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第38号新録音新譜(1)



3rd Records & Publishers

3RD 003
\2800→¥2590
フィンランドのピアノ作品で綴る24節気
 <小寒> シベリウス:エレジアコ 作品76-10
 <大寒> パルムグレン:粉雪 作品57-2
 <立春> パルムグレン:ロマンス 作品73-1
 <雨水> ハンニカイネン:ドビュッシーのシルエット 作品20-4
 <啓蟄> パルムグレン:星はまたたく 作品72-1
 <春分> ハンニカイネン:問い 作品11b-4
 <清明> パルムグレン:黄昏の幻想 作品73-3
 <穀雨> シベリウス:即興曲 作品5-5
 <立夏> パルムグレン:5月の太陽は微笑む 作品102-5
 <小満> パルムグレン:5月の夜 作品27-4
 <芒種> シベリウス:踊りの歌 作品34-2
 <夏至> シベリウス:ピヒラヤの花咲く時 作品75-1
 <小暑> シベリウス:白樺 作品75-4
 <大暑> シベリウス:金魚草 作品85-4
 <立秋> シベリウス:つりがね草 作品85-5
 <処暑> シベリウス:ソナチネ第2番第2楽章 作品67-2
 <白露> パルムグレン:とんぼ 作品27-3
 <秋分> シベリウス:ソナチネ第1番第1楽章 作品67-1
 <寒露> パルムグレン:別れ
 <霜降> パルムグレン:歌あそび
 <立冬> シベリウス:ソネット 作品94-3
 <小雪> シベリウス:道化芝居 作品76-13
 <大雪> シベリウス:もみの木 作品75-5
 <冬至> パルムグレン:地に平和 作品102-12 
鈴木美奈子(P)
シベリウス、パルムグレン、ハンニカイネンの3人のピアノ曲を集め、日本の24節気になぞらえて選曲されたユニークなコンセプト・アルバム。1月(タンミクー)=冬の真ん中、2月(ヘルミクー)=水滴の凍る、3月(マーリスクー)=雪解けに土が顔を出す…などフィンランド語のそれぞれの月の意味と発音に日本の季節感を重ねて生み出された、フィンランドの大地の息吹、透明な空気を感じさせる素敵な内容。2007年に没後50年を迎えたフィンランドの国民的作曲家シベリウス。「即興曲」作品5-5は美しいメロディーと繊細な響きに心酔。「北欧のショパン」「光の詩人」とも言われているパルムグレンの「星はまたたく」は、高音域のキラキラとした透明な響きが星のまたたきをイメージさせ、ぴーんと張り詰めた北の空気を感じさせる曲。ドビュッシーへのオマージュとして作曲された、ピアニストでもあり作曲家のイルマリ・ハンニカイネンの「ドビュッシーのシルエット」。などなど美しく可憐なフィンランドのピアノ曲を楽しむことの出来る1枚。ピアノ・ファン、北欧ファンならずとも必聴のアルバムです。ジャケットも美しい!!録音:2006年9月7、8日 相模湖交流センターホール
鈴木 美奈子 プロフィール
桐朋学園大学音楽学部を経て、1987年ハンガリーのリスト音楽院に留学。また、88年にはチェ口の川上徹と、デュオ・ヴィガドーを結成。ハンガリーのバルトーク音楽祭、シカゴでのラヴィニア音楽祭に参加し、特にバルトークでの演奏において、「彼女の演奏は、日本人がバルトークの書いた民族音楽を深く理解しうるという、好例である」(ゾルターン・コチシュ)との高い評価を得る。帰国後は、仙台フィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトやグリークのピアノ協奏曲等を共演。91年デュオ・ヴィガドーとして、日本室内楽コンクール・デュオ部門にて築2位を受賞。NHK/FM『土曜リサイタル』出演や、原村・リゾナーレ音楽祭にゲストアーティストとして招聘されるなど、幅広く活躍する他、後進の指導にも積極的である。

ACCENT

ACC 24176
(2CD)
\4800
ジョゼフ=エクトル・フィオッコ(1703-1741):
 クラヴサン曲集第1組曲(12曲)、第2組曲(12曲)
クロード=ベニーニュ・バルバトル(1727-1799):クラヴサン曲集より
 ラ・ベロー、ラ・デリクール、ラ・マルゼルブ、ラ・リュジャック
エヴァルト・デマイヤー(Cemb:使用楽器1736年製パリのアンリ・エムシュ複製)
ベルギー盛期バロック音楽の作曲家フィオッコ。以前コープマンのアルバム(Astree)は既に廃盤となっており、このデマイヤーの録音は貴重。フィオッコは宗教曲を多く作曲しているが、2つの組曲からなる「クラヴサン曲集」を残している。クラヴサン曲集の中の曲の幾つかにはクープラン風の奇抜な題名がついていて、クープランの影響が音楽様式のみならず、描写や手法にも見られる。またカップリングのバルバトルのクラヴサン曲集はフランス・クラヴサン音楽の最後を飾る曲集ともいえるだろう。香り高き貴重なクラヴサン音楽をお楽しみいただける。録音:2006年
ACC 30009
(2CD)
\2600
フランス&イタリア:フルートの為の作品集
【CD1】
 モンテクレール:フルートのためのコンセール第2番、
 ブラヴェ:ソナタ第2番、
 ジャン=ピエール・ギニョン:ソナタ イ長調作品1-8、
 ボワモルティエ:ソナタ第2番 ト長調、
 ルクレール:ソナタ第7番 ト長調
【CD2】
 コレッリ:ソナタ ホ短調 作品5-8、
 ジェミニアーニ:ソナタ ニ長調 作品1-10、
 ヴェラチーニ:ソナタ ホ短調 作品1-6、
 ロカテッリ:ソナタ ハ長調 作品2-1、
 アルビノーニ:ソナタ イ短調、
 シェドヴィル:ソナタ ト短調 作品13-6、
 プラッティ:ソナタ ト長調 作品3
【CD2】
B.クイケン(フラウト・トラヴェルソ)、
W.クイケン(Vc)、
ロベール・コーネン(Cemb)
【CD1】録音:1979年(旧品番ACC 67909) 【CD2】録音:1991年(旧品番ACC 9177)
ACC 24189
\2500
D.スカルラッティ:ソナタ集
 変ホ長調K474、変ホ長調K.193、ヘ短調K.238、ヘ短調K.239、
 ヘ長調K.438、ニ短調K.396、ハ長調K.487、ト長調K.424、
 ト長調K.235、ホ短調K.198、ニ長調K.436、嬰ヘ短調K.447、
 嬰ヘ短調K.448、イ長調K.208、イ長調K.209
エヴァルト・デマイヤー(Cemb:使用楽器1756年製パリのアンリ・エムシュ複製)
エヴァルト・デマイヤーはアントワープ音楽院にてジョス・ファン・インマゼール氏に師事し、これまでACCENTレーベルよりW.F.バッハ(ACC 23157)、トーマス・アーン(ACC 21145)など数枚をリリース。自由奔放な手法のスカルラッティの作品を、確かな技巧と躍動感溢れたリズムでスカルラッティの楽しげな音楽性を表現している。
ACC 24187
(SACD Hybrid)
\2700
モーツァルト:
 カッサシオン第1番ト長調 K.63、
 カッサシオン第2番変ロ長調 K.99、
 ディヴェルティメント第7番ニ長調 K.205
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
クイケン&ラ・プティット・バンドによるカッサシオン&ディヴェルティメント集。カッサシオンの1番&2番はモーツァルトが13歳の時の初期作品で現在ではあまり演奏される機会はないが快活で明るい音楽。若き日のモーツァルト音楽の美しさ楽しさが溢れた作品。祝祭のために書かれたこのカッサシオンを当時ザルツブルクの聴衆は当然楽しんだことだろう。クイケン&ラ・プティット・バンドの演奏も自由奔放。ジャケット写真はザルツブルクのモーツァルトの生家でをイメージしている。
ACC 24171
(2CD)
\4800
C.F.E.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ集
 [CD1]
  ホ短調Wq.124/H551、ニ長調Wq.126/H553、
  ト長調Wq.127/H554、ニ長調Wq.129/H556、
  変ロ長調Wq.130/H560、ト長調Wq.133/H564
 [CD2]
  ト長調Wq.123/H550、変ロ長調Wq.125/H552、
  ト長調Wq.134/H558、
  イ短調Wq.128/H555、ニ長調Wq.131/H561
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
エヴァルト・デマイヤー(フォルテピアノ)
大バッハの次男、C.P.E.バッハは、フルート愛好者でもあったプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷楽師を務めていた。大バッハのような重厚さではなく親密さと愛らしい旋律で楽しむことができる。フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンの演奏は、強烈な印象はないものの自由に、そして美しくこの作品を仕上げている。

AEON 1CD¥2600

AE 0747 モーツァルト:
 弦楽四重奏曲イ長調K.464(1784)
 弦楽五重奏曲ニ長調K.593(1790)
ブレンターノ弦楽四重奏団、
Hsin-Yun Huang(Vla)
薫り高いモーツァルトの「ハイドン・セット」からイ長調の薫り高い名曲と、「コジ・ファン・トゥッテ」のあとに書かれた弦楽五重奏曲というなんともノーブルな組み合わせでの登場。ブレンターノ弦楽四重奏団は、1992年に結成された団体。日本にも来日しており、その甘やかな音色は多くファンを獲得するところとなっている。
AE 0748 ジャチント・シェルシ:無伴奏チェロのための三部作〜禅
 (1)Triphon(三和音/若)(1956)
 (2)Dithome(二分/動と静)(1956-1957)
 (3)Ygghur(浄化/老年)(1965)
アルン・デフォルス(チェロ)
一曲目の冒頭から超人的な超絶技巧。「Triphon」は、金属でできたミュートを使用するよう指示されている。これにより金属的な響きが得られ、まるでケージの「プリペアード・ピアノ」のような音響世界が広がる。時にチベットの僧が唱える経文のように、時に呪文のようにギコギコと奏でられるチェロは不思議と生命力に満ちている。続く「Dithome」では人間が大人へと成長し、精神的にも成熟していく過程が描かれ、最後の「Ygghur」で、いよいよ人間は非物質的な世界、超越的な精神性の境地へとむかう。ディスクが終わったとき、座禅をしたような清々しい気持ちになる。
AE 0746 トリスタン・ミュライユ:作品集
 (1)ウィンター・フラグメンツ
 (2)答えのない問いかけ〜フルート・ソロ
 (3)Ethers〜フルートと器楽アンサンブルのための
 (4)鐘を吹き渡る葉〜フルート、ヴァイオリン、チェロとピアノのための
 (5)湖〜アンサンブルのための
エリン・レッセール(Fl)
ミシェル・ガランテ(指)
アージェント室内アンサンブル
ミュライユは、「ウィンター・フラグメンツ」は、氷の中に閉じ込められたような気分になる曲。打楽器や管楽器による硬質な音は、氷の中に閉じ込められ、叫べども叫べども外にいる人に声が届かないような、絶望的な孤独感を味わうことができる。4曲目の「鐘を吹き渡る風」も、音によるオブジェといった感で、美しい響きがとことん追求された音世界となっている。
AE 0531 ミカエル・ジャレル:作品集
 (1)ひとときの音楽(器楽アンサンブルのための)
 (2)フォルムとフラグメントIIb(4つの声、楽器のための)
 (3)パルメニデスの詩の断片について(6人の独唱者のための)
 (4)群集〜ふるい(室内バレエ)
シュトゥットガルト・新ヴォーカルゾリステン、
エルネスト・モリナーリ(バス・クラリネット)
エミリオ・ポマリコ(指)
アンサンブル・クラングフォーラム・ウィーン
ジャレルは、1958年ジュネーヴに生まれた。東洋哲学などに影響を受け、「時」を音楽で表そうとしたり、哲学的な詩などにインスピレーションを得て作品を書いたりしている。2曲目は「間」を重用していて、ふにゃふにゃしたダダイズムのような独特の世界が広がっている。
AE 0745
\2600→¥2390
リスト:チェロのための作品集
 悲歌第1番
  (第1版〜Vc、Pf、ハープ、ハルモニウムのための)
 悲歌第2番(チェロとピアノのための)
 忘れられたロマンス
  (第3版〜チェロとピアノのための)
 眠られぬ夜(問いと答え)(デシャルム編)〜チェロとピアノ
 おお、汝いとしき宵の明星(レスリー・ハワード編)〜チェロとピアノ
 ノンネンヴェルトの僧房(チェロとピアノ)
 トリスティア〜「オーベルマンの谷」より
  (ラッセン(1830-1894)
  リストの弟子編:ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
 オルフェ(サン=サーンス編)
  (ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
 コンソレーション第3番
  (デシャルム編/クラリネット、チェロとピアノのための)
 悲しみのゴンドラ(チェロとピアノ)
 暗い雲(チェロとピアノ)
アレクシス・デシャルム(Vc)
セバスティアン・ヴィシャール (Pf)
アンサンブル・クアレンド・インヴェニティエス
リストによる作品の中で、チェロのために書かれたもの、あるいはチェロとピアノのために編曲されたもの(リスト自身、あるいは他者による)があつめられた一枚。(5)はもともとはワーグナーのタンホイザー中の有名な「夕星の歌」。リストによるピアノ・ソロ編曲は現存しているが、リストはチェロとピアノのためにもこの作品を編曲したとされている。楽譜はのこされていないが、音楽学者のレスリー・ハワードによって再現されたもの。コンソレーション第3番は、チェロ奏者デシャルム自身によって第3の楽器クラリネットが追加され、ますます色合いと香りを豊かにしている。「暗い雲」の重苦しい空気が終結部では無へと昇華される様が見事。晩年の作品がおさめられており、研ぎ澄まされた深い精神性、そして神秘的な和声をじっくりと聴かせる演奏となっている。
AE 0749
\2400
ピアソラ:
 ロコへのバラード*、南に帰る*、カランブレ、タンゴの追憶、
 わが死へのバラード、ブエノスアイレス零時、
 チェ…タンゴ・チェ*、新しい波、バチンの少年* 他
デボラ・ラス(ヴァーカル)*
カリエンテ・クァルテット
〔ギヨーム・オド(バンドネオン)
セドリック・ロレル(P),
ミシェル・べリエ(Vn),
ニコラ・マルティ(Db)〕
前作のピアソラ作品集(AE0424)で熱い音楽を聴かせてくれたカリエンテ・クァルテットのピアソラ作品集第2弾!ヴァーカルにデボラ・ラスを迎え甘美で妖艶な音楽を作り上げている。

ALBA 1CD¥2300

ABCD 236 ユッカ・リンコラ(1955-):ミュージカル「ホテル・アストリア」 マルッティ・ペイッポ指揮
ラハティ市立劇場管・合唱団
ピルヨ・アイットンマキ、
ニナ・タピオ、
アリ=マッティ・ヘードマン、
パーヴォ・ホンキマキ、
ヤリ・レッパネン、
カリ・マッティラ
現代のブダペスト。ホテル・アストリアのカフェで男と女が出逢う。ドイツ人警察官トムと博物館に務めるヘレナ。舞台は変わり第二次世界大戦時、ドイツ占領下のブダペスト。ホテル・アストリアの玄関から入ってくるナチの将校たち。裏口では、極秘のメッセージがレジスタンスの手に渡される。恋に落ちたアンナとヘルマン……。詩人ユッカ・イトコネンの台本に、ジャズ・ミュージシャンからスタートしたユッカ・リンコラが音楽を書きました。《アカシアの木立ち》のもの悲しくノスタルジックな歌からミュージカルは始まる。ピルヨ・アイットンマキ、ニナ・タピオ、アリ=マッティ・ヘードマン。フィンランドで上演された「レ・ミゼラブル」「アスペクツ・オブ・ラブ」「グリース」などで主役を歌った歌手と俳優たちです。フィンランドのミュージカル!録音:2005年 オリマッティラ・インスティテュート (ラハティ、フィンランド) [制作:ティピ・トゥオヴィネン/録音:ペッカ・ミッコラ/歌詞:フィンランド語]
ABCD 237 エストニア宗教的民俗コラールとオケゲムのミサ曲 マルゴ・コラル(T、指)
ヘイナヴァンケル
キリスト教黎明期のエストニアで書かれた宗教的民謡とコラールはエストニア音楽のルーツのひとつ。ルター派賛美歌集を主なテクストとする作者不詳の歌が、口伝により受け継がれてきた。このアルバムでは7曲が、即興を交えた編曲により歌われる。伝承のコラールの合間にオケゲム(c.1410-1497) のミサ曲の4章をはさみ、最後に歌うのが〈天地創造〉。キリスト教が伝わる以前に作られた歌。マルゴ・コラルが音楽監督を務めるヘイナヴァンケルは、古い教会音楽をレパートリーとするエストニアのヴォーカルアンサンブル。高度の技巧を求められる曲を立体感のある音楽として聞かせる。グループ名の元になったのは、ネーデルランドの画家、ヒエロニムス・ボス(1450?-1516) の代表作のひとつ、「干し草車」。俗世を押しつぶす大きな干し草車。祈りを捧げる天使と二枚舌の悪魔。そばで奏でられる美しい音楽。ボスの寓意的絵画の今日性と、ヘイナヴァンケルの時を超えた音楽表現には共通するところがありそう。録音:2002年-2006年 フィンランド、デンマーク、ドイツの教会 [制作:オレヴ・ポル/録音:マルゴ・コラル]

ALIA VOX

AV 9854
\2500
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(1785)[管弦楽版] プレスト・コン・トゥッタ・ラ・フォルツァ
ジョルディ・サヴァール(指)
ル・コンセール・デ・ナシォン
AVSA 9854
(SACD HYBRID)
\3000
レクイエムの調性であるニ短調の序章で始まり、昇天の際の地震を表す曲で終わる、この管弦楽曲は、キリストの7つの言葉(ラテン語)が朗読された後、瞑想する時間のために作曲された7つのソナタが中心となっている。カディスのサンタ・クエバ信徒会からの依頼によって作曲され、1786年に、サンタ・クエバ教会で初演されたこの版以外に、1787年に弦楽四重奏曲版が、1796年にオラトリオ版が作られています。サヴァールにとって、この曲は2回目の録音となる。音楽祭での収録だった前回とは異なり、今回は、初演場所である、サンタ・クエバ教会での録音。前回同様、ラテン語による7つの言葉の朗読も収録されている。解説は、1998年のノーベル文学賞受賞者ホセ・サラマーゴと神学者ライモン・パニッカルによって書かれている。コンセール・デ・ナシォンは、作品が持つ重厚さや深遠さを、的確に、そして、情熱を込めて演奏している。

ALTARA

ALT 1024
(3CD)
\4000→¥3690
ベートーヴェン / テリエ・トネセン編:後期弦楽四重奏曲集(弦楽オーケストラ版)
 (1)第13番変ロ長調Op.130
 (2)大フーガ 変ロ長調Op.133
 (3)第16番ヘ長調Op.135
 (4)第15番イ短調Op.132
 (5)第14番嬰ハ短調Op.131
 (6)第12番変ホ長調Op.127
テリエ・トネセン(指)
カメラータ・ノルディカ
不滅の金字塔として燦然とかがやくベートーヴェンの弦楽四重奏曲。なかでも一曲一曲がガラリと性格も異なる後期は傑作ぞろい、バーンスタインによる14番や16番のデモーニッシュな演奏でも知られるように、弦楽合奏版では深みと凄みが引き立つ。ここにまた、果敢にも全曲のアレンジをも手がけて挑むのは、マックス・ロスタルに師事し、オスロ・フィルやノルウェー室内管のリーダーとしても有名なトネセン。ここで彼が率いるカメラータ・ノルディカ(旧名称カメラータ・ルーマン)は、2007年以来自身が音楽監督を務めるスウェーデン有数の室内オケ。もともと指揮者を置かないスタイルによる活動を行なってきた団体だが、コンチェルト・グロッソ・タイプの新編曲でそのままカルテットが拡大したような効果を生んでいる。録音:(1)(2)2001年11月29日〜12月2日(3)2002年9月20〜22日(4)2003年9月18〜20日(5)2005年1月25〜27日スウェーデン、ヴィシェルム教会(6)2005年4月14〜17日スウェーデン、エランド、アルグツルム教会
ALT 1015
\2400
(1)バルトーク:ディヴェルティメント
(2)エルガー:序奏とアレグロOp.47
(3)グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」Op.40
クリストファー・ウォーレン=グリーン(指)
アテネ・メガロン管
[カメラータ・オブ・ザ・フレンズ・オブ・ミュージック]
ウォーレン=グリーンが首席指揮者を務めるギリシア屈指の室内オケのアルタラ・デビュー盤。ヨーロッパの数々の音楽祭にも常連という人気を裏づけるように、かれらの鍛え抜かれた弦楽アンサンブルの実力のほどが実感されます。

AMBROISIE

AM 112
\2500
「旅するヴィルトゥオーゾ」〜デュオ・ソナタ&トリオ・ソナタ集
テレマン:
 トリオ・ソナタ ニ短調
 トリオ・ソナタ ト短調(「音楽の練習帳」より)
 トリオ・ソナタ 変ロ長調(「音楽の練習帳」より)
 ソナタ ニ長調(「忠実な音楽の師」より)
 トリオ・ソナタ 変ホ長調(「音楽の練習帳」より)
 トリオ・ソナタ イ短調(「音楽の練習帳」より)アンサンブル・アマリリス
エロイーズ・ガイヤール(音楽監督、リコーダー&オーボエ)、
ヴィオレーヌ・コシャール(Cem)、
デイヴィッド・プランティエ(Vn)、
エマニュエル・ジャックス(Vc)、
ラウラ・モニカ・プスティルニク(リュート)
タイトルのとおり、超絶技巧的な要素をふんだんに盛り込んだ、テレマンによる室内楽作品集。エロイーズ・ガイヤールの奏でるオーボエやリコーダーの音色は、実に色彩豊かで、濃厚な表現にうっとりさせられます。「忠実な音楽の師」はテレマンが生きていた当時に刊行されていた音楽雑誌に収録されていたもので、家庭にいながらにして様々なタイプの音楽がたのしめる楽譜として人気を誇っていた。こんな素敵な作品の新曲の楽譜が定期的に刊行されていたなんて、当時の人々はさぞ楽しみだったことだろう。アンサンブル・アマリリスの名人芸が存分に堪能できる一枚。録音:2006年3月

ANTHONELLO MODE

AMOE 10007/8
(2CD→1CD価格)
\2600
モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』 花井尚美(S)
高山潤子(S)
七条信明(T)
谷口洋介(T)
小笠原美敬(Bs)
春日保人(Bs)
濱田芳通(指)
アントネッロ
合唱:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ
今年目白バロック音楽祭で早くも伝説化したライヴが緊急発売!初回プレスのみの完全限定盤でしかも2枚で1枚価格!新聞各誌も絶讃!満場の東京カテドラルの豊かな残響のもと、ユニークな独唱陣、最大編成のアントネッロでのぞみ曲を知り尽くした合唱団による即興性に溢れた演奏は、聴衆を同音楽祭史上最大に沸せた。そのライヴが緊急発売。しかも限定盤で破格のプライス。お見逃しなく。録音:2007年6月1日 東京カテドラル・ライヴ
AMOE 10004
\2600
天正遣欧使節の音楽/アントネッロ
【プロログ】
 [1]パッサメッツォ上の五木の子守唄[2]漆黒の南蛮履
 [3]とりこてあ(アロンソ)[4]夜は暗うて[5]こんけららばれ
【出航】
 [6]牛飼いとお針箱
【国王フェリペ 2 世謁見】
 [7]いと甘き覚え》(カベソン)[8]あめまりあ(ゲレーロ)
 [9]川内の子守唄[10]ファンタシア(カレイラ)
【舞踏会】
 [11]花の舞-[12]スパニョレッタ(カローゾ)
【伊東マンショの郷愁】
 [13]日向木挽唄
【ローマにて】
 [14]馬上にて[15]らおだて[16]そなたはさながら清らなり(バッサーノ)
 [17]でんでれん[18]天主のサントスは来たりて(サカラメンタ提要)
【関白秀吉謁見】
 [19]-[20]こんけららばれ(カレイラ/ナルバエス)
【中浦ジュリアンの回想】
 [21]中浦手毬唄 [22]いと甘き覚え(オルティス)
 [23]誰人が幸いなるか存じてをる(ヴェッキ)
 [24]ろどりごまるちねす殿(作者不詳)
【中浦ジュリアンの殉教】
 [25]らだにあす [26]こんけららばれ [27]パライゾに
アントネッロ -
濱田芳通(音楽監督/コルネタ/フラウタ)
石川かおり(ビオラ・ダルコ)
西山まりえ(アルパ/クラボ)
春日保人(歌/篠笛/一節切)
花井尚美、藤沢エリカ、岡庭弥生(歌)
わだみつひろ(タンボール) 矢野薫(クラボ)
【賛助、及び特別出演】
三浦一雄、皆川達夫、
大平紀之、ケント・ラフ、
鈴木克精、細川大介(歌) 
中村孝志(トロンベタ)
世界的なリコーダー&コルネット奏者、濱田芳通が10年以上構想を練りあげた企画がついに音盤上に実現!!キリスト教が伝来してから秀吉がバテレン追放令を発するまでの数十年間は、日本人が西洋音楽に接した最初の時代であり、この時期に根付いた音楽の影響は、今日想像するよりも遥かに大きかったと考えられる。今日に至るまで日本人の精神に根付いたこの時代の音楽を、天正遣欧使節の歩みを通じて多角的に検証する大企画。天正使節の生い立ちを描くプロログからはじまり、ヨーロッパでの謁見(スペイン国王フェリペ二世、ローマ教皇グレゴリオ13世)、関白秀吉の御前演奏の再現と続き、フィナーレではキリシタン禁止令後も地下に潜伏して布教を続けた中浦ジュリアンの悲劇的な最期(10ヶ月の投獄の後、穴吊りの刑に処せられ死亡)までを音楽として描いている。アントネッロのリーダー濱田芳通は、足かけ10年以上、現在まで残っている記録・資料を可能な限り参照した上、この時代の作品を通り一遍に再現するのではなく、独自のアレンジを施して、この時代に天正使節によってもたらされた西洋音楽の影響が、21世紀のわれわれ現代人にまで及んでいることを知らしめるべく精魂を傾けた渾身の一枚。とにかく聴き所満載のこのアルバムだが、フィナーレ「中浦ジュリアンの殉教」は、マタイ受難曲の逮捕=裁判のシーンにも匹敵するといってもいいほどの感動的な音楽。司祭と信者たちによる重厚な応答からはじまり、やがて声が減っていき、(キリスト教の迫害によりどんどん信者が減っていく様子を表現している。)ついに呼応者が誰もいなくなる…。それは隠れキリシタンの時代となったことを表現し、ここ で日本人先唱者として一節歌うのは「洋楽渡来考」で知られる皆川達夫氏(立教大学名誉教授)。最後のアンティフォナ《ぱらいぞに》は、皆が天国へ行きますように…という願いが込められている。今回もジャケット・アートワークはさそうあきら氏(漫画家-現在公開中の映画「神童」の原作者)によるもの。西洋絵画をあしらったありがちな古楽ジャケットとは一線を画するものに仕上がっている。*アントネッロは目白バ・ロック音楽祭(6月1日〜6月24日)に主要キャストとして出演します。録音:2007年3月27-28日東京・関口台スタジオ/24bit 96KHz

