブクステフーデ
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット)
レ・コンチェルト・ブリーゼ
[カーステン・ローフ(Org,Cemb)
ピエール=アラン・クレルク(Org)
クリスチャン・モラン(Vn)
アンヌ=キャサリン・ブッヒャー(Org)
ベンジャミン・ペロ(リュート、テオルボ)
ジュリー・ヘスラー(S)]
コルネットの超絶的名手、ウィリアム・ドンゴワと彼が率いるレ・コンチェルト・ブリーゼによるアルバム。コルネットの黄金時代は何と言っても17世紀初頭のイタリア。柔らかく、透き通った独特の響きを持ち、微妙なニュアンスや柔らかな音色を奏でる。アルバムではコルネットの魅力を様々な角度から楽しめ、鮮やかなドンゴワの技巧と即興を堪能できる。
K617 183 トゥルディオン〜ルネサンス音楽 ジャン=クロード・マルゴワール指揮
ラ・グラン・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)
バロック界の大御所、マルゴワールによるルネサンス舞曲集。トゥルディオンは16世紀にフランスで流行した舞曲。王室大厩舎・王宮付楽団の安定したアンサンブルとマルゴワールの暖かみのある音楽性が軽妙に聞こえてくる。

《King international》独自制作盤/
ハイドシェック・宇和島ライヴ 各1CD¥1800

11/17単発セール(3)でお知らせ済み
KDC 5 宇和島ライヴ1
 モーツァルト:ソナタ第12番K332
 ベートーヴェン:ソナタ第17番「テンペスト」 他
ハイドシェック(P)
録音:1989年9月22日 宇和島市南予文化会館
KDC 6 宇和島ライヴ2
 ベートーヴェン:ソナタ集
  第8番「悲愴」/同第14番「月光」/同第23番「熱情」
ハイドシェック(P)
録音:1991年5月24日 宇和島市南予文化会館
KDC 7 宇和島ライヴ3
 モーツァルト:ロンドK511
 ベートーヴェン:ソナタ第9番
 ショパン:舟歌 他
ハイドシェック(P)
録音:1991年5月23日(聴衆なし)、24日(ライヴ) 宇和島市南予文化会館
KDC 8 宇和島ライヴ4
 ベートーヴェン:ソナタ第26番「告別」
 シューベルト:即興曲D899の2-4
 ハイドシェック:「ラ・マルセイエーズによる変奏曲」よりプロコフィエフ風 他
ハイドシェック(P)
録音:1994年11月18日 宇和島市南予文化会館

待望の復活! ハイドシェック第2弾 1CD¥1800

伝説の「宇和島ライヴ」の復活が大反響を呼んでいるハイドシェック。その後パリにて行なったセッション録音シリーズも待望の復活となります。ベートーヴェンはもとより、リストやフォーレでも個性的な解釈と輝くばかりの音楽がたいそう魅力的。フォーレは今回の来日公演曲でもある。日本語解説書付。
【注:このCDはキングインターナショナルが音源を買い取り、独自に国内プレスしたものです。海外盤や他社盤は存在いたしません。】
KDC 9 フォーレ・リサイタル
 即興曲第1番変ホ長調/同第2番ヘ短調
 同第3番変イ長調/同第4番変ニ長調
 同第5番嬰ヘ短調/ヴァルス・カプリス第1番イ長調
 同第2番変ニ長調/同第3番変ト長調
 同第4番変イ長調/8つの小品 作品84
エリック・ハイドシェック(P)
「即興的に変幻自在に繰り出されるハイドシェック的フォーレ(大橋マリ)」録音:1993年4月、7月/パリ、聖ペテロ福音教会
KDC 10 リスト名演集
 ノルマの回想/葬送曲(詩的で宗教的な調べ)より
 2つの伝説/悲しみのゴンドラ第1番
 メフィスト・ワルツ第1番
エリック・ハイドシェック(P)
「ここにみなぎる情感の息つぎの豊かさ、深さは、ほとんど比類がない(濱田滋郎)」録音:1994年8月/パリ
KDC 11 ベートーヴェン:
 ピアノソナタ第15番ニ長調「田園」作品28
 同第20番ト長調「ソナチネ」作品49の2
 同第32番ハ短調 作品111
エリック・ハイドシェック(P)
「最後のソナタは真摯なアプローチと強い集中力が目立ち、ベートーヴェン晩年の深い内容を切ないくらい献身的に表現しつくしている(宇野功芳)」録音:1993年4月、7月/パリ
KDC 12 ベートーヴェン:
 ピアノソナタ第11番変ロ長調
 同第21番ハ長調「ワルトシュタイン」
 自作主題による6つの変奏曲
エリック・ハイドシェック(P)
「あらゆる楽想が魂を得て羽ばたき始めた感がある(宇野功芳)」録音:1992年6-7月/パリ

LR MUSIC

BS 059
\2400
「ラ・スパーニャ〜フェリペ1世美公、ヨーロッパ音楽の庇護者」
 ジョスカン・デプレ:
  1キリエ、8グロリア、18サンクトゥス
 (オデカトンA(1501)より):
  2「ブルゴーニュ人に伝えよ」、15「ロンペルティエ」
 ヴィンツェンツォ・カピローラ:
  3「全き良く詰まった」、17スパニョーラ風リチェルカーレ
 F.ペニャローサ:4「マドリッドの山々に」
 フアン・デ・アンチエタ:5「2羽のアヒル」
 フアン・デル・エンシーナ:
  6「あなたを連れてきたのは誰」、10「皆それぞれに」
 ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ:
  7「ラウダーテ・ディオ(神を褒め称えよ)」、
  11サルタレッロとピーヴァ
 (コロン文庫(コロンビーナ)の歌曲集より):9「非常に高名なる女王」
 (王宮の歌曲集より):
  12「水を渡れ」、14「ロドリーゴ・マルティネス」
 イザーク:
  13「スパーニャ」
 (ルイス・ベネーガス・デ・エネストローサの器楽曲集より):
  16「おお、栄光の聖母」
フアン・カルロス・デ・ムルダー指揮
カメラータ・イベリア
(ダヴィド・サガストゥネ(A)、
ランベル・クリメント(T)、
バルト・ファンデヴェヘ(Bs)、
エルネスト・シュミード(Fl)、
フランシスコ・ルビオ(コルネット)、
フェルナンド・サンチェス(Fg)、
アルベルト・マルティネス=モリーナ(ポジティフOrg)、
ダヴィド・マヨラル(Perc))
スペイン女王フアナ(狂女王)の夫にして、スペイン・ハプスブルク家の祖、ブルゴーニュ公フェリペの宮廷音楽を集めた録音。その宮廷では、領地フランドルの、隆盛を極めていた音楽と、妻の領地スペインの特徴ある音楽が演奏されており、当時、最先端の音楽世界を形作っていた。この録音では、ジョスカン・デプレの作品を大枠に、これら、両地域の音楽が集められている。ムルダーに率いられたカメラータ・イベリアは、研究成果に基づいて、堅実に演奏しており、これらの曲の古雅な趣に、神々しいまでの静謐さを与えている。録音:2005年7月マドリッド、アバディア劇場

LSO(ロンドン響・自主制作盤)

LSO 0593
(2SACD Hybrid)
\3400→¥3090
ベートーヴェン:「フィデリオ」 レオノーレ:クリスティーン・ブルーワー(S)
フロレスタン:ジョン・マック・マスター(T)
ロッコ:クリスティン・ジグムントソン(Bs)
マルツェリーネ:サリー・マチューズ(S)
ドン・ピツァロ:ユハ・ウーシタロ(B)
ヤキーノ:アンドルー・ケネディ(T)
ドン・フェルナンド:ダニエル・ボロウスキ(Bs)ほか
サー・コリン・デイヴィス指揮
ロンドン交響楽団合唱団
ロンドン交響楽団
御大サー・コリン・デイヴィス、円熟のベートーヴェンの「フィデリオ」!!デイヴィス自身「今まででもっとも多い回数演奏してきたオペラ」と語るこの「フィデリオ」、演奏の度に絶賛を受けながら、ますますの彫りを深くしていくのですから頭が下がる。CDとしては、1995年のバイエルン放送交響楽団との録音以来、ちょうど10年ぶり、こちらはライヴなので、デイヴィス本来の熱気がと、77歳の円熟がたっぷり。歌手は、日本ではまだ知られていない人が多いものの、実はかなりの高水準。クリスティーン・ブルーワーは、米国イリノイ州出身のドラマティック・ソプラノ。北米とことに英国での人気が高く、既にBBC交響楽団イゾルデを歌ったCDもある。ジョン・マック・マスターは、今大きな注目を浴びているテノール。カナダ東端のニューブランズウィック出身。近年は徐々にドラマティックな役に挑戦、この秋にはトリスタンも初めて歌っている。カナダ出身のドラマティック・テノール、ジョン・ヴィッカーズやベン・ヘップナーに続く存在として、期待の星。また、フィンランドのバスバリトン、ユハ・ウーシタロに、アイスランドのバス、クリスティン・ジグムンドソン と、男声低音も極めて充実。ワグネリアンには、歌手の実力を測るにも絶好のCD。なお、「レオノーレ」序曲第3番は挿入せず、そのまま「フィデリオ」全曲を演奏している。録音:2005年5月23-25日、バービカンセンター ライヴ プロデューサー:ジェームス・マリンソン エンジニア:ジョナサン・ストークス、ニール・ハッチンソン

LYRINX

LYR 249
\2400
フランク:
 前奏曲・コラールとフーガ、
 オルガンのための前奏曲・フーガと変奏曲
 (編:ハロルド・バウアー&ソディ・ブライデ)
 オルガンのための3つのコラール(編:ブランシュ・セルヴァ)、
 前奏曲・アリアと終曲
ソディ・ブライデ(P)
ソディ・ブライデは2003年リーズ国際ピアノコンクール入賞、エリック・ハイドシェックに見出されフランスを中心に活動している若手ピアニスト。荘厳なオルガンの曲も彼の手にかかると、美しくピアニスティックな演奏に仕上がっている。

