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第48号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



ACCENT 1CD¥2500

ACC 24211
¥2290
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタVol.1(オリジナル楽器による)
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47
 ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
ヒロ・クロサキ(Vn)
使用楽器:F.ガイセンホーフ1801年製ウィーン
リンダ・ニコルソン(P)
使用楽器:ヨハン・フリッツ1812年モデル・ウィーン(クリストファー・クラーク製作)
バロック・ヴァイオリンの名手、ヒロ・クロサキと絶品のフォルテピアノ奏者リンダ・ニコルソンによるオリジナル楽器によるベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集。彼ら2人の演奏で1996年に発売されたモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集は高い評価を得ています。ヒロ・クロサキは幼少の頃からウィーンで生活し、当地で教育を受けた生粋のウィーン子。また長年コンビを組んできたリンダ・ニコルソンは、2008年からACCENTレーベルに録音を行っており、ベートーヴェン:バガテル(ACC 24180)とモーツァルト:ピアノ・ソナタ集(ACC 24190)ともに好評を博しています。オリジナル楽器だからこそ表現できるニュアンス、音色を最大限に生かした極めて高水準な演奏です。使用楽器はウィーンのストラディヴァリウスと言われる名器F.ガイセンホーフ。フォルテピアノは奥深い繊細な表現が可能なヨハン・フリッツ(クリストファー・クラーク製)。録音:2008年7月9-13日ケルン
ACC 24210 アロンソ・ムダーラ(ca1510-1580):
 ビウエラのための3部の譜本(1546年セヴィリア)より
  ファンタジアⅡ、para desenbolver las manos/
  カンシオン、Claros y fresco rios/
  ビジャンシーコ、Si me llaman a mi/
  ファンタジアⅠ、de paros largos para desenbolver las manos/
  ロマンス、Triste estava el rey David/
  イタリア風ソネット、La vita fugge/
  アレクサンドルのパヴァーナ/
  ガリャルダ/ビジャンシーコ、Gentil cavallero/
  アントニオ・デ・カベソン:
   ロマンス、Para quien crie yo cabellos/
  ティエントⅡ/ロマンス、Israel,mira tus montes/
  作者不詳:Claros y frescos rios/
  ディエゴ・オルティス:レセルカーダ5声部のための/
  ティエントⅧ第8旋法/ファンタジアⅩⅩⅤ第8旋法/
  イタリア風ソネット、O gelosia d’amanti/
  ルイス・デ・ナルバエス:牛の見張り番を/
  ルイス・デ・ミラン:ファンタジアⅩ/
  エステバン・ダサ:ビジャンシーコ、
  フアン・パストラール、なぜお前はこうなった/
  アロンソ・ムダーラ:ロマネスカ、牛の見張り番を(ギター編)/
  ビジャンシーコ、Isabel perdiste la tu faxa/
  ソネット、Por asperos caminos/ファンタジアⅤ/
  ビジャンシーコ、Si viesse e me levasse
アラケル・アンドゥエサ(S)
ピエール・ピツル(指、ビウエラ、4コース・ギター、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
プリヴァーテ・ムジケ
アロンソ・ムダーラはスペイン・ルネサンス音楽の作曲家、ビウエラ奏者、ギター奏者。ビウエラや4コース・ギターのために数多くの作品を作曲。1546年にセヴィリアで「ビウエラのための3部の譜本」を出版し、これがはじめての出版されたギター楽譜と言われ、最初の重要な歌と器楽による曲集と言えるでしょう。6コース・ビウエラの作品、4コース・ギター、そしてギターと歌のための作品、ハープ(もしくはオルガン)のための作品(タブラチュア譜)が収められています。このアルバムには「ビウエラのための3部の譜本」の一部とルネサンス期のスペイン、イタリアの作曲家ルイス・デ・ミラン、ルイス・デ・ナルバエスなどの作品も収録。16世紀スペインで流行したビウエラ伴奏付き歌曲や独奏ファンタジアなど、数多くの名曲を堪能することができます。演奏はスペイン生まれのソプラノ、アラケル・アンドゥエサの柔らかで優しい歌声とビウエラのシンプルな音が心地よく耳に馴染みます。録音:2008年5月25-27日
ACC 24202 ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755):
 シンフォニア 変ロ長調
作者不詳(ピゼンデル稿):オーボエ協奏曲 変ホ長調
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)?(ピゼンデル稿):
 2本のオーボエのための協奏曲 ト短調
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):序曲 ト長調
ジュセッペ・ヴァレンティーニ(1681-1753)(ピゼンデル稿):
 オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調
作者不詳:オーボエ協奏曲 ヘ長調
ヨハン・ダヴィット・ハイニヒェン(1683-1729):
 オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調
クセニア・レフラー(Ob)
マイケル・ボッシュ(Ob)
ダニエル・ドイター(Vn)
バツドルファー・ホーフカペレ
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルはドレスデン宮廷の音楽家でヴァイオリンの名手として知られていました。ヴィヴァルディやアルビノーニ、テレマンなどから作品を献呈されています。またバッハの無伴奏ソナタとパルティータもピゼンデルのために作曲されたのではないかと言われています。このアルバムはピゼンデル自身の作品とピゼンデル写本の作品の中からオーボエに関する曲をドレスデンの貴重な所蔵から集めて収録しています。バツドルファー・ホーフカペレはこれらのドレスデンが持つ音楽遺産を積極的に演奏し録音しています。録音:2007年9月9-11日アンスバッハ(ドイツ)

ALBA 1CD¥2200

ABCD 283
(SACD hybrid)
\2200
J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 アーポ・ハッキネン (ハープシコード)
シベリウス・アカデミー出身のハープシコード奏者、アーポ・ハッキネン(1976-) の《ゴルトベルク変奏曲》。ハッキネンがウィリアム・バード "ヴァージナル曲集" (ABCD148) とフレスコバルディ "ハープシコード作品集" (ABCD178) に次いで録音したハイドンの《十字架上のキリストの最後の七つの言葉》 (クラヴィコード版) (ABCD251) も欧米で高い評価を受けました。《ゴルトベルク変奏曲》は、彼がスヴェーリンク音楽院で師事したボブ・ファン・アスペレンとメンノ・ファン・デルフト、パリで教わったピエール・アンタイも録音した作品です。Multichannel/stereo 79’38
NCD 35
\2200
ヴェルヨ・トルミス(1930-):合唱作品集 カレヴァラの光景
 「カレヴァラ」第十七章(1985 rev.1994)、
 クッレルヴォの伝言(1994 rev.2006)、
 サンポの鋳造 (1997 rev.2003)、
 鉄への呪い (1972 rev.1991/2001)、
 歌い手の結びの言葉 (2000 rev.2002)
エストニア国立男声合唱団 (RAM)
アンツ・ソーツ(指)
エストニア国立男声合唱団とアンツ・ソーツによるトルミス(1930-) の男声合唱曲シリーズの第5集。フィンランド湾を隔てた対岸にあって、エストニアと民族的、文化的につながりの深いフィンランドの民族叙事詩『カレヴァラ』をテクストとする作品が集められました。「鉄への呪い」はトルミスの代表作のひとつ。混声合唱版、男声合唱版とも世界各地の合唱団に歌われています。『カレヴァラ』第十七章は約34分の大曲。建造中の船を完成させるために必要な呪文を聞き出すためヴァイナモイネンがアンテロ・ヴィプネンの元を訪れるエピソードです。
ABOX 1
(4CD)
\4200
ルーメン・ヴァロ
 オルランドゥス・ラッスス(c.1532-1594):
  マニフィカト「暁の光は赤く染まり」
 グレゴリオ聖歌:「めでたき暁の星よ」
 ジョスカン・デ・プレ(c.1440-1521):
  「おとこを知らぬ母、アヴェ・マリア」
 ジャン・ムートン(c.1459-1522):
  「アヴェ・マリア…清らかな処女よ、おとこを知らぬ母」
 パレストリーナ(1425/6-1594):
  「スターバト・マーテル」
 グレゴリオ聖歌:
  「アヴェ・マリア…清らかな処女よ」、
  「出奔するであろう、強き若者よ」
 トマース・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  「テネブレ・レスポンソリウム」
 ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):
  「聖木曜日のためのレスポンソリウム」
  「聖金曜日のためのレスポンソリウム」
  「聖土曜日のためのレスポンソリウム」
ルーメン・ヴァロ
ヴォーカルアンサンブル、ルーメン・ヴァロは1993年の創設です。シベリウス・アカデミーで学んだ8人の歌手 (SSAATTBBs) を中心に四重唱から13人程度のアンサンブルまで、曲によって編成を変えて歌います。ルネサンス期ポリフォニック音楽の高いレベルの歌唱は、たちまちフィンランドの音楽ファンの注目を集めました。「雪と光の国のマリア」 (NCD8)、ビクトリアの《テネブレ・レスポンソリウム(1585)》 (NCD10)、ゼレンカの「聖週間のためのレスポンソリウム」 (NCD14:1-2)。Alba の3つのアルバム、4枚のCDがひとつのセットにまとめられました。
ABCD 282 天使〜De Angelis
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、いと気高き緑よ
 クレタ島のメソメデス(二世紀):
  太陽賛歌「あかつきの光の父」(c.130) (太陽神の賛歌)
 シリア聖歌(四世紀:小さな鳩 (器楽)
 モサラベ聖歌(六世紀-七世紀):もし私が天に昇ると
 改宗者オバデヤ(十二世紀):モーセのほかにホレブの山に登った者は(器楽)
 スペインのセファルディ・ユダヤ人(十二世紀):わたしの鳩よ
 アムブロシア聖歌(六世紀):いと高き天より
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:聖霊は生の源の生/おお、なんじ天使らよ
 ヤン・ヤコブ・ヴァン・エイク:イギリスのナイチンゲール
 スウェーデン・コラール本(1697年):祝福された日
 イタリア伝承曲(十四世紀):トリスターノの嘆き/ラ・ロッタ
 ヴァルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデ:菩提樹の下に
 『ピエ・カンツィオーネス』(1582年):われは異教徒の地に立ち
 フィンランド民謡:すずめの賛美歌)
 フィンランド伝承のバラード:聖カトリーナの伝説
 イングリア民謡:はるか遠くに
 カレリアの哀悼歌:愛する人の埋葬の賛美歌
アンネリーナ・コスキネン
(S、C-Fl、葦笛、鐘、ロリマン笛、テナーレベック、シンフォニア、ケルトハープ、5弦カンテレ)
ソプラノ歌手アンネリーナ・コスキネンは1993年、アーリーミュージック全般をカバーするプログラムのコンサートでシベリウス・アカデミーの音楽修士課程を修了。中世のさまざまな楽器の研究も行い、その後の演奏活動に活かしてきました。紀元二世紀、クレタ島の音楽家メソメデスの「太陽賛歌」、四世紀シリアの聖歌、グレゴリオ聖歌の成立以前にスペインで歌われたモサラベ聖歌、六世紀のアムブロシア(アンブロジア)聖歌、吟遊詩人ヴァルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデの愛の歌、ヒルデガルトの歌曲、フィンランドとスウェーデンの宗教歌。録音:2008年7月 コウヴォラ、フィンランド
ABCD 285
(SACD hybrid)
\2200
ナジ・ハキム(1955-):
 水仙(弦楽のための)、
 オルガンと弦楽のための協奏曲第1番、
 グレゴリオのスケッチ(オルガンのための)、
 【Nos autem
 (主イエズス・キリストの十字架のほかに、わたしたちは)/
  Ave maris stella (めでたし海の星)/
  Pater noster (天にましますわれらの父よ)/
  Ave verum (めでたし、まことのおからだよ)/
  O filii et filiae (おのこよ、おみなよ)】
 オルガンと弦楽のための協奏曲第3番
ヤン・レヘトラ(Org)
ミケル市管弦楽団(聖ミカエル弦楽オーケストラ)
ペトリ・コムライネン(指)
ナジ・ハキム。1955年ベイルートのビジネスマン家庭の生まれ。ピアノとオルガンを学び、ラヴェルとドビュッシーとプーランクが若いナジのアイドルだったと言われます。カトリック教徒だった一家は1975年のレバノン内戦を前にフランスに移住。ナジは、エンジニアになる訓練を受けた後、パリ音楽院に入学し、ジャン・ラングレの下でオルガンを学ぶことになりました。さまざまな科目のディプロマとともに音楽院を卒業した後、サクレクール寺院のオルガニストを経て、1993年にはオリヴィエ・メシアンの後を継いでサントトリニテ教会のオルガニストに就任し、2008年までこの職を務めました。現在、ブローニュ・ビランクール地区国立音楽院 (パリ) の音楽分析教授、ロンドンの王立音楽アカデミーの客員教授。2007年にはローマ教皇ベネディクトゥス十六世からを授与されています。ハキムは作曲者として、オルガンをはじめとする器楽作品、声楽作品、管弦楽作品を発表してきました。彼の作品には、かつてアイドルだったフランスの巨匠たち、そしてストラヴィンスキーとガーシュウィンの音楽が影響を与えていると言われます。新しい Alba のアルバムで演奏される「復活祭の花」と2曲の「オルガンと弦楽のための協奏曲」は、このジャンルの代表作に挙げられる作品です。
オルガニストのヤン・レヘトラはシベリウス・アカデミー出身。今日の作曲家たちと積極的な共同作業を行い、多数の作品を初演。2003年には第1回国際ナジ・ハキム・フェスティヴァルのヘルシンキ開催の実現に努めました。サン=サーンスのオルガン作品集 (ABCD225)、バッハ・トランスクリプション集 (ABCD233)、ピアノとオルガンのための作品集 (ABCD255)、ラウタヴァーラ作品集 (ABCD265)、オスカル・メリカント作品集(ODE973) などを録音。楽器とレジスターの選定、様式を踏まえた解釈に見られるセンスのよさに賛辞が呈されてきました。録音:2008年10月29日-11月2日 ユヴァ教会 (ユヴァ、フィンランド) ユヴァ教会のパーシェン・オルガン (2002年) 5.0 multichannel/ stereo 76’43
ABCD 276 ロシアのトランペット
 セルゲイ・ボロチン(1912-1994):
  ロマンティック・エチュード、
  バレエ「タラス・ブーリバ」の幻想曲、エレジー
 ショスタコーヴィチ:
  バレエ「お嬢さんとならず者(街角の天使)」より
  序曲/ダンス、
  映画「馬あぶ」の
   ロマンス/ダンス/ガヴォット/ワルツ/エレジー/機械人形
 スクリャービン:前奏曲
 ラフマニノフ:ああ、私の畑よ
 シチェドリン:アルベニスのスタイルで
 プロコフィエフ:メロディ 作品35-2
 ヴラディーミル・ペスキン(1906-1988):
  ポエム第1番、前奏曲第1番
 ラフマニノフ:ロマンス
 チャイコフスキー:セレナード/ロマンス/ワルツ
 バラキレフ:グルジアの歌
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
カリ・ハンニネン(P)
ABCD 277 トランペット・ソナタ名作集
 ヒンデミット:トランペットソナタ(1939)
 エリック・エワゼン(1954-):トランペットソナタ(1995)
 ジェイムズ・M・スティーヴンソン三世(1969-):
  トランペットソナタ(2001)
 カール・ピルス(1902-1979):トランペットソナタ(1935)
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
カリ・ハンニネン(P)
ABCD 279 センプリーチェ
 デュオ・インプロヴィゼーション I
  (Duo Improvisation I) センプリーチェ (Semplice) ナルシス (Narcis)
 アンビエンス (Ambience)
 デュオ・インプロヴィゼーション II
  (Duo Improvisation II) パーツ (Parts)
 デュオ・インプロヴィゼーション III
  (Duo Improvisation III) Low Expectations
 デュオ・インプロヴィゼーション IV
  (Duo Improvisation IV) Colors In Orval
 デュオ・インプロヴィゼーション V (Duo Improvisation V)
アキ・リッサネン(P)
ロビン・ヴァーヘイエン(SAX)
アメリカのジャズ・サックス奏者、ロビン・ヴァーヘイエンとフィンランドのピアニスト、アキ・リッサネンの即興セッション。
ABCD 269
\2200
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):
 天空の光 作品63 (1984-85)
メルヤ・ヴィルッカラ(S)
アンシ・ヒルヴォネン(T)
リトヴァ・タルヴィティエ(ヨウヒッコ)
中央オストロボスニア室内合唱団
カウスティネン児童合唱団
民俗楽器オーケストラ
オストロボスニア室内管弦楽団
ユハ・カンガス(指)
ペール・ヘンリク・ノルドグレンの「天空の光」は、フィンランド音楽のなかでも異彩を放つ作品のひとつに挙げられます。『カレヴァラ』出版150周年を記念する作品としてカウスティネン文化委員会から委嘱を受けたノルドグレンは、『カレヴァラ』にも描かれた創造と太陽の解放の物語を題材に、「導入部」「夜と昼の鳥」「月を呑みこんだ者の追放」「地底の国マナラ深く、悪の力が光を隠す」「太陽と月と星の解放」の5つの部分からなる作品を完成させました。オーケストレーションは独創的です。2組の弦楽五重奏、木管五重奏、2組の打楽器、ハープシコード、ピアノという編成のオーケストラ、児童合唱と混声合唱、ソプラノとテノールの独唱、さらにフィンランドの太古の響きと色を求め、5つの5弦カンテレ、3つの36弦カンテレ、2つの山羊の角笛、葦笛、牧童笛、うなり板、打奏板、シャーマンドラム、ヨウヒッコ (2-4弦の弓形竪琴) による民俗楽器オーケストラが加えられました。フィンランド伝統の楽器が使われた背景には、技術の専門化した現代社会と、技巧に走り、学究的になりすぎた現代音楽への抗議がこめらているといわれます。「夜と昼の鳥」と「太陽と月と星の解放」に合唱と独唱が加わり、『カレヴァラ』によらない独自のテクストを歌います。初演は1985年2月3日のカウスティネン室内音楽週間。コッコラ管弦楽団とカウスティネンの音楽家のアンサンブルをヨルマ・パヌラが指揮しました。この作品が1999年に演奏された際に第3部分として追加された、歌手(テノール)、ヨウヒッコとサンプリングテープのための「間奏曲〜天体の宇宙ダンス」が最後のトラックに収録されています。録音:1999年12月4日-5日 民俗芸術センター、カウスティネンホール (フィンランド) (ライヴ)]
制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ  録音:アンティ・リンタマキ

