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第45号マイナー・レーベル新録音新譜(2)



INTEGRAL 1CD¥2400

Maguelone

MAG 111110 「マクス・ドローヌ:歌曲集Vol.1」 ディディエ・アンリ(Br)
パトリス・ドローヌ(P)
MAG 111112 「マクス・ドローヌ:歌曲集Vol.2」 エルザ・マウルス(Ms)
ディディエ・アンリ(Br)
パトリス・ドローヌ(P)
生前は指揮者、批評家としても著名であったマクス・ドローヌ(1875-1959)は、ブザンソンに生まれ、パリで没した作曲家。楽壇の数々の要職を歴任し、フォンテンブロー音楽院院長、パリ音楽院教授を経て、オペラ・コミック座の音楽監督に就任しています。マスネの弟子であったドローヌは、人の声につよく魅せられたこともあり、オペラや宗教カンタータ、そして、このアルバムに収録されているような無数の歌曲によって成功を収めた。
MAG 111116 「ミヨー:悲しみ〜歌曲集」 ジャン=フランソワ・ガルデイユ(Br)
イレーヌ・クデラ(P)
アルバム・タイトル曲の「かなしみ」Op.355(1956年 / フランシス・ジャム詞)ほか、「ペトログラードの宵」Op.55(1919年)など、多作家ミヨーの歌曲に光をあてた価値あるアルバム。
MAG 111114
入手不能
「シャミナード&フェジャール:歌曲集」 ギレーヌ・ラファネル(S)
シモーヌ・フェジャール(P)
ピアニストとして活躍したシャミナード(1857-1944)による、サロン風の歌曲を収めたアルバム。

Polymnie

POL 160519 「フィリップ・ゴベール:歌曲集(24曲)」 フロレンス・モンタナ(S)
ピエール=アラン・ヴォロンダ(P)
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)
パスカル・グレッセ(Fl)
タファネルに師事、世界的なフルーティストとして知られたゴベール。フルート曲を収めたアルバムに比べ、歌曲を収めた内容はめずらしいとおもわれる。

K617 1CD¥2400

K617 210
\2400→¥2190
シギスムント・ノイコム(1778-1858):
 (1)レクイエム (2)葬送行進曲、ミゼレーレ
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
 (王室大厩舎・王宮付楽団)、
カンターレユニオン・アンサンブル・
 ヴォーカル・ドゥ・ル・オーシャン・インディアン
 (インド洋声楽アンサンブル)
ノイコムは幼い頃からザルツブルクのオルガニストなどとして活躍。ハイドンの弟子でもあり、「天地創造」などの編曲を手がけ、その才能はハイドンにも高く評価された。ヨーロッパ中、そしてブラジルを旅した作曲家で、モーツァルトのレクイエムをブラジルの神父に依頼され補筆、いわゆる「リオ・デ・ジャネイロ版」をのこした人物でもある。ノイコムがこのレクイエムを作曲したのは1838年のことでした。世界を旅し、モーツァルトのレクイエムも探求しつくした末に生み出された「レクイエム」。男声合唱が活躍、そして厚めのブラス・アンサンブルやタムタムも用いられており、暗さと荘重感に満ちている。インド系の人々の合唱団のパワーは圧倒的。価値ある貴重な名演、名録音となっております。録音:2008年7月、公開録音
K617 211
(2CD)
\3600→¥3290
カヴァッリ:歌劇「アポロとダフネの愛」 アンダース・ダーリン(アポロ)、
ローザ・ドミンゲス(ダフネ)他
ガブリエル・ガッリード(指)
アンサンブル・エリマ
ヴェネツィアで、オペラの黎明期に、モンテヴェルディの弟子であったカヴァッリは、詩人のブゼネッロと組んで、「アポロとダフネの愛」を作りました。これは、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」と並んで、ヴェネツィアでのオペラの誕生時の歴史に燦然と輝きを放つ大作。冒頭のシンフォニアから、全体的にしっとりとした風合いのオペラです。ガッリード率いるアンサンブル・エリマが美しく愛の物語を紡ぎあげてゆく。録音:2007年11月、2008年4月
K617 206 ニコラス・ラドフォード(c.1485-1557):
 アヴェ・クイユス・コンセプティオ
 ミサ・ベネディクタ・エ・ヴェネラビス 
 ドミネ・イエズ・クリステ
ニューカレッジ・オックスフォード合唱団
エドワード・ヒギンボトム(指)
イギリスの作曲家ルドフォードの作品は、5世紀近くも歴史に埋もれた存在となっていた。しかしこれらの作品はとても充実した手法で書かれており、入り混じり響き合う声に包まれる至福のときを味わえる1枚。
K617 200 ポリツィアーノ:オルフェオの物語 ラ・コンパーニャ・デル・オルフェオ
フランシス・ビッギ(指)
ポリツィアーノは、音楽家だけでなく詩人としても名を残しており、ボッティチェリの名画「春」も彼の詩に構想を得ているといわれている。彼による「オルフェオ」の物語。有名なオルフェオとエウリディーチェの物語が、音楽劇仕立てで語りを交えながら進行します。シンプルな器楽による彩りが、オルフェオの悲劇を優しく滋味深く包み込んでいて魅力的。
K617 207 ブクステフーデ:われらがイエス・キリストの四肢 タニア・アスペルマイアー、
ステファニー・レヴィダ、
サロメ・ハラー(Sop)
ロルフ・エーラース(Alt)、
ジュリアン・プレガルディエン(T)、
ブノワ・アルノール(Bs)
ラ・シャペル・レーナン、
アルレッテ・シュタイヤー(指)
K617ならではの木の薫りのする録音により、あたたかみのあるブクステフーデとなっている。

キング・インターナショナル

KDC 21
\1800→¥1690
(1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
(2)伊福部 昭:七夕〜「ピアノ組曲」より
舘野泉(ピアノ)
渡邉暁雄(指揮)
日本フィル
現在左手ピアニストとして活躍する舘野泉が1980年の若き日、デビュー20周年を記念して行なったコンサート幻のライヴが現れました。LP時代に一度だけ非売品として世に出はしたものの、レコード会社の消滅などで、音源が行方不明となっていました。それをついに発見、リマスタリングのうえ日の目を見ることとなった。舘野泉のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はこれしか音源が存在せず極めて貴重。また、オーケストラが渡邉暁雄指揮日本フィルというのも非常な魅力。彼のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番もここでしか聴くことができません。演奏は雄大かつ緊張感あふれ、難技巧の要求される名協奏曲を余裕で征服しています。渡邉暁雄のサポートも絶妙で、作品の北方的ロマンを存分に描いている。二大巨匠によるこれほどの充実の名演が埋もれてきたのは驚きの限り。もともとレコード発売を前提としていたため、録音も本格的。会場にいるかのようなリアルなサウンドを再現している。加えて、アンコールとして弾かれた伊福部昭のピアノ小品「七夕」が絶品。若き舘野の至芸を味わえる。録音:1980年5月24日/東京文化会館(ステレオ・ライヴ)]