ATMA

SACD2 2512
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版) ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタン管
グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団は1981年に設立された若いオケだが、信頼を築き上げている芸術監督のヤニク・ネゼ=セガンとたっぷりとした響きの中で悠々と演奏している。ヤニク・ネゼ=セガンのブル7は、グラン・モントリオール・メトロポリタン管との2006-07シーズン・コンサートで堂に入った名人芸的な解釈と大絶賛されている!グラン・モントリオール・メトロポリタン管の歴史的なコンサートとして人々の耳に記憶された。2008年からロッテルダム・フィルの音楽監督に就任が決まり彼の動きに目が離せない。録音:2006年9月
SACD2 2331
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガンつき」
ギルマン:「頭を上げよ」による行進曲
ヴィエルヌ:「ウェストミンスターの鐘」
ヴィドール:オルガン交響曲第6番作品42-2〜アレグロ
フィリップ・ベランジェ(Org)
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタン管
驚異的な演奏で聴くものを惹きつける若手指揮者、ネゼ=セガンによるサン=サーンス「オルガンつき」とフランス近現代を代表する作曲家兼オルガン弾きのギルマン、ヴィエルヌ、ヴィドールの3人の作品が収録された重厚な内容。オルガンのフィリップ・ベランジェはモントリオールの聖ジョセフ礼拝堂の専属オルガニスト。
ALCD2 1036
カタログ付限定盤
\1500
ニーノ・ロータ:交響組曲「道」
 [Ⅰ.村の婚礼“ザンパノの登場"、Ⅱ.3人の楽士、綱渡りの「キ印」、
 Ⅲ.サーカス(ザンパノ〜曲芸〜「キ印」のヴァイオリン)、
 Ⅳ.ザンパノの怒り、
 Ⅴ.「キ印」を殺めるザンパノ〜
  悲しみに気がふれるジェルソミーナ、
 Ⅵ.雪の街頭での最後の芸〜ジェルソミーナとの別れ、
 Ⅶ.ザンパノの孤独と涙]
クルト・ワイル:交響曲第2番
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタン管
映画音楽の大家、ニーノ・ロータの代表作「道」と風刺とノスタルジックな音楽を特徴とするクルト・ワイルの交響曲第2番。ニーノ・ロータならではの甘いメロディ、印象的なジェルソミーナのテーマは人々の心に焼き付いている。1933年に完成し翌1934年にアムステルダムで初演されたワイルの交響曲第2番は、ワイルの成熟した作風を表す作品。新鋭ネゼ=セガンによる鮮烈な演奏で楽しむことができる。

AUDITE

AU 92555
(SACD Hybrid)
\2700
グリーグ:抒情小曲集
 メロディOp.38-3、小鳥Op.43-4、愛の歌Op.43-5、
 春に寄すOp.43-6、メロディOp.47-3、蝶々Op.43-1、
 子守歌Op.38-1、小川Op.62-4、
 過ぎ去った日々Op.57-1、アルバムの綴りOp.47-2、
 即興的ワルツOp.47-1、夢想Op.62-5、
 ノルウェーの旋律Op.12-6、郷愁Op.57-6、
 スケルツォOp.54-5、あなたのそばにOp.68-3、
 トロルハウゲンの婚礼の日Op.65-6、
 秘密Op.57-4、風の精Op.62-1、山の夕べOp.68-4、
 小人の行進Op.54-3、夜想曲Op.54-4
原田英代(P)
ノルウェーの国民的作曲家、エドヴァルド・グリーグは今年没後100年を迎える。この抒情小曲集はグリーグの生涯に渡って作曲されており、この曲集はグリーグの音楽人生そのものと言えるのではないだろうか。演奏は原田英代。彼女は東京藝術大学及び大学院にて学び、その後シュトゥットガルト音大、ウィーン音大に学び、モスクワのチャイコフスキー音楽院教授、ヴィクトール・メルジャーノフ氏のもとで研鑚を積んだ。1984年ジュネーヴ国際音楽コンクールで最高位を獲得、1991年シューベルト国際ピアノコンクール優勝、ウィーン20世紀のピアノ音楽コンクール第2位、1993年第1回ラフマニノフ国際ピアノコンクールに入賞し特別賞を受賞とピアニストとして着実と成長を遂げ、国際的な演奏活動を続けている。このアルバムでは66曲ある抒情小曲集から彼女自身が22曲を選び出し、瑞々しい感性により詩的でロマンティックな旋律を紡ぎ出し、たっぷりと歌い上げ情景描き出している。また、原田英代は今年9月と11月に日本でコンサートが予定されている。

AUDITE 1CD¥2500

AU 97504 ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ長調Op.67
ヘルツォーゲンベルク:弦楽四重奏曲ト短調Op.42-1
マンデルリング四重奏団
ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)は近年いろいろなレーベルからアルバムがリリースされ、再評価の気運をみせるドイツ・ロマン派の作曲家。デッソフ(ブラームスの第1交響曲を初演指揮)のもとで1862〜64年まで作曲を学び、またブラームスの弟子でもあり親友でもあったピアノ奏者エリーザベトと結婚したこともあって、ブラームスと生涯にわたる親交を結んでいます。そのブラームスを手本としたとされる四重奏曲は基本的に古典派の様式に拠りながらも、起伏に富み味わいも豊か。なかでも中間2楽章の表現力には心奪われる。ブラームスとそのゆかりの作曲家のカルテットに光をあてるユニークなシリーズの第2弾。
AU 97505 ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2
デッソフ:弦楽四重奏曲ヘ長調Op.7
マンデルリング四重奏団
フェリックス・オットー・デッソフ(1835-1892)は、ブラームスに任されて1876年にカールスルーエで第1交響曲を初演したことから音楽史上にその名を残す指揮者。19歳ですでにカペルマイスターとして活躍、1860年にウィーンの宮廷歌劇場に任命されるころにはめざましい経歴を築いている。“いまこんなにも親密なしぐさで微笑みかけてくるカルテットを、こんなことって初めてみたいだけど、ほんとうにありがとう。”とブラームスがデッソフに言葉を寄せたカルテット。指揮者としてブラームスの作品に強く心酔し、ブラームスに献呈された内容は、リズムや和声もところどころにブラームスを思わせる作風が垣間見られ、陽気で楽しく聴き手にストレートにその魅力が伝わってくる。なお、デッソフは自作の価値について懐疑的なところもブラームスに似ていて、このカルテットをブラームスの同意を確信して初めて出版しようという慎重さもみせている。ブラームスとそのゆかりの作曲家のカルテットに光をあてるユニークなシリーズの第3弾。

AURORA 1CD¥2500

ACD 5046
(2CD)
ステップ・インサイド(Step Inside)〜
 クラリネット・ソロのための現代作品集
 マーク・アダリー(1960-):Drawings (2001)
 スヴェン・リーデル・カールス(1959-):暁の星のいと美しきかな(2003)
 ヘルムート・ラッヘンマン(1935-):アンテリュールIII《無から》(1970)
 クラウディオ・アンブロジーニ(1948-):
  Capriccio, detto l'ermafrodita(1983)(バスクラリネットのための)
 マグネ・ヘグダール(1944-):Par IV (2004)
 アイヴィン・ビューエネ(1973-):ソット・ヴォーチェ(2004)
 ロジャー・レッドゲイト(1958-):+R (1991)(変ロ管クラリネットのための)
ロルフ・ボルク(Cl)
「ロルフ・ボルクの芸術をすべて味わいたいと思うなら、ヴィルトゥオーゾ的で美しい彼の演奏に感銘を受ける程度ですませてはだめだ。ボルクのクラリネットが創りだす音に浸らねばならない」【作曲家ヘンリク・ヘルステニュス】 ベルゲン生まれのクラリネット奏者、ロルフ・ボルク(1975-)は室内アンサンブル“アサミシマサ”のメンバー。ソロイストとしての活動も多くなってきました。アルバム[ステップ・インサイド]でボルクは、現代ノルウェーの作曲家たち、ドイツのラッヘンマン、イタリアのアンブロジーニ、イギリスのレッドゲイトの作品を演奏。クラリネットの外面と内面を探求し、クラリネットという楽器のもつ表現の多彩な地平線を示します。録音:2006年8月16日-18日、11月28日-30日 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)
ACD 5039 イアニス・クセナキス(1922-2001):アロウラ(1971)
オラヴ・アントン・トメセン(1946-):コレッリ・マシン
マグネ・ヘグダール(1944-):フォーム
シェティル・ヴォスレフ(1939-):弦楽のためのセレナード
テリエ・トンネセン(指)
ノルウェー室内管
現代ノルウェーのミュージックシーンを代表するアンサンブル、ノルウェー室内管弦楽団。ノルウェー作曲家協会が厳選した音楽を紹介するレーベル、Aurora の新しいアルバムには、ノルウェー室内管弦楽団の委嘱作が3曲、クセナキスの作品とともに収録された。アルバムタイトルとなった、トメセン (1946-) の60歳を記念する〈コレッリ・マシーン〉。「コレッリの名は、現代で言えば "フェラーリ"まったく新しいスタイルの仕掛け人だった」 グリーグのピアノ協奏曲による大幻想曲を書いたトメセンが、コレッリの音楽に素材を求め、[コレッリに脱帽]の意をこめて作曲した作品です。ヘグダール(1944-) の個人的、歴史的な過去の記憶〈フォーム〉。内省の気分が支配する。シェティル・ヴォスレフ(1939-) は作曲家セーヴェルーの子。ユーモアセンスとウィットで慕われる彼の〈弦楽のためのセレナード〉。慎み深く、やわらかく、温もりをもち、エネルギーを抑制した、そして……。コンサートマスターでもあるテリエ・トンネセン (1955-) が指揮を担当した。
ACD 5030 イングヴェ・スレトホルム(1955-):作品集
 Aggregations(1984)(管弦楽のための)、
 夜の出口
  (アルトサクソフォーンと管弦楽のための協奏曲)(1998-2000)、
 可能な選択(フルートと管弦楽のための協奏曲)(1987-88)
ヴェーガルド・ランドース(Alt Sax)
トム・オッタル・アンドレアセン(Fl)
クリスチャン・エッゲン(指)
オスロ・フィル
イングヴェ・スレトホルム(1955-)はノルウェーの作曲家。スレトホルムの作品の大きな特徴は、短い作品の多い現代には珍しく、演奏時間が長めだということ。そして、その相対的に長い時間のなか、果てしない宇宙をめざすかのように音楽が、さまざまに展開していく。多様な性格の素材が“凝集”し、爆発的エネルギーを蓄えていく〈Aggregations〉。デンマークの作家、インガー・クリステンセンの詩集『Alfabet』の1作をタイトルとした〈夜の出口〉。夜の闇の無と消滅……現世への執着。「...at selv navnl_sheten kalles ved navn (無名にすら名がある)」世界をアルトサックスとオーケストラが彷徨します。フルート協奏曲の〈Possible Selections〉のタイトルは、スレトホルムが学んだモートン・フェルドマンの言葉からとられた。内省的、瞑想的な音風景がひろがる音楽。
ACD 5041 マグネ・ヘグダール(1944-):
 植物標本集 第2集(ピアノのための57の花)
ヘルベルト・ヘンク(P)
マグネ・ヘグダール (1944-) はノルウェーの作曲家。エリサベト・クラインのために書いた第1集 (45曲) (1974) につづく〈植物標本集〉第2集は、ドイツのピアニスト、ヘルベルト・ヘンク (1948-) のために作曲されました。ウィーンの作曲家、十二音技法による曲を書いたヨーゼフ・マッティアス・ハウアー(1883-1959)の音楽に対する興味で結びついた友人同士。作品の背後には、アントン・ライヒャ(1770-1836) が書いた57の変奏曲、〈変奏の芸術〉作品57 も意識される。
ACD 5043 クヌート・ヴォーゲ(1961-):オペラ〈誰かが来るだろう〉
 [ノルウェー語歌詞。英語対訳付]
シリ・トリエセン(S)
シェティル・ヒュゴース(Bs)
ニルス・ハーラル・ソーダール(T)
インガル・ベルグビ(指)
BIT20アンサンブル
ヨーロッパを代表する劇作家のひとり、ノルウェーのヨン・フォッセ(1959-)の戯曲第1作に基づく1幕のオペラ。登場人物は、彼、彼女、ひとりの男。日本の墨絵に似た静的な戯曲の世界と、室内オーケストラというパレットを使うヴォーゲの世界が出逢う。2000年ベルゲンのウルティマ音楽祭で初演された作品。

AVANTI CLASSICS

5414706 10272
(SACD Hybrid)
\2600
(1)J.S.バッハ/リスト:前奏曲とフーガ イ短調
(2)J.S.バッハ/ブゾーニ編:シャコンヌ
(3)グノー/リスト:歌劇「ファウスト」のワルツ
(4)リスト:ソナタ ロ短調
ポリーナ・レスチェンコ(P)
アルゲリッチの秘蔵ッ子、ポリーナ・レスチェンコは、ベルギー出身。アルゲリッチをはじめ、カプソン兄弟、マイスキー、ハインリヒ・シフといった名だたる奏者たちからの信頼も篤い演奏者。シューマン:幻想小曲集Op.73(品番:5414706 10192)では、ウィーンの名教授シュヴァルツベルグと、シューマンを録音。また、プロコフィエフ:作品集(5414706 10212)では、アルゲリッチと、プロコフィエフの交響曲第1番の2台ピアノ版を共演している。今回avanticlassicで初のソロ・アルバムとなる今回、彼女が選んだのは実に壮観な作品群。バッハへの揺るぎない尊敬の念に満ちたこのブゾーニによる編曲は、同時にリストへと結ばれる線でもある。つづくリストの作品は、バッハへの神聖なる愛((2))、極度に集中した内面の心の動き((4))、「魔」からのたえざる誘惑に抗おうとする人間((3))、リストという人間の内面が濃厚に感じられる作品群。極度に高度なテクニックを通して表現される「人間」の根源には何があるのか、最後の一音まで聞き逃すことのできない驚異的な演奏となっている。(2)はすみだトリフォニーの公演でも演奏予定。
5414706 10252
(SACD Hybrid)
\2600
リスト:
 コンソレーション第3番
 バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」による前奏曲
ショパン:マズルカop.33-4
シューベルト:
 即興曲op.90-2/即興曲op.90-3/即興曲op.90-4
シューマン:ノヴェレッテop.21-1/トロイメライ(「こどもの情景」より)
ラフマニノフ:
 前奏曲op.32-5/前奏曲op.32-10/
 前奏曲op.32-12/前奏曲op.23-5
スクリャービン:練習曲op.8-1/練習曲op.2-1
アドリエル・ゴメス=マンズール(Pf)
1989年ブエノスアイレス生まれの熱き血が流れるアドリエル・ゴメス。7歳にしてコンサートデビュー、2001年、02年にはブエノスアイレスで開催されたアルゲリッチ音楽祭にも出演したというまさに早熟の天才。そんな彼の17歳の時の録音は、冒頭のコンソレーションから、すでに枯淡の境地ともいえるような若者とは思えない精神性。それでいて、若人ならではの瑞々しい音色、瑞々しい感性も感じさせる不思議な演奏。スクリャービンの靄のかかったような世界も気品ある世界にまとめられている。今後の活躍に目が離せない、期待の新人の登場。

