10/14までの紹介分
ACCENT
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ユングヘーネル&カントゥス・ケルン、ACCENT
から初登場!
演奏される機会の少ない1749年稿
J.S. バッハ:「ヨハネ受難曲」、第4 版(1749) |
ザビーネ・ケーツ(S)
アマリリス・ディールティンス(S)
エリザベット・パピアン(A)
アレクサンダー・シュナイダー(A)
ハンス=イェルク・マメル(T)
ゲオルグ・ポプルッツ(T)
ウォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
マークス・フライク(Bs)
カントゥス・ケルン、
コンラート・ユングヘーネル(指揮) |
ユングヘーネルとカントゥス・ケルンによる、迫力あふれる「ヨハネ受難曲」!
録音:2011 年
ルネサンス・バロック音楽を専門とする演奏団体カントゥス・ケルンが、ACCENT
レーベルから初のCDを発売。
数回改訂が行われたJ.S. バッハの名曲「ヨハネ受難曲」の中から、今回はあまり演奏されることのない1749
年稿での演奏。
また、ソロ歌手達の理想的なアンサンブルのサウンドを生み出すため、四重唱を2
つ重ねた編成で収録された点にも注目。この試みによって、非の打ち所のないソロセクションの美しさだけでなく、透明感のあるコーラスの響きが生み出されています。ソロ歌手達の中でも、イエズス役を歌うフライクは第14
回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにおいて第三位に輝いた実力派。本CDの魅力は卓越した歌手達による輝かしいアリアやレシタティーヴォだけではありません。ユングヘーネルの指揮によるカントゥス・ケルンの圧倒的なコーラスの響きも魅力のアルバムです。 |
ACCENT
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ACC 25314
(SACD HYBRID)
\2700
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クイケン&ラ・プティット・バンド
J.S.バッハ:カンタータVol.14
カンタータ第91番「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV91
カンタータ第57番「 試練に耐うる人は幸いなり」
BWV57
カンタータ第151番「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151
カンタータ第122番「新たに生まれし嬰児」BWV122 |
ソ・イェリ(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デア・グラッベン(B)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド |
クイケン&ラ・プティット・バンドによるOVPP
方式カンタータ・シリーズ第14 巻、美しいクリスマス用カンタータ集
録音:2010 年
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP
方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第14
巻。今回はクリスマス用のカンタータ集。
華麗な合唱からはじまり、深い精神性に溢れた内省的なアリアが続く、厳粛なコラール・カンタータである第91
番。美しいソプラノ・アリアが印象的な第57
番。クリスマス・カンタータの中でも澄みきった美しさが絶品の、聴いているだけで心が浄化されるような甘美なカンタータ第151
番。リコーダーのトリオやソプラノ、アリア、テノールの三重唱、そしてアリアやレチタティーヴォにもコラールが重ねられ、全体にコラールがちりばめられたバッハの創意工夫が表れた第122
番。
バロック・オーケストラの先駆者として古楽シーンを牽引してきたラ・プティット・バンドも2012
年には結成40 周年を迎え、長年培った経験と知識、演奏法が大きな説得力となって多くの名録音を残しています。このバッハのカンタータ・シリーズもオリジナル楽器の演奏に長けたメンバーと充実のソリスト陣の歌唱は、最も自然なバッハの演奏といえるでしょう。 |
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ゴットフリート・フィンガー(c1655-1730):ソナタ集Op.1
ソナタ第1番ニ短調(ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ)
ソナタ第9番ニ長調(3 本のヴァイオリン)
ソナタ第11番変ホ長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第5番ヘ長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第7番ホ短調(3本のヴァイオリン)
ソナタ第3番イ長調(ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ)
ソナタ第12番ハ長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第4番変ロ長調(2本のヴァイオリンと通奏低音)
ソナタ第10番ト長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第8番ト短調(3本のヴァイオリン)
ソナタ第2番ヘ長調(ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ)
ソナタ第6番イ長調(2本のヴァイオリンと通奏低音) |
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ |
繊細で郷愁的ニュアンスが香り立つフィンガーのソナタ集
録音:2011 年9 月22 日
モラヴィア(現在のチェコ)出身、その後イギリス、ドイツに渡り活躍したバロックの作曲家ゴットフリート・フィンガー。ジェイムズ2
世のローマ・カトリック礼拝堂に仕える外国人音楽家の一人としてイギリスに渡り、ここに収録されている作品1
のソナタ集は礼拝堂で使用するために作曲された作品です。
彼がこの作品を発表したときは30 代前半で創作意欲に満ちていました。この12
のソナタ集は独創的な調性、抒情的な旋律、対位法の使い方としっかりとした構造で活力漲る作風となっています。アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブの洗練された演奏がフィンガーの独創性を上手く表現しています。 |
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ボッケリーニ:ディヴェルティメント集Op.16 Vol.2
ディヴェルティメント第1 番イ長調G461
ディヴェルティメント第4 番変ホ長調G464
ディヴェルティメント第6 番ハ長調G466 |
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
ロベルト・センシ(指) |
ボッケリーニの隠れた名作ディヴェルティメント上質なアンサンブルが軽快に奏でる
録音:2007 年
古典派の隠れた名作ボッケリーニの6 つのディヴェルティメント。ロベルト・センシ率いるピッコロ・コンチェルト・ウィーンによる第2
集です。ボッケリーニ特有の愉悦感と心地よいアンサンブルの響きが印象的な演奏です。 |
ACCENT
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ラ・プティット・バンドによるヴィヴァルディ、
バルトルド・クイケンの名人芸が光るフルート協奏曲集
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集
フルート協奏曲集Op.10
【ヘ長調「海の嵐」RV.433、ト短調「夜」RV.439、
ニ長調「ごしきひわ」RV.428、ト長調RV.435、
ヘ長調RV.434、ト長調RV.437】
フルート協奏曲
ニ長調RV.783、2 本のフルートのための協奏曲RV.533* |
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン
(指揮&ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ)
ラ・プティット・バンド
【アンネリーズ・デコック(Vn I)
アン・コノップ(Vn II)
マルレーン・ティアーズ(Va)
バンジャマン・アラール(cemb)
フランク・トインズ(フルート・トラヴェルソII)*】 |
録音:2010 年10 月13-15 日ベルギー/66’34
1972 年に結成されたラ・プティット・バンドは2012
年に40 周年を迎えます。40 周年を目前にピリオド演奏の世界を牽引してきたシギスヴァルト・クイケンは、近年ヴィオロンチェロ・ダ・スパラの復元・演奏に積極的に取り組みブランデンブルク協奏曲(KKC5138/ACC24224)
やヴィヴァルディ「四季」(KKC5140/ACC24179)
など意欲的なリリースを続けてきました。今回発売されるのはヴィヴァルディのフルート協奏曲。ソロはもちろん名手バルトルド・クイケン。
ヴィヴァルディのフルート協奏曲作品10 は、音楽史上最初のフルート協奏曲として大きな功績を残した作品。楽譜の出版は1729
年アムステルダムの「ル・セーヌ」社から刊行されたと言われていますが、それまでの協奏曲はヴァイオリンなど弦楽器を中心としたのもで、ヴィヴァルディの意欲的かつ画期的な挑戦であったといえるでしょう。この曲集は全曲フルート・トラヴェルソ用に作曲され、1720
年頃から普及し始めたフルート・トラヴェルソの需要に応えた形となりました。
作品10 の協奏曲集は全6 曲からなり、前半の3
曲には標題が付けられています。ラ・プティト・バンドの軽快な演奏に乗って、バルトルド・クイケンの妙技が冴えわたり、巨匠としての余裕が感じられる大きな演奏を聴かせてくれます。
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ACCENT
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イル・ガルデリーノによるファッシュ協奏曲集第2弾
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):様々な楽器による協奏曲集
・3 本のトランペット、ティンパニ、2 本のオーボエ、ファゴット、
ソロ・ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調FaWV
L:D3
・フルート、オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調FaWV
L:h1
・2 本のオーボエ、2 本のヴィオラ、2 本のファゴットと
通奏低音のための協奏曲 ト長調FaWV
L:G11
・2 本のフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲FaWV
L:D9
・ソロ・ファゴット、2 本のオーボエ、
弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ短調FaWV
L:c2
・トランペット、2 本のオーボエ、
弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調FaWV
L:D1 |
イル・ガルデリーノ
【ヤン・ドゥ・ヴィネ(Fl)
S. ユイブレシュト(Fl)
マルセル・ポンセール(Ob) 北里孝浩(Ob)
アラン・ド・リケール(Fg)
ジャン・フランソワ・カルリエ(Fg)
寺神戸亮(Solo-Vn) ソフィー・ジェント(Vn)
アンネリース・デコック(Vn)
ダヌタ・ザワダ(Vn) 秋葉美佳(Va)
カート・デコック(Va)
ベンヤミン・グローリュー(Vc)
トーマス・ルクス(Vc)
フランク・コーピーテルス(Kb)
シャレフ・アデル(Cemb)
アラン・デルッデル(Tp)
ステヴェン・ヴェルハールト(Tp)
ステヴェン・ボシュイト(Tp)
コーエン・プレティンク(Timp)】 |
録音:2011 年1 月3-6 日アントワープ/57’50
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュはバッハと同時代に活躍した作曲家。彼の管弦楽作品は、後期バロックからハイドン、モーツァルトの古典様式への過渡期の特徴を示しています。ファッシュの作品は存命中には出版されることはなく、膨大な手稿譜が存在するため、現在でもその全体像が分かっていません。しかし、ファッシュはドレスデンでピンゼルとダルムシュタットではグラウプナーと深い親交があり、たびたび楽譜を交換していました。
そのおかげでドレスデンとダルムシュタットの図書館に多くの貴重な譜面が残されていました。アンサンブル、イル・ガルデリーノはファッシュ:協奏曲(ACC
24182)に続き、ドレスデンとダルムシュタットで発見された曲を収録しています。協奏曲は61
曲が現存し、バロック様式から古典派様式への移行が明確に感じられる作品群です。1988
年にオーボエのマルセル・ポンセールによって創設されたイル・ガルデリーノは、寺神戸亮など日本人も在籍する世界屈指の古楽アンサンブル。ファッシュの各楽器の巧みな使い方により生まれる独自性を、イル・ガルデリーノの明快で軽快な演奏で聴くことができます。 |
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17世紀イタリアのギター音楽作品集
フランチェスコ・コルベッタ(c1615-1681):
Balletto fatto nella Bariera sopra la
Sala di Bologna, Sua Corrente,
Corrente, Preludio, Allemanda, Corrente,
Sarabanda I & II, Folia, Sinfonia,
Caprice de Chacone
ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ(?-c1650):Ciacona,
Corrente, Passacaglia
ガスパル・サンス(1640-1710):
Sarabanda, Tarantella, Paradetas, Matachin,
Canarios
カルロ・カルヴィ:Canario, Espanoletta
ドメニコ・ペッレグリー二:Corrente, Brando
ジョヴァンニ・バチスタ・グラナータ(1620?-1687?):
Tocatta, Allemanda, Passacaglia
フェルディアンド・ヴァルダンブリーニ(1623-c
1690): Capona
ニコラ・マッティス:Preludio, Aria I &
II |
プリヴァーテ・ムジケ
ピエール・ピツル(G& 指) |
名人ピエール・ピツルによる17世紀イタリアのギター音楽
録音:2010 年11 月18-20 日ヴュルツブルク宮殿、聖ペルテン、オーストリア/59’04
1998 年に設立されたピエール・ピツル率いるヴィオール・コンソート、プリヴァーテ・ムジケ。ギターやリュートなどの撥弦楽器を用いたアンサンブルも得意とします。このアルバムでは17
世紀イタリアの多彩なギター作品を取り上げています。フランチェスコ・コルベッタは当時最高のギター奏者として活躍していました。若き日のルイ14
世のギター教師を務めたこともあり、ロンドンでも王をはじめ貴族たちを教授していました。作品は自身も名手であったため、高度で洗練された技巧が見られ、バロック期のギター作品として重要な位置を示しています。 |
ALBA
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サカリ・オラモの妹、アンナ=マーリア
ソレルのスペイン情緒をチェンバロの煌びやかな響きで!
アントニオ・ソレル(1729-1783):ハープシコードソナタ集
ソナタ第61番 ハ長調/ ソナタ第107番 ヘ長調/
ソナタ第69番 ヘ長調/ ソナタ第18番 ハ短調/
ソナタ第5番 ヘ長調/ ソナタ第6番 ヘ長調/
ソナタ第24番 ニ短調/ ソナタ第84番 ニ長調/
ソナタ第37番 ニ長調/ソナタ第34番 ホ長調/
ソナタ第106番 ホ短調/ ソナタ第71番 イ短調 |
アンナ=マーリア・オラモ(ハープシコード) |
66’00
アントニオ・ソレルは、後期バロックから初期古典主義におよぶ時代の作曲家です。スペインのカタルーニャ生まれ。誓願を立て修道院生活を送っていたことからアントニオ・ソレル神父として知られます。ハープシコードのためのソナタは、彼の作品の柱のひとつ。スペインの香りも漂う作品群は、明確なコントラストと豊かな装飾をもち、このジャンルの重要な遺産とみなされています。12
曲のソナタ。第61 番は、〈ロンド−アレグロ〉〈アレグレット〉〈ミヌエ・ディ・リヴォルティ−テンポ・スオ〉〈アレグロ〉の4
楽章から構成され、その他の曲は単一楽章の作品です。ハープシコード奏者のアンナ=マーリア・オラモは、父が音楽学者のイルッカ・オラモ、母がピアニストのリーサ・ポホヨラ、兄が指揮者のサカリ・オラモという音楽一家に育ちました。2004
年、ソロイストとしてデビュー。バード、J・S・バッハ、ヘンデル、クープラン、フレスコバルディといったアーリーミュージックとバロック期の作品から、20
世紀のファリャ、フランク・マルタン、プーランク、ストラヴィンスキー、あるいは現代フィンランドのセッポ・ポホヨラ、エーロ・ハメーンニエミ、ユッカ・ティエンスー、キルモ・リンティヘンまで多様なスタイルの音楽をレパートリーにソロ奏者、室内楽奏者としてフィンランドとヨーロッパ各地のコンサートとフェスティヴァルに出演をつづけています。 |
ALBA
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ABCD 319
(SACD HYBRID)
\2200
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ヴェリ= マッティ・プーマラ(1965-):管弦楽のための作品集
チェインスプリングズ(1995/1997)
時の種子(2004) (ピアノと管弦楽のための協奏曲) |
ローランド・ペンティネン(P)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
ハンヌ・リントゥ(指) |
現代フィランドを代表するプーマラの管弦楽作品集
5.1 multichannel/stereo、64’34
ヴェリ= マッティ・プーマラは、1990 年代フィンランドに現れたもっとも重要な作曲家のひとりに挙げられます。「ベートーヴェンからシュトックハウゼンを経て未来へとつながる太い線。それをモダニズムと言うなら、私はモダニストだ。ここにはかならず何か新しい発見があると信じたい」と語ったプーマラ。同じくヘイニネンに教わったサーリアホやマグヌス・リンドベリが、国際的に名を知られるにつれ伝統的、ネオロマンティックなスタイルに傾斜していったのに対し、プーマラは、みずからの信じる道を歩みつづけています。大編成の管弦楽のために書かれ、音の「色彩」によって楽器を配列する《チェインスプリングズ》。《時の種子》は、ハンヌ・リントゥの提案から生まれた「ピアノと管弦楽のための協奏曲」です。ヘルシングボリ交響楽団、オウル交響楽団、シェラン交響楽団、スタヴァンゲル交響楽団が共同で委嘱。ローランド・ペンティネン、スサンナ・マルッキ、リントゥのために作曲されました。
フィンランド作曲家著作権協会 Teosto の主宰する
"Teosto Prize" の2005 年受賞作。 |
ALIA VOX
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「崇高な門/イスタンブールの声(1400-1800)」
1 カーシ・セサーワーズ(18 世紀):セギャーフ・カル
2 デルヴィシュ・メフメト:タクシームとマカーム「ウッザル・ウスレス」
3 作者不詳(セファラード、スミルナ16 世紀):
「そのあたりを騎士が通り過ぎた」
4 作者不詳(アルメニア民謡):「嘆き」
5 作者不詳(セファラード、スミルナ16 世紀):
「とても早起きな王様は」(器楽曲)
6 ブフリ・ザーデ・ムスラファ・ウトリ(ca1640-1712):
ヒサール・アウール・セマーイー
7 ディミトリエ・カンテミル(1673-1723):
タクシームとマカーム「ブセリク・ウスレス」
8 ユダヤ民謡:宗教歌
9 タンブーリ・アンゲリ(1690):
マカーム「レハーヴィー・ジェンベシュ」
10即興曲(トルコ民謡):「ガザル」
11 作者不詳(カンテミルオウル手稿譜):
タクシームとマカーム「ヒジャーズ・ウスレス」
12セファラードのロマンセ(イスタンブール)
13タンブーリ・ムスタファ・カルウス(1700-1770):
ヒサール・ブセリク・シャルク
14作曲者不詳(アルメニア民謡):タクシームと踊り
15ハジュー・アブデュルカディル・メラーギ(1350-1435):
ラースト・ナキエ「ア・メド・ネ・シ」 |
ジョルディ・サヴァール
(指、リラ、ヴィエール、レバブ)、
エスペリオンXXI、
1,6,10,13,15:
ギュルソイ・ディンチェル(Vo)
8:リオシュ・エルマレフ(Vo)
12:モンセラート・フィゲーラス(Vo)、他 |
多民族国家オスマン帝国で聴かれた音楽!!その口承伝統音楽の豊かさ!!
DDD、デジパック
「東洋=西洋(1000 −1600)」、「イスタンブール」に続く今作は、オスマン帝国の最盛期である1400
−1800 を対象とし、オスマン帝国、アルメニア、離散したユダヤ、それぞれの口承伝統音楽を見事に復活させたアルバムです。また、口承音楽のみならず、器楽による間奏曲によっても、この時間と空間を通過する旅を楽しむことができます。
アルバム・タイトルの「崇高な門」は、もともと、大宰相府に通じる門の名前でしたが、後に、ヨーロッパとアジアの間の関門というオスマン帝国の位置を意味するようになった言葉。ジョルディ・サヴァールの霊感に満ちた指揮のもと、3人の歌手とエスペリオンXXIに加え、トルコ伝統音楽の選り抜かれた演奏家たちの参加が、このアルバムの特色となっています。 |
ALIA VOX
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名盤復活!
[DISC 1]
モンテヴェルディ:「戦いと愛のマドリガル集(マドリガル集第8巻)」
[「人がアモルを歌おうとも」、「狡猾な敵がやって来る」、
「皇帝フェルディナンド3世のためのバッロ」、
5声のシンフォニア、「人がマルスを歌おうとも」、
「ニンフの嘆き」、6声のシンフォニア(カンターテ・ドミノより)、
「天も地も風も黙する今」]
[DISC 2]
モンテヴェルディ:
「おお私は傷つき、倒れる」、「恋文」、「苦しみが甘美なものなら」、
「アリアンナの嘆き」、「あの軽蔑のまなざし」、
「サルヴェ・オー・レジーナ(めでたし天の女王)」、
「おお何と美しい」、「喜べ、シオンの娘たちよ」、
「聖母の嘆き」、「来たれ、見よ」 |
[DISC 1]ジョルディ・サヴァール(指)
エスペリオンXX、
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
[DISC 2]モンセラート・フィゲーラス(S)、
トン・コープマン(Cemb, Org)、
アンドリュー・ローレンス=キング(Hrp)、
ロルフ・リスレヴァン(テオルボ)
パオロ・パンドルフォ(Gamb)、
ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオローネ) |
サヴァールの旧作を最新技術で蘇らせるヘリテージ・シリーズ。
最新作は2SACD for 1SACD 価格の2アルバム。フィゲーラスを擁したモンテヴェルディの作品集と、サヴァールがガンバを奏でたサント・コロンブのコンセール集です。
発売当時、モンテヴェルディの2作は、彼の声楽曲の演奏における第一人者という、フィゲーラスの名声を確立した録音です。これは、それまでに彼女が培った古楽の演奏法を糧にしつつ、歌唱と装飾法のバランス、例えば、どの部分を強調するのかなどといった点に個性的な解決策を見出し、実践した成果です。
フィゲーラスの豊かで流麗な声が、聴く者の身を音楽に委ね、心から楽しませてくれます。
[DISC 1]録音:1994 年9 月フランス、アルザス州リボヴィレ、プロテスタント教会/56’52”
[DISC 2]録音:1989 年4 月イタリア、レッジョ・エミーリア県、サン・マルティーノ、教区教会/62’10”
DDD、デジパック |
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名盤復活!
