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第59号マイナー・レーベル新録音新譜(2)


10/14までの紹介分


K617


K617 229
\2400→¥2190
フランツ・リスト:オルガンによるソナタロ短調
 (1)ソナタ ロ短調(リゲッティ編)
 (2)「ミサ・コラリス」
ベンジャミン・リゲッティ(Org)
スイス・ロマンド合唱アカデミー
リゲッティの荘厳なオルガン演奏が光る、リスト生誕200 年にふさわしい名盤、大迫力!オルガンによるソナタロ短調

録音:2011 年5 月、ベルギーのフランス教会にて

リスト生誕200 年となる2011 年を記念して、若くして数々の賞に輝き、いまやオルガン界を牽引する存在となった、リゲッティが満を持して世に送り出す注目盤の登場。自らオルガンへと書き換えて演奏した大曲「ソナタ ロ短調」は、冒頭の低音による下降音型から異様な迫力。残響たっぷり、地鳴りのするような低音部分から、敏捷に動く部分までリゲッティの腕が冴えわたり、説得力満点の仕上がりとなっています。リストの1860 年代の宗教音楽作品の中でも最重要作品に数えられる「ミサ・コラリス」の合唱を担当するのはスイス・ロマンド合唱アカデミー。グレゴリオ聖歌に由来する旋律と厳かな響きを繊細かつ壮麗に表現しています。リゲッティの奏でるオルガンの豊かな音色と彼らの歌声の美しい調和が魅力です。

LA DOLCE VOLTA

フランスのレーベル、La Dolce Volta の取扱を開始します。
La Dolce Volta レーベルは、2011 年3 月に立ち上げられました。年間に5 つの新録音をリリースする予定のほか、2010 年に惜しまれつつ幕を閉じたカリオペ・レーベルの音源もこのLa Dolce Volta から再リリースされる予定です。

LDV 03
\2500→¥2290
巨匠チッコリーニ、奇跡の「トルコ行進曲
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
  第11番 イ長調「トルコ行進曲」K.331
  第2番 ヘ長調 K.280
  第13番 変ロ長調「リンツ」K.333
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
神々しさと美しさに満ちたモーツァルト、ベヒシュタインの魅惑の音色

録音:2011 年5 月(使用楽器:ベヒシュタイン)/52’54/※日本語帯・解説つき

1925 年8 月生まれ、85 歳( 録音当時) のチッコリーニによるモーツァルト最新録音の登場です。第11 番の第1 楽章のゆったりとしたテンポ設定はもはや巨匠にしか許されない聖域。神々しさと美しさに満ちた世界です。トルコ行進曲はらくらくとしていながら一寸の乱れもなく、それでいてちょっとたどたどしさが漂うリズムのユーモラスな感じも見事に決まっていて、完璧です。モーツァルトの音楽には「遊び心や芝居っ気がある」と語るチッコリーニ。モーツァルトが作品中にちりばめた、思わずクスッと笑ってしまうような箇所を実に自然に引き出しています。モーツァルトが18 歳の時に書いたヘ長調のソナタの第2 楽章の哀愁を帯びたアダージョは感涙もの。やはり茶目っけのあるアウフタクトで始まる「リンツ」の冒頭もノックアウトもの。巨匠チッコリーニが愛器ベヒシュタインを完璧に手中におさめて語りかけてくる、見事なモーツァルトです。



2011年 チッコリーニ 来日情報
10/27(木)19:00■ジ・アート・オブ・アルド・チッコリーニ 第1夜<協奏曲>
 新日本フィルハーモニー交響楽団、トーマス・カルブ(指揮) モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466、第23番 イ長調K.488
10/31(月)19:00■ジ・アート・オブ・アルド・チッコリーニ 第2夜<リサイタル>
 クレメンティ、ベートーヴェン、リスト作品

LA DOLCE VOLTA


LDV 02
\2500→¥2290
シュヴァリエの卓越した演奏が光る、リストの作品集!
 フランツ・リスト:
  (1)「詩的で宗教的な調べ」よりアンダンテ・ラクリモーソ、
  (2)メフィスト・ワルツ 第1番、(3)悲しみのゴンドラ、
  (4)小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ、
  (5)水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ、
  (6)詩的で宗教的な調べより「葬送」、(7)子守歌
クレール・シュヴァリエ(Pf)
 ピアノ:エラール1876 年製
録音2011 年2 月、ベルギー

フランス生まれのピアニスト、クレール・シュヴァリエによるリスト作品集。彼女が今回の収録で使用したのは、リストも好んでいたとされるエラールの1876 製。シュヴァリエが奏でる明瞭で美しい音色に酔いしれます。ブックレット内にはピエール・エラールとリストとの文通の内容や使用楽器についての解説も掲載されており、使用楽器に対する彼女のこだわりを感じます。収録された作品は軽快なものから叙情的なもの、ドラマティックなものまで様々。リストが持つ多彩な魅力を堪能できる一枚です。

LDV 107
(2CD)
\3000
アモワイヤルによるリスト、再登場!
 リスト:作品集
  (1)バラード第2番 ロ短調、(2)詩的で宗教的な調べ(全曲)、
  (3)愛の夢-3つの夜想曲、(4)ロマンス、(5)忘れられたロマンス
パスカル・アモワイヤル(Pf)
録音:2007 年5 月

Callipe レーベルで評価の高かった、シフラの直系、パスカル・アモワイヤルによるリスト作品集がLa Dolce Volta レーベルから再登場。ふくよかで粒立ちのよい音色に魅了されます。

LIGIA DIGITAL


LIDI 0302227
\2400
エリゼ弦楽四重奏団/若き日のラフマニノフとチャイコフスキー
 ラフマニノフ:弦楽四重奏曲第1番
 チャイコフスキー:同第1番ニ長調作品11
 ラフマニノフ:同第2番
エリゼ弦楽四重奏団
クリストフ・ジョヴァニネッティ(第1ヴァイオリン)
マルク・ヴィエイユフォン(第2ヴァイオリン)
クリストフ・ゴーゲ(ヴィオラ)
イーゴリ・キリチェンコ(チェロ)
若き日のラフマニノフとチャイコフスキーによる青春譜が堪能できる一枚

ステレオ、64’15”

ラフマニノフは生涯に2 曲の弦楽四重奏曲を残しました。第1 番は1889 年、まだモスクワ音楽院在学中の16 歳の時に師タネーエフからの課題として作曲されたもの。第2 番は作曲家として本格的に羽ばたく前の1896 年(23 歳)の作品。憂いを含んだ悩ましげな情緒はまさにラフマニノフですが、2 番の2 楽章の鬱々とした暗い情念はかなりユニーク!もっと聴かれていい早熟の佳曲です。チャイコフスキーは有名な「アンダンテ・カンタービレ」を含む郷愁をそそる名曲。エリゼ弦楽四重奏団は、エヴィアン国際コンクールで大賞を獲得した二つのカルテット(アントン弦楽四重奏団とイザイ弦楽四重奏団)の元メンバーが1995 年に結成。フランスとロシアという二つの個性の異なる流派のメンバーがお互いの長所を認め合いながら、これまでのカルテットには実現できなかった解釈に挑戦しているところがユニークです。このCD では過度な情緒に溺れることのない「大人」の演奏を繰り広げています。

LIDI 0109228
\2400
ジャンヌ・ドゥメッシューに捧げる
 ドゥメッシュー:
  テ・デウム / グレゴリオ聖歌による12のコラール前奏曲作品7から
   第1番「ロラテ・カエリ(露を滴らせよ 天よ)」
   第3番「アッテンデ・ドミネ(主よ、わたしたちを顧み、憐れんでください)」/
  プレリュードとフーガ作品13 /
  グレゴリオ聖歌による12 のコラール前奏曲作品7から
   第4番「スターバト・マーテル」第7番「おお、子よ」/
  復活祭の時季のためのレスポンソリウム /
  グレゴリオ聖歌による12 のコラール前奏曲作品7から
   第9番「ウビ・カリタス(慈しみと愛のあるところ)」
   第11番「汝はペテロなり」第12番「主イエスよ」/
  6つのエチュード作品5 より第5番「反復音のための」第6番「オクターヴ」
 [ボーナス・トラック:精霊教会のドビエール・オルガンによる演奏]
  グレゴリオ聖歌による12のコラール前奏曲より第7番「おお、子よ」第3番「アッテンデ・ドミネ」/
  テ・デウム / ジャンヌ・ドゥメッシューの名による即興演奏
フランス・オルガン界の麗夫人ドゥメッシューに捧げるカヴァイエ=コル大オルガンの壮麗な響き

マドレーヌ教会オルガン:1846 年にカヴァイエ=コルが制作(46ストップ)、ローティンガー・ボワソー、ダニオン・ゴンザレス、ベルナール・ダルガシーの調整を経て、現在60 ストップ。
精霊教会のオルガン:1934 年にグロトン=ドビエールが、アルベール・アランの設計に基づき制作。16 ストップ。
録音:2011 年1 月30-31 日、マドレーヌ教会(パリ)、2 月1 日、精霊教会(パリ)/ステレオ、66’53”

オルガニスト、作曲家、教育者としてフランス音楽界に多大な貢献を果たしながら、病弱のための47 歳で亡くなったジャンヌ・ドゥメッシュー(1921-1968)の代表作を集めた「Ligia Digital」ならではのCD。ドゥメッシューが名誉オルガニストの地位にあったパリのマドレーヌ教会にある19 世紀シンフォニック・オルガンの名工カヴァイエ=コルによる大オルガンの柔らかで壮麗な響きが堪能できます。演奏をするハンプス・リンドヴァルは1976 年ストックホルム生まれ、20 世紀作品と即興演奏の名手として知られています。ドゥメッシューについての記事とその録音を聴いてパリに留学することを決意したというリンドヴァルは現在、ドゥメッシューも若い頃にオルガニストを勤めたパリの精霊教会オルガニストの地位におり、情熱をこめてこのCD制作に取り組んでいます。ボーナス・トラックには精霊教会のグロトン=ドビエール制作による一回り規模の小さいオルガンによる録音も収録されてますが、その軽やかで透明な響きは若き日のドゥメッシューの演奏を連想させて、魅力とともに意義も大きいアルバムとなっています。

LIMEN CLASSIC〜EGEA

CDVD006 C006
(CD+
ボーナスDVD[NTSC])
\3000
吉川隆弘の新録音
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14 番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
 ショパン:夜想曲嬰ハ短調Op.27-1、夜想曲変ニ長調Op.27-2
 リスト:超絶技巧練習曲第11 番 変ニ長調「夕べの調べ」
 ラヴェル:夜のガスパール
吉川隆弘(P)
イタリア・ミラノを拠点に活躍する若きピアニスト、吉川隆弘、瑞々しい音色で奏でる幅広いレパートリーに心酔

イタリア、ミラノを拠点に活躍する日本人ピアニスト、吉川隆弘の新録音が発売となります。
高い音楽性と卓越したテクニックで世界の聴衆を沸かせている、今期待のピアニストです。
ベートーヴェンの「月光」では豊かな表現力で音楽の幅を聴かせ、超絶技巧の難曲として有名なラヴェルの「夜のガスパール」では、その並はずれたテクニックと詩情に陶酔させられます。このアルバムでは、CDと同曲目のDVDが付いており、彼の音楽性とテクニックをたっぷり堪能することができます。

吉川隆弘プロフィール
1973 年兵庫県西宮生まれ。
1996 年東京芸術大学卒業、1999 年同大学院修士課程集修了。ベーゼンドルファー賞受賞。
1999 年渡伊。
これまでに志水英子、堀江孝子、辛島輝治の各氏に師事。イタリアではコルト、ミケランジェリの高弟アニア・ポリーニ女史に師事する傍ら、ミラノ・スカラ座アカデミーにおいてファブリッツィオ・メローニ(クラリネット)、ダニロ・ロッシ(ヴィオラ)をはじめとするスカラ座フィルハーモニーの首席奏者たちに室内楽を、また作曲をシルヴィア・ビアンケーラ・ベッティネッリに学ぶ。
2001 年カミッロ・トーニ国際ピアノコンクール2 位(1 位なし)
2002 年シューベルト国際音楽コンクール優勝
2003 年グロッセート国際室内楽コンクール優勝、ポール・ハリス国際ピアノコンクール優勝
現在はミラノを拠点にヨーロッパ、アメリカ、日本においてソロ、室内楽で活躍しています。

コンサート・スケジュール
2011年11月10日 兵庫県西宮市の県立芸術文化センター
    11月15日 汐留ホール

LSO LIVE


LSO 0716
(SACD HYBRID)
\2400→¥1990
ハイティンク&ロンドン交響楽団
 ブルックナー:
  交響曲第4番変ホ長調WAB.104「ロマンティック」(ハース版)
ロンドン交響楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
超優秀録音 2011 年6 月最新ライヴ巨匠ハイティンク&LSO によるブルックナーの「ロマンティック」

録音:2011 年6 月14 & 16 日ロンドン、バービカンセンター( ライヴ)/DSD5.1、マルチチャンネル、ステレオ、70’
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/バランス・エンジニア:ジョナサン・ストークス/音声編集:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン

巨匠ハイティンクがLSO を指揮して、ブルックナーの交響曲第4 番を演奏したコンサートのライヴ・レコーディングが登場。
【充実の成果をもたらしてきたロンドン響との顔合わせ】
このたびのハイティンクによる「ロマンティック」は、2010/11 年シーズン期間中の2011 年6 月に行われたLSO 定期公演の模様を収めたものですが、ここ数年毎シーズン、ハイティンクはLSO に客演して、得意のレパートリーを手掛けています。
タイムズ紙、インディペンデント紙ほか各紙レビューが伝えるように、過去の客演の成果については、ブラームスの交響曲全曲(2003、04 年)、ベートーヴェンの交響曲全曲(2005、06 年)、シュトラウスのアルプス交響曲(2008 年) といったLSO Live のリリースを通して確かめることができます。
【エキスパート、ハイティンクのブルックナー録音】
ハイティンクといえば、マーラーと並んでやはりキャリアの早い段階から実績を積んできたのがブルックナーのシンフォニー。豊富な録音点数もそのことを端的に裏付けていて、1963 年から1972 年にかけてRCO とセッション録音で完成させた交響曲全集( 第0 番を含めた全10 曲) をはじめ、ウィーン・フィルとの第3・4・5・8 番、RCO との第7・8・9 番というセッションでの再録音シリーズを経て、ライヴ録音のリリースもここ10 年ほどのリリースに絞ってみてもかなりのものがあります。

第5番:バイエルン放送響(2010 年2 月)
第6番:シュターツカペレ・ドレスデン(2003 年11 月)
第7番:シカゴ響(2007 年5 月)
第8番:シュターツカペレ・ドレスデン(2002 年12 月) / RCO(2005 年2 月)
第9番:RCO(2009 年3 月 ※映像作品)

ハイティンクは、どのケースでもオケの魅力を最大限引き出して、実演特有の有機的な音楽の流れで、きわめて感銘深い内容を聴かせていたので、こうしたなかでLSO と取り組んだ「ロマンティック」にも期待が高まるところです。
【2011 年最新録音の「ロマンティック」】
上記のように、LSO との「ロマンティック」は、2011 年6 月に収録されたばかりの最新の録音。ハイティンクは1965 年にコンセルトヘボウ管と、1985 年にウィーン・フィルとこの曲をセッション録音していたので、今回は26 年ぶりの録音ということになります。
なお、本アルバムはLSO Live の標準フォーマットとして、音響特性にすぐれたSACD ハイブリッド仕様でのリリースとなっています。ここでハイティンクはヴァイオリン両翼型の楽器配置を採用していますが、こうした効果も含めてSACD 再生では、ハイクォリティで臨場感ゆたかなサウンドをよりいっそう身近に体感していただけるものとおもわれます。

MELBA


MR 301130
(SACD HYBRID)
\2600
飛翔〜サン=サーンスのオペラ中のバレエ音楽
 サン=サーンス:
  (1)「ヘンリー8世」より全2曲
  (2)「アスカニオ」より全12 曲
  (3)「エティエンヌ・マルセル」より全6曲
  (4)「野蛮人」より全4曲
ギヨーム・トゥルニエール(指)
ヴィクトリア管
美しいメロディとオーケストレーションが光る、サン=サーンス秘蔵のバレエ音楽

72’ 54”

SACD ハイブリッド盤。サン=サーンスのバレエ音楽といえば「瀕死の白鳥」くらいしか思い浮かびませんが、パリ・オペラ座系作曲家だけあって、オペラの中に美しく効果的なバレエを挿入しています。しかしそのオペラ自体大半が上演されず埋もれてしまっているため、せっかくのバレエにも接する機会がありません。それを残念に思う指揮者トゥルニエールは、サン=サーンスのオペラからバレエ音楽だけを抜粋して復活させることに力を入れています。当アルバムに収められたナンバーも、ほとんどが初めて耳にするものですが、サン=サーンスのメロディ・メーカーとしての才とオーケストレーションの魔術に1時間にわたってひたれます。バレエ音楽ファン必聴の1枚です。

MR 301129
(SACD HYBRID)
\2600
ピュア・ディーヴァ〜ジョアン・ハモンドへのトリビュート・アルバム
 (1)チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」〜手紙の場
 (2)ヴェルディ:「オテロ」〜柳の歌/アヴェ・マリア
 (3)同:「ドン・カルロ」〜あなた様はこの世の虚しさを
 (4)ドヴォルザーク:「ルサルカ」〜月に寄せる歌
 (5)コルンゴルト:「死の都」〜マリエッタの歌
 (6)オッフェンバック:「ホフマン物語」〜逃げてしまったの、雉鳥は
 (7)パーセル:「ディドとエネアス」〜わたしが地中に横たえられた時
 (8)セットル:シャドウス
 (9)埴生の宿
 (10)サマセットの緑の丘陵
 (11)庭の千草
シェリル・ベイカー (Sop)
ギヨーム・トゥルニエール(指)
クィーンズランド響
ティモシー・ヤング(Pf)
オーストラリアの国宝的歌手ハモンドの十八番を集めた魅惑のアリア集

78’32”

SACD ハイブリッド盤。ジョアン・ハモンド(1912-1996) はオーストラリアの国宝的オペラ歌手。オーストラリアのみならず世界のオペラ・ハウスで活躍しましたが、1960 年に心臓発作を起こして引退、以後は教育やヴィクトリア州立歌劇場の芸術監督に携わり、同国の声楽発展に多大な貢献をしました。当アルバムはハモンドの愛弟子シェリル・ベイカーが恩師の十八番のオペラ・アリアに挑戦、トリビュート盤としました。また、彼女に捧げられたオーストラリアの作曲家セットルの「シャドウス」、両親の故郷イギリスの愛唱歌までも収めています。ハモンドに対するベイカーのレスペクトが強く表れた感動的名唱です。

