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第37号新録音新譜(5)
2007年3月〜6月リリース予定


ACCORD

442 9217
\2300→¥2090
ハイドン-モーツァルト:ピアノ作品集Vol.2
  「ハ短調、或いはドラマの色調」
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ短調KV457(1785)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第33番ハ短調XVI:20(1771)
 モーツァルト:幻想曲ハ短調KV475(1785)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第58番ハ長調XVI:48(1789)
クレール=マリー・ル・ゲ(pf)
前作に続き、待望の第二弾が満を持して登場。今作も無論vol.1を踏襲、同様に捻りの効いた副題が添えられており、いやが上にも聴く者のイメージを膨らませてくれる。ル・ゲといえば当レーベルの人気アイテム、ラヴェルのダフクロ・ピアノ版の録音で名を馳せたうら若きテクニシャンの感があり、前作ご案内時は「は?あのル・ゲが古典...?」等と思われた方も、出るべきところは出て引くべきところは引く節度と抑制や、ひけらかさない非メカニックな美しさには唸ったことだろう。これは最早ハイドンの音楽がどうとかモーツァルトの音楽云々ではなく、統合的な古典派の音楽として広義に捉えられた言うなればコンセプト・アルバム。1974年パリ生まれでパリ音楽院のプルミエ・プリを受けたのが17歳、そして今年まだ33歳にしてこの域ゆえ、本国での大人気も頷けるところ。数十年後には一体どのような弾き手に変貌を遂げていることか?大きな期待を禁じ得ないアーティストの一人。録音:2006年12月 パリ

ACCORD 1CD¥2400

442 8964 オッフェンバック:
コミック・オペラ「靴屋と成金長者」
(その他「マダム・ファヴァル」「ドラゴネット」
「ファンタジオ」等、6作品からの抜粋)
ジャン=クリストフ・ケック指揮
コンセール・パドルー管
フランク・テザン(T)、
エリック・ウーシェ(T)
ギレーヌ・ラファネル(S)
フレデリック・ビアレキ(Br)
一幕ものの伝統的なスタイルによるコミック・オペラ。ラ・フォンテーヌの寓話に題材を得て痛烈な皮肉や風刺の効いたパロディで成金と俗物を描き、これぞまさしくオッフェンバック、という音色絵巻が繰り広げられる。金持ち、靴屋、金持ちの娘、客人、の四者による丁々発止のやりとりに当時のパリジャンたちは腹を抱えて大笑いしたことだろう。演奏も秀逸。録音:2006年11月、パリ  
442 9056 ティエリ・エスケシュ(1965) 管弦楽作品集
 1 「鏡影」 VN,VCと管弦楽のための
 2 「磔柱の眩暈」 管弦楽のための
 3 「シャコンヌ」 管弦楽のための
ルノー&ゴーティエ・カプソン(Vn/Vc) 
リール国立管
指揮:ポール・ポリヴニク(1)、
井上道義(2)
ジャン-クロード・カサドシュ(3)
パリ音楽院で8つのプリミエ・プリを取り、またデュリュフレの後を継ぐ正統者にして、暴力的激情と扇情を湛えたダイナミズム溢れる即興演奏でも度肝を抜く、現代を代表する独創的なオルガニストでもあるT.エスケシュの当レーベル4枚目が登場、今回は管弦楽作品集。ストーリー性を感じさせる曲作りで聴き応えも充分。論理的な難解さばかりを求めた現代音楽とは一味違うので、苦手な向きにもイケる。中でもカプソン兄弟をVIRGIN CLASSICSより借りてきて臨んだ1曲目は聴きもの。面目躍如たるデキ。録音:2004-2006

AMATI

AMI 2401
\2400
シューベルト:
 弦楽四重奏曲 第15番ト長調 D 887 Op.posth.161
 弦楽四重奏曲 第12番ハ短調 「四重奏断章」 D. 703
ロダン四重奏団
ソーニャ・コルケアラ(vn)、
ゲルハルド・ユルバン(vn)
マルティン・ワンデル(va)、
クレメンス・ヴァイゲル(vc)
シューベルトの弦楽四重奏曲は2つの全く異なった時期に書かれた。初期の四重奏は1812年から1816年の間に書かれ、主に仲間内で楽しむためのもの、そしてハイドン、またはモーツァルト風な作風で書かれている。それから8年を経た1824年から1926年の間に、彼はイ短調、ニ短調、そしてト長調の3曲を作曲している。これらの後期の作品は本当に素晴らしいもの。公開の演奏会で演奏されることを前提に、そして完璧なアンサンブルが可能な四重奏団のためにかかれている。(彼の弟であるフェルナンドが軽い気持ちで演奏しようとしたところ、シューベルトは「それはやめてほしい」と警告したそうだ)しかしもっと重要なことは、彼の後期の四重奏はそれまでのこのジャンルの作品とは全く違ったものであるいうこと。シューベルトの中期、及び後期の作品はベートーヴェンの作品をモデルとしてはいるが、当時のウィーン音楽とはかけ離れており、演奏もほとんど誰もが不可能だった。もちろんシューベルトは早いうちから、交響曲も含め、ベートーヴェンの作風をコピーすることなく自らの作風を作りあげなくてはいけないことを理解していた。ベートーヴェンに代わる選択肢、こ れを達成することに成功したのが後期の弦楽四重奏。1820年、ウィーンで書かれたハ短調の四重奏断章(D 703)はシューベルトのその2つの時期をつなぐ作品。1816年に書かれたホ長調四重奏曲(D353)以降はシューベルトは弦楽四重奏のために作品を書いていない。この四重奏断章は後期の四重奏曲へ至る道への新しいスタートと、初期の作風からの転換を図る重要な作品。ミュンヘン音楽院の学生によって1993年に結成されたロダン弦楽四重奏団(団体名は彫刻家のオーギュスト・ロダンに由来している)の溌剌とした演奏で。彼らは多数のCDコーディングや、ラジオ、テレビ出演、そして国際的な演奏会など活発な演奏活動を行っている。彼らの若い息吹は、いかなる音楽にもダイナミックな解釈を与え、卓越した技術とアンサンブルで調和の取れた音楽を作りだす。その力強さから、名前の由来となったロダンの彫刻との類似性を感じられるのではないだろうか。

AMBITUS 1CD¥2400

AMB 96888 ギターとオーケストラのための作品集
 フェルディナンド・カルッリ:
  ギター協奏曲 ホ短調 Op.140
 アントワーヌ・ド・ロイエ:
  ギター協奏曲 イ長調 Op.16
 マウロ・ジュリアーニ:
  ギター協奏曲 イ長調 Op.36
ラインベルト・エヴァース(g)
ドナトゥス・カトゥクス指揮
ヴィルニュス・セントクリストファー管 
最近、楽譜も多く出版され広く知られているアントワーヌ・ド・ロイエのギター協奏曲だが、この作品は1990年まで忘れられていたばかりか、作曲家の人生や仕事についてもほとんど何も知られていなかった。有名なジュリアーニの第1番の協奏曲Op.30の9年前、1799年に作曲されたもの。独奏は、日本にも度々来日をしているドイツの名手ラインベルト・エヴァース。
AMB 96900 《harfinesse》 ハープ作品集
 カプレ、アセルマン、シュポア、ダマース
 アルヴァース、ブリテン、ゴドフロアの作品
ヴェロニカ・ポンツァー(harp)
ベルリオーズに「ハープ界のリスト」と呼ばれたアルヴァースの作品をはじめとしたハープのための作品集。ヴェロニカ・ポンツァーの演奏はハープの持つ音色の特性と親しみやすさを感じさせてくれる喜ばしいもの。
AMB 96902 甘き沈黙 
 ソプラノとフルート、オルガンのためのバロック音楽集
  J.S. バッハ, C.P.E. バッハ、カイザー
  ベーム、ヘンデルの作品集
トリオ・ガブリエル
ベッティーナ・パーン(S)
モシェ・アーロン・エプシュタイン(fl)
ヴォルフガンク・ツェーラー(org)
バロックの時代には、声部とのかけあいにしばしばフルートが用いられる。例えば、J.S.バッハ のカンタータの多くでは、ソプラノと共にフルートが重要な役割を果たす。そして、ヘンデルの「9つのドイツ・アリア集」ではソプラノ・ソロとオブリガード、そして通奏低音のために書かれている。ベッティーナ・パーンはシュッツなどを得意とするソプラノ。指導者としても知られるM Aエプシュタイン、ヴォルフガンク・ツェラー、この3人の素晴らしいアンサンブルでどうぞ。
AMB 96903
(2CD)
バッハ:6つの無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012
                        (ヴィオラ編曲)
アネッテ・マリア・シュラーット(Va)
ドイツ生まれのヴィオラ奏者、アネッテ・マリア・シュラーット。サンドール・ヴェーグに師事し、デンマークのオーデンセにあるカール・ニールセン音楽院で教鞭をとった。その後9年間、デンマーク国立放送交響楽団で演奏、同時にフリーの室内楽奏者、ソリストとして各地の音楽祭にて活躍している。多くの作曲家が彼女のために作品を書き、オールボー交響楽団とはノエル・コンドルプのヴィオラ協奏曲を世界初演している。彼女は次のように語っている。「何年もの間、バッハのチェロ組曲に挑戦してきました。チェロのための作品をヴィオラで演奏することは大変な冒険です。しかし、バッハの時代には特定の作品を他の楽器に置き換えて演奏することは当たり前でした。その際、ヴィヴァルディの作品に見られるように、調性を移調することもしばしばありました。そして組曲第6番は、ピッコロチェロのために書かれたと考えられます。近代的な大きなチェロで演奏するのではなく、小さい楽器で演奏する方がふさわしいように思われます。」

ARION 1CD¥2400

ARN 68741
\2400
ジャン=バティスト・ド・ブセ
 《バッカスの年代記》
ラ・コンパニ・バロック
ミシェル・ヴェルシェーヴ指揮
シルヴィー・ド・メ(S)
ミシェル・ヴェルシェーヴ(Br)
ファブリス・コナン(俳優)
ピエール・ボラーニョ(フルート&ミュゼット・デュ・ポワトゥ)
ブノワ・リシャール(フルート&バロック・オーボエ)
アリアーヌ・ドランバック(バロック・ヴァイオリン)
ミリアム・マナン(バロック・ヴァイオリン)
フロランス・ボルトン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ニコラ・アンドレ(バロック・ファゴット、カータル)
ジェローム・ルフェーヴル(テオルボ&バロック・ギター)
エレーヌ・ドーファン(クラヴサン)
ロイク・レ(打楽器)
フォンテヌブロー宮殿で王家の娯楽のために催された音楽は多彩で華やかなものだったが、このアルバムで聴かれるのは、そういった宮廷内ではなく、歴史に名を留めない人たち=素人たちが城の外でいつも演奏し、流行していたものである。正統派アリアと、バッカスと愛の神を讃美するエール・ド・クールや酒歌(airs boire)の数々は、ルイ14世からナポレオン3世の時代、つまり17世紀後半から18世紀中頃にかけて多く生み出された。中でもジャン=バティスト・ド・ブセ(ブーセ)(1662-1725)はこのジャンルを数多く作曲し、同時代の作曲家たちに大きな影響を与えたと評されている。このブセの作品に、カンプラ、デマレ、ラモー、ボワモルティエ、ルソー、ベランジェら、あるいは作者不明の同種の音楽を差し挟んで構成したのが当アルバムである。ラ・コンパニ・バロックは、1995年にミシェル・ヴェルシェーヴによって結成された団体。才能がありつつも忘れられてしまった17、18世紀の作曲家の作品を再発見し、当時の朗唱法や発音を用いたり、音楽のみでなく、歌、演劇、舞踊といった要素をすべて取り込んだ総合的な上演を志向している。ラ・コンパニ・バロックはこのアルバムで、当時の流行歌といういわゆる「はかない音楽」が、実はとても質の高いものであったことを実証している。録音:2006年
ARN 68715
¥2190
ジョルジュ・マルタン・ヴィトコフスキ(1867-1943):
 弦楽四重奏曲ホ長調
 ピアノ五重奏曲ロ短調 
ドビュッシー弦楽四重奏団
マリー-ジョゼフ・ジュード(p) 
ポーランド系フランス人作曲家で、同世代にはルーセル、マニャール、ロパルツ等がいる。音楽家人生の重要な時期をリヨンで活躍し同地に没した人だが、若き頃はV.ダンディが主催するパリのスコラ・カントルムに学び、彼より教えを受け、交響曲第一番は師の指揮でコンセール・コロンヌにより初演された。主要作品として、収録曲の他に、2つの交響曲、PとOrchのための組曲「我が湖」、PとVnのためのソナタ、Alt,Ten,Bar,Orchのための「一家の詩」、コミック・オペラ「歌の教師」、抒情劇「遥かなる王女」等挙げられる。指揮者としても知られ、リヨン音楽院の院長も勤めた人。ドビュッシーSQの通算6作目になる当アルバムにより明るみに現れたかの如くのヴィトコフスキであるが、当盤以外に聴くことのできるディスクは果たしてあるのだろうか?もしあればぜひ試したい!そう思わせる音楽。
ARN 706101 フォーレ:
 歌曲集「優しい歌」(ピアノ&弦楽五重奏版)
 月の光、憂鬱(Spleen)、牢獄
  (詩:ポール・ヴェルレーヌ)
 ピアノ五重奏曲第1番 Op.89
ジェローム・コレアス(Bs-Br)
フィリッペ・ビアンコーニ(P)
ドミニク・デジャルダン(Cb)
QUATUOR PARISII
この数年アンサンブル・レ・パラダンとともにARIONでの録音を続けていたジェローム・コレアスが今回取り上げたのがポール・ヴェルレーヌの詩によるフォーレの歌曲集です。フォーレは後にこの曲の制作ほど自身の才能が素直に感応したことがないと記したがフォーレの才能を高く評価していたといわれるサン=サーンスがこの曲を聴くやいなや「フォーレは完全に気が狂ってしまった!」と叫んだというのもまたよく知られている。

