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第41号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



10%オフ・セール

 こちらの商品はすべて10%引きとさせていただきます。値下げになっているものは、そこからさらに10%引きとなります(\2200→\1990の商品なら\1791です)。
 2008年初頭、4年ほど前の紹介新譜です。

 他のセールと競合してそちらの価格と違いが出るものもあると思いますが、ご了承ください。
 すでに入手不能になっていることもありえます。ご理解くださいませ。

 最終フォーマットで提示される価格や自動送信で送られてくる価格は元の値段になっておりますが、「お客様シート」に記載されるときはセール価格になりますのでご安心ください。




2L

2L 50SABD
(2SACD hybrid)
\4100
ディヴェルティメンティ
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
グラジナ・バツェヴィチ:弦楽のための協奏曲
テリエ・ビョルクルン:カルミナ
ブリテン:シンプル・シンフォニー 作品4
トロンハイム・ソロイスツ
オイヴィン・ギムセ(Vc、リーダー)
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn、アシスタントリーダー)
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn、アシスタントリーダー)
トロンハイムの大学がアルバムのスポンサーとなり、2枚のセットがSACD1枚の価格でリリースされる。録音セッションは、トロンハイムに近いセルビュ市セルビュ教会で行われた。教会の空間と楽器の質感の両方が巧みにとらえられ、若いミュージシャンたちの息づかいまで聞こえるようなリアルさがある。録音:2007年11月 セルビュ教会 (セルビュ、ノルウェー) 制作:モッテン・リンドベルグ/録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ、モッテン・リンドベルグ5.1 surround/stereo+ BluRay(audio track only) 69' 03"
このアルバムにはハイブリッドSACDとブルーレイ・ディスクが各1枚、収められている。ブルーレイ・ディスクにはマルチチャンネルのオーディオトラックのみ収録され、ブルーレイ・ディスクプレーヤーで再生可能。
2L 49SACD
(SACD hybrid)
\2500
ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111
シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 作品19
ヴェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 作品7
ベルク:ピアノソナタ 作品1
トゥール・エスペン・アスポース(P)
コールビョルン・ホルテ(Vn)
ベートーヴェンのソナタと新ウィーン楽派の作品。ロマンティシズムの時代をはさんで作曲された4曲が「今」を映して対照される-音楽とは何か、音楽に何ができるか-。アスポース(1971-)、ヴァイオリニストのコールビョルン・ホルテ(1973-)、そして制作に関わったスタッフがそろって、わたしたちにその問いかけをしてくる。"Reflections in a Mirror Canon"……"鏡のカノン" をキーワードにブックレットの解説 (英語・ノルウェー語) を執筆したのはアスポース。彼の弾くスタインウェイのピアノを緻密にダイナミックに捉えた 2L の録音。ピアノ体験と言ってもいいほどの衝撃が感じられるだろう。録音:2007年9月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)5.1 surround/stereo

2L 1SACD¥2500

2L 48SACD
(SACD Hybrid)
ウーラ・ヤイロ(1978-):ピアノのための音楽
 ニューヨークの雪、北国、ミシェール、線、ハドソン川、
 ロクスベリー・パーク、ストーン・ローズ、一月、舗道、
 マンハッタン、四月、マディソン、シエナ、北国 Ⅱ、のどかな日
ウーラ・ヤイロ(P)
トム・バーバー(フリューゲルホルン)
ダーヴィド・クシュロン(Vn)
ヨハンネス・マッテンス (Vc)
様々なスタイルの作曲家でにぎわっている現代ノルウェーの音楽界。近年、合唱音楽ファンから「これ誰?」と注目されているのが、ウーラ・ヤイロ。ヤイロは、ジャズとクラシカルのピアノと作曲を学び、ノルウェー音楽アカデミーを卒業後、ロンドンの王立音楽大学とニューヨークのジュリアード音楽院に留学している。現在、ニューヨーク・シティ在住。作曲のほか、ピアニストとしてソロ、あるいはみずからのアンサンブル、ウーラ・ヤイロ・グループを率いたグローバルな音楽活動を行っている。フリューゲルホルン、ヴァイオリン、チェロとの共演曲を含むピアノ作品集。心から愛する ニューヨーク、そして2年間を過ごしたロサンジェルス。その経験と思い出から生まれた15曲が録音された。ジャズとクラシカルとポピュラーミュージックが握手。アメリカの都会で書かれながらルーツは祖国ノルウェーにある音楽。人なつこさと温もり、そして秘めた情熱が感じられるだろう。録音:2007年8月5日〜8日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)5.0マルチチャンネルステレオ
2L 47SACD
(SACD Hybrid)
スティーグ・ニルソン 〜 SOLO+
 オイスタイン・ソンメルフェルト(1919-1994):
  ユキノシタ・ソナタ 作品69A (1985)
 シェティヴ・ヴォスレフ(1939-):ヴァイオリン・ソロ (1980 rev.1989)
 ヴォルフガング・プラッゲ(1960-):
  決闘(2007) (2つのヴァイオリンのための)
 シェル・モルク・カールセン(1947-):
  ヴァイオリン・ソロのためのファンタジア・レリジョーザ
 ビョルン・クルーセ(1946-):メメント・モリ(2004)
 テリエ・ビョルクルン(1945-):
  2つのヴァイオリンのための3つのコントラスツ (2007)
スティーグ・ニルソン(Vn)
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
スティーグ・ニルソンはスウェーデン生まれ。エンドレ・ヴォルフ、ティボール・ヴァルガ、フランコ・グッリにヴァイオリンを学び、1971年にノルウェー国立オペラの首席奏者に就任した。1977年からはオスロ・フィルハーモニック管弦楽団のコンサートマスター。ソロイスト、室内楽奏者として北欧の音楽シーンに欠かせないヴァイオリニストのひとり。ニルソンが演奏したことで名前を広く知られるようになった作曲家たちも多く、たくさんの作品が彼に献呈されている。デュオ2曲を含むニルソンのソロアルバム「SOLO+」。山腹のゴツゴツした地面にしっかりと根を張る小さなユキノシタを描くソンメルフェルトの標題的なソナタ。息の長い旋律がさまざまに変容するヴォスレフの「ヴァイオリン・ソロ」。ノルウェーとハンガリーの民謡からインスピレーションを得たモチーフをもつプラッゲの「Duels (決闘)」 では、2つのヴァイオリンがユーモラスな "追跡" をくりひろげる。カールセンの「ファンタジア・レリジョーザ」(宗教的幻想曲) は雰囲気ゆたかな小品。ニルソンとの共同作業から生まれた。クルーセの「メメント・モリ」(死を想え)。生まれた時から死ぬ時まで、人生がいかに貴重なものかを語る同名のバレエの一部として作曲された。テリエ・ビョルクルンの曲では2つのヴァイオリンが対話。繊細なメロディとリズミカルなモチーフ、ジャズとクラシック、さまざまな対照がみられる。アンデシュ・シェルベリ・ニルソンはスティーグの子。オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校で学んだ後、ベルリンに留学。ストックホルムでウルフ・ヴァリーンに師事。2008年にノルウェー国立音楽アカデミーのディプロマ・コースを修了する予定。ニルソン父子のヴァイオリンをリアルに、その場の空気とともに捉えた録音は、ハルダンゲルフィヨルドにあるウッレンスヴァング教会で行われた。録音:2006年11月、2007年3月ウッレンスヴァング教会 (ロフトフース、ハルダンゲルフィヨルド)5.0マルチチャンネルステレオ
2L 45SACD
(SACD Hybrid)
グリーグ:合唱のための作品集
 男声合唱のためのアルバム 作品30、
 子供の歌 作品61〔子供の歌、家畜を呼ぶ声、ハリング、
 働きものの馬のためのおやすみの歌、クヴォーリングのハリング、
 海、クリスマスツリーに寄せる歌、この世で一番愚かなこと、
 スプリングダンス「夜になって出かけると」、若者オーレ、漁師の歌、
 もっとも美しい女、大きな白い群、ならず者、ロットナムのクヌート、
 ノルウェーの山、寝過ごしてしまった、祖国を讃える歌、小さなトーラ〕、
 春 作品33-2 (トマス・ベック 編曲)、聖霊降臨祭の賛美歌 作品23-25、
 アヴェ・マリス・ステッラ EG150、
 4つの詩篇 作品74
  〔美しきかな神の子よ、神の子は安らぎを与え給えり、
  イエス・キリストはよみがえり給えり、天つみ国に〕
グレクス・ヴォーカリス
カール・ホグセット(指)
マグヌス・スターヴェラン(T)
ライプツィヒ学生時代の「ドナ・ノビス・パーチェム」(1862) と 白鳥の歌「4つの詩篇」。グリーグの合唱作品には最初と最後の曲で44年の開きがある。その間にグリーグの音楽はどう展開し、どのように発展していったか。土の香りのする音楽からノルウェーの宗教家を新しい音楽に再生した芸術作品まで。グリーグの合唱曲には、ピアノのための作品や歌曲と同じように、彼の作曲家人-生がそのまま反映している。「大いなる神秘」でノルウェーと世界の人々の心をとらえたグレクス・ヴォーカリスとカール・ホグセットのグリーグ・アルバム。19の歌が組み替えられ、人生の歓びと悲しみの表情がくっきりと浮かび上がってくる2つの歌集「男声合唱のためのアルバム」と「子供の歌」(グリーグによる女声合唱のための編曲)。「春」と「アヴェ・マリス・ステッラ」はエバーグリーン。「ペール・ギュント」のフィナーレ近くで歌われる賛美歌。ノルウェー民俗音楽の隠れたハーモニーに気づかせる「4つの詩篇」。熟考されたアルバム構成により、グリーグという作曲家のダイナミックな姿が見えてくる。リス教会で行われた録音には、アナログ・クオリティをもたらすとされるDXD(Digital eXtreme Definition) フォーマットが使われた。11.2896Mbit/s はDSD録音の4倍のデータ量。DSDに量子化する前段階で余裕をもって編集することも可能になった。教会に響いた音楽が臨場感と空気感をもって伝わってくる素晴らしい録音。録音:2007年2月、5月 リス教会(ノルウェー)5.0マルチチャンネルステレオ
2L 44SACD
(SACD Hybrid)
モッテン・ゴートハウグ(1955-):室内楽作品集
 弦楽四重奏曲第2番 イ長調 作品31(1986)、
 イェンス・ビョルネボーの詩による6つの歌 作品56(2002) *
  【見知らぬ男の顔/ばら/永遠の戦場/油、パンとワイン/
  ブレンダン・ビーアンの担架の側で/わが心】
 ピアノ五重奏曲 嬰ヘ短調 作品59(2005) *AAA**
アンサンブル・ビョルヴィーカ
シェル・トムテル(Vn)
ドミニク・グリフィス(Vn)
ヴィトルド・セラフィン(Va)
ヤン・クープ(Vc)
ペール・アンドレアス・トンデル(B)*
エレン・ウゲルヴィーク(P)*
トゥーレ・ディングスタード(P)*AAA**
「ゴートハウグの音楽を聴くと、人生のもつ数知れない表情を想い描いてしまう」 (ヴォルフガング・プラッゲ)。モッテン・ゴートハウグはノルウェーの作曲家。鳥の歌に美を感じ、自然へ深い関心を寄せる。プロコフィエフをはじめとするネオクラシカルの作曲家に共感している。表現の手段よりも内容を大切に考えるタイプの作曲家。モダニストの音楽から距離を置き、伝統的な音楽語法で聴き手とコミュニケートする姿勢を貫いている。さまざまなジャンルの音楽を手がけ、とりわけ室内楽曲と歌曲に興味を持っている。新古典的、イ長調という調性をもつ弦楽四重奏曲第2番。有機的なつながりのある4つの楽章から構成された作品。嬰ヘ短調のピアノ五重奏曲ではスケルツォのトリオに、リンデマンの収集した『古いまた新しいノルウェーの山のメロディ』の旋律が素材として使われている。6つの歌曲のテクストとなる詩を書いたイェンス・ビョルネボーは画家、教師としても活動したノルウェーの作家。ノルウェー社会や西洋文明に対する強い社会批評的内容の小説や戯曲や詩やエッセイを残した。6つの歌曲のためにはビョルネボーの作品のうちでも抒情的性格の強い詩が選ばれている。録音:2007年4月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)5.0マルチチャンネル ステレオ

ACCENT


ACC 25306
(SACD Hybrid)
\2700
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.6
 第1番「輝く曙の明星のいと美しきかな」BWV1、
 第18番「天より雨くだり雪おちて」BWV18、
 第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
シーリ・トルンヒル(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
マルクス・ウルマン(T)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(B)
2011年までに全20巻をリリースする予定で進んでいる、S・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式による(各声部1人)カンタータ集シリーズの第6弾。第18番は復活節前第8主日用でJ.S.バッハの教会音楽家として最初期の作品。第3曲のレチタティーヴォと合唱の掛け合いは、信仰に迷い苦しみを継いでゆくテノールとバスに合唱が天上の声で答える場面は印象的。第23番は小規模ながら人気の高い名作。第1曲のソプラノとアルトの二重唱は慰めに満ちた美しい名曲。コラールカンタータ年巻の最後の作品カンタータ第1番は3月25日の聖母マリアの受胎告知の祝日用。4人のソリストそれぞれの個性が調和し、優しく柔和な演奏を繰り広げている。優秀録音。

ACC 24180
\2500
ベートーヴェン:
 バガテル全曲(作品.33、119&126)、
 アンダンテ・ファヴォリWoO57、
 ロンド・ア・カプリッチョ(なくした小銭への怒り)Op.129、
 バガテル変ロ長調WoO60、
 アレグレットロ短調WoO61、バガテル「エリーゼのために」WoO59
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)
ヨハン・フリッツ(1815年頃、ウィーン)のクリストファー・クラークによる複製
リンダ・ニコルソンはバロック、古典派、初期ロマン派の作品のピリオド楽器による演奏のスペシャリスト。ベストセラーとなったヴァイオリンのヒロ・クロサキと組んだ「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集」(Erato)など録音も多い。また演奏活動も積極的に行いリンダ・ニコルソンは久々の来日となるコンサート・ツアーが3月に予定されている。ここに収録されているのはベートーヴェンのバガテル全曲と小品集。リンダ・ニコルソンの絶品のフォルテピアノ演奏、完璧なテクニックと細やかな音楽作りには脱帽。今後はACCENTレーベルからも彼女音楽を聴く機会が増えそう。

ACC 24198
(2CD)
\5000
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:
 管弦楽組曲(序曲)【ト短調、ト長調、ホ短調、ニ長調】
テレマン:
 組曲ホ長調TWV 55:E2、ホ短調TWV 55:e10、ヘ長調TWV 55:F14
バッハ・コンセントゥス
エーヴァルト・デメイエル(音楽監督)
鍵盤奏者エーヴァルト・デメイエルとジュリオ・ダレッシオ率いるバッハ・コンセントゥスは、古楽器演奏のスペシャリストたちによって2006年に結成された。ヨハン・ベルンハルト・バッハはJ.S.バッハの又従兄弟でエアフルト、マグデブルク、アイゼナハでオルガニストを務めていた。彼の作品のほとんどが消失しているが、残っているこの管弦楽組曲は、J.S.バッハのいくつかの作品に転用されている。

ACC 24203
\2100
特別価格
(1)テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジーより第7番ニ長調
(2)クープラン:王宮のコンセールより第1コンセール
(3)J.S.バッハ:フルート・ソナタホ短調BWV1034
(4)C.P.E.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタニ長調Wq.131/H561
(5)モーツァルト:フルート四重奏曲ニ長調K.285
(6)シューベルト:序奏と「しおれた花」による変奏曲
(1)(2)(3)(4)(5)(6)バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
(2)ヴィーラント・クイケン(Gamb)
ロベルト・コーネン(Cemb)
(3)エーヴァルト・デメイエル(Cemb)
(4)エーヴァルト・デメイエル(フォルテピアノ)
(5)シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ルシー・ファン・ダール(Va)
ヴィーラント・クイケン(Vc))
(6)ルーク・デヴォス(フォルテピアノ)
【使用楽器:(1)G.A.ロッテンブルク1740年製
(2)A.ヴィーマール1999年製(ブリュッセル)、
オトテール1710年製 モデル
(3)ルドルフ・トゥッツ(インスブルック)、
I.H.ロッテンブルク1730年製
(4)A.ヴィーマール 2005年製、A.グレンザー1750年製(ドレスデン)モデル
(5)ルドルフ・トゥッツ、A.グレンザー1780年製
(6)ヴィルヘルム・リーベル1830年製(ドレスデン)&ルドルフ・トゥッツ1997年製】
古楽界で常に第一線で活躍しているクイケン三兄弟。末弟であるフラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンとACCENTレーベルの良き関係の中で生み出された名録音の数々を1枚に収録。B.クイケンだからこそ伝えられるフラウト・トラヴェルソの魅力が詰まった内容。

AEON 1CD¥2600


AE 0858
マーラー:リュッケルト歌曲集
ワーグナー:
 ヴェーゼンドンク歌曲集、
 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」、
 ピアノ四重奏伴奏版/クリスチャン・ファーヴ編
フェリシティ・ロット(S)
シューマン四重奏団
【テディ・パパヴラミ(Vn)
クリストフ・シラー(Va)
フランソワ・ギュイエ(Vc)
 クリスチャン・ファーヴ(P)】
ワーグナーの作品で最も甘美で濃厚な魅力にあふれている作品、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」の珍しいピアノ四重奏による編曲版。演奏はイギリスが誇る名ソプラノ、フェリシティ・ロットと名手テディ・パパヴラミが第一ヴァイオリンを務めるシューマン四重奏団。ピアニストのクリスチャン・ファーヴによる編曲で、ワーグナーの響きの秘密が浮き上がるよう。官能的で甘美な旋律の魅力に惚れ薬を飲まされたような酔いを感じます。またマーラーのリュッケルト歌曲、ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲のピアノ四重奏伴奏版も収録。フェリシティ・ロットの清廉な歌声、芸達者たちが揃ったシューマン四重奏団の濃厚なアンサンブルも聴き所。
AE 0859 ブラームス:
 ヘンデルの主題による24の変奏曲とフーガ Op.24、
 スケルツォ 変ホ短調Op.4、ガヴォット イ長調、
 ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1
ラウラ・ミッコラ(P)
澄みきった音色と切れ味鋭い技巧が魅力のフィンランド出身の女流ピアニスト、ラウラ・ミッコラによるブラームスの作品集。妻クララの誕生日に贈ったと言われている難曲、ヘンデルの主題による24の変奏曲とフーガ、若きブラームスの情熱が注ぎ込まれた大作、ピアノ・ソナタ第1番、また初期の作品スケルツォOp.4やグルックの「パリスとヘレネ」より編曲したガヴォット(これもクララに献呈)など聴き応えのある内容。ブラームスの陽の部分に光を当てた演奏です。録音:2006年7月12-14日

ALIA VOX


AVSA 9860
(SACD Hybrid)
\3000
ヘリテージ・シリーズ
ヘンデル:
 水上の音楽
  (組曲第1番ニ長調&ト長調/短調、組曲第2番ヘ長調)、
 王宮の花火の音楽
ジョルディ・サヴァール(指)、
ル・コンセール・デ・ナシォン
マルチチャンネル・リマスタリングで名盤再発売。
録音:1993年3月カタルーニャ、カルドーナ城 DDD (デジパック) Multichannel Remastering73'53"

AVSA 9859
(SACD Hybrid)
\3000
ヘリテージ・シリーズ
パーセル:
 3声の3曲のファンタジア、4声の9曲ファンタジア(曲)、
 6声のイン・ノミネ、7声のイン・ノミネ
エスペリオンXX
[ジョルディ・サヴァール(Gamb(ドシュ))、
ヴィーラント・クイケン(Gamb)、
ソフィ・ワティヨン(Gamb(オートコントル))、
ユニス・ブランダン、
セルジ・カサデムント(Gamb(テノール))、
マリアンヌ・ミュラー、
フィリップ・ピエルロ(Gamb)]
マルチチャンネル・リマスタリングで名盤再発売。
昨年秋、モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」で始まったヘリテージ・シリーズ第2弾はパーセルとヘンデル。宗教歌だった前作と趣が変わり、今回は世俗音楽である室内楽と管弦楽。当時、これらの音楽の演奏場所であった城内での録音は、豊かで華麗な響きが特長。音楽そのものに身を委ね、心から楽しむ演奏が、その特長を生かした、より美しい音で蘇った。録音:1994年10月カタルーニャ、カルドーナ城 DDD (デジパック)Multichannel Remastering 54'11"

