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第57号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 74SACD
(SACD HBRID)
\2500
田中カレン(1961-):ピアノ作品集
 クリスタリーヌ(1988)、ウォーター・ダンス(2008)、
 オーロラ(2002)、ラヴェンダー・フィールド(2000)、
 テクノ・エチュード(2000)、
 子供のためのピアノ曲集「光のこどもたち」(1998-99)(抜粋)
  【Child of Light - Blue Planet Blue Whale 
   African Elephant Child of Light - Prisms in the Forest
   Crested Ibis Red-faced Parrot Crowned Eagle
   Child of Light - Blue Planet】、
 クリスタリーヌ II(1995-96)
シグネ・バッケ(P)
クリスタリーヌ〜田中カレンの煌めく音の世界

録音:2008 年10 月、2010 年1 月 ソフィエンベルグ教会 ( オスロ、ノルウェー)/5.1 surround/stereo、51’35
制作: ストーレ・ヘベーク・オーデゴルデン、ヴォルフガンル・プラッゲ  共同制作 田中カレン
録音: モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ]

田中カレンは東京生まれ。青山学院大学フランス文学科を中退し、桐朋学園大学で三善晃に作曲を学びました。田中カレンは、1986 年、フランス政府の奨学金を得てパリに行き、トリスタン・ミュライユの下で作曲を研究するとともに IRCAM の研究員を務めました。1990 年から1991 年にかけては、ナディア・ブーランジェ基金と日本政府の奨学金によりフィレンツェでルチアーノ・ベリオに学び、この期間の終わりにはオスロのウルティマ音楽祭から委嘱を受けノルウェー室内管弦楽団のために「オマージュ・アン・クリスタル」を作曲しています。現在はカリフォルニア州サンタバーバラに住み、いろいろなジャンルに作品を発表しています。
田中カレンの音楽は「巧みな技で美しく作られた彼女の音楽は、繊細であり、感情に訴えてくる。細部とともに有機的な全体像をとらえることのできる精巧な耳の持ち主だ」( ニューグローヴ世界音楽大事典より) と言われています。
このアルバムは、田中カレンの代表的なピアノ曲を集めたアルバム。シグネ・バッケは、ベルゲン音楽院 ( 現ベルゲン大学グリーグ・アカデミー) のヤン・ヘンリク・カイセル、ノルウェー国立音楽アカデミーのイェンス・ハーラル・ブラトリに学び、バロックから今日の音楽まで幅広いレパートリーをもってノルウェー音楽界で活躍するピアニストです。「ウォーター・ダンス」は、田中カレンがバッケの委嘱により作曲した3 楽章の作品です。『田中カレンの煌めく音の世界』のアルバムタイトルが示すとおり、北欧のピアニストの感覚と技巧により田中カレンの世界に新たな音の次元が加わります。
2L 73SACD
(SACD HBRID)
\2500
戦い
 1. 【伝承曲】神よ、願わくば我らがかく生きることを
 2. 【伝承曲】ラフマニノフ:
  イエスよ、あなたの甘い結びつきを味わうために/
  わたしの魂よ、主をたたえよ
 3. 見失った羊
 4. 【伝承曲】グリーグ:オーレ氏/ 青ざめ、しおれて
 5. 【伝承曲】ミュラルグーテンによる婚礼行列の曲/
  ヒシュテン・ブローテン・ベルグ ステーヴ(即興詩)
 6. 【伝承曲】ブルックナー:
  おお、いと深きイエスの愛/この場所を作りたもうたのは神である
 7. 【伝承曲】わたしの目が、労苦に疲れ
 8. 【即興詩】ヒシュテン・ブローテン・ベルグ ステーヴ
 9.ハレルヤ、われらが戦いは終わる
 10. 【伝承曲】チャイコフスキー:
  つねに待ち望む心を/ ケルビムの賛美歌
 11. 【伝承曲】見よ、太陽の美しき光を
オスロ室内合唱団
ホーコン・ダニエル・ニューステット(指)
ソンレ・ブラトラン(歌)
ヒシュテン・ブローテン・ベルグ(歌)
リヴ・ウルヴィーク(歌)
ヘルガ・グンネス(歌)
ビョルン・シーグル・グロルヴィーゲン(歌)
歌い継がれるノルウェー人の心

録音:2010 年1 月 リス教会 ( オスロ、ノルウェー)/制作・録音:モッテン・リンドベルグ/5.1 surround/stereo、57’13

11 世紀初頭、後に聖人に列せられたオラヴ二世によりキリスト教が擁護され、ノルウェーの生活に根づいていくにつれ、神を賛美する歌が人々の間に歌われるようになりました。歌は生活と結びつき、スペルマンの弾く舞曲と同じように、人から人へ、何世紀にも渡って伝えられていきます。1984 年、グレーテ・ペーデシェンが創設したオスロ室内合唱団は、伝統の芸術音楽や同時代の音楽を歌うとともに、伝承の歌を合唱曲として提示することを行ってきました。
モッテン・リンドベルグがプロデュースするオスロ室内合唱団の新しいアルバム『Strid- 戦い』では、これら伝承の歌をラフマニノフ、グリーグ、ブルックナー、チャイコフスキーの曲と組み合わせて歌う試みを行うとともに、民謡の歌手が演奏に参加し、彼らの歌唱スタイルを合唱団の歌い手たちが学ぶことから、合唱の新しい表現が探られます。ノルウェーの民俗音楽を芸術のうちに再生することを考えたグリーグの志は、現代ノルウェーの音楽家たちに確かに引き継がれました。
2L 70SACD
(SACD HBRID)
\2500
歌え教会〜中世ノルウェーのセクエンツァ
 1. Salus eterna 2. Congaudentes exultemus
 3. Nato canunt omnia 4. Introitus, St. Agatha: Gaudeamus
 5. Alleluia Letabitur iustus 6.Laudes debitas Deo
 7.Victimae paschali laudes 8. Lux illuxit, St. Hallvard
 9. Alleluia Quoniam Deus 10. Psallat ecclesia
 11. Ecce pulcra 12. Martiris eximii 13. Probasti
 14. Stola iucunditatis 15.Virgini Mariae
スコラ・ソレンシス
ハルヴォル・J・オストトヴェイト(指)
ラグンヒル・ハドラン(独唱)
ノルウェーの伝統息づくヴォーカル・アンサンブルが歌う神秘の世界

録音:2009 年10 月1 日-4 日 リングサーケル教会 ( ヘードマルク、ノルウェー)/5.1 surround/stereo、46’52
制作:ヴォルフガング・プラッゲ  録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ

こよなく美しい翼に乗ってもたらされた神の言葉、グレゴリオ聖歌。トロンハイムのニーダロス大聖堂で教令により歌われた3 のセクエンツァのうち2 つ、そしてスタヴァンゲル、ベルゲン、オスロの守護聖人のセクエンツァを含む教会暦年の祝日のセクエンツァを歌うのは、スコラ・ソレンシス。グレゴリオ聖歌の黄金時代といわれる12 世紀にノルウェーのスタヴァンゲル司教区に建てられ、1995 年秋に再建されたソラ廃墟教会の献堂式に合わせて創設されたヴォーカルアンサンブルです。 ノルウェー音楽アカデミー、アメリカのセントオラフ大学、パリ国立高等音楽舞踊学校、グレゴリオ聖歌の霊的中心とされるソレムのベネディクト修道院に学んだ教会音楽家、ハルヴォル・J・オストトヴェイトが指揮。スコラ・ソレンシスのメンバー、ラグンヒル・ハドランが独唱者を務めます。瞑想と祈りの時にう神秘の空気が漂う。作曲家ヴォルフガング・プラッゲのプロダクションです。

ACCENT

ACC 24238
(2CD)
\4200
シューマン:ピアノ作品集
 CD1:
  森の情景Op.82、子供の情景Op.15、
  パピヨンOp.2、アラベスクOp.18、花の曲Op.19
 CD2:
  交響的練習曲Op.13、5 つの変奏曲〔遺作〕、
  子供のためのアルバムOp.68
ヤン・フェルミューレン
 (フォルテピアノ/
 ヨハン・ネポムク・トレンドリン、
 ライプツィヒ1830-1835 年製)
フォルテピアノで忠実に描くシューマンの感性

録音:2010 年5 月-6 月/CD1:67’04、CD2:66’25

フォルテピアノによるシューマンのピアノ作品集。ここで使用されているトレンドリン製の楽器は、1830〜1835年頃ライプツィヒで作られたもので、ウィーンの伝統を持つ構造と響きを継承しています。シューマンは子供の心を描いくことに長けた作曲家で、「子供の情景」「子供のためのアルバム」など大人の視点からみた子供の世界を見事に表しています。また主題と12 の練習曲からなる「交響的練習曲」はシューマンのピアノ曲の傑作の一つであり、ベートーヴェンのディアベッリ変奏曲と同じく変奏曲のマイルストーン的な作品です。演奏者のヤン・フェルミューレンはこの録音に際して以下のように語っています。
「シューマンのメトロノーム速度を最大限に守った演奏をしようと努めました。シューマンのメトロノーム速度が正確だったかどうかは、疑わしいとされていますが、それを忠実に再現することはシューマンの作曲意図に最も近づける手段であると確信しています。」シューマンの豊かなイマジネーションと感性を自然に捉えたアルバムに仕上がっています。
ACC 24218
\2500
ヨハン・プファイファー(1697-1761):序曲&協奏曲集
 序曲ト長調(2本のフルート、ファゴット、弦楽と通奏低音)
  D-DS Mus862/3、
 トリオ・ソナタ ハ短調(オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音)
  D-Dlb Mus2469-Q-1、
 協奏曲 変ロ長調(リュートと弦楽)
  D-As Tonkunst2 Hs fasc 3Nr.16/9、
 協奏曲ニ長調(ヴァイオリン、弦楽と通奏低音)
  D-Dlb Mus 2469-O-1、
 序曲ト長調(2本のオーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音)
  D-Dlb Mus 2469-O-3
バツドルファー・ホーフカペレ
フリードリヒ3 世治世下のバイロイトで花開いたバロック後期の芸術

録音:2009 年9 月6-8 日ノイマルクト/69’28

フリードリヒ・ヴィルヘルム1 世の長女で、ブランデンブルク=バイトリト辺境伯カール・ヴィルヘルム・フリードリヒ3 世の妃であるヴィルヘルミーネ・フォン・プロイセンは、芸術家、音楽家への援助を積極的に行っていました。そのような中でヨハン・プファイファーは1734 年から宮廷ヴァイオリン奏者の地位に付き、その後すぐに宮廷楽長として素晴らしい才能を発揮しました。しかし、現在では彼の作品の多くは忘れ去られています。バツドルファー・ホーフカペレは、この歴史の陰に隠れたバロック後期の作曲の音楽家の作品に、巧みに演奏し音楽を調和させ命を吹き込んでいます。
ACC 24235
\2500
ジェリ・ド・ゲルサン(1573-1630):
 ミサ「めでたしいと聖なる処女よ」
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1596):
 モテット「めでたし、至聖なる処女よ」、
 レジナ・チェリ、サルヴェ・レジナ
グレゴリオ聖歌:レジナ・チェリ
ペーテル・コルネット(C1575-1633):レジナ・チェリ
フィリップ・ロジエ(1561-1596):レジナ・チェリ
ペーター・フィリップス(1560-1628):
 レジナ・チェリ、サルヴェ・レジナ
エリク・ファン・ネーヴェル(指)
声楽・器楽アンサンブル・クレンデ
恵あふれる聖母マリアへの祈り

録音:2010 年2 月19-21 日

ジェリ・ド・ゲルサンはフランス・フランドルの作曲家であり歌手。20 歳の時にマドリードの王室礼拝堂の歌手としてフィリップ・ロジエのもとで修業し、ロジエの死後遺言でロジエのミサ5 曲の出版を任されます。資金援助を受け自身のミサ曲「めでたしいと聖なる処女よ」を加え6 曲を出版しました。31歳で母国に戻るまで間スペインに多くの作品を残していますが、1755 年にリスボンで起きた地震と火事により、そのほとんどが消失してしまいました。ここに収録されたのは奇跡的に残ったミサ「めでたしいと聖なる処女よ」。7 声のルネサンス対位法で書かれています。ゲルサンは没するまで、ブリュッセルの詩的礼拝堂の監督の地位にあり、当時の宮廷の仲間には、ここに収録されているピータ・フィリップス、ペーテル・コルネットらがいました。
ゲルサンのミサと同じ題材で書かれたフランシスコ・ゲレーロの5 声のモテット「めでたし、至聖なる処女よ」は、非常に成功し聖母マリアのモテットの代表的な作品として知られています。ゲレーロの作品で注目すべきは、激しい感情を表すことの出来た巧妙なカノンの技法を生み出したことです。エリク・ファン・ネーヴェルによって1974 年に設立された声楽・器楽アンサンブル・クレンデの緻密な研究に基づいた演奏を聴かせてくれます。
ACC 24209
\2500
ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ(1692-1753):
 我らが主の受難への敬虔なる心情、通奏低音のための練習曲
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ
ドロテー・ミールズ(S)
フランツ・ヴィッツム(A)
絢爛豪華なドレスデン宮廷音楽を実力派古楽アンサンブル、ドゥ・ダニューブが奏す

録音:2009 年2 月16-19 日/63’57

イタリア、ボローニャ生まれの作曲家、ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ。オペラを数作書き上げた後、多才な音楽家で俳優のイタリア喜劇一座の座長であった父と妻と共に1715 年ドレスデンに渡ります。当時のドレスデンはフリードリヒ・アウグスト1 世治下の華やかな宮廷文化が花開いた時期。
リストーリは1720 年頃から宮廷楽長ハイニヒェン、ゼレンカ、ブッツと共に宮廷音楽を担当していました。1733 年には室内オルガニストの任に着き、1746 年にはミサ曲や合唱曲が認められ礼拝堂作曲に任命され活躍していました。リストーリの作品はオランダの音楽学者ルドルフ・メンゲルベルクによって研究されていますが、その音楽はあまり知られていません。
ACC 24230
\2500
ハイドン:歌曲集
 初めてのキス(1)/ テュルジスに(1)/ 小さな家(3)/
 恋の歌(1)/ 人生は夢(2)/
 この世で何も得ようとは思わない(3)/ 宗教的な歌(2)/
 誠実(4)/ 同情(5)/人形の歌(4)/ 思い出(4)/ 楽しい苦痛(4)
 主題と6つの変奏曲 ハ長調X VII:5、アダージョン ヘ長調X VII:9
 (1)12 のクラヴィア伴奏歌曲集第1部(1781)
 (2)12 のクラヴィア伴奏歌曲集第2部(1784)
 (3)独立したさまざまな歌曲
 (4)6 つの創作されたカンツォネッタ(1794)
 (5)6 つの創作されたカンツォネッタ第2 集(1795)
アン・カンビエ(S)
ヤン・フェルミューレン(フォルテピアノ)
美しく穏やかなハイドンの歌曲集

録音:2009 年5 月17-20 日シント・トルイデン、ベルギー

ハイドンの珍しい歌曲と鍵盤作品の小品を収録したアルバム。ハイドンの5 つの歌曲集から抜粋しています。オペラ・アリアのような盛り上りを見せたり、静かなピアノ伴奏に乗って穏やかに歌われたりと、ハイドン円熟期に書かれた歌曲は充実した音楽に深い憂いを感じさせる作品となっています。1780年代の歌曲はドイツ語の詩を用い、1970 年代のカンツォネッタは、ハイドンがイギリス滞在時に親交を深めた女流詩人アン・ハンターの英語の詩を用いています。
歌うのは幅広い歌曲のレパートリーを持つソプラノ歌手のアン・カンビエ。ピアノのヤン・フェルミューレンとも度々共演し、息の合った演奏を披露しています。
ハイドンの歌曲の魅力を再発見できる美しい歌唱で聴くことができます。
ACC 24228
\2500
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697c-1763):
 鍵盤のための後期ソナタ集
  ソナタ 変ロ長調I 126、ソナタ 変ホ長調I 112、
  ソナタ ハ短調I 110*、ソナタ イ短調 I 125*、
  ソナタ ヘ長調I 116、ソナタ ハ長調I 107
ルカ・グリエルミ
 (ハープシコード、フォルテピアノ)
ドイツ的イタリア人作曲家、プラッティの後期ソナタ集

使用楽器:フォルテピアノ/ バルトロメオ・クリストフォリ1726 年製=クリスティアン・シュヴァルツ1997 年複製、ハープシコード/ バルトロメオ・クリストフォリ1698 年製=クリスティアン・シュヴァルツ2009 年複製*
録音:2009 年9 月15-16 日ヴィッキオ

イタリア出身の作曲家ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ。20 代の頃ヴェネツィア出身の音楽家と共にドイツのヴュルツブルクを訪れており、その後長年ヴュルツブルクの司教に仕えています。またプラッティはヴァイオリン、チェロ、チェンバロなど様々な楽器を演奏しヴィルトゥオーゾとして知られていました。作曲技法はイタリア的というよりもドイツ的要素が強く、初期の頃はバロック様式、後半になるとシュトルム・ウント・ドランクの雰囲気を感じさせる、大胆な転調、豊かな想像力と発想が引き出された作品となっています。ここに収録されている後期ソナタは、活気あふれるリズムと旋律の広がりを感じさせ、緩徐楽章ではじっくりと聴かせる感受性に富んだ作品です。ハープシコードとフォルテピアノを弾くルカ・グリエルミは、2 つの楽器を1 枚のアルバムで弾き分けています。
ACC 24245
\2500
ボッケリーニ:ディヴェルティメント集Op.16 Vol.1
 ディヴェルティメント第3 番イ長調G463
 ディヴェルティメント第2 番ヘ長調G462
 ディヴェルティメント第5 番イ長調G465
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
ロベルト・センシ(指)
ボッケリーニのディヴェルティメント第1集

録音:2001 年8 月オーストリア

ハイドン、モーツァルトと同時代の作曲家で、チェロの名手としても知られ室内楽作品を多く残したイタリアの作曲家ルイジ・ボッケリーニ。ここに収録されたボッケリーニの作品16 のディヴェルティメントは、もとは6 つからなる2 本のヴァイオリン、フルート、ヴィオラ、2 本のチェロとリピエーノ・バスによる作品です。イタリアの優美さ、ボッケリーニらしい軽やかさと繊細さを見事に表現した、ピリオド楽器の音色が心地よく耳に響く演奏です。1993 年に結成されたピッコロ・コンチェルト・ウィーン。コントラバスのロベルト・セッシを中心に独特の感性と個性を生かした演奏に定評があります。今後ディヴェルティメント集Op.12 のVol.2 の発売も予定されています。

ACCENTUS MUSIC

ACC 30230CD
(2CD)
\3400→¥3090
CD1:
 ウェーベルン:
  管弦楽のためのパッサカリアOp.1、管弦楽のための変奏曲Op.30
 ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」
CD2:
 マーラー:交響曲第6 番イ短調「悲劇的」
ルツェルン祝祭アカデミー管弦楽団
ピエール・ブーレーズ(指揮)
ブーレーズ&ルツェルン・アカデミー、マーラー&ウェーベルン、ブーレーズが心血注ぐ若手たちによる「悲劇的」ACCENTUS MUSIC 初のCD発売!

