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第42号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



ACCENT

ACC 24178
\2500
夜咲きサボテンの歌〜Reina De La Noche-song
 Vidalita Del Vuelo/ Kara Llantaj/ La Tristecuta/
 Alfonsina Y El Mar/ Dalia Morena/ La Aduendada/
 Balada Para Martin Fierro/ Certidumbre/ Farewell/ Hop/
 As Rosas Nao Falam/ Milonga Del Agua Herida/
 Milonga/ Falta Envido/ Reina De La Noche
リリアーナ・ロドリゲス(Vo)
ラファエッリャ・スミッツ(G)
ホルヘ カルドーソ(G)

ALBA 1CD¥2500

ABCD 235 ウーノ・クラミ:
 ヴァイオリン協奏曲 作品32、弦楽オーケストラのための組曲、
 愉快なセレナード、人形芝居の場面、序曲、
 中国の商人、バレエ「眠りの森の美女」、勇ましい将軍
ペッカ・カウッピネン(Vn)
ドミートリー・スロボデニューク(指)
キュミ・シンフォニエッタ
ウーノ・クラミ(1900-1961)の代表作のひとつ、ヴァイオリン協奏曲をメインとする作品集。この協奏曲は1943年に作曲、ストックホルムで初演された。翌年、スコアが紛失したため、クラミが記憶を頼りに再び作曲にとりかかり、1954年に新版が完成したという経緯がある。その後、スウェーデン放送局のライブラリーで初稿が発見されたものの、新たなアイデアを入れた新版が決定稿となった。オルガンのための「詩編11番」に基づく楽章をもつ「弦楽オーケストラのための組曲」、曲名どおりの「愉快なセレナード」、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」を思わせる小組曲「人形芝居の場面」。クラミの管弦楽作品の代表的なアルバムになりそう。ソロを弾くペッカ・カウッピネンはヘルシンキ・フィルハーモニックのコンサートマスター。ソロを担当したアルバムには、タピオ・トゥオメラ指揮エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団と共演したシベリウスの組曲とユモレスクの録音があります。キュミ・シンフォニエッタはフィンランドを代表する室内オーケストラのひとつ。指揮者のドミートリー・スロボデニュークはロシア生まれ。シベリウス・アカデミーでセーゲルスタム、パヌラ、アルミラに指揮法を学び、スカンディナヴィア諸国とイギリスを中心に活躍している。録音:2005年12月9日-13日 クーサーホール (クーサンコスキ、フィンランド)
ABCD 249 ショパン:練習曲集 作品10、作品25、3つの新しい練習曲 アンネ・カウッピ(P)
アンネ・カウッピ(1962-)は、シベリウス・アカデミーを卒業後、ジュリアード音楽院でアニア・ドーフマンとアデーレ・マーカスの下で postgraduate diploma を取得。フィンランドを中心に演奏活動を行っている。録音:2006年-2007年 セッロ・ホール (エスポー、フィンランド)
ABCD 250
(SACD hybrid)
\2500
大聖堂の窓〜ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):オルガン作品集
 交響的カンツォーネ第2番ハ短調 作品85-2、
 グレゴリア聖歌による6つの小品「大聖堂の窓」 作品106、
 メンデルスゾーンの「厳格な変奏曲 ニ短調 作品54」の
  主題による15の変奏曲*世界初録音、
 交響的コラール<いざ憩え、すべての地よ> 作品87-3
  (声、ヴァイオリン独奏とオルガンのための)
マルック・マキネン(Org: タンペレ大聖堂のアルバニス・ユルヴァ・オルガン (1907年))
アヌ・ホスティッカ(S)
ペトリ・タピオ・マットソン(Vn)
ジークフリート・カルク=エーレルトは、20世紀初頭に活躍したドイツ、オーベルンドルフ・アム・ネッカーの生まれの作曲家。ライプツィヒ音楽院でオルガンとピアノのほか、ザロモン・ヤーダスゾーンとカール・ライネッケに作曲を学びました。グリーグと親交があり、初期の作品にその影響がみられるとされる。作曲家としての評価の定まっていないカルク=エーレルトと彼の作品について演奏者のマルック・マキネンがブックレットに丁寧なノーツを寄せている (英語、フィンランド語)。タンペレ大聖堂のアルバニス・ユルヴァ・オルガンはオーケストラを模倣したとされるロマンティックな響きに特色があり、レーガーやカルク=エーレルトの音楽に似合っていそう。録音:2004年6月7日-10日 タンペレ大聖堂 (タンペレ、フィンランド)5.0 surround/stereo

ALTARA

ALT 1030
\2400→¥2190
ショパン:
 マズルカ Op.6の1-4/Op.24の1-4/Op.50の1-3/Op.68の1-4
シマノフスキ:マズルカ Op.50の1-4/Op.62の1-2
マチェイェフスキ:
 マズルカ第6番/第9番「タトラ山のこだま」/第10番
ペーテル・ヤブロンスキー(Pf)
かつて「ピアノ界の貴公子」としてアイドル的人気を誇ったペーテル・ヤブロンスキー。彼がポーランドのマズルカを興味深い角度から考察した辛口ディスクが登場。ポーランドの民族舞曲マズルカは、弱拍のない3拍子のリズムを持つのが特徴だが、ポーランド南部タトラ山の民には2拍子だったり、不思議なアクセントを持つものがある。そこに目をつけたシマノフスキが個性的なピアノ連作に仕上げた。さらにスウェーデンに住んだポーランド人作曲家ロマン・マチェイェフスキのマズルカもシマノフスキの伝統を受け継ぐタトラ山系音楽。ヤブロンスキーならではのリズムの良さで、会心の出来となっている。
ALT 1026
(5CD→3CD価格)
\6000→¥5590
モーツァルト:ピアノソナタ全集 ピーター・ケイティン(P)
15年くらい前までオリンピアレーベルで売られていて、通好みの名演として名高い名盤がついにヤブロンスキーのレーベル、アルタラから復活。ヤブロンスキーの眼力恐るべし。徹底して誠実な演奏だがピアノ好きをハッとさせる芸のきいた名録音だった。ケイティンは1930年イギリス生まれの今や巨匠。録音:1988/9年ノルウェー

AMBROISIE 1CD¥2600

AM 157 メディアの怒り
 (1)ゴーティエ・ドゥ・マルセイユ:シンフォニア
 (2)クレランボー(1676?1749):カンタータ「メデ」(第1巻)
 (3)ジャック・デュフリ(1715?1789):
  チェンバロのための作品集第3巻(抜粋)?フォルクレ、メデ
 (4)ゴーティエ・ドゥ・マルセイユ:
  組曲ト短調より前奏曲、二声のシンフォニア&
   リュリ:メデのアリア
 (5)ジョヴァンニ・アントニオ・ジャネッティーニ(1648-1721):
   アテネのメディア(抜粋)&
  D.ガブリエッリ:バレエop.1より器楽曲
 (6)ニコラ・ベルニエ(1665?1734):
  カンタータ「メデ」&
 ミシェル・ドゥ・ラ・バレ:器楽作品集第3巻より
ステファニー・ドゥストラック(Ms)
アンサンブル・アマリリス
〔エロイーズ・ガイヤール(指)、
リコーダー&バロック(Ob)〕、
ヴィオレーヌ・コチャール(声楽指揮、鍵盤)、
ジローヌ・ゴーベール=ジャック(Vn)、
アンヌ=マリー・ラーラ(Gamb)
王女メディア(フランス語では「メデ」)の物語にまつわる音楽集。メディアは、祖国を捨て、実の弟を殺害までして愛する男イアソンと一緒になった。しかしすべてをささげた男イアソンは、権力に惹かれ他国の王の娘と結婚する。裏切られたメディアは復讐を誓い、まず女性を殺し、イアソンの義父にあたる王を殺害。さらに、自分とイアソンとの間に生まれた子ども2人を殺害し、すべてを失って悲嘆にくれるイアソンを尻目に立ち去る、という強烈なストーリー。この強烈な女性の物語は、多くの作曲家の心を奪い、この物語に基づくオペラや器楽作品が多く書かれた。メディアの狂おしいまでの嫉妬、強烈な愛情が入り混じった感情を、女性によるアンサンブルが濃厚に強烈に表現。激しい作品ばかりで、ドラマティックな1枚となっている。
AM 167 ヴェルサイユの音楽大噴水
 リュリ:「ロラン」より序曲/
 ラモー:「ナイス」より序曲/
 ラモー:「ザイス」より序曲/
 ラモー:「アカントとセフィーズ、または同情」より序曲/
 リュリ:「ペルセ」より序曲/
 デマレ:ヴィーナスとアドニスより(抜粋)/
 リュリ:「ロラン」より(抜粋)/
 グルック:「バウチとフィルモーネ」より/
 ポルポラ:「ポリフェーモ」より
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク
毎年夏になると、今でも、ヴェルサイユ宮殿の贅沢な庭園で噴水を見ながら野外で音楽を鑑賞するイベントが人気だとか。まさにそんな雰囲気を味わうことのできる一枚。どれも一度はリリースされたことのある音源だが、こうして集めて聴いてみるとやはり小気味よいルセの指揮ぶりに、暑さも忘れて酔いしれてしまう。噴水のそば、マイナスイオンをたっぷりと浴びながら音楽を聴く気分を、是非ご自宅で。
AM 136
\2600
「コン・パッシオーネ」
 チャイコフスキー(Rok Klopic編):
  ワルツ・スケルツォop.34 、感傷的なワルツop.51-6/
 ラヴェル:ツィガーヌ/
 ショーソン:詩曲/
 クライスラー:愛の喜び、ウィーン奇想曲/
 サラサーテ:バスク奇想曲/
 シチェドリン:アルベニス風に/
 ワックスマン:カルメン幻想曲
ヨッシフ・イヴァノフ
使用楽器:ストラディヴァリウス(Piatti、1717)
イタマール・ゴラン(P)
なんとも有名曲ばかりを集めた、楽しめるプログラム。演奏するはヨッシフ・イヴァノフ。彼は17歳でエリザベート国際コンクール第2位、さらに聴衆賞も獲得したというツワモノ。あのジェラール・プーレにも認められたというから、実力は間違いなし。きわめて熱い音楽だが、フェロモンで押しまくるのではなく、太さと細さの絶妙なバランスの音色で聴かせ、時に繊細さを漂わせた色気をふっと薫らせ、私たちをクラッとさせる。フランスの繊細でおしゃれな伊達男風の魅力に溢れたヴァイオリニスト。もちろんテクニックはばっちり。ツィガーヌも乱れることなくラヴェルのスペイン趣味を歌いきる。彼が奏でるこれらの有名曲はとてつもなく芳しさと瑞々しさを得て、さらなる魅力を放つ。リトアニア出身のゴランのひとくせ効いたサポートも見事。

ARTE VERUM 1CD¥2500

ARV 002 R.シューマン:歌曲集
 献呈Op. 25-1、わが麗しの星Op. 101-4、
 花嫁の歌Ⅰ Op. 25-11 、花嫁の歌Ⅱ Op. 25-12、
 兵士の花嫁(Op. 64-1)、捨てられた娘(Op. 64-2)、
 春だ(Op. 79-23)、あの国をご存知ですか(Op. 98a-1)、
 ただ憧れを知る者だけが(Op. 98a-3)、
 話せと言わないで(Op. 98a-5)、
 悲しい音色で歌わないで(Op. 98a-7)、
 私をこのままの姿でいさせて(Op. 98a-9)、
 あなたは花のよう(Op. 25-24)、哀れなペーター(Op. 53-3)、
 はすの花(Op. 25-7)、孤独な涙は何を望む(Op. 25-21)、
 はじめての緑(Op. 35-4)/
 歌曲集「女の愛と生涯」(Op. 42)、月夜(Op. 39-5)
 くるみの木(Op. 25-3)
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ローランド・ペンティネン(P)
その歌声と表現により深みと熱さを増したヘンドリックスによるシューマン。ペンティネンの好サポートを得て、じっくりしっとり聴かせる。録音:2002年9月&2003年3月
ARV 003 パーセル&ヘンデル:endless pleasure
 パーセル:
  つかの間の音楽(エディプス王より)/
  ばらの花よりかぐわしく(「パウサニアス」より)/
  音楽が愛の糧であるなら第1曲&第3曲/
  ばら色のすみかから(「ドン・キホーテの滑稽な物語」より)/
  主よ、人とは何か/
  ああ、ベリンダ!私が土の下に横たわるとき(「ダイドーとイニーアス」より)
 ヘンデル:
  バレエ組曲「テルプシコール」/
  おお眠りよ、なぜ私を見捨てるのか;あなたがどこを歩くとも;
   極みなき喜び(「セメレ」より)/
  いとしの森よ(「アタランタ」より)/
 汝のやさしい瞳を崇む;つらい運命に涙はあふれ;
  難破した船が嵐から(「ジューリオ・チェーザレ」より(伊語))
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ドロットニングホルム・バロックアンサンブル
バロックもののドラマティックなアリア集。熱い歌唱で、「ババヘン」の魅力炸裂。録音:2006年11月、2007年4月
ARV 004 プーランク:歌曲集
 3つの詩〜ヴィルモランの詩による3つの歌曲(全3曲)
 気まぐれな婚約(詩:ヴィルモラン)(全6曲)
 歌の調べ(詩:モレア)(全4曲)
 「C」(2つの詩より〜詩:アラゴン)
 ギターに寄す(詩:ロンサール)
 くじびき(詩:カレーム)(全7曲)
 ある日ある夜(詩:エリュアール)
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)
デルヴィンイェルの名人ぶりの光るピアノに、ヘンドリックスの変幻自在な表現が見事にマッチし、プーランク歌曲と、それぞれの詩の世界を見事に描ききっている。録音:2006年11月、2007年11月
ARV 001SPE グラナドス:トナディーリャス
 ゴヤの色女(マハ)/抜け目なき伊達男(マホ)
 歌声とギターのつま弾き(トラララとプンテアド)
 名伊達男(マホ)/色女(マハ)のまなざし
 愛と憎しみ/わたしは通りをぶらつく
 板にもつかないおしゃれな娘たち
オブラドルス(1897〜1945):
 愛するひとに/あいして,お母さま
 髪は細やか/ちいさなお嫁さん 
モンサルバーチェ(1912-2002):
 五つの黒人歌曲/ピアノの中のキューバ
 ハバネラの調べで/ドスが自慢の伊達男
 黒人の子を寝かしつける歌/黒人の歌
グラナドス:愛の歌集
 夏至祭の夜明け/泣けよ,心よ,それでいい
 クエンカの娘たちが松林へ行った昨泣くな,
 両の眼,
 それは違う 朔あたしはただの小娘だから 柵すてきなあなた
ファリャ:七つのスペイン民謡
 モーロ人の衣/ムルシア風セギディーリャ
 アストゥリアーナ/ホタ/子守唄(ナナ)
 うた(カンシオン)/ポロ
 カタルーニャ民謡:鳥の歌*
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)
*グスタフ
Arte Verum記念すべき第1弾リリース。最終楽曲の「鳥の歌」は、2005年にこの世を去った大歌手、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスへの敬愛の念を込めて歌われている。録音:2003&2005年

