アリアCD 新店舗へようこそ

新店舗トップページへ

お買い物の方法  
ページ内の商品チェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ

第44号マイナー・レーベル新録音新譜(2)


キング・インターナショナル

KDC 7010
\1500
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.10
 モーツァルト:ホルン協奏曲全集 他
  ホルン協奏曲 ニ長調K.412/
  ホルン協奏曲 変ホ長調K.417/
  ホルン協奏曲 変ホ長調K.447/
  ホルン協奏曲 変ホ長調K.495/
  ロンド 変ホ長調K.371/ロンド ニ長調K.514
ローウェル・グレア(ナチュラル・ホルン)
ニコラス・マギーガン(指)
フィルハーモニア・バロック管
ナチュラル・ホルンによるモーツァルトのホルン協奏曲。抜群のテクニックを誇るローウェル・グレアとマギーガン、フィルハーモニア・バロックの好サポートを得て、この作品の屈指の名演を作り上げている。
拙著「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」(講談社)におけるモーツァルト「ホルン協奏曲」の文章は、1996年に書いたものであるが、自分ながら今もって最も気に入っている演奏評のひとつである。(中略)本CDのソリスト、グリーアはその古楽器を使っているので、今にも音が引っくりかえりそうな面白さがあり、それがまたホルン演奏のダイゴ味となる。それにしてもグリーアは名手で、いくつもある難所を見事にグリーアじゃないクリアーしているが、興に乗ると音を割って、《第2番K.417》の第3楽章最後など、まるでオナラのようだ。【宇野功芳氏ライナーノーツより】 録音:1988年3月ローマ・マウンテン・カレッジ礼拝堂(サンフランシスコ)(原盤番号:HCX 3957012/HMU 907012廃盤) 宇野功芳氏の演奏解説&エッセイ付き

LSO LIVE

LSO 0666
(2SACD hybrid)
\4000→¥3690
マーラー:
 (1)交響曲第2番ハ短調「復活」
 (2)交響曲第10番嬰へ短調よりアダージョ
エレーナ・モシュク(S)
ズラータ・ブルィチェワ(Ms)
ロンドン交響合唱団
ワレリー・ゲルギエフ(指)
ロンドン交響楽団
「予測できないことこそが特徴」(フィナンシャルタイムズ紙)と云われるゲルギエフ&ロンドン響によるマーラー・シリーズの第5弾は、2008年4月に行われた第2番「復活」。全5楽章からなる「復活」は、絶望の淵そのものというべき葬送行進曲に始まり、美しくおだやかな第2楽章、自作歌曲「パドヴァの聖アントニウス」と相関関係にある第3楽章を経て、深々としたアルト朗唱による「原光」、ついに、クロップシュトックの復活讃歌をモチーフに、合唱を大掛かりに動員して感動的なフィナーレで閉じられるという、きわめてドラマティックで明快な内容となっている。シリーズでこれまで聴かせてきたように、速めのテンポを基調とするストレートで剛直なゲルギエフのアプローチは、長大な作品を一掴みに聴かせようとするもので、こうした曲想にふさわしいと思われる。なお、ソリストにいずれも当シリーズでは初めて、実演や録音でもおなじみの手兵マリインスキー劇場のチームより迎えているのも注目されるところ。カップリングは、2008年6月に行われた第10番のアダージョ。当日前半のプログラムとして第9番全曲と同日に演奏されたもので、ここでも速めのテンポが特徴となっている。LSOの弦楽セクションは「非の打ち所がなかった」(クラシカルソース・ドットコム)と伝えられており、こちらも大いに期待が持てる内容といえそう。DSD5.0 マルチチャンネルステレオ録音:(1)2008年4月20、21日(2)2008年6月5日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン  エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
LSO 0601
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
シベリウス:
 (1)交響曲第1番ホ短調Op.39
 (2)交響曲第4番イ短調Op.63
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン響
数多くのファンが関心を寄せるLSO Live最大の呼び物、デイヴィスによるシベリウス・シリーズ。完結篇は2008年6、7月の最新ライヴによる第4番と、前作の第2番(LSO.0105、SACDはLSO.0605)と同じく、作曲者没後50年を翌年に控えた2006年9月ライヴの第1番というカップリング。陰鬱で内省的、その斬新で難解な内容により、7 つの交響曲の中でも一般的に最もなじみが薄いとされる第4番は、そのじつ、シベリウスを心から愛する人たちが‘もっともシベリウスらしい’と口を揃えて語る傑作です。作曲に至る過程でのどの腫瘍の手術を終え、再発の不安と向き合いながら新しく人生を踏み出そうとする力強い決意。作品を理解する手掛かりは第4交響曲作曲中のシベリウスの日記にある次のくだりにも見られる。「交響曲というものは、結局、ありふれた意味での“創作”ではない。むしろ人の生涯のさまざまな局面での信条を明らかにするようなものなのだ。」痛ましくもむき出しの魂の告白、真摯な自分探しに近いもの。シベリウスにとって交響曲は、なかでも第4 番はその性格が顕著な内容といえるだろう。死を意識してひたむきに生と対峙する作曲者の姿に自らを重ね合わせるかのように、デイヴィスはつぎのように述べている。「シベリウスを指揮することは、ちょうど鏡で自分を見るようなもの。私は鏡をのぞいて、人生の無慈悲さを悟ります。それでも、私は先へと進み続けるための強さを見出すのです。シベリウスは人前では幸せでしたが、独りのときは落ち込みました。わたしと同じなのです。」こうした熱い意気込みを胸に二晩に渡り演奏された第4番ですが、すでにガーディアン紙やオブザーバー紙でも伝えられるとおり、出来栄えはまさしく迫真そのもの。この日、念願であったシリーズの完結を万感の思いで臨んだ巨匠を前にして、信頼厚いLSOも燃えないはずがありません。冷え冷えとした感触と潤いを湛えた弦の美しさに、いつもながらの強力無比のブラスがこれに応えます。なお、フィナーレにおけるチューブラーベルズの楽器指定については、ここでボストン響盤と同じく、グロッケンシュピールと両方をユニゾンで使用している。この第4番とは対照的ともいえる明快な内容を持つ第1番は、両日共に後半、キーシンとのシューマンに続いて取り上げられ、デイヴィスがLSO首席指揮者として迎えた最後のシーズンのオープニングということでも注目を集めたもの。musicOMH.comのレヴューは、第2楽章のチェロ首席モレイ・ウェルシュを筆頭に、弦楽セクション、ティンパニ、ブラスといったLSOの反応を称える一方、やはりデイヴィスのシベリウスに対する本能的センスがお手本というほかないと絶賛していた。前回から12年ぶり、手兵LSOとは2度目となる、ライヴによる巨匠デイヴィスのシベリウス全集。2002年9月収録の第6番以来、完成までに6年の歳月を要しましたが、じゅうぶんに待った甲斐はあったというべきでしょう。心底愛してやまないシベリウスに対するエキスパートの思いの丈が込められており、いずれ劣らず期待を裏切らない内容となっている。録音:(1)2006年9月23日-24日 (2)2008年6月29日-7月2日 ロンドン、バービカンセンター(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソンDSD5.1マルチチャンネルステレオ
LSO 0660
(2SACD Hybrid)
\4000→¥3690
マーラー:交響曲第3番ニ短調 アンナ・ラーション(A)
ロンドン交響合唱団女声合唱、
ティフィン少年合唱団
ワレリー・ゲルギエフ(指)
ロンドン交響楽団
第1弾「悲劇的」(LSO.0661)以来、つねに快哉とブーイングとが入り乱れて異例なヒートをみせるゲルギエフ&LSOによるマーラー・シリーズ。早くも中盤を迎え、第4弾に合唱つきの大作、第3番が登場。2007年9月、波乱含みのシリーズ幕開けとなった第3番ライヴ。当夜の模様についてはプロジェクトに期待をつなぐ好意的なレビューが並ぶなか、インディペンデント紙やフィナンシャル・タイムズ紙のように痛烈な批評も散見されるというところがいかにも当シリーズを象徴するかのよう。そもそもゲルギエフによるマーラーのシリーズはこれまで一貫して、息をもつかせぬように一気に聴かせるスタイルがその特徴だった。マーラーの全交響曲中最長を誇る第3番でも、たとえば、「この流れで、第1、第3楽章の“ダッシュ・フォー・ザ・フィニッシュ”コーダは、どこからともなく来るように容赦ない力を与えられた」(デイリー・テレグラフ紙)と伝えられるように、急速なテンポ設定は、これまで同様にその片鱗を感じさせる。そのいっぽうで、この作品ではそれぞれ性格の異なる中間楽章が配置されていることもあり、いままでのシリーズにはみられなかったゲルギエフの一面を垣間見ることができる。「ゲルギエフはそのフォルティッシモで知られているけれども、不気味にささやく弦、木管の病的な明滅、リーダー、カーマイン・ラウリのきらりと光る、踊るような独奏ヴァイオリン、ティンパニのセンセーショナルな仕事とトロンボーン首席ダドリー・ブライトの物憂いソロとともに、ゲルギエフのピアニッシモは等しくショッキングでした。」(英インディペンデント・オン・サンデー紙)
このほか、聴かせどころの第3楽章におけるクリストファー・ディーコンのポストホルン・ソロなど、いつもながらLSOの名技も特筆すべきものとして挙げられます。さらに、静謐で瞑想的な第4楽章で独唱を受け持つのはスウェーデンの名花ラーション。同じ年の8月に行われたルツェルン祝祭管とのライヴ映像(20.56338)をはじめ、アバドとの度重なる録音でも存在感が際立っていた。
「輝かしい、聖歌のような最終楽章においてさえ、ゲルギエフは隠された嵐とストレスを見出して(つかんで)いた」(英タイムズ紙)
「最高に、ナマのエネルギーと白熱のクライマックスのパフォーマンスでした。巨大な第1楽章、時おりハリウッドばりの恍惚を伴い、それでもあらゆる攻撃性と神経質な緊張を与えながらも、それ自体、完全な仕事に思われた。…ゲルギエフのマーラーはそれだけですでに興奮させます。けれども、このチクルスが誰もが望むようなイベントになるには、さらに熱心に真髄に触れる必要があるでしょう。」(英ガーディアン紙)
荒削りなアプローチで度肝を抜いてきたゲルギエフのマーラー。この第3番も異形ともいえる“ゲルギエフらしさ”全開の個性的演奏に仕上がっている。録音:2007年9月24日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン DSD5.0マルチチャンネルステレオ 98'

