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第60号
2011/10/21〜12/16までの紹介分
マイナー・レーベル新録音新譜(2)


INTEGRAL


INTEG 221177
\2300→¥2090
巨匠ジャン・ジャック・カントロフの艶やかなシューマン
 シューマン:
  1-4. ソナタ第3番 イ短調 WoO 27
  5-8. ソナタ第2番 ニ短調 Op.121
  9-11. ソナタ第1番 イ短調 Op.105
ジャン・ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)
ピエール・アラン・ヴォロンダット(ピアノ)
録音:2010 年

 シューマンの名曲ヴァイオリン・ソナタをお届けします。それぞれ作られた時代によって全く様相が違い、モーツァルト的なバロックの要素や、ベートーヴェンのクロイツェルに非常に似た冒頭からの展開など、シューマンの生きた時代精神を様々に体現しています。
 この中でも、第3 番はシューマンだけではなく、アルベルト・ディートリッヒやブラームスとの合作で、一度クララによって破棄されたものの、後に初演のスコアを基に復活させられた不朽の名作です。
 ジャン・ジャック・カントロフは、1945 年カンヌ生まれ。カール・フレッシュ国際コンクールやパガニーニ国際コンクールなど、数々の権威あるコンクールに優勝を果たし、今や世界的ヴァイオリニストの第一人者です。ヴァイオリンだけではなく、指揮や後進の指導などにも活動を広げています。フランス人でありながら、そのドイツ・ロマン派の演奏には定評があります。

INTEGRAL

INTEG 221186
\2300→¥1990
ハイドシェックによる「ラ・マルセイエーズ」待望の再発売
 
新作録音も追加
  (1)「ラ・マルセイエーズの主題による23のパラフレーズ」
  (2)ミシェル・ベナールの詩「砂丘」よりプレリュード 
  (3)フランソワ・ヴィヨンの詩「過ぎし日の令夫人たちのバラード」よりロンド
エリック・ハイドシェック(Pf)
タニア・ハイドシェック(Pf)
ハイドシェックによる「ラ・マルセイエーズの主題による23 のパラフレーズ」待望の再発売
来日公演にて演奏予定の新作の録音も追加した豪華盤!

録音:1988 年12 月、ストラスブール(フランス)、2010 年3 月、パリのスコラ・カントゥルム音楽院にて

2011年11月に来日し、今後ますますの活躍が期待される世界的ピアニスト、エリック・ハイドシェック。彼自身が作曲し、好評を博したラ・マルセイエーズ・パラフレーズがついに再発売されます!ブラジルで行ったコンサートで、アンコールにフランス国歌を演奏したことがきっかけとなって生まれた作品。
バッハ、モーツァルト、リストなど、時代も国籍も多種多様な音楽家風にラ・マルセイエーズの変奏が展開されていきます。今回は1988 年に行った既存の録音に、1992 年に追加作曲されたヒンデミット風変奏曲を加え(こちらは2010 年録音)、23 曲にも及ぶヴァリエーションを堪能できます。本CD には2008 年に作曲された新曲2 曲も収録。共演者には妻のタニア氏を迎え、ハイドシェック夫婦の息の合った演奏が収録されています。今回収録された新曲2 曲は、11 月来日公演においても演奏される予定です!

エリック・ハイドシェック来日公演情報
●11月21日(月) 19:00 開演 浜離宮朝日ホール(東京)
 曲目:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第25番、ほか
●11月25日(金) 19:00開演 秋篠音楽堂(奈良)
 曲目:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第25番 / シューベルト:楽興の時 / ショパン:12の練習曲作品10より第6番、夜想曲第13 番ハ単調 /
    リスト:コンソレーション(慰め)より第3番、4番、5番 / ドビュッシー:前奏曲集 第1集より第2番、3番、第4番、喜びの島
●11月27日(日) 14:00 開演 仙川アヴェニュー・ホール(東京)
 曲目:モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K397 / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 /
    ドビュッシー:前奏曲集 第2集 より「カノ—プ」、前奏曲集 第1集 より「沈める寺」/
    ハイドシェック:プレリュード"ロンサールの詩「かくも死を急げば」より、5つのプレリュード モーリス・クーランの詩「苦しみの愛を愛す」より、
    海「4大元素〜<海><土><大気><火>による24のメロディー」より、フランソワ・ヴィヨンの詩「過ぎし日の令夫人たちのバラード」より、
    ミシェル・ベナールの詩「砂丘」より、シュン・コヤマを偲ぶエレジー ミシェル・ベナールの詩「身体は病み、顔は星に映す」より

INTEGRAL


INTEG 221182
\2300
ウェーバートとドゥシーク珠玉のピアノ・ソナタ作品集
 カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786?-1826):
  ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 op.24, J.138、告別 op.81, J.Anhang 105
 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):
  フランス王妃の受難 op.23 C.98、
  ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調
   プロイセンのルイ・フェルディナント王子の死に寄せる悲歌」op.61, C.211
リサ・ユイ(Pf)
ロマンティシズムの先駆者、ウェーバートとドゥシーク珠玉のピアノ・ソナタ作品集。世界的ピアニスト、ユイ・リサの卓越した演奏と表現力が光る名盤です!

録音:2010 年12 月

19 世紀ロマンティシズムの先駆者として変革の時代を生きたウェーバーとドゥシーク。当時のヨーロッパを風靡した彼らのピアノ作品を、リサ・ユイが蘇らせます。リサ・ユイはニューヨークを中心に幅広い活動を行っているピアニスト。7 歳でプロデビューした後、セニガリエ国際ピアノコンクールにおいて最年少で最高位入賞を果たすなど数々の賞を受賞し、今なお大きな注目を集めています。
ウェーバーからは、現存する最初のソナタと、遺作とされるソナタを収録。減7 和音の響きによって印象的に始まるソナタ第1 番は、穏やかな第1楽章と幸福に満ちた叙情的な第2 楽章に対し、第3 楽章では一変して不安を誘う躍動的なスケルッツォが姿を見せます。軽快な響きに満ちた最終楽章は、まるで歌劇の終わりの大団円を演出しているかのよう。彼が生み出した数々の名歌劇を彷彿とさせるドラマティックな響きが魅力的な作品です。
一方の「告別」は遺作とされていますが、その作品名や疑わしい作品番号から、ドレスデン宮廷歌劇場におけるウェーバーの後任者ライシガーによる偽作の疑いもある作品。しかし、本作品にはウェーバーらしい様式の痕跡が多く含まれており、ウェーバーがもたらした当時の影響の大きさを知ることを窺い知る事が出来る作品といえます。
ドゥシークからは、パトロンの喪に服して作曲された作品を収録。18 世紀末、マリー・アントワネットの寵愛を受けていたドゥシークはフランス革命の激動に直面します。彼女が処刑台へと送られた年に作曲された「フランス王妃の受難」は、この悲劇の王妃への憐憫の情に溢れた作品。しかし、その曲調はドラマティックな悲壮感に満ちているというよりも、むしろ堂々とした気品に溢れたもの。処刑される寸前まで気高くあったという王妃の内面を見事に表現した作品といえましょう。もう1 作品はプロイセン皇太子ルートヴィヒ・フェルディナントの死に捧げた作品。皇太子の死後の幸福を祈って作曲され、彼の冥福を祈って書かれたような嬰ヘ長調の穏やかな終止が美しい名曲です。

INTEG 2212407
(7CD)
\6300→¥5790
ベートーベンの好敵手、ヴェルフル
 その音楽を堪能できる豪華7枚組アルバム

ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812):
 CD1-5:
  ピアノのためのソナタ集op.6, op15, op28, op33, op.27, op54,
  大ソナタ
 CD6:ピアノとハープのための2重奏
 CD7:ピアノとチェロとヴァイオリンのための3重奏
ロール・コラダン(Pf)
カトリーヌ・ミシェル(Hp)
エリザベス・バルマ(Vn)
デヴィッド・シンプソン(Vc)
ベートーベンの好敵手、ヴェルフルの音楽を堪能できる豪華7枚組アルバムがついに発売。ヴェルフル演奏の第一人者、ロール・コラダンが魅せる珠玉の作品集がここに!

使用楽器:フィリッポ・モリトル製ピアノフォルテ使用/録音年:1987 年

18 世紀ヨーロッパを風靡したヴィルトゥオーゾ、ヴェルフルの魅力の詰まった豪華7 枚組アルバムがついに発売。演奏するのは国から勲章も授与されたフランス屈指のピアニスト、ロール・コラダン。ヴェルフルの演奏の牽引者でもある彼女が、1987年から2001年にかけて録音した珠玉の演奏の数々を一度に堪能できます!高名な調律師、夫ヨハンネス・カルダのコレクションである18 世紀モリトル製ピアノフォルテの優しくも芯のある音色も大きな魅力。
ベートーヴェンとほぼ同時代を生きたピアニストのヴェルフル。長身かつイケメンという美男子ぶりによって、当時はベートーヴェンよりも人気を集めたといわれます。もちろん、優れているのは外見だけではありません。幼少期からレオポルト・モーツァルトとミヒャエル・ハイドンに学んだ後、ワルシャワで名声を確立。そこで演奏家・作曲家・教師と幅広く音楽活動を展開。ベートーヴェンの好敵手として高い人気を得ていました。ウェーバーを先取りしたようなロマン的で技巧的なピアノ作品が有名ですが、他にも室内楽曲やアンサンブル曲、オペラなど幅広いジャンルに作品を残しています。

K617


K617 230
\2400
ル・パルルマン・ド・ミュジーク
 ルイ15 世期、軽快で華やかな宮廷音楽の響きを堪能
モンテクレール(1667-1737):
 (1)コンセール第5番「戦争」より抜粋
 (2)カンタータ「平和の再来」
 (3)コンセール第6番「平和」より抜粋
クレランボー(1676-1749):
 (4)2 本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタより「喜び」
 (5)カンタータ「デロスの島」
ドロテ・ルクレール(S)
マルタン・ジェステル(指揮)
ル・パルルマン・ド・ミュジーク
モンテクレールとクレランボーの独唱カンタータ・コンセール作品集。

録音:2011 年6 月27 日-30 日、ヴァルブールの大修道院付属教会にて(フランス)

 ルイ15 世期に活躍した音楽家、モンテクレールとクレランボーの独唱カンタータとコンセール曲集。リュリが築いた伝統的な音楽様式の隆盛が陰りを見せるこの時代、それまで中心的であった理性的で穏やかな曲調から、より雄弁で情熱的な音楽が好まれるようになります。
 本CDには、こうした新たな音楽の潮流を感じさせる作品の数々が収録されています。17 世紀フランスの音楽の響きではどこか物足りない…という方には特におすすめ!感情豊かに歌いあげられる華麗なカンタータと、装飾的な響きに満ちたコンセールからは、ルイ15 世期に流行した音楽の魅力を存分に感じ取ることができます。
 芯のある柔らかい歌声が人気のルクレールと、ジュステル率いるバロック音楽の名門ル・パルルマン・ド・ミュジークの共演にも注目の1 枚です!

K617

Hombres De Maiz
K617 228
\2400
『メズの人間』
 1. ベルガマスカとその旅
 2. 裏世界の歌
 3. マタチン、マタズィとその他の戦士たち
 4. 大地の歌
アンサンブル『ルシダリウム』
16 世紀、スペインの征服に屈しなかったネイティヴ・アメリカンの勇士達の歌『メズの人間』!自由と独立精神を愛する魂の響き。

録音:2011 年、フランス

 ネイティヴ・アメリカンであるヤクイ族は、もともとメキシコ北部のソノラに住んでいましたが、1530 年代、スペイン人が植民地開拓のためにこの地の訪れたことをきっかけに、激しい闘争を繰り広げました。その一方、彼らはヨーロッパからの宣教師たちを受け入れ、カトリックの教会文化と、ヤクイ独自の伝統文化を組み合わせた、全くユニークな芸術文化を創造しました。本CD は、このような独立精神に溢れ、自由を愛するヤクイ族の音楽を収録した希少なものです。
 アンサンブル『ルシダリウム』は、様々な新しい表現様式を求めて、生き生きとした独創的な音楽を生み出した中世後期からルネサンス音楽を専門としています。演奏者たちは、みな古典音楽に対する深遠な知識と豊富な実践を兼ね合わせており、すでにアメリカを中心に世界で活躍しています。ヤクイ族たちの生み出した大地のエネルギーがみなぎるような音楽をお楽しみください!

K617


K617 232
\2400
知られざるアマゾンのバロック音楽!脅威の秘密。
 1. ヌアシ・ハナネム・ラマ
 2 . タタ・グアス
 3-4. エクサルタテ・レゲム/ベトゥ・ピコ
 5-8 . ドミニコ・ツィポリ:ミサ・サン・イグナシオ
 9-11. ソナタ 第9番
 12 . ドミニコ・ツィポリ:ベアトス・ヴィール
 13-15. ソナタ 第18 番
 16. セニョーラ・ドナ・マリア
 17-19. ロカテッリ:ソナタ 第10 番
 20. エル・ヴェルソ
 21. プサウメ・ドゥルチェ・イエズス・ミオ
アンサンブル・モクソス、
ラクエル・マルドナード(指揮)
録音:2011 年、フランス

ボリビアのマモレ川に沿って旅する中で、アマゾンでイエズス会が残したバロック音楽の伝統を授かったメキシコ系インディアンたち。その伝統は長いときを経て彼らの手より再構築されていきました。今までイタリアの作曲家ドミニコ・ツィポリが書いたとされてきた音楽が、実はボリビアのインディアンたちの音楽であったという脅威の事実。彼らが築いた独自のバロック音楽が展開されます。
ボリビアの他民族によるオーケストラ・アンサンブル『モクソス』は、ヨーロッパから宣教師を通じて伝えられたバロック音楽を元に、地元アマゾンの舞踊音楽の要素を加えて、独自の新しい音楽観を提供しています。世紀と国境を超越した、伝統と革新のバロックです。

KAMPRAD(書籍・独語・英語)


BOOK MAHLER
(BOOK)
\6700→¥5990
1886 年から1888 年に至る
 ライプツィヒ滞在時代のマーラー資料集
リッカルド・シャイー:序論 
クラウディウス・ベーム:編集者の序論
マーラーのバイオグラフィー
 ★マーラーのポートレート(1886-1888)
コンスタンチン・フロロス:マーラーの交響曲への道
ソニヤ・リーデル:ライプツィヒでのマーラー
 ★歴史的文書:プログラム、ビラ、サイン、楽譜
ヴェレナ・グロスクロイツ:マーラーと“マジック・ホルン”
ソニヤ・リーデル:ライプツィヒでのマーラーとその私生活
 ★マーラーのライプツィヒの住まい
シュテフェン・ヘルド:マーラーとライプツィヒにおけるユダヤ人のコミュニティー
トーマス・シンケース:シナゴーグとの衝突?
 ★ポートレート:マーラーと交流のあった人々
ソニヤ・リーデル:ライプツィヒでのマーラー、友情と出会い
ハーゲン・クンゼ:3 人のウィーンの紳士
 ★歴史的風景:マーラーのライプツィヒ訪問
ソニヤ・リーデル:ライプツィヒでのマーラー、旅立ちと帰還
 ★風刺画、影絵、スケッチ(指揮をするマーラー)
アンリ‐ ルイ・ド・ラ・グランジュ:マーラーの音楽についてのエッセイ
ライプツィヒでのマーラー、出演と作品のリスト
 マーラー年の悼尾を飾る必見のマーラー本、「ライプツィヒのマーラー」!!クラウディウス・ベーム編 ドイツ, 2011年刊行

