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第56号マイナー・レーベル新録音新譜(2)



INTEGRAL

INTEG 221180
\2300
シマノフスキ:
 (1)練習曲 Op.4の3  (2)変奏曲 Op.3
 (3)9の前奏曲 Op.1  (4)マズルカ Op.50の1
 (5)前奏曲とフーガ  (6)幻想曲 Op.14
フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(Pf)
オシャレで颯爽とした新時代のシマノフスキ

DDD、73’37”

フレデリック・ヴァイセ=クニッテルはポーランドの血を引くフランスのピアニスト。パリ音楽院で学んだ期待の若手で、アレクサンドル・タローとサン・テティエンヌで音楽祭を運営するなど活躍中。このアルバムは彼の父祖の地ポーランドの大作曲家シマノフスキの作品集。意外に録音のない「前奏曲とフーガ」や「幻想曲」が魅力。颯爽とした解釈が非常に魅力的です。

LABORIE

バロック・チェロの帝王、コワン率いるモザイク・クヮルテット
最新盤2 タイトル同時リリース!
LC 09
\2500→¥2290
「ロマンチックなバラード」
 ヨハン・ベンヤミン・グロス(1809〜1848):作品集(全曲世界初録音)
  (1)チェロ・ソナタ ロ短調 op.7
  (2)薬屋の主人は恋がたき(詩:グルッペ)op.35-3
  (3)フリードリッヒ・バルバロッサ(詩:リュッケルト)op.35-5
  (4)バラード op.26-4
  (5)愛のかなしみ(詩:ハイネ)op.35-4
  (6)ヘブライの歌より(詩:バイロン)op.35-6
  (7)チェロとピアノのためのセレナーデ ハ長調 op.32
  (8)第3 集より(詩:リュッケルト)op.35-1
  (9)弦楽四重奏曲 ヘ短調 op.37-3
金子陽子
 (ピアノ/ウィーン製1838年頃の
  フォルテピアノ”グロス”)
ミヒャエル・ダーメン(バリトン)
クリストフ・コワン
 (チェロ/ 1720 年頃製
  アレッサンドロ・ガリアーノ製のチェロ)
モザイク弦楽四重奏団
 (エーリヒ・ヘーバルト、
  アンドレア・ビショッフ、
  アニタ・ミッテラー、
  クリストフ・コワン)
バロック・チェロの帝王、コワン率いるモザイク・クヮルテット最新盤2 タイトル同時リリース!
忘れ去られた作曲家、ヨハン・ベンヤミン・グロス世界初録音による作品集コワンと金子陽子の魅力のデュオ充実の弦楽四重奏曲!

録音:2009 年9 月

チェリスト、そして作曲家として19 世紀の重要な人物、ベンヤミン・グロスの作品集。音楽史や事典で彼のことが扱われることはほとんどありませんが、43 の主にチェロのための作品(4 つのチェロ協奏曲、ソナタ1 曲ほか)、4 つの弦楽四重奏曲や何曲かの歌曲をのこしています。ベルリン、そしてライプツィヒでチェロ奏者として活躍しながら、メンデルスゾーン、シューマン、クララ・シューマンらと一緒にロマン派の渦の中心点にいました。クララ・シューマンとは自作のソナタを共演したことがあるといいます。1848 年に教師・チェロ奏者として活躍したサンクト・ペテルブクルクの地でコレラにかかり客死しました。
作品はどれもロマン派ならではの抒情と情熱に満ちたもの。チェロ・ソナタ ロ短調ではコワンが渋く滋味あふれる音色で旋律をうたい、金子のピアノが熱く華麗にコワンの奏でる旋律を彩ります。歌曲でも、詩の魅力が存分に活きた曲作りが見事。弦楽四重奏曲では濃厚メロディと熱を帯びた和声、ロマンの魅力に溢れています。モザイク・クヮルテットの熟練のアンサンブルが光ります。
LC 12
\2500→¥2290
(1)フェリシアン・ダヴィッド(1810-76):ピアノ三重奏曲第1 番 変ホ長調
(2)ヴュータン(1820-1881):夜(チェロとピアノのための)
ダヴィッド:(3)パンセ(ピアノのためメロディ・ワルツ)
(4)ラ・キャプリス(チェロとピアノのための)
(5)フィリップ・ムザール(1792-1859):
 ララ・ルークのワルツ(ダヴィッドのオペラ・コミックより)
(6)セバスティアン・リー(1805-1887):エルキュラヌムの思い出
ダヴィッド:(7)不在(ピアノのための無言歌)
(8)弦楽四重奏曲第3 番 ニ短調
(9)思い出(チェロとピアノのためのメロディ)
クリストフ・コワン(チェロ)
モザイク弦楽四重奏団
 (エーリヒ・ヘーバルト、
  アンドレア・ビショッフ、
  アニタ・ミッテラー、クリストフ・コワン)
アンサンブル・バロック・ドゥ・リモージュ
 【ジャン=ジャック・ドゥーンキ
   (エラール・ピアノ/(1)(2)(3)(5)(7)、
  ピアニーノ/(4)(6)(9)&アンドレ・ガベッタ(Vn)、
  クリストフ・コワン(チェロ)】
サン=シモンの作曲家、フェリシアン・ダヴィッドの珍しい作品集

録音:2010 年5 月& 10 月

フェリシアン・ダヴィッド(1810-76) は、サン=シモン主義(19 世紀前後)の運動に深くかかわり、産業階級と女性の地位向上に努めた人物としてフェリシアン・ダヴィッド(1810-76) は、サン=シモン主義(19 世紀前後)の運動に深くかかわり、産業階級と女性の地位向上に努めた人物としてれているでしょう。音楽史家たちはダヴィッドのことを語るときに、ベルリオーズの名前をしばしば出します。この二人はお互いの作品のことは知っていましたし、ベルリオーズはダヴィッドの作品についての文章を残しその魅力についても認めていましたが、彼らは直接の知り合いではありませんでした。ダヴィッドは中東に渡ったことがあり、そこで出会った独特の打楽器に魅了されたといいます。ここに収められているような比較的小編成の作品も多く残しています。
同時に収められているのはすべてダヴィッドと同時代のフランスで活躍した作曲家たちによるもので、当時のフランスの薫りに満ちた1 枚となっています。
珍しい作品、そして珍しいピアニーノの楽器の音色をご堪能下さい。

LSO LIVE

LSO 0692
(SACD HYBRID)
\2400→\1890

ドビュッシー:
 (1)「海」〜3 つの交響的スケッチ
 (2)バレエ「遊戯」
 (3)牧神の午後への前奏曲

ロンドン交響楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
とびきりセンセーショナルな「海」、バレエ・センス満点の「牧神の午後」&「遊戯」、ゲルギエフ&LSOによる新境地のドビュッシー

プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/ エンジニア:ジョナサン・ストークス& ニール・ハッチンソン
(1)録音:2009年9 月20 & 24日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)、(2)録音:2009年12 月13 & 18日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)、(3)録音:2010 年5 月12 & 19日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
DSD5.1/マルチチャンネル/ステレオ/56’

LSO Live 最新アルバムは“カリスマ・シェフ” ゲルギエフによるドビュッシー。ドビュッシーは、ゲルギエフが2007 年のLSO 首席指揮者就任当初より定期的に取り上げてきた作曲家で、人気作『海』ほか全3 曲を収めた期待のプログラムとなっています。
ラヴェルの『ダフニスとクロエ』(LSO0693) とともに、2009/10 年のシーズンのオープニングを飾ったドビュッシーの『海』。ゲルギエフは『海』を、1997 年以来自らが指揮者を務めるワールド・オーケストラ・フォー・ピースと、2000 年にBBC プロムスでライヴ録音していたので、9 年ぶり2 度目のレコーディングということになります。
『海』といえば、数あるドビュッシー作品の中でもゲルギエフが一際好んで手掛けている作品としてよく知られ、アルバム併録の『牧神』が演奏された2010 年5 月19 日、予定されていたラヴェルの協奏曲がグリモーの健康上の理由でキャンセルとなるアクシデントに見舞われた際、ゲルギエフが急遽プログラムをほかならぬこの曲に差し替えていることから、やはり自信のプログラムであることがうかがい知れます。
なお、ここでの演奏の模様は、以前よりLSO によって演奏の一部がYouTube でも公開されておおきな反響を呼び、ヴァイオリン両翼型配置を採用したオケの様子やソロをとる首席奏者たちの表情に加え、とりわけ『風と海との対話』におけるゲルギエフのエネルギッシュな指揮ぶりなど、まさに見た目の迫力そのままのセンセーショナルな内容を今もじっさいに確かめることができます。
こちらはきわめて優秀な音質を実現した、前述の『ダフニスとクロエ』とはレコーディングの条件も同一とおもわれるので、録音面の出来ばえもまず間違いないでしょう。
さらに、いずれもディアギレフ率いるロシア・バレエ団によって舞台上演されたことで関連する2 曲のカップリングも魅力たっぷり。1988 年にマリインスキー劇場のオペラ部門の芸術監督、1996 年にはマリインスキー劇場の芸術総監督に就任して、ここに至るまで、つねに劇場作品をコンサート・レパートリーの中心に据えてきたゲルギエフにとってはお手のもの。
“ゲルギエフが想像力に富んだ舞踏の達人だった( タイムズ紙)”『遊戯』と、“絶好調のゲルギエフとLSO( インディペンデント紙)” による『牧神の午後』というラインナップは、ゲルギエフにとって初のレパートリーとなるという意味でも注目されるところです。
アルバム全篇に通じる唖然とするほどゆたかな色彩感やリズムの切れ味は、過去にLSO が『海』『牧神』をストコフスキー、首席指揮者モントゥーやプレヴィンと録音し、また『遊戯』を、かつての首席指揮者で現首席客演指揮者ティルソン=トーマスと録音して、すぐれた演奏を聞かせていたことをもあらためて思い起こさせるもので、ラヴェルを指揮したケースと同様、LSO を起用したゲルギエフの見識の高さを示しています。

LUDI MUSICI

LUDI MUSICIは2006年に設立されたスイスを拠点とするレーベル。クラシック音楽を主としていますが、ワールド・ミュージックとの融合を目指したレパートリーなど、ジャンルにとらわれなることない、良質の音楽をリスナーに届けることをモットーにしています。またパッケージにもこだわり、充実したブックレットと装丁で所有する喜びを感じさせます。
LM 001
(2SACD HYBRID)
\3400
モーツァルト:
 ヴァイオリン・ソナタ第25番 ト長調K.301
 ヴァイオリン・ソナタ第26番 変ホ長調K.302
 ヴァイオリン・ソナタ第27番 ハ長調K.303
 ヴァイオリン・ソナタ第28番 ホ短調K.304
 ヴァイオリン・ソナタ第29番 イ長調K.305
 ヴァイオリン・ソナタ第30番 ニ長調K.306
マリエケ・スパーンス(タンジェント・ピアノ)
アントン・シュテック(Vn)
タンジェント・ピアノを使用したモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集

録音:2006 年1 月30 日-2 月2 日 ケルン、ドイツ放送・ゼンデザール/SACD1 : 74’28、SACD2 : 62’15

モーツァルトが1778 年パリで作った6 曲のヴァイオリン・ソナタ集。このソナタは正確には「ヴァイオリン伴奏付きのクラヴィーア・ソナタ」とされていることから分かるように、当時ヴァイオリンがピアノを補足する伴奏的存在でありました。しかしこのモーツァルトのソナタは、ヴァイオリン・パートは単なるオブリガード的な扱いに終わらずに、ピアノとほぼ対等に扱われています。
タンジェント・ピアノを演奏するマリエケ・スパーンス1972 年、アムステルダム生まれ。グスタフ・レオンハルトに学び、ジョス・ファン・インマゼールのマスター・クラスなどに参加。
タンジェント・ピアノとはタンジェントという木片で弦を突き上げて音を出すタイプの鍵盤楽器。チェンバロからピアノへの過渡期にあたります。このアルバムでは1788 年ウィーン製のタンジェント・ピアノを使用しています。バロック・ヴァイオリンのアントン・シュテックは1658 年製のヤコブ・シュタイナーを使用。モーツァルトが想定していた響きを感じることのできるアルバムです。80 ページのカラーのブックレットが付いた豪華装丁。
LM 002
\2400
ハーレム〜トルコ後宮の宴
 ・クリスティアン・カンナビヒ(1731-1798):後宮の宴〜第22番:コントルダンス
 ・即興:Ruhe Sanft(やすらかにお休み)
 ・モーツァルト(1756-1791):歌劇「ツァイーデ」(後宮)〜
  アリア「安らかにお休み下さい、私の愛しい命よ」
 ・即興:ラースト・ペスレヴ(ウード)
 ・セリフ(17 世紀):ラースト・ペスレヴ
 ・カンナビヒ:バレエ組曲「後宮の宴」〜第1番:序曲
 ・カンナビヒ:バレエ組曲「後宮の宴」〜第2番:アンダンティーノ
 ・カンナビヒ:バレエ組曲「後宮の宴」〜第3番:マルシア、マ・ガランテ
 ・スルタン・バヤジット・ハーンII.(1481-1512):ニサブール・ペスレヴ
 ・サキール・アガ(1779-1840): フェラフナーク・イュルュク・セマイ
 ・カンナビヒ:バレエ組曲「後宮の宴」〜第5番:グストーソ
 ・モーツァルト:歌劇「ツァイーデ」(後宮)〜アリア「運命よ,荒れ狂えよ」
 ・モーツァルト:歌劇「ツァイーデ」(後宮)〜二重唱「私の心は嬉しさに踊り」
 ・カンナビヒ:バレエ組曲「後宮の宴」〜第16番:ジョコーソ、アレグロ
 ・即興:スージー・ディラーラ・ベステ(ネイ、カーヌーン、ウード)
 ・スルタン・バヤジット・ハーンII.:スージー・ディラーラ・ベステ
 ・モーツァルト:歌劇「ツァイーデ」(後宮)〜
  アリア「虎よ!その鋭い爪を研ぐがよい」
 ・アリ・ウフキー(ボボウスキー)(1610-1675): ネヴァ・チェンギー・ハルビ
 ・即興:ウサック・ガゼル
 ・アリ・ウフキー/ボボウスキー:ベネフセザール・ペスレヴ
 ・タンブリ・ムスタファ・カブス(?-1745):ヒサルブセリク・サルキ
インタビュー(対談):
 ヴェルナー・エールハルト&
  メフメット・ジェマル・イェシルチャイ
アンサンブル・ラルテ・デル・モンド、
 ヴェルナー・エールハルト(指)
ペーラ・アンサンブル、
 メフメット・ジェマル・イェシルチャイ(指)
ステファニー ・エリオット(S)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
ベキル・ウンルアタエル(Vo)
トルコのハーレム〜東洋と西洋が出会う場所モーツァルト、カンナビヒ、トルコ音楽