「サント・コロンブ:2 挺のヴィオールのためのコンセール集」
[DISC 1]
コンセール第27 番「気まぐれ」、同第48
番「親しみ」、
同第41 番「くり返し」、同第44 番「悲しみの墓」、
同第54 番「デュボワ」
[DISC 2]
コンセール第8 番「会議」、同第42 番「ダラン」、
同第3 番「優しさ」、同第51 番「ルージュヴィル」、
同第67 番「比喩」 |
ジョルディ・サヴァール(Gamb)
[1697 年ロンドン、
バラク・ノーマン製7弦Gamb]
ヴィーラント・クイケン(Gamb)
[1704 年パリ、
ニコラ・ベルトマン製7弦Gamb] |
録音:[DISC 1]:1976 年1 月、53’12” [DISC
2]:1992 年4 月、61’22”
イル=ド=フランス州、イヴリーヌ、サン・ランベール・デ・ボワ・ロマネスク教会/
DDD、デジパック
サント・コロンブは、サヴァールが音楽監督をし、その名を広く世に知らしめた映画「めぐり逢う朝」の中で重要な役割を担っていた作曲家・演奏者。彼の代表作であるコンセール集67曲から10曲を選びだしたこの録音は、サヴァールが自らの持つ技法を余すことなく注ぎ込んだもの。原題に示された対等のガンバ・パートを、ヴィーラント・クイケンが務めるという、今では考えられない豪華な共演で録音されました。
初発売当初から名盤の声が高いこれらのアルバムが、その特長を生かした、より美しい音で蘇りました。 |
ALTUS(シングル・レイヤーSACD)
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SACD シングルレイヤー非圧縮!NHK 秘蔵のオリジナル・デジタル・マスターテープをビクター・スタジオに持ちこみ、K2HDコーディングを施し、192kHz24bitのデジタル・マスタリングの後、DSD
方式に変換しSACDに収録。音に徹底的にこだわりシングルレイヤー非圧縮で収録されています。 |
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ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
モーツァルト:交響曲第33番 変ロ長調,K319 |
オイゲン・ヨッフム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ
(ロイヤル・コンセルトヘボウ)管弦楽団 |
※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
音質の刷新によって、音楽が生まれ変わった。2人の巨匠の最後の来日公演が、かくも感動的だったとは。特にケーゲルのバッハ、ヨッフムのブルックナーのアダージョは涙なくしては聴けない。
—平成の盤鬼 平林直哉—
死の半年前、1986年9月、ブルックナーの達人オイゲン・ヨッフム最後の来日公演
録音:1986年9月17日 昭和女子音楽大学 人見記念講堂における実況録音/非圧縮シングルレイヤー/限定生産品/2
チャンネルステレオ
前プロはモーツァルト33番だが、これがまた滅多に耳にしえない素晴らしさだ。ブルックナーは大変な聴きものだ。ヨッフムが最晩年に至り円熟し、ブルックナーの音楽と一体化したのである。第1楽章はロマンティックの極みであり、それでいて、もたれることは一切ない。
オーケストラの生き物のような動きも特筆すべきであろう。こんなに遅い第2楽章を僕は初めて耳にする。このしみじみとした味は比類がなく、曲が進むにつれ、法悦の響きや意味深さがいよいよその度合いを増していくのである。スケルツォの響きは立体的で彫りが深い。どこまでもふっくらとしており老指揮者の熟した味わいに満ちている。久しぶりにこのような表現を耳にして感無量。フィナーレは音楽が終始語りかけ、演奏は威厳と拡がりにあふれ、十二分の満足感をあたえつつ終始するのである。—宇野功芳—
と、絶賛された名演中の名演。レコ芸もCD発売時特選でありました。 |
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ベートーヴェン:
序曲「エグモント」作品84
交響曲第6番「田園」ヘ長調 作品68
交響曲第5番「運命」ハ短調 作品67
J.S.バッハ:G線上のアリア |
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 |
※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
異常な緊迫感!許光俊氏激賞の最晩年の名演。ケーゲルの白鳥の歌!
録音:1989年10月18日 サントリーホール ライヴ録音(NHKによる実況録音)/非圧縮シングルレイヤー/限定生産品/2
チャンネルステレオ
「バブル経済によってあらゆる楽天主義が蔓延していた時代、こともあろうに東京のまんなかで絶望と希望のギリギリの対決のような音楽が行われていたのだ。ケーゲルがこの夜ほど感情をあからさまに表出した演奏を行った例を私は他に知らない。ケーゲルがこの夜ほど美しく歌ったことはない。ケーゲルは翌年、自殺を遂げた。」許光俊(慶應大学教授)・・・と、絶賛された有名演奏。SACD化の音も『ケーゲルの暗さ美しさがよく出たSACDだ』と許光俊氏も満足の出来。 |
AMBROISIE
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ルガンスキー、ナイーヴ(AMBROISIE)と長期独占契約、第1弾はリスト
リスト:
(1)雪あらし〜超絶技巧練習曲集より
(2)超絶技巧練習曲第10 番ヘ短調
(3)ラ・カンパネラ
(4)オーベルマンの谷〜巡礼の年第1年スイスより
(5)婚礼〜巡礼の年第1年イタリアより
(6)エステ荘の噴水〜巡礼の年第3年
(7)ペトラルカのソネット第123 番
(8)ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
(9)鬼火〜超絶技巧練習曲集より |
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ニコライ・ルガンスキー(Pf) |
ロシア・ピアニズム正当継承者ルガンスキー、ナイーヴ・レーベルと長期独占契約を締結。第1弾は得意のリスト。轟く音と超絶のテクニックに唖然。
[ 録音:2011 年6 月/ポットン・ホール(イギリス)]/DDD、65’00”
ニコラーエワの秘蔵っ子として注目されたニコライ・ルガンスキーも今年39
歳、巨匠への道を着実に歩んでいます。このたび、ルガンスキーはナイーヴ/アンブロワジー・レーベルと長期独占契約を締結、魅力的なシリーズを展開する予定です。
第1弾はリスト作品集。リスト作品はルガンスキーがしばしば披露しているレパートリーながら、まとまったアルバムとしては初めて。練習曲を4篇、巡礼の年から4篇、さらにワーグナーの編曲という魅力的なラインナップで、ルガンスキーの超絶的テクニックを目の当たりに出来ます。正統派ロシア・ピアニズムの継承者ルガンスキーは汗一滴、顔色ひとつ変えずにぞっとするほど難しい曲を弾くうえ、良く響く音、入り組んだ声部の明快な弾き分けなど、まさに超人的。こうした技量を駆使したリストは衝撃的で、人間の限界を超えた凄さを感じさせます。人気の「ラ・カンパネラ」も絶品です。
ルガンスキー来日日程
2011/12/14(水), 15(木) 東京 NHK 交響楽団
第1717回定期B プロ(サントリーホール)
シャルル・デュトワ指揮 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3
番ほか |
AMBRONAY
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バロック声楽ファン必聴!!
ノアの洪水を描いた傑作「大洪水」世界初録音!!!
ファルヴェッティ:「大洪水」 |
フェルナンド・ギマランイス(T ノエ)
マリアナ・フロレス(S ラド)
マッテオ・ベッロット(Bs 神)
エヴェリン・ラミレス・ムノス(A 正義の女神)
ファビアン・ショフリン(CT 死)
マガリ・アルノー(S 水)他
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
カッペッラ・メディテラネア,ナミュール室内合唱団 |
録音:2010 年9 月6-10 日、ジュジュリュー/DDD、64'33
バロック声楽ファンは要注目の新録音です。
ミケランジェロ・ファルヴェッティ(1642—1692)はシチリア島のパレルモ生まれの作曲家で、1682
年、島東部の海峡町メッシーナの大聖堂の楽長に就任、この「大洪水」は同年同地で初演されました。「大洪水」とはもちろん旧約聖書のノアの箱舟で有名な洪水のことで、この作品は宗教的題材による一種のオラトリオです。しかし南イタリア気質の強い音楽には抹香臭さはなく、音楽には明るく澄んだ美しさがあります。またファルヴェッティは大スカルラッティよりも二世代前に当たり、まだモンテヴェルディやカヴァッリの様式も色濃く残しています。
台本は四部から成り、第1 部「天上にて」、第2
部「地上にて」、第3 部「洪水」、第4 部「ノエの箱舟で」。ノアの箱舟の話を知っていれば話は理解できます。
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」(AMY 024)がたいへん好評だったアラルコン、ここでもラテン的色彩に満ちた素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。アラルコンは、当時のシチリアにはまだイスラム文化の残影があったことを考慮し、アラブの打楽器を絶妙に採りいれ、絶大な効果を上げています。
歌手たちも優秀。他にほとんど録音のないファルヴェッティの素晴らしい音楽をお楽しみください! |
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今絶好調のメッゾソプラノ、ドゥストラックのバロック声楽アルバム!
「情熱と忘我」
カヴァッリ:ディドーネの嘆き
ロッシ:オルフェの涙
A.スカルラッティ:
「狂乱するディドーネ」—いとしい名前,同—怒りと波のうねりが
ファッジョーリ:独唱のためのカンタータ
ストロッツィ:ああマリア様
モンテヴェルディ:聖母の涙
パーセル:ダイドーの嘆き
カヴァッリ:カンツォン
A.スカルラッティ:
シンフォニア,協奏曲 ヘ長調,協奏曲
ニ長調,協奏曲 イ短調
ファルコニエーリ:パッサカッレ
マリーニ:第一旋法のシンフォニア,第六旋法のシンフォニア、 ほか |
ステファニー・ドゥストラック(Ms)
アマリリス |
録音:2010 年9 月20-23 日,ジュジュリュー/DDD
バロック声楽音楽で大人気のメッゾソプラノ、ステファニー・ドゥストラックの新録音は、「情熱と忘我」と題され、様々な作曲家の作品が集められています。
美しくかつ劇的に歌うドゥストラックの歌は、ことに悲しみの歌で本領発揮、カヴァッリ、A.スカルラッティ、パーセルそれぞれのディドの嘆きはいずれも胸を引き裂くものです。さらにモンテヴェルディ、カヴァッリといった有名作曲家の作品に加え、ルイージ・ロッシ、ミケランジェロ・ファッジョーリ、バルバラ・ストロッツィらの珍しい作品まで収録。
伴奏は、リコーダー奏者エロイーズ・ガイヤールと鍵盤楽器奏者ヴィオレーヌ・コシャールが率いるアマリリス。軽めの肌触りの気品のある演奏が素晴らしく、伴奏以外に器楽曲も演奏、素敵に仕上がっています。 |
APARTE
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イブラギノヴァ率いる新進気鋭の弦楽四重奏団「チアロスキュロ・カルテット」
(1)モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番 ハ長調「不協和音」K
465
(2)シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」D
804 op.29 |
チアロスキュロ・カルテット
(1stVn:アリーナ・イブラギモヴァ、
2ndVn:パブロ・エルナン・ベネディ、
Va:エミリー・ヘルンルンド、
Vc:クレア・ティリオン) |
今注目のヴァイオリニスト、イブラギノヴァ率いる新進気鋭の弦楽四重奏団「チアロスキュロ・カルテット」による四重奏!
録音:2010 年12 月
2005 年にイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックの卒業生で結成された古楽演奏団体、チアロスキュロ・カルテット。1750
年から1830 年までの時代を中心とした曲をレパートリーとし、現在はヨーロッパを中心に幅広い活動を展開しています。若手演奏家らしい、活気あふれる卓越したアンサンブルがこの団体の魅力。1stVn
を担当するイブラギモヴァはソリストとしても活動し、今注目される若手ヴァイオリニストの一人です。
本年に来日を予定しており、今後ますますの活躍が期待されます!
リブレットに掲載されたインタビューの中で、彼らは今回の選曲について次のように述べています。
「『不協和音』は欠かせない傑作であると同時に、私たちがコンサートで最初に演奏した曲でもあります。『ロザムンデ』も非常に重要な作品であり、モーツァルトの数々の弦楽作品とつながるものがあります。モーツァルトとシューベルトは多くの共通点で結ばれており、私たちは必然的に、この2
つの作品を連続して録音することにしたのです」
【イブラギモヴァ来日予定】
●2011年11月13日(日):埼玉/ 所沢市民文化センターミューズ
15:00開演
●2011年11月15日(火):東京/ Hakuju Hall
19:00 開演
●2011年11月21日(月):愛知/ 名古屋/ 宗次ホール
18:45開演
曲目:J.S. バッハ: 無伴奏パルティータ第1番〜第3番
●2011年11月18日(金):愛知/ 愛知県芸術劇場コンサートホール
18:45開演
●2011年11月19日( 土):愛知/ 愛知県芸術劇場コンサートホール
16:00開演
<名フィル 第385定期>指揮:ゴロー・ベルク、ツィンバロン:崎村潤子
曲目:ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番/コダーイ:
組曲「ハーリ・ヤーノシュ」/バルトーク: バレエ「中国の不思議な役人(
不思議なマンダリン)」組曲 他 |
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ARTACT
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現代に甦ったパガニーニ
セルビア生まれのヴァイオリン奏者、ネマニャ・ラドゥロヴィチ待望の最新盤
「The 5 seasons」
(1)ヴィヴァルディ:四季
(2)アレクサンダル・セドラー:スプリング・イン・ジャパン |
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン、指揮)
ドゥーブル・サンス(1)
悪魔のトリル(2) |
ネマニャ・ラドゥロヴィチ待望の新譜!鮮やかなコントラストと、音楽することの喜びに満ちた「四季」。日本を主題とした「スプリング・イン・ジャパン」の大迫力演奏
録音:2011 年5 月(セッション録音)
現代に甦ったパガニーニ。セルビア生まれのヴァイオリン奏者、ネマニャ・ラドゥロヴィチ待望の最新盤はヴィヴァルディの「四季」。
ネマニャ独特の物凄い推進力と、少し甘さを帯びた音楽作りは、「四季」をきわめてヴィヴィッドに響かせます。
音楽することの喜びが、ネマニャとアンサンブルメンバーとの息遣いの間、ひとつひとつのフレーズの間に満ちあふれている、実に瑞々しい演奏。「春」の第3
楽章は、通常速めのテンポで演奏されることが多いですが、ネマニャは「春」に関して、第1
楽章は日の出、第3 楽章は一日の終り( 日没)
と語っていますが、まさに太陽が地平線に美しく輝くさまが目に浮かぶような雄大な演奏となっています。「夏」の嵐の楽章のエッジの効いた表現は、若いメンバーたちによる演奏ならではのエネルギーに満ちています。「四季」のアンサンブル、ドゥーブル・サンスは、セルビアとフランス、2
つの国の音楽家によって結成された若手グループ。ネマニャ初のセッション録音ということでも注目の、期待を裏切らない出来栄えとなっています。
カップリングは、同じくセルビア出身のアレクサンダー・セドラーの作品。震災のニュースを見て「日本のために何かしたい」と強く思ったネマニャが、セドラーに委嘱したものです。日本の印象にインスピレーションを得て書かれたもので、日本風な旋律の愛の歌から始まり、嵐のような激しい部分を経て、スキヤキ・ソングも遠くに聴こえる雰囲気の中、最後は輝かしい超絶技巧で華々しく幕となる、ネマニャの魅力が大炸裂する作品です。
ネマニャ・ラドゥロヴィチ来日日程
2011 年
ネマニャ・ラドゥロヴィチ ヴァイオリン 無伴奏の夜
11/22( 火) 兵庫/ 兵庫県立芸術文化センター(小)
19:00
ネマニャ・ラドゥロヴィチpresents悪魔のトリル
11/23(水) 三鷹市芸術文化センター
11/25(金) 王子ホール |
ARTE DELL’ARCO JAPAN
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待ちに待った再発売!
ハイドン:
交響曲第6番ニ長調「朝」、
交響曲第7番ハ長調「昼」、
交響曲第8番ト長調「晩」 |
鈴木秀美(指揮)
オーケストラ・リベラ・クラシカ |
待ちに待った再発売!鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クラシカの名演がここに甦る!
鈴木秀美指揮オーケストラ・リベラ・クラシカ、アルテ・デラルコ第2
弾、憧れと愉悦感に満ちたハイドン青春の調べ
録音:2002 年9 月27 日、浜離宮朝日ホール(ライヴ録音)/DDD
「快哉を叫びたい、歴史的な第一歩( レコード芸術2002
年10 月号、平野昭氏)」と絶賛されたデビュー・アルバムに続き発売されたOLC
の第2 弾。
このアルバムは青年ハイドンの覇気とユーモアに溢れた「朝」「昼」「晩」が収録されております。鈴木秀美の指揮のOLC
の憧れと愉悦感に満ちたハイドン青春の調べ、楽の各所にフューチャーされたソロを演奏するOLC
ソリストたちの名技の冴えをお楽しみください。(TDKAD-002
の再発売商品) |
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鈴木秀美&オーケストラ・リベラ・クラシカ/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
モーツァルト:
セレナード第13番ト短調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、
ディヴェルティメント ニ短調K.136、同
変ロ長調K.137、
同 ヘ長調K.138、アダージョとフーガ ハ短調K.546 |
鈴木秀美(指揮、チェロ)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
〔若松夏美,高田あずみ,
荒木優子,竹嶋祐子(Vn)
森田芳子(Va) 西澤誠治(Cb)〕 |
アルテ・デラルコ第6 弾!日本の古楽界を代表するベストメンバーによるモーツァルトの「有名曲」づくし!
録音:2003 年5 月、三鷹市芸術文化センター、風のホール、セッション録音/DDD、ライヴ
OLC の選抜メンバーと、鈴木秀美氏が自らチェロを弾き、指揮もした大変な熱演。衝撃的なアイネクライネと、腹をえぐるようなバスが炸裂するアダージョとフーガなど絶品の演奏で、オリジナル楽器独特の美しく暖かい音色、澄みきったハーモニーを堪能できます。ディヴェルティメントの有名曲3
曲もリズムが弾みきった演奏。録音も抜群でエンジニア櫻井卓の快心の出来。OLC
初のセッション録音オーディオ的にも大満足!(TDKAD-006
の再発売商品)
「オリジナル楽器を用い当時の演奏習慣を研究して、古典派、なかでもハイドンに再び新鮮な息吹を与えよう、というのが私達オーケストラ・リベラ・クラシカの基本的な活動である。演奏されることが少ないハイドンの初・中期の交響曲は専門家であるはずの私どもにとってもまことに新鮮で、玩具箱にまだ使っていない玩具があるのを発見した子供のように、私たちは一つ一つを楽しみつつ演奏してきた。誰もが知っていると思う作曲家の知られざる側面を紹介するのは音楽家、或いはいわゆる「古楽奏者」の冥利に尽きる仕事である。〜鈴木秀美」〜ライナー・ノーツより〜
オーケストラ・リベラ・クラシカ公演情報
2011 年10 月21 日(金) 19 時開演 上野学園
石橋メモリアルホール
2011 年10 月22 日(土) 15 時開演 逗子文化プラザ
なぎさホール |
ART VERUM
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バーバラ・ヘンドリックス
シューベルト:「冬の旅」(全24曲) |
バーバラ・ヘンドリックス(S)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(Pf) |
世界的ソプラノ歌手ヘンドリックスが歌う、シューベルト歌曲集「冬の旅」!男性歌手による数多くの名盤に劣らぬ、珠玉の一枚がここに!