録音:2010 年8、9 月(ライヴ)/CD1:37'37、CD2:76'42

ドイツの映像系レーベルACCENTUS MUSIC から、2010 年ルツェルン音楽祭でのピエール・ブーレーズ指揮、ルツェルン祝祭アカデミー管弦楽団の演奏によるCD 2 枚組が発売されます。ルツェルン祝祭アカデミー管は世界中から集まった優秀な若手音楽家が、ブーレーズの指導を受けて音楽祭に出演しています。後進の育成に情熱を注いでいるブーレーズ渾身のオケです。
ディスク1 に収録されているのは、現代音楽の巨匠ブーレーズならではウェーベルンの管弦楽曲。1908 年作曲の最初の作品番号「パッサカリア」はウェーベルン独特の音列技法と音色感覚を見事表現し、ブーレーズの鮮やかな指揮ぶりが劇的な効果を生んでいます。また「管弦楽のための変奏曲」は難解なウェーベルンの作品を、すっきりと造形を捉えた精緻な演奏はさすがブーレーズ。また鮮烈な解釈でスリリングな演奏を披露するストラヴィンスキーの「うぐいすの歌」。
ディスク2 に収録されているのはマーラー「悲劇的」。客観的で知性的なアプローチで端正に構成を浮かび上がらせます。徹底した分析により本質を突く演奏。そして各楽器のバランスが素晴らしく、透明感を引き出し美感溢れた秀演です。

AKORDEONUS RECORDS

新規レーベルの御案内〜ポーランド出身のアコーディオン奏者3 人が結成したトリオ、モーション・トリオのレーベル取扱を開始します。モーション・トリオは、ヤヌス・ヴォイタロヴィチ、マーチン・ガラツィン、パヴェル・バラネクによりポーランドのクラクフで1996 年に結成されたアコーディオン三重奏団。ヘヴィーメタル、ジャズ、クラシック音楽、現代音楽など多種多様な音楽ジャンルを取り入れ、メンバー自らが演奏作品の編曲・作曲もこなしています。ポーランド政府から助成を受け、これまで30以上の国々から招かれ演奏。作曲家・指揮者のクシシュトフ・ペンデレツキ、映画「ピアノ・レッスン」の作曲者で知られるマイケル・ナイマン、アメリカのジャズ歌手ボビー・マクファーリン、ケルン放送管弦楽団、クラクフ・シンフォニエッタなど様々な分野のトップ・ミュージシャンと共演経験がある。ペンデレツキより「並外れた才能を持つグループ」と称えられ、ドイツ一般新聞でも、その「卓越した技法」を絶賛されています。
AKD 005
\2200
ショパン:
 前奏曲 ホ長調op.28-9、夜想曲 嬰ハ短調(遺作)、
 前奏曲 ハ短調op.28-20、ワルツ 嬰ハ短調op.64-2、
 マズルカ ハ長調 op.24-2、ワルツ イ短調 op.34-2、
 子犬のワルツ 変ニ長調op.64-1、
 プレリュード ホ短調op.28-4、ワルツ ヘ長調op.34-3
モーション・トリオ:DJ チキン、サイレンス
(すべてヤノシュ・ヴォイタロヴィチ編曲)
モーション・トリオ
アコーディオン三重奏で聴くショパン

録音:2010 年1 月29 日(ナントにおけるラ・フォル・ジュルネライヴ録音/拍手入り)/49’22

最初は低音でバリバリと楽器を鳴らし、まるで電気ノコギリのよう・・・と思っていると、前奏曲ホ長調op.28-9 の美しい旋律が立ち上ってきます。子犬のワルツではアコーディオンによる超絶技巧を堪能、雰囲気はレトロな映画館といったところで、実に楽しめます。ショパン名曲のたのしい編曲集です。ショパンの曲に挟まれているモーション・トリオ作曲による作品が、フランス料理の途中に出てくるようなお口直しのシャーベットのような、なんともいえない味を醸し出しています。

ALBA

ABCD 324
(SACD HBRID)
\2200
メンデルスゾーン(1809-1847):6つのオルガンソナタ 作品65
 ソナタ イ長調 作品65-3/ ソナタ ニ短調 作品65-6/
 ソナタ ニ長調 作品65-5/ ソナタ ハ短調 作品65-2/
 ソナタ ヘ短調 作品65-1/ ソナタ 変ロ長調 作品65-4
ヤン・レヘトラ(Org)
[ ウーシカウプンキ( フィンランド) の Marcussen & Sohn オルガン (1865 年製)]5.1 surround/stereo、65’34

フィンランド、ラウマのコルデリン礼拝堂に設置されたカンガサラ・オルガンでシベリウスの《フリーメーソンの儀式音楽》を含むプログラムを演奏した「アルフレッド・コルデリンへのオマージュ」 (ABCD316) に次ぐヤン・レヘトラ(1972-) の「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ。第4 作では、クラリネットのための3 つの協奏曲で知られる作曲家クルーセル(1775-1838) の生まれた、フィンランド西部、ウーシカウプンキ( スウェーデン語名:ニュスタード Nystad) の町にあるMarcussen & Sohn オルガン (1865 年製) を弾き、メンデルスゾーンのオルガン作品群の要、ソナタ ( 作品65) の全6 曲を録音しました。1845 年の出版。ピアノで試演したロベルト・シューマンが、「強烈なほど詩的な」と作曲者に宛てて書き、《B-A-C-H の名による6 つフーガ》(1845) を作曲する刺激になったとも言われる音楽です。

ALIA VOX

AVSA 9880
(SACD HYBRID)
¥2000
モーツァルト:
 レクイエム ニ短調K.626
 フリーメーソンの葬送音楽ハ短調K.477
ジョルディ・サヴァール(指)
モンセラート・フィゲーラス(S)
クラウディア・シューベルト(A)
ゲルト・テュルク(T)
ステファン・シュレッケンベルガー(Bs)
ル・コンセール・デ・ナシォン
ラ・カペッラ・レイアル・デ・カタルーニャ
録音:1991 年8 月アルザス県ゲブウィレル、ドミニコ会教会/DDD、(デジパック)、52’24”
AVSA 9879
(SACD HYBRID)
¥2000
「シビラ(巫女)の歌(カタルーニャ)」
 ラテンのシビラ
 プロヴァンスのシビラ
 カタルーニャのシビラ
モンセラート・フィゲーラス(Vo)
ジョルディ・サヴァール(指)
ラ・カペッラ・レイアル・デ・カタルーニャ
録音:1988 年3 月カルドーナ城参事会教会/DDD、(デジパック)、55’05”
AVSA 9881
(SACD HYBRID)
¥2000
「古きカタルーニャの歌〜哀歌と伝説曲」
 1「鳥の歌」、2「紡ぐ人」、3「王の息子」、4「先生」、
 5「アルノー伯爵」、6「マリアニェータ」、7「泥棒の歌」、
 8「アメリアの遺言」、9 子守唄「お母さん、私を泣かさないで」、
 10 子守唄「神の母」、11 ロマンス「収穫人たち」(歴史的元歌)、
 12「収穫人たち」(カタルーニャ国歌)
モンセラート・フィゲーラス(S)
1&9: アリアンナ・サヴァール(S、Hrp・ドッピア)
1: フェラン・サヴァール(Vo)
5: フランセスク・ガリゴサ(T)
ジョルディ・サヴァール(指)
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
録音:1988 年7 月、1990 年2 月、2004 年、2005 年 カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会、他/DDD、(デジパック)、64’12”

サヴァールの旧作を最新技術で蘇らせるヘリテージ・シリーズ。
最新作はフィゲーラスの美声を堪能できる3作。フィゲーラス、テュルクら強力声楽陣を擁して演奏された名作、モーツァルトのレクイエム。フィゲーラスの独唱と、地中海地方に伝わる古謡を集めたことにより評価が高い「シビラ(巫女)の歌(カタルーニャ)」。また、彼らの故郷カタルーニャ地方の歌を集めた「古きカタルーニャの歌〜哀歌と伝説曲」では、ヘリテージ・シリーズ初めての試みとして、オリジナル・アルバムに関連する新しい録音を加え、よりアルバム・コンセプトを深めています。
フィゲーラスの豊かで流麗な声が、聴く者の身を音楽に委ね、心から楽しませてくれます。初発売当初から名盤の声が高いこれらのアルバムが、その特長を生かした、より美しい音で蘇りました。

ALTUS

ALT 205
\2600→¥2390
(1)モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385『ハフナー』
(2)ブルックナー:交響曲第6番 イ長調
ローター・ツァグロゼク(指揮)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
リアリズム録音!なまなましいオーケストラ。録音と音楽性が見事にマッチ!ギーレン、ツェンダーの後継者!ドイツ・リアリズム派の巨匠ツァグロゼク、緻密にして繊細のブルックナー、本当に名演!

録音:(1)2008 年1 月31 日、2 月1,2 日 (2)2008 年3 月7-9 日、コンツェルトハウス(ベルリン)/デジタル、日本語解説付

往年の名エンジニヤ・シュトリューベンの録音を彷彿とさせ、あたかも彼のリアリズム録音が最新盤で蘇ったかのよう。ハフナーからしてリズムと骨格の構造美が強烈。一転ブルックナーでは実に大構えで一筋縄ではいかないものがありブルックナーならではの音楽を堪能できます。録音はアルトゥスのベルリンでの現地録音。名ホールで有名なコンツェルトハウスの美しい音響も見事にとらえられています。
ローター・ツァグロゼクは1942年裕福な銀行家一族にバイエルンで生まれ、ウィーンでスワロフスキに師事。ライプツィヒ歌劇場音楽監督、最近までシュトットガルト国立歌劇場音楽総監督として名声を高め、現在ベルリン・コンツェルトハウス管の音楽監督。

AMBRONAY

AMY 028
\2600→¥2390
ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684)、
 ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690)、
  アレッサンドロ・ストラデッラ(1644-1682):作品集
   ローゼンミュラー:
    ソナタ第9番、ソナタ第10番、ソナタ第7番、
    ソナタ第2番、ソナタ第11番、第12番
   レグレンツィ:
    3声によるソナタ、4声によるソナタ、ソナタ第1番、
    4声によるソナタ第7番
   ストラデッラ:
    シンフォニア18番、シンフォニア11番、シンフォニア22番
ザ・レア・フルーツ・カウンシル
マンフレード・クレーマー(指揮)
17世紀ヴェネツィアで活躍した三人の作曲家の作品、ヴァイオリンの贅沢な饗宴

録音:2010 年9 月

1677 年頃、ヴェネツィアでは三人の巨匠たちがその栄華をきそっていました。三人とは、ローゼンミュラー、レグレンツィ、そしてストラデッラ。三人は名誉と迫害とに翻弄されながら生活をおくっていました。彼らは特にヴァイオリンという楽器に関して革新的で、情熱的でした。マンフレード・クレーマー率いるザ・レア・フルーツ・カウンシルの名手たちが、この三人の作曲家たちの魅力を存分に引き出して聴かせます。豊かな響きと声部の美しい絡み合いにただただ聴き入ってしまう1 枚です。

APARTE

AP 015
(2CD)
\3400→¥2990
リュリ:「ベレロフォン」 シリル・オヴィティ(T ベレロフォン)
セリーヌ・シェーン(S フィロノエ)
イングリッド・ペリューシュ(S ステノベ)
ジェニファー・ボルギ(Ms アルジ/パラス)
ジャン・テジャン(Bs アミソダル)
エフゲニ・アレクシエフ(Br ジョバト)他
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
ついに出た!リュリ生涯随一の大成功作「ベレロフォン」ルセの完璧無比な復活蘇演が登場!!

録音:2010 年12 月,パリ(ライヴ録音)/DDD

ジャン=バティスト・リュリ(1632 − 1687)は、1670、1680 年代におよそ14 のオペラ(トラジェディ・リリク、抒情悲劇)を書いています。その中でも特に初演当時大成功を収めたものが、1679 年に初演されたこの「ベレロフォン」でした。1 月31 日に初演されるや爆発的人気となり、実に9 ヶ月もの間上演が続いたといいます。さらにリュリ自身や第三者の改編を受けながら何度もリバイバルされ、最後の上演は、フランス革命も遠くない1773年というから驚きます。ところが、1987 年の「アティス」に端を発するリュリ再評価の潮流でも「ベレロフォン」は長いこと放置され、ようやく2010 年になって演奏会形式上演で取り上げたのがクリストフ・ルセでした。ルセは、まず7 月にボーヌで演奏、さらに12 月にパリとヴェルサイユ、年が明けた2011 年1 月にウィーンと「ベレロフォン」を上演、いずれも大絶賛されました。このCD には、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュージックでの演奏が収録されています。
ベレロフォンとは、ギリシャ神話に登場するベレロポン(ベレロポンテス)のこと。彼はペガサスを駆って怪物キマイラ(キメラ)を退治した人物として知られています。それよりも前、彼は誤って兄弟を殺してしまったことから故郷コリントスを去り、ティリンスのプロイテス王の元に身を寄せていました。ところがその王妃ステネボイアがベレロポンに言い寄ってきます。彼が彼女を拒絶すると、怒り狂ったステネボイアは、ベレロポンに誘惑されたと虚偽の告発をし、ベレロポンを彼女の父リュキア王イオバテスの王宮へと向かわせます。しかしベレロポンはここでキマイラ退治を成功、イオバテスの娘ピロノエと結婚します。なおベレロポンはポセイドンの息子であるとされています。
「ベレロフォン」の大成功は、リュリの優れた音楽はもちろんですが、台本がたいへん優れていたことも大きな理由です。トマ・コルネイユはピエール・コルネイユの弟で、彼自身劇作家として大家でした。「ベレロフォン」は、嫉妬深い王女の横恋慕と挫折が軸になっており、この2 年前に初演され熱狂を巻き起こした、ジャン・ラシーヌの「フェードル」を受け継いでいます。真の主役はステノベと言ってよいでしょう。
記念すべき復活蘇演は素晴らしい出来栄えです。中でも鍵を握る嫉妬の王女ステノベを歌うイングリッド・ペリューシュの集中力ある歌は強烈、遂げられない愛に苦しむ女の悲しさを見事に描き切っています。ベレロフォンのシリル・オヴィティは、2000 年にデビューしたばかりの若いフランスのテノール。
ほのかな翳りのある声は常に不幸に晒されるベレロフォンにピタリ。フィロノエのセリーヌ・シェーンは、ラ・フォル・ジュルネに度々出演していたことで日本でもよく知られている美声ソプラノ。その他の歌手も実力派が揃えられています。もちろんルセの指揮は高貴にして力強く、圧倒的。
発売されるや、各誌、新聞評で絶賛された名盤、フランス・バロック音楽ファンならお聞き逃しのないように!
170 ページ超のブックレットつき。

リュリ「ベレロフォン」 簡単なあらすじ
 プロローグ
パルナッソス山。アポロがルイ14 世を讃え、「ベレロフォン」を上演すると告げる。
 第1 幕 リュキア王国の首都パトラ。アルゴス王の未亡人ステノベは、かつて相手にされなかった嫉妬から不正に糾弾しアルゴスから追放したベレロフォンを追ってパトラに来ている。だが、リュキア王ジョバトの王女フィロノエがベレロフォンを愛し、彼との結婚を望んでいると聞き、ステノベは嫉妬の炎を燃え上がらせる。彼女は、魔力を使えるアミソダルが自分を愛していることを利用して、結婚を妨害しようと思いつく。ジョバト王はフィロノエの結婚相手をベレロフォンと決める。
 第2 幕 婚約したフィロノエはベレロフォンと喜んでいる。ステノベが現れ、ベレロフォンに愛を訴えるが、彼は素気無くあしらう。ステノベの嫉妬は憎悪へ至り、アミソダルにベレロフォンの殺害を求める。アミソダルは、地獄から呼び出した三匹の怪物を合わせキマエラを創り上げる。
 第3 幕 キマエラが暴れ回り国は荒廃している。ベレロフォンはキマイラに立ち向かおうと決意するが、神託は、キマエラを殺すのはネプチューンの息子で、その男が怪物退治の後、フィロノエと結婚することになる、告げる。恋人たちは悲しむ。
 第4 幕 高い山の頂。ステノベの愛を得られると喜ぶアミソダルだったが、そこに彼女からベレロフォンを殺さないでほしいとの報せが届くと、なおのことベレロフォンを殺そうと考える。フィロノエとの結婚の望みが絶たれ悲しむベレロフォンは、絶望の中、キマエラと戦おうとやって来る。そこに知の神パラスが現れ、彼に天を駆ける馬ペガサスを授ける。ベレロフォンはペガサスに跨り、天空を飛んでキマエラを三度の攻撃、ついにこれを倒すことに成功する。
 第5 幕 ジョバト王は、ベレロフォンがネプチューンの息子だと判明したと告げ、フィロノエとの結婚を許す。一方、自らの非を認めたステノベは、毒を呷って自害する。人々がベレロフォンを讃える喜びの声で幕となる。
AP 017
(2CD)
\3400→¥3090
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
 [CD1] 第1番 ト長調 BWV 1007、
  第2番 ニ短調 BWV 1008、第3番 ハ長調 BWV 1009
 [CD2] 第4番 変ホ長調 BWV 1010、
  第5番 ハ短調 BWV 1011、第6番 ニ長調 BWV 1012
オフェリー・ガイヤール
 (チェロ/フランチェスコ・ゴフリラー
  (1737 年))
第6番のみピッコロ・チェロを使用
11年ぶりの再録音、肩の力がぬけてどこまでも自然、慈愛とバッハへの敬愛、音楽をすることへの喜びに満ちたガイヤールのバッハ

録音:2010 年5 月/録音技師:ニコラ・バルトロメー

ガイヤール、11 年ぶりのバッハ無伴奏組曲の再録音の登場。背伸びをせず、チェロを弾く喜びにあふれたバッハ。バッハが連ねた音楽史上もっとも美しい音型のひとつひとつを丁寧に丁寧に紡いでいます。慈愛に満ち、そして舞曲の生き生きとした躍動感にも満ちており、ページをめくるたびに思わず顔が輝いてしまいそうな美しい絵本のよう。目を閉じると、木造りの部屋でガイヤールと差し向かいにくつろいだチェアに深くゆったりと座り、彼女が自分のためにだけ弾いてくれているような気分になる、親密な空気に満ちた、実に贅沢なバッハです。
【ガイヤール自身の言葉(ライナーノーツより抄訳)】
再びこの組曲を録音したのは、11 年前の時と同じく、インスピレーションが湧いたからです。この組曲を録音するということは、大きな賭けでありますが、今回の録音という偉大なる冒険に際して私は幸運にも力強いパートナーを得ました。それは楽器です。このような素晴らしいチェロを弾けるだけでもすでに十分に幸福なのですが、じっくりと楽器との関係を築きながらこれらの組曲と向き合うことで、ことができるだけで、まったく新しい展望が拓けたのです。
「人が旅を作るのではなく、旅が人を形成する。人は自身を飾るために旅をするのではない。旅が人から無駄なものを一切洗い落とし、すすぎ、乾かしてくれるのである」という言葉がありますが、まさに自分が今回この組曲を再録音する中での道のりもこうした旅のようでした。
AP 014
\2500
ピエール・バルトロメー(b.1937):作品集
 (1)オレイゾン/オフェリー・ガイヤール(チェロ)
 (2)ハープのための2 つのエチュード/フランセット・バルトロメー
 (3)面とむかって/ドミニカ・エックマン(Vla)
 (4)オルガン教本/ジャン=フィリップ・マッケール(オルガン)
ガイヤールのチェロが冴えわたる、ピエール・バルトロメー作品集

ピエール・バルトロメーは作曲に演奏に世界で活躍する音楽家。ガイヤールのソロで聴く1 曲目は、砂漠の真ん中で激しい気候に耐えながら瞑想している僧を思わせる、力強くも深い曲です。ガイヤールのソロが我々を瞑想の世界へといざないます。
AP 013
\2500
「夜の庭」〜フランス歌曲集
 プーランク:ふたりは闇をつくる、4 月の月
 フェルナン・アルファン:センチメンタルな対話、死んだ一日
 マスネ:スペインの夜
 ショーソン:時の女神、退屈な温室
 ヴィクトル・ユーゴー:夜
 フォーレ:夜想曲、夜の庭、月の光
 アーン:
  Encor sur le pave sonne mon pas nocturne
   (ふたたび石畳に僕の夜の足音が響く)、夜想曲、夜に
 クテ:ブドウ圧搾機に
 ベルリオーズ:夏の夜
 ボードレール:月の悲しみ
イサベル・ドゥルエ(Ms)
ジョアンヌ・ラランボンドレイニ(Pf)
クリスティアン・パジョー(語り)
夜にまつわるフランスの魅惑の歌曲集

録音:2010 年10 月

詩の朗読もところどころにはさみながら、夜について歌ったフランス歌曲作品を中心に収録されています。しっとりして、ミステリアスで、そしてロマンティックで神秘的で・・・幸せに満ちた恋人たちをつつむ夜、失恋した人の足音を呑み込む夜。夜の様々な表情をおたのしみください。イザベル・ドゥルエは、フランスで活躍するメゾ・ソプラノ。ヘンデルからR. シュトラウスまで幅広いレパートリーをもつ実力派です。ピアノのラランボンドレイニは1979 年生まれの気鋭のピアニスト。パーカッションも演奏する彼女の抜群の運動能力が音楽に独特の推進力を与えています。

ARTE DELL ARCO JAPAN

ADJ 030
\2600
ハイドン(1732-1809):
 ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa:1*
ハイドン:交響曲 第92番 ト長調「オクスフォード」
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 作品36
鈴木秀美(指揮、チェロ)
佐藤俊介(ヴァイオリン)*
オーケストラ・リベラ・クラシカ
OLC 第26 回定期公演、期待の俊英、あの佐藤俊介を迎えた充実のプログラム!ハイドン初期の傑作ヴァイオリン協奏曲ハ長調、名曲の誉れ高い第92 番《オクスフォード》そしてベートーヴェンの交響曲第2 番!

