NAXOS 1CD¥1100
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8.572708 |
ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル
ショスタコーヴィチ:交響曲第2番&第15番
1-3.交響曲第2番ロ長調 「10月革命に捧げる」Op.14(1927)/
4-7.交響曲第15番イ長調Op.141(1972) |
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団…トラック3/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮) |
回を重ねるごとに円熟が際立つペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルのショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲全集もこれで第7集。今回は対照的な2つの作品が収録されています。「10月革命に捧げる」と題された第2番は1927年の作品で、労働者の叫び(らしきもの)は、混沌と喧騒に満ちた抽象的な音楽として立ち現れ、最後は力強い合唱として実を結ぶのです。単一楽章で書かれ、途中に現れる「ウルトラ対位法」・・・27声のフガートは圧巻です。かたや、最後の交響曲である「第15番」は極めて謎の多い作品として知られています。ロッシーニやワーグナーなど過去の作曲家、またショスタコーヴィチ自身の作品からの引用が見られ、それらが自由に飛び交う様は愉快でもあり、また不気味さも感じられるものです。さて、ペトレンコの指揮については、今回も見事なものの一言に尽きましょう。どんなに入り組んだ音形でも、彼は柔軟に解き解し、曲の深層に眠る何かを呼び覚ますべく、ずんずん奥深くへと分け入って行くのです。曲中にちらばったショスタコーヴィチの心を拾い集めながら・・・。 |
8.572486 |
マリン・オールソップ&ボルティモア交響楽団/
バルトーク:管弦楽のための協奏曲&弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
1-5.管弦楽のための協奏曲BB123(1943)
<序章/対の遊び/悲歌/中断された間奏曲/終曲>/
6-9.弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 |
ボルティモア交響楽団/
マリン・オールソップ(指揮) |
バルトーク(1881-1945)作品の中でも、とびきりの人気を誇る2つの作品をオールソップ&ボルティモア交響楽団の極上の演奏で。祖国ハンガリーの政治状況の悪化を嘆く59歳の彼は、アメリカへ亡命しますが、そこは決して居心地のいい場所ではありませんでした。健康状態も悪化、意気消沈していた彼の創作意欲に再び火をつけたのが、彼の友人たちが仕組んだと言われる「ボストン交響楽団からの作曲委嘱」だったのです。バルトークはそれに応え、この「管弦楽のための協奏曲」を作曲。彼自身もすっかり意欲を取り戻し、その後も音楽活動を続けることができたのでした。もう1曲の「弦チェレ」は彼が55歳の時の作品で、民俗音楽の研究に没頭していた頃に書かれたもの。チェレスタが入ることで曲に神秘性を深みが与えられているのは、インドネシアノガムランの音色が念頭にあったと言われています。楽器の音色を純粋に楽しみたい人にもオススメの1枚です。 |
8.572835 |
マリン・オールソップ
フィーヴァー・ピッチ
1.デヴィッド・リメリス:フィーヴァー・ピッチ/
2.J.ビリー・ヴァープランク:ヴォーン・ミール/
3.デヴィッド・リメリス:サウス・ストリート・ストラット/
4.ジョージ・ボガトコ:ゴー・フォー・イット/
5.J.ビリー・ヴァープランク:ブッバ・ルーミズ・ブルーズ/
6.デヴィッド・リメリス:心配するよ?/
7.ジョージ・ボガトコ:月曜気分/
8.デヴィッド・リメリス:こっそりと/
9.デヴィッド・リメリス:カリビアン・レプラコーン/
10.ジョージ・ボガトコ:S.F.O/
11.デヴィッド・リメリス:エミリーの肖像/
12.J.ビリー・ヴァープランク:グルーヴィ・キャット/
13.マイケル・サール:ミル・タウン・ジプシー・ボール/
14.デヴィッド・リメリス:マイン・オール・マイン |
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ストリング・フィーヴァー/
マリン・オールソップ(リーダー) |
「あのオールソップが昔こんなアツいバンドを組んでいた!」そんな驚きを運んだのが、前作である「スイングしなけりゃ意味がない」(8.552834)でした。ここでは縦横無尽に活躍する彼女のヴァイオリンと、ノリノリのメンバーたちが上品さとキッチュさを兼ね備えたヒット・ナンバーを演奏。なんとも楽しい風景を見せてくれていたのです。こちらはその続編であり、録音ももう少し後のもの。映画音楽からアメリカ、黒人音楽などちょっぴり渋さも感じさせる選曲がgood。これは確かに人気が出るな。と心から頷けるアルバムです。 |
