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第55号マイナー・レーベル新録音新譜(2)



K617

K617 223
¥2400
バッハ:6つのトリオ・ソナタ
 トリオ・ソナタ第 1番 変ホ長調 BWV525
 トリオ・ソナタ第 2番 ハ短調 BWV526
 トリオ・ソナタ第 3番 ニ短調 BWV527
 トリオ・ソナタ第 4番 ホ短調 BWV528
 トリオ・ソナタ第 5番 ハ長調 BWV529
 トリオ・ソナタ第 6番 ト長調 BWV530
ベンジャミン・リゲッティ(Org)
スイスの新しいオルガン 3 台を使い分けたトリオ・ソナタ集

録音:2009/DDD、78’05

バッハのオルガン曲の中でもこの 6つのトリオ・ソナタは、派手さはないものの、いずれも味わい深い曲ばかりです。この CDには、1982年生まれの若いスイスのオルガニスト、ベンジャミン・リゲッティが、ローザンヌのサン・ポール寺院、サン=レジエのラ・シエサ、そしてヌーシャテルのブドリ寺院のオルガンを使用した演奏が収録されています。明るい音色の誠実な演奏で、安心して聞き入ることが出来ます。

キング・インターナショナル

KKC 031
¥2100→¥1890
ラ・フォリア〜佐藤陽子 幻の名演集
 (1)フィオッコ:アレグロ (2)リュリ:ガヴォット (3)パラディス:シチリアーノ
 (4)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ第 5 番 ロ短調 作品 2-5 RV36
 (5)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第 29 番 イ長調 K.305(293d)
 (6)ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第 3 番 ヘ長調 作品 1-12(HWV370)
 (7)クライスラー:プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ
 (8)同:フランクールのスタイルによるシチリアーノとリゴドン
 (9)ファーマー:ホーム・スイート・ホーム
 (10)コレッリ:ラ・フォリア
  (ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番 ニ短調「ラ・フォリア」)
佐藤陽子(ヴ イオリン)
岩崎淑(ピアノ)
1970 年代に残した佐藤陽子の貴重な録音が初CD化!

録音:1977年10月19日/荒川区民会館(6)(7)(8)、1978年8月22日/上野学園石橋メモリアルホール(1)-(5)(9)(10)

レオニード・コーガンにその才能を見出され、16 歳でチャイコフスキー国際コンクール第 3 位に入賞した天才少女佐藤陽子。今では文化人として活躍の幅を広げている彼女が 1970 年代に残した貴重な録音が初 CD 化されます。佐藤陽子はコーガンの努力により 1959 年に渡ソ、以後 12 年間、コーガンに師事しました。その才能は巨匠オイストラフにも認められ、若干 13 歳の佐藤陽子が弾くハチャトゥリヤンのヴァイオリン協奏曲に感動し、その夜は寝られぬほど感動した!とも言われております。とても小柄な日本女性が弾いているとは思えぬほど大きな音楽でロシア時代に育んだ豊かな表現が魅力的です。
本アルバムはコレッリのラ・フォリア、クライスラーのプニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロなど、ヴァイオリンの学習者を対象にしたヴァイオリン名曲集です。有名曲ながら名録音が少ないものばかりですが、非常に楷書的で正統的なこの演奏は当時としては日本人離れした優れたヴァイオリニストであることを証明するかのような素晴らしいものです。ヴァイオリン学習者のみならず、多くのクラシック・ファンに聴いていただきたいアルバムが初 CD 化となりました!天才少女の感性が円熟した演奏家の腕で理想的な成熟をとげております。
KKC 8002
(6CD)
¥9000→¥8190
フランツ・シューベルト(1797-1828):ピアノ作品集 1
 Vol.1
  ピアノ・ソナタ ト長調 D894 作品 78「幻想ソナタ」
  3 つのピアノ曲 D946
 Vol.2
  ピアノ・ソナタ第 20 番 イ長調 D959
  ピアノ・ソナタ ホ長調 D157
 Vol.3
  ピアノ・ソナタ第 21 番 変ロ長調 D960
  楽興の時 D780 作品 94
 Vol.4
  2 つのスケルツォ D593
  ピアノ・ソナタ ホ短調 D566
  4 つの即興曲 D935 作品 142
 Vol.5
  ピアノ・ソナタ ロ長調 D575 作品 147
  ピアノ・ソナタ イ短調 D845 作品 42
 Vol.6
  ピアノ・ソナタ ハ長調 D840「レリーク」
  アレグレット ハ短調 D915
  4 つの即興曲 D899 作品 90
  12 のドイツ舞曲(レントラー集)D790 作品 171
ゲルハルト・オピッツ(P)
録音:2007年−2009年 ノイマルクト
KKC 8003
(6CD)
¥9000→¥8190
フランツ・シューベルト(1797-1828):ピアノ作品集 2
 Vol.7
  ピアノ・ソナタ第 2 番 ハ長調 D279
  アンダンテ ハ長調 D29
  アダージョ ト長調 D178
  ピアノの小品 イ長調 D604
  アダージョ ホ長調 D612
  ピアノ・ソナタ第 4 番 イ短調 D537 作品 164
 Vol.8
  ピアノ・ソナタ第 7 番 変ホ長調 D568 作品 122
  幻想曲 ハ短調 D2E
  メヌエット イ短調 D277A
  メヌエット イ長調 D334
  スケルツォ ニ長調 D570
  ピアノ・ソナタ第 11(13) 番 イ長調 D664
 Vol.9
  ピアノ・ソナタ第 5 番 変イ長調 D557
  6つのドイツ舞曲 D820
  メヌエット 嬰ハ短調 D600
  行進曲 ハ短調 アレグロ・アッサイ
  行進曲 ホ長調 D606
  ピアノ・ソナタ 第 3 番 ホ長調 D459
  3つのピアノ曲 D459A
 Vol.10
  幻想曲 ハ長調 D760 作品 15「さすらい人幻想曲」
  ディアベリのワルツの主題による変奏曲 ハ短調 D718
  ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 イ短調 D576
  ピアノ・ソナタ イ短調 D784
 Vol.11
  ピアノ・ソナタ ハ短調 D958
  アダージョ 変ニ長調 D505
  ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817
  ギャロップと 8 つのエコセーズ D735 作品 49
  10 の変奏曲 ヘ長調 D156
 Vol.12
  ピアノ・ソナタ ニ長調 D850
  ロンド ホ長調 D506
  12 のワルツ集「高雅なワルツ」D969 作品 77
ゲルハルト・オピッツ(P)
録音:2008年−2009年 ノイマルクト
巨匠ゲルハルト・オピッツ、シューベルト・ピアノ作品集録音完了!全 12 枚、各 6 枚組の 2 ボックス・セット。日本先行発売

日本語解説付き

巨匠オピッツが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完成させ、新たなプロジェクトをスタート。次なる音楽の旅はシューベルト。聴衆から絶大なる信頼を得ているオピッツならではのシューベルトを聴かせてくれます。ソナタは全曲録音していますが、小品に関しては作品を熟知しているオピッツが厳選して収録し全部で 12 枚となる力作。「シューベルトの音楽は人の一生のよう。ベートーヴェンのように劇的な何かが起こるわけではありませんが、一つ一つの音楽が宝石のように輝き大きな流れとなって作品が完成しています。自分は作品を聴き手に手引きする案内人のようなもの」と語るオピッツ。傑作ソナタから知られざる名曲までシューベルトの新たな魅力を発見することができます。
40 代から取り組んでいるというシューベルト・チクルス。2010 年 12 月から日本でもいよいよシューベルト連続演奏会がはじまります。

LSO LIVE

LSO 0664
(SACD HYBRID)
¥2400→¥2190
マーラー:交響曲第 5 番嬰ハ短調 ワレリー・ゲルギエフ(指)
ロンドン交響楽団
ゲルギエフ&ロンドン響によるシリーズ最新作、2010 年 9 月最新録音、カリスマの面目躍如!マーラーの第 5 交響曲

録音:2010 年 9 月 26 日ロンドン、バービカンホール(ライヴ )/プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス/DDD、DSD5.0、マルチチャンネルステレオ

いよいよ残すところあと 2 曲にまで迫った、ゲルギエフ &LSO によるマーラーの交響曲シリーズ。アニヴァーサリー・イヤーの締めくくりに向けてリリースされる、とっておきの最新作は、この秋の来日公演のプログラムにも組まれ、おおきな話題を集めた第 5 番。2010/11 年のシーズン・オープニング・コンサートの翌日にあたる 9 月 26 日、本拠バービカンホールでおこなわれた演奏会の模様を収めたものです。
【ゲルギエフにとってのマーラーの第 5 交響曲】
1907 年に、マーラーがサンクトペテルブルクを訪れた際にロシア初演をおこなった交響曲第 5 番。「学生時代に、ラインスドルフ指揮ニューヨーク・フィルのサンクトペテルブルク公演を聴き、生での初めてのマーラー体験だった」と語るこの曲について、ゲルギエフは来日時のインタビューでも「マーラーの中期を代表し、中核となる作品」と位置付けていました。
【アニヴァーサリーに合わせた LSO との第 5 交響曲再演】
ゲルギエフと LSO はマーラーの交響曲第 5 番を、2007/08 年のシーズンを通してかれらとして初めて取り組んだ交響曲全曲演奏シリーズ中の 2008 年 3月にも演奏しています。その際にも「もっとも攻撃的なアダージェット」( タイムズ紙 ) とセンセーショナルに取り上げられましたが、つねに変化を続けるゲルギエフ &LSO にあって、こうしてまたマーラーのアニヴァーサリーに合わせて再演に踏み切っていることからも、第 5 交響曲に対するゲルギエフの意気込みの強さがうかがい知れるところです。
【カリスマ指揮者ゲルギエフに食らいつく LSO の大熱演】
「マーラーについてバーンスタインから話を聞き多くを学んだ」と自身認めるように、ゲルギエフのマーラーもまた、時に崩壊寸前、極端とも云えるテンポ設定が生み出す独特の濃厚な表現が特徴的。第 5 交響曲は複雑長大で、全篇の落差も大きく、動きの激しい曲ということで、また、上述のゲルギエフの個人的体験に加味すると、マーラーの交響曲の中でもゲルギエフのアプローチがもっとも映える作品といえるのではないかとおもわれます。じっさい、ゲルギエフと LSO が同じく第 5 番を演奏した 11 月 28 日の東京公演は、爆演と呼ぶべき壮絶なものでしたが、初顔合わせより 20 年来切望した結果、ようやくゲルギエフを首席指揮者に迎え入れることがかなった LSO のメンバーたちが、絶大な信頼を寄せるカリスマに必死で食らい付いて演奏する姿が印象的でした。
このアルバムでも、首席トランペット奏者フィリップ・コッブによる葬送ファンファーレから、フィナーレ最後の一音の爆発まで、LSO の絶好調ぶりを確認できるはずで、息つく間もない、たまらなくスリリングな内容が繰り広げられているものと期待されます。
なお、ゲルギエフと LSO による話題騒然の当シリーズ、2011 年 3 月に収録予定の第 9 番をもって堂々の完結となります。
LSO 0537
(SACD HYBRID)
¥2400→¥2190
(1)シベリウス:交響曲第5番変ホ長調op.82
(2)シベリウス:交響曲第 6 番ニ短調 op.104
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
巨匠デイヴィス &LSO によるシベリウス真の完結篇!交響曲第5番&第6番SACDリリース!

(1)録音:2003 年 12 月 10 & 11 日ロンドン、バービカンホール ( ライヴ )、(2)録音:2002 年 9 月 28 & 29 日ロンドン、バービカンホール ( ライヴ )/DSD マルチチャンネル、ステレオ、56'53"
エンジニア:ジョナサン・ストークス ( 第 5 番 )& トニー・フォークナー ( 第 6 番 )

LSO Live 屈指の人気を誇る巨匠デイヴィスによるシベリウスの交響曲シリーズ。2003 年収録の第 3 番と第 7 番のリリースよりスタートし、2008 年におこなわれた第 4 番の収録をもって、すでに全集の完成をみていますが、ファンの方々からの熱いご要望にお応えして、ここに第 5 番と第 6 番が SACD ハイブリッド盤でのリリースの運びとなりました。
親しみやすくフィンランドの大自然を感じさせる抒情的な内容と輝かしいフィナーレから、第 2 番などと並ぶ人気作の第 5 番。そして、どこか捉えどころなくミステリアスな作風ながら、深みと完成度により磨きをかけた第 6 番。集大成といえる自身 3 度目の全集シリーズにあたり、デイヴィスはエキスパートにふさわしい愛情と共感にあふれた音楽づくりで、手兵 LSO からじつに活き活きとした表情を引き出しているのは、よく知られるところです。
第 2 弾としてリリースされたこのカップリング、第 5 番は 2003 年 12 月 10、11 日、第 6 番は 2002 年 9 月 28、29 日、いずれもロンドンのバービカン・センターにおけるライヴで、順にジョナサン・ストークス、トニー・フォークナーと、名うてのエンジニアが収録にあたっています。もともと、この 2 曲もオリジナル・マスターはほかの交響曲と同じく DSD フォーマットで収録されているため、その点でも SACD によるリリースは意義と必然性のあるものとなっており、これにて正真正銘、シリーズは真の完結を迎えたといえるでしょう。
LSO.0037 は廃盤となります。
LSO 0681
(SACD HYBRID)
¥2400→¥2190
ウォルトン:
 (1)オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」(1930 - 31) *
 (2)交響曲第 1 番変ロ短調 (1932 - 35)
ピーター・コールマン=ライト(Br) *
ロンドン交響合唱団 *
ジョセフ・カレン(合唱指揮) *
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団
英国音楽のエキスパート、デイヴィスが初演者 LSO と挑んだ渾身の力演、ウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」

プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン
(1)録音:2008 年 9 月 28 & 30 日ロンドン、バービカンホール ( ライヴ )、(2)録音:2005 年 9 月 23 日 &12 月 4 日ロンドン、バービカンホール ( ライヴ )
DSD5.0 マルチチャンネルステレオ、80’

巨匠デイヴィスによる LSO Live 最新アルバムはウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」。作曲者歿後 25 周年を迎えた 2008 年 9 月に本拠バービカンホールで行われた演奏会の模様をライヴ収録したものです。
♪英国音楽のエキスパート、デイヴィス♪
2006 年より楽団創設以来 6 人目となる LSO のプレジデントを務めるコリン・デイヴィスが、LSO Live レーベル立ち上げからベルリオーズやシベリウスと並び、力を注いできたのが自国イギリスの作曲家たち。デイヴィスが折に触れて語っていることからも知られるように、自国の音楽に傾ける情熱にかけては並々ならぬものがあり、エルガー、ホルスト、ブリテン、ティペット、マクミランと、そのディスコグラフィはきわめて高水準の出来ばえを示していました。
♪ウォルトンの傑作「ベルシャザールの饗宴」♪
「ベルシャザールの饗宴」は、当時 22 歳の若さで「ファサード」を発表して一躍人気を得て以来、それまで英国楽壇では異端児としてみなされていたウォルトンが、イギリス音楽界きっての保守主義の牙城である合唱音楽祭に挑む決定打として用意したオラトリオ。旧約聖書の「詩篇」と「ダニエル書」に基づき、オズバート・シットウェルが簡略化したテキストはおおまかにいって、次のとおりです。

