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第47号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 58SABD
(SACD Hybrid (5.1サラウンド/ステレオ) +
Blu-ray(音声トラックのみ))
\4000
フレード・ヨニー・ベルグ(1973-):
 フルート・ミステリー 作品66b (フルートと管弦楽のための) *
 音詩「ウォーニング・ゼロ」 作品54b (管弦楽のための)
 田園詩 作品31-1 (管弦楽のための)
 Vicino alla Montagna 作品58b (管弦楽のための)
 フルート協奏曲第1番 作品70 *
エミリー・バイノン(Fl)
カトリーヌ・バイノン(Hrp)
フィルハーモニア管弦楽団
ヴラディーミル・アシュケナージ(指) *
フレード・ヨニー・ベルグ(指)
続々とリリース中の2LのSACD+Blu-rayシリーズ第5作目は、アシュケナージ指揮によるノルウェーの作曲家フレード・ヨニー・ベルグによる作品集。ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席フルート奏者であるエミリー・バイノンも参加するなど今作も注目の内容です。フレード・ヨニー・ベルグは作家、歌手、映像作家としても活躍。音とテクスチュアのとびきり豊かなパレットを使って彼が描く音楽は、旋律的で親しみやすく、時に劇的な起伏に富んでいます。現代の音楽としては独創的、革新的とみなされるかもしれません。フルートとハープのなにげないユニゾンの旋律から、いつのまにか時空を超えたところに運ばれてしまっていることを知る「フルート・ミステリー」。黙示録的なまでの迫力で金管群が襲いかかる「ウォーニング・ゼロ」。複調を優雅に使った「田園詩」。同名の映画のために書かれた風景のパノラマ「Vicino alla Montagna」。魔法にかけられたような沈黙が音楽にひそむ「フルート協奏曲第1番」は、エミリー・バイノンに献呈された作品です。アシュケナージと作曲者のベルグが分担してフィルハーモニア管弦楽団を指揮、ロンドンで録音セッションが行われました。録音:2008年1月 ワトフォード・コロシアム (ロンドン) 制作:モッテン・リンドベルグ/録音:ハンス・ペーテル・ロランジュBlu-ray: 5.1サラウンド DTS-HD MA (24bit/96kHz) 2.0 ステレオ リニア PCM (24bit/96kHz)
2L 59SACD
(SACD Hybrid)
\2500
Treble & Bass〜ストーレ・クライベルグ(1958-):
 ヴァイオリン協奏曲(2005)、ダブルベース協奏曲(1999)
マリアンネ・トゥーシェン(Vn)
ヨーラン・シェーリン(ダブルベース)
ダニエル・ロイス(指)
トロンハイム交響楽団
ストーレ・クライベルグは1958年スタヴァンゲル生まれ。トロンハイムのノルウェー科学技術大学で音楽学部の教授を務めながら、作曲家としての活動を行っています。チェロと弦楽オーケストラのための「Dopo」、「嘆き:シッシ・クライン追悼」(ACD 5032) とともに「三部作」の一作として作曲され、9.11追悼の日にワシントンのナショナル・カテドラルで演奏された「ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム」(PSC 1257) は、その後も世界各地で演奏されています。ネオロマンティックなヴァイオリン協奏曲、北欧の牧歌的気分のダブルベース協奏曲。ともに、2009年に創設100年を迎えるトロンハイム交響楽団からの委嘱により作曲されました。モーツァルトの3つの協奏曲(2L 38SACD) でノルウェー・スペルマン賞を受けたマリアンネ・トゥーシェンとトロンハイム交響楽団の首席ダブルベース奏者、スウェーデン出身のヨーラン・シェーリンのソロ。ダニエル・ロイスは、1961年、オランダ生まれ。1990年にカペラ・アムステルダムの指揮者に就任し、2003年から3年間はRIAS室内合唱団の首席指揮者を務め、2008年の秋からはエストニア・フィル室内合唱団の芸術監督に就任。録音:2008年5月 (ヴァイオリン)、2007年5月 オラヴホール (トロンハイム、ノルウェー) 制作:モッテン・リンドベルグ/録音:ハンス・ペーテル・ロランジュSACD Hybrid (5.1サラウンド/ステレオ)

ACCENT

ACC 25308
(SACD Hybrid)
\2700
J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.8
 カンタータ第13番「わがため息,わが涙は」 BWV.13
 カンタータ第73番
  「主よ,御心のままに,わが身の上になし給え」 BWV.73
 カンタータ第81番
  「イエスは眠りたもう,わが望みはいずこにありや」 BWV.81
 カンタータ第144番
  「おのが分を取りて,去り行け」 BWV.144
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
ゲルリンデ・ゼーマン(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(B)
2006年から2011年の5年間に20枚のシリーズとして進行中のシギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンドによるJ.S.バッハ、カンタータ選集。安定した自然な演奏と、実力派のソリスト陣に支えられたこのシリーズも第8作目。ピリオド奏法のパイオニアであるラ・プティット・バンドは結成以来、世界の古楽界の最前線で活躍し続けています。その40年近い活動の中でつねに演奏概念の改革を行ってきた彼らならではの、説得力溢れる名演を生み出しています。録音:2008年2月6-7日 ルーヴェン、ベルギー
ACC 24216
\2500
W.F.バッハ:
 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BR WFB B 17
J.C.バッハ:
 フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ヘ長調 H 597
バッハ(〜):
 フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ短調
J.C.F.バッハ:
 フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ短調 HW VIII/3 Nr.1
W.F.バッハ:
 フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BR WFB B18
J.C.バッハ:
 フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ長調 Op.16/1,W B10
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)
使用楽器:A.ヴィーマール1990年製(アウグスト・グレンザー1750年モデル)
エーヴァルト・デメイエル(Cemb)
フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによる大バッハの息子たちが作曲したフルート・ソナタ集。バッハ家はフルートのための作品を多く残しており、現代でもフルートの重要なレパートリーとして演奏されています。B.クイケンはACCENTレーベルにその大部分を録音しています。この息子たちの作品のアルバムでバッハの家族の肖像を完璧なかたちで描き出しています。トラヴェルソをこれほど美しい音色で表現する演奏者はB.クイケンをおいてはいないと思わせる、惚れ惚れする1枚です。使用楽器:アウグスト・ボンツァ2003年製(ヘンリー・ヘムシュ1736年モデル) 録音:2008年10月
ACC 24207
\2500
フランツ・クロンマー (1759-1831):
 管楽合奏のためのパルティータ ヘ長調Op.73、
 変ロ長調Op.78、ヘ長調Op.83、作品番号なし
アンフィオン管楽八重奏団
ボヘミア生まれでウィーン古典派の作曲家として活躍したフランツ・クロンマー(フランティシェク・クラマージュ)のパルティータ集。当時の宮廷には管楽アンサンブルが常設されており、管楽アンサンブルのための作品は重要があり、クロンマーも多くの作品を残しています。クロンマーはオーボエ協奏曲が比較的有名ですが、その他の作品はほとんど演奏される機会がありません。しかしこのパルティータは非常におもしろい作品で、所々にクロンマーの魔法がちりばめられ、軽快で風刺に満ちた作品です。気鋭のピリオド管楽アンサンブル、アンフィオン管楽八重奏団のピリリと小技を効かせた演奏で堪能することができます。録音:2008年1月21-24日

ALBA 1CD¥2200

ABOX 2
(3CD)
\4400→¥3990
ショパン:ピアノ・アルバム
 21の夜想曲、10のマズルカ、
 3つの新しい練習曲、
 カンタービレ 変ロ長調、前奏曲Op.28-15
ヤンネ・メルタネン(P)
ハンヌ・コイヴラ指揮ヨエンスー市管弦楽団と共演して、ショパンの2つのピアノ協奏曲(ABCD 247) をため息を誘う香しい演奏で聴かせたヤンネ・メルタネン(1967-) が Alba に録音したソロアルバム3枚がセット・リリースされました。香水とパウダーの匂うサロンから解放されたショパンのピアノ音楽に今、静かな人気が集まっています。21の夜想曲(ABCD 160, ABCD 190) は、ワルシャワの「2005年フレデリク・ショパン・ディスクグランプリ」の栄誉に輝きました。録音:1999年、2001年、2003年(ABCD 138, ABCD 160, ABCD 190) 制作:ヤンネ・メルタネン、ヘイッキ・サヴォライネン  録音:ヘイッキ・サヴォライネン
ABCD 273 キルモ・リンティネン(1967-):室内楽作品集
 ①マーチアリアラグ
  【マーチ(Marche) アリア(Air) ラグ (Rag)】
  (フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための五重奏曲)
 ②水(2002) (2つのカンテレのための)
 ③Col 2(1997) (チェロとピアノのための)
 ④カノン風の会談(2006)
  (オーボエ (コールアングレ)、クラリネットとピアノのための三重奏曲)
 ⑤サクソフォーン、チェロとピアノのための三重奏曲 (2001)
 ⑥ダヴィデとバテシバ(2001)
 (2人のヴォーカルと器楽のためのマドリガーレ・コンチェルターと)
 ⑦スナヂグミ(2006) (弦楽オーケストラのための)
①サグロス・アンサンブル
②エイヤ・カンカーンランタ(カンテレ)
メルヴィ・ユリ=ヴァイニオ(カンテレ)
③ユッカ・ラウタサロ(Vc)
キルモ・リンティネン(P)
④カタヤ三重奏団
高島拓哉(Ob,コールアングレ)
ヘンナ・ヤムサ(Cl)
アンティ・カイホラ(P)
⑤カイ・ルスケエーパー(Alt Sax)
マルクス・ホホティ(Vc)
キルモ・リンティネン(P)
⑥トゥーリ・リンデベリ(S)
トピ・レヘティプー(T)
バッタリア キルモ・リンティネン(指)
⑦オストロボスニア室内管弦楽団
ユハ・カンガス(指)
1997年シベリウス・アカデミー卒業。ピアノを弾き、UMOジャズオーケストラの指揮者を務め、ジャズミュージシャンとして名をなしたキルモ・リンティネンは、クラシカル音楽の作曲家としても活躍しています。似たようなキャリアをもつユッカ・リンコラの音楽と同様、リンティネンの作品にはジャズ音楽家としての経歴が生かされており、純粋にクラシカルの分野を歩んできた若い作曲家たちの音楽とは風合いが異なっています。
ABCD 254 Brothers
 Amur(アムール)/
 Sketches of Tammela(タンメラのスケッチ)/
 Herra on minun paimeneni (主はわが羊飼い)/
 Herran sanat(主の御言葉)/
 The Blue Truth(青の真実)/
 Kesaranta Etela-Saimaalla(南サイマーの夏の湖畔)/
 Lumikki(白雪姫)/Brothers(兄弟)/
 Grand Finale(グランドフィナーレ)
マサ・オルパナ(Sax)
アルト・ピースパネン(P)
ヴィッレ・ラウハラ(ベース)
シモ・ライホネン(ドラムズ、パーカッション)
ヤンネ・トゥオミ(ドラムズ、パーカッション)
ラウリ・ハンヌ(G)
エーミル・ティカンマキ(Vn)
ユーソ・ノルドルンド(エレクトリックベース)
フィンランド作曲家クスティ・ヴオリネンとアンシ・ティカンマキ、ベーシストのヴィッレ・ラウハラの曲をサクソフォーン奏者、マサ・オルパナと友人たちが演奏。「The Blue Truth」はオルパナのオリジナル曲です。
ABCD 260 Duets for the Restless Souls〜
 ラースロ・シュレ(1955-):
  Absence(不在)/Springstroll(春の散策)/
  Rhapsody in Grey(ラプソディ・イン・グレイ)/
  Canon for the Restless Souls
  (不安な魂らのためのカノン)/
 Velvet(ベルベット)/Arsenic(砒素)/
 Frozen Flame(凍った炎)/Woodwind Waltz(木管のワルツ)
ペンティ・ラハティ(Sax)
マルコ・ユロネン(Vc)
ラースロ・シュレはハンガリー生まれ。ジャズピアニスト、作曲家。オウルンキュラ・ポップ&ジャズ音楽院で教えることになった1989年からフィンランドに住んでいます。ブダペストのベーラ・バルトーク音楽院で学んだクラシカル音楽とジャズを組み合わせることに興味をもち、フォークミュージックのミュージシャンとも共演しています。
ABCD 268 tango Tango Norte, Tango Sur -北のタンゴ、南のタンゴ
 Caminito/Sur/La vida pequena/Quedemonos aqui/
 Las sombras del desamor (Siks oon ma suruinen)/ 
 Sattumaako/Queate por siempre(Liljankukka)/
 Carmin y overol/Uno/Chilquilin de Bachin/
 Volver/Valsecito amigo
マルティン・アルバラード(Vo)
オトラ・ベス・クインテット
【マッティ・エークマン(バンドネオン)
マルクス・エルグランド (ギター)
アンティ・ヘールマン(Vn)
トニ・エルグランド(ダブルベース)
マッティ・ラウッカネン(P)
フィンランドの人たちの愛するタンゴ。ロック歌手からタンゴ歌手に転身、フィンランドで成功を収めたアルゼンチンのマルティン・アルバラードがタンペレのタンゴグループ、オトラ・ベス・クインテットと共演。ピアソラ、ホアン・デ・ディオス・フィリベルト、トイヴォ・カルキをはじめとする<北と南>のタンゴ・クラシックを歌います。
NCD 39 葉と葉のあいだに
 ヤルモ・パルヴィアイネン(1928-1994):夕べ
 マシュー・ホィットール(1975-):雨音に耳を傾けるように
 ユホ・ミエッティネン(1978-):合唱曲集
  「アーロ・ヘッラーコスキの詩による5つの歌」より画家/
  ドルチェ・ファル・ニエンテ(のほほんと暮らす)
 アレックス・フリーマン(1972-):
  「アーロ・ヘッラーコスキの詩による4つの歌」より
  一位星/月明かりの森/雨/なんと小さな
 マシュー・ホィットール(1975-):四季
  前奏曲【春、桜】前奏曲【夏、天の川】
  前奏曲【秋、空/水】 前奏曲【冬、雪】
HOL 合唱団 エスコ・カッリオ(指)
フィンランド最古の大学混声合唱団、HOL 合唱団が歌う「フィンランド自然体験の研究」。フィンランドの詩人ふたり、イルマリ・ピミア(1897-1989) とフィンランド・モダニズムの先駆的作品を書いたアーロ・ヘッラーコスキ(1893-1952)、そしてメキシコの詩人オクタビオ・パス(1914-1998)「雨音に耳を傾けるように」 と山口県生まれの俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか)(1882-1940) の作品をテクストとする合唱曲集です。フィンランドのヤルモ・パルヴィアイネンとユホ・ミエッティネンの作品ととも、フィンランド在住の外国人作曲家ふたりの作品が含まれました。マシュー・ホィットールはカナダ生まれ。カナダとアメリカで作曲を学んだ後、2001年からシベリウス・アカデミーでハメーンニエミとヴェリ=マッティ・プーマラに師事しました。2004年トロント交響楽団主催の作曲コンペティションで第1位を獲得しています。アメリカ出身のアレックス・フリーマンは、シベリウス研究のために留学したヘルシンキでハメーンニエミに作曲を学びました。ホイットールの「雪」を彼がピアノのためにトランスクライブした曲が "ピアノ・トランスクリプションの芸術" (ABCD240) に録音されています。
NCD 38
(SACD Hybrid)
\2200
コスティアイネン自作自演集 第7集
 ペッカ・コスティアイネン(1944-):
  しあわせな聖母マリアの連〜
  【Kyrie Eleison/Sancta Maria, Vas spirituale/
   Mater Christi/Virgo prudentissima/
   Speculum justitiae/Rosa mystica/
   Salus infi rmorum/Regina angelorum/Agnus Dei】、
  Can you see how death takes a fragile herb、Esto mihi、
  主はお与えになります、幸いなるかな、
  パーテル・ノステル、天にましますわれらの父よ、
  全地は暗くなり、愛は忍耐強い
ムジカ合唱団
ペッカ・コスティアイネン(指)
コスティアイネンの自作自演、第7集はラテン語とフィンランド語による宗教作品集。5.0 multichannel/
ABCD 270
\2200
メンデルスゾーン:
 ロンド・カプリッチョーゾ ホ長調 作品14
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」
ユホ・ミエッティネン(1978-):インスマスの影(2005)
リスト/アウグスト・ストラダール編:ハムレット
ショパン:
 バラード第1番 ト短調 作品23、
 練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」
リスト=マッティ・マリン(P)
チェルニーの「フィガロ幻想曲」などを弾いた "ピアノ・トランスクリプションの芸術" (ABCD240) の芸術的、技巧的な内容が高く評価されたフィンランドのピアニスト、リスト=マッティ・マリン(1976-)。新しいアルバムのテーマは「ことばのない物語」。ロマンティックで中世的雰囲気をもった19世紀から今日までのピアノ曲が集められました。フィンランドのユホ・ミエッティネンの「インスマスの影」は、怪奇的・幻想的な作品で知られるアメリカの作家H・P・ラヴクラフトの同名の短編小説からインスピレーションを得た作品。マサチューセッツ州の海辺の村インスマスに棲息する、半分人間で半分魚と蛙を交配させたような生き物を描いた物語です。メンデルスゾーン、ベートーヴェンの《テンペスト》、ストラダール編曲のリスト、そしてショパンのバラードと「革命」。"ストーリーテラー" と言われるマリンは、どんな音楽を聴かせるのでしょう。
ABCD 278
\2200
トラッンペット・ラプソディ
 アレクサンドル・アルチュニアン/ウエノ・タカシ編:
  トランペット協奏曲 変イ長調 作品94
  (トランペットとウィンドバンドのための版)
 ユッカ・リンコラ/ラッセル・ペソラ編:
  トランペット協奏曲第2番 (トランペットとウィンドバンドのための版)
 アレクサンドル・アルチュニアン:トランペットとウィンドのためのラプソディ
 ユッカ・リンコラ/エリアス・セッパラ編:
  トランペット協奏曲第1番
  (トランペットとウィンドバンドのための版)
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
衛兵バンド 
エリアス・セッパラ(指)
サミ・ハンヌラ(指)
ハルヤンネの新アルバムはアルチュニャンの曲名がタイトル。アルチュニアンの2曲とともに、ジャズミュージシャンとして知られるユッカ・リンコラがハルヤンネのために書いた2つのトランペット協奏曲が演奏されています。スカンディナヴィア・ブラスシンポジウム委嘱の第1番とリエクサ・ブラスウィーク委嘱の第2番(ABCD 108)。いずれもソロのヴィルトゥオーゾ性を際立たせながら、新しい感覚のリズムとメロディで聴き手を楽しませるフレンドリーな作品です。ハルヤンネによる再録音は、オリジナルの管弦楽 (第2番は弦楽オーケストラ) 版ではなく、ウィンドバンドと共演するために編曲版。共演は、リンコラ作品集「Sisu」(ABCD161) と現代フィンランド・ウィンドオーケストラ作品集 「Ghosts」(ABCD170) の衛兵バンドです。

