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第50号マイナー・レーベル新録音新譜(6)



ALBANY

TROY1148
\2200

(1)バーバー:ヴァイオリン協奏曲(1939)
(2)デヴィッド・ストック:ヴァイオリン協奏曲(1995)
(3)コープランド:ヴァイオリン・ソナタ(1943)
 (ジェラルド・エリアス編、室内管弦楽伴奏版)

アンドレス・カルデネス(Vn)、
イアン・ホブソン指揮
(1)(2)シンフォニア・ヴォルソヴィア、
(3)シンフォニア・ダ・カメラ

暖かな抒情あふれるバーバー、協奏曲版コープランドの ヴァイオリン・ソナタ!アメリカのヴァイオリン協奏曲集

録音:2004-2007年

20世紀アメリカのヴァイオリン協奏曲集。アダージョで有名なバーバーのヴァイオリン協奏曲は予想に違わぬロマンティックな名品。問題意識がない!と言われれば、確かにその通りの保守的な作風だが、20世紀のメンデルスゾーンかグラズノフ?とでも言いたくなるような美しい旋律にあふれている。ストックはピッツバーグ響とシアトル響のコンポーザー・イン・レジデンスでヴァイオリン協奏曲はピッツバーグ響100周年記念としてマゼールとカルデネスによって初演された。ハリウッドのSFスペクタクル映画のようなダイナミックな曲でジェームズ・ホーナーかアラン・シルヴェストリあたりを彷彿とさせる。おしまいはコープランドのヴァイオリン・ソナタの珍しいオケ版。ヴァイオリンのカルデネスはピッツバーグ響のコンサート・マスターを長年勤めたベテラン。

TROY1142
\2200
「タッチ/ザ・トッカータ・プロジェクト」
 〜1900年以降のピアノ・トッカータ集Vol.1
  「アメリカの作曲家」
   ローレム:トッカータ/
   ジョージ・アンタイル:トッカータ第1番、第2番/
   アーヴィン・ファイン:小さなトッカータ/
   ロイ・ハリス:トッカータ/
   メノッティ:リチェルカーレ、トッカータ/
   パーシケッティ:トッカータ第1〜3番/
   ほかホイビー、サワビー、ロウェル・リーバーマン、
   ベンジャミン・リース、マーク・ルイス・レーマン、
   ムチンスキー、レイモンド・レーウェンタール、
   ウォリングフォード・リーガー、
   ジェイムズ・バスティアンの作品全20曲
フィリップ・アマロング(Pf)

20世紀のトッカータばかり集めたピアノ作品集

20世紀に書かれたトッカータばかりを集めたユニークなアルバム。その第1巻はアメリカの作曲家特集。ローレム、アンタイルらの薬味の効いたハーモニーとメカニックな音楽は20世紀前半のアメリカの台頭と躍進そのものであり、その楽観ぶり脳天気ぶりが楽しい。一聴してプロコフィエフ、ミヨー、サティらの影響を受けた作曲家が多いようだ。後のアメリカのミニマリストたちは意外とこの時代のこういう音楽の影響(もしくは先祖帰り?)を受けているのかもしれない。今だったらジョン・アダムスが書きそうな曲もある。

TROY1134
\2200

「ドナルド・サー(b.1936)の音楽」
 (ユニコーンと淑女/
 ヴァイオリンとピアノのための子守唄/
 パークアヴェニューのサトリ(悟り)/カテーナ1〜3/
 反復しながら交差するネオ・プラトニックな結句/
 打楽器アンサンブルのためのレッド・ダスト)

デヴィッド・フース(指揮)
フランク・エプスタイン(指揮)
カレッジ・ニュー・ミュージック

録音:1972-2008年

ナルド・サーは韓国人を両親に1936年ホノルルで生まれた。プリンストン大学でロジャー・セッションズ に師事。現在はボストンを中心に活動している。ウェーベルンの影響を感じさせる点描的な音楽に韓国の 民族音楽の要素をブレンドしたような作風。

TROY1141
(SACD HYBRID)
\2200
ケリー・ターナー:管弦楽作品集
 (1)交響詩「カランカワ」
 (2)序奏とメイン・イヴェント
  〜ホルン四重奏と管弦楽のための
 (3)チューバ協奏曲
 (4)低音ホルンと室内オーケストラのための協奏曲
ダリウス・ヴィスニェフスキ指揮
シンフォニア・ユヴェントゥス(ポーランド青年交響楽団)、
(2)アメリカン・ホルン四重奏団、
(3)カイル・ターナー(Tba)、
(4)チャールズ・パットナム(F.h)

録音:2009年1月

ケリー・ターナーはケルン・ギュルツェニヒ管やアンサンブル・モデルンでホルン奏者として活躍し、アメリカ・ホルン四重奏団のメンバーも務めるプレイヤー兼作曲家。オーケストラの機能とダイナミズムをフルに駆使した管弦楽作品を作る。ジョン・ウィリアムズ、ショスタコーヴィチ、アイヴズ、クラム、その他、ありとあらゆるハリウッドの映画音楽の影響を恥ずかしげもなく受けつつ自分のロマンをブルドーザーのごとく推し進めてゆくパワーには脱帽。《カランカワ》はアメリカ先住民の神話に基づく交響詩で先住民の旋律やドンドコドンという野性的なリズム、また時にベン・ハーのサントラみたいな崇高な響きがあふれている傑作。オーケストラはセムコフが設立し、さきごろ発売になったシューベルトの「グレート」交響曲(CD ACCORD,ACD146)が話題のポーランド青年交響楽団、SACDハイブリッドでの発売です。

TROY1143
\2200
カーソン・クーマン(b.1982):
 オラトリオ「神の愛の啓示」
レベッカ・ヘニング(S)、
ジョナサン・マーク・ロバーツ(Br)
ルパート・グフ(指揮)
バットリック・シンフォニア
ロンドン大学ロイヤル・ハロウェイ校合唱団

録音:2009年6月26日,DDD,66'03

クーマンは1982年生まれの米国の作曲家。オラトリオ「神の愛の啓示」は2009年の新作。14世紀英国の女性キリスト教神秘主義者ノリッチのジュリアンによる『神の愛の十六の啓示』によるオラトリオ。ロンドン大学ロイヤル・ハロウェイ校合唱団の依頼によって作曲されたもの。題材通り、神秘的で美しい曲である。

TROY1144
\2200
アンソニー・ブラント:
 (1)室内オペラ「何かの誕生」/
 (2)歌曲「ドラゴンと不死者」/眠りの歌/
 (3)クリーリー歌曲集
キャロル・ベネット(S)、
(1)マイケル・キオルディ(Br)、
ジョナサン・シェイムズ(指揮)、
マイア弦楽四重奏団、
ブレイク・ウィルキンズ(打楽器)
(2)エンソ弦楽四重奏団、
(3)ブライアン・コネリー(Pf)
アンソニー・ブラントは1961年生まれの米国の作曲家。「何かの誕生」は、30分ほどの5幕の小オペラ。クリーリー歌曲集は、ロバート・クリーリー(1926−2008)の詩に曲をつけたもの。
TROY1145
\2200
「形をもった風景」〜トム・シプロの声楽作品
 《ノッドの島・・・》/《エクアドルの船員》/
 《ゴーイング》/《雨》/《形をもった風景》
マリー・アン・ハート(MS)、
モニカ・ハート(S)ポール・スペリー(T)、
デヴィッド・ストック指揮
ピッツバーグ・ニューミュージック・
 アンサンブルほか

録音:1997/2000/2008年

トム・シプロはニューヨークを中心に活動する作曲家でこれまでにアメリカの詩人の詩に多くの音楽を作曲している。調性に基づく、抒情的で温かな作風。歌曲というよりモノ・オペラといった趣き。

TROY1146/47
(2CD)
\4400
ヴィクター・ハーバート(1859−1924):
 「帽子店の娘」
サラ・アン・ミッチェル(フィフィ),
トッド・ストレンジ(エティエンヌ),
ジュリー・ライト(セシリ嬢),
ボイド・マッカス(サン・マール伯爵),
デニス・ジェシー(ハイラム・ベント),
ジェイコブ・アレン(ガストン),
ほか マイケル・ボロウィッツ(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ

録音:2009年,DDD

ヴィクター・ハーバード(1859-1924)は、アイルランド出身で米国に移住した作曲家。ライトオペラの分野で活躍した。「帽子店の娘」は、1905年に初演された作品。パリの帽子店の人気モディスト(フランス語で洋服や帽子の仕立職人のこと。この場合は帽子店のカリスマ店員といった意味)であるフィフィを他店に引き抜かれたくないセシリは、彼女を息子のガストンと結婚させようとする。フィフィは大尉エティエンヌを愛しているのだが、身分違いの恋だとエティエンヌの親族から反対されている。ところがパトロンを得たフィフィは歌手として大成功を収め、ついにエティエンヌと結ばれる、という話。ハーバートの作品復活に力を入れているオハイオ・ライト・オペラの上演。

TROY1151
\2200
「ディーズ・アー・ディファレント・タイムズ」
 〜メアリー・リー・テイラー・キノシアン:
  ピアノ三重奏曲作品集
   (ジ・アメリカン・ストーリー/
   喚起:2001年9月11日の追憶に/四大元素)
アップトン・トリオ:
【メアリー・リー・テイラー・キノシアン(Vn)、
デュサン・ヴカイロヴィッチ(Vc)、
ビリー・シェファード(Pf)】

録音:2009年

メアリー・リー・テイラー・キノシアンはサン・ホセ響、ナッシュビル響、グリーンビル響のコンサート・マスターを歴任、近年は作曲と室内楽に力を注いでいる。収められた作品はジャズ、ロックと現代音楽の要素を融合した作風で、弦楽四重奏だったらクロノス・カルテットが喜んでレパートリーにしそうである。

TROY1154
\2200
「アメリカン・ハンドスタンズ」
 (1)デヴィッド・デル・トレディチ(b.1937):
  3つのジムノペディ
 (2)エリック・モー(b.1954):
  バラード「悲しい三人組の伝説」
 (3)トム・シプロ(b.1957):2つの瞑想、睡蓮
 (4)レオ・オーンスタイン(1892-2002):
  2台ピアノのためのソナタ
   (ピアノ協奏曲からの作曲者自身による編曲)
ジーン・ゴラン(Pf)、
(4)クリストファー・オールドファーザー(Pf)

録音:2008/2009年

ピアノのゴランはフィリップ・グラス・アンサンブルのメンバーとして長く活動する一方、ブルックリン・フィルハーモニック・チェンバー・プレーヤーなどでソリストとしても活動している。現代音楽のスペシャリストで、ここに収められた都会的でロマンティックな作品に彼女の特性が生かされている。

TROY1155
\2200
エズラ・ラダーマンの音楽Vol.9
 弦楽四重奏曲第9番/第11番/第12番
アリアンツァ弦楽四重奏団
エズラ・ラダーマンは1924年ブルックリン生まれの作曲家で室内楽を中心に多くの作品を発表、CDもALBANY以外からたくさん出ている。12音技法が彼のとる主要な方法で表現主義的でドラマティックな展開を信条としている。アリエンツァ弦楽四重奏団は2004年にイエール大学の学生で結成され、すでに数々の室内楽コンクールで優勝している俊英グループ。
TROY1158
\2200
「ドナルド・ホイーロックの音楽」
 (1)ピアノ変奏曲(Pf solo)/
 (2)7奏者のための音楽(Fl,Cl,Perc,Pf,vn,Va,Vc)/
 (3)10のバガテル(Ob,Vn,Va,Vc)/
 (4)独り言(Vc)
(1)(2)ジュディス・ゴードン(Pf)、
(2)マシュー・ゴールド(Perc)、
(2)(3)ジョエル・ピチョン(Vn)、
(3)ローラ・アールベック(Ob)、
(4)マット・ハイモヴィッツ(Vc)、ほか

録音:1997/2000/2008年

ホイーロックは室内楽を中心に作品を多数発表、5つの弦楽四重奏曲、11の歌曲集、管弦楽作品などがあり、ハートフォード交響楽団コンクールで優勝をしている。作風は無調と調性を適宜折衷したもので現代的なロマンティシズムを持っている。④は5分弱の小品だが名チェリスト、ハイモヴィッツが弾いている。

TROY1159
\2200
「脱出速度」〜TCUパーカッション・アンサンブル
 デイヴ・ホール:脱出速度/
 E.エワゼン:打楽器のための交響曲/
 リカルド・スーザ:オフェレンダス第3番/
 レイモンド・ヘルベル:前奏曲と行進曲風ロンド/
 ティル・マイン:ZZZing!/
 ブレイク・タイソン:星降る天上/
 ドウェイン・ライス:易経
ブライアン・A.・ウェスト指揮
TCUパーカッション・アンサンブル
TCUパーカッション・アンサンブルはアメリカ打楽器アーツ・ソサエティの国際打楽器アンサンブル・コンクールに入賞したメンバーから構成され新しい作品の紹介のため活動している。ここに収められた作品は現代音楽といっても、どれもラテン要素ありロック的要素あり、ロマンティックなものばかりで気軽に打楽器の面白さが楽しめる内容になっている。

CD ACCORD

ACD 145
(デジパック)
\2400→¥2190

(1)ベートーヴェン:
 ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルト・シュトゥック
  ハ長調WoO.5
(2)ベートーヴェン:
 大フーガ変ロ長調Op.133(ワインガルトナー編弦楽合奏版)
(3)シェーンベルク:弦楽のための10のワルツ

