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第49号マイナー・レーベル新録音新譜(2)



INTEGRAL

INTEG 221168
¥2500→¥2290

リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ラヴェル:夜のガスパール

マリリン・フラスコーヌ(Pf)

48’21 日本語解説付き
新録音にしては収録時間が短いですが、これ以上ないほどの超難曲を並べて弾ききった自信作なのでしょう。フラスコーヌ、10月下旬に初来日しますが、ジャケ写からも非常な美貌がうかがわれます。コンサート後に薔薇の花1輪、捧げてサインをせがむ、おじさんたちの姿が目に浮かびます。

IPPNW

IPPNW 65
¥2400→¥2190

ゲオルク・ムッファト:
  ハーモニーの捧げ物〜2Vn,2Viol&通奏低音によるソナタ第2番 ト短調
テレマン:
 2Vn,2Viol,Vc&通奏低音のためのソナタ ト短調 TWV44:33、
 2Vn,2Viol,Vc&通奏低音のためのソナタ へ短調 TWV44:32
 2Vn,2Viol,Vc&通奏低音のためのソナタ ロ長調 TWV44:34
シュメルツァー:イ短調のアリア付きのセレナータ
フローベルガー:パルティータ第2番 ニ短調 FbWV602

コンチエルト・メランテ
{ベルンハルト・フォルク、
ライマール・オルロフスキー(baroque Vn),
ウルリッヒ・クネルツァー、
ヴァルター・キュスナー(baroque Va),
クリスティン・フォン・デア・ゴルツ(baroque Vc),
ウルリッヒ・ヴォルフ(Violone),
ビョルン・コレッル(lute,Theorbo),
ラファエル・アルパーマン(Keyboard),
ミヒャエラ・ハッセルト(Cemb,Org) }

コンチエルト・メランテのメンバーの半数はベルリンフィルのメンバーでここではピリオド楽器を弾いております。
2008年10月5日 ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール 55’42

KII(ZIG ZAG TERRITOIRES)

KKC 5074
(特別価格)
\2700→¥2490

ベルリオーズ:
 (1)幻想交響曲 第1楽章〜第5楽章
 (2)序曲「ローマの謝肉祭」

ジョス・ファン・インマゼール (指)
アニマ・エテルナ

目から鱗、こんなの初めて。 インマゼールならではの不思議な「幻想交響曲」

輸入盤 (ZIGZAG)、録音:2008年5月20-28日/ブリュージュ、コンセルトヘボウ 、日本語解説書付
 65’15” (1)第1楽章14'59 第2楽章6'47 第3楽章15'52 第4楽章7'32 第5楽章10'29、 (2)9'13

インマゼールがついにベルリオーズに挑戦しました。ピリオド楽器による「幻想交響曲」自体はいろいろありますが、もっともインマゼール向きの作品ゆえ、興味津々。オフィクレイドやコールアングレはもちろん、第2楽章のコルネットのオブリガードも手抜かりなし。比較的小編成のオケのうえノン・ヴィブラート奏法がこの作品が意外に古典的であることを再認識させてくれたり、ハープの効果にも感心させられますが、第1楽章冒頭から情感たっぷり、切々と歌い上げる感情発露、大きなテンポの動かしなどインマゼール節全開のボルテージの高さ。さらに有名な固定楽想も徐々にクレッシェンドするのではない彼ならではのやり方が絶品。目から鱗の超強力盤です。


LSO LIVE

LSO 0682
(2SACD Hybrid)
\4000→¥3590

プロコフィエフ:
  バレエ「ロメオとジュリエット」Op.64(全曲)
ゲルギエフ(指)
ロンドン交響楽団
レーベル・スタートより10年目となる2010年に向けてのLSO Live最新アルバムは、首席指揮者ゲルギエフによるプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。2008年秋に手兵LSOを率いた形としては初の来日公演を果たし、交響曲全曲と主要な協奏曲を含む「プロコフィエフ・チクルス」で大成功を収めたゲルギエフが、その直前に本拠バービカンでおこなったコンサートを収録したものです。
「私はこの30年来、プロコフィエフのすべてのオペラを指揮して来ましたし、ほとんどすべてのバレエや映画音楽も指揮しています。彼のすべての作品を知っています。でも、まだ興味が尽きることはありません。」
自身の言葉を裏付けるように、プロコフィエフをライフワークに位置付けるゲルギエフは、これまでに1988年以来の手兵マリインスキー劇場管と「3つのオレンジへの恋」「炎の天使」「修道院での婚約」「戦争と平和」といった主要なオペラとピアノ協奏曲全曲のレコーディングをおこない、LSOとは首席指揮者就任以前の2004年に交響曲全集シリーズを敢行、この模様を収めたライヴ録音盤はGramophone賞を獲得しています。「プロコフィエフの音楽はドラマチックなパワーを強くもっていて、特にバレエやオペラでそれを強く感じます。交響曲も彼の作曲人生の中で重要なジャンルですが、何と言っても本領は劇場のための作品にあります。プロコフィエフとは『ロメオとジュリエット』を書いた作曲家である、とさえ言えるでしょう。」
シンポジウムで、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」についてこのように熱く語り、来日公演でも第1、第2組曲より計10曲を取り上げていたゲルギエフですが、どうしてもこだわりのあるレパートリーということもあるのでしょう。このたびのLSOとの新録音でも前回1990年のマリインスキー劇場管との録音と同じく、52曲からなる完全。これほどまでにゲルギエフが絶賛する「ロメオとジュリエット」は、パリから祖国に戻り、たまたま接したシェイクスピアの悲劇にいたく感動したプロコフィエフが、原作のバレエ化により実験主義的、モダニズム的手法から、シンプルで自然な手法、ロマンシティズムヘの転換点とするべく自らに課して創作に臨みわずか4ヶ月で一気に完成させた作品。彼の書いたバレエ・スコアのなかでももっとも長大で、もっとも激烈かつ劇的な作品である事実からも、プロコフィエフの強い意気込みがうかがい知れます。それだけに、ゲルギエフが作曲者の当初意図した完全な形での録音にこだわりをみせるのは当然のことなのかもしれません。
ところで、LSOにとっても「ロメオとジュリエット」はなじみの作品といえ、1973年にプレヴィンが全曲版をセッション録音しているのをはじめ、1966年にアバドがハイライトをセッション録音、1978年にチェリビダッケ指揮のハイライトをBBCがライヴ収録、1983年にチェクナヴォリアンが組曲版をセッション録音(未発売)、1985年にヤン・パスカル・トルトゥリエが5曲をセッション録音という具合に、ここに至るまでの録音数も少なくありません。来日公演では、重厚なオスティナートで名高い第13曲「騎士たちの踊り(モンタギュー家とキャピュレット家)」や、荒々しい躍動感が横溢する第35曲「タイボルトの死」といったナンバーの扱いが、広大に取られたダイナミックレンジと情報量の多さとにおいて圧巻というほかないものでした。ただ、それにもまして強い印象を残したのが、たとえば、チャーミングで愛おしい第10曲「少女ジュリエット」や、また、来日時の実演でもやはり終曲に置かれていた第52曲、悲痛なまでの愛の昂ぶりが胸に迫る「ジュリエットの墓の前のロメオ」でみせた、美しく優しく繊細なメロディの表現。じっさい、ゲルギエフは「美しいメロディが重要なポイントであるプロコフィエフ作品の中にあって、もっとも美しいものが『ロメオとジュリエット』と思っている」とも述べています。
「ゲルギエフとLSOのパフォーマンスはまったくすばらしかった。ただのありきたりのオーケストラの演奏水準とかではなく、ゲルギエフが、手兵から引き出した色彩ときめ細やかさの幅において、それはバレエの振付が無いことをほとんど問題としないものでした。」(クラシカル・ソース・ドットコム)
来日公演とほぼ同じ時期に録音された当アルバムですが、プロコフィエフを知り尽くし、「ロメオとジュリエット」をこよなく愛する巨匠のもと、機能性抜群の手兵LSOは度重なる実演を通じてプロコフィエフのイディオムを叩き込まれていることから、ここに作品の魅力を完璧に描き尽くしたといってもいいでしょう。2009/10年のシーズンより首席指揮者就任3年目に突入するゲルギエフとLSOのいまを知り、そして今後の展開を占う意味で見逃せない内容と思われます。録音:2008年11月21 & 23日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) DSD5.0マルチチャンネルステレオ 149゜ プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン

MARIINSKY

MAR 0505
(SACD Hybrid)
\2000→¥1790

ラフマニノフ:
 (1)ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
 (2)パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43

デニス・マツーエフ (Pf)、
ワレリー・ゲルギエフ (指)
マリインスキー劇場管弦楽団

マツーエフとゲルギエフ夢の共演による驚愕の名演。やはりラフマニノフの3番はこうした演奏で聴きたい独奏・指揮・オケ3拍子揃った超豪華盤登場。

 [録音:2009年2月 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]70’00”

SACDハイブリッド盤。1998年に行われた第11回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門で優勝したデニス・マツーエフ。ゲルギエフの超お気に入りで、その強い希望もあって録音されたラフマニノフの協奏曲集がマリインスキー・レーベルから登場します。第3番は雄大なテンポによる演奏で、ゲルギエフの伴奏ともに近年稀に見る大きな音楽に圧倒されます。もちろんマツーエフの技巧は全く危なげな所がなく、ギレリスを思わす鋼鉄のタッチとクリアな音色で曲を征服。独奏、指揮、オーケストラと三拍子揃った滅多にないラフ3の豪華新録音と申せましょう。パガニーニの主題による狂詩曲も、有名な第18変奏でのゲルギエフならではの華麗な世界に注目です。


METROPOLITAN OPERA BRASS

=新レーベル=
84501 18916
\2600→¥2390
メトロポリタン・オペラ・ブラス
 ①ウェーバー:「狩人の合唱」(『魔弾の射手』より)
 ②R.シュトラウス:二重唱(『アラベラ』より)
 ③同:ツェルビネッタのアリア
  (『ナクソス島のアリアドネ』より)
 ④コルンゴルト:マリエッタの歌(『死の都』より)
 ⑤ベルリオーズ:「月の光」(『トロイの人々』より)
 ⑥同:「王の狩と嵐」(『トロイの人々』より)
 ⑦マスカーニ:間奏曲(『カヴァレリア・ルスティカーナ』より)
 ⑧フンパーディンク:夕べの祈り(『ヘンゼルとグレーテル』より)
 ⑨ワーグナー:(『ラインの黄金』より)
メトロポリタン・オペラ・ブラス
デイヴィッド・クラウス(コルネット、トランペット)
トロンボーン/デミアン・オースティン、トム・ハッチンソン、ウェストン・スプロット
チューバ/クリストファー・ジョン・ホール
トランペット/ペーター・ボンド
フレンチ・ホルン/ジュリー・ランズマン、ミシェル・ベーカー、ジャビエル・ガンダーラ、バーバラ・イェストラインほか
「メトロポリタン歌劇場管弦楽団のメンバーであること、特に金管楽器奏者の場合、それは、時として奏者ではなく聴衆にもなる、ということだ。」弦楽器セクションが甘いメロディーを奏で、木管楽器セクションが狂ったように拍子を刻んでいる間、金管楽器奏者である我々は、次第に冷たくなっていく楽器を抱えてただただじっと時間をすごすこともしばしば。トランペット・パートは長い場合、オペラの中で20ページくらいは出番があるけれど、ヴァイオリン・パートはその10倍以上のページがある。この事実は時として、我々の頭上で繰り広げられている音楽スペクタクルの豪華な世界に浸ることを可能にしてくれる。ステージと観客の間に座っている我々は、夜ごとに演奏参加者と見物者の両者の役割を果たすのである。交響曲の金管楽器奏者たちは、演奏すべき音符がない間、非常口灯と無限に広がる人の顔の海をただただ眺めるだけである。しかし、オペラ歌劇場では、金管楽器奏者たちは、サロメの官能的なダンス、ミミとロドルフォの肩に舞い落ちるやさしい雪の結晶などを鑑賞することができる。もちろん、舞台上のスペクタクルそれだけでも素晴らしいけれど、我々が音楽家としてのキャリアの大部分をピット内で過ごせるのは、素晴らしい歌手たちの芸術性のおかげでもある。このCDは、作曲者の才能、そしてこの原曲を歌う歌手たちの芸術性に我々が魅せられるオペラの瞬間を切り取ったものである。<ライナーノートより>

