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第37号新録音新譜(2)
2007年3月〜6月リリース予定


INTEGRAL

INTEG 221156
\2400→¥2190
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第17番 ト長調K453
 第10番変ロ長調 K365
J.S.バッハ:
 2台のピアノによる協奏曲ハ短調BWV1060
エリック・ハイドシェック、
タニア・ハイドシェック(Pf)
田部井 剛(指)
カメラータ・ジオン
3月上旬、来日して日本中をまたまた熱狂の渦に巻き込んだハイドシェックの2005年の録音。独奏の17番ももちろん素晴らしいが愛妻タニア夫人との2台ピアノもまさに琴瑟相和し、比翼の鳥か連理の枝か、はたまたお聖とカモカのおっちゃんばりに楽しく愉快に盛り上がっていく様はまさに聴き物。
INTEG 221155
\2400
ドビュッシー:
 (1)ピアノ三重奏曲ト長調
 (2)「選ばれし乙女」前奏曲〜Vn & Pf版/
  巷に雨が降るごとく〜Vn & Pf版/
  組曲「春」より〜ピアノ三重奏版
リリー・ブーランジェ:
 (5)春の朝に〜ピアノ三重奏版
 (6)悲しみの夕べに〜ピアノ三重奏版
 (7)夜想曲〜Vn & Pf
 (8)行列〜Vn & Pf
 (9)古い庭で〜Pf
 (10)明るい庭で〜Pf
ジュルジュ・サンド三重奏団
【ヴィルジニー・ビュスカイユ(Vn)
ナディーヌ・ピエール(Vc)
アンヌ=リーズ・ガスタルディ(Pf)】
フランス放送響のメンバーを中心に結成されたジュルジュ・サンド三重奏団による、パリ音楽院ローマ大賞受賞組作曲家シリーズの第1弾。近年注目の夭折の天才リリー・ブーランジェは声楽作品の素晴らしさもさることながら、室内楽も驚きの水準。不思議な透明感のうちの、うら若き美少女の手によるとは信じ難い情念と慟哭が込められている。これらの曲を知らないのは人生の損失と申せましょう。

キング・インターナショナル

KDC 13
\2000→¥1890
「グリーグ没後100年記念/永遠のグリーグ」
 (1)ペール・ギュント〜朝
 (2)トロルハウゲンの婚礼の日
 (3)ノルウェー舞曲第2番
 (4)ピアノ協奏曲イ短調〜第1楽章
 (5)ヴァイオリン・ソナタ第3番〜第2楽章
 (6)ペール・ギュント〜ソルヴェイグの歌
 (7)牛呼び声(ノルウェー民謡)
 (8)牛呼び声(ノルウェー民謡によるピアノ編曲)
 (9)オーラの谷、オーラの湖(ノルウェー民謡)
 (10)オーラの谷、オーラの湖 作品66-14(ノルウェー民謡によるピアノ編曲)
 (11)レートナムのクヌート(ノルウェー伝承音楽)
 (12)レートナムのクヌート 作品72-7「スロッテル」より
 (13)ルンダーネにて 作品33-9
 (14)春 作品34-2
 (15)4つの詩篇〜第4曲 天国にて
ボーナストラック
 (16)蝶々
 (17)ソルヴェイグの歌
(1)ウーレ・クリスチャン・ルード指揮&ベルゲン・フィルハーモニー管
(2)エヴァ・クナルダール(P)
(3)ゲイル・ボトネン、
イェンス・ハラール・ブラトリー(ピアノ・デュオ)
(4)ウーレ・クリスチャン・ルード指揮&
ベルゲン・フィルハーモニー管、
小川典子(P)
(5)トロン・セーヴェルー(Vn)&アイナル・ロッティンゲン(P)
(6)ウーレ・クリスチャン・ルード指揮&ベルゲン・フィルハーモニー管、
マリータ・ソールベルグ(S)
(7)ライドゥン・ホルヴァイ(歌) (8)ゲイル・ボトネン(P)
(9)ライドゥン・ホルヴァイ(歌) (10)ゲイル・ボトネン(P)
(11)クヌート・ハムレ(ハーディングフェーレ)
(12)ゲイル・ボトネン(P)
(13)モニカ・グローブ(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
(14)ノルウェー室内管
(15)ペール・ヴォッレスタ(Br)、
オスロ・フィル合唱団
ボーナストラック:
 (16)エドヴァルド・グリーグ(P)  (17)ニーナ・グリーグ(S)
2007年はノルウェーが世界に誇る作曲家 エドヴァルド・グリーグの没後100年にあたる。グリーグ&ノルウェーの魅力をさらに広めるために立ち上げられた「グリーグ2007記念プロジェクト実行委員会」とSIMAX,BISなど北欧のレーベルに縁のあるキングインターが共同でグリーグのベスト・アルバムを発売。グリーグは「ペール・ギュント」、ピアノ協奏曲、ピアノソナタ、そして歌曲など多くの名曲を残している。また、グリーグにはまだまだ知られざる佳作も多数。このアルバムでは、そうした誰もが親しんだ名曲から知られざる名曲まで網羅している。特にボーナストラックとして収録された、グリーグの自作自演の「蝶々」やグリーグの妻、ニーナ・グリーグの「ソルヴェイグの歌」は、グリーグ・ファン必聴。SIMAX & BIS 音源クロスマスター

ロンドン響/自主制作盤

LSO 0105
\1300→¥1200
シベリウス:
 交響曲第2番ニ長調Op.43
 交響幻想曲「ポホヨラの娘」Op.49
サー・コリン・デイヴィス指揮
ロンドンSO.
LSO 0605
(SACD hybrid)
\2200→¥1900
録音:2006年10月、2005年10月 ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
2/2臨時セールでお知らせ済み。
LSO Live最大の呼び物デイヴィスによるシベリウス・シリーズに、いよいよ交響曲第2番が登場。2007年シベリウス没後50年に合わせてのリリースとなるこのたびのライヴは、過去2度にわたる全集録音の豊かな経験を踏まえ、巨匠デイヴィスの熱い思いのすべてが注ぎ込まれた渾身の内容。
森と湖の国フィンランドの大地をほうふつとさせる曲想の親しみ易さが魅力の第2交響曲は、「フィンランディア」と並んでシベリウスのたぎる愛国心がストレートに表され、その個性がはっきりと刻まれた代表作。
前回(94年)から10年以上の歳月を重ねて臨んだ第2番のライヴ。そもそもデイヴィス+ロンドン響+シベリウスの組み合わせとくれば期待度の高さは計り知れませんが、とっておきの作品を演奏することへの心からの喜びでしょうか。これまでのどれよりもドラマティックで、若々しくみずみずしい感性にあふれているのが驚異的。いつ聴いても、あのどこか懐かしい気分に心弾む第1楽章、大自然の雄叫びのように荒々しく怒れるティンパニの炸裂と金管の咆哮とがこだまする中間2楽章を経て、とてつもなく雄大に結ばれるフィナーレ。いつしかこのうえなく温かく感動的な演奏に言葉もありません。
カップリングは2005-6年シーズンのオープニング・コンサートでクレルヴォ(LSO.0074、LSO.0574)の前プロに取り上げられた「ポホヨラの娘」。そのクレルヴォと同じく民族叙事詩「カレワラ」を題材とするこの作品でもまた、繊細な弦の表情とブラス・セクションの轟きが圧倒的な感銘を残す。
一貫して完成度の高い録音もオーディオ・ファイル注目の的で、本拠地バービカンセンターのクリアな音場を最高のスタッフが忠実に再現している。

LR MUSIC 1CD¥2400

LAU 005
(デジパック)
ロドリーゲス・デ・イタ:楽器によるカンシオン集 アンヘル・レカセンス指揮、
ラ・グランド・シャペル
アントニオ・ロドリーゲス・デ・イタ(1724-1787)は、スペイン・オペラの育成と、教会音楽への新しい様式の導入に尽力した当時の進歩派を代表する作曲家。この「楽器によるカンシオン集」は、彼が20歳頃から40歳頃まで礼拝堂楽長を務めていたパレンシア大聖堂の器楽曲の伝統に則りながらも、後期バロックの華麗な対位法や、古典派初期のホモフォニックな書法を用いた特筆すべき作品。レカセンス率いるラ・グランド・シャペルの演奏は、この曲が持つ自然な流れと高貴さを伝えてくれる佳演。録音:2006年2月5-8日パリ、ドイツ福音教会
LAU 004
(デジパック)
ネブラ:証聖者の夕べの祈り
 (証聖者共通典礼の夕べの祈りの聖務に基づく再構成)
 1ネブラ:「夕べの祈りの唱句」(オルガン曲)
 2グレゴリオ聖歌:「神よ、速やかにわたしを救い出し」
 3グレゴリオ聖歌:
  第1アンティフォナ「まず、5タラントを預かった者が」、
  ネブラ:第1詩篇(109番)「わが主に賜った主の御言葉」
 4グレゴリオ聖歌:
  第2アンティフォナ「忠実な良い僕だ」、
  第2詩篇(110番)「わたしは心を尽くして主に感謝をささげる」
  (作曲者不詳:第2,4,8,10唱句(オルガン曲)、
  ネブラ:第6唱句(オルガン曲))
 5グレゴリオ聖歌:
   第3アンティフォナ:「主人がその家の使用人たちの上に立てて」、
  ネブラ:第3詩篇(111番)
   「いかに幸いなことか、主を畏れる人、主の戒めを深く愛する人は」
 6グレゴリオ聖歌:
   第4アンティフォナ:「主人が帰ってきたとき」、
   第4詩篇(112番)「主の僕らよ、主を賛美せよ」
    (作曲者不詳:第2,4唱句(オルガン曲)、
   ネブラ:第8唱句(オルガン曲))
 7グレゴリオ聖歌:
   第5アンティフォナ:「あなたがたの髪の毛までも」、
   ネブラ:第5詩篇(116番)「すべての国よ、主を賛美せよ」
 8グレゴリオ聖歌:讃歌「この主の証聖者は」
 9グレゴリオ聖歌:
   マニフィカートへのアンティフォナ:
    「現世を軽蔑し、世俗の物事に打ち勝つ、この者は」、
  ネブラ:「マニフィカート(わたしの魂は主をあがめ)」
 10グレゴリオ聖歌:「我ら、父と子、聖霊」
 11ネブラ:詩篇115番「わたしは信じる」
アンヘル・レカセンス指揮、
ラ・グランド・シャペル、
スコラ・アンティクァ
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768)は、若くして名声を得、新大陸にまで名が知られていた、18世紀スペインの最も優れた作曲家の一人。オペラを含む、全ての舞台音楽と宗教曲を数多く作曲したことで知られている。今回の録音は、トラック3と7を除いて世界初。証聖者の祝日における夕べの祈りのための日課に基づいた演奏で、祈りの場におけるネブラの真摯な表現が現代に蘇る。録音:2006年6月3-5日ベルギー、アントワープ、聖母マリア礼拝堂 エルゼンフェルト
CMBK 0610
(デジパック)
\2700
「大いなる願望と甘美なる経験
 エル・エスコリアルの歌曲集IV a 24/
 コロンブス時代の詩と音楽」
  「女たちの勝利」、
  「おお、神よ、あなたは100回ごとにわたしにお命じになり」、
  「時祷は決して」、(シネ・ノミネ)、
  「女性よ、嘆きなさい、そして、貞節な恋人たちを求めなさい」、
  「私の心が欲することをよく知っている」、「大気の妖精たち」、
  「そのあたりに聖母はお戻りになり」、
  「大いなる願望と甘美なる経験」、
  「私の心が欲することをよく知っている」、「私にはできない」、
  「欲する者が話せ」、「それぞれの愛についてのことは」、
  「老婆はいつまでも」、「軽蔑は、決してこの喜びをもたらさない」
(ボーナス・トラック):
 「喜びの国の女帝」、「アーメン」
エルネスト・シュミート指揮、
スペクルム
最初アラゴン王国として、後にスペイン王国として、15世紀半ば以降、ナポリ王国の王位を兼ねた関係上、スペインのエル・エスコリアルの蔵書には、ルネサンス期に花開いていたイタリア世俗音楽の重要な写本が含まれている。今回、録音されたのは、そのうちの最初期の写本で、フランス語の2曲を含む、作曲者不詳の美しい世俗音楽の数々が収められている。

LSO LIVE

LSO 0109
¥1300→\1200
エルガー:
 (1)エニグマ変奏曲Op.36
 (2)序奏とアレグロOp.47
サー・コリン・デイヴィス指揮
ロンドン響
LSO 0609
(SACD Hybrid)
\2200→¥1990
昨年12月12日にヘンデル「メサイア」の公演をもってLSO首席指揮者の任を終えた巨匠デイヴィス。新年が明けたばかりの1月初め、ここにまたプレジデントとして手兵と新たなるスタートを切ったデイヴィスが放つ注目の最新アルバムは、今年2007年に生誕150周年を迎える英国の大作曲家エルガーのエニグマ変奏曲。この顔合わせでは前回のスタジオ盤(65年)以来、じつに40年以上の時を経てのライヴによる再録音となる。管弦楽法に長けたエルガーが世に送り出し、当時のイギリス管弦楽作品史上最高傑作として英国内にその名を知らしめたエニグマ変奏曲。のちにLSOの初代首席指揮者に就任するハンス・リヒターによって1899年に初演されている。その内容はオリジナルの主題とそれに続く14の性格的な変奏、愛妻アリスに始まり作曲者ゆかりのさまざまな特徴的な人物を描写したのち、フィナーレの最終変奏でエルガー自らに到達するというもの。流麗でやわらかく、ときにエモーショナルで騒々しくと次々と変転する曲想に対して、いっそう良好の結びつきをみせる当コンビの演奏はさすがに見事なかぎり。哀切な主題に、第5さらにチェロの人懐こい旋律に締めつけられる第12変奏で顕著な弦の濃密な味わい。第4や第7、第11など激しい性格の変奏におけるブラスの迫力も満点。それぞれが印象深い場面に事欠かないが、全曲の白眉はこれまでに実演のアンコールでもしばしば単独で取り上げられることもあった第9変奏ニムロッド。静かに霧が立ち込めるようにしっとりと開始され、優しさと愁いを帯びた美しさが痛切に迫り絶品。録音:(1)2007年1月6 & 7日 (2)2005年12月ロンドン、バービカンセンター(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:ジョナサン・ストークス

