INTEGRAL
|
INTEG 221174
\2300
|
(1)シューマン:幻想曲 ハ長調Op.17
(2)モーツァルト:幻想曲 ニ短調K.397
(3)ベートーヴェン:幻想曲 ト短調Op.77
(4)スクリャービン:幻想曲Op.28
(5)ホロヴィッツ:カルメン幻想曲 |
マリリン・フラスコーヌ(Pf) |
マリリン・フラスコーヌ ファンタジーを弾く!
DDD、58’55、日本語解説付き
フランス人でありながらモスクワのチャイコフスキー音楽院で研さんを積んだ美貌の若手女流ピアニスト、フラスコーヌの「幻想曲」集。 |
INTEG 221141
\2300→¥2090
|
ベートーヴェン:
(1)フルート、ヴァイオリン、ヴィオラのための
セレナーデ ニ長調Op.25
(2)2つのオブリガート眼鏡付きのヴィオラと
チェロのための二重奏曲 変ホ長調WoO32
(3)ヴィオラとピアノのためのノットゥルノ
(ウィリアム・プリムローズ編曲) |
パトリック・ガロワ(Fl)
ピエール・レネル(Va)
ジェフ・コエン(Pf)
フレデリク・ラロク(Vn)
シリル・ラクロウ(Vc) |
ベートーヴェン 若き日の室内楽
DDD、66’02
ベートーヴェン若き日のあまり有名でない室内楽曲をまとめた意欲的なCD。ノットゥルノは弦楽三重奏の「セレナード」Op.8
の他人による編曲(ヴィオラとピアノによる)
をベートーヴェン自身が校訂したものをさらにウィリアム・プリムローズがチェロとピアノに編曲したもの。 |
INTEG 221173
\2300
|
ボヘミア〜チェコのヴァイオリン・ソナタ集
(1)スーク:ヴァイオリンとピアノのための4
つの小品Op.17
(2)ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ、ドゥムカ
(3)マルティヌー:ヴァイオリン・ソナタ第3
番
(4)ミレーナ・ドリノヴァ(1856?-1891)
クリストフ・マラトカ(1972-):
チャールダーシュIII |
マリアンヌ・ピケティ(Vn)
ダナ・チョカルリエ(Pf) |
DDD、71’27、日本語解説付き
チェコの民族音楽、伝統音楽にインスピレーションを得たスーク、ヤナーチェク、マルティヌーの作品と19
世紀後半、中央ヨーロッパの民謡を採譜し続けた音楽家、ドリノヴァの採譜したチャールダーシュを1972
年、プラハ生まれのマラトカが編曲したボヘミアの香りたっぷりなCD。 |
INTEG 221235
\2300
|
(1)ファリャ:火祭りの踊り、スペイン舞曲第1番
(2)フォーレ:夢のあとに
(3)サン=サーンス:白鳥
(4)チャイコフスキー:感傷的なワルツOp.51-6
(5)パガニーニ:モーゼ ファンタジー
(6)グラナドス:オリエンタル、ビリャネスカ
(7)アルベニス:タンゴOp.165-2
(8)ジャゾット:アルビノーニのアダージョ
(9)ボッケリーニ:
グラーヴェ・アッサイ、ファンダンゴ〜ギター五重奏曲G.448
(10)ソル:「グラン・ソロ」ソナタOp.14
(11)ディオニソ・アグアド・イ・ガルシア(1784-1849):
ロンド・ブリランテOp.2-3 |
エマニュエル・ロスフェルダー(Gt)
(6)-(9)ラファエル・マタ(Gt)
トリスタン・コルヌ(Vc) |
麗しき、師弟競演!!
5 歳でギターを始め、エクサンプロバンスのコンセルバトワールを卒業後、パリ国立音楽学院のアレキサンドル・ラゴヤ氏のクラスに、ギタリストとしては歴代最年少の14
歳で入学し、数々のコンクールで入賞したフランスで大人気のギタリスト、ロスフェルダーと若き弟子(録音当時2010
年、13 歳)ラファエル・マタのギターデュオに加うるに、ジャン=ギアン・ケラスのこれも若き弟子(26
歳) トリスタン・コルヌのチェロの三つ巴CD
でございます。ジャケットのマタ少年は八重歯のかわいい紅顔の美少年。師匠のロスフェルダーはフランスでは「ギリシャ彫刻を思わせる」と評されるイケメン。 |
RO 20101
\2300
|
All you need is トラヴェリング・カルテット〜ビートルズ名曲集
(1)レディ・マドンナ (2)イエスタディ (3)カム・トゲザー
(4)ヘイ・ジュード (5)オブ= ラ= ディ・オブ=
ラ= ダ
(6)ハロー・グッドバイ (7)ガール (8)マーサ・マイ・ディア
(9)レット・イット・ビー (10)ブラック・バード
(11)ジュリア (12)イン・マイ・ライフ
(13)ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー
(14)シーズ・リーヴィング・ホーム |
トラヴェリング・カルテット
アンヌ・グラヴォワン,
リシャール・シュムクレ(Vn)
マティルデ・ステルナ(Vc)
ヴァンサン・パスキエ(Kb) |
45’29
パリ管の若手メンバーが主体の弦楽アンサンブルによるレノン&マッカートニーの古典となったビートルズの名曲の編曲物。ありがちですが、ガーシュインが顔を出したりなかなか聞かせます。 |
IPPNW
|
IPPNW 69
\2400→¥2190
|
ヴェーベルン:
弦楽四重奏のためのゆるやかな楽章(1905)
弦楽四重奏曲(1905)
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番嬰ヘ短調Op.10 |
ブロイニンガー四重奏団
(セバスチャン・ブロイニンガーVn,
スタンリー・ドッヅVn,
アンヌマリー・ムーアクロフトVa,
ダヴィッド・リニカーVc)
アンナ・プロハスカ(Sp) |
ブロイニンガー四重奏団&アンナ・プロハスカ〜新ヴィーン楽派の四重奏曲
録音:2006 年2 月2 日、2009 年1
月26日
ヨーロッパで殺されたユダヤ人たちのための慈善コンサートより。 |
IPPNW 70
(2CD)
\4800→¥4380
|
ボロディン:ピアノ五重奏曲 ハ短調
グリンカ:大六重奏曲 変ホ長調
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調Op.57 |
ブロイニンガー四重奏団
(セバスチャン・ブロイニンガーVn,
スタンリー・ドッヅVn,
アンヌマリー・ムーアクロフトVa,
ダヴィッド・リニカーVc)
クリスティーネ・フェルシュ(Kb)
ヴラディーミル・シュトウペル(Pf) |
ブロイニンガー四重奏団〜ロシア、ソヴィエトの四重奏曲
録音:2009 年3 月23 日
ロシア5 人組のうちの2人、グリンカとボロディン、ソ連最大の作曲家ショスタコーヴィチ3人によるロシア音楽の室内楽。 |
IPPNW 72
\2400→¥2190
|
ハイドン:交響曲第67番 ヘ長調
アンタル・ドラティ:交響曲第2番「平和の訴え」 |
アンドレイ・ボレイコ(指)
ベルン交響楽団 |
アンドレイ・ボレイコ指揮&ベルリン交響楽団、ハイドン、アンタル・ドラティ交響曲
録音:2010 年5月20日ベルン クルトゥア-カジノ大ホール
スイスのベルン交響楽団はパウル・クレツキ、ペーター・マーク、シャルル・デュトワ等が常任を務め、1877
年創立という由緒あるオーケストラ。2010
年当時常任だったボレイコがハイドンとドラティの交響曲という意欲的なプログラムを取り上げたときの録音。BIS-408
でも「平和の訴え」はドラティの指揮で聴けます。「平和の訴え」は「痴愚神礼賛」(1511
年) で有名な人文学者エラスムスの1517
年の著作。ベートーヴェンの「荘厳ミサ」(BIS406
にドラティの名演があります!)の”
Agnus
Dei” の「内と外の平和を求める祈り」と「平和の訴え」に触発されたIPPNW(核戦争防止国際医学者会議)がCD
化するにふさわしい音楽と申せましょう。 |
LBA
|
ABCD 320
(SACD HYBRID)
\2200
|
エーロ・ハメーンニエミ(1951-):
(1)歌曲集「赤い大地と降りそそぐ雨」(2008)
(2)歌曲集「鳥と風」 (1993-94) |
(1)ボンベイ・ジャヤシュリ(Vo)
プーングラム・スブラマニアム
(ムリダンガム)
S・カールティック (ガタム)
ミンナ・ペンソラ(Vn)
ヘイッキ・ニクラ ( バスクラリネット)
(2)ラウラ・レイスマ(S) ユッカ・ランタマキ(Vn)
ラリマッティ・プネルプロ(Vc)
(1)(2)アヴァンティ!室内管弦楽団
ヨン・ストゥールゴールズ(指) |
フィンランドとインドの融合
5.1 surround/stereo、69’03
エーロ・ハメーンニエミ(1951-)。フィンランドの若い作曲家たちが作ったグループ、「耳を開け!」の初代会長を務め、その後、モダニズムを捨て、伝統的なネオエクスプレッショニスト様式に転向。1990
年代の初めからは、インド古典音楽の要素を取り入れた音楽語法による作品を発表するようになりました。ハメーンニエミの新しいアルバムに収録された《鳥と風》
は、その時代の代表的作品のひとつです。「誕生と死の5
つの歌」の副題をもち、フィンランドの民俗詩と古代インドの詩をグレゴリー・ウォレン=ウィルソンが英訳したテクストをソプラノが弦楽5
部の共演で歌い、2 人のインド踊り手が加わるステージで演奏されます。ヨエンスー・フェスティヴァルの委嘱により、1993
年から1994 年にかけて作曲されました。歌曲集《赤い大地と降りそそぐ雨》
は、南インドの古典音楽、カルナータカ
(カルナティック)
音楽を代表する女性歌手のひとり、ボンベイ・ジャヤシュリのために作曲された作品です。
タミル語の詩集『Kuruntokai』から選んだ5
つの愛の詩をハメーンニエミ自身が翻訳したテクスト。ソロヴォーカル、管弦楽、ヴァイオリン・ソロ、バスクラリネット・ソロ、ムリダンガム
(南インドの両面太鼓)、ガタム
(壺) の編成。ムリダンガムのプーングラム・スブラマニアムとガタムのS・カールティックによる即興演奏の織り込まれる音楽です。今日の音楽からタンゴまで、あらゆるジャンルに素晴らしい演奏を聴かせる室内オーケストラ、アヴァンティ!をヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者、ヨン・ストゥールゴールズ
(1963-) が指揮しました。2 曲とも世界初録音です。 |
LIMEN CLASSIC
|
CDVD005 C005
(2CD+1DVD)
\4200
|
フリードリヒ・ヨハン・フランツ・ブルグミュラー(1806-1874):
[CD1]
25の練習曲集Op.100
素直な心/ アラベスク/ 牧歌/
子どもたちの集い/
無邪気/
進歩/清らかな流れ/ 優美/
狩/ 優しい花/
せきれい/
さようなら/ なぐさめ/ スティリエンヌ/
バラード/ 甘い嘆き/
おしゃべり/ 心配/ アヴェ・マリア/
タランテラ/
天使の声/
舟歌/ 家路/ つばめ/ 貴婦人の乗馬
18の性格的な練習曲Op.109
ないしょ話/ 真珠/ 家路につく牧童/
ジプシー/
泉/ 陽気な女/
子守歌/ アジタート/ 朝の鐘/
速さ/ セレナード/
森の目覚め/
大雷雨/ ゴンドラの船頭歌/
空気の精/
別れ/ 行進曲/ 糸を紡ぐ女
[CD2]
華麗で旋律的な12の練習曲Op.105
ファンタジー・ブリランテ
(ヴェルディのオペラ「エルナーニ」による)Op.92
レーゲンスブルクの思い出
(バレエ「ジゼル」に挿入されたワルツ・ブリランテ)Op.67
[DVD1]
25の練習曲集Op.100
18の性格的な練習曲Op.109
華麗で旋律的な12の練習曲Op.105
ファンタジー・ブリランテ
(ヴェルディのオペラ「エルナーニ」による)Op.92
レーゲンスブルクの思い出
(バレエ「ジゼル」に挿入されたワルツ・ブリランテ)Op.67 |
黒田亜樹(P) |
ピアノ学習者必須の作曲家ブルグミュラー、教材の壁を越えた先にある芸術的で美しい魅力を再認識
録音:2011 年1 月ミラノ/NTSC、日本語解説付
ピアノ学習者なら誰でも必ず使用する練習曲集ブルグミュラー。広く知られている「25
の練習曲Op.100」以外にも「18
の性格的な練習曲Op.109」、「華麗で旋律的な12
の練習曲Op.105」など教材として取り上げられています。ブルグミュラーは、ドイツで生まれ育ち26
歳の時にパリに移住し、華やかな社交界、サロンの場で演奏されるピアノ小品に力を入れ多くの作品を残しています。
ブルグミュラーと言うと「初級ピアノ学習者用教材」と連想しがちですが、実は音楽を知る上で大切な要素がたくさん詰まった洗練された作品が多く、各曲につけられた魅力的なタイトルは弾く者はもちろん聴く者にも楽しみを与えています。ここでは、練習曲集の他にヴェルディのオペラ「エルナーニ」による「ファンタジー・ブリランテOp.92」とバレエ「ジゼル」に挿入されたワルツ・ブリランテ「レーゲンスブルクの思い出Op.67」を加えた2
枚組CDと演奏風景を収録したDVDのセット販売です。
演奏するのは、現在ミラノを拠点とする日本人ピアニスト黒田亜樹。クラシックはもちろんポップス、タンゴ、ワールド・ミュージックなどジャンルを超えた活動を行っており、これまでタンゴのアルバムやゲーム音楽「ファイナル・ファンタジーⅩピアノ・コレクション」などのCDをリリースしています。
「素直な心」「アラベスク」「タランテラ」「貴婦人の乗馬」など耳に馴染んだ懐かしい「25
の練習曲集」を、教材用ではないブルグミュラーの魅力を感じさせる豊かな表現力と確かな形式美でプロのブルグミュラーを聴かせてくれます。また「18
の性格的な練習曲」は「25 の練習曲」の続編として書かれ、25
と同様に各曲に標題が付けられています。ストーリー性に富んだタイトルと曲の配置でより深い音楽性を感じる作品です。「12
の練習曲」は25、18と比べると跳躍やアルペッジョなど技術的難易度も高く、標題も付いていないので練習曲としての色合いが強い作品です。
そして、華やかなサロン音楽の雰囲気を感じさせる2
作品「ファンタジー・ブリランテ」と「レーゲンスブルクの思い出」。アダンの有名なバレエ「ジゼル」。
この作品の第一幕の「村人のパ・ド・ドゥ」はブルグミュラーが作曲しており、バレエ好きのブルグミュラーらしい観客を魅了するシーンを見事引き立てた音楽です。それをテーマにした作品が「レーゲンスブルクの思い出」です。
プロが弾くと何と芸術的で美しい作品なのかと驚かされるアルバムです。 |
LSO LIVE
|
LSO 0708
(2SACD-HYBRID)
\4000→¥3590
|
ハイドン:オラトリオ「四季」(全曲)[ドイツ語歌唱] |
ミア・パーション(S ハンネ)
ジェレミー・オヴェンデン(T ルーカス)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Br
シモン)
ロンドン交響合唱団(合唱指揮:ジョセフ・カレン)