8.572872 |
グレツキ:協奏曲とカンタータ他
1-4.あるポルカのための小レクイエムOp.66(1993)/
5-8.協奏曲とカンタータOp.65(1992)…世界初録音/
9-10.ハープシコード協奏曲Op.40(1980)(ピアノとオーケストラ版)/
11-13.3つの舞曲Op.34(1973) |
アンナ・グレツカ(ピアノ)…1-10/
キャロル・ウィンセンス(フルート)…5-8/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮) |
あの感動的な「悲歌のシンフォニー」で知られるグレツキ(1933-2010)の4つの作品。これらからは彼の表現の多様性がまざまざと感じられることでしょう。
13楽器とピアノのための「あるポルカのためのレクイエム」はまるでペルトを思わせるような極限まで音を切り詰めた響きで始まります。しかし第2楽章のアレグロは激しい慟哭となり、人によっては伊福部作品を思い出してしまうかのような音型も聞こえてきます。彼が時として好んだ短い音型の執拗な繰り返し(ミニマル)は聴き手の心を抉り取るかのようです。そのうち曲は落ち着きを取り戻しますが、また第3楽章で喧騒に引き戻されます。「これがグレツキの音楽?」心地よい驚きとともに傾れ込む第4楽章は、お待ちかねのグレツキの世界。鐘の音に誘われ、聴き手は見せかけだけの楽園へと進みます。この曲で心の安寧を求めるのは難しいかもしれませんが、グレツキを単なる「ヒーリングの作曲家」として認識していた人には、衝撃的な驚きをもたらすことは間違いありません。「1990年代の作品は沈黙が支配する」とされるグレツキですが、ここで聴く作品ではもっと攻撃的で高揚したグレツキを発見できるでしょう。信頼おけるヴィト&ワルシャワ・フィルの演奏で。 |
8.572163 |
ヒンデミット:弦楽四重奏曲集第1集
1-3.弦楽四重奏曲第2番ヘ短調 Op.10(1918)/
4-6.弦楽四重奏曲第3番ハ長調 Op.16(1920) |
アマール弦楽四重奏団
<メンバー>
アンナ・ブルンナー(第1ヴァイオリン)/
イゴール・ケーラー(第2ヴァイオリン)/
ハンネス・ベールツヒ(ヴィオラ)/
ペテル・ソモダリ(チェロ) |
卓越したヴィオラの腕前を持ち、また、ヴァイオリニストとしても存分な才能を発揮した作曲家ヒンデミット(1895-1963)。彼は生涯7つの弦楽四重奏曲を書き、実質上、「シュポアの後継者」足りうるドイツの弦楽四重奏作曲家として讃えられるはずです。しかしながら、その作品を聴く機会は本当に少なく、同じ「新古典派主義」のバルトークに比べると録音の数も驚くほど些少なのは一体なぜなのでしょうか?さて、そんなヒンデミットの弦楽四重奏曲全集の最初を飾るのは第2番と第3番の組み合わせです。1918年に書かれた第2番は、彼の戦争経験が暗く影を落とした作品です。もちろん先人の影響は受けているものの、音楽はもっと簡潔であり、また、多くのことを語っています。驚くほど抒情的な第2楽章の変奏曲は、何かのパロディなのでしょうか。その2年後に書かれた第3番は、わずか2日間で書いたとされ、ドナウエッシンゲン音楽祭で華々しい成功を収めた作品です。こちらは若々しいエネルギーに満ちた情熱的な音楽で、彼の室内楽の中でも最高傑作のひとつです。 |
8.571203 |
コープランド:アパラチアの春/クレストン:交響曲第3番
他
1.コープランド:「アパラチアの春」組曲/
2.コープランド:交響的頌歌/
3-5.クレストン:交響曲第3番Op.48「3つの秘義」<降誕/磔刑/復活> |
ディヴィッド・リット(トロンボーン)/
レイモンド・ディヴィス(チェロ)/
スーザン・グルキス・アッサディ(ヴィオラ)/
セス・クリムスキー(ファゴット)/
チャールズ・バトラー(トランペット)/
シアトル交響楽団/
ジェラール・シュウォーツ(指揮) |
2人の作曲家による傾向の違う作品を並べることにより、近代アメリカの全貌が見えてくるようなアルバムです。コープランド(1900-1990)の「アパラチアの春」組曲は、現在では「知らぬ者はない」と言ってもよいほどの名曲であり、1945年にピューリッツァー賞を受賞したことで更に名声を高めたことでも知られています。「交響的頌歌」はボストン交響楽団50周年の記念としてクーセヴィツキーから委嘱されたもので、音楽の精神そのものに捧げられる音楽です。かたやクレストン(1906-1985)は、本名をジュゼッペ・グットヴェッジョというイタリア系のアメリカ人。教師としては高く評価されましたが、その作品は1960年代頃から忘れられてしまいました(かろうじて一部の作品が残っています)。しかし、この交響曲第3番はグレゴリオ聖歌にインスパイアされたという感動的なキリストの物語を描いたもの。保守的な作風とはいえ、やはり感動を呼ぶ曲を書くというのは素晴らしいことなのではないでしょうか。 |
8.559712 |
ダニエルプール:交響曲第3番他
1.最初の光(1988)/
2-4.目覚める心(1990)
<世界の夜へ/公現祭/わがヒーローはいらいらを隠さない>/
5-6.交響曲第3番「距離のない旅」(1989) |
