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第60号
2011/10/21〜12/16までの紹介分
マイナー・レーベル新録音新譜(6)


ALBANY


TROY1280
\2200
ウィリアム・シューマン(1910-1992):
 (1)アメリカ祝典序曲
 (2)《自由の歌》〜
  ウォルト・ホイットマン「草の葉」によるカンタータ(世界初録音)
 (3)混声合唱とソプラノのための前奏曲
 (4)アメリカン・カンタータ《自由の地に》〜
  バリトン、合唱と管弦楽のための
(1)(2)(4)イアン・ホブソン指揮
 シンフォニア・ダ・カメラ
(2)(4)リカルド・ヘレーラ(Br)
 イリノイ大学合唱団&オラトリオ協会
(3)イングリッド・カミン(Sop)
 フレッド・ストルツフス(指揮)
 イリノイ大学合唱団
アメリカに一時代を築いた大立者W.シューマンの第一回ピューリッツァー賞作曲部門受賞作品を含む作品集

録音:2010年11月イリノイ大学クラナート・
センター,DDD、71:33

 アメリカの20世紀前半の保守陣営を代表する作曲家ウィリアム・シューマンはジュリアード音楽院の学長を勤める一方、交響曲を第10番まで発表するなど精力的に活動した。《自由の歌》は1943年に創設されたピューリッツァー賞音楽部門の第1回受賞作品。アメリカ祝典序曲もよく演奏される代表作。いずれも明朗快活なアメリカン・スピリットに溢れた作品。

TROY1282
\2200
「噴火!」〜低音金管楽器のための管弦楽作品抜粋集
 ブラームス:交響曲第4番より第4楽章コラール部分/
 ブルックナー:交響曲第8番よりフィナーレ/
 シベリウス:交響曲第2番よりフィナーレ/
 マーラー:交響曲第2番よりフィナーレ、第4楽章42小節/
 マーラー:交響曲第5番第1楽章11小節後/
 ワーグナー:ワルキューレの騎行、ラインの黄金より/
  ほか、ヒンデミット、ニールセン、ヴェルディ、
  サン=サーンス、R.シュトラウス、レスピーギ、
  ベルリオーズ、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、
  チャイコフスキー、バルトーク、プロコフィエフ、
  コープランド、
  全34トラック(トロンボーンとチューバが活躍する部分のみ)
ジェシカ・バズビー(Trb)
リー・ロジャーズ(Trb)
ジャヴィアー・コロマー(Trb)
デイヴィッド・ボブロフ(バスTrb)
ティモシー・バズビー(Tuba)
爆笑!!まるでパート練習!関係者必携!?名曲のチューバとトロンボーンが活躍する部分だけ集めました!

DDD、40:32

 プロ・アマを問わずオーケストラを実際にやっている人は他の団体の演奏やCDを聴いていても自分のパートばかりが気になってしまうものではないでしょうか。特に金管パートは音量も大きく効果も荘厳なため目立つのでそのパートだけ聴きたい、弦楽も他のパートもいらない!という人にぴったりのCDです。音大のキャンパスを歩いていると必ず聴こえてくる名曲傑作のパート練習みたいな内容のCDをまじめに作っちゃいました。

TROY1274
\2200
ボリス・パパンドプロ(1906-91):ピアノ作品集
 幻想的スケルツォ/ソナチネ/
 10の音楽的印象(それぞれの永続的な1分)/
 パルティータ/8つの習作
ニコラス・フィリップス(Pf)
クロアチアの異色作曲家パパンドプロの珍しいピアノ作品集

DDD、69:32

 ボリス・パパンドプロ(1906-91)はクロアチアの作曲家。指揮者としても活躍しクロアチア国立歌劇場、クロアチア放送交響楽団の音楽監督を勤め20世紀クロアチア音楽界の発展に尽力した。作品は歌劇、管弦楽、室内楽など440曲以上を残した。マタチッチが演奏した作品がCD化され話題になったこともあった。
作品はリスト、ドビュッシー、バルトーク、ハチャトリアン等ロシア音楽の影響を感じさせつつクロアチア民謡を取り入れた独自の個性を持つ。ピアノ作品だけでアルバムが作られるのは大変珍しい。

TROY1275
\2200
ミトロプーロスの秘蔵音源収録!
 レオン・カーシュナー(キルヒナー)(1919-2009):管弦楽作品集

 (1)管弦楽のための音楽(1969)
 (2)《リリー》(1973)〜ソプラノと室内管弦楽のための
 (3)ピアノ協奏曲第1番(1953)
(1)レオン・カーシュナー(指揮)
 元ハーヴァード室内管
(2)ダイアナ・ホーグランド(Sop)
 ジェームズ・バスウェル(Vn)
 今井信子(Va)
 ローレンス・レッサー(Vc)
 ポール・ダンケル(Fl)
 リチャード・ストルツマン(Cl)
 A.フォーゲル(Ob)、A.ヘラー(Fg)
 ロバート・ラウチ(Hr)、
 A.ベアード(Perc)、L.ホランダー(チェレスタ)
 レオン・カーシュナー(Pf&指揮)
(3)レオン・カーシュナー(Pf)
 ディミトリ・ミトロプーロス指揮
 ニューヨーク・フィル
ミトロプーロスの秘蔵音源収録!クラリネットのR.ストルツマン、ヴィオラの今井信子も出演。レオン・カーシュナー自作自演集

録音:(1)1992年7月、(2)1973年8月、(3)1956年2月24日ニューヨーク・コロムビア・スタジオ(モノラル)

 レオン・カーシュナーはニューヨーク出身でカリフォルニア大学ロサンジェルス校でブロッホとシェーンベルクに師事、その後セッションズにも師事した後ハーヴァード大学で長らく教鞭を執っていた。作風は12音技法を主軸とする前衛音楽でアメリカ国内ではエリオット・カーターと双璧に目される。彼の音楽はアメリカの現代音楽作曲家にありがちなハリウッド流の安手な表現との折衷に陥ることもなく、ヨーロッパ前衛にも勝る厳しい表現と品格を備えている。カーシュナーの自作自演ピアノによるミトロプーロスの現代音楽の演奏が聴けるのも貴重。

TROY1268
\2200
「サムシング・トゥ・シング・アバウト」〜
 ジャズ・アレンジで聴くアメリカ現代音楽

  秋に(C.アイヴズ)/街の王女(P.チハラ)/
  フォート・トライイオン・パーク(J.コリリアーノ)/
  レイラの歌(J.アダムズ)/
  アクロスティック・ソング(D.デル・トレディチ)/
  リリー(レオン・カーシュナー)/
  ソフィー・ローズ・ロザリー(W.マルサリス)/
  柳の木の下で(S.バーバー)/ほか全18曲
リサ・カーシュナー(Vo)
S.アーヴィ(A-Sax)
W.シンメル(アコーディオン)
J.ファン(Pf)
X.デイヴィス(Pf)
D.ブルーノ(ベース)
V.アーチャー(ベース)
R.ジャクソン(Gtr)
W.ジョーンズ3世(Drm)
アイヴズが!ジョン・アダムズが!バーバーが!アメリカ現代音楽がジャズになっちゃった!

録音:2010年10月、DDD

 一聴して驚きました!収録曲目だけ見ると「アメリカの作曲家による歌曲集なんだな」と思いますが、聴いて唖然!お洒落なジャズ・アレンジが施してあるのです。現代音楽の作曲家の歌曲といっても無調ではないので、こうしたアプローチが可能なのでしょうが、それにしてもこんなことしていいの!?という感じ。アメリカ現代音楽の父アイヴズからバーバー、コープランド、ミニマリストの人気作曲家ジョン・アダムズまで、小編成のバンドに女性ヴォーカル(作曲家レオン・カーシュナーの娘とのこと。もちろん父親の曲も収録)のアレンジはニューヨークの秋とはこんな感じかと思うような抜群のセンスです。因みにジャズ・トランペットの貴公子ウィントン・マルサリスの曲も入っています。

TROY1296/97
(2CD)
\4400
ドン・デイヴィス:
 歌劇《リオ・デ・サングレ》全3幕
ジョセフ・レシーニョ指揮
ミルウォーキー交響楽団
フローレンタイン・オペラ・カンパニー&合唱団
映画《マトリックス》の音楽を担当した作曲家によるオペラ!

録音:2010年10月22-24日ライヴ(ミルウォーキー)、DDD、68:53+66:03

 ドン・デイヴィスは映画音楽の作曲家として著名でマトリックス三部作、ジュラシック・パークIIIなどヒット作を連発している。いわゆるシリアスな作品も発表しており、このオペラでは映画で培った多様で豊かな表現が駆使されている。アメリカ南西部の人間模様を描いた内容で21世紀のヴェルディはかくや、を思わせる音楽である。

TROY1290
\2200
ポール・チハラ(b.1938)の音楽
 (1)チハラ:
  ヴァイオリン、クラリネットと管弦楽のための協奏曲「愛の音楽」
   (1997-2010)
 (2)チハラ:デュオ・コンチェルタンテ(1986)
 (3)チハラ:2つの映像(2009)
 (4)ガーシュイン(チハラ編):エンブレイサブル・デュオ(1986)
 (5)チハラ:2つのエリントン弦楽四重奏ファンタジー(1984)
(1)アリッサ・キム(Vn)、ゲーリー・グレイ(Cl)、
 カーク・トレヴァー指揮スロヴァキア放送響、
 J.モーゼス(クレッツマーCl)、D.マシェク(A.Sax)
(2)(4)アニ・カヴァフィアン(Vn)
 ポール・ニューバウアー(Va)
(3)アンソニー・コスタ(Cl)
 ティム・デイトン(Va)
 エンリコ・エリシ(Pf)
(5)ハーレム弦楽四重奏団
日系アメリカ人ポール・チハラは日本でもっと聴かれてよい作曲家!

