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第44号お奨め国内盤新譜



ALPHA

Alpha 526
(国内盤)
\2940
『 シュザンヌ・ファン・ソルトの鍵盤音楽帳 』
 (1599 ロンドン)による復元楽曲
 シャンパーニュのブランデー
 プレリュード/XXI(題名不詳)
 「私を修道女にしないで」のアルマンド
 フランスのガイヤルド/詩編第80 番「神よ、聞き入れたまえ」
 詩編第130 番「おお神よ、心から」
 褐色の少女のアルマンド
 詩編第42 番「追われた牡鹿のように」
 新しいパヴァーヌ/詩編第9番「神よ、心の底からあなたを求めて」
 シュザンヌはある日/大工のアルマンド
 詩編第23 番「主はわが牧人」
 ロレーヌのアルマンド/ブラバントの輪舞、またはブラント
アンサンブル・レ・ウィッチズ(古楽器使用)
オディール・エドゥアール(ヴァイオリン)
クレール・ミション(各種リコーダー・打楽器)
シルヴィー・モケ(バス・ガンバ)
パスカル・ボケ(リュート他)
フレディ・エシェルベルジェ(オルガン、シターン 他)
フェルメールがジャケットのRicercar 新譜、ここへきて絶好調だが...当時のポピュラー音楽の鍵盤編曲であるこのヴァージナル曲集から、さらりと自然に“オリジナル”を復元してみせるのは、これまでもヒットを飛ばしてきた“あの団体”!!東京都美術館では『フェルメール〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち』が開催中、そのせいかフェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」がジャケットに掲げられているRicercar の7月新譜『シュザンヌ・ファン・ソルトの鍵盤音楽帳』(MRIC264)が売れています——朝日新聞「試聴室」でもとりあげられたほか、なんと『芸術新潮』のフェルメール特集号でもご紹介いただいたこのアルバム、実はフェルメール時代よりも少し前、オランダ独立戦争の頃のフランダース音楽を鍵盤用に直した曲集を演奏していたり。そこで、さらにその原曲をひもといてみせよう!と立ち上がったのが、ほかでもない、『このジグは誰のもの?』(Alpha502)という6年来のロングセラーをリリースしているフランスの古楽バンド、レ・ウィッチズというからたまりません!ベルギーのフランダース地方は話されている言葉も事実上オランダ語にほかならず、昔からカトリック優勢ながら、オランダ独立戦争以前はプロテスタントの人も少なからずいたようで、ここではそんな時代の音楽を、歌なし・のルネサンス器楽集団であざやかに解釈してゆきます。各種リコーダーのしんみり素朴なサウンド、今回も民俗的で雰囲気満点なバロック・ヴァイオリン、軽妙至極の小オルガン、たおやかな打楽器がそっと空気を震わせて...と、英国ルネサンス世俗音楽に似ているけど少し違う、しっとりキレイ・鮮烈な古楽器サウンドはAlpha 随一の自然派録音で映えること、映えること!古い北方絵画を眺めながら聴けば、しばしタイムトリップ気分になること必至!
Alpha134
(国内盤)
\2940
ラモー:三つのクラヴサン曲集より
ジャン=フィリップ・ラモー(1683〜1764):
 1. 組曲 イ短調(プレリュード/アルマンド/クラント/ジグ/
 サラバンド/ヴェネツィア風/ガヴォット/ムニュエ)
  〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1706)より
 2. 組曲 ホ短調
  (アルマンド/クラント/ロンドー式ジグ/鳥の呼び声/
   リゴドン/ロンドー式ミュゼット/タンブラン/村の娘)
  〜『クラヴサン曲集』(1724/31)より
 3. 組曲 ト短調(機織り/無関心な女/ムニュエ/めんどり/
  三連符/未開人たち/エンハーモニック/エジプトの女)
  〜『新しいクラヴサン組曲集』(1728)より
セリーヌ・フリッシュ(クラヴサン)
使用楽器製作:
フィリップ・ボーサン(ジャン=アンリ・エムシュ1751 年モデル)
ありそうでなかったAlpha のラモー鍵盤曲集、やってくれたのは大本命フリッシュ!フランスの人ならではの語り口が、どの国でも通用する雄弁さと重なり合うとき・・・有名曲だらけ&3つの曲集すべてをカヴァー、マストな要素満載の素晴しきチェンバロ盤フランスきっての古楽レーベルAlpha ですが、フランスのクラヴサン楽派(=チェンバロ音楽)はなぜかそれほどアルバムが多いわけではない現状…つまりは「先が楽しみ」ということなんですが、その期待感を何倍にも増幅させてくれるような1 枚物アイテムがさりげなく登場——同レーベル初期に『ゴールトベルク変奏曲』の金字塔的傑作盤(Alpha014)を残し、さらにリュリ器楽曲集2枚組(Alpha074)でダングルベール編曲によるクラヴサン独奏曲集を世に問い、“お国もの”にもぴたりとくる感性を印象づけてくれた俊英、セリーヌ・フリッシュによるラモー作品集でございます。カフェ・ツィマーマンの通奏低音を支えてきたこの名手、Alpha ソロ・デビュー盤のバッハでも「さりげなく、しかし雄弁」なハイレヴェルぶりを示してくれたわけですが(この『ゴールトベルク変奏曲』のアルバム、リリース後6年を経た今でもなお、並居る競合盤を横目にロングセラー記録を更新しつづけています)、そうした感性は「一筋縄ではいかない」ラモーの解釈にもぴたりと嵌っているようで。独特な音楽理論家としても知られるラモーという作曲家は、若い頃のクラヴサン作品集から血気盛んに理屈をこねまわし、1720年代に発表した2冊の曲集でも異名同音(たとえばソ♯とラ♭)を多用した難曲のように、うっかり手を出すとやけどしそうな難曲をいくつも作曲していますが、フリッシュの解釈はそうした難渋さをいささかも感じさせず、18世紀半ばの豪奢な響きを持つフランス式楽器で、誰しも魅了せずにはおれない説得力あふれる演奏に仕上げてくれています。自然な響きを大切にしたAlpha ならではの名録音の秀逸さとあいまって、すべての音楽ファンを魅了せずにはおかないチェンバロ・アルバム——S.センペのラモー編曲集やヒューイットのピアノ盤などと、あらためて聴き比べるに足る充実の出来。自信をもってお奨めいたします!
Alpha133
(国内盤)
\2940
ヤナーチェク:
 1. 弦楽四重奏曲 第2番「内緒の手紙」
  (新校訂版/通常の弦楽四重奏による演奏)
 2. 弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」
 3. 弦楽四重奏曲 第2番「内緒の手紙」
 (新校訂版・2挺のヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレと
  チェロのためのオリジナル版による演奏)
ディオティマ四重奏団
ガース・ノックス (ヴィオラ・ダモーレ)
なんと、ヤナーチェク自身はヴィオラ・ダモーレを想定していた! 複雑怪奇な難曲「内緒の手紙」の作品像をきれいに洗い直す、ベーレンライター新校訂版による初録音!現代最先端のクール&エモーショナルな四重奏団と、組んだのはなんと「あの鬼才」!!驚くべきAlpha の新譜はまさに彼がゲストで、現代フランスを代表する、こちらも今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進中のカルテット、ディオティマ四重奏団がお送りする、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲2曲の求心力あふれる新解釈!注目すべきは「第2番」。楽譜出版社ベーレンライターのプラハ支部が近年刊行したばかりの新校訂版は、その編集にディオティマ四重奏団自身も携わり、なんとヴィオラのかわりにヴィオラ・ダモーレを使用するようになっているとか。というのもこの曲、ヤナーチェク自身は当初、ヴィオラ・ダモーレ使用を前提に作曲しており、初演団体であるモラヴィア四重奏団の試演を聴いたあと、初演直前になってヴィオラ用に変更したという経緯があるのです(曲が38 歳年下の恋人に宛てた“内緒の手紙”、つまり恋の音楽ゆえ“愛のヴィオラ”を使いたがったのだとか)。しかも本盤で嬉しいのは、この新校訂版をヴィオラ版、ヴィオラ・ダモーレ版両方で演奏してみせていること——ディオティマ四重奏団の引き締まった演奏は、ただでさえ鮮烈きわまる出来なのですが(曲が始まったとたん、その場が何か全然違う!といったような、タダモノならぬ感じに包まれる——ヴィオラ・ダモーレの妙音もさることながら、あざやかに分離して聴こえる4つの楽器の美しさ!)、「第2 番」は新校訂版でテンポ解釈などがかなり変わっており、そのせいで強烈に新鮮、かつ理路整然とした演奏となっていて。虐げられた女性の一生を描いた「第1 番」(こちらも新校訂版使用)も、普遍的な“苦しむ人間”の感覚を雄弁に語ってやまず、それが総体として曲にただよう民俗性・と何ら矛盾しないのは驚くばかり!Alphaきっての名技師H.デショーならではの離れ業的自然派録音も、彼らの精妙解釈を余さず伝えるのに一役買っているようです。理路整然、かつみずみずしい、歴代の名演群にもかるく匹敵するこの1枚に注目!
Alpha525
(国内盤)
\2940
アプンツェル地方の古い歌
 〜スイスの民謡を、古楽器と民俗楽器で〜
 フルットのベットルヴェフ
 アッペンツェル地方の踊り
 スイスの踊り
 若い伯爵殿の歌/カッコウの小さな歌(オルガン独奏)
 ドゥルスリとベーベリ
 ショティッシュ/ハイナー・ゼービスの婚礼の踊り
 エメンタール地方の婚礼の踊り
 グッギスベルクの歌
 ベルガマスカ(オルテンシュタイン写本、1671)
 ランツ(牛飼いの笛歌)に乗せて
 スイスの軍人/アプンツェル地方の踊り
 死の舞踏/さあ、野営地に戻ろう
 ショティッシュII/モンフェルリーネ
アンサンブル・アルプバロック(古楽器使用)
オディール・エドゥアール(vn)
ギスレーヌ・ヴェルクリ、
ナンドー・ブリュッガー(歌)
ニキータ・プフィステル(ダルシマー)
アンリ=シャルル・カジェ(打楽器)
イヴ・レヒシュタイナー …室内オルガン(アッペンツェル地方、1811 年製)
口伝えで残されてきた伝統音楽と、芸術音楽の間にあるものを探る、ユニークな企画が次々と登場するAlphaの“白シリーズ”——2008 年リリースの最新アルバムは、意外にもフランス語圏を離れた「ドイツ語圏スイス」の古い音楽がテーマ! スイス出身の気鋭チェンバロ=オルガン奏者イヴ・レヒシュタイナーが、自らのルーツに立ち返り、昔から作曲家たちを魅了してやまなかった長閑なスイス伝統音楽の世界と大真面目に(?)取り組んだアルバムです。ポルカバンドやアルペンホルンなどの千年一日土産物屋的サウンドとはまるで無縁、アンサンブル・レ・ウィッチズのオディール・エドゥアールが弾くバロック・ヴァイオリンに、ほんのりエキゾチズム漂うダルシマー(弦を叩いて音を出す民俗楽器)、しっとりアンティーク風のすてきな室内オルガンの音色が、この国独特ののどかでなつかしい響きの真相をあざやかに解き明かしてゆきます。しかし白眉はなんといっても各種打楽器! スイスの民俗打楽器奏者はスプーンでも箒でもすぐに本格的な打楽器にしてしまうそうだが、ここでも空き瓶を並べて音階を「叩き出し」たり、ビヨンビヨンと口琴を弾いたりと、想像力を心地よく刺激する妙音がいたるところに聴かれる。
Alpha520
(国内盤)
\2940
クレルモンの受難物語
 〜南フランス、紀元1000 年の恐怖と希望〜
  クレルモン=フェラン図書館
  (南仏オーヴェルニュ地方)所蔵
  『受難物語』(写本No.189)より
ブリス・デュイジ(歌&ヴィエル=中世フィドル)
中世南フランスをさまよう虚無僧か、琵琶法師か、はたまた“音の魔術師”なのか——現代の吟遊詩人ブリス・デュイジ、またしても中世フィドル片手にうたいます。イエスの生涯を滔々、たおやかに。易々と時を越えてしまう、虚空に漂うニュアンスの妙!楽譜もなく口伝えで残ってきた音楽と、芸術音楽の“あわい”を、即興演奏というキィワードを介して探ってゆく——というのがAlpha の“白”シリーズのテーマ。つまり、古楽と伝統音楽のコラボレーションというわけです。企画が“濃い”わりに、こうしてタイトルを厳選し日本語解説付きでリリースすると、しっかりご支持をいただいて動きの良さをみせてくれるのが不思議なところ。さて! このたび紹介するのは、やや“古楽寄り”の逸品——即興演奏+ガチ古楽、といったラインでお届けするのは、ストイックにヴィエル(中世フィドル=ヴァイオリンの先祖)一本だけの弾き語り。そう、現代フランスきっての中世音楽集団ディアボルス・イン・ムジカにもしばしばゲスト出演しているシーン最高峰の腕利きフィドル奏者、ブリス・デュイジによるソロ・アルバム!同じスタイルで数年前に「最古の吟遊詩人」ポワティエ伯ギヨーム・ダキテーヌの歌の数々を鮮やかに聴かせてくれた彼が、今度はCD1枚、全15トラックにわたってまるまる1作の中世歌を披露してくれるという次第。とりあげられたのは「クレルモンの受難物語」と呼ばれる、クレルモン=フェラン(ボルヴィックの水で知られる南仏山岳地帯オーヴェルニュ地方の中心都市)の図書館に伝わる10世紀末〜11世紀初頭頃の写本。イエス・キリストの受難物語をたどる内容で、何より物語が有名なだけに(いわずもがな、バッハの『マタイ』『ヨハネ』両受難曲と同じ筋ですね)、歌が南仏ポワトゥーの方言であろうと、基本的に同一メロディの変奏だろうと、つい引き込まれずにはおれません。デュイジの歌い方がまあとにかくニュアンス豊かでドラマティック!時に高く裏声ぎりぎりまで艶やかな地声をはりあげ(ほんのりすこーしだけ掠れる感じがすごくセクシー!)時にそっと静かに低く声を落とし、ユダの裏切りを、イエスを糾弾する民衆を、十字架のまわりの出来事を、そして救世主の死を、復活を、うたいあげ、うたいおおせる...歌声ひとつだけ、伴奏は中世フィドル1本だけ。なのに、なんと劇的・ドラマティックでニュアンス豊かな音楽がつづくのでしょう!簡素さゆえ、うたわれる内容に引き込まれずにおれない。紀元1000 年に終末が来る!と怯えつつ、来るべき神の国に希望を馳せた中世人の心情も自ずと知れる、不思議な時間旅行体験をもたらす稀有の音響体験がここにある!
Alpha132
(国内盤)
\2940
ギヨーム・ド・マショー(1300 頃〜1377):
 『ノートルダム・ミサ』(全曲・
 およびいくつかのグレゴリオ聖歌)
ディアボルス・イン・ムジカ(中世声楽アンサンブル)
またしても大本命・ど真ん中の傑作録音——フランスきっての中世音楽集団ディアボルスが満を持して臨んだ『ノートルダム・ミサ』の仕上がりは、おそらく現在最高峰!!自信を持って、心よりお勧めいたします——この霊妙さ、クリスマスにもぴったり!ひとつ前のアルバムが「デュファイの世俗シャンソン」(Alpha116)、そのひとつ前が「ノートルダム楽派」(Alpha102)…今やアンサンブル・ジル・バンショワと並んでフランスを代表する中世声楽集団となったディアボルス・イン・ムジカはこのところ、ストレートに大本命を突く王道レパートリーのアルバムをリリースしつづけているが、今度はそうしたなかでもさらにド真ん中の金字塔的名作、あのマショーの『ノートルダム・ミサ』を世に問うというのですからもう、心躍らずにはおれません。ギヨーム・ド・マショーは14 世紀の作曲家=詩人——つまりある種の吟遊詩人のように、自分で詩を書きそれに曲をつけるという中世人らしい芸術家として、あまねく名声を誇った人。音楽史的にはアルス・ノーヴァの極致ともいうべき複雑精緻な芸術語法、アルス・スブティリオールの最高の具現者であり、かつ、ここに収録された『ノートルダム・ミサ』によって、ただ一人でミサ全体をひとつのポリフォニー(多声)作品として作曲した、音楽史上最古の作曲家として記憶されている(ちなみに、キリエからアニュス・デイまで一揃いで記譜されている最古の多声ミサ曲は、デ・カエリスの新譜がリリースされたばかりの『トゥルネーのミサ』(MRIC265・日本語解説付)、1349 年成立。ただこちらは作曲者も作曲年代もまちまちだそう)。1360 年代頃に書かれたこの作品、ようは「我らが聖母のミサ」という意味であって、パリのノートルダム聖堂とは関係なく、マショーの勤め先だった北フランスのランス大聖堂のために作曲されたものだった。名盤あまた…と思いきや、現役盤は大昔のデラー・コンソートや大御所ヒリヤード・アンサンブルに近年ではオックスフォード・カメラータなど英国勢、ウィーンのクレマンシック・コンソート…くらいのもので、アンサンブル・ジル・バンショワの金字塔的名盤が入手困難ないま(今後もそうでしょう)、マショーと同郷のフランス勢でしかも演奏内容が絶美、という意味ではこのディアボルス盤が当面スタンダードになりそうな気配も! 清らかでありながら、同時に人間味というか、色気めいたものをぽってり湛えた少数精鋭の男声ア・カペラ(ひとりずつの美声がはっきり際立ちます)、曲をきわめ尽くした精鋭どもならではのパート間の絶妙なかけあい・からみあい——ほんとうに、この曲をはじめて聴く人にも、ソラで歌えるくらい聴き(歌い?)極めているほどの方も、まさに霊妙ということばがぴったりの本盤での解釈には言葉を失うはず!

CYPRES

MCYP 1652
(国内盤)
\2940
バッハの「教会コンチェルト」
 〜ディアローグ・カンタータ BWV 32・49・57〜
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750)
 1. カンタータ「最愛のイエス、わが唯一の望み」BWV32
 2. カンタータ「希望もて、われ探しに行かん」BWV49
 3. カンタータ
 「幸いなるかな、試練に耐える者は」BWV57(クリスマス前夜のための)
パトリック・コーエン=アケニヌ(バロックvn &指揮)
オーヴェルニュ州立合唱団
Ens.レ・フォリー・フランセーズ(古楽器使用)
ヴァンサン・ロバン(オーボエ、オーボエ・ダ・カッチャ)
フランソワ・サン=ティヴ(オルガン)
サロメ・アレール(S)
ステファン・マクラウド(Bs-Br)
うっとりするほど豪華な独唱陣もさることながら、1パートひとりの合奏がくりひろげるとほうもなく美しい古楽器演奏はけだし圧巻! とにかくウマいの一言につきる、少数精鋭で新鮮そのものの解釈を聴かせつづける「LFF」の絶品バッハにご注目!昨今、バッハのカンタータといえば何かと「お買い得BOX」のリリースが続くが、そんなご時勢に単独1枚でリリースされるカンタータ録音は、なにぶん全集でないだけに1 曲ごと気合が段違い、すばらしく充実した解釈・演奏になっているケースが目立つのでは(何しろ、200 曲以上ある作例から厳選したプログラムですから、各曲への集中力・取り組みかたが違いますし、全集としての一貫した解釈姿勢に縛られず、1 曲ごと個別の状況に対応できるわけです)。フランス古楽界の超ヴェテラン、ニケやクリスティの楽団を支えてきたバロック・ヴァイオリン奏者コーエン=アケニヌ率いる精鋭集団レ・フォリー・フランセーズの新譜は、そんなことを強く思わせる絶品の仕上がり! 独唱をソプラノとバスだけに絞った「ディアローグ(対話)カンタータ」を3篇収録、アルバム原題に「Concerto in Dialogo」と、教会カンタータの古い呼称である「教会コンチェルト」をあえてもってくるあたりが心憎く。実際その古楽解釈はまったく周到、アーティキュレーションひとつひとつが含蓄深く、それをみごと活かしきる演奏陣もみっちり練習を重ねた感が——くつろいで聴かせ、しかも鑑賞後の充実度は計り知れず、といった旨味に満ちています。にじり寄るような緩徐楽章の説得力、どこまでも繊細なニュアンスでしなやかに美声のカーヴを描くソプラノ(ヤーコプスやルセの信望あつき名華アレール!)、いかんなき実力派マクラウドの圧巻バスもさることながら、器楽陣がまあ巧いこと巧いこと!随所で活躍するバロック・オーボエのわくわくするような音の重なり、オーボエ・ダモーレの鼻にかかったような美音、超絶技巧もなんのそののヴァイオリン、そしてチェンバロ協奏曲からの転用楽章でみごとなソロを聴かせるオルガン…1パートひとりずつの精鋭編成が生きる、ほんとうにわすれがたい充実解釈は、まさにフランス語圏より抜きの手練集団ならではの味わい! さりげなくクリスマスがらみも1曲あり、今こそ注目したい稀有のバッハ盤リリースです!
MCYP1653
(国内盤)
\2940
ピアノ三重奏伴奏による、古典派英語歌曲集
ベートーヴェン:
 アイルランド男の鼓動/苦しみを隠すな
 朝の空気/もうたくさんだ、恋人よ
 ビール腹でみんな歌った ⑥うねる大海原の上で
 夕暮れ/イングランドの牡牛たち
 貞淑なジョニー/おやすみ
 家から遠く離れているとき
 きれいなワインを飲み干してやれ
イグナス・プレイエル(1757〜1831):
 グランチリー/ドナルド
 ああ、扉を開けてくれ
ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
 すてきな彼女、とてもやさしく
 奴隷の嘆き/ダンカン・グレイ
 グリーンスリーヴズ/クッションを作れるか
 スコットランドの青い鐘
 ビールのつまみにバノックを
 キリクランキー
 マギー・ロウダー
 父を見なかったかい
 好きなあの娘はまだ小娘
ヴォルフガング・ホルツマイア(バリトン)
トリオ・ヴァンダラー
ベートーヴェンの秘曲とくれば、聴き逃すわけにはいかない!という方なら、彼が英国の出版社向けに、英語歌詞による、スコットランド・アイルランド・ウェールズの民謡をひとしきりピアノ三重奏伴奏のために編曲しているのをご存知でしょう。そしてハイドン(歿後200 周年はもう来年!)の魅力を知る方々も、晩年イギリスに呼ばれた作曲家があの「ロンドン・セット」と呼ばれる傑作交響曲群のほか、英国のアマチュア音楽家のために室内楽や民謡編曲をいくつも残したことをご存知のはず。こうして生まれた「ウィーン古典派の英語歌曲」ですが、伝統民謡を原曲にする編曲作品なせいか、あまり聴く機会もないようで——いやいやもったいない!英国古楽勢がたまさかにフォルテピアノなどで録音してくれるこれらの作品、何しろ伴奏はピアノ三重奏で、アンサンブルに割り当てられた濃密な伴奏部分は立派に「巨匠たちの室内楽」にほかなりません。もちろん古楽器演奏でも素敵ですが、このアルバムでは現代楽器のスーパーアンサンブル、トリオ・ヴァンダラーがその充実伴奏を担当するという、しかも歌い手はリートの達人ホルツマイア(!!)、両者フォル・ジュルネ来日でもおなじみ、こんなに豪華でいいのかしら?という布陣ですが、演奏内容たるやまあ堂に入ったもの…小劇場でのシックな一夜といった感じで余裕綽々、まさにリートこうあれかし・というような高次元!極上演奏でこれらの秘曲を聴きたい方に、ぜひおすすめの1 枚です。3曲あるプレイエル作品が、2巨匠のそれに劣らぬ絶美の傑作なのも嬉しい発見!

