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第62号
マイナー・レーベル新録音新譜(6)


2012.3.2〜5.2の紹介新譜


ALBANY


TROY1295
\2200
フローレンス・B・プライス(1887-1953):
 (1)1楽章の協奏曲
 (2)交響曲第1番ホ短調
レスリー・B・ダナー指揮
ニュー・ブラック・ミュージック・
 レパートリー・アンサンブル
(1)ケレン・ウォルウィン(Pf)
録音:2011年3月

フローレンス・B・プライスはアーカンサス州出身のアフリカ系アメリカ人の女性作曲家でニュー・イングランド音楽院、シカゴ音楽大学などで学んだ。生涯に300曲以上の作品を残し、彼女が編曲した黒人霊歌はマリアン・アンダーソン、レオンタイン・プライスらが好んで取り上げたと言われる。
1楽章の協奏曲は黒人霊歌風の温かな旋律がラフマニノフを彷彿とさせる華麗なピアノと管弦楽法で展開する秀作。交響曲ホ短調はアメリカ黒人女性による最初の交響曲。1932年ロドマン・ワナメイカー財団賞の第1等賞を受賞した作品。も黒人霊歌の旋律を基本素材とした作品でドヴォルザークの「アメリカ」や「新世界より」と思わせる堂々とした力作。

TROY1325
\2200
「ホルンのための室内楽曲集」
 (1)ブラームス:ホルン三重奏曲Op.40
 (2)モーツァルト:ホルン五重奏曲K.407
 (3)ベートーヴェン:
  2つのホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲Op.81b
 (4)シューベルト:「流れの上で」Op.post119, D.943
リチャード・キング(Hrn)
(1)(3)エイミー・リー(Vn)
(1)(4)オーリ・シャハム(Pf)
(2)(3)佐藤マリ(Vn)
(2)(3)リン・ラムゼイ(Va)
(2)スタンレイ・コノプカ(Va)
(2)ジュリー・マイヤーズ・キング(Pf)
(3)ジェシー・マコーミック(Hrn)
(3)ポール・クシウス(Va)
(4)ジュンユン・オー(S)
クリーヴランド管の首席リチャード・キングのホルン室内楽作品集!

録音:2011年5月-6月

リチャード・キングはクリーヴランド管の首席ホルン奏者。ソリストとして東京交響楽団とも共演したことがあり、日本でもコンサート、マスター・クラス開講を行い人気がある。ここではホルンを中心にすえたお馴染みの名曲を集めた。その甘い音色はクリーヴランド管の首席に恥じない名演奏。


TROY1300
\2200→\1990
便乗商品?芸術?ベートーヴェンの交響曲第7.1番
 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
 ウィリアム・ヒル:交響曲第2番「ベートーヴェン7.1」(2009-10)
ローレンス・ゴラン指揮
ラモント交響楽団
DDD、62:33

ウィリアム・ヒルの交響曲第2番《ベートーヴェン7.1》はベートーヴェンの交響曲第7番の素材に基づく一種のパラフレーズ、オマージュとして作曲された。作曲者ヒルはコロラド交響楽団の打楽器奏者としても活動し、デンバーのラモント音楽大学作曲科の教鞭も執っている。ベートーヴェン:交響曲第7番の中にある幾つもの印象的なモティーフが無調によって見事に展開されている。なおラモント交響楽団はコロラド州デンバーにあるラモント音楽大学のレジデント・オーケストラ。

TROY1305
\2200
「盗まれた黄金」
 〜ヴァイオリンとテープ、ライヴ・エレクトロニクスのための作品集

  タニア・レオン:アバニコ(2007)
  田中カレン:ウェイヴ・メカニクスII(1994)
  ミリカ・パラノシク:アル・アイリ・レポ・スヴィリ(2005)
  アンナ・ルビン:盗まれた黄金(1991,ヴァイオリン版:2005)
  リンダ・ダスマン:マニフィカト3「ラメント」(2004)
  アリス・シールズ:キリエル(2004-05)
  ベッカ・シャック:パルス(2002)
吉岡愛理
 (Vn,エレクトリックVn)
日本のホープ、吉岡愛理の現代ヴァイオリン作品集!田中カレン、他

