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第55号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 077SABD
(SACD Hybrid+
Pure Audio Blu-ray)
¥4000
harmOrgan − ハーモニカとオルガンによるデュオ作品集
 シーグムン・グローヴェン:グローリア、アリア
 J.S.バッハ:フルートソナタ 変ホ長調 BWV1031
 ヘッダールの伝承曲 / シーグムン・グローヴェン編:天つみ国に
 コラール本の旋律 /イーヴェル・クライヴェ編:
  夜警の歌、つねに待ち望む心を、高きところより雨よ降れ、
  クリスティーネ、みんなで探そう、
  さあ、われらイェルサレムに行こう
 ルード ヴ ィーグ ・マティアス・リンデ マン/
  イーヴ ェル・クライヴ ェ編:
   復活祭の朝
 シーグムン・グローヴェン:あこがれ
 伝承曲 / シーグムン・グローヴェン編:
  ミュッラルグーテンの婚礼行列の曲
 イーヴェル・クライヴェ:
  トッカータ「偉大なる神よ、われら汝をたたえ」、
  プロヴァンス組曲
 ヘンデル:リコーダーソナタ ヘ長調 HWV369よりシチリアーナとジグ
 シーグムン・グローヴェン:驚異、追悼
 ヘンニング・ソンメッロ:春風の口笛に雪解けの水
シーグムン・グローヴェン
 (ハーモニカ/使用楽器:
  Polle Concert Harmonica)
イーヴェル・クライヴェ( オルガン )
ハーモニカとオルガンの音の絡み合いが新しい音空間を作り出すハーモニカの多彩な表現力を2Lの超優秀録音で聴く!

録音:2010 年 9 月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)/制作・録音:モッテン・リンドベルク
78’37 DXD 録音 (24/352.8kHz)
[SACD] 5.1 surround/stereo
[Blu-ray] 5.1 surround DTS HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM(24bit/192kHz)+mShuttle

世界で一番小さな楽器ハーモニカと世界で一番大きな楽器オルガンのデュオが演奏するバロックの小品とノルウェーの民俗音楽。仕様は、このタイトルで10 枚目となる SACD ハイブリッド盤と BD オーディオ盤のセット発売。SACD ハイブリッド盤ではデュオの響きのまろやかさが増し、BD オーディオ盤ではハーモニカ、オルガンそれぞれの楽器の立体的な音響効果を得られます。
演奏はハーモニカをシーグムン・グローヴェンとオルガンをイーヴェル・クライヴェ。30 年以上に渡って共演してきたふたりが初めてデュオとして録音したアルバムです。J・S・バッハとヘンデルのソナタ、グローヴェンとクライヴェの自作曲と編曲によるプログラム。アルバムの最後に収録されている作品は、美しい旋律のヘンニング・ソンメッロの《春風の口笛に雪解けの水》。ノールモーレのスルナダール生まれの詩人ハンス・ヒルバクの詩にソンメッロが曲を書いたこの歌は、原詩の人気とあいまって、ノルウェーの人たちに愛されてきました。
グローヴェンと親しいビートルズのプロデューサーとして知られるサー・ジョージ・マーティンは、彼をこう評しています。「ハーモニカは、適切な人の手にかかると、際だって美しく優雅な楽器となることができる。シーグムン・グローヴェンは、先達のトミー・ライリーやラリー・アドラーと同様、ハーモニカに可能な広い音域と音による表現力をいっぱいに使って演奏する。際だって優れた感覚と才能にめぐまれ、彼は今、間違いなく、もっとも洗練されたハーモニカ演奏家のひとりとして世界に君臨している」。グ ローヴ ェンは録音も積極的に行い、2007年のグリーグ・イヤーにリリースされた『グリーグ・アルバム』(GrappaGRCD4264) は、ハーモニカ演奏の美しさと楽しさをあらためて印象づけるアルバムとして人気を集めました。今回使用している楽器は伝説的ハーモニカ奏者トミー・ライリーが開発した Polle Concert Harmonica。
オルガニストのイーヴェル・クライヴェは、オスロとミュンヘンで学び 1978 年にオスロのコンサートホールでデビューコンサートを行いました。オルガンと宗教音楽を中心に演奏し、ジャンルを超えた活動をしています。
2L 072SACD
(SACD HYBRID)
¥2500
ニーダロス大聖堂の合唱曲集
 アンドリュー・スミス : ひと筋の美しい光が輝いた
 伝承曲/ヘンニング・ソンメッロ編 : イエスとともに私は旅立つ
 トルビョルン・デュールード : オルガン即興 I
 ヴォルフガング・プラッゲ :
  オラトリオ「悲しみの太陽」作品127
   ~第 7 曲 太陽の王、第 12 曲 さらに語ろう
 オッド・ユーハン・ウーヴェロイ: 主をたたえよ
 トルビョルン・デュールード :
  オルガン即興 II、オルガン即興 III、オルガン即興 IV、
  オルガン即興 V、鋭い剣を持った者よ
 ストーレ・クライベルグ :
  ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム
   ~キリエ *、アニュス・デイ *
 ヘンニング・ソンメッロ : ヨハネ
 伝承曲/ルードヴィーグ・ニルセン編 : 天にある砦を知っている
 ペール・フリーチョフ・ボンサクセン :
  主よ、御もとに身を寄せます
ニーダロス大聖堂合唱団
ヴィヴィアンネ・シュードネス(指揮)
トロインハイム・ソロイスツの弦楽四重奏*
トルビョルン・デュールード(オルガン)
美しい響きを誇る古都トロンハイムの壮麗なニーダロス大聖堂2 Lの高品位録音で堪能

制作:モッテン・リンドベルグ/録音:モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ
録音:2009年3月6日-10日、5月8日-10日、9月17日-20日 ニーダロス大聖堂 (トロンハイム、ノルウェー) /5.1 surround/stereo、61‘08

中世ノルウェーの旧都トロンハイム。997 年、聖オラヴ・トリグヴァソンにより基礎が作られ、以来、ノルウェーの政治、経済、文化の中心として栄えました。トロンハイムは今なおノルウェーの人々の霊的生活の中心でもあり、その象徴が、トロンハイムの旧名を冠したニーダロス大聖堂。1946 年、この大聖堂に専属のニーダロス大聖堂合唱団が作られました。40 人編成のアンサンブルで、ミサや祭事、国家行事のほか、定期的にコンサートを行い、トロンハイムの音楽活動を支えてきました。アルバム『ニーダロス』は、合唱団の委嘱作を中心とするプログラムにより大聖堂の素晴らしい響きとともにこの合唱団の音楽を紹介するため企画されました。ジャケット写真には大聖堂の美しいステンドグラスが使われています。今回はじめて、ニーダロス大聖堂でサラウンドサウンドの録音が行われ、2L のプロデューサー兼エンジニアのモッテン・リンドベルグの卓越した技術で中世の心を今の響きに伝える、素晴らしい音質を誇ることのできるアルバムです。
最初に歌われるのは「ひと筋の美しい光が輝いた」。リヴァプール生まれ、1984 年からノルウェーに住むアンドリュー・スミスがニーダロス大聖堂大司教アイスタイン・エルレンソンのセクエンツァをテクストに作曲しました。作曲家、ピアニストのヴォルフガング・プラッゲが、中世アイスランドの吟唱詩人ガムリの作品と 1519 年のニーダロス交唱聖歌集の断片により作曲した二重合唱、児童合唱、金管五重奏と打楽器のためのオラトリオ「悲しみの太陽」から 2 曲。二重合唱による第 7 曲と第 12 曲が歌われます。「主をたたえよ」の作曲者オッド・ユーハン・ウーヴェロイは、トロンハイムのノルウェー工科大学 (NTNU) 音楽学校の准教授。テクストは、旧約聖書『詩編』(28 章 6 節 -9 節 ) から採られました。ニーダロス大聖堂合唱団が初演、9.11テロの犠牲者を追悼し 2004 年にワシントンのナショナル・カテドラルで行われたライヴ演奏は全米にテレビ中継されました。ここでは合唱と弦楽四重奏のために書かれた部分〈、キリエ〉と〈アニュス・デイ〉を収録。弦楽四重奏はトロインハイム・ソロイスツのメンバーが演奏しています。「鋭い剣を持った者よ」を作曲し、オルガンによる即興演奏を聴かせるトルビョルン・デュールードは作曲家、教会音楽家として活躍。指揮者のヴィヴィアンネ・シュードネスは、オスロのノルウェー音楽アカデミーで教会音楽の教育を受け、スウェーデンの王立音楽大学で合唱指揮のディプロマを取得しました。2002年から大聖堂のカントルと合唱団の指揮者を務めています。
2L 076SABD
(SACD HYBRID + Pure Audio Blu-ray)
¥4000
北欧現代合唱曲集「KIND」
 民謡 / フランク・ハーヴロイ(1969-) 編:
  おやすみ坊や、テレマルクの子守歌
 ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-):子供の声
 オステルダーレン民謡 / フランク・ハーヴロイ(1969-) 編:
  子守歌、おねむり坊や
 ペーア・ネアゴー(1932-):
  「子供のように」
   ~子守歌、春の歌、不幸なできごとのある葬送の行進
 ヴォス民謡 / フランク・ハーヴロイ(1969-) 編:おやすみ坊や
 テレマルク民謡 / フランク・ハーヴロイ(1969-) 編:おねむり坊や
 マルクス・パウス (1979-):
  さらわれた子ども
   (ソプラノ、アルト、混声合唱と弦楽四重奏のための)
アンサンブル 96
シェティル・アルメンニング(指揮)
ニーダロス弦楽四重奏団
最新高音質録音技術とメディアを生かした2Lの BD オーディオ最新盤。驚くべき解放感、余裕のある美しい音はこれぞ 2Lの響き!

録音:2010 年 1 月 ウラニエンボルグ教会 ( オスロ、ノルウェー )/制作・録音:モッテン・リンドベルグ/共同制作:フランク・ハーヴロイ/DXD 録音 (24/352.8kHz)、SACD Hybrid : 5.0 surround/stereo DSD、Blu-ray : 5.0 surround DTS HD MA、(24bit/192kHz),2.0 LPCM (24bit/192kHz) +mShuttle

アンサンブル 96 (Ensemble 96) はオスロの室内合唱団。ノルウェー文化審議会の財政支援を受け、現代の音楽に焦点を当てた演奏活動を行っています。
彼らの最新録音はPure Audio Blu-ray ディスクとSACDハイブリッド・ディスクの2枚組としてリリースされる北欧の現代作曲家による合唱曲集『KIND』です。
アルバムタイトルとなっている "kind" は言語によって異なる意味を持ちます。「子供らしさ、無邪気さ」「幼稚さ」。その概念から、「慰め」「友情」「親切心」の意味も派生します。このプロジェクトの副題には「子供について、大人のための」と付けられていました。
プログラムを構成するのは、作曲者、編曲者としても活動するバリトン歌手、フランク・ハーヴロイが編曲したノルウェーのフィヨルドと谷と高原に歌い継がれてきた子守歌と、" 子供 " をテーマに北欧の 3 人の作曲家が書いた作品です。オーストリアの詩人レーナウの詩にフィンランドのヤーコ・マンテュヤルヴィが作曲した《子供の声》。デンマークのネアゴーがスイスの芸術家ヴェルフリの書いた詩に作曲した《子供のように》は、各国の合唱団のレパトリーとして定着した曲集です。
ノルウェーの作曲家でギタリスト、マルクス・パウスが合唱と弦楽四重奏のために書いた《さらわれた子ども》は、アンサンブル 96 の委嘱による新作です。
アイルランドの詩人、W・B・イェーツの詩『さらわれた子ども』がテクストです。
シェティル・アルメンニングは、ノルウェー音楽大学とストックホルムの王立音楽大学で学び、2001 年から 2005 年までヴォーカルアンサンブル、ギンヌンガガップの指揮者を務めました。2007 年から 2010 年にかけてアンサンブル 96 を指揮、2009 年 8 月にベルゲン大聖堂のカントルに就任しました。
録音セッションは、開放的な響きで定評のあるオスロのウラニエンボルグ教会で行われました。1886 年に建てられたネオゴシック様式のこの教会は、プロデューサー、モッテン・リンドベルグの気に入りの録音場所のひとつです。

ACCENT

ACC 25312
(SACD HYBRID)
¥2700
J.S. バッハ:カンタータ集 Vol.12
 カンタータ第 27 番「だれぞ知らんわが終りの近づけるを」BWV27
 カンタータ第 47 番「だれでも高ぶる者は低くされ」BWV47
 カンタータ第 138 番「いかなれば汝は悲しみくずおるるや」WV138
 カンタータ第 96 番「主キリスト,神のひとり子」BWV96
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド ガーリンデ・サマン(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(B)
S.クイケン&ラ・プティット・バンドによるOVPP 方式カンタータシリーズ第 12 巻~「三位一体後第 15 日曜日から第 18 日曜日」のカンタータ

録音:2009 年 9 月 21-22 日シント・トライデン、ベルギー

シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる OVPP 方式 ( 各声部 1 人 ) によるカンタータ集シリーズの第 12 巻。三位一体後第 15 日曜日から第 18 日曜日のカンタータを収録しています。
美しコラールを持つカンタータ第 27 番は三位一体節後第 16 日曜日のために書かれました。冒頭に大規模な聖句合唱をもつ雄大なカンタータ第 47 番。
三位一体節後第 15 日曜日のためのカンタータ第 138 番は、コラールを中心としレチタティーヴォなどの形式を結合したコラール・カンタータの先駆をなすもの。ラ・プティット・バンドの流麗で端正な形式感は楽曲本来の美しさを際立たせます。カンタータ第 96 番の冒頭合唱では、アルトに置かれた定旋律と煌く音色の「明星」に喩えられたフラウト・ピッコロの鮮やかで技巧的な華やかな曲調が印象的です。
ACC 24229
¥2500
ロラン・マレ(1680-1750):
 ヴィオール曲集第 2 集(1738)組曲第 1 ~第 4 番
アンサンブル・トゥールビヨン
 【シャレフ・アド=エル(cemb)
  ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ヤン・クレイチャ(テオルボ、G)】
ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マラン・マレの息子ロラン・マレ、父の作風を受け継いだヴィオール曲集

録音:2009 年 10 月 27-29 日プラハ/76'24"

ヴィオールの名手、作曲家としてバッハより一世代ほど前にフランスで活躍したマラン・マレを父とするロラン・マレの珍しいヴィオール曲集。ロランは 13 人兄弟の 4 番目として生まれ、音楽的才能に恵まれ、ルイ 15 世統治下の宮廷でヴィオール奏者としてジャン・バティスト・フィルクレらと共に活躍しました。ヴィオール曲集第 1 集は 1735 年に出版され、ここではその 3 年後に出版された第 2 集を録音しています。ロランは父マランのフランス様式に基づき作曲しています。その中でロランは変化に富んだ構成を構築し、豊かなハーモニーを生み出しています。
演奏はチェコのガンバ奏者ペトル・ヴァグネルによって 1998 年に創設された古楽団体、アンサンブル・トゥールビヨン。
ACC 24217
¥2500→¥2290
ヨハン・アダム・ラインケン (1643-1722):
 「音楽の園」Vol.1
  パルティータ第 1 番イ短調、第 2 番変ロ長調、
  第 4 番ニ短調、第 6 番イ長調
スティルス・ファンタスティクス
 【パブロ・バレッティ ( Vn )
  フリーデリケ・ホイマン
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ 、芸術監督)
  エドゥアルド・エグエス(リュート)
  ディルク・ベルナー(ハープシコード)】
古楽の名手たちによるラインケンの「音楽の園」

録音:2009 年 9 月 25-28 日サン・ジャン寺院、ミュルーズ(フランス)

ラインケンは 17 世紀後半から 18 世紀初めにハンブルクで活躍した作曲家、オルガン奏者。当時ハンブルクはドイツで最も栄えていた街で、ドイツ初のオペラ・ハウスが建設され、公開演奏会が行われるなど、音楽、芸術も盛んでした。ラインケンはそのハンブルクを象徴するような音楽家でありました。ラインケンはオルガンの即興を得意とし、その作品の殆どは残されておりません。その代り彼を代表する作品として上げられるのは、今回録音された 2 本のヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のための 6 つのパルティータのセット「音楽の園」です。
MA recordings から発売されているアルバムも評価の高いリュートのエドゥアルド・エグエスをはじめ、ヴィオラ・ダ・ガンバのフリーデリケ・ホイマン率いる名手揃いのスティルス・ファンタスティクス。彼らの演奏は、バロック音楽の自由な即興スタイルで、古楽アンサンブルの妙技を堪能することができます。
ACC 24201
¥2500
モーツァルト:
 フォルテピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 K452、
 アダージョ ロ短調 K540
ベートーヴェン:
 フォルテピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
ヤン・ヴァーミュレン
 (フォルテピアノ:アントン・ワルター 1795)
イル・ガルデリーノ
木管とフォルテピアノの対比が秀逸、モーツァルト&ベートーヴェン/フォルテピアノと管楽のための五重奏曲

録音:2007年

モーツァルトの五重奏曲 K452 はフォルテピアノと4本の木管楽器という珍しい編成。室内楽と協奏曲の間を行き来する絶妙なバランスを保った形式。
モーツァルト自身にとっても自信作であったようで、フォルテピアノと各楽器の対話が美しく、陰影に富み色彩豊かな傑作です。この作品以前にはピアノと管楽器の組み合わせの作品は例がなく、ベートーヴェンはモーツァルトの作品をモデルとしフォルテピアノと管楽のための五重奏曲を作曲しました。
マルセル・ポンセール率いるイル・ガルデリーノの管楽器陣とフォルテピアノを担当するヴァーミュレンの軽快で小粋な節回しが魅力的な演奏。

ALBA

ABCD 310
(SACD HYBRID)
¥2200→¥1990
ニーノ・ロータ (1911-1979):
 ピアノ協奏曲 ホ短調「去りし日の小世界」(1978)
 ピアノ協奏曲 ハ長調 (1959-60)
ヤンネ・メルタネン(P)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
ハンヌ・リントゥ(指)
一流のロマンティックメロディー満載、ニーノ・ロータ、ピアノ協奏曲集

5.1 multichanel/stereo、54’16

フィンランドのピアニスト、ヤンネ・メルタネンの新録音はニーノ・ロータの 2 曲のピアノ協奏曲です。ロータはイタリアのミラノ生まれ。オレフィーチェ、ピツェッティ、アルフレード・カセッラに作曲を学び、作曲家と指揮者として活躍しました。とりわけ映画音楽の作曲者としての知名度が高く、『道』『カビリアの夜』をはじめとする一連のフェッリーニ作品、ルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』、ヴィスコンティの『山猫』、ゼッフィレッリの『ロミオとジュリエット』、フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』、アガサ・クリスティー原作による『ナイル殺人事件』などのスコアにより映画史にその名が刻まれました。オペラ、バレエ、管弦楽曲、室内楽曲とジャンルは幅広く、ロータが第二次世界大戦の前後に書いた管弦楽作品は今も各国のオーケストラにより演奏されています。ミケランジェリに献呈されたハ長調の協奏曲。フェッリーニの映画の音楽、あるいはアルレッキーノやプルチネッラの登場するコンメディア・デッラルテのイメージを連想させる、きらきらと輝く万華鏡にも似たショーピースと言われます。ラフマニノフ、シューマン、グリーグ、ラヴェルの音楽を垣間見せ、チャーミングで洗練されたピアノパートに魅力があるとされる、《去りし日の小世界》の副題をもつホ短調はロータの最後の作品です。
メルタネン (1967-) はショパンの音楽を社交のサロンから解き放った 4 枚のショパン・アルバム【ショパン・ピアノ作品集 (ABCD138)、夜想曲集(ABCD160, ABCD190)、ピアノ協奏曲第 1 番・第 2 番 (ABCD247)】と、彼の弾くショパンに共感した作曲者が演奏を許可したという初期作品を含むコッコネン・ピアノ作品集 (ABCD127)、サティ・ピアノ曲集 (ABCD115) には静かな人気があります。
ABCD 297
¥2200
シベリウス : ピアノのための内的風景
 5 つの特徴ある印象 作品 103
  【村の教会、フィドル弾き、漕ぎ手、嵐、悲しみに沈んで】
 5 つの小品「花の組曲」作品 85
  【ひな菊、カーネーション、アイリス、金魚草、つりがね草】
 5 つのロマンティックな小品 作品 101
  【ロマンス、夕べの歌、抒情的情景、
   ユモレスク、ロマンティックな情景】
 劇付随音楽「テンペスト」作品 109
  【情景、子守歌 *、エピソード、間奏曲 *、
   ニンフの踊り(* トゥイヤ・ハッキラ編 )】
 5 つのピアノの小品「樹の組曲」作品 75
  【ナナカマドの花が咲くころ、孤独な松の木、
   ヤマナラシ、白樺、トウヒ ( もみの木 )】
 5 つのスケッチ 作品 114
  【風景、冬景色、森の湖、森の歌、春の幻影】
 2 つのロンディーノ 作品 68【嬰ト短調、嬰ハ短調】
 アダージョ「わが愛するアイノに」(4 手のピアノのための )**
トゥイヤ・ハッキラ (P)
ヘイニ・カルッカイネン (P)**
シベリウスの内的風景を映し出した珠玉のピアノ曲集

75’49

トゥイヤ・ハッキラの新しいアルバム『ピアノのための内的風景』はシベリウスのピアノ作品集。ヤルヴェンパーの森とトゥースラ湖畔を散策した作曲者の " 内的風景 " を映し出した作品群、《樹の組曲》《花の組曲》《5 つのロマンティックな小品》《5 つの特徴ある印象》。想像力と響きへの鋭い感覚が演奏者に求められる曲集です。シベリウスの数多い劇付随音楽の最後の作品、1925 年の《テンペスト》の音楽は、作曲者自身の編曲による 3 曲に加え、ハッキラの編曲した〈子守歌〉と〈間奏曲〉が録音されました。1926 年、シベリウスの " 交響的思考の結論 " と言うべき交響曲第 7 番と交響詩の " 究極 "、《タピオラ》の 3 年後の《5 つのスケッチ》に描かれているのも作曲者の " 内なる " 自然の風景です。《わが愛するアイノに》は 4 手のピアノのための小品。1931 年 8 月、60 歳を迎える妻アイノへの誕生日プレゼントとして作曲した、シベリウスの最後のピアノ曲です。リーサ・ポホヨラとラルフ・ゴトーニに学んだヘイニ・カルッカイネンが共演しています。
ABCD 298
(SACD HYBRID)
¥2200
フィンランドのオルガン作品
 アルマス・マーサロ (1885-1960):
  主題と変奏作品 35 (1936)、ソナタ ハ短調 作品 5 (1915)
 ヴァイノ・ライティオ (1891-1945):
  カンツォネッタ (1935)、伝説曲 作品 20-1 (c.1922-23)
 ヨン・グランルンド (1888-1962):
  パッサカリア (1915)、オルガンソナタ変ロ短調 (1917/1920?)
ヴィッレ・ウルポネン (Org)
5.0 multichanel/stereo

19 世紀フィンランドのオルガン曲は、そのほとんどが典礼目的で作曲されました。芸術作品としてのオルガン曲が書かれるようになったのは 1910年代の初頭。このアルバムでヴィッレ・ウルポネンが弾いているのは、1910 年代から 1940 年代に作られた、音楽史的にも価値のある作品です。主に宗教声楽曲で知られるアルマス・マーサロの今なおフィンランドのオルガン音楽を代表すると言われる《主題と変奏》。「音楽は色彩」と考えたヴァイノ・ライティオの 2 つの小品。ヨン・グランルンドの《パッサカリア》とオルガンソナタは、マーサロのソナタとともにこれが初めての録音です。
ABCD 313
¥2200
変化はやってくる
 ヨアヒム・ベルンハルト・ハーゲン (1720-1787)/ ペトリ・クメラ編:
  ロカテッリの主題による変奏曲
 J・S・バッハ / ペトリ・クメラ編:
  シャコンヌ ( 無伴奏パルティータ第 2 番 BWV1004)
 フェルナンド・ソル:幻想曲第 2 番 作品 7
 ニコラス・モー (1835-2009):ミュージック・オブ・メモリー
 ロッタ・ヴェンナコスキ (1970-):Balai (2009)
 ジョン・ダウランド : 別れ
ペトリ・クメラ (G)
5.0 multichanel/stereo、73’50

フィンランドでもっとも多才のギタリストのひとり、ペトリ・クメラ。コンサートや C・P・E・バッハのトランスクリプション集 (ABCD244) で国際的にも知られるようになりました。16 世紀から今日まで、それぞれの世紀を代表するギターのための変奏曲を演奏するアルバム、「変化はやってくる」。
ひとつの時代から次の時代へ、さまざまに変化するスタイルと多様なハーモニーの景色。現代の音楽に献身的に取り組むクメラがどういう世界を示してくれるのか、興味のもたれるアルバムです。
ABCD 316
(SACD HYBRID)
¥2200
アルフレッド・コルデリンへのオマージュ(Hommage a Alfred Kordelin)
 テドル・デュボワ:葬送の行列
 ジャン・シベリウス :
  フリーメーソンの儀式音楽作品 113 (1927 年初稿 )
 オスカル・メリカント / オシアン・フォーストレム編:
  ロマンス ( ホルンとオルガンのための )
 タネリ・クーシスト (1905-1988):間奏曲 作品 18-1
 エドゥアルド・アードルフ・トート (1839-1872):
  アンダンテ・レリジョーゾ作品 10 ( ホルンとオルガンのための )
 アーレ・メリカント (1893-1958):間奏曲 ( 初稿 1939)
 ゲーオー・ヘーベア (1872-1950):
  アンダンテ ( ホルンとオルガンのための )
 ヴァイノ・ライティオ (1891-1945):間奏曲
 アウグスト・シェールリング (1842-1919):
  パストラーレ ( ホルンとオルガンのための )
 ナジ・ハキム (1955-):表現
 テドル・デュボワ (1837-1924):天国にて
ヤン・レヘトラ (Org)
ペトリ・コムラネン (Hrn)
録音:2010年5月17日-18日 コルデリン礼拝堂 (ラウマ、フィンランド)、 [ コルデリン礼拝堂 ( ラウマ、フィンランド ) のカンガサラ・オルガン (1921 年製 )]、5.0 multichanel/stereo、75’30