EARLY MUSIC.COM

EMCCD 7768
(国内盤)
\2940
ミシェル・コレット(1707〜95):
 『四重奏編成のサンフォニーによる
 フランス内外のノエル6様』(1781)より
  1. サンフォニー 第2番 ニ長調
  2. サンフォニー 第4番 ニ短調
  3. サンフォニー 第5番 イ短調
  4. サンフォニー 第6番 イ短調
 コミック協奏曲5様
  5. 第4番イ短調「カドリーユ」(1733)
  6. 第7番ハ長調「高級タバコを吹かす人」(1733)
  7. 第19番イ長調「トルコ」(1752頃)
  8. 第24番ハ長調「ユロンの歩み」(1760頃)
  9. 第25番ト短調「未開人たち」(1760頃)
アリオン・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
異才コレット、古楽器の響きをさわやかに——トラヴェルソとガット弦の重なるなかしゃらりとチェンバロが絡む、フランス・ロココのクリスマス音楽をどうぞ!童謡アレンジのかわいらしさ、コミック協奏曲の当意即妙、店頭演奏にもぴったり!!コレットといえば、マレの『膀胱摘出手術』、シュメルツァーの『フェンシング指南』、ファリーナの『酔狂なるカプリッチョ』...などとともに、折々バロック期の冗談音楽として扱われる一連の「コミック協奏曲」なる変り種音楽の作曲者として知られる人。もっとも、彼が活躍したのはルクレールやラモーが有名になりはじめた頃から、モーツァルトが青年になってからパリに来た頃くらいまで、つまり厳密に言うとむしろロココ〜古典派時代だったりで。まあパリでは1760 年代、ハイドンが交響曲を書き始めた頃にもまだヴィヴァルディの『春』が人気だったくらいバロック趣味を引きずっていたので、コレットのうすらバロック然とした作風にも何ら古めかしさはなかったのでしょう——というより、この酔狂な作曲家の書く音楽ときたら、冗談めいたトリックぬきに、メロディセンスは抜群もいいところ、和音推移は驚くほどキレイだったり意表ついたり、そもそものレヴェルがきわめて高いのですから、時代うんぬん言うのもアレだが。しかし何しろ、やっぱり冗談音楽の傍流作曲家とでも思われているのか、ちょくちょくリリースのあるオルガンもの以外ではなぜか、コレット単体での合奏曲の録音がなかなか出てこないのは何とも残念!コミック協奏曲なんてそれこそ滅多に録音されないか、されてもオムニバス中の1曲だったり。そこへ登場したのが、このアリオン・バロック・オーケストラによる傑作アルバム! クリスマスセールにあわせたリリースで、まあごらんのとおりジャケットの美しいことも特筆ものだが、最小限に絞られた室内楽編成で織り上げられる音楽のまあ綺麗なこと! 前半は「ノエル」と呼ばれるクリスマス音楽をロココ流儀の四重奏に仕立てたもの——トラヴェルソの素朴な木のぬくもり、たおやかに揺れるガット弦の響き、そこにシャラリとからむクラヴサンが、キラキラとクリスマスにぴったりのサウンドを醸し出す。後半「コミック協奏曲」では、随所で耳に快いフランス民謡が次々と出てくるが、その意味ではAlpha の白シリーズとあわせて聴いてみると面白さが数段倍増するはず!来日間近のル・ポエム・アルモニークによる 『愛の喜び』(Alpha513)など、コレットが使った曲がいくつも「生のままの姿」で収められていて、本盤のリアルなロココ・サウンドとの聴きくらべがまた面白い。

FUGA LIBERA

MFUG545
(国内盤)
\2940
フランソワ=オーギュスト・ヘファールト
 (またはゲヴァール)(1828〜1908):
  大ミサ曲「プエル・ナトゥス」(3声とオルガンのための)
 幼子イェスのまどろみ
 隣人よ、この大きな音はどこから聞こえるのですか
 田園風ノエル、1750 年
 クリスマスの楽しい小唄
 ミュゼット/天使たちの知らせ
 クリスマスの鐘/御誕生の雅歌
 キリストの歌(フランデレン語)
 18 世紀のノエル/美しき天の御使い
 われらは3人の強大なる君子
 おお夜よ、幸せなるこの夜よ
カトリーヌ・ヴェイナンツ(S)
ティボー・レナールツ(T、総指揮)
ル・プティ・サブロン声楽アンサンブル
ニコ・ドクレルク(ハルモニウム)
ソフィー・アランク(ハープ)
グザヴィエ・ドゥプレ(オルガン)
フランクより少し年下、ジョンゲンよりかなり年上——ベルギー文化が最も美しかったとき、ベルギー象徴派絵画のように美しい、清らかな美をたたえた合唱音楽があった!古めかしさと優美さ、素朴と洗練がみごと並存する、えもいわれぬ清らかな声の色彩...オーケストラ音楽の発展のかたわら、合唱音楽も爆発的に人気が高まり、高度な洗練をみた19 世紀後半。それはちょうど、フランスとオランダに挟まれた小国ベルギーが飛躍的な進歩を遂げ、極度に洗練された世紀末文化により周辺の大国にも強烈な影響をあたえていた頃——そんな頃に首都ブリュッセルの音楽界の頂点に立っていたのが、本盤の主人公、ヘファールトでした。中世以来の古い音楽を見直しつつも、ベルリオーズやワーグナーの新しい管弦楽にも造詣の深いこの音楽学者=指揮者=作曲家、一部ではハイドンのチェロ協奏曲の改作者として認識されているかもしれないが、実態は当時としては異例なほどの熱心な古楽研究家。19 世紀末という時代にあっていち早く、チェンバロ(!)を弾きながらバロック作品を指揮する習慣を復活させたりしている。グレゴリオ聖歌や中世旋法にも詳しく、何よりも声楽こそが全ての音楽の基礎、と終生信じていた彼は、ブリュッセルのノートルダム・ド・サブロン教会で聖歌隊指揮もつとめ、本盤に聴くような、そうした世紀末の合唱音楽の水準の高さを如実に印象づけてやまない合唱作品と、さまざまな古謡の絶品アレンジを多数残した。素朴なメロディが周到な対位法できれーいに展開するバロック期ノエルの編曲、「グローオオオオ、オー、リア...」というリフレインが有名な「天使たちの知らせ」のように有名なクリスマス曲のアレンジや、たくみなハルモニウム(昭和の小学校にあった足踏み式の“オルガン”)の伴奏が強烈にうつくしい「御誕生の雅歌」(さながらフランクかグノーの傑作声楽曲のよう!)、フランデレン語が風雅な異趣をたたえる「キリストの歌」もさることながら、圧巻はやはり大作クリスマス・ミサ!女声3声に充実したオルガン伴奏がつき、フォーレ「ラシーヌの雅歌」もかくや、というほどの神秘的な美しさをたたえた本作、本格的なロマン派合唱として“一味違うクリスマス”を店頭にもたらしてくれる。演奏陣はナミュール室内cho.出身の技あり歌手が率いる精鋭集団——伴奏陣も古楽畑の名手たちだけに(クイケン兄弟のドビュッシー盤にも参加していたハープ奏者S.アランクがいたり…)安っぽさをまるで感じさせない透明な美質は絶品!
MFUG514
(国内盤)
\2940
ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ(1642〜78):
 1. 『音楽の庭より、初物の果実さまざま』op.1より
  〜ソナタ第4・5・6・8番(1666)
 2. 『ソナタ・ダ・カメラとバッロ集』op.2より
  〜バレット第11番(1667)
 3. 『音楽の庭より果実さまざま、または2,3,4声の
  室内ソナタ集』op.3より〜ソナタ第17番(1669)
 4. 『3つまたは4つの楽器のための楽曲集』op.9より
  ソナタ第1・3・5・9番(1675)
ヘンリー・パーセル(1659〜95):
 5. 『12曲からなる3声のソナタ集』より
  ソナタ第1・2・6・9・11・12番(1682)
ヤープ・シュレーダー(バロック・ヴァイオリン)
アルカディア・プレイヤーズ (古楽器使用)
ボノンチーニ、お父さんも負けてはいない——これだけ本気の演奏あればこそ、その事実は初めてちゃんと伝わるわけで。 なにしろ演奏は大御所シュレーダー御大!!コレッリ登場の直前と直後で、同じイタリアと遠い英国に花開いたトリオ芸術の美を堪能!RAMEEからG.B.ボノンチーニの新譜が出る…という時に、こうして“父のほうの”ボノンチーニの名盤もあわせてご案内できるとは!G.B.ボノンチーニの生まれたモデナという街は、実はコレッリが活躍したボローニャやローマと並ぶ、ヴィヴァルディらヴェネツィア楽派台頭以前のイタリア器楽のメッカのひとつ。彼はそこで稀代のヴァイオリン芸術家の息子として生まれ、華々しいキャリアを歩むわけですが、その父親のほうの作品は、演奏時間の短い曲ばかりのせいか、きちんと傾聴されうる録音になかなか恵まれず…録音されたもの勝ちで、むしろ南国ナポリの異才マッテイスのほうが同時代のヴァイオリン芸術家では有名かも、といった昨今の音盤シーンでございますが、実はこの父ボノンチーニは、ウッチェリーニやストラデッラら「中期バロック」のイタリア器楽作家たちと、後期バロックの大家コレッリとの間をつなぐ貴重な世代の偉人で、コレッリに先駆けてトリオ・ソナタ形式を発展させた重要人物のひとり。彼やトレッリのおかげで、北西イタリアはナポリやヴェネツィアより数段先駆けた器楽先進地であり続けました。嬉しいことに、本盤の演奏者はレオンハルトやアルノンクールと古楽復興を盛り上げた大御所、J.シュレーダー!絹糸のようにきめ細かいガットの美音はまさに彼だけの境地、軽微に聞き流されかねない小品の細部に潜む和声や装飾の機微を、一つ残さず傾聴させてくれる至高の解釈に唸らざるを得ません!併録されたパーセルのトリオ群は、逆にコレッリ直後、その影響が理想的に昇華された作例・・・こちらも意外に録音されない穴場的レパートリーですが、英国的な“ふしぎさ”を押さえつつ、みごとイタリア風の鮮烈なコントラストも打ち出す周到さは圧巻!北米東海岸古楽界の粋を集めた絶妙の通奏低音陣とあいまって、しみじみ良いバロック・ヴァイオリン聴覚体験が詰まった1 枚——聴き逃す手はありません!
MFUG544
(2CD)
(国内盤)
\4515
J.S.バッハ:『フーガの技法』BWV1080(全曲) ア リ ス ・ ア デ ー ル (ピアノ)
フランス近現代作品ですばらしい成果をあげてきたアデール、満を持してのバッハはいきなり「フーガの技法」——のっけから遅ーいテンポ設定で描き出される対位法世界はいきなり深遠! 只者ならぬ内容の濃さは、ニコラーエワをも凌ぐほど?!「フーガの技法」、バッハ最晩年の未完の実験音楽にして対位法芸術のひとつの集大成、圧巻の作曲技法によって、音楽性ではない側面から圧倒的な感動を呼びさます奇妙な傑作...とまれ『音楽の捧げ物』同様この曲も楽器指定がないので、ヴァルヒャやグールド(!)他のオルガンによる歴史的名演、チェンバロ、弦楽四重奏、ヴィオール合奏…と多種多様な編成で録音されており。ピアノの録音だけをみても、いうまでもなくロシアの偉人タチアナ・ニコラーエワによる圧倒的名演があるし、グレゴリー・ソコロフがクールな秀演を出していたり、今年初めにはP-L.エマールが、えらくピアニスティックな謎の怪演をリリースしたり…と競合盤にも事欠かないわけだが。しかし今、他社様からのこれらのリリースにあえてここで言及したのは、間違いなく、本盤がそれらを向こうに回して充分わたりあえる傑作録音だからにほかない。演奏者は、アリス・アデール——ここで「お!」と感づかれた方も多いことだろう、そう、仏ADDAやACCORDなどでの名盤群が示している通り、フランスの近現代もので他の追従を許さぬ成果をあげてきた“巨匠”。今は亡きメシアンに絶賛され、現代フランスを代表する作曲家のひとりフィリップ・エルサンの絶大な信望を得ているこのピアニスト、他方ドビュッシーやメシアンなどの録音でも批評家諸氏の熱烈な支持をあつめ、いわばケフェレックやプルーデルマッハーやクロード・エルフェらの良いところを合わせたようなキャリアを築いてきたわけで、なるほどついにバッハか、と流れ的には納得できたものの、聴き始めるまでは正直、どう上掲の競合盤群と差別化できるのか? しかしどうでしょう——冒頭1曲目から、従来の誰よりも遅い、ひたすら遅いテンポで音を紡いでゆく、もういきなり「何か違う」と感じさせる強烈な存在感。その後しずかに弾き進められてゆく音符が、およそ単調さとは無縁、無味乾燥とも無縁、おそろしく遅いのに、全然それが気にならず、はっきりと各パートが独立して聴こえる、対位法の綾にしずかに絡め取られてしまう…本当にもう、圧巻というほかはない。折々に細やかなコントラストの妙を聴かせ続いてゆくCD2枚だが、最後にもうひとつ驚きの事実が——かくも磨き抜かれて曇りひとつない至高の解釈、なんとライヴ録音!終曲は例によってバッハの未完部分でぷつり、と演奏が「止まる」のだが、その後1分近く息をのむような沈黙、そのあと静々と、そしてしだいに嵐のように強烈になる拍手喝采、ブラヴォの応酬...CDを聴かれる方も、まったく同じ気持ちを感じるはず。
MFUG 543
(国内盤)
\2940
ドビュッシー、ブリテン、バクリ/チェロとピアノのためのソナタ集
 ドビュッシー(1862〜1918):
  1. チェロとピアノのためのソナタ(1915)
 ブリテン(1913〜76):
  2 . チェロとピアノのためのソナタ ハ長調 op.65
 ニコラ・バクリ(1961〜):
  3. チェロとピアノのためのソナタ
  4. 「ほとんど変奏曲 のように」
   〜チェロとピアノのためのディヴェルティスマン
マリー・アランク(チェロ)
セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
まごうことなき気鋭ティベルギアン、Fuga Libera に登場! 名手アランク、艶やかに答える!端麗にして端正、あつくなりすぎず、静々とノーブルな感動をもたらすドビュッシーに酔う…ミニマリスト的なバクリの小品や充実ソナタ、ブリテンでのきわだった演奏効果も絶品!!このところ、ヨーロッパで年を追うごとにそのいかんなき実力が知れわたりつつあるフランス語圏ベルギーの気鋭チェリスト、マリー・アランク——協奏曲ソリストとしての実績もさることながら、CypresやAlphaなどでの名盤群がしめすとおり、室内楽への旺盛な取り組みで知られる実力派ですが、このたびデュオのパートナーとして共演しているのはなんと、同じく現場第一線の若い世代を代表する「一味違う」フランスの気鋭ピアニスト、セドリック・ティベルギアン!すでにharmonia mundi でグリーグとシューマンの二重奏作品を録音しているこの二人が今回プログラムに選んだのは、20 世紀の最初期・中期そして現代からの3種のソナタ——ゴリゴリと力強く豪放なサウンドも、すうっと高貴にして精妙な繊細さも思いのままのアランクのチェロを、ある時はひょうひょうと、ある時は静かに見守るように、そしてある時はほんの一瞬のスキをついて抜け目なく主役に躍り出るティベルギアンのピアノ...ブリテンの冷徹かつ普遍的な音楽美はそれこそ初演者ロストロポーヴィチもかくや、という雄弁さが、冷静緻密、完璧なまでの構造把握とあいまって、まさに圧倒的な聴きごたえ! 対するドビュッシーはまったくもって「端麗」「端正」といった言葉がぴたりとくる仕上がり——少し前にケラスとタローがリリースしたドビュッシーのソナタ集(hmf)が、プーランク作品とのカップリングでフランスらしさを打ち出しているとすれば、こちらは“アール・ヌーヴォーの国”ベルギーならではの「おのずと繊細」な感性をいかんなく発揮しつつも、英国の普遍主義者ブリテン、古典的な音楽美を大切にするバクリとの組み合わせで、近代音楽の“美”におけるドビュッシーの立ち居地、その細やかさをはっきり印象づけてくれています。あわせて収録されたバクリは、タンギーやエスケシュらと同じく「聴きやすさ」を大切にする現代フランス随一の作曲家——ソナタという古典的な形式に真正面から向き合い(プロコフィエフやバルトークを彷彿させる、ダイナミックにして周到な設計の「クラシックらしい」秀作!)、併録作ではミニマリズム的なスタイルも垣間見せるなど、現代の新古典派といった作風美が名手2人の解釈で冴えわたる…けだし贅沢すぎるチェロ・アルバムです!
MFUG 535
(国内盤)
\2940
ベートーヴェン:
 1. ピアノ、クラリネットと
   チェロのための三重奏曲変ロ長調 作品11「街の歌」
 2. ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲変ホ長調 作品38
 (七重奏曲 作品20 の編曲版)
Ens.ケオプス ムヒッディン・デュルリュオイル(p)
ロナルド・ヴァン・スパーンドンク(cl)
マリー・アランク(vc)
マリー・アランク、本年リリースのもう1枚は、ベルギー室内楽界のデキる二人とのトリオ!しかも堂々ベートーヴェン、その抜群の仕上がりは、他の追従を許しません!隆々とうたう多芸な名手3人の仕事人ぶりに、「七重奏曲」の編曲もひときわ映える!ヨーロッパのクラシック先進国のなかでも、とりわけすぐれた室内楽奏者を次から次へと輩出しているベルギー。この国はオランダや北欧諸国と並んで、どういうわけか聴く側も弾く側も現代音楽の垣根が低いうえ、古楽復興のメッカでもあるせいか、その双方をバランスよくこなしながら、腕を磨いてゆく名手たちに事欠かないのでしょう——そんなベルギー室内楽の頼もしさをビシバシ感じさせてくれるのが、前のページでも新譜紹介しているチェロ奏者マリー・アランク、古典から現代まで幅広いレパートリーを誇る百戦錬磨のクラリネット奏者スパーンドンク、長年ブリュッセルを本拠に作曲家としても活躍する多芸なトルコ人ピアニスト、デュルリュオイルらのベートーヴェン! スパーンドンクはブーイケンス、ライスター、アントニー・ペイらの門下で育った気鋭クラリネット奏者で、ベルギーのミシェル・ライサイトやマウリツィオ・カーゲルらの信望を得て現代シーンで大活躍をみせる一方、モーツァルトやブラームスなど伝統的名レパートリーの演奏でもひとかたならぬ才能を発揮、すでにharmonia mundi やAEON、Cypresなどに名盤を連発しているほか、NAXOS のプーランク室内楽曲全集BOX にも参加、すばらしい解釈を聴かせてくれた才人!アランクはトゥルネーからブリュッセルに出て大活躍中のチェリストですが、姉ソフィー(ハープ)とのデュオをはじめ数多くの室内楽アンサンブルで主要メンバーとして活躍、Cypres でもさまざまな団体と名盤を連発しております(何だか古楽シーンの腕利きチェロ奏者のよう…)。彼ら二人の実力派が、作曲家でもあるピアニストと共演して織り上げたベートーヴェン初期の2傑作(うち1作は『七重奏曲』の作曲者自身による編曲)は、トリオとしての楽曲構造を周到にふまえつつ、自由自在、しなやかな歌心で編み上げられてゆくサウンドはきわめて明晰、とくに『七重奏曲』の編曲版では原曲とは違う音の繋ぎ方などもキレイに打ち出されて——こういうのは、現代音楽で信じ難いほど多彩な表現を身につけ、あれこれやったあげくベートーヴェンに戻ってきた腕達者な連中ならではの解釈の妙、といえましょう。『街の歌』終楽章での伸びやかな歌心も絶品、聴き応えある極上室内楽アルバムです。
MFUG539
(国内盤)
\2940
アリャビエフ:珠玉の管弦楽作品集
 〜国民楽派前夜、知られざるロシアの天才〜
アレクサンドル・アリャビエフ(1784〜1851)
 1.『三つの10』(または『新・二日間』)序曲
 2.4本のホルンと管弦楽の為のサンフォニー 第3番
 3.『子持ち女はまだ若く、許婚は48歳』序曲
 4.『変説者』(または『コリントの包囲』)序曲
 5. ウクライナ民謡「ドナウのコサック」による変奏曲
  〜ヴァイオリンと管弦楽のための
 6. 管弦楽のための絵画「あらし」
 7.『朝と夕べ』(または『風向きは変わりぬ』)序曲
 8.『魔法の太鼓』(または『魔笛、その後に』)より
  序曲と四つの管弦楽曲抜粋
アレクサンドル・ルーディン指揮
ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団
国民楽派の父グリンカが、ロシア音楽を土臭く塗り換えてしまう前——こんなに洗練された管弦楽語法を使いこなす天才が、貴族たちを魅了していた!引き締まった演奏は心地よさ抜群! 4本ホルンの協奏的作品も、絶妙そのもの!!アリャビエフ? どこかで聴いた名前のような…という方もいらっしゃることでしょう。その歌曲「夜啼鶯(ナイチンゲール)」をもとに、リストやグリンカがまばゆいばかりのピアノ編曲を残しているほか、その原曲はBIS 初期の忘れがたいフルート付サロン歌曲集にも入っていたり。その他にもトリオや歌曲など、サロン的室内楽を中心に録音されている曲もちらほらあります。でも、それで終わり——ロシア音楽史を紐解けば、「国民楽派の長」グリンカ登場以前の作曲家として、前世紀のボルトニャンスキーとともに必ず名のあがる重要人物なのに! およそ17 世紀以降ひたすら「脱亜入欧」をめざし、上流階級の子弟は西に染まれ、とばかりロシア語文法より先にフランス語会話を覚え、自国語では手紙ひとつ書けなかった、しかし好物はメンチカツにボルシチ、そしてクワスと呼ばれる国民的清涼飲料...そんなちょっと憎めない19世紀前半のロシア貴族たちを魅了してやまなかったのが、このアリャビエフによる流麗な劇音楽やロマンス(歌曲)。当人もじつに魅力的な人物だったらしく、女性遍歴が恨みを買ったのか、ある日突然身に覚えのない罪状で逮捕され僻地に追放されるのですが、看守たちもことごとく彼の人間性に惚れ込んで何かと世話を焼いてくれ、地元の名士のごとく振る舞ったあげく、いつの間にかまんまとモスクワに舞い戻ってこっそり作曲を続けたとか。そうした魅力あふれる人となりが反映されたような、土臭さとは無縁、パガニーニやロッシーニにも負けぬ流麗そのものの管弦楽を愉しめるのが、このアルバム! 待望のアリャビエフ単独アルバムとして歓迎されうるのはもちろん、ロシア最先端をゆくモスクワの気鋭集団(モスクワ・ヴィルトゥオージを髣髴させる引き締まり具合!)のクールな解釈は、万人を魅了せずにはおかないでしょう。ホルン4本など協奏的作品のクリスピーな魅力も、ちょっと忘れがたいもの——華麗なる序曲の連続、店頭演奏で御客様ともども、知られざる天才の魅力にハマってください!
MFUG520
(国内盤)
\2940
テレマン:クリスマス・カンタータ集
 1. 待降節第1日のカンタータ TWV1:1174
  「今ぞ来たれ、異教の救い主」
 2. 待降節第2日のカンタータ TWV1:301
  「その日は間もなくやってくる」
 3. クリスマスのカンタータ TWV1:1451
  「私たちのもとに、ひとりの嬰児がお生まれになった」
 4. クリスマスのカンタータ TWV1:602
  「汝イエス・キリストは讃えられん」
パウル・ドンブレヒト指揮
イル・フォンダメント(古楽器使用)
グレタ・ド・レジェル、
ヨハンネット・ゾーメル(S)
ステーフ・デュハルディン(C−T)
ミカエル・ステンバーク(T)
ヒュープ・クラーセンス(B)
巨匠テレマンの、ちょっと意外なクリスマス作品集をお届け! 演奏陣は名盤連発中のベルギーの精鋭集団イル・フォンダメント(ファッシュ作品集(MFUG502)は『レコード芸術』特選!)、しかも歌手陣は古今の偉大な古楽歌手が居並び、多彩な器楽布陣とともに豪華そのものバロック・サウンドが展開!巨匠テレマンはハンブルクに落ち着く前、若い頃にはダルムシュタットやアイゼナハ、ライプツィヒなどドイツ中央部のさまざまな宮廷で働いていたのはご存知の通り。ここに収録された4曲は、作曲家がフランクフルトにいながらアイゼナハの宮廷楽長をしていた頃の、初期の白眉ともいうべき教会音楽作品集『教会音楽・歌集 Geistliches Singen und Spielen』からの作品。芸達者なテレマンだけに最新イタリア風をきわめたコンチェルタンテ的作風と思いきや、意外にもコラール(賛美歌合唱)とソロのアリアが交錯するバッハのカンタータ風…がっちりドイツ朴訥系の構造というわけだが、書法はあくまでスマート、折々ティンパニやトランペットも興を添えつつ、滋味と清らかさが交錯する「聴きごたえたっぷり」な音にまとめあげる指揮者ドンブレヒトの手腕は「さすが!」の一言!!。そして絶妙のソロを聴かせる独唱陣がまた素敵——来日公演でも名を上げたオランダきっての精鋭ゾーメル(公演時呼称は「ゾーマー」)の濃やかな歌もさることながら、驚くべきは、今や「大ヴェテランの名教師」だとばかり思っていたグレタ・ド・レジェル(指揮者として精力的に活躍していた頃のレオンハルトや、初期のリチェルカール・コンソートとの活躍で知られる往年の大歌手!)が、2006 年録音というのにバリバリ現役、他の追従を許さぬ表現力を誇っていること!層の厚いヨーロッパ古楽シーンならではの、豪奢な1 枚!