MIRARE


MIR 152
\2600
シュ・シャオメイ/モーツァルト:ピアノ作品集
 モーツァルト:
  きらきら星変奏曲 K.265、ピアノ・ソナタハ長調 K.330、
  幻想曲ハ短調 K.396、アダージョ ロ短調 K.540、
  デュポールのメヌエットによる9 つの変奏曲ニ長調K.573、
  ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576、アンダンテ ヘ長調 K.616
シュ・シャオメイ(P)
音楽家としての高みに到達シュ・シャオメイのモーツァルト

録音:2011 年3 月17-20 日ポワチエ・オーディトリアム劇場/74’00

中国文化大革命の混乱を経験したピアニスト、シュ・シャオメイ。現在はフランス、パリを拠点に活躍。その数奇な半生と高い音楽性は日本でも注目を集めています。
今回はモーツァルトのピアノ作品集。モーツァルトがパリへ移った1778 年から亡くなる1791 年の作品を年代順に収録したアルバム。1 曲目は速めのテンポで始まる「きらきら星変奏曲」、そして純真無垢な「ハ長調のソナタ」、未完に終わった「幻想曲」、モーツァルトには珍しい「ロ短調のアダージョ」、チェロ奏者ジャン・ピエール・デュポールの作品に基づいた「変奏曲」、モーツァルト最後のピアノ・ソナタ「ニ長調K.576」、亡くなる年に作曲された自動オルガンのための「アンダンテ」。シュ・シャオメイの洗練された音色、響き、品格のある知性的な演奏、奥深い音楽性がモーツァルトの晩年の透明感を見事に描き出しています。
モーツァルトの作品の謎を解く鍵は「自由」と「深遠」であると彼女は語っています。『モーツァルトの音楽は生きています。シンプルでありながら「深遠」な世界を作り、「自由」には幸福や喜びに加え、慣例に囚われない大胆さや生命の躍動という感情も含まれることを知らなければなりません。』音楽を緻密に捉えているにもかかわらず、音楽の流れを損なうことなく、むしろ生き生きとモーツァルトの音楽の面白さを伝えるシュ・シャオメイの演奏。
今後も聴き逃すことのできないピアニストです。

MIRARE


MIR 141
\2600→¥2090
洗練美を追求した協奏曲集、フランスの名手マルク・コペイの至芸にも注目
 テオドール・デュボワ(1837-1924): 協奏曲集

  チェロと管弦楽のためのファンタジー・シュトック
  チェロ、ピアノと管弦楽のためのコンチェルタンテ組曲
  ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・カプリチオーソ
  死者のための追悼〜悲しい歌
  チェロと管弦楽のためのアンダンテ・カンタービレ
マルク・コペイ
 (Vc:マッテオ・ゴフリラー1711)
ジャン=フランソワ・エッセール(P&指)
ポワトゥ・シャラント管弦楽団
録音:2010 年10 月/62’45

フランスの作曲家テオドール・デュボワはシャンパーニュ地方の小さな村ロスネーに生まれ。パリ音楽院でトマに師事し、恩師の死後1896 年から1905 年までパリ音楽院の院長を務めます。作曲家としては多作であり、宗教曲、オペラ、バレエ、オラトリオ、器楽曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽など多岐にわたっています。また「対位法とフーガ」「和声法、理論と実践」など音楽理論家としても著書を残しています。デュボワの作風は19 世紀フランス音楽の伝統を受け継ぎ、優雅さと洗練された響き、明快でバランスのとれた構成を基本としています。このアルバムでは、その豊かな音楽性で近年注目を集めているデュボワのチェロとピアノを中心とした協奏曲集。美しハーモニーとソリストに効果的な技巧を要求する作品で聴く者を惹きつけます。
演奏はあのロストロポーヴィチにも認められた現代屈指のチェリスト、フランスの名手マルク・コペイ(マルク・コッペイ)とジャン=フランソワ・エッセール率いるポワトゥ=シャラント管。マルク・コペイの技巧はもちろん、豊かな感性と説得力のある演奏で、エモーショナルなデュボワの魅力を存分に表現しています。


そしてデュボワの高雅な音楽
ATMA CLASSIQUEの旧譜4タイトル
各1CD\2000→¥1890

ACD2 2632
\2000→¥1890
Theodore Dubois: Masses テオドール・デュボワ(1837-1924):
 サン=レミのための荘厳ミサ曲(1900)
 デリヴァランスのミサ(1919)
マリア・ナピック(S)
マーク・ブーシュ(B)
ジャン= ウィリィ・クンツ(Org)
ミシェル・ブラッソー(指)
ヌーヴォー・モンド・フィルハーモニー
 管弦楽団、合唱団
オタワ・クラシック・合唱団
トレンブラン合唱団
録音:2009 年9 月18-20 日聖ジャン=バティスト教会、モントオリオール

2005 年にバリトンのマーク・ブーシュがデュボワ家でいくつかの作品を発見しました。その後指揮者のミシェル・ブラッソーと共に彼の故郷フランスへ向かい作品について調べ上げミサ曲2 つを持ち帰りました。2008 年5 月にこれらの作品の北アメリカ初演を行い、ここに録音されました。静謐なデュボワの世界を十分に表現しています。
ACD2 2380
\2000→¥1890
Dubois - Chamber Music テオドール・デュボワ(1837-1924): 室内楽作品集Vol.3
 チェロとピアノのためのソナタ ニ長調、
 バラード(Vn&P)、夜想曲(Vc&P)、メロディー(Vn&P)、
 アンダンテ・アパッショナート(Vc&P)、
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調、
 アンダンテ・カンタービレ(Vc&P)、瞑想曲(Vn&P)、
 スケルツェット(Vn&P)、カヴァティーナ(Vc&P)
オシュラガ三重奏団
 【アンヌ・ロベール(Vn)
  ブノワ・ロワゼール(Vc)
  ステファン・ルムラン(P)】
録音:2005 年10 月12-14 日
テオドール・デュボワの研究をしているピアニストのステファン・ルムランと仲間たちによる室内楽作品集第3 集。美しい響きのチェロとピアノ、ヴァイオリンとピアノによる作品を集めたもの。
ACD2 2362
\2000→¥1890
Dubois, T: Piano Trio No. 1 in C minor, etc. テオドール・デュボワ(1837-1924): 室内楽作品集Vol.1
 ピアノ三重奏曲第1番ハ短調、ピアノ三重奏曲第2番ホ長調、
 プロムナード・センチメンタル(Vn,Vc&P)、
 カノン(Vn,Vc&P)、
 カンティレーヌ(Vn,Vc&P)
オシュラガ三重奏団
 【アンヌ・ロベール(Vn)
  ブノワ・ロワゼール(Vc)
  ステファン・ルムラン(P)】
録音:2005 年5 月6-7 日
テオドール・デュボワは19 世紀フランス音楽の伝統を受け継いだ作風で、優雅さと洗練された響き、明快でバランスのとれた構成を基本としています。
ピアニストのステファン・ルムランがこの20 世紀初頭のあまり知られていないこの作曲家に光を当て、録音していくシリーズです。
ACD2 2385
\2000→¥1890
テオドール・デュボワ:ピアノ四重奏曲 イ短調,
      ピアノ五重奏曲
オシュラガ三重奏団
フィリップ・マニャン(Ob)
ジャン=リュク・プルールド(Va)
シュラガ三重奏団は、ステファヌ・ルムラン、アンヌ・ロベール、ポール・マーレンによル団体。ピアノ五重奏曲は、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロに、オーボエが加わるという珍しい編成の曲。




MN RECORDS


MNRCD 123
(1CD +ボーナスCD)
\2400
30 年前にリリースされた名盤LP「MICHAEL NYMAN」CD となって登場!
 「MICHAEL NYMAN」Produced by デヴィッド・カニンガム
 1. Bird Anthem
 2. イン・Re・ドン・ジョヴァンニ In Re Don Giovanni
 3. Initial Treat/ Secondary Treat
 4. Waltz
 5. Bird List Song
 6. M-Work
 【ボーナスCD】
  イン・Re・ドン・ジョヴァンニの様々なバージョン
6 パネルのデジパック

自身の名を冠したタイトルのLP「MICHAEL NYMAN」をリリースしたのは今から30 年前。ミニマル、実験音楽の要素、そしてジャズの即興の要素を併せ持つ全く新しい音楽として、発売当時センセーションを巻き起こしました。この盤は長らく入手困難となっておりました。ナイマンのレーベルMNRecords が、古典的名盤をリマスタリングして再上程。ボーナスディスクには、ナイマンの十八番であるイン・Re・ドン・ジョヴァンニの様々なバージョンが収録されています。

MUSO


MU 001
\2500
新進気鋭の若手演奏家が挑む、フォルクレのヴィオール曲集
 アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745):
  ヴィオール曲集(組曲第1、2、5 番)
ミュジカル・ユモール
 【ジュリアン・レオナール(Gamb)、
  トマス・ダンフォール(Theorbo)、
  フランソワ・ゲリエ(Harpsichord)】
録音:2010 年5 月

フランスのレーベル、MUSO 。
MUSO はALIAVOX でジョルディ・サヴァールのCD も手がけたオリヴィエ・ヴァニュによって2011 年に設立された新しいレーベル。フランス音楽の普及だけでなく、若手音楽家の発信も目指すMUSO からの最初のCD は、アントワーヌ・フォルクレのヴィオール曲集。
アントワーヌ・フォルクレは、17 世紀後半から18 世紀のフランス音楽界においてヴィオラ・ダ・ガンバの名手として高い評価を受けた音楽家。イタリア音楽に影響を受けたフォルクレは、穏やかで柔らかい曲調の目立つそれまでのヴィオラ・ダ・ガンバの音楽に新風を吹き込みました。その音楽性は17 世紀最大のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者マラン・マレと比較され、『天使のようなマレ、悪魔のようなフォルクレ』とも評されました。
新レーベル最初のCD にふさわしいといえるフォルクレのヴィオール曲集を演奏するのは、ジュリアン・レオナールらフランスの若手音楽家たちによって2005 年に結成されたMUSICALL HUMORS(ミュジカル・ユモール)。17 世紀から18 世紀初頭のヴィオラ・ダ・ガンバの曲を演奏するグループで、2010 年よりMUSO での活動を開始しました。このヴィオール曲集はすでにサヴァール、パンドルフォ、クイケンらによる録音がありますが、今回はその録音とは異なり、2nd ガンバの代わりにテオルボを充てた編成で収録されています。この試みについて、ヴィオラ・ダ・ガンバを担当しているジュリアン・レオナールは「サウンドをより豊かにし、アンサンブルをさらに明確にするために今回の編成にチャレンジした」とコメントしています。
このCD ではヴィオール曲集第1 巻より組曲第1、2、5 番を収録。ヴィオラ・ダ・ガンバの柔らかくもふくよかな音の響きと、美しいアンサンブルを堪能できる1 枚です。


NAIVE


V 5282
\2500→¥2290
ローラン・カバッソ、待望のソロ新録音
 ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲 op.120
 シューベルト:
  さすらい人幻想曲 ハ長調 D 760
  ディアベッリのワルツによる変奏曲 D 718
ローラン・カバッソ( ピアノ)
ローラン・カバッソ、待望のソロ新録音登場、薫り立つカバッソ・タッチ!ディアベッリ変奏曲とさすらい人幻想曲、ぜいたくなカップリング

録音:2011 年4 月

ローラン・カバッソ、嬉しいソロ新録音の登場。カバッソは、1961 年パリ生まれ、端正でたおやかな音色が魅力のピアニストで、naive 傘下となった名門レーベル、90 年代のAuvidis を代表する存在でもありました。そんなカバッソが久々にど真ん中レパートリーのソロ・アルバムを録音。「十代の頃から好きでたまらなかった」と自ら語るベートーヴェンのディアベッリ変奏曲と、シューベルトのさすらい人幻想曲、というなんともぜいたくなプログラムです。実に丁寧で自然な語り口、端正なタッチは見事。分厚い和音も、重さの全くない、壮麗な響きで聴かせます。輝かしいパッセージでの明るさは、ラテン系フランス人ピアニストならではの魅力といえるでしょう。
1819 年、作曲家および出版業者でもあったディアベッリは、当時ウィーンで活躍していた総勢50 名の音楽家達に自分のワルツ主題でひとつずつ変奏曲を作るよう依頼しました( ベートーヴェンだけが、独りで33 からなる壮麗な変奏曲を書いた)。ここでカバッソが取り上げたシューベルトの手による変奏はしっとりとしたもの。ほの暗く上品な雰囲気でさらりと締めるという、カバッソのセンスが光る、なんとも心憎い1 枚です。

NAIVE


V 5280
\2500→¥2290
ローラン・コルシア、NAIVE 復帰第一弾!
 コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ローラン・コルシア(Vn) 
ジャン=ジャック・カントロフ( 指揮)
リエージュ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ローラン・コルシアがnaiveレーベルに帰ってきた!期待のレーベル復帰第一弾は満を持してのチャイコフスキー、そしてコルンゴルト2つのニ長調の協奏曲

録音:2011 年7 月2,4-7 日/リエージュ・フィルハーモニック・ホール

ローラン・コルシアがnaive レーベルに帰ってきた!期待の新録音は今やヴァイオリニスト必須レパートリー、アメリカ人作曲家のコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲とファン待望チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です!この2 曲には共通点が多く、いずれもニ長調で書かれ、作品番号も同じ35、そして映画やフィギュアスケートなどでも使用されることの多いメロディアスで演奏技術を求められる難曲です。コルシアはこの2 大コンチェルトを組み合わせました。
コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は自作の4 つの映画音楽に基づく作品で、低音から高音まで、ヴァイオリンの特性を生かした非常にダイナミックな構成になっております。コルシアの野太い低音や息を飲んでしまうほどの美しい高音までまさにコルシア向きの曲を見事に演奏しております。
またチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はコルシアの十八番のコンチェルトで、待ちに待ったレコーディングです。パガニーニ国際コンクールの最高位の受賞歴をもつコルシアなので、テクニックは言わずもがなですが、コルシアの特徴はなんと言っても独特のフィンガリングとボーイングではないでしょうか。チャイコンのような名曲もコルシアにかかれば唯一無二の“コルシア・サウンド” を聴かせてくれます。なお、第2 楽章カンツォネッタでは現代のヴァイオリニストでは珍しく、ヴァイオリン・ソロ冒頭(12 小節) から34 小節まで弱音機を使用し、また第3 楽章ではいわゆるカット版で演奏しております。
指揮は名ヴァイオリニストで近年指揮者としても活躍しているジャン=ジャック・カントロフ( ちなみにカントロフは1964 年に行われた第11 回パガニーニ国際コンクール優勝) がつとめております。カントロフは過剰な演出を一切しない非常に端正なオーケストレーションに仕上げ、コルシアの濃厚なアプローチとは正反対ですが、寧ろそれが驚くほど絶妙なバランスを生んでいます。コルシアの自由な歌い方に見事に合わせることができるのは、流石!ヴァイオリニストのカントロフのタクトと言えましょう。


ローラン・コルシア、NAIVEの素敵なアルバムから
「ダンス」

Danses
NAIVE
V 4978
\2500→¥2290
ローラン・コルシア/ダンス
(1)ステファン・グラッペリ:ヴァルスーズ(タマツブシ)
(2)ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番
(3)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 第2番
(4)チコ・ブォーケ:パラトドス
(5)ヴィエニャフスキ:ポロネーズ ニ長調、op.4
(6)ブラームス:ハンガリー舞曲 第4番 
(7)ラヴェル:ハバネラ形式の小品
(8)ミシェル・ポルタル:甘いワルツ
(9)ピアソラ:Cafe 1930「タンゴの歴史」
(10)アルベニス(クライスラー編):タンゴ
(11)チャイコフスキー:
   ワルツ・スケルツォ(ピアノ編曲版)op.34
(12)フランチェスカッティ:ポルカ op.22
(13)ブラームス:ハンガリー舞曲第2番 ニ短調
(14)ファリャ(クライスラー編):
   スペイン舞曲(歌劇「はかない人生」より)
(15)シャンソン「ラ・ヴィレット」
 (歌詞:ジャン・ルノアール&ジャック・シャルル)
  マルセル・カルネ監督の映画<天井桟敷の人々>の
   主人公アルレッティのために書かれた歌
          (ローラン・コルシア編曲)
ローラン・コルシア(Vn)
ジャン=エフラム・バウゼ(P)(1)(3)(5)(7)(10)(11)(12)(14)
ゲルガナ・テルツィスカ(コントラバス)(2)(6)(13)
シリル・デュピュイ(ツィンバロン)(2)(6)(13)
レオナルド・サンヘス(G)(4)(8)
ジュリー・ドパルデュ(歌)(15)
アルノウド・ブキティン(Tuba)(15)
フランス古今東西の踊りにまつわる名曲ばかりを集めたもの。ガテン系のイケメンのこのお方、ヴァイオリンがめちゃめちゃうまい!!!音はとても伸びやかできれいで流麗、しかし流れる空気はきわめて男クサイ(いい意味で)という、不思議でステキなアンビヴァレントさがなんともたまらない。さらに、演奏はもちろん、選曲もオツなら伴奏もまたオツ。実に凝っていて、ハンガリー舞曲にツィンバロン、熱い哀しみに満ちている。15曲目のシャンソン「ラ・ヴィレット」は、往年の名映画「天井桟敷の人々」(マルセル・カルネ監督、アルレッティ主演)の主題歌。初めて聴いてもどこか懐かしさを感じさせる、魅力的な曲。
 ちと個性の強いアルバムばかりが並びすぎたので、最後は優しいバロックか室内楽で締めようと思ったのに、よりにもよって一番癖の強い体臭プンプンのアルバムになってしまった。
 今ちょっと話題のガテン系イケメン・ヴァイオリニスト(ベタ)、ローラン・コルシア。
 どうみてもヴァイオリニストには見えないルックス、ニューヨークの地下鉄かパリのモンマルトルの街頭で缶々置いて、犬がいる横でヴァイオリン弾いている感じ。
 ただ84年のロン=ティボー・コンクールで第3位に入賞してBMGで何枚か本格派クラシック・アルバムをリリースしていた。が、NAIVEから出てくるアルバムのほうが、気楽で本人には向いてる。
 で、このアルバム、そのコルシアが純正クラシックとセミ・クラシックの「DANSE」にまつわる作品を集めて自由な演奏を披露したもの。もう3年も前のアルバムである。だが今回初めて聴いたがなかなか強烈!
 ラヴェルなどは妙な装飾なしだが、ものすごい黒々とした演奏で、ずるずると漆黒の闇に引きずりこまれそうになる。そうかと思うと後から出てくるハンガリー舞曲第2番は暴れ放題のヴァイオレンス演奏。一転、続くファリャのスペイン舞曲は超おしゃれ演奏。・・・なんにしても無茶うまい。
 すでにクラシックのヴァイオリニストという域を超えているのに、そのクラシックの正統派の曲がすごいのだからぐうの音も出ない。
 もちろんピアソラ(素敵な曲!)やミシェル・ポルタル、グラッペリ、そして最後のシャンソン編曲などは彼の独壇場。「歌心」というのか?というかまんま女性を口説いている感じ。なんかヴァイオリンがハスキーで、耳元でささやかれたら同性でもクラっと来てしまいそう。最初の曲がエッチなフランス映画の曲で始まったから、どうなることかと思ったが、ここまでフェロモン全開のアルバム、演奏家というのも滅多にない。
 でも装丁はいいし、クラシックを聴かない普通の女性とかなら案外自然に聴きこなしてしまいそうなので、ちょっとした洒落たプレゼントには最高でしょう。
 「ねえ、私もクラシック聴きた〜い」とか言ってきた彼女や知り合いの女性に、コルシアよろしく、口にバラをくわえて「ふふ、これをおまえのハートに捧げるぜ!」とか言って渡してみるといいでしょう。後は知りません。
 まあ、どうでもいいけれどコルシア、ジェラール・ドパルデュの娘と付き合ってるらしい。・・・って、最後のシャンソン歌ってるじゃんか!うーん、伊達男!