フェイス・エシャム(ソプラノ)…5.6/
シアトル交響楽団&合唱団(…5.6)/
ジェラール・シュウォーツ(指揮) |
アメリカ生まれのダニエルプール(1956-)は、同世代の現代音楽作曲家の中でも、最も成功を収めている一人と言ってよいでしょう。彼の作品はとても色彩豊かで、力強く、また曲によってはロマンティックな要素や神秘的な傾向も感じられるという、とても魅惑的なものばかりです(彼のヴァイオリン作品は、かの五嶋みどりも好んでいて、よく取り上げるといいます)。このアルバムは3つの作品が収録されていて、これらは全て対照的な作風を有しています。リズミカルな動きと静かな聖歌が対立する「最初の光」、万華鏡のような様々な表情を見せる3つの楽章による「目覚める心」、悲劇的で恐怖に満ちた第1部と、希望への向かう第2部からなる「交響曲第3番」。これらを聴いて何かを思わずにいられる人がいるのでしょうか。 |
8.572349 |
マクスウェル・デイヴィス:交響曲第2番・聖トーマスよ、目覚めよ
1-4.交響曲第2番(1980)/
5.聖トーマスよ、目覚めよ(1969)
※Collins Classicsより移行盤(1991年,1994年リリース) |
BBC・フィルハーモニック/
マックスウェル・デイヴィス(指揮) |
現代的な手法と神秘主義、これらの相反する観念を見事に音楽上で結びつけることに成功したイギリスの作曲家マクスェル・デイヴィス(1934-)。このアルバムでは彼の「海の交響曲」と呼ぶべき第2交響曲を存分に楽しむことが可能です。彼自身がこの作品のために数多くの示唆的な言葉を寄せています。自宅の窓から見える海について、また海を渡る風について、波の波形について・・・。もちろん彼はそんな目に見える事象を忠実に音楽でなぞるわけもなく、独特のフィルターを通して、全く別のものとして再現します。しかし出来上がった音楽には巨大な波や、点在する岩など、海以上の物を感じられます。まさに自然への畏怖が感じられるのではないでしょうか。もう1曲の「聖トーマスよ、目覚めよ」は作曲家が第ニ次世界大戦中の記憶を呼び覚ましたという、不穏なパロディです。曲が進むにつれ「フォックストロット」(舞曲の一種)と名付けられた意味がわかることでしょう。 |
8.559715 |
モートン・グールド:合奏協奏曲他
1-4.バレエ音楽「オーデュポン」から合奏協奏曲(1969)/
5-6.シネラマの休日…組曲より(1955)/
7-9.第一次世界大戦-CBSテレビシリーズのための音楽(抜粋)(1964)/
10.アメリカ交響曲第2番よりパヴァーヌ/
11-12.ホロコースト-NBCテレビシリーズのための組曲より(1978)/
13.祝祭音楽より間奏曲(1964)/
14-21.マーチング・バンドよりフォーメーション組曲(1964)
※DELOSより移行盤 |
ジェフリー・シルバーシュラグ(トランペット)…5-21/
ジョン・ウィーラー(ヴァイオリン)…1-4/
ミハイル・シュミット(ヴァイオリン)…1-4/
マリア・ラリオノフ(ヴァイオリン)…1-4/
マリエル・ベイリー(ヴァイオリン)…1-4/
シアトル交響楽団/
ジェラール・シュウォーツ(指揮) |
大不況のさなか、ニューヨーク州リッチモンド・ヒルで生まれ、幼い頃から映画館などでピアノを弾いて生計を立てていたというモートン・グールド(1913-1996)。そんな体験からか、長じては、クラシックとポピュラー音楽を絶妙に組み合わせた多くの作品を書き、「音楽の楽しさ」を広く伝えることで、名声を高めました。このアルバムではそんな彼の多彩な作品をまとめて楽しむことができます。
合奏協奏曲では、もちろんバイオリンが大活躍しますが、そのバックを務める管弦楽も何とも闊達で楽しそうな雰囲気です。聴いているだけで踊りだしたくなるような洒落た節回しがステキです。かと言って全てがそんな楽しい音楽ばかりではありません。戦争関係の番組のために書かれたいくつかの曲は、悲しみを最大限に伝える工夫が凝らされています。しかし、全編に漂う悲壮感に若干混じる皮肉さこそが彼の本領だったのかも知れません。 |
8.572548 |
ザドール:5つのコントラスツ・子どものための交響曲他
1-2.弦楽,ブラスのためのアリアとアレグロ/
3-7.管弦楽のための5つのコントラスツ
<序奏/秋の牧歌/幻想/スケルツォ・ルスティーコ/終曲:フーガ>/
8-11.子どものための交響曲
<アレグロ・モデラート/おとぎ話/軍楽セレナード/農場>/
12.ハンガリー奇想曲/
13.チャールダッシュ狂詩曲 |
MAVブダペスト交響楽団/
マリウス・スモリジ(指揮) |
ザロール・ユージン(1894-1977)はハンガリーのバータセクに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮、とりわけピアノなどの鍵盤楽器の技術には目覚ましいものがありあmした。16歳の時にR.ホイベルガーと共にウィーンで学び、その後ライプツィヒに移住。そこでレーガーの弟子となります。ミュンスター大学で博士号を獲得、新ウィーン音楽院で教鞭を執ります。1928年には大学を退官、1977年に亡くなるまで作曲に専念し、4曲の交響曲を始めとした数多くの作品を残しています。彼は珍しい楽器を好んだことでも知られ、ツィンバロンやアコーディオンなどのためにも協奏曲を作曲しました。映画音楽の作曲家としても知られています。