MIRARE

MIR 104
\2600→¥2390
ハイドン:ソナタと変奏曲集
 ソナタ第62番 変ホ長調 Hob. XVI:52
 変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6
 ソナタ第53番 ホ短調Hob. XVI:34
 ソナタ第54番 ト長調 Hob. XVI:40
アンヌ・ケフェレック(P)
ケフェレックの音楽の幅に感服 清冽な響き、清々しいハイドン

録音:2001年9月30日、10月1日

コンサート、録音ともに世界中の音楽ファンを魅了するピアニスト、アンヌ・ケフェレック。彼女のレパートリーは非常に多様でいつも違った顔を見せてくれます。気品に満ち、その凛とした姿は、彼女が奏でる音楽そのもの。今回は2009年がアニバーサリーイヤーでもあるハイドンの作品。
モーツァルトのハイドンに対する尊敬は「ハイドン・セット」の献呈文にもあらわれていますが、他にもモーツァルトはこのようにも語っています。「洗練された冗談、意外な驚き、笑い、深い感動といった全ての事柄をハイドンほど上手く表現できる人は他にいません。」また同じように、モーツァルトがケフェレックの演奏を聴いたら「これほどハイドンの作品を表情豊かに活き活きと演奏できる人も、アンヌ・ケフェレックの他にいないでしょう。」と言うかもしれません。それほどに、このケフェレックは、快活で力強く、また繊細で柔和な音楽を奏でています。
ピアノ・ソナタの中でも後期の作品第62番は、ハイドンのソナタの最高傑作とも言われています。華々しい冒頭や、中間部の繊細さなど起伏に富んだ楽想を有します。また美しさと悲しさが交差する大規模な変奏曲、溌剌とした第53、54番のソナタ。ケフェレックの温和な表現、颯爽とした音楽性が溢れ出ています。


NAIVE

OP 30494
(4CD→特別価格BOX)
\2600
[CD1](OP 30385)ピアノ・ソナタ第2番、
  練習曲op.25(12曲)、葬送行進曲
[CD2](OP 30336)24の前奏曲op.28
[CD3](OP 30287)マズルカ(23曲)
[CD4](OP 30288)ポロネーズ集
[CD1&2]
  グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
[CD3&4]
  ヤーヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
ショパン・イヤー先取り特価企画
ソコロフとオレイニチャクによる極めつけのショパン演奏が4枚組大特別価格にて登場!

既に伝説と化している巨匠ソコロフと、根強いファンのいるオレイニチャク。2人のピアニストによる、極めつけのショパン名演が、大特価ボックスで登場。ソコロフの異常なまでに研ぎ澄まされた世界はショパンそのもの。オレイニチャクの演奏も、繊細にして香り豊か。これ以上ない組み合わせで、ショパン・イヤーへのスタートを!

V 5188
\2500
ロス・インポシブレス〜メキシコ、スペイン、イタリア各地に伝わる音楽集〜
 (1)サ・クィ・トゥーロ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)
 (2)ホアカラス
   (ルカス・ルイス・リバヤス1677/ペペ・ハビクエイラによる即興) 
 (3)ラ・ロローナ(泣き女)(メキシコの伝統音楽) 
 (4)リチェルカーダ1+2(ディエゴ・オリッツ1553) 
 (5)ファララン(作曲者不詳、1556年) 
 (6)マリツァパロス(作曲者不詳、ペルー、1730年) 
 (7)バスチャオ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年) 
 (8)ラ・ディア・スパニョーラ(ニコラ・マッテイ) 
 (9)モレスカ(即興) 
 (10)ファンダンゴ(サンチャゴ・デ・ムルシア、メキシコ、1730年) 
 (11)ヴィリャンシーコ(Forget me)(カタルーニャの伝統音楽)
 (12)エスパニョレータス(マドリード、1677年) 
 (13)ラ・ロロンチータ(メキシコの伝統音楽) 
 (14)ファンダングイート(メキシコの伝統音楽)
クリスティーナ・プルハル(指)
ラルペッジャータ,
キングズ・シンガーズ

ラルペッジャータによる、時空を超えたプログラム!!メキシコには、18世紀初頭に生きたスペインのバロックギター奏者サンチャゴ・デ・ムルシアの手稿譜が残されています。その曲のタイトルは「ロス・インポシブレス」。これは、イタリアでは16 世紀から続く伝統をもつ「ロマネスカ」というジャンルと同様の音楽でした。南米からはるか遠くヨーロッパまで、16〜17世紀という時代に、すでに音楽が伝えられていたのです。この事実に注目したプルハルは、当時の南米とヨーロッパの音楽における共通点を探求することを決意。時空を超えて、我々の祖先が紡いでいた音楽の根底に流れる共通のテーマをこのアルバムに込めています。
クリスティーナ・プルハルはアルファレーベルでもお馴染みの女性ギター奏者、指揮者。このたびナイーブからリリースが決まりました。佐藤豊彦の愛弟子の一人で、ハーグ王立音楽院にてギターを学びました。ルネッサンスリュート、バロックギター、リュート、テオルボ、バロックハープなど幅広く楽器をこなし、また指揮者としてもその名声を高めています。2000 年に「ラルペッジャータ」を設立、世界の名手たちとアンサンブルを繰り広げています。
【V.5055(廃盤)と同内容(ボーナスDVDはつきません)】


NAIVE 1CD¥2500

V 5186 ①ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):
 ロッシーニ『セビリアの理髪師』の
  「黙って、黙って」に基づくロンドー
②グリンカ(バラキレフ編曲):ひばり
③アルベルト・ツァーベル(1834-1910):
  グノー『ファウスト』より幻想曲op.12
④ポール・ベルナール(1827-1829):
  鳥がどこかに行ってしまうから*
⑤ジャン・ルノワール:愛について*
⑥ドビュッシー:眠れる森の美女*
⑦プーランク:ギターに寄せる*
⑧マルティーニ:愛の喜び*
⑨ブリテン:民謡「夏の最後のばら」*、「父の家にいたとき」*
⑩オキャロラン:エレアノール・プランケット
⑪エリアス・パリッシュ=アルヴァース:
  ベッリーニ『ノルマ』による序奏と変奏
⑫リスト:「うぐいす」(アラビエフの歌曲に基づく)
⑬フェリックス・ゴドブロワ:ヴェニスの謝肉祭
⑭ハロルド・アーレン:虹の彼方に(オズの魔法使い)*
フェリシティ・ロット(ソプラノ)*
イザベル・モレッティ(ハープ/カマック・ハープ使用)
フランスの大歌手、フェリシティ・ロットが参加した、ハープ・ソロ曲集+ハープ伴奏による歌曲集。フェリシティ・ロットといえば、クライバー指揮の「ばらの騎士」の元帥夫人役の活躍は言うまでもない、まさに女王。ここでは、モレッティの奏でる典雅な音色に乗って、軽やかに、情景感たっぷりに聴かせます。★イタリアの血が流れているというモレッティの家庭では、彼女が幼い頃から常に歌があふれていました。お父さんが歌う「オー・ソレ・ミオ」は今でも忘れられない、と語っています。彼女にとって大切な「歌」を、自身が奏でるハープで再現することに成功しています。また、イザベルが崇拝する歌手フェリシティ・ロットとコンビを組むことにより、彼女の歌に対する様々な思いが増幅されて見事に花開いた1枚となっています。録音:2009年2月
V 5184
¥2290
モーツァルト:ピアノ協奏曲
 ①第24番 ハ短調 K491
 ②第22番 変ホ長調 K482
  (カデンツァ:デイヴィッド・グレイルザンマー)
デイヴィッド・グレイルザンマー(Pf&指)
スエダマ・アンサンブル
グレイルザンマーは、2008年に、パリでモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を1日で演奏するという脅威のマラソン・リサイタルを敢行。質・企画ともに批評家から絶賛されました。また、ヴェルビエ・フェスティバルでモーツァルトの6曲のピアノ協奏曲を演奏するなど、グレイルザンマーにとってモーツァルトは特別な存在。ここに収録された比較的後期のコンチェルト2曲からは、天衣無縫や純粋、といった、モーツァルトの形容にしばしば現れる言葉は彼にふさわしくありません。24番の有名な冒頭で聴かせるデモーニッシュな側面や、第3楽章の語り口など、実に巧み。ティンパニが要所要所で効果的に鳴り響くのも印象的です。カデンツァも彼の閃きに満ちていて、聴かせます。オーケストラも、サラサラと流れるなにげなさでいながら、不協和音が耳に残るように演奏していたり、フォルテピアノが実に刺激だったりと、常に新鮮です。名曲を巧妙に蘇らせ響かせる名人、グレイルザンマーの才能を実感できる1枚です。録音:2009年1月
V 5182
\2500→¥2290
「イベリカ」
 ファリャ:
  スペイン舞曲第1番(「はかなき人生」より)、
  7つのスペイン民謡(全7曲)、
  粉屋の踊り(「三角帽子」より)、
  きつね火の踊り(「恋は魔術師」より)、
  漁夫の物語
 カサド:
  カタルーニャの伝説*(ギター・ソロ)、
  カタラネスカ*(ギター・ソロ)、
  レオナルドの歌*(ギター・ソロ)、
  無伴奏チェロのための組曲
 グラナドス:
  インテルメッツォ(歌劇「ゴイェスカス」より)、
  マハの流し目、トラ・ラ・ラ・とギターのつまびき、
  愛と憎しみ、人気をなくしたマホ、控えめなマホ、
  悲しむマハ、内気なマホ、ゴヤのマハ、スペイン舞曲第5番
 *=世界初録音
アンヌ・ガスティネル(チェロ)
パブロ・マルケス(ギター)
編曲:
パブロ・マルケス、
アンヌ・ガスティネル
使用楽器
【チェロ】:
カルロ・ジュゼッペ・テストーレ(1690年)
【ギター】:
ダニエル・フリーデリヒ(1972年、1983年)
チェロ界の新女王、待望の新譜はスペインもの。スペインものというと、熱く騒ぐ濃厚な血のにおいが勝つイメージが多いですが、ガスティネルのは一味も二味も違います。抜けるような青空、スペインバルの夜の喧騒などのイメージが、さわやかな風とともに立ち上り、自在に空を飛び交うような軽さ。しかし、軽いだけではなく、たとえばファリャの7つのスペイン民謡では、土臭さと物悲しさが見事に調和しており、スペインがその昔イスラムに支配されていて、イスラム文化の影響が色濃く残っていることなど、聴き手は実に様々なことに思いを馳せさせられます。ガスティネルも、ギターのパブロ・マルケスも、自身が熱くなって音楽の世界にドップリ陶酔してしまったりせず、聴き手を一息にスペイン・アンダルシアの世界へと誘います。マルケスは、バーゼル音楽院で教鞭をとり、ECMなどからリリースもある実力派。ガスティネルの軽く熱く香る音色と、マルケスの見事なギターが心憎いまでにマッチした、おしゃれなスペインものとなっています。
★イベリカ〜ガスティネルの言葉から
「私はこの国が好き。スペイン。その色。そのにおい、暖かさ、エネルギー、リリシズム、刺激、ダイナミズム、プライド、熱狂。音楽はこれらすべての、パラドックスに満ちた危険な融合物。・・・(後略)」この上なく薫り高く、一度聴いたらやみつきになってしまうスペインの世界を堪能してください。録音:2009年4月

ONDINE

ODE 1158
\2000→¥1890
マルチヌー:
 序曲 H345 (1953)、ピアノ協奏曲第2番 H237(1934)*
 ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画 H352(1955)
 ピアノ協奏曲第4番「呪文」 H358(1956)*
ロベルト・コリンスキ(P)* 
バーゼル交響楽団
ヴラジーミル・アシュケナージ(指)

アシュケナージが、2009年、没後50年を迎えたマルチヌーに捧げるオマージュ

[録音:2005年10月29日-30日 (序曲、第2番、フレスコ) (ライヴ)、2007年1月23日]
[制作:アンドレアス・ヴェルナー  録音:ヤーコプ・ヘンデル] 65’54