LSO LIVE

LSO 0669
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
マーラー:交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」 ワレリー・ゲルギエフ(指)
ロンドン交響楽団
ヴィクトリヤ・ヤーストレボワ(SⅠ 罪深き女)
アイリッシュ・タイナン(SⅡ 贖罪の女)
リュドミラ・ドゥディーノワ(SⅢ 栄光の聖母)
リリ・パーシキヴィ(MsⅠ サマリアの女)
ズラータ・ブルィチェワ(MsⅡ エジプトのマリア)
セルゲイ・セミシクール(T マリア崇拝の博士)
アレクセイ・マルコフ(Br 法悦の神父)
エフゲニー・ニキティン(Bs 瞑想の神父)
エルサム・カレッジ合唱団,
ワシントン・コーラル・アーツ・ソサエティ,
ロンドン交響合唱団
ゲルギエフ&LSOのマーラー・シリーズ第6弾は、2008年7月におこなわれた「千人の交響曲」ライヴ。その祝祭的な内容と実演でのプロジェクト締め括りにふさわしく、会場には1675年から18世紀初頭にかけて建設され、300年以上の歴史を数える名刹セント・ポール大聖堂が選ばれている。このたびゲルギエフ盤の会場となったセント・ポール大聖堂は、残響控えめの本拠バービカンとは大きく異なる音響環境。LSOによるマーラーの第8番の録音には、1959年のロイヤル・アルバート・ホールでのホーレンシュタイン盤(BBCL.4001)や、1966年のウォルサムストウ・アッセンブリ・ホールにおけるバーンスタイン盤などがありましたが、マーラーがスコアに書き込んだ「エコーつきのコーラス」がはからずも成立し得るという特殊な状況もあってのことでしょう。このことが演奏面でさまざまな影響を及ぼしているようにおもわれる。ゲルギエフは建物の構造に考慮して、大聖堂の横幅全体にわたって2つのコーラスを配置するという方法を採用することにより、ふつうのコンサート・ホールの垂直段に傾斜してゆく造りでは消えてしまうアンティフォナ(交唱)の対話を可能にしています。そのコーラスにはいつもの強力な手兵LSCと並んで、遠くワシントンDCからもよく訓練されたアンサンブルを迎え、これにエルサム・カレッジの精鋭児童合唱を加えている。ソリストも、前作第2番につづいてマリインスキー劇場のメンバーを含め、8人のうち7名までもロシア勢で固めるという、まさに万全の態勢で臨んでいることが覗える。これまでゲルギエフのマーラーといえば、時に過度とも云える急速なテンポ設定にその傾向が顕れていました。考え抜いて第8番でゲルギエフは、なかでも、長大で複雑な第2部『ファウスト』の終章において、急に駆り立てる場面をのぞいて意外にも通常以上に緩やかなテンポを選択している。結果として音楽にコントラストを生み、スリリングな効果を挙げるこうした判断もまた、ほかの作品のとき以上に密接な演奏環境の変化に応じたものとみるべきだろう。作曲者自らの指揮による第8交響曲世界初演が「ミュンヘン博覧会1910」と題された音楽祭のハイライトして催されたのが1910年のこと。ほぼ一世紀の時を経て、ちょうど同じように、「シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル2008」のメイン・イベントとして、熱狂的興奮に包まれたゲルギエフ&LSOのライヴ。鳴り物入りでチケットも早々に完売したことや、全2回の公演が異例の大成功を収めたことも符合してどこか運命的な巡り合わせさえ感じさせるものとなっている。録音:2008年7月9 & 10日ロンドン、セント・ポール大聖堂(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークスHigh resolution PCM 5.0マルチチャンネル ステレオ
LSO 0671
(2SACD Hybrid)
\4000
ジェイムズ・マクミラン:聖ヨハネ受難曲(世界初演)
 *英語とラテン語による歌唱
クリストファー・モルトマン(Br キリスト)
ロンドン交響合唱団(合唱指揮;ジョセフ・カレン)
ロンドン交響楽団
サー・コリン・デイヴィス(指)
楽団のプレジデント、デイヴィスによるLSO Live最新アルバムは、マクミランの「聖ヨハネ受難曲」世界初演ライヴ。2007/08のシーズンに80歳の誕生日を迎えるデイヴィスのためにLSOによって、ロイヤル・コンセルトへボウ管(ベイヌム財団)、ボストン響そしてベルリン放送合唱団と共同で、マクミランに委嘱された完全新作。「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(1993)を完成して以来、マクミランが避けては通れない次のステップとしてつねに意識し、その構想を暖めてきたという「聖ヨハネ受難曲」。全曲は2部構成で10の楽章からなり、第1楽章「キリストの逮捕」から第9楽章「キリストの死」までがソリストと合唱とを伴う形で進み、フィナーレSanctus Immortalis, miserere nobisはオーケストラのみで演奏されます。また、テキストには英語による改訂標準訳聖書、そしてウルガータ(カトリックの標準ラテン語訳聖書)が採用されています。「ヨハネ受難曲」と聞いてまず誰しも連想するのがJ.S.バッハのそれでしょう。ここで特徴的なのが、バッハでのエヴァンゲリストに替えて、福音書の物語の進行役として14名編成の室内合唱(Narrator Chorus)を、聖ペテロやピラトそのほかの役を担うメイン・コーラスとは別に置いていること。実演までの限られた時間とキャスト面の制約からマクミランが生み出したこのアイデアは、結果として上演のスピードアップに効果的でした。1959年生まれでグラスゴー在住、自身敬虔なカトリックであるマクミランは、社会主義とスコットランドへの愛国心に深く根ざした作風で知られ、これまでにメッセージ性の強い作品を数多く発表してきました。ここで、モルトマン演じるキリストに怒りと恨みに満ちた、仰仰しく雄弁な一節を大きく踏み込んで語らせていることでもあきらかなように、マクミランのオリジナリティは、キリストを、従順に運命を受け容れ十字架に向かう救世主ではなく、自分を苛む人の愚かさに対して罵るすさまじい反抗者として描いているところにも顕れています。このバリトンを含む声楽がすべての要といえるこの作品で、合唱を司るのはロンドン交響合唱団のジョセフ・カレン。マクミランの作品に造詣も深く、作曲者と創作初期の段階から綿密なやり取りを交わし周到に稽古を重ねてきたかれの力なくして、初演の成功が望めなかったことは疑いありません。そして、いうまでもなく、2007年11月にようやく書き下ろされたばかりの新作を献呈され、80歳を迎えたシーズンの総決算ともいうべき初演に臨んだデイヴィスの意気込みも忘れるわけにはゆきません。絶大な信頼を寄せる巨匠のもと、カーマイン・ラウリ、レノックス・マッケンジー、デイヴィッド・アルバーマンら、3人のヴァイオリニストの精妙なソロに象徴されるLSOのアンサンブルは一時間半を越える長丁場も乱れることなく、エネルギーも決して衰えなかったと伝えられています。時おり黙示録的なほとばしりを見せ、攻撃的に耳をつんざくファンファーレが鳴り渡ることはあれど、マクミラン作品の常として、小型の室内オルガンつきのオーケストラは一貫して抑制されたひびき。なかでもワーグナーの「パルジファル」第3幕を思わせるフィナーレはピュアで深遠なる美しさに吸い込まれそうになるほど。「カンタベリー大司教がスタンディングオベイションの口火を切るのを目撃することなど滅多にありません。けれども、ローワン・ウィリアムズ大司教は先週バービカンで、ジェイムズ・マクミランが記念碑的な聖ヨハネ受難曲の世界初演ののち舞台に登場し礼をして拍手に答えたとき、真っ先に立ち上がったそのひとりでした。あきらかに、大司教は、偉大な新作がレパートリーに加わったという熱狂的な聴衆の見方を共有しました。」(オブザーバー紙)
J.S.バッハの傑作からほぼ3世紀近くを経て、同時代の旗手マクミランによってあらたに誕生した21世紀の「聖ヨハネ受難曲」。コリン・デイヴィス80歳の誕生日の願いは十二分に叶えられ、さまざまな条件にも恵まれて、今後スタンダードと成り得ることを予感させる圧倒的な演奏内容といえるでしょう。録音:2008年4月27日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ) DSD5.0 マルチチャンネル ステレオ110'

MIRARE

MIR 082
\2600→¥2390
J.S.バッハ:CONTEMPLATION-瞑想
 ブゾーニ編:コラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639
 カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」変ロBWV992
 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
 プレリュード第4番 嬰ハ短調BWV849
 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
 プレリュード第22番 変ロ長調BWV867
 コーエン編:カンタータ 第22番
  「イエスは十二使徒をひき寄せたまえり」BWV22
 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
  プレリュード第8番 変ホ短調BWV853
 ブゾーニ編:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
 イギリス組曲 第2番 イ短調よりサラバンドBWV807
 ヴィヴァルディ:オルガン協奏曲 ニ短調BWV596
 フランス組曲 第1番 ニ短調よりサラバンドBWV812
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
 マルチェッロ:オーボエ協奏曲 アダージョ ニ短調
 平均律クラヴィーア曲集 第2巻より
  プレリュード第14番 嬰ヘ短調BWV883
 シロティ編:プレリュード ロ短調 BWV855a
 シロティ編:プレリュード ホ短調
 ゴルトベルク変奏曲よりアリア BWV988
 ヘス編:「主よ人の望みの喜びよ」BWV147
 イギリス組曲 第3番 ト短調よりサラバンドBWV808
 ケンプ編:シチリアーノ フルート・ソナタ第2番 変ホ長調BWV1031
 ブゾーニ編:「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659a
 クルターク編(連弾):
  「神の時は最上の時なり」(哀悼行事のソナティナ)BWV106*
アンヌ・ケフェレック(P)
*ガスパール・デヘヌ(P)
「ラ・フォル・ジュルネ」の主要出演者として毎年聴衆を沸かせているアンヌ・ケフェレックの久々の新譜がリリースされる。今回は今年の「ラ・フォル・ジュルネ」テーマともなっているバッハ。「CONTEMPLATION 瞑想」と題されたブゾーニ、コーエン、シロティ、ケンプ、クルターク編曲の作品を含むJ.S.バッハの名曲を収録。効果的なブゾーニの編曲が圧巻の「来たれ、異教徒の救い主よ」、名曲「主よ人の望みの喜びよ」、原曲の美しい旋律を生かしたケンプ編曲のシチリアーノ、そしてシロティ編曲のプレリュードは、バッハの様式とはかけはなれた非常に美しいロマンティックな作風だが、原曲以上の神々しさを持つ作品。ケフェレックの実に純粋無垢な演奏が感動をさそう。ケフェレックの魅力は凛として、透明感のある、美しく端正な音楽。瞑想的な表現やデリケートな美しさが忘れがたい名演となっている。録音:2008年9月La Ferme de Villefavard(仏リムザン地方)
MIR 064
\2600
Stella Matutina〜朝の星 ヴォクス・クラマンティス
ウィークエンド・ギター・トリオ
なんともなんとも不思議な世界。旧約聖書の詩篇などに基づく聖歌と、エレクトリック・ギターが交じり合って響くと、この世のものとは思えない瞑想世界が広がります。異次元世界にそびえたつ聖堂の中に迷い込んだようで、トランス状態に陥ります。聖歌ははじめは口頭伝承、そして後に楽譜という形態で脈々と受け継がれ、何世紀ものときを経て今なお私たちに不思議なパワーを与えてくれます。それでは、今なお生み出されていて現代の我々に様々なパワーを与えてくれるエレクトリック・ギターは将来どうなるのだろう?というのが、このCDの出発点です。この21世紀初頭という今の時代に、聖歌と電気を用いた楽器ギターなどによるコラボをすれば、生命力倍増となって、今を生きる人にも伝わるだろうし、また何百年後の人類にも何らかの力を及ぼすだろうと考えた演奏者たちが集まって、このCDが生まれました。私たちの子孫がこれを聴いて何を感じるかと、気持ちが未来へと向けられる不思議なCD。