E 8931
\2500
『黒人のオデュッセイア譚、記憶の海』
 サンチャゴ・デ・ムルシア(1673-1759):ハカラス(エグエス編)/
 カルミート・ガンボア(?-1974):La Josa/
 アブライ・キッソコ:Ali/
 ガスパール・フェルナンデス(1565-1629):私は率直に言う/
 Fatouyo(韻文)(セネガルの民謡)/
 ギルバート・バルデス(1905-1971):Ogguere(ハバネラ)/
 ウルカムラ(セネガルの民謡)/
 わが友アントニオよ、よい知らせだよ(セネガルの民謡)/
 彼ら(マヌエル・デル・カブラル(1907-1999) による詩)/
 エグエス:Douna、メスクラオ/ミゲル・マタモロス:黒い涙/
 小さな黒人のためのララバイ(ニコラス・ギランの詩)/エル・コンゴ
歌と語り:イヴァン・ガルシア(ベネズエラ)
アブライ・キッソコ(セネガル)
テレサ・パズ(キューバ)
タト・ルイス(ベネズエラ)
カロリーナ・エグエス(イタリア)
エドゥアルド・エグエス(指揮、リュート)
ラ・キメラ
エグエスとラ・キメラによって描き出される、カリブ海の音楽譚!

録音:2010 年7 月、スペイン

『黒人のオデュッセイア譚、記憶の海』というタイトルが付けられている本CD。アメリカ中部、カリブ海周辺で演奏されてきた音楽の起源を探ると共に、現代に至るまでの軌跡を追います。エグエスと、ガルシアが以前より暖めていたプロジェクトが満を持してCD となりました!16 世紀頃から今日に至るまで、カリブ海が記憶してきた曲の数々をエグエスやテルッギがアレンジ。様々な人種、言葉、文化の坩堝とも言えるカリブ海で、現地の人々はどのような音楽を奏でてきたのか……時に語りを交えながら演奏される弦の軽やかな響き、軽快な打楽器のリズム、そして美しくも力強い歌声に魅了されます。ラ・キメラは元々2001 年に結成されたヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブル団体。その正確な演奏で一躍注目を集め、現在までオリジナルなプロジェクトを展開しながら活動の幅を広げています。様々な人種が入り混じったメンバーから構成されるラ・キメラは、言わば卓越した音楽家の坩堝!エグエスのリードの下、そこから生み出される透明感のある無限大の響きが、聴く者をカリブの海原へと導いてくれます!


NAIVE


OP 30518
\2500
アッツォリーニによるヴィヴァルディのファゴット協奏曲集、待望の第2 弾!
 ヴィヴァルディ(1678-1741):ファゴット協奏曲集vol.2
  ファゴット協奏曲:
   イ短調 RV 499、ハ長調 RV 472、ヘ長調 RV 490、
   ト短調 RV 496、変ロ長調 RV 504、
   変ホ長調 RV 504、ハ長調 RV470
セルジョ・アッツォリーニ(ファゴット)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
録音:2011 年4 月、ブレシア(イタリア)

ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集vol.1(OP 30496)で好評を博したアッツォリーニ(アッゾリーニ)が、ついに待望の第2 弾をリリース!ヴィヴァルディは数多くの協奏曲を残した作曲家として有名ですが、ヴァイオリン以外の独奏楽器のための協奏曲として最も多く作曲されたのがファゴット協奏曲。未完も含め、その数は39 曲にも及びます。今回はそこから7 曲が収録されています。バロック期において作曲されることの少なかったファゴットに対し、果敢に作曲を試みたヴィヴァルディ。ヴィヴァルディ渾身のファゴット協奏曲集に、現代曲から古楽に至るまで幅広いレパートリーを持つ稀代のファゴット奏者アッツォリーニが再び挑みます。前回の協奏曲集vol.1と共にお勧めする注目のCDです!


アッゾリーニ、ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集 vol.1
Vivaldi: Concertos for Bassoon Volume 1
OP 30496
\2500→¥2290
ヴィヴァルディ (1678-1741):ファゴット協奏曲集 vol.1
 ファゴット協奏曲 ト長調 RV 493、ト短調 RV 495、
 ハ長調 RV 477、ヘ長調 RV 488、変ロ長調 RV 503、
 ハ長調 RV 471、ホ短調 RV 484
セルジョ・アッゾリーニ(ファゴット)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
ヴィヴァルディ・エディション最新盤、当代きっての名人、アッゾリーニによるファゴット協奏曲集 vol.1!
充実の名曲RV 484も収録

録音:2009 年 11、12 月

ファゴット奏者たちに頻繁に取り上げられる名曲 RV 484 も、バロック楽器によるこれだけの充実の演奏で聴くと、新たな魅力満載です!ヴィヴァルディ・エディション第 45 弾は、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集。ヴィヴァルディは、1721 年代から死の年 1741 年までに、39 曲(うち 2 曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲しました。バロック時代に書かれたファゴット協奏曲は、ボワモルティエによるものが少し、他の作曲家によるものもごくわずか。時代を下っても、モーツァルトやフンメルがファゴット協奏曲を書いてはいますが、それも数えるほどです。ヴィヴァルディの全作品をみわたしても、ひとつの楽器のために 30 曲以上の協奏曲を書いたものは比較的珍しく、いかにヴィヴァルディがこの楽器にいれこんでいるかがわかります。ヴィヴァルディが若い頃のイタリアでは、ファゴットは、フルートやオーボエのパートをなぞるくらいでした。ヴィヴァルディは、1720 年前後にフランスやヨーロッパ北部の音楽家たちと交流の機会があり、当時最先端のファゴット製作を目の当たりにし、創作意欲が多いに刺激されたと考えられます。
RV 493 は、ヴィヴァルディお好みの調性ト短調で書かれており、充実した和声が魅力。RV 477 は、のんびりとした雰囲気の中始まりますが、ファゴット・パートは超絶技巧の連続。ヴィヴァルディという人は、どんな楽器に対しても、その可能性を存分に引き出すようなパッセージを書く天才だったのだとあらためて実感させられます。アッゾリーニは、1967 年生まれの当代きってのファゴット名人。バーゼル音楽院にて教鞭をとっています。


NAIVE


V 5272
\2500
「アメリカ音楽集」
 ライヒ:ディファレント・トレインズ
  (1988 年、弦楽四重奏とテープのための)
   〔第1楽章:アメリカ—戦争以前(9’00) 
    第2楽章:ヨーロッパ—戦中(7’35) 第3楽章 戦後(10’22)〕
 バーバー(1910-1981):弦楽四重奏曲 ロ短調 op.11(1936-38)
  〔第1楽章 モルト・アレグロ・エ・アッパシオナート(8’30)
   第2楽章 モルト・アダージョ(8’38)
   第3楽章 モルト・アレグロ(2’27)〕
 ジョージ・クラム(b.1929):
  電子四重奏のため「黒天使たち(ブラック・エンジェルズ)」(印象 第1集)、
   暗黒世界からの13のイメージ
   〔第1部:出発 第2部:不在 第3部:回帰〕
ディオティマ弦楽四重奏団
★バーバーの名曲「弦楽のためのアダージョ」オリジナル弦楽四重奏版全曲収録★ライヒの名曲「ディファレント・トレインズ」新録音しかもテープはライヒ立ち会いのもとの新制作!★ジョージ・クラムが描く音による幽霊

録音:2011 年4 月

ヨーロッパ席巻中の新興弦楽四重奏団、ディオティマ弦楽四重奏団による大変魅力的な1 枚の登場。バーバーにライヒ、そしてクラムの作品集です。
バーバーの弦楽四重奏曲の第2 楽章はあの「弦楽のためのアダージョ」原曲(バーバー自身が編曲した、「アニュス・デイ」の歌詞による無伴奏合唱版も知られています)ですが、弦楽四重奏での録音(しかも全曲)は極めて珍しいでしょう。弦楽四重奏は若手作曲家にとっては近づきがたいジャンルですが、バーバーは若いころからこのジャンルにも積極的に取り組んでいました。初めて出版されたバーバーの作品は、弦楽四重奏のための「セレナーデ」(1928 年作曲、44 年に改訂された弦楽オーケストラ版で演奏されることが多い)でした。ほかに弦楽四重奏のための作品には、ドーヴァービーチop.3(1931 年、バリトンと弦楽四重奏のための) があり、そしてこのロ短調op.11 が続きます(1936-38 作曲、43 年改訂)。巨匠トスカニーニはすぐにこの作品(特に第2 楽章)に着目し、1938 年11 月5 日に弦楽オーケストラのために編曲したかたちでアダージョを放送、1942 年に録音もして、一挙にこの作品の人気に火がつきました。ケネディ大統領の葬儀や映画などでも広く使われたこの名曲、弦楽オーケストラで聴く濃厚なアンサンブルと激しい慟哭はもちろん魅力ですが、弦楽四重奏で聴くと高音で展開されるアンサンブルのハーモニーの美しさがひとしお心に響きます。全楽章通して聴ける、貴重な盤の登場です。
ライヒの「ディファレント・トレインズ」は、話し声・サイレンの音などを録音したテープと、弦楽四重奏のために書かれたライヒの代表作。1988 年作曲、89 年のグラミー賞最優秀現代音楽作品賞を受賞、一世を風靡しました。ミニマルミュージックの代名詞ともいえる名曲です。1940 年頃、まだ幼かったライヒは、離婚した両親を訪ねるたびにしばしば汽車でアメリカ大陸を旅しました。当時は汽車旅を楽しんでいたライヒですが、大人になってふと「もし自分があの当時ヨーロッパにいたなら、ユダヤの血をひく自分は、まったくちがう列車(ディファレント・トレインズ)に揺られてゲットーに連れて行かれたかもしれない」と語っています。機関車のシュシュシュシュというリズムや汽笛のような音色は楽器が担当。テープに録音された途切れ途切れの「シカゴからニューヨークへ」「ニューヨークからロサンジェルスまで」「1940」というセリフなどが常に耳に残ります。このテープは、古い音素材からの抜粋が中心となっていましたが、この度ライヒの立ち会いのもと、新たに制作されました。ディオティマ弦楽四重奏団が奏でる音色は非常に機械的なもの。しかし、ライヒ独特の人間味に満ちたミニマルの書法のせいか、まったく違和感なく耳に響きます。列車に一人ゆられてぼんやり座っていて、ふと別世界に入り込んでいくような不思議な旅へ、ライヒとディオティマのメンバーが仕立てた素敵な列車で是非ご一緒に。
クラムの作品は、「7」「13」というふたつの数字をキーに展開され、黒ミサのような秘密めいた儀式のようなもの。13 の楽章から成り、ちょうど7曲目を中心として鏡のような構造になっています。弦楽四重奏が奏でる不思議な音色が音楽の亡霊を呼び覚まし(イメージ的には「アダムス・ファミリー」テーマのホヨヨヨの音)、なんとも奇妙な世界が繰り広げられています。
ジャケット写真はスタンリー・キューブリック監督撮影の写真。どこまでも「アメリカ」にこだわりぬいた意欲的かつ大変魅力的なアルバムとなっています。

V 5259
\2500→¥2290
チェロの新女王、ガスティネル、フランスの魅惑のソナタ3 曲!
 (1)フランク(1822-1890):ソナタ イ長調
  (原曲:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/
   ジュール・デルサール編)
 (2)ドビュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ ニ短調
 (3)プーランク(1899-1963):チェロ・ソナタ
アンヌ・ガスティネル
 (チェロ/1690 年製テストーレ、
  Fonds Instrumental Francais 貸与)
クレール・デゼール(ピアノ)
録音:2011 年4 月

現代最高の女流チェリスト、ガスティネルによる最新盤は、魅惑のフランスのソナタ3 曲。ディスク冒頭、フランクの実に静かでゆったりとした入りから一気に二人が繰り広げる魅惑の世界に引き込まれます。一切の小細工なし。充実度と肩の力の抜け具合の絶妙なバランスが魅力です。同じくフランスを中心に活躍する名アンサンブル奏者、クレール・デセールのピアノが見事。フランクは全体的に抑えを効かせた表現ながら、ひとつひとつのパッセージをふくんで語るように響かせ、曲自体と楽器自体の魅力を心行くまで堪能させてくれます。激情的にガンガン弾きまくる演奏も魅力ですが、このガスティネルとデゼールの演奏は、しっとりとした余裕を感じさせ、歴史上燦然と輝くこの名曲の魅力をあらためて味わわせてくれます。ドビュッシーもプーランクも、さすがフランスで活躍する二人ならではのドライで洒落た、くるくるとかわる表情は見事ですが、時折愛らしさも感じられるところがなんともいえぬ味わいです。
ガスティネル自身、「自分のルーツを探るよう」で、このプログラムに取り組めることにとても幸せを感じている、そして、いつも豊かな心でインスピレーションを与えてくれるクレール、私の「クラリエット」と一緒に演奏できることにも喜びを感じるとブックレットで述べています。充実した二人の女性演奏家による魅力の1 枚の誕生です。この10 月には来日も予定されており、見逃せません!

ガスティネル&デゼール/来日公演スケジュール 2011 年
 10 月22 日(土)11:00 三井住友海上しらかわホール(愛知)
 10 月23 日(日)15:30 月見の里学友館(静岡)
 10 月25 日(火)19:00 東京文化会館小ホール(東京)
 10 月26 日(水)19:00 大洲市民会館(愛媛)
演奏曲目:ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番 プーランク、ドビュッシー、フランクのチェロ・ソナタ

NAIVE

In Search of Vivaldi: Operas, Sacred Music & Concertos
V 5274
(2CD)
特別価格
\2500→¥1990
ヴィヴァルディに関する詳細な解説が収録された貴重な名盤!
ヴィヴァルディ:
 CD1:オペラ名曲集
  「貞節なニンフ」、「狂乱のオルランド」、「アデナイーデ」、
  「離宮のオットーネ」、「オリンピアーデ」、他
 CD2 より宗教曲・協奏曲集
  マンドリン協奏曲、「主は言われた」、「悲しみの聖母」、
  チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲「四季」より「秋」・「冬」、他
ユリア・レージネヴァ(S)
サンドリーヌ・ピオー(S)
サラ・ミンガルド(Ms)
ロレンツォ・レガッツォ(Bs)
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、他
ヴィヴァルディの人生の軌跡がここに!多岐に渡る名曲と、ヴィヴァルディに関する詳細な解説が収録された貴重な名盤!

2011 年7 月、当時のヴェネツィアで行われていた祭典を現代のヴェルサイユ宮で再現し、ヴィヴァルディの曲を演奏するという祭典、『ヴェネツィア・ヴィヴァルディ・ヴェルサイユ』が開催されました。この試みに関連して、ヴィヴァルディの人生の軌跡を集約した作品集が発売。
2 枚組構成で、1 枚目はオペラ名曲の数々、2 枚目は宗教曲と協奏曲を収録しています。さらに、このCD には90 ページを超える豪華なリーフレットも同封。ヴィヴァルディに関する詳細な解説だけでなく、当時のヴェネツィアの音楽状況についての解説もなされています。直筆譜や古地図など、当時を知る貴重な挿絵も必見。
豪華な内容を綴じるにふさわしい、美しいパッケージデザインがなされています。ヴィヴァルディをよく知る方にも、初めて聴く方にもおすすめの名盤です!