録音:2007 年/74’29

2004 年にヴェルナー・エールハルトが設立した古楽団体「アンサンブル・ラルテ・デル・モンド」は、古楽だけではなく他ジャンルのアーティストとのコラボレーションなど、柔軟な解釈、斬新なプログラムを導入し高い評判を得ています。このアルバムではトルコ、イスタンブールの音楽家集団「ペーラ・アンサンブル」と共に東洋と西洋の音楽の旅へ誘います。ペーラ・アンサンブルを率いるフメット・ジェマル・イェシルチャイは、今日のトルコ古典音楽の名手の一人で、ヴェルナー・エールハルトとも以前から音楽的親交がありました。
モーツァルトの歌劇「ツァイーデ」のアリアやカンナビヒのバレエ組曲「後宮の宴」、ウードの即興演奏、トルコ の民族音楽を織り交ぜたユニークなアルバムです。音楽を愛好した選帝侯カール・テオドールと美しいロココ調のシュウェジンゲンの劇場のために作曲されたカンナビヒのバレエ音楽「後宮の宴」。
カンナビヒはモーツァルトと同時代の作曲家で、モーツァルトも影響を受けマンハイム楽派最大の作曲家と称されています。
LM 003
\2400
One God〜東洋と西洋の詩篇と聖歌
 クロード・グディメル/ アリ・ウフキー(ボボウスキー)(1514-1572):詩篇2
 クロード・グディメル/ アリ・ウフキー(ボボウスキー):詩篇5
 ニコラ・ヴァレ(1583-1642):詩篇8(リュートのための)
 クロード・グディメル/ アリ・ウフキー(ボボウスキー):詩篇1
 シュッツ(1585-1672):神の子らよ、主に帰せよ SWV283
 クロード・グディメル/ アリ・ウフキー(ボボウスキー):詩篇10
 アレッサンドロ・グランディ(1577-1630):「いでよ、シオンのおとめたちよ」
 クロード・グディメル/ アリ・ウフキー(ボボウスキー):詩篇8
 スルタン・バヤジット・ハーンIII(1574-1594):ウヤン・エイ
 アレッサンドロ・グランディ:カンタンド・ドミノ
 ネヴァ・タクシム/ マカーム・ネヴァ(即興)
 ネヴァ・イラーヒー/マカーム・ネヴァ(宗教的な歌)
 ルイーズ・ブルジョワ(1510-1561):詩篇42「しかが谷川を慕いあえぐように」
 ナイ・アリ・デデ/ バヤティ
 イサーク・フレスコ・ロマノ/ タンブリ・イサク(1745-1814):
  彼は天国からつかわした
 ダルヴィッシュ・コチェク・ムスタファ・デデ(?-1776):
  バヤティ・アイン3.・セラム
 ムジ・アリアス・ラビ・ムシュ・ファオ(?-1776):
  ドゥガーフ・マイヤー・サズ・セマイシ
 ヨハン・ルートヴィヒ・シュタイナー(1688-1761):
  ウスタシュ・デュ・コーロワ
 プリンツ・ディメトリウス・カンテミルス(1673-1723):
ペンチギャーフ・サズ・セマイシ
 サラモーネ・ロッシ(1550-1630):ソロモンの雅歌(詩篇80;4)
アフメット・オズハン(Vo)
ロバート・クロウェ(S)
ヴォーカル・コンソート・ベルリン
アンサンブル・ラルテ・デル・モンドのメンバー
ペーラ・アンサンブル、
メフメット・ジェマル・イェシルチャイ(指)
聖歌で繋ぐ東洋と西洋

録音:2008 年/75’18

トルコのイスタンブールを拠点とする団体ペーラ・アンサンブルは、入念な研究のもと、東洋の音楽と西洋の音楽を融合させる試みを行っています。このアルバムでは、東洋と西洋の詩篇と聖歌を取り上げています。
LM 004
\2400
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集
 〜コントラルトと通奏低音のための
  カンタータ「愛の苦しみは甘くもある」 HWV.109
  カンタータ「汝らは露にぬれたばら」HWV.162
  カンタータ「つれないけれど美しいドーリよ」 HWV 151
  カンタータ「あのことを思う間に」HWV.115
  カンタータ「悩みに疲れ」HMW.167a
  カンタータ「ルクレツィア」HWV145
ソニア・プリナ(コントラルト)
アンサンブル・ラ・スフェラ・アルモニカ
マイク・フェントロス(指、Lute)
実力派コントラルト、ソニア・プリナによるヘンデル:イタリアン・カンタータ

録音:2008 年/67’26

ヘンデルはイタリア時代に100 曲の室内カンタータを作曲しました。ここでは「ルクレツィア」をはじめとするヘンデルの傑作イタリアン・カンタータを収録しています。絵や写真がふんだんに使われた60 ページの豪華装丁です。
イタリア人コントラルトのソニア・プリナが素晴らしいヘンデルを聴かせてくれます。アンサンブル・ラ・スフェラ・アルモニカは1992 年に設立された17-18 世紀の音楽中心に活動する団体です。音楽監督を務めるマイク・フェントロスはコープマン、ブリュッヘン、ルセ、クリスティなどと共に60 以上の録音を残しています。

MARIINSKY

MAR 0511
(SACD HYBRID)
\2000→¥1890
ショスタコーヴィチ:
 (1)交響曲第3 番変ホ長調「メーデー」Op.20
 (2)同第10 番ホ短調Op.93
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管、同合唱団
ゲルギエフの真骨頂登場。語り草となったショスタコ10 番の東京公演をしのぐ演奏。珍しい3 番もゲルギエフ渾身の出来。シリーズ最高の凄みに満ちた一枚。

[2009-10 年/マリインスキー・コンサート・ホール]/80’23”

ゲルギエフ&マリインスキー劇場管によるショスタコーヴィチ交響曲の新シリーズ第3弾は、「メーデー」の副題を持つ合唱付の第3番と、戦後1953年作の意味深な第10 番のカップリング。
交響曲第3番は1929 年、ショスタコーヴィチ23 歳の作で、まだ前衛的な香りをとどめています。いわば「体制側」の顔で、最後に農村を賛美した白々しい合唱が付きます。しかし音楽のオタク的なとりとめなさと、オーケストラの効果を存分に発揮している所はショスタコーヴィチの真骨頂で、それをゲルギエフで聴くことができるのは超贅沢。この曲の決定盤となること間違いないと申せましょう。
交響曲第10 番は2009 年12 月東京・サントリーホールでの壮絶な名演が語り草となっていますが、まさに同時期の録音。第2楽章はスターリンの肖像画を音で描いたといわれる粗野で恐ろしいもので、いわばショスタコーヴィチの「反体制」の顔を代表します。決して感動的な音楽ではなく、盛り上がりもしませんが、全体を貫く緊張感と底に秘めたエネルギーが痛いまでに伝わってくる演奏で、ゲルギエフの凄さを実感させてくれます。初演を務めたムラヴィンスキーの名盤と甲乙付け難い強烈な存在感を示します。

MIRARE

MIR 136
(2CD)
\4600→¥4190
J.S.バッハ:
 ヨハネ受難曲BWV245(1724/1725)
リチェルカール・コンソート
フィリップ・ピエルロ(指)
マリア・キーオヘイン(ケオハーン)(S)
ヘレーナ・エーク(S) カルロス・メーナ(A)
ヤン・ヴェルナー(A)
ハンス・イェルク・マンメル(T/ エヴァンゲリスト)
ヤン・コボウ(T)
マティアス・ヴィーヴェグ(Bs/ イエス)
ステファン・マクラウド(Bs/ ペテロ、ピラト)
ピエルロが描き出す美しく解き放たれたハーモニー、深い感動を呼ぶ「ヨハネ受難曲」

録音:2010 年9 月27-30 日リエージュ・フィルハーモニー・ホール/114’00

フィリップ・ピエルロ指揮、リチェルカール・コンサートによる待望のバッハ「ヨハネ受難曲」。バッハの生前に、ヨハネ受難曲は4 回演奏され、その度にバッハは改訂稿を出しています。フィリップ・ピエルロはこの録音で、基本的には第1 稿の1724 年版を用いていますが、第2 稿(1725)で差し替えられている11 曲のバスのアリア「天、裂けよ、地、震えよ」と最後のコラール「キリストよ、汝、神の子羊よ」を挿入しています。
エヴァンゲリストは繊細な美声をもつハンス・イェルク・マンメル。イエスは安定感のある歌声のマティアス・ヴィーヴェグ。ソプラノのマリア・キーオヘイン(ケオハーン)は清々しい感動を覚える、生き生きとした歌声。歌手陣の質の高さに圧倒されます。
MIR 108
\2600→¥2390
サン=サーンス:
 (1)チェロ協奏曲第1 番イ短調Op.33
 (2)チェロ・ソナタ第1 番ハ短調Op.32
 (3)ロマンス へ長調 Op.36
 (4)チェロとピアノのための組曲 Op.16
 (5)動物の謝肉祭
アンリ・ドマルケット(Vc)
ボリス・ベレゾフスキー(P)(2)
ブリジット・エンゲラー(P)(3)(4)
パリ室内管弦楽団
ジョセフ・スウェンセン(指)(1)(5)
録音:2009 年11 月/67’36

フランスの実力派チェリスト、アンリ・ドマルケットによるサン=サーンス作品集。チェロ協奏曲のレパートリーの中で重要な作品である第1 番。しなやかで流麗なドマルケットのチェロは、センスの良さが際立つキレのある小気味良い快演を聴かせてくれます。「チェロ・ソナタ第1 番」は、協奏曲第1 番の前に作曲された最初のチェロ作品。巧みな構成力とサン=サーンスらしい美しい旋律に彩られた華麗な曲。ピアノにベレゾフスキーを迎えロマン性溢れる音楽に仕上げています。「ロマンスOp.36」はホルンまたはチェロと管弦楽のために作曲されましたが、ここではピアノ伴奏版で演奏。ブリジット・エンゲラーの好サポートにより「チェロとピアノのための組曲」と同様に甘く優しく奏でられます。「動物の謝肉祭」はさまざまな動物の生態をユーモラスに描いたサン=サーンスの代表作。ベレゾフスキーとエンゲラーの優れた表現力と共に、ドマルケットの音楽性が溢れだす、躍動的な演奏です。
MIR 129
\2600→\2390
シャルル・グノー(1818-1893):
 レクイエム ハ長調、ミサ曲 ト短調
ミシェル・コルボ(指)
ローザンヌ声楽アンサンブル
シャルロット・ミュラー=ペリエ(S)
ヴァレリー・ボナール(A)
クリストフ・アインホルン(T)
クリスティアン・イムラー(Bs)
フォーレのレクイエムに匹敵するコルボの名演、グノー最後の作品「レクイエム」

録音:2010 年8 月/63’00

数々の名盤を生み出してきた巨匠ミシェル・コルボの最新録音は、グノーのレクイエム。グノーは音楽家になるか聖職者になるか迷い、音楽家の道を選んだことからも分かるように、他の作品に比べて宗教曲を圧倒的に多く作曲しています。ここに収録されているレクイエムはグノー最後の作品。フォーレ、デュリュフレ、プーランクと並ぶレクイエムの傑作と言えるでしょう。半音階の上昇と下降を繰り返し不穏な雰囲気を漂わせ、いつもの美しいグノー節は封印され、自らの最期を悟っているかのような音楽です。とは言うもののサンクトゥスの美しい響きの洪水から一転、テノールとソプラノで高らかに歌われるベネディクトゥスなど、いつのも優美なグノー節を聴くことができます。ミサ曲 ト短調は透明感ある至福の喜びに満ちた作品です。
MIR 133
\2600→\2390
「ウィーン 1925年」
 ベルク:室内協奏曲(ピアノとヴァイオリン、13管楽器のための)
 J.シュトラウスII世(ヴェーベルン編曲):宝のワルツ Op.418
 J.シュトラウスII世(シェーンベルク編曲):南国のバラ Op.388
マリー=ジョゼフ・ジュド(P)
フランソワ=マリー・ドリュー(Vn)
ジャン=フランソワ・エッセール(指)
ポワトゥ=シャラント管弦楽団
新ウィーン楽派のエッセンスを凝縮

録音:2010 年10 月/55’26

新ウィーン楽派の作曲家ベルクとヴェーベルンの作品をジャン=フランソワ・エッセール率いるポワトゥ=シャラント管のメンバーによる演奏で収録。ベルクの代表作「室内協奏曲」は、ベルクらしい緻密な旋律線や感情が交錯し、官能的で鮮烈な作品です。編成もユニークでソロにはピアノとヴァイオリン。
オケには、ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュ・ホルン、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴット、コントラファゴット、ホルン2本、トランペット、トロンボーンという編成。ソロ・パートにはフランスの若手奏者2 人が選ばれています。
ベルクとヴェーベルンが尊敬していたヨハン・シュトラウスのワルツをヴェーベルン編曲版で収録。アルバムのタイトルにもなっている「ウィーン1925」は、2011 年のラ・フォル・ジュルネのプログラムともなっています。
MIR 131
\2600
ブラームス:ピアノ作品集
 創作主題による変奏曲Op.21-1
 8 つのピアノ小品 Op. 76
 2 つのラプソディー Op.79
 3 つのインテルメッツォ Op.117
アダム・ラルーム(P)
心に優しい音色で奏でるブラームス、期待の若手ピアニスト、アダム・ラルーム

録音:2010 年11 月2-5 日/80’00

2009 年9 月に行われたクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝者として注目を集めている期待の若手ピアニスト、アダム・ラルーム。ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ、ピアノ・オ・ジャコバン、ヴェルビエ音楽祭、ルール・ピアノ・フェスティヴァルなど世界の名高い音楽祭で演奏し、昨年の日本のラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも出演、もちろん2011 年のラ・フォル・ジュルネにもこのブラームスのプログラムを携えて来日します。
アダム・ラルームは、ブラームスの秘められた情念や葛藤を包み込むような優しい情感溢れる演奏。特に2 つのラプソディーでは、音の強弱、濃淡をはっきりとさせ、微細で美しい旋律線を奏でています。
MIR 109
\2600
ジョン・ブロウ:ヘンリー・パーセルの死を悼む頌歌
 ヘンリー・パーセル:
  ・もしより多くの富を望むならばZ.544
  ・目覚めよ、我がムーサよZ. 320(メアリー2 世の誕生日)
  ・フルートのためのシンフォニー
  ・来たれ、芸術の子よZ. 323(メアリー2 世の誕生日)
  ・天上の音楽は神々を動かしZ.322(メイドウェル学校で演奏)
  ・シャコンヌ
  ・歌劇「予言者」〜第2幕アリア「罠と危険から」
  ・フルートのためのシンフォニー
  ・乙女の最後の祈り(または失敗するくらいなら)Z.601〜ダメよ抵抗してもだめ
  ・私は美しいチェリアに恋をした
  ・愛の女神は盲目Z.331
フィリップ・ピエルロ(指& Gamb)
リチェルカーレ・コンソート
カルロス・メーナ(CT)
ダミアン・ギヨン(CT)
洗練されたアンサンブルで現代古楽界を牽引するリチェルカーレ・コンソート、ブロウとパーセルのオードとソング集

録音:2009 年10 月、58’00

フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカーレ・コンソートによるブロウとパーセルのオードとソング集。ヘンリー・パーセルは、わずか36 年でこの世を去った17世紀後半のイギリス天才作曲家。20 歳という若さでウェストミンスター寺院のオルガニストに就任し、以後宮廷作曲家として名声を得ていました。パーセルは王室の特別な儀式のために演奏されるオード(頌歌)を多く作曲し、またメアリー女王の誕生日を記念して毎年1 曲オードを作曲していました。このアルバムでは、それらの代表的な作品を収録。透明感のあるカルロス・メーナと安定感がある優しいダミアン・ギヨンのカウンターテナーが憂いのある美しい歌唱を聴かせてくれます。またパーセルの師であったジョン・ブロウがパーセルの早すぎる死を悼み作曲したオードも収録されています。
MIR 130
\2600
ブラームス:
 ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34
 2 つの歌曲 Op.91(ヴィオラ、メゾソプラノ、ピアノのための)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
アンドレア・ヒル(Ms)
モディリアニ弦楽四重奏団
ぶつかりあう若き才能!ヌーブルジェ&モディリアニQによるブラームス、美人美声メゾソプラノ、アンドレア・ヒルにも注目!