ALIA VOX

AV 9869
\2500
「白牙〜琴にまつわる道家のお話し「琴ならし」に霊感を受けた地中海人の創作」
 アリアンナ・サヴァール:
  1「祈り」(アッシジの聖フランチェスコ詩)、
  2「鳥の言語」(ダヴィド・エスカミッラ詩)、
  3「愛の歌」(リルケ詩)、
  4「彼女は市を通り抜けた」(アイルランド民謡)、
  5「ケルト組曲」(ケルト民謡)、
  6「小さな死の歌」(フェデリーコ・ガルシア・ロルカ詩)、
  7「アウロラ」、8「もし戻るなら」(ミケル・マルティ・イ・ポル詩)、
  9「水の錯乱とハープ」(アウレリーノ・コスタ詩)、
  10「アニマ・ノストラ」(作詩者不詳)、
  11「白牙」(器楽曲)、12「心地よい旋律」(ルーミー詩)、
  13「ナオヌナイ」(アリアンナ・サヴァール詩)、
  14「ひそやかな音楽(音のない音楽、沈黙の音楽)」
  (サン・フアン・デ・ラ・クルス詩)、
  15「心:死ぬか歌うか」(ラモン・ヒメネス詩)、
  (ボーナス・トラック):16「アニマ・ノストラ」(2声)
アリアンナ・サヴァール(VO、トリプルHrp、ゴシックHrp、ケルティックHrp)、
ペテル・ヨハンセン(VO)、
フェラン・サヴァール(VO、テオルボ)、
ハビエル・マス(12弦G、リュート)、
マリオ・マス(G)、ビョルン・キェレミル(Cb)、
ディミトリ・ソニス(サントゥール、ブーズーキー)、
ペドロ・エステヴァン(Perc)、
ダヴィド・マヨラル(Perc)
この録音は、「琴ならし」という道家に伝わるお話、岡倉天心の「茶の本」第5章芸術鑑賞に引用されていますが、このお話しに霊感を受けたアリアンナ・サヴァールのソロ・アルバム第2弾です。このお話しと、それぞれの曲に用いられた詩、3種類のハープによって、この録音は特徴付けられています。お話しは、彼女の芸術的な成長を促し、詩は、そのリズムと抑揚によって、歌の性格と様式に影響と霊感を与えてくれました。彼女の音楽世界は、古楽や即興をはじめとする様々な伝統に基づいて形作られています。また彼女は、作曲や歌を始めた時から、伴奏を受け持つトリプル・ハープの深さと繊細さに魅了されていました。イタリア・バロック期に作られた、独特な、豊かで包み込むような響きのトリプル・ハープ、暖かく、遠いながら真っ直ぐな音のゴシック・ハープ、全てのハープの中でもっとも古い、心惹かれる伝統の音のケルティック・ハープが、この録音では聴かれます。「私は琴にその楽想を選ぶことを任せて、琴が私か私が琴か、ほんとうに自分にもわかりませんでした。」(「琴ならし」より)

ALTUS

ALT 166
\2600→¥2390
ブラームス(1833-1897):
 ①交響曲第4番 ホ短調 作品98
 ②《ハンガリー舞曲集》より
   第3曲,第5曲,第9曲,第19曲,第21曲
準・メルクル(指揮)
MDR(中ドイツ放送)交響楽団
じっくりと聴かせるブラームスで、熱気もはらみ聴きごたえ充分。聴くことによって心満たされるブラームス第4番でございます。またMDR響はルイージの後を継ぎ、メルクルが首席指揮者。過去最高の水準にあるとベルリンでも評判のオーケストラですが、ライプツィヒ放響とライプツィヒ放送フィルが1991年に合併して誕生しました。録音も大変優秀で、落ち着いた音色がブラームスにぴったり。間違いなく何度か聴きたくなるディスクと申せましょう。録音:①2008年3月16日ライプツィヒ・ゲヴァントハウス:ライヴ録音 ②2008年MDRスタジオ録音

AMBRONAY 1CD¥2600

AMY 012 プサルテリオン&フォルテピアノ
 ①C.P.E.バッハ:ソナタ ハ長調 Wq87
 ②ショーベルト:ソナタop.7-2 ヘ長調
 ③メルキオール・キエーザ:プサルテリオンのためのソナタ ハ長調
 ④ヨーハン・エルンスト・エベルリン:ソナタ ト長調
 ⑤W.A.モーツァルト:アダージョK.266
 ⑥同:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.305(プサルテリオンで演奏)
アリーヌ・ジルベライヒ(フォルテピアノ)
マルギット・ユーベルラッカー(プサルテリオン)
プサルテリオン(プサルテリウムのフランス語呼称)は、ツィターの祖先。共鳴板に張られた弦を、指やプレクトラム(特別のバチ)で演奏しました。このプサルテリオンは、15世紀頃からほとんど使われることはありませんでしたが、ダルシマーやツィターといった楽器へと変遷を遂げ、18世紀頃には現在のピアノの原型となるスクエア・ピアノなどが生まれました。「スクエア・ピアノとは、いわば‘鍵盤つきダルシマー’のような音色でした。つまり、一度鍵盤を押して音が鳴ると、その鍵盤を離してもしばらく音が鳴り続け、衰弱して音が止む(つまりダンパー(消音機)がついていない)、というものです。この事実は、C.P.E.バッハやモーツァルトのいくつかの楽曲を理解するうえで非常に重要です。(演奏者自身によるブックレットより抄訳)ダンパー(消音機)のない鍵盤楽器の音色の饗宴、18世紀ヨーロッパにおける「ピアノのあけぼの」の目撃者となる1枚。C.P.E.バッハやモーツァルトの身近にもあった楽器の、ニュアンスや独特の残響を堪能できます。ヴァイオリン・ソナタやピアノ・ソナタを、旋律部分をプサルテリオンがうけもち、伴奏部分をフォルテピアノが受け持つかたちで演奏しています。録音:2007年2月
AMY 014 ジャック・アントワーヌ・ドゥノワイエ(1759年没):
 大規模な合唱と管弦楽のためのミサ曲(1758)
ミシェル・コレット(1707-1795):
 主を讃えまつる(ヴィヴァルディ:「春」より)(1766)
マルティン・ジェステル(指)
ル・パルルマン・ドゥ・ムジーク、
ラ・マイトリーズ・ドゥ・ブルターニュ
ユディット・ゴーティエ、
ロドリーゴ・デル・ポーゾ、
クリストフ・アインホルン、
ジャン=ルイ・ジョージェル
近年発見されたドゥノワイエのミサ曲は、ラモーに敬意を表して書かれた作品。注目は、コレットのモテット。この作品が書かれた40年ほど前にヴィヴァルディが書いた四季の「春」のパロディーで、高らかに神の讃美を歌い上げます(トラック10)。バロック時代、バッハもペルゴレージ作品からの引用をするなど、パロディーはごく普通に行われていたこと。合唱で「春」の有名な旋律を聴くと、清清しさ倍増。さわやかなモテットです。録音:2007年アンブロネー音楽祭(ライヴ)
AMY 017 ABBO ABBAS
 1000年代のフランス・イギリスのポリフォニー音楽集
カタリーナ・リヴリアニク(指)、
ダイアロゴス
ABBOとは、950年頃から1004年まで生きたフランスの偉大な僧。大変博識だった人物で、王、教皇たちとの政治の面でも極めて重要な役割を果たし、「第二のカエサル」と称されました。最期はあまりに能力が高かったために嫉妬を買い、槍で刺されて亡くなったといわれています。アッボは、フランス・フルリーの地の教会の僧長を務めていました。この教会は、英国のウィンチェスター教会ときわめて似た音楽慣習をもっていました。この両方の教会で歌われていた音楽を集めたもの。アッボの死を悼む音楽も収録。アッボの偉大さと数奇な運命を追想する1枚となっています。録音:2006、2008年

ANIMA RECORDS 1CD¥2500

ANM 90400001
(5CD)
\6000
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
CD1:
 第1番ハ長調K.279、第2番ヘ長調K.280、
 第3番変ロ長調K.281、第4番変ホ長調K.282、第5番ト長調K.283
CD2:
 第6番ニ長調K.284、第7番ハ長調K309、第8番イ短調K.310
CD3:
 第9番ニ長調K311、第10番ハ長調K330、
 第11番イ長調K331「トルコ行進曲付き」
CD4:
 第12番ヘ長調K332、
 第13番変ロ長調K333、第14番ハ短調K457
CD5:
 第15(18)番ヘ長調K533、第16(15)番ハ長調K545、
 第17(16)番変ロ長調K570、第18(17)番ニ長調K576
フランソワ・デュモン(P)
いきなりモーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲リリースをしたのはフランスの若手ピアニスト、フランソワ・デュモン。彼は1985年フランス、リヨン出身。パリ国立高等音楽でブルーノ・リグット氏に学び、その後ドミートリー・バシュキロフ氏、レオン・フライシャー氏のもので研鑽を積む。2007年エリザベート王妃国際音楽コンクールのファイナリスト、2007年ジャン・フランセ国際音楽コンクール優勝、2002年スタインウェイ国際コンクール優勝など数々コンクール受賞歴を持ち、世界各国でコンサート活動を行っています。音響に定評のあるスイスのホール、ラ・ショ〜・ド・フォン音楽院での録音です。録音:2008年2月8-11日ラ・ショ・ド・フォン音楽院ホール(スイス)
ANM 81200001 ニコラ・バクリ(1961-):
 室内独奏曲Op.67(ピアノ、チェロ、フルートのため)
ピエール・ジャンセン(1930-):
 フルートとピアノのための放浪(世界初録音)
フィリップ・フォルジェ(1970-):
 フルートとピアノのための朝の2つのポートレート(世界初録音)
マルタン・クトゥノウスキー(1968-):三重奏曲〜ブエノスアイレスY2K
ベルトラン・ジロー(P)
フレデリック・シャトゥー(Fl)
ディフィーヌ・ビロン(Vc)
フランス現代作曲家によるピアノ、チェロとフルートのための作品集。バクリの「室内独奏曲」は、「15歳の音楽家の不器用ではあるが、ある種完成された音楽を世に出そうと考えました」とバクリが語るように、1977年に作曲者が15歳の時に作曲した主題をもとに1997年自身で手を加え完成させたもの。また、マルタン・クトゥノウスキーの三重奏曲はピアソラの「ブエノスアイレス午前零時」に由来し、ピアソラへのオマージュとして作曲されています。現代音楽に精通した演奏者らによる世界初録音2曲を含む意欲的な内容です。
ANM 81000001 ①フランク:「前奏曲、コラールとフーガ」、「人形の嘆き」
②ルクー :「ピアノソナタ」
石山聡(P)
石山聡は、日本国内はもとよりフランス、スペインでもコンサート活動を行い、世界を舞台に活躍するピアニスト。また現代音楽作品の世界初演、放送初演等を行うなど意欲的に活動しています。フランスへの留学経験を持つ石山が日本ではなく、フランスのレーベルからデビューするというのは納得。収録曲はフランクの大曲「前奏曲とフーガ」とシンプルな曲ですが魅力的な小品「人形の嘆き」。フランク最後の弟子ベルギーが生んだ夭折の作曲家ギョーム・ルクーのピアノ・ソナタ。
録音:①2007年9月3-5日 ②2008年3月26-28日

石山聡プロフィール
1987年東京音楽大学卒業。1989年渡仏。エコール・ノルマル・ドゥ・ムジーク・ドゥ・パリにてヴィクトリア・メルキ女史に師事し、1990年ピアノ高等教授資格を取得し修了。フランス・アルベール・ルーセル協会より奨学金を授与。1991年スコラ・カントルムに移りギャビー・カサドシュ女史(ロベール・カサドシュ夫人)に師事し、1992年同音楽院最上級課程、ピアノ演奏家資格を審査員全員一致付きにて取得し修了。1993年トゥールーズ国立音楽院第三課程高等研究科にてテレーズ・デュッソー女史に師事。1994年同音楽院を修了し、再度パリ・エコール・ノルマルに入学し、ピアノ高等コンサーティスト課程においてアキレス・デレヴィニュ氏に師事。滞仏中、ジャック・ルヴィエ、パスカル・ドゥワイヨン、セルジオ・ペルティカロリの諸氏に師事し、また、エフゲニー・マリーニン氏のマスタークラスを受講し薫陶を受ける。1993年J.S.バッハ国際コンクール第二位(パリ)等。1996年日本帰国。帰国後もフランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、スペイン等の各地より招かれリサイタル、室内楽、協奏曲のソリストを行う。2008年パリ郊外コロンブ市夏期国際音楽アカデミーにおいては指導教授として招かれている。現在、大分県立芸術文化短期大学准教授。
ANM 81100001 2本のヴァイオリンのためのハシド音楽に基づく、即興、瞑想、踊り
 1.Prazot Techev
 2.Hine lo lanoum
 3.Yavarekhekha
 4.Danse d'Israel n°1
 5.Al Hasela Hokh
 6.El Dodim
 7.Danse d'Israel n°3
 8.Chant d'Israel n°2
 9.Hava Neguila
 10.Erev Ba
 11.Tzadik Katamar
 12.Danse d'Israel n°4
 13.Chant d'Israel n°1
 14.Danse d'Israel n°5
 15.Dodi Yarad Legano
 16.Osseh Chalom
 17.Danse d'Israel n°2
 18.Iti mi Levanon
 19.Yedio Nefesch
 20.Bona Banot
 21.Chant d'Israel n°3
ベアタ・ハルスカ(Vn)
ベルナール・ル・モニエ(Vn)
18世紀初頭に形式的宗教慣習よりも内面的宗教体験を重視するハシディズが東ヨーロッパのユダヤ人の間に起こりました。映画「屋根の上のバイオリン弾き」にもあるようにユダヤ人の生活にはヴァイオリンが欠かせない楽器として考えられ、このアルバムに収録されている作品もそうした流れの中から生まれた曲なのでしょう。録音:2008年7月15-17日