MELBA

MR 301089
(2SACD hybrid)
\5400
ワーグナー:「ラインの黄金」 ジョン・ブレッヒェラー(Br ヴォータン)
ティモシー・デュフォア(Br ドンナー)
アンドルー・ブランズドン(T フロー)
エリザベス・キャンベル(Ms フリッカ)
ケイト・ラドナー(S フライア)
ライアン・キーガン(Ms エルダ)
ジョン・ウェグナー(Br アルベリヒ)
リチャード・グリーガー(T ミーメ)
アンドルー・コリス(Bs ファーゾルト)
アッシャー・フィッシュ指揮
アデレード交響楽団
注目のSACDの第2弾が登場!オーストラリア、アデレードの南オーストラリア国立歌劇場が上演した「指環」チクルスから、「ラインの黄金」のライヴ録音。先に発売された「ワルキューレ」では、辺境の地のオペラハウスのイメージを覆す実にしっかりとした演奏に驚きと賞賛の声があがった。これにはアッシャー・フィッシュの指揮と、日本ではあまり知られていないオーストラリアやニュージーランドの歌手の高い実力の成果。この「ラインの黄金」でも歌手はかなり高い水準。アルベリヒ役のジョン・ウェグナーは、ドイツ生まれながら幼い頃オーストラリアに移住したバリトン。彼はワーグナーのバリトン役としてドイツでもかなり有名で、ギュンター・ノイホルトが指揮した「指環」全曲盤ではヴォータンとさすらい人を歌っている。ローゲを歌うクリストファー・ドイグは、ニュージーランド出身、ウィーン国立歌劇場のメンバーとして長年活躍しここで「マイスタジンガー」のヴァルターを歌ったこともあるほどの人。エルダのライアン・キーガンは、オーストラリア生まれでドイツを拠点に活躍するアルト。フライアのケイト・ラドナーもオーストラリア出身、シュトゥット ガルトでのノイエンフェルス演出のモーツァルト「後宮からの逃走」のDVDで印象的なブロンデを歌っていたソプラノ。さらにオランダのベテラン・バス=バリトン、ジョン・ブレッヒェラーや、オーストラリアを代表するメッゾ、エリザベス・キャンベルの実力は、「ワルキューレ」で証明済み。録音:2004年

MIRARE 1CD¥2500

MIR 042
\2500
ドヴォルザーク:
 スラヴ舞曲集第1集&第2集全曲(ピアノ4手連弾)
  スラヴ舞曲集第1集〜
  (ハ長調、ホ短調、変イ長調、ヘ長調、
  イ長調、ニ長調、ハ長調、ト短調)
 スラヴ舞曲集第2集〜
  (ハ長調、ホ短調、ヘ長調、変ニ長調、変ロ短調、
  変ロ長調、ハ長調、変イ長調)
クレール・デセール&
エマユエル・シュトロッセ(P)
本家本元、フランス・ナント市で今年の2月に開催されたフォル・ジュルネ音楽祭のライヴ録音。今年の日本でも同一演奏者による同一曲目が含まれる、ということでも大注目。しかもピアニストはフランスの名手、デセールとシュトロッセ。デセールもシュトロッセも、ソロだけでなく室内楽や伴奏者としてもひっぱりだこで、アンサンブルでも定評がある。そんな二人が組んだドヴォルザークだけあって、激しいうねりやリズム、すべてが完全なまでにぴったりと息のあったものとなっている。コンサートで聴くもよし、CDで聴くもよし、エネルギーと叙情に溢れた1枚となっている。5月4日11:45-12:30【Hall D7】/5月6日10:00-10:45【Hall D7】 公演とまったく同じプログラム。
MIR 022
\2500
チャイコフスキー:子供のアルバムOp.39、
ムソルグスキー:涙、
リャードフ:マズルカ、音楽玉手箱Op.32、
グリンカ:夜想曲「別れ」、
アラビエフ:ナイチンゲール、
ショスタコーヴィッチ:
 人形の踊り-7つの子供の小品より
 「踊り」「抒情的なワルツ」「ポルカ」「おどけたワルツ」、
ラフマニノフ:イタリア・ポルカ、
ルービンシュタイン:
 2つのメロディよりOp.3-1、諸民族の舞曲集より「ポルカ」Op.82-7、
ペテルブルクの夜会より「ロマンス」Op.44-1、
スクリャービン:2つの左手のための小品より「夜想曲」Op.9
ブリジット・エンゲラー(P)
ロシアピアニズムを代表する作曲家たちの小品を集めたアルバム。魅力的な秘曲の数々をベテラン女流ピアニスト、エンゲラーが宝石箱の中を探るように輝かしく奏でている。2007年のフォルジュルネでは、このアルバムの中から数曲演奏される予定。録音:2006年6月6,7&8日フォントヴロー王立大修道院
MIR 023
(2CD)
\4200
カール・ツェルニー:指使いの技法(50番練習曲) Op.740
リスト:
 2つの演奏会用練習曲「森のざわめき」「小人の踊り」、
 3つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」
ステファン・ヘラー:4つの練習曲
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
ベートーヴェンの弟子で、リストの師匠でもあり、多くの練習曲を残したカール・ツェルニー。練習曲は辛く厳しいが、よくよく聴いてみると面白い作品も多く、特にこの50番は、「指の熟達のための技巧」というタイトルで出版された高度なエチュード。練習曲ながら音楽的な内容も盛り込まれており、ツェルニーを敬遠していた方には是非一聴いただきたいアルバム。ピアニストのジャン=フレデリック・ヌーブルジェは、1986年生まれの21歳。8歳からピアノをはじめ、2003年にパリ国立高等音楽院にてプルミエ・プリを取得。エトリンゲン国際コンクールで優勝など受賞歴も数多く、2006年にはカーネギーホール・デビューを飾り、2005、2006年のフォルジュルネにも参加。今年は秋に来日も予定されている、今最も注目されているピアニストの一人。
MIR 034
¥2290
ファリャ:「恋は魔術師」(1915年版) J.F.エッセール指揮
ポワトゥ=シャラント管弦楽団
アントニア・コントラレス(フラメンコ歌手)
ジェローム・コレアス(B)
シャンタール・ペロー(S)
エリック・ウシエ(T)
スペインの誇る作曲家マヌエル・デ・ファリャの代表作である「恋は魔術師」。この作品はメゾソプラノの独唱を加えているのがひとつの魅力。これはファリャの故郷アンダルシアの民謡風の旋律が歌われており、クラシック歌手が歌うとどこか違和感があるものだが、今回は一流のフラメンコ歌手アントニア・コントラレスが歌いフラメンコ音楽の情熱、アンダルシアの雰囲気を満喫できる。このアルバムでは、1915年の初版が使用されているが、今年のフォルジュルネではこの版を演奏。またCDと同じフラメンコ歌手アントニア・コントラレス、エッセールもポワトゥ=シャラント管も来日し、この「恋は魔術師」を演奏する!
MIR 026
¥2290
グリーグ:ピアノ協奏曲、抒情小曲集 シャニ・ディリュカ(P)
エイヴィン・グルベルグ・ イェンセン指揮
ボルドー・アキテーヌ国立
シャニ・ディリュカはスリランカ人の両親を持つモナコ出身のピアニスト。日本ではまだ知名度はないが第1回のフォルジュルネには来日し、繊細で魅力的な演奏を聴かせてくれた。このアルバムでは、今年のフォルジュルネで演奏予定のグリーグのピアノ協奏曲と抒情小曲集。グリーグは2007年没後100年の記念年。お馴染みの印象的なイントロで始まる協奏曲で非常にロマンチックな作品。彼女は豊かな感性と強い個性、強靭な技術で華麗に演奏している。
MIR 029
¥2290
バルトーク:弦楽四重奏第1、2&3番 エベーヌ弦楽四重奏団
ミュンヘン・コンクールの弦楽四重奏部門で優勝した、フランスの若手実力派四重奏団。昨年のフォルジュルネでは初来日を果たし、確かなテクニックと鋭敏な音楽性、息の合った演奏で聴衆を熱狂させた。この度のフォルジュルネで再来日。ハイドン「ひばり」(MIR013)に続くこのアルバムでは、今年演奏予定のバルトークの弦楽四重奏曲。瑞々しく鋭角的な演奏で魅了する。活躍、成長著しいエベーヌ弦楽四重奏団、見逃せない存在。

MN RECORDS

MNRCD 111
(2CD)
\3400
ナイマン:ラヴ・カウンツ(2幕のオペラ) マイケル・ヘイスティングス(リブレット)
パッツィー・ブレア(Bs/ミドル級ボクサー)、
エイヴリル・アインガー(S/女性数学講師)
「ラヴ・カウンツ」は、実社会で知り合うことは決してないような二人の愛の物語。エイヴリルは、夫による暴力が原因で離婚した、女性数学講師。パッツィーは、もうすぐボクサー生命が終わりを迎えようとしている、数字がまったく読めず、自分の字すらかくこともままならない男。バスで自分の降りる停留所の番号を言えないパッツィーをエイヴリルが助けるところから物語は始まる。最初エイヴリルは、パッツィーの職業を聞いて怖がるが、ハエすらも殺すことのない優しい心のパッツィーにすぐに心ひかれるようになる。彼女は彼に数字を教え、銀行の口座の開き方なども教える。最後の場面では、大怪我をして車椅子に乗せられたパッツィーにエイヴリルが付き添って、秋の木立の中を散歩しながら足し算や引き算をしている場面で終わる、というなんともシュールなエンディング。ナイマンによる音楽は、じわじわと人の涙腺を刺激する美しさに満ちている。そしてどこか退廃的な香りがするのもまた魅力。
MNRCD 110
\2400
マイケル・ナイマン・バンド
 【映画『魔王』(シュレンドルフ監督、1996年)より】
  ナイツ・アット・スクール、child beare、
  魔法の森、ゲーリングの狩仲間、
  アベルの反乱、ミーティング・ザ・ムース、
  森の中へ、アベル・キャリーズ・エフレム
 【映画「リバティーン」(ローレンス・ダンモア監督、2004年)より】
  無について、マイ・ロード・オール・プライド、理由に対する皮肉、
  ミストレス、永久的なものに対して、シニョール・d、
  人類に対する皮肉、イン・レ・ドン・ジョヴァンニ
 【映画「英国式庭園殺人事件」(グリーナウェイ監督、1982年)より】
  羊飼いにまかせとけ
ウィンゲーツ・バンド
ナイマンの携わった映画音楽の名曲集。

MONOPOLY

MONOPOL 2076
\2100
R.シュトラウス:あすの朝 op.27-4
R.シュトラウス:夜 op.10-3
シューベルト:夜と夢 op.43-2
エルガー:愛の挨拶
ブラームス:野の寂しさ op.86-2
ブラームス:調べのように私を通り抜ける op.105-1
ブラームス:サッフォー風頌歌 op.94-4
トセッリ:セレナード(嘆きのセレナード)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
サン=サーンス:白鳥
ショスタコーヴィチ:ロマンス〜「あぶ」より
J.S.バッハ:アリオーソ
ブリッジ:子守歌
ブリッジ:セレナード
レオンカヴァッロ:セレナード
フォーレ:夢のあとに
ホン・ソンユン(Vc)、
オオタ・マリ(P)
韓国のクラシック・スターの王道ともいえるジュリアード音楽院で学んだ後、ウィーンで更なる研鑽を積んだ韓国チェロ界の中心的存在ホン・ソンユンの美しい音色を心ゆくまで堪能できる穏やかな曲想の名曲をそろえたチェロ小品集です。ホンの演奏は気負いのない自然な息遣いがそれぞれの曲の魅力を自ずと浮き彫りにするというタイプで、耳を傾ける人に至福のひと時を約束してくれた。録音:2002年7月
GI 2040
(2CD)
\4200
パガニーニ:
 魔女たちの踊り(カリクストラ・チャン編) ソナタ ホ短調M.S.27-6 
 ラ・カンパネッラ(カリクストラ・チャン編) カンタービレ ニ長調M.S.109 
 協奏的ソナタ イ長調M.S.2 協奏的ソナタ イ長調op.64-1
 ルッカの12のソナタ
ヤン・ソンシク(Vn)、
チャン・ソン・ホ(Guit)
韓流ヴァイオリンのレベルの高さにはもはや定評があるが、このCDもそれを裏付けている。ヤン・ソンシクは1988年、ロンドンでカール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクールの1位に輝いて以来、コンクール上位入賞の常連。素晴らしい技巧と生気みなぎる輝かしい音色がなんとも魅力的なパガニーニ。超絶技巧ということばが空しくなるほど易々と難曲を弾いているのには唖然としてしまう。銘器グァルネリ・デル・ジェズの音色の美しさもヴァイオリン好きには堪えられません!録音:1999年4月