ATMA

Naturally...ナチュラリー・シリーズ 1CD¥1600

古楽から現代曲まで幅広いレパートリーを持つカナダ・ケベックを本拠とするレーベルATMA Classiqueから、有名曲をピックアップした新しいシリーズが発売されます。
ACD2 3002 Naturally Faure
 ガブリエル・フォーレ:
  揺りかご Op.23-1/夢のあとで Op.7-1/ 3つの無言歌よりOp.17-3/
  秘密Op.23-3/シシリエンヌ Op.78/この世 Op.8-3/エレジー Op.24/
  ネルOp.18-1/あけぼのOp.39-1/水のほとりにて Op.8-1/
  ある日の詩【めぐりあい/いつの日も/さらば】Op.21/
  漁師のうた Op.4-1/ひそやかに Op.58-2/月の光 Op.46-2/
  墓地にてOp.51-2/祈りながら/秋の歌Op.5-1/
  夜想曲 Op.43-2/ピアノ三重奏Op.120より第2楽章/シシリエンヌ Op.78
ヤニク・ネゼ=セガン(P)
フランシーヌ・シャボー(P)
 ステファーヌ・ルムラン(P)
ベノワ・ロワゼル(Vc)
アンヌ・ロバート(Vn)
テレーズ・ライアン(Vc)
アラン・トゥルーデル(Tb)
フォーレは生涯に100曲を越える歌曲を残し、フォーレはその長い作曲人生の間歌曲を書き続けました。このナチュラリー・フォーレはフォーレの有名な歌曲「夢のあとで」「月の光」などのチェロとピアノの編曲、そしてトローンボーン編曲の「シシリエンヌ」を収録。
ACD2 3003 Naturally Schubert
 シューベルト:
  ピアノ五重奏曲イ長調 D.667「ます」、
  アダーショとロンド・コンチェルタンテ ヘ長調 D.487、
  岩の上の羊飼いD.965、
  君はわが憩い(編:リスト)、影法師(編:リスト)
カナダ室内合奏団
アンドリュー・チュニス(P)
ルイーズ=アンドレ・バリル(P)
ダヴィド・フレイ(P)
アリヌ・クータン(S)
アンドレ・モワザン(Cl)
シューベルトは交響曲、ピアノ曲、歌曲と多くの作品を残していますが、彼の心のうちを最もよく表現しているのは室内楽作品なのではないでしょうか。ナチュラリー・シューベルトではATMAが誇るアーティスト、カナダ室内合奏団の演奏で名曲「ます」を収録。シューベルトのもう一つの形の室内楽作品と言っても良いクラリネット・ソプラノ・ピアノという構成による「岩の上の羊飼い」、そしてF.リストの歌曲編曲による作品を2つ収録しています。シューベルトの本当の顔が垣間見れる1枚です。
ACD2 3004 Naturally Beethoven
 ベートーヴェン:
  交響曲第7番、七重奏曲Op.20、
  別れWoO.124、この暗い墓のうちに WoO.133
レ・ヴェン・ド・モントレアル
アンドレ・モワザン(Cl)
デイヴィッド・DQ・リー(CT)
ヤニク・ネゼ=セガン(P)
ナチュラリー・ベートーヴェンは親しみやすいベートーヴェンをモットーにしています。ウィンド・アンサンブルのための作品を収録。ベートーヴェン自身が編曲した2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、2本のファゴットとコントラバスのための交響曲第7番。七重奏曲はイジー・ドルジェツキー編曲とアンニーン・ミスリク校訂の版を使用。また最後に韓国生まれのカウンターテナー、デイヴィッド・DQ・リーによる2つの歌曲を収録しています。
ACD2 3005 Naturally Handel
 ヘンデル:
  イェフタ、ロターリオ、ユダス・マッカベウス、アルチーナ、
  オットーネ、アターリア、忠実な羊飼い、アチスとガラテア より
マーク・ブリーク(T)
スージー・ルブラン(S)
レ・ボレアデ フランシス・コルプロン(指)
モントリオール・バロック・オーケストラ
バッハと並ぶバロック期の大作曲家ヘンデルの有名なオペラ、オラトリオから美しい作品を選んで収録。 スージー・ルブランの質の良い歌声と静謐で美しいマーク・ブリークのカウンターテナーが心地よい1枚。
ACD2 3006 Naturally Telemann
 テレマン:
  フルートとヴァイオリンソロ、弦楽、バッソコンティヌオのための協奏曲、
  フルートとヴィオールのためのソナタ ホ短調、
  カンタータ「Seele, lerne dich erkennen」 TWV 1:1258、ソナタ 変ロ長調
アンサンブル・カプリス
マティアス・マウテ(フルート・トラヴェルソ)
レ・ボレアデ
フランシス・コルプロン(フルート・トラヴェルソ)
マンフレッド・クレイマー(バロック・ヴァイオリン)
モニカ・マウフ(S)
テレマンのエレガントで美しく、また技巧的な作品を収録したナチュラリー・テレマン。フルート・トラヴェルソの素朴な音色が心に優しく響きます。
ACD2 3007 Naturally Bach
 J.S.バッハ:
  オーボエ・ダモーレ協奏曲BWV1055、
  オーボエ協奏曲ヘ長調 BWV1053a
  リュート組曲第3番ト短調 BWV995、
  プレリュード、フーガとアレグロ」BWV998
  マタイ受難曲よりアリア「神よ、あわれみたまえ」
ダ・ソナール ブルース・ヘインズ(Ob)
ダニエル・テイラー(C-T)
ステファン・スタッブズ(Lute)
バッハは異なる趣のオーボエのための協奏曲を2つ書いています。この作品には美しい旋律が多数含まれており、他のバッハの曲にも度々登場します。またステファン・スタッブズの演奏で収録されているリュート組曲は、バッハ自身もリュートの響きを気に入っており、組曲4曲のほかにもソロの作品を書いています。アルバムの最後には美声カウンター・テナーのダニエル・テイラーで締めくくられています。

AUDITE

AU 21402
(3CD)
\4500
スクリャービン:ピアノソナタ全集
 (1)第1番ヘ短調Op.6 (2)第2番嬰ト短調「幻想」Op.19
 (3)第3番嬰ヘ短調Op.23 (4)第4番嬰ヘ長調Op.30 (5)第5番Op.53
 (6)第6番Op.62 (7)第7番「白ミサ」Op.64 (8)第8番Op.66
 (9)第9番「黒ミサ」Op.68 (10)第10番Op.70
ウラジーミル・ストゥペリ (Pf)
1962年生まれのロシアの名手ストゥペリによるスクリャービンのソナタ全集。彼は往年の女性ピアニスト、ボブリツカヤの子息で、14歳にしてチャイコフスキーの協奏曲を演奏、85年にはジュネーヴ国際コンクールに仲道郁代とともに3位入賞(1・2位なし)している。師匠ラーザリ・ベルマンゆずりの明るい音色と超絶技巧で、スクリャービンの多様な作風を絶妙に弾きわけている。