エルンスト・コヴァチッチ(指揮、(1)Vn)
ヴロツワウ室内管弦楽団レオポルディヌム

これは珍しい!ベートーヴェン未完のヴァイオリン協奏曲に、 シェーンベルク若書きのロマンティックなワルツ

録音:2008年12月17-20日,63'59

ヴロツワウ室内管弦楽団レオポルディヌムは1978年に結成された。団体名のレオポルディヌムはバロック時代に作られたヴロツワウの建築モニュメントの名に由来する。およそ2官編成の室内オーケストラで現代音楽を得意とするヴァイオリニスト、コヴァチッチの訓練のもと、大変精緻でバランスのとれたアンサンブルを行う。ベートーヴェンのコンチェルト・シュトックは未完のヴァイオリン協奏曲で、コヴァチッチの弾き振りは見事。シェーンベルクの珍しい「10のワルツ」は作品リストから外されているが、23才の時の作品で2004年になってようやく公開演奏された。まだ後の音楽革命家の予兆は見られないがブラームス、ドヴォルザーク、R.シュトラウスを思わせる耽美的な作品。

ACD 149
(デジパック)
\2400
「ポエム」〜アガタ・ズベル・リサイタル
 (1)コープランド:
  エミリー・ディキンソンの詩による12の歌/
 (2)スクリャービン:炎に(ピアノ独奏)/
 (3)ベルク:7つの初期の歌/
 (4)パヴェウ・シマンスキ:
  トラークルの詩による3つの歌
アガタ・ズベル(Sop)、
マルチン・グラボス(Pf)

今回はソプラノ歌手として登場!アガタ・ズベル

録音:2007-08年

アガタ・ズベルはつい先ごろ自作の作品集を当CD ACCORDよりリリースしたばかりだが、このアルバムではクラシック歌手として近現代の作曲家の作品を歌っている。前アルバムではメレディス・モンクなみの独創的な自作を自ら歌っていたが、こうした「古典作品」でのしっかりとした歌唱でも圧倒的な存在感をみせる。コープランドのさわやかな雰囲気からベルクのやや退廃的な雰囲気まで見事に歌い分けている。


CELESTIAL HARMONIES

19922-2
(5CD、4枚価格)
\8800
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲BWV.846-869

ロジャー・ウッドウォード(Pf)

近年稀に見る成果!ウッドウォードのバッハ:平均律全曲ロジャー・ウッドウォード(あるいはウッドワードとも表記される)は、1942年、オーストラリアのシドニーに生まれたピアニスト。オーストラリアを代表するピアニストとして名高い。このバッハの平均律クラヴィーア曲集の全曲は、バッハ・ファン、ことにピアノ演奏によるバッハを聞く人は大いに注目すべき演奏だ。真摯に作品に向き合い、あらゆる指に神経を通わせた演奏で、すべてが収まるべきところに収まったような練り上げの見事な演奏には感嘆するしかない。近年の平均率の録音の中でも特筆すべき内容を持った演奏だろう。録音:2008年1月、8月

14281-2
(2CD)
\4400
バッハ:平均律クラヴィーア曲集(第1巻)BWV.846-869 ロジャー・ウッドウォード(Pf)
上記セット(19922-2)の分売
19921-2
(3CD)
\6600
バッハ:平均律クラヴィーア曲集(第2巻)BWV.870-893 ロジャー・ウッドウォード(Pf)
上記セット(19922-2)の分売
13253-2
\2200
「無伴奏フルート作品集」
 バッハ:
  無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013/
 ビュッシー:シランクス/
 バックリー:冬のこだま,海のこだま/
 武満徹:巡り/
 カルク=エレルト:フルート・ソナタ 嬰ハ短調 Op.140/
 ヴァレーズ:密度21.5/オネゲル:牝山羊の踊り/
 ハメル:夢の時/
 メルカダンテ:《ドン・ジョヴァンニ》の主題による変奏曲/
 C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調 Wq.132

ウィリアム・ダウドール(フルート)

ウィリアム・ダウドールは1951年、ダブリン生まれのフルート奏者。米国で学んだ後、生地のRTEコンサート・オーケストラ、さらにアイルランド国立交響楽団(RTE国立交響楽団)の首席フルート奏者として活躍した。現在はアイルランド国立音楽アカデミーの教授を務めている。このCDは、大半が無伴奏のフルート曲という意欲的なもの。録音:2000-2007年、DDD,73'10

13296-2
\2200
「JYOTI」〜デヴィッド・パーソンズ作品集
 JYOTI/インカーネーション/
 怒りの谷/精霊の都市/
 ツァパラン・ムーン/彼らは来る
デヴィッド・パーソンズ(作曲/演奏)
パーソンズはジャズ・ドラマーとして活動を開始し、その後インドやイスラムの民族音楽に没頭、プロデューサーとしてそれら現地の演奏をCD化する、などユニークな活動をしている。アルバム・タイトル「JYOTI」はサンスクリット語で光を意味する。その言葉通り、全編はシンセサイザーによる平和で神秘的な雰囲気に包まれている。長いドローンのなかに浮かんでは消える旋律とパルスはテリー・ライリー、ラ・モンテ・ヤングの音楽を思わせるミニマル・ニュー・エイジ・ミュージック。制作:2009年、DDD,61'04

CFM

CFM40
\2200
メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調KV378
シェーンベルク:幻想曲Op.47
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調
ポーリーヌ・ルギーグ(Vn)、
エミリオ・ペローニ(Pf)
若手演奏家を支援するベルリンのフロインデ・ユンガー・ムジカーの企画。 ポーリーヌ・ルギーグは1984年フランス生まれの若手ヴァイオリニスト。2002年にラジオ・フランスの若手音楽家オーディションで第一位を獲得、2007年にメンデルスゾーン賞及び、室内楽賞を得ている。大らかに歌わせる感性はメンデルスゾーン、モーツァルトにぴったりで、その一方シェーンベルクでは鋭い切り込み、20世紀作品にも積極的な姿勢をみせる。

DORON

DRC 3054
\2300

スメタナ:
 ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15
 「モルダウ」(メルソン編ピアノ三重奏版)
 わが故郷から(ヴァイオリンとピアノのための)

トリオ・メルソン:
【ボリス・メルソン(P)、
ケマル・アクチャグ(Vn)、
キャロリン・ホプキンス(Vc)】
ボリス・メルソン率いるトリオ・メルソンによるスメタナの録音。メルソンは作曲家としても高名で、彼の編曲によるピアノ三重奏版の「モルダウ」が興味深い。録音:1989年10月、56'04 (TUXEDOレーベルの再発売)

GENUIN

GEN89150
\2200

ロシアン・ソウル(ロシア魂)〜カプースチンとラフマニノフ
 カプースチン:チェロ・ソナタ第2番Op.84※世界初録音
 ラフマニノフ:
  メロディ(Op.21とOp.26によるパラフレーズ)/
  ヴォカリーズ
 カプースチン:ブルレスケ/エレジー/ほとんどワルツ
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタOp.19

チェロ・プロジェクト:
【エッカルト・ルンゲ(Vc)、
ジャック・アモン(Pf)】

これは注目!ジャジーな作曲家カプースチンとラフマニノフのチェロ作品集!

チェロ・タンゴ(GEN88126)に続くチェロ・プロジェクトの第2弾。ルンゲとアモンによるチェロ・プロジェクトは1998年に結成されて以来、カプースチン、ピアソラ、チック・コリア、チャップリン、ニーノ・ロータなどジャンルを横断するユニークなレパートリーで人気を博してきた。カプースチンは作曲家にしてジャズ・ピアニストでもあり、ジャズとクラシックを融合したピアノ作品は近年高く評価されている。カプースチンのスウィンギーなソナタに洗練された大人の遊び心が刺激される。チェロは時にジャズ・シンガーとなり、時にウッド・ベースと早変わりする。

GEN10159
\2200
「シューマン夫妻1845-1849ドレスデンにおける作品」
 ロベルト・シューマン:
  4つの行進曲Op.76/森の情景Op.82/
  4つのフーガOp.72/
  4つの習作Op.56-Nos2,4,5,6/スケッチと断片/
 クララ・シューマン:3つの前奏曲とフーガOp.16
トビアス・コッホ
(ピアノ・フォルテ,
1852年ピエール・エラール製)

最近評価がうなぎ昇り!トビアス・コッホの歴史的楽器によるシューマン夫妻のピアノ作品集

録音:2008年12月

トビアス・コッホはこれまでにも5枚のフォルテ・ピアノによるCDを作っている。最近メキメキと評価をあげ、「メンデルスゾーン姉弟作品集(GEN89156)はレコード芸術1月号では谷戸基岩氏が2009年のプライヴェート・ベスト5に挙げられるほど。このCDもこれまでと同様、19世紀のフォルテ・ピアノを用いて19世紀の響きを忠実に再現しようとしている。1845年から49年までドレスデンに滞在したおりシューマン夫妻が作曲した作品を取り上げた、まるでセピア色に古びた家族写真を見るような思いにさせられるアルバム。クララの作品はもちろんのこと、ロベルトの習作や結局作品として結実しなかったスケッチや断片といった珍しい音楽が収められており、資料的価値も高い。

GEN10164
\2200
「ドイツ・音楽コンクール2008優勝者」
 G.リゲティ(1923-2006):6つのバガテル/
 E-S.トゥール(b1959):ラメンタティオ/
 G.カッツァー(b1935):呼吸のような...だが時には/
 F.レヴィ(b.1968):経て/
 O.ノイヴィルト(b.1968):オンダンテ/
 I.クセナキス(1922−2001):XAS
ソニック・アート・サクソフォン四重奏団

クセナキスから若手作曲家まで現代サクソフォン四重奏曲集

録音:2009年8月

ソニック・アート・サクソフォン四重奏団は2005年に結成され、2008年ドイツ音楽コンクールで優勝した。優勝のご褒美として制作されたこのアルバムは現代音楽ばかりを取り上げた有意義なもので彼らの卓越した妙技が味わえる。作品もわくわくするようなものばかりである。リゲティの6つのバガテルは1950年代に作曲されたピアノ曲のアレンジものでバルトークの「ミクロコスモス」の影響が濃い楽しい組曲。北欧のプログレシヴ・ロック・ミュージシャンとしても活躍するトゥールのラメンティオも重音奏法など特殊奏法を使いながらもロマンティックな情感をかもし出している。クセナキスの超絶的な作品にも彼らは臆することなく嬉々として若々しい情熱を迸らせている。

GEN 89161
\2200
「ドイツ音楽コンクール2005受賞者
 〜ゾフィア・ヤッフェ(ヴァイオリン)」
  J.スーク:4つの小品/
  J.S.バッハ:
   無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番/
  イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番/
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番
ゾフィア・ヤッフェ(Vn)、
ビョルン・レーマン(Pf)
新しい才人ヴァイオリニスト、ゾフィア・ヤッフェ登場!ヤッフェはベルリンの音楽家一家に生まれ、7才で既に公開演奏を行い、2003年レオポルド・モーツァルト・ヴァイオリン・コンクールに入賞、その後、2005年にエリザベート王妃コンクールで第3位を獲得した。オーケストラとも多数共演し、これまでにD.R.デイヴィス、M.ヤノフスキ、L.ツァグロセクの指揮で演奏している。繊細な表現とエネルギッシュな情熱が共存したみずみずしい才能の登場である。J.スークの4つの小品は掘り出し物の名品で、冒頭の調性のあいまいな部分にシマノフスキーや後の新ウィーン楽派をうっすらと予感させる。録音:2009年2月、ベルリン
GEN 89146
\2200
「ロベルト&クララ・シューマン:ロマンスとファンタジー」
 R.シューマン:アダージョとアレグロOp.70/
 3つのロマンスOp.94/
 クラリネット・ソナタ イ長調Op.105/
 夕べの歌Op.85-12/
 クララ・シューマン:2つのロマンスOp.22/
 ロベルト・シューマン:幻想的小品Op.73
フランソワ・ベンダ(Cl)、
エリーナ・ゴトショーリャック(Pf)
シューマン夫妻のクラリネット作品集。当レーベル3枚目となるベンダのアルバムはシューマン夫妻のクラリネット作品集。ベンダはブラジル出身で1988年にスイスでソロ・デビュー。以後ヨーロッパを中心に活動している。ECM、ヘンスラーなどから多数録音が出ている。独特の高音、潤い豊かなロング・トーンがシューマンに存分に生かされている。録音:2007年11月ゲヴァントハウス,ライプツィヒ
GEN 89530
\2200
メンデルスゾーン&ベートーヴェン:オルガン作品集
 メンデルスゾーン:3つの前奏曲とフーガOp.37/
 ベートーヴェン:
  自動オルガンのための3つの小品Wow33:1-3/
  2つの前奏曲Op.39/
 メンデルスゾーン:
  オルガン・ソナタ ヘ短調Op.65-1/
  オルガン・ソナタ ニ長調Op.65-5
ヴォルフガング・クレーバー(Org)
東京芸術劇場ランチタイム・コンサートの常連クレーバーの ベートーヴェン&メンデルスゾーン:オルガン作品集。クレーバーはヘルムート・リリンクにオルガンと指揮を学び、1982年にニュルンベルク国際オルガン・コンペティションではヨハン・パッヘルベル賞を受賞している。今年も含め何度も東京芸術劇場のランチタイム・コンサートでオルガンを弾いている。作曲家としても活動し、室内楽からオラトリオまで幅広い作品を発表している。そうした経験がオルガン演奏にも生かされ、オルガンの音色にも反映されている。録音:2009年7月

KAIROS

12982KAI
\2400
マヌエル・ヒダルゴ(b.1956)作品集
 (1)ベートーヴェン/ヒダルゴ:大フーガOp.133
  〜管弦楽のための(1825/1992)
 (2)ヒダルゴ:弦楽四重奏曲第2番(1993/1994)
 (3)ヒダルゴ:弦楽四重奏曲第1番「の方へ」(1980)
 (4)ヒダルゴ:単純な音楽〜弦楽合奏のための(1989)
 (5)ベートーヴェン/ヒダルゴ:6つのバガテルOp.126
  〜管弦楽のための(1823-24/2009)

(1)ローター・ツァグロセク指揮
 WDRケルン放送交響楽団、
(2)〜(5)アンサンブル・レゾナンツ

ベートーヴェンの大フーガの創造的編曲!