BAYER 1CD¥2300

BR 100282
(4CD)
¥9200→¥8390
アロイス・ハーバ(1893-1973):
 弦楽四重奏全集
 弦楽四重奏と朗読のための日記帳 Op101
シュターミッツ弦楽四重奏団
ボフシュラフ・マトウシェク(第1Vn)、
ヨゼフ・ケクラ(第2Vn)、
ヤン・ペルシュカ(Va)、
ヴラディーミル・レクシネル(Vc)
1920年、若きアロイス・ハーバは当時革新的であった四分音を用いた弦楽四重奏曲第2番に着手した。それまでの彼は前衛的な音楽とは無関係であったが、以降の彼は微分音の研究に着手し理論書の執筆、微分音楽器の製作など幅広い活動を行ったのである。5歳の時、絶対音感を持つことがわかり6歳でヴァイオリンを学び始めたハーバ。1914年から15年にプラハ音楽院でヴィーチェスラフ・ノヴァークに師事し、自らの音楽を研究していくのである。戦争による中断がありこそすれ、彼は独自の音楽を切り開いて行ったのだ。1916年にはフランツ・シュレーカーのマスタークラスで学び、教会旋法や伝統的な響きを追求する上で辿り着いた彼の微分音は、同時代の作曲家たちが理論として考え出した微分音とは少々異なり、どちらかというと「聴きやすい」もの。聴きなれてしまえば病み付きになるだろう。
BR 100349
¥2090
ワーグナー:歌曲全集
 墓とバラ(WWV 56) ヴィクトル・ユゴー詩
 眠れ、わが子(WWV 53)  ヴィクトル・ユゴー詩
 恍惚 (WWV 54)  ヴィクトル・ユゴー詩
 君を待つ (WWV 55)  ヴィクトル・ユゴー詩
 かわいい人 (WWV 57) P.de.ロンサール詩
 全ては束の間の幻(WWV 58) J.ルブール詩
 2人のてき弾兵 (WWV 60) ハイネ=F.Aレーヴ・ヴェイマール詩
 メアリー・スチュアートの別れ (WWV 61)P.J.deベランジェ詩
 ゲーテのファウストのための7つの曲
  兵士の歌
  菩提樹の下の農夫たち
  ブランダーの歌
  メフィストフェレスの歌第1(蚤の歌)
  メフィストフェレスの歌第2(セレナーデ)
  糸を紡ぐグレートヒェン
  グレートヒェンのメロドラマ
 親愛王フリードリヒ・アウグストへの忠誠(WWV 71)
  ワーグナー詩
 樅の木(WWV 50) G。ショイアーリン詩
 ヴェーゼンドンク歌曲集( WWV 91 a)
  天使/止まれ/温室にて/悩み/夢
グンドゥラ・シュナイダー(Ms)
ヨッヘン・クプファー(Br)
フェリチタス・ストラック(P)
ヴュルテンベルク室内合唱団
ディーター・クルツ(指揮)
シュザンヌ・コルネリウス(S)
ベルンハルト・ゲルトナー(T)
エリザベス・フェルヘーヴェン(暗誦)
ワーグナーと言えばオペラだが、彼は少数ながら歌曲も書いている。とりわけ有名なのは“ヴェーゼンドンク歌曲集”で、当時の恋人であったマティルデ・ヴェーゼンドンクの詩に曲付けされた濃厚な歌曲。“トリスタン”と同時期の作品だけに(共通の楽想も使われている)むせるようなロマンチシズムに満ちた音楽。若きワーグナーがパリで身を立てようとした時期に書かれたユゴーなどフランス語の歌詞のついた曲も興味深いところ。歌曲全集とは言え、ルイス・クラフトのためのおどけ歌WWV.105は含まれていないが、“親愛王フリードリヒ・アウグストへの忠誠(WWV 71)”が収録されているのが異色。
BR 100350 レーガー:歌曲選集
 6つの歌Op.4(1891)
 6つの歌集Op.35より第1番&第2番(1899)
 素朴な歌Op.76より10の歌(1903-1912)
 バリトンとピアノのための2つの宗教的な歌 Op105(1907)
 ピアノ伴奏を伴う12の宗教的な歌 Op.137(1914)
 ≪Der Maien ist gestorben≫ (Gerheusser) without Op. (1906)
トーマス・プファイファー(Br)
カール・ミヒャエル・コンマ(P)
マックス・レーガーはその短い生涯の間にオーケストラ作品、室内楽、オルガン曲、そして300曲以上の歌曲などたくさんの作品を残した。17歳のときフーゴー・リーマンに師事し、2つのヴァイオリン・ソナタや室内楽と最初の6つの歌を作曲、その後徴兵され従軍。戻ってからは創作活動に専念。彼の歌曲は素朴な歌詞を持つものが多いのだが、その音楽は半音階的で、詩に柔軟に適応し、ユーモラスさとメランコリーさを自由に行き来するという、規模の小さな曲でも聞き応えのあるものばかり。最初の6つの歌曲からレーガーの特徴はとても顕著で“4月に”のピアノ伴奏部の踊るようなリズムや「墓の花輪」での極めて渋い音楽など、詩とメロディとリズムが見事に溶け合っている。
BR 100355 ハイドン:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲「ひばり」Hob.III:63
 弦楽四重奏曲「騎手」Hob.III:74
 弦楽四重奏曲「皇帝」Hob.III:77
シュターミッツ弦楽四重奏団
ボフシュラフ・マトウシェク(第1Vn)
ヨゼフ・ケクラ(第2Vn)、
ヤン・ペルシュカ(Va)
ヴラディーミル・レクシネル(Vc)
ハイドンの良く知られた弦楽四重奏曲を3曲。シュターミッツ弦楽四重奏団はチェコの団体。メンバーのヴァイオリン奏者と同郷であるボヘミアの作曲家ヨハン・ヴェンツェル・シュターミッツ(1717-57)に由来しています。1986年ザルツブルクで行われた国際室内楽コンクールで第1入賞。以来チェコの作曲家の作品を中心レパートリーとし、幅広く活躍している。
BR 100356
¥2090
イタリアのオペラ座の夜
 木管とピアノによる編曲版ロッシーニ、ベッリーニのオペラ・アリア集
  (フェルディナンド・カルッリ、イワン・ミューラー、ルイジ・バッシ編曲)
 ポンキエッリの2つのオリジナル作品
ルイジ・マジストレッリ(Cl)
ソロイスツ・オブ・アカデミア・デル・ラリオ
シルヴィア・トゥヤ(Fl)
マリノ・ベネッティ(Ob)
カルロ・デラクア(Cl)
Vsevolod Dvorkin & 北条すみこ(P)
イタリアのオペラ座の夜”は、オペラ・アリアを管楽合奏に編曲したものを集めている。劇場に行かなくても、オペラを聴いた気分になれるのはもちろんのこと、全く新しい楽しみとして人々に定着していた。ミューラーの手によるクラリネットとピアノのための「セビリャの理髪師」からの2つのアリアや、カルッリによるフルート、オーボエ、クラリネット、バス・クラリネットのための「オリイ伯爵」の三重唱、もうひとりのルイジ・バッシ(カルッリに学び、スカラ座のオーケストラの第1クラリネット奏者を務めた名手)の編曲はベッリーニの「夢遊病の女」による2つのクラリネットとピアノのための協奏的二重奏で、こちらもクラリネットの超絶技巧を極限まで生かしたもので、ベッリーニの美しいアリアの新しい魅力を引き出している。
BR 100360 〜深き陶酔〜コントラバス作品集 
 ベートーヴェン、クラウス・キューンル
 ロベルト・フックス、ブルッフ
カトリン・トリクァルト(Cb)
学生時代一緒に学んだ、現ベルリン・フィルの首席コントラバス奏者ナビル・シェハタによると、「カトゥリン・トリクァルトは学生時代からとても印象的でした。音楽的で知的で他の誰よりもコントラバスが大好きで、オリジナルの作品でも、他の楽器からの編曲作品でもオリジナリティ溢れる演奏をしたのです。彼女の独特なキャラクターは多くの奏者の中でもとりわけ際立つものです。」このアルバムは、ベートーヴェンのホルン・ソナタOp.17といくつかの作品、クラウス・キューンルの‘Pitch-Black Sea, all around...”フックスの「コントラバスのためのソナタ」、ブルッフの「コル・ニドライ」を収録。全ての愛好家と奏者にとっての素晴らしい贈り物になるに違いない。
BR 100362 バッハ、そして・・・
 J.S. バッハ (1685-1750)
  & アダム・ファルケンハーゲン(1697-1761)作品集
 バッハ:
  オーボエとハープシコードのためのソナタ ト短調(BWV 1030b)
  オーボエ独奏のためのパルティータ(BWV 1013)
 ファルケンハーゲン:
  オーボエ、チェロ、リュートのためのコンチェルト
   第5番 ト短調/ 第6番 変ホ長調
ラヨシュ・レンチェス(Ob)
レオ・レンチェス(Vc)
イェルク・ハルベック(ハープシコード)
ヨハネス・フォークト(Lute)
バッハと同時代の作曲家、アダム・ファルケンハーゲンの作品を並べ、当時のライプツィヒの音楽事情を探るというアルバム。ファルケンハーゲンはヴァイスにも師事したことのあるリュート奏者、作曲家。リュート好きには良く知られた人。彼の作品は当時の作曲家たちの作風を取り入れつつも、ちょっとした異国情緒を漂わせた煌びやかで優雅なもの。バッハのオーボエ・ソナタは、本来フルート・ソナタ ロ短調として書かれた作品で半音階的な進行を伴った当時としては革新的な音楽。重厚さと朗らかさを兼ね備えた美しい音楽。
BR 100366 ベートーヴェン:クラリネットを伴う室内楽作品集
 ピアノ三重奏曲 第4番「街の歌」Op.11
 ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op.38
  (七重奏曲Op.20からの編曲) 
 バセット・ホルンとピアノのためのソナタOp.17
 J.フリートロウスキ(1777-1859)によるホルン・ソナタからの編曲
ルイジ・マジストレッリ(Cl)
クラウディオ・ブラッコ(P)
アレッサンドロ・アンドリアーニ(Vc)
ベートーヴェンは、モーツァルトの親友で当時ウィーン宮廷でヨーゼフ大公に仕えていたクラリネットの名手アントン・シュタッドラーのために自身のピアノ三重奏のクラリネット版を作った。とは言え、ベートーヴェンがウィーンに到着した1792年の頃は、すでにシュタードラー時代はほとんど終焉を迎えていたため、不幸にもこれらの編曲はシュタードラーの目にとまることはなかった。以降、彼はJ・ベーア(1770−1819)やヨハン・フリードロウスキ (1777-1859)と親交を持ち(証明する文書は残っていない)当時バイエルンのエッチンゲン・ヴァレルシュタイン伯爵に仕えていたJ・ベーアが、ウィーンで数回ベートーヴェンの作品を演奏したことは当時の雑誌の記述に残っています。1797年、リヒテンシュタインのヨハン・ヨーゼフ公(ベートーヴェンはピアノ・ソナタを献呈している)の宮廷楽師となったベーアのためにクラリネット、バセット・ホルンのためのいくつかの作品が作曲されたようです。ベーアはこの頃に書かれたピアノと管楽のための五重奏Op16を1797年の4月に演奏、その翌年にも再び演奏した。今回のルイジ・マジストレッリとクラウディオ・ブラッコのコンビは、以前にもホフマイスターのソナタを録音していて、高い評価を受けている。
BR 100375 シューマン:クラリネットを伴う室内楽作品集
 ≪幻想小曲集≫(クラリネットとピアノ) Op.73
 ≪はすの花≫ Op.25,7
 ≪民謡風の5つの小品≫ Op.102,4
 アダージョ&アレグロ(ホルンとピアノ) Op.70
 ≪さすらいの歌≫ Op.35,3
 ≪トロイメライ≫ from ≪子供の情景≫ Op.15 No.7
 ≪3っのロマンス≫ for
  オーボエとピアノ (violin & clarinet ad libitum)
 ≪おとぎ話≫ Op.132 for クラリネット, ヴィオラ & ピアノ
ルイジ・マジストレッリ(Cl)
Matteo Del Solda, viola
北条すみこ(P)
BR 100380
(SACD Hybrid)
\2400
チャイコフスキー:
 弦楽六重奏曲
 “フィレンツェの思い出” Op.70
 弦楽セレナード ハ長調 Op.48
ハイルブロン=ヴュルテンベルク室内管弦楽団
ルーベン・ガザリアン(指揮)
「私はこの6つの声部のための曲を異常なプレッシャーの元で書いています。新しい形式を考え出すのがとても難しいのです。」チャイコフスキーは弟モデストへの手紙にこう書いている。6つの弦楽器の音を調和させるのは本当に困難だったようだが、しかしその数週間後の1890年7月に彼はこの曲を完成させた。今回、ルーベン・ガザリアンはチャイコフスキーの意図を汲みつつ、各々の声部を強調させるために第2チェロのパートをコントラバスに置き換えて演奏しています。今ではすっかりおなじみとなった“弦楽セレナード”はチャイコフスキー自身もとても愛着を感じていた曲だと言います。1880年10月にロシアのサンクトペテルブルク音楽協会で演奏会を行ったあと、彼自身の指揮により世界各国で演奏会を行っている。ルーベン・ガザリアン指揮ハイルブロン=ヴュルテンベルク室内管といえば、ヨーゼフ&ミヒャエル・ハイドン:トランペット協奏曲集(MDG)の録音が知られている。