BIS

BIS SA 1695
(SACD Hybrid)
\2600
ヘンデル:ソロ・カンタータ集
 静かな穏やかな夜 HWV142
 恋する魂は HWV173
 高い望みをかけられた子 HWV113
 死に瀕するアグリッピーナ HWV110
 4声の協奏曲ニ長調
エマ・カークビー(S)、
ロンドン・バロック
SACDハイブリッド盤。ヘンデルが20代の初め、イタリアに滞在していた時期の所産。すべてイタリア語により、当時のイタリア大物作曲家たちの影響が感じられる。いずれもヘンデルならではの甘く美しいメロディに富み、たいへん魅力的。カークビーの演技力で、極上の劇音楽を聴いているような満足にひたれる。
BIS SA 1595
(SACD Hybrid)
\2600
スコットランドの歌とロンドンのソナタ
 ジョン・スタンリー:
  リコーダーと通奏低音のためのソロ第4番ロ短調Op.4の4/
 ヘンデル:
  リコーダーソナタ ロ短調HWV376、
  ソナタ ホ短調HWV375〜ミヌエット/
 ジェミニアーニ:チェロソナタ ハ長調 Op.5の3/
 ルーマン:
  リコーダーソナタ第10番/
  スコットランドの調べ〜「流れは広く」
  ほか全8曲
パルナッスス・アヴェニュー
【ダン・ラウリン (Rec)、
デーヴィド・テイラー (アーチリュート、テオルボ、バロックギター)、
ハンネケ・ヴァン・プロースジー (Cem, Rec)、
ターニャ・トムキンズ(Vc)】
ウィリアム・スケーン (Vc)
SACDハイブリッド盤。1700年代初頭のロンドンには、今日と同じく音楽家が集まり、ドイツ人ヘンデルをはじめイタリア人ジェミニアーニやスウェーデン人ルーマンなど、諸国の有能な作曲家たちが、互いに創作を刺激し合った。さらに、当時イギリスと合体したスコットランド文化が流行し、ことに伝統音楽のリズムや色彩に作曲家たちは魅せられました。ここにはスコットランド民謡編曲が、そこから霊感を受けてヘンデルやスタンリーの作品と聴き比べられる。北欧の虚無僧ラウリンのリコーダーが冴えまくり。
BIS 1696
\2500
ブレット・ディーン:作曲家・演奏家
 (1)ヴィオラ協奏曲(2005)
 (2)十二人の怒れる男たち(1996)
 (3)親密な決定〜無伴奏ヴィオラのための(1996)
 (4)コマロフの墜落(2006)
ブレット・ディーン(Va)(1)、
シドニー響チェロアンサンブル(2)、
ヒュー・ウォルフ(語り)(4)、
シモーネ・ヤング(指)
シドニーSO
オーストラリア出身の作曲家ブレット・ディーン(1961-)作品集。彼はヴィオラの名手としても知られ、ベルリン・フィルの団員を14年も務めた。自身で独奏を演じるヴィオラ協奏曲、12人の陪審員を12本のチェロが演じる「十二人の怒れる男たち」、ラトルの委嘱で作曲された1967年のソユーズ1号事故をテーマとした「コマロフの墜落」など、タイトルだけで興味をそそられる作品ばかり。注目の女性指揮者シモーネ・ヤングが指揮を担っているのも注目。
BIS 1912/4
(6CD/3CD価格)
\7500
シベリウス完全全集:その5 劇音楽
 クリスチャン2世Op.27
  (オリジナル完全版と演奏会用組曲の2種)/
 クオレマ Op.44(完全版)/悲しきワルツ Op.44の1/
 鶴のいる風景 Op.44の2/カンツォネッタ Op.62a/
 ロマンティックなワルツ Op.62b/
 ペレアスとメリザンド Op.46
  (オリジナル完全版と演奏会用組曲の2種)/
 ベルシャザール王の饗宴 Op.51
  (オリジナル完全版と演奏会用組曲の2種)/
 白鳥姫 Op.54(オリジナル完全版と演奏会用組曲の2種)/
 白鳥姫〜第9曲の予備的スケッチ/
 十二夜 Op.60〜来たれ、死よ/鳥の言葉〜結婚行進曲 JS62/
 スカラムーシュ Op.71/誰も彼も Op.83/
 テンペスト Op.109(オリジナル完全版と演奏会用組曲の2種)/
 テンペスト〜カノン (1927)と前奏曲
オスモ・ヴァンスカ、
ヤーッコ・クーシスト(指)
ラハティSO、
ネーメ・ヤルヴィ、
ヨルマ・パヌラ(指)
エーテボリSO、
ラハティ室内合唱団、
ラハティ歌劇場合唱団、
キルシ・ティーホネン(Sop)、
リリ・パーシキヴィ、
アンナ=リサ・ヤコブソン(Ms)、
ヨルマ・ヒュンニネン、
ライモ・ラウッカ、サウリ・ティーリカイネン、
ヘイッキ・ケイノネン(Br)ほか
大好評のシベリウス完全全集、待望の第5弾が登場。今回は劇付随のための管弦楽曲を集めたもの。全曲版と演奏会用組曲が存在する作品はその両者を、異版のあるものはそのすべてを含んでいる。さらに「白鳥姫」第9曲の予備的スケッチ、「テンペスト」のカノンはこのアルバムのための新録音、ヴァンスカ&ラハティの「悲しきワルツ」「鶴のいる風景」の未発売音源という貴重なものもここだけで聴ける。
BIS SA 1458
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
チャイコフスキー:交響曲全集Vol.5
 交響曲第4番ヘ短調Op.36
 弦楽セレナード Op.48
 サマーリン追悼の悲歌
ネーメ・ヤルヴィ(指)
エーテボリSO
SACDハイブリッド盤。父ヤルヴィのチャイコフスキー・シリーズ第5弾は交響曲第4番と弦楽セレナードという魅惑のカップリング。交響曲第4番は2006年7月に京都市交響楽団を振った兇暴な演奏が話題となったので、非常に期待が持てる。ヤルヴィの音楽性に向いていると思える弦楽セレナードも楽しみな限り。
BIS 1450
\2500
ヴィラ=ロボス:ショーロ全集 Vol.2
 ショーロ第1番 (1920)〜ギター独奏のための
 第4番 (1926)〜3本のホルン、トロンボーンのための
 第6番 (1926)〜管弦楽のための
 第8番 (1925)〜2台のピアノと管弦楽のための
 第9番 (1929)〜管弦楽のための
ファビオ・ザノン(guit)、
ダンテ・イェンクェ、
オゼアス・アランテス、
サムエル・ハムゼム(hrn)、
ダリン・コールマン(B-Trb)、
リンダ・ブスターニ、
イラン・レヒトマン(Pf)、
ジョン・ネシリング(指)
サンパウロSO
お国物ならではの味わいで高い評価を受けているネシリングのヴィラ=ロボスのシリーズ、最新譜はショーロの第2集。ギター独奏の第1番、金管四重奏の第4番といった特殊な編成から、大管弦楽まで多彩。ヴィラ=ロボスならではの生命力と南国的カラーで、類のない音の万華鏡を創りあげている。
BIS 1510
\2500
ブリテン:歌曲集
 冬の言葉 Op.52/バーンズの4つの詩
 この子たちは誰?Op.84/かつて再び春が/ドーチエの献身
 小谷/子供たちと名なし卿/伝統/雌羊を呼べ
ダニエル・ノーマン(T)、
クリストファー・グールド(Pf)
ブリテンにとって歌曲は公私のパートナー、ピーター・ピアーズのために作るということもあって、特別の感情にあふれた作品が多く、彼の創作上重要なものとなっている。ここに収められた歌曲の多くはトマス・ハーディの詩に基づき、独特の厭世観、孤独感に満ちている。エリザベス女王の依頼で1975年に作曲された「ロバート・バーンズの4つの詩」も繊細な美しさにあふれている。
BIS SA 1676
(SACD Hybrid)
\2600
カレヴィ・アホ:交響曲第12番「ルオスト」(2002/3)  タイナ・ピーラ(S)、
アキ・アラミッコテルヴォ(T)、
ハンヌ・レートネン(Sax)、
ヨン・ストルゴーズ(指)
ラハティSO、
ラップランド室内O
SACDハイブリッド盤。現代フィンランドの大物作曲家カレヴィ・アホの交響曲第12番は、フィンランド領ラップランドにあるルオスト山の斜面で演奏するために作曲されました。そのため2群のオーケストラと独唱者を必要とし、金管と打楽器はさまざまな距離間隔で配置されるため、自然サラウンド効果が生まれるという興味深いもの。地元ラップランドのオーケストラの演奏というのもユニーク。オーディオ・ファイルにも効果満点。
BIS 1740/2
(8CD)
\7500
グリーグ:管弦楽曲全集
 序曲「秋に」Op.11/ピアノ協奏曲イ短調 Op.16/交響曲ハ短調/
 十字軍王シグル Op.22/陸地を見ること Op.31/ベルグリョット Op.42/
 リカルド・ノルドローク追悼のための葬送行進曲〜
  グリーグ編曲による吹奏楽版と
   ハルヴォルセン編曲によるフルオーケストラ版の2種/
 山にとらわれし者 Op.32/オラヴ・トリグヴァソンからの場面 Op.50/
 南の僧院の門にて Op.20/ソルヴェイグの歌 Op.23の18/
 ソルヴェイグの子守歌 Op.23の23/モンテ・ピンチョから Op.39の1/
 白鳥 Op.25の2/春 Op.33の2/ヘンリク・ヴェルゲラン Op.58の3/
 ロンダーネにて Op.33の9/
 付随音楽「ペール・ギュント」全曲版 Op.23/
 「ペール・ギュント」第1組曲 Op.46/
 「ペール・ギュント」第組曲 Op.55/
 古いノルウェーのロマンスと変奏 Op.51/鐘の音 Op.54の6/
 ホルベアの時代より Op.40/2つの悲しい旋律 Op.34/
 2つの旋律 Op.53/2つのノルウェーの旋律 Op.63/2つの叙情小曲/
 ノルウェー舞曲集 Op.35/交響的舞曲 Op.64/叙情組曲 Op.54
ウーレ・クリスチャン・ルード(指)
ベルゲン・フィル、
同合唱団、
小川典子(Pf)、
ソルヴェイグ・クリンゲルボーン、
マリタ・ソルベルグ(Sop)、
ホーカン・ハゲゴルド(Br)ほか
「ペール・ギュント」やピアノ協奏曲をはじめ、北欧ならではの透明感と爽やかさ、優しさに満ちたグリーグのオーケストラ曲は誰もが大好きなはず。それを彼の故郷ノルウェーはベルゲンのオーケストラによる最新録音8枚がなんとなんと3枚価格という破格値でご提供。ピアノ協奏曲の独奏は小川典子、「ペール・ギュント」は台詞(ノルウェー語)も全部含まれるという周到さ。ノルウェーのオーケストラならではの独特な空気感とリズムも最高。この安さ、これさえ持てばグリーグのオーケストラ曲は完璧かつ十分と言えるだろう。

BONGIOVANNI 1CD¥2400

GB 2429 ゴメス:「コロンブス」 ロッサーナ・ポテンツァ(S スペイン女王イザベラ)
グスターヴォ・ポルタ(T 国王フェルナンド)
アレクサンドル・アガーケ(Br コロンボ)ほか
シルヴィオ・バルバート(指)
カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場管弦楽団、合唱団
アントニオ・カルロス・ゴメス(1836-1896)は、ブラジル生まれでイタリアに留学、イタリアオペラで大きな成功を収めた作曲家。今日でも代表作である「グワラニー族」や「サルヴァトール・ローサ」は時折上演がある。「コロンブス」は、1892年のコロンブス(クリストフォロ・コロンボが正しい名)の新大陸到達四百年を記念して作曲されたカンタータ。カンタータといっても、3部構成で物語りもあるので、長さの短いオペラといった作品。晩年のゴメスの力作。音楽にはヴェルディの「オテッロ」からの影響が顕著。ルーマニア生まれでリゴレットを得意とするベテランのバリトン、アレクサンドル・アガーケが気迫の入ったのコロンブスを聞かせるほか、アルゼンチン生まれのテノールで、2006年に藤原歌劇団による「蝶々夫人」で好評だったグスターヴォ・ポルタの国王フェルナンドももったいないくらいの配役。ヴェルディ好きなら間違いなく楽しめる作品。録音:2006年5月19、21日、カターニャ
GB 5651 ペロージ:
 組曲第5番「トルトーナ」
 組曲第7番「トリノ」
アルトゥーロ・サッケッティ(指)
ミラノ・ヌオーヴァ・カメリスティカ交響楽団
BONGIOVANNIの進めるロレンツォ・ペロージ(1872-1956)のシリーズの新刊。今回はオーケストラのための組曲を2曲収録。どちらも3楽章形式で、イタリア都市にちなんだ題名がつけられている。トルトーナは、ちょうどミラノとジェノヴァの真ん中辺りに位置するピエモンテ州の町。素朴で親しみやすい音楽。「ジェノヴァ」は45分もかかる堂々とした大作。第2楽章のしみじみとした味わいにペロージの特色が現れている。両曲とも、20世紀に入ってからの作品とは思えない作風で、メンデルスゾーン辺りの時代を想定するとちょうどいいと思う。録音:2002年11月11日(「トルトーナ」),2003年10月25日(トリノ)
GB 5153 ベナッティ:鍵盤作品集
 アレグロ
 シンフォニア
 オルガンのためのポラッカ
 オルガンのための牧歌
 ソナタ集(9曲,オルガン)
 オルガンのためのソナタ集(6曲)
 チェンバロのためのソナタ
カルロ・ベナッティ(Org, Cemb)
ヴィンチェンツォ・ベナッティ(1767-1797)は、マントヴァに生まれた鍵盤奏者。教会の楽長を務めていたそうだが、余り詳しいことは伝えられていない。音楽はいかにも18世紀後半のイタリアの様式。マントヴァの聖マリア・アッスンタ教区教会に据えられている、アンドレア・モンテサンティとルイージ・モンテサンティ製作のオルガンを使用。カルロ・ベネッティもマントヴァ生まれの鍵盤奏者。録音:2006年10月
GB 2428 チマローザ:「アテネ建都」,「兵士達の合唱」 リンディータ・イスク(S アラウロ)
ノヴェッラ・バッサーノ(Ms チェクローペ)
アレッシア・デ・アミチス(S ニシア,預言者)
フランチェスコ・クワットロッキ(指)
アリオ・テンポーレ・アンサンブル,
スコラ・カントルム・サン・シスト
18世紀後半を代表するイタリアオペラの大作曲家、ドメニコ・チマローザ(1749-1801)は、1787-92年の間、ロシアのサンクトペテルブルグでエカテリーナ2世に仕えた。このCDに収録されているのその時期の声楽作品。「アテネ建都」は、1時間を越すカンタータ。アテネの建都を題材に、サンクトペテルブルグに栄光をもたらしたエカテリーナ2世を讃えるもの。「兵士たちの合唱」は、10分弱の勇壮な小曲。解説は、ナポリ在住の日本人音楽学者、山田高誌氏が書いている(伊英語)。録音:2007年
GB 5152 ピアソラ:タンゴ組曲,タンゴの歴史
ファリャ:
 「恋は魔術師」〜パントマイム,「はかない人生」〜スペインの踊り
イヴァン・マンチネッリ(G,マンドリン)
クリスティーナ・ショルン(G)
ギター・デュオによるピアソラとファリャ。マンチネッリとショルンの冴えた腕前が映えている。録音:2007年

CANTATE

C 58030
(SACD Hybrid)
\2400
音楽礼拝〜アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684)
 ビーバー、ヴァレンティーニらの作品
アンドレアス・ホーファーは、ザルツブルク大聖堂の楽長を務めた人物。当時ザルツブルクの大聖堂はヨーロッパの音楽の殿堂的な存在だった。ホーファーの助手として、かの有名なビーバーも働いていたというから相当の大物だったことがうかがわれる。

CASCAVELLE

VEL 3117
\1800
R.シュトラウス:歌曲集
 夜 Op.10-3/わが子に Op.37-3
 ひそやかな誘いOp.27-3/春のひしめき Op.26-1
 君を愛す Op.37-2/憩え、わが魂よ Op.27-1
 とき放たれた心 Op.39-4/ああ、あなたが私のものなら Op.26-2
 なにも Op.10-2/ひどい天気 Op.69-5
 万霊節Op.10-8/明日 Op.27-4/献身 Op.10-1
 ツェツィーリエ Op.27-2
ソフィー・コッシュ(Ms)
フィリップ・アントルモン(P)
フランスのメッゾソプラノ、ソフィー・コッシュの歌うR.シュトラウスの歌曲集。コッシュはパリで学び、フランス国内で活動した後、1998年にロンドンでの「セビリアの理髪師」のロジーナを歌って大成功、ザルツブルク音楽祭など国際的に活躍するようになった。またドイツ・リートでも高い評価を得ており、ことにR.シュトラウスには定評がある。このCDでは、伴奏を大ピアニスト、フィリップ・アントルモンが担当、若手とベテランの見事な融合を楽しむことが出来ます。録音:2006年10月,パリ

