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第58号マイナー・レーベル新録音新譜(6)


8/12までの紹介分


ALBANY


TROY1210
\2200
「エドワード・ジョセフ・コリンズの音楽Vol.9」
 エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951):
  歌劇《南部の娘》〜1幕2場のための
マリン・オールソップ指揮
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、
 合唱団
P.オーティ(T)、J.K.ワトソン(B,Br)、
A.ベイカー(MS)、R.ウォーレン(T)ほか
アメリカ人なのにトコトン、イギリス的なコリンズの歌劇!人気指揮者オールソップのオペラ指揮も要注目!

録音:2009年5月グラスゴー、DDD、75'06

ALBANYレーベルではこれが第9集となるE.J.コリンズの作品集(先に第10集が発売になっている)はコリンズの歌劇《南部の娘》。プッチーニの歌劇に似たタイトルですが、こちらは南北戦争さなかのアメリカ・ヴァージニア州を舞台にした恋の物語。E.J.コリンズはイリノイ州生まれでベルリンで音楽を学んだものの、その作品はバックス、モーラン、ディーリアスらイギリス田園楽派に驚くほど似ていてアメリカ音楽とは思えないほどの品位と豊かさを持っています。アメリカ南部を舞台にしているだけあって、黒人音楽の旋律もふんだんに使われており、ディーリアス、パーシー・グレインジャーの音楽を思わせる部分もあります。ALBANYはコリンズ作品全集を録音する予定で、これを機にコリンズのリヴァイヴァルが進むことでしょう。第2集(TROY267)、第3集(TROY625)、第4集(TROY630)、第6集(TROY650)、第7集(TROY657)に続いて、現在注目の女性指揮者マリン・オールソップの登場です。
TROY1253
\2200
ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):吹奏楽作品集
 ディヴェルティメントOp.42/
 仮面舞踏会Op.102/ ページェントOp.59/
 バンドのための交響曲(交響曲第6番)Op.69/
 詩篇Op.53/ 寓話IX Op.121
スティーヴン・K・スティール指揮
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー最新録音!パーシケッティ吹奏楽作品集!

DDD、70:09

吹奏楽ファンの信任厚いイリノイ州立大学ウィンド・シンフォニーの最新作。アメリカ作曲界と吹奏楽界に大きく貢献したパーシケッティの主要な吹奏楽曲をまとめた吹奏楽ファン必聴の一枚。
TROY1226/27
(2CD)
\4400
ホルヘ・マルティン(b.1959):歌劇《夜が来る前に》
 〜レイナルド・アレナスの自伝に基づく2幕のための
ジョセフ・イリック指揮
フォート・ワース歌劇場管弦楽団&
 合唱団、ソリスト達
録音:2010年DDD,69:24&79:45

作品の原作となった自伝を執筆したキューバの作家レイナルド・アレナスはカストロ政権下で反体制的な作品を発表したため投獄、作品はすべて発禁にされ、後にアメリカに亡命、1987年にエイズが発覚、1990年に自殺した。原作は映画化もされ、作家は主役として登場する。キューバ音楽のイディオムもさかんに登場し全体にメランコリーな中にもノスタルジックな雰囲気を醸し出している。ホルヘ・マルティンもキューバ生まれの作曲家で、幼少期にアメリカに移った。
TROY1232
\2200
ハロルド・ファーバーマン(b.1929):
 コミック・オペラ《ダイヤモンド・ストリート》
ハロルド・ファーバーマン指揮
アンサンブル
C.P.スプロウルズ(B)、P.レイトン(T)、
キース・スペンサー(Br)、
M.ウェストン(S)、M.D.ハック(MS)ほか
録音:2010年、DDD,61:10

ハロルド・ファーバーマンはボストン交響楽団の打楽器奏者を長らく勤めた後、作曲と指揮に転向、ロンドン響やフィルハーモニア管などを指揮する傍ら、多くの管弦楽曲、室内楽を作曲し、ピューリッツァー賞にノミネートされたこともある。「ダイヤモンド・ストリート」は彼の最近の作品で19世紀から20世紀に変わる頃のニューヨーク・ハドソン川付近を舞台にした政治風刺を含めたコミック・オペラ。ブロードウェイ・ミュージカルに近いテイストを持っている。

TROY1238
\2200
「呼び声」
 〜ダリット・ハダス・ウォーショウ(b.1974)の音楽
  (1)デザート・コール(2001)/(2)変容(2007)/
  (3)《ドレイドゥル》変奏曲(2007/10)/  (4)寓話(2007)/
  (5)《キダッシュ・ハ・レヴァナー》〜ソプラノとピアノのための(2002)
  (6)《ニズコラー》〜2つのテレミンとピアノのための(2010)
(2)(3)(5)(6)リット・ハダス・ウォーショウ
 (テレミン(2)(6)/Pf(3)(5)(6)、(6)は多重録音)
(1)ウェンディ・ワーナー(Vc)
(2)(4)モメンタ四重奏団(SQ)
(5)リュートベン・ゼエフ(Sop)
ダリット・ハダス・ウォーショウはコロンビア大学とジュリアード音楽院でミルトン・バビットとデヴィッド・デル・トレディチに師事、数々の作曲賞を受賞して作品はニューヨーク・フィル、ボストン響、クリーヴランド管などで演奏されている。彼女はテレミン奏者としても活動し、このCDではクララ・ロックモアが使用したテレミンで自作自演している。音楽は現代の抒情主義とでもいうべきロマンティックな作風である。
TROY1239
\2200
「時の本」〜ウィリアム・マシューズ(b.1950)の音楽
 (1)ピアノ三重奏のための「時の本」
  (マーティンの猫まね鳥、朝の歌、
   アーノルド・シェ・・・の午後に、宵闇の歌、
   金曜の夜に魚が飛ぶ、モンクの墓)
 (2)「ジョナサン・クレーマーのために」〜
  ピアノ三重奏とエレクトロ・アコースティック音のための
 (3)「島」〜エレクトロ・アコースティック音のための
 (4)ヴァイオリンとピアノのための二重奏
キャピタル三重奏団:
 【ダンカン・カミング(Pf)、
  ヒラリー・カミング(Vn)、
  セーレン・ダイクナー(Vc)】
DDD、65:10

ウィリアムズ・マシューズはオハイオ州出身で当初フルート奏者として活動の後、作曲家に転向。イェール大学でドラックマン、ペンデレツキに師事した。作品のタイトルに「アーノルド・シェ(ーンベルク)の午後に」とか「(セロニアス)モンクの墓」がある事からも察せられるようにジャズが好きでアンチ・現代音楽志向の作曲家である。調性、ジャズ和声、ニュー・エイジ的な感性を感じさせる作品。エレクトロ・アコースティック音の入る「島」は波の音が入ってまさにヒーリング・ミュージック。

TROY1243
\2200
「ダーク・ダンセズ」
 〜ジョン・アルマイアー作品集
  (1)複数の声(Fl、バスCl、Vn、Va、Vc)
  (2)ダーク・ダンセズ(打楽器アンサンブルのための)
  (3)至点(Fl、アルトSax、Vn、Vc、Cb)
  (4)4(Vn、Va、Vc、Pf)
E.フレチェッテ(Fl)、
A.クロムウェル(Vn)、K.ルイス(Va)、
M.フレッチュ(Vc)、S.テイヒャー(Pf)、
UNCシャーロッテ打楽器アンサンブルほか
DDD,59:23

ジョン・アレマイアーはアメリカン・レコード・ガイドで「神秘的で甘美なセンスを持った作曲家」と評され、アメリカのみならずヨーロッパ、アジアでも作品が演奏されている。ジャズ、民族音楽、無調を器用に折衷した独自の世界を確立している。
TROY1244
\2200
「なんて甘い響き」〜ダリル・テイラー黒人霊歌を歌う
 アメージング・グレース、深い河、
 ピーター鐘を鳴らしに行きなさい、主よ私は参ります、
 私の足を導いて下さい、高い山への登り、
 誰かここにいる?他全20曲
ダリル・テイラー(C.Ten)
ブレント・マックマン(Pf)
録音:2010年、DDD、69:03

ダリル・テイラーはミシガン州出身のカウンター・テナー歌手でカーネギー・ホール、ケネディ・センターを始めとする全米はもとよりヨーロッパでも盛んに活動している。黒人特有の柔らかい高音はまさにアルバム・タイトルの「How sweet the sound」である。
TROY1245
\2200
ジェイムズ・ウィリー(b.1939):
 弦楽四重奏曲第3番/弦楽四重奏曲第7番/
 弦楽四重奏曲第8番
エステルハージ四重奏団
録音:2010年1-5月、 DDD,60:12

ジェームズ・ウィリーはハワード・ハンソン、ガンサー・シュラーに師事、作品はバッファロー・フィル、ミネソタ響、ロチェスター・フィルなどによって演奏されている。ベルク、バルトークの影響を感じさせる表現主義的な暗い叙情性を持った烈しい音楽。
TROY1246
\2200
「肖像とパッセージ」〜イーサン・リックマンの音楽
 メスキータの聖ヴィンセントのためのインヴェンション(2003)/
 ピアノのためのパッセージ(2008/10)/
 禁断の類似点(2005)/冬に〜主題の残響(2010)/
 ハッブルの道具箱のなかに(2009)
ニコラス・フィリップス(Pf)
DDD,57:06

イーサン・リックマンはアスペン・コンサート・オーケストラ、ファーゴ・ムア・ヘッド響、ニュートン響などで作品が演奏されている。バッハ、ストラヴィンスキー、バルトークの影響の上にジャズ、ロックのイディオムが加えられたアメリカ人らしい乗りのよい音楽。

TROY1247
\2200
矛盾の音楽/デヴィッド・S・レフコウィッツ作品集
 デュオ(2台ピアノのための)/
 WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl独奏)/
 (Sur)Real(Cine-)MUSIC 1:エッシャーの変容(Fl、Vn、2つのG)/
 WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Hrp独奏)/
 当惑のためのサーファー・ガイド(あるいは荒れ狂う海のヨナ)/
 WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl、Vc)/
 エ・デュオ・ウナム(2つのVa)/
 WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl、Vc、Hrp)/
 標準的な変奏曲(2つCl)/洒落た組曲(Pf)
ザ・ディフィニエン・プロジェクトほか
録音:2003-2010年、 DDD、79:21

レフコウィッツはニューヨーク出身の若手作曲家でイーストマン音楽院とコーネル大学でジョージ・クラム、カレル・フサに師事、作品は米国、アジア(日本を含む)、ヨーロッパで演奏されている。エッシャーの絵画に影響を受けているというレフコウィッツの音楽はミニマルではないが、幾つかの音形パターンの持続とその変容で構成され、民族音楽、ジャズからの影響も感じられる。
TROY1248
\2200
「ショート・ストーリーズ」
 〜ガーノット・ウルフガング室内楽作品集
  程度の低い議題(Fg、Cb)/テレミンの旅(テレミン、Pf、電子音響)/
  回転する丘とぎざぎざした尾根(Vn、Pf)/静かな時(Va、Pf)/
  遭遇(Vn、Fg)/澄み切った水(Pf)/
  3つのショート・ストーリーズ(Va、Fg)
J.ファーマー(Fg)
J.P.マーティン(テレミン,Pf)
S.パーキンス(Vn)
デンボウ(Va)ほか
録音:2010年DDD、65:52

ガーノット・ウルフガングはオーストリア出身で現在はカリフォルニア在住の作曲家。ジャズの演奏と理論家としての地位も確立しており、TV、映画音楽も手がけている。作品はジャズ風のものからメシアン風の和声を使った純現代音楽、テレミン、電子音楽までと多種多様。
TROY1249
\2200
「インヴォケーション」〜イングリット・アローコの音楽
 エンヴォイ(終結部)〜ピアノのための/
 リトルノ(反復)〜ピアノのための/
 ピエロのためのオマージュ〜ピアノのための/
 幻想的四重奏曲(Vn、Vc、Cl、Pf)/
 チェロ・ソナタ/ピアノ四重奏曲
M.ベングトソン(P)
岡ひろの(Vn)
バーチャード・タン(Va)
J.コーエン(Vc)
P.デーマー(Cl)
C.アブラモビック(Pf)ほか
DDD、53'30

アローコはジョージ・クラム、ジョージ・ロックバーグらに師事、作品はアトランタ響などで演奏されている。20世紀ヨーロッパの正統的な作曲技法に基づいたしっかりとした構成が特長。作品からはラヴェルからベルク、デュティーユといった20世紀前半の洗練された作曲家たちの影響が聴き取れる。

TROY1250
\2200
「大西洋横断の物語」〜フェイ=エレン・シルバーマンの音楽
 行列(G)/3つのギター(G三重奏)/
 影のなかで(3つの歌と2つの間奏曲)(S、G、Cl)/
 ワイルドの世界(オスカー・ワイルドの詩による)(T、Va、G)/
 デンマークの日の光(S、G)/産休(Gギター四重奏)
  (ボーナス:映像トラック付き)
フォルクマール・ツィンマーマン(G)
コロナ・ギター四重奏団
J.ルンド(T)
SYZYGY(Cl、G、S)
M.S.ガーマーク(Cl)ほか
録音:2009年、DDD、61:20

フェイ=エレン・シルバーマンはハーバード大学で作曲を学び、13才でレオポルド・ストコフスキーに才能を認められて作曲家としてデビュー。アメリカ内外で作品が演奏されている。このCDはデンマークのギタリスト、フォルクマール・ツィンマーマンとの出会いから生まれたギターを中心とした作品集。無調的な作風の中にほの暗いロマンティシズムが漂う。

TROY1251
\2200
「マッド・ダンセズ」〜サクソフォンとピアノのための現代アメリカ音楽
 リビー・ラーセン(1950-):ホリー・ローラー
 ケヴィン・J・アイザックス(1959-):スクークム組曲
 ウィリアム・オルブライト(1944-98):サクソフォン・ソナタ
 デヴィッド・ダイアモンド(1915-2005):サクソフォン・ソナタ
 デヴィッド・デル・トレディチ(1937-):
  アクロスティック・ソング〜ファイナル・アリスより
ダン・ゴブル(Sax)
ラッセル・ハーシュフィールド(Pf)
録音:2009年、DDD、60:50

ダン・ゴブルはニューヨーク・フィル、ブルックリン・フィルとも共演、ヒンデミット、ウェーベルンなど現代音楽を得意としている。本CDはアメリカの中堅からベテラン作曲家の作品が収められており、いずれも現代音楽とはいえ、ジャズ、民族音楽の影響のある親しみやすい作品ばかりである。
TROY1252
\2200
「コミッションズ・アンド・コンチェルトズ」
 (1)マーク・エンジェブレットソン:吹奏楽のための交響曲
 (2)ジェルジー・サピイェフスキ:
  トランペットと吹奏楽のための協奏曲
 (3)フリジェシュ・ヒダーシュ:
  バス・トロンボーンと吹奏楽のための狂詩曲
 (4)黛敏郎:打楽器と吹奏楽のための協奏曲
 (5)カール・ベールター:山々とメサ
ポーラ・ホルコム指揮
SUNYフレドニア・ウィンド・アンサンブル
(2)A.ジョキピー(Trp)
(4)ランドール・ホーズ(Trb)
DDD、62:12