フィンランドのオルガニスト、ヤン・レヘトラの「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ第 3 作。選ばれたオルガンは、フィンランド西海岸の町ラウマにあるアルフレッド・コルデリンの墓地礼拝堂に設置されたカンガサラ・オルガンです。コルデリンはラウマ生まれの大実業家で慈善家。フィンランドが独立した 1917 年に没しました。翌 1918 年、彼に遺志と遺言により基金が設立され、科学、文学、芸術、公教育への貢献に対して奨学金と名誉賞が贈られることになりました。奨学金の授与が始まったのは 1921 年。1923 年には最初の名誉賞がシベリウスに贈られました。芸術の分野ではロベルト・カヤヌス、ウーノ・クラミをはじめとする作曲家が奨学金を与えられ、メリライネン、ラウタヴァーラ、カレヴィ・アホ、パーヴォ・ヘイニネンが名誉賞を受賞してきました。1921 年、基金はコルデリン礼拝堂を建立、堂内にカンガサラ製作の小型オルガンが設置されました。ラウマ神学校の講師、献堂式でデュボワの《葬送の行列》を演奏したマルッティ・ヘラは、「あらゆる点で第一級の礼拝堂オルガンだ。おそらく、北欧の墓地礼拝堂に設置されたオルガンではこれに匹敵するものはないだろう」と日記に記しました。このアルバムのためにレヘトラは、基金ゆかりの作曲家による作品とともに、この小さな楽器の美点の活かされる曲を選びました。シベリウスの《フリーメーソンの儀式音楽》の 8 曲は 1927 年の初稿、男声合唱をともなわない版が演奏されます。ラハティ交響楽団の副首席ホルン奏者、ペトリ・コムラネンが 4 つの曲でレヘトラと共演しています。
NCD 42
¥2200
スラヴォニック・トラクターの愛唱歌集
 誰かがカヴァルを吹いている / ジューロが結婚する /
 ナイチンゲールが歌っている / 男と出会って心変わり /
 お代をくれれ ば歌ってあげる / ポーチに座っていると /
 月の光が庭を照らす / 結婚 (フリスト・トロロフ)/
 結婚 (イヴァン・ヴァレフ)/ 酒の呪い / ビールの起源 /
 苦痛の娘 / 少女が中庭を掃いている /
 ドラガーナとナイチンゲール / 別れの時がきた /
 年老いた独り者
スラヴォニック・トラクター
 テュッティ・コヨラ(独唱、10弦カンテレ)
アンナ=マイヤ・イーハンデル
 (10弦カンテレ、ハーディガーディ)
カイサ・ポンカ(15弦カンテレ、37弦カンテレ)
録音:2010年3月13日-14日、4月11日、5月8日-9日 アスカイネン教会 (トゥルク、フィンランド)、45’30

スラヴォニック・トラクターは女性 10 人のヴォーカルグループ。ブルガリアン・ヴォイス ( ブルガリア国立放送合唱団 ) に代表されるブルガリア伝統の女声合唱の洗練を免れながらも美しい響きとブルガリア民謡の異例の和声に魅せられ、2004 年、フィンランドの旧都、トゥルクで結成されました。北アイルランドのコールレイン国際合唱祭 (2006 年 )、エストニアのパルヌ国際合唱祭 (2008 年 ) など各地の国際的コンペティションに参加し、2009 年のタンペレ・ヴォーカルミュージックフェスティヴァルでは、グランプリに次ぐ three golden stamps を受賞しています。ブルガリア民謡とフィンランドの歌を集めたスラヴォニック・トラクターの愛唱歌集。伝統の詩にリーサ・マトヴェイネンが作曲した《苦痛の娘》は、このアルバムのための委嘱作です。

ALIA VOX

AVSA 9874
(3SACD HYBRID)
¥5400
「ボルジア(ボルハ)一族~ルネサンス期の教会と権力」

[Disc 1]「第1部:権力への径/家門の起源と伸長(1238頃-1492年)」
 I. 「ボルジア一族の起源と勃興」
  1063 年 ムスリム治下のバレンシア。
 (1)作曲者不詳:ムーワッシャハ(宮廷詩)
  「神、安住の地としてグラナダを守護せられ」(アル・アンダルスの器楽曲)
   1238 年 アラゴン王ハイメ1世によるバレンシア征服。
 (2)作曲者不詳:ドゥクツィア(CSM123、「聖母マリアのカンティガ集」より)[器楽曲]
  1378 年 未来の教皇カリストゥス3世、アルフォンソ・デ・ボルハ誕生。
 (3)デュファイ/サヴァール:サルタレッロ 1417 年 西方教会の大分裂(シスマ)終結。
 (4)バンショワ:「ダ・パーチェム」
  1423 年 アラゴン王アルフォンソ5世寛大王軍、ナポリ遠征。
 (5)ジョルディ・デ・サン・ジョルディ:
  「友もなく、富もなく、主もなく」(「囚人」より)(朗誦)
   1431年 ロドリーゴ・ボルジア誕生。
 (6)デ ュファイ/サヴ ァール:ロンド「この日」[器楽曲]
  1438/42 年 アルフォンソ5世王イタリアへ:ナポリ征服へ。
 (7)作曲者不詳:ストランボット=カッチャ「猟犬どもよ行け」(モンテカッシーノ歌集)
  1442 年 ナポリ:アラゴン王権下の中心地。
 (8)作曲者不詳:「野を耕せ」(モンテカッシーノ歌集)[器楽曲]
  1444 年 アルフォンソ・デ・ボルハ、枢機卿に任命される。
 (9)デ ュファイ:「めで たし、海の星(アヴ ェ・マリス・ステッラ)」
  1453 年 コンスタンティノープル陥落。
 (10)マカーム・ムハッイェル・「キュメ」・ウスル・デュイェク=アチェムレール(トルコ軍楽行進曲)

 II. 「3つの文化の終焉と権力の獲得:ヴァチカン」
  1455 年 アルフォンソ・デ・ボルハが教皇カリストゥス3世となる。
   彼はトルコへの十字 軍を宣言する。
 (11)作曲者不詳:「天は称賛にわき立ち」(モンテカッシーノ歌集)
  1456 年 カリストゥス3世、1431 年の裁判におけるジャンヌ・ダルクの有罪判決を破 棄する。
 (12)作曲者不詳:「アドラムス・テ(我ら汝を拝み)」(モンテカッシーノ歌集)
  1455-58 年 ナポリ王フェランテ1世。
 (13)作曲者不詳:「万歳、万歳、フェルナンド王」(モンテカッシーノ歌集)
  1458 年 6 月 27 日アルフォンソ5世王死去、8 月 6 日教皇カリストゥス3世死去。
 (14)作曲者不詳:
  「ミゼレーレ・ノストリ(我らを哀れみたまえ)/
   ヴェクシラ・レジス(王の 御旗)」(モンテカッシーノ歌集)
    1459 年 バレンシアの高名な詩人アウシアス・マルク死去。
 (15)アウシアス・マルク:「大いなる悲しみ」(朗誦)1474 年 チェーザレ・ボルジア誕生。
 (16)作曲者不詳:「頭がいいんだ、俺さまは」[ 器楽曲 ]
  1478 年 シクストゥス6世、ロレンツォ・メディチ・「イル・マニーフィコ」を破門する。
 (17)コルナーゴ:「我らの先祖は罪を犯した」 1480 年 ルクレツィア・ボルジア誕生。
 (18)ヒゼヘム/ジョスカン・デプレ:「僕の彼女はいいところばかり」
  1489 年 バヤズィト2世の兄弟であり競争者のジェム王子、バチカンの人質となる。
 (19)作曲者不詳(オスマントルコ):タクシームと舞曲 1492年1月 グラナダ王国終焉。
 (20)ヴェラルディ:「万歳、フェルナンド大王」
  1492 年 4 月 ロレンツォ・メディチ・「イル・マニーフィコ」、死去。
 (21)イザーク:ロレンツォ・イル・マニーフィコの死への哀歌(ラメント)
  1492 年 7月 ユダヤ人がスペインから追い出される。
 (22)作曲者不詳(セファルディ):ロマンセ「5月にバラが咲くと」

[Disc 2]「第2部:栄華を極めることは儚く/絶頂と夢の終焉(1492年-1509年)」
 III. 「絶頂と夢の終焉」
  1492 年 8 月 ロドリーゴ・ボルジアは教皇に選出され、アレクサンデル6世の名を得る。
 (1)マルブリアーノ・デ・オルト:
  「サルヴェ・レジス・マーテル(めでたし、王の母)/ヒク・サチェ ルドス(この司祭は)」
   1493 年 アレクサンデル6世がセファルディのユダヤ人たちをかくまう。
 (2)作曲者不詳:ヘブライの平和の歌「主よ」(シナゴーグでの歌)
  1493 年 ルクレツィア・ボルジアとジョヴァンニ・スフォルツァの結婚。
 (3)B.アッコルティ:「ルクレツィア賛」(朗誦) 1495 年 ジェム王子とオケゲムの死。
 (4)ジョスカン・デプレ:「オケゲムの死を悼む挽歌」1496 年 ナポリ副王の降伏。
 (5)作曲者不詳:「絶望を司る運命の女神よ」 1497年 ガンディア公ジョヴァンニ・ボルジアの暗殺。
 (6)ジョスカン・デプレ:「わが子、アブサロン」
  1498 年 ルクレツィア、アルフォンソ・ダラゴーナと結婚する。
 (7)作曲者不詳:「スペ インの騎士」 1498年5月23日 サヴォナローラの拷問と処刑
 (8)太鼓と鐘 1498 年 ルクレツィアとアルフォンソの息子、ロドリーゴ誕生。
 (9)ジョスカン・デプレ:「バスクの娘」[ 器楽曲 ]
  1499 年 チェーザレ・ボルジア、シャルロット・ダルブレと結婚。
 (10)フィリップス・デ・ルラーノ:「お嬢さん、私の意志に反して」
  1501 年 10 月 31日 ローマへの牧歌。黒い伝説。
 (11)フアン・デル・エンシーナ:
  ビリャンシーコ「この皮は、3 人分の全ての袖を作るのに十 分でしょうか?」
   1503 年 7月 ルクレツィア、詩人にして人文主義者ピエトロ・ベンボに出会う。
 (12)アルカデルト/ベンボ:ソネット「汝の美徳たる愛は」
  1503 年 8 月18 日 アレクサンデル6世の致命的な病と死。
 (13)ジョスカン・デプレ:レクイエム

 IV. 「社会変動と人文主義の時代:シビラ(巫女)と黙示録の預言」
  1505 年 フェラーラ公妃ルクレツィア。
 (14)ダ ルツァ:フェラーラ風パ ヴ ァーヌ 1506 年 フェラーラ宮廷におけるルクレツィア。
 (15)フォンドラリア:「フェラーラ公賛」(朗誦)
  1507 年 ビアナ包囲中のヴァレンティーノ公爵(チェーザレ・ボルジア)の死
 (16)アントニオ・デ・ゲバラ:
  チェーザレ・ボルジアへの墓碑銘「かつて全世界を震撼させ た者がこの狭き土地に横たわる」
   &ゴンサロ・フェルナンデス・デ・オビエド:墓碑銘の パロディ チェーザレの死への哀歌。
 (17)エルコーレ・ストロッツィ:「葬儀の場にカスタリアの泉の水が撒かれ」( 朗誦 )
  1508 年 ルクレツィアの腹心の友、エルコーレ・ストロッツィの暗殺。
 (18)ジョスカン・デプレ:「アニュス・デイ」(ミサ「エルクレス・レクス」より)
  ヨハネの黙示録のラッパ。
 (19)ジョルディ・サヴァール:ファンファリア
 (20)作曲者不詳:バレンシアのシビラ(巫女)の歌(ガンディア歌集)& アロンソとバル
 トロメウ・カルセレス:ルフラン
 〔「審判の日に」、「処女マリアの誕生は」、ルフラン「15の兆しが現れ」(アロンソ)、
  ルフラン「高き天より」(バルトロメウ・カルセレス)、ルフラン「各々が書いて」(アロンソ)、
  ルフラン「永遠の喜びから」(バルトロメウ・カルセレス)、ルフラン「神の母よ」(アロンソ)、
  ルフラン「私について聴いて戴いたこと全てを」(バルトロメウ・カルセレス)〕

[Disc 3] 「第3部:アレクサンデル6世の騒然とした治世から
  聖フランシスコ・デ・ボル ハの宗教的勝利まで(1510 年-157(2 1671)年)」
 V. 「交戦と休戦/軍事的及び政治的責任」 1510 年 フランシスコ・デ・ボルハ誕生。
 (1)ルイス・デ・ミラン:ファンタジア第1番(ハープ)
  1515 年 フランス王フランソワ1世。マリニャーノの戦いにおける勝利。
 (2)ジャヌカン/スザート:「ラ・バタッリャ(戦争)」(器楽曲)
  1519 年 ルクレツィアの死。神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の死。
 (3)ジョスカン・デプレ:モテット「ああ、悲しみよ」
  1520 年 ギルド同盟の反乱(カタルーニャ)。
 (4)マテオ・フレーチャ:「戦い:全ての良き兵士たちへ」
  1526 年 (カラブリア公)フェルディナンド・デ・アラゴン、バレンシア副王とされる。
 (5)ルイス・デ・ミラン:ファンタジア第2番(ハープ)
  カラブリア公爵の宮廷。
 (6)バルトロメウ・カルセレス:「なんてかわいい赤ん坊でしょ、ドゥルンデーナ、ドゥルンド」
  1529 年 フランシスコ・デ・ボルハの、レオノール・デ・カストロ・メロ・エ・メネゼス との結婚。
 (7)作曲者不詳(ポルトガル):「我が目は海上を彷徨い」
  1536 年 スペインを代表する抒情詩人、ガルシラソ・デ・ベガ、
   フランシスコ・デ・ ボルハの腕の中で戦死する。
 (8)ガルシラソ・デ・ベガ:牧歌4(1536年)「正直で純粋な」(朗誦)
  1538 年 フランソワ1世とカール5世(カルロス1世)のニースの和約。
 (9)クリストバル・デ・モラレス:「全地よ、神をたたえよ」
  1539 年 フランシスコ・デ・ボルハ、カタルーニャ副王に任命される。
 (10)フアン・ロマン(C.M.パ ラシオ):パ ヴ ァーヌ「または」

VI . 「断念(放棄)と宗教的変容」
 1549 年 信仰告白。
 (11)伝フランシスコ・デ・ボルハ:「クレド・イン・ウヌム・デウム」
1550 年 ガンディアからの出発。
 (12)ベネガス・デ・エネストローサ:キリエ第1番(ハープ) 1555 年 アビラのテレサとの邂逅。
 (13)テレサ・デ・ヘスス:「魂は、汝を求むるものが我が中に、我自身を求むるものが汝の 中に」
  1555 年 フランシスコ・デ・ボルハ、狂女王フアナの死に立ち会う。(トルデシーリャ スにて)
 (14)クリストバル・デ・モラレス:「ラクリモーサ・ディエス・イッラ」
  1556 年 カール5世(カルロス1世)の退位。
 (15)ジョスカン・デプレ/ルイス・ナルバエス:「千々の悲しみ」

VII. 「最後の年月、フランシスコ・デ・ボルハの死と列聖」
  1565 年 オスマン・トルコ、マルタ島を攻撃。
 (16)作曲者不詳(トルコ伝統音楽):即興と踊り 1571 年 レパントの海戦の勝利。
 (17)作曲者不詳:ファンファーレ
  1572 年 8 月 24 日 パリへの旅。サン・バルテルミの虐殺。
 (18)グディメル:詩篇第35番「主は、私を非難するものから私を守り」
  1572 年 9 月 30 日 フランシスコ・デ・ボルハの死。
 (19)クリストバル・デ・モラレス:「ピエ・イェズ・ドミネ」(「レクイエム」より)
  1609 年 9 月 22 日 ムーア人(モーロ、モリスコ)追放の布告。
 (20)国王陛下および、ルイス・カリリョ(・イ・ソトマヨル)殿下による、
  34 ページ(バレンシア、1611年刊)(朗誦)ムーア人追放への哀歌。
 (21)即興(ムーア風哀歌) 1671 年 フランシスコ・デ・ボルハ列聖。
 (22)作曲者不詳:「パンジェ・リングァ・グロリオージ」(グレゴリオ聖歌)/
  カバニーリェス:「パンジェ・リングァ」よりティエント第 17 番
ジョルディ・サヴァール(指)
エスペリオンXXI
ラ・カペッリャ・レイアル・
 デ・カタルーニャ
日本では悪名高きボルジア一族の、宗教的栄光に至るまで!!

録音:2009 年 9 月 20&21 日、10 月 11-14&25-29 日、11 月 8&9 日スペイン、カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会、2009 年 11 月 13&14 日ベルギー、フランク・ヴァレット教会
DSD MULTI/ STEREO、[DISC1]70'58"、[DISC2]75'54"、[DISC3]75'35"

年1回のペースで続くブックCDも6巻目。ボルジア一族が主題となっている今回は、ローマ教皇と関係があるという点において前作とつながり、スペインが絡むという点において、今までのブックCDの流れともつながる内容となっています。
日本ではボルジア一族というと、その華やかさや魅力からか、塩野七生のイタリア・ルネサンスを主題とした諸作や惣領冬実の「チェーザレ」など、メディアを問わず、チェーザレ・ボルジアに主題が集中しがちです。対照的に、この録音では、スペインを源流とするボルジア一族の起源(ローマ教皇カリストゥス3世)から宗教的栄光(第3代イエズス会総長聖フランシスコ・デ・ボルハ)に至る約 300 年が取り上げらています。
特に、死後、列聖されるという、一族唯一の宗教的栄光を得た、聖フランシスコ・デ・ボルハは、教皇や王たちの個人的アドバイザーを勤め、イエズス会の宣教師教育養成機関などをはじめとする組織を整備し、第5代総長アクアヴィヴァの頃に迎える、イエズス会の興隆期を準備したことで、後世の史家から、創立者・第1代総長ロヨラと同等の高い評価を与えられています。
前作を時間的に引き継ぐ形となった今回は、1492 年に至るまでのスペインの国土回復への動き、カール 5 世の世界帝国、から、レパントの海戦、サン・バルテルミの虐殺を扱っており、音楽も、デュファイからジョスカン・デプレまでというルネサンス音楽の王道、および、当時、耳にしたであろう、中近東・イスラムの音楽(音)が収録されています。
[美麗図版多数、英伊西カタルーニャ語による詳細な解説付]

ALTUS

若杉弘 ケルン放響シリーズ第 2 弾!
ALT 201/2
(2 → 1CD 価格)
¥2600→¥2390
マーラー:交響曲第 9 番
1983 年若杉 &WDR マーラー9 番東京ライヴ!

録音:1983年6月11日 東京文化会館 (ライヴ)

WDR の音源提供の東京ライヴのマーラー 9 番。若杉ケルン放響 2 度目の来日のもの。WDR( ケルン放送協会 ) 提供の音源で CD 化。さすがファンの間で語り草となったものだけあって心のこもった丁寧な音楽運びに心うたれます。海外オーケストラとの共演で多くとりあげていた若杉得意のマーラーの 9 番。実際海外でも大変評判がよく、WDR の推薦演奏でございます。
ALT 203
¥2600→¥2390
(1)チャイコフスキー:交響曲第 5 番
(2)ハイドン:交響曲第 99 番
弦楽器優勢の濃厚な叙情びっくり、若杉のチャイ 5

録 音:(1)1982 年 10 月 29 日 ( ライヴ )、(2)1979 年 9 月 15 日 ( ライヴ )、ザール 1

ユニークなのはチャイ 5 で金管を最後の最後の瞬間までおさえて弦主体の濃厚な味わいで聴かせます。そのため終楽章コーダの凱歌がこの上なく格調高く奏でられる形となり、一寸この品格無類です。ハイドンは一転古典の均整美!見事!若杉とハイドンは相性抜群のようです。
ALT 204
¥2600→¥2390
(1)ブラームス:悲劇的序曲
(2)ブラームス(シェーンベルク編曲):ピアノ四重奏曲第1番
コッホシュワンの名演ついに復活!大幅音質改善のブラームス、ピアノ四重奏曲のシェーンベルク・オーケストラ版!

録音:(1)1983 年 3 月 18 日( スタジオ録音 )、(2)1978 年 3 月 17 日( ライヴ )、ザール 1

かつてコッホシュワンレーベルで発売され名盤の誉れ高かった名演奏で、復活が望まれていたそのブラームス四重奏曲第1番(シェーンベルク編曲版)が明らかに向上した音質でよみがえりました。ブラームス、シェーンベルクと若杉得意の両作曲家だけあり、亡き巨匠の独壇場でございます。うれしい復活です。

AMBRONAY

AMY 022
¥2600
パーセル:「ディドーとエネアス」 ソレン・ラヴァナン・リンク(Ms ディドー)
アルハンドロ・メーラプフェル(Br エネアス)
ソ・イェリ(S ベリンダ)
ファビアン・ショフリン(CT 魔女)ほか
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
ラ・カペラ・メディテラネア
ラ・ヌーヴェル・メネストランディエ
アラルコン&ラ・カペラ・メディテラネアの新録音!素晴らしく充実したパーセルの「ディドーとエネアス」!

録音:2009 年,ジュネーヴ/DDD、52'55

パーセルの傑作「ディドーとエネアス」には、既に多数の名盤がありますが、ここに新たな名盤が登場しました。なんといってもアラルコン率いるラ・カペラ・メディテラネアがいい!レオナルド・ガルシア・アラルコンは、1976年、アルゼンチンのラ・プラタ生まれ。チェンバロを学び、1997年にスイス、ジュネーヴでクリスティーヌ・ジャコテに師事。1999年にはジュネーヴでラ・カペラ・メディテラネアを結成。
以来鍵盤楽器奏者、指揮者として活躍しています。そのアラルコンの「ディドーとエネアス」、強い表現意欲を持ったもので、序曲から悲劇的な緊張感に満ちてます。一方で柔らかい気品や舞曲での沸き立つリズムも見事。
主役ディドーを歌うソレン・ラヴァナン・リンクは、1980年生まれの若いメッゾ。現在スイスを中心に活動、バロック、古典派を歌えば、ワーグナー「パルジファル」の花の乙女やヴェルディ「アイーダ」の巫女も歌うという活躍ぶり。
アルハンドロ・メーラプフェルはアルゼンチン出身のバリトン。非常に広範なレパートリーを誇っており、中でもバロック音楽で高い評価を受けています。
ソ・イェリ 徐 藝俐(Yeree Suh)は、韓国出身のソプラノ。ソウルで学んだ後、ドイツに留学。2003年、インスブルック古楽祭でヤーコプスが指揮したモンテヴェルディ《オルフェオ》に出演、以来ドイツ語圏を中心にバロック、古典派の声楽作品で活躍しています。
AMY 025
¥2600
イザベッラ・レオナルダ:
 アヴェ・スアヴィス・ディレクティオ,3 声のソナタ第 7番
フランチェスカ・カッチーニ:
 これは誰だ,マリア、愛しいマリア、 私はやつれ、一人にさせて
カテリーナ・アッサンドラ:
 二人のセラフィム,4声のカンツォン,
 オ・クワム・スアヴィス(ああなんと優しいことか),
 オ・サルタリ ス・オスティア(ああ救いの犠牲よ)
バルバラ・ストロッツィ:アポッロがテーティの胸に抱かれてから ほか
マリア・クリスティーナ・キール (S)
ジャン=マルク・エメ(指)
コンチェルト・ソアーヴェ
キールが歌う美しい女性作曲家の作品!

2010年5月23-26日,アンブロネ/DDD、64'47

2010年 3月に久々の来日を果たしたアルゼンチンのソプラノ、マリア・クリスティーナ・キールの新録音です。イザベッラ・レオナルダ(1620- 1704)、フランチェスカ・カッチーニ(1587- 1641以降)、カテリーナ・アッサンドラ(1590頃- 1618以降)、バルバラ・ストロッツィ(1619- 1677)と 17世紀の女性作曲家の声楽、器楽作品を収録。キールは、若い頃からの透明な美声はそのままに、ベテランの旨みを著しく増し、静かな歌い口に感情がジワリと滲んで、たいへん聞き応えがあります。
AMY 301
¥2600
コラン・ド・ブラモン:
 カンタータ「シルセ(キルケー)」(8曲)
 ギリシャとローマの祭典(6曲)
クープラン:
 比類ないリュリ氏の不滅の思い出のために作曲された
  アポテオズ(輝かしい成果)という題名による器楽コンセール(12曲)
 パルナソス山の平和
マルゴ・ブロンシャール&
 シルヴァン・サルトル(指)
レゾンブル
フランス・バロック音楽マニア注目!コラン・ド・ブラモンの貴重な録音が登場!!フランスの若い古楽団体レゾンブル登場!

DDD、68'00

フランソワ・クープラン(1668- 1733)と、フランソワ・コラン・ド・ブラモン(1690- 1760)の作品を収録。コラン・ド・ブラモンは、1719年に王室の音楽監督に就任したほどの人物ながら、その作品は録音が極端に少なく、今回の 2曲はたいへん貴重です。レゾンブル LesOmbresは、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のマルゴ・ブロンシャールと、フラウト・トラヴェルソ奏者のシルヴァン・サルトルによって 2006年に結成された若いバロックアンサンブル。この録音では随所に朗読を挟んでいるのも特徴です。

ANIMA RECORDS

ANM1 00900001
¥2500
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第 5 番 Op.38/135
ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第 1 番 Op.22
シマノフスキ:ピアノ・ソナタ第 3 番 Op.36
バルトーク:ピアノ・ソナタ Sz.80
エフゲニー・スタロドゥプツェフ (P)
鮮烈な存在感を放つ若手ピアニスト、スタロドゥプツェフ

録音:2010 年 4 月/64’34

ロシアの若手ピアニスト、エフゲニー・スタロドゥプツェフ。収録作品はアイロニーを漂わせたプロコフィエフ、ラテンのエキゾチズムと神秘を感じさせるヒナステラのソナタ。シマノフスキのピアノ作品の中でも難曲とされるピアノ・ソナタ第 3 番、バルトーク唯一のピアノ・ソナタ。情熱と繊細さに満ちた演奏を聴かせてくれます。
1981 年生まれ。モスクワ中央音楽院を 1999 年に卒業後、2006 年までモスクワ音楽院でナターリヤ・トゥルーリ教授のもと研鑽を積む。パルナッソス国際ピアノコンクールなど世界各地の国際コンクールで優勝、ロシア、ドイツ、ハンガー、ポーランド、スペインなどで演奏活動を行い、その実力は世界から注目を集めています。また作曲家としても才能を持ち、木管楽器、弦楽器、ハープのための室内楽曲作品があります。

APARTE

AP 010
¥2500→¥2290
J.S.バッハ:幻想曲集
 (1)幻想曲 イ短調 BWV 922
 (2)幻想曲とフーガ イ短調 BWV 904
 (3)前奏曲とフーガ ヘ長調 BWV 901
 (4)最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ BWV 992
 (5)前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 968
 (6)アダージョ~ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 BWV 968 より
 (7)前奏曲と小フーガ ト長調 BWV 902
 (8)前奏曲とフーガ イ短調 BWV 894
 (9)イタリア風アリアと変奏 イ短調 BWV 989
クリストフ・ルセ(チェンバロ)
鬼才ルセ、縦横無尽にバッハを斬る!