NAIVE

V 5162
(2CD→1CD価格)
\2500
アルベニス、モレンテ、サティ、ファリャ、モンポウ、ラヴェル、
グラナドス、ストラヴィンスキーらの音楽
多数の演奏家
ピカソが好んで聴いた音楽、ピカソの世界を具現化しているような音楽、そしてスペイン色濃厚な音楽・・・ピカソをめぐる音楽が、ここにあります。
OP 30480
\2500→¥2290
ヴィヴァルディ:「新発見」
 アリア「Se lento ancora il fulmineまだ光が遅いなら」
 協奏曲ト短調RV478a(2つのヴァイオリン、チェロ、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ト短調RV806(フラウト・ドリットと通奏低音のための)
 モテット「Vos invito私はあなたを喚ぶ」(アルト、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ニ長調RV798(ヴァイオリン、通奏低音のための)
 協奏曲 ト短調(オーボエ、チェロ、弦と通奏低音のための)
 アリアRV749.32
  「Se fide quanto belle星よ、おまえたちが美しいのと同じくらいに誠実ならば」
 ソナタ ニ長調RV810
モード・アンティコ、
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
ロミーナ・バッソ(Ms)
パオロ・パッラストリ(Ob)
エンリコ・カサッツァ(Vn)
ベッティーナ・ホフマン(Vc)
サルデッリが2007年に発見したヴィヴァルディの作品集。サルデッリは膨大な資料にあたり、これらがヴィヴァルディの真作であることを証明。新たなRV番号つきヴィヴァルディ作品の誕生、そして録音のはこびと相成った。サルデッリは、これらの作品は、ヴィヴァルディの未発掘作品群の氷山の一角に過ぎず、いたるところにまだまだ解明されるべき資料が散在していると言っている。この録音の目玉のひとつであるモテットは、アッシジの図書館にのこされていた楽譜のもので、ヴィヴァルディ自身も1712、1713年に演奏したもの。超絶技巧のパッセージが散りばめられた楽章、しっとりとしたレチタティーヴォとアリアをはさみ、最後は極端に音域の広い「アレルヤ」で華やかに幕を閉じます。ほかにもヴィヴァルディ・ファンならずとも興味をそそられる作品ばかり。ヴィヴァルディのさらなる作品発掘に期待したいところ。録音:2008年5月
OP 30474
\2500
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集vol.3 「Il ballo〜ザ・バレエ」
 (1)RV 352イ長調 (2)RV 307ト長調 (3)RV 268ホ長調 (4)RV 333ト短調
 (5)RV 210ニ長調 (6)RV 312ト長調 (7)RV 350イ長調
ディエゴ・ファゾリス(指)
イ・バロッキスティ
ドゥイリオ・M・ガルフェッティ(Vn)
ヴィヴァルディ・エディションの人気シリーズ、ヴァイオリン協奏曲集第3弾の登場。今回のソリストは、マンドリンも華麗に奏でるヴァイオリン弾き、ガルフェッティ。冴え渡る華やかな技巧は胸がスッとする気持ちよさです。乗りのよいリズム、そしてぶんぶんうなる低音は、ジャズかと思ってしまうほど。ヴィヴァルディ自身も気に入っていたとされるRV 210(1725年頃の作)は、最近まで出版されていなかった版を採用しての演奏。強弱のコントラストが鮮やかであること、また、最後の部分にファンタジアが挿入されていることから、ここで採用された版は、オペラの幕間に演奏されたものではないかとされています。大掛かりなヘミオラのリズムや特徴的なアクセントなど、リズムの要素が非常に凝っているのが特徴で、耳に残ります。他にも、田舎のお祭り騒ぎを思わせるにぎやかなRV312など、名曲ばかり。はっとさせられる即興、見事なリズム。聴き所満載、実に楽しめる1枚となっています。録音もいつもながら瑞々しく秀逸です。録音:2007年11月、2008年1月
V 5145
(2CD+Book)
\4200→¥3790
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232(10人の独唱者版) ルーシー・クロー(S)
ジョアン・ラン(S)
ユリア・レージネヴァ(S)
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
テリー・ウェイ(A)
コリン・バルザー(T)
マークス・ブルチャー(T)
クリスティアン・インムラー(Bs) ルカ・ティットート(Bs)
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
お待たせいたしました!ミンコフスキのnaiveレーベル第2弾は、なんとバッハのロ短調ミサ曲!2008年7月、ミンコフスキとレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルは、世界遺産で知られるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラで行われるヴィア・ステラエ(ラテン語で「星の道」)音楽祭に参加、7月10日にサン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会でロ短調ミサを上演しており、それと並行して収録されたもの。ミンコフスキは、成立の複雑なこの曲を再検討し、合唱ではなく、10人のソリストを起用している。彼らの優れた歌唱が緻密に絡み合う演奏は、従来にない新鮮なロ短調ミサ曲を打ち立てることに成功している。CD2枚に加え、ミンコフスキのインタビューを収録した100ページの解説冊子付きです。録音:2008年7月,スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会
OP 30410
(3CD)
\6000
ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV714 サンドリーヌ・ピオー(S,リコリ)
ヴェロニカ・カンヘミ(S,モラスト)
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト、エルピーナ)
ロレンツォ・レガッツォ(B、オラールト)
フィリップ・ジャルスキ(カウンターテナー、オズミーノ)
トピ・レーティプー(T、ナレーテ)
サラ・ミンガルド(コントラルト、ジュノーネ)
クリスティアン・セン(バス=バリトン、エオーロ)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
ヴィヴァルディ・エディション最新盤は、シリーズ9作目となるオペラ。なんといっても歌唱陣の豪華さが目立ち、このヴィヴァルディ・エディションがいよいよ音楽界の重要プロジェクトとなっていることを感じさせる。オズミーノ役のジャルスキの長大なオペラは思わず息をのんで聴き入ってしまう。スピノージの演奏は、エレガントさを失わず、しかし極めて鮮やかな見事な出来栄え。このオペラの物語の舞台はナクソス島、海賊オラールトの領地。二人の兄弟オズミーノとティルシは幼い頃に誘拐され、お互いが兄弟であることも知らぬまま海賊に育てられる。海賊オラールトが他の島から羊飼いのネレーテ、そして彼の娘リコリとエルピーナを新たな捕虜として連れてくる。若き男女の恋の物語をはさみつつ、最後は二人が兄弟であることが判明、神々の助けをかりて、海賊の支配からも逃れるといった内容。録音:2008年4、5月
OP 30466
\2500
“1600年イタリア 1900年アルゼンチン”
 ポルポラ:
  「ポリフェーモ」〜偉大なジュピターよ,
  「ヘスペリデスの園」〜私は海の只中に
 ヴィヴァルディ:
  「ウティカのカトーネ」〜荒れ狂う海のように,
  「忠実なニンフ」〜言ってください,ああ
 モンテヴェルディ:苦しみはとても甘く
 ピアソラ:アイ短調のミロンガ
 ヘンデル:
  「リナルド」〜泣くがままにさせてください,
  「時と悟りの勝利」〜
   神によって選ばれた天の使者よ,
   私の心は決して(スペイン語のカンタータ),
 カッチーニ:「エウリディーチェ」〜翼を持つ愛の神よ
 グアスタヴィーノ:鳩は間違えた
 ブロスキ:私はあの船のように
 パイジェッロ:「水車小屋の娘」〜私は心に感じない
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番〜アリア
ヴェロニカ・カンジェミ(S)
ウナ・ステッラ・アンサンブル
〔ティボー・ノアリ(Vn),
ニコラス・マッツォレーニ(Vn),
ナディーヌ・ダヴァン(Va),
フィリップ・スピノージ(G),
アンヌ=ガランス・ファブル・ディト・ガルス(Vc,バスヴィオル),
ニコラウ・デ・フィゲイレド(Cemb)〕
アルゼンチン出身で、いま充実真っ盛りのソプラノ、ヴェロニカ・カンジェミ。バロック音楽で高い評価を得ている彼女が、ユニークなアルバムを発表しました。基本は、カッチーニからパイジェッロまでのイタリアの作曲家の作品。そこに、ピアソラ、グアスタヴィーノ、ヴィラ=ロボスの作品を入れるというもの。これが不思議に違和感がなく楽しめてしまうのですから不思議。ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第5番からの有名なアリアは、フィリップ・スピノージの編曲による室内楽編成の演奏。趣味の良い編曲で、原曲とはまた違った素敵な魅力を醸している。
ヴェロニカ・カンジェミ 来日予定:
ビゼー:「カルメン」(演奏会形式) ミカエラ役
2009年
3月14日(土) 14時 サントリーホール
3月17日(火) 18時30分 サントリーホール
3月21日(土) 15時 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms カルメン),ロベルト・サッカ(T ホセ),イルデブランド・ダルカンジェロ(Br エスカミーリオ),
デイヴィッド・サイラス(指)東京フィルハーモニー交響楽団,ほか
OP 30470
(27CD+1DVD)
\37000→¥34990
ヴィヴァルディ・エディション・スペシャル・ボックス
 「狂人を装ったオルランド」OP 30392(3CD)
アントーニオ・アベーテ(Bs;オルランド)
ジェンマ・ベルタニョッリ(S;エルジッラ)他
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アカデミア・モンティス・レガリス,
トリノ歌劇場合唱団
「勝利のユディータ」R 644  OP 30314(3CD) マグダレーナ・コジェナー(S;ユディータ)
マリア・ホセ・トゥルール(Ms;オロフェルネス)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アカデミア・モンティス・レガリス, 
聖チェチーリア国立アカデミア室内合唱団
「ティート・マンリオ」 OP 30413(3CD) ニコラ・ウリヴィエーリ(Br;ティート・マンリオ)、
カリーナ・ゴーヴァン(S;マンリオ)他 
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アカデミア・ビザンチーナ
「試練の中の真実」R 739  OP 30365(3CD) ナタリー・シュトゥッツマン(C-A;ダミラ)
サラ・ミンガルド(A;メリンド)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
「怒れるオルランド」 OP 30393(3CD) マリー=ニコール・ルミュー(Ms;オルランド)
ジェニファー・ラーモア(Ms;アルチーナ)、
ヴェロニカ・カンヘミ(S;アンジェリカ)
フィリップ・ジャルスキ(CT;ルッジェーロ)他 
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス、
レゼレモン合唱団
「アテナイデ」 RV 702  OP 30438(3CD) サンドリーヌ・ピオー(S;アテナイデ)、
ポール・アグニュー(T;レオンティーノ)、
ギルメット・ロランス(Ms;プルケリア)他 
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティコ
「ファルナーチェ」RV 711-G 
 ★ALIA VOXの音源(AV 9822)
フリオ・ザナッシ(ファルナーチェ)
アドリアーナ・フェルナンデス(ベレニーチェ) 
サラ・ミンガルド(タミリ)他
ジョルディ・サヴァール(指)
「オリンピアーデ」R 725(アレッサンドリーニ新校訂版)
 OP 30316(3CD)
サラ・ミンガルド(C-A;クレタ王子リチダ)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;メガークレー)他
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
「グリゼルダ」OP 30419(3CD) カタリーナ・カマロア(Ms)
アンケ・ヘールマン(S)
ロバート・リー(T)
フリオ・ザナッシ(Br)他
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アカデミア・モンティス・レガリス
ナイーブが誇る人気シリーズ、ヴィヴァルディ・エディション。その中からオペラをピックアップし、未発売の「ファルナーチェ」(サヴァール指揮)とともにLPサイズの豪華な箱に収めたもの。クリスマスシーズンにぴったりの商品といえる。装丁も豪華、縦横は31センチ、厚さは6センチ、重さは約4.0kg。豪華ブックレットには、自筆譜の写真が掲載されていたり、ヴェネチアの町の写真が載っていたり、もちろん興味深い内容の文章も豊富。原語のみだがすべてのオペラのリブレットも含まれる。