録音:2010 年4 月26 日-5 月1 日、パリ
「私がシューベルトの『冬の旅』を初めて聴いたのは1970
代終わりのパリで、かの有名なバス歌手(ピアニストでもあります)マルッティ・タルヴェラと、ピアニストであるラルフ・ゴトーニによる演奏でした。マルッティの洞窟の奥から響くような深い歌声は、私の細いソプラノの歌声とは正反対でした。しかしながら、この作品の音楽と詩に込められた情動に、私は強く惹きつけられたのです。(中略)『冬の旅』に取り組み始めると、私が最初に感じていた魅力はこの作品の情動的な表面をかすめるに過ぎなかったことに気づきました。この一連の詩を歌うたび、シューベルトとミュラーが、己の魂の絶望と孤独の辛さによって照らす忘れがたい旅へと私を誘うのです」——バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
1970 年代にヨーロッパでデビューして以来、世界中の歌劇場で活躍する稀代のソプラノ歌手バーバラ・ヘンドリックス。様々な歌曲を歌いこなしてきたヘンドリックスのレパートリーに、ついに「冬の旅」が追加されました。「冬の旅」は1827
年に作曲された、シューベルトの最晩年の歌曲集。悲哀の中へ永遠に放り出された男の寂寥感と絶望感をひたすらに描いたミュラーの詩にふさわしい、陰鬱な旋律が綿々と続きます。これまで多くの録音がなされてきた名曲ですが、その多くは男性歌手によるもの。本CDは数少ない女性、しかもソプラノの録音としても注目されます。ヘンドリックスが持つ透明感に満ちた歌声が描く「冬の旅」、圧巻です。 |
ATMA CLASSIQUE
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若きブルックナー指揮者ネゼ=セガンによる「ロマンティック」
ブルックナー:
交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版) |
メトロポリタン管弦楽団
ヤニック・ネゼ=セガン(指) |
繊細かつ壮麗な音楽はネゼ=セガンの美質を存分に発揮した秀演!
録音:2011 年4 月聖フェルディナンド教会、ケベック
注目の若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガンのブルックナー交響曲第4
番。1975 年生まれのネゼ=セガンは、2008 年にロッテルダム・フィルの音楽監督、同じく2008
年からロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任し、そして2012
年からはデュトワの後にフィラデルフィア管の音楽監督に就任することが決まっている、同世代の指揮者の中でも高い評価を得ています。メトロポリタン管弦楽団との最新盤はブルックナー交響曲第4
番。懐の深いオケの音を惹き出し、充実した表現でブルックナーの音楽に共鳴するネゼ=セガン。第1
楽章冒頭のホルンは開放的な音で情景を描き、第2、3
楽章では美しくブルックナーの音楽を堪能させてくれます。そして終楽章では奥深い情緒的な表現で、思わず聴き惚れてしまいます。ネゼ=セガンのオケを自在に操り理想の音を引き出す巧みな手腕に脱帽させられる1
枚です。 |
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カナダのメゾの華ジュリー・ブーリアンヌが繊細に歌い上げる!マーラー夫妻の歌曲集
グスタフ・マーラー:
連作歌曲集「さすらう若人の歌」、「亡き子をしのぶ歌」
アルマ・マーラー:
歌曲「静かな街」、「私の父の花園にて」、
「なま暖かい夏の夜を待ちわびて」、
「 あなたの傍では心おきなく、私は花の下をさすらう」 |
ジュリー・ブーリアンヌ(Ms)
オルフォード・アンサンブル
ジャン=フランソワ・リヴェスト(指)
マルク・ブルドー(P) |
モーツァルトとロッシーニの音楽に定評のあるカナダのメゾ・ソプラノ、ジュリー・ブーリアンヌ。彼女はジュリアード・オペラ・センターに所属し、ロッシーニの「オリー伯爵」のイゾリエ役で一躍脚光を浴びました。音楽に対する俊敏さと豊かな表現力、そして繊細で純粋な歌声で聴衆を魅了します。このアルバでは、マーラー初期の歌曲「さすらう若人の歌」と、晩年に書かれた「亡き子をしのぶ歌」を弦楽アンサンブル伴奏で収録しています。またマーラー夫人のアルマ・マーラーの歌曲も収録。ウィーン一の美女と名高かったアルマと結婚したグスタフ・マーラーは、結婚と同時に作曲をやめるように言ったため、彼女の作品は数少なく、ここに収録された歌曲は結婚前に作曲された作品。世紀末の官能的な雰囲気を漂わせるアルマの作品をジュリー・ブーリアンヌの巧みな表現力で知性的に歌い上げています。 |
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アルカン四重奏団/多国籍弦楽四重奏曲集
ホセ・ビエイラ・ブランデオ(1911-2002):ミニアチュア
アレッサンドロ・アニュンツィアータ(1968-):メルテミ
ホセ・エバンヘリスタ(1943-):スパニッシュ・ガーランド
ミゲル・デル・アギーラ(1957-):プレストII
ディミトリ・ニコラウ(1946-2008):ズキーの踊り
パキート・デ・リべラ(1948-):ワパンゴ
アイラト・イチュモウラトフ(1973-):弦楽四重奏曲第2番 |
アルカン四重奏団 |
現代作曲家による弦楽四重奏曲を積極的に録音しているアルカン四重奏団。ホセ・エバンヘリスタの代表作「スパニッシュ・ガーランド」は哀愁漂う作品。ロシアのアイラト・イチュモウラトフ、ギリシャ音楽に影響を受けたイタリアの2
人の作曲家ディミトリ・ニコラウ、アレッサンドロ・アニュンツィアータの作品。またアフロ・メキシカンの踊りをモチーフとしたパキート・デ・リべラの「ワパンゴ」、そして1920
年代のジャズを取り入れたミゲル・デル・アギーラの「プレストⅡ」など多国籍な現代作曲家の多彩な作品を収録したアルバム。 |
ATMA CLASSIQUE
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ナポリの歌(ルイーズ= アンドレ・バリル編曲)
エドゥアルド・ディ・カプア:あなたの口づけを/
ロッシーニ:ラ・ダンツァ/ トスティ:理想の人/
レオンカヴァッロ:マッティナータ/
ガルディエリ:聖キアーラの修道院/
カルディッロ:カタリ カタリ(つれない心)/
クレッセンツォ:燕は古巣へ/ デ・クルティス:忘れな草/
ビクシオ:マリウ 愛の言葉を/ ファルヴォ:彼女に告げて/
トスティ:4 月/ カンニオ:恋する兵士/
マリオ:遥かなるサンタ・ルチア/
ガンバルデッラ:舟人の歌/ ビクシオ:マンマ |
マルク・エルヴュー(T)
ルイーズ= アンドレ・バリル(P)
フランソワ・ピロン(Vn)
ダニエル・ボリショイ(G)
マリー= アンドレ・ベニー(Fl) |
カナダ注目のテノール歌手によるダイナミックなナポリ民謡
カナダのテノール歌手マルク・エルヴューによるナポリ民謡集。マルク・エルヴューは、現在最も注目されている若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガンと共演した「テノール・アリア集(ACD22618)」で豊かな甘い声を披露し注目を集めました。今回のアルバムでは輝かしい歌声で麗しきイタリア・ナポリの民謡を歌いあげます。ピアノストであり優秀なアレンジャーでもあるルイーズ=
アンドレ・バリルが全曲編曲を担当し、ヴァイオリン、ギター、フルートなどの楽器を加えた聴きごたえのあるアレンジに仕上がっています。 |
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ドビュッシー:歌曲集(全21 曲)
パントマイム/ ひそやかに/ マンドリン/ 月の光/
あやつり人形/ ロマンス(言うに言われぬ静けさ)/
音楽/ 美しき夕べ/ センチメンタルな情景/
ロマンス(今はもう春)/ 後悔/ アリエルのロマンス/
夢/ 祈願/ ピエロ/ 西風/ 彼はまた眠る/ 艶なる宴/
ロンド(今までにあっただろうか これと同じ心の喜びが…)/
幻影/ 子守歌 |
ドナ・ブラウン(S)
ステファン・ルムラン(P) |
ドナ・ブラウンのたまらなく美しい清廉な歌声によるドビュッシー
清らかな歌声と知性溢れる音楽性で聴衆を魅了する、カナダのソプラノ歌手ドナ・ブラウンによるドビュッシー歌曲集。ドビュッシーの青年時代に作られた85
曲の歌曲。そのうち27 曲をドビュッシーが当時恋をしたヴァニエ夫人に捧げたものです。彼女はドビュッシーのパトロンでもありました。このアルバムにはヴァニエ夫人に捧げられた作品から収録されています。 |
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ヴァチカンの音楽
ジュゼッペ・オッターヴィオ・ピトーニ(1657-1743):
モテット「主は言われた」
オルランド・ディ・ラッソ(V.1532-1594):
モテット「主よ、いかに増大するや」
ヴィンチェンツォ・ウゴリーニ(1570-1638):
祝福されし聖母のミサ
ジョヴァンニ・デ・マック(V.1550-1614):
モテット「アヴェ 、諸天の女王よ」
オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):
モテット「信心の秘跡」、モテット「ほめたたえよ、しもべ達よ」、
モテット「主は誓い」
フランチェスコ・ソリアーノ(1549-1621):
献堂にあたり |
モントリオール古楽スタジオ
クリストファー・ジャクソン(指) |
サン・ピエトロ大聖堂の複合唱音楽
鍵盤奏者のクリストファー・ジャクソンによって1974
年に創設された、ルネサンスとバロックの合唱作品をレパートリーとするモントリオール古楽スタジオ。このアルバムは、非常に多くの宗教曲を作曲し、当時ローマで最も尊敬されていたジュゼッペ・オッターヴィオ・ピトーニ。ルネサンス後期のフランドル楽派の重要な作曲家の一人オルランド・ディ・ラッソとジョヴァンニ・デ・マック。パレストリーナに大きな影響を受けたヴィンチェンツォ・ウゴリーニ、同じくパレストリーナの流派を継いだ重要な作曲家フランチェスコ・ソリアーノなどヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂で2
世紀に渡って歌い継がれてきた記念碑的な作品が収録されています。 |
ATMA CLASSIQUE
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ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)/リスト・リサイタル
シューベルト/ リスト編:
ウィーンの夜会第6 番S.427、
「詩的で宗教的な調べ」S.173〜第3曲「孤独な中の神の祝福」、
ショパン/ リスト編:6 つのポーランドの歌S.480
【願い/ 春/ 指輪/ 酒宴/ 愛しい人/ 花婿】、
グレートヒェン S.513(ファウスト交響曲第2
楽章より編曲)、
グノー/リスト編:「ファウスト」からのワルツS.407 |
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P) |
充実期を迎えたフィアルコフスカが弾くリスト
リスト生誕200 年を記念したジャニーナ・フィアルコフスカによるアルバム。リストを弾きこなす技巧はもちろん、詩的な歌と美しい音色で、瑞々しく聴かせてくれます。
フィアルコフスカは、カナダ人の母とポーランド人の父のもとにモントリオールで生まれました。モントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3
位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが見事に克服し、2004
年1 月のドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994
年にはピアノ・シックスを創設しカナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。豊かな表現力と、優れた解釈でショパンとモーツァルトの代弁者として世界各地で演奏会を行う一方、モシュコフスキ、パデレフスキなどポーランドの作曲家の演奏にも力を入れています。 |
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エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903-1982):ギター作品集
秘密の前奏曲、クリオーリョの回想、ギターラへ讃歌、
組曲「プラテーロと私」
(プラテーロ/ きちがい/ 屋上/ ダルボン/先生/散歩/亀/死/
土に眠るプラテーロへ)、
夢の道、暁の鐘、ロートレック讃歌、ボレロ、ハバネラ、
カタルーニャ民謡(ラ・パロマ/ コロラド・トレイル/
スワニー河) |
ダニエル・ボリショイ(G)
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スペインの香りと印象派の繊細さが融合した魅惑の作品エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサのギター作品集
スペインの作曲家エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサの作品集。長男レヒーノは有名なギタリスト、次男フランシスコは偉大な画家という、ブルゴスの芸術家の家庭の3
番目の息子として生まれました。彼はスペイン民謡を基にした作品を多く作り、ドビュッシー、ラヴェルなどのフランス印象派の影響とスペイン音楽語法を取り混ぜた、親しみやすい抒情的な曲調が特徴です。中でも「暁の鐘」は全編トレモロで、アンダルシア独特の色彩を湛えた作品です。また組曲「プラテーロと私」は、印象派を思わせる繊細な音が魅力的。
演奏するダニエル・ボリショイは北米を中心に世界で活躍するギタリスト。美しいサウンドと目を見張るテクニックで高い評価を得ています。 |
ACD2 2634
(2CD)
\3600
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シュニトケ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第3番(1983)、第1番(1966)、
第2番(1980)、第4番(1989)、
「カノン〜ストラヴィンスキーを偲んで」(1971) |
モリナーリ四重奏団 |
研ぎ澄まされたシュニトケの作品、現代作品を得意とするモリナーリQが挑む!
録音:2010 年6 月モントリオール
1997 年結成のカナダの弦楽四重奏団モリナーリ四重奏団によるシュニトケの弦楽四重奏曲。静謐さと強烈なまでに張りつめた緊張感が交錯する難曲。独特の悲愴感が影を落とし、弦の圧倒されるほどの高揚感が、アルバム全体を締め、四重奏団の実力が十分に発揮された内容です。 |
AUDITE
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AU 92548
(SACD HYBRID)
\2500
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高音質優秀録音。名手マルティン・ノイが名器を奏でる好評シリーズ第2
弾!
J.S. バッハと南ドイツの伝統
1. J.S.バッハ:トッカータ(前奏曲) ヘ長調
BWV540-1
2. -6. ムッファト:トッカータより第1番〜第5番
7.-11. パッヘルベル:マニフィカト 第1旋法より第5,6,8,1,4
番*
12. J.S.バッハ:わが魂は主をあがめ BWV733
*
13.-15. 同:トリオ・ソナタ第5番 ハ長調
BWV529
16. ケルル:トッカータ第1番
17. フローベルガー:カプリッチョ第12番
18. J.S.バッハ:フーガ ヘ長調 BWV540-2 |
マルティン・ノイ (パイプオルガン)
ヴィルフリード・ロンバッハ(テノール)* |
録音:2010 年5 月28 日、聖ヨハン教会、ラウフェンブルク【ブラウシス・ベルナウアー制作オルガン(1779)】(1.-6.,13.-18.)、2010
年6 月26-28 日、聖フランツィスクス教会、シュトゥットガルト、オーバートゥルクハイム【メッツラー制作オルガン(2005)】(7.-12.)/DDD、70'
52"
オルガンの名手マルティン・ノイがバッハとドイツの作曲者をフューチャーする好評シリーズ、その第2
弾です。前作第1 弾では、『J.S. バッハと北ドイツの伝統』(AU
92547) と題し、聖オットー教会にある現代最高のオルガン・ビルダー、アーレントが制作したオルガンを使用し、バッハ、ベームなどの作品を完成度の高い演奏で披露してくれました。期待の第2
弾は『J.S. バッハと南ドイツの伝統』と題し、バッハと南ドイツに関わりの深い作品をおさめたディスクです。作曲者は以下の通りで、ザルツブルク大司教の宮廷オルガニストを務めたゲオルク・ムッファト(1653-1704)、「カノン」で有名でドイツ・バロック音楽の発展のうえで、バッハの先人として重要な位置にあるヨハン・パッヘルベル(1653-1706)、現在ではその名を知られることの少ないヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693)、フレスコバルディに師事し多くのオルガン作品を残したフローベルガー(1616
洗礼-1667)、そしてJ.S. バッハです。オルガン音楽の全盛期であった時代の特徴である非常に華やかで即興的な要素を含む各作品と、メンデルスゾーンが「まるで教会が崩れ落ちようとするかのようだ」と評した、大胆な転調部分が魅力のJ.S.
バッハの大曲、トッカータ( 前奏曲) とフーガヘ長調
BWV540 を収録したこのアルバムは、オルガン愛好者ばかりでなく、多くのクラシック・ファンに聴いてほしい充実の内容です(
今回もAudite レーベルが誇る高音質優秀録音でSACD
Hybrid です)。また、通常オルガンで弾かれるコラールをテノールが担当しているパッヘルベルのマニフィカト、J.S.
バッハの「わが魂は主をあがめ」BWV733 にも注目です。演奏のマルティン・ノイはJ.