このアルバムにはそんなザドールの様々な曲を収録。まさに映画音楽ばりの迫力を持つ「5つのコントラスツ」、彼自身の子どもたちのために作曲された「子どものための交響曲」(・・・なんとも機知に富んだ楽しい作品!)ハンガリーの血が騒ぐ奇想曲、狂詩曲。などなど魅力的な曲が並びます。 |
8.572823 |
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ピアノ協奏曲第1番&第2番他
1-3.ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.46(1927)/
4-6.ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 Op.92(1936/37)/
7-10.「恋の骨折り損」による4つの舞曲Op.167(1953)
<サラヴァンド(ナヴァラの王のための)/
ガヴォット(フランス王のための)/
スペイン舞曲(ドン・アドリアーノ・デ・アルマードのための)/
ロシア舞曲(仮面劇)>…世界初演、初録音 |
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アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ)/
マルメ交響楽団/
アンドリュー・モグレリア(指揮) |
現代では、ギター音楽の作曲家として認知されることの多い、イタリアの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1927)ですが、もともとはピアノを学び、9歳にして最初のピアノ曲を作曲、フィレンツェ音楽院ではもちろんピアノ科に入学するほどの腕前でした。このアルバムに収録された2つのピアノ協奏曲は対照的な音楽性を有し、彼を知るためにはとても興味深い作品でもあります。
1927年に書かれたピアノ協奏曲第1番は、機知に富んだメロディとロマンティックな雰囲気を湛えた軽やかさが際立つもの。対して第2番は劇的で、より暗く、名人芸を要する情熱的な曲。第2楽章の夢見るような美しさも特筆すべき点でしょう。こちらは1936年から1937年に書かれましたが、ピアニストのマランゴーニによると、オリジナルの総譜は1966年のアルノ川の大洪水で流出し、失われてしまったといいます。しかし、幸いにもワシントンD.C.の図書館に原稿が保管されていたため、演奏が可能になったそうです。「4つの舞曲」はこの演奏が世界初演であり、初録音となります。多くの要素を含んだ興味深い作品、これは面白いです。 |
8.570927
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マイール:ベルガマスク協奏曲、他
1-4.フルート、クラリネット、バセット・ホルン、
ピッコロと管弦楽のための協奏曲ニ長調「ベルガマスク協奏曲」/
5-7.ハープシコード協奏曲ハ長調/
8.3つのヴァイオリンと管弦楽のためのトリオ・コンチェルタンテイ短調 |
ナタリー・シュウェイブ(フルート&ピッコロ)…1.4/
アンドレア・スタインバーグ(クラリネット&バセット・ホルン)…2-4/
アントニオ・スピラー(ヴァイオリン)…8/
イー・リー(ヴァイオリン)…8/
ダフィト・ファン・ダイク(ヴァイオリン)…8/
バイエルン・クラシカル・プレイヤーズ/
フランツ・ハウク(チェンバロ…5-7&指揮) |
ドイツ生まれながらも、イタリアで活躍。結局は「イタリア・オペラの父」とまで言われた作曲家シモーネ・マイール(1763-1845
ドイツ語読みではジモン・マイヤー)。前述の通り、70曲ほどのオペラが知られてますが、他にも多くの管弦楽曲と器楽曲を書いています。このアルバムでは3つの協奏曲を聴くことができますが、中でも注目は4つの楽器のための協奏曲ニ長調でしょう。1820年頃に作曲されたこの曲は1978年にようやく出版され、その際に補筆を施したハインリッヒ・バウアーによって「ベルガマスク協奏曲」のタイトルをつけられたようです。ベートーヴェン、もしくはハイドンの影響が感じられますが、各々の楽器ののびやかな響きはとても気持ちのよいものであり、最終楽章での変奏曲のソロの扱いも見事です。エレガントなハープシコード協奏曲、輝かしい曲想を持つトリオ・コンチェルタンテも、オペラ作曲家ならではの歌い回しに陶然となることでしょう。 |
8.572801 |
シュヴァルツ=シリング:管弦楽作品集第2集
1.ポロネーズ(1936)…世界初録音/
2-5.パルティータ(1934-35)
<エントラータ/舞曲/カンツォーナ/やや幅広く>/
6-8.ヴァイオリン協奏曲(1953) |
キリル・トルソフ(ヴァイオリン)…6-8/
ワイマール・シュターツカペレ/
ホセ・セレブリエール(指揮) |