AV 9861
(2CD)
\2000
「夜への祈り」
[CD1]「声楽曲」
 1.作曲者不詳(ロードス島のセファルディ):
  子守唄「眠っている可愛い子は」(「時間と瞬間について」より)
 2.「ああ、月が輝いて」(カラブリア侯爵の歌曲集より)
 3.モラレス:第1夜課I(「死者の聖務日課(4-5声)」より)
 4.バルトロメウ・カルセレス:ビリャンシーコ「私はここにひとりぼっち」
  (「女性の光(900〜1600)」より)
 5.モラレス:第1夜課II(「死者の聖務日課(4-5声)」より)
 6.「夜がとても暗いので」(カラブリア侯爵の歌曲集より)
 7.トレホン・イ・ベラスコ:子守歌「眠らずにいる我が主よ」
  (南米クリオージャのビリャンシーコと踊り
  (1550〜1750)(新世界の道第1巻)より)
 8.作曲者不詳(バスク民謡):子守唄「アウルトゥホ・トゥヒキア・ネガレス」
  (「女性の光(900〜1600)」[母たる女性]より)
 9.サリーナス:クラロス伯爵のロマンセ「夜の12時...」
  (「ドン・キホーテ〜ロマンセと音楽」より)
 10.マルティン・イ・ソレール:アリア(アンダンテ・ソステヌート)
  (歌劇「珍事、あるいは美と誠実さ」より)
 11.アリアンナ・サヴァール:「船乗り」
  (「ベッラ・テッラ」〜美しき地球より)
 12.ムソルグスキー:「お人形を持って」
  (「子供部屋」より)(子守歌(1500〜2002)より)
 13.「人間の声」
 14.ペルト:「クリスマスの子守歌」/エストニアの子守歌「眠れ、眠れ」
  (子守歌(1500〜2002)より)
 15.フェラン・サヴァール:「オラ・グラーヴェ」
 16.ファリャ:子守歌「眠れ、我が子よ、眠れ」(子守歌(1500-2002)より)
ジョルディ・サヴァール(指)、
モンセラート・フィゲーラス(Vo)、
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
ル・コンセール・デ・ナシォン、
エスペリオンXX、
エスペリオンXXI
[CD2]「器楽曲」
 1.「ニムロッドの王」(「イェルサレム」より)
 2.「こんなにも長い夜」(ウプサラの歌曲集より)
 3.ホルボーン:「子守歌」
  (「ミューズの涙」〜エリザベス朝のコンソート音楽第2巻より)
 4. ホルボーン:「夜警」(「ミューズの涙」〜
   エリザベス朝のコンソート音楽第2巻より)
 5.シャルパンティエ:「夜I」、「夜II」
 6.マレ:「夢見る人」(ヴィオール曲集第4巻より)
  (映画「めぐり逢う朝」(オリジナル・サウンドトラック)より)
 7.パーセル:「夜の信奉者の踊り」(「妖精の女王」より)
 8.パーセル:「鳥の前奏曲」(「妖精の女王」より)
 9.パーセル:「妖精の踊り」(「妖精の女王」より)
 10.マレ:第3幕への前奏曲(「アルシオーヌ」より)
 11.マレ:眠りのためのシンフォニア(「アルシオーヌ」より)
 12.バッハ:エア(管弦楽組曲第3番BWV1068より)
 13.ヘンデル:「ラ・ペ(平和)〜シチリア風ラルゴ」(水上の音楽より)
 14.モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽K477
 15.ハイドン:ソナタ第2番
  (「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(1785)[管弦楽版]より)
 16.ベートーヴェン:第2楽章 葬送行進曲 アダージョ・アッサイ
  (交響曲第3番変ホ長調英雄Op.55より)
早いものでアリア・ヴォックス(performer’s voiceの意)が創立されて10年が過ぎた。今回の記念アルバムは、「夜への祈り」と題して、これまでのリリースの中から夜にまつわる名曲・名演を、声楽編と器楽編にわけて収録しています。アリア・ヴォックス・レーベルのリリースだけでなく、アストレ(現ナイーヴ)・レーベルで録音し、また、今後、ヘリテッジ・シリーズで販売予定の曲目なども含む内容となっている。アリア・ヴォックスの歩み、サヴァールの歩みを一望できる、お得な1枚。(デジパック) DDD [CD1]74'53" [CD2]67'04" 特別価格
AV 9857
\2500
「エスタンピーとダンス・レアル/王の写本 (c1270-1320):パリ国立図書館所蔵fr844」
 1舞曲(1)、
 2エスタンピー(・ロワイヤル)第1番、
 3ラインバウト・デ・ヴァケイラス(c1150-1207)作
  「カレンダ・マイア」による古いエスタンピー、
 4エスタンピー(・ロワイヤル)第2番、
 5エスタンピー(・ロワイヤル)第3番、
 6ギラウト・デ・ボルネイユ(1175-1220)作
  「悲しみゆえに耐えることができない」によるシャンソン、
 7エスタンピー(・ロワイヤル)第4番、
 8エスタンピー(・レアル)第5番、
 9ラインバウト・デ・ヴァケイラス作「私は冬もまた好めず」による古いエスタンピー、
 10舞曲(2)、
 11エスタンピー(・レアル)第6番、
 12エスタンピー(・レアル)第7番、
 13マルカブリュ(1100-1150?) 作
  「平安あれ、主の御名のもとに」によるプランクトゥス、
 14エスタンピー(・レアル)第8番、
 15ダンス・レアル
ジョルディ・サヴァール(指、ヴィエール、弓奏リラ、レバブ)、
エスペリオンXXI
AVSA 9857
(SACD Hybrid)
\3100
パリ国立図書館所蔵の「王の写本」の中にある器楽用エスタンピーの例は、この曲種の最古の史料で、14世紀初頭の記録と推定されている。この録音では、この写本にある8曲のエスタンピーとダンス3曲に加え、トルバドゥールが用いた旋律による4曲によってアルバムを構成している。トルバドゥールは、一部の作品にエスタンピーの旋律を用いており、特に、カレンダ・マイアは、その「解題」で言及されていることで知られている。録音が行われたサンテス・クレウス(聖十字架の意)修道院は、12世紀、当時イスラム教徒から領地を回復したバルセロナ伯爵が建てたシトー会修道院で、世界遺産でもあり、聖杯伝説やテンプル騎士団とも縁の深い場所。録音:2007年8月29日-9月2日サンテス・クレウス修道院(カタルーニャ州タラゴナ県)

ALTUS 1CD¥2600


ALT 153
\2600→¥2390
(1)エルガー:弦楽のためのエレジー
(2)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
(3)ショパン(ムラヴィンスキー編曲):練習曲ホ長調、Op.10-3「別れの曲」
井上喜惟(指)
ジャパン・シンフォニア
井上が指揮するジャパン・シンフォニアを聴いた誰もが、特に弦楽合奏の美しさに驚く。彼らの非常に丁寧な音楽作りは、すでに衆目の一致するところだ。(音楽評論家 許 光俊(慶応大学教授))デジタル 日本語解説 許 光俊 氏 録音:(1)(2)2007年11月10日(3)2005年11月12日 晴海トリトンスクエア・第一生命ホール

ALT 150
¥2390
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 ガリー・ベルティーニ(指)
ケルン放送交響楽団
精度の高さと各楽器間のバランスは絶妙だ。細部まで磨き上げられたフレージングと音程の統一感は素晴らしい。それでいて恣意的な所は微塵も見られない。音楽にすべて自然に語らせている。作品全体が大きく深い呼吸を保ちつつ、一瞬たりとも緩むところがない。それでいて、温かさにあふれたこの演奏は、聞くものに大きな感銘を与える。録音:1989年8月31日日本語解説書付

ALT 151
¥2390
ブルックナー:交響曲第7番 ガリー・ベルティーニ(指)
ケルン放送交響楽団
この演奏の精緻さからは、ひょっとしたらマーラーが指揮したらこんなブルックナーが鳴り響いたのでは、と思う。録音:1988年5月14日日本語解説書付

ALT 152
¥2390
リヒャルト・シュトラウス:「英雄の生涯」 ガリー・ベルティーニ(指)
ケルン放送交響楽団
冒頭から大きく深く包み込むような響きには驚かされる。マエストロがオーケストラに対していつも求めていた、響きの柔らかさと透明感がまさしく表出される様は誠に心地よい。多くの指揮者、オーケストラが陥る、技術のデモンストレーションとは一線を架す。この全体像は、チェリビダッケと並び、この作品の内包したエネルギーを表出した稀有な演奏ではないだろうか。録音:1984年2月4日日本語解説書付

ALT 149
¥2390
ベートーヴェン:(1)交響曲第8番 (2)交響曲第7番 ローター・ツァグロゼク(指)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧ベルリン響)
斬新かつドイツ的なベートーヴェン。恐るべき切れ味の鋭さはゾーリンゲンのナイフのごとく。躍動するリズム感はガトリング砲のごとし。ツァグロゼク・コンツェルトハウス管の渾身の決定的名演です。音響面を改修されたコンツェルトハウスの響きの美しさも特徴的。(1)録音:2006年 11月(2)録音:2007年 9月コンツェルトハウス(旧シャウスピールハウス) ベルリン(ライヴ)

ANIMA RECORDS

ピアニストのベルトラン・ジロー氏が主催するフランスのレーベル。ベルトラン・ジロー氏自身の録音やフランスの若手音楽家の演奏などを積極的に録音、リリースしている。ベルトラン・ジロー氏はアンドラーシュ・シフ、ブルーノ・カニーノらに師事、その後数々の音楽祭に出演、近年はジャン・フランセ国際音楽コンクールの芸術監督を勤めるなど後進の才能の発掘にも尽力している。 ナチスに虐殺されたトカイヤーの天才ぶりが60余年を経て日の目を見た。
ANM 71200001
\2500
アルフレート・トカイヤー (1900-1943):作品全集
 (1)交響組曲「我が子の一日」
 (2)晩夏〜Sopとorch版
 (3)過去の女〜Sopとorch版
 (4)チェンバロと弦楽オーケストラのための小音楽
 (5)弦楽三重奏曲「黙祷」
 (6)同「サトネー聖歌」
 (7)ピアノ連弾のための2つの行進曲
 (8)ピアノ伴奏歌曲
   【酒の栄光の歌/夕べ/晩夏/過去の女/
    だからお前は行くのか、いとしい人/
    憑依/放浪者/世界は荒れている】
 (9)黙祷〜vnとpf版
 (10)交響組曲「我が子の一日」〜Sopとpf版
アモリ・ドゥ・クロゼル(指)
ルーマニア室内管(1)-(4)、
エルザ・レヴィ(Sop)(1)-(3)(8)(10)、
ベルトラン・ジロー(Pf, Cem)(4)(7)-(10)、ソフィ・リヴ(Pf)(7)、
セシル・プイロル(Vn)(5)(6)(9)、
ダニエル・ヴァグネル(Va)(5)(6)、
アニエス・ヴェステルマン(Vc)(5)(6)
アルフレート・トカイヤーは豊かな才能に恵まれながらも、ナチスに命を奪われた作曲家。1900年ドイツのケーテン生まれ。母がブルーノ・ワルターの従妹という血筋で、エルンスト・トッホに師事した後、1930年までブレーメンの歌劇場で指揮者として活躍。日本の音楽界に貢献したマンフレッド・グルリットと同僚でもあった。その後ベルリン・フォルクスオパーのヴォイス・トレーナーを務めるが、ナチスの台頭でパリに逃れ、レイナルド・アーンやロラン・マニュエルと親交を結ぶ。1936年には初期トーキー映画の名作「盗賊交響曲」(フェーエル監督)の音楽も担当するが、ナチスに追われ、43年にアウシュヴィッツかマイダネクの強制収容所で亡くなったとされる。残念ながらトカイヤー作品は当アルバムに収められたものしか現存していない。第三帝国時代の作曲家らしい退廃的な華やかさに加え、ラヴェルやプーランクを思わすフランス的な繊細さも感じられる。確かな才能が存在していたことを伝えてくれる。

ARTE VERUM

新しいレーベルの取り扱いを開始。バーバラ・ヘンドリックスのレーベル、Arte Verumは、2006年1月、ヘンドリックス自身によって設立された。レパートリーは、リートから歌曲、室内楽、オーケストラ歌曲からジャズにいたるまで、多岐に渡ってリリースされる予定。

ARV 199
\1300
シューベルト:歌曲集
 「私に言わせないで」ミニョンの歌op.62-2
 「大人になるまでこのままに」ミニョンの歌op.62-3
 君よ知るや南の国D.321
 「ただあこがれを知る者だけが」ミニョンの歌op.62-4
 アヴェ・マリア
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ローランド・ペンティネン(ピアノ)
今年5月のラ・フォル・ジュルネに来日が決定しているソプラノの名花、ヘンドリックス。演奏曲目ばかりが収められているシューベルトの歌曲集がリリースされる。ヘンドリックスの、真珠を思わせる愛らしい声は健在。「アヴェ・マリア」など、敬虔な雰囲気に心打たれる名演となっている。ペンティネンの好サポートも注目に値する。録音:2003年、2007年

AUDITE

AU 92560
(SACD Hybrid)
\2700
「キリストは死の絆につきたまえり」
 J.S.バッハ:
  コラール「キリストは死の絆につきたまえり」によるファンタジアBWV695、
  トリオ・ソナタ第5番ハ長調BWV529、
  トッカータとフーガ ヘ長調BWV540
 ブクステフーデ:前奏曲ハ長調BuxWV138
 シャイデマン:「キリストは死の絆につきたまえり」
 ヴェックマン:第1旋法による5声のプレアンブルム
 トゥンダー:「キリストは死の絆につきたまえり」
 ゲオルク・ベーム:「キリストは死の絆につきたまえり」
 ブルーンス:前奏曲ト長調
ヨハンネス・シュトロープル(Org;スイス,アールガウ州ムーリ,
修道院所属教会の大オルガン使用)
続唱「ヴィクティメ・パスカリ(過ぎ越しの犠牲をたたえよう)」からドイツ語の宗教歌「主はよみがえり給う」へ、そしてルターのコラール「キリストは死の絆につきたまえり」へと受け継がれた旋律を用いている、北ドイツ楽派のオルガン作品を集めた録音。北ドイツ楽派の中でも、師弟関係(シャイデマンとヴェックマン、ブクステフーデとブルーンス)や姻戚関係(ブクステフーデがトゥンダーの娘と結婚)など、お互いに深い関わりがある作曲家が選ばれている。それらの曲の間に前奏曲を挟んで、ムーリにある修道院所属教会の大オルガンを用いたシュトロープルの演奏は、この楽派に特徴的な荘厳な響きを余すことなく伝えてくれる。録音:2006年10月16-18日スイス,アールガウ州ムーリ,修道院所属教会
AU 92546
(SACD Hybrid)
\2700
シューベルト:
 (1)ピアノ・ソナタ第17番ニ長調Op.53 D 850
 (2)3つの小品D 946
セルゲイ・クドリャコフ(P)
古典派とロマン派、さらに前衛的な性格を併せ持つシューベルトのピアノ曲を、ロシアの注目株クドリャコフが弾いた一枚。かつて日本のレーベルからアレンスキーのアルバムをリリースしたこともあるクドリャコフは1978年モスクワ生まれ。グネーシン音楽学校、さらにモスクワ音楽院では日本にも門下の多い名教授ミハイル・ヴォスケレンスキーのマスタークラスを受講、現在は助手を務めている。国際的なコンクールでの入賞歴も豊富で、2006年にはチューリヒのゲザ・アンダ・コンクールで第1位、同時にモーツァルト賞も受賞している。かれの才能に惚れ込んで当アルバムはそのグラティアン・アンダ基金のほか、アリス・ロズナー財団、ベルリンのスタインウェイのサポートを得ている。録音:2007年10月10-12日ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会

BIS


BIS SA 1641
(SACD Hybrid)
\2600
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.39
 (1)第68番「げに神はかくまで世を愛して」BWV68
 (2)第175番「彼はおのれの羊の名を呼びて」BWV175
 (3)第28番「神は頌むべきかな! いまや年は終り」BWV28
 (4)第183番「人々汝らを除名すべし」BWV183
 (5)第85番「われは善き牧者なり」BWV85
キャロリン・サンプソン(S)、
ロビン・ブレイズ(A)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。このところソロ・カンタータの続いていた同シリーズ、久々の通常編成版の登場。1725年作の5篇が収められているが、各曲とも変化に富み飽きさせない。特に183番では4本のオーボエのほか、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラというヴァイオリンのように弾く小型チェロが用いられているのがユニーク。この楽器の当代一の名手・バディアロフが妙技を聴かせてくれる。また、おなじみの名人金管集団コンチェルト・パラティーノが壮麗な響きを作り出し、声楽陣もサンプソン、ブレイズが堂に入った歌唱を披露している。

BIS SA 1580
(SACD Hybrid)
\2600
(1)ムソルグスキー:展覧会の絵
(2)ラヴェル:夜のガスパール
(3)バラキレフ:イスラメイ
フレディ・ケンプ(Pf)
SACDハイブリッド盤。6月に来日公演が予定されている人気ピアニストのフレディ・ケンプ。待望の最新譜はピアノ・レパートリーのなかでも難曲として恐れられている3作品。技巧派ケンプは余裕で曲を征服しているだけでなく、こうしたものでの巧さは他の追随を許さないものがある。特に「イスラメイ」はかつて浜松国際コンクールで弾いて、審査員たちの度肝を抜いた自信作。轟き渡るピアノ、華麗な演奏姿、いずれもケンプ芸術の真骨頂。

BIS SA 1692
(SACD Hybrid)
\2600
ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
 (2)同第3番ハ短調 Op.37
ロナルド・ブラウティハム(Pf)、
アンドルー・パロット(指)
ノールショピングSO
SACDハイブリッド盤。フォルテピアノでベートーヴェンのピアノ独奏曲全集を刊行中のブラウティハムが、協奏曲全集も始めた。意外にもモダン・ピアノとモダン・オーケストラという組合せ。ブラウティハムはモダン・ピアノの機能を最大に生かしつつも、オーケストラとのバトルというよりは室内楽的親密さの絶妙な名人ぶりを繰り広げているす。

BIS 1317
\2500→¥2290
チェレプニン:
 (1)ピアノ協奏曲第1番 Op.12 (2)同第3番 Op.48
 (3)祝祭音楽 Op.45a (4)交響的行進曲 Op.80
小川典子(Pf)
ラン・シュイ(指)
シンガポールSO
小川典子とシンガポール響のチェレプニン・シリーズの第4弾。ピアノ協奏曲はこれで全部揃った。戦前の上海に住み、たびたび日本を訪れて伊福部昭、早坂文雄、江文也、松平頼則などの民族主義作曲家を教えたアレクサンドル・チェレプニンは、まさに日本作曲界の大恩人。当シリーズで大規模な管弦楽作品に触れることができるようになり、急速に再評価が進んでいる。ピアノ協奏曲第1番は後期ロマン派的、第3番にはナイル川の船乗りの歌が引用されている。いずれもヴィルトゥオーゾ的な作品だが、小川典子の華麗な演奏が光る。日本の民族主義作曲家に興味のある方ははずせない一枚。

BIS 1433
\2500
シベリウス:男声合唱曲集
無伴奏合唱曲;
 6つの無伴奏合唱曲 Op.18
 賛歌「苦しみの世界に生まれたもう」Op.21/月光を浴びて
 祖国に/異郷にいる兄弟/海辺へ Op.84の5
 2つの合唱曲 Op.108/フィンランディア賛歌
伴奏付合唱曲;
 恋する人 Op.14/急流下りの名人の花嫁たち Op.33
 火の起源 Op.32/カンタータ「放たれた女王」Op.48
 お前に勇気があるか Op.31の2
 レミンカイネンの歌 Op.31の1
 フィンランド白軍行進曲 Op.91の1
マッティ・ヒヨッキ(指)
YL(ヘルシンキ大学男声合唱団)、
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティSO、
トム・ナイマン(T)、
トンミ・ハカラ(Br)
フィンランドの名門YL(ヘルシンキ大学)男声合唱団は1883年創立で、シベリウスもごく若い頃から意気投合し、「クレルヴォ交響曲」を含む多くの魅力的な男声合唱曲を彼らのために書き下ろした。シベリウスといえば交響曲や管弦楽曲に人気が集まりがちだが、実は男声合唱こそシベリウスの心の声だったといわれている。いずれも力強く、オトコの哀しみに満ちた作品ばかり。YLの自信に満ちた演奏も超魅力。