NIFC 1CD¥3000

NIFCD 008
¥2790
ショパン:
 マズルカ イ短調Op.17の4 
 同嬰ハ短調Op.30の4 
 同ト短調Op.24の1 
 同ハ長調Op.24の2 
 同ホ短調Op.41の1
 ピアノソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
 ノクターン ホ短調Op.72 
 同嬰ハ短調(遺作)
 スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
 ワルツ ホ長調(遺作) 
 同第7番嬰ハ短調 Op.64の2
ヤヌシュ・オレイニチャク(フォルテピアノ:1849年製エラール)
アンジェイ・ジュワフスキ監督の映画「ソフィ・マルソーの愛人日記」で、役者としてショパン役を演じたヤヌシュ・オレイニチャク。そのなかでショパン時代のピアノを奏し、ショパン・ファンたちを驚愕させました。当アルバムでは葬送行進曲付ソナタや嬰ハ短調のワルツなど人気作を1848年製エラールのフォルテピアノで披露してくれる。聴きものは凄まじい速さと軽さによるソナタのフィナーレ。ショパンの頭に響いていた世界を実感させてくれる。録音:2007年9月
NIFCD 010
¥2790
ショパン:
 前奏曲嬰ハ短調Op.45/同変イ長調
 4つの即興曲
 スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
 2つのノクターン Op.32
 ポロネーズ ハ短調 Op.40の2
 3つのマズルカ Io.59
ケヴィン・ケナー(フォルテピアノ:1848年製プレイエル)
1990年に行なわれた第12回ショパン・コンクールで、1位なし2位に輝いたケヴィン・ケナー。彼が古楽器に挑戦した驚きのアルバム。幻想即興曲ももちろん含む即興曲全4曲をはじめ、こだわりの選曲で、繊細極まりない世界を創りあげている。録音:2008年3月

ONDINE

ODE 1134
(2CD)
\2500→¥2290
マーラー:交響曲第2番 ハ短調 「復活」
 第1楽章 [22'35]/第2楽章 [11'14]/第3楽章 [10'34]/
 第4楽章 [05'50]/第5楽章 [37'14]
エッシェンバッハ(指)
フィラデルフィア管
シモーナ・シャトゥロヴァー(S)
イヴォンヌ・ナエフ(Ms)
フィラデルフィア・シンガーズ合唱団
フィラデルフィア管弦楽団とエッシェンバッハのヴェリゾンホール・ライヴ録音シリーズ第8弾、マーラー「復活」がリリース。彼らが録音したマーラーの交響曲第6番 (KDC 5014)は、インターネットのサイト、Classics Today のデイヴィッド・ハーヴィッツに絶賛され、Gramophone誌 からも「音と解釈において、おそらく第6番のファーストチョイス」と高い評価を受けました。フィラデルフィア管にとって「復活」の録音は、1970年オーマンディー以来37年ぶり。フィラデルフィア管の充実した音響、エッシェンバッハが端正に描き出す音楽的美しさも特筆すべきものがある。現代のマーラー指揮者としての評価も高まりつつあるエッシェンバッハの「復活」は注目。ソプラノには2006年、パリのプレイエルホールの再開コンサートでもエッシェンバッハの指揮する「復活」で共演したスロヴァキア生まれのシモーナ・シャトゥロヴァーが参加。第4楽章「原光」を歌うのは、スイスのメッツォソプラノ歌手イヴォンヌ・ナエフ。ワーグナー、シェーンベルク、バッハの他、マーラーのスペシャリストとして、エッシェンバッハ、ブーレーズ、ビシュコフ、ヴェルザー=メスト、ケント・ナガノらの指揮で交響曲と歌曲を歌ってきた。録音:2007年5月 ヴェリゾンホール (フィラデルフィア) (ライヴ) 制作:マーサ・デ・フランシスコ 録音:ジャン=マリー・ジャイサン、チャールズ・ギャグノン
ODE 1132
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ヨセフ・スーク(1874-1935):
 交響曲第2番 ハ短調 作品27「アスラエル」(1905-06)
ヴラディーミル・アシュケナージ(指)
ヘルシンキ・フィル
チェコと縁のあるアシュケナージがヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮したコンサートのライヴ。この作品の初 SACD 録音。チェコ、クレチョヴィーチェの生まれ。プラハ音楽院でドヴォジャークに学んだ作曲家でヴァイオリニスト、ヨセフ・スークが 大管弦楽のために書いた交響曲第2番は、「ドヴォルザークとオチルカの気高き思い出に」捧げられた曲。1904年、ドヴォルザークの死をきっかけに作曲に着手。3つの楽章が完成した翌年、こんどはドヴォルザークの娘だった妻オチルカの死に遭遇します。死者の魂を永遠の地に導く死の天使、アスラエルの名が副題につけられた。この5楽章構成の大作をヘルシンキ・フィルのクリアーなアンサンブルとアシュケナージのスケール大きい指揮が感動的に仕上げています。録音:2008年4月 フィンランディアホール (ヘルシンキ) (ライヴ) [制作:セッポ・シーララ  録音:エンノ・マエメツ] 5.0 surround
ODE 1129
\2300
ヨーナス・コッコネン(1921-1996):交響曲第1番、交響曲第2番
オプス・ソノルム(1964-65) (管弦楽のための)*
サカリ・オラモ(指)
フィンランド放送響
フィンランド放送交響楽団とサカリ・オラモによるコッコネン第2集。第1集(ODE 1098) と同様、欧米のメディアから注目を集める1枚。ヨーナス・コッコネンの邸宅は、20世紀フィンランドを代表する建築家アルヴァル・アールトが設計を担当しました。ふたりを結びつけたのは、"質への情熱" が創造の作業を支配するという考え方。コッコネンとアールトは、それぞれの分野に優れた業績を残しました。コッコネンの交響曲第1番は、フィンランド音楽がモダニズムの流れに乗り、交響曲が時代遅れとみなされた時代に作曲されました。シベリウスの交響的思考に共感したコッコネンは、シベリウスとは違う作品構造により、新しい交響的音楽の形を追求。簡潔な十二の音列を基礎とする作品を作り上げました。初期のネオクラシカルな作風から十二音技法による作曲に移ったコッコネンは、「J・S・バッハの2声のインヴェンションは、音列技法の最良の教科書」と冗談っぽく語ったこともあったとされます。第2番の交響曲は、さらに内省的、悲劇的、禁欲的な音楽。4つの楽章を、第1楽章アダージョ・ノン・トロッポと第2楽章アレグロ、第3楽章アンダンテと第4楽章アレグロ・ヴィヴァーチェの2つのグループにまとめ、交響的思考の一層の展開を図っています。3楽章の短い作品「オプス・ソノルム(響きの作品)」 は、Jean Sibeliusの名前からとった5つの音が曲の中心モチーフ。打楽器を除く代わりに、打楽器的な音を作り出すためピアノが用いられています。録音:2008年3月10日-11日*、12日-14日(第1番)、5月26日-27日(第2番) 文化の家 (ヘルシンキ)

PHIL ARTIS 1CD¥2700

PAV 0608 エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):
 「スザンナの秘密」
フリードリヒ・ハイダー(指)
オヴィエド・フィルハーモニア
妻の秘密は「タバコの臭い」。夫は妻がタバコを吸う男性と浮気しているのではと気をもむが、最終的に実は妻自身がタバコを吸っていた、というお話。ソプラノの女王グルベローヴァのよきパートナーであるハイダーが、見事にこの愛らしいストーリーのオペラを我々に提示してくれている。
PAV 0604 ブラームス:セレナード第1番 ニ長調 op.11
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブリードリヒ・ハイダー(指)
マントヴァ室内管弦楽団
マントヴァ室内管弦楽団は、1981年に設立された伝統あるアンサンブル。様々なソリストとの共演を重ねているほか、様々な放送局で演奏の模様が放映されるなど、中堅ながら人気のあるアンサンブル。ジークフリート牧歌でも、親密な雰囲気が魅力。

PRAGA DIGITALS

PRDDSD 250253
(SACD Hyvrid)
\3100
ワインベルク:
 (1)弦楽三重奏曲 Op.48
 (2)チェロソナタ第1番 Op.21
 (3)同第2番 Op.63
 (4)無伴奏チェロソナタ第1番 Op.72
ミハル・カニュカ(Vc)、
ミゲル・ボルヘス・コエーロ(Pf)、
ベートーヴェン弦楽三重奏団
最近各社からリリースが相次いでいる旧ソ連の作曲家ミェチスワフ・ワインベルク。ついにPragaレーベルも参戦した。プラジャークSQの名チェロ奏者カニュカがピアノ伴奏付きの2篇のソナタと無伴奏ソナタに挑戦、実に味わい深い美演を繰り広げている。注目は世界初録音の弦楽三重奏曲。弦の国チェコならではの響きを満喫させてくれる。

