NAXOS 1CD¥1100
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8.572675 |
準・メルクル/ドビュッシー管弦楽作品集第7 集
ティボーデ、ネイエ、ドワシーら、名手を惜しげもなく投入
ドビュッシー:管弦楽作品集第 7 集
1-2.ピアノと管弦楽のための幻想曲/
3.クラリネットのための第1 狂詩曲/
4.サックスと管弦楽のための幻想曲(管弦楽編曲:J.ロジェ=デュカス)/
5-6.2 つの舞曲「神聖な踊りと世俗の踊り」 |
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ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)…1-2/
ポール・メイエ(クラリネット)…3/
アレクサンドル・ドワシー(アルト・サクソフォン)…4/
エマニュエル・セソン(ハープ)…5-6/
フランス国立リヨン管弦楽団/
準・メルクル(指揮) |
準・メルクルによるドビュッシー(1862-1918)の管弦楽作品集もこれで第7
集となりました。今回は協奏的な作品を中心に収録しています。
ドビュッシーは「協奏曲」と名付けた作品は書きませんでしたが、独奏楽器に活躍の場を与えたいくつかの曲を残しています。1890
年に書かれたピアノと管弦楽のための「幻想曲」は、彼の友人シャンサレルのための作品。多くの事情で、ドビュッシー自身が出版を認めず、結局彼の死後にようやく初演されたというものです。フランクの「交響変奏曲」やフォーレの「バラード」にも似た嫣然とした響きが見事です。サックスのための狂詩曲は、少々エキゾチックな作品。クラリネットの狂詩曲は、ドビュッシーらしい繊細な音使いで始まる魅力的な曲。サティのジムノペディにも似た「神聖な舞曲」は独奏ハープが活躍します。
ティボーデ、ネイエ、ドワシーら、名手を惜しげもなく投入したNAXOSらしからぬ(?)贅沢な1枚です。 |
8.572272 |
カプースチン:8 つの演奏会用練習曲&24 の前奏曲
1-8.8 つの演奏会用練習曲
<前奏曲/夢/トッカティーナ/思い出/冗談/
パストラーレ/間奏曲/フィナーレ>/
9-32.ジャズ・スタイルによる24 の前奏曲 |
カテリーネ・ゴルデラーゼ(ピアノ) |
今から10 年ほど前には、まだこのロシアの作曲家についての情報はほとんどなく、さる名手が「ピアノ・ソナタ第2
番」の日本初演をすると言う時の会場の興奮などは、今でも伝説となって生きているほどです。また、最近人気の若手ピアニストが、デビュー前の時代に、テレビに出演して演奏した「演奏会用練習曲〜夢」を聴いて涙した人も多かったと聞きます。そんなカプースチン。最近では、彼の知名度も飛躍的にあがり、本人の自作自演CD
リリースや、楽譜の出版なども相俟って、この「ジャズ様式のクラシック音楽」も日常に溶け込むものとなっています。彼の作品は聴いてみてもわかる通り、とても華麗であり、ジャズのインプロヴィゼーションもふんだんに使われている(ように思える)のですが、実はその細かい音符は、全て楽譜に書きこまれたものであり、フリージャズなどのような奏者に一任されているものではありません。これは、彼がジャズに興味を持った当時のロシアの音楽事情に拠るものなのでしょうが、精緻に書き込まれた音符を元に、奏者が自由に想像を働かせて、自らの世界を演出するのですから、これほど贅沢なものはないのかもしれません。空気中を煌めきながら乱舞する音に包まれる愉悦感こそ、カプースチン(1937-)を聴く喜びの一つと言えるでしょう。 |
8.572639 |
アントニ・ヴィト&ワルシャワ・フィル
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ&シンフォニエッタ
1-8.グラゴル・ミサ JW III/9(1928)
<イントロダクション/キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/
アニュス・デイ/オルガン・ソロ/イントラーダ>/
9-13.シンフォニエッタ |
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クリスティーネ・リボー(ソプラノ)/
エヴァ・マルシニク(アルト)/
ティモシー・ベンチ(テノール)/
ヴォチェク・ギールラッハ(バス)/
ヤロスラフ・マラノヴィチ(オルガン)/
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団…《グラゴル・ミサ》/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮) |
晩年になって、人生の輝きを取り戻したヤナーチェク(1854-1928)は、堰を切ったように次々と名作を生み出します。この「グラゴル・ミサ」と「シンフォニエッタ」もその中に含まれる人類の至宝とも言える傑作です。「グラゴル・ミサ」のグラゴルとは、スラヴ人が使った最古の文字と言われることから、この曲はスラヴ文化のための奉祝であると同時に、彼にとっての最高の人であったカミラへの思いが結実しているようです。大規模な管弦楽、合唱、独唱、そしてオルガンが織り成す、神秘的で輝くような調べは聴くものの心を躍らせます。「シンフォニエッタ」は最近人気が急上昇している曲でもあり、本来は軍楽のために構想された作品。金管が大活躍する冒頭から、わくわくするような楽想に満ちています。
ヴィトとワルシャワ・フィルという最高の演奏者による2
つの作品、まさに文句のつけようのない名演が繰り広げられています。 |
8.572771 |
冒頭の重々しい打撃音
インバル&フランス放送フィル
ランチーノ:レクイエム(2009)
1.第1 曲:プロローグ/2.第2 曲:憐みたまえ/
3.第3 曲a:詩編第18 番/4.第3 曲b:怒りの日/
5.第3 曲c:審判者に答えるために/
6.第3 曲d:畏き御稜威の王よ/7.第4 曲:私は嘆き/