バビロニアにより捕囚の身となったユダヤの民は嘆き悲しんでいる。バビロニアの王ベルシャザールは、ユダヤ人の神器を用いて異教徒の神々を讃えて、ヤハウェを冒涜した。すると、饗宴ののちに奇蹟が起こり、ベルシャザールは死に至り王国は滅亡。ユダヤの民は自由を取り戻し歓喜の歌声を上げた。

ここで物語を描くにあたり、ウォルトンはユニークな仕掛けを施しています。
♪大規模で特異な楽器編成♪
ウォルトンが指定した楽器編成は破格ともいえるもので、まず、通常のブラス・セクションとは別に、ステージ上と裏に分けて 2 群のバンダ ( 各 3 本のトランペット、トロンボーンに各 1 のチューバ ) を配置。これはベルリオーズの「レクィエム」を引き合いにトーマス・ビーチャムがウォルトンに提案したとも云われ、加えてハープ 2・チェレスタ 1・オルガン、それにティンパニを含む総勢 6 名の打楽器群も動員。これらが豪華絢爛のスペクタクルを盛り上げるいっぽうで、アルト・サクソフォンなども起用され、ウォルトンが関心を寄せていたジャズの影響ものぞかせます。
さらに、カギとなる合唱の扱いも凝っていて、ユダヤの民とバビロニアの民衆、さらには物語の語りを描き分けるため、混声四部合唱 2 組にバリトン独唱が採用されています。このあたり、地元オールダムで聖歌隊指揮者と声楽教師を務める父に見出されて、オクスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊学校に入学した経歴や、少年時代より合唱曲を作曲してきた経験が、遺憾なく発揮された成果とみることもできます。
♪ 20 世紀イギリス合唱音楽の傑作「ベルシャザールの饗宴」♪
当初、BBCより小規模の合唱曲を委嘱され着手しながらも、ウォルトン生来の遅筆のため今日の形にまで拡大した「ベルシャザールの饗宴」は大規模な編成も特徴的ですが、内容の充実ぶりでも際立っています。
コーラス・パートに代表される新鮮で生命力あふれる和声法や、ジャズやポピュラー音楽を思わせる錯綜とした楽想やリズムの感覚、のちにサントラも手がけるウォルトンの先駆けとも取れるゴージャスをきわめたサウンド、どれをとっても、まったく色あせないどころか、いま聴いてもかえって新しさを感じさせるという点にも驚かされます。
なにより聴き応えのすることから、ウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」といえば、エルガーの「ジェロンティアスの夢」以降に書かれたイギリス合唱音楽のうちで、最も画期的な作品として、とくにイギリス本国において高い人気を獲得しています。なお、本作についてウォルトンはオラトリオというよりは 3 楽章の合唱交響曲と考えていた旨のコメントを残していることも、作品を理解する手掛かりとして興味深いエピソードといえるでしょう。
♪ LSO が初演を手掛けた「ベルシャザールの饗宴」♪
ウォルトンは 1948 年から 1957 年にかけて LSO の第 2 代プレジデントを務めており、その在任中 LSO はヴォーン・ウィリアムズやブリス、さらにはウォルトンよりも若い世代のブリテン、ティペットといった自国の作曲家たちの擁護に努めました。
LSO は「ベルシャザールの饗宴」を、1931 年 10 月 8 日にリーズ音楽祭においてマルコム・サージェントの指揮で初演していますが、これは同時にまた、LSO とともに波乱に富んだ歴史を歩み、身銭を切って特別のリハーサルを付けた、トーマス・ビーチャムにとっても云うまでもなく重要な初演でした。1951 年に、英国博覧会の一部として行われた、LSO 創立 47 周年記念演奏会でもサージェントは本作をふたたび指揮しています。
ほかならぬウォルトンも LSO と、自身 70 歳のバースデイ・コンサートであった 1972 年 3 月 28 日にロイヤル・フェスティヴァル・ホールでたった一度だけ本作を指揮しています。さらに、この翌日と翌々日、1972 年 3 月 29、30 日に、70 歳の誕生日を迎えたばかりの作曲者立会いの下、LSO はアンドレ・プレヴィンの指揮で「ベルシャザールの饗宴」をセッションで初録音を果たしています。こののち LSO は 1988 年にも本作をリチャード・ヒコックスの指揮でセッション録音しています。
♪デイヴィスによる「ベルシャザールの饗宴」♪
かつてウォルトンがそうしたように、今ここにまたデイヴィスも英国音楽の普及に熱い取り組みをみせるそのひとり。「ベルシャザールの饗宴」が取り上げられた2008/09 年のシーズンでは、シリーズ「継承者と反逆者の声 (The Voice of Heirs & Rebels)」と題して、デイヴィスと LSO はほかにもエルガーの「海の絵」やヴォーン・ウィリアムズの交響曲第 4 番を演奏しており、これらの公演に寄せてコリン・デイヴィスは次のように述べています。
『モーツァルトやストラヴィンスキーと同様に、ヴォーン・ウィリアムズとウォルトンもまだ生きていた間はとても人気がありましたが、亡くなると、彼らに対する関心は低下しました。結局、新しい世代が彼らの作品に才能の迸りを見つけ出して、ふたたび彼らの作品に取り組み、普及させるということです。』
こうして巨匠デイヴィスのもと、「ベルシャザールの饗宴」では、ガーディアン紙ほかのレビューがこぞって伝えているように、好調 LSO の誇るブラス・セクションのアンサンブルをも凌ぐほど、圧倒的な存在感をみせたのがロンドン交響合唱団でした。過去 2 度のレコーディングに参加した記憶が受け継がれているのでしょうか。とにかく表現のレンジがいたって広く、ときにしんと透明で瞑想的であり、ときに黙示録的な破壊力で迫り、やがて歓びの美しいハーモニーを聞かせて、この傑作にかなった理想的な歌唱で応えています。
バービカン・センターの短めの残響もこうした大編成の作品ではむしろプラスに働く傾向にあり、切れ味と迫力あるサウンドを実現。モニュメンタルな作品のすぐれた演奏にふさわしい仕上がりとなっています。
LSO はやはり初演を手がけた自負と強みからか、上記に挙げたように「ベルシャザールの饗宴」のすぐれたアルバムを過去にも残していますが、録音がきわめて優秀なこともあって、このたびのデイヴィス盤は今後本作のスタンダードとしてのポジションを獲得し得る可能性も十分と思われます。
♪ 2005 年収録の「交響曲第 1 番」を SACD フォーマットでリカップリング♪
アルバム後半には「、ベルシャザールの饗宴」と前後して作曲され、同様にウォルトンきっての人気作である交響曲第 1 番をカップリング。こちらの音源は 2006 年にリリースされたものと同一の内容になりますが、SACD ハイブリッド仕様盤 (LSO0576) に限ってはすでに 2 年近く廃盤で入手難の状態が続いていたので、こうした形でのカタログ復活はなによりといえるでしょう。
LSO 0694
(SACD HYBRID)
¥2400→¥2190
ニールセン:
 (1)交響曲第 4 番 Op.29, FS76「不滅」(1914 - 16)
 (2)交響曲第 5 番 Op.50, FS.97 (1920 - 22)
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団
巨匠デイヴィス &LSO によるニールセン・シリーズ初レパートリーへの尽きることのない情熱、第1弾は第4番「不滅」&第5番

(1)録音:2010年5月6 & 9日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) (2)録音:2009年10月1 & 4日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)/DSD5.1 マルチ チャンネルステレオ、69’
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン

巨匠デイヴィスが LSO を率いてあらたにスタートさせる、ニールセンの交響曲全曲シリーズ。注目の第 1 弾は全 6 曲中、もっとも有名な第 4 番「不滅」と、最高傑作の呼び声高い第 5 番という組み合わせです。
【シベリウスに匹敵する 20 世紀の北欧を代表する交響曲作家ニールセン】
LSO Live をふくめ、じつに 3 度の交響曲全集録音を完成させた “シベリウスのエキスパート” デイヴィスが、次なる目標として掲げるニールセン。シベリウスとは同じ 1865 年生まれで、また、母国が北欧のデンマークということでしばしば比較されるニールセンですが、ともに 20 世紀を代表する交響曲作家でありながら、それぞれの音楽と手法もまた等しく独特なもの。そのニールセンの交響曲のなかでも、際立って著しい特色を示す作品が第 4 番と第 5 番であり、様式上いずれも明確な調性が記されないことに加えて、伝統的定型の 4 楽章から離れ、第 4 番が単一楽章構成、第 5 番が 2 楽章形式を採用しているのも第 3 番までとは大きく異なるところです。
【ニールセンの個性がもっとも顕れた交響曲第 4 番 & 第 5 番】
「このタイトルのもと、作曲家はただ音楽だけが最大限に何を表すことができるのかを一語で示そうとした。その答えとは生命の本質的な意志であり、音楽は生命で、そしてそれに似て滅ぼし得ざるものである。」
折りしも第 1 次大戦の勃発に揺れる 1914 年の夏に作曲に着手したことも背景にあるのでしょう。ニールセンは、「滅ぼし得ざるもの」という副題を与えた第4 交響曲のテーマを、スコアの冒頭にこのような注記を加えて、エラン・ビタール ( 進化する生命の躍動 )、生きるための消し去り難い意志であると述べています。
サブタイトルもユニークながら、ニールセン屈指のこの劇的な作品といえば、とくに有名なポイントが 2 群のティンパニ間で繰り広げられる壮絶なバトル。じっさい、当アルバムでもナイジェル・トーマスとサム・ウォルトンによる白熱のやりとりは大きな聴きどころのひとつとなっています。
いっぽう、第 1 次大戦終結してから程無い時期、ニールセンが第 5 交響曲を手がける頃になると、生命の不滅に対するかれの信頼はおおいにぐらつくことになります。これには彫刻家である妻アンネ・マリー・ブローデルセンとの夫婦関係が危機を迎えていたことも関連しているといわれていますが、ニールセンはルートヴィヒ・ドレリスに宛てた言葉のなかで、第 5 交響曲を「闇と光の分割、善と悪との戦い」の探究であると述べています。また、ニールセンの専門家でもある作曲家ロバート・シンプソンは第 5 番を「これは人間の闘争を表している」と述べ、いみじくもサイモン・ラトルが「第 4 番以上に戦争交響曲にふさわしい」と述べたように、ここでは全篇にわたり軍楽調のスネア・ドラムが効果的に用いられているのが特徴的。
タンタカタッタタというリズムに導かれて、次第に大きく異様な暗雲が曲全体に立ち込めてゆくかとおもえば、突如、うつくしく抒情的な部分へ転換したりと謎めいて先の読めない第 1 楽章、いっそうの複雑と混沌を極める第 2 楽章も、カタルシスを得られるのか得られないのかわからないうちに壮大に終わるところなど、かえってこの作品が並みの解釈を受けつけない高みと独創性を備えた内容であることの証のように思われます。
【ニールセンと LSO】
ニールセンは生涯ただ一度の訪英の折に、デンマーク出身の英国王妃アレクサンドラに謁見していますが、彼女が列席した1923年6月23日のクィーンズ・ホールで、作曲者の指揮により、LSO は歌劇「仮面舞踏会」と劇音楽「アラディン」からそれぞれ数曲、交響詩「パンとシリンクス」、ヴァイオリン協奏曲、そして交響曲第 4 番を演奏しています。
LSO によるニールセンのレコーディングで特に注目すべきものが、1973 年から 1974 年にかけてオレ・シュミット (1928 - 2010) の指揮で UNICORN へおこなわれたステレオ・セッションによる交響曲全集でしょう。コペンハーゲンに生まれたシュミットによる録音は、同郷人の寄せる熱い共感にもとづく内容のゆたかさから 1975 年のニールセン賞を獲得し、英国におけるニールセンの普及にも大きく貢献した点で重要ですが、今後 2011/12 年のシーズンまでつづくと伝えられるデイヴィスとのシリーズが完成すれば、LSO にとっては 2 種目、じつに 38 年ぶりの全集レコーディングということになります。ちなみに、LSOはほかにも1967年にアンド レ・プ レヴ ィンの指揮で交響曲第1番をセッション録音、1974年にフランソワ・ユイブレシュトの指揮で交響曲第3番をセッション録音しています。
【デイヴィス念願のニールセン・プロジェクト】
「ニールセンは強迫観念にとり憑かれていて、本当に執拗なのです...シベリウスよりはるかにずっと狂気を孕んでいるのです」
インタビューでニールセンについてこのように述べ、シベリウス同様に長年、ニールセンの音楽を激賞してきたデイヴィスですが、意外にもこれまでほとんとどんな作品も指揮してきませんでした。それだけに、このたびの交響曲全集プロジェクトにかける意気込みも一入といったところでしょう。
いま、とてつもなくパワフルな最高の手兵 LSO を得て、デイヴィスがようやく 83 歳にして初めて取り組むニールセンのプロジェクト。デイヴィスの熱くひたむきな思いもまたまさに “消しがたきもの” にほかなりません。
【演奏のレビューから】
「ニールセンの音楽は、LSO のために書かれたとおもっていいかもしれません。つまり、オーケストラの強靭なサウンドと自由な精神のテンペラメントは、このシンフォニーにおける名手の要求と本能的なダイナミズムとに適っているからです。デイヴィスもまた、ベートーヴェン流の対立の構図をニールセンの音楽に見出しています。デイヴィスは、シンフォニーのタイトル、“滅ぼし得ざるもの” に値するヴァイタリティで、作品を指揮しました」( フィナンシャル・タイムズ )「[ 交響曲第 5 番は ] ほとんど聞き取れないものから非常に大きな音まであらゆるダイナミックレンジを示し、広範囲にわたる音色を提示します。オーケストラの各セクションには見せ場が用意されていますが、けれども第 1 楽章を通してずっと絶え間なく続くスネアドラム・ソロ ( ニール・パーシーが勇気と賞賛に値する技術で示した ) と、同じく終結部での美しいカデンツァ風のクラリネット・ソロ ( アンドルー・マリナーによってみごとに奏でられた ) とはおそらくもっとも忘れられない瞬間です。サー・コリン・デイヴィスは、このうえなく献身的な取り組みと興奮のパフォーマンスという点で秀でていました。」( ミュージカルクリティシズム・ドット・コム )

MA RECORDINGS(DVD−ROM)

M 084AHR
(DVD-ROM)
¥4900
「NAMA —生—」
 1. チキータ、2 . アイラ・セラ、3.トト
 4.ラ・ノーチェ・ムアムラ、5 . ア、6. ギンカナ
 7 . タ ル、8. ミロンガ・デル・ビチョ・フェオ
 9.ウニャ、1 0 . ピンチェ・ティアーノ
 11. ジェネララ I(自由即興)カルマ
 1 2 . ムンドス・ケ・セ・トカン
 13. エル・アモーレ
 14. ジェネララ II (自由即興)ノ・ハイ・デスプュエス
プエンテ・セレステ マルセロ・モギレフスキ
 (クラリネット、リコーダー、歌)
エドガルド・カルドーソ
 (ギター、歌、ソングライター)
ルシアーノ・ディゼンショズ(ベーシスト)
ルーカス・ニコティアン
 (アコーディオン、ピアノ)
サンティアゴ・ヴァスケス(打楽器、ンビラ、歌)
※CDプレーヤー、SACDプレーヤー、DVDプレーヤーでは再生できません。ご注意ください。
アルゼンチンで大人気“プエンテ・セレステ”の最新録音遂にハイレゾ音源で登場!天才エンジニア。タッド・ガーフィンクル氏の名録音マスターはなんと SACD の倍!5.6MHz!