DDD、49:54

 チハラはシアトル出身の日系アメリカ人でパリでN.ブーランジェ、ベルリンでペッピング、タングルウッドでG.シュラーに師事した。ロサンジェルス・フィル、クリーヴランド管などから多数の委嘱を受けるほか、映画音楽も数多く手掛けるアメリカ作曲界の重鎮的存在。また映画「タイタニック」の音楽を担当したJ.ホーナーの師でもある。ここに収められた二重協奏曲《愛の音楽》はクラリネットがジャズを、ヴァイオリンがヨーロッパの音楽を奏で、ともに歩み寄ったり拮抗しつつ管弦楽がそれを大きく包み込む、というガーシュインとベルク(因みにガーシュイン渡欧時、二人は出会っている)が融合したような面白い曲。「2つの映像」では山田耕筰の「赤とんぼ」が引用されて己の出自を回顧する。ほかにガーシュイン、エリントンへのオマージュ的作品もあって終始飽きることがない。

TROY1204
(本、SACD HYBRID&
Blu-ray Disc付)
\2200
ヒマラヤにおけるセッションVol.1
 「失われたピアニスト/行き過ぎと言い訳」

  ショパン:夜想曲Op.27-2、前奏曲Op.28-15/
  ドビュッシー:水の反映/サティ:サラバンド第3番/
  ラフマニノフ:楽興の時Op.16-5/リスト:風景/
  コープランド:田舎道を下って/
  リスト:ため息、夕べの調べ/ショパン:子守唄/
  ドビュッシー:月の光/リスト:コンソラシヨン
ピーター・ハルステッド(執筆/ピアノ)
 ハルステッドはアメリカの作家でピアニスト。世界各地の辺鄙な所でピアノを演奏することが彼の長年の夢で、これまで冬のアラスカ・チュガチ山脈山中(標高2000m弱地点)で演奏したことがあり、このディスクではなんとヒマラヤ山中での演奏が収録されている。作家でもある彼は130ページにも及ぶブックレットというよりは本を執筆。これはCD付の本(英語のみ)という体裁。なお演奏の方はなかなかの腕前だが、プロのピアニストとしてはやや難あり?で本職が作家であることと演奏している場所が場所だけに(おそらく手がかじかんでいるであろう)その勇気とロマンと洒落っ気を買って頂きたい内容。
 ブルーレイ・ディスクは動画ではなく高音質・マルチチャンネルの音声を収録、画面は静止画像のみ。
SACDとブルーレイ・ディスクは同じ内容。

TROY1260
\2200
「グラス・ビード」
 (1)ジェームズ・A・ベッケルJr.:グラス・ビード・ゲーム(1997)
 (2)スコット・マッカリスター:黒い犬
 (3)デヴィッド・マスランカ:
  トロンボーンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
アラバマ・ウィンド・アンサンブル
(1)(3)ケネス・オゼロ指揮
(2)ランドール・コールマン指揮
(1)チャールズ・スニード(Hr)
(2)オシリス・J・モリーナ(Cl)
(3)ジョナサン・ウィテイカー(Trb)
録音:アラバマ大学、DDD,69:23

 アラバマ・ウィンド・アンサンブルはアラバマ大学音楽学部の学生で組織され、吹奏楽の世界では既に確固とした地位を築いており、アメリカ国内のみならずイギリスへも演奏旅行を行っている。デヴィッド・マスランカのトロンボーン協奏曲を始めとしてアメリカの吹奏楽界でよく知られた作曲家の作品を収録。

TROY1261
\2200
アラン・ブランク(b.1925):サクソフォンのための作品集
 (1)雑録/(2)5つのスケッチ/(3)耳の情景/
 (4)線描画/(5)序奏と7つのビネットと集結部
(1)アロイ・サクソフォン四重奏団
(2)(4)(5)ビル・パーコンティ(A.Sax)
(3)アイダホ・サクソフォン三重奏団
(5)パトリック・マクナリー(Cb)
 ブランクはジュリアード音楽院で作曲と指揮を学び、ヴァイオリンの名手でもあることからピッツバーグ響でヴァイオリン奏者としても活動、西イリノイ州立大学で教鞭を執る作曲家。サキソフォン・アンサンブルのために書かれたこの作品集はジャズと無調が違和感なく折衷され、洗練された香りを湛えている。
TROY1262
\2200
「時の本」〜ジェレミー・ギル作品集
 ジェレミー・ギル:
  (1)時の本(2007)/(2)ヘリアン(2009)
(1)ピーター・オース(Pf)
(2)ジョナサン・ヘイス(Br)
 ジェレミー・ギル(Pf)
録音:2010年、DDD、58:53

ギルの作品はアメリカ、イギリスで盛んに演奏されており、またピアニストとして現代音楽を得意として活躍している。作品はメシアン、ジョージ・クラムを思わせる色彩と圧倒的なエネルギーを持っている。
TROY1263
\2200
「デヴィッド・ダイス(b.1972、David Dies):室内楽作品集」
 歌の庭〜無伴奏チェロのための/ロルカ歌曲集/
 パーシケッティの主題によるダンス変奏曲/ウン(ビー)モ/
 Kai-'r/xhqt(i)s/祈る人と瞑想/白いお茶/参照点/耳鳴り
ジェイクブ・オムスキ(Vc)
ジュディス・ケロック(Sop)
クリストファー・テイラー(Pf)ほか
DDD,60:30

ダイスは民族的要素と新ロマン主義を折衷した作風を持つ若手作曲家。ロルカ歌曲集は代表作。

TROY1264
\2200
ジョージ・エドワーズ(b.1943):作品集
 (1)島はノイズに満ちている
 (2)スワベ・マリ・マーニョ
 (3)弦楽四重奏曲第2番
 (4)チェコ化されたスウィング
 (5)ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
(1)ジェフリー・ミラースキー指揮
 マンハッタン・シンフォニエッタ
(2)(4)(5)スティーヴン・ゴスリング(Pf)
(3)ジャック四重奏団
(5)P.プライドモア(Hr)
 アーロン・ボイド(Vn)
録音:2009年、DDD、71:49

ジョージ・エドワーズはオバーリン大学で学び、タングルウッドではクーセヴィッツキー作曲賞を受賞、現在はマサチューセッツ工科大学内の音楽部門で教鞭を執っている。作風は12音技法に基づくものでウェーベルンの影響のもと、繊細で静謐な中に豊かな色彩を兼ね備えている。アメリカ東海岸の正統的前衛音楽だが、厳しい表現の中にもクリスタルのような抒情がきらめく。
TROY1265
\2200
トーマス・パサティエリ(b.1945):
 歌劇「我々みんなに、神の祝福あれ!」※世界初録音
  〜チャールズ・ディケンズ原作
   「クリスマス・キャロル」に基づく
ジョン・ナードリロ指揮
ケンタッキー大学歌劇場
ディカポ歌劇場
録音:2010年、DDD、75:21

パサティエリは十代でN.ブーランジェに作曲を師事、16才でジュリアード音楽院に入学した。数多くのオペラを作曲しており、メノッティの流れを汲む親しみやすい作風としてアメリカでは人気がある。この歌劇はチャールズ・ディケンズの有名な「クリスマス・キャロル」を原作とした楽しいクリスマス・オペラ。

TROY1266
\2200
「ダーウィンの夢」〜エリオット・シュワルツの音楽
 エリオット・シュワルツ(b.1936):
  (1)弦楽四重奏曲第2番「ルイーズとアーロンのために」
  (2)夏の旅(海上からの日の出/黄昏が来た)
  (3)ダーウィンの夢(電子音楽)
(1)ボロメオ弦楽四重奏団
(2)E.シュハン(Fl)、A.シュハン(Hr)
(2)スティーヴン・ピーターソン指揮
 イサカ大学ウィンド・アンサンブル
(3)電子音楽
録音:2008年、DDD,67:57

エリオット・シュヴァルツはコロンビア大学で学び、現在はオハイオ州立大学で教鞭を執っている。12音技法を基本とした厳格な前衛音楽だが、聖歌など、調性音楽を部分的に引用するなど、チャールズ・アイヴズ的な側面も持っている。

TROY1267
\2200
「天と地の炎」〜セオドア・ウィプラッドの音楽
 セオドア・ウィプラッド(b.1958):
  (1)第二の天国のホザンナ
  (2)弦楽四重奏曲第1番《火の精製》
  (3)ジョージア・ソング・ソング
  (4)サクソフォン四重奏曲
(1)カーク・トレヴァー指揮
 ボフスラフ・マルティヌー・フィル
(2)チョンピ四重奏団
(3)ダリル・タイラー(Ten)
 ティム・ライズ(ソプラノSax)
 マリア・コーリー(Pf)
(4)ファイヴ・レター・フォー
録音:1999-2008年、DDD、54:50

セオドア・ウィプラッドはハーヴァード大学で作曲をデル・トレディチに師事した後、アスペン音楽祭でバーナード・ランズ、ジェイコブ・ドラッグマンと共に仕事をし影響を受けている。彼の音楽はモード、調性、無調などを自由に折衷したアグレッシヴかつイマジナリーなもの。弦楽四重奏曲第1番《火の精製》は民謡的な旋律素材が幾重にも絡み合って、燃え立つ炎のようなイメージを作り出す。

TROY1270
\2200
ドナルド・クロケット(b.1951):
 暗闇の中で笛を吹く(1999)/内陸追跡(2001)/
 ウェット・インク(9楽器版)(2009)/現存(1997)
ドナルド・クロケット指揮XTET
 (室内アンサンブル)
録音:2008-2010年、DDD、53:28

ドナルド・クロケットはロサンジェルス室内アンサンブル、パサデナ室内管弦楽団のコンポーザー・レジデンスの他、ロサンジェルス・フィル、クロノス四重奏団、アルディッティ四重奏団、ヒリアード・アンサンブルなどのために多くの作品を作曲している。彼の作風はミニマル的な音の持続のなかに様々な音のイヴェントが次から次へと移り変わるというものでストラヴィンスキー、コープランドのような20世紀の古典からジョン・アダムズらの自由なミニマリズムの影響を広範に受けている。軽く弾ける心地よいポップな音と繊細で色彩豊かな美しい音の移ろいに耳を奪われる。

TROY1271
\2200
エリック・エワゼン(b.1954):フルートを含む室内楽作品集
 (1)フルート・ソナタ第1番/
 (2)モザイク/
 (3)ブリッジハンプトン組曲/
 (4)シースカイ歌曲集
マリヤ・マーティン(Fl)
(1)(4)ジェウォン・パク(Pf)
(2)P.コルケイ(Fg)
(2)(4)片岡綾乃(Perc)
(3)J.ミルズ(Vn)、D.ファリーナ(Va)
(4)スーザン・ナルッキ(S)
 A.サスマン(Vn)、C.ブレイ(Vc)
DDD、71'52

エリック・エワゼンはクリーヴランド出身でジュリアード音楽院でミルトン・バビット、サミュエル・アドラーらに師事。吹奏楽器のための作品を中心に全米で演奏されている。作風は師事した師匠の作風とは対照的でコープランド、時にはフォーレを思わせる穏健で喜遊曲的な性格を持ち、親しみやすい。
TROY1272/73
(2CD)
\4400
リー・ホイビー(1926-2011):歌劇《夏と煙》 S.オズグッド指揮
マンハッタン音楽院歌劇場
DDD、61:28+61:02

テネシー・ウィリアムズの同名の演劇を原作とするオペラ。ホイビーはデンマーク系アメリカ人で後期ロマン派風の耽美的なオペラ。

TROY1276
\2200
「スティル・ライフ」〜現代のサクソフォン音楽
 アンドルー・シンプソン:黄金の予言
 D.アムラム:プロローグとスケルツォ
 ネイサン・リンカーン=デクサティス:シャドウ・リミックス
 マシュー・ヴァン・ブリンク:アルト・サキソフォン・ソナタ
 アンドリアン・ペルトゥート:偉大な一歩
ノア・ゲッツ(Sax)
アンドルー・シンプソン(Pf)
DDD、53:07