録音:2009 年 7 月

冒頭の幻想曲イ短調から、怒濤のようなパッセージに圧倒。「最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ」での沁みる表情、イタリア風アリアと変奏で聴かせる厳格な佇まいなど、変幻自在、縦横無尽にバッハの世界を魅せます。ルセのバッハにはいつも何かハッとさせられるものがありますが、この 1枚は、今年 50 歳をむかえるルセが、円熟の極みにあり、充実したエネルギーと多様な表情に満ちていることを強く感じさせます。
AP 009
(1CD+1 DUAL DISC)
¥3300→¥2990
[CD1] ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
[CD2] (Audio-CD)ベートーヴェン:交響曲第 7 番 イ長調 op.92
(DVD Video)
 ベートーヴェン:交響曲第 1 番 アダージョ、
 アレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェ、
 交響曲第 7 番 ポコ・ ソステヌート・ヴィヴァーチェ、
 ヴァイオリン協奏曲 ロンド・アレグロ(すべて抜粋)
デイヴィッド・グリマル(ヴァイオリン、指揮)
レ・ディソナンス
グリマル、指揮をする

録音:2010 年 3 月 15 日(ヴァイオリン協奏曲、交響曲第 1 番/ライヴ録音)、2010 年 5 月 27 日(交響曲第 7 番/ライブ録音)/(Audio+DVD VIDEO[PAL])

ヴァイオリンの名手グリマルが、ヴァイオリンと指揮の両方の才能を思う存分発揮したセット。レ・ディソナンス(=不協和音)と名付けられたアンサンブル団体は、グリマルの呼びかけに応じて集まった若き音楽家たち。様々な古典の名曲に違った光の当て方をすることをモットーにしている団体だけあって、ここに収められたベートーヴェンの名曲も新たな光に満ちています。グリマルのヴァイオリンの音色の美しさと力強さに魅力されつつ、オケの音色も非常に充実した魅力的なベートーヴェンです。
AP 008
¥2500→¥2290
シューベルト:ピアノ作品集
 即興曲 D 899 op.90〔ハ短調、変ロ長調、変ト長調、変イ長調〕
 ピアノ・ソナタ第 13 番 イ長調 D664
 ピアノ・ソナタ第 14 番 イ短調 D784
ヴァネッサ・ワーグナー(ピアノ)
ワーグナーのシューベルトに対する真摯な思いに満ちた 1 枚

録音:2010 年 6 月

個人的な思いに満ちた、シューベルトに宛てたヴァネッサ・ワーグナーの恋文のような 1 枚。即興曲での一音一音、一つ一つのフレーズを抱きしめているような演奏に心が打たれます。
AP 007
¥2500→¥2290
デュティユー (b.1916):
 (1)同じ和音の上に(ヴァイオリンと管弦楽のためのノクターン)
 (2)夢の樹(ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲)
ラファエル・ダエーヌ (b.1943):ヴァイオリン協奏曲
大野和士(指揮)
ヨッシフ・イヴァノフ
 (ヴァイオリン/
  1699年製ストラディヴァリウス
   ’Lady Tennant’)
リヨン国立歌劇場管弦楽団
大野和士、デュティユーを振る!明晰、透明感、そして気品溢れる音楽

録音:2009 年 7 月

大野和士が指揮するデュティユーの登場。デュティユー独特の、空間に点描を描くような音世界、静寂と嵐のよう暴力的な部分の対比、すべてを見事に明晰にまとめあげている大野の棒は見事。エネルギーが爆発する部分でも、大野の熱い音楽性がオーケストラ全体を興奮の渦へと巻き込みます。
イヴァノフは 18 歳でエリザベート王妃国際コンクールに優勝した実力派で、知性と技巧を絶妙なバランスで併せ持つ逸材です。デュティユーの世界を息もつかせぬ技巧と抒情で聴かせます。1943 年生まれ、ブリュッセルで学んだ作曲家ダエーヌの作品もオケが底鳴りするような迫力に満ちた作品です。

ARTACT

AR 002
¥2400→¥2190
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン・ソナタ第 5番「春」ヘ長調 op.24
 ヴァイオリン・ソナタ第 7番 ハ短調 op.30-2
 ヴァイオリン・ソナタ第 8番 ト長調 op.30-3
ネマニャ・ラドゥロヴィッチ(ヴァイオリン)
スーザン・マノフ(ピアノ)
ラドゥロヴィッチ待望の新譜登場!

録音:2008 年 7 月(ライヴ)、70'28

パワフルな表現と、決して乱れることのないテクニック、そして甘い音色でファンを虜にしているラドゥロヴィッチ待望の最新盤はベートーヴェン。耳に吸いついてくるような少しコケティッシュで美しい音色、躍動感と瑞々しさに満ちた歌がなんとも魅力的です。ピアニストを務めるのはスーザン・マノフ。室内楽の分野で活躍めざましく世界中のアーティストから篤い信頼を寄せられているマノフのサポートが光ります。ライヴ録音ならではの熱に満ち、それでいて驚異的なまでに完璧な仕上がりに、ラドゥロヴィッチの底知れぬ才能と実力を感じます。

ラドゥロヴィッチ来日情報
2011年 2月 14日(月)オペラシティコンサートホール
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第 246回定期演奏会
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第 2番 ニ短調 op.63

3月 2日(水)オペラシティコンサートホール
悪魔のトリル(弦楽六重奏)

3月 5日(土)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
悪魔のトリル(弦楽六重奏)

ARTE VERUM

ARV 009
¥2500
“主に喜び歌おう”
 1. 伝承曲:マリアは赤ちゃんを産んだ
 2. 主は羊飼いのようにその群れを養い(ヘンデル:「メサイア」より)
 3. 彼のもとに来なさい(ヘンデル:「メサイア」より)
 4. 大いに喜べ、おおシオンの娘よ(ヘンデル:「メサイア」より)
 5. これは何という子だ!/6. クリスマスの夜に
 7. コヴェントリー・キャロル/8. ディン・ドン
 9. グノー:アヴェ・マリア/10. レーガー:マリアの子守歌
 11. ウェイド:美しい星/12. 美しい星
 13. 立ちなさい、羊飼いたちよ、そしてついて来なさい
 14. 主に喜び歌おう/15. おおエルサレム
 16. アント・ザット・ア・ロッキン/17. 山の上から告げなさい
 18. フランク:天使の糧/19. アダン:キリスト教徒のメヌエット
 20. シューベルト:アヴェ・マリア/21. 初めてのクリスマス
 22. グルーバー:きよしこの夜/23. 諸人こぞりて(ヘンデル)
バーバラ・ヘンドリックス (S)
ウルリカ・テンスタム(Ms)
ハラルド・ペターソン(ハーディガーディ)
アグネッタ・ヘルストレム(バグパイプ)
マツ・ベルイストレム (G)
ジョージ・リードル(Db)
ドロットニングホルム・バロックアンサンブル
ほか
バーバラ・ヘンドリクスの歌うクリスマス歌曲!凝った伴奏も聞きもの!

録音:2010 年 9 月 1 - 4 日,ストックホルム/DDD、78’05

名ソプラノ、バーバラ・ヘンドリクスがクリスマス歌曲を録音。おなじみの名曲がズラリと並んでいますが、そこはヘンドリクス、月並みな季節ものにはなっていません。伴奏にはオルガン、ギターなどに加え、ハープ、ハーディガーディ、ダブルベースなどを適宜選択し、それぞれの曲の個性を際立たせています。もちろんヘンドリクスの温かみのある歌はこれらの曲にピッタリ。今年のクリスマスはこれが一押しです!!

ATMA CLASSIQUE

ACD2 2601
¥2000
ブリテン:
 イリュミナシオン Op.18、前奏曲とフーガ Op.29、
 フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10、
 深紅の花びらは眠りにつき
カリーナ・ゴヴァン (S)
レ・ヴィオロン・デュ・ロワ ジャン=マリー・ゼイトウニ(Cond)
パスカル・ジゲール(Vn)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
知性あふれるブリテンの力作をコヴァンの声の魅力で聴かせる!

録音:2009 年 4 月

ブリテンの歌曲中でもっとも有名な作品「イリュミナシオン」。ランボーの同名の詩集から原詩を用いています。カナダのソプラノの花カリーナ・ゴヴァンが深く美しい声で鮮やかに歌い、誌と音楽が幻想的に絡み合い、レ・ヴィオロン・デュ・ロワの繊細なアンサンブルが情感たっぷりに聴かせます。カリーナ・ゴヴァンはイギリスの詩人アルフレッド・テニスンの原詩による「深紅の花びらは眠りにつき」でもホルン伴奏によりその美声を披露しています。また 18 声の弦楽オーケストラのための「前奏曲とフーガ」とブリテンの師フランク・ブリッジの弦楽四重奏を主題にした変奏曲を収録。
ACD2 2624
¥2000
ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集
 コンセール第 1 番ハ短調、コンセール第 2 番ト長調、
 コンセール第 3 番イ長調、コンセール第 4 番変ロ長調、
 コンセール第 5 番ニ短調
アンサンブル・マスク
オリヴィエ・フォルタン(Cemb)
 使用楽器:ラインハルト・フォン・ナーゲル
  (クリスチャン・クロール1770年モデル)
アンヌ・ティヴィエルジュ(Fl)
ソフィー・ジェント(Vn)
メリザンド・コリヴォー(Gamb)
カナダの新鋭アンサンブル、マスクによるラモー

録音:2009 年 6 月 17-19 日

オリヴィエ・フォルタン率いる古楽アンサンブル、マスクによるラモーのクラヴサン曲集。アンサンブル・マスクは 1998 年にモントリオールで結成され17&18 世紀の音楽を中心に演奏活動を行っています。コンセールによるクラヴサン曲集はラモーがサロンでの演奏用にと出版した唯一の室内楽作品。切れのよいリズムと音色の妙技が素晴らしいオリヴィエ・フォルタンのチェンバロとフルート、ヴァイオリン、ガンバが見事なハーモニーを作り上げています。
ACD2 2591
¥2000
パーセル:ファンタジア集
 3 声のファンタジア第 1 番ニ短調 Z.732、
 3 声のファンタジア ヘ長調 Z.733、3 声のファンタジア ト短調 Z.734、
 4 声のファ ンタジア ト短調 Z.735、4 声のファンタジア変ロ長調 Z.736、
 4 声のファンタジア ヘ長調 Z.737、4 声のファンタジア ハ短調 Z.738、
 4 声のファンタジア ニ短調 Z.739、4 声のファンタジア イ短調 Z.740、
 4 声のファンタアジ ホ短調 Z.741、4 声のファンタジア ト長調 Z.741、
 4 声のファンタジア ト長調 Z.742、4 声のファンタジア ニ短調 Z.743、
 4 声のファンタジア イ短調 Z.744、5 声のファンタジア ヘ長調 Z.745、
 6 声のイン・ノミネ ト短調 Z.746、
 7 声のイン・ ノミネ ト短調「ドリアン」Z.747、
 歌劇「養成の女王」より猿の踊り、
 歌劇「ダイドーとイニーアス」より私が地に伏す時-ダイドーのラメント-
レ・ヴォワ・ユメーヌ
レ・ヴォワ・ユメーヌが織りなすパーセルの典雅な世界

録音:2008 年 11 月 12-14 日

スージー・ナッパーとマーガレット・リトルを中心とするガンバ・アンサンブル、レ・ヴォワ・ユメーヌによるパーセルのファンタジア集。この作品は複雑な対位法の技法や不協和音、半音階などを巧みに使用している当時としてはかなり驚きに満ちた作品集です。レ・ヴォワ・ユメーヌの優しく美しい響きが、見事なバランスで丁寧に奏でられています。
ACD2 2649
¥2000
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜サマータイム
ミシェル・ベルガー/シモン・ルクレール編:「スターマニア」〜冷酷な世界
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」〜ご主人様、お聞きくださいませ!
チレア:
 歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」
  〜私は芸術のつつましいしもべ、前奏曲(第 3 幕)
カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」〜さようなら、ふるさとの家よ
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」〜亡くなった母を
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜うちの人は逝ってしまった
レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」〜あの目つきは炎のようだった
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜ママも知る通り
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」〜ええ、私の名はミミ
グノー:歌劇「ファウスト」〜宝石の歌「何と美しいこの姿」
ビゼー:歌劇「カルメン」〜ハバネラ「恋は野鳥」、前奏曲
マリー=ジョゼ・ロード(S)
メトロポリタン管弦楽団
ジュゼッペ・ピエトラロイア(指)
力強いソプラノに魅了されるマリー=ジョゼ・ロード、ソロ・デビュー!

情熱的で華麗な歌声に魅了されるソプラノ、マリー=ジョゼ・ロードのオペラ・アリア集。彼女は 2003 年トゥーランドットのリュー役でデビュー後カナダを中心に活躍している今最も注目されている歌手の一人。ここに収められている作品は彼女が最も得意とするオペラ・アリア。「ポーギーとベス」から<サマータイム>と<うちの人は逝ってしまった>を収録。力強さと繊細を兼ね備えた歌声で聴かせます。チレアの「アドリアーナ・ルクヴルール」からはアドリアーナ役で最も有名なアリア<私は芸術のつつましいしもべ>。美しい高音の伸びが素晴らしく、甘い旋律を濃厚に表現しています。「スターマニア」はリュック・プラモンドン作詞、ミシェル・ベルジェ作曲のミュージカル。マリー=ジョゼ・ロードはケベックとパリ公演で歌い絶賛されています。
パワフルで豊かな表現力を持った注目のソプラノ歌手の登場です。
ACD2 2643
¥2000
ショパン:
 ピアノ協奏曲第 1 番ホ短調 Op.11、第 2 番ヘ短調 Op.21
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)
バンクーバー交響楽団
ブラムウェル・トーヴィ(指)
凝縮された音の輝き!フィアルコフスカの真骨頂

録音:2010 年 3 月

カナダを代表する女流ピアニスト、フィアルコフスカ。彼女にとって今年 3 枚目のリリースとなるショパン・アルバムはピアノ協奏曲。繊細かつ説得力ある演奏はフィアルコフスカの真骨頂。
ロマンティック詩情に満ち溢れた作品を、まるでオペラのアリアのように美しく歌いあげています。洗練されたタッチで音楽の持つ本来の魅力を最大限に引き出しています。
ACD2 2600
¥2000
パッヘルベルのカノン〜バロック名曲集
 ジェミニアーニ:
  合奏協奏曲ニ短調「ラ・フォリア」
   〜コレルリのヴァイオリン・ソナタ Op.5-12
 パッヘルベル:カノン、ジーク
 パーセル:シャコンヌ ト短調 Z.730
 マルチェルロ:オーボエ協奏曲ニ短調
 J.S.バッハ:
  カンターター第 156 番 BWV156
   〜シンフォニア、管弦楽組曲第 3 番ニ長調 BWV1068
   〜エア(G 線上のアリア)
 モーツァルト:
  セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525
 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜精霊の踊り
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベルナール・ラバディ(指)
ダイアン・ラッセル(Ob)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワによる新鮮なバロック名曲集

録音:2010 年 2 月

カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラ、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワによるバロックの名曲集。収録されている作品はどれもお馴染のバロックの美しい曲ばかり。G線上のアリアは華やかさのある上品な演奏。パッヘルベのカノンは可憐で優しく、パーセルのシャコンヌは艶があり、ほのかに漂う官能が、心をとらえます。モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークは明朗で格調の高い表現を聴かせてくれます。
ACD2 2605
¥2000
サンチェス:嘆きの言葉を
カプスベルガー:コレンテ第 5 番
ステファノ・ランディ:アマリッリ、ああ、ここへ来てくれ
カプスベルガー:シンフォニア第 12 番
マルコ・マラッツォーリ:赤いマントの貴族の女
ジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリ:シャコンヌ
フェッラーリ:恋人たちよ、私は君たちに言うことができる
ベルナルド・ストラーチェ:チャッコーナ
ステファノ・ランディ:オルフェオの死より Mentre cantiam
フレスコバルディ:スピネッティーナとヴァイオリンのためのトッカータ
ルイジ・ロッシ:アヴェルヌスを離れよ
フレスコバルディ:カンツォーナ第 2 番(旋律独奏)*
サンチェス:パッサカリアのカンタータ「簒奪者にして暴君」
フレスコバルディ:カンツォーナ第 2 番(低音独奏)*
パレストリーナ / ロニョーニ:美しい君 *
ルイジ・ロッシ:オルフェオより Dormite begl'occhio
ルイジ・ロッシ:パッサカリア *
スージー・ルブラン (S)
ラ・ヌフ
アレクサンダー・ワインマン(指)
豪華絢爛バルベリーニ宮殿の宴を再現、美声のスージー・ルブランが歌う!

* =インストゥルメンタル
録音:2009 年 6 月

美声のソプラノ、スージー・ルブランのニュー・アルバム。
17 世紀ローマにはヨーロッパ中の貴族が集まり、様々な外交の花が開きました。芸術(音楽・美術)はローマに集う貴族たちのコミュニケーションに欠かせぬもの。ローマにはまた多くの芸術家たちが集い、彼らの作品を発表する格好の舞台でもありました。そしてバルベリーニ家の威信をかけて建てたバルベリーニ宮殿はその中心的存在となっていました。このCDでは、バルベリーニ宮殿で演奏された音楽を再現。ランディやロッシなどの作曲家のオペラがこの宮殿で上演されています。スージー・ルブランの澄み切った気品あふれる声と古楽アンサンブル、ラ・ヌフとアレクサンダー・ワインマンの表情豊かな演奏で楽しむことができます。
ACD2 2612
¥2000
サント・コロンブ:3 つの前奏曲
ドマシー:組曲ト長調
アウレリオ・ヴィルジアーノ:ヴィオラ・バスタルダのリチェルカータ
ジョヴァンニ・バッサーノ:リチェルカータ第 4 番
ヒューム:エア第 1 巻(音楽の諧謔)より抜粋
マラン・マレ:ヴィオール曲集第 1 集組曲ニ長調
マーガレット・リトル
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2009 年 3 月 2-4 日

女性ガンバ奏者マーガレット・リトルのソロ・アルバム。マーガレット・リトルは 1985 年からスージー・ナッパーと共にヴィオラ・ダ・ガンバ・デュオ、レ・ヴォワ・ユメーヌとして活動しています。W. クイケンの弟子であり世界の古楽祭に参加している実力派。
今回は優しく柔らかなニュアンスを大切にするためにサント・コロンブ、ヒューム、マレなどの作品から通奏低音なしのヴィオラ・ダ・ガンバ単独の曲を選び収録しています。
ACD2 2584
¥2000
ドヴィエンヌ:ファゴットのための 6 つのソナタ Op.24 マテュー・ルシエ(Fg)
リチャード・パレ(フォルテピアノ)
ベノワ・ロイセル(Vc)
録音:2007 年 9 月 26-28 日

ファゴット名人マテュー・ルシエによるドヴィエンヌのソナタ集。「フランスのモーツアルト」と言われたドヴィエンヌの音楽は明るく独特のセンスを持っています。マテュー・ルシエの甘美な音色とすっきりとした通奏低音が絶妙のアンサンブルを聴かせてくれます。
ACD2 2608
¥2000
ジュリー・スペンサー:白いリス
パット・メセニー/アン - ジュリー・キャロン編:故郷からの手紙
オレクサ・ロツォウチュク:出会い
エマニュエル・セジョルネ:カタミヤ
グイロ・エスペル:サンバ - あなたの居ない静寂に耳を傾けて
安倍圭子:竹林の中の風
ピアソラ/アン - ジュリー・キャロン編:5 つの小品
アン=ジュリー・キャロン(マリンバ)
録音:2007 年 8 月 28-30 日

カナダのマリンバ奏者アン=ジュリー・キャロンによる現代マリンバ作品集。アメリカのマリンバ奏者ジュリー・スペンサー、アメリカのジャズ・ギタリスト、パット・メセニー、映画音楽などを手掛けるオレクサ・ロツォウチュク、マリンバ界には欠かせないエマニュエル・セジョルネの名曲カタミヤ、ギタリストでもあるグイロ・エスペル、そして日本が世界に誇るマリンバ奏者安倍圭子の作品など華麗でアクロバティックな演奏を楽しむことができます。
ACD2 2533
¥2000→¥1890
A.スカルラッティ(1660-1725):聖母マリアの夕べの祈り
 主が私の主に言った(109 詩篇)、
 ほめたたえよ、神のしもべたちよ(112 詩篇)、
 われ,喜びに満てり(121 詩篇)、
 主が建てたもうのでなければ(126 詩篇)、
 エルサレムよ、主をほめたたえよ(147 詩篇)、
 めでたし海の星、マニフィカト
オランダ室内合唱団
ハリー・ヴァン・デル・カンプ(指)
ロベルト・フェルナンデス・デ・ラリノア(Vn)
メノ・ファン・デルフト(Org)
生誕 350 周年アレッサンドロ・スカルラッティ「聖母マリアの夕べの祈り」世界初録音!

録音:2007 年 6 月 6-8 日聖アウグスティヌス教会、アムステルダム

世界初録音となる A. スカルラッティの「聖母マリアの夕べの祈り」は A. スカルラッティ生誕 350 周年を記念してリリースされました。A. スカルラッティはイタリア・ナポリの大家として知られていますが録音は多くなく、カンタータ、オラトリオやモテットなどの宗教曲、器楽曲などごく一部。「聖母マリアの夕べの祈り」といえばモンテヴェルディの傑作がありますが、A. スカルラッティはまとまった形では残しておらず、ヨーロッパ各地の図書館に分散していた楽譜を収集し録音されました。そのため正確な作曲年月日はわかりませんが、だいたい彼が 43 歳から 60 歳の間に書かれたと考えられています。5 つの詩篇は、それぞれ定旋律に基づいて構成されています。静謐な美しさ、真摯な音楽は彼独特の旋律に満ちた、素晴らしい作品になっています。
ACD2 2528
(2CD)
¥3600
A.スカルラッティ:鍵盤作品集 第 2 集
 CD1:
  トッカータ ニ長調、トッカータ・アペルタ イ短調、
  オブリガートによるパルティータ変奏曲 ハ長調、
  トッカータ イ短調、トッカータ ハ長調、
  トッカータ ハ長調、トッカータ イ長調、
  パルティータ変奏 ハ長調
 CD2:
  トッカータ ニ短調、トッカータ ニ長調、
  トッカータ ト長調、トッカータ イ短調、
  トッカータ ニ短調、 トッカータ イ長調、
  トッカータ ト長調
アレクサンダー・ワイマン (Org)
A. スカルラッティ全鍵盤作品録音プロジェクト第 2 弾!

録音:2007 年 4 月 25-27 日モントリオール、カナダ

アレクサンダー・ワイマンはカナダを中心に活動する鍵盤奏者、指揮者。第 1 集(ACD2.2321)に続くシリーズ。偉大なイタリアの作曲家A・スカルラッティ生誕 350 周年を記念して、彼の鍵盤作品をすべて録音するというプロジェクトを続行しています。この第 2 集の作品の一部は、図書館のコレクションとして眠っており、これまで録音されてきませんでした。
アレクサンダー・ワイマンは鍵盤作品の中でも最も困難なプロジェクトに果敢に挑み、真の芸術性を捉えています。
ACD2 2622
¥2000
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):オラトリオ
 「ヨナの物語」
 「イェフタの物語」
 「エゼキアの物語」
 「ヨブの物語」
レ・ヴォワ・バロック
マシュー・ホワイト(芸術監督)、
アレクサンダー・ワイマン(音楽監督)
スージー・ルブラン(S) マリア・ケオハナ(S)
キャスリーン・ウェブスター(S)
ジョゼ・ラロンド(A) マシュー・ホワイト(CT)
ローレンス・ウィルフォード(T)
コリン・バルザー(T) サムナー・トンプソン(Br)
タイラー・ダンカン(Br)
オラトリオの祖カリッシミ

録音:2009 年 1 月 6-8 日ケベック、カナダ

ジャコモ・カリッシミはオラトリオの確立者として名高く 17 世紀中期にイタリアで活躍しています。ローマの聖アポリナリス教会の楽長として、生涯その地位にありました。このアルバムには代表作「イェフタの物語」を含む 4 つの重要なオラトリオを収録。イェフタは「旧約聖書」士師記に見える勇者の名。その物語をもとに劇的な表現で作曲されています。
演奏はアレクサンダー・ワイマンが音楽監督、カウンター・テナーのマシュー・ホワイトが芸術監督を務めるレ・ヴォワ・バロック。ソリスト陣も豪華でスージー・ルブラン、キャスリーン・ウェブスターなどが華を添えています。
ACD2 2656
¥2000
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ
ガーシュイン:ピアノ協奏曲ヘ長調
イアン・パーカー(P)
ロンドン交響楽団
ミシェル・フランシス(指)
カナダ期待の大型新人ピアニスト、イアン・パーカー・デビュー!