 1886 年から1888 年に至るまでライプツィヒに滞在していた時のマーラーの資料集。詳細な解説や年譜、文献リスト、プログラム、楽譜、ビラ、写真、研究論文など、マーラー研究家はもちろん、一般のマーラー愛好家にも必須アイテムとなるであろう一冊。知られざるマーラーの素顔、ライプツィヒでの暮らしぶり、人的交流が多様な視点から徹底的に分析されています。さらに、マーラーが活躍していたころのライプツィヒの街や劇場内の写真、音楽室の肖像画からははかり知れない生き生きとしたマーラーのカリカチュアなども満載です。特に興味深いのは1886-1888 までのライプツィッヒ歌劇場の楽長としてのオペラのリスト。ニキシュと振り分けていて想像力を刺激させられます。たとえば1887 年の4 月15 日〜 21日までマーラーは連日、「ホフマン物語」「ユグノー教徒」「ホフマン」「ドン・ジョヴァンニ」「ローエングリン」「ホフマン」「ワルキューレ」と精力的に振っていてそのエネルギーに驚かされます。ぜひご覧あれ!(ドイツ語、英語併記)


LABORIE


LC 11
(2CD)
特別価格\2200
甘く優雅な音色と民族的なリズムに酔いしれる1枚
 フェリシアン・ダヴィド(1810-1876):五重奏曲集「四季」より抜粋

  CD1:
   (1)「春」より 第2の夕べ、第3の夕べ、第6の夕べ
   (2)「夏」より 第3の夕べ、第5の夕べ、第1の夕べ 
  CD2:
   (1)「秋」より 第5の夕べ、第4の夕べ、第6の夕べ
   (2)「冬」より 第3の夕べ、第5の夕べ、第6の夕べ
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
名門アンサンブル・バロック・ド・リモージュが魅せるダヴィドの「四季」

録音:(1)2010 年4 月、ショパン音楽院(パリ)、(2)2010 年6 月、ラ・ボリ・アン・リムーザン(フランス)、
(3)2010 年9 月、ポール・ロワイヤル・デ・シャン修道院(パリ)(4)2010 年12 月、ラ・ボリ・アン・リムーザン(フランス)

 ダヴィドはパリ音楽院に学び、中東旅行の経験から東洋的エキゾティシズムの作品を多く残したことで知られる作曲家。ベルリオーズとほぼ同時期を生き、生前は標題音楽作曲家として名を馳せました。「四季 les Quatre saisons」は24 曲からなる五重奏曲集で、1 季節ごとに6 つの五重奏曲が入っています。本CD では各季節から3 曲ずつ抜粋し、全12 曲を収録しました。19 世紀パリのサロン向けに書かれたというこれらの作品は、軽やかなリズムの中にも気品あふれる優雅さに満ちたもの。清々しい高音域の伸びやかなメロディと、深みのあるシックな低音域の響きの美しさが絶妙です。
 アンサンブル・バロック・ド・リモージュは世界的バロック音楽演奏団体のひとつ。バロック音楽を中心としつつも、17世紀から19 世紀まで幅広いレパートリーを持っています。今回も卓越した演奏技術とアンサンブルでダヴィドの「四季」の世界を多彩な音色で魅せてくれます。今回の収録はガッド弦使用、a=435hz で行われました。また、録音時期を見ればお分かりのように、抜粋した各曲は各表題の季節に収録されており、演奏者達のこだわりが感じられます。弦楽器の甘美な音色と、どこか異国情緒を感じさせる民族的なリズムが生み出す独特のハーモニーを是非ご堪能ください!

LA DOLCE VOLTA

Mozart: String Quartets (Complete)
LDV 100
(7CD)
\4800
倒産したCALLIOPEの、
 ターリヒ四重奏団モーツァルト弦楽四重奏曲全集復活!
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 CD1:
  (1)第2番ニ長調K.155 (2)第3番ト長調K.156
  (3)第4番ハ長調K.157 (4)第5番ヘ長調K.158 
  (5)第6番変ロ長調K.159 (6)第7番変ホ長調K.160
 CD2:
  (1)弦楽四重奏曲第8番K.168 (2)弦楽四重奏曲第9番K.169
  (3)弦楽四重奏曲第10番K.170 (4)弦楽四重奏曲第11番K.171
  (5)弦楽四重奏曲第12番K.172
 CD3:
  (1)弦楽四重奏曲第13番K.173 (2)弦楽四重奏曲第14番K.387
  (3)弦楽四重奏曲第15番K.421 
 CD4:
  (1)弦楽四重奏曲第16番K.428
  (2)弦楽四重奏曲第17番K.458「狩り」
 CD5:
  (1)弦楽四重奏曲第18番K.464
  (2)弦楽四重奏曲第19番K.465「不協和音」
 CD6:
  (1)弦楽四重奏曲第20番K.499 (2)弦楽四重奏第21番K.575
  (3)弦楽四重奏曲第22番
 CD7:
  (1)弦楽四重奏曲第23番ヘ長調K.590「プロシャ王第3番」
  (2)弦楽四重奏曲第3番K.80
ターリヒ四重奏団
録音:1993 年(CD1)、1992 年(CD2、CD3 (1))、1984 年(CD3(2)・(3))、1985 年(CD4)、1983 年(CD5)、1992 年(CD7 (1))、1984 年(CD7(2))

 1964 年にチェコで結成されて以来、世界中で揺るぎない人気を集めてきた名門団体ターリヒ四重奏団。今回、彼らがこれまで行ってきたモーツァルト弦楽四重奏の録音(以前Calliope よりリリース)をまとめ、新たに弦楽四重奏曲全集としてお手頃価格で発売いたします!力みすぎず、すっきりとした独特の演奏で多くのファンを惹きつけてやまないターリヒ四重奏団の名演が1 つに詰まった豪華盤。
 ファンの方にはもちろん、ターリヒ四重奏団をこれから聴こうとしている方にもおすすめの商品です!

LIGIA

LIDI 0104237
\2400
南仏のオルガニスト、アンリ・カロルによるクリスマス曲集
アンリ・カロル(1910-1984):
 (1)クリスマスの名曲に基づく小組曲(全4曲)
 (2)オーヴェルニュのクリスマス
 (3)ブザンソンのクリスマス
 (4)ニコラ・マルタンのクリスマスキャロルに基づく変奏とポストリュード
  「新たな、新たな…」
 (5)ヴェラーヴのクリスマスキャロルに基づくオルガンのための8つの変奏曲
 (6)ブルボネのクリスマス(オルガンのための8つの変奏曲)
 (7)プロヴァンスのクリスマス
 (8)プロヴァンスのクリスマスに基づく
オリヴィエ・ヴェルネ
オリヴィエ・ヴェルネが奏でる聖夜にふさわしきオルガンの荘厳な音色にうっとり20 世紀に活躍した南仏のオルガニスト、アンリ・カロルによるクリスマス曲集

録音:2010 年12 月、サン=シャルル教会(モナコ)

マリー=クレール・アラン、ミシェル・シャピュイら大家のもとで学び、今やフランス・オルガニストを代表するオルガニストに名を連ねる名手オリヴィエ・ヴェルネが、南仏の現代作曲家アンリ・カロルを取り上げた注目の新盤をリリースしました!カロルは南仏の歴史ある町モンプリエ生まれの音楽家。オルガニスト兼ピアニストとして活躍し、モンプリエ、次いでモナコの教会付オルガン奏者および合唱指導にあたりました。今回は彼が作曲した作品の中からクリスマスにまつわる作品が収録されています。クリスマスキャロルの名曲を集めた小組曲は、4 曲にわたって救い主イエスの生誕の物語を描いた作品。また、本CD にはフランスの地方都市のクリスマスを描写した小曲集も収録。リブレットには各地方でのクリスマスの風景を映した写真が載っているので、それぞれの情景を思い浮かべながら曲を堪能することも出来ます!
LIDI 0103239
\2400
ロラン・マルタン〜バッハの編曲作品
J.S. バッハ:
 イタリア協奏曲 BWV 971/
 協奏曲ニ短調BWV 974より第2 楽章アダージョ/
 無伴奏チェロ組曲第1 番 BWV 1007/
 ヴァイオリン・ソナタ第5 番BWV 1018 より第3 楽章アルマンド/
 カンタータ「まことの人にして神なる主イエス・キリスト」 BWV 127より
  アリア(ハロルド・バウアー編)/
 シシリエンヌ(W.ケンプ編)/
 前奏曲 BWV 855a(W.フリーデマンのための音楽帳)/
 前奏曲BWV 855a(ジロティ編)/
 「来たれ、甘き死よ」BWV 478(シュメッリ讃美歌集より)
  (ハロルド・バウアー編)/
 アダージョBWV964(無伴奏ヴァイオリンソナタ第2 番より〜バッハ編)/
 平均律第1巻第8番 変ホ短調 BWV853よりプレリュード/
 「主よ、人の望みよ喜びよ」( ロラン・マルタン編)
ロラン・マルタン(Pf)
「編曲」をテーマに、バッハの編曲作品を収録した独創的プログラムが注目の1枚ケンプ、バウアー、ジロティら今なお輝く巨匠たちによって編曲された作品も収録!

録音:2011 年9 月22 〜23 日、ミニモ会修道院(ミラボー、フランス)

ヨーロッパで幅広くリサイタルを行っているピアニスト、ロラン・マルタンによるバッハの編曲作品集。バッハの優れた音楽性について、「数多の作曲家から編曲されている音楽家として、バッハが飛びぬけて一番であり続けていることがそのことを証明している」と語るマルタン。本CD には、バウアー、ジロティ、ケンプといった巨匠たちによる編曲作品や、バッハ自身が管弦楽の響きを鍵盤上で再現した「イタリア協奏曲」などが収録されています。最後にはマルタン自身の編曲による有名なカンタータ「主よ、人の望みよ喜びよ」も収録。「編曲」をテーマとしたオリジナリティあふれるプログラムが魅力の1 枚です。
ロラン・マルタンはバッハやハイドン、モーツァルトからシューマン、リスト、ムソルグスキーまで幅広いレパートリーを持つピアニスト。とりわけグノーやカスティオン、ベルリオーズなど、フランスもののスペシャリストとして知られており、近年ではフランス・ロマン派音楽家の再発見と復興演奏に積極的に取り組んでいます。芯のあるくっきりとしたメロディラインと透明感のある音色が魅力のピアニストです。

LIGIA DIGITAL


LIDI 0101236
\2400→¥2190
C.P.E.バッハ演奏家の代表者、キュイエによるチェンバロ・ソナタ集
「由紀夫のためのソナタ」
 C.P.E. バッハ:チェンバロ・ソナタ集
  (1)6 つのソナタ続編 第4番 ニ短調 Wq 51/4
  (2)ソナタ ハ短調 Wq 65/31 (3)ソナタ ト短調 Wq 65/17 
  (4)ソナタ ト長調 Wq 65/22 (5)ソナタ ニ短調 Wq 69
ジョスリーヌ・キュイエ(ハープシコード)
文学と音楽、日本とフランスを結ぶオリジナリティあふれる新盤!

録音:2011 年2 月、シャトー・デュ・ペ(フランス)

 2009 年のフォル・ジュルネに来日し、日本でも注目を集めているクラヴサン奏者ジョスリーヌ・キュイエ。これまでにバッハ一族、とりわけC.P.E. バッハの演奏・録音に積極的に取り組み、この作曲家の再興に尽力してきました。彼女が新盤の収録曲として選んだのはC.P.E.バッハのチェンバロ・ソナタ集。
 しかし、その曲目よりもまず気になるのは「由紀夫のためのソナタ」というユニークなタイトルでしょう。三島由紀夫とC.P.E. バッハ?という疑問はごもっとも。というのも、このCD はC.P.E. バッハの音楽と三島由紀夫の文学作品「春の雪」との間に共通点を見出したキュイエが、小説のストーリーにバックミュージックを当てるかのごとく構成したユニークなプログラムとなっているのです。リブレットには各曲目の下に小説の一場面の引用文が挿入されており、キュイエがどの場面を連想して演奏しているのかもわかります。キュイエがどういった部分に共通点を感じ、どのように表現したのか…クラシックファンとしてだけでなく、日本人としても聴き応えのある1 枚といえましょう!



ジョスリーヌ・キュイエ旧譜から

MFUG536
(国内盤)
\2940
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜88):
 『音楽通・愛好家諸氏のためのソナタ集』より

  1. カンタービレ(ソナタ第3番Wq.55より)
  2. ロンド 第1番 Wq.58
  3. ファンタジア ヘ長調 Wq.59
  4. ファンタジア 変ロ長調 Wq.61
  5. ロンド 第1番 ハ長調 Wq.56
 6. ソナタ イ短調
 7. 自由なファンタジア 嬰ヘ短調 Wq.67
 8. ジルバーマン殿のピアノに別れを告げて Wq.66
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
C.G.フーベルト1785年製楽器のコピー/C.G.フリーデリツィ1773年製楽器のコピー
 大好評!あざやかに『レコード芸術』特選をもぎとったばかりの「バッハとクラヴィコード」 (MFUG508)につづく、ジョスリーヌ・キュイエ待望のクラヴィコード・アルバム第2弾!
 ひたすら繊細、あまりに雄弁…たわむ弦、ゆれる楽想、これは“鍵盤上の静かな革命”。
 発売されたばかりの『レコード芸術』で特選となっている、あのとんでもないアルバム『バッハとクラヴィコード』でクラヴィコードの通念を軽やかに覆してみせたジョスリーヌ・キュイエが、またもやクラヴィコードで、大変な傑作アルバムを世に問う。
 何しろ彼女の演奏ときたら途方もなくエモーショナル&エキサイティングで、たとえどんな音量で聴いていようとも、「弦をつっついて音を出すため実音が信じがたいほど小さい」というクラヴィコードの根本的事実を、すぐに忘れさせてしまうほど。そのキュイエが愛してやまないC.P.E.バッハは、父の大バッハ同様この鍵盤楽器を愛していたことで有名な人。今回は意外と知られていない晩年の作品群を集め、この孤独な巨匠が最後にたどりついた、ひたすら深く内向的な美しさの領域へと踏み込んでゆく。
 解説にはルソーの『孤独な散歩者の夢想』からの引用がそこかしこ——偉大な芸術家の孤高のモノローグ、といったテーマに、クラヴィコードという楽器は、キュイエならではの稀有のタッチは、なんとあざやかに合致するのでしょう!
 そのすべてが美しいというわけでなくても、中にとてつもなく素晴らしい曲があると、それだけでそのアルバムを手放せなくということがある。
 このアルバムに収録されたのは、当時世界最高の鍵盤奏者だったカール・フィリップ・エマヌエルが残した作品。
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。ご存知大バッハの息子。音楽家として最も成功した息子であり、生存中は父親よりも名声が高かった。
 だが、歴史は残酷なもので、いまや彼はバロック後期と古典派の居並ぶ大偉人たちの影に隠れ、「バロックと古典派を結ぶ貴重な作曲家」という名声にとどまる。
 しかしカール・フィリップ・エマヌエルの生きた時代、すでにバロックの全盛期を抜け、王侯貴族の寵愛は受けながらも、その作風は「疾風怒濤」で「多感様式」、つまり聴いてわくわくどきどきする新しいタイプの音楽になりつつあった。なので彼の作品にも、後に現れるモーツァルトやベートーヴェンを髣髴とさせる、時代を先駆けた傑作が多く現れる。
 とはいってもカール・フィリップ・エマヌエルの作品すべてが「どきどきわくわく」するほど美しく感動的な作品というわけではない。
 実際このアルバムに収録されている曲も、ほとんどはよくある「古典派への橋渡し」という哀しいあだ名を付けられそうなフツーの曲である。
 しかし、中に2曲、とんでもない名曲が入っている。
 最初にそれを言ってしまうと推理小説の犯人を先に言ってしまうようなもので恐縮だが、ソナタ第3番のカンタービレ、そしてこのアルバムの中核をなすソナタイ短調。
 哀愁漂う、美しくも気高い作品。
 モーツァルトやベートーヴェンにやがて訪れるあの「天からの才能」を、早くもこの時点でたっぷり味わうことができる。そして何よりこうした「激情的」でロマンティックな音楽はそれまでほとんど存在しなかった(とくにソナタイ短調は1759年の作曲。大バッハの死後まだ10年も経ってない)。まさに新しい時代の先駆であり、ある種革命的な作品といえるかもしれない。そんな痛切な曲をまた、クラヴィコードのキュイエが、抜群の繊細さで、まるで詩を語るかのような演奏で聴かせてくれる。
 この2曲が聴きたくて、何度このアルバムをかけたことか。フリードリヒ大王が彼を手放したくなかったのもわかる。(「まだまだクラシックは死なない!」より)