EBS 1CD¥2300

EBS 6119 ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
 フィンツェンツ・ラハナー(1811-1893)による弦楽合奏伴奏版
 大フーガOp.133
 6つのレントラー舞曲 WoO 15
ディーナ・ウゴルスカヤ(P)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管
ヴラディスラフ・ツァルネツキ(指揮)
以前、バッハ、モーツァルト、ショスタコーヴィチの2台ピアノのための協奏曲集(EBS-6125)で父のウゴルスキと共演し、話題となったディーナ・ウゴルスカヤのベートーヴェン。この録音は、通常のヴァージョンとは違い、フィンツェンツ・ラハナー(1811-1893)による弦楽合奏伴奏版で演奏しているのが聞きどころ。フィンツェンツ・ラハナー(1811-1893)は、フランツ・パウル(1803-1890)とイグナツ(1807-1895)に続くラハナー兄弟の末弟。指揮者ヘルマン・レヴィを見出した人としても知られている。
EBS 6120
¥2090
ロマン派の間奏曲とセレナーデ集
 マルコ・エンリコ・ボッシ (1861-1925):
 ゴルドーニ間奏曲Op.127
 エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ (1876-1948):
 弦楽合奏のためのセレナーデ
 フーゴ・ヴォルフ(1860-1903):
  イタリア風セレナーデ(弦楽オーケストラ版)
 L.C.ヴォルフ(1859-1932):
  弦楽オーケストラのためのセレナーデ ヘ長調 Op.30
プフォルツハイム南西ドイツ室内管
ヴラディスラフ・ツァルネツキ(指揮)
「セレナーデ」というジャンルでは何世紀にも渡って多くの作品が書かれているが、時代によってその作風はかなり異なっている。ロマン派及び後期ロマン派では、セレナーデは主に古典派の作風に基づいて書かれています。(チャイコフスキーの作品もそうです)ボッシの“ゴルドーニ間奏曲”もその延長線上にある曲で、マーラーが最晩年にニューヨークで演奏したという記録もある。
EBS 6146
¥2090
ルーマニア音楽の祭典
 〜ロリー・ワルフィッシュ復興〜
 ジョルジェ・エネスク、ミハイ・ホラ
 ディヌ・リパッティ
 コンスタンティン・シルヴェストリ
 パウル・コンスタンティネスク
 ニコラエ・ブランデュス
 ポール・ネグリアヌの作品
エルンスト・ワルフィッシュ, viola
ローリー・ワルフィッシュ, piano
ローリー・ワルフィッシュはプカレストの王立音楽院でフロリカ・ムジチェスク(ディヌ・リパッティ、ラドゥ・ルプーの教師として知られる)に師事、ここで研鑽を積んだ。1944年にヴィオラ奏者エルンスト・ワルフィッシュと結婚、以降35年間に渡り彼女は夫のよきパートナーとして活躍します。「ワルフィッシュ・デュオ」のピアノ奏者、そしてハープシコード奏者としてアメリカ合衆国、カナダ、ヨーロッパそして時折北アフリカやイスラエルを演奏旅行し高い評価を受けた。1964年からスミス・カレッジで教鞭を取るが、それ以前にもクリーブランド、デトロイト、ブカレスト、スイス各国で指導者としてのたくさんの経験を積んでいる。彼女はヨーロッパ、オーストラリア、そして南アフリカでエネスクの音楽についての講義を行い、ルーマニアの音楽を広く普及させることに尽力した。ジョルジェ・エネスク室内合奏団を設立し、「アメリカ・エネスク協会」のメンバーでもある(ユーディ・メニューインが後援者です)。1981年のエネスコ生誕100周年の際に盛大な祝賀会を催した。

ECM(NEW SERIES) 1CD¥2400

476 5776 J.S.バッハ:モテット集
 BWV.225:主に向かって新しい歌をうたえ
 BWV.226:精霊はわれらの弱きを助けたもう
 BWV.227:イエス、わが喜び
 BWV.228:恐れることなかれ、われ汝とともにあり
 BWV.229:来たれ、イエスよ、来たれ
 BWV.230:主をたたえよ、すべての異教徒よ
 BWV Anh.159:汝を去らしめず、汝われを祝せずば 
ヒリヤード・アンサンブル
ジョアンヌ・ラン(S)、
ディヴィッド・ジェイムズ(C-T)、
スティーヴン・ハロルド(T)、
ゴードン・ジョーンズ(Br)、
レベッカ・オウトラム(S)、
ディヴィッド・グールド(T)、
ロジャース・コヴェイ=クランプ(T)、
ロバート・マクドナルド(Bs)
2004年、結成30年を祝った現代最高の室内声楽アンサンブル、ヒリヤード・アンサンブル。そのレパートリーはペロタンを始めとする中世、ルネッサンスの作品と、ペルトやバルト諸国の現代作曲家の作品が中心である。そんな彼らの演奏するバッハのモテット・・・・これは確かに興味深いものであろう。ゴードン・ジョーンズへのインタビューによると、80年代の半ばにもハノーヴァー少年合唱団とこれらの曲を録音した際、さまざまな違和感を感じたのだと言う。(彼は楽器と一緒に演奏することがあまり好きではないらしい)少年たちやオーケストラの楽器とともに演奏することについての語彙の齟齬、それらを乗り越えるにあたって「指揮者なしで最大限8人の歌手だけでも」バッハを演奏することが可能だと思い至ったのだとも。そんな主張が詰まったこのモテット集。あの世界的大ヒット「モリムール」の時のような再構築されたバッハの世界を楽しめそうな1枚である。録音:2003年11月23〜27日
476 5779 バルトーク:弦楽四重奏曲第5番(1934)
ヒンデミット:弦楽四重奏曲第4番 Op.22(1921)
ツェートマイヤー・クァルテット
トーマス・ツェートマイアー(vn)
クーバ・ヤコヴィッツ(vn)
ルース・キリウス(va)
ウルスラ・スミス(vc)
ツェートマイヤーSQによる、ECMへの3枚目のアルバム。以前の2タイトルも海外では多数の賞を受賞している。今回も、ヨーロッパ現代主義による20世紀の重要なレパートリーであるバルトークとヒンデミットによる作品を、彼ら独自の自由で自然な発想で演奏される。バルトークはバルカン半島の民族音楽を伝承しながら複合的リズムと濃密な対位法が強調され、ヒンデミットは弦によるカンタービレを主に用いるという違いが感じられる。しかし共通するのはどちらも、それぞれの楽器の効果と強いエネルギーによってバランスよく洗練された構造で作曲されている。このヒンデミット作品は、1921年にヒンデミット自身がヴィオラを担当初演し、成功した作品のひとつ。ツェートマイアー・クァルテットは1997年に結成された弦楽四重奏団。1年に1つのプログラムしか取り上げないという徹底したコンセプトで全員暗譜コンサートを行っている。今年2月に来日し絶賛されている。ツェートマイアーとヴィオラのキリウスは、アンサンブル金沢のメンバーとしても演奏会に出演するなど、弦楽ファンには今や絶大なる人気のアンサンブルです。録音:2006年6月27〜29日 ドイツ、ゲツィス
476 5715 ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937〜):
 交響曲第6番
シュトゥットガルト放送響
アンドレイ・ボレイコ指揮
ECMレーベルがとりわけ力を注いでいる、ウクライナの作曲家シルヴェストロフの新アルバム。伝統的な調性や旋法を用いつつも、前衛的な響きも駆使した彼の一連の作品は、常に聴き手に深い感銘を与え続ける。この交響曲第6番(1994〜95)は、彼の代表作とされる「交響曲第5番」の流れに連なる後期ロマン派へのエピローグ的な作品で、全ての楽章は切れ目なく演奏され、穏やかな最初の2つの楽章の次にこの曲の中心をなす(25分)大規模な第3楽章が置かれる。失われた時間、消失した世界・・・。良く知られた「静寂の歌」や「使者」などのような聴き手の懐かしい記憶へ直接訴えかける音楽である。演奏は、度々の来日でも高い評価を受けているロシアの俊英、アンドレイ・ボレイコ。シュトゥットガルト放送交響楽団の紡ぎだす濃厚な響きにも注目。録音:2005年6月13〜17日
476 5778 エリッキ=スヴェン・トゥール(1959〜 )
オキシモロン
 男声合唱とアンサンブルのためのサルヴェ・レジーナ(2005)
 Ardor マリンバとオーケストラのための協奏曲(2001/2002)
 ヴァイオリンとピアノのためのディディケーション(1990)
 大アンサンブルのためのオキシモロン(2003年)
ペドロ・カルネイロ(mb)、
レホ・カリン(vc)、
マリット・ゲレッツ・トラクスマン(pf)
エストニア国立響
オラリ・エルツ指揮
1959年、エストニア生まれの作曲家トゥール。アカデミックな作曲技法と同時に、自分がグループを結成し培ったロックの語法を合わせ持つミニマル、コラージュ、復古主義的旋法、様々な要素が入り乱れた洗練された作風が特徴。彼の最新作は日本語では「撞着(どうちゃく)話法」と訳されるオキシモロン。(「矛盾語法」と呼ばれることもある) テューレ自身の作曲ノートにも「私の知的エネルギーと情緒は、しばしば蓄積されて拡散されて、また再度蓄積される。作品は膨張して縮小される音のドラマである。リズムの面でも反復的なリズム対不規則なリズム、爆発的な力と瞑想。全てにおいて相反する“諸物併置(juxtapositions)”に興味を抱いている」と書かれている。その他、彼の様々な作風の作品がぎっしり詰まった1枚である。録音:2006年6月(Ardorのみ2003年3月)
476 5276 ヨーハン・ルートヴィヒ・トレプルカ:
 《ニコラウス・レーナウの言葉による
 見出し付きのピアノ小品集》作品2
  第1〜7曲
ノルベルト・フォン・ハンネンハイム:
 ピアノ・ソナタ第2、4、6、12番
ヘルベルト・ヘンク(pf)
ヘルベルト・ヘンクは1948年にドイツに生まれたピアニスト・作曲家。ピアニストとしては主に20世紀作品を採り上げている。著作家としても、シュトックハウゼンの作品や、ラテンアメリカ、ピアノなどに関する書物を出版してきた才人である。今年はエルンスト・フォン・ジーメンス賞を受賞した。このヘンクのニュー・アルバムは、1945年に亡くなった2人の作曲家による、12音技法を用いた貴重なピアノ作品を集めたもの。ヨーハン・ルートヴィヒ・トレプルカ(1903-1945)は、シェーンベルクよりも早くに12音技法を体系化したと言われるヨーゼフ・マティアス・ハウアー(1883-1959)の門下。ウィーン生まれで、ダンツィヒで没した。後期ロマン派のような詩的な味わいの漂う彼のピアノ小品集は、ニコラウス・レーナウ(R.シュトラウスの《ドン・フアン》で有名な詩人)の言葉に基づいたもの。1937年にウィーン放送のために録音された大きなオーケストラ曲を除けば、現在残っているのは殆どこのピアノ小品だけである。ヘンクがハウアーに関する著書を準備している際に発見した貴重な作品だ。ノルベルト・フォン・ハンネンハイム(1898-1945)は師であるシェーンベルクから、「間違いなく最も興味深い才能をもったひとり」と高く評価されていた人物。成功を収めようとした矢先、ナチスの台頭によって「非ドイツ的」という烙印を押され、失脚。終戦まで極貧生活を余儀なくされ、数年間のサナトリウム生活の後、現在の西ポーランドで亡くなった。彼の作品も僅かしか残っていない。なお、ヘンクはフォン・ハンネンハイムについての280ページにおよぶ論文を脱稿したばかりである。ヘンク自身によるライナー・ノーツも注目。録音:2005年
476 5875
¥2190
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第4巻
 ピアノ・ソナタ第12番変イ長調op.26
 ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調op.27-1
 ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2《月光》
 ピアノ・ソナタ第15番ニ長調op.28《田園》
アンドラーシュ・シフ(pf)
アンドラーシュ・シフによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音は2005年から開始されました。その第4弾にあたる当アルバムには有名タイトルを含む4つのソナタが収録されている。作品にあらゆる角度から光をあてて精密に仕上げられたたシフのアルバムはいずれも高い評価を得ている。ブックレットに掲載のソナタ録音に関するシフへのインタヴューも大変興味深い内容。作品31を含む「ソナタ集第5巻」今秋リリース予定。録音:2005年4月 チューリッヒ〈ライヴ〉

