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第40号マイナー・レーベル新録音新譜(2)


10%オフ・セール

 こちらの商品はすべて10%引きとさせていただきます。値下げになっているものは、そこからさらに10%引きとなります(\2200→\1990の商品なら\1791です)。
 2008年初頭、4年ほど前の紹介新譜です。

 他のセールと競合してそちらの価格と違いが出るものもあると思いますが、ご了承ください。
 すでに入手不能になっていることもありえます。ご理解くださいませ。

 最終フォーマットで提示される価格や自動送信で送られてくる価格は元の値段になっておりますが、「お客様シート」に記載されるときはセール価格になります。




キング・インターナショナル

KDC 7007
(原盤番号:BIS 602)
\2600
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」Vol.7
モーリス・デュリュフレ(1902〜1986):
 (1)レクイエム 作品9(合唱とオルガン、チェロ独奏版)
 (2)グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット 作品10
 (3)ミサ曲「クム・ユビロ」作品11
ゲイリー・グラーデン(指)
聖ヤコブ室内合唱団
マティアス・ヴァイェル(Org)
ペーテル・マッティ(B)
パウラ・ホフマン(Ms)
エレメール・ラヴォタ(Vc)
シリーズ第7弾は宇野氏が以前から絶賛している「デュリュフレのレクイエム」。フォーレの流れをくむ美しい作風で人気の作品。宇野氏はコルボ/ベルリン交響楽団の演奏が「フォーレのレクイエム」の最美としているが、その絶賛の一点は美しいボーイ・ソプラノにあるとしている。このデュリュフレも美しい声が重要なポイントとされ、ここで演奏している1980年創設の聖ヤコブ室内合唱団の女声合唱が白眉。ハーモニーの透明感は当代随一。また、ここには名作レクイエムのほか、デュリュフレの合唱作品がすべて収められている。恒例の無能日記では宇野功芳版ミシュランガイド?を思わせる宇野氏お気に入りのフランス料理店を紹介。録音:1992年11月9日/12日(1)(3)、12月2日(2)

LSO LIVE

LSO 0661
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
※第6回単発セールにて紹介済
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」 ゲルギエフ(指)
ロンドンSO.
2007年1月1日よりLSO第15代首席指揮者に就任したゲルギエフ。2007/08年の今シーズンに、あらたなシェフが手兵LSOと取り組んでいる真っ最中の一大プロジェクトがマーラーの交響曲全曲シリーズ。なんともすばらしいことに、このたびリリースがLSO Liveで実現することに決定。ゲルギエフにとって初のマーラー録音となる第1弾は、昨年11月22日本拠バービカンにつづき、24日ブリュッセルのパレ・ド・ボザール、そして25日アムステルダムのコンセルトへボウでも大きな話題を呼んだ第6番「悲劇的」。ひとくちにいってゲルギエフ&LSOによる当演奏の特徴は、アルバム一枚に収められたことからもわかるように全曲を通じたその快速テンポにある。“速く力強く、しかし過度にならないように”という指定を無視して、なにかに追われるようにひたすら突進する第1楽章。さらに、ちょうどマリス・ヤンソンスがLSOを振った第6交響曲のライヴ(2003年10月 / LSO.0038)と同じく、第2楽章に置かれたアンダンテ。マーラー屈指の麻薬的な美が凝縮したこの場面でさえも、けっして完全なる陶酔を約束してはくれず、フィナーレにいたっては崩壊寸前までさらに加速度を増してゆく。この一見あまりに無謀かのように思える速すぎるテンポ設定こそ、ゲルギエフがマーラーの内包する神経症的側面をえぐり出し、現代に生きる不安と焦燥を掻き立てあらためて呈示するための必然的選択だったのではないかと思えてくる。
「フィナーレでの2度の運命のハンマー打撃で、ハリウッド映画の手に汗握るカーチェイスのようにじつに刺激的。巨大な木槌を担当した打楽器奏者は、まぎれもなくオスカー受賞に値するパフォーマンスをした。」(タイムズ紙)
「(アダージョでの)カウベルの不思議なほど柔らかいパッセージにおいてさえ、郷愁を誘う余地が皆無で、夢というより悪夢のように響いた。もしこれがこのシリーズの展開の兆候であれば、わたしたちはなにかすばらしいものに出会えそうだ。」(テレグラフ紙)
「ゲルギエフの神経症的なアプローチは、突如マーラーのものと完全に一致していた。」(インディペンデント紙)
力強さと確信に満ちたゲルギエフと手兵LSOによる、まったく新しいマーラー像を予感させる大注目のシリーズ。賛否両論を巻き起こすことは覚悟の上、好むと好まざるとにかかわらず、今後に最高の話題を提供しつづけるのはまちがいないでしょう。録音:2007年11月22日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソンDSDマルチチャンネルステレオ 77'20

MIRARE 1CD¥2600

MIR 051
\2390
シューベルト:ミサ第6番D.950 ミシェル・コルボ(指)
ローザンヌ室内管弦楽団、合唱団
ブリジット・フルニエ(S)
ジャッキー・カーン(A)
イェルク・デュルミュラー(T)
アンドレアス・カラシアク(T)
ガストン・シスター(B)
シューベルト最後のミサ曲、第6番。世界屈指の合唱、宗教音楽の指揮者であるミシェル・コルボによる演奏。今年のフォルジュルネの大注目のプログラムになることだろう。数あるシューベルトのミサ曲の中で最も人気のある作品。シューベルトの最晩年の音楽性を感じさせる、内面から滲み出る祈り、願い、不安、味わい深い旋律美など人々を魅了する傑作。コルボの安定したアンサンブル、抑制感のあるソリストたち、神々しいまでに美しい演奏は、聴くものを深い感動に導く。録音:2007年10月29、30日
MIR 025
\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ21番変ロ長調 D.960、3つの小品 エマニュエル・シュトロッセ(P)
エマニュエル・シュトロッセは生まれ故郷であるストラスブールの音楽院でフランスの女流ピアニスト、エレーヌ・ボッシに師事。その後パリ国立高等音楽学院でピアノをジャン=クロード・ペネティエに室内楽をクリスチャン・イヴァルディの元で学ぶ。日本ではラ・フォル・ジュルネ・オなどで数回来日している。シュトロッセのシューベルトは淡々として、そして美しい。この最後のソナタ21番ではシューベルトの深淵を覗かせ、3つの小品もシューベルトらしい哀愁を絶妙に描き出し、流麗な叙情を湛えた音楽、潤いのある音色で聴き手を引き込んでいく。録音:2005年6月
MIR 045
\2390
シューベルト:交響曲第9番「グレート」D.944 クワメ・ライアン(指)
ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
若手有望株の指揮者、クワメ・ライアンは1970年トロント生まれのトリニダード・トバコ系カナダ人。1999年から2003年までフライブルク・フィルハーモニック・オーケストラの音楽総監督を務めており数々のオペラに取り組み、またペーテル・エトヴェシュと親交を深め彼のオペラ「三人姉妹」、「バルコニー」をフライブルクで演奏しています。このアルバムは2007年に音楽監督就任したばかりのボルドー・アキテーヌ国立管を率いてのシューベルト「グレート」。クワメ・ライアン、今年のラ・フォル・ジュルネ大注目の指揮者。
MIR 052
\2390
シューベルト:弦楽五重奏Op.114「ます」、ピアノ三重奏第2番Op.100 トリオ・ショーソン
ペネロペ・ポアンシュヴァル(コントラバス)
井上典子(Va)
数々のコンクールでの優勝歴を持ち、ヨーロッパ、ニューヨークで注目を集めている新鋭、トリオ・ショーソンとフランスを中心に活躍する井上典子とペネロペ・ポアンシュヴァルによるシューベルトの「ます」。爽やかなアンサンブル、抜群のテクニック、快活な疾走感が心地よい演奏。ピアノ三重奏第2番も色彩豊かに聴かせる。
MIR 043
\2200
シューベルト:
 即興曲 第3番 変ト長調 D.899/Op.90、クッペルヴィーザー・ワルツ、
 ハンガリー風のメロディ ロ短調 D.817、
 さすらい人幻想曲 ハ長調 D760/Op.15、
リスト=シューベルト歌曲トランスクリプション:
 影法師、都会、海辺にて、すみか、セレナーデ、
 春の想い、連祷、水車小屋と小川、さすらい
ブリジット・エンゲラー(P)
ブリジット・エンゲラーはパリ音楽院でリュセット・デカーヴに師事。モスクワ音楽院ではスタニスラフ・ネイガウスに教えを受け、1978年エリザベート王妃国際コンクール第3位。数々のコンクールで受賞歴を持ち、録音も多いベテラン女流ピアニスト。シューベルトの珠玉の作品とリストの歌曲トランスクリプションを収録したアルバム。音楽的深み、流麗なピアニズム、歌心溢れるフレーズ感など、エンゲラーの魅力が余すと来なく発揮した演奏。前回のラ・フォル・ジュルネでは惜しくも来日中止となったが、今年はこのアルバムのプログラムで大いに楽しませてくれることだろう。録音:2007年9月
MIR 044
(2CD)
\4600
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻(全曲) シャオ・メイ・シュ(P)
波乱に満ちた半生と強靭なピアニズムで聴くものの心を掴むピアニスト、シャオ・メイ・シュによる平均律クラヴィーア曲集第2巻。ゴルトベルク変奏曲(MIR 048)では圧倒的な音楽性を聴かせてくれた。彼女とこの作品との最初の出会いは10歳で入学した音楽学校。担当教授にプレリュードとフーガを何度もレッスンされたと語っている。しかし1964年の文化大革命が起こると西欧の音楽を演奏することは禁じられ、彼女がバッハの音楽を再会するのはモンゴルの労働キャンプでの最後の年。北京からピアノを運び中国の伝統音楽と見せかけバッハを演奏したということ。また彼女はモンゴルで過ごした5年間のうち、隠れて楽譜をコピーし写譜をしたりイメージしたりと過酷な状況のもとでこっそりと練習を続けていた。自由な感性を持ちつつも、しっかりと研究され考え抜かれた演奏は確信と自信に満ちており、抜群の説得力で聴かせる。
MIR 050 「スターバト・マーテル」
 作者不詳:サルヴェ・レジーナ、
 ベルターリ:ソナタ第4番ニ短調
 フックス:アヴェ・マリア K151、
 レオポルド Ⅰ世:レジナ・チェリ
 サンチェス:スターバト・マーテル、
 シュメルツァー:ソナタ第4、9、11、12番
 ジアーニ:アルマ・レデンプトリス・マーテル
カルロス・メーナ(C-T)
フィリップ・ピエルロ(指&ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リチェルカーレ・コンソート
【フランシス・フェルナンデス(Vn)
ルイス・オターヴィオ・サントス(Vn)
上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミーネケ・ヴァン・デル・ヴェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランク・コピエテルス(Vn)
ジョバンナ・ペシ(ハープ)
ルカ・グリエルミ】
透明感溢れる澄みきった歌声のスペイン出身のカウンター・テナー、カルロス・メーナとフィリップ・ピエルロ率いるリチェルカーレ・コンソートによる演奏。彼らによるスターバト・マーテルはこれまでヴィヴァルディ(MIR 9968)とペルゴレージ(MIR 006)が既に録音されている。今回収録されている作品は、憂いと深い祈りが絡み合う非常に美しい音楽ながらもあまり演奏される機会の少ないジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスのスターバト・マーテル。その他ウィーン宮廷の楽長を務めた音楽家たちによって作曲されたモテットやレオポルドⅠ世自身が書いたレジナ・チェリなど意欲的な内容。
MIR 049 ショーソン:ピアノ三重奏ト短調Op.3
ラヴェル:ピアノ三重奏
ショーソン・トリオ
【フィリップ・タレク(Vn)
アントワーヌ・ランドウスキ(Vc)
ボリス・ド・ラロシェランベール(P)】
フランスの人口2000人ほどの村 クレラックで2001年に行われた音楽祭で知り合った3人が結成したトリオ。2008年最も注目すべき若手演奏たちだろう。甘美でしなやかな音色は比類なき彼らの才能を十分に示している。ショーソンの音楽に魅せられた若手3人の今後の活躍が大いに期待される。
MIR 047
\2600→¥2390
ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番 ボリス・ベレゾフスキー(P)
ジョン・ネルソン(指)
パリ室内管弦楽団
ヴィルトゥオーゾ・ピアニストであり、ロシア・ピアニズムの継承者として、近年確固たる地位を確立しているボリス・ベレゾフスキー。1990年チャイコフスキー国際音楽コンクールで優勝以来、世界中のオーケストラと共演、最近では「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に毎年出演し日本のファンにも強く支持されている。今回リリースされるのはショパンの協奏曲。ベレゾフスキーの詩的な感性、卓越した技巧、輝きと艶を持った音色が、ショパンの音楽上に豊かに降り注ぐ。第1番の第2楽章はショパンの甘いメロディーの誘惑に過度に反応せず、弾き手自身から湧き上がる音楽の綾を美しく織り上げていき、第3楽章のコーダ部分では豪華絢爛、豊かで躍動感あるピアニズムを聴かせてくれる。またパリ室内管弦楽団の透明感溢れる変化に富んだ響きが、時折みせるベレゾフスキーの繊細さを上手くすくい上げ、その異彩の輝きにはっとさせられる秀逸な1枚。