BIS 1909/11
(5CD)
\7500
シベリウス完全全集 その4 ピアノ曲Ⅰ
 スケルツォ JS134a/コン・モト・センプレJS52/アンダンテ JS74/
 メヌエット JS5/テンポ・ディ・ヴァルスJS2/スケルツォ JS134b/
 11の変奏曲/ワルツとアンダンティーノ(118の和声課題より)/
 主題カタログ(50の小品)/あこがれ JS293(朗読付)/アンダンテ JS30a/
 朝の歌 JS46/黄昏に JS47/テンポ・ディ・メヌエット 嬰ヘ短調/
 アレグロ ホ長調/モデラート ヘ短調/ヴィヴァーチェ 変ホ長調/
 アンダンティーノ ハ長調/アンダンティーノ ロ長調JS44/
 アレグレット 変ロ短調 JS18/アレグロ ヘ短調/ワルツ ホ長調/
 ピウ・レント-テンポ・ディ・ヴァルス JS150/ワルツ断片ヘ短調/
 アンダンティーノ ホ長調JS41/2つのスケッチJS6/アレグレット JS24/
 モデラート-プレスト JS133/アレグロ断片ホ長調/
 ああ、あなたが見たなら JS141(朗読付)/ラルゴ JS117/
 ヴィヴァーチェ JS221/アダージョ JS11/3つのフーガ呈示部/
 ポルカ JS75/組曲「フロレスタン」JS82/アレグレット JS21/
 ワルツ「ベッツィ・ルルーシュのために」JS1/
 ソナタ・アレグロ ニ短調(呈示部と展開部)JS179a/
 ベッケルのためのソナタ断片 (1889) /2つのソナタ・スケッチ/
 11のソナタ・スケッチ/ソナタ・アレグロ ヘ短調(呈示部)JS179b/
 ソナタ・アレグロ ハ長調(呈示部)JS179c/ソナタ・アレグロ ホ長調JS179d/
 ソナタ・アレグロ ハ短調(呈示部)JS179e/ポルカ断片/マズルカのスケッチ/
 スケルツォ JS164/メヌエット 変ロ長調/ワルツ 変ニ長調/6つの即興曲 Op.5/
 「カレリア組曲」より間奏曲とバラード Op.11/ピアノソナタ ヘ長調 Op.12/
 森の精 Op.15/アレグレット JS23/カプリッチョ 変ロ短調/レント JS119/
 アレグレット JS225/カプリス ロ短調/アンダンティーノ Op.24の7(初稿)/
 メヌエット 変ロ長調/悲しき行進曲 JS124/アレグロ ト短調/騎士 JS109/
 アンダンティーノ ヘ長調/10の小品 Op.24/牧歌 Op.24の6(第2稿)/
 フィンランディア Op.26/付随音楽「クリスチャン2世」Op.27/3つのスケッチ/
 ラルガメンテ ニ短調/お前に勇気があるか? Op.31の2/アテネ人の歌 Op.31の3/
 フィンランド民謡集のピアノ編曲 JS81/私の恋人の何と美しきこと/
 アダージョ ハ長調/ポルカ「アイノ」ハ短調/クプレ Op.34の4(初稿)/
 10のバガテル Op.34/アンダンテ 嬰ハ短調(交響曲第1番第2楽章の試作的スケッチ)/
 10の叙情的瞑想 Op.40/
 キュリッキ Op.41/悲しきワルツ Op.44の1(編曲試作)/
 悲しきワルツ Op.44の1(編曲決定稿)/森の精 Op.45の1/舞踏間奏曲 Op.45の2
フォルケ・グラスベック(Pf)、
ラッセ・ポイスティ(朗読)
大好評のシベリウス完全全曲シリーズ第4弾はピアノ曲その1。5枚組3枚価格なうえ、初期の習作、あるいはスケッチや断片まで収めるというBISならではの偏執狂ぶりが嬉しい限り。この巻、ただありものをまとめたのではなく、「フィンランディア」や「悲しきワルツ(複数稿)」などポピュラーな作品、さらに交響曲第1番第2楽章の試作的スケッチなどというお宝中のお宝の新録音が多数含まれている。これは買わなきゃもったいない。

BIS 1CD¥2500


BIS 1655
ドビュッシー:ピアノ曲全集 vol.4
 (1)12の練習曲 (1915)
 (2)新発見の練習曲
  (「組み合わされたアルペジオのための練習曲」の初稿)(1915)
 (3)間奏曲(ピアノ三重奏曲からの編曲) (1880/1882)
 (4)6つの古代の墓碑銘 (1914/15)
 (5)燃える炭火に照らされた夕べ (1917)
小川典子(ピアノ)
日本語仕様盤(KDC5037)がひと足先にリリースされ、「レコード芸術」4月号で特選かつ大絶賛されている小川典子のドビュッシー第4集。難物として知られる練習曲集に小川が挑戦。技巧の鮮やかさはいつもながら、曲の良さを再認識させられる語り口の巧さが光る。近年発見された2篇も含め、ドビュッシー・ファン必聴の一枚。

BIS 1545
17世紀のトリオソナタ集
 フィアダンク:組曲イ長調
 ニコラウス・ア・ケンピス:シンフォニア第2番「ドロローサ」
 シュメルツァー:ランターリー
 ベッカー:ソナタ第26番イ長調
 ローゼンミュラー:ソナタ ホ短調
 ヴェックマン:ソナタ ト長調
 ハッカルト:ソナタ第6番ニ短調
 ブクステフーデ:トリオソナタ ト長調
 ケルル:トリオソナタ ヘ長調/
 ビーバー:パルティータ第6番ニ長調
ロンドン・バロック
【イングリッド・ザイフェルト、
リチャード・グィルト (Vn)、
チャールズ・メドラム(バスヴィオール)、
テレンス・チャールストン (Cem, Org)】
名人集団ロンドン・バロック最新譜はドイツ圏作曲家のトリオソナタ集。BISでリリースされている彼らのイギリス、フランスに次ぐ「17世紀トリオソナタ集」第3弾。あえて大バッハを避けているのが彼らのこだわりだろう。いずれも滋味に満ちた逸品ばかりで、ロンドン・バロックのいぶし銀の芸風が光る。
BIS 1658 作曲家クリスチャン・リンドベルイⅡ
 Asa〜エレキ・ヴァイオリン、トロンボーン、増幅されたチェンバロと弦楽のための
 ジョー・ジャック・ビングルバンディット〜トロンボーン独奏のための
 アクバンク・ブンカ〜トランペットと管弦楽のための
 ジプシー・キングダム〜トロンボーンと弦楽四重奏のための
 血がとっても赤いから
 ボンベイ湾のバラクーダ〜トロンボーンとテープ
クリスチャン・リンドベルイ (Trb、指揮、朗読)、
リチャード・トニェッティ(Vn)、
ニール・ペレス・ダ・コスタ (Cem)、
ウーレ・エドヴァルド・アントンセン (Trp)、
オーストラリア室内管、
ノルディック室内管、
スウェーデン室内管
リンドベルイの作品、といってもマグヌスではなく、最近すっかり作曲づいているトロンボーンの超人クリスチャンの方。トロンボーンの機能を追及したもの中心なのは当然ですが、陽気で健康的な性格のリンドベリらしく、音楽も深刻なところはなく、どこか不真面目な感さえ漂わせてなかなかのもの。ストリンドベリ原作による「血がとっても赤いから」では朗読までこなす多才ぶり。天才、といわざるを得ないと申せましょう。
BIS 1522 ファッテイン・ヴァーレン:管弦楽曲集 Vol.1
 (1)パストラール Op.11
 (2)ミケランジェロのソネット Op.17の1
 (3)感謝の祈り Op.17の2
 (4)交響曲第1番 Op.30
 (5)ヴァイオリン協奏曲
エリセ・バトネス(Vn)、
クリスチャン・エッゲン(指)
スタヴァンゲルSO
近代ノルウェーの作曲家ファッテイン・ヴァーレン (1887-1952)。存在の重要さに比べ、あまり録音に恵まれているとは言えない彼の管弦楽曲を、BISが全3枚のシリーズでお送りします。その第1弾は1930-32年に作られた比較的小規模な作品集。コラール「イエスはわが信条」に基づくヴァイオリン協奏曲など感動的。

BIS SA 1539
(SACD Hybrid)
\2600
モーツァルト:フルート協奏曲全集
 フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
 同第2番ニ長調 K.314
 フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
 アンダンテ ハ長調 K.315
 ロンド ニ長調 K.Anh.184
シャロン・ベザリー (Fl)、
ジュリー・パロック(Hp)、
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニア室内管
SACDハイブリッド盤。シャロン・ベザリーのモーツァルトの協奏曲は、2005年にカタログ付CDとして発売され、ベストセラー商品となった。今回、2篇の協奏曲に加え、名作「フルートとハープのための協奏曲」、オーケストラ伴奏付の小品ふたつも加え、80分を超える長時間収録盤として再登場。ハープ独奏は、もとウィーン・フィルのジュリー・パロック。シャロンとともにモーツァルトならではの溌剌とした音楽を聴かせてくれる。各協奏曲のカデンツァはフィンランドの大作曲家カレヴィ・アホ書き下ろし。

BIS 1440
\2500
ヴィラ=ロボス:ショーロ全集 Vol.1
 ショーロ第1番 (1928)〜PfとOrchのための
 同第5番 (1926)〜Pf独奏のための
 同第7番 (1924)〜管楽とVn, Vcのための
クリスティーナ・オルティス (Pf)、
ジョン・ネシリング(指)
サンパウロSO
ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」シリーズで、お国物ならではの演奏が注目されたネシリングとサンパウロ響。次なるシリーズは同じヴィラ=ロボスの「ショーロ」。ショーロとは19世紀中頃にリオデジャネイロで生まれた大衆音楽。ヨーロッパの舞曲がアフリカの要素で様変わりしたもので、非常に個性的。ブラジルの音楽家ならではの血の通った演奏が楽しめる。また、かつて人気のあったブラジルの美人ピアニスト、オルティスが健在ぶりを示してくれる。

BIS 1757
\2500
グリーグ:歌曲集 Vol.7
 王女様 EG133/クララの歌 EG124/復活祭の歌 EG146
 学校での朝の祈り EG139/ブロンドの少女 EG130 & 138(2種)
 山にとらわれし者 Op.32/逢引き(Op.67の4の初稿)
 ため息 EG134/5つの詩 Op.69/5つの詩 Op.70
 ラインヒルド EG181/歌う会衆 EG122
 選挙の歌 EG149/悪魔へ EG154
モニカ・グロープ (Ms)、
ロジャー・ヴィニョールズ(Pf)
グリーグ歌曲集シリーズも7枚目となった。フィンランドの実力派グロープは近年発見されたものを含め、当シリーズに172篇ものグリーグ歌曲を録音している。それゆえグリーグ歌曲の性格と美点を知り尽くしてして、当アルバムも美しさに引き込まれる。大半は初めて接する作品だが、グリーグならではの優しさと爽やかさに満ちている。

BIS 1637
\2500
マルタン:
 チェロ協奏曲 (1966)
 バラード〜VcとPfのための (1949)
 8つの前奏曲〜Pf独奏のための
クリスティン・ポルテラ(Vc)、
トゥオマス・オッリラ=ハンニカイネン(指)
マルメSO、
キャスリン・ストット (Pf)
スイスの作曲家によるチェロ作品のCDをリリースし続けるポルテラ。今回はフランク・マルタン (1890-1974)の作品。現代的な書法を用いつつも、独特のひんやりとした感触がくせになる一枚。あまりディスクに恵まれない「8つの前奏曲」も、名手ストットの演奏で大歓迎と申せましょう。

BONGIOVANNI 1CD¥2400

GB 2426
(2CD)
モネータ:「ポリクローニオ伯爵」 アレッサンドロ・ルオンゴ(Br ポリクローニオ伯爵)
エレナ・チェッキ(S ジューリア)
アニーチョ・ゾルジ・ジュスティニャーニ(T シルヴィオ)
エレナ・バルトロッツィ(S フェリチャーナ伯爵夫人)
アレッサンドロ・カラマイ(Bs ピッローネ侯爵)
シモーナ・ボッターリ(Ms ドンナ・ポルツィア)
ニッコオ・アイロルディ(Br ストッピーノ)
リッカルド・チルリ(指)
イ・ソリスティ・フィオレンティーニ
非情に珍しい作品の録音。ジュゼッペ・モネータ(1754-1806)は、フィレンツェに生まれ、トスカーナ地方を中心に活躍した作曲家。1770、80年代に広く活動した。「ポリクローニオ伯爵」は喜劇。ポリクローニオ伯爵は実は詐欺師。彼は、ピッローネ侯爵と、その嫌々ながらの婚約者ジューリア、その母ポルツィアを騙そうと、夢が叶う不思議な儀式を取り行う。三人に秘薬を飲ませて、若いジューリアを攫おうとしたものの、シルヴィオとフェリチャーナに邪魔される。こんどは三人を目隠しして金品を盗もうとするが、今度はシルヴィオが兵隊を連れてきて御用。オペラブッファではなく、曲と曲の間が地の台詞で繋がれているフランスのオペラコミーク風の作風。ロレンツォ・ディ・メディチに縁のあることで知られる、ポッジョ・ア・カイアーノのメディチ荘での上演の収録。録音:2007年12月8-9日,ポッジョ・ア・カイアーノ,メディチ荘

GB 2425
マシャンジェロ:「シュナミの女」 レオナルド・ガレアッツィ(Bs ダヴィド)
マルコ・パウルッツォ(Bs ナタン)
マウラ・マウリツィオ(S アビサグ・スナミティデ)
シルヴァーノ・マランドラ(T アドニア)
マリアンジェラ・ステッラ(S 使者)
ドナート・レンゼッティ(指)
アブルッツォ青年管
フランチェスコ・マシャンジェロ(1823-1906)は、イタリア中南部のアブルッツォ州、アドリア海に面したランチャーノという町の生まれ。ナポリで音楽を学んだ後、1847年に生地に戻り、教会の楽長を務め、そして亡くなっている。作品は多数残しているが、オペラではなく宗教劇、あるいはオラトリオ。「シュナミの女」は1874年に初演されたもの。シュナミの女とは、旧約聖書に登場する、老齢となった古代イスラエルの王ダビデの体を温める役を担った美少女アビシャグのこと。その美しさに、ソロモン王の異母兄アドニアが彼女を愛してしまった、というエピソードに基づいている。宗教劇だが、音楽はほとんどヴェルディ中期。生地ランチャーノでの蘇演の録音。イタリアオペラ界の重鎮、レンゼッティの指揮がダイナミックな音楽で作品の魅力を引き出している。録音:2003年9月5,7日
GB 2557 ヘンデル:「ベレニーチェ」
ロッシーニ:「セミラーミデ」
ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」
からのアリア
モーツァルト:アリア「お前と別れようとする時」K513
ラヴェル:「ドゥルシネア姫に思いをよせるドン・キホーテ」
トスティ:君なんかもう,最後の歌
ドニゼッティ:さらば、ブルネットの娘
カーン:オール・マン・リヴァー ほか
ミルコ・パラッツィ(Bs)
ホン・ジュ・フン(P)
イタリアオペラ好きの間では既に名の知られたバス、ミルコ・パラッツィ。1978年、リミニ生まれ。今年で30歳という若さで、なかなかの二枚目。ところが出てくる声は、見た目からは想像もつかないほど重厚で立派なバス。少なくともここ5年ほどは各地で引っ張りだこで、日本にも2005年のサンカルロ歌劇場来日公演でのヴェルディ「トロヴァトーレ」のフェルランド役を歌っている。あれを歌ったのが20代半ばの青年だとは、誰も思わなかったことだろう。このCDは、2007年9月2日に、マルケ州のアドリア海沿いの小さな町、モンテコーザロで行われた演奏会のライヴ。ヘンデルからカーンまで、多彩な曲目を揃えている。録音:2007年9月2日
GB 5151 テレマン:ヴァイオリン、オルガン、通奏低音のための協奏曲集 TWV42 全曲
 協奏曲第1番 ニ長調 TWV42:D1
 協奏曲第2番 ト短調 TWV42:g2
 協奏曲第3番 イ長調 TWV42:A3
 協奏曲第4番 ホ短調 TWV42:e4
 協奏曲第5番 ロ短調 TWV42:b5
 協奏曲第6番 イ短調 TWV42:a6
ファブリツィオ・アンメット(Vn)
ロドルフォ・ポンス・モンテロ(Org)
アンジェロ・シルヴィオ・ロザーティ(Cemb)
たくさんの作品を残したテレマンには、まだまだ未知の楽しみがどっさり残っている。このCDには、TWV42の協奏曲6曲全てを収録。協奏曲といっても、ヴァイオリンと小型オルガンにチェンバロという編成。オルガンはソロ楽器扱いで、通奏低音も兼務といった感じ。いずれも気持ちの良い曲ばかり。もちろんピリオド楽器による演奏。ファブリツィオ・アンメットとアンジェロ・シルヴィオ・ロザーティはペルージャの演奏家。ロドルフォ・ポンス・モンテロはメキシコ出身の奏者。録音:2006年8月2-7日
GB 5150
\2400→¥2190
クレメンティ:
 ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.26-3
 ピアノ・ソナタ 変ト長調 Op.47-2
 ピアノ・ソナタ ト長調 Op.25-2
 ピアノ・ソナタ イ長調 Op36-1
 ピアノ・ソナタ ト長調 Op.39-2
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.12-4
レオーネ・マジエラ(P)
レオーネ・マジエラと言えば、パヴァロッティを始め、数々の大歌手の伴奏を務めた名伴奏ピアニスト。この分野では高い名声を築いた人だが、ソロ活動は極めて稀。そのマジエラが、クレメンティのソナタを録音。これがとても生き生きした演奏でビックリ。モーツァルトにやっかみで酷評されたせいで、長年「凡庸」とみなされてきたクレメンティだが、やはり腕のある人の手にかかると違う。クレメンティのピアノ・ソナタ演奏の規範を示したといってもいい名演。録音:2007年6月23-25日,ボローニャ
GB 2430
\2400
ペロージ:
 イン・パトリス・メモリアム
 レクイエム
エミーリア・ベルトンチェッロ(S)
アルトゥーロ・サッケッティ(指)
ミラノ・ヌオーヴァ・カメリスカ交響楽団,
ジェノヴァ・イ・ポリフォニチ合唱団(イン・パトリス・メモリアム)
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ,
アヴィオ・ポリフォニコ・カステルバルコ合唱団(レクイエム)
BONGIOVANNIのペロージ・シリーズの新刊。イン・パトリス・メモリアム(父の思い出に)は、1909-10年の作曲。父の死を悼むオラトリオ。レクイエムは、1897年5月に亡くなった教え子の少年合唱団員の死を悼み、僅か一週間で作曲、初演された曲。男声合唱による渋く、そして心優しいレクイエム。録音:2001,2003年