8.第5曲:呪われたもの/9.第6 曲:涙の日/
10.第7 曲:奉献唱/11.第8 曲:シビラの歌/12.第9
曲:聖なるかな/
13.第10 曲:ダヴィデの歌/14.第11 曲:祝福あれ/
15.第12 曲:神の子羊/16.第13 曲:彼らに永久の安息をお与えください |
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ハイディ・グラント・マーフィー(ソプラノ)/
ノラ・グビッシュ(メゾ・ソプラノ)/
スチュアート・スケルトン(テノール)/
ニコラ・クルジャル(バス)/
フランス放送合唱団/
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団/
エリアフ・インバル(指揮) |
まるで巨大な鉄槌を振り下ろすかのように、重々しい打撃音が延々と続くこのフランスの作曲家ランチーノ(1954-)による「レクイエム」の冒頭。ここを聴いただけで思わず頭を垂れてしまいたくなるような、衝撃的な作品です。20
世紀になって書かれたレクイエムは、宗教的な観点よりも、より人間の存在について掘り下げるものが多いのですが、この曲もその一つの形と言えるでしょう。テキストは「めぐりあう朝」の原作者として知られるパスカル・キニャール。彼との3
年間に及ぶ共同作業からこの作品が生まれたと言います。彼らは死と永遠の時間について、答えの出ることのない質問を、レクイエムという形式で聴き手に突き付けます。人生というものは「壮大なフレスコ画と神聖な式典」なのでしょうか?それとも・・・。
マーラー、ブルックナーで音楽というものを高みに引き上げた名指揮者インバルによる、人間の暗部に光を当てるかのような明晰な演奏です。 |
8.571287 |
イディル・ビレット/ソロ・エディション第 3
集
リスト:12 の大練習曲集 S137/R2a(1837)
1.第1 番ハ長調 Presto/2.第2 番イ短調 Molto
vivace/
3.第3 番ヘ長調 Poco adagio/4.第4 番ニ短調
Allegro patetico/
5.第5 番変ロ長調 Egualmente/6.第6 番ト短調
Largopatetico/
7.第7 番変ホ長調 Allegro deciso/8.第8
番ハ短調 Presto strepitoso/
9.第9 番変イ長調 Andantino/
10.第10 番ヘ短調 Presto molto agitato/
11.第11 番変ニ長調 Lentoassai/
12.第12 番変ロ短調 Andantino |
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イディル・ビレット(ピアノ) |
リスト(1811-1886)の数ある作品の中でも「超絶技巧練習曲」はとりわけ人気を誇っています。しかし、一般に知られるこの作品が成立するまでに、2
段階の成長過程があったことをご存知でしょうか?まず最初は、15
歳の時に出版した「12 の練習曲」で、こちらは天才の萌芽はあるものの、まだまだ小手調べと言ったところです。そして次が26
歳の時に改定したこの「12の大練習曲」で、その後、幾度かの改定を経て、41
歳に出版された第3 稿が、通常聴かれる「超絶技巧練習曲」です。このアルバムの第2
稿はとりわけ演奏困難な作品であり、リスト自身でなければ完璧に演奏することは無理だとされ、これまでに録音もほとんど存在しない(リスト全集などを除けば)「幻の」作品です。曲ごとに様々な違いがあり、興味は尽きませんが、後に「マゼッパ」と命名される第4
曲は特に聴きもの。
リストが自らの技巧の限界を追求しながら書いたであろう、難しすぎるヴァージョンを、易々と弾きこなすビレットは、もしかしたらリストを超える存在なのかもしれません。 |
8.572585 |
ショパン:ピアノ三重奏曲・
ロッシーニの「シンデレラ」の主題による変奏曲、他
フルートはコンセルトヘボウ首席奏者エミリー・バイノン
1.2 台のピアノのためのロンドハ長調 Op.73/
2.ロッシーニの「チェネレントラ」の主題による変奏曲/
3.ワルツ嬰ヘ短調「メランコリックなワルツ」Op.posth./
4.マズルカ第60 番ニ長調 Op.posth./
5-8.ピアノ三重奏曲ト短調 Op.8 |
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クングスバッカ・ピアノ三重奏団
<メンバー:
マリン・ブロマン(ヴァイオリン)…5-8/
イェスパー・スヴェドベルイ(チェロ)…5-8/
サイモン・クロフォード=フィリップス(ピアノ)…1-8>/
フィリップ・ムーア(ピアノ)…1/
エミリー・バイノン(フルート)…2 |
ショパン(1810-1849)は「ピアノの詩人」と称されますが、ほんの一握りの室内楽作品も書いています。そのほとんどは、10
代に書かれたもので、晩年の作品のような深みは薄いものの、甘美で抒情的なメロディに満ちています。ピアノ三重奏曲は19
歳の作品で、チェロの名手であったポズナニ皇太子、アントニ・ラジヴィウに献呈されています。2
台のピアノのためのロンドは18 歳の時の作品。夏の休暇を友人宅で過ごしたショパンが着想したといわれています。こちらは彼の死後、友人のフォンタナが出版したものです。
フルートのための変奏曲は、14 歳頃に着想されたもので、ロッシーニの歌劇「チェネレントラ」のアリア「悲しみと涙のうちに生まれ」を主題としています。ここでフルートを演奏しているのはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席フルート奏者エミリー・バイノン。なんと贅沢なことでしょう。2
曲のワルツとマズルカも18 歳頃の作品です。ちょっぴりメランコリーで、きらきら輝く若きショパンの青春譜です。 |
8.572259 |
マリオ・ヴェンツァーゴvsニクラス・シーヴェレフ
ステンハンマル:ピアノ協奏曲第 1 番&第2
番