5.6MHz 1ビット・WSD録音/2010 年 4 月、アルゼンチン「ゲーテ・インスティテュート・ブエノスアイレス」/録音機材:KORG 社 MR-2000 1ビット Master Recorder/MA 独自の DC ライン出力マイク2本/ケーブル:クリスタル・ケーブル「ウルトラ」3メートルペアー/エンジニア:タッド・ガーフィンクル/編集・マスタリング:タッド・ガーフィンクル/制作:タッド・ガーフィンクル&サンティアゴ・ヴァスケス/ 176.4kHz WAV ファイル

MA RECORDINGS よりハイレゾ音源第 4 弾。アルゼンチンで大人気、日本でもファンの多いプエンテ・セレステの新譜です。今まで発表した楽曲の新録音を中心に彼らの魅力が詰まった新たな一枚が誕生しました。本アルバムのタイトル「NAMA」は文字通り “生” で、“加工していない” つまり “ライブ(録音)” をさします。大方のリスナーがなれているスタジオ録音の音質ではなく、とてもヴィヴィトで洗練された音になりました。
この秋オーディオ雑誌各社が次々と発売した PC オーディオ関連雑誌。新しい音楽の聴き方、ハイレゾリューションサウンドの魅力が注目されつつあります。高品位音源をパッケージ化しているレーベルはまだまだ少ないものの、米リファレンスレコーディングスの HRx、日本のワオン・レコーズ、そして天才エンジニア、タッド・ガーフィンクルのレーベル MA RECORDINGS が続々とリリースしています。単にデータ容量が大きいということではなく、演奏と録音が優れているレーベルだからこそ体験できる感動がここにあります。
【プエンテ・セレステ】
アルゼンチンのプエンテ・セレステ(「天の橋」という意味をもつ)は、マルチ楽器演奏者でソングライターである 5 人、マルセロ・モギレフスキ、サンティアゴ・ヴァスケス、エドガルド・カルドーソ、ルシアーノ・ディゼンショズ、ルーカス・ニコティアンで構成されています。音楽構造と絶えず変化する即興が、詩的で情熱的で繊細に織り成し、メロディックな独自の曲を美しく演奏しています。プエンテ・セレステならではの、卓越した歌唱と音楽の構成が一番の魅力と言えましょう。
【録音にこだわりをもつ MA RECORDINGS】
MA RECORDINGS で必須である、豊かに鳴り響く音の景色に慣れるため、このレコーディングの音は明らかに逸脱しています。録音場所に選んだのはスタンウエイのフル・コンサートが設置してある「ゲーテ・インスティテュート・ブエノスアイレス」のホールです。音は親しみやすく、直に伝わり、とても豊かである一方、音はまた、とてもドライでもあります。かれらの表現にマッチした音が再現されます。

MARIINSKY

MAR 0509
(SACD HYBRID)
¥2000→¥1890
発売延期
(1)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.35
(2)同:ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 Op.102
(3)シチェドリン:ピアノ協奏曲第5番
デニス・マツーエフ(Pf)
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団
マツーエフとゲルギエフが本気を出すとこうなる!凄いのひとことに尽きる撃演。

[ 録音:2009 年 12 月 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]/76’00”、5.1 マルチチャンネル、ステレオ

SACD ハイブリッド盤。マツーエフとゲルギエフは 2009 年 12 月 1 日にサントリーホールでショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番を披露、その撃演が語り草となりました。もともと人を小馬鹿にしたような軽快でシニカルな作品なのに、物凄い音量と戦車のような迫力で、初めて聴くかような鮮烈さでした。
その彼らがほぼ同時期に録音したものがリリースされます。マツーエフにはテミルカーノフ&サンクトペテルブルグ・フィルによる 2006 年の録音もありましたが、全く別の作品のような印象を受ける成長ぶり。
さらに嬉しいのは、ピアノ協奏曲第2番も入っていること。小規模なため、易しく軽い作品と思われがちですが、マツーエフとゲルギエフのコンビで聴くと、大交響曲を聴くような充実感と印象を受けます。マツーエフ自身、「この曲を人々は平易だなんて言うけれど、とんでもない」と言っていました。
加えて、最近ゲルギエフが力を入れているシチェドリンのピアノ協奏曲も収録。1999 年の作で、マツーエフはヤンソンス&バイエルン放響と 2004 年の共演ライヴを RCA からリリースしていました。ショスタコーヴィチかプロコフィエフを想わすソヴィエト的作風がかえって新鮮。ゲルギエフの入魂ぶりも光ります。

MIRARE

MIR 126
¥2600→¥2390
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第 2 番変ロ長調 作品 19
 ピアノ協奏曲第 1 番ハ長調 作品 15
シャニ・ディリュカ (P)
クワメ・ライアン(指)
ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
シャニ・ディリュカ&クワメ・ライアンの若手実力派によるベ ートーヴ ェンのピアノ協奏曲第1&2番ケンプのカデンツァを使用!

録音:2010 年 4 月/64’00

シャニ・ディリュカは、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などでも来日した才能溢れる女性ピアニスト。スリランカ国籍の両親のもとモナコで生まれ、幼少の頃からその才能を開花させ、晩年のグレース王妃に見いだされて世界各国で英才教育を受けたシンデレラ・ガール。
MIRARE レーベル 3 枚目のアルバムはベートーヴェンのピアノ協奏曲第 1 & 2 番。演奏に関するこだわりは非常に強く、カンデンツァはヴィルヘルム・ケンプの自作を使用し、繊細でクリアな響きに魅せられた名器ベヒシュタインで演奏しています。ディリュカは繊細なタッチの変化や大胆で説得力のある音楽、そして卓越したテクニックを兼ね備えたピアニスト。
指揮は若手有望株の指揮者クワメ・ライアン率いるボルドー・アキテーヌ国立管。注目の若手音楽家の共演で聴く瑞々しい演奏です。
MIR 128
(2CD)
¥2600→¥2390
J.S.バッハ&レーガー:無伴奏ヴァイオリン作品集
 CD1:
  レーガー:前奏曲とフーガ ト短調 Op.117-2
  J.S.バッハ:
   無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調BWV1001
  レーガー:前奏曲とフーガ ロ短調 Op.117-1
  J.S.バッハ:
   無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調BWV1002
 CD2:
  レーガー:シャコンヌ ト短調 Op.117-4
  J.S.バッハ:
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
庄司紗矢香(Vn)
世界の庄司紗矢香、MIRARE 登場!!庄司紗矢香の純粋なアプローチによるバッハ&レーガー

録音:2010 年 8 月ランファン・ジェジュ教会、パリ/日本語解説付き

16 歳のときパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで日本人初、史上最年少優勝を果たし、世界の注目を集めてきた若きヴァイオリニスト庄司紗矢香。
これまでに数々の録音とコンサートでその並はずれた才能を見せつけてきた天才少女が 20 代後半にさしかかり、より一層成熟したテクニックと表現力を携えて MIRARE レーベルに初登場します。MIRARE のプロデューサーであるルネ・マルタンが手がける音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」への参加をきっかけに、このアルバムが誕生しました。
収録曲はバッハとレーガーの無伴奏作品。バッハの無伴奏ヴァイオリンのための 6 曲は数多くの録音が存在しますが、レーガーの作品と組み合わせ、ニ短調の「シャコンヌ」を最後の山場に持ってくるという、極めて考え抜かれた構成となっています。レーガーの無伴奏作品はバッハを範として作曲されていますが、その中にレーガー独自の幻想世界を作り込んでいく高い技巧を必要とされている作品です。庄司紗矢香は抜群のテクニックと安定感、明るい音色で力強くストレートな演奏を披露しています。レーガーの「シャコンヌ」は、作品の本質を真摯に追い求めていき、バッハの無伴奏パルティータ第 2 番では、高い集中力と深い音楽性を発揮した熱演となっております。
使用楽器は、上野製薬株式会社の上野隆三氏より貸与された 1729 年製のストラディヴァリウス。(ミッシャ・エルマンが所有・演奏)。
MIR 084
¥2600→¥2390
リスト:詩的で宗教的な調へ
 第 1 曲:祈り / 第 2 曲:アヴェ・マリア /
 第 3 曲:孤独のなかの神の祝福 /
 第 4 曲: 死者の追憶 / 第 5 曲:パーテル・ノステル /
 第 6 曲:眠りから覚めた御子への賛 歌 / 第 7 曲:葬送 /
 第 8 曲:パレストリーナによるミゼレーレ /
 第 9 曲:アンダンデ・ ラクリモーソ / 第 10 曲:愛の賛歌
ブリジット・エンゲラー (P)
2011 年は「フランツ・リスト」生誕 200 年エンゲラーが「詩的で宗教的な調べ」を全曲録音リストの詩情を切々と弾きあげる

録音:2010 年 4 月、78‘00

ブリジット・エンゲラーの MIRARE レーベル最新録音は、2011 年生誕 200 年を迎えるフランツ・リスト。「詩的で宗教的な調べ」は全 10 曲からなる作品群で、フランス・ロマン派の詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの同名の詩集に深い感銘を受け、タイトルを借りています。
全曲録音したピアニストは数少なく、単独で取り上げられることの多い作品。特にラマルティーヌの詩が冒頭にかかげられ、宗教的で瞑想的な内容の第 3 曲「孤独のなかの神の祝福」と超絶技巧で力強い重厚な第 7 曲「葬送」は有名。またリスト自身が好んで演奏したという第 10 曲「愛の賛歌」は華麗で神秘的な美しい作品。エンゲラーの磨き抜かれた音とエレガントな表現で全曲聴くことができるのは嬉しいかぎり。
MIR 112
¥2600→¥2390
フランスのチェリストたち~メディテイションズ
 ブロッホ:祈り カザルス:鳥の歌
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 ドヴォルザーク:交響曲第 9 番 Op.95「新世界」より第2楽章ラルゴ
 オフェンバック:ジャクリーヌの涙 Op.76-2
 フォーレ:夢のあとに Op.7-1
 シューマン:
  古いリュート Op.35-12、異郷にて Op.39-1、
  月の夜 Op.39-5、古城にて Op.39-7
 ワーグナー:タンホイザーより「おお、おまえ、いとしい夕星よ」
 ヴェルディ:ドン・カルロより「彼女は私を愛したことが無い」
 チャイコフスキー:
  弦楽四重奏曲第 3 番 変ホ短調 Op. 30 より
   第3楽章 葬送とアンダンテ
レ・ヴィオロンチェレス・フランセ
 (エマニュエル・ベルトラン、
  エリク - マリア・クトゥリエ、
  エマニュエル・ゴーゲ、
  ハヴィエル・ピドゥ、
  ラファエル・ピドゥ、
  ローラン・ピドゥ、
  ナディヌ・ピエール、
  フランソワ・サルク)
8 人のチェリストによるアンサンブル、チェロの音色に体中が包まれる

録音:2009 年 12 月 7-9 日、73’00

フランスを代表するチェリストが集結したチェロ八重奏団という珍しい編成のアンサンブル、レ・ヴィオロンチェレス・フランセ。ルネ・マルタンのプロデュースにより 2006 年のラ・フォル・ジュルネ(ナント)で初コンサートを行い、聴衆を沸かせました。彼らの MIRARE デビュー・アルバムは「メディテイションズ」と題され、チェロの豊かな響きにぴったりの楽曲をこのアンサンブルにも参加しているローラン・ピドゥが八重奏用に編曲。ブロッホ:祈り、カザルス:鳥の歌、ラフマニノフ:ヴォカリーズ、オフェンバック:ジャクリーヌの涙、フォーレ:夢のあとになどいずれも珠玉の名曲ばかり。それぞれの楽曲でソリストが美しいメロディーを奏で、7 人のチェリストで支える深みのある演奏は心を揺さぶります。

NAIVE

V 5256
¥2500→¥2290
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第 2 番 ト短調 op.63
ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン/プロコフィエフ)
トゥール ーズ・キャピトル国立管弦楽団
トゥガン・ソヒエフ(指揮)
2012/13 シーズン、ベルリン・ドイツ交響楽団音楽監督就任決定!飛ぶ鳥を落とす勢いの若手注目指揮者、ソヒエフ最新盤、濃厚な抒情、知の絶妙なバランス

録音:2010 年 7 月

1977 年生まれの世界が注目する指揮者、ソヒエフの新譜はプロコフィエフ&ラフマニノフ。テミルカーノフ、ゲルギエフのもとで研鑽を積み、オペラと管弦楽の両方をみっちりと勉強しています。2009 年にはトゥールーズ管を率いて来日し、その迷いのない、一切の無駄のない確かな指揮ぶりとカリスマ性をご記憶の方も多いのでは。オケの明るい音色と、ソヒエフの濃厚な音楽性のベストマッチぶりを実感できる魅力の 1 枚です。
プロコフィエフでソロをつとめるジュヌヴィエーヴ・ロランソーは、ソヒエフと同じ 1977 年生まれ、カントロフらのもとで研鑽を積んでおり、トゥールーズ管の首席ヴァイオリン奏者でもあります。ここでも繊細な音色と芳しい音楽性を存分に発揮、第 1 楽章冒頭のソロから聴き手の心をわしづかみにしています。
続くラフマニノフはとにかくカッコいい!ラテン系の明るく華やかな管楽器の音色の魅力を存分に生かしつつ、ソヒエフは甘美な旋律をたっぷりと歌わせ、うねるような情熱を漂わせます。終楽章での盛り上げ方など思わず聴く側のヴォルテージも上がります。

NIGHTINGALE

NC 000100
(2CD)
¥5000→¥4590
ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」 エディタ・グルベローヴァ(S ルクレツィア・ボルジア)
ホセ・ブロス(T ジェンナーロ)
フランコ・ヴァッサッロ(Br ドン・アルフォンソ)
シルヴィア・トロ・サンタフェ(Ms マッフィオ・オルジーニ)
ベルナルド・キム(T イェッポ・リヴェロット)
トーマス・ラスケ(Br アポストロ・ガゼッラ)
イル・ホン(Br アスカーニオ・ペトルッチ)
タンゼル・アクツェイベク(T オロフェルノ・ヴィテッロッツォ)
ゼバスティアン・ガイアー(Br グベッタ)
トマス・ブロンデル(T ルスティゲッロ)
シャディ・トルベイ(Bs アストルフォ)
アンドリー・ユルケヴィッチ(指)
ケルン WDR 放送管弦楽団,
ケルン歌劇場合唱団
待望のグルベローヴァ、オペラ全曲 CD はドニゼッティの傑作「ルクレツィア・ボルジア」!!

