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第39号お奨め国内盤新譜



ALPHA

Alpha110
(国内盤)
\2940
シューマン:
 1. ピアノ・ソナタ 第1番 嬰へ短調 作品11「大ソナタ」
 2. 幻想曲 ハ長調 作品17
 3. クララ・ヴィークのロマンスによる即興曲集 作品5
エリック・ルサージュ(ピアノ)
こちらも待望の登場! 大好評はまだまだ継続中のシリーズ第1弾に続き、 名手ル・サージュによる第2弾が今秋やっとリリース——意外と録音の少ない 大作ソナタ2編に、これまた秘曲の部類に入ってしまう即興曲まで含めた注目の一枚!古楽メインの秀逸レーベルAlphaから、エリック・ル・サージュが「モダンのスタインウェイで」いきなりシューマンのピアノ作品全集をリリースしはじめたのが昨年初夏。あれから一年と少し経って、ようやく第2弾がお目見え。『謝肉祭』と『蝶々』をメインに据えていた前作に対し、今度は「知っている人はその旨みをよく知っている」ものの、不当にも演奏機会の少ないソナタ2編が中心——とくに鬼才アルカンの作法を思わせる「オーケストラのない」ひとり協奏曲として構想された注目作「第3番」作品14は、ポリーニとシフが数年前に相次いで録音して以来ぱったりリリースのない穴場的大作! 同じく初期の意欲作である「第1番」にしてもそうだが(こちらはどういうわけか思い出したようにぽつぽつ録音されますね)、ル・サージュの知的な解釈でどのような作品像が浮き彫りにされるのか、楽しみ。そして今回も、本当に稀少な秘曲がひとつ——まだ10代前半だったクララ・ヴィークに献呈されたピアノ曲「ロマンス」作品3に対する返歌として、その主題を用いて変奏曲仕立ての即興曲集に仕上げられた「作品5」まで、ル・サージュの確たるピアニズムで聴けるとは!
Alpha116
(国内盤)
\2940
ギヨーム・デュファイ(1400頃〜74):
 さまざまなシャンソン(ロンドー、バラード、ベルジェレット(牧歌))
  苦しみと悲しみのシャンソン(6曲)
  子たちを讃えるシャンソン(3曲)
  恋に夢中のシャンソン(4曲)
  喜びと祝祭のシャンソン(6曲)
ブリュノ・ボヌール(T)
ジャン=リュク・タンビ(テオルボ゛他)
フランス最高の中世音楽集団——待望の新譜は、またもや大本命、デュファイ世俗歌曲!インスピレーションたっぷり含んだ、あのぽってり色気ある男声群はもちろん健在。 女声ひとすじ興を添え、2挺のフィドルや中世ギターの軽やかな美音が心をくすぐる...! 今や、アンサンブル・ジル・バンショワの後継と呼ぶにふさわしい地位を築きあげつつあるフランス現役最高の中世音楽アンサンブル、ディアボルス・イン・ムジカ——年末年始の新譜となったノートルダム楽派もけっこうド真ん中の大本命だったが(おかげさまで、定番的に売れ続けております)、今度の新譜も嬉しいことに「デュファイの世俗歌曲」というストレート王道路線。とはいえ、このアンサンブルがやるからには、当然のように安直企画に終わらせることはまずないわけで。つねに徹底した一次資料分析と歴史的研究をおこたらずプログラム作りと演奏解釈を続けてきた彼らの、積年の経験が詰まった「現時点で望みうる最高のデュファイ世俗曲」になっている。デュファイの世俗歌曲は2声だったり3声だったり実は4声だったり、中世的なたゆたう和声感覚と、ルネサンス的な明晰さとのあいだを逍遥する、独特の味わいがあるのだが、今回もヴィエル(フィドル)2挺に縦型チェンバロ(クラヴェシテリウム)、中世ギターといったオーガニックで美しい音を響かせる宮廷楽器に加え、女声歌手リュン=ラヴワピエルが艶やか&切なく興を添えて、幅広くも濃やかな表現でその持ち味は幾倍にも奥深さを増して響く。やはり、あの独特の色気を含んだ男声ア・カペラが核になっているのが良いのかも。
Alpha117
(国内盤)
\2940
17世紀、バロック期の南仏のノエル
 ナタリス・コルダ(1610〜63):ノエル 計5曲
 ニコラ・サボリ(1614〜75):ノエル 計8曲
 ダンドリュー(1682〜1738):オルガン独奏のためのノエル
  「アダムはかわいそうな男でした」
 フランソワ・ペザン(〜):ノエル「この家に集う者たちよ」
ラ・カメラ・デッレ・ラクリメ(古楽器使用)
民俗調まじりの古楽歌唱で『オーヴェルニュの歌』を歌い上げた異才ボヌールが、 故郷の古い音楽をあでやかに歌い上げて、クリスマスを彩る。簡素な伴奏編成がたおやかに鳴りかわす中、なんと玄妙なこの声の響き——!! カントルーブ編曲版で知られる曲がまじって折々に聴き手を「お?」と思わせる『古楽歌手がうたう「オーヴェルニュの歌」』(Alpha519)の仕掛け人であり、ル・ポエム・アルモニークのユニークな声楽セクションを長く支えたオーヴェルニュ地方出身の古楽歌手、ブリュノ・ボヌール——彼がリーダーをつとめる伝統音楽寄り古楽集団ラ・カメラ・デッレ・ラクリメが、クリスマスを彩るべく帰ってきた!名づけて「バロック期の南フランスのノエル」。ノエルというのは英国におけるキャロルと同じく、中世以来フランスで歌われてきたクリスマスの歌だが、実は16〜17世紀に黄金時代ともいうべき人気を誇り、バロック期フランスの作曲家も結構さまざまなノエルを書いているようで、通奏低音つき独唱のもの、オルガン独奏(有名なダンドリューの曲集から)、器楽合奏のみ、かわいらしい合唱もの……と本盤だけでも多種多様な「クリスマス気分」が詰め込まれている。パランポロンと鳴るテオルボ、しっとり艶やかな和音を重ねるオルガンとヴィオラ・ダ・ガンバをバックに、南国的さわやかさと艶やかさの入り混じるラテン風の歌声であざやかな統一感をつくってゆくブリュノ・ボヌール!聴けば必ずハマること間違いなし!!
Alpha 118
(国内盤)\2940
ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ:
1. 世俗カンタータBWV30a
 「牧場に踊れ、愛しきヴィーデラウ」
2. 世俗カンタータBWV207
 「鳴り交わし争う弦もひとつに相和し」
グスタフ・レオンハルト指揮
カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
ヴェルサイユ・バロック音楽センター青少年合唱団(合唱指揮:オリヴィエ・シュネーベリ)
モニカ・フリマー(S)
ロビン・ブレイズ(C−T)
マルクス・シェファー(T)
ステファン・マクレオー(Bs)
現代古楽界最大の巨匠、実に2年ぶりの新譜はなんとカフェ・ツィマーマンとの共演!ひさびさの指揮活動復帰は、まさに吹っ切れたような痛快さ——いとも豪奢なバッハここに よく見れば歌手陣も充実、合唱はなんとヴェルサイユ・バロック音楽センターの超・名門! 「カフェ・ツィマーマンのバッハ」といえば、Alpha初期からの売れ筋定盤ではありますが、2005年に協奏曲集第3弾が出たあと、2006年の新譜はC.P.E.バッハ、その後がありませんでした…と思っていたら!いきなり金管やティンパニに合唱まで加えて、バッハで望む限りほぼ最大編成な世俗カンタータを突如リリースしてまいりました!!プログラムは、いきなり「ブランデンブルク協奏曲第1番」の第3楽章の合唱&金管打楽器付き編曲版で始まるBWV207、貴族への表敬のため教会カンタータから転用された、古楽器木管の重なり合いが美しいBWV30a、と大作2曲。なんたる充実ぶりでしょう! しかもこれ、一部ではすでに話題になっていたとおり「巨匠レオンハルトの指揮者復帰アルバム」でもあるんです!ちょっと前まで「プロとしては指揮はしない」というような発言もあったのに、なんと嬉しいことでしょう。しかも「今をときめく」カフェ・ツィマーマンと、フランスきっての名門ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団を指揮するなんて、まさに夢の共演!Alphaというレーベルなくしては体現しえなかった顔合わせですね。巨匠は音楽家たちを締め上げることなく、自発性ゆたかに歌わせ弾かせているのですが、その結果できあがる音楽はきわめて豊穣、かつ「うん確かに『レオンハルト指揮』だ」という、過去のアルバムとのある種の一貫性がしっかと息づいております。カクカクと語りほぐしながら、一音一音に滋味のあふれるあの感じ…!見れば独唱もロビン・ブレイズにマルクス・シェファーをはじめ、まさに豪奢もいいところ。豊穣なバッハ世界をじっくり味わえる超・注目盤の登場です!!
Alpha111
(国内盤)
\2940
ヨーハン・バプティスト・シュトゥック、
通称バティスタン(1680〜1751):
 1. カンタータ「待ちきれなくて」(バティスタン)
 2. トリオ・ソナタ第11番(マシッティ)
 3. カンタータ「嫉妬深いマルス」(バティスタン)
 4. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
 「エラクリートとデモクリート」(デュヴァル)
 5.カンタータ「エラクリートとデモクリート」(バティスタン)
アンサンブル・リュネジアン(古楽器使用)
ジャン=フランソワ・ノヴェリ、
アルノー・マルゾラティ(歌)
イタリア生まれのオーストリア系作曲家、パリでひたすら人気を博す! ル・ポエム・アルモニークの名歌手ふたりを交え、あざやかな腕前を披露する古楽奏者たち ベルトラン・キュイエの粒立ちよいクラヴサンの上で、交錯するイタリアとフランスの様式美!Alpha待望のフランスもの、それも18世紀前半のカンタータ作家として外せない存在なのに録音がほとんどなかったバティスタンの作品集とあっては、もう注目するほかはない。しかも歌い手はル・ポエム・アルモニークの中低音を支えるターユ(高音テノール)のノヴェリにバ・ターユ(バリトン)のマルゾラティとは嬉しい限り。とくにマルゾラティは古楽のみならずコスマのシャンソンまでこなす多芸な才人、性格的な表現はもうお手のもの!ヴァイオリンを操る女性奏者ふたりも無名と思いきや、えらくウマい。どんどん曲に釣り込まれる。久方ぶりのAlphaフランス・バロックもの、これは必聴!!・・・。バティスタンは本名をシュトゥックというオーストリア系の人で、生まれたのはイタリア、トスカーナの港町リヴォルノ。まずはチェロ奏者としてナポリで活躍、アルビノーニのオペラに加筆するなどイタリアの音楽界にどっぷり染まったあと、太陽王ルイ14世の治世末期にパリへと移住。フォルクレ(子)の擁護者として知られるオルレアン公フィリップの肝煎りでカンタータ集を出版したりフランス語オペラを上演したり、時にはイタリアに戻ってオペラを書いたり、またチェロ奏者としてもパリの聴衆を魅了した。

CONCERTO

CNT2024
(国内盤)
\2940
モーツァルトとオルガン音楽〜オリジナル&編曲作品集〜
モーツァルト:
 1. 序曲とフーガ KV399
 2. フーガ KV401
 3. フーガ KV153
 4. 小さなジグ KV.574
 5. モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」KV618(リスト編曲)
 6. 『レクィエム』KV626より
  キリエのフーガ(クレメンティ編曲)
 7. 自動オルガンのための幻想曲 KV594
 8. 自動オルガンのためのアンダンテ KV616
 9. 自動オルガンのための幻想曲 KV608
アレッシオ・コルティ(オルガン)
モーツァルトの知られざる側面を垣間見せる作品、パイプオルガンが かの天才作曲家ならではの歌をうたいだす作品... パイプオルガン入門にもクリスマスにも最適、いつまでも聴いていたい響きがたまらない! モーツァルトとオルガン…一見あまり関係がないようでいて、実際この天才少年はイタリア時代からこの楽器にしばしば親しみ、みごとな即興演奏の技量を身につけていたと伝えられています。もっとも、現在オルガニストたちのために準備されたモーツァルト作品といえば、白眉はなんといっても晩年の「自動オルガン(=巨大オルゴールのようなもの)のための」作品群!本盤ではさらに大バッハやヘンデルの対位法的音楽に関心を持ち始めた頃の小品(ヘンデルのオペラ序曲を思わせる堂々とした「序曲とフーガ」、BACHの名の旋律があしらわれた隠れ名品「小さなジグ」…)や初期のフーガ、後年の作曲家たちによって編曲された合唱曲の傑作などを織り交ぜて、パイプオルガンの響きとモーツァルトの音楽がどのようにマッチするかを、如実に印象づけるアルバムとなっています。オルガン音楽はとっつきにくい…と距離を感じておられるユーザーさまには、入門アイテムとしてもぴったり! パイプ列の種類を最低限に絞り込みながらも3段鍵盤とペダルをそなえたイタリアの楽器で、これらの名曲の数々を明快に弾きこなしてゆくのは、ミラノ出身の若き俊英アレッシオ・コルティ。一音一音はっきり打ち出すタッチの確かさ、音楽展開を見すえた周到な解釈がなんともたまりません! Concertoの精鋭技師がミラノのバルトーク・スタジオで綺麗にリマスタリング、響きの清らかさがいっそうきわだつクリア・サウンドも魅力です。どうぞご注目あれ!
CNT 2026
(国内盤)\2940
プラッティ:チェンバロ・ソナタ全集Vol.1
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1700〜62)
「クラヴサンのための、イタリア様式によるソナタ集」
        作品1(ヴュルツブルク1742年刊)より
 1. ソナタ 第1番 ニ長調
 2. ソナタ 第2番 ハ長調
 3. ソナタ 第3番 ヘ長調
 4. ソナタ 第4番 ト短調
 5. ソナタ 第5番 ハ短調
フィリッポ・エマヌエーレ・ラヴィッツァ(Cemb)
ちょっと前、CARO MITISから珍しく協奏曲集がリリースされたプラッティ。ヴィヴァルディやバッハなどの音楽に親しんでいる耳にいちばんストレートに響く「前古典派」語法の代表者たるこの作曲家、活躍地はドイツ中央やや南寄りのヴュルツブルク宮廷だった——ロココ美術の世界的拠点のひとつでもあったこの宮廷で、プラッティは多忙きわまる作曲生活を続けていたとか。手がけたジャンルは多岐にわたるが本領はやはり器楽曲、なかんずくソナタの数々は絶妙のメロディ・センスもあって、どれだけ聴いても飽きない魅力に満ちている。とくに管楽器のためのソナタなどはいろいろなアルバムでお目にかかったりするわけだが、ちょっと見過ごされがち?と思われるのが1740年代、バッハやヘンデルの晩年頃に作曲された鍵盤ソナタの数々で。数の点でもかなりまとまっているのに、意外と全曲録音というスタイルでは聴ける機会のなかったプラッティの鍵盤作品群を、楽譜校訂まで手がけるミラノ出身の知性派奏者が端麗・優美なタッチで、がっつり全曲愉しませてくれるというから嬉しい限り—これはその第1作だ。プラッティの鍵盤ソナタはだいたい4楽章構成で、組曲的形式や古い緩・急・緩・急の構成も多いけれど、1740年代というかなり早い時期に書かれたわりには交響曲のような急・緩・舞曲・急…といった構成のものもあって、遠い異国で暮らしたスカルラッティの同時代に、ちゃんとヨーロッパ中央部でも鍵盤ソナタの発展が進められていたことを示していて全く興味深い。単純に流して聴いていても、チェンバロとは思えぬほど雄弁な音楽展開は誰をもすんなり魅了するのでは? この知られざる沃野に、ぜひ踏み込んでいただきたいもの!
CNT 2001
(2CD)
(国内盤)
\4515
タレガ ギターのための作品集
フランシスコ・タレガ(1825〜1909):
《Disc1》
 1. アラビア風奇想曲(セレナータ) 2. 朝の歌
 3. エル・コルンピオ 4. マリア
 5. マリエータ 6. アデリータ!
 7. ロジータ 8. 大ワルツ 9. オダリスク舞曲
 10. パバーナ 11. パキート(ワルツ)
 12. ペピータ 13. ムーア舞曲
 14. ワルツ ニ長調 15. アルハンブラの思い出
 16. マズルカ ト長調 17. ミヌエット
 18. アラールのソナチネにもとづく練習曲
 19. イザベル(ワルツ) 20. 蝶々
 21. クラーマーの練習曲にもとづく練習曲
 22. 夢 23. ふたりの姉妹
 24. パガニーニの「ヴェネツィアの謝肉祭」にもとづく変奏曲
《Disc2》
 1. 24の前奏曲集(全曲)
 2. 前奏曲 イ短調(シューマンの作品99-2の編曲)
 3. メヌエット形式による練習曲
 4. ダマスの主題による練習曲 5. 夢(トレモロ練習曲)
 6. ト調調の練習曲
 7. プリュダンのソナチネによる練習曲
 8. なめらかさの練習曲
 9. 作者不詳のスペインの旋律によるマズルカ
 10. メンデルスゾーンの「ヴェネツィアの舟歌」作品19-6
 11. ヴェルディの『椿姫』による幻想曲
ジューリオ・タンパリーニ(G)
使用楽器:ルチアーノ・ロヴァディーナ1987年製
ボッテジーニも「コントラバス奏者なら誰でも知っている」タイプの作曲家だが、こちらのタレガはそれこそクラシック・ギターをかじった人なら「ロジータ」や「アラビア風奇想曲」など、必ず何曲か弾いてみたりしているであろう重要作曲家!昨今はNAXOSその他のレーベルの活躍で19世紀のギター音楽もずいぶん詳しく紹介されるようになったとはいえ(メルツもコストも何枚もあるこのご時世…)、タレガの偉大さがそれで揺らぐわけではない、とこのアルバムにふれて改めて思う方も多いはず!タレガの生年は1825年だから、考えてみればブルックナーやスメタナ、ヨハン・シュトラウス2世あたりと同世代に属する人なわけで。これだけ体系的に曲を集めてみると、ポルカやマズルカ、ワルツといった19世紀サロン的舞曲も多いのに気づかされてみたり、大規模な変奏曲や幻想曲のたぐいの“壮大さ”に改めて感じ入ったり——しかしそうした喜びをイチイチ噛み締められるのも、ひとえに演奏者タンバリーニの技量あってのこと!解釈そのものはわりと端正(磨き抜かれた技巧の確かさ!)ストレートな方だとは思うけれど、それでもよく知っているはずの名曲がなんとも瑞々しく響き、知らなかった曲は本来の持ち味がひしひしと伝わるように感じられ、ちょこっとだけ聴くはずが次々と惹かれてしまう。あらためてタレガをじっくり、という方にも、ギターものはあまり聴かないクラシック・ファンにも。この奥深さを見逃す手はない!とお勧めしたい2枚組なのだった。
CNT 2017
(国内盤)
\2940
そは五月〜ヴェネツィアの世俗音楽、
         ルネサンスからバロックへ
 1. そは五月(作者不詳)
 2. トゥルルル(パオロ・スコート)
 3. サルタレッロ「ゾルジ」
 4. 太陽をまとった美しきおとめ(トロンボチーノ)
 5. トロンボチーノの「太陽をまとった〜」による
      オルガン曲(アンドレーア・アンティーコ)
 6. おいしいパンだよ、焼きたてだよ
    (作者不詳/ペトルッチのフロットラ集より)
 7. スペインの騎士ひとり(パタヴィーノ)
 8. フランス風バッロ(マイネリオ)
 9. イギリス風バッロ(マイネリオ)
 10. フリウリのバッロ「黒い娼婦」(マイネリオ)
 11. ラ・ゾッタ(フォリアーノ)
 12. 時に仕える羊飼いの女(作者不詳)
 13. パヴァーナ「エル・ビソン」
 14. ガリアルダ「ラ・ロチャ・エル・フーゾ」
 15. わしらはジプシー(ダ・ノーラ)
 16. 高貴なる恋人たち、気をつけなさい(フェッラーメロ)
 17. 第5トッカータ(カプスベルガー)
 18. パッサカーリャに乗せたカンタータ(サンチェス)
 19. カンツォーネ・パッサジャータ(ノターリ)
 20. 見捨てられたニンフ(ステファーニ)
 21. みな喜びて(リッチオ)
 22. カンツォーン「ラ・グリマネータ」(リッチオ)
 23. スペインの暴れ者(ジャンベルティ)
 24. 第8カンツォーナ「ランビティオーザ」(フレスコバルディ)
 25. どこまでもうつくしきダミジェッラ(カレスターニ)
アンサンブル・デル・リッチオ(古楽器使用)
マルコ・ビズリー(歌)
ジョルジオ・フェラリス(Lute他)
オッタヴィーオ・ダントーネ(スピネット、Cemb)
ルーカ・ボンヴィーニ(サックバット=トロンボーン)
ロレンツォ・ジロド、ジョヴァンニ・リヴォルタ(リコーダー)
「声の魔術師」ことナポリの鬼才歌手マルコ・ビズリーも、このCONCERTOに一枚の忘れがたいアルバムを残している——しかしこの21世紀の傑作盤、名義は彼ではなく「アンサンブル・デル・リッチオ」なる古楽バンド。メンバーを良く見てみれば、なんと鍵盤は「アッカデーミア・ビサンティーナ」の指揮者、今やARTEなどでソリストとしても名盤連発中のオッタヴィオ・ダントーネ御大!サックバット(=トロンボーン)奏者もご注目、現代音楽シーンの名匠グロボカールにも師事、ヴァレーズ・アンサンブルにいたかと思えば古楽シーンではマラ・プニカやミクロログスなど異色団体ばかりと共演してきた異才ルーカ・ボンヴィーニが自由闊達、奔放にして絶美のオーセンティック・ブラス・サウンドを響かせる(彼の活躍ぶりだけでも傾聴に値!)。器楽曲も節目ごとに多数収録!フロットラと呼ばれる16世紀の単旋律世俗歌曲をスタート地点に、カッチーニあたりの中部イタリアで起こったバロックとはちょっと違う、音楽都市ヴェネツィアでの「バロック到来!」のようすを探ってゆくプログラムも頼もしい。後半に行くに従って、演奏よりも曲がどんどん羽を伸ばしてゆくように自由になってゆくのがまた爽快!ちなみにアンサンブル名も、17世紀初頭に活躍したヴェネツィアの作曲家リッチオ(本盤に2曲収録)にちなんでつけられている。上述したトロンボーンもさることながら、ダントーネの小気味良いスピネットといい、澱みなく真っ直ぐなルネサンス・リコーダーの美音といい、ビズリーの声(これはもう、いわずもがなの素晴しさ…)だけに留まらない「古楽の美」だらけのアルバム!
CNT 2004
(国内盤)
\2940
ボッテジーニ(1821〜1889):
 1) メロディ(悲愴なるロマンス)
 2) 序奏とボレロ
 3) ニ長調のエレジア/タランテッラ
 4) メンデルスゾーン風の大アレーグロ
 5) ベッリーニの歌劇『夢遊病の女』による幻想曲
 6)「ヴェネツィアの謝肉祭」に基づく序奏と変奏
フランチェスコ・シラグーサ(コントラバス)
ロベルト・パルッツォ(P)
 コントラバスも他の楽器の例にもれず、19世紀に超絶的スーパープレイヤーがあらわれて演奏技巧が飛躍的に発展した——その代表的存在は、コントラバス関係者なら誰でもご存知、カイロでヴェルディ『アイーダ』の世界初演を指揮したイタリア人、ボッテジーニ! 重音奏法やフラジオレット、とんでもない高速パッセージなどをふんだんに盛り込んだその難曲の数々は、これまでに数々のコントラバス奏者たちによって愛奏され(ひっそり)録音され続けてきたわけだが、ミラノ・スカラ座で首席奏者をつとめるシチリア生まれの名手シラグーサの解釈は、ちょっと一枚上手なのだ——ただでさえ演奏ノイズの多い巨大楽器コントラバスだけに、超絶技巧の側面をハデに押し出すのはある意味たやすいのだが、シラグーザはどのパッセージも完璧に弾きこなして、あくまで困難を感じさせない方向で。むしろ彼が魂を注ぎ込んでいるのは、このヴェルディの同時代人(しかもイタリア人)の作品群が、いかに濃やかな“歌”にみちているか、なのだ!しなやか&優美な重低音でリズミカルに進む展開、パガニーニばりの超絶技巧でかそけき高音へと駆け上がるフラジオレット…コントラバスの語り口そのものになれていない聴き手さえ、この演奏ならボッテジーニの「歌心」の側面をひしひしと感じ取ることになるのでは?じわりと響いて攻撃的でない、コントラバスを「美しい」と感じさせてやまない好感触ぶりなのだった——スカラ座を支える技量はダテじゃない、オペラ・ファンにも奈落の底力を実感していただけるおすすめの逸品!

CYPRES

MCYP1616
(国内盤)
\2940
ヨーゼフ・レイエラント(1870〜1965):
 1. 交響曲 第4番 変ホ短調 作品55(1913)
  〜管弦楽と合唱のための
 2. 神秘の牧歌 〜ソプラノ独唱と管弦楽のための
ファブリス・ボロン指揮
フラーンデレン(フランダース)交響楽団
ミレイユ・カペル(S)
コール・ノヴェチェント合唱団
輸入盤案内済み。
ベルギーには大まかに分けてフランス語圏とフランダース語(≒オランダ語)圏があって、Cypresはフランス語系の人々が切り盛りしているレーベル。だからジョンゲンやルクー、下記のビアランなどフランス語系の作曲家に強いわけだが、ここにご案内する秀逸アルバムの作曲者はフランダース語系のレイエラント。ひとくちにベルギー世紀末といっても、フランスの新しい音楽(とくにフランク主義者たち)に大なり小なり感化されていったジョンゲンやジルソンあたりのフランス語系作曲家たちと少し違うのが、レイエラントやド・ブックら、ドイツ近代からの影響をさらに強く蒙ったフランダース系作曲家というわけで、ここでは「大地の歌」をより牧歌的かつ繊細にしたような「神秘の牧歌」とあわせ、充実した大作である「交響曲 第4番」をメインのプログラムに据え、フランス語系ベルギー楽壇の風潮とはまた違った「世紀転換期」のありようをじっくり楽しめるという次第!最近Brilliantから再発売された(Chandos制作の)ディーペンブロック作品集と聴き比べて、同時代のオランダ楽壇との相関関係について思いを馳せるも良し——しかし何といっても「交響曲」というだけのことはあり、随所の繊細な響きもさることながら、おおらかに広がる壮大なスケール感がたまらない!(合唱付というあたり、ほぼ同時代の作であるホルスト「惑星」も髣髴させる?)「良いオーケストラものを聴いた」という充実した鑑賞感に浸れるのも、ひとえにフランダース交響楽団の限りない共感のなせるわざかもしれない。「神秘の牧歌」は3部作の連作歌曲のようなもので、こちらも細やか&濃やかな歌がどこまでも綺麗な響きを聴かせる。「芸術の秋」に聴くにはもってこいの、ベルギービールが欲しくなる1枚なのだった。
MCYP4611
(国内盤)
\2940
アドルフ・ビアラン(1871〜1916):
 1. ピアノ五重奏曲 ロ短調(1913)
 2. ピアノとチェロのためのソナタ 嬰へ短調(1915)
ディアーヌ・アンデルセン(P)
マルク・ドロビンスキー(Vc)、
ダネル四重奏団
輸入盤案内済み。
 フランス語圏ベルギーの近代作曲家は、ルクーにイザイ、それにジョンゲンがいる程度では終わらなかった! アンサンブル・ジョゼフ・ジョンゲンの主宰者であり、21世紀のジョンゲン復権に邁進しているピアニスト、ディアーヌ・アンデルセン女史が、ジョンゲンの傍ら再評価に尽力しているのが、このアルバムで紹介されている名匠ビアラン—いや、知れば知るほど「そりゃ復権したくなるわ!」と納得してしまう逸材だ。第一次大戦の犠牲となって1916年に亡くなったというこのビアラン、大雑把にいえば、フランク派とワーグナーに強く感化されたフランス語圏の作曲家たちの潮流にくみする一人なのだろうが、その音楽たるやかなり個性的——ひとくちにどういった個性、と表現するのは難しいけれど、本盤のトラックはどれも古典的な形式のわりにきわめて強烈な求心力、しなやかに伸縮する表現の妙に満ちて聴く者の耳をとらえて離さない!ピアノ五重奏曲など、たった5人で弾いているのにしばしば交響曲かと錯覚するくらい、壮大さと多彩さにあふれている。対するソナタは「ピアノとチェロのための」とベートーヴェン流の順列で題がついているが、チェロへの要求度はおそろしく高く、まさに強烈な表現力で迫るその音楽の素晴らしさを、名手ドロビンスキーは壮絶なテクニック・鮮やかな歌心で十二分に表現してみせる。ブリテンやショスタコーヴィチのソナタに勝るとも劣らない長大な傑作。ほぼ同時発売となるルクーのチェロソナタ(MCYP1617)および一連のジョンゲン・アルバム(オーダーシート参照)とあわせ、フランスものやドイツもの、英国ものなどに負けない「ベルギー近代音楽」の素晴らしさを強くアピールするにはもってこいの名盤。