録音:2010 年10 月24 日、東京文化会館小ホール、ライヴ/DDD

古楽の研鑽を積み、いま最も注目されている佐藤俊介を迎えて行われたOLC 第26 回定期公演。今や演奏会では滅多に聴かれないハイドン初期の傑作ヴァイオリン協奏曲ハ長調と、名曲の誉れ高い第92 番「オクスフォード」、そしてハイドンに学んだベートーヴェンの交響曲第2 番ニ長調です。ハイドンのヴァイオリン協奏曲ハ長調は明るく健康的な冒頭楽章、誠実で上品な旋律の叙情楽章、そして快活なフィナーレとの3 楽章構成です。佐藤俊介の煌めくような音色そして誠実な演奏とが見事にマッチしており、20 代にして巨匠の風格をも感じられる名演です。また、ベートーヴェンの交響曲第2 番は鈴木秀美が在籍していた18 世紀オーケストラの日本初訪問のプログラムとのこともあり思い入れのあるベートーヴェン、初期の傑作にも聴き逃せません。
佐藤俊介はソロだけでなく、全てのプログラムにオケのメンバーとして参加しているのも注目です!文化会館小ホールでのライヴ録音です。

オーケストラ・リベラ・クラシカ
2001 年に結成された、オリジナル楽器を用いて古典派音楽を専門にするオーケストラ。世界的に知られるチェリスト鈴木秀美のもとに国内外から30 数名のメンバーが集まり、年2~4 回の公演を行っております。公演の殆ど全てはライヴ録音されアルテ・デラルコ・レーベルからリリースされています。
佐藤俊介( ヴァイオリン)
1984 年東京生まれ。パリ市芸術大学およびエコール・ノルマル音楽院にて特別奨学生に選ばれジェラール・プーレのもとで研鑽を重ね、現在、パリからミュンヘンに拠点を移し、古楽奏法の研鑽を積んでいます。2010 年にはヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第2 位、聴衆賞を受賞。録音においてはグリーグのソナタ集が第62 回文化庁芸術祭レコード部門で大賞を受賞。またガット弦による世界初録音で話題となったパガニーニ:24 のカプリースの録音ではレコード芸術特選など高い評価を得ています。使用楽器は2007 年パリ製シュテファン・フォン・ベア(Stephan von Baehr)

ATMA CLASSIQUE

ACD2 2610
\2000
イアサント・ジャダン(1776-1800):
 弦楽四重奏曲変ロ長調Op.1-1
 弦楽四重奏曲イ長調Op.1-2
 弦楽四重奏曲ヘ短調Op.1-3
フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団
夭折の天才作曲家イアサント・ジャダン

録音:2008 年11 月ケベック

ヴェルサイユのピアニストであり作曲家のイアサント・ジャダン。父ジャンはヴェルザイユ宮殿のヴァイオリニスト、兄ルイも同じくピアニスト、教師、作曲家という音楽一家に生まれました。神童として幼い時から才能を開花させていましたが、24 歳の若さで結核のため夭折。残された作品は数少ないですが、その作風はロマンティックな要素に溢れています。
ここに収録されている弦楽四重奏曲は、ハイドンから受け継いだ4 楽章構成で、19 世紀ロマン派へ向かう予兆を感じさせる音楽語法が用いられています。
フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団は2002 年に結成されたピリオド楽器のカルテットです。
ACD2 2638
\2000
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763):
 室内ソナタ集Vol.2
  室内ソナタ ハ短調Op.3-4、室内ソナタ イ長調Op.3-3、
  室内ソナタ ハ短調Op.1-1、教会ソナタ ト長調Op.7-4、
  教会ソナタ イ短調Op.7-6
ノットゥルナ
クリストファー・パラメータ(Ob、オーボエ・ダモーレ、指)
ワシントン・マクレイン(Ob、オーボエ・ダモーレ)
ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)
 エレーヌ・プラウフ(Vn)スコット・ウールウィーヴァ(Va)
カレン・カデラヴェク(Vc)エリン・エリアール(Cemb)
古楽アンサンブル、ノットゥルナによるヤニチェ室内ソナタ集第2 集

録音:2010 年5 月ケベック

ノットゥルナは管楽器作品のために作曲された作品を演奏する古楽アンサンブル。アンサンブルのメンバーは18 〜 19 世紀の作品のスペシャリスト達が集結し、オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、新しいレパートリーを開拓しています。特にベルリンで活躍した作曲家ヨハン・ゴットリープ・ヤニチェの作品に熱心に取り組んでおり、全3 巻の録音が予定されております。
ヤニチェはシュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西部からチェコ北東部の地域)生まれ。1736 年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な「金曜アカデミー」を開始。1740 年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送りました。ヤニチェの作品は華やかで優美なギャラント様式で書かれており、当時のフランクフルト、ベルリンでは人気が高く、多くの作曲依頼を受けていました。
ACD2 2625
\2000
セルジュ・アルクーリ(1954-):
 Les Furieuses enluminures
  (フルート、クラリネット、ピアノと弦楽四重奏ための)
 Fragments(ピアノのための)
 Des Torrents d'etoiles(ヴァイオリンとピアノのための)
 Migrations(フルートとCDのための)
 Les Voix des Hautes-Gorges(クラリネットとCDのための)
 Soliloque I(ヴァイオリン)、 SoliloqueII(ヴァイオリン)
 Remanences(弦楽四重奏のための)
ジョナサン・クロウ(Vn)
マーク・フューアー(Vn)
ダグラス・マックナブネイ(Va)
イエゴー・ジャクコフ(Vc)
ロベルト・クラム(Fl)
シモン・アルドリッチ(Cl)
ルイーズ・ベセット(P)
録音:2010 年3 月ケベック

ケベック在住の新進気鋭の作曲家セルジュ・アルクーリ。音を視覚的、感情的な観点から捉え、予測不可能なインスピレーションをもとに、それぞれの作品を楽音、雑音、景色、絵、感覚、欠落をキーに構築しています。セルジュ・アルクーリは2008 年最優秀作曲家賞を受賞しています。
ACD2 2503
\2000
雅歌
 ラスッス:モテット「わが庭に来たれ」
 パレストリーナ:モテット「かの人の口で私に口づけせしめよ」
 シュッツ:シンフォニア・サクラSWV263,SWV264
 マッツォッキ:ディアロゴ・デラ・カンティカ
 ヒーリー・ウィラン:
  モテット「愛しいひとよ、美しいひとよ、さあ立っておいで」
  モテット「私の目に映る彼女は鳩のごとく麗しい」
 ウォルトン:モテット「汝の心に封印をするように」
 トーマス・トムキンズ:ヴァース・アンセム「わが愛する人は語った」
 シュッツ:
  カンツィオーネス・サクレよりMモテット「エゴ・ドルミオ」SWV63
  モテット「汝はわが心を奪いぬ」SWV64
 シャルパンティエ:小モテット「私の愛する者」H436
 マラン・マレ:パッサカリア
 シャルパンティエ:アンティエーヌ「美しく輝かしい」
 ジョン・ダンスタブル:モテット「あなたは誰よりも美しい」
 パーセル:ヴァース・アンセム「愛する人は語った」Z28
レ・ヴォア・バロック
録音:2007 年ケベック
ACD2 2664
\2000
ハイドン:オペラ・アリア集
 「オルフェオとエウリディーチェ、または哲学者の魂」〜
  幸運なるおまえの胸に(第3幕)、見捨てられたフィロメーナ(第1幕)
 「月の世界」〜人には分別があります(第1幕)、貴方は私の星だ(第2幕)
 「無人島」〜序曲、私が見たものは(第1部)、甘い錯乱のなかで(第1部)
 「突然の出会い」〜序曲
 「騎士オルランド」〜
  絶えず震えているの,哀れな私の心は(第1幕)、
  行かないで,私の美しきともし火(第1幕)、執念深い神々よ!(第3幕)、
  末期の彼の嘆きの言葉(第3幕)
ジェーン・アーチボルド(S)
ビエンヌ交響楽団
トーマス・レスナー(指)
カナダ注目のソプラノ歌手、ジェーン・アーチボルドによるハイドン・アリア集

録音:2010 年9 月

カナダ人ソプラノ歌手ジェーン・アーチボルド。ロイヤル・オペラ・ハウス、バイエルン国立歌劇場などヨーロッパ各地のオペラ・ハウスに出演し、2009 年にはバーデンバーデン祝祭劇場で現在最も注目を集めている指揮者の一人クリスティアン・ティーレマンと当代きっての歌姫ルネ・フレミングと共演し、頭角を現しています。2011-2012 年シーズンからは地元カナダのオペラ・ハウスと契約。ヘンデルの歌劇「セメレ」を上演予定です。
ここではハイドンのオペラ・アリア集を収録。難易度の高いアリアから、優しく、柔らかく歌うなど、技巧の高さと表現の幅を感じさせる1 枚です。
ACD2 2505
(2CD)
\3600
アントニオ・カルダーラ(1670-1736):
 オラトリオ「フランク王クロヴィスの改宗」
ル・ヌーヴェル・オペラ
アレクサンダー・ワインマン(指)
アリソン・マクハーディ(Ms)
ナタリー・ポーラン(S)
スージー・ルブラン(S)
マシュー・ホワイト(CT)
歴史的民族の大改宗「クロヴィスの改宗」をテーマにしたオラトリオ

録音:2007 年7 月モントリオール・バロック・フェスティヴァス

アントニオ・カルダーラはヴェネツィア生まれのイタリア・バロックの作曲家でヴィヴァルディとほぼ同時代の作曲家です。後にウィーンに移りルスポリ大公の宮廷楽長に就任。オペラやオラトリオを多く作曲しています。
このオラトリオ「フランク王国のクロヴィスの改宗」で題材となっているのは、メロヴィング朝フランク王国の初代国王クロヴィス1 世。当時フランドルを支配していたクロヴィス1 世が領土を拡大し全フランクを統一し、481 年メロヴィング朝を開朝しました。496 年王妃クロティルドの強い薦めで家臣4000 名とともにカトリックに改宗。これを「クロヴィスの改宗」といい、このオラトリオの題材となっています。
ACD2 2631
\2000
O VOS OMNES〜すべての人々よ
 パブロ・カザルス:すべての人々よ、
 ブライアン・A・シュミット:ルクス・エテルナ、
 ナンシー・テルファー:ホワット・ゼン、マイ・ラブ、
 サンドラ・ミリケン:パニス・デイ、
 エレアノ・デイリー:イン・リメンバランス、アヴェ・マリア、
 レナード・エンス:音楽は、やさしい音が消えた後も、
 シューベルト:夜Op.17-4、ドナルド・M・ケンドリック:マニフィカト、
 ジャン・パピノー=クーチュア:テ・マーテル、
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア:我々に幼子が生まれた、
 モートン・ローリゼン:おお、大いなる神秘、
 ジル・ヴィニョー:あなたが死んだら、
 マルコ・アントニオ・インジェニェーリ:それらは作られた、
 ルイジ・ボッタッツォ:アヴェ・マリア、
 ヤーコプ・ハンドル:この世の王国、イベール:野の花
ヴォーカル・アンサンブル・ガニメデ
 (メールクワイア)
イヴァン・サブラン(指)
男声合唱の愉しみを伝えるカナダのアンサンブル、ガニメデ

録音:2009 年10 月、2010 年4 月

男声ヴォーカル・アンサンブルのガニメデは1991 年に結成され2011 年で20 周年を迎えます。
このアルバムは神聖かつ非宗教的なルネサンスから現代までの美しい作品を収録しています。ガニメデは芸術監督のイヴァン・サブランによって創設され、男声合唱の古典的なレパートリーから新しい作品まで演奏し、男声合唱の幅を広げています。2006 年にはワールドアウトゲームズのコーラス・フェスティヴァルで金メダルを受賞。2010 年にはスイスのヌーシャテルで行われた国際コーラス・フェスティヴァルで特別賞を受賞するなど、実力を発揮しています。
ビクトリア、シューベルトなどの古典的な作品からフレンチ・ポップスのジル・ヴィニョー、ナンシー・テルファーやサンドラ・ミリケンといった現代合唱曲ではお馴染の女性作曲家など彼らの歌唱力を存分に生かすことのできる作品が収録されています。
ACD2 2547
\2000
サマー・ミュージック
 マテュー・ルシエ(1973-): 熱帯
 デニス・プラント(1972-):ピエドラ・リブレ組曲
  【エル・トゥルコ(タンゴ)/ラ・カシータ(ミロンガ・レント)/
   トレス・マリアス(ワルツ)/ラ・マンチャ(ミロンガ)/
   エスコンディーダ(タンゴ)】
 サミュエル・バーバー(1910-1981): 夏の音楽Op.31
 ヴィラ=ロヴォス(1887-1959):ショーロ形式の五重奏曲
 パキート・デリヴェラ(1948): アイレス・トロピカレス
ペンタドル(管楽五重奏)
 【ダニエル・ブールジェ(FL)
  マーティン・カルペンティエール(Cl)
  ノーマルド・フォーゲット(Ob)
  マテュー・ルシエ(Fg)】
サマータイムを呼び起こすご機嫌な音楽

録音:2009 年4 月

夏をテーマにした音楽を集めたアルバム。マテュー・ルシエの「熱帯」はキューバの舞踏ハバネラを模した作品。バーバーの「夏の音楽」は1955-1956 に作曲され、ちょうど彼の初オペラ作品「ヴァネッサ」を書き上げた時期です。ノクターン調の形式でバルトークはもちろんラヴェルの影響も感じらます。ヴィラ=ロヴォスの「ショーロ形式の五重奏曲」。即興性と意外性というヴィラ=ロヴォスの音楽の面白さが詰まった、爽快な作品です。
ACD2 2616
\2000
シューマン:
 子どものためのアルバムOp.68より「ミニョン」「メロディ」
 子どもの情景Op.15より「眠っている子供」
ブラームス:間奏曲集Op.117より第1番変ホ長調
メンデルスゾーン:
 無言歌集Op.30-6 嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌」
 無言歌集Op.38-6 変イ長調「デュエット」
シューベルト:楽興の時 D780より第2 番 変イ長調
シューベルト=リスト編:影法師
グリーグ:叙情的組曲3 巻より「愛の調べ」
ドビュッシー:月の光
プーランク:子守歌
ヤナーチェク:草かげの小径より「フリーデクの聖母マリア」
バルトーク:
 ミクロコスモスより「メロディ」「民謡風に」「霧の中の旋律」「夜想曲」
ブリテン:組曲「休日の日記」より「夜」
ジュリアス・ドレイク(P)
名伴奏者ジュリアス・ドレイクによる「無言歌」

録音:2008 年12 月6-8 日ロンドン

イギリスのピアニスト、ジュリアス・ドレイク。歌曲の伴奏者としてお馴染の彼のソロ・アルバム・タイトルは「無言歌」。メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、シューベルトなどの歌曲的な旋律の小品を収録しています。マーク・パドモアやイアン・ボストリッジなどの歌曲の伴奏者として豊富な経験と知識を持つドレイクならではの、言葉と音楽が一体となった歌心に満ちた詩的な演奏を聴かせてくれます。
ACD2 2615
\2000
美しき人を目覚めさせよ〜20世紀の歌曲集
 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):歌曲集「旅の歌」
 スルール・アービング・グリック(1934-2002):
  サウス・オブ・ノース−イメージ・オブ・カナダ
 ポール・ボウルズ(1910-1999):ブルー・マウンテン・バラード
 サミュエル・バーバー(1910-1981):3つの歌Op.45
ジョシュア・ホプキンズ(B)
ジェラード・モスビー(P)
ドラマティックな歌声で注目のバリトン歌手、ジョシュア・ホプキンズATMAデビュー!

録音:2009 年5 月ドメーヌ・フォルジェット、聖イレーヌ、ケベック

ジョシュア・ホプキンズは2006 年ボルレッティ=ブイトーニ財団賞、2008 年ヴェルビエ音楽祭アカデミー名誉賞を受賞している、今最も注目されている若手バリトン歌手の一人です。ビロードのような艶やかな声とドラマティックな歌唱の持ち主です。ヴォーン・ウィリアムズやサミュエル・バーバーなどの20 世紀の作曲家による連作歌曲集を収録。ヴォーン・ウィリアムズの代表的な歌曲「旅の歌」は、シューベルトの「冬の旅」を連想させる構成の作品。
バーバーの3 つの歌Op.45 はバーバー自身が傾倒していたアイルランドの詩人ジェイムズ・ジョイスの詩を用いています。ドイツの名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのために作曲されました。またカナダのトロント出身の作曲家S.L. グリックの作品、「シェルタリング・スカイ」などで知られる小説家、ポール・ボウルズの「ブルー・マウンテン・バラード」を刺激的にダイナミックに表現しています。
ACD2 2606
\2000
A.スカルラッティ:
 12のシンフォニアより第4番ホ短調、第8番ト長調、
  第9番ト短調、第12番ハ短調
アルビノーニ:協奏曲Op.9-2ニ短調
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲ハ短調RV441
ジュゼッペ・トレッリ:協奏曲Op.8-9 ホ短調
レ・ボレアド・モントリオール
フランシス・コルプロン(指、Rec)
レ・ボレアドによるバロック期のシンフォニア&協奏曲

録音:2009 年1 月

リコーダー奏者のフランシス・コルプロンによって1991 年に創設されたカナダの古楽器アンサンブル、レ・ボレアド。「ビートルズ・バロック」シリーズなどATMA レーベルには欠かせない看板アーティストです。今回のアルバムではA. スカルラッティ、アルビノーニ、ヴィヴァルディ、トレッリなどバロック期の作曲家によるリコーダー、オーボエ、ヴァイオリンのシンフォニアと協奏曲を収録しています。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープシコードのアンサンブルにリコーダー、オーボエの響きが美しく鳴り、絶妙な心地よさを引き出しています。

AUDITE

AU 97538
\2400
「ホルンとピアノのためのフランス音楽」
 ・サン=サーンス:ロマンス ヘ長調Op.36 (1874)
 ・ジャン=ミシェル・ダマーズ(b.1928):
  ホルンとピアノのためのソナタ
 ・サン=サーンス:ロマンス ホ長調Op.67 (1885)
 ・ジャン=ミシェル・デュファイエ(b.1932):
  ホルンとピアノためのALPHA
 ・プーランク:エレジー
 ・デュカス:ヴィラネル
グリエルモ・ペッラリン
 (Hrn ; パクスマン・モデル20M)
フェデリーコ・ロヴァート
 (P ; スタインウェイ・モデルD)
聖チェチーリア国立音楽院管首席の実力全開!俊英ペッラリンが吹き上げるフランスのホルン作品

録音:2009 年7 月10-13 日イタリア、トレント、フィエーラ・ディ・プリミエーロ( セッション・デジタル)/51’33”

ローマの聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団首席ホルン奏者ペッラリンが、目の覚めるテクニックで聴かせるホルン作品集。このジャンル屈指の名曲&難曲「デュカスのヴィラネル」をはじめ、ナチュラル・ホルンからヴァルヴ式ホルンにかけての発展過程で、独自の発展を遂げたフランスのホルン作品を取り上げています。
なかでも、アルバム独自のカラーを打ち出しているのが、20 世紀前半に生まれたダマーズとデュファイエの作品。初録音となるダマーズのホルン・ソナタは、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」の第1 主題の引用とおぼしきテーマが第1 楽章で何度も現われたり、主題と変奏の形式によるアンダンテでは、リズムのせいか、ややジャズ風の香りを漂わせたりするのが特徴的。
デュファイエのALPHA は1973 年にパリ音楽院のホルン最終試験用に書かれた課題曲。2 オクターヴ以上に及ぶ半音階パッセージ、タンギングつきのロング・トーン、さらに超低音域を吹かせたりするいっぽうで、最後のレントのセクションでは、ただピアノはさまざまな和音を鳴らすだけなのに、ホルンには自由な表現を要求したりと、まさしく実力をこれでもかと試してくるかなりの難曲で、こちらもまた、ジャズのエッセンスを取り入れた内容が聞かれます。
それにつけても、ペッラリンのホルンは絶品。根っからの管楽器ファンでなくとも、いつしか引き込まれる内容となっています。
グリエルモ・ペッラリン…1984 年イタリア共和国ヴェネト州ヴェネツィア県のポルトグルアーロ生まれのホルン奏者。7 歳でホルンを始める。ウーディネのジャコポ・トマディーニ音楽院で学び、優秀な成績で卒業する。在学中に、J. コルティ、I. ジェイムズ、L. シーマン、M. マスクニイティ、A. コルジーニ、L. ヴィニャーリ各氏のホルンと室内楽のマスタークラスを受講。
グロッセート室内楽コンクール( 第1 位)、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ(1 位なしの第2 位)、ペルージャ( 第2 位)、ウーディネのポヴォレットで開催された「若き音楽家のためのコンクール」( 第3 位) といったコンクールにおいて数多くの入賞を果たす。
2008 年2 月より聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団首席ホルン奏者。マゼール、メータ、ガーディナー、キタエンコ、ビシュコフ、R. アバドといった指揮者のもと、トスカニーニ交響楽団、トリエステのテアトロ・ヴェルディ管弦楽団、ミラノ・スカラ座ならびにスカラ座フィルハーモニー管弦楽団でも定期的に演奏。
AU 92651
(SACD HYBRID)
\2500
「グリーグ:管弦楽作品全集Vol.1 / オードラン」
 交響的舞曲集Op.64
 劇付随音楽「ペール・ギュント」第1組曲Op.46
 劇付随音楽「ペール・ギュント」第2組曲Op.55
 リカルド・ノルドロークの思い出のための葬送行進曲EG 107
ケルンWDR 交響楽団
アイヴィン・オードラン(指揮)
パヌラの直弟子オードランによるグリーグ管弦楽曲全集第1弾、本場の語法がしみ込んだ「ペール・ギュント」組曲

録音:2010 年10 月4-8 日ケルン・フィルハーモニー(デジタル・セッション)[WDR 制作]/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、73’22”

SACD ハイブリッド盤。優秀録音で人気のaudite から注目のシリーズが登場します。1956 年生まれのアイヴィン・オードランがケルンWDR 響を指揮してスタートさせるのは、祖国ノルウェーの大作曲家グリーグによる管弦楽曲全集。全5 巻予定の第1 弾ではグリーグの代表作「ペール・ギュント」の第1、第2 組曲のほか、正真正銘ノルウェーのメロディーやリズム素材を扱った「交響的舞曲集」と、さらに、グリーグが作曲家になる後押しをした親友でありながら、23 歳で夭折した「ノルドロークのための葬送行進曲」を収録しています。
メニューインに師事した経歴を持つオードランは、まず、ヴァイオリニストとしてベルゲン・フィルのコンサートマスター(1981 − 1989) を務めるいっぽうで、シベリウス・アカデミーでかのヨルマ・パヌラに指揮を師事していることから、ここでは師直伝の内容が期待されるところです。
また、オードランはトロントハイム交響楽団の首席指揮者& アーティスティック・リーダー(2003 − 2010) のポストを中心に、オスロ・フィル、スタヴァンゲル響、フィンランド放送響、スウェーデン放送響などその他のスカンジナビア圏の主要オケにも客演、さらにはヨーロッパのオケにもひんぱんに登場しており、ケルンWDR 響のほか、シュトゥットガルトSWR 響、ベルリン・ドイツ響などに客演しています。
AU 92654
(SACD HYBRID)
\2500
シューマン:
 ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63
 ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調Op.80
スイス・ピアノ・トリオ
 【アンジェラ・ゴルベワ (Vn)、
  セバスチャン・ジンガー(Vc)、
  マルティン・ルーカス・ストウブ(Pf)】
実力派スイス・ピアノ・トリオ第2弾、異なる性格をあざやかに浮き彫りにしたシューマン

録音:2010 年5 月30-31 日(Op.63)、2007 年9 月25-26 日(Op.80) スイス、ヌーシャテル、テンプル・ドゥ・バ(デジタル・セッション)/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、58’21”

SACD ハイブリッド盤。メンデルスゾーン(AU92550) でaudite デビューを果たした実力派アンサンブルの第2 弾はシューマン。いずれもドレスデン時代の1847 年に生み出された第1 番と第2 番というプログラムです。
シューマン生誕200 周年記念の2010 年5 月にスイス・ピアノ・トリオがスイスでの3 公演で取り上げた直後に収録した第1 番は、「暗い気分のときに生まれたもの」という作曲者自らの言葉にもあるように、陰のあるシューマン特有のロマン性をよく表した作品。
第1 番のすこし後で着手され、スケッチから完成までわずか3 日間で仕上げた第2 番は、のちのマーラーが賞讃したといわれる作品で、ベートーヴェンやメンデルスゾーンの引用なども聞かれて、より自由度の増したものとなっています。
スイス・ピアノ・トリオによる手堅い演奏は、対象的な性格を持つ2 曲の魅力を浮き彫りにして、シューマンの多彩な魅力に迫ります。