PRAGA  DIGITALS 1CD¥2000

PRD 350046
¥1890
ドヴォルザーク:
 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.51, B 92
 弦楽四重奏曲第11番ハ長調Op.61, B 121
プラジャーク四重奏団
既出PRD.250102(第10番)、PRDDSD.250198(第11番)よりの組み替え再発。
PRD 350048
¥1890
ドヴォルザーク:
 弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105, B 193
 弦楽四重奏曲第13番ト長調Op.106, B 192
プラジャーク四重奏団
既出PRD.250102(第13番)、PRD.250136(第14番)よりの組み替え再発。お国ものドヴォルザークを看板に掲げる、チェコのプラジャークによる模範的演奏。ちょっとした節まわしにも、共感がたっぷりと込められている。
PRD 350052 ボロディン:
 (1)弦楽四重奏曲第2番ニ長調
 (2)弦楽四重奏曲第1番イ長調
(1)プラジャーク四重奏団
(2)コチアン四重奏団
PRDDSD.250222(第1番)とPRD.250139(第2番)よりの組み換え再発。チェコのふたつのアンサンブルによるボロディンのカルテット。甘美なメロディで有名な「夜想曲」つきの第2番を演奏するのは、現代のチェコを代表するアンサンブル、プラジャーク四重奏団。
PRD 350051 フランク:弦楽四重奏曲ニ長調
ラロ:弦楽四重奏曲Op.45
コチアン四重奏団
現行PRD250141と同内容。フランクはヴァイオリン・ソナタ、ピアノ五重奏と並ぶ最晩年の傑作。
PRD 350050 バルトーク:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz.75
 ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz.76
ペテル・チャバ(Vn)
ジャン=フランソワ・エッセール(P)
バルトークと同郷のハンガリーのチャバが弾くソナタ集。既出PRD.250135(廃盤)の再発。

PREISER

PRCD 90755
\2300
R.シュトラウス:
 献身Op.10-1
 夜 Op.10-3
 ダリア Op.10-4
 サフランOp.10-7. 8
 万霊節Op.10-8
 帰郷Op.15-5
 あなたの眼差しが私を見たときから Op.17-1
 お前の黒髪をぼくの頭上に Op.19- 2
 私の心は沈黙し冷える Op.19-6
 ああ恋人よ、もう別れねば Op.21-3
 ツェツィーリエ Op.27-2
 明日の朝 Op.27-4
 愛の讃歌Op.32-3
 わが子に Op.37-3
 解き放たれた心Op.39-4
ベルク:
 七つの初期の歌
  (夜,葦の歌,夜鶯,夢に見た栄光,
  部屋で,愛の讃歌,夏の日)
 飯
田実千代(S)
ダヴィト・ルツ(P)
ウィーンで活躍するソプラノ飯田実千代がR.シュトラウスとベルクの歌曲集を録音した!飯田は名古屋出身。京都大学を卒業後に本格的に歌を学び、さらにウィーンに留学。現在は、東京、名古屋、ウィーンを巡りながら各地で活躍しています。2003年11月に日生劇場で上演されたベルク「ルル」のタイトルロールは大きな評判となりました。知性的かつ日本人離れした美声を持ったソプラノです。このCDには、シュトラウスのリートから名曲ばかり15曲と、ベルクの七つの初期の歌曲を収録。日本語解説付きです。

PROFIL 1CD¥2400

PH 04071
¥2190
ショパン:
 (1)スケルツォ第1番ロ短調Op.20
 (2)スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
 (3)スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
 (4)スケルツォ第4番ホ長調Op.54
 (5)幻想曲ヘ短調Op.49
 (6)子守歌変ニ長調Op.57
 (7)舟歌嬰ヘ長調Op.60
エフゲニー・ムルスキー(P)
004年のバラード全集(PH.04065)以来、2010年ショパン生誕200周年のアニヴァーサリーに向けて注目を集めるムルスキーによるシリーズ第5弾。スケルツォ第2番に聴く、スタインウェイDを鳴らし切る豪腕は、ガヴリーロフやリュビーモフ、シチェルバコフを世に送り出した名教師レフモフによって鍛えられたもの。加えて磨き抜かれた美音も強烈な魅力。NDRハノーファーとの共同制作。録音:2007年7月26-28日NDRハノーファー、放送局スタジオ大ホール
PH 08034 「ファンタジーにも理あり」
 (1)J.S.バッハ:ソナタBWV.529?
  リコーダー、ディスカント・ヴィオール、チェロとテオルボ
 (2)同:ソナタBWV.1027/1039?
  リコーダー、リラ・ヴィオール、チェロとテオルボ
 (3)同:フーガBWV.952?
  リコーダー、ディスカント・ヴィオール、チェロとテオルボ
 (4)モーツァルト:
  アダージョとフーガK.404a?
    リコーダー、リラ・ヴィオール、チェロとリュート
   アダージョ / フーガ(J.S.バッハ:フーガBWV.853) / アダージョ /
   フーガ(J.S.バッハ:フーガBWV.883) /
   アダージョ / フーガ(J.S.バッハ:フーガBWV.882)
 (5)J.S.バッハ:
   ソナタBWV.1037?リコーダー、ディスカント・ヴィオール、チェロとテオルボ
    アダージョ(モーツァルト:カノン風アダージョK.410) /
    アッラ・ブレーヴェ / ラルゴ / ジグ
クアドロ・ヒポテーシス(オリジナル楽器使用)
レオポルド・ダゴスティーノ(リコーダー)
シンシア・ゾッティ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
クラウディア・ポズ(バロック・チェロ)
ウーゴ・ナストゥルッチ(テオルボ、リュート)
リラ・ヴィオール
J.S.バッハのトリオ・ソナタ、ガンバ・ソナタ、オルガン曲を、当時は楽器編成など必ずしも絶対的な意味を持たなかったのではというコンセプトに遵い、原曲とは異なるユニークな形で取り上げている。とくに、ガンバのパートを、比較的高域を担うディスカント・ヴィオール、低域を担うリラ・ヴィオールと、曲に応じて重心をシフトさせていたりとじつは考え抜かれた楽器の組み合わせがされています。さらに、真作かどうか疑わしいK.404a(オリジナルはバッハの鍵盤作品)を、モーツァルトの弦楽三重奏版からまたまたバロック風に変更というのも、ややこしくて混乱してきそうだが、これが結構いけるのだから、つくづく音楽とは奥深いものです。録音:2006年2月フランス、ガール、ヴァルボンヌのシャルトル会修道院
PH 09002 (1)モーツァルト:アンダンテ ヘ長調KV.616(ウルフ=グイド・シェーファー編)
(2)同:セレナード ハ短調KV.388&KV.406(モルデハイ・レヒトマン編)
(3)同:アレグロとアンダンテKV.608(ウルフ=グイド・シェーファー編)
(4)ベートーヴェン:五重奏曲変ホ長調Op.4(モルデハイ・レヒトマン編)
シャンティリ木管五重奏団
ピルミン・グレール(Fl)、
フローリアン・グルーベ(Ob)
ヨハネス・ズール(Cl)、
ベンチェ・ボガーニ(Fg)、
ドミトリ・ババノフ(Hrn)
シャンティリ・クインテットはベルリン響のグレール、ミュンヘン・フィルのボガーニらを中心に結成された木管五重奏団。アルバム1曲目と3曲目はオリジナルのオルガン曲を編曲したもの。録音:2008年5月2-4日ミュンヘン、バヴァリア・ムジークスタジオ
PH 09005
\2400
シェンデロヴァス:
 (1)チェロと打楽器のためのソナタ (1972/1992)
 (2)カントゥスⅠ?チェロとピアノ (1993)
 (3)シュラミスの歌?チェロ、バヤン、打楽器、テープ (1992/2001)
 (4)カントゥスⅡ?チェロ独奏 (1993)
 (5)ダヴィデの歌?チェロと弦楽四重奏 (2006)
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
パヴェル・ギュンター(Perc)、
タチヤナ・ゲリンガス(Pf)、
ゲイル・ドラウグスヴォル(バヤン)、
ヴィリニュスSQ
アナトリユス・シェンデロヴァスは1945年生まれのリトアニアの作曲家。彼はゲリンガスの最初のチェロの師の子息にして幼なじみ。それもあってゲンリンガスが積極的に紹介していることで、世界的に知名度があがっている。作風はそれほど前衛的でなく情感豊か。当アルバムはチェロを主役にした室内楽作品集。ゲリンガスならではの名人芸が光る。
PH 08031
\2400
チェロ・フィエスタ!
 (1)ハイドン:チェロ協奏曲ハ長調
 (2)チャイコフスキー:奇想的小品 Op.62
 (3)アザラシヴィリ:チェロと室内管弦楽のための協奏曲
 (4)ヒナステラ:パブロ・カザルスの主題による注解 Op.46
 (5)チック・コリア:ラ・フィエスタ
マリー=エリザベート・ヘッカー(1)(5)、
ギオルギ・ハラーゼ(2)(3)(4)(5)(Vc)、
クレメラータ・バルティカ
ギドン・クレーメルがその才能を愛でている若手チェロ奏者ふたり、ヘッカーとハラーゼの協奏作品アルバム。古典派のハイドンから現代ジャズまで驚異的な懐の深さを示している。聴きものはグルジアの作曲家アザラシヴィリとチック・コリア作品。溌剌としたフレッシュな音楽性が輝いている。