録音:2010 年 6 月,ケルン/DDD、135'45

グルベローヴァン・ファンの皆様、お待たせいたしました!NIGHTINGALE からの新録音は、ドニゼッティの傑作「ルクレツィア・ボルジア」です。ルクレツィア・ボルジア(1480 -1519)は実在の人物で、15 世紀末から16 世紀初頭にかけて活躍したチェーザレ・ボルジアの妹。政治に利用された波乱万丈の人生で知られています。ドニゼッティは 1833 年、スカラ座のために「ルクレツィア・ボルジア」を作曲。オペラではルクレツィアは、邪魔者を暗殺する冷酷な女である一方、離れ離れになっていた息子ジェンナーロを愛する母という二面性で描かれています。1960 年代からモンセラート・カバリエ、ジョン・サザランド、レイラ・ゲンチャーと優れたプリマドンナがたびたび歌って、ドニゼッティの人気作の一つになりました。グルベローヴァは近年、ルクレツィアを頻繁に歌って好評を博しています。今回の録音は 2010 年 6 月にケルンで行われた演奏会形式上演のライヴ録音。グルベローヴァが絶好調なのに加え、ジェンナーロ役のテノール、ホセ・ブロスや、男装役のシルヴィア・トロ・サンタフェと、優れた歌手が揃っています。指揮者のアンドリー・ユルケヴィッチはウクライナのズボリフ出身。アルベルト・ゼッダとジャンルイジ・ジェルメッティに学び、イタリアオペラを得意にしています。ウクライナ国立歌劇場の音楽監督を務めるほか、ドイツ語圏を中心に大きな活躍しています。ここ数年、グルベローヴァはユルケヴィッチを重用してますますの注目を浴びています。

ORFEO

ORFEO 832101
¥2600→¥2290
チャイコフスキー:
 (1)幻想序曲「ロメオとジュリエット」
 (2)交響曲第 6 番ロ短調 Op.74「悲愴」
アンドリス・ネルソンス(指)
バーミンガム市交響楽団
ネルソンス & バーミンガム市響による最新アルバム。チャイコフスキー・シリーズ第 2 弾「悲愴」&「ロメオとジュリエット」

(1)録音:2009 年 6 月 17、18 日バーミンガム、シンフォニー・ホール ( セッション )(2)録音:2010 年 6 月 2、3 日バーミンガム、シンフォニー・ホール ( セッション )/DDD、ステレオ、65’16”

2010 年秋、ベルリン・フィルへのデビューを果たしたのに続いて、ウィーン・フィル来日公演にも帯同して、いま話題沸騰の若きマエストロ、アンドリス・ネルソンス。手兵バーミンガム市響との最新アルバムは、交響曲第 5 番ほか (ORFEO.780091) 以来となる得意のチャイコフスキーで、『悲愴』交響曲と幻想序曲『ロメオとジュリエット』いう、注目度満点の組み合わせになります。
本格的デビューとなった交響曲第 5 番のリリースに際して、ネルソンスは「地理的にも若いころにつねに強い影響を受けていたのがロシアの音楽、なかでもチャイコフスキーだけは特別」と語り、その演奏にかける強い意気込みを窺わせていました。
このたびも、ネルソンスは『悲愴』交響曲について「チャイコフスキーが自身の人生のダイジェストを表そうとしたもの」であると述べ、また「、チャイコフスキーの音楽とはすべて人生における感情的な瞬間から出来ている」とも熱く語っています。
いっぽう、「『悲愴』がチャイコフスキーのもっともパーソナルな作品であるのに対して、もっとも情熱的な作品である」という、カップリングの『ロメジュリ』については「シェイクスピアに題材を採りながらも、ここにはチャイコフスキーが当時、激しい恋に落ちていたヴァイオリニスト、ヨシフ・コテクへの抑えきれない感情が背景にあり、どれほど強く激しく深く愛しても、現実の人生では決して到達し得ない幸福を悟っていたのです」とネルソンスはユニークな持論を展開しています。
そして、「前作のハムレットもそうでしたが、チャイコフスキーのいかなる作品といえどもその人生に密接に関連しており、このような自身の実体験なくしてはかくも美しく激しい音楽を書けないと思うのです」と結んでいます。
じっさい、こうした言葉どおりに、ネルソンスのアプローチは両作品ともたいへん情熱的で、心を揺さぶるスケールのゆたかな音楽づくりが印象的。一作ごとに格段の成長を遂げていることを実感させる内容で、オケとのよりいっそうの良好な関係を物語る出来ばえとなっています。
ORFEO 802102
(2CD)
¥3000
J.S.バッハ:
 (1)フーガの技法 BWV1080
 (2)コラール「汝の御座の前に我今進み出で」BWV668a
コンスタンチン・リフシッツ (Pf)

リフシッツは凄いニコラーエワやグールドを超えたか。人間業とは思えぬ圧巻ピアノ版「フーガの技法」

録音:2009 年 4 月 27-29 日ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)/DDD、96’04”

聴く人の度肝を抜いた「音楽の捧げもの」に次ぐリフシッツのバッハ新録音は「フーガの技法」。最晩年のバッハがとりくみながら、途中で失明したために未完で終わり、今日も多くの謎を残しています。人間業とは思えぬ複雑な作曲技法、時代を超えた前衛性、最晩年の孤高の境地と死の予感など、一筋縄にはいかない難物となっています。リフシッツはグールドのようにオルガンを用いるのではなく、ピアノのみで挑戦。ひとりで弾くのが不可能な2つのトラックのみ多重録音していますが、違和感は全くありません。むしろ、これほどの深みに 30 代のピアニストが達しているのが驚異的です。バッハの音楽の崇高さ、恐さ、面白さ、美しさがすべて満喫できます。


PHIL HARMONIE

PHIL 06008
¥2300
ディッタースドルフ:ヴァイオリン協奏曲第 1 番 変ホ長調
ホフマイスター:ヴァイオリン協奏曲第 1 番変ホ長調
ヴァンハル:コントラバス協奏曲 変ホ長調
エディクソン・ルイス(コントラバス)
シモン・ボリバル交響楽団
クリスティアン・ヴァスケス(指揮)
コントラバスの若き雄!ベルリン・フィルに史上最年少で入団したエディクソン・ルイス

録音:2009 年 10 月

ここでソリストを務めるエディクソン・ルイスは 1985 年ベネズエラのカラカス生まれ、11 歳で初めてコントラバスを手に取り、めきめきとその才能をあらわしました。エル・システマで学び、17 歳でベルリン・フィルに入団。南米人として初めての同楽団メンバーの上、オーケストラ史上最年少での入団でした。コントラバス協奏曲の代名詞的存在ともいえるヴァンハルの協奏曲のほか、ヴァイオリンのために書かれた協奏曲でも自在に飛翔する音楽性はまばゆいほどです。シモン・ボリバルの爽やかな伴奏が彩りを添えています。
PHIL 06006
¥2300
J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(全曲) ピ=シェン・チェン(ピアノ)
台湾出身、レイグラフに師事。ピ=シェン・チェンによる迷いのないゴルトベルク変奏曲

録音:2001 年 9 月/59’31

ピ=シェン・チェンは、台湾出身で、10 歳からケルン音楽院で研鑽をつみ、ハンス・レイグラフ、タチアナ・ニコラーエワ、ゲザ・アンダ、W. ケンプ、アラウら歴史的巨匠の薫陶を受けています。そんな彼女によるゴルトベルクは極めてまっすぐなもの。装飾などもごく最低限で、シンプルで迷いのない演奏です。冒頭のアリアでのさくさくと歩むテンポ、16 変奏での序曲風リズム楽章での絶妙なゆったり感など、どの楽章でも適切なテンポを熟考して採用しています。

PRAGA DIGITALS

PRDDSD 250279
¥2800
カバレフスキー:
 (1)ピアノソナタ第1番ヘ長調 Op.6
 (2)同第2番変ホ短調 Op.45
 (3)同第3番ヘ長調 Op.46
クリストフ・ドルゼ (Pf)
ロシア・ピアニズム最高の魅力にあふれたカバレフスキーのソナタ

DDD、57’46”

ドミートリー・カバレフスキーは自身がピアノの名手でもあったため、非常に流麗で効果的なピアノ曲を数多く残しています。ピアノソナタは3篇あり、スクリャービン風な習作の第1番、ギレリスに捧げられたボルテージが高く重厚で技巧的な第2番、軽快ながら毒を孕み、ホロヴィッツも愛奏した第3番と、いずれも魅力的。単に急速で爽快なだけでなく、独特の叙情性とメロディに満ちているのも特徴です。以前パヴァーヌ・レーベルからカバレフスキーの「24 の前奏曲」の CD を出していたクリストフ・ドルゼ。ロシア物を得意とする技巧派で、大柄な技巧が光ります。
PRDDSD 250273
(SACD HYBRID)
¥2800
(1)ブラームス:ピアノ三重奏曲第 2番 ハ長調 op.87
(2)ブラームス:ピアノ三重奏曲 イ長調
プラハ・グヮルネリ・トリオ
1986 年結成の円熟トリオ、プラハ・グヮルネリ・トリオ最新盤

プラハ・グヮルネリ・トリオ最新盤。第 2番の濃密な歌の絡み合いはさすが長年のトリオだけあって、各人の音楽の振幅が見事にマッチ、増幅したうねりとなって見事な迫力で迫ってきます。
PRDDSD 250269
(SACD HYBRID)
¥2800
メンデルスゾーン:
 弦楽四重奏曲第 3番 ニ長調 Op.44-1
 アンダンテ Op.81-1
 スケルツォ Op.81-2
 弦楽四重奏曲第 5番 変ホ長調 Op.44-3
ツェムリンスキー四重奏団
ツェムリンスキー四重奏団のメンデルスゾーン弦楽四重奏曲集、第 3 弾!

録音:2010 年 5 月 31 日、6 月 1、16、17 日、プラハ/DSD、70'28

弦楽四重奏曲第 1番+弦楽五重奏曲第 1番(PRDDSD 250252)、弦楽四重奏曲第 4番、第 6番(PRDDSD 250267)に続く、ツェムリンスキー四重奏団のメンデルスゾーン弦楽四重奏曲集の第 3弾。第 3番と第 5番はベートーヴェンの弦楽四重奏曲の影響が濃い作品。1994年に結成されたツェムリンスキー四重奏団は、緻密なアンサンブルで構成感をしっかり生かしつつ、スピード感ある清流の迸りのような爽やかな演奏で音楽の魅力を引き出しています。
PRDDSD 250272
(SACD HYBRID)
¥2800
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.54「第1トスト四重奏曲集」
 弦楽四重奏曲 ト長調 Op.54-1 Hob.III-58
 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.54-2 Hob.III-57
 弦楽四重奏曲 ホ長調 Op.54-3 Hob.III-59
パルカニ四重奏団
パルカニ四重奏団によるハイドンの第1トスト四重奏曲集!

録音:2010年5月17-19日、プラハ/DSD、67'25

「ロシア四重奏曲集」からの 3曲(PRDDSD 250238)に続く、パルカニ四重奏団によるハイドンは「第1トスト四重奏曲集」全 3曲。トストとは、エステルハージ家の宮廷楽団のヴァイオリニストの名前。1788年頃の作品で、交響曲だと第 90番あたりの時代。ハイドンの充実ぶりが感じられる名曲です。前進であるオルランド弦楽四重奏団から数えると 2011年で結成 35年を迎えるパルカニ四重奏団(しかもチェロ以外の三人は結成時のまま!)が、ベテランの技と味を遺憾なく発揮した演奏です。
PRDDSD 250271
(SACD HYBRID)
¥2800
ブロッホ:チェロ作品集
 ユダヤ人の生活から/ニーグン/
 ヘブライの瞑想曲/荒野の叫び/
 幻影と予言/無伴奏チェロ組曲第 3番
ミハル・カニュカ (Vc)
ミゲル・ボルヘス・コエーロ (P)
カニュカ、ブロッホを弾く!

録音:2010 年 2 月 11 日、3 月 27、28 日、プラハ/DSD、73'08

「シェロモ」で有名なエルネスト・ブロッホ(1880- 1959)のチェロ作品を収録。「荒野の叫び」は交響詩として知られていますが、これはチェロとピアノのためのオリジナルの形態。「幻影と予言」はそのうちの 5楽章をピアノ独奏用に縮小したもの。「ニーグン」はヨーゼフ・シュースターによるピアノ伴奏版。いずれもどこか寂しげな郷愁を感じさせる音楽を、チェコの名チェリスト、ミハル・カニュカが豊かに歌い上げています。

PREISER

PRCD 90790
¥2300
(1)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
(2)同:ホタ・アラゴネーサ
(3)同:アンダルシアのロマンス
(4)同:ソルツィーコ
(5)同:カルメン幻想曲
(6)同:マラゲーニャ
(7)クライスラー:ジプシーの女
(8)アルベニス(クライスラー編):タンゴ
(9)グラズノフ(クライスラー編):スペインのセレナード
(10)グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲
(11)シャミナード(クライスラー編):スペインのセレナード
(12)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
ゲルノート・ヴィニッシュホーファー(Vn)
アンナ・フェレール (Pf)
名教師として知られるヴィニッシュホーファー、情熱のスペイン

ザルツブルク、ウィーン、モスクワで学んだヴィニッシュホーファー。1992 年以来ウィーン音楽院教授を務め、日本でも名教育家として多くの門下生を持っています。ウィーン伝統の典雅さとロシアのダイナミズムを兼ね備えた演奏が魅力です。今回はスペインがらみの作品を集め情熱的に歌いまわします。スペインのピアニスト、フェレールの伴奏も絶妙です。
PRCD 91183
¥2300
「ツィーラー・エディション Vol.16 -帝国ウィーン生まれのマーチ集」
 01 Unanfechtbar! -行進曲 op.494
 02 Dom Pedro-行進曲
 03 Hoch und Nieder高地と低地-行進曲 op.372
 04 Der Zauber der Montur-行進曲 op.493
 05 Die Presse (ハンス・シャーデンバウアー曲)
 06 Pannonisch (フランツ・ライテンミューラー曲)
 07 Couragiert! -行進曲 op.401
 08 Das Leben fur unser n Kaiser-行進曲 op.394
 09 Militar-Marsch 軍隊行進曲 op.321
 10 Auersperg-Marsch アウエルスペルグ・マーチ op.111
 11 Die kleine Witwe -行進曲 op.487
 12 Glocken-Marschグロッケン・マーチop.420
 13 Der Herr Leutnant 少尉殿-行進曲 op.527
 14 Kaiser-Karl-Marsch カルル皇帝行進曲 op.558
 15 Maus-Marsch ねずみのマーチ op.520
 16 Giskra-Marschジシュクラ・マーチ op.114
 17 Furst Karol-Marsch カロル選帝侯行進曲 op.195
 18 Der Vater des Regiments 連隊の父-行進曲 op.431
 19 Mein Vaterland! Mein Osterreich! わが祖国!わがオーストリア!-行進曲 op.477
 20 Schonfeld-Marschシェーンフェルト・マーチop.422
オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団
ハンス・シャーデンバウアー(指)
人気シリーズ最新作! マーチづくし!

DDD、79’18”

19 世紀末から 20 世紀初頭にかけてのウィーンで活躍、ワルツにポルカ、行進曲、そしてオペレッタと、およそ 600 曲にも及ぶ作品で、同時代のヨハン・シュトラウス 2 世に匹敵する名声を博したツィーラー (1843 -1922)。古き良きウィーンの香りをそのまま今に伝えるツィーラーづくしの人気シリーズの第 16 集。
オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団は、その名の示すとおり、ツィーラー生誕 160 周年を迎えた 2003 年 1 月に、ツィーラーの作品を演奏、守り継いでゆく目的で結成されたオーケストラ。メンバーは優秀で才能豊かな若い音楽家たちから成り、みなウィーン音楽の正統なる流儀に長けており、絶品の内容です。
OFM 001
¥2300
(1)J.S.バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
(2)フランク:コラール第 3 番
(3)クレランボー:第 2 旋法による組曲
 (1.プラン・ジュ 2.デュオ 3.トリオ
  4.クロモルヌ管の低音 5.フルート管 6.ナザール管のレシ
  7.グラン・ジュによるカプリース)
(4)ヨハネス・エーベンバウアー (1963-):
 “太陽の賛歌 ( フランツィスクス )” よる即興曲
(5)メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第 2 番 ハ短調 作品 65
(6)フランツ・シュミット (1874-1939):
 前奏曲とフーガ ニ長調「ハレルヤ」
ヨハネス・エーベンバウアー(オルガン)
オーストリアの歴史的オルガンによるオルガン曲集

録音:2009 年 9 月 28-30 日、フランシスカン教会 (Wockherl1642 年制作パイプオルガン )、ウィーン/DDD

ウィーンにおいて最も長い歴史をもち、最も有名なフランシスカン教会のオルガンを使用した新録音の御紹介です。演奏のヨハネス・エーベンバウアーは 1963 年オーストリア生まれ。教会オルガニストとして演奏活動する傍ら作曲者としても活躍。本アルバムには自作の“太陽の賛歌 ( フランツィスクス )”よる即興曲を収録。メンデルスゾーンで聴く楷書的な演奏ばかりでなく即興的な演奏も得意とします。またドイツ系のオルガンでフランクの演奏が聴けるのもこのアルバムの魅力と言えましょう。オーストリアの実力派オルガニストによる興味深い 1 枚の登場です。
PRCD 90788
(SACD HYBRID)
¥2300→¥2090
シューマン:「マンフレッド」

マルティン・シュヴァプ(語り)
ジークリット・プルンドリヒ (S)
ミシェル・ブリート (Ms) ヨハネス・クム (T)
フロリアン・ベッシュ (Br) ほか
ブルーノ・ヴァイル(指)
ニーダーイースターライヒ・トンキュンストラー管弦楽団
ウィーン・ジンクフェライン

序曲だけが名曲じゃない!シューマンの傑作「マンフレッド」、新録音!ブルーノ・ヴァイルのライヴがSACDで!