DDD、62:28

いずれもヴァイオリンとテープもしくはライヴ・エレクトロニクスなどとのコラボレーションによる作品集。ラテン情緒あふれる楽しいタニア・レオンのアバニコ、われらの田中カレン女史のウェイヴ・メカニクス、中近東のエキゾチシズムが神秘的なルビンの盗まれた黄金ほか新しさとポップさがほどよくミックスされた鮮烈な一枚。ヴァイオリンの吉岡愛理はニューヨーク在住。アメリカ、カナダ、ヨーロッパで活動し日本でも度々リサイタルを行っている期待のヴァイオリニスト。

TROY 1301
\2200
「イン・ノミネ」
 (1)クルターク(b.1926):サイン、ゲームそしてメッセージ(1986-2006)
 (2)アルトゥール・アヴァネソフ(b.1980):G.Kへのオマージュ
 (3)ティグラン・マンスリアン(b.1939):ラメント(1980)
 (4)プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタOp.56
 (5)アヴァネソフ:「ゼメスターニ、バハーリ、ベヘシュティ」
モヴセス・ポゴシアン(Vn)
(2)(4)ヴァーティ・マヌーエリアン(Vn)
(2)(5)アルトゥール・アヴァネソフ(Pf)
クルターク、マンスリアンの世界初録音のヴァイオリン作品を収録!

録音:2010年、DDD、59:40

ヴァイオリンのポゴシアンは旧ソ連アルメニア出身。1986年にチャイコフスキー国際コンクールに入賞、1990年にはボストンでチャイコフスキーの協奏曲でアメリカ・デビュー以来、ソリストとして世界中で活躍している。また共演のマヌーエリアンはポゴシアン夫人。東京カルテット、クロノス・カルテットとも共演しクラシックのみならず現代作品の紹介にも力を入れている。巨匠クルタークの代表作と近年評価の著しいマンスリアンの哀感あふれる作品の世界初録音が聴きもの。

TROY1319
\2200
デイヴィッド・マスランカ(b.1943):
 (1)アルト・サクソフォンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
 (2)リベレーション(解放)
スティーヴン・K.スティール指揮
(1)イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(2)イリノイ州立大学シンフォニック・ウィンズ
(1)ポール・ノーレン(アルトSax)
吹奏楽界の巨匠マスランカのサックス協奏曲とJWECC委嘱作!

アルト・サクソフォン協奏曲は5楽章からなる大作で各楽章には1:歌「地上の炎」/2:間奏曲「明るい窓、あなたの夜は星に満たされ」/3:歌「親愛なるイエス、あなたは私に何をしたのですか?」/4:間奏曲「星月夜」/5:歌「人間よ、これを見たことがあるか?」と標題が付けられ、ドラマティックに展開する。「リベレーション」は2010年JWECC(日本管楽合奏指揮者会議)の委嘱作。吹奏楽の機能とダイナミズムを存分に使い切った快作。イリノイ州立大学のウィンド・シンフォニーとシンフォニック・ウィンズは名前が違いますが、編成はほぼ同じ。メンバーはほとんど異なります。

TROY1335
\2200
「リジェネシス」〜再生の音楽
 (1)アンソニー・プロッグ:コンチェルト2010(2010)
 (2)アルフレッド・リード:
  ワーグナーのポラッツィの主題による変奏曲(1983)
 (3)デイヴィッド・マスランカ:交響曲第8番(2008)
ボビー・R・フランシス指揮
テキサス・クリスチャン大学ウィンド・シンフォニー
(1)アメリカン・ブラス・クインテット
アルフレッド・リードの名作とマスランカの交響曲第8番!