ALIA VOX

AVSA 9867
(3SACD Hybrid)
\4000
「スペイン黄金時代の巨匠たち/宗教曲」
 モラレス:「死者の聖務日課(4-5声)〜
  1559年11月メキシコにて、
  皇帝カール5世の死(1558年)を悼む式典で演奏」,
  「死者のための5声のミサ曲(レクイエム)」
 ゲレーロ:
  「サクラ・カンティオネス」(1555-97)
  「アヴェ・マリア」(4声),
  「恵まれし救世主たちの御母」(4声),
  「祝福されし神の御母」(6声),
  「天にましますわれらが父よ」(8声),
  「おお主イエス・キリストよ」(4声・器楽),
  「おお主イエス・キリストよ」(4声),
  「おお聖なる宴」(5声),
  「天なる主をほめたたえよ」(8声),
  「大天使ガブリエル」(4声),
  「めでたし、最も聖なる処女」(5声),
  「サルヴェ・レジーナ」(4声),
  「レジーナ・チェリ」(8声),
  「オー・アルティトゥード・ディヴィツィアールム」(8声・器楽),
  「われをともに行かせたまえ、聖母マリアよ」(5声),
  「2人のセラフィム」(12声),
  「アヴェ・マリア」(8声)]
 ビクトリア:
  祝福されし処女の讃歌集
   [4声のモテット「アヴェ・マリア」
   「喜びたまえ、乙女マリアよ」「われを連れ行きたまえ」,
   8声の「サルヴェ・レジーナ」「アヴェ・レジーナ・チェロールム」,
   4声の「聖なるマリアよ、あわれみて来たりたまえ」
   「マリアよ、恐れるな」「老人が御子を抱きたり」
   「聖なるマリアよ、あわれみて来たりたまえ」
   「われは鳩のごとき美しきものを見たり」,
   8声の第1旋法のマニフィカート]
ジョルディ・サヴァール(指)、
エスペリオンXX、
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
録音:1991年9, 11 & 12月、1992年1, 3 & 4月カタルーニャ、カルドーナ城
AVSA 9866
(SACD Hybrid)
\2000
パーセル:
 管弦楽組曲「妖精の女王」、
 管弦楽組曲「ダイオクリージャン(ディオクレティアヌス)、
 もしくは預言者」
ジョルディ・サヴァール(指)、
ル・コンセール・デ・ナシォン
第1弾モンテヴェルディ、第2弾パーセルとヘンデル、第3弾メールラと、アストレ音源の廃盤を、順調にSACDハイブリッドにリマスタリングして再リリースしてきたこのシリーズ。第4弾は、黄金世紀スペインを代表する3人の作曲家の宗教曲と、自身のオペラから編まれたパーセルの管弦楽組曲。高音質で聴く豊かで豊麗な響きが、各曲の新鮮味を増してくれ、心から楽しめる内容となっています。録音:1996年9月カタルーニャ、カルドーナ城
AV 9811
\1500
「愛の舟 1563−1685」
[イタリア]
 1ゴルザニス:ガリアルダ「我が愛の舟」(新録)
 カッチーニ:「新音楽」(1602)より
  2「アモルよ、何をためらうのか、何をしているのか」、
  3「気高く幸せな瞳よ」、
  4「天にもかほどの星はなく」(dhm「新音楽」より)
 ビアッジョ・マリーニ:5パッサカリア(AV9820より)
 モンテヴェルディ:「マドリガーレ集第8巻」より
  6「フェブス(太陽)がまだ世界に昼を」、
  7「ニンファの嘆き」、
  8「もし軽蔑するなら」(Herritageシリーズ(予)より)
[ドイツ]
 シャイト:
  合奏曲集「ルディ・ムジチ」(1621、ハンブルク)より
  9「第5曲悲しみのパドゥアーナ」(4声)、
  10「第9曲悲しみのクーラント」(4声)(Herritageシリーズ(予)より)
[スペイン]
 11セバスティアン・ドゥロン:「休ませて、落ち着かせて」
 12フアン・デル・バド:「舟に乗らないで」
 13フアン・イダルゴ:「ああ、私は、いかに愛情を嘲っていることか」
(以上EMI-Refrexe/ Virgin「スペインのバロック」より)
[イギリス]
 作曲者不詳(1580年頃):
  14「デスペラーダ」(AV9804より)
 作曲者不詳(1600年頃):
  15子守歌「わたしのかわいい愛しい人」(AV9826より)
 作曲者不詳(1640年頃):
  16グラウンド「グリーンスリーヴス」(AV9820より)
[フランス]
 17作曲者不詳(サヴァール編):「若々しい娘」(AV9821より)
 18リュリ:
  第2組曲「王のヴェルサイユの大ディヴェルティスマン」LWV38(1644-70)より
  「強いられた結婚のロンド」(AV9807より)
 19デュ・バイイ:「ラ・フォリア:私は夢中だ」(AVSA9843より)
 20リュリ:シャコンヌ「恋は医者」(AV9701より)
ジョルディ・サヴァール(指、Gamb)、
モンセラート・フィゲーラス(S)、
エスペリオンXXI、
ル・コンセール・デ・ナシォン
レーベル設立10周年と40年を越す録音活動を記念したアンソロジー。1曲の新録を除いて、神話と17世紀ヨーロッパで書かれた愛の詩とに想を得た、過去に録音された曲を集めたものです。編纂する際のリマスタリングはすばらしく、サヴァールが残してきた録音の質の高さを、あらためて耳で確かめさせてくれます。録音:1976-2008年
AVSA 9865
(SACD Hybrid)
\3100
「ケルティック・ヴァイオル〜
 アイルランドとスコットランドの音楽伝統に捧ぐ」
 1アイルランド民謡:「音楽の司祭/スコットランドのメアリー」
 2キャプテン・サイモン・フレイザー(1773-1852):
  ニール・ガウ(1727-1807)のための「カレドニアの叫び」
 (「スコットランド山岳地方と島嶼部特有の歌と調べ」1816年刊より)
 3アイルランド民謡:「スカリフのユーモア」
 4ナサニエル・ガウ(1766-1831):
  ストラススペー「アラステア・マクアラステア」
 5ライアンの大コレクション:「トム・ブリッグのジグ」
 6ライアンの大コレクション:ジグ「ザ・グロビー(ゴビー)・オウ」
 7ライアンの大コレクション:「モイラ卿/人力車」
 8アイルランド民謡:「サッカウのジグ」
 9スコットランド民謡:「艱難辛苦こそ我が運命」
 10ウィリアム・マーシャル:「キーサック礼拝堂」
  (1822年のコレクションより)
 11キャプテン・サイモン・フレイザー:
  「グードワイフは彷徨い人を入れる」(前掲書より)
 12ジェイムズ・マクファーソン(1675頃-1700):
  「マクファーソンの哀歌と変奏」
 13スコットランド民謡:リール「トゥーロッホゴルム」
 14スコットランド民謡:「可愛いペギー」
 15作曲者不詳:
  「それはエディンバラの街の1ハロン以内でのことだった」
  (プレイフォード刊「イングランドの舞踏教師」(1696)より)
 16キャプテン・サイモン・フレイザー:「若く麗しいメアリー」(前掲書より)
 17アイルランド民謡:「ダウドのリール」
 18スコットランド舞踏:「レディー・メアリー・ヘイのスコットランドのリズム」
 19トゥールロッホ・カロラン(1670-1738):「カロランのいとまごい」
 20ドニゴール(ドネガル)民謡:「ガスティのうかれ騒ぎ」
 21ライアンの大コレクション(スコットランド民謡):「移民のリール」
 22トゥールロッホ・カロラン:「オーウェン・ロウ・オニールの哀歌」
 23W.B.レイバーン(1835-1886)第3巻:「ベアトリス王女」
 24スコットランド民謡:「チャーリー王子のエディンバラへの最後の一瞥」
 25アイルランド民謡:「上の階へ旅行しな」(シングル・ジグ)
 26ウィリアム・マーシャル:「ギプトンのマクファーソン夫人」
  (1822年のコレクションより)
 27アイルランド民謡:「タットルの(リール)」
 28ナサニエル・ガウ:「彼の2人目の妻の死への哀歌」
 29アイルランド民謡:「間抜け穴の中の雄ガチョウ(間抜け)」
ジョルディ・サヴァール(トレブルGamb)、
アンドルー・ローレンス=キング(アイリッシュHrp、プサルテリウム)
ケルト系のガーンジー島が故郷であるローレンス=キングと組んだ今回の録音は、サヴァール初のケルティック・アルバム。1枚全て民族音楽系統の曲を集めたのも、サヴァール初の試み。この録音では、2本のトレブル・ヴァイオル(ガンバ)と1本のトレブル・フィドルを使い、伴奏の有無やどの楽器を使っているか、調弦をどうしているかで、全体を8つのセクションに分けています。各曲は、スコットランドの歴史を背景に持っているものが多く、例えば、24曲目の「チャーリー王子」は、本名チャールズ・エドワード・スチュワート。彼は、王位を請求してジャコバイトの乱を起こしたジェームズ=フランシス=エドワード(自称ジェームズ8世)の息子にして、名誉革命で追放されたジェームズ7世(2世)の孫になります。この曲は、チャーリーが引き起こしたカローデンの戦いが背景となっています。録音:2008年6月25&26日、9月7&8日、10月6&7日 カタルーニャ州ジローナ県、エル・ポルト・ド・ラ・セルヴァ近郊、サン・ペール・ド・ローデス修道院 DSD multi/ stereo

ALIUD

ACDHN 034
(SACD Hybrid)
\2400
グレツキ:トートゥス・トゥウス(全て御身に)
ヤーッコ・メンティイェルヴィ:
 アヴェ・マリア、我は満ち足れり、死よ、去れ
コーエン・フェルメーレン:Keanske の最後の歌
モートン・ローリゼン:全き薔薇、ディレ・トン、夏の夜、雨
エルガー:愛する人は北の地にありて、行け、私の歌よ
エリック・ウィティカー:神の光、ウォーター・ナイト
フランツ・ビーブル:アヴェ・マリア
ゲールト-ヤン・ファン・ベイイェーレン・ベルゲン(指)
カンタトリックス・ヴォーカル・アンサンブル
ヤベ・ノリコ(Pf)(ラウリードソンのみ)
1992年に結成されたオランダのヴォーカル・アンサンブルCantatrixはソプラノ7、アルト8、テナー7、バス7の編成。DSD/Stereo/Multi 65’34
ACDHD 026
(SACD Hybrid)
\2400
ボード・コルディエ:美しく、気立てよく、賢い人よ
ギヨーム・ド・マショー:ロンドー「薔薇よ、百合よ」
フランシス・アンドリュー:武人たち、恋人たち/おお、花の中の花
 他、ファエンツァ写本等からの作者不詳の
  バラード、ロンドー全16曲
フォルトゥーナ
(ジャクリーヌ・ドゥバッハ(Rec,リーダー)
ヒルデ・ファン・ルイムベケ(Sp)
エリー・ファン・ムンスター(lute)
ヨナタン・タルボット(Vn))
DSD/Stereo/Multi
ACDHN 019
\2400
ジョー・マッコイ:ホワイ・ドンチュー・ドゥー・ライト?
ジョー・ガーランド:イン・ザ・ムード
コール・ポーター:ビギン・ザ・ビギン
デューク・エリントン:スイングしなけりゃ意味ないね
ジェリー・グレイ:ペンシルヴァニア6-5000
アーティ・ショー:クラリネット協奏曲
アーヴィング・バーリン:踊るリッツの夜、チーク・トゥ・チーク
ルイ・プリマ:シング・シング・シング
グレン・ミラー:ムーンライト・セレナーデ
クルト・ワイル:マック・ザ・ナイフ
ベニー・グッドマン:スリップト・ディスク
ガーシュウィン:誰も僕から奪えない
ヴラド・ウェヴェルベルグ(Cl)
ヨアン・バランガ、シュトッフェル・デ・ラート(Db)
アルネ・ラガティ(Drums)
ペーター・オールマンス(Pf)
トム・ヴェルショア、トーマス・モア(Tb)
マーク・ゴリス(Tr)
ヤン・ヴァンデモーテレ(sax)
アリアドネ・ファン・デン・ブランデ(vocal)
ベルギーとルーマニアの血をひくクラリネット・プレイヤー、ヴラド・ウェヴェルベルグによるスタンダードJAZZ。ブラックディスク仕様。

ALTUS

許光俊慶大教授絶賛! ベルティーニ渾身の壮絶ライヴ3タイトル ベートーヴェンもちょっとこれ以上のものは!「トリスタン」にいたっては、異常な官能性がすごい!と、許光俊教授の御墨付!
ALT 160
\2600→¥2390
①ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調作品92
②ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
 前奏曲と愛の死
ガリー・ベルティーニ(指揮)
ケルン放送交響楽団(現WDR交響楽団)
録音:①1987年3月1日 ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)   ②1988年3月25日 エトカーハレ・ビーレフェルト(ライヴ)DDD ステレオ 55’17” 日本語解説付
ALT161
\2600→¥2390
ブラームス:
 ①交響曲第3番 ヘ長調作品90
 ②交響曲第4番 ホ短調作品98
ガリー・ベルティーニ(指揮)
ケルン放送交響楽団(現WDR交響楽団)
録音:①1990年6月1日 ケルン・フィルハーモニー(ライヴ) ②1977年11月18日 ケルン、ザール1(ライヴ) ①DDD ②ADD ステレオ 75’52” 日本語解説付
ALT 162
\2600→¥2390
ショスタコーヴィチ:
 交響曲第14番 ト短調作品135『死者の歌』
ガリー・ベルティーニ(指揮)
ケルン放送交響楽団(現WDR交響楽団)
テレサ・カーヒル(ソプラノ),
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バス)
ベートーヴェンも驚きですが、ショスタコーヴィチも迫真の大演奏。ちょっと他に変えがたいものがございます。またドイツではベルティーニはブラームス指揮者として大人気で、切々たる表現にうたれました。その上どの演奏も極上の音質!録音:1988年2月8日 ケルン・フィルハーモニー(ライヴ) DDD ステレオ 53’40” 日本語解説・訳付

AMBROISIE

AM 177
\2600
①ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 Op.36
②グバイドゥーリナ:シャコンヌ
③メトネル:ソナタ「回想」Op.38の1
④プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番 Op.83
アンナ・ヴィニツカヤ(Pf)
1983年生まれ、2007年のエリーザベト王妃国際コンクール優勝の美人ピアニスト、ヴィニツカヤ(ヴィンニツカヤ)のデビュー盤。今年2月に来日公演を行ったばかり。超絶のテクニックとエネルギーが売りのロシア的爆演が特徴で、筋金入りの難曲を揃えたこのアルバムにも自信がうかがえます。可憐な容姿から想像できない堂々とした態度もさすが。大器の出現と申せましょう。
AM 132
(3CD)
\5200
ヘンデル:「ロドリーゴ」 マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms ロドリーゴ)
マリア・バーヨ(S エジレーナ)
シャロン・ロストルフ=ザミール(S フロリンダ)
コビー・ヴァン・レンズブルク(T ジュリアーノ)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT フェルナンド)
アンヌ=カトリーヌ・ジル(S エヴァンコ)
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)
アル・アイレ・エスパニョル
ヘンデル・イヤーの2009年に素晴らしい新録音が登場です!「ロドリーゴ」は、ヘンデルがイタリアに留学していた1707年にフィレンツェで初演されたオペラ。当時ヘンデルはまだ22歳でしたが、驚異的なまでにイタリアの音楽を吸収し、既に堂々たるイタリアオペラを作り上げています。音楽は「アグリッピーナ」や「リナルド」と共通したものも多く、マニアなら聞き比べも楽しいでしょう。この録音は歌手が強力。暴君ロドリーゴ役は、スイス生まれのメッゾソプラノで、バロックオペラで大活躍のヴェッセリング。貞淑な妻エジレーナは、スペインの名歌手バーヨ。復讐に燃えるフロリンダは、イスラエルの若いソプラノ、ロストルフ=ザミール。勇ましいジュリアーノには、古楽テノールのベテラン、レンズブルク。さらに将軍フェルナンドには、カウンターテノールの雄ツェンチッチ。そしてバンソと手兵アル・アイレ・エスパニョルの演奏はいつもながら透明な美感に優れたもので、ヘンデルの青春の息吹を見事に引き出しています。これはバロックオペラ・ファンには逃がせません。録音:2007年3月
簡単なあらすじ:スペインのセヴィリア。国王ロドリーゴは、妻エジレーナに子供がいないことから彼女を疎んじ、フロリンダに結婚を約束して子供を産ませた。しかしフロリンダとの結婚も果たさず、エジレーナもフロリンダも苦悩している。ロドリーゴと同盟していたフロリンダの兄ジュリアーノは、ロドリーゴが妹をないがしろにしたことに怒り、反旗を翻してロドリーゴの敵の王子エヴァンコと同盟、セヴィリアを包囲する。エジレーナは自分が玉座を棄て、フロリンダをロドリーゴの妻とすることで事態の解決を図るが、復讐に燃えるフロリンダに拒否される。ジュリアーノはロドリーゴ側の将軍フェルナンドの罠に嵌まって捕らえられるが、エヴァンコがフェルナンドを殺しジュリアーノを奪還する。戦いに敗れ捕らえられたロドリーゴはフロリンダに引き渡される。彼女がロドリーゴを殺そうとした時、エジレーナがフロリンダの子供を連れて現れ、父親を殺すなら子供も一緒に殺すべきだと告げてフロリンダを思い留まらせる。エジレーナの説得でロドリーゴの命は助けられ、二人はセヴィリアを立ち去る。エヴァンコがフロリンダと結婚してセヴィリア王になる。