いつの時代にも「遅れてきた天才」の一人や二人はいるもので、このシュヴァルツ=シリング(1904-1985)もそんな人。20世紀初頭に生まれたにも拘わらず、その作風はまさにロマン派のものなのですが、ここまで堂々と歌われると誰も反論ができないのではないでしょうか?第1集(8.570435)でもその作品には驚かされましたが、このアルバムでもそれは全く変わりません。もちろん彼も、戦時中の体験が心に深い傷をもたらしたようであり、1953年に作曲されたヴァイオリン協奏曲のように、曲によってはかなり悲痛さをみせることもありますが、全体的にはJ.S.バッハから受け継いだ伝統に基づく調性音楽の世界に沈溺し、聴き手に深い感銘と喜びを与えてくれるものとなっています。 |
8.572827 |
ヘンニング・クラッゲルード新録音
ノルウェーのヴァイオリン名曲集
1-6.スパッレ・オルセン(1903-1984):
ノルウェイ、ロムからの6つの古い村の歌/
7-9.アッテルベリ(1887-1974):
ヴァイオリン、ヴィオラ、弦楽オーケストラのための組曲第3番(2台ヴァイオリンと弦楽版)…世界初録音/
10-11.ステーンハンマル(1871-1927):
ヴァイオリンとオーケストラのための2つの感傷的なロマンス/
12.ブル(1810-1880):ハヴァナの思い出/
13.ブル:山の幻影(ヴァイオリンと弦楽合奏版)/
14.ハルヴォルセン(1864-1935):
ヴァイオリンとオーケストラのためのノルウェイ舞曲第3番/
15-20.シベリウス(1865-1957):
ヴァイオリンとオーケストラのための6つのユモレスクOp.87&89/
21.シンディング(1856-1941):晩景Op.120 |
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ヘンニング・クラッゲルード(ヴァイオリン…7-9多重録音)/
ダーラシンフォニエッタ/
ビャルテ・エンゲセト(指揮) |
シベリウス、シンディングの協奏曲であまりにも繊細で美しいヴァイオリンを響かせるかと思うと、シンディングの知られざる小品を丹念に発掘し、知られざる名作に光をあてる・・・そんな若きヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードの新しいアルバムは、ほとんど耳にする機会もないような北欧のヴァイオリン作品を集めたものです。1800年代の終わりから1900年代の始めに集中的に書かれたこれらの作品は、どれも新鮮な響きの中に、甘い憧憬と、胸がちょっぴり痛むような感傷が込められていて、例え初めて耳にする曲だとしても、昔からの知人と会った時のような懐かしさに心がふるえることでしょう。
クラッゲルードは曲によっては多重録音を用い、これらの持つ魅力を100%伝えることに成功しています。
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8.572682 |
トゥリーナ:ピアノ作品集第8集
1-4.アンダルシアの庭Op.31(1924)
<セビリアのミューズ/オマキザルの庭/アルカサルの庭/
公園の中で>/5.サンタ・クルツの傍らでOp.33(1925)/
6-8.アンダルシアのミューズたちOp.93(1942)より
<第1番クリオ:ラビダのゲートで/
第7番ウラニア:ファルカ・フガーダ/
第8番テレプシコーレ:ミニュエ>/
10-13.農場にてOp.92(1940)
<田舎の夜/農家の影の中に/地平線と平野/乗馬をする人> |
ホルディ・マソ(ピアノ) |
アンダルシアの偉大なる音楽詩人、ホアキン・トゥリーナ(1882-1949)。彼の音楽には多彩で情熱的なリズムが溢れ、これらが得も言われぬ活力を運んでくるのです。彼は一時期フランスで学び、印象派の影響を強く受けますが、アルベニスから「スペイン人の自覚を持つように」諭され、その後はアンダルシア音楽の研究と発展に力を尽くします。ここでは4つの作品を収録、目もくらむような色彩感にあふれた「アンダルシアの庭」、わずか1か月と少しという短い期間に書かれたにも拘わらず、彼の作品の中では長大である「サンタ・クルツの傍らで」、作曲家晩年の2つの作品「アンダルシアのミューズたち」と「農場にて」でのひなびた味わいなど、どれも独特の詩情が感じられます。
演奏は、スペイン音楽のスペシャリスト、ホルディ・マソ。第1曲目の冒頭の付点のリズムから何とも言えない雰囲気を醸し出しているところはさすがです。 |
8.572062 |
ハイドン:ピアノ三重奏曲集第2集
1-3.ピアノ三重奏曲第30番変ホ長調 Hob.XV:30/
4-6.ピアノ三重奏曲第27番ハ長調 Hob.XV:27/
7-9.ピアノ三重奏曲第28番ホ長調 Hob.XV:28/
10-12.ピアノ三重奏曲第29番変ホ長調 Hob.XV:29 |
クングスバッカ・ピアノ三重奏団
<メンバー>
マリン・ブロマン(ヴァイオリン)/
ジェスパー・スヴェドベリ(チェロ)/
シモン・クロウフォード=フィリップス(ピアノ) |