AVI MUSIC

4260085 530854
(2CD)
\4600→¥4290
ルール・ピアノフェスティヴァル・エディション
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」(ツェムリンスキー編曲ピアノ4手版)
CD1
 1.序曲
 第1幕
 2.第1曲(二重唱)ようやく、二人きりになったね
 3.第2曲(アリア)もしあなたと一緒になれて
 4.第3曲(四重唱)何という不思議な気持ちでしょう
 5.第4曲(アリア)やはりお金がなければ
 6.第5曲(三重唱)それは結構だ
 7. 第6曲行進曲
 8.第7曲(アリアと合唱)うむ!何とよい機会だ!
 9.第8曲(二重唱)さあ、急ぐのだ!
 10.第9曲(レチタティーヴォとアリア)非道の者よ!どこへ急いで行くのか?
 11.第10曲(フィナーレ)ああ、何という嬉しさ
 12.第10曲(フィナーレ)うまく行きましたか?
CD2
 第2幕
 1.第11曲(導入曲とアリア)神よ!ここは何という暗さだ!
 2.第12曲(メロドラマと二重唱)地下のあなぐらの何と寒いことよ*
 3.第13曲(三重唱)お前たちの報酬は
 4.第14曲(四重唱)あいつは死ぬのだ!
 5.第15曲(二重唱)ああ、えもいわれぬ喜び!
 6.第16曲(フィナーレ)この日に祝福あれ!
 7.第16曲(フィナーレ)王様の恵み深き思し召しにより
 8.第16曲(フィナーレ)おお、神様、何と言う瞬間でしょう
 9.第16曲(フィナーレ)やさしき妻を持つものは
〔CD2第12曲メロドラマ〕:
 語り手/ワルトラウト・マイヤー (レオノーレ)、クルト・モル(ロッコ)
滑川真希、
デニス=ラッセル・デイヴィス(P)
「魔笛」(4260085553019)に続く滑川真希&デニス=ラッセル・デイヴィスのデュオによる「フィデリオ」の4手版。息の合った4手の紡ぎ出す多彩な演奏が際立つ一枚。ツェムリンスキーは1902年4月に完成したこの「フィデリオ」の4手ピアノ版を始めとして、1902年夏に「魔笛」、ニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」、ロルツィングの「ロシア皇帝と船大工」、そしてハイドンやメンデルスゾーンのオラトリオ、シューマンの「ペリと楽園」までもピアノ4手に編曲。これらの編曲は気軽にオペラの名旋律を楽しむことが出来る。滑川真希&デニス=ラッセル・デイヴィスのデュオは2003年に結成、リンツで開催されている世界最大の電子芸術祭「アルス・エレクトロニカ」に参加し大成功を収め、デュオの続行を決心。その後ルールを始め多くのフェスティヴァルに参加し注目を集めている。また世界的な劇場で喝采を浴びてきたワルトラウト・マイヤーとクルト・モルが舞台さながらの語りを披露している。録音:2007年4月
4260085 530823
(2CD)
\4000
CD1:
 シベリウス:メランコリーOp.21、
 グリーグ:チェロ・ソナタ
CD2:
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19
ターニャ・テツラフ(Vc)
グニッラ・シュスマン(P)
クリスチャン・テツラフの妹ターニャ・テツラフとノルウェー人の若手ピアニスト、グニッラ・シュスマンによるチェロ・ソナタ集。今年2007年はグリーグ没後100年、シベリウス没後50年の年で北欧三昧。比較的初期の作品の一つシベリウスのメランコリーは、チフスのため早逝した末娘を悼み作曲され、深い悲しみと行き場のない感情が入り混じった作品。ターニャ・テツラフが心の葛藤を上手く描き出し、悲哀感たっぷりに演奏している。またグリーグ唯一のチェロのための作品ソナタは北欧の独特の空気感を盛り込んだ美しい作品。艶やかな音色が曲にぴったりとフィットしている。2枚目のラフマニノフもチェロの大曲だが、余裕のあるたっぷりとした音でラフマニノフ節を聴かせています。ターニャ・テツラフは2007年7月来日予定。録音:2005年
4260085 531004
(14CD)
限定BOX
\13500
シュパヌンゲン音楽祭10年の歩み (1999年ー2006年ライヴ録音集)
CD1:1999年ライヴ・レコーディング
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲Op.81、
 タチアナ・コマロヴァ:トリオ、
 ストラヴィンスキー:兵士の物語(抜粋)*  
ラルス・フォークト(P)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
キム・カシュカシャン(Va)
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
ニコライ・シュナイダー(Vc
ペーター・リーゲルバウアー(コントラバス)*
マイケル・コリンズ(Cl)*
ダーク・イェンセン(ファゴット)*
イェルーン・ベルワールツ(Tp)*
デビッド・パーサー(Tb)*
ステファン・ラップ(G)*
ダニエル・ハーディング(指)*
CD2: 1999年ライヴ・レコーディング
 シェーンベルク:浄められた夜Op.4(六重奏版)、
 メシアン:世の終わりのための四重奏曲  
イザベル・ファン・クーレン(Vn)
マイケル・コリンズ(Cl)
アルバン・ゲルハルト(Vc)
ラルス・フォークト(P)
CD3: 2000年ライヴ・レコーディング
 ハイドン:ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/15、
 シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956  
クリスチャン・テツラフ(Vn)
イザベル・ファウスト(Vn)
タチアナ・マスレンコ(Va)
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
 グスタフ・リヴィニウス(Vc)
CD4: 2000年ライヴ・レコーディング
 ブラームス:ピアノ三重奏曲 Op.8、
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲Op.87  
ラルス・フォークト(P)
イザベル・ファウスト(Vn)
ディームート・ポッペン(Va)
ターニャ・テツラフ(Vc)
CD5: 2001年ライヴ・レコーディング
 ハイドン: ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob.XV/27、
 モーツァルト:
  ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調KV292、
  ディヴェルティメント変ホ長調KV563  
ラルス・フォークト(P)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
アルバン・ゲルハルト(Vc)
ダーク・イェンセン(ファゴット)
ターニャ・テツラフ(Vc)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
タベア・ツィンマーマン(Va)
CD6: 2001年ライヴ・レコーディング
 ヒンデミット:
  ヴァイオリン・ソナタOp11/6、10楽器のためのソナタ(断章)(1917)
 ベルク:アダージョ、
 プーランク:トリオ、
 プロコフィエフ:五重奏曲 ト長調 Op.39
クリスチャン・テツラフ(Vn)
コルネリア・ブランドカンプ(Fl)
ディームート・シュナイダー(Cl)
イブ・ハウスマン(Cl)
ヨッヘン・ウベローデ(Hrn)
ダーク・イェンセン(ファゴット)
ユリア・フィッシャー(Vn)
ダニエル・ホープ(Vn)
タチアナ・マスレンコ(Va)
アルバン・ゲルハルト(Vc) 
ロルフ・ヤンセン(コントラバス)
クリスチャン・ウィッツェル(Ob)
アンドレアス・バッハ(P)
タベア・ツィンマーマン(Va)
CD7: 1999 & 2001年ライヴ・レコーディング
 ブラームス:
  ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25、
 ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60 
ラルス・フォークト(P)
ユリア・フィッシャー(Vn)
タチアナ・マスレンコ(Va)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
キム・カシュカシャン(Va)
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
CD8: 2000 & 2001年ライヴ・レコーディング
 モーツァルト:
  ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 KV452 、
  フルート四重奏曲第1番KV285、弦楽五重奏曲第4番ト短調 KV516  
ラルス・フォークト(P)
ウルリッヒ・ケーニッヒ(Ob)
ディームート・シュナイダー(Cl)
ヨッヘン・ウベローデ(Hrn)
ダニエル・ジェミソン(ファゴット)
コルネリア・ブランドカンプ(Fl)
タチアナ・マスレンコ(Va)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
CD9: 2000 & 2002年ライヴ・レコーディング
 ドヴォルザーク:ピアノトリオ第3番 ヘ短調 Op65
 ショスタコーヴィッチ: ピアノトリオ 第2番 ホ短調 Op.67 
ラルス・フォークト(P)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
CD10: 2003年ライヴ・レコーディング
 サン=サンーンス:動物の謝肉祭、幻想曲Op.124、
 J.フランセ:ディヴェルティメント、
 マルセル・ソラージュ:レジェンド〜
  オーボエ、フルートとハープのための作品、
 ロジェ・ブトリ:インターフェアレンス〜
  ファゴットとピアノのための作品、ミヨー:スカラムーシュ 
ダーク・イェンセン(ファゴット)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
アネッテ・ベア・ケーニッヒ(Vn)
ステファン・フェーラント(Va)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
ペーター・リーゲルバウアー(コントラバス)
ウルリッヒ・ケーニッヒ(Ob)
アンドレア・リーバークネヒト(Fl) 
ヤナ・ボウシュコヴァー(Hrp)
ミハエラ・ウルスレアサ(P)
ラルス・フォークト(P)
CD11: 2003年ライヴ・レコーディング
 ブラームス:
  ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op26、
  ピアノ三重奏曲第2番Op.87 
ラルス・フォークト(P)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
ヘルムート・ローデ(Va)
ハインリッヒ・シフ(Vc)
イザベル・ファウスト(Vn) 
ステファン・フェーラント(Va)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
CD12: 2003 & 2004年ライヴ・レコーディング
 モーツァルト:
  ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K478 、
  ピアノ三重奏曲 変ホ長調 K502
 ベルク:ソナタ(ハイメ・ミューラー編)、
 シェーンベルク:室内交響曲Op.9*
ラルス・フォークト(P)
イザベル・ファウスト(Vn)
ステファン・フェーラント(Va)
ナタリー・クライン(Vc)
クリスチャン・テツラフ(Vn)*
イメ・ミューラー(Vn)*
ハンナ・ワインマイスター(Vn)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
アルバン・ゲルハルト(Vc)
コルネリア・ブランドカンプ(Fl)*
吉井瑞穂(Ob)*
クリスチャン・ウィッツェル(Ob)*
ディームート・シュナイダー(Cl)*
シャロン・カム(Cl)*
トーマス・アダムスキー(Cl)*
シュテファン・シュヴァィゲルト(Fg)*
ローラー・クラウス(Fg)*
マリー・ルイーゼ・ノイネッカー(Hrn)*
河原泰則(コントラバス)*
ダニエル・ハーディング(指)*
CD13: 2004年ライヴ・レコーディング
 ドヴァルザーク:
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタOp.100
 チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲《偉大な芸術家の思い出のために》Op.50 
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ラルス・フォークト(P)
クラウディオ・ボルケス(Vc)
CD14: ボーナスCD 2006年ライヴ・レコーディング
 ブレット・ディーン:リコレクションズ
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
 ピーター・マクスウェル・デイヴィス:狂王のための8つの歌
ラルス・フォークト(P)
毎年ハイムバッハで行われているシュパヌンゲン音楽祭のコンサートを集めた14枚BOX。この音楽祭は10年目を迎え、主催者であるラルス・フォークトをはじめとする大物アーティストによる特別な室内楽コンサートが多く行われている。ここに収められているものは1999年から2006年までのライヴ音源で、今をときめく若手指揮者のダニエル・ハーディングの「ストラヴィンスキー:兵士の物語」、「シェーンベルク:室内交響曲」が収録!その他の出演陣もクリスチャン・テツラフ、イザベル・ファウスト、ユリア・フィッシャーなどなど超豪華メンバーが揃っている。
4260085 530533
(6CD)
\9800
ルール・ピアノ・フェスティヴァル エディションVol.15
CD1
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」、
 ショパン:ロンドOp.1
 フランツ・リスト:
  バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」と
  ロ短調ミサ曲の「十字架につけられ」に通奏低音による変奏曲、
 ショスタコーヴィッチ:24の前奏曲 Op.34
 ベートーヴェン:ロンド・ア・カプリッチョ(なくした小銭への怒り)Op.129
 ベートーヴェン:
  サリエリ「ファルスタッフ」アリア
   「まさにその通り」の主題による10の変奏曲WoO.73.
 ショパン:ポロネーズ 嬰ト短調、2つのポロネーズOP.26-1
 ラフマニノフ:プレリュード第5、7番  
ドミトリ・バシキーロフ(P)
デヴィッド・カドーシュ(P)
CD2
 ヘルムート・ラッヘンマン:シューベルトの主題による5つの変奏
 シューベルト:即興曲第1番&3番
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
 シューマン:ユモレスクOp.20
ヘルベルト・シュフ(P)
CD3
 J.S.バッハ:パルティータBWV828
 ブーレーズ:12のノタシオン(ピアノのための)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番
ダヴィド・フレイ(P)
CD4
 モーツァルト/ロバート・レヴィン:レクチャーⅠ、Ⅱ
ロバート・レヴィン(P)
CD5
 H.W. ヘンツェ:
  「2台ピアノのための侵略ピアニスチカ」、「夜のセレナーデ」、
  「ルーシー・エスコット」変奏曲(1963)、
  「若いピアニストのための6つの小品」〜
   子供のためのオペラ〈ポッリチーノ〉より(1980)、
  「トッカータ・ミスティカ」(1994)、「トリスタン」(2003)、
  「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」(1948/1963)、
  「アダージョ、アダージョ」(1993)
ジークフリート・モーゼル(P)
クリスチャン・シャモレル(P)
ゴットフリート・シュナイダー(Vn)
セバスチャン・ヘス(Vn)
CD6
 ショパン:
  幻想ポロネーズOp.61、
  ドン・ジョヴァンニの「お手をどうぞ」の主題による変奏曲Op.2
  スケルツォ第2番Op.31、華麗なる大円舞曲Op.18
 ラフマニノフ:
  メロディOp3-3、ユモレスクOp.10-5、舟歌Op10-3、
  前奏曲Op.32-5、前奏曲Op.32-121、練習曲集「音の絵」Op.33-6、
 バッハ(ラフマニノフ編):
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番(プレリュード、ガヴォット、ジグ)
ウラディミール・ハーリン(P)
ドイツの「ルール」地方で毎年行われるルール・ピアノフェスティヴァル・エディションの第14&15集が発売。これまで名前や評判だけを耳にして演奏を聴く機会のなかったピアニストなどピアノ好き必聴。作品もバッハから現代までと幅広く飽きのこない内容。
4260085 530670
(3CD)
\5400
ルール・ピアノ・フェスティヴァル エディションVol.14
CD1 モーツァルト作品集
(1)4手のためのピアノ・ソナタ ハ短調KV.19d
(2)グルックの「メッカの巡礼」の
 「愚かな民が思うには」による10つの変奏曲 ト長調 KV455
(3)サルティの<仔羊のように>による8つの変奏曲 イ長調 KV460
(4)クラリネット三重奏曲 変ホ長調 KV498 「ケーゲルシュタット・トリオ」
(5)ピアノ協奏曲「戴冠式」第26番ニ長調KV537(フンメル編曲)
(1)ジークフリート・マウザー(P)
クリスチャン・シャモレル(P)
(2)ジュゼッペ・アンダローロ(P)
(3)キム・ソンウク(P)
(4)エレーナ・バシュキロワ(P)
マティアス・グランダー(Cl)
フェリクス・シュヴァルツ(Va)
(5)セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(P)
アンドレア・リーバークネヒト(Fl)
アンドレィ・ビーロウ(Vn)
ニコラス アルシュターツ(Vc)
CD2 変奏曲集
(1)ベートーヴェン: 32の変奏曲 ハ短調 WoO 80
(2)シューマン:アベック変奏曲 Op.1
(3)メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲ニ短調Op.54
(4)フランク:前奏曲、フーガと変奏曲Op.18
(5)ラフマノノフ:ショパンの主題による変奏曲 Op.22
(6)ローゼンブラット:パガニーニの主題による変奏曲
(1)ジュゼッペ・アーノルド(P)
(2)ヘルベルト・シュフ(P)
(3)ロバート・レヴィン(P)
(4)ジュゼッペ・アーノルド(P)
(5)ウラジミール・フレストフ(P)
(6)ニコライ・トカレフ(P)
CD3 現代ピアノ作品集
(1)ハリソン・バートウィッスル:チェロとピアノのため
(2)J.ハービソン:ソナタ第2番
(3)タチアナ・コマロヴァ:主題と7つの変奏曲
(4)クシシトフ・メイエル:
 自動ピアノのための作品〜
  サン=スーシの思い出(世界初演)
(5)シュテッフェン・シュライエルマッヒャー:
 2つの自動ピアノのための作品(世界初演)
(6)ヴォルフガング・リーム:トンボー第5番
(7)エリオット・カータ:断続
(8)ダウランド/W.バード編:涙のパヴァーヌ
(1)ティル・フェルナー(P)
エイドリアン・ブレンデル(Vc)
(2)ロバート・レヴィン(P)
(3)ラルス・フォークト(P)
(4)/(5)ユルゲン・ホッカー(P)
(6)ベルンハルト・ヴァンバッハ(P)
(7)/(8)ピーター・ゼルキン(P)
4260085 530465
\2400→¥2190
モーツァルト:「フィガロの結婚」弦楽四重奏版(編曲者不詳1799年) マルコリーニ四重奏団
[イエルク・ブッシュハウス(Vn) 、
マルクス・ホフマン(Vn)、
シュテファン・シュミット(Va)
マルティン・フリッツ(Vc)] (ピリオド楽器使用)
古楽オケとして世界的に名高いコンチェルト・ケルンのメンバーによるカルテット、マルコリーニ四重奏団による「フィガロの結婚」弦楽四重奏版。「フィガロの結婚」の中の誰もが知っている序曲やアリアを弦楽四重奏にアレンジされた作品。マルコリーニ四重奏団の自由な発想で聴いて楽しめるオペラを実現している。録音:2006年
4260085 530991
\2400
(1)シューベルト:ピアノ・トリオ第1番変ロ長調 D898
(2)「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802
(1)ラルス・フォークト(P)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ターニャ・テツラフ(Vc)
(2)キアーラ・トネッリ(Fl)
ジルケ・アヴェンハウス(P)
ラルス・フォークトの主宰する室内楽音楽祭、シュパヌンゲン音楽祭のライヴ・シリーズ。毎年開催されるこの音楽祭は今年で10周年を迎え、出演者同士の親密さも一層増し音楽にもその雰囲気が濃く反映されている。シューベルトのトリオでは深い情感が体中に溢れ出るようなハーモニーを聴かせている。またシューベルト唯一のフルートのオリジナル作品「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲は、『美しき水車小屋の娘』の曲中の「しぼめる花」のモチーフを変奏した作品でフルート奏者には高い技巧を要求される。録音:(1)2006年(2)2005年
4260085 530717
(5CD)
\7000
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
CD1:
 第25ト長調K301、26番変ホ長調K302、
 27番ハ長調K303、28番ホ短調K304、29番イ長調K305
CD2:
 第41番変ホ長調K481、24番ハ長調K296、30番ニ長調K306
CD3:
 第35番ト長調K379、変奏曲K359、
 34番変ロ長調K378、変奏曲K360
CD4:
 第36番変ホ長調K380、40番変ロ長調K454、42番イ長調K526
CD5:
 第37番イ長調K402、38番ハ短調K403、
 43番ヘ長調K547、32番ヘ長調K376、33番ヘ長調 K377
スザンネ・ラーベンシュラーク(Vn)
ハテム・ナディム(P)
スザンネ・ラーベンシュラークはヴェルディ弦楽四重奏団を設立後、アマデウスQ、メロスQ、ショスタコーヴィッチQ、に学び、2001年からエジプト出身のピアニスト、ハテム・ナディムとデュオを組み積極的に活動をしている。ソロ活動とヴェルディ弦楽四重奏団の双方でマスタークラスを開設し、マンマイムの音楽学校で教鞭をとり後進の指導にも力を入れている。またラーベンシュラークとナディムはこのモーツァルトの録音後、ベートーヴェンのソナタ全集やドイツ・ロマン派の作品なども録音予定。

BIS

BIS SA 1661
(SACD Hybrid)
\2600
グリーグ:無伴奏合唱曲集
 (1)ロンダーネにて (2)私は夕べに身を横たえ
 (3)2つの宗教的合唱曲 (4)マルグレーテの子守歌
 (5)駄馬よ、おやすみ (6)故郷への帰還 (7)過ぎし春
 (8)民謡調に(抒情小曲集より) (9)4つの詩篇 Op.74
グレーテ・ペダーシェン(指)
ノルウェー・ソリスト合唱団
SACDハイブリッド盤。グリーグ歿後百年記念に贈る好企画。今年9月に初来日、8日の横浜みなとみらいホールをはじめツアーが予定されているペダーシェン&ノルウェー・ソリスト合唱団。女性指揮者ペダーシェンはバロックから現代まで高い評価を受ける北欧最注目の実力派。グリーグの合唱曲はかなり珍しいものの、彼ならではの独特の美しさに満ちている。ことに「4つの詩篇」は最晩年のグリーグが到達した超進歩的な響きに驚かされるが、あまりの難曲ゆえ満足のいく演奏になかなか出会えなかった。このペダーシェン&ノルウェー・ソリスト合唱団の演奏は絶句するほどの素晴らしさ。ノルウェー語歌唱もさすが母国語、この幻の傑作の真価を説得力たっぷりに味わせてくれる。
BIS SA 1536
(SACD Hybrid)
\2600
パーセル歌曲集
 薔薇より甘く/運命の時が/アミンタスが初めて唇を求めてきた時
 悲嘆/彼らはあなたの偉大な力を語ってくれた
 男は女のために作られ/静寂な闇より/束の間の音楽
 今や闇は払われ/音楽が愛の糧であるならば
 この上なく幸せな恋人たち/内気なテムズ河
 恋の病から自由になろうと/おお、美しいチェダリアよ
 こよなく美しい島/おお孤独よ
 もし恋が甘い情熱なら/聖処女の戒め/夕べの賛歌
キャロリン・サンプソン(Sop)、
ローレンス・カミングス (Cem, Spinet)、
エリザベス・ケニー (アーチリュート、テオルボ)、
アンヌ=マリー・ラスラ(バスヴィオール)、
サラ・セクストン、アンドレア・モリス (Vn)、
ジェーン・ロジャース (Va)
SACDハイブリッド盤。BCJのカンタータ・シリーズでもおなじみのイギリスのソプラノ、キャロリン・サンプソン。彼女の最新盤はお国物のパーセル。それも「薔薇より甘く」など名作をはじめとする歌曲を19曲も収録した嬉しいアルバム。サンプソンの極めて軽やかで天使のような声質はパーセルのピュアな世界にピッタリ。世にも美しい音空間が実現した。
BIS SA 1568
(SACD Hybrid)
\2600
スクリャービン:
 (1)練習曲嬰ニ短調 Op.8の12 (2)ピアノソナタ第2番嬰ト短調Op.19
 (3)練習曲嬰ハ短調 Op.2の1 (4)マズルカ(4曲)Op.3より
 (5)ピアノソナタ第5番 Op.53 (6)ニュアンス Op.56の3
 (7)詩曲 Op59の1
 (8)ピアノソナタ第9番「黒ミサ」Op.68 (9)ワルツ Op.38
エフゲニー・スドビン(Pf)
SACDハイブリッド盤。BISが現在最も力を入れているロシア出身のピアニスト、スドビン。彼はスクリャービンの音楽にゾッコンなのだそうで、不思議な選曲もライナーノーツの執筆も自ら行なっているとのこと。もともとアブないスクリャービン後期作品だが、スドビンの解釈のアブなさは、ホロヴィッツに匹敵するほどのレベル。これぞまことのロシアの狂気世界と言えるだろう。
BIS 1424
\2500
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vol.17〜ヴュルテンベルク・ソナタ2
 (1)ソナタ第4番変ロ長調 Wq 49/4
 (2)同第5番変ホ長調 Wq 49/5
 (3)同第6番ロ短調 Wq 49/6
ミクローシュ・シュパーニ (クラヴィコード)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの全鍵盤作品を録音するという偉業を達成中のシュパーニ。今回のアルバムにはC.P.E円熟期の3作が収められている。この時期の作は限りなくロマン派の音楽に近づいていて、充実度満点。クラヴィコードの重量感ある音色も魅力。
BIS SA 1611
(SACD Hybrid)
\2600
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.36
 (1)第42番「この同じ安息日の夕べ」BWV42
 (2)第108番「わが去るは汝の益なり」BWV108
 (3)第6番「われらと共に留まりたまえ」BWV6
 (4)第103番「汝らは泣き叫び」BWV103
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(A)、
ジェイムス・ギルクリスト(Ten)、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
ダン・ラウリン(Rec)、
ディミトリー・バディアロフ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。1725年の美しいカンタータ4篇は叙情的なアリアに加えて、数々の器楽のソロが華やかな色合いを添える。カンタータ第6番のオブリガートは今回初登場の「肩のチェロ」Violoncello da spalla。当時の文献を基に初めて復元された弦楽器で、自ら研究復元したディミトリー・バディアロフを迎えての演奏となった。第103番には華麗なソプラニーノ・リコーダー・ソロが登場するが、あの「北欧の虚無僧」ダン・ラウリンが担当しているのも注目。今回も色鮮やかなカンタータの世界をどうぞ。
BIS SA 1566
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
ドヴォルザーク:
 (1)交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
 (2)交響曲第6番ニ長調 Op.60
トーマス・ダウスゴー(指)
スウェーデン室内O
SACDハイブリッド盤。現在もっとも勢いのある指揮者のひとりダウスゴー。彼がドヴォルザークの「新世界」交響曲に挑戦した。同曲で聞いたことのない小編成により、両翼配置の効果がSACDハイブリッド5.0サラウンド録音で驚くほど鮮烈な効果をあげている。小気味のよいテンポも彼ならでは。目から鱗の落ちることの連続の1枚。
BIS SA 1563
(SACD Hybrid)
\2600
ショスタコーヴィチ:
 (1)交響曲第9番変ホ長調 Op.70
 (2)同第12番ニ短調 Op.112「1917年」
マーク・ウィグレスワース(指)
オランダ放送フィル
SACDハイブリッド盤。ウィグレスワースのショスタコーヴィチ交響曲シリーズの第7弾。今回は彼の交響曲中でも第2次世界大戦の勝利(スターリン)にまつわる9番と、レーニン(ロシア革命)に捧げられた12番という政治的意味あいの強い2作をとりあげている。独特のスピード感と集中力はウィグレスワースならでは。白熱した演奏を聴かせてくれる。
BIS 1410
\2500→¥2290
ヴィラ=ロボス:
 (1)ブラジル風バッハ第5番〜Sopとチェロ合奏
 (2)同第4番〜ピアノ独奏
 (3)同第6番〜フルートとファゴット
 (4)同第1番〜チェロ合奏
ドナ・ブラウン(S)(1)、
アントニオ・メネセス、
ロベルト・ミンチュク(指)
サンパウロSOのチェロ部、
ジャン=ルイ・ストイアーマン(Pf)(2)、
サト・ムガリアン(Fl)(3)、
アレクサンドル・シルヴェリオ(Fg)
サンパウロ交響楽団によるお国物のヴィラ=ロボス・シリーズ、待望の「ブラジル風バッハ第5番」の登場。あの官能的なアリアをカナダ出身の注目株ドナ・ブラウンが務めているのも嬉しいところ。同4番はピアノ独奏版が収録されているのも大歓迎、期待を裏切らぬ内容となっている。
BIS 1667/8
(4CD2枚価格)
\5000
リムスキー=コルサコフ:管弦楽曲大集成
 (1)交響組曲「シェヘラザード」 Op.35
 (2)交響曲第1番ホ短調 Op.1
 (3)同第2番「アンタール」Op.9
 (4)同第3番ハ長調 Op.32 (5)スペイン奇想曲 Op.34
 (6)ピアノ協奏曲嬰ハ短調 Op.30
 (7)「皇帝サルタンの物語」のための音画 Op.57
 (8)音画「サトコ」Op.5 (9)ロシアの復活祭序曲 Op.36
 (10)歌劇「皇帝の花嫁」序曲
 (11)組曲「パン・ヴォエヴォーダ」Op.59
 (12)組曲「クリスマス・イヴ」
 (13)ロシア主題による序曲 Op.28
 (14)セルビアの主題による幻想曲 Op.6
ケース・バケルス(指)
マレーシア・フィル、
小川典子(Pf)(6)
オーケストレーションの魔術師リムスキー=コルサコフは有名なわりに管弦楽曲を網羅したセットが意外になく、4枚組2枚価格で手に入るとあっては、もう拒否出来ようはずがないだろう。協奏曲は小川典子の独奏、おまけに全体を通じてマレーシア・フィルが非常な好演を見せているのも意外な収穫。

BIS 1CD¥2400

BIS 1548 北斗のトランペット協奏曲集
 (1)ハッリ・ヴェスマン:トランペット協奏曲(1987)
 (2)ブリッタ・ビストレム:妄想協奏曲(2005)
 (3)アルフレド・ヤンソン:ノルウェー舞曲
  (ノルドロークへの感謝を添えて)(1996)
 (4)クリスチャン・リンドベルイ:アクバンク・ブンカ〜
    Trpと室内Oのための(2004)
ウーレ・エドヴァルド・アントンセン(Trp)
クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノルディック室内O
現在(2006年6月)、来日公演中のアントンセンとリンドベルイ&ノルディック室内管。彼らが各地で演奏して話題となり、問い合わせが殺到しているトランペット協奏曲「アクバンク・ブンカ」、お待たせ致しました、ようやくお届けできます。これは最近作曲家としても注目されているトロンボーンの超人リンドベルイが2004年にアントンセンのために書いたもの。「アクバンク・ブンカ」とは「文化の銀行」というリンドベルイ自身の造語で、現代的ではなく、とにかく面白い作品。フィンランドのヴェスマン、スウェーデンのビストレム、ノルウェーのヤンソンいずれも個性的で、アントンセンの金の音色が光ります。
BIS 1419 ヘイクル・トウマソン:
 (1)フルート協奏曲第1番(1997)
 (2)同第2番(2001)
 (3)2本のコントラバスのための協奏曲「微光」(2001/2)
シャロン・ベザリー(Fl)、
ハヴァルズル・トリュグヴァソン、
ヴァルル・パウルソン(Db)、
ベルンハルズル・ヴィルキンソン(指)
アイスランドSO
現代アイスランドを代表する中堅作曲家ヘイクル・トウマソン(1960-)。BIS3枚目の作品集登場となります。非常に知的な作風が特徴。シャロン・ベザリーのために作曲した「フルート協奏曲第2番」のみBIS-CD-1499と同音源だが、2曲に協奏曲ともども彼女ならではの神業を聴くことができる。2本のコントラバスを主役とした協奏曲も着想の妙が光る。
BIS SA 1530
(SACD Hybrid)
\2500
リスト:
 (1)ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
 (2)同第2番イ長調
 (3)死の舞踏
アルナルド・コーエン(Pf)、
ジョン・ネシリング(指)
サンパウロSO
SACDハイブリッド盤。オール・ブラジル・キャストによるリストの協奏曲集。BIS3枚目のCDとなるアルナルド・コーエンはリスト弾きとして定評のある名手。骨太な超絶技巧を味わえる。
BIS 1629 グリーグ:
 (1)「ペール・ギュント」アニトラの踊り/オーゼの死
 (2)「25のノルウェーの歌と踊り」〜春の踊り/白鳥/婚礼の調べ
 (3)「抒情小曲集」〜
   ノルウェーの旋律/ワルツ/夜警の歌/妖精の踊り/アルバムの綴り/
   祖国の歌/民謡/ワルツ/蝶々/孤独なさすらい人/故郷にて/小鳥/
   ハリング/小人の行進/幻影/秘密/郷愁/感謝/農夫の歌/
   バラード風に/おばあさんのメヌエット/ゆりかごで/昔々/小妖精
御喜美江(アコーディオン)
アコーディオンの女王・御喜美江から今年が歿後百年にあたるグリーグの素敵なプレゼントが届いた。彼の作品から24曲をアコーディオンで絶妙に奏でている。有名な「蝶々」など、オリジナルのピアノ譜をそのまま用いているのに、これまで聴いたことのない新鮮な衝撃を与えてくれる。ノルウェーの民俗舞曲のリズムやグリーグ一流の息の長いメロディは、アコーディオンにぴったり。自由闊達、まるで民俗楽器のように響く。
BIS 1466 シベリウス:弦楽四重奏作品集
 (1)アダージョ ニ短調 SJ12 (1890)
 (2)弦楽四重奏曲変ロ長調 Op.4 (1890)
 (3)弦楽四重奏曲ニ短調 Op.56「親愛の声」〜
   予備用エンディング世界初録音付
 (4)アンダンテ・フェスティヴォ JS34a (1922)
テンペラSQ
シベリウスが作った弦楽四重奏曲をすべて集めるシリーズの第3弾。今回は名作「親愛の声」が収録されているが、未知の別エンディングも併録されている点でシベリウス・ファンは見逃せない。4人のうら若きフィンランド美人によるテンペラSQがフレッシュな演奏を繰り広げている。ことに「アンダンテ・フェスティヴォ」は感動的な美しさ。
BIS 1555 アリオスティ:ストックホルム・ソナタ集 Vol.2
 (1)ソナタ第8番ニ短調 (2)第9番ト短調
 (3)第10番ヘ長調 (4)第11番イ短調
 (5)第12番ホ短調 (6)第13番ハ長調 (7)第14番変ホ長調
トマス・ゲオルギ(ヴィオラ・ダモーレ)、
ルーカス・ハリス(アーチリュート、バロックギター)、
ミーメ・ヤマヒロ・ブリンクマン(Vc)
スウェーデン古典派の作曲家ルーマンが師匠のイタリア人作曲家アッティリオ・アリオスティ(1666-1729)の作品を筆写した「ストックホルム・ソナタ」第2弾。ほぼ200年間忘れられていた作曲家と作品とは思えぬ美しさと充実度に驚かされる。
BIS SA 1572
(SACD Hybrid)
\2500
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集 Vol.5
 (1)ピアノソナタ第16番ト長調 Op.31の1 
 (2)同第17番ニ短調「テンペスト」Op.31の2 
 (3)同第18番変ホ長調 Op.31の3
ロナルド・ブラウティハム(Fp)
SACDハイブリッド盤。フォルテピアノによる独自の境地で評価の高いブラウティハムのベートーヴェン・シリーズ第5弾。今回は作品31の3作が収められているが、これらは「ハイリゲンシュタットの遺言」で知られる1802年頃の所産で、ベートーヴェンの苦悩が影を落としている。ブラウティハムはごく自然体ながら苦味がにじみ出る巧さを見せてくれる。
BIS SA 1339
(SACD Hybrid)
\2500
ウルヤス・プルッキス:
 (1)魅惑の園 (2000)〜VnとOrchのための
 (2)フルート協奏曲 (2001)
 (3)交響的ダリ〜3つの絵画 (2002)
ヤーッコ・クーシスト (Vn)、
シャロン・ベザリー (Fl)、
スサンナ・マルッキ指揮
スタヴァンゲルSO
SACDハイブリッド盤。1975年生まれ、フィンランド作曲界で最も若い世代に属する俊才プルッキス待望の作品集。たいへんな才能の持ち主であることはこのアルバムからもうかがえる。クーシストやベザリーを独奏者にした協奏曲も興味深いが、あのサルバドール・ダリの絵画3点(「ロードス島の要塞」「夜のとばりの陰」「暁」)を大管弦楽で描いたキテレツな作品が聴きもの。シュールの極みの世界にひたれる。