FUGA LIBERA

MFUG527
(国内盤)
\2940
ボリス・ティシチェンコ(1939〜):
 1. 二重協奏曲〜ヴァイオリン、ピアノと弦楽合奏のための
 2. ダンテ交響曲 第3番(『地獄編』7〜9章)
ロジェストヴェンスキー指揮
ヴィクトリア・ポストニコワ(ピアノ)
アレクサンドル・ロジェストヴェンスキー(ヴァイオリン)
モスクワ交響楽団*,
サンクトペテルブルク弦楽合奏団
ファン待望! ショスタコーヴィチ最大の弟子、ティシチェンコの“新作”2編はいずれも大作 ヴァイオリンはいとも精妙、日本でもおなじみ・名手ポストニコワのピアニズムはまさに強烈— きりりと引き締まったモスクワ響を縦横無尽にあやつる、ロジェストヴェンスキーの巨匠性! 昨年生誕100周年の盛り上がりで、ショスタコーヴィチの一番弟子ティシチェンコもぐぐっと知名度は上げたのでは——ショスタコーヴィチゆずりの斬新にして明晰なオーケストレーションの達人、折衷主義というよりもむしろ、ありとあらゆる書法に通暁したうえで明快な作風へとたどりついた巨匠。ソ連時代には急進派と目されたようだが、その音楽はあくまで「クラシック」の潮流に忠実、管弦楽曲では師匠から受けついだドラマ性と色彩感がぞんぶんに発揮されます。ショスタコーヴィチ好きにはたまらなく魅力的なこの作曲家、作風そのまま、21世紀の現在なお精力的に作曲を続けているのです!指揮はなんとロジェストヴェンスキー御大(以前ティシチェンコの交響曲第6番を録音していましたね)、ユルい時はひどいモスクワ響もこの名匠のタクトできりりと引き締まり、作曲家が90年代から手がけている壮大な連作の一環「ダンテ交響曲」では、心をひとつにして静々と物語を綴る弦セクション、静謐にして玄妙なチューブラーベルなどが、勇壮な金管のするどい響きとはっきり対照をなし、40分もの単1楽章をきわめて面白く色彩豊かに仕上げる。対する二重協奏曲は、来日回数の多いロジェストヴェンスキー夫人ポストニコワと息子アレクサンドルが独奏をつとめる家族共演——静々とデュオで開始された音楽はやがて壮麗な盛り上がりをみせ、多重分割されて繊細に音を重ねる弦楽合奏の上で、ヴァイオリンは民俗情緒をうっすら漂わせながら雄弁にうたい、対するピアノは時に低音を打楽器のごとく叩きつけたりと強烈なピアニズムを発揮するのに、それらが全て美しく響くのですから吃驚。
MFUG525
(国内盤)
\2940
ショスタコーヴィチ:
 1. ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67(1944)
 2. アレクサンドル・ブロークの詩による七つのロマンス 作品127(1967)
プラメナ・マンゴヴァ(P)
ナターリャ・プリシチェペンコ(vn)
ゼバスティアン・クリンガー(vc)
タチヤーナ・マリニチェンコ(S)
『レコ芸』特選はダテじゃない、とにかくウマい、このピアニスト! 豪華な共演者は アルテミスSQ創設メンバー&バイエルン放響首席チェロ。個性はぶつかり、調和する—— 歌曲伴奏もお手のもの。息をのむ静けさから強烈なアクセントまで、興奮必至の11トラック ! ブルガリア期待の星、若き俊英プラメナ・マンゴヴァによるショスタコーヴィチのピアノ・ソナタと『24の前奏曲』のアルバム(MFUG517)は立派な表現力を誇る名盤で、先日の日本リリース後、このたびめでたく最新号の『レコ芸』特選に輝いてくれた。この盤、実はフランスでも意外と出し渋られるレビュー賞のひとつ「ディアパゾン・ドール」(フランスの『レコ芸』的存在の『Diapason』誌の金賞です)をみごと獲得している——その勢いを逃すなかれ!とレーベル主催者が思ったか思わなかったか、今度は同じピアニストの次なる新譜が登場。今度はピアノ・トリオと連作歌曲で、負けじと劣らず強烈な音楽性を持った弦楽器奏者たち&スラヴ的美質全開の歌手と見事なアンサンサンブルを聴かせる。プロコフィエフのVnソナタ盤(MCYP1646)といい、近代ロシアの室内楽が確かに彼女にはしっくりくるような。 大作トリオでは「あの」アルテミス四重奏団の創設メンバーたるプリシチェペンコ(vn)、現ヤンソンス時代のバイエルン放響で首席チェロを勤めるクリンガーという「濃い」共演者たちと個性をぶつけ合い、息をのむ静謐な瞬間も容赦ない強音の応酬もみごと曲のドラマ的構成のうちに織り込んで、これぞショスタコーヴィチ室内楽!と唸らずにはおれない至高の絶演を繰り広げます——いやホント、カッコよすぎです! 火花飛び散ります、霊降りてきます、交響曲よりも端的な極小編成ゆえ曲の輪郭がはっきり際立つ中期の傑作、その魅力炸裂です!いっぽう連作ロマンス集『ブロークの…』は故・ロストロポーヴィチが「妻ガリーナとチェロで共演できる曲を」とショスタコーヴィチにもちかけて書かれ、結果ピアノ・トリオで伴奏する形になった曲集。歌い手はウクライナ出身スペイン在住、アルフレード・クラウス門下といいますが、自然にかかる神経質なヴィブラートはどこか大時代ソ連系歌手にも通じるような魅力があり、ショスタコーヴィチには珍しい?叙情美優先的な曲の良さをめいっぱい引き出します。そして伴奏陣のトリオ…この美しい歌の後ろで、さりげなく凄い音楽を奏でる——じっくり聴き極めたくもなるというもの!
MFUG502
(国内盤)
\2940
ファッシュ:序曲(管弦楽組曲)集
ヨーハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688〜1758)
 1. 序曲(管弦楽組曲)ト短調
 2. 序曲(管弦楽組曲)ニ短調
 3. 序曲(管弦楽組曲)ホ長調
パウル・ドンブレヒト指揮
アンサンブル・イル・フォンダメント(古楽器使用)

作曲家のネームバリューを考えると下のバッハ盤のほうが「強力新譜」か、と思ったものの、このレビュー賞総なめぶりを考えても、やはり一度耳を通したら「どっちが強力盤だよ!」とも思うような——ファッシュを知っている人なら、その管弦楽組曲が演奏しだいでいかようにも面白くなりうることをご存知だろうけれど。何しろここでの演奏陣はレオンハルト世代と緊密に共演してきた熟練の古楽オーボエ奏者、パウル・ドンブレヒトが率いる精鋭集団イル・フォンダメント!そりゃあウマいはずではあるけれども、ここまでシャープにクールに決まってくると、もう降参するしかない。ファッシュはバッハがやってくる前のライプツィヒで大学生をしていて、彼の前任者クーナウのもとで研鑽を積んだのち、テレマンやグラウプナーを育てた「バロック管弦楽組曲の聖地」ダルムシュタットでしばし活躍。バイロイトや(後年ハイドンの勤め先となった)ルカーヴィツのモルツィン家で仕事をしたのち1722にツェルプストに落ち着き、この地で多くの器楽合奏曲を書いた人。とりわけ協奏曲と組曲に注目すべき作品が多いことは、テレマンとバッハに飽き足らぬ古楽ファンならご存知のとおり! ここでは短調曲2曲に長調曲1曲で、無数の舞踏楽章を通じてうつくしい陰鬱、爽快な響き、舞踏のセンス、やさしさ、悲しさ、やるせなさ、晴れがましさ…とバロック音楽らしい多彩な魅力が次々とはじけまわる豪華絢爛なプログラム! 上でも言及したとおり、イル・フォンダメントのすばらしい一体感と絶妙の呼吸具合はまさに絶品で、そんじょそこらの「バロックもの名演」にはもう驚かなくなってきた耳にも新鮮・強烈な鑑賞体験をもたらしてくれるはず!
MFUG508
(国内盤)
\2940
J.S.バッハ&C.P.E.バッハ 鍵盤作品集
〜おお、甘美なるクラヴィコード〜
ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
                  (1714〜88)
 1. 組曲 ホ短調 Wq.62-12/H.66(C.P.E.バッハ)
 2. 変奏付きアリア BWV989(J.S.バッハ)
 3. ファンタジア 第2番 ハ長調 Wq.59-6/H.284
 (C.P.E.バッハ)
 4. ファンタジア イ短調 BWV922(J.S.バッハ)
 5. ラウテンヴェルクのための組曲イ短調 BWV996(J.S.バッハ)
 6. 「スペインのフォリア」による12の変奏(C.P.E.バッハ)
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
使用楽器A:エミール・ジョバン(フリーデリツィ1773年モデル)
使用楽器B:パトリック・シュヴァリエ(フーベルト1785年モデル)
“強烈なクラヴィコード”なんて、聴いたことない!!こんなに激しく、クラヴィコードで歌い狂えるのか?名曲と秘曲で綴る、通念を覆す至高のバッハ演奏!! 「フォル・ジュルネ」の本拠地として知られる中仏の古都ナントで活躍する古楽アンサンブル・ストラディヴァリアの通奏低音奏者、ジョスラン・キュイエのバッハものアルバム…と書くとまったく陳腐きわまりなく、担当も正直聴きもせずに見過ごしかかっていた1枚ながら、かけてみて全く印象が変わった。全編クラヴィコードで弾いているのだけれど、とにかく弾き方が絶妙にアグレッシヴ! 要所要所で爽快に激しいのである。…と、念のため楽器説明を少し。クラヴィコードはピアノの正当な前身楽器で、チェンバロが弦を「弾く」ところ、こちらは小片で「つっつく」ことで音を得るため音量は驚異的に小さい。しかし楽器のアナログな構造ゆえ、強くキィを押すと弦をゆがめ特殊な音響効果も得られる——ジョスリーヌ・キュイエはこれを最大限に生かして表情をみごとにつけ、かつ「フォルティシモ」的な打鍵をすばらしく絶妙のタイミングで織り交ぜながら、ただでさえ感情表現の強烈な“大バッハの次男”エマヌエルの作品の持ち味をユニークな方向に突き進ませ、「孤独と憂愁のロマン派の先駆け」的に鬱々とした美を追求するタイプの演奏とは一線を画した、「フランスの」「女性」ゆえにか?と思われる独特の境地を体現しているのだ!エマヌエル・バッハ作品がそんな感じゆえか、交互に現れる大バッハの作品もそうした感情表出的な側面が美しく強調されていて、なんとも聴き応えある、およそクラヴィコード゛らしからぬ…いや、しかしクラヴィコードであるがゆえ辿りつけた絶品解釈が打ち出されている。
MFUG516
(国内盤)
\2940
マーラー:交響曲『大地の歌』
 (シェーンベルク&リーンによる室内楽編曲版)
アンサンブル・オクサリス
マルフリート・ファン・レイセン(Ms)
アンドレ・ポスト(T)
輸入盤案内済み。
きりりと引き締まった、このアンサンブルの精妙さ! くっきりと見えてくる、楽曲構造!室内楽編成に編みかえられたがゆえ、そして奏者全員がソリストであるがゆえ マーラーの芸術性とシェーンベルクの作為が際立つ!出色アイテムを、日本語解説付で。入念なマーラー・ファンなら、もうヴァージョンそのものは珍しくないかもしれない——シェーンベルクが自ら主宰する室内楽演奏会「私的演奏協会」のために編曲を試み、近年ライナー・リーンという現代作曲家が補筆完成させた『大地の歌』室内楽ヴァージョンは、弦5部各1人、木管五重奏にピアノ、ハルモニウム、打楽器奏者2人が加わる極小編成で、この壮大な大作の奥にどのような楽曲構造があるかをすっきりと見せてくれる編曲になっています。“室内楽編曲”もここ10年ほど静かな流行をみせているようですが、肝心の演奏がしっかりしていないと単に原曲をむだに物足りなくしてしまっただけに聴こえるところ——そこへいくと、このベルギーの芸術家集団はやっぱり只者じゃなくて。ハープとフルートを伴うフランス近代作品集(MFUG511)でも、きりっと明瞭な音作りに繊細な表情をにじませて、緩急自在の音楽作りに息を飲んだものだが、今度は古楽系のテノール、ムソルグスキーやワーグナーにリゲティなど現代までこなす多芸なメゾソプラノの2人をゲストに迎え、綾なすオーケストレーションの骨子をすっきり打ち出しながら、各人が驚異の集中力で一体感あるアンサンブルを作りながら、同時に各パートの流れを鮮烈にアピールしてみせる。

GRAMOLA

GRML 98756
(国内盤)
\2940
ベートーヴェン:
 1. 弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18-4
 2. 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132
フーゴー・ヴォルフ弦楽四重奏団
ジェヒ・バーク、レジ・ブリンゴルフ(ヴァイオリン)
ヴラディーミル・コシャネンコ(ヴィオラ)
フローリアン・ベルナー(チェロ)
1993年結成、着々とヴェテラン団体になりつつあるフーゴー・ヴォルフ弦楽四重奏団がGramolaでリリースしたのは、なんといきなりベートーヴェン! それも初期と晩期から1曲ずつ、初期で唯一短調の「第4番」、晩期からは長大難解なる「第15番」というから大胆きわまりない——しかし演奏を聴いて納得、まだまだ「若い」といってさしつかえなさそうな団体なのに、創られてゆく音楽ときたらひどく充実している。密なアンサンブルを織り上げながら飛ぶように突き進む「第4番」にはアルバン・ベルクSQゆずりのスタイリッシュな美しさが漂い、対する「第15番」はあの長さをちっとも長いと思わせない、弛まぬ密なドラマ性を体現してゆく——体臭むんむんではない、どちらかといえば“現代的”な解釈に近い気もするのだが、それが無国籍的な無機質さに陥らないというか、徹頭徹尾「薫り高い」。そのあたりは彼らにみっちりトレーニングを施したアルバン・ベルクSQのおかげだろうか、またスタイリッシュに曲構造を浮かび上がらせる手腕は、彼らの師匠ラ・サールSQのウォルター・レヴィンの賜物なのだろうか。聴いていて疲れない、それでいてじっくり傾聴すれば充実感はこの上なし——ありそうでなかなかない解釈、豊かな美音の重なりも心地よく、ついつい深く聴き確かめたくなる。対する第4番も軽快なスピード感、それでいて乱れないアンサンブル、意気揚々の音楽づくりがなんとも頼もしい限り! 楽聖の四重奏世界を端的に知らしめてくれる、「現代ウィーンのベートーヴェン」がここにあるのだった。
GRML 98804
(国内盤)
\2940
シューマン:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品14
      (ゲルダ・シュトゥルーハル校訂版)
ラヴェル:夜のガスパール
ゲルダ・シュトゥルーハル(ピアノ)
ウィーン生まれのゲルダ・シュトゥルーハルは各地のコンサートでのプログラムを見る限り、古典的なレパートリーばかり弾いている人かと思いきや、よく見ればラヴェル、ハイドン、クレーネク…と気になる演目がちょこちょこ。キャリアを見れば、鬼才にして名教師でもあるアラン・ワイスに師事していたり、指揮法の勉強もしていたり、シュテファン・ヴラダーのアシスタントをしていたり…とこれも一筋縄ではいかなそうなポイントがいくつか。このアルバムにしても、シューマンとラヴェル、しかも(「『トロイメライ』と『亡き女王の…』とかではなく」)「オーケストラのない協奏曲」とも言われたOp.14のソナタと「夜のガスパール」という曲者な組み合わせ。しかもシューマンの方は、自ら校訂版を手がける入念ぶり——もともとこの曲には1836年版と1853年版とがあって、スケルツォ楽章が挿し変わっていたり、冒頭楽章にかなりの異同があったりするのだが、シュトゥルーハルは「どちらも決定的な版とはいえない」と結論づけ、基本的には1836年版をもとに、両版の冒頭楽章を比較検討して楽想の採択を決定、さらに改訂版のスケルツォを最終楽章として配置するという英断にふみきり、ただでさえ「ロマン派の前衛音楽」めいているこの作品の現代的再解釈に踏み切っている。磨きぬかれた彼女のピアニズム(蓋し美音!)といい、曲構造をよく理解させてくれる解釈といい、その効果と説得力を、ぜひ直接聴ききわめていただきたい。対する『夜のガスパール』も強烈なコントラストを生かしながら、完璧な技巧で精緻に曲構造をあばきだしてゆく——ドイツ系奏者のラヴェルともまた少し違う、独特の味わいがクセになるような。ちょっと今後も目の離せない人だ。
GRML 98776
(国内盤)
\2940
ウィーン1900年、新世代と旧世代
 〜ツェムリンスキー&R.フックス 他〜
フックス(1847〜1920):
 ピアノとヴァイオリンのための七つの間奏曲
ツェムリンスキー:
 ヴァイオリンとピアノのためのセレナード イ長調
パヴェル・シンゲル(1962〜):
 夜想曲 〜ヴァイオリンとピアノのための
エレナ・デニソヴァ(ヴァイオリン)
アレクセイ・コルニエンコ(ピアノ)
ジャケットにはクリムト『接吻』が掲げられ、上品な茶色地に絵画の金色が映えてウィーン気分をいやがおうにも盛り上げるこの1枚。演奏内容が良いからこそ、そのパッケージの美しさも映えるというもの——まずプログラムが奮っている。「ウィーン1900年」と題しながら、ドヴォルザークと同世代の「旧世代」フックスと、シェーンベルクと同世代の「新世代」ツェムリンスキーが、それぞれ1900年前後に作曲した作品を対比させて、その中間に、両作品の主題をあしらったユダヤ人作曲家シンゲルの現代作品を配するというもの。なにやら妥協のなさそうな本格的プログラム?と思いきや、玄人好みの選曲のわりに曲はきわめて聴き易い——ツェムリンスキーは彼の“ロマン派時代”、まだ無調を模索する前の優雅なセレナード。対するフックス(マーラー、R.シュトラウス、シベリウスらの師匠)は彼の常どおり、時代錯誤なまでにシューマン風だったり、ブラームス的歌心が聴かれたりと、まさにロマン派そのもの!しかも無名曲にありがちな演奏家の慢心めいたものが一切なく、弦もピアノもきりりと引き締まり、すがすがしい——それもそのはず、ロシア出身の2人の奏者はこれら2連作にぞっこん惚れ込み、何とか世に知らしめようと日々邁進しているという。ソ連時代の悪名高き?大御所フレンニコフの門下生でもあるシンゲルに収録作を委嘱したのも彼ら。なるほど弾き込んであるはずだ。単純に「クリムトを眺めながら、ウィーン世紀末の優美なヴァイオリンを」というライトユーザー的な楽しみ方もOKだろうし、この手の秘曲発掘が好きな玄人筋も絶対満足!なインテンスな演奏でもある。優良なる1枚だ。
GRML 98786
(2CD)
(国内盤)
\4515
シューベルト:最晩年のピアノ・ソナタ
 1. ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D.958
 2. ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959
 3. ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
 4. ピアノのための三つの小品(即興曲)D.946
メイラ・ファルカス(ピアノ)
さりげないアイテムを任意に手にとっても、常に充実した演奏ばかりなのがGramolaの頼もしいところ。1993年ハスキル・コンクール入賞、2004年ザールブリュッケン・バッハ・コンクール優勝というから、まだまだ若いピアニストには違いないルーマニア生まれのメイラ・ファルカスだが、テルアヴィヴで修行を積んだ後ニューヨークのマンズ音楽学校へ移り、さらに早ヴィルヘルム・ケンプに認められイタリアで師事していたり、マールボロ音楽祭ではゼルキンやカザルスと共演を重ねたうえ、ティボール・ヴァルガやシャーンドル・ヴェーグとも各地の音楽祭で一緒に活躍していたという、もうすでに多くの素晴らしい出会いに恵まれてきた注目株だ。いきなり2枚組で、シューベルト晩期3大ソナタすべてをプログラムに盛り込んできたとはいえ、一聴すればそれが無謀な試みでもなんでもなく、ありあまる音楽性を受け止めるにはそのくらいのプログラムが必要だったのだ、と感じられるはず!どのソナタもかなりゆっくりめ、ただでさえ長大な3曲だけれども、この遅さが何とも心地よい——綴られてゆく音楽をじっくり慈しみ、全体の構成感を見すえたうえで必然的にこの速度なのだ、と感じさせるだけの説得力に満ちた弾き方。同じルーマニア出身のラドゥ・ルプーを彷彿させるところもあるかもしれないし、じわりと響いてくる音楽にイングリット・ヘブラーを想起する場面もあるのでは。このタイプの解釈は、日本の玄人筋ユーザーにも歓迎される気がしてならない。何しろ2枚組、D.946の「三つの小品」もご存知のとおり各楽章それぞれに長い隠れ名作。愉しみ甲斐はたっぷりだ。

PAN CLASSICS

PC10120
(国内盤)
\2940
コルンゴールト:弦楽六重奏曲 作品10
ツェムリンスキー:
 弦楽五重奏のための二つの楽章
 五月の花、いたるところに咲き乱れ
 (ルドルフ・レーオポルトによる弦楽六重奏伴奏版)
ウィーン弦楽六重奏団
エーリヒ・ヘーバルト、ピーター・マツカ(vn)
トーマス・リープル、
ジークフリート・フュアリンガー(va)
ルドルフ・レーオポルト、
ズザンネ・エーン(vc)
ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)
コルンゴールト歿後50周年を記念する本2007年、またしても注目のリリースが…2004年に解散したウィーン弦楽六重奏団が、長年のキャリアの末2001年にリリースしたものの、Pan Classics経営再編のためリリース直後に廃盤となっていた「幻の名盤」が2点、新パッケージで復活してくれた——その片方が、このコルンゴールトの充実作が前半を占めるアルバムというわけだ。廃盤期間には弊社にもずいぶん問い合わせのあった録音だけに、美麗Digipackによる本作の商品価値は高い。ましてや、「ウィーンの面子による」「ウィーンの作品」の演奏で「演奏内容がきわめて素晴しい」となれば…(だからこそ、廃盤直前に聴いたリスナーからの情報で稀少盤としての価値がつくられたのだろう)。コルンゴールトの曲は作曲者19歳の作——若書きといいたいところだがこの天才少年はすでに第一線の名匠、充実度の並々ならぬ意欲作で、名門ウィーン弦楽六重奏団のエキサイティングな解釈がひときわ際立つ。対するツェムリンスキーの作品はソナタ全楽章として構想されたものの中断され、1894年と96年に書かれた二つの楽章だけが残されたもの——しかしどちらも長大な楽章で、じつに聴き応えがある。これに『浄夜』の原詩作者として有名なデーメルの詩を歌詞にとる歌曲一編を、名花バンゼのインテンスな歌唱と精緻な弦のからみあいで聴ける嬉しさ!ウィーンならではの情緒たっぷり、それでいて甘えのない活力がどこまでも漲っている、至高の室内楽アルバムなのだった。 
PC10127
(国内盤)
\2940
ブラームス:弦楽五重奏曲第1番、第2番 他
 1. 弦楽五重奏曲 第1番 作品88
 2. 弦楽五重奏曲 第2番 作品111
 3. 弦楽六重奏のための「夕べの調べ」作品42-1
  (合唱曲より編曲:ルドルフ・レーオポルト)
 4. 弦楽六重奏のための「夜警」作品104-1
  (合唱曲より編曲:ルドルフ・レーオポルト)
ウィーン弦楽六重奏団
エーリヒ・ヘーバルト、
ピーター・マツカ(vn)
トーマス・リープル、
ジークフリート・フュアリンガー(va)
ルドルフ・レーオポルト、
ズザンネ・エーン(vc)
上でもふれたとおり、ウィーン弦楽六重奏団は1979年の結成以来メンバー固定のまま四半世紀にわたり活躍を続け、幾多の名演の歴史を刻んできたのち2004年に「最も華やかな時に解散する」と活動を休止した——しかし録音リリースは、団体そのものの活動とは別進行。このブラームス・アルバムは2000年1月に録音され、上のツェムリンスキー&コルンゴールトの録音同様いったんリリースはされたものの間もなくPan Classicsレーベルが活動を休止、その後Digipack主体の現状体制で活動再開したさい旧譜はいったん全て廃盤になったため、市場には僅かな期間しか流通しなった「幻の名盤」。かつて同団体がEMIに録音した弦楽六重奏曲集とならぶ重要アルバム、待望のカタログ復活というわけだ。2曲の「おまけ」も絶品な注目盤である。モーツァルトの弦楽五重奏曲に触発され、ヴィオラ1本を増やした編成で書かれたこれらの2曲、いずれもブラームス円熟の筆致が随所に光る傑作なのはいうまでもなく皆様ご存知の通り——しかしそれがウィーン弦楽六重奏団のメンバーによって、幾倍にもその味わいを増すさまは実際に聴いていただくより他はない。ベルリン・フィル団員らのPhilips録音、近年ではハーゲン四重奏団とコセのGrammophon録音など決定的名盤もある曲目ながら、それらと悠々肩を並べる、滋味と活気の双方をそなえた名演・と自信をもってお薦めできる! さらに2曲、無伴奏合唱曲からの編曲が含まれているのにもご注目——どちらも妙なる弦音の重なりが繊細至極のニュアンスを描き出す、忘れがたい名編曲になっている(もちろん、原曲が良いからというのが大きいのだろうけれど)。