ノア・ゲッツはワシントンDCを拠点にジャズとクラシック双方の演奏活動を行っている。現代作品の初演も意欲的でアーロン・ジェイ・カーニスの作品も度々初演している。ここに収められた作曲家はヨーロッパ前衛系(シンプソン)から抒情系(デイヴィッド・アムラム)、電子音楽ノイズ系(リンカーン=デクサティス)、ポスト・ミニマル系(ヴァン・ブリンク)、ゲーム音楽系?(ペルトゥート)など様々なスタイルが楽しめる。

TROY1277
\2200
「心の歌とオーデュボン」
 カーヴァー・ブランチャード:
  イルカ、私は一人で目覚めた、鳥の踊りとトッカータ/
 バルトーク:ルーマニア民族舞曲より/
 フォスター:ケンタッキーの我が家、金髪のジェニー/
 民謡:天国/ほか全33曲
カーヴァー・ブランチャード(Vo、リュート)
録音: 2011 年、DDD、62:12

カーヴァー・ブランチャードは1943年生まれのリュート奏者兼ヴォーカリスト。ALBANYからすでに3枚のアルバム「子守歌と舞曲集」(TROY048)、「解放されたリュート」(TROY083)、「哀歌、浮かれ騒ぎ」(TROY086)がリリースされている。前作同様ルネサンス音楽、トラッド、フォスターの歌曲、アメリカ民謡などを表情豊かに歌い、演奏している。リュートをこれほど豊かに親しみやすく聴かせるアーティストは少ないだろう。時にエリック・クラプトンばりにはじけた曲もあって楽しめる。

TROY1278
\2200
C.カーティス=スミス:
 (1)黄金はわが花々
 (2)南北戦争歌曲集
(1)カーメン・ペルトン(Sop)
 ジャン・オパラック(Br)
 ジョー・ミラー(指揮)
 室内アンサンブル
(2)メアリー・ボンハグ(Sop)
 C.カーティス=スミス(Pf)
カーティス=スミスはタングルウッド音楽祭でクーセヴィッツキー賞を受賞のほか、ロックフェラー、グッゲンハイム財団より多くの支援を受けるアメリカの重鎮的作曲家。収録作品は歌曲というより室内オペラに近い。無調と素朴な民謡調の旋律が混在する独特の音楽。

TROY1279
\2200
「ホルヘ・マルティン:チェロ作品集」
 ホルヘ・マルティン(b.1959):
  (1)チェロ・ソナタ「4つの高貴な真実」/
  (2)記憶(無伴奏チェロのための)/
  (3)3つの夜想曲/(4)古着/(5)ハリウッド変奏曲
イェフダ・ハナミ(Vc)
(1)(3)(5)ウォルター・ポンス(Pf)
(4)ウィリアム・シンメル(アコーディオン)
アーティ・ディクソン(Perc)
DDD,75:22

マルティンはキューバ出身で6歳に家族でアメリカに移住、イェール大学とコロンビア大学で作曲を学んだ。歌劇、管弦楽ほかあらゆるジャンルの作品を発表している。作風は激しいリズムと骨太な旋律がラテンの血の濃さを感じさせ、時にストラヴィンスキー、ヒナステラ、レブエルタス、ピアソラを思わせる。

TROY1281
\2200
「ラインズ」〜20世紀チェロ作品リサイタル
 (1)ブロッホ:無伴奏チェロ組曲第3番
 (2)セッションズ:6つの小品
 (3)ジョン・ハービソン:無伴奏チェロ組曲 (4)ルトスワフスキ:重く
 (5)スティーヴン・スタッキー:対話
 (6)アンドルー・ワゴナー:名前
 (7)アンナ・ウィースナー:実現可能な物語
 (8)ナディア・ブーランジェ:3つの小品
 (9)エリオット・カーター:案出
キャロライン・スティンソン(Vc)
(4)モリー・モルコスキ(Pf)
録音:2009年、DDD,76:32

スティンソンはジュリアード音楽院で芸術博士号を取得した若手チェリストで艶のある音色、ダイナミックな音楽作り、確かな技術で注目の存在。レパートリーは幅広いがとりわけ現代音楽に意欲的に取り組み、作曲家への委嘱も行っている。ブロッホ、ルトスワフスキの演奏は圧巻。大変な才能である。

TROY1283
\2200
「静けさと変化」〜ジョン・アイルウォード作品集
 ジョン・アイルウォード:
  静けさと変化(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf,Perc)/出発の映像(Va,Pf)/
  《野生の菖蒲》からの歌曲(Sop,Vn,Vc,Cl,Perc)/相互協定(Vn,Vc)
マティアス・ピンチャー指揮
イースト・コースト・
 コンテンポラリー・アンサンブル
録音:2009年、DDD,58:53

アイルウォード(生年は不明、若手?)はハーヴァード大学で作曲を学び、ISCM(国際現代音楽協会)に入選後、様々な音楽祭で作品を発表している。作風はブーレーズ以後のヨーロッパ・ポスト・セリエリズムの様式で書かれており、ウェーベルンを起源とするぽつぽつとした点描画のような筆致、ブーレーズばりのきらきらとした色彩感が耳に心地よい。KAIROSでお馴染の前衛作曲家ピンチャーによる指揮。

TROY1285
\2200
「スネル・セッションズ」
 デイヴィッド・ヘイニック(b.1954):カマキリ
 ウィリアム・オルブライト(1944-1998):ソナタ
 ジークフリート・カルク=エラート(1877-1933):熱情ソナタ
 ガブリエル・フォーレ(1845-1933):ヴォカリーズ・エチュード
 デニス・ベダール(b.1950):幻想曲
 ロベルト・ムチンスキ(1929-2010):ソナタ
クリストファー・クレヴィストン (Sax)
ハンナ・グルーバー(Pf)
DDD,51:22

クリストファー・クレヴィストンはソリストとしてデトロイト響、インディアナポリス響などとも共演するほか、自らサキソフォン・アンサンブルを組織した活動も行っている。ヨーロッパ前衛のスタイルで書かれたヘイニック作品、後期ロマン派から無調までを取り込んだエラルト作品、ザクザクと小気味よいジャズ風のリズムが特徴のムチンスキ作品など個性派作品が揃っている。

TROY1286
\2200
「花々」〜ゲーリー・スマート(b.1943):自作自演ピアノ作品集
 ピアノとラジオのためのファンファーレ/花々(I-VII)/内部/
 4人のアメリカの画家
  (デ・クーニング、ロスコ、ポロック、フランンケンザーラー)/
 線描画/黒と白のなかで/
 3人のアメリカの詩人(ジンマー、オリヴァー、コリンズ)/
  ほか全25曲
ゲーリー・スマート(Pf)
DDD,51:36

スマートは作曲家以外にピアニストでジャズの演奏活動もしているが、ここに収録された作品はいずれもクラスターなどを含む無調作品で絵画や詩から触発された極めて奔放な作品である。《4人のアメリカの画家》の中の「ポロック」ではポロックの代名詞であるドリッピングなどのアクション・ペインティングを鍵盤上で再現しようとしているところが面白い。
TROY1287
\2200
「ロッキー・ストリーム」〜ポール・オスターフィールドの音楽
 ポール・オスターフィールド(b.1973):
  ディヴェルティメント(Cl,Sax,Fg,Trp,Pf,Cb)/愛の歌(Ten,Pf)/
  クレーの抽象画(Cl,Gtr)/ウォルト・ホイットマンのアメリカ(Ten,Pf)/
  ロッキー・ストリーム(Fl,Ob,Cl,Sax,Trp,Trb)
ポール・オスターフィールド指揮
アンサンブル
録音:2009年、DDD,68:09

オスターフィールドはオハイオ出身の若手作曲家で作品はクリーヴランド管弦楽団でも演奏されている。作風はセリー、無調の中に静かな叙情が漂う。

TROY1288
\2200
「ザ・フォッグ・プロジェクト」
 カリム・アル=ザンド(b.1970):
  パターン・プレリュード第2巻、第3巻(2009)
 ジョセフ・デンジャーフィールド(b.1977):残骸(2009)
 ティム・サリヴァン(b.1971):壊れやすい空間(2009)
 ルーク・ダーン(b.1976):痕跡(2009)、下降線(2006)
 ブルース・ベネット(b.1968):回路図夜想曲(1997)
ライアン・フォッグ(Pf)
録音:2009年、DDD,58:53

ライアン・フォッグはアメリカ中西部の複数の大学で後進の指導に当たりつつ現代音楽の普及に努めているピアニスト。60年代〜70年代出身のアメリカの作曲家の作品に焦点をあてた内容でいずれも厳しい前衛風の作品。そんな中ティム・サリヴァン作品はメシアンの鳥の歌を思わせる楽しい曲。

TROY1289
\2200
「ザ・ピアノ・イン・チャイナ」〜中国魂の発展と表現
 アレクサンダー・チェレプニン(1899-1977):演奏会用練習曲Op.52
 ホア・ルティチン(賀緑汀,1903-1999):野牛少年の笛
 リ・インハイ(1927-2007):日没の歌
 タン・ドゥン(譚盾,b.1957):7つの水色の記憶
 チュ・ワンホワ(b.1941):ジャスミンの花
 ジャン・ジャオ(張昭,b.1964):ピー・フアン
 ジョナサン・グリーン(b.1964):鳳凰の生存様式における修練
ワン・ティエンシュウ(王天舒,Pf)
録音: 2010 年、DDD,64:55

シノワズリ(中国趣味)の影響を受けた西洋の作曲家と近代ヨーロッパの音楽を吸収した中国の作曲家たちによるピアノ作品集。五音階が終始鳴り響くエキゾチックで楽しいアルバム。ピアノのシュンシュワ・ワンは2005年に北京国立ピアノ・コンクールに上位入賞以来、アメリカで博士号を取得、現在はアメリカと中国で演奏活動を行っている若手ピアニスト。

TROY1292
\2200
「イン・スタイル・オブ・・・」
 (1)ロディオン・シチェドリン:アルベニスのスタイルで
 (2)エレーナ・ルーサノーヴァ・ルーカス:トランペット小協奏曲
 (3)ダニエル・ピンカム:トランペット・ソナタ
 (4)エリック・エワゼン:トランペット・ソナタ
 (5)テリー・R・エヴァーソン:24番目のアイデア
 (6)グレゴリー・パスクッチ:スコットランド聖歌による瞑想曲
テリー・エヴァーソン(Trp)
シエラ・ケーブ(Pf)
(5)E.バーリン(Trp)、R.ケリー(Trp)
 リチャード・ワトソン(Trp)
 ダナ・オークス(Trp)
(6)K.ブリツニク(Trp)、K.マロニー(Trp)
 M.マッシュバーン(Trp)
 A.ホルダウェイ(バグパイプ)
DDD,65:40

エヴァーソンはアレンジ、作曲も手がけるトランペッター。レパートリーはバロックから現代まで幅広い。
ボストン・ポップスの演奏会にも度々出演、ニュー・イングランド・ブラスのメンバーとしても活動している。