S. バッハ国際コンクール入賞の経歴をもち主で、非常に端正で卓越したアーティキュレーション、そして、曲目と使用するオルガンにあった的確なレジストレーションは現代屈指のオルガニストと言えましょう。現在ロイトリンゲンの聖エリーザベト教会、聖ペーター教会と聖ポール教会の専属オルガニストです。一方テノールのヴィルフリード・ロンバッハは現在聖ヨハネス教会の聖歌隊指揮者を務め、ヨーロッパを中心に古楽のテノール歌手としても活躍しております。 |
BIS
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BIS SA 1838
(SACD HYBRID)
\2600
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エフゲニー・スドビン/ショパン:ピアノ作品集
ショパン:
(1)幻想曲ヘ短調Op.49/(2)ノクターン嬰ハ短調Op.27の1/
(3)ノクターン ハ短調Op.48の1/(4)マズルカ
ヘ短調Op.7の3/
(5)マズルカ ニ長調Op.33 の2/(6)マズルカ
ロ短調Op.33 の4/
(7)バラード第3番変イ長調Op.47/
(8)マズルカ 変ロ短調Op.24 の4/
(9)マズルカ 嬰ハ短調Op.50の3/(10)ノクターン変ホ長調Op.55/
(11)バラード第4番ヘ短調Op.52/
(12)スドビン:ア・ラ・ミヌート(ショパンの小犬のワルツによるパラフレーズ) |
エフゲニー・スドビン(Pf) |
超絶ピアノ音楽ファン必聴。スドビンが腕によりをかけたド派手な「小犬のワルツ」
[ 録音:2009 年2 月、2010 年7 月/セントジョージ(ブリストル)]
69’49”
SACD ハイブリッド盤。今年1月に待望の初来日公演を行ったスドビンがショパンに挑戦しました。こだわり派スドビンらしく、通常のショパン・アルバムに入るような曲を避け、基本的に甘くない短調の曲を多く選んでいます。彼のアプローチは、ショパン自身の「あらゆる困難を克服し、最後に目指すべきはシンプルさ」という言葉に影響されているとのことですが、フリードマンやモイセヴィチなど往年のヴィルトゥオーゾの解釈も彷彿させもします。その端的な例が、自身の編曲による「小犬のワルツ」。まさに20
世紀初頭の伝説的名手風の超絶技巧を駆使したド派手ピアニズムで、ピアノ好きは鳥肌が立つほど興奮すること間違いなしの逸品。かつてウレーンがBIS
から小犬のワルツの編曲集を出しましたが、それらの錚々たる編曲陣に全くひけをとらず、さらに手が込んでさえいます。21
世紀の感性を持つ19 世紀風ピアニストと申せましょう。 |
BIS SA 1894
(SACD HYBRID)
\2600
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ブラウティハム/モーツァルト協奏曲集第2 弾
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491
(2)同第25番ハ長調K503 |
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)
ケルン・アカデミー |
[ 録音:2010 年12 月/インマヌエル教会(ヴッパータール)]
55’29”
SACD ハイブリッド盤。ブラウティハムのモーツァルト、ピアノ協奏曲第2弾は後期の傑作第24
番と25 番のカップリング。ブラウティハムの演奏は雄大かつ正確で充実感満点。まるでモーツァルト本人が弾いた録音が発見されたかと錯覚させられる説得力です。 |
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リンドベルイ、エクストラヴァガンツァ
(1)ドーシー、ミラー、ティーガーデンへの捧げもの(タッロディ編)
(2)ユッシ・ビョルリングへの捧げもの(ヘグステット編)
(3)ヤン・サンドストレム:ロッタに捧ぐ歌
(4)同:クリスチャンの歌
(5)ア・ナイト・アット・ジ・オペラ(ヘグステット編)
(6)リチャード・ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
(7)ヴィヴァルディ:春
(8)オスカル・リンドベルイ:ダーラナ地方の古い賛歌 |
クリスチャン・リンドベルイ(Trb)
ハンス・エク(指)
スウェーデン・ウィンド・アンサンブル |
ジャズでもミュージカルでも偉大。稀代のエンターテナー、リンドベルイのポピュラー・アルバム
[ 録音:2009 年11 月/ナツカ・アウラ(スウェーデン)]
63’10”
今年6月にも来日し、健在ぶりを示したリンドベルイ。神業的テクニックに加え、ジャンルに関係なくトロンボーンの魅力をふりまき、聴衆を熱狂させるホスピタリティにあふれたエンターテナーでもあります。当アルバムはトミー・ドーシーやグレン・ミラーといったビッグ・バンドのトロンボーンの名手や母国スウェーデンの大歌手ビョルリングへのレスペクトに始まり、全篇「歌」に終始しています。ポップ調からジャズ、さらにオペラ・アリアのメドレーから聖歌まで、その芝居気たっぷりの巧さと豊かな歌ごころに舌を巻かれます。さらにヴィヴァルディの「四季」の春をトロンボーンで吹いているのも驚愕。
ヴァイオリンの細かい動きを超絶のテクニックで征服しています。 |
BLUE SERGE/EGEA
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フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番、弦楽四重奏曲第2番「カンパニー」、
弦楽四重奏曲第3番「ミシマ」、
弦楽四重奏曲第4番「バクザック」、弦楽四重奏曲第5番 |
パウル・クレー弦楽四重奏団
【アレッサンドロ・ファジョーリ(Vn)
ステファノ・アントネッロ(Vn)
アンドレア・アメンドラ(Va)
ルカ・パッカネーラ(Vc)】 |
録音:2008 年アーバン・レコード・スタジオ、トリエステ/79’25
パウル・クレー弦楽四重奏団によるフィリップ・グラスの弦楽四重奏全集。緊迫感と不安感を煽る第1
番、エキゾチックな雰囲気漂う第2 番、映画音楽「ミシマ」を題材とした第3
番、磨き抜かれた音形を追求した第4 番、感傷的な旋律と独特の立体感で聴かせる第5
番。パウル・クレー弦楽四重奏団の研ぎ澄まされた音がミニマル・ミュージックの魅力を十分に伝えています。 |
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ウーゴ・アメンドーラ(1917-1995): 作品集1939-1987
弦楽四重奏曲(1947)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1939)
チェロとピアノのための幻想曲(1981)
ピアノ・ソナタ(1987)* |
パウル・クレー弦楽四重奏団
【アレッサンドロ・ファジョーリ(Vn)
ステファノ・アントネッロ(Vn)
アンドレア・アメンドラ(Va)
ルカ・パッカネーラ(Vc)】
アレッシア・トッファニン(P)
イゴール・コニョラート(P)* |
録音:2005 年10 月2 日
イタリア、ベネチア出身の作曲家、ピアニストのウーゴ・アメンドーラの作品集。アメンドーラ30
歳の時の作品「弦楽四重奏曲」は4 つの楽章からなり、リズミカルな対照的要素を持った、抒情的な作品です。またラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」へのオマージュとして作曲された「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」、半音階を駆使した彼の円熟期の作品「チェロとピアノのための幻想曲」、そして彼が最も得意とする「ピアノ・ソナタ」など彼の作曲経歴を網羅したアルバムです。 |
BONGIOVANNI
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アルビノーニの愉快なインテルメッツォ「ピンピノーネ」久々の新録音!!
アルビノーニ:「ピンピノーネ」 |
ルチアーノ・ミオット(Br ピンピノーネ)
オダ・ホッホスハイト(Ms ヴェスペッタ)
ミケーレ・ニッティ(指)
ジュゼッペ・ニコリーニ・バロック管弦楽団 |
録音:2010 年12 月、ミラノ&ピアチェンツァ/DDD
トマゾ・アルビノーニ(1671 −1751)は、18
世紀前半にヴェネツィアを中心に活躍した作曲家。しかし貴族出身だったこともあって自由気儘な作曲にいそしみ、案外と作曲家の実像がつかめない人物でもあります。有名ないわゆる「アルビノーニのアダージョ」という明らかな贋作が世に広まったのも、アルビノーニの作風が知まっていないからこそ。そんなアルビノーニ、オペラも約50
作書いたと伝えられていますが、ほとんどが散逸。最も有名なのが、インテルメッツォ「ピンピノーネ」。物語は単純。第1
部で、ヴェスペッタが金持ちのピンピノーネの女中に納まり、第2
部で二人は結婚、第3 部になるとそれまでしおらしかったヴェスペッタが本性を表しわがまま放題、ピンピノーネがトホホとなる、というもの。後にテレマンがリメイクしたことでも知られています。名が知れられている割に録音は少なく、しかもほぼ入手難になっていたので、この新録音は歓迎されるでしょう。
ルチアーノ・ミオットはアルゼンチン、ブエノスアイレス生まれの若いバリトン。現在はイタリアで活動し、モーツァルトやロッシーニのバリトン役を得意としています。オダ・ホッホスハイトはオランダのメッゾソプラノ。ミケーレ・ニッティは1981
年、南イタリア、プーリア州のバーリに近いアックアヴィーヴァ・デッレ・フォンティに生まれた指揮者。 |
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ジョルジョ・ザンカナーロ アリア集
ベッリーニ:「清教徒」
ドニゼッティ:「ルチア」,「ファヴォリータ」
ヴェルディ:
「エルナーニ」,「トロヴァトーレ」,「運命の力」,「ドン・カルロ」
プッチーニ:「トスカ」,「外套」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
グノー:「ファウスト」
からのアリア,場面 |
ジョルジョ・ザンカナーロ(Br) |
ムーティお気に入りのバリトン、ザンカナーロのライヴ録音集
録音:1977-1991 年(ライヴ録音)/ADD
ジョルジョ・ザンカナーロは1939 年、ヴェローナ生まれのバリトン。1970
年代から1990 年代にかけて活躍し、ことにリッカルド・ムーティがスカラ座音楽監督の前半期に重用していたことで知られています。ザンカナーロは録音が決して多くないので、全盛期のライヴ録音は嬉しいもの。お得意のヴェルディはもちろん、プッチーニ、ジョルダーノ、またグノー(ちゃんと原語のフランス語)、いずれも素晴らしいもの。意外なのがベッリーニとドニゼッティ。「清教徒」では細かい音符までキッチリ歌い、「ルチア」では音楽の枠を尊重しつつ大きな盛り上がりを生み出しています。
なお録音の状態には個別にだいぶ差があります。ご了解くださいませ。 |
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ハッセ:オルガンのための6つの協奏曲 |
マヌエル・トマディーン(Org) |
録音:2009 年2 月15 日/DDD、62m
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699 −1783)は、ヘンデルよりも一世代下になるドイツの作曲家。ヘンデル同様、イタリアに留学、ナポリでアレッサンドロ・スカルラッティと交流を持ち、最先端の音楽をたっぷり吸収しました。ドイツに戻るとドレスデンを拠点とし、高い名声を誇りました。このオルガンのための6
つの協奏曲は、元になった管弦楽曲をハッセ自身が鍵盤楽器用に編曲したものと考えられています。使用されているオルガンは、ヴェネツィアから北に50、60km
離れたポルチェニーゴという町にある小型のオルガンで、ジャチント・ペシェッティという作者によって1732
−1733 年に作られたもの。大パイプオルガンと異なった素直で愛らしい響きが魅力的です。 |
CAVI MUSIC
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ルート・ツィーザク
メンデルスゾーン:初期歌曲集
鎌で刈る音が鳴り、穂が落ちる/ 君を想う/
泣きながら私は夜を見る/ 愛と沈黙/ 酔いの静けさ、緑の屋根/
期待/ 挨拶/ 民謡/ Und uber dich wohl streut
der Wind/
Abschied, Es wehen die Wolken/ 進め、休みなく/
ズライカ/
アヴェ・マリア!優しい聖母様よ!/
休め、戦士たちよ、戦いは終わった/ 艶/ 捨てられた女/
乞食/
Tanzt dem schonen Mai entgegen/ Durch Fichten
Am Hugel/
Sanft wehn im Hausch der Abendluft/ 友の歌/
舟歌/ 記憶/ 岸で/
子守歌/ ある日/ Faunenklage/ 泡立つ水が、流れ落ち/
Vier trube Moden sind entflohn/ 夜うぐいす/
気を付けろ!/
Es rauscht der Wald, es springt der Quell/騎士の歌/
静かな眠り |
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ルート・ツィーザク(S)
カーステン・スス(T)
ゲロルト・フーバー(P) |
淡く清楚な歌声で魅了するルート・ツィーザクのメンデルスゾーン歌曲集
録音:2010 年10 月/74’56
可憐な歌声で聴衆を魅了するソプラノ歌手ルート・ツィーザクとドイツを中心にオペラ舞台で活躍するテノール歌手カーステン・スス、そして数々の歌曲の伴奏を務めるピアニスト、ゲロルト・フーバーの3
人によるメンデルスゾーンの初期歌曲集。彼らはメンデルスゾーンにゆかりのあるライプツィヒ・ゲヴァントハウスから再発見されたメンデルスゾーンの歌曲を取り上げてみないかという誘いを受け、この企画が実現しました。
ルート・ツィーザクの透明で気品溢れる歌唱は、メンデルスゾーンの端正で美しい歌曲にぴったり合っていて、流麗な旋律が浮き立つように描き出されます。 |
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モダン・タイムズ〜歌曲集
フランツ・シュレーカー(1878-1934):
情熱的な小男/どのように愛はあなたのもとにやってきたのか
ハンス・ガル(1890-1987):5 つの歌曲Op.33
ベルトルト・ゴルトシュミット(1903-1996):
クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩による2
つの歌曲Op.27
ハンス・アイスラー(1898-1962):
クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩による「絞首台の歌」、
6 つのバラードよりOp.18
コルンゴルト:道化の歌Op.29
ツェムリンスキー:12 の歌曲よりOp.27
ウィルヘルム・グロス(1894-1939):大道芸のバラード
Op.31 |
クリスティアン・イムラー(Br)
ヘルムート・ドイチュ(P) |
録音:2011 年1 月/65’45
第一次世界大戦前後に活躍したオーストリア-
ドイツの作曲による歌曲集。シュレーカー、ゴルトシュミット、ツェムリンスキーなどナチスの迫害の影に埋もれてしまった作曲家の作品を、バッハ・コレギウム・ジャパンにも度々登場する伸びのあるバリトン歌手クリスティアン・イムラーと名手ヘルムート・ドイチュの伴奏の演奏で録音。クリスティアン・イムラーのメロディアスの歌唱は哀愁帯びた美に引き込まれ、また伴奏の名手ヘルムート・ドイチュの歌曲への深い理解からくる絶妙な至芸も聴きどころです。 |
CAVI MUSIC
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世界が注目する次世代の指揮者ダニエル・ライスキン
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.43 |
ダニエル・ライスキン( 指)
ライン州立フィルハーモニー、
マインツ州立フィルハーモニーオーケストラ |
録音:2009 年3 月19 日フェニックスホール、マインツ(ライヴ)、2009
年3 月20 日ライン・モーゼル・ホール、コブレンツ(ライヴ)/65’30
次世代を担う若手指揮者として注目を集めているダニエル・ライスキンによるショスタコーヴィチの交響曲第4
番。鋭い切り口と高精度のパフォーマンスに強靭なパワーを感じさせる演奏。しっかりとした構成と強弱の対比が音楽の生命感を生み出しています。
ライスキンは多数の音楽家が一つの物を作り上げる交響曲は「共通運命」の原理に基づいていると考えています。信頼できるオケとリハーサルと本番で一つの響きを作りだし、新しい感情と発見を導き出すことこそが「共通運命」であると語っています。
コンドラシン&モスクワ・フィルのショスタコーヴィチを不滅の名演と位置付けるライスキン。ライヴ独特の緊張感を維持し、強烈な中にも冷静さを保った秀演を聴かせてくれます。
ダニエル・ライスキンは1970 年サンクトペテルブルク生まれ。指揮者デビューする以前にはヴィオラ奏者として活躍。2005
年からライン州立フィルハーモニーの首席指揮者に就任。またアルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、ヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者、ミッケリ・シティ・オーケストラ常任指揮者なども務め、若き世代を代表する指揮者として注目を集めています。 |
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ステッケルの繊細な感性が引き出されたフランス・チェロ・ソナタ集
プーランク:チェロ・ソナタ
フォーレ:蝶々Op.77、シシリエンヌOp.78、夢のあとに
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
ナディア・ブーランジェ:チェロ・ソナタ
サン=サーンス:チェロ・ソナタ第1番 ハ短調Op.32 |
ユリアン・ステッケル(Vc)
パウル・リヴィニウス(P) |
録音:2011 年2 月ケルン/71’46
20 世紀のチェロ協奏曲集(4260085532230)で情熱的な演奏を聴かせたユリアン・ステッケル。今回は20
世紀のフランスのチェロ・ソナタを収録。
プーランクのチェロ・ソナタでは独自のシニカルなセンスと抒情性を持つ作品を、ステッケルの透明な音色とリヴィニウスの輝かしいピアノで軽快に聴かせてくれます。魅惑的な雰囲気が心地よいドビュッシーのソナタでは、張りのある音色で美しく歌い、気まぐれにピアノに絡みつく様が印象的。そして優美に語らうチェロが絶妙なフォーレの小品がアルバムを優しく包み込みます。また教育者としても名高いナディア・ブーランジェ女史のチェロ・ソナタや華麗なサン=サーンス:チェロ・ソナタなどフランス・チェロ作品の美点を十分に組み込んだ1
枚です。 |
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メゾ・ソプラノ、ヴィオラとピアノのための歌曲〜ハムレット・エコーズ
チャールズ・マーティン・レフラー(1861-1935):
無邪気な歌、夕暮れの諧調、4 つの詩Op.5
リスト:
ヴィオラとピアノのための「忘れられたロマンス」S.132、
女の涙
ブラームス:2 つの歌Op.91
ショスタコーヴィチ:
ブロークの詩による7 つの歌Op.127より「オフィーリアの歌」
クリスティアン・ヨースト(1963-): ハムレット・エコーズ
ブリッジ:3 つの歌 |
ステラ・ドゥフェクシス(Ms)
ポーリーヌ・ザクセ(Va)
ダニエル・ハイデ(P) |
豊かな歌声と深い感情表現で聴かせるメゾ、ステラ・ドゥフェクシス
録音:2011 年4 月、ベルリン
メゾ・ソプラノ、ヴィオラとピアノのための歌曲集。コミッシュオーパー専属歌手で数々のオペラにも出演しているギリシャ系ドイツ人のメゾ・ソプラノ、ステラ・ドゥフェクシス。アイスラー・カルテットのヴィオラ奏者ポーリーヌ・ザクセ、ザクセと度々共演しているピアニストのダニエル・ハイデによる演奏。
アルバムのタイトルにもなっているクリスティアン・ヨーストの「ハムレット・エコーズ」は、2009
年ベルリンで初演されたシェークスピアの悲劇「ハムレット」を題材としたオペラからの作品。そしてピアノと歌にヴィオラを伴った豊かな歌謡性を備えたブラームスらしい作品「2
つの歌」。ドイツ人の両親を持ちフランス音楽に大きな影響を受け、その後アメリカで活動した作曲家チャールズ・マーティン・レフラーの歌曲。瑞々しい色彩感が魅力の作品で豊かな歌唱力を持つドゥフェクシスが典雅に歌い上げています。ドゥフェクシスの表情豊かな歌唱と室内楽演奏にも長けたポーリーヌ・ザクセ、歌曲伴奏も数多く務めるダニエル・ハイデの抜群のバランス感覚で、潤いに満ちた演奏を披露しています。 |
≪CAvi Music≫ 〜 stan music
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ヴェルナー・マツケ
J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1、3 &5
番 |
ヴェルナー・マツケ(Vc) |
細かいニュアンスに富んだバッハ、バロック・チェロ奏者ヴェルナー・マツケによる無伴奏
「stan music」は 2008 年9 月に長年数々のCD制作に関わってきたアンドレアス・ノヴァーク氏とステファン・ガウリック氏によって設立されたレーベル。より自然な録音を信条としており、マイクセッティングにも時間を費やし、リアルな音場を捉えています。
レーベル最初のアルバムはバロック・チェロによる無伴奏チェロ組曲。1962
年生まれのチェリスト、ヴェルナー・マツケ。アンナ・ビルスマとゲルハルト・ダルムシュタットにバロック・チェロを学び、コンチェルト・ケルンの首席奏者として活躍していました。軽やかでありながら深みのある、楽器がより自然に響き流麗な演奏を聴かせてくれます。 |
COVIELLO
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ヴァイオリン教本として今なお愛される「ドフライン教本に基づく41の練習曲」、
初の全曲録音!
パウル・ヒンデミット:
(1)「ドフライン教本に基づく41 の練習曲」
(2)「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.31 第1番、第2番」 |
イダ・ビーラー(Vn(1)(2))
ゲオルグ・サルキシャン(Vn(1)) |
音楽家と教育者、ヒンデミットが併せ持つ2つの面を堪能できる1枚です
録音:2010 年
20 世紀ドイツを代表する音楽家の一人、ヒンデミット。ヴィオラを中心に演奏活動に従事する傍ら積極的な作曲活動を行った彼ですが、彼の関心はプロだけでなく子供やアマチュアたちの音楽教育にもありました。本CDでは、彼が作曲した「ドフライン教本に基づく41
の練習曲」と、2 曲からなる「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」を収録。41
の練習曲は現在もヴァイオリン教本として使われ、多くの演奏者に愛されています。練習曲の域に収まらぬ独創性に富んだ作品の数々を、ビーラーとサルキシャンが初めて全曲録音しました!
一方、彼が作曲した唯一の無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、彼の音楽性の転換期ともいわれる1920
年代に作曲された作品。2 曲ともヒンデミットの持ち味である抒情的な主題を持ち、技巧的にも見所のある作品です。
難易度の異なる2 つの作品集を通してヒンデミットの多彩な音楽性を堪能できる、おすすめの一枚です! |
COVIELLO
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ジョヴァンニ・バッサーノ(c1558-1617):
ファンタジー第1,6,10,13,17&20番/ 世の救い主/
我らに教えたまえ、マリアよ/ 歌え主に感謝/
処女なる后
アレッサンドロ・ストリッジョ:私の苦しみが生まれ
ルカ・マレンツィオ:
おお、ため息をつくあなたよ/ 愛は真珠の涙をこぼし
チプリアーノ・デ・ローレ:
再びわかれて/ 愛しい人の美しい白き手
パレストリーナ:
さあ、私の愛するお方/ 愛する者よ、あなたはすべてに美しい/
人が神より遣わされぬ/ ああ、わが愛するものよ、御身は美し |
モニカ・マウフ(S)
カプリコルナス・アンサンブル・
シュトゥットガルト |
G.バッサーノのディミニューションを忠実に再現
録音:2010 年/71’55
ジョヴァンニ・バッサーノは、ヴェネツィア楽派のコルネットの名手として知られた作曲家。また、バッサーノはディミニューションのための手引書で知られており、声楽ポリフォニーを器楽で演奏する際の即興装飾について曲例をあげており、当時のディミニューションを知る上で重要な資料となっています。ここではバッサーノの作品とストリッジョ、マレンツィオ、デ・ローレ、パレストリーナらの作品のバッサーノのディミニューションによる作品を収録しています。
モニカ・マウフはヒリヤード・アンンサンブルとの共演など多彩な活動を行っているドイツのソプラノ歌手。可憐な歌声とカプリコルナス・アンサンブル・シュトゥットガルトとの優雅なアンサンブルが楽しめる1
枚です。 |
COVIELLO
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COV 21112
(SACD HYBRID)
\2500→¥2290
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ダニエル・ゼペックによる「四季」!