録音:2009 年 7 月 15-17 日

華々しく協奏曲アルバムでデビューしたイアン・パーカーはバンクーバーのピアニスト一家に生まれ、ピアニストである父エドワード・パーカーの手ほどきでピアノをはじめる。ジュリアード音楽院ではヨヘベド・カプリンスキー女史のもと研鑽を積み、在学中カナダ芸術評議会で「最も優秀なカナダ人アーティスト」に選出されるなど、今カナダで注目されているピアニストです。
彼の音色は魅惑的で、音楽は非常に明晰で、広い視点で作品全体を見据え、落ち着いた演奏を聴かせてくれます。
ACD2 2598
¥2000
ヴェニスの商人
 サラモーネ・ロッシ:
  ルッジェーロのアリアによるソナタ、
  ソロモンの雅歌になぞらえて、ラ・ヴィエネによる対話風ソナタ、
  バレエのアリアによるソナタ、フランスのアリアによるソナタ、
  四重奏のためのソナタ、ベルガマスカによるソナタ
 ジョヴァンニ・バッサーノ:
  8 声のリチェルカータ、3 声のリチェルカータ、
  2 声のリチェルカータ、
  ディミニューション「別れ の時」(チプリアーノ・デ・ローレ原曲)、
  ディミニューション「陽気な羊飼い」(トーマス・クレキヨン原曲)、
  ディミニューショ ン「元気溌剌」(クレメンス・ノン・パパ原曲)、
  ディミニューション「恋は憔悴なしには」(トーマス・クレキヨン原曲)
 アウグスティン・バッサーノ : 幻想曲第 2 番、パヴァンとガリアート
モントリオール・バロック
エリック・ミルンズ(指)
「ヴェニスの商人」~ロンドンと北イタリアのユダヤ人音楽家とマラーノのよる

録音:2008 年 6 月 24-26 日ケベック、カナダ

モントリオール・バ ロック音楽祭とATMAレーベ ルとの共同企画アルバ ム「ヴ ェニスの商人」。
イタリア・ルネサンス音楽から初期バロック音楽への過渡期に活躍した作曲家、サラモーネ・ロッシ、ジョヴァンニ・バッサーノ、アウグスティン・バッサーノの作品を収録。サラモーネ・ロッシは 1570 年ころ学者一家に生まれ、名ヴァイオリニストとして名をはせ、1589 年にマントヴァの宮廷楽師として任命。
ユダヤ教徒であり「ソロモンの雅歌になぞらえて」はユダヤ教の典礼音楽として作曲されました。コルネットの名手として類い稀なる即興演奏をしたジョヴァンニ・バッサーノは 1585 年から 1617 年に亡くなるまでヴェネツィアのサン・マルコ寺院の主要な演奏者として活躍していました。即興の技法ディミニューションのための手引きを残したことでも知られています。アウグスティン・バッサーノはイギリスの宮廷の音楽家として 54 年間務め、ヴィオールや舞曲などのための作品を残しています。
ACD2 2661
¥2000
デニス・プランテ:「タンゴ・ボレアル」~
 バンドネオン、ギター、コントラバスのための作品集
  PAMPA BLUES/A LA MUSIQUE (d'apres Schubert)/
  RONDES/JARDIN D’HIVER/TANGO ROMANCE/
  PRELUDE/FLORES DE NACAR/VALSE POUR LAURA/
  VALLEE DE LA LUNE/ONIROS/RUE ABERDEEN/
  HABANERA/EL ZORZAL/EL TIGRE/DANZA/
  L’ETOILE DU NORD/AVE MARIA
デニス・プランテ(バンドネオン)
ジャック・ダヴィッド (G)
イアン・シンプソン(コントラバス)
タンゴの新星デニス・プランテ

録音:2010 年 3 月 25、26 日

バンドネオン奏者のデニス・プランテが 12 年間書きためた彼自身の作品の中から選び、このアルバムを録音しました。彼は 1998 年のアイス・ストームの影響を受けたケベックに住んでおり、家族で地下室に避難し、幾つかの作品を作曲しました。新しいタンゴ分野を確立すべく、ギターとコントラバスとトリオを組み、精神的支柱に巨匠ピアソラを置き、作品を発表してきました。彼の情熱が凝縮されたアルバムです。

AUDITE

AU 92550
(SACD HYBRID)
¥2500
メンデルスゾーン:
 (1)ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
 (2)同第2番ハ短調 OP.66
スイス・ピアノ・トリオ
 【アンジェラ・ゴルベワ (Vn)、
  セバスチャン・ジンガー (Vc)、
  マルティン・ルーカス・ストウブ (Pf)】
スピード感と若々しさに満ちたメンデルスゾーンの三重奏

SACD Hybrid。1998 年創設のスイス・ピアノ・トリオはオーストリアのヨハネス・ブラームス・コンクールやイタリアのカルタニッセッタ室内楽コンクールなどの入賞歴を誇る実力派。かつてユオン作品の名盤を出していました。曖昧さの全くない楷書的なメンデルスゾーンを聴かせてくれます。

AURORA

ACD 5064
¥2500
ノルウェー・サファリ−アコーディオンのための現代ノルウェー音楽
 ホーコン・ベルゲ (1954-):花輪 (1991)
 アントニオ・ビバロ (1922-):幻想曲風ソナタ (1977)
 ヴォルフガング・プラッゲ (1960-):フラクタル (2006)
 エルレン・スクームスヴォル (1969-):アコーディオンのための小品
 テリエ・ビョルクルン (1945-):
  瞑想 * (2001) ( ヴァイオリンとアコーディオンのための )
 シグムン・リレビェルカ (1931-):眩惑の踊り
オイヴィン・ファルメン(アコーディオン)
エリセ・ボートネス(Vn) *
ノルウェーのアコーディオンの名手オイヴィン・ファルメンアコーディオンの様々な顔を巧みに表現

録音 : ファルメン・スタジオ ( セルビュ、ノルウェー )、インゲル・ヘルゲセン・スタジオプロダクション ( アスケル、ノルウェー ) ( 瞑想 )/43’50

オスロから南に 120 キロ、サンネフィヨルドに生まれ、ノルウェー中部のセルビュを中心に音楽活動をつづけるアコーディオン奏者、オイヴィン・ファルメン。現代ノルウェーのアコーディオン音楽をたどる『ノルウェー・サファリ』。アントニオ・ビバロからエルレン・スクームスヴォルまで、世代とジャンルの異なる作曲家の作品が選ばれました。
ホーコン・ベルゲの《花輪》。「円」と「循環」が、音型と和声のキーワードです。アントニオ・ビバロの《幻想曲風ソナタ》には彼の劇場経験が投影していると言われます。ヴォルフガング・プラッゲの《フラクタル》( 次元分裂図形 ) は、アコーディオンのペダル音とエコー効果の対話が特徴的な音楽です。
エルレン・スクームスヴォルはジャズピアニスト、アレンジャーとして活躍するミュージシャン。アコーディオンも彼の楽器のひとつです。チリンギリアン弦楽四重奏団がリレハンメル冬季オリンピックで初演した《カルミナ》や多くの合唱曲で知られるテリエ・ビョルクルンの《瞑想》でアコーディオンがヴァイオリンと共演します。
ヴァイオリンを弾くのは、2007 年からオスロ・フィルハーモニック管弦楽団の第 1 コンサートマスターを務めるエリセ・ボートネス。「小柄なからだに音楽がいっぱい」とメンバーから慕われる彼女とファルメンのデュオにより、ビョルクルンの音楽の情感が美しく表現されます。多くの顔をもつ楽器、アコーディオン。最後のサファリは、ジグムン・リレビェルカが書いた《眩惑の踊り》。民俗音楽の空気をもった陽気な音楽です。
ACD 5072
¥2500
北海道の庭
 クヌート・ヴォーゲ (1961-):管弦楽のための作品集
  (1)北海道の庭 ( ピアノと管弦楽のための )
  (2)キュークロープス ( 管弦楽のための )
  (3)シャコンヌ ( フルート、ハープと管弦楽のための )
(1)アイナル・ロッティンゲン (P)
 ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
 インガル・ベルグビ (指)
(2)ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
 アイヴィン・オードラン(指)
(3)グルー・サンヴィーク (Fl)
 トゥーリ・クニスキ (Hrp)
 ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
 ウーレ・クリスチャン・ルード (指)
ノルウェーの現代作曲家が捉える日本の風景

録音:12005年10月 22009年12月 32000年10月 グリーグホール (ベルゲン、ノルウェー)、64’41

エドヴァルド・グリーグとハーラル・セーヴェルーを生んだベルゲン。港町ベルゲンは、首都オスロに次ぐ人口を擁し、ノルウェーの音楽文化を力強く支えてきました。ピアニストのアイナル・ロッティンゲンも教えるベルゲン大学の音楽学部グリーグ・アカデミー、グリーグホールを本拠とするベルゲン・フィルハーモニックと現代音楽アンサンブル BIT20。5 月から 6 月にかけて国際フェスティヴァルが毎年開催され、コンサートやステージアートや各国の言語で上演されるイプセンの『ペール・ギュント』を目あてに多くの人がこの町を訪れます。
ベルゲンで今、もっとも活発な活動をする作曲家のひとりがクヌート・ヴォーゲです。管弦楽曲、合唱曲、室内楽曲、器楽曲、オペラと幅広いジャンルを手がけ、その作品は海外でも演奏されてきました。ベルゲン観光局が " 世界遺産都市ベルゲン " をプロモートするため 2004 年に制作したビデオの音楽を委嘱されたのもヴォーゲです。彼の代表作のひとつ、オスロの現代音楽祭で上演されたオペラ《誰かが来るだろう》(ACD5043) につづく、ノルウェー作曲家協会のレーベル Aurora のアルバム。「ひとつの木が姿を消したと思うとすぐに新しい木が視界に入ってくる」。東京から札幌に行く列車の旅からアイデアを得て、「絶えず変化していながら、何も変化していない」ことを表現した、ピアノと管弦楽のための《北海道の庭》。一つ目の巨人の登場するギリシャ神話の世界をイメージし、「聴き手を混沌と凝集の綱引きに巻き込む」《キュークロープス》。フルートとハープのソロが加わり、各セクションの対話が展開する変奏曲《シャコンヌ》。ノルウェー音楽の最前線にいるヴォーゲにロッティンゲン、ベルゲン・フィルハーモニック、トロンハイム交響楽団、サンヴィーク、クニスキが委嘱した作品がベルゲン・フィルハーモニックの演奏で収録されました。

BIS

BIS SA 1800
(SACD HYBRID)
¥2600→¥2390
ベルリオーズ:
 (1)幻想交響曲
 (2)劇的情景「クレオパトラ」
アンナ・カテリーナ・アントナッチ(Sop)
ヤニック・ネゼ=セガン(指)
ロッテルダム・フィル
次期フィラデルフィア音楽監督、注目のネゼ=セガンBISに登場。

[ 録音:2010 年 3 月/オランダ放送音楽センター、スタジオ MCO5]75’05”

SACD ハイブリッド盤。注目の 1975 年生まれのカナダ人指揮者ヤニック・ネゼ=セガンが BIS に登場。フィラデルフィア管の次期音楽監督にも決まっている彼が、ゲルギエフより引き継いだ手兵ロッテルダム・フィルと興味深いシリーズを BIS で展開していくという予定で乞うご期待。第1弾はベルリオーズ。名曲中の名曲「幻想交響曲」と、ローマ賞課題曲として作った珍しい「クレオパトラ」。どちらも主人公の自殺前の想いがテーマで、ベルリオーズならではの複雑で異常な心理的美学が反映されています。ネゼ=セガンの演奏は鮮烈そのもの。驚くほど若々しいエネルギーに満ち、「幻想交響曲」をまるで初めて聴く音楽かのように再現します。目の離せないシリーズの開始です。
BIS SA 1871
(SACD HYBRID)
¥2600
白夜~ノルウェーの民俗音楽の印象
 伝承曲:
  イェンディーネの子守歌/夜更かしをした/
  イエス、汝優しき友よ/優雅なイエスよ/
  イエスは自らの考えに従う/イエス、私は参ります/
  ヴァルソイフィヨルドの結婚行進曲
 イェルムン・ラーシェン:
  ポロネーズ/グローペン/ソルベン/ソリストヴァルス
 アイヴィン・グローヴェン:マルギート・ヒュークセ Op.48
 アイヴィン・ビューエネ:アルルサンク
グレーテ・ペデーシェン(指)
ノルウェー・ソリスト合唱団
ベリト・オフェイム(唄)
イェルムン・ラーシェン(ハルダンゲル・フィドル)
まるでグリーグ。ノルウェーの民俗音楽とそこから生まれた新作

[ 録音:2009 年 11 月/リス教会(オスロ)]61’38”

SACD ハイブリッド盤。ノルウェーの民俗音楽は特異なリズムとハーモニーを持つ個性的なもので、グリーグの音楽にも効果的に用いられています。
ここでは民俗合唱やハルダンゲル・フィドルによる伝統音楽と、それらからインスパイアされた近作を集めています。伝統音楽はまるでグリーグ、現代作品も前衛的でなく、不思議な哀感と素朴さにあふれた独特の味わいに満ちた世界が広がります。ワールドミュージック・ファンも必聴です。
BIS 1762
¥2500
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vol.22(6つのソナタによる18の例題)
 (1)ソナタ第 1 番 Wq63/1(H70)、(2)第 2 番 Wq63/2(H71)
 (3)第 3 番 Wq63/3(H72)、(4)第 4 番 Wq63/4(H73)
 (5)第 5 番 Wq63/5(H74)、(6)第 6 番 Wq63/6(H75)
ミクローシュ・シュパーニ(クラヴィコード)
C.P.E. バッハの名著「正しいクラヴィア奏法」例題用に作られたソナタ集が魅力的に再現

[ 録音:2008 年 6 月/ヘルシンキ・サルヴェラ・ホール(フィンランド)]DDD、67’30”

1753 年、まだ C.P.E. バッハがフリードリヒ大王の宮廷に仕えていた時代の作で、著書「正しいクラヴィア奏法についての試論」の付録として出版されました。6 曲のソナタながら、楽章分けすると 18 曲になり、個々にタイトルが付いています。これらをシュパーニの名演で聴くことができるのは嬉しい限りで、超貴重です。
BIS 1806/8
(5CD 3枚価格)
¥7500
ハイドン:初期ディヴェルティメント全集
 ト長調 Hob. II :2 /ト長調 Hob. II :9 /ヘ長調 Hob. II :20 /
 ト長調 Hob. II :G1 /ト長調 Hob. II :3 /
 フェルトパルティー タ ハ長調 Hob.II:7/同ヘ長調 Hob.II:15/
 同ハ長調 Hob.II:14/同ヘ長調 Hob.II:23/
 同変ロ長調 Hob.II:4(6偽作) /
 プリンス・オヴ・ウェールズのための行進曲 Hob. VIII :3 /
 王立音楽家協会のための行進曲 Hob. VIII :3bis /
 フェルトパ ルティータ ヘ長調 Hob. II :16 /ニ長調 Hob. II :8 /
 変奏曲変ホ長調 Hob. II :24 /ハ長調 Hob. II :17 /
 変ホ長調 Hob. X IV :1 /「夕べの音楽」変ホ長調 Hob. II :21 /
 ニ長調 Hob. II :22 /「カッサシオン」ニ長調 Hob. II :D22 /
 ト長調 Hob. II :1 /「誕生日」ハ長調 Hob. II :11 /
 変ホ長調 Hob. IV :5 /ヴァイオリン協奏曲ハ長調 Hob. VII a:1
サイモン・スタンデイジ (Vn)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
スタンデイジも参加。珍品ながら最高の癒し音楽が、お買い得価格で。

[ 録音:1993/6 年/カジノ・ツェゲルニッツ(ウィーン)、2005 年 5 月/フィナンツァムテス・フェストザール(オーストリア)、2008 年 8 月/エステルハージィ・シュロスカペレ(オーストリア)]DDD、5h 45’50”

かつてコッホ・シュワン・レーベルからリリースされ、現在は中古盤が高値で取引きされているとウワサされるハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンのディヴェルティメント集。BIS からお買い得価格で再リリースとなります。もちろん bis が腕によりをかけてリマスタリング。さらに数曲の新録音も加わり、全5枚組。サイモン・スタンデイジがソロをつとめているのも豪華。初期の作で溌剌とした若さはじけるような曲が多く、またハイドンならではの優しさにもあふれた健康的な音楽ばかり。極上の癒し音楽でもあります。超オススメ。
BIS SA 1758
(SACD HYBRID)
¥2600→¥2390
ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
 (2)同第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」
エフゲニー・スドビン (Pf)
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管
歴史に残るシリーズ開始。スドビンとヴァンスカによる驚くほど生気にみちた魔法のベートーヴェン

[ 録音:2009 年 1 月1、2010 年 6 月2/ミネアポリス・オーケストラホール ]70’27”

SACD ハイブリッド盤。ベートーヴェンの交響曲シリーズを完成させたヴァンスカとミネソタ管がピアノ協奏曲全集のプロジェクトを開始しました。
ソリストとして白羽の矢が立ったのは BIS が現在最も力を入れているロシア出身の天才エフゲニー・スドビン。ヨーロッパではすでに非常な人気を勝ち得ており、来年 (2011年 )1月の初来日も見逃せません。当録音はヴァンスカともども生気にあふれ新鮮の極み。いかなる巨匠にも勝るとも劣らず凄演で、単なる音階を弾いても感動させてしまうような魔術を秘めています。

エフゲニー・スドビン来日公演日程
2011 年 1 月 22 日(土) 彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
2011 年 1 月 24 日(月) 武蔵野市民文化ホール(完売)
BIS SA 1805
(SACD HYBRID)
¥2600→¥2390
スメタナ:わが祖国(全曲) クラウス・ペーター・フロール(指)
マレーシア・フィル
フロール久々の新譜は手兵マレーシア・フィルとのスメタナ

[ 録音:2009 年 8 月/デワン・フィルハーモニック・ペトロナス(クアラルンプール)]76’00”

SACD ハイブリッド盤。2008 年以来マレーシア・フィルの音楽監督を務めるフロールは東独出身、クーベリックとザンデルリンクの薫陶を受け、かつて BMG から多くの CD をリリースしていました。久々の新譜は何とスメタナの「わが祖国」。かつてコシュラーに鍛えられたオーケストラだけにツボをおさえた自然な演奏がさすが。水準の異常な高さに驚かされます。
BIS 1725
¥2500→¥2290
イングランドのオルフェウス
 ダウランド:
  いつまでも蔑んでおくれ/僕の悲しみに耳をかしてくれ/
  来たれ、深き眠り/プレルーディオ/
  エセックス伯爵のガ リアード/羊飼いが木陰で/
  泉のそばに僕は横たわっていた/去れ、自己愛の若者たちよ/
  ラクリメ/タールトンの 復活/もし僕の溜息が/
  ファンタジー/僕の魂を弄ぶな/暗闇に住まわせておくれ
 パーセル:
  彼女は恋し、愛をうちあける/彼らはあなたの偉大な力を語った/
  シベル風トランペット・チューン/
  復讐の三女神 のエコー・ダンス/リトルネロ「木立」/
  速やかに飛び去れ/ああ、私を穏やかな薄闇へ/
  何と悲しきわが運命/リ リバーレロ/新しいスコットランドの調べ/
  ホーンパイプ/新グラウンド/静寂の闇より/束の間の音楽
エマ・カークビー (Sop)
ヤコブ・リンドベルイ (Lute)
カークビーとリンドベルイが奏でる静かな至福のひととき

[ 録音:2008 年 11 月/レンナ教会(スウェーデン)]DDD、75’19”

イングランドが生んだ作曲家ダウランドとパーセルは約百歳の違いながら、オルフェウス物語でつながっています。「イングランドのオルフェウス」と呼ばれたダウランドと、歌曲集「オルフェウス・ブリタニクス」のパーセル。ここではイギリスの歌女王カークビーとスウェーデンの名人リンドベルイが世にも美しいデュエットで両者の作品を披露。ダウランドの静かな世界、パーセルの輝かしくかつ楽しい作品、いずれも絶品と申せましょう。
BIS 1781
¥2500
HK. グルーバー:
 (1)大道芸~トランペット、アコーディオン、バンジョーと弦楽のための
 (2)ネーベルシュタインの音楽(ヴァイオリン協奏曲第2番)
 (3)ヴァイオリン協奏曲第1番
ホーカン・ハーデンベルガー (Trp)
マッツ・ベルイストレム ( バンジョー )
クラウディア・ブデル (Acc)
カタリナ・アンドレアソン (Vn)
HK. グルーバー(指)スウェーデン室内管
ハーデンベルガーの超絶技巧が光るグルーバー作品集

[ 録音:2008 年 5 月3、2009 年 5、6 月12/エレブロ・コンサートホール(スウェーデン)]DDD、78’19”

現代オーストリアの作曲家ハインツ・カール・グルーバー (1943-) はスウェーデンの名トランペット奏者ハーデンベルガーと親しく、彼と生み出したトランペット協奏曲「エアリアル」は非常な成功をおさめました。ここでは 2007 年作の両者の新たなコラボ「大道芸」が収録されています。また自作のラブソングに基づくヴァイオリン協奏曲の叙情も魅力的です。
BIS 1897/8
(6CD2枚価格)
¥5000→¥4590
チャイコフスキー:交響曲・管弦楽曲集
 (1)交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」Op.13 /
 (2)第2番ハ短調「小ロシア」Op.17 /
 (3)第3番ニ長調「ポーラン ド」Op.29 /(4)第4番ヘ短調 Op.36 /
 (5)第5番ホ短調 Op.64 /(6)第6番ロ短調「悲愴」Op.74 /
 (7)付随音楽「雪娘」 Op.12 抜粋/
 (8)幻想序曲「ロミオとジュリエット」/(9)序曲ヘ長調/
 (10)デンマーク国歌による祝典序曲 Op.15 /(11)序 曲「嵐」Op.76 /
 (12)「地方長官」Op.3 より間奏曲と侍女の踊り/
 (13)付随音楽「偽ドミートリーとワシリー・シュイスキー」 /
 (14)ニコライ・ルビンシテインの命名日のためのセレナード/
 (15)歌劇「エフゲニー・オネーギン」Op.24 より間奏曲、 ワルツ、ポロネーズ/
 (16)弦楽セレナード Op.48 /(17)サマーリン追悼のエレジー/
 (18)交響的バラード「ヴォエヴォーダ」 Op.78 /
 (19)イタリア奇想曲 Op.45 /(20)幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32
ネーメ・ヤルヴィ(指)
エーテボリ響
ヤルヴィのチャイコフスキーか驚きの価格でセット化!

[ 録音:2002 年 6 月 -2005 年 3 月/エーテボリ・コンサートホール ]DDD、7h 32’43”

ヤルヴィとエーテボリ響によるチャイコフスキー作品集が通常 CD でセット化。それも 6 枚組 2 枚価格という嬉しさ。交響曲全曲を始め、イタリア奇想曲、ロミオとジュリエット、弦楽セレナードなどの人気作から珍品まで非常な高水準の演奏で楽しめます。7 時間半たっぷりチャイコフスキーの世界にひたれます。
BIS SA 1829
(SACD HYBRID)
¥2600→¥2390
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(1877 年ノヴァーク版) トーマス・ダウスゴー (指)
スウェーデン室内管
驚愕。ダウスゴーが室内オーケストラでブルックナーの交響曲に挑戦

[ 録音:2009 年 1 月/エレブロ・コンサートホール(スウェーデン)]61’38”

SACD ハイブリッド盤。コンサートも CD も評価の高いダウスゴーがブルックナーに挑戦。それも壮大で重厚、大音量が売りの交響曲をわずか 40名余りの室内管弦楽団で料理するという驚きの試み。ダウスゴーはこの作品に、ブルックナーがオルガンで瞑想、即興するような非常に個人的な祈りの心情を見出し、それを念頭に交響楽を底流とした室内楽的即興の集合体を描いたと述べています。その結果、かつて聴いたことのないようなブルックナー像が出現しているとのこと。室内オーケストラによるブルックナー、このアルバムが成功すれば全集も夢ではない、画期的企画の胎動を感じます。
BIS SA 1817
(SACD HYBRID)
¥2600
(1)モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
(2)シューベルト:弦楽三重奏曲第1番変ロ長調 D.471
トリオ・ツィンマーマン
【フランク・ペーター・ツィンマーマン (Vn)、
 アントワーヌ・タムスティ(Va)、
 クリスチャン・ポルテラ (Vc)】
これ以上の組み合わせは望めない。フランク・ペーター・ツィンマーマン率いるトリオ、モーツァルトの難物を征服

[ 録音:2009 年 7 月(モーツァルト)、2010 年 7 月(シューベルト)/旧ストックホルム音楽アカデミー ]59’25”

SACD ハイブリッド盤。弦楽三重奏ながら演奏時間 50 分、各奏者に協奏曲ばりの演奏技術を要求するモーツァルトのディヴェルティメント K.563。
ならばこそ、フランク・ペーター・ツィンマーマン、アントワーヌ・タムスティ、クリスチャン・ポルテラで結成したトリオに役者の不足はないと申せましょう。実際、久々の充実演奏で、モーツァルト晩年の心のひだを絶妙に表現しています。驚異の弦楽トリオの出現です。
BIS SA 1794
(SACD HYBRID)
¥2600
モーツァルト:
 (1)ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271「ジュノム」
 (2)同第 12 番イ長調 K.414
 (3)ピアノと管弦楽のためのロンド イ長調 K.386
ロナルド・ブラウティハム (フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ (指)
ケルン・アカデミー
大歓迎!ブラウティハムがフォルテピアノでモーツァルトの協奏曲を披露

[ 録音:2009 年 11 月/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール ]58’36”

SACD ハイブリッド盤。プロジェクト進行中のベートーヴェンの協奏曲シリーズではスタインウェイのモダンピアノを用いているブラウティハムが、1795 年製アントン・ヴァルターのフォルテピアノのコピーで挑んだモーツァルトの協奏曲。評価の高いソナタ集と同じく、楷書的ながら愉悦と滋味あふれる演奏を繰り広げています。ヴィレンズ指揮ケルン・アカデミーも好演。
BIS SA 1868
(SACD HYBRID)
¥2600
グンナル・イデンスタム:ユッカスイェルヴィの歌
 (1)ポエムI (2)夜の歌(サーミ語版) (3)八季
 (4)初雪の踊り (5)風神 (6)フィンランド人の踊り
 (7)水の精の歌 (8)夜の歌(スウェーデン語版)
 (9)冬至 (10)サーリ・ポルスカ (11)ハリング
 (12)凍った川上のトナカイ (13)春の踊り
 (14)夏の風 (15)夜の歌(フィンランド語版)
 (16)夜の歌II (17)ポエムII (18)エピローク
シモン・マライネン(ヨイク)
ブリタ=スティナ・シャッゴ (Vo)
サンドラ・マルテレウル (Vn)
トルビョルン・ヤコブソン (Sax)
グンナル・イデンスタム (Org、テープ )
北極圏ラップランドの自然と生活を描いたワールドミュージック的世界

[ 録音:2010 年 3 月/キルナ教会(スウェーデン)]65’40”

SACD ハイブリッド盤。オルガニストとしても高名なイデンスタムがスウェーデンの北極圏ラップランドにある教会の 400 周年を記念して作曲した組曲。この地にはサーミ(ラップ人)、スウェーデン人、フィンランド人が混在し、その多彩な文化風習と自然を描いています。まさにワールドミュージック的な内容で、北欧に興味のある方すべてにオススメです。
BIS 1624
¥2500
C.P.E. バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vol.21
 (1)ソナタ ヘ長調 Wq50/1 (H136)
 (2)同ト長調 Wq50/2 (H137)
 (3)同イ短調 Wq50/3 (H138)
 (4)同ニ短調 Wq50/4 (H139)
 (5)同変ロ長調 Wq50/5 (H126)
 (6)同ハ短調 Wq50/6 (H140)
ミクローシュ・シュパーニ(クラヴィコード)
C.P.E バッハが変奏反復の手本を示した美しいソナタ集

[ 録音:2007 年 6 月/ヘイッキ・サルヴェラ・ホール(フィンランド)]DDD、78’35”

C.P.E バッハの時代以前、ある作品が曲中で反復される際、演奏者が自由に即興するのが普通でした。しかし、演奏家が必ずしも即興をできなくなった世となり、CPE がそのやり方を示す目的で作曲したのがこの6篇のソナタ。そのような条件下ながら、非常に芸術的で表情に富んでいるのがさすがと申せましょう。
BIS 1954
特別価格¥1600
ペーテル・マッテイ~万華鏡
 (1)オルフ:カルミナ・ブラーナ(室内楽版)より
 (2)デュリュフレ:「レクイエム」より犠牲と祈りを
 (3)同:ミサ「クム・ユビロ」よりグリーリアとベネディクトス
 (4)ステンハンマル:フローレスとブランセフロール Op.3 よりバラード
 (5)アダン:オー・ホーリー・ナイト
 (6)コルネリウス:三人の王
 (7)ヴェンネルベリ:詩篇 24
 (8)シベリウス:栄誉はいらない
 (9)伝承曲:ロンドンデリーの歌ほか
ペーテル・マッテイ (Br)
オルフェイ・ドレンガル
聖ヤコブ室内合唱団
ルヴェ・デルヴィンエル
 ローランド・ペンティネン (Pf)
ロベルト・スンド
 パーヴォ・ヤルヴィ
 ゲイリー・グラーデン(指)ほか
柔らかく甘い声に酔わされるマッティ魔術のひととき

[ 録音:1991-2006 年 ]DDD、76’50”

廉価盤。1965 年生まれのスウェーデンのバリトン、ペーテル・マッテイ。まさに脂の乗り切ったベテランである彼のベスト盤が登場です。メトやスカラ座でも活躍する彼ですが、ここではオペラ・アリアではなく名盤の誉れ高いグラーデン指揮によるデュリュフレのレクイエムほかを絶美に歌うものが集められています。柔らかく甘い歌声に酔わされます。

BONGIOVANNI

GB 2451
¥2400
ペルティ:「自らの感情に打ち克ったアブラーモ」 ラウラ・アントナス(S サラ,アガル)
エレナ・ビスクオーラ(A 天使)
ガストーネ・サルティ(Bs アブラーモ)
ジョエレ・グスベルティ(指)
アンサンブル・イル・コンティヌオ
ボローニャで活躍したジャコモ・アントニオ・ペルティのオラトリオ「自らの感情に打ち克ったアブラーモ」ピリオド楽器演奏で蘇る!