CAvi

4260085 530120
\2600→¥2390
(1)リスト:ソナタ ロ短調
(2)リスト/レオ・ヴェイネル編:ソナタ ロ短調(オーケストラ編曲版)
 *世界初録音
(1)オルガ・コズローヴァ(P)
(2)ワイマール・フランツ・リスト音楽大学オーケストラ
ニコラス・パスケ(指)
リストの難曲中の難曲、ピアノ・ソナタ ロ短調がオーケストラ曲に変貌を遂げた。リストのソナタは独創的な構成とリスト特有の高い技巧性が特徴の大作。この作品をハンガリーの作曲家レオ・ヴェイネルにより編曲されたオーケストラ・ヴァージョンの世界初録音が収められている。レオ・ヴェイネルはそれほど多くの作品は残していないが、指導者としてショルティ、クルタークなど数々の優秀な弟子を輩出している。このオーケストラ編曲は、1956年リスト没後70周年を記念し、またヴァイネル自身が70歳を迎えたこともあり作曲された。演奏はワイマールで開催されているリスト・フェスティヴァルでのライヴ。フランツ・リストの後押しで1872年に設立されたワイマール・フランツ・リスト音楽大学のオーケストラによる演奏。また、2006年にフランツ・リスト国際ピアノコンクールで優勝したロシアの若手ピアニスト、オルガ・コズローヴァのピアノ・ソナタ演奏も収録されている。録音:(1)2007年7月17日(2)2006年10月22日(第3回リスト・フェスティヴァル/ワイマール)(ライヴ)

CLAVES

KDC 5056
\2400→¥2190
シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス:
 ソナタ第18番ニ長調、プレリュード、ソナタ第51番ト短調
今村泰典(lute)
使用楽器:
マルティン・ブルナー(1764年)モデル、
ジャーマン・バロックリュート(チェーザレ・マテウス2007年製)
ヨーロッパを拠点に世界的に活躍するリュート奏者、今村泰典によるリュートの父、ヴァイスのリュート作品集第2集。ロンドン手稿譜とドレスデン手稿譜から1曲ずつ2つソナタとプレリュードを収録。今村氏自身が冒頭に新たな楽章を加え、別のソナタのものと入れ替えることによりヴァイスの作品をより大規模で構成感のある作品に仕上げた。一昨年に発売された第1集(50-2613)はディアパソン誌賞受賞するなど評価も高く、また古楽グループ、フォンス・ムジケのメンバーとして2007年の来日コンサートも成功を収め、2008年秋にはこの第2集を引き下げてソロ・コンサートを日本各地で行うなど大活躍のリュート奏者。通奏低音奏者としての豊富な経験に基づき、ヴァイスのスタイルを隅々まで熟知した今村氏ならでは創造力と音楽性でまさに現代のヴァイスが復活したかのよう。録音:2007年10月 日本語解説帯付

COVIELLO 1CD¥2500

COV 50802 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」
ベネヴィッツ・カルテット
【イジー・メネチェック(Vn)
シュチェパン・イェジェック(Vn)
イジー・ピカンス(Va)
シュチェパン・ドレジャール(Vc)】
ベネヴィッツ・カルテットはチェコの実力派若手弦楽四重奏団。1998年にプラハ音楽院にて結成。2004年チェコ・フィルハーモニーのチェコ室内楽協会賞受賞団体でもあり、2004年ARDミュンヘン国際コンクールでは本選に進出、セオドア・ログラー財団奨学金とベーレンライター原典版賞を獲得。また、日本では2005年に開催された第5回大阪国際室内楽コンクールでグランプリ受賞している。団体名にもなっているベネヴィッツはドヴォルザークと同時代の、重要なヴァイオリニスト。プラハ音楽院の初代校長で、多くの優秀な弟子を輩出したチェコの室内楽伝統を築いた人物。録音:2007年7月23-26日(バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ)
COV 50803 ドイツ・ロマンティック民謡集〜ノットゥルノ(全25曲) ベルリン・フィルのホルン奏者たち
(シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキ、
ファーガス・マックウィリアム、
クラウス・ヴァレンドルフ、
サラ・ウィリス)
ヴォカールツァイト
世界最高峰オーケストラのホルン・セクションから集められたベルリン・フィルの一流のホルン奏者たちによるアンサンブルとルベルト・ロルツィングの生誕200年の年2001年に結成された男性ヴォーカルグループ、ヴォカールツァイトによるドイツ・ロマンティック民謡集。完璧なテクニック、豊かな音色を駆使した表現力には脱帽。
COV 60716 クリスチャン・ヨースト(1963-):管弦楽作品集
 コクーン交響曲〜内なる旅の5つの駅
  【地位(Zustand)、逃亡(Flucht)、自由の国(FreiRaume)、
  R.E.M(急速眼球運動)、衝撃(Erschutterung)】/
 アストラーリス/ワン・スモール・ステップ…/
 ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム
ガブリエル・フェルツ(指)
シュトゥットガルト・フィル
ドイツ人作曲家クリスチャン・ヨーストによる管弦楽作品集。クリスチャン・ヨーストはラトルなどの大物指揮者からの委嘱作品なども多く、現在注目の作曲家の一人。ワイマール・シュターツカペレからの委嘱作品「コクーン交響曲」は、5つの楽章からなり第3楽章[自由の国(FreiRaume)]を軸に左右対称に配置されている。このコクーン交響曲の副題「内なる旅の5つの駅」は室内管弦楽と合唱による作品「ANGST」(COV 60609)のテーマとしても使用し、この想像上の探検は、ある種自身の内面に関する旅であると語っている。録音:2007年5月21-25日(シュトゥットガルト)
COV 60717 コルネリウス・シュヴェア:作品集
 ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための作品(a nous deux)
 ソロ・パーカッションのための作品(innen et au_en)
 ソロ・アコーディオンのための作品(aus den kamalattanischen liedern)
 木管三重奏曲(Wie bei Bogen und Leier)
テオドロ・アンゼロッティ(アコーディオン)
アンサンブル・ルシェルシュ
ローター・ツァグロゼク(指)
ベルリン放送交響楽団
1953年生まれのドイツ人作曲家コルネリウス・シュヴェア。フライブルク音楽大学で作曲、音楽学、ギターを学ぶ。演奏は超絶技巧アコーディオン奏者テオドロ・アンゼロッティと1985年に設立された現代音楽演奏のパイオニア的存在の団体アンサンブル・ルシェルシュ。録音:1995-1997年

クリエイティヴ・コア(DENON)

CCSA 004
\2600
ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ 〜プッチーニに捧ぐ〜
 「妖精ヴィッリ」より
   1.ここがあの家 2.夜の宴
 「エドガール」より
   3.享楽の宴、ガラスのような目をしたキメラ
 「マノン・レスコー」より
  4.栗毛、金髪の美人の中で 5.見たこともない美人
  6.ああ!彼女に触れるな! 7.第3幕への間奏曲
 「ラ・ボエーム」より  8.冷たい手
 「トスカ」より  9.妙なる調和 10.星は光りぬ
 「蝶々夫人」より  11.愛か気まぐれか 12.愛の家よ さようなら
 「西部の娘」より  13.やがて来る自由の日
 「外套」より  14.お前の言うとおりだ
 「ジャンニ・スキッキ」より
  15.あなた方は間違っている!〜 フィレンツェは花咲く樹のように
 「トゥーランドット」より
  16.泣くな、リュー! 17. 誰も寝てはならぬ
ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(T)
マルコ・ボエーミ(指)
東京都交響楽団
太陽の声を持つテノール、ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラが贈る珠玉のプッチーニ・テノール・アリア集。世界中のオペラファンを捉えて離さないラ・スコーラの耀く歌声が、熟練の指揮者ボエーミ&東京都交響楽団の呼応と相俟って、プッチーニの滋味溢れる名旋律を豊かに歌い上げます。シチリア島パレルモ出身のラ・スコーラ。「太陽のような声」とも称される輝かしい声が人気の秘密で、パヴァロッティの後継者として熱狂的な支持を獲得している。今年はプッチーニ生誕150年でもあり、その明るい歌声で私たちは魅了してくれることだろう。
◆ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ Vincenzo La Scola◆
1958年イタリアのパレルモ生まれ。79年にプッチーニゆかりの地トッレ・デル・ラーゴで大テノールのパヴァロッティに出会い、彼の紹介で名教師アッリーゴ・ポーラに師事する。82年パルマで《十字軍のロンバルディア人》(ヴェルディ)に出演、オペラ・デビューを飾る。85年ブリュッセルのモネ劇場で《愛の妙薬》に主演してから急速に活躍の場を広げ、ミラノ・スカラ座にも《愛の妙薬》で初登場(88)、ローマやボローニャ、ラヴェンナ、ナポリなどイタリア国内のみならず、ウィーン国立歌劇場やロンドン・コヴェントガーデン、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場など国外の大劇場から頻繁に招かれる存在となる。録音では最初期の《ベアトリーチェ・ディ・テンダ》(ゼッダ指揮)からムーティ指揮の《リゴレット》《ノルマ》《メフィストーフェレ》、映像ではアッバード指揮の《シモン・ボッカネグラ》やサンティ指揮の《二人のフォスカリ》などそれぞれ高く評価され、来日回数も多い。近年は《トスカ》や《ラ・ボエーム》などプッチーニのオペラへの出演が多く、06年には、日本のサントリーホールで念願のカラフ(《トゥーランドット》)に初挑戦、好評を博している。(ライナーノーツより)録音:2007年4月 森のホール21(松戸市) 解説:和文、英文解説&イタリア語リブレット、英語・日本語対訳付き

CSO RESOUND

CSOR 901814
(1CD+1DVD VIDEO)
\3000→¥2690
ショスタコーヴィチ:交響曲第4 番ハ短調Op.43
[ボーナスDVD]
 “Beyond The Score”
 NTSC Region Free 57’ 
 音声:英 字幕:日西仏独伊露
  ※インタビュー・パートは英語音声のみで日本語字幕はつきません
 エグゼクティヴ・プロデューサー:マーサ・ギルマー
 クリエイティヴ・ディレクター:ジェラルド・マクバーニー
ベルナルド・ハイティンク(指)
シカゴ交響楽団
ハイティンクのCSO へのデビューは1976 年3 月のこと。このときのプログラムがショスタコーヴィチの第4 交響曲、しかもこれが当作品のCSO にとっての楽団初演だった。それから30 年あまり、首席指揮者となったハイティンクによるCSO RESOUND 最新作は、その再現ともいうべきショスタコーヴィチの第4 番。シカゴ・トリビューン紙によると‘連日2,566 席のホールを満たし、終演後しばらく大喝采が鳴り止まなかった’と伝えられる2008 年5 月の最新ライヴ。西側初となる交響曲全集録音の完成という偉業を通じて、ショスタコーヴィチのエキスパートとして広く認められることになるハイティンク。第4番の録音はCSOデビューののち、その全集プロジェクト開始まもなく1979年にロンドン・フィルと行なわれた。いっぽうのCSOも楽団初演の翌年にはプレヴィンの指揮でスタジオ録音(1977年)を果たしています。ともに再録となるこのたびのアルバムは、まさにかれらにとって運命的なもの。ハイティンクにしても、あまりにも過激で凶暴、そして複雑な作品の性格にたいして前回より明らかに格上とおもわれるパワフルな手兵を起用した効果ははかり知れないものがある。地力の差をみせつけるCSO戦慄のパワー。これでこそこの問題作が孕む狂気と暴力が浮き彫りになるというもの。ましてや、当曲ゆかりのマエストロをようやく迎えられたCSO にとって、格別に意義深い内容となっているのはいうまでもない。なお、ボーナスとして“スコアを越えて”と題されたショスタコーヴィチのドキュメンタリー映像作品のDVD が付属します。作曲家とその友人たちの言葉をふくむニュース映画や関係者の証言で構成されるほか、15分ずつ2本のインタビューが含まれ、うち一つはハイティンクのもの(※インタビュー・パートは英語音声のみで日本語字幕はつきません)という充実の中身。タイトルにも謳われているように音楽にとどまることなく、取り巻く政治的、社会的な背景や意味合いも込められて製作されており、ここでハイティンク& CSO がみせた破格の演奏内容と合わせていわくつきの作品の理解に大きく寄与するものとおもわれる。録音:2008 年5 月8−11 & 13日シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:クリストファー・ウィリス