BONGIOVANNI 1CD¥2400

GB 2421 ペロージ:
 (1)オラトリオ「魂の死」,(2)カンタータ「おお、我らが父よ」
ルチア・ビーニ(Ms)
アルトゥーロ・サッケッティ(指)
(1)アレッサンドリア“クラシカ”交響楽団,
ミラノ“ヨハン・セバスチャン・バッハ”合唱団
(2)ノヴァラ“カルロ・コッチャ”交響楽団,
パルマ“アッリーゴ・ボーイト”音楽院合唱団
BONGIOVANNIの進めるロレンツォ・ペロージの録音の新刊。オラトリオ「魂の死」は1907年12月18日にローマで初演されました。リハーサルでは密かにダヌンツィオが聞き入っていたそうです。カンタータ「おお、我らが父よ」は同じ年に作曲されたもの。詩はダンテ。録音:(1)2006年,トルトーナ (2)2001年,ロレート
GB 5149 ファルローニ:スターバト・マーテル アレッサンドラ・カーピチ(S)
アレッサンドラ・ザパローリ(Ms)
アンジェロ・ビアンカマーノ(指)
ウルビーノ・アッカデミア・フィラルモニカ管弦楽団,
“メツィオ・アゴスティーニ”リリコ合唱団
ファウスト・ファルローニは、1960年生まれのイタリアの作曲家。スターバト・マーテルは、1999年にアンコーナの大聖堂で初演、これはその時の録音。
GB 2419
(2CD)
ポンキエッリ:「ヴァレンシアのムーア人」 マウリツィオ・ザンケッティ(Br アルベリーゴ・デラスカール)
ナターリア・マルガリート(S エレマ)
フイージ・フラットラ(T フェルナンド)
カテリーナ・ノヴァーク(Ms カルミーネ)ほか
シルヴァーノ・フロンタリーニ(指)
ウクライナ・ドネツク・フィルハーモニー管
クレモナ・ポンキエッリ=ヴェルトヴァ合唱団
ポンキエッリといえば「ジョコンダ」。その「ジョコンダ」から3年後の1878年に作曲していたのが、この「ヴァレンシアのムーア人」。しかし台本が批判されてしまい、ポンキエッリは途中で作曲を中断、そのまま1886年に亡くなってしまったため「ヴァレンシアのムーア人」は未完で残されてしまった。後にアルトゥーロ・カドーレが補筆完成、1914年にモンテカルロで初演された。これが世界初録音。録音:2006,07年
GB 5634 モーツァルトの周辺の作曲家のオペラ序曲集
 ピッチンニ:
  「偽のトルコ人」序曲,「アメリカのナポリ人たち」序曲
 パイジェッロ:
  「親切なアラビア人たち」序曲,「ゼルミーラ」序曲,
  「ダルダネ」序曲,「太鼓」序曲
 アンフォッシ:
  「迫害された見知らぬ女」序曲,
  「パルミーラのゼノービア」序曲
 ルケージ:「明かされた裏切り」序曲
 チマローザ:「偽の貴族たち」序曲
フランチェスコ・クワットロッキ(指)
アブルッツォ交響楽団
ニッコロ・ピッチンニ(1728-1800),ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816),パスクワーレ・アンフォッシ(1727-1797),アンドレア・ルケージ(1741-1801),ドメニコ・チマローザ(1749-1801)のオペラの序曲を10曲収録。録音:2006年
GB 5612 プラッティ:
 4声のミサ曲 ヘ長調、
 スターバト・マーテル、4声のミサ曲 イ長調
シモーナ・チェルボネスキ(S)
ピエラ・カズーラ(Ms)
ファブリオ・フレージ(T)
アントーニオ・パーラ(Bs)
パオロ・ルッジェーロ(Br)
アントーニオ・サンナ(指)
サッサーリ共同管弦楽団,
イ・カントーリ・デッラ・レズレツィオーネ・ディ・ポルト・トレス
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティは、1697年、パドヴァに生まれた作曲家。1722年にヴュルツブルクに移り、1763年にこの地で亡くなるまでヴュルツブルクの宮廷で働いていた。バッハ、ヘンデルより一世代下に当たり、末期バロックから前古典派の特長が顕著。音楽はいずれも優しい明るさのある親しみやすいもの。サッサーリの団体の愛情ある演奏と相まって、宗教曲マニアなら逃がせない出来栄え。録音:2001年12月,サッサーリ
GB 5635 ヤコポ・ダ・ボローニャ:
 「良い時が巡って来た」,「わたしが不死鳥だったとき」
ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ:木蔭に腰掛けて
ニッコロ・ダ・ペルージャ:「考えながら過ごし」,「帆は壊れ」
ランディーニ:「想いに耽って」,「ああ、言っておくれ」
ザカリアス:「楽しみに狩りをして」
作者不詳:「海岸で」,「甘美な水で漁をして」
 他、全13曲
アンサンブル・オリエンティス・パルティブス
14世紀イタリアのカッチャとマドリガーレを集めている。ヤコポ・ダ・ボローニャとジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ(もしくはジョヴァンニ・ダ・カッシャ)は、ともにミラノでヴィスコンティ家に仕えた音楽家。アンサンブル・オリエンティス・パルティブスの演奏は、名前通り、東方風の響きを取り入れたもので、心地よいと同時に刺激的。録音:2005年,ペルージャ
GB 5148 オーボエとピアノのための作品集
 ピクシス:オーボエとピアノのための大ソナタ Op.35、
 カリヴォダ:オーボエ・ソナタ Op.228、
 シュレック:オーボエ・ソナタ Op.13、
 ニールセン:二つの幻想的小品 Op.2、
 セイバー:即興曲
アレッサンドロ・バッチーニ(Ob) 
アレッサンドロ・カッペッラ(P)
ヨハン・ペーター・ピクシス(1788-1874),ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダ(1801-1866),グスタフ・シュレック(1849-1918),カール・ニールセン(1869-1931),マティヤス・セイバー(1905-1960)と、様々な時代の作曲家のオーボエ作品を集めている。ニールセンの曲が比較的良く演奏される他は、わりと珍しいだろう。ピクシスとカリヴォダの作品は、パウル・ドムブレヒトのオーボエ、ジョス・ファン・インマゼールのフォルテピアノによる演奏があった(ACCENT ACC 78330)。録音:1998年
GB 2555 ルス・デル・アルバ、アリア集
 モーツァルト:「魔笛」
 ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」,「ルチア」
 ヴェルディ:「リゴレット」,「トラヴィアータ」
 プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」,「ロンディネ」
 オッフェンバック:「ホフマン物語」
   からのアリア
ルス・デル・アルバ(S)
ヴィットーリオ・グリゴロ(T)
フランチェスコ・グリゴロ(指)
ミラノ・メロス管
ルス・デル・アルバは、ウルグアイ出身のソプラノ。バロックからヴェルディまで幅広いレパートリーを持っており、ドミンゴに招かれてワシントン歌劇場でオッフェンバック「ホフマン物語」のジュリエッタとアントーニアを歌ったりしている。録音:2001年
GB 2556 バロックのバリトン曲集
 バッハ:「ヨハネ受難曲」〜
  急げ、悩める魂よ,ミサ曲 ロ短調-主である聖霊に
 テレマン:4声の協奏曲 ニ長調 TWV43:D4-第1楽章
 モンテヴェルディ:「オルフェオ」から
 カンプラ:「女たち」
 パーセル:
  「アーサー王」〜なんと力強い,
  「パウサニアス」〜薔薇より甘美な
 ヘンデル:「デッティンゲン・テ・デウム」〜
  お与えください,「メサイア」-なぜ国々が
バルトロ・ムシル(Br)
ダニエレ・ボーヴォ(指)
アカデミア・ムジチ・デイ・ルーミ
独伊英仏のバロックのバリトンのアリアを集めている。バルトロ・ムシルは、1974年、オーストリアのクラーゲンフルト生まれのバリトン。録音:2006年,ヴェローナ

CALLIOPE

CAL 3718
\1700
J.S.バッハ:
 トッカータとフーガ ニ短調BWV.565
 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564
 トッカータとフーガ ニ短調「ドリア調」BWV.538
 トリオ ヘ長調BWV.587
 幻想曲 ト短調BWV.542
 トリオ ニ短調BWV.583
 フーガ ト短調BWV.542
 トッカータとフーガ へ長調BWV.540
アンドレ・イゾワール(Org)
オルガン曲大全集を完成させたバッハのエキスパート、フランスの名手イゾワールによる「トッカータとフーガ」。長らく聴き継がれてきた定番中の定番。録音:1993年

CALLIOPE 1CD¥2300

CAL 9357
\2300→¥2090
ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ(1801-66):3つの弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第1〜3番
ターリヒ四重奏団
1801年、プラハで生まれ、21歳からドナウエッシンゲンのカール・エゴン2世の元で、カペルマイスターおよび宮廷作曲家として活躍したカリヴォダの弦楽四重奏曲集。知名度こそ低いものの、オペラや交響曲を含む数多くの作品を残し、特に小品ジャンルでは、「ハウス・ミュージック」の普及に貢献した。当盤の3つの四重奏曲は、ペータースの編集者に依頼され、1834年に完成したものです。依頼者からの条件は、「第1ヴァイオリンのコンチェルトにならず、音楽がどこにも偏らないようにそれぞれの楽器にうまく分割され、モーツァルトのような美しい様式」でできた四重奏曲というものだった。それに対して、作品を仕上げたカリヴォダは、「この四重奏曲集は、あなたの希望に叶っていると思うし、あなたに喜んでもらうだけでなく、あらゆる音楽愛好者に楽しんでもらえるでしょう」という自信たっぷりの応答ぶり。たしかに、あたたかさと洗練された軽やかさが耳に心地よい作品が揃っています。演奏は、ボヘミア作品ならお手のものであるターリヒ四重奏団。いつもながら、安定した技巧と秀でた表現力が、作品の魅力を最大限に引き出している。
CAL 9367 ナポリ:ナポリ伝統の歌 ネアポリス・アンサンブル
芸術音楽と民俗音楽の融合したナポリの歌は、明るく陽気でもあり、果てしなく寂しい翳りをみせもする。ヴォーカルのマリア・マローネの伸びのある力強い声が、非常に魅惑的に、生きた魂のこもった歌を届けます。ネアポリス・アンサンブルはヴォーカルと器楽(ギター、マンドリン、フルート、チェロ、パーカッション)から成る6人の女性グループ。ネアポリスとは、ナポリの古代名。15世紀から現代に至るカンパニア州(イタリア)およびその州都ナポリの伝統音楽を専門とし、土着の遺産を世界に開いています。
CAL 9373 サン=ジョルジュ(1739-99):4つのヴァイオリン協奏曲
 ヴァイオリン協奏曲イ長調G 039 
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調G 029 
 2つのヴァイオリンのための協奏交響曲ト長調G 024 
 ヴァイオリン協奏曲ト長調G 050
レ・アルシェ・ドゥ・パリ
サン=ジョルジュは18世紀パリのサロンで人気のあった黒人作曲家兼ヴァイオリン奏者。「黒いモーツァルト」とまで称されることもあるようだ。しかし彼の215にものぼる作品は、彼の死後、ナポレオンによる人種隔離政策によってレパートリーからはずされてしまった。それからすでに2世紀が経ち、今ようやく、復活のときを迎えた。サン=ジョルジュの作品は多岐にわたっています。しかしとりわけ優れているのは、彼の得意楽器でもあったヴァイオリンのための作品。ヴィルトゥオーゾの流行していた当時にあって、彼は、有名なヴィオッティにも劣らぬ技巧派でした。彼のコンチェルトは、当時のパリの華やいだ宮廷を彷彿とさせると同時に、ソロとオーケストラの間に大胆で刺激的な闘争をみせ、聴衆の熱狂を誘ったであろうことを想像させる。また、彼は演奏者に対して、多くの解釈の余地を残している。当盤の3つのコンチェルトでは、レ・アルシェ・ドゥ・パリはそれぞれ異なったソリストを用いており、演奏者ごとのサン=ジョルジュ像を映し出している。

CALLIOPE 1CD¥2200

CAL 9748 プーランク:
 オルガン、弦、ティンパニのための協奏曲、
 フランス組曲、シンフォニエッタ
アンドレ・イゾワール(Org)、
エドモン・コロメール指揮、
ピカルディ管
ときにオシャレで、ときに神秘的で、ときに美しいイメージを想起させるプーランクの作品。でも、このオルガン協奏曲は、それらとは少し違って、不気味さと焦りの中にオルガンの力強さが躊躇なく発揮された作品。名手イゾワールのオルガンが重々しく、また輝かしく大聖堂に響き渡り、ティンパニが怪しく時を刻むとともに、こちらの心臓のドキドキも最高潮。とはいえ、やはりプーランク、オルガンを用いた明るく不思議な響きも魅せてくれている。管弦楽曲のシンフォニエッタとフランス組曲では、ピカルディ管弦楽団と、昨年10月に首席客演指揮者に迎えられたコロメールとのコンビがフランスのエスプリを漂わせている。
CAL 9366 ミラクル!アルフォンソ10世賢王のカンティガ集
 《聖母マリアのカンティガ集》より〈Royne celestre〉ほか
アンサンブル・オプシディエンヌ
エマニュエル・ボナルド率いるオプシディエンヌの新作。彼らは、中世およびルネサンス音楽の演奏を専門とするアンサンブルとして、フランス、イタリア、スペインなどの各地のフェスティヴァルに参加し活躍している。シンプルで自然な音楽を目指した演奏には、解釈と共に即興も織り交ぜられており、その自由な雰囲気が音楽をのびのびと響かせている。当盤では、13世紀後半にスペインのカスティーリャの国王・アルフォンソ10世(1221-1284)が編纂した400曲以上もの《聖母マリアのカンティガ集》(マリアを賛美する単旋律の歌曲集)から、18曲が選出されている。神聖な響きから民衆的な素朴な雰囲気をもつものまで、また、穏やかなものから明るく楽しいものまで、さまざまな内容をもつ曲が登場。
CAL 9363 クリストバル・デ・モラレス(1500〜-53):《聖母のミサ》とモテット
 モテット:おお、聖なる饗宴O sacrum convivium
 ミサ:キリエ
 ミサ:グロリア 
 モテット:すべての者は幸いなりBeati omnes qui timent Dominum
 ミサ:クレド 
 モテット:qui consolabatur me 
 モテット:
  アヴェ・マリア、
  主はあなたと共におられますAve Maria, gratia plena 
 ミサ:サンクトゥス、ベネディクトゥス
 モテット:おお、十字架よO Crux ave 
 ミサ:アニュス・デイ
 モテット:ヤコブは嘆きぬLamentabatur Jacob 
 モテット:われを取り巻くCircumdederunt me
アンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァ
経済的にも音楽的にも華やかに栄えていたルネサンス期のスペインに生まれ、当時からヨーロッパ中に名声をとどろかせていたモラレス。現代でも、ゲレーロ、ビクトリアと並び、スペイン黄金期の三羽烏のひとりとも評される彼の貴重なミサ曲。それを演奏するアンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァは、すでに活躍していた歌手5人が、15-16世紀声楽音楽を専門として2000年に結成したグループ。彼らが中心レパートリーとする忘れられた作曲家・マントヴァのジャケットと同時代のモラレスが、どのように現代に再生されるのか、ぜひお聴きください!
CAL 9368 ショパン:4つのスケルツォと即興曲
 スケルツォ第1番/スケルツォ第2番/スケルツォ第3番
 スケルツォ第4番/即興曲第2番/即興曲第3番
 即興曲第4番/幻想即興曲/カンツォーネ
ユージン・インジック(P)
知る人ぞ知るショパン弾きユージン・インジック(1947-)が、マズルカ全集やバラード全集、2曲のピアノ協奏曲などに続く待望のショパン作品集をリリースした。積極的なリサイタルの他、最近ではサウンド・トラックやオムニバスCDで活躍中の彼は、第8回ショパン国際コンクール(1970年)第4位という実績をもち、「ショパンをポーランド人のように、ドビュッシーをフランス人のように、プロコフィエフをロシア人のように」弾くことができると評されたことのある実力者。彼の演奏の特徴は、高い技術をもちながらもヴィルトゥオジックに偏らない堅実な音楽作りであるといえるだろう。細かい音の粒にも十分な質感が与えられ、ショパンの即興的装飾的な音たちが、生き生きとその存在を示しています。そんなスケルツォと即興曲の他、このCDの最後には、イタリアの音楽家ジョヴァンニ・ズガンバーティ(1841-1914)がピアノ編曲したショパンの《17のポーランドの歌》op. 74より第16曲〈リトアニアの歌〉が収録され、ショパンらしい可愛らしさを聴くことができる。
CAL 5302
\1500
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲 第3番 作品44-1
 弦楽四重奏曲 第4番 作品44-2
 弦楽四重奏 第5番 作品44-3
ターリヒ四重奏団
ヨーロッパ、アメリカ、日本の各地で活動し、最もすぐれた四重奏団のひとつと評されるターリヒ四重奏団。彼らの演奏は驚くほどバランスのとれた緊密なアンサンブルで注目されている。メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲が親しい仲間の間で楽しむ合奏として意図されていたことを考えると、アンサンブルの掛け合いは必須の条件といえるだろう。当盤では、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲の中でも、1837-38年に作曲された「古典主義的な安定」期の3曲が収録されています。このうちの第5番は、作曲家自身が、これまでの作品より「数百倍よい」と述べた力作。
CAL 5313
\1500
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲 変ホ長調
 弦楽四重奏曲 第6番 作品80
 弦楽四重奏の4つの小品 作品81
ターリヒ四重奏団
当盤の3曲は、おもしろいことに、作曲年代がばらばら。メンデルスゾーン14歳の変ホ長調(1823)、姉ファニーの死後であり自身の死の数週間前に書かれた第6番(1847)、そして断片の集められた作品81(第1,2楽章:1847、第3楽章:1843、第4楽章:1827)。メンデルスゾーン演奏としては最も過激なターリヒSQの録音。

CANTUS 1CD¥2300

C 9614 エアからグラウンドへ 17世紀イギリスの合奏曲
 パーセル:4声のソナタ集より
  ソナタ第4番ト短調Z805、同第6番(シャコンヌ)ハ短調Z807、
  グラウンド ハ短調ZD221、同ニ短調Z668、
  パヴァーヌ イ長調Z748、シンフォニア ニ短調
 ロック:
  ブロークン・コンソート集第1巻(1660)より
   組曲第2番ト長調、
  リトル・コンソート集(1651)より組曲第6番ヘ長調、
  2挺のバス・ヴィオールのための二重奏曲集(1652)より
  組曲ニ短調/ニ長調
 ジェンキンス:
  ファンシー ト短調(1650頃)、
  エア・ディヴィジョン ト短調(1650頃)
トリプラ・コンコルディア
マイケル・ナイマンが「英国式庭園殺人事件」で素材にしている、パーセルのZD221など、初期バロック・イギリスの、グラウンドを初めとする合奏曲は、ミニマル・ミュージックによく引用されている。そのグラウンドを中心に、パーセル、ロック、ジェンキンスという当時を代表する作曲家の、グラウンドに関連する曲種を集めたのがこの録音。トリプラ・コンコルディアは、時代様式に忠実に、同時に、その曲種の未来の可能性を感じさせる演奏をしている。録音:1996年10月イタリア、モンテヴァルキ
C 9632 タブラチュア譜〜ルネサンス・ギターのための音楽
 ル・ロワ:
  ファンタジア第1番&第2番、パヴァーヌ「もし私がそのようであるなら」、
  パヴァーヌ、ガイヤルド「もし私がそのようであるなら」、
  ガイヤルド、「戦争」によるパヴァーヌ、前のパヴァーヌによるガイヤルド、
  ブルゴーニュのブランル第1番?第3番、同第5番、同第6番
 ブレサン/ル・ロワ:
  ファンタジア第5番、「おお、乱れた足取りは」、「ラララ、私は」、
  バスダンス「恋の駆け引き知りたがる娘に」、バスダンス風、
  トゥルディヨン、プレリュード、鶴のファンタジア、
  パヴァーヌ「愛を失い、我が心は張り裂け痛む」、
  パヴァーヌ、前のパヴァーヌによるガイヤルド、ガイヤルド
 モルレ:
  ファンタジア第1番&第2番、「我が目よ、涙を降らせ」、
  ヴィラネスカ、ガイヤルド「5歩」、「クラロス伯」による変奏曲、
  パドゥアーヌ「きれいな木へ」、ガイヤルド、「わが口元は微笑み」、
  「セラフィム」、リーパによるファンタジア
マイケル・クラドック(ルネサンスG)[1989年ローレンス・K・ブラウン製]
パリで活躍した演奏家・作曲家にして、出版に携わった3人、アドリアン・ル・ロワ(c1520-1598)、ギョーム・モルレ(c1510-1558以降)グレゴワール・ブレサン(1547-60活躍)の作品集。当時は宗教対立による政情不安な空気が張り詰め、王家はヴァロワ朝からブルボン朝へ、つまり、摂政として実権を保持したカトリーヌ・メディシスからアンリ4世王へと移り変わった時代だった。そのような中にあって、王侯貴族を慰めたインティメットな曲の数々をクラドックが真摯に演奏している。録音:2000年5月スイス、ブリスフェルデン
C 9705
(2CD)
\2600
中世ルネサンスの楽器辞典
[CD1]
 擦弦楽器
 (中世ヴァイオリン、フィドル、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
  16・17世紀のヴァイオリンとヴィオラ)、
 發弦楽器
  (中世とルネサンスのハープ、ダルシマー、
  中世とルネサンスのリュート、ビウエラ、シターン)、
 中世とルネサンスのリコーダーとフルート
[CD2]
 鍵盤楽器
  (中世とルネサンスのオルガン、クラヴィコード、
  ヴァージナル、ハープシコード、ハーディ=ガーディ)、
 管楽器
  (中世とルネサンスのコルネット、サックバット、
  トロンボーン、トランペット、バグパイプ、ショーム、
  ボンバルド、クルムホルン、バスーン) 
アンドルー・ローレンス=キング、
ブリジット・レーヌ、ドミニク・ヴェラール&アンサンブル・ジル・バンショワ、
マリア・クリスティーナ・キール、
ギユメット・ロランス、
コンチェルト・パラティーノ、
エリク・ファン・ネーベル&クッレンデ・コンソート、
イェーテボリ大学アンサンブル、
イン・スティル・モデルノ、
ラ・レヴェルディ、他多数
中世ルネサンスの楽器は、図版や実物を見たり、演奏を聴いたりする機会はあるものの、モダン楽器と比べた場合、楽器の音を明確に意識して聴く機会は少ないよう。このアルバムは、比較的短い曲を選び、個別の楽器の音がしっかりと聴き取れるよう、楽器によっては独奏、伴奏、アンサンブルという風に、幾つかの演奏形態をそれぞれ収録。この楽器の音はどんな音だったかという疑問に、すぐに答えられる、理想的な、楽器の音の辞典となっている。