録音:(1)2006年3月10日ケルン・フィルハーモニー、(2)〜(5)2009年WDRケルン放送局

ヒダルゴは1956年アンダルシア生まれのスペインの作曲家でヘルムート・ラッヘンマンに師事したが、ラッヘンマンの特殊奏法を駆使した、かきむしるような音楽とは無縁である。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲《大フーガ》の管弦楽版はシューベルト/ツェンダーの《冬の旅》と同じく一種の創造的編曲で後期ロマン派風の大管弦楽となっている。厚いブラス群、ティンパニー、ハープなども加わり、色彩豊かに変貌している。彼のオリジナル作品はウェーベルンの影響を感じさせ、点描的で静かな緊張感の中にほのかに漂う調性の香りが美しい。


KONTRAPUNKT

32343
\2500
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
 フルート・ソナタ ロ短調BWV.1030
 フルート・ソナタ イ長調BWV.1032
 フルート・ソナタ ホ短調BWV.1034
 フルート・ソナタ ホ長調BWV.1035
 パルティータ イ短調BWV1013
ウッラ・ミールマン(Fl)、
セーレン・ヨハンセン(Cemb)、
キェルド・L.・ステッフェンセン(Vc)

デンマーク放送響首席ミールマンの木製フルートによる味わい深いバッハ

録音:2008年2月クリスチャン教会,コペンハーゲン

ウッラ・ミールマンは1972年生まれ、デンマーク国立放送交響楽団の首席フルート奏者として活躍するだけでなく、ソリストとしても他のオーケストラへの客演やクレーメルと共演したりしている。木製フルートで奏されるバッハはとても柔らかい響きでその鄙びていながら味わい深い音色は絶品。チェンバロのレジストレーションも幾重にも工夫され、全体の音色が大変変化に富み飽きさせない。

32341
\2500
「これらの時代の歌」〜イブ・ネアホルム(b.1931):歌曲集
 フレーズ=パラフレーズOp.81(1980,全6曲)/
 本当のことを全てを話してごらんOp.139(1994,全5曲)/
 デンマークの詩「花」からの歌(1966,全8曲)/
 3つの歌(1956)/9つの子供の歌(1964)
S.アスムッセン(Sop)、
A.リース(Ten)、
C.ヴェステルゴー(Pf)

録音:2007-08年

デンマーク作曲界の重鎮ノアホルムは1931年生まれで作曲をホルンボーに学んだ。既に当Kontrapunktレーベルより多数の作品がリリースされているが、このアルバムはおよそ30年に渡って書かれた歌曲が収められており、前衛的なものから新ロマン主義的なものまで作風はさまざま。1990年代の入ってからの「本当のことを全て話してごらん」の現代的な抒情には魅せられる。

32342
\2500
「ザ・ファースト・オブ・デイズ」
 〜ボー・アンデルセン(1963):作品集2006-2008
  (1)熱情への前奏曲「夢のリボン2」 (2007)〜Vn,Vc,Pf
  (2)4つの熱情の声「ザ・ファースト・オブ・デイズ」
   (ムジカ・サクラ1)(2005)〜4voice,Org,Hr,Va,Perc,Pf
  (3)教会ソナタ(2008)〜Va,Org
  (4)聖金曜日のための3つの戯画(2006)〜Va,Pf
(1)ヴァルソヴィア三重奏団
(2)ボー・アンデルセン(指揮)
(2)E.ハンケ(MS)他
(2)(3)マリー・ツィーナー(Org)
(2)(3)(4)アネッテ・スラーット(Va)
(4)ボー・アンデルセン(Pf)
アンデルセン(1963年生まれ)のここ2、3年に書かれた新作集で、どれも優れた内容の充実したものばかりである。ピアノ・トリオ「夢のリボン」はピアノの内部奏法や弦の特殊奏法を用いながらも大変抒情的で神秘的な世界を作っている。オルガンとアンサンブル、四重唱のための「ザ・ファースト・オブ・デイズ」は黙示録的な世界を色彩豊かに表現、クラムにも似た雰囲気を持っている。才能豊かな作曲家である。

LYRINX

LYR 270
(3CD)
\4800→¥4390
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ
  第49番 ホ長調 Hob.XVI-49(旧第59番)
  第10番 ハ長調 Hob.XVI-10(旧第6番)
  第6番 ト長調 Hob.XVI-6(旧第13番)
  第52番 変ホ長調 Hob.XVI-52(旧第62番)
  第23番 ヘ長調 Hob.XVI-23(旧第38番)
  第24番 ニ長調 Hob.XVI-24(旧第39番)
  第48番 ハ長調 Hob.XVI-48(旧第58番)
  第50番 ハ長調 Hob.XVI-50(旧第60番)
  第35番 ハ長調 Hob.XVI-35(旧第48番)
  第46番 変イ長調 Hob.XVI-46(旧第31番)
  第47番 ヘ長調 Hob.XVI-47(旧第57番)
  第37番 ニ長調 Hob.XVI-37(旧第50番)
カトリーヌ・コラール(ピアノ)

カトリーヌ・コラールの名盤ハイドンのソナタ集セット化

録音:1988年8月27日、10月31日、1990年9月2.3日、1992年12月21−23日

カトリーヌ・コラールによるハイドンのピアノ・ソナタ集3枚をまとめたもの。第1集はLYR082、第2集はLYR108、第3集はLYR126で単発されている。カトリーヌ・コラール(1947-1993)はイヴォンヌ・ルフェビュールの高弟で、フランス的な明晰な音楽で高い評価を得ていたものの、病のため46歳で亡くなってしまった。これらハイドンのピアノ・ソナタの録音は、コラールを代表する録音と言えるだろう。

LYR 2212
(SACD HYBRID)
\2400
〔未案内旧譜〕
「マリエル・ノールマン ハープ・リサイタル」
 アルベニス:プレスト、アストゥリアス、コルドバ/
 タレガ:アルハンブラの思い出/
 ヴィラ=ロボス:前奏曲第1番/
 ガレス:ソナタ ハ短調/モンポウ:歌と踊り/
 トゥーリナ:サンタ・クルス街/
 アントニオ・デ・ドノスティア:ドロール/
 カルヴァロ:トッカータ/ピアソラ:天使のミロンガ/
 キャプレ:ディヴェルティスマン「スペイン風に」/
 ヒナステラ:ミロンガ/マラツ:セレナータ/
 ポンセ:それでも/ アギレ:3つの小品/
 グラナドス:エピローゴ

マリエル・ノールマン(ハープ)

録音:2001年10月23.24日,ケルバスティック、DSD、66m

リリー・ラスキーヌの高弟にして、半世紀近くハープの女王としての名声を不動のものにしているマリエル・ノールマンが、スペインと南米の音楽を演奏してる。すべてハープだけの演奏。いずれもラテンの色彩が鮮やかなのみならず、その背後に潜む様々な感情まで目が届いた名演である。

LYR 2223
(SACD HYBRID)
\2400
〔未案内旧譜〕
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調Op.13
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ツィガーヌ

ヴァディム・チジク(Vn)
セドリック・ティベルギアン(Pf)

録音:2002年5月21-24日,マルセイユ、DSD、66m

ヴァディム・チジクは1975年モスクワ生まれ。 2000年のパガニーニ国際コンクールで第3位を受賞。現在は世界中で活躍しており、日本でもCD録音をするなどして知られている。そのチジクが、同年生まれのフランスの優れたピアニスト、セドリック・ティベルギアンと組んでのフォーレとラヴェル。いずれも瑞々しい感性に溢れた演奏である。

LYR 235
\2200
〔未案内旧譜〕
「ブダペスト 1900年」
 コダーイ:チェロとピアノのためのソナチネ
 ドホナーニ:チェロ・ソナタ 変ロ短調 Op.8
 コダーイ:チェロ・ソナタ Op.4
 バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.86
 コダーイ:アダージョ ハ長調

ヴァレリー・エマール(Vc)
セドリック・ティベルギアン(Pf)

録音:2004年4月5-8日,マルセイユ、DSD

1900年頃のハンガリーの作曲家のチェロ作品を収録。1、3、5曲目にコダーイを置き間にドホナーニとバルトークを挟んだプログラミング。ヴァレリー・エマールは、1969年、リヨン生まれのチェリスト。ソリストの他、室内楽の演奏でも高名で、また名教授としても知られている。このCDでは、ティベルギアンの優れた伴奏を得て、女性チェリストらしい細やかな感性でハンガリーの音楽を聞かせてくれる。


MARQUIS

MAR 81407
\2200→¥1990

カステルヌオーヴォ=テデスコ:
 ヴァイオリン協奏曲第2番《預言者たち》Op.66
レスピーギ:
 グレゴリオ旋法によるヴァイオリン協奏曲Op.135
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):
 《バラと柳》(ホセ・ミゲル・クエト編)

ホセ・ミゲル・クエト(Vn)、
ウラディミール・ランデ指揮
サンクト・ペテルスブルグ交響楽団

これは美しい!ラテンの熱い血がほとばしる名曲! カステルヌオーヴォ=テデスコのヴァイオリン協奏曲!

録音:2008年1月、メロディア・スタジオ,サンクト・ペテルスブルグ,DDD

カステルヌオーヴォ=テデスコといえば日本ではギターと朗読のための「プラテーロと私」などギター作品ばかりが有名だが、彼の本領は管弦楽曲にある。ユダヤ系イタリア人である彼が1930年代、ヨーロッパに反ユダヤ的主義がはびこる中、ハイフェッツの委嘱により作曲したこの協奏曲は旧約聖書、ユダヤの典礼の儀式に基づいて書かれている。後にハリウッドで映画音楽を手がけることになるテデスコの巧みな管弦楽法、劇的要素が見事。彼の影響を受けたハリウッドの作曲家にはジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズらがおり、それもこの曲を聴くとうなづける。レスピーギもアルカイックな美しさを持った名曲。アルゼンチンの作曲家グアスタビーノの小品《バラと柳》はソリスト、クエト自身の手によるオーケストラ伴奏版(原曲は歌曲)。ロシア屈指の名門、サンクト・ペテルスブルグ交響楽団も渾身の熱演。

MAR 81403
\2200

「プーランク・トリオ・プレイズ・プーランク」
 (1)ミハイル・グリンカ:感傷的な三重奏曲
 (2)フランシス・プーランク:
  ピアノ、オーボエとバスーンのための三重奏曲
 (3)シャルル・トリエベール&ウジェーヌ・ジャンクール:
  「アルジェのイタリア女」の主題による協奏的幻想曲
 (4)アンドレ・プレヴィン:
  オーボエ、バスーンとピアノのための三重奏曲

プーランク三重奏団:
【ウラディミール・ランデ(Ob)、
 イリーナ・カプラン・ランデ(Pf)、
 ブライアン・ヤング(Fg)】

プーランクやプレヴィンのお洒落な室内楽

録音:2007年9月、ボルティモア,DDD

プーランク三重奏団はオーボエのウラディミール・ランデ(上記C=テデスコ他のアルバムでは指揮もしている)、ピアノのイリーナ・カプラン・ランデ、バスーンのブライアン・ヤングら若手ヴィルトゥオーゾによって結成された。粋でモダンなプーランク、ジャズの要素は横溢したプレヴィンの三重奏曲に彼らの音楽性が特によく表されている。

MAR 81405
\2200

メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 ヘ短調Op.post80
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 へ長調Op.135

ジュピター弦楽四重奏団

録音:2008年9月,ボストン,DDD

ジュピター弦楽四重奏団はヴァイオリンのネルソン・リー、メガン・フライヴォーゲル、ヴィオラのリズ・フライヴォーゲル、チェロのダニエル・マクドノーによって2001年に結成された。(もちろん日本の同名の団体とは別団体)。ショスタコーヴィチ&ブリテン:弦楽四重奏曲集(MAR81371)に続くMARQUISレーベルへの録音。彼らは自分たちのクァルテットのモデルとしてクリーヴランドSQ、タカーチSQを挙げており、無駄のない引き締まった音楽と幅広いダイナミズムが特徴。これまでに数々の賞を獲得、カナダの新進クァルテットとして注目を集めている


MERIDIAN

CDE 84581
\2000
「A touch of France」〜フランスのクラリネット作品集
 ①ドナート・ロヴレリオ:
  ヴェルディの「椿姫」による演奏会用幻想曲
 ②アーサー・ベンジャミン:
  「ラヴェルの墓」(ヴァルス・カプリース)
 ③ドビュッシー:第1ラプソディ
 ④プーランク:クラリネット・ソナタ
 ⑤サン=サーンス:クラリネット・ソナタOp.167
 ⑥ドビュッシー:小品
 ⑦エルネスト・カヴァリーニ:
  ヴェニスの謝肉祭(Es管クラリネットのための)
橋本杏奈(クラリネット)、
ダニエル・スミス(ピアノ)

