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第37号単発セール
マイナー・レーベル歴史的録音新譜から
(2)

 2007年前半にリリースが予定されている膨大な新譜の中で、とくにアリアCDが目をつけてセール価格でお贈りするコーナーです。


チアーニ/初出ライヴ録音
幻想曲コンサート
IDIS 6514 1CD¥1800→¥1590


 この数年で続々音源復刻の進むチアーニ。とくにイタリア系レーベルの熱意には頭が下がる。
 今回は1969年に行われたコンサートのライヴ。存在自体が幻のようだったチアーニは、ここで「幻想曲」だけのプログラムを組む。幽玄の美がまた聴かれそう。ベートーヴェンの幻想曲とショパンの幻想曲は、他に録音が残っていない貴重なもの。

IDIS 6514
¥1590
モーツァルト:幻想曲とフーガ ハ長調K.394,幻想曲ハ短調 K.475
ベートーヴェン:幻想曲 ロ長調 Op.77
シューベルト:「さすらい人」幻想曲 ハ長調 D.760
ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
ディーノ・チアーニ(P)
僅か33歳で交通事故で亡くなった、伝説的なイタリアのピアニストディーノ・チアーニ(1941-1974)の初出ライヴ録音。1969年10月30日に、ロンバルディア州とピエモンテ州の州境に位置するブスト・アルシーツィオで行われた演奏会。何と幻想曲ばかりを5曲演奏しているという面白い選曲。いずれもチアーニの求心力の強い深みのある音楽が最高。録音:1969年10月30日,ブスト・アルシーツィオ




新企画
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.1
 マーラー:交響曲「大地の歌」
KDC 7001 \2400→¥2190

 演奏に批評に活躍の宇野功芳氏。今度はCD企画に挑む。長年にわたる評論家生活を通じて宇野功芳氏が絶賛してきた、数々の名録音をリリースするというシリーズ。名づけて宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」。
 今回のシリーズにあたって宇野氏は新たな演奏解説を書き下ろし、勝手気ままなエッセイ、「unauの無能日記」も連載。様々な分野の四方山話を痛快に語っている。
 今回取り上げられたのは、ワルター&ウィーン・フィル52年ライヴの「大地の歌」。有名なDECCA録音の2日後のライヴ演奏。TAHRAからTAH 482で出ているものである。
 この演奏、何より特筆すべきは2人の声の素晴らしさ!フェリアー、パツァークの格調高くそれでいて生々しい歌声はすべてを凌駕しているといっても過言ではないだろう。そしてワルターもウィーン・フィルも終結部まで薄れることのない高いテンションを保ち、濃厚な演奏を繰り広げている。
 とはいえ、ワルター・ファン、マーラー・ファンはすでにTAHRA盤を購入されていると思うので、これは熱心な宇野ファンのためのものか?

KDC 7001
\2400→¥2190
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.1
 マーラー:交響曲「大地の歌」
ブルーノ・ワルター指揮
ウィーン・フィル
キャスリーン・フェリアー(A)
ユリウス・パツァーク(T)
録音:1952年5月17日 ライヴ録音 祝祭劇場
盤としてはTAHRAからTAH 482で出ているもの。装丁がどうなるかは現時点では不明。


宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.2
クナッパーツブッシュ/「運命」&「V字」
キング・インターナショナル KDC 7002 1CD\2400→¥2190

文句をいわれようが、批評家にけなされようが、聴衆をおどろかせて自分も喜ぶ。“たかが音楽”。変に芸術家ぶらないクナを、ぼくは大好きだ!!(宇野功芳〜ライナーノーツより)
巨匠クナッパーツブッシュの「運命」はフランクフルト放響やベルリン・フィルとの共演が有名だが、このヘッセン放響との録音もたいへん個性的。悠然たるテンポと大きな音楽作りは今日にはない味と力に満ちていてとにかく感動的で驚きの連続。また、ハイドン第88番では奥行きと立体感のある演奏。弾力のあるリズムで旋律を生き生きと浮かび上がらせている。オリジナル・テープからのCD化で音質も良好。巨匠クナッパーツブッシュの至芸を存分に味わうことが出来る。

KDC 7002
\2400→¥2190
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.2
 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
 ハイドン:交響曲第88番「V字」
クナッパーツブッシュ指揮
ヘッセン放送響
録音:1962年3月20日 ライヴ/モノラル (TAH 213) アルバム・ジャケット作品提供:Reisin



ロンドン・フィル/自主制作盤
超豪華エルガー歴史的録音集
LPO 0016/20 (5CD)\9000→¥8490

 粛々とリリースを続けてきたロンドン・フィルの自主制作レーベル。ここへきて、ついに金字塔的大ボックスのリリースが決定。ショルティ、マッケラス、ボールト、そして作曲者自身の貴重な録音を含む決定的な録音集。
 有名なEMIのアビー・ロード・スタジオで初録音の栄誉を担ったエルガー。そしてそれ以降、エルガーの作品はさまざまな音楽家によって録音され続けてきた。まさにイギリスのレコード史は、エルガー演奏の歴史でもある。そういう意味でイギリスのオーケストラの中でもドイツ的なサウンドを持つロンドン・フィルは、やはりドイツの聴衆に愛されたエルガーの音楽を演奏するのに適任。
 その歴史において、名指揮者たちが残した多くの録音からピックアップしたのが、作曲者生誕150年を記念するこの5枚組ボックス。
 神々しいまでのボールト、新しいエルガー像を確立したショルティ、独特の構成を整理して聴かせるマッケラス、ボールトの伝統を受け継ぐハンドリー、エルガーと同時代を生きたロナルド、そして他ならぬエルガー自身。ベイカーやトゥルトリエ、カンポーリ、そしてロンドン・フィルの首席奏者たちといったソリスト陣も、共感深い演奏を聴かせてくれる。EMIやデッカの名録音を中心に、ライヴ録音も含めてまとめたこのボックスは、エルガーの音楽をたっぷりと味わうのと同時に、ロンドン・フィルを通して垣間見る20世紀イギリスの音楽史だとも言えるだろう。また、有名な行進曲「威風堂々」だけでなく、こんなにも名曲があるのだということを知っていただける選曲になっている。

LPO 0016/20
(5CD)
\9000→¥8490
エルガー:管弦楽曲集(5枚組ボックス・セット)
[C D 1:
 交響曲第1番変イ長調O p . 5 5
  (ショルティ指揮/
   録音:1 9 7 2年2月2 1 - 2 5日ロンドン、キングスウェイ・ホール) /
 創作主題による変奏曲「エニグマ」O p . 3 6
  (マッケラス指揮/
   録音:1 9 8 5年3月1 3日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ)/
CD 2:
 チェロ協奏曲ホ短調O p . 8 5
 (トルトゥリエ(vc)/ ボールト指揮/
  録音:1 9 7 2年1 0月2 9 - 3 0日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ) /
 2つの小品O p . 1 5〜第1番夕べの歌/
 同〜第2番朝の歌
  (ボールト指揮/
   録音:1 9 6 7年4月1 7 - 1 8日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ) /
 悲歌Op.58( エルガー指揮/
  録音:1 9 3 3年8月2 9日ロンドン、キングスウェイ・ホール)/
 序曲「コケイン(首都ロンドンにて)」Op.40
  (ピアソン(org)/ ショルティ指揮/
   録音:1 9 7 6年2月2 7日ロンドン、キングスウェイ・ホール) /
 演奏会用序曲「フロワサール」Op.19)/
 3つの性格的小品Op.10 - 第3番コントラスト
 (ガヴォット、1 7 0 0 - 1 9 0 0年)
  ( エルガー指揮/ 録音:1 9 3 3年2月2 1日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ) /
CD 3:
 帝国行進曲O p . 3 2
  (マッケラス指揮/
   録音:1 9 7 5年8月11 & 14日ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール)/
 序曲「南国にて」O p . 5 0 (ショルティ指揮/
  録音: 1 9 7 9年1 2月4 - 6日ロンドン、キングスウェイ・ホール)/
 セレナードホ短調Op. 20
  ( エルガー指揮/ 録音:1 9 3 3年8月2 9日ロンドン、キングスウェイ・ホール)/
 戴冠式行進曲Op.65( ロナルド指揮/
  録音:1 9 3 5年3月7日ロンドン、キングスウェイ・ホール) /
 序奏とアレグロOp.47
  (フレンド(vn)/ ウィリソン(vn)/ チェンバース( v a ) /キャメロン(vc)/ ボールト指揮/
   録音:1 9 7 2年1 2月1 0日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ) /
 バレエ音楽「真紅の扇」Op.81
  (ボールト指揮/
  録音:1 9 7 3年5月1 4 - 1 5、6月4日、
   8月1 1日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ) /
CD 4:
 ヴァイオリン協奏曲ロ短調O p . 6 1
  (カンポーリ(vn)/ ボールト指揮/
   録音:1 9 5 4年1 0月2 8 - 2 9日ロンドン、キングスウェイ・ホール)/
 交響的習作「ファルスタッフ」ハ短調Op.68
  (ボールト指揮/
   録音:1 9 5 6年8月2 0日ロンドン、ウォルサムストー・アッセンブリー・ホール)
CD 5:
 交響曲第2番変ホ長調Op.63
  (ベル(org)/ ハンドリー指揮/
   録音:1 9 8 0年4月2 - 3日ウォトフォード・タウン・ホール) /
 海の絵Op.37
  (ベイカー(A)/ ハンドリー指揮/
   ライヴ録音:1 9 8 4年2月2 3日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール) ]