LIGIA


LIDI 0202233
¥2400
シャルパンティエの3 声のモテット作品集
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
 (1)マニフィカト H.73
 (2)「幸いなるかな、マリアよ(Beata est Maria)」 H.25
 (3)教会のための序曲 H.524
 (4)「来たれ創造主(Veni Creator)」 H.54
 (5)プレリュード H23.a
 (6)サルヴァ・レジナ H.23
 (7)聖母マリアへのカンティクム
  「今日、救いが(Hodie Salus)」H.340
 (8)プレリュード H.237a
 (9)平和のためのエレヴェーション
  「喜べ、最も愛されし人々よ(O bone Jesu)」 H.237
 (10)仮祭壇のための序曲 H.523
 (11)「主を賛美せよ(Laudate Dominum)」 H.159
 (12)聖母マリアの連祷(Litanies de la Vierge)H.84
ヴァンサン・リエーヴル=ピカール(C-T)
セバスティアン・オブレヒト(T)
ジャン=マニュエル・カンドゥノ、
レ・パッション
 (モントーバン・バロックオーケストラ)
17 世紀フランス宗教音楽の大家、シャルパンティエの3 声のモテット作品集。柔らかくも厳かな響きに圧倒される名盤

録音:2011 年9 月2、3、4 日 ソレーズ神学校の教会にて

 リュリと並んで17 世紀のフランス音楽を代表する作曲家、マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ。その作品は多岐にわたりますが、とりわけ優れた教会音楽作品を数多く残したことで有名です。
 今回は膨大な彼の作品の中から、3 声のモテットを抜粋して収録。柔らかくも芯のあるシャルパンティエの音楽を演奏するのは、30 年以上の歴史を持つ名団体レ・パッションと名歌手たち。アンドリューの指揮のもと、器楽編成や歌詞の発音、装飾などはなるべく当時の響きに近づけるように収録されました。8 世紀より続く古教会で収録された美しくも壮大な響きに圧倒されます。

LIDI 0202229
¥2400
シェイクスピアとパーセル
パーセル:
 歌劇「妖精の女王」
 歌劇「テンペスト」
 歌劇「アテネのタイモン」
   より抜粋
マリア・ヴェナン(S)
クリストフ・バスカ(C-T)
フランク=エマニュエル・コント(指揮)
ル・コンセール・ドゥ・ロステルディユ
シェイクスピアとパーセル、二大巨匠の魅力に酔いしれる1枚「妖精の女王」「テンペスト」「アテネのタイモン」より珠玉の曲の数々を抜粋した名盤

録音:2011 年3 月14 日-20 日、グリニャン城にて(フランス)

 17 世紀後半に活躍し、今もなおイギリスを代表する音楽家として名を残す大音楽家、ヘンリー・パーセル。本CDではシェイクスピアの劇作品を原作とする3 つのセミ・オペラの中から二重唱やアリアを中心に抜粋、収録しました。
 「妖精の女王」は「夏の夜の夢」、「テンペスト」と「アテネのタイモン」はそれぞれ同名の劇作品を原作とし、音楽を付したもの。とはいえ、当時はシェイクスピアの改作が横行しており、これら3 作品もオリジナルのものではなく改作部分に音楽をつけたものであるといわれています。しかしながら、例え改作部分につけられた音楽であろうとも、パーセルの音楽は確固たる輝きに満ちているといえましょう。創意工夫の凝らされたプレリュードや幕間音楽はもちろん、詩的あふれるアリアをたっぷりと堪能できます。
 それぞれの作品は曲調や形式に合わせて4 つの組曲としてまとめられており、愛好家向けに貴族の邸宅などで開かれていた小さな演奏会をイメージさせるプログラム構成となっています。

LIDI 0202234
¥2400
聖母被昇天の日のミサ曲集:
 (1)入祭唱−ガウデアムス
 (2)キリエ Jhesu Deus Dulcissime (de Franciaco)
 (3)グローリア Clemens dues artifex
 (4)昇階唱 Benedictaet Venerabilis (5)アレルヤ唱
 (6)セクエンツィア Area Virga
 (7)クレド(Bombarde)(8)奉献唱 Diffusa Est
 (9)サンクトゥス (10)アニュス・デイ
 (11)聖体拝領唱 Regina Mundi (12)イテ・ミサ・エスト
 (13)ヴィトリ(1291-1361):モテット「教皇クレメンス」
ラ・マン・ハルモニック
14世紀中頃、中世ポリフォニー音楽の神秘的な響きあふれるミサ曲集、ヴィトリをはじめ、アルス・ノヴァ音楽の魅力に浸る1枚

録音:2011 年4 月13-15 日、ラ・シェーズ・ディユ大修道院にて

 アヴィニョン捕囚によって教皇庁がローマからアヴィニョンに移行された14 世紀フランスでは、アヴィニョンの教皇庁において盛んな音楽活動が行われていました。この時代、中世音楽の世界では新たな音楽様式の潮流が見え始めます。より音楽的な旋律や、複雑な音楽様式が求められるようになり、それまでの単律聖歌とは異なる魅力を持った音楽が生み出されました。
 本CDは教皇クレメンス6 世の時代に焦点を当て、入祭唱から「イテ・ミサ・エスト」(ミサの最後を締めくくる言葉)まで、当時のミサを再現するようにミサ曲の数々が収録されています。さらに、最後にはクレメンス6 世に捧げられたヴィトリのモテットも収録。時に模倣のスタイルを取りながら、会話のように次々と展開されていく重唱の響きは神秘的な魅力にあふれています。ラ・マン・ハルモニックの澄んだ歌声によって生み出される美しい中世音楽のハーモニーを堪能できる一枚です。

LIDI 0109230
¥2400
18世紀末〜20 世紀、フランスオルガンの絢爛たる響き
1. ニコラ・セジャン(1745-1819):アンダンテ・グラティオーソ
2.W.A. モーツァルト(1756-1791):
 グラスハーモニカのためのアダージョ 
ボーヴァルレ・シャルパンティエ(1734-1791):
 3. フルートの語り 4.トリオ
5. セジャン:アンダンテ・アフェクトゥオーゾ
ボーヴァルレ・シャルパンティエ:
 6. オーボエの語り 7.合唱
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):
 8. イディル・メランコリック 9. リート 10. 子守唄
 11.パストラーレ
12. ジャック=ニコラ・レメンス(1823-1881):
 5声のプレリュード
13. シャルル・グノー(1818-1893):君に感謝する、愛の神よ
14. セザール・フランク(1822-1890):
 6つの二重唱曲より 竹細工師の歌(詞:A. テュリエ)
15. ルイ・ニーダーマイヤー(1802-1861):オー・サリュタリス
16. アメデ・ヴァンデンヘウベル(1831-1911):アニュス・デイ
17. フランク:6 つの二重唱曲より 小さき子らへ(詞:A.ドーデ)
18. アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):フーガ グラーヴ 
19.C. サン=サーンス(1835-1921):
 憐れみ深きイエズスよ Pie Jesus
20. ギルマン:ラメント
21. グノー:祈り(詞:J. カブレ)
22. ギルマン:コンサートの小フーガ
23. グノー:天が地上を訪れたり
1-7:ピエール=エマニュエル・ヴォディオ(Org.)
8-11:ジャン=ピエール・レコウディ(Org.)
11-23:ローラン・ベイハースト(Org.)
 ル・コンセール・トリビュオ
世界初録音となるオルガンの演奏も収録した貴重な1枚

使用楽器:1-7:1761/1788/1865 年製ボワロオルガン(ニュイ・サン・ジョルジュのサン=シンフォニアン教会)、8-11:1901 年製シャルル・ディディエ=ヴァン=カスターオルガン(ドゥミニのサン・マルシャル教会)、12-23:1897 年製ジャン=バティスト・ギースオルガン(ディジョンのサント・シャンタル教会)
録音:2009 年-2010 年、フランス

 フランス中東部に位置するコート・ドール県の教会オルガンを使用したオルガン曲集。
 収録に使われた3 つオルガンのうち、ボワロのオルガンとギースのオルガンは今回のCDが処女録音となる貴重な1 枚です。これらのオルガンが制作された18 世紀末〜 20 世紀は、オルガンの様式が荘厳なものとなり、輝かしい音色が響き渡っていた時代。
 ボヴァレル=シャルパンティエやヴィエルヌなど、フランスを代表するオルガニスト達の作品はもちろんのこと、サン=サーンスやフランクなど著名な音楽家の作品も収録。当時のオルガンの響きが見事によみがえります!

LIDI 0105231
¥2400
ガーシュウィンとバーンスタインの『トランペット・イン・ブルー』!
ガーシュウィン(1898-1937):
 1. ラプソディー・イン・ブルー
  (アレンジ:ティモフェイ・ドクシツァー、
   ギィ・トゥヴロン&シャンタル・リオウ)
 2. Couleur Gershwin(tmp, vn, p)
  (アレンジ:ダニエル・グイヨ、ギィ・トゥーヴロン)
 3. The Man I Love 私の彼氏(tmp, accord, Cb, Pf)
  (アレンジ:デニス・アルミタージュ)
 4. シネ・ガーシュウィン(tmp, p)
  (アレンジ:ダニエル・グイヨ)
バーンスタイン(1918-1990):
  5. ロンド・フォー・リフィー(tmp, p)
  ウェスト・サイド・ストーリーより抜粋
   6. 何か起こりそう(tmp, p)
   7. マリア(tmp, accordion, p)
   8. トゥナイト(tmp, accordion, p)
   9. ひとつの心(tmp, accordion, p)
   10. アイ・フィール・プリティ(tmp, accordion, p)
   11. どこかへ(tmp, accordion, p)
ギィ・トゥーヴロン(Tmp)
シャンタル・リオウ(P)
ミシェル・グラスコ(Accordion)
ヘルヴェ・モロー(Contrabass)
パトリス・フォンタナローサ(Vn)
録音:2011 年2 月、パリ

 アメリカの作曲家で映画やミュージカルにも貢献したバーンスタインやガーシュインを取り上げました。トランペットを中心に、ピアノ、アコーディオン、コントラバス、ヴァイオリンなど、様々な楽器のコラボレーションによるアレンジメントで、あの懐かしい名曲が生まれ変わります!
 ギィ・トゥーヴロンを筆頭とするフランスの新進気鋭のミュージシャン達による一枚。世界屈指の名門オーケストラとの共演はもちろん、数々の音楽祭にも招待され、着実に評価を得てきました。また、室内楽アンサンブルにも並々ならぬ力を入れており、その息の合った絶妙なるタイミングは、本CD でも聴きどころ。歓喜に満ち溢れた瞬間をお見逃しなく!

LIMEN CLASSIC/EGEA

CDVD004 C004
(1CD+1DVD[PAL])
\3000
イタリアのスペクトル楽派の大家、イヴァン・フェデーレのザ・モダン!
 ピアノ・ソロのための作品集
イヴァン・フェデーレ:
 1-5. エチュード「南」(2002-03) 6. セレナーデ(2008)
 7-9. カデンツァI-III (1993) 10-15. カデンツァIV-IX(2005)
 16-20. エチュード「北」(1990) 21. トッカータ
チーロ・ロンゴバルディ(ピアノ)
 電子音楽を得意とするイヴァン・フェデーレですが、実は彼のキャリアはピアノからスタートしました。本CD は、ピアノに精通した彼の本領を発揮するものであり、またピアノとエレクトロニクスのためのセレナーデなど、ピアノと他の様々な楽器とのコラボレーションが楽しめます。メカニカルでデジタルなフェデーレの超現代音楽観をお楽しみください。いわゆる現代音楽につきものの、なじみにくさはなく、あくまでもピアノ音楽の伝統に基づいているので、非常に聴きやすいです。
 チーロ・ロンゴバルディは、主に現代音楽をレパートリーとするイタリアのピアニストであり、即興なども得意とします。1994 年、ロッテルダムで行われた国際ガウデアムスコンクールでファイナリストとなり、最優秀ピアニスト賞及びクライニッヒシュタイナー音楽賞を授与されました。以来、イタリアの現代音楽作曲家の作品を中心に世に紹介しています。歯切れのよいリズム感と、絶妙な間の感覚を持つ、素晴らしいパフォーマーです。

CDE10 C011
¥2300
ミラノ・スカラ座管名ヴィオリスト、ダニロ・ロッシ
1. ブリテン:ラクリメop.48
2-4. ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ へ調 op.11-4
5-7. ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ Op.147
ダニロ・ロッシ(ヴィオラ)
ステファノ・ベッツィッケーリ(ピアノ)
珠玉のヒンデミットとショスタコーヴィチ!!