GRAMOLA

GRML98768
(国内盤)
\2940
プレイエル:ピアノ三重奏曲集
イグナッツ・ヨーゼフ・プライエル
 (=イグナス・プレイエル)(1757〜1831):
  1. ピアノ三重奏曲 ニ長調 Ben436(1788)
  2. ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Ben440 (1791)
  3. ピアノとヴァイオリンのためのソナタ変ロ長調 Ben573(1788)
  4. ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Ben442(1788)
ウィーン・プレイエル・トリオ(古楽器使用)
(フルゴヴィエ・ユゴヴィチ
 (フォルテピアノ/ヴァルター1795 年製作のオリジナル楽器)
マルクス・ホフマン(ヴァイオリン)
ギュンター・シャーゲルル(チェロ))
これぞ真骨頂——本場ウィーンの面子ならではの、オリジナルな響きそのまま「ハイドンの弟子」プレイエルがみせた充実のピアノ・トリオ世界は、当時の楽器でこそ光る短調作品は、ほとんどベートーヴェンの先駆け? 究極ともいえる名演で、どうぞ!モーツァルトが生きていた時代、フォルテピアノの流行にあわせて徐々にフォーマットとして定まっていったのが、ヴァイオリンとチェロを伴うピアノ三重奏編成。当初はチェロがそんなに活躍しなかったりと、ぱっとしない作例も結構あったものだが、ハイドンが晩年とつぜんこの編成で名曲を書き続けたあたりから、三つの楽器すべてに見せ場のある傑作トリオが続々生まれ始めたのだった(そういえば、1795年に出版されたベートーヴェン最初の出版作品もピアノ三重奏曲集だったり)。この、18 世紀最後の15年くらいの時期にわざわざピアノ三重奏曲を書いている人の作品には充実した曲が多く「ハズレなし」の感が高いのですが(コジェルフ、エーベルル、デュセック…)その真骨頂ともいえるのが、ハイドンの愛弟子にしてライヴァルたる作曲家、プレイエルの作例! ご存知のとおり後年パリに移ってポケットスコア出版やピアノ製造販売業を起こしたこの名匠、それ以前はアマチュア向け室内楽作曲家として知られた存在だったのですが、彼の室内楽の楽譜たるや、生前はハイドンやモーツァルトに匹敵するほどの人気があったとのこと——世代的にはモーツァルトと同じながら、かの天才が早世せずにまともに生きていたら確実に片足をつっこんでいたであろう「初期ロマン派」の時代を感じさせる作風は、聴き逃すにはあまりに惜しい!古典派的な形式感をふまえながらも、形式の枠に締めつけられず自由な広がりをみせる楽想の豊かさも、抜群のメロディセンスも、けだし絶品でございます。初期のベートーヴェンや“疾風怒濤のト短調交響曲”のたぐいが好きな方には、是非おすすめ! しかも本盤、演奏は作曲家と同じオーストリアの気鋭古楽奏者3人——そう、モーツァルトの室内楽編成版ピアノ協奏曲集(GRML98803)ですてきな演奏を聴かせた猛者どもでございます。使用楽器も、ずばりオーセンティックにヴァルター1795 年、しかもオリジナル!プレイエルがピアノ製作工房を興したのはパリ移住後の1808年のことですから、オーストリア出身のプレイエルがストラスブールで活躍していた1790 年前後、ウィーンで出版されたこれらの作品を弾くには、まさにうってつけのピアノなのだ。丸みを帯びてオーガニックな音色は軽快なアレグロにも機敏に対応、ゴージャスすぎない響きの妙は、ウィーン特有のガット弦のエレガントな歌い口にぴったり寄り添い、あるいは丁々発止と対話をくり広げる...ウィーン古典派3巨匠の作品を聴きつくしても、まだまだこんな名品が続々あると思うと、楽しみは尽きませんね!

PAN CLASSICS

PC10223
(国内盤)
\2940
大バッハと、フランスのクラヴサン音楽
 フランソワ・クープラン:
  1. クラヴサン小品5曲
  (葡萄を積む人たち/憔悴/神秘のバリケード/
  田園風ロンド/クープラン氏のグラシュズマンとクレ)
 ルイ・マルシャン(1669〜1732):
  2. 組曲ニ短調(『クラヴサン小品集 第1巻』より)
 ジャン=アンリ・ダングルベール(1635〜91):
  3. プレリュード(第3組曲より)
  4. シャンボニエール氏のトンボー(第4組曲より)
  (『クラヴサン小品集』より)
 ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
  5. フランス風序曲 ロ短調 BWV831
  (『鍵盤練習曲集 第2巻』より)
マルクス・メルクル(チェンバロ)
『ブランデンブルク協奏曲』に使われたという、ベルリン・ミートケ工房のチェンバロでドイツきっての古楽都市ケルンでいま、最も多忙なチェンバロ奏者が端正に弾き進める一味違うフランス音楽の数々。その影響として聴くバッハの「フランス序曲」は、なんて新鮮!押しも押されぬ偉大なカウンターテナー、アンドレアス・ショルの伴奏者を長年つとめ、先日の来日で話題となったAlpha きってのバロック・ヴァイオリン奏者エレーヌ・シュミットからの信望もあつく、さらに近年では古楽都市ケルンの最先端をゆく古楽集団コルダルテの通奏低音を押さえる稀代のチェンバロ奏者マルクス・メルクル——バイエルン生まれ、オーストリアと古楽教育のメッカ・バーゼルで研鑚を積み、パリでもひとしきり腕を磨いたこのイキのいい演奏家がついに、ソロ・アルバムをリリースしてくれた! それも堂々、チェンバロ音楽の花道をゆくかのごとく「フランスもの」&「大バッハ」という、日本のユーザー様が何よりも注目するジャンルでの堂々たる名演とくれば、注目せずにはおれないわけで。曲目は、若い頃のバッハと演奏対決しそうになった逸話で有名なフランスの名匠マルシャンの組曲、大クープランの小品5つ、リュリの楽団の通奏低音奏者ダングルベールの傑作2曲、そしてバッハが楽譜に“フランス様式で、2段鍵盤のために”と明記した大作『フランス風序曲』BWV831。なぜフランスものとバッハなのか——それは、バッハに流れ込んだフランス音楽の影響を明らかにするため。前半にフランス音楽、クライマックスにバッハの大作、そしてクープラン小品を1曲アンコール的に後置、あくまで主役はバッハなのだと実感する構成です。事実、ドイツ人たる演奏者メルクルが選んだ楽器は、バッハが『ブランデンブルク協奏曲 第5番』を書く契機となったと伝えられる、ベルリンのミートケ工房の2段鍵盤モデル。奏法もフランス流儀の弾き崩しを極度にはせず、ほどよく堅固、ほんのり崩す程度(このさじかげんがまた絶妙!)、まさにドイツ人バッハがフランス音楽をどう感じていたか? といったことを想起させてやまない弾き方なのがなんとも魅力的!そうした奏法で弾き連ねられた一連のフランス作品の後では、バッハの傑作の「フランス的」なものとそうでないものがはっきり際立って聴こえるのが不思議なもの!演奏楽器のすばらしさも特筆もので、バッハも絶賛したというミートケ工房の2段鍵盤の銘器をモデルに、レオンハルトら巨匠たちの信望あつき現代の名工B.ケネディが製作したチェンバロ——みずみずしさと雄弁さを兼ね備え、上下鍵盤の対比もきわだつ、奏者の感性を倍加する美音にも注目です!
PC10210
(国内盤)
\2940
〜無伴奏ガンバで弾く、リュート作品とオリジナル作品〜
 ダウランド氏の深夜(ダウランド)
 ラクリメ(ダウランド)
 ウォルシンガム(コーキン)
 わたしを傷つけぬ良き人は誰(コーキン)
 もし、わたしの不平が(コーキン)
 ピーターの喜び 第1部・第2部(ヒューム)
 死(ヒューム)/いのち(ヒューム)
 プレルディウム1(不詳/ゴエス写本より)
 バレ(オトマン)/プレリュード(ドマシー)
 ロンド風ファンタジー(サント=コロンブ2世)
 サラバンド(デュフォー)
 プレルディウム2(不詳/ゴエス写本より)
 サラバンド(ボケまたはゴーチエ)
 プレリュードとシャコンヌ(サント=コロンブ)
 『29 の小品集』より3篇:
  アルペッジャータWK205/
  アダージョWK209/アレグロWK208(アーベル)
  サラバンド「プラハにて」(ヴァイス)
 『忠実なる音楽の師』第15・16
 レッスン:無伴奏ガンバのためのファンタジア(テレマン)
レベッカ・ルソー(各種ヴィオラ・ダ・ガンバ)
これぞ、本物の無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ——パンドルフォのもとで静かに実力を養いいまや百戦錬磨のスーパープレイヤーが、ようやくソロ・アルバムを発表!しかも企画からして注目度高し——無伴奏ガンバで聴く、リュート作品の仕上がりとは?!リリース情報が届いた時「ほほう!ヴィオラ・ダ・ガンバでリュート曲か」と、歴史的にも納得の行くその企画力の高さをプッシュすべきなのだな、と思ったわけですが——聴いてみてびっくり!パンドルフォのデ・ラビリント他さまざまなアルバムで名前を見かけるレベッカ・ルソーというガンバ奏者の“小宇宙”を感じさせる演奏に驚愕、これは演奏内容の高さでも注目されるべき傑作だ、と思い知らされた次第です!原題は英国ルネサンスきってのガンバ作曲家ヒュームの作品名からとって『やさしく触れて』。しかしこの曲、本盤には収録されておりません——で、さしあたり上記タイトルを日本語仮題に(原文解説のタイトルです)。チェロと同じ向きに立てて、両足ではさんで弓で弾くヴィオラ・ダ・ガンバですが、何しろその最盛期は16〜17 世紀で、この頃はまだチェロは“新興楽器”でした。弦の数でも演奏語法でも、あるいは同属合奏をする点でも、ガンバはむしろ(同じ頃に人気を博した)リュートの方に近い、というのが本盤の立脚点。そしてじっさい、オーストリアにある『ゴエス写本』にはリュート独奏曲をガンバ独奏のために編曲した作品が含まれており、それらをプログラムに編み込みつつ、ヴァイスやダウランドなどのリュート独奏曲を奏者自身が編曲したトラックやガンバ独奏のオリジナル作品もまじえて、リュートとガンバの関連性を“無伴奏”で探ってゆこうという企画でございます。しかしまあ——上にも書きましたとおり、アルト・ガンバと2種類のバス・ガンバを駆使して展開される無伴奏のミクロコスモスたるや、息を呑まずにはおれぬほどの精妙さ! 「大御所でなくては“無伴奏ガンバ”は難しいか…」とお考えの方にもぜひおすすめ、というかレベッカ・ルソーという人がすでにその大御所の域に達しつつあるのか…静かにさらりと、しかし奥深く。エモーショナルなガンバではなく、こういうのこそ無伴奏の良さなのでしょう!

RAMEE

RAM0806
(国内盤)
\2940
ジョヴァンニ・バティスタ・ボノンチーニ(1670〜1747):
 オラトリオ『バーリの聖ニコラオス』(全2部)
アンサンブル・レ・ムファッティ (古楽器使用)
ラヴィニア・ベルトッティ(S)
エレーナ・チェッキ・フェーディ(S)
ガブリエッラ・マルテッラッチ(A)
フリオ・ザナシ(B)
洗練されまくりの古楽器演奏で、影の名匠ボノンチーニの充実しまくった初期大作を!器楽曲の世界でコレッリがヒーローだった頃、「イタリア様式の理想」とまで呼ばれ後年ヘンデルの対抗馬としてロンドンに呼ばれたこの男、とんでもない天才だった!ボノンチーニ! 古楽音盤好きユーザーさまはもちろん、音楽史、なかんずくヘンデルの伝記を少し読まれた方なら、ロンドンに来た“ドイツの野蛮人”ヘンデルの人気ぶりをやっかんだ音楽業界人たちが、イタリアから連れてきて対抗馬に据えた“本場の大御所”たるオペラ作曲家として、その名を知っている方も多々おられることでしょう。しかし・・・かつて今村泰典氏のフォンス・ムジケがオランダのEt’Cetera に録音したカンタータ集をご存知の方なら、この名匠の真骨頂はむしろ、天才的な若者として飛ぶ鳥を落とす勢いでのし上がっていった初期〜中期の作品群にこそ発揮されている、ということもおわかりでは・・・“一枚上手の”古楽レーベルRAMEE が放ったこの新譜はなんと、そんなボノンチーニ芸術の粋が詰まった、いちばんいい時期の大作オラトリオをまるまる1 編、うまいことCD1 枚に収めきった注目盤なのでございます! お題は、初期キリスト教世界の聖人ニコラオスの物語——と聞いて、お気づきの方はなかなか鋭い。そう、聖ニコラオスは貧者や子供にこっそり施し物をしたことで知られる、現代のサンタクロースのモデルになった聖人だったりするわけで、このアルバムもさりげなーくクリスマス関連アイテムと言える側面があるわけです。もっとも音楽内容はとりたててクリスマス的なところはなくて、初演時の経緯にもそうした季節感は関係なく。ボノンチーニも後にその一員となるローマの芸術家サークル「アルカディアのアカデミー」(コレッリやA.スカルラッティを輩出した集団)の後援者がナポリ宮廷関係者で、ナポリ王国の守護聖人が聖ニコラオスだったから、という次第。弦楽&通奏低音だけの伴奏をまるで単調と思わせない、バロック・ベルカント的な、あまりにもうつくしいメロディラインの妙、聴き手の心をつかんで離さないキャッチーかつ繊細な和声推移の妙は、さすが、1690年代のヨーロッパ全域で「イタリア様式の理想的体現者」と目されていたボノンチーニの面目躍如、といったところでしょう(まったくもって、ヴェネツィアのカルダーラやナポリのA.スカルラッティら、同時代のイタリア大家たちをも軽く凌駕するほど、と言っても過言ではなく)。もっとも、演奏は古楽大国ベルギーきっての気鋭集団のひとつレ・ムファッティだし、独唱勢はいまのイタリア古楽界を代表する気鋭陣たちだし(バスにいたっては名盤あまたの鬼才ザナシ!!)、曲の美が何倍にも引き立たないはずはないわけですが! バロック音楽は「声楽あっての芸術」——バロック好きを自認されるなら、これは本当に聴き逃せない名演ですよ!

RICERCAR

MRIC269
(国内盤)
\2940
カッチーニ:歌劇『エウリディーチェ』(全 曲)
 〜舞台様式による音楽
アンサンブル・スケルツィ・ムジカーリ (古楽器使用)
ニコラ・アクテン(バリトン&テオルボ)
セリーヌ・フィースレット(ソプラノ)
マリー・ド・ロワ(ソプラノ)
ロランス・ランソン(メゾソプラノ)
マジド・エル=ブシュラ(カウンターテナー)
レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
オリヴィエ・ベルテン(バリトン)
現存最古の歌劇、ペーリ作曲の『エウリディーチェ』に続いて、同じ台本を使ったバロックの天才カッチーニによる「別ヴァージョン」が、ついにヴェールを脱ぐ!!主人公はテオルボ弾き語り——バロック黎明期をありありと感じさせる、妙なるサウンド!出ました!というほかはない、不当にも見過ごされてきた天才カッチーニの「幻の名作」たる傑作歌劇が、古楽大国ベルギー最先鋭の名手たちによって音盤化されました! オペラの歴史を紐解けば、その楽譜が現存する最古のオペラはヤーコポ・ペーリの『エウリディーチェ』という記述に必ず行き当たることでしょう。1600 年10 月6日、フィレンツェのピッティ宮で、メディチ家出身のマリー・ド・メディシスとフランス国王アンリ4世の結婚を祝って上演されたこのオペラについての記述に続いて、しばしば言及されるのが、バロック音楽初期の根本理念である「レチタール・カンタンド(歌いながら語る)」様式の大成者のひとりカッチーニもまた、ペーリと同じ台本ですぐさま彼自身の『エウリディーチェ』を作曲・出版したというエピソード。そう、あの『新しい音楽 Nuove Musiche』で独唱(モノディ)の芸術をつきつめた天才カッチーニが、です! しかしこのオペラ、全曲録音などまず見あたらず、その実体をつかめずやきもきしていたバロック・ファンも少なくないはず。Ricercarのこのリリースは、まさにファン待望の1 枚!
MRIC270
(7CD)
(国内盤)
\9240
テレマンと“笛”のすべて (7CD-BOX)
《CD-1》リコーダー協奏曲と組曲
1. リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調
2. リコーダー、ファゴット、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調
3. リコーダー、フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調
4.リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調
リチェルカール・コンソート
【独奏者(すべて古楽器使用)】
フレデリク・ド・ロース、
パトリック・ドゥネッケル(リコーダー)
マルク・アンタイ、ダニエル・エティエンヌ(トラヴェルソ)
マルセル・ポンセール(オーボエ)
マルク・ミンコフスキ(ファゴット)
鈴木秀美(チェロ)
ギィ・パンソン(チェンバロ)
フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
クロード・モーリ(ホルン)他
《CD-2》リコーダーを含む室内楽曲
1. リコーダー、オーボエ、ファゴットと通奏低音のための室内協奏曲 イ短調
2. リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 *
3. リコーダー、オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調 *
4. リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ短調 *
5.2本のリコーダーと通奏低音のための ソナタ へ長調
6. リコーダー、ディスカント・ガンバと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
7. リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲 ヘ長調
《CD-3》リコーダーのためのソナタ
1. リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調 *
2. リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ短調 +
3. ヴォイス・フルート(中音リコーダー)と
 通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 #
4. ソプラノ・リコーダーと
通奏低音のためのソナタ ト長調
5.無伴奏リコーダー2本のためのソナタ変ロ長調 +
6. リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 +
7. リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調 *
8. リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調 +
《CD-4》パリのテレマン(四重奏&トリオ)
1. オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための四重奏曲 ト短調
2. フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ イ短調
3. オーボエ、フルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ホ短調 ii
4. ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト短調
5. フルート、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調 *
6. 組曲 第2番(フルート、ヴァイオリン、
  ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための)q
《CD-5》1730 年出版の『四重奏ソナタ集』
『ヴァイオリン、フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための四重奏曲集』(1730)より
1. 第2協奏曲 ニ長調/2. 第1ソナタ イ長調/
3. 第1組曲 ホ短調/4. 第2ソナタ ト短調/
5. 第1協奏曲 ニ長調
《CD-6》さまざまなリコーダーとフルート
1. 4本のリコーダーのための協奏曲 第2番 ニ短調(シックハルト)
2. フルート協奏曲 ヘ長調
(C.H.グラウンまたはJ.G.グラウン)
3. リコーダー、2本のフルートと通奏低音のための四重奏曲 ニ短調 ii
4. トリオ・ソナタ ヘ長調Wq.163(C.P. E.バッハ)
5. リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンと
通奏低音のための四重奏曲 変ロ長調(ファッシュ)
6. ヴォイス・フルート、オブリガート・チェンバロと通奏低音のための第2コンセール
7. リコーダー、フルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ長調(クヴァンツ)
《CD-7》バロックの“角笛”ホルン作品集
1. ヴィオラ・ダモーレ、2 本のホルン、2 本の
 オーボエ、ファゴットと通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 RV97(ヴィヴァルディ)
2. オーボエ、ヴァイオリン、ホルンと通奏低音のための四重奏曲 ヘ長調(シュテルツェル)
3. オーボエ・ダモーレ、ホルンと
 ファゴットのための三重奏曲 変ホ長調
(C.H.グラウン)
4. ヴァイオリン、ホルンと通奏低音のための
  トリオ・ソナタ ニ長調(C.H.グラウン)
5. ヴァイオリン、オーボエ、ホルンと通奏低音のための四重奏曲 ヘ長調(ファッシュ)
6. 2本のクラリネットとホルンのための組曲 ニ長調(ヘンデル)
7. リコーダー、ホルンと通奏低音のためのトリオ=協奏曲 ヘ長調
8. 2本のホルンのためのメヌエット ヘ長調
9.コミック協奏曲 第14番 (ホルン、ハーディガーディ、
2挺のヴァイオリンと通奏低音のための) (コレット)
 