チェコ音楽を好み、ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団を指揮したスクの「アズラエル交響曲」 (ODE 1132) が Gramophone 誌の Editor's Choice (2009年5月号) に選ばれたアシュケナージ。ニース滞在中に作曲、合奏協奏曲のスタイルにならった「序曲」。メロディの美しさと豊かなオーケストレーションのため、4曲のピアノ協奏曲のうちもっとも人気が高いとされる第2番。「(二十世紀に) ピアノとオーケストラのために書かれたもっとも刺激的で風変わりな作品」とアメリカのジャーナリスト、デイヴィッド・ハーウィツが呼んだピアノ協奏曲第4番。アレッツォの聖フランチェスコ教会を訪れた際、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画『聖十字架物語』からインスピレーションを受けて作曲した、3曲からなる「ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画」。ピアニストのロベルト・コリンスキ(1970-) はスイス生まれ。バーゼルとプラハでラースロー・ギメシ、ペーター・エフラー、ヤン・パネンカに学び、その後、ジェルジ・クルターグとヴィトルト・ルトスワフスキの下で研究をつづけました。マルチヌーのピアノ音楽は彼の重要なレパートリーのひとつです。オーケストラはバーゼル交響楽団。第4番の協奏曲をのぞき、2005年にバーゼルのムジークザールで行われたコンサートのライヴ録音です。

ODE 1146
(SACD hybrid)
5.0 surround/stereo
\2300→¥2090

ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58、
 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」

オッリ・ムストネン(P、指)
タピオラ・シンフォニエッタ

今年の6月、N響定期で聴かせてくれたベートーヴェンのピアノ協奏曲二長調が好評だったオッリ・ムストネン。 ベートーヴェンのピアノ協奏曲弾き振りシリーズ、最後の1枚がリリースされます。第1番、第2番(ODE 1099) につづく第3番、ニ長調(ヴァイオリン協奏曲) (ODE 1123) の 「何かを予見するようなアプローチ」は<International Piano Magazine>誌から「徹底して清々しく、説得力をもった」(2008年9月・10月号)と評されました。ムストネンのピアノの音と技巧、タピオラ・シンフォニエッタの透明感ある響きが DSD 録音により忠実にとらえられています。録音:2009年3月 (第5番)、6月 タピオラホール (エスポー、フィンランド) [制作:セッポ・シーララ  録音:エンノ・マエメツ] 72’45


ONDINE 1CD¥2000

ODE 1142
¥1790
パガニーニ(1782-1840):ヴァイオリンとギターのための二重奏曲集
 協奏的ソナタ イ長調 MS2 (作品61)
 カンタービレ ニ長調 MS109 (作品17)
 ソナタ ニ長調 MS112/2 (チェントーネ・ディ・ソナタ 作品64-2)
 ソナタ イ長調 MS112/4 (チェントーネ・ディ・ソナタ 作品64-4)
 ソナタ ホ短調 MS27/6 (作品3-6)
 タランテッラ MS76 (作品33)
ペッカ・クーシスト(Vn)
イスモ・エスケリネン(G)
時代の先端を行き、国際的に人気の高いヴァイオリニストのひとり、ペッカ・クーシスト(1976-)。彼が録音したシベリウスのヴァイオリン協奏曲(ODE878/ODE1115) はリリースからずっとロングセラーをつづけ、BBC Music Magazine の2009年6月号でも最良の演奏のひとつに選ばれています。イスモ・エスケリネン(1971-) はクオピオの生まれ。ティモ・コルホネン、オスカル・ギリヤらに学び、スカンディナヴィア・ギター・コンペティションを初めとする各地のコンクールで優勝した後、ソロイスト、室内楽奏者として活躍しています。ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとして人気を博したニコロ・パガニーニ。彼は、ヴァイオリニストとしてだけでなくギタリストとしても熟練の域にあり、ギターのために200を超す曲を書いたといわれます。ギターとヴァイオリンのためのデュオ曲も多く、ギタリストとヴァイオリニストにとっては、ジュリアーニらの作品とともに貴重なレパートリーになっています。パートナーとして室内楽活動をするペッカ・クーシストとエスケリネンにとってもパガニーニの作品はコンサートのプログラムに欠かせず、ふたりのパガニーニ・ライヴはいつも好評をもって迎えられます。2年前にふたりが聴かせたパガニーニをイギリスの新聞「ガーディアン」 (2007年1月16日) は、「無条件に魅力的な」と評し、「近年クラシカル音楽に起きた最高の出来事だろう」とまで讃えています。"ヴィルトゥオーゾ" パガニーニから連想されるような "技巧偏重" とはまったく違った、愉しさいっぱいの音楽には、ハイドンかベートーヴェンの初期の作品でも聴くような古典的な趣があります。ペッカ・クーシストとエスケリネンに誘われる至福の時。音楽とは、なんと豊かで贅沢なものでしょう。録音:2008年9月 オステルスンドム教会 (ヘルシンキ) 制作:セッポ・シーララ  録音:エンノ・マエメツ
ODE 1154 ヨーゼフ・ハイドン:ソナタ集
 ソナタ第1番ハ長調 HobXVI:1、
 ソナタ第23番ヘ長調 HobXVI:23 (作品13-3)、
 ソナタ第27番ト長調 HobXVI:27 (作品14-1)、
 ソナタ第50番ハ長調 HobXVI:50 (作品79)
ツィモン・バルト (P)
アメリカのピアニスト、ツィモン・バルトのハイドン没後200年へのオマージュ。バルトがOndineに録音したラモー「クラヴサン小曲集」(ODE1067) とラヴェル「ピアノ作品集」 (夜のガスパール、鏡、水の戯れ) (ODE1095) は、そのきわめて "個人的な" アプローチに共感する人たちの間で "カルト的な" 地位を獲得していると言われます。作品の時代と様式の正しさを追求するより、作品に印象主義的要素を見いだそうとするアプローチ。そのスタイルは、古典時代ハイドンのソナタの演奏にも貫かれていると言えそうです。録音:2008年1月 ヤルヴェンパーホール (ヤルヴェンパー、フィンランド) 制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ  録音:エンノ・マエメツ

ORFEO

ORFEO 763093
(3CD)
\6600

「メンデルスゾーン:弦楽のためのシンフォニア集(全曲)」
 シンフォニア:
  [CD 1]
   第1番ハ長調(1821)、第2番ニ長調(1821)
   第3番ホ短調(1821)、第4番ハ短調(1821)
   第5番変ロ長調(1821)、第6番変ホ長調(1821)
   第10番ロ短調(1823)
  [CD 2]
   第7番ニ短調(1822)、第8番ニ長調(1822)
   第9番ハ長調「スイス」(1823)
  [CD 3]
   第11番ヘ長調(1823)、第12番ト短調(1823)
   第13番ハ短調(1823)

ミヒャエル・ホーフシュテッター(指) 
シュトゥットガルト室内管弦楽団

はじける生命感と清新なひびき メンデルスゾーン・アニヴァーサリー第2弾
首席指揮者ホーフシュテッター&シュトゥットガルト室内管 弦楽のためのシンフォニア全集

録音:2007年9月&11月、2008年3月、9月&11月シュトゥットガルト・ボートナング・リーダークランツハレ(セッション)
ステレオ [CD 1] 74’04”/ [CD 2] 77’56”/[CD 3] 69’27”

現首席指揮者ホーフシュテッター率いるシュトゥットガルト室内管によるメンデルスゾーン生誕200年記念リリース第2弾。10代前半に作曲された「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲集」(ORFEO761092)につづいて、神童メンデルスゾーンが同じく12歳から14歳までの間に書いたシンフォニア全曲を収めています。
シュトゥットガルト室内管は、カール・ミュンヒンガーによって1945年に設立されて以来、すでに半世紀を越える活動歴を刻んできた名門。当初J.S.バッハの演奏を第一に、やがてウィーン古典派へとそのレパートリーの幅を広げてゆきましたが、近年はグラスやカンチェリの作品にまで手を広げており、世界有数の精鋭室内オケとして知られています。
デニス・ラッセル・デイヴィスのあとを受けて、2006年9月に首席指揮者したミヒャエル・ホーフシュテッターはミュンヘン生まれ。ヴィースバーデンの劇場でカペルマイスター、またギーセンの劇場では総音楽監督としてキャリアをスタートさせています。
ヘンデルの「アルチーナ」や「ジューリオ・チェーザレ」といったオペラの上演により、ホーフシュテッターは、バロック音楽のスペシャリスト、オーセンティック・スタイルによる演奏のエキスパートとしてすでに認められており、2008年にホーフシュテッターとシュトゥットガルト室内管は、その活動を高く評価され、ヨーロッパ室内楽賞を受賞しています。
“元祖神童”モーツァルトとその時代の音楽に負うところが大きいとされるメンデルスゾーンにあって、その影響を目の当たりに感じさせるシンフォニアは、ホーフシュテッターとシュトゥットガルト室内管の経歴をみれば、まさしくもっとも得意とするところ。それにしてもここに聞くすがすがしさといったらどうでしょう。なるほど、ここではじける生命感と清新なひびきの演奏から受ける衝撃はなによりすさまじく、このコンビの高い評価を端的に裏付ける内容といえそうです。

ORFEO 781091
\2600→¥2390

シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
R.シュトラウス:
 チェロとオーケストラのためのロマンスヘ長調 AV75
フォルクマン:チェロ協奏曲イ短調Op.33
ブルッフ:コル・ニドライ Op.47

ダニエル・ミュラー=ショット (Vc:マッテオ・ゴッフリラー1727年製)
北ドイツ放送交響楽団
クリストフ・エッシェンバッハ(指)

世界の名だたる巨匠たちに認められ、着実にそのキャリアを積み重ねているダニエル・ミュラー=ショット。ORFEOレーベル第7弾目は、度々共演し彼の才能を高く評価している巨匠の一人、クリストフ・エッシェンバッハとの協奏曲集。今年の6月に東京交響楽団との共演で、素晴らしい演奏を聴かせてくれたシューマン。哀愁漂うこの作品を抜群のセンスと充実した音色は聴き手の心を動かします。またヘブライの古い聖歌に基づいたブルッフのコル・ニドライは、深みがあるロマン的な作品。ミュラー=ショットの敬虔な表現が感動へ導きます。R.シュトラウスのチェロとオーケストラのためのロマンス、シューマン、ブラームス、メンデルスゾーンらに影響を受けたドイツ・ロマン派の作曲家フォルクマンのチェロ協奏曲などチェロとオーケストラのための傑作が網羅されています。録音:2007年7月3-6日 北ドイツ放送ロルフ・リーベルマン・スタジオ(ハンブルク)

ORFEO 778091
\2600→¥2390
ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 op.61
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
ケルン放送交響楽団
アンドリス・ネルソンス(指)
最近目覚しい成長をみせ、共演のオファーなども多く、引っ張りだこのアラベラ・美歩・シュタインバッハー。人材豊富な若手ヴァイオリニストの中でも、骨太で力強い音楽を聴かせてくれます。ORFEOレーベルで6枚目となる今回の内容は、自身のデビューのきっかけとなったベートーヴェン、また昨年都響&スダーンと共演し大成功を収めたベルクを収録。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、2004年チョン・キョンファが、パリでの公演をキャンセルした際、マリナーからの要請を受け、急遽この作品をフランス国立フィルハーモニック管と演奏し大成功を収め、華々しいパリ・デビューを飾りました。艶のある音色、瑞々しい表現、非常に音楽的なベートーヴェンを聴かせてくれます。「ある天使の思い出に」と副題がつけられているベルクのヴァイオリン協奏曲は、親交のあったアルマ・マーラの娘マノンの早すぎる死を悼み作曲されたベルク最後の作品。バッハのカンタータの引用やベルクの音楽の様々な要素が組み込まれた艶かしく美しい音楽にひきつけられます。アラベラの高い集中力から生み出される端正な音楽、マノンの昇天を描いたフィナーレは繊細にそして力強く演奏され聴くものを感動に導きます。

ORFEO D’OR 1CD¥2300

ORFEOR 793093
(3CD)
\6900→¥6290

オッフェンバック:「ホフマン物語」(エーザー版)

ジェイムズ・レヴァイン(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
プラシド・ドミンゴ(T ホフマン)
キャスリン・マルフィターノ(S ステッラ,オランピア,アントニア、ジュリエッタ)
アン・マレー(Ms ニクラウス,ミューズ)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br リンドルフ,コッペリウス,ミラクル,ダペルトゥット)