録音:2011 年、ミラノ

 ヴィオラ特有の渋さと艶を生かし、朗々と歌い上げるヴィオラの音色が心に沁みます。特に、交響曲第5 番でお馴染みのショスタコーヴィチによるソナタは、憂愁を帯びたロシア特有の重厚感に溢れ、ショスタコファンにとっては欠かせない一枚となるでしょう。
 ダニロ・ロッシは、ディーノ・アショッラ、ピエロ・ファルッリ、ユーリ・バシュメットらに師事。20 歳の若さでリッカルド・ムーティにミラノ・スカラ座管弦楽団のソリスト、第1 ヴィオラ奏者に任命。同オケの歴史上最も若い第1 奏者となりました。伴奏を務めるステファノ・ベッツィッケーリは1988年からダニロ・ロッシとコンビを組み、イタリア国内やヨーロッパ各地でコンサートを行っています。

CDE09 C010
¥2300
世界屈指のアコーディオン奏者コッラード・ロジャクの斬新なクラシック!
J.S. バッハ:
 「おお神よ、汝義なる神よO Gott, du frommer Gott」
  に基づくパルティータ
E. ポッツォリ:主題と変奏曲
A. クシャコフ:ソナタ第1番
G. ヴェリンジェリ:シフト
H.ブレーメ:パガニーニアーナ
コッラード・ロジャク(アコーディオン)
録音:2010 年、ミラノ

 世界で名だたるアコーディオン奏者コラッド・ロジャスが古典からロマン派の超絶技巧まで熱演。アコーディオンの冴え渡った音色による、バッハの洗練された解釈と、ブレーメによる編曲版のパガニーニアーナは特に必聴です!
 コッラード・ロジャクはイタリアのトリエステ生まれ。イタリアのアコーディオン奏者として初めて国立音楽院でディプロマを取得しました。その卓越したテクニックと火花が飛び散るような音楽性には定評があり、レパートリーも古典から現代まで幅広いです。また、作曲家としても活躍しており、国際フェスティヴァルなどで初演されている他、電子音楽とのコラボレーションにも積極的に関わっています。

CDVD001 C001
(1CD+1DVD[PAL])
¥3000
ロシアの実力派ピアニスト、
 タチアナ・ラリオーノワのリストとラフマニノフ
1. ハイドン:ソナタ ホ短調 XVI: 34
2. リスト:「ダンテを読んで」ソナタ風幻想曲
3. リスト:メフィスト・ワルツ 第1番
4. ラフマニノフ:楽興の時 Op. 16
タチアナ・ラリオーノワ(ピアノ)
録音:2009 年、ミラノ

 ピアノ音楽の始まりから、技術面において特に大きな転換点となったリスト、さらにラフマニノフまで、ピアノ全体の歴史を網羅した一枚。トラックを追うごとに、まさに悪魔的といえるようなヴィルトゥオジティーが増していきます。(DVD-PAL 付)
 タチアナ・ラリオーノワは、ロシアを代表する実力派のピアニスト。モスクワ音楽院で名ピアニスト且つ名教授メルジャーノフに師事、数々の権威あるコンクールで優秀・入賞を果たしています。現在はイタリアに在住、スカラ座のメンバーとの室内音楽に従事する傍ら、音楽アカデミーでの後進の指導にも力を入れています。

LSO LIVE


LSO 0715
(SACD HYBRID)
\2400→¥2190
巨匠デイヴィス&LSOによるニールセン・シリーズ新譜
ニールセン:
 (1)交響曲第1番ト短調Op.7, FS.16(1891 − 92)
 (2)交響曲第6番FS.116
  「素朴な交響曲(シンフォニア・センプリーチェ)」(1924− 25)
ロンドン交響楽団
サー・コリン・デイヴィス(指揮)
超優秀録音。巨匠デイヴィス&LSOによるニールセン・シリーズ、このうえない充実ぶりで作品に肉迫、交響曲第1番& 第6 番

プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
バランス・エンジニア:ジョナサン・ストークス& ニール・ハッチンソン
(1)録音:2011年10 月2 & 4日ロンドン、バービカンホール( ライヴ)/(2)録音:2011年5 月26 日& 6 月2 日ロンドン、バービカンホール( ライヴ)/DSD5.1、マルチチャンネル、ステレオ、70’

 高い評価を獲得した「不滅」& 第5 番からはや1 年あまり、巨匠コリン・デイヴィス指揮LSO 演奏のニールセン・シリーズに続篇が登場。このたびは、30 年以上を隔てて書かれたニールセン最初と最後の交響曲であり、古典的な4 楽章形式という点も共通する第1 番と第6 番というカップリングになります。
 ニールセン20 代半ばの1891 年から92 年にかけて作曲された交響曲第1 番には、第2 ヴァイオリン奏者として当時在籍していたデンマーク王立劇場オーケストラでの経験も反映されてのことか、全曲の構成や管弦楽様式にドヴォルザーク、特にブラームスの影響がみられると同時にまた、ニールセンの特徴として後世知られる進歩的な調性の兆しもすでに含まれています。ここでは、粗削りながら激しく若々しさに満ちた両端楽章に加えて、美しく牧歌的な中間楽章でもトロンボーン、ホルンあたりが大活躍するので、LSO ブラス・セクションの本領が遺憾なく発揮されているのにも注目です。
 ニールセンが世を去る6 年前の1925 年に完成した交響曲第6 番は、副題から「簡潔な性格」の内容を示唆しながら決してそうではないところが、なるほど交響曲第4 番、第5 番を経て生み出されたという作品の素性を思い起こさせるもの。第3 楽章での錯綜するフーガに、手の込んだ変奏曲のフィナーレのほか、弦楽器が緘黙する第2 楽章など限定的なオーケストラの楽器用法も特徴的で、第5 番に引き続き打楽器群の存在感がまた強烈。そのうえ、シニカルでユーモラスな味わいも滲ませて、ほかの誰とも異なるニールセンのユニークな境地と、いみじくもこの作品が20 世紀のシンフォニーであることを表してもいるようです。

 「時に聴き手を戸惑わせるニールセンの音楽でデイヴィスが成功を収める鍵は、彼がニールセンの音楽にあまり自身を押しつけようとしないということです。
 むしろ、細部をできるだけ明白にして、全体的な形を自然に出て来させることにあくまで重点が置かれているのです。」−英ガーディアン紙2011 年5 月29 日[ 交響曲第6 番]

 年輪を重ねてなおますます意気盛んなデイヴィスのもと、巨匠に心からの敬意と信頼を寄せるLSO の演奏は、真摯なアプローチと充実しきった音響がひときわ印象的なもので、同じ顔ぶれによるシベリウスの例がそうであったように、高品位な録音も併せて数あるニールセンの交響曲全集のなかでも、あらたな強力盤の登場を予感させるに十分な内容となっています。


ニールセン第1弾

LSO 0694
(SACD HYBRID)
\2400→¥2190
ニールセン:
 (1)交響曲第 4 番 Op.29, FS76「不滅」(1914 - 16)
 (2)交響曲第 5 番 Op.50, FS.97 (1920 - 22)
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団
(1)録音:2010年5月6 & 9日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) (2)録音:2009年10月1 & 4日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)/DSD5.1 マルチ チャンネルステレオ、69’
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン


MELBA


MR 301131
(SACD HYBRID)
\2600
ヴォーン=ウィリアムズがこんな艶っぽい音楽を書いていた!
 (1)ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり
 (2)同:組曲「野の花」
 (3)同:ウェンロック・エッジ
 (4)ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム
マイケル・ダース(Vn)
ロジャー・ベネディクト(Va)
カンティレーション、
スティーヴ・ダヴィスリム(Ten)
ハマーSQ
マーク・ウィグレスワース(指)
シドニー交響楽団
[ 録音:2009 年10 月、2010 年2 月/シドニー・オペラハウス、イワキ・オーディトリウム]/74’14”

 SACD ハイブリッド盤。
 純イギリス的な香りのアルバムが英連邦オーストラリアで制作されました。ヴォーン=ウィリアムズは1908 年にパリでラヴェルに短期間師事しますが、組曲「野の花」は音響面でその影響を色濃く受けています。ハープとチェレスタ、ヴォカリーズの合唱を含む編成で、エキゾチックな東洋色が不思議な魅力。ヴィオラのソロも妖艶です。SACD ハイブリッドの高音質録音で楽しめます。

MR 301132
\2400
オーストラリアのフレッシュな団体アンサンブル・リエゾン登場
 (1)ツェムリンスキー:
  クラリネット、チェロ、ピアノのための三重奏曲Op.3
 (2)メシアン:世の終りのための四重奏曲
アンサンブル・リエゾン
 【デーヴィッド・グリフィス(Cl)、
 スヴェトラーナ・ボゴサヴレーヴィチ(Vc)、
 ティモシー・ヤング(Pf)】
ウィルマ・スミス(Vn)
[ 録音:2009 年6 月、12 月/イワキ・オーディトリウム]/DDD、77’38”

 オーストラリアから期待の団体が登場です。2006 年結成のアンサンブル・リエゾン。クラリネット、チェロ、ピアノのトリオで、気のあった仲間ならではの緊密な合奏能力と、フレッシュな感性が魅力です。メシアンの難曲「世の終りの四重奏曲」では、メルボルン交響楽団のコンサートマスター、ウィルマ・スミスも加わり、感動的な演奏を繰り広げます。

MIRARE


MIR 138
\2600
鮮烈!
 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭で注目のピアニスト、ペレスが母国ピアノ音楽の至宝に挑戦
グラナドス:
 (1)詩的なワルツ集(全8曲)
 (2)ゴイェスカス(全6曲)
 (3)歌劇「ゴイェスカス」間奏曲(作曲者編)
ルイス・フェルナンド・ペレス(Pf)
録音:2011 年5 月23-25 日

 1977 年マドリード生まれのルイス・フェルナンド・ペレス。毎年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に出演し、独特なピアニズムを聴かせてファンを増やしている俊英です。低い椅子に座わり、ほとんど手首と指だけで轟音を紡ぎだし、非常にシャープな技巧で爽快な演奏を繰り広げます。アルベニスの名演の印象から、グラナドスの「ゴイェスカス」も聴いてみたいと思う向きも多かったと思いますが、今回待望の登場となります。
 グラナドスの「ゴイェスカス」はゴヤの美術から霊感を受けて作曲されたとされ、まさに心血を注いで完成した大曲。内容も複雑で、技術的にも最高度のものが要求されます。ペレスは後に追加された「わら人形」を除く全6曲をとりあげ、恩師ラローチャ直伝の解釈を聴かせてくれます。スペイン音楽の命ともいえるリズムの良さも光り、粋な節回しも溜息が出るほど魅力的。ラローチャよりあっさりしているのが新世代的。さらに嬉しいのは、グラナドスが同素材により作曲した歌劇「ゴイェスカス」の有名な間奏曲をグラナドス自身のピアノ編曲で聴けること。他の6曲よりシンプルながら、やはり魅力的なピアノ曲となっています。
 フィルアップは「詩的なワルツ集」。「ゴイェスカス」と比べるとシンプルで力みのない極上のサロン音楽。なぜか2拍子の第1曲を含め全8曲から成り、モシュコフスキかレイナルド・アーンの、どこかスペインの香りを感じさせるエレガントなメロディと、流麗なピアニズムはペレスにぴったり。透明な美音で酔わせてくれます。

MUSICA REDIVIVA


MRSACD 103
(SACD HYBRID)
\2400
NEW FAVOURITES〜新しいお気に入り
 スウェーデンの現代合唱曲
  1. オーケ・マルムフォシュ:月かげ(1943)
  2-5. インゲマー・リードホルム:四つの合唱曲(時の柱、海、出で立つ、それから)(1953)
  6. スヴェン・エリック・ベック:鹿が渇きを覚えるように(1973)
  7. スヴェン・ダヴィッド・サンドストローム:主よ、私の祈りをお聞きください(1986)
  8. ブリッタ・ビューストローム:永遠の光 (2001)
  9-12. スヴェン・ダヴィッド・サンドストローム:四つの愛の歌(2008)
  13. カーリン・レンクィスト:炎を持つ天使 (2000)
  14. ラース・エリック・ラーソン:どんな鳥も高く飛びすぎることはない (1969)
  15. ヤン・サンドストローム:エサイの根(1999)
  16. ラース・ヨハン・ヴェルレ:オルフェウス(1990)
  17. ニルス・リンドベリ:君をなぞらえようか(1989)
  18. ホーカン・パルクマン:ティタニア(1996)
  19. スザンヌ・ローゼンベリ:吐息2000
  20. ヤン・サンドストローム:高原を吹く風によせて(2002)
  21. カーリン・レンクィスト:天の国 (1998)

スウェーデン室内合唱団
 (5.アンナ・ヨーブラント(ソプラノ)、
  13. ジェフリー・コックス(オーボエ)、
   カーリン・ストール( ソプラノ)、
   アンダース・エヴァールズ(カウンター・テナー)
  21.マリア・パルムクィスト、
   アンナ・シェルソン、カーリン・ストール、
   アンナ・ヨーブラント)
サイモン・フィップス(指揮)

合唱ファン、オーディオ・ファン、必聴!
 快挙!ヨーロッパで権威のある二大合唱コンクールでグランプリ受賞! スウェーデン室内合唱団によるスウェーデンの現代合唱曲集

録音:2011 年5 月13-15 日、6 月18-19 日、オースタード教会、スウェーデン/ プロデューサー:藤本-Berger 里子/DDD、マルチチャンネル5.0、73’47”、日本語解説付

 スウェーデン在住の日本人女性プロデューサー藤本-Berger 里子氏が立ち上げたレーベルMusica Rediviva より実力派合唱団、スウェーデン室内合唱団の最新録音が発売します。
 この合唱団、日本ではまだまだ無名ですが、ヨーロッパでは話題となり近年注目されている合唱団です。スウェーデン室内合唱団は2007 年に結成されました。もともと1996 年より活動を開始したサイモン・フィップス・ヴォーカルアンサンブルを拡張、そして統合し現在の名称となりました。当合唱団は2011 年10 月にはEBU(The European Broadcasting Union) 主催の合唱コンクールでグランプリ、そして決勝戦に参加した各部門の中で最優秀のグループが貰える「銀の薔薇」を勝ち取りました。また2011 年11 月にはスペインのトロサフェスティバルでまたもグランプリ受賞。合唱界では最高峰のコンクールの2 つの受賞はまさに快挙です。その歌声を聴けば誰もが聴き惚れてしまう神がった歌声です。
 また録音も非常に優秀で、合唱ファンはもちろんのことオーディオ・ファンも充分満足できる内容となっております。日本語歌詞対訳付きです。

 スウェーデン室内合唱団の指揮者サイモン・フィップスは以下のように語っております。
「『New Favorites( 新しいお気に入り)』はここ60 年間にスウェーデンで書かれた合唱曲を集めたものです。もちろん一枚のCD で『スウェーデンの合唱の奇跡』といわれる時代の膨大な音楽を収録するのは不可能です。スウェーデン室内合唱団が得意とする歌や、国内外を問わず、聴衆から反響の大きかった曲を集め録音しました。」〜サイモン・フィップス( スウェーデン室内合唱団 指揮者)


MRCD 021
\2300
スコーラ・ゴーティアが歌うデヴァイン・ミステリー
1. ヘルマン・コントラクトゥス(1013-1054):我等が救世主の聖母よ、マリア聖歌
2. トゥルネーのミサ(14 世紀)〜キリエ
3. ライオネル・パウアー (1370-1453):グロリア
4. スカラ・ミサ曲より(12世紀)〜過越し祭の6日前
5. プリマ・オーテム
6. クヌート・ニューステッド(1915-):クレド
7. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):アヴェ・ゲネロサ
8. ウルガス写本(13-14 世紀)より〜サンクトゥス:
9. 讃美歌〜アヴェ・マリア・ステラ
10. トーマス・パッケ (1463-1499):即興曲
11. ラス・ウルガスの写本より〜アニュス・デイ
12. 讃美歌〜ディグナ
スコーラ・ゴーティア
 [へレーン・ステーンゴード・ラーション、
 ウルリケ・ハイデル、
 クリスティーナ・ルンド、
 イヴォンヌ・カールソン]
どこまでも澄んだ天高く響く美しい歌声、実力派女性四重唱合唱団、スコーラ・ゴーティアが歌うデヴァイン・ミステリー

録音:2011 年6 月17-19 日、新エーレグリューテ教会、イェーテボリ、スウェーデン/ プロデューサー:藤本-Berger 里子/DDD、51’26”、日本語解説付

スウェーデン屈指のレーベル、Musica Rediviva のもう一つの新譜は、女性四重唱合唱団スコーラ・ゴーティアが歌うデヴァイン・ミステリーです。スコーラ・ゴーティアは1999 年にグループ結成以来スウェーデン国内で多数のコンサートを行ってきました。レパートリーはグレゴリオ聖歌から14-15 世紀の初期ポリフォニーの世界までで、全ての曲を歴史的表記法に学び忠実に再現してきました。中世の習慣に従って大きな譜面台一つを囲んで歌うスタイルは、お互いの表情を絶妙にキャッチし、見事なまでのハーモニーを作り上げています。
世紀から世紀へ、世代から世代へ、そして人から人へとグレゴリオ聖歌と民俗音楽の調べは引き継がれて今もなお奏でられています。このCD には、その二つの伝統が出会っています。なぜ? と不審に思われるかもしれません。それはこの二つの音楽の様式が、元来身近にある音声や楽器を用いる実用音楽だからです。ライナー・ノーツより