MIRARE 1CD¥2600

MIR 075 ショパン:マズルカ集
 マズルカ第47番イ短調、マズルカ第7番ヘ短調、
 4つのマズルカOp.17
 〔第10番変ロ長調、第11番ホ短調、第12番変イ長調、第13番イ短調〕、
 マズルカ第56番変ロ長調、
 4つのマズルカOp.24
 〔第14番ト短調、第15番ハ長調、第16番変イ長調、第17番変ロ短調〕、
 マズルカ第42番ト長調、マズルカ第44番ハ長調、
 4つのマズルカ Op.30
 〔第18番ハ短調、第19番ロ短調、第20番変ニ長調、第21番嬰ハ短調〕、
 4つのマズルカ Op.33
 〔第22番嬰ト短調、第23番ニ長調、第24番ハ長調、第25番ロ短調〕、
 マズルカ第26番嬰ハ短調、マズルカ第29番変イ長調、
 マズルカ第42番イ短調「エミール・ガイヤール」、
 マズルカ第32番嬰ハ短調、マズルカ第45番イ短調、マズルカ第43番ト短調、
 マズルカ第40番ヘ短調、マズルカ第41番嬰ハ短調、マズルカ第49番ヘ短調
イド・バル=シャイ(P)
1977年イスラエル出身のピアニスト、イド・バル=シャイ。彼はテルアビブのルビン音楽アカデミーでピニーナ・ザルツマンの元で学び、アレクシス・ワイセンベルクの指導も受けた。またヴェルヴィエ音楽祭、ラ・ロック=ダンテロン音楽祭、ナントと東京のラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも招待されている注目の若手ピアニスト。MIRAREデビューCDのハイドンのピアノ・ソナタ集(MIR 014)は世界で高く評価された。このアルバムは今秋行われる「ル・ジュルナル・ド・ショパン(ショパンの音楽日記)」の演目にもなっているショパンのマズルカ集。
MIR 040 フランソワ・クープラン:ヴィオール作品集
 ヴィオール組曲第1番、組曲第2番、
 コンセール第1番、コンセール第2番
フィリップ・ピエルロ(ヴィオール)
エマニュエル・バルサ(ヴィオール)
エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ギター)
ピエール・アンタイ(クラヴサン)
フィリップ・ピエルロ、ピエール・アンタイ、エドゥアルド・エグエス、エマニュエル・バルサら古楽界の大物たちが集結したクープラン:ヴィオール作品集。ここに収録されている曲の大部分は消滅したものと思われていました。長くパリの国立図書館に眠っていたもので、サインにはただ単にイニシャルFCとされているだけでした。シャルル・ブーヴェによる研究でフランソワ・クープランの作品であることが判明。新たな作品がこうして録音されることとなった。録音:2007年2月13-15日 ルールマラン(フランス)
MIR 033 パーセル:わずらわしき世の中よ〜歌曲、室内楽曲集
 わずらわしき世の中よ/
 新しいアイルランドの歌 ト長調 Z.646/
 優しき音と美しい調べ/
 新しいグラウンド ホ短調 Z.T682/
 日陰の冷たく心地よき流れの中で/
 王子/アミンタスが初めて口づけを求めし時/
 ここに神が/プレリュード/
 トリオ・ソナタ Z.780/薔薇より甘く/
 グラウンドZD.221/ひとときの音楽/
 愛らしい素敵な人/
 ソナタ(G.フィンガー作曲)/嘆きの歌
ラ・レヴーズ
【ジュリー・ハスラー(S)
ステファン・デュデルメル(Vn)
フローレンス・ボルトン(ヴィオール)
アンジェリーク・モイヨン(Hrp)
ベルトラン・キュイエ(Clavcin)
バンジャマン・ペロー(テオルボ&指)】
ヘンリー・パーセルが活躍した時期はイギリス国内の情勢がめまぐるしく変化していった時代だった。清教徒革命によって1649年チャールズ1世が処刑されてから、イギリスはクロムウェルを護国卿とした共和政となり、この間、禁欲的なピューリタニズムによって劇場は閉鎖され、王室の楽団も解散させられるなど、公の場での音楽活動が規制されていた。しかし、クロムウェル死後まもなくチャールズ2世が即位し王政復古がなされると王室の楽団を再興し、様々な行事で音楽が用いられるようになった。このアルバムは、ちょうど時代の過渡期にあったパーセルの音楽を澄みきった美しい声の持ち主ジュリー・ハスラーとバンジャマン・ペロー率いるラ・レヴーズの気品溢れるアンサンブルで聴かせてくれる。ラ・レヴーズは17世紀の音楽を研究し演奏しているアンサンブル。録音:2007年

MN RECORD

MNRCD 115
\2400→¥2190
マイケル・ナイマン:
 (1)MGV 
 (2)ピアノ協奏曲
ロイヤル・リバプール・フィルハーモニック管弦楽団
(1)マイケル・ナイマン・バンド
(2)キャサリン・ストット(ピアノ)
作曲家ナイマンの名前を決定的に世界中に広めたきっかけとなった映画「ピアノ・レッスン」。映画で絶えず流れていたメロディを思い出すと、美しい海辺の映像が今も瞼の裏にくっきりと浮かび上がってくるほど。このディスクに収められているのは、あの名旋律を基に構成されたピアノ協奏曲。ソリストがキャサリン・ストットというのも注目。カップリングの「MGV」(Music a Grande Vitesse 超高速音楽)は、1993年9月26日、TGVの開通の式典に際して初演された作品。超高速鉄道の開通にふさわしい音楽で、めまぐるしく変わるリズム、テンポ、旋律など、ミニマルミュージックの極み。ミニマルミュージックの大家ナイマンを骨の髄まで楽しめる。

NAIVE 1CD¥2500

E 8921
\2500
フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):作品集
 ファンタジア(51)/ファンタジア(30)
 サルタレッロ・イル・ペスカトーレ
 ファンタジア(39)/ファンタジア(41)
 バッロ・ドマ・ラ・ドンナ
 クアンド・イオ・ペンソ・アル・マルティール
 ファンタジア(64)/ファンタジア(40)
 パヴァーヌ/ファンタジア(33)ミ-ファ-ミ
ホプキンソン・スミス(リュート)
リュート界孤高の巨匠、ホプキンソン・スミス最新盤はフランチェスコ・ダ・ミラノの作品集。フランチェスコは「神の」と称されることもあるくらいに生前名手として活躍した人物で、あたたかな雰囲気を持ちつつ随所に効果的に響く音型もちりばめられている魅力的な作品を残している。ニューヨーク生まれ、ハーヴァード大学卒業の、知性と情のバランスが絶妙なスミスによる演奏は、丹念に築き上げられた、あたたかみのあるニュアンスが魅力となっている。親密な雰囲気を心ゆくまで味わうことのできる1枚。
V 5137
¥2290
フォーレ:(1)レクイエムop.48(1893年版)/(2)ラシーヌの賛歌op.11 ロランス・エキルベイ(指)
アクサントゥス
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、
ステファン・デグー(バリトン)
管弦楽:フランス国立管弦楽団のメンバー
エキルベイ率いるアクサントゥスによる、フォーレのレクイエムの登場。ふくよかで優しい響きの声に包まれていると、合唱のメンバーたちと同じ目線から天を仰ぎ、祈っているかのような錯覚をおぼえる。木を思わせるあたたかな録音で、熱い涙が目頭にじわりと浮かぶ感動が押し寄せる。天上から聴こえてくるかのような美しい演奏は数多くあるが、同じ目線に立っている名演の誕生といえるだろう。5曲目の「ピエ・イエス」のソプラノ・ソロは鈴を転がすような声色のピオーが担当。透き通った声での祈りに思わず自分の祈りも重ねて聴き入ってしまう。
OP 30461
¥2290
(1)ペルゴレージ(1710-1736):
 聖エミディオのためのミサ(ローマ・ミサ)(1734年)
(2)A.スカルラッティ(1660-1725):
 サンティッシモ・ナターレ・ミサ(クリスマス・ミサ)(1707年)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
切れ味鋭い器楽アンサンブル、そして効果的に響きあう声。器楽と声楽の音色をうまくバランスをとりながらブレンドし、一枚の豪奢なタペストリを織り上げることにかけて当代随一の指揮者、アレッサンドリーニ。彼の新譜はペルゴレージとスカルラッティのミサ曲。ペルゴレージのミサ曲として残されているもののうち、本人の作と断言できるのはミサ曲ニ長調とヘ長調の2作のみとされている。ここに収められている聖エミディオのためのミサ(ヘ長調)は2つのオーケストラと合唱が活躍するミサ曲。第1曲の「キリエ」は19小節と大変短いながらも華やかなファンファーレ的な役割を果たす楽章となっています。超高速フーガの終曲ではコンチェルト・イタリアーノの声楽メンバーのテクニックがひときわ輝きます。スカルラッティのミサ曲(クリスマス用)は2つの合唱隊が効果的に用いられた華やかな作品で、1707年の作品。2つの合唱隊は重なることが殆どなく、また、器楽パートも声楽パートをなぞるだけでなく、華やかな装飾旋律を奏でているなど、大変手の込んだ作品だけにアレッサンドリーニの統率力が光る。録音:2008年1月、ローマ
V 5148
\2500
ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲第4番Op.58 ト長調
 (2)五重奏曲 変ホ長調 Op.16
フランソワ=フレデリク・ギィ(Pf)
フィリップ・ジョルダン(指)
ラジオ・フランス管弦楽団
(2)エレーヌ・デュヴィユンヌ(Ob)、
ジェローム・ヴォアザン(ClI)、
アントワーヌ・ドレイファス(Hrn)、
ジャン=フランソワ・デュケスノワ(Fg)
ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」(V 5084)が好評だったギィ&ジョルダンによるベートーヴェンの第2弾は、名曲第4番。ギィのピアノの音色は一切クセがなく、澄み切ったもの。指揮者アルミン・ジョルダンの息子にして若手有望株、フィリップ・ジョルダンによるオーケストラの伴奏も、見通しのよいストレートな演奏。ピアノとオケが見事に融けあって、美しい模様を織り成しているような名演奏。若き世代によるフレッシュかつ感動的なベートーヴェン。目が離せません。
V 5132
\2500→¥2290
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
シューマン:コンチェルトシュトゥック
ホルン/
デイヴィッド・グリアー、
アントワーヌ・ドレイファス、
エマニュエル・パデュ、
ベルナール・シラー
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ラ・シャンブル・フィルハーモニク
ピリオド楽器による「新世界」の登場。さすが、管楽器の咆哮がとても刺激的に響きます。「こんな旋律を吹いていたのか」と思う瞬間もあるほど。ディナーミクも楽譜に忠実に施されており、何度も聴いたことのある名曲だが、楽器の音色のおかげもあって、実に新鮮に響く。また、スラー記号も細かく遵守、それぞれのフレーズが生き生きしている。まったく飽きることがない。コンチェルトシュトゥックに、1984年生まれの新進気鋭にしてフランス国立管の首席ホルン奏者を務めるグリアーが参加しているのも注目に値するところ。録音:2008年1月0822186 051320
E 8923
(5CD)
\6300→¥5790
[CD1&2]
ハイドン:太陽四重奏曲Op.20(全曲)
 弦楽四重奏曲第31番変ホ長調Op.20-1、
 同第32番ハ長調Op.20-2、同第33番ト短調Op.20-3、
 同第34番ニ長調「ヴェネツィアの競漕」Op.20-4、
 同第35番へ短調Op.20-5、同第36番イ長調Op.20-6
[CD3&4]
ハイドン:ロシア四重奏曲Op.33(全曲)
 弦楽四重奏曲第37番ロ短調Op.33-1、
 同第38番変ホ長調「ジョーク」Op.33-2、
 同第39番ハ長調「鳥」Op.33-3、
 同第40番変ロ長調Op.33-4、
 同第41番ト長調「ごきげんいかが」Op.33-5、
 同第42番ニ長調Op.33-6
[CD5]
ハイドン:
 弦楽四重奏曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Op.51
モザイク弦楽四重奏団
ピリオド楽器を用いた弦楽四重奏団としてヨーロッパのみならず日本でも大人気のモザイク弦楽四重奏団によるハイドン作品集のボックス化。十字架上のキリストの最後の7つの言葉など、滴るような美音と、胸に突き刺さる「間」にあらためて感動します。E 8801, 8802, 8803のボックス化
E 8924
(5CD)
\6300→¥5790
[CD1]
ハイドン:弦楽四重奏曲集op.64〜
 第1番変ホ長調、第3番変ロ長調、第6番ハ長調
[CD2]
ハイドン:弦楽四重奏曲集op.64〜
 第2番ロ短調、第4番ト長調、第5番「ひばり」ニ長調
[CD3&4]
ハイドン:エルデーディ四重奏曲Op.76(全曲)〜
 ト長調Op.76-1、ニ短調「5度」Op.76-2、
 「皇帝」ハ長調Op.76-3、「日の出」変ロ長調Op.76-4、
 「ラルゴ」ニ長調Op.76-5、変ホ長調Op.76-6
[CD5]
ハイドン:
 ロプコヴィツ四重奏曲Op.77(全曲)〜
  Op.77-1ト長調、「雲がゆくまで待とう」ヘ長調Op.77-2、
  Op.77-3変ロ長調/
 弦楽四重奏曲第83番変ロ長調/ニ短調Op.103)
モザイク弦楽四重奏団
モザイク弦楽四重奏団によるハイドン。E 8886, 8875, 8665, 8800のボックス化
V 5155
(4CD)
\2500
「宗教音楽ボックス」
[CD1]
 J.S.バッハ:モテット集
 〔主に向かって新しい歌を歌えBWV225/
  聖霊はわれらの弱気を助けたもう、
  わが喜びなるイエスBWV227/
  恐れるなかれ、われ汝とともにありBWV228/
  来れ、イエスよ、来れBWV229/
  主をたたえよ、すべての異教徒よBWV230
[CD2]
 ベートーヴェン:オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」Op.85
[CD3]
 M.A.シャルパンティエ:3つの歴史的聖歌
  (1)劇的モテット(オラトリオ)
   「サウルとヨナタンの死、もしくは、戦いのために集められたとき」H403
  (2)「アブラハムのいけにえ、もしくは、アブラハムが100歳のとき」H402
  (3)「主の割礼の祝日に:
    天使と羊飼いたちの対話、もしくは、
    贈り物だ、贈り物だ、羊飼いたちよ」H406
[CD4]
 ヴィヴァルディ:協奏曲とカンタータ集
  協奏曲ハ長調「フランス風」R117、
  カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」R683、
  チェロ協奏曲イ短調R422、
  協奏曲(シンフォニア)ホ短調R134、
  カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」R684、
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調R249
  (ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4より第8曲)、
 協奏曲ト長調「田園風」R151
[CD1]ピエール・カオ(指)
アルシス,レ・バス・レユニ
[CD2]クリストフ・シュペリング(指)、
ノイエ・オルケスター、
コルス・ムジクス、
ジモーネ・ケルメス(S;天使セラフィム)、
シュテーフェ・ダフィスリム(T;イエス・キリスト)、
アイケ・ヴィルム・シュルテ(Bs;ペテロ)
[CD3]ジェラール・レーヌ(指,C-T)
イル・セミナリオ・ムジカーレ
[CD4]リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb,指)、
サラ・ミンガルド(C-A)、
コンチェルト・イタリアーノ
宗教音楽集。劇的な表現の名演がずらりとそろった。見事。廃盤のものもあるので貴重なボックスセットと言えるだろう。AM 9917 OP30281 E 8821 OP30181のボックス化