吹奏楽では名作と言われるリードのワーグナーのポラッツィの主題による変奏曲とマスランカの大作、交響曲第8番のカップリングに加え、プロッグの最新作、金管五重奏と吹奏楽のための協奏曲2010という話題作満載の一枚。

TROY1284
\2200
タニア・レオン:
 (1)HAIKU(俳句)
  〜ナレーターとミクスト・アンサンブルのための
 (2)イヌラ
  〜声、弦楽と打楽器のための
(1)(2)タニア・レオン指揮
(1)ダンス・シアター・オブ・ハーレム・アンサンブル
 (Fl, Fg, Gr, 筝, Vc, Cb, Perc)
(2)ソン・ソノーラ・ヴォイセズ、
 ソノ・ソノーラ・アンサンブル、
 ダンス・ブラジル・パーカッション
録音:(1)1973年、(2)2009年

タニア・レオンはキューバ出身の作曲家、指揮者で彼女の代表作歌劇《ヒヤシンスの惨劇》はヘンツェの依頼で作曲、初演された。また作品はオルフェウス室内管、シンシナティ響、アンサンブル・モデルンなどによって演奏されている。アメリカではローリー・アンダーソン、メレディス・モンクらと並んで女性作曲家の三羽烏と目されているそう。さてHAIKUは松尾芭蕉、与謝蕪村、寺村百池、小西来山の俳句の英訳をナレーターが朗読する(なんとなくNHK教育のJブンガクを思い出す)背後で読経のようなコーラス、ミステリアスな無国籍風のアンサンブルが音楽をつけてゆく30分あまりの大作。「イヌラ」も屈託のないペンタトニックの響きがのどかに拡がる似非アジア風音楽かと思えば途中から作曲者の故郷キューバのリズムが加わりどこまでも平和で脳天気な(ルー・ハリソンみたいな)音楽が続く。実に楽しいアルバム。
TROY1294
\2200
アレック・ワイルダー(1907-80):ピアノ作品集
 (ソナタ・ファンタジー/ハーディ組曲/組曲第1番/
  組曲第2番/エッセイ第2番/組曲第3番/
  組曲第4番/12のモザイク)
ジョン・ノエル・ロバーツ(Pf)
録音:2010年6月

アレック・ワイルダーはフランク・シナトラ、トニー・ベネット、スタンゲッツらとも深く関わり、ポピュラー、クラシック両方で活躍した。作品はジャズの影響を受けたものが多いが古典派、印象派、無調の影響を受けたものもありと多岐に渡っている。

TROY1298
\2200
「ドライヴ・アメリカン」
 ジョン・アダムズ:アメリカン・バーサーク(2001)/
 ジョーン・タワー:ノー・ロンガー・ヴェリー・クリア(2000)/
 ダニエル・クローズィアー:冬のオーバード(2009)/
 陳怡(チェン・イ):バ・バン(1999)/
 オーガスタ・リード・トーマス:痕跡(2007)
  (夢:シューマン×クラム風/
   奇想曲:スカルラッティ×アート・テイタム風/
   タンゴ:ピアソラ×コルトレーン風/
   即興曲:ストラヴィンスキー×ショパン&セロニアス・モンク風/
   トッカータ:バッハ×ビバップ風)/
 ウィリアム・ボルコム:12の新しいエチュード第4集(1988)
ハイディ・ルイーズ・ウィリアムズ(Pf)
録音:2009年5-7月

アメリカ在住の作曲家によるピアノ新作集。ポスト・ミニマリズムの旗手としていまや巨匠の域にまで達したジョン・アダムズのミニマル流ラグタイムの軽〜い味わいが楽しい「アメリカン・バーサーク」、様々な作曲家の様式をミックスしたというA.R.トーマスの「痕跡」、巨匠ボルコム作品など聴き所満載。
TROY1299
\2200
ホセ・ペペ・マルティネス:
 マリアッチ・オペラ「月の表面を横断する」
ヒューストン・グランド・オペラ
マリアッチ・ヴァルガス・テカリトラン
マリアッチとはメキシコを代表する民族的バンドのスタイルで通常、祭り、結婚式、宴会などで座を盛り上げるため演奏する。この作品ではそのマリアッチの様式で書かれた歌劇で明るくゴキゲンなメキシコ情緒がたっぷり味わえる。なお歌はスペイン語で間の会話は英語で行われている。