1980年代、カラヤン色が一層濃厚になったザルツブルク音楽祭は豪華さを増していましたが、その中にあっても特に評判が高かったのが1980年新演出の「ホフマン物語」でした。ドミンゴのタイトルロールとレヴァインの指揮、ウィーン・フィル、そして名演出家ジャン=ピエール・ポンネルの舞台と豪華なアーティストを起用、さらに1978年に出版されたばかりのフリッツ・エーザーの新校訂譜を使用、あらゆる点で完璧を求めた上演は大成功を収めました。このプロダクションは1981、82年と再演され、このCDに収録されているのは1981年の再演の初日です。この年には、ヒロイン四役に当時33歳のマルフィターノ、ニクラウスには32歳を目前にしたマレーと、若い二人の女声歌手が新たに抜擢され目覚しい結果を出し、「ホフマン物語」に新しい時代が到来したことを告げています。もちろん、若々しい声のドミンゴの熱唱にはただ圧倒されるしかありません。伝説の歴史的公演を、優れたステレオ録音でお楽しみください!録音:1981年8月6日
ORFEOR 794092
(2CD)
¥4600→¥4190
ヘンツェ:「午後の曳航」 緑川まり(S 黒田房子)
高橋淳(T 黒田登)
三原剛(Br 塚崎竜二)
小森輝彦(Br 第1号)他
ゲルト・アルブレヒト(指)
イタリア放送交響楽団
現代最高のオペラ作曲家、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、三島由紀夫の小説「午後の曳航」をもとにオペラを制作、まず1990年にベルリンでドイツ語の「裏切られた海」として初演をし、さらに大幅な改訂をした後、2006年のザルツブルク音楽祭で日本語版「午後の曳航」として改めて発表。これはその時の演奏会形式上演のライヴ録音です。緑川をはじめ、高橋、三原、小森といった、日本を代表する歌手たちはザルツブルクでも高い評価を得ました。大作曲家が挑んだ日本語オペラ、日本人なら聞かずにはいられません!録音:2006年8月26日

PARADIZO

PA 0008
\2500→¥2290
(1)パレストリーナ/フランチェスコ・ロニョーニ(1620):
 Pulchra es amica mea
(2)チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)/
 リチャード・ロニョーノ(1592)編:
  アンコール・ケ・コル・パルティール
(3)ジョスカン・デプレ(c1440-1521):
 イン・テ・ドミネ・スペラヴィ
  (オリジナルのフロットラのリコーダー・コンソート演奏版)
(4)ピエール・サンドリン(c1490-after 1561)/
 ドーロン・シェルヴィン編:ドゥルス・メモワール
(5)ジャック・アルカデルト(c1505-1568)/
 ディエゴ・オルティス編:
  オ・フェリーチ・オッキ・ミエイ
(6)アルカデルト(ヴィンチェンツォ・ルッフォ):
 オ・フェリーチ・オッキ・ミエイ
(7)ピエール・サンドリン/
 ヤン・ファン・ルブリン(1537-48)編:
  ドゥルス・メモワール
(8)ピエール・サンドリン/
 オリジナルシャンソンのヴィオール・コンソート演奏版:
  ドゥルス・メモワール
(9)ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/
 オリジナル・フロットラのリコーダー・コンソート・ヴァージョン:
  ラモール・ドーナ・キオ・テ・ポルト
(10)チプリアーノ・デ・ローレ/ドーロン・シェルヴィン編:
 アンコール・ケ・コル・パルティール
(11)デ・ローレ/
 オリジナル・マドリガーレのヴィオール・コンソート演奏版:
  アンコール・ケ・コル・パルティール
(12)ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ/
 フランチェスコ・ロニョーニ編(1620):
  ヴェスティーヴァ・イ・コッリ
(13)チプリアーノ・デ・ローレ/
 ジローラモ・ダッラ・カーザ編(1584):
  ベン・キ・シ・モストラルシェル
(14)チプリアーノ・デ・ローレ/
 ジョヴァンニ・バッティスタ・スパーディ編:
  アンコール・ケ・コル・パルティール
(15)マルチェット・カーラ(1470-1525):
 Cantai mentre nel core
  (オリジナル・フロットラのリコーダー・コンソート演奏版)
(16)パレストリーナ/ドーロン・シェルヴィン編(2009):
 イオ・ソン・フェリート
(17)パレストリーナ/
 バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラヴェルデ編(1638):
  ヴェスティーヴァ・イ・コッリ
(18)マルケット・カーラ/アンドレア・アンティコ編(1517):
 カンタイ・メントレ・ネル・コーレ
(19)ピエール・サンドリン/ディエゴ・オルティス(1553):
 ドゥルス・メモワール
(20)ピエール・サンドリン/ディエゴ・オルティス(1553):
 ドゥルス・メモワール
(21)オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)/
 ドーロン・シェルヴィン編(2009):ある日のスザンナ
スキップ・センペ(チェンバロ)、
ジュリアン・マルティン(Rec)、
ジョス・チートハム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ドーロン・シェルヴィン(コルネット)、
カプリッチョ・ストラヴァガンテ

マドリガーレを器楽演奏で聴く  極上の癒し、静寂の世界

録音:2009年
スキップ・センペ率いるカプリッチョ・ストラヴァガンテの新譜は、15,16世紀に書かれた声楽作品を、当時の人々や現代の人々が器楽演奏用に編曲・装飾したもの。声で聴いても独特の魅力溢れるこれらの作品を、ヴィオールのセンシティヴな音色で奏でると、極上の癒しの世界が広がります。コルネットの音色も神々しく、しかし穏やか。様々な楽器が参加しているので色々な音色がたのしめます。センペやチートハム、マルティンは2009年のラ・フォル・ ジュルネでも来日し、少しずつではありますがファンを獲得しつつある若手。新しき古楽の旗手たちによる魅惑の世界をお楽しみください。


PRAGA

PRDDSD 250251
(SACD Hybrid)
\2800
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 (1)op.50-3 変ホ長調
 (2)op.50-5 ヘ長調「夢」
 (3)op.50-6 ニ長調「蛙」
プラジャーク弦楽四重奏団
1972年に結成されたプラジャーク弦楽四重奏団
洗練のきわみのハイドンop.50

録音:2008年10、11月/2009年6月

ハイドンの弦楽四重奏曲op.50は、ユーモアに溢れていて、それでいて各曲の書法は充実したものばかり。まるで言葉のないミュージカルのような楽しさに満ちています。「蛙」と呼ばれる第6番では、各パート奏者たちが熟練と楽しさの絶妙なバランスで聴かせます。


PROFIL 1CD¥2400

PH 09065
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
R.シュトラウス:
 アルプス交響曲Op.64
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
セミョン・ビシュコフ(指)
ケルンWDR交響楽団

録音:2007年12月17-21日ケルン・フィルハーモニー(セッション)
DSDマルチチャンネル ステレオ 63’48”
PROFILより精力的にリリースを続けるビシュコフと手兵ケルン放送響。最新アルバムは、2005年録音の「エレクトラ」(PH05022)以来となるシュトラウスで、「アルプス交響曲」と「ティル」いう組み合わせになります。
キャリアの初期からシュトラウス作品の録音を積極的に行ってきたビシュコフは、1988年にコンセルトヘボウ管と交響詩「ドン・ファン」をセッション録音、1989年にフィルハーモニア管と交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」をセッション録音しています。
そして、1997年にビシュコフがケルン放送交響楽団の首席指揮者に就任し、2001年に当コンビによる初めてのセッション・レコーディングのプログラムとして選ばれたのが、交響詩「英雄の生涯」とメタモルフォーゼンでした。
舞台作品でも当オケとはさきの「エレクトラ」のほか、同じ2005年に「ダフネ」を録音しており、また、2004年のザルツブルク音楽祭での「ばらの騎士」(オケはウィーン・フィル)の公演を収めた映像ソフトも発表しています。
このようにビシュコフのシュトラウスに対する熱い取り組みはそのディスコグラフィからもうかがい知ることができます。シュトラウス特有の開放的で豪奢なサウンドの魅力で人気の2作品をあらたに収録したこのアルバムでは、オペラでのそれをほうふつとさせる艶やかで優美な弦と、ニュアンスゆたかにたっぷりと旋律を歌い上げる管に、シリーズを通じてますますの磨きがかかり、ビシュコフの濃い味付けの音楽づくりを強力に支える形となっています。「アルプス交響曲」で、刻一刻と姿をかえてゆく大自然の驚異を壮大なスケールで一息に聴かせたかとおもえば、ユーモラスで目まぐるしく表情を変える「ティル」ではていねいな物語づくりを心がけているあたり、ビシュコフの非凡なセンスを示すものといえるでしょう。
ともに大編成のオーケストラ録音ということで、SACDハイブリッド盤でのリリースも効果的といえ、クオリティ面での配慮もうれしいところです。

PH 09044
(3CD)
¥7200

ゴルトマルク:「メルリン」

ロベルト・キュンツリ(T メルリン)
アンナ・ガブラー(S ヴィヴァーネ)
ブライアン・デイヴィス(Br ランセロット)
フラン・フォン・ホーヴェ(Bs デーモン)
ガブリエラ・ポペスク(Ms 妖精モルガーナ)
ダニエル・ベーレ(T モドレート)
ゼバスティアン・ホレチェク(Br アルトゥール王)
インスン・シム(Bs グレンドヴァー)
ミヒャエル・マンタイ(Br ガヴァイン)
ウェルナー・ロレンミュラー(Bs ベドヴィル)
ゲルト・シャラー(指)
フィルハーモニー・フェスティヴァ,
ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団

世界初録音! 世紀末ウィーンの人気作曲家、ゴルトマルクの「メルリン」!

録音:2009年4月13-19日,バート・キッシンゲン

カール・ゴルトマルク(1830−1915)は、ケストヘイ(現在はハンガリー)出身でウィーンで活躍した作曲家。1875年にウィーン宮廷歌劇場で初演された「シバの女王」が大成功を収め、生前は高い名声を誇っていましたが、その後忘れられ、現在では交響曲第1番「田舎の結婚」とヴァイオリン協奏曲第1番が比較的知られている程度です。「メルリン」は、1886年にウィーンで初演されたオペラ。当時の宮廷歌劇場のスター歌手をズラリと配した初演は大成功を収め、ヨーロッパ各都市の主要歌劇場はもちろん、海を越えてニューヨークでも上演されたほどの人気でした。物語はアーサー王伝説に基づいたもので、メルリンとは魔法使いマーリンのこと。タイトルロールを歌うキュンツリは、シュトゥットガルト歌劇場に所属し、ヘルデンテノールから性格テノールまで幅広く歌う実力派。ヴィヴィアーネのガブラーはミュンヘン出身のソプラノ。近年、バイロイト音楽祭での「ワルキューレ」でオルトリンデを歌い、近い将来のワーグナー・ソプラノとして期待されている逸材。ランセロットのブライアン・デイヴィスは、米国出身で、現在ヨーロッパで人気急上昇のバリトン。指揮者のシャラーは、1965年、バンベルク生まれ。2003−2006年、マグデブルク歌劇場の音楽総監督を務め、ドイツの歌劇場の叩き上げだけに高い実力を持っています。フィルハーモニー・フェスティヴァは、ミュンヘン・フィルなど、在ミュンヘンのオーケストラ団員による混成オーケストラ。世紀末のウィーンの趣味が色濃く反映された幻のオペラが、ついに封印を解かれます!