MUSICAPHON

M 56877
\2400
「静かなる歌の祈り」
 シューベルト:
  ミューズの子、恋人のそばに、ます、羊飼いの嘆きの歌、
  夕映えの中で、セレナード、夜曲、魔王、さすらい人の夜の歌
 ウェーバー:
  私は道端の小さなバラを見た、灼熱の恋*、
  時*、私にまどろみを*、Uber die Berge
 マウロ・ジュリアーニ:別れ、歌
 フェルディナント・ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
 シュポーア:
  春の歌、はじめての口づけ、子守唄、
  Getrennete Liebe, Beruhigugn, Klagelied von den drei Rosen
オラフ・ベーア(Br)
ヤン・ザーチェク(G)
オラフ・ベーアといえば、ディースカウの後継者と称されることもある名高いバリトン。オペラの舞台での活躍が目立っているが、このたびギターとのデュオによるリートの登場。ギターをつとめるのは、プラハ出身のヤン・ザーチェク。展覧会の絵のギター版のリリースなど数多くの録音をもつ名手。ギター伴奏によるセレナードは思わず涙の絶品。魔王の伴奏も見事の一言でございます。ウェーバーの歌曲のいくつか(*のもの)は、もともとギター伴奏のために書かれたもの。ジュリアーニ(1781?1829)は、ベートーヴェンとも交流のあったギターの名演奏家でもあった。きわめて自然にして流麗な音楽を聴かせる。気品とうまさをあわせもつ見事なバリトン、ギターの音色とあいまって、この上ない耳のごちそう的1枚となっている。

NAIVE

OP 30453
\3000
ヴィヴァルディ:
 (1)主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)RV 608
 (2)十字架にはりつけられ(Crucifixus)?クレド ト長調RV 592より
 (3)スターバト・マーテルRV 621
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
フィリップ・ジャルスキ(カウンターテナー)
マリー=ニコル・ルミュー(アルト)
飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者スピノージと、うるおいをたっぷりと湛えながら、一音一音が鋭利な刃物のように耳と心に突き刺さってくるような鮮烈な音色のアンサンブル・マテウスの最新盤はヴィヴァルディ。「Nisi Dominus」は、詩篇に基づくカウンターテナー(アルト)のためのソロ・カンタータ。オペラ作曲家としても名高いヴィヴァルディならではの声楽パートのドラマティックな書法、また、歌を支える弦楽オーケストラの洗練された書法、そして神に対する信仰の深さ、すべてが一体となって感動を呼び起こす。(3)のスターバト・マーテルは世に様々な録音があるが、これは新たな名演の誕生と断言できる。ルミューの美しい声は言うまでもないが、カウンターテナー界の新星ジャルスキの、深く力強いパッションを内に秘めながらもまっすぐで澄んだ声が、見逃すことのできない輝きを放っています。もちろん、スピノージ率いるアンサンブル・マテウスの潤いをたっぷりと湛えた弦の音色の美しさもあますところなくとらえられた、鮮やかな録音となっている。録音:2007年7月
V 5122
\2500→¥2290
フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリンソナタ Op.134
セルゲイ・ハチャトリャン (Vn)、
ルシーネ・ハチャトリャン (Pf)
アルメニア出身の天才ヴァイオリニスト、ハチャトリャン待望の第3弾はフランクとショスタコーヴィチの名作ソナタ。演奏者に深い精神性が求められるフランクと、内面的に屈折した炎が燃えるショスタコーヴィチという難物2篇を22歳のハチャトリャンが驚くべき成熟ぶりで再現。艶のある美音、異常なまでの集中力と激しさ、さらにフレッシュな感性と、いかなる巨匠にも負けぬ世界を創りあげている。実姉ルシーネの好サポートも聴きもの。
V 5121
(2CD)
\5000→¥4590
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
 [CD1]
  第1番 ト長調 第4番 変ホ長調 第5番 ハ短調
 [CD2]
  第2番 ニ短調 第3番 ハ長調 第6番 ニ短調
アンヌ・ガスティネル(Vc)
使用楽器:Carlo Giuseppe Testore (1690)
しなやかな音楽性と、力強い音色、気品高い音楽で我々を魅了しているチェロ界の新しい女王、ガスティネルの新譜は、ここで堂々のバッハの登場となった。第1番のプレリュードから、まるで水が流れたり撥ねたりしているような自然な流れの音楽で、非常にリラックスできる演奏。第5番のプレリュード冒頭、地の底で苦しむ人間のうめき声のような音色は圧倒的な説得力。サラバンドは、自由に天と地とを行き来する魂を感じる。どの曲も極めて深い世界が広がっているのだが、その精神は自由そのもの。ガスティネルと一緒に、天空から地底までを自由に行き来する天使か魂になったような感じになり、日常生活の瑣末なこと、煩雑な気持ちが開放され、目の前に新たな地平が広がってくるのを感じる。バッハの無伴奏チェロ組曲、というと、聴く方も身構えてしまう部分があるが、ガスティネルの演奏は、堅苦しさがまったくなく、バッハのそれぞれの曲が持つ魅力をあっけらかんと私たちに示してくれている。 ガスティネルは、1971年リヨン生まれ(誕生時の体重は4500グラム)。5歳ころからチェロをはじめた。幼い頃は、野球チームのキャプテンを務めるなど、活発な女の子だった。97年には、パブロ・カザルスも奏でていた伝説の楽器、ゴフリラーの使用を未亡人から認められた才女。現在はリヨン国立高等音楽院の教授も務める、二児の母。
OP 30443
\2500
“発見されたアリア”
 ヴィヴァルディ:
  「試練の中の真実」,「スカンデルベグ」,
  「テウッツォーネ」,「ティート・マンリオ」,
  「怒れるオルランド」からのアリア
  弦楽のための協奏曲 ヘ長調 RV136
  ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV369
ソーニャ・プリーナ(A)
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アッカデミア・ビザンティナ
ステーファノ・モンタナーリ(Vn)
好評のnaiveヴィヴァルディ・エディション、新刊はヴィヴァルディのアリア集。珍しいのは「スカンデルベグ」、オペラは失われ、収録されている2つのアリアが現存するのみ。「怒れるオルランド」、「テウッツォーネ」、「試練の中の真実」からのアリアも、全曲CDに収録されたものとは異なった版を使用するというこだわりぶり。歌うはソーニャ・プリーナ。1975年生まれのイタリアのアルトで、バロックを中心に活躍している。ヴィヴァルディ・エディションには、アレッサンドリーニ指揮の「オリンピアーデ」(OP 30316)、同じく「セーヌ川の祝典」(OP 30339)、デ・マルキ指揮の「狂人を装ったオルランド」(OP 30392)に出演する常連で、さらにサヴァール指揮の「ファルナーチェ」(AV 9822)にも出演するなど、ヴィヴァルディのアルト歌手として絶大な信頼を置かれている。気品と情熱を兼ね備えた彼女の歌は、このアリア集に収録されたヴィヴィアルディの多種多様なアリアの魅力を存分に引き出している。しかも伴奏がなんとダントーネとアッカデミア・ビザンティナ。ステーファノ・モンタナーリのソロによる協奏曲も聞きもの。
V 5073
\2500
プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」Op.67
リャードフ:バーバ・ヤーガ
同:魔法にかけられた湖
同:キキモラ
R=コルサコフ:「サルタン皇帝の物語」より三つの奇蹟
同:「同」より熊蜂の飛行
ヴァレリー・ルメルシェ(語り)
トゥガン・ソキエフ(指)
トゥールーズ・カピトール国立O.
目下のところ、ロシアものにその持てる才気を存分に発揮している1977年生まれの俊英ソキエフ。「展覧会の絵」&チャイコの第4交響曲(V.5068)につづく最新アルバムも、「ピーターと狼」や「熊蜂の飛行」をふくむきわめつけのロシア音楽集。前作同様に、若きカリスマのスケールの大きく濃厚な音楽性のもと、生っ粋のフランスのオケにいまも息づく色彩ゆたかな音色がみごとに開花、否が応でも想像力をかきたてる。音楽運びがすばらしければ、ここではなめらかに流れるフランス語のディクションもまたうつくしく音楽的。語り役はヴァレリー・ルメルシェ。フランスの人気コメディエンヌで、映画にステージにと活躍している女優。「ピーターと狼」のアルバムを20種も自らコレクションしているというだけあって、NAIVEからのオファーがあったときに飛び上がって喜んだという彼女は、このたびアルバムの装丁、イラストまで手がけている。彼女はまた、「ピーターと狼」のほか、すべての収録作品ひとつひとつについての案内役を務める。
V 5118
(2CD→1CD価格)
\2500
ギュスターヴ・クールベ〜画家クールベの音楽世界
 ショパン、ベルリオーズ、マーラー、
 リスト、ドビュッシー、デュパルク、ショーソンらの作品
多数の演奏家
ギュスターヴ・クールベ(1819年6月10日 - 1877年12月31日)の絵画は力強い革命の力に満ちている。クールベは、印象派の画家達がサロンに挑み、絵画の常識を覆すその前から、たった一人ですでに伝統に挑戦していた。ちょうどベートーヴェン、ベルリオーズ、ワーグナーが音楽で成し遂げた革命を思い起こさせる。彼が生涯にわたってのこした絵画を、革命を起こした音楽家たちのことを想いながら鑑賞することを提案するセット。(パリで開催された「クールベ展」用特別企画CD)
V 5120
(6CD)
\6000→¥5490
サルスエラ・コレクション
[CD1-2]
 エミリオ・アリエータ(1823-1894):サルスエラ「マリーナ」
[CD3]
 トマス・ブレトン(1850-1923):サルスエラ「ラ・パロマの前夜祭」
[CD4]
 アマデオ・ビベス(1871-1932):サルスエラ「ボヘミアン」
[CD5-6]
 アマデオ・ビベス:サルスエラ「ドニャ・フランシスキータ」
[CD1-2]
マリア・バーヨ(S)、
アルフレード・クラウス(T)、
フアン・ポンス(Br)、
ヴィクトル・パブロ・ペレス(指)
テネリーフェ交響楽団
[CD3]
プラシド・ドミンゴ(T)、
マリア・バーヨ(S)、
アントーニ・ロス=マルバ(指)マドリード交響楽団
[CD4]
アントーニ・ロス=マルバ(指)
テネリーフェ交響楽団、
ラグーナ・ポリフォニコ合唱団、
マリア・バーヨ(S)、
ルイス・リマ(T)他
[CD5-6]
アントーニ・ロス=マルバ(指)
テネリーフェ交響楽団&合唱団
アルフレード・クラウス(T)他
サルスエラとは、スペインの国民的な小規模のオペラ。もともとは神話から題材をとるものも多く書かれたが、18世紀頃から、民衆的なテーマによるものがかかれるようになった。ここに収められているのは、19世紀から20世紀にかけて書かれたサルスエラ。いずれもスペインの村の薫りが濃厚に漂い、恋あり揉め事ありのシンプルなドラマの中に魅力的なアリアがちりばめられている。10年ほど前に録音されたバーヨの歌声は見事、可愛らしい声ながら難曲を聴かせる。ほかにもアルフレード・クラウスのスペインものがたっぷり聴けるのも嬉しい限り。もちろんドミンゴの力強い歌声も、色気もたっぷり湛えた魅力的なもの。名歌手たちによるサルスエラがこれだけまとまってお買い得になっているのは、見逃せないところ。
V 5119
(2CD)
\2000
映画音楽/バッハからワーグナーまで
[CD1]ヒロイック・ムービー
 2001年宇宙の旅(R.シュトラウス:ツァラトゥストラはこう語った)
 地獄の黙示録(ワーグナー:ワルキューレ)
 ベイブ(ビゼー:カルメンより「闘牛士の歌」)
 ゴッドファーザーIII(ヴェルディ:ナブッコより合唱曲)
 大逆転(フィガロの結婚序曲)
 ファンタジア(チャイコフスキー:雪の精の踊り)
 バリー・リンドン(ヘンデル:グランド・サラバンド)
 シャイン(ショパン:ポロネーズop.53-6)
 愛と宿命の泉(ヴェルディ:運命の力(序曲))
 カジノ(R=コルサコフ:熊蜂の飛行)
 プリティー・ウーマン(ヴェルディ:椿姫)
 バベットの晩餐会(モーツァルト:お手をどうぞ)
 時計仕掛けのオレンジ(ベートーヴェン:歓喜の歌)
[CD2]ロマンティック・ムービー
 アイズ・ワイド・シャット(ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲より「ワルツ」)
 エレファント・マン(バーバー:弦楽のためのアダージョ)
 ファリネッリ(ヘンデル:私を泣かせて下さい)
 アウト・オブ・アフリカ(モーツァルト:クラリネット協奏曲)
 伴奏者(R.シュトラウス:子守歌)
 禁じられた遊び(愛のロマンス)
 007私を愛したスパイ(バッハ:管弦楽組曲第3番よりアリア)
 007ムーンレイカー(ショパン:前奏曲第28番)
 アマデウス(モーツァルト:レクイエム(ラクリモサ))
 炎のランナー(アッレーグリ:ミゼレーレ)
 ヴェニスに死す(マーラー:アダージェット)
 さよなら子供たち(シューベルト:楽興のとき第2番)
 007私を愛したスパイ(モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番)
 深夜カフェのピエール(バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番)
往年の名画で特に印象的に響いたクラシックの名曲がずらり勢ぞろい。ブックレットには、ここに収められたもののほかにも、主要な映画とその音楽のリストが掲載されており、映画好きにはたまらないセットとなっている。