フレドニアはニューヨーク州北部(カナダ国境近く)の街で、SUNYフレドニア・ウィンド・アンサンブルはその街の音楽院の教授と学生によるウィンド・アンサンブル。
TROY1254
\2200
「コメディア」〜ユーディ・ワイナー(1929-)作品集
 (1)コメディア(2002)/(2)デ・ノヴォ(1971)/
 (3)パルティータ(1952)/(4)贖罪の踊り(1976)/
 (5)カデンツァ!(1969)
(1)リチャード・ストルツマン(Cl)、
 Y.ワイナー(Pf)
(2)〜(5)IBISカメラータ
DDD、68:54

BRIDGEレーベルから3枚の作品集が発売になっているピューリッツァー賞作曲家ユーディ・ワイナー(室内楽作品集・BCD9134、管弦楽作品集・BCD9282、宗教作品集・BCD9333)。アメリカでは評価が高く、ALBANYレーベルからも作品集が発売になりました。1曲目の「コメディア」はなんと名クラリネット奏者リチャード・ストルツマンが吹いています。

TROY1255
\2200
「ザ・ロング・グッドバイ」
 〜チャールズ・ベスター(b.1924):管弦楽作品集
  (1)交響曲第1番「夜に見える3つの道」/(2)レクイエム/
  (3)フレンチ・ホルン協奏曲/(4)ザ・ロング・グッドバイ
(1)-(4)ランフランコ・マルセレッティ指揮
 カユガ室内管弦楽団、
(2)ウィリアム・ハイト(T)、
(3)ローラ・クロック(ホルン)
録音:2010年6月

チャールズ・ベスターはイェール大学でヒンデミットに、ジュリアード音楽院でパーシケッティに師事。ジュリアード音楽院では教鞭も執り多くの後進を育てた。12音技法とジャズを組み合わせた作風としてアメリカ国内で独自の地位を確立した。現代音楽色はなく、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズらの映画音楽を思わせる抒情的な作品ばかり。
TROY1256
\2200
「愛の影」〜コンスタンティン・カヴァフィの詩による4つの歌曲集
 デイヴィッド・ゴムパー(b.1954):愛の影
 ジェレミー・デール・ロバーツ(b.1934):同じ空間で
 カトリーナ・スタマテロス(b.1951):愛と恐怖
 リチャード・ピアーソン・トーマス(b.1957):遠方>
ジョン・ムリエロ(Br)
デイヴィッド・ゴムパー(Pf)
録音:2010年3月 DDD,58:22

コンスタンティン・カヴァフィ(1863-1933)はギリシャ人の両親のもとエジプトで生まれ、後にイギリス国籍を得た詩人でノーベル文学賞を受賞している。彼の詩に4人の作曲家が曲をつけたCD。

TROY1257
\2200
「ナイト・ストリングス」〜ヴィオラとギターのための音楽
 (1)ビル・ドビンズ編:
  夜の組曲(ナイト・ドリーマー(ウェイン・ショーター)/
  ラウンド・ミッドナイト(セロニアス・モンク)/
  チュニジアの夜(ディジー・ガレスピー)
 (2)ファリャ:スペイン民謡組曲/(3)サミュエル・アドラー:光の放射界へ/
 (4)ラダメス・グナターリ:ソナタ/(5)マイケル・キンバー:ヒスパニック幻想曲
ジョージ・テイラー(Va)
ニコラス・ゴルーゼス(G)
DDD,58:56

ヴィオラとギターの二重奏という珍しい組み合わせ。ヴィオラのジョージ・テイラーはイーストマン音楽院出身でアフリカ系アメリカ人作曲家の作品の初演と紹介を行うことで知られているという(本人もアフリカ系)。ジャズの名曲の編曲からラテン情緒あふれるファリャのスペイン民謡組曲、キンバーのヒスパニック組曲までご機嫌な作品が揃っている。ヴァイオリンと違い、ヴィオラの音は落ち着いたアルト歌手の声を思わせ、リラックスして楽しめる内容。

TROY1258
\2200
(1)フランク・ティチェリ(b.1958):
 アメリカの夢(歌の交響曲)
(2)ランシング・マクロスキイ(b.1964):
 プレックス・ペニテンティアリス
(1)レイラー・ディオン・エズラ(S)、
 ゾー・ゼニオディ指揮フロスト交響楽団
(2)アンドレア・フリングトン(S)、
 ブラッド・ラブマン指揮HGNM室内管弦楽団
ティチェリは南カリフォルニア大学で学び、作品はアトランタ響、フィラデルフィア管、デトロイト響などでさかんに演奏されているという。武満トーンの影響が感じられる詩的なオーケストラ付き歌曲である。マクロスキイもアメリカ国内の作曲賞を数々受賞し、作品からは武満、ストラヴィンスキーと幅広い影響が聴き取れる。
TROY1259
\2200
フロレンシオ・アセンホ(b.1926)の音楽
 (1)バトラチョミョマキア/(2)手のひらの物語/
 (3)バジルズ・ペンタメロン
カーク・トレヴァー指揮
スロヴァキア・ナショナル交響楽団
録音:2010年9月ブラティスラヴァ、DDD,58:47

カーク・トレヴァーのアセンホの管弦楽作品集第4集(既発売はTROY822、TROY1019、TROY1128)、更にトレヴァーはMMCレーベルに4枚のアセンホ作品集をいれています(面白いことにこの8枚、チェコとスロヴァキアの7つオーケストラを起用しています)。
アセンホはアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の作曲家で現在はピッツバーグに在住しアメリカで活動している。交響曲、室内楽、オペラとたくさんの作品を発表している。平易でラテン情緒のある親しみやすいオーケストラ作品。コープランドと近い雰囲気を持っている。(1)は4分程度の短い作品。

ARTS

47757-8
(SACD HYBRID)
\2300
「幻影/リスト・ピアノ作品集」
 フランツ・リスト(1811-1886):
  夕べの調べ(超絶技巧練習曲第11番)/
  2つの伝説
   (小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ,
    波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ)/
  アヴェ・マリア「ローマの鐘の音」/
  ハンガリア狂詩曲第12番/聖ドロテア/
  幻影(超絶技巧練習曲第7番)/
  パーテル・ノステル(詩的で宗教的な調べ第5番)
マーティン・ベルコフスキー(Pf) 
録音:2010年9月DSD,78:27

マーティン・ベルコフスキーは1943年生まれでベラルーシに祖先を持つアメリカのピアニスト。
ブゾーニに弟子であったミェチスラフ・ムンツ、アルトゥール・シュナーベルの弟子であったコンラート・ウォルフらに師事、19世紀ロマン派のヴィルトゥオジティと現代のピアニズムを融合した華麗な演奏スタイルを持つ。ロマン派のほかアラン・ホヴァネスなど20世紀の音楽もレパートリーにしている。EMI、KOCH、NIMBUSから多数の録音が出ている。

47758-8
(SACD HYBRID)
\2300
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
 (1)合奏協奏曲集(出版1740,ロンドン)
  (第1番へ短調、第2番ハ短調、第3番へ長調、
    第4番ト短調、第5番ニ短調、第6番ホ長調)
 (2)チェロ・ソナタ集
  (第1番ニ短調、第2番ハ短調、第3番ハ長調)
マウロ・ヴァッリ(Vc)
オッターヴィオ・ダントーネ指揮
アカデミア・ビザンチーナ
録音:2000年ラヴェンナ,イタリアDSD,78:27

47616-2(24/96シリーズ)で出ていたもののSACD化。さらに音の解像度が増し、みずみずしい音質に。チェンバロの質感などもきらきらと臨場感のあるものになりました。

COLLINS CLASSICS


CLN 0005-2
\2200→¥1990
COLLINS復活第3弾!!
 フリューベック・デ・ブルゴス(幻の)来日記念盤!ベートーヴェン:傑作集!
Vol.1
  ベートーヴェン:
   交響曲第5番「運命」
   ウェリントンの勝利(戦争交響曲)
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)
ロンドン交響楽団
録音:1990年10月ワトフォード・タウンホール、スタジオ・デジタル録音

ロンドン響はこの時代、アバドからティルソン・トーマスにバトン・タッチされた時期で、「会長」バーンスタインも頻繁に客演。正に黄金時代にあったといって過言ではありません。特筆すべきはアンサンブルの見事さ。キリッと引き締まり、各奏者の名人芸も通人をしてさすがと唸らすものがあります。ブルゴスの解釈は極めてオーソドックスでコンヴィチュニーすら想起させる、堅物ドイツ演奏を聴かせます。「ウェリントンの勝利」は、聴いていて恥ずかしくなることも否定できませんが、金管の名手が楽しんで演奏している様子が手に取るように解ります。当時のメンバー表もついていて、この時代を懐かしく思い出します。
演奏タイミング:運命[7:39][10:28][5:17][11:10]、日本語、英語解説付。

CLN 0006-2
\2200→¥1990
COLLINS復活第3弾!!
 フリューベック・デ・ブルゴス(幻の)来日記念盤!ベートーヴェン:傑作集!
Vol.2
  ベートーヴェン:
   交響曲第7番、交響曲第8番
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)
ロンドン交響楽団
録音:1989年10月 ワトフォード・タウンホール、スタジオ・デジタル録音

ジャケットを見るとロンドン響創立85周年を祝うシリーズと思われます。上記「運命」同様にロンドン響のコンディションが抜群。ソリスティックな妙技には身震いするほどです。名曲第7番もブルゴスの律儀な指揮ぶりに見事に応じ、正統的ベートーヴェンを聴かせてくれます。
※演奏タイミング第7番[13:38][8:33][10:44][9:08]、 第8番[9:57][4:03][5:09][7:43]
※日本語、英語解説付。

DIVERSIONS


DDV 24147
\2200→¥1990
「クロスランド・プレイズ・モーツァルト&ベートーヴェン」
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ ヘ長調K.533/494
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調《テンペスト》Op.31/2
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
ジル・クロスランド(Pf)
録音:2003年3月

ジル・クロスランドはイギリス・西ヨークシャー州出身で王立ノーザン・カレッジで学んだ後、ウィーンでパウル・バドゥラ=スコダに師事した。現在はロンドン、ウィーンを中心に演奏活動を行っている。当レーベルからは「フォルテピアノ・リサイタル(DDA25036)」が発売になっている他ワーナーAPEXからバッハ:ゴールドベルク変奏曲も出ている。
バッハ、スカルラッティ、モーツァルト、ベートーヴェンを得意としており、ペダルを控えた、粒の揃った端正な音は古典派にぴったり。ペンギン・ガイドでは「自然なモーツァルト、素晴らしく詩的なベートーヴェン」と評されている。
DDV 24153
\2200
「ジョン・R・ウィリアムソン(b.1929):歌曲集」
 歌曲集
  「愛」「戦争」「悲しみと遺憾」「失われた愛」
  「宗教」「田園」「競合」
マーク・ローリンソン(Br)
デヴィド・ジョーンズ(Pf)
録音:2006年(Dunelm Recordsから出ていたもの)

バイロン、A.E.ハウスマンらの詩に作曲した歌曲集。ウィアムソンの音楽はブリテンよりもさらに前の世代の様式を継承しており、印象派、ヴォーン=ウィリアムズ、フランク・ブリッジを思わせる、現代のイギリス田園楽派といえよう。

DIVIEN ART


DDA 25095
\2200→¥1990
「ロシアのピアノ音楽シリーズVol.6」〜ラフマニノフ
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  (1)コレルリの主題による変奏曲Op.42/
  (2)7つの前奏曲集(Op.3-2、Op.23-2〜5、Op.32-5、Op.32-12)/
  (3)エレジーOp.3-1/ホ長調の旋律Op.3-3/音の絵Op.33-2,6,9/
  (4)ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調
セルゲイ・デュカチェフ(Pf)
ロシアのピアノ音楽シリーズ第6弾!ラフマニノフ!今回からロシアのベテラン、デュカチェフが弾きます!

録音:(1)2002年、(2)(4)2005年、(3)1999年ライヴ

好評のロシアのピアノ音楽シリーズ最新盤。次回以降はプロコフィエフ、ムソルグスキーが予定されている。今回からロシアのベテラン、デュカチェフによる演奏になります。
セルゲイ・デュカチェフはウラル山脈南部の町マグニトゴルスク出身でソヴィエト時代末期の1985年に全ロシア・ピアノ・コンペティションに優勝している。レパートリーはお得意のロシア物の他、ベートーヴェン、シューマン、果てはガーシュインと幅広い。その圧倒的なピアノの量感はロシアン・ピアニズムの正統な継承者といえる。

DDA 21219
(2CD)
\4400
ヘンデル:ハープシコードのための組曲集Vol.1
 CD1)
  組曲ニ短調HWV.428/組曲イ長調HWV.454/
  組曲ホ短調HWV.438/組曲ハ長調HWV.443
 CD2)
  組曲ト短調HWV.439/組曲ト長調HWV.441/
  組曲ホ短調HWV.429/組曲ホ長調HWV.430
ギルバート・ローランド(Cemb)
NAXOSでラモーやソレルの全集を録音したローランドのヘンデル!

録音:2010年7月,DDD,74:57/71:34

ギルバート・ローランドは王立音楽院でミリセント・シルバーに師事し1970年にデビュー以来、多くの演奏会を行っている他、NAXOSレーベルよりラモーのクラヴサン全集、ソレルのソナタ全集など録音も多数あり現代イギリスを代表するチェンバリスト。

GEGA NEW


GD 358
\2000→¥1890
ブルガリアを代表する指揮者で作曲家エミール・タバコフ
 聴きごたえ十分のオーケストラ大作2曲!

  エミール・タバコフ(b.1947):
   (1)チェロ協奏曲(2006)
   (2)アド・インフィニトゥム(永遠に向かって)(1989)
(1)(2)エミール・タバコフ指揮
ビルケント交響楽団、
(1)ティム・ヒュー(Vc)
タバコフは指揮者として激安のマーラー:交響曲全集などの録音で知られていますが、作曲家としても知られています。作品集はナクソスから協奏曲集が出ており、ガロワやコラールをソリストに弾けた作風が一部ファンの間で、話題となりました。
タバコフは当初コントラバス奏者として音楽家としてのキャリアを始めましたが、1964年ショスタコーヴィチとの出会いがその後の彼の人生を決定づけました。タバコフの音楽はどれも重厚なオーケストラの響きで満たされたドラマティックな展開を持っています。チェロ協奏曲はバルトークの「弦楽、チェレスタと打楽器のための音楽」の第1楽章の主題によく似た旋律が縦横無尽にうねり歌いまくり聴き応え十分。アド・インフィニトゥム(永遠に向かって)は、うっすらと棚引く弦楽の響きの帯が次第に厚みを増し徐々に壮大なクライマックスへと向かう緊張感溢れる作品。
トルコのビルケント交響楽団は1993年創立の新しいオーケストラ。タバコフが2002〜08年に音楽監督を務めました。ティム・ヒューはロンドン響の首席チェリストでソリストとしても活躍しています。

GD 360
\2000→¥1890
伴奏にはワルベルクも登場!
 ブルガリアの名手トゥマンゲロフによるブルッフの珍しい第2ヴァイオリン協奏曲!