RICERCAR

MRIC250
(5CD)
(国内盤)
\8400
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637〜1707):
 ペダル付オルガンのための作品(全77曲)
  プレルディウム ニ長調 BuxWV139
  コラール「主よ、汝の言葉を我らに」
  カンツォーナ ト長調 BuxWV170
  守らせたまえ」BuxWV185
  コラール「愚かな口ほど良く語る」BuxWV187
  プレルディウム ト短調 BuxWV150
  プレルディウム ハ長調 BuxWV137
  コラール「私のところに来なさい、と」
  神の子はおっしゃった」 BuxWV201
  第4旋法によるプレルディウム BuxWV152
  プレルディウム ト短調 BuxWV148
  カンツォーナ ハ長調 BuxWV166
  コラール「今ぞ主を讃えよ、我が魂」BuxWV215
  コラール「もし、神が我らと
  プレルディウム ホ短調 BuxWV143
  共におられなければ、いま」BuxWV222
  コラール「ああ主よ、憐れな罪人たる私を」BuxWV178
  プレルディウム イ短調 BuxWV158
  プレルディウム へ長調 BuxWV145
  コラール「ああ、主なる神」BuxWV177
  コラール「来たれ聖霊、主なる神」BuxWV200
  第1旋法によるマニフィカト BuxWV204
  コラール「愛する主よ、私は
  第1旋法によるマニフィカト BuxWV205
  あなたに感謝いたします」BuxWV194
  コラール「我らに救いは訪れた」BuxWV186
  プレルディウム ニ短調 BuxWV140
  コラール「今ぞ主を讃えよ、我が魂」BuxWV214
  コラール「天にまします我らの父よ」BuxWV219
  プレルディウム ヘ長調 BuxWV144
  プレルディウム ト短調 BuxWV149 他
ベルナール・フォクルール(Org)
ベルナルダ・フィンク(Ms)、
ディルク・スネリングス(Bs)
歿後300年の記念に焦点をあわせ、ベルギー最高のオルガニストがついにやった!オルガン音楽の巨匠ブクステフーデの世界に、五つのオルガンを使い分けて挑むー—— 現存するすべての(ペダル付オルガン用)作品を、こんな名演でレファレンスできるとは!ベルナール・フォクルールといえば、泣く子も黙るベルギー最高のオルガニストで、1992年から2007年まで王立モネ劇場の芸術監督も15年にわたり勤めた多芸なる才人! いやしかし、何より本業はオルガン演奏にあったことを、このアルバムであらためて感じずにはおれない デンマークで生まれリューベックで大活躍したブクステフーデの、あまりに多彩な音楽世界に10年以上かけてじっくり取り組み、作曲家没後300年を記念する本年、ついにリリースされた入魂の5枚組全集—「当初は大バッハの祖先には興味があったものの、ブクステフーデのオルガン曲を全部録音しようとは思っていなかった。けれどアルバムのため曲を選んでいるうち、どの曲も素晴しくて選べなくなったから、いっそ!と思い全集にした」とのことだが、それでこんな大仕事に臨んでしまった上、強烈な名演にしてしまうのだから天才の考えることは理解できない。当初チェンバロ用に書かれたものの転用を除けば、現存するオルガン作品はすべからく収録(次頁参照)。北方ヨーロッパ各地の教会で、シュニットガーの銘器をはじめとする五つのオルガンを駆使、音楽史上に決定的な位置を占める巨匠の真髄に迫る。ブクステフーデの粋を知りたければ、はずせない傑作盤!Diapason、Le Monde de la musique、シャルル・クロ大賞などフランス語圏各方面が最高賞を惜しまなかっただけのことはある、記念碑的偉業!《使用楽器》Disc1: シュニットガー(フローニンゲン) Disc2: ロレンツ=フリーチュ(ヘルシノー) Disc3: シュニットガー(ノルデン) Disc4: グレンルンズ(ストックホルム)Disc5: トーマス(ホーホストラーテン)
MRIC257
(国内盤)
\2940
J.S.バッハ:
 1. カンタータ第133番「われ汝にありて喜び」BWV133
 2. オルガン独奏のためのパストラーレ BWV590
 3. カンタータ第64番「見よ、神は我らにどれほどの愛を垂れたもうか」BWV64
 4. コラール「いと高きところに神の栄光」
 5. カンタータ第121番「我ら直ちにキリストを愛すべし」BWV121
ジャン・チュベリー指揮
アンサンブル・レザグレマン(古楽器使用)
ナミュール室内合唱団
定評ある老舗古楽レーベルから音楽ファンへ、2007年の大きなクリスマス・プレゼント! 古楽器トロンボーン3本がいぶし銀の響きを奏で、弦は隆々、インテンスな表現力!! ナミュール室内合唱団のソリスト陣は圧巻の実力。チュベリーのリリース・ラッシュの大本命 ! テクニックと深い音楽性において、もはやB・ディッキーやW・ドンゴワをも凌ごうかという超絶的木管コルネット奏者ジャン・チュベリー、昨今では指揮活動にも本腰が入ってきて、主兵ナミュール室内合唱団&レザグレマン、自身が結成したラ・フェニーチェなどの実力派楽団を率い、今年だけでもリリースはこれで3作目——そしてこの盤こそが大本命!「バッハ」で「クリスマス」といえば『クリスマス・オラトリオ』が有名だが、実はそれだけではない。他にも『マニフィカト』があり、さらにカンタータのなかには降誕節(つまりクリスマス・シーズン)の礼拝のために書かれたものもいくつか…ここに選ばれた3作はライプツィヒ聖トーマス教会の楽長に就任した初期、バッハのペンが最も勢いのあった時期に書かれたものばかりで、オブリガート(伴奏)楽器の特性を生かしたアリアの数々といい、コラール旋律にもとづく一貫性ある音楽展開といい、クリスマスを機会に知ったことが嬉しくなること必至、シーズンにだけ聴くのはもったいないくらいの充実作ぞろい! そりゃあもう「バッハだから!」といわれればそうなのだが、曲のうまみが最大限に引き出されているのも、ひとえにチュベリー以下精鋭陣の腕前あってこそ!収録3曲のうち2曲はサックバット(古楽器トロンボーン)のトリオが冒頭コラールで大活躍、じわりと美しい燻し銀の響きがたまらない。オーボエ・ダモーレは優美な音色、弦楽器は全員すごい「やる気」で充実した音色を重ね合わせ、アンサンブルとしてもまとまった力強さを発揮している(何だかアルノンクールの楽団のようでもあり)。ナミュール室内合唱団は何しろ事実上ソリストばかりで構成されたアンサンブルだから、団員からソロを供出しているのに誰もが圧巻の歌を響かせる…これを聴かずして、2007年は暮れませんと断言したい——充実度200%のクリスマス・アルバム。
MRIC252
(2CD)
(国内盤)
\3465
ブクステフーデ(1637〜1707):
《Disc 1》
 1) ああ主よ、わたしを祝福せず行ってしまわれるのですか BuxWV36
  (T, B, 2vn, 2tb, bc)
 2) キリストと信心深い魂の対話 BuxWV111(S, B, 2vn, bc)
 3) 何者も、我らを神の愛から引き離すことはできない BuxWV77
  (S, A, B, 2vn, bc)
 4) もし私があなたとともにあるというならBuxWV107 (A, 2vn, bc)
 5) イェス、わが友、わが喜び BuxWV59
  (A, 2vn, gamb, bc)
 6) この束の間の苦しみなど BuxWV48
   (S, B, vn, gamb, bc)
 7) わたしは褥に夜をもとめる BuxWV50
  (T, B, 2vn, 2ob, bc)
《Disc 2》
 1) おお慈悲ぶかく寛大なる、やさしき父よ BuxWV82
  (S, 2vn, 2gamb, bc)
 2) それは神の子ではなく、罪深き者たちの救いの泉BuxWV6
  (A, T, B, 3gamb, bc)
 3) 神よ、わが心はいま歌い讃えようと BuxWV73
  (B, 3vn, bc)
 4) めでたきこと三つ BuxWV19 (S, B, 2vn, bc)
 5) わたしはサローンの花BuxWV45 (B, 2vn, bc)
 6) 主の僕(しもべ)らよ、主を讃美せよ BuxWV69
  (2S, 6gamb, bc)
 7) わが父なる神のおられる天へと BuxWV32
  (S, vn, gamb, bc)
 8) 主に向かって新しい歌を歌え BuxWV98
  (S, vn, gamb, bc)
 9) 嘆きの歌 BuxWV76-2 (S, 3gamb, bc)
フィリップ・ピエルロ指揮
リチェルカール・コンソート(古楽器使用)
グレタ・ド・レジェル(S)マックス・ファン・エフモント(Bs)
アンリ・ルドロワ、
ジェイムズ・ボウマン(C-T)
ギ・ド・メ、イアン・ハニーマン(T)
Ricercarレーベルを知る人なら、誰しも「ドイツ・バロックのカンタータ」シリーズの素晴しい内容はご存知のはず! 今回はその名録音の数々から、本年歿後300周年を迎えるブクステフーデの作品ばかりを厳選、「ほぼ1枚価格」の2枚組でご提供するという企画がお目見えした——それにしても演奏陣!やはり今から見ると恐ろしいくらい充実していて、ヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデスやガンバの上村かおりなどはもちろん、オーボエにマルセル・ポンセールと北里孝浩、オルガンは独奏者としても活躍中(下記)のベルナール・フォクルールにギィ・パンソン…と、どこを見ても今や各自それぞれ「大物」と呼べる人ばかり。歌い手も上記のとおり、20世紀後半の古楽復興の大立者ばかりが名を連ねている。こんなメンバーが意気揚々と演奏する曲目が、かの巨匠のきわめて表現性に富んだ声楽作品の数々なわけだから、それはもう聴いて心動かされないはずもない…と心して聴き始めるたび、必ず新たな発見に驚かされる(音が意外と自然に録られている、とか、ブクステフーデの旋律が思わぬ単語を浮かび上がらせる、とか、やっぱりルドロワの声は美しかった、とか…)。先日リリースされたばかりの「ドイツ三大S」の作品群と同じく、見過ごされがちなジャンルの奥深さを「廉価で」「体系的に」「最上の演奏で」堪能できる好リリースだ。ブクステフーデの記念年たる本年、ぜひチェックしておきたい一作!
MRIC 239
(国内盤)
\2940
フランツ・トゥンダー(1614〜67):
 1. コラール変奏曲「キリストは死の縄に繋がれ」
 2. プレルディウム ト短調(ベックマン写本4)
 3. コラール変奏曲「われ汝に望みをかけ」
 4. プレルディウム ト短調(ベックマン写本2)
 5. カンツォーナ ト長調
 6. コラール変奏曲「イエス・キリスト、我らが天の国」
 7. プレルディウム ト短調(ベックマン写本3)
 8. コラール変奏曲「来たれ聖霊、主なる神」
 9. コラール変奏曲「イエス・キリストは神の子なり」
 10. プレルディウム ヘ長調
 11. コラール変奏曲「わが愛する神に」
 12. コラール変奏曲「主なる神、我ら汝を讃えん」
ベルナール・フォクルール(Org)
使用楽器:ノルデン(北西ドイツ)、ルートゲーリ教会のシュニットガー・オルガン[1-6]/
ロシルズ、聖堂教会のラファエリス・オルガン[7-12]
ブクステフーデのオルガンを聴きにヨーロッパ中から人々が押し寄せたというリューベックの聖母マリア教会で、このデンマーク生まれの巨匠の前任者としてオルガニストをしていたのがフランツ・トゥンダー——「北」と「南」の鍵盤音楽の伝統を結びつけた、音楽史的にも重要なオルガン作曲家のひとりだ。その音楽世界を、北海沿岸に位置する二つの教会の歴史的オルガンで、ベルギーきっての名奏者が鮮烈に再現したアルバム! コントラスト鮮やかにして歯切れ良く力強いタッチが、オルガンという楽器の表現力を再認識させてくれる。トゥンダーは1614年、バルト海に浮かぶフェーマルン島の生まれ。スヴェーリンクにまで遡る北ドイツ流儀の伝統を身につけたと同時に、コペンハーゲンの宮廷ではガブリエーリの弟子ボルフグレーヴィンクについてイタリア音楽の作法を学んだうえ、一説によれば1630年前後に自らイタリアに渡ってフレスコバルディに直接師事した可能性もあるとか。収録作品では1〜3分程度のカンツォーナやプレルディウムにそうしたイタリア譲りの明快さが、大規模なコラールには偉大な北方の伝統を受け継いだ重厚さがにじみ出ている——つまりブクステフーデ、クーナウそしてバッハへと至るドイツならではの「折衷様式」の芽生えを、このアルバムでは素晴らしい演奏とともに味わえるというわけだ。「バッハの源泉」としても意義深い1枚、「本格的なオルガンもの」を棚に1枚入れておきたければ、ぜひこのアルバムがおすすめ。

TRANSART

TRM 154
\2940
(国内盤)
モーツァルト(1756〜91)
 1. ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.459
 2. ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414
パウル・バドゥラ=スコダ
(ベーゼンドルファー・ピアノ独奏&指揮)
プラハ室内管
本年80歳を迎え、なお健勝——いまも日本ツアー真っ最中、さらに今年も新譜登場! 古楽器奏法を知りながらも、あえてベーゼンドルファーに戻ってきたウィーンの巨匠が “旧友”プラハ室内管と弾き振りで織り上げる、ひたすらに美しく、筋の通ったモーツァルト! ウィーンの巨匠バドゥラ=スコダは今年80歳を迎えながら、いまだ健勝もいいところで、ただいま日本ツアー真っ最中——そんな折、ようやく第4弾の登場、ピアノ協奏曲弾き振りシリーズ最新盤!ご存知のとおり、20世紀半ばのウィーンからデビューし、カラヤンやフルトヴェングラーら名匠たちにすぐ認められ、破竹の勢いで活躍を続けながらモダン・ピアノに飽き足らずフォルテピアノ奏法までみごと習得したバドゥラ=スコダが、21世紀のいま、あらためて“ウィーンの楽器”モダンのベーゼンドルファー・ピアノに立ち返り、現代楽器を使いながらも18世紀の演奏習慣にならって「指揮者なし」のスタイルで50年以上も理想的な18世紀音楽解釈をめざしてきたプラハ室内管弦楽団を「弾き振り」、Transartでモーツァルトの協奏曲シリーズを録音しつづけている。現存楽譜が不完全な「戴冠式」協奏曲をみずから再構築したヴァージョンを含む第1弾(TRM126)以来すべてのリリースが好調な売れ行きをキープしているこのシリーズ、今回は中間楽章が映画音楽&ムードミュージックに転用されポピュラーになった「第21番」(バドゥラ=スコダ作曲のカデンツァの、艶やかな展開にご注目!)と、室内楽編成にも転用できることで知られる3連作協奏曲のひとつ「第12番」を収録! 弦楽セクションは当然のように両翼対向配置(小編成だけに、楽器一つ一つの音色の重なりが綺麗に感じられますよ)、オーケストラ総奏部分でバドゥラ=スコダが(モダン・ピアノなのに!)気持ちよさそうに通奏低音を弾いているのも“お約束”。このシリーズの美点である「滋味とみずみずしさの共存」は今回も健在、飛ばしすぎず緩まりすぎず、モーツァルトの音楽をいつくしむように、なんときれいな音楽が紡がれてゆくことか——曲の魅力と「音楽すること」の楽しさをひしひし伝えてやまない名盤が、ここにまたひとつ増えてくれた。

BMG(国内)

「XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション」の発売にあたって
杉本一家 [XRCD24 プロデューサー、マスタリング・エンジニエア]
トスカニーニの録音をXRCD24 化するにあたっては、まずXRCD24 の大原則である真正のオリジナル・マスターテープを使用するという点にこだわりました。トスカニーニの録音は、LP 時代に何度も再発売される過程で、コピーやマスタリングが繰り返され、オリジナル・マスターテープの音とはずいぶんかけ離れたものになってしまいました。B.H.ハギンの名著『トスカニーニとの対話』で明らかにされているように、RCAは同一のカタログ番号であっても、再プレスする際にマスタリングし直して発売することが多々ありました。ハギンはそうしたマスタリングを「enhancement(エンハンスメント=強化、強調)」と称していま。これは、エコー・チェンバーを用いて人工的なエコーを加えたり、特定の音声帯域を持ち上げて強調したり、またステレオ時代に入ってからは擬似ステレオ・イメージを付加したりすることで、「より聴きやすくする」のが目的であったと思われますが、冷静に結果としてみるといたずらに刺激的な音に変貌しただけでした。特にLP 時代のトスカニーニ・サウンドのイメージであるヴァイオリンなどの高音域や金管が異様なほどに強調された「硬い・きつい・きたない」の「3K サウンド」は、この人工的操作によって生み出されたものといえるでしょう。これが良い意味でも悪い意味でも、LP 時代のトスカニーニのサウンドを長年にわたって規定してしまったのです。このイメージを打破したのが、当時のBMG クラシックスが故ジョン・ファイファーの監修で1990 年から1992 年にかけて完成させたCD82 枚組の全集でした。この時のCD 化によって、トスカニーニの録音の大部分が、人工的な操作のされていないオリジナル・マスターテープから真正のモノラルで復刻されたのです。LP 時代の刺激的なトスカニーニのサウンドに慣れていた耳には大人しく響いたかもしれませんが、それこそがオリジナル・マスターテープに刻みこまれたサウンド・イメージであり、よく聴くと非常にバランスの取れた、緻密な音作りがなされていることがよく判ります。LP 時代には不自然なバランスでマスタリングされていたがゆえに聴き取ることの出来なかったディテールまでがクリアになり、トスカニーニが作り上げた演奏のイメージが明確に届くようになったのです。今回のトスカニーニのXRCD24 化は、この成果の上に立つものです。ペンシルヴァニアの山中にあるBMG のテープ・アーカイヴに保管されているトスカニーニのオリジナル・マスターテープは、76cm/30ips で録音されており、記録されている音の情報量の多さ、密度の濃さ、SN の良さ、ダイナミック・レンジの広さは驚くべきものです(これまでの私自身の経験では、巷間ささやかれているような転写や音質劣化などの「アナログ・テープの経年変化」は、保存状態が万全である限り、皆無といえましょう)。XRCD24化にあたってのわれわれの仕事は、それをそのままそっくりCDというパッケージに移し変えることでした。同一番号で複数残されている場合もあるマスターテープの選定に際しては、ニューヨークのソニー・スタジオのアンドレアス・マイヤー氏(彼は現在日本で発売されているグレン・グールドの紙ジャケット・シリーズのリマスタリングも手がけている有能なプロデューサー/エンジニアです)と、スタジオのテープ・アーカイヴのスタッフの知識と経験に多いに助けられました。オリジナル・マスターテープの再生に当たっては、乾燥のせいで離れてしまう編集箇所のスプライスを一つ一つつなぎ直し、今となっては希少なモノラル・ヘッドを使用して適正な位相でプレイバックしています。よく見過ごされがちなこの基本中の基本を厳守することによって、オリジナル・マスターテープの情報を最大限に引き出すことが出来るのです。またモノラル録音こそ、ステレオ・セパレーションのギミックがないだけに、真の音質向上が問われます。今回のXRCD24化に当たっては、純正モノラル・サウンドの再現にこだわり、究極のリマスタリングを実現しました。なお、トスカニーニ録音のXRCD24 化のレパートリーの選定にあたっては、
(1)NBC 交響楽団との録音であること
(2)NBC の放送録音ではなく、RCA による録音であること
(3)テープ録音(つまり1949 年12 月以降の録音)であること
(4)8H スタジオなどではなく、音響の良いカーネギー・ホールでの録音であること
(5)トスカニーニの代表的な名盤であること
を原則としました。アコースティック時代の1920 年から引退する1954 年まで膨大な録音をおこなったトスカニーニの場合、同一曲でも複数の録音が残されていることが多いのですが、そうした場合は以上の原則に基づいて選んでいます。最後に、トスカニーニのRCA 録音がどのように行われたか、”TOSCANINI PLAYS YOUR FAVORITES”(LM-1834)のジャケットに記されたインフォメーションを付け加えておきましょう。『これらの録音は、マエストロ・トスカニーニとNBC 交響楽団によって、ニューヨークのカーネギー・ホールで行なわれました。同一曲が放送用の演奏会で取り上げられた後に録音されたのです。トスカニーニの創り出したオーケストラ各パートのバランスを正確に記録するために、あらゆる周波数帯を満遍なく、しかも広範囲の角度で記録できる録音用のコンデンサー・マイクロフォンが1 本、指揮台の約16 フィート(約4.8メートル)上に吊り下げられました。このマイクによって収録された演奏は、RCA 製のテープ・レコーダーRT-2 によって30ips で原音を損なわぬよう記録されました。』トスカニーニ指揮NBC 交響楽団の録音が全てこのような形で行なわれたかは定かではありませんが、それぞれの録音を比較してみると、これに類したシンプルなセッティングであったと思われます。こうしてオリジナルマスターテープに刻まれたトスカニーニの演奏情報を、最大限に引き出してCD という器に移し替えるのが、私どものXRCD24 の究極の目標であるのです。

トスカニーニ没後50 年記念!
JVC XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション発売

JMM24XR01
\3465
XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション[1] レスピーギ: ローマ三部作
  1. 交響詩「ローマの松」
  2. 交響詩「ローマの噴水」
  3. 交響詩「ローマの祭り」
トスカニーニ指揮
NBC 交響楽団
これぞ録音の「世界遺産」——トスカニーニの「ローマ三部作」、XRCD24 に登場。2007 年10 月、ついに待ちに待ったトスカニーニのXRCD24 化が実現!RCA 所蔵のオリジナル・モノラル・マスターテープ(76cm/30ips)を使用して最高の状態で復刻する「XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディションの第1 回発売は、トスカニーニの数多い録音遺産の中でも最高の名演とされるレスピーギの「ローマ三部作」(1949 年〜1953 年録音)とドヴォルザークの「新世界より」(1953 年録音)が登場。1918 年にトスカニーニが「ローマの噴水」を初めて指揮して以来、レスピーギとは深い友情で結ばれ、「ローマの松」アメリカ初演(1926 年、ニューヨーク・フィル)、「ローマの祭り」世界初演(1929 年、ニューヨーク・フィル)を手がけ、「ローマ三部作」はトスカニーニにとって重要なレパートリーとなった。そして、1949 年から1953 年にかけてNBC 交響楽団と録音された「ローマ三部作」の録音こそが、トスカニーニ最高の名盤として不動の価値を獲得し、LP〜CD とメディアは変遷しても一度もカタログからは消えたことがない。トスカニーニの「ローマ三部作」は、まず「祭り」が10 インチ盤として単独で発売され、続いて1953 年に「松」「噴水」の2 曲のカップリングでLP 化(LM-1768)。その後「祭り」は、1956 年になってコダーイ「ハーリ・ヤーノシュ」組曲との組み合わせで再発売されている。「松」「噴水」の2 曲は、1961 年には、ステレオ機器の普及にともなって企画されたトスカニーニ最初の擬似ステレオ(Electronic Stereo)加工された復刻シリーズのライナップにも加えられている(LME-2409)。LP 時代の1978 年に日本企画で復刻された「偉大なる芸術トスカニーニの真髄」シリーズ中で「祭り」「松」「噴水」の3 曲が1 枚にまとめられるという画期的なカップリングが誕生し、以後1984 年の「ハーフ・スピード・マスタリング」シリーズLP(イタリアRCA 主導による新たな擬似ステレオ復刻)、翌1985年のトスカニーニの世界初のCD復刻に際しても同一カップリングで登場し、もちろん1990 年の82 枚組のCD 全集にもこの形で含まれていた。以上のように多様なマスタリングによって発売されてきた経緯がある「ローマ三部作」だが、今回のXRCD24 での復刻に当たっては、これまでのXRCD24 の原則通り、最もオリジナルなアナログ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行している。それにより、リビングステレオ・シリーズでRCA の録音黄金時代を築き上げたリチャード・モアとルイス・レイトンの名コンビが捉えたトスカニーニ=NBC 交響楽団の輝かしいサウンドが、前代未聞の明晰さと色彩感を伴って瑞々しくよみがえっている。3曲とも名録音として知られるが、殊に1949 年12 月収録の「祭り」は、RCA による最初期のテープ録音であることが信じ難いほどのクオリティである。『今回のXRCD 化の最大の美点と成果は、モノクロの歴史的名画がカラーになって蘇った衝撃に似ているとでも言えばよいのか、まさに驚くべきものがある。今回のマスター・テープは従来のLP 用のマスターではなく、さらに一世代さかのぼったオリジナルマスターに拠っているという。その原テープのクォリティの素晴らしさもさることながら、XRCD化により、トスカニーニ率いるNBC交響楽団が誇っていた、目も覚めるような色彩感と傑出したヴィルトゥオジティが空前の華やかさと繊細さをもって見事に蘇っており、聴き手はほとんどクラクラとするばかりの感動をもってトスカニーニの名演に釘付けにされてしまう。ことに衝撃的なのが、このNBC 交響楽団がいかに名手ぞろいのヴィルトゥオーゾ・オーケストラであったかという事実の再認識であろう。テクニックそして音色はいうに及ばず、各パートあるいはセクション相互で重なり合う表現の味わいの豊かさと情報量の精密さには本当に驚かされるし、オーケストラ・サウンドがパノラマのように拡がっていく響きの奥行き感と空間性にも心打たれてしまう。その結果、トスカニーニの演奏が特徴としていた厳格な情熱の背後に、実に柔軟で、さらにふくよかですらあった指揮芸術の妙味と素顔が浮かび上がってきているのである。これは音質改善といつた次元などではなく、新しいトスカニーニの演奏と言いたくなるほど感動的である。』(諸石幸生、ライナーノーツより)解説:諸石幸生他[録音]1949 年12 月12 日(3)、1951 年12 月17 日(2)、1953 年3 月17 日(1)、ニューヨーク、カーネギー・ホール [モノラル][オリジナル・プロデューサー] リチャード・モア[オリジナル・レコーディング・エンジニア] ルイス・レイトン[リマスタリング・エンジニア] 杉本一家 (JVC マスタリング・センター)[マスターテープ・トランスファー] アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ) JVC K2 24 BIT REMSTERING/MONO
JMM24XR02
\3465
XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション[2]
 ドヴォルザーク:交響曲第9 番ホ短調Op.95「新世界より」
トスカニーニ指揮
NBC 交響楽団
XRCD24 新次元の音へ 真正オリジナル・モノ・マスターからよみがえる、トスカニーニの極めつけ「新世界より」。レスピーギの「ローマ三部作」同様、1954 年の発売以来半世紀以上にわたって、トスカニーニの名盤中の名盤として高く評価されてきたドヴォルザークの交響曲第9 番「新世界より」がXRCD24 化。1961 年に擬似ステレオ・シリーズに選ばれたことからも判るように、その音質の良さもトスカニーニの全録音中群を抜いた存在であった。「新世界より」は、トスカニーニにとって、ごく初期からのコンサート・レパートリーに属する作品であり、1897 年、30 歳の時にすでにトリノで指揮している。NBC 交響楽団時代には演奏会で5 回取り上げており、当録音は、その最後となった1953 年1 月31 日の演奏会の2 日後にRCA によって録音されたものである。トスカニーニの「新世界より」解釈は、構成感が希薄だと思われがちなこの交響曲に明晰なまでの論理的秩序をもたらした画期的なものであり、この交響曲を語る上で欠くことの出来ない名盤とされている。なおジャケット画は、初出LP に使用されたエドワード・ホッパーらと並ぶアメリカの国民的画家、チャールズ・バーチフィールド(1893-1967)による「11 月の夕べ」。大のドヴォルザーク・ファンであったバーチフィールドは、1920 年にアコースティック録音で初めて聴いたストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団による「新世界より」第2 楽章(短縮版/アコースティック録音)に鮮烈な衝撃を受け、そのインスピレーションをもとに「11 月の夕べ」のスケッチを書いたという。(このジャケットでは日本初出の可能性あり)『今回のXRCD 化の成果は実にめざましい。トスカニーニならではの引き締まった演奏の推進力、そこにあるエネルギーと輝かしい表現の気迫がさらに鮮明かつリアルに前面に押し出されるとともに、ほとんど対照的ともいえる表現のしなやかさ、音色やアンサンブルに漂う実に柔軟な情緒や陰影感といったものまでもが心にくい美しさと拡がりを持って聴き手の眼前に再現されており、イメージを一新させる。ことにオーケストラの巧さと感覚的表現力の素晴らしさに対する認識は大きく変えられるはずである。半世紀以上も前の演奏ではあるが、NBC交響楽団が文字通り当時の最先端をいくヴィルトゥオージ・オーケストラであった事実を突きつけられることになるが、もちろんそれは嬉しい衝撃である。』(諸石幸生、ライナーノーツより)[録音]1953 年2 月2 日、ニューヨーク、カーネギー・ホール[モノラル][オリジナル・プロデューサー] リチャード・モア[オリジナル・レコーディング・エンジニア] ルイス・レイトン[リマスタリング・エンジニア] 杉本一家 (JVC マスタリング・センター)[マスターテープ・トランスファー] アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ) JVC K2 24 BIT REMSTERING/MONO
JMM24XR03
\3465
没後50年記念リリースXRCD24 RCAトスカニーニ・オリジナル・エディション[3]
 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団
アイリ−ン・ファーレル(ソプラノ)
ナン・メリマン(メッゾ・ソプラノ)
ジャン・ピアース(テノール)
ノーマン・スコット(バス)
ロバート・ショウ合唱団[合唱指揮:ロバート・ショウ]
トスカニーニ本人が満足し発売を認めた唯一の「第9」、XRCD24で登場。「ローマ三部作」「新世界」に続くトスカニーニのXRCD24化第2弾。RCA所蔵のオリジナル・モノラル・マスターテープ(76cm/30ips)を使用して最高の状態で復刻する「XRCD24 RCAトスカニーニ・オリジナル・エディションの第2回発売は、1952年録音のベートーヴェン「第9」と1954年の引退後に発売された「名管弦楽曲集」。トスカニーニがミラノ・スカラ座で初めてベートーヴェンの「第9」全曲を指揮したのは1902年のこと。それ以来、メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィル、ロンドンのBBC響との重要な演奏会で取り上げ、さらに17年間にわたるNBC響時代には5回演奏している(そのうち1回はTV中継された)。RCAは、レコード発売を前提としてニューヨークでの演奏会を何度か録音したが、トスカニーニが発売を許可したのは、1952年3月31日と4月1日にカーネギー・ホールで行なわれた録音セッションで収録された当盤の演奏のみだった。編集テープを試聴したトスカニーニは、「これまで50年、この作品を研究、指揮してきたが、この録音が私の考えるベートーヴェンの『第九』に最も近い。今回の出来にはほぼ満足している」と語ったという。「バイロイトの第9」の異盤出現で巷間をにぎわせているフルトヴェングラーの有名な解釈とはあらゆる点で対照的なトスカニーニの「第9」は、オーケストラの鋼のような直接的迫力が際立っている。随所に見られるオーケストレーションの増強(第2楽章主部主題、第4楽章冒頭など)も編曲魔トスカニーニならではだが、むしろ興味深いのは第2楽章主部で各部の繰り返しをベートーヴェンの指示通り忠実に行なっていることだろう(特に後半の繰り返しを励行しているのはこの世代の演奏家としては珍しい)。第3楽章での息の長いカンタービレの見事さ、第4楽章での祝祭的な盛り上がりも凄まじく、フルトヴェングラーとは異なり、これも楽譜の指定を生かして堂々と終結するのもトスカニーニらしいポイント。今回の復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなアナログ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行している。それにより、リビングステレオ・シリーズでRCAの録音黄金時代を築き上げたリチャード・モアとルイス・レイトンの名コンビが捉えたトスカニーニ=NBC交響楽団の輝かしいサウンドが、前代未聞の明晰さと色彩感を伴って瑞々しくよみがえっている。4人の独唱と四部混声合唱、シンバル、トライアングルを含む倍管のオーケストラという大編成ながら、全体の響きと細部の明晰さが奇跡的なレベルで同居しており、トスカニーニの中では比較的触れられることの少ない隠れた名演が今回のリマスタリングでようやく正統的な評価を得ることになろう。解説:浅里公三、岡本稔ほか 歌詞対訳付き(日本語訳:舩木篤也)[録音] 1952年3月31日&4月1日、ニューヨーク、カーネギー・ホール[モノラル] [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVCマスタリング・センター) [マスターテープ・トランスファー]アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ) [LP初出] LM-6009[October 1952, coupled with Beethoven: Symphony No.1 as 2LP set] [第9のみ単独でのLP初出] LSX-2001[October 1957(Japanese reissue)] [国内LP初出] LS2012〜3[July 1954 as 2 LP set]JVC K2 24 BIT REMSTERING/MONO
JMM24XR04
\3465
没後50年記念リリースXRCD24 RCAトスカニーニ・オリジナル・エディション[4]
  「ザンパ」序曲&時の踊り〜トスカニーニ・管弦楽名演集
 ベートーヴェン: 「エグモント」序曲Op.84
 ブラームス
  ハンガリー舞曲第1番ト短調
  ハンガリー舞曲第17番嬰ヘ短調
  ハンガリー舞曲第20番ホ短調
  ハンガリー舞曲第21番ホ短調
 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9
 フェルディナン・エロール(1791-1833):歌劇「ザンパ」序曲
 ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」より 時の踊り
 シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op.26
トスカニーニ
NBC交響楽団
「ローマ三部作」「新世界」に続くトスカニーニのXRCD24化第2弾。RCA所蔵のオリジナル・モノラル・マスターテープ(76cm/30ips)を使用して最高の状態で復刻する「XRCD24 RCAトスカニーニ・オリジナル・エディションの第2回発売は、1952年録音のベートーヴェン「第9」と1954年の引退後に発売された「名管弦楽曲集」。当アルバムは、1954年4月のトスカニーニの引退の直後、同年9月に発売されたオリジナルの小品集で、1952年と1953年に行われた4回の録音セッションで収録されている。ベートーヴェンからシベリウスまで、6人の作曲家の有名オーケストラ曲が収められており、いずれもトスカニーニにとっては唯一の録音となったもの。中でもエロールの「ザンパ」序曲とポンキエルリの「時の踊り」は、トスカニーニのような巨匠が取り上げるのは比較的珍しいポピュラー名曲であるが、モノラル時代これらの作品の代表的名演とされていた。弾力溢れるリズムにのってトスカニーニならではの熱いカンタービレと熱狂的な興奮が凝縮されている。米盤初出ジャケットに記されている通り、「指揮台の約16フィート(約4.8メートル)上に吊り下げられたコンデンサー・マイクロフォン1本」によって収録されたサウンドは、各声部の明晰さを保ちつつ、全体の響きのバランスをも味わうことのできる名録音として名高い。今回の復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなアナログ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行している。それにより、リビングステレオ・シリーズでRCAの録音黄金時代を築き上げたリチャード・モアとルイス・レイトンの名コンビが捉えたトスカニーニ=NBC交響楽団の輝かしいサウンドが、前代未聞の明晰さと色彩感を伴って瑞々しくよみがえっている。解説:浅里公三、ヴィンセント・シーアンほか[録音]1952年7月29日(8)、1952年8月5日(7&9)、1953年1月19日(1&6)、1953年2月17日(2-5) ニューヨーク、カーネギー・ホール[モノラル] [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVCマスタリング・センター) [マスターテープ・トランスファー]アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ) [LP初出] LM-1834[September 1954] [国内LP初出] LS2124[July 1957]JVC K2 24 BIT REMSTERING/MONO