1-3.ピアノ協奏曲第2 番ニ短調 Op.23/
4-7.ピアノ協奏曲第1 番変ロ長調 Op.1 |
ニクラス・シーヴェレフ(ピアノ)/
マルメ交響楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮) |
ストックホルムでピアノと作曲を学び、最初はピアニストとしてデビューしたスウェーデンの作曲家ステンハンマル(1871-1927)。1897
年からは指揮者としても活動を始め、1900 年にはストックホルム王室歌劇場の楽長に就任したほどの才能の持ち主でした。この2
曲のピアノ協奏曲は、そんな彼の全ての才能を目の当たりにできる素晴らしいものです。
1893 年に書かれた第1 番はブラームス風でもあり、チャイコフスキー風でもあるという、まさに後期ロマン派の音楽。
そして1904 年から1907 年に書かれた第2 番は、ピアノとオーケストラの緊張感に満ちた対話で始まり、少しずつ劇的な流れへと変化していきます。めまぐるしく変化する楽想からは一時たりとも耳を離すことができません。
ピアニストのシーヴェレフのテクニックは感嘆ものですが、指揮をしているヴェンツァーゴの圧倒的な存在感にも注目。あまりにも独創的なブルックナーを振ることで知名度がぐんぐん上がっているという通好みの人です。 |
8.572642 |
マデルナ:ピアノ協奏曲・クワドリヴィウム
1.ピアノ協奏曲(1942)/
2.ピアノ協奏曲(1942)…2 台ピアノ編曲版(1946)/
3.2 台のピアノのための協奏曲(1948)/
4.クワドリヴィウム(1969) ※1.2…世界初録音 |
アルド・オルヴィエート(ピアノ)…1-3/
ファウスト・ボンジェッリ(ピアノ)…2-3/
グルッポ40.6…3/
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団…1.4/
カルロ・ミオット(指揮)…1.3.4 |
イタリアの現代作曲家&指揮者であるマデルナ(1920-1973)。彼はテープ音楽を好み、また古楽への造詣も深く、自らの作品に不確定性を取り入れたた人として知られています。そんな彼、1959
年に作曲した「ピアノ協奏曲」はグランド・ピアノの蓋を乱暴に閉めるなどという“恐ろしい指示”がされていることで評判となっていますが(これも不確定性ですね)こちらの1942
年に書かれたピアノ協奏曲は、バルトークの世界に没頭している学生が書いたもので、長らく失われていた若書きの作品です。もちろん天才の萌芽は至るところに見えていて、今後どのような世界へと進んでいくのだろう?と興味が尽きないものです。その4
年後に2 台ピアノ版へと発展させたトラック2,そしてその思考を熟成させたトラック3
は、まるで兄弟のように同じ香りを有しています。
その20 年後に書かれた晩年の「クワドリヴィウム」(天文学、算術、幾何学、音楽)は、彼が求めた世界の一つの答えであり、「4
つ」というキーワードの上に音を重ねていくという試みから生まれる刺激的な音楽…ストーリーです。 |
8.559702 |
ジェラード・シュワルツ&シアトル響
ハンソン:交響曲第 3 番他
1-4.交響曲第 3 番 Op.33/
5-8.組曲「メリー・マウント」Op.31
<序曲/子どもたちのダンス/愛の二重唱/
第2 幕への前奏曲と五月柱のダンス> |
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シアトル交響楽団/
ジェラード・シュワルツ(指揮) |
数多いアメリカ音楽の中でも、最も重要な位置を占めるハンソン(1896-1981)の交響曲シリーズ。今回は第3
番をお届けいたします。
この曲は1936 年から1938 年に書かれた作品で、ハンソン特有の「北欧らしさ」も存分に備えた美しくも雄大な風情を持っています。4
楽章の定型で書かれていて、もちろんアメリカの自由な空気感も感じられ、冒頭からわくわくするような(まるでシベリウス?)響きが感動を呼びます。曲がアジタート(激しく)に転じてからは一層ドラマティックになり、のどかな第2楽章では深呼吸したくなるほとの美しさを感じられるでしょう。もう1
曲は、自身のオペラから編曲した「メリー・マウント」組曲です。悲劇的な内容を持つ作品で、音楽も極めて雄弁。難解さを配した活力漲る作品です。 |
8.572498 |
ハンス・グラーフ&ヒューストン響
マーラー:交響曲「大地の歌」
1.第1 楽章:大地の哀愁に寄せる酒の歌/
2.第2 楽章:秋に寂しき者/
3.第3 楽章:青春について/
4.第4 楽章:美について/
5.第5楽章:春に酔える者/
6.第6 楽章:告別 |
ヘーネ・ヘンシェル(メゾ・ソプラノ)…2.4.6/
グレゴリー・クンデ(テノール)…1.3.5/
ヒューストン交響楽団/
ハンス・グラーフ(指揮) |
マーラー(1860-1911)の「大地の歌」は「テノールとアルト、オーケストラのための交響曲」という副題を持っています。この曲が書かれたのは1908
年ですが、その前年に長年務めたウィーン宮廷歌劇場を辞任、長女の死、そして自らの心臓病の診断と、かなり心が折れる事項が続いたのです。そして、彼もまた「第9
のジンクス・・・ブルックナーやベートーヴェンが第9
までしか書けなかったこと」を信じていました。そのためか、この曲には番号を与えることなく、ただの「交響曲」もしくは「連作歌曲」としての位置づけを与えたのでしょう。酒に溺れ、秋の静けさにな泣き、愛しき大地に別れを告げる者。曲全体に漂う厭世観、そして甘酸っぱい青春への回想は、終楽章の結びの言葉「ewig(永遠に)・・・」と共に、痛いほどに胸に迫ります。 |
8.572824-25
(2CD) |
ショスタコーヴィチ:新バビロン Op.18
〈CD1〉
1.一般発売:戦争 - プロイセンの死/2.真っ逆さまに:パリ/
3.パリの包囲戦/
4.1871 年3 月18 日:3 月18 日の朝に労働者はまだ彼らの銃を守って/
〈CD2〉
1.パリに対するヴェルサイユ:パリは何世紀にもわたって立っていた/