AMBRONAY 1CD¥2600

AMY 016 マラン・マレ(1656-1728):三重奏の曲集(1692刊行)
 ①ニ長調 ②ホ短調 ③ハ長調 ④変ロ長調 ⑤ト短調
 
≪オゥ・ピエ・ドゥ・ロワ(王のステップ)≫
ディルク・ベルナー(Cem&指)
ミヒャエル・フォルム(フルート、指揮)、
スレファニー・シャフト(トラヴェルソ)、
松永綾子(Vn)、
レイラ・シャイェ(Vn)、
レベッカ・ルソ(ドゥシュ・ドゥ・ヴィオール、バス・ドゥ・ヴィオール)、
ドローレ・コスタイア(テオルボ)
太陽王につかえた作曲家マラン・マレは、1692年に三重奏の曲集を出版しました。その様式の多様性は今なお私たちを魅了してやみません。オゥ・ピエ・ドゥ・ロワによるこれらの演奏は、丹念に装飾が施された典雅なものとなっています。ヴァイオリンの松永は、「ラ・メラヴィーリア・パルランテ」(KDC 5063)にも参加している名手。このディスクでも決して前に出すぎることはありませんが、メリハリのあるヴァイオリンで聴かせます。録音:2007年8月
AMY 018 ①あなたの神殿に対する熱情が私を食い尽くしているので
②神よ、私を救いたまえ(詩編68)
③あなたの神殿に対する熱情が私を食い尽くしているので
④退けたまえ
⑤F.クープラン:ルソン・ド・テネブル〜第1のルソン
⑥シャルパンティエ:イン・モンテ・オリヴェーティ
⑦F.クープラン:ルソン・ド・テネブル〜第2のルソン
⑧シャルパンティエ:オリーブ山上で
⑨F.クープラン:第3のルソン
⑩ミシェル・ランベール(1610-1696):ミゼレーレ(世界初録音)
レ・ドゥモワゼル・ドゥ・サン=スィル
エマニェル・マンドリン(オルガン、指揮)
第1ソプラノ/ドロテー・ルクレール、
ジュリエット・ペッレ、エウゲニー・ワルニエ
第2ソプラノ/セシル・コテ、
メラニー・エミリエン、アンヌ・モーガール
アルト/オードリー・ケッセディアン、
ブリギット・ル・バロン、
セシル・ピロルジェ
フランス・バロック音楽の中でも最も円熟し、かつ内容の深い作品として愛されているF.クープランの「ルソン・ド・テネブル」を中心に、彼と同時代に活躍していた作曲家の作品を集めたもの。ランベールのミゼレーレは世界初録音。ルソン・ド・テネブルではソプラノ歌手たちの澄んだ響きの声に心打たれます。録音:2008年10月

ANTHONELLO MODE

AMOE 10010
\2600
バロック・ハープとの出会い
 フレスコバルディ/メールラ/モンテヴェルディ/
 ルッツァスキ/カッチーニ/
 トラバーチなど16-17世紀イタリアの作品
 ①ジローラモ・フレスコバルディ:第3旋法のトッカータ
 ②ジローラモ・フレスコバルディ:パッサカッリア
 ③作者不詳:トッカータ
 ④ジローラモ・フレスコバルディ:チャッコーナのパルティータ
 ⑤タルクイーニオ・メールラ:カンツォーネ
 ⑥作者不詳:トッカータ
 ⑦ルッツァスコ・ルッツァスキ:第4旋法のトッカータ
 ⑧ジウーリオ・カッチーニ:アリア《泉に、野に》
 ⑨アスカニオ・マイオーネ:
  ハープ演奏によるコスタンツォ・フェスタの定旋律によるリチェルカーレ
 ⑩作者不詳:トッカータ
 ⑪クラウディオ・モンテヴェルディ:
  アリア《私の胸の奥にある苦悩は》
 ⑫ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:第8旋法のトッカータ第2番 
 ⑬作者不詳:バレット
 ⑭ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:
  トッカータ第2番、ハープのためのリガトゥーレ
 ⑮タルクイーニオ・メールラ:アリア《そう信じてしまうおバカさん》
西山まりえ(バロック・ハープ/解説)
ジャケット・アートワーク:さそうあきら(漫画家)
ソロイストとして、またアントネッロのメンバーとしてもその動向が常に注目を集める西山まりえのバロック・ハープ奏者としての初ソロアルバム。「バロック・ハープが最も愛され、奏された16-17世紀のイタリアの作品」を選りすぐって収録。西山まりえは、これまでゴシック(中世)ハープのアルバムを数点リリースしたことはありましたが、メカニズムが異なるバロック・ハープをソロだけで収録したのは初。バロック・ハープにはペダル機構はまだなく、弦を三列に並べた構造(写真)になっており、半音を出すために指を突っ込んで弾かなければいけない複雑な楽器。これを音楽性豊かに弾きこなす日本人奏者は西山まりえをおいて他にいないでしょう。チェンバリストとして、また歌手としても絶大な評価を得ている西山まりえ。いにしえの時代の先人音楽家たちのように、楽器の枠を超えた活動が大きな反響を呼ぶことになるのは必至。今回もジャケット・アートワークは人気漫画家さそうあきら氏の書き下ろし。AnthonelloModeは「コドモのコドモ」「おくりびと」「神童」など、話題作の作者さそう氏が一貫してアートワークを手がけています。録音:2009年2月10-11日 相模湖交流センター

ATMA 1CD¥2000

ACD2 2571 ドイツ・リート・リサイタル
 シューベルト:
  夕映えのなかに D.799、金細工職人 D.560、
  夕映えD.627、泉のほとりの若者 D.300、
  死と乙女 D.531、春に寄す D.338
 シューマン:6つの詩 Op.90、レクイエム Op.90b
 ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
 R.シュトラウス:
  たそがれの夢 Op.29-1、きづた Op.22-3、
  ああ悲しい、不幸なる者よ Op.21-4、あすの朝 Op.27-4
ネイサン・バーグ(B)
ジュリアス・ドレイク(P)
カナダのサスカチュワン州生まれのバス、バリトン奏者ネイサン・バーグ。日本では2004年小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト「ラ・ボエーム」にショナール役で出演し注目を集めました。バロック・オペラからイタリア・オペラ幅広いレパートリーを持っています。またドイツ・リートでも高い評価を得ていて、このドイツ・リート集もドラマチックな表現と声色の変化がなんとも美しい演奏です。録音:2007年5月15-17日
ACD2 2586 シューマン:女の愛と生涯 Op.42
 クララ・シューマン:
  わたしは暗い夢のなかにいた Op.13-1、
  我が星、花よどうして泣くの Op.23-1、
  美しいために私を愛するなら、おやすみ
 ブラームス:
  あなたの青いひとみは Op.59-8、
  我らはさ迷い歩いた Op.96-2、失望 Op.72-4、
  私は夢を見た Op.57-3、狩人 Op.95-4、
  娘は話しかける Op.107-3、
  甲斐なきセレナーデ Op.84-4、秘め事 Op.71-3、
  別れがなぜあるのだろうか Op.33-12、
  森の対話 Op.39-3、
  調べのように Op.105-1、我が恋は緑 Op.63-5
スーザン・プラッツ(Ms)
レーナ・シャロン(P)
スーザン・プラッツはイギリス生まれのカナダ人。2004年5月からジェシー・ノーマンの後継者の一人として見出され、現在はアルトとメゾ・ソプラノのとして演奏活動を行っています。柔らかいスーザン・プラッツの歌声がゆっくりと糸を紡いでいるように丁寧に歌い上げられています。
ACD2 2555
(2CD)
\2400
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 デイヴィッド・ジャルベール(P)
カナダ人ピアニスト、デイヴィッド・ジャルベール。ATMAレーベル待望のソロ・デビュー盤はショスタコーヴィチのピアノ作品の傑作24の前奏曲とフーガ。バッハの平均律に倣って作曲されたこの大作を鋭敏さが際立つ見事な解釈で聴かせてくれています。録音:2007年8、9月

ARTE VERUM

ARV 006
\2500
ベートーヴェン:歌曲集&世界の歌
 ‘8つの歌’op.52より第4番「5月の歌」、第7番「モルモット」
 「あこがれ」WoO.134
 ‘6つの歌’op.75より
  第1番「ミニョン」、第2番「新しき愛、新しき生命」、
  第3番「メフィストの蚤の歌」
 ‘ゲーテの詩による3つの歌’op.83(全3曲)
 連作歌曲‘遥かなる恋人に寄す’op.98(全6曲)
 アリエッタ「この暗き墓場に」WoO.132
 カンツォネッタ「別れ」WoO.124
 私はあなたを愛す(やさしき愛)WoO.123
 うずらの鳴き声WoO.129
 ‘20のアイルランドの歌’WoO.153より
  第16番「おお、せめてパトリックさえ愛せるなら」
 ‘25のスコットランドの歌’WoO.108より
  第25番「同じ通りのサリー」
 ‘23の各国の歌’WoO.158より
  第14番「ああ、小川よ、冷たい水よ」(ロシア)、
  第1番「私は船で行きたくない」(ポルトガル)、
  第23番「元気を出せ、カティーナ」(ヴェネツィア)、
  第10番「おばあさんが灰になってから」(ポーランド)、
  第4番「朝早く起きて」(チロル)、
  第17番「カールちゃん、安らかにお眠り」(スウェーデン)、
  第19番「一羽の白い鳥」(スペイン)
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(ピアノ)
クリスティアン・ベリークイスト(Vn)
レオ・ヴィンラント(Vc)
—ヘンドリックス自身によるライナーより—「私が初めて演奏したベートーヴェン作品は、1977年の東京、カラヤン指揮ベルリン・フィルのアジア公演ツアーの演目だった第九のソプラノ・ソロでした。これは、私とマエストロ・カラヤンとの初共演でもありました。この日本公演の何年か前に、ニューヨークで、カラヤンの前でオーディションを受けました。私は生涯にわたって、この日本公演での、指揮者、オーケストラ、ソリスト、そして日本の大規模な合唱団が初めて、大きな普門館に一堂に会して行ったリハーサルのことを忘れることはないでしょう。(中略)私は、ソリストが演奏する部分からリハーサルが開始されるものと思っていました。しかしカラヤンは、第1楽章の冒頭から、まるで皆が初めて楽譜を手にしたかのように一音一音綿密に、第4楽章の最後の音まで念入りにリハーサルをしました。これは、私とマエストロ・カラヤン、ベルリン・フィル、ベートーヴェンとの初めての出会いでした。この偉大な作曲家、そして偉大な指揮者との何という邂逅でしょうか!(以下略)」ヘンドリックスの選曲によるベートーヴェン・アルバム。何度もコンサート・ツアーで取り上げて歌いこんだ曲ばかり。ヴァイオリンとチェロを伴う民謡風の歌も、ヘンドリックスの愛らしい声とともに、作品の魅力をあますところなく楽しむことができます。録音:2005&2007年

ARTE VERUM(LP+CD)

ARV 005LP
(1LP[200g]+
1CD)
\4200
バーバラ・sings・ブルース
[Side A]
 Lady Sings the Blues (Holiday / Nichols)
 Tell Me More and More (And Then Some) (Holiday)
 Trouble in Mind (Jones)
 Don't Explain (Holiday, Herzog)
 You've Been a Good Old Wagon (Henry)
[Side B]
 Billie's Blues - I Love my Man (Holiday)
 Mood Indigo (Ellington, Mills, Bigard)
 Downhearted Blues (Austin / Hunter)
 My Man (Albert Willemetz, Jacques Charles/ Maurice Yvain)
 Strange Fruit (Allan)
[CD]---LPと同内容
バーバラ・ヘンドリックス(メゾ・ソプラノ)
マグヌス・リンドグレン・クヮルテット
ヘンドリックスが幼い頃に初めて口ずさんだのは、父に連れられて通った教会で歌った黒人霊歌だったといいます。黒人霊歌は、もともとはアメリカ南部で過酷な労働を強いられた黒人奴隷が自分たちの苦しみや悲しみを表現するものでした。この秘められた苦しみや悲しみの精神は、ゴスペル、ジャズ、そしてブルースへも受け継がれています。ヘンドリックスは、芳醇なワインを思わせる豊かで深い大人の女性の声で、苦しみや悲しみ、様々な感情を胸に秘めつつ、抑えの効いたブルースを展開しています。マグヌス・リンドグレン・クヮルテットのメンバーも、皆北欧を中心にジャズの世界で活発に活動している名人ばかり。この上なく成熟したブルースです。Made in Germany by Pallas AUDIOPHILE RECORDING- 33 1/2 RPM - VINYL DISC - STEREO