2010 年 4 月 11 日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)/68'09

シューマンの「マンフレッド(マンフレート)」といえば、その序曲はシューマンの代表作の一つで、盛んに演奏され、録音もたくさん。ところが本来の劇音楽の全体像となると、録音すらチラホラとしかありません。ベートーヴェンの「エグモント」同様、序曲ばかりが有名な作品です。今回PREISER 社がリリースする録音は、ブルーノ・ヴァイルがニーダーイースターライヒ・トンキュンストラー管弦楽団を指揮した演奏会のライヴ録音。序曲と 15 の音楽、そして語りを含めて 26 トラック、68 分超たっぷり収録。ヴァイルの指揮は序曲から意欲に満ち満ちたもので、バイロンの原作に触発されたシューマンの色濃いロマンティシズムを見事に音楽にしています。重要な役割を担う語りには、1986 年以来ブルク劇場で活躍するウィーン演劇界の重鎮、マルティン・シュヴァプ。さらにメッゾソプラノのミシェル・ブリート、バリトンのフロリアン・ベッシュなど、優れたソリストが加わって充実した演奏になっています。PREISER 社が自信を持って SACD でリリースするこの録音、シューマン・ファンの方々にぜひ!

PRCD 90789
¥2300→¥2090
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」D.795 ミヒャエル・シャーデ (T)
ルドルフ・ブーフビンダー (P)
シャーデとブーフビンダーの「美しい水車小屋の娘」!

録音:2008 年 8 月 24 日、グラーフェネク/DDD

このところ日本での人気も高いテノールのミヒャエル・シャーデの新録音、シューベルトの「美しい水車小屋の娘」です!シャーデは、元々ドイツ西部のゲルゼンキルヒェンの出身ですが、父親の仕事の関係でカナダのトロントに移住、ここで育ち音楽を学びました。カナダで名声を高めた後、ヨーロッパに戻り、ウィーンやザルツブルクを中心にドイツ語圏でモーツァルト・テノールとして人気を博すようになりました。オペラだけでなくリートも得意としており、2010 年 4 月には、東京・春・音楽祭でリサイタルが予定されていたものの、体調不良で直前キャンセル、「残念」な思いをされた方も多いことでしょう。
この CD に収録されているのは、ウィーンから北西 50km ほどの小さな村で行われる夏の音楽祭での演奏会のライヴ録音。伴奏を務めるのは、なんとウィーンの名ピアニスト、ルドルフ・ブーフビンダーというから驚きです。大成功に終わった演奏会の興奮を CD でお楽しみください!

PROFIL

PH 08043
¥2400→¥2190
シューベルト:交響曲第 8 番ロ短調 D.759「未完成」
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90
シュターツカペレ・ドレスデン
サー・コリン・デイヴィス(指揮)
名誉指揮者デイヴィスによる極上のライヴ。シューベルト「未完成」&ブラームスの第 3 交響曲

録音:1992 年 10 月 22 日ドレスデン・ゼンパーオーパー (ライヴ )(収録:MDR)/DDD、ステレオ、67’21”

Profil の呼び物シリーズ、エディション・シュターツカペレ・ドレスデンに注目度満点のタイトルが登場します。コリン・デイヴィスが指揮した、ブラームスの交響曲第 3 番とシューベルトの「未完成」は、1992 年 10 月にゼンパーオーパーで行われた演奏をライヴ収録したものです。
♪名誉指揮者デイヴィス & シュターツカペレ・ドレスデンによる録音の数々♪
長年、シュターツカペレ・ドレスデンの首席客演指揮者を務め上げ、1991 年に楽団初の名誉指揮者に任命されたデイヴィスは、超弩級の手ごたえで度肝を抜いたエルガーの交響曲第 1 番ほか、ベルリオーズの「レクィエム」や「テ・デウム」、ティペットの「われらが時代の子」といったモニュメンタルなライヴ演奏の数々を刻むいっぽうで、同オケとはディスコグラフィの充実ぶりでも知られています。
これまでにデイヴィスはシュターツカペレ・ドレスデンとモーツァルトの後期交響曲集、ベートーヴェンの交響曲全集やアラウを独奏に迎えたピアノ協奏曲全集などを録音しており、そのいずれもが深みを湛えた弦に味わいの木管、いぶし銀のブラスから醸し出される腰の落ち着いたひびきで根強い人気を得ています。
デイヴィスはシューベルトの交響曲も1994 年から1996 年にかけてセッションで収録して全集を完成させていました。
♪デイヴィス & シュターツカペレ・ドレスデンによるシューベルトの「未完成」♪
デイヴィスはシューベルトの「未完成」を 1982 年にもボストン響とセッションで録音して作品との相性の良さをうかがわせていましたが、それ以上にシュターツカペレ・ドレスデンとのセッション録音の出来栄えがたいへん素晴らしかったので、このたびの内容にもおおいに期待が膨らむところです。
シュターツカペレ・ドレスデンのシューベルト録音といえば、過去にすぐれた演奏が多いことでも知られ、「未完成」については、ともに交響曲全集を完成させているサヴァリッシュが 1967 年にセッション録音、首席指揮者ブロムシュテットが 1978 年にセッション録音しているほか、やはり首席指揮者シノーポリによる 1992 年のセッション録音などがありました。
♪デイヴィス & シュターツカペレ・ドレスデンによるブラームス録音♪
いっぽう、デイヴィスにとってブラームスは、1988 年収録の第 3 番をはじめ、バイエルン放送響とセッション録音で交響曲全集 を完成させていますが、ここではサウンドカラーが異なるドレスデンとの顔合わせということでよりいっそう注目される内容といえそうです。
ちなみに、1992 年 10 月 22 日と 23 日の両日とも、デイヴィスとシュターツカペレ・ドレスデンはこのアルバムに収録されたプログラムを演奏していますが、この 2 曲は直後の同年 10 月 25 日から 11 月 12 日にかけて計 12 回行われた日本公演のプログラムにも含まれていたもので、当時詰めかけた聴衆をおおいに沸かせたと伝えられています。
PH 10004
¥2400→¥2190
ベートーヴェン:
 (1)チェロソナタ第1番ヘ長調 Op.5 の 1
 (2)同第2番ト短調 Op.5 の 2
 (3)ヘンデルの「マカベウスのユダ」による12の変奏曲 WoO.45
 (4)モーツァルトの「魔笛」による 12 の変奏曲 Op.66
ウェン=シン ・ ヤン (Vc)
ヴァルナー・ベルチ (Pf)
聴く者を必ず仰天させるチェロ界のホープ、ウェン=シン ・ ヤンがベートーヴェンに挑戦

DDD

マゼールが絶賛するスイス出身の台湾系チェリスト、ウェン=シン ・ ヤン。すでに何度か来日し、聴いた人々の度肝を抜く大柄な演奏で評判になっています。シュタルケルとゲリンガスに師事し、1991 年にジュネーヴ国際コンクール優勝、24 歳の若さでバイエルン放送響の首席奏者となったエリート中のエリート。ベートーヴェンのソナタは驚くべき深みと大きな音楽性を示していて、今後最注目のひとりです。名手ベルチのピアノも光ります。
PH 10029
¥2400
白夜〜ペテルブルグのヴィオラ音楽 Vol.1
 (1)ショスタコーヴィチ(ストラホフ編):
  前奏曲集より第 10, 14, 15, 16, 17, 18, 24 番
 (2)グリンカ(ボリソフスキー補完):ヴィオラソナタ ニ短調
 (3)グラズノフ:エレジー Op.44
 (4)ストラヴィンスキー:エレジー
 (5)同(オズノビシェフ編):歌劇「マヴラ」~ロシアの歌
 (6)リムスキー=コルサコフ(ボリソフスキー編):
  歌劇「サトコ」~インドの歌
 (7)同(ストラホフ編):歌劇「雪娘」~大道芸人の踊り
 (8)チャイコフスキー(ボリソフスキー編):感傷的なワルツ Op.51の6
タチヤナ ・ マズレンコ (Va)
ログリット・イシャイ (Pf)
名手マズレンコによるロシアのヴィオラ音楽大集成第1巻

[ 録音:2010 年 2 月 16-19 日/ドイツ放送カンマーザール(ケルン)]/DDD、58’15”

旧レニングラード出身、同音楽院で学んだ後、1991 年にドイツへ移り、キム・カシュカシアン、今井信子にも師事した実力派マズレンコ。彼女がロシアのヴィオラ音楽を網羅していくシリーズの第1弾。短調の旋律美に驚かされるグリンカのソナタや、映画音楽調のグラズノフなどオリジナル作品から、ストラヴィンスキーやリムスキー=コルサコフのオペラのアリア、さらにヴァイオリン編曲はレペートリーとして定着した感のあるショスタコーヴィチの前奏曲のヴィオラ版まで目白押し。ヴィオラのややくすんだ音色はロシア音楽に向いていることもあり、今後のシリーズが期待されます。
PH 10056
¥2400
スペインのギター音楽
 (1)アルベニス:アストゥリアス (2)同:マヨルカ
 (3)同:セビーリャ (4)同:入り江のざわめき
 (5)グラナドス:アンダルーサ
 (6)ソル:魔笛の主題による変奏曲
 (7)同:カンタービレ
 (8)ペルナンブコ:マシーシェ・ショーロ
 (9)トゥリーナ:ギターソナタ
 (10)マラツ:スペインのセレナード
 (11)タレガ:アデリータ (12)同:涙
フリーデマン・ヴットケ(1)(5)(6)(8)(9)
ダヴィド・ロレンツ(2)(10)
リタ・オンティ(3)(11)(12)
モニカ&ユルゲン・ロスト(7)
シメオン・シノフ(4) (Guit)
スペインの味わい全開のギター作品集

DDD、66’43”

ドイツのベテラン、ヴットケを中心にまとめられたスペイン・ギター名作選。トゥリーナのソナタも全楽章収録。
PH 11019
(4CD)
¥3900→¥3490
ザンデルリング & ベルリン響/ブラームスの交響曲全集
[CD 1] 50'36''
 ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
[CD 2] 57'11''
 ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
 ・ブラームス:アルト・ラプソディOp.53 *
[CD 3] 62'00''
 ・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90
 ・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
[CD 4] 46'07''
 ・ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
クルト・ザンデルリング(指)
ベルリン交響楽団
アンネッテ・マルケルト(A) *
ベルリン放送合唱団 *
巨匠の代表作が復活ザンデルリング & ベルリン響ブラームスの交響曲全集

録音:1990 年ベルリン、イエス・キリスト教会 ( セッション )/プロデューサー:ハインツ・ヴェークナー エンジニア:エーベルハルト・リヒター/DDD、ステレオ

巨匠ザンデルリングが晩年に手兵ベルリン交響楽団を指揮して、ブラームスの交響曲全曲を演奏したセッション録音がカタログに復活いたします。
【ザンデルリングと手兵ベルリン響】
ザンデルリングは 1912 年プロイセンに生まれながら、ナチスによる反ユダヤ政策から逃れて 1936 年にロシアに移り、1936 年から 1941 年にかけてモスクワ放送響の指揮者、1941 年から 1960 年までムラヴィンスキー率いるレニングラード・フィルの第 2 指揮者を歴任しています。
戦後の 1960 年に東ドイツに戻ると、創設まもないベルリン交響楽団 ( 現在のベルリン・コンツェルトハウス管 ) の首席指揮者を 1977 年まで務め、同楽団の育成に尽力、その間 1964 年から 1967 年にかけてシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者も務めています。
ザンデルリングは首席指揮者を退いたあとも、ベルリン交響楽団とは終身客演指揮者、名誉指揮者として緊密な関係を保持し、2002 年におこなわれた自身の引退演奏会の際にもベルリン交響楽団を指揮しています。
【ザンデルリングのブラームス録音】
じっくりとしたテンポから生み出される骨太の表現と堅固な造形を基調とする、ザンデルリングによるブラームスの交響曲演奏。上記シュターツカペレ・ドレスデンと、1971、1972 年におこなったセッションによる全集録音のほか、1973 年のシュターツカペレ・ドレスデンとの初来日公演における交響曲第 1 番や、1984 年のミュンヘン・フィルとの交響曲第 4 番などライヴ録音もいくつか残されており、長年レパートリーの中核をなしてきた作品にふさわしい内容と点数を示しています。
ザンデルリングが信頼を寄せる手兵ベルリン響と取り組んだ 2 度目のブラームス全集は、ドレスデン旧盤との比較ではすべての楽章で演奏時間が拡大する傾向にあり、おおきな音楽の流れとすみずみまで目配りを利かせた演奏内容が、この巨匠の代表盤として筆頭に挙げられるべきもの。ここではイエス・キリスト教会の美しくゆたかな残響もポイントとなっています。
【Capriccio より正規ライセンスを得てのリリース】
オリジナルはドイツのレーベル Capriccio が 1990 年にセッションを組んでレコーディングしたものですが、レーベルの解散によりしばらく入手難が続いていました。このたび Profil が正規ライセンスを得てカタログ復活の運びとなりました。さらに、初出時にはフルプライス 4 枚組でしたが、収録内容はそのままに大幅にプライスダウンを実現しているのもうれしいところです。
PH 10035
¥2300→¥2090
マーラー:交響曲第 9 番ニ長調 ケルン WDR 交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
2009 年ライヴ、サラステ&SWR響、マーラーの第9交響曲

録音:2009年12月6 & 7日ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ
プロデューサー:シュテファン・ハーン/エンジニア:マルク・ホーン

Profil より、2010 年のマーラー・アニヴァーサリーを盛り上げる注目のライヴ録音が登場します。1956 年フィンランドに生まれ、着実にキャリアを積み上げているサラステが、2008 年より首席指揮者を務める手兵ケルン WDR 響を振った第 9 交響曲は、生誕 150 年のアニヴァーサリーを目前に控えた2009 年 12 月 6 日と 7 日に本拠地フィルハーモニーで行われたものです。
ケルン放送響は、マーラー指揮者として名高いベルティーニが薫陶を授けたことで知られる名門で、全集録音などでもその高い実力は広く知られるところです。
名指揮者で名教師であったヨルマ・パヌラに指揮法を学び、堅実な指揮が持ち味のサラステと、マーラー演奏に定評あるオーケストラとの顔合わせということで、たいへん楽しみな内容といえるでしょう。
PH 11009
¥2400→¥1790
ベートーヴェン:交響曲第 9 番ニ短調 Op.125「合唱つき」 イーディス・ウィーンズ (S)
ウテ・ヴァルター (A)
ライナー・ゴルトベルク (T)
カール=ハインツ・シュトリチェク (Bs-Br)
ドレスデン国立歌劇場合唱団
ヘルベルト・ブロムシュテット( 指 )
シュターツカペレ・ドレスデン
ベストセラーが復活リリース、ゼンパーオーパー再建記念コンサートのライヴ、ブロムシュテットの「第九」