ONDINE

ODE 1109
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ショスタコーヴィチ:
 (1)交響曲第5番ニ短調 Op.47
 (2)『アレクサンダー・ブロークの詩による7つのロマンス』Op.127
フィラデルフィア管弦楽団
エッシェンバッハ(指揮&P(2))
イェヴォンヌ・ナエフ(Ms)(2)
ジュリエット・カン(Vn)(2)
ハイ=イエ・ニ(Vc)(2)
5月の来日公演の演目ともなっているショスタコーヴィチ:交響曲第5番が登場。作曲家にゆかりのある楽団でもあるフィラデルフィア管と、独特の音楽の輪郭を持つエッシェンバッハの演奏に注目。社会主義の苦悩から歓喜、勝利を描いた交響曲第5番。緩急自在な表現を駆使するエッシェンバッハは、52分28秒という長時間の演奏の中で圧倒的な響きの緊迫感と妖しく美しい音楽を聴かせる。フィラデルフィア管の技術水準の高さ、豪華絢爛なサウンド、そして何よりエッシェンバッハのただならぬ感性が生み出す演奏は必聴。録音:(1)2006年9月(ライヴ)、ヴェリゾン・ホール (2)2007年5月(ライヴ)、パールマン・シアター
ODE 1107
\2300→¥2090
ルーセル:
 交響曲第3番 ト短調 作品42
 蜘蛛の饗宴作品17
パリ管
エッシェンバッハ(指)
エッシェンバッハ、ルーセル・シリーズ完結!パリ管弦楽団とエッシェンバッハのルーセル。先にリリースされた交響曲第1番と第4番 (ODE 1092)、交響曲第2番と「バッコスとアリアドネ」組曲(ODE 1065) は、フランスのオーケストラのすばらしい響きと演奏、そして録音の音質が欧米のマスメディアから高く評価された。シリーズを締めくくるのは、ルーセルの管弦楽曲でもっとも人気のある2曲。ボストン交響楽団が初演し、真の傑作と讃えられてきた交響曲第3番とエネルギッシュで独創的、豊かな旋律をもつバレエ〈蜘蛛の饗宴〉。バレエの全曲は27のトラックに分けられ、情景を想像する助けとするため、「庭。巣の中にいる蜘蛛が周囲を見渡している」といった振付の注釈がトラックリストに記載されている。録音:2005年3月ライヴ(交響曲)、2005年7月(作品17)
ODE 1090
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
エイノユハニ・ラウタヴァーラ:
 (1)マンハッタン三部作(2004)
 (2)交響曲第3番(1961)
セーゲルスタム(指)
ヘルシンキ・フィル
かつて留学したニューヨークのジュリアード音楽院から創立100周年のためにラウタヴァーラが委嘱された「マンハッタン三部作」。美しさ、残酷さ、絶えず変化する気分。ニューヨークのダウンタウン、マンハッタンがフィンランドの若い音楽家に与えた印象が「白昼夢」「悪夢」「夜明け」の3部に表現されている。交響曲第3番はラウタヴァーラ自身が「4つの楽章が、地と海のリズムに似た、荘重でブルックナー風のうねりのうちに呼吸する」と語った作品。マックス・ポンマー指揮ライプツィヒ放送交響楽団が録音していた曲(ODE 740)を、「光の天使(交響曲第7番)」 を初めとするラウタラーヴァ作品の録音で知られるヘルシンキ・フィルハーモニックとレイフ・セーゲルスタムによる新録音。録音:(1)2006年9月(2)2006年11月 フィンランディア・ホール(ヘルシンキ) 5.0 マルチチャンネル 53'48
ODE 698+カタログ
\1200
モーツァルト:アリア集
 「コジ・ファン・トゥッテ」〜岩のように動かずに,お願い、許して、恋人よ
 コンサート・アリア「私のうるわしい恋人よ、さようなら」 K528
 「ツァイーデ」〜やすらかにおやすみ下さい
 コンサート・アリア「ああ、私には分かっていた」 K272
 「フィガロの結婚」〜楽しい思い出はどこへ
 コンサート・アリア「どうしてあなたを忘れよう」 K505
ソイレ・イソコスキ(S)
マリタ・ヴィータサロ(P)
ペーター・シュライヤー(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
フィンランド屈指のクラシック・レーベルONDINEのカタログ付CD。ジャケットも一新。ベテラン・ソプラノ歌手ソイレ・イソコスキによる名盤、絶品のモーツァルト・アリア集。凛とした美しさが際立った歌唱と多彩なプログラムで、聴くものを存分に楽しませてくれる。バックも往年のモーツァルト・テノール、ペーター・シュライヤーの指揮。録音:2004年1月
ODE 684
\2300
(1)エルッキ・メラルティン:
 交響曲第4番 作品80「夏の交響曲」〜第3楽章 アンダンテ
(2)シベリウス:
 4つの伝説曲「レンミンカイネン」 作品22〜トゥオネラの白鳥
 (3)劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」 組曲 作品46〜メリザンドの死
(4)ヴァイノ・ライティオ:
 ファンタジア・ポエティカ(詩的幻想曲) 作品25
(5)エルネスト・パングー:予言者 作品21
(6)レーヴィ・マデトヤ:
  「オコン・フオコ」の2つの歌 作品58-ヤイの歌(その1)、(その2)
(7)エルッキ・メラルティン:
 物乞いの少年の子守歌、悲しみの庭 作品52〜 雨
(1)ピア・フロイント(S)
リッリ・パーシキヴィ(Ms)
ラウラ・ニュカネン(A)
レオニート・グリン(指)
タンペレ・フィル
(2)レイフ・セーゲルスタム(指)
ヘルシンキ・フィル
(3)トゥオマス・オッリラ(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
(4)ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
フィンランド放送響
(5)サカリ・オラモ(指)
フィンランド放送響
(6)ヘレナ・ユントゥネン(S)
グスタヴ・ユプショバッカ(P)
(7)舘野泉(P)
ヘルシンキのアテネウム美術館が2007年夏、開催した美術展「音楽と沈黙〜フィンランド象徴主義」のために制作されたコンピレーション・アルバム。象徴主義者時代の音楽と絵画の関係を理解する助けとするため、このアルバムが美術展のミュージックルームで演奏された。展示作品の写真、フランス美術史家ラウラ・グトマン=ハンヒヴァーラによる解説 (英語・フィンランド語)、そして歌詞対訳 (フィンランド語・英語) を収録した32ページのブックレットつきデジパック仕様アルバム。

ORFEO

ORFEO 676071
\2600→¥2390
J.S.バッハ:音楽の捧げものBWV.1079
同:前奏曲とフーガBWV.552
フレスコバルディ:トッカータ集第1巻より第1番
同:同 第1巻より第2番
同:同 第2巻より第4番
コンスタンチン・リフシッツ(P)
久しく新譜が途絶えていたリフシッツのオルフェオ・デビュー盤。彼の弾くピアノによるバッハでは過去にゴルトベルク変奏曲(94年)やリサイタル・アルバムなどが強い印象を残したが、このたび取り上げるのは「音楽の捧げもの」。フリードリヒ大王が与えたテーマをリチェルカーレ、カノンとさまざまに展開させてゆくこの作品でも、まだ30代ながらすでにリフシッツ(1976年生まれ)はいっそうの深みを増した哲学的表現を聴かせており、いまは亡きリヒテル、現役ではアファナシエフとロシア勢によるバッハ演奏の伝統を思い起こさせる。録音:2005年11月30日-12月3日 ミュンヘン、ババリア・ムジーク・スタジオ(バイエルン放送との共同制作)DDD ステレオ 74'29
ORFEO 749071
\2600
クララ・シューマン:
 それはある日のこと,花よ、何を泣いているの,
 あなたの肖像画,無言の蓮の花,月桂樹
シューマン:「ミルテの花」 Op.25から
 (ズライカの歌,まだ見ぬ人,くるみの木,
 お母さん!お母さん!,彼の胸にすがらせて,蓮の花,献呈)
メンデルスゾーン:
 新しい愛 Op.19a-4,花束 Op.47-5,
 月 Op.86-5,魔女の歌 Op.8-8
ショパン:
 愛する人 Op.74-8,
 リトアニアの歌 Op.74-16,闘士 Op.74-10
リスト:
 美しい芝生が広がるところ,
 わが子よ、もし私が王様だったら,ああ、私が寝る時
ブラームス:
 セレナード Op.106-1,メロディのようなものが僕の心に Op.105-1,
 あの下の谷の底では,どうやって扉の中に入ればいいの,
 甲斐のないセレナード Op.84-4
メンデルスゾーン=ヘンゼル:
 山の憩い,なぜばらが褪せているの,南へ
 ほか全34曲
ディアナ・ダムラウ(S)
ヘルムート・ドイチュ(P)
今、日の出の勢いで頭角を現しているソプラノ、ディアナ・ダムラウ。彼女がオーストリアのシュヴァルツェンベルクの音楽祭、シューベルティアーデで行ったリサイタルのライヴ録音。ダムラウはバイエルン州東部の町、ギュンツブルク出身。モーツァルト「魔笛」の夜の女王が大評判となり、以来ザルツブルク音楽祭、スカラ座、メトと大活躍。その一方で、リートなど歌曲でも高い評価を得ている。このリサイタルでも、シューマン,メンデルスゾーン、ブラームスのみならず、ショパンやリスト、またクララ・シューマンやメンデルスゾーンの姉ファンニなど、多彩な曲を聞かせてくれる。盛大な拍手喝采に応えて、アンコールも4曲。会場の熱気まで伝わってくるCD。録音:2006年9月4日,シュヴァルツェンベルク