キャサリン・エドワーズ(Cem)
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団 |
超優秀録音ハイドンの2 大傑作がついに完結!巨匠デイヴィスによる「四季」
録音:2010 年6 月26-27 日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/
エンジニア:ジョナサン・ストークス
DSD5.1、マルチチャンネル、ステレオ、130’
ハイドン歿後200 周年の2009 年にLSO
Live より『天地創造』をリリースしているデイヴィスですが、その流れを受けて“ハイドンの全創作の頂点”として対をなす『四季』が堂々の登場となります。
♪ハイドンの集大成的傑作『四季』♪
「ハイドンの全創作の頂点はまさに『天地創造』と『四季』である」とは、近代的ハイドン研究の創始者カール・フェルディナント・ポールの有名な言葉ですが、ハイドンが到達した古典派様式の完成型との高い評価と人気で広く受容されているこの2
作については、各々対照的な性格を備えていることがしばしば指摘されています。
喩えていえば、神聖な天上の世界を扱った『天地創造』が宗教音楽とオペラ・セリアの総決算なら、農民の生活のなかに神への素朴な感謝を歌い上げる『四季』はオペラ・ブッファといったつくりで、そこでは、喜びにあふれた春の訪れや、秋の収穫を陽気にはしゃぐ姿などが、農民の目を通して一年という周期でじつに表情豊かに描かれ、明るく楽しさいっぱいの親しみやすさがおおきな特徴となっています。
♪デイヴィスによる40 年以上ぶりの再録音♪
このたびのLSO とのライヴ盤に先立って、デイヴィスは『四季』をBBC
響と1968 年7 月にウォトフォード・タウン・ホールでセッション録音をおこなっているので、じつに40
年以上を経ての再録音ということになります。前回が英語による歌唱、通奏低音にはフォルテピアノが使われていたのに対して、このたびはドイツ語による歌唱、通奏低音もハープシコードへと変更されています。
デイヴィスによる第1 回目の『四季』がリリースされて以来、40
年にも及ぶ歳月のあいだには、いわゆる時代考証派による「ピリオド・アプローチ」が隆盛となり、その本場のひとつイギリスでも、さまざまな経験や研究成果を積んだホグウッドやガーディナーらによって、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンといった古典派の作品にもまたあらたな光があてられてきました。
当然ながら、デイヴィスもその“洗礼”
を受けているとみるべきで、ここでの演奏内容にどのような形で反映されているのかは気になるところです。
♪ピリオド・アプローチを意識した新録音♪
このたびの『四季』でも、前作『天地創造』に共通して、たとえばヴァイオリン両翼型配置を選択、ヴィブラートを控えめにするなどのはっきりとした特徴がみられるほか、当夜のメンバー表によれば、第1
ヴァイオリン12・第2 ヴァイオリン10・ヴィオラ8・チェロ6・コントラバス5
という人数配分をデイヴィスは採用しています。この数字ですが、通常のLSO
からみて、ここではかなり思い切った編成の刈り込みがなされていることは確かなようです。
なお、オリジナル楽器による『四季』の演奏例として、参考までにフライブルク・バロック管を指揮したヤーコプスの録音では、弦楽パートはそれぞれ順に7・6・4・4・3
となっていて、弦をのぞくパートの人数がデイヴィス、ヤーコプスとも22
と同数ながら、デイヴィス新盤はそれでも、弦に限ってはまだほぼ2
倍近いということになります。
たた、そのいっぽうで、『天地創造』と『四季』の誕生に直接の動機を与えたといわれる、ヘンデルのオラトリオが、当時ロンドンでは数千人規模の大編成で盛んに上演され、その模様を目の当たりにして異常な感銘を受けたハイドンが、巨大な表現手段と圧倒的な演奏効果を自作に盛り込もうとしたと考えられることから、ここでのサイズの選択はそうした側面にもデイヴィスはじゅうぶん配慮した結果であるようにおもわれます。
♪絶妙なバランスのとれたデイヴィスの演奏♪
デイヴィスによる新旧の『四季』はいずれもモダン楽器のオケによる演奏というのが共通する特徴ですが、ここではっきりとした違いがみられるのが演奏時間です。BBC
旧盤が138 分だったのに対して、このたびのLSO
新盤が130 分と、全体で8 分も短くなっています。
このテンポの変更にはピリオド・アプローチが影響していると考えるのが自然で、同じ方向性でデイヴィスがLSO
を指揮した『天地創造』といい、2006年収録の『メサイア』といい、ここでもまた生き生きとした表情を獲得することに成功しています。
このたびの『四季』では、長年に渡るデイヴィスとLSO
の強い結びつきもあってのことか、モダン・オケの生み出す荘重なムードを湛えたオラトリオ的な迫力と、ピリオド・アプローチの鮮烈なインパクトとの絶妙なバランスが保持されており、じっさいにデイヴィスがどのような手腕を発揮しているのかをひとつひとつ確認するのもたいへん興味深い作業といえるでしょう。
♪ソリストについて♪
旬のソリストの顔触れも魅力的。小作人シモンを歌うアンドルー・フォスター=ウィリアムズは、イングランド北部ウィガンに生まれた英国のバリトンで、デイヴィスの『ベンヴェヌート・チェッリーニ』(2007)
にも参加しているほか、ここ近年『メサイア』や『フラーヴィオ』など、ヘンデルのオラトリオの重要なリリースが続いている注目株。
シモンの娘ハンネ役には、ボルトン指揮の『四季』でも同役を歌っていたスウェーデンの美声ソプラノ、ミア・パーション。そして、ファゾリス指揮の『四季』に次いで、若い農夫ルーカス役を担当するジェレミー・オヴェンデンは、タミーノやフェルランド、ドン・オッターヴィオなどを持ち役とするモーツァルト歌いで、実生活ではパーションの夫君でもある英国のテノールです。
♪パワフルで柔軟なパフォーマンスで応えるロンドン交響合唱団♪
「最後を飾る光栄はロンドン交響合唱団でした。安定したピッチ、歓喜とぬくもりは途切れることなく、ハイドンの伝えるすべてに飛びかかりました。」(
タイムズ紙)
このたびもコーラスにはロンドン交響合唱団が起用され、LSO
Live ではモーツァルトやヴェルディのレクィエムから、近現代のティペットやマクミラン、そして、ごく最近のアルバム『ベルシャザールの饗宴』にいたるまで、これまでもデイヴィスの意図にみごとに応えてきた実績の通り、スリルに富んだ活力と創造力にあふれた内容を圧倒的な迫力で歌い上げています。 |
MA RECORDINGS(DVD−ROM)
|
M 070AHR
(DVD-ROM)
\4900
|
シルヴィア・ペレス・クルース&
ラヴィッドゥ・ゴールドシュミット
/
「ヤマ」 |
通常のCD、SACD、DVD プレイヤーでは再生できません ご注意ください
88.2kHz/24 ビットのワンポイント録音のナチュラルで高品位なMA
RECORDINGS サウンド
バルセロナの若手歌手とイスラエルの吟遊詩人パーカッショニストの不思議な出会い…。
フラメンコをはじめ、カタローニャ民謡、ポルトガル・ファドにUFO
の形状をした「ハング」という手作りの金属打楽器の伴奏やソロです。 |
M 073AHR
(DVD-ROM)
\4900
|
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.1
第1番ト長調 BWV1007
第2番ニ短調 BWV1008
第3番ハ長調 BWV1009 |
マーティン・ツェラー
(バロック・チェロ/
使用楽器:シュタイナー1673
年製) |
通常のCD、SACD、DVD プレイヤーでは再生できません ご注意ください
88.2kHz/24
スイス出身のチェリスト、マルティン・ツェラーによる名器シュタイナーで演奏されたJ.S.
バッハ:無伴奏チェロ組曲。絹を撫でるような、魅力的な音色で奏でられ、かつてない感動に包まれる演奏です。 |
MARIINSKY
|
MAR 0512
(2SACD HYBRID)
\3200→\2890
|
ドニゼッティ:「ルチア」 |
ナタリー・デセイ(S ルチア)
ピョートル・ベチャーワ(T エドガルド)
ヴラジスラフ・スリムスキー(Br
エンリーコ)
イリヤ・バンニク(Bs ライモンド)
ディミトリー・ヴォロパエフ(T
アルトゥーロ)
ジャンナ・ドンブロフスカヤ(Ms
アリーザ)
セルゲイ・スコロホドフ(T ノルマンノ)ほか
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリンスキー劇場管弦楽団,合唱団 |
イタオペファンの皆様、ついに出ました!歌姫デセイの「ルチア」指揮はなんとゲルギエフ!!
録音:2010 年9 月12-16 日,サンクトペテルブルグ(ライヴ)/130m
Mariinsky レーベルから注目のオペラ全曲録音が登場です。ドニゼッティの傑作「ルチア」を、日本でも大人気の名ソプラノ、ナタリー・デセイが歌っています。デセイはコロラトゥーラソプラノ役を得意とし、「ルチア」も度々歌っているものの、録音、映像ともフランス語版「リュシ」で、ファンの間からはオリジナルの「ルチア」も聞いてみたいという声が上がっていました。今回、2010
年9 月に、ロシア、サンクトペテルブルグのマリインスキー・コンサート・ホールにて演奏会形式で上演された際の録音。デセイですから、声の美しさ、高いレベルの歌唱技術はもちろん、役の掘り込みもたいへんに深く、傑出したルチアをになっています。エドガルドには、ポーランド出身で今や欧米で大人気のテノール、ピョートル・ベチャーワ。2007
年9 月のチューリヒ歌劇場来日公演でも話題になり、さらにこの6
月のメトロポリタン歌劇場来日公演では、このエドガルドと、プッチーニ「ボエーム」ではロドルフォを歌う予定です。エンリーコのヴラジスラフ・スリムスキーは、2009
年6 月のボリショイ劇場来日公演で絶賛されたチャイコフスキー「エフゲニ・オネーギン」のタイトルロールを務めていました。そしてもちろんゲルギエフの指揮はいつだって驚異的な集中力と熱い感情に溢れ、「ルチア」本来の生々しい表現を掘り出した演奏になっています。
この「ルチア」のもう一つの特徴として、狂乱の場でグラスハーモニカを用いていることがあげられます。この場面でドニゼッティは、機械式のグラスハーモニカを用いようとしたのですが、様々な事情で断念、フルートで代用しています。近年、扱いの難しい機械式ではなく、音楽専用の楽器としてのグラスに水を張って音程調整するタイプのグラスハーモニカに優れた名手が輩出、この上演ではドイツ人グラスハーモニカ奏者のサシャ・レッケルトがこの世のものとは思えぬ響きを漂わせ、狂乱の場をいっそう趣き深いものにしています。
SACD hybrid、112 ページブックレット付きの豪華な仕様です。 |
MELBA
|
MR 301128
\2400
|
ストラヴィンスキー:
(1)イタリア組曲
(2)ディヴェルティメント(「妖精の口づけ」に基づく)
(3)協奏的二重奏曲
(4)歌劇「マヴラ」〜ロシア乙女の歌
(5)バレエ音楽「ペトルーシュカ」〜ロシア舞曲 |
レイ・チェン(Vn)
ティモシー・ ヤング(Pf) |
話題の逸材レイ・チェン、ストラヴィンスキーに挑戦
[ 録音:2010 年1 月/イワキ・オーディトリウム(メルボルン)]DDD、63’16”
1989 年生まれ、カーチス音楽院でアーロン・ロザンドに師事、2009
年にエリザベート王妃国際コンクールで最年少出場ながら見事優勝を果たした台湾のヴァイオリニスト、レイ・チェン。今年6
月にも来日公演が予定されるなど、現在将来を最も嘱望される若手のひとり。このアルバムはストラヴィンスキーのヴァイオリンとピアノのための作品を網羅したものですが、「イタリア組曲」はペルゴレージ、「ディヴェルティメント」はチャイコフスキー作品に基づいているため、旋律的な魅力も手ぬかりなし。レイ・チェンの鮮やかな技巧と誠実さあふれる丁寧な演奏はさすがの一言に尽きます。大器の印明瞭な逸材です。 |
MR 301126
\2400
|
(1)ケクラン:ヴィオラソナタ Op.53
(2)同:4つの小品
(3)ジョンゲン:ヴィオラとピアノのためのコンチェルティーノ
Op.111
(4)同:序奏と舞曲 Op.102
(5)同:アンダンテ・エスプレッシーヴォ
(6)同:アレグロ・アパッショナート
Op.79 |
ロジャー・ベネディクト(Va)
ティモシー・ヤング(Pf)
ベン・ジャックス(Hn)(2) |
デリケートな印象主義的色彩。こんな美しいヴィオラ曲聴いたことがない。
[ 録音:2009 年2 月/イワキ・オーディトリウム(メルボルン)]DDD、68’36”
イギリス・ヴィオラ界の重鎮としてレスペクトされながら、2002
年にオーストラリアへ渡り、シドニー交響楽団の首席奏者兼芸術監督も務めているロジャー・ベネディクト。楽譜は容易に入手できるものの、何故か録音にめぐまれぬケクランとジョンゲンのオリジナル作品という大歓迎の新録音の登場です。
熱狂的なファンのいるベルギーの作曲家ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)
は数篇のヴィオラ曲を残していますが、いずれもフランス印象派風のデリケート極まりない絶美の世界に陶酔させられます。ヴィオラ音楽の印象を変えさせられます。 |
MR 301127
\2400
|
ラフマニノフ:
(1)ピアノソナタ第1番ニ短調
Op.28
(2)同第2番変ロ短調 Op.36(原典版)
(3)アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
(1917)
(4)オリエンタル・スケッチ
(5)断章 (1917)
(6)晩祷 Op.37〜第5曲「主よ、今汝の言に従い」(作曲者編) |
レスリー・ハワード(Pf) |
リスト大全集のレスリー・ハワードがラフマニノフに挑戦
DDD、75’34”
リスト大全集をはじめ、アントン・ルビンシテインのピアノソナタ全集やグラズノフなど、技巧的な大曲を得意とするピアニスト、レスリー・ハワードがラフマニノフに挑戦しました。それもあまりの難解さゆえ、ピアニストが避けて通るといわれるピアノソナタ第1番と、やはり難しすぎるソナタ第2番の原典版という所がさすがハワード。ハワードの解釈は明快でピアノの音も透明で美しいため、余裕の技巧と相まりラフマニノフの音が厚くややがさばった音楽を、すっきりとわかりやすく語ってくれます。曲の良さを初めて明らかにしてくれたと申せましょう。さらにラフマニノフが1917