ハイドン(1732-1809)の室内楽作品は、その巧み過ぎる作曲語法が却って音楽ファンを遠ざけている傾向があり、これらのピアノ三重奏曲も「好きな人にはたまらない」曲集であっても、大抵の人は「ちょっとねぇ」と敬遠してしまうのではないでしょうか。しかし、実際に聞いてみると、その独創性と多様性にはまることは間違いありません。このクングスバッカ・ピアノ三重奏団の演奏は第1集(8.572040)でも見事なハイドン像を構築していましたが、この第2集でも、4つの作品の関連性を紐解きながら、素晴らしい解釈でこれらを演奏しています。第27番から29番までは、第1集と同じく、ロンドンで出版されたもの。ロンドンで名ピアニストとして評判をとっていたテレーズ・ジャンセン(当時25歳?)に献呈されています。第30番はイギリスからウィーンに戻ってきた1976年に書かれたもので、熟練の香りが漂う名品です。この曲は誰にも献呈されていません。 |
8.572484
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シヴォリ:12のエチュード・カプリース&ジェノワーズ他
1-12.無伴奏ヴァイオリンのための「12のエチュード・カプリース」Op.25/
13-25.ジェノワーズ-最初のカプリース/
26-38.スペイン風フォリアOp.29
※13-38…世界初録音 |
フルヴィオ・ルシアーニ(ヴァイオリン)/
マッシミリアーノ・モッテルレ(ピアノ…13-38) |
カミッロ・シヴォリ(1815-1897)。現在では、この名前はほとんど忘れ去られてしまってますが、存命中は「パガニーニが認めた唯一の弟子」として、世界中から注目を集め、また絶賛されたヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストであり、また作曲家、ヴァイオリンの収集家として知られていました。彼の演奏は信じられないほどに技巧的であり華麗で、1846年にはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のイングランド初演を行うなど、同時代の作品の普及にも広く務めました。またその後の人生も波瀾万丈に富んでいて、それだけで1冊の本が楽々かけるほどのエピソードを持っていた人でもあります(余談ですが、彼の若いころの肖像画はメンデルスゾーンに似た面影を有していたりします)。そんなシヴォリによるこれらの作品は、まさにパガニーニを凌駕するほどの、抒情性と超絶技巧を駆使したものです。また、ピアノが活躍する「ジェノワーズ」や「スペイン風フォリア」も聴きものです。 |
8.572783 |
ベートーヴェン:カンタータ「栄光の瞬間」・合唱幻想曲
1-6.カンタータ「栄光の瞬間」Op.136
<ヨーロッパよ、立ち上がれ!/もっと近く、近くに見える/
おお天国よ、なんという喜び/瞳をこらして見たまえ/
彼は嵐の中でも速やかに連合を開催し/女性たちよ、前進せよ>/
7.合唱幻想曲ハ短調 Op.80 |
クレア・ラター(S)/
マティルデ・ウォレヴィク(Ms)/
ピーター・ホーレ(T)/
スティーヴン・ガッド(Br)/
マルタ・フォンタナルス=サイモンズ(Ms)…7/
ジュリアン・ディヴィス(T)…7/
レオン・マッコーリー(p)…7/
ウェストミンスター少年合唱団…1-6/
シティ・オブ・ロンドン合唱団/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指揮) |
楽聖ベートーヴェン(1770-1827)。彼の名前を知らない人はいないでしょう。しかし・・・ベートーヴェンの多くの作品が遍く演奏されているわけではありません。例えばこのアルバムに収録されている「合唱幻想曲」でさえ、初めて聞く人は「これって第9のパクリですか?」と思ってしまうという代物(メロディが良く似ているせいもあります)。メインとなくカンタータ「栄光の瞬間」に至っては、タイトルすら知られていないのが実情です。さて、そんな「栄光の瞬間」はナポレオンが敗退後に開催された「ウィーン会議」の際に演奏された祝祭的なカンタータです。ヨーロッパ諸国の代表が集い、メゥテルニヒ外相が議長を務めたという歴史的な会議であり、ここで演奏されたということは、ベートーヴェンにとっても鼻高々であったに違いありません。 |
8.559706 |
アッラ・ボルゾヴァ:ラダの歌
1-5.ラダの歌(1986-1991)
ベラルーシの子どもたちの民謡、言葉遊び、ゲーム、舞曲、
子守歌<ラドゥ-ラドゥ-ラドキ/けしの花とゲーム/
昔、父さんには3人の息子がいた/
昔、白い壁を伝って歩き(子守歌)/輝け、輝け、お日様よ!>/
6.新世界へ(2001-2002) |
ヴァレンティナ・フリーア(ソプラノ)…1-4/
ヴァレンティナ・コザック(フォークシンガー)…1.3-5/
クリストファー・デーン(ツィンバロン)…3 他/
ミシガン州立大学児童合唱団…1-5/
デトロイト交響楽団/
レナード・スラットキン(指揮) |