ANTHONELLO MODE 1CD¥2600

AMOE 10011
¥2390
「カチュワとトナーダ」〜
 南米ペルーのバロック音楽・トルヒーヨ写本〜
  われらが主の生誕に寄せて
  (ヴァイオリンと通奏低音を伴う2声または4声のカチュワ)/
  われらが主キリストの生誕に寄せて
  (通奏低音を伴う声楽のためのカチュワ)/
  コンゴ(声楽と通奏低音を伴う、歌い踊るためのトナーダ)/
  チモのバイレ(ヴァイオリンと通奏低音のための)/
  ピファーノと太鼓を伴うバイレ
   (4人または8人、
    あるいはそれ以上の数の踊り
     手が手に刀やハンカチを持って踊るコントラダンサ形式の舞曲)/
     チモのトナーダ/
     優美な少女(声楽と通奏低音を伴う、歌い踊るためのトナーダ)/
     うさぎ(声楽と通奏低音を伴う、歌い踊るためのトナーダ)/
     嫉妬深い女(ランバイェケの町を起源とする歌うためのトナーダ)/
     鳩(ランバイェケの町を起源とする歌い踊るためのトナディーヤ)/
     踊るためのランチャス/
     ダイヤモンド(チャチャポヤスを起源とする歌い踊るためのトナーダ)/
     トゥパマロ(カハマルカを起源とするトナーダ)/
     ウィチョー(チャチャポヤスを起源とするトナーダ)/
     小悪魔(グアマクチョを起源とする歌うためのトナーダ)/
     別れ(グアマクチョを起源とするカチュワ)/
     トゥパマロ(カハマルカを起源とするトナーダ)/
     ウィチョー
      (トルヒーヨのカルメル派修道女を讃えて、
      オトゥスコの8人の踊り子が歌い踊った牧歌的カチュワ)/
    善良な恋人(山岳地帯を起源とするカチュイータ)
アントネッロ - 濱田芳通(リコーダー)、
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
西山まりえ(ハープ)、
アドリアン・ファン・デル・スプール(歌・ギター)、
わだみつひろ(パーカッション)、
戸田薫(ヴァイオリン)、
藤沢エリカ(歌)、
岡庭弥生(歌)
ジャケット・デザイン:さそうあきら
今日ペルーの音楽といえば「コンドルは飛んでいく」に代表されるフォルクローレであり、その音楽は第二次大戦後、メディアに乗って世界中に広まりました。しかしそれ以前のペルーの音楽状況を知る資料は決して多くありません。今回アントネッロが取り上げた「トルヒーヨの写本」とは1778年にペルー北部最大の都市トルヒーヨに赴任したスペインの司教バルタサール・マルティネス・コンパニョンによって収集されたこの地域の生活・音楽・芸術・文化を総称したもの。なかでもそこに残された音楽の重要性は、非常に高いと言えるでしょう。というのも、この時代におけるこの地域の音楽は、今日主として口頭で伝承されているもの以外には存在せず、それだけに、これらの資料はラテンアメリカ音楽の起源と進化を知るうえで、きわめて貴重なもの。これらの写本は、スペインによる南アメリカの植民地支配の最後の30年間における音楽に関して、豊かな情報を与えてくれます。ここでアントネッロと共演しているアドリアン・ファン・デル・スプールはアルゼンチンに生まれ、オランダのアムステルダム・スウェーリンク音楽院で指揮と作曲を学んだ後、ユトレヒト音楽祭の音楽監督をつとめる声楽家兼ギター奏者。このトルヒーヨ写本研究における世界的権威であり、かねてからこの写本に興味を抱いていた濱田芳通のたっての希望でレコーディングが実現したもの。「天正少年使節の音楽」(AMOE.10004)でキリシタン時代からの日本人の音楽の源流をさかのぼって比類なき高い評価を受けたアントネッロが、再び万を持して放つ超大作。
AMOE 10012 ユーモラス・トビー 〜ヒューム大尉のガンバ曲集〜
 トバイアス・ヒューム(1569-1645):
  1.グッド・アゲイン/  2.タバコ
  3.兵士の決意/  4.愛の気晴らし
  5.音楽の情熱/  6.ヒューム大尉のパヴァン
  7.兵士のガリアルド
  8.アルメイン/  9.ジグ
  10.兵士の歌/  11.聞け、聞け
  12.貴婦人のジグ
  13.死/  14.ジグ/ 15.兵士のマーチ/
  16.ガンバの心/  17.パヴァン
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)&アントネッロ
濱田芳通(コルネット)西山まりえ(ハープ)春日保人(バリトン)わだみつひろ(パーカッション)
ジャケット・デザイン:さそうあきら
アントネッロのコア・メンバーとして活躍する石川をソロ・フューチャーしたアルバムは他社からリリースされすでに廃盤となったバッハのソナタ集以来久々のリリース。マレと並び、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者にとって重要なヒュームのレパートリーだが、これまでの他の奏者による録音を遥かに凌駕するものであることは一聴して明らか。西山まりえのハープ、濱田芳通のコルネット、わだみつひろのパーカッション、春日保人の歌など、アントネッロ・ファンにおなじみのメンバーがゲスト参加しているなど、アントネッロ流のこだわりが遺憾なく発揮されています。石川自身による、オーヴァーダビングを駆使した二重奏、三重奏も適宜取り入れられ、三次元的な広がりを効果的に演出。ヒュームの曲になじみがないリスナーにも楽しめるように作られています。すでに無伴奏の作品2曲(ヒューム大尉のパヴァン、グッド・アゲイン)は、24Bit/96kHzによるハイレゾルーションWAVファイルが共同通信社のMOOK「PCオーディオFAN」の付録データCDに収録(ライヴによるテイクでこのCDのセッションテイクとは別)。MOOKは6月18日の発売からわずか数日にして品切れになるなど大好評。同時に、石川の高いレベルの演奏も大きな話題になっています。

ATMA CLASSIQUE 1CD¥2000

ACD2 2524 ブリテン:無伴奏チェロ組曲【第1、2&3番】 デニス ジョキッチ(Vc)
カナダのチェロ奏者デニス・ジョキッチ。1997年国際ヨハンセンコンクール、1998年アーヴィング・M・クライン国際弦楽コンクールで優勝。カナダの人気アート系番組「BRAVO!」で彼女のリサイタル・ツアーを追った特集番組が放送、また「マクレーン」、「エル」といった雑誌でも今カナダで最もパワフルな女性として選出されるなど、急成長中の女流チェリスト。ブリテンが巨匠ロストロポーヴィチのために作曲した無伴奏組曲3曲を収録。ジョキッチは豊かな音、抜群の感性で難曲に挑んでいます。録音:2008年2月17-19日
ACD2 2534 エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
ジョナサン・クロウ(Vn)
ポール・スチュワート(P)
ジョナサン・クロウはカナダのヴァイオリン界の若き実力者。美しい旋律の古典的形式のエルガーのソナタ、R.シュトラウスが若き日に作曲したソナタ、ヴァイオリン・ソナタの傑作の一つラヴェルを選曲。磨きぬかれたテクニックと瑞々しい音楽性が光ます。クロウは1977年カナダのプリンスジョージに生まれ。6歳からスズキ・メソードを開始、プリンスジョージの音楽学校で学ぶ。その後ケベックのマギル大学でイェホナタン・ベリック氏のもと研鑽を積む。19歳でモントリオール交響楽団に入団、アソシエイト・コンサートマスターを経て、2002年から2006年まで最年少のコンサートマスターを務めていました。現在はマギル大学の助教授。録音:2006年11月
ACD2 2372 ウィリアム・ローズ:
ハープ・コンソート組曲
 【第8、7、3番ト長調/第11、4、9、5、6番ニ長調/第10、2、1番ト短調】
ギターとハープのためのデュオ*
マキシネ・エイランダー(Hrp)
レ・ヴォワ・ユメーヌ
【スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)
デイヴィッド・グリーンバーグ(バロックVn)
スージー・ナッパー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)】
チャールズ一世の時代に活躍したウィリアム・ローズは声楽曲、器楽曲を中心に数多くの作品を残していますが、コンソートは特に近年再評価されています。このCDではハープを中心としたコンソート組曲とギターとハープのためのデュオ作品を収録。オランダ出身のバロック・ハープ奏者マキシネ・エイランダーとレ・ヴォワ・ユメーヌによる演奏でイギリスらしい典雅な響きを聴かせてくれます。録音:2006年、2002年*
ACD2 2592 ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
カール・チェルニー:アンダンテとポルカOp. posth
フェルディナント・リース:ホルン・ソナタ ヘ長調Op.34
イグナツ・モシュレス:
 ロッシーニのアルバムの綴り「主題と変奏」 Op.138b、
 序奏とロンドー・エコセーズ Op.63
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
デイヴィッド・ジャルベール(P)
キッチェナー・ウォータールー交響楽団、ケベック交響楽団などで首席奏者を務める若手実力派ホルン奏者のルイ=フィリップ・マルソレによる演奏。ベートーヴェンの名曲ホルン・ソナタとベートーヴェンと同時代に活躍したピアニストで、ベートーヴェンの親しい友人であったチェルニー、リース、モシュレスの3人によるホルン作品を収録。伴奏はショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ(ACD2 2555)でソロ・デビューしたカナダ人ピアニスト、デイヴィッド・ジャルベール。フィリップ・マルソレとジャルベールは他のアルバムでも共演経験があり、息の合った演奏を聴かせてくれます。録音:2008年9月14-16日(カナダ)
ACD2 2596 グレン・グールド:弦楽四重奏曲Op.1(1956)
E.マクミラン:
 弦楽四重奏曲 ハ長調(1914、rev1921)、
 フレンチ・カナディアンの旋律による2つのスケッチ(1930)
アルカン四重奏団
ベテラン、アルカン四重奏団によるグールドとマクミランの四重奏曲。「弦楽四重奏曲Op.1」はグレン・グールド唯一残した本格的な作品、30分を越す大作。マクミランは20世紀中頃のカナダ音楽界の中心にいた人物で、グールドが15歳でトロント交響楽団デビューした時に指揮台にあがったのはマクミラン。録音:2008年4月2-4日(カナダ)
ACD2 2564 メシアン:
 3つのメロディー、多くの死*、ヴォカリーズ、
 天と地の歌、ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏*
スージー・ルブラン(S)
ローレンス・ウィリフォード(T)*
ローラ・アンドリアーニ(Vn)*
ロベール・コーガー(P)*
2008年のメシアン生誕100年を記念して録音されたアルバム。スージー・ルブランはATMAレーベルでは欠かせないアーティストの一人で、フランス・バロック音楽には定評があるソプラノ歌手。彼女の純度の高い声質は、メシアンの美しい歌曲作品の素晴らしき表現者として聴かせてくれます。録音:2008年5月5-7日(カナダ)
ACD2 2487
(2CD)
\3600
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2
 ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
 ピアノ・ソンタ第11番変ロ長調Op.22
 ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
 ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
クリスチャン・レオッタ(P)
イタリアの俊英ピアニスト、クリスチャン・レオッタによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第2弾。第1弾(ACD2 2486)で聴かせてくれたように、冴え渡る音楽性を披露しています。今回も中期を代表する「ワルトシュタイン」と後期の傑作「ハンマークラヴィーア」を含む2枚組み。ベートーヴェンのソナタをよく弾き込んでいる奏者だからこそ成し得る全曲録音。その実力とパワーを余すところなく出し切ったシリーズとなるでしょう。
ACD2 3008 ベスト・オブ・ビートルズ・バロック
 1.オブ・ラ・ディ・オブ・ラダ
 2.ブラックバード
 3.ガール
 4.恋を抱きしめよう(ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト)
 5.オー!ダーリン
 6.シーズ・リーヴィング・ホーム
 7.ミッシェル
 8.ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
 9.イエスタデイ
 10.ビコーズ
 11.ア・デイ・イン・ザ・ライフ
 12.ロング・アンド・ワインディング・ロード
 13.フール・オン・ザ・ヒル
 14.ヒア・カムズ・ザ・サン
 15.愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)
レ・ボレアデ
古楽器によるビートルズで話題を集めた「ビートルズ・バロック」シリーズのベスト盤が発売されます。「ビートルズ・バロック」(ACD2 2218)、「ビートルズ・バロック2」(ACD2 2268)、「ビートルズ・バロック3」(ACD2 2351)と3枚リリースされ古楽器演奏によるビートルズの決定盤として定評のあるシリーズ。誰もが口ずさむ人気曲「オブ・ラ・ディ・オブ・ラダ」からスタートし、CM曲として頻繁に起用され人類の究極の願いを歌った「愛こそすべて」で終わるベスト・セレクション。
ACD2 2566
¥1790
6台ピアノのための作品集
 サン=サーンス:死の舞踏Op.40(6台ピアノ編)
 プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」からの
  10の小品 Op. 75 (6台ピアノ編)
   〜メヌエット、ジュリエット、モンタギュー家とキャピュレット家
 グノー:歌劇「ファウスト」〜 第2幕 ワルツ(2台8手ピアノ編)
 ロッシーニ:歌劇「セヴィリャの理髪師」より 序曲 (6台ピアノ編)
 ラフマニノフ:イタリア・ポルカ (6台ピアノ編)
 ウィルバーグ:ビゼーの「カルメン」からの主題による幻想曲
 ホルスト:悪魔の踊り(6台ピアノ編)
オーフォード・シックス・ピアノズ
【オリヴァー・ゴダン、
サンドラ・マリー、
クレール・アウレット、
マリアンヌ・パトナウド、
フランシス・ペロン、
ロレーヌ・プリュール】
モントリオールの南東に位置するイースタン・タウンシップスは美しい田園風景が広がる湖水地域で紅葉シーズンには沢山の人が訪れる人気の場所。そこで毎年夏に行われるカナダで最も古い音楽祭オーフォード音楽祭。この音楽祭の楽しみは普段のコンサートでは聴くことの出来ない試みが行われること。6台ピアノ演奏もその一つ。オーフォード・シックス・ピアノズは2006年に音楽祭で結成され大成功を収めました。6人の息を合わせるのは簡単なことではありませんが、個々人の技術の高さと信頼のチームワーク、それぞれの音色の違いを愉しむことが出来、究極の演奏を聴かせてくれます。