TROY1293
\2200
「アフリカのディアスポラの音楽第2集」
 「レガシー」〜
  アフリカ系アメリカ人作曲家によるヴァイオリン作品集
   フランシス・ジョンソン:バーミンガムのコティヨン(1820)
   ジョージ・モリソン:5つのヴァイオリン・ソロ(1947)
   デイヴィッド・ベイカー:ジャズ組曲(1979)
   オジー・カージャイル:ミクスト・フィーリング(2000)
   チャド・サー・ウィック・ヒューズ:S.L.I.C.E(2009)
タミ・リー・ヒューズ(Vn)
エレン・ボットーフ(Pf)
DDD,59:42

19世紀から現代までのアフロ・アメリカンの作曲家のヴァイオリン作品。作風はブルース調、黒人霊歌風、純然たるヨーロッパ調など様々。ヴァイオリンのタミ・リー・ヒューズもアフロ・アメリカンでソリストとしてアメリカ、ヨーロッパなどで活躍。いわゆる白系のヴァイオリニストには決して出せない旋律の歌いまわし、ヴィヴラートなど独自の泣かせる表現が満載。
TROY1306
\2200
ラファエル・ルーカス:歌劇《告白》 ヒュー・マーフィ指揮パーチェス交響楽団
パーチェス音楽院歌劇場、ほか
録音:2011年5月14日、SUNY、DDD,68:55

プッチーニの「修道女アンジェリカ」の前編にあたる物語をオペラ化。プッチーニの様式を意図的に模倣した部分もあり親しみやすい音楽。アメリカ国内ナショナル・オペラ・アソシエーション2010-2012年度室内オペラ賞優勝作品。

DIVERSIONS


DDV 24157
\2200→¥1990
ピーター・ケイティンのブラームスの名演が復活!
「ブラームス:ピアノ作品集」
 幻想曲集 Op.116(全7曲)/3つの間奏曲 Op.117/
 2つのラプソディ Op.79/
 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24
ピーター・ケイティン(ピアノ)
録音:1990年5月21、22、24日、ノルウェー、スキ,DDD、78'48

 素晴らしいブラームスが復活した。
 ケイティンは1930年生まれの英国の偉大なピアニスト。若い頃にDECCAに録音しているように、実力は一流であったにもかかわらず、国際的名声は広がらず、録音もマイナーな会社ばかりだった。このブラームス集もOlympiaレーベルから発売されていたもの。派手さのない音楽作りの中に、誠実で微笑みに満ちた音楽の喜びが溢れている。間奏曲第1番のしみじみとした深みのある、しかし透明感も湛えた音楽や、ヘンデル変奏曲における穏やかで決して重々しくならない響きを聞けば、ケイティンの非凡さは即座に理解できるだろう。
 現在ケイティンの録音は各社に分散してリリースされているが、このブラームス集はとりわけ重要なものだろう。

DDV 24155
CD-R\2200
「エリック・チゾーム ピアノ音楽 第7巻」
 エレジー(4曲)/
 ピーター・パン組曲
  (ピーター、ウェンディ、クロコダイル、ティンカーベル、キャプテン・フック)/
 ソナティーナ第4番/組曲第1番/組曲第2番/組曲第3番
マレイ・マクラクラン(ピアノ)
録音:2006年5月30日、12月18−20日、マンチェスター、DDD、68'45

エリック・チゾーム(1904-65)はスコットランド出身の作曲家。独特の渋い作風で近年再評価されつつある。このピアノ作品シリーズは第1集から第5集はCD-Rでのリリース。
ピーター・パン組曲は1924年の作品。ピーター、ウェンディ、クロコダイル、ティンカーベル、キャプテン・フックの5曲からなる幻想的で美しい組曲である。マクラクランは、1965年、スコットランドのダンディー生まれのピアニスト。

DIVINE ART


DDA 25096
\2200→¥1990
「ロシアのピアノ音楽シリーズVol.7」〜プロコフィエフ
 プロコフィエフ:
  (1)ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14
  (2)束の間の幻影 Op.22—第1、3、4、5、6、7、10、11、17番
  (3)「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75より4曲
   (少女ジュリエット/モンタギュー家とキャピュレット家/
    マーキュシオ/別れの前のロメオとジュリエット)
  (4)ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83
セルゲイ・デュカチェフ(Pf)
好評のロシアのピアノ音楽シリーズ!デュカチェフのプロコフィエフにゴールドストーンのムソルグスキー

録音:(1)2005年8月28日、マンチェスター,(2)2000年1月 26日、ロンドン,(3)2002年2月16日、シュルーズベリー, (4)2001年7月18日、ロンドン/DDD、61'42

ロシアのピアノ音楽シリーズ第7巻は、プロコフィエフのピアノ曲集。セルゲイ・デュカチェフは、ロシアの中南部のマグニトゴルスク出身。現在は英国を拠点としている。名教師としても知られる人だけに、実直に作品に向き合う音楽作りが好ましい。

DDA 25100
\2200→¥1990
「ロシアのピアノ音楽シリーズVol.8」〜ムソルグスキー
 ムソルグスキー:
  ゴパック(初期稿)/クリミア南岸にて〜グルズフ/
  子供の遊び(改訂稿)/子供の頃の思い出(2曲)/
  村にて/組曲「展覧会の絵」/紡ぎ女/
  情熱的な即興曲/古典様式による間奏曲(改訂稿)
  「展覧会の絵」初期稿より
   (こびと,バーバ・ヤガ,キエフの大門)
アンソニー・ゴールドストーン(P)
録音:2011年1月、ノース・リンカーンシャー,DDD、78'15

ロシアのピアノ音楽シリーズ第8巻。「展覧会の絵」を中心としたムソルグスキーのピアノ作品集。divine artの看板アーティストの一人、アンソニー・ゴールドストーンの演奏。ゴールドストーンは1944年、リヴァプール生まれの英国の重鎮ピアニスト。彼の弾く「展覧会の絵」は、やや遅めテンポで味わいの深さを大切にしたもの。豪快に鳴らした演奏にはないムソルグスキーの美しさを発見できる。

DDA 25101
\2200
「デリシャス」〜ピアノ・デュオによるスペインの楽しみ
 シャブリエ:スペイン
 グラナドス(バートレット&ロバートソン編):
  嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす
 レクオーナ(ナッシュ編):マラゲーニャ
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲からのアダージョ
 シャミナード:セビリアの女
 ファリャ(ベルトラム編):「スペインの庭の夜」
 サン=サーンス:ホタ・アラゴネーサ Op.641
 リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
 タレガ(ゴールドストーン編):グラン・ヴァルス
ゴールドストーン&クレモウ:
 【キャロライン・クレモウ(ピアノ)、
  アンソニー・ゴールドストーン(ピアノ)】
好調のピアノ・デュオ、ゴールドストーン&クレモフの「スペイン」

録音:2011年、ノース・リンカーンシャー,DDD、75'13

スペインをテーマにした2台ピアノ曲集。シャブリエのスペインとロドリーゴのアランフェス協奏曲からのアダージョは、それぞれ作曲者自身による編曲。キャロライン・クレモウとアンソニー・ゴールドストーンは、1984年にコンビを組んで、1989年に結婚した夫婦デュオ。夫弾婦弾の息はピタリである。当レーベルでも興味深いアルバムが多数発売されている。
DDA 25030
\2200
バッハ:クラヴィア協奏曲集
 (ニ短調 BWV.1052/ホ長調 BWV.1053/
  イ長調 BWV.1055/ト短調 BWV.1058)
ピーター・セイヴライト(ピアノ)
スコティッシュ・バロック・ソロイスツ
録音:グラスゴー,DDD、71'34

モダン・ピアノを用いたバッハのクラヴィア協奏曲集。セイヴライトは、1954年、英国生まれのピアニスト。近現代のピアノ曲を得意とする一方、divine artにガルッピのピアノ・ソナタ全集を録音している。
スコティッシュ・バロック・ソリスツは2003年結成。珍しいことに通奏低音にギターを採用している。

DDA 25090
\2200
「レインライト」〜水に喚起された作品集
 リスト:エステ荘の噴水
 アリシア・グラント(b.1978):
  漂流する声,雨光,水影,交差する流れ,超現実的帆走
 ドビュッシー:雨の庭,水の反映,喜びの島
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第17番Op.31-2 「テンペスト」
 ショパン:前奏曲Op.28-15「雨だれ」,舟歌 嬰ヘ長調Op.60
ジェレミー・エスケナージ(ピアノ)
DDD、79'18

ジェレミー・エスケナージは1978年、パリに生まれたピアニスト。透明度の高い美しい音色と卓越したテクニックを駆使して、いかにもパリジャンらしい洒落て洗練された音楽を生み出している。ことにリスト、ドビュッシーは聞きもの。アリシア・グラントは、1978年生まれのオーストラリア系英国人作曲家。
DDA 25097
(2CD)
\4400
バッハ:フーガの技法 ダイアナ・ボイル(ピアノ)
録音:2007年3月26−31日、ドーセット、110'47(Elective Slolitudeというレーベルの体裁です)

バッハのフーガの技法をモダン・ピアノで演奏している。ダイアナ・ボイルはロンドン生まれのベテランのピアニスト。現在はポルトガル在住。バッハの演奏に強いこだわりを持っており、このフーガの技法も、モダン・ピアノでなければできない表現を追求したもの。

DORON


DRC 3053
\2300→¥2090

ムーザ・ルバツキーテ/リスト:ピアノ協奏曲!

リスト:
 (1)ピアノ協奏曲第1番S.124
 (2)「アテネの廃墟」による幻想曲S.122
 (3)ピアノ協奏曲第2番S.125
ムーザ・ルバツキーテ(Pf)
 (1)ステファン・ラーノ指揮
  リトアニア国立交響楽団
 (2)イマンツ・レスニス指揮
  リエパヤ交響楽団
 (3)デヴィッド・アンガス指揮
  フランデレン(フランダース)交響楽団
注目のピアニスト、ルバツキーテのリスト:ピアノ協奏曲!