CALLIOPE 1CD¥2400

CAL 9369
廃盤
ブラームス:
 (1)弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
 (2)同第2番ト長調 Op.36
ターリヒSQ、
ヨゼフ・クルソニュ(Va)、
ミハル・カニュカ(Vc)
ターリヒSQがついにブラームスの弦楽六重奏曲を録音。ブラームスの作品のなかでもとりわけ甘美で、ルイ・マルの映画「恋人たち」にも使われ人気があり、是非ターリヒSQの演奏で聴いてみたいもののひとつだった。プラジャークSQからヴィオラのクルソニュ、チェロのカニュカが助演、艶に満ちた音楽に仕上げている。
CAL 9749
廃盤
アルボラーダ-オルガンとギター
 スヴェーリンク:愚か者シモン
 ソレール神父:協奏曲ト長調
 モンサルバーチェ:ゆりかごの歌、ディヴェルティスマン第2番
 ジャン・アラン:空中庭園、走馬灯、旋律課題
 グラナドス:オリエンターレ
 アンドレ・イゾワール:タンゴ、ヴァルス、ハンガリー風
 ストラヴィンスキー:タンゴ
 クープラン:恋のうぐいす
 トルドラ:マリネラ、サルダーネ
 グリーディ:物語、エレジアーカ
 バルトーク:9つの農民歌
 モンポウ:内なる印象
 エルネスト・ハルフテル:羊飼いの踊り、ハバネラ
トリオ・アルボラーダ
【アンドレ・イゾワール(Org)、
パトリック・ギエム&
ディディエ・マーニュ(guit)】
フランスの名オルガン奏者イゾワールが1987年に結成したトリオ・アルボラーダ。2本のギターとポータブル・オルガンという異色の組み合わせでバロックから20世紀までのレパートリーを聴かせる。タンゴではバンドネオン、バルトークではバグパイプのような響きで意外な馴染みよう。スヴェーリンクやアラン作品ではポータブル・オルガン独奏で、イゾワールの神業を堪能できる。
CAL 9393
廃盤
サン=サーンス:ピアノ協奏曲集
 第2番 ト長調 op.22/第1番 ニ長調 op.17
アブデル・ラーマン・エル=バシャ
パスカル・ヴェロ(指)
ピカルディ管弦楽団
鋼のピアニズムと、熱くたぎる音楽で常に私たちをうならせるピアニスト、エル・バシャの新譜がカリオペレーベルから登場。エル・バシャは1958年生まれ、アラブ系レバノン人で、ベイルート出身。マルグリット・ロンの弟子でもあったアルメニア人のサルキシアンに師事、19歳で国際エリザベート王妃コンクールに入賞、以来世界中から高く評価されている。今回の曲目はまさに華麗なサン=サーンス。第2番の冒頭の彷徨うように始まり、次第に情熱的に激しくうねるピアノ・ソロから一気に引き込まれてしまう。第1番のオケとピアノ・ソロの掛け合いは一転して軽妙。エル・バシャの表現とテクニックの幅広さを存分に堪能できる1枚。録音:2007年7月
CAL 9388
廃盤
ポール・デュカス:ピアノ作品全集
 ラモーの主題による変奏曲、間奏曲および終曲
 ピアノ・ソナタ 変ホ短調
 牧神のはるかな嘆き
 ハイドンの名による悲歌的前奏曲
オリヴィエ・シャウズ(ピアノ)
デュカスというと、「アリアーヌと青ひげ」や「魔法使いの弟子」ばかりが取り上げられるが、ここに収められたのは彼の貴重なピアノ作品。ドビュッシーと親交をもち、ラヴェルよりも少し先輩にあたるデュカスは、きわめて寡作の人でした。ピアノ曲も、ここに収められているものしか残されていない。しかし、そのどれもがフランス・ピアノ音楽の極上のエッセンスをもっていると評され、演奏者に高度なテクニックを要求するもので、今なおピアニストたちにとって特別な存在の作曲家です。オリヴィエ・シャウズはフランス出身、ガブリエル・タッキーノやジャン=クロード・ペヌティエらに師事した。あらゆるピアノ曲のなかでも、5本の指に入る難しさといわれることもある、ラモーの主題による変奏曲をはじめ、見事な演奏を聴かせてくれている。
CAL 9385
廃盤
J.S.バッハ:3つの組曲
 リュートのための組曲BWV 995 (1011)
 組曲BWV 1012
 リュートのための組曲 BWV 997
パスカル・ベール(ギター)
何度聴いても心に沁みる、バッハのリュート曲。ギターで聴いてもやはり格別の趣がある。リュートで聴くときよりもひとつひとつの音がどちらかというと力強い感じ。
CAL 9402
廃盤
フォーレ:レクイエム
サン=サーンス:ピエ・イエズ、アヴェ・ヴェルム
ル・プティ・シャントゥール・ドゥ・サン=クロワ・ドゥ・ヌイイ
カルロ・カネ(S)、
トマ・ルフェーブル、
ニコラ・カンブルナ(A)、
エルヴェ・ラミ(T)
ジャン=フランソワ・ハットン(Org)
フランソワ・ポルガー(指)
パリ・オペラ座管弦楽団ソリスト
ヌイイの教会の少年合唱のコーラスによる、フォーレとサン=サーンスの世にも美しい宗教作品集。フォーレのレクイエムの美しさはいうまでもないが、サン=サーンスのピエ・イエズのソロも天上から聴こえてくる天使の声のように澄みきっており、心が洗われる。
CAL 9374
廃盤
女声のための作品集(1870-1940年代)
 ブーランジェ:セイレーヌ
 ドビュッシー:春のあいさつ 
 ポール・ル・フレム:愛の薄明かり
 ルイ・オーベール:知恵
 フォーレ:小川 
 アルフレート・ブリュノー:ノートル・アムール 
 クロード・アリュ:クレマン・マロの3つのロンドー
 ショーソン:エレーヌ、夜 
 メル・ボニ:レジーナ・チェリ
 カプレ:3声のミサ
カリオペ女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ
フランスが誇る作曲家、ドビュッシーをはじめとする作曲家たちによる合唱曲集。女流作曲家のメル・ボニによる貴重な作品も含んでいる。
CAL 9384
廃盤
ベートーヴェン:七重奏曲op.20 変ホ長調
アドルフ・ブラン(1828-1885):七重奏曲op.40
フランス八重奏団(ジャン=ルイ・サジョ(Cl)、
Yuriko Naganuma(Vn)、
ローラン・ジョアンヌ(Va)、
ポール・ブロウティン(Vc)、
ミシェル・フォーク(Cb)、
ジャック・タロー(Fg)、
アントワーヌ・デグレモン(Hrn))
ベートーヴェンとそのすぐ後の時代に生きた、フランスの作曲家ブランによる七重奏曲集。ベートーヴェンの作品におけるクラリネットの果たす役割はきわめて重要なものだが、名手サジョは見事に優美に演奏している。

CASCAVELLE


VEL 3101
\2300
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
同:バラード第2番 ロ短調
同:調性のないバガテル
ワーグナー / リスト編:イゾルデの愛の死
リスト:メフィスト・ワルツ第1番
ネルソン・ゲルネル(P)
ことし5月の別府アルゲリッチ音楽祭にも出演が決まっているゲルネルは、アルゲリッチが絶賛して一躍その名を知られるところとなったヴィルトゥオーゾ・ピアニスト(1969年アルゼンチン生まれ)。つい先ごろロック・バンド「ディープ・パープル」のキーボード、ジョン・ロード作品を集めた異色のアルバムを発表して、驚異的な腕前を披露していたのはまだ記憶に新しいところ。さて、ホームグラウンドに戻っての最新アルバムは、超絶技巧練習曲集(99年 / VEL.3029)以来となる、クラシックのヴィルトゥオーゾといえばこのひと、リストのピアノ曲集。メフィスト・ワルツなど超絶技巧を絵に描いたような難曲から、いっぽうでただ指が廻るだけではどうにもならないソナタの長丁場も、甘美な面や宗教的沈潜といった複雑な要素をみごとにまとめあげている。録音:2007年4月ワルシャワ、ポーランド放送局ヴィトルド・ルトスワフスキ・スタジオ

CAvi-music

※AVI MUSICというレーベル名でご紹介してきましたが、レーベルの意向により表示をCAVI MUSICとさせていただきます。

4260085 530984
\2600
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ変ロ長調 D.960、3つの小品D.946
ラルス・フォークト(P)
ラルス・フォークトは1970年ドイツ生まれ。1990年リーズ国際コンクールで第2位を獲得。以来、世界各地で演奏活動を行い、各国の名オーケストラと共演。サイモン・ラトルをはじめ多くの指揮者、共演者から高い評価を受けているピアニスト。また彼の主宰する室内楽音楽祭、シュパヌンゲン音楽祭も毎年多くの一流アーティストたちが参加しCDも定期的に発売されている。彼はこれまでEMI専属演奏家として録音してきたが、彼も信頼するアンドレアス・フォン・イムホフ氏が主催するCAvi-musicレーベルへ移籍し、今後録音活動を行う。第1弾はシューベルト。1音1音丁寧に歌い上げた感情豊かな演奏で、じわじわと心に染み入る感動的な音楽を聴かせてくれる。考え抜かれた音楽に豊かなニュアンス、細部まで磨き込まれた完成度の高い演奏。名演も名録音も多くある作品だが、フォークトの演奏は一聴の価値あり!
4260085 531226
\2600
プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op80、第2番ニ長調Op94b、
 「三つのオレンジの恋」〜行進曲(ハイフェッツ編)、
 「ロミオとジュリエット」〜仮面(ハイフェッツ編)、
 「シンデレラ」〜ワルツ(フィヒテンゴルツ編)
エリック・シューマン(Vn)
ヘンリ・シーグフリードソン(P)
エリック・シューマンは1982年生まれ、母は日本人でピアニスト、父はデュッセルドルフ・オペラハウスのヴァイオリン奏者という音楽一家で育った新進気鋭のヴァイオリン奏者。4歳よりデュッセルドルフの鈴木メソード、その後、父より手ほどきを受け、9歳よりロシアの大家、ザハール・ブロン教授の下で学ぶ。11歳で全ドイツ学生音楽コンクールにて最年少、最高点で優勝。その後もロシア、ポーランド、ギリシャの国際コンクールで優勝、ロン=ティボー国際コンクール入賞、スイス・シオンの国際ヴァイオリン・コンクールで第2位と輝かしい受賞歴を持っている。12歳でステージ・デビューを飾った時には「天才少年」と評され多くの聴衆を魅了した。その後も世界を舞台に活躍、日本でも度々コンサートを行い高く評価されている。またクリストフ・エッシェンバッハが音楽監督を務めるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭にソリストとして招かれ大絶賛を受け、以後クリストフ・エッシェンバッハとも度々共演、2008年5月には王子ホールでのリサイタルで共演予定。彼の音楽は現代的なさらりとした演奏ではなく、特筆すべき美音と圧倒的な集中力で、若さだけではない真の実力を感じさせるヴァイオリニスト。

4260085 531196
(2CD)
\4600
ルール・ピアノ・フェスティヴァル エディションVol.18
CD1:
 ベートーヴェン:
  (1)序曲「コリオラン」Op62
  (2)合唱幻想曲(ピアノ、合唱、管弦楽のための) Op80
  (3)ピアノ・ソナタ第29番Op106「ハンマークラヴィーア」
CD1:
(2)ヘルベルト・シュッフ(P)
(3)アレクサンダー・ロンクィッヒ(P)
(1)(2)ドルトムント・コンツェルトハウス・コールアカデミー交響合唱団、
デュイスブルク・フィルハーモニカー、
ジョナサン・ダーリントン(指)
ライヴ録音:(1)(2)2007年5月12日(デュイスブルク)(3)2007年5月25日(ゲルゼンキルヘン)
CD2:
 (1)グルック:精霊の踊り
 (2)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番Op103
 (3)R.シュトラウス:歌劇「サロメ」Op.54より
  「サロメの舞?7つのヴェールの踊り」
 (4)フランツ・リスト:死の舞踏
CD2:
(1)(2)(3)(4)ボーフムシンフォニカー、
スティーブン・スローン(指)
(2)(4)マルク=アンドレ・アムラン(P)
ライヴ録音:2007年6月30日(デュイスブルク)
昨年2007年に行われたルール・ピアノ・フェスティヴァルからオーケストラとピアノの作品を中心に収録。1979年ルーマニア生まれ、現在ドイツに移住し活躍しているピアニスト、ヘルベルト・シュッフと地元デュイスブルク・フィルハーモニカーによる演奏のベートーヴェンの合唱幻想曲。弱冠16歳でアントニオ・カーサグランデ・ピアノコンクール第1位を獲得し、卓越した技巧と並々ならぬ表現力で各地の音楽祭などに出演しているアレクサンダー・ロンクィッヒによる「ハンマークラヴィーア」。2枚目は言わずと知れたヴィルトゥオーゾピアニスト、マルク=アンドレ・アムランによるサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番とリストの死の舞踏。アムランの華麗な妙技が炸裂している。

4260085 531158
(3CD)
\6300
ルール・ピアノ・フェスティヴァル エディションVol.17
CD1:
ベートーヴェン:
 (1)ピアノ・ソナタ第4番Op.7
 (2)パウル・ウラニツキーのバレエ「森の娘」の
   ロシア舞踊による12の変奏曲 WoO.71
 (3)ピアノ・ソナタ第10番Op.14-2
 (4)ピアノ・ソナタ第25番Op.79
 (5)バガテルOp.119より
   第3番ニ長調、第6番ト長調、第7番ハ長調、
   第10番イ長調、第11番変ロ長調、
   Op.126より第6番変ホ長調
CD1:
(1)(2)アレクサンダー・ロンクィッヒ(P)
(3)イリーナ・ザッハレンコヴァ(P)
(4)(5)タマラ・ステファノヴィッチ(P)
ライヴ録音:(1)(2)2007年6月25日(3)2007年7月8日 (4)(5)2007年6月21日
CD2:
 (1)ハイドン:ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob. XVI:49
 (2)シューマン:3つの幻想小曲集 Op.111
 (3)ショパン:
   アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調 Op22
 (4)メトネル:忘れられた調べ 第1集より回想ソナタ Op.38-1
 (5)アルフレッド・カセッラ:
   スカルラッティアーナOp.45(2台ピアノのための編曲)
CD2:
(1)タマラ・ステファノヴィッチ(P)
(2)ベン・キム(P)
(3)キム・ソンウク(P)
(4)オルガ・シェプス(P)
(5)ヤアラ・タール(P)&
アンドレアス・グロートホイゼン(P)
ライヴ録音:(1)2007年6月21日(2)2007年7月7日(3)2007年7月8日 (4)2007年5月24日(5)2007年6月19日
CD3:
 (1)チェン・イ(1953-):
   2台のピアノのための組曲「チャイナ・ウエスト」(世界初演)
 (2)ヤン・ミューラー=ヴィーラント(1966-):
   ピアノのための6つの変奏「黒から白への離脱」(世界初演)
 (3)カイヤ・サーリアホ(1952-):
   前奏曲(世界初演)、バラード(ドイツ初演)
 (4)ウィルヘルム・キルマイヤー(1927-):
   エードゥアルト・メーリケの詩による歌曲集
 (5)ヴォルフガング・リーム(1952-):ゲーテ歌曲集(世界初演)
CD3:
(1)滑川真希(P)&
デニス=ラッセル・デイヴィス(P)
(2)タマラ・ステファノヴィッチ(P)
(3)ローランド・ペンティネン(P)
(4)(5)クリストフ・プレガルディエン(T)
ジークフリート・モーゼル(P)
ライヴ録音:(1)2007年6月4日(2)2007年6月21日(3)2007年7月2日(4)(5)2007年6月3日

CLAVES 1CD¥2400


50- 2704
(3CD)
\7200
「ブクステフーデと・・・/ブクステフーデ・オルガン作品集」
[CD1]
 ブクステフーデ:
  前奏曲ハ長調BuxWV137、
  「主よ、まことの神よ、我らから取り去ってください
   (天にまします我らの父よ)」ニ短調BuxWV207、
  「我らはあなたに感謝する、主イエス・キリストよ」ドリア旋法BuxWV224、
  「主に感謝せよ」ト短調BuxWV181、
  「甘い喜びのうちに」ト長調BuxWV197、
  パッサカリア ニ短調BuxWV161、
  「いざ来れ、異邦人の救い主よ」ト短調BuxWV211、
  「いざ我が魂よ、主をほめよ」ハ長調BuxWV212、
  カンツォネッタ ト短調BuxWV173、前奏曲ト短調BuxWV148、
  「わたしは主イエス・キリストに向かって呼ばわる」ニ短調BuxWV196、
  「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」ヘ長調BuxWV199、
  前奏曲ト短調BuxWV150、サラバンド(組曲ホ短調BuxWV235より)、
  シャコンヌ ホ短調BuxWV160、カンツォネッタ ニ短調BuxWV168、
  「みどりごがベツレヘムに生まれ」イ短調BuxWV217、前奏曲ト短調BuxWV149
[CD2]
 ブクステフーデ:
  ヴィヴァーチェとアレグロ(ソナタ第4番変ロ長調BuxWV255より)、
  「主よ、あなたの御言葉のもとに我らをとどまらせてください」ト短調BuxWV185、
  前奏曲フリギア旋法BuxWV152、
  「平安と喜びに満ち逝かん」より悲歌BuxWV76/2、
  前奏曲ヘ長調BuxWV145、シャコンヌ ハ短調BuxWV159、
  前奏曲イ長調BuxWV151、「神からわたしは離れない」イ短調BuxWV220、
  「神からわたしは離れない」イ短調BuxWV221、
  前奏曲ニ長調BuxWV139、
  「平安と喜びに満ち逝かん」より「平安と喜びをもって」BuxWV76/1、
  「テ・デウム(神よ、あなたを賛美します)」フリギア旋法BuxWV218
ラデク:イエス・キリスト、我らが救い主
[CD3]「マニフィカト集」
 ブクステフーデ:
  第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)BuxWV203、
  第9旋法のマニフィカト ニ短調BuxWV205/2、
  第9旋法のマニフィカト ニ短調BuxWV205/1、
  第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)BuxWV204/1、
  第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)BuxWV204/2
 シュトルンク:「我が魂は主をほめまつる」
 シャイデマン:第1旋法のマニフィカトWV14
 H.プレトリウス:第1旋法のマニフィカト
 J.プレトリウス:ドイツのマニフィカト
 ヴェックマン:第2旋法のマニフィカト
 トゥンダー:第8旋法のマニフィカト
 バッハ:
  「我が魂は主をほめまつる」BWV648(シュープラー・コラール集より)、
  「我が魂は主をほめまつる」(マニフィカトによるフーガ)BWV733
小糸恵(Org)
[CD1]
ハンブルク・聖ヤコブ主教会、オランダ・グローニンゲン・マルティン教会
[CD2]
スイス・ペイエルヌ・教区教会、デンマーク・ロスキルデ・司教座教会、
ハンブルク・聖ヤコブ教会
[CD3]
タンゲルミュンデ・聖シュテファン教会、
ハンブルク・聖ヤコブ主教会、
各々の歴史的オルガン
スイス在住のオルガニスト、小糸恵による、ブクステフーデと関連する作曲家たちの作品集。5台のオルガンを使い、コラール、特にCD3ではマニフィカトを縦糸として録音をまとめている。彼女の演奏は、歯切れのよいアーティキュレーションと、強靭な拍節感を持った現代的な指向を核としており、非常に個性的だが、同時に重厚さも兼ね備えているので、北ドイツ・オルガン楽派の特徴に適しており、掌に落ち着くような感じを与えてくれる。
50 2802 (1)ブラームス / E.コーザ編:6つの歌曲(ヴィオラ&ピアノ版)
 歌の調べのように何かがよぎりOp.105-1 /
 まどろみはいよいよ浅くOp.105-2 / 失望Op.72-4 /
 野に独りいてOp.86-2 / 航海Op.96-4 /
 わたしは改めて、虐げのすべてを見たOp.121-2
  (「4つの厳粛な歌」より)
 (2)ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1
 (3)同:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
エットーレ・コーザ(Va)
マルク・パンティヨン(P)
前作のヴィオラ編曲集(50.2609)にもいくつか含まれていたブラームスのリート。このたびもまたコーザ自らアレンジを手がけた円熟期のナンバーは、渋い内容とヴィオラの陰影ゆたかなひびきがしっくりしてたまらない魅力。このムードを引き継ぐ形で始まるヴィオラ・ソナタがやはりしんみりとした味わいと、時に熱も帯びて聴かせる。ピアノは、clavesにバラード集ほか(50.2508)のアルバムがあるパンティヨン。録音:2007年10月9-11日スイス、グリミズア、ティボル・ヴァルガ・スタジオ
50 2804 (1)シューベルト:クラリネット・ソナタ ニ長調D.384
(2)同:クラリネット(ヴァイオリン)・ソナタ イ短調D.385
(3)同 / レート・ビエリ編:10のドイツ舞曲
 D.783第12番 / D.783第10番 / D.783第13番 / D.426第8番 /
 D.783第15番 / D.420第11番 / D.420第5番 /
 D.783第16番 / D.783第2番 / D.783第7番
(4)同:クラリネット(ヴァイオリン)・ソナタ ト短調D.408
(5)同:セレナードD.957-4
レート・ビエリ(Cl)
ジェラール・ワイス(P)
1975年スイスのツークに生まれたビエリは、クラリネットをまず、バーゼル音楽院でフランソワ・ベンダに、次いでジュリアード音楽院でチャールズ・ナイディックに師事している。さらに作曲家ジェルジ・クルターグとピアニストのクリスティアン・ツィンマーマンに、室内楽のレッスンを受けたことがたいへん大きな影響を受けたとも自ら語っている。のびやかに歌う楽器の特性を活かして、このアルバムでは歌謡性を特色とするシューベルトの世界を自然に聴かせている。録音:2007年10月22-24日スイス、ボスヴィル、旧教会
50 2719 「フランスのフォリア-クープラン、ドビュッシー&メシアン」
 (1)F.クープラン:クラヴサン第13組曲より
  フランスのフォリア、またはドミノ
   純潔(見えざる色のドミノ)/ 羞恥(薔薇色のドミノ)/
   熱情(とき色のドミノ)/ 希望(緑色のドミノ)/ 貞節(青色のドミノ)/
   忍耐(亜麻色のドミノ)/ 倦怠(紫のドミノ) / 嬌艶(色とりどりのドミノ) /
   老いた伊達男たちと色あせた金持ちのご婦人たち(緋色と枯葉色のドミノ)/
   お人好しのかっこうたち (黄色のドミノ) /
   物言わぬ嫉妬(鳶色のドミノ) / 狂乱、または絶望(黒のドミノ)
 (2)ドビュッシー:前奏曲集第2巻(全曲)
 (3)F.クープラン:クラヴサン第25組曲
  空想にふける人 / 神秘的な人 / モンフランベール夫人 /
  勝ち誇るミューズ / さまよう亡霊たち
 (4)メシアン:「鳥のカタログ」第7巻よりダイシャクシギ
セドリク・ペシャ(P)
ゴルトベルク変奏曲(50.2407)で注目を浴びたペシャの最新アルバムは、フランスの鍵盤作品集。繊細なタッチが印象に残るドビュッシーは、デビュー盤でも印象的だったように力み返るところのない自然な音楽とすでに大家の風格。ピアノによるクープランでは先頃タローが新境地を開いたように、表現の幅が格段に拡がり瞑想にも似た沈潜するひびきが魅力。ちなみに、おなじスタインウェイでもクープランでは現代の等分平均律ではなく、作曲者が使っていた音律に調音された楽器を使用している。録音:2007年11月22-25日ベルリン、テルデックス・スタジオ