脅威の天才クラリネッティスト 橋本杏奈 遂に世界デビュー!フランスのクラリネット作品集

録音:2009年9月

橋本杏奈さんの演奏を初めて聞いたのは2003年、日本クラリネット協会主催による「ヤング・クラリネッティスト・コンクール」でのこと。まだ14才の彼女のその驚異的なテクニックに舌をまいた。そのコンクールでの全ての賞をかっさらうほどのインパクトを審査員にもたらした。日本の管楽器業界に天才が現れた瞬間だった。その後、2005年の国際クラリネットフェストでは、彼女のために作曲された新曲をひっさげて東京に舞い戻ってきた。まだ17歳の若さとは思えない音楽性を持って。これまで世界中に何人もの天才クラリネット奏者が存在した。ケル、ランスロ、ペイエ、ライスター、メイエ、マイヤー・・・。古くはブラームスに晩年の光を与えたミュールフェルトや、モーツァルトに数々の名曲をもたらしたシュタードラー。一世紀後に、彼女もこの列に並ぶのであろうか。その彼女がついにCDデビューした。ロンドン在住のため、彼女の演奏に接する事はなかなか叶わない。是非このCDを聞いて、クラリネットという木管楽器の限りない可能性を感じて欲しい。
(昼田純一,日本クラリネット協会・常任理事,ジェイズ・ミュージック主宰)

橋本杏奈(はしもとあんな,クラリネット)
1989年生まれ、ロンドン在住。9歳より6年間王立音楽大学ジュニア部にてチャールズ・ハインに師事、その間数々の賞を授与される。日本において第3回ヤング・クラリネッティスト・コンクール(18歳以下)一位及び全ての副賞を獲得、翌年は第6回に本クラリネット・コンクールに最年少(中学3年)で入選。12歳より英国各地で演奏活動を行い15歳でイギリス室内管とコンチェルト・デビュー。同オーケストラとは度々共演を重ねる。現在は王立音楽院に在籍、特待生としてマイケル・コリンズの下に研鑽を重ねている。


MSR

MS1233
\2200
「パリへの旅」
 プーランク:
  即興曲第13番、第15番
  「エディト・ピアフへのオマージュ」/
 ドビュッシー:ミンストレル、沈める寺、花火/
 フランク:前奏曲・コラールとフーガ/
 ラヴェル:夜のギャスパール/
 メシアン:
  喜びの精神のもとで(幼児キリストへの20のまなざしより)
グレッグ・マッカルム(Pf)

録音:2008-09年

グレッグ・マッカルムはバッハから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、北米、南米からアジア、ヨーロッパ各地でリサイタルを開いている。ここではフランクからメシアンまで様々な様式を見事に弾き分けている。洗練された中に生命力あふれる強靭なタッチが持ち味。

MS1256
\2200
バーバラ・ハーバックの音楽Vol.5:
 声楽作品集(ソプラノ、木管、弦楽、ハープ、ピアノによる)
  アビゲイル!(2007)/
  プレジャー・フロウ、テンダー・ミスト(2003)/
  エミリー!(2007)/  闇の中の光(2005)/
  ケリッシュ=ケアレス(2002)/
  パイオニア・ウーマン
   〜「ヘロイン街道から白い山へ」より(1994)/
  21世紀のパイオニア(2007)
ステラ・マーコウ(Sop)、
ジェイムズ・リチャーズ(指揮)、
バーバラ・ハーバック(Pf)ほか、

録音:2008年

バーバラ・ハーバックは交響曲からミュージカル、バレエなど多くのジャンルの音楽を手がけ、MSRではCDがこれで5枚目となる。女性作曲家らしい抒情的で繊細な作品ばかりでポピュラー的な要素も多く親しみやすい。

MS1287
\2200
「一休の夢」
 〜ソロ・ピアノ・リフレクション/フィリップ・スウォンソン
  一休の夢(P.スウォンソン)/
  ネプチューンのキャンバス(P.スウォンソン)/
  クリスタル・サイレンス(チック・コリア)/
  ロス(P.スウォンソン)/
  インテリア・ウィンズ(P.スウォンソン)/
  インペンディング・デス・オブ・ザ・ヴァージン・スピリット
   (ウィリアム・アッカーマン)/
  別の一面(P.スウォンソン)/
  ブルー・イン・グリーン(マイルス・デイヴィス)/
   ほか全14曲
フィリップ・スウォンソン(Pf)

録音:2009年3月

フィリップ・スウォンソンは作曲家、ピアニスト、トロンボーン奏者、オルガニストと多彩な顔を持っている。ボストン交響楽団の首席トロンボーン奏者を5年ほど務めたこともある傍ら、ジャズ・バンドにも参加している。このCDは彼のオリジナル作品を中心としたピアノ・アルバムで自作の他、チック・コリア、マイルス・デイヴィスなどを弾いて達者なところを見せている。「一休の夢」は日本の一休和尚の俳句にインスピレーションを得て作曲されたという。

MS1295
\2200
「我らの心の光」〜ユダヤの典礼合唱
 S.ロッシ:アル・ナハロト・バベル/
 T.アブニ:ミズモレイ詩篇/
 E.ブロッホ:オルガンのための前奏曲/
 ハヨ・ハヤ(伝承曲)/他全18曲
レスター・サイジェル(指揮,Org)
スルスム・コルダ(合唱)

録音:2009年1月

古今のユダヤの典礼音楽。作者不詳の伝承曲からブロッホまで多岐に渡る。合唱のスルスム・コルダは2006年アラバマ州で結成された混声合唱団。

MS1306
\2200
「旅」〜ロバート・バクサ(b.1938):
 フルート、ヴィオラとギターのための室内楽作品集
  (1)フルートとギターのためのソナタ(2004)/
  (2)ソナタ・ダ・カメラ(1994)/ (3)旅(2005)/
  (4)ソナタ・ダ・ジャルディーノ(1998)/
  (5)セレスチャル(1995)
ハイム・デュオ:
【アネット・ハイム(Fl)、
ブレット・ハイム(G)】、
クリスティン・ボック(Va)

録音:2008年10月

ロバート・バクサは1938年生まれ。オペラを始め、既に600以上の作品を発表、その作品はニューヨーク・メトロポリタン・オペラでも上演されている。調性を基本とした穏健な作風である。

MS1314
\2200
「スペランク」〜クラリネットのための
 (1)ウィリアム・ボルコム(b.1938):
  4つのダンスによる小組曲(1984)/
 (2)エヴァン・ハウス(b.1967):
  スペランク(洞窟探検)(2003)/
 (3)アラン・シュルマン(1915-2002):
  ランデヴー(1946)/
 (4)E.ハウス:炎の迷宮(1993)/
 (5)ロバート・スターラー(1924-2001):
  エレジー(1985)/
 (6)W.ボルコム:演奏会用小品(全4曲)(1959)
 (7)M.グールド(1913-96):
  リカバリー・ミュージック(1984)
 (8)E.ハウス:沈んだ都市(1992/2009)
モーリーン・ハード(Cl)、
(1)(4)(6)(8)ブレア・マクミレン(Pf)
(3)(5)バーバラ・ゴンザレス=パーマー(Pf)
(4)カーティス・マコンバー(Vn)

録音:2009年

クラリネットのモーリーン・ハードはイエール大学でデヴィッド・シフリンに学び、全米各地で演奏。また日本でも国際クラリネット・フェストにも出演した女流奏者。ボルコム、モートン・グールドなどジャズ、ポップスの要素を含んだ音楽に彼女の音楽性がよく表されている。

MS1327
\2200
「ジョン・プラント(b.1945):声楽作品集」
 美しい夜(G.アンガレッティ)/
 ロマンス・ソナンブロ(フェデリコ・ガルシア・ロルカ)/
 バベルは祝福されている(8つの言語による8つの歌)/
 ゼロの世界のなかで(G.ソネヴィ)
ジョスリーン・フルーリー(Sop)、
ジョン・プラント(Pf)、
アンサンブル・プリマ

録音:2007-08年

ジョン・プラントはミドルバリー・カレッジで作曲を学んだ後、ハーヴァード大学で文学を修めた。そのせいか彼の音楽は文学、詩に触発されたものが多い。収められた作品は全て声楽曲でどれも調性による叙情的な作品。ガルシア・ロルカの詩によるロマンス・ソナンブロはギャビン・ブライヤーズを思わせる美しい佳品。

MS1334
\2200
「オルガン・リサイタル」〜チェ・スファン
 (1)G.フレスコバルディ:トッカータ/
 (2)N.D.グリニー:アヴェ・マリス・ステラ/
 (3)J.S.バッハ:トリオ・ソナタBWV526/
 (4)L.ヴィエルヌ:オルガンのための交響曲第1番
チェ・スファン(Org)

録音:2003年ソウル,ライヴ、(3)のみ2009年ニュージャージー

チェ・スファンは1996年日本でデビュー以来、アメリカ、韓国、日本を中心に活動している若手。フレスコバルディからヴィエルヌまで色彩豊かに演奏。

MS1341
\2200
「辺ぴな道」
 クレメンティ:ソナタ《魔笛》/
 ゴダール:オー・マーティン、ワルツ第2番/
 タールベルク:夜想曲/モシュレス:小さなせせらぎ/
 クライスラー:
  ベートーヴェンの主題によるロンディーノ(ゴドフスキー編)/
 リスト:ローレライ/C.チェルニー:旋律的な練習曲/
 メトネル:ピアノ・ソナタ《おとぎ話》/
 シベリウス:ロマンス/
 ガーシュイン:4度のノヴェレッテ、メロディ第40番
イアン・ホミニック(Pf)

録音:2007年

「辺ぴな道」のアルバム・タイトル通り、ロマン派から近代にかけての珍しいピアノ作品を集めた。イアン・ホミニックはアール・ワイルドに師事、現在アメリカ、カナダ、ヨーロッパで演奏活動をしている若手。クレメンティからタールベルク、クライスラーからガーシュインまで軽やかに弾きこなしている。

MS1347
\2200
「カテドラル・クリスマス」
 〜クリスマス・ソング集
リー・グヴォーズ(Org)、
コルプス・クリスティ大聖堂合唱団、
ポンティフィカル大聖堂合唱団、
大聖堂ユース合唱団、大聖堂聖歌隊、
大聖堂ハンドベル合唱団、
大聖堂祝祭管弦楽団
録音:2009年8月コルプス・クリスティ大聖堂,テキサス

NEOS

NEOS 10918
(SACD HYBRID)
\2700
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
 (1)「ポポル・ヴー」〜マヤの世界創造(1975-83)
 (2)「魔術的アメリカに寄せるカンタータ」(1960)
  〜ドラマティック・ソプラノ、
   打楽器オーケストラのための

ステファン・アスバリー指揮
ケルン放送交響楽団
(2)ライアンヌ・デュプワ(S)、
ブガロ=ウィリアムズ・ピアノ・デュオ、
アンサンブルS、
ケルン音楽大学打楽器アンサンブル

怪しいヒナステラの魅力が炸裂!未完の大作「ポポル・ヴー」に「魔術的アメリカ」!
ヒナステラといえば「エスタンシア」で知られるラテンのローカルな作曲家という印象しかないとしたらとんでもない勘違いである。確かに彼は民族的な素材でわかり易い作品の作曲した時期もあったが、実は12音技法や微分音を使う前衛でもあったのである。このディスクは実際とんでもない内容である。《ポポル・ヴー》は1975年から作曲されたものの完成にはいたらなかった。完成していた7つの楽章を1989年にスラトキンが初演し、録音も行った(RCA,廃盤)。このヒナステラ作曲家人生の総決算的作品はトーン・クラスター、音群的書法、各種特殊奏法が取り入れられマヤ民族の宇宙の創造と発展が描き尽くされる。その音楽はストラヴィンスキー、ヴァレーズ、伊福部昭、松村禎三を思わせ、その激しいエネルギーのほとばしりは岡本太郎の「芸術は爆発だ」そのもの。絶叫するブラス・セクション、炸裂するパーカッション!この美しくも狂気に満ちた世界はとても言葉では表せない。もちろんラテン情緒もたっぷりでクイーカの「♪ウ〜ホウ〜ホ」という悩ましげな呻きやポコパカ、ポコパカと楽しげな踊りのリズムも満載。《魔術的アメリカに寄せるカンタータ》もラテンのリズムが大活躍するヴァレーズを思わせる傑作。2012年はマヤ暦で世界が終わる年。それを踏まえた上で《マヤの世界創造》を聴くのもまたよろしい。録音:2007年

NEOS 11008/09
(2CD)
\5200
ミェチスワフ・ワインベルク(1919-1996):
 無伴奏ヴィオラ・ソナタ全集
  ワインベルク:
   クラリネット・ソナタ(1945)〜ヴィオラ版/
  フョードル・ドルジーニン(1932-2007):
   無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1959)/
  ワインベルク:
   無伴奏ヴィオラのためのソナタ第1番(1971)、
   第2番(1978)、第3番(1982)、第4番(1983)
ユリア・レベッカ・アドラー(Va)、
ヤッシャ・ネムソフ(Pf)

生誕90年で復権?ワインベルクの無伴奏ヴィオラ・ソナタ全集

録音:2008-09年

今年生誕90年のせいか、このところワインベルク復権の兆しあり、である。先ごろもNorthern Flowersから管弦楽作品のリリースがあったばかりだが、ここに来て、ヴィオラ作品がまとまって出た。既にネット上ではワインベルクが大いに語られマニアの間ではそのCDが傾聴されているらしい。彼はポーランド生まれのユダヤ人でソ連で活躍したがユダヤ人ゆえ、かの国でも苦労を余儀なくされた。親交が深かったショスタコーヴィチの影響に加え、ヘブライ的な音階も多用するため中東的な色合いも多い。無伴奏ヴィオラのためのソナタは悲しくも美しい旋律に溢れている。ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタの初演者ドルジーニンの作品も注目。ユリア・レベッカ・アドラーはユーリ・バシュメットに師事、ヨーロッパの主要なコンクールで優勝し今後の活躍が期待されている新星。