DELOS 1CD¥2300

DE 3378 ズイル・ベイリー・イン・コンサート
 サン=サーンス:
  チェロ協奏曲第1番 イ短調作品33
  チェロ協奏曲第2番 ニ短調作品119
  白鳥〜《動物の謝肉祭》より
 マスネ:《タイス》の瞑想曲
ズイル・ベイリー(vc)
ラオノーク交響楽団
デイヴィッド・ワイリー指揮
ズイル・ベイリーはアメリカのチェリスト。ピーボディ音楽院とジュリアード音楽学校を卒業し、現在はソリストの他に、エル・パソ=ムジカ室内楽音楽祭の音楽監督や、エル・パソ=テキサス大学でチェロ科の教授も務める。デロス・レーベルにはこれまでに、バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ショパン、フランクール、ヴュータンを集めたデビュー・アルバム(DE 3326)や、『シュタルケル・セレブレイション」(DE 3344)のタイトルでのシューベルトとボッケリーニの弦楽五重奏曲、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ集(DE 3368)などを録音している。今回は、2005年10月のライヴ録音であるサン=サーンスのチェロ協奏曲集。シューマンのように3つの楽章が途切れなく演奏される第1番と、その30年後に書かれ、作曲者自身も自信作ながら「やや難しいので流行らないだろう」と感じたという第2番を1度のコンサートで演奏した記録である。共演は、生まれ故郷ヴァージニアのオーケストラであるロアノーク交響楽団。指揮は1996年から同響の音楽監督兼指揮者であるデイヴィッド・ワイリー。1993年にアスペンで賞を受け、翌94年からアスペン音楽祭でアシスタントを務めた今後が期待される指揮者である。楽器は以前ブダペスト四重奏団のミシャ・シュナイダーが使用していた1693年製のマッテオ・ゴッフリラー。録音:2005年10月17日、ライヴ
DE 3372 メルカダンテ:3つのフルート協奏曲集
 フルート協奏曲ニ長調
 フルート協奏曲ホ短調
 フルート協奏曲ホ長調
ラファエレ・トレヴィザーニ(fl)
モスクワ室内管
コンスタンティン・オーベリアン指揮
ラファエレ・トレヴィザーニはデロス・レーベルではお馴染みのフルーティスト。ゴールウェイの数少ない弟子のひとりで(その他にもランパル、ベイカー、ラリューの薫陶を受けた)、現在は世界的ソリストとして活躍している。来日もしており、使用楽器もムラマツの14金というのは親しみを感じるところだ。これまでにデロスからは、ヴィヴァルディやアルビノーニらのイタリア協奏曲集やC.P.E.バッハの協奏曲、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタのフルート版、また『ヴァーテュオーソ・フルート』という、ドニゼテッティやサラサーテ、ベーム、マスネ、ドップラー、ボルン、バッツィーニなどを集めたアルバムをリリースしている。今回はメルカダンテの3つのフルート協奏曲集。メルカダンテは、ロッシーニに続く初期ロマン派のイタリア・オペラ界で活躍した作曲家であり、管楽器ファンには協奏曲作曲家としても名高い。彼が1819年に出版した《6つのフルート協奏曲集》の中から、人気のある3曲をチョイスしたのが当アルバムだ。師であるゴールウェイが、「今日、美しい音色、テクニック、音楽芸術への敬意などの点で最も優れたフルーティストである」と賛辞を贈 るほどの実力者であるトレヴィザーニによる、ベル・カント協奏曲である。共演はこれまでと同様、オーベリアン指揮モスクワ室内管弦楽団。
DE 3366 ショスタコーヴィチ:
 ピアノ協奏曲第1番
 ピアノ協奏曲第2番
 9つの前奏曲集[バルシャイ編]
アンドレイ・ググニン(pf)
モスクワ室内管
コンスタンティン・オーベリアン指揮
毎年ロシアで、音楽学校の優秀な学生に与えられるGuzik財団の奨学金。その第3回目に選ばれたのが、10代の若さで既にロシア内外の主要ホールで引っ張りだこになっているアンドレイ・ググニンである。このショスタコーヴィチのピアノ協奏曲集は彼のデビュー・アルバム。ちなみに、DELOSレーベルはこの奨学金の受賞者に注目しており、これまでにもピアノのディナーラ・ナジャーフォヴァの「リスト&ショパン作品集」(DE 1041)が出されている。
トランペットと弦楽オーケストラという編成によるピアノ協奏曲第1番は、ジャズ風なテイストを含んだ個性的な作品。また、第2番は作曲家の子息マクシムのために書かれたエネルギッシュなものだ。それぞれ、21歳と51歳で作曲されたこの対照的ともいえる2曲を、若きググニンがどう弾き分けるかに注目。併録の《9つの前奏曲集》は、ショスタコーヴィチが青年期に書いた《前奏曲集》を、室内オーケストラ用にルドルフ・バルシャイが編曲したもの。1956年結成のモスクワ室内管は、現在の正式名称を「The State Academic Chamber Orchestra of Russia」という(「Academic」という呼称はロシアで特別な団体だけに許される権威あるもの)。 バルシャイは同楽団の創立に携わったひとりであることもあって、2006年にモスクワ室内管が50周年を迎えたのを記念して、DELOSレーベルが彼に「短いけれど楽しい作品」を」と委嘱した。指揮のオーベリアンはアメリカの指揮者・ピアニスト。2004年には大統領プーチンから、「ロシア名誉芸術家賞」を受けている。彼によるショスタコーヴィチのディスクは、同レーベルに《室内交響曲》がある。
DE 3337 フェイヴァリット・イタリア映画音楽集
ニーノ・ロータ:
 『甘い生活』
 『8 1/2』
 『フェリーニのアマルコルド』他
エンニオ・モリコーネ:
 『ミッション』
 『ウェスタン』
 『ニュー・シネマ・パラダイス』他
ロベルト・モリネッリ:
 サクソフォーンとオーケストラのための協奏曲
フェデリコ・モンデルチ(sax)
モスクワ室内管
コンスタンティン・オーベリアン指揮
モンデルチのデロス・レーベル第3弾。ボルドー音楽院出身で、小澤征爾と共演したり、指揮者としても活躍するモンデルチは、99年から同レーベルと契約。これまでに『サウンド・オブ・ジ・イタリアン・サクソフォーン・クヮルテット』というヴェローナでのライヴ録音や、オーベリアンとモスクワ室内管との共演でピアソラのタンゴ作品集を録音している。今回は、世界的に著名なイタリアの映画音楽作曲家エンニオ・モリコーネとニーノ・ロータ(1911-79)による作品を集め、サックス・ソロとオーケストラ用に美しく編曲。さらに、新しい世代であるロベルト・モリネッリの《サクソフォーンとオーケストラのための協奏曲》も収録している。このモリネッリの「ニューヨークからの4枚の絵」は、この街の夜明けから日没までのムードを万華鏡のように描いた作品だ。ニーノ・ロータとエンニオ・モリコーネのスコアは、もはや定番。耳に馴染みやすく、一度聴いたら忘れられない名旋律の数々は、映画ファンやクロスオウヴァー・ファンならばきっとたまらない筈。なお、ちょうど今年2007年2月25日の第79回アカデミー賞では、モリコーネはオスカー(名誉賞)を受けたばかり。
DE 1040 ライヴ・フロム・エルパソ・プロムジカ
 エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960):
  セレナードハ長調op.10
 アレンスキー (1861-1906):
  弦楽四重奏曲第2番 op.35
スーヴィン・キム(Vn)、
ジオラ・シュミット(Vn)
キルステン・ジョンソン(Vl)、
ズイル・ベイリー(Vc)
ドホナーニのみリン・ハレル(Vc)参加
アメリカ合衆国テキサス州の最西端エル・パソを基点に世界的に活躍するチェリスト、ズイル・ベイリーとその仲間たちの2006年1月7日に行われたライヴ。1996年パガニーニ国際コンクールで第1位を獲得したアメリカのヴァイオリニストスーヴィン・キム、フィラデルフィアやシカゴで高く評価されているパールマンの愛弟子ジオラ・シュミット、そして若手注目ヴィオラ奏者キルステン・ジョンソン。そしてゲストは大物リン・ハレル。プログラムはドホナーニのセレナーデとアレンスキーの弦楽四重奏曲第2番。熱いエネルギーと叙情性の自然な放出は聞く者をただただ陶然とさせるだろう。
DE 1041 リスト:
 ハンガリー狂詩曲NO2&6
 ペトラルカのソネット 123番
 忘れられたワルツ 第1番
 愛の夢 第3番
 超絶技巧練習曲 第5番「鬼火」
ショパン:12の練習曲 Op. 10
ディナーラ・ナジャーフォヴァ(P)
毎年、ロシアの音楽学校で優秀な成績を収めた学生には Guzik 財団から奨学金が授与される。そしてそれを授与された才能溢れる人物をDELOSレーベルは紹介している。今回は16歳のピアニスト、ディナーラ・ナジャーフォヴァ。1989年にウクライナのハリコフで生まれ、5歳で音楽の勉強を始めた彼女。その音楽性が卓越していて、1997年からコンクールに出場し、前述のGuzik財団の後押しでモスクワ、ルツェルン、サンフランシスコなどヨーロッパとアメリカでの活動を約束されている。このショパンとリストの作品では彼女の卓越した才能が端的に表現されている。