録音:1985 年 3 月 30、31 日ドレスデン、ゼンパーオーパー ( ライヴ )、DDD、ステレオ、71’42”

1985 年 3 月にブロムシュテット指揮でおこなわれたゼンパーオーパー再開記念演奏会の「第九」が、Profil より復活リリース。名匠ブロムシュテットによるベートーヴェンといえば、やはりシュターツカペレ・ドレスデンのカペルマイスター & 首席指揮者在任中 (1975 -1985) にルカ教会でおこなった交響曲全集のセッション録音 (1975 -1980) が有名ですが、もともと第九がセレモニアルな内容ということもあり、ここではフィナーレの盛り上がりなどに独特の魅力を備えているのが印象的。ソリスト陣の異なるセッション録音との聴き比べなども興味深い作業といえるでしょう。
PH 10036
¥2400
「モーツァルト:バリトンのためのコンサートアリア & 序曲集」
 「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 K 588
 アリア「彼に目を向けたまえ」K 584
 「フィガロの結婚」序曲 K 492
 レチタティーヴォとアリア
  「もうお前の勝ちだといったな...ため息をついている間に」K 492
 「ドン・ジョヴァンニ」序曲 K 527
 レチタティーヴォとアリア
  「アルカンドロよ、打ち明けてしまおう...わたしはどこから来るのか」K 512
 アリア「そなたを残してゆくとなると、娘よ」K 513
 アリア「手に口づけを」K 541
 「魔笛」序曲 K 620
 アリア「この美しい手にかけて」K 612
 レチタティーヴォとアリア
  「このようにあなたは裏切るのか...苦く酷い後悔よ」K 432
 アリア「わたしはあなたに別れを告げます」KV Anh.245(621)
クラウス・メルテンス (Bs-Br)
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
 ( オリジナル楽器使用 )
ドリス・ハーゲル ( 指揮 )
オリジナル楽器オケの清新なひびきドイツの名バリトン、メルテンスが歌うモーツァルト・アルバム

録音:2009 年 9 月 10-14 日ヴァイルブルク、シュロス教会 ( デジタル・セッション )、DDD、ステレオ、67’18”

1949 年クレーフェに生まれたドイツの名バス・バリトン、メルテンスが歌うモーツァルトをたっぷり味わえるアルバムです。ヘレヴェッヘ、ヤーコプス、クイケン、ブリュッヘンらとの仕事でも実績を重ねているメルテンスですが、このアルバムでもピリオド楽器のアンサンブルがバックを務めており、ときに力強く、ときにしっとり甘く表情豊かに歌いあげます。途中、挿入される 4 曲の有名序曲もうつくしい演奏で、アルバム全体にメリハリを効かせています。
PH 10071
¥2400
「ロマンティック・インスピレーションズ~ローベルト & クララ・シューマンの音楽」
 (1)クララ・シューマン:ヴァイオリンとピアノのための 3 つのロマンス Op.22
 (2)ローベルト・シューマン:おとぎの絵本 Op.113
 (3)ローベルト・シューマン:3 つのロマンス Op.94
 (4)ローベルト・シューマン:献呈 Op.25-1 ~歌曲集「ミルテの花」
 (5)ローベルト・シューマン:幻想小曲集 Op.73
 (6)ローベルト・シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
(1)ハン・スジン (Vn) アンナ・ナレット (P)
(2)(3)(4)徐佩君 (Va) アンナ・ナレット (P)
(5)(6)ガブリエル・アドリアーノ・シュヴァベ (Vc)
 ニコライ・ゲラシメツ (P)
クロンベルク・アカデミーの若き演奏家たちによるシューマン夫妻の室内楽

録音:2010年クロンベルク・ストライト教会、ロータルザール / クロンベルク芸術家村博物館(デジタル・セッション)、DDD、ステレオ、57’40”

1993 年フランクフルトの北西部にクロンベルク国際室内楽アカデミーとして設立され、1999 年に改称したクロンベルク・アカデミーは、教授陣にクリスティアン・テツラフや今井信子らを擁し、これまでにアリーナ・イブラギモヴァや宮田大といったアーティストを輩出しています。また、すぐれた教育者としても知られたロストロポーヴィチが亡くなるまでアカデミー財団のパトロンを務めていました。
このアルバムで演奏する、上海出身の徐佩君、韓国出身で英国育ちのハン・スジン、ベルリン出身のガブリエル・アドリアーノ・シュヴァベはいずれもクロンベルク・アカデミーで学んでおり、その国際色豊かな顔ぶれはそのままアカデミーの特色とも重なります。今井信子に師事した徐佩君をはじめ、若き才能を見いだすのもまた楽しみなアルバムです。

PRO MUSICA

PPC 9061
¥2500
静かな村に明るい光が~オスロ大聖堂少年聖歌隊のクリスマス
 ラーシュ・ソロース d.y./ マグネ・H・ドローゲン編:
  静かな村に明るい光が
 アドルフ・アダン / マグネ・H・ドローゲン編:
  聖らに星すむ今宵(オー・ホーリー・ナイト)
 エミー・シェーレル / エルセ・ベルントセン・オース編:
  たくさんのキャンドルに灯がともった
 ジョン・F・ウェイド / サー・デイヴィッド・ウィルコックス編:
  神の御子は今宵しも
 伝承曲 / マグネ・H・ドローゲン編:つねに待ち望む心を
 スタングヴィークの伝承曲 / トロン・H・F・クヴェルノ編:
  それは愛らしい幼子が
 ヤコブ・ゲアハー・マイデル:青空はうるわしく
 フランツ・クサヴァー・グルーバー/ マグネ・H・ドローゲン編:
  きよしこの夜
 フランク:天使の糧
 J・A・P・シュルス / トロン・H・F・クヴェルノ編:
  あなたの小さな軍隊がやってきます
 サン=サーンス:クリスマス・オラトリオ Op.12~いけにえを捧げよ
 ブラームス:
  コラール前奏曲「一輪のばらは咲きて ( エサイの根より )」Op.122-8
 ミヒャエル・プレトーリウス / トロン・H・F・クヴェルノ編:
  一輪のばらが咲いた
 ニルス・W・ゲーゼ / マグネ・H・ドローゲン編:
  クリスマスイブ「幼子イエスはかいばおけに横たわり」
 シュレジェン民謡 / テリエ・クヴァム編:この世はうるわし
オスロ大聖堂少年聖歌隊
マグネ・H・ドローゲン(指)
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)
器楽アンサンブル
ベンヤミン・T・イーサクセン(ボーイソプラノ)
マリアンネ・ベアテ・シェラン(Ms)
ヨハネス・ヴァイサー(B)
フィヨルドの町オスロに光の季節、クリスマスがやってくるオスロ大聖堂少年聖歌隊のクリスマス

録音:2008年1月11日-12日、4月4日-5日 ブラゲルネス教会 (ドランメン、ノルウェー)/47’38
制作:ヴェーガルド・ランドース エンジニア:トマス・ヴォルデン

「静かな村に明るい光が 夜どおし煌めく たくさんの子どもたちが手に 天のともしびをにぎる......」。なつかしい歌、新しい響き。オスロ大聖堂少年聖歌隊によるクリスマス・アルバム。
オスロ大聖堂少年聖歌隊は、合唱指揮者のテリエ・クヴァム (1944-) とカール・ホグセット (1941-) が 1985 年に新たに創ったアンサンブルです。イギリス国教会の聖堂聖歌隊にならい、少年全員がソプラノパートを歌いアルトパートをカウンターテナーが担当するスタイルを採っています。
ノルウェーの教会音楽家、ラーシュ・ソロース d.y. のキャロル「静かな村に明るい光が」に始まるクリスマスアルバム。少年聖歌隊に大聖堂の青年聖歌隊メンバーが加わり、ソプラノ、カウンターテナー、テノール、バスの 4 声部で歌われます。指揮者のマグネ・H・ドローゲンは、2002 年から少年聖歌隊の音楽監督を務め、2003 年には大聖堂のアシスタント・オルガニストにも任命されました。ソロを歌うのは、少年聖歌隊のメンバー、ベンヤミン・T・イーサクセン、メッツォソプラノはマリアンネ・ベアテ・シェラン、バリトンはヨハネス・ヴァイサー(ヨハンネス・ヴァイセル)。ブラームスのコラール前奏曲を弾き、合唱の伴奏を担当するアンデシュ・アイステン・ダールは、録音セッションの行われたブラゲルネス教会のオルガニストです。伝統のキャロルを編曲したのは、クヴァム、エルセ・ベルントセン・オース、サー・デイヴィッド・ウィルコックス、指揮者のドローゲン。「マタイ受難曲」(Aurora ACD4994) を作曲したトロン・H・F・クヴェルノは 3 曲を担当し、ノルウェー語歌詞のつけられたプレトーリウスの「一輪のばらが咲いた」は、バリトンソロと弦楽四重奏をともなう作品に編曲しています。

RCOC(レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ)

RCOC 1001
(2CD)
¥4000
マルティン・イ・ソレル:「歓迎するドーラ川」、「夢」 イム・スンヘ(S アポッロ,ニーチェ)
ラッファエッラ・ミラネージ(S ミネルバ,エグレ)
マグヌス・スタヴェランド(T ジョーヴェ,フィレーノ)
ファン・バウティスタ・オテーロ(指)
レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ
マルティン・イ・ソレルの“小オペラ”2 作!オテーロと RCOC による世界初録音!

録音:2010 年 3 月/DDD、78'05

バルセロナの古楽団体、ファン・バウティスタ・オテーロ率いるレアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ(カタルーニャ語だとレイアル・コンパーニア・ダ・カンブラ)、略称 RCOC によるマルティン・イ・ソレルの “小オペラ” 2 作、世界初録音です。ヴィセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754 -1806)は、スペイン、ヴァレンシア生まれ。ボローニャで作曲を学んだ後、1785 年にウィーンに進出、当時のモーツァルトのライバルの一人として知られています。1788 年にサンクトペテルブルグに移り、ここで亡くなっています。この CD に収録されている 2 作は、いずれもオペラ的なカンタータといったもの。「歓迎するドーラ川」は、1783 年にトリノで初演された作品で、大作オペラセリア「ヴォロジェーゾ」のプロローグとして上演されました。ドーラ川はトリノを流れる川の名前で、つまりはトリノの象徴。この上演は、ハプスブルク家支配下のミラノから大公フェルディナント(ヨーゼフ 2 世の弟)とその后でモデナ公の娘ベアトリーチェがサルデーニャ王国の首都トリノを訪問した際の祝典でもあり、このプロローグで二人への歓迎の意を表したのです。「夢」は、おそらく1789 年にウィーンで初演されたカンタータ。台本はロレンツォ・ダ・ポンテで、つまりモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」と同時期の作品ということになります。真の愛を求める羊飼いフィレーノと、愛に関心のないナイアス(水の精)のニーチェ、そして美しいナイアスのエグレによる、アルカディア的題材の物語です。
ヤーコプスに重用されている韓国出身のソプラノ、イム・スンヘ、バロック音楽のソプラノとして人気急上昇中のイタリアのソプラノ、ラッファエッラ・ミラネージ、そしてノルウェー出身のテノール、マグヌス・スタヴェランドと、三人の歌手は高水準。そして RCOC のピリオド楽器オーケストラの魅力的な音色を十分に生かしたオテーロの指揮で、マルティン・イ・ソレールの音楽が生き生きと蘇っています。

SDG

SDG 711
特別価格
¥2100→¥1890
モーツァルト:
 交響曲第 39 番 変ホ長調 K543
 交響曲第 41 番 ハ長調 K551「ジュピター」
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ガーディナーによる最強のモーツァルト18 世紀の香りたっぷりのライヴ録音

録音:2006 年 2 月(カドガン・ホール/ライヴ)

2006 年 2 月、ロンドンで行われたコンサートの幻の音源が世界発売となりました!もともとはコンサートの直後に主にロンドンの聴衆のためだけにプレスされた完全限定盤であったこの CD ですが、このたびめでたく全世界で発売されるはこびとなりました。
ガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツによるモーツァルトと聞くだけでいやでも期待が高まりますが、演奏も録音も期待以上の出来栄えです。39 番のメヌエット楽章でのクラリネットの音色も妙なる美しさ。40 番の終楽章の対位法の見事さ、そして各パートの完璧な連携には息つく暇もありません。ロイヤル・フィルの本拠地でもあるカドガン・ホールの大きすぎないサイズがまさにガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツの編成にぴったり、ライヴの熱気もあいまって、最強のモーツァルトの登場です。

SIMAX

PSC 1301
¥2500
(1)ポウル・ルーザス (1949-):
 変奏曲 (1989) ( ヴァイオリン独奏のための )
(2)ハブリジ・ハトルグリームソン (1941-):
 奉献誦 ( カール・クヴァーラン追悼 ) (1991)
  ( ヴァイオリン独奏のための )
(3)エサ=ペッカ・サロネン (1958-):
 学ばざる笑い (2002) ( ヴァイオリン独奏のための )
(4)ハブリジ・ハトルグリームソン (1941-):
 ポエミ 作品 7 ( ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための )
ソルヴェ・シーゲルラン (Vn)
(4)リソール音楽祭弦楽アンサンブル
(4)ペール・クリスチャン・スカルスタード(指)
臨場感のある素晴らしい録音、サロネン作曲の無伴奏ヴァイオリン作品「学ばざる笑い」を収録

録音:2007年6月28日-29日、2008年7月6日 ウラニエンボルグ教会 (オスロ)、(4)2004年6月26日 聖霊教会 (リソール、ノルウェー) (ライヴ)/59’20