AURORA 1CD¥2500

ACD 5058
\2500→¥2290
ラッセ・トゥーレセン(1949-):
 ハリングフェレ、ニッケルハルパと
  管弦楽のための協奏曲「兄弟民族協奏曲」 作品37 (2005)
 交響詩「出現?ヨイク、現れよ」 作品28 (1997)
 交響詩「正義の太陽」 作品12 (1982)
アルヴィド・エンゲゴール(ハリングフェレ)
ハンス・ビョークルート(ニッケルハルパ)
インガル・ベルグビ(指)
ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
60歳を迎えるラッセ・トゥーレセンにベルゲン・フィルハーモニックが捧げるオマージュ。芸術音楽と民俗音楽の接点から生まれた叙事詩的作品が3曲、演奏されています。「兄弟民族協奏曲」は、2005年のスウェーデン=ノルウェー連合消滅 (ノルウェー王国独立) 100年を祝うためスタヴァンゲル交響楽団から委嘱された作品。両国の争いと和解の歴史が音楽によって表されます。第1楽章はハリングフェレ (ハッダンゲルフィドル) がソロ楽器。ノルウェーのセーテスダールの民俗舞曲と国鳥ムナジロカワガラスの鳴き声が織り込まれます。貴族社会スウェーデンの気質を反映する第2楽章はニッケルハルパがソロ楽器です。ボッケリーニの「メヌエット」とボッケリーニの曲にならったとされる「ド・イェール男爵のポルスカ」、スウェーデン国王歌「スウェーデンの心の底から」やステーンハンマルの「スウェーデン」が引用され、国鳥クロウタドリを模した音型も現れます。第3楽章は両国の民謡が素材となり、ハリングフェレとニッケルハルパがともにソロを務めます。「出現?ヨイク、現れよ」。サーミ語をタイトルとするこの曲は、サーミの伝統的歌唱、歌と善意と力をもって人々が世に歩み出ることを励ますとされるヨイクがテーマです。トゥーレセンが作ったヨイク風のメロディが素材になっています。「正義の太陽」はバハーイー教の創始者、イランのバハーウッラーを音楽で表現した作品。バッハウッラーの予言に因む曲名をもち、南アメリカ先住民の音楽にルーツをもつメロディ、ベルリオーズの「レクイエム」、インドの旋律、シュトラウスの「ツァラトゥストラはこう語った」、ブルックナーの「テ・デウム」が引用されます。ベルゲン・フィルハーモニックの委嘱による作品です。録音:2007年6月11日-14日、18日-19日 グリーグホール (ベルゲン) 制作:アーリル・エーリクスタード/録音:グンナル・ヘルライフ・ニルセン
ACD 5047 ヘンリク・ヘルステニウス(1963-):
 ①「やあ、オフィーリア!」(2006) (室内アンサンブルのための)
 ②打楽器協奏曲「ミスターGの朗読」(2003)
 ②BIT20 アンサンブル ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
 ③ヴァイオリン協奏曲「声のするところから微かな光が」(2001)
 ④「夕影」(2004) (ダブルベースと打楽器のための)
 ⑤Book of Songs I-b (歌の書 I-b) (2002) (ヴァイオリンのための)
 ⑥「面影」(2000) (弦楽三重奏のための)〜III、V
①BIT20 アンサンブル
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
②ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器、声)
③ペーテル・ヘレスタール(Vn)
BIT20 アンサンブル
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
④ダン・ステュッフェ(ダブルベース)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)
⑤フルーデ・ラーシェン(Vn)
⑥フルーデ・ラーシェン(Vn)
ヨン・ソンステボー(Va)
エメリー・カルダス(Vc)
ノルウェーの作曲家ヘンリク・ヘルステニウスは長年、視覚芸術との共同作業に取り組んできました。オペラ第2作「オフィーリアたち:歌とともに水のほとりに死す」第3場の音楽、「やあ、オフィーリア!」。旋律の断片が動き、重なるテクスチュアの向こうにオフィーリアの夢と想いが透けて見えます。打楽器協奏曲ではソロイストのハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセンがP・D・ウスペンスキーの詩"In search of the miraculous"を朗読。ヴァイオリン協奏曲もペーテル・ヘレスタールと作曲者の共同作業とも言える作品です。エトルリア文明の中心都市、トスカーナにあるヴォルテッラの考古学博物館の銅像と同じ名前の「夕影」。ルイージ・ノーノの音楽の断片が基になっています。振付師イングン・ビョルンゴーの作品 「Book of Songs」(2002) からヴァイオリンソロの曲を独立させた「歌の書 I-b」。第3曲と第5曲を演奏した「面影」は、元はビョルンゴーの「The Afternoon and Others」(2000) のために書かれた音楽です。録音:①②③2007年1月15日-17日 グリーグ・ホール (ベルゲン、ノルウェー) ④2007年12月16日 リンデマン・ホール (オスロ) ⑤2003年11月 リュードロスイェン・スタジオ (オスロ) ⑥2000年5月 ランベシェテル教会 (オスロ)
ACD 5045 ロルフ=エーリク・ニューストレム(1975-):
 「内なる歌」(2005) (アルトサックスのための)
 新宿タイムアウト(キリに)(2005) (アルトサックスのための)
 セプテンバー・ティーブレイク(2005) (アルトサックスのための)
 ファンファーレ・ローレンスクーグ(2005) (ソプラニーノとアルトサックスのための)
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(1975-):
 悲しみと危険の概念(2001) (アルトサックスとアンサンブルのための)
ヤニス・クセナキス(1922-2001):
 カリスマ(1971) (アルトサックスとダブルベースのための)
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(1973-):
 ex(2005)(アルトサックスとエレクトロニクスのための)
ルカ・フランチェスコーニ(1956-):
 「足跡」(1987) (アルトサックスのための)
ロルフ・ヴァリーン(1957-):
 Deep(2006) (アルトサックスとエレクトロニクスのための)
オイヴィン・トルヴン(1976-):
 スライドショー(2005) (アルトサックスのための)
トロン・ラインホルトセン(1972-):エブリデイ(2005)
 (アルトサックス、バリトンサックスとアンサンブルのための)
ロルフ=エーリク・ニューストレム
(アルトサックス、バリトンサックス、
ソプラニーノ、テノールクルムホルン)
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ
(ヴォーカル、テルミン、エレクロトニクス、
ソプラノクルムホルン)
アンサンブル クリスチャン・エッゲン(指)
ホーコン・テーリン(ダブルベース)
ロルフ・ヴァリーン(エレクトロニクス)
ロルフ=エーリク・ニューストレムはサクソフォーン奏者であり作曲家。ノルウェー音楽アカデミーでジョン=エドワード・ケリー、ハーラル・ベルゲシェンらに学び、大学院ディプロマを取得。修了後は、ジャンルを問わずオーケストラ、ジャズ・ミュージシャン、ロックバンドと共演する活動を行ってきました。リチャード・バレット、鶴見幸代、マイケル・フィニシー、アトリ・インゴウルヴソン、ロルフ・ヴァリーンらが彼のために書いた協奏曲とソロ曲を多数、初演しています。オーケストラとアンサンブル、あるいは劇とテレビのために作曲。即興音楽も手がけます。「わたし自身のもの、他人のもの。わたしの関係する音楽には何らかの悲しみの要素がある」と語るニューストレム。ポップスとジャズのイディオムも用いたラーシュ・ペッテル・ハーゲンの曲の題名がアルバムのタイトルです。作曲家ロルフ・ヴァリーンがアルバムの制作を担当しました。録音:2005年9月1日、8月31日、3月23日、6月27日-29日 ロンメダーレン教会、ビグドイ (オスロ)
ACD 5052 ①ヘルゲ・イーベルグ(1954-):
 ReHumaniZing (the arts)、
 ドロモ・ダンス(1997-99) (トランペット、弦楽とマリンバのための)
②ロルフ・ヤコブセンの詩による歌(1993-94)
 【細い針(朗読)/われわれの知っていること/
 大きな公園で/鳥よ/細い針(エピローグ)】
③「われらはみな人生の戦士ではないか?」(2000-03)
 (交響楽団のための兵士の物語)
  【塹壕から塹壕へ/絶望的なほどワルツになりたくて/
  室内音楽/陶磁器の店にいた象/同調】
①ウーレ・エドヴァルド・アントンセン(Tp)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(マリンバ)
ノルウェー室内管弦楽団員
テリエ・トンネセン(指)
②オッド・ボレットセン(Vo)
ペール・ヴォレスタード(Br)
ベンディク・ホフセット(Sax)
アトレ・スポンベルグ(Vn)
ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)
ヨン・ソンステボー(Va)
スヴェン・E・クリストフェシェン(キーボード、エレクトロニクス) テリエ・トンネセン(Vn)
ノラ・タクスダール(Va)
オイスタイン・ビルケラン(Vc)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)
オーゲ・クヴァルバイン(Vc)
イーヴァル・アントン・ヴォーゴール(P)
エリン・ルッセラン(S)
③ノルウェー放送管弦楽団
クリスチャン・エッゲン(指)
ヘルゲ・イーベルグは、神童と呼ばれながら神経症的問題のためにピアニストとして歩むことを断念、作曲家に転向してからはジャズ、アフリカ音楽、アートミュージックと広いジャンルに関心をもって活動を行ってきました。スペインの哲学者ホセ・オルテガ・イ・ガセト(1883-1955) が『芸術の非人間化』に著した思想に疑問を抱き、音楽(芸術) に人間的な要素を取りもどすことを考えたイーベルグの ReHumaniZing (the arts)への挑戦と試み。アントンセンと共同作業を行い、トランペットの技術的・音楽的に可能な音域をいっぱいに使った「ドロモ・ダンス」。モダニズムにならって興った非人間化に激しく反発したロルフ・ヤコブセンの詩による歌曲集「呼吸練習」から3つの歌と、「細い針」がアルバムのエピローグとして歌われます。人生の局面と精神状態を示す5つの楽章からなる「Aren't We all Warriors in Our Own Life- (われらはみな人生の戦士ではないか?)」。基本的に調性をもたない抽象的な音楽に作曲者の内省の声が聞こえるでしょう。イーベルグは今、ノルウェーのオーケストラからもっとも大きな注目を集める作曲家のひとりです。録音:レインボースタジオ、ノルウェー音楽アカデミー、ソフィエンベルグ教会 (オスロ)
ACD 5057 異国の鳥たち
 メシアン:異国の鳥たち
 トシュタイン・オーゴール=ニルセン(1964-):
  ウィンズ・オブ・チェンジズ-変化する木管楽器(2002)
  (小ウィンドアンサンブルのための)
  【儀式/ヨブの嘆き/遊戯/終結】
 アイヴィン・ビューエネ(1973-):
  トポグラフィックス(2002) (バンドのための)
ホーコン・アウストボー(P)
アイリーク・ラウデ(打楽器)
ノルウェー国防軍軍楽隊(ベルゲン)
ペーテル・シルヴァイ(指)
216年の歴史を誇り、2009年に陸軍から海軍に移管されたノルウェー国防軍軍楽隊(ベルゲン)(国防省西ノルウェー軍楽隊) の「砂漠から来た悪い知らせ」(ACD5053) に次ぐアルバム。メシアンが世界各地で聴いた鳥の歌を素材にした「異国の鳥たち」。トシュタイン・オーゴール=ニルセンの「ウィンズ・オブ・チェンジズ」は、「大ウィンドアンサンブルのための協奏曲 〜 ペンタグラム」(2001) を木管楽器の小アンサンブル(オーボエ、4本のクラリネット、バスクラリネット、テナーサックス、バリトンサックス、ダブルベース) のために改作した4つの楽章。アイヴィン・ビューエネの「トポグラフィックス」ではソロイストとアンサンブルがさまざまに絡み合い、いろいろな風景を多彩に描いていきます。パワーとアンサンブルばかりを重視するタイプの吹奏楽と違い、響きの洗練と内面性を追求するノルウェー国防軍軍楽隊 (ベルゲン) の音楽は、軍楽隊から連想されるネガティヴなイメージを払拭してくれます。録音:2006年5月、2008年5月 (メシアン) NRKホルダラン・スタジオ (ベルゲン)
ACD 5056
(SACD Hybrid)
\2800
ナターシャ・バレット(1972-):貿易風
 「序幕」「水没した」「外洋」「動中の動」「深層」
 「プランクトン浮揚」「渡り」「ノルフィヨルド海岸」
  (エレクトロ=アクースティク作品)
ストームウェザー・シャンティ・クワイアー
ヨン・ヴァルヒュース(語り)
ジェイン・マニング (S)
多くの神話を育んできた海。古い帆船に乗って録音した波止場と海岸と大海原の音、海の男の歌うシャンティ、「アラスカのスカグウェイを発ち日本へ向けて航海した1972年に起きたことから話そう」と語る引退したノルウェー人船長。「Trade Winds(貿易風)」は、サウンドアーティストのナターシャ・バレットがコラージュした全8章からなる作品です。アンビソニックスとスペーシャリゼーション・テクニックを併用した16チャンネルのコンサートバージョンがSACDのため5.1チャンネル・サラウンドにミックスダウンされています。5.1 surround/stereo 52'00

BIS 1CD¥2500

BIS SA 1468
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
チャイコフスキー:
 ①交響曲第3番ニ長調「ポーランド」Op.29
 ②歌劇「地方長官」より間奏曲/侍女の踊り
 ③付随音楽「偽ドミートリーとワシリー・シュイスキー」より
   序奏/マズルカ
 ④ニコライ・ルビンシテインの命名日のためのセレナード
 ⑤歌劇「エフゲニー・オネーギン」より
   序奏/ワルツ/ポロネーズ
ネーメ・ヤルヴィ(指)
エーテボリ響
SACDハイブリッド盤。ヤルヴィによるチャイコフスキー交響曲シリーズの完結篇。彼の交響曲中もっともバレエ音楽的で華やかな第3番をメインに、やはりゴージャスな「オネーギン」のワルツとポロネーズも収められているのが魅力。さらにヤルヴィならではなのが滅多に聴く機会のない作品を採り上げているところ。ボリス・ゴドゥノフの一場面である付随音楽「偽ドミートリーとワシリー・シュイスキー」、破棄された初期のオペラ「地方長官」など、聴けばいずれも明瞭なチャイコフスキー節に、ファン狂喜の一枚です。
BIS SA 1546
(SACD Hybrid)
\2600
①ヴィヴァルディ:ソナタ変ホ長調「聖墳墓」RV130
②同:スターバト・マーテル RV621
③ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ
④J.S.バッハ:
 いと高きにある者よ、わが罪を贖いたまえ
  (ペルゴレージのスターバト・マーテルの編曲)
ダニエル・テイラー (C-T)、
エマ・カークビー (Sop)④、
シアター・オブ・アーリー・ミュージック
SACDハイブリッド盤。ペルゴレージの心に染み入るような美しい「スターバト・マーテル」を大バッハがドイツ語版にして手を加えた版を、女王カークビーが歌唱する超豪華盤。また人気カウンター・テノールのダニエル・テイラーによるヴィヴァルディの「スターバト・マーテル」が聴けるのも嬉しい限り。カナダの古楽器団体シアター・オブ・アーリー・ミュージックもピュアな響きを聴かせてくれます。
BIS SA 1776
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
スーク:交響曲第2番ハ短調「アスラエル」Op.27 クラウス・ペーター・フロール(指)
マレーシア・フィル
SACDハイブリッド盤。チェコの作曲家ヨゼフ・スーク (1874-1935)はドヴォルザークの娘婿で、同名のヴァイオリニストの祖父。アスラエルは死の天使で、1904年、師にして義父のドヴォルザーク追悼のために作曲を開始したものの、愛妻までも急逝してしまい、絶望のなか完成させたといわれます。演奏時間1時間に及ぶ大曲で、R..シュトラウスばりの華麗な管弦楽法により、悲痛かつ美しい音楽が繰り広げられます。マレーシア・フィルのボルテージの高さに注目です。
BIS 1727
\2500
シュニトケ:
 ①コンチェルト・グロッソ第1番(Fl、Ob、Cem、Pr-Pf、弦楽版1988)
 ②交響曲第9番(ラスカトフ補筆完成版)
シャロン・ベザリー (Fl)、
クリストファー・コーウィー (Ob)、
グラント・ブラスラー (Cem)
アルバート・コンブリンク(プリペアードPf)、
オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)
ケープ・フィル
シュニトケの交響曲第9番は、最晩年にスケッチがなされましたが、度重なる卒中の発作で半身不随となり、不自由な左手で書かれたため、判読不可能とされていました。それを未亡人から依頼されたアレクサンドル・ラスカトフが解読し、再構築しました。デイヴィスのユニバーサル盤もありますが、ヒューズも説得力満点。シュニトケの代表作のひとつ「コンチェルト・グロッソ第1番」にフルートとオーボエのパートが加わった興味深い版の世界初録音。シャロン・ベザリーが演じているのも話題です。
BIS 1830/2
(7CD3枚価格)
\7500→¥¥6990
ヴィラ=ロボス:ショーロス&ブラジル風バッハ全集
 ①ブラジル風バッハ(第1-9番、
  9は弦楽オーケストラ版、無伴奏合唱版の2種収録)
 ②ショーロス(第1-第12番、ショーロス序章、2つのショーロス)
 ③ショーロス形式による木管五重奏曲
 ④ギター独奏曲全集
  (5つの前奏曲、ブラジル民謡組曲、12の練習曲)
ロベルト・ミンチュク①、
ジョン・ネシリング②(指)
サンパウロ響、
同Cho、
ファビオ・ザノン(guit)、
クリスティナ・オルティズ(Pf)、
ジャン=ルイ・ストイアーマン(Pf)、
ドンナ・ブラウン (Sop)、
ベルリン・フィル木管五重奏団③、
アンデシュ・ミオリン(guit)④
意外にファンが多いことを驚かされたサンパウロ響のヴィラ=ロボス・シリーズが超お買い得価格BOXで登場。「ブラジル風バッハ」は全曲に加え、第9番は弦楽オーケストラ版と無伴奏合唱版の2種、「ショーロス」も全曲に加え、ギターと管弦楽のための序章とヴァイオリンとチェロのための「2つのショーロス」まで収録。さらに「ショーロス形式による木管五重奏曲」は名人集団ベルリン・フィル木管五重奏団の演奏という豪華盤。ヴィラ=ロボスを語るうえで必携のBOXと申せましょう。
BIS SA 1532
(SACD Hybrid)
\2600
①タファネル:木管五重奏曲ト短調
②プーランク:ピアノと管楽のための六重奏曲
③ジョリヴェ:セレナード
④トマジ:世俗的な舞曲と神聖な舞曲
ベルリン・フィル木管五重奏団、
スティーヴン・ハフ (Pf)
SACDハイブリッド盤。超名人集団ベルリン・フィル木管五重奏団久々の新録音。全員がベルリン・フィルのメンバーで、その超絶技巧とアンサンブルの精密さは類がありません。今回も管楽アンサンブル界の定番作品が集め大歓迎ですが、プーランクの名作のピアノ・パートをスティーヴン・ハフが担っているのも贅沢の極み。管楽器にかかわる人すべて必聴の一枚と申せましょう。
BIS SA 1553
(SACD Hybrid)
\2600
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調 Op.43 マーク・ウィグレスワース(指)
オランダ放送フィル
SACDハイブリッド盤。ショスタコーヴィチの交響曲第4番は歌劇「ムツェンスクのマクベス夫人」後の、彼の初期集大成として1935/6年に作曲されました。しかしマクベス夫人が党から猛烈に攻撃されたことに恐れをなして初演が先延ばしにされ、何と25年間もお蔵になっていたといういわくつきの作。前衛的かつ難解で、オーケストラもとりわけ大編成なのが特徴。ウィグレスワースの緊張感あふれる音楽性がピッタリです。
BIS SA 1620
(SACD Hybrid)
\2600
ウェーバー:
 ①交響曲第1番ハ長調
 ②同第2番ハ長調
 ③アンダンテとハンガリー風ロンド
 ④ファゴット協奏曲ヘ長調
ヤーッコ・ルオマ (Fg)、
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
SACDハイブリッド盤。オペラ作曲家として名高いウェーバーには2篇の交響曲があります。いずれも初期の作ですが、ロマン的な色彩、流麗なメロディなど「魔弾の射手」の萌芽が明瞭に見られる魅力作です。名ヴァイオリニストのカントロフがタピオラ・シンフォニエッタから爽やかな響きを引き出しています。
BIS 1685 21世紀のチューバ協奏曲
 ①フレドリク・ホーグベリ:ロッキー・アイランド・ボート・ベイ (2006)
 ②ヤン・サンドストレム:レモン・ハウス (2002)
 ③カレヴィ・アホ:チューバ協奏曲 (2000/1)
オイスタイン・ボーズヴィーク(Tub)、
マッツ・ロンディン(指)
ノールショピング響
ノルウェーから現れたチューバの怪人ボーズヴィーク。日本でも人気急上昇中の彼の新譜は北欧作曲家がこの楽器のために書き下ろした協奏曲集。いずれも今世紀になってからの作品というのが仰天です。もうひとつ仰天なのが彼の演奏。チューバという楽器のイメージが変わる凄まじい指さばきと肺活量。思わず興奮させられるエンターテナーぶりが光ります。
BIS 1687 C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集 Vol.17
 ①チェンバロ協奏曲ヘ長調 Wq42 (H471)
 ②ピアノ協奏曲変ホ長調 Wq41 (H469)
 ③同ハ短調 Wq31 (H441)
ミクローシュ・シュパーニ
 (Cem、タンジェント・ピアノ、指揮)、
ペトリ・タピオ・マッツォン(指)
アンサンブル・オーパスX
C.P.E.バッハの鍵盤協奏曲も17枚目となりました。今回は1770年代円熟期の2篇が収められています。堂々として激しさも持つ隠れた逸品です。シュパーニ熟達のソロが聴きもの。
BIS 1650 追憶
 ①シェーンベルク:コル・ニドレ Op.39
 ②バーンスタイン:ハリル (1980/1)〜
   フルート、打楽器、ハープ、弦楽のための
 ③ブロッホ:バール・シェム〜ヴァイオリンと管弦楽版
 ④ツァイスル:ヘブライのレクイエム
シャロン・ベザリー(Fl)、
ワジム・グルズマン(Vn)、
ガブリエラ・パーチェ(Sop)、
ルイザ・フランチェスコーニ(Ms)、
ロドリーゴ・エステベス(Br)、
スティーヴン・ブロンク(B-Br、語り)、
ジョン・ネシリング(指)
サンパウロ響
ユダヤ民族の歴史にかかわる様々な「追憶」をテーマとしています。ヴィラ=ロボスやグアルニエリの録音で注目された指揮者ネシリングは何とシェーンベルクの孫。さらにユダヤ系のベザリーとグルズマンを独奏者に招き、濃い世界を描いています。南米サンパウロのオーケストラが驚くほど東欧ユダヤの響きとなっています。