PRAGA DIGITALS

PRDDSD 250240
(SACD Hybrid)
\3100
シューベルト:
 (1)弦楽四重奏曲第15番ト長調D.887
 (2)弦楽三重奏曲変ロ長調D.471
 (3)弦楽三重奏曲変ロ長調D.581
(1)プラジャーク四重奏団
(2)(3)ベートーヴェン弦楽三重奏団
今年もラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭の季節がやってきくる。2008年のテーマは“シューベルトとウィーン”。ことしも出演が予定されている名門プラジャーク四重奏団の最新アルバムは、そのシューベルトの第15番。わずかに10日で書き上げた最後の四重奏曲は、シリーズ中最大規模のスケールを誇りこのジャンルの代表作とよべるもの。旋律の魅力では「ロザムンデ」や「死と乙女」にゆずるものの、なにより過去の名だたるアンサンブルが全集企画以外でもしばしば取り上げていることからも惹き付けてやまないなにかがあるのだろう。冒頭のドラマティックな強奏につづいて、激しく躍動し続ける第1楽章。時おり立ち止まっては、これこそシューベルト!という抒情的な歌が顔をのぞかせるところがまた心憎いつくり。さらに哀感の込められたアンダンテが美しさのきわみ。ベテランの味わいが沁みたプラジャークの演奏は堅固な構成で安定感も抜群。シューベルトが2曲しか遺さなかったカップリングのトリオも、ヴィオラとチェロが同じプラジャークのメンバーによるもの。DSDマルチチャンネルステレオ
PRDDSD 250244
(SACD Hybrid)
\3100
アントニーン・レイハ:
 八重奏曲 変ホ長調Op.96
 ファゴットと弦楽四重奏のための変奏曲
 ホルンと弦楽四重奏のための“グラン・クインテット”Op.106
ヴラディーミラ・クラーンスカー(Hrn)
パヴェル・ラングパウル(Fg)
チェコ九重奏団
ハイドンの弟子でベートーヴェンの友人でもあったボヘミア出身のアントニーン・レイハ(1770?1836)は、彼が生きた18世紀前半当時最大の作曲家と目されていた。また、パリ音楽院で教授を務めたこともある彼は、「高等作曲理論」を著すなど有数の理論家としても知られている。このアルバムには、重要なポジションを占める室内楽作品のなかでも、特に木管楽器にスポットライトをあてた3曲を収めています。前ロマン派の室内シンフォニーに近く、1807年ウィーン作の八重奏は、弦楽四重奏にファゴット、ホルンのほか4種の木管楽器が加わるもの。1818年パリで書かれたファゴット変奏曲、そして同じくパリで1828年に書かれたグラン・クインテット。いずれも弦楽四重奏つきで、どこか卓越したソロのための協奏曲といった感さえして聴き栄えがする。こうした内容は名手ぞろいで知られるチェコ九重奏団にもってこいといえ、あたたかくやわらかい音色そのままの魅力を届ける。まさに楽興の時という趣きで、愉しげなムードにあふれている。DSDマルチチャンネルステレオ

PROFIL 1CD¥2400

PH 08019
¥2190
シューベルト:
 イタリア風序曲第1番ニ長調D.590
 交響曲第3番ニ長調D.200
 交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
サー・ロジャー・ノリントン(指)
カメラータ・ザルツブルク
ことし2008年1月末から2月の初めにかけて、手兵シュトゥットガルト放送響とともに3度目の来日公演中のサー・ロジャー・ノリントン。1997年から2006年まで首席指揮者を務め、現在は桂冠指揮者のポストにある“もうひとつの手兵”カメラータ・ザルツブルクとのシューベルト・ライヴがProfilより登場。ノリントンが振ったシューベルトの録音ではこれまでにも、かつての手兵ロンドン・クラシカル・プレイヤーズと「グレイト」(88年ライヴ)、第5番&「未完成」(89年スタジオ)、第4番&第6番(90年)、また「グレイト」についてはシュトゥットガルト放送響とのライヴ(01年)が知られている。すでに50年以上の伝統を有する室内編成のモダン・オケを起用した当ライヴでも、ノリントンのアプローチはまったくいつもどおり。ノンヴィブラート奏法による弦は舞台両翼に振り分けたヴァイオリンに、中央後方一列にならぶコントラバス、右手にはケトル・ドラムという楽器配置。ただし、編成については旧録音では第1、第2ヴァイオリンがともに10、ヴィオラ8、チェロとコントラバスが各6、ホルンの3をのぞいて管楽器はすべて各2であったのに対して、今回はわずかに弦のパートで縮小変更がみられる。コンパクトなサイズの選択が奏功していることは確かに認められ、たとえば「未完成」。シャープなフォルムでありながら、第1楽章における不気味なコントラバスの動きはかえって際立ち、音を割ったホルンの咆哮をふくめて迫力も不足ない。そしてもちろん、アンダンテはいっそう透明で研ぎ澄まされ、あたたかく美しいピュア・トーンの本領が申し分なく発揮されている。録音について。2本のマイクによるワンポイント収録のため、クリアでリアルなおかつ自然な定位が得られ、ノリントンの志向に適ったものとなっている。なお、交響曲第3番の終演後にのみ拍手入り。録音:2002年5月31日、6月1日ザルツブルク、モーツァルテウム、大ホール(ライヴ)
=未完成のトラック・タイム比較=
[ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ / 1989年] Ⅰ.12’46”+Ⅱ.9’11”=TT.21’57
[カメラータ・ザルツブルク / 2002年] Ⅰ.14’01”+Ⅱ.10’16”=TT.24’17
=ノリントン&カメラータ・ザルツブルク、シューベルトの楽器編成=
第1ヴァイオリン7、第2ヴァイオリン6、ヴィオラ5、チェロ4、コントラバス3、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ1
PH 08018 C.P.E.バッハ:
 シンフォニア ト長調Wq.182-1
 チェンバロ協奏曲ハ長調Wq.20
 シンフォニア ト長調Wq.173
 シンフォニア ホ長調Wq.182-6
 シンフォニア 変ホ長調Wq.179
フローリアン・ビルザク(Cem)
[2001年シュタウフェン・イム・ブライスガウ、
クリストフ・カーン製作フランコ=フレーミッシュ・モデル]
サー・ロジャー・ノリントン(指)
カメラータ・ザルツブルク
2004年12月メルク・フィルハーモニーの招聘により、ノリントンと手兵カメラータ・ザルツブルクが‘ダルムシュタット音楽の秋’で行ったライヴはオール・エマヌエル・バッハという意欲的なプログラムだった。 大胆で独創的、快活で生命力ある音楽が持ち味のエマヌエル・バッハ。近年さまざまな団体が取り上げるようになり再評価の機運が盛り上がりをみせているが、なによりノリントンらによる極上の演奏で聴けるというのが価値あるところ。“同時代の演奏様式により可能なかぎり作品の再創造を標榜する”というノリントンによるテーマが、ほぼ理想的な形で具現化されている。ときに優美にときに攻撃的に前進するアレグロに、深い詩情をたたえた緩徐楽章も魅力のシンフォニア。そして作曲者の名手ぶりがそのまま内容に反映されたコンチェルト。すべてノリントンにとって初レパートリーとなるもの。録音:2004年12月20日ダルムシュタット、市教会(ライヴ)=ノリントン&カメラータ・ザルツブルク、C.P.E.バッハの楽器編成= 第1ヴァイオリン6、第2ヴァイオリン5、ヴィオラ4、チェロ3、コントラバス2、ファゴット1、通奏低音1(※Wq.179のみオーボエ、ホルン各2を追加)
PH 04030 モーツァルト:
 弦楽四重奏曲第20番ニ長調KV.499
 弦楽四重奏曲第21番ニ長調KV.575「プロシャ王第1番」
クレンケ四重奏団
アンネグレート・クレンケ(Vn1)
ベアーテ・ハルトマン(Vn2)
イヴォンヌ・ウーレマン(Va)
ルート・カルテンホイザー(Vc)
ハイドン・セット(PH.04032)につづいて、クレンケ・カルテットのモーツァルトに最新作が登場。巧みな転調と短調のアクセントが効いたアレグレットや、内省的で奥深いアダージョの魅力で存在感を放つ第20番。被献呈者のプロシャ王がよくしたチェロを念頭に書かれていることや、シンプルで洗練された様式に特徴がある第21番。クレンケ四重奏団は、メンバーすべてがワイマールのフランツ・リスト音楽大学で学んだ麗しき女性たちによって1994年に結成されたアンサンブル。演奏の美しさはもちろん、ビジュアル面でも注目される団体。
PH 04070
¥2190
ショパン:
 練習曲Op.10
 練習曲Op.25
 3つの新しい練習曲 遺作(ヘ短調 / 変ニ長調 / 変イ長調)
エフゲニー・ムルスキー(P)
1975年ウズベキスタンのタシケント生まれのムルスキーによるショパン第4弾。このたびの内容はかれを知るのにうってつけのエチュード・アルバム。師レフ・ナウモフの薫陶を受けた呆れるほどのテクニックの冴えは、同門のガヴリーロフやシチェルバコフのそれを思わせる。
PH 07047
\2400→¥2190
マーラー:交響曲第4番ト長調
[ボーナストラック]
 シノーポリの肉声によるマーラー第4交響曲についてのコメンタリー
ユリアーネ・バンゼ(S)
シノーポリ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
あまりに官能的で陶酔的な美をきわめた97年ライヴの第9番(PH.07004)が大反響を呼んだシノーポリ&ドレスデンによるマーラー。なんと、これからさらに2年後の第4番ライヴというとんでもない代物がまたしてもProfilより登場。ここでもやはり9番のときと同じく、フィルハーモニア管盤(91年)と比較して両端楽章でそれぞれ2分ほど演奏時間が長くなっているのが目立った特徴。なかでもフィナーレはじっさいの時間以上に、出だしから極端に遅く感じられる。ここでソリストに起用されたのはマーラー歌いとしてすでにキャリアも豊富なバンゼ。ブーレーズ盤とはガラリと変わって、停止するかのように息の長いフレージングをシノーポリの意図を汲んで完璧に歌い尽くしている。そうかと思えばシノーポリは第1楽章の主題が回帰するところでは一転、急加速。交替してソプラノの甘美なメロディが登場するとまたもやグッとテンポを落としてくる。このあたり、極端なテンポ・ルバートを基調としたシノーポリ美学の真髄といえるだろう。
「音楽というものはいつだって人間がどういう状態であるかを表しています。音楽は人間的ななにかをつたえ、作曲家が自分を取り巻く世界にどのようにかかわっているかの証しです。そして、わたしが届けようとしているのは、そのようなメッセージです。つまり、聴衆に変化のプロセスを誘発するような、思考するための音楽的なかてです。自分のために良い演奏をすることが正しいすべてではありません。〜イントネーション、アンサンブルの演奏、アーティキュレーション〜音楽がなにかをわたしに語りかけるとき、わたしは考えなくてはならない。そして、わたしはそのためにあらゆるすべてを惜しみません、たとえ身体的にわたしに犠牲を払わせるとしても…。」〜ジュゼッペ・シノーポリ
この言葉のとおりに「アイーダ」の本公演中に心臓発作で倒れ、まさに音楽に殉じたシノーポリの美学が凝縮されたマーラー演奏にかけがえのない一枚がまたひとつ加わった。録音:1999年ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
=シノーポリのマーラー4番 トラック・タイム比較=
[バンゼ(S)・シュターツカペレ・ドレスデン / 99年ライヴ]Ⅰ.18'07+Ⅱ.10'16+Ⅲ.21'54+Ⅳ.11'12(※実測値)
[グルベローヴァ(S)・フィルハーモニアO. / 91年]Ⅰ.16'17+Ⅱ.10'07+Ⅲ.21'52+Ⅳ.9'03
PH 08005(2CD)
¥4800→¥4390
[CD 1]
 ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
[CD 2]
 (1)ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
[ボーナス・トラック]
 (2)ベートーヴェン:合唱幻想曲Op.80
(1)トーマス・ツェートマイアー(Vn)
アントニオ・メネセス(Vc)
(2)スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ソヴィエト国立アカデミー合唱団
クルト・ザンデルリング(指)
(1)WDRケルン放送交響楽団
(2)モスクワ放送交響楽団
2002年5月19日、長年の手兵ベルリン交響楽団とのコンサートを最後に、公式の活動からの引退を表明した“最後の巨匠”ザンデルリング。なんと極上のライヴProfilよりバイエルン放送響との「ロマンティック」(PH.05020)以来、またしても注目のライヴが登場。悠然たるテンポで描かれる、まさに風格の美学ともいうべき「田園」。ザンデルリングはこれに先立ちフィルハーモニアとのスタジオ盤全集(80、81年)を完成させているが、まさにこれは破格。第1楽章冒頭おなじみのメロディから、怒濤の嵐を経て、大きく弧を画くように歌うフィナーレまで心底しびれる。さらに、同日のドッペルコンチェルトがまた強烈。ここでも磐石で貫禄たっぷりの巨匠スタイルのもと、名手ふたりが伸び伸びとそして熱いソロを聴かせている。なお、ボーナスとして巨人リヒテルとのこれまたスケール大きな合唱幻想曲も収められている。文字通り、ザンデルリングの至芸が味わえるぜいたくなアルバムの登場といえるだろう。録音:(1)1985年10月ライヴ(WDRアーカイヴ)(2)1952年モスクワ(メロディア原盤)
PH 06052
\2400
ベートーヴェン:
 23の諸国の民謡WoO 158aより
  第7番“こんな羽根を背負うものは”(ティロル民謡)
 同 より第8番“おまえなんかご免だ”(ティロル民謡)
 同 より第6番“娘さん、まったく娘は”(ティロル民謡)
 10の主題と変奏Op.107より第5番
 23の諸国の民謡WoO 158aより
  第5番“ぼくはティロルの男の子”(ティロル民謡)
 10の主題と変奏Op.107より第1番
 23の諸国の民謡WoO 158aより第4番“朝早く起きて”(ティロル民謡)
 6つのレントラーWoO 15
 オーストリア民謡「深なべと平なべ」
 6つの主題と変奏Op.105より第3番
 スイスの歌による6つの変奏曲WoO 64(2テノール版)
 同(ピアノ版)
 6つのドイツ舞曲WoO 42
 25のアイルランド民謡WoO 152より第21番“朝は残酷な悩まし手”
 同 より第1番“アルスターへの帰郷”
 12のスコットランド民謡WoO 156より第2番“ダンカン・グレイ”
 26のウェールズ民謡WoO 155より第1番“エヴァンの息子シオンよ”
 12の諸国の民謡WoO 157より第4番“おお、至聖なる”(シチリア民謡)
ヴェレーナ・クラウゼ、
メヒトヒルト・ゲオルク(S)
ヘルマン・オズヴァルト、
オットー・ラストビヒラー(T)
ヴェルナー・ビント(Bs)
ヴォルフガング・ブルンナー(P)
ザルツブルク・ホーフムジーク
1809年もしくは10年から1816年にかけて、楽譜出版社の依頼でベートーヴェンは散発的に民謡の編曲を手がけている。その民謡編曲をメインに、同じく民謡を主題とした器楽作品も収めたアルバムがこちら。こうしてまとめて聴ける機会はあまりないため貴重な内容といえるだろう。
PH 06013
(8CD-BOX)
\14400→¥12990
「ギュンター・ヴァント〜ミュンヘン・レコーディングス」
[Vol.1]PH.06008(2CD)
 (1)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
 (2)シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
  録音:(1)2000年9月15日(2)1999年9月28日以上ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.2]PH.06012
 ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
  録音:1995年11月29日&12月1日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.3]PH.06014
 シューベルト:交響曲第9番ハ長調「ザ・グレイト」
  録音:1993年5月28日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.4]PH.06046
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
  録音:2001年9月13、14 & 15日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.5]PH.06044
 (1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
 (2)ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
 録音:(1)1997年2月19、21 & 23日(2)1994年2月4日以上ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.6]★正規初出
 ブルックナー:交響曲第6番イ長調(原典版)
  録音:1999年6月24日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.7]★正規初出
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版)
  録音:1998年4月21日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
ギュンター・ヴァント(指)
ミュンヘン・フィル
Profilが進めている壮大なプロジェクト、ギュンター・ヴァント・エディション。その最大の目玉といえるミュンヘン・フィルとのライヴがついにセットで登場。きわめつけの独墺系レパートリーがならぶなかで、チェリビダッケの亡きあとヴァントが一年に一曲のペースで取り上げたブルックナー。なんといっても当セットの目玉は音楽評論家許光俊氏をはじめ、かねてよりファンからCD化の要望が強かった第6番と第9番を分売にさきがけて収めていること。第1楽章冒頭、ピシッと徹底した弦のきざみにこれから起こるドラマの全てが凝縮したかのように、ヴァントの芸風の真髄、厳しく引き締まった造形美に打ち抜かれた第6番。そして「この世からの離脱と内なる真理の表現として、彼岸の輝きと恍惚にみち」、建築にたとえて第5番に次いで重きを置いていた第9番。ブルックナーについて、ヴァントは自身の評伝のなかで「ずいぶんと多くの時間を要した」と述懐していますが、じっさいにこうしたものすごい演奏を聴くとこの言葉の重みが実感される。巨匠ヴァントが最晩年に残したミュンヘン・フィルとのきわめつけのライヴ。演奏内容は折り紙つき、録音もきわめて優秀な当セットは末永くファンの宝物となることでしょう。DDD ステレオ