祝! naive レーベル10 周年!
名演・名録音をまとめた豪華ブック仕様の特別限定CD 発売!
限定盤なのでどうかお早めに!
V 5152
(1CD+1DVD VIDEO)
\3600
アンヌ・ガスティネル(チェロ)
[CD]
 シューベルト:
  アルペジオーネ・ソナタD821/
  ヴァイオリン・ソナティナD.384(チェロ編曲版)/
  歌曲トランスクリプション〜
   セレナーデ、音楽に寄す、万霊節の日のための連祷、
   ます、影法師、水の上で歌う、幻覚、水車屋と小川
[DVD]
 アンヌ・ガスティネル〜ポートレイト
  Si j’avais su〜もし私が知っていたら
アンヌ・ガスティネル(チェロ)、
クレール・デセール(ピアノ)
シューベルトの名演奏を再上程。DVDでは、ガスティネルが自身の生い立ちを語るシーンや、演奏シーンを様々収録。「自分勝手かもしれないけれど」と前置きをしつつ、「私は自分の喜びのために舞台に向う。そしてそれを聴衆の方も喜んでくれたら至上の幸せ。私はこれ以上の喜びを見出すことはできない」と率直に語る彼女。その率直さがガスティネルの音楽を体現しているかもしれません。彼女のまっすぐな音楽にあらためて打たれるセット。NTSC方式26’字幕:英・仏
V 5151
(2CD)
\3600
[CD1]
 バーバー:「アニュス・デイ」
  〔弦楽のためのアダージョOp.11を作曲者本人が編曲〕
 マーラー:交響曲第5番第4楽章アダージェット〕
 「私はこの世に捨てられて」(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
 バッハ:「甘き死よ来たれ」BWV478〕
 ショパン:練習曲変ホ短調Op.10-6
 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58よりラルゴ
 ラヴェル:「溜め息」(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
 ヴォルフ:「見捨てられた娘」
 「古い絵に」(以上クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
 ベルク:「ナイチンゲール」
 ドビュッシー:「夕べの鐘」
[CD2]
 「冬」〜ヴィヴァルディ:『四季』より「冬」
 シューベルト:万霊節の日のための連祷D.343
 プロコフィエフ:『アレクサンドル・ネフスキー』より
 マーラー:『若き日の歌』第12曲
 ワーグナー:『ヴェーゼンドンク歌曲集』より第3曲
 シューベルト:『死と乙女』
 シューベルト:『冬の旅』より第20曲
 シューベルト:『夜と夢』D.827
 「恋人の青い眼」〜マーラー:『さすらう若人の歌』より第4曲
 J.S.バッハ:『フランス組曲』第1番ニ短調(BWV812)よりサラバンド
 J.S.バッハ:『イギリス組曲』第3番ト短調(BWV 808)よりサラバンド
 J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調(BWV 825)よりメヌエットII
 「雪の上の足跡」〜ドビュッシー:『前奏曲集』第1集より第6曲
 「魅惑の笛」〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
 「つれない人」〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
 「If, like the moon」(源為義の短歌/11世紀)〜
  スクリャービン:24の前奏曲Op.11より第13曲
 「The Moon Appears」(サッフォーの詩)〜
  スクリャービン:3つの小品Op.45より「アルバムの綴り」
 「眠りの森の美女のパヴァーヌ」〜
  ラヴェル:『マ・メール・ロワ』より第1曲
 「妖精の園」〜ラヴェル:『ラ・メール・ロワ』より第5曲
ロランス・エキルベイ(指)
アクサントゥス室内合唱団
どこまでもやわらかな合唱アンサンブルで常に私たちの耳と心をほぐしてくれるアクサントゥス室内合唱団。クラシックの古今の名曲を無伴奏合唱に編曲、言葉を乗せて見事に歌う団体で、日本でも人気がある。指揮者のエキルベイ自身がオーディションに立ち会って選ばれたメンバーたちは、元バスの運転手から元教師まで実に様々。皆が心を一つにして紡ぐ合唱・声のマジックをいま一度ご堪能ください。
OP 30475
(2CD)
\3600
ヴィヴァルディ:聖母被昇天のための晩祷
 (アレッサンドリーニによる再現版)
ジェンマ・ベルタニョーリ,
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
アンナ・シンボリ(A)
サラ・ミンガルド(コントラルト)
ジャンルカ・フェッラリーニ(T)
マッテオ・ベッロット(Br)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
ヴィヴァルディ(1678-1741)は、1700 年代初頭にすでに宗教音楽家として認められていた。晩課のための音楽はその中でも重要な仕事で、ヴィヴァルディはたくさんの晩課のための音楽を書いた。しかし不幸なるかな、その音楽のほとんどが部分的にしか残されていない。それらのかけらをつなぎあわせて晩課のための音楽を再現しようとする試みは、音楽学の重要な課題。この「聖母被昇天のための晩祷」も、ヴィヴァルディがヴェネツィアで演奏したであろうかたちを再現したもの。2つのオーケストラ編成によるかなり華やかな晩祷。ヴィヴァルディのきびきびしたリズムが実に心地よい演奏。ヴィヴァルディの自筆譜のファクシミリ写真つき。録音:2003年7月
OP 30476
(2CD)
\3600
[CD1]
 ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」(抜粋)
[CD2]
 スピノージ&アンサンブル・マテウスによる
  ヴィヴァルディ・ハイライト〜グリゼルダ、スターバト・マーテル、Nisi Dominusほか
[CD1]
マリー=ニコール・ルミュー(Ms オルランド)
ジェニファー・ラーモア(Ms アルチーナ)
ヴェロニカ・カンヘミ(S アンジェリカ)
フィリップ・ジャルスキ(CT ルッジェーロ)
ロレンツォ・レガッツォ(Bs アストルフォ)
アン・ハレンベルク(ブラダマンテ) 他,
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス,
レゼレモン合唱団
[CD2]
スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス/
フィリップ・ジャルスキほか
ナイーブが誇るヴィヴァルディ・エディションの中から、スピノージ指揮の演奏で特に優れたものを選りすぐってお届け。ヴィヴァルディ再発見ブームを巻き起こしたシリーズの極上の聴きどころを是非!ヴィヴァルディ・エディションのカタログつき。
E 8922
(2CD)
\3600
[CD1]E 8660
 ユスタシュ・デュ・コーロワ(1549-1609):
  「フランス王のレクイエム」
  レクイエム、詩篇第120番、同第130番、
  5声のファンタジア第37番、王のためのパヴァーヌ
[CD2]
 コーロワ:天の子ども、レ・メランジェほか
ドニ・レザン=ダドレ(指)
アンサンブル・ドゥルス・メモワール
ルネサンス時代当時の響きを再現するために結成されたアンサンブル、ドゥルス・メモワールによる名録音のボックス化。目を閉じて聴くと、ルネサンス時代、深深と冷え切った石造りのお城か教会の中にいるような気分になってきます。
V 5150
(2CD)
\3600
[CD1]
 映画「カストラート」オリジナル・サウンドトラック
[CD2]
 クリストフ・ルセ・ベスト〜
  様々なオペラの序曲、
 ルセのチェンバロ独奏(バッハ、ロワイエ作品)ほか
クリストフ・ルセ(指)&
レ・タラン・リリク
[CD1]
エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(ソプラノ)、
デレク・レー・ラギン(カウンターテナー)
ファリネッリとは、18世紀に生きた伝説の名カウンターテナー歌手。カストラートの声の鮮烈さと背景の衝撃度で、音楽愛好家のみならず多くの人々の関心を引き寄せた。ちなみに映画の公開が1994年、米良のカウンターテナーの歌声が日本中を席巻したのが1997年のことだった。ディスク2には、ルセのチェンバロ独奏や指揮で特に鮮烈かつ繊細な名演がギッシリ詰まっている。
V 4994
(1CD+写真集ブック)
\3600
[CD]空から見た地球
 見知らぬ土地、我らを救いたまえ、カオスモス、
 君を愛する、映像、感覚、バベル他
マリオ・クレメンス(指)
プラハ市フィルハーモニー管弦楽団,
ロズリーヌ・ミナシャン(歌)
ルヴォン・ミナシャン(歌)
ハルン・テブル(歌)
セリマ・アル=カラフ(歌) ほか多数
フランスの写真家、ヤン・アルチュス=ベトランの「空から見た地球」は世界中でベストセラーとなった。ここに収められた音楽は、彼の映画のサウンドトラック。フルカラー77点のベルトランの写真とともに、耳と目から心を解きほぐすセット。私たちが住んでいる地球の大地の神秘性、美しさにあらためて気付かされる内容となっている。