TROY1302
\2200
「エマ・ルー・ディーマー:作品集」
 (1)ピアノ三重奏曲
 (2)トランペット、ホルン、トロンボーンとピアノのための四重奏曲
 (3)マリリンのための7つの小品
(1)(2)ジョーン・デヴィー・ディクソン(Pf)
(1)ローラ・コバヤシ(Vn)
 エレン・グロールマン(Vc)
(2)ロリ・アントン(Trp)
 サンドラ・ウッドワード(Hr)
 ブライアン・アントン(Trb)
(3)エマ・ルー・ディーマー(Pf)
ディーマーはイェール大学とイーストマン音楽院で学び、サンタバーバラ交響楽団のレジデンス・コンポーザーを勤める中堅作曲家。作風は印象派、新古典主義に更にモダンな要素を加えた洗練されたもの。「マリリンのための7つの小品」は洒落たピアノ小品集かと思いきや突然ヘンリー・カウエル風の似非民族音楽とピアノの内部奏法が出てきて楽しい。

TROY1303
\2200
バーバラ・ホワイト作品集
 (1)5つの元素(2003)
 (2)十分なロープ(2006)
 (3)傷と目(2007)
 (4)「私の納屋が焼失した、私は今、月を見ることができる」(2008)
(1)ジェニファー・フラウチ(Vn)
(1)(4)ローラ・フラウチ(Vn)
(1)ダニエル・パナー(Va)
(1)(4)ソフィ・シャオ(Vc)
(1)(3)(4)ジョン・ブラックロウ(Pf)
(2)サブリナ・リアーマン(S)
(2)デボラ・ボールディン(Fl)
(4)タラ・ヘレン・オコーナー(Fl)
(4)アラン・ケイ(Cl)
バーバラ・ホワイトはニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル、ボストン・ムジカ・ヴィヴァなどから作品を委嘱され、セント・ルーク室内アンサンブルにも作品を提供している。モード、調性的な響きと現代の新しい楽器法によるユニークな音響を折衷して独自のリリシズムを確立している作曲家。懐かしい「クリスティーナ&ローラ」のローラ・フラウチも参加しています。

TROY1304
\2200
「神聖なる声」〜グレアム・ゴードン・ラムジー(b.1962)作品集
 アヴェ・マリア(2007)/聖ステファニーのミサ(2007)/
 服従(2008)/もしあなたが私を愛するなら(2008)/
 深き淵より(1990)/3つの詩篇(2002)/ラウダーテ・ドミヌム(2009)
ハインリッヒ・クリスティアンセン(指揮)
合唱団
グラハム・ゴードン・ラムジーはカリフォルニア出身で作曲をデイヴィッド・デル・トレディチらに師事。主に宗教音楽の分野で作曲を行っており、作品はアメリカのみならず、イタリア、デンマークでも歌われている。20世紀初頭のイギリスの作曲家の合唱曲に似た精妙な和声と繊細な情感に溢れている。

TROY1307
\2200
「恐怖と記憶」〜アンドルー・ワッゴナー作品集
 アンドルー・ワッゴナー(b.1960):
  (1)インプロヴィゼーション/
  (2)弦楽四重奏曲第3番(2002)/(3)エクソシスト(2006)/
  (4)リーヴル(本)(2001)/(5)恐怖の目録(2009)/
  (6)ひとつの優しさ(2008)/(7)インプロヴィゼーション
(1)(5)(7)オープン・エンド(SQ&Pf)
(2)コリリアーノ四重奏団(SQ)
(3)フレキシブル・ミュージック(Sax, G, Perc, Pf)
(4)C.スティンソン(Vc)、M.モルコスキ(Pf)
(6)アンサンブル・ノードリーズ(Vn,Vc,Pf,Cl)
録音:2010年

ワッゴナーはニューオリンズ出身でイーストマン音楽院とコーネル大学で学んだ。ロジャー・セッションズ賞の始めアメリカ国内の数々の作曲賞を受賞している。作風はバルトーク、ストラヴィンスキーを思わせるリズムにジャズ風のコードやメロディを加え、ニュー・ジャズ、プログレシヴ・ロックを彷彿とさせるポップな現代音楽。クロノスQのレパートリーが好きな人は気に入るだろう。