女性作曲家、アッラ・ボルゾヴァ(1961-)は1961年ベラルーシのミンスクに生まれ、6歳からピアノと作曲を始めました。1モスクワ音楽院で作曲の博士号を取得し、その後1993年にアメリカに移住、1996年にはニューヨークに自宅を構え作曲活動に励んでいます。彼女は自作に様々な詩や物語をあてはめるのを好み、これらの想像力豊かな作品は各方面で高い評価を得ています。このアルバムに収録されている「ラダの歌」もそんな作品で、彼女の娘「ラダ」のために書かれたカンタータです。1992年にベラルーシ・ラジオ・テレビの子ども合唱団と交響楽団によって初演され、風変りなお伽噺と幻想の世界を体感させてくれるこの色彩に溢れた曲は、多くの同時代の作曲家と演奏家たちに多くのインスピレーションを齎しています。 |
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イギリス歌曲シリーズ第22集/ブリテン
1-14.ウィリアム・ブレイクの歌と格言Op.7
4
<格言Ⅰ「孔雀の美観は神の栄光である」/ロンドン/
格言Ⅱ「牢獄は法律という石によって建てられ」/煙突掃除の子/
格言Ⅲ「小鳥は巣を、蜘蛛は網を」/毒の樹/
格言Ⅳ「朝に考えよ、昼に働け」/虎/
格言Ⅴ「怒っている虎は教育のある馬よりも賢い」/ハエ/
格言Ⅵ「愚行の時間は時計ではかれるが、英知の時間は時計でははかれない」/
ああ、ひまわりよ/
格言Ⅶ「一秒の砂に世界を見、一輪の野の花に天国を見る」/
いつもの夜といつもの朝>/
15-19.歌曲集「売り言葉に買い言葉」
<魅惑の歌/秋/銀/夜伽/売り言葉に買い言葉>/
20-29.民謡編曲集
<第3集「イギリスの歌」より第1番「鋤で耕す少年」/
第3集「イギリスの歌」より第5番「霧のかかった露」/
「トム・ボウリング」の編曲集より第1番「トム・ボウリング」/
第3集「イギリスの歌」より第6番「おお悲しい」/
第1集「イギリスの歌」より第7番「オリヴァー・クロムウェル」/
第1集「イギリスの歌」より第6番「とねりこの林」/
第1集「イギリスの歌」より第1番「サリー・ガーデン」/
第3集「イギリスの歌」より第2番「なぐさめる人もなく」/
第1集「イギリスの歌」より第2番「ちいさなサー・ウィリアム」/
第5集「イギリスの歌」より第6番「羊を追って」> |
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ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)/
イアイン・バーンサイド(ピアノ) |
ブリテンの声楽曲は、大抵生涯のパートナーであったピーター・ピアーズのために書かれていますが、この1965年の「ウィリアム・ブレイクの歌と格言」は不世出のバリトン、D.フィッシャー=ディースカウのために書かれています。1960年に作曲された「戦争レクイエム」のバリトン・パートも彼のために書かれたものであったことでもわかるように、ブリテンはディースカウを心から信頼していたのでしょう。この作品もとても練られたものであり、全てに「凝縮と謎めいた微笑」が横溢していて、生半可な歌手では歌いこなせないほどの深遠さを見せています。交互に歌われる格言と歌は全て密接な結び付きを持ち、執拗な言葉遊びと皮肉めいた味わいで満たされています。彼が終生愛した民謡編曲集と、ウォルター・デ・ラ・マーレの詩による歌曲集「売り言葉に買い言葉」も収録。 |
8.572760 |
全てはうまく行く〜献身と慰めの音楽
1.R.パヌフニク(1968-):全てはうまく行く…世界初録音/
2.ホルスト(1874-1934):ヌンク・ディミティス/
3.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):真理のために勇敢に/
4.ラフマニノフ(1873-1943):晩祷Op.37より「聖母への讃歌」/
5.タヴナー(1944-):聖なるもの/
6.グレツキ(1933-2010):全てはあなたのもの/
7.マンティヤルヴィ(1963-):おお大いなる神秘よ/
8.ヴィレット(1926-1998):聖母への讃歌/
9.ニューステット(1915-):スターバト・マーテル |
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エクスルターテ・シンガーズ/
リチャード・メイ(チェロ)…1.5.9/
レベッカ・クィンニー(ソプラノ)…2/
オリヴァー・コンディ(テノール)…2/
デヴィッド・オグデン(指揮) |
様々な国や時代に息衝く献身と慰めの音楽。これらを幅広く集めた心安らぐ1枚です。ロシア正教の流れを組むラフマニノフ、タヴナーの神秘的な音楽や、賛美歌が盛んな国であるイギリスからはホルストとヴォーン・ウィリアムズの壮麗な神への祈り。そしてヴィレットとニューステットの2曲はマリアへの祈りです。「悲歌のシンフォニー」で知られるグレツキの作品は驚くほど力強いパワーを秘めたもので、これは彼の祖国ポーランドに教皇ヨハネ・パウロ二世が訪れた際の記念式典で歌われたもので、ラテン語の「Totus
Tuus(全てはあなたのもの)」は教皇がモットーとしていた言葉です。クリスマスの神秘を歌ったマンティヤルヴィ、そしてタイトルにもなった作品は、ロクサナ・パヌフニクのもの。彼は名作曲家&指揮者アンジェイの息子であり、現代イギリスを代表する作曲家の一人でもあります。 |
8.572812 |
私は永遠を見た〜カナダ現代作曲家11人による合唱作品アンソロジー