MUSICA REDIVIVA 1CD¥2300

MRCD 014 (1)J.S.バッハ:無伴奏ニッケルハルパ(チェロ)組曲 ト長調
(2)C.P.E.バッハ:ニッケルハルパ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)ソナタハ長調
(3)マレ:スペインのフォリアによる32の変奏曲、夢見る人
(4)エリック・サールストレーム(1912-86):春の雫、あらし
(5)ウロフ・ヤンソン(1927-93):教会行進曲
(6)ラーシュ・ネスボム(1925-):教会ポルカ
トルビヨルン・ネスボム(ニッケルハルパ)
アンドレアス・エードルンド(cemb)
ニッケルハルパはスウェーデンの民族楽器でキー(ニッケル)でメロディー弦を押さえてそれを短い弓で弾く。ちょっと見、ヴァイオリンからいっぱい牙が生えたようで、カブトガニが楽器になったらこんな感じ?でも音は美しくそして鄙びていて魅力的。そのニッケルハルパでバッハの無伴奏チェロ組曲やマレの名曲がCDそのものも最近これほど美しい装丁、録音のものはちょっとなかったのでは?日本語の解説も充実していてこのレーベル1の名盤になるだろう。
MRCD 013 ダウランド:エセックス伯のガリアード、ファンタジー、
カプスベルガー:トッカータVI
J.S.バッハ:プレリュード、ガヴォットとロンド
ルイス・デ・ミラン(1500-1561):ファンタシア、美しいフランス娘
アロンソ・ムダーラ(1500-1580):ファンタシア
ルイス・デ・ナルバエス:
 千々の悲しみ(ジョスカン・デ・プレによる)、バハ・デ・コントラプンクト
カベソン:ディフェレンシアス
ブルグミュラー:貴婦人の乗馬
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女他イタリア、スウェーデンの曲全25曲
坂本龍右(Lute)
1994年第8回、日本古楽コンクールにおいて最年少(10歳)で本選出場者に選ばれた坂本は、東大で美学芸術学を専攻した逸材。ホプキンソン・スミス、ヤコブ・リンドベリィ、ポール・オデットにリュートを学びヴィーラント・クイケンにガンバの指導を受けている。

旧譜

MRCD 009 J・S・バッハ:
 (1)トッカータ ニ長調 BWV912
 (2)「ああ罪人なるわれ、何をなすべきか」による変奏曲 BWV770(偽作)
 (3)パストラーレ ヘ長調 BWV590
 (4)トッカータ ハ短調 BWV911
 (5)フーガの技法 BWV1080より
  コントラプンクトゥス第1番、コントラプンクトゥス第9番、3声のフーガ
 (6)コラール「われは汝の御座の前に進む」BWV668
ベンクト・トリブカイト
[ドロットニングホルム宮殿 (ストックホルム) のカーマン・オルガン (1730)]
MRCD 010 (1)ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969-):
 雪の中でイエス誕生を祝う三人の博士
(2)セルゲイ・ドミトリーエフ(1964-):未来への回想
(3)リスト:「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」による変奏曲
(4)ウィリアム・バード:パヴァーヌとガイヤルド、ファンタジア イ長調
(5)J.S.バッハ:
 協奏曲 イ短調 BWV593、われらみな唯一の神を信ず BWV740、
 前奏曲(トッカータ)とフーガ ニ短調 《ドリア旋法》 BWV538
ベンクト・トリブカイト
[オールグリューテ教会 (ヨーテボリ) のウィリス・オルガンとバロック・オルガン]
MRCD 011 (1)ザムエル・シャイト(1587-1654):
 カンティーノ・ベルジカ、「私は傷ついた、ああ」によるファンタジア
(2)ハインリヒ・シャイデマン(c.1595-1663):ガイヤルド ニ短調、第2変奏曲
(3)ヨハン・クリーガー (1651-1735):リチェルカーレ ホ短調、アダージョ
(4)J・S・バッハ:前奏曲とフーガ ニ短調
(5)W・F・バッハ:フーガ ト短調、フーガ ハ短調
(6)モーツァルト:アンダンテ ヘ長調 K616
(7)ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
  前奏曲とコラール「イエスはわが喜び」、
  前奏曲とコラール「キリストは死の絆につきたまえり」、
  われはわがイエスを捨てず
今井奈緒子
[スウェーデンの歴史的オルガン]

NAIVE

E 8908
\1800
ポートレイト・オブ・ホプキンソン・スミス
 J.S.バッハ:
  パルティータ第1番 BWV 1002よりテンポ・ディ・ボレア
 ムートン(1626-1670):La Mallassis. Sarabande
 ダウランド:カエルのガイヤルド、涙のパヴァーヌ
 ナルバエス(ca.1500-1558):
  Veynte y dos diferencias sobre Conde Claros
 J.S.バッハ:リュート組曲BWV 1012よりサラバンド
 ヴァイス(1686-1750):
  リュートのためのパルティータ ニ短調より前奏曲、クーラント
 ガスパール・サンス(ca.1640-1710):マリサパロス、タランテラ
 アロンソ・ムダッラ(c.1510-1580):
  ロマネスカ「おお牛を見張れ」
  (3巻のビウエラ譜集より、第1巻第14曲)
 B.J.ハーゲン(c.1720-1787):
  リュート、2つのヴァイオリン、
   ヴィオラとチェロのための協奏曲よりラルゴ
 カプスベルガー(ca.1580-1651):トッカータ第6番、ガイヤルダ
 J.S.バッハ:ソナタ第1番 BWV1001よりアダージオ
 アテニャン(ca.1494-1551/52):
  パヴァーヌとサルタレッロ、ポワトー地方のブランル
 ゴーティエ(1575-1651):ラ・カスケード
 フランシスコ・ゲレーロ(1649-1722):カナリオス
 ジャック・ドゥ・ギャロット(ca.1625-ca.1690):
  サラバンド‘la sans Pareille’
 J.S.バッハ:パルティータ第3番BWV 1006よりプレリュード
ホプキンソン・スミス(リュート)
ホプキンソン・スミスの奏でるリュートはきわめて哲学的な思考と深い静けさに満ちたもの。今までのリリースの中から、あらためて名曲ばかりを集めて一枚のCDにまとめたもの。心も荒む忙しい日々の喧騒の中、リュート哲学者の奏でる古の楽器の音色で、心に平安を取り戻すことができる。
OP 30426
\2300→¥2090
ヴィヴァルディ:チェロのための協奏曲集vol.1
 チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV419
 チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 RV 410
 チェロ、ファゴット、弦と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 RV 409*
 ピッコロ・チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 RV 414
 チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV 406
 チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 398
 チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV 421
クリストフ・コワン(Vc)
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(コンサートマスター/エンリコ・オノーフリ)、
アルベルト・ゲッラ(Fg)*
グスタフ・マーラー・ザール(伊、ドッビアーコ(トーブラッハ))
絶好調のヴィヴァルディ・エディション、最新盤はバロック・チェロの帝王クリストフ・コワンをソリストに迎えてのチェロ協奏曲。チェロの心を震わす美しい音色に思わず息をのみ、その雄弁な語り口には圧倒されます。オノーフリ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコも、テンションの高い丁々発止のアンサンブルで、学者肌の帝王コワンを挑発しているかのよう。録音が非常によく、すべての音が肉声のように、潤いを帯びつつ鮮やかにとらえられているのも魅力。2006年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭で、オノーフリ指揮、コワンのソロによるハイドンのチェロ協奏曲が演奏され、大絶賛だったことをご記憶の方もいらっしゃるだろう。今をときめくスターたちによるヴィヴァルディの協奏曲、演奏の面でも録音の面でも、期待を裏切らないものとなっている。録音:2006年2、8月
E 8902
\2300
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 (1)第2番 ト長調 op.18-2
 (2)第3番 ニ長調 op.18-3
モザイク弦楽四重奏団
最高に薫り高いベートーヴェンの登場。初期の若々しい溌剌とした魅力に満ちた作品18の2曲が、モザイクの名手たちによって瑞々しくフレッシュな音色で奏でられている。緩徐楽章の重音は聴くものの心に染み渡る。スケルツォ楽章のテンポも速すぎず遅すぎず、なんとも絶妙な設定で気品を漂わせたものとなっている。実に自然にして雄弁なベートーヴェン。この1枚で作品18が6曲揃う。
V 5061
\2300
リスト:
 「詩的で宗教的な調べ」よりー
  アヴェ・マリア、死者の追憶、パーテル・ノステル
 十字架への道(14の苦難の行程)(合唱とピアノ)
ロランス・エキルベイ指揮
アクサントゥス
ブリジット・エンゲラー(Pf)
クラシックの名曲を合唱にアレンジして新たな魅力を発見させてくれる合唱名人集団「アクサントゥス」。ますますそのカッコよさにも磨きがかかっている「フランスの西本智実」ことロランス・エキルベイ率いての最新作はリスト。リストが30代後半で書いた「詩的で宗教的な調べ」は、もともとはピアノソロ曲だが、ここでは無伴奏合唱に編曲されている。重厚で美しい和声が魅力の作品を、アクサントゥス合唱団の心あわれるような美しいハーモニーで聴くことができる。「十字架への道」は、キリストの死が決定され、キリストが重い十字架を背負い、人々の嘲笑と罵声を浴びながらゴルゴタの丘にたどり着き、十字架につけられ、埋葬されるという受難の物語が、14の「場面」として音楽化されたもの。リストはオルガンのための版などいくつか残しているが、この録音では、合唱とピアノによる演奏が収録されている。典礼音楽のような厳粛で静謐な世界が、見事に融けあった合唱によって繰り広げられている。名録音の登場といえるだろう。
OP 30429
\2300
ヴィヴァルディ:マンドリン、リュートのための協奏曲集
 (1)2つのマンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲RV532 ト長調
 (2)ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオRV85 ト短調
 (3)マンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲RV425 ハ長調
 (4)ヴィオラ・ダモーレ、リュート、
   弦と通奏低音のための協奏曲RV540 ニ短調
 (5)ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオRV82 ハ長調
 (6)2つのヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲RV93 ニ長調
ロルフ・リスレヴァン(リュート、バロック・キタラ、マンドリン)
アンサンブル・カプスベルガー
【リッカルド=マサヒデ・ミナシ、
ヴァレリオ・ロジート、
マンフレート・クレーメル、
パブロ・ヴァレッティ、ブリギッテ・トイブル、
エヴァ・ポスヴァネク(Vn)
マンフレード・クレーメル(ヴィオラ・ダモーレ)
エンリコ・パリッツィ、ラウラ・ジョンソン(Va)
ロレンス・デュフシュミット(ヴィオローネ)
ルドヴィコ・ミナシ、
バラス・マーテー(Vc)
トーマス・C・ボイセン、
ベアトリス・ポルノン、
エドゥアルド・エゲツ、
ブライアン・フェーハン(テオルボ)
トーマス・C・ボイセン(キタラ) 
トール=ハロルド・ヨンセン、
エドゥアルド・エゲス(キタラ・バテンテ)
エドゥアルド・エゲス、
ブライアン・フェーハン(キタラ・バロック)
グイド・モリーニ(ポジティヴオルガン)】
リュート、マンドリン界の流浪の詩人にして名人、ロルフ・リスレヴァンがヴィヴァルディ・エディションに登場。ここに彼の紡ぎだす音は、緩叙楽章で聴かせる空気に溶け込む典雅な音色から、一音一音が明確な主体性をもったテンポの速い楽章まで、実に雄弁で変化に富んでいる。ヴィヴァルディがちりばめた細かなパッセージや急速なピツィカートもいとも軽がると弾きこなしており、きらびやかな音の玉手箱のよう。テレビなどでも耳にする機会の多いRV425では、マンドリンのどこか「エキゾチック」ともいえる雰囲気の音色が楽しめる。ヴィヴァルディが生きていた当時、リュートやマンドリンはもっぱら通奏低音演奏のために用いられていた楽器だった。リスレヴァンによって選ばれここに収録された曲は、もちろんすべてリュートやマンドリンが大活躍。刺激的なリズム、和声的効果、各楽器の音色を熟知した上での編成のとりかた、マンハイム楽派を思わせるような起伏に富んだディナーミク、すべての要素がふんだんにもりこまれており、まるで劇場音楽のような豪華さと楽しさに満ちており、ヴィヴァルディがいかにこれらの楽器を愛していたかがうかがわれる。録音も 実に色彩鮮やか、瑞々しくカラフルなフルーツを思わせる仕上がりとなっている。

NOVALIS 1CD¥2300

NOV150 184 モーツァルト:
 (1)キラキラ星変奏曲K.265
 (2)ピアノ・ソナタヘ長調K.533+494
 (3)美しいフランソワーズ変奏曲K.353
 (4)ピアノ・ソナタヘ長調K.280
 (5)ピアノ・ソナタイ短調K.310
 (6)ロンドK.485 (7)トルコ行進曲K.331
パトリシア・パグニー(Pf)
5月末から6月中旬まで東京、浜松、神戸、京都、焼津、奈良、大阪等でツアーをする若手美人ピアニスト、パトリシア・パグニーの最新録音。ピアノはヤマハ。
NOV150 179 シューベルト:
 (1)4つの即興曲集D899 Op.90
 (2)冬の旅D911 Op.89〜リストによる12の編曲集S561
アナスタシア・ヴォルチョク(Pf)
リストは55曲のシューベルト歌曲をピアノ用に編曲しているが、「冬の旅」からは12曲を選んで編曲した。
NOV150 185
(3CD)
\4500
J.S.バッハ:
 (1)前奏曲とフーガ 変ホ長調BWV552
 (2)幻想曲とフーガ ト短調BWV542
 (3)トッカータとフーガ ニ短調BWV565
 (4)トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
 (5)前奏曲とフーガ ニ長調BWV532
 (6)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547
  他コラール、トリオ・ソナタ等全27曲
トン・コープマン(アムステルダム ワールス教会クリスチャン・ミュラーOrg,マッスルイ 大教会 ガレルOrg, ヘルトーゲンボッシュ聖堂Org)