録音:2010 年9 月12-15 日、53’00

ジャン・フレデリック・ヌーブルジェとモディリアニ弦楽四重奏団によるブラームスのピアノ五重奏曲。重厚で若き日のブラームスのほの暗い情熱が感じられる傑作です。ジャン・フレデリック・ヌーブルジェの切れの良いピアノとモディリアニQの緻密なアンサンブル。たたみかけるようなリズムと和声を伴う終楽章の迫力、若々しい情熱がほとばしる演奏は必聴です。
またカップリングはピアノとメゾソプラノとヴィオラによる2 つの歌曲。ブラームスらしい構築美、豊かな歌心が凝縮された美しい作品です。通常アルトで歌われることの多い作品ですが、ここではメゾソプラノで歌われます。カナダ出身の美人メゾソプラノのアンドレア・ヒル。その容姿もさることながら、豊麗な美声に魅了されます。
MIR 132
\2600→\2390
ブラームス:
 ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op. 83
 パガニーニの主題による変奏曲 Op. 35*
 ハンガリー舞曲第1番ト短調
 第2番ニ短調、4 番ヘ短調
ボリス・ベレゾフスキー(P)
ドミトリー・リス(指揮)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
表現力と技巧を駆使したベレゾフスキーによるドラマティックなブラームス

録音:2010 年11 月エカテリンブルグ(ライヴ、* は除く)/61’00

濃厚な表現力と卓越した技巧で聴衆を魅了するロシアのピアニスト、ボリス・ベレゾフスキー。2011 年最新アルバムは名盤ひしめく、ブラームスの傑作ピアノ協奏曲第2 番。音楽性はもちろんピアニストに高い技巧を要求する難曲です。
伴奏は何度も共演しているドミトリー・リス率いるウラル・フィル。本拠地エカテリンブルグでのライヴ収録です。第1 楽章冒頭の美しいホルンの響きに乗って雄大にピアノが入ってきてオケの合奏につなげ、再度ピアノ・ソロがバリバリと情熱的に歌いオケが表情豊かに旋律線を奏でる、メリハリのきいた演乗って雄大にピアノが入ってきてオケの合奏につなげ、再度ピアノ・ソロがバリバリと情熱的に歌いオケが表情豊かに旋律線を奏でる、メリハリのきいた演げにピアノが登場する第3 楽章は至上の音楽。第4 楽章では一転リズミカルで明るい曲調となり華やかに終わりをむかえます。ブラームス特有の重厚な音の響きは、ベレソフスキーの力強いタッチと推進力でオケを引っ張っていき、決して混濁することなく煌めく極上のブラームスを聴かせてくれます。
カップリングの高度な技巧とロマンティシズムを要求されるパガニーニの主題による変奏曲はベレゾフスキーの真骨頂。奔放で情熱的なリズムと哀愁漂う旋律が特徴のハンガリー舞曲からは第1、2 & 4 番を収録。心行くまで音楽を堪能できる王道の演奏です。
MIR 135
\2600→\2390
シューマン:
 序奏とアレグロ・アパッショナートOp.92
 ピアノ協奏曲イ短調Op.54
リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
広瀬悦子(P)
フェイサル・カルイ(指揮)
ベアルン地方ポー管弦楽団
広瀬悦子MIRARE 第2 弾!シューマン&リストのピアノ協奏曲

録音:2010 年11 月/68’00

昨年MIRARE レーベルから発売されたショパン作品集(MIR110)で世界デビューした若き日本人ピアニスト広瀬悦子。第2 弾となるアルバムはシューマンとリストのピアノ協奏曲。2010 年3 月にネルソン・フレイレの代役としてフェイサル・カルイ率いるベアルン地方ポー管弦楽団との共演をきっかけにこのアルバムは制作されました。
ダイナミックかつニュアンス豊かな広瀬悦子の演奏は、シューマンとリストの音楽を純粋に引き出しています。瑞々しさ、気品に満ちたシューマンのピアノ協奏曲、誌的で抒情的なリストのピアノ協奏曲第2 番を深みのある美しい音色と端正なタッチで表現しています。スケールの大きいピアノをオーケストラが上手く支えています。指揮のフェイサル・カルイは1971年パリ出身。2002年までトゥールーズ・キャピトル国立管でミシェル・プラッソンの助手を務め、幅広いレパートリーを習得。2002 年には設立20 年のべアルン地方ポー管弦楽団の音楽監督に就任し、同楽団を目覚ましく成長させ高い評価を得ている、注目の若手指揮者です。

MN RECORDS

MNRCD 121
(3CD)
特別価格\4000
[CD1-2]
 マイケル・ナイマン:
  歌劇「ゴヤを見つめて」(全4幕)
[CD3]
 マイケル・ナイマン:
  オペア「マン・アンド・ボーイ」
  「ラブ・カウンツ」のハイライト集
マイケル・ナイマン・バンド
マイケル・ナイマン(指揮)
ウィニー・ボウ
 (S /美術評論家、優生学者、頭骨測定家)
マリー・アンジェル
 (S /頭骨測定家助手、美術評論家、検査医)
ヒラリー・サマーズ(A /美術収集家、未亡人)
ハリー・ニコル
 (T /頭骨測定家助手、優生学者、バイオ工業会社の取締役)
マイケル・ナイマン・レーベル最新盤オペラ「ゴヤを見つめて」18 世紀スペインの画家、ゴヤをめぐる奇妙な物語

[CD1-2] 録音:2001,2002 年〔台本:ビクトリア・ハーディ 初演:2000 年7 月3 日、スペイン、サンチャゴ・デ・コンポステッラ、ガラシアオーディトリウム〕

マイケル・ナイマンの最新盤は、2000 に初演されたオペラ「フェイシング・ゴヤ」(※ [CD1-2] は、ワーナーからリリースされていたものと同内容です)。
ゴヤ(1746-1828)は「マドリード、1808 年5 月3 日」などで有名なスペインの画家。このオペラは、18 世紀スペインの画家、ゴヤの失われた頭蓋骨を異常ともいえる情熱をもって捜しさまよう女性の物語です。天才画家ゴヤの頭蓋骨は、彼が埋葬された地から、その天才の秘密を探るために持ち去られてしまい、行方不明のままです。ゴヤの頭蓋骨を捜し求める旅路の中で、人種偏見、遺伝子治療、クローン技術などといった危うげな世界、そしてそこにはびこる優生学者から頭骨測定家、謎めいた医者に美術収集家、バイオ工業会社の取締役などといった風変りな登場人物たちが次々とあらわれます。
この女性はなんとかゴヤの頭蓋骨を発見し、クローンすることに成功、ゴヤはこの世にクローンとして甦りますが・・・。
このオペラが生まれたきっかけは、1870 年に発達した頭骨測定器についてナイマンがひそかに、しかし情熱をもって調べていたこと。「ゴヤの頭蓋骨が見つかって、ゴヤがクローン技術で再生されたら、どうなるか?」
ドライなミニマル・ミュージックの音楽にのって歌手たちが人間の醜さをまるだしにしたような表情で歌うアリア、思いもかけず清らかな歌など、すべての人がもつ心の闇と優しさ、様々な感情が入り乱れた世界が広がっています。

MUSICA REDIVIVA

MRSACD 020
(SACD HYBRID)
\2400
(1)カッチーニ(c1545-1618):天にもかほどの星はなく、アマリッリ
(2)モンテヴェルディ(1567-1643):私は花野の
(3)フレスコバルディ(1583-1643):アリア・デ・パッサカリア
(4)アントニオ・カルダーラ(1670-1736):友なる森よ
(5)ヴィヴァルディ(1678-1741):来て、いとしい人よ
(6)シューベルト(1797-1828):鱒、セレナード
(7)シューマン(1810-1856):献呈、異郷にて
(8)ヴォルフ(1860-1903):アナクレオンの墓
(9)ラフマニノフ(1873-1943):密かな夜のしじまの中で、ああ、悲しまないで!
(10)ショーソン(1855-1899):蜂雀
(11)ラヴェル(1875-1937):白鳥
(12)ブリテン(1913-1976):
 ニューカッスルからおいででは、サリー・ガーデン、オリバー・ クロムウェル
(13)ステンハンマル(1871-1927):逢い引きから帰った乙女
(14)ペッテション=ベリエル(1867-1942):あなたは私を悲しませた
(15)グリーグ(1843-1907):出会い、やぎの踊り
(16)シベリウス(1865-1967):もはや私は尋ねなかった、ブラック・ローズ
マリア・フォシュストローム(アルト)
(1)〜(5)アンドレアス・ エードルンド(チェンバロ)
(6)〜(16)マッティ・ヒルボネン(ピアノ)
スウェーデンを代表する注目のアルト、マリア・フォシュストローム、天性の歌声をもつ彼女が選び抜いた珠玉の歌曲集

録音:(1)〜(5) 2010 年10 月5 日、リュッケ教会、(6)〜(16) 2011 年1 月17-18 日、フラートース教会 スウェーデン/SACD SURROUND、(5.0ch)、71’32”

今最も注目されているスウェーデンのアルト、マリア・フォシュストロームが新譜をリリースいたします。本アルバムではモンテヴェルディやシューベルトなどの彼女の得意とする数々の名曲から録音の少ない知られざる歌曲まで、彼女の魅力を余すことなく十二分に堪能できる内容となっております。
優美で絶妙なニュアンスを表現できる稀有な才能の持ち主フォシュストローム、今後も期待大の歌手と言えましょう。マリア・フォシュストロームは西スウェーデン、イェーテボリ出身、ストックホルム音楽大学卒業し、専攻は教会音楽、合唱並びにオーケストラ指揮を学びました。その後、ロンドン、ペータースブルクなどに留学し、その際、声楽はステン・ショーステッド、ドロシー・アーヴィングなどに師事しました。レパートリーはバロック・アリアを始めロッシーニから現代音楽の作品まで多岐にわたります。アルト歌曲の入った交響曲、歌曲、バッハのマタイ受難曲、ブラームスのラプソディーなどを得意とし、前作のマーラー・ソング(MRSACD 018) は好評を博しております。

NAIVE

V 5267
\2500→¥2290
リスト:ピアノ作品集
 (1)ダンテを読んで—ソナタ風幻想曲
 (2)ラクリモサ(モーツァルト/リスト)
 (3)バラード第2 番 ロ短調
 (4)愛の歌(献呈)(シューマン/リスト)
 (5)マゼッパ(超絶技巧練習曲より第4 番)
 (6)灰色の雲
 (7)セレナード(シューベルト/リスト)
 (8)葬送(詩的で宗教的な夕べより第7 曲)
 (9)イゾルデの愛の死(ワーグナー/リスト)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
吉田秀和氏も絶賛!! 世界を翔ける美しきピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール最新盤

録音:2011 年1 月

1988 年生まれの若く美しきピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールの最新盤は、リスト作品集。リーズ独特の深く強靱なタッチとたしかなテクニックが光る「ダンテを読んで」や「バラード第2 番」など規模の大きな作品から、シューベルトやシューマンの歌曲トランスクリプション、さらに、熱のある歌が湧き上がるような「愛の歌(献呈)」など、リーズの魅力に満ちた1 枚となっています。5 月にはこのリストをメインに据えたプログラムでの来日も予定されており、今後のリーズの活躍からますます目が離せません。
V 5221
\2500→¥2290
ロッシーニ:アリア集
 「湖上の美女」−たくさんの気持ちが
 「ウィリアム・テル」−暗い森
 「セミラーミデ」−美しい光が
 「オテッロ」−柳の根本に腰を下ろし
 「チェネレントラ」序曲,悲しみと涙のうちに生まれ
 「コリントの包囲」−宿命の時が近づいた
ユリア・レージネヴァ(Ms)
マルク・ミンコフスキ(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
若き天才メッゾ、ユリア・レージネヴァ。ミンコフスキのバックを得て超絶のロッシーニ・アリア集!!