  (1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.44
  (2)エフゼン・ザメツニーク(b.1939):
   ヴァイオリンのための12の練習曲〜現代音楽演奏の技術向上のための
  (3)ヴラディゲロフ(1899-1978):
   「ブルガリア組曲」Op.21〜「歌」
   ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」Op016
ニャグル・トゥマンゲロフ(Vn)
(1)ハインツ・ワルベルク指揮
ミュンヘン放送管弦楽団
(3)ボジダール・ノエフ(Pf)
録音:(1)1978年11月バイエルン放送、(2)1977年バイエルン放送、(3)1984年ORF

ニャグル・トゥマンゲロフはブルガリアの音楽家一家に生まれ、ソフィア国立音楽院で学んだ後、ソフィア・フィルハーモニーのコンサート・マスターとなる。1980年代以降は指揮者としても活躍し独墺系のオペラ、交響楽を得意とした。当GEGA NEWレーベルからはマーラーの交響曲第1番「巨人」などが発売されている。
なおブルッフの協奏曲の伴奏指揮をしているのはN響に度々客演して日本のファンに馴染みの深い、あのハインツ・ワルベルクである。


GD 262
\2000→¥1890
「イリーナ・ゲオルギエヴァ・プレイズ・ラフマニノフ」
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36/
 前奏曲集(嬰ヘ短調 Op.23-1/変ロ長調 Op.23-2/
 ニ短調 Op.23-3/ニ長調 Op.23-4/ト短調 Op.23-5/
 変ホ長調 Op.23-6/ハ短調 Op.23-7)/
 コレッリの主題による変奏曲 Op.42
イリーナ・ゲオルギエヴァ(ピアノ)
驚くべき逸材登場!イリーナ・ゲオルギエヴァのラフマニノフ

録音:2011年3月5-7日、ソフィア, DDD、57'59

大いに注目すべき逸材の登場。イリーナ・ゲオルギエヴァは1978年、ブルガリアのソフィア生まれのピアニスト。ソフィア音楽院で学んだ後、スイスのバーゼル音楽院でルドルフ・ブフビンダーに学んだ。おそらくこれがデビュー録音だと思われる。力強く打ち鳴らされる、感傷性に流されない生々しいラフマニノフで、思いっきりのよいダイナミックな音楽でありながら、しかもニュアンスも豊かで決して荒削りではない。彼女は今後ますますの活躍が期待できるだろう。
なお米国で活動する同姓同名の指揮者は別人。

GENUIN


GEN 11211
\2200→¥1990
巨匠ハインツ・ホリガーいまだ健在!!
 名手レングリとの共演!W.F.バッハからヒナステラまで!
「フルートとオーボエのための二重奏曲集」

 アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):二重奏曲Op.13
 W.F.バッハ:2つのフルートのためのソナタ第1番ホ短調
 ロベルト・ズーター(1919-2008):5つの二重奏曲(世界初録音)
 W.F.バッハ:2つのフルートのためのソナタ第3番変ホ長調
 アルベルト・メーシンガー(1897-1985):7つの寓話(世界初録音)
 W.F.バッハ:2つのフルートのためのソナタ第4番へ長調
ハインツ・ホリガー(Ob)
フェリックス・レングリ(Fl)
録音:2010年、70’23

20世紀を代表する作曲家で名オーボエ奏者と名手レングリが二重奏を吹きまくります。
ホリガー71才の時の録音。管楽器奏者としては高齢だが、全くそれを感じさせない。W.F.バッハの2本のフルートのためのソナタ(もちろんオーボエとフルートで吹いいる)と20世紀の作品が交互に演奏されている。ヒナステラの二重奏曲は南米の民謡を思わせる楽しい作品。ズーターの5つの二重奏曲はヨーロッパの正統的前衛音楽。



先日リリースのホリガーのバッハ

476 4386
\2400→¥2190
J.S.バッハ:わが心には憂い多かりき〜
 オーボエのための協奏曲&シンフォニア集
 1.J.S.バッハ:
  カンタータ第21番《わが心には憂い多かりき》BWV.21
 2.同:協奏曲ハ短調BWV.1060
 3.同:協奏曲イ長調BWV.1055
 4.マルチェッロ(J.S.バッハ編):協奏曲ニ短調
 5.J.S.バッハ:
  カンタータ第12番《泣き、歎き、憂い、怯え》BWV.21〜シンフォニア
 6.同:協奏曲ニ短調BWV.1059
カメラータ・ベルン/
ハインツ・ホリガー(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
カメラータ・ベルン
指揮&ヴァイオリン:エーリッヒ・ヘーバルト
巨匠ホリガーが、今なお世界第一級のオーボエ奏者であることを証明するファン待望の1枚。長く良好な関係を築いてきたカメラータ・ベルンとの精密を極めたアンサンブルとも相まって、全6曲の全ての楽章で非の打ちどころのない名演を繰り広げています。また、ホリガーがJ.S.バッハへの敬愛を綴った充実のライナーノートも必読です(日本語訳はないと思いますが)!今なお世界第一級のオーボエ奏者であることを証明するファン待望の1枚 録音:2010年10月20〜22日 チューリヒ


GEN 11209
\2200→¥1990
バイエルン放送響の若き首席オーボエ奏者クエロ!
バッハのヴァイオリン協奏曲をオーボエで!

「バロック・オーボエ協奏曲集」
 C.P.E.バッハ:フルート(オーボエ)協奏曲ニ短調Wq.22
 J.S.バッハ:オーボエ(ヴァイオリン)協奏曲第1番イ短調BWV1041
 G.P.テレマン:オーボエ・ダ・モーレ協奏曲イ長調TWV51:A2
 J.S.バッハ:オーボエ(ヴァイオリン)協奏曲第5番ト短調BWV1056
ラモン・オルテガ・クエロ(Ob)
ポツダム・カンマー・アカデミー
録音:2010年10月イエス・キリスト教会、ベルリン、57'37

バイエルン放送響の首席オーボエ奏者ラモン・オルテガ・クエロ(1988年生まれ)は2007年ドイツのミュンヘンで開催されたARD国際音楽コンクールで優勝し、近年人気が急上昇しているスペイン出身の若いオーボエ奏者。バレンボイムのウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団にも参加していた。澄み切った甘い音色、バロック特有のメカニックな動きも申し分ない。今後の活躍が期待される。

GEN 11201
\2200→¥1990
ゲルギエフに認められた才人アナスタシア・ヴォルチョク
 シューマン:「謝肉祭」 Op.9
 ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
アナスタシア・ヴォルチョク(ピアノ)

録音:2010年7月4-6日、ライプツィヒ、DDD、58'30

モスクワ出身のピアニスト、アナスタシア・ヴォルチョクがGENUINに初登場。ヴォルチョクはゲルギエフとの共演やNOVALISへの録音で知られている。一件、名曲3つを並べただけのように思えるが、シューマンの「謝肉祭」とショパンの幻想ポロネーズはともにラフマニノフが得意とした曲で、そこにヴォルチョクは関連性を見出そうとしたようだ。ラフマニノフは1931年の改訂版を基本としている。


アナスタシア・ヴォルチョクの旧譜から
(Liszt)winterreise(Slct),  Impromptus D.899: Voltchok
NOVALIS
NOV150 179
¥2300→¥2090
シューベルト:
 (1)4つの即興曲集D899 Op.90
 (2)冬の旅D911 Op.89〜リストによる12の編曲集S561
アナスタシア・ヴォルチョク(Pf)
リストは55曲のシューベルト歌曲をピアノ用に編曲しているが、「冬の旅」からは12曲を選んで編曲した。

GEN 11198
\2200
「ドイツ音楽コンクール2008優勝者〜デュオ・リウル」
 ルトスワフスキ:5つの舞踊前奏曲/
 ベルク:4つの小品 Op.5/ ドビュッシー:第一狂詩曲/
 ユン・イサン:リウル/
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1/
 ドビュッシー:クラリネットとピアノのための小品
デュオ・リウル:
 【ゼバスティアン・マンツ(Cl)、
  マルティン・クレット(Pf)】
録音:2008年12月12日、ミュンヘン,DDD、66'48

ドイツ音楽コンクール2008年の受賞者、デュオ・リウルによるクラリネットとピアノの作品集。クラリネットのゼバスティアン・マンツは1986年、ハノーファー生まれ。まだ20代だが、圧倒的な高評価を得ているクラリネット奏者である。マルティン・クレットは1987年、ハンブルク近郊のブクステフーデ生まれのピアニスト。若い二人の生み出す音楽は素晴らしく新鮮である。
GEN 11202
\2200
「イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27(全曲)」
 ソナタ第1番 ト短調 Op.27-1/ソナタ第2番 イ短調 Op.27-2/
 ソナタ第3番 ニ短調 Op.27-3/ソナタ第4番 ホ短調 Op.27-4/
 ソナタ第5番 ト長調 Op.27-5/ソナタ第6番 ホ長調 Op.27-6
ユディト・インゴルフソン(ヴァイオリン)
録音:2010年1月5-7日、マルククレーベルク、DDD、74'53

ユジェーヌ・イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全集に、ジュディス・インゴルフソンが挑んだ。インゴルフソンは1973年、アイスランド生まれ。1998年、インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで金賞を受賞、米国を中心に活躍している。

GEN 11203
\2200→¥1990
バイエルン国立管、バイエルン放送響のコンミスを務めたイロナ・テン=ベルク
「クレイン&フェインベルグ:ヴァイオリン・ソナタ集」

 グリゴリー・クレイン(1879-1957):
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.11/詩 Op.25/
  ヤクートの主題による二つの小品
 サムイル・フェインベルグ(1890-1962):
  ヴァイオリン・ソナタ Op.46
イロナ・テン=ベルク(Vn)
ミヒャエル・シェーファー(P)
録音:2010年5月23-24日、ミュンヘン,DDD、60'31

グリゴリー・クレイン(1879-1957)とサムイル・フェインベルグ(1890-1962)という、二人の同世代のユダヤ系ロシア人作曲家のヴァイオリン・ソナタが収録されている。ドイツ語圏でも活躍したクレインの音楽はたいへんに西欧的で、末期ロマン派的魅力に富んでいる。一方フェインベルグは、渋さと厳しさのある作風。イロナ・テン=ベルクはバイエルン国立管弦楽団、バイエルン放送交響楽団のコンサートミストレスを務めたヴァイオリニスト。当コンビはレスピーギのヴァイオリン作品全集やラッザーリ&アンドレーエのヴァイオリン・ソナタ集など、近代の秘曲を積極的に紹介している。

GEN 11204
\2200→¥1990
メンデルスゾーン&ファニーの弦楽四重奏曲
 メンデルスゾーン:
  弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 Op.80
  弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81
 ヘンゼル=メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 変ホ長調
メレル四重奏団
録音:2010年12月13-15日 、DDD、69'26

弦楽四重奏曲第6番は、メンデルスゾーンが姉ファニーの死のショックを音楽にぶつけた悲痛な作品。弦楽四重奏のための4つの小品のうちアンダンテとスケルツォはメンデルスゾーンンの死の直前に書かれたもので、どこか陰鬱な曲想が拭えない。その姉、ファンニ・ヘンゼルの弦楽四重奏曲も収録されている。彼女が「メンデルスゾーンの姉」と片付けてよい存在ではないことが実感できる。メレル四重奏団は2002年結成の若い四重奏団。チューリヒを拠点に活動している。

GEN 11205
(2CD 1枚価格)
\2200→¥1990
知られざるドイツ・ロマン派作曲家
 「ウルシュプルフ:ピアノ作品全集 第1集」(世界初録音)

  5つの小品 Op.19/カヴァティーナとアラベスク Op.20/
  5つの幻想的小品 Op.2
アナ・マリヤ=マルコヴィーナ(ピアノ)
録音:2010年9月14-16日、ビーレフェルト、DDD、91'27

ドイツ・ロマン派のピアノ曲マニア待望の録音。アントン・ウルシュプルフ(1850-1907)は、フランクフルト・アム・マインに生まれ没したドイツの作曲家。教育家としても著名なことから分かるように、作風は概して保守的で、彼の師匠であるヨアヒム・ラフを受け継ぐ存在だった。今日では忘れられた存在だが、彼の音楽の慎ましくも品の良い音楽には独特の魅力がある。今回、クロアチア生まれのピアニスト、アナ・マリヤ=マルコヴィーナによる全作品録音の企画が始まった。もちろん世界初録音である。
GEN 11206
(2CD 1枚価格)
\2200

フィリップ・ラシーヌ(b.1958):作品集
 CD1)
  (1)磨耗の詩〜大アンサンブルのための(2010)
  (2)不在(エリュアールと.アポリネールの詩による,2002-03)
   (合唱,Fl)
  (3)星々(2003-04)(Pf)
  (4)黙考-嘆き(1993)(バスFl、バスCl、Vc)
  (5)3つの歌曲(2001)(声&Pf)
 CD2)
  (6)プロムナード
   (ヴァイオリンとアンサンブルのための協奏曲)(2011)
  (7)ルーのための歌(G.アポリネールの詩による2004)
   (ソプラノ&小アンサンブル)
  (8)しかし昨日・・・(1998)(Fl&Pf)
  (9)3つの軸(2006)(3つのアルトSax)
  (10)放浪者の気分(2009/2010)(Fl&Cb)

(1)ペーター・ヒルシュ(指揮)
 コレギウム・ノヴム・チューリヒ、
(2)フィリップ・ラシーヌ(Fl&バスFl)
 チューリヒ・ヴォーカル・アンサンブル
(3)エリック・フェラン=ヌカウア(P)
(4)フィリップ・ラシーヌ(バスFl)
 エルネスト・モリナーリ(バスCl)
 ベアト・シュナイダー(Vc)
(5)ルーベン・ドロール(Br)
 イェンス・フューア(Pf)
(6)ラファエル・オレグ(Vn)
 ユルグ・ヘンネンベルガー指揮
 アンサンブル・フェニックス・バーゼル
(7)マルティナ・ボヴェ(S)、P.ラシーヌ(Fl)
 バーバラ・ボリンガー(Vn,Va)
 S.ベールチ(Vc)、M.クライザー(Pf)
(8)P.ラシーヌ(Fl)、ブリギッテ・マイアー(P)
(9)エクササックス四重奏団員
(10)フェリックス・レングリ(Fl)
 エディクソン・ルイス(Cb)
録音:1999-2011年

フィリップ・ラシーヌ(b.1958)は音楽をバーゼルとパリで学んだ。作曲のほかにフルート奏者としても活動しており、スイスの室内アンサンブル、コレギウム・ノヴム・チューリッヒのメンバーでもある。作風はポスト・セリエリズムの厳しい表現のなかにクリスタルの輝きを思わせるきらきらとした音色が散りばめられている辺りはいかにもフランスの作曲家と思わせる。ブーレーズの作品が好きな人にお勧め。

GEN 11207
\2200→¥1990
2010年バッハ国際コンクール優勝者エフゲニー・スヴィリドフ
 「バッハ&ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集」

  J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調BWV1016
  H.I.F.ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調
  J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ ト長調BWV1021
  H.I.F.ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ第8番イ長調
  J.S.バッハ:パルティータ第3番ホ長調BWV1006
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ジタ・ミキヤンスカ(Cemb)
録音:2011年3月、マルクレーベルク,DDD、65:46

2010年バッハ国際コンクール優勝者エフゲニー・スヴィリドフはロシアの若手ヴァイオリニストでサンクト・ペテルブルクのR.コルサコフ音楽院でクリスティアン・テツラフに学んだ。2008年にメニューイン国際コンクール、2009年にハイフェッツ国際コンクールにそれぞれ上位入賞を果たしている。現在ソリストとしてマリンスキー劇場管弦楽団、サンクト・ペテルブルク・フィルなどと共演している期待の新人。
GEN 11208
\2200
「ドイツ音楽コンクール2010優勝者〜ライプニッツ・トリオ」
 フランク・マルタン:アイルランド民謡による三重奏曲
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲へ短調Op.65
 ジョセフ・フィンレイ(b.1981):ピアノ三重奏曲
ライプニッツ三重奏団:
 【ピョン・ファ=ウォン(Vn)、
  レナ・ヴィンヨーザプトロ(Vc)、
  ニコラウス・リンマー(Pf)】
録音:2011年