MIRARE

MIR 028
\2500→¥2290
フォーレ:
 (1)レクイエム(1893年版)op.48
 (2)アヴェ・ヴェルム・コルプスop.65-1
 (3)アヴェ・マリアop.67-2
 (4)タントゥム・エルゴop.55
フォーレ/メサジェ:
 (5)ヴレヴィユの漁師達のミサ(のちに小ミサ曲に改作)
アナ・クインタンス(S)
ペーター・ハーヴェイ(Br)
ミシェル・コルボ指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ローザンヌ声楽アンサンブル
昨年5月の東京国際フォーラムで開催された「ラ・フォルジュルネ」音楽祭でも久々に来日し、モーツァルトの声楽曲を指揮、その健在ぶりと感動的な演奏でファンを魅了したコルボとシンフォニア・ヴァルソヴィアによる新録音は、フォーレ。レクイエムのどこまでも澄み切った世界は、コルボが現在いかに高い境地に達しているかを示すもの。ソプラノソロによるサンクトゥスはまさに天上から降り注ぐような歌声、理想的なレクイエムの姿がここにある。のちに「小ミサ曲」として改作された「ヴレヴィユの漁師達のミサ」も収録されているのが心憎いところ。録音も秀逸。
MIR 012
\2500→¥2290
パーセル:ヴィオールのためのファンタジア集
 グランドによる3声のファンタジア、パヴァーヌ、
 3声のファンタジア、4声のファンタジア、
 一音に基づく5声のファンタジア、
 6声のファンタジア「イン・ノミネ」、
 7声のファンタジア「イン・ノミネ」
リチェルカール・コンソート、
フィリップ・ピエルロ(指&Vn)
上村かおり、
ライナー・ツィッパリング、
エマニュエル・バルサ、
ミエネケ・ファン・デル・ヴェルデン、
ソフィア・デニズ、
フランソワ・フェルナンデス、
ルイス・オクラビオ・サント、
ジョバンナ・ペシ
フィリップ・ピエルロ率いる実力派古楽集団リチェルカール・コンソートによるパーセルの秀作ファンタジア集。パーセルのファンタジアは英国伝統の対位法で作られているのが特徴。響きも派手さはなく堅実な音楽。反復低音上に音楽が展開するグラウンドは何度も繰り返して聴きたくなる不思議な魅力を持つ曲。フィリップ・ピエルロを筆頭にヴィオールの名手が一同に会した、なんとも贅沢豪華なアルバム。
MIR 017
\2500
J.S.バッハ:
 管弦楽組曲第1 BWV1069、第4番BWV1066
 ヴァイオリンとクラヴィーアためのソナタ 第4番 BWV 1017
 カンタータ<われは 憂いに沈みぬ>BWV 21〜シンフォニア
ピエール・アンタイ指揮
ル・コンセール・フランセ
アマンディーヌ・ベイェ(バロック・ヴァイオリン)
ルフレード・ベルナルディーニ(Ob)
チェンバロの鬼才、ピエール・アンタイ。このアルバムは自ら結成した古楽アンサンブル「ル・コンセール・フランセ」を率いてのJ.S,バッハの管弦楽組曲を収録。バッハの作品の中でもフランス・バロック的な要素がある管弦楽組曲。したがってソロ・パートの気品や音色の多彩さが重要視されるが、ここでのル・コンセール・フランセの演奏は粋な感性が存分に発揮され、尚且つピエール・アンタイの刺激的な名人芸でドイツ・バロックの枠組みを越えた多様なニュアンスで聴かせてくれる。またヴァイオリンとクラヴィーアためのソナタでは、アマンディーヌ・ベイェが丁寧にバッハ像を描き出している。
MIR 021
\2500
第26回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル 公式アルバム
 ニコラス・アンゲリッシュ、ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラー、
 アンヌ・ケフェレック、クレール・デゼール、エマニュエル・シュトロッセ、
 フィリップ・ジュジアーノ、イド・バル=シャイ、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
毎夏、南仏で行われるラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル。このフェスティバルは会長ポール・オノラティニとラ・フォル・ジュルネのプロデューサーでもあるルネ・マルタンにより創設され、開催当初はアルゲリッチやリヒテルも出演したことのあるピアノ・フェスティバル。約90人以上の国際レベルの著名演奏家と才能ある若きピアニストがフロラン城庭園の野外ステージに集まりピアノの音色を響かせる。このアルバムは2006年7月20日-8月22日に開催されたフェスティバルの公式CD。ラ・フォル・ジュルネでもお馴染みのアンゲリッシュ、ベレゾフスキー、ケフェレックや若手のジュジアーノやイド・バル=シャなどMIRAREを代表するピアニスト達の演奏をまとめて聴くことの出来る嬉しいアルバム。

MUSICA REDIVIVA

新レーベルのご案内《Musica Rediviva》
スウェーデンのクラシックといえばBISだが、BISがメジャーになりすぎた昨今、15年前のBISの雰囲気を漂わせる超優秀録音のレーベルが登場。Musica Rediviva (ムジカ・レディヴィヴァ) はスウェーデンの本当に小さなインディペンデント・レーベル。ルネッサンス音楽を中心とするレパートリーから、今後は、トリオによる現代音楽、スウェーデン伝統の楽器ニッケルハルパを使ったユニークな企画への取り組みも始まる。プロデューサーは、里子ベルイェル藤本さん。ご主人のベルイェル氏は初期のBISの録音にも参加していた。夫婦二人のレーベル。非常にセンスのいい録音は、スウェーデンを代表する録音エンジニアのひとり、マッツ・ヘリベリ。優秀な録音技術と洗練された感覚により、音楽の心の伝わる録音をすることに誇りをもっていたヘリベリ氏はエンジニアとして天才的な才能と同時に、誰からも愛される人柄で「ダーラナのひぐまちゃん」と慕われていたが先日惜しくも亡くなった。彼の遺作の録音のひとつが今回の新譜。すべて日本語解説付。
MRCD 015
\2300
マリア〜中世の歌とスウェーデン伝承の音楽
 ニルス・セーデルストレム (1894-1956):
  ソプラノソロのための青春のマリア
 1500年頃の伝承曲:聖ヨーランと龍
 13世紀の新レトロワンジ (聖歌曲)
 13世紀スペインのアルフォンソ十世:薔薇の中の薔薇
 伝承曲:牧歌
 オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):そこに輝くは誰そ
 1300年頃 イギリス:乙女に向かう天使
 16世紀 ドイツ:ヨセフ、愛するヨセフ
 13世紀末イギリス :至福なるかな、天上の女王
 リオネル・パワー (c.1375-1445):幸運なる者たち
 14世紀イギリス:十字架の下の母上、しっかりとお立ちください
 尊い薔薇?スウェーデン民謡「うるわしき水晶」による即興演奏 
 伝承曲 (ダーラナ地方、スカットングビ) :うるわしき水晶
 14世紀 スペイン:輝く星
 13世紀 スペイン:天上の女王
 13世紀 スペイン:アルフォンソ十世 奇跡を讃える歌
 エルヴダーレン (ダーラナ地方) 民謡:リム、リム、リーマ
 ジャン・ギセリン (c.1455-1511):おお、咲き誇る薔薇よ
 オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):
  アヴェ・マリア、おお、マリア
 ギョーム・デュファイ (c.1400-1474):華麗なる乙女
 21.C・J・L・アルムクヴィスト(1793-1866):マリアの驚き、耳を傾けるマリア
ヘレーナ・エーク (S)、
ヨーラン・モンソン(ピーパ、フレームドラム、
ストリングドラム、
ハーディガーディ)、
ヨハンネス・ランドグレン(Org)、
マリ=ルイーズ・マルミング (中世フィドル、Vo)、
ベーリト・リンドベリ(Hp)、
ベルイェル・里子 (ハーディガーディ)、
ヘレーナ・セルヴィン (Vo)
親密な音で加わる笛やフィドルやオルガン。教会で歌うソプラノ、ヘレーナ・エークの姿が目に浮かびます。風の音に耳を傾け、夜の闇の音を聴く……人が自然とともに生きるスウェーデンで育まれた感性から生まれた音。プロデューサー、里子ベルイェル藤本さんの思い描いた音楽が、美しい音として姿を現したアルバム。貴重なレパートリー、美しい装丁(デジパック)、超高品位録音。魅力あるレーベル、Musica Rediviva を代表するアルバムとなるはず。録音 2006年1月25日-27日 ヘムシェー教会 (スウェーデン、ヨーテボリ郊外)