BONGIOVANNI 1CD¥2400

GB 5636 チマローザ:宗教音楽集
 チェリ・ヴォチェス
 ドミネ・アド・アディウヴァンドゥム
 クレド
 マニフィカト
 アントラ・ウビ・クエストゥス・エコ
リンディタ・イスク(S)
アレッシア・デ・アミチス(S)
アントーニオ・ジョヴァンニーニ(CT)
ルイージ・デ・ドナート(Bs)
フランチェスコ・クワトロッキ(指)
アブルッツォ交響楽団,
スコラ・カントルム・サン・シスト
18世紀後半のイタリアの大作曲家ドメニコ・チマローザ(1749−1801)は、オペラのみならず宗教音楽も多数の傑作を残していますが、実際に耳にできる機会はそうはありません。このCDにはチマローザの初期の宗教作品が録音されており、ナポリ在住の音楽学者、山田高誌が自らチマローザの自筆譜から演奏譜を起こしたもの。ほとんどが世界初録音です。メインのチェリ・ヴォチェスは1767年、つまりチマローザがまだ十代の頃の作品。50分に迫る大曲で、その瑞々しくも豊かな音楽は、チマローザがいかに若くして才能に恵まれていたかを示しています。クワトロッキとアブルッツォ交響楽団の誠実な演奏で作品の魅力を万全に伝えています。山田による詳細な作品解説(伊英文)も貴重。録音:2008年
GB 5159 ブリッチャルディ:フルート協奏曲集
 フルート協奏曲第1番 変ロ長調
 フルート協奏曲第2番 ホ短調
 フルート協奏曲第3番 ハ長調
 フルート協奏曲第4番 変イ長調
ジネブラ・ペトルッチ(Fl)
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーノ
ジューリオ・ブリッチャルディ(1818−1881)は、イタリアのど真ん中に位置するテルニで1818年に生まれたフルーティスト。十代から天才フルーティストとして名を馳せ、スカラ座のフルート奏者を務めた後、ソリストとして欧米を楽旅し名声を得ました。晩年はフィレンツェ音楽院の教授、学長を務めました。フルート奏者には知られた名前とは言え、一般的にはあまり知られていないブリッチャルディ、しかしその作品は埋もれさせるには惜しい名曲揃いです。ジネブラ・ペトルッチは1989年、ローマ生まれのフルーティスト。録音時19歳ということですが、技術はもちろん、音楽性もすでにたいへんなレベルにある人です。録音:2008年2月15,16日,アヴィオ
GB 5160 イヴァルディ:遠く,過去,悲しい夜,穏やかな湾
レスピーギ:
 対比,霧,冗談,エンツォ王,
 舞踏への勧誘,ストルネッロを歌う女
ヴェネツィアーニ:秋の日没
クレメンティ:歌え!,船は行く,ラ・ペッレグリーナ
ガンディーノ:
 「四つの花」
  (秋のシクラメン,春のシクラメン,小さな薔薇,ザクロ),
 9時の鐘が鳴った
マンチネッリ:プロヴァンスの島
ムージ:ファゾールだった
ラヌッツィ:祈り
クリスティアーノ・クレモニーニ(T)
デニス・ビアンクッチ(P)
イタリア近代歌曲というと、レスピーギ、ピッツェッティあたりを中心に日本でも良く歌われますが、しかし名曲はゴマンと埋もれています。このCDには極めて珍しい作品ばかりが収録され、大半は世界初録音です。ヴィットーレ・ヴェネツィアーニ(1878−1958)は、トスカニーニに招かれスカラ座の合唱指導者を1954年まで務めた人。アドルフォ・ガンディーノ(1878−1940)の「四つの花」は、全音のイタリア近代歌曲集第2巻に収録されているもの。ルイージ・マンチネッリ(1848−1921)は、指揮者としても高名でメトロポリタン歌劇場でも活躍しました。彼のオペラ「パオロとフランチェスカ」は、ヴェリズモ全盛期のイタリアオペラで、ワグネリズムの濃厚な作品として知られています。その他、フィリッポ・イヴァルディ(1874−1943)、フィリッポ・クレメンティ(1857−1909),カルロ・ムージ(1851−1920),フェルディナンド・ラヌッツィ(1859−1939)ら、いずれも貴重な曲ばかり。クリスティアーノ・クレモニーニは、1974年、ボローニャ生まれのテノール。正統イタリアンな抜けの良い声の持ち主で、時折パヴァロッティを思わせるほどの明るい美声が魅力です。録音:2008年12月8,9日,ボローニャ(ライヴ)

CASCAVELLE

VEL 3131
(2CD)
\3600→¥3290
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ選集
[CD 1] (65’24”)
 第8番ハ短調Op.13「悲愴」/
 第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」/
 第23番ヘ短調Op.57「熱情」
  [使用楽器:スタインウェイD274]
  録音:1997年(第8番&第23番)・1995年(第14番)
アルド・チッコリーニ(P)
 バガテル イ短調WoO.59「エリーゼのために」
    録音:2001年
トゥルーデリース・レオンハルト(P)
[CD 2] (70’37”)
 第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」/
 第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
  [使用楽器:スタインウェイD274]
  録音:1999年(第29番)・1995年(第17番)
アルド・チッコリーニ(P)
名手チッコリーニが弾いたベートーヴェンのソナタは、全集として2001年にイタリアのボンジョヴァンニ社からリリースされ、のちにカスカヴェル社へと発売が移行されましたが、ほどなく廃盤となって入手難の状態がつづいていたものです。演奏は全体として、近年の来日における伝説と化した評判を裏付ける内容といえ、この1925年ナポリ生まれの巨匠ピアニストの音楽人生のすべてが凝縮したかのような味わいが心に残るものでした。このたびはその全集録音から、3大ソナタを含む表題つきの有名作品5曲がカタログに復活となります。なお、どういうわけか「エリーゼのために」1曲のみ、高名な鍵盤楽器奏者グスタフ・レオンハルトの妹トゥルーデリースによる録音が収められています。ステレオ

CLAVES 1CD¥2400

50 2517
(2CD)
フランシスコ・ドゥ・マディナ(1907-1972)
CD-1
 1.-4. 4つのギターとオーケストラのための協奏曲
 5.-7. バスク・ラプソディ
 8.-11.ハープと弦楽オーケストラのための協奏曲
CD-2
 1.アイタ グレア
 2.バスク・クリスマス組曲
 3.ラ・カデナ・デ・オーロ
 4.アベ・マリア
 5.バスク子供序曲
 6.-8.クリスマス三部作
 9.舞曲
 10.-12.バスク組曲
ロメロ・ギター四重奏団
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)
アナ・サラベッラ、エレナ・バルブ(ソプラノ)
アンドニー・アレマン(語り)
オルフェオン・ドノスティアーラ
クリスティアン・マンデール(指)
バスク・ナショナル管弦楽団
Clavesが現代作曲家の新しい響きを紹介している大好評のバスク音楽集、その第9集はフランシスコ・ドゥ・マディナです。マディナは1907年1月29日、オニャーテ生まれ、1972年6月30日故郷で亡くなった作曲家。1929年、ラテラン教会の司祭評議委員に任命され、アルゼンチンでのポストを得る前に故国の神学校で音楽と神学を学びました。この頃に作曲された初期の作品は土着の音楽(南米のスペイン人とインディオとの混血)の影響を示しています。マディナの音楽を愛したエドウィン・F・カルムスは彼の楽譜をいくつか出版しました。またロメロ兄弟は、しばしば彼のギター音楽を演奏しました。このアルバムで注目はなんと言ってもハープのグザヴィエ・ドゥ・メストレです。彼は1973年フランスのトゥーロン生まれ。16歳の時に、パリ・ハープ・コンクールで優勝以来、輝かしい経歴の持ち主です。23歳のときにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハーピストに就任、ハンブルク音楽大学の教授にも就任し、今後の活躍が最も期待できる演奏者です。Clavesにはこれまでにバスク音楽集成シリーズ 第8集(50 2413)、「クラシック・ハープ編曲集」(50 2506)、ライネッケ:ハープ協奏曲 (50 2707)をはじめ、数々の録音を残し、いずれも絶賛されております。録音:2005年
50 2901
(デジパック仕様)
1.-3.シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 作品129
4.チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 イ長調
5.-9.フリードリヒ・グルダ(1930-2000):チェロ協奏曲
ニコラス・アルトシュテット (チェロ)
アレクサンダー・ジョエル(指)
ライン・ドイツ国立管弦楽団
1982年ドイツ人とフランス人を両親として生まれたニコラス・アルトシュテットは現在27歳。ペルガメンシチコフとゲリンガスに師事し、これまでに数々のコンクールで優勝。既に世界各国で活躍している若手チェリストです。本録音はオーケストラとの最初の録音です。19世紀の名曲、シューマンのチェロ協奏曲、チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲、さらにはフリードリヒ・グルダ作曲の管楽合奏団のためのチェロ協奏曲と盛り沢山!!指揮者アレクサンダー・ジョエルとライン・ドイツ国立管弦楽団が手に手を携えて録音した入魂の録音です。録音:2008年11月3-7日 ルートヴィヒスハーフェン・フィルハーモニア
50 2903
(デジパック仕様)
ベートーヴェン(1770-1827):
 1.-3. ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
 4.-6. ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
 7.8. ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111
セドリク・ペシャ(P)
セドリク・ペシャはスイス生まれ、2002年のジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールで優勝、現在30代前半の今、最も活躍するピアニスト。2004年にJ.S.バッハ:ゴールトベルク変奏曲 BWV988(50 2407)で、知的で自然な演奏が好評を得たCDデビューを皮切りに、「フランスのフォリア〜クープラン、ドビュッシー&メシアン」(50 2719)、ブゾーニ,エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ(50 2811)とClavesにこれまで3枚のCDをリリースしております。最新作は今年1月のセッション録音、ベートーヴェンの最後の3つのソナタです。ピアニストにとってこれらの曲を録音するのは人生をかけた大きな挑戦と言えます。ペシャの演奏は深い内生を表現し、聴衆の心を動かす、30代にして既に大家の予感を感じさせるペシャ、渾身のベートーヴェンです。録音:2009年1月2-4日 ベルリン

COL LEGNO 1CD¥2400

WWE 20802 アリ・N・アスキン:グリム童話による「アイゼンハンス!」 アイゼン・ハンス:ヴィルフリート・ツェリンカ、
王子:マルティン・マイリンガー
王女、森の声1:テレサ・ドローイ、
料理女、乳母、森の声2:ウッラ・ピルツ
狩人、侍従長、王、森の声3:アンドレア・ヤンコヴィッチ、
語り:ブランコ・サマロウスキ
ディアナ・キーンドル(Vn,メロディカ,Perc)
シュテファニー・ハッカー(Pf,Perc)
マルギット・ショーバーライトナー(Perc)
パウル・クライバー(Kb)
子供でも聞きやすい歌と物語。ただし当然、すべてドイツ語です。ミヒャエル・クンツェ&ジルヴェスター・リーヴァイのミュージカルの1場面に聞こえるシーンもあります。
WWE 30004 フランツ・コーグルマン:ロ・リー・タ〜ナボコフについての音楽
 ロリータ〜愛のテーマ、来世#1、モントルー・パレス、
 来世#2、一日の仕事、来世#3、アーダとヴァン、
 ヴァディム・ヴァヂモヴィッチ・N、来世#4、ローラ、
 来世#5、ほんの少し、マーサ・ドライヤー
モノブルー・カルテット(トニー・コウ(Cl,At-sax)
フランツ・コーグルマン(Tr,flugel-Hrn)
エド・レンショー(Gt)
ペーター・ヘルベルト(Kb)
ヴォルフガング・ミッテラー(Pf,electronics)
WWE 20901 ヴォルフガング・ミッテラー:Sopop
 run, inmyeyes, relax, watch, dance04, snow,
 dance, now, remember, herethere, forever,
 kiss, dance07, fast, catch, apes, close
ヴォルフガング・ミッテラー、
ビルギット・ミニックマイアー
ルチアーノ・ベリオ ヴィーン・モデルン#2
エレクトロニック系作曲家としてもオルガニストとしても活躍しているミッテラーはずっとPopsにずっと関心を持ち続けてきた。彼の今のPopsに対する結論がこれ。
WWE 20281 ベリオ:
 ①ハープとオーケストラのためのシュマン第1
  (セクエンツァ第2による)(1965)
 ②オーケストラのためのシュマン第2b(1970)
 ③2台ピアノとオーケストラのための協奏曲 (1972/73)
 ④オーケストラのためのフォルマツィオーニ(1986)
①②マルティン・ブラッビンス、
③ベルトラン・ド・ビリー
④シュテファン・アスブリ(指)
ウィーン放響
①アンナ・ヴェルコランツェヴァ(Hp)
③グラウ・シューマッヒャー・デュオ
(アンドレアス・グラウ、
ゲッツ・シューマッヒャーPf)
「ハープとオーケストラのためのシュマン第1」は独奏ハープのためのセクエンツァ第2をオーケストラに組み込んだもので、この創作時ベリオは「作られたものが完成されたものというわけではない。「完了」した作品は儀式であり、それに先立つ他の作品、それに続く他の作品は註釈である。疑問は応答を導かず、むしろ註釈と新たな疑問を導くものである」と述べた。
WWE 60018
\2400→¥2190
①ワーグナー(1813-1883):
 ヴァイオリンと小オーケストラのための「夢」変イ長調WWV91B
②モンティ(1868-1922):
 ヴァイオリンと4本のファゴットによる
  ワーグナーの主題によるチャールダーシュ
  (アルトゥール・クリング編曲)
③ワーグナー(1813-1883):
 ジークフリート牧歌 ホ長調WWV103
④シャブリエ(1841-1894):
  4手ピアノのための「トリスタンとイゾルデ」の
  主題によるカドリーユ「ミュンヘンの思い出」
  (デイヴィッド・マシューズ(1943-)によるオーケストラ編曲版)
⑤ヒンデミット(1895-1963):
 午前7時に温泉場の2流オーケストラによって演奏される
 「さまよえるオランダ人」序曲(弦楽四重奏曲編曲1925年)
⑥ワーグナー(1813-1883):
 「ヴェーゼンドンクの歌」〜「夢」WWV91
  (アルトゥール・フラッケンポールによる
  トランペットとブラスアンサンブルのための編曲)
⑦クジェネーク(1900-1991):
  クラリネットと弦楽三重奏のためのセレナーデOp.4
⑧ヴェーベルン(1883-1945):弦楽三重奏のための断章(1925)
①③④ミヒャエル・ハーゼル(指)
ベルリン・フィルのメンバーとゲストたち
①トーマス・ティム(Vn)
②ペーター・ブレム(Vn)
ダニエレ・ダミアーノ、
マリオン・ラインハルト、
ヘニンク・トローク、マルクス・ヴァイトマン(Fg)
⑤トーマス・ティム、ロマーノ・トマシーニ(Vn)
ヴォルフガング・タリルツ(Va)
タチアーナ・ヴァッシリーエヴァ(Vc)
⑥ミヒャエル・ハーゼル(指)
ベルリン・フィルの金管奏者とゲストたち、
ガボール・タルケヴィ(Tr)
マリー=ピエール・ラングラメト(Hp)
⑦マンフレッート・プライス(Cl)
⑦⑧コーネリア・ガルテマン(Vn)
ユリア・ガルテマン(Va)
ダーヴィット・リニカー(Vc)
2007年、ザルツブルク・イースターフェスティヴァルで行われた「コントラプンクテ」のシリーズから”by, for and against Richard Wagner”コンサートのLive。やはりワーグナーのパロディが猛烈におもしろく特に名手ぞろいのベルリン・フィルのメンバーがわざとへたくそにヒンデミットを演奏するのが笑わせます。ベルリン・フィルのメンバー表もついてます。

COVIELLO 1CD¥2500

COV 50807 ロマンティック・ロシアン・ホルン・カルテット
 ラディスラフ・アロイス(1860-1917):組曲 Op.54
 リムスキー・コルサコフ:ノットゥルノ
 コンスタンティン・フリードリヒ・ホミリウス(1813-1902):
  四重奏 変ロ長調 Op.38
 チェレプニン:6つの小品
 ミツシン:コンチェルティーノ、コンチェルト
ドイツ・ホルン・アンサンブル(オリジナル楽器/エドワルド・クルスペ)
「クルスペ」といえば日本でもファンの多いドイツの老舗ホルン工房。ドイツ・ホルン・アンサンブルは19世紀、20世紀初頭のモデルを使用しています。パワフルに、そして艶やかに奏でる4本のホルンの音色に魅了されます。
COV 50902
(SACD Hybrid)
\2500
ダニエル・シュナイダー:CUBAC〜バッハ・イン・キューバ
J.シュトラウス:オペレッタ・メドレー
グノー:オペラ「ファウスト」より抜粋
フレデリック・ロー:ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より組曲
シティ・ブラス・シュトゥットガルト
ドイツ南部の工業都市、シュトゥットガルトは自動車産業を軸に発展した街。そこから車ではない、新しいヘヴィ・メタルが出現しました。シュトゥットガルト音楽大学の教授と生徒たちで2005年に結成されたシティ・ブラス・シュトゥットガルト。数々の賑やかなプログラムで、抜群のチームワークの良さを味わうことのできる爽快な1枚に仕上がっています。録音:2008年10月6-9日 MULTICHANNEL STEREO

DYNAMIC

CDS 629
(2CD)
\4200
バッハ:
 2声のインヴェンション集 BWV.772-786
 3声のシンフォニア集 BWV.787-801
 フランス組曲第6番 ホ長調 BWV.817
 パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
 6つの小前奏曲 BWV.933-938
 5つの小前奏曲 BWV.939-943
 前奏曲 ハ短調 BWV.999
 9つの小前奏曲から BWV.924-928,930,931
 フゲッタ ハ短調 BWV.961
 フーガ ハ長調 BWV.952
 フーガ ハ長調 BWV.953
 前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV.902a
 前奏曲とフゲッタ ニ短調 BWV.899
 前奏曲とフゲッタ ホ短調 BWV.900
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.895
アンドレア・バッケッティ(P)
バッハの鍵盤用作品はたくさんありますが、そのうちの70曲をCD2枚にまとめたもの。録音が比較的珍しい作品も多いので、バッハ・ファンには歓迎されることでしょう。バッケッティは、1977年生まれのピアニスト。11歳でデビューし、現在ではイタリアのみならずヨーロッパ全土で活躍しています。ベリオを得意としていることでも知られています。2005年に、愛知万博関連の演奏会のために来日したことがあります。録音:2008年3月,ミラノ、2008年9月,サチーレ

ELOQUENTIA

EL 0917
\2500
ハイドン:
 ①ヴァイオリンと弦楽器のための協奏曲 ト長調 Hob VIIa:4
 ②チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob VIIb:1
レオポルト・ホフマン(1738-1793):
 フルート協奏曲ニ長調Badly D1
ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー
〔ジュリアン・シャヴァン(Vn、指揮)、
酒井淳(Vc、指揮)、
アレクシス・コッセンコ(Fl、指揮)ほか〕
2005年に結成されたアンサンブルで、18世紀以降の作品を中心に演奏するル・セルクル・ドゥ・ラルモニーによるピチピチとした1枚。ヴァイオリン協奏曲での颯爽としたシャヴァンの音色、チェロ協奏曲の酒井淳の若さ溢れるチェロには好感がもてます。ホフマンは、生粋のウィーン人作曲家で、1772年から1793年まではシュテファン教会の楽長を務めており、教会音楽の作曲家として人もうらやむような地位を築いていました。フルート協奏曲は13曲のこされており、当時のフィレンツェのフルートの名手、フロランテ・アゴスティネッリのために書かれたといわれています。ホフマンの他の協奏曲に比べて規模、編成ともに大きめな作品となっています。コッセンコが見事に歌い上げます。アンサンブルのピチピチとした音色がそのまま見事に鮮やかにとらえられた、好録音。録音:2008年9月

FARAO

B 108056
(2CD+1BonusCD)
\4800
ハイドン:オラトリオ「四季」
BonusCD:
 指揮者グッテンベルクによる各季節の解説
  (春:10分、夏:7分、秋、冬:各8分前後)。
エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥング管、
ノイボイエルン合唱協会、
ラインハルト・フォーゲル(Cemb)
ミリアム・マイアー(Sp)
ジェームス・テイラー(Tn)
ラルフ・ルーカス(Bs)
[BonusCD]
 ラインハルト・フォーゲル(P)
4月43号のDVD(D.108055)のCD盤。制作:2005年、バイエルン放送局165’37