 
Indispensable Vivaldi
V 5273
特別価格
\2000→¥1690
ヴィヴァルディ:珠玉の作品集
 (1)セレナータ「祝されたセーナ」、(2)グローリアRV589 、
 (3)歌劇「狂乱のオルランド」、(4)ニシ・ドミヌス、
 (5)フルート協奏曲第2 番「夜」、(6)歌劇「貞節なニンフ」、
 (7)ヴァイオリン協奏曲「四季」より「夏」、
 (8)セレナータ「祝されたセーナ」より第1部
 (9)ヴァイオリン協奏曲「四季」より「春」、
 (10)歌劇「嵐の中のドリラ」
サンドリーヌ・ピオー(S)
フィリップ・ジャルースキー(T)
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、他
これを聴かずしてヴィヴァルディは語れない!珠玉の作品集

バロック期を代表する作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ。ルイ15 世の結婚を祝し依頼作曲された「祝されたセーナ」、出版された歴史上最初の作品とされるフルート協奏曲より第2 番「夜」、ヴァイオリン協奏曲「四季」より「夏」と「春」などが収録。当時から高い人気を得ていたヴィヴァルディの魅力を証明する珠玉の作品を、多岐に渡って堪能できる1 枚です。曲目だけでなく、卓越した演奏者達の共演にも注目です。

NAIVE


instants classiques〜クラシックの瞬間(とき)

NAIVEの名演をミッド・プライスでお贈りする「instants classiques〜クラシックの瞬間(とき)」。

Mozart: Great Opera Arias
V 5242
\1800→¥1490
モーツァルト・オペラの名曲アリア集
 W.A.モーツァルト:
  「フィガロの結婚」よりシンフォニア、
   ‘もう飛ぶまいぞこの蝶々’、
   ‘自分で自分がわからない’
   ‘恋とはどんなものかしら’、
   ‘失くしてしまった・・・困ったわ’、
   ‘ 愛の神よ、安らぎをお与えください’、
   ‘伯爵様が踊るなら’/
  「ドン・ジョヴァンニ」より序曲、
   ‘カタログの歌’‘お手をどうぞ’‘シャンパンの歌’/
  「コジ・ファン・トゥッテ」より序曲、
   ‘風よ、おだやかなれ’/
  「魔笛」より
   ‘ああ、私にはわかる、消え失せてしまったことが’/
  「ツァイーデ」より
   ‘安らかにお休みなさい、愛しい人よ’/
  「後宮からの誘拐」より 序曲
S.ピオー、ポルヴェレッリ、
ヴァンサン・ルコックほか
アレッサンドリーニ、
マルゴワール、ゴルツ(指揮)
ピオーらが歌う珠玉のモーツァルト・アリアや器楽曲がぎっしりつまった1 枚。
Vivaldi: Concertos for Mandolin
V 5243
\1800→¥1490
ヴィヴァルディ:マンドリン、リュートのための協奏曲集
 2 つのマンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲RV532/
 ヴァイオリン、リュートと通低音のための三重奏曲 RV85/
 マンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲ハ長調RV425/
 ヴィオラ・ダモーレ、リュート、
  弦と通奏低音のための協奏曲ニ短調RV540/
 ヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 82/
 2 つのヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV 93
ロルフ・リスレヴァン
 (リュート、バロック・キタラ、マンドリン)
アンサンブル・カプスベルガー
マンドリン、リュートのための協奏曲集おなじみの名曲RV425 も収録!

ヴィヴァルディのマンドリン名曲が勢ぞろい!マンドリンの美しい音色と圧巻のテクニックで爽快な世界が広がります。
Bach, J S: St Matthew Passion (highlights)
V 5244
\1800→¥1490
メンデルスゾーン編曲によるマタイを抜粋で
 バッハ(メンデルスゾーン編曲):
  マタイ受難曲(1841年、ライプツィヒ)より抜粋
ヴィルフリート・ヨッヘンス(T;福音史家)
ペーター・リーカ(Bs;イエス)
アンゲラ・カジミェルチェク(S)
アリソン・ブローナー(A)
マルクス・シェーファー(T)
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Bs)
ノイエ・オルケスター、コルス・ムジクス
シュペリング(指揮)
現代に続くバッハ復興の原点、メンデルスゾーン編曲によるマタイを抜粋で

音楽史におけるバッハの評価を確立したにもかかわらず長らく忘れられていた、メンデルスゾーン編曲によるマタイ受難曲の蘇演の抜粋。
Charpentier: Te Deum
V 5245
\1800→¥1490
シャルパンティエの魅力あふれるテ・デウム!
 M. シャルパンティエ:テ・デウムより抜粋他
マルティン・ジェステル
サロメ・ハーラー他
ルイ14 世統治時代に書かれた最も素晴らしい、そして深遠なシャルパンティエの代表作、テ・デウム。
Faure: Elegie & other masterpieces for cello
V 5246
\1800→¥1490
ガスティネルによるフォーレ、サン=サーンス、ラロによるチェロの名曲集
 C. サン=サーンス:チェロ協奏曲 イ短調 作品33
 E.ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調 
 G.フォーレ:エレジー ハ短調 作品24
アンヌ・ガスティネル(Vc)
エマニュエル・クリヴィヌ(指揮)
リヨン国立管弦楽団
力強く、優雅で、チャーミングなサン= サーンス、エキゾチックで、情感豊かなイマジネーションのラロ、感性あふれる深遠のフォーレを、ガスティネルが時に熱く、時にやわらかく聴かせます。

NAIVE
ボックス・シリーズ登場


OP 30528
(10CD)
\8200→¥7490
グレゴリー・ソコロフ、ナイーブ・レーベル全録音集大成
[CD1-2]
 J.S. バッハ:フーガの技法、パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826
  〔録音:1982年(OP 30346)〕
[CD3-4]
 ベートーヴェン:
  ロンド Op.51-1& 2、Op.129、ソナタ第4番 変ホ長調 Op.4-7、
  第28番 Op.101、ディアベッリ変奏曲
   〔録音:1992、2000 年(OP 30420, 30384)〕
[CD5-6]
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第21 番変ロ長調D960,
  同第18 番ト長調「幻想」D894〔 録音:1996 年(OP 30387)〕
[CD7]
 ブラームス:
  (1)バラード集Op.10
   〔ニ短調「エドワード」,ニ長調,ロ短調,ロ長調〕、
  (2)ピアノ・ソナタ第3 番へ短調Op.5
   〔録音:(1)1992 年11 月10 日 (2)1993年10 月20 日パリ、サル・ガヴォー(ライヴ)(OP 30365)〕
[CD8-9]
 ショパン:
  24 の前奏曲Op.28、ソナタ第2番変ロ短調 Op.35、
  練習曲Op.25(全曲)〔録音:1990-1995 年(OP 30456)〕
[CD10]
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8 番変ロ長調Op.84
 スクリャービン:
  ピアノ・ソナタ第3 番嬰ヘ短調Op.23、同第9 番ヘ長調「黒ミサ」Op.68
 ラフマニノフ:
  前奏曲第10 番ニ長調Op.23− 4〔録音:2003 年(OP 30386)〕
グレゴリー・ソコロフ(ピアノ)
もはや生ける伝説と化した、幻のピアニスト、グレゴリー・ソコロフ、ナイーブ・レーベル全録音集大成!

9h35

コンサート嫌い、録音嫌い、もはや生ける伝説と化した感もあるソコロフの、ナイーブ・レーベル録音大全集。ベートーヴェン作品の正確無比でクリアなタッチ、プロコフィエフやスクリャービン作品で魅せる説得力、ショパンのop.25 の練習曲全曲での音楽性は他に類を見ないものとなっています。

E 8935
(5CD)
\5200→¥4790
モザイク弦楽四重奏団ボックス
 [CD1]
  ハイドン:ロプコヴィツ四重奏曲Op.77(全曲)
   〔録音:1989 年(E 8800)〕
 [CD2]
  モーツァルト:
   弦楽四重奏曲第18番イ長調K464,
   同第19番ハ長調「不協和音」K465
    〔録音:1991 年(E 8845)〕
 [CD3]
  ベートーヴェン:
   弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18− 1、
   第4番ハ短調Op.18− 4
    〔録音:2004 年(E 8899)〕
 [CD4]
  シューベルト:
   弦楽四重奏曲第10番変ホ長調D87,
   同第13番イ短調「ロザムンデ」D 804
    〔録音:1996年(E 8580)〕
 [CD5]
  メンデルスゾーン:
   弦楽四重奏曲第1番Op.12,同第2番Op.13
    〔録音:1998 年(E 8622)〕
モザイク弦楽四重奏団
ピリオド楽器弦楽四重奏団の雄、モザイクの名盤がギッシリ!

5h15

ピリオド楽器クヮルテットの雄、モザイクによる珠玉の名盤のお買得ボックス化。感動の名演「ロザムンデ」のほか、心にしみるメンデルスゾーンも入った注目ボックスです。

E 8936
(4CD)
\3300→¥2990
クリストフ・コワン・ボックス
 [CD1]
  ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1702〜71):
   ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽(世界初録音),
   ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲ハ短調,
   2 挺のヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ ト長調,
   ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲イ短調,
   ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオールと通奏低音のためのトリオ イ長調
    ジル・コリアール(Vn) ブリュノ・コセ(Gamb,ヴィオール) ヴィレム・ジャンセン(Cemb)
     クリストフ・コワン(指,Gamb)アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
     〔録音:1998年(E 8617)〕
 [CD2]
  テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための室内楽曲集
   四重奏曲(Fl、Gamb、Fg、通奏低音のための)
   ロ短調TWV43:H3,同ニ長調TWV43:C2,
   四重奏曲(Fl、2Gmb、通奏低音のための)
   ト長調TWV43:G12,ソナタ(Vn、Gamb、通奏低音のための)
   へ長調TWV42:F10,ソナタ(Fl、Gamb、通奏低音のための)
   ト短調TWV42:G7
    クリストフ・コワン(指,Gamb)アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
     〔録音:1998年(E 8632)〕
 [CD3]
  ボッケリーニ:チェロ協奏曲集
   チェロ協奏曲第9 番変ロ長調G482,同第7 番ト長調G480,同第3 番ニ長調G476,
   アリア・アカデミカG557
    マルタ・アルマヤノ(S) クリストフ・コワン(指,Vc)アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
     〔録音:1993 年(E 8517)〕
 [CD4]
  J.S. バッハ:カンタータ集
   第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」,第49番「われは生きて汝をこがれ求む」,
   第115 番「備えて怠るな、わが霊よ」
    バーバラ・シュリック(S) アンドレアス・ショル(A) クリストフ・プレガルディエン(T)
    ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs) クリストフ・コワン(ピッコロVc/指)
    コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
     〔録音:1994 年(E 8897)〕
バロック・チェロの帝王、クリストフ・コワンのボックス!

4h22

バロック・チェロの帝王、クリストフ・コワンの録音集大成。弓や指揮棒を自在に操り、ボッケリーニでは華麗に聴かせ、また、テレマンの典雅な世界も実に見事。

OP 30530
(6CD)
\5200→¥4790
バッハ=ヴィヴァルディ/リナルド・アレッサンドリーニ
 [CD1]ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
  リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ〔録音:2003 年(OP 30363)〕
 [CD2-3]J.S. バッハ:ブランデンブルク協奏曲
  リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ〔録音:2005 年(OP 30412)〕
 [CD4] 「バッハ・アラ・マニエラ・イタリアーナ」
  半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903,組曲へ短調BWV823,
  最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョBWV992,フランス組曲第1 番ニ短調BWV812,
  アルビノーニの主題によるフーガBWV951 a,イタリア様式のアリアと変奏BWV989,
  トッカータ ニ短調BWV913,ソナタ ト長調BWV968よりアダージョ
   リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb〔) 録音:1999 年(OP 30258)〕
 [CD5]ヴィヴァルディ:協奏曲ニ短調RV565,協奏曲ト短調RV316 a,協奏曲ト短調RV439「夜」,
  バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調BWV971(ヴァイオリン協奏曲復元版),
  ベネデット・マルチェッロ:協奏曲ホ短調,アレッサンドロ・マルチェッロ:協奏曲ニ短調
   リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ〔録音:2000 年(OP 30301)〕
 [CD6]ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集(全12 曲)
  イ長調RV159、ト短調RV153、ニ長調RV121、ニ短調RV129、ト短調RV154、ハ長調RV115、
  ヘ短調RV143、ヘ長調RV141、ハ短調RV120、ト短調RV156、イ長調RV158、ニ長調RV123
   リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ〔録音:2003 年(OP 30377)〕
イタリアの鬼才、アレッサンドリーニ・ボックス!

6h42

アレッサンドリーニのスペシャル・ボックス。リズムの刻みが心地よいヴィヴァルディに、鬼才ぶりが発揮されたチェンバロ・ソロなど、アレッサンドリーニの魅力が存分に味わえるボックスです。

V 5283
(7CD)
\5700→¥5190
画家をテーマにしたコンピレーション・ボックス
[CD1]モネの音楽
 ラヴェル、ドビュッシー、プーランクらの作品
[CD2-3]シャガール(1887〜1985)をめぐる音楽
 ユダヤ民謡「ドナ、ドナ」,ロシア民謡「カリンカ」,
 チャイコフスキー:「もし私が知っていたら」「子守歌」,
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2 番よりワルツ第1 番&第2 番/小ポルカ他
[CD4-5]ギュスターヴ・クールベ〜画家クールベの音楽世界
 ショパン、ベルリオーズ、マーラー、リスト、ドビュッシー、デュパルク、ショーソンらの作品
[CD6-7] マティスとピカソをめぐる音楽
 ファリャ、プーランク、ショスタコーヴィチらの作品
画家をテーマにしたコンピレーション・ボックス

8h14

ナイーブ・レーベルがフランスの美術館の企画展示にあわせて作る画家をテーマにしたコンピレーションのボックス化。画家に思いをはせながら、美しい音楽に耳をかたむける贅沢なひと時です。

OBSIDIAN


OBSCD 707
\2400
ジョン・タヴァナー(d.1545):アンティフォナ&宗教音楽集
 6 声のための作品< Quedmadmodum >、
 アンティフォナ<めでたし、父なる神Ave Dei patris filia >、
 <喜べ Gaude plurimum>、
 レスポンソリウム<天に栄光 Gloria in excelsis Deo>、
 <安息日が終わる Dum transisset Sabbatum>他
デイヴィッド・スキナー(指揮)
アラミレ
宗教音楽のジャンルで幅広い活躍を展開する指揮者スキナーとアルミラによるタヴァナーの宗教音楽集。イギリス中世教会音楽の美しい響きがここに!

録音:2010 年

16 世紀前半のイングランドを代表する音楽家であるジョン・タヴァナー。伝統的な形式のミサ曲、マニフィカト、アンティフォナなどに大規模な作品を残しており、主に教会音楽作品によってその名を知られる音楽家です。このCDでは、彼が作曲した宗教音楽作品の中から、タヴァナーの若き頃の作品を中心に収録。中でも6 声のための作品< Quemadmodum >は、間もなく訪れるルネサンス様式を先取った作品とも言われ、彼の代表作の一つとなっています。ルネサンス時代の到来をほのかに感じながらも、中世に花開いた音楽を堪能できる一枚です。
スキナー率いるアラミレは、これまで中世・ルネサンスの教会音楽を中心に、幅広い活動を行っている演奏団体。とりわけイギリス中世・ルネサンスは彼らの十八番とも言えるでしょう。高い評価を受ける繊細かつストレートな響きによって、タヴァナーの響き豊かな音楽が蘇ります!

ORFEO

David Afkham conducts Shostakovich & Ligeti
ORFEOR 797111
\2300→¥1990
時代はインドか。
 インドの血をひく期待の指揮者アフハム、デビュー

  (1)リゲティ:アトモスフェール
  (2)ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調Op.93
ダヴィド・アフハム(指)
グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団
インドの血をひく期待の指揮者アフハム、デビュー。リゲティとショスタコーヴィチ過激すぎる演奏に超期待

[ 録音:2010 年8 月14 日ザルツブルク音楽祭でのリサイタル(ライヴ)]/60’ 19”DDD、STEREO

1983 年フライブルク生まれの指揮者ダヴィド・アフハム、待望のデビュー盤登場です。ドイツとインドのハーフのエキゾキックなイケメンながら、2008 年にドナテッラ・フリック指揮コンクールで入賞して以来、ロンドン響とグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団のアシスタント・コンダクターを務め、2010 年にはフランス国立放送管、チューリッヒ・トーンハレ管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ブロッサム・フェスティヴァルでクリーヴランド管なども振る活躍ぶり。さらに「若き才能のためのベルナルト・ハイティンク基金」の第1号として、ハイティンク自身の薫陶も得ています。
リゲティの「アトモスフェール」はキューブリックの「2001 年宇宙の旅」に使われて以来、現代音楽としては異例の人気を誇る作品。アフハムの指揮ぶりは、これが映画に使われていたらさぞや凄い効果をあげたと思える雄弁さ。メインのショスタコーヴィチの交響曲第10 番の荒れ狂う過激さもムラヴィンスキー盤以上。今後目の離せぬ逸材の出現と申せましょう。

ORFEO D’OR


ORFEOR 837112
(2CD →1CD
特別価格)
\2300→¥2090
マーラー歿後100周年!
 ついによみがえるレヴァイン& ウィーン・フィル
  マーラーの「復活」1989年ライヴ

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
 [CD 1] 23’28”
  第1楽章 アレグロ・マエストーソ 23’28”
 [CD 2] 65’37”
  第2楽章 アンダンテ・モデラート 10’52”
  第3楽章 おだやかに流れる動きで 10’42”
  第4楽章 「原光」:きわめて荘厳にしかし簡潔に 4’47”
  第5楽章 スケルツォのテンポで、荒野を進むように 38’13”
キャスリーン・バトル(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ウィーン国立歌劇場合唱団、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
録音:1989 年8 月19 日ザルツブルク、祝祭大劇場 ( ライヴ・ステレオ)[ORF 収録]ADD、89’05”

 レヴァインにとって2 種目となるマーラーの「復活」は、イスラエル・フィルとの同曲のライヴより半年ほどのちの1989 年8 月19 日に、ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを指揮して行われた演奏会の模様をライヴ収録したものです。

【若きレヴァインとザルツブルク音楽祭】
 このライヴよりひと月ほど前の1989 年7 月16 日に、それまで30 年以上に亘りザルツブルク音楽祭の“帝王” として影響力を保持していたカラヤンが世を去っています。
 1973 年よりメトロポリタン歌劇場の首席指揮者に任命され、1976 年には同歌劇場の音楽監督に就任したレヴァインは、1970 年代半ば以降、カラヤンよりザルツブルク音楽祭におけるオペラハウスとコンサートの両面で広範囲に重要な仕事を任されるようになります。
 レヴァインは、モーツァルトのオペラ・シリーズをスタートさせて、1976 年に「ティトーの慈悲」、1978 年に「魔笛」、1983 年に「イドメネオ」、1986 年に「フィガロの結婚」のプロダクションで好評を博すと同時に、1980 年から3 年連続でオッフェンバックの「ホフマン物語」、1987 年と88 年はシェーンベルクの「モーゼとアロン」を上演しています。

【“ウィーン・フィル” とのザルツブルク音楽祭コンサート・デビューを飾ったプログラム】
 そもそも1975 年にレヴァインはロンドン響を指揮してザルツブルク音楽祭のデビューを飾っていますが、ウィーン・フィルとの顔合わせでオーケストラ・コンサートが初めて実現したのは1977 年8 月21 日のことでした。
 このときレヴァインは34 歳の若さでしたが、モーツァルトのピアノ協奏曲第12 番を自らの弾き振りで演奏した後のメイン・プログラムこそが、マーラーの「復活」でした( 独唱はバーバラ・ヘンドリックスとジェシー・ノーマン)。この1977 年以降、レヴァインはウィーン・フィルとともに、シューマンやシューベルト、ブラームスのオーケストラ作品を次々と取り上げていきますが、1979 年にベルリオーズの「レクィエム」、1981 年にハイドンの「四季」、1982 にストラヴィンスキーの「エディプス王」、1984 年にメンデルスゾーンの「エリヤ」、1987 年にハイドンの「天地創造」、1991 年にベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」といった声楽を伴う大曲を継続的に取り上げていることからも、じきに音楽祭に欠かせない存在として目を瞠る活躍をみせていたことがわかります。