録音:2008 年 10 月、クレモナ/DDD、66'26

ジャコモ・アントニオ・ペルティ(1661-1756)は、ボローニャ生まれの作曲家。17 歳で既に作曲家として活躍、故郷ボローニャで長く活躍し、95 歳までのほぼ 1 世紀を生き抜きました。「自らの感情に打ち克ったアブラーモ」は、旧約聖書に登場するアブラハムとその妻サラの物語に基づいています。アンサンブル・イル・コンティヌオは 1978 年創立のピリオド楽器アンサンブルです。
GB 2431
¥2400
(1)ペロージ:オラトリオ「苦難の日々に」
(2)ロージ:眠りなさい、泣くでない
(1)エミリア・ベルトンチェッロ (S)
 アルトゥーロ・サッケッティ(指)
 アレッサンドリア・クラシカ交響楽団
 ミラノ・ヨハン・セバスチャン・バッハ合唱団
(2)アルトゥーロ・サッケッティ(指)
 ノヴァラ・カルロ・コッチャ交響楽団
(1)録音:2006 年 10 月 12 日、トルトナ(2)録音:2000 年 10 月 16 日、トルトナ

BONGIOVANNIの進めるロレンツォ・ペロージ(187 - 1956)の新刊です。オラトリオ「苦難の日々に」は、第一次世界大戦中の1915、1 6 年に作曲された作品で、ソプラノ独唱、合唱、オーケストラのための大作です。「眠りなさい、泣くでない」はオーケストラのための牧歌。どちらもペロージらしい温和な優しさに溢れた音楽が魅力的です。
GB 5167
¥2400
オジ:二つのバソンのための 6 つの大ソナタ集
 即興曲 D 899 op.90〔ハ短調、変ロ長調、変ト長調、変イ長調〕
 ピアノ・ソナタ第 13 番 イ長調 D664
 ピアノ・ソナタ第 14 番 イ短調 D784
マッシモ・マルトゥシェッロ (Fg)
録音:2008 年 3 月,ラクイラ

エティエンヌ・オジ(1754 -1813)は、フランスのバソン奏者。革命前はル・コンセール・スピリチュエルでも活躍した名手でした。1803 年にはバソンの教則本を出版、その中に含まれていたのがこの 6 つの大ソナタ集です。マッシモ・マルトゥシェッロはローマ出身のファゴット奏者。はっきりした記載がありませんが、多重録音で一人で二重奏を行っているようです。

CALLIOPE

CAL 9411
¥2400
ライヒャ:クラリネット八重奏曲&クラリネット五重奏曲 ジャン=ルイ・サジョ(Cl)
フランス八重奏団
ライヒャの美しいクラリネットのための室内楽作品集

録音:2009年2月

ベートーヴェンと同年に生まれたライヒャの室内楽作品集。クラリネットの流麗な旋律が美しく、また、アンサンブルの絡み合いもロマンの香りただよう出来栄えです。
CAL 9416
¥2400
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第 28番 イ長調 Op.101
 ピアノ・ソナタ第 29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」
オリヴィエ・シャウズ (P)
オリヴィエ・シャウズ、初のベートーヴェンは「ハンマークラヴィーア」!

録音:2010年2月8-11日、パサヴァン/DDD、70'33

オリヴィエ・シャウズは 1963年、ボルドーに近いリブルヌに生まれたピアニスト。柔軟なタッチ、明るい音色と、よく考えられた作品解釈と知的な演奏設計が見事に融合した演奏を繰り広げ、ここでもしばしば晦渋に演奏されるベートーヴェン後期のピアノ・ソナタを、とても分かりやすい音楽に仕立てています。力技の「ハンマークラヴィーア」が苦手な人にお勧めです。
CAL 9441
¥2400
ジョスカン・デ・プレ:
 各音程からの声によるミサ「武装した人」
 第 6旋法のミサ「武装した人」
モーリス・ブルボン(指)
メタモルフォーセ
録音:209年8月28日-9月1日/DDD、66'11

15世紀後半から 16世紀始めにかけて活躍したジョスカン・デ・プレのミサ曲を二つ収録。「武装した人」とは、当時流行っていた歌の題名で、その旋律を取り入れた作品なので公呼ばれています。モーリス・ブルボンは音楽研究家かつ作曲家で、ルネサンス声楽音楽を専門とする男声アンサンブル、メタモルフォーゼを指揮して、オケゲム、ジョスカン・デ・プレや、埋もれた作曲家の作品を今の世に蘇らせています。

CASCAVELLE

VEL 3148
(2CD)
¥4400→¥3990
(1)R.シュトラウス :
 ばらの花環 作品 36-1、森の喜び 作品 49-1、
 子守歌 作品 41-1、懐かしい面影 作品 48-1、
 東方の聖なる三博士 作品 56-6、明日の朝 作品 27-4
(2)マーラー:交響曲第 2 番 ハ短調「復活」
(1)フェリシティ・ロット ( ソプラノ )
(2)シルク・カイザー ( ソプラノ )
コルネリア・カリッシュ( メゾソプラノ )
スイス・ロマンド管弦楽団
アルミン・ジョルダン( 指揮 )
注目盤!名指揮者アルミン・ジョルダンによる「復活」交響曲

録音:1996 年、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ ( (1)セッション録音、(2)ライヴ録音 )

スイスの名指揮者アルミン・ジョルダンと手兵スイス・ロマンド管弦楽団によるマーラー「復活」の登場です。シューマンの交響曲全集 (VEL 3111)、ツァハリアス ( ピアノ ) 独奏のベートーヴェンのピアノ協奏曲全集 (VEL 3118) をはじめジョルダンは当オーケストラと名録音をのこしてきました。ジョルダンの音楽は情感の温かさに魅了されてしまいます。またソリストのカイザー、カリッシュの美声が光る生命力を感じる演奏です。
VEL 3151
¥2300→¥2090
(1)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第 2 番 ト短調 作品 22
(2)リスト:ハンガリー幻想曲
(3)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
エリソ・ボ ルクヴ ァゼ(ピアノ)
ヤンスク・カヒッゼ(指揮)
トビリシ交響楽団
トリビシ出身ピアニスト、ボルクヴァゼによる華やかな協奏曲集

トビリシ交響楽団と地元生まれのピアニスト、ボルクヴァゼとの共演のサン=サーンス、リスト、ラフマニノフ。7 歳にしてオーケストラとの共演をはたした神童ボルクヴァゼはタチアナ・ニコラーエワに師事し、様々な国際コンクールにて受賞履歴がございます。またズビン・メータをはじめ世界の名だたる演奏家との共演により活躍の場を広げております。
VEL 3153
¥1700
(1)J.S.バッハ:協奏曲 (原曲:チェンバロ協奏曲) BWV1056
(2)同:協奏曲 BWV1060
(3)同:管弦楽組曲 ロ短調 BWV1067 ※
(4)C.P.E. バッハ:フルート協奏曲 イ長調 WQ168 / H 438
シモン・スタンチウ・シリンクス (パンフルート)
(1)(2)(4)ノルマンディ・アンサンブル・オーケストラ、
 ジャン・ピエール・ベルリンゲン (指揮)
(3)チューリヒ室内管弦楽団、
 エドモンド・デ・シュトウツ (指揮)
癒しのパンフルートが送るバッハ名協奏曲集

録音:(1)(2)(4)1992 年、(3)1999 年

世界的パンフルート奏者がおくる J.S. バッハと C.P.E. バッハのコンピレーション・アルバム。ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲のオーボエ・パートをパンフルートで演奏するなど、柔らかな音色が魅力のパンフルートをご堪能ください。

CAvi

4260085532179
¥2600
シューマン:
 暁の歌 Op.133
 フゲッタ形式の 7 つのピアノ小品 Op.126
 クライスレリアーナ Op.16、
 主題と変奏 変ホ長調
  (最後の楽想による幻覚の変奏曲)Anh. F 39
ディーナ・ウゴルスカヤ (P)
シューマンの深い内省とロマンティシズム、ディーナ・ウゴルスカヤの熱演

録音:2010 年 4 月

ディーナ・ウゴルスカヤの CAvi レーベル 2 作目のアルバムは、シューマンの後期の作品(Op.133、Op.126、Anh. F 39)と若き日のシューマンの情熱がたぎる作品クライスレリアーナを収録。
「暁の歌」は 5 曲からなる曲集。ウゴルスカヤは奥深い陰影に満ちた演奏を聴かせます。また「フゲッタ形式の 7 つのピアノ小品」は内省的な美しさに満ち、「クライスレリアーナ」ではシューマンの内的な感情を音楽との対話によって、想像力豊かに自由奔放に作品を表現しています。最後に収録されているのは、病床にあったシューマンが夢の中でシューベルトとメンデルスゾーンの亡霊が歌ったという旋律に基づいて作曲された「主題と変奏(最後の楽想による幻覚の変奏曲)」。これは 1854 年 2 月に作曲され、そのすぐ 10 日後にライン河に投身自殺を図り、当時シューマンの精神状態は混乱期にありました。美しい旋律が絡み合い次第に陰影が濃くなり、物哀しさを漂わせた作品です。
4260085532155
¥2600
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲集 Op.9
シューマン:子供の情景 Op.15
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.2*
シェイラ・アーノルド (P)
シューマン、クララ、ブラームスの3 つの魂が封じ込められた 1 枚変幻自在のピアニスト、シェイラ・アーノルドが絶妙に描く

録音:2008 年 10 月 *、2010 年 5 月、64’32

このアルバムに収録されている 3 つの作品はすべてクララ・シューマンに捧げられています。ブラームスの 2 作品は変奏曲を得意としたブラームスらしい高度な技術と、心憎いインスピレーションが盛り込まれた曲。子供の情景はシューマンの巧みな表現力と描写力が注入された名作。前作ブラームス&クララ・シューマン (4260085530489) 同様シューマン、クララ、ブラームス 3 人のそれぞれに素晴らしい才能と芸術的三角関係を絶妙に封じ込めた1枚。
シェイラ・アーノルドはインドのティルッチラーッパッリで生まれ、ドイツで育ちのピアニスト。シェイラ・アーノルド。モーツァルトコンクールやクララ・ハスキルコンクールのような国際コンクールでの高い成績をおさめ、ヴィースバーデンのモーツァルト協会からの「モーツァルト賞」などによって、演奏会をアメリカやアジア、ヨーロッパなど多くの国際的に著名な音楽祭から招待され、また著名なオーケストラと共演しています。またフォルテピアノ演奏も行い、幅広い音楽性に注目が集まっています。2006 年からケルン音楽大学の教授に就任。
4260085532162
¥2600
モーツァルト:
 クラリネット五重奏曲 変ロ長調 KV Anh.91(=516c) より
  アレグロ(フランツ・バイヤー補筆完成)
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
モーツァルト:
 クラリネット五重奏曲 変ロ長調 KV Anh.91(=516c) より
  アレグロ(ロバート・D・レヴィン補筆完成)
アーサー・ブリス:クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.50
ヴォルフガング・マイヤー (Cl)
アイスラー弦楽四重奏団
貴重なクラリネット五重奏曲をベテランと若手の融合で聴く名手ヴォルフガング・マイヤーの美しい音色と完璧なコントロールで若手アイスラーQの才能を引き出す

録音:2010 年 3 月、66’05

クラリネットの名手ヴォルフガング・マイヤーと若手カルテット、アイスラー弦楽四重奏団によるクラリネット五重奏曲集。モーツァルトはクラリネット五重奏曲イ長調K 581 が名高い名作として残っていますが、このCDでは断片として残されたクラリネット五重奏曲 変ロ長調 KV Anh.91(=516c) をフランツ・バイヤーとロバート・D・レヴィンの 2 人がそれぞれに補筆完成させたアレグロを収録しています。クラリネットの特色生かし、穏やかな旋律がモーツァルト特有の気品と優美さに包まれます。ウェーバーではマイヤーの軽やかで機知に富んだ奏法で心惹かれる演奏となっています。イギリスの作曲家アーサー・ブリスの作曲したクラリネット五重奏もカップリングされています。技巧的というよりも、感情表現が胸を打つ作品で、1916 年のソンムの戦いで、戦火に敗れた実弟のオマージュとして作曲されました。
アイスラー弦楽四重奏団はハンス・アイスラー音楽大学で共に学んだ 4 人で 2006 年に結成されました。またカルテットの名前は 20 世紀前半に活躍した作曲家ハンス・アイスラーからとったもの。今最も注目を集めている四重奏団のアルカント・カルテットやアルテミス・カルテットから大きな影響を受け、2007 年には小澤征爾からスイス国際音楽アカデミーへ直々に招待されました。将来有望な若手カルテットの登場です。
4260085532025
¥2600
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56「親愛なる声」
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第 1 番 Op.7
テツラフ・カルテット(クリスティアン・テツラフ(Vn)
エリーザベト・クッフェラート(Vn)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)
ターニャ・テツラフ(Vc)
テツラフ・カルテット20 世紀の弦楽四重奏曲を弾くシベリウス&シェーンベルク

録音:2009 年 11 & 12 月、75’31

クリスティアン・テツラフ率いるテツラフ・カルテット。クリスティアンと妹のターニャが 1994 年スイス、サンクトガレンで行われた室内楽音楽祭でヴィオラのヴァインマイスターとヴァイオリンのクッフェラートと出会い結成されました。1996 年のコンサート・デビュー後、世界的な音楽祭に招かれ活躍し、その実力の高さは実証済み。
今回リリースされる CAvi デビュー・アルバムは、シベリウスとシェーンベルク。シベリウスは弦楽四重奏曲としては珍しく「親愛なる声」と標題が付いた作品。「親愛なる声」を表現するヴァイオリンとチェロの対話など文字通り親密で優しく美しく歌い上げるアンサンブルは絶妙です。シベリウスの音楽の美しさと力強さをバランスよく表現した演奏。シェーンベルクの弦楽四重奏曲第 1 番は、まだ調性に基づき作曲され、単一楽章で書かれています。
テツラフ・カルテットの技巧的な冴えと凝縮されたアンサンブルは必聴です。

CLAVES

50 1101
¥2400
サー・チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード (1852-1924):
 (1)ピアノ協奏曲第 2 番 ハ短調 作品 126
 (2)「死者たちの下へ」の主題による演奏会用変奏曲 Op. 71
フィンギン・コリンズ (ピアノ;Steinway & Sons)
RTE 国立交響楽団
ケネス・モントゴメリー(指揮)

30 代にして巨匠の味わい。’99 年ハスキル・コンクールの覇者コリンズ期待の新譜は英作曲家、C.V. スタンフォード:ピアノ作品集

録音:2010 年 6 月 8‐11 日、ナショナル・コンサート・ホール、ダブリン、アイルランド/DDD

名手フィンギン・コリンズは 1977 年アイルランドのダブリンに生まれ、1999 年クララ・ハスキル・コンクールで優勝して以来、着実にそのキャリアをのばしてきました。最新アルバムはイギリスの作曲家サー・チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード (1852-1924) のピアノ協奏曲集です。スタンフォードは父より法曹会に入ることを期待されていましたが、大学時代ケンブリッジにおいて音楽に傾倒し、その才能を開花させました。やがて声楽の指揮者としても活躍したスタンフォードは百科全書的な知識をもち、それが作風にも表れております。巨匠の味わいを秘めたコリンズがスタンフォードのピアノ協奏曲に挑みます。

50 1011
¥2400
(1)グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調 作品 36
(2)シベリウス:4 つの小品 作品 78
(3)グリーグ:間奏曲
(4)シベリウス:2 つの小品 作品 77
(5)シベリウス:メランコリー
マッティア・ザッパ
 (チェロ;使用楽器 Giovanni Baptista Gabbrielli)
マッシミリアーノ・マイノルフィ
 (ピアノ;Steinway & Sons D-274)
名手デュオ、ザッパ & マイノルフィによるシベリウス & グリーグ作品集

録音:2010 年 5 月 5-7 日、ベルリン、ドイツ/DDD

デュオ、ザッパ&マイノルフィによる新譜はグリーグとシベリウス作品集。弟の死を悲しみ、哀愁のために1883年に作曲したとされるグリーグのチェロ・ソナタは非常に深みのある名曲です。この他シベリウスの小品はいずれも美しいメロディが魅力の作品です。演奏のザッパは 1973 年スイス・ロカルノ出身でチューリヒ・トーンハレ管弦楽団のメンバーです。共演のマイノルフィとともにジュリアード音楽院で学び、以後彼らはデュオとして高い評価を得て、2001 年にはカーネギーホールでの演奏会を成功させております。彼らはマルチヌー:チェロ・ソナタ集 (50 2803) をはじめ多くの録音を残しております。
50 1012
¥2400
バスク音楽集成シリーズ 第 13 集
 バレンティン・スビアウレ (1837-1914):
  (1)交響曲 ホ長調
  (2)オペラ「召喚されたフェルナンド」より前奏曲
  (3)オペラ「レダ」より前奏曲
  (4)“Ecos de Oiz”
ホアン・ホセ・オーツォン(指揮)
バスク国立管弦楽団
ロマン・ヤブロンスキ(チェロ)
録音:2009 年 9 月 8-10 日、バスク・ナショナル・オーケストラ・コンサート・ホール、サン・セバスティアン ( スペイン )/DDD

Claves がスペインの作曲家の新しい響きを紹介している好評のバスク音楽集、最新版はバレンティン・スビアウレ (1837-1914) です。スビアウレはビルバオの少年聖歌隊員で合唱を学び、またそこでオルガンを学びました。1852 年に教師を志しアルゼンチン、南アフリカを訪れましたが、1966年には帰国してマドリードで居を定め、78 年にはマドリード音楽院の第 1 楽長に就任いたしました。代表曲には本アルバムに収録されている交響曲、国家賞の一つを受賞した「召喚されたフェルナンド」などがあげられます。
50 1008
¥2400
J.S.バッハ (1685-1750): オルガン作品傑作集 Vol.2
 (1)トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 (2)コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BW V659 - 6 61
 (3)コラール「主イエス・キリスト、われらを顧みたまえ」BW V655
 (4)幻想曲 ハ短調 BWV562
 (5)フランス風序曲 ロ短調 BWV 831
 (6)トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
 (7)コラール「目覚めよ!と呼ばわる物見らの声」BW V6 45
 (8)幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
 (9)カンタータ「神のときは最上の時なり」より BWV106
 (10)オルガン小曲集より「汝のうちに喜びあり」BW V615
小糸 恵(パイプオルガン)
大好評!世界的オルガニスト小糸恵のバッハオルガン傑作集、期待の第二弾には名曲トッカータとフーガが含まれます!

録音:2009 年 9 月 21-23 日、ホーフ教会(ジルバーマン制作オルガン使用)、ドレスデン/DDD

小糸恵によるバッハオルガン作品傑作集 Vol.1(50 2908) が好評のシリーズ、その第 2 弾が登場します!第 2 弾には言わずと知れた名曲トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 をはじめ、「大フーガ」でお馴染みの幻想曲とフーガ ト短調 BWV542、ブゾーニのピアノ編曲でも有名なトッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564 など大曲が目白押し。この他「目覚めよ!と呼ばわる物見らの声」BWV645、「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV659-661 などコラールの名曲が収録されました。今回も使用オルガンに注目。録音されたのはドレスデンのホーフ教会。バッハが弾いたとされるジルバーマン制作のオルガンによる小糸恵、円熟の演奏は “真の名盤” に呼び声高い期待大の新譜でございます。

COVIELLO CLASSICS

COV 31015
(SACD HYBRID)
¥2500→¥2290
ブルックナー:
 交響曲第 2 番ハ短調
  (1872年第1稿 / 2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
アーヘン交響楽団
マルクス・ボッシュ(指)
ボッシュ&アーヘン響による大聖堂ライヴ、ブルックナー第 2 交響曲

録音:2010年5月22 & 24日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、66’21”

全集完成も間近、ボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第 8 弾。
これまでに第 3 番、第 4 番でも使用楽譜に初稿を採用してきたボッシュですが、この第 2 番でも、初稿を採用しているのが注目されます。第 2 交響曲の初稿によるレコーディングといえば、最近でも、シモーネ・ヤングによる演奏がやはりおおきな話題になっていたことも記憶にあたらしいところで、一般にブルックナーのオリジナルの意図が強烈に反映されたヴァージョンと考えられる初稿によるあらたな録音の登場は、ブルックナー・ファンに広く歓迎されるのではないでしょうか。
古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにブルックナー、そして SACD での再生にも適しています。

=トラック・タイム= I .17’45 +II .10’00 +III .17’44 +IV .20’52 = 66’21
COV 41006
(SACD HYBRID)
¥2500
ブラームス:
 ドイツ・レクイエム
  (ピアノ 4 手連弾伴奏版、フィリップ・モル編曲)
フィリップ・メイヤーズ(P)
フィリップ・モル(P)
マーリス・ペーターゼン(S)
コンラッド・ジャーノット(Br)
ベルリン放送合唱団
サイモン・ハルジー(合唱指揮)
ピアノ 4 手によるドイツ・レクイエム、フィリップ・モルによる編曲版

収録:2009 年 11 月 11-13 日/59’37

ブラームスの大曲ドイツ・レクイエムをピアノ 4 手連弾版によるヴァージョンで録音されたアルバム。演奏は伝統の響きに支えられた 64 人の合唱団、ベルリン放送合唱団と人気急上昇中のソプラノ、マーリス・ペーターゼンと世界の巨匠に認められ引っ張りだこのバリトン、コンラッド・ジャーノット、そして世界的合唱指揮者サイモン・ハルジー。ドイツ・レクイエムのピアノ 4 手連弾版は作曲家自身の編曲が存在しますが、フィリップ・モルの編曲は合唱の美しさを追求し、劇的な効果を狙うのではなく、すっきりと澄んだ響きを生み出しています。声の響きを最大限に生かした優秀録音盤。
COV 51010
¥2500
シューマン:詩人の恋 Op.48
 ベルシャザル Op.57、ぼくの美しい星 Op.101-4、
 あの人の声 Op96-3、牛飼いの娘 op.90-4、
 恋の便り Op.36-6、楽師 Op.40-4、
 古いリュート Op.35-12、
 君はまるで花のよう Op.25-24、私のばら Op.90-2、
 魔法の角笛を持つ少年 Op.30-1、
 小姓 Op.30-2、ヒダルゴ Op.30-3
ダニエル・ヨハンセン(T)
エレーナ・ラーリナ(P)
ダニエル・ヨハンセンの美しいテノールで聴く「詩人の恋」

録音:2009 年 9 月 7-11 日/59’45

1840 年、クララとの結婚が認められると、それまでピアノ曲が多かったシューマンが、とりつかれたように歌曲の作曲に没頭します。数多くの歌曲が生まれたこの 1 年をシューマン自身も「歌の年」と呼んでいます。特にその中でもハイネの詩を題材とした「詩人の恋」は最高傑作と言われています。
ダニエル・ヨハンセンの魅力的な声、豊かな声量は歌いだしから惹きつけられます。伴奏のエレーナ・ラーリナは全体を見通した繊細な解釈は見事。
COV 21011
¥2500
ハイドン:
 ピアノ三重奏曲 ニ長調 Hob. XV/16
 ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/15
 ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV/17
アニー・ラフラム( フルート・トラヴェルソ )
 (Martin Wenner 2009 年製 /
  モデル:Carl August Grenser1770 年製)
ドロテア・シェーンヴィーゼ=グシュルバウアー(Vc)
 (Georg Klotz1725年製?)
リヒャルト・フラー(フォルテピアノ)
 (Werner Keil 1985年製/
  モデル:ヨハン・アンドレアス・シュタイン1788年製)
あたたかい音色と安定した表現、古楽器によるまろやかなハイドンのピアノトリオ

録音:2009 年 10 月 23-26 日/58’38

ハイドンのピアノ三重奏曲は 41 曲以上あり、これらは「ピアノ、ヴァイオリンまたはフルート、チェロ」と楽器の指定がされています。通常はヴァイオリンで演奏されることが多いのですが、ここではフルートを使用しています。また時代楽器を用いて演奏しており、J.S. バッハ:テノールとフルート、通奏低音のためのアリア集(COV 20909)で素晴らしい演奏聴かせてくれたアニー・ラフラムがフルート・トラヴェルソを担当しています。それぞれの楽器の繊細で優美な音色を最良のバランスで楽しむことのできるアルバム。
COV 21001
¥2500
ミシェル・コレット (1707-1795):孤独の快感 Op.20
 (ソナタ第 6 番ニ長調、ソナタ第 3 番ハ長調、
  ソナタ第 2 番ニ短調、ソナタ第 1 番ヘ長調、
  ソナタ第 5 番ト長調 )
バッソルム・ヴォックス イ・スンヨン
 (バロック・チェロ)
キム・セヒ(バロック・チェロ)
フェルナンド・レイス・フェロン
 (バロック・ギター、テオルボ)
車田 真美(Cemb)
低音楽器の響きの愉しみ