[あらすじ]
第1幕
中世、ウェールズ。アルトゥール王は、裏切りによってサクセン人と苦戦を強いられていた。ランセロットとグレンドヴァーは、魔法使いメルリンから勝利の預言を受け、戦いで勝利を収める。メルリンは、デーモンの力でサクソン人を撹乱したのだった。しかし長年メルリンに束縛されていたデーモンは、彼の力から脱したかった。妖精モルガーナによると、女性の愛だけがメルリンの預言の力を奪うことができるという。サクソン人に勝利を収めたアルトゥール王が帰還、一同に感謝の言葉を述べ、勝利に貢献したメルリンに樫の枝の冠を与える。メルリンは、裏切り者がベドヴィルであることを見抜く。そこに、森に住む娘ヴィヴィアーネが突然現れる。メルリンは彼女の美しさに心を奪われるが、しかし彼女がメルリンに樫の枝の冠を被せようとすると、彼は恐怖に襲われ、それを拒んでしまう。ヴィヴィアーネは怒り、冠を放り投げてしまう。

第2幕
メルリンの魔法の庭園。アルトゥール王の甥モドレートは密かにベドヴィルを逃がしていた。彼は、サクソン人と手を結び、権力を奪取しようと考えていた。そうとは知らないアルトゥール王は、彼を司令官に任命しようとする。だがランセロットはモドレートを裏切り者と非難し、決闘を挑む。アルトゥール王はそれを制止し、メルリンを呼び出す。彼はモドレートを調べるが、預言の力を失っていたメルリンはモドレートの目的が読めず、無罪を言い渡す。アルトゥール王は再び戦いに向かう。一方、デーモンはメルリンの魔法のベールを盗み、ヴィヴィアーネに与える。それを見たメルリンは怒りながら、ベールに触れることで悪霊を追い払うことができるが、額にベールが触れると、その場から永久に動けなくのだと告げる。ヴィヴィアーネは逃げようとするが、しかしやがて二人はお互いの愛を打明ける。そこにグレンドヴァーが、モドレートが権力を奪ったと、メルリンに助けを求めてやって来る。メルリンは預言の力を失って落胆し、ヴィヴィアーネから去ろうとする。そこでヴィヴィアーネはベールをメルリンの額に投げつけてしまう(彼女はそれで二人が結ばれると誤解していた)。メルリンは鎖に巻かれて動けなくなり、デーモンの高笑いが聞こえる。

第3幕
絶望したヴィヴィアーネの元に妖精モルガーナが現れ、彼女を諭しながら、「死よりも強い愛だけが、悪の力に打ち勝てる」と励ます。モドレートとアルトゥール王の戦いが始まり、ランセロットがメルリンにアルトゥール王への助けを求める。メルリンが鎖を解こうともがいていると、突然デーモンが現れ、鎖を解く。ヴィヴィアーネと抱き合って喜ぶのも束の間、メルリンは戦いへと向かう。だがメルリンは瀕死の重傷を負って勝ってくる。実はメルリンは、デーモンに鎖を解いてもらう代償に自らの命を提供したのだった。妖精モルガーナの言葉を思い出したヴィヴィアーネは、愛の勝利のために自らも命を絶つ。

PH 07008 2本のギターによるグリンカ
 グリンカ:
 ①ポロネーズ?歌劇「皇帝に捧げし命」より(モルコフ編)
 ②カマリンスカヤ(モルコフ編)
 ③「皇帝に捧げし命」幻想曲(モルコフ編)
 ④「皇帝に捧げし命」ポプリ(モルコフ編)
 ⑤「ルスランとリュドミラ」より
   リュドミラのアリア/カヴァティーナ/
   リュドミラのカヴァティーナ(モルコフ編)
 ⑥「ルスランとリュドミラ」ポプリ(パレーヴィチ編)
 ⑦ノクターン「別れ」(チモフェーエフ編)
 ⑧ロマンス
 ⑨何故泣く、乙女よ
 ⑩騎兵の歩み(チモフェーエフ編)
皇帝のギター
【オレグ・チモフェーエフ&
ジョン・シュナイダーマン(7弦ギター)】
ロシア人はスペイン人とならんでギターを愛好し、ロシアの民謡や歌謡の重要な音色を成しています。独自の7弦ギターはラテン色がなく、スラヴ的な暗く叙情的な味わいに満ちて非常に魅力的。ロシア国民楽派の始祖グリンカは、ギター曲を残していませんが、ここに収められた歌劇や歌曲の編曲はまさにその音色にぴったり。グリンカと同時代の名手モルコフらの編曲も絶妙で、しっとりと叙情的な世界は秋の夜長に疲れた心を優しく癒してくれます。
PH 09046 アントン・フェルディナント・ティッツ(1742-1810):
 弦楽四重奏曲変ホ長調Op.1-6
 3つの弦楽四重奏曲集より第2番ヘ長調
 3つの弦楽四重奏曲集より第1番ハ長調
 弦楽四重奏曲ト長調Op.1-3
ホフマイスター四重奏団(オリジナル楽器使用)
オリジナル楽器のアンサンブルによるティッツの弦楽四重奏曲集第2弾。ニュルンベルクに生まれ、ロシアのサンクトペテルブルクの宮廷楽団のメンバーとして活躍したティッツによる弦楽四重奏曲は、1781年に6曲、1802年に3曲そして1808年に3曲と、全部で12曲が出版されています。前作(PH06032)が熱心なファンをとりこにしたように、この12曲には、たいへんゆたかな旋律の魅力、センセーショナルで技巧的なパッセージが4つの楽器に均等に与えられていること、ロシア民謡の引用など、ロシアのローカル色が顕著な点に特徴があります。
PH 09045 メンデルスゾーン:歌曲集
 収穫の歌Op.8-4
 魔女の歌(もうひとつの五月の歌)Op.8-8
 遠くOp.9-9
 恋する女の手紙Op.86-3
 巡礼の格言Op.8-5
 ズライカOp.57-3
 春の歌Op.34-3
 春の歌Op.8-6
 わたしは木陰に横たわりOp.84-1
 夕べの歌Op.8-9
 星が見ているOp.99-2
 諦めOp.9-11
 秋の歌Op.84-2
 慰めOp.74-1
 日曜の歌Op.34-5
 春の歌Op.47-3
 だれが知るものかOp.99-6
 葦の歌Op.71-4
 冬の歌Op.19a-3
 揺りかごのそばでOp.47-6
 朝の歌Op.86-2
グードルーン・シドニー・オットー(ソプラノ)
ヴォルフガング・ブルンナー(フォルテピアノ)
シンプルで親しみやすい民謡調だったり、ヴィルトゥオーゾ風のキャラクター・ピースだったりと、それぞれスタイルが大きく異なるメンデルスゾーンの歌曲。このアルバムでは楽しい少年時代が結実した、最初の歌曲集作品8を中心に21曲を収録しています。透き通る歌声がチャーミングなグードルーン・シドニー・オットーは1979年生まれのドイツのソプラノ。実演でもパートナーを組むブルンナーと息の合ったところをみせています。なお、ボーナス・トラックとしてCDエキストラ仕様により、メディアプレーヤーでは、スタジオ・セッションで収録された「魔女の歌」の映像を楽しめます。

PH 09068
(8CD)
\13500→¥12790

ギュンター・ヴァント / ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成

[Vol.1] 76’51”
 ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
  録音:1991年10月6日ベルリン・コンツェルトハウス

[Vol.2](2CD) 64’05”
 シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版)
  録音:1993年3月20日ベルリン・コンツェルトハウス

[Vol.3](2CD) 74’19” / 42’26”
 シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
  録音:1995年2月19日ベルリン・コンツェルトハウス
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
  録音:1996年4月9日ベルリン・フィルハーモニー
 ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
  録音:1994年11月20日ベルリン・フィルハーモニー

[Vol.4] 53’26”
 シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」
  録音:1993年6月14日ベルリン・フィルハーモニー

[Vol.5](2CD) 63’01”/ 69’16”
 ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
  録音:1994年2月15日ベルリン・フィルハーモニー
 ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
  録音:1996年4月9日ベルリン・フィルハーモニー
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
  録音:1994年2月15日ベルリン・フィルハーモニー
 ベートーヴェン:序曲「コリオラン」Op.62
 ベートーヴェン:「エグモント」序曲Op.84
  録音:1994年11月28日ベルリン・フィルハーモニー
(以上全てライヴ・ステレオ)

ギュンター・ヴァント(指)
ベルリン・ドイツ交響楽団

アニタ未亡人の全面協力を得て、Profilのギュンター・ヘンスラー氏が推し進めるギュンター・ヴァント・エディション。ミュンヘン・フィルとならんで、巨匠ヴァントが客演を重ねたもうひとつの手兵ベルリン・ドイツ響との最晩年のライヴ演奏の数々がセットで登場します。ベルリン・ブランデンブルク放送rbb(当時の自由ベルリン放送SFB)収録の正規マスターよりよみがえる巨匠ヴァント不滅のドキュメントは、正規初出音源も多数含まれる貴重なものであるばかりでなく、かつて非売品CDとしてベルリン・ドイツ響友の会で限定頒布された「ザ・グレイト」をはじめ、ブルックナー、ベートーヴェン、ブラームスにシューマンと崇高にして超弩級の演奏内容ばかり。一説によれば首席指揮者を務めた北ドイツ放送響以上の結びつきとも謳われ、ヴァントの芸風の真髄、厳しく引き締まった造形美に打ち抜かれたこれらの演奏からは、本物の手ごたえをあらためて実感されるにちがいありません。録音もきわめて優秀。なお、分売の予定は未定となっております。ステレオ


RCO LIVE

RCO 09004
(SACD Hybrid)
特別価格
\1600→¥1490

ムソルグスキー=ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」

マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団

RCOとバイエルン放送響とふたつの世界有数のオケに君臨する、時代の帝王ヤンソンスの放つRCO Live最新アルバムは、2008年秋の来日公演曲目にも組まれていたムソルグスキーの「展覧会の絵」。その3度目の来日に先がけて、楽団創立120周年を迎えた同じ年に本拠地コンセルトへボウで収録されたもので、このたびは特別にグーンとお求め易い価格での緊急リリースが決定いたしました。 “管弦楽法の天才”ラヴェル編曲による「展覧会の絵」はコンサートの花形ともいえる人気のレパートリーだけに、さすがに名門RCOともなればレコーディングも豊富な点数を誇ります。ステレオ期に限定しても、RCOは1962年9月にハイティンクとセッション録音、1979年11月にはコリン・デイヴィスとセッション録音、さらに1986年8月にシャイーとセッション録音という具合に、なかでも過去2代に渡る首席指揮者ハイティンクとシャイーはいずれも就任前後の早い段階で録音をおこなっています。それでも気がつくと、RCOによる「展覧会の絵」の新録音としては、前回より23年もの歳月が経過している事実には驚かされます。いっぽうのヤンソンスも、ポスト就任より5年、いまここに首席指揮者たる勲章とでもいうべき手兵RCOとの「展覧会の絵」によって、1988年8月のオスロ・フィルとのセッション録音以来、じつに20年ぶりの再録音を果たしたことになります。ここでのヤンソンスの語り口のうまさは言うに及ばず、なにしろRCOといえば、華麗、繊細、陰影といかなる色彩の表現にかけても天下一品で知られるとおり、このようにオーケストラ・サウンドの醍醐味が満点の「展覧会の絵」ほどの作品ではなおのこと、その違いは歴然。黄金のブラスを象徴する冒頭の輝かしいトランペットから、首席奏者たちの名人芸が光るさまざまな性格的なナンバーを経て、やがてキエフの大門に至るまで、まばゆいばかりの大音響絵巻が繰り広げられているとみて間違いないものとおもわれます。さらに、シリーズを通じてすでに高い評価を獲得している優秀録音もまた、あらためておおきなポイントとして挙げられます。録音:2008年5月22、23日&8月29日 アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ) DSD5.0マルチチャンネル ステレオ 33’02”
=RCOの「展覧会の絵」トータル・タイム=
[ヤンソンス / 2008年ライヴ](33’02”) [シャイー / 1986年](32’53”) [デイヴィス / 1979年](33’36”) [ハイティンク / 1962年](31’28”)
*[ヤンソンス&オスロ・フィル / 1988年](32’52”)


REFERENCE RECORDINGS

RR 71SACD
(SACD Hybrid)
\2500
エキゾティック・バレエ・フロム・オペラ
 R.シュトラウス:「サロメ」〜7つのヴェールの踊り
 アンリ・ラボー:「マルーフ」舞曲
 チャイコフスキー:「マゼッパ」〜コサックの踊り
 ドヴォルザーク:「ルサルカ」〜ポロネーズ
 リムスキー=コルサコフ:「雪娘」〜道化師の踊り
 ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」〜ペルシャの踊り
 ルビンシュテイン:「デモン」〜バレエ音楽
 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜バッカナール
大植英次(指)
ミネソタ管弦楽団
高品質レーベル「リファレンス・レコーディングス」。HDCDの推進者であるキース・O・ジョンソン教授の元、優秀録音をリリースしてきた「リファレンス・レコーディングス」が「Tutti! (RR.906SACD)」に続いてSACD Hybrid盤を発売!ベスト・セラーでもあり、教授お気に入りの「エキゾティック・バレエ・フロム・オペラ」をSACD化。こちらは話題のHRx盤(RR71HRx)でもリリースされており、通常CD(RR71)、との3種聴き比べも可能。究極の音を追求されるリスナーの方は必聴です。2channel  HDCD
RR 120
¥2100
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
 「青少年のための管弦楽入門」
 「シンフォニア・ダ・レクイエム」
 「ピーター・グライムズ」より
  「4つの海の間奏曲とパッサカリア」