【レヴァインとウィーン・フィルによるマーラーの交響曲演奏】
 「マーラー指揮者」としてのレヴァインのキャリアを一躍不動のものとしたのが、1974 年から1980 年にかけて、シカゴ響、フィラデルフィア管、ロンドン響と3 つの名門オケを振り分けておこなった、番号付きの8 つの交響曲のセッション・レコーディング。
 レヴァインにとって、マーラーの交響曲は名門ウィーン・フィルともぜひとも取り上げるべきレパートリーだったのでしょう。
ザルツブルク音楽祭では上記2 度の「復活」のほかに、レヴァインはウィーン・フィルを指揮して、1983 年には第7 交響曲を演奏しており、さらにウィーン・フィルとはムジークフェラインザールでもマーラーの交響曲を取り上げ、1982 年5 月に第6 番、1989 年6 月に第2 番、1990 年に第3 番を演奏していました。

【ウィーン・フィルと12 年ぶりに臨んだ「復活」ザルツブルク音楽祭再演】
 1965 年から1999 年のあいだに、ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルはマーラーの「復活」を5 度演奏しています。ちなみに、レヴァイン以外の顔ぶれとは、クラウディオ・アバド(1965 年。このときがアバドのザルツブルク音楽祭デビュー)、ロリン・マゼール(1993 年)、サイモン・ラトル(1999 年)の3 人です。
 こうしてみるとレヴァインが、1977 年と1989 年と2 度に亘り「復活」を指揮しているのはやはり異例のことであり、レヴァインの特別な意気込みがそのまま窺い知れるという以上に、1989 年の演奏内容もまたウィーン・フィルの長きにわたるマーラー演奏の伝統の一部にしっかりと位置づけられるものであるということがあらためて実感されます。
 絶賛を浴びた一連のセッション録音の記憶もたしかに、集中力の高さと鮮烈でメリハリの利いた音楽運びはここでも絶好調で、当時、ミュンヘン・アーベントツァイトゥング紙、ウィーンのディー・プレッセ紙の批評でも激賞されていました。
【名メッツォを再起用、ルートヴィヒが歌う「原光」】
 ここでも第4 楽章「原光」を歌うメッツォはクリスタ・ルートヴィヒ。同じレヴァイン指揮のイスラエル・フィル盤に続いての起用で、ほか にも1975 年のメータ盤、1987 年のバーンスタイン盤と、ゆたかな経験に裏打ちされた深々とした歌唱はもはや孤高の境地ともいうべきもので、この場面はひときわ感動的。
 対するソプラノは、可憐で清楚な歌声の魅力と、なにより日本では1986 年以来テレビコマーシャルの効果で爆発的人気の絶頂にあったキャスリーン・バトル。バトルは、1982 年のスラトキン指揮セントルイス響のセッション録音、同じく1982 年のメータ指揮ニューヨーク・フィルのライヴ録音でも同パートを歌っていました。

=レヴァインの「復活」トラック・タイム=
・ウィーン・フィル/1989年8 月  I.23’28” +II.10’52” +III.10’42”+IV.4’47” +V.38’13”= TT.89’05”
・イスラエル・フィル/1989 年2 月 I.22’09” +II.10’40” +III.11’03”+IV.4’55” +V.36’13”= TT.85’00”

ORFEO D’OR


ORFEOR 842111
\2300→¥2090
才人ロンクィッヒ、ピアノ弾き振りによるモーツァルト・マチネー
 モーツァルト:
  6つのドイツ舞曲KV. 571
  交響曲第36 番ハ長調KV. 425「リンツ」
  フリーメイソンのための葬送音楽ハ短調KV.477
  ピアノ協奏曲第22 番変ホ長調KV.482
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
アレクサンダー・ロンクィッヒ(P & 指揮)
録音:2009 年8 月9 日ザルツブルク、モーツァルテウム(ライヴ)/DDD、ステレオ、78’29”

1960 年ドイツのトリーアに生まれたピアニスト、アレクサンダー・ロンクィッヒが、2009 年にモーツァルテウムで行ったモーツァルト・マチネーの模様を収めたアルバム。
バドゥラ=スコダや、アンジェイ・ヤシンスキ( ツィメルマンを輩出し、ショパン・コンクールの審査委員長を歴任したことで知られる)、ハンガリーの名手イロンカ・デッカース=クースラーに師事したロンクィッヒは、16 歳でイタリアのアントニオ・カーサグランデ・ピアノコンクールで第1位を獲得して以降注目を集め、ピアニストとして古典から現代まで広範なレパートリーをこなして評価を得るとともに、室内楽でもクリスティアン・テツラフ、ヴェロニカ・ハーゲンといった顔ぶれとも共演を重ねてきました。
さらに、ロンクィッヒは近年、オーストリアやイタリアで、マーラー・チェンバー・オーケストラ、カメラータ・ザルツブルク、マントヴァ室内管といった、室内オーケストラを率いて、モーツァルトの協奏曲を弾き振りするコンサートを頻繁に開いていますが、そこではモーツァルトのオーケストラ曲もプログラムに取り入れ、ソリストたちを別に迎えて自身は指揮を担当するなど、おおいに才人ぶりを発揮していると伝えられています。
このモーツァルト・マチネーもまさにそうしたプログラム構成に拠るものとなっていて、ロンクィッヒが力を入れてきた内容をたっぷりと味わえるものとおもわれます。

PARADIZO


PA 0010
\2500→¥2290
スキップ・センペ最新盤 バロックの魅力溢れる美しい舞曲小品集!
 マラン・マレ(1656-1728):音楽悲劇「アルシオーヌ」より
 ジャン・バティスト・リュリ(1632-1687):
  音楽悲劇「アルセスト」、「アティス」、「アルミード」より
 ウィリアム・ブレイド(1560-1630):パヴァーヌ、他
 ミヒャエル・プレトーリウス(1569/73-1621):
  フランス風舞曲集「テレプシコーレ」
 ルイージ・ロッシ(c1597-1653):「オルフェオ」より
 ゲオルグ・ムッファト(1653-1704):「インパテンティア」より
ユーディト・ファン・ワンロイ(S)
ベンジャミン・アルーニ(Bt)
アラン・ビュエ(Bs)
スキップ・センペ(指揮)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ
 《王の24 のヴァイオリン》
録音:2010 年

バロック音楽の一大ジャンルといえる舞曲。このCDではフランス、イギリス、ドイツ、イタリアそれぞれを代表する音楽家たちの舞曲にまつわる多様な作品が収録されています。フランスからはリュリとマレ。踊りが盛んであったフランスでは、オペラの中にバレエのシーンが盛り込まれていました。
今回収録されている曲からも、フランス・バロックの優雅かつ軽快な響きが楽しめます。ブレイドはイングランド出身のヴァイオリン兼ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。ドイツを中心に各地を遍歴し、イングランド流弦楽器奏法の第一人者として高い評価を得ました。ドイツ人作曲家として最も多作かつ多面的な音楽活動を行ったプレトーリウスからは「テレプシコーレ」を収録。フランス風舞曲集と題したこの作品は、彼の世俗作品の代表作でもあります。ムッファトはフランス生まれのドイツ人。フランスやイタリアの様式に影響を受けた音楽性から生み出される卓越した器楽曲が魅力の音楽家です。イタリアを代表する音楽家ロッシからは、「オルフェオ」から抜粋。
センペの指揮の下、多種多様な舞曲を魅せてくれるのはカプリッチョ・ストラヴァガンテ《王の24 のヴァイオリン》。ヨーロッパ各地で演奏活動を行い、その卓越したフレンチ奏法の演奏で高い評価を得ています。17 世紀フランスで王直属の演奏団体として活躍した《王の24 のヴァイオリン》の名にふさわしい演奏と、名歌手達との美しいアンサンブルも魅力の一枚です。


PARADIZO センペのアルバム
はっきりいってすごいです
Skip Sempe - A French Collection
PA 0007
\2500→\2290
A French Collection〜フレンチ・コレクション
 ルイ・マルシャン:
  プレリュード(Livre1)、シャコンヌ(LivreI)
 ジャック・デュフリ:
  ラ・ドゥ・ベロンブル(LivreⅢ)、愛(LivreⅢ)、
  ラ・フェリックス(LivreⅡ)、ロンドー(LivreⅠ)、
  シャコンヌ(LivreⅢ)、ロンドー(LivreⅣ)
 A.L.クープラン:ロンドー(1751)
 クロード・バニニュ・バルバストル:
  ジーグ、ラ・スザンヌ、エリクール、ラ・デュ・カーズ
 ミシェル・コレット:エトワール
 パンクラス・ロワイエ:
  アルマンド(LivreⅠ)、スキタイ人の行進(LivreⅠ)
スキップ・センペ(チェンバロ)
 フランス・バロックの鍵盤楽器作品は、流麗に流れすぎて店主のようにガツガツした貧乏根性の人間にはどうも上品過ぎる。
 なのであまり好き好んで聴かない。
 で、今回のセンペのPARADIZO新譜。前作のラモーの続きか、またもやフランス・バロック一色できた。ラモーは悪くはなかったが、今言ったように店主のような男には上品過ぎた。
 ということで今回の「フレンチ・コレクション」というアルバムにもそれほど過大な期待はかけていなかった。
 ところが始まるや、なんとも情熱的な音楽があふれ出した。
 魅力的なのはデュフリ(1715年 - 1789年)の作品。ヴェルサイユ宮廷クラヴサン楽派の最後の巨匠といわれている人だが、革命前夜のヴェルサイユ宮殿は仕事探し中のモーツァルトにさえ「あんなとこ行くかい」と言われるほど落ち目だったはずだが、そうは言ってもこういう粋で洒脱な音楽家がたくさん生き残っていたのだ。
 その後は穏健な作品がいくつか並ぶが、ふと気づくとまた素敵な曲が流れてくる。クロード・バニニュ・バルバストル(1724年 - 1799年)の作品もそう。非常にアグレッシヴで情熱的。上品なだけと思っていたフランス・バロックの鍵盤音楽のイメージをガラリと変えてくれる。
 しかしそれらは序章に過ぎなかった。とてつもない曲が最後に待っていたのである。
 パンクラス・ロワイエの「スキタイ人の行進」。
 後でわかったが、知る人ぞ知る名曲らしい。実際名曲。まったくもって名曲。とんでもない名曲。あまたあるバロックの鍵盤音楽の中でも、間違いなくそのカッコよさでいったらトップ・クラスの名曲。バッハの「イタリア協奏曲」と比べても全然見劣りしない。いやもっともっと過激。いきなり始まった瞬間からその壮絶な雰囲気に身を乗り出して聴いてしまうこと間違いなし。しかもその最初の勢いだけで終わらず、途中からフランス風のかっこいい展開になる。これがまたしびれる。センペも水を得た魚のように、嬉々と弾きまくっている。こんな名曲を与えられたらそりゃあチャンバロ奏者として身震いするだろう。
 パンクラス・ロワイエは1705年トリノ生まれで、20歳のときにフランスに移りルイ15世の子供の音楽教師となり、そこから這い上がって晩年には王室音楽監督、王立歌劇場管弦楽団の監督に任命されたという。すでにフランス王国自体は斜陽の兆しを見せ始めている時代だが、ロワイエの音楽はまさしく彼が生まれ育ったイタリアの太陽の光のようにまぶしく熱く劇的。フランス・バロックの鍵盤音楽は上品に過ぎる、なんて今後二度と口にしません。
 それにしてもこんなすごい曲がまだまだあるのだなあ・・・。食わず嫌いはいかんね。もしよかったらだまされたと思って聴いてみて。

録音:2006年


PRAGA


PRDDSD 250225
(SACD HYBRID)
\2800
バルトーク:弦楽四重奏曲第5 &6 番 パルカニ弦楽四重奏団
録音:2005 年6,11 月
1976 年に結成されたオルランド弦楽四重奏団(イシュトヴァーン・パルカニ、ハインツ・オベルドルファー、フェルディナンド・エルブリッヒ、ステファン・メッツによって結成され、1984 年に一度解散しましたが、一人新たなメンバー(チェロのミヒャエル・ミュラー)が参加して再結成された)の後身、パルカニ弦楽四重奏団によるバルトーク。ベテランならではのツボを抑えた表現で聴かせます。

PRAGA


PRDDSD 250288
(SACD HYBRID)
\2800
プラジャークSQ&キンスキー・トリオ/ボロディン作品集
 アレクサンドル・ボロディン(1833−1887)
  (1)ピアノ三重奏曲 ニ長調(1862)
  (2)弦楽六重奏曲 ニ短調(1860) 
  (3)弦楽三重奏曲 ト短調(1850)(2Vn,1Vn)
  (4)弦楽三重奏曲 ト長調(1850)(2Vn,1Vn)
  (5)スペイン風セレナーデ(1886)
プラジャーク弦楽四重奏団
キンスキー・ピアノ・トリオ
ロシアより愛をこめて。ボロディンの力強い叙情詩が繰り広げられる、ロシアの魂をプラハの弦楽四重奏団の最高峰よりお届けします。

録音:2011 年5 月(ドモヴィナ・スタジオ)

ボロディンの作品は、力強い叙事詩的性格と豊かな和声が特色です。四重奏曲は、ボロディンが国民楽派に参加する以前の1850 −1860 年に書かれました。最後のトラックの『スペイン風セレナーデ』は、リャードフ、グラズノフ、リムスキー=コルサコフとの共作の弦楽四重奏曲で、彼らのパトロンで出版社でもあったべリャーエフに献呈されました。したがって、ベリャーエフの名前が、B-La-F(B flat-A-F の音)に置き換えられ、この三つの音を題材に作曲が進められました。ピチカートが多用され、ギター的な奏法など、スペインを思わせる魅力的な作品です。
プラジャーク弦楽四重奏団は、1972 年に結成、1978 年にエヴィアン・弦楽コンクールにて優勝し、さらにラジオ・フランスより、コンクール期間中のレコーディングにおいて優れた業績の残したことで特別賞を授与されました。キンスキー・ピアノ・トリオは1998 年結成、卓越したチェコの室内アンサンブルのひとつです。2007 年より、プラハの古都広場にあるストーン・ベル・ハウスでの定期演奏会を開いています。音色のきらびやかな、全員の非常に息のあった軽やかなリズムが魅力です。

PRDDSD 250277
(SACD HYBRID)
\2800
ツェムリンスキー弦楽四重奏団
 アレクサンドル・ツェムリンスキー(1871 −1942):作品集

  (1)弦楽四重奏曲第2 番 Op.15-2 (1914)
  (2)弦楽四重奏曲第4 番 Op.25-4 (1936)
  (3)弦楽四重奏のための二つの楽章 (1927)
ツェムリンスキー弦楽四重奏団
マーラーとシェーンベルクの薫陶を受けた、ウィーンの気品あふれるツェムリンスキー作品集。チェコ伝統の弦楽音楽を引き継いだツェムリンスキー四重奏団による知的でロマンチックな音楽性

録音:2011 年4 月/55’29”

弦楽四重奏曲作品15 は、マーラーとシェーンベルクの間の時代を反映しており、表現主義の特色が垣間見えます。組曲(テーマとヴァリエーション)と四楽章からなる古典様式の二つの性格を併せ持ち、テーマの対立、絶え間なく続く緊張感、そしてそこからの開放が繰り広げられます。弦楽四重奏曲作品25 は、ベルクの抒情組曲へのオマージュであり、六つのパートから成る組曲となっています。叙情性と疾走するような速いテンポのテーマを中心とし、特にプレリュードはバロックにおけるバッハを意識しています。美学的な観点で対立してしまったベルクとの関係を修正するために書かれたもので、絶え間なく新しいメローディーが現れ、マーラーの交響曲第五番の精神性を思わせる作品となっています。 
ツェムリンスキー四重奏団は、チェコの室内アンサンブルの中でも際立ち、リーダー的役割を担っています。1994 年に結成され、近年ではアレクサンドル・ツェムリンスキー財団より、ツェムリンスキーの音楽を普及させた業績に対する賞を授与されています。また、ボルドー国際弦楽コンクール初め数々の弦楽コンクールにて優勝を飾り、その卓越した技巧と、確かな音楽的解釈に裏打ちされた深い表現は定番を得ています。

PREISER


PRCD 91194
\2300
ダニエル・ミューラー/珠玉のギター独奏曲集
アグスティン・バリオス(1885-1944):
 「春のワルツ」(5’22)、「ジュリア・フロリダ(4’17)、
 「コロ・ダ・サウダーデ」(5’18)、「ワルツ」OP.8/NR.4 (4’23)
ジュリオ・レゴンディ(1822-1872):
 「ベッリーニのオペラ『カプレーティとモンテッキ』の歌曲の変奏」(11’29)
フレデリック・ハンド(*1947):「モーリスのためのワルツ」(5’11)
ケビン・キャラハン(*1958):「赤い川」(6’02)、「底流」(12’28)
ローラン・ディアンス(*1955):
 「リブラ・ソナチネ・インディア」(6’06)、
 「ラルゴ」(4’15)、「フォーコ」(3’27)
ダニエル・ミューラー(ギター)
クラシックギター界注目のヴィルトゥオーゾ、ミューラーによる珠玉のギター独奏曲集!

オーストリア出身のギタリスト、ダニエル・ミューラーによるギター独奏曲集。ミューラーは各地のフェスティバルや数々の大きな演奏会などで活躍の幅を広げており、いまや世界的に大きな注目を集めるギタリストです。今回収録されている曲は時代も国籍も様々。哀愁漂う舞曲や、穏やかなカントリー調の曲、荒々しく情熱的な作品など、クラシックギターの多様な響きを楽しむことができます。クラシックギターだからこそ生み出せる、柔らかくも芯のある響きの世界をミューラーが見事に描き出している名盤です!