KLEOS 1CD¥2300

KL 5111 シェーンベルク:浄夜
リヒャルト・シュトラウス :
 歌劇「カプリッチョ」より弦楽六重奏曲
 メタモルフォーゼン
コンチェルタンテ・チェンバー・プレイヤー
傑出した有能なアーティストたちである“コンチェルタンテ・チェンバー・プレイヤー”の3つのロマン派の名作。レコーディング・プロデューサーはグラミー賞を受賞したこともあるマックス・ウィルコックス。このコンチェルタンテ・チェンバー・プレイヤーはアメリカの若い奏者たちからなる団体で、主に青少年たちへの音楽の普及に力を入れて活動、コンサート・ホールよりも学校や図書館、老人ホームなどで演奏し喜びをわかちあっている。メンバーの中にはエルパソ・ライヴに出演していたキルステン・ジョンソンの名前も見受けられる。すでにメンデルスゾーンや、ドヴォルザークなどで高い評価を受けている。
KL 5115 ラフマニノフ:前奏曲Op. 23, Op 32. Jung-Ja Kim(P)
韓国生まれのピアニスト、Jung-Ja Kimのラフマニノフは、その類い稀な洞察力と独特なニュアンスで聴き手を魅了する。彼女の多彩な表現力はこの曲のディスコグラフィに新たな1ページを付け加えることだろう。このピアニスト、あまり日本では知られていないが、1961年にCBSテレビの「若い人たちのコンサート」でバーンスタインと共演したという記録がある。
KL 5116 名倉誠人 リチュアル・プロコトル
 ケヴィン・プッツ“キャニオン” マリンバ・ソロ (1996)
 ジェイソン・エカード“トランジェンス” マリンバ・ソロ(1999)
 田辺恒弥“入り江を巡って” マリンバ&フルート (1995)
 ケヴィン・プッツ“リチュアル・プロトコール” マリンバ&ピアノ (1996)
 ケンジ・バンチ“パラフレーゾロジィー” マリンバ&ヴァイオリン (2000)
名倉誠人(マリンバ)
デイヴィット・フェデーレ(Fl)
ステファン・ミランコヴィッチ(Vn)
このCDに収録された作品の作曲家達は、一人もマリンバを演奏する人はいないので、作曲の過程において、共同で作業を進めていくチャンスを得ました。この楽器の表現の可能性や、技術的な特性を作曲家に見せることは、彼らにとって、啓示となり、インスピレーションとなるに違いないと思っています。このような形のコラボレーションは、両者に利益をもたらし、マリンバから真の声を引き出すのに、必要不可欠なことと言えるでしょう。 名倉 誠人 (抜粋)
GDCD 31 アパラチアのスケッチ Gloria Dei Cantores
アパラチアの先住民たちのシンプルで美しい合唱曲。礼拝の時や楽しみの時に歌われる「神聖なマナ」「ロリーナ」など耳になじむメロディ。フィドル・ヴァイオリンの第一人者、マーク・オコーナーはこのアルバムのために“Let Us Move”を作曲。素晴らしいオブリガードを披露しているのも聴き所。