DB PRODUCTIONS

DBCD 116/119
(4CD)
\6600
ヴァードステーナ・アカデミー、オペラの夏40年
 ヴィルジーリオ・マッツォッキ/マルコ・マラッツォッリ/
 アントニオ・マリア・アッバティーニ/ライフ・ティボ/エーバハード・アイサー/
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ/ドメニコ・チマローザ/
 アレッサンドロ・ストラデッラ/オラヴ・アントン・トメセン/ジュゼッペ・トリカリコ/
 レオナルド・レオ/オラッチョ・ヴェッキ/オラヴ・アントン・トメセン/
 マルコ・マラッツォッリ/カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ/
 エジディオ・ロムアルド・ドゥーニ/ G・P・テレマン/アレッサンドロ・メラーニ/
 ジュゼッペ・マリア・オルランディーニ/イーアン・マックイーン/
 イーヴァル・ハルストレム/カロウリーナ・エイリークスドウッティル/
 カルロ・パッラヴィチーノ /ラインハルト・カイザー/ ユーナス・フォシェル/
 ヤコポ・メラーニ/ヘンリー・パーセル/ヨハン・フリートリヒ・ライヒャルト/
 フェルディナンド・パエール/スタファン・モッセンマルク/テューレ・ラングストレム/
 クヌート・ホーカンソン/ガエターノ・ドニゼッティ/ゲオルク・ベンダ/
 カール・ウナンデル=シャリン/ニコロ・ヨンメッリ /レイネ・ヨンソン/
 ヨーゼフ・ハイドン /パウラ・アーヴ・マルムボリ・ヴァルド/
 B・トミー・アンデション/ピーター・ファン・マルデレ/マルコ・マラッツォッリ/
 ジョアッキーノ・ロッシーニ/スタファン・ルンデーン=ヴェルデン
ヘレーナ・ドーセ(S)
マレーナ・エルンマン(Ms)
ヒッレヴィ・マッティンペルト(S)
ミカエル・サミュエルソン(B)
トマス・スンネゴード(T)
マリアンネ・ヘッガンデル(S)
アンネ・ソフィー・フォン・オッター (Ms)
カール・ユーハン・ファルクマン(B)
ブリット・マリー・アルーン(S)
ステファン・ダールベリ(T)
トゥールビョーン・リリエクヴィスト(T)
ニーナ・ステンメ(S)
レーナ・ヌーディン(S)
ダーヴィド・アーレル(B)
ウッレ・ペーション(B)
スサンネ・リュデーン(S)
ウッレ・ショルド(Bs)
ステファン・パルクマン(T、指)
器楽アンサンブル オーケストラ
アルノルド・オストマン(指)
クラース・ペーション(指)
アンデシュ・ヴィークルン(指)
アンデシュ・オールヴァル(指)
トマス・シュバク(指)
B・トミー=アンデショ(指)
ペッテル・スンドクヴィスト(指)
ミカエル・バルトシュ(指) 他
スウェーデンで2番目に大きなヴェテルン湖。その湖畔にある音楽都市ヴァードステーナで開催されている「ヴァードステーナ・アカデミー、オペラの夏40年」に収録されたのは、1967年から2006年にかけて上演された作品のライヴ録音。バロック期のめずらしい作品。現代の作曲家がバロック期のオペラに倣った新作。アカデミーの意欲的な活動と、世界の舞台に立つようになった歌手たちの若い日の姿を振り返るころができる。音楽学者カール=グンナル・オーレーンがアカデミーのアーカイヴを調査。さまざまな音源 (一部カセット録音) のデジタル・トランスファーも行った。CapriceのLPとCD (愚者の王)、Naxos のCD (マグヌス公爵と人魚)、Phono Suecia のDVD (王国は汝のもの) としてリリースされた音源に未発表の録音が加わったCD4枚のアルバム。199ページのブックレットには、作品と上演に関するオーレーンによる詳細な解説と歌詞が掲載されています。[アーカイヴ・リサーチ、デジタル・トランスファー カール=グンナル・オーレーン] 解説:スウェーデン語、英語 歌詞訳:スウェーデン語、イタリア語、フランス語(対訳なし)

DYNAMIC

CDS 576
(2CD)
\4200→¥3790
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」 マリエッラ・デヴィーア(S ルチア)
ジュゼッペ・サッバティーニ(T エドガルド)
ウラディーミル・ストヤノフ(Br エンリーコ)
カルロ・コロンバーラ(Bs ライモンド)
ブラゴイ・ナコスキ(T アルトゥーロ)
ダミアーナ・ピンティ(Ms アリーザ)
エンリコ・コッスッタ(T ノルマンノ)
ジェラール・コルステン(指)カリアリ歌劇場管弦楽団,合唱団
偉大なプリマドンナ、マリエッラ・デヴィーアの歌う「ルチア」のライヴ録音が登場!2004年6月というと、日本で「ルチア」に出演したおよそ二ヶ月前にあたる。しかもエドガルドにジュゼッペ・サッバティーニと、さらに豪華!ライモンドにもカルロ・コロンバーラと、隅々まで大変充実したキャスト。ジェラール・コルステン率いるカリアリ歌劇場も充実した演奏。録音:2004年6月4-6日,カリアリ
CDS 571
(3CD)
\6300
サッロ:「スキロス島のアキレウス」 ガブリエッラ・マルテッラッチ(A アキッレ)
マルチェッロ・ナルディス(T リコメーデ)
マッシミリアーノ・アリッツィ(男声S テアジェーネ)
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S デイダミーア)
フランシスコ・ルーベン・ブリト(T ウリッセ)
エウフェミア・トゥファーノ(Ms ネアルコ)ほか
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)イタリア国際管弦楽団,ブラティスラヴァ室内合唱団
ドメニコ・サッロ(1679-1744)は、18世紀前半にナポリを中心として活躍した、当時の重要な作曲家。「スキロス島のアキレウス」は、1737年11月4日、新たに建造されたナポリのサンカルロ劇場の柿落としとして上演され、大きな成功を収めた。台本はメタスタージオ。アキッレ(アキレウス)は、トロイア戦争で命を落とすという予言から、スキロス島の王リコメーデ(リュコメデス)の元で娘の格好で暮らしているうち、王女デイダミーアと恋に落ちてしまう。しかし彼を戦いに駆り出すため、ウリッセ(オデュッセウス)が島にやって来て…、という話。柿落とし作品ということで、当時ナポリを支配していたスペインのブルボン王朝を讃える豪華な作品に仕立てられている。南イタリア、マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭でのライヴ。モード・アンティクオの指揮者として知られるサルデッリが、若く優秀な歌手たちを率いて充実の演奏を繰り広げている。録音:2007年7月
CDS 599
(2CD)
\2100→¥1890
プッチーニ:「蝶々夫人」 ダニエラ・デッシー(S 蝶々夫人)
ファビオ・アルミリアート(T ピンカートン)
フアン・ポンス(Br シャープレス)
ロッサーナ・リナルディ(Ms スズキ)
マリア・チョッピ(Ms ケイト)
ルカ・カザリン(Br ゴロー)
リッカルド・ザネッラート(Bs ボンゾ)他
プラシド・ドミンゴ(指)
チッタ・リリカ管弦楽団,合唱団
DVDで発売された、2004年5月、トッレ・デル・ラーゴのプッチーニ音楽祭での「蝶々夫人」が、カタログ付き限定廉価盤としてCD初登場。円熟のデッシーを中心に、アルミリアート、ポンスら優れたキャストと、ドミンゴの指揮が大きな話題となった。これだけのメンバーの「蝶々夫人」がお求め安い価格でご奉仕。この機会をお見逃しなく!録音:2004年5月,トッレ・デル・ラーゴ
CDS 572
(2CD)
\4200
R.シュトラウス:「サロメ」(フランス語版) ソフィア・ソロヴィ(S サロメ)
コスタンティーノ・フィヌッチ(Br ヨカナーン)
レオナルド・グラメーニャ(T エロド)
フランチェスカ・スカイーニ(Ms エロディアス)
ヴィンチェンツォ・マリア・サリネッリ(T ナラボート)他
マッシミリアーノ・カルディ(指)
イタリア国際管弦楽団
珍しいオペラを上演することで有名な、南イタリア、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭。2007年に取り上げた演目はシュトラウスの「サロメ」。といっても、作曲者本人が作り直したフランス語版での上演。オスカー・ワイルドの原作(フランス語)を極力尊重したもので、一般に知られているドイツ語版とは趣が異なって面白いもの。今回はミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス協会からオリジナルの手稿譜を提供されての上演。タイトルロールのソフィア・ソロヴィはウクライナ出身のソプラノ。現在はイタリアに在住して活躍している。録音:2007年7月,マルティーナ・フランカ(ライヴ)
CDS 583
\2200
フォーレ:
 秋 Op.18-3,「ある一日の詩」 Op.21(出会い,いつでも,告別),
 漁師の歌 Op.4-1,ゆりかご Op.23-1
アーン:心地よい時
グノー:不在者
デュパルク:旅への誘い,ロズモンドの館,前世,フィディレ
プーランク:旅,ラ・グルヌイエール
イベール:ドン・キショットの歌
ラヴェル:ラヴェル:ドゥルシネに心を寄せるドン・キショット
カルロ・コロンバーラ(Bs)
ラーニ・カルデロン(P)
今やイタリアを代表するバス歌手になったカルロ・コロンバーラ。深々としながらも明るさのある声は、まさにイタリアのバス。そのコロンバーラが、フランス歌曲集を録音。フォーレ、アーン、グノー、デュパルク、プーランク、イベール、ラヴェルと、いずれも持ち味を生かした旨みのある歌。録音:2007年2月
CDS 594
\2200
ロッラ:フルートのための室内楽作品集
 ディヴェルティメント BI 433
 ディヴェルティメント BI427a
 フルート四重奏曲 ホ短調 Op. 2-1 BI 418
 フルート四重奏曲 ハ長調 Op.2-2 BI 415
マリオ・カルボッタ(Fl)
エンリコ・カサッツァ(Vn)
カルロ・デ・マルティーニ(Va)
アリス・ビサンティ(Va)
マルチェッロ・スカンデッリ(Vc)
カルロ・バルザレッティ(P)
アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841)は、18世紀末から19世紀始めにかけて活躍したヴァイオリン、ヴィオラの名手で、作曲家としても知られていた。若き日のパガニーニが彼を訪ねて教えを乞い、後年まで交流が続いたという。また1833年までスカラ座のオーケストラでコンサートマスター兼指揮者を務めていた。ロッラのヴァイオリン作品は、ここ数年で優れた録音が登場しているが、フルートの作品はまだ珍しいだろう。マリオ・カルボッタは、ピアチェンツァ出身のフルーティスト。イタリアの作曲家のフルート作品を積極的に録音しており、ここでも素晴らしい腕前を披露している。録音:2007年11月22日,パヴィア

DYNAMIC(書籍+CD)

MIECIO 632726
(Book + 1CD)
\5300→¥4990
ヤニナ・ロザ・ホルショフスカの手紙(1900-1904+CD)
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537「戴冠式」
 ショパン:ボレロ Op.19
ミエチスワフ・ホルショフスキ(P)
マウリッツ・ヴァン・デン・ベルク(指)
オランダ放送室内管弦楽団(ベートーヴェン)
フレデリク・ウォルドマン(指)
ムジカ・アエテルナ(モーツァルト)
ホルショフスキ未亡人編による書籍。ホルショフスキの母、ヤニナ・ロザ・ホルショウスカが1900年から1904年に書いた手紙をまとめたもの。もちろん、ホルショフスキ少年についても多く触れられているし、また19世紀から20世紀へと移り変わる激動期の証言として重要。今回もCDが付いている。貴重な録音ばかりで、ホルショフスキ・ファンには逃がせないもの。録音:1958年1月19日(ベートーヴェン),1966年4月15日(モーツァルト),1973年5月22日(ショパン)160ページ+ポストカード120枚 30cm×21cm

ENZO RECORDINGS

EZCD 10002
\2600
"シャコンヌの情景" ヴィオラによる300年の回顧
 [1]J.S.バッハ:シャコンヌ
  (パルティータ第2番ニ短調 BWV1004より/ヴィオラ独奏による)
 [2] ヘンデル(1685-1759)=
    ヨハン・アウグスト・ハルヴォルセン(1865-1934):
  ヴァイオリンとヴィオラのためのサラバンドと変奏*
 [3]-[8] リゲティ(1923-2006):無伴奏ヴィオラ・ソナタ
 [9] ビーバー(1644-1704):《ロザリオのソナタ》より
   〈パッサカリア〉 (ヴィオラ独奏による)
 [10]ヘンデル=ヨハン・アウグスト・ハルヴォルセン:
    ヴァイオリンとヴィオラのためのパッサカリア*
 [11]野平一郎(1953-):
   トランスフォルマシオンII J・S・バッハのシャコンヌによる〜
    4つのヴィオラのための
   (世界初録音/金丸葉子の多重録音による演奏)**
金丸葉子(Va)
リヴィウ・プルナール(Vn)
300年をかけヴィオラでシャコンヌを巡礼する壮大な旅-ドイツ、ボヘミア、北欧、そして21世紀のアジア=日本へ。2004年からロイヤル・コンセルトヘボウ管の団員として活躍する金丸葉子のデビュー作。ヴァレンテイー ノ・ブッキ国際コンクールとブラームス国際コンクールで優勝。モスクワ国際ヴィオラコンクール特別賞。 2007年のサイトウキネンでは首席ヴィオラ奏者をつとめる(CDになった小澤指揮ショスタコーヴィチ5番)ほか、ソロイストとしてもその実力は世界的に高く評価されている。大変な美音を持つ奏者であり、特に深々と鳴る低音弦はまるでチェロのようだと評されている。16世紀にスペイン宮廷で生まれ、17世紀にはヨーロッパ各地で流行したといわれる「シャコンヌ」を、金丸のヴィオラで旅をする_というコンセプト。有名なバッハのシャコンヌを軸に、その元ネタとされるビーバーのパッサカリア、名ヴァイオリニストだったノルウェーの作曲家ハルヴォルセンの技巧的なデュオ作品、リゲティの無伴奏ヴィオラ・ソナタ(第6楽章が「半音階的シャコンヌ」)、さらにはヴィオラ4本による野平のシャコンヌからの自由な編曲まで、多岐にわたるプログラムで、300年の流れを俯瞰する。トリを飾る野平一郎の「トランスフォルマシオンII J・S・バッハのシャコンヌによる〜4つのヴィオラのための」は世界初録音。2001年の「ヴィオラ・スペース」のために作曲された作品で、バッハのシャコンヌ旋律を現代的な書法により自由に展開させている。初演は今井信子、店村真子、川崎雅夫、菅沼準二の4人により行われている。今回の録音はPro Tools HDシステムを駆使、金丸葉子ひとりの多重録音によっておこなわれた。録音専用のスタジオを用いないで、あえてコンサートホールでの収録としたわけだが、こうしたケースは世界的にも非常に珍しく、すでにレコーディング段階から「レコード芸術」「CDジャーナル」の取材が行われた。録音:2007年7月-2008年1月