特記のない作品はすべてテレマン作曲
 *『練習曲さまざま Essercizii Musici』より
 +『忠実なる音楽の師 Getreue Musik-meister』より
 #『メソード式ソナタ集 Methodische Sonaten』より
 q『新しい四重奏曲と六つのソナタ』より
 ii『食卓の音楽』第2集より
ベルギー古楽界の古今を支える天才が集結! クイケンの次世代を支える強豪ぞろいとんでもない豪華メンバーがRicercar に残した、至福の金字塔的録音群がここに。たっぷりCD7枚で、縦笛・横笛・さらに“角笛”まで、テレマンの面白さの謎を解き明かす!四半世紀にわたり、古楽大国ベルギー折々の“最先端”を音盤シーン側からサポートしつづけてきたRicercar レーベルの音源は、文字通り、どこを見ても豪華というほかはない巨匠ばかり——にもかかわらず、世紀の変わり目頃に同レーベルがいったん暖簾を下ろしたさい、過去の記録はすべて廃盤、一時世界的に供給がストップしていました。幸いレーべルそのものは数年前に復活して以来かつての勢いを取り戻し、何事もなかったかのように快進撃を続けています。そして嬉しいことに、そうした同レーベルの“埋もれた遺産”もまた、折にふれて、装いを変えながら少しずつ復活しています。しかし今回登場するのは、そうした稀有の音源群でも群を抜くクオリティ、作曲家的にも演奏家的にもネームバリュー十分、しかも歌なしの器楽一辺倒で日本市場的にも大いにマーケッタブルな「テレマン名録音集」——Ricercar 音源の豊富かつ上質なテレマン演奏から“笛もの”(角笛含む!)がらみの廃盤アルバムを厳選。CD7枚にわたり協奏曲・ソナタ・室内楽と各種の器楽ジャンルを網羅、同時代作曲家たちの作品も交え、この作曲家がバッハに比肩する稀代の巨匠だったことを改めて、あまりにも素晴しい古楽演奏でたっぷり教えてくれます! 何しろリコーダーは既存盤がすべて絶好調の新世代名手ド・ロース(コレッリ盤MRIC235 も近日発売!)!! 彼の楽団ラ・パストレッラの滋味あふれる演奏もさることながら、基本的にはヴェテラン揃いのリチェルカール・コンソート(しかもご覧のとおり、少し前の、スーパースターだらけの時代!)がベースとなったメンバー構成。興奮必至、何度聴いても味わい深い至福の名演群は「バロック座右の盤」といった風格があります。CD7の“角笛”(ホルン)は現代最高の吹き手クロード・モーリ!折しも“狩の季節”、企画の周到さを裏切らぬ圧巻・充実のブロウに酔いしれて下さい!
MRIC 272
(国内盤)
\2940
シューベルト:
 1. 弦楽四重奏曲第13 番イ短調『ロザムンデ』D.804
 2. 弦楽四重奏曲第14 番ニ短調『死と乙女』D.810
テルプシコルド四重奏団(古楽器使用)
ジローラモ・ボッティリエリ、
ラヤ・ライチェヴァ...ヴァイオリン
カロリーヌ・アース...ヴィオラ
フランソワ・グラン...チェロ
弦楽四重奏は、ピリオド派の意外な盲点——古楽器演奏の録音はおそらく世界初!シューベルトの傑作2作が、ガット弦とクラシカル・ボウで、驚くほど瑞々しく甦る!ピアニシモの妙もクリアな楽曲構造も、まさに積年の汚れを丁寧に取り去った絶美の世界!なにしろリムスキー=コルサコフの『シェエラザード』やバーバーのアダージョ、はてはショスタコーヴィチの室内楽まで“作曲当時の”ピリオド楽器で録音されてしまうこのご時勢、もはやピリオド楽器解釈に処女地なし?と思いきや、意外とまだまだ未踏の分野なのが「弦楽四重奏」。マンハイム楽派やフランス・ロココ、ボッケリーニや古典派あたりの初期作品群はむしろ古楽器演奏がマストになりつつある一方、またピアノ・トリオの古楽器録音はスメタナやゲーゼ(!)つまり19 世紀後半まで出揃っているのを横目に、19 世紀の四重奏となるとなぜか、シューベルトの傑作群やベートーヴェンの中期以降さえめったに古楽器録音が見当たらないのは何とも不思議。そこへ堂々登場したのが、20 世紀末以降、異才ガリードとアンサンブル・エリマを輩出して以来ひそかにバーゼルと並ぶ都市となりつつあるスイスの「もうひとつの古楽のメッカ」ジュネーヴから出てきた異才集団、テレプシコルドSQのこの録音! 昨今の新世代楽団の常にならい、作品によって現代楽器と古楽器を使い分けられるヴァーサタイルな彼らの解釈は、古楽器専門でなく「必要性を痛感するようになったがため」ピリオド奏法を身につけたというだけあって、古楽器ならではの持ち味をみごと活かした繊細なもの——全員が19 世紀パリの名工ヴィヨームの工房によるオリジナル楽器、弓も18 世紀末ロンドンのダッド工房作による模作(製作は古楽器奏者からの信望あつい弓製作家ブリュノ・スポルク!)で揃え、アンサンブル全体が有機的に、ひとつの生き物のような統一感を持ちながらも、きわめて見通しの良い透明なサウンドで4声それぞれの動きをきれいに打ち出しつつ、ガット弦ならではの滋味あふれる美音は、シューベルト特有の詩情をあまりに印象的に描き出すのです。現代楽器の真に迫った解釈も良いが、このみずみずしい古楽器解釈を聴いてしまうと、どんなに線を細くしても現代楽器はシューベルトには“過剰”だったのか…と愕然としてしまいます。

SAPHIR

LVC1035
(国内盤)
\2940
シマノフスキ:
 ヴァイオリンとピアノのための作品全集
カロル・シマノフスキ (1882〜)
 1. 三つの伝説 作品30
 2. ロマンス ニ長調 作品23
 3. パガニーニの三つの奇想曲
  (第20・21・24 番 ピアノ伴奏版)
 4. ヴァイオリン・ソナタ 作品9
 5. 夜想曲とタランテッラ 作品28
 6. アイタコ・エニアの子守唄 作品52
ニコラ・ドートリクール(vn)
ローラン・ヴァグシャル (p)
フランス音楽界、刷新のとき?! 新世代ヴァイオリニスト(左)が腕利きピアニスト(右)とともに“世界的な音楽遺産”たるシマノフスキの“霊妙さ”をあざやかに照明してみせた充実アルバム——デビュー盤とは信じられぬ、圧巻の精妙解釈に酔う“ヴィオロンの秋”!「秋の日の/ヰオロンの...」とは上田敏訳によるヴェルレーヌの詩の有名なうたい出しですが、けだし秋冬にはヴァイオリンがよく似合うようでして。地球温暖化の昨今、本州の紅葉がちょうど見頃になる頃に、このアルバムはリリースされることになります。前頁のシャルリエ同様、2000 年頃にコンクール破りを続け、その後着実にキャリアを積み上げてきたパリ音楽院の俊英、カントロフの門下生にして室内楽の才人ニコラ・ドートリクールは、今年5月に天才フルート奏者・瀬尾和紀のアンサンブル企画で来日して名をあげて以来、そぞろ日本でも話題となりはじめている名手! 音楽院卒業後もベルギーやスイスなどでヴァルガ、クレッベルス、ヒルシホルンら歴代の偉大な演奏家たちの薫陶を受けつづけたのち、デュメイ、アンゲリッシュ、セルメット、ダルベルト…と新旧世代の名匠たちと見事な室内楽奏者ぶりをアピール、協奏曲ソリストとしてもさまざまな名門オーケストラに登場してきた彼がデビュー録音に選んだのは、なんとポーランド近代の巨匠シマノフスキのヴァイオリン室内楽全集! 入手困難盤ながら同郷人たちの録音もあるジャンルですが、スマートさと力強さをバランスよく兼ね備えたドートリクールの解釈が何より素晴しいのは、確かにバルトークやプロコフィエフとも同時代の人たるこのシマノフスキというポーランドの名匠の、時に無調へと傾く作風には、同時にドビュッシーや晩年のフォーレ、あるいはデュロゾワール(あえてそう書きましょう)といったフランス近代の同時代作曲家たちにも通じる比類ない“霊妙さ”が潜んでいたことを、はっきり確認させてくれるところ!ピアノのヴァグシャル(こちらもメシアン夫人イヴォンヌ・ロリオやM.ベロフに学んだ生粋のパリ音楽院系)も絶妙の合いの手を入れ、時には立派に自己主張してみせながら、対等な「二重奏」としてこれらの傑作の美を紡ぎ出してゆきます。「伝説」の浮遊感、ソナタのダイナミズム——さりげなくピアノ伴奏版パガニーニも収録、興趣のつきない全集です!仏Le Monde de la Musique 誌 4ポイント受賞 仏Diapason 誌 5点満点受賞 仏Classica Repertoire 誌 推薦

TRANSART

TRM145
(国内盤)
\2940
モーツァルト:
 1. ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 KV.216
 2. ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 KV.218
  「軍隊、またはストラスブール協奏曲」
 3. ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 KV.219「トルコ風」
オリヴィエ・シャルリエ(vn)
プラハ室内管弦楽団
きりりと引き締まったヴァイオリン、がっちり付いてくる精鋭集団——やるべきことはきっちりと、プラスアルファは「みずみずしい精気」! フランスきっての隠れ実力派、ついに王道レパートリーを問う。とんでもなく上質のモーツァルトをどうぞ!オリヴィエ・シャルリエ——ご存知でしょうか? というのはこの人、何度か来日経験もあるくらい、ましてやヨーロッパではもうかなり現場最前線で活躍しつづけているにもかかわらず、ほとんどメディア的に目立った活動をしてこなかったため(ヨーロッパには時々そういう天才が潜んでいるから侮れません——MeloPhone レーベルに録音のあるボベスコの秘蔵っ子ジャン=ミシェル・アレクサンドルのように。)ソリストとしての知名度が高かろうはずもありません。しかし数少ないディスコグラフィ(英Chandos(!)での英国近代もの(!)にとんでもない名盤がちらほら…)が示しているとおり、“精悍な美しさ”といった言葉がぴたりとくる演奏スタイルは、いちど聴いたら好感を持たずにはおれないはず! そのシャルリエがこのたびフランスの大手音楽事務所の扱いとなったようで、同社が主宰するTransart から、いきなり売れ線ど真ん中、モーツァルトの協奏曲集をリリースしてくれました。共演は、こちらもある意味似たような好感度あふれる演奏を続けている、いつまでも老いない精悍なる老舗楽団プラハCO.! どの協奏曲も、冒頭からモーツァルトを弾く、いや音楽をする喜びに満ちあふれたような前奏に始まり、ふっと出てくるソロの美しさ、そしてそこから積み重ねられてゆく演奏解釈の、なんと逞しく精気にあふれ、しなやかで美しいこと...! 正統派ストレートのモーツァルトで、ここまで「違い」を感じさせる秘訣、なんなのでしょうね。師事してきた人の名にはナディア・ブーランジェ、メニューイン、そしてシェリングの名があがっていますが(少なくとも、フランス語圏系ではないですね)、シェリングのスマートさ・真剣さにラテン的精力をひとたらし、鷹揚な部分をもっと真摯に引き締めたような...といったテイストは、誰しも屈服せずにはおれない魅力といえそうです・・・って、この「一味違う」感じ、本当に言葉では伝わりにくい…

フォンテック

朝比奈隆&都響

FOCD 9359
\1575
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944 「グレイト」 
 (1995年1月22日 東京芸術劇場でのライヴ録音)
FOCD 9360
\1575
シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759 「未完成」
ワーグナー:前奏曲と聖金曜日の音楽(パルジファルより)
 (1995年1月22日 東京芸術劇場、
  1993年9月10日 東京文化会館でのライヴ録音)
FOCD 9361
\1575
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第一次全集版
 (1993年9月10日 東京文化会館でのライヴ録音)
FOCD 9362/3
(2CD)
\2100
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 ハース版
 (1998年9月28日、10月1日 東京芸術劇場でのライヴ録音)
FOCD 9364
\1575
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 ハース版(1997年録音))
 (1997年10月24日 サントリーホールでのライヴ録音)
FOCD 9365/6
(2CD)
\2100
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 ハース版
 (2000年3月29日 サントリーホールでのライヴ録音)
FOCD 9367
\1575
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 ハース版(2001年録音)
 (2001年5月25日 サントリーホールでのライヴ録音)
朝比奈隆と東京都交響楽団の名演がDSDリマスタリングで7タイトル再発売!朝比奈隆はその長い演奏活動のなかで、数多くのオーケストラと共演しているが東京のオーケストラでは都響と新日本フィルとの関係が特に深く、多くの名演が残されていた。それらは朝比奈の残した偉大な業績を追想するうえで欠かすことのできない記録。新日本フィルとの共演は今年2月に6タイトル再発売。(FOCD9339、9340、9341、9342、9344、9345)都響との関係は1976年2月の初共演から継続的に続けられ、その演奏と信頼の積み重ねの中で多くの名演も生み出された。ブルックナーの演奏が常に注目され、録音も多い朝比奈だが、シューベルトの演奏は希少。この2曲の演奏は1995年の阪神淡路大震災の直後におこなわれたコンサートのライブ録音。朝比奈は神戸の自宅から9時間を費やし脱出、その足で東京に向かい、聴衆の心配をよそに見事な演奏を成し遂げた。「文字通り“一度限りの舞台”で、私の生涯の想い出」と語った名演。それらを含む7タイトルを生誕100年を記念してDSDリマスタリングで再発売いたします
FOCD 9395
¥2800
三上 亮 デビュー! Ryo Mikami debut!
 エルガー:気まぐれ女
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 ファリャ:スペイン民謡組曲
 アクロン:ヘブライのメロディー
 パガニーニ:メロディー
 バルトーク:ルーマニア民族舞曲
 ショーソン:詩曲
 ラヴェル:ツィガーヌ
 マスネ:タイスの瞑想曲
三上 亮(Vn)
鷲宮美幸(P)
札幌交響楽団コンサートマスターの三上亮が待望のCDデビュー!東京藝術大学を首席卒業後、アメリカやスイスで研鑚を積み、師であるピエール・アモワイヤルと共にヨーロッパ各地で演奏した。その間にブリテン国際ヴァイオリンコンクール特別賞、フォーバルスカラシップ・ストラディバリウス・コンクール2位などを受賞。2007年に帰国し、札幌交響楽団のコンサートマスターに就任してからも、室内楽やソリストとして活躍を続けています。爽やかな笑顔とは対照的な熱い演奏、技巧的な曲をも鮮やかに弾きこなすその技術は聴く者すべての印象に残るでしょう。クラシック音楽界の次世代を担うであろう三上亮のデビューCDをお聴き逃しなく!2008年6月9、10日フィリアホールRec.
FOCD 9399
¥2100
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
 (1996年4月6日サントリーホール ライヴ録音)
朝比奈隆 指揮
東京都交響楽団 
演奏時間53分・・・奇跡の音魂!ベートーヴェン、ブルックナーと並び、朝比奈がその演奏に最も力を込めたブラームス。朝比奈が東京でおこなった「ブラームス・ツィクルス」は3回でした。第1回目の1990年、そして第3回目の2000年に新日本フィルを指揮しての公演は、既にCD化しております。(FOCD9206) 今回収録の交響曲 第1番は「第2ツィクルス」にあたる1996年の演奏で、4月から6月にかけて都響・東響・新日本フィルの3団体を指揮しておこなわれました。本盤は、その第1回公演のライヴ録音。1996年、87〜88歳であったこの年、朝比奈は多忙を極めます。新日フィルとのツィクルス第2回公演終了後には渡米、シカゴ響とブルックナー第5番を共演。そして帰国後まもなく東響とのツィクルス第3回公演に臨み、同年10月には再びシカゴ響の公演に登場するというものだった。本盤のブラームスは、均整美を追究した最晩年の演奏様式に至る直前のもの。演奏時間は53分におよび、圧倒的な奇跡の音魂は、「これぞ、朝比奈 大演奏」という称揚の言葉しかない。<生誕100年>を記念する新たな名盤の登場。
FOCD 9400
\2200
R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
ハチャトリアン:バレエ音楽「スパルタカス」より
 スパルタカスとフリーギアのアダージョ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 (2008月7月29-31日 アステールプラザ・オーケストラ等練習所にてRec.)
秋山和慶 指揮
広島交響楽団 
広響初のセッション録音によるアルバム。広響は1963年に「広島市民交響楽団」として発足。その後「広島交響楽団」と改称し、1972年のプロ改組以来、中・四国唯一のプロオーケストラとして活躍の場を拡げている。指揮者の秋山和慶は、1998年に広島交響楽団首席指揮者・ミュージックアドバイザーとなり、2004年には音楽監督・常任指揮者に就任。今回のアルバムでもオーケストラと息のあった演奏を聴かせてくれる。

オクタヴィア

EXTON

OVCL 00290
(SACD Hyrbid)
¥3000
チャイコフスキー:
 交響曲第1番「冬の日の幻想」
 「ロメオとジュリエット」
 「道化師の踊り」(劇付随音楽「雪娘」作品12より)
アレクサンドル・ラザレフ(指揮)
読売日本交響楽団
ロシアの激情とロマンティシズムが混在する、郷愁のチャイコフスキー。気鋭のロシア人指揮者ラザレフのチャイコフスキー交響曲シリーズが遂に完結。ラザレフはこの第1番でも様々なロシアン・パッションを聴かせます。読響の演奏を劇的な激しさに導きながらもロミオとジュリエットでは情感豊かなロマンティシズムを見せるなど、ロシア人指揮者としての天才的感覚と稀有な存在感を見せている。また、日本のオーケストラの中でも特に秀逸なアンサンブル力を見せる読響の機能美は抜群で、弦楽器と管楽器のクオリティが非常にバランス良く保たれており、音色のきめ細やかさなど聴きものです。曲の構成をしっかりと抑えながらも概してテンポの速いラザレフのチャイコフスキー。激しいリズムから歌う旋律まで、聴くものを高揚させるエネルギーに満ちた演奏が轟く。録音:2006年5月25日、2008年6月4日@東京・サントリーホールにて収録2ch+5ch Hybrid SACD
《ラザレフ&読響 チャイコフスキー交響曲シリーズ ディスコグラフィー》:交響曲第2番「小ロシア」、幻想序曲「ハムレット」 OVCL-00274 交響曲第3番「ポーランド」、イタリア奇想曲 OVCL-00235  交響曲第4番 OVCL-00353 交響曲第5番 OVCL-00215 交響曲第6番「悲愴」 OVCL-00257
OVCL 00354
(6SACD Hyrbid)
\10000
ベートーヴェン:交響曲全集
 CD1 交響曲第1番&第2番
 CD2 交響曲第3番「英雄」
 CD3 交響曲第4番&第5番「運命」
 CD4 交響曲第6番「田園」
 CD5 交響曲第7番&第8番
 CD6 交響曲第9番「合唱」
朝比奈 隆 (指揮)
大阪フィル
朝比奈 隆 生誕100年記念盤! 2000年に行われた生涯で9回目のベートーヴェン交響曲ツィクルスの演奏会を記録した、生涯で7回目の同交響曲全曲録音。「ベートーヴェンの交響曲は、指揮者にとって聖書のようなもの。何度繰り返しても、その度ごとに新たな発見がある」とマエストロ朝比奈は常々語っていました。決して立ち止まることなく、回を重ねるごとに進化し、深みを増していった。逝去するまで人生の坂を登り続けてきた朝比奈の、結果的に最後のベートーヴェンの記録。この、歴史的にも貴重な録音が、漸くファン待望の全集パッケージで、しかもHQ-SACD(High-Quality)の高音質で登場。録音:2000年7月23日(第1番、第3番)サントリーホール、5月3日(第4番)アウロス福岡、5月10日(第5番)、9月24日(第7番、第8番)大阪・ザ・シンフォニーホール、3月10日(第2番、第6番)12月29日(第9番)大阪・フェスティバル・ホールDSD レコーディング  −CD&SACD HYBRID盤− 2chHQ
OVCL 00375
(SACD Hyrbid)
¥3000
ハイドン交響曲集Ⅰ:
 交響曲 第92番 ト長調「オックスフォード」
 同第94番 ト長調「驚愕」
 同 第97番 ハ長調
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
オランダ放送室内フィルハーモニー
3月新譜「春の祭典」で大きな話題を呼んだ完全無欠の指揮者、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン。彼が音楽監督を務めるオランダ放送室内フィル(名誉指揮者:Fブリュッヘン)とのハイドン・シリーズが、SACDハイブリッド盤となってリリース開始です。演奏に対する徹底した完全主義、厳格性を持った彼が紡ぎだす古典の交響曲はまさに絶品。ズヴェーデンならではの完璧な設計図で奏でられてゆきます。高品質録音からつくりこまれた音の響き方も期待できる一枚です。録音: 2007年6月-20-23日 @ヒルヴェルサム、MCOスタジオにて収録 DSD レコーディング 2ch+5ch
OVCL 00376
(SACD Hyrbid)
¥3000
ハイドン交響曲集Ⅱ:
 交響曲  第31番 ニ長調「ホルン信号」
 同 第72番 ニ長調
 第73番 ニ長調「狩」
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
オランダ放送室内フィルハーモニー
ズヴェーデン&オランダ放送室内フィルハーモニーのハイドン交響曲集 Ⅱ。これまでブルックナー、ストラヴィンスキーなどの大作を次々に発表し、その異常とまで言える精度の高さで、我々を圧倒してきたズヴェーデンの新作。ハイドン交響曲シリーズの第2弾、ハイブリッドSACD盤にて登場。ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンのハイドンはオーソドックスな演奏の中に緊張感を保ち、その骨格のある演奏は、まさに現代的と古典奏法の融合です。今のアルバムも巨匠性を実証する確かな演奏をお楽しみください。エステルハージ家副楽長時代の31番の「ホルン信号」と72番とのカップリング、そして73番の「狩」はマーケットに現存する名盤がなく、ファン必聴のスタンダードアルバムといえます。全編を通して、一度聴いたら必ず心に残る愛着の持てるメロディは数あるハイドンの交響曲の中でも群を抜くものです。ぜひ愛聴版としてご堪能ください。録音: 2008年6月30日,7月1-3日 @ヒルヴェルサム、MCOスタジオにて収録 DSD レコーディング 2ch+5ch
OVCL 00377
(SACD Hyrbid)
¥3000
ベートーヴェン:
 七重奏曲 作品20
 六重奏曲 作品81b
ベルリン・フィル八重奏団:
ローレンツ・ナストゥリカ(ヴァイオリン)
ロマーノ・トマシーニ(ヴァイオリン)
ウィルフレード・シュトレーレ(ヴィオラ)
クリストフ・イゲルブリング(チェロ)
エスコ・ライネ(コントラバス)
ヴェンツェル・フックス(クラリネット)
ラデク・バボラーク(ホルン)
ベンツェ・ボガニー(ファゴット)
ヤン・ヴォボジル(ホルン)※客演
世界最高峰の響き!ベルリン・フィルのトップ・メンバーによるベートーヴェンの真摯な調べ。ベルリン・フィルのトップ・メンバーによるベートーヴェンの七重奏が登場。ベルリン・フィルならではのフレージング。フックスの薫り立つようなクラリネットの音色。ナストゥリカの天才的なテクニック。ベルリン・フィル古参メンバーでもあるシュトレーレの渋味のきいた味わい深いヴィオラの音色…。そこに天才バボラークのホルンが加わり至極のアンサンブルを作り出しています。それに加え、チェコ・フィルのホルン奏者ヤン・ヴォボジルも参加の六重奏曲をカップリングした当録音。2009年1月には同八重奏団の来日公演(曲目一致公演有り)が予定されている。録音:2008年7月24、25日@プラハ、ドモヴィナ・スタジオにて収録 DSD レコーディング