ドイツ音楽協会主催・ドイツ音楽コンクールは1975年に開始されたドイツ国内の若い音楽家のための音楽コンクール(日本音楽コンクールのようなもの)で毎年様々なカテゴリーのコンクールが行われている。ライプニッツ三重奏団は2005年にハノーヴァーで結成された全員20代の若々しいグループ。フランク・マルタンの珍しい「アイルランド民謡による三重奏曲」はイギリスの作曲家とはまた違った切り口でアイルランド民謡を扱った清冽な作品。美しい旋律と活き活きとした舞曲で構成されている。ジョセフ・フィンレイの「ピアノ三重奏曲」はバルトーク、リゲティにロックを折衷したようなポップな現代曲。
GEN11210
\2200
「サウンドスケープスII」
 (ブローウェル、武満、ブラインドル:ギター作品集)
  レオ・ブローウェル(b.1939):森林のカンティレーナ
  武満徹(1930-1996):エキノクス
  レジナルト・スミス・ブラインドル(1917-2003):
   G.ロルカの4つの詩
  武満徹:森の中で
  ブラインドル:ソナタ第3番《エスドラロンの谷》
  武満徹:ギターのための小品
  ブラインドル:エトルリア前奏曲
ライナー・シュテークマン(G)
録音:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス,DDD

ライナー・シュテークマンは、ヘッセン州マインハウゼン出身の中堅ギタリストで第1集(GEN88527)に続くサウンドスケープ・シリーズ第2弾。ここでは武満徹の主に晩年期に書かれた円熟のギター曲を味わい豊かに弾いている。ブラインドルの作品は1917年生まれのイギリスの作曲家で調性と旋法、無調の間を揺れ動く瞑想的な音楽は武満にも合い通じる世界を持つ。なお武満徹の「ギターのための小品」はシルヴァーノ・ブソッティの60才の誕生日の記念に書かれたもので録音は珍しい。
GEN11533
\2200
「アルベニスへのオマージュ」
 エンリク・モレーラ(1862-1942):
  宗教的なアンダンテ、メランジア、嘆きと踊り
 フェリップ・ペドレル(1841-1922):クーラント、ガリャルダ
 イサーク・アルベニス(1860-1909):
  入江のざわめき、アストゥリアス、コルドバ、セビーリャ
マッシモ・パリス指揮
コンチェルト・マラガ室内管弦楽団
録音:2009年8月マラガ,DDD

アルベニスと彼と親しかった二人のスペインの作曲家の弦楽オーケストラのための作品を収録。モレーラはスペイン的な中にワーグナーの影響が見られ、ペドレルは民族的というよりは古い宮廷音楽を模した様式を採っている。アルベニスはスペインの土地の名前がつけられた陽気で情緒豊かな小品集。コンチェルト・マラガは1996年に設立されたスペインの弦楽オーケストラで2003年以降、作曲家でもあるマッシモ・パリスが指揮台に立っている。

LYRINX


LYR 2256
(SACD HYBRID)
\2400
カロリーヌ・サジュマンの繊細なショパン:ポロネーズ集
 ショパン:ポロネーズ集
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22/
  ポロネーズ 嬰ハ短調 Op.26-1/ ポロネーズ 変ホ短調 Op.26-2/
  ポロネーズ イ長調 Op.40-1 「軍隊ポロネーズ」/
  ポロネーズ ハ短調 Op.40-2/
  ポロネーズ 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」/
  ポロネーズ 変イ長調 Op.61「幻想ポロネーズ」
カロリーヌ・サジュマン(ピアノ)
録音:2009年6月、マルセイユ,DSD、73'35

カロリーヌ・サジュマンの新録音は、ショパンのポロネーズ集。サジュマンは1973年、パリ生まれ。1990年のショパン・コンクールで、僅か17歳にして6位入賞(この時は1位なしだったので、上位5番目)、これは現在に至るまで最年少の入賞記録である。ショパンは葬送ソナタ他(LYR2194 SACD hybrid)に続いて2枚目。サジュマンのショパンは、有名な軍隊ポロネーズにしても英雄ポロネーズにしても、勢いまかせに弾きまくるのでなく、抑えた音楽の中にショパンの繊細な感性を浮かび上がらせるもので、非常に憂いの濃いショパンである。

LYR 2274
(SACD HYBRID)
\2400
ビアンコーニのドビュッシー作品集!高音質SACDで!
 ドビュッシー:ピアノ作品集
  版画(パゴダ,グラナダの夕暮れ,雨の庭)/スケッチ帳より/
  仮面/喜びの島/映像第1集(水の反映,ラモーを讃えて,運動)/
  映像第2集(葉ずえを渡る鐘の音,そして月は荒寺に落ちる,金色の魚)
フィリップ・ビアンコーニ(ピアノ)
録音:2010年10月16-19日、マルセイユ,DSD、62'42

フィリップ・ビアンコーニによるドビュッシーのピアノ曲集。ビアンコーニは1960年、南仏ニース生まれ。1985年のヴァン・クライバーン・コンクールで銀メダルを受賞している。ドビュッシーの録音はおそらく初めて。雰囲気に流されない明快な音楽作りのドビュッシーで、LYRINXの優秀な録音で一層美感が引き立っている。

METIER


MSV28521
(2CD)
\4000
「ジョージ・ロックバーグ(1918-2005)の音楽」
 (1)ヴァイオリン・ソナタ(1988)
 (2)カプリース変奏曲(1983)
(1)(2)ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn)
(1)アーロン・ショアー(Pf)
名盤ロックバーグのカプリース変奏曲!カップリングが増えて再発!

録音:(1)2004年、(2)2000年

METIERレーベルのベスト・セラーだったロックバーグのカプリース変奏曲(旧品番:MSVCD92065)にヴァイオリン・ソナタをカップリングして待望の再発売です。
ジョージ・ロックバーグはジョージ・セルに師事した経歴もあるアメリカの作曲家。ヴァイオリン・ソナタは12音技法を中心とした表現主義的な音楽だが、ヨーロッパ前衛とは一線を画し、厳しい表現のなかにも硬質な抒情性が漂う。カプリース変奏曲はパガニーニの無伴奏ヴァイオリンのためのカプリースを意識した51曲からなる90分の大作で、19世紀ロマン派のスタイルと20世紀のスタイルが折衷されている。
MSV28517
\2000
「内部へ(inward)」
 (1)ドミニク・カルスキ(b.1972):ストリーム・フォーム(バスFl)(2003)
 (2)ブライアン・ファーニホー(b.1943):ユニティ・カプセル(1975-6)
 (3)エバン・ジョンソン(b.1980):
  クラヴサンに触れる技術II〜ヴァイオリンを伴うピッコロのための(2009)
 (4)マリン・バング(b.1974):アルファー波(アルトFl)
 (5)サルバトーレ・シャリーノ(b.1947):ヴィーナスの花とその美神(1989)
 (6)ジョン・クロフト(b.1971):
  「...それはオーラが揺れて」
   (アルト・フルートとエレクトロニクスのための)(2007)
 (7)リチャード・バレット(b.1959):
  「内部へ」(Fl&打楽器)(1994-5)
リチャード・クレイグ(Fl)
(3)K.ヘルクヴィスト(Vn)
(7)P.ランゲンドルフ(Perc)
ファーニホー、シャリーノから若手まで!フルート作品集

録音:2009-10年

クレイグはスコットランド出身のフルーティストで現代音楽を得意とするマリオ・カローリ、ピエール・イヴ・アルトーらに師事、ここに収められた作曲家以外にラッヘンマン、エンノ・ポッペ、サーリアホ、フラーなどヨーロッパ前衛の作品を積極的に初演、演奏している。本CDはとファーニホー以下、特殊奏法のオンパレードでフルートとは思えない、電子音楽のような響きが繰り広げられる。

MSR


MS1386
(2CD+
ボーナスDVD)
\4400→¥3990
弦楽オーケストラで古今の弦楽四重奏曲の名曲を
 「ジ・アメリカン・ストリング・プロジェクト10周年記念」

 (全曲バリー・リーバーマンによる弦楽合奏のための編曲)
   メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番ホ短調Op.44-2
   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」
   ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
   F.J.ハイドン:弦楽四重奏曲第66番ト長調Op.64,No.4
   ブラームス:弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.111
 (ボーナス DVD)ドキュメンタリー・リハーサル&コンサート
   プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第2番より
   シューマン:弦楽四重奏曲第3番より
   ファリャ:7つのスペイン民謡より
ジ・アメリカン・ストリング・プロジェクト
 (弦楽オーケストラ)
極めて面白い試み!アメリカン・ストリング・プロジェクト、演奏!

録音:2010年5月ライヴ(CD1&2)、2009年5月(ボーナスDVD)

弦楽四重奏曲をメンバーを増員して弦楽オーケストラで演奏する試みはこれまでにもありました。古くはマーラー編曲によるシューベルトの「死と乙女」、バーンスタインが自ら編曲しウィーン・フィルを指揮したベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲、ベルクの「抒情組曲」は作曲者が自ら楽章を選んで弦楽オーケストラに編曲しました。しかしこれほど組織立って弦楽四重奏をオーケストラとして演奏している団体はないでしょう。ジ・アメリカン・ストリング・プロジェクトは数ある古今の弦楽四重奏曲を自分たちで選曲し編曲して弦楽オーケストラとして演奏している団体です。しかしただ弦楽四重奏を増員して、同じパートを何人かで弾いているのではなく、曲想にあわせて、部分的にソロにしたり再びテュッティにしたりと合奏協奏曲的な心憎い配慮がされているのです。メンデルスゾーンは新しい弦楽のための交響曲が発見されたような気分、ベートーヴェンは骨太の音楽がやはり交響曲を彷彿とさせ、ヴェルディ、ブラームスの、その堂々とした佇まいは全く新しい曲を聴いているような気分になります。ジ・アメリカン・ストリング・プロジェクトは全米オーケストラの生え抜きの弦楽奏者有志で編成され、毎年コンサートを行っています。

MS1356
\2200
「さわやかな朝に」
 〜フランスのピリオド楽器によるフルート作品集
  フィリップ・ゴーベール(1879-1941):
   (1)フルート・ソナタ第3番(1934)/(2)3つの水彩画(1915)/
   (3)フルート・ソナタ イ長調(1917)/
   (4)夜想曲とアレグロ・スケルツァンド(1906)
   (5)クロード・ドビュッシー(1862-1918):シランクス(1913)
イマヌエル・デイヴィス
 (Fl,1865‐6年頃ルイ・ロット製No.888)
(3)ケーテ・ヤルカ(Vc)
(1)-(4)ティモシー・ラヴレース
 (Pf,1899年エラール社製)
ピリオド楽器によるゴーベールのフルート作品集

録音:2009年12月ミネアポリス

フィリップ・ゴーベールはフランスのフルート奏者で作曲家。ドビュッシー、ラヴェルの影響を受けたフランス的で華麗でお洒落なフルート作品を数多く残した。フルートのイマヌエル・デイヴィスはバッファロー・フィル、ミネソタ響などと共演、イエール大学では教鞭も執っている若手。

MS1337
(2CD)
\4400
フーゴー・ヴォルフ(1860-1903):メーリケ歌曲集(全53曲)
 CD1
  【1.療養者が希望に寄せて/2.少年と蜜蜂/
   3.夜明け前の心地よいひととき/4.狩人の歌/5.鼓手/
   6.彼は来た/7.捨てられた女中さん/8.出会い/
   9.恋は飽くことを知らぬもの/10.歩く旅/
   11.エオリアン・ハープに寄す/12.隠遁/13.明け方に/
   14.アグネス/15.旅路にて/16.妖精の歌/17.庭師/
   18.四月の山黄蝶/19.真夜中に/20.クリスマスローズに I/
   21.クリスマスローズに II/22.嘆息/23.一枚の古い絵に/24.春に/
   25.「眠るみどりごイエス」〜フランチェスコ・アルバーニの絵を見て/
   26.聖週間】
 CD2
  【27.新年に〜聖歌/28.祈り/29.眠りに/30.新しい愛/
   31.私の慰めはどこに/32.恋人に/33.ペレグリーナ I/
   34.ペレグリーナ II/35.問いと答え/36.さよなら/37.郷愁/
   38.風の歌/39.それを思え、おお魂よ!/40.狩人/
   41.ある年寄りの助言/42.少女の初恋の歌/43.恋焦がれる男の歌/
   44.炎の騎士/45.ニクセのビンゼフース/46.ヴァイラの歌/
   47.ムンメル湖の精霊たち/48.コウノトリの知らせ/49.戒め/
   50.頼みごと(戯れ歌)/51.ある結婚式で/52.身の上話/53.お別れ】
スーザン・ダン(ソプラノ)
トーマス・ポッター(バリトン)
ジョン・ウストマン(ピアノ)
スーザン・ダン&トーマス・ポッターにジョン・ウストマンが加わった!ヴォルフのメーリケ歌曲集の珍しい全曲盤、理想的演奏!

スーザン・ダンはグラミー賞受賞歴のあるソプラノでヴェルディ歌いとしてミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場などの舞台に立ち、ショルティ、シャイー、メータとも共演する一方、マーラー、R.シュトラウス、ヴォルフなどリートにも意欲を燃やしている。ポッターもヴェルディ歌いのバリトンとしてパヴァロッティ、キリ・テ・カナワ、クルト・モルらと共演し確かなキャリアを築いている。二人のヴェルディ歌手が歌うヴォルフの精妙な世界。ベテランの伴奏ピアニスト、ウストマンがバックを務めます。

MS1339
\2200→¥1990
ブロッホの協奏曲(NAXOS)が好評!ジーナ・シフのブラームス!
 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78
  ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
  ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ジーナ・シフ(Vn)
キャメロン・グラント(Pf)

録音:2007年9月ニューヨーク

ジーナ・シフはニューヨーク・タイムズ紙に「ハイフェッツの再来」と絶賛され、現在ヨーロッパ、アメリカを中心に演奏活動を行っているベテラン・ヴァイオリニスト。彼女の初録音は1968年のMGM映画「フィクサー」のためのモーリス・ジャルが書き下ろした無伴奏ヴァイオリン作品だった。多くの賞の受賞歴があり、フィラデルフィア管、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管と度々共演している。NAXOSよりブロッホのヴァイオリン協奏曲などをリリースし高い評価を得ている。
MS1167
\2200
J.S.バッハ(1685-1750):ゴールドベルク変奏曲BWV.988 アヴネル・アラド(Pf)
録音:2010年

アヴネル・アラドはイスラエル出身のピアニストで1998年にクーセヴィッツキー・メモリアル・コンペティションで優勝した記念にカーネギー・ホールでゴールドベルク変奏曲を演奏してアメリカ・デビューを果たした。セイモア・リプキン、ルドルフ・フィルクスニー、エマニュエル・アックスに師事し、確かな造形感覚と澄み切ったタッチでみずみずしいバッハを聴かせている。当レーベルからは他にショパンのワルツ全集(MS1133)、シューマンのクライスレリアーナ(MS1001)が出ているほかHELICONレーベルからヤナーチェクのピアノ曲全集(HE1041)が出ている。
MS1284
\2200
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集Op.31
 ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
 ピアノ・ソナタ第17番ニ短調《テンペスト》Op.31-2
 ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
トーマス・サウアー(Pf)
録音:2009年ニューヨーク