1.ティモシー・コーリス(1972-):グローリア/
2.レナード・エンズ(1948-):私は永遠を見た/
3.ピーター・ティフェンバック(1960-):ヌンク・ドゥミシス/
4-7.ルース・ワトソン・ヘンダーソン(1932-):ミサ・ブレヴィス/
8.ティモシー・コーリス:雪を咲かせる桜の木を見るために/
9.ポール・ハレー(1952-):おお、主なる神、私たちをもたらしたまえ/
10.クレイグ・ガルブレイス(1975-):生けるもの全て/
11.モルヤン・モゼティヒ(1947-):飛ぶ白鳥/
12.マーク・シレット(1952-):よき国のための主の祝福/
13.グレン・ブール(1954-):アニュス・デイ/
14.イマント・ラミンシュ(1943-):詩編第23番/
15.スティーブン・チャットマン(1950-):思い出す |
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マイケル・ブロス(オルガン)…9/
レスリー・デアス(ピアノ)…1/
ジョン・マルシュマン(チェロ)…11/
スティーヴン・ピエール(クラリネット)…11/
エローラ・フェスティヴァル・シンガーズ/
ノエル・エディソン(指揮) |
カナダの現代作曲家11人による合唱作品のアンソロジーです。国によって微妙に宗教観が異なるのは当たり前のことでしょうが、この国における楽園や天国の位置づけというものに思いを巡らせたくなるような、示唆に富む選曲となっています。人間の存在への問いかけ、自然礼賛、普遍なる物への愛、これらがナチュラルに歌われる姿は感動的です。ここで清冽なハーモニーを聴かせるエローラ・フェスティヴァル・シンガーズは1980年に指揮者ノエル・エディソンによって設立されたカナダの合唱アンサンブルです。彼らはグラミー賞にノミネートされるなど、実力を高く評価されており、NAXOSレーベルにも数多くの録音があります。なかでもウィテカーの作品集(8.559677)は大絶賛。彼らの幅広い力量がわかる1枚です。 |
8.578217 |
NAXOSレーベルの創立25周年「NAXOSベスト・ランキング」アルバム??
NAXOS グレート・クラシカル・マスターピース
1.コープランド:市民のためのファンファーレ(8.550282)/
2.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお,魂の牧者よ(8.550998)/
3.J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲イ短調
BWV1041-第1楽章(8.550194)/
4.モーツァルト:レクイエムニ短調 K626-ディエス・イレ(8.550235)/
5.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番Op.27-2「月光」-第1楽章(8.550045)/
6.ブラームス:ハンガリア舞曲第1番(管弦楽版)(8.550110)/
7.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調
Op.18-第2楽章(8.550117)/
8.ラヴェル:高雅で感傷的なワルツより(8.550173)/
9.オルフ:カルミナ・ブラーナ-運命の女神よ(8.550196)/
10.グレツキ:古風なスタイルによる3つの小品-第1番(8.550822)/
11.ロドリーゴ:アランフェス協奏曲-第1楽章(8.550729)/
12.ヘンデル:水上の音楽第2組曲ニ長調HWV349-
第2番アラ・ホーンパイプ(8.550109)/
13.サティ:ジムノペディ第1番(8.550305)/
14.ヴィヴァルディ:四季より春-第1楽章(8.550056)/
15.モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジークK525-第4楽章(8.550026)/
16.フォーレ:レクイエムOp.48-サンクトゥス(8.550765)/
17.ガーシュウイン:ピアノ協奏曲ヘ長調-第3楽章(8.550295)/
18.ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」-第4楽章(8.550271) |
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様々な演奏家 |
2012年は、NAXOSレーベルの創立25周年にあたります。そこで、過去25年で最も売れたアルバムから1曲ずつ抜粋した、「NAXOSベスト・ランキング」的な1枚が出来上がりました。これはもちろん世界中のNAXOSファンの声を集めたものなので、日本のランキングとは微妙に違う部分があり、それはそれでとても興味深いものと言えるでしょう。もちろん、アルバムからの抜粋なので、人々が求めているのは「他の曲」(そのアルバムに収録されている別の作品)である場合も多々あります。まだまだ世界は広い・・・そんな感慨にふけるのも一興ですね。「なぜ×××はないんだぁ!」そんなあなたの心の叫びを受け止めたい。 |