2.バリケード:防衛第49 回日/
3.銃殺する:パリの平和と秩序がある/
4.死亡:「裁判」/5.続く:オリジナル・エンディング |
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バーゼル・シンフォニエッタ/
マーク・フィッツ=ジェラルド(指揮) |
無声映画のための音楽「新バビロン」は、ショスタコーヴィチ(1906-1975)22
歳の時に手掛けたもので、監督も23 歳のコージンツェフと26
歳のトラウベルグという若手であり、俳優も22
歳のゲラーシモフを起用したという、何とも若々しく刺激的な作品だったようです。「新バビロン」と言うと、歴史物?と思ってしまうかもしれませんが、実はパリのデパートの名前。ここで働く少女ルイーズがパリ・コミューンの戦士として処刑され、彼女の恋人ジャンがプロレタリア意識に目覚めるという、当時の「体制」に迎合した作品です。公開前に検閲に引っ掛かり、映画を編集し直す羽目に陥り、その際音楽も大幅に書き直されました。このアルバムはその最初の「失われた」原稿総譜から、復元出来得る音楽を全て拾い出しました。最初の編成通り、弦楽器は5
人のみで演奏されています。当時流行していた曲を念頭に置きながら、嵐のようなリズムと咆哮する金管ファンファーレを随所にを取り入れたこれらの曲、1930
年代の聴衆にはさぞ奇異に映ったことでしょう。 |
8.572744 |
クリスマス前のもう一つの夜,そしてスクルージ
1.フォックス(1626-):キャロル・ファンタジア/
2.ケリー(1934-):スクルージ/
3-7.レーン(1950-):オールド・クリスマス・ミュージック
<16 世紀の作者不詳の音楽:ガウダーテ/
P.ウォーロック:最初の慈悲/フランスの伝承曲:たいまつ手に手に/
P.ウォーロック:ベツレヘム・ダウン/M.レントヴィチ:キャロル・オブ・ザ・ベル>/
8.レーン:クリスマス前の他の夜/
9.カーティス(1959-):クリスマス・ラッシュ/
10.レビコフ(1866-1920):クリスマス・ツリー組曲
Op.21 より第1 楽章「ワルツ」/
11-14.リスト(1811-1886):クリスマス・ツリーより(G.ジェイコブ&F.レーンによる管弦楽編曲版)/
<ツリーに明かりを灯けよ/カリヨン/古き時/ポーランド風>/
15.サンダース(1968-):おとぎ話のそりすべり/
16.モーリー(1923-2009):スノーライド/
17.チャイコフスキー(1840-1893):四季 Op.37b
より
11 月「トロイカ」(P.レーンによるクラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノ編)/
18.ジョーンズ(1984-):クリスマス・クラッカー |
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サイモン・カロウ(ナレーター)…2.8/
RTE コンサート・オーケストラ…1.2.8.9.11-14.16-18/
ロイヤル・バレエ・シンフォニア…3-7.10.15/
ギャヴィン・サザーランド(指揮) |
クリスマス…誰もに等しく訪れる聖なる一日。冷酷無慈悲なスクルージにも「この日」は訪れました。このアルバムのトラック2
は、そんな彼の物語、ディケンズの「クリスマス・キャロル」が凝縮されて語られています。3
人の精霊たちの言葉は、彼に何をもたらすのでしょうか?結末を知らない人はもちろん、ご存知の人も、ぜひこの愛らしくも示唆に富んだ音楽劇に耳を傾けてみてください。「情けは人のためならず」この言葉をもう一度噛みしめてみたくなるかもしれません。他にもクリスマスを思いながら聞きたい曲ばかり。管弦楽編曲のリスト「クリスマス・ツリー」や室内楽版のチャイコフスキー「トロイカ」は、他では聞けない充実した音色を持っています。 |
8.572628 |
チッコリーニも録音に参加
ピラーティ&ロンゴ:ピアノ五重奏曲
1-3.ピラーティ(1903-1938):ピアノ五重奏曲ニ長調(1927-1928)/
4-6.ロンゴ(1900-1954):ピアノ五重奏曲(1934)
※世界初録音 |
チコルーロ・アルティスティコ・アンサンブル
<メンバー:
ダリオ・カンデーラ(ピアノ)…1-3/
ジュセッペ・カロテヌート(第1 ヴァイオリン)/
ニコラ・マリーノ(第2 ヴァイオリン)/
ジュセッペ・ナヴェッリ(ヴィオラ)/
マヌエラ・アルバーノ(チェロ)>/
アルド・チッコリーニ(ピアノ)…4-6 |
このアルバムは、ほとんど無名な2 人のナポリの音楽家を取り上げます。もちろん全て世界初録音となる貴重な物です。
ピラーティは音楽学者ガヴァッツェーニが「歌のように気まぐれで、活動的。南のバロックのようだ」と評した作曲家。たしかにこのピアノ五重奏曲は、なぜ、この曲がニ長調なの?と思うほど、最初はびっくりするほど暴力的に始まるります。もちろん3
分ほど過ぎると、泣きたくなるほど甘美な曲想へと変わるのですが。全く聴き手を翻弄される興味深い作品です。
もう一人のロンゴは、ピアニスト、アルド・チッコリーニの師の一人であり、この録音にもチッコリーニ自身が参加、音によるリスペクトを成し遂げています。彼の作品は緊密な音で構成されながらも、どこかしら暖かく、喜ばしさを湛えています。チコルーロ・アルティスティコ・アンサンブルは、このような知られざる作品の復興を積極的に行っているアンサンブルです。 |
8.559692 |
ガルフストリーム 〜アメリカの室内楽作品集
1.ラーセン(1950-):ロデオ・クイーン・オブ・ヘブン/
2.リーウェン(1953-):ガルフストリーム/
3-6.シックリー(1935-):クラリネット、,ヴァイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲/
7-9.コープランド(1900-1990):六重奏曲 |
エンヘイク
<メンバー:
キム・ウォンカク(クラリネット)/