スコーラ・ゴシティア
ウルリケ・ハイデルはドイツ、エアランゲン生まれ。音楽を学ぶためオランダに渡り、そこで教会音楽、オルガン、合唱ならびにオーケストラ指揮、アンサンブル唱歌法を学びました。現在イェーテボリ、ハーガ教会のオルガニストとして活躍しております。
ハンナ・ウィスカリ・グリフィス( ソプラノ・サキソフォン) はイェーテブル大学、音楽演劇科にてサキソフォンを、ストックホルム王室音楽院にてスウェーデンの伝統音楽を学びました。

NAIVE

Tchaikovsky: Symphony No. 5
V 5252
\2500→¥2290
ソヒエフ恐るべし!
 ロシア音楽ファン感涙の正当モスクワ派解釈が久々に登場
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
(2)ショスタコーヴィチ:祝典序曲Op.96
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
チャイ5はスヴェトラーノフの伝説の東京公演を彷彿させる超名演。

録音:2010 年7 月/ラ・アル・オ・グレン(トゥールーズ)/DDD、51’32”

 2009 年の来日公演でも披露されて、聴いた人々を熱狂させたソヒエフとトゥールーズ・キャピトル管のチャイコフスキーの5 番が登場します。その翌年のセッション録音ではありますが、これは確かに凄い! ムーシンとテミルカーノフの弟子のソヒエフは、いわゆるペテルブルグ派指揮者ながら、5 番の解釈はむしろスヴェトラーノフにソックリで、ことに1990 年の伝説的な東京ライヴを強く思い出させます。
 特徴的なのは、第1 楽章と第4 楽章の主部に入ってからのテンポの速さで、いきおい聴く者をぐいぐい引っ張っていきます。分厚い音、抜群のリズム感とメリハリのきいたフレージング、巨大な盛り上がりは、フランスのオーケストラながら久々にソ連時代のモスクワ派チャイ5 を聴く感があり、感涙にむせぶひとときを与えてくれます。カップリングのショスタコーヴィチは屈折のない爆演で、オケを盛大に鳴らしているのが流石。フランスのオーケストラならではの金管の美しさも際立ち、ショスタコーヴィチのオーケストレーションの見事さを最大限に発揮させています。ソヒエフ恐るべし。


トゥガン・ソヒエフ、前作

V 5256
\2500→¥2290
ベルリン・ドイツ交響楽団音楽監督
 注目の若手指揮者、トゥガン・ソヒエフ
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第 2 番 ト短調 op.63
ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン/プロコフィエフ)
トゥール ーズ・キャピトル国立管弦楽団
トゥガン・ソヒエフ(指揮)
2012/13 シーズン、ベルリン・ドイツ交響楽団音楽監督就任決定!飛ぶ鳥を落とす勢いの若手注目指揮者、ソヒエフ最新盤、濃厚な抒情、知の絶妙なバランス
録音:2010 年 7 月
 1977 年生まれの世界が注目する指揮者、ソヒエフの新譜はプロコフィエフ&ラフマニノフ。
 ソヒエフはテミルカーノフ、ゲルギエフのもとで研鑽を積み、オペラと管弦楽の両方をみっちりと勉強、2009 年にはトゥールーズ管を率いて来日し、その迷いのない、一切の無駄のない確かな指揮ぶりとカリスマ性を見せ付けてくれました。
 さて今回の新譜は、オケの明るい音色と、ソヒエフの濃厚な音楽性のベストマッチぶりを実感できる魅力の 1 枚です。
 プロコフィエフでソロをつとめるジュヌヴィエーヴ・ロランソーは、ソヒエフと同じ 1977 年生まれ、カントロフらのもとで研鑽を積んでおり、トゥールーズ管の首席ヴァイオリン奏者でもあります。ここでも繊細な音色と芳しい音楽性を存分に発揮、第 1 楽章冒頭のソロから聴き手の心をわしづかみにしています。
 続くラフマニノフはとにかくカッコいい!ラテン系の明るく華やかな管楽器の音色の魅力を存分に生かしつつ、ソヒエフは甘美な旋律をたっぷりと歌わせ、うねるような情熱を漂わせます。終楽章での盛り上げ方など思わず聴く側のヴォルテージも上がります。


NAIVE

Mendelssohn: Christus & Cantates Chorales
V 5265
\2500→¥2290
アクサンチュス&エキルベイ
 待望の最新盤はメンデルスゾ−ン
メンデルスゾーン:
 (1)「我らに平和と恩恵をお与えください Verleih uns frieden gnadiglich」(1831)
 (2)オラトリオ「キリスト」(未完)全2部(1846-47)
 (3)カンタータ
  「おお、血潮したたる主のみかしら O haupt voll blut und wunden」(1830)
 (4)カンタータ「高き天より、われは来たり Vom himmel hoch」(1830)
サンドリーヌ・ピオー(S)
マルクス・ブッター(B)
ロベルト・ゲッチェル(T)
ロランス・エキルベイ(指揮)
アクサンチュス、
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
アクサンチュス&エキルベイ待望の最新盤、メンデルスゾーン最後のオラトリオ「キリスト」ソプラノ・ソロにピオーをむかえた豪華メンバーによる極上の名演

録音:2011 年、6 月11 日、ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)

 アクサンチュス&エキルベイコンビ待望の最新盤。今回収録されたのは、晩年のメンデルスゾーンが「エリヤ」の次に手掛け、彼の最後のオラトリオとなった作品「キリスト」。全3 部の予定でありましたが、激務の過労と姉の死による心労で未完の作品となってしまいました。キリスト降誕と題された第1部はソプラノの美しいレシタティーヴォから始まり、東方三賢者との会話が繰り広げられます。稀代のソプラノ歌手ピオーの透明感あふれる声はまさに天使のよう。荘厳なコラールの余韻をしっとりと残して終わる第1 部から一変、第2 部ではピラトと民衆の場面がテノールと合唱による劇的な音楽に冒頭から圧倒されます。未完でも十分なほどの魅力があるオラトリオ、第3 部では一体どのような音楽が展開される予定であったのか…存在しない最終部へと想いを馳せる余韻に満ちた作品です。今回は残された2 部を全て収録しただけでなく、第3 部「キリスト復活」への展開を想起させるような他のカンタータ作品も合わせて収録。
 エキルベイ率いるアクサンチュス合唱団の表現力は本CDでも健在。ピオーとの共演として好評発売中のフォーレのレクイエム(V 5137)にも劣らぬ名演といえるのではないでしょうか。ピオーらをはじめとする名歌手達によるソロはもちろん、メンデルスゾーンならではの表現豊かな器楽伴奏も聴きどころのおすすめ盤です。

NAIVE


V5260
(3CD)
特別価格
\5100→¥4490
ベルトラン・シャマユ/リスト:巡礼の年報(全曲)
 [CD1]
  第1年 スイス 
   (1)ウィリアム・テルの礼拝堂 (2)ワレンシュタット湖畔で
   (3)パストラール (4)泉のほとりで (5)夕立 (6)オーベルマンの谷
   (7)牧歌 (8)郷愁 (9)ジュネーヴの鐘
 [CD2]
  第2年 イタリア 
   (1)婚礼 (2)物思いに沈む人 (3)サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
   (4)ペトラルカのソネット 第47番 (5)ペトラルカのソネット 第104番
   (6)ペトラルカのソネット 第123番 (7)ダンテを読んで—ソナタ風幻想曲 
  第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」 
   (1)ゴンドラの漕ぎ手 (2)カンツォーネ (3)タランテッラ
 [CD3]
  第3年 
   (1)夕べの鐘、守護天使への祈り (2)エステ荘の糸杉に寄せて—葬送曲(第1)
   (3)エステ荘の糸杉に寄せて—葬送曲(第2) (4)エステ荘の噴水
   (5)哀れならずや—ハンガリー風に (6)葬送行進曲 (7)心を高めよ
ベルトラン・シャマユ( ピアノ)
ラ・フォル・ジュルネで来日し絶賛されたフランスの若手実力派、シャマユのリスト!リスト・イヤーにふさわしい、巡礼年報の全曲が収録された名盤

録音:2011 年3 月、6 月、7 月、ポワティエ(フランス)

リスト生誕200 周年となる2011 年、フランス期待の若手ピアニストであるシャマユが、巡礼の年報の全曲をリリース。幼い頃より神童と称され、ピアノ界において常に注目されてきたシャマユ。ラ・フォル・ジュルネにおいて来日した際は、その卓越した演奏技術が絶賛されました。その透明感のある繊細な音色と、迫力に満ちたフォルテの響きは絶品。11 月には来日公演も行うシャマユ、今後ますますの活躍が期待されます!
巡礼の年報は、全4 集26 曲からなるリスト最大の小品曲集。20 代から60 代にいたるまでの作品がまとめられており、リストらしい技巧的な魅力だけでなく、彼がスイス・イタリアの旅路で得た様々な経験の詰まった印象的な作品といえましょう。「エステ荘の噴水」や「オーベルマンの谷」など、抜粋して演奏されることも多い中、本CDは日本においてなかなか演奏される機会の少ない第3 年も含めた全曲を収録。シャマユの名演によって生み出されるリストの世界を堪能できる、おすすめのタイトルです!

ベルトラン・シャマユ2011年来日日程
 ●11/18(金) 大阪/ザ・シンフォニーホール 19:00開演
 <関西フィルハーモニー管弦楽団 第234回定期>
 オーギュスタン・デュメイ(指、Vn)
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番/シューベルト:イタリア風序曲第1番/サン= サーンス: 交響曲第1番(関西初演)
 ● 11/19(土) 東京/武蔵野市民文化会館 15:00 開演
 ベルトラン・シャマユ ピアノ<生誕200 周年/オール・リスト・プログラム>
 リスト:「巡礼の年」より抜粋

NAIVE

Berlioz: Les Nuits d'Ete & Harold in Italy
V 5266
\2500→¥1990

ミンコフスキ最新盤!
 オッターとの注目共演「夏の夜」
 ミンコフスキも絶賛の当代一注目株のヴィオラ奏者タムスティによる「イタリアのハロルド」!

ベルリオーズ:
 (1)イタリアのハロルド op.16 (2)夏の夜 op.7
 (3)テューレの王のバラード(『ファウストの劫罰』op.24より)
(1)アントワーヌ・タムスティ(Vla)
(2)(3)アンネ=ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
 マルク・ミンコフスキ(指揮)
 レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル- グルノーブル
  (ルーヴル宮音楽隊)
録音:2011 年4 月/ヴェルサイユ宮オペラ・ロワイヤル/77’(76ページ豪華ブックレット)
(1)使用楽器:1672 年ストラディヴァリウス「マーラー」(ハビスロイティンガー・ファンデーションより貸与))

ミンコフスキ待望の新譜!ベルリオーズの登場です。
当代一の注目ヴィオラ奏者、ミュンヘン国際コンクール優勝者でもあるタムスティ(1979 年生まれ) をソリストに迎えた「イタリアのハロルド」、そして2003 年レコード・アカデミー大賞に輝いた「ジュリアス・シーザー」と同じ顔合わせとなるオッターとの「夏の夜」というカップリング。ミンコフスキ自身、プログラム的にもアーティスト的にも「これ以上の組み合わせはない」と語る自身作です。
ミンコフスキは、タムスティについて「彼はこの作品を演奏するのに必要な「熱」と類まれなる耳の良さを持っている。パガニーニが現代によみがえってストラディヴァリウスのヴィオラでこの作品を奏でたらきっとこのようになっただろう。これ以上の結果を他で得られるだろうか?」と手放しで称賛しています。夢幻的で時に荒れ狂い、しかし最後は山賊の荒れ狂う騒ぎの中で自ら命を落とすハロルドの姿が眼前に立ち上ってきます。主人公ハロルドが体験する世界を描く管弦楽パートも見事。第1楽章での最後の盛り上がりとキレの良さ、終楽章での回想部分の気分の穏やかさと激しい盛り上がりの対比、最後の狂乱の騒ぎぶりは圧巻です。
オッターとミンコフスキの顔合わせも嬉しい限り。「夏の夜」は各曲の表情の豊かさが魅力の歌曲集。繊細さ、ほの暗いロマン、深い絶望、遠くへ行ってしまった恋人への思い、色彩豊かに繰り返す転調が生みだす微妙なうねりなど、それぞれの曲の魅力をオッターと、ミンコフスキ率いる名手ぞろいのルーヴル宮音楽隊のメンバーが凝縮して聴かせます。最後に収録された「テューレの王のバラード」は、ファウストの劫罰第3 幕でマルグリートが歌う子守歌風の曲。ここでもヴィオラが活躍しますが、ヴィオラとメゾ・ソプラノの子守歌のような穏やかさの中でこのCD が幕を閉じるというなんとも心憎いミンコフスキの采配が光ります。

  

ORFEO


ORFEO 828112
(2CD)
特別価格
\2600→¥2290
リフシッツ&シュトゥットガルト室内管/バッハ:ピアノ協奏曲
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲集
 (1)第1番ニ短調BWV1052/(2)第2番ホ短調BWV1052/
 (3)第3番ニ長調BWV1054/(4)第4番イ長調BWV1055/
 (5)第5番ヘ短調BWV1056/(6)第6番ヘ長調BWV1057/
 (7)第7番ト短調BWV1058
コンスタンチン・リフシッツ (Pf)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
神業!リフシッツがシュトゥットガルト室内管とバッハのピアノ協奏曲に挑戦。まるで最新の音楽のような斬新さ。目から鱗の110 分

DDD、55’31”、53’02”

 聴く人の度肝を抜いた「音楽の捧げもの」「フーガの技法」に続くオルフェオ・レーベルのリフシッツのバッハは待望のピアノ協奏曲集。7篇あるピアノ(チェンバロ)協奏曲は、すべて元来は他楽器用に書かれたものですが、4作はオリジナルが何の楽器か判明していません。リフシッツも時にチェンバロ、時にオーボエ・ダモーレ、またある時はヴァイオリンを感じることを認めていて、それをリフシッツならではの種々のタッチとだ模倣テクニックを駆使して実現、さらに作品全体に活気を与えています。リフシッツは古楽的な考証を研究したうえで、最新の感性と奏法で再現していて説得力満点。
 カンタービレな歌い回しはモーツァルトを先取りしているかのようにさえ聴こえ、非常に新鮮。ミュンヒンガーの手兵だったシュトゥットガルト室内管が絶妙に支えています。

ORFEO

Tchaikovsky: Symphony No. 4 & Francesca da Rimini
ORFEO 860111
\2600→¥1990
若き名匠ネルソンス&バーミンガム市響、
 チャイコフスキー・シリーズ第3 弾

チャイコフスキー:
 ・幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32 (22’04”)
 ・交響曲第4 番ヘ短調Op.36 (41’41”)
バーミンガム市交響楽団
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ネルソンス&バーミンガム市響によるチャイコフスキー・シリーズ第3 弾、あふれかえる歌心と、このうえなくホットな激演、第4 交響曲 &「フランチェスカ・ダ・リミニ」

録音:2011 年6 月1-4 日バーミンガム、シンフォニー・ホール(デジタル・ライヴ)/DDD、ステレオ、63’44”