AVANTI CLASSIC

5414706 10342
(SACD HYBRID)
\2700
ヘンデル:組曲 変ロ長調 HWV 434
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
J.S. バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825
J.S. バッハ/F. リスト編:幻想曲とフーガ ト短調 R120 SW 463
リスト:オーベルマンの谷
フランチェスコ・ピエモンテージ(ピアノ)
スイス生まれの俊英ピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテージ類まれなる詩情

1983 年スイス生まれの俊英、ピエモンテージのソロ・デビュー盤。バロックの2 大巨匠ヘンデルとバッハ、そしてロマン派のリストとブラームスを並べ、個々の巨匠の魅力を提示するだけでなく、リストやブラームスがいかにバロックのこれらの巨匠から大きな影響を受けたか、ということを実感させるプログラム。ピエモンテージは実に美しい音、そして装飾や絶妙な間の取り方では抜群のセンスを魅せ、そして対位法の立体的な響かせ方では知性を感じさせます。
もちろん抜群の技巧もあわせもち、器の大きさを感じさせる期待の若手ピアニストです。

=フランチェスコ・ピエモンテージ=
フランチェスコ・ピエモンテージは1983 年スイス生まれ。2007 年エリザベート王妃国際音楽コンクールで第3 位を獲得し、また、アルフレート・ブレンデル、セシル・ウーセ、アレクシス・ワイセンベルク等、偉大なピアニストからも知遇を得て、国際的な注目を集めています。これまでに、バイエルン放響、BBC 響、BBC フィル、イスラエル・フィル、また指揮者では、ビエロフラーヴェク、オラモ、ペトレンコ、プレトニョフ、ポッペン、キタエンコ等と共演。
また、特にマルタ・アルゲリッチからは絶賛され、彼女が主宰するルガーノ音楽祭に毎年出演しています。今シーズンも様々な音楽祭等でひっぱりだこで、これから日本でもこの名を見る機会が増えてくることでしょう。

BIS

BIS 1405
\2500
ドビュッシー:ピアノ曲全集 Vol.5
 (1)2つのアラベスク/(2)ベルガマスク組曲/
 (3)ピアノのために/(4)舞曲/(5)バラード/
 (6)ロマンティックなワルツ/(7)夢想/
 (8)マズルカ/(9)夜想曲/(10)ボヘミア舞曲
小川典子(Pf)
絶品の「月の光」。完結! 小川典子入魂のドビュッシー。

録音:2000 年1 月/旧ストックホルム音楽アカデミー/DDD、75’08”

小川典子のドビュッシー・ピアノ曲全集、完結編の第5巻には初期作品が集められています。最初のピアノ曲にあたる「ボヘミア舞曲」から人気曲「2つのアラベスク」や「月の光」を含む「ベルガマスク組曲」まで、ドビュッシーの最も親しみやすい作品ばかり。小川典子の硬質でクリアな響きが独特のドビュッシー世界を作り上げています。
BIS 1975
\2500
レウヴスタ・ブリュークの音楽秘宝II
 (1)タルティーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番ホ短調 D55/同第4番ニ長調 D15
 (2)ケーラー:2本のフルートのためのソナタ
 (3)ヘンデル:歌劇「オットーネ」より2本のフルートのための二重奏
 (4)ルーマン:フルート・ソナタ第4番ト長調
 (5)ヒンリヒ・フィリップ・ヨンセン:
  チェンバロ・ソナタ第3番/1757年復活祭のための教会音楽(抜粋)
 (6)作者不詳:チェロ・ソナタ ハ短調
ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル
スウェーデンの貴重楽譜コレクションから逸品を再生

録音:2010 年10 月、2011 年1、2 月/レウヴスタ教会/DDD、77’22”

ストックホルム北西約140km に位置するレウヴスタ・ブリュークは、18 世紀鉄鋼業で栄えた街でした。この街の発展に寄与したベルギーの実業家ルイ・ド・イェールは数多くの楽譜を蒐集し、コレクションにしていました。当アルバムはその膨大なコレクションから選ばれたものを披露、好評だった同第1集(BIS-1526)に次ぐ好企画となっています。スウェーデンの古楽器団体ドロットニング・バロック・アンサンブルが精密かつ愉悦にあふれる演奏を繰り広げます。
BIS SA 1755
(SACD HYBRID)
\2600
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集 Vol.2
 (1)ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207/
 (2)第2番ニ長調 K.211/(3)第4番ニ長調 K.218/
 (4)アダージョ ホ短調 K.261/(5)ロンド ハ長調 K.371
リチャード・トニェッティ(Vnと指)
オーストラリア室内管
古楽的解釈を志向したトニェッティのモーツァルト第2 弾。

録音:2010 年2 月、2009 年2 月/ ACO スタジオ(シドニー)/72’13”

SACD ハイブリッド盤。Vol.1 (BIS-1754) に続く好評シリーズの完結篇。協奏曲以外にもアダージョとロンドが入っているのが嬉しい限り。さらにトニェッティはガット弦と古楽器系管楽器を採用し、ピッチも幾分下げることでピリオド的解釈を志向しています。はつらつとした解釈が魅力です。
BIS SA 1968
(SACD HYBRID)
\2600
ウーレ・オルセン:
 (1)アースガルズの騎行 Op.10
 (2)トロンボーン協奏曲ヘ長調 Op.48(46)
 (3)交響曲第1番ト長調 Op.5
クリスチャン・リンドベルイ(Trb と指)
ルネ・ハルヴォシェン(指)(2)
アークティック・フィル
北欧音楽ファン注目。リンドベルイの指揮と独奏も光る、ノルウェー・ロマン派オルセン作品集

録音:2011 年2 月/ハルスタド文化会館(ノルウェー)/62’56”

SACD ハイブリッド盤。ウーレ・オルセン (1850-1927) はグリーグより一世代後のノルウェーの作曲家。グリーグやスヴェンセンと共通するカラフルで爽やかな情感あふれる作風が特徴です。「アースガルズの騎行」は北欧神話の巨人族を描いたもので、円谷プロ風の迫力に満ちた音楽が物凄い効果で伝わります。当アルバムがデビューとなるノルウェー北部北極圏の街トロムソ・ボドに本拠を置く新進オーケストラ、アークテック・フィル、高水準のアンサンブルに注目。首席指揮者のクリスチャン・リンドベルイの指揮ぶりも光ります。さらに嬉しいのは、美しいトロンボーン協奏曲の独奏を務めていること。
酔わされます。
BIS SA 1600
(SACD HYBRID)
\2600
マーラー:
 (1)亡き子をしのぶ歌
 (2)さすらう若人の歌
 (3)リュッケルトの5 つの歌
カタリナ・カルネウス(Ms)
スサンナ・マルッキ(指)
エーテボリ響
現在最高のマーラー歌手、カルネウス待望の歌曲集

録音:2007 年6 月、2010 年1、8 月/エーテボリ・コンサート・ホール/64’11”

SACD ハイブリッド盤。ストックホルム出身、ロンドンのトリニティ音楽院で学んだメゾ、カルネウスのマーラー歌曲集。彼女は期待のマーラー歌手で、ティルソン・トーマスの交響曲全集でも素晴らしい歌唱を聴かせています。今回は彼女の独壇場で、美しい声と迫真の表現を堪能できます。フィンランドの女性指揮者スサンナ・マルッキの好サポートも特筆で、女性の眼から見たマーラーを実感できます。
BIS SA 1707
(SACD HYBRID)
\2600
セバスチャン・ファーゲルルンド:
 (1)クラリネット協奏曲 (2005/6)
 (2)弦楽と打楽器のためのパルティータ (2007/9)
 (3)イソラ (2006/7)
クリストファー・サンドクヴィスト(Cl)
ディーマ・スロボジェニュク(指)
エーテボリ響
スウェーデン期待の作曲家、ファーゲルルンドのオーケストラ曲集

録音:2008 年6 月、2010 年6 月/エーテボリ・コンサート・ホール/58’36”

SACD ハイブリッド盤。歌劇「デーベルン」で注目を集めた1972 年生まれのスウェーデンの作曲家セバスチャン・ファーゲルルンド待望のオーケストラ・アルバムが登場します。色彩的で変化に富むクラリネット協奏曲、内的、霊的な祈りの気持ちに満ちた感動的なパルティータ、さらにかつてハンセン氏病や精神病患者を隔離していたトゥルク諸島の島を描いたイソラなど、いずれも興味津々です。
BIS SA 1963
(SACD HYBRID)
¥2600→¥2390
ラ・スパーニャ グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団
オリジナル・アナログマスターから最新テクノロジーでDSDフォーマットへダイレクト変換。CD 未収録曲も完備であの伝説の名録音がSACD 登場。想像を絶するクリアな音世界。

[ 録音:1980 年4 月/帝国大学礼拝堂(マドリード)]87’22”

SACD ハイブリッド盤。LP 時代に長岡鉄男氏が激賞し、BIS の高音質録音の代表とされた「ラ・スパーニャ」がSACD で登場。初期にCD 化されたものが現在もロングセラーを続けていますが、今回はアナログ・オリジナル・マスターテープから最新の技術を駆使してDSD フォーマットへダイレクト変換。さらに嬉しいのが、LP は2 枚組で発売されながらCD 化の際に時間の関係でカットされた3作品も収録されていることで、ようやく画竜が点睛したと申せましょう。パニアグワの音世界も今なお斬新で、まるで眼前で演奏されているかのような錯覚にとらわれます。LP 時代に長岡氏が「ハイエンドが爽快に伸びきってしかも歪み感ゼロ」と評したことを実感できる驚きの超高水準。BIS 社長ロバルト・フォン・バール渾身の録音中でもベスト盤であることが、今更ながら納得できます。とにかく凄いのひとことに尽き、あらゆるオーディオ・ファン必携の1枚であると断言できます。
このCD はどのプレイヤーでも再生可能ですが、ハンス・コッターの「スパニオル・コッヘスベルガー」だけはSACD プレイヤーのみ可能となっています。
BIS 1933/5
(5CD3枚価格)
特別価格
¥7500→¥6990
シベリウス完全全集 その12 交響曲
 (1)第1番ホ短調 Op.39/(2)第2番ニ長調 Op.43/
 (3)第3番ハ長調 Op.52/(4)第4番イ短調 Op.63/
 (5)第5番変ホ長調 Op.82(原典版)/
 (6)第5番変ホ長調 Op.82(現行版)/
 (7)第6番ニ短調 Op.104/(8)第7番ハ長調 Op.105/
 (9)第1番第3楽章の初稿(完全版)と断片/(10)第2番の断片/
 (11)第3番第2楽章の初稿(完全版)と断片/
 (12)第4番第2楽章の初稿(完全版)と断片/(13)第7番の断片
オスモ・ヴァンスカ(1)‐(8)
ヤーッコ・クーシスト(9)‐(13)(指)
ラハティSO
楽章異版もすべて初録音。シベリウスの交響曲ファン狂喜の超徹底的全集登場。

DDD、5h 19’24”

毎巻大好評で、心待ちにしている方々も多いシベリウス完全全集シリーズ、大本命の交響曲が発売となります。何よりも興味津々なのは各交響曲の別稿断片や初稿の初録音で、交響曲第1 番第3 楽章、交響曲第3 番第2 楽章、交響曲第4 番第2 楽章は完成された形で演奏されています。これらの曲に異版が存在していたとは驚きの限りですが、ヴァイオリニストとしても有名なヤーッコ・クーシストがラハティ交響楽団を指揮して見事に再現しています。
いずれも現行版と異なる点が多く、別作品を発見したような価値があります。このセットでしか聴くことができませんが、お買い得価格なのも大歓迎。シベリウス・ファン、交響曲ファン必聴のセットと申せましょう。
BIS 1748
¥2500
ヤン・サンドストレム:
 (1)インドリ/猛犬注意 (1988)
 (2)エラ (1979/80)
 (3)大洋少年 (1999/2004)
 (4)地主館奇談 (1987/2004)
クリスチャン・リンドベルイ(指)
アイスランドSO
音楽で南海のダイビングを楽しめるひととき

DDD、61’46”

スウェーデンの中堅作曲家ヤン・サンドストレム(1954-) はクリスチャン・リンドベルイのために作曲した「オートバイ協奏曲」で知られますが、管弦楽曲を4篇集めたアルバムが登場します。初期作品にはミニマルや音列などの前衛手法も見られますが、描写力に長けた彼の本領は「大洋少年」に良く表されています。愛娘とのタイ旅行中のダイビングの印象を綴っていて、音楽の冒険を楽しめます。
BIS 1790
¥2500
気韻〜サクソフォンと中華民族楽器オーケストラの饗宴
 (1)鐘耀光(1956-):
  サクソフォン協奏曲第1番/同第2番/タシュクルガンの陽光
 (2)民謡(彭修文編):悲しみの川
 (3)田蕾蕾(1971-):サクソフォン協奏曲「オープン・シークレット」
クロード・ドゥラングル(Sax)
邵恩(指)
台北中華楽団
まるでワールドミュージックのようなサクソフォン協奏曲集

DDD、74’32”

フランス・サクソフォン界を代表する名手クロード・ドゥラングルが台湾の中華民族楽器オーケストラと共演しました。いずれも台湾の作曲家によるオリジナルで、1971 年生まれの若手女性作曲家のサクソフォン協奏曲「オープン・シークレット」はドゥラングルに献呈されています。ドゥラングルは時に民族楽器風、時に人の声風で自由自在の名人芸を繰り広げていますが、約50 名から成る台北中華楽団も絶妙な表現で、魔術のように聴く者の心をとらえてしまいます。

BISCOITO FINO

BC 272
\2300→¥2090
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55
(2)同:シュテファン王 序曲 作品117
(1)ジョン・ネシュリング(指揮)
(2)ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮)
サンパウロ交響楽団
BISでもおなじみのサンパウロ交響楽団、音楽監督ネシュリングとポール・トルトゥリエの長男、首席指揮者ヤン・パスカルによるベートーヴェン!

録音:(1)2008 年3 月(2)2009 年11 月、サンパウロ/DDD、54’32”

ブラジルのBiscoito Fino レーベルより、1954 年設立のブラジル、サンパウロ州のオケ、サンパウロ交響楽団の新譜がリリースされます。同オケは1997 年よりジョン・ネシュリングが音楽監督に就任し、北米、欧州など国外で成功をおさめ、ブラジルで最も聴衆を動員したオーケストラとなりました。
BIS レーベルにてヴィラ=ロボスの作品集を録音しその名声を高めており、南米随一のオケとして急成長しております。また協奏曲録音では所謂お国ものではない、ヴァディム・グルズマンをヴァイオリン独奏に迎えたバーバー、バーンスタインの作品(BIS SA1662) や俊英エフゲニー・スドビン、ピアノ独奏のチャイコフスキーな協奏曲(BIS SA1588) など、高音質の録音としても高い評価を得ております。本アルバムの「英雄」は同オケを育て上げてきたネシュリングだからこその絶妙にコントロールされた快演!ブラジルらしい明るく非常にポジティヴな演奏です。また、首席指揮者に就任したヤン・パスカル・トルトゥリエによるシュテファン王序曲。チェリスト、ポール・トルトゥリエの長男で、音楽一家のサラブレットに生まれた天性の感覚で、南米の陽光のようなキラキラした演奏をしております。

BONGIOVANNI

GB 5168
\2400
ヴィンチグエッラ:前奏曲集
 東洋風前奏曲(6曲)、公園の前奏曲(6曲)、
 色の付いた前奏曲(12曲)、公園の前奏曲(7曲)、
 東洋風の前奏曲(5曲)
サンドロ・バルディ(P)
録音:2009 年9 月,2010 年3 月/DDD、71'15

レモ・ヴィンチグエッラは、1956 年、ランチャーノ生まれのピアニスト、作曲家。前奏曲はいずれもサロン風の聞きやすい作風です。サンドロ・バルディはボローニャのピアニスト。

CASCAVELLE

VEL 3158
(7枚組特別価格)
\4500→\3990
CD-1
 モンテヴェルディ:4声のミサ曲と祝福されし聖母のためのリタニア
  フィリップ・コルボ( オルガン)、アルノー・ヨーカム( ヴァイオリン)
 G.カリッシミ:イェフタの物語
  サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、シモン・ジョナン(バリトン)
 スカルラッティ:スターバト・マーテル
CD-2
 シャルパンティエ:イエズス会士の晩課
  ミュンヘン・ラルパ・フェスタンテ・バロック・アンサンブル
CD-3
 シャルパンティエ:
  アヴェ・マリス・ステラ ニ短調、マニフィカト ト長調、ドミネ・サルヴム
   チャールズ・ダニエルズ( カウンター・テナー)、
   マーク・タッカー& ハンス=ヨルグ・リッケンバッハー(テノール)、
   ピーター・ハーヴィー& ステファン・インボーデン( バス) 、
   ミュンヘン・ラルパ・フェスタンテ・バロック・アンサンブル
CD-4&5
 J.S. バッハ:モテット集BWV225〜230
 同:ヨハネ受難曲 BWV245
  マルティナ・リンス( ソプラノ)、
  アンドレアス・ショル( カウンター・テナー)、
  チャールズ・ダニエルズ&クリストフ・プレガルディエン(テノール)、
  ピーター・ハーヴィー&ミシェル・ブロダール(バリトン)
CD-6
 モーツァルト:ミサ曲 ハ短調K.427(417a)
  オードリー・ミシェル&ベルナルダ・フィンク(ソプラノ)、
  マーク・タッカー(テノール)、ミシェル・ブロダール(バス)、
  フィリップ・コルボ(オルガン)
 モーツァルト:アヴェ・ヴェルムK.618
 メンデルスゾーン:キリエ
CD-7
 ブラームス:2 つのモテット 作品74
 マルタン:カンタータ「エ・ラ・ヴィエ・ランポルタ」
ミシェル・コルボ(指)
ローザンヌ声楽&
 器楽アンサンブル
合唱指揮の巨匠、コルボ&ローザンヌ声楽& 器楽アンサンブルの低価格ボックス登場!合唱の名曲からコルボならではの選曲、極上の7 枚組!

録音:1989 年〜1997 年、スイス、ローザンヌ/DDD

ラ・フォルジュルネ音楽祭でも毎年来日をしている、“合唱の神様” ミシェル・コルボが母国スイスの名門レーベルcascavelle に録音してきた数々の選りすぐりの名演奏、超お買い得の7 枚組が登場いたします。コルボ・エディションにも含まれるアンドレアス・ショルの記念すべきヨハネ受難曲のデビュー盤やシャルパンティエ協会の協力で復元された世界初録音のシャルパンティエのイエズス会子の晩課、また長らく廃盤であったカリッシミ:「イェフタの物語」、メンデルスゾーン:「キリエ」、マルタン:カンタータ「エ・ラ・ヴィエ・ランポルタ」など、合唱の名曲からコルボならではの選曲とこの上ない充実の7枚組です!

C AVI MUSIC

4260085532230
\2600
コルンゴルト:チェロ協奏曲ハ長調Op.37
ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ(ソロモン)」
ゴルトシュミット:チェロ協奏曲Op.23
ユリアン・ステッケル(Vc)
ライン州立フィルハーモニー
ダニエル・ライスキン(指)
2010 年ミュンヘン国際コンクール優勝者ユリアン・ステッケル20 世紀のチェロ協奏曲に挑む

録音:2009 年10 月(コルンゴルト)、2009 年11 月(ブロッホ)、2009 年6 月(ゴルトシュミット) ライン・モーゼル・ホール/54’04

20 世紀の3 人の作曲家コルンゴルト、ブロッホ、ゴルトシュミットのチェロ協奏曲集。
20 世紀の傑作コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲の1 年後に作曲されたチェロ協奏曲は、女流ピアニストを巡るチェリストと作曲家の三角関係を描いた映画「愛憎の曲」のために作曲された作品。モダンなハーモニーや洗練された響きの曲で、チェロのソロが緻密に濃厚に表現されています。
ブロッホのチェロと管弦楽のための狂詩曲ヘブライ狂詩曲「シェロモ」。「シェロモ」とは旧約聖書におけるソロモン王のことで、独奏チェロがソロモン王として曲が進行していきます。ブロッホのユダヤの世界観に根差した音楽性を壮絶な情念を表出させた演奏で聴かせます。
ユダヤ系ドイツ人であったゴルトシュミットは、ナチスの台頭により活動の場を奪われイギリスに亡命しますが、その後も活躍の場には恵まれず、再び注目を浴びたのは亡命後50 年以上過ぎてからの事でした。このチェロ協奏曲はBBCに勤務していた頃の作品。イギリスのチェリスト、ウィリアム・プリースによって1954 年に初演されています。この主題はブロッホの「シェロモ」の冒頭に似ていますが、中心となるモティーフはバッハ無伴奏チェロ組曲のアルマンドを思わせ、チェロ独特の深みと渋みを味わう事のできる作品です。
チェロのユリアン・ステッケルは1982 年生まれ。ウルリッヒ・フォス、グスタフ・リビニウス、ボリス・ペルガメンシコフ、アンティエ・ヴァイトハースらに学び、2010 年ミュンヘン国際コンクールで優勝した、今最も実力のある若手チェリストの一人。
4260085530618
【旧譜】
(2CD)
\4600
シューマンとドイツ・ロマン派文学〜音楽と語り
 シューマン:
  アベック変奏曲Op.1、ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6、
  謝肉祭Op.9、幻想小曲集Op.12、交響的練習曲Op.13、
  子供の情景Op.15、クライスレリアーナOp.16、
  ソナタ ト短調Op.22、ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26、
  子どものためのアルバムOp.68、森の情景Op.82
シェイラ・アーノルド(P)
ベルント・ハーン(語り)

CLASSIC CONCERT

CCR 62032
\2200
(1)ヨーゼフ・ホロヴィッツ(1926-):クラリネット・ソナタ
(2)ヴェルディ:リゴレット幻想曲(ルイージ・バッシ)
(3)ヴェルディ:トラヴィアータ幻想曲(ドナート・ロヴレーリオ)
(4)C.P.E バッハ/ペーター・ヴェーゼンアウアー(1966-):フェルディジェット
(5)ストラヴィンスキー:3 つの小品
(6)フランセ:主題と変奏
(7)ドビュッシー:クラリネットのための第1 狂詩曲
(8)ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3-2、道化師Op.3-4
(9)マーク・グレンワース(1960-):ギルバートのためのブルース
フェルディナント・シュタイナー(Cl)
ミヒャエル・ヴァインガルテン(Pf)
(1)ファウスト・クインタバ(Pf)
(4)(9)アンドレアス・シュタイナー(Perc,Drums)
(4)イバイロ・ヨルダノフ(Cb)
フェルディナント・シュタイナー クラリネットの妙技!!