トーマス・サウアーはソリストとしてカーネギー・ホール、ロックフェラー・センターなどで演奏を行っているアメリカの中堅で派手なスタンド・プレーはないものの曲の造形を最優先に考えた堅実な演奏に定評がある。室内楽の分野でもジュリアード四重奏団などと共演。MSRからは既にハイドンのピアノ・ソナタ集(MS1084)がある他、Arabesqueレーベルからはブリテン、シュニトケなど20世紀作品もリリースしている。ちなみに姓は、エミール・フォン・ザウアーと同じスペルですが、血縁関係があるかは不明。

MS1310
\2200
「ロングアイランド・ソングズ」〜ソプラノ歌曲集
 (1)トム・シピロ:ロングアイランド・ソングズ
 (2)ジョージ・ブルンナー:3つの日本の歌
 (3)アン・ディンスモア・フィリップス:
  野の百合を見よ/私の記憶では/信仰の遵守とは?/
  高く舞い上がる鳥はなく
 (4)クリスティアン・マクレアー:
  3つの光の小品/永遠なる至福を望む
(1)-(4)モニカ・ハート(Sop)
(1)トム・シピロ(Pf)
(2)ノビー・イシダ(Pf)
(3)アン・ディンスモア・フィリップス(Pf)
(4)クリスティアン・マクレアー(Pf)
録音:2009年

モニカ・ハートはネヴァダ州リノ出身のソプラノ。アメリカ国内でオペラ、リサイタル歌手として活動している。収められている作品はいずれも叙情的で親しみやすいものばかり。ジョージ・ブルンナーの「3つの日本の歌」は小野小町、和泉式部の和歌(英訳)が歌詞に使われている。
MS1318
\2200
「ビューティ・イン・アメリカ」〜フルートのための新しい音楽
 (1)ロバート・ビーザー:マウンテン・ソングズ
 (2)ゲーリー・ショッカー:緑の地
 (3)マーク・オコーナー:フォーレン
 (4)スティーヴン・ジャンマリーノ:新しい地への旅
カーラ・アウルド(Fl)
(1)アナ・マリア・ロサド(Grt)
(2)-(4)E.ジェイコブセン指揮
 ザ・ビューティ・イン・アメリカ管弦楽団
録音:2009年

カーラ・アウルドはアメリカのフルーティストでアメリカ国内で室内楽、ソリスト、オーケストラの奏者として活動している。このアルバムは彼女初のソロ・アルバム。すべてアメリカの作曲家によるもので穏健で暖かな雰囲気をもつものばかり。良質のBGMといった仕上がり。

MS1343
\2200
ビル・ロビンソン(b.1955):ヴァイオリン作品集
 (1)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番(1979-2003)
 (2)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第10番(1979-2003)
 (3)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第11番(1979-2003)
 (4)ゴーヴィンダ・ソナタ(2006)
 (5)アーナンダ舞曲集(2008-09)
エリック・プリッチャード(Vn)
(4)(5)ランドール・ラヴ(Pf)
録音:2009年9月,10月ノースカロライナ州ダーハム

ビル・ロビンソン(人間風車とは別人)はテキサス州出身の作曲家でイーストマン音楽院で学んだ。ヒンドゥー教の思想に傾倒し、そうした思想を作品に反映させているという。合唱と管弦楽のための《マントラ・カンタータ》といった大作も発表している。作風は新ロマン主義といった所でバルトーク、ジャズ、バーンスタインの反響を聴き取ることが出来る。
MS1349
\2200
「ウーマン・スピリット」〜リビー・ラーセン(b.1950):歌曲集
 ポルトガルからのソネット(1988)/私のアントニア(2004)/
 マーガレット歌曲集(1998)/
 試してみて、良き王よ〜ヘンリー8世の妻の最後の言葉(2002)
アン・テダーズ(Sop)
マーヴァ・デュアークセン(Pf)
録音:2007-2008年

リビー・ラーセンは管弦楽、室内楽、声楽曲、打楽器、テープ作品と多くのジャンルの作品を既に400曲以上手掛けグラミー賞も受賞している。調性に基づく穏健で叙情的な歌曲集。
MS1356
\2200
「さわやかな朝に」
 〜フランスのピリオド楽器によるフルート作品集
  フィリップ・ゴーベール(1879-1941):
   (1)フルート・ソナタ第3番(1934)/(2)3つの水彩画(1915)/
   (3)フルート・ソナタ イ長調(1917)/
   (4)夜想曲とアレグロ・スケルツァンド(1906)
   (5)クロード・ドビュッシー(1862-1918):シランクス(1913)
イマヌエル・デイヴィス
 (Fl,1865‐6年頃ルイ・ロット製No.888)
(3)ケーテ・ヤルカ(Vc)
(1)-(4)ティモシー・ラヴレース
 (Pf,1899年エラール社製)
録音:2009年12月ミネアポリス

フィリップ・ゴーベールはフランスのフルート奏者で作曲家。ドビュッシー、ラヴェルの影響を受けたフランス的で華麗でお洒落なフルート作品を数多く残した。フルートのイマヌエル・デイヴィスはバッファロー・フィル、ミネソタ響などと共演、イエール大学では教鞭も執っている若手。

MS1358
\2200→¥1990
「カンティレーナ」〜フルートとオルガンのための抒情的な音楽
 ジョン・ウィーヴァー(b.1937):ラプソディ/
 ロザリー・ボナイトン(b.1946):カンティレーナ/
 ジェハン・アラン(1911-1940):3つの楽章/
 ハンス・ヒラー(1873-1938):宗教的なアンダンテ/
 J.S.バッハ(1685-1750):フルート・ソナタBWV.1032/
 マルセル・デュプレ(1886-1750):前奏曲Op.12-5(C.キャラハン編)/
 ラースロ・キラーイ(b.1954):3つのミニアチュア/
 フランツ・ラハナー(1803-90):エレジー/
 フランク・マルタン(1890-1974):教会ソナタ
マリアニエロ=リース・デュオ:
 【リンダ・マリアニエロ(Fl)、
  キース・リース(Org)】
録音:2009年テネシー

マリアニエロ・デュオは1994年に結成され、ニューヨークを始め、アメリカ国内の教会で定期的にコンサートを行っている。フルートのリンダ・マリアニエロはバイエルン放送響ほかオーケストラとの共演も多い。当MSRレーベルからは他に「フルートとオルガンのためのアメリカの音楽」(MS1069)がある。
MS1362
\2200
「もうひとつの時へ」〜キム・ヨンキョン・1920年の歴史的オルガンを弾く
 シリル・ジェンキンス(b.1885-1978):夜明け/
 マルセル・パポノー(1893-1988):トッカータ/サン=サーンス:幻想曲/
 グレインジャー:植民地の歌(キム・ヨンキョン編)/
 リスト:アルカデルトのアヴェ・マリア/
 ジョセフ・ボネ(1884-1944):エルフェ/
 ギィ・ウェイツ(1883-1959):グラン・クール/
 ケテルビー:修道院の庭で/ドビュッシー:アラベスク第1番(L.ローク編)/
 ギルマン:演奏会用小品/C.ジェンキンス:夜明け
キム・ヨンキョン(Org)
録音:2009年11月聖マリア・カトリック教会,オハイオ州デイトン

ユン・キョン・キムは韓国出身のオルガニストで16才で渡米、1993年に若手オルガニストのためのノースウェスト・レリジョナル・コンペティションに優勝している。使用のオルガンは1859年に設立されたオハイオ州聖マリア・カトリック教会の歴史的オルガン。

MS1368
\2200
台湾出身のピアニスト、アンバー・イ=サン・リャオ
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調Op.31-3
 グラナドス:「ゴイェスカス」より
  「愛の言葉」「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
 シューマン:ユーモレスクOp.20
アンバー・イ=シャン・リャオ(Pf)
録音:2010年ニューヨーク

アンバー・イ=サン・リャオは台湾出身のピアニストで現在はアメリカ在住、マンハッタン音楽院とピーボディ・インスティテュートで学び、ローズマリー・ミルホランド賞ほか様々な賞を受賞している。
MS1376
\2200
「輝き、生まれよ!/聖典と聖歌の祭典」
 プレトリウス:来たれ汝・地球の救い主
 フェルコ:オー・ヴェルブム・パトリス
 リカーズ:来たれ我らが長らく待ったイエス
 ディ・ラッソ:エルサレムのブドウ園
 ヘルムスリー:おお彼は雲とともに降臨された
 他、全32トラック(音楽は12トラック)
ブルース・J.・バーバー(指揮)
聖ジェイムズ大聖堂合唱団
録音:2010年シカゴ

シカゴの聖ジェイムズ大聖堂合唱団による新旧様々なキャロル集。曲の間に聖書の朗読が入る。
MS1377
\2200
「ロマンティックなイギリス歌曲集」
 ブリッジ:
  吹け吹け冬の風よ/憧れ/最後のお願い/愛は去ってしまった/
 エルガー:
  彼女は市場に行っていませんか?/ロンデル/詩人の生活/夜明けの風/
 クィルター:ゆけ愛しいバラよ/いま真紅の花びらは眠る/愛の哲学/
 ヴォーン=ウィリアムズ:旅の歌(全9曲)
スタンリー・ウィルソン(Ten)
マルコム・ハリデイ(Pf)
録音:2010年

19世紀から20世紀にかけて活躍したイギリスの作曲家たちの歌曲集。スコットランド、アイルランド民謡を思わせる素朴なメロディに印象派の影響を受けた近代的で華麗なピアノ伴奏がついたノスタルジックな歌曲。テノールのスタンリー・ウィルソンはメトロポリタン歌劇場の舞台にも立つアメリカ期待の若手。初めて聴くのに何故か懐かしい近代イギリスの作曲家たちによる歌曲集!
MS1379
\2200
「ヴィオラ・ソナタ集」
 (1)ウィリアム・フラックトン(1709-98):
  ソナタ ハ長調Op.2-4/ソナタ ハ短調Op.2-8/
  ソナタ ニ長調Op.2-5/ソナタ ト長調Op.2-6/
 (2)ヘンデル(1685-1759):ソナタ ト短調Op.1-6,HWV364A
 (3)C.F.アーベル(1723-1787):ソナタ ハ長調WKO.184
カスリーン・スティーリー(Va)
(1)(2)ヴィンセント・デ・ヴリース(Cemb)
(3)アドリエンヌ・スティーリー(Vc)
録音:2010年テキサス

カスリーン・スティーリーはアメリカの中堅ヴィオラ奏者でフロリダのジャクソンビル響、ワチタ響の首席を勤める傍ら、室内楽の演奏にも精力的に取り組んでいる。チェンバロのヴィンセント・デ・ヴリースはアール・ワイルドに師事しラフマニノフ、プーランクなどを得意とするピアニストとしても活動。

MS1380
\2200
「ドイツ・バロック音楽の至宝」
 クヴァンツ(1697-1773):トリオ・ソナタ ハ長調/
 ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲ハ長調BuxWV137(オルガンのみ)/
 テレマン(1681-1767):トリオ・ソナタ イ長調TWV42:A2/
 パッヘルベル(1653-1706):幻想曲ニ短調(オルガンのみ)/
 ファッシュ(1688-1758):ソナタ ト長調/
 リューベック(1654-1740):プレアムブルム ハ短調第2番(オルガンのみ)/
 テレマン:ソナタ ホ短調TWV40:146/
 J.S.バッハ:バビロンの流れのほとりにBWV.653(オルガンのみ)/
 クヴァンツ:フルート・トラヴェルソ二重奏曲イ短調Op.2-2/
 パッヘルベル:変奏を伴うアリエッタ ヘ長調(オルガンのみ)
ザ・ハノーヴァリアン・アンサンブル:
 【J.ソルム(Flトラヴェルソ)、
  R.ウィトン
   (Flトラヴェルソ&リコーダー)、
  N.スターン(リコーダー)、
  A.フィアッコ(Vc)、
  K.トリトル(Org&Cemb)】
録音:2009年

ザ・ハノーヴァリアン・アンサンブルはピリオド楽器を使ったアンサンブルで当MSRからテレマンのソナタ、協奏曲などをリリースしている。J.S.バッハの前後の世代のドイツ・バロックの作品をトリオ・ソナタとオルガン独奏曲を交互に、バラエティ豊かに選曲。

MS1385
(2CD)
\4400
「道」〜J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲(全曲)
 CD1
  【第1番ト長調BWV1007/第2番ニ短調BWV1008/
   第6番ニ長調BWV1012】
 CD2)
  【第3番ハ長調BWV1009/第4番変ホ長調BWV1010/
   第5番ハ短調BWV1011】
ヘクン・ウ(Vc)
録音:2008年ウィラメット大学・ロジャーズ・ミュージック・センター,オレゴン集

ヘクン・ウは上海出身で上海音楽院で学んだ後、パリ音楽院で研鑽を積み、渡米後にポウル・トルトゥリエ、ザラ・ネルソヴァらに師事した。ソリストとして上海響、中国中央楽団と共演の他、指揮者としても活躍している。全体にテンポをゆっくりめに取り、旋律を大らかに歌わせるバッハである。
MS1387
\2200
「カーソン・クーマン(b.1982):弦楽のための室内楽作品集」
 (1)空への旅〜あらゆる楽器の組み合わせのための(2009)
 (2)シューマン・セレナード〜弦楽三重奏のための(2007)
 (3)ピアノと弦楽のための四重奏曲《海の典礼》(2009)
 (4)エスタンピー〜2つのヴァイオリンのための
 (5)トンボー・アリア〜弦楽四重奏のための(2003)
 (6)カヴァティーナ〜ヴィオラとピアノのための(2008)
 (7)4つの警句的インヴェンション〜弦楽四重奏のための(2003)
 (8)プランクトゥス〜ヴィオラのための(2005)
 (9)ヴィオラ五重奏曲《不穏な喩え話》〜
  2つのヴァイオリン、2つのヴィオラとチェロのための(2009)
(2)-(5)(7)(9)
 スロヴァキア・チェンバー・ソロイスツ団員
(1)カーソン・クーマン(Pf)
(6)(8)サラ・ダーリング(Va)
(6)ジェフリー・グロスマン(P)
録音:2010年

多作家で知られるアメリカの若手作曲家カーソン・クーマンの弦楽を中心とした室内楽作品集。空への旅はあらゆる楽器の組み合わせのためのとの但し書きがあるが、ここではピアノ独奏で演奏されている。いずれもバルトーク、キース・ジャレットを思わせる現代のロマン主義といった雰囲気を持っている。

NEOS


NEOS 11033
(SACD HYBRID)
\2300→¥2090
ジェルジ・クルターク(b.1926):弦楽四重奏のための作品全集
 (1)「アリオーソ」ヴァルター・レヴィン85才へのオマージュ〜
  アルバン・ベルクの様式による-木製の弱音器で(2009)
 (2)6つの楽興の時Op.44(2005)
 (3)ヤコブ・オブレヒトへのオマージュ(2004/2005)
 (4)オフィチウム・ブレーヴ〜
  A.セルヴァンスキの追憶に(1988/89)
 (5)「彼方からV」(1999)
 (6)M.アンドラーシュへのオマージュ〜
  12のミクロリュード(1977/78)
 (7)「彼方からIII」(1991)
 (8)弦楽四重奏曲Op.1(1959)
 (9)「アリオーソ」ヴァルター・レヴィン85才へのオマージュ〜
  アルバン・ベルクの様式による-金属製の弱音器で(2009)
アテナ四重奏団:
 【S.フィエルゼン(Vn)、
  M.ビーデルビック(Vn)、
  M.ゲッティング(Va(2)以外)、
  H.クライン(Va(2)のみ)、
  K.ボーゲンスベルガー(Vc)】
(今のところ)クルタークの弦楽四重奏のための作品全集