オクタヴィア・レコード

EXTON

EXCL 00007
(SACD Hybrid)
\3000
ブラームス:
 交響曲 第2番 ニ長調 作品73
 大学祝典序曲 ハ短調 作品80
マルティン・ジークハルト(指揮)
アーネム・フィル
2007年3月の来日公演を行ったアーネム・フィル。大盛況のうちに幕を閉じたコンサートは今でも記憶に新しくまたこのブラームス・シリーズ第2作目も大好評を得ており、今後更に世界のトップレベルのオーケストラとして上り詰めていくことでしょう。まさに、重厚かつ伝統の演奏そのもののジークハルトのブラームス。第2弾のブラームス:交響曲第4番では伝統と重厚さを重視した演奏が、レコ芸特選等、高い評価につながった。この交響曲第2番においても、概してゆったりとしたテンポを守っています。演奏の中に派手で特徴的な効果は使ってないものの、落ち着いた音のなかにはしっかりとした低音の基盤を保持し、たっぷりとした演奏を聴かせている。ブラームスが指揮したというエピソードもあるアーネム・フィルならではの重厚さ。基礎となる低音にしっかりとささえられながらも、そこから舞い上がる、輝くような高音が空間いっぱいに広がる。録音:2006年10月17−20日アーネム、ムシス・サクルム、コンサート・ホール、2005年9月5−7日ナイメーヘン、コンセルトヘボウ・デ・フェレエーニヒングにて収録2ch+5ch
OVCL 00305
(2SACD Hybrid)
¥3500
ブルックナー:交響曲 第5番 ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
オランダ放送フィル
シリーズ前作第4、7、9番において、圧倒的な完成度と才極まる音楽性によって類稀なブルックナー像を打ち立てたヤープ&オランダ放送フィル。待望の第4弾は第5番—金管楽器によるコラールや厳格な対位法が重要な役割を果たし、ブルックナー交響曲の中でも非常に厳しく、ダイナミックな作品。現在、欧米においても「驚くべき鬼才」として注目度の高いヴァン・ズヴェーデンは、その並外れた才能と聴衆の心を掴んで離さない求心力・集中力によって、常に熱狂を巻き起こしている現代に現れたカリスマ。ヤープが奏でるブルックナーは全ての楽器・声部が生きているように呼吸し、次々に現れるエピソードは無限に連なり、やがてブルックナー宇宙の大伽藍となる。ショッキングなほどに美しい弦楽器に神々しいほどに力強い管楽器!衝撃的シリーズに、また奇跡の超演が加わった。録音:2007年6月25-28日  ヒルヴェルサム、MCOスタジオにて収録
OVCL 00306
(SACD Hybrid)
¥3000
モーツァルト:
 交響曲第41番「ジュピター」
 交響曲第40番
武藤英明(指揮)
チェコ・フィル
プラハの歌心で奏でるチェコ・フィルのモーツァルト。そして武藤英明、長年のチェコでの生活と演奏活動で培ってきたモーツァルト演奏への深い理解で奏でる秀演!「モーツァルトの魅力と才能は、百冊の書物を持ってしても語り尽くせない。」「モーツァルトの天才性をいち早く感じ取ったのはプラハ市民である。」(武藤英明)チェコ・フィルがエクストン・レーベルで奏でる初のモーツァルトの交響曲。特にポピュラーな「ジュピター」と40番を携えての演奏。プラハの叙情ある歌心で奏でる。曲の中でさりげなく出す優雅さはこの上なく魅力的。指揮者、武藤英明が約30年間の指揮者人生と、チェコ生活の中で見出したこの2つの交響曲への理解。それが輝くような明るさ、エレガントなフレージングとなって表れています。モーツァルトを様々な視点で描き、様々な表現に当てはめている武藤英明の解釈は今までにない新鮮味があります。(当ディスク ライナーノート著者:武藤英明)速からず遅からず。決してもたれないテンポで。自然な流れで。チェリビダッケ、ノイマンの「ジュピター」・・・様々なスタイルと伝説的名演から学んだ武藤英明。チェコ・フィルと目指したモーツァルトは数え切れないスタイルの中からこだわりぬいた演奏です。録音:2006年6月10、16日プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録
OVCL 00307
(SACD Hybrid)
¥3000
シベリウス:交響曲 第2番 二長調 作品43 大友直人(指揮)
東京交響楽団
大友直人、エクストン初登場!シベリウス・イヤーに捧げる、きらめ煌きの交響曲第2番。大友直人&東京交響楽団による、エクストン初のCD。シベリウス・イヤー最後に捧げる、しっとりとした情緒たっぷりのシベリウスを贈ります。弦楽器のしっとりとした音色に、木管勢の個々の完璧なテクニックによるソロ、華麗なる金管アンサンブル。ライヴ・レコーディングで聴かせる臨場感たっぷりのシベリウスのハーモニーは圧巻です。説得力と、こだわりを持った大友のタクトはオーケストラを情熱の演奏へと導いています。シベリウス・イヤーの最後を飾るのに相応しい、堂々とした音色が鳴り響きます。ライヴならではの臨場感たっぷりの迫力の演奏が聴ける上、大友&東響によるこの曲への深い理解が、シベリウスの北欧情緒をたっぷりと聴かせています。ゆったりしたテンポのところでの歌いこみ、シベリウスならではの疾走感、フォルテの輝くようなサウンドは絶品。録音:2007年1月27日@東京・サントリーホールにてライヴ収録

TRITON

OVCT 00042
(SACD Hybrid)
¥3000
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
 ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
清水和音(ピアノ)
ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
極上の純度!プラハに響く至極のモーツァルト・サウンド!清水和音、マーツァル&チェコ・フィルという、それぞれに極上に美しいサウンドをもったアーティストたちがプラハに集い、モーツァルトのピアノ協奏曲をレコーディング。しかも選曲は華やかな23番(イ長調)と対照的にレクイエムのような24番(ハ短調)という人気の高い2曲。清水和音は近年アシュケナージ&N響を始め、世界のビッグ・アーティストとのモーツァルトのピアノ協奏曲での共演が注目を集めている。今回はヨーロッパでも随一のサウンドを誇るプラハ、「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールで、EXTONマーラー・シリーズなどでもお馴染みのマーツァル&チェコ・フィルとの貴重な共演、しかも全編セッション録音による録音!清水の純度の高い美音はモーツァルトの完璧な音楽を鮮烈に浮かび上がらせ、マーツァル&チェコ・フィルによるあたたかなサウンドがそれを懐深く包み込みます。特に、24番においては清水は自作のカデンツを披露。モーツァルトとも縁の深いプラハの地で、奇跡のような饗宴が実現しました!録音:2007年4月29-30日プラハ、「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録

CRYSTON

OVCC 00053
¥3000
ヴィヴァルディ:4本のトロンボーンのための協奏曲
ブルックナー:アンティフォン
ラフォーセ:四重奏のためのエチュード
アーポン:トロンボーン四重奏曲 第1番 
ロッシーニ/ホルヒ編:「ウィリアム・テル」序曲
リス:ポーカー・ダイスのための組曲
ダヴィッド/ルイス編:コンチェルティーノ*
モリコーネ/デスタンク編:ウェスタン
キモイツ・トロンボーン四重奏団
アレクサンドル・フォール/
セドリック・ヴィナティエ
クリストフ・サンシェーズ/
フレデリック・ブラン
ヴェロニク・ゴーディン(ピアノ)*
キモイツ・トロンボーン四重奏団のデビュー・アルバムの登場。アンサンブルのメンバーはサンシェーズ(パリ管)、ヴィナティエ(パリ管)、フォール(スイス・ロマンド管)、ブラン(リヨン管)の4名。全員がリヨン国立高等音楽院でベッケに師事。2001年にはフィリップ・ジョーンズ国際コンクールを獲得。1980年代に一世を風靡したベッケ率いるパリ・トロンボーン四重奏団と同一のテナー・トロンボーンのみの編成、フランス管楽器特有の音色、音楽の統一感から“ネオ・パリトロ”と呼ぶことも出来るだろう。選曲もトロンボーン四重奏団の王道レパートリーを幅広く網羅。ベッケの肝いりらしく、パリ・トロの名盤CDでも見かけた重要な作品群が含まれています。特にトロンボーン協奏曲の最も重要なレパートリー、ダヴィッド:トロンボーン協奏曲の四重奏バージョンは聴きどころ満載!!新世代のフランス・トロンボーン界をリードする新世代アンサンブル。ライナー・ノートはミシェル・ベッケ、シエナ・ウィンド・オーケストラ代表の郡恭一郎、管楽器の解説ではお馴染みの木幡一誠と豪華な顔ぶれです。収録:2007年7月21-23日 リヨン、リヨン歌劇場ベルトロ・ホールにて収録
OVCC 00057
\3000
トマジ:トロンボーン協奏曲
シューマン:幻想小曲集 作品73
プッチーニ:ドレッタの夢(歌劇「つばめ」より)
ペルゴレージ:シンフォニア
フェッロ:ミッドナイト
ゴールドスタイン:トロンボーンとピアノのための「対話」
長生 淳:「トロンボーンとピアノのためのソナタ」より第2楽章
山本浩一郎(トロンボーン)
三輪郁(ピアノ)
元メトロポリタン歌劇場トロンボーン奏者、現在シアトル交響楽団の首席トロンボーンである山本浩一郎のクリストン・デビュー・アルバム。MET、シアトル響だけでなく、サイトウ・キネン・オーケストラの首席奏者としても活躍。現在日本が世界に誇る、トップ金管楽器奏者のひとり。小澤征爾からの信頼も厚く、元ウィーン・フィルの首席トランペット奏者、ハンス・ガンシュも山本を絶賛。また、今をときめくオランダのヨルゲン・ファン・ライエン(ロイヤル・コンセルトヘボウ管首席奏者)もソリストで参加した、世界的なトロンボーン・フェスティバルにも同様にソリストとして参加し、世界的にも高い評価を受けています。その際に演奏した曲が、本盤のメイン作品、トマジによるトロンボーン協奏曲です。山本浩一郎のサウンドは、師匠のアレッシ(ニューヨーク・フィル首席奏者)ゆずりのアメリカン・サウンドで、しかも美しく豊か。まさに日本人離れしたダイナミックさを持つサウンドです。満を持しての、本格ソロ・アルバムです!!!収録:2007年8月23-25日 東京・秋川キララホールにて収録
OVCC 00058
(SACD Hybrid)
¥3000
サン=サーンス:オーボエ・ソナタニ長調 作品166
アンドレス:晩秋の歌
ドビュッシー:鐘/美しき夕暮れ/ロマンス
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
クーツィール:ホルンとハープのためのソナタ
ラデク・バボラーク(ホルン)
吉野直子(ハープ)
世界的ホルニスト、バボラークと世界的ハーピスト、吉野直子による豪華共演!驚異のテクニックから極上の音色による「亡き王女のパヴァーヌ」など、聴き応え十分のデュオ作品集。煌くような音の粒がドヴォルザーク・ホールいっぱいに広がります。バボラークと吉野直子によるクリストン初のデュオCD!世界的にも著名な両者の演奏はまさに夢のような共演!!完璧なテクニックで固めるバボラークと溢れる色彩感で曲を際立たせる吉野直子のハープは必聴です。サン=サーンスのオーボエ・ソナタや、クーツィールのソナタでは、めくるめくバボラークのホルン・テクニックが聴けます。細かい音型による速いパッセージをホルンで奏でるところなどは、バボラークだからこそ成し得る至芸です。テクニック的な曲に対するドビュッシーのリート3曲。しっとりとした表現力に静謐なまでに歌いこんだハーモニーが聴くことができる。染み込むように美しく響きます。ハープのペダル・グリッサンドや効果的な調弦で描き出すアンドレスの晩秋の歌。吉野のテクニック、またふくよかな音色が見事なまでに鳴り響きます。絹のような極上の音色で奏でる「亡き王女のためのパヴァーヌ」。“バボラークが吹く「パヴァーヌ」をとくと堪能されたし” ライナーノートより 木幡一誠著録音:2007年7月29−31日 プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録

EXTON

OVCL 00310
¥2000
ストラヴィンスキー:
 バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管
ズヴェーデン&オランダ放送フィルの新譜、初のストラヴィンスキー!!エクストン・レーベルのブルックナー・シリーズから受け継いだ超・実力級の演奏が聴ける一枚。弦楽アンサンブルのための曲「ミューズの神を率いるアポロ」。一曲目からオランダ放送フィルのまとまりのある弦楽アンサンブルが分厚い音圧をもって響く。全10曲でまとまったバレエ音楽。ひとつの曲ごとに様々な表情を見せ、変化に富んだ曲。非常に美しい和声が特徴ですが、最終章にかけての力強く、せつないメロディには、哲学的とまでいえるような奥深さが秘められている。オランダのカリスマとして欧米において最も注目されるズヴェーデンの、指揮者としての音に対する厳格なまでのこだわりが曲を通して伝わる。ストラヴィンスキーらしい疾走感、艶のある音色、絡み合うような独特な旋律を、完璧に自分たちのものとして演奏していた。録音:2006年8月22−25日 ヒルヴェルサム、MCOスタジオにて収録
OVCL 00309
(SACD Hybrid)
\3000
モーツァルト:
 弦楽四重奏曲 第17番変ロ長調「狩」K.458
 弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428
 アダージョとフーガ ハ短調 K.546
チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団
2000年、チェコ・フィルのメンバーらによって結成され、2005年にソリスト、パヴェル・エレットを第1ヴァイオリンに迎えたチェコ・フィル弦楽四重奏団。メンバー全員とも、豊かな経験と才能、幅広い音楽性を持ち合わせ、非常に安定した技巧と美しい音色のカルテット。ぴったりと呼吸の合った「狩」のアウフタクト。ムラのない第1ヴァイオリンのトリルにのせて狩の主題が喜びいっぱいに歌われている。そこに派手な演奏効果はなく、うちから突き上げる音楽的衝動で奏でられている。しっかりとした音圧で、かつ軽やかな機能美を兼ね備えたモーツァルトの明るいリズム感を伴うアレグロ。ヤナーチェク・カルテット、スメタナ・カルテット等、チェコの弦楽四重奏の伝統を継承する「いぶし銀」の音色が響く。モーツァルトの叙情感をたっぷりと加えた響きで作り上げる音の空間はまさに極上。
【チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団:
2000年、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー、ズザナ・ハーコヴァー、イルジー・ポスレドニー、ヤクブ・ドヴォルザーク等により「プラハ・フィルハーモニー四重奏団」の名前で結成される。2005年、メンバー名を「チェコ・フィルハーモニー四重奏団」と変更し、チェコ楽壇の名手、パヴェル・エレットを第1ヴァイオリンに迎える。豊かな才能と経験、また国際的なコンクールにおいての入賞歴を持つメンバーにより結成された同四重奏団は、非常に高度な演奏技術を持つアンサンブルである。これまで、イングランドとスコットランドにおいて公演し大好評を得るほか、国内外のソリストとの共演で定期的にプラハの主要ホールでの演奏を重ねている。録音:2007年5月1、2日 プラハ、ドモヴィナ・スタジオにて収録 DSD レコーディング 2ch&5ch
OVCL 00303
(SACD Hybrid)
¥3000
ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 作品88<オルガン・ソロ版>
マルティヌー:ヴィジリア
ヤナーチェク:
 オルガンのための2つの作品 後奏曲(「グラゴル・ミサ」より)
アレシュ・バールタ(オルガン)
驚異のオルガンによるドヴォルザーク・シンフォニー・シリーズ第2弾!名手アレシュ・バールタによるチェコの美しき調べ。 日本でもお馴染みとなりつつあるチェコの名オルガニスト、アレシュ・バールタの最新アルバム。オルガンによるドヴォルザーク・シンフォニー・シリーズの第2弾となるこのアルバムでは、交響曲の中でも、もっともチェコの風景を思い出させ人気の高い交響曲第8番です。オルガンによるシンフォニーはオーケストラよりもダイナミックで、終楽章のコーダなどはもう圧巻。また、3楽章は弦楽とまた違った美しいメロディをお聞きになれるだろう。バールタはオルガンのレジスターキー等を駆使し、オーケストラ同様の音色の変化に富んだ演奏を見せる。また、カップリングされているマルティヌーやヤナーチェクはアレシュの妙技が堪能できる。オルガンによるチェコ音楽の新たな一面をご覧になれるかと思う。特にヤナーチェクの傑作「グラゴル・ミサ」の1曲「後奏曲」の迫力のサウンド、テクニックはもう驚異的といえる。サラウンドのSACDでも収録。オーディオ・ファンにもたまらないディスクの登場。録音:2007年8月4、5日 プラハ「芸術家の家」ドヴォルザークホールにて収録
OVCL 00306
(SACD Hybrid)
¥3000
モーツァルト:
 交響曲第41番「ジュピター」
 交響曲第40番
武藤英明(指揮)
チェコ・フィル
プラハの歌心で奏でるチェコ・フィルのモーツァルト。そして武藤英明、長年のチェコでの生活と演奏活動で培ってきたモーツァルト演奏への深い理解で奏でる秀演!「モーツァルトの魅力と才能は、百冊の書物を持ってしても語り尽くせない。」「モーツァルトの天才性をいち早く感じ取ったのはプラハ市民である。」武藤英明
チェコ・フィルがエクストン・レーベルで奏でる初のモーツァルトの交響曲。特にポピュラーな「ジュピター」と40番を携えての演奏。プラハの叙情ある歌心で奏でる。曲の中でさりげなく出す優雅さはこの上なく魅力的。指揮者、武藤英明が約30年間の指揮者人生と、チェコ生活の中で見出したこの2つの交響曲への理解。それが輝くような明るさ、エレガントなフレージングとなって表れている。モーツァルトを様々な視点で描き、様々な表現に当てはめている武藤英明の解釈は今までにない新鮮味がある。速からず遅からず。決してもたれないテンポで。自然な流れで。チェリビダッケ、ノイマンの「ジュピター」・・・様々なスタイルと伝説的名演から学んだ武藤英明。チェコ・フィルと目指したモーツァルトは数え切れないスタイルの中からこだわりぬいた演奏。録音:2006年6月10、16日 プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録 (当ディスク ライナーノート著者:武藤英明)

CRYSTON

OVCC 00046
¥3000
シューマン:3つのロマンス 作品94
ベルク:4つの小品 作品5
ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード
サン=サーンス:クラリネット・ソナタ 作品167
プーランク:クラリネット・ソナタ
ジェルベ:子守唄
ディミトリ・アシュケナージ(Cl)
ウラディーミル・アシュケナージ(P)
ソリスト、室内楽奏者として国際的に活躍中のディミトリ・アシュケナージのクリストン初のアルバム。ピアノは世界的指揮者・ピアニストであるウラディーミル・アシュケナージ。選曲は、フランス・モダンからドイツ・ロマンまで幅広いレパートリー。特に演奏の間の置き方や、絶妙なフレーズ間のコントロールなど聴きもの。極上の音色、見事なアンサンブル力。鍵盤を撫でていくかのようなウラディーミル・アシュケナージのピアノは必聴。このデュオ演奏にあるのは親子ならではのパートナーシップ。今回のレパートリーにあるアンサンブルの難解なルトスワフスキ、ベルク、シューマン等も超絶なまでに息の合った演奏を聴かせている。ミラノ・スカラ座で活躍したジャンバッティスタ・シジーニ、クリーヴランド管の首席クラリネット、フランクリン・コーエンらから受け継がれた音色を持つディミトリ・アシュケナージはニュートラルなクラリネットの響きを聴かせてくれる。
ディミトリ・アシュケナージ(クラリネット) Profile
1969年ニューヨーク生まれ。6歳でピアノを始め、10歳でクラリネットに転向し、ジャンバッティスタ・シジーニに師事する。ルツェルン音楽院卒業。これまでロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、水戸室内管弦楽団との共演を行う。またウラディーミル・アシュケナージ指揮の下でワルシャワ・フィルハーモニーと共演。ペンデレツキ、ヤツェク・カスプシク指揮の下でシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演する。近年ではコダーイ弦楽四重奏団とのリサイタルを行い、ザルツブルグ音楽祭、ケルン音楽祭、フェルトキルヒ音楽祭においてエディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)、ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)と共演するほか、ウラディーミル・アシュケナージ、ヴォフカ・アシュケナージ(ピアノ)、アリアン・ハーリング(ピアノ)、ウラディーミル・メンデルスゾーン(ヴィオラ)、ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)らとの共演を行うなど、精力的な演奏活動を繰り広げている。録音:2007年4月27−29日 サフォーク、ポットン・ホールにて収録
OVCC 00052
(SACD Hybrid)
¥3000
ライヒャ:ファゴットとピアノのためのソナタ 変ロ長調
ベートーヴェン:
 クラリネットとファゴットのための二重奏曲 第3番 変ロ長調
モーツァルト:ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調
ドゥビエンヌ:ファゴットとハープのためのソナタ 変ロ長調
オンジェイ・ロスコヴェッツ(Fg)
イトカ・ファルカショヴァ・ドロビルコヴァー(P)
トマーシュ・コパーチェク(Cl)
フランティシェク・ホスト(Vc)
ヤナ・ボウシュコヴァー(ハープ)
まさにチェコ・ヴィルトゥオーゾの巡り合い!ピアノ・クラリネット・チェロ・ハープという4つの楽器との組み合わせによるデュオ。チェコ楽壇における名手たちによるファゴットとのそれぞれの「コンビネーション」。一曲一曲を二人で作り出してゆく至高のデュオの世界。一人一人の音色、演奏がしっかりときこえてくる。オンジェイ・ロスコヴェッツはチェコ・フィルのファゴット奏者で、バボラークも参加するアフラートゥス・クインテットのメンバー、オンジェイ・ロスコヴェッツ。遥か遠くまで響き渡る、のびやかで美しいファゴットの音色の持ち主。録音:2007年5月5−7日プラハ、ドモヴィナ・スタジオにて収録
OVCC 00054
\3000
デュカス:ヴィラネル
グリエール:
 夜想曲 作品35-10/間奏曲 作品35-11
 ロマンス 作品35-6/悲しいワルツ 作品35-7
シューマン:幻想小曲集 作品73
サン=サーンス:ロマンス ヘ長調 作品36/ロマンス ホ長調 作品37
ビシル:ヴァルス・ノワール
グラズノフ:夢 作品24
フランセ:ディヴェルティメント
R.シュトラウス:アンダンテ
シューマン:アダージョとアレグロ 作品70
ナイジェル・ブラック(Hr)
アシュケナージ(P)
現在フィルハーモニア管の首席ホルン奏者であり、巨匠アシュケナージが最も信頼するホルン奏者、英国ホルン界の逸材ナイジェル・ブラックによるホルン&ピアノ・デュオ・アルバムの登場。ナイジェル・ブラックはナショナル・ユース・オーケストラ、EUYO、スカラ座歌劇場管、ロイヤル・フィルハーモニー管、ロンドン・フィルハーモニー管を経て現在フィルハーモニア管の首席ホルン奏者。巨匠ウラディーミル・アシュケナージとの出会いはロイヤル・フィル時代で、その後も常にアシュケナージの絶大の信頼を得るお気に入りのホルン奏者として、コンサートや録音においても印象的な演奏をしてきました。両者にとって積年の夢であったデュオの録音が今回ついに実現、CRYSTONからリリースになる。選曲もほぼホルンとピアノによるオリジナル作品での秀曲ぞろい。R.シュトラウスのアンダンテなどで聴ける息の長い、太字の旋律線を朗々と歌い上げる見事な呼吸と力強さ、輝きのある音色はブラックならでは。細かいパッセージで存分に発揮されるテクニックの高さも特筆です。巨匠アシュケナージのピアノから香り立つ比類なき円熟の音楽性が、絶妙にホルンと溶け合い引き立てあい、デュオの醍醐味を堪能させてくれます。2007年5月収録の最新録音です!収録:2007年5月9-11日 サフォーク、ポットンホールにて収録
OVCC 00055
(SACD Hybrid)
¥3000
ハートリー:8本のトロンボーンのためのカンツォーナ
クレスポ:金管低音楽器のためのブルックナー・エチュード
ドゥファイエ:フルクチュエイション
エルガー/カナール編:エニグマ変奏曲よりB.G.N.
ブルジョワ:葬送のスケルツォ 作品86
ロータ/カンス編:道
ルグラン:おもいでの夏
ペネーリャ:ロス・ミウラス
ノレ:ラテン・ディストリクト
ミシェル・ベッケet オクトボーン
(ミシェル・ベッケ(ソロ・トロンボーン/指揮)
アレクサンドル・フォール(Tb=スイス・ロマンド管首席)、
セドリック・ヴィナティエ(Tb=パリ管)、
クリストフ・サンシェーズ(Tb=パリ管首席)、
フレデリック・ブラン(Tb=リヨン管)、
アルノー・モンドゥシュ(Tb=バスク国立管首席)、
マルク・メルラン(Tb=ロワール国立管首席)、
ローラン・フークレ(バス・トロンボーン=リヨン歌劇場管)、
ステファン・ラベリ(テューバ=パリ管首席)
2005年に発売された「オクトボーン」の続編、第2弾の登場。今回もベッケの天国的なピアニッシモは健在。期待を裏切ることの無い神々しさは独壇場。また指揮者ベッケにも注目。本CD収録の大型トロンボーン・アンサンブルの主要作品、ハートリー、クレスポ、ブルジョワはトロンボーン奏者で知らない人はいないほどの有名曲目。ニーノ・ロータ:「道」、ミシェル・ルグラン:「おもいでの夏」で聴かせるクラシック以外のレパートリーはよりこのCDの親しみやすさが伝わる。ベッケの音色を存分に味わえるエルガー:エニグマ変奏曲は注目!!伴奏を務めるオクトボーンのレベルの高さにも脱帽!!パリ管を筆頭にフランス語圏オーケストラの主要トロンボーン奏者たちのスーパー・アンサンブル。また、ベッケは指揮者として手塩にかけて育てたオクトボーンのアンサンブルを見事に牽引し、世界的なトロンボーン奏者を多数輩出しているベッケの教育者としての側面を垣間見ることも出来る。収録:2007年7月27-30日 リヨン歌劇場ベルトロ・ホール
OVCC 00056
¥3000
シュミット:フルート四重奏曲 作品106
デュボア:四重奏曲
ジョンゲン:エレジー
吉松隆:さえずり鳥ブログ
ラヴェル/神田寛明編:ソナチネ
モーツァルト/神田寛明編:ジュピター・シンフォニー
         (交響曲第41番「ジュピター」より第4楽章)
ザ・フルート・カルテット
(相澤政宏 神田寛明
斎藤和志 柴田勲)
日本のトップ・フルーティストによるアンサンブル、その名も「ザ・フルート・カルテット」。結成10周年を迎え、一つの転機となっている。まず、新メンバーとして東京フィルの首席奏者の斎藤和志が新メンバーとして加入したこと。東京フィルでいつも華麗で的確なテクニックを聴衆を魅了している斎藤が、確固たるファンをつけている「ザ・フルート・カルテット」に、どのような彩りを添えてゆくのか?サウンドはどのように変わっていくのか?非常に楽しみ。さらにこのアルバムのタイトルとなっている「さえずり鳥ブログ」は日本を代表する現代音楽作曲家の吉松隆による書き下ろし作品。結成10周年の当アンサンブルの為に書かれた。そのタイトルとおり、「仮想空間の森(ブログ)の中でひたすら鳥たちがピーチクパーチクとさえずります。」(吉松隆)非常に技術的にも高くこのメンバーのクオリティの高さを再認識されることだろう。また、アンサンブルコンテストなどでもよく演奏されるシュミットやデュポア。さらにファンにはおなじみの神田寛明編曲のクラシックの名曲たち。10周年という節目の年の集大成ともいえるアルバムの登場。この先さらに飛躍を続ける「ザ・フルート・カルテット」をお楽しみ下さい。<録音:2007年7月2、3日 埼玉・秩父ミューズパークにて収録>

EXTON

OVCL 00293
(SACD HYBRID)
¥3000
シベリウス:
 交響曲 第6番 作品104
 交響曲 第7番 作品105
  組曲「カレリア」 作品11
  悲しきワルツ 作品44−1
アシュケナージ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
第1弾から第3弾まで大好評を得ているシベリウス交響曲シリーズ、遂に完結盤!!美しい弦楽メロディとシベリウス独自の和声を特徴とする交響曲第6、7番。ロイヤル・ストックホルム・フィル名物ともいえる、表現力豊かで透明感あふれる弦楽アンサンブル。完璧な和声で疾走するような音の波を作る。組曲「カレリア」の勇壮で華やかな金管の活躍は前の二つの交響曲と対照的で聴き応え十分。一転して美しくはかない小品「悲しきワルツ」。最後は消え入るような旋律が静謐のうちに響く。録音:2006年11月8日−11日、1月30日−2月3日 ストックホルム・コンサートホールにて収録
OVCL 00298
(2SACD HYBRID)
\3500
マーラー:交響曲 第7番「夜の歌」 マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
マーツァル&チェコ・フィルによるマーラー・シリーズ第5弾が遂に登場。これまでに「交響曲第5番」(レコ芸特選)、「交響曲第3番」(2005年レコード・アカデミー賞&レコ芸特選)、「交響曲第6番」、「交響曲第4番」と、いずれも高い評価を受け続け、大好評を博してきたシリーズ。マーラーがチェコ・フィルと初演した「夜の歌」、第5弾はチェコ・フィルの伝統を誇っての演奏!録音:2007年5月3、4日@プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録