NEOS 10944
(3SACD HYBRID)
\7800→¥7290
「ドナウエッシンゲン音楽祭2008」
 〜ライヴによる世界初録音集
  CD1(NEOS10941)
   (1)イザベル・ムンドリー(b.1963):
    私とあなた(2008)
   (2)エンノ・ポッペ(b.1969):古い建造物(2008)
   (3)ブリス・ポーゼ(b.1965):
    踊り子[交響曲第5番]
   (4)ベン・ジョンストン(b.1926):
    群のための五重奏曲(1965/1966)

(1)(2)ピエール・ブーレーズ(指揮)、
(3)(4)シルヴァイン・カンブルラン(指揮)
(1)〜(4)SWRバーデンバーデン・フライブルク交響楽団、
(1)トーマス・ラルヒャー(Pf)

CD2(NEOS10942)
 (1)アーヌルフ・ヘルマン(b.1968):
  架空のダンス第1集(2008)
   〜17人の音楽家のための
 (2)ザイード・ハッダード(b.1972):崇高(2008)
 (3)エドゥアルド・モギランスキー(b.1977):
  蝋型法(2008)
 (4)ジョルジュ・アペルギス(b.1945):
  ティーター・トッター(2007/08)
 (5)ベルンハルト・ガンダー(b.1969):
  脚とストッキング(2007)

(1)(2)フランク・オッル指揮
アンサンブル・モデルン、
(3)〜(5)エミリオ・ポマリコ指揮
クラングフォルム・ウィーン

CD3(NEOS10943)
 (1)ブライアン・ファーニホー(b.1943):
  「クロノス・アイオン」(2008)
   〜アンサンブルのための協奏曲
 (2)ドゥロール・ファイラー(b.1951):「ミュール」(2008)
  〜電気増幅された室内オーケストラと2人の歌手、
   ライヴ・エレクトロニクスのための

(1)フランク・オッル指揮
アンサンブル・モデルン
(2)ロルフ・グプタ指揮
クラングフォルム・ウィーン、
マイラ・アッシャー(声)、
マルティン・ヴィンクラー(声)、
ドゥロール・ファイラー(ラップトップ、ライヴ・エレクトロニクス)

待望の一挙リリース!ドナウエッシンゲン音楽祭2008はブーレーズ、カンブルランも登場!!

CD1録音:(1)(2)2008年10月17日、(3)(4)2008年10月19日、CD2録音:2008年10月18日、CD3録音:(1)2008年10月18日、(2)10月19日

2008年ドナウエッシンゲン音楽祭は傑作の宝庫!武満徹を思わせる繊細なムンドリーの《私とあなた》、若い世代の作曲家ではヘルマンの《架空のダンス》、ハッダードの土俗的ともいえる生命力にあふれた《崇高》、ベテラン作曲家ファーニホーの錯綜した《クロノス・アイオン》など、決してアイデア倒れに終わらない、音楽として、音響として面白く、また美しい作品ぞろいである。ブーレーズ久々の同時代作品の指揮も聴きもの。

NEOS 10907/08
(2SACD HYBRID)
\5400
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):ピアノ独奏曲全集1
 「幼な子イエスに注がれる20の眼差し」(1944)
  (1)管弦楽のためのコンポジツィオーネ第1番(1948-1949)
  (2)管弦楽のためのコンポジツィオーネ第2番(1950)
  (3)フランツ・カフカの「審判」のための習作(1950)
   〜語り手、ソプラノ、管弦楽のための
  (4)管弦楽のための即興第1番(1952)
  (5)管弦楽のための即興第2番(1953)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
フランクフルト放送交響楽団
(3)ミハエル・クヴァスト(語り)、
クラウディア・バラインスキー(S)

録音:2008年8月

メシアンのピアノ曲全集第1弾!まずメシアンのピアノ曲といったら、この《20の眼差し》にとどめをさす。それほどの傑作でありトゥランガリラ交響曲と並ぶメシアンの代表作である。特殊な旋法、リズム理論など彼の思想、理論の全てが集約されており、この曲が書かれた1940年代にメシアンの思想、技法は既に完成、完結していたことがわかる。大作のため取り上げられることは多くなかったが、久々の新録音が登場。ベルハイムは2000年の国際メシアン・コンクール優勝後、現代音楽のスペシャリストとして活動しており、そのレパートリーはリーム、クルターク、ライヒと多岐に渡る。ベルハイムはこれまで現代作品として弾かれてきたこの作品をドビュッシー、スクリャービンの流れのひとつと位置づけ、クラシックとして弾いている。目の覚めるような高音域の輝く光彩から大地が鳴り響くかに思われる低音まで表現のパレットが大きく、さながらピアノによる交響楽といえよう。

NEOS 10933
(SACD HYBRID)
\2700
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):
 管弦楽作品全集Vol.1
  (1)管弦楽のためのコンポジツィオーネ第1番(1948-1949)
  (2)管弦楽のためのコンポジツィオーネ第2番(1950)
  (3)フランツ・カフカの「審判」のための習作(1950)
   〜語り手、ソプラノ、管弦楽のための
  (4)管弦楽のための即興第1番(1952)
  (5)管弦楽のための即興第2番(1953)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
フランクフルト放送交響楽団
(3)ミハエル・クヴァスト(語り)、
クラウディア・バラインスキー(S)

ドラマティック&カラフル!なんて美しい!現代音楽の守護神マデルナの初のまとまった管弦楽作品集

録音:2005/2006年

戦後ヨーロッパの前衛音楽運動になくてはならない存在でありながら53才の若さで亡くなったイタリアの作曲家マデルナの音楽はまだ充分に知られているとはいえない。ノーノ、ベリオらイタリアの作曲家に強い影響を与え、ブーレーズとともに指揮者としても活躍した彼の音楽はセリー技法に基づきながらもドラマティックで色彩的、そして無調ながら大変叙情的な旋律を朗々と歌わせるなど、さすがオペラの国の作曲家と思わせる。管弦楽のための2つのコンポジツィオーネなどにはアルカイックな旋律があふれており、実に美しい。そろそろ現代音楽という枠組みを外してクラシック・コンサートのレパートリーになってもよいのではないか。

NEOS 10934
(SACD HYBRID)
\2700
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):
 管弦楽作品全集Vol.2
  (1)3楽章のコンポジツィオーネ(1954)
  (2)フルート協奏曲(1954)
  (3)アリア(1964)〜ソプラノ、
   フルートと管弦楽のための
  (4)次元(ディメンシオーニ)3(1962-1963)
   〜フルートと管弦楽のための
  (5)ディオティマへの石碑(1966)〜管弦楽のための
アルトゥーロ・タマヨ指揮
フランクフルト放送交響楽団
(3)タデウス・ワットソン(Fl)
(4)C.バラインスキー(S)、
セバスティアン・ヴィッティバー(Fl)
(5)A.ラトカウスカス(Vn)、
J.チャブルン(Cl)、
U.ビュシング(バスCl)、
J.マクドナルド(Hr)

ドラマティック&カラフル!なんて美しい!現代音楽の守護神マデルナの初のまとまった管弦楽作品集

録音:2005/2006年

Vol.1が初期から中期にかけての作品ならこちらは中期以降(1960年代)の作品。前アルバムでは旋律的傾向がまだ濃厚だったが、こちらになるとウェーベルンとトータル・セリエリズムの影響が顕著になり、音運びが、ピッ!バリッ!というように点描的になっているが、色彩感はさらに鋭敏になりぐいぐいと聴かせる。3つの楽章のコンポジションではギターが登場し、イタリア的セレナードのパロディが演奏されほほえましい。現代音楽のスペシャリスト、タマヨ以下渾身の名演!

NEOS 10809
\2600
クラウス・フーバー(1924b):
 「卑しめられ-束縛され-捨て去られ-軽蔑され・・・」
  (1975/1978-83)
マティアス・バーメルト(指揮)、
ケネス・ジーン(副指揮)、
ブルクハルト・レンペ(副指揮)、
アルトゥーロ・タマヨ(副指揮)、
SWRバーデンバーデン・フライブルク交響楽団、
スコラ・カントゥルム・シュトゥットガルト、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、
アンネ・ヘーネン(MS)、
テオフィル・マイアー(T、語り)、
ポウル・ヨーダー(B)、
テルツ少年合唱団のソリスト

クラウス・フーバーの屈辱的超大作!指揮者が4人も必要!

録音:1983年10月ドナウエッシンゲン音楽祭

1975年より一時の中断時期を経て書かれたフーバー絶頂期の大作。1983年のドナウエッシンゲン音楽祭における注目の世界初演ライヴで、ドイツ現代音楽集(RCA)に一部音源が紹介されたが全曲のCD化はこれが初めて。主任指揮者の他、協力する指揮者が3人、計4人の指揮者を必要とする複雑極まるスコアをマティアス・バーメルト、アルトゥーロ・タマヨらが奮闘。大管弦楽、独唱、合唱、テープが現代の孤独と疎外と混沌を音化する。突如として始まるデフォルメされた行進曲からマーラー、ベルクのはるかなエコーが聴き取れ、激烈なオーケストラの咆哮の隙間から時折り聴こえる合唱の透き通るようなハーモニーにこの作曲家の真摯な祈りの姿勢が感じられる。

NEOS 20904
(SACD HYBRID+
ボーナスDVD)
\2700

「ヴィルトゥオーゾ」
 (1)マティアス・ミュラー(b.1966):
  クラリネット協奏曲(2007-2008)
 (2)ジャコモ・ロッシーニ(1792-1868):
  アンダンテと変奏曲(1829)
 (3)イゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971):
  クラリネットのための3つの小品(1918)
 (4)マティアス・ミュラー:
  6つの演奏会用エチュード(2006-2008)
 (5)ニッコロ・パガニーニ(1782-2008):
  無窮動(1831-1832)
(以下ボーナスDVD:NTSC・PAL)
 (1)マティアス・ミュラー:6つの演奏会用エチュード、
 (2)シュトックハウゼン:小さなハーレキン

マティアス・ミュラー(Cl)、
(1)(2)デヴィッド・フィリップ・ヘフティ指揮
アンサンブル・ゼロ、

マティアス・ミュラーのクラリネット協奏曲集2タイトル!ロッシーニからボリス・チャイコフスキー、自作まで!

録音:2009年

マティアス・ミュラーはバーゼル音楽院で学び、作曲家としても活動している。自作自演のクラリネット協奏曲は新ロマン主義風の親しみやすい曲でドビュッシーのラプソディに似たところもある。ロッシーニでは朗々とした旋律の歌いまわし、ストラヴィンスキー、パガニーニでの冴えた技巧も特筆に価する。ボーナスDVDはご丁寧にPALとNTSCの両仕様がついている。

NEOS 20905
\2600
「コンチェルト」
 (1)ボリス・チャイコフスキー(1925-1996):
  クラリネット協奏曲(1957)
 (2)ドビュッシー(1862-1918):ラプソディ第1番(1910)、
 (3)ドビュッシー:小品(1910)
  〜マティアス・ミュラーによる
   クラリネットと管弦楽の編曲版
 (4)ウェーバー(1786-1826):
  クラリネット協奏曲第2番(1810)
マティアス・ミュラー(Cl)、
ミシャ・ドメフ指揮
モスクワ・チャイコフスキー交響楽団
(モスクワ放送交響楽団)

マティアス・ミュラーのクラリネット協奏曲集2タイトル!ロッシーニからボリス・チャイコフスキー、自作まで!