2010 年1 月、ワルシャワ/DDD、58m

今若手のオペラ歌手でもとりわけ注目されている一人がユリア・レージネヴァ。1989 年、ロシアはサハリンのユジノサハリンスク生まれ、つまりはまだ20 代はじめ。2007 年、エレナ・オブラスツォワ国際声楽コンクールにおいて優勝して一躍注目を浴び、翌2008 年8 月には、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの開幕演奏会のオール・ロッシーニ・コンサートで、アルベルト・ゼッダ指揮のもと、ファン・ディエゴ・フローレスと共演。またバロック音楽でも活躍しており、naive からは既にヴィヴァルディの「離宮のオットーネ」(OP 30493)とバッハのミサ曲 ロ短調(V 5145)に参加しています。
そのレージネヴァ、録音時まだ20 歳そこそことは思えないほどの実力。高難易度のロッシーニの音楽、ことに込み入った装飾歌唱を、いとも簡単にサラサラと歌い切ってしまう力量には、空恐ろしさを感じてしまうほど。まさにロッシーニにピタリの歌手です。
マルク・ミンコフスキは、バッハのミサ曲でレージネヴァの実力を高く評価し、今回のアリア集を全面バックアップすることになりました。今回は、ミンコフスキのルーツであるポーランドのオーケストラ、シンフォニア・ヴァルソヴィア(ラ・フォル・ジュルネでおなじみ)を指揮しているのも注目です。
ちなみに、Minkowski はポーランド近辺に由来する姓。フランスにおいては明らかに異国からもたらされた名前として認知されており、そのため、フランスの音楽関係者もフランスの放送もすべて「ミンコフスキ」と発音、もちろんご本人もミンコフスキと名乗っています。日本では時々『本当はマンコフスキと発音する』と言われたりしますが、それはあくまで冗談、問題なく『ミンコフスキ』が正しい発音です。
V 5258
(5CD)
特別価格
\5700→¥5290
ベートーヴェン:交響曲全集
 [CD1]
  第1番 ハ長調 op.21(I:8’31—II:7’04—III:3’22—IV:5’40)
   ≪録音:2009年12 月≫
  第2番 ニ長調 op.36(I:11’36—II:9’34—III:3’42—IV:6’24)
   ≪録音:2010 年5 月≫
 [CD2]
  第3番「英雄」変ホ長調 op.55
   (I:15’27—II:13’56—III:5’38—IV:10’59)
    ≪録音:2009年12 月≫
  第4番 変ロ長調 op.60(I:10’57—II:8’00—III:5’31—IV:6’34)
   ≪録音:2009年12 月≫
 [CD3]
  第5番「運命」ハ短調 op.67
   (I:6’57—II:8’35—III:5’10—IV:10’53)
    ≪録音:2009年12 月≫
  第6番「田園」ヘ長調 op.68
   (I:10’53—II:11’30—III:4’50—IV:3’41—V:9’15)
    ≪録音:2010 年5 月≫
 [CD4]
  第7番 イ長調 op.92(I:13’44—II: 7’34—III: 8’13—IV: 8’28)
   ≪録音:2010 年5 月≫
  第8番 ヘ長調 op.93(I:8’20—II:3’37—III:4’24—IV:7’29)
   ≪録音:2010 年5 月≫
 [CD5]
  交響曲第9番「合唱つき」ニ短調 op.125
   (I:14’29—II:13’30—III:12’24—フィナーレ:22’59)
    ≪録音:2009年6 月≫
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ラ・シャンブル・フィルハーモニック
シャンブル・レ・エレメンツ合唱団
ジネアド・ミュレーン(S)
キャロリン・マズア(A)
ドミニク・ヴォルティッヒ(T)
コンスタンティン・ヴォルフ(B)
クリヴィヌ率いる手兵ラ・シャンブル・フィルハーモニック。ベートーヴェン交響曲全集登場!

5h 30

クリヴィヌ率いるピリオド楽器オーケストラ、ラ・シャンブル・フィルハーモニックから、ベートーヴェン交響曲全集の登場です。
「何か新しいこと」を表現するためにこの録音に臨んだわけではないけれど、厳重に検討を重ねた結果いくつもの「新しい真実」を見つけた、と語るクリヴィヌ。様々な校訂版を検討して細かなアーティキュレーションやディナーミクを丹念に手掛けていて、すべての楽曲が非常に新鮮、刺激的に響きます。このオーケストラは、オリジナル楽器の名手たちによって構成されています。徹底してアーティキュレーションなどにこだわったことにより、ガット弦特有の魅力的な不均衡さを伴う弦楽器パートや、管楽器のまっすぐな響き、直線的なクレッシェンドなど、刺戟的な音色が得られ、素晴しい効果をあげています。曲ごとに楽器編成を熟考した結果、交響曲的なダイミックさと厚み、時に緻密な室内楽のアンサンブルの楽しみに満ちた、生き生きとしたベートーヴェンの交響曲の世界があますところなく収録されています。ライヴの熱気と緊張感に満ちたとびきりのベートーヴェン交響曲全集です。
オリジナル楽器のコントラファゴットが第7 番の交響曲で用いられているのは録音としては初めてのこと。コントラファゴットは、コントラバスパートとほぼ同じ旋律を担当したことが多いという記録から、ここでもその方法がとられています。このコントラファゴットが加わったことにより、管楽器セクションにより一層の広がりと魅力的なリズム構造がくっきりと表れ、ドライヴの効いた響きにワクワクします。
交響曲第9 番は、V 5202 品番で既発のものですが、他はすべて初出。
クリヴィヌは、ロシア系の父とポーランド系の母をもち、ヴァイオリニストとして音楽界でのキャリアを歩み始めました。2004 年にこのラ・シャンブル・フィルハーモニックを設立、時代ごと・プロジェクトごとに自在に招集されるトップクラスのメンバーと共に、その都度、古典から現代ものまでしなやかに名演奏を聴かせてくれます。
3770001901114
\2500
SONGS
(1)虹の彼方に(オズの魔法使い)〜カリーヌ・デエ
(2)チーク・トゥ・チーク(トップ・ハット)〜エミリー・ロワゾー
(3)シェルブールの雨傘〜カリーヌ・デエ、セバスエィアン・ドゥロア
(4)踊り明かそう(マイ・フェア・レディ)〜カリーヌ・デエ
(5)そんなことはどうでもいいさ(ポーギーとベス)
 〜ローズマリー・スタンドリー
(6)メモリー(キャッツ)〜サンドリーヌ・ピオー
(7)マクサンスの歌(ロシュフォールの恋人たち)
 〜カリーヌ・デエ、アルビン・ドゥ・ラ・シモーネ
(8)虹の彼方に(オズの魔法使い)
 〜ラファエル・アンベール(Sax)、ヨハン・ファルジョ
(9)クレイジー・ワールド(ビクター/ビクトリア)
 〜イサベル・ジョルジュ、ラヴァエル・アンベール、ヨハン・ファルジョ
(10)グッド・モーニング(雨に唄えば)
 〜マガリ・レジェ、カリーヌ・デエ、アラン・ブエ
(11)マリア(ウェストサイド物語)〜カリーヌ・デエ
(12)夢やぶれて(レ・ミゼラブル)
 〜カロル・ブッファによるインプロヴィゼーション
(13)ワン・ハンド、ワン・ハート(ウェストサイド物語)
 〜カリーヌ・デエ、ヨハン・ファルジョ、コトラスト合唱団
(14)すべての山にのぼれ(サウンド・オブ・ミュージック)
 〜サンドリーヌ・ピオー、カリーヌ・デエ
(15)ベス、お前は俺のもの(ポーギーとベス)
 〜マガリ・レジェ、アラン・ブエ
(16)モノポリス(スターマニア)
 〜カリーヌ・デエ、セバスティアン・グエズ
(17)アイ・ガット・リズム(パリのアメリカ人)
 〜ラファエル・アンベール
(18)ストーン(スターマニア)
 〜カリーヌ・デエ、セバスティアン・ドゥロワ
(19)ラ・ボエーム〜アンサンブル・コントラスト
アンサンブル・コントラスト
【アルノー・トレット(Vla)、
 ヨハン・ファルジョ(Pf)、
 ピエール・フォシュンエル(Vn)、
 アントワーヌ・ピエルロ(Vc)】
なんとピオーによる「メモリー」「すべての山にのぼれ」収録!超贅沢な演奏者陣によるミュージカル好きに贈るとびきりの1枚

録音:2010 年7 月

超豪華演奏者陣によるミュージカルの名曲集!アンサンブル・コントラストはクラシックの演奏家たちによって構成され、ジャンルの垣根を越えて魅力的なアンサンブルを聴かせてくれる彼らの新譜は、様々な豪華ソリストをゲストに迎え、ミュージカルの名曲をずらりと並べたアルバム。吉田秀和氏も絶賛したピオーとデエによる「すべての山にのぼれ」は、映画の名シーンよりもより神々しく厳かに響き、それでいてしゃれたアレンジも施されており感動的です。
ピオーの澄んだ歌声の魅力は言うまでもありませんが、オペラを中心に活躍するデエのまっすぐな声も非常に楽しめます。バッハ/コルトレーンなどのアルバムでも新境地を示したジャズ・サックス奏者アンベールによるアイ・ガット・リズムなどは洒脱の極み。これがサックスの音かと思わずにはいられない明るさと軽やかさ。エスプリに満ちたnaive レーベルならではの贅沢な1枚です。
V 5209
\2500
ドビュッシー:3 つの歌曲(海はさらに美しく、角笛の音は悲しく、垣根のつらなり)
デュパルク:ギャロップ、ラメント、悲歌、前世
サン=サーンス:墓地で、渦巻き(ペルシアの歌より)
シャブリエ:幸福の島、ジャンヌのための歌、ジャンヌのための歌、蝉
アーン:ぶどう収穫期の3 日、郊外の墓地
ラヴェル:博物誌(くじゃく、こおろぎ、白鳥、かわせみ、ほろほろ鳥)
ドビュッシー:フランソワ・ヴィヨンの3 つのバラード
ステファン・ドゥグー(バリトン)
エレーヌ・リュカ(ピアノ)
フランスの若きバリトン、ドゥグーによる本格的フランス歌曲集アルバム!

録音:2010 年7 月

ラトル指揮の「ペレアスとメリザンド」(メトロポリタン・オペラ)でも絶賛された、今世界が注目するバリトン、ステファン・ドゥグーによるフランス歌曲集。
非常に端正で言葉がくっきりとした彼の歌唱スタイルは、ネイティヴということもあってまさにフランス歌曲むきといえるでしょう。サン=サーンスの「渦巻き」などはピアノも無窮動的な難曲ですが、音楽院時代から共演を重ねるお互いを知りつくしたピアニスト、エレーヌ・リュカのピアノとともに、動き回る風を見事に表現しています。ドビュッシーのフランソワ・ヴィヨンの3 つのバラードでも、エスプリに満ちた世界を展開しています。フランス歌曲の粋が詰まった魅力的な1 枚です。
V 5257
\2500
VITA〜モンテヴェルディ_シェルシ
 モンテヴェルディ:
  麗しいアンジョレッタが、セネカよ死ぬなかれ、
  他の者は愛の神について歌えばよい、天と地と風が沈黙し、
  タンクレディとクロリンダの戦い(抜粋)
 シェルシ:Triphon II、Triphon III、Dithome、Ygghur I
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)
サラ・イアンク、マチュー・ルジュンヌ(Vc)
深い音色が魅力のアサートン、モンテヴェルディのマドリガル集をチェロで渋く聴かせる!

録音:2010 年9、10 月

モンテヴェルディより以前の時代、声楽曲は、ポリフォニーの技法を追求することが重視され、歌詞はその下のレベルのもの、とされていました。モンテヴェルディは、それとは逆に、歌詞の内容や表現に沿って音楽をつくることを重要視しました。歌詞の内容に即して作曲されたマドリガル集の楽曲は、しかし、歌詞無しのチェロで聴いても説得力満点、劇的な熱さに満ちています。アサートンの巧みな語り口によって、モンテヴェルディのマドリガルが新しい魅力をもって甦りました。組み合わされたシェルシ作品でもアサートンは実に雄弁です。
V 5240
\2500
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2 番 嬰ヘ短調 op.10
ウェーベルン:
 6 つのバガテル、「Langsam」
  (声を伴う弦楽四重奏のためのバガテル/未出版)
アルバン・ベルク:抒情組曲(第6楽章「奈落よりわれは叫びぬ」収録)
ディオティマ弦楽四重奏団
シェーンベルク作品:
 サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
ウェーベルン、ベルク作品:
 マリー=ニコル・ルミュウ(アルト)
新ウィーン楽派の三大重鎮シェーンベルク、ウェーベルン、ベルク、声楽を含む弦楽四重奏編成の名曲収録、ピオーの夢見るような表情の透明な声がたまらない魅力ピオーの透明な声に心が震える1枚

録音:2010 年6 月

ピオーが放つ新ウィーン楽派の感情の起伏に富んだ作品集。シェーンベルクの弦楽四重奏第2 番は、ソプラノ独唱を含む作品で、調と無調の狭間を官能的に行き来する器楽パートに、夢見るような透明な声で絡むピオーによるソプラノパートがなんともいえない高貴さを漂わせます。
また、抒情組曲は、第6 楽章の「奈落よりわれは叫びぬ」つき版。こちらはアルトのマリー=ニコル・ルミュウが魅惑的な声で聴かせます。ボードレールの「悪の華」に含まれる詩の一部をうたったこの詩は、ボードレールのジャンヌ・デュヴァルへの思いを歌ったもの。無調ながら感情の起伏に富み、聴いている自分の心の闇がざわざわと波立つのを感じます。
V 5217
\2500
フィリップ・マヌリ(b.1952):作品集
 (1) fragments d’heraclite
 (2) inharmonies
 (3) slova
 (4) trakl gedichte
ロランス・エキルベイ(指揮)
アクサントゥス
アクサントゥスによるマヌリ24パートから成る圧巻の「inharmonies」

録音:2009 年10 月、2010 年6 月

マヌリは、1952 年生まれの現代フランスの最も重要な作曲家の一人。打楽器が美しく鳴り響く中、遠くから徐々に聴こえてくる声が魅力の第1 曲目は、ギリシャの吟遊詩人が残した詩をうたうもの。3 つのグループにわかれた合唱団が、詩をささやき、美しく不協和音を響かせます。2 曲目は24 パートから成る大曲。五線譜に書き起こせない音もたくさん含まれる迫力ある音が聴く者に襲い掛かります。4 曲目は、ドイツの表現主義最大とも評される夭折の詩人、ゲオルク・トラークル(1887 〜 1914)の詩によるもの。「詩自体が非常に音楽的」と語るマヌリは、合唱団を二つのグループに分け、ひとつのグループは詩をささやくように語り、もう一つは歌の旋律ラインを構築しては不協和音へとバラバラに解体されていくことを繰り返します。大変不思議な音世界ですが、アクサントゥスの抜群の技量で聴くとすべての音が生き生きと伝わってきます。