PREISER


PRCD 91187
\2300
カール・M・ツィーラー・エディション第17集「ウィーンの薫り」
 (1)祝典行進曲 作品287/ (2)ウィーンの薫り 作品278a/
 (3)自由な考え 作品13/
 (4)喜歌劇『観光案内人』から「歌よ響け、夜を貫いて」/ (5)愛の本 /
 (6)潮の満ち干 / (7)騎兵の悪ふざけ 作品553/
 (8)喜歌劇『宮廷舞踏会』より「私はワルツを踊るのが好き」/(9)軍事! /
 (10)喜歌劇『ドイツのマイスター』から「あなたが私の近くに来て以来」/
 (11)ウィーン民衆の詩 / (12)下流 作品141/ (13)レリーフ 作品81/
 (14)喜歌劇『放浪者たち』より進軍歌「私はモロッコから来た」/
 (15)花を通じて 作品437/ (16)進軍歌「魔法使い」作品543/
 (17)喜歌劇『観光案内人』から「恋におちて」 /
 (18)行進曲「グッゲンベルガー」作品414
オリジナル・カール・
 ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団
ハンス・シャーデンバウアー(指揮)
「ワルツの帝王」シュトラウスと人気を二分し、今もウィーンで愛されているツィーラーの好評エデション第17 集

ステレオ、64’15”

ウィーンの作曲家カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922)は、600 曲に及ぶワルツ、行進曲、オペレッタ等を書いて、生前はシュトラウス・ファミリーと人気を二分しました。指揮者としても有名で自ら編成した楽団を引き連れて盛んに演奏旅行して廻りましたが、その名声は1893 年シカゴで開催された万国博覧会にも招待されたほど世界的なものでした。またヨハン・シュトラウス1 世のために作られ、ジュニア、エドゥアルドと受け継がれた「宮廷舞踏会音楽監督」の称号を最後に受け継いだ「ウィーンの象徴」でもありました。残念なことに第一次世界大戦で全財産を失い貧困のうちに亡くなると、ハプスブルク帝国の終焉と運命を共にするように、作品の大半は忘れられてしまいましたが、いくつかの作品は今でもウィーンでシュトラウス・ファミリー以上に愛されています。「オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団」はその名の示すとおりツィーラーの作品を演奏、守り継いでゆく目的で結成されたオーケストラ。ウィーン好き、シュトラウス好きの方には是非聴いていただきたいアルバムです。

PRCD 91192
\2300
天才ボーイソプラノの歌うマーラー&リヒャルト・シュトラウス!
 アロイス、真夜中に

  マーラー:
   (1)さすらう若人の歌 /
   (2)同:原光 /
   (3)同:3 人の天使がやさしい歌を歌った /
   (4)同:美しいトランペットが鳴り響くところ /
   (5)同:僕らは天国の喜びを味わっている /
   (6)同:真夜中に /
 (7)リヒャルト・シュトラウス:4つの最後の歌
アロイス・ミュールバッヒャー(ボーイソプラノ)
フランツ・ファルンベルガー(ピアノ)
ミンコフスキ、アルミンクと共演している天才ボーイソプラノの歌うマーラー&リヒャルト・シュトラウス!

ステレオ、71’24”

知る人ぞ知る天才ボーイソプラノ、アロイス・ミュールバッヒャー君のソロCD。昨年5 月の新日フィル『ペレアスとメザンド』公演でイニョルド役を歌い聴衆に衝撃を与えた少年、昨年11 月にミンコフスキがウィーン国立歌劇場で指揮したヘンデル《アルチーナ》でオベルト役を歌い絶賛を博した少年、そうです、彼なのです!清らかな声に大人顔負けの安定したテクニック。『アルチーナ』では共演したハルテロス、カンジェミ、カサロヴァ等の並み居る大人の名歌手たちを上回る存在感を放って、驚きを禁じえませんでした。アロイス君は1995 年生まれ。現在はブルックナーと縁のリンツ聖フローリアン修道院少年聖歌隊メンバーですが、オーストリア国内ではすでに「スター」としてオペラやガラ公演に引っ張りだこです。それにしてもプログラムがマーラーとシュトラウス!未知の恍惚の世界へと誘われる注目のCDです。

PREISER RECORDS

Wockherl-Orgel
OFM 002
\2300→¥1990

オルガン界の巨匠勢揃い!
 ラドゥレスク、プラニアフスキーなど総勢5 人の名手による
  ウィーン、フランシスカン教会のオルガン第2 弾!

(1)ケルル:トッカータ・プリマ
(2)フローベルガー:カンツォーナ第6 番
(3)ブクステフーデ:我が愛しき神に
(4)ヴァレンティーニ:カンツォーナ A6
(5)ケルル:カプリッチョ「かっこう」/バタグリア
(6)ノールト:パサルム第26 番
(7)シャイデマン:
 ヴァーサス・スーパー/ガイヤルド変奏曲 ニ短調/前奏曲 ニ短調
(8)P. プラニアフスキー:シュヴァルツェンバッハ・マニフィカト
(9)ベーム:天にましますわれらの父よ
(10)ムッファト:シャコンヌ/トッカータ第9 番
(1)-(3)ピエール・ ダミアーノ・ペレッティ
(4)-(5)マルティン・ハーゼルベック
(6)-(7)ロマン・サマーダー
(8)-(9)ペーター・プラニアフスキー
(10)ミヒャエル・ラドゥレスク
 (オルガン)
収録場所:フランシスカン教会(Wockherl1642 年制作パイプオルガン)、ウィーン

ウィーンのフランシスカン教会の歴史的オルガン(1642 年制作) を使用したオルガン・シリーズ第2 弾。ヨハネス・エーベンバウアー演奏によるシリーズ第1 弾(OFM 1) では、フランシスカン教会の多彩なストップと充実のレパートリーで構成されておりました。期待の第2 弾は巨匠ミヒャエル・ラドゥレスクや日本でもおなじみの名手ペーター・プラニアフスキーなど、5 人が参加。バロック期の巨匠ヨハン・カスパール・ケルルの作品やプラニアフスキーの自作自演、バッハの作品に多くの影響を与えたG. ベーム(1661-1733) の「天にましますわれらの父よ」など曲目も多彩です。ウィーンを代表する歴史的オルガンで名手による演奏、この上なく素晴らしいアルバムです。

PROFIL

Kodaly: Works for Piano
PH 11040
\2400
青木美樹、こだわりのコダーイ作品集
 コダーイ:
  (1)マロシュセーク舞曲  (2)子どもの舞曲(全12曲)
  (3) 9つのピアノ小品Op.3  (4)ガラーンタ舞曲
  (5)ドビュッシーの主題による瞑想曲  (6)小ワルツ
青木美樹 (Pf)
[ 録音:2011 年1 月/ベルリン・ブランデンブルク放送。ザール3]/DDD、74’52”

コダーイは友人のバルトークやドホナーニのようなピアノの凄腕でなかったせいか、ポピュラーになったピアノ作品がなく、録音も多くありません。しかし、ふたりのどちらとも異なる独特な作風を示し、貴重なピアノ・レパートリーと申せましょう。オーケストラ曲として知られる「マロシュセーク舞曲」と「ガラーンタ舞曲」はオリジナルのピアノ版で、いわゆる編曲物ではありません。オーケストラ版と異なるすっきりした響きが新鮮。また最初期のエレガントな「小ワルツ」、ドビュッシーの影響が興味深い「9 つのピアノ小品」、「ドビュッシーの主題による瞑想曲」など親しみやすく楽しい曲が多いのも特徴。また、多くがバルトークやドホナーニほどの技巧を要求しないので、教材としてもうってつけです。
青木美樹は東京生まれ。9 歳で渡英、その後インディアナ大学、イェール大学大学院、ハンブルグ音楽演劇大学にてジェルジ・シェベック、ボリス・ベルマン、コロリオフらに師事。2004 年イタリア、イブラ国際コンクールを皮切りに、さまざまなコンクールに優勝および入賞。スイスを本拠として国際的に活躍する実力派。シェベックゆずりのハンガリー節も聴きもの。今後要注目の逸材です。

PROFIL


PH 11018
\2400
シュミットの名演によって導かれる、ロマンあふれるピアノ小品集
 (1)リスト:
  「フランツ・シューベルトによる歌曲集」より抜粋(5曲):
   「どこへ?」、「ライムの木」、他
 (2)シューマン:「クライスレリアーナ」
デイヴィット・セオドア・シュミット(Pf)
録音:2011 年5 月、ベルリン/DDD、ステレオ、53'09"

「どこへ?(Wohim?)」というタイトルの通り、理性と感情の狭間に揺れる時代に生きたロマン派音楽家たちの探求がテーマとなったCD。多数作曲されているリストの「シューベルトによる歌曲集」の中から、このテーマに沿う歌曲が集められています。さらに、シューマンの最高傑作の一つと名高い「クライスレリアーナ」は、E.T. ホフマンが著した「楽長クライスラー」のロマン的な音楽家像に対するシューマンの憧憬が込められた名曲。ロマンティックな情感溢れる名曲を演奏するのは新進気鋭のドイツのピアニスト、シュミット。2009 年にデビューして以来高い評価を受ける彼の卓越した演奏にも注目です。

PH 04073
\2400
ショパン演奏の名手、エフゲニー・ムルスキーによる待望の新盤!
 ショパン:
  (1)前奏曲集:「24の前奏曲集」、他 
  (2)変奏曲集:
   変奏曲(モーツァルト作曲「ドン・ジョヴァンニ」の
    “そこで互いに手を取り合って”に基づく)、他
エフゲニー・ムルスキー(Pf)
録音:2009 年11 月、2010 年12 月、シュトゥットガルト/DDD、ステレオ、76'49"

これまでショパンの作品を多数演奏・収録してきたムルスキー注目の新盤。ショパンの代表作ともいえる「24 の前奏曲集」全曲に加え、オペラを強く愛したショパンらしい、オペラ作品の変奏曲も収録されています。特に注目すべきは、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の“そこで互いに手を取り合って” に基づく変奏曲。本来この作品はピアノと管弦楽のための作品ですが、このCDにてムルスキーはピアノのみという興味深い編成での演奏を試みています。ショパン界を牽引してきたムルスキーの、定番かつ新鮮な演奏を堪能できるおすすめのCDです!
Voices of the Rainforest
PH 11039
\2400
マイニンガー・トリオの演奏で楽しむ、エキゾチックな現代音楽めぐり!
 ファブレガス:「ヴォイス・イン・ザ・レインフォレスト」
 ウェアリング:「アラパナ」
 ラーセン:「スロー・ストラクチャー」、陳怡:「夜想」
マイニンガー・トリオ
録音:2010 年1 月、ニュルンベルク/DDD、ステレオ、56'39"

マイニンガー・トリオが演奏するエキゾチックな作品集。パプア・ニューギニアの熱帯雨林から始まり、インド、カナダを回って古代中国へ至る音楽の旅を堪能することができます。マイニンガー・トリオは2000 年に結成されるや否や、その美しいアンサンブルの音色と音楽に対する深い造詣で一躍高い評価を受けたグループ。意欲的なプログラムによるコンサート活動は今もなお大きな注目を集めています。現代音楽演奏に精力的に取り組んできた彼らの卓越した演奏が、各作曲家が描くエキゾチックな情景へと誘います!
Bach, J S: Mass in B minor, BWV232
PH 11050
(2CD)
特別価格
\3400→¥2990
巨匠リリングの、ミサ曲ロ短調1988 年録音版!
 J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BMV232
ウルリケ・ゾンターグ(S)
マルヤナ・リボヴシェク(S/A)
ハワード・クルーク(T)
アンドレアス・シュミット(Bs)
ヘルムート・リリング(指揮)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
バッハミサ曲を多く手がけてきた巨匠リリングの、ミサ曲ロ短調1988 年録音版!

録音:1988 年5 月、ルードヴィッヒスブルク/DDD、56'25"、58'04"

インターコード原盤のライセンス・リリース。J.S. バッハの代表作品の一つであるミサ曲ロ短調。リリング自ら設立したゲッヒンゲン聖歌隊に、設立以来高い評価を受け続けている名門シュトゥットガルト室内管弦楽団の演奏が豊かな響きを加えます。指揮者のリリングはこれまでこの曲を5 回録音しており、本CDは3 度目の録音である1988 年のものを収録。どの録音もリリングの工夫が光る演奏ですが、今回の1988 年版とその他の録音と聞き比べてみるのもおすすめです。

PH 11049
\2400
ディートハルト・ヘルマン&マインツ・バッハ合唱団
 ハイドン:「ハルモニー・ミサ」
バルバラ・マルティヒ=テュラー(S)
リア・ボーレン(A)
アダルベルト・クラウス(T)
クルト・ヴィトマー(Bs)
ディートハルト・ヘルマン(指揮)
南西ドイツ放送SO.
マインツ・バッハ合唱団
ディートハルトによって生み出される、豊かなハーモニーに溢れた「ハルモニー・ミサ」の名演

録音:1981 年1 月、バーデン=バーデンスタジオ/DDD、ステレオ、49'11"

管楽器のひときわ豊かな響きから、いつしか「ハルモニー・ミサ」と呼ばれるようになったハイドンの名曲。バロック界の牽引者として活躍した、今は亡きディートハルトの指揮が光る名盤。ドイツ屈指の合唱団マインツ・バッハ合唱団と、歌手達の共演にも注目です。CALIG 音源のライセンス・リリース。

PH 11060
\2400
ハンス・ルドルフ・ツェベレイ&ミュンヘン・モテット合唱団
 ケルビーニ:「荘厳ミサ曲」第2番 ニ短調
モニカ・ヴィーベ(S)
ヘレナ・ユングヴィルト(A)
ロドリゴ・オレンゴ(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
ハンス・ルドルフ・ツェベレイ(指揮)
ミュンヘン・モテット合唱団
ミュンヘン交響楽団
ケルビーニの壮麗な響きに酔いしれる、「荘厳ミサ曲」の名盤!

録音:1992 年3 月、ミュンヘン、バーヴァリア・ムジークスタジオ/ステレオ、66'10"

イタリアの作曲家でありながらフランス音楽、とりわけオペラ界において多大な貢献を残したケルビーニ。彼のオペラ作品において、大きな魅力の一つである豊かな響きは、彼のミサ曲においてもいかんなく発揮されています。屈指の名歌手達とツェベレイの指揮によって生み出される壮麗な響きが魅力のおすすめ盤です。CALIG 音源のライセンス・リリース。

PROFIL

Stravinsky: The Firebird & Scherzo fantastique
PH 11041
\2400→¥2190

サラステ&ケルンWDR 響〜火の鳥
 ストラヴィンスキー:
  (1)バレエ「火の鳥」(全曲) [44’20”]
  (2)幻想的スケルツォ [12’24”]

ケルンWDR 交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
サラステ&WDR 響、快調なスタートを物語る2010年ライヴ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」

(1)録音:2010 年9月17 & 18日ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル) (2)録音:2010 年12月6 & 10日ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ、56’53”

2001 年以来、定期的に客演を重ね、2010/11 年のシーズンよりケルンWDR 響の首席指揮者に就任したサラステ。あらたなシェフを迎え、最初のシーズンにおこなわれたコンサートの模様を収めた注目のアルバムが登場します。
2010 年9 月と12 月にいずれも本拠ケルンのフィルハーモニーにおいてライヴ収録された内容は、サラステが得意とするストラヴィンスキー作品をカップリングしたもので、「火の鳥」と「幻想的スケルツォ」という強力なラインナップです。
フィンランド出身ということや、フィンランド放送響とシベリウスやニールセンの交響曲全集を完成させる機会を得たこともあり、サラステは北欧音楽のエキスパートとしてのポジションを固めていますが、いっぽうで、トロント響とおこなったムソルグスキーやプロコフィエフのレコーディングでは、エネルギッシュな音楽運びとスケールのおおきな押し出しの強い演奏を聴かせていたように、リズムのおもしろさと色彩豊かな作風で知られるストラヴィンスキー作品との相性にもすばらしいものがありました。
これまでにもサラステはストラヴィンスキー作品の録音を相当数手掛けており、1985 年にアヴァンティ室内管と「ダンス・コンチェルタント」、バレエ「プルチネッラ」組曲(1949 年版)、シベリウスの「カンツォネッタ」の室内オーケストラ編曲をセッション録音したのをはじめ、フィンランド放送響とは、1989 年に「ハ調の交響曲」と「3 楽章の交響曲」を、1991 年に交響詩「うぐいすの歌」をいずれもセッションで録音しています。
ほかにも、サラステは1990 年にスコットランド室内管と、バレエ「ミューズの神を率いるアポロ」(1947 年改訂版)、協奏曲変ホ長調「ダンバートン・オークス」、「弦楽のための協奏曲ニ調」をセッション録音、1996 年5 月にリュビモフの独奏でトロント響と「ピアノと管楽器のための協奏曲」をセッション録音していることからも、ストラヴィンスキーに一方ならぬ情熱を傾けてきたことがうかがえます。
こうしたなかで、高度な技術水準のままに前任ビシュコフよりWDR 響を引き継いだいま、3 大バレエに着手していなかったサラステにとって、いよいよリリースされる「火の鳥」の新録音は、ストラヴィンスキー一流の幻想的なドラマをどのような切り口で描いてゆくのかおおいに期待のつながるところといえそうです。

QUINDECIM


QP 005
\2300
2011年国際交流基金賞に輝いた「タンブッコ」が奏でる、日本現代音楽の名盤!
 (1)西村朗(1953-):「ketiak(彩色打楽)」
 (2)近藤譲(1947-):「A Volcano Mouth(火口)」
 (3)清水武仁(1966-):「Critical Point」
 (4)武満徹(1930-96):「Rain tree(雨の樹)」
 (5)安倍圭子(1937-):「Conversations in the Forest( 森の会話)」
タンブッコ
 (アルフレッド・フリンカス、
  ラウル・トゥドン、
  リカルド・カシャルド、
  イヴァン・マンツァニラ)
録音:1995 年

打楽器界を牽引する世界屈指の打楽器アンサンブル団体「タンブッコ」が、今年、国際交流基金賞を受賞しました!日本現代音楽を世界に発信してきた活動が高い評価を受け、今回の受賞につながりました。これまでもグラミー賞に4 回ノミネートされるなど、1993 年の結成以来大きな注目を浴び続けてきた「タンブッコ」。何よりの魅力は、卓越した演奏技術によって生み出される躍動感あふれる音楽です。民族的な音楽から前衛音楽までに至る幅広いレパートリーとオリジナリティーあふれるプログラムで、常に打楽器の可能性を広げてきました。
今回お知らせするCDは今回の国際交流基金賞の受賞にもつながった、日本の現代音楽作品のみを収録したもの。打楽器の多彩な音色と壮大な響き、そして何より日本の現代音楽作品の魅力が詰まった一枚です。2011 年10 月には来日公演も行い、これまで以上に日本での注目が高まっている今だからこそおすすめする、「タンブッコ」の魅力あふれる名盤です!