TROY1308/09
(2CD)
\4400
ラリー・ベル:
 (1)「四季」〜
  エリザベス・カーシュナーに詩によるカンタータOp.101
 (2)通奏低音付きチェロ組曲Op.110
 (3)パルティータ第1番Op.97
 (4)カプリース第3番Op.54
 (5)パルティータ第2番Op.102
 (6)セレナード第2番Op.98
(1)「秋」:トーマス・グレッグ(T)、
  E.ローレンス(Hrp)
 「冬」:B.A.コンドン(MS)、
  ラリー・ベル(Pf)、
 「春」:フィリップ・リマ(Br)、
  P.シエンニワ(Cemb)
 「夏」:E.ホームズ(S)、
  J.ムラトレ(G)
 「フィナーレ」:ラリー・ベル(指揮)、
  上記歌手・奏者達、他
(2)(6)サム・ウ(Vc)
(2)(3)(5)(6)ポール・シエンニワ(Cemb)
(4)アルド・アブロー(リコーダー)
録音:2010-2011年

ラリー・ベルはニュー・イングランド音楽院、バークレー音楽大学で教鞭を執る他、ピアニストとしても活動し、NAXOSよりパーシケッティのピアノ作品集をリリースしている。作曲家としては穏健な新ロマン主義的な作風を持つ。カンタータ「四季」は80分の大曲ですが、カンタータと言いながら「秋」〜「夏」は独唱の歌曲、フィナーレでようやく全員が揃います。全編、調性のある美しい旋律が優れたヴォーリストたちによって歌われる。グランマ・モーゼスの絵画を見るような穏やかな作品。

TROY1310
\2200
「パーシケッティと彼の弟子たちのピアノ音楽」
 ヴィンセント・パーシケッティ:ピアノ・ソナタ第9番,冬至*
 マーガ・リヒター:ピアノ・ソナタ,記憶*,8つの小品*
 ジェイコブ・ドラックマン:7つの大罪*
リチャード・ズィムダーズ(Pf)
録音:2010-2011年(*印:世界初録音)

パーシケッティ(1915-1978)はイタリア系アメリカ人でジュリアード音楽院で長らく教鞭を執った。そんな彼の弟子の作品を含むピアノ作品集。パーシケッティ自身は新古典主義の傾向が見られるが弟子たちの作品は様々な様相を呈している。

TROY1311
\2200
「アルベニス風に」〜
 クリス・バックホルズ、トロンボーン・リサイタル

  シチェドリン(b.1932):アラ・アルベニス
  ビュッセル(1872-1973):12の旋律的なヴォカリーズ練習曲より(4曲)
  ジャン・オーバン(b.1928):アリア、スケルツォとフィナーレ
  ヒンデミット(1895-1963):アルト・ホルンのためのソナタ
  レオン・ステッケ(1904-1942):嬰ヘ調の変奏曲
  ラヴェル(1875-1937):ハバネラ形式の小品
  ガーデル・シモンズ(1878-1945):ゴンドラの船頭
クリス・バックホルズ(Trb)
ジーン・ボトキン(Pf)
ブックホルズはクラシックとジャズの世界で活躍しトニー・ベネット、ナタリー・コールとも共演する一方、ピッツバーグ響、デトロイト響。ボストン・ポップス、シンシナティ・ポップスとも度々共演しているベテラン。
甘い音色と朗々としたメロディの歌いまわしが魅力。

TROY1312
\2200
ジャック・ビーソン(1921-2010):
 (1)歌劇「ハイデッガー博士の不老泉」
 (シェルドン・ハーニック台本)
 (2)室内歌劇「おーい助けてくれ」
(1)C.ウィルコックス、J.クリスティンほか、
 トーマス・マーティン指揮室内管弦楽団
(2)J.リアードン(Br)、L.ガブリエル(S)、
 フレデリック・ウォルトマン指揮
 コロンビア室内管弦楽団
ビーソンはイーストマン音楽院とコロンビア大学で学び、多くのオペラ、歌曲、室内楽を作曲し、アメリカ・ローマ大賞を受賞している。幾分ベルクを思わせるシリアスな「ハイデッガー博士の不老泉」、メノッティを思わせる親しみやすい「おーい助けてくれ」と対照的な2つのオペラを収録。