録音:2008-2010年

30代の初期作品から最近の作品まで弦楽四重奏でクルタークの創作の軌跡をたどるアルバム。バルトーク、ウェーベルンの影響を受けつつ独自の緊張感溢れる世界を築いたクルタークの作風の変遷を俯瞰できる。ラサール四重奏団のヴァルター・レヴィンに捧げられた最新作の《アリオーソ》は2つのヴァージョンを収録。

NEOS 20901
\2300→¥2090
バルトーク作曲によるカデンツァを使用したモーツァルトのK.365
「コンチェルティI」
 (1)モーツァルト(1756-91):
  2台のピアノのための協奏曲変ホ長調(第10番)KV.365
   (第1楽章と第3楽章のカデンツァ:バルトーク版による)
 (2)リスト:2台のピアノのための「悲愴協奏曲」S.258
 (3)バルトーク:2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(Pf)
(3)フランツ・シンドルベック&
 ヤン・シュリヒテ(Perc)
(1)(3)ルーベン・ガザリアン指揮
 ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2009年

ハンガリー、リスト、バルトークをキーワードとしたアルバム。バルトークによるモーツァルトの2台のピアノと管弦楽のための協奏曲のカデンツァはモーツァルトらしさを尊重しながらもダイナミックで華麗なピアニズムが印象的。バルトークの協奏曲は圧巻。

NEOS 11017
\2300
マンフレート・トロヤーン(b.1949):
 (1)弦楽四重奏曲第3番(1983)
 (2)《アンティゴネ》断章〜6つの小品(1988)
 (3)不眠症の歌III〜《愛の手紙》より第6番(2007)
 (4)弦楽四重奏曲第4番(2009)
ヘンシェル四重奏団:
 【クリストフ・ヘンシェル(Vn)、
  マルクス・ヘンシェル(Vn)、
  モニカ・ヘンシェル(Va)、
  マティアス・バイヤー=カルツホイ(Vc)】
録音:2009年(世界初録音)

人気のヘンシェル四重奏団が硬派な現代音楽に挑む。ドイツの作曲家トロヤーンはヨーロッパの主要な作曲コンクールに優勝し、これまでに5曲の交響曲、オペラ、多数の室内楽を発表している。作風は表現主義的な激しい表出力を持つものだが、ヨーロッパ前衛音楽の諸傾向を柔軟に取り込みつつ、時にリリカルな響きや叙情的な旋律すら浮かび上がる、新ロマン主義的な傾向も併せ持つ。
NEOS 11020
(SACD HYBRID)
\2300
ゲオルク・カッツァー(b.1935):
 弦楽四重奏曲第1番(1965)/
 弦楽四重奏曲第3番(1987)/
 弦楽四重奏曲第4番《壊れやすい時間》(2004)
ソナー四重奏団:
 【ズザンネ・ツァップ(Vn)、
  キルステン・ハームス(Vn)、
  ニコラウス・シュリエルフ(Va)、
  コジマ・ゲルハルト(Vc)】
録音:2009年

カッツァーは現ポーランドとチェコの間にあるシレジアに生まれ、戦後は東ベルリン、チェコで音楽を学んだ。電子音楽、マルチ・メディアにも関心を寄せ、その成果は多くのオペラ、交響楽に反映されている。このCDは若い頃から最近までの作品が収録され、若書きの第1番では表現主義的、第3番では音色へのこだわりが重視され、第4番では特殊奏法を交えたさらに自由な音響実験が行われている。

NEOS 11036
\2300
「マーンコップ・エディション1」
 クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962):作品集
  (1)ザ・トリステロ・システム(2002)〜アンサンブルのための
  (2)クーリエ(急便)の悲劇(2001)〜無伴奏チェロのための
  (3)W.A.S.T.E(2001/02)〜Obとライヴ・エレクトロニクスのための
  (4)D.E.A.T.H(2001/02)〜8トラック・テープのための
(1)ジェームズ・エーヴリー指揮アンサンブル・サープラス
(2)フランクリン・コックス(Vc)
(3)ペーター・ヴィール(Ob)
(3)(4)SWRエクスペリメンタル・スタジオ
録音:2003-2010年

マーンコップ(b.1962)はドイツの中堅作曲家で作曲をブライアン・ファーニホー、クラウス・フーバーに師事した。そうした経歴からも想像できるように、彼の音楽はノイズ、様々な特殊奏法が目まぐるしく去来する複雑怪奇な世界が展開する。「クーリエ(急便)の悲劇〜無伴奏チェロのための」は名の通り(?)超絶技巧が凄まじいスピードで奏される、演奏者泣かせの作品。
NEOS 11113
\2300
アンサンブル・ヴォルテックスのゲスト作曲家達
 (1)アルトゥーロ・コラレス(b.1973):
  ポップな旋律「フォーク・ユー!」による《カノン・フラクタル》(2009)〜
   リコーダー、Vn、エレクトロニクスのための
 (2)ジョン・メノード(b.1976):
  アセファル(無頭人) (2009)〜コンピュータ作品
 (3)フェルナンド・ガルネロ(b.1976):
  《ルミナール》(2005)〜Ob、G、Perc、Vn、Cb
 (4)フランシスコ・ユーゲ(b.1976):
  ザ・コーナーズ・オヴ・ディス・セクション(2010)〜
   コンピュータ作品
 (5)デニス・シュラー(b.1970):
  Teh(2008)〜声、Ob、G、Perc、Vn、Cbのための
 (6)ニコライ・ミハイロフ(b.1975):
  フラッシュ・バック(2006)〜テープ作品
 (7)ダニエル・ゼア(b.1976):
  エレガント・スパンキング(優雅な尻叩き) (2010)〜
   Vn、Vc、Cb、バスClとエレクトロニクスのための
アンサンブル・ヴォルテックス
録音:2005年・2010年

現在30代の国籍も様々な作曲家たちの最新作を収録。アルトゥーロ・コラレスの作品は民族音楽の要素、ポップス、キッチュな趣味が融合したなんとも不思議で愉快な世界。ジョン・メノードの《カノン・フラクタル》は破茶滅茶ミュージック・コンクレート。ニコライ・ミハイロフのピーポポという音響が何故か懐かしいテープ音楽「フラッシュ・バック」。ニューヨークのノイズ系実験音楽を思わせるダニエル・ゼアの「エレガント・スパンキング(優雅な尻叩き)」など時代の空気を切り取ったような鮮烈な作品ぞろい。

NORTHERN FLOWERS


NF/PMA9994
\2200→¥1890
「戦時の音楽1941-1945 Vol.14」
 レオニード・アレクセーヴィチ・ポロヴィンキン(1894-1946):
  交響曲第9番(1944)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
大好評の戦時の音楽シリーズ最新盤一挙3タイトル!無名なポロヴィンキンと何故かストラヴィンスキー!

録音:2010年9月、DDD、49:29

ポロヴィンキンは西シベリアのタボルスクの鉄道員の家に生まれ、10才の時、一家でモスクワに移住、20才でモスクワ音楽院に入学してグリエールらに作曲を学びました。世代的にはショスタコーヴィチより一回り年上になります。
交響曲第9番は1929年から1944年にかけて実に15年という長きに渡って作曲された大作。全曲時間およそ50分のうち第1楽章だけで20分もかかることからも作曲家の「第9」にかける意気込みが感じられます。悲しげで静かな序奏に続きロシアの大地を彷彿とさせる逞しい民謡風の第1主題が提示され、やがてショスタコーヴィチばりのスネア・ドラムの「たか・たん・たん・たん」も入って盛り上がります。機知にとんだスケルツォ、ロシアの荒野の夕暮れを思わせるアンダンテ、そして力強いフィナーレといった、ソヴィエト交響楽の典型的な作品でロシア・ソヴィエト音楽ファンの期待を裏切りません。

NF/PMA9995
\2200→¥1890
「戦時の音楽1941-1945 Vol.16」
 イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
  (1)3楽章の交響曲(1945)
  (2)ロシア風スケルツォ(1944)
  (3)ダンス・コンチェルタント(1942)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年11月、DDD、47:21

1914年の第1次世界大戦以降ストラヴィンスキーはパリに居を構え、1939年にはナチスを嫌ってアメリカへ亡命したため、故国ロシアとは縁遠くなってしまったストラヴィンスキーがアメリカで戦時中に書いた作品集。3楽章の交響曲は戦時中のニュース映画を見て霊感を受けて作曲されたとされる、新古典主義期最後の作品。複調、ジャズの影響が聴き取れる傑作でニューヨークで初演。ロシア風スケルツォはロシアの祭りを描いたゴキゲンで精妙な小品でティトフ指揮サンクト・ペテルスブルク交響楽団は文字通りゴキゲンな演奏を繰り広げています。

NF/PMA9998
\2200→¥1890
「戦時の音楽1941-1945 Vol.15」
 レオニード・ポロヴィンキン(1894-1946):
  (1)交響曲第7番(1942)
  (2)英雄的序曲(1942)
  (3)映画《陽気な種族》(1944)
   (自然への賛歌、霧と太陽、雷雨、蜂の踊り、霧、宮殿、蜂の戦い)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年11月、DDD、59:16

第14集に続きポロヴィンキンの作品集。戦時中に書かれた交響曲第7番というと直ちにショスタコーヴィチのそれを思い出しますが、予想に反してポロヴィンキンの第7番は初期チャイコフスキーの交響曲を思わせる歌謡性に富んだ素朴な旋律と師匠グリエールの影響を感じさせる華麗な管弦楽法が融合したチャーミングな交響曲。英雄的序曲は疎開先のタシケントで書かれたロシア民謡に基づく骨太な作品。映画《陽気な種族》からの音楽は蜂の生態を描いた自然科学ドキュメンタリー映画のためのサウンド・トラック。

NF/PMA9996
\2200→¥1890
戦時の音楽シリーズに続くティトフのポポフ!先鋭的な交響曲第1番登場!
 ガヴリイル・ポポフ(1904-72):
  (1)室内交響曲(七重奏曲)Op.2(1926-1927)
  (2)交響曲第1番Op.7(1928-1935)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2009年10月、DDD、73:33

体制のなかにあってショスタコーヴィチとともに先鋭的な表現を貫いたポポフの初期の傑作2曲をカップリング!ポポフは全6曲の交響曲を書いていますが、ティトフの指揮で、「戦時の音楽シリーズ」として第2番(NF/PMA9977)、第3番(NF/PMA9972)が発売済みです。
レニングラード音楽院でニコラーエフ、シテインベルク、ウラディーミル・シチェルバチョフらに師事したポポフは初期より無調、12音技法の作品を発表しセンセーショナルを巻き起こした。やがてショスタコーヴィチ同様、当局に睨まれることとなり、作風の転向を余儀なくされましたが、ここに収められた2曲は作曲者20代のもっとも先鋭的な時代の作品。室内交響曲は新古典主義期のストラヴィンスキーを思わせ、交響曲第1番は無調を含む同時代の様々な技法が詰め込まれた才気あふれるアグレッシヴな大作。

NF/PMA9997
\2200→¥1890
チャイコフスキー(1840-1893):
 「四季」(A.ゲディケ編ピアノ三重奏曲版)
アレンスキー(1861-1906):
 ピアノ三重奏曲ニ短調Op.32(第1番)
アレンスキー三重奏団:
 【イリヤ・イオフ(Vn)、
  アレクセイ・マッサルスキー(Vc)、
  イーゴリ・ウリヤシュ(P)】
ゲディケ編ピアノ三重奏版チャイコフスキーの「四季」

録音:2010年12月、DDD、75:02

チャイコフスキーのピアノ小品集《四季》はガウクの管弦楽版を始めとし、室内楽版など様々な版があるようですが、これはトランペット協奏曲などでお馴染のロシアの作曲家ゲディケの編曲によるピアノ三重奏版。しっとりとした味わいは秋から冬にかけての夕暮れに聴くのにちょうどよいでしょう。ダヴィドフ追悼のために書かれたアレンスキーの代表作「ピアノ三重奏曲第1番」はロシアの哀愁あふれる傑作。秋の季節にぴったりのカップリングです。

ORF


CD 3114
(3CD)
\6900→¥5990
レゾナンツェン古楽音楽祭 2010「Flammen」
シャルパンティエ:テ・デウム カミーユ・プル(S)
アンヌ・マルグエ(S)
フランソワ=ニコラ・ジェスロ(T)
セバスチャン・オブレシュト(T)
エムリ・ルフェーヴル(B)
ユーゴ・レーヌ(指揮)
ラ・サンフォニー・デュ・マレ,マレ合唱団
2010年1月14日
作者不詳:バッラータ「輝く星」/
作者不詳:カッチャ「おいみんな、こっちだ」/
ヤコポ・ダ・ボローニャ:
 マドリガル「不死鳥だった」,「神の思慮深さ」,「威厳ある鷹」/
パオロ・ダ・フィレンツェ:
 バッラータ「愛の神よ、ああ、言ってくれ」,
 マドリガル「楽しめ、フィレンツェよ」
ペドロ・メメルスドルフ(指揮)
マーラ・プニカ
2010年1月22日
シュッツ:
 来てください、聖霊よ、主なる神よSWV417/
 神よ、私の中に清い心を生み出してくださいSWV291/
 私は神から離れはしないSWV366/
 言葉は肉体となったSWV314/今こそ皆、神に感謝せよSWV418
ブノワ・アラー(指揮)
ラ・シャペル・レナヌ
2010年1月23日
リュリ:
 「ヴェルサイユの洞窟」序曲/「花の女神のバレエ」から(2曲)/
 「愛の神の勝利」から(2曲)/「アティス」−アティスの夢/
 「アマディス」から(2曲)/
 「町人貴族」−トルコ人の儀式のための行進曲/
ラモー:「ナイス」序曲
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
ユーゴ・レーヌ(指揮)
ラ・サンフォニー・デュ・マレ,マレ合唱団
2010年1月18日
クリーガー:
 神は立ち上がり/
 神よ、人々はあなたをひそかに讃えています/
ベルンハルト:イエスよ、お救いください
ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ)
シモーネ・エッケルト(指揮)
ハンブルガー・ラーツムジーク
2010年1月20日
シュメルツァー:バッレット「剣術道場」/
フローベルガー:ラメント/
ファルコニエーリ:カンショーナ「オーストリア」/
ローゼンミュラー:シンフォニア第2番/
シャイト:戦いのガリアルド
ルカ・グリエルミ(指揮)
コンチェルト・マドリガレスコ
2010年1月21日
A.ガブリエッリ:四声のカンツォーナ第2番,戦いのアリア/
クロッティ:父よ、私は罪を犯しました/
レグレンツィ:四つのヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナタ第6番/
モンテヴェルディ:ラウダーテ・ドミヌム
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
エレナ・ビスクオーラ(MS)
パオロ・ズッケリ(指揮)
ガンベ・ディ・レーニョ
2010年1月19日
フックス:「オルフェオとエウリディーチェ」抜粋 ロミーナ・バッソ(MS オルフェオ)
フランチェスカ・ボンコンパーニ(S エウリディーチェ)
アントーニオ・フローリオ(指揮)
ラ・カペッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ
2010年1月17日
恒例の古楽音楽祭レゾナンツェン2010!今回も、豪華な、興味深い面々が集っています!