録音:(1)2002年9月9日、ヴィリニュス(リトアニア)、(2)2009年3月12日リエパヤ歌劇場(ラトヴィア)、(3)2006年3月26日アントワープ 全てライヴ録音、DDD,51'46

 リトアニアの名ピアニスト、ルバツキーテのDORONレーベル第2弾。ライヴによるリストの協奏曲集です。ルバツキーテはリストを得意としており、LYRINXレーベルからもリストの作品集が数タイトル発売になっております。このCDはリトアニア、ラトヴィア、ベルギーと3つの国のオーケストラと共演しています。
 協奏曲第1番は残響過多気味など、録音条件や共演者が異なっていても、この1枚通してルバツキーテの技巧と美しさを兼ね備えたピアニズムが堪能できます。


ルバツキーテDORONレーベル第1弾

DRC 3032
\2300→¥2090
ルバツキーテにフェニェーとなにげに豪華なソリスト達によるベートーヴェン
 ベートーヴェン:
 (1)ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56
 (2)合唱幻想曲 ハ短調 Op.80
ジョアン・ファレッタ(指揮)
リトアニア国立交響楽団
ムーザ・ルバツキーテ(ピアノ)
(1)マイケル・ラドヴィグ(ヴァイオリン)
(1)ラースロー・フェニェー(チェロ)
(2)カウナス国立合唱団
録音:2009年11月7日、ヴィリニュス(ライヴ),DDD,53'49

 リトアニア勢を中心としたベートーヴェン、しかも「実は名曲」を二作収録。
 ムーザ・ルバツキーテは1959年生まれのピアニスト。パリ在住ながら、リトアニア人ピアニストとしてもっとも活躍している人。マイケル・ラドヴィグ(ルートヴィグ)は米国のヴァイオリニストで、現在バッファロー・フィルのコンサートマスター。ちなみに彼の父は、オーマンディ時代のフィラデルフィア管弦楽団で40年近くに渡って長く活躍したアーヴィン・ラドヴィグ。ラースロー・フェニェーは、1975年、ハンガリー生まれのチェリスト。現在hr(フランクフルト放送)響の首席チェリスト。2004年、ドイツのクロンベルクでのパブロ・カザルス国際コンクールに優勝した名手。ジョアン・ファレッタはバッファロー・フィルの音楽監督を務める指揮者。中堅どころの実力派が揃っている。


GENUIN


GEN 11212
\2200
「モーツァルト・イン・マイナー」
 〜モーツァルト:短調のピアノ作品集
  幻想曲ニ短調KV.397/幻想曲ハ短調KV.475/
  ピアノ・ソナタ ハ短調KV.457/
  ピアノ・ソナタ イ短調KV.310/ロンド イ短調KV511
コンスタンツェ・アイクホルスト(Pf)
モーツァルトの短調ピアノ作品集!

録音:2011年3月、リューベック,67:21

コンスタンツェ・アイクホルストはクララ・ハスキル国際ピアノ・コンペティションとゲザ・アンダ国際ピアノ・コンペティションに優勝。その後、ソロ、室内楽、オーケストラとの共演など幅広く活動している。CDではバッハ:ゴールドベルク変奏曲(THOROFON BM31.9048)が発売になっている。ペダルを極力押さえ、一音もおろそかにせず端正に磨き上げられた音はモーツァルトの短調の作品を一層、悲しく味わい深く聴かせる。

GEN 11221
\2200
「フェスティヴァル」〜シンフォニック・クラシックス
 ヴェルディ:「アイーダ」〜合唱と凱旋行進曲
 ワーグナー:「タンホイザー」〜賓客の入場
 ワーグナー:「ローエングリン」〜よりエルザの大聖堂への入場
 ヘンデル:「ソロモン」〜女王の到着
 ヘンデル:「セルセ」〜アリア
 R.ファール:「神は我がやぐら」〜イントラーダ
 メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」〜「神はわがやぐら」
 メンデルスゾーン:「エリヤ」〜「それ、主汝のためにみ使いたちに命じ」
 J.S.バッハ:「エルセレムよ、主を讃えよ」,G線上のアリア
 クラウス=ペーター・ブルッフマン(b.1932):クレッシェンド
 ブラームス:ハンガリー舞曲第6番、第5番
トマス・クラーマー指揮
ザクセン・ウィンド・フィルハーモニック(吹奏楽)
ドイツの腕利きを集めた吹奏楽団ザクセン・ウィンド・フィル

録音:2011年2-3月ライプツィヒ・ベタニア教会

ザクセン・ウィンド・フィルハーモニックは昨年設立60年を迎えた吹奏楽団でドイツの主要な交響楽団の腕利きの管楽器奏者たちで構成されている。アイーダの凱旋行進曲、タンホイザーの賓客の入場など吹奏楽の醍醐味を味わえる定番からしっとりとしたG線上のアリアまで幅広い内容。

KAIROS


13032KAI
\2400
現代音楽というより新手のロック!ジャズ!
 はじける不協和音とリズム
ピエール・ジョドロフスキ(b.1971):

 (1)ドローンズ〜15楽器のための
 (2)バーバーリズム〜アンサンブルと電子音のための
 (3)対話/非対話〜フルートと電子音のための
(1)-(3)スザンナ・マルッキ指揮アンサ
ンブル・アンテルコンタンポラン
(2)(3)IRCAM-ポンピドゥー・センター (電子音響)
(3)ソフィー・チェリエ(Fl)
録音:2007/2009年

 ピエール・ジョドロフスキ(b.1971)はフランスのトゥールーズ地方出身でリヨン音楽院に学んだ。
 IRCAMで研修員として電子音楽の研究を積み、電子音響とアコースティック楽器を組み合わせた様々な作品を多数発表している。矢継ぎ早に繰り出される様々な音響と不規則なリズムは高等なパンク・ロックか新手のジャズを思わせ、その疾走感あふれる多彩な音響イヴェントに飽きることがない。一聴、ぐちゃぐちゃに聴こえる展開の中にふと抒情的なパッセージが聴こえたりしてなかなか魅力的。ストラヴィンスキー、エリオット・シャープ、マイルス・デイヴィスをミックスしたような音楽である。

K&K


KUK 22
\2300→¥2090
ユネスコ世界遺産でのライヴ!
 ユルゲン・ブッダイ(指揮)&サンクトペテルブルク・ロシア室内フィル
  シュポア:オラトリオ「最後の審判」
ミリアム・マイアー(S)
ウルズラ・エッティンガー(MS)
マルクス・ウルマン(T)
ヨーゼフ・ヴァーグナー(B)
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
サンクトペテルブルク・ロシア室内フィルハーモニー,
カントライ・マウルブロン>
シュポアのオラトリオ「最後の審判」ユネスコ世界遺産でのライヴ!

録音:2010年6月12、13日、マウルブロン、DDD,80'53

 ユルゲン・ブッダイによるマウルブロン修道院シリーズ、新刊はシュポアの「最後の審判」。
 ルイ・シュポア(1784-1859)は、19世紀前半の非常に重要な作曲家で、作品数も膨大だが、今日ではヴァイオリン曲と交響曲が稀に取り上げられる程度だ。しかしシュポアはオペラや声楽作品でも成功を収めていた。「最後の審判」は彼の2番目のオラトリオで、1826年にカッセルで初演。シュポアが19世紀半ばのドイツロマン派の音楽をいかに先駆していたかが分かる充実した作品である。いつもながらブッダイの温かい音楽作りと、優秀なソリストによって、作品の魅力が味わえる。


ユルゲン・ブッダイ旧譜
バッハ:ミサ曲 ロ短調

KUK43
(2CD)
\4600→¥4180
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 ユルゲン・ブッダイ(指揮)
ハノーファー・ホーフカペレ,
マウルブロン修道院室内合唱団
ジョアン・ラン(S)、
U.アイッティンガー(MS)、
マルクス・ウルマン(T)、
ゴットホルト・シュヴァルツ(B)

高音質・名演奏!バッハ:ロ短調ミサ、世界遺産の修道院でのライヴ

録音:2008年9月27,28日,マウルブロン修道院(ライヴ),DDD、112m

 世界遺産のマウルブロン修道院でのユルゲン・ブッダイのシリーズ、バッハのロ短調ミサ。ブッダイの誠実な音楽作り、南ドイツ的な温もりのあるオーケストラ、優れたソリストと、これだけも注目に値する演奏。そして歴史と由緒のある修道院内での演奏ということで、明らかにコンサートホールやスタジオ内のセッション録音では絶対味わえない空気が生まれています。穏やかにじんわりと広がる感動が味わえる素晴らしい名演です。



KUK 23
\2300
「処女マリアより」〜ロシアとヨーロッパの讃歌集
 グリンカ:ヘルヴィム(ケルビム)の歌/
 グレチャニノフ:私たちは聖母に深く祈る/
 デグチャリョフ:聖三位一体/
 ゴロヴァノフ:ヨセフに祈り/ラフマニノフ:聖母讃歌/
 アルハンゲルスキー:おお神よ、私の祈りをお聞きください/
 ボルトニャンスキー:私たちはあなたを讃えます、おお神よ/
 ムソルグスキー:天使がマリアに語る/不詳:ロシアのキャロル/
 ロッティ:クルチフィクス/ヴェルディ:処女マリア讃歌/
 ブルックナー:アヴェ・マリア/カマーニョ:詩篇14番/
 ホミリウス:私たちは神に感謝を述べる/
 ヘンデル:主よ、お願いです/
 バッハ:モテット「イエス、わが喜び」BWV.227/
 ブクステフーデ:カンターテ・ドミネ
アンドレイ・コシェフニコフ(指揮)
モスクワ国立アカデミー合唱団
録音:マウルブロン修道院(ライヴ)、DDD、77'05

1956年創設、半世紀以上の歴史を誇るモスクワ国立アカデミー合唱団が、マウルブロン修道院で歌った録音。無伴奏合唱は、西欧の合唱団のような研ぎ澄まされた演奏ではなく、人の温もりが感じられる懐の深いものである。

KUK 91
\2300
「グランド・ピアノ・マスターズ・シリーズ」
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845
 シューマン:謝肉祭 Op.9
ロルフ・プラッゲ(ピアノ)
録音:2006年5月25日、マウルブロン修道院、ライヴ DDD、78'44

プラッゲは、1959年、ドイツ北西部のヴェスターシュテーデの生まれのピアニスト。1990年のチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第4位を獲得、ドイツ人として始めての入賞だったため大きな話題となった。1991年以来ザルツブルクのモーツァルティウム音楽院の教授を務めている。演奏はいかにも質実剛健、華やかさよりもジワリと沁みる味わいを重視したドイツ臭さが魅力である。

METIER


MSV 28522
\2000→¥1890
「抒情的なイギリスの室内楽第2集」
 マイケル・ハード(1928-2006):
  (1)ヴァイオリン・ソナタ(1979/1985)
  (2)ピアノのための5つの前奏曲(1989)
  (3)リコーダーとピアノのためのソナチネ(1964/2002)
  (4)リコーダーと弦楽四重奏のための3つの小組曲(2004)
 ロビン・ミルフォード(1903-1959):
  (5)ヴァイオリン、チェロとピアノのための前奏曲(1948)
  (6)リコーダーとピアノのための3つのアリア(1956)
  (7)弦楽四重奏のための幻想曲ロ短調(1945)
  (8)リコーダーとピアノのためのソナチネ ヘ長調(1956)
  (9)リコーダーとピアノのためのクリスマス・パストラル(1957)
 ディック・ブラックフォード(b.1936):
  (10)リコーダーと弦楽四重奏のための協奏曲
ジョン・ターナー(リコーダー)
ピーター・ローソン(Pf)
リチャード・ハワース(Vn)
マンチェスター室内アンサンブル(弦楽四重奏)
録音:2009年