強烈なエネルギーが溢れ出る斬新で説得力に満ちた演奏
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」
協奏曲第1番ホ長調 RV269「春」、協奏曲第2番ト短調
RV315「夏」、
協奏曲第3番へ長調 RV293「秋」、協奏曲第4番へ短調
RV297「冬」
トリオ・ソナタOp.1-12ニ短調「ラ・フォリア」RV.63 |
ダニエル・ゼペック
(指揮&Vn: ロレンツォ・ストリオーニ1780/
バロック弓:Ralph Ashmead 1994)
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン |
録音:2010 年3 月6-9 日(四季)、2011 年3
月8-9 日(ラ・フォリア)/54’07
ビーバーの「ロザリオ・ソナタ」(COV21008)
で圧倒的な音楽性と実力をみせた名手ダニエル・ゼペックと気心知れたドイツ・カンマーフィルのメンバーが、ヴィヴァルディの最も有名な作品「四季」を録音しました。ダニエル・ゼペックはドツ・カンマーフィルハーモニのコンサートマスターを務め、またアルカント・カルテットのメンバーとしても活躍する優れた才能を持つヴァイオリニスト。
今回の録音では、名演、名録音が数多く存在するこの作品を、ゼペック独自のアプローチを徹底的に追及した意欲的な内容となっています。ゼペックは各曲に書かれたソネットの内容を重視して、ヴァイオリンの独奏が描写する情景を丁寧に描き出し、ゼペック自身の物語を語っています。
またカップリングの「ラ・フォリア」では、アクセル・ヴォルフのリュートとマールテン・ファン・デル・ファルクのパーカッションを加え、エモーショナルで艶めかしい熱狂的なダンスを表現しています。柔軟な発想と卓越したテクニックで新時代のヴィヴァルディを聴かせてくれます。
「四季」には既に多くの録音が存在しますが、どのようにアプローチされましたか?
「ソネットには音楽に命を吹き込み、演奏家と聴き手がそれぞれにイメージを膨らませる役割があります。私にはそれぞれのソネットに明確なイメージを持っていました。例えば「秋」の第2
楽章は酒宴の後に酔っ払い心地よく眠った村民が描かれています。弱音器を付けた弦楽器とチェンバロとリュート、そしてハープの曖昧とした音色が眠った村民の様子に欠かせない表現となります。我々のアプローチは経験と歴史的な演奏を知ることによって、音と旋律に対する自由で直感的な感性に基づいています。」
あなたが季節を表現する上で参考にしたものは何ですか?また、それはどのように音楽に反映しましたか?
「「春」では限りない横溢を表現します。ソロヴァイオリンが鳥のさえずりを模倣し、2
回目のトゥッティは「泉の流れ」を表します。自然の猛威を表す「夏」では、音楽全体で嵐、暑さなどを具体化し、再び穏やかで幸福な「秋」に戻り、「冬」では寒さに凍えた人々を描写します。それぞれの季節を鮮やかに表現し、各曲の個性を引き立たせるようにしています。」(ダニエル・ゼペック)
旧譜/ダニエル・ゼペックの「ロザリオのソナタ」 |
COV 21008
(2SACD HYBRID)
\3400→¥3090
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ビーバー(1644-1704):ロザリオのソナタ
CD1:(69’51)
第 1 番ニ短調「受胎告知」、第 2 番イ長調「訪問」、
第 3 番ロ短調「降誕」、第 4 番ニ短調「拝謁」、
第 5 番イ長調「神殿のイ エス」、
第 6 番ハ短調「オリーヴの山で苦しみ」、第
7 番ヘ長調「鞭打ち」、
第 8 番変ロ長調「いばらの冠をのせられ」、
第 9 番イ短調「十字架を背負う」、第 10
番ト短調「磔刑」
CD2:(54’45)
第 11 番ト長調「復活」、第 12 番ハ長調「昇天」、
第 13 番ニ短調「聖霊降臨」、第 14 番ニ長調「聖母被昇天」、
第 15 番ハ長 調「聖母の戴冠」、パッサカリア
ト短調 |
ダニエル・ゼペック(Vn)
使用楽器:
ヤコブ・シュタイナー(c1617-1683)
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リー・ サンタナ(テオルボ)
ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb,Org) |
ドイツ・カンマーフィルのコンマス、ダニエル・ゼペック、名器ヤコブ・シュタイナーを用いて大作「ロザリオ・ソナタ」に挑む。パール&サンタナ、ベーリンガーの豪華共演者にも注目
録音:2009 年 10 月 12-19 日コルンラーデ教会
( ドイツ )
ドイツ・バロックのヴァイオリン音楽の発展に大きく貢献したビーバーの「ロザリオ・ソナタ」。聖母マリアとイエス・キリストの生涯を、受胎告知からキリストの受難・復活、聖母マリアの戴冠まで
15 の場面に分け、15 のソナタと無伴奏のパッサカリアから構成された作品。そして「ロザリオ・ソナタ」はスコルダトゥーラ(変則調弦)が用いられていることも大きな特徴です。
この超大作に挑むのが、アルカント・カルテットのメンバーでもあり、現在ドイツ・カンマーフィルハーモニー管のコンサートマスターのダニエル・ゼペック。ゼペックはドイツ・チロルの名器ヤコブ・シュタイナーを使用して、この迷宮的作品の真の解釈を提示します。
また興味深いのはバロックの名手ヒレ・パール、リー・サンタナ、ベーリンガーらの共演。
録音はドイツの北部コルンラーデ教会。COVIELLO
ならではの豊かな響きとクリアーな音像で楽しむことができます。 |
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CSO RESOUND
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CSOR 9011101
\2800
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CSOブラス!名門シカゴ交響楽団、豪華メンバーによる待望のブラス・セクションCD
の登場!
「CSO BRASS」
(1)ウォルトン:戴冠式行進曲「王冠」
(指揮/ジェイ・フリードマン)(ヨセフ・クラインス編曲)
(2)G. ガブリエリ(c.1510-86):サクラ・シンフォニア第6番
(指揮/マーク・ライデノー)(エリック・チース編曲)
(3)G. ガブリエリ:第12 旋法による10 声のカンツォーナ
(トランペット・ソロ/クリストファー・マーティン、
ジョン・ハグストロム)(エリック・チース編曲)
(4)G. ガブリエリ:第7 旋法による8声のカンツォーナ(第2番)
(R.P. ブロック編曲)
(5)J.S. バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調
BWV 582
(指揮/マーク・ライデノー)(エリック・チース編曲)
(6)グレインジャー:リンカンシャーの花束
(指揮/マーク・ライデノー)(ティモシー・ヒギンズ編曲)
(7)シルベストレ・レブエルタス:センセマヤ
(指揮/マイケル・マルケイ)(ブルース・ロバーツ編曲)
(8)プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』より、
「モンタギュー家とキャピュレット家」「踊り」
「ティボルトの死」
(指揮/デール・クレヴェンジャー)
(ヨセフ・クラインス編曲) |
【ホルン】デール・クレヴェンジャー(首席)、
ダニエル・ギングリッチ、
ジェームス・スメルサー、
デイヴィッド・グリフィン、
オットー・カリッロ、スザンナ・ドレイク
【トランペット】
クリストファー・マーティン(首席)、
マーク・ライデノー、ジョン・ハグストロム、
テージ・ラーセン、デイヴィッド・ゴーガー、
デイヴィッド・インモン、
チャニング・フィルブリック
【トロンボーン】
ジェイ・フリードマン(首席)、
マイケル・マルケイ(テノール・チューバ兼任)、
チャールズ・ヴァーノン、
マイケル・ベッカー、ペーター・エルフソン
【バス・トロンボーン】ランダル・ホーウェ
【チューバ】ジーン・ポコーニ(首席)、
アンソニー・ニッフェン
【ティンパニ】ヴァディム・カルピノス
【打楽器】シンシア・イェ、パトリシア・ダッシュ、
エリック・ミルシテイン
【クラリネット】ジョン・ブルース・イェー
【コントラバス】ロジャー・クライン |
CSOR 9011103
(SACD HYBRID)
\3600
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録音:2010 年12 月16,17,18 日(ライヴ/シンフォニー・センター・オーケストラ・ホール)
これは!泣く子も黙るシカゴ響による、大注目のブラスCD
の登場です。1966 年からシカゴ響で首席ホルン奏者を務めているデール・クレヴェンジャー、1965
年からマルティノンの指名により首席トロンボーン奏者を務めているジェイ・フリードマン、ショルティの指名で1989
年からシカゴ響に在籍しているマイケル・マルケイなど、名門シカゴ響の中でもブラス・セクションは最高峰。熱いファンをもっています。冒頭のウォルトンの華々しいファンファーレに続いて、2005
年からハーセス・チェアの座についている若手のクリストファー・マーティンのガブリエリ作品での輝かしい音色!各パートが大変巧いからこそ引き立つ、各声部が対等の重みをもつバッハ作品。センセマヤでは各プレイヤーの遊び心が光ります。グレインジャーもプロコフィエフも、堂々の出来栄えはさすがです。シカゴ響サウンドを支えるブラス・セクションの実力、妙技を贅沢に味わえる1
枚です。もちろん録音も優秀、ガブリエリもオーディオ効果満点です。 |
DYNAMIC
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ガルッピ:
二つのヴァイオリンとバスのための6 つの三声のソナタ
ソナタ第1 番 イ長調、 ソナタ第2 番 ヘ長調、
ソナタ第3 番 ニ長調、 ソナタ第4 番 ト長調、
ソナタ第5 番 変ロ長調、 ソナタ第6 番
ホ長調 |
アブラーモ・ラウレ(Vn)
アレッサンドロ・ペイレッティ(Vc)
リタ・ペイレッティ(Cemb) |
ガルッピの三声のソナタ集、世界初録音!ピリオド楽器使用!!
録音:2010 年11 月、トリノ/DDD、54'05
バルダッサーレ・ガルッピ(1706 − 1785)は、18
世紀半ばに活躍したヴェネツィア出身の作曲家。もっぱらオペラ作曲家として知られていますが、チェンバロ/ピアノ曲も比較的良く取り上げられますが、それ以外となると滅多に耳にできる機会はありません。この6
つの三声のソナタは、いずれも急・緩・急の三楽章からなるもの。いわゆる前古典派の時代の、バロック音楽から古典派の音楽へと急速に移行する時代の特徴が良く現れています。ピリオド楽器による演奏です。 |
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ローマ生まれの美人作曲家、シルヴィア・コラサンティの作品集
コラサンティ:「イン=カント」
(1)「アトローポの歌」
(2)「歌わない薔薇」
(3)「カオス」
(4)「泥だらけの死に」 |
(1)マッシモ・クワルタ(Vn)
ダミアン・イオリオ(指)
ヴェルディ管弦楽団
(2)クレモナ四重奏団
クリスティアーノ・グアルコ(Vn)
パオロ・アンドレオーリ(Vn)
シモーネ・グラマーリア(Va)
カルロ・ペステッリ(Vc)
(3)ジェルジ・ジェルジヴァニ・ラト(指)
ボルツァーノ&トレント・ハイドン管弦楽団
(4)マルコ・アンジウス(指)
アルゴリトモ・アンサンブル |
ローマ生まれの美人作曲家、シルヴィア・コラサンティの作品集
録音:2007-2010 年/DDD、51'50
シルヴィア・コラサンティは、1975 年、ローマ生まれ。21
世紀に入ってから活動の幅を大きく広げています。作風はモダンで分かりやすく現代的美感を湛えたもの。今後ますます活躍する作曲家になりそうです。 |
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プレイエル:ピアノ三重奏曲
ピアノ三重奏曲 Op.16 − 5
ピアノ三重奏曲 Op.16 − 1
グラン・トリオ Op.29 |
ヨアヒム三重奏団
マッシモ・パルンボ(P)
スエラ・ムッライ(Vn)
サラ・アイロルディ(Vc) |
録音:1998 年5 月、ジェノヴァ/DDD、56'29
旧S 2017 の再発。イグナツ・プレイエルはオーストリア出身の作曲家(1757
− 1831)。後にパリに移り、楽譜、楽器製造業として成功、現在のプレイエル社の源流となります。このCD
に収録されているのはピアノ三重奏曲。ベートーヴェンと同様ハイドンに学んだプレイエルですが、ほのかにロマン派の音楽に向かっている香りが楽しめます。 |
DYNAMIC
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ヘンデルとヴィヴァルディのオペラ入門編ならぜひこれを! |
ヘンデル:「アグリッピーナ」から
フィリップ・ジャルースキ(CT ネローネ)、ヴェロニク・ジャンス(S
アグリッピーナ)
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)
録音:2003年3月
ヴィヴァルディ:「ウティカのカトーネ」から
サイモン・エドワーズ(T カトーネ)、フィリップ・ジャルースキ(CT
アルバーチェ)
ヴェロニカ・カンジェミ(S エミーリア)
ジャン=クロード・マルゴワール(指)ラ・グランデ・エキュリエ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
録音:2001年11月
ヘンデル:「アリオダンテ」から
アン・ハレンベリ(Ms アリオダンテ)、ラウラ・ケリーチ(S
ジネーヴラ)、カルロ・レポーレ(Bs 国王)
アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
録音:2007 年7月
ヘンデル:「アチ、ガラテアとポリフェーモ」から
サラ・ミンガルド(Ms ガラテア)、アントーニオ・アベーテ(Bs
ポリフェーモ)
アントーニオ・フローリオ(指)カペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ
録音:2009年6月16-19日
ヴィヴァルディ:「モテズーマ」から
ヴィート・プリアンテ(Br モテズーマ)、ジェンマ・ベルタニョッリ(Ms
アスプラーノ)
フランチスカ・ゴットヴァルト(Ms フェルナンド・コルテス)
アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
録音:2008 年1月 |
DDD、74'39
ヘンデルやヴィヴァルディのオペラ入門編に最適のCD。どちらも初演時以来かつてない盛り上がりを見せており、全曲CD
も続々と登場するものの、分量のあるものだけにどこから手を付けてよいか迷う人も多いでしょう。このCD
には、DYNAMIC 社が発売したヘンデルとヴィヴァルディのオペラのCD、DVD
から、美味しいところを選りすぐっています。いずれも歌手はバロック音楽の最前線で活躍する一流の人たち、指揮者もマルゴワール、カーティス、フローリオと大物ばかり。贅沢な入門編になっています。 |
=デリーツィエ・ムジカーリ=
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バルサンティ:コンチェルト・グロッソ集 Op.6
協奏曲第1番 ト長調、協奏曲第2番 イ長調、
協奏曲第3番 ホ長調、協奏曲第4番 ト長調、
協奏曲第5番 イ長調、協奏曲第6番 ホ長調 |
バンケット・ムジカーレ・イル・ピアチェーレ |
録音:1997 年3 月、ウィーン/DDD、72'53
旧CDS 213。
フランチェスコ・バルサンティ(1690 −1772)は、ルッカに生まれ、英国で長く活躍した作曲家。このコンチェルト・グロッソ集
Op.6 は、ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ作曲のソナタ・ノットルノ集
Op.6 を下敷きにしたもので、1757年にロンドンで出版されました。バルサンティはヘンデルと同世代で、同時期にロンドンを拠点にしていたので、ドイツ生まれのヘンデルと彼をロンドンでのイタリア音楽を担ったイタリア人音楽家の個性の違いを認識する意味でも興味深いアルバムです。 |
ELOQUENTIA
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フランツ・リスト小品曲集
(1)「踊り」(「ナポリのタランテラ」) (2)葬送
(3)「無調のバガテル」
(4)「水上を歩くパオラの聖フランチェスコ」
(5)「コンソレーション」(全6曲) (6)「オーベルマンの谷」
(7)「愛の夢」 (8)ハンガリー狂詩曲 |
ギヨーム・コッポラ(Pf) |
「リストの人物像を音楽によって引き出したかった」稀代の名手コッポラの超絶技巧で描き出される、フランツ・リストの世界!
録音:2011 年10 月
「フランツ・リストはロマン派のキーパーソンだ。私のもくろみは、音楽によって彼の人物像を引きだすことにあった」。今回のCDに関するインタビューで、こう語り始めたコッポラ。リストの人物像を探ることをテーマに、コッポラ自ら選曲を行いました。コッポラの卓越したテクニックによって表現される超絶技巧の数々はまさに圧巻の一言。思想に精通し、同時代の哲学者達に影響を受けていたリストの作品には、当時の社会から受けた様々なインスピレーションの軌跡が残されています。同インタビューにて、コッポラは「彼が様々なソースから得たインスピレーションを通して、リストの豊かさと複雑さを引き出したかった」と語っています。リストの人物像を明らかにすることに果敢に取り組んできたコッポラが、今回はどのようなリスト像を描き出しているのか…必聴です! |
ELOQUENTIA
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ローマ・サンタ・チェチーリア管の首席チェロ奏者、ピオヴァーノが率いるピアノ・トリオ
シューベルト:ピアノ三重奏曲集
(1)ピアノ三重奏曲 変ホ長調 op.100 D929
(2)ヴァイオリン、チェロとピアノのためのアダージョ「ノットゥルノ」 |
トリオ・ラティチュード41
〔リヴィア・ソン(Vn)
ルイジ・ピオヴァーノ(Vc)
ベルナデーネ・ブラーハ(Pf)〕 |
録音:2010 年9 月
ローマ・サンタ・チェチーリア管(ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団)の首席チェロ奏者、ピオヴァーノが2009
年に設立したピアノ・トリオのグループ。アンサンブルの名前は、初めてコンサートを開いた地、ニューヨーク近郊のロードアイランドと、ピオヴァーノが住んでいるローマの地がどちらも北緯41
度であることに由来します。「ノットゥルノ」でみせる旋律の歌わせ方の美しさは見事。もちろんop.100
のトリオも実に活き活きと聴かせます。
ピオヴァーノ演奏会予定
2011年10月4日( 火) 読売日響 第542回サントリーホール名曲シリーズ
<下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズVI
>
ドヴォルザーク: ノクターンop.40, チェロ協奏曲op.104、交響曲第5番
2011年10月8日( 土) 兵庫県立芸術文化センター(小ホール)
シューベルト: ピアノ五重奏曲「ます」/メンデルスゾーン:
弦楽八重奏曲 他
兵庫芸術文化センター管弦楽団ストリングスメンバー
2011年10月22日( 土) 群馬音楽センター
群馬交響楽団/ガエターノ・デスピノーサ(
指揮)
チャイコフスキー:弦楽のためのセレナードop.48,
ロココ風の主題による変奏曲op.33/レスピーギ:
交響詩「ローマの松」他 |
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ELOQUENTIA
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ヴィンテージ車が並ぶガラージュ・ブルガリでコンサート
ヴィヴァルディ:「四季」 |
ムジチ・アウレイ
グラツィア・ライモンディ(Vn)
ルイジ・ピオヴァーノ(Vc、音楽監督) |
ヴィンテージ車が居並ぶガラージュ・ブルガリでのセッション録音。ピオヴァーノ率いる「ムジチ・アウレイ」による美音の四季
録音:2009 年5 月、ガラージュ・ブルガリ(ローマ)
ピオヴァーノ率いるムジチ・アウレイによる、エネルギーに満ちた四季。ムジチ・アウレイは、2002
年にピオヴァーノが結成したカンパニア室内管弦楽団の後身演奏団体です。
ヴィンテージ車が並ぶガラージュ・ブルガリでコンサートをしたピオヴァーノが、その場の音響の素晴しさに感激して、このレコーディングが実現しました。
フォトブックCD 仕様(22 ページ) となっており、ヴィンテージ車の美しい写真もたのしむことができます。イタリア出身のメンバーを中心とするムジチ・アウレイのしっとりと肌に吸いつくような弦楽器の美しい音色が魅力の1
枚です。
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ENZO RECORDINGS
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比石妃佐子サグラダ・ファミリア大聖堂コンサート1995
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):ピアノ・ソナタ第1番
ホアキン・トゥーリーナ(1882-1949):幻想的舞曲集
Op.22
マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
ピアノのための《三角帽子》から3つのダンス
マヌエル・デ・ファリャ:ベティカ(アンダルシア)幻想曲
マヌエル・デ・ファリャ:火祭りの踊り |
比石妃佐子(Pf) |
緊急発売!!!!比石妃佐子サグラダ・ファミリア大聖堂コンサート1995、世界遺産サグラダ・ファミリア大聖堂の秘蔵音源、ついに登場!比石の得意とするスペイン音楽のおいしいとこ取りプログラム!!