ONDINE 1CD¥2300

ODE 1100
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
カリタ・マッティラ・リサイタル
デュパルク(1848-1933):
 旅への誘い、ミニョンのロマンス、
 戦のある国へ、悲しき歌、フィディレ
カイヤ・サーリアホ(1952-):
 歌曲集「4つの瞬間」(2002) (アミン・マアルーフの詩による)
  憧れ、苦悩、瞬間の香り、余韻 
 ラフマニノフ:
  美しい人よ、私のために歌わないで 作品4-4、夕暮れ 作品21-3、
  ミュッセからの断片 作品21-6、
  ムーサ 作品34-1、何という幸せ 作品34-12
ドヴォルザーク:歌曲集「ジプシーの歌」 作品55 B104
カリタ・マッティラ(S)
マーティン・カッツ(P)
フィンランドが誇るスターのひとり、リリック・ドラマティック・ソプラノのカリタ・マッティラ。オペラ舞台に立つことの多い彼女が2006年10月、めずらしくリサイタルを行いました。場所はヘルシンキのフィンランド国立オペラ。チケットが売り切れるほどの人気を呼び、「ヘルシンキ・サノマット」紙 (2006年10月3日) は、「すばらしい夕べ、なんと素敵な!」と報じた。当夜のメイン・プログラムは、フィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ(1952-) の歌曲集〈4つの瞬間〉。フランスの作家、アミン・マアルーフの詩をテクストとするオペラ的モノローグ。エロティックで過激。ヤナーチェクの〈イェヌーファ〉のタイトルロールもレパートリーに収めるマッティラが表現意欲を強くそそられる領域。共演はマーティン・カッツ。「ミュージカル・アメリカ」 の1998年最優秀伴奏者賞を受けたピアニスト。録音:2006年10月 フィンランド国立オペラ (ヘルシンキ) (ライヴ)Surround 5.0
ODE 1108
\1500
シベリウス、ファイブスター・セレブレーション
 (1)10のバガテル作品34
 (2)春はいそぎ過ぎゆく作品13-4、はじめての口づけ作品37-1、
  しかし私の小鳥は姿を見せない作品36-2、
  三月の雪の上のダイアモンド作品36-6、
  逢い引きから帰ってきた娘 作品37-5
 (3)2つのセレナード 作品69
 (4)劇付随音楽〈テンペスト〉作品109 〜 エアリエルの5つの歌
 (5)葦よそよげ作品36-4、
  黒いばら作品36-1、夕べに 作品17-6、
  川面に漂う木 作品17-7
  泳げ 青い鴨(1899)、エーコーの精 (カイウタル) 作品72-4、
  愚か者の蜘蛛の歌 作品27-4
(1)オッリ・ムストネン(P)
(2)カリタ・マッティラ(S)
イルモ・ランタ(P)
(3)ペッカ・クーシスト(Vn、指)
タピオラ・シンフォニエッタ
(4)モニカ・グループ(Ms)
ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
オペラ・フェスティヴァル合唱団フィンランド放送響
(5)ヨルマ・ヒュンニネン(Br)
セーゲルスタム(指)
タンペレ・フィル
フィンランドを代表するミュージシャンの録音した人気曲をフィーチャーしたシベリウス・アルバム。メトロポリタンオペラの舞台にも立つソプラノ、カリタ・マッティラ。モニカ・グループ もヨーロッパ各地のオペラハウスとコンサートに出演。20世紀フィンランド・オペラの舞台に欠かせないバリトン、ヨルマ・ヒュンニネン。セーゲルスタム指揮タンペレ・フィルハーモニックの共演で7つの歌曲を歌っている。シベリウスのヴァイオリン協奏曲がフィンランドでベストセラーを続けるペッカ・クーシストと、"われらの時代のもっともエキサイティングな" ピアニストのひとり、オッリ・ムストネン。シベリウス没後50年のメモリアルイヤーを祝うお買い得なアルバム。
ODE 1092
\2300→¥2090
ルーセル:
 交響曲第1番ニ短調『森の詩』Op.7 、
 交響曲第4番イ長調 Op.53
エッシェンバッハ指揮
パリ管
2007年に創立40周年を迎えたフランスの栄光を担うパリ管と音楽監督エッシェンバッハによるルーセル・シリーズ第2弾。シリーズ第1弾の交響曲第2番と『バッカスとアリアーヌ』を収録したアルバム(ODE 1065)で、その濃厚な表現力と、変化に富んだ音色でルーセル本来の魅力を引き出したパリ管&エッシェンバッハ。このアルバムでも、艶めかしい濃密な演奏を聴かせてくれる。ルーセルの最高傑作といっても過言ではない第4番の交響曲。1934年に作曲され、晩年のルーセルが書いたまさにルーセルらしい作品で、緻密なオーケストレーションと複雑な和声で書かれている。1906年に完成した第1番「森の詩」は、「冬の森」「春」「夏の夕べ」「牧神と森の精」と表題のついた4つの楽章からなる作品。ドビュッシーの影響下で作曲され多様な色彩、光彩を持つ美しい音楽。エッシェンバッハ&パリ管は今秋、待望の来日を果たす。録音:2005年7月 パリ音楽院
ODE 1091 マグヌス・リンドベリ(1958-):マノ・ア・マノ(2004)
武満徹(1930-1996):
 ギターのための3つの小品より森のなかで (1995)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-):王宮の冬の音楽〜ソナタ第1番
ティモ・コルホネン(G)
タンペレ・フィルハーモニックと共演したレオ・ブロ〜ウェルのギター協奏曲第5番《ヘルシンキ》 (ODE979)で2003年カンヌ・クラシカル・アウォードを受賞したフィンランドのギタリスト、ティモ・コルホネン (1964-)。国際的名声も高まってきた。最新のソロアルバム。最初の曲〈マノ・ア・マノ〉は、フィンランドの売れっ子作曲家、マグヌス・リンドベリ (1958-) がギターのために書いた最初の作品。リンドベリの音楽そのものはタンゴの性格をもたないものの、アルゼンチンタンゴの作曲家カルロス・ガルデル (1890-c.1935)の〈マノ・ア・マノ (五分と五分)〉からタイトルを借用した。武満徹の〈In the Woods-森のなかで〉。3つの森の情景をそれぞれジョン・ウィリアムズ (ウェインスコット・ポンド)、荘村清志 (ローズデール)、ジュリアン・ブリーム (ミュイアー・ウッズ) に捧げた武満お気に入りの楽器、ギターのための最後の作品。録音:2006年5月 ナーンタリ教会、ナーンタリ (フィンランド)  制作:セッポ・シーララ,録音:エンノ・マエメツ
ODE 1095 ラヴェル:ピアノ作品集
 夜のガスパール,鏡,水の戯れ
ツィモン・バルト(P)
ジャン=フィリップ・ラモーの〈クラヴサンのための小曲集〉(ODE1067-2)を録音したアメリカのピアニスト、ツィモン・バルトのラヴェルの作品集。悪魔的気分の3つの情景〈夜のガスパール〉、《道化師の朝の歌》を含む5つの抒情的小品〈鏡〉、輝かしく、優雅な〈水の戯れ〉。演奏の技巧とセンスを求められるラヴェルの代表的ピアノ作品が演奏されている。光の世界を描くようなラヴェルではなく、バルト独特の私的な雰囲気が漂ってくる。録音:2005年2月、2006年1月 ヤルヴェンパー・ホール、ヤルヴェンパー (フィンランド) 制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ,録音:エンノ・マエメツ
ODE 1069 君だけに美しい愛の歌を〜 セレナードと愛の歌
 リンナヴオリ:君の夜空にありったけの星の歌を歌おう、
 メリカン:幸せな人たち(男声合唱とクラリネットのための)、
 アールトイラ:アクセルとエリナの婚礼ワルツ、
 ジョージ・ド・ゴジンスキ:
  君だけに美しい愛の歌を(バス、男声合唱とピアノトリオのための)、
 パーキンソン:ママに捧げる詩、
 シューベルト:セレナードD920 (テノール、男声合唱とピアノのための)、
 ニルス=エーリク・フォウグステット:
  3つの愛の歌、じっと見ている仲間、熱愛、僕らの愛はずっと 、
 V・サラーノフ:
  君のところに戻りたい、ギャリー・ボナー/アラン・ゴードン、
  ハッピー・トゥゲザー(男声四重唱のための)、
 リンコラ:朝の波止場(男性ヴォーカルアンサンブルのための)、
 シュデニウス:君こそ、わが恋する人、
 リンドストレム:アルニ(テノール、男声合唱とピアノトリオのための)、
 ヌルミオ:ラモナ、カユフコ:荒れ地の物語、
 カルキ:君にまだ恋人がいないなら(男声合唱とピアノトリオのための)
ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)
マッティ・ヒュオッキ(指)
マッティ・サルミネン(B)
トゥオマス・カタヤラ(T)
クリスチャン・アッティラ(P)
ヨウニ・カンニスト(T)
タッラ・ヴォーカルアンサンブル
クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl)
リータ・パーキ・トリオ
ヘルシンキ大学男声合唱団 (YL) が歌うセレナードと愛の歌集。憧れ、情熱、やさしさ、喪失、そしてフィンランドの人たちにとって大切な自然への愛。YL と指揮者のヒュオッキにとって重要なレパートリー。新しいアルバムでは、「美しいセレナードの世界」で歌われなかった新しい曲がメイン。フィンランドの文学賞を受けたことのあるロックミュージシャン、トゥオマリ・ヌルミオやジャズ・ミュージシャンたちの歌。ダニー・オズモンドとニール・リードも歌ったビル・パーキンソンの〈ママに捧げる詩〉。タートルズのヒット曲〈ハッピー・トゥゲザー〉は、ウォン・カーワイの映画「ブエノスアイレス」の主題歌として使われた。アカペラ男声合唱、ヴォーカルアンサンブル、男声四重唱、クラリネットやピアノトリオの共演。歌のスタイルも多彩。ジャンルを超え、国境を越え、歌に心を託すヘルシンキ大学男声合唱団とミュージシャンたちの音楽。フィンランドの音楽シーンは、新しい息吹にみちている。録音:2005年8月3日〜4日 ヘルシンキ音楽院コンサートホール

ORFEO

ORFEO 678062
(2CD)
\4800
ドヴォルザーク:「王様と炭焼き」 ダリボール・イェニス(Br マチャーシュ王)
リーヴィア・アーグホヴァー(S リドゥーシュカ)
ミカル・レホツキ(T イェニーク)
ペテル・ミクラーシュ(Bs マチェイ)
ミシェル・ブリート(Ms アンナ)
マルクス・シェーファー(T インドジフ)
ゲルト・アルブレヒト指揮
ケルン放送交響楽団,
ケルン放送合唱団,
プラハ室内合唱団
ORFEOから、アルブレヒトのドヴォルザーク・シリーズの新刊!ドヴォルザークの「王様と炭焼き」。「王様と炭焼き」は、数奇な運命を辿ったオペラ。元々1871年に作曲され、リハーサルされたものの、初演はキャンセル。1874年に、ドヴォルザークは台本だけを救い出し、ここに完全に新たな音楽を付け直している。この二つ目の「王様と炭焼き」は1874年11月に初演、好評を得た。その後、ドヴォルザーク自身が二度改訂、さらに1914年にカレル・コヴァジョヴィチが手を加えたものが、現在の決定版となり、それがここでも用いられている。SUPRAPHONに、1989年にプラハで録音されたものがあるが、半分近くにまで短縮された事実上の抜粋だった。つまり今回が初の全曲録音。近年ヨーロッパで幅広く活躍するスロヴァキアのバリトン、ダリボール・イェニスを始め、充実したキャスト。そして何といってもアルブレヒトの精緻な音楽。ドヴォルザークの珍しい傑作に大満足。録音:2005年4月29日,5月1日

POLYMNIE

POL 210138
\2300→¥2090
ドブロウェン:ヴァイオリンソナタ嬰ヘ短調 Op.15
グリーグ:ヴァイオリンソナタ第3番ハ短調 Op.45
シュニトケ:ア・パガニーニ
ボリス・ガルリツキー (Vn)
エレーナ・ガルリツキー (Pf)
ロシア出身の往年の大指揮者、イサイ・ドブロウェンの大規模なソナタ(世界初録音)が聴きもの。スクリャービン風の近代性とラフマニノフ調の濃厚なロシア色が特徴で、ヴァイオリン、ピアノともに名技性に満ちている。