リコーダー奏者ジョン・ターナーを中心とした演奏家たちによる「詩的なイギリスの室内楽」シリーズ第2弾(第1集はMSV28520、ヴィールとクロフォードの作品集)。どの作曲家も20世紀の生まれで作品によっては21世紀に入ってからのものもあるが、時代を超越して自分が書きたいものだけを書く、というよい意味での頑固さを貫いているところはいかにもイギリス人らしい。いずれの作品もホルスト、ヴォーン・ウィリアムス、エルガー、アーノルド、あるいはブリテンを思わせる19世紀末〜20世紀初頭イギリスのロマンティシズムを濃厚に漂わせている。


「抒情的なイギリスの室内楽第1集」
Chamber Music of John Veale & Robert Crawford
MSV28520
\2000→¥1890
「ジョン・ヴィールとロバート・クロフォードの作品集」
 (1)ジョン・ヴィール(1922-2006):弦楽四重奏曲
 (2)ロバート・クロフォード(b.1925):悲しげな五重奏曲
 (3)ジョン・ヴィール:即興曲
 (4)ロバート・クロフォード:3つの2声のインヴェンション
 (5)ジョン・ヴィール:トリプティーク
 (6)ロバート・クロフォード:クラリネット五重奏曲
(2)-(5)ジョン・ターナー(リコーダー)
(4)(5)リンダ・メリック(Cl)
(1)(2)(5)(6)アダバリー・アンサンブル(弦楽四重奏)
録音:2009年5月オックスフォード

ジョン・ヴィールは1922年生まれのイギリスの作曲家でオックスフォード大学で作曲を学んだが後に渡米しロジャー・セッションズとロイ・ハリスに師事した。ロバート・クロフォードは1925年生まれで作曲の傍ら、BBCの音楽プロデューサーを長く勤めた。ともにバックス、エルガー、ブリテンらに続く、基本は調性を使いながら新しい時代にふさわしいロマンティシズムを追求した作品を残している。イギリスのやや曇った空を思わせるほの暗いハーモニーがイギリス音楽ファンを虜にするだろう。


MSV 28523
\2000
「デイヴィッド・デュベリー〜歌と室内楽作品集」
 デイヴィッド・デュベリー(b.1948):
  オーボエとピアノのためのソナチネ/
  ロバート・グレイヴスの詩による3つの歌曲/
  メゾ・ソプラノとピアノのための4つの歌曲/
  《証拠の度合い》からの組曲/声とピアノのための《記憶》/
  リコーダーとピアノのための《ストフォーディアンの印象》/
  チェロ・ソナタ/リコーダー、ファゴットとピアノのための《冒険》/
  ファゴットとピアノのための《歩く翻訳》/
  リコーダーとギターのための《茶番》/巴里のハリス氏
エイドリアン・マレイ(MS)
ジョン・ターナー(リコーダー)
ピーター・ディクソン(Vc)
リチャード・シンプソン(Ob)
リチャード・ウィリアムソン(Va)
グレアム・サルベイジ(Fg)
クレイグ・オグデン(G)
ポール・ジェーンズ&
 デイヴィッド・デュベリー(Pf)
録音:2008-2009年

デイヴィッド・デュベリーは1948年南アフリカ出身。作曲家、ピアニスト、教育者として現在イギリスで活動している。作品はラヴェル、プーランクなどフランス近代の作曲家の影響を基盤にした上にジャズ、ミニマル的要素などモダンな語法を付け加えた親しみやすく楽しい作風。

MSR


MS1373
\2200→¥1990
室内アンサンブル版/マラ4&牧神
 (1)マーラー:交響曲第4番
  (室内アンサンブル版・1921年エルヴィン・シュタインによる/
    アレクサンダー・プラット再構成)
 (2)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  (ベンノ・ザックスによる室内アンサンブル1920年編曲版)
(1)(2)ケン・セルデン指揮
マーティンゲール・アンサンブル
(2)ディアンナ・ブレイウィック(Sop)
シェーンベルクが設立した私的音楽協会演奏会の再現!室内アンサンブル版マーラー4番!

録音:2011年1月ライヴ

私的音楽協会は同時代の音楽を広く紹介するためにシェーンベルクが1918年に立ち上げた団体でプログラムはひとつの傾向や国に限定せず様々な作品が取り上げられ、3年の活動期間に117の演奏会が行われた。オーケストラ作品は予算の都合もあり室内アンサンブルに編曲して演奏された。マーラーとドビュッシーは特にシェーンベルクのお気に入りの作曲家であったと言われる。室内アンサンブルに編曲されることで対位法がよりくっきりすると同時に最高級のサロン音楽としても楽しめる。

MS1138
\2200
「四旬節と聖週間のための音楽」
 パレストリーナ:谷川を慕いて
 グレゴリア聖歌《パンジェ・リングァ》
 バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
 ヴィクトリア:おお、すべての道行くものよ
 14 世紀イギリス作者不詳:
  O homo considera/O homo de pulvere/Filiae Jerusalem
 アレグリ:ミゼレーレ・メイ・デウス
 タリス:エレミアの哀歌、おお聖なる宴
ケント・トリトル指揮
聖イグナチウス・ロヨラ合唱団
録音:1998年1月ニューヨーク

四旬節と聖週間に関わるルネサンスの宗教音楽集。聖イグナチウス・ロヨラ合唱団はニューヨークに拠点を置く合唱団で宗教曲を専門とするが、ヒナステラ、シュニトケの宗教曲を歌ったり、ジョン・ゾーンやウテ・レンパーとも共演するなど、野心的な活動を行っている。アレグリのミゼレーレ・メイ・デウスやタリスのエレミアの哀歌など、ルネサンス宗教楽の名曲が集められている。

MS1340
\2200
「ドリーミング・イン・カラー」〜ファゴットと作品集
 ピーター・シックリー(b.1985):夏のセレナード/
 ジョン・スタインメッツ(b.1951):想像上のオペラからの組曲/
 ドレイク・メイブリー(b.1950):二重奏曲/
 パウル・ジェレスク(1901-89):ドブロゲアナ狂詩曲/
 ホセ・シクィエラ(1907-85):3つのエチュード/
 イ・ヒェキョン(b.1959):ドリーミング・イン・カラー
ベンジャミン・コエーリョ(Fg)
アラン・ハックルベリー(Pf)
録音:2009年8-9月

アメリカ、ルーマニア、ブラジル、韓国出身の作曲家による現代ファゴット作品集。
PDQバッハことピーター・シックリー等、ジャズ、民族音楽の影響を受けた親しみやすい作品が中心。
ファゴットのベンジャミン・コエーリョはブラジル系アメリカ人でソロ奏者として活動しAlbany、Crystal、MSRなどに多く録音している。

MS1367
\2200
「ファゴットと友達」〜2010年ファゴット室内楽作曲
 コンクール入賞作品

  (1)ジョナサン・バーツ(b.1986):コンチェルティーノ
  (2)ルイス・ニールソン(b.1950):あなたはどう?
  (3)アーサー・ゴットショーク(b.1952):アメリカの夜
  (4)ステファン・クウィック(b.1987):
   「8 つのミニチュア」〜ストラヴィンスキーへのオマージュ
(1)(3)(4)ウェンレイ・グ(Vn)
 ケイ・キム(Pf)
(1)エリザ・トムソン(Va)
 デシリー・ミラー(Vc)
(2)クリストファー・オットー(Vn)
 エミリー・デユフォー(Vc)
(4)マイケル・ウィリアムズ(Fl)
録音:2010-2011年

ファゴットのレパートリーを増やすためファゴット奏者ポーラ・ブルスキーが2009年に創設したファゴット室内楽作曲コンクールの2010年度入賞作を収録。特殊奏法満載の前衛的なニールソンの「あなたはどう?」、ストラヴィンスキー作品と同名のクウィックの楽しげな「8つのミニチュア」が聴きもの。

MS1388
\2200
「シャドウ・キャッチャー」〜アメリカの吹奏楽作品集
 ノーマン・デロ・ジョイオ(1913-2008):ルーヴルからの情景
 アンソニー・プロッグ(b.1947):
  二重協奏曲〜
   2つのトランペットとウィンド・アンサンブルのための
 ジョセフ・ターリン(b.1947):
  コンチェルティーノ〜11楽器とウィンド・アンサンブルのための
 エリック・エワゼン(b.1954):
  協奏曲《シャドウ・キャッチャー》〜
   金管五重奏とウィンド・アンサンブルのための
アンドリュー・ヨーズヴィアーク指揮
ウェスト・チェスター大学ウィンド・アンサンブル
録音:2011年3月

ウェスト・チェスター大学はペンシルヴァニア州にあり今年創立140年になる音楽大学で吹奏楽では定評がある。いずれもウィンド・アンサンブルの機能と効果をよく考え抜いた秀作ぞろい。

MS1389
\2200
ハンプソン・シスラー(b.1932):
 (1)不死鳥よ永遠に(2009)
 (2)嵐の湧き起こる中で(2005)
 (3)魂の中の音楽(2005/2009)
 (4)聖フランシスコの祈り人(1970/2009)
マーロン・ダニエル指揮プラハ・シンフォニエッタ
(3)ロリ=カイエ・K.ミラー(MS)&
 ダーネル・イシュメル(Br)
(4)メリッサ・シントロン(Sop)
録音:2007,2009年チェコ

ハンプソン・シスラーはニューヨーク出身の作曲家でオルガニストとしても活動している。いずれの作品も宗教色が濃く、新ロマン主義とでも言うべき抒情的な作品。

MS1390
\2200
「モーツァルト:2台ピアノのための作品全集」
 モーツァルト:
  (1)2台ピアノと管弦楽のための協奏曲K.365
  (2)2台ピアノのためのソナタK.448
  (3)アダージョとフーガK.546/K.426
  (4)ラルゲットとアレグロ 変ホ長調
ピアース&ジョナス(Pfデュオ):
 【ジョシュア・ピアース&ドロシー・ジョナス】
(1)ポール・フリーマン指揮スロヴァキア・フィル
録音:(1)1993年1月26日、ブラティスラヴァ,ライヴ,(2)-(4)SUNY

ピアース&ジョナスのコンビは1980年代中ごろに2台ピアノの作品を演奏するために結成。レパートリーは18世紀から20世紀までと幅広い。1984年に映画「ベン・ハー」の音楽でも知られるミクロス・ローザに2台ピアノと管弦楽のための協奏曲の作曲を委嘱、初演している。当MSRからはメンデルスゾーンの2曲の2台ピアノのための協奏曲、ラフマニノフの交響的舞曲ほかをリリースしている。

MS1391
(3CD、2枚価格)
\4400
「インタープレイ」
 〜ロバート・アッカーマンの世界BOX1
  CD1)
   より遅い速度で、2つの断章、チェンジ、インタープレイ、
   2つの俳句、エニシング・バットほか全10曲
 CD2)
  ウォーター、オーロラ、ハヴァナ・スペシャル、
  ショート・ストーリー、冬の死、
  サウス・カロライナ・スケッチほか全15曲
 CD3)
  ビル・エヴァンスのためのシエナ、リフレクションズ、
  サークリング、ジェントル・ムードほか全14曲
トリスタン・ウィレムズ(指揮)
アテナ弦楽オーケストラ
スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団(コシツェ)
スロヴァキア国立フィル弦楽四重奏団
 ほかソリスト達
録音:2003-2010年、アイスランド、コシツェ、ニュージャージー