録音:2009 年 2 月 27-3 月 2 日/61’05

コレットはちょうどバロックから古典派への過渡期に活躍した 18 世紀フランスの作曲家。1741 年にコレットはチェロのための教則本を出版し、フランス・チェロの発展に貢献しました。1739 年に楽器の特性を存分に生かした 6 つのソナタからなる曲集「孤独の快感」を発表しました。
ここで演奏するのは古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォックス。バロック・チェロ、ビオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、そして通奏低音楽器(テオルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器の構成。2004 年ドイツで結成された若手のアンサンブル。
バッソルム・ヴォックス (Bassorum vox) とはラテン語でバスの声、低音の響き、という意味。
COV 21012
¥2500
14 世紀〜18 世紀のヨーロッパのクリスマス・キャロル
 1.Veni veni Emmanuel (France 15th c.)
 2.O Heiland, reiss die Himmel auf (Germany 17th c.)
 3.Riu riu chiu (Villancico from Spain)
 4.Nova! nova! (England 15th c.)
 5.Marien wart ein bot gesant (Germany 14th c.)
 6.Es kommt ein Schiff geladen (Germany 17th c.)
 7.Weihnachtsapfel I (Spanish-Moorish tune)
 8.Der Morgenstern ist aufgedrungen
  (Setting after Michael Praetorius)
 9.On Christmas Night (English Folk-Carol)
 10.Ein Kind geborn (Setting after Lucas Lossius)
 11.Entre le boeuf et l'ane gris (France 17th c.)
 12.Masters in this Hall (17 th c.)
 13.Weihnachtsapfel II
 14.Playford Christmas Medley
 15.Coventry Carol (England 16th c.)
 16.Fum fum fum (Catalonia 17th c.)
 17.Noel Nouvelet(France 15th c.)
ザ・プレイフォーズ
 【ビョルン・ヴェルナー(Vo)
  アンネグレート・フィッシャー (Rec)
  クラウディア・メンデス(バロック・ヴァイオリン)
  エリック・ヴァルケンティン(バロック・ギター)
  ベンジャミン・ドレスラー(Viol)
  ノラ・ティエレ(Perc)】
14 世紀~ 18 世紀頃からヨーロッパで伝わるクリスマス・キャロルを集めたアルバム。ザ・プレイフォーズはルネサンスとバロック時代の音楽を中心に活動し、このアルバムでは 14 世紀から 18 世紀のクリスマス・キャロルを再発見。ドイツ、イギリス、フランス、スペインのクリスマス・キャロルをヴォーカル、リコーダー、ヴァイオリン、ギター、パーカッションで色彩豊かにアレンジしています。

DYNAMIC

S 2043
¥1200
ポンキエッリ:
 夢、
 ガエターノ・ドニゼッティに捧げるカンタータ、
 穏やかな波の上を漕く、棄てられて、
 平和と忘却、トロヴァトーレ、哀れな花、
 愛の神よ!、墓地での夜、哀歌、
 「ヴァレンシアのムーア人」-いいえ!私は泣くことはできない、
 「いいなづけ」-ああ聖処女様
フェデリーカ・ザネッロ (S)
アルベルト・ブルーニ (P)
ミッドプライスで世界初録音多数!ポンキエッリの歌曲集

録音:2010 年 8 月、ピアチェンツァ/DDD、54'39

「ジョコンダ」で有名なアミルーカレ・ポンキエッリ(1834 - 1886)は、他にも様々なオペラを作曲しただけでなく、歌曲も多く書いています。素敵な曲が多いにもかかわらず、それらの歌曲はあまり陽の目を見ることがありません。この CD は、14 曲中 8 曲が世界初録音という貴重なものです。
中でも「夢」は、全音のイタリア近代歌曲集第 2 巻に収録されていることで音大で声楽を学ぶ人から人気の高い名曲、しかし録音は少なく、この CDは歓迎されることでしょう。フェデリーカ・ザネッロは、リグーリア州ラ・スペツィアのサルザーナ生まれのソプラノ。まだ若いソプラノですが、既に主役を歌った CD もあり、今後ますますの活躍が期待される人です。

〜デリーツィエ・ムジカーリ・シリーズ〜

DM 8008
¥900
レーガー:
 ヴァイオリン・ソナタ第 7 番 イ短調
 ヴィオラ組曲第 1 番 ト短調
 ヴィオラ組曲第 2 番 ニ長調
 ヴィオラ組曲第 3 番 ホ短調
ルイジ・アルベルト・ビアンキ (Vn,Va)
録音:1992 年 5 月,ジェノヴァ/DDD、56'04

旧 CDS 10。マックス・レーガーのヴァイオリンおよびヴィオラの独奏曲を収録。Dynamic にパガニーニなどの録音を大量に残したイタリアの名ヴァイオリニスト、ルイジ・アルベルト・ビアンキの演奏です。
DM 8009
¥900
ファッシュ:オーボエ協奏曲集
 2 つのオーボエのための協奏曲 ト長調
 オーボエとフルートのための協奏曲 ロ短調
 オーボエ協奏曲 イ短調
 2 つのオーボエのための協奏曲 変ロ長調 組曲 ト長調
ジュゼッペ・ナリン (Ob)
マルコ・チェーラ (Ob)
エルマンノ・ジャコメル (Fl)
カルロス・グベルト(指)
アカデミア・バッハ・バロック管弦楽団
録音:1994 年 7 月、パドヴァ/DDD、57'17

旧 CDS 129。18 世紀前半にドイツで活躍したヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688 - 1758)のオーボエ協奏曲を集めた CD。ピリオド楽器を使用しています。バッハと同時代人のドイツの作曲家に興味があればぜひ。
DM 8007
¥900
アレグリ:“メディチ組曲”
 第 2 バッロ「ラ・セレーナ」、第 5 バッロ「セーヌ川のニンフ」、
 第 1 バッロ「愛の夜」、第 8 バッロ「イリス」、
 第 7 バッロ 、第 6 バッロ、第 4 バッロ「至福の野」、
 第 3 バッロ「いと高きマリア様」
ジャン・ルカ・ラストライオリ(指)
グラン・コンソート・リ・ストロメンティ
録音:1997 年 12 月、フィレンツェ/DDD、65'30

旧CDS 218。フィレンツェでメディチ家のフェルディナンド1世とコジモ2世に仕えた音楽家、ロレンツォ・アレグリ(1567-1648)の舞曲を集めたもの。もちろんピリオド楽器による演奏です。
CDS 667
¥2200
バッハ:
 協奏曲 ニ短調 BWV596(原曲ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調 Op.3-11)
 協奏曲 ハ長調 BWV595(原曲 ザクセン=ワイマール公ヨハン・エルンスト作)
 協奏曲 イ短調 BWV593(原曲 ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調作曲 Op.3-8)
 フーガの技法 BWV1080
  コントラプンクトゥス 1、コントラプンクトゥス 3、コントラプンクトゥス 9
ヴィヴァルディ:
 協奏曲 ト短調 RV157、協奏曲 ニ短調 RV153、協奏曲 ハ長調 RV443
イカルス四重奏団
 (リコーダー・アンサンブル)
リコーダー・アンサンブルによるバッハとヴィヴァルディの協奏曲!

録音:2009 年 5 月、DDD、55'00

バッハ、ヴィヴァルディの協奏曲をリコーダー・アンサンブルで演奏しています。弦楽合奏主体の場合と比べ、旋律の絡みが一層くっきり明瞭になり、曲の魅力を改めて感じることが出来ます。イカルス四重奏団は、ステーファノ・バリャーノ、ロレンツォ・カヴァサンティ、プリスカ・コンプロイ、マヌエル・スタロポリの四人からなり、バロック音楽を積極的に取り上げている団体です。
CDS 537
(2CD)
¥3000→¥2690
カヴァッリ:「ディドーネ」 クラロン・マクファッデン(S ディドーネ)
マグヌス・ステイヴランド(T エネア)
マヌエラ・クステル(Ms カッサンドラ)
マリーナ・デ・リーゾ(S エクバ)
ドナテッラ・ロンバルディ(S クレウザ)
ほか ファビオ・ビオンディ(指)
エウローパ・ガランテ
ビオンディとエウローパ・ガランテ!!モンテヴェルディの高弟カヴァッリの「ディドーネ」お買い得価格の CD で発売!

録音:2006 年 9 月,ヴェネツィア,マリブラン劇場、DDD、141'11

2007 年に DVD で発売され話題となったカヴァッリの「ディドーネ」(DYNDVD 33537)が CD になりました。しかも特別価格で、非常にお手頃です。モンテヴェルディの高弟、フランチェスコ・カヴァッリ(1602 -1676)は、音楽史では高名な割に、そのオペラの上演や録音は多くありません。
このCDで 聞ける「デ ィド ーネ」は1641年のカーニヴ ァルシーズ ンにヴ ェネツィアで初演されたオペラ。パーセルのオペラやベルリオーズの「トロイアの人々」でもおなじみの、有名なディドーとエネアスの物語です。この上演はフェニーチェ歌劇場の制作、1650 年のナポリ稿に基づいてビオンディ自らが校訂した楽譜を使用。クラロン・マクファッデン、マグヌス・ステイヴランド、マヌエラ・クステル、マリーナ・デ・リーゾなど、バロックオペラに強い歌手を揃えて、この上なく充実した演奏になっています。
お求め安い値段で上質のカヴァッリのオペラを楽しめます!
DM 8005
¥900
サン・サーンス:
 弦楽四重奏曲第 1 番 ホ短調 Op.112
 弦楽四重奏曲第 2 番 ト長調 Op.153
ヴェネツィア弦楽四重奏団
録音:1997 年 5 月,ジェノヴァ、DDD、55'34

旧 CDS 179。なぜか録音の少ないサン=サーンスの弦楽四重奏曲。第 2 番は 1918 年の作で、サン=サーンスはもう 80 歳ととうに越えていた頃の作品。この後サン=サーンスは小品ばかり作曲しますので、サン=サーンスの最後の大作といってよい傑作です。ヴェネツィア弦楽四重奏団は、ヴァイオリンのアンドレア・ヴィオ、アルベルト・バッティストンのヴァイオリン、ヴィオラのルカ・モラッスッティ、チェロのアンジェロ・ザニンから成る団体。
DM 8006
¥900
ネグリ:「愛の感謝」 アンサンブル・ラ・フォリア
 【パオロ・ビョルディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 パオロ・ファルディ(フルート,ボンバルド)
 パオロ・ファンチュッラッチ(コルネット,ヴィオローネ)
 マルツィオ・マッテオーリ(リュート)
 マウロ・モリーニ(テノール・トロンボーン)
 アンドレア・ペルージ(チェンバロ)
 ダニエレ・ポーリ(ルネサンス・ギター)】
DDD、52'23

旧 S2001。チェーザレ・ネグリ(1535 -1604)は、ミラノ出身で 16 世紀後半に活動したイタリアの舞踊家。「愛の感謝」とは、ネグリが 1602年に出版した舞踊理論書の題名。それに基づいて、アンサンブル・ラ・フォリアが様々な舞曲を演奏しています。
DM 8004
¥900
ミシェル・ド・モンテクレール:コンセール集
 コンセール第 5 番「戦争」
 コンセール第 4 番
 コンセール第 3 番
 コンセール第 6 番「平和」
ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュナル Tp)
アントニオ・フリージェ(Ce m b)
アンサンブル・ピアン&
 フォルテ ルカ・マルツァーナ(ナチュナル Tp)
ジョナサン・ピア(ナチュナル Tp)
マウロ・ベルナスコーニ(ナチュナル Tp)
録音:1998 年 11 月,ジェノヴァ、DDD、79'07

旧CDS 229。ミシェル・ド・モンテクレール(1667-1737)は、17世紀末から18世紀始めにかけて活躍したフランスの作曲家。雇用主からイタリア留学を命じられ、当時の最先端の音楽をパリにもたらした人物でした。この CD には、1725 年頃出版されたコンセール集から 4 曲が収録されています。

ENZO RECORDINGS

EZCD 10013
¥2600
エッセンシャル・デ・ムジカ エスパニョーラ
 グラナドス :12 のスペイン舞曲集 Op.37
  (1)スペイン舞曲第 1 番ト長調「ガランテ、メヌエット」
  (2) 第 2 番ハ短調「オリエンタル」
  (3) 第 3 番ニ長調「ファンダンゴ」
  (4) 第 4 番ト長調「ビジャネスカ」
  (5) 第 5 番ホ短調「アンダルーサ」
  (6) 第 6 番ニ長調「ロンダージャ アラゴネッサ」
  (7) 第 7 番ト長調「バレンシアーナ」
  (8) 第 8 番ハ長調「サルダーナ、アストゥリアーナ」
  (9) 第 9 番変ロ長調「ロマンティカ」
  (10)第 10 番ト長調「メランコリカ」
  (11)第 12 番イ短調「アラベスカ」
  (12)第 11 番ト短調「ボレロ」
比石妃佐子(Pf)
58’21、日本語帯解説書付、製造:スペイン

スペインに在住し、1986 年よりサグラダファミリア聖堂にて定期演奏会を継続、スペインで最重要とされるぺララダ城、夏のインターナショナルフェスティバルにも出演するなど現地で活躍するピアニスト比石妃佐子の最新録音。比石はデ・ラローチャ、カルメン・モンポウらに師事。
スペイン・マリア・カナルス国際コンクール名誉賞受賞、スイス・ピアノ 80 コンクール第一位優勝など輝かしい実績を持つ。そんな比石がライフワークとして取り組むスペイン音楽は日本でも評価が高い。2011 年 4 月には東京でリサイタルが予定されている。
なお、比石の夫はサグラダファミリア聖堂の主任彫刻家としてコーヒーのテレビ CM にも出演した外尾悦郎氏。
『アントニ・ガウディの死後も建築が続くサグラダ・ファミリア聖堂の彫刻家であり、私の夫でもある外尾悦郎とのスペインでの生活は、かれこれ 20 年以上になりました。夫が、偉大なガウディが目指した方向を見て彫刻しているのと同じように、私もスペイン音楽の神髄を日本人の感性を持って追求し続けてきました。それが 10 年をかけて師ラローチャと校正したアルベニス「イベリア組曲」の出版、地元で大変栄誉あるアルベニス・メダルの受賞へとつながりました。この CD も、そんな成果の一つです。この演奏を通じてスペインの魂を皆様のお手元にお届けできればとても幸せです。(比石妃佐子)

FARAO

B 108062
¥2400
トマジ:
 (1)コルシカ喜遊曲 (1952)
 (2)オーボエ協奏曲 (1959)
 (3)バスーン協奏曲 (1961)
 (4)クラリネット協奏曲 (1957)
ハンブルク木管三重奏団
 【ルパート・ヴァフター (Cl)、
  クリスチャン・クナート (Bs)、
  ニコラ・ティエボー (Ob)】
オリヴィエ・タルディ(指)
ジャーマン・ストリングス
名人集団ハンブルク木管三重奏団による管楽音楽の王トマジ待望の協奏曲集

[ 録音:2010 年 8 月/サンタマン=ロシュ=サヴィーヌ(フランス)]DDD、65’43”

コルシカの血をひく作曲家アンリ・トマジ (1901-1971) は、今年が生誕 110 年、歿後 40 年にあたります。彼の管楽作品は重要なレパートリーですが、ハンブルク国立フィルの首席奏者で結成された名人集団ハンブルク木管三重奏団の妙技で聴ける大歓迎のアルバムが登場。いずれも活気とエネルギーに満ちた異常なまでのボルテージの高さが特徴。舌を巻く巧さと色彩感あふれる音楽、いずれも魅力的です。
B 108059
¥2400→¥2190
メンデルスゾーン:カンタータ「最初のワルプルギスの夜」Op.60
ブラームス:哀悼の歌 Op.82
シューマン:王の息子 Op.116
ジモーネ・シュレーダー (A)
ブルクハルト・フリッツ (T)
デトレフ・ロート (Br)
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ (Bs)
ケント・ナガノ(指)
バイエルン国立管弦楽団
アウディ青年合唱アカデミー
ナガノが描くメンデルスゾーンの力作「最初のワルプルギスの夜」ブラームスとシューマンの佳曲も!

録音:2010 年 5 月 30 日、ミュンヘン(ライヴ)/70'39

バイエルン国立歌劇場音楽監督のケント・ナガノが、歌劇場のオーケストラであるバイエルン国立管弦楽団を指揮してメンデルスゾーン、ブラームス、シューマンの合唱曲を録音しました。メインはメンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」。原作はゲーテのバラード。少年時にゲーテと知り合ったメンデルスゾーンは、同名のゲーテのバラードを 1831 年にカンタータとして作曲、さらに十年以上経ってから改訂して完成させています。メンデルスゾーンならではの語り口の上手い音楽なのですが、「パウル」や「エリア」ほど知名度が高くありません。今回のナガノの演奏では、ジモーネ・シュレーダー、ブルクハルト・フリッツ、デトレフ・ロート、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒと、ワーグナーなどで活躍する優れた歌手を四人起用し、作品の醍醐味をたっぷり味あわせてくれます。カップリングに、ブラームスの渋い「哀悼の歌」と、シューマンの「王の息子」を収録。合唱のアウディ青年合唱アカデミーは、2007 年創立で、16 歳から 27 歳までの若く才能のある歌手による団体です。
B 108064
¥2400
メンデルスゾーン:
 鎌が音をたて、麦穂が落ちる/あなたを思う/
 私は夜に包まれ/孤独な涙は何を望むという?/
 優しく柔らかなまどろみ/泡立つ流れが流れ落ち/
 さらに進め、休みなく、息をつかず/かわいらしい花か
 いつでもここからあそこへと/
 さようなら、愛する人、泣かないでくれ/
 私は天高くにおられる神に感謝する/
 可愛い人よ、僕らは一緒に座っていた/
 私は暗い国へと馬を駆る/ああ、君のもとへと飛んで行けたら/
 ある娘を覚えている/なぜばらがこんなに青ざめているのか/
 無言歌 変ホ長調 Op.30-1/無言歌 イ長調 Op.53-6/
 無言歌 ト長調 Op.62-1/無言歌 イ短調 Op.85-2/
 性格的な小品 ホ短調 Op.7-1 ほか
クラウス・メルテンス (Br)
ギッティ・ピルナー (P)
メルテンスの歌うメンデルスゾーン!

録音:2010 年 1 月、プラネック/DDD、63'12

CD にメンデルスゾーンの「忘れられた歌」とあるように、この CD には、メンデルスゾーンが作曲したものの、何らかの事情であまり知られていない歌曲が多く収録されています。またメンデルスゾーンの有名な無言歌などを添えているのも特徴です。ドイツのベテランのバス=バリトンとして知られるクラウス・メルテンスが、ミュンヘン音楽・劇場高等学院の教授として高名なギッティ・ピルナーの伴奏で、味わい深い歌唱を聞かせてくれます。

GLOR

GC 10301
¥2500→¥2290
ブルックナー:交響曲第 7 番 シルヴァン・カンブルラン(指揮)
バーデン=バーデン&フライブルク SWR 交響楽団
 (南西ドイツ放送交響楽団)
カンブルラン、最新盤はブルックナー7番

録音:2008 年 9 月 6 日(サン・セバスティアン、”クルザール”オーディトリウム)

読売日本交響楽団の常任指揮者に就任し、常に話題の中心にいるカンブルランの最新盤は、ブルックナーの第 7 番。さすが細かな彫琢を施す名工指揮者カンブルランだけあって、第 1 楽章冒頭から、旋律とそれを彩る対旋律パートの扱いは見事。絶妙なバランスで、オーケストラから音の色彩のパレットを引き出します。ディナーミクの幅広さ、荒々しい部分から繊細な部分、メロディとそれを支える伴奏部など、様々な対比に満ちたこの作品を、カンブルランは完璧なバランスで描きます。
GC 10351
¥2500
オルフ:カトゥーリ・カルミナ
ストラヴィンスキー:結婚
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
マンハイム・シュラークヴェルク
オイローパ・コール・アカデミー
フィオニュアラ・マッカーシー (S)
ステファニー・ダッシュ (S)
フレドリカ・ブリレンボーグ (Ms)
ジャン=ノエル・ブリーンド(T)
ラドゥ・コジョカリウ(Bs)
カンブルランの明晰な棒が冴えるリズムと緊迫したエネルギーの祭典、オルフとストラヴィンスキー

カンブルランの最新盤は、オルフとストラヴィンスキー。どちらもリズムとアンサンブルが重要となってくる作品が取り上げられており、カンブルランのエネルギーに満ち、明晰さをたたえた音楽の造形が光ります。オルフのカトゥーリ・カルミナは、1943 年に発表された作品で、カルミナ・ブラーナ、およびアフロディテの勝利と 3 作品で「勝利の三部作」を構成しています。打楽器とピアノの伴奏で歌われ、カトゥールスが年上の人妻に対する思いをつづった内容。打楽器と歌唱が繰り広げる激しいリズムの打ち合いは一糸乱れることなく展開され、カンブルランの統率力が冴えわたります。オイローパ・コール・アカデミーの訓練された面々が、気持ちよい音程で力強い合唱を聴かせます。4 台のピアノと各種打楽器が合唱に彩りを添える『結婚』でも、『春の祭典』を思わせる古代の儀礼的な雰囲気とバーバリスティックな世界が乱れることなく展開されています。
GC 10291
¥2500
メンデルスゾーン:
 真夏の夜の夢、序曲「美しいメルジーネの物語」、
 序曲「異国よりの帰郷」、序曲「アタリア」、
 序曲「リュイ・ブラース」
ハンス・ツェンダー(指揮)
バーデン=バーデン&
 フライブルク SWR 交響楽団
  ( 南西ドイツ放送交響楽団 )
メンデルスゾーンの天才の閃きと繊細さをツェンダーが巧みに描く!

ツェンダーの繊細に水彩画を描くような指揮ぶりが光る、メンデルスゾーン作品集。メンデルスゾーンが作品に込めた様々な表情やニュアンス、そして歌を、ツェンダーは一糸漏らさず汲み取って演奏しています。ツェンダーの芸術の深まりを実感できる 1 枚です。
GC 10311
(2CD)
¥3400
J.S. バッハ:ロ短調ミサ曲 BWV 232 オイローパ・コール・アカデミー
シュトゥットガルト室内管弦楽団
ヨスハルト・ダウス(指揮)
トリーネ・ヴィルスベルク・ルント(S)
フレドリカ・ブリッレンブルク(A)
カルステン・ズュース(T)
ライムント・ノルテ(バス=バリトン)
合唱の神様、ダウスが奏でる崇高な精神のロ短調ミサ曲

録音:2010 年 3 月 28-30 日、バイエルン放送局スタジオ 1

合唱の神様、ヨスハルト・ダウス率いるオイローパ合唱アカデミーによるロ短調ミサ曲の登場。ソロによるアリアも重要曲がならぶロ短調ミサ曲ですが、冒頭のキリエの悲痛な叫びや、何度聴いても感動する終曲の「ドナ・ノービス・パーチェム」など、合唱にも重きがおかれた大規模な作品なだけに、ダウスの手腕が光ります。真摯な祈りに心打たれる名演です。
GC10341
¥2500
ドイツ・ロマン派合唱作品集
 ~ラインベルガー、シューマン、ブラームスの作品
ヨスハルト・ダウス
オイローパ・コール・アカデミー
ドイツのロマン派の合唱作品集。オイローパ・コール・アカデミーの揺るぎない音程が見事です。
GC 10321
(4CD)
¥6800
カンブルラン・ボックス・セット
 [CD1] ベルリオーズ:レクイエム(GC 08034)
 [CD2] ブルックナー:交響曲第 4 番(GC09231)
 [CD3] ハイドン:
  (1)交響曲第 73 番 ニ長調「狩」Hob.I:73
  (2)交響曲第 26 番 ニ短調「悲しみ」Hob.I:26
  (3)交響曲第 82 番 ハ長調 Hob.I:82(GC 09221)
 [CD4] モーツァルト:
  (1)交響曲第 33 番変ロ長調 KV.319
  (2)交響曲第 35 番ニ長調 KV.358「ハフナー」
  (3)交響曲第 38 番ニ長調 KV.504「プラハ」(GC08151)
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
バーデン=バーデン&
 フライブルク SWR 交響楽団
これまでに発売された中から 4 タイトルを集めてボックス化。
GC 10331
(5CD)
¥8000
[CD1] GC 09201
 ブラームス:ジプシーの歌 Op.103
 メンデルスゾーン:
  野に歌う 第2集 Op.48(全6曲)、第3集 Op.59(全6曲)
[CD2] GC 08081
 デュサパン:グラヌム・シナピス
 I. ストラヴィンスキー:
  合唱とふたつのブラス・クヮルテットのためのミサ
 ダッラピッコラ:プリジョーニアの歌
[CD3] GC 08041
 ハイドン:
 (1)ミサ曲第 9 番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11
 (2)交響曲第 103 番変ホ長調 Hob.I-103「太鼓連打」
[CD4] GC 08021 モーツァルト:レクイエム KV 626
[CD5] GC 08011 ヴェルディ:レクィエム
[CD1]ヨスハルト・ダウス(指)
 オイローパ・コール・アカデミー
[CD2]シルヴァン・カンブルラン(指)
 オイローパ・コール・アカデミー
 マンハイマー・シュラークヴェルク
[CD3]エヴァ・リント(S)
 インゲボルク・ダンツ(A)
 ジェイムズ・テイラー(T)
 ラインハルト・ハーゲン(Bs)
 オイローパコールアカデミー
 ヨスハルト・ダウス( 合唱指揮 )
 ミヒャエル・ギーレン(指)
 SWR 南西ドイツ放送交響楽団
[CD4]ヨスハルト・ダウス(指)
 オイローパ・コール・アカデミー
 メンデルスゾーンシンフォニア
 クラウディア・バラインスキー(S)
 クラウディア・リュッゲベルク(A)
 トーマス・デヴァルト(T)
 カールステン・メーヴェス(Bs)
[CD5]クリスティーナ・ガラルド=ドマス(S)
 フレドリカ・ブリレンボーグ(Ms)
 マルコ・ベルティ(T)
 イルダール・アブドラザコフ(Bs)
 オイローパ・コール・アカデミー
 ヨスハルト・ダウス ( 合唱指揮 )
 プラシド・ドミンゴ(指)
 アメリカ・ユース・オーケストラ
ダウス率いるオイローパ・コール・アカデミーの魅力がぎっしり詰まったボックスセット