RCO LIVE

RCO 08001
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ドビュッシー:交響詩「海」
デュティユー:ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn)
マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトへボウO.
今秋に予定される3度目の来日公演がおおいに注目を集めるヤンソンス&手兵ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(RCO)。快進撃を続ける当コンビによるRCO Live最新アルバムは、すべてヤンソンスにとって初のレパートリーとなるフランス近現代音楽集。とにかくオケを華麗に鳴らすことにかけては当代並ぶもののない手腕をみせるヤンソンス。たとえばドビュッシーの「海」。第1楽章、夜明けからやがて正午を迎えるまでの、やわらかく繊細な弦から紡ぎだされるグラデーションの妙。さらにダイナミックにうごめく音響が圧巻の第3楽章“風と海の対話”。それにしても驚かされるのは鮮やかに色彩を描き分けるパレットのなんともふんだんなこと。これにはドビュッシー、ラヴェルとも50年代にはベイヌム、70年代のハイティンクと録音のみならず、RCOがこれまでに幾度となく実演で取り上げてきたゆかりの演目ということもあるのでしょう。公演曲目にも組まれているラ・ヴァルスもまた、酔っ払ったようなリズムのうねりと溜めがなんともおどろどろしくなまなましいかぎり。ヤンソンスによる聴かせどころを心得たドラマづくりのうまさもますます堂に入って、いつものように興奮度満点の出来栄えです。そして目を引くユニークなカップリングはフランス現代の大御所デュティユーの傑作「夢の樹」。フランス国立放送の委嘱作で、被献呈者アイザック・スターンによって初演されたこのヴァイオリン協奏曲は全体が大きく4つの部分からなり、それらを間奏がつないで切れ目なく演奏されます。ドライで幻想的な無調作品からなんともいえない色気を漂わせるのは、黄金のひびきを誇るこのコンビならではのなせるわざ。作曲者とのつながりも深い名手シトコヴェツキーのソロも冴えています。2004年以来、一年おきのお約束としてすっかり定着したジャパン・ツアーを控え、美とスリルがぎっしり詰まったフランス・アルバムは回を重ねるごとに確実にパワーアップして帰ってくるかれらのいまを知るまたとない内容といえるでしょう。録音:(1)(3)2007年2月1、2 & 4日(2)2007年6月7、8日 アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)DSD 5.0 マルチチャンネルステレオ 64'27"

RED PRIEST 1CD¥2400

凄いやつらが帰ってきた!!!昨年NHKで放映され大評判になったヴィヴァルディのあだ名「赤毛の司祭」をグループ名にした英国のバ・ロックグループ 「レッド・プリースト」の取り扱いを開始。ワシントンポスト紙:「ヴィヴァルディの心臓にアドレナリンの注射をぶち込んだ!」 英グラモフォン誌:「英国で最もダイナミックで演劇性に富み、突飛なまでに異質なバロック・グループ!」 デイリー・テレグラフ:「まさに爆発的!」等々と過激な評価を受けてきた「レッド・プリースト」の新譜、旧譜が一挙に登場!
RP 004 パイレーツ・オヴ・ザ・バロック〜
 ジャン・マリー・ルクレール(1697〜1764):
  タンブーラン(レッド・プリースト編曲)
 ジョヴァンニ・パウロ・シモネッティ(生没年不詳):
  ソナタ ハ短調Op5-2「海の嵐」
 トマソ・アルビノーニ(1671〜1751)/レモ・ジャゾット(1910~1998)編曲:
  アダージョ
 フランソワ・クープラン:
  「バロックの海賊」組曲(ハワード・ビーチ編曲)
 ヴィヴァルディ:
  合奏協奏曲 ニ短調RV565,協奏曲「海の嵐」RV433 
 トマソ・ヴィターリ(1692〜1717):シャコンヌ(レッド・プリースト編曲)
 ジュゼッペ・タルティーニ(1692〜1770):「海の響き」
レッド・プリースト
{ピアーズ・アダムス(Re),
ジュリア・ビショップ(Vn),
アンジェラ・イースト(Vc),
ハワード・ビーチ(Cmeb)}
RP 002 ナイトメア・イン・ヴェニス
 ヴィヴァルディ:ナイトメア協奏曲「夜」、合奏協奏曲 イ短調
 ロバート・ジョンソンらによる「英国幻想」組曲
 パーセル:「妖精の女王」組曲
 ジョヴァンニ・パオロ・チマ(17世紀):三声のソナタ イ短調
 ダリオ・カステッロ(17世紀):ソナタ・デチマ
 ジャン・マリー・ルクレール:デモン・エア第1番〜第3番
 レッド・プリースト:コレッリのラ・フォリアによる幻想曲 
レッド・プリースト
{ピアーズ・アダムス(Re),
ジュリア・ビショップ(Vn),
アンジェラ・イースト(Vc),
ハワード・ビーチ(Cmeb)}
RP 003
¥2190
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「四季」
コレッリ:クリスマス協奏曲 ト短調 Op6-8
レッド・プリースト
{ピアーズ・アダムス(Re),
ジュリア・ビショップ(Vn),
アンジェラ・イースト(Vc),
ハワード・ビーチ(Cmeb)}
RP 001 プリースト・オン・ザ・ラン
 ダリオ・カステッロ(17世):ソナタ第3番
 ディエゴ・オルティス(1510〜1570):2つのスペイン舞曲
 テレマン:
  ソナタ イ短調「ジプシー」、
  ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア
 ルイス・デ・ナルバエス(1500〜1555):
  カンシオン・デ・エムペラドール
 バルトロメ・デ・セルマ・エ・サラベルデ(17世紀):
  スペインのカンツォーナ
 シュメルツァー:カッコーソナタ
 ウッチェリーニ:ラ・ベルガマスカ
 パーセル:グラウンド 二人で一緒に
 ヘンデル:アリア・アモローザ
 モンテヴェルディ/マウリツィオ・カツァッティ(1620〜1677):
  ゼフィーロのグラウンド
 ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ長調RV92「司祭逃走中」
レッド・プリースト
{ピアーズ・アダムス(Re),
ジュリア・ビショップ(Vn),
アンジェラ・イースト(Vc),
ハワード・ビーチ(Cmeb)}