ジャズのサクソフォン奏者でもあるロバート・アッカーマンの作品集。弦楽四重奏、室内楽アンサンブルなど多様な編成の曲が並び、時に新ウィーン楽派、時にアヴァンギャルド・ジャズと様々な様式が折衷されている。

MS1397
\2200
「ゴーイング・ソロ」〜無伴奏ヴァイオリン&ヴィオラ作品
 (1)G.P.テレマン:幻想曲第7番 変ホ長調
 (2)H.ヴュータン:奇想曲Op.Posth-9
 (3)E.イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27-4
 (4)F.クライスラー:レチタティーヴォと奇想的スケルツォOp.6
 (5)A.R.トーマス:呪文
 (6)J.ウィン:ピーブロック(2008)
 (7)E.シュールホフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1927)
 (8)Q.ポーター:無伴奏ヴィオラ組曲(1930)
 (9)A.ピアソラ:3つのタンゴ・エチュード
ステファニー・サンタンブロジオ
 (Vn,Va(2)(5)(7)のみ)
録音:2010年ソノマ州立大学グリーン・ミュージック・センター

ステファニー・サンタンブロジオはイーストマン音楽院を卒業後、クリーヴランド管弦楽団に永らく勤めた後、サン・アントニオ交響楽団のコンサート・ミストレスに抜擢。その後、室内楽とソロ活動に力を注ぐようになった。アージェンタ・ピアノ三重奏団のリーダーとして活躍、メンデルスゾーン作品集も発売になっている(BRIDGE,BCD9338)。このアルバムは古今の無伴奏ヴァイオリン、ヴィオラ作品を集めた珍しいCDでシュールホフ、ピアソラ作品は普段聴く機会がないため大変貴重。

MS1398
\2200
「星座」〜ジャスティン・ヘンリー・ルービン作品集
 ジャスティン・ヘンリー・ルービン(b.1971):
  エグロガ〜ヴァイオリンとピアノのための
 《明けの明星が輝く》による変奏曲〜ヴァイオリンとピアノのための
  エコセーズ〜ヴァイオリンとマリンバのための
  5声のためのセレナーデ
  2つのヴァイオリンのための3つのコラール
  3楽器のための小さなスケルツォ
  2人の音楽家のための「間に合わせ」
  2つのヴァイオリンのためのサミュエル・グリーンバーグ星座
  パミーナのアリア「ああ私にはわかる」による幻想曲〜
   ファゴットとピアノのための
  別の最後の日に・・・〜ヴァイオリンとピアノのための
E.オルドリッジ(Vn)、J.キャンベル(Fg)
デュオ・ゲランド(Vn デュオ)
G.コシンスキ(Perc)
ジャスティン・ルビン(Pf)
シャンノン・ウェットスタイン(Pf)
ミネソタ大学ダルース・ファカルティ木管五重奏団
録音:2009-2010年

ジャスティン・ヘンリー・ルービンは1971年ニューヨーク出身の作曲家。マンハッタン音楽院、ニューヨーク州立大で学び、ピアニストとしても活動。無調から調性音楽まで堅実な作風の作曲家。収録作品のほとんどは12音技法もしくは無調で書かれている。

MS1405
\2200
「シモーネ・レイタン・ピアノ・リサイタル」
 J.S.バッハ(1685-1770):イギリス組曲第3番ト短調
 アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):ピアノ・ソナタ第1番Op.22
 アンドレ・メーマリ(b.1977):グランデ・バイアン・デ・コンチェルト
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):ピアノ・ソナタ第2番Op.36
シモーネ・レイタン(Pf)
録音:2011年5月,7月

シモーネ・レイタンはブラジル出身で現在、アメリカで熱い注目を集めている女流ピアニスト。マイアミ大学で博士号を取得、ノルウェー音楽院でも学んだ。バッハにおける対位法のカンタービレ、ヒナステラと現代作曲家メーマリの強烈なリズム、ラフマニノフの華麗なピアニズムなど、あらゆるスタイルをブラジルの強烈な陽射しのように熱く明快に弾ききる。

ORF


CD 3122
\2300
テオドリコ・ペドリーニ(1671-1746,中国名/?理格):ソナタ集
 ソナタ第6番/ソナタ第8番/ソナタ第7番/
 ソナタ第2番/ソナタ第9番/ソナタ第4番
シロッコ:
 【ナタリー・ウトマン(ブロックフレーテ)、
  ベルナール・ヴォルテシェ(Vc)、
  ラファエル・コリニョン(Cemb,ポジティフOrg)】
イタリアに生まれ清朝の中国・北京に没した宣教師ペドリーニ(中国名:?理格)の音楽集

録音:2008年5月12日,メルク修道院

テオドリコ・ペドリーニはイタリア・フェルモに生まれ、ローマ教会の宣教師として中国に派遣され、北京にて没した。ペドリーニは宣教師以外に清朝の康熙帝(1654-1722)の3人 の息子の音楽教師としても活動した。作品はここに収録されたソナタのほか、ミサ曲、ヴァイオリン・ソナタなど多くを残した。同時代のコレルリを思わせるイタリア・バロックの様式の 中に微かに中国の情緒が漂う。

CD 3123
\2300
リチャード・ロジャース(1902-1979):
 ミュージカル《南太平洋》
  (台本:オスカー・ハマーステインII、英語版)
デヴィッド・レヴィ指揮
ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団、合唱団
サンドラ・ピレス(ネリー・フォーブッシュ)
フェルッチョ・フルラネット(エミール・デ・ベック)
マルヤナ・リポヴシェク(ブラッディ・メアリー)
スティーヴン・ションディ(ジョセフ・ケーブル中尉)
クリストフ・ヴァーグナー=トレンクヴィッツ
 (ルーサー・ビリス)、他
ウィーン・フォルクスオパーによる傑作ミュージカル《南太平洋》オペラ界の大物フルラネットやリポヴシェクも登場!!

録音:2010年1月ウィーン・フォルクスオパー,ライヴ

ウィーン・フォルクスオパーは今日、オペレッタのみならず「マイフェア・レディ」から「サウンド・オブ・ミュージック」「キャッツ」まで多くのブロードウェイ・ミュージカルを上演する。20世紀最大のメロディ・メーカー、リチャード・ロジャースの《南太平洋》はジェームズ・ミッチナーの原作を元にオスカー・ハマーステインIIが台本・歌詞を手がけた傑作。物語は太平洋戦争中、対日作戦に協力するフランス人と島の看護婦との恋を描く。魅惑の宵、バリ・ハイ、ハッピー・トーク、ディテ・モアなど名曲ぞろい。
主役のサンドラ・ピレスはポピュラー畑の歌手ですが、オペラ界の大物も登場!ワーグナーやR.シュトラウスのオペラやマーラーなどでお馴染のリポヴシェクも出演。さらにフランス人農園主エミール・デ・ベック役のフルラネットは晩年のカラヤンに才能を見出され、ウィーン国立歌劇場の宮廷歌手の称号を持つヴェルディ歌手として有名。

CD 3124
\2300→¥2090
「太陽の光」
 〜ヴィスコンティ家の宮廷音楽(1360-1410)

  ニッコロ・ダ・ペルージャ:公明正大な顔/
  バルトリーノ・ダ・パドヴァ:アルバ・コロンバ/
  ヨハネス・チコーニア:太陽の光、ウナ・パンテーラ、ほか/
  ヨハネス・デ・ヤヌア:私の甘い恋/
  ヤコブ・デ・セレンチェス:ハープの旋律/
   ほか,フィリッポット・ダ・カセルタ,作者不詳,
   パオロ・ダ・フィレンツェ,マッテオ・ダ・ペルージャ,
   ジャケ・ド・ノヨン,ヨハネス・シモン・ハスプロワ,の作品全15曲
ミケーレ・パソッティ(リュート,指揮)
ラ・フォンテ・ムジカ
録音:2007年10月25日放送のライヴ、ADD、74:50

イタリア・ルネサンス音楽専門のアンサンブル、ラ・フォンテ・ムジカによるルネサンス音楽の花、トレチェント音楽集。
13、14世紀に都市国家ミラノを支配していた大貴族、ヴィスコンティ家。映画監督のルキノ・ヴィスコンティはその末裔である。そしてヴィスコンティ家はルネサンス時代の音楽家の大パトロンでアリ、その宮廷を中心に多くの音楽様式が生まれた。教会音楽一色のこの時代にあって、こうした大貴族が栄華を誇ったおかげで新しい音楽の時代が始まるのである。そのトレチェント音楽の代表的作曲家の作品を収録。
ラ・フォンテ・ムジカはフィドル、リコーダー、ハープ、リュート、声楽からなる。

CD 3128
\2300
「ナチュラル・フロウ」
 〜ヴァイオリンとピアノのための現代音楽

  ヤヴォール・ディミトロフ:
   ソナタ・インプレッション「ランニング・ウォーター」、
   ソナタ「孤独な鳥」
  デヴィッド・L・キャプラン:
   アリザのドイナとアリザ・シャーフのためのフライラッハ
  パウル・ワルター・フュルスト:ヴァイオリン・ソナタ
  モンテ・K・ピシュニー=フロイド:消滅、ヴァイオリン・ソナタ
エレーナ・デニソワ(Vn)
アレクセイ・コルニエンコ(Pf)
録音:2009-2011年

エレーナ・デニソワとアレクセイ・コルニエンコは共にモスクワ出身でともにクラシックの他、現代音楽、クロスオーバーな音楽に幅広く取り組んでいる。ORFレーベルからはコリシュ編曲のレーガー:ヴァイオリン協奏曲が発売になっている(CD 351)。ここに収録された作品も硬派な現代音楽ではなく、ジャズ、民族音楽の影響が濃厚な親しみやすい作品ばかり。

QUERSTAND


VKJK 1013
\1800
「フェルディナント・ヒラー 生誕200年記念エディション」
 ヒラー(1811-1885):歌曲集
  新しい歌Op.100より(6曲)
  ヒラー・アルバム Op.111より(3曲)
  ヒラー・アルバム Op.129より(3曲)
  4つの歌 Op.41より(3曲)
  新しい春 Op.16より(3曲)
  4つの歌 Op.85より「春が来たら」
  6つの歌 Op.46より「祈り」
  8つのリトルネロ Op.118より(3曲)
  6つの歌 Op.25より(3曲)
ウルリケ・フルデ(S)
マニャ・ラシュカ(MS)
ニコ・エッケルト(T)
フェリックス・プロット(Br)
サロルタ・B.ギエヴィ(Pf)
マイスターゼクテッツ・ライプツィヒの団員
録音:2010年11、12月、2011年5月、ライプツィヒ、DDD、56:46