レオポルド・ゴドフスキ全集 第3集
MARSTON 53008-2 (3CD)\4800→¥4380


第1集(52046 2CD 1913年から1922年まで)、第2集(52051 2CD 1922年から1925年まで)に続く、大ピアニスト、レオポルド・ゴドフスキ(1870-1938)の録音全集第3弾。電気式時代に入ってからの録音で、音は格段に安定している。
ブランズウィック録音は、全盛期のゴドフスキを思わせる卓越した技術と豊かな音楽性が素晴らしい。英コロンビア録音では、60歳に近づいたゴドフスキのより内省的な音楽が実に美しい。ゴドフスキが決して技巧一本のピアニストではなく、真に偉大なピアニストだったことが良く分かる。
余白には、ゴドフスキが個人的に録音した自作「ジャワ組曲」のビュイテンゾルヒの庭、1913年録音のショパンの子守歌 変ニ長調 Op.57の別テイク2種、シューベルト「朝の挨拶」の別テイクを収録。さらに、愛弟子で娘婿のデイヴィッド・サパートンによるゴドフスキ編のショパンの練習曲、バックハウスが演奏するゴドフスキ編のアルベニス:タンゴなどを収録。

53008-2
(3CD)
\4800→¥4380
「レオポルド・ゴドフスキ全集 第3集」
 Jブランズウィック録音集 1925-1926年
  ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53「英雄」、
  シューベルト(タウジヒ編):軍隊行進曲
  ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2、
  シンディング:春のざわめき
  シャミナード:スカーフの踊り Op.37-3,媚び諂う女 Op.50、
  マクドウェル:魔女の踊り Op.17-2、
  ルビンシュタイン:調べ ヘ長調 Op.3-1、
  ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2、
  メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソOp.14、
  ヴェルディ(リスト編):リゴレット・パラフレーズ、
  チャイコフスキー:六月、
  ショパン:練習曲 変ト長調Op.10-5「黒鍵」,変ト長調 Op.25-9「蝶々」
  シューベルト(ゴドフスキ編):朝の挨拶,おやすみ英コロンビア録音集 1928−1930年
  シューマン:謝肉祭 Op.9、
  ショパン:
   夜想曲集
    (変ロ短調Op.9-1,変ホ長調Op.9-2,嬰ヘ長調Op.15-2,
    嬰ハ短調Op.27-1,変ニ長調Op.27-2,ロ長調Op.32-1,
    ト短調Op.37-1,ト長調Op.37-2,嬰ヘ短調Op.48-2,
    ヘ短調Op.55-1,ホ短調Op.72-1)、
   ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「葬送」、
 グリーグ:バラード ト短調Op.24、
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番「告別」
 ショパン:スケルツォ ホ長調 Op.54、 他
レオポルド・ゴドフスキ(P)

<第1&2集>

52046
(2CD)
\4800→¥4380
レオポルド・ゴドフスキ(P)全録音集/
 第1集「コロンビアとブランズウィック録音 1913-1922」
  CD 1 コロンビア録音社 1913-1916
  (1)1913年4月10日
    メンデルスゾーン:無言歌第25番「5月のそよ風」、第34番「紡ぎ歌」
    リスト:ラ・カンパネッラ
    ショパン:前奏曲第15番 変ニ長調 Op.28-15「雨だれ」
    シューベルト(リスト編):きけ、きけ、ひばり
    ショパン:
     前奏曲第21番、前奏曲第23番、ワルツ第7番嬰ハ短調、
     ポロネーズ第6番「英雄」(短縮)
  (2)1914年3月4日
   リスト:演奏会用練習曲第2番「小人の踊り」
   ショパン:ワルツ第11番 変ト長調Op.70-1
  (3)1916年1月
   ショパン:
    子守歌 変ニ長調Op.57、夜想曲第2番変ホ長調、
    練習曲第14番 ヘ短調Op.25-2
   レシェティツキ:練習曲形式のアラベスク Op. 45-1
   ヘンゼルト:子守歌 変ト長調 Op. 45
  (4)1916年2月7日
   ショパン:ワルツ第5番変イ長調「大円舞曲」
   ルービンシュタイン:セレナーデ ニ短調
   ポルディーニ:ウィンナ・ワルツ へ長調Op.42-3
   リスト:演奏会用練習曲第3番 変ニ長調「ため息」
   ヘンゼルト:
    ゴンドラを漕ぐ女 Op. 13-2、練習曲 嬰へ長調「もしも私が小鳥なら」 Op. 2-6
  (5)1916年5月26日
   モシュコフスキ:セレナーデ ニ長調 Op.15-1
   ショパン: ワルツ ホ短調
  (6)1916年6月5日
    ルービンシュタイン:調べ へ長調 Op. 3-1(未発表録音)
    リスト:リゴレット・パラフレーズ 
CD 2  ブランズウィック録音 1920-1922
  (1)1920年5月28日
    ルービンシュタイン:
     ロマンス 変ホ長調 Op. 44-1(未発表録音)
  (2)1920年6月2日
    ゴドフスキ:ユモレスク(未発表録音)
    シュット:最愛の女に Op. 59-2(未発表録音)
  (3)1920年7月28日
    シンディング:春のささやき
    ショパン(リスト編):ショパン:乙女の願い(未発表録音)
  (4)1920年12月7日
    スミス(ゴドフスキ編):星条旗
    メンデルスゾーン:無言歌第30番「春の歌」(未発表録音)
  (5)1920年12月21,24日
    マクドウェル:魔女の踊り
    シューベルト(タウジヒ編):軍隊行進曲第1番
    アルベニス:タンゴ ニ長調(未発表録音)
    シュット:可愛らしい練習曲(未発表録音)
    ショパン:ワルツ第7番
  (6)1921年4月7日
    ゴドフスキ:
     狩人の呼び声(未発表録音)、軍隊行進曲(未発表録音)
  (7)1921年4月24日
    ビショップ(ゴドフスキ編):
    ホーム、スイート・ホーム(未発表録音)
  (8)1921年5月24日
    ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
  (9)1921年5月30か31日
    シャミナード:へつらう女Op.50
    ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3-2(未発表録音)
  (10)1921年6月2-6日
    ルービンシュタイン:調べ ヘ長調 Op.3
    ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op.29
    リスト:愛の夢第3番 変イ長調
    ルービンシュタイン:天使の夢 Op.10-22
  (11)1922年2月10日
   メンデルスゾーン:無言歌第30番 イ長調 Op.62-6「春の歌」
  (12)1922年5月16-19日
    メンデルスゾーン(リスト編):歌の翼に
    ショパン:ポロネーズ第3番 イ長調「軍隊」
伝説的ピアニスト、レオポルド・ゴドフスキ(1870-1938)。
彼は、死後四分の三世紀を過ぎてなお、超絶技巧ピアノ・ファンたちに熱く支持されている。現在彼の人気を支えるのは、悪魔的なまでの技巧が凝らされた超難易度の作品だが、彼は少なくない録音を残している。・・・が、これまで彼のCDは、APRで4枚ほど出ていたくらいで、まとまった形では出ていなかった。
そのゴドフスキの全録音を、をMARSTONレーベルが網羅的に復刻し始めるという。当然未発表、発CD化が目白押しである。
この第1集には1913年から1922年までの録音が残されている。
ゴドフスキ40代から50代にかけての脂の乗り切った時期の演奏だけに、古い録音を越えて訴えかけてくる力は非常に大きい。マーストンのこの上なく見事な復刻によって、一世を風靡したピアノ芸術の頂点に出会い感動することができると思う。
52051
(2CD)
\4800→¥4380
「レオポルド・ゴドフスキ全集 第2集」録音:1922年−1925年
 ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調 Op.3-2
 ショパン:
  練習曲 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」、
  練習曲 変イ長調 Op.25-1 「エオリアン・ハープ」、
  練習曲 変ト長調 Op.25-9 「蝶々」、
  ワルツ 変ホ長調 Op.18 「華麗なる大円舞曲」、
  ワルツ 変イ長調 Op.34-1「華麗なる円舞曲」、
  ワルツ 変イ長調 Op.42 「大円舞曲」、
  バラード 変イ長調 Op.47(短縮)、ポロネーズ 嬰ハ短調 Op.26-1、
  ポロネーズ イ長調 Op.40-1「軍隊」、
  ポロネーズ 変イ長調 Op.53「英雄」(短縮)、
  夜想曲 変ニ長調Op.27-2、幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66、
  スケルツォ 変ロ短調 Op.31、子守歌 変ニ長調 Op.57、
 ショパン(リスト編):
  6つのポーランド歌曲−「喜び」(2種),「乙女の望み」
 ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク、ミンストレル、月の光、水の反映
 ゼックワー:小舟で
 リスト:
  「ヴェネツィアとナポリ」−タランテッラ(短縮)、
  小人の踊り(2種)、演奏会用練習曲「軽やかさ」、
  「リゴレット」パラフレーズ、「愛の夢」第3番 変イ長調(2種)
 ドホナーニ:カプリッチョ ヘ短調 Op.28-6
 シュット:最愛の人に
 ヘンゼルト:子守歌 ト短調 Op.45
 リャードフ:音楽の嗅ぎ煙草入れ
 シンディング:春のささやき
 グラナドス:スペイン舞曲−祈り
 シャミナード:おべっか使い
 マクドウェル:魔女の踊り
 シューベルト(タウジヒ編):軍隊行進曲第1番
 ルビンシュタイン:天使の夢
 レイン:賭博師
レオポルド・ゴドフスキ(P)
第1集(52046 2CD 1913年から1922年までの録音)に続く、大ピアニスト、レオポルド・ゴドフスキ(1870-1938)の録音全集第2弾。近年、超絶技巧を要する彼の作曲、編曲の人気が高まったことで、 ゴドフスキの演奏にも感心が集まっている。この50代前半の脂ののった演奏を聞くと、ゴドフスキの卓越した技法もさることながら、その技術力を音楽の躍動、飛翔に全て注いでいることにこそ驚かされる。名人的に微妙にリズムを揺らしながら、常にクリアで説得力のある響きで、ファンタジックに音を舞い上がらせる、その音楽の訴えかけてくる力は、80年という時を越えて非常に大きい。マーストンの復刻は非常に見事で、ゴドフスキの真価を遺憾なく伝えてくれる。録音:1922年−1925年