50 2808
(1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
(2)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6
アレクサンドラ・スム(Vn)
ゲオルク・マルク(指)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー
2002年より「プロジェクト・マルタ・アルゲリッチ」が、室内楽と若手の育成を目的として毎年6月に開催しているルガーノ・フェスティヴァル。2006年この音楽祭に登場したアレクサンドラ・ソムは、1989年ウクライナに生まれたヴァイオリニスト。アルゲリッチが見出した若き美女の演奏スタイルには、情熱の迸りに自分と似たものを感じたのか、どこか相通じるものがある。アルバム・デビューにあたっては世界的な大財閥ロスチャイルド・グループも全面的にバックアップしている。使用楽器は1735年ストラディヴァリウス・オモボノ。録音:2007年10月5-9日ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー

COVIELLO CLASSIC


COV 20708
(2SACD Hybrid)
\5000
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) マーティン・オステルターグ(Vc)
J.S.バッハの最高傑作またチェロ奏者のバイブルとして君臨する無伴奏チェロ組曲。ドイツを中心に活躍するチェロ奏者マーティン・オステルターグがCoviello ClassicからSACD Hybrid盤でリリース。様々な楽器を試したどり着いたというエルセン・エイケン制作(2005)のモダン楽器を用い、簡潔ながらも高度な音楽性を追求した演奏。マーティン・オステルターグは、カールスルーエ音楽大学でレオ・コスチェルニー氏に学び、同様にパリ音楽院とデトモルト音楽院でアンドレ・ナヴァラ女史に師事。イラク国立交響楽団、デュッセルドルフ・シンフォニカのソロ・チェロ奏者を経て現在はバーデン・バーデン・フライブルク南西ドイツ響の第1ソロ奏者。録音:2006年7月14-20日
COV 40801
(SACD Hybrid)
\2500
エルンスト・ペッピング(1901-1981):マタイ受難曲 ステファン・パークマン(指)
ベルリン放送合唱団
エルンスト・ペッピングは主にプロテスタント教会音楽の分野で活躍したドイツの作曲家。ベーム&フルトヴェングラーが交響曲を初演するなど当時は評価されていたが、現在は忘れられた作曲家となってしまっている。ペッピングの音楽は厳格なポリフォニー、テクストによって音楽が規定される手法を用いて、厳密に設計された大規模な形式を作り上げた。このア・カペラによるマタイ受難曲もポリフォニー音楽における彼の類稀なる才能とイメージ豊かなマドレガーレ様式とが結びついた作品。録音:2007年11月20-23日

クリエイティヴ・コア(旧TDKコア)


CCAD 027
\2600→¥2390
モーツァルト:
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K. 282、
 ピアノ・ソナタ イ短調 K. 310
 幻想曲 ハ短調 K. 475、
 ピアノ・ソナタ ヘ長調 K. 533/494、ロンド イ短調 K.511
スタンリー・ホッホランド(フォルテピアノ)
鈴木秀美氏プロデュースで、フォルテピアノ界の巨匠スタンリー・ホッホランドによるモーツァルトの作品集が発売される。ホッホランドは故小島芳子さんの師匠でもあり、他にも多くのフォルテピアノ奏者を指導している名匠。音楽史のパースペクティヴへの深い洞察力と明鏡止水の心に映える確信に満ちた表現が、聴く者の心を静かに締めつけ、ホッホランドの端正な音楽を堪能できる1枚。
スタンリー・ホッホランド:アムステルダム音楽院でピアノと音楽理論をヤープ・スパーンデルマン氏に師事。その後、ロンドンで研鑽を積む。彼は重要なフォルテピアノ奏者のひとりであり、70年代のはじめから数多くの録音で、アンナー・ビルスマ、ヴェラ・ベス、フランス・ヴェスターらと共演。アムステルダム・フォルテピアノ・トリオなどの多くのアンサンブルに参加する他、ソリストとして 18世紀オーケストラと共演し、また、世界中の音楽祭から招待を受けている。録音や演奏会には、しばしば彼自身の所有する歴史的楽器を演奏し、またモダン・ピアノの演奏家としてさまざまな時代の音楽を演奏している。現在、デン・ハーグ王立音楽院、アムステルダム音楽院でフォルテピアノの指導にあたっている。録音:2007年5月27-29日 秩父ミューズパーク音楽堂 音声収録編集:櫻井卓 ライナーノーツ:鈴木秀美・スタンリー・ホッホランド 使用楽器:クリストファー・クラーク製作のワルター(故小島芳子愛用)

アルテ・デラルコ


CCAD 028
\2600→¥2390
ハイドン:交響曲第5番イ長調Hob.I-5
モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」
ハイドン:交響曲第47番ト長調Hob.I-47第2楽章(アンコール)
鈴木秀美(指)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
記念すべき第20回OLC定期演奏会で演奏されたのは、待望のモーツァルト交響曲第41番「ジュピター」。絶妙なテンポ設定と素晴らしきアンサンブル、自由でしなやかな音楽は心に残る名演といえるだろう。また久々に取り上げられたハイドン初期の交響曲、第5番も聴く人に「春風のような心地よさ」を運んでくれる、すがすがしい秀演。満員の会場を熱狂させたOLC渾身のライヴ収録。録音:2008年2月21日 東京・浜離宮朝日ホールでのライヴ収録 音声収録編集:櫻井卓  ライナーノーツ:鈴木秀美

DB PRODUCTIONS 1CD¥2500

DBCD 120 アンドレイ・シフラ(1773-1850):エチュード第1番
ニコライ・アレクサンドロフ(c.1818-1884):
 バラード、マズルカ、夢想、スケルツォ
ヴァシリー・サレンコ(1814-1881):
 エチュード第1番、無言歌、エチュード第4番、幻想曲
アレクサンドル・ヴェトロフ(c.1812-1877):カンツォーナ
ニコライ・パヴリスチェフ(1802-1879)/モッテン・ファルク編:夜想曲 作品41
スラヴコ・フミチ(1912-1945):前奏曲、ズルカ、夜想曲
ヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856):夕べのハーモニー
モッテン・ファルク(G)
[使用楽器:ペール・ハルグレン製作8弦ギター(1994年)、河野賢製作6弦ギター (1978年)]
7本の弦をもちスパニッシュギターとは調律も異なるロシアンギター。長い伝統をもちながら、西欧に知られることのなかったロシアのロマンティック・ギター音楽。その再生を試みるのはスウェーデンのモッテン・ファルク (1973-)。スタンダード曲と委嘱作のプログラムにより来日公演を行い、優れたテクニックと深い音楽が聴衆に強い印象を与えた。録音:2006年11月21日-23日 ドゥンケル教会
DBCD 71 モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K413、
 ピアノ協奏曲第14番 変ロ長調 K449
ペール・テングストランド(P)
リーヴォン・チリンギリアン(指)
カメラータ・ノルディカ
DBCD 93 モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K450、
 ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453
ペール・テングストランド(P)
リーヴォン・チリンギリアン(指)
カメラータ・ノルディカ
ペール・テングストランド (1968-) とチリンギリアン指揮カメラータ・ノルディカ(旧カメラータ・ルーマン) が共演するモーツァルトのピアノ協奏曲。第8番・第9番(DBCD67) につづく第2作と第3作。テングストランドは1968年、スウェーデンのヴェクシェー生まれ。ドミニク・ヴェーバー、ロムアルド・ステルン、ドミニク・メルレ、ハンス・ポールソンらの下でピアノを学んだ。1997年クリーヴランド国際ピアノ・コンペティションの第1位受賞が、国際的キャリアの出発点になっている。テングストランドのモーツァルトは、第11番と第14番のディスクが2007年スウェーデン・グラミー賞にノミネートされた。ひとつ音、ひとつひとつのフレーズが慈しむように弾かれる、落ち着いた佇まいの音楽。コンサート効果を狙わない演奏。モーツァルト協奏曲のこうしたスタイルの録音は、あるようでいてなかなかなさそうなので貴重。
DBCD 113 ジャック・デュフリ(1715-1789):クラヴサン曲集(選集)〜三美神
 クラヴサン曲集 第1巻(1744)
  【アルマンド、クラント、ラ・ダマンジ、ラ・ブソン、メヌエット】
 クラヴサン曲集 第2巻(1748)
  【ラ・ヴィクトワール、ラ・フェリクス、ラ・ダマンジ】
 クラヴサン曲集 第3巻(1758)
  【ラ・ド・ヴィエヌーヴ、ラ・フォルクレ、
   シャコンヌ、三美神、ラ・ド・ブロンブル、メヌエット】
 クラヴサン曲集 第4巻(1768)
  【ラ・ポトゥワン、ラ・デュ・ビュク、ラ・ド・ヴォカンソン】
アンデシュ・ダンマン (ハープシコード)
使用楽器:フランダース=フランス・モデル (シールストレムによる複製) (1996年)
ダジャンクールに学び、主にラモーのクラヴサン音楽をモデルにしたとされるデュフリ(1715-1789)のクラヴサン曲集。アンデシュ・ダンマンはスウェーデンのヘルシングボリ生まれ。音楽の様式を忠実に守りながらも自由な音楽作りをする新しい世代のハープシコード奏者のひとりに数えられる。マルメ音楽大学でピアノを学んだ後、コペンハーゲン大学でヤン・メゴーの作曲法と対位法のクラスに参加。ルンド大学で音楽学を研究史、ヨーテボリ大学のレイフ・グラーヴェ=ミュラーについてハープシコード演奏を学んだ。レオンハルト、シェティル・ハウグサン、コープマンのレッスンも受け、オランダ、ベルギー、フランス、ドイツでは歴史的楽器のコレクションを訪ね歩いている。独奏活動の他、イル・コンチェルティーノ、コンチェルト・コペンハーゲンの録音やコンサートにも参加してきた。リズム感とテンポ感のいい演奏。デュフリの書いたさまざまなポートレートが瑞々しい音楽として描かれる。
DBCD 68 ユハンネス・ユーハンソン(1951-):室内アンサンブルのための作品集
 (1)スウィフト・オーバー・ザ・ダーク・ケイヴ(1996)
   (室内アンサンブルとテープのための)
 (2)フィネガンズ・サークル(1996)
   (フルート、ヴィオラ、ギターとコンピュータのための)
 (3)ウッドン・ウェイヴズ・アンド・シンバル・ストップス(1994)
   (オルガンと室内アンサンブルのための)
 (4)ソネット(2003) (ソプラノ、室内アンサンブルとコンピュータのための)
(1)フレードリク・マルムベリ(指)
アンサンブル・アルス・ノーヴァ
(2)HOT 3
【テリエ・ティヴォング(Fl)
トゥールビョーン・ヘーランデル(Va)
ステファン・オステルシェー(G)】
(3)ハンス・ヘルステーン(Org)
ユハンネス・ユーハンソン(指)
アンサンブル・アルス・ノーヴァ
(4)サラ・ヴィレーン(S)
アンドレ・シーニ(指)
アンサンブル・アルス・ノーヴァ
ユハンネス・ユーハンソンは、ルンド大学で哲学、科学史、音楽学、マルメ音楽大学で教会音楽、合唱指揮、作曲法を学んだ。スヴェン=エーリク・ユーハンソン、ハンス・エークルンド、ヤン・W・モッテンソン、ブライアン・ファーニホウに作曲を教わり、コンピュータを使った作曲、エレクトロ=アクースティック音楽、視覚芸術との共同作業など、ジャンルにとらわれない音楽活動を行っている。コンテンポラリーミュージック・グループ、アンサンブル・アルス・ノーヴァを創立し、1996年まで音楽監督を務めた。シェイクスピアのソネットとマラルメの詩による「ソネット」をはじめとする、想像を大きく羽ばたかせたサウンドの音楽によるポートレートアルバム。

DBCD 121/122
(2CD)
¥5000→¥4590
ヨーゼフ・ハイドン:ピアノソナタ集
 ピアノソナタ第12番、第19番、第46番、第30番、
 第36番、第37番、第48番、第49番、第50番、第52番、
 アンダンテと変奏曲 ヘ短調 HobXVII/6
ハンス・レイグラーフ(P)
ストックホルム生まれのピアニスト、ハンス・レイグラーフ(1920-)。1972年から2007年までザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の教授を務め、多くのピアニストを育てたことで知られる。モーツァルトのピアノソナタ全曲(DBCD 75/79, DBCD 108) とドビュッシーの前奏曲 (DBCD 107) につづく録音はハイドン。スウェーデン放送アーカイヴに保存されていた1960年ラジオ録音と、レイグラーフの希望によりる2007年の再録音がそれぞれ1枚のディスクに収められている。87歳のピアニストの穏やかな音楽。普通のことを正確にやれば、おのずとハイドンの音楽が語ってくれる。そう言いたげなピアノ。

DISC AUVERS

FAE 005
\2000→¥1790
輸入中止
「パトリシア・プティボン」
 ストラデッラ(1639-82):
  「洗礼者ヨハネ」より
   ‘Vaghe ninse del giordano’,
   ‘Queste lagrime e sospiri’,
   ‘Su, su, su coronatemi per la vittoria’
 ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」 RV626
 A.スカルラッティ:シンフォニア第2番 ニ短調
 ラモー:
  「優雅なインド」より‘愛の神よ、運命の厳しさを感ずるとき’、
  「プラテー」よりフォリーのアリア
 パーセル:「ディドーとエネアス」よりシャコンヌ
 ヘンデル:
  「ジューリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)」より
   ‘もしあなたが私に憐れみを感じてくださるなら’、
  「アリオダンテ」より‘Neghittosi or voi’
パトリシア・プティボン(ソプラノ)
パトリック・コーエン=アクニーヌ(指)
レ・フォリー・フランソワーズ
フランスが生んだおそるべきソプラノ、パトリシア・プティボンの貴重なライヴ音源の登場。パトリシア・プティボンは、フランスのモンタルジー生まれ。音楽学で学士号を取得した後にパリ高等音楽院で声楽の勉強を開始した。1995年に一等賞で卒業。ウィリアム・クリスティにその才能を見出され、エクサンプロヴァンス音楽祭、バスティーユ・オペラ座、ミラノ・スカラ座などで共演を重ねている。この録音は、1998年、デビューして早い段階で出演したオーヴェル・シュル・オワーズ音楽祭のライヴ録音。お得意のバロックものを中心としたプログラムで、彼女の巧さと、機転の利いた歌いまわし、もちろんその美声が存分に味わえる1枚となっている。4月上旬から日本でも来日公演が予定されている。麗しい舞台姿とその歌声で、私たちを魅了してくれることだろう。録音:1998年6月(ライヴ)
DAS 001
\1700
廃盤
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576
シューベルト:ピアノ・ソナタ D.959 イ長調
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 op.14
河村尚子(ピアノ)
河村は、兵庫県西宮生まれ。1986年家族と渡独後、数々のコンクールで優勝をかさね、2006年9月には難関のミュンヘン国際コンクールにて第2位を獲得、入賞記念演奏会では、バイエルン放送交響楽団と共演し、高い評価を得ました。ドイツをはじめヨーロッパ各国、そして日本でもリサイタルを行っている。ここにおさめられているのは、彼女が20歳のときの録音。オーヴェル・シュル・オワーズ音楽祭のレーベル、「Disc Auvers」(発音のディスコヴェールは、英語のdiscoverと同じ)のサポートを得て制作された。彼女のまばゆいばかりにフレッシュな感性に満ちたシューベルトは絶品。モーツァルトも大変きちんとしており、すでに大家の風格。プロコフィエフでは、彼女のテクニックと構成力の確かさを認識できる。これからも度々日本での公演も予定されている、期待のピアニスト。録音:2002年7月

DYNAMIC


CDS 548
(2CD)
\4200
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集第14集
 協奏曲 ハ長調 D 7
 協奏曲 ニ長調 D 28
 協奏曲 ト長調 D 78
 協奏曲 ニ長調 D 34
 協奏曲 イ長調 D 103
 協奏曲 イ長調 D 102
 協奏曲 ヘ長調 D 68
 協奏曲 イ長調 D 107
 協奏曲 ニ長調 D 33
 協奏曲 ヘ長調 D 65
 協奏曲 ニ長調 D 31
カルロ・ラザーリ(Vnと指,D7, D68, D65)
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vnと指,D28, D78, D34, D103, D102, D107, D33, D31)
ラルテ・デッラルコ
DYNAMICの進めるタルティーニのヴァイオリン協奏曲全集の新刊。今回はCD2枚、11曲が登場。このうち、D7、D103、D103、D102、D68、D107、D33、D65、D31の、実に9曲が世界初録音!これだけでも大変貴重。もちろん演奏はジョヴァンニ・グリエルモが中心となった高い水準のもの。CD2枚、タルティーニをたっぷり楽しめる!録音:2006年9月17-19日,2007年6月24-26日

DYNAMIC 1CD¥2200

CDS 574 マスカーニ:「アミーカ」 アンナ・マラヴァージ(S アミーカ)
ダヴィド・ソトジュ(T ジョルジョ)
ピエルルイジ・ディレンジーテ(Br リナルド)
マルチェッロ・ロジエッロ(Bs カモワーヌ)
フランチェスカ・デ・ジョルジ(Ms マグデローヌ)
マンリオ・ベンツィ(指)
イタリア国際管弦楽団
「カヴァレリア・ルスティカーナ」で知られるピエトロ・マスカーニは、生前は決して一発屋ではなく、結構ヒットを放っていた。「アミーカ」は1905年3月15日、モンテカルロで初演。アミーカ役はジェラルディン・ファラーで、成功を収めた。このオペラは、マスカーニがフランス語台本に音楽をつけた唯一のものでした。続いてイタリア語版が4年で30プロダクションあったほど好評を博したものの、やがて下火に。今回、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭で、オリジナルのフランス語で復活、この形体では世界初録音。注目は、ペルージャ出身のテノール、ダヴィド・ソトジュ。まだ若手の、リリカルな美声の持ち主。既に2005年夏のマチェラータ音楽祭で「ドン・カルロ」のタイトルロールを歌っているというから、只者じゃありません。アミーカ役のアンナ・マラヴァージは、マントヴァ出身の若いソプラノ。2005年のサンカルロ歌劇場来日公演で《ルイーザ・ミラー》のラウラを歌っていたので、覚えている方もいるだろう。録音:2007年8月,マルティーナ・フランカ
CDS 573 ジョルダーノ:「マルチェッラ」 セレーナ・ダオリオ(S マルチェッラ)
ダニロ・フォルマッジャ(T ジョルジョ)
ピエルルイジ・ディレンジーテ(Br ドラスコ)
ナタリツィア・カローネ(S クララ)
アンジェリカ・ジラルディ(S ライモンダ)
マーラ・ダンティーニ(S エリアーナ)
マリア・ローザ・ロンディネッリ(S レーア)
マルチェッロ・ロジエッロ(Br ヴェルニエル)
ジョヴァンニ・コレッタ(T バルテメリ)
グラツィアーノ・デ・パーチェ(Br フラメント)
マンリオ・ベンツィ(指)
イタリア国際管弦楽団
ジョルダーノの「マルチェッラ」は、1907年11月9日にミラノで初演されたオペラ。3幕ものだが、上演時間は1時間強という短いもの。人気を博した。ところが第二次世界大戦の爆撃によって上演資料が焼失し、上演も途絶えてしまった。幸い、自筆譜が残っていたため、新たに楽譜が揃えられ、初演100周年に復活された。舞台はパリ。若い絵描きジョルジョと、惨めな境遇だけれども純朴な娘マルチェッラが偶然出会い、恋に落ちる。二人は別荘で愛の生活を送る。しかしジョルジョは実は某国の王子の世を忍ぶ姿。国は悪大臣の圧制に苦しみ、事態の解決には彼が戻るしかない。二人は泣く泣く別れる。マルチェッラ役は、近年プッチーニのリリカルな役で人気急上昇のダオリオ。ジョルジョ役は、ミラノ生まれの若手テノール、フォルマッジャ。爆撃に失われたはずのオペラの奇跡の復活を楽しみましょう。録音:2007年8月,マルティーナ・フランカ