NAIVE 1CD¥2300

V 5069 メンデルスゾーン:
 (1)交響曲第4番「イタリア」
 (2)交響曲第5番「宗教改革」
エマニュエル・クリヴィヌ指揮
ラ・ションブル・フィル
ラ・ションブル・フィルハーモニックは、クリヴィヌによって結成されたオーケストラ。その作品の時代にあった編成をその作品ごとにとる、きわめてフレキシブルな形態をとっており、個々のメンバーのレベルは世界のトップクラス。ここに収録されたメンデルスゾーンの演奏は、実に色彩鮮やか、ひとつひとつのフレーズが実に颯爽と薫り立つ演奏。「イタリア」をかけた途端に広がる明るい音世界、弦の美しさ、管楽器の音の粒立ちのよさ、どれをとっても実にキラキラと輝かしい「イタリア」に仕上がっている。続く「宗教改革」は一変、実に厳しい表情ながら決して鈍重になることなく、鮮烈な内容となっている。実にさわやかな一枚。
E 8907 ベスト・オブ・マリア・バーヨ!!!
(1)ヘンデル:
 「嵐から」(歌劇『ジューリオ・チェーザレ』より)
(2)ヘンデル:
 「私を泣かせてください」(歌劇『リナルド』より)
(3)マルティン・イ・ソレール:
 『こらしめられたわがまま女』よりセギディーリャ・デ・ヴィオランテ
(4)モーツァルト:「そよ吹く風」(歌劇『イドメネオ』より)
(5)モーツァルト:「ツァイーデ」よりのアリア
(6)モーツァルト:コンサート用アリア
(7)ロッシーニ:
 「この心は喜びに踊っているわ」(歌劇『どろぼうかささぎ』より)
(8)ロッシーニ:
 「いとしい人を呼び、ため息をつくの」(歌劇『絹のはしご』より)
(9)ヘンデル:カンタータHMV140よりアリア
(10)トルドラ:La zagala alegre
(11)グラナドス:トナディーリャス
(12)ラヴェル:むこうの教会へ(5つのギリシア民謡より)
(13)モンサルヴァーチェ:黒人の子守歌
(14)Ovalle:ブラジル風の歌op.21
(15)カントルーブ:羊飼いのおとめ(オーヴェルニュの歌より)
(16)カントルーブ:紡ぎ女(オーヴェルニュの歌より)
(17)カントルーブ:子守歌(オーヴェルニュの歌より)
マリア・バーヨ(S)
(10)-(14)マルコルム・マルティヌー(Pf)
(1)(2)(9)スキップ・センペ&カプリッチョ・ストラヴァガンテ
(3)クリストフ・ルセ&ル・タラン・リリク
(4)-(6)ヴィクトール・パブロ・ペレス&オルケスタ・シンフォニカ・デ・ガルシア
(7)(8)アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
(15)-(17)ヴィクトール・パブロ・ペレス&オルケスタ・シンフォニカ・デ・テネリフェ
マリア・バーヨのベスト・アルバム。バーヨのもつエレガンスさ、カリスマ性、そして一度聴いたら忘れられない不思議な力をもつ歌声を、存分に堪能できる一枚です。伴奏陣も実に豪華で、実に贅沢なつくり。
V 5058 コーロワ、モーツァルト、ブラームス、ハッセ、ケルビーニ、デュルフレ、
ベルリオーズ、ヴェルディ、サン=サーンス、フォーレ、
ビーバー、デュサパン、ラヴェル(トランスクリプション編曲)
 らのレクイエムからの抜粋
エキルベイ指揮
アクサントゥスほか多数
ナイーブレーベルから今までにリリースされた、「レクイエム」と冠された作品のうちの聴きどころを選りすぐったもの。一曲目のコーロワのレクイエムなど、あらためてその美しさに驚かされるばかり。通してかければ究極の癒し、一曲一曲聴いても、それぞれの作品についてのあらたな発見がある、奥深い一枚。
MO 782178 オリヴィエ・メッラーノ(1971年-):作品集
 ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第1番
  (アルトのための、2005年)
 リヴィエレ(弦楽四重奏曲第1番、2005年)
 天使の椅子(オルガンを含む、2005年)
 そして、炎のような舌があらわれ
 (7つの電子ギター、1つの電子ベース、
  2人の歌手のための、2005年改訂)
 電子の歌(2005年)
 eterre(チェンバロのための、2003年)
 ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第2番(4声のための、2005年)
ドビュッシー弦楽四重奏団、
オリヴィエ・メッラーノほか
1971年生まれのオリヴィエ・メッラーノの作品集。エレクトリック・ギターなどを用いてはいるが、響きは実に美しく、クラシックを基礎に学んだ作曲家であることがうかがわれる。3曲目の「天使の椅子」は、チェンバロのソロから始まる佳作。オルガンの荘厳な響きと相俟って、不思議な世界が展開されている。
V 5053
\2300→¥2090
(1)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番変ニ長調op.10
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ローレンス・フォスター指揮
グルベンキアン管
ガボル・ボルドツキ(Tp)(1)
1988年生まれの美貌と才能に恵まれたピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。次なる新譜は初の協奏曲。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番では、プラハ室内管でも活躍するトランペッター、ガボル・ボルドツキ(ソニーからリリースあり)がソロ・パートで演奏しているのも注目の点。ピアノのパートも、シンプルな響きの中にリーズの感性がきらりと光る名演。リストの協奏曲も、冒頭の華々しいピアノのパッセージのものすごい迫力には圧倒される。第3楽章のスケルツァンドの雰囲気も軽妙洒脱。プロコフィエフも、ちりばめられた技巧のひとつひとつをリーズはいとも簡単にこなしており、見事。指揮のローレンス・フォスターは2007年5月のN響定期でも来日が決まっている。グルベンキアン管は創立40年以上の中堅管弦楽団、リーズの若き才能を好サポートしている。
OP 30432
(特別価格)
\1800
「Vivaldi, il furioso!」
ヴィヴァルディ・エディション・ハイライト集
 管弦楽曲、協奏曲、オペラからのハイライト集〜
  「ティート・マンリオ」、「怒ったオルランド」、
  「オリンピアーデ」、「狂乱を装ったオルランド」、
  「セミラーミデ」、「勝利のユディータ」より、アリア
アレッサンドリーニ指揮
コンチェルト・イタリアーノほか多数の演奏家
美人モデルをジャケットに起用したナイーブの人気シリーズ、ヴィヴァルディ・エディションのハイライト集です。オペラを全曲聴くのはちょっと・・・という人や、声楽もの、器楽もの、いいところだけ聴いてみたい!という人に是非おすすめしたい一枚。
V 5074
(3CD)
\2300→¥2090
[CD1](V 5021の再発売)
シューベルト:
 (1)アルペジオーネ・ソナタ D 821
 (2)ヴァイオリン・ソナティナ op.137、D.384(チェロ編曲版)
 (3)歌曲トランスクリプション〜
  セレナーデ、音楽に寄す、万霊節の日のための連祷、
  ます、影法師、水の上で歌う、幻覚、水車屋と小川
[CD2](V 4983の再発売)
 シューマン:
  チェロのための作品集〜
   チェロ協奏曲イ短調Op.129、幻想小曲集Op.73、
   民謡風の5つの小品Op.102、アダージョとアレグロOp.70
[CD3](V 4817の再発売)
 ブラームス:
  チェロ・ソナタ全集チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38、
  同第2番ヘ長調Op.99
アンヌ・ガスティネル(Vc)
[CD1]
クレール・デセール(Pf)
[CD2]
クレール・デセール(Pf)、
ルイ・ラングレー指揮
リエージュ・フィルハーモニー管
[CD3]
フランソワ=フレデリク・ギィ(Pf)
2006年5月、来日が予定されていたがキャンセルになり、ますます彼女を渇望する声が日本に渦巻いているアンヌ・ガスティネル。これ以上ない組み合わせのボックスセットが、3枚組みなんとなんとの1枚価格での大ご奉仕!決して野太くなりすぎない、しかし力強い音色、震えるような歌う音色、時に鋭く時に柔らかいフォルテ、どれをとっても何をとってもまさに最上級の演奏を聴かせてくれる。
V 5048
\2300
アクサントゥス〜トランスクリプションvol.2
 「冬」〜ヴィヴァルディ:『四季』より「冬」
 「リタニー」〜シューベルト:万霊節の日のための連祷D.343
 「死の大地」〜プロコフィエフ:『アレクサンドル・ネフスキー』より
 「別離と忌避」〜マーラー:『若き日の歌』第12曲
 「温室にて」〜ワーグナー:『ヴェーゼンドンク歌曲集』より第3曲
 「葬送の歌」〜シューベルト:『死と乙女』
 「道しるべ」〜シューベルト:『冬の旅』より第20曲
 「夜と夢」〜シューベルト:『夜と夢』D.827
 「恋人の青い眼」〜マーラー:『さすらう若人の歌』より第4曲
 「贖罪の歌(詩篇88篇)」〜
  J.S.バッハ:『フランス組曲』第1番ニ短調(BWV812)よりサラバンド
 「バビロンの流れのほとりに(詩篇137篇)〜
  J.S.バッハ:『イギリス組曲』第3番ト短調(BWV 808)よりサラバンド
 「イェルサレム(詩篇122篇)」〜
  J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調(BWV 825)よりメヌエットII
 「雪の上の足跡」〜ドビュッシー:『前奏曲集』第1集より第6曲
 「魅惑の笛」〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
 「つれない人」〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
 「If, like the moonノ」(源為義の短歌/11世紀)〜
  スクリャービン:24の前奏曲op.11より第13曲
 「The Moon Appears」(サッフォーの詩)〜
  スクリャービン:3つの小品op.45より「アルバムの綴り」
 「眠りの森の美女のパヴァーヌ」〜ラヴェル:『マ・メール・ロワ』より第1曲
 「妖精の園」〜ラヴェル:『ラ・メール・ロワ』より第5曲
ロランス・エキルベイ指揮
アクサントゥス室内合唱団
ソランジェ・アニョルハ(S)
ブリジット・エンゲラー(Pf)、ル・モン・デュ・ルイユ
「トランスクリプション」(V 4979)で世界を仰天させた、エキルベイ&アクサントゥスの十八番、名曲合唱編曲集の第2弾の登場!今回は第1弾よりさらにパワーアップ、冒頭のヴィヴァルディから超絶技巧の合唱をこれまた超越的な美しさで聴かせてくれる。また、今回は原曲が声楽のものも多数収録。シューベルトの「道しるべ」や「夜と夢」は、声楽パートと原曲のピアノのパート、すべてが声のみで演奏されている。「夜と夢」の神々しいまでの美しさと優しさは、オリジナルによる演奏とは違った新しい魅力に満ちている。
V 5066
\2300
ローラン・コルシア〜doubles joux(二人のたのしみ)
 (1)ラインハルト=グラッペリ:マイナー・スウィング
 (2)ミシェル・ポルタル:マイナー・ワルツ
 (3)ラヴェル:ブルース
 (4)ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 (5)ヴィエニャフスキ:カプリース=エチュード第1番
 (6)ローラン・コルシア:マイナー・タンゴ
 (7)バルトーク:二つのヴァイオリンのためのデュオ(第35,18,28,44番)
 (8)ギデオン・クライン:デュオ
 (9)ラインハルト=グラッペリ:ティアーズ
 (10)ミシェル・ルグラン:シェルブールの雨傘(テーマ)
 (11)マスネ:エレジー
 (12)ルイジ・デンツァ:si vour l’aviez compris
ローラン・コルシア(Vn)
フロリン・ニクレスク(Vn/(1)(14)(15))、
ミカエル・ヴェンデベルク(Pf/(3)(4)(11)(12)、
ミシェル・ポルタル(バンドネオン/(2)(6))、
ネマーニャ・ラドゥロヴィク(Vn/(5)(7))、
タチアナ・ヴァシリーエヴァ(Vc/(8))、
クリストフ・ラルティユー(G/(1)(9)(10))、
ジャン=フィリップ・ヴィレ(Cb/(1)(9)(10))、
ピエール・ブサージュ(Cb/(2)(6))、
ジャン=ルイ・オーベール(声/(11)(12))
「ヴァルスーズ」(V 4978)でも確実な技術でおしゃれな音楽をたのしませてくれたローラン・コルシアのナイーヴレーベル第2弾。コルシアは、かの名優ジェラール・ドパルデュの娘と交際しているということで、フランスでは一流の色男ヴァイオリン弾きとして有名。ドビュッシーのソナタなどはクラシックの王道の曲ではあるが、彼の手にかかるとまるで即興のジャズ。名曲の新しい魅力をたっぷりと味わわせてくれる。最後の2曲に参加しているジャン=ルイ・オーベールは、’70年代のフランスで一世を風靡したバンド、TELEPHONEのヴォーカリスト。薬物中毒などに苦しんだが人種差別反対やエイズ撲滅の運動の旗手でもある。いかにも「フランス」という感じのおしゃれなセンスが光る。クラリネットの大家、ミシェル・ポルタルによる作品に、自身もバンドネオンで参加しているところもポイント。
V 5055
(1CD+1ボーナスDVD(PAL))
\2300
ロス・インポシブレス〜
 メキシコ、スペイン、イタリア各地に伝わる音楽集〜
  サ・クィ・トゥーロ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)
  ホアカラス(ルカス・ルイス・リバヤス1677/ペペ・ハビクエイラによる即興)
  ラ・ロローナ(泣き女)(メキシコの伝統音楽)
  リチェルカーダ1+2(ディエゴ・オリッツ1553)
  ファララン(作曲者不詳、1556年)
  マリツァパロス(作曲者不詳、ペルー、1730年)
  バスチャオ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)
  ラ・ディア・スパニョーラ(ニコラ・マッテイ)
  モレスカ(即興)
  ファンダンゴ(サンチャゴ・デ・ムルシア、メキシコ、1730年)
  ヴィリャンシーコ(Forget me)(カタルーニャの伝統音楽)
  エスパニョレータス(マドリード、1677年)
  ラ・ロロンチータ(メキシコの伝統音楽)
  ファンダングイート(メキシコの伝統音楽)
クリスティーナ・プルハル指揮
ラルペッジャータ
キングズ・シンガーズ
メキシコには、18世紀初頭に生きたスペインのバロックギター奏者サンチャゴ・デ・ムルシアの手稿譜が残されている。その曲のタイトルは「ロス・インポシブレス」。これは、イタリアでは16世紀から続く伝統をもつ「ロマネスカ」というジャンルと同様の音楽だった。南米からはるか遠くヨーロッパまで、16-17世紀という時代に、すでに音楽が伝えられていた。この事実に注目したプルハルは、当時の南米とヨーロッパの音楽における共通点を探求することを決意。時空を超えて、我々の祖先が紡いでいた音楽の根底に流れる共通のテーマをこのアルバムに込めている。クリスティーナ・プルハルはアルファレーベルでもお馴染みの女性ギター奏者、指揮者。このたびナイーブからリリースが決まった。佐藤豊彦の愛弟子の一人で、ハーグ王立音楽院にてギターを学んだ。ルネッサンスリュート、バロックギター、リュート、テオルボ、バロックハープなど幅広く楽器をこなし、また指揮者としてもその名声を高めている。2000年に「ラルペッジャータ」を設立、世界の名手たちとアンサンブルを繰り広げている。