NOVALIS 1CD¥2300

NOV150 191 モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調K.467
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37
グンハルト・マッテス(指)
レンベルク・インターナショナルSO
スィー・シャン・ウォン(Pf)
DECCAからショパンやドビュッシー等、3枚のCDを発売しているアジア系ピアニスト、ウォンの古典派ピアノ協奏曲の傑作選。
NOV150 192 ハイドン:
 チェロ協奏曲 ニ長調 HOB.VIIB:2,
 チェロ協奏曲 ハ長調 HOB VIIB:1
エーリッヒ・ヘーバルト(指)
カメラータ・ベルン
パトリック・デメンガ(Vc)
ニ長調のカデンツァはジャンドロンとジュヴァール、ハ長調はデメンガ自身による。

ONDINE 1CD¥2300

ODE 1124 マグヌス・リンドベリ(1958-):管弦楽のための作品集
 彫刻-Sculpture (2005)、
 カンパーナ・イン・アリア-
  Campana in aria(1998) (ホルンと管弦楽のための)、
 管弦楽のための協奏曲(2003)
エサ・タパニ(Hrn)
サカリ・オラモ(指)
フィンランド放送響
サカリ・オラモ、フィンランド放送響の演奏によるリンドベリ。マグヌス・リンドベリは、カレヴィ・アホ、サーリアホ、ラウタヴァーラとともに現在、もっとも国際的に知名度の高いフィンランドの作曲家のひとり。東京オペラシティ文化財団の同時代音楽フェスティバル、コンポージアム2004では「武満徹作曲賞」の審査員に迎えられ、リンドベリの作品をユッカ=ペッカ・サラステが指揮するコンサートも行われた。さまざまなスタイルを融合した<クラフト>は代表作のひとつ。フィンランド・モダニズムの記念碑ともみなされている。リンドベリの近作は、エネルギー、色彩、そして素材をスリリングに凝縮する方法に目立った特徴があると言われる。音のパレットに地味な色彩を探り、弦楽セクションからヴァイオリンを外した<彫刻>。ヴィルトゥオーゾ的な作品<カンパーナ・イン・アリア>は、ホルン奏者でもある指揮者エサ=ペッカ・サロネン40歳の誕生日プレゼントとして作曲された。シャコンヌの形式をとり、独立して展開する2つの和声進行がフィナーレで一体になる<管弦楽のための協奏曲>。BBC交響楽団の委嘱により作曲。サラステに献呈され、チェロ協奏曲、クラリネット協奏曲とともに "コンポージアム" のコンサートで日本初演された。録音:2007年8月31日 (Sculpture)、2008年1月31日-2月1日 (Campana)、4月14日-16日 文化の家 (ヘルシンキ)
ODE 1135 人生の歌〜フィンランドの歌の本
 メリカント/カレヴィ・オッリ編:そっと奏でてくれ わが悲しみの調べ、海で
 メリカント/セッポ・ホヴィ編:ヴァッリンコルヴァの歌
 シベリウス/ユッシ・ヤラス編:泳げ、青い鴨 JS180
 シベリウス/(キム・ボリ編:川面に漂う木 作品17-7
 シベリウス:愚者の歌う蜘蛛の歌 作品27-4
 マデトヤ/カレヴィ・オッリ編:闇の草 作品9-1
 マデトヤ/ヨーゼフ・ラウテンバッハー編:時には夕べに涙することも 作品25-2
 ユリヨ・キルピネン/ニルス=エーリク・フォウグステット編:夏の夜 作品23-3
 ユリヨ・キルピネン:古い教会 作品54-1
 ユリヨ・キルピネン/カレヴィ・オッリ編:海辺にて (その1) 作品23-1
 マルッティ・トゥルネン/カレヴィ・オッリ編:日曜日
 ヴィルホ・ルオラヤン=ミッコラ/カレヴィ・オッリ編:結婚の踊り
 トイヴォ・クーラ/アーレ・メリカント編:炎を見つめて 作品2-2
 トイヴォ・クーラ/レオ・フンテク編:教会墓地の夏の夜 作品6-1
 トイヴォ・クーラ/マルッティ・シミラ編:夜 作品22-3
 南ポホヤンマー民謡/カレヴィ・オッリ編:
  こんな少年にとって、風が白樺の幹の先をたゆませ、村中を歩きまわろう
マッティ・サルミネン(Bs)
ヨン・ストゥールゴールズ(指)
ヘルシンキ・フィル
バイロイト音楽祭創立100周年、パトリス・シェローとピエール・ブーレーズの<ニーベルングの指輪>に出演して注目されたフィンランドのバス歌手、マッティ・サルミネン(1945-)。現在はスイスのチューリヒに住みながら定期的にベルリンをはじめとするドイツのオペラハウスやニューヨークのメトロポリタンオペラの舞台に立ち、主にワーグナー、モーツァルト、ムソルグスキーの役を歌っている。フィンランドの作曲家たちの歌曲集。その多くが自然と愛の歌です。「ずっと炎を見つめていた かきまぜると残り火が輝く 夢見るのは、愛する人 燃え殻のような黒い瞳 その姿が去来する 幸せだった日々」。さまざまな想いをこめサルミネンは、祖国の歌を歌っている。フィンランド国立オペラも指揮したことのあるヨン・ストゥールゴールズ(1963-) はシベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラとエリ・クラスに学んだ指揮者。2008年秋からヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者に就任した。カレヴィ・オッリらの手がけたオーケストレーションが新しい色彩を付け加えながらも、けっして過度にならないのはセンスでしょう。メリカントの<海で>をはじめとする数曲では、管弦楽編曲が劇的な効果がもたらしました。録音:2008年2月 フィンランディア・ホール (ヘルシンキ) (一部ライヴ)
ODE 1117 フィンランド賛美歌集 第2集
 私には富も名声もいらない(31番)、
 神の恩寵にあるイエス(225番)、一日と一瞬だけ(338番)、
 イエスよ、祈りをお聞きください(373番)、
 今、この世は栄え(571番) 他 (全20曲)
ソイレ・イソコスキ(S)
マリタ・ヴィータサロ(P)
ソイレ・イソコスキがマリタ・ヴィータサロの共演で歌う『フィンランド賛美歌集』。2005年リリースの第1集 (ODE1070) につづく第2集。トペリウスの歌詞にシベリウスが作曲したクリスマスの歌『私には富も名声もいらない』 (賛美歌31番) から始まります。録音:2002年5月、2004年6月、2005年10月 YLE(フィンランド放送) スタジオ M2(ヘルシンキ)
ODE 1125
(2CD)
\2500
ラウタヴァーラ:男声合唱のための作品全集
CD1
 歌い手/河口の秋/
 T・S・エリオットの2つの前奏曲【冬のゆうべ/朝がやってくる】/
 2つの詩編【詩編23番、 詩編130番】/アヴェ・マリア/クリスマスの賛美歌/
 人生の書【子供のころ/わがボヘミアン生活/恋人/なんという空しさ、すべては空しい/
 羽根のあるものこそ希望/準備はいいか?/揺れる鋤/水泳/
 われら永遠に死なず/あの時わたしは/わが身の歌】  
CD2 
 アレクシス・キヴィの詩に寄せる4つの歌【憂鬱/ビールの栄光/リスの歌/わが心の歌】/
 伝説/葉っぱは葉っぱ/
 4つのセレナード
  【わが妻へのセレナード/貧しき者らの死/
  セレナードのなかのセレナード/ビールへのセレナード】/
 ハマーショルドの断片/アンティ・イソタロとランナンヤルヴィ/ハッリのヤンネ/
 狐と病気の若い雄鶏/
 オペラ「ラスプーティン」の4つのロマンス
 【光ほのかな夜のあいだ/わが故郷は遠く/
  トロイカは駆ける/河面の月は青白く】
YL (ヘルシンキ大学男声合唱団)
マッティ・ヒュオッキ(指)
タッラ・ヴォーカルアンサンブル
パシ・ヒュオッキ(指)
<YL>の略称で親しまれているヘルシンキ大学男声合唱団。1883年の創設以来、フィンランド音楽シーンの中心グループとして活動をつづけてきた。1980年からYLを指揮してきたマッティ・ヒュオッキと YLによるラウタヴァーラの男声合唱作品集。YL とラウタヴァーラの関係は長く、「歌い手」を初演した1956年以後、YL はラウタヴァーラの創作に深く関わってきた。「4つのセレナード」と「アレクシス・キヴィの詩に寄せる4つの歌」はYLの委嘱作。『カレヴァラ』をテクストに伝統の朗誦スタイルを反映した「歌い手」。リルケ、ランボー、エルアール、ゲーテ、ディキンソン、ハマーショルド、ホイットマンらの詩をテクストとする全11曲の「人生の書」。それぞれにテクストが考察され、「光の天使」(交響曲第7番)以後のロマンティックな音楽とは作風の異なる作品。この録音には、オペラ「ラスプーティン」の4つのロマンスを初めて歌ったパシ・ヒュオッキ指揮のタッラ・ヴォーカルアンサンブルも参加。「T・S・エリオットの2つの前奏曲」、「人生の書」のうち6曲など、全部で14のトラックを担当している。録音:2007年ヤルヴェンパーホール (ヤルヴェンパー、フィンランド) 制作:セッポ・シーララ 録音:エンノ・マエメツ
ODE 1139
(5CD for 2CD price)
\4600
CD1: ヨルマ・ヒュニニネン
 レオンカヴァッロ:オペラ「道化師」〜ごめんください、皆さまがた
 ヴェルディ:
  オペラ「トラヴィアータ」〜プロヴァンスの海と陸/
  オペラ「トロヴァトーレ」〜君の微笑み/
  オペラ「仮面舞踏会」〜立て、息子に会うのは許してやろう/
  オペラ「運命の力」-この中に私の運命がある…やはり助かった/
  オペラ「リゴレット」〜いやしい罰当たりの廷臣ども/
  オペラ「ドン・カルロ」〜私に最後の日が来ました/
 チャイコフスキー:
  オペラ「エフゲニー・オネーギン」〜オネーギンのアリア/
  オペラ「スペードの女王」〜エレツキーのアリア「いとしい人…あなたを愛しています」/
 モーツァルト:
  オペラ「フィガロの結婚」〜アルマヴィーヴァ伯爵のアリア「勝ちと決まっただと?」/
  オペラ「ドン・ジョヴァンニ」〜ドン・ジョヴァンニのセレナード「窓辺においで」/
  酒の歌「酒がまわっているうちに、踊りの準備だ」
CD2: ソイレ・イソコスキ
 モーツァルト:
  オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」-岩のように動かずに 恋人よ、許してください/
  うるわしのわが恋人よ、さようなら K528/歌劇「ツァイーデ」〜やすらかにお休み、私のいとしい命よ/
  ああ、私は予想していた K272/オペラ「フィガロの結婚」〜楽しい思い出はどこへ/
  どうしてあなたが忘れられましょう K505
CD3: トンミ・ハカラ
 ヴェルディ:
  オペラ「ファルスタッフ」〜フォードのアリア「これは夢か?まことか?」/
  オペラ「ドン・カルロ」〜ロドリーゴのアリア「カルロ様、お聞きください」/
  オペラ「トラヴィアータ」〜プロヴァンスの海と陸/
 ワーグナー:
  オペラ「タンホイザー」〜この高貴な集いを見渡せば/
  オペラ「タンホイザー」〜夕星の歌「死の予感のように…おお汝、優しい夕星よ」/
 レオンカヴァッロ:オペラ「道化師」〜シルヴィオのアリア「それじゃあぜ」/
 プッチーニ:オペラ「エドガール」〜フランクのアリア「この恋を、俺の恥を」/
 ジョルダーノ:オペラ「アンドレア・シェニエ」〜国を裏切る者/
 グノー:オペラ「ファウスト」〜ヴァレンティンの祈り「祖先の国を去る前に」/
 モーツァルト:
  オペラ「フィガロの結婚」〜アルマヴィーヴァ伯爵のアリア「勝ちと決まっただと?」/
  オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」〜グリエルモのアリア「彼に目を向けてください」
CD4: エリーナ・ガランチャ
 モーツァルト:
  オペラ「フィガロの結婚」〜自分で自分がわからない 恋とはどんなものかしら/
  オペラ「皇帝ティートの慈悲」〜ああ、ただ一度心を開いて 私は行くが、君は平和に/
 ロッシーニ:
  オペラ「セビーリャの理髪師」〜今の歌声は心に響く/
  オペラ「シンデレラ」〜不安と涙のうちに生まれ…悲しみよ去りゆけ/
 ベッリーニ:
  オペラ《ガプレーティ家とモンテッキ家》〜ロメオがあなたの息子を殺したとしても/
 ドニゼッティ :
  オペラ「ラ・ファヴォリータ」〜ああ、私のフェルナンド/
  オペラ「アンナ・ボレーナ」〜この荒々しい炎に/
 マスネ:オペラ「ウェルテル」〜カルロッテのアリア「ウェルテル、ウェルテル」
CD5:ユハ・ウーシタロ
 ワーグナー:
  オペラ「さまよえるオランダ人」〜序曲 オランダ人のモノローグ「期限は切れた」/
  オペラ「パルジファル」〜第3幕「悲しや!悲しや!この身の上!」
 カリタ・マッティラ
  ワーグナー:
  オペラ「タンホイザー」〜エリーザベトの挨拶の歌「おごそかなこの広間よ」/
 ドヴォルザーク:オペラ「ルサルカ」〜月に歌う「月よ空高く」/
 ヴェルディ:
  オペラ「アイーダ」〜アイーダのアリア「勝ちてかえれ」/
  オペラ「運命の力」〜 レオノーラのアリア「神よ、平和を与えたまえ」/
 プッチーニ:オペラ「トスカ」〜トスカの祈り「歌に生き、恋に生き」/
 J・シュトラウス:
  オペレッタ「こうもり」〜オルロフスキーのクプレ「わたしは客を呼ぶことが」/
  オペレッタ「こうもり」〜アデーレの歌「侯爵様、あなたのようなお方は」/
  オペレッタ「こうもり」〜ロザリンデのチャルダーシュ「ふるさとの調べよ」
CD1:ヨルマ・ヒュンニネン(B)
エストニア交響楽団
エリ・クラス(指)
CD2:ソイレ・イソコスキ(S)
タピオラ・シンフォニエッタ
マリタ・ヴィータサロ(P)
ペーター・シュライアー(指)
CD3:トンミ・ハカラ(B)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
エリ・クラス(指)
CD4:エリーナ・ガランチャ (メッツォソプラノ)
ラトヴィア国立交響楽団
アレクサンドルス・ヴィルマニス(指)
CD5:ユハ・ウーシタロ(B)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
レイフ・セーゲルスタム(指)
カリタ・マッティラ(S)
フィンランド放送交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
国際的に活躍する6人の歌手が歌う18世紀から20世紀のオペラ・アリア集。ヨルマ・ヒュニニネンの1枚は、Ondine のカタログから外れていた1989年録音。イソコスキがモーツァルトを歌ったアルバムは、「ソイレ・イソコスキより美しいモーツァルトを歌う歌手が今、いるだろうか?」の賛辞をデイリー・テレグラフ紙から贈られました。トンミ・ハカラとエリーナ・ガランチャのアルバムはデビュー作。ユハ・ウーシタロがセーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニックと共演したワーグナー・アルバム(ODE1121) から「さまよえるオランダ人」の序曲とモノローグ、そして、カリタ・マッティラとサラステ指揮フィンランド放送交響楽団のヘルシンキ・ライヴからアリア7曲が最後のディスクに収録されました。