M.ブレント・ウィリアムズ(ヴァイオリン)/
キム・ヤヨン(チェロ)/
パク・ウンヒ(ピアノ)>/
コリーヌ・スティルウェル(ヴァイオリン)/
パメラ・リャン(ヴィオラ) |
現代アメリカの 4 つの室内楽作品を集めた小粋な1
枚です。最初のラーセンの曲は「マドンナと銃」という絵画からインスピレーションを受けたもので、まさに暴れ馬を連想させるようなパワーある音楽です。2曲目はリーウェンの作品。タイトルの「ガルフストリーム」とはメキシコ湾流の意味。カリブ海からメキシコ湾に入り、フロリダ海峡を通って大西洋に流出するという複雑な流れをとります。地球温暖化の一端をも担っているといわれる極めてスリリングな海流で、音楽も負けずに劇的です。シックリーの四重奏曲は、ちょっぴり憂鬱なフォーク・ミュージックであり、コープランドの六重奏曲は、生命力溢れる元気のよい作品です。この上なく刺激的で、どことなく懐かしい・・・そんな音楽を聴きたい方にぴったりです。 |
8.572522 |
ハルヴォルセン&ブルーニ:作品集
《ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935)》
1.ヘンデルの主題によるサラバンドと変奏/
2.パッサカリア(原曲:ヘンデルの組曲第7番ト短調
HWV432)/
3.ノルウェーの旋律による演奏会用カプリース/ |
《アントニオ・バルトロメオ・ブルーニ(1757-1821):
6つの協奏的二重奏曲第4 巻》
4-5.二重奏曲第 1 番変ホ長調/
6-7.二重奏曲第 2 番ト短調-長調/
8-9.二重奏曲第 3 番変ロ長調/
10-11.二重奏曲第 4 番ニ長調/
12-13.二重奏曲第 5 番ハ長調/
14-15.二重奏曲第 6 番ヘ長調 |
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ナターリア・ロメイコ(ヴァイオリン)/
ユーリ・ジスリン(ヴィオラ) |
大作曲家と呼ばれる一部の人の影には、重要な働きをしたにも関らず、死後忘れられてしまった星の数ほどの作曲家たちが存在します。このアルバムに収録された2
人の作曲家も、どちらかと言えば後者に属するでしょう。
と、言ってもハルヴォンセンは比較的名前が知られていて、偉大なるヴァイオリニストであったと同時に、ノルウェーの音楽発展にも寄与しました。中でも、この「サラバンド」と「パッサカリア」はバロック時代の音楽に新しい息吹を与えた名作。腕自慢のヴァイオリニストが、しばしばコンサートで取り上げているようです。
ブルーニに至っては、ほとんど知られていません。イタリアのクネオで生まれ、23
歳でパリへ移住。ヴァイオリニストとしての名声を確立し、デ・ムッシュ劇場のヴァイオリニストの地位を得てからオペラの作曲、指揮にも手を染め、その後はオペラ・コミークの責任者となり、20
曲ほどの自作で大評判を取った人です。最終的にはイタリアにできた新劇場の監督となり、祖国で生涯を終えました。そんなブルーニの作品は、驚くほどに劇的で優美な旋律を持っています。こんなに美しい曲があるとは!と驚くことでしょう。 |
8.572667 |
ハイドン:フルート三重奏曲集
1-3.フルート三重奏曲第16 番ニ長調 Hob.XV:16/
4-6.フルート三重奏曲第15 番ト長調 Hob.XV:15/
7-8.フルート三重奏曲第17 番ヘ長調 Hob.XV:17 |
ウーヴェ・グロット(フルート)/
マルティン・ルンメル(チェロ)/
クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ) |
ハイドン(1732-1809)のフルート三重奏曲の第16
番と言われても、メロディが頭に浮かんでこないのではないでしょうか?ハイドンのトリオと言えば、大抵はピアノ三重奏曲であり、その主役はピアノで、ヴァイオリンが追従、チェロが申し訳程度のメロディを奏でるものが普通です。しかし、これらのフルート三重奏曲は、フルートに主役の場が与えられています。なぜここで彼がフルートを選んだのかの理由は不明ですが、イギリスの貴族たちにフルートをアピールする必要性があったからかもしれません。とは言え、自筆稿のほとんどが失われてしまい、作曲時期の確定ができないうえ、のこれらの作品は他の作曲家の名前で出版されていたり(ハイドンの名声にあやかったらしい)と、なかなか出所を示す手がかりもないというものです。しかし曲を聴いてみれば、どの曲からも「真の天才の証」が感じられることでしょう。この3
曲には、既にピリオド楽器の演奏も存在しますが、ここではモダン楽器で、現代的なアプローチによる演奏をお聞きいただけます。ハイドンの室内楽曲、いや全作品がが、まだ一般的な地位を獲得していない理由の一つには、もしかしたら作品数が多すぎるせいもあるかも知れませんね。ちなみに第16
番の冒頭は、あの有名なモーツァルトの作品にそっくりです。 |
8.572690 |
イタリアのクラリネット曲の宝石箱
1.ボンナルド(1885-1972):協奏的ワルツ/
2.ボンナルド:ノットゥルノ/3.ボンナルド:ロンド/
4-6.カッペッティ(1875-1918):小組曲/
7.カッペッティ:ノットゥルノ/
8-9.ガブッチ(1896-1976):アリアとスケルツォ/
10.スターディオ(1882?-1938):セレナータ/
11.スターディオ:ブルレスカ/
12.デ・ロレンツォ(1875-1962):サルタレッロ
Op.27/
13.ディ・ドナート(1887-1967):パストラーレ/
14.カットリカ(1882-1962):二重奏曲/
15.ベッローネ(20 世紀):セレナータ/
16.スカルモリン(1890-1969):夜想曲/
17.スカルモリン:序奏とタランテッラ
※世界初録音(トラック8.9 を除く) |
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セルジオ・ボシ(クラリネット)/
リッカルド・バルトリ(ピアノ) |