(1995 年8 月24 日スペイン・サグラダ・ファミリア大聖堂でのLive
録音)
サグラダ・ファミリア大聖堂での95 年のピアノ・リサイタルの模様を捉えたライヴ音源。なお、世界遺産に指定された現在ではコンサート開催の許可がまったく下りなくなっているため、大変貴重な音源である。
1995 年のデジタル・ライヴ録音をENZO Recordings
において24Bit/96KHz にトランスファーしてリマスタリング。
比石妃佐子女史はサグラダ・ファミリア主任彫刻家外尾悦郎氏の奥様。ヨーロッパを中心にリサイタリスト、ソリストとして活躍するほか、2011
年には九州交響楽団とアルベニスのピアノ協奏曲を本邦初演。師アリシア・デ・ラローチャの遺志を引き継ぐスペイン音楽のスペシャリストとして、近年日本でもその評価はますます高まっている。
11 月17 日には浜離宮朝日ホールで単独リサイタルを行う。その模様はUStream
にて生中継が予定されている。
10 月20 日発売のCD ジャーナルでインタビュー記事が掲載されるほか、新聞雑誌各媒体にて取材記事が予定されている。また、年末からテレビ番組への露出も多数予定されている。 |
ENZO RECORDINGS
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比石妃佐子
エンリケ・グラナドス: 組曲《ゴイエスカス》
H.64
[1] 第1部第1曲「くどきごと」
[2] 第1部第2曲「窓ごしの語らい」
[3] 第1部第3曲「ともし火のファンダンゴ」
[4] 第1部第4曲「嘆き、またはマハと夜啼きうぐいす」
[5] 第2部第5曲「愛と死」
[6] 第2部第6曲「エピローグ、幽霊のセレナード」
[7] 補遺:エル・ペレレ(わら人形) H.106 |
比石妃佐子(Pf) |
「違いを楽しむ人」サグラダ・ファミリアの主任彫刻家、外尾悦郎氏夫人
比石妃佐子のスペイン音楽決定盤!!11月「徹子の部屋」放映予定!!
録音:1998 年10 月/61’09”
バルセロナに在住し、スペイン音楽のスペシャリストとしてヨーロッパを中心に活躍するピアニスト比石妃佐子。この録音はグラナドスがゴヤの絵画にインスパイアされ,
ものした名作「ゴイエスカス」に「新たなページを開いた」と絶賛されたもの。グラナドスの叙情性、ロマンティシズム、ユーモア、皮肉が散りばめられた人間味あふれるこの曲集を、十分に吟味された音色で表現する比石のピアノは、彼女の師ラローチャからも手放しの賛辞を寄せられている。補遺「エル・ペレレ」も収録。
比石はこの秋帰国し11 月17 日には浜離宮朝日ホールでリサイタルを行うほか、「徹子の部屋」への出演も決定している。(11
月下旬放映予定)レコード芸術、CD ジャーナルにインタビュー、レビューも掲載予定。 |
EZCD 10015
(2CDs)
\4200
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比石妃佐子
アルベニス:組曲《イベリア》
[1] 第1曲「エボカシオン」
[2] 第2曲「エル・プエルト」
[3] 第3曲「セビーリャの聖体祭」
[4] 第4曲「ロンデーニャ」
[5] 第5曲「アルメーリア」
[6] 第6曲「トリアーナ」
[7] 第7曲「エル・アルバイシン」
[8] 第8曲「エル・ポーロ」
[9] 第9曲「ラバピエス」
[10] 第10曲「マラガ」
[11] 第11曲「ヘレス」
[12] 第12曲「エリターニャ」
スペイン組曲
[13] グラナダ(セレナータ)Op.47-1
[14] セビーリャ(セビリャーナス)Op.47-3
[15] アストゥーリアス(伝説)Op.47-5 |
比石妃佐子(Pf) |
録音:2009 年1 月/102’23”
スペイン在住のピアニスト比石妃佐子の決定的名演。彼女は10
年をかけて師ラローチャと「イベリア」を校訂、作曲者遺族からアルベニス・メダルを授与され、2011
年には九州交響楽団とアルベニスのピアノ協奏曲を本邦初演するなど、この作曲家に特別の敬意を抱いている。作曲者生誕フェスティバルなど、数多くの全曲演奏を経て万全の体制で挑んだこのセッション録音は、新時代の決定的名演として長く記憶されるにふさわしい。 |
FIRST HAND RECORDS
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イギリスの名手マクリスタル待望のソロ・アルバム
(1)ヘンデル(マクリスタル編):ラルゴ
(2)マイケル・ナイマン(ハンフリー編):何で?/もし?
(3)マグリン:エイスリン/閉じた瞳の後で/フロム・ノーフェア・トゥ・ノーフェア
(4)ヴィラ=ロボス:アリア〜ブラジル風バッハ第5番より
(5)フィリップ・グラス:ファザード
(6)アンディ・スコット:わが山頂
(7)ボザ:アリア
(8)ビリー・コゥイー:3つのロマンス
(9)フォーレ(マクリスタル編):ゆりかごOp.12の1
(10)ドビュッシー(ロンデクス編):シランクス
(11)ラヴェル(マクリスタル編):ハバネラ形式の小品
(12)田中カレン:ナイト・バード |
ジェラルド・マクリスタル(Sax)
シロマ・ダ・シルヴァ(Pf)
クレイグ・オグデン(Guit)
スミスSQ、コデッタ、
トリニティ・レイバン弦楽アンサンブル |
サクソフォンにこんな癒し効果があったとは!イギリスの名手マクリスタル待望のソロ・アルバム
[ 録音:2009 年8 月、11 月/ブラックヒース(ロンドン)]/DDD、73’37”
北アイルランド出身のサクソフォン奏者ジェラルド・マクリスタルのソロ・アルバム。マンチェスターの王立北音楽学校とロンドンのギルドホール・スクール、さらにシカゴのノースウェスタン大学で学び、国際的に活躍しています。彼の活動で特徴的なのは、現代のヒーリング系もしくはミニマル・ミュージック系作曲家を積極的に紹介している点にあります。当アルバムでも、マイケル・ナイマンやフィリップ・グラスから、スコットランドのビリー・コゥイー、アイルランドのマグリン、日本の田中カレンなどの作品をとりあげているのが注目。ナイマンの曲は「アンネの日記」の映画音楽。超絶テクはもちろんながら、品良く、癒し効果に満ちた不思議なサクソフォンです。 |
HAENSSLER
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シリーズを補完する強力盤!
ギーレンによるマーラー「子供の不思議な角笛」全曲
マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」全曲
1. 「番兵の夜の歌」[06:38] /
クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
2. 「この歌を作ったのは誰だろう?」[02:07]/クリスティアーネ・イヴェン(S)
3. 「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」[03:53]/
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
4. 「塔の中の囚人の歌」[04:34]/
クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
5. 「ラインの伝説」[03:30]/ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
6. 「高い知性への賛美」[02:38]/ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
7. 「不幸なときの慰め」[02:31]/
クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
8. 「この世の生活」[02:51]/クリスティアーネ・イヴェン(S)
9. 「少年鼓手」[06:03]/ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
10.「 花の章」(1887)[06:59]
11. 「美しいトランペットが鳴り響くところ」[07:09]/
クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
12. 「天上の生活」[09:12] /クリスティアーネ・イヴェン(S)
13. 「無駄な骨折り」[03:00]/
クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
14. 「死んだ鼓手」[07:23]/ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
15. 「原光」[05:42]/クリスティアーネ・イヴェン(S) |
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
バーデン=バーデン&
フライブルクSWR 交響楽団 |
「花の章」のうれしいオマケつき!
録音:[3 , 5 , 6 , 9 , 10 , 14]2009 年1 月25
& 29 日フライブルク、コンツェルトハウス
/ グラン・カナリア、アルフレード・クラウス・アウディトリオ(デジタル)
[1 , 2 , 4 , 7 , 8 , 11 , 13 , 15]2011 年3
月22-28 日フライブルク、コンツェルトハウス(デジタル)/DDD、ステレオ、75’22”
前作「大地の歌」に続き、2011 年のマーラー歿後100
周年記念リリース第2 弾として、ギーレン指揮による歌曲集「子供の不思議な角笛」が登場。
マーラーの歌曲集「子供の不思議な角笛」は、ドイツの詩人アルニムとブレンターノが編纂した同名の民謡詩集に由来するものですが、その詩集を愛し、マーラー自身が長きに亘り深くのめり込んだというだけに、この間に並行して作曲された交響曲への素材引用も多く密接な関係にある重要な歌曲集であるため、すでに交響曲全曲、クック版による交響曲第10
番、「大地の歌」を発表しているギーレンによる新録音は、シリーズを補完する意味からも、強く待たれていたものといってよいでしょう。
ギーレンのこのアルバムでは、1899 年に出版されたオリジナル12
曲のほか、交響曲のふたつの楽章、第2 番の第4
楽章「原光」と第4 番の第4 楽章「天上の生活」が含まれていることに加えて、当初、第1
交響曲の第2 楽章として構想され、のちにカットされた「花の章」までも含まれるという、なんとも至れり尽せりの収録内容となっているのもうれしいところです。
「子供の不思議な角笛」のアルバムには、全12
曲をソプラノとバリトンが交互に歌い分けたものがあるいっぽうで、シュヴァルツコプフとフィッシャー=ディースカウをソリストに迎えたセル盤に代表されるように、いくつかのナンバーをデュエットで収めたものも存在していて、ここでギーレンもセル盤と同じ5
曲を二重唱で歌わせています。
ギーレンが起用したドイツの歌手たちは、ともにそのフィッシャー=ディースカウにリートを学んだ点で共通するふたり。
ハンブルクに生まれたイヴェンは、生地でロッテ・レーマンの弟子ジュディス・ベックマンに師事した経歴を持つソプラノで、ちなみに、イヴェンは1993
年にもピアノ伴奏で「この歌を作ったのは誰だろう?」「この世の生活」「ラインの伝説」の3
曲をセッション録音していました。
バリトンのミュラー=ブラッハマンは、オペラやオラトリオへの出演だけでなく、リートでの活動にも傾倒しており、繊細で濃やかな表現を得意としています。ミュラー=ブラッハマンは、過去にギーレンの指揮では、シェーンベルクのオラトリオ「ヤコブの梯子」(1996
年)、ベートーヴェンの「合唱付き」の映像作品(1999年)
にもキャスティングされていました。
折に触れて自身も述べているように、「近現代音楽、とりわけ同時代の音楽で自らの進路を切り開いてきた」ことも影響して、細部に徹底的にこだわり、鋭利で明晰きわまりないアプローチを持ち味としてきたギーレンですが、そうした要素に加えて、近年はいっそうスケールも大きくゆたかな響きを志向していることはファンも広く認めるところなので、2009
年、2011 年と収録時期の新しい「子供の不思議な角笛」でもそうした内容を期待できるのではないかとおもわれます。 |
HAENSSLER
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オルフ:カルミナ・ブラーナ〜
キルマイヤー編による2台のピアノと打楽器伴奏版 |
シュトゥットガルトSWR ヴォーカルアンサンブル、
ルパート・フーバー(指)
レンネケ・ルイテル(Sop)
クリストフ・ゲンツ(Ten)
シュテファン・ゲンツ(Br)
シュトゥットガルト州立歌劇場児童合唱団、
ヨハネス・クネヒト(合唱指)
グラウ・シューマッハー・ピアノデュオ、
ノルベルト・シュミット=ラウクスマン(Timp)
クリストフ・ヴィートマン、マルティン・ルーダ、
マルクス・フィッシャー、ヤーコプ・エッシェンブルク、
フランク・ベーレ(Perc) |
原曲に負けない迫力とエネルギー、面白さ満載、2
台ピアノと打楽器伴奏による「カルミナ・ブラーナ」
録音:2010 年9 月24 日、27-30 日 シュトゥットガルト、放送スタジオ(セッション)/DDD、59’55”
中世的エネルギーとインパクトの強さで人気の「カルミナ・ブラーナ」。これを2台のピアノと打楽器伴奏にしたものはBIS
からもリリースされ、ロングセラーとなっていますが、当アルバムは「作曲者のオーソライズ版による初録音」とされています。この編曲は1956
年に、作曲家ヴィルヘルム・キルマイヤーが恩師オルフ自身の要請で行ったもので、声楽と打楽器のパートは一切変更せず、オーケストラ・パートのみを2台ピアノ用にしました。オーケストラの原色的色彩はなくなったものの、切れ味と打楽器効果は増し、新たな魅力を発見できます。ヘンスラー・レーベルからヴィラ=ロボスやブルックナーの合唱作品録音で高い評価を受けているシュトゥットガルトSWR
ヴォーカルアンサンブルが、合唱の魅力の粋を満喫させてくれます。 |
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フローリアン・ウーリヒ
シューマン:ピアノ曲全集 Vol.2
(1)ピアノのためのエクササイズ(トッカータOp.7のオリジナル版)
(2)アベッグ変奏曲 Op.1
(3)パガニーニのカプリスによる6つの練習曲Op.3
(4)パガニーニのカプリスによる6つの演奏会用練習曲Op.10
(5)トッカータOp.7 |
フローリアン・ウーリヒ(Pf) |
これは凄い、ウーリヒがシューマンの難曲を見事征服
DDD、66’54”
ドイツ期待の若手ウーリヒがヘンスラーで挑戦するシューマンのピアノ曲完全全集。第2弾は若きシューマンがピアニストを目指し、自身の演奏技術向上のために書いた作品を集めています。いずれも至難な技巧が要求され、手に優しくない危険な音型に終始しますが、ウーリヒはさすが余裕でこなしています。興味深いのは、「トッカータ」のオリジナル版「ピアノのためのエクササイズ」なる曲を聴けること。シューマンがどのように推敲したのかがわかり興味津々です。また、名のみ有名であまり聴く機会のない「パガニーニのカプリスによる6つの練習曲」も聴きものです。 |
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まさに天使の響き。ヘッセの故郷カルフの生んだ絶美の少年合唱団
祝祭クリスマスコンサート
(1)ラインベルガー:「ベツレヘムの星」より「期待」
(2)フランスのキャロル「荒野の果てに」
(3)ニコライ:「高き御空より我は来たり」によるクリスマス序曲
(4)J.S. バッハ:「クリスマス・オラトリオ」よりシンフォニア/天を治める御方
(5)ホミリウス:「クリスマス・オラトリオ」より羊飼いの喜び
(6)フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」より夕餉と夢のパントマイム
(7)ロシアのキャロル「眠れ御子よ」
(8)ビゼー:「アルルの女」第1組曲より前奏曲
(9)フランス民謡「早朝に」
(10)チューリンゲンのキャロル「素晴らしく鐘は鳴る」
(11)シチリアのキャロル「いざ歌え、いざ祝え」 |
カルフ アウレリウス少年合唱団、
オーラ・ルドネル(指)
ヴュルテンベルク・フィル |
録音:2011 年6 月15-17 日 ヴュルテンベルク・フィルハーモニー、シュトゥーディオ(セッション)/DDD、73’25”
ヘッセの故郷カルフ市で結成されたカルフ アウレリウス少年合唱団。ボーイソプラノを中心とした響きはまさに天使。彼らがクリスマスにまつわる作品をこの世のものとは思えぬ美しさで披露します。夏に聴けば涼しく、冬に聴けば暖かな気持ちにさせてくれる、心洗われる1枚です。 |
HAENSSLER
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= PREMIUM COMPOSERS =
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ヘンスラーが、よりお求め安い価格であらたにお届けするシリーズ「プレミアム・コンポーザーズ」。作曲家ごとの括りで傑作を収めるCD2
枚組のラインナップは、そこいらの「ベスト・オブ・○○」や「○○・グレイティスト・ヒッツ・コレクション」といったありふれたコンピレーションとは一線を画して、基本的に作品を全曲演奏で収録しているのがポイントとなっています。音源はhaenssler
が保有するカタログのなかから選りすぐりの名演奏が選ばれており、第1
弾リリース分の3 タイトルのなかには、「ノリントンによるシューマンの交響曲全集」といった比較的最近の録音が惜しげもなく投入されていて見逃せません。これからクラシックを聴いてみようという方はもちろん、熱心なファンにも強くアピールする内容で、今後が楽しみなシリーズといえるでしょう。 |
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「プレミアム・コンポーザーズVol.1 〜ヘンデル」
[CD 1] 63’52”
ヘンデル:
王宮の花火の音楽HWV 351
水上の音楽
(組曲第1番ヘ長調HWV 348 /
組曲第2番ニ長調HWV 349 /
組曲第3番ト長調HWV 350)
[CD 2] 52’56”
ヘンデル:合奏協奏曲集Op.3(全6曲) |
[CD 1]ジョン・コンスタブル(Cem)
アンソニー・ロブ(Fl)
フィリップ・ピケット(BFl)
グラハム・シーン(Fg)
ポール・アーチボルド(Tp)
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団
[CD 2]パメラ・トービー、
レベッカ・オースティン=ブラウン(Rec)
アイオナ・ブラウン、ジョナサン・リース(Vn)
フィリッパ・デイヴィス(Fl)
イアン・ワトソン(Org)
アイオナ・ブラウン(指揮)
アカデミー室内管弦楽団 |
マリナー、ブラウン&アカデミー室内管の美麗なるヘンデル、「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」「合奏協奏曲」
[CD 1]録音:1993 年10 月7-9 日ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(デジタル・セッション)、[CD
2]録音:1995 年9 月14-17 日ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ
レギュラー盤98.939 と98.918 のセット再発。
名匠マリナーとアカデミー室内管のコンビが、ヘンデルによる器楽ジャンルの代表作を、どこまでも美しくなめらかに仕上げたもので、デジタル完成期の録音の良さも相俟って、じつに立派な内容。ピリオド楽器によるオーセンティック・スタイルが主流となった今日では、かえって貴重な存在といえるのかもしれません。 |
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「プレミアム・コンポーザーズVol.2
〜シューマン/ノリントンによる交響曲全集」
[CD 1] 69’49”
シューマン:
(1)交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」
(2)交響曲第2番ハ長調Op.61
[CD 2] 58’25”
シューマン:
(3)交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」
(4)交響曲第4番ニ短調Op.120 |
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
サー・ロジャー・ノリントン(指揮) |
ピュアトーンが明かすあらたなシューマン像、ノリントンの交響曲全集がお値打ち価格で登場
(1)録音:2004 年9 月1 & 3 日シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ・デジタル)、(2)録音:2004
年9 月7 & 9 日シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ・デジタル)、(3)録音:2004
年9 月1 & 3 日シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ・デジタル)、(4)録音:2004
年9 月7 & 9 日シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ
93.160 と93.161 の組替えリリース。ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送響を指揮したシューマンの交響曲全集は、2004
年9 月におこなわれた演奏会の模様を一挙にライヴ収録したものです。ノリントンは1999
年にシュトゥットガルト放送響と第2 番を、また、1989
年にピリオド楽器使用のロンドン・クラシカル・プレイヤーズと第3
番& 第4 番を録音していたので、第1 番をのぞいたナンバーが再録音ということになります。
演奏内容は、1998 年以来首席指揮者就任6 年目を迎えていたノリントンがシュトゥットガルト放送響と取り組んできた「ピュアトーン」の成果を存分に感じさせるもので、ノンヴィブラート奏法による美しくもあたたかい響きに、ヴァイオリン両翼配置により旋律の受け渡し、ならびに各声部の動きが透けてみえるような明解さなどが、従来のシューマン像を一新するとおおいに評判を呼びました。
なお、フルプライス単売リリース初出時には、それぞれのナンバーに対するノリントンのレクチャー(
英語) がボーナストラックで収められていました。 |
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「プレミアム・コンポーザーズVol.3 〜モーツァルト」
[CD 1] 57’40”
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
(2)ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
[CD 2] 61’22”
モーツァルト:
(3)ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
(4)ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503 |
イヴァン・モラヴェツ(P)
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団 |
名匠マリナー&名手モラヴェツ、モーツァルトのピアノ協奏曲集
(1)(2)録音:1997 年4 月ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(デジタル・セッション)、(3)(4)録音:1995
年10 月ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ
レギュラー盤98.142 と98.955 のセット再発。
屈指の技巧派として熱狂的なファンのつく、モラヴェツが弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲。なかでも、短調で書かれた人気の2
曲では、その硬質で色彩感に満ちた音色と憂い帯びた作風とが絶妙にマッチして、モラヴェツに向いているナンバーであることを感じさせます。名匠マリナーも申し分のないサポートでピアノを引き立てます。 |
HAENSSLER
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「プレミアム・コンポーザーズVol.4〜ブルックナー」
[CD 1] 71’14”
ブルックナー:交響曲第7 番ホ長調(ハース版)
[CD 2] 62’18”
ブルックナー:交響曲第9 番ニ短調 |
[CD 1]
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
クルト・ザンデルリング(指揮)
[CD 2]
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮) |
巨匠ザンデルリングとジュリーニ、ブルックナーの交響曲集、極上ライヴ演奏の豪華カップリング
[CD 1]録音:1999 年シュトゥットガルト、リーダーハレ(
ライヴ・デジタル)[収録:SWR]
[CD 2]録音:1996 年9 月20 日シュトゥットガルト、リーダーハレ(
ライヴ・デジタル)[収録:SWR]
DDD、ステレオ
93.027 と93.186( 廃盤) のセット再発。
クルト・ザンデルリング(1912-) とカルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)
という、20 世紀を代表する指揮者ふたりが晩年シュトゥットガルト放送響に客演した際に、得意のブルックナーの交響曲をそれぞれ指揮したライヴ演奏を収録したもので、完成された巨匠芸をたっぷりと味わえるものすごい内容。
遅めのテンポを基調とした手ごたえ満点の仕上がりは無類で、なかでも、ジュリーニによる第9
交響曲についてはレギュラー盤が廃盤で、長らく入手難の状態が続いていたので、このたびのカタログ復活は朗報といえるでしょう。 |
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「プレミアム・コンポーザーズVol. 5〜J. S.