PARADIZO

PA 0006
[1CD+1DVD(PAL&NTSC)]
\2500→¥2290
マレ:ヴィオールのための作品 ハ短調〜LivreIII
サント=コロンブ:コンチェルトXLVIII
マレ:ヴィオールのための作品 ト短調〜LivreV
マレ:ヴィオールのための作品 ト調〜LivreIII/ V
マレ:2つのヴィオールのためのサラバンド〜LivreI
ジョス・チートハム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジュリアン・レオナール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
スキップ・センペ(チェンバロ)
スキップ・センペのレーベル「Paradizo」最新盤。センペと共演することの多い若手ガンバ奏者、チートハムをソリストにしたアルバムです。このレーベルは何といってもサウンドが豊か。このアルバムでも、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色がしっとりとした質感で美しくとらえられており、CDの冒頭から背筋がゾクっとしてしまいます。また、センペのチェンバロも、ゴージャスで肉付きのよい和音でガンバを美しく彩ります。17世紀のヴィルトゥオーゾ・ガンバ奏者マレの名作と、マレの師匠であったサント=コロンブの作品の豊かさを心ゆくまでたのしめる。演奏シーンが収録されたDVDつき(PALとNTSC対応の両面ディスク)。録音:2008年
PA 0005
\2500
ラモー(1683-1764):作品集
 (1)チェンバロのための作品〜
  異名同音(1728)、メヌエット(1728)、ドーフィン(1747)
 (2)コンセール用作品(2台チェンバロのための)〜
  クリカン、リヴリ、「優雅なインドの国々」
 (3)クラヴサン〜
  プレリュード(1706)、アルマンド(1728)、クーラント(1728)、
  サラバンド(1728)、トリオンファント(1728)
 (4)チェンバロのための作品〜
   ミューズの会談、キュクロプス
 (5)コンセール用作品(2台チェンバロのための)〜
   フォルクレ、クピ、パントマイム
スキップ・センペ(チェンバロ)、
オリヴィエ・フォーティン(チェンバロ)
ラモーの過激にして濃厚な音世界。1台によるソロ作品でも相当ゴージャスな世界がたのしめるが、2台チェンバロになればその豊かさは3倍にも4倍にもなって薫り立つ。あまりにもゴージャスなので快感すらおぼえる名演奏。映像も演奏風景満載で、センペの指運びの見事さを耳でも目でも楽しめる。
★ボーナスDVD付:デュアルディスク仕様(片面PAL、片面NTSC)。

PARATY

PARATY 307112
\2300
J.S.バッハ:
 ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ ニ長調 BWV1028,
 ト長調 BWV1027,ト短調 BWV1029
 イタリア協奏曲 BWV971、
 無伴奏チェロ組曲第5番BWV1011〜前奏曲
 ソナタ変ホ長調BWV1031〜シチリアーナ
エマヌエッレ・ギグ(Va da Gamba)
ブルーノ・プロコピオ(Cemb)
プロコピオは1976年ブラジル生まれのチェンバリスト。フランスでクリストフ・ルセ、ピエール・アンタイらに師事し、今最も注目されるチェンバリストといわれる。日本語解説付

POLYMNIE 1CD¥2400

POL 510136 ショーソン(1855-1899):
 Vn,Pf,弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調Op.21
 いくつかの舞曲 Op.26
 詩曲 Op.25
ジェラール・プーレ(Vn)
デニ・パスカル(Pf)
ベネム四重奏団
20世紀が始まる少し前に世を去った19世紀末人、ショーソン!フランクの弟子で後期ロマン派形式の上にフランスのエスプリと甘美で官能的な叙情性をたたえた作風はフランス音楽ファンにはたまらないものがある。ショーソンの代表作である「詩曲」と「コンセール」をフランス・ヴァイオリン界の至宝、ジェラール・プーレがエスプリ豊かに歌い上げている。ちなみにプーレの父親、ガストンはドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをドビュッシー自身のピアノで初演したお方。
POL 210441 コープランド:ヴァイオリン・ソナタ
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第4番
エイミー・ビーチ:ヴァイオリン・ソナタ Op.34
ノエル・リー:対話、ヴァイオリン独奏のためのオブリーク
ジェラール・プーレ(Vn)
ノエル・リー(Pf)
ノエル・リーも実は中国、南京生まれではあるがインディアナ州に育ったアメリカ人のピアニスト、作曲家なのでした。現在はパリ在住。プーレの音楽性がフランス音楽だけのものではないということを知らしめる興味深いCDと申せましょう。ビーチの作品は世界初録音。

PRAGA DIGITALS

PRDDSD 250228
(SACD Hybrid)
\3100
(1)バルトーク:弦楽四重奏曲第3番Sz.85
(2)同:弦楽四重奏曲第4番Sz.91
(3)レオー・ヴェイネル:
 パストラル、幻想曲とフーガ(弦楽四重奏曲第3番ト長調)Op.26
パルカニ四重奏団
パルカニ四重奏団によるバルトーク全集シリーズ完結篇。1927年から28年にかけて相次いで生み出された第3番と第4番は、2年半にわたる創作の休止期を経てここに新境地を開いた点で、全6曲中でも真の傑作とされるもの。すなわち、もっとも無調的、半音階的、不協和的であるこの2曲は、バルトークの作風の基調である、ハンガリー固有の民謡旋律に拠りながらも、当初の直截的な表現は影をひそめ、はるかに多彩かつ高度に扱われています。また、様式上は2楽章による第3番に対して、第4番は全5楽章をシンメトリカルに配置しているのも注目すべき特徴。名門オルランド改め、パルカニ四重奏団のバルトークは、第5番&第6番(PRDDSD.250225)、第1番&第2番(PRDDSD.250235)も高い評価を得ましたが、ここでも作品の持つ野性的なリズムの面白さと躍動感を明らかにしている。なお、カップリングには、バルトーク第4番から10年後の1938年、バルトーク幼少期の友人でもあり、ショルティやドラティそしてクルタークの師であったヴェイネル作最後の四重奏を収録している。DSD マルチチャンネル ステレオ 61'20"
PRDDSD 350049
(SACD Hybrid)
\3100
(1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4
(2)同:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」
(3)シューベルト:弦楽四重奏曲第8番変ロ長調D.112
パルカニ四重奏団
ドビュッシー&ラヴェルやバルトークの全集など、リリースするアルバムが熱心なファンのあいだで大きな話題を集めるパルカニ四重奏団。最新アルバムはベートーヴェンとシューベルト。シューベルトが楽聖ベートーヴェンを崇拝していたことはよく知られていますが、ここではそれぞれベートーヴェンの第4番(1800年)と第11番(1816年)、シューベルトの第4番(1814年)というように、19世紀前半、弦楽四重奏というジャンルが隆盛を迎えた時期に書かれた3曲を取り上げている。陰影ゆたかな音色とともに、ずば抜けて高い合奏精度を誇るパルカニ四重奏団の演奏は、たとえばベートーヴェンの第4番ですでにあたかも後期の作品かと見紛う風格を漂わせており、たしかに目が離せないものといえるだろう。録音:(1)(3)1999年12月12〜15日オランダ、ユトレヒト、マリア・ミノーレ教会 (2)2001年9月23〜24日オランダ、デーフェンテル、再洗礼派教会 DSD 2チャンネル ステレオ 76'38"