イタリアのクラリネット組曲集(8.572399)で知られざる作品を楽しく聴かせてくれた、クラリネットのボシとピアノのバルトリのコンビによる、またまた知られざる作品の宝石箱です。
このアルバムに収録されている曲のほとんどが世界初録音ですが、「なぜ、こんなに優れた曲が知られていないのだろう?」と不思議に思えるものばかり。イタリア風のサルタレッロやタランテッラ、ブルレスカ、セレナータなど曲名を見ているだけでも楽しい1
枚ですが、実際の聴いてみると、まるでオペラ・アリアを聴いているかのように華麗で瀟洒な曲が後から後から出てきます。例えば冒頭の、ボンナルドの「協奏的ワルツ」では、まさに花開くようなクラリネットのパッセージが印象的。楽しげな曲、郷愁を呼び起こす曲、燃える曲・・・クラリネットの表現の多様性にも気づかされる極上の1
枚です。
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8.572369 |
20-21 世紀ギリシャのフルート作品集
1.アントニノウ(1935-):ミケーレのためのラメント/
2-3.テルザキス(1938-):2 つのメルヒェン/
4.ロゴテティス(1921-1994):グローブス/
5.コウナディス(1924-):「魔法にかけられた譜面台」より「ブルース」/
6.イオアニディス(1930-):断片Ⅱ/
7.アダミス(1929-):メリスマ/
8.クールーポス(1942-):悲歌/
9.ポルプーダキス(1974-):エオリアの悲歌/
10.ツァンガリス(1956-):アナウンス/
11.コッソーナ(1976-):デゥアスラッシス/
12.クーメンダキス(1959-):私を忘れてください |
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カトリーン・ゼンツ(フルート)/
シャラ・イアコビドウ(チェンバロ)…5/
アンゲリカ・カタリオウ(メゾ・ソプラノ)…7 |
ギリシャの現代フルート作品集です。
作曲家の名前には、全くと言っていいほど馴染みがありませんが、収録されている音楽は本当に多種多彩。特殊奏法、古代のメロディ、民謡など、様々な要素が入り混じり、その音色は、ある時は優しくそして神秘的に耳を掠めていくのです。無伴奏のソロから多重録音、チェンバロとのアンサンブル、声との交合など変化に富んだ選曲は、フルートという楽器の可能性を更に広げることは間違いありません。 |
8.572632 |
アニマ・メア-わが魂 〜中世の聖なる音楽
1.作者不詳:汝の婚礼の間を飾れ/
2.作者不詳:われは信ず,わが贖い主はいきたまう/
3.ハース:天主の聖母マリア/
4.作者不詳:救いのうちにある者/
5.作者不詳:光なり日なるキリスト/
6.作者不詳:水と求める鹿のように/
7.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお新緑よ,その生命力よ/
8.作者不詳:われらは粗布と灰をもちて/
9.作者不詳:あがめよ,主の十字架を憐れみたまえ/
10.作者不詳:あがめよ,主の十字架を憐れみたまえ/
11.マニフィカト/
12.主よ,われらの祈りを聞きたまえ |
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アンサンブル・コスメディン
<メンバー:
ステファニー・ハース(ヴォーカル,ベル)/
クリストフ・ハース(ボウド・プサルテリウム&ベル&ロング・ネック・リュート・タンブーラ&テノール・フィドル・ルベーバ)> |
今からおよそ1000 年ほど前のヨーロッパ。この頃は、ゲルマン民族大移動が収拾して定住化が進み、それと共にキリスト教が大衆へ浸透し、封建制社会が確立していったとされます。人々におけるキリスト教の概念は一体どのようなものだったのでしょう?このアルバムで、当時の聖なる音楽を聴きながら、純粋な魂を模索してみるのはいかがでしょうか?
ローマの典礼聖歌、中世ノートルダム楽派の音楽、讃歌、そしてビンゲンの書いた神との交唱。ほとんどが作者不詳であり、その音楽も簡潔なものですが、1
曲ごとに新鮮な驚きと、ぞくぞくするような快感を味わうことができるでしょう。トラック3
のみは演奏者、編曲者であるC.ハースの手によるもの。少々違った味わいが、これまたステキです。 |
8.660308-09
(2CD) |
ウォレス:歌劇「マリターナ」
〈CD1〉
1.序曲/2-9.第1 幕/10-15.第2 幕第1 場/
〈CD2〉
1-5.第2 幕第2 場/6-12.第3 幕
※MARCO POLO 8.223406-07 より移行盤 |
マジェラ・カラーフ(S)/
リンダ・リー(Ms)/
ポール・チャールズ・クラーク(T)/
イアン・キャディ(Br)/
ダミアン・スミス(Br)/
クエンティン・ヘイズ(B)/
RTE フィルハーモニー合唱団/
RTE コンサート・オーケストラ/
プロインシアス・オ・デュイン(指揮) |
アイルランド生まれの作曲家ウォレス(1812-1865)。なかなか波乱に満ちた生涯を送った作曲家として名を馳せています。以前リリースした歌劇「ラウリーン」(8.660293-94)でその作風と才気煥発な音楽が話題を呼び、また彼自身のトランスプリクション集(8.572774)では、驚くほどのピアノの超絶技巧が世に知られることとなりました。そんなウォレス。「他の作品はないのか?」というファンの声にお応えして、以前MARCO
POLO からリリースされていたオペラ全曲「マリターナ」がNAXOS
レーベルで復活しました。この「マリターナ」は19
世紀頃のイギリスでは最も人気のあるものの一つでした。1848
年の初演で大成功を収め、その後、ウィーンからフィラデルフィアまで数多くの劇場でこの作品が上演されたということです。題材としても、アリアの美しさを取っても、どれもが親しみやすく美しい作品。これは聴かなければもったいない! |
8.572587 |
ヘンデル:9 つのドイツ語アリア集・グローリア
1-9.9 つのドイツ語アリア集
<先なる日々の思いわずらい HWV202/