CASCAVELLE

VEL 3109
\2300
ブラームス:ハンガリー舞曲集より
 第6番 / 第1番 / 第5番 / 第8番
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
ポルムベスク:望郷のバラード
ディニク:ホラ・スタッカート
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
シミオン・スタンチウ:
 ルーマニアの踊り /
 モルダヴィア狂詩曲 / ルーマニア・ノスタルジー
ドビュッシー:パンの笛
シミオン・スタンチウ(パンフルート)
クロード・シュニッツラー(指)
モンテ・カルロPO.
CMにも使われ日本でもかつて爆発的ブームを起こしたパンフルート。素朴で可愛らしい音色に独特の魅力があり、速いパッセージでは必死な感じがかえってどことなくユーモラスな味わいさえも漂わせる。あの望郷のバラードをはじめハンガリー舞曲やルスランなど名曲の数々は、さしずめ“パンフルート協奏曲”といったところで理屈抜きに楽しめるものばかり。エラート原盤。録音:1987年9月モンテ・カルロ、サル・ド・コンセール

CASCAVELLE 1CD¥2300

=ジョルダン&スイス・ロマンドの芸術=
1932年ルツェルンに生まれ、2006年チューリヒで亡くなったスイスの名指揮者アルミン・ジョルダン。その功績をたたえてCASCAVELLEから手兵スイス・ロマンド管弦楽団と残した名盤3タイトルが復活。
VEL 3111
(2CD)
¥4190
シューマン:交響曲全集
 第1番変ロ長調Op.38「春」/ 第2番ハ長調Op.61 /
 第3番変ホ長調Op.97「ライン」/ 第4番ニ短調Op.120
アルミン・ジョルダン指揮
スイス・ロマンドO.
このアルバムの内容は「楽園とぺリ」に続いて、ジョルダン&スイス・ロマンドによるシューマン第2作として、かつて仏エラートからリリースされていたもの。昨年世を去ったジョルダンを追悼してCASCAVELLEから復刻のはこびとなった。あらためて聴き直してみると緩徐楽章の美しさには大きく魅かれるものがある。プロデューサーがミシェル・ガルサンと、エンジニアがジャン・シャトレのコンビによる録音というのもポイント。録音:1989年9月、1990年2月&3月 ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
VEL 3110
(2CD)
シューマン:オラトリオ「楽園とぺリ」Op.50 イーディス・ウィーンズ(S:ぺリ)
シルヴィア・エルマン(S:若い女)
アンヌ・イェヴァング(A:天使)
ロバート・ギャンビル(T)
クリストフ・プレガルディエン(T:若者)
ハンス=ペーター・シャイデッガー(Br:ガツナ、男)
ロマンド室内Cho.、
ローザンヌ・プロ・アルテCho.(アンドレ・シャトレ合唱指揮)
アルミン・ジョルダン指揮
スイス・ロマンドO.
「管弦楽の年」1841年の8月に着手し、1843年に完成をみたシューマンの自信作であるオラトリオ「楽園とぺリ」。かつて仏エラートより出ていたこの録音は、ジョルダン持ち前の穏当な表現が作品のもつ幸福なムードとマッチした名演奏として知られていたもの。廃盤となって久しかっただけにこのたびの復活は喜ばしいところ。録音スタッフは、ディレクターがミシェル・ガルサン、エンジニアがジャン・シャトレの名コンビ。録音:1988年10月ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
VEL 3113
¥1800
シューベルト:ミサ曲変ホ長調D.950 オドレイ・ミシェル(S)
ブリギッテ・バレイズ(A)
アルド・バルディン(第1T)
クリストフ・ホムベルガー(第2T)
ミシェル・ブロダール(Bs)
ロマンド室内Cho.、
ローザンヌ・プロ・アルテCho.(アンドレ・シャトレ合唱指揮)
アルミン・ジョルダン指揮
スイス・ロマンドO.
ふんわりと温かいキリエの斉唱が優しく包み込む、シューベルトが最晩年に書いた最後のミサ曲。ジョルダンの手堅い棒のもと素朴な美しさがめいっぱい引き出されている。プロデューサーはミシェル・ガルサン、エンジニアはヨランタ・スクラ。かつてのフルプライス(旧番号VEL.1056)からミドルにプライスダウンしてカタログに復活。録音:1987年5月ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

COVIELLO

COV 50712
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
モーツァルト:
 ハルモニームジーク(管楽合奏)のための作品集
  歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
   (ハルモニームジーク版/タルクマン編)、
  歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
   (ハルモニームジーク版/トリーベンゼー/タルクマン編)、
  歌劇「フィガロの結婚」
   (ハルモニームジーク版/ヴェント/タルクマン編)、
  歌劇「皇帝ティートの慈悲」(ハルモニームジーク版/タルクマン編)、
  歌劇「魔笛」(ハルモニームジーク版/ハイデンライヒ/タルクマン編)
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステン
[ロドリーゴ・ブリューメンストック(Ob) 
ウルリッヒ・ケーニッヒ(Ob) 
キリアン・ヘロルド(Cl)、ティノ・プレナー(Cl) 
イヒニオ・アルーエ(Fg)、レティシア・ヴィオラ(Fg) 
エルケ・シュルツ・ヘッケルマン(Hrn) 
アンヌ・パセマン(Hrn) 
マティアス・ベルティナー(コントラバス)]
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステンは、全員ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーで、1990年に管楽ゾリステンとして結成された。それぞれがソリストとしても第一線で活躍する腕前の持ち主で、すでにヨーロッパ有数のウィンド・アンサンブルとして高く評価されている。このアルバムではモーツァルトのハルモニームジーク(管楽合奏)のための作品を集めたもの。美しいメロディが散りばめられたモーツァルトのオペラのエッセンスが凝縮された作品。DDD マルチチャンネルステレオ
COV 30705
(SACD Hybrid)
\2400
R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64 ヨナス・アルバー(指)
ブラウンシュヴァイク州立O
生涯に渡りたいへん熱心な登山家であったシュトラウスは、数十年間ずっと山登りの体験や印象をいつか音楽に置き換えようという考えで頭がいっぱいになっていました。そしてついに持ち前の華麗なるオーケストレーションを駆使して大自然を見事に描写したのが、管弦楽の最後の大曲アルプス交響曲。いにしえよりの味わい豊かなひびきを今に伝えるのは、首席指揮者&音楽監督アルバー率いる手兵ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団。起源を1587年ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公爵ユリウスの創設した宮廷オケにまで遡る世界最古のオケのひとつ。プレトリウス、シュッツ、リストそしてR.シュトラウスが自作を振るために楽壇に上がっている。このたびはSACDでのリリースで、マルチチャンネル再生では作品の雄大な拡がりをたっぷりと体感することができるのもポイント。録音:2006年6月18、19日ブラウンシュヴァイク・シュタットハレ(ライヴ) DDDマルチチャンネルステレオ 50'41"

CSO RESOUND

CSOR 901704
\3000→¥2790
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(1885年ハース原典版) ハイティンク(指)
シカゴ交響楽団
CSOR 901706
(SACD Hybrid)
\3600→¥3390
昨年10月の首席指揮者就任コンサートからほぼ7ヶ月ぶりにCSOに復帰した巨匠ハイティンク。マーラーの第3番(CSOR.901701)でここに華々しいスタートを切ったCSOリザウンド・シリーズ第2弾は、ことし5月に行なわれたブルックナーの第7番ライヴ。ベートーヴェンの「コリオラン」序曲、ルトスワフスキのチェーン2(ヴァイオリン独奏はコンマスのロバート・チェン)のあと、休憩をはさんで後半に置かれたメインのブルックナー第7番。これまでにハイティンクが振った3種の正規録音はすべてRCOとのものでしたが、年とともに演奏時間が拡大する傾向がみられ、最新のCSOとのライヴではついに最長となり、より細部に至るまで目の行き届いた表現となっているのが特徴。ショルティ、バレンボイム時代を通じて、すっかり世界屈指のブルックナー・オケに成長したCSO。もともと、めいめいが黙っていてもモノスゴイ音を出すオケにあって、いかなる誇張表現をも排して、終始自然な流れを大切にするハイティンク。このうえなくデリケートな弦のトレモロから、深く静かに浮かび上がる息の長いフレーズで開始される第1楽章。冒頭の部分を聴いただけでもこの演奏がただものではないことを予感させるに十分ですが、曲が進むにつれてその予感は確信へと変わってゆくのがわかります。各声部のバランス処理とブレンド具合、遅すぎず速すぎずのテンポ設定、全曲のみごとな構成力。どの瞬間も無機的にならないのは78歳、これこそ巨匠の境地というべきだろうか。暖かくやわらかで、ホルンより低いバリトンの音域をもたらす四本のワーグナー・チューバ。アダージョではオーケストラ全体から極上の響きが生み出されるなか、とりわけブラス・セクションの健闘が光る。さらにフィナーレも、まさに音による大聖堂のような拡がりを形づくって圧巻というほかない。5月12日付のシカゴ・トリビューン紙は「白熱の、説得力ある演奏。ハイティンクとCSOは力強く成長している。」と評し、シカゴ・サン・タイムズもまた「ハイティンクはリズムにしたがってわたしたちの注意を強く求め、そして釘付けにするのだ。マエストロとCSOはほとんど感覚を超越したむすびつきに達している」とこの模様を絶賛している。最強の手兵CSOの圧倒的な合奏能力を武器に、おそらくは巨匠ハイティンクの総決算となるであろうブルックナー第7番。録音:2007年5月10、11、12 & 15日 シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:クリストファー・ウィリス アシスタント・エンジニア:ジョン・ニュートン
=ハイティンクのブルックナー第7番 演奏時間比較=
[CSO / 2007年ライヴ]Ⅰ.21’33+Ⅱ.22’26+Ⅲ.10’30+Ⅳ.13’01=67’31
[RCO / 1978年]Ⅰ.20’48+Ⅱ.22’20+Ⅲ. 9’51+Ⅳ.12’05=65’19
[RCO / 1972年ライヴ]Ⅰ.19’45+Ⅱ.20’30+Ⅲ. 9’22+Ⅳ.12’37=62’14
[RCO / 1966年]Ⅰ.18’10+Ⅱ.21’00+Ⅲ. 9’19+Ⅳ.11’46=60’15

DB PRODUCTIONS

DBCD 106
\2400
シェイクスピアを音楽で
 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
  3つのシェイクスピアの歌、水底深く父は眠る、
  雲をいただく塔、丘を越えて、谷を越え
 スヴェン=エーリク・ユーハンソン(1919-1997):
  浮気心、混声合唱とピアノのための第1集・第2集、シルヴィア、
  緑の森の木陰で、吹けよ 吹け 冬の風、浮気心、
  おお わが愛しの人よ、恋する者らは春を愛す、
  冬、挽歌、聴け 聴け ひばり
 フランク・マルタン(1890-1974):
  エアリエルの5つの歌(1950)〜「テンペスト」 から、おいで 黄色の砂浜に、
  水底深く父は眠る、「さあ行け」とあって息をつき、
  お前たち三人は罪人だ、蜜蜂が吸う蜜を吸い
 シューベルト(1797-1828):
  シルヴィアに D891(ラグナル・ブーリーン編) 
 ニルス・リンドベリ(1933-):みを夏の一日にくらべたらどうだろう
 シューベルト:シルヴィアに D891(ラグナル・ブーリーン編) 
 ニルス・リンドベリ(1933-):みを夏の一日にくらべたらどうだろう
ラグナル・ブーリーン(指)
ユーハン・ウッレーン(P)
マリア・マグダレーナ・モテット合唱団
アンニカ・ヒゥダーク(A)
シェイクスピアの劇中歌とソネットをテクストとする混声合唱曲集。シューベルトの歌曲〈シルヴィアに〉は指揮者みずから編曲。ジャズミュージシャンで作曲家のニルス・リンドベリ(1933-) が、シェイクスピアからひとりの青年への愛のソネットに曲をつけた《きみを夏の一日にくらべたらどうだろう》は、エリザベス朝の詩による曲集〈おおわが愛しの人よ〉の1曲。マリア・マグダレーナ・モテット合唱団は、1995年に設立されたストックホルムの混声合唱団。王立音楽アカデミーの出身、エーリク・エーリクソンにも学んだラグナル・ブーリーン(1965-) とともに、バッハの受難曲、ブラームスとヴェルディのレクイエム、現代のアカペラ合唱曲などをレパートリーとして活動をつづけている。録音:2004年10月 オステルハニンゲ教会 [制作・録音:ラガン・ビュヴァーク]

DOREMI 1CD¥2300

DDR 71151 ベートーヴェン:
 (1)ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
 (2)6つのバガテルOp.126
 (3)連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」Op.98
(3)ジル・トムキンズ(Br)
ボリス・ザランキン(P)
地元カナダでは高い評価を得ている、ロシア系カナダ人のボリス・ザランキンによるベートーヴェンの最新録音。録音:2006年 ステレオ

DYNAMIC

CDS 532
(2CD)
\4200→¥3780
モーツァルト(R.シュトラウス編):「イドメネオ」 ダリオ・シュムンク(T イドメネオ)
チンツィア・フォルテ(S イリア)
ソフィア・ソロヴィー(Ms イダマンテ)
フランチェスカ・スカーニ(S イズメーネ)
ほか
コッラード・ロヴァリス(指)
イタリア国際管弦楽団,
ブラティスラヴァ合唱団
モーツァルトの「イドメネオ」は昨今急速に人気が高まっている。このオペラについて調べると必ず目に付くのが、「R.シュトラウスが編曲したことがある」という記述。文献では有名でも、中々聞く機会のないものでした。これが初の正規録音。1929年にクレメンス・クラウスらがシュトラウスに依頼、1931年4月16日にウィーンでシュトラウス自身の指揮で初演された。シュトラウスにとっては、「エジプトのヘレナ」と「アラベラ」の間の作品。台本はドイツ語に直され、エレットラはイズメーネと名を変えられている。音楽は大小改編はあれど、諸々の記述にあるようなモーツァルトの音楽を損ねたものでは決してなく、割と素直…と思っていると、突然「影のない女」のような音楽もちょろっと響いたりするもんだから、油断ならない。タイトルロールのダリオ・シュムンクは、ブエノス・アイレス出身ながら、ドイツ・オーストリアを中心に活動するテノール。美声が映えている。藤原歌劇団でロッシーニ《アルジェのイタリア女》を指揮して好評だったコッラード・ロヴァリスのキビキビした指揮も見事。シュトラウス版「イドメネオ」の喜ばしい復活!録音:2006年7月,マルティーナ・フランカ
CDS 485
(2CD)
\4200
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 第13巻
 協奏曲 ト長調D 84、協奏曲 イ長調D 105、
 協奏曲 ホ長調D 50、協奏曲 イ長調D 101、
 協奏曲 ニ長調D 26、協奏曲 イ長調D 99、
 協奏曲 ヘ長調D 67、協奏曲 ニ長調D 39
ラルテ・デッラルコ
ジョヴァンニ・グリエルモ(ソロ・ヴァイオリン)
フェデリーコ・グリエルモ(ソロ・ヴァイオリン)
カルロ・ラザーリ(ソロ・ヴァイオリン)
タルティーニ・シリーズ、13巻。2CDに8曲を収録。また新たなタルティーニの姿が明らかになっていく。

DYNAMIC 1CD¥2200

CDS 529 ロッシーニ:「結婚手形」 デジレ・ランカトーレ(S ファニー)
サイミール・ピルグ(T エドアルド・ミルフォルト)
パオロ・ボルドーニャ(Bs トビア・ミル)
ファビオ・マリア・カピタヌッチ(Bs スロック)

ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェリ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管
ロッシーニの初のオペラ、「結婚手形」の新録音、ペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでのライヴ。2007年の二度の来日で日本でもすっかりお馴染みになったデジレ・ランカトーレのヒロイン、ウィーンを中心にメキメキ人気上昇中のテノール、サイミール・ピルグなど、若手が活躍しています。新録音が久しくなかったので、歓迎されることだろう。なお、今のところDYNAMICからこの上演のDVDが発売される予定はないそうだ。録音:2006年8月
CDS 533
(2CD)
マイヤベーア:「セミラーミデ」 クララ・ポリート(S セミラーミデ)
アルド・カプート(T イルカーノ)
エウフェニア・トゥファーノ(Ms シタルチェ)
ステファニア・グラッソ(S タミーリ)
ロベルト・デ・ビアージョ(T シバーリ)
ラーニ・カルデロン(指)イタリア国際管弦楽団
ブラティスラヴァ・スロヴァーク合唱団
グランドオペラで有名なジャコモ・マイヤベーアは、パリに進出する前はイタリアでのロッシーニのライバルとして有名でした。後年、作曲者自身がイタリア時代の作品を封印してしまったため、近年に至るまでマイヤベーアのイタリアオペラは謎となっていました。この「セミラーミデ」は1819年初演の作品。エジプトの王女セミラーミデは、死んだと思われていることを利用して息子ニーノに成りすましている。その状況で、バクトリアの王女タミーリを巡って、スキタイの王子イルカーノ、インドの王子シタルチェ、エジプトの王子ミルテオが争う事態に。セミラーミデは自らの正体を明かし争いを解決、自身は以前の恋人シタルチェと結ばれる、というもの。南イタリア、マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭でのライヴ録音。録音:2006年8月,マルティーナ・フランカ
CDS 495
(3CD)
モーツァルト:弦楽五重奏曲全集
 弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174
 弦楽五重奏曲第2番 ハ短調 K.406
 弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515
 弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516
 弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593
 弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614
ストラディヴァリ四重奏団
[マリアーナ・シルブ(Vn),
クリスティーナ・ダンチラ(Vn),
マッシモ・パリス(Va),
ミアイ・ダンチラ(Vc)]
カリーネ・レティエク(Va)
イタリアの団体によるモーツァルトの弦楽五重奏曲の全集。ストラディヴァリ四重奏団は、1994年にマリアーナ・シルブとミアイ・ダンチラが中心となって設立した団体。いかにもイタリア人らしいスカッと抜けよく明るいモーツァルトで、傑作K.515の輝かしさが映えている。

ELOQUENTIA 1CD¥2500

EL 0608 ディドナート 〜パッション!
 オブラドルス(1897-1945):
  El Vito(6/8のアンダルシア地方の踊り)/
  ラ・ミ・ソラ、月桂樹/愛/いとしいフィアンセよ 他8曲
 グラナドス:永遠の哀歌、悲しむマハI&II&III、泣くな瞳よ
 トゥリーナ:カンシオン形式の詩(全5曲)
 ファリャ:7つのスペイン民謡(全7曲)
 モンサルバーチェ:黒人の歌(全5曲)
 ロッシーニ:スペインのカンツォネッタ
ジョイス・ディドナート(Ms)、
ジュリアス・ドレイク(Pf)
ディドナートは、カンザスのウィチタ州立大学出身のメゾ・ソプラノ。メトロポリタンのケルビーノ役(フィガロの結婚)でデビュー、その後もコヴェントガーデンではロジーナ(セビリヤの理髪師)、スカラ座、パリ・オペラ座ではしばしばアンジェリーナ(チェネレントラ)、他にも世界中の劇場や音楽祭で華々しく活躍中。クリスティ指揮の「ヘラクレス」(BAC 013)でもひときわ美しい舞台姿とその歌唱で圧倒的な存在感を見せつけた。「当代最高のロジーナ歌い」の異名をとるディドナートによる、最高に楽しく元気なスペインものの1枚。音楽家としてどのように人生を歩んでいくかを選択する岐路に立たされた時、オペラ歌手になることを決意した絶対的なきっかけを与えた作曲家は、オブラドルスであったと彼女は述べているだけに、思い入れも気合も充分。オブラドルスはピアノの手ほどきを母にうけ、作曲はほぼ独学だった。カタルーニャ地方の色合いが濃厚に感じられる作風。ディドナートは、思い入れも気合も十分の、熱いリズムと熱い血、生命力に満ち溢れた歌唱で聴かせてくれる。グラナドスの「永遠の哀歌」は絶品。うってかわってしっとりとした情感で魅了する。最後に収録されたロッシーニの「スペインのカンツォネッタ」はもう格別、カスタネットを手に踊りだしたくなることうけあい。ドレイクは、ボストリッジの伴奏も多くつとめ、歌手達から絶大な信頼をえているピアニスト。ディドナートと丁々発止のスペイン熱合戦を繰り広げている。
EL 0710 17世紀ナポリの宗教音楽集
 クリストファロ・カレザーナ(ca.1640-1709):
  Dixit Dominus(主は言われた)-5つの声と器楽のための
 ジョヴァンニ・サルヴァトーレ:
  アポストリ・ミサのための晩課
  (Verso per la Messa dell’Apostoli, e Feste Doppie)
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1624-1709):
  主の家に行こう、と人々が言ったとき私はうれしかった
  (Laetatus sum in his quae dicta sunt mihi)
 サルヴァトーレ:
   Vesro primo per la Gloria transportata una quinta bassa
 プロヴェンツァーレ:主がシオンの繁栄を回復されたとき
 サルヴァトーレ:
  Durezze(堅さ=不協和音)
  e ligature(結ばれたもの=タイで結ばれた音)
 プロヴェンツァーレ:
  死者のためのミサ曲〜
   器楽をともなった4つの声のための
アントニオ・フローリオ(指)
カッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(S)、ルチア・シアンニマニコ(A)、
ジュゼッペ・デ・ヴィットーリオ、ロザリオ・トタロ(T)、
ジュゼッペ・ナヴィーリオ(B)
17世紀にナポリで活躍した作曲家たちによる宗教作品集。冒頭のカレザーナの作品は、宗教作品ながらオペラを思わせるドラマチックな作風。華麗で喜びに満ちており、活気のあるリズムとともに気分は17世紀ナポリへと一気に羽ばたく。プロヴェンツァーレは、17世紀ナポリの重要な音楽家。ここに収められたレクイエムは、後に2つの合唱群と器楽のためにも大規模に編曲されている。重要な司祭の葬儀の際など、特別な機会にのみ演奏されたと考えられる大規模なレクイエムは、当時のナポリでは他に2つしかのこされておらず、いかに彼が重要な地位を占めていたかがうかがわれる。「怒りの日」は、あからさまにグレゴリオ聖歌のあの旋律が用いられており、当時の教会の絶大勢力を感じずにはいられないが、実に生き生きと見事に和声付けがなされている。

ENZO RECORDINGS

EZCD 10001
\2600
ブラームス:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5
 6つの小品Op.118
 【エキストラ・トラック】
  バッハ=ブラームス「左手のためのシャコンヌ」〜
   ピアノのための練習曲第5番
松岡淳(ピアノ、スタインウェイ)
松岡淳は、東京藝術大学とハンガリー国立リスト音楽院に学び、ブラームス国際コンクール優勝等輝かしい受賞歴を誇る世界的な日本人ピアニストのひとり。93年のマリア・カナルス国際音楽コンクール名誉ディプロマ受賞、99年のブラームス国際コンクール優勝など、輝かしい経歴を持つ彼だが、これまでセッション・レコーディングに関してはひたすら慎重を期していた。ようやくここに自他ともに認めるブラームス弾きとしての実力を世に問うことになった曰く付きの一枚の登場。強烈な和音の打鍵が印象的なソナタ第3番は、まさに強烈。過去のあらゆる演奏の印象をこのソナタとOp.118、これら二つの作品は松岡自ら「ライフワーク」と語るだけあって、のるかそるかの乾坤一擲というにふさわしい名演が繰り広げられている。