SATIRINO 1CD¥2600

《SATIRINO》=新レーベルのご案内=
サティリノは1997年にイアン・マルキンとクリスティン・マンギーによって創設され、フランスおよび世界の代表的なクラシックの演奏家、アンサンブルとオーケストラを専門的に手がけるフランスのマネージメント会社。2001年に同社は、傘下アーティストの録音を目的としてサティリノ・レコード・レーベルを立ち上げた。現時点でカタログには、豪腕ピアニスト、バリー・ダグラスのベートーヴェン・シリーズやチェンバロ奏者ケネス・ヴァイスなどの注目のアルバムがあり、順次ご紹介してゆきます。
STRN 072
(2CD)
\4800
D.スカルラッティ:30のソナタ集〜
 クラヴィチェンバロ練習曲集(ロンドン1738年)
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1989年スイス、ルージュモン、ブルース・ケネディ製作(リュッケルスにもとづく)]
名手ワイスの弾くスカルラッティ第2弾。任意にセレクトされた前作(STRN.021)とは使用楽器も変わり、K.1から「猫のフーガ」とあだ名のついたK.30までを順に収録している。スカルラッティが残した真に独創的で最大の業績といえるソナタには、かれがイベリア半島で過ごした経験、スペインのフォークミュージックやギター音楽や舞曲の影響がいろいろとみられる。フラメンコのギターを思わせるコード進行や、カスタネットにも似た同一鍵盤の連打。また、大胆な音程の跳躍やアルペッジョ、上昇ならびに下降音型など独自に編み出した当時最新の技法がふんだんに盛り込まれている。当時の衝撃をそのまま伝えるワイスのあざやかな演奏でたっぷりとお楽しみいただける。録音:2007年5月20-23日スペイン、ヴァレンシア、モンセラート、ラ・カーサ・ウズル DDD ステレオ
STRN 071
\2600
「ボヤージュ」
 シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調D.760
 シューベルト / リスト編:「白鳥の歌」より影法師
 リスト:巡礼の年第2年「イタリア」より ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
 ワーグナー / リスト編:「タンホイザー」序曲
 シューベルト / リスト編:「冬の旅」より幻の太陽
フェレンツ・ヴィジ(P)
1974年トランシルヴァニア(ルーマニア)に生まれの俊英フェレンツ・ヴィジが弾くロマン派のピアノ作品集。ヴィジいわく“航海”と題されたコンセプト・アルバムは、聴き手の心象風景への旅までも思い描いて編んだとのこと。なかでもリストが編曲を手がけたナンバーに聴く深い詩情は大器を予感させる。録音もスタインウェイの煌びやかな音色をあますところなく捉えている。録音:2007年6月27-29日フランス、テアトル・ド・カンブレーDDDステレオ 64'01"
ケネス・ワイス…ニューヨーク市生まれ。当地で数多くのアーティストを輩出していることで知られるthe High School of Performing Artsを卒業。さらにオバーリン音楽院で学士課程を取得、さらにアムステルダムのスヴェーリンク・コンセルヴァトリウムでグスタフ・レオンハルトに師事している。1990年から1993年まではレザール・フロリサンで、ウィリアム・クリスティのアシスタントを務めている。以降は世界中の数多くの音楽祭、コンサート・ホールでチェンバロ・リサイタルとバロックの室内楽演奏に専念。2006年にはニュルンベルク、モンペリエ、バルセロナ、ジュネーヴ、アントワープそしてパリのシテ・ド・ラ・ミュジクでリサイタルを行っている。ファビオ・ビオンディのエウロパ・ガランテ、フィリップ・ヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレ・ゲントのソリストとして、また2005年からはビオンディとは、エクサン・プロヴァンス音楽祭やパリ市立劇場の演奏会などで、バッハ・リサイタルをつづけている。
STRN 061 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調BWV.971
同:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903
同:フランス風序曲(パルティータ)ロ短調BWV.831
同:ソナタ イ短調BWV.965-ヤン・アダム・ラインケン“音楽の園”よりのソナタ編曲
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1761年パリ、ジャン=アンリ・エムシュ製作(パリ、音楽博物館のコレクション)]
チェンバロ奏者にとって、いわばバイブル的なレパートリーを収めたもの。名作「イタリア協奏曲」など典雅のきわみともいえる音色がいっぱいに拡がる。録音:2005年12月21-23日シテ・ド・ラ・ミュジク、サル・ド・ランフィテアトル
STRN 011
(2CD)
\4800
J.S.バッハ:パルティータ(全曲)
 第1番変ロ長調BWV.825
 第2番ハ短調BWV.826
 第3番イ短調BWV.827
 第4番ニ長調BWV.828
 第5番ト長調BWV.829
 第6番ホ短調BWV.830
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1995年パリ、フレデリク・バル&アンソニー・サイデイ製作(18世紀中期ゴットフリート・ジルバーマン工房のジャーマンをベース)]
「イギリス組曲」「フランス組曲」と並び、大バッハが書いたクラヴィーア用3大組曲集のひとつであり、集大成的内容をもつパルティータ。演奏機会の多い第1番、第2番から、輝くしく大規模な第4番や第6番まで、よどみなく流れる名手ワイスの演奏は心のひだに沁み込むかのよう。録音もみごと。1942年イギリス生まれのアンソニー・サイデイは、オリジナルの楽器の木目にまで配慮するなど徹底した製作姿勢で高い信頼を獲得しているチェンバロ製作者。録音:1999年6月21-24日パリ、リュ・ブランシュ、ドイツ福音教会
STRN 031 「ラモーのオペラ&バレエ・トランスクリプション集」
(1)「ダルダニュス」より
 序曲 / 第1メヌエット / リゴードン1&2 / 前奏曲-眠り /
 第2の優しいメヌエット /
 急速なリトルネッロ / タンブラン1&2 / シャコンヌ
(2)歌劇「カストールとポリュクス」より
 エベの入場 / エベのための第1エール /
 エベのための第2エール /
 第1 & 第2ガヴォット / パスピエ1 & 2-エール
(3)歌劇「ピグマリオン」より
 序曲 / 美の三女神… / ジーガ /
 パントマイム / コントルダンス
(4)「優雅なインドの国々」より
 ミュゼットとロンド / ポーランド風エール / 恋人たちのエール /
 ボスタンジのための第1&第2エール / ガヴォット /
 花々のためのエール / バラのための優しいエール /
 花々のためのガヴォット / 花々のための快活なガヴォット /
 北風とバラのためのエール / 西風のエール /
 西風とバラのための快活なエール /
 第1ガヴォット、第2ガヴォットとロンド / シャコンヌ
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;(1)(3)1749年以前パリ、ジャン=クロード・グジョン製作(1784年パリ、ジャック・ヨアヒム・シュヴァネン修復)
(2)(4)1761年パリ、ジャン=アンリ・エムシュ製作]
アルバム一曲目からオケ顔負けの豊かな表現力。数々の性格的な小品が並ぶなか、ひとつひとつの情景が目に浮かぶよう。このアルバムでワイスは2種の楽器を弾き分けている。録音:2003年7月7-9日パリ、シテ・ド・ラ・ミュジク
STRN 021 D.スカルラッティ:ソナタ集(27曲)
 ト長調K.124 / ト長調K.235 / ニ長調K.478 / ニ短調K.444 /
 ヘ短調K.466 / ヘ短調K.519 / ニ短調K.18 / ニ短調K.64 /
 ニ長調K.490 / ニ長調K.492 / ロ短調K.27 / ト短調K.450 /
 ト短調K.8 / ハ長調K.200 / ハ短調K.56 / 変ホ長調K.507 /
 ト長調K.477 / ハ長調K.460 / 変ロ長調K.545 / ニ短調K.213 /
 ニ短調K.396 / イ短調K.265 / イ長調K.181 / イ長調K.212 /
 ホ長調K.531 / イ短調K.175 / イ長調K.222
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1988年パリ、アンソニー・サイデイ&フレデリク・バル製作(1636-1763年製リュッケルス=エムシュ・クラヴサンのコピー)]
膨大な数のソナタを残し、チェンバロ奏者にとって神様ともいえるドメニコ・スカルラッティ。繰り返しの多くシンプルに思える内容から、ワイスは驚くべき程じつに多彩な音楽を引き出している。録音:2001年12月20-22日フランス、ヴァル・ド・マルヌ県イヴリ=スュル=セール、情報技術図書館内アントナン・アルトー・オーディトリアム
STRN 052 「エアリエルの歌-英国歌曲集」
 作者不詳:サルヴェ・レジナ
 ダウランド:私の嘆きで人の心が動かせるものなら
 パーセル:ばらの花よりかぐわしく
 同:来たれ、歓喜よ
 同:恋の病から自由になろうと
 同:こよなく美しい島
 ヘンデル:カンタータ「わたしも愛から逃れた」
 同:「アグリッピーナ」よりアリア“Tacero, pur che fedele”
 エドムンド・ラッブラ:乙女への讃歌
 ヴォーン=ウィリアムズ:木こりの歌
 ブリテン:「真夏の夜の夢」よりオベロンの独白“I know a bank”
 同:柳の園
 ウォーロック:夜
 ティペット:エアリエルの歌(3曲)
 ハウエルズ:ダヴィデ王
 アンドルー・ガント:ザロモン・パヴェイの墓碑銘
ジェイムズ・ボウマン(CT)
ケネス・ワイス(Cem & P)
古楽から20世紀にいたるイギリスの作曲家による歌曲を集めた一枚。貫禄の歌を聴かせるのは大ヴェテラン、ジェイムズ・ボウマン。録音:2005年6月21-23日フランス、エーヌ県、サン=ミシェル・アン・ティエラシュ修道院
STRN 062 J.S.バッハ / ラフマニノフ編:
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV.1006より
  前奏曲 / ガヴォット / ジグ
ラフマニノフ:楽興の時Op.16
チャイコフスキー / ラフマニノフ編:子守歌Op.16-1
ラフマニノフ:12の歌Op.21よりライラック
同:コレッリの主題による変奏曲Op.42
エレーナ・ロザノワ(P)
オデッサ生まれのヴィルトゥオーゾ、ロザノワによるラフマニノフ。チャイコフスキー音楽院でアレクセイ・ナセトキンとエフゲニー・モギレフスキーに師事した彼女は、ロン=ティボー国際コンクールほか入賞歴も多数。超難曲「コレッリ変奏曲」や最近ではコンクールの課題曲でも知られる「楽興の時」など、あざやかなテクニックに釘付け。録音:2006年スイス、シオン、スタジオ・ティボル・ヴァルガ
STRN 074
(3CD)
\4800→¥4390
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲全集(第1番-第5番)、三重協奏曲*
*チー・ユン(Vn)、
アンドレス・ディアス(Vc)
バリー・ダグラス(P & 指)
カメラータ・アイルランド
なんとも雄渾で輝かしいベートーヴェン。1986年に第8回チャイコフスキー国際コンクールで第1位に輝いたバリー・ダグラスもことし2007年で47歳(1960年生まれ)。北アイルランドのベルファストに生まれた彼が1999年に結成した手兵カメラータ・アイルランドを率いての久々の新録音は、弾き振りによるベートーヴェン。ピリオドからモダンまでさまざまなスタイルで親しまれている名曲中の名曲に、真っ向正攻法のアプローチで挑むダグラス。スタインウェイから繰り出される、磨きのかかった煌びやかな美音とあざやかなテクニックに思わず恍惚となることだろう。ヴァイオリン両翼型配置でたいへん見通しのよいサウンドを聴かせるカメラータ・アイルランドは、LSO、ハレ管、アルスター管とイギリスのオケでトップ・クラスにある、南北アイルランド出身の精鋭メンバーによって構成されています。カップリングの三重協奏曲では、ダグラスとは室内楽のパートナーであるディアス、チー・ユンが息の合ったところをみせます。収録場所に選ばれたヒーリクスはアイルランド国内最大規模を誇り、最新鋭の設備を整える総合舞台芸術センター。響きもたいへんすぐれている。録音:2007年5月9〜15日ロンドン(三重協奏曲)・2005年6月9 & 10日(第2番&第4番)、2006年4月8 & 9日(第1番&第5番)ダブリン、ヒーリクス・シアター、マホーニー・ホール


分売

STRN 073
\2600
ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
 (2)三重協奏曲ハ長調Op.56
バリー・ダグラス(P & 指)
カメラータ・アイルランド
(2)チー・ユン(Vn)
アンドレス・ディアス(Vc)
STRN 063
\2600
ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
 (2)ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
バリー・ダグラス(P & 指)
カメラータ・アイルランド
録音:2006年4月8 & 9日ダブリン、ヒーリクス・シアター、マホーニー・ホール
STRN 051
\2600
ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
 (2)ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
バリー・ダグラス(P & 指)
カメラータ・アイルランド
録音:2005年6月9 & 10日ダブリン、ヒーリクス・シアター、マホーニー・ホール