NARU MUSIC

628740 640326
\2400
J.S.バッハ:
 無伴奏ウクレレによるパルティータ第3番BWV.1006
 平均率クラヴィア曲集第1巻?前奏曲BWV.846
 カンタータ第147番?主よ、主よ人の望みの喜びよ
 無伴奏チェロ組曲第1番BWV.1007?前奏曲、サラバンド、ジーグ
 無伴奏チェロ組曲第6番BWV.1012?ガヴォットI&II
 無伴奏チェロ組曲第5番BWV.1011?ガヴォットI&II
 無伴奏チェロ組曲第4番BWV.1010?ブーレI&II
ジョン・キング(ウクレレ)
実に楽しい、幸せなバッハ。これでフラダンスが踊れるわけではないが、ウクレレで弾かれてもやはりバッハはバッハで、無伴奏ヴァイオリン・パルティータやチェロ組曲のような超絶的な大曲でもなごめてしまう。

NOVALIS

NOV150 181
(2CD)
\4600
ベートーヴェン:ピアノとチェロのための作品全集
 チェロ・ソナタ第3番 イ長調op.69
 チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調op.5-1
 チェロ・ソナタ第2番 ト短調op.5-2
 チェロ・ソナタ第4番 ハ長調op.102-1
 チェロ・ソナタ ニ長調op.102-2
 モーツァルト「魔笛」の「娘か女か」の
  主題による12の変奏曲 イ長調op.66
 ヘンデル「ユダ・マカベア」の「見よ勇者は帰る」の
  主題による変奏曲 ト長調WoO.45
 モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」の
  主題による7つの変奏曲 変ホ長調WoO.46
アレクサンダー・ヒュルショフ(Vc)
パトリシア・パニー(P)
1691年製のイタリアのチェロ「ダヴィッド・ポッパー」の晴朗な響きと、息の合ったアンサンブルが生み出すベートーヴェンは滞りのないスムーズな音を紡ぎながらも同時に内省的でそれぞれの作品が描き出す小宇宙を過不足なく再現している。表面的な効果を求めるようなところはまるでないのだが、耳を傾ける瞬間瞬間に音楽を聴く楽しみが香り立つようなまさに聴き応えのある演奏が繰り広げられている。録音:2005年12月
NOV150 183
\2300
アンコール!
 ビゼー:「カルメン」序曲
 グリーグ:「ペール・ギュント」より 
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 ト短調
 フランツ・クサヴァー・モーツァルト:シンフォニア
 レオポルト・モーツァルト:そり滑り
 ヨハン・シュトラウス2世:ペルシア行進曲
 ジョハン・シュトラウス2世:チャルダーシュ〜「こうもり」より
 チャイコフスキー:ワルツ〜「眠りの森の美女」より
 エルガー:威風堂々第1番
 エルガー:ニムロッド〜エニグマ変奏曲より
 イッポリット・イワーノフ:酋長の行進〜「コーカサスの風景」より
 モーツァルト:「レ・プティ・リャン」序曲
 ヨハン・シュトラウス2世:ハンガリー万歳
 オッフェンバック:「天国と地獄」序曲
グンハルト・マッテス指揮
レンベルク国際新交響楽団
おなじみのアンコールピースに加え、レオポルト、ウォルフガング・アマデウス、フランツ・クサヴァーのモーツァルト家三代の作品も交えた楽しい管弦楽小曲集。レンベルク国際新交響楽団は1998年にウクライナで若く才能に溢れた音楽家のためにドイツの指揮者グンハルト・マッテスによって設立されたオーケストラで今ではウクライナを代表する管弦楽団という評価を得るに至っている。まだ10年に満たないオーケストラとは思えない息の合ったアンサンブルは評判どおり!日々の暮らしに元気を暮れる楽しい1枚。

ONDINE

ODE 1094
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
サン=サーンス:
 交響曲第3番ハ短調 作品78『オルガン付き』
プーランク:オルガン、弦楽とティンパニーのための協奏曲 ト短調
バーバー:祝祭トッカータ
エッシェンバッハ指揮
フィラデルフィア管
オリヴィエ・ラトリー(Org:フレッドJ.クーパー記念オルガン使用)
「オケコン」「チャイ5」「マラ6」と続いたエッシェンバッハ&フィラデルフィア管との録音も佳境にさしかかり、今回登場するのは「オルガン付き」!ヴェリゾン・ホールに据え付けられた6938本のパイプと110のストップを備えた巨大オルガンが活躍するサン=サーンスのオルガン交響曲と、プーランクのオルガン協奏曲、バーバーのオルガンと管弦楽のための祝祭トッカータというオルガン三昧のプログラム。ソロはパリのノートルダム寺院大聖堂正オルガニストのオリヴィエ・ラトリー。彼の魅力は何と言っても光り輝くクリスタルのような音色。凄腕のラトリーの超絶技巧と豊かな音色を堪能できる。ヴェリゾン・ホールのこの巨大オルガンは、2006年5月11日に初披露され、この新オルガンのために作曲されたジェラルド・レビンソンの“Toward Light”が初演された。ヨーロッパのオペラハウスのような構造のヴェリゾン・ホールの特徴を活かした非常に伸びやかなサウンド。録音:2006年5月(ライヴ)  フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホール エグゼクティヴ・プロデューサー:ケヴィン・クラインマン プロデューサー:マーサ・デ・フランシスコ エンジニア:エヴェレット・ポーター、チャールズ・ギャニオン2ch. Stereo 5.0ch. Surround