シュタイナーは1970 年生まれ、ウィーン音楽大学でペーター・シュミードルらのもとで学び、現在、ザルツブルク・モーツァルテウム管等のソリストを務めている。
CCR 62029
\2200
(1)ジュール・デメルスマン:オリジナル主題による幻想曲
(2)クライスラー:愛のかなしみ、愛の喜び、美しきロスマリン
(3)エルヴィン・シュルホフ:ホット・ソナタ
(4)ラヴェル:ハバネラ形式の小品
(5)フランセ:5 つの異国風舞曲
(6)ペドロ・イトゥラルデ(1929-):小さなチャルダシュ
(7)ルディ・ヴィードーフ(1893-1940):Sax-O-Phun、サクソフォビア
(8) M.L.レイク(1879-1955):ヴィードーフのルバート
ヤン・シュルテ-ブネルト(Sax)
フローリアン・フォン・ラドヴィツ(Pf)
ヤン・シュルテ- ブネルト サクソフォンの妙技!!〜レッツ・ダンス!

シュルテ- ブネルトは1976 年生まれ。ベルリン芸術大学、アムステルダム スヴェーリンク音楽院でアルノ・ボーンカムプらのもとで学んだ。
ペドロ・イトゥラルデはスペインのもっとも有名なJAZZ Sax 奏者。ヴィードーフはSaxphone演奏史上のパガニーニのような名人。
CCR 62024
\2200
(1)フランソワ・ボルネ(1840-1920):カルメン幻想曲
(2)ライネッケ(1824-1910):フルート・ソナタ ホ短調 Op.16「7 ウンディーネ」
(3)クーラウ(1786-1832):ウェーバーの「オイリアンテ」の主題による序奏と変奏曲
(4)ドゥヴィエンヌ(1759-1803):フルート・ソナタ ヘ長調
ガブリエレ・ヘン(Fl)
スヴェン-イェルク・シュヌーア(Pf)
ガブリエレ・ヘン フルートの妙技!!〜デュオ・アウレオ

ブエノスアイレス生まれ、南ドイツ在住の美形フルート奏者、ガブリエレ・ヘンが古典派、ロマン派、近代のフルートの名曲、難曲を華麗に吹きまくっております。
CCR 62033
\2200
(1)スティーヴン・イェーツ(1957-):カント、ソルフェッジエートVII,III
(2)アンドリュー・フォード(1957-):d’amore
(3)トム・ロビン・ハリス(1941-):チェンバロ独奏のための2つの楽章
(4)エドウィン・マクリーン(1951-):霊感(2005)
(5)ジョン・メイローズ(1975-):ヴィヴァルディアーナ(2004)
(6)ロス・エドワーズ(1943-):Yanada(1999),Ulpirra
(7)カスパー・ブルックス(1960-):5つの鐘
(8)クリス・ラストヴィツカ(1973-):Laska
ジェフリー・ブルジェス(baroque Ob)
エレーヌ・フナロ(Cemb)
ジェフリー・ブルジェス バロック・オーボエの妙技!!〜霊感と呪文

バロック・オーボエとチェンバロによる現代音楽のユニークな響きをお楽しみください。
ブルジェスはレ・ザール・フロリサンで20 年以上にわたりオーボエを演奏し、現在はバロック・オーボエの権威としてグローヴ新音楽事典の編纂にも携わっている。
CCR 62056
\2200
(1)ヴィヴァルディ:
 フルート協奏曲ハ長調 RV443
 フルート協奏曲ト短調 RV43「9 夜」
 フルート協奏曲ニ長調 RV9「0 ごしきひわ」
 フルート協奏曲ハ短調 RV441
(2)ピアソラ:タンゴの歴史(ホセ・カルリ編曲)
マリア・ルース(Fl dolce)
トーマス・フェオドロフ(指)
アンサンブル・プリスマ
マリア・ルース リコーダーの妙技!!

古楽アンサンブルとリコーダーのピアソラが実に新鮮な響きです。
CCR 62044
\2200
ブラームス:
 (1)ヴァイオリン・ソナタ イ長調〜
 (2)ハンガリー舞曲第番  (3)間奏曲 イ短調
 (4)プレスト  (5)ヴァイオリン協奏曲〜
 (6)カプリッチョ  (7)交響曲第3番〜
 (8)ハンガリー舞曲第16番
マックス・グロッシュ(Vn)
ヤン・エシュケ(Pf)
スヴェン・ファラー(Kb)
バスティアン・ユッテ(Drums)
ブラームスとJAZZがガッチンコ!!

DDD

2005 年バイエルンのトゥッツィングで行われたブラームス・フェスティヴァルで行われた” Brahms meets Jazz” というイヴェントが評判になりCD 化されたもの。
JAZZ とクラシックというとなんといってもバッハで、ブラームスの韜晦はJAZZ の即興演奏から最も遠いところにあると思われますが、意外や意外、楽しい聴きものになっています。
CCR 62001
\2200
マリンバ・ダモーレ〜
 (1)日本のわらべ歌による変奏曲
 (2)独奏マリンバのための愛の喜び
 (3)海辺の思い出  (4)古代の壺
 (5)独奏マリンバのアローン  (6)小さな窓
 (7)独奏マリンバの風のスケッチ
 (8)竹藪の風  (9)6つのマレットの五木幻想曲
 (10)独奏マリンバのカザフの子守唄
 (11)マリンバ・ダモーレ
ボグダン・バカヌ(Marimba)
CCR 62003
\2200
人生のリズム
 ジョン・スローワー:
  (1)2つのマリンバとソプラノのための「一つの世界」
  (2)2つのマリンバとソプラノのための「ラヴ・ソングズ」
  (3)独奏マリンバと管弦楽のための「人生のリズム」
ボグダン・バカヌ、神谷百子(Marimba)
カッサンドラ・ディミポウロウ(Sp)
ジョン・スロウワー(指)
ザルツブルク・ゾリステン
(1)は神谷百子に(2)は神谷とボグダン・バカヌに(3)はバカヌに献呈されている。
CCR 62004
\2200
J.S. バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004〜シャコンヌ
ジョン・スローワー:真実の色彩、人生のリズム(マリンバ独奏版)
エマヌエル・セジュルネ:マリンバ協奏曲
ボグダン・バカヌ(Marimba)
エヴァルド・ダンホッファー(指)
ザルツブルク・ゾリステン
バッハのシャコンヌはボグダン・バカヌによる編曲。
CCR 62005
\2200
(1)ピアソラ:プロローグ
(2)ダニエル・ニコラス・ヴィルツ:ヴァルス・ヴァルス
(3)安部圭子:2津のマリンバのための風のスケッチII
(4)リボール・シマ:青いもの
(5)安部圭子:2つのマリンバのための日本のわらべ歌の反映II
(6)リュディガー・パワッサー:木彫り
(7)ジョン・スローワー:アウロラ・ボレアリス〜黎明
ボグダン・バカヌ、
クリストフ・ズィーツェン、
内山詠美子、
ヴラディーミル・ペトロフ(Marimba)
アウロラ・ボレアリス〜黎明
CCR 62041
\2200
(1)モンテヴェルディ:「オルフェオ」よりトッカータ他
(2)グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊の踊り」
(3)モーツァルト:「魔笛」より
(4)ワーグナー:「ヴァルキューレ」より
(5)グノー:「ロメオとジュリエット」より「間奏曲」、「アリエッタ」
(6)J. シュトラウスII:
 「こうもり」より「酒の歌」、「シャンペン・ポルカ」
(7)チャイコフスキー:
 「くるみ割り人形」より「チョコレート」、「コーヒー」、「お茶」
(8)プッチーニ:「トスカ」より
(9)ジョン・ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」より
ウィーン・トロンボーン・アンサンブル
{ヴォルフガング・シュトラッサー、
 マティアス・クフレーラー、
 フェルディナント・ヘーベスベルガー、
 アルベルト・ヴィーダー(Trb)}
ウィーン・トロンボーン・アンサンブル

DDD

バロックから「スターウォーズ」までウィーンのトロンボーンの名手たちがバリバリ・ブリブリいつもより多めに吹きまくっております。
CCR 62051
\2200
(1)シューベルト:
 アルペッジョーネ・ソナタD821(レオナルド・エレート編曲)
(2)サン=サーンス:ファゴット・ソナタOp.168
(3)デュティーユ:ファゴットとピアノのためのサラバンドとコルテージ
(4)イヴァン・エレート:ミラノ風ソナタ
(5)パスクッリ:
 「ラ・ファヴォリータ」の主題による大コンチェルト
  (ダヴィッド・ザイドル編曲)
ダヴィッド・ザイデル(Fg)
ヘルベルト・リュディサー(Pf)
ファゴットでアルペッジョーネ・ソナタ!

DDD

オリジナルはオーボエによる⑥は超難曲でそれを見事にファゴットで吹き切っております。

CLAVES

50 1108
\2400
リスト:
 ポロネーズ第1番
 バラード第2番
 即興的ワルツ
 シューベルトのワルツによる変奏曲D365 No.2
 ヘクサメロン『清教徒』の行進曲による華麗な大変奏曲(ベルリーニ作曲)
 アデライーデ(ベートーヴェン作曲)
 前奏曲とフーガ BWV545(J.S.バッハ作曲)
ヨーゼフ・モーグ
 (ピアノ;Steinway&Sons D-274)
きらめく才能!大注目ピアニスト!テクニックと知性のヨーゼフ・モーグ満を持してのリスト:ピアノ作品集

録音:2010 年12 月20-22 日, カイザースラウテルン、SWR スタジオ/DDD

今、最も輝かしい才能をもつ若手ピアニストとして注目されているヨーゼフ・モーグ、Claves 第4 弾は満を持してのリスト作品集です。モーグはClaves デビュー盤であるリストの協奏曲集(50 2707) で高い評価を得ましたが、完璧なテクニックはもちろん、20 代前半とは思えないほどの豊かな音色と表現でリストのピアノ独奏曲に挑みます。このアルバムはいわゆるリスト名曲集ではなく、モーグらしい選曲のこだわりがあります。アルバム「メタモルフォーゼン」(50 2905) や前作「ディヴァージェンス」(50 1005) での選曲でもわかるように、モーグは単に超絶技巧のピアニストではない『大人』なピアニストです。例えばリスト編曲のバッハの前奏曲とフーガ BWV 545( 原曲:オルガン) やシューベルトのワルツによる変奏曲D365 No.2 など、リストが数多く残した編曲作品の中でも演奏機会の少ないしかし素晴らしい作品ばかりを集めて録音しました。数多に存在するリストピアノ作品集とは全く違う、非常に内容の濃いアルバムであり、リスト・イヤーに捧げるにふさわしい内容と言えましょう。モーグの今後の活躍にも期待できる充実の1枚です。
50 1103/04
(2CD)
\4800
シューマン:ピアノ作品集 Vol.5
 CD-1
  謝肉祭 作品9
  クラーラ・ヴィークの主題による10の即興曲 作品5
  アルバムの綴り作品124
 CD-2
  8つのノヴェレッテ 作品21
  暁の歌 作品133
  フゲッタ形式の7つのピアノ小品 作品126
  シューベルトの主題による変奏曲(補筆:アンドレアス・ボイド)
セドリック・ペシャ
 (ピアノ;Steinway & Sons New York
  D-101820(1901))
ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールの覇者スイスの気鋭ペシャが弾く、シューマン:ピアノ曲全集の第5弾!

録音:2010 年9 月15,16 日、12 月23-27 日、シーメンス・ヴィラ ベルリン、ドイツ/CD-1 74’25”、CD-2 78’54”、DDD

スイスClaves レーベルが誇る若手ピアニストによるシューマンピアノ曲全集、その第5 弾登場です。今回はシューマンの初期の作品であるクラーラ・ヴィークの主題による10 の即興曲 作品5 や名曲の謝肉祭 作品9、そして後期の暁の歌 作品133 など1830 〜 1850 年代に作曲された作品です。演奏はこのシリーズの第2 集 (50 2603) も担当したスイスの気鋭セドリック・ペシャです。ペシャは1976 年フランス人とスイス人の両親のもとに生まれ、ローザンヌ、ジュネーヴ、ベルリンの音楽大学にて研鑽を積みました。ピエール・ローラン・エマール、ダニエル・バレンボイム、クリスティアン・ツァハリスなど世界的なピアニストに師事、またディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに声楽の伴奏をそしてアルバン・ベルク四重奏団に室内楽を学びました。
2002 年にはアメリカ、ソルト・レイク・シティーで開かれたジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールにて第1 位を受賞し、その後ヨーロッパ、アメリカを中心にコンサート・ツアーで大成功をおさめました。録音ではシューマンのほかに、デビュー盤のJ.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲(50 2407)、フランス人作曲者のピアノ作品集(50 2719)、ベートーヴェンの後期ピアノ作品集(50 2903)、そしてヴァイオリンのヌリット・スタークとのエネスコ、ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ集(50 2811) など、多岐にわたる室内楽作品を収録しております。

COVIELLO CLASSICS

COV 31104
\2500→¥2290
プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.34
ジークフリート・ワーグナー:ヴァイオリン協奏曲
リヒャルト・ワーグナー:夢(ヴェーゼンドンク歌曲集より)
ユライ・チズマロヴィチ(Vn)
WDR ケルン放送管弦楽団
マルクス・ボッシュ(指)
時代の分かれ目に生み出された秘曲プフィッツナー、ジークフリート・ワーグナーのヴァイオリン協奏曲

録音:2009 年ケルン/64’03

優れた才能を持ちながらも音楽史上では不遇な立場にある作曲家二人に焦点を当てたアルバム。
R. シュトラウスと並んで、20 世紀前半のドイツ音楽界の重要な作曲家であったハンス・プフィッツナー(1869-1949)。「最後のロマン主義者」と称され、徹底してドイツ・ロマン主義にこだわり調性的で旋律的な作品を作り出していました。このヴァイオリン協奏曲は単一楽章の三部構成となっています。後期ロマン派の名残を感じさせる音楽で、スロヴァキア出身のヴァイオリニストのユライ・チズマロヴィチが丁寧に濃厚に描き出しています。チズマロヴィチは1990 年から2004 年までゲルツェニヒ管のコンサートマスターを務めた実力派。
そして、リヒャルト・ワーグナーの息子ジークフリート・ワーグナーのヴァイオリン協奏曲も収録。ジークフリートは父親の影から抜け出せず作曲家としては大きな成功をおさめることはできませんでしたが、オペラなど多くの作品を残しています。このヴァイオリン協奏曲は「交響詩的ヴァイオリン協奏曲」とも言われノスタルジックな雰囲気漂う美しい作品です。またカップリングにリヒャルト・ワーグナー自身の編曲によるヴァイオリンとオーケストラによる「夢」を収録しています。マルクス・ボッシュとWDR ケルン放送管も好サポートでチズマロヴィチの演奏を引き立てています。
COV 51103
\2500
ショーソン:ピアノ・トリオ ト短調Op.3
ドビュッシー:ピアノ・トリオ ト長調
シャルル=マリー・ウィドール:4 つのピアノ・トリオ
パイアン・トリオ
アレクサンドラ・ノイマン(P)
カール=マグヌス・ヘリング(Vn)
マリン・スメスノイ(Vc)
フランスの香り漂うピアノ・トリオ集

録音:2009 年7 月17-20 日シュトゥットガルト/68’51

ショーソン、ドビュッシー、シャルル=マリー・ウィドールの3 人のフランスの作曲家によるピアノ三重奏曲集。まずショーソンの哀愁帯びた美しいメロディーと抒情的フランス風の香り漂う名品。色彩豊かな光彩を放った傑作として数えられるドビュッシーのピアノ・トリオ。ドビュッシーがパリ音楽院の学生であった頃の作品ですが、ドビュッシーらしい巧みな色彩表現と若々しい情感が表れています。フランスのオルガン奏者兼作曲家であるシャルル=マリー・ウィドール。4 つの短い作品からなるピアノ・トリオは独自の感情世界を表現しています。閃きに満ちた新鮮な解釈でパイアン・トリオの実力を証明したアルバムです。

DYNAMIC

CDS 633
\2200
アダイェフスカヤ:声楽とピアノのための24 の前奏曲
 声楽とピアノのための前奏曲集第1巻(全12曲)
 声楽とピアノのための前奏曲集第2巻(全12曲)
 ガヴォット/サラバンド/ロココ風のエール
 エストニアの子守歌(2曲)
クラウディア・グリマス(S)
アンドレア・ルクリ(P)
ルーチョ・デガーニ(Vn)
女性作曲家マニア必聴!孤高の作曲家アダイェフスカヤの声楽作品が丸々CD1枚!

録音:2009 年9 月、フリウリ/DDD、63'24

エラ・アダイェフスカヤ(1846 − 1926)は、19 世紀末から20 世紀初頭にかけて活躍したピアニスト、作曲家、音楽研究家。本名はエリザヴェータ・シュリツ(エリーザベト・シュルツ)といい、サンクトペテルブルグに、ドイツ人の母親、バルト人の父親の娘に生まれました。ピアニストとして活躍する一方、作曲活動にも打ち込みました。このCD に収録されているのは1890 年頃の作品。ガヴォット、サラバンド、ロココ風のエールのみピアノ独奏です。アダイェフスカヤの存在は比較的知られているものの、まとまった録音はほとんどなかったので、このCD は歓迎されることでしょう。
CDS 687
(4CD→2CD価格)
\4200
「フレスコバルディからブラームスまで」
 ブリュメル、バッハ、フレスコバルディ、ハイドン、
 ブラームス、パーセル、他の作曲家の作品。
ジョルジョ・クエスタ(Org)
録音:1986 年11 月、インペリア/DDD、299'17

イタリアのオルガン奏者、ジョルジョ・クエスタ(1929 − 2010)が、ルネサンスからロマン派までのオルガン作品を演奏したもの。しかしただのオルガン名曲集じゃありません。クエスタが演奏に用いているのは、自作のオルガン。持ち運びに容易な小型のオルガンながら、491 本の木製パイプとストップを持つこのオルガンには、パイプオルガンはもちろん、通常のポジティブオルガンとも違った独特の魅力があります。4CD たっぷりの収録で2CD 価格というお求め安い価格でご提供です。

〜デリーツィエ・ムジカーリ〜
DM 8020
\900
ボッテシーニ:コントラバス協奏曲第1 番 嬰ヘ短調
ボッテジーニ:コントラバス協奏曲第2 番 ロ短調
ボッテジーニ:協奏的大二重奏曲
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲(コントラバス版)
オヴィディウ・バディラ(Cb)
ツァン・ガンユエン(Vn)
マルコ・ズッカリーニ(指)
ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリ管弦楽団
若くして亡くなったコントラバスの名手オヴィディウ・バディラの遺産

録音:1998 年1 月,ミラノ/DDD、72'20

旧CDS 210。コントラバスの神様、ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821 − 1889)のコントラバス2 曲と、チャイコフスキーのチェロの名作、ロココの主題による変奏曲をコントラバスで弾いたものを収録。
オヴィディウ・バディラはルーマニア出身のコントラバス奏者。たいへんな名手として知られたものの、2001 年に若くして亡くなってしまい、残された録音は多くありません。これは貴重な録音。
CDS 682
(5CD→特別価格)
\3700
ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」
 録音:2006 年8 月12,15,19 日,ペーザロ
マリアンナ・ピッツォラート(Ms イザベッラ)
マキシム・ミロノフ(T リンドーロ)
マルコ・ヴィンコ(Bs ムスタファー)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs タッデーオ)
バルバラ・バルニェージ(S エルヴィーラ)
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Ms ズルマ)
アレックス・エスポージト(Bs アリ)
ドナート・レンゼッティ(指)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団、
プラハ室内合唱団
ロッシーニ:「結婚手形」
 録音:2006 年8 月
デジレ・ランカトーレ(S ファニー)
サイミール・ピルグ(T エドアルド・ミルフォルト)
パオロ・ボルドーニャ(Bs トビア・ミル)
ファビオ・マリア・カピタヌッチ(Bs スロック)ほか
ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェリ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団
ロッシーニ:「イタリアのトルコ人」
 録音:2007 年8 月15-18 日
マルコ・ヴィンコ(Bs セリム)
アレッサンドラ・マリアネッリ(S フィオリッラ)
アンドレア・コンチェッティ(Bs ジェローニオ)
フィリッポ・アダミ(T ナルチーゾ)
ブルーノ・タッディア(Bs 詩人プロスドーチモ)
エレナ・ベルフィオーレ(Ms ザイダ)
ダニエレ・ザンファルディーノ(T アルバザール)
アントネッロ・アッレマンディ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団,
プラハ室内合唱団
ロッシーニの抱腹絶倒オペラブッファ3 作、すべてロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルのライヴ録音、まとめて超々特別価格!!!