MD+G 1CD¥2200

309 14502 テレマン:協奏曲と室内楽曲集 VOL.5
 協奏曲 TWV 43: A 4
 ソナタ  TWV 42: d 10 ; 40: 203
 序曲  TWV 55: g 8
 四重奏曲 TWV 43: G6
 パルティータ 第5番 TWV 41: e1
ムジカ・アルテ・リパ
2003年から開始されたムジカ・アルテ・リパによるテレマン録音集も今作で5作目となる。結成四半世紀、ドイツの老舗古楽アンサンブルのムジカ・アルテ・リパは、MDGレーベルに15年も渡り様々な録音を続け、2000年のバッハの作品集など、各方面で高い評価を受けている。
618 14482 ロッシーニ:ピアノ作品集 VOL.8 シュテファン・イルマー(pf)
各音楽誌がこぞって絶賛する、ロッシーニのピアノ作品集の第8集登場。ロッシーニがオペラの作曲をやめてしまった後、彼自身の喜びのために作曲された「老いのいたずら」。イルマーの演奏はロッシーニの風刺的精神と機知を余すことなく伝えるもの。
603 14292 ハインリッヒ・アルベルト(1870−1950):
 8つのギター・デュオ集
ハインリッヒ・アルベルト・デュオ
1870年、ヴュルツブルクに生まれたハインリッヒ・アルベルトは10歳でヴァイオリンとホルンを始め、デュッセルドルフとミュンヘンでオーケストラ奏者としての研鑽を積んだ。それ以降はギター曲にも興味を示し、、ギター・ソロの曲、練習曲を含むたくさんの室内楽作品を書いた人。単なる伴奏楽器としてではなく、ギターの新しい可能性を追求してことで知られている。このアルバムは、作曲者と同名のアンサンブルによる演奏。批評家エルヴィン・シュヴァルツが「なんと素晴らしい音色だろう。まるで全てのオーケストラが2つのギターの中に入ってしまったようだ」と大絶賛している。
642 14162
(4CD)
\4400
ジャン・マリー・ロンデックス:ポートレイト
 協奏曲、室内楽、ソロ小品集
  (プライヴェート録音)
ジャン・マリー・ロンデックス
マルセル・ミュールの弟子、世界的サクソフォン奏者ロンデックスの秘蔵音源集!20世紀、最も後世に影響を与えたフランスのサクソフォン奏者、ジャン・マリー・ロンデックスの70歳を記念した4枚組。このアルバムは1957年から1995年までの個人所蔵の音源で、ほとんど市場に出回ることはなかった。100曲を超える楽曲がロンデックスに献呈されておりまた彼自身はいくつかの教育的著書を刊行している。この“サクソフォンの帝王”のために、多くの作曲家、指揮者、そして友人たちが個人的に伴奏をし、中でもボーザンの「詩曲」の演奏ではピエール・マックス・デュボワによって、大絶賛された。収録されているドビュッシーの「シランクス」だけはロンデックス自身の編曲になるが、他の作品のほとんどは彼のために作曲されたもの。
334 11372 ブラームス:ドイツ・レクイエム ヴォルフガンク・ヘルビッヒ指揮
ブレーメン室内交響楽団
シーリ・カロリーヌ・トルンヒル(S)
クラウス・メルテンス(Br)
ブレーメン大聖堂聖歌隊
ブラームスのドイツ・レクイエムにまた新しい名演が誕生。ドイツの最も有名な聖歌隊の一つであるブレーメン大聖堂聖歌隊は140年の歴史を誇り、その大規模な演奏会には毎年多くの聴衆が訪れることでも知られている。フランスや東ヨーロッパ、アメリカ合衆国でも演奏会を行い、その高い技術が賞賛されている。この録音は、クイケンのカンタータ集の録音にも参加しているイギリス生まれのソプラノ、シーリ・トルンヒルと名バリトン、クラウス・メルテンスをソリストに迎えたもので、2人とも宗教曲(特にバッハ以前)を得意としているだけあって、全体の印象も極めて荘厳なものとなっている。
321 3392 ヴィラ=ロボス:チェロと管弦楽のための協奏曲全集
 チェロ協奏曲第1番(1915)
 チェロ協奏曲第2番(1953)
ウルリヒ・シュミット(vc)
北西ドイツ・フィル
ドミニク・ロッゲン指揮
1887年にブラジルに生まれたヴィラ=ロボスにとって、2007年は生誕120周年。これを記念してMDGレーベルはチェロ協奏曲をリリースした。チェロはヴィラ=ロボスが子供の頃に弾いていたので、彼にとっては慣れ親しんだ楽器。とはいえ、ヴィラ=ロボスは多作家の割には協奏曲作品が多いとは言えず、チェロのためにも協奏曲も2作を遺すのみである。実に貴重なのだ。これら2曲が生まれるには38年もの時間が空いている。この時間が作風にどのような変化を与えたのかも是非実際に耳で確認してほしい。ソロを弾くウルリヒ・シュミットはベルン生まれのスイスのチェリスト。トルトゥリエやナヴァラに師事し、ビーレフェルト・フィルの第1ソロ奏者やダルムシュタット州立劇場の同ポストを歴任して、現在はソリストとして活躍している。指揮のドミニク・ロッゲンは、ケンペ、バーンスタインや小澤征爾にも学んだ。作曲家としても知られる。
335 6612 ライヒャ:
 フルート、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏交響曲ト長調
 交響曲変ホ長調作品41
 序曲ニ長調
イダ・ビーラー(vn)、
ジャン=クロード・ジェラール(fl)
ヴッパータル交響楽団
ペーター・ギュルケ指揮
室内楽、特に木管楽器を嗜む方にはよく知られたライヒャ(ボヘミア出身なので、正しくはアントニーン・レイハ)。しかし、彼のオーケストラ作品となると「よく知られている」とは言い難いだろう。今回のアルバムは知られざる交響作品作家としてのライヒャの姿に触れることが出来る好企画である。収録されたのは《協奏交響曲》《交響曲》《序曲》の3作品。自身が宮廷楽団でフルート奏者だったこともあってか、独奏楽器にフルート(とヴァイオリン)をチョイスした《協奏交響曲》、1824年作曲の《序曲》、1799?80年頃に書かれたと考えられている《交響曲》である。独奏にフィーチュアされたイダ・ビーラーは、ジュリアード音楽院でシュムスキーやリッチに、またケルンでロスタル、ロンドンでミルシテインに師事したヴァイオリニスト。以前はメロス弦楽四重奏団の第2ヴァイオリン奏者だったが、現在はハイネ弦楽四重奏団の第1を務めている。かたやフルートのジャン=クロード・ジェラールは、ハンブルク州立歌劇場の首席奏者を経て、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、アンサンブル・ヴィラ・ムジカで活躍している。ペーター・ギュルケは音楽学者、特にベ ートーヴェンやシューベルトの校訂者としても有名。ヴッパータルは、ピナ・バウシュの本拠地としても知られるが、当地の交響楽団は、現在上岡敏之が音楽総監督を務めている。
940 10336
(SACD Hybrid)
\3300→¥2990
シューマン:
 ピアノ協奏曲イ短調作品54
 序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調作品92
 序奏と協奏的アレグロニ短調作品134
クリスティアン・ツァハリアス(p&指揮)
ローザンヌ室内管
MDGから、D.スカルラッティ(エジソン賞受賞)やモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ、管弦楽作品集など好調にリリースを続けているツァハリアス。今回は、2000年9月から音楽監督兼正指揮者を務めているローザンヌ室内管弦楽団を弾き振りした、シューマンのピアノとオーケストラのための作品集である。代表作ピアノ協奏曲をメインに、シューマンの創作活動が最も旺盛だった時期の作品が揃えられた。常にフレッシュでありながら考え抜かれたツァハリアスのピアノ演奏の魅力とともに、オーケストラにも注目したい。このローザンヌ室内管は、ジャン=ジャック・カントロフやトン・コープマンを客演指揮者陣に擁し、多様なスタイルに対応可能な柔軟性を持っている団体。さらに最近では、首席オーボエ奏者のルカス・マシアス・ナバーロが、2006年10月に行われた第8回日本オーボエ・コンクールで優勝するなど、充実が著しいオーケストラなのである。なお、本ディスクはSACDでのリリースである。
316 12902 マルセル・デュプレ:オルガン作品集Vol.8
 組曲 作品39
 聖母への捧げもの 作品40
 トリプティク 作品51
 8つのグレゴリオ聖歌に基づく前奏曲集 作品45
ベン・ヴァン・オーステン
ビューシェ・ドビエール・オルガン(アングレーム)
マルセル・デュプレ(1886-1971)はヴィドールやヴィエルヌらに師事したフランスの名高いオルガニスト。彼のもとからもメシアンやマリー=クレール・アラン、ヴァージル・フォックス、ピエール・コシュローなど錚々たるオルガニストが輩出されており、モーリス・デュリュフレはデュプレのパリ音楽院時代の作曲科アシスタントでもある。ポール・パレーがデトロイト交響楽団を指揮したサン=サーンスの交響曲第3番でオルガンを担当したのもデュプレである。パリ音楽院の院長まで務めた彼は作曲家としても多くの作品を遺している。それらを集大成しようとするのが、このシリーズ。その第8弾となる今回は、デュプレの中期の作品を集めており、教え子だったジャンヌ・ドメッシューの才能にインスパイアされて書いたオルガン練習曲の作品39や、聖母マリアに捧げた作品40、さらに聖母マリアへの祈りを表現した《8つのグレゴリオ聖歌に基づく前奏曲》と《トリプティク》が収録されている。今回の録音にはフランスのアングレームのサン・ピエール教会にあるオルガン(1965年ビューシェ・ドビエール製作:3つの手鍵盤、55のストップ)を使用している。
341 13052 モーツァルト:鍵盤作品全集Vol.5
 クラヴィーア・ソナタ イ短調 KV 310 (300d)
 9つの変奏曲 ハ長調 KV 264 (315d)
 アンダンテ ハ長調 KV1a
 アレグロ ハ長調 KV1b
 アレグロ ヘ長調 KV1c
 メヌエット ヘ長調 KV1d
 メヌエット KV1e&KV1f ト長調
 クラヴィーア小品 KV9a (5a) ハ長調
 クラヴィーア・ソナタ KV 6
  アレグロ ハ長調
  アンダンテ ヘ長調
  メヌエット I ハ長調&II ヘ長調
 ピアノ・ソナタ ハ長調 KV 330 (300h)
ジークベルト・ランペ(チェンバロ、
クラヴィコード、フォルテピアノ)
モーツァルトが「鍵盤」のために書いた作品を集めた全集企画の第5弾。今回は、モーツァルトのきわめて初期の小品と青年期のソナタで構成されている。最も初期のものは、ケッヒェル番号からも容易に想像できるようにKV1である。1761年の作品と言われているので、モーツァルトが5歳の時に書いたものというわけだ。そして、当アルバムで最も後になって書かれた作品は最後に置かれたソナタKV330。1783年、27歳での作であり、旧番号で第10番、有名な《トルコ行進曲付き》のひとつ前にあたるものである。このアルバムで、幼きモーツァルトの才能の萌芽を聴くと同時に、天才の恐るべき進化ぶりに驚愕していただきたい。また、これら作品が3種の鍵盤楽器を使い分けて演奏されるというのもおおいに楽しみだ。ジークベルト・ランペは1964年ドイツ生まれの鍵盤奏者。ケネス・ギルバートやトン・コープマンらに師事した(ヘルムート・ラッヘンマンのもとで作曲も学んでいる)。1988年にピリオド・アンサンブルの新ストラヴァガンツァを結成し、精力的に活躍している。1998-2002年にはケーテン城のバッハ音楽祭の音楽監督も務めた。教育活動にも積極的で、エッセンやザルツ ブルクの音楽院を経て、現在はアリゾナ州立大学で教鞭をとっている。
303 13612
¥2090
プロイセン皇太子ルイ・フェルディナント:
 ピアノ三重奏曲全集Vol.2
  ピアノ三重奏曲変ホ長調 作品3
  ピアノ四重奏曲ヘ短調 作品6
トリオ・パルナッスス
ヤーメイ・ユー(vn)、
ミヒャエル・グロース(vc)、
チア・チョウ(pf)
トーマス・ゼルディツ(va)
ルイ・フェルディナント(1772-1806)はプロイセン王国の皇太子。小さい頃からピアノに才能を発揮し、それを認めたベートーヴェンはピアノ協奏曲第3番を献呈したほどだった。また、フェルディナントは、早世したため遺された作品は少ないものの、作曲も手掛けており、それらはシューマンらに高く評価されている。しかしながら、現代では知名度も高いとは言えないので、このトリオ・パルナッススによる全集はきわめて貴重である。なお、ここに収録された《ピアノ三重奏曲》作品3は、ある公爵夫人に、その娘との結婚を望んで捧げられたらしい。また《ピアノ四重奏曲》作品6は数人の作曲家の音楽を引用し、それを変奏するという興味深いものだ。逆に後年にはリストやシューマンらがその主題を引用している。トリオ・パルナッススは1982年結成のピアノ三重奏団。
937 13666
(3SACD Hybrid)
\9900
リスト:オラトリオ《キリスト》
 (独唱、合唱、管弦楽とオルガンのための)
フランツィスカ・ヒルゼル(S)
ブリギット・レンメルト(A)
ドナルド・カーシュ(T)
ラルフ・ルーカス(Br:キリスト)
チェコ・ブルノ・フィルハーモニー合唱団
クリストフ・アンゼルム・ノル(org)
ボン・ベートーヴェン管
ローマン・コフマン指揮
リストが1853から構想を始め、1862年から66年にかけて作曲したオラトリオ。キリストの生涯を、「降誕」「救世主」「受難」の3つの側面から描いた全14曲から成る作品で、リストの最も重要な宗教作品として知られる。1873年に作曲者の指揮でヴァイマールで初演された。100人近い演奏者を要する大作で、第6、7、8曲は他の自作からの編曲ではあるが、リスト自らが「私の音楽による遺書」と呼ぶほどに、この音楽家のエッセンスの集大成といえる作品である。キリスト役を担うラルフ・ルーカスは、バイロイト生まれのバリトン歌手。ウィリアム・マレイに師事し、後にアリベルト・ライマンやディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ハンス・ホッターにも学んだ。2004年のルツェルン音楽祭で《トリスタンとイゾルデ》のメロート役、06年にはバイロイト音楽祭で《ラインの黄金》のドンナー役を歌い成功を収めた。今後ますます期待される注目株である。SACDリリース。
322 14222
¥2090
ブルックナー:モテット集
 グラドゥアーレ《正しき者の唇は知恵を語る》WAB30(1879)
 グラドゥアーレ《我らがためキリストは死のもとに》WAB11(1884)
 モテット《アヴェ・マリア》ヘ長調WAB6(1861)
 オッフェルトリウム
  《乙女たちは王の前に招かれん》WAB1(1861)
   (トロンボーン3本による)
 5つのタントゥム・エルゴWAB41、42(1846)
 モテット《王の旗は翻る》WAB51(1892)
 グラドゥアーレ《エサイの枝は芽を出し》WAB52(1885)
 グラドゥアーレ《この場所を創り給うたのは神》WAB23(1869)
 モテット《アヴェ・マリア》ヘ長調WAB5(1856)
  (ソプラノ独唱、アルト独唱、オルガンによる)
 モテット《舌もて語らしめよ》WAB33(1868)
 アンティフォナ《愛する者よ、あなたはすべてに美しい》WAB46(1878)
  (テノール独唱とオルガンによる)
 アンティフォナ《見よ、大いなる司祭を》WAB13(1885)
  (トロンボーン3本とオルガンによる)
 モテット《主よ、我を解き放ち給え》ヘ短調WAB22(1854)
  (トロンボーン3本とオルガンによる)
エヴァ・ダネロヴァ(S)、
パヴラ・ズボリロヴァ(A)、
ペトル・ユリチェク(T)、
イジー・ヴィドラ、ヤロスラフ・ゾウハル、
パーヴェル・ヴィドラ(tb)、
マルティン・ヤクヴィチェク(org)
チェコ・ブルノ・フィル合唱団
ペトル・フィアラ指揮
922 14226
(SACD Hybrid)
\3300
これまでベートーヴェンの《荘厳ミサ曲》やショスタコーヴィチの交響曲第13番、クジェネク《カール5世》などのディスクで、MDGでは既にお馴染みのチェコ・ブルノ・フィルハーモニー合唱団の新譜は、ブルックナーの17のモテット集。ブルックナーがほぼ生涯にわたって書き続けたモテット作品が広くカヴァーされているので、この上なく美しい音楽を味わえるのと同時に、この作曲家の作風と宗教観を追体験できる好企画である。なお、1870年代前半の作品が収録されていないのは、この時期(ウィーン時代初期)、ブルックナーはモテットを殆ど書かなかったため。
603 14232 「無伴奏オーボエ」
J.S.バッハ:
 無伴奏パルティータ ト短調 BWV 1013
[原曲:フルート]
シルヴェストリーニ:6つの練習曲
C.P.E.バッハ:無伴奏ソナタ ト短調 Wq 132
ピアソラ:無伴奏オーボエのための《タンゴ・エチュード》
カク・ヨンヒ(ob)
バッハ親子からピアソラまでを採り上げて、オーボエという楽器の魅力と、表現能力の可能性を広く知らしめようというアルバム。正統派としてのバッハはもちろんだが、オーボエ1本で吹き切ってしまおうというピアソラも是非お聴きいただきたい。最後に置かれたジル・シルヴェストリーニは1961年生まれの若き作曲家。《6つの練習曲》は97年にフランソワ・ルルーが初演した作品である。シルヴェストリーニは元々はピエルロ門下の優れたオーボエ奏者なので、実験的な要素がふんだんに盛り込まれており、オーボエ・ファンならば必聴である。演奏しているカク・ヨンヒは、1970年ソウル生まれで、現在はドイツ在住の女性オーボエ奏者。第5回日本オーボエ国際コンクールで第2位に入賞した逸材である。MDGではドラティやアイヴズの室内楽作品集で既にデビューしている。
601 14252 ベルク:
 7つの初期歌曲
 《抒情組曲》から3つの小品
ウェーベルン:管弦楽のための変奏曲作品30
シェーンベンルク/シェーンベルク編曲:
 弦楽四重奏曲第2番作品10[弦楽合奏版]
クラウディア・バラインスキー(S)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム管
ヤック・ヴァン・ステーン指揮
901 14256
(SACD Hybrid)
\3300