戯れる波のきらめく輝き HWV203/かわいい矢車草の花HWV204/
快い静けさ,やすらぎの泉 HWV205/
歌え魂よ,神をたたえて HWV206/私の魂は見つつ聞く
HWV207/
うす暗い墓穴から来たお前たち HWV208/
快い茂みの中に HWV209/燃えるばら,大地の飾り
HWV210>/
10-15.グローリア HWV deest
<天のいと高きところには神に栄光あれ/
地には御心にかなう人に平和あれ/
われらは主をほめ、主をたたえ/神なる主、天の王、
全能の父なる神よ/世の罪を除きたもう主よ、
われらを憐みたまえ/主のみ聖なり、主のみ王なり> |
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ドロテア・クラクストン(ソプラノ)/
フレドリーク・フレム(ヴァイオリン)/
ハンナ・イドマーク(ヴァイオリン)/
シェルド・ライベッカー・ステッフェンセン(チェロ)/
ラーシュ・バウンキルド(ヴィオローネ)…10-15/
レイフ・メイエ(チェンバロ&オルガン) |
バッハと同じ年にドイツで生まれるも、20
代後半からイギリスに渡り、この地で生涯を終えたヘンデル(1685-1759)。そのせいか、彼は母国語であるドイツ語を作品に用いることはほとんどありませんでした。この「9
つのアリア」は珍しくドイツ語の歌詞によるものです。ハンブルクの詩人ブロッケスは当時広く愛好されていた人で(他にもテレマンなどがこの詩人のテキストを用いている)、自然の美しさから神を見出し、その存在に祈りを捧げるという内容がヘンデルの心を捉えたに違いありません。ソプラノ、ヴァイオリンと通奏低音という小さな編成ですが、まるでオペラのアリアのようにドラマティックで技巧的。声の美しさを存分に堪能できる作品です。
グローリアは、1707 年、彼がイタリアに滞在していた頃に書かれた作品で、ずっと行方不明になっていましたが、2001
年に発見されてからというものの、ローマ・カトリック教会の重要なレパートリーとなったものです。 |
8.572868 |
眠れ、聖なる幼子よ 〜クリスマスの子守歌
1.キャンプキン(1984-):眠れ、聖なる幼子よ…世界初録音/
2.フィンジ(1901-1956):子守歌…世界初録音/
3.ド・マンシクール(1510-1564):おお、エマニュエル…世界初録音/
4.マッジ(1974-):大いなる神秘よ…世界初録音/
5.リング(1933-):マニフィカト…世界初録音/
6.キャンベル(1983-):眠れ、私の夢よ…世界初録音/
7.バスク地方の伝承曲:子守歌…世界初録音/
8.パイゴット(1485-1549):幼子イエスをあやす聖母マリア/
9.ペヴァン(1951-):マニフィカト/
10.ダッガン(1963-):おお御子、ここに生まれる/
11.バージェス(1975-):コヴェントリー・キャロル…世界初録音/
12.ポット(1957-):眠れ、いとしき子 |
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ブロッサム・ストリート/
ヒラリー・キャンベル(指揮) |
すでに地上にはこんなにも子守歌が溢れているというのに、まだまだ知られていない歌があるのです。このアルバムは、その中でもキリストの生誕を描いた作品を集めたものです。いわばクリスマスの音楽であり、どれも静けさと喜びに満ちています。ここに収録された作品のほとんどは、現代のものですが、16
世紀に書かれたものも交じっていて、その響きの違いがまた美しい彩りを添えています。心の底まで洗い清められるような慈愛に満ちた演奏も素晴らしいの一言です。 |
8.501203
(12CD+1DVD)
\5700 |
ハイドン:バーチャル・ハイドン
- 鍵盤独奏曲全集
〈CD1〉
1-3.ソナタ第14 番ハ長調 Hob.XVI:3/
4.カプリッチョト長調 「8 人のへぼ仕立て屋に違いない」
Hob.XVII:1/
5-6.ソナタ第9 番ニ長調 Hob.XVI:4/
7-9.ソナタ第11 番変ロ長調 Hob.XVI:〉
10-12.ソナタ第12 番イ長調 Hob.XVI:12/
〈CD2〉
1-3.ソナタ第31 番変イ長調 Hob.XVI:46/
4.ソナタ第31 番変イ長調 Hob.XVI:46 - 第2
楽章/
5-7.ソナタ第10 番ハ長調Hob.XVI:1/
8-11.ソナタ第13 番ト長調 Hob.XVI:〉
12-14.ソナタ第7 番ニ長調 Hob.XVII:D〉
15-17.ソナタ第15 番ホ長調Hob.XVI:13/
〈CD3〉
1-2.ソナタ第20 番変ロ長調 Hob.XVI:18/
3-4.ソナタ第32 番ト短調 Hob.XVI:44/
5-7.ソナタ第2 番ハ長調 Hob.XVI:7/
8-10.ソナタ第16 番ニ長調 Hob.XVI:1〉
11.20 の変奏曲イ長調 Hob.XVII:2/
〈CD4〉
1-3.ソナタ第4 番ト長調 Hob.XVI:G1/
4-6.ソナタ第19 番ホ短調 Hob.XVI:47bis/
7-9.ソナタ第29 番変ホ長調 Hob.XVI:4〉
10-12.ソナタ第6 番ハ長調 Hob.XVI:1〉
13-15.ソナタ第30 番ニ長調 Hob.XVI:19
〈CD5〉
1.12 の変奏曲変ホ長調 Hob.XVII:3/
2-4.ソナタ第3 番ヘ長調 Hob.XVI:9/
5-8.ソナタ第1 番ト長調 Hob.XVI:8/
9-11.ソナタ第33 番ハ短調 Hob.XVI:2〉
12-14.ソナタ第34 番ニ長調Hob.XVI:33/
〈CD6〉
1-3.ソナタ第36 番ハ長調 Hob.XVI:21/
4-6.ソナタ第37 番ホ長調 Hob.XVI:22/
7-9.ソナタ第38 番ヘ長調 Hob.XVI:2〉
10-12.ソナタ第22 番ニ長調 Hob.XVI:2〉
13.ソナタ第38 番ヘ長調 Hob.XVI:23 - 第2
楽章/
〈CD7〉
1-2.ソナタ第23 番変ホ長調 Hob.XVI:25/