タシュナー & ミュラー=クライ、ケンペ、ロスバウト
ブルッフ、プフィッツナー、フォルトナー:ヴァイオリン協奏曲
MD+G 642 14432 1CD¥2300→¥2090

 1922年に生まれ、フーバイやフーベルマンに師事したゲアハルト・タシュナーは、13歳で既にウィーンの聴衆を魅了する腕前を発揮し、その後19歳の若さでゴールトベルクの後任としてフルトヴェングラー/ベルリン・フィルのコンサートマスター(1941-45年)を務めたほどの伝説的ヴァイオリニスト。このアルバムは、没後30年を過ぎ、いっそう注目が集まるタシュナーの遺した貴重な協奏曲録音盤。中でもフォルトナーの協奏曲は彼に捧げられており、フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルとの1949年のライヴ録音もMDGレーベルからリリースされているので、是非聴き比べていただきたい。

642 14432
\2090
ヴァイオリン協奏曲集/タシュナー
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲作品26
 ハンス・プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲作品34
 ヴォルフガング・フォルトナー:ヴァイオリン協奏曲
ゲアハルト・タシュナー(vn)
シュトゥットガルトSDR響[←当時は南ドイツ放送響] 
ハンス・ミュラー=クライ指揮
ベルリンRIAS響
ルドルフ・ケンペ指揮
バーデン=バーデンSWR響[←当時は南西ドイツ放送響]
ハンス・ロスバウト指揮
1954年9月29日、1955年4月17日、ライヴ(ラジオ放送音源)、1950年6月19日

<MD+Gタシュナー旧譜>


タシュナー&フルトヴェングラー/フォルトナー:ヴァイオリン協奏曲
タシュナー&ショルティ/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
MD+G 642 11132 1CD¥2300→¥2090

 1曲目はフルトヴェングラーとのフォルトナー。これまで高価なドイツ・フルトヴェングラー協会盤か、すでに廃盤になっている音質劣悪のAS DISC盤でしか手に入らなかった。
 フォルトナーは新古典主義から出発して12音技法に転向し、その後も特定の技法にこだわることなく生涯そのスタイルを変化させていった。今ではあまり顧みられなくなったが、こうしてフルトヴェングラーが取り上げたり、代表作の「血の婚礼」の初演をヴァントが行うなど、ドイツの音楽界では重要な位置にいた。今回のヴァイオリン協奏曲は12音技法に移行する前の新古典主義的作品で、タシュナーが初演を行い、楽譜も彼に献呈された。この演奏に際し、 「なにゆえ彼は、私よりこのコンチェルトを理解しているのだ?」 とフルトヴェングラーが語ったと言われるが、それも当然のことである。

642 11132
¥2300→¥2090
フォルトナー:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
タシュナー
フルトヴェングラー、BPO
ショルティ


ゲルハルト・タシュナー/アンコール!
MD+G 642 9852 4CD¥5090

ドイツ放送局(DeutschlandRadio)所蔵の放送用録音。音は結構良い!

CD1 (1)ファリャ:スペイン舞曲、 ヒナステラ:ミロンガ、 ヴラディゲロフ:思い出
 シャミナード:スペインのセレナード、 ザルジツキ:マズルカ  
 サラサーテ:カルメン幻想曲、 タルティーニ:コレッリ変奏曲  
 クライスラー:前奏曲とアレグロ、 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第9番  
 パガニーニ:奇想曲第24番、 ガーシュウィン:ショート・ストーリー  
 フェアチャイルド:モスキート
(2)ムソルグスキー:ゴパック
マルティン・クラウセ(P) (1)1954年6月26日
(2)1953年4月4日
CD2 (1)パガニーニ:ソナタ第12番、 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第9番
(2)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 シャミナード:スペインのセレナード、 ザルジツキ:マズルカ
 サラサーテ:サパテアード、アンダルシアのロマンス、マラゲーニャ
 ファリャ:スペイン舞曲、 クライスラー:美しきロスマリン、ウィーン奇想曲
(3)タルティーニ:コレッリ変奏曲
(4)ムソルグスキー:ゴパック、ドヴォルザーク:ソナチネ
フーベルト・ギーゼン(P) (1)1949年4月27日
(2)1952年10月6日
(3)1949年3月27日
(4)1956年9月22日
CD3 (1)べートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」
メティス・ファルナディ(P)
マルティン・クラウセ(P)
1955年11月7日
1954年11月26日
CD4 (1)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
(2)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
(3)シェック:ヴァイオリン・ソナタ
(4)ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
メティス・ファルナディ(P) 1956年9月19日
1960年1月26日
1955年6月23日
1956年9月17日




MELODIYA新譜 1CD¥1800→¥1690

 MELODIYAがいまどういう体制で、どれくらいきちんと流通し、今後の展望があるのかについては、さっぱりわからない。とりあえず今回のアルバムはロシア系に強い輸入会社が把握した新譜情報からのもの。入ってくることは間違いないと思うが、これから先もしばらく入手できるのかなど不安な要素は多い。


スヴェトラーノフ新譜5タイトル

 まずは御大スヴェトラーノフの有名無名の録音たち。

MELCD 1000148
¥1690
アレンスキー:
 組曲第1番ト短調 Op.7(*)
 組曲第3番(変奏曲)ハ長調 Op.33(*)
 オペラ「ナルとダマヤンティ」への序奏(+)
スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1987年(*)/1990年(+)
MELCD 1000167
¥1690
グリンカ:
 愛国の歌(アレクサンドル・ガウク編曲)(*)/
 祈り(管弦楽伴奏歌曲)(+)
 友情の思い出(夜想曲 Op.99;ヨハン・ネポムク・フンメル編曲)(#)
 序曲ト短調(#)/序曲ニ長調(#)
アレクサンドル・ダルゴムイシスキー(1813-1869):
 幻想曲「カザチョーク」(**)/幻想曲「バーバ・ヤガー」(**)
 ボレロ(**)/フィンランド幻想曲(**)
イワン・コズロフスキー(T(+))
スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団(*/#/**)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団(+)
録音:1977年(*)/1957年(+)/1990年(#)/1984年(**)
MELCD 1000169
¥1690
カリンニコフ:
 組曲ハ短調
 交響的絵画「杉と棕櫚」
 序曲「ブイリーナ」
スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1990年
MELCD 1000170
¥1690
カリンニコフ:
 交響曲第2番イ長調(*)
 間奏曲第1番イ長調(+)/間奏曲第2番ト長調(+)
 弦楽セレナード ト短調(+)/交響的絵画「ニンフ」(+)
スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1968年(*)/1990年(+)
MELCD 1000180
¥1690
ニコライ・リムスキー=コルサコフ:
 交響組曲「シェエラザード」Op.65(*)
 音画「サトコ」Op.5(*)/セルビアの主題による幻想曲 Op.6(+)
 「墓前に」(ベリャーエフ追悼の前奏曲)Op.61(+)
スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1969年(*)/1965年(+)



ゴレンシテイン&ロシア国立交響
カゼーニン作品集

 スヴェトラーノフと喧嘩別れしてから悲惨の一途をたどったロシア国立響の音楽監督を務めるゴレンシテイン。スヴェトラーノフが自らの後継者として指名した男。前回突然ブルックナーの新録音をリリースし、世間をあっと言わせた。
 そんなゴレンシテインの1970年代の録音。ウラディスラフ・カゼーニンって誰だ。哀しいくらい体制側のお抱え作曲家という匂いがぷんぷんするが、今の時代なら先入観なしで聴けそう。

MELCD 1000817
¥1690
ウラディスラフ・カゼーニン(1947-):
 交響的変奏曲(P協奏曲)(*/#)
 ピアノのためのエチュード=インターヴァル(*)
 「勝利と大失敗」(オルガンのための)(+)
タチアナ・セルゲーエワ(P(*)、Org(+))
マレク・ゴレンシテイン指揮
ロシア国立交響楽団
録音:1974年(*)/1972年(+)



モスクワのパウル・クレツキ
悲劇的序曲 &「未完成」

 1900年生まれ、生誕100周年を迎えた巨匠クレツキ。
 ベーム、セル、バルビローリ、コンヴィチュニーらと同世代のクレツキは、ポーランドに生まれその後ドイツ、イタリア、ソビエト、アメリカ、スイスと移り住み、国際的で現代的なセンスを持ちながらも、厳格で格調高いロマンにあふれた音楽を作り出した。しかしそのナチスからの逃避行の間に、彼の家族は虐殺されていき、最後に残った彼の精神状態もほぼ破綻寸前だったという。
 それなのに、そんなふうに理不尽に愛するものを殺されたにもかかわらず、彼の音楽は心穏やかで温かい。アンチェルといいクレツキといい、人間というのはそこまで崇高になれるものなのか。

 ただ現在では忘れられた存在といってよく、コンチェルト録音以外ではTESTAMENTからいくつか、そして熱烈なファンを歓喜させたSUPRAPHONからのベートーヴェン全集、そして代表作のマーラーがEMIから出ているくらいだが、絶品といってよいウィーン・フィルとのマーラーの1番はほとんど入手不能状態。この巨匠の現在における処遇はあまりよくない。
 そんなクレツキの1960年代後半、前述のベートーヴェン全集録音と同じころのモスクワでの録音。曲はいかにも彼らしい穏当なものだが、その魅力を味わうにはまさに最高の演目といっていい。