DDD

CDS 526、CDS 529、CDS 566 で単発されているもの。いずれもペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴェるでのライヴ録音です。
「アルジェのイタリア女」は、2010 年に藤原歌劇団公演の「タンクレーディ」でタイトルロールを歌ったマリアンナ・ピッツォラートがイザベッラ、さらにマキシム・ミロノフ、マルコ・ヴィンコ、ブルーノ・デ・シモーネと、ロッシーニ歌手が揃った高水準の公演。
「結婚手形」は、日本でも人気のソプラノ、デジレ・ランカトーレに、当時まだ人気が出始めたばかりだったサイミール・ピルグ、いまではROF の重要なバッソブッフォに成長したパオロ・ボルドーニャと、後のスターの若き日の記録。
「イタリアのトルコ人」は、当時まだ二十歳だったというアレッサンドラ・マリアネッリが新鮮ピチピチのフィオリッラを歌い、ROF 常連のマルコ・ヴィンコのセリムをメロメロにしています。
この5CD が何とビックリの超々お買い得値段!いままでロッシーニに手を出しかねていた人でも気軽に手を出せるお値段です。製造元在庫のある限りの限定発売、お早めにどうぞ。
CDS 681
(7CD → 2CD 価格)
\4200→¥3790
ヴェルディ・コレクション
 ヴェルディ:「エルナーニ」
  マルコ・ベルティ(T エルナーニ) カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ)
  ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ) スーザン・ネヴィス(S エルヴィーラ)ほか
  アントネッロ・アッレマンディ(指)パルマ・レージョ劇場管弦楽団,合唱団
   録音:2005 年6 月

 ヴェルディ:「運命の力」
  スザンナ・ブランキーニ(S レオノーラ) レンツォ・ズーリアン(T ドン・アルヴァーロ)
  マルコ・ディ・フェリーチェ(Br ドン・カルロ) パオロ・バッターリア(Bs 修道院長)
  ティツィアーナ・カッラーロ(Ms プレツィオシッラ) パオロ・ルメーツ(Bs メリトーネ)
  ジュゼッペ・ニコデーモ(Br カラトラーヴァ公爵)
   ルーカス・カリティノス(指)ヴェネト・フィルハーモニー管弦楽団,ロヴィゴ・ソシアーレ劇場合唱団
    録音:2006 年1 月

 ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」
  ジュゼッペ・サッバティーニ(T ロドルフォ) ダリーナ・タコヴァ(S ルイーザ)
  ダミアーノ・サレルモ(Br ミラー) アレクサンドル・ヴィノグラードフ(Bs ヴァルター伯爵)
  アルチュン・コチニアン(Bs ヴルム)ほか
   マウリツィオ・ベニーニ(指)フェニーチェ歌劇場管弦楽団,合唱団
    録音:2006 年5 月,ヴェネツィア
DDD

CDS 496、CDS 512、CDS 523 で発売されているもの。7CD でなんと2CD 価格!
CDS 679
(7CD )
価格変更
\5500→¥4990
ドニゼッティ:コレクション
 ドニゼッティ:「アンナ・ボレーナ」
  ディミトラ・テオドッシュウ(S アンナ・ボレーナ) ソーニャ・ガナッシ(Ms ジョヴァンナ・セイモール)
  ファビオ・サルトーリ(T ペルシ) アンドレア・パピ(Bs エンリーコ)ほか
   ティツィアーノ・セヴェリーニ(指)ポメリッジョ・ムジカーリ管弦楽団

 ドニゼッティ:「パリ伯爵ウーゴ」
  中島康晴(T ウーゴ) ドイナ・ディミートリゥ(S ビアンカ)
  カルメン・ジャンナッタージョ(S アデーリア) デジャン・ヴァチュコフ(Bs フォルコ)ほか
   アントニーノ・フォリアーニ(指)ミラノ・スカラ座アッカデーミア管弦楽団,合唱団
    録音:2003 年10 月、ベルガモ

 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」
  アルフレード・クラウス(T フェルナンド) レナート・ブルゾン(Br アルフォンソ)
  チェーザレ・シエピ(Bs バルダッサーレ) ヴィオリカ・コルテズ(Ms レオノーラ)ほか
   フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)ジェノヴァ市立歌劇場管弦楽団,合唱団
    録音:1976 年
DDD

CDS 370、CDS 449、CDS 480 で発売されているもの。来日公演でも名唱を聞かせて大きな話題のとなったテオドッシュウ主演の「アンナ・ボレーナ」、日本が誇るテノール、中島康晴が主役を張った「ウーゴ」、そしてクラウス、ブルゾン、シエピという大御所が揃った「ファヴォリータ」と、贅沢な内容です。
しかも7CD で2CD 価格というありえないお買い得!
CDS 680
(3CD → 1CD 価格)
\2200
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲集
 第5番 ハ長調、第6番 ホ長調、第7番 変ロ長調、
 第9番 イ長調、第13番 イ長調、第15番 変ロ長調、
 第16番 変ホ短調、第17番 ニ短調、第23番 ト長調
フランコ・メッゼーナ(Vn,指)
シンフォニア・ペルジーナ
DDD

CDS 103、CDS 238、CDS 243 で発売されているもの。フランコ・メッゼーナの偉業、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全集(CDS 498)から3 枚をチョイス。
CDS 676
\2200
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
 ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63
 2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
パヴェル・ベルマン(Vn)
アンドレイ・ボレイコ(指)
スイス・イタリア語放送管弦楽団
アンナ・ティフ(Vn)
パヴェル・ベルマンの弾くプロコフィエフ!

録音:2010 年10 月,ルガーノ/DDD、62'23

プロコフィエフが書いた2 曲のヴァイオリン協奏曲と、2 つのヴァイオリンのためのソナタを収録。パヴェル・ベルマンは、偉大なピアニスト、ラザール・ベルマンの息子。1987 年、17 歳でパガニーニ・ヴァイオリン・コンクールで第2 位を受賞していますので、親の七光りなんかじゃありません。現在はマドリッドに在住、ヴァイオリニストだけでなく指揮者としても活躍しています。ここでは、ロシア人の血と、西欧での活躍という二面が、プロコフィエフと共通するものがあり、見事な演奏となっています。
CDS 645
(2CD→1CD価格)
\2200
ヘンデル:「アチ、ガラテアとポリフェーモ」 サラ・ミンガルド(Ms ガラテア)
ルース・ロジク(S アチ)
アントーニオ・アベーテ(Bs ポリフェーモ)
アントーニオ・フローリオ(指)
カッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ
フローリオ率いるカッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニのヘンデル、CD でお求め安くなりました

収録:2009 年6 月16-19 日,トリノ、カリニャーノ劇場(ライヴ)/92'05

先にDYNDVD 33645 で発売されたヘンデル「アチ、ガラテアとポリフェーモ」がCD になりました。この作品は、若き日のヘンデルがイタリアに滞在していた1708 年にナポリで初演された作品。結婚祝賀用の作品で、劇的カンタータとも、セレナータとも分類されますが、実質は室内オペラです。この2009 年のライヴ録音では、ガラテアに古楽のベテラン、サラ・ミンガルド、アチには若手のルース・ロジク、そしてポリフェーモには、もはや古楽バス大御所と言ってよいアントーニオ・アベーテと、見事な配役が当たっています。かつてOPUS111 でのナポリのバロック音楽シリーズで名を馳せたフローリオ率いるカッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニが、若き日のヘンデルの傑作を素晴らしく演奏してくれています。2CD で1CD 価格とたいへんお買い求めやすくなっています。

〜デリーツィエ・ムジカーリ〜

DM 8016
\900
グリーグ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.8
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.13
 ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Op.45
ナタリア・ロメイコ(Vn)
オリガ・シトコヴェツキ(P)
録音:2001 年2 月,ジェノヴァ/DDD、61'47

グリーグの3 曲のヴァイオリン・ソナタを収録。
ナタリア・ロメイコは、ロシアのノボシビルスク生まれ。2000 年、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。この録音はその直後に行われたもの。
実に瑞々しい演奏で、発売当時、日本も含めた各国で評判になりました。
DM 8017
\900
リスト:
 B.A.C.H.の主題による幻想曲とフーガ S.529(第2版)
 「シューベルトの万霊節のための連祷」編曲 S.562
 バッハ「泣き、嘆き、不安になり、おののき」およびミサ曲 ロ短調の
 クルチフィクスの通奏低音による変奏曲 S.180
 子守歌 S.174(第2 版)
 ベッリーニの「清教徒」の回想 S.390
グレゴリオ・ナルディ(P)
リストの珍しい作品ばかり集めました

録音:1988 年10 月,ジェノヴァ/DDD、67'43

旧CDS 058。2011 年はリスト生誕200 周年。たくさんのCD が発売されるでしょうが、この1988 年の録音も負けていません。ここに収録された曲はリストのなかでは比較的珍しい作品。他に録音があるものが大半ですが、有名曲なしでこれらの作品だけがまとめられたCD は珍しいでしょう。知名度はなくても、そこはリストの作品、いずれも傑作です。
グレゴリオ・ナルディは、1964 年、フィレンツェ生まれのピアニスト。このリスト集は発売されるや英国の音楽雑誌の批評家から絶賛され、好評を博した名盤です。
DM 8019
\900
ロッラ:
 ヴァイオリンとヴィオラのための3つの二重奏曲Op.15
 第1番 変ホ長調、第2番 変イ長調、第3番 ハ長調
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Va)
巨匠アッカルドの弾くロッラの二重奏曲集

録音:1972 年2 月/DDD、58'14

旧CDS 252。アレッサンドロ・ロッラ(1757 − 1841) は、19 世紀前半にイタリアで活躍したヴァイオリニスト。18 世紀末には既に高い名声を誇っており、若き日のパガニーニが彼に教えを乞いに訪問したのは有名な話。また20 年以上スカラ座管弦楽団のコンサートマスターを務め、この劇場の水準アップに貢献しました。作曲家としても数々のヴァイオリン曲を残しており、今日でもわりとよく演奏されます。このCD には、ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集 Op.15 を、巨匠サルヴァトーレ・アッカルドという大物が弾いています。ヴィオラは、リミニ生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者、ルイージ・アルベルト・ビアンキ。彼はこの録音の後、DYNAMIC 社の録音に多数登場することになります。
DM 8018
\900
バッジーニ:ヴァイオリンとピアノのための作品集第1巻
 ヴァイオリン・ソナタ Op.55 ホ短調、
 二つのノヴェレット Op.54、3つの小品 Op.53、
 3つの小品 Op.46、気掛かり
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
アルド・オルヴィエート(P)
録音:1999 年4 月,ジェノヴァ/DDD、68'10

旧CDS 258。アントニオ・バッジーニ(1818 − 1897)は19 世紀半ばから後半にかけて活躍したイタリアのヴァイオリニスト。バッジーニは1840年代前半にドイツに滞在して、シューマンやメンデルスゾーンと交流があり、単なるイタリア人作曲家という以上の国際的な力量を持っていました。このCD にはバッジーニのヴァイオリンとピアノのための作品が集められています。1867 年出版のヴァイオリン・ソナタには、ドイツ・ロマン派の影響が見られ、興味深いものです。
ルイージ・アルベルト・ビアンキは、リミニ生まれのベテランのヴァイオリニスト。

ELOQUENTIA

EL 1021
(2CD)
\3200
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) ルイジ・ピオヴァーノ
 (チェロ/使用楽器:
  マッテオ・ゴフリラー(1720頃)、
  6番のみ5弦ウィリアム・フォスターIII(1795年))
実に自然、ピオヴァーノのバッハ

録音:2008 年8 月 音声による解説(ブックレット朗読/ドイツ語・フランス語)トラックも含まれています。

日本にもしばしば来日しているチェリスト、ピオヴァーノによるバッハ無伴奏の全曲。第1 番のプレリュードはどこまでもさわやか、5 番のプレリュードも、ハ短調という調性の荘重さはまといつつも、豊かな音色につつみこまれるようです。どの曲も音楽の運びが実に自然で、聴いていると身体の中を爽やかな風が吹き抜けていくよう。第6 番では5 弦のウィリアム・フォスターⅢを用いており、音色の違いもたのしめます。

【ピオヴァーノ来日予定】
 ・10 月4 日(火)読売日本交響楽団/第542 回サントリーホール名曲シリーズ
  ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(下野竜也指揮)
 ・10 月22 日(土)群馬交響楽団/476回定期演奏会
  チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲(デスピノーサ指揮)
EL 1125
\2500
J.S.バッハ:
 フーガの技法 (ヴィオラ・ダ・ガンバ四重奏による)
SIT FAST(ヴィオール・コンソート)
酒井淳、
イサベル・サン=イヴ、
トマ・ドゥ・ピエルフ、ジョス・チートハム
ヴィオラ・ダ・ガンバの魅惑の音色、ガンバ四重奏による、フーガの技法

ヴィオラ・ダ・ガンバ特有の、肌にぴたりと吸いつくような音色で聴く、フーガの技法。ヴィオラ・ダ・ガンバによるフーガの技法といえば、フレットワークの名盤がありますが、あちらは6 重奏。こちらの盤は4 重奏によるフーガの技法です。冒頭の主題提示から、ヴィオラ・ダ・ガンバのなめらかで吸いつくような音色が鮮烈に耳に響きます。バッハが腕によりをかけて書いたフーガの緻密建築作品を、4 人の奏者がしっとりと見事に空間に描いていきます。
SIT FAST のFAST は、スピードとは何の関係もない言葉。「しっかりと座りなさい」、ひいては「油断するな」、「心してかかれ」、といったような意味のアンサンブルです。メンバーの酒井はルセ率いるレ・タラン・リリクでも研鑽を積んだ75 年生まれの奏者。チートハムはラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも来日、PARADIZO レーベルからリリースもある実力派。個性豊かなメンバーによる魅惑の音色のアンサンブルをたっぷりと味わいながら聴きたい1枚です。
EL 1127
\2500
カルミナ・ブラーナ
 (中世版〜ルネ・クレマンシック校訂の現代譜に基づく)
エマニュエル・ボナルド(指)
アンサンブル・オブシディエンヌ
カルミナ・ブラーナ、中世のオリジナル版

録音:2010 年8 月

カルミナ・ブラーナといえばオルフですが、オルフはこの中世に生まれたカルミナ・ブラーナ(中世の吟遊詩人らによって書かれた詩の集大成、節をつけてうたわれ、通常楽器伴奏も伴う)に衝撃を受けて作品を書きました。中世の詩人たちによって書かれた詩には、ワインのこと、恋のこと、ちょっぴりの宗教性を感じさせるもの、ちょっぴりいやらしい性的なものなど実に様々な内容のものが含まれます。ジョングルール(吟遊詩人)の集まりであると名乗るこのアンサンブル・オブシディエンヌは、カルミナ・ブラーナのエッセンスともいえる名曲をセレクト、伴奏の楽器も当時の楽器にちかいものを採用、男声女声の設定も作品の内容や雰囲気にあわせて為されています。実に様々な内容の歌たちを、鮮やかによみがえらせて聴かせます。
EL 1024
(2CD)
\3200→¥2890
サン=サーンス:チェロのための作品全集
 [CD1]
  (1)チェロ協奏曲第1番 op.33 イ短調*
  (2)チェロ協奏曲第2番 op.119 ニ短調
  (3)チェロ・ソナタ第2番 op.123 ヘ長調
 [CD2]
  「白鳥」(1挺のチェロと2 台ピアノ版)*、
  チェロ・ソナタ第1 番ハ短調Op.32、
  チェロとピアノのための組曲Op.16、
  ロマンス ヘ長調Op.36、ロマンス ニ長調Op.51、
  アレグロ・アッパシオナートOp.43、
  サッフォー風の歌Op.91、
  ガヴォット(遺作)(ピアノ伴奏版世界初録音)
ルイジ・ピオヴァーノ(チェロ)
ピエロ・ベッルーギ( 指揮)
テアトロ・マッルチーノ管弦楽団
ルイジ・ピオヴァーノによるサン=サーンスのチェロ全作品!いぶし銀の音色と超絶技巧が光る

使用楽器:[CD1] (1)(2)マッテオ・ゴフリラー(1730 頃)、(3)アレッサンドロ・ガリアーノ(1710 頃) / [CD2] アルトゥーロ・フラカッシ(1935 年)
ピアノ:ナッツァレーノ・カルージ([CD1] /ヤマハ)、ルイザ・プレイエル([CD2] /使用楽器:1883 年製スタインウェイ・コンサート・グランド・Dモデル(ローズウッド材)、1999 年復元/「白鳥」はセカンド・ピアノ・パートを多重録音)
* はライヴ録音

いぶし銀のような音色を奏でる現代の名手、ピオヴァーノによるサン=サーンスのチェロ作品全集(CD2 は以前EL.0401 として単独で発売)。協奏曲第2 番の超絶技巧から、ピアノとの親密な室内楽まで、チェロの魅力を堪能できます。
ピオヴァーノは、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席ソロ奏者。来日も何度かしており、2011 年10 月には読売日本交響楽団や群馬交響楽団との共演が予定されています。

ENZO RECORDINGS

HFJCD 1001
(2CD)
\5200
ヘンデル:「エイシスとガラテア」HWV 49a 三澤寿喜(指)キャノンズ・コンサート室内O
廣海史帆(コンサートミストレス)
三宮正満(Ob,Rec) 
通奏低音:武澤秀平(Vc)
平野智美(Cemb)
キャノンズ・コンサート室内Cho.
エイシス:辻裕久(Tn)
ガラテア:広瀬奈緒(Sp)
ポリフィーマス:牧野正人(Bs)
デイモン:前田ヒロミツ(Tn)
ソロ 千石史子(Sp) 福島康晴(Tn)
流麗にして劇的、モーツァルトをも魅了した珠玉の傑作,ヘンデル・オラトリオの原点がここに!!第8回ヘンデル・フェスティバル・ジャパン《エイシスとガラテア》HWV 49a

2011 年1 月13 日 浜離宮朝日ホールにて24Bit/96KHz ライヴ収録/92’59、解説・歌詞対訳付きブックレット16 ページ

日本のヘンデル研究の第一人者として、楽譜の監修、評伝執筆などを手がけ、「レコード芸術」誌上でも健筆を振るう三澤寿喜氏のライフワーク。
シリーズ開始から8 年、満を持してのライヴCD 化。
《エイシスとガラテア》は英語オラトリオの原点とも言うべき作品である。壮年期らしい名曲の数々からは、恋人たちの愛が歌われる前半から悲劇的な後半への鮮やかな変化、簡潔・流麗ながらも親しみ易いアリアと立体的・重層的な合唱との対比をはじめとする効果的な合唱用法など、後年の英語オラトリオの特徴を、そして円熟期に数々の傑作オラトリオを生み出していく大作曲家の片鱗を確かに聴き取ることができる。(河村泰子)

EVIL PENGUIN RECORDS

EPRC 010
\2400
ハーバート・ハウエルズ:フル・ムーン
ヘンリー・パーセル:FROM LOSY BOW’RS
トーマス・キャンピオン:THE CYPRESS CURTAIN OF THE NIGHT
カプスベルガー:第1トッカータ
フェフリー・ブルゴン:
 この月の美/通りで泣いている娘よ/オルフェウス/ララバイ/
 Xに/夜通しの愛撫
ダウランド:
 プレリューディウム/暗闇で考えらせて/天文学者のなんと哀れなことか
ロリー・ボイル:二つの愛の抒情詩
パーセル:I’ll sail upon the dog star
R.シューマン:月夜
W.A.モーツァルト:ラウラに寄せる夕べの想い
ローレンス・ザゾ(カウンターテナー)
野入志津子(リュート)
魅惑のカウンターテナー、ローレンス・ザゾ・ソロ・アルバム!野入志津子のリュート・ソロも魅力

ヤーコプスのオペラなどでも活躍目覚ましいカウンターテナー、ローレンス・ザゾのソロ・アルバム。ザゾは、声楽には特に厳しいルネ・ヤーコプスから、「同世代でもっとも多才なカウンターテナー」と認められた実力の持ち主。ここでは、リュートと声のみによる演奏で、繊細な表情を聴かせます。ダウランド、パーセルのほか彼らの同世代による、狂気、そして真夜中をテーマとした作品をあつめており、人の心の光と闇を静かに照らす月夜のような、静謐でどこか妖しげな世界を展開しています。リュートを務めるのは、古楽アンサンブル、レ・プレジール・ドゥ・パルナッスのメンバーでもある野入志津子。野入もまたヤーコプス指揮のオペラでの経験も豊富の名人。二人が展開する月夜の世界にじっくりと耳を傾けたい1 枚です。

GLOR

GC 10391
\2500→¥2290
ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(第3稿)
 第1楽章 遅めに、神秘的に(22:11)
 第2楽章 アダージョ、動きをもって、クワジ・アンダンテ (16:08)
 第3楽章 かなり急速に (07:08)
 第4楽章 アレグロ(11:55)
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団
 (南西ドイツ放送交響楽団)
カンブルランによるブルックナー最新盤、繊細な響きに息を呑む瞬間に満ちた秀演

録音:2010 年11 月9 日/57’24

GLOR より続々リリースされるカンブルランのブルックナー、最新の第3 番の登場。管と弦の絶妙なバランス、そして美しい響きが終始徹底して探求されています。第2 楽章のアダージョの豊麗な和声は圧倒的。途中で現れる「ワルキューレ」の眠りの動機も意味深長に響きます。第3 楽章では絶妙なテンポ設定で盛り上げます。雄大な作品ながら、カンブルランがオーケストラから引き出す繊細な響きに息を呑む瞬間に満ちた秀演です。
GC 10371
\2500→¥2290
シューマン:
 (1)序曲、スケルツォとフィナーレ op.52
 (2)夜の歌op.108
 (3)交響曲第1番「春」 変ロ長調
ハンス・ツェンダー(指揮)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団
 (南西ドイツ放送交響楽団)
シュトゥットガルトSWR ヴォーカルアンサンブル(2)
ツェンダーによる細やかな彫琢、シューマン作品集

(1)録音:2001 年2 月1 日、フライブルク/コンツェルトハウス、(2)録音:2006 年4 月7 日、ドルトムント/コンツェルトハウス、(3)録音:2007 年1 月12 日フライブルク/コンツェルトハウス/60’15