FARAO

B 108049
\2400→¥2190
ワーグナー:
 (1)ヴェーゼンドンク歌曲集
 (2)ジークフリート牧歌
 [バイエルン放送による収録]
(1)マルヤーナ・リポヴシェク(A)ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)
(2)ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
バイエルン国立管のメンバー
ジークフリート牧歌でヴァイオリンによる調べが優しく開始されると、もうそこは別世界。眼前の総勢13人の奏者による親密な掛け合いに耳を澄ませば、まるで初演の朝のワーグナー邸にタイムスリップしたかのよう。地元ミュンヘン生まれのサヴァリッシュは1971年より22年間に渡りバイエルン国立歌劇場の総音楽監督を務めた。この間“ワーグナー演奏の本場”における総決算的な仕事として、リング全曲の映像作品(89年)を残し高い評価を得ているが、ここでもじつに共感いっぱいの眼差しでワーグナーの官能美に満ちた世界を描き上げている。プログラム前半は会場となった“歌の間”にふさわしく、リポヴシェクの表情も豊かで深深とした歌唱で聴くヴェーゼンドンク歌曲集。もちろん名手サヴァリッシュのピアノが見事なのはいうまでもない。サヴァリッシュによるワーグナーのふたつのライヴは、ワーグナーの庇護者バイエルン王ルートヴィヒ2世が築いたノイシュヴァンシュタイン城という、ゆかりある場所で行われたことも大きなポイントとなっている。ともに拍手入りながら、録音も優秀。録音:1991年5月4日ノイシュヴァンシュタイン城、ゼンガーザール(ライヴ)
B 108022
\2400
ヴィオレータ・ウルマーナ/歌曲をうたう
 リスト:「少年漁師」、「漁師の娘」、「さあ、話せ」
 リヒャルト・シュトラウス:
  「ゲオルギーネ」、「春の雑踏」、「ツェツィーリエ」、「あした」、
  「苦悩の賛歌」、「睡蓮」、「僕らは踊りだしたい気持ちだ」、
  「解き放たれた心」「悪いお天気」、
  「あなたの青い目で」、「春の祝祭」
 アルバン・ベルク:
  「7つの初期の歌曲」「夜」「葦の歌」「夜鳴きうぐいす」
  「夢に見た栄光」「室内にて」「愛の賛歌」「夏の日」
ヴィオレータ・ウルマーナ(S)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(P)
リトアニア生まれの歌手、ヴィオレータ・ウルマーナはメゾ・ソプラノとしてデビューし、名声を得ました。1993/1994シーズンにミュンヘン歌劇場、バイロイト音楽祭、ミラノ・スカラ座(ムーティ指揮・フリッカ役)で立て続けにデビューし、フリッカ(ワルキューレ)、クンドリ(パルジファル)をはじめとするワーグナー作品、エボリ公女(ドン・カルロ)、サントゥッツア(カヴァレリア・ルスティカーナ)などを中心的レパートリーに、国際的なキャリアを築いてきました。そして2003年にウィーン国立歌劇場においてマッダレーナ(アンドレア・シェニエ)でソプラノとしてのデビューを飾ったのち、イゾルデ(トリスタンとイゾルデ)、ジョコンダのタイトル・ロール、レオノーラ(運命の力)などをレパートリーとして、現在も国際的第一線で活躍するスターのひとり。これまでリヒャルト・シュトラウスの歌曲を収録したCDは数多く存在するが、この盤の特筆すべきは、期待されながらもエキスパートが少なかったために録音されなかったリストとベルクの作品がR.シュトラウス作品との共存を実現したことだろう。この成果により、私たちは後期ロマン派から近代音楽へ の音楽史をこの1枚で体験することができる。なにより中音域から高音域まで均一に響く稀有の歌声でウルマーナが叙情的に表現する世界は、非常に上品でかつドラマティック。そのウルマーナの世界をウルマーナと日常的に共演しているドイツ人ピアニスト、ヤン・フィリップ・シュルツェが知的にサポートしている。

HAENSSLER

98 504
(2CD)
\4000
J.S.バッハ:
 (1)トッカータとフーガ ニ短調BWV.565
 (2)いと高きところでは、神にのみ栄光あれBWV.676 
 (3)幻想曲とフーガ ト短調BWV.542
 (4)目覚めよと呼ぶ声ありBWV.645
 (5)前奏曲とフーガ ハ長調BWV.545
 (6)ああ我らのもとにとどまりたまえ、主イエス・キリストよBWV.649
 (7)‘来れ、精霊よ’によるファンタジアBWV.651
 (8)前奏曲BWV.552/1
 (9)フーガBWV.552/2
 (10)パッサカリア ハ短調BWV.582
 (11)ただ愛する神の摂理に任せBWV.647
 (12)トリオ・ソナタ第5番BWV.529
 (13)我が魂は主をほめまつるBWV.648
 (14)イエスよ、汝は今ぞ天より下りてBWV.650
 (15)キリストよ、汝は明るい日BWV.766
 (16)我いずこに逃れ行かんBWV.646
 (17)前奏曲とフーガ ホ短調BWV.548
(オルガン)
カイ・ヨハンセン(1)(2)(3)(8)(9)(12)
ビーネ・カトリーネ・ブリンドルフ(4)(6)(7)(11)(13)(14)(16)
アンドレア・マルコン(5)(10)
ヴォルフガング・ツェラー(15)
マルティン・リュッカー(17)
ヘンスラー社の大看板「バッハ作品大全集」から、選りすぐられたオルガン名曲集。入門編としても最適。
98 280
(2CD)
\4000
ヘンデル:オラトリオ「サウル」HWV.53 キルステン・ブレイズ(S ミカル)
エリザベト・ケウシュ(S メラブ)
ダニエル・テイラー(A ダヴィデ)
ノーマン・シャンクル(T ヨナタン)
マルクス・アイヒェ(Bs サウル)ほか
ヘルムート・リリング(指)
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
J.S.バッハをはじめ声楽曲のエキスパート、リリングの最新録音はヘンデルの「サウル」。1739年に初演されたこの劇的オラトリオは、ヘンデルの英語による声楽作品への道を決定付けた傑作。旧約聖書のサムエル記に題材をとった物語は以下のとおり。若き英雄ダヴィデに激しく嫉妬したサウルは、息子ヨナタンの訴えも聞き届けずダヴィデを殺そうとするが、結局自ら破滅の道を辿るというもの。たいへん起伏に富む内容に、人気のダニエル・テイラーほかキャストが充実の歌唱を聴かせている。CD2枚で80に及ぶトラック分けも便利。録音:2007年1月27-29日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール
93 196
\2400→¥2190
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.1」
 (1)ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」
 (2)ドビュッシー:バレエ「遊戯」
 (3)デュカス:ラ・ぺリのファンファーレ
 (4)同:舞踊詩「ラ・ぺリ」
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツ放送交響楽団
鬼才カンブルランによる衝撃の「ハルサイ」が登場。リズムの冴え、キャンバスに絵の具をたたきつけてぬりたくったような原色のひびきと、近現代の作品を得意とするもの同士の顔合わせがみごとな覚醒作用を生んでいる。さらに、このストラヴィンスキーのドギツさにあてられたあとは、デュカスとドビュッシーの精妙な世界が待っている。アルバムのタイトルが示すように、興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団によって委嘱されたこれらの作品。不世出のバレエ・ダンサー、振付師のニジンスキーが世に出したにもかかわらず、視覚的効果を必要としない傑作のため本来のバレエ・レパートリーではなくなってしまったもの。録音:(1)2006年11月(2)2006年7月(3)2004年2月
98 291
\2300
「南国の心象 / アマデウス・ギター・デュオ」
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:カノン風ソナティナOp.196
 同:悲歌風フーガOp.211
 カルッリ:セレナード イ長調Op.96-1
 アルフォンソ・モンテス(b.1955):
  アマデウス・ギター・デュオのためのSurama
 ヘラルド・ガルシア(b.1949):ロルカ・ファンタジー
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番より前奏曲
 ロドリーゴ:マドリガル協奏曲より
  ファンファーレ / ファンダンゴ / アリエッタ
 タレガ / フリオ・サグレラス編:アルハンブラの想い出
アマデウス・ギター・デュオ
このアルバムのために書き下ろされたモンテスのSurama(スラマ)は、Sur(スペイン語で‘南’の意)+Ama(アマデウス)の合成語で、「アマデウス・ギター・デュオ、南へ行くthe Amadeus Guitar Duo goes south」に由来している。いろいろな南米音楽のリズムを用いた、愛らしく詩的な作品となっている。このモンテスの作品を中心に据え、南米(ブラジル、ベネズエラ)、および南欧(イタリア、スペイン)の魅力がたっぷりつまった一枚。録音:2007年3月16-19日ワイマール音楽大学
98 261
\2300→¥2090
シベリウス:ピアノ・トランスクリプション集
 (1)付随音楽「ペレアスとメリザンド」
  城門にて / メリザンド / 庭園の泉のほとり / 盲目の三人姉妹 /
  パストラーレ / 糸を紡ぐメリザンド / 間奏曲 / メリザンドの死
 (2)付随音楽「クリスティアン2世」組曲
  エレジー / メヌエット / ミュゼット / クモの歌
 (3)付随音楽「ベルシャザールの饗宴」組曲
  オリエントの行列 / 孤独 / 夜曲 / ハドラの踊り
 (4)悲しいワルツ
 (5)カレリア組曲
   間奏曲 / バラード / アラ・マルチア
 (6)フィンランディア
ヘンリ・シーグフリードソン(P)
北欧を代表する作曲家シベリウスのなかでも、100曲を超える数のピアノ曲はあまり知られていない。このアルバムに収録された自作のピアノ編曲も、1980年代になって初めて母国のピアニストが取り上げ注目されるようになった。管弦楽版でも色彩感よりむしろ独特の抒情に魅力があるといってもよいシベリウス。ここでは作品の奥底に流れる、ピュアで澄みきった美しさが印象に残る。ヘンリ・シーグフリードソンは1974年フィンランドのトゥルク生まれ。トゥルク音楽院で学んだ後、シベリウス・アカデミーでエリック・タヴァッシェルナ(BISのシベリウスのピアノ曲全曲録音が有名。愛弟子が弾く当アルバムでも解説文を寄せています)に師事。その後、パヴェル・ギリロフ、ラザール・ベルマンにも師事している。2000年のゲザ・アンダ国際ピアノコンクール第2位。2005年ボンで開催された第一回ベートーベン国際ピアノコンクールでは優勝を果たしている。録音:2006年5月、2007年1月SWRバーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ

HAENSSLER 1CD¥2300

98 208 ゲルハルト・オピッツ、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ集Vol.8
 第25番 ト長調 Op.79、
 第26番 変ホ長調 「告別」Op.81a、
 第27番 ホ短調 Op.90、第28番 イ長調 Op.101
ゲルハルト・オピッツ(P)
Beethoven=オピッツ先生と強く印象付けることになった、NHK教育テレビ「ベートーヴェンを弾く」から13年余り。オピッツは日本で2006年からピアノ・ソナタ全曲リサイタルを行っている。それに合わせるようにHansslerレーベルからソナタを録音、2007年はベートーヴェン没後180年ということで第5、6、7集と立て続けにリリース。このアルバムで8枚目となります。オピッツに対して言い尽くされた「正統派」という言葉。そこには一言では表しきれないオピッツならではのベートーヴェンへの熱意が含まれている。一音一音丁寧に作り上げ、流れのなかで表情豊かに音楽を構築していくオピッツならではの練熟の演奏。録音:2004年11月(Op.90)、2005年10月(Op.79&101)、2006年1月(Op.81a)
98 260 イタリアバロック・リュート音楽集
 アレッサンドロ・ピッチニーニ:
  リュートとキタローネのためのタブラチュア第1集(1623)より
 ミケランジェロ・ガリレイ:リュート曲集(1620)より
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:
  キタローネのためのタブラチュア 第4巻(1640)より*
 アレッサンドロ・ピッチニーニ:
  リュートとキタローネのためのタブラチュア第2集(1639)より
 ベレロフォンテ・カスタルディ:2重奏によるカプリッチョ(1622)
ヨアヒム・ヘルト(リュート) 
カルステン・ローフ(Org)*
ドイツ中堅リュート奏者、ヨアヒム・ヘルトの新録音。第2巻のタブラチュア集を出版しているピッチニーニ。天文学者ガリレオ・ガリレイの末弟、ミケランジェロ・ガリレイ。またピッチニーニとともに当時最先端のリュート音楽を作曲していたカプスペルガーなど、イタリア初期バロックの音楽家たちの作品を収録している。録音:2007年1月15-17日
98 295 クレメンス・ド・グランヴァル(1828-1907):
 (1)オーボエ協奏曲、(2)ラメント、(3)スケルツォ、
 (4)ロマンス、(5)ガヴォット、(6)トリオ・ド・サロン、
 (7)ノエル、(8)4つの小品からno.1&2
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)
(1)アンドレイ・ボレイコ(指)
シュトゥットガルト放送響
(2)-(5)アンスガー・シュナイダー(Vc)
ブダペスト弦楽四重奏団
(6)-(8)ウルリケ・ゾンターク(S)
リボル・シーマ(Fg)
フランソワーズ・キリアン(P)
フランスの女流作曲家、クレメンス・ド・グランヴァルはショパン、フロトウ、サン=サーンスに学び、多作家で知られている。ここに収められているオーボエ作品は世界初録音。美しい旋律の数々が鮮やかに演奏されている。演奏はシュトゥットガルト放送響首席、ハンガリー出身のオーボエ奏者のラヨシュ・レンチェシュ。
93 206
\2400
ブラームスと同時代の作曲家による作品集 vol.1
 ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 op.99
 ロベルト・フックス:チェロ・ソナタ第2番 変ホ短調 op.83
 ツェムリンスキー:チェロ・ソナタ イ短調(世界初録音)
ヨハネス・モーザー(Vc)、
パウル・リヴィニウス(Pf)
ブラームスのソナタの第1楽章、冒頭の力強く駆け上るようなパッセージにいきなりノックアウトされる。チェロもピアノもとにかく熱い!それでいて、知性もきちんと兼ね備えた稀有な演奏となっている。マーラーやシベリウスの作曲の先生でもあったフックスのソナタの第1楽章は、激しくうねるような旋律によるチェロとピアノの絡み合いが実に美しく響く。世界初録音のツェムリンスキーのチェロ・ソナタは、1894年の初演以降、歴史の波に埋もれてしまっていた作品。この作品は、ツェムリンスキーと親しかった、ウィーン在住でウィーン・フィルの首席チェリストもつとめたブクスバウムとともに作り上げられたもの。1938年のナチによるオーストリアとドイツの合邦により、ブクスバウムはロンドンへと亡命する。1948年のブクスバウムの死後、その息子が出版社にチェロ・ソナタの楽譜を持ち込んだというもの。友情によって生まれ、大切に守られたツェムリンスキーのチェロ・ソナタの全貌がここに明らかになる。
モーザーは、2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクールで「ロココ主題による変奏曲」の演奏と解釈でとりわけ高い評価を得、特別賞を受賞しています。2006年にはニューヨーク・フィルとともに日本に来日、聴衆を魅了したのは記憶に新しいところ。パウル・リヴィニウスは、ベルリン芸術大学、ハンス・アイスラー・スクールでも教鞭をとり、若手ながら、特に室内楽でひっぱりだこの存在。「ブラームスと同時代の作曲家による作品集」は、モーザーとリヴィニウスによって考えられたコンセプトで、ブラームスの時代から、シェーンベルクの十二音技法の時代までのかけはしとなるような作品を集めたもの。
93 205
\2400
「ピアソラ / ル・グラン・タンゴ」
ピアソラ:
 (1)ブエノスアイレスの四季〜
  ヴァイオリン、チェロとピアノのためのタンゴ[ホセ・ブラガート編]
 (2)オブリヴィオン〜ヴァイオリン、チェロとピアノ[ホセ・ブラガート編]
 (3)4つのタンゴ〜ヴァイオリンとピアノ[オスバルド・カロー編]
  レビラード / アディオス・ノニーノ /
  天使のミロンガ / フラカナパ
 (4)ル・グラン・タンゴ〜ヴァイオリンとチェロ
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
ユリウス・ベルガー(Vc)
ホセ・ガジャード(P)
作曲を師事したナディア・ブーランジェに“タンゴこそがあなたの音楽よ!”と言われ、タンゴの世界に革命を起こしたピアソラ。クレーメルやマらが火付け役となり90年代後半に一大ブームが巻き起こったが、いままたクラシック・アレンジによるアルバムを世に問うのはブエノスアイレス生まれのガジャードらによるトリオ。大親友としての厚い信頼関係からピアソラ作品編曲のすべてを任されたブラガートによる「四季」をはじめ、情熱的で人間臭い音楽はいつ聴いても強烈な魅力。録音:2005年3月29-31日マインツ、SWRフンクハウス
98 229
\2300
シルヴェストロフ:ピアノ曲集
 (1)ノスタルジア(2001)
 (2)2つの小品【ベネディクトゥス/サンクトゥス】(2001)
 (3)エピローグ付、2つの対話
   【婚礼のワルツ/後奏曲/朝のセレナード】(2002)
 (4)3つの後奏曲(2005)
 (5)3つの小品【バガテル/賛歌2001/メロディ】(2001)
 (6)2つの小品【ショパンの時/春の時】(2003)
 (7)3つのワルツ【シェーンベルク/ウェーベルン/ベルク】(2005)
 (8)ピアノソナタ第1番(1972/1999改訂)
 (9)1996の使者(1997)
ジェニー・リン(Pf)
1935年ウクライナ生まれのヴァレンチン・シルヴェストロフは、現役作曲家としては録音に恵まれていると言える。当アルバムは台湾出身、欧米で活躍中の若手女性ピアニスト、ジェニー・リンによる最新ピアノ曲を集めた嬉しい一枚。「3つのワルツ」や「ピアノソナタ第1番」以外は全く前衛的でなく、「冬ソナ」や「エナジー・フロウ」が好きな向きなら大歓迎の透明癒し系音楽が続く。「3つの後奏曲」はジェニー・リンに献呈されている。DDD 75'28"

=SWR MUSIC=

93 198
(2SACD Hybrid)
¥3000→¥2690
ギーレン80歳記念リリース
 シェーンベルク:グレの歌
メラニー・ディーナー(S;トーヴェ)
イヴォンヌ・ナエフ(A;山鳩)
ロバート・ディーン・スミス(T;ワルデマール)
ゲルハルト・ジーゲル(T;クラウス)
ラルフ・ルーカス(Bs;農夫)
アンドレアス・シュミット(Br;語り)
バイエルン放送合唱団、
MDRライプツィヒ放送合唱団
ミヒャエル・ギーレン(指)
SWR南西ドイツ放送交響楽団
録音:2006年10月28〜31日フライブルク、コンツェルトハウス /フランクフルト・アルテ・オーパー(ライヴ)
優秀録音、5.0サラウンド、ステレオ
ギーレンと手兵南西ドイツ放送響による最新アルバムは大作「グレの歌」。ことしの6月に80歳を迎える知性派の巨匠のますますの充実ぶりを物語る内容です。
無調や十二音によってではなく、明快な調性音楽である「グレの歌」は、ひとくちに言ってシュトラウスやマーラーによって肥大した後期ロマン派のなれの果てのような作品。オーケストレーションするにあたり、シェーンベルクが48段の五線紙を特注したというエピソードはよく知られるところで、その編成はティンパニ6、バスドラム、スネアドラム、ガラガラ、タム・タム、それにハープ4ほかを含む大管弦楽に、5人の独唱者、3群の男声四部合唱、混声八部合唱を加えたかつてない規模を要するものです。
マーラー「大地の歌」よろしく、ワルデマールとトーヴェが交互に歌いついでゆく第1部。第2部でのワルデマールの歌。そして混声八部合唱がフィナーレを形作る第3部。全編まさに“歌”が溢れ返る内容に情感のこもった表現を聴かせるのはギーレンお気に入りの声楽陣。第1部を締め括る山鳩の歌をナエフ、トーヴェの役どころを得意とするディーナーと、豊かな響きの中でドラマティックに歌い上げています。もちろんライプツィヒ、バイエルンからの援軍のコーラスも強力無比。
こうした後期ロマン派作品の演奏に圧倒的な強みをみせるギーレンは、細部から楽曲全体に至るまでシェーンベルクが意図したにちがいない音響世界を再構築することに成功しています。なお、録音も優秀で、このたびはSACDハイブリッド仕様のリリースであるのも大きなポイント。
98 206 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集Vol.6
 第11番変ロ長調Op.22、
 第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」、
 第23番ヘ短調Op.57「熱情」
ゲルハルト・オピッツ(P)
録音:2005年2月(Op.22)2005年10月(Op.53&Op.57)ノイマルクト
98 207 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集Vol.7
 第22番ヘ長調Op.54、第24番嬰ヘ短調Op.78「テレーゼ」、
 第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
ゲルハルト・オピッツ(P)
2007年来日公演で演奏予定の「熱情」を含むオピッツのベートーヴェン全集Vol.6と大曲「ハンマークラヴィーア」と伯爵令嬢に捧げられた「テレーゼ」を含むベートーヴェン全集Vol.7が同時リリースされる。順調にリリースを続けてきたオピッツのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集もいよいよ後期のソナタに突入。華美なところはなく、非常に堅実な彼のピアノ芸はピアノ練習者の最も手本となる演奏であり、また正統派ドイツ・ピアニストを代表するにふさわしい存在。2005年から開始している「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全32曲演奏会」も着々と回を重ね2008年で終了予定。このあとオピッツはシューベルトの録音を進めていく予定。1953年生まれのオピッツはまだ50代前半と意外と若い。これからさらなる音楽の深みへ迫っていくであろう彼の音楽に期待を寄せる2枚。録音:2005年6月(Op.54) 2005年10月(Op.78) 2006年1月(Op.29) ノイマルクト

HAENSSLER 1CD¥2400

93 166
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」 シビッラ・ルーベンス(S)
イリス・フェルミリオン(Ms)
サー・ロジャー・ノリントン指揮
MDRライプツィヒ放送合唱団
SWRシュトゥットガルト放送響
かくも鮮烈な葬送行進曲と光明に転じるフィナーレとの見事なコントラスト。マーラーが狙った響きの再創造を掲げるノリントンと手兵シュトゥットガルト放送響によるシリーズに、初めて合唱つきの大曲「復活」が登場する。“モーツァルトやモンテヴェルディとおなじように、マーラーも歴史を意識して演奏されるべき、つまりピリオド・アプローチが必要なのです”と力説するノリントン。ステージ上で第1、第2ヴァイオリンを左右に振り分け、コントラバスを背後一列に並べる特徴的な楽器配置。弦楽器をはじめとする徹底したノンヴィブラート奏法。いつしか“シュトゥットガルト・サウンド”と呼ばれるようになった、こうした意欲溢れる試みの結果、美しいハーモニーと透明感のある響きがもたらされ、個々のフレーズは引き立ち振幅の大きな表現が可能となった。たとえば第2楽章アンダンテ・モデラート。前作第5番のアダージェットでも顕著だったように、どこまでも澄み渡る美しさはほかに例をみない。さらに驚くべきは、クリアなサウンドが大編成の管弦楽に独唱、コーラスの加わるフィナーレでもまったく変わることなく確保されていること。従来のマーラー演奏との ギャップで賛否両論を巻き起こしている当シリーズ、このたびの「復活」も大いに話題になるのは間違いない。なお、これまで同様にブックレットはノリントンによるまえがきを含めて日本語訳のついた仕様となっている。ステレオ 日本語訳つき ブックレット録音:2006年7月5-7日シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
93 195
\2400→¥2190
シチェドリン:
 (1)ピアノ・テルツェット (1995)
 (2)3つの愉快な小品 (1997)
 (3)チェロソナタ (1997)
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)、
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)(1)、
ロディオン・シチェドリン(Pf)(2)(3)
バレエの女王プリセツカヤの夫にして旧ソ連を代表する作曲家ロディオン・シチェドリンが健在ぶりを示している。1995年作の「ピアノ・テルツェット」はロシアのパレードを描写した第2楽章が、ショスタコーヴィチを思わすグロテスクで皮肉に満ちた全くの旧ソ連的音楽で嬉しくなる。途中奏者たちが軍歌をロシア語でがなるのもご愛嬌。「3つの愉快な小品」は第2曲が「誰にでもできるロッシーニ」的パロディ、第3曲はシチェドリンの有名なピアノ曲「ユモレスク」(1957)に基づいている。97年の「チェロソナタ」は先日亡くなったロストロポーヴィチに捧げられた大作。ここではロストロの愛弟子ゲリンガスの独奏、シチェドリン自身のピアノ(絶品)で感動的に奏でている。
93 128 ハンス・ツェンダー(1926-):作品集
 (1)シューマン・ファンタジー(1997)
  前奏曲/廃墟(シューマンのファンタジーop.17第1楽章による)/
  間奏曲I/凱旋門(ファンタジー第2楽章による)/
  間奏曲II/静かな夜(ファンタジー第3楽章による)
 (2)Brado〜チェロとオーケストラのための(1999/2000)
(1)カンブルラン指揮
(2)ハインリヒ・シフ(Vc)、
ハンス・ツェンダー指揮
南西ドイツ放送交響楽団
シューマン・ファンタジーは、文字通りシューマンのピアノ曲、ファンタジー作品17をオーケストレーションしたもの。シューマンの偉大なるピアノ作品は、完全にピアノのために書かれていながら、ホルンや弦楽器の音色を思わせる響きがでてくるときがある。このことが、ツェンダーをピアノ作品をオーケストラ化することへと向かわせた。カンブルランによる指揮で、見通しがよく、ハーモニーのひとつひとつがくっきりと明晰な仕上がり。「Brado」とはチベットの言葉で「〜の間に」を意味している。この作品は、ソロとトゥッティという二つのものの間をいったりきたりする。静寂と喧騒、単音と和声、様々な対立する要素が次々と提示され、次第に熱を帯びてクライマックスをむかえる。ハインリヒ・シフのソロの名手ぶりに注目。
93 185 ヴォルフガング・リーム(1952-):作品集
 (1)オーボエとオーケストラのための音楽(1995/2002)
 (2)Styx und Lethe(地底世界の二つの神秘的な川)
 (3)第3の音楽(ヴァイオリンとオーケストラのための)(1993)
 (4)第1の二つの歌(ヴィオラ、チェロとオーケストラのための)(1980)
南西ドイツ放送交響楽団
(1)ハンス・ツェンダー指揮、
アレクサンダー・オット(Ob)(2)ハンス・ツェンダー指揮、
ルーカス・フェルス(Vc)
(3)ミヒャエル・ギーレン指揮、
ゴットフリート・シュナイダー(Vn)
(4)ヤン・ランタム=ケーニヒ指揮、
深井碩章(Va)、
ヴァルター・グリメル(Vc)
1曲目のオーボエのための音楽は、冒頭のオーボエ登場の場面からして篳篥を思わせる響きで、雅楽をほうふつとさせる静寂感と神秘性に満ちた作品。2曲目はうってかわって、地底に流れる川の源泉を思わせる、大地の生命力を感じさせる作風。3曲目は未開の地に鳴り響くドラムが登場したり、チェロによる神秘的な旋律が登場したりとヴァラエティに富んだ作品。ギーレンの指揮が冴え渡っている。4曲目はなんといっても、日本を代表するヴィオラ奏者の深井碩章のヴィオラが特筆もの。南西ドイツ放送交響楽団 録音:(1)2002年5月2日 (2)1998年10月14日 (3)1993年5月6日 (4)1984年1月17日
93 194
\2400
バルトーク:
 (1)中国の不思議な役人Op.19
 (作曲者によるピアノ・デュオ編曲 /
  ピーター・バルトークによる2000年改訂版)
 (2)2台のピアノと打楽器のためのソナタSz.110(1937)
(1)アーコシュ・ヘルナーディ(第1ピアノ)
カーロイ・モチャーリ(第2ピアノ)
(2)カーロイ・モチャーリ(第1ピアノ)
アーコシュ・ヘルナーディ(第2ピアノ)
フランツ・ラング、ヨッヘン・ショアラー(パーカッション)
作曲者自身がピアノ・デュオ用に編曲した「中国の不思議な役人」は、シャープで野蛮な味わいを強調したコチシュ&ハウザーによる世界初録音(88年・廃盤)がすでに知られている。“ドイツにおけるハンガリー文化年”の2006年3月のオープニングにベルリンとミュンヘンで実演を行なった、ヘルナーディ&モチャーリらハンガリー勢による演奏では、息子ピーター・バルトークの監修のもと2000年に出版された改訂版のスコアにもとづくもので、全体で30小節に及ぶパッセージが復元されているのが大きなポイント。録音:(1)2006年6月(2)2005年5月バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
98 279
\2300
ハイドン:
 (1)「ネルソン・ミサ」ニ短調HobXXII:11、
 (2)「天地創造ミサ」変ロ長調HobXXII:13
ヘルムート・リリング指揮、
(1)レティーツィア・シェラー(S)、
ロクサーナ・コンスタンティネスク(A)、
マクシミリアン・シュミット(T)、
ミヒャエル・ナジ(Bs)、
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト,
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
(2)ドンナ・ブラウン(S)、
ロクサーナ・コンスタンティネスク(A)、
ロタール・オディニウス(T)、
マルクス・アイヒェ(Bs)、
オレゴン・バッハ・フェスティヴァル管&合唱団
バッハのカンタータ全集を録音し、ハイドンの初期・中期ミサ曲を録音したリリングが、満を持して、晩年の有名な2曲のミサ曲を録音。これら2曲は、それぞれの「グローリア」の中の「世の罪を除きたもう主よ」に、「ネルソン・ミサ」には、モーツァルトの「レクイエム」の「不思議なる響きのラッパが」からの引用が、「天地創造ミサ」には、自身のオラトリオからの引用が含まれている。リリング率いる演奏陣は、優れたアンサンブル力と、長年の積み重ねによる深い表現力によって、これら2曲から、ハイドン晩年の作品が持つ達観した深みを引き出している。録音:(1)2006年11月18&19日リーダーハレ・シュトゥットガルト ベートーヴェンザール、(2)2006年7月14日オレゴン州、ユージーン、ハルト・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ

HMF

HMC 901970
(2CD+1DVD)
\4200→¥3580
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
【使用楽器:1696 Gioffred Cappa】
2007年9月にも来日公演のある、ジャン=ギアン・ケラスによる待望のバッハの登場!ハリとバネのあるチェロの美しい音色、そして甘いマスクは、これまでにも多くのファンを魅了してきたところ。第1番の有名なプレリュードは、ゆったりとしていながら実にアグレッシブ。舞曲のような独特の躍動感。第3番も、プレリュードは、滾々と湧き出る泉のよう。湧き出た水は、時に速く、時にゆったりと、自在に姿を変えて大海原へと流れ行く。つづく舞曲も実にしなやか。「バッハの組曲では、弓をまるで剣の名手のように使いこなせることが要求される。フェンシングのチャンピオンみたいに。」と語るケラスによる華麗なる弓さばきが生み出す絶妙な間とタイミングに、最終曲のジーグまで引き付けられどおしです。組曲がもつ独特の祈りのような深い精神性と、自由闊達な躍動感が見事に共存した稀有な演奏となっています。ボーナスDVDでは、組曲第3番全曲の演奏姿がおさめられており、彼の見事な弓づかいをじっくり見ることができる。また、レコーディング風景や、ケラスがバッハについて語る映像も収録(英語字幕あり)。耳でも目でもたのしめる素晴らしいバッハのセットとなっている。ケラスは今年も9月から来日公演が予定されており、このバッハの無伴奏組曲も多くの公演で演奏予定。DVD:35'40 *NTSC方式
HMC 901964
(3CD)
\5600→¥4890
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(全曲)KV.527
 (1788年ウィーン稿)
 【補遺:1787年プラハ初演稿の楽曲】
  ・ 第2幕第2場レチタティーヴォ
   「それじゃ、さっき私のマゼットを(Dunque quello sei tu)」
  (ツェルリーナ、ドンナ・エルヴィラ、ドン・オッターヴィオ、マゼット)
  ・ 第20番アリア「ああ、おゆるしください」(レポレッロ)
  ・ 第2幕第10場レチタティーヴォ「Ferma, perfido, ferma」
  (ドンナ・エルヴィラ、マゼット、ツェルリーナ、ドン・オッターヴィオ)
  ・ 第21番アリア「今こそ僕の愛しい人を慰めてあげて下さい(Il mio tesoro intanto)」
  (ドン・オッターヴィオ)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ、
RIAS室内合唱団
ヨハネス・ヴァイサー(ドン・ジョヴァンニBr)、
ロレンツォ・レガッツォ(レポレッロB)、
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(ドンナ・エルヴィラS)、
オリガ・パシフニク(ドンナ・アンナS)、
ケネス・ターヴァー(ドン・オッターヴィオT)、
スンハエ・イム(ツェルリーナS)、
ニコライ・ボルシェフ(マゼットBr)、
アレッサンドロ・グエルツォーニ(騎士長Bs)
HMC 801964
(3SACD Hybrid)
\5600
快進撃のとまらないヤーコプス、遂にモーツァルトのダ・ポンテ三部作完結編となる「ドン・ジョヴァンニ」の登場。2006年のインスブルック音楽祭で上演された直後の録音で、ヤーコプスの練り上げられた統率のもと、一音一音がショッキング!序曲冒頭の和音でいきなり奈落の底に突き落とされるような衝撃と迫力。名手フライブルク・バロック・オーケストラの面々が、いななく管、激流の弦で大爆発。楽しさ、おそろしさ、美しさをとことんつきつめた表現は壮観、まさに音絵物語です。ドン・ジョヴァンニ役は、1980年ノルウェー出身の若き貴公子、ヨハネス・ヴァイサー。色気たっぷりですが、ドン・ジョヴァンニ=騎士身分の品格もきちんと感じさせる。レガッツォによるレポレッロは、ドン・ジョヴァンニに仕える憎めない役どころをきちんと演じているが、あまりに上手くてカッコよすぎるかも、と思う瞬間もあるほど。今年10月の新国立劇場「フィガロの結婚」でもフィガロ役で登場予定、注目度大。ドン・ジョヴァンニに翻弄されるドンナ・エルヴィラは今をときめくペンダチャンスカ。ドンナ・アンナには、Opus111でもおなじみのウクライナ出身の清潔感あふれるソプラノ、パシフニク。驚異的な息づかいの長さで、しっとりと歌いあげるさまは圧巻。ツェルリーナ役のスンハエ・イムは、韓国出身の期待のソプラノ。LFJ音楽祭2006でも来日、そのピンと透き通った歌声をご記憶の方もいらっしゃるのでは。レチタティーヴォでのフィゲイレドのチェンバロも冴えまくりで、一音たりとも聞き逃せない。さらに、さすがヤーコプス!と思わず膝を打ってしまいたくなるのが、プラハ初演稿の楽曲もディスク3の最後に収録されていること。ドン・オッターヴィオのアリアの瑞々しいこと!どこまでもカンペキな「ドン・ジョヴァンニ」。絶対!!です。
HMC 901983
\2600
英国ルネッサンスのバラードと舞曲〜エルフィン・ナイト
 ウィッティンガム・フェア(エルフィン・ナイト)、
 グリーンスリーヴス、スカボローフェア他
ヨエル・フレデリクセン
アンサンブル・フェニックス・ミュンヘン
この録音は、フレデリクセンがいなければ実現しえなかっただろう。自身でリュートを奏でながらしびれるような低い声で歌う彼は、現代に蘇った騎士のよう。バックに彼と息のばっちり合ったミュンヘン生まれのアンサンブル集団を従え、我々を英国とアメリカの伝統に属する、ポピュラーなバラードの魅力を探る旅へと誘う。サイモン&ガーファンクルでおなじみの「スカボローフェア」は19世紀末に編曲されたバージョンを元にしているが、ここではその原点とされているバージョンも収められている。騎士道の時代の香り、当時の町の喧騒を感じることのできる、タイムスリップの魔法のようなひとときをお約束する。
HMU 907438
\2600
J.S.バッハ:リュート曲集 第1集
J.S.バッハ:
 (1)シュスター氏のためのリュート用作品イ短調BWV 995
 (原曲:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調)
 (2)パルティータ ヘ長調BWV1006a
 (原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調)
 (3)ソナタト短調BWV1001
 (原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調)
ポール・オデット(13弦バロック・リュート)
リュート界の哲学的鬼才、リュート」という楽器演奏に要される能力の、もっとも純度の高い結晶のような存在、とも言われるポール・オデットによるバッハが、ついに登場。オデットの参加した録音は実に100以上にのぼり、ダウランドの作品集(HMU 907160,907161)などどれも高い評価のものばかり。しかし、ハルモニアムンディのプロデューサーからの、バッハを録音しては、という提案にはなかなか首を縦には振ってこなかったが、やっと機が熟し、このたびめでたく録音、リリースのはこびとなった。(1)の、苦悩にみちた前奏部分、低い音域でのどこまでも深く響く音色は、リュートとは思えないほどの力に満ちており衝撃すらおぼえる。(2)の3曲目のガヴォットの典雅さは、まるで妖精が舞っているかのよう。絶妙な間の取り方に思わずキュンとしてしまう。(3)は、終曲のフーガのみBWV1000という番号で流通しているリュート編曲版が現在よく演奏されているが、オデットはこの組曲全体がこの上なくリュート向きの作品である、と述べており、組曲すべてをリュートで演奏している。コレッリ風の冒頭曲のアダージョや、揺れるリズムが魅力の3曲目のシチリアーナなど、オデットの魔術ともいうべき手腕による新たな装いは実に見事。どこまでも神経がゆきとどき万事こまやか、微妙なニュアンスのひだを巧みに織り上げている。録音も秀逸。録音:2006年3月
HMC 901946
\2600
モーツァルト:
 ホルン協奏曲第1番 ニ長調KV.412
 ホルン協奏曲第4番 変ホ長調KV.495
 ファゴット協奏曲 変ロ長調KV.191
 オーボエ協奏曲 ハ長調KV.314
トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト(Hrn)
ドナ・アグレル(Fg)
カタリナ・アルフケン(Ob)
ぺトラ・ミュレヤンス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
オリジナル楽器による精鋭アンサンブルきってのトップメンバーたちが繰り広げる愉悦のひととき。フルートとハープ、協奏交響曲(HMC.901897)に次いで、FBOによるモーツァルトの協奏曲集に第2弾が登場。ここに収められた名曲の数々がロイトゲープ、デュルニッツ男爵、フェルレンディスといった名手たちとの出会いによって生み出されたことは有名だが、わたしたちの時代の名人たちも負けてはいない。ナチュラル・ホルンは当FBOとブリュッヘンの18世紀オーケストラで首席を務め、先ごろ出たOLCのポストホルン・セレナード(TDKAD.023)でもゲスト参加していたズヴァールト。同じく18世紀オーケストラ、鈴木秀美率いるOLCのメンバーで、デン・ハーグの王立音楽院やバーゼル・スコラ・カントルムでも教鞭をとる首席ファゴットのアグレル。首席オーボエのアルフケンもまた古楽の牙城バーゼル・スコラ・カントルムで学び、いまでは教鞭もとる第一人者。当時をほうふつとさせるオリジナル楽器のなんとも味わい豊かな響きととびきりの演奏によって、聴きなれた名曲が活き活きとよみがえる。