AUDITE

AU 92568
(SACD Hybrid)
\2500
①バルトーク:2つのルーマニア舞曲Op.8a
②バルトーク:4つの哀歌Op.9a
③バルトーク:戸外にてSz.81
④バルトーク:
 ハンガリー農民の歌による8つの即興曲Op.20, Sz.74
⑤バルトーク:ピアノ・ソナタSz.80
ニコラ・ブランギエ(P)
SACDハイブリッド盤。シューマン(AU.92563)に続く、フランスの俊英ブランギエの第2弾は、モダニズムとフォークロアの壮大な実験ともいうべきバルトークのピアノ曲。1920年から1926年にかけての作品から編まれたアルバムには、民謡にもとづく初期のピアノ曲の総決算的な「ハンガリー農民の歌による即興曲」のほか、ピアノの打楽器的側面を強烈に打ち出した「ソナタ」に、屋外で演奏する音楽をピアノで描写した「戸外にて」と、いわゆる“ピアノの年”1926年に生み出された2つの対照的な傑作が収められています。
☆ニコラ・ブランギエ…1980 年フランスのニース生まれ。フランソワの弟子ブルーノ・リグットほか、ドミニク・メルレ、ジャン=クロード・ぺヌティエらに学んだ俊英。2004 年ツヴィッカウで行なわれた第14 回ロベルト・シューマン国際コンクールで第2 位ほかコンクール入賞歴多数。録音:2008年11月17-19日ベルリン=ダーレム、イエス・キリスト教会 マルチチャンネル ステレオ 61’37”

BBC LEGENDS 1CD¥2400

BBCL 4262
¥2190
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40
 録音:1975年9月30日マンチェスター、自由貿易ホール(ライヴ)
シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
 録音:1978年4月17日マンチェスター、BBCスタジオ(ライヴ)
クルト・ザンデルリング(指)
BBCノーザン交響楽団[現:BBCフィルハーモニック]
マーラーの第9交響曲(BBCL.4232)のカタログ復活を皮切りに、BBC LEGENDSが意欲的に発掘を推し進めているザンデルリングのBBCノーザン響ライヴ・シリーズ。このたび登場するのは、既出マーラーの第4交響曲ほか(BBCL.4248)と同日の演奏で、おそらくザンデルリングでは現状入手できる唯一のシューベルト「未完成」というなんともとてつもない内容。この一曲だけでも計り知れない価値があるといえますが、カップリングには1975年の録音で、ライプツィヒ放送響との1972年ライヴ盤でも知られる「英雄の生涯」という、これまた楽しみなプログラムが組まれています。いずれも悠然たる構えでじっくり聞かせるスタイルが特徴的で、惜しまれつつ引退した巨匠の芸風にどっぷり浸れる最高の一枚といえるでしょう。ともに音質優秀です。ステレオ
BBCL 4259
¥2190
ラフマニノフ:交響詩「死の島」Op.29
ラフマニノフ(レスピーギ編):2つの「音の絵」Op.33
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
BBC交響楽団
ロシアの怪物指揮者としていまなお絶大な人気を誇るスヴェトラーノフ。このたびのBBC響への客演ライヴは演奏も破格なら、「展覧会の絵」に「死の島」といった具合に、とにかく曲目がスゴイ。キエフの大門で聞かせるどっしりした響きなど圧巻で、ファンの期待を裏切りません。さらにまた、管弦楽法の大家レスピーギ編曲で、いっそうあざやかに模様替えした「音の絵」からの2曲もうれしい拾いものといえそうです。録音:1999年10月28日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ) 音質優秀。 ステレオ

BIS 1CD¥2500

BIS SA 1721/2
(3SACD Hybrid)
\5200→¥4790
J.S.バッハ:
 ブランデンブルク協奏曲全6曲(新録音)
 管弦楽組曲全4曲(既発売)
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。BCJのブランデンブルク協奏曲といえば2000年録音のものがベストセラーになっていますが、わずか8年で再録音に踏み切りました。今回はミューザ川崎でSACDハイブリッド5.0サラウンド方法にて収録。BCJのますます円熟したいぶし銀の芸術を堪能できます。今回の新機軸は小型のヴィオロンチェロ・ダ・スパラを用いていること。5番のチェンバロ独奏はもちろん鈴木雅明。3枚組2枚価格でこれを味わえるとは至福の極みと申せましょう。
BIS 1924/6
(5CD)
\7500→¥6990
シベリウス完全全曲 その9 弦楽室内楽曲集
 水滴 JS216/空中楼蘭 JS65**/アンダンティーノ JS40/
 アンダンテ・モルト JS36/セレナータ JS169**/
 メヌエットとアレグロ JS128**/
 テンポ・ディ・ヴァルス JS193(ピアノ・パート;カレヴィ・アホ補作)**/
 デュオ JS68**/
 無伴奏チェロのための主題と変奏(第4変奏は2種) JS196*/
 レント JS76**/モデラート (1885/9)**/
 マズルカ (1887/9)(2種)**/アンダンテ JS91**/
 アンダンティーノ JS92**/アンダンテ・モルト (1888/9)**/
 ピアノ五重奏のためのアンダンテ〜アレグロ JS31/
 カノン JS50**/
 弦楽三重奏のためのアンダンティーノ (1889)**/
 弦楽三重奏のための組曲 JS186*/
 チェロとピアノのための幻想曲 JS79**/
 アダージョ JS15**/ルルのワルツ JS194/
 序曲ヘ短調 JS146(金管合奏)/
 アレグロ JS25(金管合奏)/
 アンダンティーノとメヌエット JS45(金管合奏)/
 ピアノ五重奏のためのヴィヴァーチェ (1890) /
 ピアノ五重奏曲ト短調 JS159/メヌエット (1891)**/
 前奏曲(金管合奏とトライアングル)/
 ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ JS66*/
 メロドラマ「嫉ましき夜」JS125/
 弦楽三重奏曲 JS210*/
 ヴィオラとピアノのためのロンド/
 弦楽三重奏のためのカノン**/
 カンテレのためのモデラート JS130**/
 カンテレのためのドルチッシモ JS63**/
 カンテレとヴァイオリンのためのワルツ JS222/
 ティエラ(金管合奏と打楽器)JS200/
 行進曲(金管合奏と打楽器)(1897/9)**/
 マリンコニア Op.20/付随音楽「とかげ」Op.8*/
 2つの荘重な旋律Op.77/4つの小品 Op.78
  *=初リリース。
  **=世界初録音。
トーレイヴ・テデーン、
タネリ・ツルネン、
ヨエル・ラークソ (Vc)、
ヤーッコ・クーシスト、
ラウラ・ヴィクマン(Vn)、
今井信子、
アンナ・クレーッタ・グリバイチェヴィチ (Va)、
フォルケ・グラスベック (Pf)、
スヴィ・レートネン=グラスベック(カンテレ)、
ブラスパートアウト他
交響曲や管弦楽曲に比べると人気がやや劣る室内楽ですが、シベリウスはもともとヴァイオリニストを目指しただけあり、その効果的な書法と彼の言いたいことの伝わり方の雄弁さなど、独特の魅力に富んでいます。また驚くほど美しいメロディが発見できるのも喜び。珍しいブラス作品が収められているのも大歓迎。さらに初リリースと世界初録音が多数ふくまれているのも大特典。ここでしか聴くことのできない作品群を、破格の値段でご提供致します。
BIS SA 1710
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
マーラー:交響曲第9番ニ長調 アラン・ギルバート(指)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
SACDハイブリッド盤。日本の血を引くアラン・ギルバートとロイヤル・ストックホルム・フィルの関係は1997年のマーラーの1番に始まりました。以来2000年から2008年まで同オーケストラの首席指揮者を務めましたが、幕引きに選んだのがマーラーの9番。現在彼が音楽監督を務めるニューヨーク・フィルの委嘱作なことも特別な感情になっているようです。
BIS SA 1813
(SACD Hybrid)
\2600
ハイドン:人形歌劇「フィレモンとバウチス」 フィレモン:クリストフ・ゲンツ (Ten)、
バウチス:マレン・エンゲルハルト (Ms)、
アレト:ヤン・ペトリカ (Ten)、
ナルチッサ:アレクサンドラ・ラインプレヒト (Sop)、
ヴォーカルフォラム・グラーツ、
マンフレート・フス(指)
ハンドン・シンフォニエッタ・ウィーン
SACDハイブリッド盤。18世紀のウィーンでは人形劇が大流行しました。ハイドンが使えていたエステルハージー侯の屋敷には特製の人形劇場がありました。ハイドンが作ったとされる6作品のうち唯一現存する「フィレモンとバウチス」は1773年にマリア・テレジア女王(マリー・アントワネットの母堂)へのレスペクトとして作曲されました。筋は、地球を訪問したジュピターとメルキュールが地球人の恐ろしさと邪悪さにショックを受けるものの、フィレモンとバウチスの美徳とホスピタリティが神の罰から人類を救うという道徳的なもの。音楽はハイドンらしく明るく溌剌としていて魅力的です。
BIS SA 1791
(SACD Hybrid)
\2600
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.44
 ①第146番「われらは多くの苦難を経て」BWV146
 ②第88番「見よ、私は多くの漁師を遣わし」BWV88
 ③第43番「神は天へと昇る、歓喜の声とともに」BWV43
レイチェル・ニコルズ(Sop)、
ロビン・ブレイズ(A)、
ゲルト・テュルク(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。146番は第1曲が有名な「チェンバロ協奏曲ニ短調」の第1楽章、第2曲も同曲の第2楽章と同一の音楽なのが興味津々。さらに珍しく大オルガンが活用されて壮麗な作品となっています。当録音では鈴木優人演奏による神戸松蔭女子大学チャペルのマルク・ガルニエの銘器がすさまじい効果をあげます。43番での華麗なトランペットの妙技とともに、BISならではの録音の良さが光ります。
BIS SA 1612
(SACD Hybrid)
\2600
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集 Vol.7
 ①第26番変ホ長調「告別」Op.81a
 ②第27番ホ短調Op.90
 ③第29番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
ロナルド・ブラウティハム (フォルテピアノ)
SACDハイブリッド盤。オランダの名手ブラウティハムによるベートーヴェン・シリーズの第7弾。今回は超難物「ハンマークラヴィーア」を含む後期ソナタ集を、余裕の技巧で驚くほど明快な世界として描いています。これまでの印象が全く変わります。
BIS 1533
¥2290
ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第26-43番 フレドリク・ウレーン(Pf)
インドの血をひくイギリスの異色作曲家カイホスルー・ソラブジ (1892-1988)。前代未聞の複雑なピアノ技巧と非常識な長さで畏れられる彼の作品のなかでも、とりわけ猟奇的な「100の超絶技巧練習曲」。この全曲録音に挑んでいるのがスウェーデンの超絶ピアニスト、フレドリク・ウレーン。前回第1-25番を収録した第1巻 (BIS-CD-1373)で世間を驚愕させましたが、今回の第2弾もすさまじい出来。肉体の不可能ぎりぎりにある難しさです。
BIS 1534 ヴァイス:リュート作品集 Vo.2
 ①ソナタ第39番ハ長調/
 ②同第50番変ロ長調/
 ③ロジー伯の死を悼むトンボー
ヤコブ・リンドベルイ(バロック・リュート)
ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイス (1687-1750)はドイツのリュート奏者で作曲家。若い頃イタリアに滞在し、スカルラッティと働き、後半生はドイツで大バッハと親交を結んだ。リュート作品を非常に多数残し、それらは今日重要なレパートリーとなっています。スウェーデン出身の名手ヤコブ・リンドベルイが静かに奏でる癒しのひとときを与えてくれます。
BIS 1493 C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vo.19
 ①「私は眠り、夢を見た」による変奏曲 Wq118/1/
 ②ソナタ変ホ長調 Wq65/42/③ポロネーズ ト短調 Wq116/22/
 ④アレグロ ハ長調 Wq116/21/
 ⑤アリエッタによる変奏曲 イ長調 Wq118/2/
 ⑥シンフォニア ヘ長調 Wq112/5
ミクローシュ・シュパーニ (タンジェント・ピアノ)
好評のC.P.Eバッハのシリーズ、その第19弾は学習者用の教材的作品や交響曲のピアノ用自編、さらには音楽時計用に作曲したアレグロなど多彩。シュパーニのタンジェント・ピアノがオーケストラ的色彩を放っています。
BIS 1576 ブレット・ディーン:
 ①田園交響曲(2002)/②シドリの舞〜Flと弦楽orch (2007)/
 ③水の音楽〜sax四重奏と室内orch (2004)/④カルロ (1997)
HK・グルーバー(指)①②④、
ブレット・ディーン(指)③
スウェーデン室内管、
シャロン・ベザリー (Fl)②、
ラシェル・サクソフォンQ
オーストラリア出身で、ベルリン・フィルのヴィオラ奏者を務めていた作曲家ブレット・ディーンの作品集第2弾。サクソフォン四重奏と室内管弦楽のための「水の音楽」には奏者たちが水槽で録音した気泡やしぶきなどの音も使われています。ギルガメシュのシドリ姫の舞をイメージした曲ではシャロン・ベザリーの妖艶な演奏を楽しめます。
BCJのカンタータBoxセット
BIS 9024/6
(10CD 3枚価格)
\8000
BCJ創立20周年記念カンタータ特別BOX!Box 1
 ①第4番/第150番/第196番
 ②第71番/第131番/第106番
 ③第12番/第54番/第162番/第182番
 ④第163番/第165番/第185番/第199番
 ⑤第18番/第143番/第152番/第155番/第161番
 ⑥第21番/第31番
 ⑦第61番/第63番/第132番/第172番
 ⑧第22番/第23番/第75番
 ⑨第24番/第76番/第167番
 ⑩第179番/第105番/第186番
栗栖由美子、鈴木美登里、
柳沢亜紀、
イングリット・シュミットヒューゼン、
モニカ・フリンマー、ミア・パーション(Sop)、
太刀川昭、米良美一、ロビン・ブレイズ(A)、
片野耕喜、ゲルト・テュルク、櫻田亮(Ten)、
ペーター・コーイ、
ステファン・シュレッケンベルガー、浦野智行(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
BIS 9027/9
(10CD 3枚価格)
\8000
BCJ創立20周年記念カンタータ特別BOX!Box 2
 ①第136番/第138番/第95番/第46番
 ②第147番/第21番
 ③第64番/第25番/第69a番/第77番/第50番
 ④第148番/第48番/第89番/第109番
 ⑤第40番/第60番/第70番/第90番
 ⑥第194番/第119番
 ⑦第153番/第154番/第73番/第144番/第181番
 ⑧第66番/第134番/第67番
 ⑨第86番/第37番/第104番/第166番
 ⑩第184番/第173番/第59番/第44番
野々下由香里、鈴木美登里、
柳沢亜紀(Sop)、
カイ・ヴェッセル、米良美一、
ロビン・ブレイズ、
キルシテン・ソレク=アヴェラ、波多野睦美(A)、
ゲルト・テュルク、櫻田亮(Ten)、
ヨッヘン・クプファー(Br)、ペーター・コーイ、
ステファン・マクラウド、浦野智行(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
BIS 9030/2
(10CD 3枚価格)
\8000
BCJ創立20周年記念カンタータ特別BOX! Box 3
 ①第65番/第81番/第83番/第190番
 ②第20番/第7番/第94番
 ③第10番/第93番/第178番/第107番
 ④第8番/第33番/第113番
 ⑤第78番/第99番/第114番
 ⑥第180番/第122番/第96番
 ⑦第5番/第80番/第115番
 ⑧第26番/第62番/第116番/第129番
 ⑨第2番/第3番/第38番/第135番
 ⑩第51番/第1127番
野々下由香里、スザンヌ・リディーン、
ドロテー・ミールズ、
キャロリン・サンプソン(Sop)、
マシュー・ホワイト、ダニエル・テイラー、
ロビン・ブレイズ、
ティモシー・ケンウォージー=ブラウン、
パスカル・ベルタン(A)、
ジェイムズ・ギルクリスト、ヤン・コボウ、
ゲルト・テュルク、櫻田亮(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
BIS 9033/5
(10CD 3枚価格)
\8000
BCJ創立20周年記念カンタータ特別BOX!Box 4
 ①第91番/第101番/第121番/第133番
 ②第111番/第123番/第124番/第125番
 ③第41番/第92番/第130番
 ④第1番/第126番/第127番
 ⑤第74番/第87番/第128番/第176番
 ⑥第6番/第42番/第103番/第108番
 ⑦第35番/第169番/第170番/第200番
 ⑧第52番/第55番/第58番/第82番
 ⑨第28番/第68番/第85番/第175番/第183番
 ⑩第79番/第137番/第164番/第168番
野々下由香里、キャロリン・サンプソン(Sop)、
ロビン・ブレイズ(A)、
ジェイムズ・ギルクリスト、ヤン・コボウ、
ゲルト・テュルク、櫻田亮 、
アンドレアス・ヴェラー(Ten)、
ペーター・コーイ、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
今や世界にとどろく日本の至宝バッハ・コレギウム・ジャパン。1990年創立の彼らは来年2010年に20周年を迎えます。キングインターナショナルの仲介で彼らがバッハの教会カンタータ全曲録音を開始したのが1995年。これも15年を経て、完結まであと一息のところにこぎつけました。そのふたつを記念して、これまでのカンタータ録音CD40枚、全142曲を10枚ごとにBox化。開始当初からBox化を強く望まれていた同シリーズだけに待望の登場となるうえ、10枚組3枚価格という破格のプライスも超魅力。歌手陣も野々下由香里、ロビン・ブレイズ、ゲルト・テュルク、ペーター・コーイといった常連に加え、初期の米良美一、パスカル・ベルタン、波多野睦美ら豪華メンバーが目白押し。世界最高のバッハ演奏を申し訳ないほどのお手軽価格でお楽しみいただけます。限定生産につきご注文はお早めに。