TRITON

OVCT 00051
(SACD Hyrbid)
¥3000
ベートーヴェン/リスト編:交響曲第9番「合唱」(ピアノ版) 若林 顕(ピアノ)
究極のピアニズム、ベートーヴェン第九交響曲!オーケストラとの共演、世界的演奏家との室内楽への取り組みなど精力的に活躍するピアニスト、若林顕のトリトン・デビュー・アルバム。若林のパワフルなテクニックで第九交響曲を弾きまくる。またこの曲の、リストの圧倒されるほど超絶技巧の編曲にも注目。エンターテイメント要素の高い曲ながらも、和声感を大切に弾き切るこの演奏。季節は12月。来たる「第九」のシーズンにぜひ一度お聴き下さい!録音:2008年10月8-10日@滋賀・栗東芸術文化会館さきらにて収録2ch High-Quality SACD

SPEX

OVCX 00046
¥3000
Musique francaise
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 フォーレ:
  ロマンス 変ロ長調 Op.28
  アンダンテ 変ロ長調 Op.75
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
宮崎 陽江(ヴァイオリン)
ルイ・シュヴィッツゲーベン=ワン(ピアノ)
宮崎 陽江の奏でるフランス近代音楽の、珠玉の名曲集。ジュネーブを拠点に、ヨーロッパで活躍する女流ヴァイオリニスト、宮崎陽江の待望のCD。フランク、フォーレ、ラヴェル、ドビュッシーといった、19世紀中頃から20世紀初頭のパリで活躍した作曲家の名曲が、のびやかで詩情あふれるヴァイオリンの音色でお楽しみいただける。2008年10月28-30日 コピスみよし にて収録
宮崎 陽江(ヴァイオリン):ニューヨーク州イタカ市生まれ。3歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業・研究科一年終了。その間、堀正文、山口裕之、江戸純子各氏に師事。同大学を卒業と同時に全額奨学金を得て米国タングルウッド音楽祭(小澤征爾監修)に参加。後、ジュネーブ高等音楽院に留学、名匠ジャン=ピエール・ヴァレーズ氏の薫陶をうける。同時に、室内楽をガボール・タカーチ氏に師事、また、ハンス=ハインツ・シュネーベルガー氏のもとでモダン、バロック両楽器の研鑽を積む。1997年には同大学院をプルミエ・プリ(一等賞)にて卒業、及び同音楽院教育法ディプロマ取得。2000年まで、ジュネーブ室内管弦楽団第一ヴァイオリン奏者。また、ダニエル・グロギュラン氏の設立したジュネーヴ・ソロイスツ(ソリスト・ド・ジュネーヴ)団員、同氏とのアンサンブルで好評を博す。また、スイスと日本を拠点とした、ソリスト、室内楽奏者としての活動を生かし、ヨーロッパ各地で取材・撮影されたDVDシリーズは圧巻。楽曲への深い造詣、精緻な奏法、優美な音色には、高い評価を得ている。

EXTON

OVCL 00370
(2SACD Hyrbid)
¥3500
マーラー:交響曲第2番「復活」 ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
ダニエレ・パルプヴァクス(ソプラノ)
ルネ・モロク(メゾ・ソプラノ)
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団
宇宙的な神々しさが轟く、マーツァルの「復活」!レコード・アカデミー賞交響曲部門受賞、レコ芸特選・・・数々の賞賛と高い評価のもとにリリースしてきたマーツァルのマーラー交響曲シリーズもついに第7弾!第2番「復活」が登場します。緻密で繊細な曲づくりを求めつつ、宇宙的な神々しさと力強い迫力を見せる演奏。おごそかに葬送を奏でる1楽章、生き生きと無邪気な旋律を奏でる3楽章、「復活」を轟かせる圧巻の第5楽章。弦と木管、金管が織り成してゆくリズム、ユニゾン、どの旋律もデリカシー溢れる演奏で、マーラーならではの神秘的な和声を見事な物語性をもって構成している。ソプラノは、現在フランクフルト歌劇場等で活躍するダニエレ・ハルプヴァクス。メゾ・ソプラノにはデュッセルドルフのライン・ドイツ・オペラをはじめ、これまでヨーロッパでの数多くのオペラ座において活躍しているルネ・モロク。そして合唱にはブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団を携え、神々しい歌声を響かせる。マーツァルが振るタクトとこのうえない一体感を持って轟く「復活」です。録音:2008年5月8、9日@プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録2ch HQ−Hybrid DSD レコーディング
OVCL 00373
(SACD Hyrbid)
\3000
ショパン:
 序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 作品3
 練習曲 作品10-6 / グラズノフ編
 練習曲 作品25-7 /グラズノフ編
 チェロ・ソナタ ト短調 作品65
 夜想曲 第 2番 作品9-2 / ポッパー編
 マイヤベーヤのオペラ「悪魔のロベール」の主題による
 協奏的大二重奏曲 ホ長調
 夜想曲 第20番 「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
 (遺作) / 渡辺 康 編
藤森亮一(チェロ)
武本京子(ピアノ)
NHK交響楽団主席チェロ奏者の藤森亮一とピアノの武本京子は、近年デュオを組みコンサート活動を展開していた。このアルバムはその成果を収めたといっても過言ではない。ショパン、ピアニスト武本が愛してやまないこの作曲家のチェロとピアノの作品を編曲物の小品とともに収録した。武本のロマンティックなピアノにノーブルな音色の藤森のチェロが絡み、この上ない幸福な二つの楽器の語らいとショパンらしい色彩鮮やかなロマンの世界を構築していきます。DSD収録されたこのアルバムを、マスタークォリティそのもののSACDステレオ非圧縮データで制作されたHQ-Hybrid盤でピュアな、チェロとピアノのロマンティシズムをお楽しみください。録音: 2008年7月29-31日 名古屋、宗次ホール にて収録  DSD レコーディング  

YSO-Live

OVCX 00045
\3000
YSO-Live モーツァルト・シリーズ Vol.1
 モーツァルト
  交響曲 第31番 二長調 K.297 「パリ」
  交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
  交響曲 ヘ長調 K.Anh.223 (19a)
  モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 K.618
飯森範親(指揮)
山形交響楽団
山響 アマデウスコア
交響曲全曲演奏チクルスより初の記念碑的アルバム!!自主レーベル<YSOライブ>でブルックナーやRシュトラウスなど積極的な音楽活動を発信している飯森&山響、これらの定期演奏会とは別に2007年から約8年をかけて、「アマデウスの旅」と題した交響曲全曲演奏会を行っています。これらの演奏会は全て収録され将来的には日本発の交響曲全集になる予定。この連続演奏会に際し飯森と山響はピリオド奏法を基本にホルンやトランペット、ティンパニなど当時の仕様の楽器のレプリカを使用し、コントラバスを中央にした対向配置のオーケストラで演奏している。その結果、各楽器の圧倒的な明瞭度、澄み渡るピュアな音色で爽やかな新モーツァルト像を再現している。この特質を最大限に生かすため、高音質のステレオ非圧縮データのSACDを含む、HQ−Hybrid盤でこの記念碑的なアルバムをまとめました。2007年8月11日 (K.Anh.19a K.543)、 10月6日 (K.297) 2008年8月2日 (K.618)  山形テルサにて収録 HQ-Hybrid   DSD-Creation

CRYSTON

EXCL 00011
(SACD Hyrbid)
\3000
アルビノーニ:トランペット協奏曲 ニ短調 作品9-2
(オーボエ協奏曲より)
ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調
フンメル:トランペット協奏曲 ホ長調
マルチェルロ:トランペット協奏曲 ニ短調(オーボエ協奏曲より)
ハンス・ガンシュ(トランペット)
マルティン・ジークハルト(指揮)
スピリット・オヴ・ヨーロッパ 
元ウィーン・フィル首席トランペット奏者として一世風靡し、現在ソロ奏者として活躍をするハンス・ガンシュ。日本でも人気が高く、世界中の主要オーケストラにソリストとして呼ばれ、アート・オブ・ブラス・ウィーンやプロ・ブラスといったアンサンブルにおいても伝説的活躍を築いた、まさに世紀を代表するトランペット奏者。CRYSTONから放つ最新録音に選んだ作品は、ハイドン、フンメルといった王道を極めた名協奏曲集。特にハイドン、フンメルではすでに「バイブル」と称されるほどの名録音を残した作品の再録音です。15年の時を経て円熟を増したガンシュが聴かせるのは、「名手健在」を強くアピールし、さらに聴く者を唸らせる名演。名手をサポートするのは、すでにモーツァルトのセレナード「ポストホルン」(ガンシュがソリスト)&「ハフナー」の優秀録音を世に放ったマルティン・ジークハルト率いるスピリット・オヴ・ヨーロッパ。ウィーン、オーストリアを含む中央ヨーロッパの伝統深く、あたたかいサウンドで、ガンシュの艶やかな音色を見事に包み込む。また、オーボエ協奏曲をオリジナルとするアルビノーニ、マルチェルロの協奏曲も美しいメロディーに満たされた人気の高い珠玉の作品。ヨーロッパの息吹に溢れた珠玉の1枚。必聴!!録音:2007年9月10-13日 @オーストリア、サンクトペルテン、フェストシュピールハウス・ハイドンザールにて収録 DSD レコーディング *2ch+5ch  
OVCC 00064
¥3000
ジパング・ゴールデン・ベスト!
 ヘイゼル:クラーケン(「猫の組曲」より)
 フラッケン・ポール:スライド・ラグ
 アグレル:ゴスペル・タイム
 ヘンデル:グロリア
 スパーク:渋谷(「トウキョウ・トリプティック」より)
 チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」、「白鳥の湖」より
 ワーグナー:エルザの大聖堂への行列
 ウィリアムズ:オリンピック・ファンファーレ&テーマ
  ルークとレイア(映画「スター・ウォーズ」より)
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 ホルスト:マーチ(組曲第1番より)
 プッチーニ:私のお父さん、誰も寝てはならぬ
 ビゼー:花の歌(歌劇「カルメン」より)
 久石譲:人生のメリーゴーランド(映画「ハウルの動く城」より)
  君をのせて(映画「天空の城ラピュタ」より)
トロンボーン・クァルテット・ジパング
(吉川武典、
桑田晃、
岸良開城、
門脇賀智志)
結成10周年の人気トロンボーン四重奏団、トロンボーン・クァルテット・ジパングの初のベストアルバムとなります。これまで6枚のCDをリリースし、この団体の人気と実力を不動のものにしてきた。今回、結成10周年であたり、ホームページにて人気曲投票を行い、ランキング。そのランキングをもとにベスト盤に収録した。まさに、ファンとともに歩んできた“ジパング”らしいアルバムの感性。11月での定期演奏会でも同様のコンセプト・コンサートとなっており、CDでもコンサートでも“ジパング”旋風が巻き起こります。また、新録新譜と同時発売。また、現在話題の新素材CD“SHM-CD”でのリリース。普通のCDよりもブラスらしい明るいサウンドで“ジパング”の新しい魅力が見えてくる。オーディオ的にも高い評価を得ていた、この“ジパング”の6枚のアルバム。ブラス・ファン、オーディオ・ファンともに楽しめる最高のアルバムが登場。DSD レコーディング SHM-CD
OVCC 00065
¥3000
オーケストラ!
 ハチャトゥリアン:
  剣の舞、子守唄(バレエ音楽「ガイーヌ」より)
 ラヴェル:
  妖精の薗(バレエ音楽「マ・メール・ロワ」より)
 レハール:
  デュエット、ヴィリアの歌(喜歌劇「メリー・ウィドウ」より)
   誰かが来るでしょう(喜歌劇「ロシアの皇太子」より)
 ヨハン・シュトラウス2世:間奏曲(喜歌劇「千一夜物語」より)
 ベートーヴェン:交響曲第7番 第1楽章
 ラフマニノフ:交響曲第2番 第3楽章 アダージョ
 マーラー:交響曲第2番「復活」 第4楽章 原光
 ベルリオーズ:幻想交響曲 第2楽章 舞踏会
  ※全曲吉川武典編曲
トロンボーン・クァルテット・ジパング
(吉川武典、桑田晃、
岸良開城、門脇賀智志)
人気アンサンブルのトロンボーン・クァルテット・ジパングの最新アルバムは全てオーケストラの曲のみで構成。最高に楽しいアルバムの登場です。3つに分けられるオーケストラの種類。一つは、バレエの伴奏をするバレエ・オーケストラ。2つはオペラを専門とする歌劇場オーケストラ。3つめはいわゆるコンサート活動をするシンフォニー・オーケストラです。これらの作品をすべて網羅。このアルバムでは“トロンボーン・クァルテット・ジパング”は“ジパング・バレエ・シアター・オーケストラ”“ジパング歌劇場管弦楽団”“ジパング交響楽団”となって縦横無尽に演奏してゆきます。特に聴きものは、ベートーヴェンの交響曲第7番。「のだめカンタービレ」で一躍人気曲となりましたが、この曲ではもともとトロンボーンが無い曲です。それをトロンボーンのみで演奏するのです。シンフォニックなサウンドで曲の構成、面白みが分かりやすく聴くとができる。また、ハチャトリアン、ラフマニノフ、ベルリオーズなど人気曲ばかりを収録。何よりもこれほど金管アンサンブルが楽しめるアルバムがあったでしょうか?結成10周年を迎えた“ジパング”からの最高のプレゼント。また、“ジパング”初のベスト盤が同時発売。録音:2008年7月22-24日 埼玉・秩父ミューズパークにて収録
OVCC 00066
\3000
ブラス・シンフォニー
 プレトリウス/リーヴ編:テレプシコーレ組曲
 J.S.バッハ/パーサー編:シャコンヌ ニ短調
 ラングフォード:ロンドンの小景
 ケッツァー:ブラス・シンフォニー
トウキョウ・ブラス・シンフォニー
(井川明彦(トランペット、フリューゲルホルン)-
NHK交響楽団奏者
栃本浩規(トランペット、ピッコロ・トランペット)-
NHK交響楽団奏者
服部孝也(トランペット)-新日本フィル首席奏者
中山隆崇(トランペット、フリューゲルホルン)-東京都交響楽団奏者
杉木淳一郎(トランペット)-
新日本フィル奏者
吉川武典(トロンボーン)-NHK交響楽団奏者
桑田晃(トロンボーン、ユーフォニアム)-読売日本交響楽団首席奏者
岸良開城(トロンボーン)-日本フィル副首席奏者
門脇賀智志(バストロンボーン)-新日本フィル奏者
今井仁志(ホルン)-NHK交響楽団奏者
池田幸広(テューバ)-NHK交響楽団奏者)
トウキョウ・ブラス・シンフォニー、デビュー!日本のトップ奏者が結集!まさにジャパニーズ・ブラス誕生!新たに産声をあげた団体、トウキョウ・ブラス・シンフォニーのデビューアルバムです。現在現役バリバリで活躍するこれらのメンバーが一同結集。これは日本金管界の一大ニュースです。N響で活躍するメンバーを中心に構成。トロンボーン・セクションは人気アンサンブル、トロンボーン・クァルテット・ジパングがそのまま参加。今日本で考えられる最高のメンバーが集まりました。シンフォニックで輝かしい響きはオーケストラ以上のもの。選曲も、メンバーが学生時代に聴いて憧れ続けたフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの伝説を彩った代表的な曲たちです。華やかでもあり、重厚なサウンドで聴衆を魅了してゆく。ここ20年日本では待望されながらも、結成されていなかった大編成金管アンサンブル。遂に解禁!これぞ日本金管界の底力!ジャパニーズ・ブラスの誕生!!。録音:2008年8月13、14日 逗子文化プラザホールにて収録
OVCL 00356
¥3000
<ラヴェル&エネスコ 作品集>
 ラヴェル:
  ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
  ヴァイオリン・ソナタ
  ツィガーヌ、ハバネラ様式による小品
 エネスコ:
  ヴァイオリン・ソナタ 第3番「ルーマニアの民俗様式で」
小林美恵(ヴァイオリン)
パスカル・ロジェ(ピアノ)
日本の女流ヴァイオリニストの第一人者小林美恵と伝統のフレンチピアニズムの継承者パスカル・ロジェの最新アルバムです。両者共難関コンクールのロン=ティボー・コンクールの覇者。前作ではフランス音楽の代名詞的存在でもあるフォーレを取り上げ、情熱的で美しい世界を導き出しました。今回はフランス・ヴァイオリン作品の第2集になります。フォーレが当時パリ音楽院にて教えていたラヴェルとエネスコが今回の主役です。フランスのヴァイオリン・ソナタの代表格ラヴェルのソナタはもとより、ラヴェルが最初に書いた室内楽作品でもある遺作ソナタも楽しめます。ラヴェルのソナタを初演したエネスコのヴァイオリン・ソナタ第3番では小林とロジェの実力を存分に披露。あらゆる音色を駆使して幻想的でルーマニアの民俗様式を表現してゆきます。このコンビが成熟してきたことを証明するような完璧なアンサンブルを展開します。小林美恵の情熱的でありつつも丁寧にひとつひとつのメロディを紡いでゆく調べ。世界中が認めたパスカル・ロジェの音色とリズム。ひとつの完成されたヴァイオリン・デュオの世界をお楽しみ下さい。録音:2008年3月19‐21日 富山・北アルプス文化センターにて収録
OVCL 00353
(SACD Hybrid)
\3000
チャイコフスキー:
 交響曲第4番
 幻想曲「テンペスト」
アレクサンドル・ラザレフ(指揮)
読売日本交響楽団
ロシアの気鋭指揮者ラザレフのチャイコフスキー・シリーズ最新盤の登場!1楽章冒頭、輝くばかりの金管勢の咆哮によって始まる第4番は、ロシア人指揮者ならではの圧倒的な激しさ、豊潤な和声の響かせ方を存分に発揮しています。第4楽章は、オーケストラが見事なまとまりを見せつつも、爆発的な激しさを展開。またカップリングの「テンペスト」はしっかりと重量をもって歌いつくし、波のように迫るようにロシア情緒を奏でています。曲を通じて伝えるダイナミック・レンジの幅広さ、朗々と歌い上げる表現力。その音の質・量ともに究極のチャイコフスキーが轟きます。録音:2008年6月4日@東京・サントリーホールにて収録
OVCL 00352
(2CD)
¥3500
R.コルサコフ:
 「シェエラザード」
 ロシアの主題による序曲
 ロシアの復活祭
小林研一郎(指揮)
アーネム・フィル
<初回限定EXTON GOLD DISC> R.コルサコフ没後100周年の今年2008年に放つ、コバケンとアーネム・フィルによる秀演。おごそかで重量感のある出だしで始まる冒頭から、随所で聴かせる柔らかくまろやかな弦のユニゾン。アーネム・フィルの名手たちならではの美しい響きをもつヴァイオリン、木管勢のソロ。それらをまとめ上げるコバケンの熱い血潮あふれるこの音絵巻は、極彩色の色彩と、壮大な物語性をもって響き渡ります。またそれに加え「ロシアの復活祭」と、若かりしR.コルサコフがロシア民謡に傾倒し書き上げたという、「ロシアの主題による序曲」の充実の2曲によるカップリング。これまでアーネム・フィル、チェコ・フィルといった世界のオーケストラとの固い信頼関係を保持し、その精力的な活動の中で日本人指揮者としての「快挙」や「歴史」を作り上げてきたのは、熱き情熱を感じながらも常に大きく構え、演奏に取り組んできた小林だからこそ成し得てきた偉業といえます。当演奏においても、「炎のコバケン」ならではの生命力と気迫に満ちた演奏が展開されます。録音:2008年4月1−4日@アーネム、ムシス・サクルム、コンサート・ホールにて収録