HMF 1CD¥2500

HMC 901944
¥2290
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
イザベル・ファウスト(Vn)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
プラハ・フィルハーモニア
アレクサンドル・メルニコフ(P)
ことし11月の来日公演が大いに期待されるファウスト。若い世代でもっとも注目を集める彼女がベートーヴェンの2大ヴァイオリン名曲、協奏曲とクロイツェルをなんと一挙に録音。その格調の高さ、たおやかな美しさ、楽曲のスケールとすべての条件を満たして、王座に君臨するベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。麗しの音色でしっとりと歌い上げるファウストのヴァイオリンは、ラルゲットではどこまでも幸福感に満ちて甘美のきわみ。いっぽう、ヴァイオリニスト泣かせの名うての難曲で、10曲あるソナタの最高峰「クロイツェル」。この10月に同じく来日予定のメルニコフとの顔合わせは、協奏曲とはガラっと変わって熱く激しいやりとりで、いまにも火花が飛び散るかのような燃焼度。いま、どこでも引っ張りだこという人気ぶりも頷けるファウストの魅力が全開のアルバムとなっている。
HMC 901932 ラヴェル:5つのギリシア民謡
ベルリオーズ:夏の夜op.7(ゴーティエの詩による)
ラヴェル:シェエラザード
ケント・ナガノ(指)
ベルリン・ドイツ響
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ響最新盤は、歌手にベルナルダ・フィンクを迎えての、ラヴェルとベルリオーズの歌曲。シェエラザード以外もともとはピアノと声のために書かれたものですが、のちにオーケストラと声のために編曲されたもの。ラヴェルもベルリオーズも、オケの時計細工師と称されることもあるほどの完璧主義者だけあって、オーケストラパートの美しさは格別。緻密に書かれた微妙な色彩の木管パートなど、ベルリン・ドイツ響のうまさが際立つ。フィンクのどこまでも透明ながら深い色合いを帯びた声は、不思議な魅力で聴く者の心をぐっと掴んで離さない。透明な響き、完璧なバランス、そして歌とオケとの絶妙な調和・・・聴いていると瞬く間に時が過ぎてしまう。
HMC 901962 サン=サーンス:チェロのための作品集
 チェロとピアノのためのソナタ第1番
 祈りop.158
 ロマンスop.36
 ガヴォットop.16-3
 タランテラop.10-5
 チェロとピアノのための組曲op.16
 ロマンスop.51
 白鳥(オリジナル版による2台ピアノとチェロのための)〜
  「動物の謝肉祭」より(ピアノは重録音)
エマニュエル・ベルトラン(Vc)、
パスカル・アモワイヤル(P)
サン=サーンスが、たいへんなピアノの名手であり、オルガニストだったことは有名だが、彼はまたチェロの名手でもあった。そんな彼が書いたチェロのための作品は、チェロのパートもピアノのパートも実に雄弁。チェロ・ソナタ第1番は、ベートーヴェンやシューマンを思わせる、重厚で熱い旋律が迸る。「祈り」や「ロマンス」は軽めの作品だが、どれも起伏に富んでいて楽しめる内容。ベルトランの、地の底から湧き上がるような力強い生命力のある音色と、アモワイヤルの硬質な響きの調和が極めて魅力的な一枚となっている。
HMC 905187/8
(2CD)
\3600
バロックじゃないでしょ
 (1)ベニヤミン・シュヴァイツァー(1973-):フレッキヒト
 (2)ナディル・ヴァッセナ(1970-):超絶のバガテル
 (3)ミヒェル・ファン・デル・アー(1970-):刻印
 (4)ユリアーネ・クライン(1966-):ノ私のあとについて来なさい
 (5)レベッカ・サウンダース(1967-):ルブリカーレ
ゴットフルート・フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルク・バロックオーケストラ
古楽界ではヤーコプスとの共演など良い仕事をしているフライブルク・バロックオーケストラ。彼らの新譜はバロックではなく、主に30代の若手作曲家の現代音楽集。これがいずれ劣らぬ変人揃いで、ベートーヴェンとヴァッセナ(37歳)の対談とか、意味の分らぬ造語辞典を繰り広げるサウンダース(40歳)とか、みなさん御自分の世界に没入しちゃっていて聴き手を危険な世界へ誘う。フライブルク・バロックオーケストラの真面目さもかえってシュール。かの大企業ジーメンス社が資金提供している。
HMC 901961
\2400
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲
 (1)第1番 ニ短調 op.49
 (2)第2番 ハ短調 op.66
トリオ・ワンダラー
ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に今年も来日し、ますます聴衆をとりこにしているトリオ・ワンダラー最新盤は、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲。高貴な薫りに満ちた弦楽器は、まさに「美のツボ」をおさえた音色。官能的で時にむせび泣くような表現に引き込まれる。ピアノがまた素晴らしい!たとえば第2番のスケルツォ楽章で、真珠の粒のように美しく転がる音が、弦とたわむれ、時に熱いうねりとなって盛り上がる様子は、神がかりともいえる美しさ。トリオ・ワンダラーが誘う、たまらなく官能的でディープなメンデルスゾーン。
HMU 807441
(SACD Hybrid)
\2500
ガーシュウィン:
 (1)ヘ調のピアノ協奏曲
 (2)ラプソディー・イン・ブルー
 (3)キューバ序曲
ジョン・ナカマツ(P)
ジェフ・タイジック(指)
ロチェスター・フィルハーモニック管
のだめやラ・フォル・ジュルネで何かと話題の作曲家、ガーシュウィンの作品集。指揮にジャズ界でも活躍している大御所タイジック、ピアノに強靭なテクニックとパッションのピアニスト、ジョン・ナカマツという組み合わせのガーシュウィンが悪いはずがない!一曲目のヘ調のピアノ協奏曲は、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭で小曽根真が演奏、大いに盛り上がった。ラプソディー・イン・ブルーの冒頭のオケもバッチリ決まって、続くピアノによる有名な旋律も、絶妙なリズム感とテクニックに裏打ちされたもの。キューバ序曲では、タイジックならではのジャズへの深い読み込みにオケが見事に応えており、他では得がたい壮大な演奏となっている。思わず踊り出したくなる楽しい一枚。
HMC 901939
(2CD)
\3600
J.S.バッハ:
 [CD1]
  (1)ミサ曲 イ長調 BWV 234
  (2)ミサ曲 ト長調 BWV 236
 [CD2]
  (1)ミサ曲 ト短調 BWV 235
  (2)ミサ曲 ヘ長調 BWV 233
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
ザビーネ・ゲッツ、
ガブリエーレ・ヒエルダイス(S)
エリサベス・ポピエン、
アレクサンダー・シュナイダー(A)
ヴィルフリード・ヨッヘンス、ハンス・イエルク・マンメル(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ、
セバスティアン・ノアック(バス)
ユングヘーネルによる、バッハの珠玉のミサ曲の登場。声楽メンバーも大分入れ替わった、新生カントゥス・ケルンによる声楽は、時に幻想的な美しさに満ち、時に刺すように鋭く、えもいわれぬ神々しさに満ちている。以前に増して表情豊かになっている。[CD2]におさめられているミサ曲ト短調は、名作の誉れ高い作品。なんともいえぬ優しさに満ちた冒頭の器楽による前奏はこの世のものとは思えない美しさ。歌が始まると一転、余計なものがそぎ落とされたストイックな声部間の掛け合い、そしてストイックな声楽と温かみのある楽器の音色との交わりに心奪われる。録音:2006年1月、5月
HMU 907335
\2400
コレグラフィ〜ルイ14世の舞曲
 ラウル・オジェ・フイエ:
  『コレグラフィ』(1700年出版)に収められた音楽
   ダングルベールによるプレリュード
   リュリ、カンプラによる序曲と舞曲
    〜ダングルベールによるソロ版〜
アンドリュー・ローレンス=キング(17世紀イタリア・モデル/バロック・トリプル・ハープ[2004年製])
1700年にパリで出版されたフイエの「コレグラフィ」は、舞踊記譜法に関する初めての著書として、音楽史上でも重要なもの。宮殿で踊られていた様々なダンスを、記号と線を用いて記譜したこの本は、リュリをはじめとする当時の代表的な作曲家による音楽も収められている。さらに、美しい挿絵も入っており、極めて豪華なつくり。ローレンス・キングは、この本の中から、ダングルベールの編曲によるリュート・ソロ用の曲を抜粋して演奏している。目をつぶると、太陽王の宮廷に鳴り響く踊り手の靴音が聴こえてくるかのような典雅な一枚。
HMX 2908226
(2CD+1DVD)
\4800
フィリップ・ヘレヴェッヘ/1981-2007年の軌跡
[CD1]
(1)J.S.バッハ:マタイ受難曲より第1曲合唱(1984年)
(2)J.S.バッハ:カンタータ第91番より第5曲アリア(S&A)(2001年)
(3)J.S.バッハ:カンタータ第8番より冒頭合唱曲(1998年)
(4)J.S.バッハ:カンタータ第75番より第5曲アリア(S)(2003年)
(5)J.S.バッハ:カンタータ第170番より第1曲アリア(A)(1989年)
(6)ラッスス:エレミアの哀歌より(1989年)
(7)モンテヴェルディ:ア・セイ・ヴォーチ(1990年)
(8)シャイン:イスラエルの泉より第9曲「主よ、私に目を向け私を憐れんでください」(1985年)
(9)シュッツ:主に結ばれて死ぬ者は幸いであるSWV391(1985年)
(10)ジル:レクイエム〜序(部分)(1990年)
(11) パーセル:アンセム11番よりRejoice in the Lord alway,(1993年)
(12)、(13) J.S.バッハ:マタイ受難曲より第64、65曲(1984年)
[CD2]
(1)モーツァルト:グラン・パルティータ〜アダージョ(1995年)
(2)ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス〜サンクトゥス(1995年)
(3)メンデルスゾーン:エリヤより〜第34番合唱(1993年)
(4)メンデルスゾーン:真夏の夜の夢より〜舌先さけたまだら蛇(1994年)
(5)ブラームス:ドイツ・レクイエムより〜主よ、おしえてください(1996年)
(6)シューマン:交響曲第3番より終楽章(2006年)
(7)ベルリオーズ:夏の夜より〜第5曲月の光(「墓地で」)(1994年)
(8)ブルックナー:交響曲第4番より第3楽章(2005年)
(9)マーラー:子どもの不思議な角笛より「原光」(2005年)
(10)シェーンベルク:月に憑かれたピエロより「月に酔い」(1991年)
(11)同:コロンビーナ(1991年)
(12)クルト・ヴァイル:ベルリン・レクイエムより溺死した娘のバラード(1992年)
(13)同:勝利のアーチの下に届いた名の無い兵士に関する第2の報せ(1992年)
(14)フォーレ:レクイエムよりピエ・イエズ(1988年)
(15)同:アニュス・デイ(2001年)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
[CD1]
(1)シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ(以下CV)
(2)ドロテー・ミールズ(S)、
インゲボルク・ダンツ(A)
(3)CV
(4)キャロリン・サンプソン、
CV
(5)アンドレアス・ショル、
CV
(6)(7)(8)アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ
(9)シャペル・ロワイヤル
(10)ハワード・クルック(T)、
シャペル・ロワイヤル
(11)CV
(12)(13)シャペル・ロワイヤル、
CV
[CD2]
(1)シャンゼリゼ管のメンバー
(2)シャペル・ロワイヤル(以下CR)、
シャンゼリゼ管(以下OCE)  
(3)CR、
CV、
OCE
(4)CR、CV、OCE
(5)ジェラルド・フィンリー(Br)、CR、CV、OCE
(6)OCE
(7)ブリジット・バレー(Ms)、OCE
(8)OCE
(9)サラ・コノリー(Ms)、
OCE
(10)(11)マリアンヌ・プスール(声)、
アンサンブル・ムジーク・オブリーク
(12)(13)ペーター・コーイ(Bs)、
CR、アンサンブル・ムジーク・オブリーク
(14)アニュス・メロン(S)、
アンサンブル・ムジーク・オブリーク
(15)CR、CV、OCE
今年2007年、ヘレヴェッヘは還暦をむかえる。これを記念して、ハルモニアムンディにこれまで録音した膨大なレパートリーの中から、ヘレヴェッヘ自身が選りすぐった曲たちが一同に集結、貴重な映像とともにボックスセットとして登場。CD1では古楽、CD2では古典派以降の音楽が収録されている。そしてDVDでは自転車に乗ったヘレヴェッヘ、リハーサルの合間にジョークを言って演奏家を和ませるヘレヴェッヘ、若き学生時代の貴重なヘレヴェッヘ、1973年録音のヨハネ受難曲の録音に臨むヘレヴェッヘ、とヘレヴェッヘ尽くし。また、巨匠レオンハルトをはじめ、様々な著名な演奏家たちがヘレヴェッヘについて語っている。ヘレヴェッヘの今までの軌跡の偉大さを知ると同時に、ヘレヴェッヘのこれからがますます楽しみになるボックスセットとなっている。DVD(56’):NTSC方式 PCMステレオ2.0 3/4フル・スクリーン 字幕:仏,英,独 監督:サンドリーヌ・ヴィレムス 美麗箱入り、美麗ブックレット(111ページ)
HMX 2908214
〔2CD(2h33')+
1DVD (NTSC)59'30〕
\5400
ルネ・ヤーコプス/Rene Jacobs by himself(1977-2007)
ハルモニアムンディ録音開始30周年スペシャルボックス
[CD 1]
 シャルパンティエ:「聖水曜日のルソン・ド・テネブル」より、レポン
 モンテヴェルディ:O quam pulchra es a voce sola
 ランベール:暗い砂漠
 シュッツ:「神よ,とく来たりてわれを救いたまえ」SWV 282
 チェスティ:オロンテーアよりアリア「Adorisi sempre」第2幕第1場
 モンテヴェルディ:西風がもどり
 F.クープラン:聖水曜日の第3のルソン・ドゥ・テネブル
 J.S.バッハ:「マタイ受難曲」よりNo.39アリア「憐れみたまえ」
 カヴァッリ:「セルセ」より第1幕17場アリア「慕わしい御名」
 ヘンデル:「フラーヴィオ」より第1幕第1場アリア「Ricordati, mio ben」
 モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」より第3幕第7場「さらば、ローマよ」
 ブクステフーデ:「われらがイエスの四肢」より「顔について」
 ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」より第1幕第9場「Va tatito」
 アルメイダ:「ジュディッタ」より第1幕序曲
[CD 2]
 カヴァッリ:「カリスト」より第1幕14場のアリア「Piante ombrose」
 モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」より
  “Nigra sum a voce sola”
 カルダーラ:「キリストの足下のマグダレーナ」より
  第47番アリア「I Per il mar del pianto mio」
 テレマン:「オルフェウス」より「甘き死よ、きたれ!」
 J.S.バッハ:クリスマスオラトリオより「備えなさい、シオンよ」
 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」より
  第1幕第5場
  第8番合唱とドン・アルフォンソのレチタティーヴォ
  第9番「毎日手紙を書いてね」(五重唱)
 パーセル:「ディドーとエネアス」より
  第2幕合唱「Chorus In our deep vaulted cell」
 カイザー:「クロイソス」
  第2幕第8場アリア「Liebe, sag’, was fangst du an?」
 モンテヴェルディ:戦いと愛のマドルガルより「ニンファのなげき」
 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」より
  第2幕第2場「Che puro ciel!」
 ポルポラ:「オルフェオ」よりアリア「Dall’amor piu sventurato」
 ヘンデル:「リナルド」より第2幕第10場レチタティーヴォとアリア」
 モーツァルト:「フィガロの結婚」より六重唱「お母さんをよく見ておくれ」
 ハイドン:「四季」より“Hier treibt ein dichter Kreis”
 ヘンデル:「サウル」より
  81番アリア“Brave Jonathan his bow never drew”、
  82番合唱“Eagles were not so swift as they”
 モーツァルト:「皇帝ティートの慈悲」より
  第1幕第2場のアリア“Deh se piacer mi vuoi”
[DVD-VIDEO]
 ルネ・ヤーコプス〜
  厳格さと自由な創造性の間で?“Rene Jacobs, entre rigueur et fantaisie”
 ルネ・ヤーコプス〜
  ポートレイト(ドイツ語による自身の語りも含む)
  映像監督:Pierre Barre, AThierry Loreau (cRTBF, 2004)
   ※英語字幕つき
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の録音が間もなく日本上陸する、今まさに飛ぶ鳥を落す勢いのヤーコプス。思えば彼がハルモニアムンディに初めて録音したのはシャルパンティエのルソン・ド・テネブル、1977年のことだった。その後70ほどの画期的な演奏を次々と世に送り出してきたヤーコプス。このセットでは、ヤーコプスの活動初期の歌唱録音から、最新のオペラの録音まで、彼の足跡をダイジェストで追えるものとなっている。ヤーコプスは録音の際、演奏者たちに対して非常に厳しいことで知られているが、DVDでは、貴重な録音シーンやオペラのリハーサル風景を見ることができ、ヤーコプスの音楽に対する真摯な態度を見ることができる。
HMX 2908250
(29CD+1CD-ROM)
¥12000→¥11490
ハルモニアムンディ50周年記念スペシャルボックス
 「音楽ひとすじ五十年〜五十年、五十の名作」
[CD1]
 F.クープラン:教区のためのミサ曲/ミシェル・シャピュイ(Org)
 コバルビアスの教会のオルガン・コンサート/フランソワ・シャプレ(Org)
[CD2]
 ムファット:オルガン音楽の練習(1690)〜トッカータ集/ルネ・サオルジャン(Org)
[CD3]
 パーセル:歌劇「アーサー王」/アルフレッド・デラー(指)デラー・コンソート
[CD4]
 パーセル:アーサー王(続き)/アルフレッド・デラー(指)デラー・コンソート
 フォークソング集/アルフレッド・デラー&マーク・デラー
[CD5]
 ビザンツ聖歌/マリー=キーロウズ
 聖マルセルのミサ/マルセル・ペレス(指)、アンサンブル・オルガヌム
 トゥルバドゥールの音楽/ルネ・クレマンシック(指)、クレマンシック・コンソート
 ビンゲン:聖ウルスラをたたえる祭日のための音楽/アノニマス4
[CD6]
 デュファイ:アイソリズム・モテット集(全曲)/
  パウル・ファン・ネーヴェル(指)、ウエルガス・アンサンンブル
[CD7]-[CD8]-[CD9]
 J.S.バッハ:マタイ受難曲(全曲)(録音:1984年)/
  ヘレヴェッヘ(指)、ハワード・クルック(T福音史家)、ウルリク・コールド(Bイエス)、
  バーバラ・シュリック(S)、ルネ・ヤーコプス(A)、
  ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ(T)、ペーター・コーイ(B)
[CD9]
 J.S.バッハ:音楽のささげものBWV 1079
  モロニー(Cem)、スィー(Fl)、ハロウェイ(Vn)、リンデン(Vc)、クック(Cem)
[CD10]
 J.S.バッハ:フーガの技法BWV 1080/フレットワーク
[CD11]-[CD12]-[CD13]
 リュリ:歌劇「アティス」(全曲)
  ウィリアム・クリスティ(指)
  レザール・フロリサン;ギ・ド・メイ、アニェス・メロン他 ◎レコードアカデミー賞受賞
[CD13]
 マレ:「音階」(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・ラ・ソ/ファ・ミ・レ・ド)/
  ロンドン・バロック〔チャールズ・メドラム(指,Gamb)、
  イングリッド・ザイフェルト(Vn) ウィリアム・ハント(Gamb)、ジョン・トール(Cemb)〕
[CD14]
 モンテヴェルディ:聖母の嘆き/
  マリア・クリスティーナ・キール(S)、
  ジャン=マルク・エメ(指)、コンチェルト・ソアーヴェ
 ビーバー:ロザリオのソナタ/
  アンドルー・マンゼ(Vn)、リチャード・エガー(Cem)◎レコードアカデミー受賞
 ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル/
  アンドレアス・ショル(C-T)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ(指)
[CD15]
 テレマン:カンタータ「さあ、汝ダニエルよ、行け」/
  カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指)
 ダングルベール:組曲ニ短調、ト長調、ト短調、ニ長調/ケネス・ギルバート(Cem)
[CD16]
チェアバリーのハーバート卿のリュート写本〜17世紀リュート曲集/ポール・オデット(Lute)
[CD17]
 バンキエリ:マドリガル・コメディー集/アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
 テレマン:組曲ト長調「風変わり」TWV55:G2/ベルリン古楽アカデミー
 A.L.クープラン:2台のクラヴサンのためのサンフォニー/
  ウィリアム・クリスティ、デイヴィッド・フュラー(Cem)
 ヨハン・ショーベルト:四重奏/
  ルチアーノ・スグリッチ(Cem)、キアラ・バンキーニ(1Vn)、
  ヴェロニカ・メジェーン(2Vn)、フィリップ・ボシュバッハ(Vc)
[CD18]-[CD20]
 カイザー:歌劇「クロイソス王」/
  ルネ・ヤーコプス(指)ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内Cho.、
  ラモン・トレケル(クロイソス)、ヨハネス・マンノフ(キュロス)、
  ドロテア・レシュマン(エルミーラ)、ヴェルナー・ギューラ(アティス)、
  クラウス・ヘーガー(オルサネス)、マルクス・シェーファー(エリアテス)
[CD21]
 ハイドン:ピアノ三重奏曲第39番ト長調/
  パトリック・コーエン(Pf)、エーリッヒ・ヘーバルト(Vn)、クリストフ・コワン(Vc)
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調/
  ジャン=ギアン・ケラス(Vc)、フライブルク・バロック・オーケストラ、ミュレヤンス(指)
 モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」ニ長調KV 504/
  ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
[CD22]
 ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス/マルクス・クリード(指)、RIAS室内合唱団
[CD23]
 ロッシーニ:四声のソナタ 変ロ長調/ディールティエンス(指)
 シューマン:女の愛と生涯op.42/ベルナルダ・フィンク(Ms)、ロジャー・ヴィニョールズ(Pf)
 ブラームス:クラリネット・ソナタop.120-1/
  ミシェル・ポルタル(Cl)、プルーデルマッヒャー(Pf)
 ヴォルフ:オーケストラつきゲーテの詩による歌曲集
  (ミニョン、ねずみ捕りの男、竪琴弾きの歌I〜III、アナクレオンの墓)/
  ユリアーネ・バン(S)、ヘンシェル(B)、ケント・ナガノ、ベルリン・ドイツ響
[CD24]
 ラモー:新しいクラヴサンのための組曲(1728)〜ピアノ版/アレクサンドル・タロー(Pf)
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」(リスト編/ピアノ版)/プリュデルマッヒャー(Pf)
[CD25]
 ベルリオーズ:夏の夜op.7/ブリギット・バレーズ(Ms)、ヘレヴェッヘ(指)シャンゼリゼ管
 ファリャ:恋は魔術師(1915年版)/ポンス(指)リウレ市交響楽団、ヒネサ・オルテガ(声)
[CD26]
 シューベルト:
  幻想曲ハ長調D.934/イザベル・ファウスト(Vn)、アレクサンドル・メルニコフ(Pf)
  ピアノ・ソナタD.960/ポール・ルイス(Pf)
[CD27]
 ショパン:バラード(全4曲)/セドリック・ティベルギアン(Pf)
 リスト:悲しみのゴンドラ/ベルトラン(Vc)、アモワイヤル(Pf)
 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ長調op.110/エルサレム弦楽四重奏団
[CD28]
 ショーソン:ピアノ四重奏曲op.30/レ・ミュジシャン
 シェーンベルク:5つのピアノ曲op.23/クロード・エルフェ(Pf)
 ヤナーチェク:草かげの小径にて第1集/アラン・プラネス(Pf)
[CD29]
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」/メロス四重奏団
 バルトーク:コントラスツ/アンサンブル・ワルター・ブイケンス
 ペルト:「ベルリン・ミサ」(1990、改訂1997)
  ポール・ヒリアー(指)シアター・オブ・ヴォイシズ
[CD30]
収録曲目の解説書(CD-ROM)
フランスのハルモニアムンディレーベルは、2008年に創立50周年を迎える。これを記念して、「音楽ひとすじ五十年〜五十年、五十の名作」と題し、ハルモニアムンディの膨大なカタログの中から選りすぐりの50作品をお届け。ハルモニアムンディ初期のリリースで現在手に入らなくなってしまった貴重なものから、近年リリースのケント・ナガノやシュタイアーまで、それぞれのアーティストの録音の中でも選りすぐりの作品が、抜粋ではなく完全収録されています。美麗箱に入ってこの価格とは!完全限定生産ですので、この機会をお見逃し無く!

HUNGAROTON 1CD¥2300

HCD 32426 デンツァ:サロン音楽集 歌曲、二重唱曲集
 あなたの声、偶像に、あこがれ、わかってくれていたら!、
 金の星、彼のこと好きみたい、理想の光!、オンリー・ユー、
 五月の朝、肖像に寄す、さようなら!、
 もはやあなたは私を愛してはいない!、ジュリア!他全22曲
アンドレア・メラート(Ms)、
レオナルド・デ・リジ(T)、
ピエールルイジ・ルッジェーロ(Vc)、
グイド・ガルテリオ(Pf)
「鬼のパンツ」の替え歌で日本でも知られている「フニクリフニクラ」の作曲者、ルイージ・デンツァ(1846-1922)によるサロン音楽集。フニクリフニクラはヴェスヴィオス火山鉄道が開通した年(1880)に作曲され、デンツァの名はナポリを中心に一気に広まった。しかしデンツァはナポリ・ソングばかりを書いていたわけではありません。ここに収められている麗しいサロン音楽を多く残し、イタリア・リコルディ社のトップ作曲家的存在でした。また、作曲家としてのみならず、歌手として、そして音楽教師としても活躍していた。トスティと比較してもひけをとらないくらいにいわゆる「大物」だった。4曲目の「わかってくれていたら!」は、今をときめくヴァイオリニスト、ローラン・コルシアのアルバム「ドゥーブル・ジュー(KDC 5018)」にも収められている。コルシアのアルバムでは、歌唱はフランス語、しかも歌手はロック歌手であやしげな魅力に溢れているが、ここではチェロ、ピアノとイタリア語歌唱のテノールによる演奏で極めてノーブルかつノーマル。
HCD 32439 シルヴィア・シャシュ/アリア集
 ワーグナー:
  「タンホイザー」、「さまよえるオランダ人」、
  「トリスタンとイゾルデ」よりアリア/
  ヴェーゼンドンク歌曲集
 R.シュトラウス:オーケストラつき歌曲集〜
  東方の聖なる三博士/春の祝祭/冬の霊感/
  愛の賛歌/森の喜び/憩え、私の魂/あすの朝
シルヴィア・シャシュ(S)
ヤーノシュ・ボウス(Vn)、
ハンガリー国立歌劇場女声合唱団、
ハンガリー国立管弦楽団
アンドラーシュ・コロディ、
ヤーノシュ・コヴァーチュ(指)
ブタペスト出身のベテランソプラノ、シャシュによるアリア集。ヨーロッパ各地の劇場で、ワーグナーからプッチーニまで、実に幅広い役柄で活躍し高い評価を受けているだけに、どれも極めて安定した歌唱。ヴェーゼンドンク歌曲集は、ワーグナーと愛人マティルデによる愛の結晶のようなもので、ワーグナーのうねるような官能和声、深い旋律など、すべてが凝縮された作品。シャシュの安定した歌唱は実に見事です。
HCD 16583 カール・ツェラー(1842-1898):オペレッタ「小鳥売り」(部分)
カール・ミレッカー(1842-1899):
 オペレッタ「ドゥバリー伯爵夫人」(部分)
 (すべてハンガリー語歌唱)
エルセベト・ハジ、マグダ・カルマー(S)、
シャーンドル・コーニャ(T)、
エンドレ・」ヴァルハイリ(B)ほか
タマシュ・ブロディー(指)
ハンガリー放送合唱団&管弦楽団
ツェラーもミレッカーも、オーストリア出身の作曲家。ともにウィンナ・オペレッタの旗手として、ヨハン・シュトラウスと並んで重要な人物です。特にツェラーによる「小鳥売り」は、創意に富んだ旋律の表現,声と重唱の見事な取り扱いなどで、オペレッタの古典の一つとして名高い作品。
HCD 32413 ミヒャエル・ハイドン:ノットゥルノ集
 ハ長調MH.187, P.108 /
 ヘ長調MH.185, P.106 / ト長調MH.189, P.109
サヴァリア・バロック・オーケストラ(ピリオド楽器使用)
パール・ネーメト(芸術監督)
おもに教会音楽の作曲家として名高いミヒャエル・ハイドン。彼が仕えたザルツブルク大司教の命で宮廷行事用に娯楽的な性格の作品もまた数多く残している。ここに収められているノットゥルノもそうしたもののひとつ。ひとくちにノットゥルノといっても3曲の形態はさまざまで通奏低音のほかに、2つのヴィオラを伴う弦楽五重奏によるハ長調、2つのヴィオラを伴う弦楽四重奏によるト長調、のこりのヘ長調が2本のホルンと弦楽四重奏のためにという具合。聴きどころはそれぞれ中間2楽章に置かれたアダージョとメヌエットで、明るくのびやかな空気がえもいわれぬ魅力を放っている。ネーメトらによる演奏は、交響曲集の録音などでの豊富な経験が活かされたもの。録音:2006年1月14-17日フンガロトン・スタジオ
HCD 32499/500
(2CD)¥4190
マッダレナ・ラウラ・ロンバルディーニ・シルメン(1745-1818):
 ヴァイオリン協奏曲集Op.3[6曲]
  第1番変ロ長調 / 第2番ホ長調 / 第3番イ長調 /
  第4番ハ長調 / 第5番変ロ長調 / 第6番ハ長調
ピロシュカ・ヴィターリウシュ(Vn)
サヴァリア・バロック・オーケストラ(ピリオド楽器使用)
パール・ネーメト(芸術監督)
ヴィヴァルディにおけるピエタ養育院の例からもわかるように、18世紀にヴェネツィアの養育院で授けられていた音楽教育の水準はたいへん高いものだった。作曲家、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、歌手として活躍したロンバルディーニ・シルメンも、彼女自身は孤児ではなかったが、輝かしい楽才の持ち主ゆえに少女時代の13年間ヴェネツィア有数の養育院で学んでいる。記録によれば、そののちヴァイオリニストの夫とのロンドンやパリそのほかへの演奏旅行を通じて国際的名声を固め、作品の多くが幅広い人気を得ていたとも伝えられている。彼女はまた1760年代初めに、ヴァイオリンの技巧に完璧なまでの磨きをかけるためパドゥアに3度出かけ、かのタルティーニに師事している。1760年代の終わりから1770年代の初めにかけて書かれたヴァイオリン協奏曲は、師タルティーニの影響をはっきりと示すもの。優雅で技巧的な内容はヴァイオリン好きを必ずやとりこにするはず。録音:2006年10月14-18日フンガロトン・スタジオ
HCD 32454 リチャード・ジョーンズ(?-1744):ハープシコードのための組曲集
 第1組曲ニ短調 /
 第3組曲変ロ長調 / 第5組曲ロ短調
ユディト・ぺーテリ(ハープシコード;パリ1980年ウィリアム・ダウド製作、フレミッシュ・モデルによる)
リチャード・ジョーンズは18世紀英国の作曲家、ヴァイオリニスト。といっても、かれについて唯一の確かなことといえば1730年にドゥルリー・レーン劇場のオーケストラのコンサートマスターに就任したということくらい。かれが出版した3つの曲集のひとつ、鍵盤楽器のための組曲またはレッスン曲集(1732)は、全部で6つ。この組曲は最初の5つまでがどれもみな6〜8楽章からなり、前奏曲で開始されたあと、サラバンド、ブーレ、クーラントといった舞曲が続く。すぐれたヴァイオリニストであった彼のヴァイオリン曲でもみられた斬新な技法はそのまま鍵盤曲にもあてはまる。快活なリズム、鮮烈な和声、奇抜な跳躍といった特徴のほか、ソロとトゥッティを鮮やかに対比させる書法は、コレッリやヴィヴァルディのコンチェルト・グロッソの編曲を聴いているかのよう。世界初録音。録音:2006年6月17-22日フンガロトン・スタジオ
HCD 32442 クリスチャン・パルマー(1811-1875):
 ピアノ三重奏曲集
  第2番イ長調 / 第3番ヘ長調 /
  第5番ハ長調 / 第1番変ホ長調
ハンガリー・ピアノ・トリオ
ヨージェフ・モドリアーン(Vn)
イルディコー・ラーディ(Vc)
ガブリエッラ・セントぺーテリ(P)
産業革命以後、19世紀の中産階級にとって、家庭で楽しむことを目的に作曲し演奏する行為は日常的なものとなった。チュービンゲン大学の神学教授で、作曲家、音楽ライター、また音楽教育と普及に情熱を傾けていたパルマーが書いたピアノ・トリオもまさしく家族のために書いたもの。終始くつろいだムードで家庭用とはいいながら、その実バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンといった、まぎれもなくドイツ音楽の伝統との関わりを示している。演奏するのは、メンバー全員がフェレンツ・リスト音楽院の卒業生で1989年に結成されたアンサンブル。録音:2006年6月26日-7月1日フンガロトン・スタジオ
HCD 16883
¥2090
「チャールダーシュ・フォーエバー」
カールマン:喜歌劇「チャールダーシュの女王」より、
 ハイヤ、わたしの故郷は山の中
同:喜歌劇「悪魔の騎手」より、
 女王のグラン・パロターシュ
同:喜歌劇「伯爵令嬢マリツァ」より、
 ジプシーのヴァイオリンが聞こえてくると
エルケル:歌劇「フニャディ・ラースロー」より、パロターシュ
同:歌劇「バーンク・バーン」より、チャールダーシュ
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ドリーブ:バレエ「コッペリア」より、
 ハンガリーのチャールダーシュ
ヨハン・シュトラウス:ペスト(ぺシュト)の思い出
ヨハン・シュトラウス2世:
 喜歌劇「こうもり」より、ロザリンデのチャールダーシュ
同:ポルカ「ハンガリー万歳!」
パトリシア・シーモア(S)
ヤーノシュ・コヴァーチュ(指)
ブダペスト・フィルハーモニックO.
固有の民俗舞曲チャールダーシュをテーマにしたハンガリー色満点のアルバム。ニューヨーク生まれのシーモアは、ブカレストでピアノと並行して声楽を学び、2001年からブカレスト・ナショナル・オペレッタ劇場のソリストとして活躍している。録音:2005年4月16-19日ブダペスト、フンガロトン・スタジオ
HCD 41006
(7CD)
特別価格
\12000
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
[CD 1]
 第17番ニ長調Op.53 D.850 / 第7番変ホ長調 Op.122 D.568
[CD 2]
 第4番イ短調Op.164 D.537 / 第20番イ長調D.959
[CD 3]
 第18番ト長調D.894 /
 第11番ヘ短調D.625 / 第9番ロ長調D.575
[CD 4]
 第13番イ長調Op.120 D.664 /
 第6番ホ短調D.566 / 第16番イ短調Op.42 D.845
[CD 5]
 第21番変ロ長調D.960 / 第15番ハ長調D.840「レリーク」
[CD 6]
 第3番ホ長調D.459 / 第8番嬰へ短調D.571 / 第2番ハ長調D.279
[CD 7]
 第19番ハ短調D.958 / 第5番変イ長調D.557 / 第14番イ短調D.784
マルコム・ビルソン(Fp)
=使用楽器=
[CD 1]コンラート・グラーフ(1835年頃ウィーン)製作 / エドウィン・ボインク&ヨハン・ヴェニンク1994年修復
[CD 2]サルヴァトーレ・ラグラッセ(1815年頃ウィーン楽派)製作 / エドウィン・ボインク&ヨハン・ヴェニンク1994年修復
[CD 3、4 & 5]ゴットリープ・ハフナー(1830年頃ウィーン)製作 / エドウィン・ボインク&ヨハン・ヴェニンク1993年修復
[CD 6 & 7]トーマス&バルバラ・ウルフ1998年製作6オクターヴ・フォルテピアノ〜ナンネッテ・シュトライヒャー(1814年ウィーン)にもとづく
[CD 7]ヨゼフ・シモン(1830年ウィーン)製作6オクターヴ半・フォルテピアノ / イタリア、パレルモのウーゴ・カジーリア2002年修復
フォルテピアノ演奏の草分けビルソンによるシューベルトのソナタ集。これまでに発売された7枚のアルバムがすこしお得なセットになって登場。演奏そのものの素晴らしさはもちろんのこと、楽譜の補完(第15番終楽章、未完の第8番の第1&4楽章、第2番終楽章)や使用楽器の入念な検証に至るまで、著名な研究者でもあるビルソンの豊富な経験が反映された内容となっています。DDD ステレオ



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