HAENSSLER

98 588
\2300→¥2090
「リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集」
 エレジー第1番S130ter(1874)
 エレジー第2番S131bis(1877)
 3人のジプシー-パラフレーズS383(1864)
 忘れられたロマンスS132ter(1880)
 悲しみのゴンドラS134bis(c1883)
 協奏的大二重奏曲S128(1835 / 1849改訂)
 E.レメーニの結婚式への祝婚歌S129(1872)
 ベネディクトゥスS381/1(1869)
 オッフェルトリウムS381/2(1869)
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
ロルフ=ディーター・アレンス(P)
ピアノ曲を中心に膨大な作品を残したリストですが、室内楽曲はわずか残しておらず、しかもそのほとんどが最晩年期に書かれたもの。ヴァイオリンとピアノのための作品も、比較的創作時期の浅く、技巧的で華やかな作品(協奏的大二重奏曲や3人のジプシー第1曲)を除くと、リストとワーグナー共通のパトロン、マリーヤ・ムハーノヴァ伯夫人を追悼して作曲された「エレジー第1番」や、後期の最重要作「悲しみのゴンドラ」などは、どこか夢想するようでもあり、神秘的で、これらは彼岸の音楽といえるのかもしれません。ピアノ・パートが重要というのも共通する特徴で、こうした世界を描くのに美音が持ち味のアレンスはまさにうってつけ。1945年生まれのベテランは、ワイマールのリスト音楽祭の芸術監督やフランツ・リスト国際ピアノ・コンクールの審査員を務めるかたわら、1999年以来ワイマール・フランツ・リスト協会の代表でもあります。ヴァイオリンはピアソラのタンゴ・アルバム(93.205、98.508)でも注目される1971年生まれのアイヒホルン録音:2007年9月3-6日ライプツィヒ、アウグストゥスプラッツ、MDRスタジオ
=SWR MUSIC=
93 246
\2400
「ケクラン:ピアノ曲集Vol.2」
 ケクラン:ペルシアの時Op.65(1913-19 / ピアノ版)
  シェスタ、出発を前に / キャラヴァン /
  宵闇の中を登る / 涼しい朝、高地の谷で /
  町の眺め / 通りを渡って / 夕べの歌 /
  テラスに差す月光 / オーバード(朝の歌) /
  真昼の太陽のもとのバラ /
  影の中、大理石の泉のそばで / アラベスク /
  夕映えの丘 / 物語する人
   a)イントロダクション b)瓶の中の精霊
   c)魔法をかけられた宮殿 d)若人の踊り
   e)庭に注ぐ月光 / 夕べの平安、墓地にて /
  夜の回教僧たち [コーダ:]荒れ果てた地に差す月光
ミヒャエル・コルスティック(P)
コルスティックの弾く注目のシリーズ第2弾。ペルシアに終生一度も訪れたことがなく、ピエール・ロティの紀行文「イスファハンへ」と千夜一夜物語(アラビアンナイト)とを題材に、ケクランが想像で書き上げた「ペルシアの時」。茫漠とした抒情が独特の魅力で、“もう一人のオーケストラの魔術師”とも呼ばれるケクランの手腕が光る管弦楽版に対して、ピアノ版は微弱音などほかにたとえようもない繊細な美しさです。コルスティックの演奏は入念に準備を重ねて録音に臨んだことをうかがわせるもので、ブックレットには自身の本格的な解説とともに運指の配置写真までが掲載されています。録音:2008年12月15-18日シュトゥットガルト、室内楽スタジオ
98 596
\2300
①ペーテル・ブノワ(1834-1901):
 フルートと管弦楽のための交響詩Op.43(1866)
②ヘンドリク・ヴァールプト(1845-1885):
 フルートと管弦楽のための交響的協奏曲変ホ長調(1866)
③フランソワ・ジョゼフ・フェティス(1784-1871):
 フルート協奏曲変ロ短調(1869)
ガビー・パス・ヴァン・リエト(Fl)
ファブリス・ボロン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
SWRシュトゥットガルト放送響の首席奏者で、ベルギーのエッセンに生まれたパス・ヴァン・リエトが、母国の作曲家による珍しいフルート協奏曲を取り上げたアルバム。ベルギーの名門音楽一族の出でフランドル楽壇の重鎮フェティスと、その弟子にあたるブノワとヴァールプト。19世紀ロマン派の様式に根ざしているところが共通の特徴となっています。とくに、劇的なオケに乗せて技巧的なフルートが活躍するブノワの曲は、パス・ヴァン・リエトが録音を強く希望し、アントワープの音楽学校時代に何度か演奏した思い出の作品。ロマン派時代に書かれたフルート協奏曲は希少で、19世紀の作曲家でフルートの協奏用音楽を書いたものはほとんどいません。その意味で、このアルバムはフルート・ファンには見逃せない一枚といえます。録音:2004年5月3-6日SWR放送スタジオ
98 587
\2300
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 イ長調Op.55-1, Hob.Ⅲ:60 /
 ヘ短調Op.55-2, Hob.Ⅲ:61 /
 変ロ長調Op.55-3, Hob.Ⅲ:62
META4
アンティ・ティッカネン、
ミンナ・ペンソラ(Vn)
アッテ・キルペライネン(Va)
トマス・デュプシェバッカ(Vc)
2001年に結成されたフィンランド期待のアンサンブルによるハイドン。「ハイドンを勉強しなさい。ハイドンが弾ければあとは何でも演奏できるから。」師であるハット・バイエルレはかれらに強く奨めたそうです。師に捧げられたデビュー盤は、若手らしいみずみずしさと余裕さえ感じさせるテクニック、すでに大器を予感させる揺るぎないアプローチとが並存して、すばらしい出来ばえ。
【META4・プロフィール】
2001年に結成されたフィンランド期待の若手クァルテット。ヨーロッパ室内楽アカデミー(ECMA)でハット・バイエルレ(アルバン・ベルク・クァルテットのヴィオラ)とヨハネス・マイスル(アルティス・クァルテットのヴァイオリン)に師事。2004年モスクワのショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクールで第1位。同時にまた、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏のベスト・パフォーマンスで特別賞も獲得。2007年4月にウィーンのヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール第1位。2008年にはフィンランド文化省より、フィンランドの若手で将来有望な演奏家たちを奨励する、フィンランド賞を授与され、クフモ室内楽音楽祭のレジデント・クァルテットに任命されています。2008年9月から向こう2年間、BBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、シティ・オブ・ロンドン音楽祭、チェルトナム音楽祭、マンチェスター・ミッドデイ・コンサーツ・ソサエティやバーミンガム・タウン・ホールに招聘されています。使用楽器は以下の通り。ヴァイオリンが、シベリウス・アカデミーから貸与された1690年代製作のストラディヴァリウスと、シュスマ地方共同組合銀行より貸与のベロジオ(1770)。ヴィオラはポホヨラ銀行芸術財団(1737)貸与のGuidantus。チェロはイルッカ・ワイニオ・コレクションより貸与のPostiglione(1857)。録音:2008年11月4-6日 ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・アウディトリウム / ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ゲースト
98 548
(2CD)
\4000
フランク:オラトリオ「至福」 ディアナ・モンタギュー(Ms)、
キース・ルイス(T)、
ジル・カシュマイユ(Br)、
ジョン・チーク(Bs)、
コルネリア・カリッシュ(A)、
インゲボルク・ダンツ(A)、
スコット・ウィアー(T)、
フアン・バスレ(Bs-Br)、
ラインハルト・ハーゲン(Bs)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
教会のオルガニストを務めた経歴を反映して、フランクの作風を特徴づけているのがその宗教色。その一例といえるオラトリオ「至福」は、晩年に到達する高度な半音階法へのステップがみられる重要作。興味深いことに第5部の冒頭では、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」前奏曲の影響も認められます。豪華なソリストを配した大家リリングの録音が、品番を変更して再発となります(旧品番98.435)。録音:1990年3月2日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェン・ザール(ライヴ)
93 243
\2400→¥2190
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB.107
 =トラックタイム=
  Ⅰ.15'08+Ⅱ.19'09+Ⅲ.9'02+Ⅳ.11'17=TT.55'11
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
ヴィブラート・フリー奏法を基調とするピリオド・アプローチにより、従来の世界観を一変させると評判のノリントン&シュトゥットガルト放送響によるブルックナー・シリーズ。第4弾は、前作第6番につづいてノリントン初出のプログラムという点も注目される交響曲第7番ライヴ。全曲の白眉であるアダージョを筆頭に伸びやかな旋律線が魅力の第7番。これまでの第4番や第6番などでも確かめられたのと同様に、やわらかく、あたたかみのあるピュア・トーン特有の無類の美しさが自然に受け容れられるものと思われます。また、軒並み1時間を越えるチェリビダッケやヴァントらとは対照的に、ここでは55分台という快速テンポも特徴といえるでしょう。録音:2008年9月27&28日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
93 245
\2400→¥2190
ラフマニノフ:チェロ作品全集
 ①チェロソナタ ト短調 Op.19
 ②2つの小品 Op.2
 ③メロディ Op.3の3(マトコフスキー編)
 ④歌 ヘ短調
 ⑤前奏曲ト長調(ブランドゥコフ編)
 ⑥ヴォカリーズ(ブランドゥコフ編)
 ⑦ゲリンガス編による歌曲〜
  朝 Op.4の2/夜の静けさに Op.4の3/
  美しい人、歌わないで Op.4の4/ライラック Op.21の5/
  ここは素晴しい場所 Op.21の6/
  まひわの死に寄せて Op.21の8/春の洪水 Op.14の11
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
イアン・ファウンテン(Pf)
ラフマニノフは大ピアニストだったゆえか、ピアノ音楽が一番彼の表現したいことを伝えていると言われています。しかしその息の長い旋律はチェロにこそふさわしいと言えましょう。ここでは彼によるチェロのオリジナル作品すべてと、チェロ向きの曲を編曲したものを集め、巨匠ゲリンガスが弾くという超豪華盤。淡彩画のような前奏曲とヴォカリーズは、チェロソナタを献呈されラフマニノフ自身と初演したブランドゥコフの編曲というのも興味津々です。ゲリンガスの演奏は雄弁のひとことに尽きますが、辛口で知的な解釈が新鮮です。
98 530
(2CD)
\4000
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 ジェニー・リン(Pf)
台湾出身、欧米でエネルギッシュな活動を繰り広げるジェニー・リンがショスタコーヴィチの24の前奏曲とフーガに挑戦。何しろ大規模なうえ技巧的にも非常に難しいゆえ、誰もが気軽に取り組めるものではありませんが、リン嬢は持ち前のエネルギーとボルテージの高さで征服しています。
98 599
\2300
ベートーヴェン:変奏曲集
 ①ルール・ブリタニアによる5つの変奏曲 WoO79
 ②15の変奏曲とフーガ(エロイカ変奏曲)Op.35
 ③ヴラニツキーの
  「森の乙女」のロシア舞曲による12の変奏曲 WoO71
 ④スイスの歌による6つの変奏曲 WoO64
 ⑤グレトリーの「リチャード獅子心王」による8つの変奏曲 WoO72
 ⑥リギーニのアリエッタによる24の変奏曲 WoO65
 ⑦ゴッド・セイヴ・ザ・キングによる変奏曲 WoO.78
  (ウーリヒのカデンツァ付)
フローリアン・ウーリヒ(Pf)
ベートーヴェンの変奏曲は数的に決して少なくなく、彼のピアノ作品のなかでは重要な位置を占めています。じっくり聴けば、さすがベートーヴェンと感心することばかり。ドイツ期待の若手ウーリヒが伝統の至芸を聴かせてくれます。