ONDINE 1CD¥2300

ODE 1089 ヨウニ・カイパイネン(1956-):
 交響曲第3番 作品72 (2004)、
 バスーン協奏曲 作品74 (2005)
オット・ヴィルタネン(バスーン)
ハンヌ・リントゥ指揮
タンペレ・フィル
フィンランドの作曲家カイパイネン(1956-) は1990年代になって大きく作風を変えた。21世紀初頭のカイパイネンの代表作、交響曲第3番は、弾む気分と瞑想的な気分の交差する、長大な曲 (約46分)。バスーン協奏曲は、ホルン協奏曲とチェロ協奏曲第1番 (ODE 1062)、トランペット協奏曲、ギターと弦楽のための室内協奏曲につづく新作の協奏曲。カイパイネンは、現代フィンランドでもっとも多忙な協奏曲作家としての顔も持っている。
ODE 1088 きよしこの夜
 オルク・ヨーゼフ・フォーグラー(1749-1814):ホサナ
 シュレジェン民謡(マッティ・ヒュオッキ 編曲):この世はうるわし
 カール・コッラン(1828-1871):ナイチンゲールのクリスマスの歌
 マルッティ・ヘラ(1890-1965):クリスマスの奇跡
 セリム・パルムグレン(1878-1951):
  そして、聖母マリアは幼子を抱き
 ヘイノ・カスキ(1885-1957):小屋は雪の下に眠る
 ミヒァエル・プレトーリウス(1571-1621):一輪のばらが咲いた
 テウヴォ・ハカサロ:クリスマスの夜
 ペッカ・ユハニ・ハンニカイネン(1854-1924):クリスマスツリーに挨拶を
 シベリウス(1865-1957):
  クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」作品1-4
 オット・コティライネン(1868-1936):いと高きところに栄光あれ
 ランドール・トンプソン(1899-1984):アレルヤ
 ラウタヴァーラ(1928-):クリスマスの賛美歌
 フランツ・グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
 オット・コティライネン(1868-1936)(カレヴィ・アホ 編曲):
  クリスマスの朝のスズメ
 アハティ・ソンニネン(1914-1984):
  クリスマス讃歌「平和、ただ平和だけを」
 ユッカ・リンコラ (1955-):
  クリスマス組曲、よろこべ友よ、おそれなく、
  ひいらぎ飾ろう、はじめて のクリスマス、
  ウィー・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス
ヘルシンキ大学男声合唱団 (YL)
マッティ・ヒュオッキ指揮
ペルッティ・エーロラ (Org)
ソイレ・イソコスキ (S)
ヘルシンキ大学男声合唱団と、フィンランドの人たちから敬愛されるソプラノ歌手イソコスキ。伝統のキャロルと新しいクリスマスソングが歌われる。イングランドとウエールズのキャロルなどを基に書かれた〈クリスマス組曲〉。ジャズ・ミュージシャンとして知られるユッカ・リンコラがどんなプレゼントをくれるのか楽しみ。
ODE 1093 シベリウス:
 恋するもの 作品14-1、悲しい旋律 作品98b-2
メラルティン:
 劇音楽〈眠れる森の美女〉組曲 作品22〜
  メヌエット、蝶々のワルツ
メラルティン:森の小道にそって 作品4-1、
ハンニカイネン:平安
クルーセル:
 クラリネット協奏曲第3番 変ロ長調 作品11〜アダージョ
シベリウス:10のバガテル 作品34〜
 ワルツ、思い出、田園舞曲、探索、竪琴弾き
エイノユハニ・ラウタヴァーラ:メランコリー
トイヴォ・クーラ:朝の歌、マルッティ・トゥルネン:日曜日
フィンランド民謡、カレリアの丘、笛を吹く羊飼い、
民族の歌、この国・わが祖国、フィンランド、みなし児のため息
ヴァイノ・ライティオ:
 ハメの夏景色(1935)〜夏の夜、羊飼いの歌、花の女王
レーヴィ・マデトヤ:
 青い鳥、私の手をとって 作品9-3
エルッキ・メラルティン:
 交響曲第1番 ハ短調 作品30-1〜スケルツォ
ペーテル・チャバ指揮
ヴィルトゥオージ・ディ・クフモ
レイフ・セーゲルスタム指揮
タンペレ・フィル
ソイレ・イソコスキ(S)
マリタ・ヴィータサロ(P)
カリ・クリーク (Cl)
サカリ・オラモ指揮
フィンランド放送響
オッリ・ムストネン(P)
セーゲルスタム指揮
ヘルシンキ・フィル
ヨルマ・ヒュンニネン(B)
ウルフ・セーデルブルム指揮
タンペレ・フィル
エルッキ・ポホヨラ指揮
タピオラ・シンフォニエッタ
ヨルマ・パヌラ (編、指)
タピオラ合唱団
トゥオマス・オッリラ指揮
タピオラ・シンフォニエッタ
ヘレナ・ユントゥネン(S)
グスタヴ・ユプショバッカ(P)
レオニード・グリン指揮
タンペレ・フィル
フィンランドの短い夏のメランコリックで神秘的な気分に浸ることの出来るアルバム。フィンランドのカメラマンたちが撮影した白夜の景色が16ページ。まるで写真集のようなデジパックのブックレットに収まっている。
OCTO 412 リーロイ・アンダーソン:そりすべり、
ハワード・ブレイク:ウォーキング・イン・ジ・エアー、
マルック・ユーハンソン:
 年月が速く過ぎると、民謡、
 毎日がクリスマス、クリスマスの輝き、
オスカル・メリカント:クリスマスがやってきた、
エーリク・リンドストレム:昨日のクリスマス、
マルック・ユーハンソン:クリスマスの星(メドレー)、
リューリ・ヴァルティオヴァーラ=カッリオニエミ:トントゥ、
ウォルター・ケント:アイル・ビー・ホーム・フォー・クリスマス、
レイノ・マルックラ:踊るスノーマン、
リーロイ・アンダーソン:クリスマス・フェスティヴァル、
ハワード・ブレイク:ウォーキング・イン・ジ・エアー
マリ・パロ(S)
ペトリ・ベクストレム(T)
ラッセ・ヒルヴィ(P)
ヴァンター・ポップスオーケストラ、
ヴァンター・ポップスオーケストラ・スウィングバンド
マルック・ユーハンソン(Tp、フリューゲルホルン、指)
ヴァンター音楽学校合唱団
イギリスの作曲家ハワード・ブレイクがTVアニメーション「スノーマン」のために書いた音楽からの1曲、《ウォーキング・イン・ジ・エアー》をメインに、ヘルシンキ国際空港のあるヴァンター市のミュージシャンたちと祝うポップでハートウォーミングなひととき。ちょっとメランコリックな表情が、フィンランドのクリスマス!
ODE 1085 ラウタヴァーラ:
 管弦楽をともなう歌曲集〜わが心の歌
  歌曲集〈シェイクスピアの3つのソネット〉(1951 rev.2005)
  きみが私のなかに見るものは、
  時をつげる時計の音を、君を夏の一日にくらべたら
 歌曲集〈オルフェウスへの5つのソネット〉(1954-55 rev.1960)
  彼の処に樹は起たちぬ、しかもそれはまだ少女たらず、
  神なればそれは為なせよう
  あゝ、君ら繊細、なる者たちよ、
   記念碑など建てるにはおよばない
 歌曲集〈恋人たち〉(1958-59 rev.1964)
  愛の歌、見つめる男、恋する女、愛されし者の死
 歌曲集〈神の道〉(1964 rev.2003)
  神の道、御子、聖霊降臨日、大聖堂の夢
  オペラ〈アレクシス・キヴィ〉の4つの歌(1997)
  憂鬱、リスの歌、わが心の歌
セーゲルスタム指揮
ヘルシンキ・フィル
ガブリエル・スオヴァネン(B)
シェイクスピア、リルケの詩をテクストに20代で作曲した歌曲集をラウタヴァーラ自身が管弦楽のために編曲。歳を重ねるとともに深まってきた詩への愛情が、新たな色彩のロマンティシズム音楽として示される。ブー・セッテルリンドのテクストによる宗教的、形而上的な歌曲集〈神の道〉。詩人キヴィの内面を歌った、オペラ〈アレクシス・キヴィ〉の4つの歌(第3曲《おお世界よ、人生よ》 をのぞく3曲)。このアルバムでソロを歌うのは、ストックホルム生まれのバリトン、ガブリエル・スオヴァネン(1977- )。〈アレクシス・キヴィ〉全曲(ODE1000)では青年時代のキヴィを歌っていた。〈光の天使〉(ODE869)を録音したセーゲルスタム(1944-)とヘルシンキ・フィルハーモニックが共演。ブックレットには英語、ドイツ語、スウェーデン語、フィンランド語の原詩と英訳が掲載されている。録音:2006年
ODE 1087 トイヴォ・クーラ (1883-1918):歌曲集〜おいで、愛しい人
 くちづけ作品8-1、打て、心よ作品16a-2、
 娘は花の上を歩き作品23-3、秋の想い作品2-1、
 朝の歌作品2-3、炎を見つめて作品2-2、夜作品22-3、
 荒れ野の夜作品24-4、アヴェ・マリア作品23-2、
 羊飼いたち作品29a-3、運命作品23-4、土曜の夕べ作品24-1、
 家畜小屋で作品31a-2、教会墓地の夏の夜作品6-1、
 森の娘作品23-1、エピローグ作品6-2、霜の花作品24-2、
 昔の秋の歌作品24-3、おいで、愛しい人作品29a-1
トンミ・ハカラ(B)
クリスチャン・アッティラ(P)
トイヴォ・クーラ(1883-1918)は、フィンランド独立にともなう内戦のさなか、喧嘩をきっかけとするピストル事故のため35歳の若さで亡くなったこと、そして、クーラの音楽にみちる悲哀と感傷の気分が、その理由。このアルバムで歌われるのは、南ポホヤンマー民謡の編曲作品17b(12曲)をのぞく、彼の代表的歌曲が19曲。民俗音楽の響き、印象主義の色彩、悲しげな旋律……彼のロマンティシズムは、われわれ日本人の心にも響く。トンミ・ハカラ とクリスチャン・アッティラ。フィンランドのアーティストふたりが、クーラの音楽と彼と同時代の詩人たちの詩に共感を寄せながら、フィンランドの魂の深い世界にわれわれを誘う。録音:2006年

ORFEO

ORFEO 193061
\2400
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):クラリネット協奏曲集
 クラリネット協奏曲第1番変ホ長調/
 協奏的ソナタ変ホ長調/
 クラリネット協奏曲第2番変ホ長調
ディーター・クレッカー(Cl)
プラハ室内O.
ピアノの名手として知られたレオポルト・コジェルフは、18世紀ウィーンで活躍したチェコ音楽の第1人者。その影響力の大きさからベートーヴェンやモーツァルトと激しく対立したという記録もあるほど。青年時代ボヘミアのスタイルをとどめた第1協奏曲、自作の2つの弦楽四重奏を下敷きにした協奏的ソナタ、そしてカール・シュターミツの人気作第3協奏曲による協奏曲第2番。ロココと前期ロマン派の間に位置する作風はどこまでも美しく楽しいもので、当時の人気のほどをうかがわせる。録音:2002年4月16-20日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
ORFEO 687061
\2400→¥2190
ショスタコーヴィチ:
 ヴァイオリン協奏曲第1番作品77
 ヴァイオリン協奏曲第2番作品129
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
アンドリス・ネルソン指揮
バイエルン放送響
注目の女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハーが2006年に生誕100年を迎えたショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を録音。ストラディヴァリウス「ムンツ」(1736年製)を弾きこなし、ショスタコーヴィチの傑作のである2曲のヴァイオリン協奏曲を強靭な表現力で聴かせてくれる。第1番は沈鬱な色彩、感情を厳しく制御した熟考された音楽。彼女の力強さ、難曲に果敢に挑む姿勢が聴くものに激しい緊張感を与えます。第2番は第1番の素晴らしさに曇りがちだが、ひねりのある旋律が要所要所に実に効果的にあらわれる。彼女の底鳴りする深き音色が、哀愁を帯びたメロディーを浮かび上がらせている。1作品ごとに変化をみせるアラベラ・美歩・シュタインバッハーの著しい成長を感じ取ることの出来る1枚。共演のアンドリス・ネルソンはラトヴィアの首都リガで音楽一家の元に生まれた現在28歳の若手指揮者。2003年からラトヴィア国立オペラの首席指揮者をつとめ、2006/7シーズンからは北西ドイツフィルハーモニック管の音楽監督に就任。アラベラ・美歩・シュタインバッハーと組んでフレッシュな演奏を披露している。録音:2006年5月
ORFEO 645061
\2400
ベルリオーズ:「ベアトリスとベネディクト」序曲 
エルガー:交響的習作「ファルスタッフ」op.68 
ドヴォルザーク:序曲「オテロ」
ジョン・フィオーレ指揮
ミュンヘン放送管
シェークスピアの作品を題材にとった3つの作品。しかもいずれ劣らぬ際立った個性の作曲家の競演とくれば興味は一層つのる。天才のみが持つ狂気をどこかに宿したベルリオーズの鮮烈さ。わかるものだけわかれば良いのだと言いたげなエルガーの晦渋な世界。こぼれるばかりの光をメロディに乗せるドヴォルザーク。三者三様の作品を見事に描き分けたフィオーレとミュンヘン放送管の精緻な演奏も聴き所。作曲家の個性が生みだすコントラストの面白さ!知的興味を喚起してやまない好企画盤!!録音:2003年3月、9月