MELCD 1001155
¥1690
モスクワのパウル・クレツキ
 ウェーバー:オペラ「オベロン」序曲
 ブラームス:悲劇的序曲 Op.81
 シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
パウル・クレツキ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1968年、モスクワ




再発売決定!
トスカニーニ/アメリカ戦勝記念ライヴ・コンサート
M&ACD753 \2200→¥1990

 いずれもアメリカの戦勝記念日という特殊な状況下で、異常な高揚を見せるライヴ。
 トスカニーニはテンポ、音量を自在に変化させ、堂々たる威容を誇示し、迫力満点の統率を見せる。かつてM&Aから同品番で発売されていたが、昨年スナイダー(ステレオの“悲愴”のレストアでお馴染み)によって改めてサウンド・レストアがなされた。非常に聴きやすい音質に仕上がっているらしい。
 アメリカの勝利を祝うコンサートで、イタリア出身の巨匠トスカニーニがドイツのベートーヴェンを指揮するというなかなか複雑な状況。とはいえ、音楽に国境はない

M&ACD753
〔リマスター・再発売〕
\2200→¥1990
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
 1945年9月1日NBC 8Hスタジオ・ライヴ
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
 1945年5月8日NBC 8Hスタジオ・ライヴ
トスカニーニ指揮
NBC響


トスカニーニ追悼演奏会
M&ACD1201 (2CD)¥4400→¥3990

 ぐう。こんなCDを出されたらたまらない。

 トスカニーニは、1954年6月、68年にわたる指揮活動に、完全なる別れを告げた。それにより彼がこれまで率いていたNBC交響楽団は必然的に解散する。
 しかし多くの人々の希望を受け、NBC交響楽団は「シンフォニー・オブ・ジ・エア」という自主運営オーケストラとして存続することになる。彼らはトスカニーニに、「我々はいつでもあなたの帰りを待っています。いつでも指揮しに戻ってきてください。」と伝えたが、トスカニーニはもちろんそれを受けることはできなかった。そうして行われたコンサート。シンフォニー・オブ・ジ・エアは指揮者を呼ばず、指揮台を空にしたまま、トスカニーニの下で演奏した作品を演奏した。そのとき団員たちはトスカニーニの指揮を各自で想像しながら演奏したという。
 彼らの最初の演奏会は1954年の10月ということだったが、今回の録音は9月21日。情報に何らかの誤りがあるにせよ、このコンサートがトスカニーニへの熱い思いを表した特別なコンサートであったことは間違いない。このCDはその特別な演奏会の模様を収録したものである。

 そして1957年、ついにその日は訪れた。
 「最も偉大な指揮者」トスカニーニは、静かに息を引き取った。
 その半月後の2月3日。カーネギー・ホールで追悼のコンサートが開かれた。オーケストラはもちろんシンフォニー・オブ・ジ・エア。そして指揮はワルター。曲は「エロイカ」。宇野功芳氏がことあるごことに「ワルター最高のエロイカ!」と大絶賛していた名演で、つい3年ほど前にM&Aから待望の復活リリースを遂げ大きな話題を呼んだ。
 演奏はワルターの、というよりトスカニーニの幻を見るかのごとき雄渾でたくましいもの。それは事前にマルケヴィッチがその全精力を注いでオケの下準備をしていたということもあるだろう。だがワルターの神通力によって、オケの団員たちの心の中にトスカニーニの姿が浮かび上がったことがこの演奏を生み出した最大の要因である。彼らを指揮していたのはおそらくトスカニーニだった。
 これはそんな3人の指揮者による奇跡的な共演による「エロイカ」なのである。

 ところが話はまだ終わらない。その有名な「エロイカ」のほかに、この追悼コンサートの指揮台にはミュンシュとモントゥーが立っていたというのである。もちろん2人ともアメリカで活躍し、NBC響とも深い間柄にあった。ここではそれぞれ自分たちが得意とする曲を披露し、トスカニーニに捧げている。

 今回の新譜は、そんな記念碑的・歴史的なアルバムだった。

M&ACD1201
(2CD)
¥4400→¥3990
トスカニーニ追悼演奏会(1957年2月3日 SOA(旧NBC響))
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(ワルター指揮 SOA モノ)
 ドビュッシー:交響詩「海」(ミュンシュ指揮 SOA モノ)
 エルガー:エニグマ変奏曲(モントゥー指揮 SOA モノ)

指揮者なしSOA(シンフォニーオヴ・ジ・エアー)
 1954年9月21日ステレオ録音
 ワーグナー:「マイスタージンガー」前奏曲、
 チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲、
 ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲


ルドルフ・ゼルキン/1954年プラド音楽祭ライヴ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番&ディアベリ変奏曲
M&ACD 1200 1CD\2200→¥1990

 まさに頑固一徹の職人気質で一生を送った名ピアニスト、ルドルフ・ゼルキン。その辛口なピアニズムは、ベートーヴェン、ブラームスの晦渋な側面を見事にあぶりだして高い評価を得ている。当演奏は、盟友カザルスの創設したプラド音楽祭におけるライヴ録音で、ゼルキンの全盛期。ソロのライヴ録音はきわめて少ないゼルキンだが、激情家のゼルキンだけにライヴ録音こそ本領発揮と言えるかもしれない。

M&ACD 1200
\2200→¥1990
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第30番(1954年6月20日)、
 ディアベルリの主題による33の変奏曲(1954年6月18日)
ルドルフ・ゼルキン(P)
プラド音楽祭ライヴ 1954年。
天才エンジニア、キット・ヒッギンソンによる名復刻。

<ゼルキン/ライヴ・アルバム>

ライヴ録音の少ないゼルキンだが「ディアベリ」をはじめとする録音がBBCから登場している。
BBCL 4211
¥2300
(2007.4発売予定)
(1)メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ホ短調
(2)ブラームス:4つのピアノ小品Op.119
(3)ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
ルドルフ・ゼルキン(P)
モーツァルトの協奏曲(BBCL.4157)、ベートーヴェンほか(BBCL.4177)に次ぐ、巨匠ゼルキンによる第3弾は、またしてもベートーヴェン弾きとしての圧倒的な存在感をみせつけるディアベッリ変奏曲のライヴ。輝かしい音色と、あいまいさのかけらもないくっきりしたタッチはまぎれもなくゼルキンのもの。この1969年ライヴのほかに、ゼルキンが弾いたディアベッリは、1957年のスタジオ録音、実はもう一つ1975年のライヴもあります。今回息子のピーターの強い要望で1969年のものが選ばれています。カップリングの2作品は、その1975年にディアベッリとともに演奏されたプログラム。ゼルキンがコンサートで頻繁に取り上げていたもの。録音:(1)(2)1975年2月3日(3)1969年4月25日 ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)ステレオ
BBCL 4157
\2300
モーツァルト:
 (1)ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
 (2)ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
 (3)6つのドイツ舞曲K.571
 (4)幻想曲とフーガK.394
ルドルフ・ゼルキン(P)
アレクサンダー・シュナイダー指揮
イギリス室内管
みずみずしくも引き締まったタッチと変幻自在のノリ。録音時63歳のゼルキンが聴かせる美しく格調高いモーツァルト。ちなみに彼はこのわずか数年前にも同じシュナイダーの指揮で両協奏曲をスタジオ録音している。オマケのドイツ舞曲は、シュナイダーとは幼少より親交が深くこのリリースにOKしたピーター・ゼルキンの強い要望により今回収録されたもの。なお今後BBC LEGENDSではゼルキンによるベートーヴェンやシューベルトのリリースも計画されているとのこと。こちらも楽しみ。録音:(1)-(3)1966年7月23日ギルド・ホール(シティ・オブ・ロンドン・フェスティヴァル)(4)1968年5月13日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 全てモノラル
BBCL 4177
¥2300
(1)バッハ:カプリッチョ ホ長調
(2)レーガー:バッハの主題による変奏曲とフーガOp.81
(3)ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78「テレーゼ」
(4)ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
ルドルフ・ゼルキン(P)
モーツァルトの協奏曲集(BBCL.4157)につぐゼルキンのBBC第2弾はソロ・リサイタル・ライヴ。「ベートーヴェン弾き」として名高いゼルキン。先頃、協奏曲全集ライヴ(ORFEOR.647053)が、2005年度MIDEMカンヌ・クラシカル・アワードでヒストリカル部門賞に選ばれている。ここでも出てくる音楽の豊かさは比類なく圧倒的な感銘。オーボエが特徴のカンタータ第128番をテーマにしたレーガーの変奏曲。過剰な音符の書き込みで弾くにはリストのような難しさなのに、聞こえてくる音楽は渋くブラームス的。ピアノ・レパートリーの最難曲に位置付けられるもの。実演で取り上げるとは正真正銘のヴィルトゥオーゾ、ゼルキンのこだわりを感じさせる。BBCアーカイヴからのリリース。録音:1973年6月4日ロイヤル・フェスティヴァル・ホールステレオ


世界初出
ワルター、SONY録音前日の「復活」!
MUSIC&ARTS 1CD¥2200→¥1990

 復活演奏としては異端とも言える「癒し系」、「優美系」の録音を晩年に残したワルター。そのスタジオ録音は57年、58年にまたがった収録だった。その57年のスタジオ収録の前日に行われたライヴ録音が残っていた。一発ライヴの凄み、激情が前面に出ている演奏という。

M&ACD1199
¥1990
世界初出 ワルター、ソニー録音前日の「復活」!
 マーラー:交響曲第2番「復活」
ワルター指揮
ニューヨーク・フィル、
マリア・シュターダー(S),
モーリン・フォレスター(CA)
1957年2月17日カーネギーホール・モノラル・ライヴ