PRAGA DIGITAL 1SACD¥2700

PRD 350027
(4CD)
\7200
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795):
 鍵盤のソナタ全集
 [CD1]第1-第4番 [CD2]第5-第9番
 [CD3]第10-12、12a番 [CD4]第13-17番
シルヴィア・ゲオルギエヴァ(Cemb)
ゲオルク・アントン・ベンダ(またはイジー・アントニン・ベンダ)の鍵盤のためのソナタ集が全曲録音で初登場!ゲオルク・ベンダは、チェコの音楽名門一家、ベンダ一族の中でも特に活躍した人物。ドイツで活動を展開し、主に教会音楽、そして「ナクソス島のアリアドネ」といった舞台音楽も手がけていた。モーツァルトも彼の舞台音楽を聴き、父あてに書いた手紙の中でも絶賛している。そんな彼の遺した鍵盤のためのソナタの数々が、このたび初めて全集として録音された。後に若き日のベートーヴェンにも影響を与えたというこれらの17曲は、シンプルなものからロマンティックなもの、半音階を多用したものなど、実にヴァラエティ豊かな宝箱のような音楽。そんなソナタを手がけたのはブルガリア出身のシルヴィア・ゲオルギエヴァ。バッハや、モーツァルトと同時代の作曲家達の作品を中心に演奏活動をしている。小林研一郎作曲「パッサカリア」(チェコ・フィル)の録音にも参加したこともある演奏家。
PRDDSD 250234
(SACD Hybrid)
シェーンベルク:
 弦楽四重奏曲第4番Op.37
 弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4
ヴラディーミル・ブカツ(Va)
ぺトル・プラウゼ(Vc)
プラジャーク四重奏団
名門プラジャークによるシェーンベルク。無調や十二音へ傾倒以前、濃厚にロマンチックな作風で人気のある「浄夜」。のちの弦楽合奏編曲版の分厚い響きも魅力だが、シリアスな表情と緊張感は怖いくらいにオリジナル版では際立つ。ほかに十二音技法による最後の四重奏を収録。なお、プラジャーク四重奏団は今年GWのラ・フォルジュルネ音楽祭でドヴォルザークやスメタナ、ヤナーチェクと得意のナンバーを演奏する予定。
PRDDSD 250235
(SACD Hybrid)
バルトーク:弦楽四重奏曲全集Vol.2
 第1番Op.7,Sz.40 / 第2番Op.17,Sz.67
パルカニ四重奏団
第5番&第6番(PRDDSD.250225)につぐ、パルカニ四重奏団によるバルトーク全集第2弾。習作時代の明けた1908年作の第1番は、ドイツ後期ロマン派やフランス印象派の影響、さらにハンガリー民謡や舞曲などが混然とした内容ながらも、のちの個性の萌芽が感じ取れる出世作。1915年から17年にかけて書かれた創作過渡期の第2番は、その美しさにおいて全6曲中随一ともいわれる作品。1984年結成のアンサンブルによる演奏は、リズムの面白さと美しさを過不足なく表現している。
PRDDSD 250237
(SACD Hybrid)
エルネー・ドホナーニ:
 (1)弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調Op.10
 (2)弦楽四重奏曲第2番変ニ長調Op.15
 (3)六重奏曲ハ長調Op.37
(3)ヴラディーミラ・クラーンスカー(Hrn)
アレシュ・フストレシュ(Cl)
ヤロミル・クレパーチ(P)
(2)コチアン四重奏団、
(1)(3)ベートーヴェン弦楽三重奏団
ブラームス以後の最も重要な「室内楽の大家」ドホナーニの作品が楽しめるアルバム。後期ロマン派とくにブラームスの影響から脱け出し、独自の道を歩みだした意味で重要なセレナード。編成も拡大して響きの豊かさに加えて、ピアノの名手としての一面も覗かせる六重奏などを収めている。当レーベルでおなじみのチェコの顔ぶれによる演奏はどれも超一級の内容。
PRDDSD 350026
(SACD Hybrid)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲op.90「ドゥムキー」
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲op.97「大公」
プラハ・ガルネリ・トリオ
「ドゥムキー」は公演曲目。もの悲しい旋律に彩られたムード、時折みせる穏やかで楽しげな表情が魅力のドヴォルザークの名曲を、大ベテランのトリオが奏でるとやはり空気が違う。熱いなかにもどこかもの悲しい、郷愁をさそう名演。
PRDDSD 250214
(SACD Hybrid)
\2700
ブラームス:チェロ・ソナタ集
 第1番ホ短調Op.38
 第2番ヘ長調Op.99
 スケルツォ ハ短調WoO.2〜
  ヴァイオリン・ソナタ「F.A.E.ソナタ」の編曲
ミハル・カニュカ(Vc)
イヴァン・クラーンスキー(P)
ショパンとグリーグのソナタ(PRDDSD.250229)で味わい深い演奏を聴かせたカニュカのブラームス。クラーンスキーは同じくブラームスのピアノ五重奏(PRDDSD.250220)で、カニュカがチェロを弾くプラジャーク四重奏団とも息の合ったところを見せていた。臨場感と定位に優れた録音のため、まるで自分ひとりだけのために弾いてくれているかのような、ぜいたくな気分を味あわせてくれる。マルチチャンネルステレオ

PROFIL 1CD¥2400

PH 07009
¥2190
ショスタコーヴィチ:
 交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」
ユーリ・アーロノヴィチ指揮
SWRシュトゥットガルト放送響
“攻防戦の生き証人”アーロノヴィチが振ったレニングラード交響曲という注目のアルバムが登場。レニングラードに生まれた指揮者アーロノヴィチ(1932〜2002)。当作品成立の直接的な出来事であるナチの包囲がまだ始まる以前、彼はまだ子供だったが生地からの避難を強いられた。彼を含む避難民を乗せた列車はレニングラード郊外100キロのあたりで爆撃を受け、数千人の乗客のうちわずかに生き延びたのは70人ほど。九死に一生を得たのち、彼は包囲の真っ最中のレニングラードまで2ヶ月かけて徒歩で帰り着いた。包囲が解けるまでは果敢にもレジスタンス活動に身を投じて、1943年には11歳の少年として異例にも国家からレニングラード防衛の功績により勲章を授けられている。アーロノヴィチがこの曲を初めて聴いたのはまさに包囲下にあるレニングラードにおいてだった。数年後に、この作品の演奏を通じて作曲家とともに仕事をしていたとき、彼はショスタコーヴィチに戦時下で同曲の演奏が彼に与えた印象のほどを語り、これを聞いたショスタコーヴィチはたいへん感銘を受けて、ふたりが一緒に仕事をするときはいつも若き指揮者に彼の話を繰り返させたものだった。ア ーロノヴィチは作曲者がこの作品について述べたことをつぎのように引用している。“この交響曲は単にファシズムに対する勝利を祝しているわけではない。同時にそれは邪悪にたいする善の、また反啓蒙主義にたいするヒューマニズムの、死にたいする生の勝利をたたえているのです。”このように作曲者とも親交があり、録音ではBISの第5番が知られるアーロノヴィチは自他ともに認めるショスタコーヴィチの権威のひとり。上記のような壮絶な実体験が色濃く反映されたシュトゥットガルトとの「レニングラード」ライヴが、緊張感と白熱の度合いにおいてまれにみるほどの演奏内容となっていても少しも不思議ではない。録音:1993年4月20 & 21日シュトゥットガルト、リーダーハレ・ヘーゲルザール(ライヴ)
PH 06016 ハイドン:ピアノ三重奏曲集
 第43番ハ長調Hob.XV:27 / 第44番ホ長調Hob.XV:28 /
 第45番変ホ長調Hob.XV:29 / ハ短調Hob.XV:13
トリオ・オーパス8
エックハルト・フィッシャー(Vn)
マリオ・デ・セコンディ(Vc)
ミヒャエル・ハウバー(P)
ハイドンは少なくとも40曲以上のピアノ三重奏曲を作曲したが、交響曲や弦楽四重奏にくらべると人気はいまひとつ。それでもここに聴く3楽章構成による後期の3曲ではそれまでの愛好家の音楽から抜け出し、鍵盤パートの充実ぶりなどに完成形を聴く事ができる。トリオ・オーパス8はシューベルトやブラームス、シューマンの全集録音などでも知られる1986年結成のアンサンブル。
PH 05050 ハイドン:十字架上のキリストの七つの最後の言葉Hob.XX(合唱版) インガ・ニルセン(S)
ガブリエレ・シュレッケンバッハ(A)
マルティン・ヒル(T)
マティアス・ヘレ(Bs)
フリーダー・ベルニウス指揮
シュトゥットガルト室内Cho.
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管
作曲者自自身による4つの版が存在する「十字架上のキリストの七つの最後の言葉」。1785年アンダルシアのカディス大聖堂の依頼で最初に管弦楽曲版を作曲した当時からその出来栄えにはかなりの自信をのぞかせていただけに、いつかふたたび使おうとあたためていたのだろう。こののち弦楽四重奏版と鍵盤独奏版を経て、ついにオラトリオ版が誕生するわけだ。ハイドンは晩年におもに声楽作品に傾倒してゆきますが、これはそのなかで手がけたオラトリオのうちのひとつにあたる。その実力の高さがすでに折り紙つきのベルニウスらによる演奏は、作品の真価をしっかりと伝えるもの。インターコード原盤。
PH 07022 ブラームス:
 愛の歌ワルツ集Op.52(18曲)
 新・愛の歌ワルツ集Op.65(15曲)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ
ユルゲン・ウーデ&
レナーテ・ヴェルナー(ピアノ・デュオ)
インターコード原盤。合唱のスペシャリスト、リリングがいまから30年以上前に手兵と残したアルバムが復活。ワルツといえばウィーン。そのスタイルを念頭において、ハンガリー舞曲集やワルツ集作品39といったすぐれた四手用作品で知られるブラームスが、その腕を存分に振るったのがこの「愛の歌ワルツ集」。ひとつひとつが短く曲ごとに重唱の組み合わせは異なるが、すべてワルツのリズムに乗せて歌われるナンバーはじつに気持ちの良いもの。共演のウーデ&ヴェルナーはシュトゥットガルトの師弟デュオ。ウーデはバルトークやベートーヴェンのピアノ全作品といった重要な著作も残している。
PH 06015 モーツァルト:
 ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調KV.282
 幻想曲ハ短調KV.475
 ピアノ・ソナタ第14番ハ短調KV.457
 ピアノ・ソナタ第11番イ長調KV.331「トルコ行進曲つき」
エフゲニ・コロリオフ(P)
1949年生まれ、ネイガウス、ユージナ、オボーリンらたる顔ぶれに師事し、ロシア・ピアニズムの流れを汲む世界的ピアニスト、コロリオフ。昨年のアニヴァーサリーに合わせて、hr musikからはショスタコーヴィチ(HRMK 03306)を、ここProfilからはモーツァルトをそれぞれリリース。同じくネイガウスに師事したギレリスを思わせる硬質のタッチと透徹した響きが印象に残る一枚。
PH 04032
(3CD)
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 第14番ト長調KV.387 / 第15番ニ短調KV.421 /
 第16番変ホ長調KV.428 / 第17番変ロ長調KV.458「狩」/
 第18番イ長調KV.464 / 第19番ハ長調KV.465「不協和音」
クレンケ四重奏団
アンネグレート・クレンケ(Vn1)
ベアーテ・ハルトマン(Vn2)
イヴォンヌ・ウーレマン(Va)
ルート・カルテンホイザー(Vc)
それぞれ分売でリリースされていたクレンケ・カルテットのハイドン・セットがひとつになった。クレンケ・カルテットは1994年結成の若い団体。メンバーすべてがワイマールのフランツ・リスト音楽大学で学んだ魅力的な女性たち。甘い音色としなやかな感性が光るモーツァルト。録音:2003年-2005年
PH 04028 モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 第17番変ロ長調KV.458「狩」/ 第16番変ホ長調KV.428
クレンケ四重奏団
PH 04029 モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 第18番イ長調KV.464 / 第19番ハ長調KV.465「不協和音」
クレンケ四重奏団
PH 06001
¥2090
(1)ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調Op.86
(2)モーツァルト:主日のためのヴェスペレ ハ長調KV.321
ギュンター・ヴァント指揮
(1)マーガレット・マーシャル(S)
コルネリア・ヴルコップ(A)
アドルフ・ダラポッツァ(T)
カール・リッダーブッシュ(Bs)
バイエルン放送SO. & Cho.
(2)ブリギッテ・デューラー(S)
ユリア・ハマリ(A)
ヴェルナー・クレン(T)
大橋国一(Bs)
ケルン放送SO. & Cho.
Profilのギュンター・ヴァント・エディションでは、これまでスタジオ盤では聴けなかった新たなレパートリーが含まれているのも大きな魅力。南ドイツの大御所評論家カール・シューマン博士が激賞した。バイエルン放響定期演奏会のベートーヴェンがCD化。合唱のボルテージの高さが印象的で圧倒的迫力のベートーヴェン、モーツァルトのヴェスペレは彼の宗教曲中もともと2,3を争う傑作だが、ヴァントが演奏するとレクイエムより上と思えるのがすごいところ。録音:(1)1982年1月21日ミュンヘン、レジデンツ・ヘルクレスザール(ライヴ)(2)1968年11月22日ケルン、WDR第1ホール
PH 05045
¥2090
ハイドン:
 (1)ピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVⅢ-11
 (2)オーボエ協奏曲ハ長調Hob.VⅡg:C1
 (3)交響曲第76番変ホ長調Hob.Ⅰ-76
(1)ニキタ・マガロフ(P)
(2)ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob)
ギュンター・ヴァント指揮
(1)北ドイツ放送SO.
(2)(3)ケルン放送SO.
ヴァントの愛奏曲76番がついにCD化。ヴァントマニヤの間でCD化が望まれていた逸品でロンドン交響曲に匹敵する名曲といわれ、あだ名がついてないばかりに隠れた存在でヴァントと鈴木秀美氏以外の指揮者はあまり生で取り上げられないのが大変悔やまれる天下の名品。録音:(1)1985年12月2日ハンブルク、ムジークハレ(ライヴ)(2)1980年1月11日(3)1973年2月10日ケルン、WDR第1ホール
PH 06044
\2400→¥2190
(1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
(2)ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
ギュンター・ヴァント指揮
ミュンヘン・フィル
信頼の厚かった音楽評論家ヴォルフガング・ザイフェルト氏の監修のもと、巨匠の偉大な足跡をたどる壮大な企画、Profilのギュンター・ヴァント・エディション。そのなかでもひときわ注目を集めているのが、晩年に行われた一連のミュンヘン・フィルとのライヴ。ブルックナー、シューベルトに続き、このたび登場するのはレパートリーの重要な一角をなすとされるドイツ音楽の本流ベートーヴェンとブラームス。ヴァントの芸風の特徴は厳しく引き締まった造形美。「強いて云うなら新古典主義的」(音楽評論家許光俊氏)。そのせいかブラームスの第1番では、たとえば指揮者によっては、よりいっそう重々しく開始されることの多い第1楽章の冒頭のテンポ設定もいたって颯爽として速め。またフィナーレのコーダも大げさなドラマづくりは一切なし。手兵北ドイツ放送響とのこした2度の全集中の録音(82年、96年ライヴ)と比べても様式上の変化はほとんどみられない。むろん、こうしたことが可能なのも自らの納得ゆくまでリハーサルを要求できるオケ以外はけっして振らなかった頑固一徹な巨匠と、それにこたえられるオケとの関係性あってこそ。甘さゼロ。ロマンを排 した辛口のブラームスだが、やはりミュンヘンというオケのサウンドカラーの違いからくる魅力ゆえだろうか。これまでのものにはなかったいくつもの新たな発見があることも確か。そして、こちらも北ドイツ放送響との2種(86年、97年ライヴ)の録音が知られるベートーヴェン。ここには昨今ベートーヴェン演奏で主流となったピリオド・アプローチの面影はもちろんない。それでも湧き上がる生命力と、出てくる音楽の気高さ、豊かさに心が動かないかたはいないはず。心底のファンが口を揃えて絶賛するヴァントとミュンヘン・フィルの顔合わせによるブラームスとベートーヴェン。聴いて違いのわかる人のためにある大人の音楽とでも呼ぶべき、巨匠孤高の境地を確かめることができるまたとない内容となっている。録音:(1)1997年2月18日(2)1994年2月4日以上ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
PH 07014
(2CD)
\4600→¥4190
ベルリオーズ:レクイエムOp.5 キース・イカイア=パーディ(T)
ドレスデン国立歌劇場合唱団、
ドレスデン・シンフォニー合唱団、
ドレスデン・ジングアカデミー
サー・コリン・デイヴィス指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
第2次大戦中の1945年2月13日から14日にかけて、米英連合軍はドイツの古都ドレスデンに対して無差別爆撃を行った。この爆撃により都市の85パーセントが破壊され、3万とも15万ともいわれる一般市民が犠牲となった。ドレスデン爆撃50周年を翌年に控えた1994年、未曾有の戦禍を被ったのと同じ2月13、14の両日に、デイヴィスとシュターツカペレ・ドレスデンによって演奏されたのがベルリオーズの大作レクイエム。これはその追悼演奏会のドキュメント。なお、2月13日も録音が予定されていたが、当日は氷点下25度という極寒のために録音機材を作動させるためのバッテリー用のディーゼル・エンジンが凍り付いてしまったので録音が出来なかったとのこと。大空襲からほぼ半世紀前の1897年にドレスデン初演がなされたレクイエム。さすがは異端児の作にふさわしく、まず編成がともかく破格。大オーケストラ&大合唱のほか、ティンパニ8対、大太鼓、タム・タム、シンバル10対、さらに4群のバンダ(各4のトランペットとトロンボーン)が加わるというもの。さらに、これら大音響が鳴り渡る第2曲「怒りの日」や第6曲「ラクリモサ」から一転、アカペラによる第5曲「われをさがしもとめ」では静謐なる音楽という具合に、全10曲の内容も恐ろしく起伏に富み入り組んでいます。「自作でただ一曲だけを残すことが許されるなら迷わずこれを残してもらうように」というほどベルリオーズ自身強く惚れ込んでいたと伝えられている。また、デイヴィスにとっても過去に2度の録音(LSO / 69年、バイエルン放送響 / 89年ライヴ)を残す当作品は、“ベルリオーズのエキスパート”がまだクラリネット奏者だった時分に演奏して指揮者を志す啓示を受けた運命の曲でもある。デイヴィスはのちにインタヴューで次のように述べている。「このときの追悼演奏会は私にとってドレスデン時代の最大の出来事だったかも知れない。ほんとうにショッキングだった。それこそぴったりの時、ぴったりの場所、ぴったりの作品だった。ただのアイデアやお膳立てとしてではなく、突如として音楽というものがほんとうにそうでなくてはならないものとしてそこにあった。まさに忘れることの出来ない感動的な体験であった。」彼はまたドレスデン在任期間中2月13日に指揮台に立つ機会が訪れると、ミサ・ソレムニス、モーツァルトのレクイエム、ブリテンの戦争レクイエムといった作品を取り上げていた。このように爆撃を行った側の人間としての痛切な衝動に駆られて臨んだデイヴィスのもと、時と場所を選ぶ演奏至難のベルリオーズの大作が、ほとんど奇跡的にぴたりとはまったドレスデン追悼演奏会。かくも迫真の内容を持つ演奏に触れる機会はまれといえるのではないだろうか。録音:1994年2月14日ドレスデン、聖十字架教会(ライヴ)