新ウィーン楽派の3人の重要な作品を集めたアルバム。シェーンベルクの作品10(1908年作曲)は、無調や12音主義で知られるこの作曲家がまだ「嬰ヘ長調」と記しているもの。シェーンベルクはこの作品で調性作品の総決算を行ったとされており、音楽史上きわめて重要な作品である。変奏曲の第3楽章を経て、ついに第4楽章で調性の放棄が行われる。第3、4楽章ではゲオルゲの《連祷》と《恍惚》の2つの詩が引用され、ソプラノで歌われるのも大きな特徴のひとつである。このアルバムでは、1929年に作曲者自身が編曲した弦楽合奏版によっている。ヤック・ヴァン・ステーンは1956年生まれ。2002/03年のシーズンからこのオーケストラの首席指揮者を務めている。
618 14262 ロッシーニ:ピアノ作品集第7集
老いのいたずら(老いの過ち)〜音階と見本
「パッシーからクルベヴォワへの小道」(  )半音階のすべての音で
 「悪夢/悩みの種)」
 「半音階上のtourniquet」
 「旧体制の見本」
 「上向下向の音階 2つの中国音階、類似した旋律が続く」
 「第1の上向下向」
 「第2の上向下向」
 「中国音階第1、上向下向」
 「中国音階第2、上向下向」
 「北京への愛、中国音階による旋律」
 「現代の見本」
 「三全音をどうぞ、上向下向」
 「もう少し冗談を、上向下向」
 「未来の見本」
 「中世の繰り返し」 他
シュテファン・イルマー(pf)
《老いのいたずら》は、ロッシーニが晩年の1857年から没年にあたる1868年にわたって書き綴った小曲集(あるいは《老いの過ち》の訳もある)。全13巻150曲にもおよぶ中から、今回は音階をテーマに収録している。ロッシーニが偏愛した中国音階が登場するのも楽しい。シュテファン・イルマーは1962年ドイツ、パーダーボルン生まれのピアニスト。歌曲の伴奏も手掛け、クルト・モルをはじめとする名高い歌手と共演を重ねている。1992年から母校のひとつ、ケルン音楽院で教えてもいる。MDGからはこのロッシーニのシリーズの他にも、クレメンティのピアノ作品集(2007年3月現在全3枚)や、アルゼンチン・タンゴ・アルバムをリリース中。
613 14282 フィリップ・グラス(* 1937):作品集
 ダンス第2番(1979)
 3部作ソナタ(2000)
 ダンス第4番(1979)
シュテファン・シュライエルマッハー(el-org、pf)
シュライエルマッハーのグラス作品は既にMDGレーベルから初期鍵盤作品集がリリースされているが、今回はオルガン独奏のための2つの《ダンス》と、ピアノのための《3部作ソナタ》である。前者は5作からなるバレエのための作品で、偶数番号がオルガン・ソロで書かれている。また後者は彼の初のオペラ《浜辺のアインシュタイン》の素材をサンプリングしてピアノ用としたものを含んでおり、主要な登場人物であるアインシュタインやガンジー、アクナートンらは、それぞれ「科学」「政治」「信仰」を表し、白鍵ばかりを用いているのは、ガンジーの知恵と純粋さを意味していると考えられている。
606 14322 タリーナ・トームキルク(タリン大聖堂)
ホイヤー:
 前奏曲とフーガ作品61
 アダージョ ヘ短調
リスト:導入部とフーガとマニフィカト
ブラームス:
11のコラール前奏曲集作品122より
 我が心の切なる願い
 おおこの世よ、私は汝より去らねばならぬ
カルク=エラート:8つの短いオルガン小曲集作品154
カリンディ:子守歌変ニ長調
トビーアス:
 すべての森は静寂の中に
 前奏曲とフーガ ハ短調
レーガー:キリエとグロ?リア
マルティン・ロスト(org)
ラデガスト=ザウアー=オルガン(タリン大聖堂)
MDGの名作オルガンを紹介するシリーズ。今回はエストニアのタリン大聖堂に設置されているオルガンが登場。当時製作された中でも最もすぐれたものとして知られているこのオルガンは、1878年にヴァイセンフェルト・フリードリヒ・ランデガストによって設立され、1914年にヴィルヘルム・ザウアーが再建したもの。98年にも大改修されている。収録作品はリストやブラームスなどの19世紀から、カルク=エラートやレーガーなど20世紀のものまでを含み、この楽器の多彩な可能性を楽しむことが出来るように配慮されているのも嬉しい。さらに、ホイヤーやカリンディらはノー・ギャラでこの楽器を演奏したことがあるそうだ。ここで演奏しているマルティン・ロストは1963年に生まれ、ライプツィヒのメンデルスゾーン高等音楽学校で学んだオルガニスト。
613 14332 新ウィーン楽派、師とその弟子たち/教師とその精華たち
アルノルト・シェーンベルク Vol.1
シェーンベルク:
3つのピアノ小品作品11
エゴン・ヴェレシュ、ヨーゼフ・コフラー、ハンス・アイスラー
ヴィクトル・ウルマン、ハンス・イェリネク、ロベルト・ジェラード
シュテファン・シュライエルマッハー(pf)
前作の「(新)ウィーン楽派アルバム」は、ウェーベルンを中心にヴォルペやエルストンなどで構成されたものだったが、今回は大御所シェーンベルクが中心である。シェーンベルクと、彼が影響を与えた後輩作曲家たちの作品を集め、その作風の拡がりを音によって検証しようという試みは興味深い。ハンガリー出身のヴェレシュ、ドイツのアイスラー、チェコのウルマン、ポーランドのコフラー、スペインのGerhard(カタラン語ではジェラード?)、オーストリアのイェリネクなど、国籍も多彩。ちなみに、ウルマンには《シェーンベルクの主題による変奏曲と二重フーガ》というピアノ作品もある。シュテファン・シュライエルマッハーは、1960年生まれの現代ドイツの作曲家兼ピアニスト。
603 14422 ジョルジュ・オンスロー (1784-1853):
 ピアノ五重奏曲作品79bis
 ピアノ六重奏曲作品30
ジャンルカ・ルイージ(pf)
アンサンブル・コンチェルタント・フランクフル
ジョルジュ・オンスロー(1784-1853)はフランスの作曲家件ピアニスト(オーヴェルニュ生まれだが父親はイギリス人であるし、綴りも英語風のGeorgeなので、ジョージ・オンスロウと表記するのが正しいかも知れない)。メンデルスゾーンやシューマンにも高く評価され、「フランスのベートーヴェン」と称される。1825年に書かれた《ピアノ六重奏曲》作品30は、ピアノの他にはフルート、クラリネット、ファゴット、ホルンの4つの管楽器とコントラバス、また《ピアノ五重奏曲》作品79bisの方は、シューベルトの《鱒》と同じ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス各1で書かれており、共に編成がユニークなのも特徴的だ。アンサンブル・コンチェルタント・フランクフルトは1987年結成の弦楽五重奏団。メンバーはフランクフルト放送交響楽団員が中心である。MDGから既にオンスローの弦楽五重奏曲作品33と74(MDG 603 1233-2)をリリースしているが、今回収録されたのはイタリア出身のピアニスト、ジャンルカ・ルイージを迎えてのピアノ入り室内楽作品2曲である。ちなみに、「bis」の付かない作品79はピアノ七重奏曲で、編成はピアノの他は、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、コントラバスである。
645 14032 プレイヤー・ピアノ Vol.3
 ナンカロウ:
  自動演奏ピアノのための習作第2巻(第13-32番)
ベーゼンドルファー・アンピコ・プレイヤー・ピアノ
Vol.2では1900年代のピアニスト達によるショパンを聴かせてくれたベーゼンドルファー・プレイヤー・ピアノ・システム。今回はVol.1に引き続き、ナンカロウの「自動演奏ピアノのための習作」第2巻の登場。人間が演奏不可能な超絶技巧を、自動演奏ピアノで実現させたこの作品。ピアノという楽器のあらたな可能性を見出した点においても、価値ある作品といえるだろう。今回もプレイヤー・ピアノのスペシャリスト、ユルゲン・ホッカーがベーゼンドルファー・アンピコ・プレイヤー・ピアノをチューニングしている。
304 14392
¥2090
マルティヌー:
 バレエ「調理場のレヴュー」
 「4つのマドリガル」
 「ピアノと管楽のための六重奏曲」
 「九重奏曲」
アンサンブル・ヴィラ・ムジカ
「調理場のレヴュー」は、クラリネット、トランペット、ヴァイオリン、チェロ、ファゴット、ピアノのための六重奏曲で、当時流行のジャズの影響を受けた室内楽作品。ジャズ・バレエとも呼ばれているようにジャズバンドを意識して作曲されている。モダニズムによるメカニカルな表現が非常に楽しく、最近では日本でも演奏されるようになってきている。タンゴやチャールストンといった楽章を持つのも独特。九重奏は、マルティヌーの死数ヶ月前にザルツブルク音楽祭で初演された作品。憂鬱な瞬間とユーモラスな表情がめまぐるしく入れ替わる独特な作風で、このアンサンブルヴィラ・ムジカの演奏は、ユーモアと活気に溢れた演奏と、高く評価されている。
603 14362 レックス・ヴァン・デルデン:弦楽四重奏曲全集 ウルレヒト弦楽四重奏団
オランダでは高く評価されているけれども、まだ国際的にはあまり知られていな作曲家レックス・ヴァン・デルデンの弦楽四重奏曲全集のリリース。(以前、MD-Gからは彼の室内楽作品集もリリースされている)ユダヤの血をひくヴァン・デルデンは幼い頃から音楽の才能を示したが、アムステルダム大学では神経外科を専攻。しかし3ヵ月後戦争により彼のキャリアは中断され、戦争後はジャーナリズムの世界で活躍するも、音楽への情熱は絶ちがたく、音楽エディターとしても頭角を現す。この4つの作品が作曲されたきっかけは妻の不治の病であったり、彼の7番目の交響曲が絶賛された時であったりと全てが彼の人生において重要な転機の際に書かれたものである。ユトレヒト弦楽四重奏団はハイドンからアバンギャルドまで幅広いレパートリーを誇るオランダの団体で、グラズノフとグレチャニノフの弦楽四重奏曲全集のレコーディングで知られる。
314 14382
(7CD)
\16100
ブクステフーデ:オルガン作品全集 ハラルド・フォーゲル(Org)
2007年はブクステフーデ・イヤー!今年没後300周年を迎えるブクステフーデ。北ドイツにおけるオルガン音楽の隆盛を築き、ヘンデルやJ.Sバッハにも多大な影響を与えた作曲家です。このフォーゲルによる7枚組のアルバムは、数あるブクステフーデのオルガン作品全集の中でも最高水準の演奏。「ブクステフーデの作品は、この演奏によって一層権威的なものとなるに違いない」・・・ディアパソン誌 「最も偉大なオルガン音楽の作曲家の究極の録音となるに違いない」・・・ファンファーレ誌 「フォーゲルがどのような音を使うか、そしてどのように正確な演奏をするか、そして色彩感だけでなく、どのように音場を伝えるかを聴きなさい」・・・ムジカル・アメリカ などなど世界各誌も大絶賛!この機会に素晴らしいオルガン曲の世界へ足を踏み入れませんか?
337 12062
¥2090
ショスタコーヴィチ:
 交響曲 第2番 ロ長調 「10月革命に捧ぐ」
 交響曲 第12番 ニ短調 「1917年」
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団
ボン・ベートーヴェン管
ローマン・コフマン指揮
937 12066
(SACD Hybrid)
\3200
全曲録音に向けて着々と進んでいるコフマンのショスタコーヴィチ交響曲集。第6弾となる今回は第2番&第12番というカップリング。この2作品、どちらも1917年の10月革命を題材にして書かれたもので、第2番は革命10周年記念でショスタコーヴィチに委嘱されたもの、そして第12番はレーニン追悼作品として書かれたもの。34年の時を隔てたこの2曲をカップリングするあたり、コフマンのショスタコーヴィチに対する思い入れが感じられます。すっかりおなじみになった緻密なスコア・リーディング、そして録音を重ねるごとに演奏レベルが高くなっていくベートーヴェン管の力演にも注目したいところ。合唱にはチェコ・フィル合唱団を起用している。今回も通常盤、SACDハイブリッド盤同時リリース。
307 08512 ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第13番 
 変ロ長調 Op.130
 大フーガ Op.133
ライプツィヒ弦楽四重奏団
現在ドイツで最も人気の高いライプツィヒ弦楽四重奏団による、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲ツィクルス遂に完結!ベートーヴェンの作品130は6楽章からなる自由な形式の作品で、最初「大フーガ Op133」が終曲に置かれていましたが、友人カール・ヘルツと出版社の助言により、現在の楽章に差し替えられて出版されたことは良く知られている。この変更は当時の聴衆の耳と出版社を喜ばせはしたが、ベートーヴェンの意思とは違うものになってしまった。現在ではこのアルバムのように、両方のフィナーレを並べて演奏することもしばしばある。1988年に設立されたライプツィヒ弦楽四重奏団は、グラモフォン誌において「ドイツの最も優秀な弦楽四重奏団」と評価され、以来40カ国以上の国々の聴衆の心を釘付けにしている。ドイツの新聞、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング誌上でも、「イントネーションの絶対の完璧さ」「細心の愛を込めた精密な演奏」と絶賛。このベートーヴェンも重要なレパートリーとして記録されることだろう。
906 14376
(SACD Hybrid)
\3200
フランク:
 前奏曲、アリアと終曲
 前奏曲、コラールとフーガ
ジャン・ラングレ(1907-1991):
 ハルモニウムのための24の小品から
ウルフェルト・シュミット(Org)
メミンゲン聖マルタン教会
ウルフェルト・シュミットはバッハ、ブラームス、メンデルスゾーンなどの録音でドイツ・レコード批評家賞及びエコー賞を授与された名オルガニスト。彼のMDGの最初の録音は、フランクの「2つの前奏曲」とラングレの「ハルモニウムのための小品集」よりという興味深い選曲。フランクは自らも素晴らしいオルガニストとして、そして多数のオルガン曲の作曲家として知られている。晩年はピアノ曲を好んで作曲したが、シュミットの演奏を聴くと「やはり彼の本領はオルガンにあるのでは・・・」と感じるはず。そして、ジャン・ラングレはフランクのほぼ100年後にブルターニュに生まれた作曲家。2歳で視力を失うも、国立パリ盲学校で音楽教育、和声法、ヴァイオリンとオルガンを学びます。彼の師はフランクの弟子であるアルベール・マオーとレミー・クラヴェール) この「ハルモニウムのための24の小品」はグレゴリオ聖歌や民謡などの影響も感じられる極めて合理的に書かれたコンパクトな作品。1998年、スイスのゴル社製のオルガンの美しい響きを最大限に生かした優秀録音も聴きどころ。
901 14416
(SACD Hybrid)
\3200
ハイドン:
 歌劇「無人島」序曲 Hob.XXVIII-9
 交響曲 第88番ト長調「V字」
 交響曲 第101番ニ長調「時計」
オーストリア・ハンガリー・ハイドン管
アダム・フィッシャー指揮
ハイドン時代の心意気を伝える楽団による、ハイドン交響曲再録音Vol.2 1987年にアダム・フィッシャーが、ハイドンの作品を演奏することを目的として設立したオーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団。ハイドンが30年住んだ、アイゼンシュタットのエステルハージ宮殿内のハイドンザールを本拠地としメンバーはウイーン・フィル、ウイーン交響楽団、ハンガリー国立交響楽団などで構成されていて、毎年開催されるハイドンターゲの主役も務めています。ここでの演奏はモダン楽器による演奏だが、この楽団のモットーとしているのは、当時のオーストリア・ハンガリー演奏の伝統を伝えること。この心意気は他の演奏団体ではなかなかできないだろう。このコンビによるハイドンは以前ニンバスで全曲録音されていたが、この録音はDSDによる最新録音。この再録音シリーズのVol.1(交響曲92+94)は2006年度ECHOKLASSIKでSACD録音優秀賞を受賞している。
619 06582 ラヴェル:クープランの墓
クープラン(ラヴェル編):フォルラーヌ
ドビュッシー:子供の領分
ドビュッシー:6つの古代墓碑銘
カレファクス・リード五重奏団
オーボエ、クラリネット、サクソフォン、バス・クラリネット、ファゴットで編成されているカレファクス・リード五重奏団。いわゆるリード楽器のみで構成されているアンサンブルですが、中低音が充実しているだけにとても個性的なサウンドが印象的。ラモー作品集やバッハの「フーガの技法」に続くアルバムはラヴェル&ドビュッシー作品集。通常の木管五重奏でもレパートリーとして定着している作品ばかりですが、彼らの手にかかるとどんなサウンドが聞こえてくるのか楽しみです。ちなみにサクソフォンは、パガニーニの「カプリース」でブレイクした名手ラフ・ヘケマが吹いている。
340 14402 シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D.959
 6つのドイツ舞曲 D820 
 4つのレントラー D 814
 ドイツ舞曲 D841,1 ワルツ D844
クリスティアン・ツァハリアス(P)
940 14406
(SACD Hybrid)
\3200
「このソナタはぜひ録音しなくては!」ツァハリアスのコンサートを聴いていたMDGのスタッフはまるで魔法にかかったようにそう思いついた。そして、多忙なツァハリアスのコンサート・ツアーの合間にたまたまレコーディングをする時間があったことも幸運だった。結果、この素晴らしいSACDが出来上がったことによりツァハリアスはMIDEMインターナショナル・クラシック・アワードにて2007年度のアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。シューベルトの「最後の3つのソナタ」と言われる19番、20番、21番では、シューベルトはその持てる調性にもさまざまな役割を与えているといわれている。この第20番イ長調は「若々しい歓喜」を想起させるもので、ツァハリアスの演奏は弱音を効果的に用い、孤高の世界を表現することに成功した。シューベルトが残した500曲にも及ぶドイツ舞曲は、ほとんどが彼の気の置けない友人たちとの集まり“シューベルティアーデ”の時に2〜3曲披露されたもの。ツァハリアスの軽妙な演奏が見事。