OBSIDIAN

OBSCD 706
(2CD)
\3200
トマス・タリス& ウィリアム・バード:
 聖歌集(カンティオネス・サクレ)1575
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指)
アラミレ&スキナーによる壮大な英国プロジェクト始動

録音:2009 年2 月、3 月、2010 年1 月フィッツァラン教会、アランデール城

古楽研究家であり演奏者でもあるディヴィッド・スキナー率いる合唱団アラミレは、全30 巻からなる15 世紀から英連邦が発足した1930 年代頃までのイギリス教会音楽を演奏&録音するプロジェクトを始動させました。最初のリリースは、当時の出版社の計画通りトマス・タリスとウィリアム・バードの聖歌集です。タリスとその弟子であったバードは、1575 年エリザベス1 世から楽譜出版販売の許可を受け、彼らの聖歌集からそれぞれ17 のモテットを選び出版しました。これらの作品は、その後の教会音楽の重要なレパートリーとして受け継がれています。

ORFEO

ORFEO 833111
\2600→¥2390
R.シュトラウス:
 (1)アルプス交響曲op.64
 (2)楽劇「サロメ」op.54 より7 つのヴェールの踊り
バーミンガム市交響楽団
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ネルソンス& バーミンガム市響による最新アルバム、シュトラウス・シリーズ第2 弾「アルプス交響曲」&「サロメの踊り」

(1)録音:2010 年1 月28 日、2 月3 日バーミンガム、シンフォニー・ホール( デジタル・ライヴ)/(2)録音:2010 年11 月10、11 日バーミンガム、シンフォニー・ホール( デジタル・ライヴ)/DDD、ステレオ、62’28”

1978 年、ラトヴィアのリガに生まれた若きマエストロ、アンドリス・ネルソンス率いる手兵バーミンガム市響による最新アルバムは、「英雄の生涯」&「ばらの騎士」組曲(ORFEO803091)に次ぐ、シュトラウス。2010 年におこなわれた最新のライヴを収めたもので、「アルプス交響曲」と「サロメの踊り」を取り上げています。
シュトラウスによる管弦楽の最後の大曲にふさわしく、華麗で精緻なオーケストレーションをきわめた「アルプス交響曲」といえば、先にネルソンスの師であるヤンソンスがやはり巧みでみごとな演奏を聴かせていましたが、ここでのネルソンスも作品への入れ込み方といい、リリースを重ねるごとにいっそうの結びつきを強めているバーミンガムの面々からゆたかな表情を引き出し、じっくりとスケールゆたかな演奏を繰り広げています。
いっぽう、カップリングの「サロメの踊り」では、すでにオペラ指揮者としてもふんだんなキャリアをうかがわせるかのように、ネルソンスは狂気と戦慄と官能美を描き切って、全曲への期待を抱かせる内容となっています。
ネルソンスは2010 年秋に、ベルリン・フィルへのデビューを飾り、ウィーン・フィル来日公演にも帯同したのに続いて、2011 年4 月には「東京のオペラの森2011」でワーグナーの「ローエングリン」を指揮する予定で、今後ますます目が離せない存在となるのは必至。来日も目前に控えたいま、その目覚ましい進境を伝える本作はまさにぜひとも聴いておきたい内容といえるでしょう。
ORFEO 752111
\2600→¥2390
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77*
シューマン:交響曲第4 番ニ短調 Op.120
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
ファビオ・ルイージ(指)
ウィーン交響楽団
アラベラ・美歩・シュタインバッハーとファビオ・ルイージによるブラームス協奏曲

録音:2007 年12 月11 日ウィーン、ムジークフェライン大ホール( ライヴ)*、2007 年4 月30、5 月2 日ウィーン、コンツェルトハウス( ライヴ)/73’00

いま最も期待されている若手ヴァイオリニストの一人、アラベラ・美歩・シュタインバッハーが、将来の巨匠候補として着実に実績を積んでいる指揮者ファビオ・ルイージと共演したブラームスのヴァイオリン協奏曲。シュタインバッハーは第1 楽章の静かな熱を帯びた緊張感の中切れ味の良いヴァイオリンを聴かせ、第2 楽章では濃厚で大胆な表現で聴衆を魅了し、エネルギッシュで躍動的な第3 楽章では力強くしなやかに仕上げています。堅実でメリハリの効いたルイージ&ウィーン響の伴奏も絶品。
カップリングのシューマンの交響曲第4 番は、シューマン:交響曲全集(ORFEO 717102) からの分売。

PHILHARMONIE

PHIL 06007
\2300
J.S.バッハ:
 パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
  1. アルマンド〜グリフィウス:Vanitas! Vanitatum Vanitas!
  2. クーラント〜グリフィウス:Wie ein Zerschmettert Schiff
  3. サラバンド〜グリフィウス:Abend
  4. グリフィウス:Vanitas Mundi
  5. ジグ〜グリフィウス:
   Ebenbild unseres Lenbens: Auf das gewoehnliche Koenigsspiel
  6. グリフィウス:Letzte Rede eines Gelehrten aus seinem Grabe
  7. シャコンヌ(朗読なし)
 パルティータ第3 番 ホ長調 BWV 1006
  8. プレリュード〜H.J.クリストッフェル・フォン・グリンメルシャウゼン:
   Komm Trost der Nacht
  9. クリスティアン・ホフマン・フォン・ホフマンスヴァルダウ:
   Die Wollust
  10. ルール〜フォン・ホフマンスヴァルダウ:
   Belschreibung vollkommener Schoenheit
  11. ガヴォット&ロンドー〜フォン・ホフマンスヴァルダウ:
   Ermahnung zur Vergnuegung
  12. メヌエットI&II〜パウル・フレミング:Wie er wolle gekuesst seyn
  13. ブレー〜作者不詳:Allegorisches Sonett
  14. ジグ〜フォン・ホフマンスヴァルダウ:An Lauretten
コリヤ・ブラッハー
 (ヴァイオリン/使用楽器:1730 年製
  ストラディヴァリウス「トリトン」/
   キミコ・パワーズ氏より貸与)
フランク・アーノルド(朗読)
名手ブラッハー、全身全霊のシャコンヌ

録音:2009 年11 月25-26、12 月9 日/ Studio P4 (ベルリン)

ベルリン生まれのベルリン・フィル元コンサート・マスター・ブラッハーと、朗読などで特に定評のある俳優、フランク・アーノルドによる、バッハとその同時代のドイツの詩人たちの芸術の融合をみる1 枚。アーノルドは、「バッハは偉大な芸術家として歴史に名を残しているけれど、同じくらいに優れた同時代のドイツの詩人たちの評価はあまりに低いと言わざるを得ない。ここでバッハの優れた音楽と、彼の同時代人の優れた詩の音読を同時に聴くことにより、両方ともが素晴しく響く」と述べています。ブラッハーのヴァイオリンが素晴らしいことはいうまでもありません。シャコンヌでも直球勝負、泣きの表情も絶妙に入っており、ズシリと響く名演です。

♪公演日程
3 月14 日(月) 19:00開演 紀尾井ホール
 コリヤ・ブラッハー/無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
 (J.S. バッハ:無伴奏ルティータ第2,3 番ほか)
3 月17 日(木) 新日本フィル サントリーホール・シリーズ第475 回定期
3 月19 日(土) 新日本フィル 多摩定期第75 回
 (ベルク:ヴァイオリン協奏曲)

PREISER

PRCD 90796
(SACD HYBRID)
\2300→¥2090
メンデルスゾーン:
 交響曲第2 番変ロ長調Op.52「讃歌」
クリスティアーネ・エルツェ(S)
シモーナ・シャトゥロヴァー(S)
イアン・ボストリッジ(T)
シネ・ノミネ合唱団(リーダー:ヨハネス・ヒーメツベルガー)
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
 (現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
=トーンキュンストラー・ライヴ=
新音楽監督オロスコ=エストラーダ、メンデルスゾーン交響曲全集プロジェクト第1弾。エルツェ、ボストリッジら豪華ソリストを迎えた第2番「讃歌」

録音:2010 年10 月1 日、3 日ウィーン・ムジークフェライン大ホール(ライヴ)/マルチチャンネル・ステレオ /2.0 ステレオ

2009 年10 月のトーンキュンストラー管音楽監督就任コンサートにおけるマーラーの「巨人」ライヴ(PRCD.90784) がまだ記憶にあたらしいアンドレス・オロスコ=エストラーダによる第2 弾。1971 年生まれの若きシェフが手兵を率いてメンデルスゾーンの第2 交響曲を演奏したアルバムは、前作よりほぼ一年ぶりに、ウィーンのムジークフェライン大ホールで行われたコンサートの模様をライヴ収録したものです。
器楽のみで演奏される、3 楽章からなるシンフォニアのあと、3 人のソリストと合唱をともなう巨大な第2 部で締め括られる構造から、ベートーヴェンの第9 交響曲を想起させるともいわれる交響曲第2 番は、いみじくも作曲者自身による「讃歌−聖書の言葉による交響カンタータ」のタイトルが示すように、メンデルスゾーンが理想としていたJ.S. バッハの宗教曲へと連なるオマージュとしての性格が顕著な内容となっています。
それだけに、声楽パートの比重も必然的に高まるところですが、ここではソプラノにエルツェ、シャトゥロヴァー、そしてテノールにはボストリッジと、人気実力ともたいへん魅力的な顔ぶれが起用されています。
1991 年に地元のウィーン音楽大学で設立されたシネ・ノミネ合唱団は、1997 年にもムジークフェラインザールで第2 交響曲の演奏経験を持つほか、2006 年にはクリスチャン・ヤルヴィの指揮で、バーンスタインのミサ曲のライヴ・レコーディングにも参加しており、トーンキュンストラー管との共演経験も豊富。
会場のムジークフェラインザールは、極上の響きで知られる世界屈指のホールという点で録音条件が整えられているのもポイントといえるでしょう。
2010 年秋のウィーン・フィルへのデビューも大成功を収め、ますます才気とカリスマぶりを爆発させているオロスコ=エストラーダですが、手兵とは今後、第2番を皮切りにメンデルスゾーンの交響曲全曲録音が予定されているということですので、そちらにもおおいに期待したいところです。

アンドレス・オロスコ=エストラーダ…1977 年コロンビアのメデジン生まれの指揮者。少年時代はヴァイオリンを学ぶ。15 歳で指揮を学び始める。
1997 年にウィーンに移住。ウィーン国立音楽大学で、ウーロシュ・ラヨヴィチ( ブルーノ・マデルナとハンス・スワロフスキーに師事した指揮者) に師事する。
2001 年にウィーン工科大学のオーケストラで指揮者のポストを得る。
2003 年5 月に初めてウィーン・トーンキュンストラー管を指揮。その後2 年間、同オケのアシスタント・コンダクターを務める。
2005 年グラーツ大管弦楽団に初めて登場、2006 年から2009 年首席指揮者を務める。
2009/10 年のシーズンより、最初の契約期間として向こう3 年間、ウィーン・トーンキュンストラー管の首席指揮者と、また同じく、バスク・ナショナル・オーケストラの首席指揮者に就任。

PROFIL

PH 10048
\2400
ゴルドマルク:
 (1)交響曲第1番変ホ長調 Op.26「田舎の婚礼」
 (2)歌劇「メルリン」前奏曲
ゲルト・シャラー(指)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
結婚式の引き出物にもピッタリ。東欧の農村の陽気な結婚式が目に浮かぶ逸品。

録音:(1) 2008 年6 月8 日(2) 2009 年4 月19 日/マックス・リットマン・ザール(レゲンテンバウ・バート・キッシンゲン)ライヴ/DDD、54’38”

カール(カーロイ)・ゴルトマルクの代表作交響曲第1番。「婚礼の行進」「婚礼の歌」「セレナード」「庭園にて」「舞曲」の5楽章から成る東欧の田舎の結婚式を描いたカラフルで親しみやすい内容で、ブラームスも激賞したといわれます。指揮のゲルト・シャラーはゴルトマルクの「メルリン」やマイールの「フェドーラ」など埋もれたオペラを蘇演したことで注目されたドイツの中堅。ハノーファー州立歌劇場を経て、ブラウンスヴァイク州立歌劇場の音楽監督を務める実力派。「田舎の婚礼」はプレヴィン盤以来の名盤と申せましょう。
PH 11025
\2400
J.S.バッハ:
 (1)パルティータ第1番変ロ長調 BWV825
 (2)同第2番ハ短調 BWV826
 (3)前奏曲とフーガ ハ短調 BWV546(リスト編)
 (4)同ハ長調 BWV547(リスト編)
 (5)同イ短調 BWV543(リスト編)
ダーヴィッド・テオドーア・シュミット(Pf)
ドイツから凄いピアニスト出現!ダーヴィッド・テオドーア・シュミットのバッハ。

録音:2010 年7 月/ SWR 室内楽スタジオ/DDD、67’26”

ドイツから凄いピアニストが出現しました。ダーヴィッド・テオドーア・シュミット。1982 年エアランゲンの生まれ、カールスルーエ音楽大学でゾントラウト・シュパイデルに、ロンドンでケヴィン・ケナーに師事、数々の受賞歴を誇っています。彼はバッハと独墺のロマン派作品を得意とするドイツ・ピアノ界の期待を一身に背負う未来の巨匠。このバッハもドイツ伝統の深みにあふれた名演。リスト編での華麗な技巧も見ものです。今後目の離せないピアニストと申せましょう。
PH 11000
\2400
シューマン:
 (1)クライスレリアーナ Op.16/(2)幻想曲 Op.17
 (3)アラベスク Op.18/(4)花の曲 Op.19
スザンネ・グリュツマン(Pf)
ドイツ本流、グリュツマン期待のシューマン

録音:2006 年7,8 月/ MDR スタジオ(ライプツィヒ)/DDD、76’48”

ドイツの実力派女流グリュツマン期待のシューマン登場。これまでクララ・シューマンやショパン作品集で聴かせたオトナの演奏から、シューマン作品が最も待たれていました。ここに収められた4篇は作品番号が連番で、いずれも傑作揃い。グリュツマンの粒立ちのクリアな音色と落着いた情緒は絶品。ドイツならではのシューマンを楽しめます。
PH 11023
\2400→¥1790
(1)フルトヴェングラー:ヴァイオリンソナタ第2番ニ長調
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第8番ト長調 Op.30の3
ゾフィー・モーザー(Vn)
カーチャ・フーン(Pf)
フルトヴェングラー狂の美女ふたりが大ソナタに挑戦。

DDD、60’01”