録音:1998年10月モスクワ

こちらはボリス・チャイコフスキーのクラリネット協奏曲が聴きもの。大作ではないもののショスタコーヴィチの影響を感じさせつつ豊かな旋律と華やかな効果にあふれている。クラリネット版牧神の午後ともいうべきドビュッシーの第1ラプソディの恍惚としたロング・トーン、ウェーバーの溌剌としたカンタービレなど聴きどころ満載。

NEOS 10916
(SACD HYBRID)
\2700
パウル・ベン=ハイム(1897-1984):
 (1)「カバラット・シャバット」金曜の夕べの儀式
  〜カントルとソプラノ、合唱と8楽器のための(1966)
 (2)頭をあげよ〜ソプラノと8楽器のための(1961)
 (3)ト調のソナタ〜ヴァイオリン独奏のための(1951)
 (4)3つの無言歌〜ヴィオラとピアノのための(1952)

(1)(2)ダニエル・グロスマン指揮
ミュンヘン・ヤコプスプラッツ管弦楽団&合唱団,
(1)C.ミードル(Br)、
(1)(2)V.コンドルッチ(S)、
(3)ズヴィ・ツァイトリン(Vn)
(4)ユリア・レベッカ・アドラー(Va)、
 アクセル・グレンメルシュプラッハー(Pf)

録音:(1)(2)(4)2009年、(3)1972年

ドイツ・ミュンヘンに生まれ、後にイスラエルに移住、ユダヤを題材にした管弦楽曲、室内楽を多数作曲した。後期ロマン派と中東的な音楽を折衷した極めてエキゾチックな作風だが、ここで単純にエキゾチックという言葉でひとくくりには出来ないだろう。いずれも宗教的題材に依っており、敬虔な音楽である。カバラット・シャバットはユダヤ教の儀式を音楽化したもので、平明で美しい旋律に溢れている。

NEOS 10919
(SACD HYBRID)
\2700

ゲオルグ・フリードリッヒ・ハース(b.1953):
 アンサンブルのための作品集
  (1)「ああ、たとえ私が叫ぼうとも、
   誰が聞いてくれよう...」(1999)
    〜打楽器とアンサンブルのための
  (2)「...自由な欲求から...接続...」(1994-96)
   〜バス・フルート、バス・クラリネット、
    2つの打楽器群のための
  (3)「...そして...」(2008)
   〜アンサンブルとエレクトロニクスのための

エンノ・ポッペ指揮
コレギウム・ノヴム・チューリッヒ、
マーティン・ロレンツ(Perc)
SWRエクスペリメンタル・スタジオ
 (エレクトロニクス)

録音:2008年

ハースはウィーン大学でチェルハに師事。ダルムシュタットでは教鞭も取っている。(1)は打楽器の周期的リズムにアンサンブルの息の長い響きの帯がかぶさってくる静かでセレモニアルな作品。ヴァイオリンの笙を思わせる響きが美しい。(2)は音の運動と停止の間に複数の旋律の種子が生まれたかと思えば消えるという繰り返しに闇の中の魂の叫びが聴き取れる。(3)「...そして...」は音色と質感の変化だけで曲が構成され移り行くダイナミックな音の推移が森羅万象を思わせる。

NEOS10922
\2600
ミナス・ボルボウダキス(b.1974):
 (1)フォトニック・コンストラクション1(2006)
 (2)メタ=サウンドスケープス[ROAI4](2008)
 (3)テトラクティス(2006)〜弦楽四重奏のための
 (4)クラーマタ(2001/02)
 (5)アルケゴノン(2002/06)
  〜打楽器と大管弦楽のための
(1)カスパー・デ・ロー指揮
アンサンブル・モデルン
(2)ヴェルナー・ハイダー指揮
アルス・ノヴァ・アンサンブル・ニュルンベルク
(3)アンサンブル・スペクトラル団員、
(4)M.ボルボウダキス指揮
アンサンブル・スペクトラル
(5)ペーター・サードロ(Prc)、
ティト・チェッケリーニ指揮
RAI国立交響楽団

録音:2006-08年

ボルボウダキスはクレタ島出身の若手作曲家。W.ヒラー、P.M.ハメルに師事、またリーム、クラム、ベリオらの指導も受けている。伝統的なアコースティックの楽器から驚くほど新鮮な響きを作る。打楽器と大管弦楽のためのアルケゴノンは打楽器の挑発的な乱打がオーケストラと火花を散らす大作。クセナキス以来のギリシャの新星といえよう。


NORTHERN FLOWERS

NF/PMA9978
\2200→¥1990
「戦時の音楽1941-1945 Vol.9」
 アレクサンドル・モソロフ(1900-1973):
  ①チェロ協奏曲第2番(1937-1945)
  ②交響曲ホ長調(1944)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルク交響楽団
①ドミトリー・イェレミン(Vc)

大好評「戦時の音楽シリーズ」第9集! 「鉄工場」で有名なモソロフの交響曲!大好評のロシア戦時の音楽シリーズ追撃の一枚は交響的エピソード「鉄工場」で知られるロシア・アヴァンギャルドのモソロフ。彼は初期に前衛的な作風で一世を風靡したものの、ほどなくしてソビエト当局に睨まれ転向を余儀なくされる。それでもなお反抗を続けたモソロフはついに運河建設の強制労働に送り込まれるが、師匠のグリエール、ミヤスコフスキーの尽力により作曲活動に辛うじて復帰。これらの作品はその復帰後の作品だが、ロシア民謡を素材とした骨太でドラマティックな音楽で、強制労働で著しく健康を害したとはとても思えないほどエネルギッシュ。チェロ協奏曲第2番のエレジーと題された第一楽章の冒頭から悲劇的なオーケストラの前奏に導かれてチェロのすすり泣くソロはモソロフの人生への恨み辛みか絶望か?第二楽章は「森の歌」にも似た平易で楽しげな旋律があふれ、終楽章では華やかな勝利への大行進。交響曲の重々しく荘厳な出だしは鳥肌もの。全四楽章あるうちの最初の三つの楽章がラルゴというのも変わっているが、悲劇の大波がこれでもか、これでもかとばかりに寄せては返し、聴き手の忍耐ももはや限界かというときになって終楽章のパワー全開の大爆発がやってくる。戦時中の戦意高揚、愛国心発露の創作を、という当局の思惑があったとしても、これは傑作といえよう。終盤はブラスがバリバリ、打楽器がドンジャカ、アドレナリン大放出の大団円。クライマックスではショスタコーヴィチの第7番を思わせるところもあって楽しめる。録音:2009年

NF/PMA9979
\2200
「アレクセイ・スタドレル〜チェロ・リサイタル」
 グラズノフ:リストへの追憶へのエレジー/
 チャイコフスキー:感傷的なワルツ,
  眠れる森の美女からのソロ/
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ/
 デシャトニコフ:「家を手に入れた」による変奏曲/
 ヴェルディ:「群盗」前奏曲/
 シベリウス:メランコリー/
 サン=サーンス:祈り、白鳥/
 フォーレ:エレジー/
 ポッパー:ハンガリー狂詩曲/
 メシアン:イエスの永遠性への賛歌
  (世の終わりのための四重奏曲より)
アレクセイ・スタドレル(Vc)、
カリーナ・スポソビナ(Pf)

ロシアの若手チェロ奏者スタドレル、デビュー!スタドレルは1991年サンクト・ペテルスブルク生まれの若手。F.ヘルメルソンやD.ゲリンガスらに師事、既に数多くの国際コンクールに入賞。ソリストとしてもサンクト・ペテルブルグ・フィルやマリインスキー劇場管弦楽団との共演のほかヨーロッパ各地の音楽祭にも参加している。チェロの小品としては珍しい曲も多く含まれ、グラズノフの「リストへの追憶のエレジー」、シベリウスの「メランコニア」など思わぬ宝物がある。録音:2008年


ORF

CD 3006
(SACD HYBRID)
¥2300
「ニコラ・ゴンベール第2集」
 ゴンベール:
  ミサ「この上もない悲しみに」/
  どこなのかわからないならば/シメオンの歌/
  サンクタ・マリア/アヴェ・サルス・ムンディ/
  よりよき生活のうちに/
  主よ、思い出したもうことなかれ/
  我らを救いたまえ
ザ・サウンド・アンド・フュアリ
 (音と熱狂)
CD 3077
¥2300
「ニコラ・ゴンベール第3集」
 ゴンベール:
  閉ざされた庭園/バビロンの流れのほとりで/
  私の人生の残りを/輝かしい十字架/
  あらゆる目があなたを見ている/
  私たちが多くの幸福を受けたなら/
  ああ聖なる、汚れない処女なるものよ/
  私の罪が私を矢のように貫いた/母なる神の/
  ほか(全12曲)
ザ・サウンド・アンド・フュアリ
 (音と熱狂)
第1集(CD463 SACD)に続く、ザ・サウンド・アンド・フュアリによるニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃)の作品集。第3集は通常CDでの発売。第2集はソプラノ、カウターテナーを含んだ6人によるアンサンブル、第3集はカウンター・テナーを含む男声7人によるアンサンブルによる演奏。フランドル学派のゴンベールはジョスカン・デ・プレに学び、厳格な対位法による作品を多数残した。
CD 3054
(SACD HYBRID)
¥2300
ヘルベルト・ラウアーマン(b.1955):詩篇(2003-2009) ゲオルグ・グラスル
 (ソプラノ&アルト&バス・ツィター)
ラウアーマンはウィーン出身で作曲をエーリッヒ・ウルバンナー、エルンスト・ヴォーゲルに師事、ヨーロッパで数々の賞を受賞しウィーン・モデルンなどからも多数の委嘱を受けている中堅。この《詩篇》はソプラノ、アルト、バスの3つのツィターと語りのために書かれている。ウィーンの大衆音楽になじみのツィターは日本の琴のように、ぽつぽつと爪弾かれ、そのなかで淡々と詩篇の朗読が行われてゆく。
CD 3058
¥2300
「アラ・ルーチェ」
 〜フレスコバルディ・モンテヴェルディ・ロヴェッタ・ストッツィ
  カプスペルガー:光に,ご覧を,陽が巡り,陰に/
  モンテヴェルディ:
   あの蔑みの眼差し,なぜ逃げるのか,戻っておいで/
  フレスコバルディ:
   トッカータ・オターヴァ,美しい暴君,風がそよげば,
    息ができない,僕のところにおいで/
  ロヴェッタ:酷いあなたは行ってしまう,ああ何度も/
  ストロッツィ:何度も/ほか(全21曲)
ヴィヴァンテ(古楽アンサンブル)
録音:2008年2月(ライヴ録音)、DDD、57m

「リ・フィオリ〜カプスベルガー作品集」(CD465 SACD)が好評だったヴィヴァンテのORFへの新録音。16世紀前半に活躍した有名作曲家の作品を集めている。通常の古楽団体がソプラノを重用するのに対し、ヴィヴァンテはトーレ・トム・デニスとエリック・ライダルという二人のテノールを起用しているのが特徴で、温かい感触が新鮮だ。

CD 3074
¥2300
「温故知新」〜古典、民族音楽とアヴァンギャルド
 ハイドン(1732-1809):
  トリオつきロンド ト長調hob.XV/25/
 ゲルノート・ヴォルフガング(b.1957):東方をみよ/
 B.バルトーク(1881-1945):ルーマニア民族舞曲/
 ヴラディミル・パンチェフ(b.1948):グラモフォン/
 ライナー・ノヴァ(b.1979):主題と変奏/
 ミハエル・ラダモヴィチ(b.1958):トゥ・ゲット・ハー/
 ハチャトゥリアン:
  ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲/
 トーマス・マンデル(b.1965):Trahu¨tt'n Extrem/
 フリードリッヒ・グルダ(1930-2000):美しき音楽/
 R.ノヴァ:東西は昨日のこと(2008)
クロス・ノヴァ・アンサンブル:
 【ザビーネ・ノヴァ(Vn)、
 フーベルト・カーシュバウマー(Cl)、
 レオナルト・エレード(Fg)、
 ライナー・ノヴァ(Pf)】
録音:2009年

このディスクでは民族音楽の影響を受けたクラシックと現代音楽を取り上げている。アルバム原題はNeue alt Weisen(新しく古い点)。ハイドンも途中はジャズっぽく編曲されている。バルトークのルーマニア民族舞曲はアンサンブルのオリジナル編曲が聴きもの。ハチャトゥリアンのトリオは聴く機会の少ないレア・レコーディング。現代音楽といっても親しみやすいものばかりである。

CD 3075
¥2300

「フィデリオ・コンクール2009受賞者」
 J.テソリ:14gの少女/
 ピロンとクナップ:ブリッツォ/
 ドビュッシー:
  クラリネットとピアノのための第1狂詩曲/
 デニソフ:
  アルト・サクソフォン・ソナタより第1楽章と第3楽章/
 S.ベリンスキー:アコーディオンのためのシネマ/
 シュトックハウゼン:十二宮より/
 ドニゼッティ:ドン・パスクワーレより/
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番より第1楽章/
 ウェーバー:
  グラン・デュオ・コンチェルタントより第1楽章/
 マイルス・デーヴィス/
 ビル・エヴァンス:ナーディス

ウィーン音楽院学生

録音:2009年

ウィーン音楽院で毎年行われる音楽祭で選抜された学生が出演する。クラシックあり現代音楽ありと多彩なプログラムでその受賞者の発表演奏会を収録したもの。決勝本選会ライヴ。ドビュッシーを吹いたクラリネットのゴレゴール・ノルホッファー、14gの少女を歌ったソプラノのマリティーナ・レックナー、デニソフのソナタと吹いたサックスのミヒャエル・クレンなどが注目。最後は余興でマイルス/エヴァンスのジャズ名曲「ナーディス」で締めくくられた。

CD 3079
¥2300

ハイドン:珍しい声楽作品集
 神よ、皇帝フランツを守り給え Hob.XXVIa:43/
 聖なる十戒のカノン Hob.XXVIIa:1/10/
 オッフェルトリウム ハ長調 Hob.XXIII Anh/.
 アレルヤ ト長調 Hob.XXIIIc:3/
 モテット「クィ・ステラエ・ラディウス」Hob.XXIIIa:4/
 オッフェルトリウム ト長調 Hob.XXIIIa:3/
 オッフェルトリウム ハ長調 Hob.XXIIIa:2/
 カノン「ふたりの御者の問答」 Hob.XXVIIb:41/ほか

ウルズラ・フィードラー(ソプラノ)
マルティナ・ミケリッチ(アルト)
クレア・ルヴァシェ(指揮)
ORFウィーン放送交響楽団、
ヨハネス・プリンツ(指揮)
グラーツ芸術大学室内合唱団、 ほか
録音:2008年12月5日、グラーツ,2009年5月18、19日、ウィーン

ハイドンの珍しい作品を多く収録。「神よ、皇帝フランツを守り給え」は、歌詞を変えて現在ドイツ国家に用いられている曲。クレア・ルヴァシェはフランスの女性指揮者。


PIERRE VERANY

PV 709101
¥2400

M.-A.シャルパンティエ:ネの歴史的オルガンによる作品集
 (1)「メデ」序曲(オルガン演奏)/
 (2)クリスマス組曲
  (クリスマス・オラトリオ H.416,器楽のためのノエル H.531,
  器楽のためのノエル H.534,真夜中のミサ曲 H.9からの再構成)/
 (3)「冥界に下るオルフェ」よりレチタティーヴォとアリア/
 (4)第2旋法による組曲/
 (5)「ダヴィデとヨナタン」H.490よりアリア/
 (6)「チュイルリーでの逢引き」H.505よりシャコンヌ/
 (7)複数の楽器のためのミサ曲 H.513よりグローリア/
 (8)イエズス会士のサルヴェ・レジナ H.27/
 (9)第1旋法による組曲

ジャン=ポール・レコ(オルガン)
(2)(3)(5)(7)(8)ドミニク・ヴィス
 (オートコントル)

歴史的オルガンによるシャルパンティエのオルガン作品集、ゲストにドミニク・ヴィスも登場!