PRAGA

PRDDSD 250233
(SACD Hybrid)
\2600
モーツァルト:ピアノ三重奏曲全集Vol.2
 (1)ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 K.502
 (2)同第7番ト長調 K.564
 (3)同第1番変ロ長調 K.254(ディヴェルティメント)
プラハ・グァルネリ・トリオ
SACDハイブリッド盤。好評の第1集(PRD/DSD.250226)に続く第2弾。未完成の第2番を除けば、これで全集となる。弦の国・チェコならではの艶のある美しさが独特。優雅なひとときを楽しめる。

PREISER

PRCD 90728
(2CD)
\4200→¥3890
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 (マルテ版) ペーター・ヤン・マルテ指揮
ヨーロピアン・フィルハーモニー管
チェリビダッケの再来かと一部で注目されていたペーター・ヤン・マルテ。オルガニストからチェリビダッケに出会い指揮者に転向。独自の音楽観を持つ異色異才の存在。ブルックナーの第9番については、音楽学者たちによってつくられた版に満足できなかった彼は、自ら第4楽章を作曲して演奏し、賛否両論の嵐を巻き起こした。今年のブルックナー・フェスティバルでは交響曲第9番がさまざまな角度から掘り下げられ、ペーター=ヤン・マルテとヨーロピアン・フィルハーモニー管が演奏をしている。
11/17単発セール(3)でお知らせ済み
PRCD 90715
(2CD)
\4200→¥3890
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(マルテ版) ペーター・ヤン・マルテ指揮
ヨーロピアン・フィルハーモニー管
マニアの間で注目されていたオーストリアの指揮者で作曲家、オルガニストでもあるペーター・ヤン・マルテ。オルガニストとしてキャリアをスタートさせ、チェリビダッケに出会い指揮者に転向。ブルックナーについて独自の視点から取り組んできた実績を持っている。今回、プライザー・レーベルから登場する第3番もマルテ自身による新しいヴァージョン。マルテはすでに何度もこのヴァージョンを用いて演奏会を行っており内容にも期待が持てる。第3番1曲でCD2枚組、演奏時間にして実に88分弱という長大な録音。楽章の配置も後期風に変更され、第2楽章にスケルツォ、第3楽章にアダージョが置かれているなど、非常に興味深い1枚となっている。ヨーロピアン・フィルハーモニー管は、凄腕の若手楽員のオーケストラ。

PROFIL

PH 07015
\2300
(1)ハイドン:ヴァイオリン協奏曲ト長調
(2)ミヒャエル・ハイドン:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調
(3)モーツァルト:アダージョ ホ長調KV.261
ルーカス・ハーゲン(Vn & 指)
カメラータ・ザルツブルク
ザルツブルクに生まれモーツァルテウムで学んだルーカス・ハーゲン。卒業後もクレーメルについて学び、指揮者アーノンクールや作曲家リゲティからも多大なる影響を受け、第1ヴァイオリンを務めるハーゲン四重奏団は現代屈指の名カルテットとして広く知られるところ。7年に渡りヨーロッパ室内管を率い、またアバド指揮のルツェルン祝祭管のメンバーとしても多彩な活躍を繰り広げている。このアルバムはこれまで室内楽録音が中心であった彼が、ソリストとしての高い力量を示した意欲作。首席指揮者ノリントンのもとモダン楽器にピリオド・アプローチを採用したスタイルによる精鋭アンサンブルをバックに、師クレーメルのごとくヴァイオリンが鋭く切り込むさまはまことに清清しいかぎり。使用楽器はオーストリア国立銀行収蔵の、アントニオ・ストラディヴァリ制作「Rawark」。
PH 07003
\2400
(1)レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.132
(2)シューマン:
  4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック
(3)ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
(4)ヨハン・ゴットリープ・ナウマン:テ・デウム
ブロムシュテット指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
ドレスデン国立歌劇場合唱団(4)
1975年から85年までの在任中に首席指揮者ブロムシュテットは、ベートーヴェンやシューベルト、ブルックナーの優れた録音を残して、今なお分かち難いドレスデン国立歌劇場管との記憶を私たちに刻んだ。その印象を蘇らせるかのように、ここにまた魅力いっぱいのアルバムがProfilよりリリースされる。まず一曲目は有名な「トルコ行進曲つき」ソナタの第1楽章冒頭主題を用い、管弦楽法を凝らしたレーガーの代表作。次々と交替する各パートの名技が際立つ一方で、それでいながら大きな流れの中でバランスを崩すことなくすべて溶け合うさまが絶妙。つづいて、ドレスデン在住時代の1849年にシューマンが書き上げたコンツェルトシュテュック。首席ペーター・ダムらホルン・セクションの存在感は絶大で、いぶし銀の柔らかい音色と変幻自在のアンサンブルに心躍る。ドレスデンに生没したナウマンは、宮廷作曲家、宮廷楽長としてウェーバー以前の当地の楽壇において重鎮であった音楽家。壮麗にして祝典ムードに包まれたテ・デウムには、成功したオペラや宗教曲の持ち味が詰まっている。ブロムシュテットはいつものように極上の響きを引き出すにとどまることなく、スタジオ録音だけでは決して窺い知れない躍動感あふれる音楽作りをみせるあたりに新鮮な驚きを覚える。録音:(1)1990年3月10日 (3)1990年3月14日 (4)1980年12月18日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ) (2)1981年10月15日ドレスデン、クルトゥアパラスト(ライヴ)
PH 07004
(2CD)
\4600→¥4190
(1)マーラー:交響曲第9番ニ長調
(2)R.シュトラウス:交響詩「死と変容」Op.24
シノーポリ指揮
ドレスデン・シュターツカペレ
2001年4月20日、シノーポリは「アイーダ」の演奏中に心臓発作で倒れ、そのまま帰らぬ人となった。ドラマチックな最期を遂げた彼を語る上で、まず真っ先に思い起こされる究極のレパートリーといえば、当時の手兵フィルハーモニア管と作り上げた全集録音(85-94年)と続くドレスデンとの「大地の歌」(96年)で知られるマーラーをおいてほかにないだろう。スタジオ盤より3年あまりを経ての第9交響曲。1992年以来首席指揮者を務めたドレスデン国立歌劇場管とのライヴは、極端なテンポ・ルバートを基調とした主情的なアプローチがいっそうの深化を遂げ、えもいわれぬ耽美的世界が繰り広げられている。トロけるような官能と陶酔。93年録音との端的な違いの顕れとしては、第1楽章がおよそ5分、アダージョも2分以上と、すべての楽章の演奏時間が拡大した結果、全曲が10分近くも長くなっていることが挙げられる。いっぽう、当楽団ととりわけゆかりの深いシュトラウスはシノーポリが世を去る3ヶ月前のもの。いくつかのオペラや「英雄の生涯」「アルプス交響曲」など主要な管弦楽作品を録音している当コンビだが、「死と変容」はこの顔合わせでは初めて。な るほど「シュトラウスのオケ」ドレスデン。こちらも匂い立つような色気がそこかしこに充満して、浄化の動機が歌われるあたり時に退廃的な美を醸し出して替え難い魅力。いずれにしてもシノーポリのアクの強さもさることながら、“どこまでも精緻で表情も濃厚”、このオケの底知れぬポテンシャルにはまったく驚かされる。ここに聴く内容から想像するに、シノーポリ&ドレスデンはまだまだ恐ろしく凄絶な音楽をやってのけたであろうはずで、突然の死が惜しまれてならない。(マーラー)[シュターツカペレ・ドレスデン / 97年ライヴ]Ⅰ.32’51”+Ⅱ.16’54”+Ⅲ.14’12”+Ⅳ.28’18”(※実測値)[フィルハーモニアO. / 93年]Ⅰ.28’05”+Ⅱ.15’08”+Ⅲ.13’14”+Ⅳ.25’50”(死と変容)[シュターツカペレ・ドレスデン / 01年ライヴ]26’27”(※実測値)[ニューヨーク・フィル / 87年]28’22”録音:(1)1997年4月6-8日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ) (2)2001年1月10、11日ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ)

PROFIL 1CD¥2400

PH 07011
\2400→¥2190
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 ハイティンク指揮
ドレスデン・シュターツカペレ
ハイティンク&ドレスデンによるブルックナー第6番。ようやく正規盤でのリリースが実現した。確かな耳を持つProfilレーベルの主宰ギュンター・ヘンスラー氏がアーカイヴのテープを聴きリリースを即決したというのも頷ける内容。ハイティンクにとって第6番はこれまでのところ70年のセッション録音に次いで2種目。現在では桂冠指揮者のポストにあるロイヤル・コンセルトへボウ管とともに、キャリアの若い時期に完成させたこの全集によって、以後ブルックナー指揮者としての確固たるポジションを築いてゆくことになる。当アルバムは急死したシノーポリの後を受け、ハイティンクがドレスデン国立歌劇場音楽監督に就任した翌年に行なわれたコンサートを収めたもの。ヨーロッパの伝統を体現した最高の楽器との呼び声高いオケを得たことで、より大きく魅力が開花している。いったいどうすればこんな音が出せるのかというほど、ニュアンスいっぱいのオーボエ・ソロが紡ぎ出す哀感がたまらないアダージョ。しなやかで潤いいっぱいの弦の美しさや、分厚いブラスの音。ここを聴いただけでも、これをハイティンク&ドレスデンの最上の仕事に数えることに何のためらいもな い。録音:2003年11月3日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
PH 06046
¥2190
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 ギュンター・ヴァント指揮
ミュンヘンフィル
待望のミュンヘン・フィルとのブルックナーシリーズ。ついに「ロマンティック」 の登場。この演奏会の半年後2002年2月14日にヴァントは90年の生涯を閉じた。数多いヴァントのブルックナーだが、耳の肥えた方ほどミュンヘン・フィルとの組み合わせに執着するのも道理で、ヴァント晩年の味わい、オーケストラの音色の適度な明るさ、弦の暖かみのある厚い響き、管楽器の比類ない美しさなど他に代え難い魅力にあふれている。録音:2001年9月15日ガスタイク・ミュンヘン
PH 05043 モーツァルト:リタニア、序曲集、他
 (1)聖体の祝日のためのリタニア 変ホ長調 K.243
 (2)コンサート・アリア『みじめな私、ここはどこ』 K.369
 (3)コンサート・アリア『とどまって下さい、ああ愛しい人よ』 K.528
 (4)歌劇『フィガロの結婚』序曲
 (5)歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲
 (6)歌劇『コシ・ファン・トゥッテ』序曲
 (7)歌劇『魔笛』序曲
(1)-(3)マーガレット・マーシャル(S)
ギュンター・ヴァント指揮
(1)コルネリア・ヴルコップ(A)
アドルフ・ダラポッツァ(T)
カール・リッダーブッシュ(Bs)
バイエルン放送響&合唱団
(2)-(7)ケルン放送響
生涯モーツァルトを愛したヴァントだけあって辺りを払うこの格調は、なかなか現在では聴けぬものとなってしまった。特に声楽作品の品格は無類。また序曲のすばらしさなどを聴くとモーツァルトのオペラ全曲が残っていれば!と、どなたも悔やまれるだろう。録音:(1)1982年 (2)(3)1980年 (4)1969年 (5)-(7)1968年 ステレオ
PH 05042
¥2190
(1)ストラヴィンスキー:ピアノと管楽器のための協奏曲(1930)
(2)B.A.ツィンマーマン:1楽章の交響曲(1953)
(3)フォルトナー:大オーケストラのための交響曲(1947)
(4)リゲティ:ロンターノ(1967)
(1)ニキタ・マガロフ(P)
ギュンター・ヴァント指揮
(1)(2)(4)北ドイツ放送響
(3)ケルン放送響
正確無比の冷静な解釈と思いきや、すこぶるヴォルテージの高い演奏に驚き。どの曲もストラヴィンスキーは言うに及ばず、バルトーク級のおもしろさ!現代オペラの中でも上演数の多い傑作「軍人たち」のツィンマーマン。しかも後年、ヴァントとツィンマーマンは音楽上の見解の相違から交流を断っただけにこの演奏、抜き差しならぬ緊張感に溢れている。まさに現代曲のアルバムにはめったにない誰もが楽しめる名盤。ステレオ モノラル(3) 録音:(1)1985年 (2)1987年 (3)1960年 (4)1987年