HMF

HMU 907443
\2600
ブリテン:歌曲集「Before life &after〜
 生まれる前と死んでから」
 ①ジョン・ダンの神聖なソネットop.35(全9曲)
 ②パーセル作品(ブリテン編)?朝課/ヨブの苦難/晩課
 ③冬の言葉op.52(全8曲)
 ④民謡編曲
  (I wonder wonder/Sail on, sail on/
   The Miller of Dee/
   At the mid hour of night/
   There’s none to soothe)
マーク・パドモア(テノール)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
2008年に来日、「私」を滅し、語り部に徹したいわばサムライ風の「冬の旅」を聴かせ、私たちを魅了したパドモアの新譜は、ブリテン歌曲集です。ここでもパドモアの語り部名人ぶりは全開、静かな高音域も、「技巧」というものを全く感じさせない、すべてが詩の物語にとって必然でるといった感の演奏。オリジナルはパーセルによる編曲ものも、まるで名優による詩か物語の朗読を聴いているような気分になります。ピアノのヴィニョールズも、スタインウェイ製ピアノを自在に操り、陰になり日向になり素晴らしいサポートで聴かせます。録音:2008年6月
KHM 997505
\2500→¥2290
「衝撃のヴァン・クライバーン国際コンクール・ライヴ/辻井伸行」
 ①ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第29 番 「ハンマークラヴィーア」変ロ長調 op.106
 ②ショパン:練習曲 作品10 より
  第1番 ハ長調、第2 番 イ短調、第3 番「別れの曲」ホ長調、
  第4 番 嬰ハ短調、第5 番「黒鍵」変ト長調、第6 番 変ホ短調
 ③リスト:「ラ・カンパネッラ」
  (パガニーニによる超絶技巧練習曲集より第3 番 嬰ト短調)
 ④ジョン・マスト(John Musto):即興曲とフーガ
  (ヴァン・クライバーン国際コンクール委嘱新作/新曲演奏課題曲)
ピアノ:辻井伸行
今や日本中の注目を集めているピアニスト、辻井伸行。日本人として初めてヴァン・クライバーン国際コンクールの優勝を勝ち取った、衝撃のライヴ演奏がハルモニアムンディよりリリースされます。「ハンマークラヴィーア」での推進力に満ちた演奏、ショパンのエチュードの一曲一曲で魅せるきらびやかな音色と刻一刻と変わる豊かな表情、胸を打つ「ラ・カンパネッラ」、そして話題の超難曲、新曲課題のジョン・マストの作品までが収録された、充実のプログラム。辻井が世界で認められた決定的瞬間がすべてここに収められています。ジョン・マストの作品は、コンクールで課せられる新曲演奏の課題曲。演奏日の2 週間前に、3 人の作曲家の新曲の楽譜を渡され、演奏者はその中から任意の1 作品を選び、本選のリサイタル・プログラムに組み込んで演奏します。辻井が演奏したこのマストの作品は、3 作品の中で最も難易度が高いもの。辻井はこの演奏で、新曲演奏の最優秀賞にあたる「ビヴァリー・テイラー・スミス賞」も受賞しています。録音:2009 年第13 回ヴァン・クライバーン国際コンクール(ライヴ) ①③予選リサイタル/②④セミ・ファイナルリサイタル 辻井本人写真のスリップケース入り
HMC 902025
(3CD+1CD)
\4500→¥3990
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集(全曲)
[CD 1]
 ①ソナタ第1番 ニ長調 op.12-1
 ②ソナタ第2番 イ長調 op.12-2
 ③ソナタ第3番 変ホ長調 op.12-3
[CD 2]
 ①ソナタ第4番 イ短調 op.23
 ②ソナタ第5番「春」ヘ長調 op.24
 ③ソナタ第10番 ト長調 op.96
[CD 3]
 ①ソナタ第6番 イ長調 op.30-1
 ②ソナタ第7番 ハ短調 op.30-2
 ③ソナタ第8番 ト長調 op.30-3
[ボーナスCD]
 ソナタ第9番「クロイツェル」 イ長調 op.47
  (HMC 901944と同音源)
イザベル・ファウスト(Vn)
アレクサンドル・メルニコフ(Vn)
しなやかな力強さと細やかな感受性をあわせもつファウストの新譜は、ベートーヴェンのソナタ集。ファウストのヴァイオリンで聴くベートーヴェンというだけでも心踊るのに、メルニコフがピアノだなんて、なんと贅沢なことでしょう。ファウストは、第5番「春」の第1楽章の有名な冒頭で、実に繊細で可憐な表情を見せており、彼女のセンスと知性が光ります。ピアニストのメルニコフも、弱音でもくっきりとした発音とピリッと線の通った和声感、一糸乱れぬピアニズムで聴かせます。お互いに自由に羽ばたいているのに、息はピタリと合っており、見事の一語です。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集にうれしい名演奏の登場です。録音:[CD1]2008年6月、[CD2]2008年9月、[CD3]2008年7月 *クロイツェル・ソナタは2006年5月収録
HMU 907465
(2CD)
\4200→¥3890
ヘンデル:ソロ・ソナタ集op.1(12曲)
[CD1]
 ①フルート・ソナタ ホ短調HWV359 op.1-1
 ②リコーダー・ソナタ ト短調 HWV360 op.1-2
 ③ヴァイオリン・ソナタ イ長調HWV361 op.1-3
 ④リコーダー・ソナタ イ短調HWV362 op.1-4
 ⑤フルート・ソナタ ト長調HWV363b op.1-5
 ⑥オーボエ・ソナタ ト短調HWV364a op.1-6
 ⑦リコーダー・ソナタ ハ長調HWV365 op.1-7
 ⑧オーボエ・ソナタ ハ短調HWV366 op.1-8
[CD2]
 ①フルート・ソナタ変ロ短調HWV367b op.1-9
 ②ヴァイオリン・ソナタ ト短調HWV368 op.1-10
 ③リコーダー・ソナタ ヘ長調HWV369 op.1-11
 ④ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調HWV369 op.1-12
 ⑤ヴァイオリン・ソナタ イ長調HWV372 op.1-10
 ⑥オーボエ・ソナタ ヘ長調(手稿譜より)
 ⑦ヴァイオリン・ソナタ ホ長調HWV373 op.1-12
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
リチャード・エガー(チェンバロ)
パヴロ・ベズノシウク(Vn)
レイチェル・ブラウン(Fl, Rec)
フランク・ドゥ・ブルイン(Ob)
エガーの奏でる通奏低音チェンバロの装飾の美しさ、ソリスト陣のうまさにほれぼれしてしまう、ヘンデルの作品集の登場。これらの曲に対して、ヘンデルは明確な楽器指定を残していません。これは、ヘンデルが、奏者たちが様々な種類の楽器を使って、自分の作品を思いのままに料理してくれることを望んだこと、そして、様々な楽器で演奏できる、と謳うことによって、少しでも多く楽譜が売れるようにしようとしたことのあらわれである、とエガーは解説書の中で述べています。エガーはこの録音に際し、あえて当時出版された楽譜(Walsh版)に参考のために指定された楽器を用いて演奏しています。楽器の色彩、多彩さ、そして音楽の豊かさが見事によみがえりました。(Disc2の③以降は、Roger社から出版された楽譜指定に基づく楽器編成、あるいは、手稿譜からの演奏となっています。)録音:2007年9月
HMX 2907283
(カタログ付)
\1500→¥1390
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集
 ハープシコード協奏曲第1番ニ短調BWV1052、
 第2番ホ長調BWV1053
 合奏協奏曲(トリプル・コンチェルト)イ短調BWV1044
リチャード・エガー(Cemb)
アンドルー・マンゼ(Vn,指)
レイチェル・ブラウン(Fl)
ポーリーン・ノーブス(Vn)
エンシェント室内管(AAM)
BWV1052の冒頭から打ちのめされてしまう、衝撃的名盤もカタログ付CDとなって登場します(フルプライスのHMU 907283は2CDですが、これは1CD)。どれも有名な曲ですが、時折「こんな和音があったかしら?」と思ってしまうような意外な響きの不協和音が聴こえ、カデンツァでもアラヨッといった感のエガーの名人技が冴え、もちろんマンゼのヴァイオリンの音色、低弦のブンブンうなる音、刈り込まれた管弦楽パートの霊感に満ちたアンサンブル、そしてこれらすべての音を見事にとらえた木を思わせる響き、今聴いても真見事な1枚です。録音:2001年2月
HMC 902028
\2600
「L’Ecrit du cri/二次元の雄叫び」—ルネッサンス、19〜21世紀の歌
 ①作者不詳(16世紀):
  パリのすべての雄叫びによる新しい歌
  (プロヴァンス地方で踊られた舞踊「ヴォルト」の歌)
 ②レジ・カンポ(b.1968):マルセイユの雄叫び
 ③エドゥアルド・ドゥランサール(19世紀):通りの雄叫び
 ④クレマン・ジャヌカン(c.1485-1558):パリの雄叫び
 ⑤ヴァンサン・ブショー(b.1966):パリの雄叫び
 ⑥アルフレート・ルボー(1835-1906):僧院の鐘の音(器楽作品)
 ⑦ジャン・ジョルジュ・カストナー(1810-1867):パリの雄叫び
 ⑧ジャン・セルヴァン(1530-1596):
  パリの雄叫びのフリカッセ(ごった煮)
 ⑨クロード・ルドゥ(b.1960):
  ブログの雄叫び「14才で私は捨てられたの」
 ⑩アルフレート・ロラン(1797-1874):バニェルの雄叫び
 ⑪ブルーノ・デュコル(b.1949):
  私は叫ぶの。叫ぶの。叫べるんだってば。
 ⑫ヴァンサン・スコット(1874-1952):兵隊サンの雄叫び
ドミニク・ヴィス(カウンターテナー、指揮)&
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
〔ウゲス・プリマール(T)、
ヴァンサン・ブショー(Br)、
フランソワ・フォシェー(Bs)、
ルノー・ドゥレイグ(Bs)〕
エリック・ベロック(Lute)、
エリサベス・ガイゲ(Org)、
ヴァンサン・ルトゥルム(Pf),
ニコラ・クロッセ(Cb)
ジャケットのあまりの強烈さに、思わず「雄叫び」としましたが、原題の「Cri(英語でcry)」は物売りの声のこと。古くから、道を行く行商人(時にはチンドンヤ)たちは、独自の売り文句の歌を持っていました。ヨーロッパでは16世紀頃から、この行商人やチンドンヤの声をとりいれた音楽が生み出されました。こうした中世・ルネッサンスの「雄叫び」世俗音楽は、1978年に結成されたアンサンブル・クレマン・ジャヌカンの十八番。このほかに、現代を生きる作曲家たちによる雄叫び音楽が収められているのがなんとも興味をそそられるところ。「ブログの雄叫び」は、インターネットのブログに見られるような不思議な文字の羅列が歌われ、私小説風なブログの散文が朗読されるなど、実に現代風。「私ハ〜・・・」は、街角で人々が突発的に出してしまった独り言や、何か言おうとして飲み込んだ言葉の断片が集められたような曲。人が発する歌や言葉は空気に溶けて消えてしまうもの。しかし、ここに集った名人たちは、空気や歴史、さらにはインターネットの渦の中に埋もれていた様々な言葉を楽譜へと「二次元」化、それを実際に音にすることにより、様々な言葉を聴く人の脳裏、耳の奥に焼き付けます。録音:2008年8月
HMX 2901867
\1390
★カタログ付特価CD★
ドヴォルザーク:
 ①チェロ協奏曲ロ短調Op.104
 ②ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
①イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
プラハ・フィルハーモニア
②イザベル・ファウスト(Vn)
アレクサンドル・メルニコフ(P)
今を代表するスタープレイヤー、ケラスによる“ドヴォコン”!潤いを湛えた骨太の音色と、柔剛いずれもよくする鮮やかなテクニック。瑞瑞しい感性と覇気にあふれ、颯爽と弾き切るさまはじつに気持ちの良いものです。ビエロフラーヴェクが94 年に創設した精鋭オケ、プラハ・フィルハーモニアの響きも鮮烈で、風通しの良さが魅力。なお、カップリングは同じドヴォルザークの傑作トリオ「ドゥムキー」となんともぜいたくな上に、豪華な顔合わせ。まず、先にこちらもヴァイオリン協奏曲(HMC.901833)を同じバックで録音したファウスト。そして、かなめのピアノはリヒテルの高弟メルニコフ。新しい世代による、ほとばしる情熱のぶつかり合いがこの上なく刺激に満ちています。録音:①2004年8月プラハ、ルドルフィヌム ②12月ベルリン、テルデック・スタジオ
HMC 901995
\2600→¥2390
シューベルト:歌曲集「美しい水車小屋の娘」
【各曲演奏時間】
 さすらい 2:42
 どこへ 2:43
 止まれ 1:26
 小川への感謝 2:19
 憩いの夕べ 2:07
 知りたがる男5:19
 焦燥 2:33
 朝の挨拶 5:07
 水車職人の花 3:34
 涙の雨 4:49
 僕のものだ 2:15
 休み 5:29
 緑のリュートのリボンを手に 1:49
 狩人 1:09
 嫉妬と誇り 1:30
 好きな色 5:12
 嫌な色 2:02
 萎れた花 4:53
 水車職人と小川 4:47
 小川の子守歌 9:18
マティアス・ゲルネ(Br)
クリストフ・エッシェンバッハ(P)
ゲルネによるシューベルトのリート集、第3巻はシューベルトの三大歌曲集の一つ「水車小屋の娘」です。ゲルネの歌うシューベルトの素晴らしさはもはや言うまでもないでしょう、現代的な知性と、類い稀な美声の理想的な融合は絶品と言うしかありません。ゲルネは既に2001年にこの歌曲集を録音していますが、7年間で芸術家として大きく成熟したことがまざと感じられます。そして伴奏はなんとエッシェンバッハ!既に指揮者としても大家のエッシェンバッハだけに、強烈な存在感を放っています。この個性派二人による「美しい水車小屋の娘」が普通で終わるはずもなく、何とビックリの70分越え!基本のテンポは極端に遅いわけではありませんが、「朝の挨拶」、「涙の雨」、「休み」、「好きな色」、「しおれた花」などは通常よりかなりじっくりと演奏され、ことに最後の「小川の子守歌」は9分超!尋常ではありません。ゲルネとエッシェンバッハの生み出す独特の世界にどっぷり漬かってしまいましょう!録音:2008年9月6-8日,ベルリン
HMU 807489
(SACD HYBRID)
\2600
Song of Songs
 ①クレメンス・ノン・パパ(c.1510/15-1555/56):
  わたしはシャロンのばら(雅歌2:1-2, 4:15)
 ②パレストリーナ(c.1525-1594):
  どうかあの方が、その口のくちづけをもって
  私にくちづけしてくださるように(雅歌1:2-3)
 ③聖歌(作者不詳):
  王様を宴の座にいざなうほど
   わたしのナルドは香りました(雅歌1:12)
 ④フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):
  恋しい人は言います。(雅歌2:10-13)
 ⑤ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560):
  気高いおとめよ(雅歌7章の編集版)
 ⑥聖歌(作者不詳):エルサレムのおとめたちよ(雅歌1-5)
 ⑦ラッスス(1532-1594):恋しい人よ、来てください(雅歌7:11-12)
 ⑧トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  起き出して町をめぐり(雅歌3:2, 5:8-10, 7:8 )
 ⑨聖歌(作者不詳):恋人よ、あなたはなにもかも美しく(雅歌4:7)
 ⑩ゲレーロ:わたしはシャロンのばら(雅歌2:1-5)
 ⑪ジャン・レリティエ(c.1480-after1552):
  わたしは黒いけれども愛らしい(雅歌1:2-5)
 ⑫聖歌(作者不詳):
  あの人が左の腕をわたしの頭の下に伸べ(雅歌2:6)
 ⑬ロドリーゴ・デ・ケバロス(c.1530-1581):
  わたしの妹、花嫁は、閉ざされた園
  (雅歌4:12, 5:2, 2:14, 4:11, 4:8)
 ⑭パレストリーナ:エルサレムのおとめたちよ(雅歌1:5-6)
 ⑮聖歌(作者不詳):あなたは美しく
 ⑯セバスティアン・デ・ヴィヴァンコ(1551-1622):
  わたしは恋しい人のもの(雅歌7:11-13)
 ⑰ゲレーロ:あなたの名はかぐわしい(雅歌1:3, 7:6-8)
 ⑱聖歌(作者不詳):ごらん、冬は去り(雅歌2:11)
 ⑲ビクトリア:荒れ野から上って来るおとめは誰か。(雅歌3:6)
スティレ・アンティコ
スティングと共演・来日したことでも話題となったイギリスの声楽アンサンブル集団、スティレ・アンティコの3枚目は、旧約聖書の「雅歌(Song of Songs)」に基づくルネッサンス期の合唱曲と聖歌。雅歌は聖書の中でもっとも「世俗的」な書。ルネッサンス時代の作曲家たちは、このテキストを、神聖な愛やマリア信仰の暗喩として用いました。スティレ・アンティコによる、最も贅沢な作品の数々をお楽しみください。録音:2008年3月
HMX 2961994
\2000
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
 第58番ハ長調Hob.XVI:48、
 第59番変ホ長調Hob.XVI:49、
 第60番ハ長調Hob.XVI:50、
 第62番変ホ長調Hob.XVI:52
アラン・プラネス(ピアノ)
フランスの大家、アラン・プラネスによるハイドンのソナタ集が新録音でハイドン・エディションに登場。プラネスは1981年までアンサンブル・アンテルコンタンポランに所属、迷いのない清冽なタッチ、音楽の構築の見事さ、そして比類なき安定感。まさにフランスの巨匠、といったところのピアニストです。音楽学生なら必ず弾く第62番変ホ長調のソナタも実に鮮烈、意外な重厚感も漂う見事な演奏。他のソナタも大変見事、思わず姿勢を正して聴き入ってしまいます。録音:2007年10月【新録音】
HMX 2962030
\2000
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲
  ①ヘ短調op.20-5,Hob.III:35
  ②ハ長調op.33-3,Hob.III:39「鳥」
  ③ニ長調op.76-5,Hob.III:79
エルサレム弦楽四重奏団
若手ながらどっしりと息の合ったアンサンブルとツヤのある音色で人気のあるエルサレム弦楽四重奏団のハイドンも、新録音で登場。おそろしいほどまでに美しい音で収録された、充実の作品群にノックアウトされ通しの1枚です。録音:2008年9月【新録音】
HMX 2961816
\2000
ハイドン:
 チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1、
 第2番ニ長調Hob.VIIb-2
モン(1717-1750):チェロ協奏曲 ト短調
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
ペトラ・ミュレヤンス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
名人集団、フライブルク・バロック・オーケストラの豊かなサウンドにのって、ケラスが颯爽とソロを奏でる秀演。オーケストラの音色もケラスのチェロの音色も驚くほど鮮烈に瑞々しく録られています。録音:2003年3月
HMX 2961761
(3CD)
\5100
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
[CD1]
 ソナタ第11番変ロ長調Hob.XVI:2、
 第31番変イ長調Hob.XVI:46、幻想曲ハ長調Hob.XVII:4、
 ソナタ第38番ヘ長調Hob.XVI:23、第55番変ロ長調Hob.XVI:41
[CD2]
 ソナタ第13番ト長調Hob.XVI:6、
 第53番ホ短調Hob.XVI:34、
 アンダンテと変奏曲 ヘ短調Hob.XVII:6、
 ソナタ第43番変ホ長調Hob.XVI:28、
 第39番ニ長調Hob.XVI:24
[CD3]
 ソナタ第47番ロ短調Hob.XVI:32、
 第33番ハ短調Hob.XVI:20、第50番ニ長調Hob.XVI:37、
 第61番ニ長調Hob.XVI:51、第35番変イ長調Hob.XVI:43
アラン・プラネス(ピアノ)
本当にピアノが「鳴る」とき、こんなにも鮮やかな音がするのか、と目の覚めるような思いにさせられるプラネスのハイドン。一糸の乱れもなく、どこまでも清潔でくっきりとごまかしのない演奏です。録音:2001年8月
HMX 2961849
\2000
ハイドン:交響曲集
 交響曲第91番変ホ長調Hob.I-91、
 交響曲第92番ト長調Hob.I-92「オックスフォード」、
 シェーナ
  「私の美しい恋人よ、
   別れないでノベレニーチェはどうする」Hob.XXIVa-10
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ベルナルダ・フィンク(Ms)
オーケストラの奏者一人一人がまるで役者のように雄弁に主張、その押し引きから生まれるメリハリにはスカッとします!緊張感が漲っている熱い音楽なのに、どこか軽やかで楽しげですらあります。名曲「オックスフォード」はもちろん、ハイドンの交響曲の中では地味と思われていた91 番がヤーコプスの手にかかるとバッチリ焼き付くのです!そして間に挟まれたコンサートアリア「ベレニーチェはどうするのだ」では、オペラ指揮者ヤーコプスが本領発揮、フィンクの抉りの深い歌を万全にサポート。猛烈にエキサイティングなハイドンです!録音:2004年2月