細やかな仕事ぶりが光る彫琢の匠、ツェンダーによるシューマン。「序曲、スケルツォとフィナーレ」と交響曲第1 番は1841 年「交響曲の年」の作。
両曲ともツェンダーの曲運び、山谷緩急のつけかたの巧さが実に光ります。シューマンの交響曲第1番の冒頭のファンファーレの完璧なバランス采配に圧倒。第2 楽章での終楽章のピチピチとした細やかかつ軽やかなフレーズ運びの巧さは天国的です。「夜の歌」は他の2 曲よりも少し後、1849 年の作品。
ロマン派にとって重要なテーマであった「夜」のヴェールの世界が、情景豊かに歌われます。ツェンダーの名匠ぶりが際立つ、非常に魅力的なシューマン作品集となっております。
GC 10361
\2500→¥2290
レーガー:
 (1)ロマンティック組曲op.125
 (2)ベックリンによる4つの音詩
 (3)舞踊組曲 op.130
ハンス・ツェンダー(指揮)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団
(南西ドイツ放送交響楽団)
Regerian(レーガリアン)と自ら認めるツェンダーによる渾身のレーガー作品集

(1)録音:2000 年6 月20-21日、(2)録音:2001 年10 月30-31日、(3)録音:2006 年4 月4-5日/74’37

ツェンダーの繊細な音響の彫刻家職人の精神がふんだんに発揮されたプログラム。自身「レーガリアン」と認めるレーガーを愛してやまないツェンダーだけに気合いが違います。ロマンティック組曲は、レーガーがマイニンゲンの宮廷楽長に任命されてから2 作目の作品。「多声的にしか物事を考えられない」と自身も語っていたといいますが、難解な対位法に傾くのではなく、ひとつひとつの声部が美しい色の糸のような線性をもち、細密画のように繊細に紡ぎ上げられた見事なタペストリーが完成しています。名匠ツェンダーがどのようにこのタペストリーを見せてくれるか、いやでも期待が高まるというもの。ベックリンの絵画に着想をえた「ベックリンによる4 つの音詩」は、ベックリンが描いた4 つの絵画に着想をえたもの。1 曲目「ヴァイオリンを弾く隠者」では、隠者がヴァイオリンを弾くのを天使がそっと聴いている様子を、コンサートマスターによる長いヴァイオリン・ソロが神秘的な世界で表現しています。2 曲目の「波の戯れ」では、水にまつわる女神たちが戯れる様が音でもスケルツォ楽章として描かれます。3 曲目の「死の島」では、葬送行進曲を思わせる打楽器が印象的。4 曲目の「バッカナール」では、自身も暴飲暴食の傾向があったレーガー自身その絵画の世界にすんなり入り込めているようで、嵐のような世界が展開されます。舞踊組曲も、様々な性格の楽章がならび、激しいリズムなど、アンサンブル的な面でも高度な技術が要求されます。点と線の魔術師作曲家レーガーによる絵画の世界を、ツェンダーがどのように再現するか、聴きものです。

HAENSSLER

93 191
\2400→¥2190
エルガー:
 (1)序曲「南国にて」Op.50
 (2)序奏とアレグロOp.47
 (3)エニグマ変奏曲Op.36
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
サー・ロジャー・ノリントン(指揮)
胸に迫るニムロッド。“ピュア・トーン”の威力が最高の効果、エニグマ変奏曲ほかノリントンのエルガー作品集

(1)録音:2010 年9月30 日 & 10月1 日シュトゥットガルト、リーダーハレ(デジタル)(22’40”) (2)録音:2010 年10 月4 日 & 10月5 日SWR フンクシュトゥーディオ(デジタル)(15’50”) (3)録音:2007 年12 月13 日 & 12月14 日シュトゥットガルト、リーダーハレ(デジタル)(31’46”)/ステレオ、70’16”

ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送響を指揮して、「エニグマ変奏曲」ほかエルガーの作品を演奏したアルバムが登場します。
♪手兵シュトゥットガルト放送響と作り上げてきた革命的なサウンド♪
“ピュア・トーン” という看板を掲げ、1998 年の首席指揮者就任以来、シュトゥットガルト放送響とともに、ベートーヴェン、モーツァルト、ハイドン、ブラームス、そしてマーラーなど、それまでとはまったくあらたな作品の魅力を引き出して、コンサート、レコーディングの両面で幾多の旋風を巻き起こしてきたノリントン。
2011 年をもってノリントンは同ポストを退くことがすでに決まっていますが、お互いの間で培われた得難い結びつきは今後も継続し、先ごろ行われたインタビューでも、ノリントン自身は「年に2 〜 3 週間のペースで、シュトゥットガルト放送響を客演指揮することになっています」と語っていました。
♪哀切こもる表情が胸に迫るニムロッド。長年の成果が活かされた魅力的なプログラム♪
あらたにリリースされるエルガーのアルバムは、「序奏とアレグロ」と序曲「南国にて」がともに2010 年秋の最新録音で、「エニグマ変奏曲」が作曲者生誕150 周年を迎えた2007 年に収録されたものです。
弦楽四重奏とオーケストラとの協奏曲といった趣の「序奏とアレグロ」や、「エニグマ変奏曲」の有名な「ニムロッド」も、ヴァイオリン両翼型配置の利点である、立体的で見通しの良いサウンドや、“ピュア・トーン” のあたたかい響きが織りなす演奏内容におおいに期待が高まるところです。
♪ノリントンが強く感情移入するエルガーの作品♪
1934 年にイギリス・オクスフォードに生まれたノリントンにとって、イギリス音楽、とくにエルガーは重要で、過去に「自分の心情にもっとも近い作曲家」であると述べていたほどです。ノリントンのエルガーといえば、シュトゥットガルト放送響とともに、1999 年に「交響曲第1 番」(93000) を、2001 年に「弦楽のためのセレナード」(93043) をいずれもライヴで録音して高評価を得ていますが、ノリントンの情熱に反してあまりレコーディングに恵まれているとはいえなかったので、このたびのアルバムの登場はおおいに歓迎されるものとおもわれます。
98 626
\2300→¥2090
ハイドン:
 交響曲第53番ニ長調Hob.I-53「帝国」 (27’08”)
 交響曲第54番ト長調Hob.I-54  (31’02”)
 交響曲第53番ニ長調Hob.I-53 「帝国」より
  フィナーレ。プレスト[異版] (4’00”)
ハイデルベルク交響楽団
トーマス・ファイ(指揮)

ファイ&ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第15集「帝国」& 第54番

収録時期:2010 年1 月18-21 日
収録場所:ハイデルベルク=ドッセンハイム、マルティン・ルター・ハウス(デジタル・セッション)
DDD、ステレオ、62’10”

ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第15集。
「帝国」というニックネームを持つ第53番は成立が複雑なことで知られ、フィナーレにも異版が存在することでも有名。じっさい、このアルバムでもカプリッチョ・モデラートのほかに、プレストの異版を別トラックで収録しています。
ティンパニがド派手に活躍する第1楽章、第3楽章そしてフィナーレ。対して、どこか第94番「驚愕」を思わせ、ユーモラスな変奏曲スタイルのアンダンテとのコントラストも鮮やかです。
ファイの旺盛な表現意欲は、その時々にハイドンによって刻印された各ナンバーの個性を浮き彫りにしようという真摯で明確な目的意識に根ざしたものですが、ショッキングな内容が毎度“やりすぎでは?”との声があるのも事実。そのいっぽうで、ある意味、ファイの覚悟にも似た思いきりのよさが、音楽に無類の爽快感を生み出しているのは確かなようで、ファイの演奏を通してハイドンの魅力に開眼された方も少なくないようにおもわれます。
ほかに、編成上、フルートとトランペットがあらたに追加されたことがポイントの第54番を収録。いっそう響きに拡がりが出て華やいだ感じがするところも、メリハリの効いたこうした演奏だからこそよくわかります。
93 270
\2400
シューマン:
 レクィエム 変ニ長調Op.148 (1852)
 王の息子Op.116 (1851)*
 夜の歌Op.108 (1849)
* シビッラ・ルーベンス(S)、
 インゲボルク・ダンツ(A)、
 クリストフ・プレガルディエン(T)、
 アドルフ・ザイデル(Br)、
 ヨルック・フェリックス・シュペール(Bs)
ザールブリュッケン室内合唱団
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
ゲオルク・グリュン(指揮)
プレガルディエンら豪華キャストによる「王の息子」ほかシューマンの合唱作品を最新録音で!

録音:2010 年6 月5 日トリーア、聖マクシミン旧大修道院聖堂(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、72’20”

シューマン生誕200 年のアニヴァーサリーにあたる2010 年に、合唱音楽のエキスパートとして著名なゲオルク・グリュンが1990 年に自ら設立した手兵ザールブリュッケン室内合唱団を率いておこなったレコーディングは、作曲家晩年の3 作品を収録した注目の内容です。
「レクィエム」は、作品番号147 の「ミサ曲」の対の片方の作品として書かれたもので、楽譜に書き留められた美しい音楽は、一般的な「レクィエム」がイメージさせる厳めしい内容とは違い、重さや暗さの控えめな、穏やかに死を受け容れるような独特の雰囲気を味わえます。
ほかにも、ドイツのロマン派詩人ウーラントのバラードに付曲した意欲作「王の息子」、シューマン多作期1849 年の重要作で、わずか数日で一気に仕上げられた「夜の歌」が収録されています。いずれも滅多に演奏されませんが、プレガルディエンにルーベンス、ダンツら、名の知られた歌手を擁した「王の息子」はもちろん、すぐれた演奏によるあたらしい録音の登場は歓迎されるものとおもわれます。
93.712
\2400→¥2190
リヒテル1994 年シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
 (1)グリーグ:叙情小品集〜感謝/スケルツォ/小妖精/森の静けさ
 (2)フランク:前奏曲、コラールとフーガ
 (3)ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
 (4)同:鏡
スヴャトスラフ・リヒテル (Pf)
まさに神業。超クリア録音によるリヒテル最晩年の至芸。

[1994 年5 月15 日/シュヴェッツィンゲン城。ロココ劇場(ライヴ)]/DDD、77’34”

リヒテルの初出音源登場。晩年の彼が得意としていたグリーグも絶品ですが、古くから定評のあるフランクの「前奏曲、コラールとフーガ」とラヴェルの「鏡」全曲。淡々としながらも聴き手の注意を集中させてしまう神業はリヒテルならでは。悠然たるテンポで、巨大な建造物を前にしたような圧倒感に満ちています。音質もクリアで、タッチの美しさも際立っています。
93.710
\2400→¥2190
ワイセンベルク1972 年シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
 ショパン:
  (1)幻想ポロネーズ Op.61
  (2)ピアノソナタ第3番ロ短調 Op.58
  (3)ノクターン嬰ハ短調(遺作)
  (4)同ヘ長調 Op.15の2
  (5)同ロ長調 Op.9の3
  (6)同ハ短調 Op.48の1
  (7)同変ニ長調 Op.27の2
  (8)バラード第4番ヘ短調 Op.52
アレクシス・ワイセンベルク (Pf)
ワイセンベルク絶頂期の陶酔的ショパン

[1972 年5 月19 日(ライヴ)]/DDD、67’05”

超絶的なテクニックと陶酔的な演奏で人気のあったワイセンベルク。最近あまりウワサを聞きませんが、久々の新譜リリース。とは言っても最新録音ではなく、大活躍していた1972 年のコンサート・ライヴ。得意のショパンを集め、クリスタルのように澄んだ美音とはかないまでに陶酔的な演奏が魅力。近頃こういう演奏をする人がいなくなったので貴重です。
93.272
(3CD)
\3700→¥3390
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
 (1)チェロソナタ第1番ヘ長調 Op.5の1
 (2)同第2番ト短調 Op.5の2
 (3)同第3番イ長調 Op.69
 (4)同第4番ハ長調 Op.102の1
 (5)同第5番ニ長調 Op.102の2
 (6)ホルンソナタヘ長調 Op.17(ベートーヴェン自身によるチェロ版)
 (7)二重奏曲変ホ長調 Op.64
 (8)ヘンデルの「マカベウスのユダ」による12 の変奏曲 WoO.45
 (9)モーツァルトの「魔笛」による12 の変奏曲 WoO.66
 (10)モーツァルトの「魔笛」による7 の変奏曲 WoO.46
ダヴィド・ゲリンガス (Vc)
イアン・ファウンテン (Pf)
もはや巨匠。ゲリンガス入魂の名演

[2008 年11 月、2009 年3 月、2010 年2 月/ SWR シュトゥットガルト放送室内楽スタジオ]/DDD、64’27”、59’18”、72’46”

リトアニア出身の巨匠ゲリンガスによるベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集。同じファウンテンとの共演でEXTONレーベルから同一曲がリリースされていますが、全く別録音。3枚組ですべてが揃う嬉しいセットとなっています。ゲリンガスは誠実で丁寧なだけでなく、深みと苦みも込めていてオトナの風格に満ちています。もちろんテクニックの冴えも安心。定番として持っていたいセットです。
98.627
(3CD)
特別価格\3300
リスト:巡礼の年
 (1)第1年「スイス」(全9曲)
 (2)第2年「イタリア」(全7曲)
 (3)第2年の追加「ヴェネツィアとナポリ」(全3曲)
 (4)第3年(全7曲)
ユリアン・ゴルス (Pf)
ブルガリアの新鋭によるフレッシュなリスト

[2009 年2 月、2010 年4 月、5 月/ MDR スタジオ(ライプツィヒ)]/DDD、3h 06’39”

1978 年ブルガリア生まれのユリアン・ゴルス。2003 年の第4回フランツ・リスト国際コンクールで1位なしの2位入賞した逸材。リストを得意とする大柄なヴィルトゥオーゾです。リストが若き日から老年までかけて作り続けた「巡礼の年」は、彼の内面的な成長とモテ男だった女性遍歴をたどれる傑作で、技術的にも内容的にも一筋縄にはいかぬ難曲。ゴルスの大きな音楽作りが魅力です。
93 276
\2400
「ヨハネス・モーザー / 20世紀のチェロ協奏曲集」
 ・マルチヌー:チェロ協奏曲第1 番H.196 (1955)
 ・ヒンデミット:チェロ協奏曲 (1940)
 ・オネゲル:チェロ協奏曲 (1929)
ヨハネス・モーザー(Vc)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー
クリストフ・ポッペン(指揮)
若手実力派モーザーが挑む意欲的なプログラム、真新しい感性が光る20 世紀のチェロ協奏曲集

録音:2010 年6 月8 日-12 日カイザースラウテルン、SWR スタジオ(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、63’15”

ドイツの俊英チェリスト、モーザーによる最新アルバムは、20 世紀のチェロ協奏曲を集めた意欲的なプログラムで、マルチヌー、ヒンデミットそしてオネゲルを取り上げています。
西洋音楽を取り巻く環境が激変した20 世紀に、シェーンベルク、ストラヴィンスキーやバルトークがあらたな方向性を模索していたいっぽうで、ここでの3 人に共通するのは調性音楽に留まりながらも、きわめて個性的な作品を生み出している点。
ジャズ調のシンコペーションも特徴的なマルチヌーの第1 番は、4 曲あるマルチヌーのチェロ協奏曲のなかでも、1930 年の第1稿、1939 年の第2 稿がそれぞれ名手フルニエに献呈され、1955 年の決定稿までに3 度手が加えられた力作。マルチヌーはキャリアを通してずっと、ネオ・バロック・スタイルからジャズに至る多くのさまざまな手法を実験してきましたが、この愉快な協奏曲ではそのどちらもが聞こえるというのが、作曲家マルチヌーの有様をそのまま反映しているといえます。
ヒンデミットの3 番目にして最後のチェロ協奏曲は、錯綜とした対位法で書かれていることに加えて、この楽器の気質にうまく合わせて、オケと渡り合うひとりの英雄として、協奏曲におけるソリストのコンセプトを復活させているのも聴きどころとなっています。
それにひきかえ、オネゲルの単一楽章によるチェロ協奏曲は、親しみやすく、詩的で洗練され、同時にラヴェルとガーシュウィンの影響を受けたフランス風のジャズをはっきりと感じさせる作品です。
1979 年生まれのモーザーは若い世代ということもあり、たしかな技巧で努めて客観的に作品を見つめるスタンスが印象的。ポッペン率いるオケも色彩豊かな音色で強力にバックアップ、注文の多いスコアの本質を完璧に捉えることに成功しています。
93 269
\2400→¥2190
マーラー:「大地の歌」
 (I.大地の哀愁を歌う酒の歌 / II.秋に寂しきもの /
  III.青春について / IV.美について /
  V.春に酔えるもの / VI.告別)
コルネリア・カリッシュ(Ms)[II・IV・VI]
ジークフリート・イェルザレム(T)[I・III・V]
バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
2011年のアニヴァーサリー・イヤーに待望のリリースが実現、ギーレンによるマーラーの「大地の歌」

録音:[I・III・V]1992 年11 月バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ( デジタル)、[II・IV・VI]2002 年11 月フライブルク・コンツェルトハウス( デジタル)/ステレオ、63’31”

マーラー歿後100 周年記念の2011 年に、ミヒャエル・ギーレン指揮SWR 響による「大地の歌」が登場します。
♪大地の歌♪
ハンス・ベートゲの編訳した中国詩集「シナの笛」を、友人テオバルト・ポッラクに紹介されたことがきっかけで生まれた「大地の歌」は、この詩集の背景にあるこの世のものとも思われない美しさに強く魅かれたマーラーが、かねて抱いていた厭世思想や死生観といった独自の世界観を共鳴、投影させ、自由な想像力を羽ばたかせて書き上げた作品。
歌曲集「子供の不思議な角笛」と、第2、第3、第4 交響曲との素材の引用関係などでも知られるように、もともと歌曲と交響曲との密接なつながりを指摘されるマーラーですが、「大地の歌」というタイトルが如実に示す通り、この作品はまぎれもなくリートと交響曲との本質的な同化体ともいうべき内容となっています。
また、全曲が6 つの楽章からなり、それぞれテノールとコントラルト( もしくはバリトン) 独唱によって交互に歌われるという構成もユニークなつくりといえるでしょう。
♪録音の時期♪
すでにギーレンはSWR 響とともに、1988 年から2003 年までにおこなわれた演奏をまとめて、第1 番から第9 番および第10 番のアダージョを含む、マーラーの交響曲全集を完成させており、その後、2005 年に収録された第10 番のクック全曲版もリリースしています。
このたび登場する「大地の歌」は、イェルザレムの歌う奇数楽章については第7 番収録の前年にあたる1992 年に、また、カリッシュの担当する偶数楽章については全集シリーズ終盤、第1 番と同じ2002 年と、ふたつの時期におこなわれた演奏を合わせた形となっています。収録時期がまたがる「大地の歌」ということでは、かのクレンペラーによるレコーディングも思い起こされるところですが、ギーレンによる一連のシリーズではいずれも各声部のバランスを保持する明晰なアプローチにより、きわめて情報量の多い内容を作品から引き出していたので、「大地の歌」でも同様のすぐれた成果を期待できるものと思われます。
♪ソリストについて♪
ソリストにはマーラーの演奏経験ゆたかなふたりが起用されているのも注目です。
1956 年ドイツ生まれのカリッシュは、ギーレンによるマーラー・シリーズでは、1996 年の第2 番、1997 年の第3 番のレコーディングにも参加しており、さらに1998 年の「亡き子を偲ぶ歌」でも情感ゆたかな歌唱を聴かせていました。
テノールのイェルザレムは1940 年ドイツのオーバーハウゼン生まれ。マーラーをはじめ、シュトラウスやワーグナーの作品を得意とするイェルザレムは、ほかに「大地の歌」を1991 年にバレンボイム指揮のシカゴ響と、1992 年にレヴァイン指揮のベルリン・フィルとも録音しています。
実演では、これまでにもたびたび「大地の歌」を取り上げていることで知られるギーレンですが、こうしてアニヴァーサリーという絶好のタイミングでようやくリリースが叶ったのはなんともうれしい限り。なお、ギーレン&SWR 響の顔合わせでは、2011 年9 月に、クリスティアーネ・イヴェンとハンノ・ミュラー=ブラッハマンとをソリストに迎えた、歌曲集「子供の不思議な角笛」のリリースも予定されているので、こちらにも期待が高まります。

=トラック・タイム=
I.8’19”+II.10’13”+III.3’02”+IV.7’15”+V.4’35”+VI.30’04”=TT.63’31”

HELICON

HEL 029627
(3CD)
\4500→¥4090
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」 ニコラ・ウリヴィエーリ(Bs-Br ドン・ジョヴァンニ)
マウリツィオ・ムラーロ(Bs レポレッロ)
アンナ・サムイル(S ドンナ・アンナ)
マリア・ルイージャ・ボルシ(S ドンナ・エルヴィーラ)
ディミトリ・コルチャク(T ドン・オッターヴィオ)
チェン・ライス(S ゼルリーナ)
シモン・オルフィラ(Bs マゼット)
マルコ・スポッティ(Bs 騎士長)
ズービン・メータ(指)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ニュー・イスラエル・ヴォーカル・アンサンブル
メータと中堅、若手歌手による「ドン・ジョヴァンニ」!!