FABULA CLASSICA 1CD¥1500

FAB 12076 ムレ:トランペットと弦楽合奏のための二つのシンフォニア
ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ニ長調RV93
アントニオ・パスクッリ(1842-1924):
 オーボエと弦楽のための「椿姫」のヴィオレッタに寄せる同情
ロッシーニ:
 クラリネットと弦楽のための「モゼ」と「湖上の美女」の主題による変奏曲
ショパン:ピッコロと弦楽のための「シンデレラ」の主題による変奏曲
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジークK525
パガニーニ:ヴァイオリンと弦楽のための「モゼ」の主題による変奏曲
ドリゴ:セレナード
ボッケリーニ:マドリードの通りの夜の音楽
グリーグ:弦楽合奏のための「春」Op.34
シャルパンティエ:「テ・デウム」〜序曲
クラウディオ・シモーネ(指)
イ・ソリスティ・ヴェネティ
弦楽の魅力だけでなくトランペット、マンドリン、オーボエ、クラリネット、ピッコロと弦楽合奏のアンサンブルが楽しめる。特にオペラのテーマに基づくパラフレーズは興味深く、パスクッリの「ヴィオレッタに寄せる同情」は「椿姫」ファンは聴き逃せない(10分弱の曲)。

FAB 12049
J.S.バッハ:
 パルティータ第4番 ニ長調BWV.828、
 コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調op.82
シューマン:交響的練習曲op.13、5つの変奏曲
J.S.バッハ:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
アレクシス・ワイセンベルク(P)
早めのテンポ、胸がすくような素晴らしいテクニック、まるでトップアスリートの引き締まったボディのようなワイセンベルクの演奏をたっぷり味わっていただける1枚。虚飾を排したバッハ、ハイドンの爽快さ。そしてシューマンの怒涛のフィナーレまで憎らしくなるほどクールに徹した演奏は独墺系の重厚な演奏とは一線を画するものだが、とにかく目くるめくようなスパテクに圧倒されることは間違いない。しかもこれはライブ演奏。なのにこの綻びのなさはいったい何?快速だけど、けっして軽量ではない彼ならではの演奏をお楽しみください。録音:1982年(ライブ) ステレオ71'00"

FAB 1256
モーツァルト:
 幻想曲 ハ短調 K.475
 ピアノ・ソナタ ハ短調K.457
リスト:
 コンソレーション第1番-第6番、葬送、
 ウィリアム・テルの礼拝堂/リゴレット・パラフレーズ
アルド・チッコリーニ(Pf)
今月来日予定のチッコリーニ、56歳のアブラの乗り切った頃の録音。録音:1981年(ライブ)

HAENSSLER 1CD¥2300

98 262 Ch.H.リンク:
 カンタータ「神よ、我らを見守りたまえ」Op98、
 後奏曲ヘ長調、モテット「主をほめたたえよ、我が魂よ」Op88 、
 後奏曲ト長調、クリスマス・カンタータOp73
ウルリヒ・シュテッツェル(指)
コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン
ペーター・ショル(Org)
クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846)は、ドイツ中部で活躍したオルガニスト、作曲家、教師。オルガニストとしては、バッハ直系の伝統の中で育ち、この楽器の表現能力を完全に自分のものとしていたという評価を得ている。また、教師としても有能で、当時、広く尊敬され、影響力も強かった一人。作曲家としてはオルガン作品が大部分を占めますが、宗教作品にも力を注いでおり、古典派からロマン派に移り行くこの時代、祈りに満ちた堅実な作品を残している。
98 296 「アレルヤ 第2巻-愛聴声楽曲集」
 バッハ:
  「破れ、砕け、壊て」BWV205、
  「おお、イエス・キリスト、わが生命の光」BWV118、
  「われらが神は堅き砦」BWV80、
  クレド&クルチフィクス(ロ短調ミサ曲BWV232より)、
  「消し去りたまえ、いと高き者よ、わが罪を」BWV1083、
  「われら涙流しつつひざまずき」(マタイ受難曲BWV244より)
 ヘンデル:
  「御子がわれらに生まれたもうた」、
  「小羊こそふさわしけれ」(メサイアHWV56より)
 モーツァルト:
  「ラウダーテ・ドミヌム」(証聖者の荘厳晩課K339より)、
  「ジェズ・クリステ」(ミサ曲ハ短調K427(417a)より)、
  「ラクリモーサ」(レクイエムK626より)
 メンデルスゾーン:
  「僧侶の戦争行進曲」(「アタリー」Op74より)
 ハイドン:
  キリエ第1-3番(ネルソン・ミサHobXXII:2より)、
  「大いなる御業は成りぬ」(オラトリオ「天地創造」より)
 シューベルト:サンクトゥス(ミサ曲変イ長調D678より)
 ブラームス:
  「万軍の主よ、あなたのすまいはいかに愛すべきかな」
 (ドイツ・レクイエムOp45より) 
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O、
シュトゥットガルト放送SO、
オレゴン・バッハ祝祭室内O、
オレゴン・バッハ祝祭室内Cho
円熟の域に到達したリリングによる、祈りに満ち溢れた宗教曲集。
98 245 「バッハ・ソプラノ・アリア集」
バッハ:
 1アリア「全地よ、神にむかいて歓呼せよ!」(カンタータBWV51より)
 2アリア「かかる時にもまた祈り求めよ」(カンタータBWV115より)
 3アリア「汝の愛をもってわれらがことを顧み」(カンタータBWV29より)
 4アリア「我が魂はイエスの腕にゆだねられ」(カンタータBWV127より)
 5アリア「急げ、時刻の流れよ、とく来たりて」(カンタータBWV30より)
 6アリア「強き全能の主」(カンタータBWV10より)
 7アリア「われもまた汝に従い行かん」(ヨハネ受難曲BWV245より)
 8アリア「もう涙を流すな、わが目よ」(カンタータBWV98より)
 9アリア「われら力、それ自体はあまりにも弱いとみなされ」
  (カンタータBWV14より)
 10アリア「この盲目の世と仲良くするがよい」(カンタータBWV94より)
 11アリア「われはわが幸に満ち足れり」(カンタータBWV84より)
 12アリア「私の涙を種のごとく蒔き」(カンタータBWV146より)
 13アリア「いと尊きイエス、わが憧れよ」(カンタータBWV32より)
 14アリア「わが心の宝は神のみ言葉」(カンタータBWV18より)
 15アリア「愛よりしてわが救い主は死にたまわんとす」
   (マタイ受難曲BWV244より)
ヘルムート・リリング(指)、
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O.
バッハのカンタータ集からソプラノのアリアを集めた抜粋。
98 244 「バッハ・バス・アリア集」
バッハ:
 1アリア「目覚めよ、血管よ、手足よ」(カンタータBWV110より)
 2アリア「われは善き牧者なり」(カンタータBWV85より)
 3アリア「私の心は信じ、また愛する」(カンタータBWV75より)
 4アリア「エフライムよ、われ汝をいかになさんや」(カンタータBWV89より)
 5アリア「慰めと救いが欠けていれば」(カンタータBWV117より)
 6アリア「いざさらば、世の喧騒よ!」(カンタータBWV27より)
 7アリア「汝はいずこに行くや?」(カンタータBWV166より)
 8アリア「われはいま憎みて」(カンタータBWV30より)
 9アリア「務めの報告をいだせ!と轟く雷の言葉」(カンタータBWV168より)
 10アリア「私は死を待ちのぞんでいる」(カンタータBWV82より)
 11アリア「あなたがたに平和があるように」(カンタータBWV67より)
 12アリア「汝の荒天が遠方より湧き上がる」(カンタータBWV46より)
 13アリア「そう、わたしは敵を打ち破る」(カンタータBWV57より)
 14アリア「主よ、御心のままに」(カンタータBWV73より)
 15アリア「汝はいまやわが良心を鎮めたまわん」(カンタータBWV78より)
 16アリア「わが去るは汝らの益なり」(カンタータBWV108より)
 17アリア「かの日、多くの者われにむかいて言わん」(カンタータBWV45より)
 18アリア「まどろむがよい、疲れはてた目よ」(カンタータBWV82より)
ヘルムート・リリング(指)、
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O.
バッハのカンタータ集からバスのアリアを集めた抜粋。
98 505 「音楽による待降節(12月1日から24日)の日めくり」
 1作曲者不明(H.カーレンバッハ編):戸を高く上げよ、
 2バッハ(プレトリウス、シュレーター編):
  「汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ」、
 3ベートーヴェン(メルヴィン・ウォーレン編):「ジョイフル」、
 4作曲者不明(ラルフ・モシュ・ヒムラー編):「ウィンター・ワンダーランド」、
 5ホルスト:「木枯らしの風吼え猛り」、
 6ルロイ・アンダーソン:「そりすべり」、
 7ヘンデル(トマス・ベルナルディ編):「天使の合唱」、
 8モンテヴェルディ:「ラウダーテ・ドミヌム」、
 9モーツァルト:メヌエット(弦楽四重奏曲ハ長調K465より)、
 10作曲者不明(ドーシー&ホルコム編):
  「荒野の果てに(いと高き処に我らは聞きたり、御使いたちが)」、
 11カール・ノイナー/レーガー:「おやすみ、神の子よ」、
 12ニコラ・ヴァレ:四重奏曲、
 13ジョン・ラッター:「クリスマス・ララバイ」、
 14アンリ・マルティネ(フレンチ・タッチ編):「プティ・パパ・ノエル」、
 15H.M.ロンキッシュ:「来たれ、来たれ、エマニュエル」、
 16グレゴリオ聖歌(カール・シュニュール編):「星の創り主」、
 17ヘンデル(アルベルト・ロリッツ編):
  ヘンデル作「シオンの娘たちよ」によるパラフレーズ、
 18ローランド・クンツ:「タイム・オブ・エモーションズ」、
 19バッハ(オルトウィン・レイヴ編):「スティル、ア・バッハ・クリスマス」、
 20フンパーディンク:夜の歌、
 21ジェームズ・チュポニス:マニフィカト、
 22アルミン・クナプ:パストラーレ(2本のフルートとギターのための)、
 23レーガー:「眠れ、わが子よ」、
 24バッハ:シンフォニア(クリスマス・オラトリオBWV248より)
1ハインリヒ・ヘルツリ(指)、
オリジナル・ラインラント=プファルツ・ムジカンテン、
2シュトゥットガルト・ヒムヌス=コーアクナーベン、
ルートヴィッヒスブルク・金管&木管アンサンブル、
3ヴォイス・イベント、
ジーラ・ゼルッガ(P)、
ミヒャエル・ペールマン(Bs)、
トマス・フレースレ(Perc)、
4クランゲヴィッター、
5ベルカント・シュトゥットガルト、
6パトリック・ジーベン(指)、
シュトゥットガルト・サロン管弦楽団、
7デア・アンデレ・コーア、
8イェルン・アンドレーゼン(指)、
カペッラ・コンフルエンテス、
9クレンケ弦楽四重奏団、
10シンプリー・リード、
11声楽アンサンブル・ラスタット、
12セクレ・デ・ミューズ(リュート・カルテット)、
13ザンクト・マルティンス・コーア、トマス・ヘップ(Org)、
14フレンチ・タッチ、
15ザンクト・エーベルハルト司教座教会の女声カントライ、
16ウーヴェ・ゼール(指、Org)、
コーラルスコラ、
クリスティアーネ・ガウロン(Fl)、
17シュテファン・グレフィヒ(指)、
ライン・ヘッセン管楽フィルハルモニー、
18オルランド&パウラ=マリア、
19ウォクス・フォクス、
20ルートヴィッヒブルク金管五重奏団、
21メトヒェンカントライ・ロートヴァイル、
ゲルリンデ・プットカンマー(P)、
22トリオ・ダルテ、
23カメラータ・ヴォカーレ・フライブルク、
24パヴェル・バレフ(指)、
バーデン=バーデン・フィル
12月1日からクリスマス(24日)までを、キリスト降誕を待つという意味で、待降節と呼ぶが、季節やキリスト降誕に関係する曲を用い、1曲1曲を1日1日にあて、日めくりとして構成された録音。正調クラシックからポップスやジャズ・アレンジまで、様々な季節の顔を楽しめるアルバム。
98 299 ヘンデル(モーツァルト編):
 「メサイア」K527(ハイライト)
ヘルムート・リリング(指)、
ドナ・ブラウン(S)、
コルネリア・カリッシュ(S)、
ロベルト・サッカ(T)、
アラステア・マイルズ(Bs)、
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
既出98.434(2CD)のハイライト集。録音:1991年
93 209
\2400
ジムロ、頓挫したコンサート・ツアー-新ユダヤ楽派の六重奏曲
 プロコフィエフ:ユダヤ主題による序曲
 グリゴーリ・クレイン:前奏曲
 アクロン:子供の組曲
 ハイェス:パレスチナ組曲
 アクロン&ベリソン:シェル
 アクロン:ショーレム・アッシュの「殉教」のための付随音楽から2つの小品
 スティルマン:ハシディック狂詩曲
ヘン・ハレヴィ(Cl)、
フォーグラーSQ、
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
革命でロシアを離れたペテルブルグ音楽院出身のユダヤ人音楽家たちが、エルサレムに音楽寺院(?)を設立しようという志で、資金調達のため結成した合奏団ジムロ。クラリネット、弦楽四重奏とピアノという六重奏で、アメリカで再会した学生時代の級友プロコフィエフに「ユダヤ主題による序曲」を書かせたことで名が残っている。しかしクラリネット奏者シメオン・ベリソンがあまりに頭角を現しすぎてスターになってしまい、合奏団は自然解散となった。当アルバムは、ジムロゆかりの曲と、同じ編成で書かれたロシアおよびポーランド系ユダヤ人作曲家の作品が集められています。クレズマー・バンドを思わす編成の生み出す特異な響き、ムンムンと立ち昇る異教的匂いと哀調に満ちたユダヤの調べが胸に染み入る。
93 122
\2400
ペテルブルグからエルサレムへ
 エルネスト・ブロッホ:ヘブライ瞑想曲/ユダヤ人の生活から
 サミンスキー:ハシディック舞曲/瞑想曲
 ツェイトリン:エリ・シオン
 ストゥチェフスキー:楽しい行進曲/シル・イェフディ/イスラエル組曲
 アクロン:神秘的断章
 ジノーヴィ・フェルドマン:詩曲
 ロソフスキー:狂詩曲(レシタティーヴォとハシディック舞曲)
ダーヴィド・ゲリンガス (Vc)、
ヤーシャ・ネムツォフ (Pf)
世界初録音中心で、根強い支持層を持つヘンスラーのロシア・ユダヤ音楽シリーズ。資料的な価値のみならず、独特な妖しい臭気に満ちた世界を楽しめる。今回は大物チェロ奏者ゲリンガスによるチェロ・アルバム。こうした作品をゲリンガス級の演奏で聴くことができるのは豪華。熱さと緊張感に満ちた名演を繰り広げている。
98 284
\2300
ドイツのポピュラーソング集
 お星様いくつ/二人のこども/バレエ/小鳥は来たよ/インスブルックよさらば/
 フランス風アリア/愛は大きな喜びをもたらす/泉のほとりに/、月は昇りぬ/
 さすらいは水車職人の楽しみ/おねえちゃん、ぼくたちはいつおうちへ帰るの/
 最も美しき高原で/思いは自由/
 何がそうさせるのかはわからないが(ローレライ)/冬は終わりぬ 他全25曲
ヨアヒム・ヘルト(Lute)
ベッティナ・パーン(S)
何世紀もの間大切に歌い継がれてきたドイツ民謡。ドイツ人の心に深く刻み込まれた美しいメロディーの数々を、Hansslerが誇るリュート奏者ヨアヒム・ヘルトとバロック歌手ベッティナ・パーンによる演奏で世界中の人々を魅了する素晴らしいアルバムとなって登場。
98 509
\2300
ハイドン:(1)テレジア・ミサ (2)戦時のミサ ヘルムート・リリング(指)
シモーナ・シャトゥロヴァー(S)、
ルート・ツィーザク(S)、
ロクサーナ・コンスタンティネスク(A)、インゲボルク・ダンツ(A)、
コービー・ウェルシュ(T)、
クリストフ・プレガルディエン(T)、
ヨーク・フェリクス・シュペーア(Bs)、ミシェル・ブロダール(Bs)、
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト室内O、
オレゴン祝祭O&Cho
円熟味を増すリリングによる、ハイドンのミサ曲。オレゴン音楽祭で録音されたテレジア・ミサは、ライブ録音らしく、熱気にあふれたもの。また、少し前の録音になる、戦時のミサは、隅々まで配慮の行き届いた、完成度の高い演奏となっている。この2曲とも晩年の作品群に属するが、晩年のミサ曲群の中で交響曲の様式が存分に発揮できたので、ロンドンから帰国後、ハイドンは交響曲を書かなかったという研究もあるほど。ハイドンが晩年に到達した、至高な響きの音楽世界をリリングが示している。録音:(1)2007年7月7-9日オレゴン州ユージーン、ハルト・センター・シルヴィア・ホール、(2)1992年1月レオンベルク・シュタートハレ

98 233
\2300
べヒト&カーン=ニクラス:私は生きたい,宙に浮かぶことができたら
トレネ:海
ロウ:「マイ・フェア・レディ」〜一晩中でも踊れたのに
グローテ:「皇帝と踊れば」〜ウィーンの春
シュトルツ:「プラター公園の春」〜プラター公園は花ざかり
モーツァルト:証聖者の盛儀晩課 K.339〜主を称えよ
シューベルト:アヴェ・マリア Op. 56-6 D. 839
レハール:「メリー・ウィドウ」〜唇は語らずとも
シュトルツ:「白馬亭にて」〜私の愛の歌はワルツでなければ
カールマン:「チャールダーシュの女王」〜踊りたい
ショパン:別れの曲
ツェラー:「小鳥売り」〜僕のおじいちゃんが二十歳の時
メンデルスゾーン:おお遙かな谷間よ丘よ
ブラームス:子守歌 Op.49-4
エヴァ・リント(S)
ヨハネス・カルパース(T)
フォルカー・ベングル(T) ほか
インスブルック生まれのオーストリアの名花、エヴァ・リントは、オペラ、オペレッタだけでなく、テレビ番組でも人気の高い国民的スター。これは彼女が歌った名曲を様々な音源から集めたCD。モーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームスはもちろん、さすがはウィーンで大人気のソプラノ、ツェラー、レハール、カールマン、シュトルツといったオペレッタものはお手の物。またミュージカルナンバーもお見事。

93 199
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ブルックナー:
 正しい者の口は知恵を語りWAB 30(1879)
 エッサイの若枝は花開き WAB 52(1885)
 この所は神により作られた WAB 23(1869)
 乙女たちは王の前に招き入れられるWAB 1(1861)
 アヴェ・マリアWAB 6(1861)
 キリストは従順であられたWAB 11(1884)
 ミサ曲第2番ホ短調WAB 27(第2稿・1882)
 パンジェ・リングァWAB 33(1868)
マーカス・クリード(指)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団のメンバー
ブルックナーというと、どうしても交響曲作家のイメージで語られがち。けれども、ザンクト・フローリアンのオルガニストを務めていたこともある経歴を踏まえれば自然なことともいえるが、世俗のほかとくに、かなりの数に上る宗教声楽曲を遺している。ジャンルの筆頭に挙げられるミサ曲第2番をはじめ、このアルバムではそのエッセンスに触れることができる。シンフォニーにおけるアダージョの美しさにも似たブルックナー一流の静謐な世界。合唱界の第一人者クリード率いる実力派アンサンブルの演奏は、まさに声による“ピュア・トーン”。メインのミサ曲で加わる管はシュトゥットガルト放送響の精鋭メンバー。ノリントンのもと、ヴィブラートフリーの心得がすっかり浸透しているのだろう。美しくやわらかく、幾重にも織り成す調べは静かに疲れた心を落ち着かせてくれる。なお、第1稿からもっとも多くの改訂が加えられたクレドでは、開始から40秒過ぎあたりから、かれのシンフォニーで聴かれるスケルツォもどきの音型が現われてハッとさせられる。SACDマルチチャンネル再生では、包み込まれるような音響を体感することもできる。録音:2007年3月26-30日シュトゥットガルト-ジッレンブーフ、聖ミカエル教会大聖堂5.1マルチチャンネルステレオ