1984 年生まれのドイツ美人ヴァイオリニスト、ゾフィー・モーザー。ザハール・ブロンとヴィクトル・トレチャコフに師事、2005 年にオーストリアで行われたベートーヴェン国際コンクール優勝の実力派です。1981 年生まれのロシア美人ピアニスト、カーチャ・フーンはワシーリー・ロバノフやルドルフ・ケレルに師事。実はこのふたりの美女、熱烈なフルヴェン狂とのことで、その作品を頻繁に演奏するにあきたらず、ヴァイオリンソナタ第2番を録音までしてしまったとのことで、なかなか見どころがあります。フルトヴェングラー42 歳の作で、演奏時間43 分の大作。クーレンカンプとフルトヴェングラーによりしばしば演奏されたという自信作。フルヴェンの指揮ぶりを彷彿させる諸楽想が興味津々です。モーザーとフーンは、さすが愛奏作だけに弾きこまれていて表現も自然で説得力満点。これを超える演奏はちょっと考えられないと申せましょう。
PH 11024
\2400
(1)サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168
(2)ブトリ:アンテルフェランスI
(3)タンスマン:ファゴットとピアノのためのソナチネ
(4)デュティユー:サラバンドと行列
(5)マルセル・ビッチ:コンチェルティーノ
(6)プーランク:オーボエ、ファゴット、ピアノのための三重奏曲
ベンツェ・ボガーニ(Fg)
ブリギッテ・エンゲルハート(Pf)
クララ・デント(Ob) (6)
ボガーニの神業連続。ファゴットの限界を超えた驚きのアルバム

DDD、57’57”

ベルリン・フィル八重奏団のメンバーとしても知られる実力派ボガーニ、待望のソロ・アルバムの登場です。ハンガリーに生まれ、9歳からファゴットを始め、ベルリンでトゥーネマンに師事。1997 年にフィンランドのクルーセル国際コンクールで優勝、2004 年にジャン・フランセ国際コンクール2位、2006 年にはインディアナポリスのフェルナンド・ジル=フーゴ・フォックス・コンクール優勝という輝かしい経歴を持ち、2007 年よりミュンヘン・フィルの首席奏者を務めています。当アルバムはファゴット関係者が必ず手掛ける名作を収めていますが、いずれも名だたる難曲揃い。しかしボガーニの驚異的な指回りとタンギング、美しく歌わせる技量など神業の連続。タンスマンのソナチネなど、このスピード感、この美しさで奏されたものを聴いたことがありません。
PH 04031
\2400
モーツァルト:
 (1)弦楽四重奏曲第22 番変ロ長調 K589
 (2)同第23 番ヘ長調 K.590
クレンケSQ
【アンネグレート・クレンケ、
 ベアテ・ハルトマン(Vn)、
 イヴォンヌ・ウーレマン(Va)、
 ルース・カルテンホイザー(Vc)】
強い美女軍団による辛口モーツァルト

DDD、50’39”

モデルと見まごう美女たちによる弦楽四重奏団クレンケSQ。ワイマールのリスト音楽学校の生徒たちにより1991 年に結成され、これまでにリリースしたCDはいずれも高い評価を受けています。今回は「プロシャ王四重奏曲」から第22 番と23 番。全員が女性とは思えぬ辛口で厳格な演奏は、まるで軍隊のようで、一部の隙も曖昧さのカケラもないのがさすが。ドイツ女性の芯の強さを再認識させてくれます。
PH 11026
¥2400→\1990
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
リスト:交響詩「理想」S.106
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ユーリ・アーロノヴィチ (指揮)
アーロノヴィチのライヴ・シリーズ、手兵ケルン・ギュルツェニヒ管とのドヴォルザークの第 8 交響曲、リストの交響詩「理想」

録音:1979年1月8、9 & 10日ケルン、ギュルツェニヒ大ホール(ライヴ・ステレオ)( ケルン・ドイチュラントフンク収録 )

Profil が力を入れる名匠アーロノヴィチ (1932 - 2002) によるライヴ演奏の復刻シリーズ。アーロノヴィチが首席指揮者 (1975 - 1986) を務めた手兵ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団とのライヴは、ブルックナーの第 7 交響曲 (PH09043) より 8 か月ほど前に行われたもので、リストとドヴォルザークを取り上げています。
リストによる 12 作目の交響詩で、シラーの同名詩よりタイトルを得た「理想」は、全 13 曲の交響詩のなかでも大規模なスケールと崇高なムードを特徴リストによる 12 作目の交響詩で、シラーの同名詩よりタイトルを得た「理想」は、全 13 曲の交響詩のなかでも大規模なスケールと崇高なムードを特徴うに、作品との相性の良さをうかがわせます。
いっぽう、メインのドヴォルザークは、みずみずしい抒情と濃厚なる表現が聴きものとなっており、性格の異なる 2 曲を描き分けるアーロノヴィチのたくみな手腕を感じさせる内容となっています。
ちなみに、3 日間ともほかにマルコム・フレージャーをピアノ独奏に迎えて、ヴェーバーのピアノ協奏曲第 2 番が演奏されていました。ドイチュラントラジオ・クルトゥーア提供の正規音源使用で、良好な音質もうれしいところです。
PH 10051
\2400→¥2190
「ギターと弦楽四重奏のためのスペイン音楽Vol.1」
 ・ボッケリーニ:ギター五重奏曲第4 番ニ長調G.448「ファンダンゴ」
 ・グラナドス:
  スペイン舞曲集(ウルリヒ・ヴェトリヒ編曲によるギターと弦楽四重奏版)
   *世界初録音
   第1 番メヌエット / 第2 番オリエンタル / 第3 番サラバンダ /
   第4 番ビリャネスカ / 第5 番アンダルーサ / 第6番ホタ
フリーデマン・ヴットケ(Vn)
ミンゲ四重奏団
フェリックス・マツーラ(カスタネット)
ヴットケ& ミンゲ四重奏団、ギターと弦楽四重奏による作品集

録音:2010 年4 月28 & 29 日フロイデンタール、旧シナゴーグ( デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、48’02”

ドイツの実力派ギタリスト、ヴットケが、1988 年結成のミンゲ四重奏団と組んで注目のシリーズをスタート。第1 弾の内容はボッケリーニとグラナドス。
12 曲のギター五重奏曲中、最高傑作の呼び声高く、民俗舞踊フラメンコを連想させるカスタネットの使用も効果的な「ファンダンゴ」は、ボッケリーニの長きスペイン生活を反映した人気作。一方、グラナドスの代表作スペイン舞曲集は、ギター& 弦楽四重奏版による世界初録音。こちらはヴットケが前半6 曲をギタリストで作曲家のウルリヒ・ヴェトリヒに編曲を委嘱したもので、スペイン情緒たっぷりのアレンジに仕上がっております。
PH 10054
\2400→¥2190
「聖母マリアのモテット集」
 ・グレゴリオ聖歌:アヴェ・マリア
 ・アレッサンドロ・グランディ:ああ、あなたは何と美しい
 ・モンテヴェルディ:シオンの娘よ、喜べ
 ・フレスコバルディ:トッカータ第7 番
 ・グランディ:マリア、すべてが美しい御方
 ・グランディ:いと聡明なる乙女
 ・カリッシミ:ああ、マリア、汝は何と美しく
 ・ヨハン・カスパール・ケルル:トッカータ第1 番( オルガン曲)
 ・グランディ:今日、イエスにとって大切な処女が
 ・カリッシミ:お救いください、神の子よ
 ・モンテヴェルディ:聖母の嘆き(もうわたしは死にそうです、わが子よ)
ロバート・クロウ(ソプラニスタ)
ミヒャエル・エーベルト(オルガン)
天才ソプラニスタ、クロウによる聖母マリアのモテット集

録音:2010 年2 月1-5 日ミュンヘン=ゼンドリング、聖昇天教会( デジタル・セッション)[ バイエルン放送との共同制作]/DDD、ステレオ、79’02”

2008 年にリリースされたソロ・デビュー・アルバム「カリッシミのヴィルトゥオーゾ・ソプラノ・モテット集」(PH07069) で、世界的におおきな支持を集めた天才ソプラニスタ( 男性ソプラノ) ロバート・クロウ。その成功を受けて制作された本作では、カリッシミのほか、モンテヴェルディ、グランディらによって17 世紀初期に書かれた聖母マリアにちなんだモテットを集めています。
なかでも、最多の4 曲を収録するグランディは、モンテヴェルディに次ぐイタリア・バロック期の重要な作曲家とされ、才能に恵まれた独唱モテットの旋律美、抒情美は鳥肌ものです。古のカストラートたちのやさしく妖美な歌声をほうふつとさせる、クロウのみごとな歌唱にあらためて引き込まれる内容。

PROPRIO

PRO 0110
\2500
ある芸術家に (Til en kunstner) 〜
 子守歌 (Berceuse) ある芸術家に (Till en konstnar) 黄昏に (I skymningen)
 スヴェン・ヘルルフセンの言葉 (Svend Herlufsens ord)
 ワルツ 作品1-3 (ピアノソロのための)
 アンナの歌 (Annas sangor) −
  第4 曲「ねえ、盗んだのが誰なのか、おまえに言えるかしら
   (Sag, kan du namna mig tjufvens namns)」
  第3 曲「少女は草地で野いちごを摘み
   (Sma flickorna i graset de plocka smultronbar)」
 露にぬれた花よ (Du blomst i dug)
 わたしの大きな苦しみから (Aus meinen grossen Schmerzen)
 秘密の花園 (Der verschlossene Garten) わが心 (Mein Herz)
 冬の夕べ (Winterabend)
 黄昏どきの夢 (Traum druch die Dammerung) 作品1-1 (ピアノソロのための)
 ヴェスレモイ (Veslemoy) 途方に暮れて (Raadlaus) 冬の嵐 (Vinter-strom)
 愛の歌 (エロティク)(Erotikk) 作品1-2 (ピアノソロのための)
 空 (Le ciel) 巷に雨が降るごとく (Il pleure dans mon coeur)
 暗く果てない眠り (Un grand sommeil noir)
 スケルツィーノ (Scherzino) 作品1-4 牧場で (Auf einer Wiese)
 魂 (Seelen) 憂鬱の小鳥 (Voglein Schwermut)
 死んでしまった感覚 (Tote Sinne) この世に (Uber die Welt hin)
トーヴェ・トレスダール (メッツォソプラノ)
ペール・アルネ・フランセン (ピアノ)
イングリ・アンスネス (ピアノ)
ノルウェーの女性作曲家パウリーネ・ハル(1890-1969)が残した歌曲&ピアノ曲集

録音:2010 年8 月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)/制作:モッテン・リンドベルグ (2L)/録音:ベアトリス・ユハンネセン/57’00”、デジタル

アガーテ・バッケル・グロンダールとともに第二次世界大戦前の世代を代表するノルウェーの女性作曲家、パウリーネ・ハル Pauline Hall (1890-1969)。
音楽批評家、作家、音楽書翻訳家としても活動。国際現代音楽協会 (ISCM) のノルウェー支部会長を23 年に渡って務め、歌曲、ピアノ曲、室内楽曲、管弦楽曲、劇音楽のジャンルに作品を残しました。代表作に挙げられる管弦楽のための《ヴェルレーヌ組曲》と劇音楽《ユリウス・カエサル》組曲が Simax の "Norway in Music" の1 枚としてリリースされています (PSC 3105)。ハルの書いた歌曲は約50 曲。『ある芸術家に』には、ガルボルグArne Garborg (1851-1924)、ブー・ベリマン Bo Bergman (1869-1967)、ヤコブセン Jens Peter Jacobsen (1847-1885)、ハイネ HeinrichHeine (1797-1856)、モルゲンシュテルン Christian Morgenstern (1871-1914)、ヴェルレーヌ Paul Verlaine (1844-1896) をはじめとするノルウェー、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、フランスの詩をテクストとする抒情と内省の歌が22 曲収録されました。1920 年代に初演され好評だったもの、出版されなかったせいで忘れられてしまっていた作品です。ノルウェー国立図書館所蔵の手稿譜がこの演奏のために使われました。メッツォソプラノのトーヴェ・トレスダール Tove Traesdal とピアノで共演するペール・アルネ・フランセン Per Arne Frantzen、作品1 のピアノ曲を弾くイングリ・アンスネスIngri Andsnes (1978-)。歌心のある素晴らしい音楽家たちです。アルバムの制作は 2L (Lindberg Lyd) のモッテン・リンドベルグ Morten Lindbergが担当。優れた録音で知られる 2L レーベルと同じクオリティの録音が、ソフィエンベルグ教会で行われたセッションの " 楽興の時" を伝えてくれます。

RADIO FRANCE〜SIGNATURE

SIG 11070
¥2600
レジ・カンポ(1968-):
 弦楽四重奏曲第1番 (2005,2007改訂版) 「イザイ弦楽四重奏団に献呈」
 弦楽四重奏曲第2番 (2006) 「エリヤ弦楽四重奏団に献呈」
 弦楽四重奏曲第3番~「幸福な影よ」(2007) 「ディオティーマ弦楽四重奏団に献呈」
 The life & soul of his imagined landscape (2009)
ディオティーマ弦楽四重奏団
独創的なクァルテット、ディオティーマQ.最新録音は現代音楽の鬼才、R・カンポの弦楽四重奏曲集

録音:2009 年12 月4-6 日、ラジオ・フランス/DDD、タテ190×、ヨコ140×、幅13mm、ディジパック仕様

作曲家でマルセイユ音楽院作曲科教授のレジ・カンポの弦楽四重奏曲を集めた1 枚。カンポは来日の際に現代音楽について講演を行うなど、日本でも知られる現代作曲家の一人です。躍動感にみなぎる弦楽四重奏曲第1 番やモーツァルトの作品のメロディがあらわれる弦楽四重奏曲第2、3 番など、ユーモラスで想像力に富んだカンポの音楽はクァルテットの新たな魅力を引き出しております。演奏のディオティーマ弦楽四重奏団は2000 年、ロンドン弦楽四重奏コンクールにて「現代音楽賞」を受賞するなど、レパートリーの広さと独創的な解釈が魅力のクァルテットで、オンスロウ:弦楽四重奏曲集(naive レーベル V 5200) をはじめ珍しい作品を中心に録音を行っております。

RELIEF

CR 210312
(4CD)
特別価格
\5100→¥4690
グラズノフ:交響曲全集
 第1番ホ長調「スラヴ」Op.5/第2番嬰ヘ短調Op.16/
 第3番ニ長調Op.33/第4番変ホ長調Op.48/
 第5番変ロ長調Op.55/第6番ハ短調Op.58/
 第7番ヘ長調Op.77/第8番変ホ長調Op.83
ウラジーミル・フェドセーエフ(指)
モスクワ放送響
グラズノフ交響曲全集を最初に刊行したフェドセーエフが、ライヴでも全曲を残していた。1970 年代のモスクワ放送響の凄さを堪能できる衝撃の記録!