録音:2007年6月5-7日、DDD

シャルパンティエの様々な作品を再構成し、オルガンで演奏している。人気カウンターテノール、ドミニク・ヴィスがソロで参加しているのも注目である。ジャン=ポール・レコは、1947年、プロヴァンス生まれのオルガニスト。南フランスのネという小さな村の由緒あるオルガンを使用している。

PV 709091
¥2400
ルイ・クープラン:クラヴサン作品集
 組曲 ニ短調/パッサカイユ/
 アルマンド「愛らしい人」/ 組曲 ヘ長調/
 アルマンド/ピエモンテ人/
 パヴァーヌ ヘ短調/組曲 ハ短調

ロラン・スチュワート(チェンバロ)

録音:1995年9月4−7日、DDD

PV 796112の再発。ロラン・スチュワートはフランスのクラヴサン奏者。流れの良い爽やかさに長けており、ヴァンサン・ティボー製作の1681年のクラヴサンから素晴らしく魅力的な音を引き出している。

PV 709111
¥2400
ダカン:新しいノエル集(全12曲)

ピエール・バルドン(オルガン)

録音:1983年

PV 783122の再発売。ルイ=クロード・ダカン(1694-1772)は、18世紀前半のフランスを代表するオルガニスト、作曲家。新しいノエル集はダカンの代表作で、「オルガンとクラヴサンによる」と指定があるが、ここではすべてオルガンで演奏されている。フランスのオルガニスト、ピエール・バルドンが、プロヴァンスのサン=マキシマン=ラ=サント=ボームにある1773年製のオルガンを弾いている。

PV 730120
¥1700

「エリザベート・ヴィダル パリ・ライヴ」
 サン=サーンス:夜鶯とバラ/
 ドリーブ:「ラクメ」〜鐘の歌/
 オッフェンバック:「ホフマン物語」〜オランピアのアリア/
 モーツァルト:「あなたに説明したいのだが」 K.418/
 ベッリーニ:
  「夢遊病の女」〜おお花よ、こんなに早くおまえに会えるとは

エリザベート・ヴィダル(ソプラノ)
ポール・クエンツ(指揮)
ポール・クエンツ管弦楽団
エリザベート・ヴィダルは、フランスのコロラトゥーラ・ソプラノ。生粋のフランス風の歌い口で、フランスオペラのマニアからは絶大な人気がある。ことに超高音は人間離れしており、このパリでのライヴでも三点変イ音を楽々と出している。ベテラン指揮者、ポール・クレンツの伴奏も見事なもの。

QUERSTAND

VKJK 0831
\1800

「メンデルスゾーン・アンソロジー第4巻」
 「メンデルスゾーンと彼の時代3」
  ①メンデルスゾーン(1809-47):
  「おお、いますぐ私のもとを去れ」
   〜バスと管弦楽のためのレチタティーヴォとアリア(断片)
  ②ユリウス・リエツ(1812-77):
   大管弦楽のための演奏会用序曲
  ③モシェレス(1794-1870):ピアノのための子供の行進曲
  ④メンデルスゾーン:
   4つの男声合唱曲Op.76より「勇敢な男の歌」「護衛」
  ⑤フェルディナンド・ダヴィッド(1810-73):六重奏曲
  ⑥N.W.ガーデ(1817-90):ゴンドラ乗り
  ⑦シューマン(1810-56):北方の歌
  ⑧N.W.ガーデ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
  ⑨シューマン:さようなら(ガーデの綴りを低音にしたアルバムより)

①②ブルーノ・ワイル指揮
MDR交響楽団、
⑤ハルトマン四重奏団&ゲスト
③⑦⑨アルブレヒト・ハルトマン(Pf)、
①グン・ウク・リー(Bass)
④⑥ライプツィヒ・マイスター六重唱団員
⑧アンドレアス・ハルトマン(Vn)
⑧ロルフ=ディーター・アレンス(Pf)
⑨マニヤ・エッケルト(A)

録音:録音:2008-09年、77'56

メンデルスゾーン生誕200年記念企画。メンデルスゾーンの作品の他、彼と同時代の作曲家の珍しい作品が収められており、宝探しにも似た、わくわくした感覚が味わえる。リエツの演奏会用序曲は清冽なアルプスの大気を感じさせるような抒情的な作品。ダヴィッドの六重奏曲は後のブラームスを予感させる重厚な作品。ガーデの憂いに満ちたヴァイオリン・ソナタ第2番もブラームスのソナタを思わせ、時代の共通した空気を感じさせる。

VKJK 0832
\1800
「メンデルスゾーン・アンソロジー第5巻」
 「メンデルスゾーンと彼の時代4」
  ①メンデルスゾーン:
   葬送行進曲Op.103(N.ブルグミュラー葬送のための)
  ②ユリウス・リエツ:「主なる神よ、あなたは私たちの住家」
  ③ユリウス・リエツ:序曲「英雄と指導者」
  ④ユリウス・リエツ:「主に帰せよ、汝ら権力者よ」
  ⑤シューマン:「露にぬれた薔薇」
  ⑥N.W.ガーデ:「私が呼びかける埋葬地から」
  ⑦フェルディナンド・ダヴィッド:ソプラノのための二重唱
  ⑧イグナツ・モシェレス:「夜・感覚」
  ⑨モリッツ・ハウプトマン:
   ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番、第2番、第3番
①③ブルーノ・ワイル指揮
MDR交響楽団、
②⑦マニヤ・エッケルト(A,MS)
②⑦クリスティン・ヘンネベルク(Pf)
④イ・グンウク(B)、
キム・ユンジョン(Pf)
⑤ライプツィヒ・マイスター六重唱団員
⑥⑦ウルリケ・フルデ(S)
⑥ベルンハルト・ミュラー(Org)
⑧アルブレヒト・ハルトマン&
 ディルク・フィッシュベック(Pf)、
⑨アンドレアス・ハルトマン(Vn)
⑨ロルフ=ディーター・アレンス(Pf)

録音:2008-2009年、DDD、62'00

メンデルスゾーン生誕200年記念企画。メンデルスゾーンの葬送行進曲は堂々とした中にメンデルスゾーンらしい旋律と繊細なハーモニーが際立つ名品。ガーデのオルガン伴奏つき歌曲、ハウプトマンの端正な3つのヴァイオリンとピアノのためのソナチネなどは特に美しい。

VKJK 0910
\1800
「メンデルスゾーン・アンソロジー第9巻」
 「ディアローグ〜フェルディナンド・ダヴィッド編曲
  ヴァイオリンによるメンデルスゾーン作品集」
   チェロ・ソナタ 変ロ長調Op.45(ヴァイオリン版)/
   チェロ・ソナタ ニ長調Op.58(ヴァイオリン版)/
   無言歌Op.38-1、Op.53-1、Op.30-1
    (ヴァイオリンとピアノによる)
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
ロルフ=ディーター・アレンス(Pf)

録音:2009年6月、7月、DDD、65'25

メンデルスゾーン生誕200年記念企画シリーズでも変り種の一枚。曲目を見ての通り、オリジナルはチェロ・ソナタであるのをヴァイオリン・ソナタに改変した版を収録。ヴァイオリン・ソナタとして全く遜色なく、チェロの大地に根を生やしたような旋律はヴァイオリンによって羽が生えた天使のごとく軽やかに天に舞い上がる。そしてピアノのための有名な《無言歌》のヴァイオリンとピアノ・ヴァージョンも聴きもの。ヴァイオリンで演奏されることにより旋律はより伸びやかに、艶やかに生まれ変わる。編曲者のダヴィッドはメンデルスゾーンの終生の友人でアンソロジー2〜5巻に彼の作品が収録されている。

VKJK 0829
\1800
「ランデ・ヴー」〜ジャンゴ・ラインハルトとともに
 ジャンゴ・タイガー、スウィング39、
 ホット・クラブ・ジャム、マイナー・ファンク、
 コンストラクション、スウィング・デ・パリ
  ほか全17曲
ドイツ・ホット・クラブ(Hot Club d'Allemagne,Vn、G×2、Cb)
T.モルゲンシュテルン(アコーディオン)、
C.ドウアーレ(Vo)

録音:2009年、DDD

ドイツ・ホット・クラブはヴァイオリン、2つのギター、ベースからなるバンドで本作にはゲストとしてヴォーカルとアコーディオンが入っている。2010年はジャズ・ミュージシャン、ジャンゴ・ラインハルトの生誕100年であり彼の作品をカバーしている。ラインハルトはいわゆるジプシー出身で、ジプシー音楽とスウィング・ジャズを融合した独自の世界を築いた。大人のカフェ・ムジークといった趣き。

VKJK 0912
\1800
「ドレスデンのイタリア人」
 (スカンデッロ、ピネッロ、ファリーナ、シュッツ、シャイン)
  C.ファリーナ(1600-1639):パヴァーナ第1番-4/
  H.シュッツ(1585-1672):パラトゥム・コル・メウム/
  A.スカンデッロ(1517-1580):
   我らは太陽の光であるあなたを愛し/
  G.B.ピネッロ(1544-1587):聖職者のパストレッロ/
  J.H.シャイン(1586-1630):おいらは陽気な炭鉱夫/
   ほか全22曲
インストゥルメンタ・ムジカ(古楽アンサンブル)

録音:2009年、DDD

16世紀後半から17世紀にかけてのドレスデンはドイツのフィレンツェと言われるほどルネッサンス文化が花開いた文化都市であった。イタリアからはたくさんの芸術家が訪れドイツ文化に多大な影響を与えた。音楽も例外でなく、ドイツとイタリアの音楽上の相互交流がさかんに行われた。このディスクでは同時代を同じ場所で過ごした独伊の作曲家の作品を併置することで往時を偲ぶもの。イタリアの作曲家のカンタービレにあふれる曲とややひなびた、無骨そうなドイツ音楽に国民性の違いが表れていて面白い。


RCD

RCD30112
\2000
「イゴール・レーヒン/チェロ・カクテル」
 イゴール・レーヒン(b.1941):
  ①無伴奏チェロのための24のカプリス
  ②チェロとピアノのための6つの小品
  ③チェロ・アンサンブルのための3つのユモレスク
①②アレクサンドル・ザゴリンスキー(Vc)、
②アレクセイ・シュミトフ(Pf)、
③ディミトリー・ミラー指揮
ボリショイ劇場チェロ・アンサンブル
レーヒンは1970年代に作曲活動を始め、作風は20世紀半ば以降の様々な潮流の影響を受けた。24のカプリスはそんな彼のスタイルが端的に示された曲でそれぞれ短い中に無調ありバッハありショスタコーヴィチありと才気煥発な所が聴ける。6つの小品はフランス6人組を思わせ、チェロ・アンサンブルのための3つのユモレスクではジャズのテイストが時にカプースチン、ヴィラ・ロボスを思わせて楽しい。録音:1996年,モスクワ

TUDOR

TUDOR1600
(9CD特別価格)
\9300→¥8490

ヨアヒム・ラフ(1822-1882):
 交響曲全集+管弦楽曲集
  CD1)交響曲第1番《祖国に寄せて》
  CD2)交響曲第2番、組曲《チューリンゲンにて》
  CD3)交響曲第3番《森のなかで》、イタリア組曲
  CD4)交響曲第4番、序曲《ベネデット・マルチェッロ》、
   序曲《ダーメ・コボルト》、序曲《言葉》、演奏会用序曲
  CD5)交響曲第5番《レノーレ》、組曲第1番
  CD6)交響曲第6番、組曲第2番《ハンガリーにて》
  CD7)交響曲第7番《アルプスにて》、
   管弦楽のための《シャコンヌ》
    〜バッハのシャコンヌの管弦楽編曲、夕べの狂詩曲
  CD8)交響曲第8番《春の響き》、交響曲第10番《秋に》
  CD9)交響曲第9番《夏に》、交響曲第11番《冬》

ハンス・シュタードルマイアー指揮
バンベルク交響楽団

スイスの大作曲家、ラフの交響曲全集が特別価格でセット化!