CRYSTON

OVCC 00063
¥3000
Morceau de Salon−オーボエ有名ソナタ集
 サン=サ−ンス:オーボエ・ソナタ 作品166
 プーランク:オーボエ・ソナタ 
 ベルトロ:エア・パストラル
 シューマン:3つのロマンス 作品94
 カリヴォダ:サロンの小品
広田智之(オーボエ)
三輪郁(ピアノ)
現在、日本オーボエ界の第一人者、日本オーボエの顔となっている広田智之の最新アルバムです。東京都交響楽団の首席奏者として一部の隙もない見事な演奏を披露している広田智之。都響だけでなく東京シティ・フィル、紀尾井シンフォニエッタ等でもポストをもち、縦横無尽の活動を見せています。さらにはソロの活動も幅広く、確実に日本のオーボエの顔として引っ張りダコ状態です。今回のアルバムでは、「満を持して」と言うに相応しい渾身のソナタ・アルバムです。オーボエの代表的な3大作品。サン=サ−ンスの「ソナタ」、プーランクの「ソナタ」、シューマンの「3つのロマンス」。これらが一枚に収められることは珍しいことです。さらには強靭なテクニックと演奏者としての遊びが求められる難曲カリヴォダの「サロンの小品」。もはやオーボエの魅力がすべて入ったアルバムと呼べるでしょう。オーボエという楽器を知るにも相応しく、ファンならずとも楽しめるアルバムとなっております。そして、見事なる広田智之の演奏。広田の天上的で心地よい美しい音色。身を委ねてしまうような柔らかなフレージング。そして完璧なるテクニック。一部の隙もなく全編演奏してゆきます。これまでホリガーやコッホ、さらにはマイヤーなどが作り上げたのオーボエの世界を広げるような演奏が展開してゆきます。さらに伴奏の名手三輪郁の演奏も見事です。オーボエアルバムの決定盤となるでしょう。<録音:2008年5月27−29日 富山・北アルプス文化センターにて収録>HQ Hybrid盤

カメラータ・トウキョウ

CMCD 28163
\2940
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ全集/シュトイデ&バティック
R.シューマン:
 (1) ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 作品105
 (2) ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 作品121
 (3) ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調
フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン)
ローランド・バティック(ピアノ)
1997年に「ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ」での共演以来、「次なる共演のチャンス」をそれぞれ待ち望んでいたというシュトイデとバティック。シュトイデはウィーン・フィルで期待の若手コンサートマスターとして多忙な日々を送り、一方バティックもクラシックのみならずジャズ・ピアニストとしてもコンサート、ライヴ、レコーディングに活躍中。9年の時を経てようやく新しいアルバムが完成した。 シューマンのヴァイオリン・ソナタは全部で3曲あります。いずれも情熱的かつ技巧的で演奏者にとっては非常に難易度の高い作品ですが、特に第3番のソナタは、シューマンがこの世を去る3年ほど前に書かれたこともあり、病に冒されたシューマンの精神状態が作品の中にも現れているかのように難解で、また高度なテクニックを要する作品と言われています。 これらの作品をシュトイデとバティックが卓越したテクニックと見事な解釈で最後まで緊張感と情熱にあふれる演奏で聞かせます。録音:2008年9月 ほか/ウィーン
CMCD 28161
\2940
バティック・プレイズ・モーツァルト/ローランド・バティック
 R.バティック:(1) ブルース in F
 モーツァルト:(2) 幻想曲 ニ長調 K.397
 R.バティック:(3) イントロダクション
 モーツァルト:
  (4) ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.332
  (5) ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330
  (6) 幻想曲 ハ短調 K.475
ローランド・バティック(ピアノ)
愛らしいかと思えば劇的で、真面目かと思えば楽しい。繊細かと思えば激しく、感動的かと思えばおふざけに事欠かない。そんなモーツァルトの多面性、多彩さがあますところなく表現された、アレンジでもなく、ジャズやクラシックでもない新しいモーツァルト。ジャズもクラシックもこよなく愛したピアニスト、フリードリヒ・グルダのアイデアをグルダの愛弟子であるローランド・バティックがさらに洗練させた形でまとめあげた。変幻自在の構成で、心を揺さぶるあらたなモーツァルト像が現れる。録音:2006年12月/ウィーン
CMCD 28168
\2940
天使のピアノ/青柳いづみこ
クープラン:
  (1) ゆりの花ひらく(クラヴサン第13組曲より 第1番)
  (2) 葦(クラヴサン第13組曲より 第2番)
  (3) 修道女モニック(クラヴサン第18組曲より 第3番)
D.スカルラッティ:
  (4) ソナタ ホ長調「行列」K.380(L.23)
L.v.ベートーヴェン:
  (5) 月光(ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品 27-2 より 第1楽章)
  (6) エリーゼのために イ短調 WoO.59
P.I.チャイコフスキー:
  子供ためのアルバム 作品39より
  (7) 朝の祈り/(8) 水仙のおはなし I.(9) お母さん
  (10) 水仙のおはなし II./(11) ワルツ/(12) 水仙のおはなし III.
  (13) マズルカ/(14) 水仙のおはなし IV./(15) ポルカ
  (16) 水仙のおはなし V./(17) フランスの古い歌
  (18) 水仙のおはなし VI./(19) 楽しい夢/(20) 水仙のおはなし VII.
  (21) ひばりの歌/(22) 水仙のおはなし VIII./(23) コラール
滝廉太郎:
  (24) メヌエット/(25) 憾み
F.ショパン:
  (26) 夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9-2
  (27) 夜想曲 第20番 嬰ハ短調(遺作)
F.クーラウ:
  (28) ソナチネ ハ長調
G.ピエルネ:
  (29) 昔の歌(私の子供たちのためのアルバム 作品14より)
  (31) お話し:「感覚指数」
C.ドビュッシー:
  (32) 月の光(ベルガマスク組曲より)
R.シューマン
  (33) トロイメライ(子供の情景 作品15より)
L.レヴィ:
  (34) 子守歌
  (35) 朗読:「ねむの木の子守唄」
美智子皇后陛下 詩/山本正美 曲/小原孝 編曲:
  (36) ねむの木の子守歌
  (37) 賛美歌(石井筆子愛唱の賛美歌)433番

※収録曲目や内容等は一部変更になる場合がございます。ご了承ください。
青柳いづみこ(ピアノと朗読)
ガラスに焼き付けられた天使のレリーフ。このレリーフがピアノの正面にはめ込まれていることから「天使のピアノ」と呼ばれるアップライト・ピアノがあります。このピアノは、ドイツのデーリング商会が1885(明治18)年に横浜
で製造販売した、日本最古級のアップライトピアノです。「天使のピアノ」は1998年に見事に修復され、その美しい姿と可憐な響きがよみがえった。NHK番組「その時歴史が動いた」(2006年12月20日放送)や映画「筆子・その愛—天使のピアノ」(主演:常盤貴子/監督:山田火砂子)でも紹介され、さらに多くの人に知られることとなったが、実際にその音色を耳にすることができるのは、極めて限られた機会だけだった。CD「天使のピアノ」は、ピアノが保管されているチャペルで収録。修復後のお披露目演奏会以来、「天使のピアノ」と深いつながりを持つピアニスト・青柳いづみこが、ピアノの美しい音色に合う作品を選曲・演奏。さらに、ピアノのやわらかな音色にあわせてアンデルセン物語などの朗読も収めた。協力:社会福祉法人 滝乃川学園 録音:2008年6月/滝乃川学園 聖三一礼拝堂(東京)
CMCD 99036/8
(3CD)
\4725
三善 晃の音楽
三善 晃:
[DISC-1]
 (1) 祝典序曲(1970)
 (2) ヴァイオリン協奏曲(1965)
 (3) ピアノ協奏曲(1962)
 (4) チェロ協奏曲 第2番 『谺つり星』(1996)
[DISC-2]
 (5) オーケストラのための夏の散乱(1995)
  — 現よ 明るいわたしの墓よ — 宗 左近
  1995年ヨーロッパ公演記念委嘱作品
 (6) オーケストラのためのレオス(1976)
 (7) 魁響の譜(1991)
 (8) 童声合唱とオーケストラのための響紋(1984)
[DISC-3]
 (9) 焉歌・波摘み(1998)
 ソプラノと管弦楽のための『決闘』(1964)
  (10) 第1曲 「霊智」
  (11) 第2曲 「白夜」
  (12) 第3曲 「決闘」
 (13) レクイエム(1971)
[DISC-1]
堀米ゆず子(ヴァイオリン)/
岡田博美(ピアノ)/
向山佳絵子(チェロ)
[DISC-2]
東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
[DISC-3]
天羽明惠(ソプラノ)/
東京混声合唱団
東京大学柏葉会合唱団(合唱指揮:田中信昭)
[DISC-1〜3]
沼尻竜典(指揮)/
東京フィルハーモニー交響楽団
三善 晃・監修による厳選されたライヴ録音音源をCD化。戦後の作曲界をリードする存在である三善 晃の監修により、オーケストラ作品を中心に3枚のディスクにまとめてお届け。「管弦楽曲と協奏曲」(Disc-1)、「響きの世界」(Disc-2)、「言葉の世界」(Disc-3)と題されたそれぞれのディスクには、管弦楽作品や名ソリストたちによる協奏曲、そして定評のある合唱作品などが収められ、三善 晃の音楽をたっぷりと堪能いただける。これらはすべて、2003年と2004年に上演された沼尻竜典指揮、東京フィルハーモニー交響楽団によるライヴ録音音源。録音:2004年10月 ほか/東京(ライヴ録音)

ALM/コジマ録音

ALCD 7127
\2940
サン=サーンス ヴァイオリン作品集
 [1]-[2] ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 op.75
 [3]-[6] ヴァイオリン・ソナタ第2番 変ホ長調 op.102
 [7] ハバネラ op.83
 [8] 序奏とロンド・カプリチオーソop.28
 [9] エレジー ヘ長調op.160
瀬崎明日香(ヴァイオリン)
エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)
イザイの無伴奏ソナタでデビューを飾った実力派ヴァイオリニスト瀬崎明日香のセカンド・アルバム。近年フランスで人気の若手ピアニスト、シュトロッセを迎え、サン=サーンスの優美な旋律を実に鮮やかに演奏している。その実力は若手ヴァイオリニストのなかでも屈指のものだ。とりわけソナタ第1番は圧巻!冴えわたるテクニックに加え、繊細さとダイナミックさを兼ね備えた弾きっぷりが素晴らしい。
ALCD 9081
\2940
トロイメライ 高橋望ピアノ・アルバム
 [1] J.S.バッハ:プレリュード ホ長調 BWV854 〜
  ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集より
 [2] シューベルト:即興曲 変ト長調 D899-3 Op.90-3
 [3] チャイコフスキー:舟歌 〜四季 Op.37bより
 [4] ウェーバー:舞踏への勧誘 Op.65
 [5] ドビュッシー: 亜麻色の髪の乙女
 [6] ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 遺作
  (レント・コン・グラン・エスプレッショーネ)
 [7] ショパン:幻想即興曲 Op.66
 [8] モーツァルト:アダージョ ロ短調 KV540
 [9] シューマン:トロイメライ 〜子供の情景 Op.15より
 [10]-[12] ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
 [13] グリーク:感謝 Op.62-2 〜抒情小曲集より
高橋望(ピアノ)
ひたむきに音楽と対峙してきたピアニストが、珠玉の名曲に向き合う ドレスデン音楽大学で学び、帰国後ソロ活動のほか、歌曲などの伴奏でも活躍中の若手ピアニスト高橋望のデビュー盤。リサイタル・シリーズで彼がこれまで演奏してきた思い入れの深い名曲をセレクト。その音楽にたいす真摯な取り組みは聴く人の心をうつ。
ALCD 9080
\2940
山本実樹子 リスト・アルバム 第2集/愛の夢・死の舞踏
フランツ・リスト (1811-1886):
 愛の夢 S.541
  [1] 第1番 ヘ短調
  [2] 第2番 ホ長調
  [3] 第3番 変イ長調
 [4] バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」と
  ロ短調ミサの「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲S.180
 [5] ラ・カンパネラ S.140
 [6] サン=サーンス(リスト編):
  交響詩「死の舞踏」(ピアノ・トランスクリプション)S.555
 ハンガリー狂詩曲S.244
  [7] 第2番 嬰ハ短調
  [8] 第12番嬰ハ短調
山本実樹子(ピアノ)
親子のためのコンサートなどさまざまなリサイタルを行うほか、ピアニストとしての活動のみならず芝居の脚本や絵本の出版も手がけるなどユニークな活動を行っているピアニスト、山本実樹子。特にライフワークとしているのがリストの作品。サン=サーンスの交響詩「死の舞踏」のトランスクリプションなど難曲に取り組んでいる。
LMCD 1868
\3045
浜松市楽器博物館コレクションシリーズ16
 シューマン夫妻の室内楽 伝グラーフ・ピアノによる
 クララ・ヴィーク(シューマン):
  ピアノ協奏曲 イ短調 作品7「ドイツ初版に基づく弦楽五重奏伴奏付き」
 ロベルト・シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
 クララ・シューマン:協奏曲楽章 ヘ短調
  (J.de べーンハウワーによる復元稿、
   桐山建志によるピアノ六重奏編曲)
小倉貴久子(フォルテピアノ)
桐山建志(ヴァイオリン)
藤村政芳(ヴァイオリン)
長岡聡季(ヴィオラ)
花崎薫(チェロ)
笠原勝二(コントラバス)
使用ピアノ:伝コンラート・グラーフ 1819〜20年? ウィーン はね上げ式 80鍵 C1?g4 A=422Hz録音:2008年3月2日 ライヴ録音 第一生命ホール 発売:2008年10月 企画・制作:浜松市楽器博物館 録音・製作:コジマ録音 協力:静岡文化芸術大学、NPOトリトン・アーツ・ネットワーク 解説:小岩信治、平野 昭、中山 真 English notes enclosed
ALCD 7129
\2940
アルベニス:ピアノ作品集 vol.3
 エスパーニャ 6つのアルバム・リーフ Op.165, T.95
  [1] プレリュード T.95A
  [2] タンゴ ニ長調 T.95B
  [3] マラゲーニャ T.95C
  [4] セレナータ T.95D
  [5] カプリーチョ・カタラン T.95E
  [6] ソルツィーコ T.95F
 [7] 秋のワルツ T.96
 [8] サラゴサ(《スペイン組曲第2集》より)
 [9] パバーナ(カプリーチョ) T.48
 組曲《イベリア》(4巻からなる12の新しい印象)[第3巻] T.105
  [10] エル・アルバイシン T.105G
  [11] エル・ポーロ T.105H
  [12] ラバピエス T.105I
 [13] 前奏曲(《アスレーホス》より) T.107A
 [14] プレガリア(祈り)(《12の性格的小品集》より 第4番)T.86D
上原由記音(ピアノ)
アルベニスの主要ピアノ作品をほぼ網羅した上原由記音の「アルベニス ピアノ作品集」シリーズも第3作を数えるに至った。組曲《イベリア》のような代表作は別として、聴く機会のほとんどない作品を詳細な解説とともに楽しむことの出来る本シリーズは、世界的に見ても非常に意義深い。イスラムやロマの音楽にも影響を受けたスペイン音楽の哀愁あふれる情感を上原は見事に表現している。(このCDの出版にあたってはスペイン文化省のグラシアン基金より2008年度の助成を受けた)録音:2008年5月29?30日 彩の国さいたま芸術劇場
ALCD 76
\2940
カルロ・フォルリヴェジ/沈黙の月
カルロ・フォルリヴェジ(*1971):
 [1] Boethius ボエティウス
 [2] Japanese Window --
   Sesshu's Landscape 1495 雪舟の破墨山水図より electronic music
 [3] Audivi Vocem アウディヴィ ヴォチェム
 Nuove Musiche per Biwa 琵琶のための新曲
  [4] I. Haiku 俳句
  [5] II. Furuike 古池
  [6] III. Sonnerie 鐘の響き
  [7] IV. Silenziosa luna 沈黙の月
 [8] Through the Looking-Glass 鏡のむこうにelectronic music
 [9] Ugetsu 雨月
 En la Soledat i el Silenci 孤独と静寂の中へ
   [10] I. Sospeso misterioso 精霊の訪れ
   [11] II. Turbinoso interiore 乱流のただ中
   [12] III. Risonanza mistica 神秘のこだま
 レクイエム 8-channel electronic music (stereo mixdown)
  [13] Komm
  [14] Les pleurs
  [15] ( )
田中之雄(声、琵琶) [1], [4]-[7]
首藤久美子(声、琵琶) [4]-[7]
佐藤紀雄(ギター) [3], [9]-[12]
入江要介(尺八) [3], [9]
重成礼子(十三絃箏、二十絃箏) [3], [10]-[12]
イタリアの新進気鋭の作曲家カルロ・フォルリヴェジの作品集。日本の伝統楽器の現代音楽における可能性を追求している。「ボエティウス」や「琵琶のための新曲」などは、薩摩琵琶の新しい技法を取り入れ、琵琶という楽器の全く新たな語法を確立している。また、「レクイエム」など電子音楽作品においても、雪舟の水墨画における心象風景を邦楽器の音のサンプルをもちいて描写するなど、既存の音楽概念にとらわれない独自のフォルリヴェジ・ワールドを展開している。録音:2008年6月16日 秩父ミューズパーク音楽堂(電子音楽作品を除く)
ALCD 9083
\2625
R. シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品80
ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)
上田晴子(ピアノ)
本ディスクは2003年に音楽之友社より発売された「心の深淵から」(OC0002)の再発売です。日本でも毎年のように見事なデュオを聴かせている、ヴァイオリン界の大御所ジャン=ジャック・カントロフとパリ在住のピアニスト、上田晴子。R.シュトラウスが23歳のときに書いたロマンの薫り高いヴァイオリン・ソナタでは、その流麗で透明感あふれる音楽で聴き手を魅了する。一方、陰鬱さと荒々しさが交錯するプロコフィエフでは、息もつかせぬ緊張感に圧倒される。録音:2002年10月17-18日 港南区民文化センター「ひまわりの郷」

DELTA CLASSICS

DCCA 0054
\2415
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」
 (3,Feb,1952 rec)
フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィル
ウィーン・ジングアカデミー
ギューデン(S)、
アンダイ(A)、
パツァーク(T)、
ペル(B)
フルトヴェングラーが残した「合唱つき」で一番に思い出されるのは、「バイロイトの第9」でしょう。それほどインパンクトがあり歴史的背景も重なり今や日本では「金字塔」ともいえる名演です。その他にもイギリス国王ジョージ6世戴冠祝典演奏会ライブや戦時中の42年4月のヒトラー生誕前夜祭など大きなイベントにフルトヴェングラーは「合唱つき」を取り上げています。今回の「合唱つき」は、ウィーン・フィルの第1回演奏会を指揮したオットー・ニコライの業績を讃え毎年この時期に開かれる演奏会の「オットー・ニコライ記念コンサート」でのライヴです。フルトヴェングラーが大病を患う前で聴覚もしっかりしているときの演奏という他にも、良い点がいくつもあります。それは気心知れたウィーン・フィルとの共演、そしてウィーン・フィルの拠点ムージクフェラインでの演奏、ソリストもオペラなどで度々共演していたメンバーであること、が上げられます。それ故に、ウィーン・フィル独特な弦楽器の音色の美しさは、この曲をより一層高みへと誘う最高の武器です。そしてバイロイトの時の臨時編成オケとは違うというのも強みでいかにフルトヴェングラーが統率しオケが完璧にそれに応えていたのかがわかります。ソロも綺麗に録音されており、バイロイトと双璧をなす演奏を堪能する事ができます。尚、古いテープをマスターとした為、音揺れ、レベル変動や4楽章には一箇所マスターに起因する音とびなど御座います。予めご了承下さい。録音日は一般的に知られている日を明記しております。ご了承下さい。(デルタ・クラシックス)
DCCA 0053
\2415
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1、3、4、6番
 (1950's rec/米Period SPL 582/SPL 543)
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
チェロの名手シュタルケルは、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を全曲では4回録音しています。しかし、1950年代に松脂が飛ぶと言われたコダーイの無伴奏チェロ・ソナタを録音した米Period(ピリオド)社に、全曲には至りませんでしたが1、3、4、6番を録音しています。何故全曲録音にならなかったのか分かりませんが、一説によればレコード会社の資金不足やシュタルケルのスケジュールが合わなかったなど諸説言われています。全曲になれば、この演奏も彼の代表録音の一つになった事でしょう。残念です。90年代に録音した「無伴奏チェロ組曲」全曲は、実に大家らしい威厳と風格を持った演奏でゆったりとし大きなスケールが魅力ですが、このPeriod録音は技巧的には完成されているものの、若き情熱がスピード感を伴って颯爽と演奏している、また彼らしい演奏です。録音もあのピーター・バルトークが絡んでおり、コダーイと同じく生々しい感じがリアルに聞けて演奏・録音共に聞く人を唸らせることでしょう。弊社のPeriod復刻は前記コダーイの無伴奏チェロ・ソナタ(DCCA-0035)に続いて第2弾となり、極力元レコードが持っている力を再現する様に心がけています。それ故に、レコードの状態によって若干、ノイズや歪みが生じる事もありますが、それ以上にこの演奏に深く引き込まれる事になると思います。是非一度、その生々しさを体験してみてください。録音日は一般的に知られている日を明記しております。ご了承下さい。(デルタ)