PROFIL 1CD¥2400

PH 08073
\2400
イスパニアーダ〜ロシアの作曲家によるスペイン
 (1)イッポリトフ=イワノフ:スペインのセレナード
 (2)アルベニス(ストゥチェフスキー編):マラゲーニャ
 (3)グバイドゥーリナ:セレナード
 (4)ペッテレッティ:カチューシャ
 (5)ダルゴムィシスキー:スペインのセレナード
 (6)オビェドフ:ラテンアメリカの歌と踊り
 (7)シチェドリン:アルベニスを模して
 (8)シフラ:カチューシャ/スペイン娯楽曲集
 (9)モルコフ:サパテアード
 (10)ゾロタリョフ:イスパニアーダ
チモフェーエフ・アンサンブル
[ナターリヤ・チモフェーエワ(Vc)、
オレグ・チモフェーエフ、
ダン・キャラウェイ(Guit)
イヴァノ・バッティストン(Accrd)]
ヨーロッパの北と南ながら、ロシアとスペインはひどく近しい感覚を持ち、たいていのロシア人はスペインが大好き。それゆえか、リムスキー=コルサコフの「スペイン奇想曲」をはじめ、チャイコフスキー、グリンカ、グラズノフなど、本場以上に濃厚なスペイン色に満ちた作品を残しています。当アルバムはロシアの作曲家によるスペイン小品を集めた興味深い企画。チェロとギター、アコーディオンという編成がロシア色を醸すため、どちらの国にも聞こえる不思議な世界となっている。
PH 06050
(2CD)
\4800
(1)ドヴォルザーク:レクィエムOp.89, B 165
(2)ブラームス:4つの厳粛な歌Op.121
(1)メヒトヒルド・バッハ(S)、
ステファニー・イラニ(A)、
マルクス・シェーファー(T)、
クラウス・メルテンス(Bs)
ヴァイルブルク・シュロスキルへ・カントライ、
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
ドリス・ハーゲル(指)
(2)クラウス・メルテンス(Bs)、
ドリス・ハーゲル(P)
渡米前に創作のピークを迎えていたドヴォルザークは、満ち足りたなかであえてレクィエムという題材をあえて選び取り、安らぎにも似た美しい旋律を素朴に歌い上げた。中世の佇まいをいまに残すヴァイルブルクのアンサンブルは古楽界では名の通った存在。あたたかく清新なオリジナル楽器のひびきは、内容的に好ましいものといえるだろう。
PH 07057
(2CD)
\4800→¥4390
(1)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB 108(ハース版)
(2)モーツァルト:交響曲第38番ニ長調KV.504「プラハ」
ベルナルト・ハイティンク(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
極上のライヴが目白押しでProfilの大人気シリーズ、エディション・シュターツカペレ・ドレスデン。ここに、ブルックナーの第8番にモーツァルトの「プラハ」という超強力なプログラムを担当するのは、楽団の首席指揮者(2002-2004)を務めた巨匠ハイティンク。当シリーズでは2003年ライヴのブルックナー第6番(PH.07011)以来の登場となる。現在のハイティンクが首席指揮者を務めるCSOとも、来年2009年4月に取り上げる予定のブルックナーの第8番。ブルックナー指揮者としてすでに誉れ高いハイティンクですが、なかでも第8番については過去にも好んで取り上げている。長きに渡る手兵コンセルトヘボウ管とは、交響曲全集録音シリーズ中の1969年、1981年にデジタルで再録音、さらには2005年ライヴでも録音しており、また、この間1995年にウィーン・フィルともセッション録音をおこなっています。そして、9月末の首席指揮者就任から2ヶ月あまりを経過し、あらたなシェフ、ハイティンクに大きな関心が寄せられるなかで迎えたドレスデンとのライヴ。まさしくこれは歳を重ねて円熟味と盤石の安定感を誇る巨匠と、底知れぬ魅力を秘めたオケとの顔合わせが正しかったことを証明する何よりの内容といって差し支えないだろう。カップリングとなるモーツァルトの「プラハ」もまた、たいへん興味の尽きない内容といえそうです。不思議なことに、ハイティンクのモーツァルト録音はこれまでのところオペラに限定されているため、やはりオケが名門ドレスデンということもあり、交響曲の登場は大いに歓迎されるところです。なお、こちらは同年8月にドレスデンを襲った大洪水による深刻な浸水被害で使用不能となったゼンパーオーパーに替えて、演奏会場にはクルトゥーア・パラストが選ばれている。録音:(1)2002年12月3日ゼンパーオーパー(ライヴ)(2)2002年9月2日クルトゥーア・パラスト(ライヴ)
 =トラックタイム(※ともに実測値)=
▼ ブルックナー第8番  Ⅰ.16'26+Ⅱ.15'18+Ⅲ.27'50+Ⅳ.24'49=TT.1゜24'23
▼ モーツァルト「プラハ」 Ⅰ.12'40+Ⅱ.9'17+Ⅲ.5'51=TT.27'48
PH 08040
¥2190
フランク:交響詩「プシシェ」より
 プシシェの眠り / 西風にさらわれるプシシェ /
 エロスの園 / プシシェとエロス
シベリウス:交響曲第2番ニ長調Op.43
ユーリ・アーロノヴィチ(指)
ケルン・ギュルツェニヒ管
Profilがおくるアーロノヴィチによる注目のライヴ・シリーズ。戦時の実体験にもとづく迫真の「レニングラード」(PH.07009)、フランクの交響曲とレスピーギの「ローマの松」(PH.08011)につづく第3弾は、首席指揮者(1975-1986)を務めた手兵ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団とのライヴ。前回に引き続いて今回も前半は、鬱蒼とした響きで重く濃厚なロマンチシズムをたたえたフランク。そして、たたみかけるような自在なテンポとダイナミックなアプローチが特徴といえる後半のシベリウス。ロシアの指揮者はシベリウスを好みますが、アーロノヴィチのこのライヴからもそれは十分に感じられる。指揮にみごとに反応するオケの高い合奏能力も聴きどころ。ドイチュラントラジオ収録、ドイチュラントラジオ・クルトゥーア提供の音源による復刻で音質も万全。録音:1978年2月22日ケルン、ドイチュラント放送ステレオ
PH 09001
¥2190
(1)バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz.76
(2)アフメド・アドナン・サイグン(1907-1991):組曲Op.3(1956)
(3)バルトーク:ラプソディ第1番Sz.86
(4)サイグン:ソナタOp.20(1941)[世界初録音]
ティム・フォーグラー(Vn)
ヤーシャ・ネムツォフ(P)
民俗音楽のフィールドワークといえば真っ先に思い浮かぶバルトーク。そのバルトークとの共同研究で知られるトルコの音楽学者、作曲家サイグン。このふたりの作曲家によるヴァイオリン曲を収めたユニークなアルバム。ヴァイオリンは1968年ベルリン生まれのフォーグラー。ピアノはhansslerでユダヤ関連のアルバムを数多く発表しているネムツォフが弾いている。使用楽器はベヒシュタイン。録音:2007年12月17-20日放送局小ホール(ベルリン=ブランデンブルク放送収録)
PH 08027
(8CD-BOX)
\8400→¥7990
メンデルスゾーンのピアノ曲集
[CD 1] 63'39
 無言歌集
 第1巻Op.19b / 第2巻Op.30 / 第3巻Op.38 / 第4巻Op.53
  録音:1995年ブリュッセル
フロレスタン・フォルテピアノトリオ(ピリオド楽器使用)
ヤン・フェルミューレン(P)
ピーター・デシュピーゲラーレ(Vn)
カレル・ステイラーツ(Vc)
[CD 2] 54'06
 無言歌集
  第5巻Op.62 / 第6巻Op.67 / 第7巻Op.85 / 第8巻Op.102
   録音:1995年ブリュッセル
[CD 3] 63'28
 ピアノ・ソナタ集
  第1番ホ長調Op.6 / 第2番ト短調Op.105 / 第3番変ロ長調Op.106
  録音:1996年ブリュッセル
[CD 4] 78'30
 6つの前奏曲とフーガOp.35 / 前奏曲とフーガ ホ短調 /
 6つの子どものための小品Op.72 / 3つの前奏曲Op.104 / 3つの練習曲Op.104
  録音:1995年ブリュッセル
[CD 5] 61'24
 ロンド・カプリチオーソ ホ長調Op.14 /
 カプリチオーソ嬰へ短調Op.5 /
 3つの幻想曲、またはカプリスOp.16 / 3つのカプリスOp.33
  録音:1997年ブリュッセル
[CD 6] 58'13
 7つの性格的小品Op.7 /
 「夏の名残のばら」による幻想曲Op.15 /
 2つの小品 / 幻想曲嬰ヘ短調Op.28
  録音:1996年ブリュッセル
[CD 7] 58'36
 厳格な変奏曲ニ短調Op.54 / 変奏曲変ホ長調Op.82 /
 変奏曲変ロ長調Op.83 /
 アンダンテ・カンタービレとプレスト・アジタート ロ長調 /
 カプリッチョ ホ長調Op.118 / 無窮動ハ長調Op.119 /
 ヴェネツィアの舟歌イ長調 / アルバムブラット(無言歌)Op.117
  録音:1997年ブリュッセル
[CD 8] 54'36
 (1)ピアノ三重奏曲第2番ハ短調Op.66
 (2)同 第1番ニ短調Op.49
  録音:1997年オランダ、スハラフェンデール
   ダナ・プロトポペスク(P)
来る2009年はメンデルスゾーン生誕200周年のアニヴァーサリー・イヤー。これに先がけて、ブカレスト生まれのプロトポペスクが弾くメンデルスゾーンをProfilが復刻リリース(すべてKoch Discover音源)。人気の無言歌全曲はもちろん、ソナタや変奏曲までピアノ独奏曲をほぼすべて網羅している。エドゥアルド・デル・プエヨとカール・エンゲルに師事した彼女は、華麗で技巧的な内容を鮮やかに弾き上げる。なお、オマケにはピリオド楽器のアンサンブルによるピアノ三重奏曲を収録。
PH 08026
¥2190
ドニゼッティ:レクイエム ティツィアーナ・ソイアット(S)
ヴィットーリオ・ジャマルスコ(T)
マルセル・ロスカ(Bs)
ヤロスラヴァ・ホルスカ=マキソヴァー(Ms)
ズデネェク・フラヴカ(Br)
ヴィルトゥオージ・ディ・プラハ
アレクサンダー・ラハバリ(指)
プラハ室内合唱団
わずか33歳の若さで亡くなったベッリーニを追悼して、リコルディ社の委嘱で着手されたドニゼッティのレクイエム。スポンサーの資金援助が打ち切られたために未完に終り、ドニゼッティの死後22年、1870年になって初めて出版され、同年ベルガモ大聖堂で初演されている。ラハバリの演奏は、ゴメス=マルチネス盤(ORFEO.172881)とともに、あまり録音の多くないこの作品を知るうえで貴重なもの。Koch Discover音源(DICD.920519)の復刻。