2004年リソール音楽祭のライヴ 録音。グ リーグ 三重奏団のヴ ァイオリニスト、ソルヴ ェ・シーゲルランの『ブルースタのヴ ァイオリン音楽』(PSC1229)に次ぐソロアルバム第 2 作。アルバムタイトルの『砂に書かれた』は、アイスランドの作曲家ハブリジ・ハトルグリームソンの《奉献誦》の曲名からとられました。この作品は、ハトルグリームソンが、親友だった画家、カール・クヴァーランを追悼して作曲したエレジーです。クヴァーレンの描いた絵をタイトルとする、ゆったりした 3 つの楽章とスケルツォの性格をもつ第 3 楽章で構成されています。ポウル・ルーザスは、デンマークを代表する作曲家のひとり。《変奏曲》は、伝統的な変奏技法とコラージュ技法を組み合わせたとされる音楽。表現的、突発的なページと抒情のページが対照を見せながら、メランコリックで深い感情をもったモノローグに収束していきます。
シェーンベルクの月に憑かれたピエロの第 9 曲「ピエロへの祈り」に因む曲名をもつ《学ばざる笑い》は、指揮者としての知名度が高いエサ=ペッカ・サロネンが 2002 年に作曲した曲。2002 年 8 月のラホヤ・サマーフェストでチョーリャン・リンにより初演されました。ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための《ポエミ》は、チェロ奏者としても活躍するハブリジ・ハトルグリームソンが弦楽器の特色を活かして作曲、1986 年の NOMUS ( 北欧音楽委員会 ) 賞を受け、彼の出世作となりました。旧約聖書をモチーフとするマルク・シャガールの作品からインスピレーションを授かり、その題名を楽章のタイトルとしました。
PSC 1299
(2CD)
¥5000
エドヴァルド・グリーグ:ピアノのための作品
 CD1:
  抒情小曲集 第 8 集よりトロールハウゲンの婚礼の日 作品 65-6、
  ピアノ・ソナタ ホ短調 作品 7より第 3 楽章、
  第 4 楽章 、 抒情小曲集 第 3 集より春に寄す作品 43-6、
  抒情小曲集 第 5 集よりガンガル 作品 54-2、
  抒情小曲集 第 3 集より蝶々作 品 43-1、ユモレスク作品 6-2、
  人々の暮らしの情景より婚礼の行列が通り過ぎる作品 19-2、
  抒情小曲集 第 10 集より余韻 作品 71-7 、
  ピアノ・ソナタ ホ短調 作品 7、
  ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 作品 24
 CD2:
  トロールハウゲンの婚礼の日 作品 65-6、
  ピアノ・ソナタ ホ短調 作品 7 より第 3 楽章、
  第 4 楽章、春に寄す 作品 43-6、 ガンガル 作品 54-2、
  蝶々 作品 43-1、ユモレスク作品 6-2、
  婚礼の行列が通り過ぎる 作品 19-2、余韻 作品 71-7、
  ピアノ 協奏曲 イ短調 作品 16*
CD1:シーグル・スロッテブレク(P)
 [使用楽器:
  トロールハウゲン所蔵、
   グリーグに贈られた
    1892年製スタインウェイ]
CD2:エドヴァルド・グリーグ(P)
 シーグル・スロッテブレク(P)*
 オスロ・フィルハーモニック管弦楽団*
 ミハイル・ユロフスキー(指揮)*
グリーグの 1903 年録音の再創造とその彼方

CD1:録音:2007年10月、11月、2009年3月10日-14日 トロールハウゲン (ベルゲン、ノルウェー)
CD2:録音: 2004年8月12日-13日* 1903 年 4 月 Gramophone & Typewriter Company studios ( パリ )、1903 年録音と 2008 年録音の編集版、1930 年代 EMI 復刻の 1903 年録音をトロールハウゲンのセルビ・ホーン式蓄音機で再生

1903 年春、エドヴァルド・グリーグはパリの Gramophone & Typewriter 社スタジオで自作のピアノ曲を録音。《トロールハウゲンの婚礼の日》にはじまる 7 つの小品とソナタの 2 つの楽章。10 インチのディスク 9 枚、約 15 分の音楽がグリーグ自身の演奏の記録として残されました。
ノルウェーがスウェーデンとの連合王国を解消してから 100 年となる記念の年を翌年に控えた 2004 年、Simax Records は、ノルウェー音楽を代表する管弦楽作品を集めたアルバムのためグリーグのピアノ協奏曲を録音しました。オスロ・フィルハーモニックと共演するピアニストにはシーグル・スロッテブレクが選ばれ、トニー・ハリソンが制作にあたりました。もっとも演奏されることの多いピアノ協奏曲と言われるグリーグの作品。おびただしい数の録音が存在します。その " 有名曲 " を録音する。ふたりが考えたのは、グリーグの協奏曲が " 今日の音楽 " だったころの感覚を探り、作品に新鮮な空気を送り込むことでした。
協奏曲の録音を終えたスロッテブレクとハリソンは、ある疑問をもっていました。グリーグの演奏の速いテンポは、78 回転レコードの収録時間の制約によるものなのか? それとも、ベートーヴェンの友人、モーシェレスに学んだグリーグのロマンティックな様式がそのまま録音盤に刻まれているのか? アコースティック録音の表面雑音の壁の向こうにあるもの、それ以上に重要な、グリーグの演奏そのものに隠されたミステリーの鍵を開けます。このプロジェクトに使われたのは、グリーグ博物館となったトロールハウゲンのグリーグ夫妻の家に置かれている 1892 年製のスタインウェイ。1892 年、銀婚式を迎えたグリーグ夫妻に贈られたピアノです。「模倣することで理解する、理解することで模倣する」。グリーグの録音を聴き、その演奏の再現を試みる。それを繰り返しているうちにグリーグの演奏のパターンが見えてきます。
PSC 1316
¥2500→¥2290
マーラー:交響曲第 6 番 イ短調「悲劇的」
 第1楽章 アレグロ・エネルジコ・マ・ノン・トロッポ 23’55
 第2楽章 スケルツォ 12’04
 第3楽章 アンダンテ・モデラート 13’34
 第4楽章 フィナーレ アレグロ・モデラート 30’24
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
マーラー交響曲第 6 番「悲劇的」サラステ&オスロ・フィル2010 年の最新ライヴ・レコーディング!

録音:2010年3月10日-12日 オスロ・コンサートホール (ライヴ)/80’20
制作:クシシュトフ・ドラーブ、エンジニア:マーリト・アスケラン、エリサベト・ソンメルネス (NRK)、マスタリング:アルネ・アクセルベルク

マリス・ヤンソンス指揮で始まったオスロ・フィルハーモニックのマーラー交響曲シリーズ。第 2 番、第 1 番・第 9 番 (PSC1270)、第 7 番 (PSC1271) につづく 5 曲目は、音楽監督のユッカ=ペッカ・サラステ (1956-) が指揮した第 6 番「悲劇的」。オスロ・フィルのマーラー・プロジェクトは、サラステによって継続される予定です。
2010 年 3 月オスロ・コンサートホールで行われたコンサートのライヴ録音。第 2 楽章スケルツォ、第 3 楽章アンダンテの順に演奏、フィナーレでは改訂稿では取り除かれた第 3 のハンマーを復活させています。
Simax の先の 2 作と同じくクシシュトフ・ドラーブが制作を担当。NRK ( ノルウェー放送 ) のエンジニアが録音した音源がアルネ・アクセルベルグの手でマスタリングされました。レファレンスクオリティの録音。オスロのホールの響きがみごとに再現されます。
サラステは 1956 年、フィンランドのヘイノラ生まれ。ラハティ音楽院でピアノとヴァイオリンを学んだ後、指揮に転向。1981 年、スカンジナヴィア指揮者コンクールで優勝し、ヘルシンキ・フィルでデビュー。1987 年からフィンランド放送交響楽団と、スコットランド室内管弦楽団(1991 年まで)の首席指揮者、またトロント交響楽団の音楽監督を 1995 年から 2001 年にかけて務めていました。2006 年 8 月からオスロ・フィルの音楽監督に就任しています。
サラステのマーラーは、フィンランド放送交響楽団を指揮した第 5 番 (1990 年録音 ) のほか、近日、ケルン WDR 交響楽団との 2009 年ライヴを収録した第 9 番 (Profil PH10035) もリリースされます。2008 年から 2009 年のヨーロッパツアーを成功させたオスロ・フィルハーモニックも最高のコンディションで演奏。フィルハーモニックとサラステは今年のヨーロッパツアーでもマーラーをとりあげ、今シーズンから来シーズンにかけて第 9 番、第 4 番、第 8 番のコンサートもオスロで予定されています。

SUPRAPHON

SU 4035
¥2000
アントニーン・ライヒェナウアー:
 ・2 つのオーボエ、ファゴットと弦楽のための組曲 変ロ長調
 ・ファゴット協奏曲ハ長調
 ・ファゴット協奏曲ト長調
 ・オーボエ協奏曲ト長調
 ・ヴァイオリン協奏曲ハ短調
 ・オーボエ、ファゴットと弦楽のための協奏曲 変ロ長調
セルジオ・アッツォリーニ(バロック・ファゴット)
クセニエ・レフラー(バロック・オーボエ)
レンカ・トルゲルセン(バロック・ヴァイオリン)
コレギウム 1704(ピリオド楽器使用)
ヴァーツラフ・ルクス(芸術監督)
「現代最高のファゴット奏者」セルジオ・アッツォリーニほか古楽精鋭メンバーによる18 世紀チェコの超絶技巧協奏曲 2 タイトル

DDD、ステレオ、68’11”

おびただしい数が残された宗教作品とは違い、1701年から1730年代ころまでにチェコの作曲家たちによって書かれた器楽作品はきわめて稀で、とりわけ重要なものがライヒェナウアーの手になる 20 ほどの器楽作品。
ライヒェナウアーは、モルツィン伯 ( 後にヨーゼフ・ハイドンが仕えたことでも知られる ) のチャペルの音楽家であり、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの後任としてお抱え作曲家の役割を引き受けました。
モルツィン伯はまたヴィヴァルディを「イタリア音楽の巨匠」として雇い入れていますが、いかにモルツィン伯の楽団の演奏水準が高いものであったかは、ヴィヴァルディが称賛して自作を献呈していることなどからも明らかで、同様にライヒェナウアーの協奏曲も高度なテクニックを要するものばかり。
ここでは、現代最高のファゴット奏者との誉れ高いセルジオ・アッツォリーニがバロック・ファゴットを担当しているほか、バロック・オーボエにクセニエ・レフラーと精鋭たちが顔を揃えているのがおおきな魅力。当代屈指のピリオド楽器によるアンサンブルで技巧的な作品の数々が現代によみがえります。
SU 4039
¥2000
フランティシェク・イラーネク:協奏曲とシンフォニア集
 ・シンフォニア ニ長調
 ・ファゴット協奏曲ト短調
 ・ファゴット協奏曲ヘ長調
 ・フルート協奏曲ト長調
 ・ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 ・シンフォニア ヘ長調
セルジオ・アッツォリーニ(バロック・ファゴット)
マリーナ・カタルジノワ(バロック・ヴァイオリン)
ヤナ・セメラードヴァー(フルート・トラヴェルソ)
コレギウム・マリアヌム(ピリオド楽器使用)
ヤナ・ヤナ・セメラードヴァー(芸術監督)
DDD、ステレオ、66’50”

フランティシェク・イラーネクは、プラハに居を構えていたモルツィン伯のチャペルの作曲家でヴァイオリニスト。モルツィン伯の命によりヴェニスに遣わされて、ヴィヴァルディに学んだため、その作風は師の影響を直接的に受け継いだものとなっているのが大きな特徴。このアルバムでの演奏は、復活初演をおこなった同じメンバーによるもので万全の仕上がりとなっています。
セルジオ・アッツォリーニは、ヴィヴァルディのアルバムなどでおなじみの世界的ファゴット奏者。マリーナ・カタルジノワはロシアの古楽ヴァイオリニスト。
モスクワ音楽院で学び、レオンハルト、ノリントンのマスタークラスを受講、ソリスト、室内楽両面で活躍し、バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇ります。また、カタルジノワは 2007 年よりモスクワ音楽院のピリオド・ヴァイオリン科で教鞭を取っています。
SU 4034
(2CD)
特別価格¥2300
[CD 1]
 ドヴォルザーク:
  ・チェロ協奏曲第 2 番ロ短調 Op.104(B. 191, 1895)
  ・森の静けさ Op. 68/5 (B. 182, 1893)
[CD 2]
 ・ロンド ト短調 Op. 94 (B. 181, 1893)
 ・チェロ協奏曲第 1 番イ長調 (B. 10, 1865)
  [ ヤルミル・ブルクハウザー管弦楽補完 ]
トマーシュ・ヤムニーク (Vc)
プラハ放送交響楽団
トマーシュ・ネトピル(指揮)
ヤムニーク & ネトピル、チェコ期待のふたりの顔合わせによるドヴォルザークのチェロ作品全集

録音:2010年6月28-30日 & 9月13日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、89’56”

1985 年生まれ、2006 年 ( 第 58 回 ) プラハの春国際音楽コンクールでチェロ部門最高位に輝いたトマーシュ・ヤムニーク。SUPRAPHON より、チェコの作曲家たちのソナタを集めたふたつのアルバム (SU.3928、SU.3947) をすでに発表しているヤムニークが、ドヴォルザークによるオーケストラつきのチェロ作品全曲をレコーディングしました。
このジャンル屈指の傑作「チェロ協奏曲ロ短調」はもちろん、ドヴォルザークの専門家ブルクハウザーがオーケストレーションを施した初期のチェロ協奏曲にいたるまで、ヤムニークのチェロはあふれる表現意欲とまばゆい感性が印象的。
さらに、1926 年設立の名門プラハ放送響を率いて、ヤムニークを強力にサポートするのは、やはりチェコ期待の若手指揮者として高い関心を集めるトマーシュ・ネトピル。ネトピルは、2010 年秋に、急逝したマッケラスの代役としてベルリン・フィルにデビューを果たしましたが、着実にヨーロッパを中心に活動の場を拡げており、その指揮ぶりもおおいに注目される内容といえるでしょう。
SU 4033
¥2000
「純潔なる聖母マリア~モラヴィアの待降節の歌 & 降誕祭 ( クリスマス ) の歌」
 I. Kyrie eleison
  1/ Kyrie eleison 1:08、2/ What happened that night 2:36
  3/ What happened, what occurred 1:27
  4/ There was a green meadow 1:42
 II . Gloria
  5/ Gloria in excelsis Deo 1:36、6/ It’s already winter, frost 1:17
  7/ Shepherds herded sheep 2:33
  8/ Are they Valachs? 0:57、9/ Everyone rejoice 1:49
 III . Credo
  10/ How beautiful the sun 2:18、11/ The Lord’s power 4:32
  12/ The prophets foretold 3:28、13/ Christ, dear son 0:56
 IV . Sanctus
  14/ Welcome, Jesus Christ 2:21、15/ Visit us, little child 2:53
  16/ Oh, Holy Virgin 3:39、17/ This joyous child 2:51
 V . Benedictus
  18/ The Lord’s Archangel came down from heaven 2:20
  19/ Joseph, my dear 2:11、20/ Blessed, revered 1:00
  21/ I know a grove 1:23、22/ It was winter 3:45
  23/ Cold water springs 2:09
 VI . Agnus Dei
  24/ The Virgin Mary wandered the world 3:40
  25/ The Lord’s son was born to us 2:18
ズザナ・ラプチコヴァー
 (ヴォーカル、ツィンバロン)
ヨゼフ・フェチョ
 (コントラバス、ツインバロン)
ロスティスラフ・フラシュ
 (サキソフォン)
イヴァン・ヘラーク
 (ヴァイオリン、ヴィオラ)
オンドジェイ・クライニャーク
 (ピアノ)
カミル・スレザーク
 (パーカッション)
ツィンバロンの簡素な調べに乗せて歌われるモラヴィア伝承のクリスマスソング

DDD、ステレオ、57’02”

モラヴィア民謡のシンガーとして、またツィンバロン奏者として知られるズザナ・ラプチコヴァーの歌うクリスマス・アルバム。ほとんど知られていないモラヴィア地方に伝わるキャロルや、バロック時代の聖歌から選り抜いた内容は素朴な味わいが新鮮。クリスマス・シーズンが過ぎたあとにもいつまでも心に幸せな気分を残してくれるアルバムです。

TALENT

DOM 292904
(SACD HYBRID)
¥2500
モーツァルト:
 6 つのクラヴィアのためのソナチネ K439b
  第 1 番ハ長調、第 2 番イ長調、第 3 番ニ長調、
  第 4 番変ロ長調、第 5 番ヘ長調、第 6 番ハ長調
宮沢明子(Pf)
宮沢明子、珠玉のモーツァルト ピアノソナタ集!!