RCOC

Terradellas: Sesostri
RCOC 1102
(3CD)
\5400→¥4290
豪華想定CD-BOX !
 劇音楽家テラデーリャス最後のオペラにして屈指の名作「エジプトの王セソストリ」

  テラデーリャス:オペラ・セリア「エジプトの王セソストリ」
イム・スンヘ(S/ セソストリ)
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(S/ ニトクリス)
ケネス・ターヴァー(T/ アマジ)
ディッテ・アンデルセン(S/ アルテニス)
トム・ランドル(T/ ファネーテ)
ラファエッラ・ミラネージ(S/ オルゴンテ)
ファン・バウティスタ・オテーロ(指)
レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ
録音:2010 年12 月、バルセロナ

スペイン生まれの作曲家テラデーリャス・ドメニコ(1713-1751)の最後のオペラ「エジプトの王セソストリ」の全てが収録されたCD-BOX です。
劇音楽でその名声を確立したテラデーリャスの最後のオペラ・セリア「エジプトの王セソストリ」は古代エジプトの都メンフィスが舞台。父や兄弟が暗殺される中、生き残った王子セソストリが王家の因縁へと身を投じていく緊迫のストーリーをドラマティックな音楽が盛り上げます。スペイン生まれでありながらイタリアを中心に活躍した彼らしい、活気に溢れた音楽も作品の大きな魅力。ローマの初演で大喝采を浴びた彼の代表作が、18 世紀オペラを得意とするオテーロの指揮と、今注目の歌手達によって蘇ります!

RCO LIVE


RCO 11003
(SACD HYBRID)
\2500→¥2290
ハイティンク&コンセルトヘボウ管
 ショスタコーヴィチ:交響曲第15番イ長調Op.141
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
優秀録音 期待度満点の顔合わせとプログラム、ハイティンク&コンセルトヘボウ管によるショスタコーヴィチの交響曲第15 番

録音:2010 年3 月17 日、18 日、19 日& 21 日アムステルダム、コンセルトへボウ( ライヴ)/DSD5.0、マルチチャンネル、ステレオ、47’11”

巨匠ハイティンクが長年の手兵RCO を率いて、得意のレパートリーであるショスタコーヴィチの交響曲第15 番をレコーディング。2010 年3 月におこなわれた定期公演の模様をライヴ収録したものです。
西側初となる交響曲全集録音の完成という偉業を通じて、「ショスタコーヴィチのエキスパート」として広く認められることになるハイティンクは、ロンドン・フィルを指揮して、全集プロジェクト開始間もない1978 年3 月に交響曲第15 番を録音しているので、このたびは32 年ぶりの再録音ということになります。
ハイティンクは、全集完成以後も継続的にショスタコーヴィチの交響曲をコンサートで精力的に取り上げており、第4 番を2008 年5 月にシカゴ響とライヴ録音、第10 番をRCO と1985 年にライヴ録音、翌1986 年にも第10 番をロンドン・フィルとライヴ録音しています。
このたびのRCO との演奏は、ハイティンクが第15 番を集中的に取り上げていた時期のもので、ハイティンクが首席指揮者を務めるシカゴ響とも、2009 年5 月の定期公演のほか、同年9 月のヨーロッパ・ツアーでも、ベルリンのフィルハーモニー、ルツェルンのカルチャー&コンヴェンション・センター、ウィーンのムジークフェラインザールで演奏していました。
上記のハイティンクによる全集録音では、第5 番、第6 番、第8 番、第11 番から第14 番までの7 曲がRCO による演奏で、そこでは輝かしい響きでショスタコーヴィチのあらたな魅力を強く印象付けていましたが、いままたハイティンクが桂冠指揮者として毎年客演して、良好な関係を保っているRCO との顔合わせは、興味の尽きないところといえるでしょう。
さらに、近年のハイティンクのこの上ない充実ぶりは、上述のシカゴ響との第4 番ライヴからも知られるところで、ここでも同様に破格の内容を聴かせてくれるものとおもわれます。

=トラック・タイム=
・コンセルトヘボウ管(2010 年) I. 8:11+ II. 16:45+ III. 4:17+ IV. 17:46 = TT. 47:11
・ロンドン・フィル(1978年)  I. 8:05+ II. 16:28+ III. 4:12+ IV. 16:57 = TT. 45:42

RCO LIVE


RCO 11001
(2SACD HYBRID)
2枚組1枚価格
\2500→¥2290
「ホライゾン4」
 [SACD 1] 60’50”
  ・マーラー / コリン・マシューズ編:Nicht zu Schnell (速すぎないように) [12’07”]
   ローター・ツァグロセク( 指揮)
   収録時期:2009年11 月12、13 日( ライヴ)
  ・へールト・ヴァン・クーレン:5 つの悲劇的な歌 [16’47”]
   デトレフ・ロート(Br) ローター・ツァグロセク( 指揮)
   収録時期:2009年11 月12、13 日( ライヴ)
  ・デトレフ・グラナート:岸辺なき流れ [18’19”]
   マルクス・シュテンツ(指揮)
   収録時期:2010年4 月9 日(ライヴ)
  ・ウィレム・イェス:スケール「マーラーの墓」 [13’16”]
   エド・スパンヤール( 指揮)
   収録時期:2010年12 月9、10 日(ライヴ)
 [SACD 2] 67’50”
  ・ユーイ・ラウケンス:制御不能 [16’12”]
   デイヴィッド・ロバートソン( 指揮)
   収録時期:2011年3 月24、25 日(ライヴ)
  ・ロディオン・シチェドリン:オーボエ協奏曲 [21’42”]
   アレクセイ・オグリンチュク(Ob) スザンナ・マルッキ( 指揮)
   収録時期:2010年6 月18、19日( ライヴ)
  ・ルチアーノ・ベリオ:ソロ [19’45”]
   ヨルゲン・ヴァン・ライエン(Tb) エド・スパンヤール( 指揮)
   収録時期:2004年12 月16、17 日( ライヴ)
  ・マシュー・ハインドソン:クリッシーティナのマジック・ファンタジー [9’54”]
   マレイン・メインダース & モニカ・ナセロウ(Vn)
   収録時期:2009年11 月18 日( ライヴ)
優秀録音 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による現代音楽シリーズ『ホライゾン』第4弾2 枚組にパワーアップ!マーラーと楽団メンバーへのオマージュ・アルバム

収録場所:すべてアムステルダム、コンセルトヘボウ
DSD5.0、マルチチャンネル、ステレオ

RCO Live レーベルの現代音楽シリーズ第4 弾は2 枚組にパワーアップしての登場。“オマージュ” をキーワードに、ツァグロセク、シュテンツ、ロバートソンら現代音楽の分野ですでに目覚ましい業績を上げている顔ぶれが指揮する充実のラインナップです。
まず、ディスク1 は、グスタフ・マーラーへのトリビュート・アルバムとなっています。
RCO は作曲家生誕150 周年および歿後100 周年を記念して、2009/10 年、2010/11 年と2 シーズン連続で、交響曲全曲を演奏する大規模なプロジェクトに取り組んできましたが、そこでは、すべてのシンフォニーを時系列順に演奏するだけでなく、1925 年、1995 年に続く、アムステルダムで開催された3 度目のマーラー・フェスティヴァルを形作る上で効果を挙げたように、RCO はマーラーの作品と強いつながりを示す作品をフューチャーしたコンサート・シリーズを組みました。
ディスク1 の4 曲と、ディスク2 の1 曲目がその演目で、このシリーズのためにRCO によって委嘱され、世界初演されたものです。
続いて、ディスク2 収録の残り3 作品では、ソリストおよびアンサンブルとして注目すべき役割を果たすRCO 個々のメンバーに焦点を絞り、それによってRCO を構成する120 名の音楽家たちそれぞれの名人芸、音楽的な知性、柔軟性を讃える象徴的な内容となっています。
RCO 首席オーボエ奏者オグリンチュクによるシチェドリン、首席トロンボーン奏者ライエンによるベリオの両作品はいずれも世界初演時のドキュメント。
RCO 副首席ヴァイオリニストのメインダースと、第2 ヴァイオリンのメンバー、ナセロウとのデュオによるハインドソンの曲は、2009 年にRCO 創立75 周年記念を祝して、楽団とコンセルトヘボウ友の会(the Society of Friends of the Concertgebouw) によっておこなわれた室内楽連続演奏会の時の白熱のライヴになります。
こうしてふりかえると、当時のRCO も同時代の音楽であったマーラーに積極的に関わり、今日の受容に道を開いたわけですが、このアルバムを通してあらためて浮き彫りになるのは昔も今も変わらず懐の深さをみせる名門の姿といえるでしょう。

REFERENCE RECORDINGS(DVD−R)

リファレンス・レコーディングス(米)は、HDCDの発案者でもあるキース・ジョンソン博士が30年ほど前に立ち上げたオーディオ・マニアに人気の優秀録音、高音質レーベル。
新フォーマット「HRx」やSACDをリリースするなど意欲的に活動しています。
現在19 タイトル(新譜を含む)を発売している「HRx」DVD-R データ・ディスクは、DVD-R ディスクの高解像度オーディオWAV ファイル。
リファレンス・レコーディングスのオリジナル・デジタル・マスター176.4kHz/24bit を含んだフォーマット。2ch 音声の極限のサウンドを表現できる夢のファイルです。再生するには通常のプレイヤーではなく、DVD-R データ・ディスクをコンピュータミュージック・サーバーで読み込み、音楽ファイルとしてプレイヤーで再生します。CDとは比較にならないほどの高音質が体験できます。
(通常のCDプレイヤー、DVDプレイヤー&SACDプレイヤーでは再生できません)
RR 122HRX
(DVD-R)
\5200
クリス・ブルーベック(1952-):魂の踊り
マイケル・ガンドルフィ(1956-):線画
ルーカス・フォス(1922-2009):セントラル・パーク・リール
コンコード・チェンバー・ミュージック・ソサエティ
 【ウェンディ・パットナム(Vn)
  オーウェン・ヤング(Vc)
  ローレンス・ウルフ(Cb)
  トマス・マーティン(Cl)
  ヴィタス・ヴァクシス(P)
  ダニエル・ボーチ(Perc)】
(通常のCDプレイヤー、DVDプレイヤー&SACDプレイヤーでは再生できません)
リファレンス・レコーディングスの録音技術の高さを示す1枚、遠近感を巧みに捉えたリアルな音像をハレイゾで聴く!

録音:2010 年9 月3-5 日メカニクス・ホール、ウースター、マサチューセッツ州/176.4kHz/24bit

現代アメリカの作曲家による室内楽作品集。優秀録音レーベル「リファレンス・レコーディングス」の実力を改めて感じさせる素晴らしい録音です。
透明なホールトーンが豊かに美しく響き、各楽器が自然に調和し、実際の遠近感と空間の広がりを見事に捉えています。聴きなれない現代作品を鮮やかに収録し、美しく再生させるキース・O・ジョンソン氏の手腕に脱帽です。オーディオ的再生の楽しみとハイレゾ音楽の魅力を十二分に堪能できる内容となっています。
RR 25HRX
(DVD-R)
\5200
ノジマ・プレイズ・リスト
 リスト:
  メフィスト・ワルツ 第1番、ラ・カンパネッラ、
  夕べの調べ、鬼火、ピアノ・ソナタ ロ短調
野島 稔(P)
(通常のCDプレイヤー、DVDプレイヤー&SACDプレイヤーでは再生できません)
名録音「ノジマ・プレイズ・リスト」が遂にHRX で登場!ハイレゾ音源ならではの倍音が豊かに響く!

176.4kHz/24bit

国際的ピアニスト野島稔の名盤「ノジマ・プレイズ・リスト」は、1988 年に発売されアメリカのオーディオ雑誌「ステレオ・レヴュー」で月間最優秀録音賞を受賞した名録音が遂にハイレゾ音源HRX となって発売されます。また野島の超絶テクニックはアメリカでも評判となり、野島の海外での評価を決定付けた1 枚。

SEELENKLANG


FIT 3
\2400→¥2190
フルトヴェングラー作品、ライヴ録音シリーズ第3 弾
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー:
  ピアノと管弦楽のための交響的協奏曲ロ短調*
 リヒャルト・ヴァーグナー:
  舞台神聖祭典劇《パルジファル》第1幕への前奏曲
野口剛夫(指揮)
東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団
シュテファン・メラー(ピアノ)* 
フルトヴェングラー作品、ライヴ録音シリーズ、第3 弾は悲壮感に満ちた大曲、ピアノ交響的協奏曲!

録音:2011 年4 月24 日 小松川さくらホール (ライヴ)

2010 年に歌曲とテデウム(FIT 1)、そして交響曲第3 番(FIT 2) に続く、作曲家フルトヴェングラーの作品シリーズ第3 弾の登場です。東京フルトヴェングラー研究会は1995 年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続けていますが、時代の流行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲作品は、生誕125 年を迎える現在、時代を超えた普遍的メッセージを伝えるものとして再評価が高まっています。今回リリースの「ピアノと管弦楽のための交響的協奏曲」は、第2 次大戦の直前1937 年に初演されたフルトヴェングラー唯一の巨大なピアノ協奏曲ですが、時代を反映してか、彼の作品中では最も暗い悲壮感が全編を覆っています。このCD に収録されたのは2011 年4月24 日に東京で行われた演奏会のライヴ録音です。ピアニストのシュテファン・メラーは、この難曲をなんと暗譜で演奏して周囲を驚かせました。オーケストラも献身的な演奏で奮闘しています。かつてドイツの未曽有の危機の時代に作曲された作品が、いま日本を見舞う未曽有の災害後に演奏されたのは、偶然の一致とは言え、演奏者の作品への理解や共感を深め、このドキュメントの価値をさらに高めたと言えましょう。

SIMAX


PSC 1318
\2500
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):管弦楽のための作品集
 モノリス(1990)(管弦楽のための)
 エピタフィオ(墓碑銘)(1963 rev.1978)(管弦楽と磁気テープのための)
 カンツォーナ(1960)(管弦楽のための)
 フォノス(2003)(トロンボーンと管弦楽のための3つの忘れられないもの) *
 アデュー(1994)(弦楽オーケストラと鐘の音の楽器のための)
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
ロルフ・グプタ(指)
ユッカ=ペッカ・サラステ(指) *
マリウス・ヘースビ(トロンボーン) *
20 世紀のノルウェー音楽の功労者アルネ・ヌールハイム死の一か月前に完成したアルバム

録音:2010 年3 月10 日-12 日、5 月10 日-12 日 ( フォノス) オスロ・コンサートホール/64’07
制作:クシシュトフ・ドラーブ、録音:アルネ・アクセルベルグ、マーリト・アスケラン *、エリサベト・ソンメルネス *、ミクシング アルネ・アクセルベルグ、クシシュトフ・ドラーブ

アルネ・ヌールハイムは1950 年代、ナショナルロマンティックな空気が支配していたノルウェーの音楽をモダニズムという世界の潮流へと導き、世界大戦後のノルウェー音楽がアイデンティティを確立することができた、その最大の功労者とされる音楽家です。2011 年には80 歳の誕生日を迎えることになっていた彼が没したのは2010 年6 月5 日。その数週間前にすべての録音の完了したアルバム『エピタフィオ』がリリースされます。ヌールハイムは1982 年にはオスロの王宮の一角にある家「グロッテン」に住むというノルウェーの芸術家にとって最高の栄誉を与えられ、死後、グリーグ、セーヴェルーと同様にノルウェー王国国葬で送られたヌールハイムの業績をしのぶよき記念碑となるアルバムです。
《カンツォーナ》は、ヴェネツィアの作曲家ジョヴァンニ・ガブリエーリのカンツォーナを聴き、高声域と低声域のコントラストの生む効果からこの曲のインスピレーションを得たといわれています。《管弦楽と磁気テープのためのエピタフィオ「墓碑銘」》は、イタリアの詩人、サルヴァトーレ・クワジモドの詩「人はみな、ひとり大地の中心に立つ ひとすじの陽の光に貫かれ そして気づくと夕暮れの時」がスコアに引用されています。《管弦楽のためのモノリス》のインスピレーションの源になったのはオスロのヴィルゲラン公園にならぶ彫刻の大理石。ヌールハイムは大理石の色彩と光の反射に魅せられ、「岩は、生命のない塊ではなく、人の生を象徴している」と考えたといわれます。この曲は、東京の「音楽コンペティション国際プログラム」 の委嘱を受けて作曲され、1991 年に新日本フィルハーモニーによりサントリーホールで初演されました。《アデュー》は、1994 年2 月に亡くなったヴィトルト・ルトスワフスキ追悼のために作曲され、同年秋、ワルシャワで行われたフェスティヴァルで演奏されました。《フォノス》は、単一楽章の《モノリス》を3 楽章の協奏曲に書き直した作品です。トロンボーンのファンファーレに始まり、強いエネルギーとリズミカルな推進力が特徴的な音楽です。

SIMAX


PSC 1315
\2500→¥2290
ノルウェーの新星ラグンヒル・ヘムシング、ソロ・デビュー!
 ヴァイオリンとハリングフェレを弾きわけ、音色とリズムが鮮烈に踊りだす

スパッレ・オルセン(1903-1984):ロムの6 つの民謡
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):
 ・ハルダンゲル地方伝承のフィドルの旋律 弾きにくいメロディ
 ・ヨルン・ヒルメによる「低音のハリング」
 ・オーラ・ボーの形式によるスプリンガル「ぶよ」
 ・ヴァイオリン・ソナタ第1 番 ヘ長調 作品8
 ・オラヴ・モーの形式によるリューダルロット
  「ヴァングのフルドラの歌」
ラッセ・トゥーレセン(1949-):
 ヴァイオリン・ソロのための「YR」 作品23
ラグンヒル・ヘムシング(Vn、ハリングフェレ)
トゥール・エスペン・アスポース(P)

【ビデオ・トラック】
 「YR」ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
 ハルグリーム・ハンセゴー(踊り/ 振付)
録音:2010 年10 月28-31 日ソフィエンベルク教会、オスロ