SIMAX 1CD¥2500

PSC 1223 ゲイル・トヴェイト(1908-1981):歌曲集
 「アスラウグ・ヴォーの詩による14の歌」
  答えてくれ、私の竪琴よ/三月のゆうべ/
  ハシバミのくぼみで/夏の市/古いりんごの木/
  野の種/寝ずの番をして/北極光/馬に乗る男たち/
  鍵/彼らはフィヨルドを漕いで行った
 「オラヴ・H・ハウゲの詩」 作品243
  フィドル/ランゲライク/ジギタリス/柳笛/雪/黒い十字架
 「アスラウグ・ロースター・リュグレの詩」 作品246
  入江のゆうべ/櫂の動きはやわらかく/悲しみをかかえて
ペール・ヴォレスタード(B)
シーグムン・イェルセット(P)
ゲイル・トヴェイトは民族音楽の収集に情熱を燃やし、いわばグリーグの後継とも言える人物。ベルゲンの生まれ。オスロ郊外のドランメンで学生生活を送り、第2次世界大戦中の1941年、ハルダンゲルフィヨルドのヌールハイムスンにあるトヴェイト農場に住まいを移しました。トヴェイトは近隣の村と農場をまわり、1000を超す民謡を収集。それを、基にピアノのための「ハルダンゲルの50の旋律 作品150」と管弦楽のための「ハルダンゲルの100の旋律 作品151」を作った。1970年、自宅農場が火事に遭い、5分の4ともいわれる作品が焼失してしまった。しかし、楽譜の残された作品も多く、ノルウェー音楽アカデミーを中心に復元作業の行われた作品とともにトヴェイトの音楽は、ノルウェーの人びとと世界の人びとから愛されつづけている。この歌曲の詩は、ノルウェー放送局が企画した西ノルウェー地方の詩人の肖像シリーズのための作品。古典歌曲、劇中歌、ポピュラーソングなど、異なったスタイルで書かれている。トヴェイト自身がピアノまたはハープシコードを弾いて共演した放送録音を参考にしながら録音が行われた。録音:2008年3月17日-19日 ノルウェー音楽大学リンデマンホール (オスロ) [制作:ヨールン・ペーデシェン  録音:ジェフ・マイルズ]
PSC 1288 ベーストリップ(Bass Trip)〜ダブルベースのための現代作品集
 テッポ・ハウタ=アホ:カデンツァ(ダブルベース・ソロのための)
 アルヴォ・ペルト/ダン・ステュッフェ編:鏡の中の鏡(ダブルベースとピアノのための)
 ポール・ラムジエ:夢の動物園 III「サハラの降雨林」(ダブルベースとチェロのための)
 ヨン・オイヴィン・ネス:一陣の風(ダブルベースとヴィオラのための)
 マリオ・ラヴィスタ:薄暮(ダブルベース・ソロのための)
 ヘンリク・ヘルステニウス:夕影(ダブルベースと打楽器のための)
 ラーシュ・ペッテル・ハーゲン:讃歌(ダブルベース・ソロのための)
 シュテファン・シェーファー:別れ(ダブルベースとピアノのための)
 ペーテリス・ヴァスクス:ベーストリップ(ダブルベースと声のための)
ダン・ステュッフェ(ダブルベース) 
ゴンサロ・モレーノ(P)
オイスタイン・ビルケラン(Vc)
カスリーン・ブロック(Va)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(Prec)
スサンナ・ヴァルムロード(Vo)
ダン・ステュッフェは、ノルウェー・オペラ管弦楽団の首席ダブルベース奏者から現在オスロ・フィルハーモニックのソロ奏者を共同で務めている。ヨーラン・ニューベリ、クヌート・ギュトレルに学び、ゲイリー・カーのアシスタントとしても働きました。ソロアルバム3作目もフィンランド、ドイツ、アメリカ、ノルウェー、メキシコ、ラトヴィアといったさまざまな国籍の作曲家たちの新しい作品から構成された。「ステュッフェは音の探求に集中。通常の音の組み立ての中から、誰もが思ってもいなかった色彩とニュアンスを引き出した」 録音:2007年6月、9月、12月 ノルウェー音楽大学リンデマンホール (オスロ) [制作:エーリク・ガルド・アムンセン  録音:アウドゥン・ストリーペ](ゲイリー・カー)。
PSC 1174
(SACD hybrid)
\2500
バルトーク:ヴァイオリンのための作品
 アンダンテ(ヴァイオリンとピアノのための)、
 ヴァイオリンソナタ ホ短調
 ハンガリー民謡集「子供のために」Sz42
  第1巻・第2巻 から (ヴァイオリンとピアノのための)
 無伴奏ヴァイオリンソナタ Sz117 (1944)
エリセ・ボートネス(Vn)
【使用楽器:
 1689年製ストラディヴァリ アルディティ、
 1785年製J・B・ガダニーニ】
ホーヴァル・ギムセ(P)
バルトークの創作ではヴァイオリンのための音楽とヴァイオリンが重要な役割を担う作品が大きな位置を占めていたと考えられる。ブダペスト音楽アカデミーの学生時代、1902年のロマンティックな「アンダンテ」。翌1903年に作曲したホ短調のヴァイオリンソナタ。ヴァイオリニストのティヴァダル・オルサーグ共同でピアノのための「子供のために」(Sz42) 第1巻・第2巻の9曲を編曲した「ハンガリー民謡集」。バルトーク晩年、もっとも完成度の高い作品のひとつとされる「無伴奏ヴァイオリンソナタ」。エリセ・ボートネス(1971-)はトロンハイム生まれ。ヴェルターヴォ四重奏団のメンバーを経て、2007年から、テリエ・トンネセン、スティーグ・ニルソンとともにオスロ・フィルハーモニック管弦楽団及びデンマーク放送交響楽団、WDRケルン放送交響楽団、トロンハイム交響楽団 第1コンサートマスター。彼女が共演に選んだのは、ホーヴァル・ギムセ(1966-)。彼と共演することの多いテレフセンは、「ギムセは、伝統的なスタイルでは、ノルウェーでもっとも優秀なピアニスト」と評価している。これまでに発売したアルバムは非常に高い評価を受けている。録音:2005年9月3日-5日、2007年11月20日-21日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)5.1 surround/stereo [制作:ヴェガール・ランドース  録音:トマス・ウォウルデン]703662 011742

SKARBO

DSK 4085
\2500→¥2290
ヴェルディ:リゴレットの想い〜
 「リゴレット」の主題による三重奏曲、
 仮面舞踏会大幻想曲、アイーダ幻想曲
ドニゼッティ:
 「ランメルムーアのルチア」の主題によるデュエット・コンチェルタント
ボーイト:「メフィストーフェレ」の主題によるカプリース
工藤重典(Fl)
ジャン・ルイ・ボーマディエ(Piccolo)
アンヌ・グイディ(Pf)
19世紀末のヨーロッパ。オペラは現代のハリウッド映画のように人々の関心の的でヒットオペラのアリアの編曲ものが大流行でした。ここではイタリア・ベルカント・オペラの名旋律が工藤とボーマディエの二人の名手によってきらびやかに演奏されている。フルートファン必聴の名盤の登場!!日本語解説付

SOLI DEO GLORIA

SDG 150
(2CD→特別価格)
\3400
[CD1]新年のためのカンタータ集
 カンタータ第143番「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV143
 カンタータ第41番「神は喜び叫ぶ声と共に昇り」BWV43
 カンタータ第16番「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV16
 カンタータ第171番「神よ、汝の誉れはその御名のごとく」BWV 171
[CD2]新年後第1日曜日のためのカンタータ集
 カンタータ第153番「見たまえ、御神、いかにわが敵ども」
 カンタータ第58番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ルース・ホルテン、
サリー・ブルース・ペイン(Sp)
ルーシー・バラード、
チャールズ・ハンフリーズ(At)
ジェイムス・ギルクリスト(Tn)
ピーター・ハーヴェイ(Bs)
第41番は、1725年1月1日に演奏された、祝祭的な雰囲気が魅力のカンタータ。小型チェロ(ヴィオロンチェロ・ピッコロ)が用いられていた頃の作品で、特に4曲目のテノールのアリアでのオブリガートでは、その音色が聴き手の耳を奪う輝きを放っている。2枚目に収録の第58番は、1727年1月5日の礼拝時に演奏されたカンタータ。マタイ受難曲の完成間近(同年4月11日に初演)で、いよいよバッハの筆にも脂が乗っているのが感じられる名作。親密な雰囲気の二重唱カンタータ(合唱を含まない)で、魂とイエスの対話劇のように仕立てられています。その他の作品も、クリスマス直後で新年を祝う気持ちに溢れた豪華な作品が並んでいる。

SUPRAPHON

SU 3946
\2000
「ラウダーテ・プエリ・ドミヌム〜
 バロック期ボヘミアのピアリストの音楽」
J.C.F.フィッシャー:
 連祷「祝福された乙女マリア」、
 前奏曲ハ長調(曲集「アリアドネ・ムジカ」より)、
 「サルヴェ・レジナ(めでたし女王)」
アントニーン・マシャート:
 「顕現せし主に向かって喜びの叫びをあげよ」
ヴォイチェク・ペリカーン:ミサ「聖アダルベルト」
ヤン・オフナー:
 「アルマ・レデムプトリス・マーテル(救い主のいつくしみ深き御母)」
J.F.リヒター:
 アンティフォナ「王が休まれていた時」、
 詩篇第109番「わが主に賜った主の御言葉」、
 アンティフォナ「あの人が左の腕を」、
 詩篇第112番「主の僕らよ、主を賛美せよ」、
 アンティフォナ「幸いなれ、神の御母なるマリア」、
 マニフィカト
ロバート・フーゴー(指)、
カペッラ・レジア・プラハ、
プエリ・ガウデンテス少年合唱団、
ハナ・ブラジーコヴァー(S)
ペトラ・ノスカイオヴァー(Ms)
ハサン・エル・ドゥニア(T)
オンジェイ・シュミート(T)
ヴォジチェク・シャファジーク(Bs)
イヴォ・ミフル(Bs)
ピアリストとは、16世紀末にローマで始まった、宗教教育(音楽も含まれる)を目的とするエスコラピオ会に所属する人たちを指す。ボヘミアには17世紀前半に導入され、瞬く間に広まった。このディスクに収録された作曲家たちの他、ブリクシやベンダなどもこの会の出身者。録音:2006年9月8-11日チェコ共和国、スラニー市、ピアリスト・カレッジの歴史的建造物内「祝福された乙女マリアの婚約」チャペル
SU 3956
\1700
マルティヌー:
 (1)ニッポナリ H68〜日本の和歌による歌曲集 (1912)
 (2)魅惑の夜 H119〜漢詩による (1918)
 (3)カンタータ「チェコ狂詩曲」 H118 (1918)
(1)ダグマル・ペツコヴァー
(2)リュビツァ・リバールスカ(Sop)、
(3)イヴァン・クスニエル(Br)、
イルジー・ビェロフラーベク(指)
プラハ響、
キューン混声Cho
興味津々なマルティヌーのジャポニスム作品。チェコ語訳された和歌に作曲されたもので、1912(大正元年)の作というのが驚き。16年ほど前に国内盤発売され、朝日新聞の「母と子の試聴室」でとりあげられて話題となったアルバムです(カップリングは微妙に異なる)。ずっと入手困難だったので、大歓迎のCD化。さらにバリトン、混声合唱と管弦楽とオルガンのための「チェコ狂詩曲」が入っているのも嬉しい限り。録音:(1)(2)1988年9月3-4日(3)1985年8月30-31日 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
SU 3958
\1700
マルティヌー:
 (1)シンフォニエッタ「ラ・ホヤ」(1950)〜Pfと室内管
 (2)トッカータと2つのカンツォン (1946)〜ピアノと小Orch
 (3)コンチェルト・グロッソ (1937)
ヨゼフ・ハーラ、
ペトル・イジコフスキー (Pf)、
オンドジェイ・クカル(指)
プラハ室内管
マルティヌーの「コンチェルト・グロッソ」は、彼の渡米後最初に演奏され、大成功を博したといわれる伝説の作品。彼はもともとヴァイオリニスト出身ながら、ピアノを偏愛して管弦楽曲で効果的に用いています。ハーラとイジコフスキーというふたりの名手で聴けるのは豪華の極みと申せましょう。録音:1997年5月11、12、19&20日、6月6日ドモヴィナ・スタジオ
SU 3945
\2000
(1)ヤナーチェク:ピアノソナタ「1905年10月1日、街頭にて」
(2)カベラーチ:8つの前奏曲 Op.30
(3)マルティヌー:ピアノソナタH 350
(4)ヤナーチェク:3つのフーガ (1879-80)
イヴォ・カハーネク (Pf)
チェコのピアノ音楽中でもとりわけ充実した作品を集めたアルバム。辛口で哲学的なヤナーチェクとマルティヌーのソナタも魅力的ですが、近年発見されたヤナーチェクの「3つのフーガ」の世界初録音が超お宝。彼が25-6歳、ライプツィヒ修行中の作。後の作風の萌芽が見られ興味深さの極み。録音:2008年5月22&25日、6月8、14&23日プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ
SU 3923
\2000
(1)ヤナーチェク:ラシュ舞曲集
(2)同 / フランティシェク・イーレク編:歌劇「利口な牝狐の物語」組曲
(3)ヤナーチェク:タラス・ブーリバ
ヤクブ・フルシャ(指)
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
新日本フィルへの客演で日本での評判も急速に高まりつつあるヤクブ・フルシャの最新録音はヤナーチェク。目下のところ、手兵プラハ・フィルハーモニアとの3枚のアルバム(SU.3867,SU.3882,SU.3932)はいずれもドヴォルザーク中心だが、このたびはヤナーチェクということでゆかりの地ブルノのオケを起用。1870年代にまで起源を遡る当楽団は、ほかならぬヤナーチェクの肝いりで設立されたという歴史を持つため、その音楽に寄せる共感と音楽語法に一方ならぬものがあるのも当然だろう。ラシュ舞曲における急速ナンバーや、代表作のタラス・ブーリバでは、若き才能に反応して白熱の演奏を繰り広げている。録音:2008年3月15-16日、4月12-13日ブルノ、スタディオン・スタジオ