RCO

RCO 06004
(14CD)
\16000→¥13900
「ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラのアンソロジー1970-1980」
[CD1]
シベリウス:交響曲第7番/
 ユージン・オーマンディ(指)(1969年11月27日)
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番[初出]/
 キリル・コンドラシン(指)(1971年1月10日)
[CD2]
ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」/
 カレル・アンチェル(指)(1970年1月21日)
エルガー:交響的習作「ファルスタッフ」/
 サー・コリン・デイヴィス(指)(1970年6月20日)
デ・レーウ:管楽のシンフォニー/
 ベルナルト・ハイティンク(指)(1971年10月30日)
[CD3]
シベリウス:エン・サガop.9/
 キリル・コンドラシン(指)(1971年1月14日)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲/
 ダニエル・ワイエンベルク(Pf)、カレル・アンチェル(指)(1970年1月21日)
フランク:交響曲/カレル・アンチェル(指)(1970年1月21日)
[CD4]
ルトスワフスキ:織り込まれた言葉/
 ピーター・ピアーズ(T)、ルトスワフスキ(1971年12月12日)
ウォルトン:ブリテンの即興曲による即興/
 ヨーゼフ・クリップス(指)(1972年1月27日)
マルタン:ピアノ協奏曲第2番/
 パウル=バドゥラ・スコダ(Pf)、クリップス(指)(1972年1月27日)
ストラヴィンスキー:「結婚」/
 ドロシー・ドロウ(S)、ソフィア・ファン・サンテ(Ms)、エリック・タッピー(T)、
 ジュール・バスタン(B)、テオ・ブルンズ(Pf)、ラインベルト・デ・レーウ(Pf)、
 ダニエル・ワイセンベルク(Pf)、ジャン・ウィン(Pf)、
 デ・ネーベル(指)(1971年11月14日)
[CD5]
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207/
 フリッツ・ジョエル・ウォーターマン(Vn)、
 ベンツィ(指)(1971年3月14日)
タデウシュ・バイルド:主題のない変奏曲/
 ハンス・フォンク(指)(1971年2月13日)
ベルリオーズ:ロミオとジュリエット/ジュリーニ(指)(1972年7月5日)
[CD6]
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲/
 ヘルマン・クレッバース(Vn)、ティボール・デ・マチュラ(Vc)、
 ハンス・フォンク(指)(1971年2月11日)
嘆きの歌/
 ハンネケ・ファン・ボルク(S)、ノルマ・プロクター(A)、
 エルンスト・ヘフリガー(T)、オランダ放送合唱団、ハイティンク(指)(1973年2月14日)
[CD7]
ベートーヴェン:交響曲第4番/
 ヴィレム・ファン・オッテルロー(指)(1972年3月19日)
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲op.77/
 パールマン(Vn)、オッテルロー(指)(1972年3月19日)
[CD8]
J.S.バッハ:結婚カンタータ「今ぞ去れ、悲しみの影よ」/
 エリー・アメリンク(S)、オイゲン・ヨッフム(指)(1973年4月5日)
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495/
 バリー・タックウェル(Hrn)、フェルディナント・ライトナー(指)(1973年1月7日)
シューマン:交響曲第3番/
 フェルディナント・ライトナー(指)(1973年1月7日)
[CD9]
ベルク:ぶどう酒/
 エリー・アメリンク(S)、ラインスドルフ(指)(1973年12月2日)
マデルナ:ヴァイオリン協奏曲/
 テオ・オロフ(Vn)、ディエゴ・メイソン(指)(1975年10月26日)
ブーレーズ:カミングズは詩人である/
 NCRV声楽アンサンブル、ジルベルト・アミ(指)(1974年1月27日)
ベリオ:Calmo(マデルナの追悼のための音楽)/
 ディエゴ・メイソン(指)(1975年10月26日)
ヤン・ファン・ヴリーメン:ピアノと3つの器楽のグループのためのソナタ/
 テオ・ブルンズ(Pf)、エルネスト・ブール(指)(1974年6月16日)
[CD10]
チャイコフスキー:
 ロココ風の主題による変奏曲イ長調[初出]/
  ロストロポーヴィチ(Vc)、コンドラシン(指)(1977年3月14日)
 弦楽のための協奏曲ニ長調/
  サー・コリン・デイヴィス(1975年6月11日)
スクリャービン:交響曲第3番ハ長調「神聖な詩」/
 コンドラシン(指)(1976年5月4日)
[CD11]
シューマン:ピアノ協奏曲/
 クラウディオ・アラウ(Pf)、オイゲン・ヨッフム(指)(1977年4月21日)
ベリオ:シュマンIV/
 ヴェルナー・ハーバース(Ob)、ルチアーノ・ベリオ(指)(1977年1月9日)
エッシャー:シンフォニア/ラインハルト・デ・レーウ(指)(1976年5月2日)
[CD12]
レーガー:セレナーデop.95/
 オイゲン・ヨッフム(指)(1976年1月22日)
ヒナステラ:ハープ協奏曲/
 ヴェラ・バーディングス(Hrp)、ロペス・コボス(指)(1977年11月3日)
ジョリヴェ:トランペット協奏曲/
 モーリス・アンドレ(Tp)、ジャン・フルネ(指)(1976年3月11日)
[CD13]
ストラヴィンスキー:12の楽器のためのコンチェルティーノ/
 スパンヤード(指)(1978年1月8日)
ボン:春/
 ロベルタ・アレクサンダー(S)、ハイティンク(指)(1979年10月28日)
ブルックナー:交響曲第9番/ジュリーニ(指)(1978年1月22日)
[CD14]
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」/
 ニコラウス・アーノンクール(指)(1979年3月30日)
カプレ:エピファニ(公現祭)/
 ヤーン・デクロース(Vc)、フルネ(指)(1978年2月10日)
メンデルスゾーン:交響曲第4番/コンドラシン(指)(1979年11月18日)
今年もまたまたロイヤル・コンセルトヘボウ管のアンソロジーの登場。今回のボックスは14枚組、1970年代の演奏をあつめたもの。60年代にヨッフムとハイティンクという二大巨頭の指揮者のもとに様々な活動をしていたコンセルトヘボウは、64年ハイティンク一人が首席指揮者となり、以降1988年のシャイーの就任に至るまで、実に24年間という異例の長さの「ハイティンク時代」となる。コンビネーション抜群のハイティンクとのコンサート以外にも、様々な豪華客演指揮者のコンサートが目白押しだった70年代の貴重な音源が、ぎゅぎゅっと凝縮の14枚ボックスに!なんといっても特筆すべきは、コンドラシンの初出ものの数々。コンセルトヘボウと組むと、まさに爆発的なエネルギーを湛えた演奏を展開していたコンドラシンの、貴重な録音を聴くことができる。なかでも、様々な情念が渦を巻くショスタコーヴィチの第4番(CD1)に、ロストロポーヴィチとの「ロココの主題による変奏曲」(CD10)は期待を裏切らない出来ばえ。なんともコンドラシンファン泣かせの演目で、若き日のロストロのチェロも聴き応え充分。「エン・サガ」(CD3)も、管の迫 力に誰しもが思わず身を乗り出してしまうような、ただならぬ雰囲気が漂っている。ほかにも、アーノンクールのお宝発掘的なライヴ録音あり、ライトナーが振った貴重なシューマンの第3番あり。そしてソリスト陣も往年のオーケストラをささえた豪華トップ奏者たちがずらり。[CD8]のホルンのタックウェルは、デニス・ブレインの後継者といわれた天才。正確無比ながらあたたかく柔らかい音色が炸裂。棒を振るライトナーのいぶし銀のような味わいもさらなる魅力。[CD12]のジョリヴェのトランペット協奏曲も、不世出の名手、モーリス・アンドレをソリストに迎え、若き日のフルネの爆発ぶりに驚かされる。どのディスクをとっても語りつくせぬ点ばかり。亡くなる3年前のアンチェルによる協奏曲ものも興味津々。装丁も美麗箱に入り、この価格。言うことなしのボックスセット。すべて通常盤のみでの発売。

SUPRAPHON

SU 3884
\2000
ドヴォルザーク:
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調Op.57(B 106)
同:夜想曲ロ長調Op.40(B 48a)
スーク:4つの小品Op.17
ドヴォルザーク/クライスラー編:
 スラヴ舞曲ホ短調(原曲:第2番ホ短調Op.72-2, B 147)
同:同 ト短調
 (原曲:第2番ホ短調Op.46-2, B 83、第1番ロ長調Op.72-1, B 147)
同:同 ト長調(原曲:第8番変イ長調Op.72-8, B 147)
パヴェル・シュポルツル(Vn)
ぺトル・イジーコフスキー(P)
昨年リリースのソナチネほか(SU.3860)がヴァイオリン専門誌「Strad」でも絶賛された、シュポルツルによるドヴォルザーク作品集第2弾。アメリカでの師ドロシー・ディレイ、イツァーク・パールマンゆずりの伸びやかな美音と確かなテクニック。カラフルでニュアンスいっぱいの音楽は、活き活きと弾むソナタ、名手クライスラー編曲によるスラヴ舞曲やスークの名作でその魅力が全開。イジーコフスキーのピアノも見事です。録音:2006年7月6-11日プラハ、ルドルフィヌム