RCO

RCO 08005
(14CD-BOX)
\18000→¥16990
「ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団アンソロジー第5集1980-1990」
[CD 1]
ウェーベルン:管弦楽のための5つの小品Op.10
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
 録音:1979年6月9日
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
 録音:1979年6月9日
ニールセン:交響曲第5番Op.50
 キリル・コンドラシン(指)
 録音:1980年11月20日
[CD 2]
ダラピッコラ:離別
 ドロシー・ドロウ(S)
 ルーカス・ヴィス(指)
 録音:1979年1月7日
ブルックナー:交響曲第6番イ長調
 オイゲン・ヨッフム(指)
 録音:1980年11月2日
[CD 3]
ヒンデミット:クラリネット協奏曲
 ジョージ・ピーターソン(Cl)
 キリル・コンドラシン(指)
 録音:1979年11月17日
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調
 キリル・コンドラシン(指)
 録音:1980年8月18日
[CD 4]
シューマン:交響曲第1番変ロ長調「春」
 ベルナルド・ハイティンク(指)
 録音:1981年5月1日
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
 ベルナルド・ハイティンク(指)
 録音:1982年12月16日
コダーイ:ガランタ舞曲
 エド・デ・ワールト(指)
 録音:1982年11月14日
ペーテル・スハット(1935-2003):テーマ
 独奏オーボエ、ギター、オルガンと木管のための(1970)
  ヴェルナー・ヘルバース(Ob)
  エド・デ・ワールト(指)
  録音:1981年3月21日
[CD 5]
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」序曲
 クルト・ザンデルリング(指)
 録音:1983年4月22日
カール・アマデウス・ハルトマン:葬送協奏曲(1939)
 テオ・オロフ(Vn)*RCOコンマス
 クルト・ザンデルリング(指)
 録音:1983年4月22日
ディーペンブロック:リディアの夜(1913)
 ハンス・フォンク(指)
 録音:1984年3月1日
シベリウス:交響曲第6番ニ短調Op.104
 コリン・デイヴィス(指)
 録音:1983年1月20日
[CD 6]
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
 マルタ・アルゲリッチ(P)
 ネーメ・ヤルヴィ(指)
 録音:1983年11月3日
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
 アンタル・ドラティ(指)
 録音:1983年5月14日
[CD 7]
シュレーカー:あるドラマへの前奏曲
 フリードリヒ・チェルハ(指)
 録音:1984年1月8日
ルドルフ・エッシャー:「シンフォニア-モーリス・ラヴェル追悼」よりラルゴ
 ルーカス・ヴィス(指)
 録音:1982年6月18日
ヴァレーズ:ハイパープリズム
 ハンス・フォンク(指)
 録音:1983年10月16日
スクリャービン:法悦の詩Op.54
 アンタル・ドラティ(指)
 録音:1984年3月15日
ルドルフ・エッシャー:ランボーの宇宙
 ローデ・ドヴォ(T)
 ルーカス・ヴィス(指)
 録音:1982年6月18日
[CD 8]
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調KV.491
 アルフレート・ブレンデル(P)
 ベルナルド・ハイティンク(指)
 録音:1985年12月8日
ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
 コリン・デイヴィス(指)
 録音:1983年10月30日
ルーセル:交響曲第3番ト短調Op.42
 ハンス・フォンク(指)
 録音:1984年3月1日
[CD 9]
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485
 レナード・バーンスタイン(指)
 録音:1987年6月24日
ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調Op.86
 アリソン・ハーガン(S)
 キャロライン・ワトキンソン(A)
 キース・ルイス(T)
 ウート・オステルカンプ(Bs)
 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団合唱団
 アーサー・オールダム(合唱指揮)
 コリン・デイヴィス(指)
 録音:1986年1月23日
[CD 10]
ベルク:「ヴォツェック」からの3つの断章
 ドゥニャ・ヴェイゾヴィチ(S)
 ゲルト・アルブレヒト(指)
 録音:1987年11月14日
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
 レナード・バーンスタイン(指)
 録音:1987年10月9日
[CD 11]
ドビュッシー:管弦楽のための「映像」
 アンタル・ドラティ(指)
 録音:1987年4月5日
シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5
 クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)
 録音:1988年4月24日
[CD 12]
ウェーベルン:夏風のなかで
 リッカルド・シャイー(指)
 録音:1989年10月12日
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調KV.495
 ヤーコプ・スラフテル(Hrn)*RCO首席
 ニコラウス・アーノンクール(指)
 録音:1988年10月16日
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
 ニコラウス・アーノンクール(指)
 録音:1988年10月16日
[CD 13]
ロッシーニ:「コリントの包囲」序曲
 リッカルド・シャイー(指)
 録音:1986年10月19日
ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」
 リッカルド・シャイー(指)
 録音:1989年4月23日
マルチヌー:交響曲第6番「交響的幻想曲」
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
 録音:1986年1月5日
R.シュトラウス:交響的幻想曲「影のない女」
 エーリヒ・ラインスドルフ(指)
 録音:1989年11月2日
[CD 14]
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
 イヴァン・フィッシャー(指)
 録音:1988年2月12日
ラヴェル:歌劇「子供と魔法」
 ジャンヌ・ピランド(Ms)
 バルバラ・キルダフ(S)
 アンネマリー・ロッド(S)
 キム・ヨン・ヒ(S)
 キャロライン・ワトキンソン(Ms)
 ヨーケ・デ・フィン(Ms)
 ニコ・ファン・デル・メール(T)
 デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br)
 リューヴェ・フィセル(Bs)
 オランダ室内合唱団
 聖バーヴォ教会少年合唱団
 シャルル・デュトワ(指)
 録音:1989年12月9日
トリスタン・ケウリス(1946-1996):カテーナ
 31の管、打楽器のためのリフレインと変奏曲(1988)
 エド・デ・ワールト(指)
 録音:1989年1月12日
第3弾以降、RCO Liveより毎年一作ずつのリリースが恒例となった名門RCOのアンソロジーボックス。シリーズ第5集は音質もきわめて優秀な1980年代。前作に引き続き今回もクラムシェル仕様ボックス入りの14枚組、極上のライヴ音源をぎっしり収めている。このたびの特色として、あらためて驚かされるのが客演陣の顔触れの豪華なこと!心身ともに充実していた時期のジュリーニによるブラームスの第4番(CD 1)、ピリオド・アプローチが清清しい名誉客演指揮者アーノンクールの「エロイカ」(CD 12)、エキスパートとして知られるデイヴィスのシベリウス(CD )のほか、コンチェルトでは、アルゲリッチ独奏ヤルヴィ指揮のベートーヴェンの第2協奏曲(CD 6)や、ブレンデル独奏ハイティンク指揮のモーツァルト第24番(CD 8)と興味の尽きないプログラムばかり。このほかにも、TAHRAからリリースされながら廃盤となっていたヨッフムのブル6(CD 2)、また、既出DGG盤と同一音源とおもわれますがバーンスタインによるシューベルト(CD 9)とマーラー(CD 10)などが聴けるのも思いがけない喜びといったところではないだろうか。そして、ケウリスによるRCO100周年記念の委嘱作(CD 14)が含まれているのも当シリーズならではの趣向といえるだろう。まさに壮観。ことし2008年創立120周年の伝統を誇るRCOだからこそ実現しうる、この上ない充実の内容となっている。

SIMAX 1CD¥2500

PSC 1244 ノルウェーのオルガン 第3集〜Organum Norvegica
 マルセル・デュプレ(1886-1971):
  3つの前奏曲とフーガ 作品7、オルガン交響曲第2番 作品26
 ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):組曲第1番 作品51
テリエ・ヴィンゲ(Org)
[シーエン教会のヨルゲンセン・オルガン (1894年、1936年、1954年)]
ノルウェーの歴史的オルガンを紹介するシリーズの第3作。シリーズを任されたテリエ・ヴィンゲが、劇作家ヘンリク・イプセンの生まれたテレマルクの町、シーエンの教会に設置されたヨルゲンセン・オルガンを弾いています。この楽器は、シーエン教会が建立になった1894年、クリスチャニア (現オスロ) のオルセン&ヨルゲンセンが製作。この最初のオルガンは、ストップ数31、2段鍵盤とペダルの大きさ。1936年、ヨルゲンセンによる拡張工事が行われ、3段目の鍵盤が追加されました。1954年に再改装。70のストップと4段の鍵盤をもつ現在の楽器ができあがりました。このアルバムで演奏されるのは、ともにシャルル=マリー・ヴィドールに学び、友人からライバル関係になったふたりのオルガニスト、ルイ・ヴィエルヌとマルセル・デュプレの作品。「1870年から1940年、フランスにおけるオルガンの黄金時代」 (テリエ・ヴィンゲ) にオルガンをコンサート楽器として発展させた功績で知られます。ヴィエルヌが1927年のアメリカ・ツアーで演奏した「組曲第1番」は、前奏曲、アンダンティーノ、カプリース、間奏曲、レクイエム・エテルナム、結婚行進曲の5つの部分に分かれます。デュプレの「3つの前奏曲とフーガ」のうちト短調の作品は、彼の書いたもっとも人気のあるオルガン曲のひとつ。オルガン交響曲第2番は、前奏曲、間奏曲、トッカータの3つ楽章からなり、新しい音楽語法により書かれています。アルバムの制作と録音をジェフ・マイルズが担当。録音:2006年3月10日-13日 シーエン教会 (シーエン、テレマルク)
PSC 1234
¥2290
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン(1888-1974):
 ピアノ協奏曲 変ホ長調 作品29 (1954)、
 交響詩「パン」作品22 (1939)
ヨハン・クヴァンダール(1919-1999):ピアノ協奏曲 作品85 (1998)
ホーヴァル・ギムセ(P)
クリスチャン・エッゲン(指)
オーレ・クリスチャン・ルード(指)
オスロ・フィル
ノルウェー音楽の伝統と新しい潮流の融合に成功した、父ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン。父から離れたところで芸術表現を評価されることを望み、父方の姓を名乗らなかった息子、ヨハン・クヴァンダール。モンラード・ヨハンセンのピアノ協奏曲はエネルギッシュな音楽が特徴。ピアニストに技巧が求められる作品です。交響詩<パン>は、ノーベル賞作家クヌート・ハムスンの80歳誕生日記念のためにノルウェー放送局から委嘱を受け、作曲されました。題材となったハムスンの小説『パン(Pan)』は、森の小屋に住む元軍人の狩人と、商人の娘の恋の顛末を語り、文明と自然の対立を表現した作品とされます。グリーグ以来のノルウェー音楽に印象主義の色彩を加えた音楽。モンラード・ヨハンセンの国際的にもっともよく知られた作品です。クヴァンダールのピアノ協奏曲は彼の最後の作品。リズミカルな推進力のある最初の楽章は、小さな動機にノルウェー的要素が感じられ、クヴァンダールがゲイル・トヴェイトに学んだことが思い起こされます。簡潔なトッカータで音楽を締めくくることを提案したのは、ホーヴァル・ギムセ。ギムセは初演のソロイストを務めただけでなく、彼の貢献がなければクヴァンダールが作品を完成させることはできなかったと言われています。クリスチャン・エッゲンとオーレ・クリスチャン・ルードがオスロ・フィルハーモニックを指揮。20世紀ノルウェーを代表する父子作曲家の作品をジェフ・マイルズが豊かで鮮やかな音に捉えています。録音:2005年8月10日-12日、2007年5月15日-16日 オスロ・コンサートホール
PSC 1802 コンラード・バーデン(1908-1989):管弦楽作品集
 (1)イントラーダ・シンフォニカ 作品78 (1969) (管弦楽のための)、
 (2)クラリネットと弦楽のための小協奏曲 作品37 (1954)
 (3)田園詩とフーガ 作品46 (1958) (室内管弦楽のための)
 (4)民話組曲 作品49 (1960) (管弦楽のための)
  昔むかし/親指小僧/ソリア=モリアのお城/
  若者と悪魔/流れに向かう老婆/青い山の王女
 (5)ピアノ協奏曲 作品118 (1979)
 (6)管弦楽のための変奏曲 作品60 (1963)
(1)カシュテン・アンデシェン(指)
ハルモニエン音楽協会管弦楽団
(2)ビョルン・ハルヴォシェン(Cl)
カシュテン・アンデシェン(指)
ハルモニエン音楽協会管弦楽団
(3)ハインツ・フロイデンタール(指)
オスロ・フィル
(4)スヴェッレ・ブルーラン(指)
ハルモニエン音楽協会管弦楽団
(5)ゲイル・ヘンニング・ブローテン(P)
アルフ・オールダール(指)
オスロ・フィル
(6)シェル・インゲブレトセン(指)
オスロ・フィル
ライプツィヒとオスロの音楽院で学んだ教会音楽家、オルガニスト、音楽批評家。コンラード・バーデンは20代の終わりになって初めて作曲を手がけました。宗教作品と室内楽作品を中心に作曲。作品番号をもつ147曲のうち20曲が管弦楽のための作品と協奏曲です。祝祭的性格の「イントラーダ・シンフォニカ」。「クラリネットと弦楽のための小協奏曲」は、パリでジャン・リヴィエに学んだ後に書かれたネオクラシカルな作品。『エドヴァルド・グリーグ』の共著者フィン・ベネスターは、「ノルウェーの作曲家が近年、作曲したもっともユーモラスな協奏曲のひとつ」 と呼びました。ノルウェーの高原に伝わる<家畜を呼ぶ声>を思わせる主題をもった「田園詩とフーガ」。ノルウェー民話をテーマに、バルトークと 6人組から影響を受けた語法で書かれた6曲で構成する「民話組曲」。農民舞曲のリズムが推進力となるピアノ協奏曲。ハンス・イェリネクの十二音音楽から学び、テクスチュアと線を重視した構成的な音楽、「管弦楽のための変奏曲」。PhilipsのためのLP録音と、一部モノラルを含むNRK (ノルウェー放送) の録音をアウドゥン・ストリーペが整音、マスタリング。歴史的録音か微妙なところですが、こちらのコーナーにてご紹介させていただきます。紹介される機会の少ないバーデンの音楽をじっくり楽しめるアルバムになりました。録音:(1)(2)1972年(3)1959年11月4日 NRK放送録音(ライヴ、モノラル)(4)1976年12月7日 NRK放送録音 (ライヴ、モノラル)(5)1963年8月23日 NRK(6)1983年12月19日 NRK放送録音(ライヴ)