レグルス

RGCD 1026
\2625
20世紀ロシアを彩る3人の“セルゲイ”による作品集
 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲op.22
 ボルトキエヴィッチ:10の前奏曲 op.33
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」 op.83
上野優子(ピアノ)
フランスを中心にヨーロッパで活躍する上野優子のファーストCD。収録されている3人の作曲家は、奇しくもファーストネームが同じ「セルゲイ」。そして共にロシア人でありながら、波乱の人生と流転の日々。祖国を離れながらも、心の奥底に滾る愛国の情。しかし彼らの場合は自分の都合ではなく歴史に翻弄されたのだから、思いの深さは我々には計り知れない。美しいものや本物を見抜く上野優子のセンスの嗅覚は、楽曲の核心をついている。何れも色鮮やかで品があり、そして凛と美しい。同じ女性として、音楽人として、嬉しいディスクである。(解説より抜粋)上田弘子上野優子プロフィール:東京都出身。桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学に入学。大学2年次にイモラ国際ピアノアカデミー(伊)に留学。2003年ピアノ科ディプロマを取得。2005年よりパリに拠点を移し、エコールノルマル音楽院においても研鑽を積む。2008年ピアノ科コンサーティスト課程のディプロムをアルゲリッチ、エル=バシャ、カツァリス各氏に認められ取得。1999年浜松国際ピアノアカデミーコンクール第4位。2002年パドゥーラ(伊)にてV.ドーニ指揮、モルドヴァ共和国国立管弦楽団と共演。2004年プッチェルダ国際音楽祭コンクール(スペイン)最高位。2007年ファッラ国際音楽コンクール第1位、ナポリターノ国際ピアノコンクール第3位。2008年ブラチスラヴァ(スロヴァキア)にてR.ストゥール指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団と共演。日本はもとより欧州、米国各地でリサイタル、室内楽、オーケストラとの共演など精力的な活動を行っている。これまでにピアノを鬼村弘子、鍵岡眞知子、深沢亮子、有賀和子、F.スカラ、L.マルガリウス、B.ペトルシャンスキー、故G.ムニエ、M.リビツキー各氏に、フォルテピアノをS.フィウッツィ氏に、室内楽をG.マルティニー氏に師事。日本演奏連盟会員。パリ在住。録音:2008年1月7日,8日 横浜市港南文化センター「ひまわりの郷」
LIU 1009
\2625
ルース・スレンチェンスカの芸術 Ⅴ〜クララ・シューマンに捧ぐ!
 シューマン:
  ロマンス嬰ヘ長調〜3つのロマンス 作品28より第2曲
  「きみにささぐ」〜歌曲集「ミルテの花」作品25より第1曲(リスト編曲) 
 ブラームス:
  ワルツ集 作品39、3つの間奏曲 作品117、
  ハンガリー舞曲集より第1番&第7番
 クララ・シューマン:ラルゲット〜
  「4つの束の間の小品」作品15より第1曲
 ウェーバー:ロンド〜ピアノ・ソナタ 第1番ハ長調 作品24より第4楽章
ルース・スレンチェンスカ(ピアノ:1877年製グロトリアン・スタインヴェッグ)
20世紀最後の巨匠ルース・スレンチェンスカ、クララ・シューマンのピアノを弾く!130年の時空を超えてよみがえったブラームスとシューマン夫妻の幸福な語らい!2005年7月発売の前作から3年ぶりの新譜。前回2005年の来日をもってコンサートを終止したので今回からセッション録音になります。2007年、数奇な運命を経て、日本で新しい命を与えられたクララ・シューマン愛用のグロトリアン・スタインヴェッグ(No.3306 1877年製)からルース・スレンチェンスカが呼び寄せたクララ、ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームスの魂の声がここに。2005年の驚異のラスト・コンサートから2年、82歳の幻の巨匠ルース・スレンチェンスカが極めたピアニズムの豊饒な楽園。録音:2007年11月12日、15日 岡山・劉生容記念館
QHJ 1003
\2625
『鈴木クワルテットの遺産』〜
鈴木鎮一兄弟による弦楽四重奏団〜
 組曲「源氏物語」、
 ハイドン:セレナード、
 シューベルト:セレナード、
 ドリゴ:「セレナード」、
 モーツァルト:メヌエット、
 チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ、
 旅愁、故郷の廃家、オールド・ブラック・ジョー、
 深い川、宵待草、仰げば尊し
鈴木鎮一(第1ヴァイオリン)、
鈴木喜久雄(第2ヴァイオリン)、
鈴木章(ヴィオラ)、
鈴木二三雄(チェロ)
金属原盤から甦った、歌人 与謝野晶子の朗読を含む組曲「源氏物語」全曲を含む、第二次大戦前1935年頃〜38年録音の弦楽四重奏の遺産。
主に埋もれたヒストリカル・レコーディングの復刻を目指すクヮルテット・ハウス・ジャパン初の国内盤CD発売。今後、未発表レコーディングを含む復刻CDの発売を予定している。1960年代後半から当時の日本コロムビアは金属原盤のSP音源をテープに保存する作業をしていました。最近保存テープの精査によって、組曲「源氏物語」など鈴木クワルテットのSP盤9枚分すべてが、テープ保存されていることが判明。これは驚きでした。録音されてから70年、鈴木鎮一氏没後10年の年であり、源氏物語千年紀にあたる2008年、鈴木クワルテットの演奏を世に出せた幸運に感謝しています。(ブックレットより)
RGCD 1024
\3045
20世紀フランス・ピアノ・デュオの世界
 メシアン:アーメンの幻影 メシアン生誕100年記念
 ドビュッシー:白と黒で、
 ミッシェル・メルレ:2台ピアノのための音楽
パスカル・ドゥヴァイヨン&
村田理夏子(ピアノ・デュオ)
ベルリン芸術大学とジュネーブ音楽院の教授として後進の育成を図りつつも、演奏・録音の両面で世界的に活躍するパスカル・ドゥヴァイヨンと、同氏にベルリン芸術大学で師事し現在ヨーロッパを中心に活動する村田理夏子による初のピアノ・デュオ・アルバム。このCDは2008年のメシアン生誕100年を記念して制作された。メシアンに師事し、ローマ大賞をはじめ数々の賞を受賞しているミッシェル・メルレの作品は世界初録音。パスカル・ドゥヴァイヨンはヨーロッパのレーベルで多くの録音をしているが、今回演奏者の希望で日本録音が実現した。またこのCD発売を記念して11月に全国ツァーを行います。同時期にヨーロッパでも発売が決定している。メシアンの愛弟子ミシェル・メルレによる曲目解説付き 録音:2008年3月12日−14日 ヤマハ ピアノ・テスト・スタジオ
パスカル・ドゥヴァイヨン:ヴィオッティー、ブゾーニなど数々の国際コンクール入賞に加え、1978年チャイコフスキー国際コンクールにおける、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。レパートリーは、ベートーヴェンからバルトーク、メシアン、さらにはモリス・オハナの作品まで、非常に幅広く多彩である。シャルル・デュトワをはじめとする著名な指揮者と、ロンドン・フィル、N響、ロッテルダム・フィル、モントリオール響パリ管弦楽団などと共演。室内楽分野で、ドンスーク・カン、スティーヴン・イサリス、タベア・ツィンマーマンをはじめとする著名な演奏家との共演も数知れない。1999年より、クールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーの芸術監督に就任。現在ベルリン芸術大学教授。ジュネーブ音楽院教授。2001年にはフランス政府よりフランス芸術文化勲章"シュヴァリエ”を受賞。
村田理夏子:東京藝術大学卒業後ドイツ政府給費留学生としてベルリン芸術大学に留学、パスカル・ドゥヴァイヨンに師事。1997年、マリアカナルス国際コンクール入賞、2000年にはポルトー国際ピアノコンクールで第3位受賞など数々の成功をおさめ、東京、ベルリンでリサイタル開催。また1998年のベルリン交響楽団との共演(モーツァルト:ピアノ協奏曲KV467)が大好評を博し、以後毎年ソリストとして招待されピアノ協奏曲の公演は既に20回近くを数えている。2000年ベルリン芸術大学を満場一致の最高点で首席にて卒業、”国家演奏家コース”へ進学。2003年より同大学講師として後進の指導にあたっている。最近ではクールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーに講師として参加しているほか、室内楽の活動も積極的に行い、2006年からはドゥヴァイヨンとピアノ・デュオ活動を本格化し、フランス、ドイツなど多方面の音楽祭から招待を受けている。     
RGCD 1025
\3045
栄光のイギリス・バロック
 パーセル:「妖精の女王」より、ホーンパイプ「ラウンド“O”」/
 ロック:組曲ト長調(トリプラ・コンコルディアより)、
 ヘンデル:オルガン協奏曲変ロ長調、ソナタホ短調/
 ブロウ:狩りのアルマンド/
 ページブル:アリアト長調 他
ラ・フォンテーヌ
江崎浩司(リコーダー、オーボエ、ファゴット)
三宮正満(オーボエ、オーボエ・ダ・カッチャ)
高群輝夫(チェロ)
水永牧子(チェンバロ、オルガン)
フランス、ドイツ・バロックに続くレグルス第3弾。ソロ、アンサンブルとして、全国でコンサートを行い根強い人気のラ・フォンテーヌのレグルス録音第3弾です。今回は田園の素朴さと宮廷の華麗さが同居するイギリス・バロック期がテーマ。前々作「華麗なるフランス・バロック」、前作「ドイツ・バロックの精華」はともに多方面から好評をいただきました。常にパフォーマンス精神にあふれたステージで聴衆にバロック音楽の魅力を伝え続けているラ・フォンテーヌは、今やわが国における代表的なバロック・アンサンブルのひとつに数えられよう。(中略)今回のこのCDは、彼らがこれまでほとんどとりあげてこなかったイギリスの音楽をまとめたもので、彼らの新たな意欲を示した一枚といえよう。(解説より)今谷和徳
<ラ・フォンテーヌ プロフィール>:1996年東京にて結成、コンサ−ト活動を開始。翌年、第11回日本古楽コンク−ル(山梨)・アンサンブル部門にて最高位受賞。99年、イギリス・ヨークで開催されたEarly Music Festivalに参加、アンサンブル・コンテストでファイナリスト。2000年、ブリュージュ国際古楽コンクール・アンサンブル部門にて第2位、併せて聴衆賞も受賞。01年秋にはP.ピケット氏に招かれロンドン・サウスバンクセンター音楽祭に出演。02年「Baroque Spirit」がイギリスのレーベル、オーボエ・クラシックスより海外版として発売、東京での自主公演の他、近江楽堂や松明堂のバロック・シリーズ、銀座ポケットパーク、資生堂ワードなどに出演する。札幌古楽祭、栃木蔵の町音楽祭をはじめ、北は札幌から南は佐世保まで全国各地で演奏している。NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。03年4月よりNHK-BS2放送の番組「素敵にガーデニングライフ」ではテーマ音楽を担当している。2004年度より音楽事務所アスペンの協力アーティスト。バロック音楽を中心に、各メンバーの個性を生かしたプログラムと、斬新なアイデアに満ちたエキサイティングなステ−ジにより、遠い時代の音楽を生き生きと現代に蘇らせている。また楽しいト−クを交えたコンサ−トづくりで、より多くの人と音楽の喜びを分かち合うことを目指している。録音:2008年4月8日−10日 相模湖交流センターホール[デジタル録音]

ミッテンヴァルト

MTWD 99037
\3000
イザイ:
 (1)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(全6曲)、
 (2)エチュード(世界初録音)
レイ・イワズミ(岩住 励)(ヴァイオリン)
清純さ、正確さ、技巧、そして何より、芸術的な表現で溢れているこの録音は今まで出版されている「全集」の中でも最も優れたものの一つです。レイ・イワズミはその包括的な分析と知識を基に解釈をされ、諸般の譜面の間違い等も明らかにしています。祖父が「オブセッション(取り付いた妄想)」と名付けたソナタ第2番ではイワズミ氏は取り付くバッハとディエス・イレのモチーフを見事ソット・ヴォーチェで表しています。この誤解されがちな点は多くのイザイ愛好者も支持するでしょう。そして、ソナタ4番は私にとっても思い出深い曲です。1937年のイザイ・コンクール(現エリザベート国際コンクール)で優勝したダヴィッド・オイストラフは、課題曲であったこの曲が、いかに素晴らしく、そして楽器に合っているかを証明しました。それまでは献呈されていた巨匠の方々にも必ずしもそうは認められてはいませんでした!当時15歳だった私は24人の参加者全員がこのソナタを弾いたのを忘れられません。そしてこのCDを聴いた時、その思い出が蘇りました。六つの無伴奏ソナタはそれ以来、世界中の音楽院や音楽高校で必須作品の一つとして認められ、今ではバッハの無伴奏ソナタと同じで重大さで認識されています。ヴァイオリン芸術の極致を見事に聴かせてくれるレイ・イワズミの解釈は素晴らしい金字塔を飾る宝石になるでしょう。ジャック・イザイ(作曲家の孫)〜ライナー・ノートより
録音:2008年5月31日、6月1日、笠懸野文化ホール、群馬
レイ・イワズミ(岩住励):アメリカ、ヨーロッパと日本を中心に、ソロや室内楽のコンサートで活躍する一方、イザイのソロ・ソナタについての独自の研究は多くの注文を集めている。NYのジュリアード学院でドロシー・ディレイとカン・ヒョー、ブリュッセル王立音楽院でイーゴリ・オイストラフに師事。ジュリアードでは博士課程とブリュッセル王立音楽院ではベルギーの修士課程を両校において首席で卒業

EDITION HST

HST-059
¥2500
ヴァンハル(1739-1813):疾風怒濤交響曲集第八巻
 交響曲ハ長調Bryan C9 アムステルダム版 ( 1778 )
 交響曲ト長調Bryan G8 ( ca.1765 )
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(ヴァイオリン)
録音:2008年 10月13日録音 ヴァンハルの交響曲は、ハイドンより早く1760年代からパリ、ベルリンなどで出版され、このハ長調は1778年にアムステルダム、フンメル社より出版された。1780年代には交響曲を絶筆したヴァンハルであるので、後期最後期の交響曲となる。ト長調交響曲は、さらに遡りイタリア留学時代以前の1760年代中期の作と推定される。

N.Y.A.SOUNDS

NYA 0801
\2800
やすらぎの歌
 グリーンスリーヴズ 
 茶色い岩 
 谷間にて 
 リバプールよ、さよなら(リュート・ソロ)
 バーバラ・アレン 
 トリ貝にムール貝だよ! 
 ダウランド:「ユーイング・リュート・ブック」?小品(リュート・ソロ)、
 流れ出よ、水晶の涙よ、
  私のバーバラ(リュート・ソロ)  
 恋人よ  
 おやすみ 
 サリーガーデンズ 
 三羽のからす 
 ガルテンマザーの子守歌 
 ロンドンデリーの歌
名倉 亜矢子(Sp)
金子 浩(Lute)
なぜか懐かしい名倉亜矢子の透明なソプラノの歌声、やさしく響く金子 浩のリュートによるやすらぎの世界。名倉はニューイングランド音楽院(ボストン)を演奏優等賞を得て卒業。2000 年古楽コンクール第3位。バロック作品のソリストをつとめるほか、アカペラや古楽器とのアンサンブルに力を入れ、また中世・ルネッサンス音楽にも多く携わっている。「バッハ・コレギウム・ジャパン」をはじめ、内外の古楽団体の演奏会や録音に参加している。「モーツァルト・アカデミー・トウキョウ」メンバー。北とぴあでは、バロック・オペラやモーツァルト作品など、多くの企画に参加している。澄んだ美声と、自在な歌い回しが人気のソプラノである。
金子 浩は桐朋学園大学古楽器科卒業。オランダのデン・ハーグ王立音楽院をソリストディプロマを得て卒業。ブルージュ国際古楽コンクールに入選。留学中より各地の演奏会、レコーディングに参加。帰国後は「バッハ・コレギウム・ジャパン」をはじめ、多くの団体に通奏低音奏者として参加。キングレコードよりソロ・アルバム「ハートランド」をリリース。大活躍中の、旬のリュート弾きだ。録音:2007年8月 三鷹市芸術文化センター「風のホール」

OPUS55

MOCP 10004
\2940
ベートーヴェンフォルテピアノのためのソナタ集 Plaudite Amici Ⅳ
 ソナタ第9番 ホ長調 作品14の1
 ソナタ第10番 ト長調 作品14の2
 ソナタ第11番 変ロ長調 作品22
大井浩明[フォルテピアノ/アントン・ワルター・モデル]
録音:2008年京都、東京におけるライヴ収録 ジャケット写真:Sosen Mori 森狙仙(1747-1821) /ボストン美術館蔵
MOCP 10005
\2940
ベートーヴェンフォルテピアノのためのソナタ集 Plaudite Amici Ⅴ
 ソナタ第12番『葬送』 変ロ長調 作品26
 ソナタ第13番『幻想曲風ソナタ』 変ホ長調 作品27の1
 ソナタ第14番『月光』 嬰ハ短調 Op.27の2
大井浩明[フォルテピアノ/アントン・ワルター・モデル]
録音:2008年京都、東京におけるライヴ収録 ジャケット写真:Sosen Mori 森狙仙(1747-1821) /ボストン美術館蔵
諸君 Amici 喝采せよ Plaudite モダン・ピアノによる「喜劇は終わった」のである! By OPUS55主宰 フォルテピアノ8台をたった一人で弾き分ける!あの「シナファイ」の大井浩明による 現在進行型ベートーヴェン:ソナタ&交響曲ドキュメンタリー。ベートーヴェン存命時(1800年前後)、フォルテピアノという楽器は見違えるような変革、発展を遂げた。彼は新しく作り出されてゆく楽器に強い興味を持ち続け、アクション機構や音域、多彩なペダル機能の効果を、その都度、自作品に取り入れていきました。その多くは、記号や文字で仔細に楽譜に書き込まれているものの、作曲者死後約50年を経過してから現在の形に整えられた鉄骨製のモダン・ピアノでは、再現不能な指定も多く、実際には数々の妥協を強いられているのが現状である。そして、問題をややこしくしているのは、フォルテピアノの「進化」はモダンへ向かって一直線に驀進したわけでもなく、またベートーヴェン自身の希望どおりに「応答」したわけでもないこと。ベートーヴェンの天才的イマジネーションは、当時のフォルテピアノの限界も現代のピアノの制約も遥かに凌駕してしまっている!このディスクはベートーヴェン自身の楽器の変遷に合わせフォルテピアノ都合8台を弾き分けて32曲のソナタと交響曲9曲(リスト編)に挑む奇才:大井浩明の、現在進行型ドキュメンタリーとでもいうべきアルバム。大井は、あのクセナキスの難曲「シナファイ」を弾きこなす男として注目を浴びた超人。

サウンド&ミュージック・クリエーション

SMC 1001
¥3000
「パガニーニ:25の奇想曲」
 パガニーニ:24の奇想曲 作品1/別れの奇想曲(遺作)
木野雅之(ヴァイオリン)
日本初録音!遺作の「別れの奇想曲」を含む。パガニーニ:25(!)の奇想曲木野雅之は全てのヴァイオリニストにとっての驚異である。(ルジェーロ・リッチ)。現代のヴィルトゥオーゾ木野雅之によるパガニーニの名曲「奇想曲(カプリース)」。通常は作品番号1の24曲(1805年〜1810年頃)が演奏されているが、このアルバムでは遺作である「別れのカプリッチョ(ピアノ伴奏付)」を収録した点が特筆される。この曲は1831年頃作曲され、1833年にマインツで出版されたもので、無伴奏独奏版がルジェーロ・リッチにより校訂されたもの。録音:2003年4月21日〜23日、秩父ミューズ・パーク音楽堂
SMC 1002
¥3000
「サラ=サーテ作品集Vol.1」
 「スペイン舞曲集」より
  (マラゲーニャOp.21-1/ハバネラOp.21-2/
   アンダルシアのロマンスOp.22-1/
   サパテアードOp.23-2/祈りOp.23-1)/
 アンダルシアのバラードOp.28/ナイチンゲールの歌Op.29/
 ホタ・ナバーラOp.22-2/ツィゴイネルワイゼンOp.20/
 ボレロOp.30
木野雅之(ヴァイオリン)、
小川哲朗(ピアノ)
2008年のサラサーテ(1844〜1908年)没後100年を記念して、木野雅之さんと小川哲朗さんによるサラサーテのアルバムをお贈りする。このアルバムには「ツィゴイネルワイゼン」「スペイン舞曲集」といったひろく親しまれている曲の他、実演でもCDでもなかなか聴くことのできない小品も収録している。木野さんと小川さんによる息の合った演奏に耳を傾けつつ、スペインの生んだヴァイオリン音楽の大家、サラサーテの人と芸術に思いを馳せたい。(那須田 務、ライナー・ノートより抜粋)録音:2007年10月3日〜5日、千葉市美浜文化ホール

STUDIO FLOHRA

B 2811
\2500
Song of Romi〜ろみの歌
 J.スペンサー:ピンク・イライサ・スプリング?ろみコロ ミックス
 田中紫織:犬の組曲
 グリーンスリーヴス
 A.ヨーク:フェアー
 A.ヨーク:サンデーモーニングオーヴァーキャスト
 ガンダーラバリエーション(タケカワユキヒデ/田中紫織)
 アルヴェーン:森の眠り
 ジュリアーニ:ロッシニアーナV
田中紫織(マリンバ)
田中宏史(トロンボーン)
コロ助(歌)
犬の組曲は、犬をなでているようなホコホコしたかわいらしい作品。ゴダイゴの大ヒット曲、「ガンダーラ」をさまざまにアレンジした作品も収められており、たのしめる1枚。田中紫織は武蔵野音楽大学卒業後、アメリカの大学に学んだ。安倍圭子、N.ゼルツマンの各氏に師事している。なお、ジャケットの愛らしい絵は山下達郎氏のお嬢様によるもの。
FICD 5001
\2500
宮本妥子/マリンバソロアルバム
 後藤由里子:ディア
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ」
 G.P.テレマン:無伴奏マリンバによる12のファンタジーより第7番変ホ長調
 山田耕筰:この道
 本居長世:七つの子
 草川信:夕焼け小焼け
 後藤由里子:はじまりは・・・
 アレン:虹の彼方に
 作曲者不詳:アメイジング・グレイス
 マンシーニ:ムーンリバー
 ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ
宮本妥子(マリンバ) 中路友恵(マリンバ) 河本清子(ピアノ)
美しきマリンバ奏者による美しきメロディーの数々。

たまゆら

KDC 20
\2800
(1)シューマン:子供の情景 Op.15
(2)ドビュッシー:子供の領分
(3)サティ:3つのジムノペディ
(4)クープラン:フランス人気質またはドミノ
(5)ラヴェル:マ・メール・ロワ
エリック・ハイドシェック(Pf)、
ターニャ・ハイドシェック(Pf)
ハイドシェックが「子供の領分」と「子供の情景」をカップリングしたCDを録音してくれたら、どんなに嬉しいだろうと、前々から考えていたのだが、ここについに実現した。”(宇野功芳)宇野功芳氏はライナー・ノーツでこう続ける。「CDには前記二曲のほか、クープラン、サティ、ラヴェルが含まれているが、ぼくはこのクープランとラヴェルに痛く感動してしまった。」(以下略)
宇和島ライヴが現在でもロングヒットを続けている伝説のピアニスト、ハイドシェックが今年6月の来日時にキングインターナショナルでセッション録音を行いました。それも過去に手掛けていないレパートリーのみ。サティの「ジムノペディ」はこの録音のため楽譜を買いに行ったそうだが、その自然で透明な出来にハイドシェック自身大満足だった。またシューマンでの神がかり的入魂ぶり、ドビュッシーでの夢見るような響きなどいずれも絶品。2008年最新のハイドシェック芸術をご堪能下さい。録音:2008年6月11-13日/キング関口台第1スタジオ DDD 61' 44"日本語解説書付