53’54

二つのクラリネットまたはバセットホルンとファゴットのためのディヴェルティメントの編曲。1979 年録音の待望の SACD 化。

VDE GALLO

GALLO 1301
¥2100→¥1890
ハチャトゥリアン:『ガイーヌ』より「剣の舞」
モーツァルト:「トルコ風」より
ピアソラ:天使の死
ハイドン:ピアノ三重奏 Hob. XV :25 より「ロンド」
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
バーンスタイン:『ウェスト・サイド・ストーリー』より「サム・ウェア」
フレデリック・ロウ:『マイ・フェア・レディ』より「踊り明かそう」
モリコーネ:
 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』より
  「ワイルド・ウェスト」
フォーレ:ブルレスケ
アンドリュー・ロイド・ウェバー:オペラ座の怪人
J.S.バッハ:アリア BWV1068
トリオ・アルテミス
 【カティア・ヘス(ヴァイオリン、
  ベッティーナ・マッチャー(チェロ)、
  フェリクタス・ストラック(ピアノ)】
美人弦楽トリオが奏でるクラシック名曲集

録音:2010 年/DDD

ユニークなアプローチで楽しませてくれるトリオ・アルテミスですが新譜ではバッハの「G 線上のアリア」から「オペラ座の怪人」まで幅広く楽しめる内容になっております。
GALLO 1309
¥2100→¥1890
グリンカ:悲愴三重奏曲 ニ短調
ルイーズ・ファランク (1804-1875):三重奏曲 作品 44
ヨアヒム・シュテュッチェスキー(1891-1982):
 カディーシュ(チェロとピアノのための)
ニーノ・ロータ:三重奏曲 ピアソラ:オブリビオン
トリオ・エレオノール
 【アナ・コロディ(クラリネット)、
  キム・ミギョン(チェロ)、
  イヴァニ・ヴェンチュリエリ(ピアノ)】
クラリネット、チェロ、ピアノのトリオがおくるバラエティに富んだ作品集

録音:2009 年 10 月 15,16 日、アンセルメ・スタジオ、スイス/DDD

クラリネットを含む珍しいトリオが送る作品集。グリンカの悲愴三重奏曲は通常ピアノ、クラリネット、ファゴットで演奏されます。また、ファランクはフランスの女性作曲家で、彼女が作曲した九重奏曲 作品 38 はヨーゼフ・ヨアヒムにより演奏されて成功をおさめたとされております。しかし、現在ではほとんど楽譜が残られておりません。ここに収録されている三重奏曲 ( 原曲はフルート、チェロ、ピアノ ) は貴重な資料より発見されたものです。
このほかニーノ・ロータやピアソラのトリオ作品が収められております。
GALLO 1323
¥2100
ヘンデル:2 本のクラリネットとホルンの為の序曲HWV424
モーツァルト:ディヴェルティメント KV577
ベートーヴェン:
 モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の「手をとりあって」の
  主題による 12 の変奏曲 ハ長調 WoO.28
クライン・アート・アンサンブル
 【グルント・ウェンツェル、
  エヴェリン・エインベルガー、
  スヴェン・バッハマン )】
珍しいクラリネット・トリオ・アンサンブル

録音:2010 年/DDD

演奏されることの少ないバセット・ホルンをはじめクラリネットの珍しいレパートリーを中心に録音をしているクライン・アート・アンサンブル。世界的にみても珍しいクラリネット・アンサンブルです。メンバー全員がクルト・ウェーバーに師事をし、ソリストとしても活躍の実力派アンサンブルです。
GALLO 1321
¥2100
エドゥアルド・アブラミャン:前奏曲第 1,2,11,13 番
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第 2 番 作品 36
アルノ・ババイャンヤン:カプリッチョ、即興曲、舞曲、エレジー、詩曲
ソナ・シャボヤン ( ピアノ )
録音:2010 年 4 月、ウィンタートゥール、スイス/DDD

美人ピアニスト、ソナ・シャボヤンの新譜はラフマニノフの名曲ピアノ・ソナタ第 2 番とエドゥアルド・アブラミャンとアルノ・ババイャンヤンのピアノ曲を収録。シャボヤンはこれまでにアルメニアの音楽を中心に録音してきましたが、今回も意欲的なプログラム構成となっております。
GALLO 1203
¥2100
ブラームス:ピアノ作品集 Vol.2
 ピアノ・ソナタ第 2 番 嬰へ短調 作品 2
 スケルツォ 変ホ短調 作品 4
 4 つのバラード 作品 10
エリック・ル・ヴァン ( ピアノ )
録音:2001 年 4 月 28,29 日、7 月 10,11 日/DDD

ブラームスのピアノ・ソナタ第 1,3 番 (GALLO 946) で好評だったル・ヴァンのブラームスのピアノ作品集 Vol.2 が発売。
GALLO 1313
¥2100
ブルー・デ・リューン~オット・ヴォーチ声楽作品集
 ホステットレル:恋歌 ゴディベール:間奏曲
 リコッサ:マドリガル
 コダーイ:イタリア・マドリガル集
 ペルト:「イェルサレムよ、汝に 平和を」、「二人の祈祷者」
オット・ヴォーチ
録音:2009 年 5 月 2,3 日、ペロワ寺院
/DDD
女性ヴォーカル・グループによるペルト、コダーイ、他作品集。

WAON

WAONCD 190
¥2300
C.P.E.バッハ:ソナタ ニ短調 Wq/51-4
L.クープラン:組曲 イ短調
ダングルベール:ドゥ・シャンボニエール氏のトンボー
J.S. バッハ:
 フランス組曲 第 6 番 ホ長調 BWV 817
 プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998
野口詩歩梨(チェンバロ)
しなやかで力強く、そして薫り高いチェンバロの音色

録音:2010 年 6 月 1-3 日

クオリティの高い録音でファンを集めているワオンレコード最新盤は、チェンバロのソロ・アルバム。チェンバロの魅力がぎゅぎゅっと詰まった宝箱のような魅力的な一枚です。
私がチェンバロの音色を初めて耳にしたのは、幼いころ自宅にあった「子と母の名曲アルバム」という一枚の LP レコードでした。チェロのカザルスやヴァイオリンのティボーなど、有名な演奏家達の演奏が収められていた中で、ランドフスカ女史がヘンデルの「調子のよい鍛冶屋」をチェンバロで演奏していました。
それまで聴いたことのない不思議な音色がすっかり気に入った私は、その曲の始めにレコードの針を戻しては、何度も繰返し聴いていたのを覚えています。
その後十数年間ピアノを学んでいた時も、バロック時代のバッハやヘンデルの作品が大好きでした。音楽大学に進んで実際に古楽器の世界を知り、何のためらいもなくチェンバロの道に進みましたが、振り返ると既にピアノを弾いていたよりも長い年月が過ぎようとしています。今回ソロ CD 録音という機会を得て、大バッハの名曲をはじめ、情緒豊かなクープランのプレリュード、衝撃的なエマヌエルのソナタ・・・など、長い間ずっとあたためてきたお気に入りの作品を選び、一枚の CD にぎゅっと詰め込みました。これらの作品は、演奏者として向き合う度に毎回異なったチェンバロとのかかわり方を教えてくれる、私にとって大切な曲ばかりです。5 年後 10 年後、色や香りや味わいが、時間の経過とともに変化していくワインに似ているかもしれません。
チェンバロという楽器のもつ「しなやかさ」や「力強さ」が、輝きのある音色とともに皆様に届きますように。(野口詩歩梨)
=野口詩歩梨(のぐち・しほり)・プロフィール=
福井県・敦賀市の生まれ。幼少の頃から母の手ほどきでピアノを弾きはじめる。仁愛女子高等学校音楽科卒業。桐朋学園短期大学進学後にチェンバロを中心としたバロック音楽と出会い、同校ピアノ科を経て翌年 東方学園大学古楽器科へ入学。桐朋学園大学音楽学部子楽器科(チェンバロ専攻)卒業。同大学研究科修了。ピアノを伊原道代、雨田信子、チェンバロを故・鍋島元子、アンサンブルを有田正広、本間正史、中野哲也の各氏に師事。さらにクイケン兄弟、L.U.モルテンセン氏などのレッスンを受ける。これまでにM.ラリュー、F.アーヨ、中野哲也、本間正史など数々の音楽家や室内オーケストラと共演。また” 音の輝きをもとめて” と題したリサイタルシリーズや、アンサンブル “ブラヴォー!バロック” のコンサートは、各方面より高い評価を得る。NHK 教育「ふえはうたう」のほか、古楽情報誌「アントレ」制作ビデオに出演。近年は、アンサンブル山手バロッコ主催「山手西洋館シリーズ」へ出演するなど、ソリスト、通奏低音奏者として幅広く活動している。

WERGO

WER 6728
¥2400
ヒンデミット:プレーン音楽祭(1932 年)
 (1)朝の音楽
 (2)ターフェルムジーク
 (3)カンターテ
 (4)夕べの協奏曲≪全曲世界初録音≫
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
ダーヴィド・ライベル(語り)
ベルリン中部放送交響楽団
マルツァーン=ヘレルスドルフ・
 ユーゲント・シンフォニーオーケストラ
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ音楽院アンサンブル
ベルリン放送合唱団
白ベルリン児童合唱団&青少年合唱団
ヨープスト・リーブレヒト(指揮)
録音:2008 年 10 月

プレーン城で行われた音楽祭のために書かれた音楽。音楽祭には音楽学生が参加し、一日中城は様々な楽器の音色で満たされます。この参加学生たちによって構成されるアンサンブルのために、ヒンデミットがその場で音楽を書き、学生たちの演奏を見ながら様々に修正・加筆を加えたものがこの作品。朝の音楽は、朝 7 時に演奏が開始され、また、カンタータはヒンデミットが選んだアグリーコラのテキストに基づいているなど、興味深い内容となっています。
WER 6738
¥2400→¥2190
ラッヘンマン:
 (1)アッカント(オーケストラを伴うクラリネット独奏のための)
 (2)コンソレーション no.1(12 の声と 4 つの打楽器のための)
 (3)コントラカデンツ(大オーケストラのための)
(1)エドゥアルト・ブリュンナ ー(Cl)
 ザールブリュッケン放送管弦楽団
 ハンス・ツェンダー(指揮)
(2)スコラ・カントルム・シュトゥットガルト
 クリトゥス・ゴットヴァルト(指揮)
(3)SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
 ギーレン(指揮)
耐える快感、ラッヘンマン作品集。代表作コントラカデンツ収録、しかも指揮はギーレン!

無駄なものを削ぎに削ぎ落とし、骨格の本当に関節の要の部分だけをレントゲンにとったような音楽で、時にコンサートホールで客席に座っていて、開演前に舞台袖から聴こえてくるオーケストラ奏者たちの練習のような、不思議な世界が広がります。(1)だとこれが 27 分、(2)は 8 分、(3)では 18 分も続くので、耐える快感があります。演奏者陣がツェンダーにギーレンなど、豪華なのも注目です。
WER 6808
¥2400
R. シューマン/イェルク・ヴィトマン作品集
 (1)ヴィトマン:トッカータ(ピアノのための)
 (2)シューマン:4 つの夜曲 op.23
 (3)ヴィトマン:悪の華
 (4)シューマン:暁の歌 op.133
ファビオ・ロマーノ(ピアノ)
ヴィトマンの研ぎ澄まされた音で耳を覚醒してから聴くシューマンの苦しみと狂気

イェルク・ヴィトマンは 1973 年生まれ、注目を集めている作曲家の一人で、そしてクラリネット奏者としても優れた評価を得ている音楽家。このディスクでは作曲家に徹しています。ヴィトマン作品で耳を覚醒してから聴くシューマン作品は、新たな魅力に満ちています。「悪の華」は名高いボードレールの詩集に着想を得た作品。ボードレールが、美をあらわすためにありとあらゆる種類の言葉を用いて創りあげたこの詩集が 19 世紀半ばにしてモダニズムへの扉を開いたのに対し、若き作曲家ヴィトマンは、ミニマルミュージック的な中毒をもたらす狂気を感じさせる音をつかって都市化がもたらした近年の惨事を描きます。ヴィトマンのこの毒気の強い作品を聴いたあと、最後に収録されているシューマンが自殺未遂をする少し前に書いた暁の歌を耳にすると、作品像が生々しく聴き手に迫ります。
WER 6579
¥2400
オリヴァー・シュネラー作品集
 (1)アクア・ビット (2)トリオ (3)三つの想像上の空間
 (4)ストラティグラフィー 1 5残響空間
 (5)ストラティグラフィー2
 
ミュライユの弟子、新しい音の調合師シュネラー作品集

1966 年ケルン生まれのシュネラー作品集。ミュライユに師事しており、アコースティックな音を組み合わせて様々な音を新たに生みだす名人です。トリオはアコーディオンとチェロ、ピアノのための作品ですが、アコーディオンを笙のようにもちいており興味深い音響になっています。
WER 6857
¥2400
デイヴィッド・ラング:やったことある?
フィリップ・ベースマンス:ピアノ六重奏
リヒャルト・バレット:干渉
ルカ・フランチェスコーニ:形式の想定外の終結
ムジークファブリーク
現代音楽シーンの牽引役、ムジークファブリーク最新盤

現代音楽シーンの牽引役、現代音楽演奏団体ムジークファブリークの最新盤。デイヴィッド・ラングの作品は、冒頭朗読から始まり、その後テクノ風な音色で不思議な空間へと移行します。フランチェスコーニの作品は、盛り上がるのかなと思うと収まる、という動きの繰り返しの中、最後は「えっ、そこで?」とツッコミを入れたくなるような思いがけない終わり方をする作品です。
WER 6856
¥2400
イアン・ウィルコック:墓
マルク・アンドレ:ni
カイア・サーリアホ:グラール・テアートル
ムジークファブリーク
インナーワールドへの誘い
人間の内奥に潜む狂気や欲望、また静けさなどをモティーフにした作品集。

YSAYE RECORDS

NS 07
¥2200
ポリーナ・パスティルシャク
 R. シュトラウス:4 つの最後の歌
 ショスタコーヴィチ:
  アレクサンドル・ブロークの詩による7つのロマンス op.127
   (ロシア語歌唱)
 バルトーク:8 つのハンガリー民謡(ハンガリー語歌唱)
 コダーイ:2 つのハンガリー民謡
ポリーナ・パスティルシャク(ソプラノ)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
アレクサンダー・ラーバリ(指揮)
アレクサンドラ・サーシャ・コズロフ(ピアノ)
ジュネーブ国際コンクール覇者、ポリーナ・パスティルシャク、デビュー・アルバム

録音:2010 年 6 月 21-24 日

ポリーナ・パスティルシャクは、1982 年ブダペストの生まれ。ロシア人の母とハンガリー人の父をもち、幼い頃から歌を愛し、またフルートを演奏していました。フレーニのもとでも研鑽をつみ、2009 年ジュネーブ国際音楽コンクールで優勝、同時にスイスの高級時計会社ブレゲ賞も受賞し、ブレゲのサポートでこのCDの録音が実現しました。R. シュトラウスでみせる深い世界にまず驚かされます。民謡で見せる可愛らしい表情もたまらない魅力に溢れています。愛らしくも変幻自在な声と美貌をあわせもつ新時代のスターがここに誕生しました。「すべての器楽奏者たちは人間の歌声のような音楽を目指すが、その完璧な理想図がこのポリーナの声だ」と世界が絶賛してやまない美声をご堪能下さい。




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