TALENT 1CD¥2500

DOM 381006
(2CD)
ショーソン:
 (1)ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調Op.21
 (2)未完成弦楽四重奏曲ハ短調Op.35
 (3)ピアノ四重奏曲 イ長調Op.30
 (4)ピアノ三重奏曲 ト短調Op.3
シャロン四重奏団、
ダリア・ウズィエル(Pf)
ショーソンの素晴らしい室内楽をまとめて聴ける喜び!
DOM 381002
(2CD)
ブラームス:
 クラリネット・ソナタ第1番Op.120-1、第2番Op.120-2
 ヴィオラ・ソナタ第1番Op.120-1、第2番Op.120-2
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)
ピエール・アンリ・エレブ(Va)
アンドレ・デ・グローテ(Pf)
ブラームス最後のソナタ作品、2曲(ヘ短調、変ホ長調)のクラリネット・ソナタは1894年に作曲されたが、のち(1895年)にヴィオラ用にも編曲された。ブラームス晩年の憂愁と諦念に満ちた音楽を甘いクラリネットの音色と渋いヴィオラの音色で聴き比べられるのはブラームス好きにはたまらないでしょう。
DOM 2929101
(SACD Hybrid)
\2500
ウェーバー:祝典序曲
ワーグナー:「妖精」序曲
マスネ:「ウェルテル」前奏曲
マイヤベーア:祝典序曲
ビゼー:「真珠とり」前奏曲
スッペ:「ファンティニッツァ」序曲
シューベルト:「フィエラブラス」序曲
ワルター・プルースト(指)
ロイヤル・フィル
DSD/stereo/multi
DOM 292972
(SACD Hybrid)
\2500
ショスタコーヴィチ/バルシャイ編:
 (1)室内交響曲Op118a(弦楽四重奏曲第10番の編曲)
 (2)室内交響曲Op49a (弦楽四重奏曲第1番の編曲)
 (3)室内交響曲Op110a (弦楽四重奏曲第8番の編曲)
コンラート・ファン・アルフェン(指)
ロッテルダム室内管
ショスタコーヴィチの傑作をSACDで聴ける!特にOp.110aが感動的。DSD/stereo/multi
DOM 2929106
(SACD Hybrid)
\2500
(1)マスネ:管弦楽組曲第7番「アルザスの風景」
(2)ギュスターヴ・シャルパンティエ:組曲「イタリアの印象」
(3)サン=サーンス:アルジェリア組曲
マルコ・グイダリーニ(指)
ニース・フィル
フランス近代音楽の傑作をSACDで!DSD/stereo/multi
DOM 2911127 シャルル・オーギュスト・ド・ベリオ(1802-1870):
 ピアノ三重奏曲第1番Op.58、
 グラン・トリオOp.64、トリオOp.4、夜想曲
ナガタ・クニコ(Vn)
カサイ・ヒロトシ(Pf)
マーク・ドロビンスキー(Vc)
ド・ベリオはベルギーのヴァイオリニスト、作曲家。ヴィオッティに学び典雅な双方で知られる19世紀フランコ・ベルギー楽派の創始者で、ヴュータンやイザイなどを育てたことで有名。
DOM 2911121 カール・ゴットリープ・ライシガー(1798-1859):
 クラリネットとピアノのためのデュオ・ブリランテOp.30
 幻想曲Op.30
 コンチェルティーノOp.63
 アダージョとポラッカ
ルイジ・マジストレッリ(Cl)
クラウディア・ブラッコ(Pf)
ライシガーはウェーバーの後のドレスデンのカペルマイスターでワーグナー「リエンツィ」の初演者。
DOM 2911128 ダンディ:
 ピアノ・ソナタ ホ長調 Op.63
 山の詩Op.15
ディアーヌ・アンデルセン(Pf)
DOM 292996
(SACD Hybrid)
\2500
グリエール(1875-1956):
 チェロ協奏曲 ニ短調Op.81
 ホルン協奏曲 変ロ長調Op.91
マルク・スーストロ(指)
ロイヤル・フレミッシュ・フィル
フランス近代音楽の傑作をSACDで聴ける喜び!DSD/stereo/multi
DOM 2910122 ヴュータン:
 ヴィオラ・ソナタ Op.108
 未完成ヴィオラ・ソナタ遺作第14番
ピエール・アンリ・フエレブ(Va)
アンジェリーヌ・ポンデペイレ(Pf)
DOM 291165 ベートーヴェン:
 「ユダス・マカベウス」の主題による変奏曲WoO.45
 「恋人か女房が」の主題による変奏曲 Op.66
 「恋を知る男たちは」による変奏曲 WoO.46
 ピアノ三重奏曲第9番 変ホ長調 WoO.38
 ピアノ三重奏曲第10番 変ホ長調「創作主題による14の変奏曲」Op.44
 ピアノ三重奏曲第11番 ト長調「カカドゥ変奏曲」Op.121a
マルク・ドロビンスキー(Vc)
アレクサンドル・ラビノヴィッチ(Pf)
トリオ・ヴィドム

WAON RECORDS

WAONCD 110
\2300
バロックな対話
 作者不詳:ああ 別れが苦しみの理由となり
 ダニエル・パーセル(c.1664-1717):最愛の人よ 最も美しい人よ
 ヘンリー・パーセル(1659-1695):トランペットを吹き鳴らせ
 同:薔薇よりも甘く
 同:つかの間の音楽
 マシュー・ロック(c.1621/3-1677):アルマンド ト短調
 パーセル:恋の病から飛び立とうとしても
 トーマス・オーガスティン・アーン(1710-1778):チェンバロソナタ第3番 ト長調
 ヘンリー・ロウズ(1596-1662):キスの対話
 ヘンデル:いくつもの矢が私の心を射す
 ジェミニアーニ:チェロソナタ 変ロ長調
 パーセル:ニューグラウンド〜ここに神々が示される
 ジョン・ブロウ:ああ天よ! 私は何を聴いているのでしょう?
 パーセル:運命の時が
 パーセル:私の平穏は永遠に失われ
ラ・スフェラ・ムジカーレ
広瀬奈緒(ソプラノ)、
マジッド・エル・ブシュラ(カウンターテナー)、
マリア・ザッカリアドゥ(バロックチェロ)、
林美枝(チェンバロ)
ラ・スフェラ・ムジカーレは、2003年Royal College of Music古楽コンクール第1位をはじめ、2005年古楽コンクール<山梨>アンサンブル部門トップ、2006年ブルージュ国際古楽コンクールHonorable Mention受賞など、その音楽性は折り紙付きのアンサンブル。全員でのアンサンブルはもちろん、メンバーそれぞれのソロ、アカペラデュオなど、このアンサンブルの魅力を余さず納めたアルバム。

WERGO 1CD¥2400

WER 6682 ラッヘンマン(1935-)
 (1)tem A(フルート、歌声とチェロのための)
 (2)トッカーティーナ(ヴァイオリン・ソロのための練習曲)
 (3)プレッション(一人の女性チェリストのための)
 (4)(一人の女性クラリネット奏者のための)
 (5)アレグロ・ソステヌート
アンサンブル・フォルミンクス
「特殊奏法のデパート」ラッヘンマンの作品集。フルート一本と声、チェロによる「ヒョロヒョロかっぽん」お化け屋敷の再現風作品「tem A」以外、ボリュームを最大限にしても殆ど何も聴こえない極小音量で展開される作品ばかりのキワモノ的一枚。(2)のヴァイオリン・ソロの「トッカーティーナ」は、ボリュームを最大限に上げても何をしているかあまりよくわらない。(4)の無題の作品も極小音量作品ながら、しかしよくよく耳を澄ましてみると、超絶技巧が展開されているもよう。演奏者はややマゾヒスティックな快感をおぼえる人物でないと演奏できないものと思われる。これらはすべて、作曲をとおして楽器を人々に再認識させる、というラッヘンマンの独特な思考の産物。たしかに、たとえば(4)では、クラリネット奏者がキーをタポタポ押すだけで、こんなにも色々な音色が出るものかと驚かされる。
WER 6712 ペトリス・ヴァスクス:オルガン作品集
 (1)ヴィアトーレ (2)カントゥス・アド・パーチェム
 (3)カント・ディ・フォルツァ (4)ムジカ・セリア (5)テ・デウム
タリヴァルディス・デクスニス(オルガン)
「美しい静けさ」という表現がぴったりの一枚。現代作曲家によるオルガン作品。オルガンというと、バッハの圧倒的な神を感じさせる音世界を思い浮かべるが、これはちょっと違う。はてしなく広がる冬の大地か地平線を思わせるような、静かに深く集中した世界が広がりる。静かな世界はとても美しいです。
WER 6721 ヘンツェ:
 (1)交響曲第7番
  【第1楽章 ダンス/第2楽章 静かに、動いて/
  第3楽章 絶え間なく動いて/
  第4楽章 静かに、控えめに】
 (2)シンフォニア第8番
  【第1楽章 アレグロ/
   第2楽章 アレグラメンテ・コン・コモド・テネレッツァ・エ・バッラビリタ/
   第3楽章 アダージョ】
マレク・ヤノフスキ(指)、
ベルリン放送交響楽団
ヘンツェの新作、2つの交響曲の世界初録音盤の登場。阿鼻叫喚の中にも美しい旋律などが息づく作品。



ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD 新店舗トップページへ



Copyright(C) 2008 ARIA−CD.All rights reserved.69