年に作った作品番号のない小品3篇もハワードの演奏で聴くことが出来るのが嬉しい限り。さらにさらに、無伴奏合唱の名作「晩祷」の第5曲のラフマニノフ自身によるピアノ編曲も収められているのも注目。ラフマニノフ・ファンは絶対に見逃せないアルバムです。 |
METROPOLITAN OPERA BRASS
|
84501 38218
\2600
|
メトロポリタン・オペラ・ブラス〜ワルツ
(1)R.シュトラウス:ワルツ組曲(ばらの騎士より)
(2)モンテヴェルディ:トッカータ(『オルフェオ』より)
(3)フンパーディンク:
魔女の騎行(『ヘンゼルとグレーテル』より)
(4)コルンゴルト:モノローグ(『カトリーン』より)
(5)モーツァルト:
風よおだやかに(『コジ・ファン・トゥッテ』より)
(6)モーツァルト:恋を知るほどのお方なら(『魔笛』より)
(7)レハール:ヴィリアの歌(『メリー・ウィドウ』より)
(8)J. シュトラウス:シャンパンの歌(『こうもり』より)
(9)ドヴォルザーク:月に寄せる歌(『ルサルカ』より)
(10)R.シュトラウス:幕切れの三重唱(『ばらの騎士』より)
(11)R.コルサコフ:ポロネーズ(『クリスマス・イヴ』より)
(12)ブルース・アドルフ:
サンタとイゾルデ(オペラ&クリスマス・スペシャル・メドレー) |
メトロポリタン・オペラ・ブラス
デイヴィッド・クラウス
(ピッコロ・トランペット、トランペット)
トロンボーン/
ジェフ・キャスウェル、
デミアン・オースチン、トム・ハッチンソン
ホルン/
ジュリー・ランズマン、
ミッチェル・ベイカー、
バーバラ・イェストライン、
ブラッド・ゲマインハルト、
アンエ・マリー・シェイラー、
ジュリア・パイラン、
E. スコット・ブルーベイカー、
ジョセフ・アンダラー、
ハヴィエル・ガンダーラ、
ジョン・デイヴィッド・スミス
チューバ/クリストファー・ジョン・ホール |
メトロポリタン歌劇場管弦楽団の管楽器メンバーによる、きらびやかで豊かな音色で聴くオペラの名曲&名場面
録音:2010 年4,5 月
間もなく来日を控えているメトロポリタン歌劇場管弦楽団のブラス・メンバーによるCD
第2 弾です。コジ・ファン・トゥッテの絶美のアリアはホルン10
人による演奏。豊かな音色で聴かせます。最後に収録されている「サンタとイゾルデ」は名場面メドレー的な作品で、トリスタンとイゾルデで始まったかと思うと、クリスマスの「ジングルベル」が聴こえたり、カルメンが聴こえたかと思うと「赤鼻のトナカイ」が聴こえたりと楽しい作品です。オペラ好きにも、管楽器好きにも、また、クリスマスの時期に聴いてもまた楽しい1枚となっています。 |
MIRARE
|
MIR 125
\2600
|
セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730):
オラトリオ「無原罪の聖マリア」SDB.56
ソナタ ハ長調SDB.224
カンタータ「レアンドロ」SDB.77
「悔い改めた魂と神との対話」SDB.55 |
ラ・レヴーズ
シャルタン・サントン・ジェフリー(S)
ウジェニー・ヴァルニエ(S)
イザベル・ドリュエ(A)
ジェフリー・トンプソン(CT)
ヴァンサン・ブーショ(T)
ベノワ・アルヌール(B) |
才人ブロサールによるオラトリオ
録音:2010 年6 月28 日-7 月1
日/64’00
セバスティアン・ド・ブロサールはフランスの辞書編纂者、愛書家、理論家、作曲家、聖職者。ブロサールは辞書編纂者、理論家としての功績が大きく、フランスでは初めての「音楽辞典」と詳細な「楽譜・楽書目録」の編纂で知られています。ブロサールはフランスにおけるイタリア音楽の浸透を支持しており、自身の作風にも取り入れていました。ブロサールのオラトリオはオラトリオの創始者として名高い作曲家、ジャコモ・カリッシミにならい作曲されています。
また「レアンドロ」はイタリア語で書かれたブロサールの初期の傑作カンタータです。 |
MIR 154
\2600
|
ブラームス:
1. 祭典と記念の格言より「われらの父は汝に望む」Op.109-1
2. 祭典と記念の格言より「栄光の民はいずこに」Op.109-3
3. 2つのモテットより「なにゆえに悩み苦しむ人に光が賜られたか」Op.74-1
レーガー:
4.8つの宗教的歌曲より「アニュス・デイ」Op138-6
5. 8 つの宗教的歌曲より「われらみな唯一なる神を信ず」Op.138-8
ブルックナー:
6. モテット「この場所は神が作り給う」Op.92
7. モテット「正しい者の口は知恵を語り」
ブラームス:
8. 祭典と記念の格言より「強き盾にて武装する人、その城を守らば」Op.109-2
ブルックナー:
9. モテット「エサイの枝は芽を出し」
ブラームス:
10. 子守歌Op.49-4 |
ヴォーチェス8
(ディングル、ポール、ロバート、
チャールズ、バーニー、クリス、
アンドレア、エミリー) |
ラ・フォル・ジュルネ登場の注目の若手ア・カペラ・グループ、ヴォーチェス8(エイト)、ブラームス、レーガー、ブルックナーを細やかに深く響かせる
録音:2011 年ラ・フォル・ジュルネ・ドゥ・ナント
2003 年にウェストミンスター寺院聖歌隊出身者により結成された男声6
人、女声2 人によるア・カペラ・グループ、ヴォーチェス8(エイト)。2005年にイタリアのゴリツィア国際合唱コンクールで優勝し、ルネサンスからジャズまで幅広いレパートリーをもつ若手ア・カペラ・グループとしてたちまち注目を集めました。魅力的なステージ・パフォーマンス、確かな実力、変幻自在のヴォーカルでイギリスだけではなく世界中の人々を魅了しています。またコンサート活動の他に積極的にワークショップやマスタークラスを行っています。
このアルバムは2011 年2 月にナントで開かれたラ・フォル・ジュルネ音楽祭での録音。このプログラムを引き下げて5
月ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に来日します。 |
MIR 134
\2600→¥2390
|
ブラームス:
ワルツ集「愛の歌」 Op.52a (4手のための)
ハンガリー舞曲集より
第1、2、4、5、6、8、11、16、17、21番(4手のための) |
ブリジット・エンゲラー(P)
ボリス・ベレゾフスキー(P) |
エンゲラー&ベレゾフスキー 最新録音、最強の連弾コンビによるブラームス「愛の歌」&「ハンガリー舞曲」
録音:2011 年ラ・フォル・ジュルネ・ドゥ・ナント
最強の連弾コンビ、ブリジット・エンゲラーとボリス・ベレゾフスキーによるブラームスの連弾曲集。エンゲラーとベレゾフスキーはコンサートでも録音でも何度も共演し、大変息の合った演奏と親密な音楽性で聴く者を魅了しています。このアルバムは2011
年のナントでのラ・フォル・ジュルネ音楽祭期間中に録音されました。
ブラームスの「愛の歌」は、ドイツの詩人ダウマーの18
の詩に基づいて作曲された、4 手連弾のためのワルツ集。同名の四重唱曲の4
手連弾編曲版です。エンゲラーとベレゾフスキーが互いに紡ぐ旋律に心通わせ、優しく温和な音楽をじっくりと聴くことができます。一方華やかで哀愁を帯びたメロディー満載の「ハンガリー舞曲集」では、多彩な音色と自在なテンポ感で息の合った2
人ならではの勢いのある演奏を聴かせてくれます。 |
NAIVE
|
V 5250
\2500→¥2290
|
APRES UN REVE〜夢のあとに
R. シュトラウス:夜op.10-3、秘めごとop.17-3、あすの朝op.27-4
フォーレ:夢のあとにop.7-1、月の光op.46-2、ゆりかごop.23-1
メンデルスゾーン:
夜の歌op.71-6、新しい恋op.19-4、眠れぬ瞳のともしび、魔女の歌op.8-8
ショーソン:昔の恋人op.2-2、魔法と魅惑の森でop.36-2、時の女神op.27-1
ヴァンサン・ブショー:
Galgenlieder(絞首台の歌)月のこと、カワカマス、
真夜中のネズミ、水、絞首台の子供の子守歌
プーランク:モンパルナス、ハイド・パーク、セー≪C≫、華やかな宴
ブリテン(民謡編曲):
サリーの園、なぐさめる人もなく、なにゆえイエスは |
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
スーザン・マノフ(ピアノ) |
子供のころに見た夢、眠るときに今も見る夢、官能の夢、不思議な夢・・・「夢」の様々な世界を吉田秀和氏も絶賛のソプラノ、サンドリーヌ・ピオーがじっくりと歌う
録音:2010 年6 月
吉田秀和氏も「鈴をころがすような声」と絶賛したピオー、歌曲集の登場。「夢のあとで」と題されたこのアルバムのコンセプトは「夢」。眠るときに見る夢、夜の象徴である夢、恋人とみる夢、恋人のことを見た夢、さらに夢には魔女やネズミなど様々な不思議な生き物が登場するちょっとおかしな夢・・・。様々な「夢」にまつわる歌を集めたアルバム。2007
年にリリースされた「エボカシオン」(V
5063)
のテーマは「女性」でしたが、これにつづくコンセプト・アルバムです。
「朝の光が差し込んでくるまで、私たちは一緒に神を拝むのだ」(アイヒェンドルフ)
夜の帳が下りてから、朝の光が差し込んでくるまでに人が見る様々な物語を、ピオーが表情豊かに歌います。フォーレの「夢のあとに」での言葉の美しさにはハッとさせられます。ブリテン編曲による民謡もしみじみと温かく聴かせます。室内楽で様々なアーティストから絶大な信頼を得ているスーザン・マノフのピアノも光っています。
|
OP 30505
\2500→¥2290
|
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(6声)
ベンチーニ(c.1675?-1755):マニフィカト(8声)
メラーニ(1639-1703):サルヴェ・レジーナ(9声)
パードレ・アントニオ・ソレル(1729-1783):マニフィカト(8声)
A.スカルラッティ:サルヴェ・レジーナ(4声)
カリッシミ(1605-1674):マニフィカト(8声)
ストラヴィンスキー:アヴェ・マリア(4声) |
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
コンチェルト・イタリアーノ
ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ、
フランコ・パヴァン(テオルボ)
フランチェスコ・モイ(オルガン) |
モンテヴェルディからストラヴィンスキーまで声が紡ぐ至上のマリアへの讃歌
録音:2010 年6 月
聖母マリアを讃えるラテン語のテキストには様々な作曲家が様々な編成で曲を書きました。ここに集められたのは、17
世紀から20 世紀にかけて生まれた、声を中心とした作品たち。鬼才アレッサンドリーニが指揮、そして、輝かしい声で超絶技巧の装飾も難なくこなしてしまう兵揃いのコンチェルト・イタリアーノによる演奏ということで期待が高まります。オラトリオの礎を築いたともいわれる巨匠カリッシミの充実の二重合唱(8
声)によるマニフィカトは見事。メラーニのサルヴェ・レジーナではソプラノ・ソロが活躍します。ストラヴィンスキーは最初(1934
年) ロシア語による「アヴェ・マリア」を作曲しましたが、その後(1949
年完成) ラテン語による歌詞に変え、作品にも手を加えました。一聴するとシンプルな美しい作品ですが、旋律的にもハーモニー的にも熟考されており、ストラヴィンスキーの技が光っています。アレッサンドリーニ率いる声楽家グループ、コンチェルト・イタリアーノの妙技を存分に堪能できる1
枚です。 |
V 5222
(1CD+ボーナス1DVD)
\2500
|
ドゥーブル・ムッシュー(ふたりのオヤジ)〜double
messieurs〜
[CD] (1)ヴィシー (2)サン=マロ (3)ソー
(4)ナンテル (5)パリ (6)トゥールーズ
[DVD]4 つの即興 |
アントワン・エルベ、
ジャン=フランソワ・ジジェル(ピアノ) |
フランスで大人気のマルチミュージシャン、ジャン=フランソワ・ジジェル×モダン・ジャズ界の人気者、アントワン・エルベのコラボ
NTSC
モダン・ジャズ界でも人気のあるアントワン・エルベと、フランスで大人気のマルチミュージシャン、ジジェルという今をときめくカッコいい「オヤジ」2人による豪華コラボアルバム。ミニマル・ミュージック風なドライな響き、疾走感溢れる活きのよさ、おしゃれな和音など、2
人の抜群のセンスが光る1枚です。付録DVD
も2
人の丁々発止の即興試合を興味深く見ることができます。 |
OP 30517
(4CD)
\3000→¥2790
|
ヴィヴァルディ/ビオンディ&エウローパ・ガランテ〜
スペシャル・ボックス
[CD1](OP569120)
ヴィヴァルディ:四季
[CD2](OP 3086)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集〜
ヴァイオリン協奏曲ホ短調R281,協奏曲ホ短調R133,
チェロ協奏曲ニ短調R407,
ヴァイオリンとオルガンの協奏曲ニ短調R541,
ヴァイオリン協奏曲ヘ長調「聖ロレンツォの祝日のために」R286,
2挺のヴァイオリンのための協奏曲ニ長調R511,
2挺のチェロのための協奏曲ト短調R531
[CD3](OP 309004(現状入手不可商品))
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集〜
ヴァイオリン協奏曲ハ短調R761,
弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調「マドリガル風」R129,
2 挺のヴァイオリンのための協奏曲ト短調R517,
ヴァイオリンとチェロの協奏曲変ロ長調R547,
ヴァイオリン協奏曲ハ短調R
202(Op.11−5),
弦楽と通奏低音のための協奏曲変ホ長調「聖なる墓にて」R130,
弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ロ短調
「聖なる墓にて(聖墓のそばで)」R169
[CD4](OP 30154(現状入手不可商品))
ヴィヴァルディ:ドレスデン・ソナタ集〜
ヴァイオリン・ソナタト短調R26,変ロ長調R34,
ハ短調R5,ニ短調R15,ト短調R28/サラバンド
ハ長調 |
[CD2]ビオンディ(Vn &指)、
エウローパ・ガランテ、
アレッサンドリーニ(オルガン)
[CD3]ファビオ・ビオンディ(Vn)
エウローパ・ガランテ
[CD4]ファビオ・ビオンディ(Vn)
マウリツィオ・ナッデオ(Vc)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb) |
超名盤の「四季」や、今や廃盤となってしまった作品を含むビオンディによるヴァイオリンが炸裂!