SOLI DEO GLORIA

ますます好調、ガーディナーのカンタータ巡礼シリーズ。2タイトル同時リリース。今回はなんと!ブランデンブルクの第3番も!さらに、ソリストにはコジェナーが登場!!ガーディナー、待望のブランデンブルク登場。コジェナーをソリストに迎えての傑作第71番!
SDG 138
(2CD)
\4400
J.S.バッハ:カンタータ集Vol. 27
[CD1]聖霊降臨節第3日のためのカンタータ
 ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048
 カンタータ「待ちこがれし喜びの光」BWV 184
 カンタータ「彼は己の羊の名を呼びて」BWV 175
[CD2]三位一体節のためのカンタータ
 カンタータ「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV 194
 カンタータ「傲りかつ臆するは」BWV 176
 カンタータ「霊と水の聖なる洗礼よ」BWV 165
 カンタータ「主に賛美あれ」BWV 129
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
[CD1]
リサ・ラーソン(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ステファン・ロゲス(Bs)
[CD2]
ルース・ホルトン(S)、
ダニエル・テイラー(A)、
ポール・アグニュー(T)、
ペーター・ハーヴェイ(B)
好評のガーディナーのバッハ・カンタータ巡礼シリーズ。今回はなんとブランデンブルクの第3番も収録されての登場。フルートの愛らしい掛け合いが魅力の第3番、さすがイングリッシュ・バロック・ソロイスツの名手たちの巧さが光ります。もちろんカンタータもどれも珠玉の演奏。合唱が豪華な194番、オーボエの美しいオブリガートをもつアルトのアリアが魅力の176番、トランペットの輝かしい活躍が印象的な129番など、充実した作品ばかりの2枚組。
SDG 141
(2CD)
\4400
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.3
[CD1]三位一体後第4、5日曜日のためのカンタータ
 カンタータ「まじりけなき心」BWV 24
 カンタータ「永遠の愛の憐み満てる心」BWV 185
 カンタータ「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV 177
 カンタータ「神はいにしえよりわが王なり」BWV 71
[CD2]三位一体後第5日曜日のためのカンタータ
 カンタータ「深き淵より、われ汝に呼ばわる、主よ」BWV 131
 カンタータ「尊き御神の統べしらすままにまつろい」BWV 93
 カンタータ「見よ、われ多くの漁る者を遣わし」BWV 88
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
[CD1]
マグダレーナ・コジェナー(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
ポール・アグニュー(T)、
ニコラ・テステ(B)
[CD2]
ジョアンヌ・ルン(S)、
ウィリアム・タワーズ(A)、
コビー・ファン・レンスブルク(T)、
ペーター・ハーヴェイ(B)
カンタータ第71番は、バッハの現存するカンタータのうちでは生前に出版された唯一のもの。編成の大きさ、楽想の壮大さなど、どれをとっても傑出した出来栄えの作品。特に、第2曲のアリアが特徴的で、テノールとソプラノの二重唱で展開されるのだが、ソプラノが歌う装飾の施されたコラール旋律が実に美しく印象的。コジェナーの声が天から降り注ぐ。177番も、ソプラノが活躍するアリアがあり、楽しめる。

SUNRISE 1CD¥1800

SUN 78566 原住民新韻
 (1)鐘耀光編曲:高一生歌曲組曲
 (2)鐘耀光:木琴協奏曲第2番
 (3)鐘耀光編曲:サミンガ歌曲選
 (4)鐘耀光:管弦楽組曲「山野を廻る響き」
戴佳欣(木琴)、
サミンガ【紀暁君】(Ms)、
エイミー・チャン【張佳韻】(指)
国立台湾交響楽団
台湾には中国系住民以外に高砂族と呼ばれる先住民がいます。その部族のひとつツォウ族出身の高一生(1908-1954、日本名矢多一生、本名ウォグ・ヤタウユガナ)は日本統治時代に教育を受けたエリート。20世紀になっても焼畑と狩猟を主な糧としていた原始的習慣を廃止させ、近代農業をもたらすなど多大な貢献をした。また「阿里山のニーチェ」「高山哲人」と称されるほどの芸術家肌で、日本語による歌曲も作曲しています。しかし台湾政府によるいわゆる「白色テロ」で捕らえられ無残に処刑され。当アルバムでは高一生作曲の歌曲を、香港出身で現在台湾作曲界の重鎮である鐘耀光がフルオーケストラ用に編曲、非常に興味深い管弦楽組曲に仕立てました。江文也や伊福部昭の音楽に興味のある向きなら絶対気に入ること間違いなしの濃厚的民族色彩。また、先住民プユマ族出身で、「台湾で最も美しい歌声の持ち主」と称され、日本でも公演したことのあるサミンガの歌唱で、高砂族の歌が聴けるのも大歓迎。さらに鐘耀光のオリジナル作品も2篇収められ、台湾の女性指揮者エイミー・チャン(張佳韻)の卓抜な統率力が光る。
SUN 8503 江文也:
 (1)台湾舞曲
 (2)孔廟大成楽章(全6曲)
陳秋盛(指)
NHK交響楽団
10年程前に弊社が輸入し、大きな話題となった台湾Sunrise社の江文也管弦楽曲集が久々の再入荷となる。1910年、日本統治下の台湾に生まれ、戦前の東京でテノール歌手、作曲家として活躍した江文也は、伊福部昭や早坂文雄らとともに、ロシアの作曲家チェレプニンに認められ、その教えを受けた。当時のどの日本人作曲家よりも進んだ感性を示し、「台湾舞曲」と「孔廟大成楽章」は70年前の作とは思えないほど、現代の坂本龍一などに直接つながる世界を展開。大編成の管弦楽を自在に操る手腕にも感心させられ、戦前の日本に凄い逸材がいたのだと再認識させられる。N響のセッション録音というのも興味津々。伊福部昭ファンや、NAXOSの日本人作曲家シリーズファンの必携盤。録音:1984年9月、江戸川区総合文化センター・ホール
SUN 8510 江文也:
 (1)故都素描 Op.15
 (2)交響詩「屈原の思い出」 Op.62
 (3)田園詩曲 Op.5の2
 (4)弦楽のための小交響曲 Op.51
陳秋盛(指)
NHK交響楽団
「故都素描」は1935年のピアノ曲「16のバガテルOp.8」から5曲を選び極彩色のオーケストレーションを施し、別の作品番号で発表したもの。1939年に尾高尚忠指揮日本交響楽団により初演された。これはまさに江文也版「展覧会の絵」で、バガテルの第4曲「ちゃるめら」をプロムナードがわりとし、北京の風物を散策して最後に壮麗な北京正陽門に至る。NHKが戦前、日本の作曲家に故郷の民謡を用いて管弦楽曲を書かせた国民詩曲シリーズのひとつ「田園詩曲」も貴重。N響のセッション録音も聴きもの。録音:1985年3月、江戸川区総合文化センター・ホール

SUPRAPHON

SU 3931
\2000
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Op.8「四季」
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043
[ボーナス・ビデオトラック]
 ヴィヴァルディ:「四季」より冬、夏(第3楽章プレスト)
パヴェル・シュポルツル(Vn)
プラハ・フィルハーモニア
フランティシェク・シュタストニー(Cem)
コンサートでバンダナをあたまに巻いたり、カタにはまらないスタイルで人気のシュポルツル。最新録音はヴィヴァルディの「四季」。カップリングのバッハとも、編成を刈り込んだアンサンブルをバックに小気味よく弾むリズムがなんとも新鮮。プラハ・フィルハーモニアからの精鋭メンバーの楽器編成は第1、第2ヴァイオリンが各3、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス1。ほかに通奏低音。なお、CDエキストラ仕様により、WindowsのPCでReal Playerの動作環境をお持ちであれば、トレード・マークのブルー・ヴァイオリンを弾く姿をみることができる。録音:2007年9月1〜2日、9-11日&10月6日(※映像)2007年9月12日 プラハ、ドモヴィナ・スタジオ

TDK

TDKAD 025
\2600
モーツァルト:交響曲第34番ハ長調K. 338
ボッケリーニ:チェロ協奏曲ニ長調G. 483
ハイドン:交響曲第82番ハ長調 Hob.I-82「熊」
鈴木秀美(指&Vc)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
OLC第19回演奏会より収録。ハイドンの「パリ交響曲集」はハイドンの名声が徐々にヨーロッパ中に知られるつつあった1785-1786年にかけて作曲された6つの作品群。今回演奏された第82番は「パリ交響曲集」の最後の作品で最も大きい編成。「熊」と題されたこの作品は、第4楽章の主題が熊の鳴き声を思わせる愉快で躍動的な曲。またモーツァルトのザルツブルク時代最後の交響曲第34番も激しさと優雅さをあわせもつ貫禄の演奏。この日の目玉の作品は、日本ではあまり演奏される機会のないボッケリーニのチェロ協奏曲。もちろん鈴木秀美の弾き振りで、この作品はオケのチェロも重要な役割を果たし、今回は名手ライナー・ツィパーリング。抜群の演奏で聴かせてくれている。録音:2007年10月18日 東京・浜離宮朝日ホールでのライヴ収録 音声収録編集:櫻井卓 ライナーノーツ:鈴木秀美

WAON RECORDS

WAONCD 100
\2300
上畑正和作品集2 「光のしずく」
 光のしずく/白壁の町/こもれび/かざぐるま/Galle/春の光
 夕暮れに/冬の海/組曲:赤い月/家路/落葉
上畑正和(リードオルガン)、
崎川晶子(チェンバロ)、
橋本薫明(鳳笙)、
亀井真知子(ハンドベル)
上畑正和の作品集第2弾。上畑が奏でるリードオルガンのどこか懐かしいほっこりとした音色にのって、ぴちぴちと可愛らしいチェンバロ、あたたかいハンドベル、神秘的な笙・・・すべての音色がからまりあう。一曲一曲、一音一音ごとに「音」がプリズムのように姿を変えていくのを聴いていると、自分の中の新しい耳が開かれるような気分になる。「音」そのものをじっくりと味わいたい1枚。すべての楽器の音色が巧みにとらえられた録音も秀逸。