TRITON

OVCT 00039
(SACD HYBRID)
¥3000
J.S.バッハ:
 2声のインヴェンションと3声のインヴェンション(シンフォニア)
  第1番 ハ長調 BWV.772 / BWV.787
  第2番 ハ短調 BWV.773 / BWV.788
  第3番 ニ長調 BWV.774 / BWV.789
  第4番 ニ短調 BWV.775 / BWV.790
  第5番 変ホ長調 BWV.776 / BWV.791
  第6番 ホ長調 BWV.777 / BWV.792
  第7番 ホ短調 BWV.778 / BWV.793
  第8番 へ長調 BWV.779 / BWV.794
  第9番 へ短調 BWV.780 / BWV.795
  第10番 ト長調 BWV.781 / BWV.796
  第11番 ト短調 BWV.782 / BWV.797
  第12番 イ長調 BWV.783 / BWV.798
  第13番 イ短調 BWV.784 / BWV.799
  第14番 変ロ長調 BWV.785 / BWV.800
  第15番 ロ短調 BWV.786 / BWV.801
清水和音(ピアノ)
清水和音がトリトン・レーベルから放つ最新録音は、J.S.バッハによる「インヴェンションとシンフォニア」−鍵盤楽器奏者のバイブルともされ、ピアニストの誰もが必ず出会い、大バッハから脈々と受け継がれた曲集。清水の指先から見事なバランスでコントロールされた一音一音が重なり合い、響き合い、調和の中から妙なる「音楽」が洪水のように流れる。調性を合わせて2声と3声を交互に演奏したもの清水の大きなこだわりのひとつ。清水らしい霊感に満ちた発想で、響くことの面白さが極まる。時を超えて、大バッハの音楽の普遍性を新鮮かつ鮮烈に示した秀演。録音:2006年9月20-22日 逗子文化プラザホールにて収録

CRYSTON

OVCC 00050
(SACD HYBRID)
\3000
J.S.バッハ:<無伴奏チェロ組曲に基づく>
 組曲 第4番 BWV.1010
 組曲 第5番 BWV.1011
<無伴奏フルートのためのパルティータに基づく>
  パルティータ BWV.1013
ラデク・バボラーク(ホルン)
ホルンでバッハの無伴奏チェロ組曲に挑戦するという偉業——2002年にエクストン・レーベルから発売され、大きな話題を呼んだバボラークの「組曲第1〜3番」。その続編が遂に登場!現在ベルリン・フィルの首席ホルン奏者として世界の頂点に位置するラデク・バボラーク。今回選んだのは、前回の第1〜3番に引き続く組曲第4&5番。そしてフルートの無伴奏フルートのためのパルティータ。まさにホルンを吹くために生まれてきたとも言うべき天才バボラークの意欲が存分に見ることが出来る。完全無欠のホルン・テクニックとスペシャル・サウンドに徹底して驚くばかりに完璧な演奏を繰り広げる。録音:2007年8月1-3日@プラハ、ドモヴィナ・スタジオにて収録
OVCC 00049
(SACD HYBRID)
\3000
J.S.バッハ:<無伴奏チェロ組曲に基づく>
 組曲 第1番 BWV.1007
 組曲 第2番 BWV.1008
 組曲 第3番 BWV.1009
ラデク・バボラーク(ホルン)
2003年からベルリン・フィルの首席ホルン奏者として大きな活躍を果たしているラデク・バボラーク。天才ホルニストの名を欲しいままにしている彼が挑戦した、バッハの無伴奏チェロ組曲第1〜3番。2002年に発売された名盤が、ハイブリッドSACD盤となって登場。録音:2002年6月29-31日、7月1日 プラハ、ドモヴィナ・スタジオにて収録
OVCC 00051
(SACD HYBRID)
\3000
ヨハン・デ=メイ:ウインディ・シティ序曲
 エクストリーム・メイク・オーヴァー 
 -チャイコフスキーの主題による変容−
 交響曲第3番「プラネット・アース」
   Ⅰロンリー・プラネット
   Ⅱプラネット・アース
   Ⅲマザー・アース
ヨハン・デ=メイ(指揮)
大阪市音楽団
大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
吹奏楽界を席巻する驚異のアルバムが登場。これまでの吹奏楽史の流れの中でも重要な位置を占めるであろうシンフォニー「プラネット・アース」。ホール中をめぐる彗星が興奮をあおります。美しい女声合唱を含む大規模な編成のこの作品。あまりに壮大なこの作品のエネルギーは、人類、大地をも包みこむ大讃歌。2006年3月にオランダにてオーケストラ版が初演され、当ライブが吹奏楽版の日本初演となる。オランダでの世界初演ではオランダの各メディアは一致して賞賛をデ=メイへおくりました。デ=メイにとってもひとつの大きな勲章ともなるであろうシンフォニー。聴き所は各楽章の始めにおいて彗星がめぐってゆく。(5chサラウンドでは最高の効果を発揮する。オーディオファイルとしても有用です。)3楽章の最後ではこれでもかと続く生命への讃歌。(金管楽器がひたすら咆哮!)「すべての母、地球よ、あなたを讃える!」というホメロスの言葉で締めくくられる。ぜひこのエキサイティングなサウンドをお楽しみ下さい。また、「エクストリーム・メイク・オーヴァー」ではチャイコフスキーの交響曲第4番、第6番、「ロメオとジュリエット」などクラシックのファンなら誰もが知っている断片が散りばめられている。今回はこのシリーズ初となるハイブリッド盤として発売となります。これぞ吹奏楽界のカリスマ、ヨハン・デ=メイの世界。録音:2007年6月8日 大阪・ザ・シンフォニーホール
OVCC 00047
¥3000
リサイタル/ステファン・ラベリ(テューバ)
 スティーヴンス:古風な様式による変奏曲(バッハによる)
 バッハ:フルート・ソナタ BWV1031
 ラヴェル:ドゥルシネア姫思いを寄せるドン・キホーテ
 ヒンデミット:テューバ・ソナタ
 R.シュトラウス:8つの歌より万霊節
 R.シュトラウス:8つの歌より献呈
 プライヤー:「スコットランドの釣鐘草」からテーマと変奏曲
 コロンボ&ムレーナ:無関心
ステファン・ラベリ(テューバ)
フィリップ・モンフェラン(ピアノ)
現在、世界的に活躍するテューバ奏者の一人、ステファン・ラベリの最新アルバムがオクタヴィア・レコードのクリストン・レーベルから発売。ラベリは現在、パリ管弦楽団のテューバ奏者として活躍中。昨年(2006年)は、パリ管弦楽団ブラス・クィンテットのメンバーとして来日。その他、ヤマハ主催のクリニックなどにもテューバ講師として参加のため来日を重ねている。テューバという楽器の特性上、ソロ・アルバムの数は多いとは言えない。しかし、オクタヴィア・レコードが抱える管楽器専門レーベル「クリストン」では、「各楽器に世界最高の演奏家を」というレーベル・ポリシーの下、今回初のテューバ・ソロアルバムが誕生することとなった。ロジャー・ボボ(ロス・フィル)、ポコーニ(シカゴ響)と有名テューバ奏者の中に、最近ではボーズウィークと共に、ラベリの名前は必ず挙がっている。今回のアルバムの最も注目すべき箇所は、何といってもラベリの「歌」と「テクニック」の融合。収録曲目もヒンデミット:テューバ・ソナタ(テューバ曲のバイブル!!)からR.シュトラウス:8つの歌(「歌」)、プライヤー:「スコットランドの釣鐘草」(超絶技巧!!)までラベリの様々な側面に光を当てている。まるで、ユーフォニアムの音と間違える程の音色に驚嘆する。テューバ吹きならずとも、興味をそそられる曲目が並んでいる。ステファン・ラベリ(テューバ)は1975年生まれ。1995年リヨン国立高等音楽院を首席で卒業。2000年、ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ市立管弦楽団のソリストとして演奏。リヨン国立歌劇場管弦楽団、トゥールーズ市立管弦楽団を経て、現在パリ管弦楽団の首席奏者である。またローザンヌ音楽院において後進の指導にあたっている。2005年オクタヴィア・レコードより発売のミシェル・ベッケが音楽監督を務める「オクトボーン」でテューバを担当。(OVCC-00020) 使用楽器ヤマハYFB-621 使用マウスピース:特注録音:2007年7月23−25、27日リヨン国立歌劇場ベルトロホールにて収録
OVCC 00048
¥3000
リヴィエ:アルト・サクソフォンとトランペットのための協奏曲
伊藤康英:サクソフォンとトランペットのための「オード(頌歌)」
 チョコレート・ダモ−レ
 木星のファンタジー
タネ−エフ/山下信吾編:
ヴィヴァ-チェ(弦楽五重奏曲第1番より)
徳永洋明:海からの手紙
ケンツビッチ/徳永洋明編:黄昏
神代修(トランペット)
雲井雅人(サクソフォン)
藤井一興(ピアノ)
徳永洋明(ピアノ)
トランペットとサクソフォン—ブラスを代表する2つの楽器を最高に楽しめるアルバムが登場。この両者が奏でるサウンドは躍動感に溢れ、これ以上なく華麗。トランペットを務めるのは、日本を代表するトランペッターの神代修。繊細でいてエネルギッシュなサウンドで楽曲に彩りを加えていく。難しいパッセージなどもいとも簡単に奏でる。一方サクソフォンは人気実力共に日本屈指の奏者、雲井雅人。甘美で心地よいサウンドがホールを包み込む。このアルバムを聴けば、この珍しいデュオが新たなプログラム・スタンダードへと進化してゆくことを目の当たりにするだろう。オリジナル作品のリヴィエや吹奏楽界で高い人気を誇る伊藤康英の作品。ホルストの木星をアレンジした「木星のファンタジー」や「チョコレート・ダモ—レ」など非常に聞きやすく楽しめる。神代修のために書かれたケンツビッチの「黄昏」。非常に盛りだくさんのアルバム 録音:2007年8月15-17日 つくば・ノバホールにて収録

AURORA

AUCD 18
¥3000
干野宜大/熱情・クライスレリアーナ
モーツァルト:
 グルックのジングシュピール『メッカの巡礼たち』の
 アリエッタ「愚民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K.455
ベートーヴェン/ルービンシュタイン編曲
 トルコ行進曲〜劇音楽「アテネの廃墟」作品113より
ベートーヴェン:
 バガテル イ短調「エリーゼのために」 WoO. 59
 ピアノソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
シューマン: クライスレリアーナ 作品16
干野宜大(P)
好評のデビュー・アルバム「リスト - シューベルト/干野宜大」に続く、干野宜大渾身の第二弾!!確かなテクニックに裏打ちされた深い音色、研ぎ澄まされた音楽…正に巨匠の風格を感じるピアニスト。録音:2007年3月8, 9日/秩父ミューズパークにて収録
AUCD 19
¥3000
ブリッジ、バーバー:チェロ・ソナタ/唐津 健
 ブリッジ:チェロ・ソナタ(1913-17)
 バーバー:チェロ・ソナタ 作品6
 エルガー:愛の挨拶 作品12
 フォーレ:エレジー 作品24
 サン=サーンス:白鳥
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ 作品34-14
 カザルス:鳥の歌
唐津 健(Vc)
精緻を極めた音楽作りとダイナミックな表現に、名器ガルネリから紡ぎ出される深い音色が呼応する… 名門、王立音楽大学、ジュリアードで学んだ新しいチェロ界のホープ。ブリッジとバーバーのチェロ・ソナタ、どちらも本場で学んだ唐津ならではの真骨頂。作品そのものの魅力をありのままに聴く者に伝えようという真摯さが貫かれている。珠玉の小品名曲、愛の挨拶、エレジー、白鳥、ヴォカリーズ、鳥の歌も収録。録音:2007年7月31日, 8月 1日/みの〜れ(小美玉市)

SPEX

OVCX 00039
\3000
ラター/大竹くみ 編:清らかな祈り
ヘンデル/大竹くみ 編:「メサイア」より
 「シオンの娘たちよ大いに喜べ」
私を泣かせてください
スカルラッティ:すみれ
シューベルト/大竹くみ 編:アヴェ・マリア
君はわが願い
フォーレ/大竹くみ 編:レクイエム
ヘンデル/大竹くみ 編:オンブラマイフ
ラター/大竹くみ 編:レクイエムより「ピエ・イエズ」
モーツァルト/大竹くみ 編:ハ長調ミサより「アニュス・デイ」
カッチーニ/大竹くみ 編:アヴェ・マリア
ロイド・ウェバー/大竹くみ 編:レクイエムより
 「ピエ・イエズ」
賛美歌/大竹くみ 編:アメイジング・グレイス
ヴィヴァルディ/大竹くみ 編:リヴァー・オブ・ドリームス
 (四季「冬」より)
松尾 香世子(S)
森下 幸路(Vn)
大竹 くみ(編曲、オルガン)
伴奏がヴァイオリンとオルガンという大変珍しいアルバム。歌とオルガンのデュオは世界初のCD化であり、収録されているのは、まさに癒しの音楽ともいえる名曲ばかり。秋川キララホールのホール・トーンがオルガン、ヴァイオリンの音色をより豊かに響かせ、透き通る歌声は IRIS(虹の女神)のタイトルにふさわしい当に天から降り注ぐ声のよう。「静かで神聖な音楽で多くの方に安らぎを与えたい」という思いを込めて松尾香世子が清らかな声で語りかける。2007年2月15−16日 東京・秋川キララホールにて収録

SACRAMBOW

OVSL 00021
¥3000
J.S.バッハ/デュポン編:トッカータとフーガニ短調
ドビュッシー/ブトリー編:牧神の午後への前奏曲
ベルリオーズ/デュポン編:「ローマの謝肉祭」序曲
ラフマニノフ/ブトリー編:ヴォカリーズ
ブトリー:テトラードゥ
ビゼー/デュポン編:「カルメン」前奏曲
ラヴェル/デュポン編:ボレロ
ロジェー・ブトリー(指揮)
ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
ピエール・カロン(フルート)
アンヌ・レニエ(イングリッシュ・ホルン)
シルヴィー・ユー(クラリネット)
リュディ・ソヴァージュ(Tb)
パリ・ギャルド再発シリーズ最終章!来日演奏曲目、ラヴェルの「ボレロ」含む注目盤!!2007年の11月に再来日を果たす世界最高峰の吹奏楽団、パリ・ギャルド。日本においては伝説の名門吹奏楽団であり、来日の度に新たな衝撃を残していった。そのサウンドは吹奏楽経験者にとって憧れといっても過言ではない。1961年の来日は日本の吹奏楽の歴史を変えた、と言われるほど日本の吹奏楽に与えた影響は計り知れない楽団。このアルバムでは、ボレロ、牧神の午後への前奏曲、ローマの謝肉祭、「カルメン」前奏曲など吹奏楽ファン垂涎のタイトルが多数収録されている。完璧なまでに統率された理想的なサウンドをぜひお楽しみください!録音:1993年10月22、30日東京芸術劇場にてライヴ収録

EXTON

OVCL 00297
(SACD HYBRID)
\3000
ドヴォルザーク:交響曲第9番
「新世界より」作品95
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9
飯森範親(指揮)
東京交響楽団
流暢で統率されたアンサンブル、豊かな音色 —— 飯森の成熟した才能が引き出す東京交響楽団の演奏「新世界より」&「ローマの謝肉祭」。2007年5月、エクストンが初のレコーディングを行った東京交響楽団。曲を作りこむことへの飽くなき情熱が統率されたアンサンブルとなり、完璧で純度の高い音を生み出そうとする意識が豊かな音色となって表れ、力強く両曲を奏でている。飯森と東響、両者の緻密な譜面の追求と音へのこだわり、また演奏に対する真摯な姿勢が存分に見ることのできる一枚。録音:2007年5月17-19日 ミューザ川崎シンフォニーホールにて収録
OVCL 00296
(SACD HYBRID)
\3000
ドヴォルザーク:チェコ組曲 ニ長調 作品39
スーク:組曲「おとぎ話」作品16
ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
マーツァルとチェコ・フィルがチェコの魂に捧げる伝統の二曲。2007年 5月に収録されたドヴォルザークのチェコ組曲とスークの劇付随音楽、組曲「おとぎ話」です。チェコの郷愁を思い馳せる両曲は、チェコ人であるマーツァルとチェコ・フィルのみが奏でることのできる、生粋のチェコ民族の歌。「チェコ組曲」は伝統の音色が味わい深く曲の輪郭を彩り、また夢見るようなエレガントでファンタジックな旋律が溢れる組曲「おとぎ話」。美しく哀愁を含んだ深い音色がドヴォルザーク・ホールに響き渡る。録音:2007年4月27日(チェコ組曲)、5月7日(組曲「おとぎ話」) プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録
OVCL 00288
(2CD)
¥3500
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集
 第1番BWV.1014、 第2番BWV.1015、 第3番BWV.1016
 第4番BWV.1017、 第5番BWV.1018、 第6番BWV.1019
漆原 啓子(Vn)
小林 道夫(チェンバロ)
デビュー25週年を迎える漆原啓子がその集大成としてのアルバムをリリースした。そのキャリアのすべてを表現するものとして選んだ作曲家は、バッハ。その神聖なる響きを漆原啓子が、ひとつひとつ紡ぐかのように、丁寧にそして自然に表現。繊細で輝かしい漆原の音色が、バッハの精神へとゆっくりと導く。漆原の奏でる音、一粒一粒にはこれまでの演奏活動からくる自信、確信、そして音楽へ対する憧れが込められ、ひとりの音楽家のすべてを見るかのようでもある。また、日本鍵盤界の巨匠小林道夫の真摯なサポートがバッハの輝光を加えていく。25年の年輪のみしか語る事の出来ないバッハがそこにある。漆原啓子と小林道夫という名手二人が奏でるバッハの世界をお楽しみ下さい。録音:2007年3月7-9日神奈川・相模湖交流センターにて収録

SACRAMBOW

OVSL 00020
¥3000
R.シュトラウス:
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
リムスキー=コルサコフ:
 交響組曲「シェエラザード」作品35
ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
フランソワ・ブーランジェ(指揮)
2007年11月に日本はまた奇跡の吹奏楽団と出会う。世界最高の吹奏楽団にして過去に日本にて一大センセーショナルを巻き起こした「パリ・ギャルド」が帰ってきます。このシリーズはその来日に向けての連続リリース。当アルバムではクラシックでは超有名曲でありながら、管楽器の妙技を堪能できる2曲が収録されている。特に「シェエラザード」のダイナミックなサウンドと繊細な響きはこまさに「ギャルド」のすべてを堪能できる。各奏者一人一人がソリスト級で彩りは無比。完璧なまでのアンサンブルは聴く者を圧倒していく。 ドビュッシー、ラヴェル、ベルリオーズなどの大作曲家が賛辞を惜しまなかったフランスの誇り高き吹奏楽団「ギャルド」の演奏をお楽しみ下さい。録音:1997年10月25日 東京・オーチャードホール 11月2日 東京・国際フォーラムにてライヴ収録

カメラータ・トウキョウ

CMCD 28142
\2940
危険な夜─高橋アキ プレイズ ジョン・ケージ
ジョン・ケージ:
 (1) ア・ルーム(1943)
 (2) アモーレス(1943)
 (3) 危険な夜(1943−44)
 (4) 季節はずれのヴァレンタイン(1944)
 (5) マルセル・デュシャンのための音楽(1947)
 (6) ある風景の中で(1948)
 (7) チープ・イミテーション(1969)
高橋アキ(プリペアード・ピアノ (1)-(5)/ピアノ (6)-(7))
ジョン・ケージがこの世を去って15年。ケージと親交が深かったピアニスト、高橋アキによるケージ作品の最新録音をお届けします。今回は、プリペアード・ピアノのための作品を中心に選曲。これまでに高橋アキがCDで発表したケージ作品3曲を再録音し、さらに、初録音となる作品も含まれる必聴音源。ジョン・ケージやフェルドマン、サティなどこれまでにも知的刺激溢れる音楽を世に紹介してきた高橋アキが、新しいジョン・ケージのドラマを繰り広げる。録音:2007年1月/三重
CMCD 28143
\2940
ほんとうの唱歌史「海ゆかば」
〜‘保育唱歌’から‘國民唱歌’まで/藍川由美
 (1) 海ゆかば(大伴氏言立 作歌/東儀季芳 作曲/エッケルト 編曲)
 (2) 見わたせば(柴田清煕+稲垣千頴 作詞/ルソー 作曲/ディットリッヒ 編曲)
 (3) 戦闘歌(進撃追撃)(鳥居 忱 作詞/ルソー 作曲/田中穂積 編曲)
 (4) 蛍(蛍の光)(稲垣千頴 作詞/スコットランド民謡/ディットリッヒ 編曲)
 (5) 訣別(有栖川宮威仁 作詞/スコットランド民謡/ディットリッヒ 編曲)
 (6) 抜刀隊(外山正一 作詞/シャルル・ルルー 作曲)
 (7) Airs Japonais et Chinois(シャルル・ルルー)[ピアノ・ソロ]
 (8) FOU SO KA(シャルル・ルルー)[ピアノ・ソロ]
 (9) 紀元節(高崎正風 作詞/伊澤修二 作曲)
 (10) 敵は幾万(山田美妙齋 作詞/小山作之助 作曲)
 (11) 元寇(永井建子 作詞・作曲)
 (12) 月下陣(永井建子 作詞・作曲)
 (13) 一月一日(千家尊福 作詞/上 眞行 作曲)
 (14) 婦人従軍歌(加藤義清 作詞/奥 好義 作曲)
 (15) 雪の進軍(永井建子 作詞・作曲)
 (16) お正月(東 くめ 作詞/瀧 廉太郎 作曲)
 (17) 戦友(眞下飛泉 作詞/三善和氣 作曲)
 (18) 軍艦行進曲(鳥山 啓 作詞/瀬戸口藤吉 作曲)
 (19) 水師営の会見(佐佐木信綱 作詞/岡野貞一 作曲)
 (20) 広瀬中佐(文部省唱歌)
 (21) 橘中佐(作詞者未詳/岡野貞一 作曲)
 (22) 海ゆかば(大伴氏言立 作歌/信時 潔 作曲)
藍川由美(ソプラノ)
安宅 薫(ピアノ)
これまでに〈「日本のうた」歌唱法〉や〈明治の唱歌とエッケルトの仕事〉など、私たちが普段、学校などで習う文部省が作った「唱歌」の歴史的背景や日本語のあり方、歌い方などを学術的根拠をもとに次々と紐解いてきた藍川由美があらたに「唱歌」と「軍歌」の実像に迫る。藍川はこれまで「唱歌」「演歌」「軍歌」「童謡」といったジャンルを飛び越え、近代日本の歌の流れを見極めることの大切さを訴えてきた。今回のアルバムは、そうした活動における一つの到達点であると同時に、新たなる試みのスタート地点ともなることだろう。録音:2007年3月/埼玉
CMCD 25036
\2940
松村禎三 作品選集 V/ピアノ協奏曲&チェロ協奏曲
松村禎三:
 (1) ピアノ協奏曲 第1番(1973)
 (2) チェロ協奏曲(1983)
野平一郎(ピアノ)(1)
下野竜也(指揮)
東京都交響楽団 (1)
上村 昇(チェロ)(2)
外山雄三(指揮)
NHK交響楽団 (2)
2007年8月にこの世を去った、作曲家・松村禎三の追悼記念盤。1972年はじめより73年6月にかけて作曲されたピアノ協奏曲 第1番と1983年に作曲されたチェロ協奏曲を収録。ピアノ協奏曲 第1番は、1968年に〈管弦楽のための前奏曲〉を完成させて以来約5年ぶりのオーケストラ作品となり、しかも初めての〈協奏曲〉ということで、新たな音楽世界を展開させた意欲的作品として注目を浴びた。松村自身はこの協奏曲を創作するにあたり、「天地から立ち昇る自然なうたでありたい」と念願し、「近来喪われてしまった、音楽の本来的な豊饒さを、再び回復できることを願って」とのコメントを残している。 一方、チェロ協奏曲は、1981年の日本フィル25周年記念事業の一つとして初演されるべく委嘱されたものである。松村はこの作品において、チェロという楽器をオーケストラの発言の生理とは異なるものとしてとらえ、オーケストラと独奏チェロとが夫々十分に自らの生理で主張し、しかも互いに殺し合うことなく渾然とした一つの世界を作っていくことを試みている。録音:2007年1月 ほか/東京[ライヴ録音
CMCD 28139
\2940
.ベートーヴェン:
 (1) 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
 (2) 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
上海クァルテット
ウェイガン・リ(ヴァイオリン)
イーウェン・ジャン(ヴァイオリン)
ホンガン・リ(ヴィオラ)
ニコラス・ツァヴァラス(チェロ)
彼らのベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲プロジェクトは、初期の録音をへて、今回は一気に後期に突入した。しかもウィーン録音である。ベートーヴェンがまさに暮らしたその街で、作曲家が最後に格闘していた作品を演奏し、録音した訳だ。まったく臆することのない、彼らなりのやり方で、最晩年のベートーヴェンにアプローチしている姿は、本当に清々しい。 かなり玄人向きと考えられているこの作品群に、新たな音楽的手がかりを見つけるような想いがする。ここから新しいベートーヴェンの時代が始まる、そう言っても良いほど、この演奏の中には、音楽的な充実と新鮮さが同居しているのを感じざるを得なかった。[片桐卓也]
上海クァルテットによるベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲プロジェクト第3弾!後期の作品を2曲お届け。最晩年の作品にふさわしく、ベートーヴェンが暮らしたウィーンでの収録となった今回のCDは、上海クァルテットのさらなる意気込みを感じさせる一枚。2007年2月/ウィーン
CMCD 28150
\2940
ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ
 (1) ソナタ 第22番(6声)/(2) カンツォーナ 第23番(6声)
ジョヴァンニ・マルティーノ・チェーザレ
 (3) Beata es virgo Maria
ビアージオ・マリーニ
 (4) カンツォン 第9番(6声)/(5) カンツォン 第7番(6声)
ニコロ・コッラディーニ
 (6) カンターテ・ドミノ
コスタンツォ・アンテニャーティ
 (7) カンツォン 第9番(4声)
ジローラモ・フレスコバルディ
 (8) カンツォーナ 第23番 detta “La Fraciotta”(2声)
タルクィーノ・メルーラ
 (9) ソナタ 第27番(4声)
ヨハン・フィアダンク
 (10) ソナタ 第27番(4声)
ヨハン・シュトール
 (11) ソナタ(4声)/(12) ソナタ(4声)/(13) ソナタ(4声)
カイザー・ヨゼフ I 世
 (14) Alme Ingrate
ダニエル・シュペール
 (15) ソナタ(5声)/(16) ソナタ(3声)/(17) ソナタ(4声)
フィリップ・ヤコブ・リットラー
 (18) Mummum(6声)
クルツ・アツェスベルガー(T)
アンサンブル・トーヌス
(ハインリッヒ・ブルックナー(Tp)
アルノ・パドゥフ(コルネット)
 オトマール・ガイスヴィンクラー(Tb)
レオンハルト・フックスフーバー(Tb)
ハンス・ペーター・ガイスヴィンクラー(Tb)
ヨハネス・マリア・ボーグナー(オルガン/ヴァージナル))
アーノンクールの長年にわたる手兵であるウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、そしてマルティン・ハーゼルベックの率いるウィーン・アカデミーなど、ウィーンを代表する古楽団体のメンバーによって構成される管楽アンサンブル「アンサンブル・トーヌス」。ルネサンスからバロックにかけての管楽合奏作品を主要なレパートリーとする彼らのデビュー盤は、彼らの遠い祖先である都市楽師たちが奏でたであろう17世紀後半のドイツの作品と、それらが範としたイタリアの作品が収められている。2003年3月/ウィーン
CMCD 20095
\2100
モーツァルト:
 (1) 2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190(186E)
 (2) ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ長調 K.Anh.56(315f)
〔補筆・復元:フィリップ・ウィルビー〕
中澤きみ子(ヴァイオリン=ストラディヴァリウス)
ルートヴィヒ・ミュラー(ヴァイオリン)(1)
フィリップ・アントルモン(ピアノ (2) & 指揮)
ウィーン室内管弦楽団
モーツァルトとウィーンをこよなく愛する中澤きみ子が、生涯をかけて取り組むのがモーツァルト作品の演奏。特にその録音はウィーンでという思いが強く、第1弾のヴァイオリン協奏曲全集(CMCD-20064〜5)につづく今回の第2弾もウィーンのスタジオ・バウムガルテンで行われた。モーツァルトが10代(1773年および1778年)に書いた2曲の協奏曲を、ウィーン情緒豊かなウィーン室内管弦楽団をバックに、中澤は1714年製の名器ストラディヴァリウス“ダヴィンチ”を使って雰囲気豊かに、華麗に聴かせる。 「2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ」で中澤とともに独奏者を務めるルートヴィヒ・ミュラーは、ウィーン室内管のコンサートマスター。 「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲」は、モーツァルトが残した断片をもとに、フィリップ・ウィルビーが補筆・復元したもので、アントルモンのピアノも聴きものである。2006年3月/ウィーン
CMCD-28147
\2940
西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 11】
 (1) クラリネット協奏曲〈カヴィラ(天界の鳥)〉(2005)
 (2) 〈天空の蛇〉〜笛とオーケストラのための(1994/2004改訂)
 (3) 〈幻影とマントラ〉〜オーケストラのための(2007)
カール・ライスター(Cl)(1)
赤尾三千子(横笛)(2)
飯森範親(指揮)
ヴュルテンベルク・フィル
このCDに収録された3つのオーケストラ曲は、ドイツ南西部の都市ロイトリンゲンを拠点とするヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団により、2005年から2007年のシーズン中の定期演奏会において、音楽総監督・飯森範親氏の指揮のもと相次いで演奏された。3曲のうち、クラリネット協奏曲〈カヴィラ(天界の鳥)〉と〈幻影とマントラ〉は同オーケストラの委嘱新作としての世界初演であり、〈天空の蛇〉は改訂版によるヨーロッパ初演であった。このCDの演奏は、それらの機会にそれぞれ別日を設定し、非公開でセッション録音されたものである。(西村 朗)録音:2007年3月/ドイツ ほか
CMCD-28146
\2940
ブラームス:
 (1) ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8
 (2) ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25
ジャスミンカ・スタンチュール(P)
ウェルナー・ヒンク(Vn)
フリッツ・ドレシャル(Vc)