[CD1]録音:1991 年[CD2]録音:1993
年4 月[CD4]録音:1995
年11 月
ビオンディによるヴィヴァルディ作品の名録音集。単独盤では現在廃盤になってしまっているものも含まれており、ビオンディ発掘、ヴィヴァルディの魅力発掘、お買い得価格のセットです。Disc3
の協奏曲集は長らく廃盤扱いとなっていたもの。「聖なる墓にて」の繊細な響き、沁みる音楽をご堪能下さい。 |
OP 30516
(4CD)
\3000→¥2790
|
ヴィヴァルディ/アレッサンドリーニ・スペシャル・ボックス
[CD1](OP 30397---この盤のみSACD
ハイブリッド)
ヴィヴァルディ:
聖母被昇天のための晩祷 ハイライト
(アレッサンドリーニによる再現版)
[CD2](OP 30377)
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集(全12
曲)
協奏曲イ長調RV159,ト短調RV153,ニ長調RV121,
ニ短調RV129,ト短調RV154,ハ長調RV115,
ヘ短調RV143,ヘ長調RV141,ハ短調RV120,
ト短調RV156,イ長調RV158,ニ長調RV123
[CD3]
ヴィヴァルディ:
グローリアRV589、グローリアRV
588、
深紅色で描かれた女RV 642
[CD4](OP 30451)
ヴィヴァルディ:オリンピアーデRV
725(抜粋) |
[CD1]ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
アンナ・シンボリ(A)
サラ・ミンガルド(コントラルト)
ジャンルカ・フェッラリーニ(T)
マッテオ・ベッロット(Br)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
[CD2]リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
[CD3]リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指)
デボラ・ヨーク、
パトリツィア・ビッチーレ(S)
サラ・ミンガルド(A) アンドレア・ミオ(Ob)
ガブリエーレ・カッソーネ(Tp)
コンチェルト・イタリアーノ&アカデミア(合唱団)
[CD4]サラ・ミンガルド(A、クレタ王子リチダ)ほか
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ |
ヴィヴァルディ作品の鮮烈な声のパワーが炸裂!アレッサンドリーニによる、活きのよいボックス
[CD1]録音:2003 年7 月[CD2]録音:2003
年2
月[CD3]録音:2009 年3 月
アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノの声の妙技、そして弦楽の協奏曲集はその一糸乱れぬ完璧なアンサンブルに圧倒されどおし! |
OP 30515
(4CD)
\3000→¥2790
|
ヴィヴァルディ/スピノージ・スペシャル・ボックス
[CD1](OP 30453)
ヴィヴァルディ:
(1)主が家を建てられるのでなければ(Nisi
Dominnus) RV608
十字架にはりつけつけられ(Crucifixus)〜
クレド ト長調RV 592より
(2)スターバト・マーテルRV
621
[CD2] (OP 30371)
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集〜
夜 フルート協奏曲Op.10より
(第1曲へ長調「海の嵐」R433,
第2曲ト短調「夜」R439,
第3曲ニ長調「ごしきひわ」R428),
リコーダー協奏曲ハ短調R441,
フラウティーノ協奏曲ト長調R443,
フラウティーノ協奏曲ト長調R312
[CD3]
ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」(ハイライト)
[CD4]
ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV714 |
[CD1]ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス,
フィリップ・ジャルスキ(カウンターテナー)
マリー=ニコル・ルミュー(アルト)
[CD2]セバスチャン・マルク(BFl)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指,Vn)
アンサンブル・マテウス
[CD3]マリー=ニコル・ルミュー(Ms
オルランド)
ジェニファー・ラーモア(Ms
アルチーナ)
ヴェロニカ・カンヘミ(S アンジェリカ)
フィリップ・ジャルスキ(CT
ルッジェーロ)
ロレンツォ・レガッツォ(Bs
アストルフォ)
アン・ハレンベルク(ブラダマンテ) 他,
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス,レゼレモン合唱団
[CD4]サンドリーヌ・ピオー(S,リコリ)
ヴェロニカ・カンヘミ(S,モラスト)
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト、エルピーナ)
ロレンツォ・レガッツォ(B、オラールト)
フィリップ・ジャルスキ(カウンターテナー、オズミーノ)
トピ・レーティプー(T、ナレーテ)
サラ・ミンガルド(コントラルト、ジュノーネ)
クリスティアン・セン(バス=バリトン、エオーロ)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス |
ヴィヴァルディの鮮やかなリズムが炸裂!スピノージによるヴィヴァルディ・ボックス
[CD1]録音:2007年7月[CD2]録音:2000、2001年[CD4]録音:2008
年4、5月
ヴィヴァルディの縦ノリのリズムを鮮やかに聴かせるスピノージのボックスセット。 |
V 5271
(4CD)
\3000→¥2790
|
ロシア魂
[CD1](V 5068)
(1)ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(2)チャイコフスキー:交響曲第4
番
[CD2](OP 30386)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8
番変ロ長調Op.84
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3
番嬰ヘ短調Op.23,
同第9 番ヘ長調「黒ミサ」Op.68
ラフマニノフ:前奏曲第10
番ニ長調Op.23
− 4
[CD3](V 5025)
ショスタコーヴィチ:
(1)ヴァイオリン協奏曲第1
番イ短調 Op.77
(2)同第2 番嬰ハ短調 Op.129
[CD4](V 4666)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ
ホ短調
Op.40
プロコフィエフ:
アダージョ Op.97bis (バレエシンデレラより)、
ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.119、バラードOp.15 |
[CD1]トゥガン・ソヒエフ(指揮)
トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団
[CD2]ソコロフ(ピアノ)
[CD3]セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
クルト・マズア(指)
フランス国立管弦楽団
[CD4]ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)
ロラン・カバッソ(ピアノ) |
ロシアものボックスセット、単独では現在流通していないものも含むアサートンとカバッソの価値あるロシアもの
[CD1]録音:2006 年7 月[CD2])録音:1984、1988
年[CD3]録音:2006 年7 月[CD4]録音:1992
年9
月
ソコロフ、ソヒエフ、ハチャトリャン、ソニア・ヴィーダー=アサートンと、魅力の歌を聴かせる演奏者の秀演がぎゅぎゅっと詰まったボックス。 |
ORFEO
|
ORFEO 835111
\2600→\2290
|
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72
無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80
無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87 |
ダニエル・ミュラー=ショット
(Vc/1727 年製ゴフリラー、ウィーン) |
ミュラー=ショットがブリテンの無伴奏に挑む!
録音:2009 年7 月26 日、2010
年7 月28-30
日ミュンヘン/70’33
ドイツの若き実力派チェリスト、ダニエル・ミュラー=ショットによるブリテンの無伴奏チェロ組曲。20
世紀イギリスの作曲家ブリテンの無伴奏チェロ組曲は、親友であったチェリストのロストロポーヴィチのために作曲された作品。バッハへの敬意が表れた洗練された様式、チェロの奏法を駆使して書かれたブリテンの傑作です。
ミュラー=ショットは銘器ゴフリラー使用していて、豊かな低音の響きを堪能することができます。ミュラー=ショットの明晰なアプローチを通して語られる雄弁な演奏は、まさに新時代の名演。第1
組曲は第1 の歌、フーガ、ラメント、第2
の歌、セレナータ、行進曲、第3
の歌、ボルドーネ、無窮動と第4
の歌から成っています。聴かせ所となる20
世紀の技法が盛り込まれ、ミュラー=ショットは圧倒的な説得力で聴く者を惹きつけます。続く第2
組曲のシャコンヌや第3 組曲のパッサカリアなど抜群の安定感で弾ききります。
リリースを重ねるごとに自身の音楽性を高めていくミュラー=ショットの更なる進化を感じさせる1
枚です。 |
ORFEOR 811112
(2CD)
\4600→¥3290
|
チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」 |
ゲルマン:ウラジーミル・アトラントフ(Ten)
リーザ:ユリア・ヴァラディ(Sop)
伯爵夫人:エレーナ・オブラスツォーワ
(Ms)
リュドミラ・シェムチュク(Ms)
トムスキー伯爵:アレクサンドル・ヴォロシロ(Br)
エレツキー侯爵:ボド・ブリンクマン(Br)
チェカリンスキー:山路芳久(Ten)
スーリン:カール・ヘルム(Br)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:アルギス・ジュライティス |
オールスター・キャスト。旧ソ連が国の威信をかけた上演の貴重な記録
[1984 年11 月24 日/バイエルン国立歌劇場(ライヴ)]/ADD、134’33”
バイエルン国立歌劇場の貴重なライヴ音源を世に出す人気シリーズ、今回はジュライティスの「スペードの女王」84
年11 月公演。
アルギス・ジュライティスはソ連時代のボリショイ・バレエで一時代を築いた名指揮者で、オブラスツォーワの夫君。バレエの巨匠と称された彼がオペラを振るのは珍しいと言えます。それは1978
年にシュニトケがチャイコフスキーの「スペードの女王」を改編し、ロジェストヴェンスキーがその版を用いてパリ上演を企てた際、ジュライティスとオブラスツォーワ夫妻は新聞「プラウダ」でこれを「国辱」と攻撃し、中止にさせたことに起因します。その両者が6
年後、国の威信をかけてボリショイの正統派「スペードの女王」をミュンヘンで示すこととなりました。その任務の重大性ゆえか、驚くほどの緊張感あふれる凄い名演となっています。
1966 年に行われた第3回チャイコフスキー国際コンクール声楽部門優勝のアトラノトフ十八番のゲルマンは美声、声量、演技いずれも完璧。ソ連時代の演奏家の凄さを改めて実感させられます。リーザ役のヴァラディが絶品。実はヴァラディとたいして年の変わらない祖母役のオブラスツォーワの伯爵夫人も怖いまでに真に迫りまさに神業。カードゲームでゲルマンに勝つチェカリンスキー役を夭折の山路芳久が演じているのも注目。彼の数少ない録音でもあり超貴重。勝ち組を朗々と演じています。 |
ORFEO 829112
(2CD →
1CD 特別価格)
\2600→¥2290
|
[CD 1]
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
[CD 2]
ブラームス/ヨーゼフ・ヨアヒム編:
ハンガリー舞曲集WoO 1(全21
曲) |
[CD 1]バイバ・スクリデ(Vn)
サカリ・オラモ( 指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
[CD 2]バイバ・スクリデ(Vn)
ラウマ・スクリデ(P) |
バイバ・スクリデ、ORFEOよりあらたなスタート!専属リリース第1弾はブラームス、理想的な顔合わせ、オラモとのコンチェルト、妹ラウマとのデュオ、ハンガリー舞曲集
[CD 1]録音:2009 年1 月29 日ストックホルム、コンサート・ホール(
ライヴ・デジタル) [CD 2]録音:2010年11月7−9日ミュンヘン、グリュンヴァルト、アウグスト・エファーディング・ザール(セッション・デジタル)(バイエルン放送との共同制作)/ステレオ、94’12”
1981 年ラトヴィアのリガに生まれ、2001
年にエリザベート王妃国際コンクールのヴァイオリン部門で第1
位に輝いたバイバ・スクリデ。すでにコンサートとレコーディング双方で着実にキャリアを重ねていますが、コンクール制覇以来10
年の節目にあたる2011 年、ORFEO
よりあらたなスタートを切ることになりました。
記念すべき専属リリース第1 弾はブラームス。2009
年にライヴ収録された「ヴァイオリン協奏曲」と、2010
年に妹ラウマ・スクリデとデュオを組み、セッション録音した「ハンガリー舞曲集全曲」という豪華2
本立てのラインナップです。
♪緩徐楽章が絶品。バイバ・スクリデが10
年来あたためてきたプログラム♪
バイバ・スクリデは、ライナーノートで、ブラームスのヴァイオリン協奏曲との関わりについて次のように述べています。
「他のコンチェルトほど長くは弾いていません。
子供の頃に弾いたことはありません。
私はこの曲を、およそこの10
年間ほど、定期的に弾いてきました。
ストックホルムで、わたしたちはそれをライヴでレコーディングして、あとでハンガリー舞曲を加えようという考えが浮かんだのです。
ブラームスって本当におもしろいんですよ、あなたが聞くのはこれまでで最も美しい瞬間ばかりみたいなんですもの!ブラームスの緩徐楽章すべては、ブラームスのいちばんすてきな瞬間だとおもいません?
ああ、これほど美しいものは何もありません!