SYNNARA

PECD 0001
\2300
ヘンデル:「リナルド」,「セルセ」
ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」
ビゼー:「カルメン」
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」
チャイコフスキー:「オルレアンの少女」
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」
トーマ:「ミニヨン」
モーツァルト:「フィガロの結婚」
パーセル:「ディドーとエネアス」
マイヤベーア:「ユグノー」
アーレン:「オズの魔法使い」からのアリア
デイヴィッド・DQ・リー(CT)
管弦楽伴奏
デイヴィッド・DQ・リーは韓国生まれのカウンターテナー。13歳でカナダに移住、現在はモントリオール在住。類い稀なカウンターテナーの美声の持ち主。彼がシンナラからCDをリリース。これがなかなかオモシロイ選曲。オペラアリア集とはいえ、彼の本来の持ち役となりそうなのはヘンデルの2曲だけ。それ以外は大半が女声向けのアリア。しかもいずれも歌が上手い!「カルメン」のハバネラの中性的な魅力にはゾクゾク来ること間違いなし、さらに官能度の増している「サムソンとデリラ」の“あなたの声に心は開く”では、もはや女声では不可能な怪しさすら発しているほど。さらに「フィガロの結婚」のケルビーノの“恋とは何かご存知のあなた”、「ディドーとエネアス」の嘆きの歌、「ユグノー」のユルバンの華やかなアリアなど、どれも実に高度な歌唱。最後はミュージカル「オズの魔法使い」の“虹の彼方に”をしっとりと歌いあげている。

TALENT 1CD¥2300

DOM 2910125 ストラヴィンスキー:イタリア組曲(1933)
ダッラピッコラ:タルティニアーナ 第2(1956)
ヴァン・ロッサム:グラフィティOP.16(1968)
シュニトケ:古い様式による組曲(1972)
ルトスワフスキ:パルティータ(1984)
ドン・フロイント:バッハによるソナパルティータ(2001)
ダニエル・ルーベンシュタイン(Vn)
ムヒッディン・ヂュリュオグル=デミリツ(Pf)
DOM 2910123 フローラン・シュミット:
 親密な音楽Op.16&29,
 3つのワルツ-ノクチュルヌOp31,
 ロマンチックな作品Op42
アンジェリーヌ・ポンデペイル(Pf)
DOM 2910124 ピエトロ・ボッテジーニ:
 フルート、クラリネット、弦楽四重奏のための主題と変奏 
 クラリネットと弦楽四重奏のためのディヴェルティメント 
 クラリネットとギターのためのロッシーニのオペラ
  「バビロニアのチロ」のアリア 
 ヴァイオリン、クラリネット、ギター、
  チェロのための四重奏第3番、第6番 
 クラリネットとピアノのための主題と変奏
ジョヴァンニ・ボッテジーニ:
 クラリネット、コントラバス、ピアノのためのグランデュオ
ルイジ・マジストレッリ(Cl)、
エレーナ・チェッコーニ(Fl)、
マッシモ・ラウラ(Kb)、
クラウディア・ブラッコ(Pf)、
アンドリアニ四重奏団

TRIOLILA

7427 99022
\2300
オリエンタル・バッハ!!
J.S.バッハ:
 トッカータとフーガニ短調
 小前奏曲 ハ短調BWV.999
 「マタイ受難曲」〜「神よ、哀れみたまえ」
 平均率第1巻〜前奏曲第2番ハ短調、前奏曲第1番ハ長調
 G線上のアリア
 ハ短調の前奏曲による幻想曲
クリスチャン・バッハ:ヴィオラ協奏曲より
アンジェリカ・アクバル(Pf)、
エルカン・イルマク(ネイ)、
ミシルリ・アーメト(ダルブッカ、カホン)
他にサズ、コブス等の中近東の楽器多数
おなじみの「トッカータとフーガ」がピアノで響き始めると、すぐに打楽器が響き始めて、ベリーダンサーが眼前で踊り始めるイメージが・・・。
大バッハの超有名曲に多種多様な民族楽器がからまって、ワールドミュージックの世界に。
「絶世の美女」と呼びたい、アンジェリカ・アクバルはモーツァルトの交響曲も、バッハの偉大な音楽も山奥の羊飼いの歌もインドのラーガもクロアチアの舞踊もそれらはみんな一つのものと信じてこのアルバムを制作した。

WERGO

WER 6684
\2200
グバイドゥーリナ:
 (1)破滅に瀕して〜7つのチェロと2つのアクアフォンのための
 (2)深遠なる〜バヤンまたはアコーディオンのための
 (3)四元数〜4つのチェロのための
 (4)イン・クローチェ〜チェロとアコーディオンのための
(1)ユリウス・ベルガー、
ニクラス・エッピンガー、
アレクサンドラ・オアール、
ディエゴ・ガルシア、
ユーハン・チョイ、
ヨン=ユン・ファン、
テイ=ヤン・ツァン(チェロ)
ソフィア・グバイドゥーリナ、
ヴィクトール・ススリン(アクアフォン)
(2)ステファン・フッソング(バヤン)
(3)アレクサンドラ・オアール、
ディゴ・ガルシア、
ユーハン・チョイ、
テイ=ヤン・ツァン(チェロ)
(4)ユリウス・ベルガー(チェロ)、
ステファン・フッソング(アコーディオン)
一曲目の「破滅に瀕して」は、チェロの楽器本体のへりから上の指板で奏でられる、高音域による(時にはフラジオレットになる)グレゴリオ聖歌の『怒りの日』が印象的な作品。また、二曲目は、名手フッソングによるバヤンが堪能できる曲。冒頭は低い音域で楽器自体ががたがたと鳴っているが、曲が進むにつれて高揚とともに音域も高まり、宇宙遊泳をしているような雰囲気の音楽になる。グバイドゥーリナはハンブルクにほど近いアッペンという村に居をかまえている。そこの庭は、かつて日本を訪れた際に持ち帰ったシダが生い茂り、彼女の家の中には、ロストロポーヴィチがプレゼントしたというスタインウェイのグランドピアノをはじめ、クラシックの楽器のみでなくアジア各地の伝統的な楽器が実に数多く置かれています。このディスクに収められているのも、チェロといったクラシックの楽器のみならず、グバイドゥーリナ自身によるアクアフォン、さらには名手フッソングによるバヤンも含まれており、彼女の中に広がる、深い思考に満ちた音楽世界の一端に触れることができる。
WER 6674
\2200
シュネーベル(1930-):OPXEΣTPA/ ORCHESTRA(1974-1977)
 持ち運べる楽器の奏者のための交響楽的音楽
「オーケストラ」というと、楽員たちは座席にはじまり、奏法などもかなり様々な制約を受けざるを得ないが、それを解消しようという試みとして作曲されたのがこの作品。30年ほど前に作曲されたにも関わらず、この作品はオーケストラという概念に対する挑戦として、常に新しい存在として受け止められている。

ZIG ZAG TERRITOIRES

ZZT 061105
\2500→¥2290
ラフマニノフ:2台ピアノ&4手のための作品集
 (1)組曲第1番「幻想曲」Op.5 (1893)
  1.バルカロール2.夜-愛3.涙4.復活祭、
 (2)組曲第2番Op.17 (1901)
  1.序奏2.ワルツ3.ロマンス4.タランテラ、
 (3)6つの小曲Op.11(1894)
  1.舟歌2.スケルツォ3.ロシアの主題4.ワルツ5.ロマンス6.栄光
(1)Ⅰ.インマゼール
Ⅱ.シュヴァリエ
(2)(3)Ⅰ.シュヴァリエ
Ⅱ.インマゼール
リリースの度に注目を集め、最近ではピリオド楽器によるラヴェルの管弦楽集(ZZT060901)で新感覚の演奏を披露したジョス・フォン・インマゼール。今回のアルバムは、ラヴェルのアルバムでも本人所有の1905年製エラール・ピアノでの「左手の協奏曲」で見事な演奏を聴かせてくれたクレール・シュヴァリエとの、これもまたエラール製のピアノを使用したラフマニノフの2台ピアノと4手のための作品集。ラフマニノフはニューヨークスタインウェイのイメージが強いが、若い頃フランスではエラールを弾いたこともあったのだろう。ここに収められている作品は演奏に使用されているエラール・ピアノとほぼ同時期に作曲されたもの。ラフマニノフが本来イメージした音色が再現されているのではないだろうか。柔らかく高音の伸びの良いエラールの音色がこれまでの分厚いラフマニノフの演奏とは一味違った印象を与えてくれる。壮麗で華麗な「ラフマニノフぶし」というよりも、ラフマニノフ的な半音階進行による旋律と感情を増幅させる和音、アルペッジョやトリラー風の音型など細部にこだわりを感じさせる演奏で、お互い丁寧に会話をしているような優しい音楽に仕上がって いる。使用楽器:インマゼール/1897年エラール社製エクストラ・コンサート・グランド・ピアノ使用、シュヴァリエ/1905製エラール社製コンサート・グランド・ピアノ使用 録音:2005年7月4-8日、11月7-8日 コンセルトヘボウ(ブルージュ)
ZZT 061002
\2500
ガスパル・サンス (1640-1710):「スペイン式ギター指南曲集」 グザヴィエ・ディアス=ラトール(G)
ペドロ・エスタヴァン(Per)
ガスパス・サンスはスペイン国王フェリペ4世の子、ドン・ファン・デ・アウストリアに仕えた音楽家、ギター奏者。サンスのすべての作品を収めた3部からなる「スペイン式ギター指南曲集」は彼に捧げられている。この「スペイン・ギター教本・曲集」はイエペスやロドリーゴが編曲したりとギターを学ぶ人には親しまれている曲集。サンスは当時民衆の間で流行していたスペイン舞曲を取り入れて作曲し、カナリオス、サラバンド、エスパニョレータなど魅力的な作品が数多く含まれている。演奏のグザヴィエ・ディアス=ラトールはバーゼル・スコラ・カントールムでホプキンソン・スミスに師事、その後バーゼル音楽大学でモダン・ギターをオスカー・ギリア学ぶ。現在はサヴァール、ヤーコブス、ベルリン古楽アカデミーなどの元で活躍している。



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