TROY1313
\2200
「転換」〜トロンボーンのための音楽
 (1)フィッシャー・タル:変奏(ディヴァージョン)/
 (2)サイモン・ウィルズ:トロンボーン四重奏のためのソナタ/
 (3)ジャック・カステレード:前奏曲と舞曲/
 (4)エリック・エワゼン:ダンツァ・デラ・ヴィータ/
 (5)アンソニー・バーフィールド:独白/
 (6)マイケル・ダイヴァーズ:主題によるディヴァージョン
ステントリアン・コンソート:
 【デイヴィッド・ベノチェ(Trb)、
  ブレント・フィリップス(Trb)、
  ジョナサン・ホワイテイカー(Trb)、
  バーニー・マッコラム(B.Trb)】
(1)(5)ジョセフ・アレッシ(Trb)
(1)ピーター・エルフソン(Trb)
(3)エルヴィア・プッチネッリ(Pf)
(3)トッド・ミーハン&ティム・タル(Perc)
ステントリアン・コンソートは2003年に結成以来、数々の音楽祭、大学のセミナーなどに招かれコンサートを行っている。ニューヨーク・フィルの首席トロンボーン奏者ジョセフ・アレッシとも度々共演しここでも息の合ったところを聴かせている。

TROY1314
\2200
「ハート・オン・ザ・ウォール」
 〜アフリカ系アメリカ人によるアート・ソング集

  ロバート・オーウェン:ハート・オン・ザ・ウォール
  ジュリアス・P.ウィリアムズ:歴史の神話
  ロバート・L.モリス:抒情組曲
  ヌケイル・オコイェ:ハリエット・タブマン歌曲集
ルイーズ・トッピン(Sop)
ジュリアス・P.ウィリアムズ指揮
ドヴォルザーク交響楽団
録音:2006-7年

クラシック系音楽の分野で活躍するアフリカ系アメリカ人作曲家によるオーケストラ伴奏つき歌曲集をまとめたもの。いずれも素朴で力強いメロディと繊細な情感にあふれた生命力のある作品が揃っている。ソプラノのルイーズ・トッピンはアメリカ、ヨーロッパ、日本などで活躍するオペラ歌手で当ALBANYにはスティルの歌劇ほか複数の録音がある。このCDのプロデュースも自ら手掛けている。
TROY1315/16
(2CD)
\4400
ステファン・ワイスマン:歌劇「ダークリング」
 〜台本:アンナ・ラヴィノヴィッツ
M.ヘグルンド(S)、ハイ-ティン・チン(MS)、
J.ガリソン(T)、M.ウーレマン(B,Br)、
ブライアン・デマリス(指揮)、
弦楽四重奏団、ほか
ワイスマンはニューヨークを中心に活動する若手作曲家で作曲をデイヴィッド・ラングらに師事した。
両大戦間の不況と混迷のアメリカを舞台にしたこの歌劇はアメリカン・オペラ・プロジェクトの委嘱により作曲された。数人の歌手と語り手、それに弦楽四重奏という極めて切り詰められた編成で淡々と進められるモノクロームの人間模様。弦楽四重奏は無調から当時の流行音楽のスタイルまで幅広く取り込む。

TROY1317
\2200
「錬金術」〜ジャン・クルジウィキ(b.1948)作品集
 (1)寓話/(2)パルティータ/
 (3)錬金術/(4)5つの詩曲/
 (5)夕べの影に
(1)(2)スーザン・ノウィキ(Pf)
(1)リン・クロック(バリトンSax)
(2)フレデリック・T.コーエン(Ob)
(3)マシュー・ベングトソン(Pf)
(4)ジェフリー・カナー(Fl)
(4)チャールズ・アブラモヴィッツ(Pf)
(5)スーザン・ナルッキ(S)、
 J.ヴィオー(G)、岡浩乃(Vn)、
 レイチェル・ク(Va)、
 ユミ・ケンドール(Vc)
録音:2007年8月