[ 録音:1974-82 年(ライヴ)]/DDD

フェドセーエフのグラズノフの交響曲には同時期1976-79 年のセッション録音がありますが、これは全く別の初出コンサート・ライヴ。当時のモスクワ放送響の凄さは現在からは想像もできないレベルで、ライヴでも完璧。ロシア的というよりはソ連的味わいがしますが、1970 年代のソ連のオーケストラの底力を堪能させてくれます。
グラズノフの交響曲は全8曲いずれも規模が大きく、内容も変化に富んで聴き応え満点。とは言っても晦渋なものではなく、メロディ・メーカーのグラズノフならではの甘くチャーミングなメロディにあふれ、またどれもがバレエ音楽的な極彩色の夢幻性と流れるようなスピード感で楽しさ満点。また、フェドセーエフの解釈は、同じく全集を録音しているロジェストヴェンスキーやスヴェトラーノフと比べ若々しく、またセッション録音より自由さに満ちています。

SDG

SDG 712
(2CD)
¥3400→¥3090
J.S. バッハ:ヨハネ受難曲(全曲) マーク・パドモア(福音史家 / T)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(イエス /Bs)
ピーター・ハーヴェイ(ピラト)
ベルナルダ・フィンク (A)
ジョアンナ・ルン (S)
キャサリーン・フーグ (S)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 (カティ・ドゥブレティーニ/コンサートミストレス)
モンテヴェルディ合唱団
大歓迎!ガーディナー指揮、ヨハネ受難曲新録音登場、魂に直接響く力演

録音:2003 年 3 月 22 日/ケーニッヒスルッター、カイザードーム大聖堂(ライブ)

ガーディナー、ついに待望のヨハネ受難曲再録音の登場です。アルヒーフのものが 1986 年録音ですから、実に約 20 年の時を経てのもの。この間にガーディナーはロマン派のレパートリーなどでも充実した演奏を展開、また、カンタータの巡礼の旅もたゆまず続けていました。しかもライブ録音とあって、ものすごい緊迫感。バッハが劇的に描いたキリストの物語が最高の状態で教会に響き渡ります。声楽のソリスト陣が充実しているのも嬉しい限り。パドモアといえば、今ハルモニアムンディでのシューベルト歌曲集の録音でもその充実ぶりが目覚ましいテノールで、ヘレヴェッヘの受難曲でもエヴァンゲリストを務めたいわばバッハのエキスパート。語り部としての、受難の物語との適切な距離感、そしてヨハネ受難曲独特の劇的表現の部分も見事なバランスで歌いきっています。他のソリストも現在のバッハ演奏シーンを語る上で書くことのできない存在ばかりがそろっています。オーケストラのイングリッシュ・バロック・ソロイスツの面々の巧さは、各パートが突き刺さって覆いかぶさるように始まる冒頭から圧倒的で、ものすごい説得力と迫力。アリア楽章でのソロの素晴しさは言うまでもありません。また、ヨハネ受難曲は、群衆としての合唱の劇的な表現が魅力のひとつでありますが、世界最高のバッハ演奏声楽家団体のひとつであるモンテヴェルディ合唱団の充実した合唱が胸に迫ります。どこをとっても最高のレヴェルでの演奏が展開されていて、最初から最後まで息つく暇もない秀演の登場となりました。

SIMAX

PSC 1314
(2CD)
\5000
ジャン・アラン(1911-1940):オルガンのための作品全集
 リタニア JA119 (作品79)/ 空中庭園 JA71 (作品50)/小品 JA33/
 幻想曲第1番 JA72 (作品51)/幻想曲第2 番 JA117 (作品73)/
 オルガン組曲 JA69/70/82 (作品48)/
 前奏曲とフーガ JA75/57/ アンダンテ JA89bis/
 妄想 JA63/シトー修道会の聖体 奉拳のためのコラール JA134/
 課題提出曲 JA37/ 哀歌 JA14/
 ドリア旋法のコラール JA67(作品47-1)/
 フリギア旋法のコラール JA68 (作品47-2)/ アリア JA138/
 3つの舞曲 JA120A (作品81)/モノディ JA135/
 昔の様式の悲歌 JA38/
 クレマン・ジャヌカンの主題による変奏曲 JA118 ( 作品78)/
 賛美歌「輝く創り主」による変奏曲 JA27 (作品28)/
 2 つの世俗的前奏曲 JA64/65/
 アグニ・ヤヴィシュタのための2つの踊り JA77/78/
 ジュール・ルメートルの詩に JA62/間奏曲 JA66bis/
 戻らなくなった2つの音による子守歌 JA7bis (作品2)/
 グラーヴェ JA32 一風変わった空気 JA79/
 フリギア旋法のバラード JA9/ 終課のための後奏曲 JA29
ラーシュ・ノットゥー・ビルケラン(Org)
 [ファーゲルボルグ教会のゴル・オルガン(2007年)]
ジャン・アラン生誕100周年記念、瞑想する音、輝く音、色と影のグラデーション

録音:2010 年2 月18 日-20 日、4 月24 日-25 日、27 日-28 日 ファーゲルボルグ教会 (オスロ) [ 制作・録音 ショーン・ルイス]

フランスのオルガニスト、作曲家のジャン・アランの生誕から100 年の2011 年、ノルウェーの Simax Records からアランのオルガン作品全集がリリースされます。オルガニストのラーシュ・ノットゥー・ビルケランが2006 年から2008 年にかけてノルウェー政府から与えられた奨学金によりアランの音楽を集中的に研究したことが、この録音につながりました。アラン自身は「私の音楽に、それぞれの人が心のうちに抱えた自身の思考を発見してくれることを心より願う」とも語っています。またオルガニストのビルケランはアランの作品について「真摯で実存主義的なテーマをもっているにもかかわらず、同時に、ばかげたユーモアや自分への皮肉に満ちている」とも表現しています。ギゴル・オルガンとファーゲルボルグ教会の響きを最高度に活用しビルケランが表現したジャン・アランの " 小宇宙" をプロデュース、録音と編集も担当したのは、イギリス人のショーン・ルイスです。Simax の他の録音と同様、オーディオ装置をチェックするレファレンスディスクにできるクオリティの録音です。
PSC 1304
\2500
カタリヌス・エリング(1858-1942):
 弦楽四重奏曲 ニ長調 (c.1897)
 弦楽四重奏曲 イ短調 (1903)
 ピアノ四重奏曲 ト短調 (1901)
ゲンゲゴール四重奏団
 【アルヴィド・エンゲゴール(Vn)
  アトレ・スポンベルグ(Vn)
  ジュリエット・ジョプリング(Va)
  ヤン=エーリク・グスタフソン(Vc)】
 ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)
録音:2008 年9 月1 日-5 日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)[制作:トニー・ハリソン  録音:ジェフ・マイルズ]/66’03

カタリヌス・エリングはオスロ生まれ。言語学分野の科目とピアノを学び、音楽批評家としてキャリアをスタートさせた後、グリーグの推薦を受けたことをきかっけにベルリンの音楽大学のハインリヒ・ヘルツォーゲンベルクのマスタークラスに加わりました。モーツァルトとベートーヴェンを手本とし、同時代のブルックナーとワーグナーの音楽にはほとんど興味を示さなかったと言われます。エリングは、19 世紀ドイツ・ロマンティシズムの語法から離れることなく作曲をつづけ、管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲と合唱曲、オペラ《タラス・ブーリバ》と幅広いジャンルに作品を残しました。今回録音されたのは、ニ長調とイ短調の弦楽四重奏曲、ト短調のピアノ四重奏曲。二十世紀への変わり目の時代に書かれた作品はいずれもシューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスの音楽をしのばせる伝統的な作風の音楽です。アルヴィド・エンゲゴールがリーダーを務める四重奏団は、ハイドン、スールベルグ、グリーグ (2L53)、ハイドン、ヌールハイム、ベートーヴェン (2L71) の弦楽四重奏曲を録音したアンサンブル。

SUPRAPHON

SU 4049
\2000
(1)パヴェル・ボシュコヴェツ:無伴奏ヴィオラソナタ (1931)
(2)ヤン・クルサーク:モノローグ (1987)/パルティータ
(3)ラジスラフ・ヴィツパーレク:無伴奏ヴィオラ組曲 Op.21 (1929)
(4)ヤロスラフ・スモルカ:憂欝の霧〜スメタナの最後のスケッチに基づく幻想曲 (1982)
イトカ・ホスプロヴァー(Va)
ヴィオラ好き狂喜! チェコの作曲家たちのオリジナル作品集

録音:2009 年9 月,2010 年3 月/チェコ放送マルティーネクスタジオ/DDD、61’19”

ヴァイオリンともチェロとも異なる音色にファンも多いヴィオラ。意外とオリジナル作品がありながら、何故か決まった作品ばかり演奏されるのにガッカリ気味のファンに朗報アルバムの登場です。近現代チェコを代表する作曲家たちによる無伴奏ヴィオラ曲を同国の若手女流ホスプロヴァーの演奏で味わえます。ヨゼフ・スークの弟子だったボシュコヴェツの爽やかで透明さ、十二音技法を用いながら深い叙情性がマーラーを思わすクルサーク、旧ソ連のジダーノフ批判のチェコへの余波で糾弾され、1952 年まで作品が演奏禁止となったヴィツパーレク、スプラフォン社社員としてブックレットの解説等も執筆していたスモルカまで内容も多彩。スモルカ作品は精神を害したスメタナが残したスケッチに基づいたもので、はまるとかなりアブナい作となっています。
SU 4055
(2CD)
\3400→¥3090
「ヴァーツラフ・フデチェク / ヴァイオリン協奏曲集」
 [CD 1]
  (1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64*
  (2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
 [CD 2]
  (3)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
  (4)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn)
イジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
プラハ交響楽団
ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮)
プラハ放送交響楽団*
師オイストラフ直伝の温かく豊かな音色。フデチェク若き日の代表的録音がまとめて復活

(1)収録時期:1974年10 月プラハ、ルドルフィヌム(セッション)、(2)収録時期:1980年7 月プラハ、ルドルフィヌム(セッション)、(3)収録時期:1979 年2 月プラハ、TJプラハ・スタジオ(セッション)、(4)収録時期:1976年6 月プラハ、ルドルフィヌム(セッション)/ステレオ、129’45”

2007 年にチェコ共和国大統領より「文化と芸術の領域における功績に対する国家賞(National Award for Achievement in the Area of Cultureand the Arts)」を表彰されているヴァーツラフ・フデチェクは、チェコを代表するヴァイオリニスト。このアルバムは、フデチェクが22 歳から28 歳までの間に、Panton レーベルへセッション録音した協奏曲をまとめたものです。
1952 年生まれ、プラハ音楽院に学んだフデチェクは、1960 年代に入るとまもなくエリートとしてチェコ国内の活動に止まらず国際的な舞台へと武者修行の旅に赴きますが、そうこうするうちに1967 年11 月12 日、フデチェクはすでに15 歳になっていましたが、ロイヤル・フィルとの共演でロンドン・デビューを果たしています。
一日遅れで、フデチェクのことを聞き及んだ、伝説的なヴァイオリニストのダヴィド・オイストラフは、フデチェクの有望なる前途を予言し、彼に教育的援助を申し出ることになります。こうして、1970 年からオイストラフの亡くなる1974 年までの間、フデチェクは生徒として、師でありよき相談相手である偉大なるヴァイオリニストのもとで学んでいます。
オイストラフにたぐいまれな才能を認められたフデチェクの魅力といえば、やはり師仕込みの温かく豊かな音色。まぎれもなくロシア楽派の継承者であることを実感させ、ヴァイオリン音楽の醍醐味をたっぷりと満喫させてくれる、フデチェクによる一連の録音は久しく入手できなかったこともあり、ヴァイオリン・ファンにはたまらない内容といえそうです。
SU 4048
(3CD)
\5100
「ドヴォルザーク:弦楽四重奏傑作選集 / パノハ四重奏団」
 [CD 1]
  (1)弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.51, B 92
  (2)弦楽四重奏曲第11番ハ長調Op.61, B 121
 [CD 2]
  (3)弦楽四重奏のための「糸杉」B 152
  (4)弦楽四重奏曲第12番ヘ長調Op.96, B 179「アメリカ」
 [CD 3]
  (5)弦楽四重奏曲第13番ト長調Op.106, B 192
  (6)弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105, B 193
パノハ四重奏団
パノハ四重奏団によるドヴォルザークの弦楽四重奏傑作選

(1)録音:1985年6 月プラハ、チェコ・フィルハーモニー合唱団リハーサル・ホール(セッション)、(2)録音:1995 年12 月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)、(3)録音:1992 年11 月、1993 年1 月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)、(4)録音:1994 年12 月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)、(5)録音:1984年11 月プラハ、チェコ・フィルハーモニー合唱団リハーサル・ホール(セッション)、(6)録音:1983年10 月プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
DDD、ステレオ、202’46”

もともとヴィオラ奏者であったドヴォルザークは室内楽に強い関心を寄せていて、創作活動のほぼ全般に亘りずっと室内楽作品を作曲し続けました。なかでも弦楽四重奏については最多の15 曲を残していますが、ここに収められた6 曲は「アメリカ」というタイトルで親しまれている第12 番をはじめ、そのなかでも、とくにうつくしく、独創性に富んだもの。
結成以来40 年以上のキャリアを誇るパノハ四重奏団が完成させた弦楽四重奏曲全集(SU.3815) から編まれた当セットは、素直にその魅力を伝えるという点で広くお薦めできる内容となっています。
SU 4043
¥2000→¥1890
ヨゼフ・スーク:
 交響曲第 2 番ハ短調 Op.27「アスラエル」(1905 - 06)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
完全初出、チェコ音楽に奉仕した巨匠マッケラスの遺産、迫真のライヴ、スークのアスラエル交響曲

録音:2007 年 4 月 5、6 日プラハ、ルドルフィヌム ( ライヴ・デジタル )/DDD、ステレオ、60’01”