3-7.ソナタ第41 番イ長調 Hob.XVI:26/
8-10.ソナタ第42 番ト長調 Hob.XVI:2〉
11-13.ソナタ第43 番変ホ長調 Hob.XVI:2〉
14-16.ソナタ第44 番ヘ長調 Hob.XVI:29/
〈CD8〉
1-3.ソナタ第45 番イ長調 Hob.XVI:30/
4-6.ソナタ第46 番ホ長調 Hob.XVI:31/
7-9.ソナタ第47 番ロ短調 Hob.XVI:3〉
10-12.ソナタ第48 番ハ長調 Hob.XVI:3〉
13-15.ソナタ第49 番嬰ハ短調 Hob.XVI:36/
〈CD9〉
1-3.ソナタ第50 番ニ長調 Hob.XVI:37/
4-6.ソナタ第51 番変ホ長調Hob.XVI:38/
7-9.ソナタ第52 番ト長調 Hob.XVI:3〉
10-12.ソナタ第33 番ハ短調 Hob.XVI:20/
〈CD10〉
1.6 つの変奏曲ハ長調 Hob.XVII:5/
2-4.ソナタ第53 番ホ短調 Hob.XVI:34/
5-6.ソナタ第54 番ト長調 Hob.XVI:40/
7-8.ソナタ第55 番変ロ長調Hob.XVI:41/
9-10.ソナタ第56 番ニ長調 Hob.XVI:4〉
11.ソナタ第54 番ト長調 Hob.XVI:40: -
第1 楽〉
12.ソナタ第58 番ハ長調 Hob.XVI:4〉
13.ソナタ第58 番ハ長調 Hob.XVI:48/
〈CD11〉
1.ファンタジア(カプリッチョ) ハ長調 Hob.XVII:4/
2-4.ソナタ第59 番変ホ長調 Hob.XVI:49/
5.ソナタヘ短調 「ピッコロ・ディヴェルティメント
- 変奏曲」 Hob. XVII:6/
6-8.ソナタ第62 番変ホ長調 Hob.XVI:52/
〈CD12〉
1.前奏曲ハ長調/
2-4.ソナタ第60 番ハ長調 Hob.XVI:50/
5-6.ソナタ第61 番ニ長調 Hob.XVI:51/
7-9.ソナタ第62 番変ホ長調 Hob.XVI:5〉
10.アダージョト長調 Hob.XV:22
(ピアノ三重奏曲第22 番Hob.XV:22 - 第2
楽章の第1 稿〉
11.弦楽四重奏曲第62 番ハ長調 「皇帝」 Op.
76 No. 3, Hob.III:77(ピアノ版) |
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トム・ベギン(ピアノ&フォルテ・ピアノ) |
ハイドン(1732-1809)のピアノ曲全集を様々な試みによって現代によみがえらせるというプロジェクト「ヴァーチャル・ハイドン」。こちらの全貌はBlu-ray
DISC(NBD0001-04…近日発売)にて詳細を知ることができるでしょう。こちらでは、まず、その偉大なる演奏をCD
でお楽しみいただきたく思います。同梱のDVD
では、3 時間に渡っての演奏家&研究者であるベギンの奮闘ぶりがご覧いただけます。日本語字幕が付いていますので、細かい部分も文句なしです。 |
8.503801
(38CD)
\9900→¥8990 |
シューベルト:歌曲全集BOX
1.第5 集:8.554664-美しき水車屋の娘/
2.第1 集:8.554771-冬の旅/
3.第2 集:8.554663-白鳥の歌/
4.第3 集:8.554665-ゲーテの詩による歌曲集第1
集/
5.第13 集:8.554666-ゲーテの詩による歌曲集第2
集/
6.第16 集:8.554667-ゲーテの詩による歌曲集第3
集/
7.第6 集:8.554740-シラーの詩による歌曲集第1
集/
8.第8 集:8.554741-シラーの詩による歌曲集第2
集/
9.第18 集:8557369-70-シラーの詩による歌曲集第3&4
集/
10.第4 集:8.554738-マイヤホーファーの詩による歌曲集第1
集/
11.第12 集:8.554739-マイヤホーファーの詩による歌曲集第1
集/
12.第9 集:8.554799-友人たち 第1 集/
13.第15 集:8.557171-友人たち 第2 集/
14.第28 集:8.557567-友人たち 第3 集/
15.第7 集:8.554795-ヨーロッパの詩人第1
集/
16.第14 集:8.557026-27-ヨーロッパの詩人第2
集/
17.第19 集:8.557371-72-感傷主義の詩人第1&2
集/
18.第20 集:8.557568-感傷主義の詩人第3
集/
19.第21 集:8.557569-感傷主義の詩人第 4
集/
20.第22 集:8.557373-感傷主義の詩人第 5
集/
21.第33 集:8.570480-感傷主義の詩人第6
集/
22.第31 集:8.572036-疾風怒濤の詩人/
23.第29 集:8.570838-その他の詩人たち/
24.第11 集:8.555780-北ドイツの詩人たち/
25.第24 集:8.554797-ロマン派の詩人たち第1
集/
26.第25 集:8.557831-ロマン派の詩人たち第2
集/
27.第26 集:8.557832-ロマン派の詩人たち第3
集/
28.第27 集:8.570067-ロマン派の詩人たち第4
集/
29.第10 集:8.554796-オーストリアの詩人たち第1
集/
30.第17 集:8.557172-オーストリアの詩人たち第2
集/
31.第23 集:8.557833-オーストリアの詩人たち第3
集/
32.第35 集:8.572322-希少作品、断片、異稿版/
33.第32 集:8.570961-パート・ソング第1 集/
34.第33 集:8.570962-パート・ソング第2 集/
35.第34 集:8.572110-パート・ソング第3 集 |
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様々なアーティスト |
NAXOS が長い期間をかけて、着々と進行させたシューベルト(1797-1828)の歌曲全集。最新の研究結果を踏まえ、ドイツが誇る歌手たちを揃えた、万全の仕上がりです。一家に1セット。オススメいたします。 |