MYTHOS CD発売に踏み切る!
1CD¥2400

 高音質歴史的録音復刻レーベルMYTHOSが、なぜかCD-R盤を扱わない大型店の要望に応じてCD製作に踏み切った。
 製造にあたっては、指定工場のCD用スタンパーの特性を十分に考慮し、MYTHOSレーベルの上級グレードに位置する「グロリアス・ヘリテージ」と同等のシステムを利用したマスターを使用しているとのこと。
 とはいえ水をさすようで恐縮だが、・・・・最高級の品質を誇るCD-R盤で一枚一枚等倍速で作製しているものと、大量生産のCDとでは音質の差は明らかのような気がする・・・。
 CD-Rはいやだ、という方、音質を比較してみたい!という方に。

MPCD 5003 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」/「エグモント」序曲 フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィル
1947年5月27日、ベルリンでの録音 DGG LPM18724 ホワイト・レーベル・サンプル盤からの復刻
MPCD 5011 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィル
1944年12月の録音 URANIA URLP 7095 マトリックス E3KP-4454-1A/E3KP-4555-1からの復刻

<MYTHOS CD-R盤>

 以下はおなじみのCD-R盤。すごい。

NR 5003GH-G
(GOLD CD-R 使用)
¥3400
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 独DGG LPM 18724
 のプロモーション用
  ファクトリー・サンプル盤
フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィル
NR 5003GH-PRO
(GREEN TUNE使用)
¥6500
 1947年5月27日。
 音源はグラモフォンのLPM 18724のプロモーション用ファクトリー・サンプル盤から起こされている。
 MYTHOSが言うには、新たなADコンバーターを導入、接続ケーブルを全面的に見直し(デジタルリンク)、アナログ・プレーヤー,フォノイコライザー・アンプ,E Q カーブも見直したという。
 音の鮮度、艶、各々の楽器の解像力、ハーモニーのどれをとっても過去のリリース盤を遥かに凌いでおり、リファレンスとして申し分ないと完成度を持つ。おそらくこれ以上はもう無理ではないかというレベルだという。
 これまで最高とされていたMYTHOS NR-5003のマスター・グレード盤も非常に良かったが、このグロリアス・ヘリテッジを聴いてしまうとそれすらはっきり聴き劣りがする。
 さらに録音媒体として、現段階最高の品質を誇るCD−R(GREEN TUNE)とゴールドCD−Rの2種類を用意。媒体による贅沢な選択、あるいは聴き比べもできるようになっている。
 すべて受注生産となるため、完成まで1ヶ月ほどかかるとのこと。
NR 5011GH-G
(GOLD CD-R 使用)
\3400
ベートーヴェン:交響曲第3番 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィル
NR 5011GH-PRO
(GREEN TUNE 使用)
\6500
米URANIA URLP7095。マトリックス番号E3KP-45541A/E3KP-45551 1944年12月16(19)日。
 「グロリアス・ヘリテッジ」は、現時点で最高の仕上がりと思われるものだけに与えられるグレードであり、これまでは第1弾「フルトヴェングラー&BPO/運命(1947年))」のみリリースされていた。そのときMYTHOSに続編の可能性を尋ねたら、「このシリーズで出すにふさわしい原盤が見つかり、それにふさわしい環境が整った場合にのみ第2弾が出る」・・・と言っていた。
 その続編が登場した。いきなりの「ウラニアのエロイカ」である。
 MYTHOSが言うには、第1弾のときに買いなおしたADコンバーター、接続ケーブル、アナログ・プレーヤー,フォノイコライザー・アンプ,E Q カーブも再度見直し、万全の体制で復刻に臨んだという。もちろん盤はほぼ新品。それを入手した時点で第2弾は決めたらしい。これまで出ていたNR5011とは、まったくの別ものである。
 とにかくお金にまったく糸目をつけない超大富豪であるMYTHOSのオーナー。おそらく歴史に残るアルバムを出すことだけが彼の喜びなのだろう。そういう人がたまにいる。

 そして出来上がった盤を聴いて、フルトヴェングラー・センター理事の劉邦氏が絶賛。日本での発売にあたって解説を書くことにしたという。さらにこの盤についてはレコ芸でも特集が組まれた。まさに究極の「ウラニアのエロイカ」の登場である。
 店主も確認した。すばらしいスケール感。重厚な存在感と、豊かな色艶。よくぞここまでという感を強くもった。これまではGRANDSLAM 盤が最強だと思っていたが、ピッチの問題があるので単純な比較はまずいのだが、ここまでどっしりずっしりとした迫力ある音を再現できるとは想像もしていなかった。
 第1弾同様、今回もゴールドCD−R盤とGREEN TUNE盤の2種類が用意されている。すべて受注生産となるため、完成まで1ヶ月ほどかかるとのこと。

  ・マスター・グレード仕様は、現在最高の音質を誇るとされる三菱化学メディアCD−R盤「GREEN TUNE」を用い、復刻は等倍速で1枚1枚作成するという特別発注オーダーメイド盤。SN比がよくなり、音がよりまろやかになり、レコードに近づくという。
  ・ゴールド仕様は、金メッキされたCD−Rで耐用年数は100年といわれる。日本では販売されていない媒体。





クリップス&ウィーン国立歌劇場O '68年
コジ・ファン・トゥッテ
ORFEO D’OR ORFEOR 697072
(2CD)\4600→¥4180

 これがクリップスのライヴ、これがクリップスのモーツァルト!!!
 ヨーゼフ・クリップス(1902-74)はウィーンの名指揮者。戦後すぐの困難な時代には、ウィーン国立歌劇場はクリップスが支えたようなもの。クリップスはモーツァルトに定評があり、多数の交響曲の他、「後宮からの逃走」(2種)、「ドン・ジョヴァンニ」を録音している。この1968年の「コジ・ファン・トゥッテ」を聞くと、それらの録音と随分印象が異なるのに驚かされる。穏やかで優しい温もりのあるモーツァルトなのは同じでも、ずっと音楽が生き生きして、豊かな幸福感に満ち溢れている。そしてクリップスがオーケストラから引き出すウィーンの薫り!これこそクリップスの本領発揮のモーツァルト。歌手は、ヤノヴィッツとルートヴィヒの黄金の姉妹に、オペレッタから宗教曲まで幅広く活躍したダラポッツァに、ベリーとヴェヒターというウィーンのベテラン男声低音の二人。
 モノラルだが、音は良好。

ORFEOR 697072
(2CD)
\4180
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」 グンドラ・ヤノヴィッツ(S フィオルディリージ)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms ドラベッラ)
アドルフ・ダラポッツァ(T フェランド)
ワルター・ベリー(Bs グリエルモ)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br ドン・アルフォンソ)
オリヴェラ・ミリヤコヴィッチ(S デスピーナ)
ヨーゼフ・クリップス指揮
ウィーン国立歌劇場管,合唱団
録音:1968年9月22日,ウィーン国立歌劇場,ライヴ録音





太田憲志氏によるSPモノラル盤復刻専門レーベル
OTAKEN RECORDS 新譜
1CD‐R/1CD¥2300(税込み)


某製作関係者が所持していた「バイロイトの第九」
予備マスターのデジタル・コピー
TKC 309 1CD\2300

 えらいことになった。
 「おお友よ。これまでのような音ではなくもっと良い音の「バイロイトの第九」を。
 この度、さる信頼できる筋から提供されたこのCDの原盤となった音源は、某製作関係者が所持していた予備マスターのデジタルコピー、とのことです。通常、レコーディング時には本番マスターとは別に予備マスターを製作し、別所に保管して本番マスターのトラブルに備えますが、その意味では「バイロイトの第九」にも予備マスターが存在しても少しも不思議はないと言えます。
 予備マスターは通常、本番マスターのコピーかサブ・レコーダーによる同時録音によって製作され、本番マスターより音質的には劣るとされています。ところが「バイロイトの第九」のような超人気録音となると、ちょっと事情が違ってきます。おそらく「バイロイトの第九」の本番マスターは、世界各国で再版が繰り返される度に酷使され、今日においては相当劣化しているものと思われます。それに対し、この予備マスターが仮にその初期段階においてコピーされたものであり、しかも良条件で保存されていたものであるとするなら、今の段階ではその音質は本番マスターのそれをはるかにしのぐものと推定されます。
 はたして、それが腰を抜かさんばかりのすぐれた音質であることを確認するのに時間は要しませんでした。今回、この音源をCD化するに際し、せっかくですから多少の修復は施しましたが、デジタル的改ざんは一切していないことはこれまで通りです。そしてこのようにして完成された本CDの音質は、既出盤のそれとは全く異次元のものであることは言うまでもありません。
 OTAKENの「ルツェルンの第九」(TKC307)を聴かれた方は、オケ部と声楽ソロ部においてその音質に準ずるかそれに迫る勢いの音質、と言えば想像して頂けましょう。この「音の世界遺産」ともいうべき貴重な音源による「バイロイトの第九」は、広くすべての音楽愛好家が末長く聴いていただくに足る「必携盤」であると同時に、ファン・研究家の方々には、又ここからあらゆる論議を始めていただくための「必聴盤」でもあるのです。まずはともかく御一聴の程を。この世紀の名演の完全復活を、皆様方とともにお喜びいたしたく存じ上げる次第です。」(オタケンレコード 太田憲志)

TKC 309
\2300
ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」ニ短調 作品125 フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭管&合唱団
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、
エリーザベト・ヘンゲル(コントラルト)
ハンス・ホップ(テノール)、
オットー・エーデルマン(バス)
録音:1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場におけるライブ録音音源:プライベート・アーカイブ






ヴァント/ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調
PROFIL PH 06001 1CD¥2300→¥2090