ハンス・ペーター・オクセンホファー(Va)(2)
ブラームスのピアノ三重奏曲 第1番は、これまで他レーベルより数多くの録音がリリースされてきましたが、ウィーン・フィルのメンバーによる録音は今回が初めてとなる。ウィーンの薫りあふれる叙情的な歌で溢れ、また、安定感ある構成力に支えられ、調和のとれた品のあるブラームスをたっぷりとお楽しみいただける1枚。録音:2007年5月 ほか/ウィーン
CMCD-15075/6
(2CD)
\3150
[DISC-1]
(1) ラモー:ガヴォット
(2) ヘンデル:ラルゴ〜歌劇『クセルクセス』より
(3) J.S.バッハ:アダージョ〜トッカータ、アダージョとフーガ BWV564 より
(4) J.S.バッハ:ラルゴ〜チェンバロ協奏曲 第5番 BWV1056 より
(5) J.S.バッハ:ポロネーズ〜管弦楽組曲 第2番 BWV1067 より
(6) J.S.バッハ:バディネリ〜管弦楽組曲 第2番 BWV1067 より
(7) グルック:精霊の踊り〜歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より
(8) ハイドン:セレナード〜弦楽四重奏曲 第17番 作品3-5より
(9) ゴセック:ガヴォット〜歌劇『ロジーヌ』より
(10) ボッケリーニ:メヌエット〜弦楽五重奏曲 作品11-5 より
(11) ベートーヴェン:ト長調のメヌエット
(12) ドニゼッティ:ロマンス〜歌劇『愛の妙薬』より
(13) シュテックメスト:「歌の翼」による幻想曲 作品17-1
(14) ビゼー:メヌエット〜組曲「アルルの女」より
(15) ドンジョン:パン
(16) ドンジョン:ナイチンゲール 作品8
(17) ケーラー:子守歌 作品30-2
(18) ノブロ:メロディー
(19) ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作
(20) ゴダール:子守歌〜歌劇『ジョスラン』より
[DISC-2]
(1) フォーレ:子守歌 作品16
(2) フォーレ:シチリアーノ 作品78
(3) ドヴォルジャーク:ユーモレスク 作品101-7
(4) リムスキー=コルサコフ:インドの歌〜歌劇『サトコ』より
(5) マリー:金婚式
(6) チャイコフスキー:感傷的なワルツ 作品51-6〜「6つの小品」より
(7) ラフマニノフ:ヴォカリーズ 作品34-14〜「14の歌曲」より
(8) パガニーニ:カンタービレ ニ長調 作品17
(9) エルガー:愛の挨拶 作品12
(10) シモネッティ:マドリガル
(11) ドルドラ:思い出
(12) アルベニス:タンゴ ニ長調 作品 165-2〜組曲「スペイン」より
(13) ドリゴ:セレナード〜バレエ音楽『百万長者の道化師』より
(14) ブラーガ:天使のセレナード
(15) ポルディーニ:踊る人形
(16) ドビュッシー:夢
(17) ドビュッシー:小さな羊飼い〜「子供の領分」より
(18) ブレプサン:スイス民謡による変奏曲
(19) クンマー:「庭の千草」変奏曲 作品157-6
(20) ショパン:ロッシーニ「シンデレラ」の主題による変奏曲
西田直孝(フルート)
白尾 隆(フルート)
小西理枝(ピアノ)
土田英介(ピアノ)
1993年の発売以来、店頭でもロングセラーとして御馴染みのCDをリニューアル。音質をあらためて向上させただけではなく、価格をよりお求めやすいよう値下げし、ジャケット・デザインも一新、CDケースのスリム化も図った。フルート初心者から永年親しまれている愛好家の方々、さらには演奏家の方のアンコール・ピース集としても、幅広くご愛用いただける曲集。録音:1993年5月/埼玉

フォンテック

FOCD9336
\2520
セゴビアへのオマージュ/没後20年に寄せて
 F.ソル:アンダンテ・ラルゴ ニ長調、メヌエット イ長調/
 F.M=トロバ:性格的小品集/
 J.S.バッハ:フーガ、ガヴォット/
 D.スカルラッティ:ソナタ イ長調 K.322/
 メンデルスゾーン:2つの無言歌(ヴェニスの舟歌、なぐさめ)/
 F.M=トロバ:ソナチネ/
 .アルベニス/マジョルカ、朱色の塔、セビーリャ
益田正洋(G)
「カンタービレ」(FOCD9258)、「レニャーニ:36のカプリス」(FOCD9295)に続く「自発的な歌を持つギタリスト」益田正洋のフォンテック第3弾CDは、巨匠への賛辞と敬意が込められた名曲集です。2007年は、現代クラシック・ギターの父、アンドレス・セゴビア(1893-1987)の没後20年に当たります。本作品で益田は1982年に行われたセゴビアの最後の日本公演のプログラム「C」を忠実に再現し、またレコーディングでは実際にセゴビアが使用した楽器(J.ラミレス 1967年製)を使っています。音楽史に燦然とその名を輝かす巨匠によって生命を与えられた珠玉の名曲たち。益田はそれらの曲たちに、確かなテクニックと生まれ持った「歌ごころ」によって、新たな光を与えます。収録:2007年9月25日〜27日 秩父ミューズパーク音楽堂
FOCD9337
\2800
西江&アンダローロ デュオリサイタル2
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 クライスラー:美しきロスマリン
 ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
西江辰郎(Vn)
ジュゼッペ・アンダローロ(P)
2005年6月にCDデビューした若手スーパー・デュオの第2弾。弱冠24歳で仙台フィルのコンサートマスター、現在は新日本フィルコンサートマスターに就任し、いまや人気急上昇のヴァイオリニスト西江辰郎。その活動はソロ、 室内楽、協奏曲に及ぶ。一方、ジュゼッペ・アンダローロは、第1回仙台国際コンクール優勝で一躍注目を集め、2005年にはブゾーニ国際ピアノコンクール優勝。大注目の若き才能の共演。収録:2006年10月19日 三鷹市芸術文化センター 風のホール ライヴ録音
EFCD4128
\2520
東混創立50周年記念演奏会シリーズ4
遠い島の友へ・・・/ 東京混声合唱団
 間宮芳生・曲「合唱のためのコンポジション第16番」※
 西村 朗・曲「永訣の朝」※
 高橋悠治・曲「遠い島の友へ・・・」
 野平一郎・曲「幻想編曲集 日本のうた」※
田中信昭・指揮
東京混声合唱団
日本唯一のプロ合唱団である「東京混声合唱団」。その創立50周年記念演奏会ライヴシリーズも4作目で遂に完結。今回は内外で広く活躍している邦人作曲家に焦点を当てた選曲になっており、長い伝統に裏打ちされた本格派の演奏と相まって大変聴き応えのある作品になっている。楽譜:全音楽譜出版社※ 収録:2007年3月23日 東京文化会館 小ホール
FOCD9320
\2800
オペラ!/ベルリン・フィル 8人のホルン奏者たち
 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より
 フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」ファンタジー
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」 第1幕への前奏曲
 ワーグナー:「トリスタン」ファンタジー
 ビゼー:「カルメン」組曲
 バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より
ベルリン・フィル 8人のホルン奏者たち
サラ・ウィリス/
ラデク・バボラーク/
シュテファン・ドール/
ノルベルト・ハウプトマン/
シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキ/
ゲオルク・シュレッケンベルガー/
ファーガス・マックウィリアム/
クラウス・ヴァレンドルフ
世界最高峰オーケストラのホルン・セクションがそのまま独立したアンサンブルをなす「ベルリン・フィル 8人のホルン奏者たち」。その演奏水準は言うまでもなく、他に類を見ない演奏形態という点においても、極めて特異な存在と言える。1942年生まれのハウプトマンから76年生まれのバボラ−クまで、各世代を代表する現役フィルハーモニカーたちによる、世界最高のホルン・アンサンブル。録音:2006年3月 ベルリン・フィルハーモニー 室内楽ホール
EFCD4134
\3059
ベッリーニ歌曲集
 全音楽譜出版社 同名楽譜準拠(全15曲)
ソプラノ
 蝶々/棄てられて/陽気な水夫/美しいフィッリデよ/マリンコニーア
 お行き、幸せなバラよ/フィッリデの悲しげな姿よ
テノール
 あの石に刻んだ時/幼い日の夢/美しいニーチェよ/
 もし私ができないなら/私の偶像よ
 喜ばせてあげて/激しい希求/優雅な月よ
監修/嶺 貞子
五月女智恵(S)
辻 裕久(T)
山岸茂人(P)
19世紀初頭を代表するイタリア・オペラの作曲家の代表的歌曲集。12歳で1曲目の「蝶々」を作曲し、僅か34年余の生涯の中で12曲にも及ぶオペラ作品を書いている。今回収録した15の歌曲は、聴く者にとって強烈な甘美なメロディーや華麗な装飾音が感受性豊かに訴えかけてくるのはもちろんのこと、演奏家にとって音楽性やテクニックを磨く教材としても欠かすことのできないもの。古典イタリア歌曲と並んで、音楽大学受験の曲目にもよく取り上げられている。
FOCD9333
¥2500
Music by Numbers 数による音楽/古川 聖
 1.フラクタルミュージック(非線形構造)
 2.おとのかたち(想像力の延長)
 3.六つ宗教的行進曲(架空の民族音楽)
 4.変奏曲の変奏曲(論理のフィルター)
プログラミングによるベーゼンドルファーの自動ピアノ演奏(1)
バーチャル・ピアノ(2−4)
閉塞状況にある現代音楽の動向において、常に新しいメディア・技法の追求で注目を集めるアーティストの登場。古川 聖 (ふるかわ・きよし)1959年東京都生まれ。ベルリン・ハンブルグ両音楽大学でイサン・ユン、ジョルジ・リゲティの各氏に作曲を師事。以降、ドイツ、ZKM(カールスルーエ・メディア・アート・センター)を拠点に器楽作品からコンピュータを用いた作品まで幅広い素材で制作活動を行い、特にコンピュータグラフィックスを用いた双方向型アートのコラボレーション作品に多数取り組む。視覚と聴覚とを密接に結びつけた精緻なプログラムが専門分野で高い評価を得る一方で、子供から大人、聴覚障害者も楽しめる間口の広い作品としても認められている。2000年より東京芸術大学先端芸術表現科准教授。主な受賞に「プリズマ賞」(ハンブルグ 1990)「北部ドイツラジオ音楽賞」(ドイツ 1994)など。初CDとなる今回の作品集には、プログラミングによるベーゼンドルファーの自動ピアノ演奏(1) およびバーチャル・ピアノ(2−4)の作品で構成されている。
第3回仙台国際音楽コンクール 優勝者CD
FOCD9334
¥2520
ヴァイオリン部門第1位 アリョーナ・バーエワ
 1.バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz112/
 2.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
アリョーナ・バーエワ
山下 一史 指揮(1)
パスカル・ヴェロ 指揮(2)
仙台フィル
録音:2007年5月27日(1)、6月3日(2)仙台市青年文化センター
FOCD9335
¥2520
ピアノ部門第1位 津田裕也
 1.ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調/
 2.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
津田裕也
山下 一史 指揮(1)
パスカル・ヴェロ 指揮(2)
仙台フィル
ヴァイオリン部門でバーエワ(ロシア)、ピアノ部門で津田裕也(日本)が第1位に輝いた、第3回仙台国際音楽コンクール。同コンクールは仙台市が開府四百年を記念して2001年に創設し、3年毎に開催されています。才能ある若い音楽家を輩出することにより、世界の音楽文化の振興及び国際的文化交流の推進に寄与することを目的としている。コンチェルトを課題曲の中心に据えるという特色を持ち、予選では弦楽四重奏あるいは弦楽五重奏などと共演、セミファイナル及びファイナルでは仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演する。録音:2007年6月18日(1)、24日(2)仙台市青年文化センター
FOCD9332
\2100
ヴァイオリンの詩/大津純子
 フォーレ:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13、夢のあとに
 ラヴェル:夢 マスネ エレジー、「タイース」の瞑想曲
 ドビュッシー:巷に雨の降る如く、美しき夕べ
 サティ:ジュ・トゥ・ヴー
 ファリャ:ポロ
 ストラヴィンスキー:イタリア組曲
大津純子(ヴァイオリン)
コレット・T.ヴァレンタイン(ピアノ)
ニューヨークを拠点に演奏活動を行うヴァイオリニスト=大津純子が、1990年4月に発売したデビュー・アルバムの再発売。大津は東京芸術大学を卒業後、米国ジュリアード音楽院に留学。在学中にジュネス・ミュージカル・インターナショナル及びカーネギー・ホール両者による招待にてニューヨーク・デビューを果たした。その後、セントルイス交響楽団等のオーケストラと協演、国際交流基金派遣にて世界各地で公演を行うなど、ボーダレスな活躍を見せている。
—fontec P&D レーベル—
FOCD20066
\3000
愛する歌 野崎由美〜日本の名歌をうたう〜 そのⅡ
 岩河智子・編曲:
  1七つの子 2青い眼の人形 3花かげ 4浜辺の歌
 中田喜直・曲 金子みすゞ・詩
  「ほしとたんぽぽ」より/
  5つゆ 6わたしとことりとすずと 7たいりょう
  8わらい 9こころ 10ほしとたんぽぽ
 木下牧子・曲 「愛する歌」全5曲
 やなせたかし・詩:
  11誰かがちいさなベルをおす 12ロマンチストの豚 
  13雪の街 14ユレル 15さびしい 16カシの木
 小原孝・曲:
  17こぶとり−おはなしのうたの− 18すなの王国
  19六月しとしと涙雨 20逢えてよかったね
野崎由美(ソプラノ)
小原孝(ピアノ)
監修 塚田佳男
数々の日本歌曲コンクールに入選し、2006年には第17回奏楽堂日本歌曲コンクール3位を果たしている野崎由美。昨年2月に発売された「花の街」(FOCD20054)に続く2枚目のCD。美しい「日本のうた」の調べをご堪能ください。2007年6月27・28日 榛名町総合文化会館エコール
FOCD20067
\2520
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ
 第5番 ヘ長調 作品24「スプリング」
 第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」
徳江尚子(ヴァイオリン)
東 誠三(ピアノ)
徳江尚子は1966年、桐朋学園大学在学中に第4回日本・ソ連文化交流の交換留学生として、モスクワ音楽院に留学。同音楽院研修科を卒業後、レオニード・コーガンに師事。パリ、ロンドンで研鑽を積み、日本音楽コンクール第1位をはじめ、数々のコンクールで上位入賞を果たしている。本CDでは、徳江の無駄も不足もない表現に加え、類い希なる美しい音色が発揮されており、本格派ピアニストとして高い評価を得ている東とのアンサンブルも、絶妙な呼吸と間で繰り広げられている。
FOCD 9318
(SACD Hybrid)
\2800
シューマニアーナ12
 4つの行進曲op.76
 ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲
 4つのフーガop.72
 スケルツォ(ソナタ第3番 初稿第2楽章)
 夜曲op.23/トッカータop.7
伊藤 恵(P)
FOCD 9319
(SACD Hybrid)
\2800
シューマニアーナ13
 音楽帳(アルブムブレッター)op.124
 フゲッタ形式の7つのピアノ小品op.126
 3つのロマンツェop.28
 花の曲op.19
伊藤 恵(P)
1987年の収録開始より20年。伊藤 恵によるシューマンのソロ・ピアノ作品全曲録音シリーズ<シューマニアーナ>が完成。1983年 第32回ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、本格的な活動を開始してから20余年。伊藤はレパートリーの焦点を独墺音楽におき、その機軸は常にシューマンだった。1999年より8年連続開催した「春をはこぶコンサート」での名演は記憶に新しいところ。ロマン派を代表する作曲家が短い生涯を終えてから151年。引き裂かれた精神が遺した、それ故 現代にも問題を提起し続ける作品群に、伊藤 恵の演奏は新たな刻印を残す。世界的にも数例のみ数える全曲録音----壮大なエピローグはまもなく開幕。収録 2007年1月6−10日 4月1日 神戸新聞松方ホール☆両タイトルお買い上げの方全員に、伊藤 恵の演奏・語りを収録した DVD-Video「シューマニアーナ20年の道」をプレゼント!

シューマニアーナ シリーズ1〜11 再発売  定価各\2000

ピアニスト伊藤 恵によるシューマニアーナ最終章12・13の発売に合わせ、今までに発売された珠玉のシリーズ11タイトルを再発売。この機会にぜひ全タイトルお揃えください。
FOCD 9321 シューマニアーナ1
 クライスレリアーナop.16
 幻想小曲集op.12、幻想小曲集op.111
伊藤 恵(P)
FOCD 9322 シューマニアーナ2
 アベック変奏曲op.1、フモレスケop.20、ピアノ・ソナタ第2番ト短調op.22
 プレスト・アパッショナート op.Posth
FOCD 9323 シューマニアーナ3
 パピヨンop. 2、謝肉祭op.9、ウィーンの謝肉祭さわぎop.26
FOCD 9324 シューマニアーナ4
 ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 op.11、暁の歌 op.133、変奏曲 op.Posth
FOCD 9325 シューマニアーナ5
 子供の情景op.15、幻想曲op.17、森の情景op.82
FOCD 9326 シューマニアーナ6
 ノヴェレッテン op.21、4つの小品op.32
FOCD 9327 シューマニアーナ7
 アレグロ ロ短調 op.8、ダヴィッド同盟舞曲集op.6
FOCD 9328 シューマニアーナ8
 6つの間奏曲 op.4
 クララ・ヴィークの主題による即興曲 op.5、ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調op. 4
FOCD 9329 シューマニアーナ9
 交響的練習曲op.13
 パガニーニのカプリースによる演奏会用練習曲op.10
 パガニーニのカプリースによる練習曲op.3
FOCD 9330 シューマニアーナ10
 ユーゲント・アルバム
FOCD 9331 シューマニアーナ 11
 ショパンのノクターンによる変奏曲、
 色とりどりの小品(ブンテ・ブレッター) op.99
 こどものための3つのピアノ・ソナタ op.118 、アラベスケ op.18


有森 博 ロシアピアノ作品集2タイトル発売!!

FOCD 9315
\2520
有森 博 ロシアピアノ作品集2タイトル発売!!
カバレフスキー:
 ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ長調 作品6
 ピアノ・ソナタ 第2番 変ホ長調 作品45
 ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ長調 作品46
 ソナチネ 第1番 ハ長調 作品13−1
 ソナチネ 第2番 ト短調 作品13−2
有森 博(P)
FOCD 9316
\2520
音楽の玉手箱 〜露西亜秘曲集〜
 ババジャニアン:ポエム、4つの小品
 アルチュニアン:3つの音楽的絵画
 ハチャトゥリアン:トッカータ
 ブクステフーデ(プロコフィエフ編):オルガンのための前奏曲とフーガ
 リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番(カデンツァ:ラフマニノフ)
 J.S.バッハ(ヴィゴツキー編):G線上のアリア
 リャプノフ:ロシアの主題による変奏曲
 シチェドリン:フモレスケ
 アレンスキー・グラズノフ・ラフマニノフ・タネーエフ:4つの即興曲
 リャードフ:音楽の玉手箱
有森 博(P)
収録 2006年11月28日〜30日 2007年3月26日〜28日 富士見市文化会館キラリ☆ふじみ 「ラフマニノフ 音の絵」(FOCD3468)「プロコフィエフ/ピアノ・ソナタ 第3,6&8番」(FOCD3496)「展覧会の絵」(FOCD9241)に続く有森 博の新録音、2タイトル同時リリース。教材としても需要が高いにもかかわらず、これまで入手できるCDの少なかった「カバレフスキー」。カタログとしての価値はもちろんの事、有森の演奏によってその音楽的な充実を再認識することができる。そして、小品集「音楽の玉手箱」。ラフマニノフのカデンツァによる「ハンガリー狂詩曲」、心理学者ヴィゴツキーの編曲が美しい「G線上のアリア」、そしてロシアを代表する4人の共作による「即興曲」…モスクワと日本を往復しつつロシア音楽に継続的に取り組んできた有森ならではの、こだわりの選曲が光る一枚。
EFCD4119/20
(2CD)
\5097
イタリア歌曲集2 全音楽譜出版社刊−「イタリア歌曲集2」準拠
監修:畑中良輔  
 作者不明:
  O leggiadri occhi belli ああ愛らしく美しい瞳※/
 G.Caccini:Amor, ch'attendi? 愛の神よ、何を待っているのですか☆/
 G.Caccini:Tu ch'hai le penne, Amore 翼を持つ愛の神よ※/
 A.Falconieri:Bella porta di rubini 紅の美しい扉よ※/
 A.Falconieri:Segui, segui, dolente core 悩む心よ、追うがいい☆/
 R.Rontani:Se bel rio もし美しい小川が★/
 A.F.Tenaglia:Begli occhi, marce' 美しい瞳よ、慈悲を、慈悲を★/
 A.F.Tenaglia:Quando sara quel di その日はいつのことか☆/
 S.Rosa:Vado ben spesso cangiando loco 私はよく場所を変える★/
 M.A.Cesti:Introno all'idol mio いとしい人の回りに※/
 A.Stradella:Se nel ben もし幸せの中に★/
 G.Legrenzi:Che fiero costume なんと尊大な習性だろう★/
 M.A.Bononcini:Pastrella, spera, sper 羊飼いの娘よ、希望をお持ちなさい※/
 G.B.Bassani:Doremi, bella 眠っているのか、美しい女(ひと)よ★/
 G.B.Bassani:Posate, dormite お休み、お眠り※/
 D.Scarlatti:Consolati e spera! 気を取り直して希望を抱け☆/
 D.Scarlatti:Qual farfalletta amante 恋する蝶のように※/
 G.F.HAndel:Affani del pensier 苦しい想いよ☆/
 B.Marcello:Quella fiamma che m'accende 私を燃え立たせるあの炎★/
 N.Jommelli:Chi vuol comprar 買いたい人はどなた☆/
 R.di Capua:Vedermi corteggiare 私が口説かれて※/
 N.Piccinni:O notte, o Dea del mistero ああ夜よ、神秘の女神よ☆/
 G.Paisiello:Sai quanti m'han ditto どんなに多くの人が言ったことでしょう※/
 D.Cimarosa:Se mi piace il mio contino 私のお小姓も好きですが※ /
 D.Cimarosa:Bel nume che adoro 私の賛える美しい神よ★/
 W.A.Mozart:Ridente la calma 楽しい安らぎが※
松本美和子(S)(※)/
小山由美(Ms)(☆)
佐野成宏(T)(★)/
谷池重紬子(P)
「イタリア歌曲集1」(EFCD4007/8)の発売から10年。待望の第2巻の発売です。畑中良輔氏の微に入り細にわたった監修により完成した今回の第2巻は、受験の参考に、また観賞用としても必携の一枚です。収録 2006年3月28−29日、6月28−29日 富士見市文化会館キラリ☆ふじみ 2006年4月20−21日 東大和市民会館ハミングホール
EFCD4122
\2520
お手玉の唄
 人の寄るのを(愛媛県西条市小松町)/おさらい(東京都)/
 おさら(高知県)/おしゃらい(大分県)/一でたちばな(山口県)/
 一でたちばな(兵庫県)/おひとおふた(大阪府)/
 おじゃみ(島根県出雲地方)/日清戦争(東京都八王子地方)/
 うぐいすや(青森県)/一かけ二かけて(栃木県那須烏山市)/
 ずいずいずっころばし(わらべうた 菊川迪夫編曲)/
 いちでたちばな(佐賀県 林 光編曲)/お手玉(文部省唱歌 萩原英彦編)
安藤 豊=指揮
野口 愛(P)
新居浜少年少女合唱団
長い歴史の中で遊びつがれ、歌いつがれてきた日本の遊びの代表格「お手玉」。時代の変化の中で忘れ去られようとしている「日本のこころ」。この「お手玉の唄」は時代を超えて人々の心に響く音色で、私たちに語りかけてくれる。お手玉遊びは祖母から孫へと伝えられてきた伝承遊びだが、その時代、その時代の知恵と創造の素晴らしい“宝”。収録 2007年5月26日 新居浜市市民文化センター

マイスター・ミュージック

MM 1238
\3060
愛の言葉〜チェロ小品集
 J.S.バッハ/コダーイ:
  コラール「われら救いたもうキリスト」BWV.620
 サン=サーンス:白鳥
 G.カサド:愛の言葉
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 ラヴェル:ハバネラの形式による小品
 グラナドス:間奏曲(「ゴイェスカス」より)
 ポッパー:ハンガリー狂詩曲
 ブロッホ:祈り
 ピアソラ:リベルタンゴ
 ラヴェル:フォーレの名による子守歌
 ドビュッシー:メヌエット(「小組曲」より)
 シューマン:トロイメライ
 J.S.バッハ/モシュレス編:プレリュード ハ短調
  (平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
 カタルーニャ民謡/カザルス編:鳥の歌
 外山雄三:こもりうた
 日本古謡/平井康三郎編:さくらさくら
渡部宏(Vc)
ティモシー・ボザース(P)
東京ヴィヴァルディ合奏団の主宰であり、月刊誌「ストリングス」の「誌上レッスン」でもお馴染みのチェリスト、渡部宏によるチェロ小曲集・バッハ/コダーイ編のコラールや、モシュレス編の平均律、管弦楽作品を作曲者自身がチェロとピアノに編曲した「外山雄三:こもりうた」(初録音)などを含む、興味深いプログラム。
MM 1236
\3060
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 小林道夫(Cemb)
毎年行われる「ゴルトベルク変奏曲 全曲演奏会」は超満員。昨年の第35回は1週間でチケット完売。その小林道夫の「ゴルトベルク」が今回初めてCD化。
MM 1237
\3060
ベートーヴェン/リスト編曲:
 交響曲第3番「英雄」(ピアノ版)/同第1番(ピアノ版)
後藤 泉(P)
ウィーン・フィルのメンバーとの共演などで、ここ数年高い注目を集めている後藤泉。待望のファースト・アルバムは、リスト編曲による「べートーヴェン:交響曲第3番 英雄」。見事なバランス感覚とテクニック。みずみずしい、けれども練られた演奏は、聴き手を魅了する。
MM 1228
\3060
「影の庭」
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
 シューマン:トロイメライ
 フォーレ:エレジー
 サン=サーンス:白鳥
 クライスラー:
  愛の悲しみ/愛の喜び/
  美しきロスマリン/シンコペーション
 高橋悠治:民衆に訴える/影の庭(委嘱作品)
栃尾克樹(Br-Sax)
高橋悠治(P)
前作、ロマン派作品集が、多くの反響を呼んだ栃尾克樹。今回はバッハから現代までのプログラム構成で、バリトン・サクソフォンの可能性を追求。高いテクニックと音楽性が求められる楽曲が並んだ、興味深いアルバム。委嘱作「影の庭」は、楽器の特質が生かされ、美しい。
MM 1229
\3060
インプレッション
 coba:「楽天家に捧ぐ螺旋」
 渡邊俊幸:Lovely world of Cats(愛すべき猫の世界)
 ガーシュウィン:アイ・ガット・ア・リズム変奏曲
 井上鑑:ザ・レッド・ホット
 石川洋光:インプレッションズ
 美野春樹:4人のクラリネットのための「ディヴァーティスメント」
 大島ミチル:ダンス
 ピアソラ:タンゴの歴史
 サティ:「ジュ・トゥ・ヴ」
ザ・クラリネット・アンサンブル
(山本正浩、磯部周平、
澤村康恵、三界秀実、十亀正司)
ロングセラーを続ける、ザ・クラリネット・アンサンブル。今回ピアソラ、サティ、coba といったハイセンスな作品が並ぶ人気の「インプレッション」をリニューアル。リマスタリングにより音質が向上し、さらに鮮やかなサウンドが楽しめる。
MM 1231
\3060
シューマン:アダージョとアレグロ 作品70 /3つのロマンス 作品94
ライネッケ:ソナタ ホ短調「ウンディーネ(水の精)」作品167
シューベルト:「しぼめる花」の主題による変奏曲 作品160
工藤重典(Fl)
カール=アンドレアス・コリー(P)
今や世界でも3本の指に入ろうかというフルーティスト、工藤重典がロマン派をメインに据えた作品集をレコーディング。以外なことに本格的なドイツ・アルバムは初。さらに彼の為に設計・製作されたゴールド・フルート「メルベイユ」を使用しての初録音とあって、高い注目を集める。
MM 1232
\3060
フルート無伴奏曲集1
 C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Wq.132
 ジョリヴェ:5つの呪文
 テレマン:無伴奏フルートの為の12のファンタジー第1〜6番
工藤重典(Fl)
MM 1233
\3060
フルート無伴奏曲集2
 マラン・マレ:スペインのフォリアによる25の変奏曲
 オネゲル:牝山羊の踊り
 ベリオ:セクエンツァⅠ
 ドビュッシー:シランクス
 福島和夫:冥(めい)
 テレマン:無伴奏フルートの為の12のファンタジー第7〜12番
工藤重典(Fl)
2点ともリマスタリング再発売。
MM 1234
\3060
ヘンデル:パッサカリア
J.S.バッハ:
 小フーガBWV578/
 コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147/
 エアBWV991/アリオーソBWV156/
 コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645/
 サラバンドとブーレBWV1002/
 コラール「最愛のイエス、われらここにあり」BWV731
メンデルスゾーン:プレリュードとフーガ
クレンゲル:即興曲Op.30/4本のチェロの為の2つの小品Op.5
フンメル:アンダンテ・レリジオーソOp95
ラ・クァルティーナ
(藤森亮一・
藤村俊介・
銅銀久弥・
桑田歩)
リリースのたびにファンが増加の一途のラ・クァルティーナ。今回はオルガン楽曲が取り入れられたプログラム。クァルティーナ・トーンとも言うべき、深く重厚で「ゾクゾク」するようなサウンドが堪能できる。
MM 1235
\3060
サン=サーンス:
 チェロ協奏曲第1番/交響曲第3番「オルガン」
藤森亮一(Vc)
広上淳一(指揮)
NHK交響楽団
藤森初の協奏曲録音。ワンポイントでの録音にも注目。