録音:1999年〜2002年、ヨゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク

これまでシュタードルマイアーがTUDORに録音したヨーゼフ・ヨアヒム・ラフの交響曲全集を一挙まとめてBOX化。ラフは一部で熱心なファンがおり、交響曲の録音も他に複数あるが、バンベルク交響楽団ほどの名門オーケストラによるそれは、その決定盤といってもよい。ラフはリストの助手としてキャリアを始め、19世紀前半から後半にかけて絵画的でロマンティックな管弦楽作品を多数発表、後のR.シュトラウスにも大きな影響を与えた。その作風はベートーヴェンの骨太な構成とリストの劇的な展開、そして何よりもシューマン、メンデルスゾーンのみずみずしい歌謡性を加えた大変雄大で抒情的である。《春の響き》《夏に》《秋に》《冬》《森のなかで》のタイトルにも表されているように大自然の神秘を悠々と歌い上げる。

TUDOR 7167
(SACD HYBRID)
\2300

ブラームス:合唱と管弦楽のための作品集
 (1)ネニー(悲歌)Op.82/
 (2)運命の女神の歌Op.89/
 (3)アルト・ラプソディOp.53/
 (4)運命の歌Op.54

ロビン・ティチアーティ指揮
バンベルク交響楽団、
バイエルン放送合唱団、
(3)アリス・クート(Alt)

次世代を担う指揮者ティチアーティのブラームス合唱作品集

録音:2009年3月,ヨゼフ・カイルベルト・ザール,バンベルク

アルト・ラプソディを歌うアリス・コートはイギリス出身でこれまでにブリギッテ・ファズベンダー賞、キャスリン・フェリアー賞などを受賞、ドホナーニ、ゲルギエフ、サロネンらと共演。リートとオペラの両分野で活躍している。太く柔らかな低音とともに高音域の輝きもすばらしく、次世代の名アルトとして注目されている。指揮のロビン・ティチアーティ(1983年生まれ)はシャルル・デュトワのもとで研鑽を積み、2005年には史上最年少でミラノ・スカラ座にデビューした。オーケストラと合唱との絶妙なバランスが実現され未来の巨匠を予感させる。SACD驚異の高音質。


WEITBLICK

SSS0102-2
\2200→¥1990
ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版) ジョルジュ・プレートル指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
こういう巨匠が今も存命でしかも次々と名演を聴かせてくれる事にこそ感謝したい……と好事家をして唸らせる巨匠の中の巨匠プレートル。ウィーン響との第8番でも過激な演奏を聴かせた巨匠ですが、この第7番も一筋縄ではいかない演奏です。第1楽章は17分代という猛スピードでスイスイ進みます。第2楽章もその推進力を継続しながらも豊麗豊穣な音響でクライマックスにおいて聴き手に驚きと深い感動をもたらします。第3楽章、第4楽章は並みの指揮者だとどう終わって良いのか分からないような演奏も散見されますが、前2楽章に劣らぬ充実でちゃんと話の結末をつけてくれます。最も聞かせ上手な演奏と言えましょう。ベルリン・ドイツ響も巨匠の個性的な棒にしっかり食らい付いていて好感が持てます。録音:2006年5月1日ベルリン・フィルハーモニーに於けるライヴ録音
※演奏タイミング:[17:51][21:44][9:19][11:07] ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
※2010年の発売予定/ムソルグスキー=ラヴェル:展覧会の絵、ラヴェル:ボレロ、「ダフニスとクロエ」第2組曲、フォーレ:レクイエム、ドビュッシー:夜想曲、他
SSS0104-2
\2200→¥1990
ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」 朝比奈隆指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団(旧西ベルリン放送響)

年内発売予定! ついに発見!朝比奈隆89’ベルリン芸術週間ライヴ ベルリン・ドイツ響との「エロイカ」!!デジタル録音 ヨーロッパ・ライヴ第1弾

録音:1989年9月24日ベルリン・フィルハーモニーに於けるライヴ録音 第39回ベルリン芸術週間ライヴ
演奏タイミング:[20:22][18:27][6:52][13:10]、英語・日本語・ドイツ語によるライナーノート付

「1994年、私が朝比奈隆をシカゴ交響楽団に招くことを決意したとき、当時私はオーケストラの総裁であったが、音楽監督バレンボイムを説得する要があった。彼は朝比奈がどんな指揮をするか全く知らなかったので。私が朝比奈のブルックナー交響曲第8番のレコードをかけると、バレンボイムは即座に承諾した。そして優れて観察力の鋭いコメントをした。朝比奈はフルトヴェングラーのリハーサルに立会い彼と話をしたことがあると私が言うと、バレンボイムは“実のところ、彼の指揮は私に同時期だけれど別のドイツの巨匠−クナッパーツブッシュをより強く思い起こさせる”と答えた。この言葉を私は常に覚えている。このディスクの「英雄」交響曲を聴くとき、この言葉こそまさに的を射たコメントである」
ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)のライナーノートより。

当演奏は日本でもFMで放送されたものです。そのアプローチは同年の新日本フィルとの名盤となんら変わるところはありませんが、ベルリン・ドイツ響(当時は西ベルリン放送響)のソリスティックな部分の妙技や音色の味わいの濃さには抗し難い魅力があります。朝比奈と同オケとの共演は放送収録を含めて複数回に及びますが、この演奏会が最後の共演となりました。新聞批評は真っ二つに割れたと言われておりますが、鳴りっぷり豊かで構えの大きい演奏は朝比奈ファンなら納得の名演であることは言うまでもありません。スケルツォ冒頭の極端な遅さなど朝比奈が自分の解釈を名門オケで試しているかのようです。この年ベルリン芸術週間は第39回目。7月に亡くなったカラヤンを偲ぶ追悼演奏会も含まれた豪華版でした。2ヵ月後には壁崩壊という劇的な変化の真っ只中のベルリンで、まだまだ元気一杯の巨匠朝比奈が渾身の力を込めて振った「エロイカ」の登場です。朝比奈ヨーロッパ・ライヴ第1弾。

今後の発売予定:ブルックナー:交響曲第6番(トーンキュンストラー管弦楽団)、ハイドン:交響曲第92番、99番(ベルリン・ドイツ響)、シュトラウス:アルプス交響曲(ベルリン・ドイツ響)、ベートーヴェン:交響曲第4番(スウェーデン放送響)、ショスタコーヴィチ:交響曲第1番(エーテボリ交響楽団)他


ARS PRODUKTION 1CD¥2400

ARS 38058
(SACD Hybrid)
\3000
ショパン(1810-1849):
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
ウィリアム・ヨン(ピアノ)
ニュルンベルク交響楽団
フリーデマン・リーレ(指揮)
録音:2004年6月、ニュルンベルク(ドイツ) ウィリアム・ヨンは韓国に生まれ、ドイツのハノーファー音楽大学、イタリアのコモ湖国際ピアノ・アカデミーで学んだ現ドイツ在住のピアニスト。
ARS 38069
(SACD Hybrid)
\3000
ヴィオラ物語
 シューマン(1810-1856):
  ヴィオラとピアノのためのアダージョとアレグロ Op.70
  おとぎの絵本(ヴィオラとピアノのための4つの小品)Op.113
 ヒンデミット(1895-1963):ヴィオラ・ソナタ「幻想曲」Op.11 No.4
 マルティン・クレーマー(1975-):
  ヴィオラとピアノのための悲歌「もう言葉はいらない」(2008)
パウリーネ・ザクセ(ヴィオラ)
ダニエル・ハイデ(ピアノ)
録音:2008年8月29日-9月2日、ヴァイマル宮殿(ドイツ)
ARS 38477
グスタフ・マーラー、友人と同時代人
 グスタフ・マーラー(1860-1911):
  「子供の魔法の角笛」による3つの歌曲
   (歌曲集「若き日の歌」から;1887-1890)
   外へ!外へ!,シュトラスブルクの砦に,別離と忌避
 ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):
  歌曲集「はなだいこん(夜すみれ)」(1900)
   はい、優しい奥様,あなたは私の心に,幻影,エピローグ
 アレクサンドル・ツェムリンスキー(1871-1942):
  4つの歌曲 から 年老いた王がいた(1903/1921)
  7つの歌曲 から
   おやすみなさい(1889-1890),森の対話(1890)
 ブルーノ・ワルター(1876-1962):7つの歌曲 から
  中声のための3つの歌曲(1900);
    音楽家のあいさつ,若い夫,兵士
 アルフォンス・ディーペンブロック(1862-1921):
  年老いた王がいた(1890)/有名人(1908)
 ハンス・ロット(1858-1884):(*)
  さすらい人の夜の歌(1876),夕べの鐘(1876),
  霊のあいさつ(1876),歌手(1880)
   (*)世界初録音。
ドミニク・ヴェルナー(バスバリトン)
フェリツィタス・シュトラック(ピアノ)
録音:2004、2006年、ヴッパータール、インマヌエル教会
ARS 38489
いとも気高き心 中世後期の宮廷音楽
 フランチェスコ・ランディーニ(1335-1397):Ochi dolenti mie
 ソラージュ(活躍:1380頃):Tres gentil cuer(シャンティー写本所収)
 フランチェスコ・ランディーニ:Si dolce non sono
 ヤコポ・ダ・ボローニャ(活躍:1340頃-1360頃):
  Soto l'Imperio del posente prince(ディミニューション;ファエンツァ写本所収)
 不詳:Toute clerte aus: Codex Chantilly(シャンティー写本所収)
 不詳:Ha Fortune aus: Codex Chantilly(シャンティー写本所収)
 不詳:Biance flour(ファエンツァ写本所収)
 ドン・パオロ・ダ・フィレンツェ(1355頃-1436):Sofrir m'estuet
 ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):Honte, paour, doubtance
 フランチェスコ・ランディーニ:Questa fanciulla
フォルトゥーナ・カンタ
 オーサ・ユーネシェ(ソプラノ)
 カトリン・クラウス(リコーダー)
 ホルガー・ファウスト=ペータース(フィドル)
 ウーテ・ファウスト(フィドル、リコーダー、リュート)
録音:2003年1月9-10日、ハンブルク(ドイツ)、NDR、ロルフ・リーバーマン・スタジオ

NIBIRU

NIBIRU 0151-2
(2CD)
\3400→¥3090
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):
 セレナータ「ディアマンテ」ZWV177(1737)
ロベルタ・マメリ(ソプラノ:ジュノーネ[ユノー、結婚の女神])
マリエ・ファイトヴァー(ソプラノ:アモーレ[エロース、性愛の神])
ガブリエラ・エイベノヴァー(ソプラノ:ヴェネレ[ウェヌス、愛と美の女神])
ハナ・ブラージコヴァー(ソプラノ:大地)
カイ・ヴェッセル(男性アルト:イメネオ[ヒュメナイオス、結婚の祝祭の神])
アンサンブル・イネガル
プラハ・バロック・ソロイスツ
アダム・ヴィクトラ(指揮)
ゼレンカの最後の世俗作品「ディアマンテ」の世界初録音。ドレスデンの貴族の結婚式のために書かれたセレナータ(カンタータとオペラの中間的ジャンル)で、ユノーが結婚の女神に、ダイアモンドが結婚の証の宝石になる経緯が筋となっています。録音:2009年9月9-13日、プラハ、鎖の聖母教会

STRADIVARIUS 1CD¥2400

STR 33832
グロンドーナ・プレイズ・アストゥリアス アルベニス没後百年へのトリビュート
 イサーク・アルベニス(1860-1909)/
  ミゲル・リョベト編曲:オリエンタル
  アンドレス・セゴビア編曲:アストゥリアス
  フランシスコ・タレガ編曲:パヴァーヌ=カプリッチョ/グラナダ
  フランシスコ・タレガ、ミゲル・リョベト編曲:セビリャ
  ミゲル・リョベト編曲:コルドバ
  フランシスコ・タレガ、ミゲル・リョベト編曲:カディス
  ミゲル・リョベト編曲:
   赤い塔/入江のざわめき/エボカシオン/椰子の木陰/カスティリャ
ステファノ・グロンドーナ(ギター)
ギターのレパートリーとしてすっかり定着しているアルベニスのピアノ作品からの編曲の数々。イタリア人ながらスペインの巨匠アンドレス・セゴビアから「お気に入りの弟子」の一人に挙げられたグロンドーナ。スペインのレパートリーの解釈もお墨付きです。
STR 33831
ジョルジョーネの時代のヴェネツィアの歌
 不詳:Su su leva alza le ciglia
 マルケット・カーラ:Mentre io vo per questi boschi
 マルコ・ダッラクイーラ:Recercar, liuto solo
 不詳:La via de la fiumera voglio fare
 不詳:Su l'herba fresca(Gagliarda)
 不詳:Amor che fai? Occido et poi do vita
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:Caldibi Castigliano
 不詳:Se cosi bella sete
 セバスティアーノ・フェスタ:L'ultimo di di Magio un bel matino
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:Calata alla spagnola
 フランチェスコ・パタヴィーノ:Un cavalier di Spagna
 シルヴェストロ・ガナッシ:Recercar quarto, viola solo
 ジェロニモ・デル・ラウロ:Non mi dir che non si po
 不詳:Tanto mi trovo hay lasso el cor piaghato
 ヴィンツェンツォ・ルッフォ:Capriccio la Gamba in basso e soprano
 不詳:Amor che fai si altero?
 不詳:Che sara che non sara
 不詳:La Traditora (Pavana)
 ミケーレ・ピゼンティ:Quando lo pomo vien dalo pomaro
 不詳:La Traditora (Gagliarda)
 フランチェスコ・パタヴィーノ:De la da l'acqua sta la mia amorosa
 不詳:El Bisson (Pavana)
 マルケット・カーラ:Cangia sperar mia voglia
 不詳:Zorzi (saltarello)
 マルケット・カーラ:Tante volte si si si
エッラ・デ・ミルコヴィク(ソプラノ)
パオロ・ボルゴノーヴォ、
マッテオ・ゼナッティ(テノール)
アンドレダ・ファヴァーリ(バス)
アッカデーミア・ストルメンターレ・イタリアーナ
アルベルト・ラージ(指揮)
「眠れるヴィーナス」、「嵐」などで知られるヴェネツィア派の画家ジョルジョーネ(1478頃-1510年)の時代、イタリア・マドリガーレ隆盛前のヴェネツィアにおける声楽曲を中心としたアルバム。
STR 33846
シューマン(1810-1856):
  間奏曲集 Op.4
  3つの幻想的小品 Op.111
  ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調 Op.11
アンドレア・パドヴァ(ピアノ)

  




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