 Profilのギュンター・ヴァント・エディションでは、これまでスタジオ盤では聴けなかった新たなレパートリーが含まれているのも大きな魅力。南ドイツの大御所評論家カール・シューマン博士が激賞した、バイエルン放響定期演奏会のベートーヴェンがCD化。合唱のボルテージの高さが印象的で圧倒的迫力のベートーヴェン。モーツァルトのヴェスペレは彼の宗教曲中2,3を争う傑作だが、ヴァントが演奏するとレクイエムより上と思える。

PH 06001
¥2090
(1)ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調Op.86
(2)モーツァルト:主日のためのヴェスペレ ハ長調KV.321
ギュンター・ヴァント指揮
(1)マーガレット・マーシャル(S)
コルネリア・ヴルコップ(A)
アドルフ・ダラポッツァ(T)
カール・リッダーブッシュ(Bs)
バイエルン放送SO. & Cho.
(2)ブリギッテ・デューラー(S)
ユリア・ハマリ(A)
ヴェルナー・クレン(T)
大橋国一(Bs)
ケルン放送SO. & Cho.
録音:(1)1982年1月21日ミュンヘン、レジデンツ・ヘルクレスザール(ライヴ)(2)1968年11月22日ケルン、WDR第1ホール


ヴァント/ハイドン3タイトル
with マガロフ(P)&シェレンベルガー
PROFIL PH 05045 1CD¥2300→¥2090

 マガロフ、シュレンベルガーという大アーティストを抱える充実アルバム。
 しかしこのアルバムの主役は、無名の交響曲第76番だったりする。この曲、実はヴァントの愛奏曲。ヴァント・マニアの間でずっとCD化が望まれていた逸品。ロンドン交響曲に匹敵する名曲といわれながら、あだ名がついてないばかりに隠れた存在となり、ヴァントと鈴木秀美氏以外の指揮者はあまり生で取り上げなかった。

PH 05045
¥2090
ハイドン:
 (1)ピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVⅢ-11
 (2)オーボエ協奏曲ハ長調Hob.VⅡg:C1
 (3)交響曲第76番変ホ長調Hob.Ⅰ-76
(1)ニキタ・マガロフ(P)
(2)ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob)
ギュンター・ヴァント指揮
(1)北ドイツ放送SO.
(2)(3)ケルン放送SO.
録音:(1)1985年12月2日ハンブルク、ムジークハレ(ライヴ)(2)1980年1月11日(3)1973年2月10日ケルン、WDR第1ホール




RETROSPECTIVE
シモン・ゴールドベルク/フィリップス・レコーディングス
RET 93407 (8CD)\6800→¥5990

 ゴールドベルクの名演といえば、もちろん戦前のクラウス、そして戦後のルプーとのモーツァルト。
 しかし今回のRETROSPECTIVEのセットにはそれらしいものは入っていない。・・・今回のセットは、戦後ゴールドベルクが活動の場としていたオランダ室内管とのPHILIPSの録音集である。
 ゴールドベルクとオランダ室内管。
 あまりピンとこない方が多いと思う。こんなに録音があったこともあまり知られていないかもしれない。

 もともとゴールドベルクはソリストを目指していたが、フルトヴェングラーに見込まれてわずか20歳でベルリン・フィルのコンマスに就任。が、時悪しくナチスが台頭、ドイツを離れざるを得なくなる。なんとかフルトヴェングラーのおかげでイギリスに逃れることができ、そこでリリー・クラウスと出会い、コンビを組むようになる。このコンビは大成功で、ふたりはその後世界各国を演奏旅行で訪れる。
 が、よりにもよって極東にきたとき日本軍に捕らえられてジャワへ抑留されてしまう。そしてそれから2年半、収容所生活を強いられる。収容所では他の人たちと同じような重労働を課せられていたらしい。そこで彼は隠し持っていたヴァイオリンにギターの弦を張って練習していたという。とはいうものの、2年半の収容所生活も終わり、晴れて自由の身ゴールドベルクは活動を再開する。
 が、復帰したゴールドベルクに、華やかな舞台は用意されていなかった。カザルスらと組んで活動したり、オランダのオケを指揮したり、アスペン音楽祭に参加したりするが、もうひとつ時流に乗り切れない。住む場所をイギリスからアメリカへと移したりはするが、すでに時代はスターンやフランチェスカッティ、グリュミオーらを中心に回っていた。その後日本人ピアニスト山根美代子と結婚、そして日本に定住。「私は人生で2度日本人の捕虜になった」というのは彼の冗談だが、しかしここで彼は明らかに華やかな世界的演奏家としてのキャリアよりも、日本での生活、後進指導、音楽活動を選択した。そして本格的に日本での活動を始めようとした矢先、静養先の立山のホテルで亡くなる。

 ゴールドベルクは時代の波に翻弄され、あれだけの傑出した才能を持ちながら最後まで時代の主役になることはなかった、と言われる。しかし彼の人生を見ていると、ただ時代の波に呑み込まれた、というより、自らメジャーなもの華麗なものに対して一線を引こうとしていたようにも思える。時流に乗れなかった、というより、あえて乗ろうとしなかったのではないか。
 
 今回のセットは、前述した、戦後の活動のひとつであったオランダ室内管との録音。一見するとなんとも地味な録音である。しかし彼はメジャーで華やかな活動よりも、こうしたところにこそ本領を発揮した。彼の指揮における才能、そしてそこにかけるすさまじいばかりの執念は、最晩年の日本での活動を見れば明らかであるが、このオランダ室内管と作り上げた音楽もそれを証明するもの。案外彼の代表作だったりするのかもしれない。

RET 93407
(8CD)
\6800→¥5990
シモン・ゴールドベルク/フィリップス・レコーディングス
CD 1
J.S.バッハ:
 ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BMV 1041
 ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV 1042
 2台のヴァイオリンの為の協奏曲 ニ短調 BWV 1043
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮・violin
Thomas Magyar, violin (7-9)
CD 2
J.S.バッハ:
 ブランデンブルク協奏曲第1番〜第4番BWV1046-1049
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮・violin
Haakon Stotijn / Ad Mater / Wim Knip, oboe (1-4)
Thom de Klerk, bassoon (1-4)
Jan Bos / Iman Soeteman, horn (1-4)
Willem Groot, trumpet (5-7)
Hubert Barwahser, flute (5-7)
Haakon Stotijn, oboe (5-7)
Hubert Barwahser / Leo Oostdam, flute (8-13)
CD 3
J.S.バッハ:
 ブランデンブルク協奏曲 第5番〜第6番 BWV1050-1051
ハイドン:
 ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 Hob XVII.6
クリスティアン・リッター(1645-1725):
 カンタータ「O amantissime sponse Jesu」
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮・violin
Hubert Barwahser, flute (1-3)
Janny van Wering, harpsichord (1-9)
Margaret Major, viola (4-6)
Piet Lentz / Hans Bol, viola da gamba (4-6)
Anthony Woodrow, double bass (4-6)
Aafje Heynis, contralto (10)
CD 4
ヴィヴァルディ:
 ヴァイオリン協奏曲「四季」
 ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op 9 (ラ・チェトラ) No 5
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮・violin
CD 5
ハイドン:
 ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII.11)
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K414
 コンサート・ロンド(ピアノと管弦楽の為の) イ長調 K386
  アレグレット 8:17
ハイドン:
 ピアノ(ハープシコード)協奏曲 Hob XVIII.11
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮
イングリット・ヘブラー, piano (1-7)
ジャニー・ヴァン・ウェリング, harpsichord (8-10)
CD 6
ハイドン:
 ホルン協奏曲 ニ長調 Hob.VIId:3
 オーボエ協奏曲 ハ長調 Hob. VIIg:C1
モーツァルト:
 シンフォニア・コンチェルタンテ 変ホ長調 Anh 9/ K297B
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮・violin
Adriaan van Woudenburg, horn (1-3)
Haakon Stotijn, oboe (4-9)
Bram de Wilde, clarinet (7-9)
Jan Bos, Horn (7-9)
Thom de Klerk, bassoon (7-9)
CD 7
ハイドン:
 交響曲 第39番 ト短調 Hob. 1:39
 交響曲 第44番 ホ短調 Hob 1:44「悲しみ」
モーツァルト:
 交響曲第21番 イ長調 K134
 セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K525
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮・violin
CD 8
ハイドン:交響曲 第57番 ニ長調 Hob.1:57
モーツァルト:交響曲 第29番 イ長調 K201
ハイドン:交響曲 第83番 ト短調 Hob.1:83「雌鳥」
モーツァルト:交響曲 No 5 変ロ長調 K22
オランダ室内管,
シモン・ゴールドベルク 指揮・violin




トスカニーニ&NBC響
1952年11月8日の演奏会
TAHRA TAH 624 (2CD)\4600→¥4190

 トスカニーニの二つの演奏会を丸々収録。いずれもかつてCDが出たことのある音源ばかりだが、入手難だったものも多く、またコンサート単位でまとめられているのがありがたい。
 「新世界」交響曲は、2月1日のRCAへのセッション録音の二日前のライヴ。ベートーヴェンの第8交響曲も、11月10日のRCAへのセッション録音の二日前のライヴ。「ウイリアム・テル」のバレエ音楽と「マンフレッド」序曲は、どちらも珍しい音源。ことに「マンフレッド」序曲は他に1946年の録音しか残されていない。
 いずれもトスカニーニの厳しい造型によるキリリと引き締まった演奏。

TAH 624
(2CD)
\4600→¥4190
1952年11月8日の演奏会
 ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
 ワーグナー:「タンホイザー」序曲とバッカナール
 ヴェルディ:「運命の力」序曲
1953年1月31日の演奏会
 シューマン:「マンフレッド」序曲
 ロッシーニ:「ウイリアム・テル」〜
  バレエ音楽「パッソ・ア・セイ」
 ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
トスカニーニ指揮
NBC響