もちろん、ほかの作曲家たちのすばらしい作品の数限りないリストがあります。でも、ブラームスによって、ひとときの間完全に魅了されるのです。」
バイバ・スクリデがORFEO デビューの重要な機会にブラームスの協奏曲を取り上げたのは、とっておきの作品だからにちがいありませんが、第1
楽章第2 主題やアダージョでは、甘美な音色でたっぷりととろかすように歌って、じっさい、ここでの熱い言葉が示す通りのみごとな出来ばえを確かめることができます。
♪作品を熟知したサカリ・オラモとの理想的な共演♪
「サカリ・オラモ自身がもともとヴァイオリニスト出身ということもあって、独奏ヴァイオリンを含めたすべてのパートを完璧にマスターしていたので、お互いに自然に反応し合える共演者を得て、たいへん心強かった。」
これまでのレコーディングでも、バイバ・スクリデは、やはり同じラトビア出身のアンドリス・ネルソンス指揮によるチャイコフスキーをはじめ、ショスタコーヴィチ、モーツァルト、ヤナーチェクなど協奏曲のアルバムを中心に発表しており、オーケストラとの共演に強い関心を寄せてきたことがうかがえますが、とりわけバイバ・スクリデにとって、このたびのサカリ・オラモとの共演について満足するものだったようです。
♪妹ラウマとの鉄壁のデュオ。ヨアヒム編曲の『ハンガリー舞曲集』♪
「ハンガリー舞曲集全曲」は、ヴァイオリン協奏曲の被献呈者で、名手ヨアヒムがヴァイオリンとピアノのために編曲した版による演奏で、スクリデ姉妹が14、15歳当時、来日公演でも弾いたという思い出の演目。バイバ・スクリデの言葉によれば、興味深いことに「“ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオニスト”
ヨアヒムの手によるアレンジに反して、音域・重音・跳躍といった観点からも“非ヴァイオリン的な様式”
で書かれた超難曲」とのことですが、そうした要素を微塵も感じさせないあたり、さすがに実妹とのデュオといったところでしょう。
♪使用楽器について♪
このアルバムでバイバ・スクリデは、内容に合わせてふたつのストラディヴァリウスを弾き分けています。
コンチェルトで使用するのは、2001
年以来の愛器「ウィルヘルミ(1725)」(
日本音楽財団より貸与)。開放的で、力強く輝かしい音色が特徴です。
いっぽう、ハンガリー舞曲集では「エクス・バロン・フォン・ファイリッチュ(1735)」に持ち替え。かつてギドン・クレーメルが所有していたこの楽器は、音色にあたたか味があり、とても色彩豊かで、どこか「大人びたヴァイオリン」なので、ピアノとの親密な対話によりふさわしい性格を備えているとの判断なのかもしれません。
なお、装丁は32P 別冊ブックレットのほかに、内部にスクリデ姉妹が並んだカラー・ポートレイト3
点をあしらった、6 面折りたたみディジパック仕様となっています。 |
ORFEOR 812112
(2CD)
特別価格
\4600→¥3290
|
ショスタコーヴィチ:
歌劇「ムツェンスクのマクベス夫人」 |
カテリーナ:アンゲラ・デノケ(Sop)
セルゲイ(下男):ミーシャ・ディディク(Ten)
ボリス(舅):クルト・リドゥル(Bs)
ジノーヴィ(カテリーナの夫):マリアン・タラバ(Ten)
アクシーニャ:ドンナ・エレン(Sop)
ボロ服の農民:ミヒャエル・ロイダー(Ten)
司祭:ヤヌシュ・モナルハ(Bs)
警察署長:甲斐栄次郎(Br)
ソネートカ:ナディア・クラステワ(Sop)
インゴ・メッツマッハー(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 |
デノケの鬼気迫るカテリーナ、メッツマッハーの驚くべきコントロール能力が光る問題作の衝撃盤。
[2009 年10 月23 日/ウィーン国立歌劇場(ライヴ)]DDD、153’32”
ショスタコーヴィチの最も先鋭的な問題作「ムツェンスクのマクベス夫人」。これが上演、録音されれば、必ず話題となりますが、非常に刺激的な新録音が登場しました。
2009 年10 月23日にウィーン国立歌劇場で行われたライヴで、現在人気・実力ともに最高のアンゲラ・デノケが主人公カテリーナを演じているのが注目。
難技巧に加え、性的な場面や堕ちていく女の哀れさと怖さを体当たりで熱演、カテリーナ本人に思えてしまうほどの没入ぶりが見られ、後半は涙なしには聴けません。イケメンなだけのサイテー男セルゲイはミーシャ・ディディクが甘い声で好演。セクハラ爺のボリスはクルト・リドゥル。ネチネチとしたいやらしさでこれも好演。
ショスタコーヴィチがまだ国から弾圧を受ける前、自由な表現ができた時期の作で、かなり急進的かつ不道徳でもあり、性行為を音楽で描写する場面などスターリンを激怒させたと言われます。しかし、どの部分もまさに天才の筆で、聴く者を圧倒、あらゆる演出を音楽が凌駕してしまいます。
声楽陣の重要さはもちろんですが、「四幕の交響曲」とも称されるこのオペラは、オーケストラの役割の大きさも命です。そこはさすがメッツマッハー、驚くべき緊張感とコントロールで絶大な効果をあげています。もともとはキリル・ペトレンコが振る予定でしたが、キャンセルのためメッツマッハーが代役を務めたとのことですが、明らかにこちらが正解と断言できる凄さです。寒々とした陰惨さはトラウマになりそうなリアルさ。ロシア音楽に興味を持つ方は必聴の超強力盤です。 |
PENGUIN CAFE
|
DPC 098
\2000
|
ペンギン・カフェ/ユニオン・カフェ
1. スケルツォ・アンド・トリオ/
2. ライフボート(ラヴァーズ・ロック)/
3. ナッシング・リアリー・ブルー/
4. ケージ・デッド/ 5. ヴェガ/
6. ヨーデル3/
7. オーガナム/ 8. アナザー・ワン・フロム・ポーロック/
9. ソーン・トゥリー・ウィンド/
10. シルヴァー・スター・オブ・ボローニャ/
11. ディスカヴァー・アメリカ/
12. ピタゴラス・オン・ザ・ライン/
13. コラ・コラ/
14. ライ・バック・アンド・シンク・オブ・イングランド/
15. レッド・ショーツ/ 16. パッシング・スルー |
好評ペンギン・カフェ・レーベル、伝説の名盤リマスタリング3
タイトル一挙リリース!
1994 年にZopf からリリースされたユニオン・カフェのリマスタリング盤。電子のエオリアン・ハープの音色や、ジョン・ケージの思い出に捧げられた作品など、実験的な側面もあわせもちながら、しかしどこまでもあたたかい「ペンギン・サウンド」が展開されています。 |
DPC 099
(2CD)
\2500
|
コンサート・プログラム
[CD1]
(1) Air a Danser (2) Cage
Dead (Version
2) (3) Organum (4) Southern
Jukebox Music (5)
Numbers 1-4
(6) Air (7) Perpetuum Mobile (8)
Nothing
Really Blue (9) Telephone and
Rubber Band
[CD2]
(1) Beanfields (2) Vega (3)
Surface
Tension(where the trees meet
the sky) (4)
Oscar Tango
(5) Music for a Found Harmonium (6)
Lifeboat (Lovers Rock)6:48 (7)
Steady State
(8) Scherzo and Trio (9)
Giles Farnaby’s
Dream (10) Salty Bean (11)
Fumble (12)
Red Shorts |
1995 年にZopf からリリースされた「コンサート・プログラム」のリマスタリング盤。スタジオでセッション収録された、聴衆のいないコンサート・ライヴ。CD
1枚が通して演奏されて録音されているため、つまみ食い聴きも一興ですが、全曲通してゆったりと聴きたい1枚です。 |
DPC 100
\2000
|
サイモン・ジェフス—ピアノ・ミュージック
(1) Lullaby (2) Untitled (3)
Mirror (4)
Piano Piece # 2 (5) Piano Piece
# 3 (6)
Piano Piece # 4
(7) Piano Piece # 5 (8) Shelter (9)
Hallfield
Piano Idea 2 (10) Silver Star
of Bologna
(11) Hallfield Piano Idea 1 (12)
Japanese
Piano Piece (13) Kora Kora (14)
Technics
Op.1.2
(15) Piano Sketch (16) Meditation
Rag (17)
Piano Music (18) Cajun Piano |
2000 年、サイモン・ジェフスの死後リリースされたピアノ音楽集。ペンギン・カフェの創設者であったサイモン・ジェフスは1997
年に49 歳という若さで亡くなりました。彼はペンギン・カフェ・オーケストラという素晴らしいグループと8
つの美しいアルバムを残しただけでなく、ここに収められている、未発表録音も残していました。こうした作品を含む当盤は、発売当時(2000
年)、大きな話題をよびました。「シェルター」や「Cajun
Piano」は、サイモンが次回作のために構想を練っていたスケッチ的作品で、まだまだ彼が創作意欲に満ちていたことが感じられるだけに感概もひとしおです。 |
POLYMNIE
|
POL 151167
¥2300→¥2090
|
ショパン:
ピアノソナタ第3 番 ロ短調Op.58
3 つのマズルカOp.63
協奏曲のアレグロOp.46
前奏曲 嬰ハ短調Op.45
タランテッラ 変イ長調Op.43
幻想曲 ヘ短調Op.49
3 つのエコセーズ Op.72 |
ヴェロニク・ボンヌカズ(Pf) |
美貌のショパン弾き ヴェロニク・ボンヌカズ/DDD、75’
14 歳でボルドー音楽院を首席で卒業し、パリ音楽院でもピアノと室内楽で首席を獲得したボンヌカズはハロルド・ショーンバーグにニューヨーク・タイムズ紙上で「我々の時代でほんの一握りのピアニストしか持っていないエレガンスを、ボンヌカズ嬢は持ち合わせておる」と激賞されております。 |
PRAGA
|
PRDDSD 250275
(SACD HYBRID)
\2800→¥2590
|
R.シュトラウス:
(1)ピアノ四重奏曲 ハ短調 op.13(1884-85年)
(2)チェロ・ソナタ ヘ長調 op.16(1882-83年)
(3)カプリッチョ/弦楽六重奏曲への序奏
ヘ長調(1940年) |
プラジャーク弦楽四重奏団
ミハル・カニュカ(Vc)
ミゲル・ボルゲ・コエーリョ(Pf)
ペトル・ホルマン(Vla)
ウラディーミル・ホルティン(Vc) |
R. シュトラウス若き日の薫りたつ室内楽作品集
録音:2011 年1,2 月
R. シュトラウス20 代前半のピアノ四重奏曲とチェロ・ソナタ、そして晩年のカプリッチョというカップリング。ピアノ四重奏曲は色彩豊かな情景が次々と変遷を遂げながらロマンあふれる魅力の作品。精気に満ちたチェロ・ソナタは絶品です。カプリッチョでは複雑に絡み合う旋律がえもいわれぬ空気を醸し出しています。 |
PRDDSD 250282
(SACD HYBRID)
\2800
|
ボロディン:室内楽作品集vol.1
(1)弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
(2)チェロ・ソナタ ロ短調
(3)ピアノ五重奏曲 ハ短調 |
プラジャーク弦楽四重奏団
ミハル・カニュカ(Vc)
ヤロミール・クレパーチ(Pf) |
録音:1999 年3 月、2000 年1 月
自身もピアノ、フルート、チェロを弾いたボロディンは、10
ほどの室内楽作品をのこしています。弦楽四重奏曲ニ長調に含まれる、有名なノクターン楽章は、世界中で様々な編曲で愛されている名曲です。チェロ・ソナタはJ.S.
バッハの無伴奏ヴァイオリン組曲BWV
1001 ト短調をボロディンがロ短調に、そしてチェロとピアノのために書き直したもの。原曲の雰囲気をのこしつつ、よりドラマティックに仕上がっています。 |
PRDDSD 250274
(SACD HYBRID)
\2800
|
グリーグ:弦楽四重奏曲第1番 ト短調 op.27
ヨハン・スヴェンセン:弦楽八重奏曲
イ長調
op.3 |
コチアン弦楽四重奏団
M.ノスティッツ弦楽四重奏団 |
録音:2010 年4, 5, 9 月
ノルウェーのロマン派の室内音楽作品集。グリーグのどこか民謡の雰囲気をただよわせた名作弦楽四重奏曲第1
番は、哀愁感たっぷりに魅力的に響きます。スヴェンセンは規模の大きな管弦楽作品などを特に好んで作曲した人物だけに、八重奏曲も驚くべき豊かな響き。コチアン弦楽四重奏団とM.