BONGIOVANNI 1CD¥2400

GB 1212
(2CD)
プッチーニ:「マノン・レスコー」
+ボーナス
 ヴィルジニア・ゼアーニ、アリア集(1957年)
 フラヴィアーノ・ラボー、「西部の娘」からのアリア(1981年,ライヴ)
ヴィルジニア・ゼアーニ(S マノン)
フラヴィアーノ・ラボー(T デ・グリュー)
アルベルト・リナルディ(Br レスコー)
レオニダ・ベルガモンティ(Bs ジェロンテ)
アルベルト・カルージ(T エドモンド)
ほか
ウンベルト・カッティーニ(指)
管弦楽団,合唱団
貴重なライヴ録音がCD化されました。ヴィルジニア・ゼアーニ(1925−)とフラヴィアーノ・ラボー(1927−1991)は、どちらも1960年代を中心に高い人気を誇った歌手ですが、録音に恵まれなかったことから、日本では「知る人ぞ知る名歌手」といった存在になっています。この1974年のピアチェンツァでのライヴ録音を聞けば、二人がいかに素晴らしい歌手だったか、実感できることでしょう。音質は芳しくありませんが、マニアにはたまらない記録です。1974年1月4日,ピアチェンツァ ADD
GB 2437 ペロージ:「夢解き」 ディーノ・ディ・トメニコ(T ジュゼッペ)
マッシモ・パガーノ(Br チャンベッラーノ)
ダヴィデ・バロンケッリ(Bs ファラオーネ)
アルトゥーロ・サッケッティ(指)
アルバ交響楽団,
ヴェルバニア・サン・ヴィットーリオ・ポリフォニー合唱団
BONGIOVANNIが勧めるロレンツォ・ペロージ(1872−1956)のシリーズ、新刊はオラトリオ「夢解き」です。題材は旧約聖書創生期のヨセフの物語で、エジプトに逃れたヨセフがファラオの夢を解釈するという有名なエピソードをオラトリオにしています。録音:2008年10月26日
GB 2440
(2CD)
\4800
マスカーニ:「パリジーナ」 アタラー・ハッザン(S パリジーナ・マラテスタ)
ジュゼッペ・ヴェンディッテッリ(T ウーゴ・デステ)
アルド・プロッティ(Br ニッコロ・デステ)
カーティア・アンジェローニ(Ms ステッラ・デッラッサッシーノ)
フェルッチョ・フルラネット(Bs アルドブランディーノ・デイ・ランゴーニ)
ほか
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)
ローマ歌劇場管弦楽団,合唱団
「パリジーナ」は1913年12月15日にスカラ座で初演された、マスカーニの比較的後期の作品。台本は、フェッラーラ侯ニッコロ3世の妻パリジーナが、ニッコロの庶子ウーゴと愛し合ったために二人とも斬首されたという有名な話を素材にしたバイロンの原作に基づいて、イタリアの文豪ガブリエーレ・ダヌンツィオが書いています。初演は、作品が長大で休憩込みで5時間にも達し、音楽の素晴らしさにもかかわらず好評を得られず、マスカーニは大幅にカットをいれた改訂版をこしらえています。第二次世界大戦後は、ダヌンツィオの人気が下降したこともあって数えるほどしか上演がありませんが、その中でも最も重要なのが、このCDに収録されている1978年12月のローマ歌劇場での上演。名匠ガヴァッツェーニの指揮によって、「パリジーナ」の豊かな美しさが引き出されています。パリジーナを歌うアタラー・ハッザンはイスラエル生まれ、ニューヨーク育ちのソプラノで、ニューヨーク・シティ・オペラやメトロポリタン歌劇場で活躍しました。ニッコロを名バリトン、プロッティが歌っているのもマニアには嬉しいでしょう。さらに脇役に、当時まだ29歳だったフルラネットが出演しています。録音:1978年12月

CALLIOPE 1CD¥2400

CAL 9751 メンデルスゾーン:オルガンのための6つのソナタ
 ①ヘ短調 op.65-1*
 ②ハ短調 op.65-2** ③ニ長調 op.65-3***
 ④変ロ長調 op.65-4***
 ⑤ニ長調 op.65-5** ⑥ニ短調 op.65-5*
スーザン・ランダル(オルガン)
*聖ニコライ教会(シュトラールズント)
**聖母マリア教会(バース)
***バルトロメイ教会(デムミン)
メンデルスゾーンによるオルガン作品集。奏者のランダルは、若いころからメンデルスゾーンのオルガン作品を勉強してきたというだけあって、思い入れたっぷり、完全に手中に収めています。天才の創意に溢れた作品集です。録音:2008年7月
CAL 9407 ジョスカン・デプレ(1440-1521):
 スターバト・マーテル、マニフィカト、
 サルヴェ・レジーナ、アヴェ・ヴェルム他
ジャケ・ド・マントヴァ(1483-1559):
 Dum vastos Adriae fluctus
アンサンブル・ジャケ・ド・マントヴァ
ジョスカン・デプレがその中心メンバーであったところのピカルディー楽派が生まれて間もないころに書かれたモテットなどを集めた1枚。マリアへの信仰や讃美は500年のときを超えて私たちの胸を打ちます。ジャケ・ド・マントヴァの声楽アンサンブルのブレンド具合も絶妙。録音:2008年5月
CAL 9394 マルティヌー(1890-1959):作品集
 ①シンフォニエッタ・ジョコーザ
 ②トッカータと2つのカンツォーナ
 ③ジャズ組曲
クレール・デゼール(①ピアノ)、
リディア・ビジャーク(②ピアノ)
パスカル・ヴェロ(指揮)、
ピカルディ管弦楽団
クレール・デゼールが、カリオペレーベルに登場です。シンフォニエッタ・ジョコーザは、冒頭はバッハのブランデンブルク協奏曲を思わせる雰囲気ながら、ジョコーザ(おどけた)のタイトルのとおり、ところどころに皮肉めいた、おどけたアクセントや和音が用いられており、マルティヌーの職人芸が見事に発揮された作品です。デゼールは、オーケストラとひらめきに満ちたアンサンブルを展開しています。つづく他の2作品も、ヴェロ率いるピカルディ管弦楽団が時にコミカルに、時にシニカルに軽やかな演奏を繰り広げています。録音:2008年12月1-3日
CAL 9395 シューベルト:
 ①ピアノ・ソナタ第18番D894
 ②3つのピアノ曲D946
ジュリアン・グエンヌボー(ピアノ)
シューマンが「形式の面でも、精神性の面でも完全なソナタ」と称したD894を収録。ブルーノ・リグットや、最近ではブレンデルの薫陶もうけたグエンヌボーは、比較的ゆっくりめのテンポで、全体が夢の世界での出来事のように演奏します。録音:2006年2月
CAL 4617
\1500→¥1390
カタログ付特価
ドヴォルザーク:
 弦楽四重奏曲第11番op.61、
 第12番op.96「アメリカ」
ターリヒ弦楽四重奏団
毎年恒例、カリオペレーベルのカタログ付CD。今回はターリヒ弦楽四重奏団によるドヴォルザーク。
限定盤なので完売の際はご容赦ください。

CAVI MUSIC 1CD¥2600

シュパヌンゲン音楽祭2008 3タイトル同時発売!!ピアニスト、ラルス・フォークトが主宰する音楽祭。ドイツ西部のハイムバッハにある100年前に建てられたユーゲントスティルの美しい水力発電所で行われる高水準の音楽祭。1998年からスタートしたこの室内楽フェスティヴァルは非常に人気が高く、ヨーロッパ中から室内楽をこよなく愛する人々や通の音楽愛好家が集まり、出演者もクリスチャン・テツラフをはじめイザベル・ファウスト、ライナー・ツィパーリングなどそうそうたる顔ぶれ。質の高い演奏を聴かせてくれます。演奏者たちは回を重ねるごとに親密度が増し、名人たちが奏でる音楽に存分に浸ることができます。
4260085531653 J.S.バッハ:
 ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
  レイチェル・ロバーツ(Va) アントワン・タメスティ(Va)
  ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  キリーヌ・フィールセン(Vc) 青江宏明(Cb) ラルス・フォークト(P)
   2008年6月10日(ライヴ)
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト短調 BWV1029
  ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  キリル・ゲルシテイン(cenb)
   2008年6月10日(ライヴ)
 音楽の捧げもの BWV1079 ?トリオ・ソナタ
  アンジェラ・ファーキンス(Fl) ミュリエル・カントレッギ(Vn)
  ターニャ・テツラフ(Vc) ジルケ・アーヴェンハウス(cemb)
   2008年6月15日(ライヴ)
 ヴァイオリンソナタ ヘ短調 BWV1018
  クリスチャン・テツラフ(Vn) ラルス・フォークト(P)
   2008年6月15日(ライヴ)
4260085531639 メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
 2008年6月11日(ライヴ)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
イザベル・ファウスト(Vn)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
リサ・バティアシュヴィリ(Vn)
レイチェル・ロバーツ(Va)
オリ・カム(Va)
ターニャ・テツラフ(Vc)
キリーヌ・フィールセン(Vc)
エネスコ:弦楽八重奏曲 Op.7
 2008年6月12日(ライヴ)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
イザベル・ファウスト(Vn)
キャサリン・ゴワーズ(Vn)
アントワン・タメスティ(Va)
レイチェル・ロバーツ(Va)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
キリーヌ・フィールセン(Vc)
4260085531646 ドヴォルザーク:
 管楽セレナード ニ短調 Op.44
  2008年6月9日(ライヴ)
フランソワ・ルルー(Ob)
バーバラ・シュテーゲマン(Ob)
シャロン・カム(Cl)
ディームート・シュナイダー(Cl)
シュテファン・シュヴァイゲルト(Fg)
ダーク・イェンセン(Fg)
マリー・ルイーズ・ノイネッカー(Hrn)
シビル・マニ(Hrn)
オザン・チカル(Hrn)
ターニャ・テツラフ(Vc)
青江宏明(Cb)
 弦楽四重奏曲第13番 ト長調 Op.106
 2008年6月13日(ライヴ)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
4260085531394 メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品全集
 チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45
 チェロとピアノのための協奏的変奏曲ニ長調Op.17
 無言歌集チェロとピアノのための無言歌 ニ長調 Op.109
 アルバムの綴り
 チェロ・ソナタ第2番ニ長調Op.58
ユリアン・シュテッケル(Vc)
パウル・リヴィニウス(P)
メンデルスゾーン生誕200年記念を祝してCAviレーベルがチェロとピアノのための作品全集をリリース。メンデルスゾーンのチェロ作品は、他の作品に比べると演奏機会は多くはないですが、シューマンが賞賛した1番、創作の絶頂期であり豊かな音楽性を持つ2番、生気に満ち、輝くばかりの美しさに溢れた「協奏的変奏曲」、麗しい旋律線がゆるやかに流れる「無言歌」などメンデルスゾーンのメロディアスな音楽がチェロの特性にぴったりと合った美しい曲ばかり。演奏はユリアン・シュテッケルとパウル・リヴィニウス。シュテッケルは1982年生まれ。ドイツだけではなく国際的にも中心に注目されている若手チェリストの一人です。国際カザルスコンクール、ロストロポーヴィッチ・チェロ国際コンクールなど数々の国際コンクールで賞を獲得。ソリストとして世界的オーケストラと共演する他、シュパヌンゲン音楽祭など室内楽シーンでも活躍中です。パウル・リヴィニウスは3兄弟で結成されたトリオ・リヴィニウスで活動し、室内楽でも定評のあるピアニスト。録音:2008年10月
4260085531424 フランツ・クロンマー(1759〜1831):弦楽四重奏曲集
 ニ短調Op.74-3*、イ短調Op.103-3*、ヘ長調Op.19-2
マルコリーニ四重奏団
[イエルク・ブッシュハウス(Vn)
マルクス・ホフマン(Vn)
シュテファン・シュミット(Va)
マルティン・フリッツ(Vc)]
(ピリオド楽器使用)
今年生誕250周年にあたるフランツ・クロンマーは、ボヘミア生まれ。ウィーンで活躍し、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトと同時代の作曲家です。当時高い支持を得ていたクロンマーは数多くの作品を残しています。古典派らしい親しみやすく明瞭な音楽ではありますが、美しく愛らしく終始する音楽がクロンマーの特徴です。モーツァルト/『フィガロの結婚』弦楽四重奏版 (4260085530465)でもその鋭い演奏で楽しませてくれたマルコリーニ四重奏団。ドイツ・ケルンを本拠地とする古楽器オーケストラ、コンチェルト・ケルンのメンバーによるカルテットです。録音:2008年10月*世界初録音
4260085 531295
(6CD)
\9800
ルール・ピアノフェスティヴァル・エディション Vol.22
アルゲリッチの秘蔵っ子
CD1:
マウリシオ・バリーナ(P)
 J.S.バッハ:幻想曲とフーガBWV542
 シューマン:交響的練習曲 Op.13、アベック変奏曲Op.1
 リスト:忘れられたワルツ第1番、メフィスト・ワルツ第1番
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行

メータ、バレンボイムに見出されたイスラエルの新星
CD2:
サリーム・アブード・アシュカール(P)
 J.S.バッハ:イギリス組曲BWV807
 シューベルト:ピアノ・ソナタ 第4番 イ短調D.537
 シェーンベルク:3つのピアノ曲Op.11
 ブラームス:幻想曲集Op.116

中国ピアノ界の注目株
CD3:
ラン・ジア(P)
 シューベルト:4つの即興曲D899
 ピアノ・ソナタ第19番D958、ピアノ・ソナタ第20番D959

アリス=紗良・オットの妹デビュー?
CD4:
モナ=飛鳥・オット(P)
 モーツァルト:ロンド K485
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番Op.13「悲愴」
 リスト:ヴェネツィアとナポリ
 シューベルト:3つの小品 D946
 リスト:スペイン狂詩曲

日本が誇る逸材!
CD5:
河村尚子(P)
 シューマン:ユーモレスクOp.20
 スカルラッテ:5つのソナタ
 ドビュッシー:ピアノのために
 フランク:前奏曲、コラールとフーガ

気鋭のピアニストたちによる華麗なる2台ピアノ
CD6:
セルゲイ・カスパロフ(P)
 スカルラッティ:5つのソナタ
 アレクセイ・リュビーモフ&セルゲイ・カスパロフ(P)
 モーツァルト:ラルゲットとアレグロ(2台ピアノのための)
 シューマン:カノン形式による3つの練習曲(2台ピアノのための)Op.56
アレクセイ・ゾーエフ(P)
 リスト:ハンガリー狂詩曲Op.15
 アレクセイ・リュビーモフ&アレクセイ・ゾーエフ(P)
 ドビュッシー:2つのノクターン(2台ピアノのための)
今話題のルール・ピアノフェスティヴァル アリス=紗良・オットの妹、モナ=飛鳥・オット出演!世界に羽ばたくピアニスト河村尚子も演奏!