ALM/コジマ録音

ALCD 9076
\2940
山根弥生子/シューマンを弾く Vol.3
 クライスレリアーナOp.16/子供の情景Op.15/
 ウィーンの謝肉祭の笑劇(幻想的絵画)Op.26/
 ロマンツェ 嬰ヘ長調 Op.28-2
山根弥生子(P)
ここ数年、精力的なレコーディングを続けている山根弥生子のシューマン・シリーズ第3弾。決して表面的な華やかさを追い求めるのではなく、ひとつひとつの作品とじっくりと向き合い、熟考を重ねた音楽は年々深みを増しており、70歳を過ぎたいまも少しも衰えを知らない情熱的な演奏は驚異的ですらある。
ALCD 7120
\2940
ソナタ・エロイカ〜19世紀ギターの響き
 メルツ:吟遊詩人の調べより
  マルヴィーナに、不安、夕べの歌、タランテラ
 ジュリアーニ:ソナタ・エロイカ
 メルツ:エレジー
 コスト:リゾンの泉
 レゴンディ:ノクターン「夢」
原善伸(G)
19世紀ギターはロマンティック・ギターとも呼ばれ、トーレスによって現在一般に使われているようなモデルが確立される以前の小ぶりのギターである。そのやわらかで澄んだ音色は、メルツ、ジュリアーニといった1800年代前半のレパートリーを弾くにふさわしい。1970年代に19世紀ギターに出会ったベテラン・ギタリスト原善伸が、長い年月を経て今再びこの楽器への憧れを1枚のアルバムに込めた意欲作。使用楽器:アンヘル・ベニート・アグアド作、プティ=ジャン・モデルによるレプリカ(マドリッド2000年)
LMCD 1847
\3045
浜松市楽器博物館コレクションシリーズ 13
 三美神〜18世紀ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の美の世界
 デュフリ:アルマンド ハ短調/ロンド ハ長調
 ラモー:優しい訴え 二短調/鳥たちのさえずり ホ短調
 A.フォルクレ:
  ルクレール ト長調/ラモー ハ短調/シルヴァ ハ短調
 ロワイエ:スキタイ人の行進 ハ短調
 ボワモルティエ:のみ ホ短調
 L.クープラン:
  アルマンド ト長調/クーラント/ドゥ・クロワッシイ ト長調
 デュフリ:メヌエット ニ長調/ドゥ・プロムブル 二短調/三美神 ニ長調
 バルバトル:マルゼルブ イ長調
 デュフリ:ドゥ・デュルモン イ短調
中野振一郎(Cemb)
ブランシェ家は17世紀末から19世紀中頃まで続くフランス王室御用達の楽器製作一家であるが、本録音では、浜松市楽器博物館に所蔵されているフランソワエティエンヌ・ブランシェ2世(1730頃-1766)作の貴重なオリジナル楽器を使用している。中野振一郎は、楽器の音色の美しさを追求し、フランス・ロココを彩った作品を軽やかに、艶やかに作りあげている。
ALCD 1094
\2940
オルガンの銘器を訪ねて Vol.4
 ハウエルズ:6つのオルガン小品より
  No.1 名も無き前奏曲/No.3 タリスの遺言
 メンデルスゾーン:
  オルガン・ソナタ第6番 ニ短調 Op.65-6
 ブラームス/武久源造 編:主題と変奏
  (弦楽六重奏曲第1番より第2楽章)
 ラインベルガー:
  オルガン・ソナタ第17番「幻想ソナタ」 Op.181〜第1楽章
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552
武久源造(Org)
バッハから20世紀に至るオルガン音楽の系譜を辿りながら、武久がオルガンという楽器の表現力の可能性を追求する。オーストリアの名門リーガー社1993年製、75ストップ、パイプ総数5563本の日本最大級のシンフォニック・オルガンを使用。録音:2006年2月13日-14日、27日-28日、所沢市民文化センター、ミューズ・アークホール
ALCD 7114
\2940
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44
シューベルト:
 弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」D804
エフゲニー・ザラフィアンツ(P)
ザグレブ弦楽四重奏団
日本でもすっかり人気が定着したクロアチア在住のロシア人、ピアニスト、エフゲニー・ザラフィアンツによる初の室内楽録音。共演は、クロアチアで最も古い室内アンサンブルであるザグレブ弦楽四重奏団(1919年結成)。力強く輝かしい雰囲気にあふれた躍動的なシューマン、そして「ロザムンデ」では、テンションの高い濃密なアンサンブルを聴かせる。録音:2005年4月6-8日、伊勢原市民文化会館
ALCD 7118
\2940
シベリウス:ヴァイオリン作品集 Vol.1 「子守唄」
 ソナチネ Op.80/
 4つの小品 Op.78
  (即興曲/ロマンス/レリジオーソ/リゴードン)/
 5つの小品 Op.81
  (マズルカ/ロンディーノ/ワルツ/朝の歌/メヌエット)/
 6つの小品 Op.79
  (思い出/メヌエットのテンポで/特徴的なダンス/
   セレナード/田園風舞曲/子守唄)
佐藤まどか(Vn)
渡邉規久雄(P)
シベリウス演奏の第一人者として知られ、9月にヴァイオリン協奏曲初稿の作曲家自身によるピアノ・リダクション版世界初演を行ったことでも話題になったヴァイオリニスト佐藤まどかによるシベリウス作品集。伴奏にも、シベリウスの演奏で定評のある渡邉規久雄を迎え、鮮やかなテクニックでシベリウスの世界を描く。録音:2007年7月2日-3日、府中の森芸術劇場ウィーン・ホール
ALCD 7113
\2940
エネスコ:
 協奏曲的即興曲/
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.2/
 ヴァイオリン・ソナタ 断章 「トルソ」
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.36a
ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)
上田晴子(P)
日本でもたびたび息の合った密度の高いデュオを聴かせてきた世界的ヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフと、パリを中心に活躍中のピアニスト上田晴子。近年特に積極的にとりあげているエネスコの作品が3曲収められている。「協奏曲的即興曲」はまだ演奏機会の少ない作品だが、あまりにも甘美なその旋律は、「隠れた名曲」と呼ぶに相応しい。シンフォニーの様に壮大なブゾーニのソナタ第2番も、全編にわたって緊張感が漲り、まさに圧巻。録音:2006年10月4-5日、秩父ミューズパーク音楽堂
ALCD 74
\2940
近藤譲作品集「夏に」
 (1)桑(オーケストラのための)(1998)
 (2)林にて(オーケストラのための)(1989)
 (3)夏に(オーケストラのための)(2004)
 (4)傘の下で(5人の打楽器奏者のための)(1976)
ポール・ズコフスキー指揮(1)(2)(3)
東京都響(1)(2)(3)
ネクサス(4):
(ボブ・ベッカー、
ビル・カーン、
ロビン・エンゲルマン、
ラッセル・ハーテンバーガー
ジョン・ワイヤー)
欧米でも絶大な人気を誇る作曲家近藤譲の最新作。今回収録の作品は、2004年にサントリー・ホールで開かれた演奏会「作曲家の個展2004 近藤譲」で演奏されたもの(傘の下を除く)。25個のカウベルとゴングによって演奏される1976年の「傘の下で」のほか、武満徹への追悼作品として書かれた「桑」、2群のオケによって複雑な和声、旋律が展開される代表作「林にて」、先述の個展のために委嘱、初演された「夏に」を収録。数々の作曲家の初演を行っていることで知られるポール・ズコフスキーが、様々な構造原理をもつ近藤ワールドを鋭く描き出す。録音:(1)(2)(3)2004年10月7日、サントリーホール (4)1980年8月18日、カナダ・オンタリオ州ノーランド
ALCD 7117
\2940
フォーレ:ピアノ作品集
 夜想曲第1番変ホ短調Op.33-1/即興曲第1番変ホ長調 Op.25/
 同第2番ヘ短調Op.31/同第3番 変イ長調Op.34/
 夜想曲第6番変ニ長調Op.63/即興曲第4番変ニ長調 Op.91/
 即興曲第5番嬰ヘ短調Op.102/夜想曲第13番ロ短調 Op.119/
 主題と変奏 嬰ハ短調Op.73/ピアノ連弾のための組曲「ドリー」Op.56*
徳丸聰子(P)
田中美江(P)*
演奏家としてだけでなく、教育者としても長年に渡り後進の指導にあたってきたベテラン徳丸聰子のフォーレ作品集。19世紀から20世紀への移り変わりの中で、決して流行を追うことのなかったフォーレ。アール・ヌーヴォーの装飾のように絡み合うその流麗な旋律と旋法的な和声の移ろいを徳丸聰子が表情豊かに描く。作曲家として最も充実した1890年代の「主題と変奏」、連弾のための「ドリー」など、幅広い時期に渡って作曲された夜想曲と即興曲を収録。聴覚障害を煩った後期の作品は、はかなく甘美な一般的なイメージとは異なり、より難解で抑制された雰囲気をもっている。録音:2007年3月5-6日、港南区民文化センター「ひまわりの郷」

ライヴ・ノーツ(ナミ・レコード)

WWCC 7558
\2625
廻由美子/In Concert Tokyo
 ジョージ・クラム:マクロコスモス第2集〜
  黄道十二宮による12のファンタジーより
 バルトーク:ミクロコスモス第6集〜
  ブルガリアのリズムによる6つのダンスNo.148〜153
 J.S.バッハ:トッカータ ハ短調BWV911
 ヒナステラ:ダンス・アルゼンティーノop.2
 ジョージ・クラム:マクロコスモス第2集より
廻由美子(P)
2007年5月27日、東京文化会館小ホールでのライヴ
WWCC 7561
\2835
グリーグ:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調op.8
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調op.13
 ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調op.45
佐藤俊介(Vn)
佐藤卓史(P)
2007年8月11,12日、軽井沢大賀ホール(録音セッション)

高音質(SACD)で聴くキャニオンクラシックス名盤シリーズ

朝比奈 隆 生誕100周年

PCCL 60014
(SACD Hybrid)
¥3000
ブルックナー:交響曲全集( 1)
 交響曲第1番 ハ短調(ハース版)
朝比奈隆(指揮)
大阪フィル
PCCL 60015
(SACD Hybrid)
¥3000
ブルックナー:交響曲全集( 2)
 交響曲第2番 ハ短調(ハース版)
PCCL 60016
(SACD Hybrid)
¥3000
ブルックナー:交響曲全集( 3)
 交響曲第3番 二短調「ワーグナー」(改訂版)
PCCL 60017
(SACD Hybrid)
¥3000
ブルックナー:交響曲全集( 4)
 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)
PCCL 60018
(2SACD Hybrid)
¥3200
ブルックナー:交響曲全集( 5)
 交響曲第5番 変ロ長調(原典版)
PCCL 60019
(SACD Hybrid)
¥3000
ブルックナー:交響曲全集( 6)
 交響曲第6番 イ長調(原典版)
PCCL 60020
(SACD Hybrid)
¥3000
ブルックナー:交響曲全集( 7)
 交響曲第7番 ホ長調(ハース版)
PCCL 60021
(2SACD Hybrid)
¥3200
ブルックナー:交響曲全集( 8)
 交響曲第8番 ハ短調(ハース版)
PCCL 60022
(SACD Hybrid)
¥3000
ブルックナー:交響曲全集( 9)
 交響曲第9番 ニ短調(原典版)

小林 研一郎

PCCL 60008
(SACD Hybrid)
¥3000
マーラー:交響曲第1番「巨人」 小林研一郎(指揮)
チェコ・フィル
PCCL 60009
(SACD Hybrid)
¥3000
マーラー:交響曲第5番
PCCL 60010
(2SACD Hybrid)
¥3200
マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」

ブレーメン・ハウス

BHMST 0008
\3000
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ
 (1)ヘ長調K.376 (2)ト長調K.379 (3)ホ短調K.304
ジョン・チャヌ(Vn)
矢島吹渉樹(Pf)
ジョン・チャヌと矢島吹渉樹の感性が、時に明るく、時にしっとりと響き合う究極の癒しの1枚。
BHMST 0009
\3000
チャールダーシュ アンコールの花束 
 (1)「80日間世界一周」のテーマ (2)「白鳥の湖」?情景
 (3)「トスカ」?「歌に生き、恋に生き」 (4)アルビノーニのアダージョ
 (5)映画「ミッション」?ガブリエルのオーボエ
 (6)「ピノキオ」?「星に願いを」 (7)「モダン・タイムス」?「スマイル」
 (8)「タイタニック」?モMy Heart Will Go Onモ
 (9)「汚れなき悪戯」?「マルセリーノの歌」
 (10)モンティ:チャールダーシュ
 (11)コスモス<秋桜>
 (12)ふるさと (13)うれしいひな祭り・さくらさくら
ジョン・チャヌ(Vn)
矢島吹渉樹(Pf)
ジョン・チャヌのコンサートで大好評の涙と感動の曲を収録。
BHMST 0010
\3000
リスト:
 (1)シューベルトのセレナーデ (2)ラ・カンパネッラ (3)愛の夢 
 (4)超絶技巧練習曲第10番 (5)コンソレーションNo.1,No.2 
 (6)超絶技巧練習曲第4番「マゼッパ」
 (7)眠りから覚めた御子への賛歌
 (8)ハンガリー狂詩曲第6番 (9)孤独の中の神の祝福
矢島吹渉樹(Pf)

キャンディッド・レーベル

CAND7001
¥2500
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
モーツァルト(F.クライスラー編):ロンド〜「ハフナー・セレナード」K.250 より
C.スコット(F.クライスラー編):蓮の国
F.クライスラー:愛のかなしみ、中国の太鼓
西田 博(ヴァイオリン)、
紫垣英二(ピアノ)
クーベリック、ベーム、マゼール、チェリビダッケ、クライバー…ヨーロッパでコンサートマスターとして数々の巨匠と共に演奏し、日本では東京交響楽団などでコンサートマスターとしてはもちろん、各地でソリスト等幅広く活躍する西田博氏。多彩な音色を持つ気鋭のピアニスト、紫垣英二氏とともに熱く謳いあげます。その溢れる音楽へのよろこびをどうぞお楽しみください。録音:2007年8月3日海老名市文化会館 小ホール
西田 博(Hiroshi NISHIDA)Violin
東京藝術大学を経て同大学院修了。海野義雄氏等に師事。在院中、名古屋フィルハーモニー交響楽団や山形交響楽団のコンサートマスターを務める。1974年渡欧。H.シェリング、T.ヴァルガ、W.シュナイダーハンの各氏に師事。76年、W.サヴァリッシュ氏の推挙によりバイエルン州立歌劇場管弦楽団に入団、R.クーベリック、C.ベーム、R.マゼール、S.チェリビダッケ、G.ショルティ、C.クライバー等巨匠の指揮の下で演奏する。79年にはC.エッシェンバッハ氏に迎えられ、ラインランド・プファルツ州立フィルハーモニーオーケストラの第一コンサートマスターに就任、ソリストとしてヨーロッパ各地で同団と共演する。1989年に帰国し、94年まで東京交響楽団にて首席コンサートマスターを務める。現在までにソリストとしてモスクワ室内管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、マインツ室内管弦楽団等と共演、ソロ、室内楽、指揮など活発な活動を続け、CDもBMG、フォンテックからリリースしている。現在、洗足学園大学非常勤講師、東京ヴィヴァルディ合奏団ソロ・コンサートマスター、日本弦楽指導者協会常任理事。アマチュアオーケストラの発展にも情熱的に取り組み、後進の指導に力を注いでいる。

DELTA CLASSICS

DCCA 0043
\2415
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」(8,Dec,1943) フルトヴェングラー指揮
ストックホルム・フィル
シンベルイ(S)
タネル(A)
ベッケリン(T)
ビョルリンク(B)
2004年に42年のBPOとの、2005年は51年のVPOそして去年は満を持して「バイロイトの第9」を発売。どれも好評を頂いております。特に「バイロイトの第9」は弊社商品の中でも息の長い商品となっております。そして今年は、フルトヴェングラーの「合唱つき」の中では目立たない存在かもしれないが、中身が濃厚でエネルギッシュで激熱なストックホルムとの「合唱つき」を取り上げてみました。どうしてもフルトヴェングラーの「合唱つき」は、「バイロイト」に注目が集まり、他の演奏では戦時中の劇的な42年(2種類)が注目される程度で他演奏は少々隠れがちです。しかし、このストックホルムとの「合唱つき」も聴けば聴くほど熱くなり次第に高揚していきます。これがフルトヴェングラーの「合唱つき」に共通していえる、一種の麻薬的な楽しみなのかもしれません。客演だけにオケも所々不揃い、合唱も叫んでいる様で決して上手ではありませんが、それでも「最高」に属する一枚でしょう。他のフルトヴェングラーの「合唱つき」と聞き比べも楽しみになるそんな一枚です。元の録音がアセテート盤なのか何かは不明ですが、一部、このディスクを再生した際に起因するノイズがあります。予めご了承ください。(バイロイトの第9は在庫極少となりました)(デルタ・クラシックス)
DCCA 0042
\2625
カリンニコフ:交響曲第1番/交響曲第2番
 (以上、全て21,Sep,2007 東京芸術劇場でのライヴ録音)
曽我 大介(指揮)
東京ニューシティ管
カリンニコフは知る人ぞ知る的な存在で半ば「秘曲」みたいな扱いだったが、20世紀前半はトスカニーニ、シェルヘン、ゴロヴァノフあたりが録音もしている。近衛秀麿がベルリン・フィルにデビューしたときも1番をプログラムに入れている。近年クチャル盤をはじめ、スヴェトラーノフ、ヤルヴィ等のCDもあり少しずつ注目されてきているが、未だに数ある日本のオケの演奏会で取り上げる回数は極端に少ない。1番はアマオケ等が積極的に取り上げているものの、2番に関してはプロ・アマ限らず演奏会そのものが皆無と言って良いだろう。その中、曽我&東京ニューシティ管が果敢に2曲同時演奏会というプログラムを敢行。ライヴ故細かな傷はあるが、曽我の演奏はスヴェトラーノフの様な爆演系ではなく、つぼを押さえ、素朴に叙情的でありながら見事な構成を実演に反映させている。トスカニーニに近いテンポ設定で、スピード感と切れがありその上で聞かせどころ(両曲の2楽章)はコールアングレなどたっぷりと歌わせ変幻自在にその魅力を余すことなく引き出している。1番、2番は若くして世を去ったカリンニコフの想いが形になった集大成であり、ロシアの作曲に共通する素朴なメロディは一度聴いたら心を奪われる事だろう。(デルタ・クラシックス)
DCCA-0041
\2415
ブラームス:交響曲第1番
 (27,Oct,1951)
ブラームス:ハンガリー舞曲第1、3、10番(*)
 (4,Apr,1952)
フルトヴェングラー
NDR/ウィーン・フィル(*)
フルトヴェングラーのブラ1の中で常に1、2を争うとされる名演。このNDRとのブラ1は、 客演した際のライヴ録音でありながら完成度の高い演奏で、終始エネルギッシュなのが今に なっても聴く人の心を惹きつける。手兵のBPOやVPOならいざ知らず、NDRとの奇跡の名 演を聴く限り、当時のNDRのレベルも決して負けていない事が証明されている。特に2楽章のヴァイオリン・ソロは、戦時中のBPOのコンマスでフルトヴェングラーを知り尽くしていた男、エーリッヒ・レーンによるものも、泣かせどころでこの演奏の白眉でしょう。今回かなり時間をかけて、「第2世代復刻」による復刻方法で極めて鮮度の高い復刻を完成できました。52年のBPOとのブラ1もフルトヴェングラーのベストとして挙げる方も大勢いますが、この演奏も負けていません。この2つの演奏を聴き比べして自分で確かめてみるのも、ファンならではの楽しみ方かもしれません。また、現在入手できる同一演奏のCDと音質の比較をしてみるのも一興かもしれません。フルヴェン・ファン必携の一枚。尚、録音日は一般的に知られている日を明記しております。 マスターに起因するノイズがあります。予めご了承ください。
DCCA-0040
\2415
フルトヴェングラー in Italy Vol.3
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
 (10,Jan,1952)
 ワーグナー:「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲
 (31,May,1952)
 ワーグナー:ジークフリート牧歌(*)
 (6,Jun,1952)
フルトヴェングラー指揮
ローマ・RAIオーケストラ
トリノ・RAIオーケストラ(*)
実に不思議な「田園」である。個々の楽器はお世辞にも上手とは言えない所があるが、これが一つの流れで全曲を聴くと、意外(失礼?)にも立派な演奏に聞こえるから不思議に思う。 フルトヴェングラーは気心しれたBPOやVPOでは多少の無茶(デフォルメ)をしてかなりきついアッチェレランドなどをかけるが、この演奏は至って自然な流れを作っておりこれが見事なほど成功している。田園という曲のイメージに近い演奏かもしれない。但し、劇的なフルトヴェングラー節に聴き慣れていると少し物足りないと感じるかもしれない。しかし、フレーズをしっかり弾かせ、歌う様に作り上げた演奏は、決してお粗末ではなく別の一面を見る事ができるしっかりとした演奏。尚、録音日は一般的に知られている日を明記しております。マスターに起因するノイズがあります。予めご了承ください。 (デルタ・クラシック)
DCCA-0038
\3000
「歌の輪、心の和」
 1.春の唄、2.早春賦、3.若葉、4.花嫁人形、5.夏は来ぬ、
 6.荒城の月、7.椰子の実、8.赤とんぼ、9.故郷、10.鈴懸の径
 11.月の砂漠、12.砂山、13.冬景色、14.雪の降る街を
 15.千の風になって、16.赤い花白い花、17.夜明けのうた
 18.蘇州夜曲、19.ここに幸あり
山口なをみ(S)
金井 信(P)
弊社から珍しく声楽もののご案内です。見出しに「三鷹の」とご当地風の案内で始まりましたがそれも彼女がその地に足をつけて普通の歌手以上に精力的に歌の素晴らしさを広めようとしている原点の場所だからです。多分多くの方は山口なをみと聴かれても???になる事でしょう。実は私も恥ずかしながらその一人でした。(名前は知っていましたが・・・。)彼女の場合、もちろん二期会会員として多くのステージに立つ一方、後進の指導やアマチュア合唱団での指導にも力を入れており、「三鷹」地域では私が知る限り少なくとも4つの合唱団の指導にあたっている。山口はプライベート盤として既に3タイトルCDを発売しているが、 そのいずれもコンセプトがあり、今回も「日本の抒情歌」で作り上げた一枚である。学校の教科書に載っている、有名な抒情歌もあれば、最近話題のあの「千の・・・」も収録してい る。山口の素晴らしい所は、曲一つ一つに合わせた歌い方もさることながら、感情移入というか「心」の存在場所が歌一つ一つに込められている事だろう。上手い下手でいえば、この広い世界、彼女より上手い歌手は沢山いる事だろう。しかし、彼女と同じように歌に「心」を入れられる歌手はどれほどいるだろうか?一本調子になりがちな、日本語による日本の抒情歌。彼女の歌声は全てを歌いきる! (デルタ・クラシック)

HARBOR RECORDS

NQCL-3001/2
(CD+DVD)
\2800
モーツァルト:
 交響曲第40番 ト短調 K.550
 セレナータ・ノットゥルナ ニ長調 K.239
エンリコ・オノフリ指揮
ディヴィーノ・ソスピーロ
オノフリへのインタビューとディヴィーノ・ソスピーロの演奏を収録した特典DVDつき

HARMONY

HCC 2038
\3000
ラフマニノフ:ピアノ作品集
 コレルリの主題による変奏曲op.42、
 前奏曲集よりop.23-5、op.32-5、
 練習曲集「音の絵」より
  op.33-5、op.39-2、op.39-4、op.39-6、op.39-9、
 リラの花
チャイコフスキー=ラフマニノフ編:子守歌
クライスラー=ラフマニノフ編:愛の悲しみ、愛の喜び
鈴木 弘尚(pf)

ジェイズミュージック・レーベル

JMCC 20207
\2500
ラヴ ソングス〜大政直人作品集
 「ラヴ・ソングス」/「恋歌」/「クール・ジュエル」/「タンゴ」/
 「炎の舞」/「藍色の魚」/「スリー・アスペクツ」/
 「悲しみのワルツ」/「アニー・ローリー」
演奏者:須川展也(sax)、
大谷康子(Vn.)、
苅田雅治(Vc.)、
神谷百子(マリンバ)、
中川俊郎(Pf.) 他
大政直人の音楽は、その擁する独特のナイーヴさにおいて人柄を反映しているが、その実、とても強い芯ないし核のようなものを秘めている。それは自らの音楽言語に対する強い確信と揺るぎない自信によって裏付けされ、支えられたものだ。優しさと堅剛さの共存。そこにひとは、日々ともすると忘れそうになっている安らぎを身近に感じるとともに、しなやかに生きるための柔軟な知恵を学ぶ。(音楽学者:長木誠司)
大政直人(作曲家):
1954年2月4日生まれ。東京芸術大学大学院作曲科修了。作曲を野田暉行、黛俊郎の各氏に師事。ヴァイオリンを二村英之氏に師事。作品は室内楽を中心に多岐に渡り、海外での演奏および放送も行われている。また多数オーケストラ編曲、CD批評、エッセイの著述等も行う。編曲での出版作品も多数あり、また子供のためのピアノ曲も多数出版されている。日本音楽著作権協会、日本作曲家協議会、日本現代音楽協会、深新会各会員。大政直人(作曲家)

STUDIO FLOHRA

B 2704
\2500
モーツァルト:
 交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
 交響曲第40番 ト短調 K.550
田部井剛(指)
ターリヒ室内管弦楽団
「モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番、第10番ほか」(INTEG 221156)の指揮をつとめ、ハイドシェックから「クルト・ザンデルリンクと共演して以来の出来だった」と評された、田部井剛。名門ターリヒ室内管弦楽団を率いての交響曲デビュー盤。ハイドシェックと田部井の出会いは1999年5月19日。ハイドシェックがデラノワに献呈されたピアノ協奏曲「五月のコンチェルト」を日本初演する際、当初予定されていた指揮者との演奏が思うようにいかず、練習の際、オーケストラパートをピアノで演奏していた田部井を、ハイドシェックがコンサートの前日に急遽指名。田部井に許された時間はゲネプロ1回のみの練習でしたが、見事成功、ハイドシェックから「ヤング・トスカニーニ」と激賞された。『ハイドシェックの演奏スタイルは奔放で、指揮者は「合わせる」のに手を焼くといわれる。しかし、田部井はインテンポを旨とした自分のスタイルを譲らず、なのに「合わせている」という感じがしない。むしろ、ハイドシェックの演奏は、さらに自由になっていく。(長野隆人氏によるライナーノーツより)』とあるように、確固たる信念に満ちた演奏で、妥協をゆるさない田部井。そんな彼によるモーツァルトは、かっちりとした枠組をとりながら、ひとつひとつの音が花のようにやわらかなふくらみをみせている。若き巨匠がここに誕生した。録音:2006年11月プラハ・ドモヴィナスタジオ

たまゆら

KDC 17
\2500
矢代秋雄(1929-1976):ピアノ作品集
 ピアノのためのソナチネ(1945)(3楽章)
 24のプレリュード(1945)
 夜曲(1947)
 荒武者の踊り〜舞踊劇『吉田御殿』より(1949)
 ピアノ・ソナタ(1960、1961)
 プレスト/ピアノ・ソナタ〜第3楽章(初演時の断片)
 子供のための小品より
  いたずら(1963)
  おすまし(1963)
  むかしばなし(1972)
  じゃんけんとび(1972)
 桐朋学園高校理論ピアノ初見曲(1976)
 桐朋学園ディプロマコースピアノ初見曲(1976)
 桐朋学園大学理論ピアノ初見曲(1976)
赤井裕美(ピアノ)
夭折した天才作曲家、矢代秋雄(1929-1976)。晩年は様々な音楽大学で教鞭をとっており、あの池辺晋一郎やあの鈴木雅明も師事していた。突然の死から今年で31年が経ち、今までもピアノ協奏曲や室内楽作品、ピアノソロ作品の録音はいくつかリリースされているが、これは矢代の少年期から晩年までの作品を網羅した、矢代の真価をあらためて問う一枚。 まず、彼が15歳のときに作曲した「24のプレリュード」。すでに15歳にして非凡の才能と作曲の技術を身につけていたことを実感させる作品で、どれも1分弱と短いながら、旋法を用いた曲、日本風の情緒たっぷりの曲、メンデルスゾーンを髣髴とさせる曲、矢代独特のリズムの効いた曲など、実にヴァラエティ豊か。若くしてすでに、壮年期の作品に通じる内容を備えた作品を書いていたことに驚かされる。最終曲は規模も大きく、テクニック的にもかなりの難曲。矢代が、作曲だけでなくピアノにも非凡な能力をもっていたことを実感する。矢代は、自分の気に入らない作品の楽譜はほぼすべて破棄してしまったというが、この24のプレリュードは、草稿の状態の楽譜を生涯にわたって大切に保有していたことからも、矢代のこの作品に対する自負がうかがわれる。「荒武者の踊り」は、矢代が東京音楽学校に入学後間もなくして管弦楽法を師事した、伊福部昭の作風が濃厚に見受けられる作品。この曲が収録されている舞踊劇「吉田御殿」は、管弦楽のために書かれた作品だが、この「荒武者の踊り」は矢代の手によって、ピアノ用に新たに編曲されたもの。グリッサンドなどが多様された、演奏効果の高いエネルギッシュな作品となっている。矢代らしからぬ線の太いアレグロの音楽は伊福部の影響が濃厚で矢代ファンのみならず伊福部ファンも録音を切望していたもの。もちろん「ピアノ・ソナタ」も収録。第2楽章のトッカータ部分もクリアな響きで実に鮮やか。さらに、大原美術館で初演された時の3楽章も収録。これが現行のものと全く違うのに驚き。矢代の不朽の名作「ピアノ・ソナタ」の創作の変遷をみることができる。矢代作品の研究・演奏で東京藝術大学の博士課程を修了しているピアニスト、赤井裕美が、矢代への思いを込めて演奏している。録音:2007年5月18,19日
KDC 16
\2500
彌勒忠史(カウンターテナー)/イタリア古典歌曲をうたう
 (1)G.ボノンチーニ:「おまえたちを讃える栄光のために」
 (2)作者不詳(G.カッチーニ?):「アヴェ・マリア」
 (3)フレスコバルディ(1583-1643):「そよ風が吹けば」
 (4)A.スカルラッティ:「すみれ」
 (5).ヘンデル:「かつてなき木陰よ」 歌劇『セルセ』より
 (6)G.B.ペルゴレージ?:「あなたが私を愛してくれるのなら」
 (7)多 忠亮(1895-1929):宵待草(よいまちぐさ)
 (8)モーツァルト:「恋とはどんなものか、ご存知のご婦人方」
  歌劇『フィガロの結婚』より
 (9)T.ジョルダーニ(1730-1806):「いとしい人よ」
 (10)L.マンチャ(生没年不明):「そばにいることは」
 (11)F.ドゥランテ(1684-1755):「愛に満ちた乙女」
 (12)A.スカルラッティ(1660-1725):「私は心に感じる」
 (13)A.スカルラッティ(1660-1725):「陽はすでに東方から」
 (14)G.トレッリ(1658-1709):「おまえは知っている」
彌勒忠史(カウンターテナー)、
多田聡子(ピアノ)
世界の彌勒、待望のソロ・アルバム。彌勒はイタリアを中心にヨーロッパで活動する傍ら、日本でもオペラシティのB→Cシリーズコンサートや、様々なオペラで登場、その力強い歌声と達者な演技で、古楽ファンのみならずオペラファンにもおなじみの存在。さらに最近では歌だけでなく、イタリアの歌劇場を中心に演出家としても活発に舞台を手がけている。さらに2008年春には「イタリア貴族養成講座」(集英社)を刊行予定など、音楽界のみならず文化的に幅広く活動。まさにカウンターテナー界のニュースターとしてますますの活躍が期待される存在。そんな彼が、解散した人気グループ「X-JAPAN」のリーダーYOSHIKIのピアノを個人指導したり、錦織健の伴奏者として全国各地を飛び回っているピアニスト、多田聡子を迎え、2007年5月に長野でコンサートを行った。そのライヴのもようを収録したのがこのCD。彌勒の魅力が120%味わえる1枚で、イタリア古典歌曲での鮮やかな歌唱、また、「宵待草」での劇的な表現など、どの曲も輝いている。多田のサポートも見事で、二人の今後に目が離せない。2007年5月20日/信州国際音楽村(ライヴ録音)