WERGO 1CD¥2400

WER 6710
(2CD)
\3600
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-):エル・シマロン
 〜逃げ出した奴隷、エステバン・モンテーホの伝記
 4人の音楽家のための朗読劇
 ミゲル・バルネットの本に基づくテキスト
 翻訳・音楽台本/ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー
エル・シマロン・アンサンブル
アンゲロ・デ・レオナルディス(Br)、
グンドゥル・アッゲルマン(Fl)、
クリスティーナ・ショルン(Gt)、
イヴァン・マンチネッリ(Perc)、
ミヒャエル・ケルスタン(音楽監督)
「シマロン」とは逃げ出した奴隷のことを指す。「4人の音楽家のための朗読劇」と副題がつけられたヘンツェのこの「エル・シマロン」は、1860年生まれのエステバン・モンテーホが、彼が104歳の時に、キューバの民族学者にしてライターのミゲル・バルネットと行ったインタビューに基づいている。モンテーホ自身、脱走した奴隷だった。ヘンツェは、モンテーホが108歳の時に会ったことがあり、「あんなに年老いた男には初めて会った。木のように背の高い大男で、歩くのは遅いが背筋は伸びている。そして目はぎらぎらと生気に漲っている・・・彼はまさに歴史的人物である」と述べている。物語は、モンテーホの独白というかたちで進められていく。つらい労働を強いられた奴隷生活、脱走のこと、隠れるために入った森、森で出会った幽霊、そして女性のこと、喧嘩のことなど、まさにモンテーホの歩んだ波乱万丈の人生が語られていく。
WER 6570
\2400
マルクス・ヘヒトレ(1967-)
 (1)スクリーン-アンプを伴うアンサンブルのための
 (2)休譜のある複数の楽章-
   クラリネット、バス・ギター、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための
 (3)苦情-7つの声のための
 (4)盲点-アンサンブルのための
 (5)無言の-語り手と4つの男声とアコーディオンのための
(1)アンサンブル・モデルン、
ステファン・アスバリー(指)
(2)アントン・ホーリッヒ(Cl)、
アンドレ・ヘルナンデス・アルバ(バス・ギター)、
ジャン=クリストフ・ガルシア(Va)、
マルクス・ティリアー(Vc)、ペーター・ヘッキング(Cb)
(3)シュトゥットガルト新声楽ゾリステン、
マンフレード・シュライアー(指)
(4)新耳アンサンブル、
ヨナタン・シュトックハンマー(指)
(5)アンドレ・ヴィルムス(語り手)、
テオドーロ・アンゼッロッティ(アコーディオン)、
シュトゥットガルト新声楽ゾリステン、
ダニエル・グローガー(C-T)、
マルティン・ナジ(T)、
ジレルモ・アンゾレナ(Br)、
アンドレアス・フィッシャー(Bs)
ヘヒトレは、1967年生まれのドイツの作曲家。ヴォルフガング・リームに作曲を師事し、ツィンマーマンの薫陶を受けたこともある。「あれをやっちゃいけない、これをすることはできない」というルールにがんじがらめの教育を受けながら、その枠を超えた自由な作風。自然の中にいるような、開放感を満喫できる1枚。
WER 6566
\2400
イェンス・ヨネライト(1968-):
 Le tout, le rien(オール・オア・ナッシング)〜
  アンサンブルのための
フランク・オッル(指)
アンサンブル・モデルン
ヨネライトは1968年ドイツ生まれの作曲家。オーケストラ音楽や、映画音楽も書いている。サスペンス色満点の作品で、殺人鬼に追われ逃げまどうヒロインが目に浮ぶよう。
WER 6700
¥2190
シチェドリン:歌劇「貴族夫人モロゾワ」 モロゾワ:ラリサ・コスチュク(Ms)、
モロゾワの妹ウルーソワ:ヴェロニカ・ジオーエワ(Sop)、
分離派指導者アッヴァクム:アンドルー・グッドウィン(T)、
皇帝アレクセイ:ミハイル・ダヴィドフ(Bs)、
モスクワ音楽院室内合唱団、
ボリス・テヴリン(指)
器楽アンサンブル
シチェドリンといえば旧ソ連の作曲家というイメージが強いが、今なお作曲を続けており、昨年も新作オペラ〈貴族夫人モロゾワ〉を発表した。当ディスクは昨年10月30日にモスクワ音楽院大ホールで行なわれた同曲の世界初演ライヴ。作曲に30年を費やしたというこの作品は、オペラの常識を破るものとなっている。登場人物はたった四名、オーケストラ・ピットには合唱団が陣取り、器楽はトランペット、教会の鐘、ティンパニと神の威光を表わす鎖のみ。物語は17世紀半ば、ロシアの宗教改革の際に命をかけて古代信仰を貫いた実在の貴族夫人モロゾワを主人公に、改革と西欧化、狂信性への反動と人間としての抵抗心をテーマにしている。旧ソ連節の健在ぶりにロシア音楽ファン狂喜と申せましょう。[録音:2006年10月30日、モスクワ音楽院大ホールに於ける世界初演時ライヴ]
WER 6691
¥2190
シチェドリン:
 ピアノソナタ Op.25/若者のための手帳 Op.59(全15曲)/
 バレエ音楽「せむしの子馬」より3つの小品/ユモレスク/
 アルベニスを模して/2つのポリフォニックな小品/バッソ・オスティナート
ロディオン・シチェドリン(Pf)
モスクワ音楽院でヤコフ・フリエール門下だったシチェドリンは、ロシアの作曲家の伝統にもれず、ピアニストの腕前も卓越している。当アルバムはシチェドリンの代表的なピアノ曲の自作自演集。思いのほかデリケートで、説得力満点。かつてメロディアからLPが、BMGからCDが発売されていたが、現在入手不可能となっていたので大歓迎の再登場。[録音:1964年、1983年モスクワ]

YSAYE RECORDS

NS 03
\2200
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27(全曲) ファニー・クラマジラン(Vn)
ファニー・クラマジランは1984年4月12日パリ生まれ。幼少の頃からメキメキと才能を現し、ジャン・ジャック・カントロフとパヴェル・ヴェルニコフらに師事。2005年クライスラー国際コンクール優勝、第2回モンテカルロ・ヴァイオリン・マスターズ優勝、2003年イフラ・ニーマン国際コンサクール第3位と輝かしい受賞歴を持つ今後注目のヴァイオリニスト。イザイ弦楽四重奏団のミゲル・ダ・シルヴァも彼女の才能を高く買っており、強い個性と卓越した技巧が求められるイザイの無伴奏の録音にあたり彼女を選んだということです。録音:2006年12月2-8日、2007年1月9-15日

ZIG ZAG TERRITOIRES

KDC 5044/49
(6CD)
\7500→¥6990
ベートーヴェン:交響曲、序曲全集
CD1:
 序曲「プロメテウスの創造物」Op.43 (4'32)
 交響曲第1番Op.21 (24'56)
 交響曲第2番Op.36 (33'07)
CD2:
 交響曲第3番Op.55「英雄」 (46'39)
 「コリオラン」序曲Op.62 (6'43)
 「エグモント」序曲Op.84 (7'09)
 「アテネの廃墟」Op.113 -序曲(4'03)、
 トルコ行進曲 (2'00)
CD3:
 交響曲第5番Op.67 (29'40)
 交響曲第4番Op.60 (32'01)
CD4:
 交響曲第6番Op.68「田園」 (40'20)
 交響曲第8番Op.93 (24'01)
CD5:
 交響曲第7番Op.92 (38'29)
 「献堂式」序曲Op.124 (10'53)
CD6:
 交響曲第9番Op.125 (64'44)
ジョス・ファン・インマゼール(指)
アニマ・エテルナ
アンナ・クリスティーナ・カーポラ(S)
マリアネ・ベアーテ・シェラン(A)
マルクス・シェーファー(T)
トーマス・バウアー(B)
アニマ・エテルナ合唱団
ジョス・ファン・インマゼール氏による日本語解説付き!!本当に素晴らしい全集が完成。革新的な演奏、斬新な解釈でリリースの度に驚きを提供してくれるインマゼール&アニマ・エテルナによるベートーヴェン:交響曲、序曲全集。シューベルトの交響曲全集(SONY)でオリジナル楽器による刺激的な演奏をしていたインマゼールだが、このベートーヴェンの全集もかなり手の込んだこだわりの演奏となっている。スコアはシューベルトの交響曲全集と同様ベーレンライター版を用い、ウィーン楽友協会の史料に基づいたインマゼール自身の独自の研究によるもの。すでに1998-1999年のシーズンに行ったベートーヴェン交響曲全曲演奏会でのセッションで第9、5&6番は録音があるが、インマゼール自身も解説で語っているように、その後も繰り返しベートーヴェンの作品を演奏、研究してきたことによりこの全集は新しい解釈、音色が提示されている。その解説も実に興味深く、楽器、ピッチ、編成、音響、速度など細かく記載してある。テンポについてはベートーヴェンの定めた指示に従って演奏されているので速めに感じるが、楽曲の全体像を掴んだインマゼールだからこそ出来る表現力で、インマゼール&アニマ・エテルナの目指す理想のベートーヴェンを聴くことが出来る。録音:2005年12月10-12日(Sym.4&8、Op.43)/ミドリ・ザイラー(コンミス) 2006年5月1-4日(Sym.2&3、Op.113序曲、Op.84)/ブライアン・ディーン(コンマス) 2006年11月13-16日(Sym.6&9、Op.62)/ミドリ・ザイラー(コンミス) 2007年4月20-21日(Sym.1)/ミドリ・ザイラー(コンミス) 2007年4月18日(Op.113トルコ行進曲) (ブルージュ、コンセルトヘボウ)
ZZT 080301
(2CD)
\4200
アントワーヌ・フォルクレ:クラヴサン曲集
 組曲 第5番、組曲 第2番、
 組曲 第1番、組曲 第3番、組曲 第4番
ブランディーヌ・ランヌー(Cemb)
使用楽器:アンソニー・サイデイ1988年製
(アンドレアス・ルッカース(1636)/アンリ・エムシュ(1763)モデル)
ヴィオールの名手アントワーヌ・フォルクレのヴィオール曲集をアントワーヌの死後、息子のジャン=バティスト・アントワーヌがクラヴサン用に編曲した曲集。悪魔のようにヴィオールを弾いたと言われるアントワーヌ・フォルクレ。ヴィオールからの編曲ということもあり、典雅なラモーなどの作品と異なり、厚みを増した音域の幅を感じさせる重厚、荘厳といった言葉がぴったりとくるような作品。ブランディーヌ・ランヌーの自由でファンタジーに溢れた独特の演奏が充分に発揮され、静かな情熱を感じさせる魅力的な内容。この録音に使用された楽器の製作者、アンソニー・サイデイは徹底した製作復元で定評のある人物。モデルとなったのは1636年にアンドレアス・ルッカースが製作したチェンバロを1763年にアンリ・エムシュが大幅改造したもの。美しさと力強さを兼ね備えた音色が印象的な楽器。録音:2007年11月
ZZT 071001
\2600
ルッツァスコ・ルッツァスキ、ルドヴィコ・アゴスティーニ、
ジュリオ・チェーザレ・バルベッタのマドリガーレ集
ドニ・レザン=ダドレ(指)
アンサンブル・ドゥルス・メモワール
イタリア北部の都市フェラーラは13世紀に入るとエステ家が支配するようになっていた。エステ家は代々、芸術・文化を手厚く保護し、数多くの芸術家たちがここに傑作を残している。フェラーラが公国となった15世紀後期からは、華やかなルネサンス文化が花開くこととなった。フェラーラ公エルコレ1世はヨーロッパ中から優れた音楽家を集めていて、ジョスカン・デ・プレもその一人だった。そして16世紀になるとフェラーラはイタリア一華やかな文化都市となり、フェラーラ公で一番の芸術好きのアルフォンソ2世はかつてないほどの規模で音楽家を呼び芸術に享楽していた。その中で彼は3人のソプラノによるアンサンブル「コンチェルト・デッレ・ドンネ・ディ・フェラーラ」を結成。彼女たちはアルフォンソ2世お気に入りの秘密の女声アンサンブルとなり、宮廷内で極秘に演奏を行っていた。その時にルッツァスキ、アゴスティーニなどが彼女たちを指導し作品を提供している。このアルバムはそうした当時の華やかさと、彼女たちの秘密のコンサートを味わうことのできる1枚。
ZZT 071102
¥2390
THE VOICE IN THE VIOLIN
 G.パオロ・チーマ:宗教的コンチェルトより
 G.マルコ・ウッチェリーニ:ソナタ、コレンティとアリア集Op.4より
 G.バティスタ・フォンターナ:ソナタ第2番、第3番
 モンテヴェルディ:戦いと愛のマドリガーレ
 リカルド・ロニョーニ:別れのときは
 ダリオ・カステッロ:現代的なソナタ・コンチェルターテ第2巻より
 カルロ・ジェズアルド:マドリガーレ第5巻より
 ジョヴァンニ・バッサーノ:リチェルカーレ
 ジロラモ・フレスコバルディ:
  歌曲集アリエ・ムジカーリ第1巻より「そよ風ふけば」
 G.アントニオ・パンドルフィ・メアッリ:ソナタ「ラ・チェスタ」
 フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ:ウト、レ、ミ、ファ、ソ、ラによるカノン
エンリコ・オノフリ(Vn&指)
イマジナリウム
[アレッサンドロ・タンピエーリ(Vn)
マルグレット・コル(Hrp)
リカルド・ドーニ(クラヴサン、Org)
アレッサンドロ・ パルメリ(Vc)
マリア・クリスティーナ・ヴァシ(A)]
現在、古楽界屈指の気鋭の音楽家エンリコ・オノフリ率いるイマジナリウムによる、17世紀前半イタリアの作曲家によるヴァイオリン作品を中心としたアルバム。17世紀、ヴァイオリンは歌の伴奏から独立したソロ楽器として発展を遂げた期間であり、次々と銘器が誕生しました。人の歌う声が演奏の基本とされた歌心に満ちた素晴らしい作品もまた多く生み出されました。ヴァイオリンの名手としても知られる作曲家ウッチェリーニやフォンターナなどの作品を鬼才エンリコ・オノフリは深い造詣と鮮烈な解釈で引き締まった美しい演奏を聴かせくれる。オノフリは2008年1月に浜離宮朝日ホールにて行われるヘンデル・フェスティバル・ジャパンに出演予定。録音:2006年7月20-22日
ZZT 071101 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 Op.58、子守歌 Op.57
リスト:ノクターン「夢のなかに」、ロ短調ソナタ
ム・イェ・ウー(P)
第32回ロン=ティボー国際コンクール(ピアノ部門)入賞の中国期待のピアニスト、ム・イェ・ウ-によるショパン、リストの王道プログラム。彼は1985年北京生まれ。5歳でピアノを始め、1994年9歳で香港のピアノ・コンクールで優勝。1998年12歳の時に「中国で最も有望な若手演奏家」に選ばれた逸材。演奏は若さに走ることのない落ち着いた演奏で、豊かな歌心が感じられる1枚。




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