恒例のレゾナンツェンの2010年。今回も、ユーゴ・レーヌ率いるラ・サンフォニー・デュ・マレを始め、豪華な、興味深い面々が集っている。今回の目玉はヨハン・ヨゼフ・フックス(1660−1741)の「オルフェオとエウリディーチェ」だろう。1715年にウィーンで初演された1幕の室内オペラで、存在はわりと知られていたものの、上演は極めて稀で、抜粋とはいえこれが初録音。グルックよりおよそ半世紀前の「オルフェオとエウリディーチェ」を、フローリオが素晴らしく蘇らせている。

CD 3120
(2CD)
\4600→¥4190
フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのアンサンブルによる「魔笛」
 モーツァルト/エーレンフリート編:
  「魔笛」(フルート四重奏版)
ダニエル・フューター(語り)
ラルカディア(Fl,Vn,Va,Vc)
フルート四重奏と語りによるモーツァルト「魔笛」全曲!

録音:2009年11月2−5日、ウィーン, DDD、86m

モーツァルトの「魔笛」を、初演から2年後に、マインツの宮廷音楽家フランツ・ハインリヒ・エーレンフリート(1747-1828)がフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのアンサンブルに編曲したもの。ラルカディアによるピリオド楽器の演奏はたいへんリラックスした味わいのあるもので、オペラの「魔笛」とはまた一味違った楽しみ方ができる。語りを務めるダニエル・フューターは1949年、チューリヒ生まれのスイスのピアニストで、スイス音楽界の重鎮でもある。
CD2にはデータとして、1791年の「魔笛」初版台本、エーレンフリート編曲の筆写譜、エーレンフリート編曲の出版パート譜そして出演者の略歴のPDFファイルが収録されており、PCで閲覧が可能である。

CD 3115
(2CD)
\4600→¥4190
フォーゲ:作品集第2集
 ミサ曲「武装した人」
 ミサ曲「ヴィヌス・ヴィナ・ヴィヌム」
ザ・サウンド・アンド・フュアリ
声楽アンサンブル「ザ・サウンド・アンド・フュアリ」のフォーゲ第2集

録音:2009年10月、マウエルバッハ(ライヴ録音) DDD、82m

CD 3025(SACD)に続く、ザ・サウンド・アンド・フュアリによるギヨーム・フォーゲの作品集。フォーゲは15世紀に活躍したフランスの作曲家。生前はたいへん人気のあった人だが、今日に伝えられる情報は少なく、伝えられる作品も少ない。ザ・サウンド・アンド・フュアリはオーストリアの古楽声楽団体。15世紀後半から16世紀初頭にかけてのフランス、フランドル音楽を中心としており、ここでも極めて完成度の高い演奏でフォーゲの魅力を明らかにしている。
CD 3099
\2300
クーラウ:フルート五重奏曲集 Op.51
 五重奏曲第1番 ニ長調
 五重奏曲第2番 ホ短調
 五重奏曲第3番 イ長調
レ・フィデル:
 【シャルル・ゼブレ(Fl)、
  ラースロー・パウリク(Vn)、
  ガリーナ・ズィンチェンコ(Va)、
  エルセベト・ラーチ(Va)、
  セルゲイ・イストミン(Vc)】
ゼブレやイストミンらによるクーラウのフルート五重奏曲集

録音:2008年11月、ハールレム、78'30,DDD

フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)は、ドイツ出身で、20代でデンマークに移住、重要な作曲家として活躍した人物。多数の作品の中でもフルート曲の人気が高く、この五重奏曲もフルートと弦楽四重奏曲のための作品。ベートーヴェン風な、しかしもう少し暑苦しさが少ない、爽やかな作風が魅力的である。レ・フィデルはピリオド楽器団体。レ・タラン・リリクなどで活躍しているシャルル・ゼブレがフルートを受け持っている。またチェロのイストミンもソリストとして活躍しており、ANALEKTAやPASSACAILLEレーベルなどからソロ・アルバムを出している。
CD 3121
\2300
ヴァイス:リュート作品集
 プレルーディオ/アリア、アダージョ/パッサガイユ/
 ソナタ イ短調(7曲)/ファンタジア/
 アリア、アンダンテ/メヌエットとトリオ/ブーレー
エヴァンヘリナ・マスカルディ(リュート)
18世紀ドイツの偉大なリュート奏者ヴァイスの作品集

録音:2010年9月28日, DDD、57'10

18世紀前半のドイツの偉大なリュート奏者、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687−1750)のリュート曲集。エヴァンヘリナ・マスカルディは1977年、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれのリュート奏者。現在はイタリアに在住し活躍している。

CD 3109
\2300→¥2090
サヴァリッシュ、ホルヴァートも登場!
 退廃音楽として上演禁止だったアポステルの音楽

ハンス・エーリヒ・アポステル(1902-1972):
 (1)レクイエムOp.4〜8声の混声合唱と管弦楽のための
  (テキスト:R.M.リルケ)
 (2)ハイドンの主題による変奏曲Op.17
 (3)5楽章の室内交響曲Op.41
 (4)漁師の家のセレナードOp.45〜12楽器のための
 (5)管弦楽のためのパッサカリアOp.50
(1)ミラン・ホルヴァート指揮
 ORFウィーン放送交響楽団&合唱団
(2)ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
 ウィーン交響楽団
(3)ペーター・コイシュニヒ指揮
 アンサンブル・コントラプンクテ
(4)オーストリア放送室内楽協会
(5)ベルンハルト・ルーベンシュタイン指揮
 ニーダーエスターライヒ・
  トーンキュンストラー管弦楽団
録音:全てウィーン、(1)1978年、(2)1994年、(3)1971年、(4)1972年、(5)1977年

アポステルはシェーンベルク、ベルクに師事し、ナチ政権時代には彼の音楽は退廃音楽とされ演奏が禁止された。戦後はISCM(国際現代音楽協会)のオーストリア支部を設立し総裁を務めたこともある。また現代音楽の出版社として有名なウニフェルザール社の顧問としてベルクの歌劇「ヴォツェック」「ルル」の新校訂版楽譜の校訂も行った。作風はシェーンベルク、ベルクの薫陶を得た表現主義音楽で今日では作品が演奏されることは極めて稀なことと、ホルヴァート、サヴァリッシュによる20世紀音楽ということもあり、大変貴重な音源である。
CD 3097
\2300
マヌエラ・ケレル(b.1980):作品集
 (1)「甘い憂鬱」(2010)〜チェロ四重奏のための
 (2)ヴァイオリン協奏曲「プラス」(2008/2009)
 (3)「アウリミ」(2007/08)〜
  69人管楽奏者と11人の打楽器奏者のための
 (4)「モンデューネ」(2009)〜弦楽四重奏のための
 (5)「曖昧な孤独」(2009/10)〜ツィターと再生装置のための
 (6)フルート協奏曲
  「これは一過性血管作動性腸管ペプチド・・・」(2008)
 (7)「15mg」(2009)〜クラリネットと弦楽三重奏のための
 (8)「ナストロ・バランテ」 (2009/2010)
 (9)「クールな楽器のマニフェスト」(2009)〜
  フルート、アルト・サクソフォン、ピアノのための
 10)「OACHALE」(2008)〜
  フルート、ソプラノ・サキソフォン、打楽器、ハープ、
   ヴァイオリンとコントラバスのための
 (11)「スレジェ・パ・ダー・ナハト」(2010)〜
  4声の合唱のための
(1)アンサンブル・チェロ・パッショナート:
 【ユリウス・ベルガー,
  ヒョンジョン・ベルガー,
  ソヨン・アン,
  クリスティアン・ベルトンチェロ】
(2)ボジダラ・コウズマノヴァ(Vn)
 ローランド・フライジツァー(指揮)
 アンサンブル・レコンシル
(3)カスパー・デ・ロー(指揮)
 アンサンブル
(4)セダグ四重奏団
(5)トリオ・ガンパー(ツィター)
(6)エリザベト・デメツ(Fl)
 ゲルハルト・ザンマー(指揮)
 チロル室内管弦楽団
(7)ラインホルト・ブルンナー(cl)
 アイス三重奏団
(8)ゴットフリート・ラブル指揮
 ORFウィーン放送交響楽団
(9)マニフェスト・トリオ
(10)ローランド・フライジツァー(指揮)
 アンサンブル・ディー・ライエ
(11)アンサンブル・ラ・ロセ
 コエノビウム・ヴォカーレ
あっけらかんとした明るさが魅力!1980年生まれの新進女性作曲家ケレル登場!

録音:2008-2010年

マヌエラ・ケレル(b.1980)はオーストリア、南チロルの出身の若手女声作曲家。当初、法律と哲学を学ぶ傍ら作曲を勉強しダルムシュタット夏季現代音楽講習会に参加して現代音楽の世界にデビュー。最近のヨーロッパでは同じオーストリアの作曲家オルガ・ノイヴィルトの次の世代として注目を集めている。特殊奏法、特殊唱法、ノイズなど現代音楽の様々な要素を使いながら決して重苦しい雰囲気にならず、音と戯れている、といった感じの遊び心満点の現代音楽。
CD 3119
\2300
ヨルゲ・サンチェス=チョン(b.1969):作品集
 (1)「トラポス/ガンタナモのキャットウォーク第2稿」から
  「スクラッチ−ノットゥルノ−バキューム」(2004 /2005)
 (2)ファイナル・ガール2009(2009)
 (3)ヴェネモ3(1999)〜バス・クラリネットと11楽器のための
 (4)「トラポス/ガンタナモのキャットウォーク」(2004)〜
  コントラバス、エレキギター、ターンテーブル、
   ライブ・エレクトロニクスと大管弦楽のための
 (5)アルガラビア(2001)
(1)ヨハネス・カリツケ指揮
 ボーゼン・トリエント・ハイドン管弦楽団
(2)シルヴァイン・カンブルラン指揮
 クラングフォルム・ウィーン
(3)ユルグ・ヘンネベルガー(指揮)
 アンサンブル・ディー・ライエ
(4)(5)マティアス・ピンチャー指揮
(4)オーストリア放送交響楽団
(5)クラングフォルム・ウィーン
ターンテーブルなど現代のポップ・ミュージックの要素を折衷!ウィーン在住キューバと中国の混血作曲家!

録音:1999-2005年

ヨルゲ・サンチェス=チョン(b.1969)はキューバ人と中国人の両親を持つという特殊な出自を持ち、1988年以来、作曲家、ターンテーブル奏者としてウィーンで活動している。民族音楽的要素、ターンテーブル・ミュージックに代表されるアヴァン・ポップ・ミュージックとフリー・ジャズ、現代音楽の要素が大音響でぐちゃぐちゃに混交され、ジョン・ゾーン、エリオット・シャープなどのニューヨーク前衛ジャズによく似たカオスを作り上げる。注目の才能。
CD 3108
\2300
“肖像画”
 フォッリーナ侯爵ジョルジュ
 私の息子アンドレへのシャコンヌ
 フラ・ベルナドへのアントレ・ド・ギダン
 ブリュスメリベビ
 アマリア・ゲリーノとヘルスウィンド
 エヴァンジェリーナの世界
 ステファノ・イル・ビザンティノへのブルース・バーラド
イヴァーノ・ザネンギ(リュート)
DDD、25'52

アルチリュートでブルース風の洒落た音楽を奏でている注目のアルバム。イヴァーノ・ザネンギは1952年生まれ、ヴェネツィアを拠点に活躍しているリュート奏者。“肖像画”と題されたこのアルバムは、いずれの曲も何か意味のありそうなタイトルが付けられているのだが、解説が一切ない。何も考えずに聞くもよし、タイトルの意味を想像しながら聞くのもよし。
CD 3112
(2CD+ボーナス2CD)
\4600
ヘンデル:「メサイア」
 (ボーナスCD:ウィントン・ディーン、ヘンデルを語る)
フィリップ・フォン・シュタイネッカー(指揮)
ムジカ・セクロルム
ルビー・ヒューズ(S)
クリスティーナ・ハンマルストレム(A)
ダニエル・ヨハンセン(T)
ドミニク・ウェルナー(B)
録音:2009年8月28日ライヴ、DDD,134'20

フィリップ・フォン・シュタイネッカーは、マーラー室内管弦楽団やルツェルン祝祭管弦楽団のチェロ奏者であり、かつてはガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソリスツなどのオーケストラにも頻繁に参加していました。近年指揮活動にも積極的に乗り出している。ムジカ・セクロルム、シュタイネッカーが2008年に設立した古楽団体。まだ創設間もないが、既に高い評価を得ている。ソリストでは、フォン・オッターを継ぐスウェーデンのメッゾソプラノとして注目を浴びているハンマルストレムが素晴らしい。ボーナスには、今日のヘンデル・ブームを牽引した音楽学者、ウィントン・ディーンの話が、1950年代のヘンデルの録音と共にたっぷりCD2枚に収録されている。
CD 3118
\2300
クルト・アントン・ヒューバー(1928-2008):作品集
 (1)ヴァイオリン・ソナタ第2番(1963)
 (2)ピアノ・ソナタ第1番(1965)
 (3)「スペクトルの形成」(1974)〜
  大編成の弦楽オーケストラのための
 (4)6つの歌曲「惑星の縁で」(1981)
 (5)「ヒロシマ/プロメモリア」(1986)〜
  2つのフルート、2つのクラリネット、バス・クラリネット、
   トロンボーン、ヴィブラフォン、打楽器とピアノのための
(1)アンドレアナ・トゥルトフ(Vn)
 イーゴ・コッホ(Pf)
(2)ハンス・ペーターマンドル(P)
(3)ジョン・ホプキンス指揮
 ニーダーエスターライヒ・
  トーンキュンストラー管弦楽団
(4)アントン・シャリンガー(B)
 ダヴィド・ルッツ(Pf)
(5)ヴィム・ヴァン・ツートフェン指揮
 20世紀ワークショップ
録音:1976-1988年

クルト・アントン・ヒューバー(1928-2008)はザルツブルク出身の作曲家でクレメンス・クラウスやスワロフスキーのもとで指揮を学び、指揮者としても活動した。作風はシェーンベルク、ベルクの影響を受けたものから、クラスター、微分音を用いたものまで幅広い。広島をテーマとした《ヒロシマ/プロメモリア》は彼の代表作。

CD 3125
\2300→¥2090
(1)バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
(2)コルンゴルト:弦楽のための交響的セレナード 変ロ長調 Op.39
ビジャン・カデム=ミサーク(指揮)
アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ
録音:(1)2009年8月15、16日,(2)2008年8月16、17日、DDD、60'33

20世紀の弦楽合奏の作品を二曲収録。アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォは、イスラエル生まれのヴァイオリニスト、指揮者のビジャン・カデム=ミサークによって1979年に結成された弦楽オーケストラ(旧トーンキュンストラー室内管弦楽団)。ORFレーベルには大量の弦楽アンサンブルのための作品集を録音している。

TUDOR


TUDOR 7170
(SACD HYBRID
2枚組1枚価格)
¥2300→¥2090
マーラー:交響曲第3番ニ短調
 [Disc1]第1楽章(34:45)
 [Disc2]第2〜6楽章
  (10:07/17:48/11:03/4:26/25:56)
ジョナサン・ノット指揮
バンベルク交響楽団

藤村実穂子(Alt)
バンベルク大聖堂少年合唱団、
バンベルク交響楽団合唱団女声団員
ジョナサン・ノットのマーラー・チクルス最新録音!交響曲第3番!アルト独唱は藤村美穂子!日本語解説付き!