マイケル・スターン(指)
カンザスシティ交響楽団

リファレンス・レコーディングスの総力を結集した 最高音質録音 カンザスシティ響のよるブリテン:管弦楽曲集

録音:2009年6月5-6日インディペンデンス(ミズーリ州)  60’46/HDCD
エンジニア:キース・ジョンソン プロデューサー:デヴィッド・フロス

HDCDの発明者でもあるキース・ジョンソン博士が30年以上もチーフ・エンジニアを務めている高音質レーベル、リファレンス・レコーディングスの新録音。一流エンジニア、キース・ジョンソンと4度のグラミー賞に輝いたプロデューサー、デヴィッド・フロスによる音響効果がたっぷり堪能できるブリテンの作品を収録。
「青少年のための管弦楽入門」はオーケストラの入門曲として有名な作品ですが、楽器や楽器群の特性を生かした構成は、非常に広いダイナミックレンジを実現し、リファレンス・レコーディングスの録音技術と相まってさらに高品質な音を楽しむことできます。
冒頭の衝撃的なティンパニから、美しいクライマックスが感動的な「シンフォニア・ダ・レクイエム」は、最高の音響システムへの挑戦のような作品です。また「シンフォニア・ダ・レクイエム」は、当時26歳のブリテンが1940年の皇紀2600年奉祝曲として日本政府から委嘱されて作曲。「レクイエム」というタイトルが祝典にふさわしくないという理由などにより日本政府より却下されたという逸話が残されています。
「4つの海の間奏曲とパッサカリア」ではオーケストラの色彩感あふれるサウンドを聴かせてくれます。


ROMAN ZASLAVSKY PRODUCTIONS

=新規レーベルのご案内=
LC 00858
\2500
①ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.86a「告別」
②ブラームス:3つの間奏曲Op.117
③シューマン:交響的練習曲 Op.13
ロマン・ザスラフスキー(P)
チェリスト、ガブリエル・リプキンの盟友ロマン・ザスラフスキー。彼が2001年、2005年にブラジル、サンパウロのテアトロ・ド・セシで行ったコンサートの演奏がCDとなってリリースされます。彼の高い演奏技術は世界的にも注目されており、ブラジルのファンの熱気とともに、白熱のライヴ演奏を楽しむことができます。「ジャーマン・リサイタル」と題したベートーヴェン、ブラームス、シューマンのプログラム。緻密に構築されたベートーヴェン。瞑想的美しさが際立つブラームス。壮大で豊かな響きを作り出すシューマンでは、変幻自在のテクニックで見事なピアニズムを披露しています。ロマン・ザスラフスキーのピアニストとしての実力を改めて感じる1枚。録音:①2001年4月25日②③2005年11月11日 テアトロ・ド・セシ(サンパウロ)
プロフィール:ロシアのサンクト・ペテルブルグ生まれのイスラエル人ピアニスト。サンクト・ペテルブルグ音楽院で学んだ後、テル・アビブ(イスラエル)のルービン音楽院、フランクフルトとカールスルーエ(ドイツ)の高等音楽院で学んだ。現在ドイツを拠点に活動しており、世界の聴衆、批評家、音楽家から、注目に値する次世代アーティストとして高く評価されている。2008年、2009年にはチェロのガブリエル・リプキンと日本を訪れ、各地で大成功を収めました。

SKARBO

DSK 4094
\2500

ベートーヴェン:セレナーデ ニ長調 Op.25
レーガー:セレナーデ ト長調 Op.141、ニ長調 Op.77

ミシェル・デボスト(Fl)
リン・ラムゼー(Va)
マサメ・タカコ(Vn)

ミシェル・デボスト ラスト・レコーディング!!!?ミシェル・デボストの最新録音(2008年6月)。クリーヴランド管弦楽団の弦楽器奏者とのセレナーデ、これが最後の録音になるかもしれません。重厚で晦渋なイメージのあるレーガーですが、とても聴きやすいチャーミングな曲です。

DSK 4092
\2500

パッタピオ・シルヴァ(1881-1907):
 初恋Op.4、ロマンスOp.2、ポルカOp.8、オリエンタルOp.6、
 ロマンス・ファンタジーOp.5、悲しいロマンスOp.1、
 マズルカOp.3、イディリオOp.7、ワルツOp.9
マシュー=アンドレ・ライヒェルト(1830-1880):
 パラの思い出Op.10、感性の豊かな女性Op.8、
 タランチュラOp.3、性格的なロンドOp.14
ジョアキン・アントニオ・ダ・シルヴァ・カラドJr:
 性格的な小品

ジャン=ルイ・ボマディエ(Picc)
マリア・ジョゼ・カラスケイラ(Pf)

ピッコロの天才ジャン・ルイ・ボマディエの吹きまくるブラジル音楽〜ブラジル1900

19世紀にリオ・デ・ジャネイロで活躍した3人のブラジルの作曲家の音楽を名手、ボマディエが超絶技巧ときらびやかな音色で1枚のCDにまとめ上げました。

DSK 1086
\2500
グリーグ:叙情小曲集第8集Op.65,
  第9集Op.68&第10集Op.71気分Op.73

ダニエル・プロッパー(Pf)

79’29

DSK 4941
\2500→¥2290

ジャン・クラ(1879-1932):
 ヴァイオリンとピアノのためのデュオ
 4つの小品〜変奏曲つきのアリア、ハバネラ、エヴォカション、
 牧歌、 親密な詩〜アイスランドで、フーゲッタつきの前奏曲、
 水の流れるままに、瞑想、朝の家

ジャン=ピエール・フェレ(Pf)
マリ=アニク・ニコラ(Vn)

ジャン・クラ ヴァイオリンとピアノのための作品全集

61’15

ジャン・クラはフランスの軍人,作曲家。音楽好きの父の影響で,6歳から作曲を始め,作曲はほぼ独学で修得した。海軍学校に17歳で進学し,19歳で卒業。1900年,20歳の時にアンリ・デュパルクと運命的な出会いがあった。クラはデュパルクを生涯の師とし,デュパルクは彼の才能を高く評価した。作風はドビュッシーやラヴェルの影響下にありながらも,保守的なロマン派の情緒を併せ持つ。

DSK 1049
\2500

ジャン・クラ:海辺で、水の流れるままに、
レオン・ボエルマン(1862-1897):海の上で
ドビュッシー:西風の見たもの、帆、喜びの島
ラヴェル:洋上の小船
ジャン=フランチェスコ・マリピエロ:シエスタ
オーベール・ルムラン:カモメ、大船団、グリーンランド、
  アラスカ、インドの入り江
ジャン=ピエール・フェレ:海の呼び声、飛び込み

ジャン=ピエール・フェレ(Pf)

ピアノによる海の音楽〜ジャン=ピエール・フェレ

DSK 4078
\2500

バーバー:トッカータ・フェスティーヴァ
ボエルマン:中世の情景
ヴィドール:ハルモニウムとピアノのための6つのデュオ
ウジェーヌ・ジゴ:ハルモニウムとピアノのための小品

ジャン=ピエール・フェレ(Pf)
フレデリク・ルドロワ(Org,harmonium)

ピアノとパイプオルガンの饗宴〜ジャン=ピエール・フェレ


SDG

SDG 707
(2CD)
\3600→¥3290
★特別価格帯
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲) ジョン・エリオット・ガーディナー(指/第1、2番)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
〔コンサートミストレス:カティ・デブレツェニ(Vn)、
レイチェル・ベケット(rec, Fl)、
マルコルム・プラウド(Cem/5番)ほか〕
SDGレーベルから、ガーディナーの指揮によるブランデンブルク協奏曲の登場です!真っ白い大きな画面に、太い筆で様々な色を一筆描きで思いっきり塗りたくっていくような爽快感と、グイグイと進む豪快なリズム感を併せもった演奏となっています。第1番のホルンのいななき具合は実に絶妙。通奏低音パート、チェンバロがジャランジャランと掻き鳴らされるさまも壮麗で見事。きわめて軽やかに奏でられる第2番の冒頭のトランペット・ソロは聴きもの。それぞれの奏者の上手さ、アンサンブルの見事さに圧倒される演奏です。
★ガーディナーのブランデンブルク協奏曲に関するコメント(抄訳)
「私は今まで、ブランデンブルク協奏曲を録音したいという衝動をずっとおさえてきた。この作品で、指揮者ができることなどないに等しいのではないか?ただ、第1番と第2番だけは、演奏せず、コーディネイトをする存在がいてもおかしくない、大規模で複雑な作品である。ここでの私の役割は、演奏者たちに、それぞれが絶妙なバランスで響くようコントロールし、励まし、演奏者が確認できるようにすることだった。ブランデンブルク協奏曲は、舞曲にインスパイアされた作品であると私は考えている。演奏者たちは、ダンスを踊るように息をし、動かなくてはならない。他者との間隔を常に考え、体の動き、流麗さとタイミングの一致などを常に念頭において演奏しなくてはらない。これまでのバッハ・プロジェクトに素晴らしい貢献をしてきてくれたイングリッシュ・バロック・ソロイスツのメンバーたち、そしてデブレツェニという素晴らしい‘真の’コンサートミストレスの存在が、ここでお聴きいただける、この素晴らしいアンサンブルを可能なものにした。ブランデンブルク協奏曲は、バロックのジャズであり、ロックンロールである。もしこの意見を疑う向きがおられるなら、第1番と3番の第3楽章を是非お聴きいただきたい。様々な声部が絡み合い、複雑なヘミオラのリズムを形成している様は圧巻だ。」録音:2009年1月(5番のみ2009年4月)
SDG 162
(2CD)
\3400
J.S.バッハ:待降節第1日曜日のためのカンタータ集
[CD1]
 カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 61
 カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 62
 カンタータ「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV 36
[CD2]
 カンタータ「目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!」BWV 70
 カンタータ「道を備え、大路をなおくせよ」BWV 132
 カンタータ「心と口と行いと生きざまもて」BWV 147
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディ合唱団
[CD1]ソリスト:ジョアンヌ・ルン(S)、
ウィリアム・タワーズ(A)、
ヤン・コボウ(T)、
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
[CD2]ソリスト:ブリギット・ゲラー(S)、
マイケル・チャンス(A)、
ヤン・コボウ(T)、
ディーチリヒ・ヘンシェル(Bs)
待降節は、キリストの誕生を祝うクリスマスを目前にひかえた大切な時期。この時期のために書かれたカンタータはどれも充実、名曲がズラリと並びます。まずなんといっても嬉しいのが、2枚目の最後に収録されている147番「主よ、人の望みの喜びよ」です。輝かしいファンファーレ、美しい合唱。ガーディナーの棒と、モンテヴェルディ合唱団のうまさが際立ちます。他の曲も、キリストの誕生を待ち望む祝祭感に溢れた作品ばかり。実にうれしいセットの登場です。録音:2000年12月

SIMAX

PSC 1310
(SACD hybrid)
\2800
エドヴァルド・グリーグ:歌曲集
 H・C・アンデルセンの詩による『心の歌』 作品5
  【茶色のふたつの瞳/海の永遠の動きをあなたは知らない/
  君を愛す/私の思いは高い峰のように】
 9つのロマンスと歌作品18
  【森の散歩/愛しいひとはとても色白で/詩人の最後の歌/詩】
 ヨン・パウルセンの5つの詩 作品26
  【ここちよい夏の夕べにさまよい/森の小道で】
 A・O・ヴィンニェの詩による12の歌 作品33
  【若者/春/傷つけられしもの/コケモモ/流れにそって/
  まぼろし/老いた母/最初のもの/ルンダーネで/破れた友情/
  誠実/たどり着くところ】
 6つのドイツ語の歌 作品48
  【いつの日か、わが思いは/青春時代に】
ヨハネス・ヴァイサー (バリトン)
セーアン・ラストギ (ピアノ)

グリーグを訪ねて〜愛すべき珠玉の歌曲集
ヤーコプスの大抜擢によって一躍その名を広めたノルウェーの若きバリトン、ヨハネス・ヴァイサー

録音:2008年11月25日-26日、2009年3月16日-17日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)
[制作:トニー・ハリソン  録音:アルネ・アクセルベルグ]
2008年と2009年、オスロのソフィエンベルグ教会での録音。5.1 surround/stereo 50‘05