GLYNDEBOURNE

グラインドボーン歌劇場の自主制作CDが登場!!!第1弾をご紹介!!グラインドボーン歌劇場は、1934年にこけら落としを行ったイギリスの歌劇場。この劇場では、アーカイヴに保存するため、公演を高い技術クオリティで録音してきた。この自主制作レーベルでは、1960年代から現在に至るまでの貴重な録音が、ハイ・クオリティの音質とジャケットでリリースされる。
GFOCD 001
(3CD)
\6900
モーツァルト:「フィガロの結婚」 ミレッラ・フレーニ(S スザンナ)
エディト・マティス(Ms ケルビーノ)
ガブリエレ・バキエ(Br伯爵)
レイラ・ゲンジェル(S 伯爵夫人)
ユグ・キュエノ(T ドン・バジーリオ)
ハインツ・ブランケンブルク(Br フィガロ)
カルロ・カーヴァ(Bs バルトロ)
ヨハンナ・ペータース(Ms マルチェッリーナ)他
シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
グラインドボーン音楽祭は、水準の高いモーツァルトのオペラ上演で定評がある。この1962年の公演では、当時27歳のミレッラ・フレーニ(彼女は前年に「愛の妙薬」でグラインドボーンにデビューし大評判となったばかりでした)と、この翌年に初来日してやはりケルビーノを歌ってセンセーションを巻き起こした24歳のエディト・マティスと、若く才能のある歌手を積極的に起用しているのが流石。さらにバキエ、ゲンジェル、キュエノら実力のある歌手と、名匠ヴァルヴィーゾの指揮によって、非常に充実した「フィガロの結婚」になっている。録音:1962年
GFOCD 002
(2CD)
\5200
プロコフィエフ:「修道院での結婚」 ヴィアチェスラフ・ヴォイナロフスキ(T ドン・ジェローメ)
アンドレイ・ブレウス(Br フェルディナンド)
リューボフ・ペトローヴァ(S ルイーザ)
アレキサンドラ・デュルセネーヴァ(Ms 家庭教師)
ヴェヴォロド・グリブノフ(T ドン・アントニオ)
ニーノ・スルグラーゼ(Ms クララ)
セルゲイ・アレクサーシン(Bs メンドーサ)
アラン・オピー(Br ドン・カルロス)
ジョナサン・ヴェイラ(Br 修道院長)他
ウラディーミル・ユロフスキ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
2006年にグラインドボーン音楽祭で上演され好評を博したプロコフィエフの「修道院での婚約」がCDで登場。舞台はセヴィリア。貴族ドン・ジェローメの娘ルイーザには愛する人がいるが、父は成り金商人と結婚させようとするので、彼女は一芝居打って修道院で結婚を果たす、というような喜劇。2001年にグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、この上演の翌年からロンドン・フィルの首席指揮者に就任したユロフスキの生き生きした音楽が、愉快な喜劇を楽しく盛り立てている。なお、レーベルからの情報では伯爵夫人役がLeval Gencerになっていますが、Leyla Gencerの誤りと思われます。録音:2006年

HAENSSLER

98 507
(2SACD Hybrid)
\4000
ブリテン:戦争レクイエムOp.66 アンネッテ・ダッシュ(S)
ジェイムズ・テイラー(T)
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
カルブ・アウレリウス少年合唱団[ヨハネス・ソルイ(児童合唱指揮)]
シュトゥットガルト祝祭アンサンブル
[クラウス・ブロイニンガー、
ヘルムート・リリング(合唱指揮)ロビン・エンゲレン(室内オケ指揮)]
ヘルムート・リリング(総指揮)
“わたしのテーマは戦争であり、戦争の悲哀です。詩は悲哀の中にあります。・・・現在、詩人ができるたったひとつのことがあります。それは警告することです。”〜ウィルフレッド・オーウェン
第1次大戦中に25歳で戦死した詩人のこの一節を、作曲家ベンジャミン・ブリテンは、自作、戦争レクイエムのスコア冒頭に置いた。この近代に生まれたレクイエムはオーウェンの戦争詩と、古来のラテン語のテキストを結びつけた形をとり、戦争の凶暴性を決然と非難している。1962年、ドイツの爆撃による壊滅から再建されたコヴェントリー教会での初演の折、また、翌年の作曲者自演による世界初録音でも、ソリストにロシアのヴィシネフスカヤ(初演時は急遽ハーパーが代役)、英国のピアーズ、ドイツのフィッシャー=ディースカウと、第2次大戦の当事国を代表する顔ぶれが、しかも東西の冷戦構造下で意識的に配されたことも、この作品を語る上で外せぬエピソードして知られている。ブリテンとしては異例とも云えるほどメッセージ性の強いこの作品。当時から時代も大きく様変わりしたが、反戦という普遍的なテーマを扱っていることから作品の価値は色褪せることはなく、あらたな世紀を迎えたいまでも作品の演奏そのものがモニュメンタルなイベント。その意味では、シュトゥットガルト・ヨーロッパ音楽祭2007におけるリリングの戦争レクイエムも例外ではありません。合唱音楽のスペシャリストのもと、次世代を担う期待のゲルハーヘルを筆頭に3人ともミュンヘンで学んだ点が共通するソリストたちがいずれも求心力の強い表現を聴かせている。別働の室内オケを担当するエンゲレンは1974年ケルン生まれ。ヴォルフ=ディーター・ハウシルトやギュンター・ヴァントのもとで指揮を学び、シュトゥットガルト州立オペラではローター・ツァグロセクのアシスタント(2004?2006)を務める気鋭の指揮者。SACDハイブリッド盤。録音:2007年9月9日リーダーハレ、ベートーヴェンザール(シュトゥットガルト・ヨーロッパ音楽祭)
98 522
\2300
ハイドン:交響曲集 第60番ハ長調Hob.Ⅰ-60「うかつ者」
 第61番ニ長調Hob.Ⅰ-61
 序曲ニ長調Hob.Ⅰa-7
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク響
徹底して過激なアプローチで作品像に迫るファイのハイドン・シリーズ第10集。このたびは1770年代中盤、疾風怒涛期とパリ・セットのあいだに位置する2曲を取り上げている。同名の喜劇の付随音楽からの序曲やフィナーレの主題が共通し、不協和音を取り入れてユーモラスな味わいを醸す「うかつ者」をはじめ、いままでにはなかった親しみ易さがこの時期の特徴ともなっている。「うかつ者」における2本のトランペット、第61番ではフルートと、管楽器の編成のちがいも効果的。さらにまたティンパニがことのほか強烈。これまでにファイのハイドンに触れたことのある方ならお分かりのように、鮮度の高さと躍動感がなによりの魅力といえるだろう。録音:2008年3月11-15日ハイデルベルク、プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス
98 527
\2300
J.S.バッハ:「ゴールドベルク変奏曲」アコーディオン編曲
ユッカ・ティエンス:合金
 (トラック5:トリック 8:熱気 12:欲望 15:おしゃべり 18:気まぐれ
 20:討論 22:うねり 26:熱中 29:熱望 31:ねじれ
 34:努力 37:影 40:動揺 45:未来へ)
デニス・パトコヴィッチ(accordion)
大バッハの「ゴールドベルク」のアコーディオン編曲にフィンランドの優れたチェンバリストでもあり作曲家でもあるユッカ・ティエンスの新たな変奏曲を組み込んでアリアと44の変奏曲に作り上げた74分47秒の新たな大バッハの世界。トラック5,8,12,15,18,20,22,26,29,31,34,37,40,45に「トリック」「熱気」「欲望」「おしゃべり」・・・と題された「合金」の楽章が挿入され、バロックと現代への橋渡しを試みている。パトコヴィッチは1980年生まれのドイツのアコーディオン奏者。ダニエル・ヘニーばりのイケメンで来日時にはおっかけが急増するでしょう。
98 294
\2300→¥2090
(1)ヴィドール:組曲 ホ短調Op.21
(2)ヴィエルヌ:チェロ・ソナタ 変ロ短調Op.27
(3)ヴィドール:チェロ・ソナタ イ長調Op.80
ペーター・ブルンス(Vc)
アンネグレート・クットナー(P)
オルガンを真っ先に連想させるふたり、ノートルダム大聖堂のオルガニストを務めたヴィエルヌと、その師で10曲のオルガン交響曲が有名なヴィドールによる、めずらしいチェロ作品を集めたアルバム。ヴィドールの組曲は世界初録音。かのカザルスに献呈されたヴィエルヌのソナタ。第2楽章モルト・ラルガメンテで優美な旋律が連綿と織り上げられてゆくさまは、フォーレの名作も顔負けの味わい深さ。19世紀フランスの室内楽がお好みならきっとはまります。シュターツカペレ・ドレスデン首席だったブルンスと、ペーター・レーゼルに学んだクットナーのコンビによる演奏。録音:2007年7月26-30日ジーメンスヴィラ(ドイチュラントラジオ・クルトゥーアとの共同制作)
98 287
\2300
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.1
 ピアノ・ソナタ ト長調 D.894、3つの小品 D.946
ゲルハルト・オピッツ(P)
巨匠オピッツが、ベートーヴェンのピアノ全集を取り終え、新たなプロジェクトをスタートさせた。次なる音楽の旅はシューベルト。聴衆から絶大なる信頼を得ているオピッツならではのシューベルトを聴かせてくれる。オピッツは「ドイツ正統派を継承」と形容されるが、ただ単に重厚なドイツ流ピアニズムで奏しているわけではなく、美しい響き、音色の自在の変化など多彩な面も備えた演奏。シューベルトの持つ美しい音楽世界を残しつつ、緻密な分析、抑制された表現など充分に熟考されている。ベートーヴェンの音楽とは違うシューベルトの音楽独自の濃密さを感じさせてくれるシリーズとなるだろう。録音:2007年11月26日 ノイマルクト

HAENSSLER 1CD¥2400

93 229
¥2190
ヴァスクス:
 (1)本〜無伴奏チェロのための (1978)
 (2)パルティータ〜チェロとピアノのための (1974)
 (3)エピソードと終わりなき歌〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための (1985)
ダーヴィド・ゲリンガス(Vc)
カッレ・ランダル(Pf)
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)
現代ラトヴィアのペーテリス・ヴァスクス (1946-)は現存作曲家のなかでも人気のあるひとり。当アルバムはゲリンガスの名演でヴァスクス作品を楽しめる豪華盤だが、メシアン追悼に書かれた大作「エピソードと終わりなき歌」が特に聴きもの。非常な力作で、ゲリンガスとシトコヴェツキーがこの上なく見事に再現している。
93 204
¥2190
「フルートの悦び 〜 メル・ボニによるフルート作品集」
メル・ボニ(1858-1937):
(1)組曲Op.59(1903)〜Fl, Vn & P *
(2)アンダンテとアレグロOp.133(1929)〜Fl & P
(3)ヴォー地方の調べOp.108(1914〜1918)〜Fl & P
(4)七重奏幻想曲あるいは協奏曲Op.72(1910 / 1927)〜P, 2Fl, 2Vn, Va & Vc *
(5)森の情景Op.123(1927 / 1928)~Fl, Hrn & P *
(6)古風な形式の組曲Op.127-1(1928)〜Fl, Vn, Va, & P *
(7)小品Op.189(ca.1900)〜Fl & P
(8)ささやく笛Op.121(1925 / 1926)〜Fl & P
(9)スケルツォ・フィナーレOp.187遺作〜Fl & P *     *世界初録音
タチアナ・ルーラント(Fl)
フローリアン・ヴィーク(P)
クリスティナ・ジンガー(Fl)
ヴォルフガング・ウィプファー(Hrn)
ルーカス・フリードリヒ(Vn)
ゲサ・イェンネ=デンネヴェク(Vn)
イングリッド・フィリッピ(Va)
アンスガル・シュナイダー(Vc)
パリに生まれた女性作曲家メラニー・ボニスあるいはボニ(1858-1937)は、メル=ボニ名義で生前は多くの作品を発表しながら、典型的な“忘れ去られた作曲家”。フランクの勧めで入学したパリ音楽院ではドビュッシーやピエルネの同窓生であった彼女の作風は、ひとくちにいって、おしゃれでセンスのよさが光るもの。300ほどある作品の中でも特に魅力的といわれているのが管楽器のための作品。このアルバムでは世界初録音を含むフルートつきのものが集められている。録音:2006年2月13-16日SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオ

HAENSSLER=SWR MUSIC=

93 219
\2400→¥2190
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 WAB 106 サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
ノリントン&シュトゥットガルト放送響が取り組む、あらたなブルックナー・シリーズ。第2弾は第3交響曲(93.217)から一ヶ月あまりのち、2007年7月に行われた第6番ライヴ。ノリントンにとって、初出のレパートリーという点でも大いに注目されるところ。弱音で開始される第1楽章の冒頭から、ピュア・トーンの生み出す驚くべき透明感。そのままアダージョに受け継がれてゆく、低弦にのせて首席レンチェシュのオーボエ・ソロが哀切きわめるパッセージを奏でるこのあたり、グッと息を呑むほどの美しさ。すっきりとしているのに、陰影にも富んでいるのが独特の魅力。すでに前作第3番で未知のブルックナー体験を提示してみせたこのコンビだけに、第6番もかつて聞いたこともないような瞬間の連続でわたしたちを圧倒してくれるにちがいない。これはじつに意欲的なアルバムの誕生といえるだろう。録音:2007年7月11?13日シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェン・ザール(ライヴ) =トラックタイム= Ⅰ.15'33+Ⅱ.15'34+Ⅲ.7'56+Ⅳ.12'08=TT.51'41

HMF 1CD¥2600

HMX 2907212
\1700
★カタログ付特価CD
Jacaras!(ハカラス) 愉快な舞曲〜ムルシアのギター作品集
ムルシア:
 ハラカス/ラ・ホタ/マリサパロス/ガリャルダス/タランテラ
 プレリュード・グラーベ/ラ・カデーナ/コレルリのジーグ
 サランベーケス/パサカーリェス/ファンダンゴ/マリオーナス
 クンベエス/パイサーノス/イタリア風フォリーアス/ラス・ペーナス
 アレグロ/グラーヴェ/アレグロ/オトロス・カナリオス 昨カナリオス
ポール・オデット(バロック・ギター)、
アンドルー・ローレンス=キング(ハープ・プサルテリウム)、
ペドロ・エステバ(打楽器)、
スチーブン・プレイヤー(バロック・ギター)
ハルモニアムンディが誇る名リュート奏者、オデットの名盤がカタログ付で復活!18世紀スペインを代表するギターの巨匠、サンチャゴ・デ・ムルシア(1685-?)。ここに収められている作品には、ヨーロッパに伝わるバロックの伝統と、西アフリカとラテン・アメリカの、外向的なスタイルが息づいている。タイトルにもなっている「ハカラス」とは、夜中に町を歩き回って騒ぎ、通りで大声で歌う不良の集まりや、高尚な精神の持ち主のこと。ポール・オデットはバロック・ギターを持ち、打楽器やハープ、プサルテリウムなどの楽器を加えて、当時の人々のどんちゃん騒ぎやフラメンコの空気を再現する。静かに熱く掻き鳴らされるギターに知らず知らず引き込まれる。時折挟み込まれるしんみりとした音楽もまた絶品の名盤。録音:1997年9月7- 11日、オランダ
HMU 907479 ダニエル典礼劇
デュファイ・コレクティブ
ジョン・ポッター(T/ダニエル)、
ハーヴェイ・ブラフ(T/ダリウス)、
ヴィヴィアン・エリス(S/女王)ほか、
サウスウェル・ミンスター合唱団団員
典礼劇とは、10世紀くらいの教会で、イースターのミサの導入に起源があるとされている。このダニエル典礼劇は、13世紀初頭には成立していたとされる最古の典礼劇のひとつで、旧約聖書のダニエル書に由来する。物語の構成の巧みさ、そして音楽的洗練の度合いから、音楽史上最も有名な典礼劇であるといえるだろう。預言者ダニエルが、壁に書かれたなぞの言語を読み解く場面、ライオンの洞窟に投げ込まれても神の力によって助けられる場面が音楽劇に仕立てられている。当時実際にどのような舞台で上演されていたかという資料は充分に残されていないが、若い聖職者によって上演されたといわれている。オペラの誕生の遥か以前から、教会内では劇的な要素を伴う音楽が既に所作を伴って上演されていたのです。遥か遠い昔に思いを馳せながら聴けば心は一気に中世。
HMU 907478 オーランド・ガフ:Birds on Fire
サラモン・ロッシ(エブレオ):祈り
フレットワーク
ヴィオールの名人集団フレットワークによる新譜は、英国のユダヤをテーマにしている。英国では1290年にユダヤ人追放令が出され、ユダヤ人は国家をあげて迫害された。しかし、イギリス王朝に仕えた音楽家には、ユダヤの血が流れる音楽家たちが多数存在していたことが調査で明らかになってきている。そして、特に1550年から1650年頃、イタリア系ユダヤ人の家系、バッサーノ家とルポ家が輩出した優秀な音楽家たちは、宮廷で音楽的隆盛を誇っていた。ここに収められているのは、当時英国で活躍したユダヤ系の音楽家たちによる音楽。同時収録されている現代作曲家、ガフの作品は、ユダヤのクレズマー音楽にインスパイアされて書かれたもの。当時の音楽家たちが夜密かに仲間で集い、禁じられている自分たちの音楽を演奏している集会を思い描いていると語っている。クレズマー音楽とジャズの要素も少し感じられる独特な世界を、フレットワークが哀愁を漂わせながらも粋に演奏しており、きわめて印象的に響く。
HMC 901981
\2600→¥2390
ブラームス:
 ホルン三重奏曲 変ホ長調
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調「雨の歌」
 幻想曲集op.116
イザベル・ファウスト(Vn)/ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティー」(1704)
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト(ナチュラル・ホルン)/ローレンツ (1845)
アレクサンドル・メルニコフ(Pf)/ベーゼンドルファー(1875年)
ホルン三重奏曲が完成した1865年、ブラームスは、母を亡くした。この作品は母に捧げる悲歌とも言われている。第1楽章冒頭、慈しむような優しさに満ち溢れた旋律が、ヴァイオリンから他の楽器に受け継がれてゆくところから、一気に引き込まれてしまう集中した熱演。終楽章の疾走するパッセージの見事さはまさに圧巻。とにかく上手い!ブラームス当時のサウンドを蘇らせようと、それぞれのアーティストが思いを込めて、丁寧に音楽を構築しているのがよくわかる。新時代の巨匠達の誕生を感じずにはいられない、名演奏が誕生した。ブラームスは幼い頃からホルンに親しみ、その音色を愛していました。これは彼の交響曲などでも、ホルンが極めて重要な役割を果たしていることからもよくわかる。ホルンが登場する室内楽は、唯一この作品のみ。ブラームスはここで、ナチュラル・ホルンが、豊かな音色や柔らかなレガート効果も得られること、そしてブラームス自身がこの楽器に親しんでいたことからナチュラル・ホルンを指定しています。フライブルク・バロック・オーケストラの首席ホルン奏者を務めている世界的な名手スヴァールトが、素晴らしい音色とテクニックで聴かせる。ピアニストのメルニコフはこの録音のために、19世紀のベーゼンドルファーを購入したということ。これがまた素晴らしいピアノで、音色の玉手箱のような楽器で、メルニコフのタッチの多彩さと的確さが冴え渡る。もちろんファウストの磨き抜かれたヴァイオリンの音色と、音楽の推進力はますますパワーアップ。「雨の歌」が入っているのも泣かせるところ。なんとも嬉しい内容とメンバーによるブラームス作品集。
HMC 902012
\2600→¥2390
ドビュッシー:
 チェロ・ソナタ第1番 ニ短調
 レントよりも遅く
プーランク:
 チェロ・ソナタ
 バガテル ニ短調(原曲:Vn&Pf)   
 セレナード〜「陽気な歌」より第8曲(原曲:歌とピアノ)
 フランス組曲(全7曲/Vc&Pf版)
ドビュッシー:
 スケルツォ
 インテルメッツォ
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
2007年のバッハ:無伴奏チェロ組曲の衝撃的名演奏のリリースの記憶も生々しいケラス。そして、2007年秋に来日し、強烈な個性と集中した演奏で事実上の日本デビューを果たしたタロー。2人の共演による夢のリリースは、フランスの室内楽。異様に研ぎ澄まされたタローのピアノの音色に、ケラスの颯爽としたチェロがからまる様は、まさにフランスのエスプリそのもの。「レントより遅く」でのたゆたうような雰囲気に酔い、プーランクの「フランス組曲」の終曲カリヨンでの音色の鮮やかさに圧倒される。今もっとも注目の二人による、堂々の1枚。
HMU 807504
(SACD Hybrid)
\2600
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 ポール・ヒリアー(指)
エストニア・フィル室内合唱団
かつてHMU907384、HMU807384(SACDハイブリッド)で出ていたが、廃盤となったため新装丁で再発売となった。ラフマニノフといえば華麗なピアノ曲や甘美なオーケストラ音楽のイメージがあるが、アカペラ合唱のみ50分以上という世界でも感動的な傑作を残している。もともとラフマニノフのメロディは聖歌を引用によるものもあり、本物の聖歌を作っても何の違和感もない。非常な難曲であるこの作品を、ヒリアーとエストニア・フィル室内合唱団が見事に再現。透明で深々とした美声にすっかり酔わされる、至福の50分。SACDハイブリッド盤のみの発売。
KDC 5035
(2CD)
¥4800→¥4390
ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 作品18-1
 弦楽四重奏曲第2番ト長調 作品18-2
 弦楽四重奏曲第3番ニ長調 作品18-3
 弦楽四重奏曲第4番ハ短調 作品18-4
 弦楽四重奏曲第5番イ長調 作品18-5
 弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 作品18-6
東京クヮルテット
いぶし銀の芸術。世界を代表する弦楽四重奏団、東京クァルテット、彼らにとって特別な存在のベートーヴェン作品だけにボルテージの高さと円熟で奇跡の演奏となっている。日本語解説付き。輸入盤は入ってきません。
HMC 901909
(3CD)
\5400
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集vol.4
[CD1]
 (1)第5番ハ短調op.10-1
 (2)第6番ヘ長調op.10-2 (3)第7番ニ長調op.10-3
[CD2]
 (1)第15番“田園”ニ長調op.28 (2)第19番ト短調op.49-1
 (3)第20番ト長調op.49-2 (4)第26番“告別”変ホ長調op.81a
[CD3]
 (1)第30番ホ長調op.109
 (2)第31番変イ長調op.110 (3)第32番ハ短調op.111
ポール・ルイス(ピアノ)
しなやかな鋼を思わせる強靭なテクニックと、自在に揺れ動く叙情とリズムを兼ね備えた逸材、ポール・ルイスによるベートーヴェンのソナタ・ツィクルスの完結編。なかなか弟子をとらないブレンデルに認められ彼のもとでも研鑽を積んだルイス、澄んだ音色は師匠ゆずり。若手世代のベートーヴェン全集の金字塔ともいえる、堂々の演奏。6月には来日公演も予定されており、ますます目が離せない。録音:2005年4月、2006年6月、2007年4月&6月 ベルリン、テルデックス・スタジオ
HMC 901951
\2600→¥2390
マルティヌー:
 (1)ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293
 (2)弦楽セレナード第2番 H.216
 (3)トッカータと2つのカンツォン〜Pfと弦楽合奏のための
イザベル・ファウスト (Vn)(1)、
セドリック・ティベルギアン (Pf)(3)、
イルジー・ビェロフラーヴェク(指)
プラハ・フィル
東欧諸国からパリに集まった作曲家のグループ「エコール・ド・パリ」のメンバー中、もっとも演奏・録音に恵まれているチェコ出身のボフスラフ・マルティヌー。何とイザベル・ファウストの演奏で協奏曲が登場。それも急進的な傾向の強い第1番でなく、かのエルマンに捧げられた叙情的な第2番というのが意外。マルティヌーの作品の中でもとりわけ美しい旋律にあふれ、平和で田園的な世界が続く。ファウストの美音も冴え、ビェロフラーヴェクのボヘミア的濃厚な伴奏も絶品。マルティヌー観の変るアルバムと言えるだろう。もうひとつの注目は、ピアノの協奏的作品「トッカータと2つのカンツォン」の独奏をイケメン名手ティベルギアンが務めていること。明るい喜悦性に富んだ曲で、あまり知られていない曲だが、存分に楽しめる。
HMC 901969
\2600
J.S.バッハ:カンタータ集
 「たれぞ知らん、わが終わりの近づけるを」BWV 27
 「われはわが幸に満ち足れり」BWV 84
 「キリストこそ わが生命」BWV 95
 「ああ、いまわれ婚宴に行かんとして」BWV 161
ドロテー・ミールズ(S)、
マシュー・ホワイト(T)、
ハンス・イエルク・マンメル(T)、
トーマス・バウアー(Bs)
ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ
ヘレヴェッヘによる久々のバッハの登場。陶器を思わせる美しい音色が魅力のヘレヴェッヘですが、ますますその美しさに磨きがかかっている。器楽アンサンブルの弦楽器のしたたるような音色と、心の底から自然に出てくる祈りや叫びを思わせる管楽器の奏でる旋律には涙が出そうになる。歌い手一人一人の言葉ひとつひとつ、音符ひとつひとつに対する表現の細やかさにも圧倒される。ヘレヴェッヘがますます高い境地に達していることに驚かされる1枚。
HMC 901993
(1CD+1DVD-VIDEO/NTSC方式)
\2600
Crystal Tears〜ジョン・ダウランドとその同時代人
 ダウランド(1563-1626):
  「Go Crystal Tears」「Now, O now, I needs must part」、
  「Go nightly cares」、「Sorrow, come!」、「Semper Dowland semper dolens*」、
  「The Lady Rich her galliard*」、「A Fancy*」、
  「Time stands still」、「From silent night」、「Come, heavy sleep」
 ジョン・ウォード(1571-1638):ファンタジアno.4, no.3
 ロバート・ジョンソン(1583-1633):Have you seen the bright lily grow?
 ウィリアム・バード(1543-1623):Though Amatyllis dance in green
 ジョン・ベネット(1599?-1614):Venusユ bird whose mournful tunes
 パトリック・マンド(1600年頃):Like as the day
 フェラボスコII(c.1578-1628):四つの音によるパヴァーヌ
 作曲者不明:O Death, rock me asleep
 リチャード・マイコ(c.1590-1661):ファンタジアop.13
アンドレアス・ショル(カウンター・テナー)
ジュリアン・ベール(リュート・ソロ)
コンチェルト・ディ・ヴィオーレ
ショルの新譜は、エリザベス朝を代表するダウランドとその同時代人たちによる作品集。同じメンバーとほぼ同じプログラムで何度かコンサートで表現を掘り下げて練り上げた上での録音だけあって、比類なきクオリティの高みにある演奏ばかり。中でも特におすすめなのが、ジョン・ベネットの作品。「Venusユ bird whose mournful tunes」と題されたこの歌曲、ヴィーナスの鳥は、私の傷つき不安な心のためにララバイを歌ってくれる、といった内容のもの。ショルの口笛も挟みながらメランコリックな旋律が続き、リュートの鄙びた音色とともに、日常の様々な瑣末なことに疲れた私たちの耳と心を優しく慰めてくれる。聴けば聴くほど深い静寂に包み込まれるような気分になる、不思議な力を持っている。なお、ボーナスDVDでは、ベネット作品の演奏風景のほか、演奏家同士やプロデューサーとの、フレンドリーながらも厳しいやりとりも収められており、創作の過程を垣間見ることのできる興味深い内容となっている。
HMC 901974
\2600
ティエリー・ペク(b.1965):
 (1)数え切れない鳥たち、ピアノとオーケストラのための協奏曲(2006年)
 (2)記憶のむこう〜変動成分(2004年)
 (3)鍵盤のための小さな本(1995年)
 (4)ラモーのあとに、ひとつのサラバンド?(2001年)
ラモー:(5)サラバンド
 (HMC 901754/新しいクラヴサンのための組曲(1728)より)
アレクサンドル・タロー【ピアノ((1)(2)(5))/ポジティブ・オルガン((4)の1曲目)/
エピネット((4)の2,5曲目)/クラヴィコード((4)の3,4曲目)】
アンドレア・キン(指(1))パリ管弦楽団アンサンブル
ティエリー・ペクは、1965年フランス生まれの作曲家。パリ国立高等音楽院に学び、様々な賞を受賞。カナダ、ロシア、スペイン、そして南米と様々な地で学んだり生活したりしながら、音楽活動を展開している。ペクは、「生きることは旅であり、旅することは書くことであり、書くことは異次元への旅」であると語る。彼の作品には、宇宙とも地球とも人間界ともつかない不思議な世界が広がっている。その世界の中で我々は、停滞する時間、完璧な瞑想状態、すべてを超越して脳髄で感じる陶酔など、様々な体験をすることができる。この体験ツアーのガイドとして選ばれたのがアレクサンドル・タロー。彼の、贅肉をとことんそぎ落とした音色、極端に集中して一糸の乱れもないパッセージ、一切の感傷を排除した演奏は、異次元への誘い手として実に最適。((2)はAE0423とは異なり、新録音です)
HMC 901987
\2600
メシアン:
 (1)世の終わりのための四重奏曲
 (2)主題と変奏(ヴァイオリンとピアノのための)
トリオ・ワンダラー
(ジャン=マルク・フィリップス=ヴァイジャブディアン(Vn)、
ラファエル・ピドゥ(Vc)、
ヴァンサン・コック(Pf))
パスカル・モラゲス(Cl)
「世の終わりのための四重奏曲」は、メシアンが第2次世界大戦でドイツの捕虜となり、ゲルリッツ収容所にいたときに作曲された。収容所内で確保できる人員で演奏できるようにしなければならないという難しい状況下で書かれたこの作品だが、メシアンの革新的試みがいたるところに見られる。その一つがリズム。変拍子があるのはもちろんのこと、拡大されたり縮小されたりするリズムは、音楽の新しい可能性をまたひとつ拡げたと同時に、この作品の地位を、20世紀を代表する室内楽作品のひとつへと高めている。この大作をトリオ・ワンダラーのとんでもなく腕の立つメンバーとモラゲスが演奏する、というだけでも興味をそそられるが、期待を裏切らない名演となっている。特に、ピアノのヴァンサン・コックの硬質のダイヤのような音色がまさにメシアン作品にうってつけ。モラゲスの名人ぶりとトリオ・ワンダラーの一糸乱れぬアンサンブルで、20世紀最大の室内楽作品の理想的名演奏が誕生した。