 オスロの北に位置するヴァルドレス地方は、夏はハイキングとサイクリングと釣り、冬はクロスカントリーとさまざまなスポーツ活動の行われ、ノルウェー民謡の故郷としても知られます。
 現在23 歳のヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシングは、このヴァルドレスに生まれました。5 歳からヴァイオリンを弾き、9 歳でオスロのバラット・デューエ音楽学校に入学しました。ベルゲン・フィルハーモニック、トロンハイム交響楽団、オスロ・フィルハーモニック、デンマーク国立交響楽団をはじめとするオーケストラと共演。2010 年にはノルウェー放送 (NRK) の企画したオーレ・ブルのドキュメンタリー番組の音楽を妹のエルビョルグ(1990-) とともに録音しました。ラグンヒルは、現在、ウィーンのボリス・クシュニール氏の下で学んでいます。
 このアルバム「YR」は、彼女の最初のソロCD。タイトル曲としたラッセ・トゥーレセンの「YR」は、オスロ・フィルハーモニックのコンサートマスター、スティーグ・ニルソンのための委嘱曲。「不思議なリアリズムをもった」小品とされ、ラグンヒルの演奏は「信じられないくらい立派な、伝説的な演奏」と評されました。グリーグの第1 番のヴァイオリン・ソナタ、民謡を素材としたカール・グスタフ・スパッレ(1903-1984) の曲集、ヴァルドレスと同じように民謡の宝庫とされるハルダンゲル地方のフィドルの音楽。デクストラ・ムジカ・ファウンデーションから貸与された1694 年クレモナのフランチェスコ・ルッゲーリとノルウェーの民俗フィドル、ハリングフェレを弾きわけています。
 ピアニストのトゥール・エスペン・アスポース(1971-) は、ノルウェーの同世代を代表する音楽家のひとりに挙げられます。世界各地のフェスティヴァルとコンサートで演奏し、2007 年からは母校のノルウェー音楽アカデミーの教授を務めています。欧米のメディアから賞賛されたデュカスのピアノ作品全集(PSC1177) と、ベートーヴェン、シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルクの作品を弾いた「鏡のカノン」(2L 49SACD) が代表的録音です。このCD には、フォークダンスグループ、FRIKAR のハルグリーム・ハンセゴーがヘムシングの演奏に合わせて踊る「YR」の映像も収録されています。
 

PSC 1305
\2500
カール・アーノルト(1794-1873):ピアノ作品集
 ピアノソナタ第1番 ニ短調、
 ピアノのための幻想曲形式の変奏曲 ト長調、
 ピアノのための幻想曲 ハ短調、ピアノソナタ第3 番 イ長調、
 ノルウェー民謡「物悲しい日曜の夕べ」によるロンドー、
 ロンドレット第1番 ニ短調、ロマンス 変ホ長調
トルライフ・トルゲシェン(フォルテピアノ)
 [ 楽器 ゴットリープ・ハフナー、
  ウィーン 1830 年頃]
ノルウェー音楽の発展に多大な功績を残したドイツ人作曲家カール・アーノルト

カール・アーノルトは、ドイツのノインキルヒェンの生まれ。ノルウェー音楽の発展に大きな功績を残した音楽家の一人です。アーノルトの音楽にはハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、フンメル、メンデルスゾーンの作品をモデルにした跡がうかがえ、ショパンの抒情を先取りしたスタイルのページのあることも指摘されています。その作品の価値は認められながらも、グリーグ以後のナショナル・ロマンティシズムの流れから取り残されたアーノルトの音楽。そのアーノルトがピアノのために書いた作品がまとめて紹介されるのは、このアルバムがはじめてです。ピアニストのトルライフ・ユリウス・トルゲシェン(1967-) はベルゲン生まれ。アウドゥン・カイセルに学び、ノルウェー音楽アカデミーでアイナル・ステーン=ノクレベルグ、エヴァ・クナルダール、ラザーリ・ベリマンに師事し、シベリウス・アカデミーでリーサ・ポホヨラのクラスに参加。ヴァーレンとトゥーレセンのピアノ曲を録音したアルバム(PSC1105)、クラウス・エッゲの作品全集(PSC1131) も欧米で高い評価を得た代表的録音です。

SKARBO


DSK 1096
来日記念特価
\2000→¥1890
ジャン=ピエール・フェレ
 タンブーラン&鳥のさえずり

  ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764):
   (1)クラヴサン曲集第1 巻(1706) より
   (2)クラヴサン曲集(1724;改訂1731)より
   (3)新クラヴサン組曲(1728) より
ジャン=ピエール・フェレ(Pf)
【使用楽器 Fazioli n° 2120908】
知られざる作曲家を数多く発掘してきたフェレによる、ラモーの多様な魅力あふれるクラヴサン曲集!

録音:2009 年5 月/ 7 月、パリ/日本語解説付

18 世紀フランスを代表する音楽理論家であり作曲家であるラモー。フランス・バロックの伝統を刷新し、モーツァルトら後進の音楽様式を先取ったラモーは、リュリ以来継承されてきた17 世紀のフランス音楽に新風を吹き込んだ音楽家といえます。サロンなどで活躍し、主に上流階級からの支援を受けていたラモーですが、彼の作品は貴族趣向のものに限らず、むしろ日常生活から着想を得た作品も多く存在します。宮廷向けに舞踊曲集を中心に収録した第1 巻に比べ、1724 年の曲集以降では舞曲は徐々に姿を消し、むしろ庶民の日常を描く詩的な作品が目立ちます。そのことは作品の名からも明らか。「鳥の思い出」や「村の女」など、田舎の日常風景を想起させる作品が多く散りばめられています。時代と共に変化していく、彼の多様な音楽性を楽しむことができるのも本CDの魅力。
本CDのブックレットには演奏者ジャン=ピエール・フェレ自身による日本語解説も収録。ラモーについての解説はもちろん、今回収録した作品についての解説や、使用楽器へのこだわりなども語られています!フェレは2011 年10 月に来日演奏も予定しており、今後ますます注目が集まる演奏家です。

SUPRAPHON


SU 4061
\2000
チェコの名手らによって奏でられる、クラリネットと弦楽のアンサンブル!
 レイハ(ライヒャ):クラリネット五重奏曲 変ロ長調
 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 オンジェイ・クッカル:
  クラリネットと弦楽のためのコンチェルティーノ
   「クラリネッティーノ」
リュドミラ・ペテルコヴァー(Cl &バセットCl)
ベネヴィッツ・カルテット
録音:2011 年7 月、プラハ、マルティニクスタジオ/DDD、ステレオ、69'20"

クラリネットと弦楽のアンサンブルをテーマに、3 人の作曲家の作品を収録。年代も知名度も多岐に渡る3 人それぞれの豊かな個性を一度に堪能できる貴重なCDです。3 曲に共通するのは、クラリネットの名手に影響を受けて作曲された作品であるということ。特にクッカルの「クラリネッティーノ」は、チェコを代表するクラリネットの名手ペテルコヴァーのために書かれた注目の作品。自らにインスパイアされた曲を、ペテルコヴァーはどう演奏するのか……必聴です!しかもモーツァルトは指定楽器のバセット・クラリネットでの演奏。また、アンサンブルを組むのは第5 回大阪国際コンクールで優勝した経歴を持つチェコの実力派、ベネヴィッツ・カルテット。チェコの響き溢れる美しいアンサンブルも魅力の一枚です。

SU 4067
\1700
クリスマス合唱曲集 ブランカ・クリンスカー(合唱指揮)
Bambini di Praga
Bambini di Pragaによって響く、世界各国のクリスマス聖歌集

録音:1998 年6 月、プラハ、チェコラジオスタジオ/ステレオ、51'20"

世界中で高い評価を受けるプラハ少年合唱団、Bambini di Praga が歌う、クリスマスの聖歌集。数々の少年合唱団を導いてきたクリンスカーの指揮によって、少年達のシンプルかつ繊細な歌声が引き出されています。ボヘミア、ポーランド、イギリス、アメリカ、フランスなど、様々な国の特色溢れる聖歌の美しい響きが魅力の名盤です。

VDE GALLO


GALLO 1327
\2100
ルフェビュール= ウェリ:
 組曲第1番/同:第2番/同:第3番
ヨリス・フェルダン(ハルモニウム)
好評のリファレンス・ハルモニウム、シリーズ第2 弾はルフェビュール= ウェリ作品集

録音:1995 年5 月、モンティ・チャペル/DDD

VDE-GALLO レーベルが推奨するリファレンス・ハルモニウム・シリーズ。シリーズ第1 集(GALLO 1326) では ハルモニウムの独特な音色が話題となりました。ハルモニウムは一見ピアノに似ていますが、高度な演奏技術が必要な鍵盤楽器の1 つとして知られ他の鍵盤楽器と似て非なるものです。期待の第2 集は、オルガニストであったフランスの作曲家ルフェビュール= ウェリの作品です。フォルテピアノ、アコーディオンそしてパイプオルガンが合体したようなハルモニウムの音色を生かしたルフェビュール= ウェリの作品はどれも愛らしい曲ばかりです。これだけ多様な音色を奏でることができるハルモニウムを名手ヨリス・フェルダンで聴くことができ、この楽器を知る上で申し分のない内容と言えましょう。

GALLO 1273
\2100
ピアソラ:プレパレンセ/来たるべきもの/アディオス・ノニーノ/忘却
 ボリング:
  フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲よりバロック& ブルー/
  アイルランドの女/ミスティーク
イベール:間奏曲
アルベニス:スペイン組曲 作品47 より「セビーリャ」
グラナドス:スペイン舞曲集より「祈り」
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.56
ルーマニア、ジプシー伝統音楽
ミシェル・ティラボスコ・トリオ
 【ミシェル・ティラボスコ(パン・フルート)、
  フランク・コテ=デュモーラン(コントラバス)、
  ジャン= マリー・ルブー(ピアノ)】
クラシックの曲に新しい風を吹き込む!パン・フルートによる小品集

録音:2005 年6 月11,12 日、ジュネーヴ/DDD

VDE-GALLO が誇るパン・フルート奏者、ミシェル・ティラボスコとフランク・コテ=デュモーラン( コントラバス)、ジャン= マリー・ルブー( ピアノ)演奏による小品集。バルトークやピアソラの作品からクロード・ボリングによるフルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲など、ジャズ・テイストをまじえた興味深い作品が揃いました。耳馴染みの深いルーマニア民族舞曲ではコンドラバスが加わり曲の雰囲気を変えることなく新しい音色を作りだしております。これぞティラボスコでのみなせる妙技!パン・フルートの可能性を広げる画期的な1 枚です。

GALLO 1353
\2100
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
F.X. ジュスマイヤー(1766-1803):クラリネット協奏曲 ニ長調
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581 イ長調
ルイジ・マジストレッリ(バス・クラリネット)
イタリアン・クラシカル・コンソルト
バス・クラリネットの名手マジストレッリによるモーツァルト、クラリネット作品集

録音:2009 年7 月11,12 日、イタリア、ミラノ/DDD

名手バス・クラリネット奏者のルイジ・マジストレッリによるモーツァルト、ジュスマイヤーのクラリネット作品集。演奏のルイジ・マジストレッリはイタリアのミラノ県サント・ステーファノ・ティチーノ生まれ。ミラノ音楽大学で学びカール・ライスターをはじめ各氏に師事しました。現在はイタリアをはじめヨーロッパ各地で演奏しております。また、共演のイタリアン・クラシカル・コンソルトはヨーロッパ各地で活躍する演奏者によるメンバーで構成されたミラノのアンサンブルです。

GALLO 1356
\2100
J.S.バッハ:
 オルガン協奏曲 BWV1065 イ短調(ボヴェ編曲)
  (原曲:ヴィヴァルディの4 つの ヴァイオリンのための協奏曲
    ロ短調 Op. 3 No. 10, RV 580)
ガブリエリ:ソ・ソ・ラ・ソ・ファ・ミによるカンツォーナ
グッサーゴ:オルガン・ソナタ
ヴィアダーナ:ラ・フィオレンティーナ
パスクィーニ:ソナタ 作品107
ヘンデル:
 協奏曲No.16 ヘ長調 Hwv 305a(ベラッティ& チッタディン編曲)
テレーニ:ソナタ
ロッシーニ:シンフォニア
ラター:変奏曲
ロドルフォ・ベラッティ&
ニコラ・チッタディン(オルガン)
オルガンの美しい響きと豊かな表現が倍増!2 つの歴史的オルガンを2 人の名手により同時演奏

録音:2010 年5 月 アスティ大聖堂の2 つの歴史的オルガン A’=435.7/DDD

様々な時代のオルガン作品集。しかもオルガン2 台によるもので、オリジナル作品から名曲の編曲作品まで収録されております。様々なストップを多用することで音色が豊かになり、さらに2 台のオルガンで弾くことにより立体感倍増!ひと味違うオルガンのCD と言えましょう。またディジパック仕様の流麗なジャケットには2 台のオルガンの写真が採用されています。演奏のロドルフォ・ベラッティとニコラ・チッタディンともに1973 年イタリア生まれ。ヨーロッパを拠点に各国で演奏活動をしております。

WERGO


WER 2065
(SACD HYBRID)
\2400
ポンピドゥーセンター30周年記念委嘱作品
 ヴァレリオ・サンニカンドロ:
  IUS LUCIS(イウス・ルーキス)
ムジークファブリーク、
ノイエ・ムジーク・アンサンブル
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指揮)
2 つのアンサンブルが2 つのホールで同時演奏・・・。イタリアの鬼才、サンニカンドロ作品。

録音:2009 年1 月

ポンピドゥーセンター(1977 年開館)30 周年記念のために委嘱された作品。2 つの器楽アンサンブル(そのうち一つにはシンセサイザーが含まれます)が、ケーブルで接続された二つのコンサートホールにそれぞれわかれて配置され、同時に演奏し、聴き手は生の音とスピーカーから出る他ホールの音を同時に聴きます。この作品は鏡の構造をもっており、中間点で休憩が入り、聴き手は部屋を移動し、反射している部分の作品を後半聴く、という趣向のもの。
様々な音色があらわれる作品で、ひとつひとつのモティーフはどちらかといえばシンプルなものとなっています。
イタリア出身のサンニカンドロ(b.1971) は、作曲とヴィオラを学び、ツェンダーらに師事した作曲家。BMW ムジカ・ヴィヴァ作曲賞など世界的なコンクールで次々と入賞し、委嘱作品も多数。ヴィオラ奏者としても活躍しており、シュトックハウゼン存命中、作品演奏で演奏者として参加もしました。イウス・ルーキスとは様々な意味をもちますが、ここでは「自然光」といった風に訳せるでしょうか。

WER 2069
(2CD)
\3000
Sound Art @ Het Apollohuis〜1980-1995年コンサートレコーディングの抜粋
  [CD1] ボディ・エクステンションズ
  [CD2] サンプリング・テクニックス
オランダの伝説的パフォーマンス小屋、ヘット・アポロハウスの貴重な記録集

音楽と映像の展示&パフォーマンス小屋として1980 から1997 年までオランダでモダン・アーティストたちの表現の場となっていたヘット・アポロハウスの貴重な記録が2 枚組で登場。日本人では唯一、おもに関西で活動を展開している鈴木昭男の「Ougi」が含まれています。ほかに、アルヴィン・ルシエらの作品も収録されています。

WERGO


WER 6729
\2400
現在のロシアで最も面白い作曲家エキモフスキーの作品集
ヴィクトル・エキモフスキー:
 (1)交響的舞曲〜ピアノと管弦楽のための
 (2)聖母被昇天〜打楽器アンサンブルのための
 (3)アヴィケンナの鏡〜14奏者のための
 (4)27 の破壊〜打楽器アンサンブルのための
 (5)ヴァイオリン協奏曲「アッタレーア・プリンケプス」
ミハイル・ドゥボフ(Pf)
ナーザリ・コジュハーリ(Vn)
オレグ・フジヤコフ(指)
ロシア・フィル(1)(5)
ペカルスキー打楽器アンサンブル(2)(4)
アレクセイ・ヴィノグラードフ(指)
モスクワ現代音楽アンサンブル(3)
[ 録音:2006 年1 月/モスフィルム・スタジオ]/DDD、64’40”

1947年モスクワ生まれのヴィクトル・エキモフスキーは、シュニトケやグバイドゥーリナに続く世代を代表する作曲家。作曲はハチャトゥリヤン門下で、さらにメシアンの研究書で博士号もとっています。作風はミニマル系に属しながら、ロシア・アヴァンギャルドの作曲家たちを思わす凶暴なエネルギーに満ち、ロシアの伝統を感じさせます。当アルバムは彼の1990 年代の作品を集めていますが、代表作が網羅されているのが嬉しい限り。なかでもヴァイオリン協奏曲「アッタレーア・プリンケプス」は邦訳も出ているガルシンの小説を音楽化したもので、ロシア文学ファンならば二重三重の興味を持つこと間違いなしの作品です。

WIGMORE HALL LIVE

Schubert: Winterreise D911
WHLIVE 0046
\1100
クリストファー・モルトマン「冬の旅」を歌う
 ウィグモア・ホールに響く胸打つ静かな感動

  シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911
クリストファー・モルトマン(B)
グレアム・ジョンソン(P)
録音:2010 年2 月11 日ロンドン、ウィグモア・ホール/77’31

バリトン歌手クリストファー・モルトマンによるシューベルトの3 大歌曲集を録音するシリーズ。シューベルトの真髄に迫る歌唱でドラマティックに聴かせた「美しい水車小屋の娘」(WHLIVE 0044)に続く第2 弾は「冬の旅」。失恋し絶望の淵に立つ若者の孤独と苦悩を歌った24 の連作歌曲集。
モルトマンの艶と深みのある声で、シューベルトの繊細さや、作品に漂うほの暗い不安感を見事に表現しています。そして長年多くの歌手の伴奏を務めているグレアム・ジョンソンの心に染み入るピアノの響きが、静かで深い感動を呼び起こします。
クリストファー・モルトマンは、1997 年イギリスのカーディフで行われる「シンガー・オブ・ザ・シンガー」で優勝し、その後ザルツブルク音楽祭の《ドン・ジョヴァンニ》新演出で批評家の高い評価を得ました。ロイヤル・オペラハウスには度々登場し、グランドボーン音楽祭、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場等の各有名歌劇場に出演。今最も注目を集めているバリトン歌手の一人です。
Amjad Ali Khan & sons
WHLIVE 0047
\1100
幻想的なサロードの響きに浸る名手アムジャッド・アリー・カーンによる北インド古典音楽
 北インド古典音楽〜ラーガ
  ラーガ「シャーム・シリー」
  ラーガ「ピールー」
  ラーガ「キルワーニ」
アムジャッド・アリー・カーン(サロード)
アマーン・アリー・カーン(サロード)
アヤーン・アリ・カーン(サロード)
サトヤジット・タルウォーカー(タブラ)
録音:2010 年4 月8 日ロンドン、ウィグモア・ホール/62’26

サロードの巨匠アムジャッド・アリー・カーンとその息子であり弟子である兄弟アマーン・アリー・カーンとアヤーン・アリ・カーン、そしてダブラの名手スレシュ・タルウォーカーの息子サトヤジット・タルウォーカーによる北インド古典音楽ラーガの演奏。ラーガは北インド古典音楽の旋法で、数千あるとも言われています。またシタールと同様に北インドの古典音楽に欠かせない楽器サロード。瞑想的なサロードの響きと北インドの太鼓タブラによる不思議な世界に引き込まれるライヴ演奏です。




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