1904 年にスークは、師であり、また義理の父であったドヴォルザークに哀悼の意を込めて交響曲の作曲に着手しました。ところが、その作曲の過程で、“死の天使アスラエル” は、スークの妻でドヴォルザークの娘オティリエまでもスークのもとから奪ってしまいます。
こうした背景から生まれた「アスラエル交響曲」は演奏時間1時間にも及ぶ大曲で、R. シュトラウスばりの華麗な管弦楽法により、悲痛かつ美しい音楽で満たされていることからスークの最高傑作とも呼ばれています。内容的には、どうしても耐えられないような力に苦しめられる物語であるけれども、同時にまた、それを克服し、安堵と希望を捜し求める物語という面を併せ持っていることも見逃せません。
2007 年 4 月 6 日の聖金曜日にルドルフィヌムで、マッケラスが指揮したスークの「アスラエル交響曲」の演奏は、初演からちょうど 100 年目にあたるものでした。
若かりしマッケラスは 60 年ほど前に、スークの親友だった巨匠ターリヒから初めて「アスラエル交響曲」について聞かされたそうですが、後年になって、マッケラスは愛娘の死に遭遇したのちに、まったく違った角度で作品を捉えたと打ち明けています。このように、おおきな心境の変化を経て臨んだマッケラスと、巨匠を敬愛する名門チェコ・フィルとの顔合わせだけに万全の内容が期待されるところです。
最後に、マッケラス & チェコ・フィルによる「アスラエル交響曲」はかつてリリースされたことのない音源とのことですので、その意味でも大きな話題を提供するものとおもわれます。

TELOS

TLS 062
(2CD)
\4400
エネスコ:
 ヴァイオリン・ソナタ第1 番ニ長調
 ヴァイオリン・ソナタ第2 番へ短調
 ヴァイオリン・ソナタ第3 番イ短調「ルーマニアの民俗風に」
 幼年時代の印象Op.28
 ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」 イ短調(1911)
 ヴィオラとピアノのための演奏会用小品
ローラン・アルブレヒト・ボロイニンガー
 (ヴァイオリン/ ヴィオラ)
トーマス・デュース (ピアノ)
ルーマニアの民俗的要素が魅力のエネスコ作曲のヴァイオリン・ソナタ全集

録音:2003 年2 月、2005 年1 月

クライスラー、ティボーなどとともに20 世紀を代表するルーマニア生まれのヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスコが作曲したヴァイオリンそしてヴィオラのための作品集です。エネスコの作品はルーマニアの民俗音楽に影響され、民俗的要素を取り入れ、特にヴァイオリン・ソナタ第3 番「ルーマニアの民俗風に」などでは微分音を多用しエネスコ独特の世界に引き込まれます。演奏のアルブレヒト・ブロイニンガーは1997 年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第2 位を受賞した経歴をもつヴァイオリニストで、ヨーロッパーを中心に演奏活動を積極的におこなっております。

VDE GALLO

GALLO 1326
\2100
カルク=エレルト(1877-1933):3 つのソナチネ
サン=サーンス:3 つの小品 作品1 より第2 曲
ルフェビュール=ヴェリー:演奏会用ボレロ
レメンス:夜想曲
デュボア:幻想的パストラーレ
ビゼー:3 つの音楽スケッチ(1. トルコ風ロンド、2. セレナード、3. カプリース)
ギルマン:ボードレールの5 つの詩より第1 曲
アルマグロ:華麗なるワルツ
カルク=エレルト:印象 作品102 より7&10
ヨリス・フェルダン( ハルモニウム)
ハルモニウム・ファン必聴!リファレンス・ハルモニウム Vol.1

録音:2010 年、DDD

リードオルガンの親類であるハルモニウム。パイプオルガンに比べると知名度は低く、また演奏も非常に難しい楽器として知られております。どちらかと言えばマイナーな楽器に属するハルモニウムですが、名手ヨリス・フェルダンが「リファレンス・ハルモニウム」と題したアルバムをリリースいたしました。
フェルダンは演奏者としてだけでなく、後進の育成にも力を注いでおり、初来日の際にはレクチャーコンサートを開き好評を博しました。ハルモニウムの新しい魅力が伝わるシリーズの登場です。
GALLO 1303
\2100
パン・フルートの鬼才ティラボスコ
J.S. バッハ:
 2つのチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調
  (パン・フルートとアコーディオン版) BWV 1060
ヴィヴァルディ:
 ヴァイオリン協奏曲「和声と創意の試み」『四季』 作品8より「春」
  (パン・フルート版)
J.S. バッハ:
 ヴァイオリン・ソナタ ト短調 BWV1020(パン・フルート版)
ヴィヴァルディ:『四季』より「冬」(パン・フルート版)
J.S. バッハ:管弦楽組曲第2 番 BWV1067(パン・フルート版)
J.S. バッハ:
 管弦楽組曲第3 番 BWV1068より「アリア」(パン・フルート版)
ミシェル・ティラボスコ(パン・フルート)
デニス・フェドロフ(アコーディオン)
アンサンブル・コンコルディア・ディスコルス
パン・フルートの鬼才ティラボスコがバッハ、ヴィヴァルディの名曲を披露!

録音:2009 年12 月、2010 年1 月、DDD

温かな音色が魅力のパン・フルート。この楽器の巨匠と言えばVDE-GALLO が誇るティラボスコではないでしょうか。最新録音はヴィヴァルディ:四季の「春」「冬」とバッハの「G 線上のアリア」他、充実のバロック名曲集です。
GALLO 1322
\2100
イベール:間奏曲
ラヴェル:ハバネラ
ドニゼッティ:フルートとハープのためのソナタよりラルゲット、アレグロ
ニコライ・ウィルム(1834-1611):デュオ 作品156
ホシュテトラー:バラード、ディヴェルティメント
ドビュッシー:ロマンティック・ワルツ
ベルナルド・アンドレス:拝廊
ピアソラ:オブリビオン、失われた小鳥たち
ルーマニア民謡:チンテクル
ジャンヌ・グール( パン・フルート) 
ユリエ・シクレ( ハープ)
パン・フルートとハープのデュオによるバラエティに富んだ小品集

録音:2010 年、DDD

パン・フルートとハープによるデュオ作品集。フルートの小品集には欠かせないイベール:間奏曲や親しみやすいピアソラやルーマニア民謡などバラエティに富んだ親しみやすい1 枚です。
GALLO 1325
\2100
ショパン:夜想曲 作品32-1&2、48-1&2、55-1&2
グラナドス:詩的なワルツ集、演奏会用アレグロ、ゴイェスカス、わら人形
エストル・ピネダ( ピアノ;スタインウェイD)
スペイン出身ピネダが得意のグラナドスを演奏

録音:2010 年、フランス、DDD

スペイン出身の注目の実力派ピアニスト、ピネダによるショパン、グラナドス作品集。スペインの作品を得意とするピネダのグラナドスの演奏は特に注目です。ピネダは、ベルギー、ギリシャ、ブルガリア、スロバキアなど各国でのリサイタルを成功しております。
GALLO 1319
\2100
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
ロルフ・ウルス・リンガー(1935):
 《Love is in the Air》~ヴィオラとオーケストラのための
ラウタヴァーラ:アダージョ
シューベルト:交響曲第5 番 D.485
スイス室内管弦楽団
エマニュエル・シフェール(指揮)
ヒューゴ・ボルシュヴァイラー(ヴィオラ)
ヨーロピアン・チェンバー・オーケストラの首席指揮者シフェールの注目の新譜

録音:2007-2009 年、DDD

1967 年生まれのスイス出身の指揮者、エマニュエル・シフェールはジュリーニをはじめ世界的な指揮者のもとで研鑽を積みました。現在ではロンドンのヨーロピアン・チェンバー・オペラの首席指揮者となり活躍しております。新譜はスイス室内管弦楽団との共演でシューベルトを中心にバルトーク、ラウタヴァーラ、と意欲的なプログラムです。
GALLO 1308
\2100
J.S. バッハ:
 インヴェンション BWV772-801
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV894
 フーガ BWV951
ダニエル・フックス(ピアノ)
スイス鍵盤楽器奏者の権威フックスが得意のバッハを録音!

DDD

バッハの重要なレパートリーの一つであるインヴェンション全曲を含むバッハ鍵盤作品集です。演奏のダニエル・フックスは1956 年スイス生まれ。ピアノの他巨匠マリー=クレール・アランにオルガンを学んだフックスは古楽を中心に幅広いレパートリーをもつ鍵盤楽器奏者です。本アルバムはピアノでの演奏ですが、古楽鍵盤楽器を知り尽くしたフックスだからこその表現が印象的です。

WERGO

WER 6940
(3CD)
\4800
アール・ブラウン/
 コンテンポラリー・サウンド・シリーズ ブラウンの音楽人生 vol.5
  [CD1]sonic arts union: electric sound
   (1)アルヴィン・ルシエ:Vespers
   (2)ロバート・アシュレイ:purposeful lady slow afternoon
   (3)ダヴィッド・ベアマン:ラン・スルー
   (4)ゴードン・ムンマ:ホーンパイプ
  [CD2]
   アイヴズ:ピアノ・ソナタ第2番「マサチューセッツ州コンコード 1840-60 年」
   第1楽章 エマーソン 第2 楽章 ホーソーン 第3楽章 オルコッツ 第4 楽章 ソロー
  [CD3]
   フルートとピアノのための音楽
    (1)フランコ・エヴァンゲリスティ:プロポルツィオーニ
    (2)ニコロ・カスティリオーニ:ジメル
    (3) L.ベリオ:セクエンツァⅠ
    (4)メシアン:クロツグミ
    (5)松平頼則:蘇寞者
    (6)マデルナ:蜜の夢
[CD2]
アロイス・コンタルスキー(ピアノ)
テオ・プリューマッハー(Vla/第1 楽章)
ウィリー・シュヴェーグラー(Fl/第4楽章)
[CD3]
セヴェリーノ・ガッゼローニ(fl)
アロイス・コンタルスキー(Pf,(2)(4)(6))
好評のアール・ブラウン・シリーズ最新刊。電子音楽の先駆者グループ、ソニック・アーツ・ユニオンメンバーの意欲的録音。コンコード・ソナタ世界初録音(当時)音源。20 世紀最大のフルート奏者、セヴェリーノ・ガッゼローニによる迫力のベリオ&松平!

[CD1]オリジナルLP: 1972年、[CD2]オリジナルLP: 1962年、[CD3]オリジナルLP: 1962年
WER 6735
\2400→¥2190
B.A.ツィンマーマン(1918-1970):初期作品集
 (1)ナッハラスの3 つの歌(1939-42作曲)
 (2)小組曲(1942)(ヴァイオリンとピアノのための)
 (3)アリア(1942)(ヴァイオリンとピアノのための)
 (4) 5 つの歌曲(1942-46)(mittlere歌声とピアノのための)
 (5)ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲(1944)
 (6)エルンスト・ベルトラムの詩にもとづく3 つのgeistliche歌曲(1946)
 (7)ソナタ(1950)
(1)(4)(6)アンナ・プロアスカ(S)
 &コルデリア・ヘーファー(Pf)
(2)(3)アレッサンドロ・カッポーネ(Vn)
 &コルデリア・ヘーファー(Pf)
(5)トリオ・ベルリン
 (アレクサンダー・イヴィッチ(Vn)、
 ユリア・ガルテマン(Vla)、
 マルティン・メンキング(Vc))
(7)ラファエル・シュミット(Vn)
 & コルデリア・ヘーファー(Pf)
衝撃作「軍人たち」の作曲家、ツィンマーマン初期作品集

録音:2009 年、2010 年

2008 年5 月に新国立劇場で上演された「軍人たち」の記憶もあたらしいB.A. ツィンマーマンの初期作品集の登場。「軍人たち」(1965 年発表)的な作品が収録されているかと思いきや、聴いてびっくり、R. シュトラウスやマーラーのように爛熟した調性感と官能的な世界が広がっています。
ツィンマーマンは、1938 年の冬頃から音楽の勉強を本格的に始めましたが、家族からの猛反対の中でのスタートであったこと、さらに、フランス、ポーランド、ロシアでの兵役のため音楽学校を卒業したのは1947 年のことでした。ここに収められている作品は、音楽学校に入学して間もない頃から、卒業後しばらくというまさに駆け出しの頃のものばかりです。
歌曲は、フランス歌曲かと思ってしまうような雰囲気。ヴァイオリンとピアノのための小組曲も、懐かしさをおぼえるようなメランコリックな旋律に彩られた作品。ベルリン・フィルの精鋭メンバーによって構成されたトリオ・ベルリンが演奏するトリオも退廃的な薫りと官能性を併せもっています。ツィンマーマンは、バッハから脈々と続く西洋音楽の遺産を反復しているに過ぎない、などといった批判の対象となりましたが、高度な設計によって構築された作品たちはどれも魅力に満ちています。
WER 6726
\2400
ハヤ・チェルノヴィン(b.1957):作品集
 (1)変速する重力〜シフティング・グラヴィティ
 (2)ウィンター・ソングスIII
(1)ディオティマ弦楽四重奏団、
 アンサンブル・ニケル、
 ヨナタン・シュトックハンマー(指揮)
(2)アンサンブル・クレージュ、
 エリック・ダウブレッス、IRCAM
ロックっぽい!2006 年ザルツブルク音楽祭で話題をさらったイスラエル出身の女性作曲家、ハヤ・チェルノヴィン作品集

録音:2009、2010 年

チェルノヴィンは、2006 年のザルツブルク音楽祭でモーツァルトのオペラ「ツァイーデ」を補完するかたちのオペラ「アダマ」を作曲、話題となりました。
楽器の素材を生々しく感じさせ、電子音までもがリアルにせまる実体感に満ち、ノイズや楽音で旋律を思わせる線状の素材を用いての作曲が特徴です。
WER 6580
\2400
エレナ・メンドーサ(b.1973):
 (1)霧〜ミゲル・デ・ウナムーノの劇に基づく
 (2)Fe de erratas〜無伴奏6 声作品
 (3)Gramatica de lo indecible〜
  Fl, Sax, Vn, Vc, Pfと打楽器のための
(1)アウグスト(語り手):オリヴァー・ニッチェ、
 エウゲニア:ウタ・ブッフハイスター(Ms)、
 ロザリオ:カティア・グエーデス(S)、
 マウルチオ:グリエルモ・アンゾレーナ(Br)、
 ヴィクトール:トビアス・ドゥッチュケ(打楽器・語り)
(2)シュトゥットガルト新ヴォーカルアンサンブル
(3)アンサンブル・ルシェルシュ
スペイン出身、メンドーサ作品集

録音:2009、2010 年

スペイン・セビーリャ出身で現在はベルリン在住の作曲家、メンドーサ作品集。演劇に強い興味をもっており、1 曲目の「霧」は語りと声楽による劇場作品。
音と言葉への鋭敏なセンスが光る作品の数々をお楽しみください。




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