SDG

SDG 131
(2CD)
\4000
J.S.バッハ:
[CD1]復活節後第1日曜日のためのカンタータ集
 「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV 150
 「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV 67
 「この同じ安息日の夕べ」BWV 42
 「平安 汝にあれ」BWV 158
[CD2] 復活節後第2日曜日のためのカンタータ集
 「イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ」BWV 104
 「われは善き牧者なり」BWV 85
 「主はわが信実なる牧者」BWV 112
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
モンテヴェルディ合唱団、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
キャスリーン・フーグ、
ギリアン・キース、
ダニエル・テイラー、
ウィリアム・タワーズ、
チャールズ・ダニエルズ、
ノルベルト・メイン、
スティーブン・ヴァーコー
復活節第1、第2日曜日のためのカンタータ集。今度の録音の舞台は、バッハが18歳の時に新教会のオルガニストに指名された地、アルンシュタット。バッハが初めて書いたといわれる第150番のカンタータは、パッヘルベルのシャコンヌの主題と同じものが出てくるため、パッヘルベルへのオマージュともいわれる作品(小林義武氏の説)。終曲の合唱は、ブラームスが交響曲第4番の終楽章を書く際に手本としたことでも有名。第67番は、「ヨハネ受難曲」の初演(1724年)を終えた後の新作。この時期のバッハのカンタータの中で傑作とする声も多いもの。教会カンタータでフルートが登場するのもこの作品が初めて。「教会コンチェルト」と題されている第42番は、冒頭のシンフォニアから明るい気分に満ちている名曲。ほかにもパストラール風の104、85、112番も、シンプルながら各楽器が織り成す美しい響きにうっとりしてしまう。バッハゆかりの地をめぐりながらの録音だけに、聴く感慨もひとしお。録音:アルンシュタット、エヒテルナッハ

SIMAX 1CD¥2500

PSC 1167 ベートーヴェン+ 第3集
ベートーヴェン:
 ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 作品97 《大公》
ラッセ・トレセン(1949-):
 ピアノ三重奏曲第2番〈The Descent of Luminous Waters〉
グリーグ三重奏団,
ヴェービョルン・アンヴィーク(P)
ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)
エレン・マルグレーテ・フレシェー(Vc)
ベートーヴェンの作品に現代作曲家の三重奏曲をプラス。“今日のベートーヴェン”として評価の高いグリーグ三重奏団のシリーズ最終作では、ベートーヴェンの円熟を示す名作、メロディの美しさと内省のバランスのとれた《大公》が演奏される。プラスされる作品はノルウェーの作曲家ラッセ・トレセン(1949-)の第2番のピアノ三重奏曲。トレセンは、ベートーヴェンの音楽を敬愛し、第1番のピアノ三重奏曲をはじめとする作品で、心のうちにある宗教的次元を音楽として表現してきた。ピアノ三重奏曲第2番はグリーグ三重奏団が初演。じっと動かない、暗い岩。流れ落ちる水が光のエネルギーを放ち、人の心は飛翔する。この瞑想の音楽は、アムステルダム、ロンドン、ベルリンでも演奏された。
PSC 1249 ツェムリンスキー、シュルホフ、管弦楽をともなう歌曲集
 ツェムリンスキー(1871-1942):
  メーテルランクの詩による6つの歌 作品13
 シュルホフ(1894-1942):
  アルトと管弦楽のための交響曲〈人間性〉作品28
  (テオドル・ドイプラーの5つの詩)、
  メッツォソプラノと管弦楽のための交響曲〈風景〉作品26
  (ヨハンネス・テオドル・クーレマンの5つの詩)
ランディ・ステーネ(Ms)
ムハーイ・タン指揮
トロンハイム交響楽団
ブラームスに認められ、シェーンベルクの師としても名を残す後期ロマンティシズムの作曲家、ツェムリンスキー。ヒンデミットやヴァイルと並び称されながら、ナチスにより追放されたユダヤ系ドイツ人シュルホフ。20世紀も終わろうかという時期に再び日の目を見たふたりの作曲家の歌曲集を、ノルウェーのメッツォソプラノ歌手、ランディ・ステーネが歌う。1993年パリのシャトレ座、〈ばらの騎士〉のオクタヴィアンを歌ってセンセーショナルな国際デビュー。パリのバスティーユ、コヴェントガーデン、メトロポリタン・オペラ、デンマーク王立オペラ、ザルツブルク音楽祭、エディンバラ音楽祭をはじめとするオペラのステージに立ち、人気を集めている。
PSC 1258 ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):
 ピアノのためのソナタとソナティナ
  ピアノソナタ 変ロ長調、ピアノソナタ ト短調、ピアノソナタ ヘ短調、
  ピアノのためのソナティナ第1番・第3番・第4番・第6番
リヴ・グラーセル(Fp)
[楽器:クリス・ミーンによるロングマン&クレメンティのコピー楽器]
皇帝ヨーゼフ二世の宮廷でモーツァルトと音楽による“決闘”をしたことで知られるピアノの名手、クレメンティがピアノのために書いたソナタとソナティナ集。優雅、ドラマティックな作品を演奏するリヴ・グラーセル(1935-)はノルウェーの女性ピアニスト。ロベルト・リフリング、ヴラド・ペルルミュテール、レフ・オボーリン、イローナ・カボス、ヴィルヘルム・ケンプ、パウル・バドゥーラ=スコダ。錚々たるピアニストたちに師事してきた。コーネル大学ではマルコム・ビルソンの下でフォルテピアノの演奏を研究。欧米で高く評価されたモーツァルトのピアノソナタ全曲録音(SIMAX)に、その成果が反映されている。グラーセルが弾いているのは、クレメンティの工房で製作された楽器のコピー。マルコム・ビルソン所有のこの楽器をグレン・グールド・スタジオに持ち込んで録音が行われた。[録音:グレン・グールド・スタジオ(トロント)]
PSC 1296 メシアン(1908-1992):
 幼な子イエスにソソグ20のまなざし〜ノエル
フェレンツ・リスト(1811-1886):クリスマスツリー
マグネ・ヘグダール(1944-):
 1972年-1977年クリスマスの挨拶
フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924):
 ソナティナ第4番《キリスト生誕1917年の日に》
カール・ニルセン(1865-1931):
 「楽しいクリスマス(きよしこの夜)」による夢
シャルル・ヴァランタン・アルカン(1813-1888):アレルヤ作品25
ゲイル・ヘンニング・ブローテン(P)
ピアノのために書かれたクリスマスの曲集。ゲイル・ヘンニング・ブローテンは、グリーグのピアノ作品全曲を録音したノルウェーのピアニスト。
PSC 1298 アルフレード・ヤンソン(1937-):ソネット76番「なぜ、私の詩には」
ニルス・リンドベリ(1933-):きみを夏の一日にくらべたらどうだろう
スヴェン=エーリク・ユーハンソン(1919-1997):浮気心 第1集・第2集
 [シルヴィア、緑の森の木陰で、吹けよ 吹け 冬の風、浮気心、
  おお、わが愛しの人よ、恋する者らは春を愛す、
  冬、挽歌、聴け 聴け ひばり]
フランク・マルタン(1890-1974):
 エアリエルの5つの歌(1950)、
 おいで、黄色の砂浜に、水底深く父は眠る、
 「さあ行け」とあって息をつき、お前たち三人は罪人だ、
 蜜蜂が吸う蜜を吸い
セーアン・バーフェズ(1950-):
 ソネット33番-私はこれまでに何度も見てきた
ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-):来たれ、死よ
ホーコン・ベルゲ(1954-):…やさしく紡ぐ…
グレーテ・ペーデシェン指揮
ノルウェー・ソロイスツ合唱団
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン (マリンバ)
「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう。きみはもっと美しくて、もっとおだやかだ……人が息をし、目が見うるかぎり、この詩は生きる。そして、この詩がきみにいのちをあたえる」(ソネット18番〜「ソネット集」高松雄一・訳(岩波文庫版)から)。ソネット、「お気に召すまま」「テンペスト」「十二夜」の劇中歌。シェイクスピアの作品には作曲家たちを惹きつける深い魅力がありそう。ノルウェー・ソロイスツ合唱団は1950年の創設。現在、グレーテ・ペーデシェン (グレーテ・ペーデシェン・ヘルゲロード)(1960-)がニューステットの後を継ぎ指揮者を務めている。代表的録音は、パーセル/サンドストレム、ボー・ホルテン、ラッセ・トレセン、シェーンベルクらの作品を歌った「(聞きたまえ」(PSC1134)。スカンディナヴィア合唱の伝統をしっかりと守っているグループ。
PSC 1169
(2CD)
アルネ・ヌールハイム(1931-):「夢の詩」への音楽 ニョル・スパルボ(B)
ウンニ・レーヴリード(声)
トゥールン・オストレム・オッスム(Ms)
フランク・ハヴロイ(B)
カール・ホグセット(CT)
ラスムス・ホグセット(CT)
シグヴェ・ボー(T)
シェル・ヴィーグ(T)
ベンヤミン・イーサクセン(ボーイソプラノ)
オースヒル・ブレーイ・ニューフース(ハリングフェレ)
マッツ・クレーソン(エレクトロ=アクースティックス)
グレクス・ヴォーカリス、
インガル・ベルグビ指揮
ノルウェー放送管
アルネ・ヌールハイム(1931-)の叙事的大作。題材となった「夢の詩」は、ノルウェー南部のテレマルク地方に伝わるバラッド。沼地を抜け、いばらの茂る荒れ野を越え、死者の歩む道をたどる巡礼の旅。煉獄と地獄、天国の祝福された魂。キリストと天使長ミカエルと天使が悪魔の軍団と戦い、最後の審判の日を迎える。クリスマスイヴ(12月24日)に眠りに落ち、公現祭(1月6日)に目を覚ましたウーラヴ・オステソンという男の夢(夢想)が歌われる。中世から歌い継がれてきたこのバラッドはノルウェーの魂の故郷。多くの民謡とともにノルウェーの作曲家たちにインスピレーションを与えつづけている。現代ノルウェーを代表する作曲家ヌールハイムの75歳誕生日を記念の録音。
PSC 1282
\2400→¥2190
ベートーヴェン:
 交響曲第8番ヘ長調Op.93 /
 「タルペイア」より凱旋行進曲、第2幕への導入の音楽 /
 序曲「命名祝日」/ ウェリントンの勝利(戦争交響曲)/
 「シュテファン王」より序曲、勝利の行進曲、宗教的行進曲 /
 「アテネの廃墟」より序曲、トルコ行進曲 /「フィデリオ」序曲
トマス・ダウスゴー指揮
スウェーデン室内O.
デンマークの生んだ指揮者ダウスゴーと手兵スウェーデン室内管による意欲的なプロジェクト、ベートーヴェン管弦楽作品全集シリーズ。これまでに7つの交響曲のほか、鬼才ベレゾフスキーをソリストに迎えたピアノ協奏曲など、そのいずれもに通じる革新的で苛烈な演奏で強い支持を得ている。コンパクトながらリズムと響きの特異性で人気を誇る第8交響曲をメインにした、これはその第9弾。ほかに国王ジョージ4世に献呈され、戦勝をたたえる内容でイギリスでの名声を高めた戦争交響曲など同時期に書かれた作品を多数収録している。スウェーデン室内管は1995年設立のモダン楽器による小編成オケ(38人)。実演でもそうだったが、第1、第2ヴァイオリンを左右に振り分けて配置するほか、ピリオド奏法を活かしつつもなによりダウスゴーの個性が前面に出ているのがフレッシュな演奏の秘密。