HUNGAROTON 1CD¥2300

HCD 32567 ミヒャエル・ハイドン:
 (1)四旬節用ミサMH 553, KⅠ/19,(1794)
 (2)四旬節のためのミサMH 551, KⅠ/20,(1794)
 (3)四旬節ミサMH 552, KⅠ/3,(1794)
 (4)枝の主日のためのグラドゥアーレMH 695, KⅡa/27,(1798)
 (5)聖十字架ミサMH 56, KⅠ/16,(1762)
パーセル合唱団
ジェルジ・ヴァシェギ(指)
オルフェオ・オーケストラのメンバー(ピリオド楽器使用)
レヴェンテ・ジェンジェッシ(Org)
チッラ・ヴァーリ(Vc)
ジェルジ・ヤンジョー(Cb)
その生涯にラテン語とドイツ語で35のミサと3つのレクイエムを遺したミヒャエル・ハイドン。ほかならぬ彼の最期の仕事となったのも未完のレクイエムでした。E.T.A.ホフマンは未完のレクイエムに宛てて「かれは宗教音楽の作曲家として時代と国を越えて最高の芸術家に位置づけられることは、現在では音楽を解するものであれば誰しも疑いようがない。」と述べている。ミヒャエル・ハイドンが当時のナジヴァーラド(現ルーマニアのオラデア)の司教座でキャリアをスタートさせた経緯から、ハンガリーゆかりの作曲家と位置づけフンガロトンが録音に力を入れるこのシリーズ。最新作では宗教音楽、なかでも四旬節(受難節)にまつわる作品を収めている。ここで注目される特徴がパレストリーナ様式として知られる対位法書法。そして聞こえてくる音楽の約やかな美しさ。教会での典礼に相応しいようにという配慮から、グレゴリオ聖歌の旋律を定旋律に用いたり、またトランペットやホルン、打楽器などの鳴り物はあえて避けています。なお合唱の編成はソプラノ6、アルト(カウンターテナー)4、テノール4、バス4。ラテン語歌唱。録音:2007年11月2-6日フンガロトン・スタジオ
HCD 32562 ウジェーヌ・ワルキエ(1793-1866):
 (1)協奏的大四重奏曲嬰ヘ短調Op.46
 (2)三重奏曲ニ長調Op.35
 (3)大四重奏曲ヘ長調Op.70
テトラヴェルシ・フルート・カルテット
[エヴェリン・バログ、
カタリン・ナジ、
ユディト・パチョライ、
ゲルゲイ・イッゼーシュ]
(2)ジョルト・カッロー(Vn)
ディッタ・ローマン(Vc)
ワルキエはベルギーに生まれ、19世紀前半に活躍したフランスのフルート奏者。時代が求めたフルート教師であり、ベーム式以前の古いフレンチ・システム(指で穴を押さえる)のフルートの擁護者でもあり、そしてまた作曲家としても成功を収めているが、必然的にフルートつきの作品、なかでも室内楽曲にその本領が発揮されている。R.S.ロックストロは『フルート論』のなかで「その音楽は比類なく孤高なる様式に拠り、想像力に富み新鮮。衝動変化の多様な感情表現に充ち…さらに、デュオ、トリオ、カルテットはフランス芸術の最高のものである」 と絶賛していることからも、そのすばらしさがいくぶん想像できるだろう。アルバム一曲目、さっそうとした軍隊行進曲調で第1楽章が開始される作品70は、つづくスケルツォに、悲痛かつ美しいアダージョを経て、フィナーレはロンドで閉じられる。なかでも演奏時間が30分を越える協奏的大四重奏はじつに個性的で、熱いパッションがほとばしり、聴きごたえ満点。これらは長らく楽譜も未出版であったため、わずかにフルート関係者のあいだで知られるのみのまぼろしの作品だったが、楽譜の再出版を契機に世界初録音となった。まさにフルート・ファン大注目のアルバム。録音:2007年10月1-3 & 7日フンガロトン・スタジオ
HCD 32492 (1)モシェレス:大ソナタ変ホ長調Op.47
(2)ウェーバー:8つの小品Op.60
アドリエンネ・スース&
イヴォ・ハーグ(ピアノ・デュオ)
ドゥシークのアルバム(HCD.32276)でみごとなテクニックを披露したピアノ・デュオによる新作はこのたびもヴィルトゥオーゾとして活躍したふたり、モシェレスとウェーバー。ともに世界初録音。モシェレスの作は、ほかのいくつかの作品と同じく、ベートーヴェンのパトロンかつ弟子として有名なルドルフ大公に献呈されたもの。大規模な4楽章形式による内容は、技巧的なピアノの扱いに加え、はなやかで魅惑的な調べで惹きつける。1818-19年にかけてウェーバーが円熟期に達してからの8つの小品。家庭で楽しむために書かれたものながら、名曲「舞踏への勧誘」ばりに華麗な音色のセンスが冴え渡り、3つ残した連弾曲のうち技術的にも表現の幅がいっそうの拡がりをみせている。第4曲でのハンガリー風のリズムと味わいもスパイスが効いている。録音:2007年9月21-23日フンガロトン・スタジオ
HSACD 32516
(SACD Hybrid)
\2500
(1)バルトーク:44の二重奏曲〜2 Vnのための BB 104, Sz 98
(2)同:「ジェルジョーから」
 (チーク県の3つのハンガリー民謡)〜bfl & PのためのBB 45a,Sz 35
(3)同 / シゲティ編:ハンガリー民謡集
 (「子供のために」第1、第2巻より7曲)〜Vn & PのためのBB 53add
(4)同 / ティヴァダル・オルサーグ編:ハンガリー民謡集
(「子供のために」第1、第2巻より9曲)BB 109, Sz 42
(1)(3)(4)バルナバーシュ・ケレメン、
(1)カタリン・コカシュ(Vn)
(2)ゾルターン・ユハース(フルヤ;※ハンガリーのリコーダー)
(2)(3)(4)ゾルターン・コチシュ(P)
SACDハイブリッド盤。最新の研究成果を盛り込んであらたにスタートした、フンガロトンの看板「バルトーク・ニュー・シリーズ」。当アルバムにおけるケレメンとコカシュのように、ハンガリーの若い世代の演奏家を積極的に起用しているのも新シリーズの特色となっている。そのふたりのフレッシュな感性が開花した「44の二重奏曲」。あたらしいヴァイオリンのメソッドを研究していたエーリヒ・ドーフライン博士の依頼で書かれた全4巻の内容は、ほぼすべてがハンガリー、ルーマニアほかの民俗音楽から素材が採られ、あえてオリジナルを損なわない形で書かれているのが特徴。巻が進むに従い、演奏難易度が上がってゆく仕組みになっている。ほかに民謡編曲の作品集でピアノを受け持つのはコチシュ。「バルトーク大全集」では若手だったからもいまや押しも押されぬ大ベテラン、時代も変わったものです。録音:(1)2007年9月17-18日、10月29-31日(2)(3)(4)2007年10月23日フェニックス・スタジオマルチチャンネルステレオ
HCD 31848
\2300
ジョン・ケージ:打楽器のための作品集VOL.5(1936-1991)
 (1)Six (2)クヮルテット (3)一の四乗
 (4)ダンス・ミュージック(*世界初録音) (5)三の二乗
アマディンダ・パーカッション・グループ
ゾルタン・コチシュ(ピアノ、トイ・ピアノ、パーカッション(4))他
打楽器のための作品集シリーズもいよいよ第5弾となりました。ケージの死後すでに15年以上経つ今もなお、彼の作品のもつ独特の哲学・音世界は我々に新鮮さと驚きをもたらしてくれる。名手たちが奏でる打楽器の音色と音色の間の「間」から、ケージの紡ぐガムラン的世界を垣間見ることができる。




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