アンドリス・ネルソンスは、2010 年秋、ベルリン・フィルへのデビューを果たしたのに続いて、2011 年9 月にもベルリン・フィルに再登場して注目を集めるいっぽう、オペラでもMET やロイヤル・コヴェント・ガーデンなどにおける華々しい成功のニュースでも知られる、いま話題沸騰の若きマエストロ。
手兵バーミンガム市響を指揮した最新アルバムは、ネルソンスの得意とするチャイコフスキー。交響曲第4 番と幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』は、ともに2011 年6 月に本拠バーミンガムのシンフォニー・ホールにおいて行われた定期公演の模様をライヴ収録したものです。
「チャイコフスキーの音楽とはすべて人生における感情的な瞬間から出来ている」との持論を熱っぽく展開するネルソンスは、その言葉どおりにバーミンガム市響を指揮した第5 交響曲(ORFEO780091)、『悲愴』(ORFEO832101) でもたいへん情熱的で、心を揺さぶるスケールのゆたかな音楽づくりには印象深いものがありました。
このたびのアルバムでも、思いきりのよいアプローチとあふれ出る歌心が際立って印象的な仕上がりとなっており、加えて、メインの第4 交響曲ではフィナーレのエネルギーの爆発的な開放など、実演ならではのホットな内容が期待以上の手ごたえで驚かされます。
しかも、ライヴながら録音がきわめてすぐれているのもうれしいところで、各楽器、みごとなアンサンブルも精妙に聞き取ることが可能。首席指揮者就任3 年目を迎えたバーミンガム市響との変わらぬ好調な関係も窺えます。
なお、第4 交響曲のみ終演後に拍手が入ります。

【アンドリス・ネルソンス】
1978 年ラトヴィアのリガに生まれる。母はラトヴィアで初めての古楽アンサンブルを結成し、父は合唱指揮者、チェリスト、教師。少年時代はトランペット奏者とバス=バリトン歌手として研鑽を積む。サンクト・ペテルブルクでアレクサンドル・ティトフに指揮を師事、また、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラのマスタークラスを受講。トランペット奏者としてオスロ・フィルに急遽出演した折に、同郷の指揮者マリス・ヤンソンスの目に留まり、2002 年以来指揮を学ぶ。
2007 年10 月、サイモン・ラトルの25 歳に次ぐ29 歳の若さでバーミンガム市響の首席指揮者と第12 代音楽監督に指名され、2008 年9 月より3 年の任期で就任、現在に至る。
並行してコンサート、オペラハウスともに活躍の場を拡げており、ロイヤルコンセルトヘボウ管、チューリヒ・トーンハレ管、バイエルン放送響、シュターツカペレ・ベルリン、フランス国立管、ピッツバーグ響に登場しているほか、ウィーン国立歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、メトロポリタン・オペラ、バイロイト・オペラにも客演を果たしている。

PRAGA


PRDDSD 250285
(SACD HYBRID)
\2800
ロシアの大地香るピアノ・トリオ!
1-4. リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
 ピアノ三重奏曲 ハ短調(1897)
5-8. アントン・アレンスキー(1861-1906):
 ピアノ三重奏曲 ニ短調(1894)
キンスキー・ピアノ・トリオ
録音:2011 年9 月

師弟関係にあったリムスキー=コルサコフとアレンスキーのピアノ三重奏曲。聴き比べてみると、リムスキー=コルサコフの中にブラームスの影響が、アレンスキーの中にシューマンやメンデルスゾーン、チェイコフスキースラヴ民謡の影響が強く出ています。この作品が作られた当時の時代精神を感ずることができる一枚。
キンスキー・ピアノ・トリオは、1998 年に結成されたチェコの代表的な室内アンサンブル。全員の非常に息の合ったタイミング、美しい音色、深い音楽的抒情性を湛えたその演奏は、ヨーロッパ全土から注目を集められています。

PRAGA DIGITALS


PRDDSD 250286
(SACD HYBRID)
\2800
ロシア屈指の若手ヴァイオリニスト、
 サーシャ・ロジェストヴェンスキーによるラヴェルのヴァイオリン作品集!
ラヴェル:
 (1)ツィガーヌ 
 (2)ヴァイオリン・ソナタ ト長調 
 (3)フォーレの名による子守歌
 (4)ヴァイオリンとチェロのためのソナタ 
 (5)ヴォカリーズ—ハバネラ形式のエチュード
 (6)ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
サーシャ・ロジェストヴェンスキー(Vn)
ジョシアン・マーフルト(Pf)
ミハル・カニュカ(Vc)
録音:2011 年7 月23 日-27 日、プラハ音楽院にて

 ユーディ・メニューインやイヴリー・ギトリスなど往年の名手達も絶賛するヴァイオリニスト、ロジェストヴェンスキー。今、ロシアの若手演奏者の中で最も注目を浴びる奏者の1 人といっても過言ではないでしょう。2010 年に来日公演を行って以来、日本においても高い注目を集めています。
 若きヴィルトゥオーゾが今回収録に臨んだのはラヴェルのヴァイオリン作品集。技巧的な作品から、ラヴェル特有の深い音楽表現に富む作品まで、ラヴェルの魅力が詰まった1 枚といえましょう。若手演奏家として同じく期待を集める名手マーフルト、カニュカらとの卓越したアンサンブルは必聴。若手らしいエネルギッシュな音色だけでなく、甘美で物憂げな音色も美しい名演です。

PREISER RECORDS

Chant: Amor et Passio
PRCD 91200
¥2300
ハイリゲンクロイツ修道院シトー会修道士による、癒しの聖歌集
 「chant -Amor et Passio」
 I. Amor −Maundy Thursday−
  (1)Introitus “ Nos Autem” 2’55”
  (2)Graduale “Christus Factus Est” 2’11”
  (3)Tractus “Ab Ortu Solis” 3’56”
  (4)Offertorium “Dextera Domini” 1’15”
  (5)Communio “Dominus Iesus” 1’04”
 II. Passio −Good Friday−
  (6)Improperia 8’48”
  (7)Antiphona “Ecce Lignum Crusis” in revelatione Crusis 1’48”
  (8)Hymnus “Pange Lingua” in veneratione Crucis 4’02”
  (9)Antiphona “Super Omnia” in exaltation Sanctae Crusis 0’44”
 III. Silentium −Holy Saturday−
  (10)Lamentatio III 8’22”
 IV. Iubilatio −Easter Sunday−
  (11)Invitatorium in Dominica Paschae 9’55”
 V. Caelum
  (12)Antiphona “Ubi Caritas” 3’06”
  (13)Litaniae Lauretanae 7’46”
  (14)Litaniae Sacratissimi Cordis Iesu 9’07”
  (15)Te Deum 6’49”
デイヴィット・イアンニ(P)
ハイリゲンクロイツ修道院シトー会修道士
全世界で80万枚以上のセールスを記録したChant に続く待望の新作!

録音:2011 年、10 月10 日、11 日 ウィーン、ハイリゲンクロイツ修道院

 2008 年5 月、教会音楽界に激震が走りました。グレゴリオ聖歌を収録したCD「Chant」が発売するや否やイギリスで驚異的な売り上げを見せ、ついには全世界で80 万枚以上を売り上げるという異例の大ヒットを記録したのです。その美しい歌声で世界中を虜にしたハイリゲンクロイツ修道院シトー会修道士たちが、かの大ヒットCD「Chant」に続く待望の新作を発売!透明感あふれる神秘的な響きの中にも、どこか人間味を感じられる温かい声音に心癒されます。今回はピアノ伴奏を伴う作品を4 曲収録。作曲者は演奏者のイアンニ自身によるもの。ピアノの情感あふれる音色と修道士たちの真っ直ぐな歌声が絶妙なハーモニーを生み出しています。

PREISER


PRCD 91197
\2300
リスト生誕200 年記念!珍しい曲も含む歌曲集!!
リスト:
 あなたを愛する/金髪の天使っ子/三人のジプシー/
 それは素晴らしいことに違いない/
 どうやって、と彼らは言った/かつて/
 行かないでくれ、幸福な日よ/
 私の子よ、もし私が王ならば/
 愛とはどのようなもの/美しい芝生が広がるところ/
 ミニョンの歌あらゆる山頂に憩いがある/
 墓とバラ/トウヒの樹がぽつんと生えている/
 トゥーレの王/私は力も生気も失った/
 見捨てられた者/火刑台のジャンヌ・ダルク/
 天が祝福しますよう!/私の歌には毒がある/
 私を罵らないでくれ、友よ/真珠/
 おお夕暮れの光の中の海よ
エリーザベト・クルマン(Ms)
エドゥアルト・クトロワッツ(P)
 2011 年はフランツ・リストの生誕200 年ということで多数のCD が発売されました。その中でもこのCD は特色のあるもの。
 リストは優れた歌曲も多数書いていますが、人気のある曲は僅か。ここには比較的珍しい作品が選ばれています。驚いたことにリストは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、そして英語のみならず、ハンガリー語にロシア語の詩に曲を書いています。もちろん作風も様々で、リストの多彩な才能を実感できます。
 エリーザベト・クルマンは、1973 年生まれのオーストリアのメッゾソプラノ。ウィーン国立歌劇場を拠点として活躍し、2010 年にはザルツブルク音楽祭でリッカルド・ムーティ指揮のグルック「オルフェオとエウリディーチェ」のオルフェオを歌っています。また歌曲も得意としており、ことにマーラー歌いとして高い評価を得ています。

SIMAX


PSC 1306
\2500→¥2290
ノルウェー・モダニズムの先駆者モッテンセンの貴重なオーケストラ曲
フィン・モッテンセン:管弦楽作品集
 (1)交響曲Op.5 (1953) 
 (2)ペッツォ・オルケストラーレ (管弦楽小品)Op.12 (1957)
 (3)エヴォリューション (展開)Op.23 (1961)
 (4)ペル・オルケストラ (管弦楽のために) Op.30 (1967)
テリエ・ミケルセン(指)
ミュンヘン放送管
大歓迎、ノルウェー・モダニズムの先駆者モッテンセンの貴重なオーケストラ曲登場

録音 2011 年3 月21 日-25 日 バイエルン放送第1 スタジオ (ミュンヘン)DDD、62’51”

「演奏してはならぬ」と作曲者がスコアに記し、長らくベルゲンの公立図書館に封印されていたグリーグの交響曲の初録音 (Simax PSC1091) を手がけ、一般に知られていない作品の紹介に取り組むノルウェーの指揮者ミケルセンが、時代の変化とともに影の薄くなってしまっていたひとり、ノルウェー音楽におけるモダニズムの先駆者に挙げられるフィン・モッテンセン(1922-1983) の管弦楽作品を4 曲録音しました。交響曲は、モッテンセンが留学先のコペンハーゲンで 十二音音楽に触れる前1953 年の作品。約37 分の情感ゆたかな音楽は、ブルックナーからインスピレーションを受けたといわれ、後期ロマン派様式でモッテンセンの管弦楽曲中もっとも知られた作品。
 テリエ・ミケルセン(1957-) は、ノルウェー音楽アカデミーとシベリウス・アカデミーを経てマリス・ヤンソンスに学んだ後、ウクライナ、リトアニア、ラトビアの交響楽団の首席指揮者と客演指揮者を務めました。音とバランスとテクスチュアのコントロールに長け、作品を劇的にまとめる巧さが高い評価を受けています。

SKARBO


DSK 4117
\2300
冴えたるピッコロの音。田園の風景画。
1-2. アンリ・トマジ(1901-1971):ミレイユの墓、コルシカの小さき騎士
3. ジャック・イベール(1890-1962):パストラル
4. ミヨー(1892-1974):音楽練習
5. ジョルジュ・オリック(1899-1983):スケルツォ
6. プーランク(1899-1963):田園詩
7. アルベール・ルーセル(1869-1937):パイプ
8. アンリ・マルテッリ(1895-1980):メロディー
・・・他
ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)
ジャスク・レイノート(ピアノ)他多数
ピッコロのための傑作曲集。田園詩というタイトルだけあり、牧歌的なとても穏やかで可愛らしい曲が満載です。カフェのBGM などに最適。おいしいケーキとお茶を頂きながら、この心地よい音楽に傾ける至福の時です。タンバリンなどの珍しいパーカッションも聴けます。
ジャン=ルイ・ボーマディエは、マルセイユ音楽院、パリ国立音楽院で名教授達の下に学び、ピッコロの活躍度を上げるべく、世界に名だたる指揮者との共演、特に日本でのサイトウ記念オーケストラとの共演に意欲的に重ねており、日本では絶大なる支持を得ております。澄んで生き生きした音色、軽快なリズム、豊かな表情が彼の持ち味です。

DSK 4105
(2CD)
\3600
ノルマンディーと印象主義、澄みきった絵画の詩情
CD1
 ドビュッシー(1862-1918):シランクス
 サンサーンス(1835-1921):ヴァイオリンとハープのための幻想曲 イ長調
 ドビュッシー:ビリティスの歌
 ドビュッシー:月の光
 ラヴェル(1875-1937):三重奏曲
CD2
 サンサーンス:白鳥
 ドビュッシー:フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ
 サティ(1866-1925):ジムノペディ
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 フォーレ(1845-1924):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 アルベール・ルーセル(1869-1937):セレナーデ Op. 30
(朗読つき)
ジェーン・ピーターズ(vn)
ジーン・クリストファー・ファララ(fl)
エレーヌ・ヴァンサン(朗読)他多数
録音:2010 年2 月9 日

主にフランスのノルマンディー地方を主題としたピッサロ、モネなどの代表作(シリーズがCD ブックレットに掲載されています)に沿って、朗読と共にドビュッシーやフォーレなどの音楽が奏でられます。朗読と共に絵の主題が移ろいでいき、まるで展覧会を行くような気分になります。フランス語の美しさと、印象派音楽、それにノルマンディーの風景を同時に楽しむことができる贅沢な一枚です。オペラドゥルーアンオートノルマンディーから選りすぐりの音楽家たち、朗読にはフランスで最も有名な女優である、エレーヌ・ヴァンサンが至福の一時を与えてくれます。

SKARBO


DSK 1104
\2300
稀代のサックス奏者ヴェルサヴォーによるJ.S.バッハの無伴奏曲集!
J.S.バッハ:
 アルマンド〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
 無伴奏フルート・ソナタ イ短調 BWV1013(全曲)
 プレリュード・サイクル〜無伴奏チェロ組曲(BWV1007-1012)
 アレグロ〜無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調BWV1003
 アレグロ・アッサイ〜無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3 イ短調BWV1005
 プレリュード〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調BWV1006
 クラント〜無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調BWV1012
 サラバンド〜無伴奏チェロ組曲第5 ハ短調BWV1011
 ジーグ〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
ジョエル・ヴェルサヴォー(Sax)
録音:2011 年3 月

J.S. バッハの無伴奏曲集を、稀代のサックス奏者ヴェルサヴォーが録音。本CDには異なる音域の作品が同時に収録されていますが、バリトン、テノール、アルト、ソプラノという4 種のサックスを用いることで、原曲そのままの音域で各作品が見事に表現されています。「プレリュード・サイクル」は無伴奏チェロ組曲全6 のプレリュードをサックスで演奏したもの。1 つの楽器から生み出されるとは思えないほど壮大なJ.S. バッハの音楽に、サックスならではの豊かな響きが映えます。天を突くような澄んだ高音から、地の深くより響いてくるような低音まで、サックスの多彩な音色の数々を堪能できます。フランス生まれの名手、ヴェルサヴォーの卓越した演奏テクニックもこのCDの大きな魅力。循環呼吸(Un souffle contenu)によって限りなく続いていくメロディラインの美しさは必聴です!

DSK 4061
\2300
19 世紀ドイツのロマンティックなフルートとピアノのソナタ集!
ユリウス・リーツ(1812-1877):ソナタ ト短調 op.42
F. メンデルスゾーン(1809-1847):ソナタ ヘ長調(死後刊行)
カルル・ライネッケ(1824-1910):ソナタ ホ短調 op.167「ウンディーネ」
ジャンパオロ・プレット(Fl)
マリーノ・ニコリーニ(Pf)
プレットとニコリーニの卓越したアンサンブルが魅せる、19 世紀ドイツのロマンティックな響きに満ちたフルートとピアノのソナタ集!