録音:2009 年1 月27、31、2 月5 日、テルアヴィヴ(ライヴ録音)/DDD、164m

注目の「ドン・ジョヴァンニ」の録音が登場!イスラエル・フィルの終身音楽監督であるズビン・メータが、テルアヴィヴで行った演奏会形式上演のライヴ録音です。何が注目かというと、今大活躍している中堅、新進の歌手を集めているのです。タイトルロールのニコラ・ウリヴィエーリは北イタリア、アルコの生まれのバス=バリトン。ロッシーニを得意としています。明るく朗々と響く美声は、2010 年のトリノ・レージョ劇場来日公演での「ボエーム」でも評判になっていました。レポレッロのマウリツィオ・ムラーロは、この中では一番のベテラン。スイス国境に近いイタリア、コモの生まれ。1990 年代後半からバッソブッフォとして大活躍しており、2004 年のウィーン国立歌劇場来日公演でも、トーマス・ハンプソン、エディタ・グルベローヴァらを相手にレポレッロを歌っています。ドン・オッターヴィオのディミトリ・コルチャクは、1979 年、モスクワ生まれ。まだ30 代始めという若さながら、既に国際的に名声を築いており、ことにロッシーニとモーツァルトで人気を博しています。ゼルリーナのチェン・ライスは、地元イスラエル生まれ。伸びの良い美声と美貌の持ち主で、近年急速に人気が急上昇しています。ドンナ・エルヴィーラのマリア・ルイージャ・ボルシは、まだデビューして十年ほどにもかかわらず、非常に人気の高いイタリアのソプラノ。2010 年代のプリマドンナ間違いなしの逸材です。マゼットのシモン・オルフィラは、1976 年、スペインのマノルカ島生まれ。堂々としたバスの声の持ち主で、あのグルベローヴァが初めてノルマを歌った2003 年の東京での演奏会形式公演でオロヴェーゾを歌っていました。
騎士長のマルコ・スポッティはパルマ出身。若いながらも非常に重厚なバスで、ヴェルディのバス役で活躍しています。ドンナ・アンナのアンナ・サムイルは、ロシアのペルミ生まれ。彼女も2000 年以降に活動を始めた若い歌手で、現在はベルリン国立歌劇場を中心にドイツで活躍しています。最近では稀にオペラ録音の機会があっても、知名度の高いベテラン歌手が優先されるので、こうした中堅から若手の優れた歌手を聞く機会は限られています。その意味でもこのCD は便利です。もちろんメータの指揮が彼らを全面的にバックアップ。メータが指揮する「ドン・ジョヴァンニ」の録音はこれが初めてでしょう。
HEL 029637
(1CD+1DVD-VIDEO
(NTSC))
\2300
ドヴ・セルツァー:イツハク・ラビンの哀歌 シャロン・ロストロフ(ソプラノ)
ハダル・ハレヴィ(Ms)
ヴィンチェンツィオ・ラ・スコーラ(T)
ハヤ・サミール(民謡歌手)
新イスラエル歌劇合唱団
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
イスラエルの偉大な政治家に捧げるレクイエム、世界初演時の演奏

1998 年4 月27 日(世界初演)

イスラエルの重要な政治家、イツハク・ラビンの哀歌。イスラエル国家独立50 周年記念行事のオープニング・コンサートで演奏されたライヴです(映像つき/ NTSC 方式)。この作品は、この後マズアやマゼールらによっても取り上げられました。作曲家ドヴ・セルツァーによる言葉/「イツハク・ラビンの運命と悲劇的な死を扱ったこのレクイエムのテキストと音楽は、平和、そして人々の相互理解への讃歌となり、暴力と戦争への力強い抗議である。フル・オーケストラと声楽(混声合唱、児童合唱、ソリスト)のために書かれた大規模な作品であり。ここでの「哀歌」は、ヘブライの祈りからとられたテキストも含まれているが、世俗的作品であって、宗教的礼拝ではない。他にも、聖書や中世のヘブライ語の詩、さらには今を生きるイスラエルの詩人たちによるテキストも含まれている。12 歳の少女が平和について書いたテキストも含まれている。すべての歌詞はヘブライ語で歌われている。」

HMF

HMU 807527
(SACD HYBRID)
\2600
(1)L. ベリオ(1925-2003):
 A-Ronne(テキスト/エドアルド・サングイネティ)
(2)ジョン・ケージ(1912-1992):
 ストーリー(1940)(テキスト/ゲルトリュード・シュタイン)
(3)ジャクソン・マクロウ(1922-2004):
 非対称の子亀Young Turtle Asymmetries(1967年)
  (テキスト/ジャクソン・マクロウ)
(4)ロジャー・マーシュ(b.1949):
 魂ではなく我々自身の問題だNot A Soul But Ourselves(1977年)
  (テキスト/ジェイムズ・ジョイス)
(5)シェルドン・フランク(1943-2010):
 言ったでしょAs I Was Saying(1980年)
  (テキスト/シェルドン・フランク)
(6)キャシー・バーバリアン(1925-1983):
 Stripsody(1966年)(テキスト:キャシー・バーバリアン)
シアター・オブ・ヴォイセズ
ポール・ヒリヤー(指揮)
様々な言葉に囲まれる世界、楽しい楽しいダダイズム?オーディオ効果も満点のヒリヤー最新盤ベリオ、ケージ、バーバリアンによる作品も

録音:2009 年11 月/ Garnisons Kirken(コペンハーゲン)

お待たせしました!ホーミー調の不思議倍音世界(シュトックハウゼンの「シュティムング」(HMU 807408))で世に衝撃を与えた、ポール・ヒリヤー率いるマルチ合唱集団シアター・オブ・ヴォイセズの注目の新譜の登場です。今回は、ダダやシュールレアリズム風の作品集。ベリオ、そしてその妻(離婚はしましたが)であり、現代音楽を演奏する素晴らしい声楽家でもあったキャシー・バーバリアンの作品をアルバムの両端に据え、言葉(意味の有無にかかわらず)や口から出るノイズのみですべてが進行します。声楽家としても優れたシアター・オブ・ヴォイセズの面々が、冷静に考えると吹き出してしまいそうなこれらの作品を大真面目に語り、刻み、時に歌います。シュールレアリズムやダダイズム好きにはたまらない1枚。オーディオ的にも、通常盤としても大変優れた録音なので大いに楽しめますが、各演者の声が色々な方角から聴こえてくるので、マルチチャンネルで聴くと楽しさ倍増です。
・1トラック目は、ベリオ自身「耳のための劇場」とも呼んだ作品。構造は至って明快、始まり→真ん中→終わり。ヨハネによる福音書の冒頭「はじめに言葉があった」をラテン語・ギリシャ語・ドイツ語で発音したものが断片的に繰り返されながら始まったかと思えば、きれいなハーモニー、そして野良犬が残飯を食べあさっているような音など、刻一刻と変化する音風景に耳が離せません。8 声のコンサート版も残されていますが、ここではオリジナルの5 声版が採用されています。
・2 トラック目のケージの「ストーリー」は、リビング・ルーム・ミュージックの第2 楽章です。打楽器四重奏でも演奏できる作品。「むかしむかし、世界はまるくてな、歩いても歩いても地面が途切れることはなかったんじゃ」というセリフが狂ったように何度も何度も何度も何度も繰り返されます。
・3 トラック目の作者ジャクソン・マクロウは、ケージの「偶然性の音楽」に強い影響を受けた人物。5 人の歌手たちは一人一人が歌詞を読み、一人一人で録音。
それぞれの録音を同時再生したものがここで聴かれる音。
・4 トラック目のNOT A SOUL BUT OURSELVES はジョイスのテキストに基づきます。ジョイスの小説「フェネガンズ・ウェイク」の最終章に登場する人物、プルーラベルの音による肖像画的作品。「ねえねえ、プルーラベルのこと知りたい?言っちゃおうかな、でもあなた聞いたら命はないわよ」といった台詞が延々と早口で繰り返されるなか、美しいハーモニーが背後にこだましています。マーシュは、ジョイスの文学作品を朗読などでオーディオ作品にしていることでも知られます。ジョイスのユリシーズは22 枚組のCD として2004 年に発売されています。
・5 トラック目は、ねえねえ聞いて聞いて、だから言ったでしょ、えっと、だから〜、つまりは、といった日常会話で「つなぎ」のように使われる言葉が文字通り「延々」と繰り返される作品。この作品には音高はあるものの、旋律はありません。意味をなさない様々な言葉の連続は呪文のようにも、ありがたい講話のようにも聞こえてくるから不思議です。またとないトランス状態になれるトラック。
・6 トラックは、現代音楽の歌姫、キャシー・バーバリアンの作品。漫画のような図柄が散在する楽譜を読み解くと、椿姫のアリアが断片的に聴こえてきたかたと思うと、ブラームスの子守歌が聴こえ、直後に声による花火の描写で目が覚めます。
HMG 501813
(2CD)
\2200
J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲(全曲) ソプラノ/
 J.コスロフスキ、M. バッハ、
 M.マウク、S.リュデンアルト
アルト/ E. ポピエン、H.ヴォス
テノール/ H.J.マメル、W.ヨヘンス
バス/
 S.シュレッケンベルガー、
 W.M.フリードリヒ
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン
豊かでやわらかな響きに包まれる至福のとき。耽美の「ロ短調」ユングヘーネル&カントゥス・ケルンの名盤復活

録音:2003 年2 月/110’40

HMC901813(2CD) の再発盤。冒頭の「キリエ」から、ゾクっとするほどなまめかしさ。時にクールな響きにまとめられたロ短調は、まさに「耽美」。
合唱部でもソロでも、器楽パートが対等に対話をしていて、どこか新鮮に響きます。すみずみまで行き届いた表現のきめこまやかさに感服。全体にやわらかみのある優秀録音です。

HUNGAROTON

HCD 32654/5
(2CD)
\4600
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー:音楽カレンダー
 1月に/2月に/3月に/4月に/5月に/
 6月に(水無月)/7月に(乾草月)/8月に/
 9月に(秋月)/ 10月に(酒月)/
 11月に(冬月)/12月に(降臨月)
バラージ・マーテー(指)
アウラ・ムジカーレ
ハイドンの陰口を言いまくった負け組作曲家ヴェルナー、驚きの名品登場。

DDD、59’35”/ 58’12”

グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766) はバロック末期から初期古典派のオーストリアの作曲家。エステルハージ候の宮廷楽団を高い水準に引き上げましたが、ハイドンに引き継がれたことを逆恨みし、陰口を言いまくり「へぼ歌作り」とまで罵倒したサイテーさで音楽史に名を留めています。
典型的な「負け組」作曲家で、今日その作品を聴く機会はほとんどありませんが、「音楽カレンダー」は一年12 カ月を描写したもので、ヴィヴァルディの「四季」に匹敵する巧みさに満ちています。各月は4-5 曲の小品から成り、それぞれに季節感あふれるタイトルが付いています。いろいろなBGM にもピッタリで、非常に日本人好みと申せましょう。アウラ・ムジカーレはハンガリーを代表する古楽器団体。
HCD 32691
\2300
シャーンドル・ヴェレシュ:
 (1)弦楽四重奏曲第1番 (1931)
 (2)同第2番 (1937)
 (3)弦楽三重奏曲 (1954)
アンサンブル・デ・ゼキリブル
 【アニエス・ピカ、
  セシル・グイロン(Vn)、
  マガリ・ドムセ(Va)、
  ヤンニク・カリエ(Vc)】
バルトーク以後最重要なハンガリーの弦楽四重奏曲、世界初録音。

DDD、71’01”

世界初録音。シャーンドル・ヴェレシュ(1907-1992)は交響曲第1番を皇紀2600 年に献上したことで、日本人には特別な存在です。彼の弦楽四重奏曲は世界初録音ですが、バルトークの傑作を思わす辛口の作風で、ハンガリー弦楽四重奏史上の重要作に数えられます。戦後の弦楽三重奏曲は十二音技法に基づく野心作。2006 年創設のフランスの弦楽四重奏団アンサンブル・デ・ゼキリブルは、同時代の知られざる作品の開拓に力を入れる実力派。
HCD 32671
\2300
ベンダ兄弟:フルートソナタ集
 (1)ゲオルク(イジー)・ベンダ:
  フルートソナタ ヘ長調/変ロ長調/イ長調/ト長調
 (2)フランツ(フランティシェク)・ベンダ:
  フルートソナタ ニ長調/ホ短調
ヴェロニカ・オロシュ(Fl)
コウシャイ・マハディ(バロックVc)
アンゲリカ・チズマディア(Cem)
人好きするメロディーに満ちたベンダ兄弟のフルート・ソナタ集

DDD、71’59”

ボヘミアの音楽一族ベンダ家からは多くの作曲家が輩出されていますが、なかでもフリードリヒ大王に仕えたフランツ(1709-1786) と、その弟で教会音楽とメロドラマの作曲で知られたゲオルク(1722-1795)のフルートソナタ集。独奏者オロシュはフランツ・リスト音楽院でローラーント・コヴァーチとヤーノシュ・バーリントに師事、数々の室内楽コンクールに入賞した実力派。現在ブダペスト・コンチェルト管の第一奏者を務めています。
HCD 32683
\2300
エルケル:合唱曲集
 (1)ハンガリー国歌/(2)第1ハンガリー王国国歌/
 (3)輪舞/(4) 歌手の行進/(5)誰のために杯を干すか/
 (6)あなたがくれるなら、結婚するわ/
 (7) ペスタロッチの記念年祝典のための合唱曲/
 (8) 熱望して/(9)死へ/(10)第2ハンガリー王国国歌/
 (11) イシュトヴァーン王〜歌劇の合唱曲/
 (12) ハンガリー・カンタータ
サビナ・シュネーレル(Sop)
メルセデス・ハイム(コントラルト)
バマ・コヴァーチ、
シャーンドル・ケチケーシュ(Ten)
ヤーノシュ・ファートライ、
ラースロー・イェクル(Br)
デメテル・ピンテール(Bs)
ベーラ・バルトーク男声合唱団
ペーチ大学女声合唱団
ムジカ・ノストラ女声合唱団
イシュトヴァーン王歌劇合唱団
MAV 交響楽団
タマーシュ・ラクネル、
アーコシュ・ショモジヴァーリ(指)
決定盤。ハンガリー最高の声楽陣による国歌

DDD、60’43”

フェレンツ・エルケル(1810-1893) はリストと同時期のハンガリーの作曲家。本領はオペラですが、何と言ってもハンガリー国歌の作曲者として記憶されます。ここではハンガリーの合唱団が、主に彼の愛国的な作品をとりあげていますが、さすがの巧さと熱い思いが感動的。ハンガリー色濃厚な国歌も本当に名作と聴き惚れてしまいます。
HCD 32574
\2300
レンドヴァイ:
 (1)天国〜ヨハネの黙示録より (2004)
 (2)レクイエム (2003)
ラースロー・イェクル(Bs)
イングリート・ケルテシ(Sop)
ラースロー・ティハニ(1)
ラースロー・コヴァーチ(2)(指)
MR 交響楽団、同合唱団
胸に迫る感動。ハンガリーの長老による21 世紀の宗教音楽

DDD、71’53”

カミルロー・レンドヴァイ(1928-) はフランツ・リスト音楽院名誉教授を務める長老作曲家。主にオペラで知られますが、宗教曲も胸に迫るもののある逸品です。
HCD 32484
\2300
ティハニ:空想旅行
 (1)エンバンクメント埠頭からの帰り道/
 (2)夜の節々/(3)海王星通過/(4)衛星トリトン/
 (5)アティス/(6)マーラーの不思議な角笛
アンサンブル・インターモデュレーション(1)(4)(6)
ジグモンド・サットマリー(Org) (2)
ガーボル・エックハルト(Pf) (3)
ジェルジ・ラカトシュ(Fg) (4)
ペーテル・ショモジ(Vn) (5)
アンドレア・メラート(Ms) (6)
ゾルターン・メジェシ(Ten) (6)
これはおもしろい。宇宙から時空までを超えた音楽の旅

DDD、58’48”

ラースロー・ティハニ(1956) は、ハンガリーの中堅作曲家。このアルバムは聴き手を約1 時間の空想旅行に誘う好企画。ショルティ未亡人と散策したロンドンのエンバンクメント埠頭に始まり、ティハニ幼少期の悪夢の思い出から、宇宙に出て、ピアノ独奏による海王星と、ファゴットが主役の衛星トリトンを巡った後、時空を超えて古代ギリシャのアティスに会い、さらに20 世紀初頭でマーラーにも会います。ここでは、詩集「子供の不思議な角笛」になかでマーラーが作曲しなかった詩に附曲するという興味深い試みを行っています。
HCD 32594
\2300
メッセージ〜ハンガリー若手作曲家たちによるツィンバロン作品集
 (1)イローナ・メシュコー:水車小屋の歌/3つの小品/ポエジー
 (2)ペーテル・ゾムボラ:前奏曲/インスチチューチオI/A
 (3)マーテー・ベッラ:メッセージ/メッセージ02
 (4)バラージュ・ホルヴァート:
  砂利道〜Z.イェネイ65 周年のために/さらなるシリーズ
 (5)ダーニエル・ディニェーシュ:序曲、エアとドゥーブル
 (6)マールトン・ケレークフィ:ラプソディ
ベアータ・モーリ(ツィンバロン)
ツィンバロンの可能性を追求した新作集

DDD、75’25”

ハンガリーの民俗楽器ツィンバロン。ここでは6人のハンガリーの若い作曲家たちが、ツィンバロンの効果と可能性に着目して書き下ろした新作を集めています。演奏はモデルばりの美貌を誇るハンガリーの女流ツィンバロン奏者ベアータ・モーリ。いずれもモーリのために書かれ、名人芸と不思議な表現力を発揮させています。
HCD 32636
\2300
バラッシャ:室内管弦楽曲集
 (1)序曲と情景 Op.103 (2008)/
 (2)セゲド協奏曲 Op.88 (2004)/
 (3)夏の音楽 Op.89 (2004)/
 (4)ナプヘジへのハイキング Op.81 (2003)
ベーラ・ドラホシュ(Fl) (3)
リハルト・ヴェニンゲル(指)
ヴェイネル・レーオ室内管弦楽団(1)(2)
ベーラ・ドラホシュ(指)
ブダペスト・ストリングス(3)(4)
巨匠バラッシャの近作オーケストラ作品集

DDD、77’38”

シャーンドル・バラッシャ(1935-) は現代ハンガリー作曲界を代表する大物のひとり。彼が2003-2008 年に作曲した新作オーケストラ曲を集めたアルバムの登場です。バロック、古典派の音楽形式をふまえつつ、ハンガリーの民族色や独特の調性感を示しています。
HCD 32651
\2300
ファルカーシュ:ハープ作品集
 (1)ハープ小協奏曲 (1937/1994)/(2)古いハンガリーの旋律 (1937)/
 (3)ソナチネ (1972)/(4)羊飼いの踊り (1975)/
 (5)シェイクスピアの「十二夜」4つの歌 (1954-83)/
 (6)シェイクスピアの「お気に召すまま」組曲 (1939-69)/
 (7)4つの前奏曲 (1987)/(8)アレグロ・インペトゥオーソ (1991)/
 (9)17 世紀のハンガリー舞曲集 (1939-69)
メリンダ・フェッレタール(Hp)、
クリスティナ・コーニャ(Sop) (5)
ペーテル・ショモジ(Vn)、
バラージュ・トート(Va) (6)
ベーラ・ドラホシュ(指)
ブダペスト・コンチェルト管弦楽団(1)
ハープを愛したファルカーシュ、絶美の世界。

DDD、66’28”

フェレンツ・ファルカーシュ(1905-2000) は20 世紀ハンガリーの大作曲家のひとり。ハンガリー人の手による最初のハープ協奏曲は、第2次世界大戦でパート譜が消失したため、1956 年から新しい伴奏を作り直し、約半世紀後に完成しました。そのほか、古い伝承舞曲の改編やシェイクスピア劇の付随音楽まで多彩かつ美しく効果的なものとなっています。独奏のメリンダ・フェッレタールはモスクワ音楽院でヴェラ・ドゥーロワに師事した名手。現在はセゲド音楽院で教鞭もとっています。
HCD 32656
\2300
シュガール:
 (1)礼拝堂の2つの花/(2)寸法/(3)虎(ブレイク詩)/
 (4)思い出/(5)派動/(6)万華鏡/(7)5つの練習曲/
 (8)エレクトロカリナ/(9)ティリンコーの歌/
 (10)ミニコンサート
リグヌム木管三重奏団(1)
チャバ・クレニャーン(Cl)、
アンタル・バビッツ(コントラナス・クラリネット)(2)
ズザーンナ・ミンドセンティ(指)
ムジカ・ノストラ合唱団(3)
ジェルジ・ラカトシュ(Fg) (4)
イシュトヴァーン・マトゥズ(Fl)、
シャム・グリュシュ( ベースギター)、
ベーラ・ファラゴー(シンセサイザー)(5)
ガーボル・エックハルト(Pf) (7)
マールク・ヒュレプ(オカリナ)(8)
ティリンコー(9)
ミクローシュ・シュガール(指)合奏団(8)
イシュトヴァーン・ホルヴァート(電子機器)
フンガロトンVIP作曲家シュガール作品集

DDD、76’51”

フンガロトン・レーベルが力を入れる作曲家ミクローシュ・シュガール(1952-)。このアルバムのほとんどの作品が、アコースティック楽器を電子機器で増幅して、独特の効果を生んでいます。バス・クラリネットのための「寸法」など、ちょっと聴くとモンゴルのホーミみたいです。
HCD 32619
\2300
ジグモンド・サットマリー:
 (1)ヤヌシュ/(2)管弦楽のための3つの小品/
 (3)談話/(4)弔辞/(5)振動
イーディコー・チェルナ (Sop)
エッケハルト・アベレ (Br)
アニコー・カタリナ・サットマリー (Vn)
フランク・サットマリー=フィリピッチュ (Trb)
ジグモンド・サットマリー (Org、指揮)
MR 交響楽団、同合唱団
感動的、大オルガン奏者サットマリーのオーケストラ曲集

DDD

今日最も優れたオルガン奏者のひとりジグモンド・サットマリー(1939-) は、即興演奏の名手という点からもわかる通り、ひとかどの作曲家でもあります。当アルバムは彼のオーケストラ曲をあつめた本格的な作品集。独唱、合唱も含む大編成の大曲に彼の構成力が発揮されています。サットマリー自身、作曲家のほか指揮者、オルガン奏者としても参加しています。
HCD 31392
\2300
シャーリ:接近と離反 ラースロー・シャーリ(Pf, Org, Acc, Perc, 口笛)
アンドラーシュ・ペテチ( 朗読、Perc)
バーンク・シャーリ(Org, Harm, Pf)
オシャレ。ハンガリーのミニマル・ミュージック

DDD

1990 年発売のアルバムの再発。ハンガリーの詩人アンドラーシュ・ペテチの詩に、ミニマル・ミュージックのラースロー・シャーリ(1940-) が作曲したもので、クラシックというよりポップス調のオシャレな出来となっています。ちなみにシャーリは1996 年3カ月東京に滞在し、日本の伝統音楽や芸能を研究したそうです。





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