弦楽オーケストラのための「2つの悲しい旋律」、「最後の春」と「心の傷み」の原曲となった2曲を含む「A・O・ヴィンニェの詩による12の歌」は、数多くの歌曲を書いたグリーグの代表作に挙げられる曲集です。
ヨハネス・ヴァイサー(ヨハンネス・ヴァイセル)は1980年ノルウェー生まれ。コペンハーゲンの王立音楽アカデミーと王立オペラ・アカデミーでスサナ・エーケンに学びました。オラトリオ、歌曲、オペラのステージで活躍する彼は、ヤーコプスが指揮した「ドン・ジョヴァンニ」 (HMC 901964) のタイトルロールを歌い、一躍注目を集めました。スカンディナヴィアの生んだもっとも有望な歌手のひとり。「A・O・ヴィンニェの詩による12の歌」をラグナル・ソーデルリンのオーケストレーション版で録音(PSC1076) したノルウェーのバリトン、ヴォレスタードと同じくヴァイサーは、美しい声、しなやかな感性、そして深い感情と詩の心を歌うための技術を備えています。
共演のセーアン・ラストギはデンマークのピアニスト。王立音楽アカデミーでトーヴェ・レンスコウとスウェーデンのニクラス・シヴェレーヴ、ベルリンの芸術大学でパスカル・ドヴォヨンのクラスで学んでいます。フェスティヴァル、コンサート、ラジオ放送に出演しながら、王立アカデミーで教えています。くりかえし聴くほどに愛しさの募ってくるアルバム。

PSC 1271
\2500→¥2290
マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」

オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指)

バイエルン放送響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管と世界の2大オーケストラを率いる現代屈指の巨匠指揮者マリス・ヤンソンス。1979年から2002年まで首席指揮者を務めたオスロ・フィルとのマーラーの交響曲第7番。オスロ・フィルを世界のトップ・レベルのオケへと導いたマリス・ヤンソンス。オケとの長きにわたる信頼関係は独特の音楽的コミュニケーションを作り出しています。特にマーラーのような作品に向かうときは、指揮者とオケが一体となって作品を構築していかなくてはなりません。この第7番は第1番&第9番(PSC.1270)の間に収録されたもの。マーラーの交響曲の中で第7番は謎が多く、その演奏解釈も難解であり指揮者の手腕が問われる作品。マーラーが仕掛けた効果的演出をヤンソンス流に切れ味鋭くグイグイと音楽を推進し、ヤンソンスの中にある強烈な音楽性をまざまざと示しています。録音:2000年3月23日-24日 オスロ・コンサートホール (ライヴ) 81’42 第1楽章:23‘04/第2楽章:16‘24/第3楽章:10‘47/第4楽章:14‘11/第5楽章:17‘14 [制作:クシシュトフ・ドラーブ  録音:エリサベト・ソンメシュネス、テリエ・ヘレム]

PSC 1289
\2500

イダ・プレスティ(1924-1967):2つのギターのための作品全集
 ハンガリー女(1959)/アビラの踊り(1957)/
 ジタンの踊り(1957)/スペイン(1966)/前奏曲(1958)/
 母に寄せる子守歌(1957)/エチュード第1番/
 新しい年のワルツ(1955)/タランテッラ(1959)/
 バガテル(1964)/セレナード(1955)/気まぐれなエチュード(1966)

 オリヴィエ・シャサン
スタイン=エーリク・オルセン(G)
アレクサンドル・ラゴヤとのデュオで知られ、フランスを代表する20世紀屈指のクラシカル・ギタリストといわれるイダ・プレスティ。彼女が作曲した2つのギターのための作品集をフランスとノルウェーのギタリストが共演して録音しました。オリヴィエ・シャサン(1957-)はパリ生まれ、アレクサンドル・ラゴヤのクラスで最優秀の成績を収めたギタリストです。スタイン=エーリク・オルセンはベルゲンとオスロで学んだ後、ラゴヤの下で大学院課程の研究をつづけました。プレスティの超絶技巧を反映し、このアルバムにも高度のテクニックを求められる曲が多く含まれています。シャサンとオルセンが弾いているのはロベール・ブシェが1958年と1959年に製作した楽器です。ボディにブラジリアン・ローズウッド(紫檀)、サウンドボードにトウヒ(spruce)、ネックにマホガニー、フィンガーボードにエボニー(黒檀)が使われています。録音:2009年4月24日-26日 シテ・ド・ラ・ミュジーク (パリ) 制作:アルネ・アクセルベルグ、スタイン=エーリク・オルセン  録音:アルネ・アクセルベルグ

PSC 1236
\2500

カタリヌス・エリング(1858-1942):歌曲集
 歌曲集「ハウグトゥッサ」作品52
  【愛/野うさぎ/試練/すずめ/途方にくれて/冬の嵐】、
 歌曲集「ハウグトゥッサ」作品60
  【小川で/愛の歌/不安/ドッカ/忘れることさえできれば/仔山羊のダンス】、
 ビョルンソンの『ある日』による3つの歌 作品53より
  冬の歌「冬に抱かれて夏は眠る」、
 アルバム作品12
  【エドワード/甘き死/春の誓い/流れのあるところ/言ってさえくれていれば/
   私が朝起きると/私の歌は毒されている/船室の夜(その1)/船室の夜(その2)/
   夜ごとの夢に/夜はしとねに/たそがれの夏/清め】
アン=ヘレン・モーン(S)
グニッラ・シュスマン(P)
カタリニヌス・エリングはオスロ生まれ。ライプツィヒとベルリンに留学し、作曲家、そして音楽理論の教師として活躍しました。ノルウェー各地をまわって彼が採譜、編曲した民謡は約1400曲にのぼり、その仕事は、リンデマンの『古いまた新しいノルウェーの山のメロディ』に匹敵する偉業とみなされています。シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスらのロマンティックな語法にならった、伝統的な作曲のスタイル。2曲の交響曲、管弦楽曲、室内楽曲、約200曲の歌曲、合唱曲、ピアノ小品、オペラ「タラス・ブーリバ」などを残しました。エリングと、かつて彼のベルリン留学を支援したグリーグは、ほぼ同じころ、『ハウグトゥッサ』による歌曲集の作曲に取りかかりました。それぞれのプロジェクトのことを知らないまま、グリーグは14曲を書き、うち8曲を「山の娘」の邦題で知られる「ハウグトゥッサ」作品67として発表、エリングの書いた12曲は作品52と作品60の2つの歌曲集にまとめられました。抒情を漂わせつつ劇性を高めていくグリーグの曲集、抒情的で詩的なエリングの曲集。ふたりの音楽の特徴と味わいがそのまま作品に反映しています。アン=ヘレン・モーンは、ノルウェーのモルデ生まれ。グリーグ・アカデミーと王立デンマーク・オペラ・アカデミーで学び、オラトリオと歌曲、オペラのステージに活躍しています。共演のピアニスト、グニッラ・シュスマンもソロと室内楽の奏者として国際的に活躍しています。スクリャービンとラフマニノフのソナタを弾いた「Tocka` (憧れ)」 (NMA4) と、ソプラノのクリンゲルボルンと共演したノルウェー音楽黄金時代の歌曲集「ロマンス(Romanser)」 (NMA6) が各地のメディアから賞賛されました。録音:2008年9月22日-26日 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー) [制作・録音 ショーン・ルイス]

SUPRAPHON

SU 4007
\2000→¥1890
(1)マルチヌー:交響曲第5番H.310(1946)
(2)マルチヌー:交響曲第6番「交響的幻想曲」H.343(1951-53)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

アニヴァーサリー・イヤーに緊急リリース! マルチヌー交響曲全曲シリーズ再始動!!ビエロフラーヴェク&チェコ・フィルによる交響曲第5番&第6番

(1)録音:2007年12月14-15日プラハ・ルドルフィヌム(ライヴ・ステレオ)
(2)録音:2009年5月4-7日プラハ・ルドルフィヌム(セッション・ステレオ)
DDD ステレオ 58’29”

2009年のマルチヌー・アニヴァーサリーを機に、巨匠ビエロフラーヴェクとチェコ・フィルによる交響曲全集プロジェクトがいよいよ再始動します。2003年リリースの「交響曲第3番&第4番」(SU3631)に続く第2弾では、2007年12月のライヴ録音による第5番と、2009年5月の最新録音による第6番という、第2次大戦後のアメリカ滞在中に書かれた最後の2つの交響曲が収められています。
1946年に完成した第5番は、二度とその土を踏むことが叶わなかった祖国チェコスロバキアのおかれた情勢にたいするマルチヌーの疑念と幻滅を色濃く反映したものとなっており、翌1947年にマルチヌー作品の紹介にも積極的な同郷の指揮者クーベリックによって初演されています。
対照的に、作曲者自身が名づけたタイトル「交響的幻想曲」が示すように、第6番は広範な音域と色彩豊かなオーケストレイションが持ち味で、19世紀後半から20世紀初頭にかけての後期ロマン派の交響曲の精神と伝統に立ち返った内容からも、全6曲中随一の人気作としてコンサートでもしばしば取り上げられています。この作品は作曲者の友人であった、シャルル・ミュンシュの指揮で初演され、ボストン響75周年記念と音楽監督ミュンシュに献呈されています。
マルチヌー作品への特別な思いを折に触れて述べてきたビエロフラーヴェクと、1970年代のノイマンによる全集以来となる名門チェコ・フィルの新録音ということでスタートした当シリーズですが、2002年8月のプラハ大洪水でいったんは録音中止に追い込まれたといういきさつがあり、それだけにシリーズの再開はよろこばしいかぎりといえるでしょう。

SU 4001
\1700

(1)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11(40’54”)
(2)ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21(31’36”)

ヤン・シモン(P)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
プラハ・フィルハーモニア

(1)録音:1997年7月5-6日プラハ・ドモヴィナ・スタジオ(セッション・ステレオ)
(2)録音:1997年4月25日プラハ・ドモヴィナ・スタジオ(セッション・ステレオ)
DDD ステレオ 72’30”
ヤン・シモンは1966年生まれのチェコのピアニスト。プラハ音楽院でネイガウスの弟子で、ヴァレンティナ・カメニーコヴァーに師事したほか、のちにイヴァン・モラヴェツにも師事しています。今日、世界的に活躍するシモンが21歳の若さで、同じくチェコの巨匠ビエロフラーヴェクが設立して間もない手兵プラハ・フィルハーモニアと録音したショパンの協奏曲集。レコーディング当時のシモンと、ショパンの創作時期とが年齢的にもほぼ重なることもあってのことでしょう。ほとばしる情熱や、臆面なくロマンと夢想に惑溺するような、いい意味での青さがストレートに表出されたものとなっています。
この録音は、以前に同じチェコのレーベルClartonよりリリースされていたものですが、SUPRAPHONより2010年ショパンのアニヴァーサリーに合わせて復活リリースとなります。


WAON RECORDS

WAONCD 6040
\2300
ターロック・オキャロラン作品全集第4巻 「プリンセス・ロイヤル」
 1. Mrs. Maxwell First Air
 2. Dr. John Hart, Bishop of Achonry
 3. Young Catherine
 4. Loftus Jones
 5. Lay Your Dear Head (Cuir Do Cheann Dileas)
 6. Pleasant Regal Young Lady
 7. Luke Dillon
 8. Thomas Judge, or Carolan's Frolic
 9. Mrs. Fallon
 10. Fanny Dillon
 11. The Generous Woman
 12. Planxty Burke
 13. Carolan's Ramble to Cashel
 14. Colonel O'Hara
 15. Mr. O'Connor
 16. Mr. O'Connor (Jig)
 17. Miss MacDermott, or The Princess Royal
 18. Dermot O'Dowd
 19. Sir Charles Coote
 20. George Brabazon First Air
 21. George Brabazon Second Air
 22. Mrs. Costello 23. Baptist Johnston
 24. Dolly MacDonough
 25. My Dermot
 26. O Black Sorrow (Uillagan Dubh O)
 27. Mrs. Farrell
 28. Major Shanly
 29. The Princess Royal
 30. Carolan's Maggot
 31. Robert Hawkes
 32. Bridget Cruise Fourth Air
 33. The Clergy's Lamentation
守安功(アイリッシュ・フルート、ホイッスル)
守安雅子(アイリッシュ・ハープ)

録音:2009年4月

アイルランドを代表する最も重要な作曲家で、盲目のハープ奏者でもあったターロック・オキャロラン(1670-1738)の全作品を紹介するシリーズの第4巻です。アイルランドの名人と言われた農夫から守安氏が直接教えを受けた、残された楽譜とは異なるヴァージョンの演奏も収録。