98 252
\2300→¥2090
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.2
 第25番ト長調KV.301(293a)/ 第30番ニ長調KV.306(300l)/
 第32番ヘ長調KV.376(374d)/ 第42番イ長調KV.526
ドミトリ・シトコヴェツキー(Vn)
コンスタンチン・リフシッツ(P)
名手シトコヴェツキーが弾くモーツァルトのシリーズ第2弾。ピアノが前回のパッパーノから、来日公演でも注目度満点の才人リフシッツに交替している。「ヴァイオリンの伴奏によるピアノ・ソナタ」とよく云われるモーツァルトのこのジャンル。マンハイム・パリ旅行の折に書かれた7曲に属する第25番と第30番では、それまでとはヴァイオリンの比重がすこしだけ大きくなり、さらにウィーンで書かれた第32番ではヴァイオリンの役割がより強められ、ついに第42番で両者が対等になるという具合に、ふたつの楽器のバランスには変化がみられる。それでもいきいきと弾けるアレグロに、優美な緩徐楽章はすべてに共通する魅力。アルバム1曲目の25番からピンと気持ちが張り、とくにリフシッツの理知的なピアノが強烈な存在感をみせる。ソリストとして頭角を現す個性の強いかれが、おとなしく伴奏に甘んじているはずもなく、繊細に旋律を紡いでゆこうとするヴァイオリンをときにリードし、さまざまな表情を引き出してたいへんおもしろいことになっている。録音:2007年ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ギースト /ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・オーディトリアム

98 506
\2300→¥2090
サリエリ:
 「アルミーダ」(1771)シンフォニア・イン・パントミーマ
 「ダリーゾとデルミータ」序曲(1776)*世界初録音
 「パフィオとミッラ、またはチプロの囚人たち」(1778)*世界初録音
 「煙突掃除人」序曲(1781)*世界初録音
 「ダナオスの娘たち」(1784)より
  序曲 / 舞曲 ウン・ポコ・アダージョ / 舞曲 ウン・ポコ・アンダンテ /
  アレグレット / アレグレット / アレグロ・ブリリアンテ /
  パントミメ アンダンティーノ・ソステヌート
 「オラース兄弟」序曲(1784)*オリジナル版による世界初録音
 「カティリーナ」序曲(1790〜92)*世界初録音
トーマス・ファイ(指)
マンハイム・モーツァルトO.
「ハイデルベルクのニューイヤー・コンサート」(98.269)にただ一曲収録されていた「タラール」第2幕序曲が鮮烈な印象を残したファイのサリエリ。こんどは、モーツァルトとマンハイム楽派の作曲家に特化した新設のアンサンブルを率いて、世界初録音をふくむ本格的なシリーズをスタートさせる。サリエリ初の出世作で、師グルックの作品をリフォームした「アルミーダ」。途中、壮麗なファンファーレが鳴り渡る「パフィオとミッラ」は、音楽劇「見知られたエウローパ」の間に演奏されたバレエ音楽。皇帝ヨーゼフ2世の委嘱で着手され、サリエリ初のドイツ語オペラとして大成功を収めた「煙突掃除人」。いつもながらファイの超過激演奏は、これらの重厚なひびきと陰影に富んだ音楽の魅力を伝えるもので、サリエリの評価を一新するほどの衝撃的内容。なお、これが第1集となっており、続篇も大いに期待できそう。録音:2007年1月28、29日&9月28、29日&10月28、29日 ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス


=SWR MUSIC=


93 197
\2400→¥2190
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.2」
 (1)ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」全曲
 (2)プーランク:バレエ「牡鹿」組曲(5曲)
(1)ミヒャエル・ギーレン(指)
SWR南西ドイツ放送交響楽団、
ヨーロッパ合唱アカデミー(合唱
指揮:ヨスハルト・ダウス)
(2)マルチェロ・ヴィオッティ(指)
SWR南西ドイツ放送交響楽団
世にも有名な興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団の委嘱によって、世に生み出された傑作の数々をたどるシリーズの第2弾。オケは固定で、指揮が前回のカンブルランからギーレンとヴィオッティにチェンジ。プーランクが書いた最初のバレエ「牡鹿」は親しみやすい曲想で人気の高い作品。このところ新録音にめぐまれなかったので、名匠ヴィオッティのセンスの良い演奏の登場はうれしいところ。ギーレンによる「ダフニスとクロエ」はかねてより知られる内容。かつての現代モノでならしたキレ味一辺倒から、ふくよかなサウンドへと移行しつつある時期のもので、ラヴェルが凝らした緻密なオーケストレーションを極上のサウンドで堪能できる。録音:(1)1997年9月(2)1990年7月

93 207
\2400
「ブラームスと同時代の作曲家による作品集Vol.2」
 R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調Op.6
 ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク:チェロ・ソナタ第3番Op.94
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
ヨハネス・モーザー(Vc)、
パウル・リヴィニウス(P)
ドイツの俊英チェリスト、モーザーがブラームスと同時代のソナタを弾くシリーズの続篇。ブラームスの第1番ほか、その弟子で生涯にわたる親交を結んだヘルツォーゲンベルク、そしてシュトラウスの作品を収めています。ヘルツォーゲンベルクが多分に師をモデルにしているのは想像どおりだが、シュトラウスが初期に独自の作風を確立する以前に書いた唯一のチェロ・ソナタもまた、メンデルスゾーンやシューマンとくにブラームスの影響が強く感じられるもの。英雄的に開始され、たいへん劇的で変化に富む色彩が魅力となっている。モーザーとリヴィニウスのデュオはカチッとした理性の抑えとスケールのおおきな音楽を聴かせており、アルバムのコンセプトが明快に分かる仕組みです。録音:2006年6月21日、12月19〜21日SWR

93 217
\2400→¥2190
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1873年第1稿) サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
ことし2008年1月末から2月の初めにかけて、当コンビでは3度目となる日本全国8か所におよぶ列島縦断ツアーを敢行して、一大旋風を巻き起こしたノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響。練り上げられた演奏のすばらしさはもとより、楽章の合間に指揮台から客席に向けて汗を拭うポーズをとって笑いをとるなどのサービス精神満点のステージ・マナーでも、マエストロは天性のエンターテイナーぶりを発揮して会場に詰め掛けた多くのファンを魅了したのは記憶にあたらしいところ。この興奮も冷め遣らぬうちに、はやくも当コンビが着手するのは衝撃のブルックナー・シリーズ。第1弾の第3交響曲では、ノリントンによる前回のロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(95年)のときと同じく、作曲者が崇拝するワーグナー作品からの引用が顕著な第1稿を採用している。オリジナル楽器による旧盤も刺激に満ちたものだったが、今回はそれにもまして、ポイントといえるのが響きのこのうえない透明感。オケの精度が格段に向上しているため、ノリントンの意図はよりすみずみまで徹底されています。とりわけ、「ワルキューレ」の眠りの主題や「タンホイザー」を想わせる音型が現れる第2楽章の静けさと佇まいは絶品。ふんわりと夢のように浮遊するやわらかい弦の感触。いっそう研ぎ澄まされたピュアトーンの威力が最高に発揮された場面は一度聴いたら忘れられません。なお、前回の録音ではその急速テンポも刺激的な要因として評判となりましたが、それでも旧録音との比較では演奏時間も全体で3分以上長くなっているのも新録音の特徴といえる。オルガン的とたとえられ従来分厚い響きの魅力が語られ、ともすればピリオド・アプローチの鬼門とさえいわれてきたブルックナーのシンフォニー。ノリントンは長年の手兵シュトゥットガルトを随え、ここにまったくあたらしいブルックナー像を打ち立てたといっても言い過ぎではない。ブルックナーにピュアトーンを持ち込むとどうなるか?モーツァルトやベートーヴェンはともかく、ブルックナーなんて…とお思いの向きにこそぜひともお聴きいただきたい意欲作です。録音:2007年5月22日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
=ノリントンのブルックナー第3番 トラック・タイム比較=
・SWRシュトゥットガルト放送SO.(2007年ライヴ) Ⅰ.19'57+Ⅱ.18'32+Ⅲ.6'37+Ⅳ.15'56=TT.61'02
・ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(1995年) Ⅰ.18'48+Ⅱ.17'14+Ⅲ.6'24+Ⅳ.14'57=TT.57'25
98 508
\2300
ピアソラ:タンゴの歴史
同 / ミュラー=ペリング編:天使のミロンガ
同 / M.ビダル編:デカリシモ
エグベルト・ジスモンチ(b.1947):水とワイン
イベール:間奏曲
アルベニス / ミュラー=ペリング編:マリョルカ
ファリャ / コハンスキ&リョベート編:スペイン民謡組曲(7曲)
ファリャ / コハンスキ編:「恋は魔術師」よりパントマイム
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
トーマス・ミュラー=ペリング(G)
「ピアソラ:ル・グラン・タンゴ」(93.205)でシックなヴァイオリンを聴かせたアイヒホルンが続篇ともいえるアルバムをリリース。編成が前作のピアノ・トリオからヴァイオリンとギターのデュオへと変わっている。タンゴといえば真っ先に思い浮かぶのはアルゼンチンだが、タンゴの受容については独自の伝統を持つドイツだけに、ここでの演奏は本場も顔負けの魅力。アレンジもさまになっている。マヌエル・バルエコとのコラボによるグラナドスのスペイン舞曲集など、数多くのアルバムでも知られるギターのミュラー=ペリングは1958年ケルン生まれ。ケルン音楽大学アーヘン校で佐々木忠に師事。在学中にバルエコやジョン・ウィリアムズらのマスタークラスを受講。1983年にチリのビーニャ・デル・マルにおける音楽演奏国際コンクールで第1位に輝いている。国際的なコンサート活動のかたわら、卒業と同時に1980年から1998年までは母校の教壇に立ち、1994年よりワイマールのフランツ・リスト音楽大学で教鞭をとり始め、1997年には教授に就任しています。録音:2006年9月24-27日ワイマール、フランツ・リスト音楽大学、フュルステンザール
93 192
\2400
ブロッホ:
 交響的協奏曲
 コンチェルト・グロッソ第1番
 スケルツォ・ファンタスク
ジェニー・リン(P)
イジー・スターレク(指)
SWRカイザースラウテルン放送O.
ブロッホによるピアノと管弦楽のための作品を集めたもの。演奏時間40分強、1949年9月にエジンバラ音楽祭で作曲者の指揮で初演された交響的協奏曲は、ピアノの重厚なオスティナートで開始され、マッシヴでパワフルな両端楽章がハリウッド映画「ベン・ハー」や「十戒」のサントラみたいな味わい。まさに極彩色の世界が拡がる。プレリュード-挽歌-田園曲と田舎の踊り-フーガからなるコンチェルト・グロッソ第1番は録音も多く、「シェロモ」に代表されるユダヤ的な作風のあとにくる新古典主義的美学の典型といえる作品。さらにスケルツォ・ファンタスクは1950年12月、作曲者70歳の誕生日という流れで日の目を見たもので、技巧的なソロ・パートが特徴。全体を通して「シェロモ」ばかりがブロッホではないということを分からせてくれる、ヴァラエティに富んだ内容となっている。録音:2006年カイザースラウテルン、SWRスタジオ

HMF


HMU 807469
(SACD hybrid)
\2600
Scattered Rhymes(散乱する韻)
 ターリック・オレガン(b.1978):散乱する韻(2006)*
 ギョーム・ド・マショー(c.1300-1377):ノートル・ダム・ミサ曲
 ギョーム・デュファイ(c.1400-1474):アヴェ・レジーナ・チェロルム
 ギャビン・ブライアルス(b.1943):スーペル・フルミナ(2000)
 ギョーム・ド・マショー:Douce dame jolie
 ターリック・オレガン:Virelai: Douce dame jolie(2007)
ポール・ヒリアー(指)
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
オルランド・コンソート
荘厳な教会の中に様々な光を放つステンドグラスを思わせるマショーの「ノートル・ダム・ミサ曲」。これ自体が大変な名曲であるだけでなく、歴史上初めてすべての典礼に曲がつけられたものであること、作曲者が特定できる初めてのミサ曲ということで大変に重要な作品。このアルバムは、マショーやデュファイらの代表的なミサ曲と、現代の作曲家が彼らのミサ曲にインスピレーションを受けて作曲したものを交互に並べている。作曲年代に実に500年以上の開きがあるそれぞれの作品は、しかしどれもが新しく感じ、またどれもが15世紀の古の世界を思い起こさせる不思議な魅力に溢れている。声の豪華な饗宴を、心ゆくまで堪能できる1枚。オルランド・コンソートの久々の新譜であること、そして1曲目の「散乱する韻」を、先の新譜「シュトックハウゼン:Stimmung」で我々をのけぞらせる名演を聴かせてくれたヒリアーも参加しているということも注目に値する。

HMC 901990
\2600
シューベルト:
 弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」
 同第14番「死と乙女」
エルサレムSQ
イスラエルのフレッシュなイケメンたちによるエルサレムSQ。彼らの第5弾はシューベルトの名作2篇。年齢的には若くとも、1993年結成なので、アンサンブルとしては完璧なまでに息のあったところを見せてくれる。ちょうどシューベルトがこれらの曲を作曲したのと同年代の彼らが、シューベルトの闇と深みよりも、ナイーヴな心の動きや悩みを等身大に描いていて心打たれる。
HMU 807463
(SACD Hybrid)
\2600
「天上のハーモニー」
 トマス・タリス:大司教パーカーのための9つの詩編歌
 ウィリアム・バード:モテット、ペンテコステのためのミサ曲
スティレ・アンティコ
「終祷のための音楽」(HMU 807419/ 907419)でデビュー、美しいハーモニーで私たちの心を浄化した古楽のヴォーカルアンサンブル、スティレ・アンティコの第2弾は、タリスほかのミサ曲。教会の素晴らしい音響空間の中で、タリスやバードの美しい多声音楽が鳴り響くさまは感動的。タリスの「大司教パーカーのための9つの詩編歌」は、プロテスタントの音楽美学の結晶のような作品で、禁欲的で、何よりも聖書の言葉がくっきりと響くことが重視されている。一方、カトリックのバードの作品は、強い表現力で、言葉のもつ感情に訴える要素を極限まで表現しつくしている。ここに収められている作品は比較的小規模の合唱グループを想定して書かれており、テーブルを囲んで、また、個人所有のチャペルなどで演奏されることが多かったようだ。スティレ・アンティコは、曲によって編成を変えながら、ピュアで美しい歌を聴かせてくれている。録音:2007年5月(All Hallows教会/ロンドン)

HMC 901988
\2600
マティアス・ゲルネ・シューベルト・エディション第1集
シューベルト:
 冥府への旅 D.526,沈むよろこび D.700,涙する D.926,
 漁夫の愛の幸せ D.933,冬の夕べ D.938,メムノン D.541,
 双子座に寄せる舟人の歌 D.360,舟人 D.536,あこがれ D.636,
 小川のほとりの若者 D.638,エンマに D.113,巡礼者 D.794,,
 タルタルスの群れ D.583,希望 D.295,人間の限界 D.716
マティアス・ゲルネ(Br)
エリザーベト・レオンスカヤ(P)
今日最も人気の高いリート歌手といえば、マティアス・ゲルネを外すわけには行きません。若々しいのに深みのある美声と、丁寧に掘り起こし言葉の意味を具現化する知性。あらゆる点で現代におけるリート歌手の模範といって良いでしょう。そのゲルネが、HMFにシューベルト・エディションを開始。この第1集では、ヨハン・マイアホファー、カール・ゴットフリート・フォン・ライトナー、フリードリヒ・シラー、そしてヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの詞をバランスよく配置、詩によって微妙に変化するシューベルトの姿を多面的に描いています。特筆すべきは伴奏、何とエリザーベト・レオンスカヤ!この偉大なピアニストが、出しゃばらず、しかし恐ろしいほど意味と存在感を感じさせる伴奏を弾き、世界を一層高めています。リート・ファンだけのものにしてはもったいない名盤の登場!録音:2007年2-3月,ベルリン
HMU 807463
(SACD Hybrid)
\2600
「天上のハーモニー」
 トマス・タリス:大司教パーカーのための9つの詩編歌
 ウィリアム・バード:モテット、ペンテコステのためのミサ曲
スティレ・アンティコ
「終祷のための音楽」(HMU 807419/ 907419)でデビュー、美しいハーモニーで私たちの心を浄化した古楽のヴォーカルアンサンブル、スティレ・アンティコの第2弾は、タリスほかのミサ曲。教会の素晴らしい音響空間の中で、タリスやバードの美しい多声音楽が鳴り響くさまは感動的。タリスの「大司教パーカーのための9つの詩編歌」は、プロテスタントの音楽美学の結晶のような作品で、禁欲的で、何よりも聖書の言葉がくっきりと響くことが重視されている。一方、カトリックのバードの作品は、強い表現力で、言葉のもつ感情に訴える要素を極限まで表現しつくしている。ここに収められている作品は比較的小規模の合唱グループを想定して書かれており、テーブルを囲んで、また、個人所有のチャペルなどで演奏されることが多かったようだ。スティレ・アンティコは、曲によって編成を変えながら、ピュアで美しい歌を聴かせてくれている。録音:2007年5月(All Hallows教会/ロンドン)

HMC 901979
\2600
モーツァルト:歌曲とピアノ作品集
 秘めごとK.518/別れの歌K.519/何と私は不幸なことかK.147
 孤独に(私の慰めであってください)K.391/幻想曲 ニ短調K.397
 結社員の旅のための歌K.468/偽りの世K.474/小さなジーグK.574
 春へのあこがれK.596/春の初めにK.597/すみれK.476
 ロンド ヘ長調K.494/夢のなかの面影K.530/寂しい森の中でK.308
 「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲K.180
 クローエに寄すK.524/満足K.473
 ラウラに寄せる夕べの思いK.523
ヴェルナー・ギューラ(テノール)
クリストフ・ベルナー(ピアノフォルテ/ Streicher)
モーツァルトの歌曲は、彼の人生の重要な節目(大切な人との別れや、フリーメイソンへの入会など)にあわせて作曲されたものが多く、彼の人生の絵本のような存在といえるだろう。ギューラは、歌詞のひとつひとつに繊細な超琢を施した表情豊かな歌唱を繰り広げていて、一曲一曲小さな歌曲でありながら、見事な広がりを見せている。1971年生まれのウィーン出身のベルナーは、2003年チューリッヒのゲザ・アンダコンクールで、シューマンとモーツァルトの演奏で特に高い評価を得たピアニスト。ギューラの清潔感のある美しい声と、ピアノフォルテのやさしい音色が見事に融けあった、魅力的なモーツァルト・アルバムとなっている。録音:2007年

HMU 807446
(SACD Hybrid)
\2600
ヘンデル:オルガン協奏曲op.4
 第1番ト短調/第2番変ロ長調/第3番ト短調
 第4番ヘ長調/第5番ヘ長調/第6番変ロ長調
リチャード・エガー(オルガン&指揮)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
6月に来日が予定されているエガーの弾き振りによる、オルガン協奏曲。オルガンの音色は、リコーダーの重奏を聴いているような、心に染入る実にあたたかなもの。有名な第6番も、ゆったりとしたテンポ設定が、曲のもつ愛らしさを200パーセント引き出しており、思わずにっこりしたくなる出来栄え。エガー自身、ライナーノーツに書いているが、イギリスのオルガンはドイツのとは違って、荘厳で重厚な響きというよりも、甘くあたたかな音色が特徴的。ロンドンの教会にあるオルガンを用いた結果、大変心あたたまる協奏曲集が出来上がりました。もともと細かな部分まで指定のないヘンデルの協奏曲の楽譜だが、エガー自身と、通奏低音(リュート)の名人、ウィリアム・カーターが見事な対旋律や装飾を施しており、合奏とオルガンの絡み合いは実に色っぽく、それでいて上品で、たまらなくセンシュアルな仕上がり。録音も秀逸で、オルガンのほっこりとした音色から、弦楽器の擦弦の生々しいリアルな音まで見事にとらえられており、オーディオ的にもたのしめる1枚。使用オルガン:Robin Jennings/4ストップの室内オルガン(2005年)マルチチャンネルステレオ