TELARC 1CD¥2300

CD 80676 トマス・タリス:詩編《Why Fum'th in Fight?》
レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ:
 タリスの主題による幻想曲
 交響曲第5番ニ長調
 音楽へのセレナード
アトランタ交響楽団室内合唱団
アトランタ交響楽団
ロバート・スパーノ指揮
SACD 60676
\3700
ヴォーン=ウィリアムズの交響曲第1番《海の交響曲》(CD-80588)が2003年のグラミー賞に輝いたロバート・スパーノ&アトランタ交響楽団がついに続編をリリース。第2弾となる今回は交響曲第5番、他である。自作のオペラ《天路歴程》から主題を転用した交響曲第5番は、シベリウスに捧げられた作品。戦時下の作であることもあって、安らぎにも似た祈りの歌の世界が胸にしみる。弦楽合奏による《タリスの主題による幻想曲》は、美しさが際立った珠玉の小品だが、このアルバムには、その主題のもとであるトマス・タリスのア・カペラ作品《詩編》をも併録している。《音楽へのセレナード》は、オーケストラ伴奏付きの合唱作品。テクストはシェイクスピアの『ベニスの商人』最後の場面に基づき、ヘンリー・ウッドの指揮生活50周年を記念して彼に献呈された。各4人の四部合唱=16名の独唱者でも歌われるが、ここではジェシカ・リヴェラ(S)、ケリー・オコナー(Ms)、トマス・ステュードベイカー(T)、ヌモン・フォード(Br)らのクァルテットに、混声合唱とオーケストラが付くというスタイルでの演奏である。ソプラノのジェシカ・リヴェラは、2004年のドミンゴのオ ペラ・コンクール「オペラリア」のファイナリスト。メゾ・ソプラノのケリー・オコナーは、ゴリホフ(「ゴリジョフ』は誤り)の歌劇《アイナダマール》のCDで主役を歌いグラミー賞を受賞した。なお、このCDはスパーノが指揮、リヴェラも参加している。トマス・ステュードベイカーは、ジョージ・ロンドン基金からキルステン・フラグスタート・メモリアル・アワードを受けた、注目のヘルデン・テノール。2006年1月の大友直人指揮東京交響楽団《グレの歌》に来演していた。ヌモン・フォードはパナマ系アメリカ人バリトンで、ボルコムの《無垢と経験の歌》のアルバムで2006年にグラミー賞を受賞している。ロバート・スパーノは1961年生まれのアメリカ人指揮者・ピアニスト。2001年からアトランタ交響楽団の音楽監督を務めている。
CD 80685
(2CD)
\2300
チャイコフスキー:3つの弦楽四重奏曲集
 弦楽六重奏曲ニ短調《フィレンツェの思い出》作品70
 弦楽四重奏曲
  第1番ニ長調作品11
  第2番ヘ長調作品22
  第3番変ホ短調作品30
イン四重奏団
ティモシー・イン(1st.vn)
ジャネット・イン(2nd.vn)
フィリップ・イン(va)
デイヴィッド・イン(vc)
w)[op.70] ジェイムズ・ダナム(2nd.va)
ポール・カッツ(2nd.vc)
第2楽章が有名な〈アンダンテ・カンタービレ〉である弦楽四重奏曲第1番をはじめ、チャイコフスキーが遺した弦楽器のみによる室内楽作品をほぼ丸ごと収めたアルバム(習作は除く)。イン四重奏団は、1992年に結成されたアメリカの弦楽四重奏団で、メンバーの名前から推察できるように兄弟姉妹の団体である。1993年のナウムバーグ室内楽賞や、タートル・アイランド・クヮルテットと共演したアルバム『4+ Four』(テラーク:CD-80630)で2006年のグラミー賞の最優秀クラシカル・クロスオウヴァー・アルバム賞を受賞している。現在は演奏活動と並行して、イーストマン音楽学校のレジデンス・クヮルテットとして、また4人とも同校の弦楽室内楽および各楽器の准教授も務めている。タートル・アイランドQr.とのアルバムで既に2005年にテラーク・レーベルにデビューしてはいたが、今回のチャイコフスキーはイン四重奏団の同レーベル初の単独アルバムとなる。なお、六重奏曲《フィレンツェの思い出》で第2ヴィオラと第2チェロを担当しているのは、イン四重奏団がイーストマン音楽学校で師事した元クリーヴランド四重奏団のメンバー。
CD 80657 ロシアの夜
 グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
 ミハイル・イッポーリト=イワノフ(1859-1935):
  組曲「コーカサスの風景」より“酋長の行列”
 プロコフィエフ:
  歌劇「3つのオレンジの恋」より“行進曲”
 ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より“だったん人の踊り”
 ニコライ・リムスキー=コルサコフ:
  スペイン狂詩曲
 アナトール・リャードフ:魔法にかけられた湖
 ハチャトゥリアン:バレエ「スパルタクス」より“愛のテーマ”
 チャイコフスキー:
  組曲「くるみ割り人形」より“ロシアの踊り”
 ムソルグスキー:
  歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」より“ポロネーズ”
 リャードフ:オルゴール Op. 32
 チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より“チャールダーシュ”
シンシナティ・ポップス・オーケストラ
エリック・カンゼル指揮
SACD 60657
(SACD Hybrid)
\3700
カンゼル&シンシナティ・ポップスの83番目(!)の録音はロシアの血沸き肉踊る壮麗な音楽集です。この「ロシアの夜」はカンゼルの最新アルバムで、ロシア音楽の中でもとりわけ人気の高い魅惑的な作品ばかりを集めたもの。「このアルバムにはチャイコフスキーのくるみ割り人形や、白鳥の湖などの踊りの音楽から、20世紀を代表するハチャトゥリアンやプロコフィエフの作品、そしてとりわけ素晴らしいR−コルサコフの“スペイン狂詩曲”などを録音しました。」とカンゼルは語る。41年という長いキャリアを誇るカンゼル。彼のシンシナティ・ポップスにおける業績はあまりにも偉大。1965年にマックス・ルドルフに招聘され指揮者に任命された彼は、1977年からTELARCレーベルに録音を重ね、4年連続でビルボードマガジンに「クラシック・クロスオーヴァー・アーティスト」として紹介された。カーネギー・ホールで10回演奏、3回の日本ツアー、そして歴史的な偉業である中国へのツアーも行っている。
CD 80672 アート・オブ・ギター
 アルベニス:マラゲーニャ
 アルカス:
 ヴェルディ“椿姫”のテーマによる幻想曲
 ヴィラ=ロボス:2つの前奏曲
 マイヤース (1930-1993):ディア・ハンターから“カヴァティーナ”
 グリーグ(1843-1907):叙情組曲より
  春の踊り、エレジー、ワルツ、子守唄、ノルウェーのメロディ
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 カルレヴァーロ(1918-2001):アメリカ風前奏曲より“カンポ”
 メルツ(1806-1856):ハンガリー幻想曲
 ソル(1778-1839):“魔笛”のテーマによる変奏曲
 ヴェネズエラ民謡による5つの小品 
  ・・・エミリオ・ソヨ (1887-1974) による
 ブロカ(1805-1882):スペインの想い
 デ・ラ・マーサ:暁の鐘
デイヴィッド・ラッセル(G)
SACD 60672
(SACD Hybrid)
\3700
〜デイヴィッド・ラッセル、グラミー賞受賞!〜アメリカのレコードガイド誌上でも、デイヴィッド・ラッセルの明快で具体的な演奏は最大の賛辞を持って迎えられました。全ての聴き手に確実に彼の演奏の素晴らしさは伝わるのです。伝統的なスペインのギター音楽だけでなく、グリーグやドビュッシー、ハンガリー、南米、イギリスの作曲家たちのオリジナル作品や編曲作品までを弾きこなす彼は「このような作品は何年もの長い間、大切なレパートリーでした」と語る。1860年代、イギリスで絶賛を博したアルカスの幻想曲は彼にとっての重要なレパートリーですし、ヴィラ=ロボスや、変わったところではマイヤースの「カヴァティーナ」もリサイタルでよく演奏する。他の作品も彼の大好きなものばかり。2005年の「ラテンの風」で彼はグラミー賞の「クラシック・ベスト・インストゥルメンタル・ソリスト賞」を獲得。「私の長年の仕事に対して、素晴らしい栄誉を与えてくれました」とラッセルは語る。このTELARCへの12番目の新録音も、2007年の大きな話題になることだろう。

MID LINEシリーズ 1CD¥1500

CD 80195 ヒンデミット:
 交響曲「画家マティス」
 組曲「気高き幻想」
 ウェーバーの主題による交響的変容
ヨエル・レヴィ
アトランタ交響楽団
CD 80243 Movie Love Themes エリック・カンゼル
シンシナティ・ポップス・オーケストラ
ウィリアム・トリット(P)
CD 80380 キングス・コート&ケルティック・フェア〜
 ルネサンスの音楽とケルトの歌、
  バード:オックスフォード公の行進曲
  カッチーニ:アマッリリ、
  ラモー:クラヴサン組曲より第7番&第10番ほか
エンパイア・ブラス・クィンテット
CD 80451 モレノ・トローバ:ギター作品集〜
 ソナチネ、ブルガレーサ、カスティーリア組曲、
 マドローニョス、スペインの城、ノクトゥルノ、ラ・マンチャの調べ、
デイヴィッド・ラッセル(G)
CD 80508
(2CD)
マーティン・パ−ルマン/ボストン・バロック
 〜寓話歌劇《賢者の石》
マーティン・パ−ルマン
ボストン・バロック
CD 80038 ホルスト:吹奏楽のための組曲第1番・第2番
バッハ:幻想曲ト長調BWV572より
ヘンデル:王宮の花火の音楽
フレデリック・フェネル
クリーヴランド管管楽セクション
CD 80233
(2CD)
\1500
J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232 シルヴィア・マクネアー、
デローレス・ツィーグラー、
マリエッタ・シンプソン、
ジョン・エイラー、
ウィリアム・ストーン、
トーマスポール
ロバート・ショウ
アトランタ交響楽団 & 室内合唱団
CD 80265 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 ズデニェック・マーツァル
ミルウォーキー交響楽団
CD 80383 シンフォニック・スター・トレック エリック・カンゼル
シンシナティ・ポップス・オーケストラ
CD 80039 ボロディン:
 序曲〜歌劇 「イーゴリ公」
 ダッタン人の踊り〜歌劇 「イーゴリ公」
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」
アトランタ交響楽団
ロバート・ショウ指揮
録音:1978年6月 アトランタ
CD 80370 ジョン・フィールド (1782 - 1837)
 ピアノ協奏曲 第2番変イ長調 H31
 ピアノ協奏曲 第3番変イ長調 H32
ジョン・オコーナー (pf)
スコットランド室内管
サー・チャールズ・マッケラス指揮
録音:1993年 スコットランド
CD 80459 ロドリーゴ:
 アランフェス協奏曲
 ある貴紳のための幻想曲
 バレンシア協奏曲
デイヴィッド・ラッセル(g)
ネイプルズ・フィルハーモニック 
エリック・カンゼル指揮
録音:1997年4月 フロリダ
CD 80521 ルネッサンス・オブ・ザ・スピリット
 〜オルランド・ディ・ラッソの音楽
イ・フィアミンギ
ルドルフ・ヴェルテン指揮
クレンデ
エリック・ファン・ネーヴェル指揮


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