SOLI DEO GLORIA

SDG 128
(2CD)
\4000
J.S.バッハ:復活節のためのカンタータ集
 (1)「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4
 (2)「天は笑い、地は歓呼す」BWV31
 (3)「喜べ、汝ら もろ人の心よ」BWV66
 (4)「われらとともに留まりたまえ」BWV6
 (5)「イエス生きたもうと知る心は」BWV134
 (6)「われは生く、わが心よ、汝の憂いは喜びと化さん」BWV145
ガーディナー指揮
モンテヴェルディ合唱団、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
アンガラード・グルフィッド・ジョーンズ(S)、
ギリアン・キース(S)、
ダニエル・テイラー(A)、
ジェイムス・ギルクリスト(T)、
ステファン・ヴァーコー(B)
復活節は、ルター派にとって最重要の祝祭。ここに収録されたカンタータはすべて復活節のために書かれた作品。カンタータ第4番は、バッハの初期の作品のひとつで、一曲目のシンフォニアではキリストの死をあらわす重苦しい気分に満ち、一転二曲目ではキリストが蘇ったことを象徴する活気のある「ハレルヤ」コーラスで閉じられ、続くアリア、コラール群もどれも緻密に書かれており、劇的なドラマ性に満ちた音楽作りが特徴。バッハのカンタータの中でも人気曲のひとつ。31番も、祝祭的な雰囲気の合唱で始まるこれまた人気曲。第66番は世俗カンタータからの改作というだけあって、うきうきとした気分の作風。第6番は、キリストは常にわれわれと共に歩んでいる、という幸福感をかみしめたような作品。第134番はソロが中心の曲、145番も喜びに満ちた作品。どの曲も実に手のこんだ充実の仕上がり、アイゼナハのバッハとルターゆかりの地での録音だけに、演奏者の気合いも充分な仕上がりとなっている。アイゼナハ、聖ゲオルグ教会(バッハが洗礼を受け、聖歌隊員として歌って幼少時代を過ごした教会)

SUPRAPHON

SU 3843
\2000
スメタナ:
 (1)チェコ舞曲第1集(1877) (2)チェコ舞曲第2集(1879)
 (3)ベッティーナ・ポルカ(1883)B.114 (4)ポルカ「百姓女」
 (5)アンダンテ ヘ短調(1880) (6)ロマンス ト短調(1881)
イトカ・チェホヴァー(P)
チェコの若き才能チェホヴァーが弾くシリーズ第3弾。スメタナが好んだスタイル、4つのポルカからなる第1集と、フリアントほか全部で10の民俗舞曲に大きく内容を拡大した第2集を残したチェコ舞曲。1877年から79年にかけて書かれたもので、これは代表作「わが祖国」全曲の完成した時期にあたる。ほかに最後のピアノ作品となったロマンス、最晩年に改訂を施した名作ベッティーナ・ポルカなど後期のピアノ曲も収録している。素朴な味わいと華麗な技巧とが並存したスメタナのピアノ音楽がたっぷり楽しめるアルバム。録音:2007年1-2月プラハ、ルドルフィヌム
SU 3929
\1700
(1)カール・シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 ニ長調Op.1
(2)ヤン・ヴァーツラフ・シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 ト長調
(3)アントン・シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 変ロ長調
ヤン・ピェルシュカ(Va)
イジー・ビエロフラーヴェク指揮
プラハ・フィルハーモニア
Panton原盤。ボヘミアに始まる音楽一族で親子2代にわたり、いわゆるマンハイム楽派の中心メンバーとして18世紀後半に活躍したシュターミッツ。父ヤン・ヴァーツラフ(1717-1757)と、その息子たちカール(1745-1801)とアントン(1750-1789または1809)兄弟が書いたヴィオラ協奏曲を集めたアルバムは、たいへん美麗にして技巧的。かれらがヴァイオリニスト、またヴィオラ奏者として当代一級の腕前であったことを示す豊かな内容。ソリストのピェルシュカはプラハ響のコンサートを長年務めて、その名もシュターミッツ四重奏団のメンバーとしても知られる名手。録音:1995年3-4月プラハ
SU 3906
\1700
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲集
 第1番「クロイツェル・ソナタ」/ 第2番「ないしょの手紙」
パノハ四重奏団
2008年に結成40周年を迎えるパノハ四重奏団。これを機に、ヤナーチェク・アルバムがミドルプライスで再登場。初出時に“数多くの名門カルテットを輩出してきたチェコの伝統を受け継ぐもの”と高い評価を得たもの。録音:1995年プラハ
SU 3901
\2000
「ルドミラ・ぺテルコヴァー / プレイフル・クラリネット」
 ゼキーニャ・アブレウ:チコ・チコ
 アントニオ・カルロス・ジョビン:イパネマの娘
 R = コルサコフ:くま蜂の飛行
 モンティ:チャールダーシュ
 セバスティアン・イラディエル:ラ・パロマ
 ブラームス:ハンガリー舞曲ニ短調
 プッチーニ:誰も寝てはならぬ
 ミヨー:ブラジレイラ(ブラジルの女)
 ビゼー:ハバネラ
 ピエルネ:カンツォネッタOp.19
 ベーラ・コヴァーチュ:ロッシーニさんに乾杯!
 シューベルト:セレナード
 フリッツ・クレプシュ:ファンタジー
 J.S.バッハ:エア
 ポール・ジャンジャン:ヴェニスの謝肉祭
 グノー(J.S.バッハ):アヴェ・マリア
 ヘラルド・ロドリゲス:タンゴ〜ラ・クンパルシータ
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 メキシカン・ハット・ダンス
 アントン・ルビンシュテイン:へ調のメロディ
ルドミラ・ぺテルコヴァー(Cl)
イリーナ・コンドラチェンコ(P)
チェコを代表するクラリネットの名手ぺテルコヴァーの最新アルバムは、ジャンルの垣根を超えてヴァラエティ豊かな内容。ボサノバの名曲「イパネマの娘」やタンゴ「ラ・クンパルシータ」といったナンバーから、超絶技巧の聴ける「くま蜂の飛行」やチャールダーシュまで、センスの良いアレンジも魅力で楽しめる。録音:2007年1月プラハ
SU 3855
\2000
(1)ヨゼフ・スーク:弦楽四重奏曲第1番変ロ長調Op.11
(2)同:「聖ヴァーツラフ」のコラールによる瞑想曲Op.35a
(3)ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
パノハ四重奏団
結成から40年近いキャリアを誇るチェコの名門パノハ・カルテット。毎夏の「草津国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」への出演でもおなじみだが、精力的な活動は衰えることがない。最新アルバムではラヴェルの名作とともに、お国スークの作品が取り上げられている。ドヴォルザークの序曲「フス教徒」にも聞かれる聖ヴァーツラフのコラールは、ボヘミアに古くから伝わる宗教的な民謡で10世紀のチェコの聖者ヴァーツラフ一世を讃えたもの。第1弦楽四重奏曲には2つの異なる終楽章、1896年のオリジナル版と1915年改訂版とがあり、アルバムでは聴き比べできるように両方とも収録されている。
SU 3898
\2000
「皇帝陛下万歳!プラハ1609年〜神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の音楽」
 I.「帝国の栄光に捧げる祝典ミサ曲」
  デ・モンテ:
   1「インチピット・ドミノ」、
   4「日々、罪を重ねる私は」、6「ああ、実に優しき」
 ライトン:
  「ミサ・バシム:皇帝陛下万歳!」(7声)
   2「キリエ」、3「グローリア」、
   5「クレド」、7「サンクトゥス」、8「アニュス・デイ」
 II.アンソロジー「マリアのバラ」より
  9トマス・デ・サンタ・マリーア:ティエント
  10ドイツ・カトリックのマリア讃歌:「優しく気品に満ちたマリア」
  11ハラント・ス・ポルジツ・ア・ベズドルジツ:「女王マリア」
  12ザーレス:「貞潔なるマリア」
  13ライトン:「マリア、天の棕櫚」
  14ルッツァスコ・ルッツァスキ:トッカータ
 III.「錬金術師の戸棚」
  マイヤー:
   15「ロムルスは狼に育てられたと」、
   16「天の輝ける松明である太陽は」、17「ミルラは父との間に」
   18カヴァッツォーニ:「クリステ・エレイソン」
 IV.「皇帝の部屋と庭園にて」
  19チプリアーノ・デ・ローレ/ロニョーニ:
    「出発する時に感じるのだけれど」
  20オロロージョ:「愛しき人、私から去らないで」
  21ファットリーニ:リチェルカーレ
  ルニャール:
   22「様々なことが私の幸運を邪魔しようとするが」、
   23「ようやく、あなたは私に気付いた」
マルティン・ホリナ指揮、
フラテルニタス・リッテラトルム
チェコ音楽に特筆すべき一時代を付け加えた、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(1552-1612)。この録音は、ルドルフの宮廷楽長フィリップ・デ・モンテ(1521-1603)、その後継者カール・ライトン(1557/8-1620)、ルドルフの側近チェコ貴族で作曲もしたクリシュトフ・ハラント・ス・ポルジツ・ア・ベズドルジツ(1564-1621)、錬金術師、作曲家にして典医のミヒャエル・マイヤー(1568/9-1622)、宮廷音楽家フランツ・ザーレス(c1540-1599)、同じくアレッサンドロ・オロロージョ(c1550-c1633)の作品を中心に構成されている。録音会場は、ルドルフ2世が狩猟の際に使った有名な居城。15、16世紀の声楽ポリフォニーを専門とする演奏団体、フラテルニタス・リッテラトルムは、この録音に相応しい場を得、ルドルフ時代の典礼音楽と宗教音楽を含む音楽生活を描き出すことに成功している。また、タイトル中の1609年は、この録音のメイン、7声のミサ「皇帝陛下、万歳!」を含むライトンの曲集が出版され、また、ルドルフが、チェコの信教の自由を認めた年でもある。録音:2006年2月日ブランディース・ナド・ラベムの城中礼拝堂
SU 3902
(2CD)
\3200→¥2790
「2本のホルンのための協奏曲集 / ティルシャル兄弟」
 ベートーヴェン:六重奏曲変ホ長調Op.81b
 ヨーゼフ・レイハ:2本のホルンのための協奏曲変ホ長調Op.5
 レスレル=ロゼッティ:
  2本のホルンのための協奏曲第3番変ホ長調
 同:2本のホルンのための協奏曲第5番変ホ長調
 フランティシェク・クサヴァー・ポコルニ(1729〜94):
  2本のホルンと、チェンバロのための協奏曲変ホ長調
 ヨーゼフ・フィアラ:2本のホルンのための協奏曲第1番変ホ長調Op.5
 ヨーゼフ・ハイドン:2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
 (ヨーゼフ?)ハニシュ:
  3本のホルン、ティンパニと
   チェンバロのための協奏曲変ホ長調[復元:ジャン=ルイ・プチ]*
ズデニェク&べドジヒ・ティルシャル(Hrn)
ズデニェク・ディヴォキー(Hrn)*
リボル・ぺシェク、ぺトル・アルトリフテル指揮
ドヴォルザーク室内O.
ヴラディミール・ヴァーレク指揮
チェコ放送SO.
リボル・フラヴァーチェク指揮
プラハ室内O.
2006年8月に急逝したチェコのゼデニェク・ティルシャルは、兄のべドジヒとともに名門チェコ・フィルのソリストを務めたホルンの名手。このアルバムではベートーヴェン、ハイドンのほか、18世紀後半のチェコ圏のレイハ、ポコルニ、ロゼッティらによる2本のホルンのための作品を、まさに兄弟ならではともいえる絶妙なやりとりで聴かせてくれる。さらに、18世紀に優れたホルン奏者としてプラハとドイツで活躍したということ以外は謎に包まれているハニシュのユニークな3本のホルンのための協奏曲も収録。ティルシャル兄弟の持ち味、たまらなく柔らかく美しい音色と抜群のテクニックが楽しめる。録音:1985年 1987年 1975年 1983年 ステレオ
SU 3899
(2CD)
\3200→¥2790
ドビュッシー / マリウス・コンスタン編:「ペレアスとメリザンド」交響曲
シベリウス:付随音楽「ペレアスとメリザンド」Op.46
シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5
フォーレ:劇音楽「ペレアスとメリザンド」組曲Op.80
セルジュ・ボド指揮
チェコ・フィルハーモニックO.
ベルギーの象徴派詩人メーテルランク(1862-1949)の戯曲「ペレアスとメリザンド」。この悲劇的な愛のドラマはよほど創作意欲を刺激するのか、オペラから交響詩まで形態は違うもののさまざまな作曲家が音楽を付けている。しばらく廃盤(11.1269、11.0973)となっていたが、今年の7月にボドが80歳を迎えるのに合わせてカタログ復活となる。録音:1989年4月ステレオ