SOLI DEO GLORIA

SDG 703
\3300→¥2990
ブラームス:アルト・ラプソディop.53
シューベルト:水の上の精霊の歌D714
シューベルト:タルタロスの群れD583
シューベルト:御者クロノスにD369
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
モンテヴェルディ合唱団
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)
ガーディナー率いるSDGレーベルのブラームス交響曲シリーズ第2弾は、交響曲第2番。カップリングにはシュトゥッツマンによるアルト・ラプソディほか、という魅力的なプログラム。ガーディナー自身、ブラームス交響曲全曲プロジェクトに際し、それぞれどのようなプログラムを組むべきか悩んだとのことですが、この第2番とブラームスの声楽作品、さらに、ブラームスの同時代や少し前の時代に生きた作曲家の声楽作品を組み合わせることにより、ブラームスの第2番に息づく声楽的要素をより鮮やかに浮かび上がらせることができたといいます。冒頭のアルト・ラプソディは、最近声に柔らかさが加わり魅力を増したシュトゥッツマンが、旅人の絶望から希望までを真摯に歌い描きます。聴者は彼女の歌声により、交響曲世界への心の準備ができるのです。メインの交響曲では、冒頭のホルンの、オリジナル楽器独特の伸びる響きとあたたかさが、私たちの五感と心をやわらかくほぐしてくれます。最終楽章では、ガーディナーの指揮のもと、古典派の形式とロマン派的愛が至上のバランスで共存。終結部では管楽器の音色も見事、輝きを放ち勝利のうちに曲をとじます。録音:2007年10月、11月/サレ・プレイエル(ライブ)

VAI(CD)

VAIA 1259
\2000
グレゴリー・クンデ、ロッシーニ・アリア集
ロッシーニ:
 「アルジェのイタリア女」
 「エルミオーネ」
 「タンクレーディ」
 「イタリアのトルコ人」
 「湖上の美人」
 「リッチャルドとゾライデ」
 「セミラーミデ」
 「チェネレントラ」
からのアリア
スターバト・マーテル〜悲しみに沈む魂に
グレゴリー・クンデ(T)
マルコ・ザンベッリ(指)
プラハ・メトロポリタン交響楽団、
プラハ・メトロポリタン合唱団
2008年11月のロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル来日公演で、「オテッロ」のタイトルロールを歌って絶賛されたグレゴリー・クンデの、ロッシーニ・アリア集。クンデは1954年、米国イリノイ州カンカキー生まれ。1980年代にメトロポリタン歌劇場など米国で成功を収めた後、1990年代にヨーロッパに進出し、ロッシーニやベッリーニなど19世紀前半のイタリアオペラでセンセーションを巻き起こした。50歳を越えた今日でも至難なロッシーニのテノール役を歌う第一人者として極めて高い評価を受けている。活躍のわりにクンデの録音は少なく、これが始めてのアリア集。「タンクレーディ」のアルジーリオ、「エルミオーネ」のオレステ、「セミラーミデ」のイドレーノのように得意とする役のアリアだけでなく、「チェネレントラ」のドン・ラミーロ、「アルジェのイタリア女」のリンドーロ、「イタリアのトルコ人」のナルチーゾのように、珍しい役のアリアまで収録している。ハイCどころかハイDまで輝かしく響かせる妙技がたっぷり味わえる。

WAON RECORDS

WAONCD 6030
\2300
オキャロラン作品全集vol.3 守安功(アイリッシュ・フルート)
守安雅子(アイリッシュ・ハープ、バゥロン)
バロック音楽の語法をしっかりと学び、かつアイルランドの大地と風土、そして人々に造詣の深い守安功と雅子によるオキャロラン全集第3弾。タイトルにもなっている聖体奉挙という作品は、オキャロランの作品中唯一の宗教的題材に基づく曲。オキャロラン自身、敬虔なカトリック教徒で、ミサの中でハープを演奏し歌を歌っていたという記録がいくつも残されているだけに、興味津々。録音:2008年1月

WERGO 1CD¥2400

INT 3424 テオドラキス:作品集〜エーゲ海の東
 音楽に満ちた海/日は沈む/あなたの海なる髪/火のとき
 スプリング・ミュージック/あなたを待つ海/日がな一日あなたを愛す
 水と戯る/海がつづくかぎり/海のうた/水の循環/海の色
 ナイト・フライト/波のリズム/神秘なるエーゲ/あなたの身体の川
 ビザンツ遺跡/太陽のあしあと/欲望に火がついて
 水の音楽とともに/燃え盛る7月の風
ジェン・ナウミルカ(Vc)
ヘニング・シュミート(Pf)
‘人間の深い声、チェロの音色、ピアノの澄み切った宝石のような音色・・・音楽が「語る」ものというのは、人間の心でとらえきることはできない。’とテオドラキスは語ります。テオドラキスの音楽のもつ豊かな情景、きらきらとした光・・・掬おうとしても指の間からこぼれてしまう、砂のかけら、夢のかけらといったものに満ちた音楽。暖かな気分に浸れる幸せな一枚。録音:2007年2月
INT 3400
(2CD)
\3600
テオドラキス:ディオニュソスの変容(2幕のオペラ)
 (ヘンニク・シュミートによる室内楽オケ版)
テオドラキス(指)
オルケストラ・ディ・ムジカ・ディフィシーレ(グダニスク)
コンチェントゥス合唱団
テオドラキスはオペラを数曲書いているが、その第1号である作品がこれ。ギリシア神話のディオニュソス神が登場。ディオニュソスは神として、そしてまた人間としてこの世に現われる。物語は詩人によって語られ、時は1900年代半ばから古代まで、そして所も様々に飛躍しながら進められます。最後は詩人が観客にむかってピストルをかまえ、「私は未来を撃つ」と言って幕となる、幾重もの物語から構成されるやや複雑なストーリーではありますが、音楽自体は非常に明快。
WER 6568 アンドレアス・ドーメン:
 (1)テンポ・ジュスト(2)Kuhlmannkommentar
 (3)フロッタゲス(4)ゲルハルト・リヒテルのための音楽
打楽器四重奏団、
WDRケルン放響ほか
ドーメンは、「もっと速く、もっと速く」が口癖の作曲家。(1)の「テンポ・ジュスト(正確なテンポで)」では、演奏者は可能な限り高速で演奏することを求められる。パッセージが様々な楽器で受け継がれていく部分や、マリンバの超絶技巧など、かつてない早口音楽が展開されている。
WER 6593
(2CD)
\1200
[CD1]
 (1)エンノ・ポッペ:Knochen(1999/2000)
 (2)スティーグラー:お手軽ソナタ(1992/93) 
 (3)ヘヒトレ:スクリーン(2001)
 (4)フィンネンダール:レクルス(1997/98) 
 (5)ヘンニヒ:マッセン(2005)
 (6)トマッラ:楽興のとき(2003/04)
[CD2]
 (1)クラーレン:チャームス(2004)
 (2)シュナイト:部分的組織の再創造的側面についてのある孤独な僧の思考(2001)
 (3)ヴィンクラー:グリンカンビ(1994/95)
 (4)ヨネライト:全か無か(2003/2004)
 (5)オニャ:Euler Sonaten Ⅱ&Ⅲ(2001)
 (6)シュティーア:ダブル
ドイツを中心に活躍する現代作曲家たちの作品の中から選りすぐりを集めた究極の2枚。阿鼻叫喚系から、ぽよんぽよんとした音色が面白い作品、強迫観念的世界が繰り広げられる作品など、実に様々。20世紀末から21世紀初頭にかけての現代音楽シーンを早足で振り返るのに最適の2枚いる。
WER 6565 カールステン・ヘンニヒ:
 (1)Sing-Singの後の遠足 (2)aperioden mit 7 faltungen
 (3)カデンツァ〜13のわな (4)マッセン (5)シノニム
ルクセンブルク・シンフォニエッタ
マルセル・ヴェングラー(指)
モニカ・ジョルダン(S)、
アンサンブル・アレフ
トラック4の「マッセン」は、自然界の二つの現象〜砂嵐と昆虫の大群の動き〜を音にしたもの。砂嵐を形成する砂の一粒一粒までが見えるような、遠近感が少しおかしくなるような錯覚を覚える作品。