ヒラーの生誕200年を記念して、ヒラーの歌曲を集めたCDが発売になった。ヒラーは19世紀半ばのドイツの重要な作曲家であり、ショパンやメンデルスゾーンとの交流が有名であるが、まとまった録音はピアノ曲を中心に僅かしかない。このCDは、歌曲作曲家としてのヒラーの成果を示すものである。

VKJK 1101
\1800
「天上の音」〜ニーデルンドデレーベンの歴史的オルガン
 バッハ:
  前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549,
  コラール「ああ、罪人である私は何をすべきか」によるパルティータ BWV770,
  トリオ ハ短調 BWV585,前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.546
 クレプス:トリオ ヘ長調 Krebs-WV446
 クーナウ:聖書ソナタ第3番
 ベーム:パルティータ「昼と夜であるキリスト」
 ヴァルター:テレマンの協奏曲 ハ短調
バリー・ジョーダン(オルガン)
録音:2011年4月18日、ニーデルンドデレーベン、DDD、79'29

バッハを中心とした作曲家のオルガン作品集。マクデブルク近郊のニーデルンドデレーベン歴史的オルガンを使用。ジョーダンは1954年南アフリカ出身のオルガニスト。長くドイツで活躍している。

VKJK 1119
\1800
「クルト・ボスラー(1911-76):歌曲と室内楽曲集」
 ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲/3つの歌/
 レント(ヴァイオリン独奏曲)/カプリツレーゼ・ムジーク/
 視線(ソプラノ、フルートと弦楽四重奏)/
 四手ピアノのためのソナタ/3つの激励への歌/木管五重奏曲
ユーリエ・カウフマン(S)
ヘルメス四重奏団
ベルンハルト・カストナー(Pf)
パク・ミナ(Pf)
5ビューフォート木管五重奏団
録音:2011年ライプツィヒ、DDD,50'02

ボスラー(1911-76)は、デュイスブルク出身のドイツの作曲家。このCDには戦後、1949年から1968年までの室内楽作品と歌曲が集められている。総じて渋い作風だが晦渋さはなく、しみじみと聞ける。

VKJK 1125
\1800
「ザールのロマン派オルガン作品集」
 ボスレット(1860-1951):
  トッカータ、導入とフーガ Op.33,ソナタ第2番 ニ短調 Op.6
 ヴィルヘルム・メッツ(1828-1888):
  6つの前奏曲、1つのトリオ、3つのフーガ Op.4〜前奏曲 ヘ長調,
  トリオ ロ長調、フーガ ニ長調
 カール・レーダー(1860-1933):
  小コラール前奏曲 Op.1〜(第3番,第14番,第18番),
  10の小前奏曲 Op.26〜第2番,
  10の小前奏曲 Op.28〜(第1番,第2番,第3番)
 ヨハン・ヨーゼフ・ファイト(1872-1947):
  讃歌「アド・レギアス・ダペス」によるソナタ Op.12〜第1楽章,第4楽章
 アウグスト・ヴィルトベルガー(1850-1928):
  基本オルガン学習 Op.43〜(トリオ第1番,トリオ第5番)、
  エレジー ホ短調
 ヘルマン・キュスター(1817-1878):
  前奏曲と後奏曲〜
   (第5番 ト長調,第10番 変ホ長調,第11番 変ホ長調,
    第13番 ヘ短調,第14番 変ニ長調)
 ゲルンスハイム(1861-1916):
  トラウトナーの前奏曲集からコラール前奏曲「目覚めよ」
ヨアヒム・フォンタイネ(オルガン)
録音:2009年3月24日、6月16日、ザールラント,DDD、71'06

19世紀後半から20世紀前半のドイツ作曲家によるオルガン作品集。ヨアヒム・フォンタイネはドイツのオルガニスト。指揮者としても活動している。

VKJK 1130
\1800
「マーティン・リュッカーVol.1/9月11日を記憶し」
 デュリュフレ:前奏曲
 シュナウス:ラプソディ「町がなんと荒れ果てていることか」
 バッハ:
  コラール「バビロンの流れのほとりに」BWV.653,
  コラール「神から私は離れるまい」BWV.658,
  コラール「私たちが厳しい苦しみの中にいる時」BWV.668,
  フーガの技法 BWV1080−コントラプンクトゥス14
 ゲルハルト:第2課
 リスト:泣き、歎き、憂い、怯え
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン,DDD、71'46

マルティン・リュッカーによるオルガンのシリーズ第1巻。リュッカーは1953年生まれのオルガニスト。フランクフルトの聖カタリーネ教会のオルガニストを長く務めており、このCDもそこで録音されたもの

VKJK 1131
\1800
「マーティン・リュッカーVol.2/ロマン派の世界」
 ゲーゼ:3つの小品 Op.22
 フランク:大オルガンのための3つの小品
 ラボーア:ソナタ ロ短調 Op.15
 レーガー:コラール「目覚めよと声が私たちを呼ぶ」に基づく幻想曲
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン,DDD、67'49

リュッカーによるオルガンのシリーズ第2巻。「ロマン派の世界」と題され、19世紀後半から20世紀初頭の作曲家の作品が収録されている。ヨーゼフ・ラボーア(1842-1924)は、チェコのピアニスト、オルガニスト。盲目の奏者で、世紀の変わり目の時代にウィーンで強い影響力を持つ作曲家でもあった。

VKJK 1132
\1800
「マーティン・リュッカーVol.1/大オルガンの音楽」
 フランク:大オルガンのための3つのコラール
 ヒンデミット:オルガン・ソナタ第1番
 バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV582
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン,DDD、75'08

フランクの3つのコラールは、3曲からなる40分を越える大作。ヒンデミットのオルガンのためのソナタ第1番は1937年の作。ヒンデミットのオルガン作品の中でも人気の高い作品である。

TUDOR


TUDOR 7183
(CD + BOOK)
\2300→¥2090
レコード芸術「いま聴きたい俊英達」で紹介された
 注目の若手指揮者ティチアーティの瑞々しいブラームス!
ブラームス:
 ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
 セレナード第1番 ニ長調 Op.11
 ハンガリー舞曲第1番,第3番,第10番
ロビン・ティチアーティ(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2010年9月7-11日、バンベルク,68'44

 素晴らしいブラームス。これほど若く瑞々しく柔らかく、喜ばしさとデリケートな感性、そして上質な味わいを湛えたブラームスは極めて稀だ。
 ロビン・ティチアーティは1983年、ロンドンに生まれた、まだ20代の指揮者。しかしその才能は十代から注目されており、既に20代前半には英国音楽界の一線で活躍。日本でも2008年5月にザルツブルク音楽祭のプロダクションによる「フィガロの結婚」を指揮、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団を率いて見事なモーツァルトを演奏し、耳の鋭い人たちから賞賛されていた。
 今回は、ティチアーティが首席客演指揮者を務めるバンベルク交響楽団を指揮してのブラームス。快速でありながら往年の巨匠指揮者たちが持っていたような弾む広がりを持つ変奏曲もさることながら、若書き扱いされることも少なくないセレナード第1番が「初期交響曲」と呼ぶに相応しい傑作であることをティチアーティは明確に示している。この演奏を聞けば誰もが、21世紀半ば偉大な指揮者の「若き日の足跡」がここにあることを認めることだろう。SACDによってバンベルク交響楽団が未だ残すドイツ・ローカルの音色が堪能できるのも魅力だ。

TUDOR 7159
(SACD HYBRID)
\2300→¥2090
元ベルリン・フィルのシュテッフェンスのウェーバー協奏曲集!
ウェーバー:
 クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 Op.73
 クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.74
 クラリネット小協奏曲 ハ短調/変ホ長調Op.26
カール=ハインツ・シュテッフェンス(クラリネット)
ラドスラフ・スルク(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2009年12月21-23日、バンベルク、52'04

カール=ハインツ・シュテッフェンスの新録音は、ウェーバーのクラリネット協奏曲全曲。シュテッフェンスは1961年、ドイツ最西部のトリーアの生まれ。2001年から2007年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・クラリネット奏者を務めたことで名高い。ラドスラフ・スルクはポーランド生まれのヴァイオリニスト、指揮者。バイエルン放送交響楽団のコンサートマイスターを務めた後、2004年に大阪で指揮者デビューを果たす。

TUDOR 7185
\2300
リュリ:
 「ファエトン」〜序曲、エールと舞曲
 「アティス」〜序曲、エールと舞曲
 「アルミード」〜序曲、シャコンヌ、エールと舞曲
ドミニク・キーファー(指揮)
カプリッチョ(バロック・オーケストラ)
カプリッチョ・バロック・オーケストラの第4弾

録音:2011年3月10−13日、ラインファイデン,63'04

マッジ:協奏曲集(TUDOR7173)、テレマン:管弦楽作品集(TUDOR7177)、ヘルテル:作品集(TUDOR7182)に続くカプリッチョ(バーゼル・バロック・オーケストラ)のCD第4弾。
リュリのオペラ3作から、管弦楽曲を抜き出したもの。カプリッチョは1999年に創設されたバロック・オーケストラ。スイスの団体らしく、ドイツ風の演奏よりは明るく柔らかめ、フランスの団体よりは素朴な温もりがある演奏。肩肘張らない心地よいリュリを聞くには打ってつけのCD。

WEITBLICK


SSS0101-2
\2200→¥1990
ザンデルリング追悼盤!
 生前にリリースを快諾したモーツァルト39 番&「田園」

モーツァルト:交響曲第39番
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
クルト・ザンデルリング指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:1991 年12 月2 日シャウシュピールハウス、ベルリン(現コンツェルトハウス),ライヴ録音

 巨匠ザンデルリング追悼盤。
 引退してほぼ10 年とは言え、亡くなられてみると寂しいものがあります。巨匠の生前に許諾を得ていた、モーツァルトの第39番と「田園」の登場です。
 ザンデルリングはコンサートの前半にハイドンを演奏することが多く、その演奏はいつも活き活きとして、絶品でした。今回は珍しくモーツァルトの第39 番(初出レパートリー)を聴かせてくれます。随分とロマンティックな演奏で、ザンデルリングらしい恰幅良く、豊かなスケールを誇ります。どこまでも柔らかく旋律美を強調した名演です。
 「田園」は巨匠の愛奏曲といって差し支えありません。とにかくスタイリッシュな演奏で、音色はとても美しく、ザンデルリングならではの思い切りの良さも楽しめドラマティックでもあります。ベルリン・ドイツ響とは、ほぼ毎年客演し良好な関係でした。
 「田園」は1997 年にも再度取上げており、よほど気に入っていたと言えるでしょう。
 御承知の通り、ベルリン・ドイツ響の普段の演奏会場はフィルハーモニーですが、この当時はアスベスト除去改修で旧東ベルリンに位置しザンデルリングに馴染み深いシャウシュピールハウス(現コンツェルトハウス)での美しい一夜となりました(同様の理由でアバドのブラームス全集も一部がシャウシュピールハウスでライヴ収録です)。そんなことを思い出すのも感慨深いものがあります。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。




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