録音:2004 年7 月、トリノ

19 世紀ドイツの作曲家たちによるロマンティックな響きに満ちたフルートとピアノのソナタ集。メンデルスゾーンと、彼の影響を少なからず受けた同時代の作曲家、リーツとライネッケの作品が収録されています。メンデルスゾーンのソナタは作曲されて以後、1950 年に再発見され、出版されるまで忘れ去られていたもの。どこか「真夏の夜の夢」を想起させる雰囲気の中で、ピアノとフルートの美しい対話が繰り広げられます。リーツはチェリスト、指揮者、作曲者として幅広く活躍していた音楽家。今回収録されたフルートとピアノのためのソナタは彼の円熟期である晩年の作品ですが、その随所にメンデルスゾーンの影響が見られます。一方、ライネッケはピアニストとして活躍する傍ら、その膨大な作曲数でも有名。「ウンディーネ」は師であるメンデルスゾーンの影響が強いといわれる初期の作品で、各章ごとに提示される豊かなテーマ性が魅力の作品といえましょう。
プレットはミラノ・スカラ座や聖チェチーリアアカデミーなど、数々のオーケストラで首席奏者として活躍する傍ら、アンサンブル活動でも注目されるフルート奏者。今回のCDでプレットと演奏を共にするのはリスト国際コンクール優勝を筆頭に、数々のコンクールの賞に輝き、ソリストとして幅広い活動を展開するピアニストのニコリーニ。2 人の卓越したアンサンブルの豊かな響きにも注目です!
Langlais, Jean: Esquisses Romances et Gothiques
DSK 4053
\2300
ジャン・ラングレ(1907-1991):
 (1)3つのゴシック風の素描 (2)カンツォーナ
 (3)パスチッチョ (4)中世風組曲 (5)小組曲
 (6)聖なる日の祈り (7)3つのロマネスク風の素描
ジャック・カウフマン(Org.)
フレデリック・ルドロワ(Org.)
20世紀を代表するフランスのオルガニスト、ラングレのオルガン曲集。大聖堂で録音された、壮大かつ神秘的な響きが圧巻の名盤です!

録音:2004 年4 月、フランス、アングレーム大聖堂

20 世紀フランスを代表するオルガニストの一人であり、作曲家でもあった盲目の音楽家ラングレのオルガン曲集。ひとたびCDを聴けば、アングレームの大聖堂に響き渡るオルガン2 台の壮大な音色にまず圧倒されます。演奏者のカウフマンはパリのドミニコ教会、ルドロワは録音場所としても使われたアングレーム大聖堂のオルガン奏者。両者ともフランスを中心に各地でリサイタルを行い、その演奏活動は高い評価を受けています。
バッハやパレストリーナなどの演奏活動を積極的に行いながらも、常に中世時代の音楽に影響を受けてきたラングレ。今回収録された曲の節々からも、デュプレの作品を想起させるような中世の響きを垣間見ることが出来ます。しかし、ラングレは古典の響きに傾倒しつつ、常に新しい表現の開拓にも力を注いできました。中世の教会旋法の響きと近現代の和声を併せ持つ彼の作品は神秘的な響きに満ち溢れ、その劇的な盛り上がりには時折狂気的なものすら感じるほど。作曲家である前にまずオルガン奏者であったラングレの魅力がたっぷり詰まった、おすすめの1 枚です!

SOLO VOCE


SV 8553231
(2CD)
\4600→¥4190
デッシー&アルミリアート円熟夫婦、リエージュでのライヴ録音!
 ヴェルディ:「オテッロ」
ファビオ・アルミリアート(T オテッロ)
ダニエラ・デッシー(S デズデーモナ)
ジョヴァンニ・メオーニ(Br イヤーゴ)
クリスティアーノ・クレモニーニ(T カッシオ)
ルチアーノ・モンタナーロ(Bs ロドヴィーコ)
ジェイムズ・エドワーズ(T ロデリーゴ)
ソフィー・フルニエ(Ms エミーリア)
ロジェ・ジョアキム(Br モンターノ)
マルク・ティソン(Br 軍令)
パオロ・アッリヴァベーニ(指)
ワロン王立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:2011 年4 月、リエージュ/DDD、142'56

オペラ界随一のおしどり夫婦、ダニエラ・デッシーとファビオ・アルミリアート、新録音はなんと「オテッロ」!2011 年4 月にリエージュのワロン王立歌劇場で大成功を収めた上演のライヴ録音です。アルミリアートがオテッロを歌うのはこれが初めて。周到に準備を重ねて役を掘り込み、嫉妬に狂って破滅する人間の弱さに重心を置いた役作りに成功しています。一方のデッシーは円熟したスケールの大きな表現で貫禄のデズデーモナを歌っています。イヤーゴはジョヴァンニ・メオーニ。イタリア、ジェンツァーノ・ディ・ローマ生まれで、近年ヴェルディ・バリトンとして大活躍しています。2010 年、リッカルド・ムーティの遅いMET デビューになった「アッティラ」でエツィオを急遽代役で歌って成功を収めています。
指揮はワロン王立歌劇場管弦楽団の音楽監督、パオロ・アッリヴァベーニ。イタリアオペラの様式感に優れたこの指揮者らしい衒いのない誠実な音楽造りに好感が持てます。
 なおライヴ録音ですので、舞台上の物音が目立つ箇所がございます。予めご了承くださいませ。

●デッシー&アルミリアート来日情報
 ダニエラ・デッシー(ソプラノ) & ファビオ・アルミリアート(テノール) デュオ・コンサート
 2011/12/08(木) 東京オペラシティコンサートホール 19:00

SUPRAPHON


SU 4071
¥2000
チェコで500 年の伝統を持つ待降節聖歌集
 待降節ミサ曲集 Adventus Domni
 Chants before Rorate
  1. Antiphona O, rising lightning 1’43”
  2. Cantio Joyful singing 1’17”
  3. Antiphona Descendi in hortum meum 1’51”
 I go unto the God’s altar
  4. Introitus Rorate celi −motetus Rorate celi 5’07”
  5. Introitus Many righteous prophets and kings 3’31”
  6. Kyrie In adventu Domini  3’43”
  7. Jan Trojan Turnovsky(1550-1606) :
   Kyrie Today is the beginning of our redemption 4’16”
 For the reading of the Holy Scripture
  8. Lectio Isaie Prophete 1’37”
  9. Alleluia Prophete Sancti 1’48”
  10-14. The almighty God 11’59
  15. Lectio Sancti evangelii secundum Joannem 2’07”
 For the Lord’s Supper
  16. Offertorium Ave Maria 1’41”
  17. Sanctus The most mighty and desirable 1’29”
  18. Cantio Gaude quam magnificat 1’58”
  19. Sanctus super Gaude quam magnificat 2’45”
  20. Communio Beata viscera 1’46”
 Handmaid of the Lord
  21. Cantio Salve mater gracie 1’53”
  22. Antiphona Tota pulchra es 1’52”
  23. Motetus Sicut cedrus 1’38”
  24. Lai Mater bonitatis 2’00”
  25. Motetus Imperatrix gloriosa 2’26”
スコラ・グレゴリアーナ・プラジェンシス
16世紀後半、中世ポリフォニーの美しい響きに浸る1枚

DDD、ステレオ、59'16"

 グレゴリオ聖歌と並び、チェコで今なお愛される待降節のミサ曲集を収録。
 アンティフォナのラテン語名Rolate coeli に由来し、Rolate chants と呼ばれるチェコ伝統の聖歌です。その起源は16 世紀後半に遡りますが、500 年経った現在のチェコのミサにおいても歌われています。本CDでは15 世紀〜16 世紀の聖歌写本に基づき、当時の響きを再現する試みのもと収録がなされました。演奏は、古風な趣のある響きが魅力のスコラ・グレゴリアーナ・プラジェンシス。

SUPRAPHON


SU 4068
\2000→¥1890
300 年を経て蘇ったゼレンカ初期の宗教曲
 ゼレンカ:墳墓
  (1)主は病を遣わせて ZWV58
  (2)注意して見よ ZWV59
  (3)わが神最強の道標 ZWV60
ハナ・ブラシコヴァ(Sop)
ダヴィド・エルレル(A)
トビアス・フンゲル(Ten)
トマーシュ・クラール(Bs)
ヤナ・セメラードヴァー(指)
コレギウム・マリアヌム
何と美しい!BCJでもおなじみのブラシコヴァが大健闘。

【録音:2011 年5 月/聖母マリア教会(プラハ)】ラテン語歌唱、DDD、65’33”

大バッハと同時代人のヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745) は、ドイツで活躍したもののチェコ人で、チェコ時代の初期作品は未開拓の分野のままになっています。3つの「墳墓」は聖金曜日に墳墓で演奏するために作曲されたもの。ゼレンカはプラハの伝統ある神学校クレメンティヌムのために作曲し、ほぼ300 年を経て復活しました。まさに隠れた逸品で、ゼレンカの才能と底知れぬ美しさに驚かされます。バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ・シリーズでもおなじみのハナ・ブラシコヴァが独唱を務めているのも魅力。清涼感に満ちた美声で、ゼレンカの美しいメロディを堪能できます。古楽器による演奏。

TALENT


DOM 2911117
\2500
フランク&ルクー、珠玉のソナタ作品集!
 (1)フランク(1579頃-1639):ヴァイオリン・ソナタ イ短調(1886)
 (2)ルクー(1870-1894):ヴァイオリン・ソナタ ト長調(1891)
 (3)イザイ(1858-1931):
  ピアノとオーケストラのためのアンダンテ
   (ヴァイオリンとピアノ用に編曲)
ジェルロド・ルーベンスタイン(Vn)
ダリア・ウジエル(Pf)
 ダリア・ウジエルはその驚異的なレパートリーの広さで有名なピアニスト。ルーベンスタインとは過去にも共演し、フォーレのヴァイオリン・ソナタの全曲カバーなどを行ってきました。
 今回この2 人が取り組んだのは、19 世紀末を代表する3 人の作曲家たち。フランクのソナタはイザイに献呈されたもので、イザイ自身が初演を行いました。フランクに師事したルクーは、才能を期待されながらも早くに没した音楽家。その音楽性にはフランクの影響が多く見られます。これら2曲の初演を行ったイザイの作品も含め、互いに関係の深い3 人の音楽家たちによる作品の数々を一度に堪能できるCDといえましょう。ルーベンスタインとウジエルのアンサンブルにも注目の1 枚です!

DOM 381020
(2CD)
\5000→¥4590
エロールのピアノ協奏曲を全曲収録した希少な名盤!
エロール(1791-1833):
 (1)ピアノ協奏曲第1番 ホ長調
 (2)ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調
 (3)ピアノ協奏曲第3番 ホ長調
 (4)ピアノ協奏曲第4番 ホ長調
アンジェリーヌ・ポンドピール(Pf)
コンラッド・ファン・アルフェン(指揮)
ケルン放送管弦楽団
 ベートーヴェンとほぼ同時代を生き、オペラ・コミック・ジャンルに不朽の名作を残しているフランスの作曲家、フェルディナン・エロール。
 今日ではとりわけ歌劇『ザンパ』など舞台音楽で有名ですが、ピアノ作品も多く残した作曲家でもあります。生前は優れたピアニストとしても活躍し、高い評価を得ていました。
 本CDでは、今日なかなか演奏される機会の少ないエロールのピアノ協奏曲を全て収録。エロールのピアノ作品の魅力がたっぷり詰まった、豪華2 枚組です!

TALLPOPPIES

cover
TP 216
\2300
ジェフリー・ランカスター
 ハイドン:鍵盤楽器のためのソナタ全集第3集
 (1)前奏曲 変ホ長調
 (2)ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob. XVI:49
  ( 1789/90年)
 (3)前奏曲 ト長調
 (4)ピアノ・ソナタト長調 Hob. XVI:40
  (1784年以前) 
 (5)前奏曲 ロ短調
 (6)ピアノ・ソナタロ短調 Hob. XVI:32
  ( 1774-76)
 (7)前奏曲 変ホ長調
 (8)ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob. XVI:25
  (1773年)
ジェフリー・ランカスター(フォルテピアノ)
ジェフリー・ランカスターのハイドンソナタ全集、待望の第3 巻!

録音:2010 年6 月23、24 日

 ハイドンソナタ全集の第1 集(TP 201)、第2 集(TP 208)が好評発売中のランカスターによる、待望の第3 集!
 2009 年より全曲収録に取り組んでいるランカスターですが、今回も各ソナタの前に前奏曲を添えたお馴染みのプログラムで、ハイドンの魅力を堪能させてくれます!
cover
TP 219
\2300
ホルサムによる、ロマンティックな響きあふれる珠玉の作品集
(1)ブラームス:主題と変奏(弦楽六重奏曲第1番 第2楽章の編曲)ニ短調
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ ヘ短調 D.625 (1818)
(3)ショパン:マズルカ風ロンド
(4)シューマン:ダーヴィト同盟舞曲集(全18 曲)op.6
イアン・ホルサム(Pf)
録音:2009 年4 月22、29 日 メルボルン大学のメルバホールにて

 ロマン派時代を代表する作曲家達が生み出したロマンティックあふれる名曲の数々をイアン・ホルサムが収録。ブラームスの主題と変奏は、かのクララ・シューマンに献呈されたといわれ、ブラームスの情感にあふれた名曲です。一方のダーヴィト同盟舞曲集は、ロマン派の闘士を自負するシューマンが闘士ダヴィデの物語に自身の戦いを投影したドラマティックな作品。他の収録作品も含め、ロマンティックの魅力を堪能できるおすすめの1枚です!