録音:2010年5月25-30ヨーゼフ・カイルベルト・ザール,バンベルク、ライヴ

2003年から始まったジョナサン・ノットのマーラー交響曲録音シリーズ最新盤。今回はマーラーの作品のなかでもとりわけ巨大で奔放な規模を持つ第3番。「交響曲は世界だ。ゆえにすべてを包含しなければならない」というマーラーの交響曲観をもっとも体現した作品で、その膨大な音の情報量、詰め込まれた音楽の多様さ、宇宙、自然への感謝と畏怖がこめられた音楽は現在までも他に類を見ません。第4楽章でアルト独唱を受け持つ、近年目覚しい活躍をする藤村実穂子の歌唱も聴きものです。超高音質により音のディテール、立体感に優れ、マーラーの思い描いた大自然のヒ響き、牧神の深いため息が聴き取れることでしょう。
※日本語オビ・解説付き
TUDOR 7156
¥2300
フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)/
 バッハ・トランスクリプションズVol.2
  (1)半音階的幻想曲とフーガBWV903(原曲チェンバロ)
  (2)前奏曲とフーガ《聖アン》BWV552(原曲オルガン)
  (3)コラール前奏曲(原曲オルガン)
   第1番BWV667、第4番BWV734a、第6番BWV617、
   第7番a BWV637、第7番b BWV705、第9番BWV665
  (4)前奏曲とフーガBWV532(原曲オルガン)
マウリツィオ・バリーニ(Pf)
バリーニのブゾーニ:バッハ・ピアノ編曲集第2弾

録音:2008年12月

Vol.1(TUDOR7139)に続くブゾーニによるバッハ編曲集。ブゾーニは多くのピアノのためのバッハ編曲を残しましたが今回は大曲、オルガンのためのコラール前奏曲が取り上げられています。バッハ・トランスクリプションといえばシャコンヌばかりが有名で、確かにあの過剰な音と豊穣な響きの編曲はすばらしいのですが、コラール前奏曲を聴くと、選び抜かれた音と洗練されたピアニズムからは、ただ敬虔な祈りの歌だけが聞えてきます。前回同様、バリーニのどこまでも澄み切った音色に心洗われる思いがします。ぜひお店の試聴機に入れてみて下さい。震災後の疲れきった心にはバッハの音楽が一番の薬です。

TUDOR 7146
(SACD HYBRID)
¥2300→¥2090
ベートーヴェン(1770-1827):
 (1)七重奏曲 変ホ長調Op.20
 (2)管楽六重奏曲 変ホ長調Op.71
シャロウン・アンサンブル・ベルリン:
 【(1)W.ブランドル(Vn)、(1)M.アフカム(Va)、
  (1)R.デュヴェン(Vc)、
  (1)P.リーゲルバウアー(Cb)、
  (1)(2)A.バーダー(Cl)、
  (1)(2)M.ヴァイトマン(Fg)、
  (1)(2)S.d.L. イェツィエルスキ(Hrn) 】
(2)G.V.ブオノマーノ(C lII)、
(2)S.ウィリス(Hrn II)、(2)H.トロック(Fg II)
ベルリン・フィルのアンサンブル「シャロウン・アンサンブル」新譜

録音:(1)2008年10月,(2)2009年5月,ベルリン

シャロウン・アンサンブル・ベルリン最新録音。シャロウン・アンサンブル・ベルリンはベルリン・フィルハーモニーの首席奏者が集まって1983年に結成された。レパートリーは古典から現代まで幅広く、アバド、バレンボイム、ラトルとも共演している。ベルリン・フィルでも、とりわけのよりぬき達が集まって結成されたこのアンサンブルは何といっても古典室内楽に絶妙なアンサンブルを聴かせてくれます。指揮者のいない分、各奏者の自主性が生かされ、活き活きとした音楽が展開。

TUDOR 7114
(SACD HYBRID)
¥2300→¥2090
シューベルト(1797-1828):
 八重奏曲 ヘ長調Op.166,D803(1824)
シャロウン・アンサンブル・ベルリン:
 【P.ガイスラー(Cl)、K.トゥーネマン(Fg)、
  S.d.L.イェツィエルスキ(Hrn)、
  A.カッポーネ(Vn)、A.イヴィッチ(Vn)、
  U.クネルツァー(Va)、R.デュヴェン(Vc)、
  P.リーゲルバウアー(Cb)】
録音:2001年6月

旧譜TUDOR7114のSACD化(品番・バーコードは同じ)。音質の向上により、より声部間の細やかなやり取りが鮮明に聴き取れるように。
TUDOR 7157
¥2300
タン・シアオタン/ピアノ・リサイタル
 ショパン(1810-1849):
  バラード第1番Op.23/スケルツォ第2番Op.31/
  ポロネーズ第5番Op.44/マズルカ集Op.30(全4曲)/
  華麗なる大円舞曲Op.18/2つの夜想曲Op.48
 葉小鋼(イエ・シアオガン)(b.1955):ナムクオ(2006)
 陳其鋼(チェン・チガン)(b.1951):京劇の瞬間(2004)
タン・シアオタン(譚小棠)(Pf)
録音:2008-2009年

タン・シアオタン(譚小棠)は1979年北京生まれ。12歳で「中国希望杯ピアノコンクール」第1位入賞。1998年北京中央音楽学院ピアノ科に首席で卒業し、ドイツに留学、ウゴルスキー、ゲルハルト・オピッツ教授に師事。2004年6月、第2回仙台国際音楽コンクール第1位を受賞、2005年12月にパリにおいて第9回アニマート大賞ランコントル国際ピアノコンクールで第1位を受賞。来日し日本フィル、仙台フィル、 東京シティ・フィルとも共演し今後の活躍が大変期待されている若手ピアニスト。

TUDOR 7168
¥2300→¥2090
「気まぐれ女」
 〜ヴァイオリンとアコーディオンによる作品集

  ラ・カンパネラ(パガニーニ)/気まぐれ女(エルガー)/
  ワルツ(グリーグ)/ロザリオ(ネヴィン)/
  楽興の時(シューベルト)/シャコンヌ(ヴィターリ)/
  ハンガリー風ロンド(ハイドン)/
  アラビアの歌(リムスキー=コルサコフ)/
  ユーモレスク(ドヴォルザーク)/
  シシリエンヌ(パラディス)/
  夜鳴きうぐいす(アリャビエフ)/タンゴ(アルベニス)/
  夢のあとに(フォーレ)/カンタービレ(パガニーニ)/
  カルメン幻想曲(サラサーテ)/愛の歌(クライスラー)/
  アンダルシアのロマンス(サラサーテ)/
  ウィーン奇想曲(クライスラー)/
  酒宴の歌(ベートーヴェン) 全19曲
ミヒャエラ・ペッチュ=ネフテル(Vn)
ヴィスワフ・ピプチンスキ
 (アコーディオン)
録音:2009年

ヴァイオリンとアコーディオンによる誰もが知っている名曲集。ウィーンのカフェにいる気分にさせてくれるおしゃれな一枚。
TUDOR 7182
¥2300
「コン・スピリート」〜ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル
  (1727-1789):協奏曲&シンフォニア集
   (1)協奏曲イ短調(ファゴット、弦楽と通奏低音のための)
   (2)シンフォニア ニ長調
   (2つのフルート、2つのオーボエ、2つのホルン、
    弦楽と通奏低音のための)
   (3)協奏曲変ロ長調(ファゴット、弦楽と通奏低音のための)
   (4)シンフォニア ト長調
   (2つのホルン、弦楽と通奏低音のための)
   (5)協奏曲変ホ長調
   (ファゴット、2つのオーボエ、2つのホルン、
    弦楽と通奏低音のための)
   (6)シンフォニア第6番a 変ロ長調〜
   (2つのファゴット、弦楽と通奏低音のための)
ドミニク・キーファー指揮
カプリッチョ
 (バーゼル・バロック・オーケストラ)
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)
録音:2010年

ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル(1727-1789)はドイツの作曲家でJ.S.バッハの弟子に師事して音楽を学んだとされている。アイゼナックの宮廷楽団のコンサート・マスターを皮切りに多くの宮廷楽団の楽員としてキャリアを積み、同時に多くの協奏曲、シンフォニアを作曲した。バッハの流れを汲む作曲家とはいえ、イタリア音楽の影響を強く受けたカンタービレあふれる協奏曲である。演奏のカプリチオ・バーゼル・バロック・オーケストラは1999年に結成されバロックから古典、初期ロマン派をレパートリーとしており、モンテヴェルディの歌劇からベートーヴェンの交響曲まで演奏する。当レーベルには他にマッジの6つの協奏曲(TUDOR7173)、テレマンの序曲・協奏曲集(TUDOR7177)がある。

WEITBLICK

アルヴィド・ヤンソンスの全曲初出レパートリー!
シュターツカペレ・ドレスデンとのステレオ・ライヴ!!

ベルリン放送響とのベートーヴェン「第9」(SSS0082)以来久々にアルヴィド・ヤンソンスがWEITBLICKに登場です。
マリスの偉大な父アルヴィド・ヤンソンス(1914〜1984)は、レニングラード・フィルとの共演に限られた感のあるムラヴィンスキーとは異なり、世界各国のオーケストラに客演を続けました。東ドイツに定期的(ほぼ毎年)に客演したことは容易に納得できますが、至宝シュターツカペレ・ドレスデンとの共演がステレオ録音で遺されていたことは極めて幸運と申せましょう。ゾンダーマン、ダムと言った黄金時代を担った名手が優れたオーケストラ・ビルダーとしても知られた名匠が厳しく手綱を締める様子がはっきりとわかります。ロマン主義に傾斜した情熱的な解釈で知られ、1914年生まれと言うとジュリーニと同年でもあります。日本の東京交響楽団との相性の良さも語り草で、1984年の最後の客演で評判を取った「悲愴」が今回のリリースに含まれることは歓迎されましょう。意外な事に全てアルヴィドにとって初の音盤レパートリーです。
父を敬愛するマリス氏が今回の企画に全面的に協力して下さいました。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。

SSS0127-2
\2200→¥1990
アルヴィド・ヤンソンス指揮&シュターツカペレ・ドレスデン 1984年&1971年
 (1)ブラームス:交響曲第4番
 (2)モーツァルト:フルート協奏曲第2番
アルヴィド・ヤンソンス指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
(2)オーレル・ニコレ(fl)
アルヴィド・ヤンソンスの全曲初出レパートリー!シュターツカペレ・ドレスデンとのステレオ・ライヴ!!

録音:(1)1984年10月7日、東ベルリン・シャウシュピール・ハウス(現コンツェルトハウス)、(2)1971年5月28日、ドレスデン・クルトゥア・パラスト、(1)(2)ともにステレオ、ライヴ録音

ブラームスは亡くなる一ヶ月前の演奏となります東ベルリン芸術週間ライヴ。この演奏を聴くとアルヴィドはムラヴィンスキーとは正反対の音楽性、誤解を承知で言えば、フルトヴェングラーのように情熱的にテンポを動かし、楽曲の悲劇性を強調、重要視した名指揮者であったことが判ります。もっと極論を言えば、アルヴィドは極めてドイツのロマン主義名指揮者に近い存在と言って過言ではありません。冒頭の美しさは如何にもSKDですし、第2楽章のホルンの妙技も身震いするほどです。当レーベルのヨッフムとの名盤にも引けを取りません。カプリングは豪華ソリスト、オーレル・ニコレをソロに迎えたモーツァルト。ニコレのライヴは極めて珍しく、アルヴィドのバッキング能力の高さも特筆されましょう。
※演奏タイミング、ブラームス:[13:06][10:57][6:08][10:54]/モーツァルト:[7:52][7:30][4:56]

SSS0128-2
\2200→¥1990
アルヴィド・ヤンソンス指揮&シュターツカペレ・ドレスデン 1971年
 (1)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
 (2)カール・フリードリヒ:弦楽合奏のためのロンド・レジエロ
アルヴィド・ヤンソンス指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1971年5月18日、ドレスデン・クルトゥア・パラスト、ステレオ、ライヴ録音

「悲愴」がアルヴィド初の音盤レパートリーというのも意外です。シュターツカペレ・ドレスデンの「悲愴」も初めて!演奏時間からも想像できるように恰幅よく、存分に歌わせて、さらに嘆く、絶望する。ロマンの香ムンムン漂う、熱情的な名演奏です。木管のとろけるような美しさ、弦楽合奏の粘るような魅惑、そしてゾンダーマンのティンパニが炸裂する非の打ち所のない「悲愴」です。
※演奏タイミング 「悲愴」:[18:42][7:22][8:18][10:30]、アベル:[12:34]

WEITBLICK


SSS0123/24
(2CD)
¥4400→¥3990
「ガーシュイン・コンサート1996」
 (1)「パリのアメリカ人」
 (2)ヘ調のピアノ協奏曲
 (3)キューバ序曲
 (4)交響的絵画「ポーギーとベス」(ロバート・ラッセル・ベネット編)
エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮
スウェーデン放送交響楽団

ジェフリー・シーゲル(P)
スヴェトラーノフ&スウェーデン放送響ライヴ第2弾!!

第1弾が大反響を呼んだスヴェトラーノフ・スウェーデン・ライヴの第2弾!
スヴェトラーノフが最も客演したオーケストラ、スウェーデン放送響(共演回数実に147回!)。特別なタイトルこそ持たなかったものの、如何にこのオケを愛していたか判ります。この優秀なオーケストラとの数多くの名演が優秀な録音で現存しています。今回のリリースは共に異形の名演と呼ぶに相応しい超個性的演奏ばかり。
はやしひろし氏による愛情溢れる、そして詳細極まる解説も見逃せません。

録音:1996年3月6日ベルワルド・ホール,ライヴ録音(デジタル)

スヴェトラーノフはガーシュインを愛し、「パリのアメリカ人」、「ポーギーとベス」についてはMELODIYAにも手兵ロシア国立響との録音があります(未CD化)。この「ガーシュイン・コンサート」は、一聴して顔をしかめる方がいるであろうことが想像に難くない、重々しくて、超絶のスローテンポを駆使した正に「オレ流」ガーシュインです。しかし説得力は無類。ガーシュインが作曲の天才であり、如何に遅いテンポで歌ってもその美しさはビクともしません。ソリストのシーゲルは、アメリカ出身。1989年ロン・ティボー・コン第1位。スラットキンとはガーシュインを普通のテンポで録音しています。今回の共演はピアノ協奏曲の演奏を熱望したスヴェトラーノフに、スウェーデン放送響楽団長がシーゲルを推薦し実現した初顔合わせです。スヴェトラーノフはシーゲルを気に入り、ハーグ、ロシアでも共演を重ねました。「今度は、チャイコフスキーの第2協奏曲、ラフマニノフの第1協奏曲を共演しよう」という約束が彼の死で果たせなかったとシーゲルは懐古します。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。

SSS0125-2
¥2200→¥1990
(1)ショーソン:交響曲変ロ長調Op.20
(2)フランク:交響曲ニ短調Op.48
エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮
スウェーデン放送交響楽団
(1)2002年2月23日ベルワルド・ホール、ライヴ録音(デジタル) (2)1979年9月10日、ライヴ録音(ステレオ)

意外なようで、スヴェトラーノフはフランス音楽を愛し、得意にでもありました。ショーソンは初出レパートリーで、亡くなる直前。スヴェトラーノフにとってスウェーデン放送響との最後の共演です。ほぼ40分掛けてこの曲を奏でます。ワーグナーの影響をやはり前面に出し、点描画のような細密さは晩年ならではで、恐ろしいくらいの美しさに満ち溢れています。フランクは、まだまだ元気な頃のライヴで、豪快なオーケストラ・ドライヴが堪能できます。歌いこみの丁寧さはやはりスヴェトラーノフ以外の何者でもありません。
※演奏タイミング、ショーソン:[13:42][11:03][13:52]、フランク:[17:05][11:59][9:47]
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。




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