HUNGAROTON 1CD¥2300


HCD 32581
「フバイ:ヴァイオリンとピアノのための作品集Vol.11」
フバイ:
 6つのハンガリーの詩曲Op.27
 5つの小品Op.51
  シシリエンヌ / ガヴォット / ボレロ /
  アルプスのこだま / 悪魔的スケルツォ
 フランソワ・コぺのための3つの詩曲Op.56
 6つの新しいハンガリーの詩曲Op.76
 秋の詩(1924)
 アルルカン〜スケルツォOp.81
 2つの小品Op.110 春のロンド / スズメバチ
フェレンツ・セチェーディ(Vn)
イシュトヴァーン・カッシャイ(P)
ヴァイオリン好きが注目するフバイのシリーズ第11弾。リストの高弟で、フバイとも親交のあったカーロイ・アッグハージによる同名のピアノ・デュオ作品に触発された作品27に始まり、未出版で公開演奏された記録もない「秋の詩」まで、このたびのテーマは“詩(poemes)”。ふたつの「ハンガリーの詩曲」は、タイトルに反して民俗色は薄めでドイツ・ロマン派風。それぞれ6曲は緩と急とが交互に配置され、全体にリズムを与えています。このほか、大自然の目覚めと生茂る草木の再生を呼び起こす、うきうきとした気分あふれる「春のロンド」。対照的に「スズメバチ」はある種常動曲の性格を持つ超絶技巧曲で、青春の日のサロン音楽に比して複雑で成熟した筆致がみられます。これまでとあわせて、ヴィルトゥオーゾ、フバイによるヴァイオリン音楽の真髄に迫る内容となっている。録音:2007年4月14-17日フンガロトン・スタジオ
HCD 32498 トンマーゾ・ジョルダーニ(1733-1806):
 フルート・トラヴェルソ、ヴィオラとチェロのための
  6つのトリオ集Op.12(1775-1776)
   第1番ニ長調 / 第2番ト長調 / 第3番ニ長調 /
   第4番ト長調 / 第5番ハ長調 / 第6番ヘ長調
オルショイヤ・カチャンデル(木製Fl;クリストファー・アベル2006年製作)
ペーテル・バールショニ(Va)
ペーテル・サボー(Vc)
ナポリに生まれ、ロンドンとダブリンで活躍したトンマーゾ・ジョルダーニは、同時代のJ.C.バッハとおなじく、ギャラント・スタイルを代表する多作家でした。オペラ作曲家として成功を収めるかたわら、ソノリティの秀逸なセンス、確信に満ちた様式の扱いから、管弦楽組曲やチェンバロやフォルテピアノのための協奏曲やソナタも人気を博していたと伝えられている。おそらく弟子や学習者のために書かれたであろう6つのフルート・トリオは、ロンドンでキングズ・シアター・カンパニーを率いていたころに書かれた作品。金銭的に高いリスクを抱えることの多いオペラ製作との釣り合いをとるため、多くの音楽家と同じくジョルダーニもまた教えることで生計の下支えをしていたと考えられます。6曲は2楽章形式の第4番をのぞいて、第1、第3 & 第5番が急〜緩(ラルゴまたはラルゲット)〜急の、そして第2と第6がフィナーレにメヌエットのテンポ指定のある3楽章形式となっている。とりわけセレナードのような、美しくやわらかい緩徐楽章はリラグゼーション効果満点。世界初録音です。録音:2007年6月15-21日フンガロトン・スタジオ

HCD 32408
モーツァルト:
 3つのソナタ集K.Anh.166〜ヨハン・アンドレによる弦楽四重奏用編曲
   弦楽四重奏曲ト長調Op.32-1
   (〜ピアノ三重奏曲ト長調KV.564)
  弦楽四重奏曲ハ長調Op.32-2
   (〜4手のためのソナタ ハ長調KV.521)
  弦楽四重奏曲ヘ長調Op.32-3
   (〜4手のためのソナタ ヘ長調KV.497)
ルイジ・トマジーニ四重奏団(ピリオド楽器使用)
ラースロー・パウリク、
エルジェーベト・ラーツ(Vn)
エヴァ・ポシュヴァネツ(Va)
バラージュ・マーテー(Vc)
プレイエル編曲(HCD.32343)につづいて、トマジーニ四重奏団がまたもやモーツァルト作品の編曲アルバムをリリース。ここで編曲を手掛けているのは、プレイエルとも親交があり、彼の作品の楽譜出版を任されていた有力な音楽出版者ヨハン・アンドレ(1741-1799)。作曲家としてのかれは、“アマチュアの独創的才人”ともいうべきかなりの腕前の持ち主であったと伝えられ、ここに聴く1793年に出版された3曲もパートの巧みな置き換えほかアレンジのセンスも冴えている。インマゼール率いるアニマ・エテルナにも参加するパウリクをはじめ、ピリオド一線の名手で構成されたアンサンブルの力もあり、モーツァルトのオリジナルを知らなくても、また聴き比べでは一段と楽しみも膨らむ。演奏にあたってはブダペストにあるフェレンツ・リスト音楽院のアーカイヴに所蔵されていた、初版楽譜を使用している。録音:2007年3月7-10日ブダペスト、フンガロトン・スタジオ
HCD 32538
(2CD)
\4600
ガルッピ:「ティートの慈悲」 ゾルターン・メジエシ(T ティート)
モニカ・ゴンザレス(S ヴィテッリア)
ジタ・ヴァーラディ(S セルヴィーリャ)
アンドレア・メラート(Ms セスト)
バルナバーシュ・ヘジ(CT アンニョ)
タマーシュ・コーボル(T ポブリオ)
ファビオ・ピローナ(指)
サヴァリア・バロック・オーケストラ(ピリオド楽器使用)
「ティートの慈悲」と言えば、モーツァルトのオペラが有名。その元となったメタスタージョの台本は、多くの作曲家によってオペラ化されたことが知られている。オリジナルのカルダーラのオペラ(BONGIOVANNI GB 2360 2CD)に続いて、バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785)のオペラが世界初録音。1760年の謝肉祭シーズンにトリノで初演され、大変大きな人気を博した。およそ30年後のモーツァルトのオペラと比べると、違いはあるものの、物語の大筋は変わらない。ガルッピの音楽は、初期古典派ならではの新鮮な魅力を湛えたもの。アリアはどれも魅力的。ハンガリーを代表する古楽系ソプラノのモニカ・ゴンザレスを始め、比較的若い世代の優秀な歌手が集められている。ファビオ・ピローナは、ヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽院出身。ガルッピの権威として知られている。サヴァリア・バロック・オーケストラは、ハンガリー古楽界の大御所、パール・ネーメトが芸術監督を務めるオーケストラ。録音:2007年7月8-14日,ブダペスト
HCD 32466 フーゴー・ヴォルフ:ピアノ曲集
 ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」によるパラフレーズ (1880)
 ワーグナーの「ワルキューレ」によるパラフレーズ (1880)
 変奏曲 Op.2 (1875)
 フモレスケ (1877)
 幼年時代より (1878)
エメシェ・ヴィラーク(Pf)
リートの世界に名作を残したフーゴー・ヴォルフ。歌曲伴奏部の念入りかつ雄弁なピアノ書法を考えれば、おのずとピアノ独奏曲にも興味がいくが、何故かほとんど音源が存在していなかった。その待望のアルバムが登場。ヴォルフは多数のピアノ曲を手掛けはしたものの、途中で熱が冷めてしまう気質ゆえか、大半が未完で、演奏可能なものはここに収められた位しかない。しかも音楽の勉強を始めた15歳から20歳までの初期作品のみ。なかでもワーグナーのオペラの主題に基づくパラフレーズは、熱烈なワグネリアンだったヴォルフの思いが込められた力作。「ワルキューレ」によるパラフレーズは演奏時間27分の大作で、おなじみの動機が次々と現れる。ハンガリーの名伴奏者ヴィラークの説得力に満ちたピアノが魅力。

HCD 32524
バルトーク:ピアノ曲全集 Vol.1
 4つのピアノ曲 BB27/葬送行進曲 BB31
 狂詩曲 Op.1(ピアノ独奏版)/2つの小品 BB38
 3つのチーク地方の民謡 BB45b(ピアノ独奏版)/2つの悲歌 Op.8b
ゾルターン・コチシュ(Pf)
バルトークのピアノ曲は高度な技巧に加え、激しさとハンガリー的なリズム感が必要とされる。それらをすべて兼ね備えた理想的演奏家といえば、やはりゾルターン・コチシュと申せましょう。当アルバムは、1990年代後半に彼がフィリップス社で行なった録音をフンガロトン社がライセンス、さらに「2つの小品 BB38」を最新録音で加えた。バルトーク演奏の極限が味わえる。

HCD 32525
バルトーク:ピアノ曲全集 Vol.2
 14のバガテル Op.6/10のやさしいピアノ小品 BB51
 7つのスケッチ Op.9b/3つのブルレスカ Op.8c
 2つのルーマニア舞曲 Op.8a/4つの哀歌 Op.9a
ゾルターン・コチシュ(Pf)
コチシュのバルトーク・ピアノ曲全集の第2巻。いずれも1990年代後半にフィリップス社で行なわれた録音をフンガロトン社がライセンス発売。狂的なまでに研ぎ澄まされた感性が光る。
HCD 32486 ジェルジ・コーシャ(1897〜1984):
「ホーム・コンサート〜歌曲&室内楽曲集」
 (1)天地創造の礼賛に〜
   シャーンドル・ヴェレシュの詩にもとづく〜
    アルトとチェロのための(1936)
 (2)モノマネ〜シャーンドル・ヴェレシュの詩にもとづく〜
   声楽とピアノのための(1976)
 (3)アンダンテとヴィヴァーチェ〜
   チェロとピアノのための(1948)
 (4)無常の反駁〜ガーボル・デヴェチェリの遺作詩集による歌曲集〜
   声楽とピアノのための(1972)
 (5)ディヴェルティメント〜ピアノのための(1960)
 (6)余生〜アンナ・ハイナルの詩による3つのカンタータ〜
  ソプラノとハルモニウムまたはオルガンのための(1978)
 (7)“ハッピー・ナンセンス”〜
  エドゥヴァルト・リアー(アンナ・ハイナル訳)の詩による(1978・1979)
アンナ・コロンディ(S)
ユッタ・ボコル(Ms)
ユディト・キシュ=ドモンコシュ(Vc)
ガーボル・コーシャ
(ハルモニウム、P &打楽器)
10歳でバルトーク門下となりピアノを師事、さらにドホナーニのもとでも研鑽を積んだコーシャは、同郷の名手フバイやシゲティ、フーベルマンらの伴奏を務めた名手。大戦間期の1920年代にピアニストとして、同時に作曲家としてヴェイネルやライタと一緒に独創的な才能を開花させ、自国ハンガリーではバッハ演奏の権威としても知られている。コーシャにとって舞台やリハーサル室が限られた創作の場というわけではなく、日曜の午後、自宅で家族や友人、音楽院の学生とともに開いた“コーシャの室内楽コンサート”が重要な役割を担った。語り草となったこの催しは、中断を経たものの1936年からコーシャが亡くなるまで続いた。ホーム・コンサートと題されたこのアルバムはまさに、その模様を再現したもの。演奏スペースからくる楽器編成の制約もあって、傾向としては劇的な効果を狙ったものというよりも、むしろしっとり静かに沁みる内容となっている。1995年に“ホーム・コンサート”を復活蘇演し、作曲者の息子で自身もマルチプレーヤーとして活躍するガーボル・コーシャがここでも演奏を担当している。歌曲はすべてハンガリー語歌唱。[ハンガリー、フンガロトン・スタジオにおける収録]DDD ステレオ78'56"
HCD 32482 ペーテル・トート(b.1965):合唱作品集
 (1)ハンガリーのマドリガル集〜伝承詩による(11曲)
 (2)スターバト・マーテル(シャーンドル・ヴェレシュ)
 (3)アヴェ・マリス・ステラ
 (4)グローリア・イン・エクセルシス(シャーンドル・カーニャーディ)
 (5)悲しいワルツ(シャーンドル・ヴェレシュ)
 (6)炎(イェネー・ドゥシダ)
 (7)シャルム(ラースロー・ナジ)
 (8)カンティオ(ミハーイ・チョコナイ・ヴィテーズ)
 (9)愛、おお、大いなる愛(ラースロー・ナジ)
 (10)眠れぬ夜(シャーンドル・ヴェレシュ)
(1)(6)ラースロー・タマーシ(指)
デブレツェン・ケルチェイ合唱団
(2)(4)(7)(8)ジュジャーンナ・ミンドセンティ(指)
ムジカ・ノストラ合唱団
(3)(5)(10)マーテー・サボー・シポシュ(指)
デブレツェン・コダーイ合唱団
(9)カールマーン・シュトラウス(指)
ハンガリー放送合唱団
日本でもおなじみ、ハンガリー合唱界の大御所ミクローシュ・コチャールに作曲を師事したトートの合唱作品をまとめたもの。アヴェ・マリス・ステラのみラテン語、ほかはすべてハンガリー語歌唱。録音:(1)(3)(6)(10)2007年4月13〜16日デブレツェン、デーリ・ミュージアム (4)(8)2007年5月17日フンガロトン・スタジオ (7)(9)ハンガリー放送 DDD ステレオ72'27"
HCD 32418 ラースロー・ドゥブロヴァイ(b.1943):
 (1)祝祭音楽
 (2)トランペット協奏曲第2番
 (3)打楽器とオーケストラのための協奏曲
 (4)Timbre Symphony(音色のシンフォニー)
ベンチェ・ホルヴァート(Tp)
ゾルターン・ミハーイ・ヴァルガ(Perc.)
ラースロー・コヴァーチュ((1)(3)(4)指)
フィリップ・ドゥ・シャランダル((2)指)
ハンガリー放送O.[ハンガリー放送収録]
ドゥブロヴァイは民俗楽器をさかんに取り入れた独自の作風で現代ハンガリーを代表する作曲家。自身書下ろしのライナーノートによると、ステレオ効果満点のファンファーレが印象的な祝祭音楽は、ハンガリーの千年紀を記念して書かれた4つの管弦楽作品のひとつ。ここでの演奏は当初のブラス・バンド用ではなく、フルオケ用に編曲された版によるもの。1990年代ハンガリーから優秀な演奏家が次々と輩出されるようになったことが作曲動機と語る第2トランペット協奏曲は、とくにフィナーレのロンド楽章で奏者に超絶技巧を要求する難曲。1998年ハンガリー有数のアマディンダ打楽器アンサンブルのために書いたパーカッション・シンフォニーで、ここでも演奏に参加するヴァルガの驚異的なソロに強く打たれ、かれのために書こうと決意した打楽器協奏曲。マリンバ、シロフォンほかいろいろな楽器へとソロが交替してゆくおもしろさが光る。音色に強いこだわりをもつ作曲者の持ち味が前面に出ている‘音色のシンフォニー’。2000年という20世紀最後の節目の年に合せて書かれたこの作品は、それぞれにタイトルをもつ全6楽章からなり、音色に対するイマジネーションが自由に展開されてゆく。DDDステレオ 69'37"
HCD 32460 ラースロー・ドゥブロヴァイ(b.1943):
 (1)語りと管弦楽のための交響的絵画「1956」〜
  ティボル・ジュルコヴィチュの詩集による
 (2)バレエ「彫刻家」(概要:ヨージェフ・ガーティ作)
ガーボル・コンツ(語り)
ハンガリー放送SO.
(1)フィリップ・ドゥ・シャランダル(指)
(2)ラースロー・コヴァーチュ(指)
1956年はハンガリーの人びとにとってはけっして忘れることができない特別な年。それはハンガリーで起きた反政府デモに始まる民主化の動きがソ連軍の武力介入によって鎮圧された、いわゆるハンガリー動乱の起きた年だから。当時のドゥブロヴァイも例外ではなく、多感な少年時代にこの事件を目の当たりにして強い衝撃を受けたひとり。それから半世紀を経て、ハンガリーに生まれた作曲家としてあらためて向き合った渾身の作がこの1956。終曲のマエストーソにいたる40分ほどの楽曲は、事件をそのまま連想させる“自由”や“葬送行進曲”と銘打たれた6つの楽章の間に、それぞれインテルルディウム(短い間奏)が挿入され交互に演奏されるというスタイルとなっています。もちろんハンガリー語による歌唱。録音:2002年&2006年ハンガリー放送、第6スタジオ DDD ステレオ78'18"

HCD 32542
¥2090
ラースロー・ライタ(1892-1963):弦楽四重奏曲全集Vol.1
 第1番[二重フーガとロンド]Op.5(1923)
 第3番Op.11(1929)
 第4番Op.12(1930)
アウアー四重奏団
ヴィルモシュ・オラー、ガーボル・ベラーン(Vn)
チャバ・ガールフィ(Va)
アーコシュ・タカーチュ(Vc)
録音:2007年11月15-20日ハンガリー、フンガロトン・スタジオ

HCD 32543
¥2090
ラースロー・ライタ:弦楽四重奏曲全集Vol.2
 第5番Op.20(1934)[弦楽四重奏のための5つのエチュード]
 第7番Op.49(1950)
 第9番Op.57(1953)
アウアー四重奏団
ヴィルモシュ・オラー、ガーボル・ベラーン(Vn)
チャバ・ガールフィ(Va)
アーコシュ・タカーチュ(Vc)
20世紀前半のハンガリーにおけるずば抜けた作曲家、民俗音楽学者、教師のひとりと考えられているライタ(1892-1963)。バルトークの親密な仲間で、ハンガリー音楽の研究に多大な影響を及ぼした。総数69の作品は映画音楽にいたるまで全ジャンルにおよび、パリでダンディに師事した経験もあり、作風はみずから公言するようにフランス印象派に、また同様にハンガリーや東欧の民俗音楽にも通じたもの。このたび全集シリーズとして2枚同時リリースとなる弦楽四重奏は、創作活動を通じてひんぱんに書かれ、1953年の作品58まで全部で10曲を数える。時期もほとんど重なることからバルトークの弦楽四重奏に大いにインスパイアされて書かれ、ハンガリー内外のアンサンブルによって演奏されてきた。ちなみに1920年代にライタはまたアメリカのロート、自国ではヴェーグ、タートライといったカルテットを指導しています。ライタの国際的名声を得るきっかけをつくった弦楽四重奏第3番。アメリカン・エリザベス・スプラーグ=クーリッジ財団から賞金を授与され、欧米の多くの都市で初演されています。このほか息子のアベル夫婦に捧げられた第9番では、フィナーレにトランシルヴァニアの舞曲による主題が聞こえるなど、じつに多彩。バルトークが書いた不滅の6曲に次ぐ充実の内容となっている。演奏を手がけるアウアー四重奏団は1990年リスト音楽院の学生たちによって結成されたアンサンブルで、幾多のコンクール入賞歴のほかすでに録音も多数。録音:2007年ハンガリー、フンガロトン・スタジオ

HCD 32462
¥2090
エマヌエル・モール(1863-1931):チェロ・ソナタ集
 第1番ハ短調Op.22 / 第2番イ短調Op.53 / 第3番イ短調Op.76
ペーテル・サボー(Vc)
アドリエンネ・クラウス(P)
いまではほとんど忘れるにまかせたままのモールは、ハンガリーに生まれたピアニスト、オルガニストで作曲家。自身の名前を冠した楽器のデザインも考案しています。ちなみに、かのリリー・レーマンが欧米で演奏旅行する際に、伴奏者、ピアニスト、指揮者として同行したのがかれ。作曲家としては8つの交響曲、3つのピアノ協奏曲、4つのヴァイオリン協奏曲のほかオペラもいくつか書くほど、かなりの多作家でもあった。彼はまたカザルスのお気に入りで、才能を高く買っていた師をはじめ、クライスラー、イザイ、フレッシュらからも作曲を依頼されている。その‘カザルスの楽器’のために書かれたソナタは、急-緩-急の3楽章形式、ロマン派の様式、ピアノ・パートに比重を置くところが共通していて、すべて世界初録音。名手アルフレート・ピアッティに捧げられた第1番は、アダージョがブラームスの間奏曲のねっとりした世界観を思わせるもの。これも名手ルートヴィヒ・ルベルに献呈された第2番は、作品番号がかぶる、未出版の同じ調性による交響曲と主題、着想が同じだと考えられている。正式には“ピアノとチェロのためのソナタ”というタイトルをもち、ピアノが主役となっている第3番は、カザルスの一番弟子でマネージャーとなる、チャールズ・キースゲンに捧げられています。リスト音楽院でクルターグ、ラドシュに同じく師事したデュオによる息の合った演奏でどうぞ。録音:2007年1月29日-2月2日ハンガリー、フンガロトン・スタジオ






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