初出!
ワルター/ローマ放送音源
TAHRA TAH 620
(2CD)\4600→¥4180

 ブルーノ・ワルターが、ローマに客演した際の貴重な録音が初登場!
 いずれも1950年代、ワルターが枯れる前の気力漲る演奏。1952年の演奏会は、戦後初のイタリア訪問。モーツァルトのK.550とマーラー4番という超お得意2曲。どちらも、ライヴを含めると、ワルターは多数の録音を残しているが、イタリアの艶やかなオーケストラの音色が、他とは異なった面白い作用を及ぼしている。
 ベートーヴェンは1954年、ワルター最充実期のライヴだけに、スタジオ録音とは違った白熱の演奏。マーラーだけ、欠落のある粗悪なCD-Rが出たことがあるが、それ以外はいずれもLPでもCDでも発売されたことのない完璧な初出音源。ワルター・マニアなら必携。
 解説書には、1911年から1956年までの、ワルターのイタリア訪問の様子が紹介されている。

TAH 620
(2CD)
\4600→¥4180
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
マーラー:交響曲第4番
ブルーノ・ワルター指揮
RAIローマ管
カルラ・シュレアン(S)
録音:1952年4月19日(モーツァルト,マーラー),1954年5月18日(ベートーヴェン)



復活! TAHRA ハスキル&リパッティ・アルバム
TAHRA TAH 366/367 (2CD)¥4600→¥4190

 長らく廃盤になっていたTAHRAの「ハスキル&リパティ 幻の音源集アルバム」がジュエル・ケースで再登場。
 クララ・ハスキルとディヌ・リパッティという、同じルーマニア出身の二人のレアな録音をまとめたアルバム。
 ハスキルは「ジュノム」のライブが注目。伴奏がヨッフムなので、ドイツ伝統のオーケストラの音とハスキルの美感満点のピアノの絡みが楽しめる。
 一方リパッティはバルトークもさることながら、自作自演の左手のためのソナタがユニーク。肉声がふんだんに収められているのも貴重。

TAH 366/367
(2CD)
クララ・ハスキル編
1.F.リスト:軽やかさ
2.グラウン:ジーグ
3.プーランク:プレスト
4.メンデルスゾーン:7つの性格的な小品より第4番「軽く軽快に」
5.ブラームス:カプリッチョop.76-5
6.ブラームス:インテルメッツォop.76-4
7.スクリャービン:プレリュードop.50-2
8.ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-2
9.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番(部分)
10.R.シューマン:アベッグ変奏曲
11.モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」
12.J.S.バッハ:バッハ:コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(BWV599)
 クララ・ハスキル(P)
 ヨッフム(指)バイエルン放送交響楽団(11)
録音:1.1928-29年、2−4.1936年12月、6−9.1958年、
    10.ハスキル40代の最後、11.1954年3月1日、12.1953年4月11日

ディヌ・リパッティ編
J.S.バッハ:バッハ:コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(BWV599)
1.リパッティのインタビュー
  (インタビュー中で、ショパンのワルツ第3番(イ短調)、
   バッハ=ブゾーニ編のオルガン・コラールヘ長調を演奏)
2.インタビュー
3.インタビュー
4.バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
5.リパッティ:左手のためのピアノ・ソナタ
ディヌ・リパッティ(Pf) 
 1.オイゲン・ヨッフム(指)バイエルン放送交響楽団 
 4.パウル・ザッハー(指)南西ドイツ放送交響楽団
録音:1.1947年、2.1950年7月27日、3.1




フルトヴェングラー、ワーグナー初出音源登場!!
TESTAMENT SBT 1410 1CD\2100→¥1890

 1950年5月22日にロンドンで行われたライヴ。そこで行われた「4つの最後の歌」はこれまで様々な形で市場に出回っていたが、全て消失したと思われていたワーグナーの録音が最近になってロンドン、バービカン・ホール内Music Preserved に保管されていることが判明した。これはその状態の良いアセテート盤からの復刻による世界初発売。
 当日の演奏曲目のうち、「ジークフリート牧歌」と「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲はディスク損傷の激しさにより復刻が叶わなかったが、その他は良好な音質で蘇っており、フルトヴェングラーの芸術を存分に堪能することができる。
 一方の「4つの最後の歌」も(本稽古であるとしばしば不当に主張されている)長い間ひどい音質でしか聞くことができなかった。なぜならこのアセテート盤の録音はスクラッチ・ノイズと歪み、そして恐ろしいほどの擦り切れた状態だったから。今回のディスクも決して理想的な音ではないが、以前のものよりははるかに優れた音として仕上がっている。多くの歴史的録音を聞きなれた人の耳には何も障害がないだろう。音は基本的に明確で、多くのオーケストラ・パートの細部を聴くことができ、なによりもフルトヴェングラーがオーケストラから引き出した音の素晴らしさを一瞬のうちに感じ取ることができるはず。もちろんフラグスタートの歌も若々しく新鮮。彼女の息のコントロールはいつも の通り奇跡的なもので、この「4つの最後の歌」でも安定した歌唱を聞かせ、オーケストラとの信頼関係も完璧なもの。

SBT 1410
\2100→¥1890
R・シュトラウス:《4つの最後の歌》(世界初演)
ワーグナー:作品集 ※初出音源
 楽劇《トリスタンとイゾルデ》
  5.前奏曲
  6.愛の死「穏やかに、静かに」(第3幕)
 楽劇《神々の黄昏》
  7.ジークフリートのラインの旅(プロローグ)
  8.ブリュンヒルデの自己犠牲 ラインの岸辺に、大いなる薪を (第3幕)
キルステン・フラグスタート(S)
フィルハーモニア管
フルトヴェングラー指揮
録音:1950年5月22日(ライヴ) ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール


幻の伝説的クラリネット奏者/バーナード・ウォルトン
モーツァルト:クラリネット協奏曲&ブラームス:クラリネット五重奏曲
TESTAMENT SBT 1381 1CD\2100→¥1890

 ほとんど一般には知られていないけれども、バーナード・ウォルトン(1917-72)はこの頃の最も素晴らしいオーケストラ演奏家の1人だった。
 彼は同時期の名手ジャック・ブライマー(1915-2003)とは違い、メディアの接触を避けたためほとんどソロのレコーディングを残していないが、「プロ中のプロ」として他の音楽家たちからは崇拝されている。
 イギリスの近代的クラリネット奏法の創始者であるチャールズ・ドレーパー(1869-1952)と彼の甥のハイドン(1889-1934)、そして彼らの弟子であるフレデリック・サーストンとレオナルド・ケルなどの伝統的な流れを受け継ぐ名手。ウォルトンはロンドン交響楽団とフィルハーモニア管の2つのオーケストラで35年間も活動した。ベルリン・フィルの首席奏者のポジションも希望すれば手に入ったかもしれない。とりわけカラヤンは彼を高く評価し、彼がベルリン・フィルの首席指揮者兼芸術総監督の地位についた1955年には、フィルハーモニア管の創始者、ウォルター・レッグに対してこのように言った。「もし我々が旧友ではなかったなら、私はベルリン・フィルのために即時にウォルトンを引っ張 るでしょう」。
 いかなる場合でも作品の最良の面を引き出す能力、そして会場での絶妙なバランスの取り方、ウォルトンはこれらを兼ね揃えた稀有な演奏家として認められていたのだろう。1954年から亡くなるまではロイヤルカレッジ音楽院で教鞭をとり、更なるテクニックの分析と理解の探求により国際的に影響を与えた。
 そんなウォルトンの貴重な録音。

SBT 1381
\2100→¥1890
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調 K.622
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 op.115
バーナード・ウォルトン(cl)
【1】フィルハーモニア管
カラヤン指揮
【2】ヒュー・ビーン(vn)、
フランシス・メイソン(vn)
クリストファー・ウェリントン(va)
アイリーン・クロフォード(vc)
録音:1955年6月


TESTAMENT トスカニーニ没後50年記念アルバム
SBT2 1404 (2CD)\3000→¥2690

 フルトヴェングラーと並ぶ20世紀最高の指揮者アルトゥーロ・トスカニーニが亡くなったのが1957年1月16日。つまり2007年のこの日が没後50年ということになる。その没後50年を記念して発売されるのがこのアルバム。手兵NBC交響楽団を振ってのこの2枚組は、トスカニーニとしては珍しい曲目。こうした佳品に対するトスカニーニの熱い愛情もまた聴きもの。

SBT2 1404
(2CD)
\3000→¥2690
トスカニーニ:NBC Symphony Recordings
[CD-1]
 マイアベーア:歌劇《ディノーラ》序曲
 ゴルトマルク:交響曲第1番《田舎の結婚》抜粋
 ビゼー:組曲《美しいパースの娘》
 マスネ:組曲第7番《アルザスの風景》
[CD-2]
 モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調 K.363(320d)
 カリンニコフ:交響曲第1番ト短調
 コープランド:
 エル・サロン・メヒコ
 スーザ:忠誠/エル・カピタン
 ジョン・スタッフォード・スミス/トスカニーニ編:星条旗(アメリカ国歌)
トスカニーニ指揮
NBC響 
録音:1938〜1944年


TESTAMENT クレンペラー新譜
初出ベートーヴェン録音集
1CD¥2100→¥1890

 1957年のベートーヴェン・フェスティヴァルがどれ程圧倒的な成功を収めたかは、残された録音(第九、SBT-1177)からも、数多く残る新聞評やエピソードからも伺い知ることができる。今回はまずその1957年のベートーヴェン・フェスティヴァルから第2,7,4,5番が登場。
 続いてクレンペラー&フィルハーモニアの絶頂期と言っていい1960年代の第1,8番、そしてミサ・ソレムニス。
 正確な日付が現段階で不明だが、「大フーガ」以外は初出と見て間違いない。