CLAVES

50 2806
(2CD)
\4800
シューマン(1810-1856):ピアノ曲全集 第3集
CD-1
 ①アベック変奏曲 作品1
 ②間奏曲 作品4
 ③交響的練習曲 作品13
CD-2
 ①色とりどりの小品 作品99
 ②ノクターン 作品23
 ③ウィーンの謝肉祭の道化 作品26
フィンギン・コリンズ(ピアノ)
大好評、シューマンのピアノ全曲録音。子供の情景を含む第1弾(50 2601)、セドリク・ぺシャ演奏の第2弾(50 2603)に続き、満を持して第3弾の登場です。演奏のコリンズは1999年、クララ・ハスキル国際ピアノコンクールにて優勝。雷のような轟音から静かな風をも自由に表現できるピアニストです。コリンズの演奏した第1集はグラモフォン誌にて賞を得ました。1999年第18回クララ・ハスキル・コンペティション(50 9910)のデビュー盤から10年、より豊かになった音楽表現をお楽しみください。録音:2008年10月13-15日(CD-1) 2008年11月17-19日(CD-2)

COL LEGNO

WWE 70003
(3CD)
\6000
ワーグナー:朗読版「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 フランツ・ヴィンター(朗読)
「マイスタージンガー」のワーグナーが書いた台本(歌詞、ト書き)をすべて読み込んでしまった驚異のCD。音楽だけではワーグナーが書いたト書きは想像するしかありませんし、DVDで舞台の映像を見ても昨今の演出ではそれがワーグナーがイメージしたものからかけ離れていることも多いもの。この朗読CDによりワーグナーのイメージを忠実にたどることができるでしょう。
WWE 70001
(8CD+1 MP3)
\6800
ワーグナー:朗読版「ニーベルングの指環」 スヴェン-エリク・ベヒトルフ(朗読)
「リング」のワーグナーが書いた台本(歌詞、ト書き)をすべて読み込んでしまった驚異のCD。
WWE 60016
(3CD)
\7500→¥6990
ワーグナー:「パルジファル」 ミヒャエル・バーバ(T パルジファル)
マルティナ・トムチッチ(Ms クンドリー)
マンフレート・ヘム(Bs グルネマンツ)
ミヒャエル・クプファー(Bs クリングゾール)
ほか
グスタフ・クーン(指)
チロル音楽祭管弦楽団,合唱団
ヴィルテナー児童合唱団 ほか
グスタフ・クーンがチロル音楽祭にかける情熱は尋常なものではありません。2007年夏の音楽祭では、ワーグナーの「指環」を3チクルス、「トリスタンとイゾルデ」を3回、そして「パルジファル」を3回上演、結果として7月1日から28日までの間にワーグナーの大作を18回も上演し、しかもそれをすべてクーン自らが指揮しているのです。このCDに収録されている「パルジファル」はこの年の上演のライブ録音です。歌手では、何と言ってもクリングゾールを歌うミヒャエル・クプファーが大注目です。1972年、ドイツ最南部のラーフェンスブルクに生まれたまだ若いバリトン。張りのある美声と意欲十分の歌唱で、第2幕を大いに盛り上げています。パルジファル役のバーバは、「フィデリオ」のフローレスタンや「さまよえるオランダ人」のエリック役として評判の高い歌手で、エリックは2001年のザクセン・アンハルト歌劇場の来日公演でも歌っています。ここ数年、ヘルデン・テノールにも進出しており、ここでも柔らかく若々しいパルジファルを聞かせてくれます。クンドリー役のトムチッチはクロアチア出身のメッゾソプラノ。グラーツ歌劇場で大きな活躍をしており、力強いメッゾの声が魅力。グルネマンツは、かつてザルツブルク音楽祭でも大活躍したベテランのヘム。渋いグルネマンツを聞かせてくれます。なお、花の乙女のなかに、サイトウ・ジュンコと日野妙果(どちらもこの音楽祭の常連)の名前が見えます。クーンの指揮は、イタリア人らしい明るい色彩感に優れたワーグナーで、流れよく進む音楽とあいまって、快さを感じるほどの美しい「パルジファル」です。なお、チロル音楽祭での「パルジファル」はDVD(PALのみ WWE 80006)が既発ですが、これは2006年8月のリハーサルの際の映像収録で、今回の録音の1年前のものです。録音:2007年7月 DDD 3h 37m 26

COVIELLO 1CD¥2400

COV 20904
(2CD)
\3400
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ
 第4番イ短調Op.23、第5番ヘ長調Op.24「春」、
 第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
CD1:オリジナル楽器ヴァージョン*
CD2:モダン楽器ヴァージョン
マティアス・メッツガー(Vn、1761年製ヨセフ・ガリアノ*)
ゲリット・ツィッターバルト(P、フォルテピアノ:1795年アントン・ワルターモデル*)
大変意欲的なアルバムが登場しました。古楽器全盛期の今、同一の作品、同一の演奏者、同一の解釈でモダン楽器と聴き比べをしたらどうなるのか。その疑問に真正面から挑んでいます。ピアニストのゲリット・ツィッターバルトは「私たちが異なった演奏をしているわけではありません。楽器がそれぞれ異なった音楽を奏でるのです」と語るように、彼らの理論的演奏解釈のもとリスナーに疑問を投げかけています。ガット弦Vsワイアー弦の戦いを1つのアルバムで聴くことが出来るユニークな試みです。録音:2006年3月*、2007年7月
COV 50906
(2CD)
\3400
ヴィルヘルム・ペーターゼン(1890-1957):ヴァイオリンとピアノのための作品全集
CD1:
 ソナタ第1番ニ短調Op.6、
 前奏曲とフーガOp.11、ソナタ第2番ロ短調Op.22
CD2:
 4つの小品Op.37、
 ソナタ第3番ハ短調Op.43、4つの小品Op.38
インゴ・デ・ハース(Vn)
マティアス・グレフシェスターク(P)
ヴィルヘルム・ペーターゼンは原始主義的音楽の再発見を唱え、20世紀の前衛音楽運動の外で活動を行っていた作曲家。このアルバムは彼のヴァイオリンとピアノのための作品を収録。彼の作風の変化をダイレクトに感じることができます。録音:2004年2、5月
COV 20905
(SACD Hybrid)
\2500
ハイドン:
 弦楽四重奏曲Op.51「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
スカラムーシュ四重奏団
【ヴェルナー・ノイゲバウアー(Vn:フランチェスコ・ルジェッリ)
コーネリア・レシャー(Vn:ミケランジェロ・ベルゴンツィ)
アラン・レーマー(Va:ロレンツォ・ストリオーニ)
デトレフ・ミルケ(Vc:ガエタノ・チオキ)】
ハイドン・イヤーの今年、またしてもすごいアルバムがリリースされました。2008年に結成された新鋭カルテット、スカラムーシュ四重奏団。デビュー作にいきなり大作ハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を録音。1800年代古典調律(A=430hz)でチューニングした古楽器を使用した演奏。聴き手を惹きこむ敬虔に溢れたすばらしい演奏を聴かせてくれます。マルチチャンネル、ステレオ 63’51
COV 60812 ヨハネス・オケゲム/ハリソン・バートウィストル:
 ウト・エレミータ・ソルス(1490/ 1969)
ジョン・ダンスタブル/ペーター・マクスウェル・デイヴィース:
 ヴェーニ・サンクテ・スピリトゥス(1972)、
 ヴェーニ・クレアトール・スピリトゥス(1972)
ゲオルク・クレール:
 フェリックス・ナムケ・エス(タリス作品の編曲)(2005)
シャルル・ヴオリネン:
 グローガウアー歌集にもとづく編曲集(1480/ 1962)
メーター・マクスウェル・デイヴィース:
 4つの楽器によるモテット(1973-77)
カール=ハインツ・エッスル:おお、美しきバラよ(1981-96)
アンサンブル・ルシェルシェ
現代に生きる作曲家で、歴史に名を残している大作曲家を意識しない人はいないでしょう。これは、文章を書く作家というものは、ゲーテやジョイスといった過去の大作家たちを意識しない人はないのと同じ。このCDでも、過去の偉大な作曲家たちに思いを寄せる現代作曲家たちが、ドライな味付けでマショーやダンスタブルの作品を編曲しています。こうして聴いてみると、正統的な音楽史研究に則った演奏とはまた違った楽しみや発見があり、興味深いものがあります。録音:1998、2007年
COV 60809 ロジャー・レッドゲート(1958-)&
 ジェームス・クラーク(1957-):ピアノ・ソロ作品集
 レッドゲート:
  パ・ズ・デラ、エディオス、
  エカール=アーク=トラーチェ、
  僧、Beuys、Genoi Hoios Essi
 ジェームス・クラーク:
  レッド・スカイズ、エチュード、
  2楽章のソナタ、無題第3番、無題第5番
ニコラス・ホッジズ(ピアノ)
現代音楽の分野で活躍している、ニコラス・ホッジズ演奏によるレッドゲートとクラークの作品集。ホッジズの高い集中力とテクニックが冴える曲ばかりです。厳格な和声と対位法で書かれているレッドゲート作品、アメーバ状に和声が収縮するクラーク作品、演奏も見事ですが、組み合わせのコントラストも見事。録音:2007年

DYNAMIC

CDS 634
(2CD)
\4200
カニョーニ:「ドン・ブチェファーロ」 アンジェリカ・ジラルディ(S ローザ)
マッシミリアーノ・シルヴェストリ(T カルリーノ)
フィリッポ・モラーチェ(Bs-Brドン・ブチェファーロ)
伊達みずき(S アガーテ)
フランチェスカ・デ・ジョルジ(Ms ジャネッタ)
グラツィアーノ・デ・パーチェ(Br ドン・マルコ)
フランチェスコ・マルシーリャ(T ベルプラート伯爵)
マッシミリアーノ・カルディ(指)
イタリア国際管弦楽団
スロヴァキア・ブラティスラヴァ合唱団
Dynamicの恒例、南イタリア、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭のライヴが今年も登場。まずはアントーニオ・カニョーニ(1828—1896)の「ブチェファーロ」。カニョーニはゴディアスコ(ミラノとジェノヴァの中間あたりの山間の町)出身。ミラノ音楽院で学んだ後、1850年代から70年代までオペラの作曲家として活躍しました。「ドン・ブチェファーロ」は、1847年(つまりカニョーニがまだ二十歳前)にミラの音楽院で初演され成功を収めた、彼の出世作。物語は“楽屋落ち”。作曲家ドン・ブチェファーロが村の劇場で新作オペラを上演しようとすると、ローザという未亡人がプリマドンナに志願する。彼女はベルプラート伯爵との結婚を夢見ているが、またドン・マルコから愛されてもいる。ところが死んだとばかり思っていた彼女の夫カルリーノが村の帰り、妻の不貞を疑って様子を伺うことから混乱になる、というもの。カリスト・バッシの台本は、19世紀初頭の大人気作、フィオラヴァンティ「村の名歌手」(BONGIOVANNI GB 2135でCD化されています)の翻案で、ドタバタぶりが楽しいものです。イトリアの谷音楽祭の常で、若く優秀な歌手が出演しています。アガーテ役の伊達みずきは、東京出身。2003年に東京藝術大学を修了、2006年にイタリアに渡り研鑚しています。録音:2008年7月20-22日,マルティーナ・フランカ
CDS 626
(2CD)
\4200
ヴィヴァルディ:「アルジッポ」 ヴェロニカ・ムラーチコヴァー・フチコヴァー(Ms アルジッポ)
パヴラ・シュチェプニチコヴァー(Ms ザナイダ)
ヤナ・ビーノヴァー=コウツカー(S オジーラ)
バルボラ・ソイコヴァー(S シルヴェーロ)
ズデニェク・カプル(Br ティジファーロ)
オンドジェイ・マチェク(指)
ホフムジチ(ピリオド楽器使用)
またまたヴィヴァルディのオペラが復活です!「アルジッポ」は、1730年にプラハのスポルク伯爵の劇場で初演されたものの、楽譜は長らく行方不明でした。指揮者のマチェクは、初演のオペラ団がその後ドイツのレーゲンスブルクに移動したことを突き止め、当地の図書館を調査、2006年11月に全体の三分の二にあたる楽譜を発見。さらに同時代の他のオペラから欠落部分を補い、ついに「アルジッポ」を蘇えらせることに成功したのです。この録音は、ヴィヴァルディの生地ヴェネツィアでの上演の際のもの。チェコの古楽勢による優れた演奏でお楽しみください!録音:2008年10月23日,ヴェネツィア DDD 121‘21
CDS 619
(2CD)
\4200
カルニセル:「エレナとコスタンティーノ」 ルース・ロジク(S エレナ/リッカルド)
マリオラ・カンタレロ(S アンナ)
ロバート・マクファーソン(T コスタンティーノ)
サイミール・ピルグ(T エドモンド)
ロレンツォ・レガッツォ(Bs カルロ)
エドゥアルド・サンタマリア(T アルルの支配者)
ダヴィド・メンデス(Br ウルビーノ)
ヘスス・ロペス=コボス(指)
マドリッド交響楽団,合唱団
ラモン・カルニセル(1789−1855)は、スペイン、カタルーニャのタレガに生まれた作曲家。今日ではチリの国歌を作曲した人というくらいしか知られていないものの、1820,30年代を中心に広く活動しました。「エレナとコスタンティーノ」はカルニセルの二作目のオペラ(セミセリア)。1821年にバルセロナで初演され、成功を収めています。物語はいわゆる救出オペラ。父殺しの罪を被され囚われの身のコンスタンティーノを救うため、彼の妻エレナは、男装してリッカルドを名乗り、親切な土地の貴族カルロの館に潜りこむ。ところがカルロの娘アンナが“リッカルド”に恋をしてしまうので、彼女を愛するウルビーノがやきもきする…。最後に権力者の悪事が発覚し、コスタンティーノが救われてめでたしとなります。ベートーヴェンの「フィデリオ」に瓜二つですが、それもそのはず、原作を遡るとどちらも同じフランスのオペラ(ガヴォー「レオノール」)に行き着くので、二つのオペラは従兄弟のような関係です。このマドリッドでの蘇演には、ルース・ロジク、マリオラ・カンタレロ、ザイミール・ピルグ、ロレンツォ・レガッツォと、スペイン、イタリアなどの名歌手が多く参加しており、さらに指揮は大御所ロペス=コボスと、かなり豪華。カルニセルはロッシーニから強く影響を受けていますので、ロッシーニアンは逃がせません。録音:2005年3月12-14日,マドリッド