ZIG ZAG TERRITOIRES 1CD¥2600

ZZT 080403
\2600
カーゲル:アクースティカ(1968−1970)
 (1)第1回目38'58"
 (2)第2回目35'53"
TAMシアター
電子音テープ:カーゲル自身
1931年のクリスマス・イブに生まれ、2008年9月18日に亡くなったカーゲル。この「アクースティカ」は、「音楽は沈黙から生まれ、沈黙へと還る」「音の発し手が音楽(楽音)として意識して発していれば、それは音楽である」といった、音楽というものを定義しようとする試みに対する挑戦のような作品。カーゲルの代表作とする人もいる。題名のとおり、アコースティックな様々な音が様々な奏者によって奏でられる中、バックではあらかじめ収録された電子音のテープが断続的に流れている作品。楽器は実に様々で、鍵盤のように調律・整頓されたカスタネット、親指ピアノ、さらには風船の口にトロンボーンのマウスピースをつけたものや、髪の毛をとかす櫛に薄い紙をあわせ、吹いたりこすったりして音を出す楽器、3ひねりくらいある「楽器」が登場します。これらの奏法指定が書かれた200ものカードがあり、奏者たちはそれらを選んで相互即興のように様々に演奏していくもの。聴いていて、歯に響く音や頭痛がしそうな音もあるが、それでも音の発信者は「音楽」として奏でているわけで、でも、これを音楽としてよいのか、と真剣に悩んでしまうような、「音楽とは何ぞや」という問題をあらためて考えさせられる、カーゲルから私たちへの永遠の挑戦状のような作品。ちなみに、偶然性の音楽という要素もあるため、ここでは2つの演奏が収録されている。違いを探しながら聴いてみるのも面白いかもしれません。録音:2007年3,4月
ZZT 080901 サティ:ピアノ作品集
 グノシエンヌ( No.1, 2, 3 )、星たちの息子への3つの前奏曲、
 「天国の英雄的な門」への前奏曲、ばら十字団のファンファーレ、
 3つのジムノペティ、4つのオジーヴ
クレール・シュヴァリエ(P)
使用楽器:1905年エラール製
インマゼールとの共演などで知られる女流ピアニスト、クレール・シュヴァリエがエラール製ピアノで演奏したサティの作品集。エラールの持つ典雅で高貴な響き。無駄な音を省いた音色勝負のサティの音楽。そして、シュヴァリエが丹念に音楽を作り込み生まれた演奏は、数多ある録音の中でも最上級の美しさを誇っている。録音:2008年4月4日、3月31日 スタジオ・セクエンツィア(モントレイユ、パリ)
ZZT 080902 ヤナーチェク:ピアノ作品集
 草陰の小道を通って 第1集(10曲)
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」(2楽章)
 霧の中で(4曲)
エレーヌ・クヴェール(P)
世界の音楽誌から注目を集めたエレーヌ・クヴェールのデビューCD、ハイドンのソナタ集(ZZT 030502)、ベートーヴェン・ソナタ集(ZZT2041001)から一段と成長を見せるエレーヌ・クヴェールが聴かせるヤナーチェク作品集。故郷モラヴィアの民謡を採譜した成果が見て取れる「草陰の小道を通って 第1集」。民族復興運動に関心を示し、政治にインスパイアされた作品「ピアノ・ソナタ」。幻想的な美しさを持つ「霧の中で」。ヤナーチェク独特の色彩とリズムをすんなりと体に染み込ませ、悲痛なまでの激情をストレートに表現しているす。エレーヌ・クヴェールはパリ音楽院を卒業後、レオン・フライシャー、アンドレアス・シュタイアー、アリシア・デ・ラローチャ、そして名教師ディミトリー・バシキーロフ、マリー=フランソワーズ・ビュッケらに師事。その後もリスボンのラ・フォル・ジュルネやラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバルなどで活躍している若手ピアニスト。録音:2006年11月27日、12月1日
ZZT 080801 ゼレンカ:ミサ・ヴォティヴァZWV 18 コレギウム 1704
ヴァーツラフ・ルクス(指)
フランス、サブレ・バロック音楽祭の30周年を祝うアルバム。ミサ・ヴォティヴァはゼレンカ晩年の1739年に作曲。この頃ゼレンカは重病に侵されていたが、その後回復することができ神への感謝の気持ちを表したのがこの作品。それまでの作品に比べ長大であり、典礼上では長すぎる程の曲となっており、それまでの宮廷の縛りから解き放たれたゼレンカ自身の神への捧げものとも言える作品だろう。ゼレンカ最高のミサ曲とも言える「ミサ・ヴォティヴァ」をヴァーツラフ・ルクス率いるコレギウム1704が、ゼレンカの祈りと想いを感動的に表現している。コレギウム 1704はチェコの鍵盤古楽器奏者ヴァーツラフ・ルクスが1991年に創設したピリオド楽器アンサンブル。
ZZT 080702 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 op.92
アトリウム弦楽四重奏団
アレクセイ・ナウメンコ(Vn)
アントン・イリューニン(Vn)
ドミトリー・ピツルコ(Va)
アンナ・ゴレヴァ(Vc)
世界的な2つの弦楽四重奏国際コンクールで優勝経験のあるロシア出身の若手カルテット、アトリウム弦楽四重奏団。2000年にターネフQ.のチェリスト、ジョセフ・レヴィンソン氏のもとで学んでいたサンクト・ペテルブルク音楽院の学生4人により結成。2003年にはロンドン、2007年にはボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝し世界的に注目を集めています。世界レベルの演奏家のみが持つ、音楽性、高度な技術、安定したアンサンブルを聴かせてくれます。2009年秋には初の来日公演も予定されており、今後ますます活躍が期待されます。録音:2008年2月18-22日
ZZT 081002 シルヴェストロ・ガナッシ(1492-1557):
 どんな時も君を愛していた(Io amai sempre)
 マドリガーレ、モテット、リチェルカーレ、
 トッカータ&ファンタジー(1520年&1550年)
ピエール・ボラーニョ(リコーダー)
マリアンヌ・ミュレール(ヴィオール)
マッシモ・モスカルド(リュート)
フランシス・サン-ティヴ(クラヴサン)
シルヴェストロ・ガナッシは1500年代初頭の聖マルコ大聖堂のリコーダー奏者。ガナッシはリコーダーの聖書とも言うべき「ラ・フォンデガーラ」(1535年)を刊行。現在でもリコーダー練習者の最も手本となる入門書です。またガナッシは「レグーラ・ルベルティーナ」(ヴィオールのため)、「レッティオーネ・セコンダ」(ヴィオールとリュートのための)の奏法本も出版しています。ここでは、マドリガーレ、リチェルカーレを中心にリコーダー奏者のピエール・ボラーニョの研究を元に収録しています。録音:2008年5月12-16日
ZZT 081001 古いローマの聖歌集〜クリスマスのミサ
 徹夜祭のミサ、真夜中のミサ、暁のミサ、日中のミサ
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
浸透しつつあるグレゴリオ聖歌に対して、それ以前のカトリック音楽はまだまだ認知されておりません。ここではグレゴリオ聖歌と区別するために「古いローマの聖歌集」と題してアンサンブル・オルガヌムによるクリスマス・ミサを収録。前半が深夜のミサ、後半が日中のミサという構成。マルセル・ペレスの熱心な研究・復元演奏は、エルサレムとギリシアの音楽由来を示す重要な鍵となり、初期のキリスト教の唱法、コーランの詠唱との違い、後のグレゴリオ聖歌へと変貌していく旋律線を辿る貴重な資料となるでしょう。録音:2008年3月
ZZT 080601 マルセル・ペレス:コンテンプレイション(オルガンのための作品集)〜
 古代エジプトの死者の書に基づく
  L'aube de la Nuit, Les lueurs de la Paix,
  Heliopolis, Le Vougernail de l'Orient
  Le Faucon d'Or, Le passage, L'ancien des jours
マルセル・ペレス(Org)
1973年に刊行された古代エジプト人の死後の世界観を浮かび上がらせた「死者の書」。マルセル・ペレスは、この「死者の書」からペレス独自に読み取り1つの感覚で音の調和と光の幾何学を悟る訓練を行い、その結果独自の記譜法を考案。この作品では、その記譜法に則り、それぞれの楽章は「古代エジプトの死者の書」の章に基づき作曲されています。




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