バッハ」
[CD 1] 42’53”
J. S. バッハ:
管弦楽組曲第1 番ハ長調BWV 1066
管弦楽組曲第2 番ロ短調BWV 1067
[CD 2] 40’53”
J. S. バッハ:
管弦楽組曲第3 番ニ長調BWV 1068
管弦楽組曲第4 番ニ長調BWV 1069 |
オレゴン・バッハ祝祭室内管弦楽団
ヘルムート・リリング(指揮) |
大権威リリング率いる精鋭アンサンブル、J.
S. バッハの管弦楽組曲全曲
録音:1992 年7 月オレゴン州ユージーン、ハルト・パフォーミング・アーツ・センター(
セッション・デジタル)/DDD、ステレオ
レギュラー盤92.132 のプライスダウン再発。毎年初夏にオレゴン大学をメイン会場に開催される「オレゴン・バッハ音楽祭」は、1970
年にバッハの世界的権威リリングによって創始されたもので、3
週間の会期中に芸術監督リリングのもと大小さまざまなコンサートをはじめ、レクチャーやマスタークラスも併設され、おおきな盛り上がりをみせています。
同音楽祭の名を冠する「オレゴン・バッハ祝祭管弦楽団」は、欧米のオーケストラの器楽奏者とオレゴン大学音楽学部のメンバーからなる精鋭オーケストラ。
ここに収められたJ. S. バッハの管弦楽組曲は、リリング監修による画期的な偉業「J.
S. バッハ大全集」に含まれているものと同じ内容で、モダン楽器の特性を活かした壮麗なひびきとみごとなアンサンブルが印象的で、この傑作の魅力をあますところなく伝えています。 |
HMF
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東京クヮルテット最新盤!
シューベルト:
弦楽五重奏曲 ハ長調 D956、
弦楽四重奏曲第12番《四重奏断章》 ハ短調
D703 |
東京クヮルテット
〔マーティン・ビーヴァー(Vn)、
池田菊衛(Vn)、磯村和英(Vla)、
クライヴ・グリーンスミス(Vc)〕
デイヴィッド・ワトキン(Vc) |
とろけるような美音、ほの暗さをたたえたロマン性、シューベルト最晩年の傑作「弦楽五重奏曲」
録音:2010 年9 月/65’35
現メンバーでの活動もほぼ10 年となり(マーティン・ビーヴァーが2002
年にヴァイオリンメンバーとして入って以来メンバー変更なし)、ますますの充実ぶりをみせている東京クヮルテット。シューベルトの名曲、弦楽五重奏曲の登場です。第1
楽章で次々現れる美しい旋律のとろけるような音色、第2
楽章の天上の響きと繊細にうつろいゆく調性、第3
楽章のエネルギーと緻密な構成、第4 楽章の圧巻のフィナーレ、すべてが至高の出来栄えです。
チェロ奏者として迎えたヴェテラン、デイヴィッド・ワトキン(エロイカSQ
のチェロ奏者)と東京クヮルテットが、シューベルト最後期の室内楽作品を、時折ほの暗い死の気配を感じさせながら、ロマン性たっぷりに聴かせます。《四重奏断章》で魅せる持続する心地よい緊張感も、東京クヮルテットでなければ為し得ないものといえるでしょう。
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HMF
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HMU 907560
(2CD)
特別価格
\3000→¥2290
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超優秀録音!
鳥肌ものの美音と完璧なアンサンブル!!
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
(リチャード・ブースビー編による6 つのヴィオラ・ダ・ガンバ版) |
フレットワーク
〔スザンナ・ペル、森川麻子、
ライアン・バーン、市瀬礼子、
リチャード・タニクリフ、
リチャード・ブースビー〕 |
ヴィオラ・ダ・ガンバの匠集団、フレットワーク待望の新譜ただならぬ美しさの「ゴルトベルク変奏曲」
録音:2011 年3 月/90’16
魅惑の楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバの匠たちによるアンサンブル、フレットワーク。坂本龍一が絶賛していることもあって、近年ますます注目度が高まっています。注目の新譜は「ゴルトベルク変奏曲」。冒頭から思わず鳥肌ものの美音。恍惚と官能を感じさせる「アリア」から、この演奏がただならぬものであることを感じさせます。メンバー表をみると6
名の奏者によっていますが、多数の奏者によるアンサンブルということを忘れさせるほどにピタッと1
ミリの狂いもなく息の合った演奏は、神がかりとしかいえません。
鍵盤楽器で弾いても難しい急速なパッセージなど、ヴィオラ・ダ・ガンバでは大変な超絶技巧となってしまう部分もありますし、また、ヴァリエーションによってはオリジナル作品の音域を得るために、テノール・ヴィオールの最低音弦を通常のA
ではなくG の音に調弦するなど、様々な困難と工夫を経てのこの演奏は、すべてを凌駕した堂々の巨匠芸です。
旋律を奏でる肌に吸い付くような音色、たっぷりとした余韻をたたえたピチカートなど、すべてがあまりに美しすぎて我を忘れてしまう瞬間もあるくらいに素晴らしい、ゴルトベルク変奏曲の登場です。
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初来日記念盤!
フライブルク・バロック・オーケストラによる
J.S.バッハ:管弦楽組曲(全曲)
[CD1]
組曲第4番 ニ長調 BWV 1069〔3Ob, Fg, 3
Trp, timp, 弦, 通奏低音〕
組曲第2番 ロ短調 BWV 1067〔Fl, 2Vn, Vla,
通奏低音〕
[CD2]
組曲第1番 ハ長調 BWV 1066〔2Ob, Fg, 弦,
通奏低音〕
組曲第3番 ニ長調 BWV 1068〔2Ob, Fg, 3Trp,
timp, 弦, 通奏低音〕 |
フライブルク・バロック・オーケストラ |
祝!2012 年1月、初来日記念盤 フライブルク・バロック・オーケストラによる決定打。管弦楽組曲全曲!!
録音:2011 年1,2 月/パウルス・ザール( フライブルク)/93’42
2012 年1 月、いよいよ待望の初来日となる、フライブルク・バロック・オーケストラによる最新盤、日本での演奏曲目でもある「管弦楽組曲」堂々の登場。
古楽器オーケストラの雄、とよく言われますが、まさにその証明となる圧巻の出来栄えです。どのパートもとにかくうまいですが、特に印象に残るのが通奏低音を奏でるファゴットの超絶技巧。また、オーボエなどの木管群の細やかで雄弁なテクニックには圧倒されます。第3
番では、トランペットとティンパニが加えられてより華やかな響きになった稿が採用されています。有名なアリア(「G
線上のアリア」)では、メロディーが美しいのは言うまでもありませんが、通奏低音を奏でる低弦の歩みの確かさが心にしみます。続くガヴォットの、エレガントでありながらきびきびした動きとのコントラストも心憎いまでに完璧です。細かなところまで完璧、曲の内部の細やかな旋律や、曲同士のコントラストも絶妙で、まさに望みうる最高の管弦楽組曲の登場といえるでしょう。2012
年1 月の初来日公演にも、一段と期待が高まります。
*フライブルク・バロック・オーケストラ初来日!管弦楽組曲全曲演奏会
2012 年
1/11(水) 東京オペラシティコンサートホール
1/12(木) 静岡音楽館AOI
1/14(土) 三鷹市芸術文化センター
1/15(日) 札幌コンサートホール |
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ポール・ルイス〜シューベルト:ピアノ・ソナタ集
[CD1]
ソナタ ハ長調 op.53/ D850、ソナタ ト長調
op.78/D894(幻想ソナタ)
[CD2]
4つの即興曲op.90/D899、ソナタ ハ長調
D840(「遺作Reliquie」)、
3つのピアノ曲D946 |
ポール・ルイス( ピアノ) |
どこまでも優しく雄弁、まるでシューベルトが目の前にいるようポール・ルイスによるシューベルト
録音:2011 年3, 6 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/157:11
王子ホールでの「シューベルト・チクルス」も好評のポール・ルイス最新盤はシューベルトの作品集。シューベルトの天才の煌めきに満ちた4
つの即興曲(op.90) は、ピアノ学習者でも演奏することもある作品ですが、うつろう気分や繊細なデュナーミクなど、ポール・ルイスは意のままに演奏しています。ト長調「幻想ソナタ」での極美の弱音は聴き手を別世界へといざないます。一音一音がピアノの芯を見事にとらえていて、「他のどの楽器よりも、ピアノという楽器に対して、自分の身体が実にしっくりとなじむ」と語る通り、楽器を完璧にコトロールするポール・ルイスの演奏は、ピアノという楽器の存在を忘れさせ、そこにシューベルトがいるような、そんな気分にさせられます。どこまでも優しく、しかし雄弁に語りかける、ポール・ルイスの類を見ないシューベルト作品集です。
ポール・ルイス「シューベルト・チクルス」(王子ホール)公演日程
Vol.3/2011年12月8 日( 日)19:00
Vol.4/2012年4 月12 日( 木)
Vol.5/2013年2 月予定 |
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ミンコフスキも惚れ込んだルーシー・クロウ、鮮烈のヘンデル・アルバム!
ヘンデル:イタリア時代のカンタータとアリア
「棄てられたアルミーダ」 HWV 105
「愛の狂乱」 HWV 99
「アルプスの山よ」 HWV 81
「時と悟りの勝利」 HWV 46a−棘は捨て置き
「復活」 HWV 47−地獄の門よ、開け
「クローリ、ティルシとフィレーノ」 HWV
96−ひどい人、あなたは信じていないのね
「アミンタとフィッリーデ」 HWV 83−心地よい小川が
サルヴェ・レジーナ HWV 241
ソナタ「あなたが誠実ですって?」 HWV 171
5声のソナタ |
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ルーシー・クロウ(S)
ハリー・ビケット(指)
イングリッシュ・コンサート |
美声!超絶テクニック!しかも知性派美女!ルーシー・クロウ鮮烈のヘンデル・アルバム!
録音:2010 年8 月、ロンドン
今英国で一番注目されているソプラノ、ルーシー・クロウがHMF
からソロ・アルバムでデビュー!澄み切った美声と鮮やかなテクニック、華のある存在感に美貌と、何拍子も揃った逸材です。すでにマルク・ミンコフスキが重用しており、ハイドンの聖チェチリア・ミサなど(naive
V5183)で素晴らしいソロを披露、さらに大きな話題となったバッハのミサ曲
ロ短調(V5145)では重要な第一ソプラノに抜擢されるなど、人気・注目度ともに現在急上昇中。しかも彼女はMET
でモーツァルト「ティートの慈悲」のセルヴィーリア、ベルリン・ドイツオペラでのヴェルディ「リゴレット」のジルダなど、古楽以外でのお呼びもかかるほどの実力の持ち主。近いうちに大ブレイク間違いなしの逸材です。
そんなクロウの初となるソロアルバムがHMF から登場です!しかも彼女の声にピッタリのヘンデル。ヘンデルは、1706
年後半から1710 年までの約3 年間、イタリア各地を巡り、イタリア人ですら「Viva
il caro Sassone ( ザクセン人万歳!)」と絶賛するほどの人気を博しました。あの有名な「リナルド」のアリア‘私を泣かせて下さい’
の原曲である「時と悟りの勝利」の‘棘は捨て置き’
はこの時期の作品。後のロンドンでの活躍の源泉となった音楽が多々あります。このアルバムでは、「棄てられたアルミーダ」や「愛の狂乱」、「アルプスの山よ」のようなソロ・カンタータ、「時と悟りの勝利」、「復活」、「クローリ、ティルシとフィレーノ」、「アミンタとフィッリーデ」といった大規模、中規模の声楽作品のアリアを中心に、クロウの魅力が存分に引き出せる曲を揃えています。
バックは、英国バロック音楽の重鎮で、ことにヘンデルのスペシャリストとして知られるハリー・ビケットと、2007
年来彼が音楽監督を務めるイングリッシュ・コンサート。ヘンデリアンにはたまらない一枚に仕上がっています。 |
HMF
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ヤーコプス&ベルリン古楽アカデミー
ヘンデル:「アグリッピーナ」 |
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(S アグリッピーナ)
ジェニファー・リヴェラ(Ms ネローネ)
スンヘ・イム(S ポッペーア)
ベジュン・メータ(CT オットーネ)
マルコス・フィンク(Bs-Br クラウディオ)
ニール・デイヴィス(Bs-Br パッランテ)
ドミニク・ヴィス(CT ナルチーゾ)
ダニエル・シュムッツハルト(Bs レスボ)
ルネ・ヤーコプス(指)
ベルリン古楽アカデミー |
ヤーコプス、待望のヘンデルのオペラ新録音は「アグリッピーナ」
ヤーコプス組総動員の素晴らしい歌!!しかも初演前の初期稿を採用
録音:2010 年7 月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/DDD、3h
23m 12s
ヤーコプスの新録音は、ヘンデルの名声を全欧に広めた傑作「アグリッピーナ」。イタリア各地で修行を続けてきたヘンデルは、その総決算として1709
年12 月にヴェネツィアで「アグリッピーナ」を発表、これが大受けになって、ヴェネツィアっ子が「ザクソン人万歳!」とヘンデルを賞賛。この成功によってヘンデルの名前は全ヨーロッパ的に知られるようになり、やがてヘンデルがロンドンで活動する布石となりました。ヘンデルのイタリアオペラの代表作の一つとして、近年の人気は高く上演も頻繁にあります。
ヤーコプスは2009 年2 月にベルリンで「アグリッピーナ」を上演(クリスチャン・ラクロワが衣装を手がけて話題となりました)、ポッペーア以外はこの時と同一メンバーです。風刺の利いた物語ということで皮肉な味わいを生かした演奏が多い中、ヤーコプスの「アグリッピーナ」は非常に生々しく劇的。
しかもタイトルロールのアレクサンドリーナ・ペンダチャンスカの硬派な歌いっぷりは、これまでのアグリッピーナのイメージを覆さんばかりです。そしてスンヘ・イム、ベジュン・メータ、マルコス・フィンク、ドミニク・ヴィスと、ヤーコプス組の素晴らしい歌手が集められ、脇役のパッランテにニール・デイヴィスを配するという贅沢なもの。
ヤーコプスは今回、「アグリッピーナ」初演前の初期稿の音楽を随所で採用しています。ヘンデルは様々な事情から初演直前に楽譜を手直しし、今日上演される「アグリッピーナ」はほぼ初演時の形態を踏襲しています。初期稿で特に注目されるのは、第3
幕でポッペーアがネローネを騙した後の場面。
一般的なものではオットーネとポッペーアがそれぞれアリアを歌って退出という型通りの音楽ですが、初期稿では二人の美しい二重唱が歌われており、とても魅力的です。
多々発売されているヘンデルの録音の中でも、これはことにクオリティの高いもの、バロック声楽ファン、オペラマニアはぜひ! |
HMF
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カウンターテナー界のスター、ベジュン・メータ新録音!
20世紀の英国の歌
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):
デイヴィッド王/やもめの鳥/迷子の小さな子
ロジャー・クィルター(1877-1953):
それは愛する人とその恋人だった/来たれ、死よ/おお、僕の恋人/
吹けよ、吹け、冬の風/持って行け、あの唇を/ヘイホー、風と雨
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):サリーの庭
ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
静かな午後/リンデン・リー/輝かしき言葉の輪
ジェラルド・フィンジ(1901-1956):
2月のミドル・フィールド・ゲート/ため息/私たちが愛したから
レノックス・バークリー(1903-1989):馬術家
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):
サン・メルシーの美しい貴婦人
ピーター・ウォーロック(1894-1930):ジリアン・オフ・ベリー
ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):ヘンデル様式で
パーセル/ブリテン編:Lord, what is man?/ヨブの災い
パーセル/ティペット編:嘆きのうた |
ベジュン・メータ(カウンターテナー)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ) |
録音:2010 年9 月
大陸席巻中の人気カウンターテナー、ベジュン・メータ最新盤はイギリスの作品集。シェイクスピアの詞によるクィルター作品の魅力的な世界から、パーセル作品のブリテンやティペットによる編曲ものなど、メータは自由自在な表現力で聴かせます。「カウンターテナー」ということを忘れさせる、中性的ともいえる不思議な魅力に満ちた声をご堪能下さい。
旧譜
カウンターテナー界のスターにして、有名録音プロデューサー
ベジュン・メータ、仏HMデビュー・アルバム
伴奏はヤーコプス&フライブルク・バロック・オーケストラ |
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ヘンデル:オペラ・アリア集
「ゴールのアマディージ」、「アグリッピーナ」、
「リッカルド・プリーモ」、「エジプト王トロメーオ」、
「オルランド」、 「ロドリーゴ」、「ラダミスト」、
「ロデリンダ」*、「ソザルメ」*
からのアリア集
★ボーナス DVD:メイキング映像付(約 15 分) |
ベジュン・メータ(カウンターテナー)、
*はローズマリー・ジョシュア(S)とのデュエット
ルネ・ヤーコプス(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ |
録音:2010 年 3 月/NTSC,リージョン・フリー |
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HMF
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バッハ一族の音楽再発見シリーズの第2 弾!