ELOQUENTIA

EL 0918
(2CD)
\3600
ギョーム・ド・マショー(1300-1377):Le Remede de Fortune(応急処置)
[CD1]
 ①もはや何の喜びも持たない者が(Qui n’aroit autre deport)
 ②朝笑うものが夜に泣く(Tieus rit au main qui au soir pleure)
[CD2]
 ①王の歌「恋に落ちる多くのものが喜びを見出す」
  (Joye, plaisanve, et douce nourreture)
 ②BALLADELLE「恋をする者は甘く」(En amer a douce vie)
 ③バラード「私の喜びの泉よ」(Dame de qui toute ma joie vient)
 ④シャンソン・バラード「ああ、あなたに約束なしで」
  (Dame a vous sans retollir)
 ⑤ロンドル「私の喜びの泉よ」(Dame de qui toute ma joie vient)
マルク・マウイヨン(声)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(声、ビウエラ)
アンジェリク・マウイヨン(ゴシック・ハープ)
ピエール・アモン(笛、打楽器)
セルジュ・グビオー、
エマヌエル・ヴィストルキー(声)
マショーの詩の美しい語り、そしてそれを彩る古の楽器の音色を堪能。中世にひとっとびできるアルバムの登場。ギョーム・ド・マショーは、偉大なる作曲家であり、偉大なる詩人でした。マショーの詩は、たとえば15世紀に生きた詩人チョーサーにも影響を与えています。マショーは、幅広いスタイルで作曲をし、夥しい数の作品を残しており、アルス・ノーヴァの一人者としても歴史に名を残しています。モテットと世俗音楽の発展に大いなる功績を残しています。この作品には、詩人であり歌い手である男性と、彼が愛する美しき女性が登場します。ある日、男性は女性に向かって、自身が書いた愛の歌を朗誦します。すると女性は「この詩は素晴らしいけれども、本当にあなたが書いたのですか?」と問います。もしこの問いに男性が「yes」と答えると、それは当時の宮廷の恋のルールに反します、とはいえ、男性はうそをつくこともできず、男性はその場から逃げ去ってしまいます。逃げ込んだ場所は庭。そこには「希望」の女神がいて、男性はこの女神に励まされ、助けられ、女性の前に戻り、無事思いを伝え、気持ちを通じ合わせることに成功する、という内容です。録音:2008年11月
EL 0919
\2500
1700年代のナポリの歌曲集
 ①ニッコロ・グリッロ:ある日、あわれなレンズッロは目が覚め
 ②ジュゼッペ・デ・マホ(1697-1771):魚が新しいとき
 ③ニコラ・ウゴリーノ(17-18世紀):
  独奏リュートとヴァイオリンのための協奏曲変ロ長調
 レオナルド・レオ(169401744):
  ④2声、2つのヴァイオリンと通奏低音のためのシチリアーノ
  ⑤トラヴェルソと弦楽器のための協奏曲 ト長調
 ⑥ジュゼッペ・デ・マホ:この太陽が私のものにならないならば
 ⑦ニコロ・グリッロ:私のこころのさくらんぼ
 ⑧ニコラ・フィオレンツァ:シンフォニア
 ⑨マホ:農夫は
アントニオ・フローリオ(指)
カペッラ・デッラ・ピエータ・デイ・トゥルキーニ
〔ピノ・デ・ヴィットリオ(T)、
アレッサンドロ・チッコリーニ(Vn)、
トマゾ・ロッシ(トラヴェルソ)、
ウゴ・ディ・ジョヴァンニ(リュート)〕
1700年代のナポリで生み出された音楽集。ナポリの音楽史は、情報が整理されておらず、不明な点が多いままです。ナポリ音楽に息づく民衆の息遣いまでをも見事に再現した1枚。録音:2008年12月

FARAO

S 108052
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 アンドレアス・エットゥル(トランペット・ソロ)
ズービン・メータ(指)
バイエルン国立管弦楽団
1936年生まれの巨匠メータが1998年より2006年まで音楽監督を務め、現名誉指揮者のポストにある手兵バイエルン国立管弦楽団。ワーグナーの「ワルキューレ」(B.108040)をはじめ、当コンビの録音をリリースしてきたFARAOの最新アルバムはマーラーの第5交響曲。巨匠が会心のプログラムで古巣に復帰を果たした2008年12月の最新ライヴです。メータはマーラーの第5交響曲を、1976年にロサンジェルス・フィルとセッション録音、1989年にニューヨーク・フィルとセッション録音しており、その時々の音楽監督時代を特徴づけるものとして強く記憶されていますが、このたびのバイエルン国立管とのライヴ・レコーディングは、2004年の第3交響曲ライヴ(S.108047)でもたいへん感動的な内容を聞かせていただけにおおいに期待されるところです。さらにSACDハイブリッド仕様で、オーディオ・ファイル納得の優秀録音というのもポイントといえるでしょう。録音:2008年12月15 & 16日バイエルン国立歌劇場におけるライヴ DDD マルチチャンネル ステレオ 72’30”
=メータのマーラー第5番 演奏時間の比較=
[バイエルン国立O. / 2008年ライヴ] Ⅰ.12’31”+Ⅱ.14’48”+Ⅲ.18’30”+Ⅳ.10’07”+Ⅴ.16’34”=TT.72’30”
[ニューヨーク・フィル / 1989年]  Ⅰ.11’38”+Ⅱ.14’05”+Ⅲ.18’00”+Ⅳ.10’50”+Ⅴ.14’54”=TT.69’27”
[ロサンジェルス・フィル / 1976年] Ⅰ.11’23”+Ⅱ.12’44”+Ⅲ.17’10”+Ⅳ.9'39”+Ⅴ.14’06”=TT.65’02”

HAENSSLER 1CD¥2300

98 273 メンデルスゾーン:
 詩篇第98番「主に向かいて新しき歌をうたえ」Op.91
 詩篇第115番「われらにではなく、主よ」Op.31
 詩篇第114番「イスラエルの民エジプトを出て」Op.51
 録音:2003年2月22、23日
  シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール
マルリス・ペーターゼン[Op.31, 91](S)
アレクサンドラ・パウルミヒル[Op.31](A)
トーマス・マイケル・アレン[Op.31, 91](T)
モルテン・エルンスト・ラッセン[Op.31, 91](Bs=Br)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
メンデルスゾーン:
 詩篇第42番「鹿が谷の水を慕いあえぐように」Op.42
  録音:1997年5月5日ジンデルフィンゲン・シュタットハレ
シビッラ・ルーベンス(S)
スコット・ウィアー、
クリストフ・ゲンツ(T)
マティアス・ゲルネ、
トーマス・メーネルト(Bs)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
同時代の音楽よりはむしろヘンデルやモーツァルトといった古典、なかでもJ.S.バッハを理想としていたメンデルスゾーンにとって、宗教合唱曲は重要なポジションを占めるジャンルでした。ここでリリングは、その形式と構造がバッハのカンタータを思わせる詩篇より4曲を取り上げています。ベルリンの大聖堂聖歌隊との仕事の中で生み出された第98番は3部構成で書かれ、冒頭アカペラのセクションで開始され、つづいて2つのセクションは管弦楽を伴い、最後は冒頭のセクションから主題が回帰してくるつくりとなっています。ほかに全篇二重合唱用に作曲された第114番、そして、シューマンが“メンデルスゾーンのもっとも成功した宗教曲”と称賛した第42番と、メンデルスゾーン独特のヴァラエティゆたかな形式と表現が聞かれます。リリングによるメンデルスゾーンのシリーズでは、2大オラトリオ「聖パウロ」(98.926)、「エリヤ」(98.928)を筆頭に、オラトリオ的な性格の第2交響曲(98.176)、劇音楽「真夏の世の夢」(98.992)と「アタリア」(98.486)、コミック・オペラ「ボストンから来た叔父」(98.221)やリーダーシュピール「異国からの帰郷」(98.487)と、声楽の扱いにすぐれた手腕を示してきたのは広く知られるところです。ルーベンス、ゲルネ、ペーターゼンなど選りすぐりのソリストを迎えたこの詩篇でも、巨匠の作り出すハーモニーの美しさにはみごとなものがあります。なお、当アルバム収録の詩篇第42番は既出のもの(98.307)と同一の音源となります。
98 512 「J.S.バッハの祝祭音楽」
 カンタータ第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV.182〜
  ソナタ ト長調
 カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV.21〜
  シンフォニア ハ短調
 カンタータ第196番「主はわれらをみ心に留めたまえり」BWV.196〜
  シンフォニア ハ長調
 カンタータ第106番「神の時こそいと良き時」BWV.106〜
  ソナティーナ変ホ長調
 カンタータ第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV.12〜
  シンフォニア ヘ短調
 カンタータ第146番「われら多くの艱難を経て」BWV.146〜
  シンフォニア ニ短調
 カンタータ第172番「歌よ、響け」BWV.172〜合唱
 カンタータ第175番「彼は己の羊の名を呼びて」BWV.175〜合唱
 カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまもて」BWV.147〜
  第1曲合唱、第10曲終曲コラール
 カンタータ第137番
  「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」BWV.137〜
   第1曲コラール合唱、第5曲終曲コラール(合唱)
 カンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV.140〜
  第1曲コラール合唱、第7曲終曲コラール(合唱)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
フランクフルト聖歌隊
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
合唱界の大御所リリング監修の偉業、バッハ大全集の宗教カンタータ全曲から名作ナンバーを編んだハイライト盤。第一線の研究者としての実績に裏づけられた確かな演奏により、J.S.バッハの崇高かつ普遍的な音楽を端的に知ることができます。
98 298
\2300→¥2090
シューベルト:ピアノ作品集Vol.3
 ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960、
 楽興の時D.780
ゲルハルト・オピッツ(P)
ドイツ・ピアノ界の正統派を体現するゲルハルト・オピッツ。渾身のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集(KDC8001)を完成させ、新たにスタートさせているのはシューベルト作品集。第3弾はシューベルト晩年の「ピアノ・ソナタ第21番」とシューベルトのピアノ小曲集の傑作「楽興の時」。「ピアノ・ソナタ第21番」は明暗の対比が自然で美しく、オピッツの優しく細やかな歌心がこの長大な作品の音楽性を存分に表現しています。またシューベルトの抒情性が溢れ出ている「楽興の時」では、純粋で端正な深い味わいを感じさせる演奏を聴かせてくれます。録音:2007年4月30-5月5日(ノイマルク)
98 593
¥2090
ブラームス:
 交響曲第4番ホ短調Op.98、
 ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a、
 ハンガリー舞曲第5番
クリストフ・エッシェンバッハ(指)
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団
北ドイツで1986年に創設され毎年開催されるシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭。1987年にバーンスタインによって設立されたオーケストラ・アカデミーは選びぬかれた実力派若手音楽家が集まっています。シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団はこのアカデミーから構成されており世界的指揮者らの指導により有能な演奏家の育成を行っています。エッシェンバッハはオーケストラ設立以来密接に指導にあったっています。毎年テーマを掲げているこの音楽祭ですが、2005年は「日本」がテーマ。日本各地でも演奏会が行われ、話題を呼びました。このアルバムはそのツアーでのライヴ録音。若手音楽家たちと鬼才エッシェンバッハが繰り広げる熱演は必聴です。「ブラームス交響曲第4番」はエッシェンバッハの個性溢れる表現が強烈な印象を残し、それに応えるオーケストラが豊かに響きエッシェンバッハの音楽をサポートしています。独特のテンポでひねりのある演奏を展開する「ハイドンの主題による変奏曲」。アンコールで演奏された「ハンガリー舞曲第5番」も聴衆の熱気を感じさせる迫力の演奏です。録音:2005年8月1日(ライヴ)サントリーホール
98 547
¥2090
メンデルスゾーン:
 交響曲第5番ニ長調Op.107「宗教改革」
 弦楽のための交響曲第5番変ロ長調
 弦楽のための交響曲第6番変ホ長調
 弦楽のための交響曲第10番ロ短調
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
シンフォニアを含む完全全集に向けて進行中、ファイによるメンデルスゾーン・シリーズ第4弾。全篇これまでどおり快速テンポが特徴ですが、ドレスデン・アーメンの引用で名高い「宗教改革」では、ノンヴィブラートの弦によりしみ出すように開始される冒頭と、主部に入って嵐のような激烈アプローチとのコントラストがあざやか。弾むようなスケルツォと、哀切のこもったアンダンテも劇的で、当コンビの好調ぶりを物語ります。さらに、カップリングのシンフォニア3曲もまばゆいばかりの生命感で、美しい弦の魅力がたっぷりと味わえます。
2008年録音。
=「宗教改革」のトラックタイム=
10’08”+4’42”+3’24”+9’02”=TT.27’16”
98 253
\2300→¥2090
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.3
 第27番ハ長調KV.303(293c)/
 第33番ヘ長調KV.377(374e)/
 第34番変ロ長調KV.378(317d)/
 第41番変ホ長調KV.481
ドミトリ・シトコヴェツキー(Vn)
コンスタンチン・リフシッツ(P)
リフシッツ&シトコヴェツキーによるモーツァルトのソナタ・シリーズ第3弾。メロディアスな内容で、全ソナタ中屈指の人気作である第33番に、パートの比重が対等になる最後の3曲のひとつ、第41番ほかを収めています。ときに美しく溶け合い、ときにはげしくぶつかり合うさまは、気鋭のピアニストとヴェテランの味わいとの互いの長所がうまい具合に活きたもの。モダン楽器による正攻法のスタイルというかれらの方向性は、結果としてロマンティックで、たっぷりとゆたかな音楽の流れを獲得することに成功しています。録音:2008年2月8-10日ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ゲースト / ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・オーディトリアム
98 551
(6CD)
\4400
5゜56’
「J.S.バッハ:待降節&クリスマス・カンタータ集」
[CD 1] 66’48”
 カンタータ第62番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.62
 (待降節第1日曜日用)
  録音:1979年10月、1980年2、4月
 カンタータ第36番「喜び勇んで羽ばたき昇れ」BWV.36
  (待降節第1日曜日用)
  録音:1980年8月、1981年2月、1982年3月
 カンタータ第61番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.61
  (待降節第1日曜日用)
  録音:1977年12月、1978年1月
アーリン・オジェー、
ヘレン・ドナート、
カトリン・グラーフ、
インガ・ニールセン、
ノブコ・ガモウ=ヤマモト(S)
ユリア・ハマリ、
ドリス・ゾッフェル、
アン・マレー、
ヒルデガルド・ラウリヒ、
ガブリエーレ・シュレッケンバッハ、
ヘレン・ワッツ、
ヘルラン・ガードウ、
ヴェレナ・ゴール(A)
ペーター・シュライアー、
クルト・エクヴィルツ、
アルド・バルディン、
アーダルベルト・クラウス(T)
ヴォルフガング・シェーネ、
ヴァルター・ヘルトヴァイン、
ジークムント・ニムスゲルン、
フィリップ・フッテンロッハー、
ハンス=フリードリヒ・クンツ、
ニクラウス・テューラー(Bs)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
[CD 2] 69’36”
 カンタータ第132番
  「道を備えよ」BWV.132(待降節第4日曜日用)
  録音:1976年9月、1977年1、4月
 カンタータ第63番
  「キリスト者よ、この日を銘記せよ」BWV.63(降誕節第1日用)
  録音:1971年2月、1981年3月
 カンタータ第91番「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV.91
  (降誕節第1日用)
  録音:1972年2月、1984年
[CD 3] 43’21”
 カンタータ第110番
  「われらが口を笑いにて満たすべし」BWV.110
  (降誕節第1日用)
  録音:1975年1、2、5月
 カンタータ第191番
  「いと高きところには神に栄光あれ」BWV.191
   (降誕節第1日用)
  録音:1971年2、5月
[CD 4] 66’15”
 カンタータ第40番「神の子の現われたまいしは」BWV.40
  (降誕節第2日用)
  録音:1970年6、7月
 カンタータ第57番
  「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV.57(降誕節第2日用)
  録音: 1981年11月、1982年2月
 カンタータ第121番
  「キリストを、われらさやけく頌め讃うべし」BWV.121
  (降誕節第2日用)
  録音:1980年2、4月
[CD 5] 59’45”
 カンタータ第64番
  「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV.64
  (降誕節第3日用)
  録音:1977年9月、1978年1月、1981年4月
 カンタータ第133番「われ汝にありて喜び」BWV.133(降誕節第3日用)
  録音:1980年2、4月
 カンタータ第151番
  「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV.151(降誕節第3日)
  録音:1971年2月
[CD 6] 52’45”
 カンタータ第122番
  「新たに生まれし嬰児」BWV.122(降誕節後第1日曜日)
  録音:1972年2月
 カンタータ第65番「彼らみなシバより来らん」BWV.65(顕現節)
  録音:1978年9月、1979年2月
 カンタータ第123番
  「いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君侯」BWV.123(顕現節)
  録音:1980年2、4月
ヘンスラー社による不滅の金字塔「バッハ大全集」でシリーズの監修を務めたリリング。巨匠が完成させたカンタータの全曲録音より、当セットでは待降節と降誕節(クリスマス)にちなんだナンバーを収めています。多彩なソリストの並ぶなか、目を引くのがいまは亡きオジェー。これは美声で知られた彼女の姿を知るうえで、最良の録音といえるのではないでしょうか。さらに、器楽のゲストもじつに豪華な顔ぶれで、フルートのペーター=ルーカス・グラーフ(第110番、第123番、第151番、第191番)、オーボエの宮本文昭(第57番)やインゴ・ゴリツキ(第132番、第151番)、ファゴットのクラウス・トゥーネマン(第110番)といった具合。アンサンブルもよく練られており、やさしさと喜ばしい雰囲気に満ちた内容に、安定した音楽を聞かせるリリングの手腕はさすがといったところでしょう。なお、ブックレットは演奏家およびトラック・リストとドイツ語&英語歌詞訳のみの仕様となっています。場所:シュトゥットガルト記念教会 ステレオ
98 525
\2300
「きよしこの夜〜ドイツのクリスマス・ソング集」
 1. Und unser lieben Frauen 1:22
 2. Wach, Nachtigall, wach auf! 1:14
 3. Esajas Reusner (1636-1679)
 Ein Kind geboren zu Bethlehem
 (Laute solo) 1:15
 4. Maria Verkundigung
 (Es flog ein kleins Waldvogelein) 3:20
 5. Es kommt ein Schiff geladen 2:00
 6. Maria durch ein Dornwald ging 1:32
 7. Es wollt ein Jager jagen 1:17
 8. Preambulum und Chorea
 (aus dem Lautenbuch des Johannes Arpinus; Laute solo) 1:29
 9. Sys willekomen heire kerst 1:38
 10. Uns ist geborn ein Kindelein 1:17
 11. Esajas Reusner: Allemande und Courante fur Laute (Laute solo) 3:25
 12. Es ist ein Ros entsprungen 3:10
 13. Kommet, ihr Hirten 1:01
 14. Geborn ist uns ein Kindelein 2:04
 15. Esajas Reusner: In dulci jubilo (Laute solo) 0:54
 16. Vom Himmel hoch 3:08
 17. Ihr Kinderlein kommet 1:30
 18. Still, still, still 2:17
 19. Esajas Reusner: Vom Himmel hoch (Laute solo) 0:35
 20. Resonet in laudibus 2:19
 21. Susani, susani (Weihnachtslied beim Kindelwiegen) 2:40
 22. Stille Nacht 3:16
 23. Esajas Reusner: Passacaglia in D-Dur (Laute solo) 4:13
 24. Laufet, ihr Hirten 1:11
 25. O, du frohliche 1:24
 26. Quem pastores laudavere 0:56
 27. Passamezzo und Saltarella
 (aus dem Lautenbuch des Johannes Arpinus; Laute solo) 1:15
 28. O Jesulein zart 2:49
 29. In dulci jubilo 3:14
 30. Mit diesem neuen Jahre 1:45
ベッティナ・パーン(S)
ヨアヒム・ヘルト(lute)
2007年以来ナイジェル・ノースの後任としてデン・ハーグ王立音楽院で教鞭を取る、ヨアヒム・ヘルト(1963年生まれ)。「ドイツのポピュラー・ソング集」(98.284)に次ぐ最新アルバムのテーマは、クリスマス。11世紀からおよそ1820年ごろまでに成立した作品をカバーしています。世界中で親しまれている「きよしこの夜」ほか、30の短いナンバーをリュート一本による簡素なひびきと清楚な歌声で、しっとりと聴かせてゆきます。長年コープマンと密接に活動を続けてきたパーンは、ここ数年来ヘルトとデュオを組み、2007年にゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭、2008年にはシュヴェツィンゲン音楽祭に出演し、おおきな成功をおさめています。録音:2009年1月29-31日ファーレンドルフ、救世主教会