[CD1]録音:2008 年 9 月[CD2]録音:2006 年 10 月 22-26 日[CD3]録音:1 1999 年 9 月 8-11 日2 2004 年 3 月 4 日フライブルク、コンツェルトハウス[CD4]録音:2007 年 4 月 4 日[CD5]録音:2006 年 8 月 6 日

GRAND SLAM

GS 2001
¥2400→¥2190
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
  (1)「コリオラン」序曲、作品 62
  (2)交響曲第 7 番 イ長調、作品 92(近衞秀麿版準拠)
 ボーナス・トラック/最終リハーサルより
  (3)交響曲第7番より第1楽章
  (4)「コリオラン」序曲
宇野 功芳 ( 指揮 )
日本大学管弦楽団
10年間封印されていた超過激演奏、ついにCD化 !交響曲第7番は近衞版準拠による稀少演奏

録音:12 1983 年 6 月 21 日、新宿文化センター 34 1983 年 6 月 19 日、日本大学文理学部大講堂
使用音源:19 センチ、4 トラック、オープンリール・テープ/録 音方式:ステレオ(1 2ライヴ)

■制作者より
今から 10 年前、GS-2001 として発売を予告したこの演奏は、突如指揮者から「あまりにも過激な演奏で、世に出すべきものではない」と待ったがかかり、中止となりました。そのため、年に何回かはファンから問い合わせがあり、その都度指揮者と交渉をしましたが、許諾は得られませんでした。
しかし、2010 年 10 月、事態は急変、晴れて世に出すことが可能になりました。つまり、指揮者の説得に 10 年近くかかったことになります。
宇野功芳 ( 指揮 ) のベートーヴェン第 7 はこれまでに新星日本交響楽団(1997 年、キングレコード KICC-237)、アンサンブル SAKURA(1999 年、URFC-0001/ プライヴェート盤)の 2 種類ありますが、全体の解釈は回を重ねるごとに軌道修正がなされています。しかし、このディスクの演奏は第 1 回目の指揮のためか、やりたいことをすべて行った演奏で、その衝撃度は破格です。また、特筆されるのは日本の指揮界の発展に大きく寄与した近衞秀麿(1898-1973)が編曲した版に準拠していることです。この版には管楽器ではピッコロやコントラ・ファゴットが加わり、ホルンは 6 本に増強されています。また、弦楽器は特に内声部がより厚みのある響きを得るように改変されていますが、ティンパニなど原典から著しく遠いと思われる箇所は原典に戻してあります。従って、全体の響きの印象としてはマーラー版によるシューマンの交響曲全集に近く、著しく違和感を感ずることはないでしょう。なお、「コリオラン」序曲は全くの原典通りです。
ボーナス・トラックには本番直前に行われた通しリハーサルを入れました。
■解説書の内容
演奏会当日のプログラムに掲載された宇野功芳の「指揮者のひとりごと」を転載します。(以上、平林 直哉)

※おことわり 日本大学管弦楽団は同大学芸術学部とは全く無関係のアマチュアの団体で、技術的にはつたない箇所が多々あります。

HAENSSLER

98 520
¥2300
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.5
 ピアノ・ソナタ ロ長調 D575 作品 147
 ピアノ・ソナタ イ短調 D845 作品 42
ゲルハルト・オピッツ (P)
巨匠オピッツによるシューベルト:ピアノ作品第 5 集

録音:2009 年 5 月 13 ノイマルクト/66’38

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完成させた巨匠オピッツが、新たなプロジェクトとしてスタートさせたシューベルト録音。第 5 集はソナタ 2作品を収録。
D575 は集中してソナタに取りかかっていた 1817 年の 8 月に作曲され、自筆譜は失われ、スケッチの筆写譜が残されています。次々と調号が変わり、転調を繰り返す作品です。D845 は 1825 年 5 月より以前に作曲された規模の大きなソナタ。第2楽章はシューベルト自身がよく好んで演奏していたと言われています。
圧倒的集中力と音楽人生の深みを一音一音に込めた、丁寧にバランスを保った演奏を聴かせてくれます。
98 625
¥2300
リスト:
 (1)葬送 (2)エステ荘の噴水
 (3)ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調(ホロヴィッツ編)
 (4)鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
 (5)ピアノソナタ ロ短調
ハイオウ・チャン(張海鴎)(Pf)
アジアのホープ、ハイオウ・チャンのリスト

[ 録音:2010 年 7 月/ジーメンスヴィラ(ベルリン)]/DDD、74’14”

中国出身、ヨーロッパの音楽ファンを虜にしつつある若手ピアニスト、ハイオウ・チャン。北京中央音楽学院に学び、2002 年からはハノーファー高等音楽学校でベルント・ゲツケに就いて研鑽を積みました。キエフで行われたウラジーミル・ホロヴィッツ国際ピアノコンクールで銀メダル、中国国立ピアノデュオ・コンクール金メダルなど輝かしい受賞歴も誇ります。派手なパフォーマンスで弾くリストが見もののもアジアのホープで、ソナタは度肝を抜かれる凄さです。
98 623
¥2300
(1)ヘレンダール:行進曲
(2)ルードヴィヒ 14 世の庭園の音楽
 (リュリ:王の行進、ルクレール:サラバンド、
  クープラン:悪魔のエール、ルベグ:ファンタジー、
  ダンドリュー:ロンドー、 オーベール:ダンスとエール、
  リュリ:アール・タンドル、軍隊行進曲、
  シャルパンティエ:プレリュード )
(3)アーヴィン・ワーグナー:ハッピーバースデーによる変奏曲
(4)ハンディ:ビール・ストリート・ブルース
(5)ジェローム・カーン:オールマン・リヴァー
(6)パッヘルベル:3つのマニフィカト=フーガ
(7)黒人霊歌:ジェリコの戦い、深き川、聖者が街にやって来る
(8)ベール:さすらい人の嘆き、ジョリ・ビュジェ、祭のシャンベリ
(9)ロブリー:ダウン・ホーム
シュトゥットガルト金管四重奏団
 【アンドレアス・シュパンバウアー、
  エッケハート・クラインブプ (Trp)、
  マチアス・ナッサウアー (Trb)、
  ディーター・エッカート (B-Trb)】
絶対にミスしない超絶集団による報復絶倒「ハッピーバースデー」変奏曲

[ 録音:2010 年 8 月/フリーデン教会(シュトゥットガルト)]/DDD、58’39”

シュトゥットガルト金管四重奏団は 1986 年発足、シュトゥットガルト国立歌劇場管やシュトゥットガルト・フィルのメンバーによる名人集団。「絶対にミスしない」といわれています。ここに収められたものは楽しい曲ばかりですが、中でも彼らのためにアメリカのトロンボーン教授アーヴィン・ワーグナーが作った「ハッピーバースデー」変奏曲が抱腹絶倒。聴かなきゃ損です。
93 267
(3SACD HYBRID)
特別価格
¥3100→¥2790
「ブラームス:交響曲全集 / ノリントン」
 [CD 1] 45’40”
  ・ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
 [CD 2] 44’38”
  ・ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
 [CD 3] 34’42”+39’04”
  ・ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
  ・ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
オーディオ・ファイル待望のリリース!“ピュア・トーン”による画期的名演奏!ノリントンのブラームス交響曲全集SACD化!

録音:2005 年 7 月 4 日 -6 日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール (スタジオ・セッション)/CD ステレオ /SACD ステレオ /SACD 5.1 サラウンド/164’04”

2006 年に映像作品としてリリースされたノリントン & シュトゥットガルト放送響によるブラームスの交響曲全集。看板の “ピュア・トーン” のあたたかい響きが織りなす演奏内容のおもしろさ、素晴らしさで評判を呼び、現在までロングセラーを続けているタイトルですが、かねてよりオーディオ・ファイルの方々から CD 化のご要望も強く、ようやくここに弊社の提案交渉により、ピュア・オーディオの高品位フォーマット、SACD ハイブリッド盤でのリリースが実現致しました。
ヴァイオリン両翼型配置の利点である見通しの良いサウンドや、ノリントンの特色である生き生きとした音楽づくりは変わりありませんが、ここではいつものようにライヴでなく、じっくりセッションを組んでレコーディングが行われていることも、より好ましい成果をもたらしているようにおもわれます。
また、音声は SACD 化に際してオリジナル・マスターよりリニア PCM で収録、SACD はステレオ再生、5.1 マルチチャンネル再生にも対応しております。
ピリオド・アプローチのふんだんな研究成果を踏まえて、ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送響と生み出したピュアでリアルなブラームス。これからの方はもちろんのこと、すでに DVD で御体験済みの方々にも、あらためて広くお聴きいただけることを願ってやみません。

※[おことわり]
当アルバムのインレイ、ならびにブックレットの表記上、ライヴ録音となっておりますが、レーベルに確認しましたところ、既発 DVD と同一の音源からの製作であり、セッション収録であるとのことです。また、表記の訂正予定はないとのことです。あらかじめご了承願います。
93 263
¥2400
ヴォルフガング・リーム(b.1952):
 (1)変容=オーケストラのための音楽(2002)
 (2)変容 2 =オーケストラのための音楽(2005)
 (3)変容 3 =オーケストラのための音楽(2007/ 2008)
 (4)変容 4 =オーケストラのための音楽(2008)
(1)(2)クリスティアン・アルミンク(指揮)
(3)(4)マティアス・ピンチャー(指揮)
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
好評のヘンスラーのリーム・ディション最新盤、アルミンク&マティアス・ピンチャー登場、リームが描く、この世のカオスから秩序への変容

録音:(1)2006年12月4-7日 (2)2007年10月18-19日 (3)(4)2008 年 11 月 29 日

ヘンスラーのひそかな人気シリーズ、ヴォルフガング・リーム作品集最新盤。今回は注目のアルミンクの登場です。暗闇に一筋の光が差すような、一音から始まる「変容」、牧歌的な三度の和音から始まる「変容 2」では、緊張の糸が気持よく張り詰めたアルミンクの指揮が光ります。続く「変容 3」は音量が大きくなり、「変容 4」では冒頭から激しい描写やリズムが顕著にあらわれるようになります。作曲家でもあるピンチャーの構築力が光ります。
暗闇から始まったこの世がカオスから激しい爆発や衝突を経ながらも、最後は徐々に秩序だっていく変容の様子がオーケストラによって見事に再現されています。
93 262
¥2400→¥2190
「ユリアーネ・バンゼ / ペル・アモーレ~オペラ・アリア集」
 ・モーツァルト:
  「コジ・ファン・トゥッテ」
   ~向こう見ずな人たちね...岩のように動かず
 ・モーツァルト:
  「フィガロの結婚」
   ~スザンナはまだ来ない...幸せな日々はどこへ行ってしまったの
 ・ウェーバー:
  「魔弾の射手」
   ~あの人を知らぬうちは、
    眠りもたやすく訪れたのに...聖き歌よ、静かに静かに !
 ・チャイコフスキー:
  「エフゲニー・オネーギン」~たとえ死んでもいいの(手紙の場)
 ・スメタナ:
  「売られた花嫁」
   ~とうとうひとり...まわりのものが何とみんな気ぶせく
 ・プッチーニ:「ラ・ボエーム」~ええ、私の名はミミ
 ・プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」~わたしのお父さん
 ・マスネ:
  「マノン」
   ~さあ!彼のためにそうしなくては...さようなら,
    私たちの小さなテーブルよ
 ・ビゼー:
  「カルメン」~何を恐れることがありましょう(ミカエラのアリア)
 ・グノー:「ファウスト」~なんと美しいこの姿 ( 宝石の歌 )
ユリアーネ・バンゼ (S)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー
クリストフ・ポッペン(指揮)
大人気の名花バンゼが haenssler に登場!甘美!絶美!名オペラ・アリア集

録音:2010 年 3 月 22 日 -3 月 25 日、2010 年 7 月 12 日ザールブリュッケン、コングレスハレ(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、57’25”

清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱりだこの人気ソプラノ、ユリアーネ・バンゼが haenssler に登場。それも、まるごと一枚、オペラの名アリアばかりがたっぷりと収められ、バンゼの魅力全開の内容となっています。
「わたしのお父さん」「わたしの名はミミ」といったプッチーニのナンバー、グノーの「宝石の歌」と選曲もたいへんチャーミングなこのアルバム。ここで万全のサポートを務めるのはバンゼの夫君ポッペン率いるドイツ放送フィルハーモニー。まさに「婦・ 唱夫・ 随」という趣きの仕上がりとなっております。

HMF

HMC 902075
¥2600→¥2390
ブラームス:
 (1)ヴァイオリン協奏曲 op.77
 (2)弦楽六重奏曲 第 2 番 op.36
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/‘スリーピング・ビューティ’
  1704 年ストラディヴァリウス)
(1)ダニエル・ハーディング(指揮)
 マーラー・チェンバー・オーケストラ
(2) [Vn] イザベル・ファウスト、
  ユリア=マリア・クレッツ
 [Vla] ステファン・フェーラント、
  ポーリーヌ・ザクセ
 [Vc] クリストフ・リヒター、
  シェニア・ヤンコビチ
イザベル・ファウスト最新盤はブラームスのコンチェルト!ブゾーニのカデンツァを採用。ハーディング指揮、マーラー・チェンバー・オーケストラとの共演による注目の演奏

録音:1 2010 年 2 月(Sociedad Filarmonica( ビルバオ ))、 2 2010 年 9 月(テルデックス・スタジオ ( ベルリン ))74'55"

近年目を瞠る充実ぶりの女性ヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。前作のバッハも世界中で非常に高い評価を得ています。そんなファウストの待望の新録音は、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。ファウストによるブラームスというだけでも心躍るのに、ハーディング指揮によるマーラー・チェンバー・オーケストラとの共演となれば、さらに期待が高まります。ヴァイオリン・ソロの冒頭から、ファウストの高度の集中としなやかさに耳を奪われます。第 2 楽章での高音による旋律では、ファウストの繊細かつ芯のある美音が冴えわたります。第 3 楽章で見せるエネルギー、それでいてどこか可憐な風合いもある表情はファウストの魅力全開です。全体を通してハーディングの巧みな造形が光る音楽運びも見事です。なお、ファウストは、ブゾーニのカデンツァを採用。「表情豊かで、作品への畏敬の念に満ち、構造的には単純ながらオリジナリティに溢れ、ブラームスらしさを保ちつつも、ヴァイオリニストの技量の見せどころもちりばめられている」とファウスト自身が熱く語るブゾーニのカデンツァ、注目です。カップリングの弦楽六重奏曲は、繊細な冒頭から見事なアンサンブル。マーラー・チェンバーの若手奏者のほか、ナヴァラやフルニエに師事したクリストフ・リヒターなど世代を超えたメンバーによる演奏で、親密でロマンティックな名曲をたっぷりと聴かせます。
HMC 902060
¥2600
リスト:
 トリスティア(オーベルマンの谷より)~ピアノ三重奏曲版、
 ノンネンヴェルトの僧房(Vn と Pf)、
 忘れられたロ マンス(Vn と Pf)、
 エレジー第 1 番(Vc と Pf)&第 2 番(Vn と Pf)、
 悲しみのゴンドラ(エレジー第 3 番)(Vc と Pf)
スメタナ:ピアノ三重奏曲 op.15
トリオ・ヴァンダラー
 [ジャン=マルク・フィリップス・
   ヴァイジャベディアン(Vn)、
  ラファエル・ピドゥ(Vc)、
  ヴァンサン・コック(Pf)]
円熟のトリオ、トリオ・ワンダラーが展開する薫り立つロマン、熱く濃厚なアンサンブル

円熟のトリオ、トリオ・ヴァンダラーによるリストとスメタナ作品集。スメタナのピアノ三重奏曲は、娘の死の悲しみの中で書かれました。冒頭の苦しみにもだえるようなパッセージから物凄い緊張感。続いて怒濤のように入るチェロもピアノも圧倒的で、作品に込められた激しい哀しみ、怒り、そして深い愛を、トリオ・ヴァンダラーのメンバーたちは濃密なアンサンブルで聴かせます。えもいわれぬ恍惚が香り立つリスト作品の数々ですが、時として死神の凍りつくような美しい微笑を垣間見せます。骨の髄までとろけてしまいそうな熱さと情念に満ちた 1 枚です。
HMC 902076
¥2600→¥2390
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 第4番ハ長調 K.157
 第17番変ロ長調 K.458『狩』
 第22番変ロ長調 K.589
エルサレム弦楽四重奏団
 〔アレクサンダー・パヴロフスキー (Vn1)
  アミハイ・グロス (Vn2)
  セルゲイ・ブレスラー (Vla)
  キリル・ズロトニコフ (Vc)〕
きらきらと瑞々しい音楽性輝きを増したエルサレム弦楽四重奏団最新盤!

録音:2010 年 2 月

1993 年結成のエルサレム弦楽四重奏団の最新盤。ハルモニアムンディのデビュー盤のハイドンでも彼らが古典派の世界をきっちり演奏できる正統派であることは証明済みですが、デビューから経験を重ねた今取組んだモーツァルトの出来栄えは格別。各パート奏者の音程がピチっとはまっており、気持ちのよいモーツァルト。緩徐楽章でみせる気品に満ちた音楽性には圧倒されます。アレグロ楽章での心地よい快活なスピード感、なにより 4 人の間に流れるテンポ間が一糸乱れることなく存在しています。これからますますたのしみな弦楽四重奏団です。
HMA 1955185
¥1500→¥1390
クセナキス:「プレイアデス」
 (1)混合
 (2)金属
 (3)鍵盤
 (4)太鼓
国立ストラスブール打楽器集団
 〔ジャン=ピエール・ベドヤン、
  ガブリエル・ブーシェ、
  クリスティアン・アムイ、
  ナカムラケイコ、
  クロード・リク、
  ゴルジュ・ファン・グフト〕
クセナキスによる原始の世界ハルモニアムンディの名盤、復活!

6 人の打楽器奏者が繰り広げる、原始的かつ高尚なリズムの世界。ハルモニアムンディが 20 年以上前にリリースした衝撃の名盤が HMA から復活!
6 人の名手が繰り広げる不思議な世界を堪能して下さい。音楽の重要要素であるリズムをこれほどまでに体感できる音楽はそうないでしょう。
=作品に対するクセナキス自身の言葉(抜粋):「私はこの作品で 2 つの試みをしている。第 1 に、西洋的でなく、マリンバなどの楽器で演奏可能な音階をまず作ること。ここに聴こえてくる音階は不思議なことに限りなく古代ギリシア、中東、インドネシアの音階と似通ったものとなっている。しかしこの私の音階は、古より伝わるものとは違って、オクターブの概念や、音階の途中でシンメトリーになるような構造をもっていないため、多声部が重なり合うと、補遺的なハーモニーの世界が生まれる。また、第 2 の試みは、微分音による 19 の音高をもつ Sixxen という金属製の打楽器を作り、これを用いることである。さらに、6 人の打楽器奏者たちは一瞬たりともユニゾンにならないということも念頭においている。」
HMX 2901920
(カタログ付 特価 CD)
¥1490
マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」 サラ・コノリー (Ms)
ディートリヒ・ヘンシェル (Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャンゼリゼO.
ヘレヴェッへの鮮烈なマーラー

オリジナル楽器初の「子供の不思議な角笛」で、発売当初大変な話題になった名盤がカタログ付きで再登場。
ヘレヴェッヘの異常なほど苛烈なアプローチはいつ聴いても鮮烈。オリジナル楽器の繰り出す清新な響きの持ち味も相俟って、この歌曲をトータルに彩る軍楽調の箇所のなんとも刺激的なこと!その一方でバッハにも相通じるハーモニーの美しさは、まぎれもなくヘレヴェッへのもの。「美しいラッパが鳴り響くところ」など、どこからともなく怪しく退廃的な色香が匂い立ち、こ惑的な表情が濃密に折り重なってゆきます。さらに当代随一、合唱音楽のスペシャリストとして、もはや “人の声” だけが織り成す美を究めているからでしょうか。マーラー・イヤーに嬉しいカタログ CD の登場です。
HMX 2907280
(カタログ付 特価 CD)
¥1490
モーツァルト:
 夜の音楽
 セレナーデ K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
 アダージョとフーガ ハ短調 K.546
 メヌエット ハ長調 K.485 a
 セレナーデ ニ長調 K.239 「セレナータ・ノットゥルナ」
 音楽の冗談 K.522
アンドルー・マンゼ(指)
イングリッシュ・コンソート
未踏のモーツァルト!

マンゼとイングリッシュ・コンソートの記念すべき初録音盤。世界で一二を争う名曲、アイネ・クライネ・ナハトムジークをメインにもってきているあたりに、マンゼの自信がたっぷりあらわれているというもの。これがとにかく超カッコイイ!!!スピード感があって、ドライブの良いキレ冴えがあって、その上ほのかな甘さを含んだ上質の旨みがある、滴る果実の果汁のようなもの。おそらく弾いている方もめっぽうエキサイティングだったんでしょう、聞いていてスリリングな掛け合いの中に引き込まれるような思いがします。もちろん他の曲だって絶品無比!67 分最先端のモーツァルトの刺激にどっぷり漬かれます。
HMC 902064
¥2600→¥2390
J.S. バッハ:「フーガの技法」
 (1)コラール「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」(BWV 38)
 『フーガの技法』
 (2)コントラプンクトゥス ( 以下 CP)1 (4 声~2 つの Vn による)
 (3)CP2 (4 声~チェンバロによる )
 (4)CP3 (4 声~Ob, テノー ルOb, Trb, Fgによる)
 (5)CP4 (4声~トゥッティによる)
 (6)8度のカノン(2声~チェンバロによる)
 (7)CP5 (4声~トゥッ ティによる)
 (8)CP6 (4 声~トゥッティによる)
 (9)CP7 (4 声~チェンバロ、2 つの Vn、Vla, Vc による)
 (10)10 度のカノン(2 声~VnとVlaによる)
 (11)CP8 (3声~Vn, Vla, Vcによる)
 (12)CP9 (4声~トゥッティによる)
 (13)CP10 (4声~2つのVn, Vla, Vc による)
 (14)CP11 (4 声~トゥッティによ )
 (15)12 度のカノン(2 声~Vn, Vc による)
 (16)CP12-a (4 声~トゥッティによ る)
 (17)CP12-b ( チェンバロソロによる)
 (18)CP 13-a(Ob, tenor oboe, Fg による)
 (19)CP 13-b(Vn, Vla, Vc による)
 (20)反行形 による拡大カノン(Vn, Vla, Vc による)
 (21)CP18/ 3 つの新主題による未完フーカ
ベルリン古楽アカデミー
 (BWV 38コラール演奏:
  ラファエル・アルパーマン
   (オルガン))
ベルリン古楽アカデミー待望の新譜はバッハが残した「知」の結晶、フーガの技法!これ以上ないくらいにエキサイティングな演奏の登場!!

録音:2009 年 10 月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)

「フーガの技法」というと、ついしかめっ面でバッハが築いた対位法の複雑な砦に頭から突っ込んで迷ってしまいそうになりますが、ベルリン古楽アカデミーの面々の手にかかると、なんとエキサイティングに響くことでしょう!もちろん、バッハが知の限りを尽くした線と線、点と点のからみあいが織り成す堅固な形式はもちろんまったく損なわれておりません。「ああ、これが主要主題でこちらが対旋律だな」とわかる演奏は多々あれど、これだけ主要主題と対旋律の双方が拮抗しながらお互いの効果を高め合い、緊張感とエキサイティング性、そして崇高なまでの「美」を保った演奏は他ではなかなか得難いものといえるでしょう。バッハが残した知の迷宮にメンバーも全力で応え、楽器の編成もそれぞれの曲が効果的に響くように考えられていることがよくわかります。BWV38 のコラールが最初に収録されていますが、これは原調ではなく、ニ短調で演奏されており、聴き手にとって「フーガの技法」のよき導入になるのでは、というメンバーの考えに基づくもの。メンバーの意見によると、バッハがこのフーガの技法を書くときにこの主題が頭の中にあったかどうかはわかりませんが、主題の構造に類似性が認められるといいます。また、メンバー全員、実際の録音の時にもまずこの曲を聴いてからでないとフーガの技法に入れないこともあったとか。古楽界の雄、ベルリン古楽アカデミーの面々が真剣勝負で挑む、バッハが残した「知」の果てることなきゲームの目撃者となってください!
HMC 902063
¥2600→¥2390
シューベルト:歌曲集
 (1)夜と夢 D827 (2)盲目の少年 D833
 (3)あこがれ D637 (4)墓堀人の歌 D869
 (5)私はすべての安らぎを奪われて D876
 (6)老年の歌 D778 (7)墓掘り人の郷愁 D842
 (8)月に寄す D193 (9)5 月の夜 D194
 (10)シルヴィアに D891 (11)セレナード D889
 (12)羊飼と騎馬の人 D517 (13)夏の夜 D289
 (14)収穫の歌 D434 (15)秋の歌 D502
 (16)愛らしい星 D861 (17)恋人に D303
マティアス・ゲルネ(バリトン)
アレクサンダー・シュマルツ(ピアノ)
しずかにしずかにゲルネが歌い紡ぐ、シューベルトの世界、アレクサンダー・シュマルツのピアノが光る

録音:2008 年 9 月

知的なバリトン、ゲルネ待望のシューベルト新譜。ヴィブラートは控えめながらも振幅に富んだよく響いた声で、冒頭の「夜と夢」から魅了されます。ビロードのようにつややかな声で、静かに静かにシューベルトが描いた世界を私たちの目の前に立ち昇らせてくれます。言葉の一つ一つに明確なイメージを感じさせる歌唱は、さすがとしか言いようがありません。シューマン音楽大学で教鞭をとる傍ら、世界各地でマスタークラスを開講する、シューベルトなどのリートを伴奏させたら世界一のシュマルツのピアノが、ゲルネにぴたっと寄り添い、ゲルネが語るイメージに豊かな背景を添えます。
HMC 902077
(1CD+ボーナスDVD)
¥2600→¥2390
ヘンデル:オペラ・アリア集
 「ゴールのアマディージ」、「アグリッピーナ」、
 「リッカルド・プリーモ」、「エジプト王トロメーオ」、
 「オルランド」、 「ロドリーゴ」、「ラダミスト」、
 「ロデリンダ」*、「ソザルメ」*
  からのアリア集
★ボーナス DVD:メイキング映像付(約 15 分)
ベジュン・メータ(カウンターテナー)、
*はローズマリー・ジョシュア(S)との
 デュエット
ルネ・ヤーコプス(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
カウンターテナー界のスターにして、シュタルケルの録音プロデューサーも務めたマルチな歌手ベジュン・メータ、ハルモニアムンディ・デビュー!伴奏は豪華にもヤーコプス率いるフライブルク・バロック・オーケストラ!