WAONCD 041
\2300
「オランダバロックの愉悦」バロック時代のオランダの作曲家達による器楽作品
 (1)ヤコブ・ファン・アイク:おどけ者
 (2)作者不詳:朽ちた風車
 (3)作者不詳:アメリカ
 (4)作者不詳:アイルランドの王子
 (5)作者不詳:3つの小さなブランド
 (6)ヤコブ・ファン・アイク原曲:パヴィアの戦い
 (7)ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ原曲:武器を取って集まれ
 (8)スウェーリンク:緑の菩提樹の下で
 (9)ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ:ソナタ作品2‐4 ト長調
 (10)アンドレアス・ハンマーシュミット原曲:イントラーダ
 (11)ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第1番ヘ長調
 (12)ニコラス・ヴァレット:物乞いのファンタジー
 (13)ヤコブ・ファン・アイク:ダフネが美しい娘だったとき
 (14)ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第3番ト短調
 (15)作者不詳:菩提樹の下で
 (16)ヤン・ピータースゾーン・スウェーリンク(?):まぬけなサイメン
 (17)ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第2番ト短調
 (18)ピーター・マイヤー:イギリスのイントレ
 (19)作者不詳:ファンタジア
 (20)作者不詳:宮廷のサラバンダ
ルストホッファース
 【本村睦幸(リコーダー)
 櫻田亨(リュート、テオルボ、バロックギター)
 上尾直毅(チェンバロ、オルガン、ミュウゼット、打楽器)】
バロック時代のオランダ生まれの愛らしい曲の玉手箱
名人集団ルストホッファースによるぬくもりのある音色

録音:2005年10月

好評ながら廃盤となっていたWAONCD 040を176.4kHzハイサンプリングPCMで再編集したもの。曲順にも変更を加え、よりいっそうお楽しみいただける1枚になって、「オランダバロックの愉悦」が生まれ変わりました。
オランダのバロック音楽を中心としたプログラム。現在もそうですが、17,18 世紀、オランダは海に開かれているという土地柄もあり、ヨーロッパ各地の多様な人種が行き交っていました。そのなかで様々な文化交流がなされ、音楽活動もきわめて盛んでした。そんなオランダで生み出された音楽を集めたこのアルバムからは、バロック器楽の生きた姿が色鮮やかに浮かび上がってきます。ルストホッファースの名前は、ファン・アイクの「笛の楽園(Der Fluyten Lust-hof)」から取ったもので、「楽園の住人達」の意です。本村睦幸、櫻田亨、上尾直毅、3 人の気鋭の古楽奏者たちによる超一級のアンサンブルにどっぷり浸かれる、たのしい一枚です。


WERGO 1CD¥2400

WER 6717 シュトックハウゼン:初期作品集
 ①コントラ・プンクテ(十楽器のための)
 ②ルフラン(ピアノ、チェレスタと打楽器のための)
 ③ツァイトマッセ(5つの木管楽器のための)
 ④シュラーク・トリオ(ピアノと打楽器のための)
アンサンブル・レシェルシェ
ルパート・フーバー(指揮①③)
ここに収められている4つの作品は、シュトックハウゼンのほぼ半世紀にわたる作曲活動の初期9年間に作曲されたもの。‘初期’という言葉がシュトックハウゼンの作品に使われることはまだ稀ですが、戦後ヨーロッパのアヴァン=ギャルド最大の作曲家の若き日のこれらの作品は、同世代の音楽家達に多大なる影響を与えています。共通の要素をもってはいますが、それぞれがいかに変化に富んでいるか、ということに驚かされます。シュトックハウゼンの初期の発展の物凄さを伝えてくれる作品群です。アンサンブル・レシェルシェは現在の現代音楽シーンに欠かせない名人集団。1985年の設立以来、実に450作品ほどの初演を手がけ、現代の室内楽とアンサンブル音楽の発展に大きな貢献をしている団体です。猟奇的な発作的発声など、楽器以外でもうまさを発揮しています。録音:2008年8月
WER 6574 ハンネス・ザイドル(b. 1977):作品集
 暖炉飾りの上のための音楽
  ①私に襲いかかったもの
  ②ホーム・エンターテインメントの芸術
  ③室内のざわめき
  ④異種なるものー今や新しい!
  ⑤貸し出し美術品
コンポーザーズ・スライド・カルテット
録音というものは、普通、コンサートホールの響きを再現しようと、マイクと楽器に距離を置いて、美しい響きをとらえようとするもの。しかし、この録音は、コンサートホールの響き、というよりも、比較的狭い室内で、すぐ傍でトロンボーンが鳴り響いているような感覚のもの。実に至近距離で音が鳴っていて、単なるオンマイク録音を越えた音となっています。時折町の雑踏の音が混ざったり、ザーっという音が流れたり、実に耳に刺激的。イヤホンで大き目の音量で聴くと、ちょっと危険かもしれませんが、オーディオ的にも面白い様々な音が入っています。録音:2008年、2009年

ZIG ZAG TERRITOIRES 1CD¥2600

ZZT 090502 J.S.バッハ:カンタータ集
 第78番「イエスよ、汝わが魂を」 BWV78
 第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV 12
 第150番「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150
 モテット「おおイエス・キリスト、わが命の光」BWV 118
フランソワーズ・ラセール(指)
アカデミア
ヴェロニカ・ヴィンター(S)
ダミアン・ギヨン(A)
マルセル・ビークマン(T)
ブノワ・アルヌール(B)
フランソワーズ・ラセール率いるアカデミアによるバッハのカンタータ集。傑作揃いのカンタータのプログラミングにはいつも頭を悩ませるというフランソワーズ・ラセールが今回選んだ作品は、コラール「イエス、わが喜び」とつながる曲を選曲しています。まず「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV12。嘆きのシャコンヌ形式で作られた第2曲は、のちに「ロ短調ミサ」の「十字架につけられ」に転用された悲痛な悲しみを持つカンタータ。同じく「イエスよ、汝わが魂を」 BWV78、「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150も同じシャコンヌ形式(低音主題を何度も反復し、バスの上にソプラノ、アルトがのり楽想を発展させていく)で書かれた素晴らしい合唱曲を持つ作品です。この様な厳粛な雰囲気を持つカンタータをフランソワーズ・ラセールは見事に聴かせてくれます。録音:2008年12月3-5日、2009年1月5-7日
ZZT 090901 ラウデウス〜朝の祈り、信心会の歌声
 Djanam, Djanam...(Rumi)
 Poiche'l mio largo pianto(Lassus, Roland de)
 Con doglia e con pieta(Ferraro, Maistre Jhan de)
 Alma che scarca(Anonym)
 Bia Bia deldareman, Ey yare man, Ey yare man...(Rumi)
 Io ti vengo, Giesu, drieto(Anonym)
 O pane del ciel(Anonym)
 Ya Hou Ya man Hou(Rumi)
 Al pie del duro sasso(Anonym)
 Piangi ingrato core(Anonym)
 Piangete egri mortali(Willaert, Adrian)
 Dimmi dolce Maria(Anonym)
 Cor maligno e pien di fraude(Animuccia, Giovani)
ドゥルス・メモワール
ドニ・レザン=ダドル(指)
ドニ・レザン=ダドル率いるドゥルス・メモワールによる16世紀イタリアの信心会の音楽とイスラムのスーフィーの音楽を対話させたディスク。イスラム圏のスーフィー教団の音楽は、神への祈りの儀式として重要な役割を果たしていました。彼らの恍惚の儀式として踊りとズィクル(神の名を呼ぶこと)、音楽(単純な一連の音に合わせて歌ったり、語ったりする)から成っています。このように信者を神秘的陶酔に導く音楽は両文化では、正統派からは認められていませんでした。異文化ながら両者に共通点を見出したドニ・レザン=ダドルは、その儀式の普遍性に魅了されこのアルバムを作り上げました。録音:2008年12月15-19日
ZZT 090302 ジョン・コプラリオ:
 「ヘンリー皇子の早世を悼む哀歌」、
 「葬儀の涙」、「名士の仮面」
ル・ジャルダン・ド・クルトワジー
アンサンブル・セラドン
ジョン・コプラリオは、16世紀末から17世紀前半に活躍したイギリスの作曲家。本名はジョン・クーパー。イタリア文化に傾倒し、イタリア訪問からの帰国後イタリア風にジョヴァンニ・コプラリオと名乗るようになりました。コプラリオは洗練され、独創的な作風で同時代の作曲家たちのなかでも傑出していました。器楽曲はもとより、歌曲作品にもその才能を見せ、このアルバムに収められている「葬儀の涙」「ヘンリー皇子の早世を悼む哀歌」には、当時としては個性的で大胆な手法がみられます。録音:2008年6月9-13日

ZZT 090902
\2600

フォーレ:歌曲集
 夕暮 Op.83-2/イスファハンの薔薇 Op.39-4/ばらOp.51-4/
 消え去らぬ香り Op.76-1/アルペッジョ Op.76-2/金の涙 Op.72*
 閉ざされた庭 Op.106
  【1.聴許 / 2.あなたが私の目を見入るとき /
   3.使い女 / 4.私はおまえの心に身を委ねよう /
    5.ニンフの神殿で / 6.薄暗がりで /
   7.私には大切なのです、愛の神よ / 8.砂の上の墓碑銘】
 イヴの歌 Op.95
   【1.楽園/2.最初の言葉/3.燃えるばら/4.神の輝きのように/
   5.白い夜明け/6.生きている水/
    7.めざめているのか、太陽の香り/
   8.白いばらの香りの中で/9.たそがれ/10.おお死よ、星くずよ】
カリーヌ・デエイェ(Ms)
エレーヌ・リュカス(P)
ステファン・ドゥグー(Br)*

非常に洗練された旋律、気品漂う珠玉の作品が揃う、フォーレの歌曲集。ここでは初期の甘美な作風のものではなく、中期から後期の凛とした力強さを備えた作品を中心に取り上げています。フォーレの円熟期の傑作「イヴの歌」、「閉ざされた庭」など美しい旋律美だけはない、奥深い音楽性が表出した心を揺さぶられる作品。フランスの歌姫カリーヌ・デエイェのシルクのような艶やかな歌声は、やわらかい光が射すような美しい光景が浮かびあがらせています。録音:2009年2月16-20日

ZZT 090802
\2600→¥2390

ニコラ・マッテイス(C.1650-C.1700):
  ヴァイオリンのためのエアー集〜憂鬱な疑似協和音

アマンディーヌ・ベイエ(バロックVn&Cond)
グリ・インコグニティ
[ロナルド・ロペス(バロックG、テオルボ)
フランチェスコ・ロマーノ(バロックG、テオルボ)
(バルドメロ・バルチェラ(Gamb)
 アンナ・フォンターナ(Cemb)]

ニコラ・マッテイスはナポリ生まれ、1670年以後イギリスに渡り名声を得たヴァイオリニスト、作曲家。自由な楽想、親しみやすい旋律、マッテイス自身のヴァイオリンも非常に甘美な演奏だったようで、たちまち人気を集めたとされています。ここで収められている作品集は、不協和音と半音階を表情豊かに用い、より技巧的に名人芸を披露できる曲となっています。バロック・ヴァイオリン界の花アマンディーヌ・ベイエはこの作品を演奏するにあたり、マッテイスがヴァイオリンを低く構え演奏している肖像画を目にし、なるべく忠実にマッテイスの作品を再現するために、同様のスタイルを今回の録音で採用しているということです。録音:2009年3月16-20日

ZZT 090803
\2600

ゼレンカ晩年の大作オラトリオ

マリアナ・レヴェルスキ(A:マッダレーナ)、
エリック・シュトクローサ(T:ダヴィデ)、
トビアス・ベルント(Bs:ピエトリ)
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704、コレギウム・ヴォカーレ1704

ボヘミアのバッハこと、ヤン・ディスマス・ゼレンカの晩年の代表作オラトリオ「贖い主の墓前の悔悟者」。この作品はザクセン選帝候フリードリヒ・アウグスト二世の命により1736年聖金曜日の為に作曲されました。演奏はミサ・ヴォティヴァ(ZZT 080801)で人々の心をつかみ、近年ゼレンカの作品を熱心に演奏しているコレギウム1704。作品の核により迫るためにコレギウム1704はプラハのトロイ城に出向いて録音しています。録音:2008年11月11-14日(トロイ城、プラハ)





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