ドリーム・ライフ(CD)

RIPD 0002
(2CD+1CD)
\4935
エピタフォーン・ヒストリカル・レコーディング・アーカイヴス
ハンス・クナッパーツブッシュ スペシャルBOX
  2CD+1CD(特典CD-ROM)+復刻レプリカ(3点)
CD1
 (1)ハイドン:交響曲第88番
  1958年11月8‐9日
  ウィーン・ムジークフェラインザール  [20:48]
 (2)R.シュトラウス:「死と変容」
  1958年11月8‐9日
  ウィーン・ムジークフェラインザール[21:32]
クナッパーツブッシュ指揮
ウィーン・フィル
CD2
 (3)ブラームス: 交響曲第3番
  1958年11月8‐9日
  ウィーン・ムジークフェラインザール [39:02]
 (4)ワーグナー:「ジークフリート牧歌」
  1949年8月30日 ザルツブルク祝祭劇場 [20:44]
  *(1)〜(3)モノラル録音、(4)ステレオ録音
特典
◆復刻レプリカ
  (1)ウィーン・フィル演奏会旅行スケジュール表
  (2)1924年ウィーンでクナッパーツブッシュが初めて指揮した
   ベートーヴェン第9のプログラム(リヒャルト・ワーグナーの解説)
  (3)クナッパーツブッシュのサイン入りポストカード
◆CD-ROM資料(PDFデータ)
 ・クナッパーツブッシュとザルツブルク音楽祭1929年〜1941年
 ・1957年バイロイト パルジファル、指輪 1958年バイロイト小冊子
 ・1949年12月4日 サイン入りフィレンツェ五月音楽祭プログラム
 ・1939年12月12日 ウィーン国立歌劇場大型ポスター オテロ
 ・オリジナル写真 15枚内直筆サイン入り7枚、他
クナッパーツブッシュとウィーン・フィルとの相互の信頼感あふれるGemutlich(心暖まる)な演奏で、1958年のウィーン・フィル定期演奏会と1949年のザルツブルク音楽祭からクナッパーツブッシュの十八番ともいえる曲揃えです。ウィーン・フィルの魅力を引き出しクナッパーツブッシュの個性を十二分に発揮した名演ばかりです。特筆すべきは「ジークフリート牧歌」を1949年の実験的なステレオ録音で提供できることです。復刻レプリカは1958年公演直後のウィーン・フィル、クナッパーツブッシュ、シューリヒトとのヨーロッパ演奏旅行の楽団員用スケジュール小冊子と1923年のクナッパーツブッシュが初めてウィーンでベートーヴェンの合唱を指揮したプログラムです(なんと曲解説はR・ワーグナー。※日本語対訳付)。さらにクナッパーツブッシュのサイン入りポストカード付。特典のCD-ROMには1929年、1937〜1941年のザルツブルク音楽祭のクナッパーツブッシュを中心としたプログラムや、1938年の幻のスケジュール表(独、英、仏、伊語各版)をも収録しています。解説書は未発表のクナッパーツブッシュの手紙の翻訳を含む評伝(石橋邦俊先生)とザルツブルク音楽祭の歴史読み物(山崎浩太郎先生)です。《解説》山崎浩太郎/石橋邦俊
RIPD 0003
\2940
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調《合唱つき》作品125
 1953年5月30日 ウィーン楽友協会大ホール
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ソリスト:イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ロゼッタ・アンダイ(アルト)
アントン・デルモータ(テノール)
パウル・シェフラー(バス)
<初回限定プレス特典>
 1952年2月3日オットー・ニコライ記念コンサートの
 “第9”プログラムの復刻
 当時のウィーン・フィルのメンバー表など掲載(40p)
今回、新発見による1953年5月30日に演奏されたフルトヴェングラーとウィーン・フィルによるベートーヴェンの「第9交響曲」が発売される事になった。これは、同年1月23日のオットー・ニコライ演奏会が途中で中止された為に、その繰り延べ演奏会として行われた際の生中継の録音である。同年5月31日の録音には既発売のLPやCDがあり、よく知られているところであるが、今回の演奏は31日のものとはかなりの部分で異なっている。これらは、巨匠最晩年に示された風格や、楽譜を正確に奏して作り上げられる造形の見事さなど同一の基盤に立っているが、今回の演奏ではそこにライヴ特有の一体感が一層強まっており、緊張感と盛り上がりに大きな違いがある。音質については、ややテープ・ヒスや終楽章でのワウ・フラッターが見られるが、音響バランスは良く、全体として良好といえる。また31日の録音に比べてマイクセッティングの若干の違いにより、ティンパニ、シンバルを初め全体にオーケストラや合唱団、ソリストに近接した音採りである。演奏については、第1楽章では第1主題の圧倒的な表現、再現部冒頭でのティンパニの巨匠独特の壮絶な叩き方、第2楽章では重圧に拮抗するような力の盛り上がりと有無を言わせぬ推進力、第3楽章での速い流れによる最美の表現、終楽章での遅めのテンポで盛り上がる一体感、全曲を通してライヴならではの燃焼し尽した表現は全く見事という他ない。オーケストラも巧い。テンポについては第1、2、3楽章では速め(特に第3楽章は他の全録音を含めても最速)、終楽章ではむしろ遅めのテンポを採っている。しかし、全体では戦後の録音中で最も速く、戦時中の演奏への近似性も感じられる。総じてこの演奏の特徴は、巨匠最晩年の味わいを持ちながら曲への没入ぶりが深く、冒頭から最後まで乱れの少ない表現によって緊迫した盛り上がりを見せたもので、ほかの演奏とは一味も二味も違っており、聴後に大きな感動を残すものである。今回登場するCDは誠に貴重と思われる。  (日本フルトヴェングラー協会 平田治義)

国内・ユニバーサル

UCCG 1444
\2500
グスターボ・ドゥダメル/チャイコフスキー:交響曲第5番
チャイコフスキー:
 交響曲 第5番 ホ短調 作品64、
 幻想曲《フランチェスカ・ダ・リミニ》 作品32
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ、
指揮:グスターボ・ドゥダメル
録音:2008年1月 カラカス 〈ライヴ〉 日本先行発売。
 遂に全貌をあらわす、欧米を席捲する南米の熱風! 驚異のヤング・スーパー・オーケストラと若きカリスマが奏でるチャイコフスキー!
UCCG 1440
\2500
アリス=紗良・オット/リスト:超絶技巧練習曲集
 第1曲:ハ長調《前奏曲》/第2曲:イ短調/第3曲:へ長調《風景》/
 第4曲:ニ短調《マゼッパ》/第5曲:変ロ長調《鬼火》/
 第6曲:ト短調《幻影》/第7曲:変ホ長調《英雄》/
 第8曲:ハ短調《狩り》/第9曲:変イ長調《回想》/
 第10曲:ヘ短調/第11曲:変ニ長調《夕べの調べ》/
 第12曲:変ロ短調《雪あらし》
  日本盤のみのボーナス・トラック:
   《ラ・カンパネラ》(パガニーニ大練習曲第3曲)
アリス=紗良・オット
録音:2008年6月 ハンブルク 大幅日本先行発売!作曲家=ヴィルトゥオーソ、ロマン派の大家であるリストの『ピアノという楽器の表現の限界への挑戦』であり、ロマン派の『夢と情熱、美しさに』満ちた大作である《超絶技巧練習曲集》。この一握りの真の大家にのみ許される難曲を早くもデビュー・アルバムで制覇しているアリス=紗良・オット。驚異的な指のなめらかさと煌びやかな音色、重厚な響きを生み出す強靭なタッチ、優美な歌と内省的な静寂、それら全てをコントロールしながら輝きを増す強烈な個性、そして留まることを知らない進化と深化。彼女は全てを持っている!

ゲルギエフ&LSO/プロコフィエフ:交響曲全集(分売)

UCCP 3538
\1800
プロコフィエフ:
 交響曲 第1番 ニ長調 作品25 《古典》、
 交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
ロンドン交響楽団、
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
録音:2004年5月 ロンドン、バービカン・センター(ライヴ録音)
UCCP 3539
\1800
プロコフィエフ:
 交響曲 第2番 ニ短調 作品40、
 交響曲 第3番 ハ短調 作品44
ロンドン交響楽団、
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
録音:2004年5月 ロンドン、バービカン・センター(ライヴ録音)
UCCP 3540
\1800
プロコフィエフ:
 交響曲 第4番(1930年オリジナル版)、
 第4番(1947年改訂版)
ロンドン交響楽団、
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
録音:2004年5月 ロンドン、バービカン・センター(ライヴ録音)
UCCP 3541
\1800
プロコフィエフ:
 交響曲 第6番 変ホ短調 作品111、
 交響曲 第7番 嬰ハ短調 作品131
ロンドン交響楽団、
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
録音:2004年5月 ロンドン、バービカン・センター(ライヴ録音)
プロコフィエフの達人と言われている、巨匠ゲルギエフ。2004年にロンドン、バービカン・ホールで、ゲルギエフがロンドン交響楽団と行ったプロコフィエフの交響曲全曲演奏会は、世界中で大評判に。そしてそのライヴ盤の4枚組のCDは、2006年にレコード・アカデミー大賞銀賞を受賞。今年11月から12月にかけて、プロコフィエフ・ツィクルスでロンドン交響楽団と来日公演を予定しているゲルギエフ。今回の来日に合わせて、交響曲全集を1枚ずつに分け、4タイトルリリース!

国内ユニバーサル
諏訪内 晶子/SHM-CD 9タイトル[初回生産限定盤]

UCCP 9628
\2800
諏訪内 晶子/デビュー
 ブルッフ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26、
  スコットランド幻想曲 作品46 
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、
指揮:サー・ネヴィル・マリナー
録音:1996年7月、ロンドン〈デジタル録音〉
UCCP 9629
\3100
諏訪内 晶子/メロディ
 チャイコフスキー:
  なつかしい土地の思い出、瞑想曲、スケルツォ、メロディ/
 シマノフスキ:
  神話─3つの詩作品30、
  アレトゥーザの泉、ナルシス、ドリアードと牧神 /
 ヴィエニアフスキ:
  モスクワの思い出作品6、スケルツォ・タランテラ作品16、
  創作主題による華麗なる変奏曲作品15/
 ラフマニノフ:
  2つの小品 作品6 ロマンス、
  ハンガリー舞曲、ヴォカリーズ  
諏訪内晶子(ヴァイオリン)、
フィリップ・モル(ピアノ)
録音:1996年8月27〜31日、ロンドン〈デジタル録音〉
UCCP 9630
\3100
諏訪内晶子/スラヴォニック
 ドヴォルザーク:
  4つのロマンティックな小品/
  《スラヴ舞曲集》より(クライスラー編) 第1番、第2番、第3番/
 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ/
 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調/
  《ハンガリー舞曲集》より(ヨワヒム編)
   第2番、 第5番、第8番、第9番
諏訪内晶子(ヴァイオリン)、
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
録音:1998年 9月〈デジタル録音〉
UCCP 9631
\3100
諏訪内晶子/ツィゴイネルワイゼン〜パッション
 サラサーテ:
  ツィゴイネルワイゼン 作品20、カルメン幻想曲 作品25/
 ドヴォルザーク:
  マズレック ホ短調 作品49、
  ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
ブダペスト祝祭管弦楽団、
指揮:イヴァン・フィッシャー
録音:1999年12月7-11日 ブダペスト〈デジタル録音〉
UCCP 9632
\3100
諏訪内晶子/メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35  
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
ヴラディーミル・アシュケナージ指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2000年9月7-8日 プラハ、ドヴォルザーク・ホール〈デジタル録音〉
UCCP 9633
\3100
諏訪内晶子/シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
 ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調  
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
バーミンガム市交響楽団、
指揮:サカリ・オラモ
録音:2002年3月6日、6月26日 バーミンガム〈デジタル録音〉
UCCP 9634
\3100
諏訪内晶子/詩 曲(ポエム)
 サン=サーンス:
  序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28、ハバネラ 作品83/
 ラロ:ギター 作品28/
 ショーソン:詩曲 作品25/
 クライスラー:
  シチリアーノとリゴードン(フランクールのスタイルによる)、
  才たけた貴婦人(L.クープランのスタイルによる)/
 ベルリオーズ:夢とカプリッチョ 作品8/
 ラヴェル:ツィガーヌ
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団、
指揮:シャルル・デュトワ
録音:2004年2月2-4日 ワトフォード、コロッセウム
UCCP 9635
\3100
諏訪内晶子/J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
 2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043、
 ヴァイオリン協奏曲 第2番 BWV1042、
 ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV1060a、
 ヴァイオリン協奏曲 第1番 BWV1041  
諏訪内晶子(ヴァイオリン)、
ヨーロッパ室内管弦楽団
フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン)/
フランソワ・ルルー(オーボエ)
録音:2005年8月 ロンドン、ヘンリーウッド・ホール
UCCP 9636
\3100
諏訪内晶子/《クロイツェル・ソナタ》
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 作品30の2
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 作品47《クロイツェル》 
諏訪内晶子(ヴァイオリン)、
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
録音:2008年1月14日〜17日 パリ、ノートルダム・デュ・リバン

国内・コロムビア

COGQ 35
(SACD Hyrbid)
¥2940
広上淳一&コロンバス交響楽団/チャイコフスキー・ナイト 
 チャイコフスキー:
  幻想序曲「ロミオとジュリエット」
  交響曲第5番 ホ短調 作品64
広上淳一(指揮)、
コロンバス交響楽団
1984年の第1回キリル・コンドラシン指揮者コンクールで優勝を飾って以来、そのエモーショナルな指揮ぶりで常に内外の音楽界で注目を集めてきた広上淳一。その彼が2000年から2001年にかけて、突如として日本フィル正指揮者、およびロイヤル・リヴァプール・フィルの首席客演指揮者を辞任したのは音楽界に衝撃を巻き起こした。本人としては、フリーランスの立場で充電期間を設けたかったそうだが、順調に積み重ねてきたキャリアを一時的にしろ放棄したことは、常識はずれとして驚きをもって迎えられた。しかし、その「一服」を終えた後、広上が現在、全力を傾注しているのが米オハイオ州の州都のオーケストラ、コロンバス交響楽団です。コロンバス響は1855年にアメリカ合衆国3番目のオーケストラとして、メンデルスゾーンの弟子であるサローニによって創設された歴史ある団体です。現在の組織となったのは1949年のこと。しかし、他の米国のオーケストラの例にもれず、同響もまた資金難に直面しており、運営権を握る理事会との対立からオーケストラは存続の危機に立たされている。その様な厳しい状況の中、演奏会の直前にマエストロの実父が急逝するという訃報が舞い込みますが、広上は帰国をせずに2日間のコンサートを指揮。その熱意と献身が楽員にも伝わり、会場全体の熱気と相俟って、このような壮烈な演奏が記録されることとなった。【ライヴ録音:2008年3月7日& 9日、オハイオ劇場、コロンバス】【録音エンジニア:エド・トンプソン】 SACD 2ch, 5.1ch, CD Audio(ハイブリッド盤)

国内JVC

JMXR24051
\3465
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」
R=コルサコフ:歌劇「金鶏」組曲 ←【初CD化】
ボストン交響楽団
エーリヒ・ライスドルフ指揮
ウィーン生まれの巨匠、エーリヒ・ラインスドルフ(1912-1993)は、1962年にミュンシュの後任としてボストン交響楽団の音楽監督に就任、1969年まで7シーズンにわたってその地位にあり、精密精緻を極めた指揮で、私情を排したストレートな音楽作りを行ない、前任者と際立った対照をなした。戦前のザルツブルク音楽祭でトスカニーニのアシスタントをつとめたことからもその音楽性が窺い知れようが、レパートリー面でも、ミュンシュがあまり取り上げなかったハイドンやモーツァルトなどの古典派、ブルックナー、マーラーやプロコフィエフの作品を積極的に演奏して、オーケストラの機能をより多彩に拡大している。録音面では、ボストン在任中、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、ブルックナー、マーラー、プロコフィエフの交響曲、ワーグナー、コダーイ、ストラヴィンスキーの管弦楽曲、ルービンシュタイン、ブラウニングらとの協奏曲、モーツァルト、ブラームス、ヴェルディのレクイエムにいたる、大量の録音をRCAに残している。ラインスドルフのボストン響録音は、LPではRCAが開発したばかりのダイナグルーヴ・システムでカッティングされていたため、ひずみ感を少なくするためダイナミック・レンジが平均化されてしまう傾向があり、その真価が十分に認識されなかった。しかし、リビング・ステレオ期の経験を経て完成の域に達していたRCAの3チャンネルの収録技術は、ラインスドルフの指揮が生み出す多彩な木管の色彩感や、規律の取れたボウイングによるしなやかに引き締まった弦楽パートの響きなどを余すところなく捉え、音響効果抜群のボストン・シンフォニー・ホールに響くオーケストラの細部の明晰さとマスの迫力の絶妙なバランスを再現することが出来ていたのである。それゆえオリジナル・マスターから直接リマスタリングされるようになったCD時代になってようやくその真価が認められるようになった。当アルバムは、1964年に録音され翌年1月に発売されたLPを完全復刻したもので、ロシアの2人の作曲家が「鳥」をモチーフに作曲した2曲のオーケストラ組曲を収録。このオリジナルLPの形では初めてのCD化となる。ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」は、ストラヴィンスキーが編んで出版した3つの組曲のいずれとも異なった独自の形をとっており、編纂者のクレジットはないが、基本的には、1911年版の組曲をベースとしながらも、最後の「子守歌」と「フィナーレ」を1910年のバレエ全曲版から補っているというものである(初演指揮者モントゥーが実演で取り上げていた「組曲」とほぼ同じ形)。組曲「金鶏」は、R=コルサコフが書いた最後の歌劇から編まれたもので、「4つの音楽的絵画」という副題が付せられている。どちらもラインスドルフの音楽性には最適の作品であり、期待通りの名演盤に仕上がっている。[録音]1964年4月23日&24日、 ボストン、シンフォニー・ホール [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア] アンソニー・サルヴァトーレ [オリジナル・マスター]3チャンネル  リマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVC) [初出]LSC-2725(1965年1月発売) [日本盤初出]SHP-2725(1965年4月発売) 解説:満津岡信育仕様: JVC K2 24 BIT REMSTERING STEREO
JMXR24052
\3465
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ホロヴィッツ(ピアノ)
フリッツ・ライナー(指揮)
RCAビクター交響楽団
作曲者の自作自演を凌駕することが出来たのはホロヴィッツだけ——ライナーと共演した1951年録音の超名盤、ついにXRCD24で復刻。ホロヴィッツがレパートリーにしていた数少ない協奏曲のうち、チャイコフスキーと並んで最も頻繁に演奏したのがラフマニノフの3番であった。名ピアニスト、ヨーゼフ・ホフマンに献呈されたにも関わらず、ホフマンやそのほかの巨匠たちはこの協奏曲に手をつけようとせず、結局作曲者自身とホロヴィッツの演奏(および録音)によって、この作品は広く知られるようになったのである。ホロヴィッツは、1927年にカール・ムック指揮でハンブルクで初めて演奏してから、クーセヴィツキー、ストック、ライナー、ダムロッシュ、モントゥー、メンゲルベルク、フルトヴェングラーら当代の巨匠指揮者と共演し、1930年にはロンドンでこの曲の初録音を成し遂げた(アルバート・コーツ指揮ロンドン響と英HMVに録音)。その後、ライナーとの共演となった当1951年盤、そして1978年のアメリカ・デビュー50周年記念演奏会におけるオーマンディ/ニューヨーク・フィルとの共演盤という3種類の正規録音を残しているほか、ライヴ録も数種類残されていることから、ホロヴィッツの作品へのこだわりが伺える。この演奏が録音された1951年は、ムソルグスキー「展覧会の絵」、ショパン「幻想ポロネーズ」「スケルツォ第1番」、スーザ「星条旗よ永遠なれ」などの名演盤を生み出した年であり、いわば心技体とも最も充実し、1953年に一時演奏活動から引退してしまう前の最後の輝きを記録している。このラフマニノフの3番も、荒々しいほどのエネルギーに満ち溢れ、音色は色彩感やデリケートなニュアンスに富んでおり、それをフリッツ・ライナー指揮するオーケストラが引き締まった響きで十全にバックアップしているのも大きな聴き所である。1994年に「ホロヴィッツ・コレクション」の一環としてCD化されて以来、ひさびさのリマスタリングで、RCA秘蔵の真正オリジナル・モノラル・アナログ・マスターテープからの復刻によって、黄金期のホロヴィッツの名演盤が鮮やかによみがえっている。[録音]1951年5月8日&10日、ニューヨーク、カーネギー・ホール [オリジナル・プロデューサー]ジョン・ファイファー [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [オリジナル・マスター]モノラル [リマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVC) [初出]LM-1178(1951年12月発売) 解説:川田朔也、Q.イートン 仕様: JVC K2 24 BIT REMSTERING  MONO

国内JVC/
朝比奈 隆/生誕100周年XRCDエディション

JM-XR30001
\4200
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ハース版) 大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:朝比奈 隆
[録音]1983年9月14日、東京カテドラル聖マリア大聖堂 [オリジナル・プロデューサー]Naohiko Kumashita [オリジナル・レコーディング・エンジニア]Fumio Hattori [リマスタリング・エンジニア]杉本一家 [セールス・ポイント]初のマスターテープ・レス・ダイレクトカッティング!原音探求にこだわるビクターの技術ここに集結! 解説:小石忠男
JM-XR30003
\3465
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(原典版) 新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:朝比奈 隆
[録音]1980年6月 4日、東京カテドラル聖マリア大聖堂 [オリジナル・プロデューサー]Naohiko Kumashita [オリジナル・レコーディング・エンジニア]Fumio Hattori [リマスタリング・エンジニア]杉本一家 [セールス・ポイント]初のマスターテープ・レス・ダイレクトカッティング!原音探求にこだわるビクターの技術ここに集結!解説:小石忠男



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