録音:2010 年 3 月/NTSC,リージョン・フリー

1968 年生まれのアメリカのカウンターテナー、ベジュン・メータのハルモニアムンディ・デビュー盤。シュタルケルの 5 回目のバッハ:無伴奏チェロ組曲録音のプロデューサーも務めたという異才。ジョージ・ベンジャミンが彼を主役にしたオペラを書いているなど、世界が注目する才能です。カウンターテナーというと、どこか声の奥に硬さがある歌い手などなかなかむずかしい面も有りますが、メータの歌唱は男性ならではの力強さと透明感を完璧にあわせもった天性のカウンターテナー。高い音域ではますますやわらかく、低い声でも自然さを失わない歌唱は驚異的です。ヤーコプス率いるフライブルク・バロック・オーケストラの伴奏もメータの劇的な歌唱をこれでもかと煽り盛り上げます。メータが楽しげに歌う姿が魅力的なメイキング映像つき。優れた歌手を見出す天才ヤーコプスがメータを絶賛して語る姿も印象的です。
HMU 907498
¥2600
モーツァルト:鍵盤曲集 vol.2
 (1)ソナタ ハ長調 K.330 (2)ロンド イ短調 K.511
 (3)ロンド ニ長調 K.485 (4)アダージョ ロ短調 K.540
 (5)ソナタ ハ短調 K.457
クリスティアン・ベズイデンホウト
 (フォルテピアノ)
天才ベズイデンホウト、モーツァルト・ソロ作品集第 2 弾、鮮烈なハ短調ソナタ!!

使用楽器:Paul McNulty, Divisoc, Czech Republic, 2008; after Anton Walter’Sohn, Vienna, c.1802)
録音:2010 年 1 月

モーツァルトの再来とも賞される天才フォルテピアノ奏者ベズイデンホウト、待望のソロ第 2 弾の登場。これしかありえないような自然なテンポ設定、気持ちよいくらいにはまっているデュナーミクの付け方、聴き手にとっても必然的かつ絶妙な間の取り方など、何度も聴いたことのある作品たちの音符ひとつひとつが鮮やかに香りたちます。イ短調のロンドの語り口の巧さは絶品です。ハ短調ソナタの有名な冒頭では一変、現代ピアノで聴くよりも表情がダイレクトに伝わってきます。ロ短調のアダージョでの慟哭と、音と音の間に流れる空気に、このベズイデンホウトという演奏者の底知れぬ魅力をみます。演奏者の息遣いまでをも巧みにとらえた録音も秀逸。フォルテピアノという楽器がもつ無限の表情と可能性を感じる 1 枚でもあります。
HMC 902086
¥2600
ブラームス:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 op.2
 スケルツォ ホ短調 op.4
 ピアノ・ソナタ ハ長調 op.1
アレクサンドル・メルニコフ
 (ピアノ/ 1875 年ベーゼンドルファー)
ブラームス像に新たな光、メルニコフ渾身のブラームス初期作品集、1875 年製ベーゼンドルファーの魅惑の音色

録音:2010 年 5 月

ブラームス最初期のピアノ作品集。ここに収められている二つのソナタを作曲した時(1852 - 53年)、ブラームスはまだ19歳でした。ブラームスは、作曲当時、シューマンの前でこのソナタを演奏し、シューマンがこれを受けて「新しい道」と題してブラームスに関する美しい評論を書いた、音楽史上大きな作品です。ベーゼンドルファーによる演奏はメルニコフ自身が熱望したもの。きわめて柔らかな弱音から力強いフォルテでのいぶし銀のような音色、また情緒たっぷりのところで豊かに香り立つ詩情あふれる音色など、メルニコフは楽器を完全に手の内に入れてブラームスの充実の初期作品群を弾き切っています。ブックレットにメルニコフがコメントを寄せているので、以下に抜粋編集掲載させていただきます。
=ハンガリー舞曲第 1 番の作曲家自身のピアノ演奏による記録(音質の面では極めて貧相ではあるが)を聴くと、ブラームスにとって、ハンガリー色というものが重要な要素であったことが窺われる。ルバートやアクセントの付け方、さらにそれを拡大して大きな形式のものにも適用することができよう。=
=ブラームスをどのピアノで弾くべきか、という問題は、それほど重要なものとして取り上げられることは比較的少なかったというべきであろう。ピアノ協奏曲の第 2 番に関して、モダンのスタインウェイもしくはベヒシュタインというブラームス自身による楽器の選択についての記述が残されている。19 世紀後半、堅固な鋼鉄のフレームに囲われたスタインウェイ社のピアノは、調律の手間が既存のピアノに比べて格段にかからなくなったため、ヨーロッパ中を席巻していた。さらに、ウィーンのピアノに関して、ブラームスは批判的であった。しかし、1853 年に初めてクララ・シューマンとロベルト・シューマンの前で自作のソナタを弾いたとき、ブラームスはウィーンの楽器を弾いていた。この時の演奏を聴いたシューマンが後に「新しい道」と題してブラームスを絶賛する美しい評論を書いたことは有名である。時のうつろいとともに、文化的にも美的にも価値観というものは変化しつづける。演奏者としても、そして聴く者も、「正しい」ことを見つける術は存在していないのである。=
メルニコフがここで私たちに提示してくれる音色の香り高さと演奏の力強さ、そして強く意識されたハンガリー色が、一つの新しいブラームスの世界を見せてくれていることは間違いありません。

HM Gold

HMG 501858
(2CD)
¥2200→¥1990
マーラー:交響曲第 8 番「千人の交響曲」 ケント・ナガノ(指)
ベルリン・ドイツ交響楽団
シルヴィア・グリーンベルク(S)
リン・ドーソン (S) サリー・マシューズ(S)
ゾフィー・コッホ (A) エレナ・マニスティナ (A)
ロバート・ギャンビル (T) デトレフ・ロート (Br)
ヤン=ヘンドリク・ロータリング (Bs)
ベルリン放送合唱団
ライプツィヒMDR放送合唱団,
ヴィンツバッハ少年合唱団,
ジーグルト・ブラウンズ (Org)
今年はマーラー・イヤー!ケント・ナガノのマーラー第 8 番、HM Goldで復活

録音:2004 年 4 月 29 日 -5 月 2 日、ベルリン

ケント・ナガノのマーラー交響曲第 8 番!発売当時は SACD ハイブリッドの発売で、演奏の内容と、さらに音質でも世間をとどろかせた名盤が復活です。今回は通常盤での復活ですが、それでもやはり録音の良さは圧倒的。ヘルデン・テノールの雄、ギャンビルや近年評価が高まったコッホなど、当時の若手・ヴェテランを適材適所に配置した歌唱陣もあらためて注目です。ケント・ナガノの知性と爆発力を備えた音楽に、オーケストラも万全にこたえています。今なお衝撃の名盤を、是非ご堪能下さい。

HELICON

HEL 029634
(2CD)
¥3200→¥2890
マーラー:交響曲第 2 番ハ短調「復活」 バルバラ・キルダフ(S)
クリス タ・ル ートヴィヒ(Ms)
テルアビブ・フィルハーモニー合唱団
スティーヴン・スローン(合唱指揮)
リナト・ナショナル・コーラス
スタンリー・スペルベル(合唱指揮)
イヒュドゥ合唱団
アヴネル・イタイ(合唱指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
録音: 1989 年 2 月 27 日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ )/ステレオ、85’00

イスラエル・フィルのライヴ・シリーズで注目を集める helicon より、マーラー生誕 150 周年アニヴァーサリーに絶好のアルバムがリリースされます。レヴァインがイスラエル・フィルを指揮したマーラーの交響曲第 2 番は、1989 年にテルアビブにおいてライヴ・レコーディングされたものです。
♪レヴァインのマーラー録音♪
1943 年生まれ、現在、MET を拠点に世界有数の指揮者として活躍するジェイムズ・レヴァインは、1974 年から 80 年にかけて RCA にマーラーの 8 つの交響曲のセッション録音を行っています。これら一連のアルバムは、当時のマーラー受容をけん引するおおきな役割を担い「、マーラー指揮者」レヴァインのキャリアを不動ものとしたばかりでなく、今日においてなお、ファンのあいだで強く支持されています。
♪念願のリリース、レヴァインの「復活」♪
若き日にレヴァインがシカゴ響、フィラデルフィア管、ロンドン響と 3 つの名門オケを振り分けて録音したマーラーのアルバムは、たくみな音楽運びと精緻をきわめたアンサンブルとで作品の魅力をダイレクトに示してすぐれた内容でしたが、どういうわけか第 2 番と第 8 番の 2 曲は録音されなかったので、このたびのライヴによる第 2 番の登場はまさに快哉をもって迎えられるのではないでしょうか。
♪イスラエル・フィルによるマーラーの「復活」♪
イスラエル・フィルは、名ヴァイオリニスト、フーベルマンにより、ヨーロッパ各地でユダヤ系であることを理由に解雇された楽員などを募り1936 年に創設されたオーケストラ。設立当初より弦楽セクションは世界のトップクラスと肩を並べると云われてきましたが、同時にまた、このオーケストラがマーラーに寄せる共感は特別なものがありました。
ちなみに、イスラエル・フィルは、マーラーの「復活」を 1967 年にバーンスタインの指揮で第 5 楽章のみをヘブライ語歌唱でライヴ録音、1988 年 10 月にズービン・メータ指揮でライヴ録音、1994 年にも同じくメータ指揮でセッション録音しています。
メータのライヴ録音から 4 カ月、レヴァインがイスラエル・フィルを指揮した「復活」もまた、声楽の扱いにも非凡なセンスを示すマエストロのもと、ライヴの熱気と緊張感を孕みつつ、情熱的で集中力の高い演奏内容が期待されるところです。
♪名メッツォ、ルートヴィヒが歌う「原光」♪
ここで第 4 楽章「原光」を歌うメッツォは、クリスタ・ルートヴィヒ。ルートヴィヒの歌う「復活」といえば、1975 年のメータ指揮ウィーン・フィルとのセッション録音における深く気高い歌唱がマーラー・ファンには記憶されていますが、当夜の模様を伝えるイスラエルの日刊紙「ハアレツ (Ha'aretz)」によるレビューによれば、「1928 年生まれのルートヴィヒはこの録音時点で 65 歳を迎えていたけれども、その存在感は比類がなかった」と伝えられていたことを付記しておきます。

=トラック・タイム= I .22’09” +II .10’40” +III .11’03” +IV .4’55” +V .36’13” = TT.85’00”
HEL 029636
(2CD)
¥3200→¥2890
[CD 1] 42’52”
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
[CD 2] 60’48”
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83*
=アンコール=
 J. シュトラウス2世/アルフレート・グリュンヘルト編:
  「こうもり」序曲 ( ピアノ独奏版 )
 シューベルト:即興曲第4番変イ長調 D 899-4
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13「悲愴」~第3楽章
ルドルフ・ブッフビンダー (P)*
ミーシャ・ハラン(チェロ独奏)
ズービン・メータ(指)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
名手ブッフビンダー独奏、巨匠メータ & イスラエル・フィル円熟の顔合わせによるブラームスのピアノ協奏曲ライヴ

録 音:2009 年 10 月テルアビブ、マン・オーディトリアム ( ライヴ・デジタル )/ステレオ、101’55”

指揮のメータ、ピアノのブッフビンダー、それぞれ過去に異なる顔合わせでブラームスのピアノ協奏曲に取り組んできたふたりが、十分な時間を重ねて円熟を迎えたいま、ここにあらたなアルバムをリリース。2009 年 10 月にテルアビブでおこなわれた注目のライヴです。
♪メータ得意のブラームス
当時 30 代後半だった 1976 年に、ズービン・メータはウィーン・フィルとブラームスの第 1 交響曲をセッション録音したのを皮切りに、1979 年から 1982 年にかけて、当時音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルと交響曲全曲をセッション録音、さらに 1992 年 10 月にイスラエル・フィルとも一挙に交響曲全曲をセッション録音しています。また、イスラエル・フィルが創設 60 周年を迎えた 1996 年には、ガラ・コンサートにおける第 2 交響曲のライヴ・レコーディングもおこなっています。
このように 2 度の交響曲全集を完成させた実績が示すように、メータはブラームスをたいへん得意にしているようで、ヴァイオリン協奏曲のほか、ピアノ協奏曲についても複数のレコーディングをおこなっています。
♪メータ指揮によるブラームスのピアノ協奏曲
メータはピアノ協奏曲第 1 番を、1976 年にルービンシュタインの独奏でイスラエル・フィルとセッション録音、1979 年にバレンボイム独奏、ニューヨーク・フィ初期作品ながら、当時の一般的な協奏曲の概念からみて、すでに重厚長大でシンフォニックな作りをみせる第 1 番、もっとも脂の乗っていた時期に書かれ、構成の点でも交響曲のように 4 楽章形式をとる第 2 番と、いずれも「ピアノ独奏つきの交響曲」という指摘でも有名なブラームスのピアノ協奏曲。
メータはピアノ協奏曲第 1 番を、1976 年にルービンシュタインの独奏でイスラエル・フィルとセッション録音、1979 年にバレンボイムの独奏でニューヨーク・フィルとセッション録音しています。いっぽう、ピアノ協奏曲第 2 番も、1967 年にアシュケナージの独奏でロンドン響とセッション録音、1979 年にバレンボイムの独奏でニューヨーク・フィルとセッション録音という具合に、第 1 番、第 2 番それぞれ 2 度ずつレコーディングしているので、このたびはメータにとって 30 年ぶり 3度目の録音ということになります。
♪名手ブッフビンダーによるブラームスの協奏曲再録音
1946 年チェコのリトムニェジツェに生まれたルドルフ・ブッフビンダーは、ウィーンに学んだオーストリアのピアニスト。ベートーヴェンのピアノ・ソナタならびにピアノ協奏曲全曲、モーツァルトのピアノ協奏曲全曲、ハイドンのピアノ・ソナタ全曲などをレパートリーの中心に据え、高い評価を得ています。
おもにこうしたドイツ系の演目でキャリアを築き上げてきたブッフビンダーですが、ブラームスのピアノ協奏曲を、いずれもアーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管とライヴ録音しており、録音年について第 2 番が 1998 年、第 1 番が 1999 年だったので、ブッフビンダーにとってほぼ 10 年の時をおいての再録音ということになります。
♪ブッフビンダーとメータ、円熟を迎えた大家と巨匠の顔合わせ2010 年秋におこなわれた来日公演の記憶もあたらしいメータ率いるイスラエル・フィル。1961 年に急病のオーマンディの代役で指揮台に立って以来、1969 年にミュージック・アドバイザーに就任、1977 年より音楽監督、1981 年より終身音楽監督を務めて今日に至るメータとイスラエル・フィルとの強固なきずなには、半世紀にもおよぶその歴史のなかで、5 大陸にまたがるツアーを通じて、すでに 2000 回を超えるコンサートを敢行していることからも想像以上のものがあります。
このアルバムの収録時点で還暦を迎えていたブッフビンダーのピアノもまた、ますます円熟味を増しているものと思われるほか、ここでは、大家ブッフビンダーと巨匠メータ、作品への愛情と理解を深めてきたもの同士ならではの対話が期待されるところで、たいへん楽しみな内容といえるでしょう。

HUNGAROTON

HSACD 32509
(SACD HYBRID)
¥2500
バルトーク:
 ・ラプソディ第1番 BB 94b, Sz 87
  I.ラッシュー / II.フリッシュ(第1稿)
 ・ラプソディ第 2 番 BB 96b, Sz 90
  I.ラッシュー / II.フリッシュ(第2稿)
 ・ヴァイオリン協奏曲第 2 番 BB 117, Sz 112
  I . アレグロ・ノン・トロッポ /
  II . アンダンテ・トランクィッロ / III . アレグロ・モルト(第2稿)
 [ ボーナス・トラック ]
  ・ラプソディ第1番~II . フリッシュ(第2稿)
  ・ヴァイオリン協奏曲第 2 番~III . アレグロ・モルト (第1稿)
  ・ラプソディ第2番~II.フリッシュ(第1稿)[*世界初録音]
バルナバーシュ・ケレメン (Vn)
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
ゾルターン・コチシュ(指)
コチシュ& ハンガリー国立フィル最新作、異稿もすべて収録!!ケレメンの弾くヴァイオリン協奏曲 & ラプソディ

収録時期:2010 年 8 月 31 日( ラプソディ第 1 番 )、2010 年 8 月 31 日 -9 月 1 日( ラプソディ第 2 番 )、 2010 年 9 月 2-3 日( ヴァイオリン協奏曲第 2 番 )
収録場所:ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール ( セッション )
DDD、マルチチャンネル、ステレオ、77’ 39”

SACD ハイブリッド盤仕様。コチシュと手兵ハンガリー国立フィルによるシリーズ最新作は、傑作「ヴァイオリン協奏曲第 2 番」と 2 つの「ラプソディ」。独奏ヴァイオリンには、ハンガリーきっての名手バルナバーシュ・ケレメンを迎えています。

♪バルトークとハンガリーの名ヴァイオリニストたち♪

ピアノを除けば、ヴァイオリンはバルトークにとって生涯ゆかりのあった楽器で、バルトークの周囲にはいつもすぐれたヴァイオリニストたちがいました。
バルトークが 14 歳のとき、ブダペスト音楽院の学生時代に書いた最初のヴァイオリン・ソナタ作品 5 は、同窓のシャーンドル・ケーセギによって初演され、すぐに伝説的ヴァイオリン奏者フバイによっても演奏されています。
シュテフィ・ゲイエルは、初期のヴァイオリン協奏曲の創作の源泉となり、バルトークから作品の献呈を受けてもいますし、さらに、最晩年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタはイェフディ・メニューインとの交流のなかで生み出されたものです。
また、ピアニストとしてバルトークは、室内楽のパートナーとしてフバイ門下のフェレンツ・ヴェチェイ、ティヴァダル・オルサーグ、アンドレ・ジェルトレル、エデ・ザトゥレツキと共演を重ねてもいます。
そうしたなかでもバルトークと特別親密な関係にあったのが、ヨーゼフ・シゲティとゾルターン・セーケイのふたりでした。

♪シゲティ、セーケイ初演による 2 つのラプソディ♪
もともとはヴァイオリンとピアノのために書かれ、ほどなくオーケストラ用に編曲された 2 つのラプソディは、このふたりのヴァイオリニストのために書かれたもの。1929 年 11 月、それぞれ順にヴァイオリン独奏と指揮を、シゲティ & シェルヘン、セーケイ & ドホナーニの顔合わせによって初演されています。
ラプソディは、マジャール語で “ゆっくり” を意味する「ラッシュー」と、“速い” を意味する「フリッシュ ( 英語の Fast)」とによる緩-急の 2 部形式をとっているのが特徴で、すなわち、リスト以来の「ハンガリアン・ラプソディ」の配置を踏襲したものとなっています。いずれも、民俗音楽をベースにした数あるバルトークの作品のなかでも、もっとも洗練され大規模な内容で親しまれています。また、第 1 番ではバルトークの全作品のなかで唯一、ツィンバロンが使用されているのも楽しみな聴きどころといえます。

♪セーケイによって委嘱・初演された傑作ヴァイオリン協奏曲第 2 番♪
第 1 ラプソディのほかに、シゲティがクラリネットのべニー・グッドマンとともに「コンストラスツ」をバルトークから献呈されたのに対して、ヴァイオリン協奏曲第 2 番は、バルトークとより親密なるセーケイとのコラボによって生み出されたもの。
ヴァイオリン・ソナタや、上記ラプソディの作曲を通じて得たもののほか、独奏ヴァイオリンならびにオーケストラ楽器の用法、独創的なオーケストレーションと、それまでの経験のすべてが盛り込まれた内容は、まさに傑作と呼ぶにふさわしい出来ばえです。
ヴァイオリン協奏曲第 2 番は、1939 年にセーケイの独奏、メンゲルベルク指揮のコンセルトヘボウ管によって初演されています。

♪フバイの流れを汲む名手ケレメン♪

ヴァイオリン独奏を担当するバルナバーシュ・ケレメンは、1978 年生まれのハンガリーのヴァイオリニスト。1999 年、ザルツブルクのモーツァルト国際ヴァイオリン・コンクールで第 1 位を獲得し、2002 年にインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールでゴールド・メダルを獲得して、2006 年にハンガリー共和国騎士十字勲章を授与されるという華々しいキャリアの持ち主です。
ケレメンは 6 歳でヴァイオリンをヴァレーリア・バラニャイに師事して、11 歳でフェレンツ・リスト音楽院への入学を許可され、エステル・ペレーニのクラスに入っており、2001 年にディプロマを取得し、音楽院在籍中に、アイザック・スターン、ジェルジ・クルターグ、トーマス・ツェートマイアーらのマスタークラスに参加しています。
ちなみに、ケレメンの師であるエステル・ペレーニはエデ・ザトゥレツキに師事しているので、ケレメンもまたフバイの系譜に連なるヴァイオリニストということになります。

♪世界初録音を含む異稿も収録♪
なお、本アルバムにはボーナスとして、ヴァイオリン協奏曲、ラプソディとも、現行版とは別に異稿も収められています。CD プレーヤーのトラックをプログラミングすることで、自由に作品を楽しめるようになっており、このあたり、バルトークの作品すべてを網羅すると自負する当シリーズならではのうれしい配慮といえるでしょう。
HCD 32641/2
(2CD)
¥4600
コダーイ:男声合唱曲全集
 スターバト・マーテル/夕べの歌/
 イエス自らを示したもう/泣くのはおよし/
 聖イシュトヴァーン王への賛歌/ナーンドル の夜警/
 カンティオ・オプティマ/農夫たちの合唱/呪文/
 美系のトミー/来い、盗賊よ/二年か三年の間/
 ブドウが熟 し/私を妬む者かくも多く/誰と結婚しよう/
 仔馬に/カラード地方の歌/へい、ビュンゲジディ・バンディ/
 酒飲み歌/ 居酒屋の歌/4つの兵士の歌/4つの軽騎兵の歌/
 兵士の歌/正しくかたくななものを/
 ファーイ・アンドラーシュの思 い出/フスト/
 ハンガリー民族に/孔雀は飛んだ/標語/
 自由の賛歌(マルセイエーズ)/フランスの変容に向けて/
 囚 われの国の息子/国民の歌/
 1848 年の精神による3つの民謡/生か死か/神の奇跡
イシュトヴァーン・ホルヴァート、
サボルチ・チャヤーギ (Ten)
サボルチ・ボグナール (Br)
ペーチ打楽器アンサンブル
タマーシュ・ラクネル(指)
ベーラ・バルトーク男声合唱団
お待たせしました。最新録音、名団体によるコダーイ男声合唱曲全集

[ 録音 :2010 年ドラ・スタジオ(ペーチ)]/DDD、53’38”、51’38”

フンガロトン・レーベルのカタログ中、最も人気が高く問い合わせの多いのがコダーイの合唱曲。ようやく最新録音が登場、それも男声合唱曲全集という合唱関係大喝采のアルバムです。コダーイの合唱曲はプロ・アマを問わず日本の合唱団で愛唱され、隠れたヒット曲となっています。コダーイの音楽は骨太ながら、バルトークと比べて温和で陽性、合唱としての生理にかなった書法が光ります。民謡やフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」のコダーイ風編曲も非常に面白く、合唱好きにはたまらない内容となっています。1945 年創設のベーラ・バルトーク男声合唱団 1990 年にタマーシュ・ラクネルが指導するようになってめきめきと頭角を現し、ヨーロッパのコンクールに多数入賞している実力派。お国ものならではの素晴らしさです。
HCD 32568
¥2300
リスト歌曲集(異版も含む)
 3つのペトラルカのソネット(1847)☆
 喜びに満ち、苦しみに満ち(ゲーテ詞)#
  (初版(1844)/第2版(1848)/第3版(?))
 優しく響け、わが歌よ(ノルトマン詞)#
  (初版(1848)/第2版(1860))
 天上から来たあなた(ゲーテ詞)#
  (初版(1843)/第2版(1856)/第3版(1860))
 おお、わたしがまどろむとき(ユゴー詞)*
  (初版(1844)/第2版(1860))
 3つのペトラルカのソネット(1883)☆
サボルチ・ブリクネル (Ten)
ベルナデット・ヴィーデマン (Ms)
エメシェ・ヴィラーグ (Pf)
リスト・イヤーにさきがけて珍しい歌曲、その異版まで徹底収録

☆=イタリア語 歌唱、#=ドイツ語 歌唱、*=フランス語 歌唱
[ 録音:2009、2010 年フンガロトン・スタジオ ( デジタル・セッション )]/DDD、68’50”

リストは生涯にわたって歌曲も多数作曲していますが、ピアノ曲と異なり、割とシンプルにメロディを朗々と歌わせるものが多いのが特徴。さらに改訂魔だったリストらしく、歌曲もいくつか版が存在するものがあり、ここではそれらがすべて収録されています。なかでも興味深いのが「巡礼の年第2年」の「ペトラルカのソネット」の原曲。これも 1847 年版と 1883 年版があり、ノクターン風でナイーヴな前者と、より複雑化された後者でリストの向上と進歩の過程がみてとれます。
HCD 32670
¥2300
アルフレード・ピアッティ:歌曲集
 娘と私/恋人の哀願/乙女よ語れ/シェイクスピアのソネット/
 夜曲 Op.20 /起きろ、 起きろ!/遠く、ずっと遠くに/別れ/
 おお、つばめ/シチリアーナ Op.19 /カルメラ/
 田舎のシルヴィア/物乞い/私を覚えていて/追憶/
 私は天使にあったと思う/愛のた めいき/夕べの歌/悲しみ
イ・ブリッコンチェロ
 【クラウディア・ニコレ・バンデラ (Ms)、
  レオナルド・デ・リジ (Ten)、
  ピエルルイージ・ルッジエロ (Vc)、
  アンドレア・バッジョーリ(Pf)】
超珍品。チェロのヴィルトゥオーゾの歌曲集

[ 録音 :2010 年 4 月/フンガロトン・スタジオ ]/DDD、72’44”

アルフレード・ピアッティ (1822-1901) と言えば、チェロのヴィルトゥオーゾとして、ヨアヒム率いる伝説の「ベートーヴェン四重奏団(ヨアヒム、エルンスト、ヴィエニャフスキ、ピアッティ)」のメンバーとして知られ、今日でもその教則本や練習曲は愛用されています。当CDは、ピアッティ作品集ながらチェロ曲ではなく歌曲集というのが驚き。それも正真正銘のオリジナル作品で、歌詞もイタリア語詩だけでなく、シェイクスピアやテニスン、ワイアットらイギリスの大詩人の英語詩もあり興味津々。チェロのオブリガーロ付きのものが多いのも名手の作ならでは。彼はヴェルディの友人でしたが、作風はオペラ的でなく、トスティを思わせます。加えて独特のメランコリーに翳り絶美な世界を作り上げています。





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