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):
(1)レクイエム〜入祭唱&キリエ ヘ長調(T208/5)、
怒りの日 ハ短調(T202/4)
(2)ミゼレーレ 変ロ長調(T 207/5) |
レネケ・ルイテン(S)
ルース・サンドホフ(A)
コリン・バルツァー(T)
トーマス・バウアー(Bs)
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)
ベルリン古楽アカデミー、RIAS 室内合唱団 |
モーツァルトへと受け継がれた、バッハ一族の響きがここに!
録音:2010 年11 月
以前、ヨハン・ルートヴィヒ・バッハの「葬送のための音楽」(HMC
902080)が好評だったラーデマンによるバッハ一族の音楽再発見シリーズの第2
弾!
今回は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)の末息子であるヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782)を取り上げます。18
世紀後半の最も多作な作曲家で、モーツァルトに影響を与えた重要な音楽家でもあるヨハン・クリスティアン。生前はドイツ、イタリア、イギリスなど様々な都市で活躍し、とりわけロンドンではアーベルと共に公開演奏会の確立に多大な貢献を果たしました。彼の音楽性はイタリア・オペラに由来しており、今回収録された「レクイエム」にも当時のイタリア教会音楽様式が垣間見えます。彼の作品は生前大きな名声を得たものの、後進のハイドン、モーツァルトらの出現によって、没後はその作品の多くが歴史の影に埋もれてしまいました。今回は彼の教会音楽作品の中でも代表的な「レクイエム」、「ミゼレーレ」を収録。
これまでバッハ一族の音楽を数多く復興してきたラーデマンによって、ヨハン・クリスティアン・バッハの優美かつ壮麗な響きが蘇ります!
バッハ一族の音楽再発見シリーズの第1弾 |
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ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1667-1731):
葬送のための音楽集 |
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
イヴォンヌ・フックス(アルト)
マキシミリアン・シュミット(テノール)
アンドレアス・ヴォルフ(バス)
RIAS 室内合唱団
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)
ベルリン古楽アカデミー |
マイニンゲンのバッハ、ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ!
録音:2010 年3, 4 月
「マイニンゲンのバッハ」とも呼ばれる、バッハ一族に属するヨハン・ルートヴィヒ・バッハ。J.S.
バッハの曽祖父の弟にあたる人物の玄孫にあたると考えられます。この作品は、J.L.
バッハのパトロンであったエルンスト・ルートヴィヒ候が自身の葬儀のために書いた詞に作曲したもの。2つの合唱団を要するものですが、この作品はJ.S.
バッハがマタイ受難曲を作曲する5年前。大バッハより前に、このような大規模な作品を作っていたという点でも興味深いものがあります。作品は第1部「おお主よ、私は汝の僕です」第2部「私は天上の生活をもとめ」第3部「私は感謝祭のいけにえを汝にささげます」の3部から成ります。哀悼のための音楽ではありますが、死者が天にのぼり神とともに過ごすことへの喜びの雰囲気に満ちた作品となっており、希望と明るさに満ちています。ベルリン古楽アカデミー、RIAS
室内合唱団のアンサンブルの妙も堪能できる内容です。 |
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HMF
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=INITIALESシリーズ=ハルモニアムンディのアーティスト発見シリーズ
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ハルモニアムンディの新シリーズ、「INITIALES」シリーズは、ハルモニアムンディでリリースを重ねているアーティストの魅力を再発見して頂くためのシリーズ。 |
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INITIALES〜イザベル・ファウスト
[CD1]
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
op.61
ビエロフラーヴェク(指)、プラハ・フィルハーモニア
〔録音:2006 年4 月〕
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
op.posth.162, D574
メルニコフ(Pf)
〔録音:2004 年9 月〕
[CD2]
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第1番 Sz.75
エヴァ・クピーク(Pf)
〔録音:1996 年6 月〕
マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲第2番
H.293
ビエロフラーヴェク(指)、プラハ・フィル
〔録音:2006年6 月〕 |
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) |
今、もっとも注目すべきヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト
最新盤のブラームス:ヴァイオリン協奏曲の評判も極めて上々のイザベル・ファウスト。伝説の名演、バルトークのソナタのほか、近年もアンサンブルのパートナーとしてますますの充実ぶりをみせているメルニコフとのシューベルトなど、嬉しいカップリングです。 |
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INITIALES〜アレクサンドル・タロー
[CD1]
・ラヴェル:
高雅にして感傷的なワルツ、亡き王女のためのパヴァーヌ、
水の戯れ、メヌエット嬰ハ短調、
ハイドンの名によるメヌエット、古風なメヌエット、
グロテスクなセレナーデ、
パレード(バレエ音楽のためのスケッチ)、
シャブリエ風に、ボロディン風に〔録音:2003年〕
・サティ:
ジムノペディ第1 番、グノシエンヌ、最後から2
番目の思想
〔録音:2008 年〕
[CD2]
(1)サン・サーンス:
クラリネットとピアノのためのソナタ 作品167
(2)ドビュッシー:
クラリネットとピアノの小品、クラリネットのための第1狂詩曲
(3)プーランク:クラリネットとピアノのためのソナタ
(4)オネゲル:クラリネットとピアノのためのソナタ 作品42
(5)ジャン・フランセ:クラリネットとピアノのための主題と変奏
(6)メシアン:黒つぐみ
(7)アンリ・デュティユー:フルートとピアノのためのソナチネ
ローラント・ファン・スペンドンク
(クラリネット/ (1)−(5)〔録音:2000
年1月〕)
フィリップ・ベルノルド(フルート(6)(7)〔録音:2000
年1月〕) |
アレクサンドル・タロー(ピアノ) |
人気者、アレクサンドル・タローの魅力あふれる2
枚組
アレクサンドル・タローはもともとバロック作品をピアノでとんでもなく魅力的に弾いたことにより名を馳せたピアニストですが、もちろんフランス近代ものを弾かせたらこのように魔術的な音色で魅力炸裂!2000
年に録音されたクラリネット・フルートとの室内楽も、センスあふれるピアノが光ります。 |
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INITIALES〜ポール・ルイス
[CD1]
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ ハ短調 第8番 作品13、ト長調
第25番 作品79
〔録音:2005 年12月, 06 年3&6月〕
シューベルト:
ピアノ・ソナタ ハ短調 第19番 作品958〔録音:2001年7月〕
[CD2]
シューベルト:
ピアノ・ソナタ イ長調 第20番 作品959〔録音:2001年9月〕
リスト:
4 つのピアノ小品より『悲しみのゴンドラ』
ピアノ・ソナタ ロ短調〔録音:2003
年9月〕 |
ポール・ルイス(ピアノ) |
ポール・ルイスによるベートーヴェン、シューベルト、そしてリスト
イギリス出身のピアニスト、ポール・ルイスに焦点をあてた2
枚。ここに並べられた作品はどれもピアニストとしても優れた才能をもった作曲家たちの手によるもの。ポール・ルイスの卓抜なピアニズムと完璧なコントロール、深い洞察と知と情の絶妙なバランスが光る演奏です。 |
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INITIALES〜ヴェルナー・ギューラ
[CD1]
シューベルト:
(1)歌曲集「白鳥の歌」D957 (2)昔を今にD710
(3)夜の明りD892
(1)クリストフ・ベルナー(Pf) 〔録音:2006年5月〕
(2)(3)RIAS室内合唱団、マーカス・クリード(指揮)
〔録音:1998 年5月〕
[CD2]
(1)シューマン:
「詩人の恋」op.48より第1,2,3,5,7,8,13,14,15,16曲
クリストフ・ベルナー(Pf) 〔録音:2001
年10月〕
(2)ヴォルフ:
メーリケ詩集より第10,6,23,15,17,8,9,39,32,33,34,36,12,44曲
ヤン・シュルツ(Pf)〔録音:2004
年11,12月〕 |
ヴェルナー・ギューラ(テノール) |
高貴なるテノール、ヴェルナー・ギューラ
高貴なるテノールの声が魅力のギューラ。詩への共感が自然で、音楽も実に自然。「詩人の恋」の第3
曲「ばらよ、ゆりよ、鳩よ」での活き活きとした表情は印象的です。ヴォルフの「メーリケ詩集」の各曲の世界の完成度も見事です。 |
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INITIALES〜エマニュエル・ベルトラン
[CD1]
・アルカン:チェロとピアノの協奏的ソナタ
ホ長調Op.47
〔録音:2001 年3月〕
・サン=サーンス:チェロ・ソナタ第1 番
ハ短調
〔録音:2006 年9月〕
・リスト:
2 つのエレジー/尼僧院の僧房/
忘れられたロマンス/悲しみのゴンドラ
〔録音:2001 年3月〕
[CD2]
・グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調Op.36
〔録音:2007 年7月〕
・R.シュトラウス:ロマンス ヘ長調、チェロ・ソナタ
ヘ長調Op.6
〔録音:2006 年9月〕 |
エマニュエル・ベルトラン(チェロ)
パスカル・アモワイヤル(ピアノ) |
深い音色が心にしみる女性チェリスト、エマニュエル・ベルトランの魅惑の2
枚組
深い音色が魅力の女性チェリスト、ベルトランの2
枚組。ヴィルトゥオジックな[CD1]、ロマン性たっぷりの[CD2]
と、彼女の音楽の幅広さを堪能できます。ピアノを務めるのは夫でもあり、シフラの直系弟子にあたるパスカル・アモワイヤル。ベルトランのチェロを影になり日向になり美しいピアニズムで支えます。 |
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INITIALES〜アンドレアス・ショル
[CD1]
・ヴォルケンシュタイン:歌曲(「いとしい人よ、来ておくれ」他)
〔録音:2009年6月〕
・ダウランド:
見よ、この不思議/私を、誰よりもこの私を/
お前たち、愛と運命に/ルーセル嬢のパヴァン/
愛しい人が泣くのをみた/流れよ、我が涙/悲しみよ、とどまれ/
愛の神よ、今までに/彼女は許せるだろうか/我が窓から行け
〔録音:1996 年4月〕
・カンピオン:
私の可愛いレスビアよ/あんな女どもに興味はない/
私の恋人は断言した
・ロバート・ジョンソン:美しいゆりが育つのを見たか?他
シールド・オブ・ハーモニー
【キャスリーン・ディネーン(S, Hrp)、
マルク・レヴォン(G, Lute他)
マルギット・ユーベルラッカー(ダルシマー)
クロフォード・ヤング(指、Lute,
G)】
ジュリアン・ベール(リュート、*ソロ)
コンチェルト・ディ・ヴィオーレ
[CD2]バロック時代のカンタータ集
・ヘンデル:「麗しのアマリッリ」HWV 82〔録音:2006
年8月〕
・J.S. バッハ:
「心も魂も乱れはて」BWV35、
「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」BWV170〔録音:1997
年7月〕
マルセル・ポンセール(Ob) フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ、マルクス・メルクル(Org) |
アンドレアス・ショル(カウンターテナー) |
カウンターテナーのスター、アンドレアス・ショル
アルフレート・デラーの後継者とも賞される、ショルの歴史的名録音の選りすぐり。民謡風な[CD1]
から、バロックの王道レパートリーの[CD2] まで、ショルの変幻自在な歌声と表現にイチコロです。 |
HUNGAROTON
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フリジェシュ・ヒダシュ:ブラス・アンサンブルのための作品集
(1)5 つの楽章
(2)管楽五重奏のためのトレーニング・パターン
(3)管楽六重奏のためのトレーニング・パターン
(4)5 × 5 |
ナーンドル・カサ(トロンボーン)
エヴァルト金管五重奏団
レヴェンテ・バコー(トランペット)
アンドラーシュ・コヴァルチク(ホルン)
ペーテル・マジャル(トロンボーン)
アッティラ・ペレステギ(チューバ) |
ブラス音楽の巨匠ヒダシュこれを聴くと楽器が巧くなる?
録音:2011 年3 月12-17 日、フンガロトン・スタジオ/ステレオ、71'20”
フリジェシュ・ヒダシュ(1928-2007)は、ブダペストのリスト音楽院でヤーノシュ・ヴィシュキに学んだ後、ハンガリー国立劇場、ブダペスト市立オペレッタ劇場の音楽監督、聖シュテファン大聖堂の合唱指揮者などの要職を歴任。その後はフリーランスの作曲家として幅広い活動を展開。あらゆる種類の作品を残してますが、特に管楽器のために優れた作品を書いたことで知られ、吹奏楽作品はプロ・アマを問わず世界中で愛奏されています。「5
つの楽章」(1973)は、三本のトランペット、二本のトロンボーンにチューバという編成で、時を告げるファンファーレ、イントゥラーダ、パルティータ、ディヴェルティメントという構成のルネサンス・初期バロック音楽を思わせる佳曲。「トレーニング・パターン」という奇妙な名前のついた二曲は、特に若い器楽奏者のために書かれた作品。演奏に必要な基本的なテクニックを退屈せずにマスターできるとともに、室内楽を演奏する喜びも体験できるように書かれています。「5
× 5」は金管五重奏のための5 楽章形式の作品(1983)。ブダペスト音楽院のホルン教授ラースロー・サボーとその優秀な弟子たちに献呈されています。エヴァルト金管五重奏団は1996
年結成。国際コンクールの入賞者でソリストとしても活躍するメンバーから成るこのアンサンブルは世界の名だたるコンクールを制覇、世界のブラス界を牽引するアンサンブルとして注目を集めています。 |
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アントニオ・マリア・ナヴァ:フルートとギターのための作品集
(1)メルカダンテ
「エリザとクラウディオ」の主題によるセレナータ作品63
(2)セレナータ作品16 (3)3つの二重奏曲
(4)サルヴァトーレ・ヴィガーノのバレエ
「エジプト王プサンミ」の主題と変奏作品40 |
ディアローグ・デュオ
ノエーミ・ジェーリ(フルート)
カタリン・コルタイ(ギター) |
フルートとギターの美人デュオによるイタリア・オペラの世界
録音:2011 年6 月20-25 日、フンガロトン・スタジオ/ステレオ、66'33”
アントニオ・マリア・ナヴァ(1775-1826)は、19
世紀イタリアでもっとも活躍したギター奏者&作曲家。スラノ・スカラ座から程近い一角に生まれたナヴァは少年時代からこの劇場に出入りし、後に絶大な影響力をもつ劇場支配人・出版人となるジョヴァンニ・リコルディと知り合います。またミラノで最初のギター専門店を開いたアントニオ・モンジーノによって(6
弦の)ギターに見ざめ、その息子ジャコモの手助けによってテクニックを磨き、ギター奏者として活動を始めます。ギター・デュオは当時大変人気のあった編成で、リコルディは1808
年から1826 年の間に28 曲のナヴァ作品を出版し大いに利益をあげています。現在約100
曲が確認されているナヴァの作品は当時のベル・カント様式を色濃く反映し、また同時代のオペラ作曲家たちを思わせるロマンティックな味わいを持ち、イタリアのギター音楽を代表するレパートリーとなっています。演奏をする「ディアローグ・デュオ」は、フルート奏者ノエーミ・ジェーリとギター奏者カタリン・コルタイによりブダペスト音楽院在学中の2002
年に結成。スタンダードなレパートリーで定評を得る一方で、ハイドンやモーツァルト作品の編曲、現代の作曲家たちとの共同作業にも情熱を燃やしています。 |
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ゾルターン・コヴァーチ&ペーテル・トート作品集
(1)ゾルターン・コヴァーチ(1969‐):
トランペットとトロンボーンのための二重協奏曲
(2)ペーテル・トート(1965-):
弦楽オーケストラのための「冬物語」
(3)同:シャーンドル・ペテーフィに詩による「村の鍛冶屋」 |
ベンツェ・ホルヴァート(トランペット)
イシュトヴァーン・ペーテル・ファルカシュ
(トロンボーン)
デブレツェン・コダーイ合唱団
ゾルターン・パド(合唱指揮)
デブレツェン・フィルハーモニー管弦楽団
バラージ・コチャール(指揮) |
出来立てホヤホヤ21世紀ハンガリーの音楽
録音:2010 年9 月14-17 日、ホテル・アラニビカのデブレツェン・バルトーク・ホール/ステレオ、71'14”
出来立ての21 世紀ハンガリーの音楽から、過去にインスパイヤーされた3つの異なる作品を収録。コヴァーチの作品は、バロック時代のコンチェルトからお馴染みの緩‐
急‐ 緩の楽章構成を取りながら、パーカッションの即興的なイントゥラーダ、バルトーク風の複雑なリズム、三度のハンマーの打ち込み、ソロ楽器の名技を尽くした演奏効果満点の作品。トートの「村の鍛冶屋」はハンガリーの19
世紀ロマン派の詩人シャーンドル・ペテーフィ(1823‐
1849)の英雄譚に基づく「コラール・オペラ」。主役のビックヘッド、内気なリジー、靴職人はソリストではなく合唱で演じられている非常にユニークな作品。2006
年に作曲された「冬物語」はシェイクスピアの同名の作品とは関係なく、「冬」という言葉のもつ、時の移ろい、死、終焉・・・のイメージを弦楽オーケストラで描いた4
部構成の作品で、コヴァーチ指揮ブダペスト弦楽オーケストラによって初演されている。 |
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ヴェロニカ・キンチェシュ、アリア・リサイタル
(1)グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』より
3幕「なんという恐ろしいひととき」(エウリディーチェ)
(2)モーツァルト:『フィガロの結婚』より
4幕「ああ、遅れないで来てちょうだい」(スザンナ)
(3)同:『コジ・ファン・トゥッテ』より
2幕「許して、いとしいあなた、お願いよ」(フィオルディリージ)
(4)同:『皇帝ティトの慈悲』より
「もはや花飾りを編むために」(ヴィテッリア)
(5)ヴェルディ:『シモン・ボッカネグラ』より
1幕「この暗い時間に」(アメーリア)
(6)ゴルトマルク:『シバの女王』より
1幕「私のアッサートは帰ってくる!」(スラミト)
(7)プッチーニ:『蝶々夫人』より
1幕「魅力に満ちた目の乙女」(蝶々さん、ピンカートン)
(8)同:2幕「ある晴れた日に」(蝶々さん)*
(9)レスピーギ:『セミラーマ』より3幕「悲しいかな」(セレウキア)
(10)同:『エジプトのマリア』より
2場「あなたの怒りは激しく昂り」「ああ、白い大鷹よ」(マリア) |
ヴェロニカ・キンチェシュ(S)
ペテル・ドヴォルスキー(テノール)(7)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団(1)(5)-(8)
ハンガリー国立歌劇場合唱団(6)
ブダペスト交響楽団(2)(3)(4)
ハンガリー国立管弦楽団(9)(10)
指揮:
エルヴィン・ルカーチ(1)
ゲザ・オーバーフランク(2)(3)(4)
ジュゼッペ・パタネー(5)(7)(8)
アダム・フィッシャー(6)
ランベルト・ガルデッリ(9)(10) |
これを聴けば全曲録音も聴きたくなるキンチェシュのソプラノ・アリア集
録音:(1)1978 年- (2)-(5)1983 年- (6)-(8)1980
年- (9)1990 年- (10)1988 年/ステレオ、69'56”
ハンガリーの名ソプラノ、ヴェロニカ・キンチェシュがフンガロトンに録音してきたオペラ全曲録音から彼女の最も得意とするアリアを集めたアルバム。
ブダペストとローマで学び、ハンガリー国立歌劇場はもとより世界各地の歌劇場で活躍するキンチェシェは、よく響くリリックな声と滑らかなフレージングでどの役も魅力的に歌い、演じきっています。ルカーチ、パタネー、フィッシャー、ガルデッリという共演している実力者揃いの指揮者陣をみればその実力がわかるというもの。キンチェシュの実力を再確認し、全曲録音が聴きたくなる充実したアリア・コンピレーションです。お薦め! |
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