TALENT

DOM 381006/7
(2CD)
\4600
ショーソン:
 ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲Op.21
 ピアノ四重奏曲Op.30
 ピアノ三重奏曲Op.3
 弦楽四重奏曲(未完成)
ジェロルド・ルーベンシュテイン(Vn)
ダリア・ウズィエル(Pf)
シャロン四重奏団
ショーソンの室内楽の名品をベルギーのアーチストが香り豊かに演奏している。

TALLPOPPIES 1CD¥2300

TP 144
(2CD)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
 (第1番ト長調BWV.1007 第2番ニ短調BWV.1008
 第3番ハ長調BWV.1009 第4番変ホ長調BWV.1010
 第5番ハ短調BWV.1011 第6番ニ長調BWV.1012)
デイヴィッド・ペレイラ(Vc)
バッハの無伴奏チェロ組曲を録音するのはオーストラリア人として史上2番目だというペレイラは、オーストラリアで最も有名なチェリスト。
TP 156 ラウタヴァーラ:
 二つの前奏曲とフーガ(1955)/無伴奏チェロソナタ(1969) 
 チェロとピアノのためのソナタ第1番(1972/2001)
 2つのチェロとピアノのためのポルカ/
 チェロとピアノのためのソナタ(1991)
デイヴィッド・ペレイラ、ボニー・スマート(Vc)
イアン・マンロー(Pf)
世界初録音。
TP 015 息感/産安/心月/鈴慕/手向/阿字観 他全9曲 ライリー・リー(尺八)
TP 102 調べ/鉢返し/下がり葉/門付け/三谷清木覧/鈴慕流し 他全9曲 ライリー・リー(尺八)

TDKコア 1CD¥2600

TDKSA 002
¥2390
ベルリーニ:歌曲集《三つの室内用アリエッタ》
 激しい希求/フィッリデの悲しげな姿よ/優雅な月よ
ドニゼッティ:裏切り/糸巻き/私は家を建てたい
トスティ:理想/最後の歌/セレナータ/かわいい口許/暁は光から
ヴェルディ:
 エリーザよ、疲れた詩人は死ぬ/哀れな男/
 墓に近寄らないでほしい亡命者/乾杯
【アンコール】
 エドゥアルド・ディ・カープア:カンツォーネ〈君に口づけしたい〉
 サルヴァトーレ・カルディッロ:〈つれない心〉
レナート・ブルゾン(B)
ニコラ・ルイゾッティ(P)
レナート・ブルゾンは1961年にデビュー後、味わい深い繊細な歌曲からオペラのドラマティックな歌唱まで、ありとあらゆる表現力を兼ね備えたバリトンとしてたちまち名声を博し、世界の大舞台で歌い続けている。このアルバムは、2004年サントリーホールで行われたリサイタルのライヴ録音。録音:2004年4月3日 サントリーホール[ライヴ]
TDKSA 003 ヴィヴァルディ:歌劇《バヤゼット》より<私は妻として蔑まれ>
ジュリアーニ:《6つの歌》、
シューベルト:<夜>
ラヴェル:<ハバネラ形式のヴォカリーズ>、
ファリャ:《7つのスペイン民謡》より<ナナ(子守歌)>
ヴィラ=ロボス:《ブラジル風バッハ 第5番》より
 <アリア(カンティレ〜ナ)>
オヴァーレ:<アズラオ(青い鳥)>、
バローゾ:<子供へ>、
ロルカ:《5つのスペイン古謡》、
中田 喜直:<夏の思い出>
イザベル・レイ(S)
鈴木一郎(G)
スイスのチューリヒ歌劇場を中心に活躍し、巨匠アーノンクールにその美声を認められたソプラノ、イザベル・レイと、セゴビアの薫陶を受け、スペインを拠点に活躍していたギター界の巨星、鈴木一郎のデュオ・アルバムが登場。シューベルトからヴィラ=ロボス、中田喜直まで、世界の名歌曲の数々を、妙なる歌声と、潤いにあふれたギターの調べで紡ぎ出している。イザベル・レイはスペインのバレンシア生まれ。モンセラ・カバリエ、故アルフレード・クラウスなど、名手の薫陶を受ける。チューリヒ歌劇場のメンバーとしても実績を収める中で、巨匠アーノンクールにその美声を認められ、彼の手がけるオペラに度々出演している。鈴木一郎は1948年、神戸生まれ。小原安正、アンドレアス・セゴビアに学ぶ。故・武満徹、林光など多くの作曲家から曲を献呈され、世界初演を担当。バルセロナを拠点に、ヨーロッパや南北アメリカ、アジアとオセアニアで活動を展開。1988年にはスペイン国王ホァン・カルロス一世より文化勲章を授与されている。収録:2003年7月20、25日 ラ・サーラ・ジェローナ(バルセロナ)
TDKAD 022
(2CD)
\4000
[CD1]
 モーツァルト:
  交響曲第33番変ロ長調K. 319、
  ピアノ協奏曲第20番ニ短調K. 466、
  ピアノ協奏曲第12番イ長調K. 414 第2楽章(*アンコール)
[CD2]
 ハイドン:
  交響曲 第73番 ニ長調 Hob.I-73「狩」、
  交響曲第62番ニ長調Hob.I-62第2楽章(*アンコール)
鈴木秀美(指)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
スタンリー・ホッホランド(Fp*)
OLCプロジェクトとして初めて鍵盤楽器奏者を独奏に迎えた第16回公演。オリジナル楽器によって奏でられたモーツァルトのピアノ協奏曲 第20番は、聴くものの心に深く染み入り静かな感動を与え、これまでにない音の彩を体感することが出来る。スタンリー・ホッホランドの研ぎ澄まされたフォルテピアノの音色とオーケストラの響きとが呼応し音楽を紡ぎ出す様は、愉悦の極み。ホッホランドはレコーディング嫌いで、これまで録音物がなかっただけにこのアルバムは貴重。プログラムの後半に演奏されたハイドンの交響曲 第73番「狩」も、緊張感みなぎる秀演。録音:2006年10月21日東京、浜離宮朝日ホール(ライヴ) 音声収録編集:櫻井 卓

TRIOLILA 1CD¥2300

8697427 991220
¥2090
アンジェリカ・アクバール:
 水上歩行、愛の輪廻、道、スノーフレーク、
 お話、思い出、海の底、他全12曲
アンジェリカ・アクバール(Pf)
メーメト・ヤズミン(Vn)
ハリト・シュハ・チェリキラン(Cl)
トルコの美人キーボード奏者アンジェリカ・アクバール。バッハやヴィヴァルディをトルコ風にアレンジするかと思えば、作曲までしてしまう。
8697427 990926 ショパン:
 ポロネーズ変イ長調Op53「英雄」
 バラード変イ長調Op47
 ピアノソナタ第3番ロ短調Op58
 「ルドヴィク」のロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲Op12
 アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp22
ギュルスィン・オナイ(Pf)
ベートーヴェンのOp111の素晴らしい演奏によりシュナーベルの再来と評され、2005年には来日もして絶賛されたトルコを代表する女流ピアニスト、オナイのショパン。
8697427 991022 J.S.バッハ:ハープによるリュート組曲 ホ短調BWV996
C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ハ長調、イ長調K.208、ヘ短調K.69、イ長調
フレスコバルディ:アリア
アントワーヌ・フランツィスク:パヴァーヌ
ジャン・バティスト・レイエ:トッカータ
コヴェントリー・キャロル
グリーンスリーヴス
シリン・パンヂャロール(Hp)
トルコを代表する女流ハーピスト、パンヂャロールのバロック名曲集。録音も美しく浮世の憂さを忘れさせてくれる1枚。

YSAYE RECORDS

YR 03
(2CD)
\4800→¥4390
フランク:
 (1)弦楽四重奏曲ニ長調
 (2)ピアノ五重奏曲へ短調
 (3)ヴァイオリン・ソナタ イ長調
パスカル・ロジェ(P)
イザイ四重奏団
これはまたなんとも素敵なアルバムが登場。熟成された極上のアンサンブルで評判のイザイ・カルテットの最新録音は、不朽の名作ヴァイオリン・ソナタほかフランクによる室内楽作品集。ソナタと五重奏でピアノを受け持つのは、過去にもショーソンの協奏曲やフォーレのピアノ四重奏などのアルバムを共に作り上げて、たいへん親密な関係にあるフランスの名手ロジェ。いずれも循環形式という特徴的な作風で書かれたフランクの室内楽。弟子オルメスへの激しい思いに全曲が染め上げられたピアノ五重奏に、和声と対位法のすべてが結実した最後の室内楽作品である弦楽四重奏。そして、作曲者の友人で、同郷の大ヴァイオリニスト、イザイに献呈されたヴァイオリン・ソナタ。パブロ・カザルス曰く“ウジェーヌ・イザイの名前によって、わたしたちはいつももっとも純粋ですばらしい芸術上の理想を具現化できるのだ”と。他ならぬイザイこそ、当アンサンブルにとってはその名を冠していることからも分かるように特別な存在。彼らがこのアルバムに込めた意味の大きさが伺い知れるというもの。フルカラー88ページに及ぶブックレットのこだわりの装丁も手にする喜びを与えてく れる。なお、イザイ・カルテットは昨年に引き続いて、今やGWの風物詩となりつつある音楽祭、2007年ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』に参加する予定。

ZIG ZAG TERRITOIRES 1CD¥2500

ZZT 070301
\2500
C.P.E.バッハ:
 フルート協奏曲
  [イ長調 H438 イ短調 H431 変ロ長調 H435]
 フルート・ソナタ イ短調
ジュリエット・ユレル(Fl)
パトリック・アイルトン(クラヴサン)
ジャン=マリー・トロトゥロー(Vc)
アリ・ヴァン・ベーク(指)
オーヴェルニュ室内管
C.P.E.バッハはフルート好きのフリードリッヒ大王(2世)の王室楽団員を長年務めていた。C.P.E.バッハの音楽は、バロックと古典派との過渡期の特徴が表れた極めて洗練されたもので、フルート協奏曲はそのどれもが傑作。フルートの技巧と華やかな管弦楽で瑞々しい音楽を聴かせてくれる。ジュリエット・ユレルは1970年生まれ。1994年にパリ国際室内楽コンクールで第2位、神戸国際フルートコンクールで武満賞を受賞し、その才能が広く知られ、1998年よりオランダのロッテルダム・フィルの首席奏者に就任、ヨーロッパを中心に活動している。ユレルの実力と音楽性はハイドン:フルート・ソナタ集(ZZT 050503)で証明済みだが、またしてもこのアルバムで、高度なテクニックと流麗な音楽性を披露し非常に魅力的な演奏を聴かせてくれる。録音:2006年10月25-28日
ZZT 070101 J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ
 第1番ト長調 BWV.1027、第2番ニ長調 BWV.1028、
 第3番ト短調 BWV.1029、
 トリオ・ソナタ第4番 ホ短調 BWV 528
グィード・バレストラッチ (Gamb)
ブランディーヌ・ランヌー(Cemb)
J.S.バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ は、ガンバとチェンバロが織り成す魅力を最大限に引き出した作品。パオロ・パンドルフォにヴィオラ・ダ・ガンバを師事したパレストラッチは若き俊英ガンバ奏者。驚くべき技巧で難曲を伸びやかにいとも簡単に弾きこなしている。共演のブランディーヌ・ランヌーとの巧みなからみも聴き所。BWV 528はオルガン独奏用トリオ・ソナタとして知られている。第1楽章は「教会カンタータ第76番」から転用したもの。
ZZT 070201 シューマン:
 幻想曲 作品17、交響的練習曲 作品13
メンデルスゾーン:6つの前奏曲とフーガ 作品35
エドナ・スターン(P)
イスラエル出身のピアニスト、エドナ・スターン。「シャコンヌ(ZZT 050601)」では安定感のある落ち着いた演奏を聴かせてくれた。今回のアルバムは、シューマンとメンデルスゾーンの難曲。クララとの結婚を反対され、結婚に至る数年のうちに作曲された作品はどれも創作意欲に満ち溢れたものとなっている。「幻想曲」「交響的練習曲」もそうした時期に作曲された作品で、エドナ・スターンはそうした心情を細やかに読み取り音楽を構成している。「交響的練習曲」は内声の聴かせ方など音楽センスを感じる演奏。技巧面でも流麗さをみせ、充実したアルバムとなっている。
ZZT 070202
\2500
ブラームス:
 チェロ・ソナタ第1 ホ短調 作品38、第2番 ヘ長調 作品99
アントニー・ルロイ(Vc)
サンドラ・ムバラク(P)
輝かしいテクニックと、抜きんでた音楽性をあわせもつ若手2人によるブラームスのチェロ・ソナタ。ブラームスらしい陰々とした重苦しい第1番は、アントニー・ルロイの深みのある音楽性、張りのある低音でブラームスの哀愁がたっぷりと伝わってきます。また充実した晩年の作風を表すような明るい第2番も朗々と歌い上げ、サンドラ・ムバラクの繊細な伴奏とも上手く呼応しあっている。
ZZT 070102
\2500
ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816):歌劇「奥様女中」 アッティリオ・クレモネージ指揮
ラ・チェトラ
アントニオ・アベーテ(Bs)
チンツィア・フォルテ(S)
ジョヴァンニ・パイジエッロは、生涯のうちに、オペラを、セリア、ブッファの両分野にわたって、80曲以上作曲。いわゆるナポリ楽派全盛の18世紀後半のイタリア・オペラ作曲家の中でもっとも成功を収め、かつ影響力の大きかった人のひとり。この「奥様女中」を発表しペルゴレージの名声をかすめてしまったこともあった。アッティリオ・クレモネージはルネサンスとバロック音楽を専門とするイタリアのチェンバロ奏者・指揮者。アッティリオ・クレモネージの生き生きとした音楽作り、深みのある声で聴くものを魅了するアントニオ・アベーテ、美しい声と容姿、確かなテクニックを兼ね備えたソプラノ、チンツィア・フォルテと絶妙な配役で鮮やかに仕上げている。録音:2006年5月ポワシー劇場



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