HUNGAROTON 1CD¥2300

HCD 32564 ル・ムニュ・ド・サン=フィリベール:6つのカンタティユ集
 (「アリアーヌ(アリアドネ)」、「ハーディ=ガーディ」、
 「イポメーヌ(ヒッポメネス)とアタラント(アタランタ)」、
 「いらだち」、「輝き」、「結婚」)
モーニカ・ゴンザーレス(S)、
ゾルターン・メジェシ(T)、
ローベルト・マンデル(ハーディ=ガーディ)、
パール・ネーメト(Fl)、
ピロスカ・ヴィターリウス(Vn)、
オットー・ナジ(Vc、Gamb)、
アーグネシュ・ヴァーラリャイ(Cemb)、
ガーボル・トコディ(リュート)
フランスのカンタータは、ルイ14世期の末期から栄え始め、ラモーに代表されるパリのオペラの活性化のあと、衰退しました。その後出てきたのがカンタティユ。その名の示すとおり、短いカンタータというのが、もともとの意味ですが、実質は、バロック・カンタータのロココ版。バロックの劇的効果ではなく、ロココの優美さが特徴です。クリストフ・ル・ムニュ・ド・サン=フィリベール(1720頃−74)は、作曲家で楽譜出版業者。自身の作品を刊行するため出版業を始めました。彼の短い生涯については、史料もあまり残されてなく、出版された作品や著作から得られる情報がほとんど全てです。今回収録された「6つのカンタティユ集」は、1740年代初期に出版されたもので、数度にわたって刊行されていることから、当時、人口に膾炙したものと推定されるル・ムニュの代表作です。ロココの優美さが感じられる佳作です。録音:2008年5月7-9、18、19日フンガロトン・スタジオ
HCD 32584 ピエール・マクス・デュボワ(1930−1995):
 サキソフォンとピアノのための作品集
  ディヴェルティスマン(1953)
  アルト・サキソフォンと
   ピアノのためのコンツェルトシュテュック(1955)
  アルト・サキソフォンと
   ピアノのためのソナタ(1954)
  アルト・サキソフォンと
   ピアノのための組曲形式による性格的小品集Op.77
  (スペイン風 / ロシア風 / フランス風 / ハンガリー風 / パリ風)
  アルト・サキソフォンとピアノのためのソナチネ
シャーンドル・リゴー(サキソフォン)
クリスティナ・レープ=グリル(P)
クラリネット(HCD.32116)、フルート(HCD.32269)同様に、師ミヨーゆずりの鮮烈でウィットに富んだ作風が相通じるデュボワの第3弾はサキソフォン作品集。「クラシック・サキソフォン」と訊いてまず挙げられるのはクラシック・サキソフォン界の大立役者で、サキソフォンのフランス楽派の創始者マルセル・ミュール(1901−2001)でしょう。1944年にミュールはそれまで休止状態にあったパリ音楽院クラシック・サキソフォン科の主任教授に任命されています。ディヴェルティスマンは若きデュボワが憧れのミュールに献呈した作品。ほかにも、コンツェルトシュテュックはダニエル・ドゥファイエ(1922−2002)に、性格的小品はジャン=マリー・ロンデックスに、ソナチネはフランソワ・Francois Danieels★という具合に、それぞれミュールの弟子たちに捧げられています。多作家のデュボワは60曲ものサキソフォン曲をひっきりなしに書いていますが、青少年向けの作品を含むこのアルバムはデュボワへのオマージュとなっています。演奏は1965年ブダペスト生まれで、ジャン=マリー・ロンデックスのマスタークラスを受講したこともあるリゴー。録音:2008年8月13-15日フンガロトン・スタジオ
HCD 32615 ①アントニオ・ヒメネス(1751-1826):
 ギター三重奏曲第1番ニ長調
②イシドロ・デ・ラポルタ(1750-1808):
  ギター三重奏曲第2番変ロ短調
③ラポルタ:ギター三重奏曲第4番ホ長調
④ヒメネス:ギター三重奏曲第2番イ長調
⑤ラポルタ:ギター三重奏曲第3番ト長調
⑥ラポルタ:ギター三重奏曲第5番ト短調
⑦ヒメネス:ギター三重奏曲第3番ヘ長調
⑧ラポルタ:ギター三重奏曲第1番ハ長調
⑨ラポルタ:ギター三重奏曲第6番イ長調
トリオ・コンセルタンド
(ルカ・トラブッキ(G)、
マヌエル・ギジェン(Vn)、
ピエルルイジ・ルッジェーロ(Vc))
ギターは、弦の数が4コースから5コース、そして、6コースへと移行してきた楽器です。このアルバムに収録された曲が書かれた18世紀後半が、5コースから6コースへと移行した時期で、これが、そのまま、19世紀に確立したクラシック・ギターへとつながっていきました。この確立されたギターを使って名曲を生み出したのが、19世紀のソル、カルッリ、ジュリアーニなどですが、6コースギターが出始めた、移行期にあたるこの時期、書かれた曲は少なく、また、作曲家についての残された情報も少ないため、この、ヒメネスとラポルタが作曲した、これらのギター三重奏曲は貴重な録音となります。録音:2008年10月27-29日フンガロトン・スタジオ
HCD 32488
¥2090
カール・ゴットリープ・ライシガー(1798−1859):
 ピアノ三重奏曲集
  第7番ホ長調Op.85 / 第15番ト長調Op.164
トリオ・アール・ヌーヴォー
(オルシャヤ・ヴィンクラー(Vn)
ジェルジ・デーリ(Vc)
エルヴィン・ナジ(P))
ウェーバーの後任としてドレスデン歌劇場管弦楽団のカペルマイスターに就任したカール・ゴットリープ・ライシガー(1798−1859)は、亡くなるまでの在任中にワーグナーの「リエンツィ」を初演したことでも知られ、「ドレスデン歌劇場こそドイツにおけるオペラの最高峰」という評判を築いた立役者。かれはまた、かのクララ・シューマンを教えた師のひとりでもありました。指揮者として多忙をきわめたにも拘わらず作曲家としても多作でしたが、23曲を数えるピアノ・トリオは、およそ80曲のピアノ独奏曲とともに、当時、このジャンルが流行していたことを物語るものです。ここでの2曲もメンデルスゾーンの抒情的な小品の世界や、いっぽうでメロディはウェーバーのオペラから影響を感じさせ、なにより魅力という点ではシューマンがその構成を「模範的」と評したことからも確かです。世界初録音。録音:2007年6月25日-7月1日フンガロトン・スタジオ
HCD 32570 クルーセル:クラリネット四重奏曲集
 第2番ハ短調Op.4 /
 第1番変ホ長調Op.2 / 第3番ニ長調Op.7
ラースロー・ホルヴァート(Cl)
トリオ・ドゥマシュ
(ヨゼフ・プーリア(Vn)
チャイム・ステッラー(Va)
エルシュ・ケーセギ(Vc))
ベートーヴェンと同時代に生きたベルンハルト・ヘンリク・クルーセル(1775−1838)はフィンランドの名クラリネット奏者、作曲家。シベリウス以前のフィンランドで最も重要な作曲家とされていますが、技巧的な協奏曲をはじめとするクラリネット作品はみな、よほど演奏意欲を掻き立てるらしく、名人と謳われる奏者がこぞって取り上げる傾向にあります。マイナーキーで劇性とメロディアスな魅力が引き立つ第2番を含む、カルテットの新録音で名乗りを上げるラースロー・ホルヴァートは1945年ハンガリー生まれの名手。録音:2008年7月7-11日フンガロトン・スタジオ
HCD 11926 ハイドン:歌劇「薬剤師」Hob.XXVIII:3(1768)
 *イタリア語歌唱
アッティラ・フェレプ(T センプローニオ・薬剤師)
イシュトヴァーン・ロジョシュ(T メンゴーネ・その助手)
マグダ・カルマール(S グリレッタ・センプローニオの養女)
ヴェロニカ・キンチェシュ(S ヴォルピーノ)
ジェルジ・レヘル(指)
ブダペスト・フェレンツ・リスト室内管弦楽団
ジュジャ・ペルティシュ(Cem)
ハイドンがオペラでも21の作品を残し、古典派を代表する大家であるという認識は、交響曲や弦楽四重奏に比べると、ともすると見過ごされがち。けれども、復活上演や録音を通じて知られるようになったいま、そのオペラ作家としてのすぐれた適性があきらかになりつつあるといえるでしょう。「薬剤師」は、1768年8月5日皇女マリアの命名日に、エステルハーザの新たな歌劇場のこけら落としとして作曲上演されたドラマ・ジョコーソ。18世紀中葉のイタリアの港町を舞台にした、この抱腹絶倒のオペラ・ブッファは親しみ易く、グリレッタをめぐり、センプローニオ、メンゴーネ、ヴォルピーノの間で繰り広げられる恋のさやあてを描いています。レヘルの録音は1986年にもCD化されていますが長らく廃盤となっていたものです。名匠の手堅い音楽運びのもと、すべてハンガリー勢による快活な重唱が魅力で、当時20代のキンチェシュによる茶目っ気たっぷりのズボン役もはまっていました。ハイドン・イヤーに合わせての復活となります。録音:1977年 ADD ステレオ
HCD 32526 =バルトーク・ニュー・シリーズ=
コチシュの弾くピアノ独奏曲全集Vol.3
 バルトーク:
  子供のためにSz.42, BB 53(1908-09, 1943年改訂版, 79曲)
ゾルターン・コチシュ(P)
‘全2巻からなる易しい民謡編曲’という副題を持つ「子供のために」は、ハンガリー民謡を編曲した第1巻40曲と、スロヴァキア民謡を編曲した第2巻39曲、計79曲からなるピアノ曲。ちょうど本格的な民謡採集を開始していたバルトークは、この作品で「ミクロコスモス」(HCD.32529)と同様に自国の音楽教育の独自性を模索するいっぽう、あらたな和声進行などのさまざまな実験を試みています。結果的に「子供のために」は以後の音楽語法を確立する上でも重要なポジションを占めるものとされています。当代きってのバルトークのエキスパート、コチシュの代表的録音(Philips[デッカ]) に、このたびも2009年最新リマスタリング(エンジニア、ヤーノシュ・ジェーリ) が施され、さらなる音質の向上がはかられています。録音:1994年4月6日(第2巻)、1994年4月7日(第1巻)ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ リマスタリング:2009年(ヤーノシュ・ジェーリ)
HCD 32579 「トランスフィギュラティオ(TRANSFIGURATIO)」
 ①ヤーノシュ・ヴァイダ(1935):インテルメッツォ〜
  弦楽オーケストラ伴奏つきターロガトー独奏のための
 ②アールパード・ケンチェイ(1959):セーケイの黒魔術〜
  ターロガトー、3弦ヴィオラとコントラバスのための
 ③アルマンド・トート(1955):4つのピンダロス歌曲〜
  ターロガトーとハープのための
 ④アールパード・ケンチェイ:
  トランスフィギュラティオ(Transfiguratio)〜
   ターロガトーと弦楽四重奏のための
 ⑤シャーンドル・バラッシャ(1935):
  ターロガトーの聞こえるとき
 ⑥マティアス・カダル(1977):夢〜
  弦楽オーケストラとターロガトーのための
 ⑦マティアス・カダル:
  Merimes-ターロガトーと弦楽オーケストラのための協奏曲
 ⑧べーラ・コヴァーチュ(1937):アイネ・クライネ・バルカンムジク
ラースロー・Gy.キシュ(ターロガトー)
②ペーテル・アーレンダーシュ(Va)、
アンドラーシュ・レルケシュ(Cb)
③ベアータ・シモン(Hrp)
④アウアー四重奏団
①⑥⑦⑧ゲーザ・テレク(指)
ブダペスト・チェンバー・シンフォニー
アジア発祥でハンガリー固有の民俗楽器ターロガトー。シングル・リードでクラリネット属のマウスピースを用い、キーワークはオーボエ風、ほの暗くもよく通る音色はイングリッシュ・ホルンのようという特徴があります。ターロガトーとトランスフィギュレーション(変容)の造語から名付けられたとも思われる、ケンチェイの曲をアルバム・タイトルに持つこのアルバムでは、20世紀生まれのハンガリーの作曲家たちがこの楽器にさまざまな組み合わせで曲をつけています。録音:2008年5月&7月クラシック-サウンド・スタジオ
HCD 32549 「フバイ:ヴァイオリンとピアノのための作品集Vol.12」
 ①チャールダーシュの情景Op.83第12番
  「わたしの小さなキジバト」
 ②3つの小品Op.48
  (バラード / 間奏曲 / セレナード)
 ③3つの小品Op.52
  (ソネット / メヌエット / ワルツ・カプリス)
 ④ハンガリー歌曲集Op.67-1「深い森の暗い日陰で」
 ⑤パガニーニ=フバイ編:常動曲Op.11
 ⑥パガニーニ=フバイ編:カプリス第13番
 ⑦ハンガリー幻想曲
  (遺作)‘なぜ、あなたは優しくささやくの?’
 ⑧短詩[瞑想](遺作)
 ⑨リスト=フバイ編:即興的ワルツ
 ⑩ラフマニノフ=フバイ編:エレジー
 ⑪5つの演奏会用練習曲Op.115
  (ハ長調 / ヘ長調 / 嬰ト短調 / ニ長調 / イ長調)
フェレンツ・セチェーディ(Vn)
イシュトヴァーン・カシャイ(P)
ヴァイオリン・ファンから注目を浴びる、フバイのシリーズ第12集。作曲家としてももっとも成功したジャンルがヴァイオリン曲だけに、今回もいずれも聴きもの揃い。収録内容は3種に大別され、まず、ハンガリーの民俗主題に題材を得たもの。3つの歌曲と2つの民俗舞踊の旋律を超絶技巧に改作した、チャールダーシュの情景第12番などがこれにあたります。つづいて、3つの小品や演奏会用練習曲といった、ヨーロッパのロマン派様式で書かれた性格的小品。そして、パガニーニやラフマニノフ曲からの、さまざまなトランスクリプション。リストの即興的ワルツは、1931年のクリスマスに若きメニューインのためにアレンジされたものです。なお、いよいよ当シリーズも次回第13集をもって堂々完結の予定です。録音:2007年6月14-17日フンガロトン・スタジオ
HCD 32607 「ラースロー・ヴェイネル:ヴィオラつきの室内楽曲」
 ①ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲(1939)
 ②ヴィオラ・ソナタ(1938)
 ③弦楽三重奏曲-セレナード(1939〜)
 ④フルート、ヴィオラ、ピアノと
  室内オーケストラのための協奏曲(1941〜)
①モニカ・ヘルスキ=ヴィーデマン(Vn)、
ディルク・へーゲマン(Va)
②ディルク・へーゲマン(Va)、
ラルス・ヨンソン(P)
③モニカ・ヘルスキ=ヴィーデマン(Vn)、
ディルク・へーゲマン(Va)、
エリク・ボルジル(Vc)
④タチヤナ・ルーラント(Fl)、
ディルク・へーゲマン(Va)、ラルス・ヨンソン(P)
ユリアン・クエルティ(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
およびザールブリュッケン放送交響楽団のメンバー
リスト音楽院でヤーノシュ・シュタルケルと同窓であったラースロー・ヴェイネル(1916−1944)は、20世紀初頭のハンガリー音楽界で大いに将来を嘱望された指揮者、ピアニスト、作曲家。チェリスト、10代前半にコダーイのオペラ「ハーリ・ヤーノシュ」を観て作曲家になる決意をし、1934年にはコダーイのもとで作曲を学び始めました。ところが、1942年に結婚し将来を嘱望された矢先、反ユダヤ法によって、公的活動は制限され、コダーイの助けもむなしく強制労働に送られ、ルッカウの強制収容所でわずか28歳の若さで亡くなっています。そのためか、ヴェイネルの作品は序曲1、歌曲3、男性合唱のための作品、そしてヴィオラが決定的な役割を担う4つの曲がそのすべて。古典派の様式とバルトークのヴァイオリン・デュオとを同時に思わせる二重奏曲、作曲家としての大きな成功を収めたソナタといったヴィオラ曲は、いずれもヴェイネルと同時代の名手パル・ルカーチにインスパイアされたもの。不運にも若くして散った才能の豊かさを知らしめる内容となっています。ヴィオラは、ブカレスト生まれでリカルド・オドノポゾフとハンス・カラフスに師事、1983年以来シュトゥットガルト放送響メンバーのへーゲマン。録音:①②2007年7月8日シュトゥットガルト、SWR室内楽スタジオ ③2007年10月21日シュトゥットガルト、プラークサッテル・テアーターハウス ④2007年5月1日シュトゥットガルト、SWRフンクスタジオ
HCD 32616 フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000):
 ①ドナウ川流域の花飾り(1978)〜
   スロヴァキア、クロアチア、ルーマニア&
    ハンガリー民謡のテクストによる
  (Ⅰ.3つのスロヴァキア民謡 /
   Ⅱ.3つのクロアチア民謡 /
   Ⅲ.3つのルーマニア民謡)
 ②トランシルヴァニア舞曲(1954)
 ③2つのハンガリー舞曲(1940)
 ④カルパチア狂詩曲(1941)
 ⑤ハンガリー舞曲風に(カールローの舞曲・1931)
 ⑥ハンガリー風奇想曲(1939)
 ⑦フィンランド民俗舞曲(7曲・1938)
 ⑧ケレメン・ケーミーヴェシュのバラード(1960)
  *スロヴァキア語、クロアチア語、
   ルーマニア語&ハンガリー語による歌唱
①イロナ・トコディ(S) 、
シャーンドル・パルチョー(T)
⑧エルジェーベト・テレク(S)、
①-⑦アンドラーシュ・ファルカシュ、
⑧フェレンツ・ファルカシュ(指)
MR交響楽団
フェレンツ・ファルカシュはクルタークとリゲティの師として知られ、ブダペスト音楽アカデミーの名物作曲科教授として、また作品の美しさと和声により若い頃から人気を博した作曲家。かれもまたコダーイやバルトーク同様、ハンガリーに戻ってから民謡の収集を試み、ここに聞かれるような民謡編曲作品を数多く発表しましたが、ローマに赴きレスピーギに師事した経歴を反映して、すぐれた器楽書法と色彩感の豊かさが特徴ともなっています。当アルバムに収録されている民俗舞曲や、ドナウ川流域で生活する3つの異なる民族の言語による連作歌曲はそのことを裏付けるもの。同郷の偉大なる先輩たちとの違いを聴き比べてみるのも楽しみのひとつといえるでしょう。①−⑦ステレオ ⑧モノラル 収録:ハンガリー放送
HCD 32614 ミハーイ・ハイドゥ(1909−1990):
 室内楽作品、合唱曲&ピアノ作品集
  ①紡ぎ歌(1960)
  ②ハンガリーの牧童の歌(1953・3曲)
  ③ブダペストの歌(1970・3曲)
  ④5つのピアノ小品(1955)
  ⑤春のモテット(1969・4曲)
  ⑥ヴァイオリン・ソナタ第1番(1953)
  ⑦木管五重奏のための4つの楽章(1979)
①フェレンツ・シャプソン(指)
ハンガリー放送女性合唱団
②ゾルターン・イェネイ(Fl)、
ペーテル・ヒディ(Ob)、クラーラ・セーチ(Va)、
イシュトヴァーン・チュルガイ(Vc)、
アーグネシュ・サカーイ(ツィンバロン)
③ジョルト・ベンデ(Br)、
ジュジャ・エーリ(P)
④コルネール・ゼンプレーニ(P)
⑤ゾルターン・ヴァーシャールヘイ(指)
ハンガリー放送合唱団
⑥デーネシュ・コヴァーチュ(Vn)、
エンドレ・ペトリ(P)
⑦ベーラ・ドラホシュ(Fl)、
イシュトヴァーン・ヴィラーグ(Ob)、
イシュトヴァーン・ヴェエール(Cl)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、
ヨージェフ・ヴァイダ(Fg)
2009年に生誕100年を迎えるハイドゥの作品集。作曲をコダーイに学んだハイドゥの音楽語法は、ハンガリーの民俗音楽や師コダーイの強い影響下にあり、調性構造や輪郭のはっきりしているところにその特徴があります。このアルバムには、1970年の首都解放25周年をきっかけに行われたコンクールで1等賞に輝いた「ブダペストの歌」をはじめ、代表作とされる「紡ぎ歌」「春のモテット」も収められていて、ハイドゥを知る格好の一枚となっています。録音:1953-1979年ハンガリー放送による収録 すべてハンガリー語歌唱。②③⑦ステレオ ①④⑤⑥モノラル
HCD 41009
(3CD→2CD価格)
\4600
[CD 1] (HCD.12358) 65’17”
 =管弦楽版=
 ハイドン:
  「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Hob.XX/1:A
[CD 2] (HCD.12036) 56’44”
 =弦楽四重奏版=
 ハイドン:
  「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Op.51, Hob.Ⅲ:50-56
[CD 3] (HCD.12199) 69’14”
 =オラトリオ版=
  ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Hob.XX:2
   *ドイツ語歌唱
[CD 1]
ヤーノシュ・フェレンチク(指)
ハンガリー国立管弦楽団
[CD 2]タートライ四重奏団
[CD 3]ヴェロニカ・キンチェシュ(S)
クラーラ・タカーチュ(Ms)
ジェルジ・コロンディ(T)
ヨージェフ・グレゴル(Bs)
ブダペスト合唱団(合唱指揮:シャーンドル・マルギッタイ)
ヤーノシュ・フェレンチク(指)
ハンガリー国立管弦楽団
ハイドン50代の力作「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」は、カディス大聖堂の特別礼拝のために委嘱され、1785年あるいは86年のはじめに作曲されました。荘重な序奏と、つづく7つのソナタ、そして描写的な終曲「地震」という構成によるこの作品には、楽器編成の異なる版が複数存在します。成立の順序としては、まずオケ用の原曲版が1787年7月に出版され、これにもとづいて今日もっとも一般的なクァルテット版が出版されています。また、ハイドン自身によるものではありませんがハイドン監修でクラヴィーア用編曲版も相次いで出版されました。さらに1795〜96年にオラトリオ版としても完成をみています。
このたびハイドンイヤーに合わせて、HUNGAROTONの誇るカタログから名匠フェレンチクと名門タートライらによる3つの版をセット化。現時点では廃盤のオラトリオ版が入手できることと、一枚分お得になったことがポイントといえるでしょう。[CD 1]録音:1981年 [CD 2] 録音:1978年 [CD 3]録音:1979年 ①DDD ②③ADD  ステレオ





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