風楽レーベル

NOOI 5005
\2940
(8/29紹介済)
早坂文雄の世界〜七人の侍
早坂文雄:
 (1)交響組曲「七人の侍」(1954/2006)松木敏晃・編曲
   怯える村〜
    練達の士 美しい村、美しい娘 合戦そして終劇
 (2)二つの讃歌への前奏曲(1936)
 (3)左方の舞と右方の舞(1941)
 (4)早坂文雄のスケッチによる「交響二章」(1949/2006)石田匡志・編曲
本名徹次(指)
オーケストラ・ニッポニカ
芥川也寸志メモリアル・オーケストラ・ニッポニカは、日本人管弦楽作品を中心にした意欲的な演奏会企画で注目を集めているオーケストラ。2003年の設立演奏会でおよそ70年ぶりに演奏された、大澤寿人のピアノ協奏曲第3番はセンセーショナルな反響を生んで、NAXOSによる新録音や佐渡裕や飯守泰次郎らによる再演が行なわれて、大阪ではブームと呼べる現象を引き起こした。今回の録音は、オーケストラ・ニッポニカの第11回演奏会のライブ録音だが、大変にユニークな内容になっている。早坂文雄(1914年-1955年)は、人気作曲家・伊福部昭(1914-2004)と比較されると共に、芥川也寸志、黛敏郎、武満徹らに大きな影響を与えた、日本音楽史上の大作曲家。また、1939年、札幌出身の東宝映画社長の植村泰二に認められて東宝の音楽監督として入社、映画監督黒澤明(1910?1998)、溝口健二(1898?1956)等と組んで多くの優れた映画作品を残し、日本の映画音楽作曲家として、最初の世界的な評価を受ける。「七人の侍」には従来、佐藤勝や池辺晋一郎の編曲があったが、今回の編曲は、3楽章から成る本格的シンフォニックな3管編成の作品として、画期的な出来栄えとなっている。さらに、芥川也寸志指揮・新交響楽団やNAXOS版「早坂文雄」などに収録されている「左方の舞と右方の舞」は、実は作曲家の書いたオーケストラ総譜と演奏用譜面との間に多くの誤りがあることが今回判明して、全面校訂された譜面により録音されていることも、マニアにとっては大きな魅力となっている。「交響二章」は、早坂が生前、長年にわたって完成させようと構想を練っていた交響曲のピアノスケッチを基にして、新たにオーケストレーションされた、ファン待望の世界初録音の作品。新編纂「七人の侍」、世界初録音「二つの讃歌への前奏曲」、校訂新版「左方の舞と右方の舞」、新オーケストレーション・世界初録音「交響二章」・・・・・話題満載の知られざる早坂ワールドをぜひお聴きください。録音:2006年12月10日 東京・紀尾井ホールにおけるライブ

若林工房 

WAKA 4121
\2400
ベルク: ピアノ・ソナタ 作品1
シューベルト: ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 D.664
シューマン: アレグロ ロ短調 作品8
ブラームス: 4つのバラード 作品10
イリーナ・メジューエワ(P)
日本コンサート・デビュー10周年を迎え、充実した活動を続けるイリーナ・メジューエワの最新録音。ドイツ、オーストリアのロマン派作品を集めた今回のアルバムは、アルバン・ベルクのピアノ・ソナタ(作品1)に始まり、同じウィーンにゆかりのシューベルトの可憐なイ長調ソナタ(D.664)に続いて、シューマンの知られざる名曲「アレグロ」と若きブラームスの傑作「4つのバラード」を配するというユニークな構成。明快なロジックと堅牢な造型により、それぞれの作品の表面的な美しさだけでなく、その奥に潜む濃密な抒情や不安、感傷といった要素をニュアンス豊かに表現しています。「音楽の核心に肉薄した出色の録音」(真嶋雄大氏)。録音:2007年5月9〜11日、新川文化ホール(富山県魚津市)
WAKA 4119/20
(2CD)
\2980
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 D.784
 ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 D.664
 ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D.845
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
現代最高の鬼才ピアニストとして名高いヴァレリー・アファナシエフの2005年日本公演時のライヴ録音。「レコード芸術」特選盤に輝いた前作(WAKA-4115〜16/シューベルト: ピアノ・ソナタ第20番 & 3つのピアノ曲 D.946)に続くオール・シューベルト・プログラム第2弾。シューベルトはアファナシエフが最も得意にしている作曲家の一人ですが、今回の3曲はいずれも初録音。(ただしピアノ・ソナタ第13番のみ1972年ブリュッセルでのエリザベート王妃国際コンクール本選でのライヴ録音が存在)。いずれも期待に違わぬアファナシエフ独特の解釈が光る個性的な名演で、ニュアンス豊かなppから強烈なffに至るまで、現代ピアノのもつ可能性を徹底的に駆使しながらシューベルトの巨大な作品宇宙を創造してゆくさまはまさに圧巻。
「・・・連綿たる時間の織物に、目ざとく端緒を見つけて、間髪を入れず鋭利な爪をさしこむと、恰も包丁の名人にかかって牛の巨躯が自ずと骨と肉に分かれ解体するのにも似て、時の流れの此処彼処に、見えない渦が現れ、虚ろの洞が空く。・・・(中略)・・・そのどれにもひとしく出現する『ブルックナー休止』を想わせる森羅万象がひととき鳴りをひそめるような空白は、およそ類を見ない、独りアファナシエフのみのものである・・・」(須永恆雄/ライナーノートより)2005年10月30日、浜離宮朝日コンサートホールにおけるライヴ録音
WKLC 7005
\2400
リスト:超絶技巧練習曲集 S.139 (全12曲) ミハイル・リツキー(ピアノ)
知る人ぞ知るロシアの若き巨匠ミハイル・リツキーの新譜はリストの「超絶技巧練習曲集」。2000年9月にモスクワ音楽院小ホールで行われたリサイタルのライヴ録音。これまでにメフィスト・ワルツや協奏曲第1番などの録音でリスト弾きとしての実力を存分に見せつけたリツキーだが、これはまさに「衝撃的」としか言いようのない演奏。しなやかさと強靭さを併せ持った独特のタッチが生み出す魔術的な音色。どこまでも深く透明なリリシズム。あり余るほどのヴィルトゥオージティもさることながら、それを完全にコントロールする恐るべき知力。随所に聞かせる哲学的アプローチ。この作品に書き込まれた分厚い音符のひとつひとつがこれほどまで意味を持って鳴らされたことはこれまでなかったのではないだろうか。とにかく凄い。あらゆるレベルにおいて聴き手を圧倒する、まったく新しい「超絶技巧」の誕生。
「・・・ここにあるのは、あのベルマンの衝撃はそのままに、さらに音楽に深く踏み込み、この作品の美しさを際立たせたまったく新しいスタイルの『超絶技巧練習曲』なのだ・・・」(田中 泰/ライナーノートより)2000年9月15日、モスクワ音楽院小ホールにおけるライヴ録音

EDITION HST

HST 049
\2500
ヴァンハル:後期弦楽四重奏曲集第二巻
 弦楽四重奏曲 ト短調Weinmann Va:g3 (1786)
 弦楽四重奏曲 へ長調Op.33-3 Weinmann Va:F10 (1785)  
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
(松井利世子;第一ヴァイオリン)
交響曲、弦楽四重奏曲などの世俗音楽作曲を1780年代に絶筆したヴァンハル(1739-1813)は、その後、精神病克服の神への感謝から教会音楽作曲へ専念し、 死の年1813年8月も病床の中でミサ曲を作曲し続けていたと伝えられる。このCDにはその最後期の弦楽四重奏曲から2曲取り上げられている。1785年ヴィーン、アルタリア書店から出版された曲集からの1曲ヘ長調(第一巻のつづき)と翌年以降新たにヴィーンに開店したホフマイスタ出版からの要請によって作曲されたト短調。ホフマイスタ出版からは約3年(1786-1788)を費やして計6曲が出版されている。録音:2007年10月、東京府中の森芸術劇場ヴィーンホールでのライヴ録音
HST 047
¥2500
「ヴァンハル(1739-1813)没後194年命日演奏会」
 ガスマン:交響曲ホ短調、
 オルドニュス:交響曲ト長調Brown I:G5
 ヴァンハル:チェロ協奏曲ハ長調Weinmann IId:C2、
 ヴァンハル:交響曲ト長調Bryan G4
小原圭太郎(チェロ独奏)、
指揮:室伏 正隆
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
交響曲、弦楽四重奏曲などの世俗音楽作曲を1780年代に絶筆したヴァンハル(1739-1813)は、その後、精神病克服の神への感謝から教会音楽作曲へ専念し、 死の年1813年8月も病床の中でミサ曲を作曲し続けていたと伝えられる。その没後194年特別演奏会では、ヴァンハルゆかりの作曲家作品が取り上げられた。同郷ボヘミア出身先輩のガスマン(1729-1774)とは、イタリア留学中ローマで一緒になり、ガスマンのオペラ「エチィオ」上演作業を協力した。オルドニュス(1834-1886)はヴィーン出身で、1760年代ヴィーン上京したヴァンハルは彼の作風を手本にヴィーン音楽界で頂点を極めた。 プログラムのメイン、ヴァンハル:ハ長調チェロ協奏曲は、イタリア留学後の1770年代後半の作曲と推定され、昨年のイ長調協奏曲を凌ぐスケールで作曲されており、「唄うアレグロ」の第一楽章、「優美なカンタービレ」の第二楽章、イ短調との対比が見事なロンド第三楽章は正に当時ヴァンハルが一番人気だった事を連想させる。録音:2007年8月、東京府中の森芸術劇場ヴィーンホールでのライヴ録音
HST 046
\2500
ヴァンハル(1739-1813):ヴァイオリン・ソナタ集Op.43
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調、変ロ長調、
 ニ短調Weinmann XIa:11-13
福本 牧(Vn)、
江間 理恵(Pf)
交響曲、弦楽四重奏曲などの世俗音楽作曲を1780年代に絶筆したヴァンハルは、その後、精神病克服の神への感謝から教会音楽作曲へ専念する傍ら、日常はヴィーン市内で貴族の家族や後進の音楽指導にあたったと伝えられる。弟子の中には、プレイエル、ベートーヴェンらもいた。そのため20世紀までは、教材用のソナチネ作曲家としてのみ知られていた。作品43は、これら弟子のためのソナチネと同様に作曲され、独ベルリン・ジムロック社とマインツ・ショット社から同時出版された。1811年には同じくライプチヒ・キューネル社から出版され、当時まだヴァンハルの人気は絶大であったことが伺える。録音:2007年6月、東京府中の森芸術劇場ヴィーンホールでのライヴ録音

ISODA

IE-3003
\2500
「大澤壽人の室内楽」
 ピアノ五重奏曲第
 ピアノ三重奏曲ニ短調
マイ・ハート弦楽四重奏団
(辻井淳、
釋伸司、
沖田孝司、
雨田一孝)、
藤井由美(ピアノ)
神戸出身で近代日本の最重要な作曲家のひとりである大澤壽人(1907〜1953)は関西学院在学中より早くもピアニスト、指揮者、作曲家として活動を開始し、卒業後は直ちに渡米してボストンにて、その後は短期間ではあるが、ロンドン、パリにて傑作を続々と発表し絶賛を得た早熟の天才だった。その大澤のボストン時代の室内楽2作品が大澤生誕100年を記念してオタケン・レコード、太田憲志氏の録音でリリースされる。この録音は昨年の3月、兵庫県立芸術文化センターで開催された「大澤壽人とその時代〜室内楽コンサート」での同作品の日本初演(おそらく)と同時に行なわれ、世界初CD化となるものと思われる。ピアノ三重奏曲は大澤独自の語法で作曲者の内面が吐露された傑作でどちらかと言えば玄人受けする作品だが、ピアノ五重奏曲は日本趣味も取り入れたより親しみやすい名曲で、これは今後、古今のピアノ五重奏曲の名作群に加えられ、再演の機会も増えていくものと思われる。又、このCDには原稿用紙20枚以上にも及ぶ精細を極めた片山杜秀氏のライナー・ノートが添付されており、この度の大澤作品CD化の価値をより高いものにしている。当盤収録の2作は、1930年代に作曲家の留学先のボストンで初演され、称賛されました。しかし、日本では演奏機会を得られないうち、作曲家は戦後まもなく急逝し、作品も長く埋もれていた。ピアノ三重奏曲は「日本のラヴェル」と呼びたい逸品。ピアノ五重奏曲は、日本の伝統の響きと当時のヨーロッパの最先端の技法を結びつけた、よりいっそうの力作。日本の近代音楽史を書き替えるインパクトを持っている。マイ・ハート弦楽四重奏団と藤井由美は、共感もたっぷりと、曲の真価を明らかにしている。録音:2006年3月兵庫県立芸術文化センター小ホールにて、エンジニア:太田憲志(オタケン・レコード)

MA RECORDINGS

M 053A
\2940
エメラルド・オーディオファイル/バッハ:リュート作品集Vol.1
  プレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV998
  組曲第3番BWV995、パルティータBWV997
エドアルド・エグエス(リュート)
M 054A
\2940
エメラルド・オーディオファイル/バッハ:リュート作品集Vol.2
  パルティータ ホ長調 BWV1006a、ソナタ ト短調 BWV1001
  組曲 ト長調 BWV1007、プレリュード ハ短調 BWV999
エドアルド・エグエス(リュート)
2000年に発売され大ヒットしたリュートのエドアルド・エグエスによるJ.S.バッハのリュート作品集がエメラルド・オーディオファイルCDで再登場。気鋭の若手リュート奏者として世界的に注目されているエグエス。音色の繊細さ美しさ、音楽の厚み、整った音楽、説得力ある演奏で、何度も聴きたくなるアルバム。録音はもちろん名エンジニア、タッド・ガーフィンクル氏が担当。こだわりの2本マイクのみを使用したワンポイント録音は自然な音空間を再現している。優秀録音。(「レコード芸術」特選盤)
エドゥアルド・エグエスはブエノスアイレス生まれ。ミゲル・アンヘル・ジロットと、エドゥアルド・フェルナンデスにギターを師事。アルゼンチンのカトリック大学にて作曲を学び、スイスのバーゼルにあるカントルン・スクールにてホプキンソン・スミスに師事、1995年にリュートのディプロマを取得。卒業後イタリアに移り、主に古楽の分野において幅広く活躍中。
M 075A
\2940
ニコラ・シェドヴィル(1705 -1782):ソナタ第4番
フランチェスコ・マンチーニ(1679 - 1739):ソナタ第11番
ボダン・ド・ボワモルティエ(1689 - 1755):ソナタ第6番
ロベルト・ヴァレンチーヌ(1674 - c.1740):ソナタ第1番
アンドレ・フィリドール(1652 - 1730):組曲
作曲者不詳:フォリア
ルバート・アパッシオナート
【アントニア・テハダ(バロック・リコーダー)、
エヤル・ストリート(バロック・ファゴット)、
サシャ・アグラノフ(チェロ)】
このアルバムは18世紀前半のフランス、イタリアの音楽を組み合わせたプログラム。イタリア趣味とフランス趣味の融合をテーマにしている。それぞれの音楽の側面を感じ取り新たな魅力を発見できることだろう。当時行われた「趣味の融合」をルバート・アパッシオナート流に再現。バロック・リコーダーの上品で優雅な音色、ほっこりした音質がファゴット、チェロとの軽妙なアンサンブルを生んでいる。フランチェスコ・マンチーニはナポリの宮廷楽長をスカルラッティと争った18世紀初頭の重要な音楽家。躍動感に満ちた愉悦の音楽を聴くことが出来る。またフランス盛期バロック音楽の作曲家ボワモルティエはロココ時代の趣を感じさせる典雅な音楽。イタリア、フランスのバロック音楽が豊潤で愉しみ多き音楽だと実感できるアルバム。ルバート・アパッシオナートは2000年にハーグの王立音楽院で創設。バロック音楽の演奏に専念。18世紀音楽の美しさと優雅さを追求し、独自の楽器編成を取り、バロック音楽の精神と美学を尊重しながら、創造性と独創性を発揮している。レパートリーはイタリア、ドイツ、フランス、イギリス、スペインの音楽に渡り、繊細で美しい曲も名人技巧を駆使する作品も得意とし、忘れられた作曲家、無名の作品の発掘研究にも熱意を抱き、こうした珠玉の音楽を見つけ出して広く活動を行っている。
MA J505
\2940
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番 作品15 ハ短調
ショーソン:ピアノ四重奏曲 作品30 イ長調
ガブリエル・ピアノ四重奏団
(金子陽子(P)
フランソワ・ソシャール(Vn)
マルク・デスモン(Va)
ルノー・ギユー(Vc))
2007年4月に5年ぶりの来日コンサートを行い、このアルバムはそのコンサートでのライヴ録音。珍しいピアノ四重奏の常設団体であるがゆえ、稀にみるアンサンブルの美しさ、緻密さ、表現の豊かさに驚かされる。ガブリエル・ピアノ四重奏団は、パリ音楽院の学生によって結成されて15年以上、これまでに50曲に及ぶレパートリーを発掘。録音はMaguelone、LYRINXレーベルから4枚のアルバムをリリース。また創設メンバーでもある金子陽子はジョス・ファン・インマゼールと共演するなど、精力的に活動を行っています。現メンバーでの演奏活動は2004年から。注目の新メンバーはフランスの若い世代の音楽家のなかでも最も才能豊かな3人が加わり今後の活躍が大いに期待される。ガブリエル・ピアノ四重奏団としてはフォーレ、ショーソンの録音は2度目だが、新メンバー加入後の録音はこのアルバムが初めて。はっと息をのむような微妙な色彩の陰影、多彩な音色の変化が、巧みに録られた1枚。録音:2007年4月7日 東京文化会館小ホール(ライヴ)

レグルス

RGCD‐1017
\2625
ヴォーカル・アンサンブル カペラ 第4弾
清けきおとめVirgo serena
 〈喜びの聖母〉
  ジョスカン・デ・プレ:
   「喜んでください、キリストの母であるおとめよ」、
   「アヴェ・マリア、清けきおとめ」
  ピエール・ド・ラ・リュー:
   「喜んでください、キリストの母」 〈聖母被昇天の晩課より〉
  ハインリッヒ・イザーク:
   「なにもかも美しい、愛する方よ」/
  グレゴリオ聖歌 アンティフォナ「いとも賢いおとめ」
  ロワゼ・コンペール:
   第1旋法のマニフィカト(わたしの魂は主をあがめ)/
  ジョスカン・デ・プレ:「いとも賢いおとめ」
 〈サルヴェの祈り〉
  アントワン・ブリュメル:「ゆりの花のよう」、
  ピエール・ムリュ:「御母は花咲き」
  ジョスカン・デ・プレ:「サルヴェ・レジーナ(めでたし元后)」
ヴォーカル・アンサンブル カペラ
本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブル カペラの第5弾(レグルスレーベルでは第4作目)。 ルネサンス時代に活躍したフランス・フランドルの作曲家たちによる、美しいマリア・モテットを集めたアルバム。巨匠ジョスカンの「ア ヴェ・マリア」「サルヴェ・レジーナ」を始め、聖母への祈りの薫りただよう厳選された名曲ばかりを、カペラが心をこめて歌いあげる。
<ヴォーカル・アンサンブル カペラ プロフィール>:
「カペラ」は花井哲郎によって1997年に創立された、グレゴリオ聖歌とフランドル楽派の宗教曲を主なレパートリーとするプロの声楽家によるヴォーカル・アンサンブル。芸術的に高度に洗練され、霊性の深さにおいても比類のない中世・ルネサンスの宗教的な作品の真髄を現代によみがえらせることを目的としている。そのため、古い記譜法によるコワイヤ・ブックを囲んで歌い、最もふさわしい発音・発声を追求するなど当時の演奏習慣を再現し、また、典礼のために創られた音楽を、ふさわしい枠組みのなかで歌うことによって、作品の持つ宗教的な意味を演奏に反映させ、心と魂の安らぎ、癒しの響きを実現できるよう努めている。録音:2007年8月27日‐30日 北の大地美術館(六花亭美術村内、中札内村) <デジパック仕様>

STUDIO FROHLA

名古屋フィルハーモニー交響楽団ライヴシリーズ
B 2711
\1000
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27
 (1980年6月21日、名古屋市民会館大ホール 第71回定期演奏会)
森 正(指)
名古屋フィル
名フィル第2代音楽監督として最後の演奏となった第71回定期の記録。
B 2712
\1000
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
 (1983年11月18日、名古屋市民会館大ホール 第100回定期演奏会)
外山雄三(指)
名古屋フィル
第3代音楽総監督兼第3代常任指揮者、外山雄三の熱意と積極性によって名フィルは名実ともにプロオケとして地位を確立した。その外山の記念すべき第100回定期演奏会のマーラーの5番は聴衆に大きな感銘を与えた。
B 2713
\1500
ワーグナー:
 (1)「ラインの黄金」-ワルハラ城への神々の入場
 (2)「ワルキューレ」-ワルキューレの騎行、魔の炎の音楽
 (3)「ジークフリート」-森のささやき
 (4)「神々の黄昏」-ジークフリートの葬送行進曲、ブリュンヒルデの自己犠牲
 (5)「タンホイザー」序曲
 (6)「ニュルンベルクのマイスタージンガー」-第1幕への前奏曲
 (7)「ローエングリン」-第3幕への前奏曲
((7)(8)1995月10月13日、愛知芸術劇場コンサートホール 第208回定期演奏会、
1996年4月11日、名古屋市民会館大ホール 第214回定期演奏会)
飯森泰次郎(指)
名古屋フィル
1993年、第5代常任指揮者に就任した飯森泰次郎、得意のワーグナー。彼はこれらのワーグナー作品で名フィルに新たな表情を導いた。
B 2714
\1500
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 Op.58
 (2005年11月27日)
小林研一郎(指)
名古屋フィル
1998年、第4代音楽監督に就任した小林研一郎の躍動感に溢れた音楽によって名フィルは多くの市民の愛好家を結集した。

国内ソニー

SICC 10069
(SACD Hybrid)
\3045
モーツァルト:
 交響曲第41番「ジュピター」
 ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
小澤征爾(指揮)
水戸室内管
潮田 益子(Vn)
モーツァルト・シリーズ第3弾。
SICC 814
\2520
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番BWV1003
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番
五嶋みどり
ロバート・マクドナルド(P)
MIDORI、2003年6月以来4年半の沈黙を破って発売する、ファン待望の新譜。しかもあのMIDORIが満を持して初のバッハ無伴奏録音に挑んだ注目の1枚。

ソニー国内盤/小菅 優

相変わらず輸入盤が入りにくいSONY。彼女に関しては国内盤で気軽に入るようになって一安心。
SICC 753
\1890
リスト:スペイン狂詩曲
シューベルト:3つの小品第1番、第2番
ラフマニノフ:楽興の時
小菅 優
小菅優 15歳、その鮮烈なるピアニズムの記録。小菅優がソニー・ミュージックでCDリリースをする前に、ドイツのレーベルramに録音した3枚のアルバムがついに日本盤で初登場。このアルバムは小菅優が15才の時の録音。(12歳の時、グロートリアン・スタインヴェヒ・コンクールで優勝した小菅は、地元の若い音楽家のオーケストラと演奏するコンサートに出演。そこで知り合った指揮者が小菅の音楽性に感銘し、自身が運営するレーベルramでのCD制作を持ちかけたのがきっかけ)。現在小菅優は、2003年3月日本発売の大ベストセラー「リスト:超絶技巧練習曲集」を含め、合計5枚のCDをソニー・ミュージックよりリリースしている。日本盤独自ジャケット
SICC 754
\1890
ショパン:
 練習曲作品10&作品25
 3つの新練習曲 ヘ短調
小菅 優
小菅優の名をヨーロッパに知らしめた 5つ星評価獲得の記念碑的1枚。このアルバムは小菅優が16才の時に録音し、ヨーロッパの権威ある最大の音楽専門誌フォノフォルムで5つ星をもらった記念碑的アルバム。3つの新しい練習曲も収録した「ショパン:エチュード全集」。小菅優は、2003年3月日本発売の大ベストセラー「リスト:超絶技巧練習曲集」を含め合計5枚のCDをソニー・ミュージックよりリリースしている。日本盤独自ジャケット
SICC 755
\1890
リスト:「ヴェネツィアとナポリ」
シューマン:幻想曲、アレグロ作品8
小菅 優
17歳の小菅優、その ほとばしる激情に心打たれる。このアルバムは小菅優が17才の時の録音で、小菅本人が愛してやまないシューマンの「幻想曲」を収録している。現在、小菅優は2003年3月日本発売の大ベストセラー「リスト:超絶技巧練習曲集」を含め,合計5枚のCDをソニー・ミュージックよりリリースしている。日本盤独自ジャケット

ソニー国内盤/堤 剛 名盤再発プロジェクト

SICC 756/7
(2CD)
\2520
バッハ:無伴奏チェロ・ソナタ全曲 堤 剛
日本を代表するチェリスト=堤剛、名盤再発プロジェクト。チェロの旧約聖書といわれる名曲=バッハの無伴奏、堤剛にとって1969年以来、2度目のレコーディングを収録した91年発売作品。
SICC 758/9
(2CD)
\2520
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 堤 剛
チェリストにとって「新約聖書」といわれる名作、ベートーヴェンのチェロ・ソナタをカナダの名ピアニストと録音し、発売当時、レコード・アカデミー賞、文化庁芸術祭賞を受賞した名盤。ロナルド・トゥリーニは 1958年ジュネーヴ国際コンクールでポリーニと1位なしの2位を分け合った経歴をもつピアニストで 7人しかいないホロヴィッツの弟子の1人としても知られている名手。1980年には堤剛と来日公演を行っている。スケール豊かなベートーヴェンを楽しめる名盤の復活。レコード・アカデミー賞、芸術祭優秀賞を受賞
SICC 760
\1890
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番&第2番 堤 剛

世界的名匠ヴォルフガング・サヴァリッシュをピアニストに迎えて共演した、貴重な1987年 サントリーホールでの録音。2人の巨匠による豊かな語らいが、聴くものの胸を打つ1枚。サヴァリッシュのピアノの素晴らしさに唸る。


ビクターエンタテインメント

VICC-60591/6
(6CD)
\3800
ショパン:
 ピアノ・ソナタ第1番/同第2番「葬送」/同第3番
 ノクターン第1番〜21番/
 即興曲第1番〜第4番「遺作」「幻想即興曲」
 バラード第1番〜4番/ワルツ第1番〜19番
 スケルツォ第1番〜4番/24の前奏曲Op.28
 前奏曲嬰ハ短調Op.45/ 前奏曲変イ長調(遺作)
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
 ポロネーズ第3番「軍隊」/ポロネーズ第6番「英雄」
 ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」
 エチュード第3番「別れの曲」
 エチュード第5番「黒鍵」/エチュード第8番
 エチュード第12番「革命」/マズルカ第5番
 マズルカ第13番/マズルカ第15番
 幻想曲へ短調Op.49/舟歌嬰ヘ長調Op.60
 子守歌変ニ長調Op.57
ダン・タイ・ソン(P)
ダン・タイ・ソンの名盤を6枚集めてこの価格にしてしまった破壊的ボックス。ちともったいない。

日本コロムビア

COCQ-84378-82
(5CD)
\4200
シューベルト:ピアノ作品集成 
 1. ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664, Op.120 
 2. ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D.894, Op.78「幻想」 
 3. ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D.958
 4. ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959
 5. ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
 6. さすらい人幻想曲 ハ長調 D.760, Op.15
 7. 楽興の時 D.780, Op.94
 8. 即興曲集 D.899, Op.90 
 9. 即興曲集 D.935, Op.142
 10. 3つの小品(即興曲 遺作)D.946
田部京子(P)
音楽各誌で絶賛されたシューベルトが大幅プライス・ダウン 初BOX化!!録音:1993−2002年



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