HMF

HMC 801937
(2SACD HYBRID)
\5200
カイア・サーリアホ(b.1952):
 歌劇『彼方からの愛』(全曲)
ケント・ナガノ(指揮)
ダニエル・ベルヒャー(T/ジャウフレ・リュデル) 
エカテリーナ・レキーナ(S/クレメンス)
マリー=アンジュ・トドロヴィッチ(Ms/巡礼者)
ベルリン・ドイツ交響楽団、
ベルリン放送合唱団
ケント・ナガノ最新盤は、サーリアホの歌劇。サーリアホ初のオペラであるこの作品は、2000年ザルツブルク音楽祭でピーター・セラーズのプロダクションで初演され、絶賛されました。時代設定は中世、登場人物は、運命の人に出会うのをただひたすら待っているアキテーヌの城に住む男リュデルと、トリポリの砦に住む女クレメンス。トリポリでクレメンスが歌う、理想の恋人を思う歌を聴いた巡礼者は、長旅の後、アキテーヌへとたどり着きます。そこでリュデルの愛の歌を聴いた巡礼者は、遠く離れたこの男女二人が、まさに運命の人同士であると確信します。リュデルは、クレメンスに会うために、はるかトリポリまで船旅をしますが、途中で重大な病にかかり、トリポリに着くころには瀕死の状態でした。二人は出会い、お互いが運命の人であることを確信しますが、リュデルはクレメンスの腕の中で息絶える、という物語。かなわぬ恋に身をこがす、中世の騎士道の物語をアマン・マールフが読み直したリブレットに、サーリアホは、緻密な幻想的絵画のような、複雑な色彩のパレットを幾重にも重ねたような音楽をつけました。ケント・ナガノは、見事な明晰さをもってこの中世の音物語の世界を描きます。録音:2006年3月(テルデックス・スタジオ)、2008年10月(バイエルン)
HMU 807496
(SACD HYBRID)
\2600
デイヴィッド・ラング(b.1957):
 マッチ売りの少女の受難曲/愛は強いから/
 横たわる/夜・朝・昼/再び(伝道の書)
ポール・ヒリアー(指揮)
シアター・オブ・ヴォイセズ、
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
有名な童話「マッチ売りの少女」。「Passion(受難)」とは、被害を受けること、苦しみを意味するラテン語。ラングは、イエスの受難ではなく、マッチ売りの少女が受けた苦しみを悼んで(まるでイエスの受難のよう、とラングは言っています)この作品を書きました(2008年ピュリツァー賞音楽部門受賞)。バッハの受難曲では、合唱は群集を、独唱者はイエスやエヴァンゲリスト(語り部)を担当しますが、ラングのこの作品では、声楽アンサンブルがすべてを語り、それぞれの歌手が打楽器も担当しながら進みます。冒頭、少しずつリズムがずれていくカノンのようなトラックは、「ほ、ほ、ほたるこい」を連想させる透明感。ラングは、マッチ売りの少女の物語を、時に淡々と、時にホーミーのように、物語の最後の場面では、寒くて歯が噛み合わない少女の祈りの言葉を思わせる書法で、聴き手の眼前に深々と冷える物語の世界と、悲しい少女の物語をくっきりと浮かび上がらせます。録音:2008年11月
HMU 807447
(2SACD Hybrid)
\4800→¥4380
ヘンデル:オルガン協奏曲集op.7
[CD1]
 オルガン協奏曲
  ①変ロ長調 op.7-1
  ②イ長調op.7-2③変ロ長調op.7-3④ニ短調op.7-4
[CD2]
 ①オルガン協奏曲ト短調op.7-5
 ②オルガン協奏曲変ロ長調op.7-6
 ③シャコンヌ ヘ長調HWV 485*
 ④フーガ ト短調HWV 264*
 ⑤シャコンヌ ト長調HWV 442*
 ⑥協奏曲ヘ長調「カッコウとナイチンゲール」HWV295
リチャード・エガー(オルガン、チェンバロ*、指揮)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
1761年、ヘンデルの没後、遺作として出版された器楽協奏曲集の登場です。エガーの霊感に満ちた即興満載のオルガン、楽器はヘンデル・ハウスが所有しているヘンデル生前のオルガンのコピーを使用。ファゴット2本を含むリッチな通奏低音パートが、オルガンの豊かな音色を支えます。チェンバロ・ソロ作品では、フーガ(HWV 264)が傑出しています。高い緊張、美しいメロディー、分厚い和声、エガーの腕が冴えています。「カッコウとナイチンゲール」は、まるでコンサートのアンコールをライブで聴いているかのような盛り上がり。ヘンデルの充実の作風をたっぷりと味わうことができます。録音:2006年11月、2007年2,3月 【使用オルガン】Goetze&Gwynn(1998)?ヘンデル・ハウス・ミュージアムの特別許可により使用 HWV 295のみ/Robin Jennings?4ストップの室内オルガン(2005年) 【使用チェンバロ】HWV485, 264/マルコルム・グリーンハルフ(2005年) HWV 442/ジョエル・カッツマン(1991年/1638年リュッカースモデル)
HMX 2901902
(10CD)
\11700→¥10990
★特別価格
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
[CD1]
 ①第16番 ト長調 op.31-1
 ②第17番 ニ短調op.31-2「テンペスト」
 ③第18番 変ホ長調 op.31-3
 【録音:2005年4月】
[CD2]
 ①第8番 ハ短調 op.13「悲愴」
 ②第11番 変ロ長調 op.22
 ③第28番 イ長調 op.101
 【録音:②2005年12月/①,③2006年3月】
[CD3]
 ①第9番 ホ長調 op.14-1
 ②第10番 ト長調 op.14-2
 ③第24番 嬰ヘ長調 op.78
 ④第21番 ハ長調 op.53「ワルトシュタイン」
 【録音:2005年4月(③), 12月(①②④)】
[CD4]
 ①第27番 ホ短調 op.90 ②第25番 ト長調 op.79
 ③第29番 変ロ長調 op.106
 【録音:2006年3月(①)、6月(②③)】
[CD5]
 ①第1番 ヘ短調 op.2-1 ②第2番 イ長調 op.2-2
 ③第3番 ハ長調 op.2-3【録音:2006年10, 11月】
[CD6]
 ①第4番 変ホ長調 op.7 ②第22番 ヘ長調 op.54
 ③第23番 ヘ短調 op.57【録音:2006年10, 11月】
[CD7]
 ①第12番 変イ長調 op.26「葬送」
 ②第13番 変ホ長調 op.27-1
 ③第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
 【録音:2006年10, 11月】
[CD8]
 ①第5番 ハ短調 op.10-1 ②第6番 ヘ長調 op.10-2
 ③第7番 ニ長調 op.10-3
 【録音:2007年4月】
[CD9]
 ①第15番 ニ長調 op.28「田園」
 ②第19番 ト長調 op.49-1
 ③第20番 ト長調 op.49-2
 ④第26番 変ホ長調 op.81a「告別」
 【録音:2006年6月(①),
  2005年4月(②③), 2007年4月(③)】
[CD10]
 ①第30番 ホ長調 op.109 ②第31番 変イ長調 op.110
 ③第32番 ハ短調 op.111【録音:2007年6月】
ポール・ルイス(ピアノ)
ブレンデルに学び、多彩な音色と知的なプログラムで聴衆を魅了している若手注目株のポール・ルイス。ここでベートーヴェンのソナタが全集となって登場です。各ディスクはベートーヴェンの様々な肖像が描かれた美しい紙製スリップケースに封入されています。[CD8,9,10]は、2008年英国グラモフォン誌のレコード・オブ・ザ・イヤー2008に選ばれた名演奏。どの曲も、鋭い知性に基づく構築性、どんなに厚い和音でも決して鈍重にならず自然に豊かに広がる音色、そして実に巧い語り口で、聴き手の耳と頭に素直に入ってくる音楽作りとなっています。ヴィルヘルム・ケンプの名と並べて語られ称されている、今もっとも注目すべき真の才能をたっぷりとご堪能下さい。すべてテルデックス・スタジオにての録音
HMX 2908209
(5CD)
\6000→¥5590
★特別価格
ドビュッシー:ピアノ作品全集
[CD1]
 前奏曲集第1&第2集(全曲)
 【録音:1999年/ベヒシュタイン1897年製使用】
[CD2]
 12の練習曲、スケッチ帳より、マスク、喜びの島
  【録音:1996年】
[CD3]
 ベルガマスク組曲、ふたつのアラベスク、
 子供の領分、映像第1&2集(全曲)
 【録音:2005年5月/1902年製ブリュートナー使用】
[CD4]
 忘れられた映像、ボヘミア舞曲、夢想、マズルカ、
 ロマンティックなヴァルス、バラード、舞曲、夜想曲、
 ピアノのために【録音:2006年5月/スタインウェイ】
[CD5]
 版画、コンクール用小品、ハイドンを讃えて、
 小さい黒人、レントより遅く、
 6つの古代のエピグラフ(独奏版)、英雄的子守歌、
 慈善団体「負傷兵の衣類」のための小品、
 エレジー、燃える炭火に照らされた夕べ、
 リア王の眠り(ロジェ=デュカス編曲)
  【録音:2006年5月/スタインウェイ】
アラン・プラネス(ピアノ)
アンサンブル・アンテルコンタンポランで長らくピアニストを務めた、フランスの巨匠プラネスのドビュッシーがボックスセットで登場。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで来日しており、クリヤーなタッチと、知的で隙のない構築性、それでいて決して聴き手を束縛することのない音楽作りで私たちを魅了しました。練習曲もテクニックのみで弾きたおすのではなく、ドビュッシーの虹のような音世界を自在に操っています。これぞ本物、巨匠プラネスを体験したことのない方は是非手にとっていただきたいセットです。





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