WAON RECORDS(DVD−ROM)


WAONXA 206
(DVD-ROM)
\4500
甘き喜びのうちに〜In dulci jubilo 富山鹿島町教会 礼拝奏楽より
 〜アドヴェントからクリスマス〜
  〈礼拝の開始と御言葉に耳を傾けられるようにとの祈り〉
   1. 中世のキャロル:「甘き喜びのうちに」
   2. J.M.バッハ:「甘き喜びのうちに」
   3. J.C.H.リンク:「いとも尊いイエスよ、われらはここにて」〈待望(I)〉
   4. J.S.バッハ:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
   5. コラール:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(和声:J.S. バッハ)
   6. G.M.トラバーチ:第3旋法による3 つの主題によるリチェルカータ〈預言〉
   7. コラール:「一輪のバラの花が萌え出で(エッサイの根より)」
   8. J.ブラームス:「一輪のバラの花が萌え出で」〈天使による良い知らせ〉
   9. J.S. バッハ:「高き天よりわれは来たれり」〈天使、羊飼いの讃美〉
   10. C. ウェスレー:パストラーレ
   11. 『讃美歌21』278番「 暗き闇に星光り」(松原葉子 編曲)
   12. J.S.バッハ:「ほめ讃えられよ、汝イエス・キリストよ」
   13. 『讃美歌21』259番
    「いそぎ来たれ、主にある民(神の御子は今宵しも)」( 松原葉子 編曲)
   14. O.ギボンズ:
    ヴォランタリー〈マリアの讃歌、すべてのものらの礼拝と讃美〉
   15. D.ブクステフーデ:「マニフィカト(わが魂は主をあがめ)第9旋法」
   16. 『讃美歌21』255番「 生けるものすべて」(松原葉子 編曲)
   17. J.S.バッハ:「全能なる神に讃美あれ」
   18. E.クレンケル:「いざ歌い、喜べ」
   19. B.カー:シチリアの歌に基づく変奏曲より
   20. O.アーベル:「われは汝の馬槽の前に立ち」〈待望(II)と成就〉
   21. J.ボワヴァン:第4旋法による容易なプレリュード
   22. 松原葉子:「久しく待ちにし」による前奏曲
   23. 『讃美歌21』231番「久しく待ちにし」〈讃美と安らぎ、平和〉
   24. G.P. チーマ:カンツォーン第4番「安らぎ」
   25. 『讃美歌21』
   26. 4番「きよしこの夜」(松原葉子 編曲)
松原葉子
 (リードオルガン)
ワオンレコードから、ハイレゾディスクの御案内

録音:2009 年9 月28 日、12 月7 日、2010 年5 月6 日、6 月21 日 日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)/96kHz 24bit、STEREO/WAVE、PC-AUDIO

WAONCD 200 のハイレゾ音源。96kHz 24bit。2010 年のクリスマス期に発売され、静かなブームとなった、松原葉子の奏でる心にしみるリードオルガンを超高音質で。

WAONXA 106
(DVD-ROM)
\4500
「光のしずく」
 上畑正和作品集2 「光のしずく」
  (1)光のしずく (2)白壁の町 (3)こもれび (4)かざぐるま
  (5)Galle (6)春の光 (7)夕暮れに (8)冬の海
  (9)組曲:赤い月 (10)家路 (11)落葉
上畑正和(リードオルガン)
崎川晶子(チェンバロ)
橋本薫明(鳳笙)
亀井真知子(ハンドベル)
96kHz 24bit、STEREO/WAVE、PC-AUDIO
WAONCD 100 のハイレゾ音源。94kHz 24bit。

WERGO


WER 6739
\2400
スターリンの恐怖政治を生き抜いたガリーナ・ウストヴォリスカヤ、
 不屈の秘蔵作品集
ガリーナ・ウストヴォリスカヤ(1919-2006)
 (1)コンポジション 第2番 『怒りの日』
 (2)ソナタ第6番
 (3)チェロとピアノのためのグランド・デュエット
(1)ルードゥス・グラヴィス(コントラバス・アンサンブル)
 ラウラ・マンチーニ(木製キューブ)
 ファブリツィオ・オッタヴュッチ(ピアノ)
 ステファノ・スコダニッビオ(指揮)
(2)マリーノ・フォルメンティ(ピアノ)
(3)ローハン・ド・サラム(チェロ)
 マリーノ・フォルメンティ(ピアノ)
 社会主義リアリズムに即した音楽を書くように強制されたスターリン政権を生き抜いた数少ない作曲家、ガリーナ・ウストヴォリスカヤの秘蔵の作品集。
 「私の作品は、他の作曲家のそれとは全く違う。」という彼女の言葉に添えられた作品たちは、独特の非常に風変わりな作曲様式で、反復の活用、ホモフォニックな音塊、異例な楽器法、楽器の集合を用いてのトーン・クラスターの導入などが見られます。また、宗教のテクストにインスパイアされたものが多く、宗教的な側面を色濃く持っているために、神秘的な雰囲気を醸し出しています。実際耳にすると、カオスな中にも、何か非常に精神的な深みを行くような、興味深い感覚に陥ります。
 演奏者はどれも、数々の賞を受賞した世界的に名だたる者たちで、主に現代音楽の中で楽器の可能性を追求し続けています。本CD は、素晴らしい作品を残しながらも、未だ音楽史の中で光を当てられていないウストヴォリスカヤに捧げられたものです。「現代音楽」という枠組みにさえ収まりきれないような、ウストヴォリスカヤの宇宙世界をご堪能ください。

WER 6582
\2400
アラブ音楽の伝統と、ヨーロッパのアート・ミュージックとの出会い
サミール・オデ=タミミ(b.1970)
 1. マドジュヌンII、2. ジャブスール、
 3. アヒンヌII、4. シラ・シール、5. フィラキ、
 6. 知恵の楽園、7. グダドロージャ
ドイツを中心とする多数の演奏家
 (リコーダー、チェロ、バリトン他)
イスラエルとパレスチナの狭間に生きるサミール・オデ=タミミの世界。

録音:2010 年、ドイツ

 「政治音楽」の名のもとに作られた一枚で、人の声のエネルギーを結集させ、さらにそれにリコーダーの音を添えるなど、象徴的なアート・ミュージックです。どことなく、アラブ的なリズム感の中にどことなく邦楽にも通じる和声が見え隠れし、日本人にとっては非常に興味深い作品です。演奏者たちの、殺気立った緊張感の中を怒涛の音楽が流れていきます。
 サミール・オデ=タミミは、イスラエル生まれのパレスチナ人。アラブの伝統音楽をパーカッションなど様々な楽器で学び、さらにヨーロッパに渡ってブレーメン芸術大学で作曲法を学びました。彼の音楽の特徴は、ヨーロッパの前衛アート・ミュージックと彼の故郷であるイスラエル、パレスチナの伝統音楽の融合にあります。こうしたマルチ・カルチュラルな音楽観は、まさに現代のグローバリゼーションの広がりと、それに翻弄される人々の運命を描いているかのようです。

WIGMORE HALL LIVE

Matthew Polenzani & Julius Drake: Songs by Schubert, Beethoven, Britten & Hahn
WHLIVE 0048
\1200
オペラで大活躍の名テノール、ポレンザーニ
 〜ウィグモア・ホールでのリサイタル!!
シューベルト:
 春に D.882、漁師の歌 D.881、独りずまい D.800、
 夜の曲 D.672、シルヴィアに D.891
ベートーヴェン:「遥かな恋人に」 Op.98(全6曲)
ブリテン:ミケランジェロの7 つのソネット Op.22
アーン:ヴェネツィア方言による六つの歌「ヴェネツィア」
伝承:ダニー・ボーイ
マシュー・ポレンザーニ(T)
ジュリアス・ドレイク(P)
録音:2010 年5 月1 日、ロンドン/DDD、76'09

 Wigmore Hall Live の新巻は、米国のテノール、マシュー・ポレンザーニのリサイタルです。
 ポレンザーニはイリノイ州、エヴァンストン出身。類稀な瑞々しい美声の持ち主で、モーツァルトを中心としたリリック・テノールの役で2000 年代の最初の10 年にメキメキと頭角を現しました。2010 年7月、トリノ・レージョ劇場来日公演でのヴェルディ「トラヴィアータ」のアルフレード、同年9 月、コヴェントガーデン王立歌劇場来日公演でのマスネ「マノン」でのデ・グリューは、いずれもたいへん話題になりました。オペラ歌手として高名なポレンザーニですが、リサイタルも積極的に行っています。
 その美声は、豊かな感性のシューベルトの歌曲も、情熱的なベートーヴェンの「遥かな恋人に」も、どちらも魅力を引き立てています。
 また後半に、ブリテンの近代的美感に彩られたミケランジェロの7 つのソネットと、素朴で親しみやすいヴェネツィア方言の歌曲集を配するなど、プログラミングにもセンスが光ります。締め括りのダニー・ボーイはポレンザーニのアンコールの定番、しんみりと余韻を残して終わります。
 今がまさに旬の美声テノールによる意欲的なリサイタル、これは聞き逃せません!

YSAYE RECORDS

Haydn: String Quartets, Op. 54, Nos. 1-3
YR 501
\2500→¥2190
イザイ弦楽四重奏団によるハイドン
 ハイドン:
  3つの弦楽四重奏曲 op.54:
   第1番 ト長調、第2番 ハ長調、第3番 ホ長調
イザイ弦楽四重奏団:
 ギヨーム・シュートル(Vn)
 リュク=マリー・アグエラ(Vn)
 ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
 フランソワ・サルク(Vc)
世界的弦楽四重奏団、イザイ弦楽四重奏団によるハイドンの優雅な響きがここに!その卓越したアンサンブルに圧倒される名盤です!

録音:2003 年3 月、ル・マン(フランス)、エポ大修道院の修道士共同寝室にて/(旧品番:AE 0313)

ラ・フォル・ジュルネでも来日し、本物の室内楽の響きを聞かせてくれると日本でも評判のイザイ弦楽四重奏団。フランスの名門団体として、世界中で幅広く活躍をしている今注目の演奏団体の一つです。以前AE0313 として発売されていたこちらのアルバムが、自ら立ち上げたレーベルであるイザイレコーズからのリリースされることになりました。
今回収録された3 つの弦楽四重奏団は第1トスト四重奏曲とも呼ばれ、全体的に優雅で軽やかな雰囲気に包まれた作品。イザイ弦楽四重奏団の柔らかくも芯のある音色が、この作品の魅力を見事に表現しています。優れた演奏技術と、豊かな表現力を併せ持つ彼らだからこそ生み出せる卓越したアンサンブル力も健在。堅牢に組まれたアンサンブルの中にも遊びの要素が垣間見え、ぴったりと息の合った彼らのアンサンブルは圧巻の一言です!

Schumann: String Quartets, Op. 41 Nos. 1-3
YR 502
\2500→¥2190
イザイ弦楽四重奏団
 ロベルト・シューマン:3 つの弦楽四重奏曲 op.21

  第1番 イ短調、第2番 ヘ長調、第3番 イ長調
イザイ弦楽四重奏団
フランスの名門、イザイ弦楽四重奏団によるシューマン弦楽四重奏!美しいアンサンブルと、卓越したソロのメロディに圧倒される名演

録音:2003 年ル・マン(フランス)、エポ大修道院の修道士共同寝室にて/(旧品番:AE 0418)

イザイレコードからリリースされたイザイ弦楽四重奏団による、シューマンの弦楽四重奏曲。当時の各地で開催されていた室内楽演奏会に触発され、3 曲とも短期間のうちに書き上げられたといわれます。彼の情熱にあふれたこの3 曲は、その後メンデルスゾーンに献呈されました。各曲にはそれぞれ異なる魅力があるものの、全体的にシューマンらしい幻想的な雰囲気とロマンティックな抒情性に満ち溢れた名曲。シューマン自身、この作品には並々ならぬ自信を持っていたようです。アンサンブルだけでなくソロでの見せ所も多い本作品においては、イザイ弦楽四重奏団の各々が持つ実力の高さが存分に活かされています。ユニゾンの美しさと、流麗なソロの響きを堪能できるおすすめの名演です。
Mozart: Clarinet Quintet, Kegelstatt Trio & Adagio K546
YR 504
\2500→¥2190
ポルタル、ペヌティエ、イザイ弦楽四重奏団の豪華共演!
 W.A. モーツァルト:
  (1)クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
  (2)ケーゲルシュタット・トリオ 変ホ長調 K.498
  (3)アダージョとフーガ K.546
ミシェル・ポルタル(Cl)
ジャン=クロード・ペヌティエ(Pf)
イザイ弦楽四重奏団
クラリネットとピアノ、弦楽のアンサンブルを通じてモーツァルトの魅力に迫る1枚

録音:2004 年6 月、ル・マン(フランス)、エポ大修道院の修道士共同寝室にて/(旧品番:AE 0422)

モーツァルトの気品に溢れたメロディとクラリネットのふくよかな音色を堪能できる1枚。複雑なアンサンブルと多彩に展開する曲調の変化が美しい名曲クラリネット五重奏では、演奏者達の卓越したテクニックと表現力に圧倒されます。「ケーゲルシュタット・トリオ」はピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲の別名。クラリネットの美しいメロディに隠れがちですが、ヴィオラのパートも素晴らしいものです。柔らかくも深い音色のアンサンブルは絶品です!アダージョとフーガは弦楽四重奏編成での演奏。エネルギッシュな曲調に、イザイ四重奏団の生気あふれる演奏が映えます。
本CDは、稀代の名手たちの豪華共演にも注目されます!クラリネットを演奏するミシェル・ポルタルはクラシックだけでなく、ジャズや映画音楽の分野でも多彩な活動を展開する注目の奏者。これまでフランスのジャズ・クラシック界を牽引してきた名手の1 人といえましょう。ペネティエはラ・フォル・ジュルネにも来日し、日本でも注目されるピアニスト。イザイ四重奏団とは何度か共演し、その息のあったアンサンブルは大きな評価を得ています。
名手たちの豪華共演による名演が収録された、おすすめの名盤です!
Magnard & Faure: String Quartets
YR 505
\2500→¥2190
イザイ弦楽四重奏団
 マニャール&フォーレ:弦楽四重奏曲

  アルベリック・マニャール(1865-1914):弦楽四重奏曲 op.16
  ガブリエル・フォーレ(1845-1924):弦楽四重奏曲 op.121
イザイ四重奏団
悲劇の音楽家マニャールの美しくも迫力満点の響きを堪能できる貴重な1枚、イザイ四重奏団のエネルギッシュな演奏が光る名盤!

録音:2004 年6 月および9 月、ル・マン(フランス)、エポ大修道院の修道士共同寝室にて/(旧品番:AE 0426)

アルベリック・マニャール(1865-1914) は、近代フランス音楽にドイツ後期ロマン派の語法を取り入れた音楽家。第一次世界大戦期、別荘で作曲活動に没頭していたマニャールは侵入してきたドイツ兵と戦闘になり、家ごと焼き殺されてしまった悲劇の作曲家でもあります。多くの作品が失われてしまいましたが、本CDでは彼の残された作品の中でも重要な弦楽四重奏を収録。時に印象主義を想起させるようなフランス的な響きによって生み出される流麗な旋律と、ドイツ的な形式美を併せ持つマニャール独特の魅力を堪能できます。
マニャールと共に収録されたのは、フォーレの最後の室内楽曲といわれる弦楽四重奏曲。最晩年のフォーレの音楽性が凝縮された名曲です。対位法的に組み合わされたメロディは複雑に絡み合いながら流麗に展開されていきます。楽器から楽器へとめまぐるしく受け継がれていく主題の迫力には圧巻です!
Beethoven: String Quintet and Rare Works for Strings
YR 506
\2500→¥2190
イザイ弦楽四重奏団
 ベートーヴェン:弦楽五重奏曲と、弦楽のための希少な作品集

 (1)弦楽五重奏曲 ハ長調 op.29
 (2)フーガ ニ長調 op.137
 (3)弦楽四重奏の断片 ロ短調(世界初録音)
 (4)メヌエット Hess 33
 (5)前奏曲とフーガ Hess 30
 (6)ヘンデルのオラトリオ「ソロモン」の序曲の主題によるフーガ Hess 36
 (7)弦楽四重奏曲 Hess 34(ピアノ・ソナタ第9番 op.14-1 の編曲)
イザイ四重奏団
シュリ・ウォーターマン(Va)
名曲から、演奏されることの稀な小品まで、ベートーヴェンの魅力に溢れた弦楽作品集!イザイ四重奏団とアヴィヴ四重奏団のヴィオラ奏者ウォーターマンの共演にも注目です

録音:2004 年11 月/(旧品番:AE 0533)

「弦楽五重奏と、弦楽のための希少な作品集」というタイトル通り、かねてより人気のある名曲から、演奏されることの稀な作品にいたるまで、ベートーヴェンの弦楽の魅力がたっぷり収録された1 枚。注目は3 曲目に収録された弦楽四重奏の断片。1999 年に発見されるまで全くその存在が知られていなかった作品で、ベートーヴェンが完成させることを諦めてしまったため、たった数小節にわたる主題しか残されていません。演奏時間にしてわずか32 秒の短いものですが、それだけで十分にも感じてしまうような音楽の濃密さには圧倒されます。そのほかにも多数の作品を収録。ベートーヴェンファンは決して見逃せない名盤です!
今回の収録のためにイザイ四重奏団がヴィオラ奏者として共演者に選んだのは、イスラエル出身の名手シュリ・ウォーターマン。アヴィヴ四重奏団で創立当時よりメンバーとして活躍するウォーターマンが、イザイ四重奏団と息の合ったアンサンブルで魅せてくれます。生気あふれるイザイ四重奏団とウォーターマンの渾身の演奏によって生み出される、重厚かつ迫力に満ちた響きは圧巻です!




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