ノスティッツ弦楽四重奏団のコラボレーションも見事に息が合っています。 |
PRDDSD 250280
(SACD HYBRID)
\2800
|
フェルステル(1859-1951):ピアノ三重奏曲
変ロ長調 op.38
ノヴァーク(1870-1949):三重奏曲
ニ短調
op.27「バッラータ風に」
ヤナーチェク(1854-1928):おとぎ話(オリジナル4
楽章版)
フィビヒ(1850-1900):三重奏曲
ヘ短調 |
プラハ・キンスキー・トリオ |
録音:2010 年 |
PROFIL
|
PH 08063
\2400
|
(1)タファネル:木管五重奏曲
(2)バーバー:サマー・ミュージック
Op.31
(3)ニールセン:木管五重奏曲 Op.43 |
シャンティリー五重奏団
【ピルミン・グレール( フルート)、
フロリアン・ グルーベ( オーボエ)、
ヨハネス・ツール( クラリネット)、
ドミトリィ・ババノフ( ホルン)、
ベンチェ・ボガーニ( バスーン)】 |
ドイツ一流オケの奏者集合。シャンティリー五重奏団の完璧なアンサンブル
DDD、62’41”
2006 年にミュンヘンで行われたARD
国際コンクールで2位と課題新作最高解釈賞を受賞した実力派シャンティリー五重奏団。全員がミュンヘン・フィルやベルリン放送響ほかの団員も務めているので、アンサンブル能力の高さも完璧。ここではフランス、アメリカ、北欧といった色彩の異なる3作に取り組んでいますが、いずれも唖然とする巧さ。作品の素晴らしさに身をゆだねて楽しむことができます。 |
PH 07019
(2CD)
\4800
|
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」Op.70 |
ミヒャエル・フォレ(バス)
アンドレア・ロスト(ソプラノ1)
マルヤーナ・リポヴシェク(アルト)
ヘルベルト・リッペルト(テノール1)
レティツィア・シェレール(ソプラノ2)
トーマス・クーリー(テノール2)
バルバラ・フレッケンシュタイン(ソプラノ)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
バイエルン放送交響楽、 バイエルン放送合唱団 |
サヴァリッシュ& バイエルン放送響、ゆたかな経験が圧倒的感銘を呼ぶメンデルスゾーンの「エリヤ」
録音:2001 年7 月12 日ミュンヘン・ヘルクレスザール(ライヴ・ステレオ)[バイエルン放送収録による自主制作]/120’
日本にもなじみの巨匠ヴォルフガング・サヴァリッシュがバイエルン放送交響楽団を指揮した選りすぐりのライヴ演奏をお届けするシリーズ。ハイドンの「四季」(1994)、モーツァルトの「ハフナー」&「ジュピター」(1998)、オルフの「アンティゴネ」(1958)
に続く第4 弾は、メンデルスゾーンの「エリヤ」。
2001 年にミュンヘンで行われたライヴ演奏は、バイエルン放送の自主制作で収録された音源を、Profil
がライセンスを得てリリースするというものです。
サヴァリッシュはメンデルスゾーンをたいへん得意にしているようで、ニュー・フィルハーモニア管との交響曲全集(1966
− 67) のセッション録音をはじめ、ベルリン・フィルとも交響曲第2
番をライヴで再録音しているほか、また、すぐれたピアニストしても知られるサヴァリッシュは、歌曲の伴奏という形でもメンデルスゾーンを取り上げてきました。
なかでも、サヴァリッシュはオラトリオ「エリヤ」については、1968
年にゲヴァントハウス管とセッション録音したのちに、1986
年にもNHK 交響楽団とライヴ録音を残していることから、思い入れの一際強い作品といえるでしょう。
じっさい、過去2 回のレコーディングにより培われた経験のゆたかさを感じさせるように、ここに聞くサヴァリッシュの手慣れた手腕はさすがというほかないもので、大編成の陣容を率いての音楽運びと感銘の深さも群を抜いています。収録会場は抜群の音響特性を誇るヘルクレスザールで、こうしたおおきな編成の作品にとってたいせつなポイントである録音状態もすぐれていることもうれしいところです。なお、終演後に拍手が入ります。 |
=ヴァント&ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成・分売リリース(全5タイトル)=
|
巨匠ギュンター・ヴァントが最晩年に、かねてよりたいへん相性の良かったベルリン・ドイツ交響楽団を指揮して、厳選のプログラムを演奏した極上のライヴ録音集。このたび、輸入盤でも分売でお求めいただくことができるようになりました。
正規初出となる音源を多数収録したシリーズは、2010
年の初めに一挙にBOX セット仕様で、続いて日本語解説つきの国内盤が国内先行で分売リリースされ、すべてのタイトルが「レコード芸術」新譜月評欄(2010
年9 月号) で特選盤に輝いたという物凄い内容です。
各巻はほぼ作曲家ごとにまとめられているので、初めての方にはお好みの作品からお聴きになられてみるのもおすすめです。
この機会にさらにおひとりでも多くの方に手に取って戴けることを願ってやみません。 |
PH 09042
\2400→¥1790
|
「ギュンター・ヴァント / ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成Vol.1」
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 |
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
録音:1991 年10 月6 日ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)/76’51” |
PH 09061
(2CD)
\4800→¥3490
|
「ギュンター・ヴァント / ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成Vol.2」
[CD 1]シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
[CD 2]ルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版) |
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
録音:1993 年3 月20 日ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)/28’10”/
64’05” |
PH 09058
(2CD)
\4800→¥3490
|
「ギュンター・ヴァント / ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成Vol.3」
[CD 1]
(1)シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
(2)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
[CD 2]
(3)ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98 |
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
(1)録音:1995 年2 月19 日ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)(2)録音:1996
年4 月9 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ)(3)録音:1994
年11 月20 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ)/74’19”/
42’26” |
PH 09030
\2400→¥1790
|
「ギュンター・ヴァント / ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成Vol.4」
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」 |
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
録音:1993 年6 月14 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ)/53’26” |
PH 09060
(2CD)
\4800→¥3490
|
「ギュンター・ヴァント / ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成Vol.5」
[CD 1]
(1)ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
(2)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
[CD 2]
(3)ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
(4)ベートーヴェン:序曲「コリオラン」Op.62
(5)ベートーヴェン:「エグモント」序曲Op.84 |
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
(1)録音:1994 年2 月15 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ)(2)録音:1996
年4 月9 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ)(3)録音:1994
年2 月15 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ)(4)(5)録音:1994
年11 月28 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ) |
RCO LIVE
|
RCO 10004
(2SACD HYBRID)
特別価格
¥2500→¥2290
|
マーラー:交響曲第3番ニ短調
(1893-96, 1906年改訂/カール・ハインツ・フュッスル校訂版)
[Disc 1] 34’19”
=第1部=
第1楽章:力強く決然と (34’19”)
[Disc 2] 64’22”
=第2部=
第2楽章:テンポ・ディ・メヌエット きわめて穏やかに (9’54”)
第3楽章:コモド、スケルツァンド 急がずに (17’37”)
第4楽章:
きわめてゆるやかに、神秘的に 一貫してppp(ピアニッシシモ)で
(9’01”)
第5楽章:活発な速度で、表出は大胆に (4’20”)
第6楽章:ゆるやかに、平静に、感情をこめて (22’57”) |
ベルナルダ・フィンク(Ms)
オランダ放送合唱団女声合唱
(合唱指揮:セルソ・アントゥネス)
ブレダ・サクラメント合唱団少年合唱、
ラインモンド少年合唱団
マリス・ヤンソンス(指揮)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団 |
極上の響きを育むコンセルトヘボウで味わう「至上の音楽体験」ヤンソンス&コンセルトヘボウ管によるマーラーの第3番
録音:2010 年2 月3 日、4 日 &
5 日アムステルダム、コンセルトへボウ(
ライヴ)/DSD5.0 マルチチャンネルステレオ、98'41"
ヤンソンス& RCO によるマーラー・シリーズの第5
弾は交響曲第3 番。2009/10 年より2
シーズンに跨り、ヤンソンスのほか8
人の指揮者がRCO を振り分ける交響曲全曲演奏会シリーズに取り組んでいた最中にあって、2009
年12 月収録の第2 交響曲(RCO10102)
に続き、2010
年2 月の本拠地コンセルトヘボウにおけるコンサートの模様を収めたものです。
ヤンソンスは、マーラー生誕150
周年の2010
年に音楽出版社ウニフェルザール・エディツィオーンがおこなったインタビューのなかで、マーラーとの出会い、そして交響曲第3
番について次のように述べています。
「わたしが初めてマーラーを聴いたとき、若い時分、あれはまだ音楽院の学生の頃だったかな、たいへん感銘を受けたし、まるで天にも昇る気分だったよ。マーラーが天才で、偉大な作曲家であるとわかったし、マーラーは最初からすぐさま、わたしに“ぼくの作曲家なんだ”
という感覚をもたらしたんだ。(中略)そういうわけで、たちまちこんなにも大きな愛着を抱いたし、決してなくなることはなかった。100
パーセント確かとはいえないけれど、わたしが最初に聴いたマーラーの交響曲は、第3
番だったとおもう。そう、いまわたしが指揮をしている第3
番をね。」 (C) Universal Edition
来日公演に臨むにあたり行われた記者会見でも、ヤンソンスは次のように述べていました。
「RCO とマーラーとの関係は皆さんもよくご存じのことと思います。ウィレム・メンゲルベルクとマーラーが特別な信頼関係にあったことから、RCO
にとってマーラーは特別な存在となりました。マーラー自身も、ウィーンよりも多くコンセルトヘボウで自作の指揮をしています。
今回日本ツアーに携えてきた交響曲第3
番は、大作ばかりのマーラーの交響曲の中でも“もっとも偉大な作品”
と言うことができるでしょう。第3
番では、大きな質問が提示されています。それは世界中の人類すべてに問われる大きな質問です。まったくの無から始まった世界における神との対話、人生そのものに対する問いかけがこの作品の中にはあるのです。そういった意味でも、この作品はあらゆる人々に訴えかける力があると思っています」
「指揮者にとって、複雑で大きな意味を持つマーラーの作品を演奏すること自体が大きなイベントです。RCO
とマーラーとの関係を考えると、それはよりいっそう大きなものになります。
RCO とマーラーを演奏すると“あぁ、彼らの音楽なんだ”
とすごく感じるのです。彼らの血の中、身体の中にマーラーがいる。ここまで言えば、今回の公演が特別なものであることがお分かりいただけるでしょう。」
以上、2010/11/16 16:24 (C)CDJournal.com
より引用・(C)
株式会社音楽出版社
このように、ヤンソンスが若き日にすでに「ぼくの作曲家だ」と自認し、またRCO
を率いてまた「かれらの音楽なのだ」との思いを強くするというマーラー。交響曲第3
番は、マーラー生誕150 周年アニヴァーサリーに合わせて、2010
年11 月の来日公演でも21 日にミューザ川崎、22
日にサントリーホールで演奏され、このコンビの持ち味としてすっかり浸透した華麗で精緻極まりない音楽づくりで、おおきな期待を持って詰め掛けた聴衆を「至福の体験」へと誘いました。前作の第2
交響曲の出来ばえもすばらしいものがありましたが、上記の個人的な記憶や記者会見での意気込みからもうかがい知れるように、ヤンソンスが第3番に寄せる思い入れは格別のようで、RCO
とは本拠地コンセルトヘボウを皮切りに、この来日公演に至るまでの間に、2
月10 日のマドリード、続く17 日にニューヨークのカーネギー・ホール、さらには8
月31 日のエジンバラ、9 月3 日のルツェルンと、交響曲第3
番を精力的に取り上げています。
こうしたなかで、このたびリリースされる手兵RCO
との第3 番は、なんといってもやはり、かれらのホームグラウンドであり、シューボックス型ホールの筆頭格とされる「コンセルトヘボウ」で収録されていることがあらゆる面でプラスに働いているようにおもわれます。
ウィーンのムジークフェラインザールと双璧をなす、このホールが織り成す響きは、今日に至る名門RCO
と絶妙になじみ、マーラー屈指の長大で奥深い内容に対して、刻一刻と驚くほどゆたかな表情をみせてゆきます。ほんとに夢見るように最高の気分ということでは、きっとヤンソンスもまた、RCO
との実演を通して「天にも昇るような気持ち」を呼び起されたにちがいありません。マーラーの伝統を受け継ぐオーケストラとして名高いRCO
だけに、マーラーの交響曲第3 番のアルバムもこれまでに歴代の首席指揮者たち、それぞれハイティンクの全集とシャイーの全集におけるセッション録音のほか、ベイヌム、ハイティンクとのライヴ録音などが発表されており、それぞれにみごとなものがありましたが、この作品への愛着一入ということでは現首席指揮者ヤンソンスによるあらたなアルバムの仕上がりにもおおきく期待が膨らみます。 |
REFERENCE RECORDINGS(HRx)
|
【『HRx』とは】
リファレンス・レコーディングスは、スペクトラルの設計者であり、HDCD
の発明者でもあるキース・ジョンソン博士が30
年以上もチーフ・エンジニアを務めている高音質レーベル。そのRR
がまたまた驚異の音質体験を教えてくれる全く新しいフォーマットが『HRx』です。 『HRx』は、パソコンとオーディオインターフェースを使用したPC
オーディオやデジタル・ストリーム(DS)機器に対応するために、176.4kHz/24bit
の圧縮しないWAV データを記録したDVD-R
のこと。密度の濃い音質、臨場感、楽器の音の生々しさ、音空間をそのまま美しく再生できる驚異の音質。弦はさらにしなやかに、金管はより煌びやかに鮮明に聴くことが出来ます。通常のCD、SACD、DVD
プレイヤーでは再生できませんが、『HRx』のハイサンプリング音源を是非体験してください。 |
RR 2011HRX
(DVD-ROM)
\2500
|
HRX サンプラー2011
クラシック&ジャズ・ハイレゾリューション・スペクタキュラー!
【クラシック】
1. アーノルド:サセックス序曲より抜粋
2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番K.467
より終楽章
3. チャイコフスキー:マゼッパより「ゴパック」
4. ウォルトン:クラウン・インペリアルより終楽章
5. サティ:ジムノペディ第1
番
6. グレインジャー:ガムサッカーズ・マーチ
7. ゴットシャルク:私といっしょに(カプリース)
8. ラフマニノフ:交響的舞曲より第3
楽章
9. ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」より魔王カスチェイの凶悪な踊り
10. リスト:BACHによる前奏曲とフーガ
11. レスピーギ:バレエ「シバの女王、ベルキス」より戦いの踊り
12. ブリテン:青少年のための管弦楽入門より「フーガ」
【ジャズ】
13.Donaldson-Moten:”You’re
Driving
Me Crazy/Moten Swing”
14.Mehling:”Yerba Buena
Bounce”
15.Hyman:”Thinking About
Bix”
16.Garson,piano:”Trio Blues” |
通常のCD、SACD、DVD プレイヤーでは再生できません ご注意ください
深みのあるピュアな音楽を楽しめる究極のハイレゾ音源サンプラーお試し価格でご提供
176.4kHz / 24bit
リファレンス・レコーディングスの録音の真髄を堪能できるフォーマット「HRx」のサンプラーが発売されます。リファレンス・レコーディングスの名録音からクラシックとジャズをピックアップした全16
トラック。 |
RR 59HRX
(DVD-ROM)
\5200
|
FROM THE AGE OF SWING
featuring jazz piano great Dick
Hyman
From the Age of Swing/ You're
Driving Me
Crazy/ Moten Swing; Topsy/
Moonglow/ Them There Eyes/
Dooji Wooji;
Soft Winds/
What is There to Say?/ 'Deed
I Do; I Know
What You Do/ Mean to Me/
I'm Getting Sentimental Over
You. CD ONLY/
Rose Room |
通常のCD、SACD、DVD プレイヤーでは再生できません ご注意ください
176.4kHz / 24bit |
SIMAX
|
PSC 1308
\2500→¥2290
|
北風を讃えて
エギル・ホーヴラン(1924-):
ファンファーレとコラール作品54a
(シンフォニックバンドとオルガンのための)
アウリス・サッリネン(1935-):
宮殿ラプソディ作品72 (管楽器、打楽器、ハープとピアノのための)
ユッカ・リンコラ(1955-):トランペット協奏曲第2
番*
オーレ・シュミット(1928-2010):
ストラヴィンスキーへのオマージュ
(シンフォニックウィンズ、ティンパニと3
人の打楽器奏者のための)
アルヴェーン(1872-1960)/G.
ユーハンソン編:
祝祭序曲作品26 (軍楽隊のための)
エギル・ホーヴラン(1924-):
祝祭序曲 作品39a(シンフォニックバンドとオルガンのための)
オラヴ・アントン・トンメセン(1946-):
スタブスアラベスク作品14
(ウィンドバンドのための) |
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp)*
ノルウェー国軍音楽隊
オーレ・クリスチャン・ルード
(指) |
ウィンドバンドの質感を美しい響きとともに伝える注目の女性トランペット奏者、ティーネ・ティング・ヘルセットも登場!