SBT 1405
¥1890
ベートーヴェン:
 1. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
 2. 交響曲 第8番 ト長調 作品93
 3. 大フーガ 変ロ長調 作品133
クレンペラー指揮
フィルハーモニア管
録音:1963年,1966年 ライヴ:ロイヤル・フェスティバル・ホール
SBT 1406
¥1890
ベートーヴェン:
 1. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36
 2. 交響曲 第7番 イ長調 作品92
クレンペラー指揮
フィルハーモニア管
録音:1957年 ライヴ:ロイヤル・フェスティバル・ホール
SBT 1407
¥1890
ベートーヴェン:
 1. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
 2. 交響曲 第5番 ハ短調 作品57《運命》
 3. 《エグモント》作品84-序曲
クレンペラー指揮
フィルハーモニア管
録音:1957年 ライヴ:ロイヤル・フェスティバル・ホール
SBT 1408
¥1890
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス 作品123 クレンペラー指揮
フィルハーモニア管
録音:1963年 ライヴ:ロイヤル・フェスティバル・ホール

<旧譜>


アラウ&クレンペラー/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
TESTAMENT SBT2 1351(2CD)¥3400


 1957年のベートーヴェン・フェスティヴァルでのライヴ。
 クレンペラーとアラウの関係は、戦前にまでさかのぼるが、決して‘良好な’といえるものではなく、互いの演奏解釈をかなり辛辣に批判しあうようなものだった。しかしながら、ヘイワースの'his life and times'第2巻において、アラウはこのときの演奏をこう回想している。「あの、真に格別のオープニングの和音!生涯で経験したなかで最高の伴奏だった」と。
 個性と個性がぶつかりあう中にも、確固たる信頼関係があったことが十二分に想像できる。フェスティヴァルの熱狂ぶりや、二人の音楽家の深遠な駆け引きが存分に堪能できる貴重なアルバム。

SBT2 1351
(2CD)
\3400
アラウ&クレンペラー/
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第3番/同第4番/同第5番「皇帝」、
  ピアノ・ソナタ 第24、31番
クラウディオ・アラウ(P)
クレンペラー指揮
フィルハーモニア管
録音:1957年10月24日(No.3)、11月3日(No.4)、11月8日(No.5)、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、
1958年6月8日(No.24)、1957年5月18日(No.31) アビー・ロード・スタジオ モノラル録音


クレンペラー/ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
TESTAMENT SBT 1177 1CD¥2100→¥1890

SBT 1177 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 クレンペラー
PO
1957年11月15日ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ。
同じ年のEMIスタジオ録音と同じメンバーによって行われたライヴ。熱気あふれる演奏に国内外の評論家も絶賛した。未発表録音ということで音質が心配されたが非常に優秀な音でファンを安心させた。






UNITED ARCHIVES
「ジョージ・セル・エディション」始動
1CD¥1800→¥1690

 UNITED ARCHIVES、「ジョージ・セル・エディション」始動。
 モノラル期のセルの録音が、最高の音質で蘇る。第1弾は一挙に4タイトル、どれもCD初出!!!
 「アンサンブルの鬼」としてアメリカのオケの猛者揃いの団員を見事に統率した、ジョージ・セル(1897年6月7日?1970年7月30日)。
 神が乗り移ったかのような完璧さは他に類を見ないものだった。1970年の大阪万博では、亡くなる2ヶ月前、病をおしてクリーヴランドと来日、奇跡としか言いようのない完璧な演奏を披露し、吉田秀和氏に「ジョージ・セルは今世紀でもっとも高潔な指揮者」と言わしめた。「演奏の完璧に対する熱狂と責任感」で燃えに燃えていたセル。ここにめでたく復刻される50年代の演奏は、「高潔」でありながら「アンサンブルの鬼」でもあったセルのまさに絶頂期ともいえるもの。ゴリゴリの硬派でありながら、崇高な音楽性と品格に満ちたセルの魅力を、ユナイテッド・アーカイヴスレーベルの最高の音質でご堪能ください。


セル&クリーヴランド管
シューマン:交響曲第2番&第4番

 セルが指揮するシューマンは、音楽はいたって精度が高く明快でたわみ一つもないのに、どこかシューマンのマッドな部分が音楽に滲み出ていて、それが大きな魅力となっている。セル自身、かなりエキセントリックな人物だったというから、通じるものがあったのかもしれない。近年に至るまで「駄作」と誤解されていた第2番を、セルは新旧二回スタジオ録音していて、ここには1952年の旧録音を収録。第4番は、かなりレアな音源。音楽監督に就任して1年後の録音だが、見事に鬼軍曹ぶりを発揮したバリバリの演奏となっている。

UAR 012 シューマン:
 (1)交響曲第2番ハ長調 op.61
 (2)交響曲第4番ニ短調 op.120
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管
録音:(1)1952年11月28日、(2)1947年11月26日、モノラル


セル&クリーヴランド管
ブラームス:交響曲第1番

 セルのブラームスも定評のあるところ。第1番は、1966年のステレオ録音が名盤として有名だが、この1957年の旧録音も負けず劣らずの快演。古典的なフォルムが際立った見通しのよさと、ただ整然としているに留まらない内面の燃焼が見事。硬派ブラームスでは今でも筆頭クラスだろう。ハイドン変奏曲も1964年にステレオ再録音していますが、こちらは1955年の旧録音。

UAR 011 ブラームス:
 (1)交響曲第1番ハ短調 op.68
 (2)ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管
録音:(1)1957年3月1-2日、(2)1955年10月19-21日、モノラル


セル&ニューヨーク・フィル
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

 セルは、1946年にクリーブランド管弦楽団の音楽監督に着任して以来、亡くなる1970年まで強い関係を維持し、多数の録音を残した。その一方で、他のオーケストラとの録音はあまり多くない。比較的多いのが、後にミュージック・アドヴァイザーを務めるニューヨーク・フィルハーモニックとの共演だが、ほとんどが協奏曲の伴奏か小品で、管弦楽大曲はこの「田園」くらい。また、セルはベートーヴェンの交響曲そのものを決して多くは録音しておらず、モノラル時代のスタジオ録音そのものが少ない。二重の意味で貴重な録音。NYPの猛者どもが、セルに意のままに引っ張られているのが面白い。

UAR 010 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」op.68 ヘ長調 ジョージ・セル指揮
ニューヨーク・フィル
録音:1955年12月5日、モノラル


セル&クリーヴランド管
ハイドン:交響曲第88番、第92番、第104番

 ハイドンの音楽は、一方で古典的な均斉なフォルムの美しさを出しつつ、一方で音楽にユーモアと茶目っ気がないと楽しめないという、実はとてつもなく難しい音楽。セルのハイドンはどれもこれも実に卓越している。厳しいトレーニングから生み出す整然としたアンサンブルはもちろん極上。しかし、そこに留まらない豊かな面白みをセルは醸してくれる。セルはハイドンを結構な量録音しているが、「ロンドン」交響曲はこれが唯一の録音。88番も、他に1920年代の古い録音があったきりなので、この復刻は実にありがたいもの。「オックスフォード」はお得意の曲で、この後1961年にステレオ再録音、さらに1959年のザルツブルク・ライヴが発売されている。

UAR 009 J.ハイドン:
 (1)交響曲第88番ト長調
 (2)交響曲第92番「オックスフォード」ト長調
 (3)交響曲第104番「ロンドン」ニ長調
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管
録音:(1)&(3)1954年4月9日、(2)1949年4月27日、モノラル





カミーユ・モラーヌ XCP新譜
1957-1959年録音集

日本国内で紹介されることが極端に少なかったために知名度は低いが、パンゼラ、ベルナックに続くフランス・バリトンの名手として知られるモラーヌ。数年前秘蔵のXCPレーベルのCDが発見されたときは注文が殺到した。今回もそのXCPからの新譜ということで、ファンの間では大きな話題となりそう。

XCP 5009/10
(2CD)
\4000→¥3690
カミーユ・モラーヌ/Hommage a Camille Maurane
 フォーレ:5つのヴェニスの歌 Op.58
 フォーレ:やさしき歌 Op.61
 フォーレ:閉ざされた庭 Op.106
 フォーレ:まぼろし Op.113
 グノー・ヴェニス
 フォーレ:月の光
 フォーレ:ノクターン
 プーランク:動物詩集
 ラヴェル:博物誌 他
カミーユ・モラーヌ(Br)
ピエール・メイヤール=ヴェルジュ(P)
(128分15秒) 1957-1959
XCP 5011
\2500→¥2290
カミーユ・モラーヌ/Poemes en Musique
 グノー:ヴェニス
 モンポウ:アンダルーズ
 オッフェンバック:ルナのバラード
 ボワエルデュー:シャンソン
 ビゼー:田園
 マスネ:スペインの夜
 グノー:セレナーデ 他全32曲
カミーユ・モラーヌ(Br)
セボック(P)
(73分26秒) 1957-1959


カミーユ・モラーヌ XCP旧譜
フォーレ歌曲集

 先週XCPのモラーヌの新譜をご紹介したとき旧譜のことに触れながらご案内しなかったら、当然のごとくお問い合わせが殺到。不精してすみません。現在入手可能なXCPのモラーヌの旧譜は以下のフォーレのものです。無事に入るとよいのですが。

XCP5001
¥2400
フォーレ:歌曲集(全21曲)  カミーユ・モラーヌ(Br)
ピエール・メイヤール=ヴェルジュ(P)




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