録音:2009 年10 月14 日、19 日-23
日、2010
年6 月14 日-15 日 ( リンコラ) アーケシュフース砦騎士館
(オスロ)/76’26
「北風」に捧げるオマージュ。颯爽とした、美しい音楽が広く音楽ファンから愛されているノルウェー国軍音楽隊が、スカンディナヴィアの作曲家たちがウィンドバンドのために書いたオリジナル曲を録音しました。
ノルウェー国軍音楽隊(FSMK) は1817
年の創設。オスロの中心にあるアーケシュフース砦に本拠を置く、常勤隊員39
名のノルウェーでもっとも編成の大きいプロフェッショナル・ウィンドバンドです。2006
年からオーレ・クリスチャン・ルードが芸術監督を務めています。リンコラの協奏曲でソロを吹くのはティーネ・ティング・ヘルセット(1987-)。ハイドン、アルビノーニ、ネルダ、フンメルの協奏曲
(PSC1292) で録音デビューし、たちまち国際的な注目を集めたプレーヤーです。技巧を求められる、ジャズ感覚いっぱいのリンコラの音楽を楽しく演奏しています。 |
PSC 1239
(4CD)
\4500→¥3990
|
トマス・D・A・テレフセン(1823-1874):ピアノ・ソロのための作品全集
[CD1]
4つのマズルカ 作品1/ 夜想曲
へ長調 作品2/4つのマズルカ
作品3/
3つの華麗なるワルツ 作品5/タランテラ
変ホ長調 作品6/
悲歌 作品7/フルドラの踊り
作品9/
アダージョとロンド ロ短調
作品10/ 夜想曲第2番
ホ長調 作品11/
創作主題と幻想曲 変ロ短調
作品12
[CD2]
ソナタ ハ短調 作品13/6つのマズルカ
作品14/
アルバムのページ 作品16/
夜想曲第3 番
変ロ長調 作品17/
大ポロネーズ嬰ハ長調 作品18/
アレグレット
作品20/
トッカータ ヘ長調 作品22/小さな物ごい
ホ短調 作品23/
大マズルカ 変ロ長調 作品24/大練習曲
ホ長調
作品25
[CD3]
花嫁の歌 ニ長調 作品26/ワルツ
変ニ長調
作品27/
バラード ハ短調 作品28/ 凱旋行進曲
変ホ長調
作品29/
大ワルツ へ長調 作品30-1/大ワルツ
ヘ短調
作品30-2/
マズルカ イ長調 作品33/夢の向こうへ
変イ長調
作品34/
カプリッチョ・アパッショナート
ロ短調
作品36/
即興曲 ト長調 作品38/ 夜想曲第4
番 変ト長調
作品39/
ヴァルハラの祭り 作品40/スコットランドの旋律
嬰ハ短調 作品42/
6度の練習曲 ホ長調 作品43/エリザベス女王のパヴァーヌ
嬰ハ短調 作品44
[CD4]
手稿譜の作品
(モデラート/コラール「鐘たちよ、今鳴っている」による変奏曲
ト長調/
前奏曲 ト長調/レント-
アレグロ・モデラート-
テンポ・プリモ)
21のフゲッタ、ヴァーセット、カンタービレの小品
(フゲッタ第1番 ハ長調/フゲッタ第2
番 ハ長調/フゲッタ第3 番 ハ長調/
フゲッタ第4番 イ短調/フゲッタ第5番
イ短調/フゲッタ第6番 イ短調/
フゲッタ第7番 イ短調/ヴァーセット
ト短調/フゲッタ第8番 ト短調/
カンタービレ ト短調/フゲッタ第9番
ト長調/フゲッタ第10番 ト長調/
フゲッタ第11番 ト長調/カンタービレ
ハ長調/カンタービレ ニ長調/
フゲッタ第12番 Dドリアン/間奏曲
Dドリアン/
フゲッタ第13番 Dドリアン/ヴァーセット
ニ短調/
フゲッタ第14番 ニ短調/フゲッタ第15番
ホ短調/フーガへの前奏曲/
イ短調変奏曲/ワルツ イ短調/アダージョ/
前奏曲 ト短調/
前奏曲アンダンティーノ
ホ短調 ミクソリディアンd/
前奏曲 ト長調/
前奏曲 ニ長調/ 前奏曲
Eフリジアン フーガ
Dドリアン/ 前奏曲 ト長調/
アダージョ ニ短調(アラ・ブレーヴェ)/
前奏曲 ト長調/ 間奏曲 ハ長調/
コラール「イエスよ、わたしの思考をお導きください」による変奏曲
ト長調/
前奏曲「イエスの御名に」
ト短調) |
アイナル・ステーン=ノクレベルグ(P) |
「ノルウェー音楽文化の遺産」ショパンの直系の弟子テレフセンのピアノ・ソロ全集
[スタインウェイ(CD1-3)、エラール・グランドピアノ(1853
年ロンドン)(CD4)]
録音:2009 年3 月、5 月、7 月
ソフィエンベルグ教会(
オスロ)(CD1-3)、10 月25 日、31
日 ノルウェー音楽大学リンデマンホール(
オスロ)(CD4)
制作・録音: エーリク・ガルド・アムンセン
テレフセンのピアノ・ソロ作品全集。テレフセンがピアノのために書いた曲の最良の作品群とされる16
曲のマズルカ、第1 曲が、ポーランドの舞曲でありながらノルウェーの舞曲スプリンガルの要素をもつ《4
つのマズルカ》( 作品1) から、《エリザベス女王のパヴァーヌ》(
作品44) までの作品と、未出版の習作と宗教的な小品が集成されています。アイナル・ステーン=ノクレベルグ(1944-)が、2
曲のピアノ協奏曲(PSC1232)と室内楽作品集(PSC1226)につづき、テレフセンの音楽と向かい合います。「ピアノ作品の全集を録音するためには、多くのことを学び直さねばならなかった」と、彼は、ブックレットに寄稿した「ひとつの文化遺産」に書いています。
テレフセンが生徒のレッスンのために作曲した、技術的にも音楽的にも高度な内容の6
曲のワルツ。フィールドとショパンの作品をモデルとした、フランスの趣をもった4
曲の夜想曲。リストの音楽を聴いて作曲した《大ポロネーズ》。ヨーロッパのピアノ音楽の伝統に沿った作品が多いなかで、《花嫁の歌》、《ヴァルハラの祭り》、山で人を誘惑する美女の《フルドラの踊り》は、ノルウェーの旋律にもとづいて書かれました。スヴェンセンの《ノルウェー芸術家のカーニバル》と同じように、パリに住むノルウェー人芸術家が毎年祝うカーニバルのために作曲されたと考えられています。
あの1842 年ジョルジュ・サンドは、「フランス語の知識もなく、無一文に近い状態で、ただ自分の芸術とショパンへの熱狂だけを武器にノルウェーを旅立った、その勇ましい一面をしっかりと見た」と言い、テレフセンをショパンに紹介。その後テレフセンは、彼の才能を見抜いたショパンにレッスンを受けることとなりました。ショパンが他界した後テレフセンはランベール・ホテルでリサイタルを行い、人前に姿を見せることの少ないジョルジュ・サンドの見守るなか、成功を収め、パリの音楽界にデビューを果たします。貴族と富豪とその子弟をのぞき、ショパンの唯一の弟子とされるテレフセンは、ピアニスト、作曲家として活躍し、1874
年10 月6 日、51 歳でパリに病没。その遺志により、彼の出版された作品はオスロとトロンハイムの音楽図書館に寄贈されました。
このアルバムの録音は、ステーン=ノクレベルグが愛妻を亡くした後の2009
年、オスロで行われました。ソフィエンベルグ教会のセッションではスタインウェイ・ピアノ、ノルウェー音楽大学のリンデマンホールの録音では、テレフセン気に入りエラールのグランドピアノが使われています。Simax
Classics を統括するエーリク・ガルド・アムンセンが制作、録音、編集を担当。ピアニスト、ステーン=ノクレベルグの意志をピアノのリアルな音像に示す、「録音芸術」です。 |
SUB ROSA
|
SR 312
\4500→¥3990
|
アドルフ・ヴェルフリ:音楽的暗号の解読
第1部)
王冠/檻の鳥、リーセン=カナーリ=
10m
間隔=羽=ヴァイッテ1913/
英連邦カナダの上流・下層貴族のソルトレイク・シーウエストへの船出/
リーセン=カナーリ= 10m間隔=羽=ヴァイッテ1913/
白鳥、パンドゥーレン滝/木陰で、スペイン・ローダナス1910/
青い音符、天への梯子1915/ネバーアンガー島行進曲/中洲の法規1904
第2部)
鯨、餌付1911/喜びと四角/ネバーアンガー島1911/
パンドゥーレン滝行進曲/リーセン=カナーリ行進曲/
地理と代数の本第2巻行進曲/行進曲/
オーベルブルク聖アドルフの鐘行進曲/
青い音符のよる前奏曲、天への梯子1915/
小島、ネバーアンガー島1911/鳥2/水流/第2巻行進曲/
聖アドルフの生贄、ゼニスの全智全能の神1904
第3部)
鳥3/レア・タンターリア1911/
聖マリア聖ハルの最高レーゲントシャフト行進曲/
聖ウジェーヌ・イザイ/地下室の底で/行進曲1913/聖アドルフの旅/
ベルンの通りで/ジュノー、黒人の神1904 |
ボドゥアン・ド・ジャエル(Vn) |
芸術は爆発だ!!アドルフ・ヴェルフリを知っていますか?救世主か、はたまた正真正銘の狂人か。「ドグラ・マグラ」的に頭が大パニックを起こすトンデモ音楽の登場!
DDD、35’31”、美麗画集仕様
とんでもない人物がいました。アドルフ・ヴェルフリ
(1864-1930) はスイスの画家、作家、詩人、図案制作家として、アール・ブリュット(アウトサイダーアート)すなわち専門教育を受けていない制作者のアートを代表する存在ですが、何と作曲も残していました。経歴がすさまじい。極貧の石工の家庭に生まれ、幼時に虐待を受けるものの6
歳で父が家族を捨て、7 歳で母が亡くなると天涯孤独となりますが、「姦」の字の入るハレンチ極まりない犯罪を3度も繰り返し(三度目の被害者は3歳!)、1895
年に刑務所ではなく精神病院に収容され、以後生涯をそこで送りました。
精神病院内で1899 年から絵を描き始め、1908
年からは「揺篭から墓場まで」と題された3,000
ページにわたる小説を綴り始めます。これはヴェルフリ自身の超自我である8歳の少年ドゥフィが世界中を巡る空想の探検記で、旅した地域の距離、高度、深度から街、山、川、橋の列挙と複雑な地図まで添えた、とても精神を病む人の手から生まれたとは信じがたい精緻なものとなっています。その物語の挿絵として描き始めたドローイングが、これまた驚く程のマニエリスムで、一見マンダラかペルシャの細密画風な独特のオーラとエネルギーを放ち、気に入る方も多いはずの美しさを示しています。
1916 年には誇大妄想も極まり、「聖アドルフ巨大王国」を建設、自らを聖アドルフ2世と命名、その王国を祝福してポルカや行進曲などの作曲まで始めます。病院では、自分が作曲した自らを称える歌をラッパで吹き鳴らしつつ描くヴェルフリの姿が見られたという笑えない話が残されています。
ここに収められた楽曲は、ヴェルフリの残した楽譜をヴァイオリニストで作曲家のボドゥアン・ド・ジャエルが研究のすえ、自ら音にしたもの。彼は一見適当に音符を連ねただけのように見えるヴェルフリの音楽に、非常な個性と秩序を見出したとのことで、演奏も説得力に富んでいます。音楽はかなり珍妙ですが、何やら凄いものが潜んでいるようにも聴こえ、もしかしたら大天才の大傑作かもしれないと思うようになってきます。さしずめ音楽版「ドグラ・マグラ」と申せましょう。
美術に興味のある方、既成の価値観を認めない方には是非聴いていただきたい、二度と手に入らぬ貴重盤。ハードカバー本仕立てで、彼の美術も鑑賞できます。 |
SUPRAPHON
|
SU 4057
\1700
|
レイハ(ライヒャ):ピアノ三重奏曲集
(1)変ホ長調 Op.101の1
(2)ニ短調 Op.101の2
(3)ハ長調 Op.101の3 |
グァルネリ・トリオ
【チェニェク・パヴリーク(Vn)、
マレク・イェリエ(Vc)、
イヴァン・クラーンスキー(Pf)】 |
リストを先取りするスリリングな技巧にあふれたレイハの三重奏曲集
録音:1994 年6 月16 日、1995
年4 月18 日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/DDD、79’23”
ドイツやフランスで活動したライヒャことアントニーン・レイハはもともとチェコ人。フルート、ヴァイオリン、ピアノいずれもの名手でハイドンやベートーヴェンの親友だった実力者ながら、今日作品全体を聴く機会のない作曲家です。ここに収められたピアノ三重奏曲はどのパートも協奏曲ばりの難しさが要求されます。チェコの名門グァルネリ・トリオだからこそ実現したレベル。すべてグァルネリの銘器で、ことにヴァオリンは往年の名手ジンバリストの愛器だったといわれます。 |
SU 4046
\2000
|
ムソルグスキー:「子供部屋」(全7曲)
R.シュトラウス:「少女の花」
Op.22(全4曲)
ドヴォルザーク:愛の歌 Op.83(全8曲)
シェック:
黄昏が迫り op.19a-2,子供に寄せる
Op.20-1,
私は恵みを獲ないと誓った Op.33-8
ドヴォルザーク:「聖書の歌」
Op.99(全10曲) |
マルティナ・ヤンコヴァー(S)
ジェラール・ワイス(P) |
なんと瑞々しい声!!ヤンコヴァー第2弾はドイツ、東欧歌曲集
録音:2004 年9 月、チューリヒ/70'28、DDD
チェコが生んだ若き名ソプラノ、マルティナ・ヤンコヴァーの新譜、ドイツ歌曲と東欧歌曲のアルバムです。ヤンコヴァーは1972
年生まれ。プラハで活動を開始した後、ウェルザー=メスト時代のチューリヒ歌劇場で頭角を現し、ことにモーツァルトの娘役として大評判となりました。今日ではドイツ語圏で人気のソプラノです。オペラだけでなく演奏会歌手としても人気は高く、デビュー・ソロ・アルバムとなったハイドンの歌曲集(SU
4005)は絶賛されました。今回のアルバムは、チューリヒ時代の2004
年に録音されたもの。「航海 VOYAGE」というタイトルが付けられている通り、ドイツ語、ロシア語、チェコ語と様々な曲が収録されています。ヤンコヴァーの声の瑞々しさはたいへんに心地よく、ムソルグスキーの「子供部屋」での無邪気さ、R.シュトラウスの「少女の花」でのたおやかさ、シェックの陶酔感、いずれも素晴らしいもの。もちろんお国もののドヴォルザークは絶品です。 |
SU 4056
\2000
|
アントニーン・ライヒェナウアー(c.1694‐1730):
・2 つのトランペット、ティンパニ、チェロ、
弦楽と通奏低音のためのソナタ
・オーボエ協奏曲 変ロ長調
・チェロ協奏曲 ニ短調
・2つのオーボエ、ファゴットと弦楽と通奏低音のための組曲
変ロ長調
・ヴァイオリン協奏曲ト長調
・フルート協奏曲ト長調 |
ルイーズ・ハウク(バロック・オーボエ)
ヤナ・ヒティロヴァー(バロック・ヴァイオリン)
マレク・シュペリナ(バロック・フラウト・トラヴェルソ)
マレク・シュトリンツル(バロック・チェロ)
ムジカ・フロレア(ピリオド楽器使用)
マレク・シュトリンツル(芸術監督) |
ピリオド・アンサンブルの雄、シュトリンツル&ムジカ・フロレアの放つ注目盤、ライヒェナウアーの超絶技巧協奏曲集
録音:2010 年2 月5-6 日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、63’40”
チェコ勢を中心とした世界有数の古楽アンサンブル、マレク・シュトリンツル率いるムジカ・フロレアの最新録音は、近年再評価の気運が盛り上がる18
世紀チェコの作曲家ライヒェナウアーによる作品集。
18 世紀前半に生きたライヒェナウアーは、モルツィン伯(後にヨーゼフ・ハイドンが仕えたことでも知られる)のチャペルの音楽家であり、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの後任としてお抱え作曲家の役割を引き受けました。モルツィン伯はまたヴィヴァルディを「イタリア音楽の巨匠」として雇い入れていますが、いかにモルツィン伯の楽団の演奏水準が高いものであったかは、ヴィヴァルディが今風に云えば「スーパー・ヴィルトゥオーゾ・オーケストラ(virtuosissima
orchestra)」と呼び、自作の協奏曲をいくつか献呈していることなどからも明らかで、ライヒェナウアーも同様にモルツィン伯の期待と要求に応えるべく高度なテクニックを要する作品を手がけています。
ヴィヴァルディはさておき、数年前まではまったく無名の存在であったライヒェナウアーですが、その作品があきらかになるにつれて、今日古楽ファンのあいだではチェコ・バロック期の大家たちと同等に扱われるようになりました。
ライヒェナウアーといえば、さきごろやはりSUPRAPHON
より「現代最高のファゴット奏者」セルジオ・アッツォリーニらがソロを取るすぐれた協奏曲アルバムがリリースされたばかりですが、世界初録音を含むここでの内容も、バロック・チェロの達人シュトリンツルを筆頭に、ベルリン古楽アカデミーのメンバーとしてもおなじみのオーボエ奏者ルイーズ・ハウクほか、匹敵する顔触れによるものということで心躍ります。
過去にも、J.S. バッハの名作「ブランデンブルク協奏曲」からまったくあらたな魅力を引き出して強烈なインパクトを与えたシュトリンツルのことですから、きっとライヒェナウアーの真の魅力をあきらかにしてくれるはずです。 |
TALENT/SILKROAD
|
SRM 012
\2500→¥2290
|
J.S.バッハ:
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV1041
(2)ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV1042
(3)ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ニ短調BWV1060 |
ローラ・ボベスコ(Vn)
セニア・トゥルバスニク(Ob)
ウジェーヌ・イザイ弦楽アンサンブル |
ローラ・ボベスコ 幻のバッハ レコーディング!
録音:1986 年 ブリュッセル |
TALENT
|
DOM 2929902
(SACD HYBRID)
\2500
|
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
ラヴェル:マ・メール・ロワ
チャイコフスキー:ロメオとジュリエット |
マルコ・グイダリーニ(指)
ジャパン・ソロイスツ響 |
74’28 |
DOM 2911116
\2500
|
ドヴォルザーク:
弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調Op.97
弦楽六重奏曲 イ長調Op.48 |
マルティヌー四重奏団
ピエール=アンリ・ゼレブ(Va)
ペテル・ヘイニ(Vc) |
67’53 |
DOM 381114
(2CD)
\5000
|
ブラームス:
(1)ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調Op.78
(2)ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調Op.100
(3)ヴァイオリンソナタ第3番 ニ短調Op.108
(4)チェロソナタ第1番 ホ短調Op.38
(5)チェロソナタ第2番 ヘ長調Op.99
(6)チェロソナタ ニ長調Op.78(ヴァイオリンソナタ第1番の編曲) |
堀米ゆず子(Vn)
ヴィヴィアヌ・スパノゲ(Vc)
アンドレ・デ・グローテ(Pf) |
146’34 |
TELOS
|
TLS 1005
\2200→¥1990
|
ヴェルディ:歌曲集
(1)6つのロマンスのアルバムより
「ジプシーの女」「石だたみの道(小さな煙突掃除屋)
」「乾杯」
(2)6つのロマンスより「私の安らぎは失せて」
(3)ストルネッロ「お前は私を愛さないという」
(4)6つのロマンスより
「エリザよ、疲れた詩人は死んでゆく」
「暗い夜を恐れて」
「つぼに近寄るな(墓に近寄らないで欲しい)」
(5)誘惑
(6)バラード「亡命者」
(7)哀れな男
(8)6つのロマンスのアルバムより
「日没」「星に」「神秘」「乾杯」
(9)6つのロマンスより
「孤独な部屋で」「嘆きの聖母よ、私にあわれみを」 |
(1)-(3)ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
(4)-(7)ポール・アーミン・エデルマン(バリトン)
(8)(9)セザール・アウグスト・グティエレス(テノール)
フリードリヒ・ハイダー
(ピアノ;(1)-(3) Steinway D,1976,
(4)-(9) Bosendorfer 280,1928) |
大注目!いまをときめくソプラノ歌手ディアナ・ダムラウを含むヴェルディ歌曲集!伴奏はグルベローヴァの夫、名手フリードリヒ・ハイダー
録音:(1)-(3) 2005 年8 月 テロス・スタジオ、(4)-(9)
2010 年1 月テロス・スタジオ/DDD、54’48”
今をときめくソプラノ歌手ディアナ・ダムラウがヴェルディの歌曲を録音しておりました!ダムラウはこれまでにドイツTelos
レーベルにマーラーの歌曲(TLS
1001) とシューマンのミルテの花(TLS
1006) をセッション録音しておりますが、本録音は2005
年8 月に録音されたものです。録音当時よりその才能を開花させ美しい高音と豊かな表現でヴェルディの歌曲を聴かせてくれます。この他、2010
年に録音した2 人の男性歌手の録音が収録されております。バリトンのポール・アーミン・エデルマンはオット・エデルマンの次男でウィーン少年合唱団のソリストでした。その後ウィーン州立オペラ歌劇場での「魔笛」をはじめ世界各地で活躍、今後ますます活躍が期待される若手のバリトン歌手です。そして、新進気鋭のテノール歌手、セザール・アウグスト・グティエレスは優美にそして情感豊かに歌い上げます。全ての伴奏をグルベローヴァの夫であるフリードリヒ・ハイダーが担当し、歌の伴奏者ならではの絶妙な表現も注目です。 |
TRANSART
|
TR 157
\2200→¥1990
|
ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より第1集「四季」op.8
合奏協奏曲集「調和の霊感」よりヴァイオリン協奏曲
イ短調op.3-6 RV 356、ニ長調op.3-9
RV
23 |
オリヴィエ・シャルリエ(ヴァイオリン)
オーヴェルニュ管弦楽団 |
国内盤はTRM157として紹介。国内盤は発売中止。
録音:2008 年6 月(ライヴ)
フランスのヴァイオリンの流れの正統的継承者との呼び声高い、オリヴィエ・シャルリエによる「四季」の登場。「春」の冒頭から、目の覚めるような明るい響きのアンサンブルに魅了されます。シャルリエの音楽は気品に満ちあふれており、高音になるほどみずみずしさを湛えた美しい音。「夏」の嵐では、粒のそろった美しい音が乱れることなく怒涛のように押し寄せます。
オリヴィエ・シャルリエは、14
歳のときにパリ国立高等音楽院を首席で卒業し、世界の名だたるコンクールで素晴しい成績を収めています。ジャック・ティボーやジネット・ヌヴーといったフランスのヴァイオリニズムの流れを汲む演奏者として、その穏やかな人柄とともに世界に知られています。現在は演奏活動で世界をかけめぐる傍ら、ミュンヘン国際音楽コンクールといった世界的コンクールの審査員もレギュラーで務めるなど、ヴァイオリン界の重鎮です。 |
TR 158
\2200→¥1990
|
R. シューマン:
チェロ協奏曲 イ短調 op.129
ピアノ協奏曲 イ短調 op.54 |
マット・ハイモヴィッツ(チェロ)
ロール・ファヴル=カーン(ピアノ)
グルツェゴルツ・ノヴァーク(指揮)
ブルターニュ管弦楽団 |
充実の若手2 人による怒涛のシューマン、チェロ&ピアノ協奏曲のカップリング!ハイモヴィッツのバネのある音色、ファヴル=カーンの熱のある表情
録音:2007 年7 月(ライヴ)
ハイモヴィッツはイスラエル出身のチェロ奏者。1984
年、13 歳のときにデビューをかざって以来、CD
やコンサートで世界的に活躍しています。バネのある音色と、時に甘く、時にさびしげな語り口の巧さが光ります。
ファヴル=カーンは日本でも確実にファンを増やしている美貌のピアニスト。モデルとしての仕事の依頼も殺到するほどの彼女のピアノの腕前も物凄いものがあります。1976
年南仏生まれ、ブルーノ・リグットに師事し、17
歳でパリ音楽院をプルミエ・プリで卒業。12
歳でCD デビュー以来、コンサートに録音に大活躍です。ここに収録されたシューマンのピアノ協奏曲は深いタッチ、第1
楽章で再現部に戻る前のただならぬ間のとりかたの巧さ、第2
楽章での愛らしくも気品漂う歌心、フィナーレの迫力など、ファヴル=カーンの熱い魅力に満ちあふれた演奏です。
ロンドン・フィルの首席アソシエイト・コンダクターもつとめるノヴァークとブルターニュ管のたしかなアンサンブルに支えられた、今充実の若手演奏家二人の魅力をご堪能下さい。 |
TR 164
\2200
|
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):作品集
Bailecito(ピアノ・ソロ)、ロジータ・イグレシアス、
パンパマパ、ラ・ローザ・イ・エル・ソース、
エンガンタミエント、ガト、トナーダ・イ・クエーカ、
ピアノのためのソナチネ、Seequivoco
la paloma、
Abismo de Sed、エル・サンペドリーノ、
クラリネットとピアノのためのソナタ、
Pueblito mi pueblo |
フロラン・エオ(Cl)
マルセラ・ロジェリ(Pf) |
アルゼンチンの作曲家、グアスタビーノ作品集
録音:2008 年7 月
アルゼンチンを代表する作曲家、グアスタビーノの作品集。アルゼンチンというとピアソラ、ヒナステラが特に目立ちますが、グアスタビーノの作品もアルゼンチンのリズム、そしてアルゼンチン民謡と現代作曲のまじりあった魅力的な世界が展開されています。フロラン・エオはフランス出身、マスタークラスや演奏会でしばしば来日もしており、その完璧なテクニック、圧倒的な巧さで人気があります。ロジェリはブエノスアイレス出身で、ゲルバーに師事しました。様々なシーンで世界的に活躍していますが、ヴィラ=ロボス、ヒナステラ、グアスタビーノ、そしてピアソラにかけては、彼らに対する思い入れの強さ、そして作品への深い共感などの点で、他の追随を許しません。 |
WERGO
|
WER 6736
\2400→¥2190
|
シュトックハウゼン(1928-2007):
星座のための12のメロディー(オルガンによる)
(1)みずがめ座 (2)うお座 (3)おひつじ座 (4)即興I
(5)おうし座 (6)ふたご座 (7)かに座 (8)即興II
(9)しし座 (10)おとめ座 (11)てんびん座 (12)即興III
(13)さそり座 (14)いて座 (15)やぎ座 (16)即興IV |
ドミニク・シュステック(オルガン、即興) |
夏の七夕に向けてシュトックハウゼンの名作「星座のための12のメロディー」オルガンによる、すべてを超越した壮大な音宇宙、星空を彩る決定打登場!
録音:2008 年9 月(ケルン、聖ペーター教会)
シュトックハウゼンの「星座のための12
のメロディー」は、もともとはオルゴールのために生まれた音楽で、前衛的なところがほとんどありません。もちろんハーモニーは古典派のものとは少々趣が異なりますが、メロディーと伴奏という伝統的で明確な構成をとっています。この作品は演奏者に楽器や音色の選択などを委ねており、ピアノ版や室内楽版、また、6人の奏者による版(WER
6659)など様々な録音がありますが、ここに新たに登場した録音は一人の奏者が奏でるオルガンによるもの。それにしても、このオルガンの音はすごい!オルガンマニアの間では有名なケルンの聖ペーター教会のオルガンを使用しています。この教会は、信仰の場であることはもちろん、「聖ペーター・アート・ステーション」とも呼ばれていて、現代美術の展覧会や、新しい音楽のコンサートが開かれている、いわば現代芸術の砦。日々の礼拝もすべて現代音楽で執り行われています。ここに備えられているオルガンは、エオリアン・ハープ、チェロ、ハープ、サックス、打楽器、ホイッスルなど様々な音を模した音色が出るストップを合計104
兼ね備えていて、すべての音が一人の奏者の指や足から発せられている音とは信じられない壮大さです。さらに、この録音でオルガンを弾いているのは、当教会オルガン奏者のシュステック。日々の礼拝で楽器に触れ、楽器を熟知してすべてのストップの音色を巧みにブレンドすることができる、まさに理想的な布陣での録音となっております。オルガンによるこの作品の演奏は、極彩色の世界。どことなくメシアンのオルガン作品を想起させるようでもあります。あらゆるものを超越したもの、時に呪術的なものを強烈に感じさせます。
ひとつひとつの曲が終わり、ウヮンッというオルガンの残響が消えたあとの静寂は、まるで宇宙に放り出されたような感覚。
究極の宇宙遊泳世界を是非ご堪能下さい。 |
WER 6723
\2400→¥2190
|
ヘンツェ:
交響曲第3番(大オーケストラのための)
交響曲第4番(大オーケストラのための)
交響曲第5番(大オーケストラのための) |
マレク・ヤノフフスキ(指揮)
ベルリン放送交響楽団 |
充実のひびきヤノフスキ指揮によるヘンツェ作品集
録音:2010 年1 月(第3、第4)、2010
年9 月(第5)
ヘンツェ自身の舞台作品とも深いかかわりをもつ交響曲第4
番などを収録した充実のヘンツェ交響曲集。オペラから交響曲まで幅広いレパートリーで聴衆を唸らせ続けているヤノフスキ指揮、注目のヘンツェ新譜の登場です。交響曲第3
番は、世紀末を思わせるような爛熟の官能的響きと大規模な作風が印象的。交響曲第4
番は、静かな弦の響きの中から様々なモティーフが生まれては消え、発展しながら進み、最後は壮大な音の重なり合いとなる、演奏時間20
分超の単一楽章で非常に高い集中を保った曲。もともとはヘンツェのオペラ「鹿の王」第2
幕の幕切れの音楽として書かれたものです。ヤノフスキの指揮、オケの巧さが冴えます。第5
番は一言で表すならば「ドラマティック」な作品。バーンスタイン&ニューヨーク・フィルの委託を受け作曲されたもので、ヘンツェいわく「ローマの風景、人々のイメージに触発されて作曲した」もの。激しいリズムや熱いクレッシェンドの連続など、こちらもまたヤノフスキの曲の構成力が光る演奏となっています。 |
WER 6581
\2400
|
ゴルドン・カンペ:作品集
(1) hal (2)ハイ・ヌーン (3)リプリー・ムジークV
(4)qs nachtstueck (5) gassenhauermaschinensuite
(6) picard |
多数の演奏家 |
ギコギコギコギコ、ヒュ〜、ドカン!的ないわゆる「現代」の作品かと思わせておきながら、ピアソラの断片風なテイストが漂ったり、どことなく日本の音階を思わせる作品など、なかなかにオツな世界が広がっています。カンペは1976
年生まれ、ドイツ・ヘルネ出身の作曲家。ヘルスキらに師事しています。 |