ジャン・クルジウィキはフィラデルフィアを中心に作曲のほか、指揮者、教育者として、また音楽祭の企画など多彩な活動を行っている。作風はヨーロッパの前衛に近い位置を保っており、その厳しい姿勢に他のアメリカの作曲家にはない品格が感じられる。声楽曲「夕べの影に」は厳しい表現のなかに象徴主義的なほの暗いロマンティシズムが感じられる傑作。

TROY1318
\2200
「フリー・フライング」
 (1)ジョン・スティーヴンス:トロンボーン・ソナタ(2002)
 (2)スティーヴ・ラウズ:フライング・ボーイ(2005)
 (3)フレデリック・スペック:自由落下
 (4)スタンリー・フリードマン:トロンボーン・ソナタ(1999)
 (5)ポウル・ブリンク:トロンボーンとバンドのための変奏曲
ブレット・シャスター(Trb)
(1)(3)(4)クリスタ・ウォレス=ボーズ(Pf)
(2)ルイスヴィル大学金管五重奏団
(5)フレデリック・スペック指揮
 ルイスヴィル大学ウィンド・アンサンブル
ブレット・シュスターはニュー・イングランド音楽院、アリゾナ州立大学で学び、現在フィラデルフィアを拠点に活動している。ソリストとしてオーケストラとの共演も多く、ルイスヴィル響、サンディエゴ響とも共演。数々のワークショップ、音楽祭にも招かれている。このCDは彼名義の初のソロ・アルバムであり、ピアノ伴奏によるものから大規模なウィンド・アンサンブルを従えたものまでヴァラエティ豊か。
TROY1326/27
(2CD)
\4400
ヴィクター・ハーバート(1859-1924):
 歌劇「占い師」
スティーヴン・バイエス指揮
オハイオ・ライト・オペラ
エイミー・マップルス、
スティーヴン・フォーク、ほか
ハーバートはアイルランド出身で後にアメリカに帰化し、当時ライト・オペラと呼ばれた創成期のミュージカルの基礎を築いた重要な作曲家です。チェロ奏者としてヨハン・シュトラウスIIの楽団に在籍しシュトラウスのスタイルを吸収し後に自分の音楽へ昇華させます。ハーバートのチェロ協奏曲はドヴォルザークに霊感を与え、チェロ協奏曲作曲を決心させたとも言われています。しっかりとした構成と美しい旋律と管弦楽法は今聴いても色褪せません。オペラ・ファン、ミュージカル・ファンはぜひお聴き下さい。

TROY1328
\2200
「天使と悪魔」〜チューバのための作品集
 アルフレッド・リード:二重奏のファンタジア/
 バーバラ・ヨーク:天使のためのエレジー/
 ジョン・スティーヴンス:「サルヴェ・ヴェネーレ、サルヴェ・マルテ」/
 ブラームス:永遠の愛を、歌の調べのように/シューマン:異郷にて/
 ファーラー・フェラン:堕ちた天使のソナタ/
 ジェームズ・グラント:ワルツ・フォー・ベッツ/
 アンソニー・プロッグ:3つの細密画/
 エンニオ・モリコーネ:ガブリエルのオーボエ/
 ジェームズ・ミードア:黙示録的声/ニールセン:カント・セリオーソ/
 ティム・バズビー:チューバ吹きのサガ(伝説)
ティム・バズビー(Tuba)
フェイス・デボウ(Pf)
録音:2010年7月

吹奏楽関係者の間では有名なチューバ奏者ティム(ティモシー)・バズビーは前回も古今のオーケストラ名曲のトロンボーン・チューバ・パートだけを集めたCD(TROY1282)で話題となったが、こちらはチューバのためのオリジナル作品(一部編曲物あり)を中心にしたアルバム。バズビーは最近メルボルン響の首席チューバ奏者に就任した他、ソリストとしても各国のオーケストラを共演し活動の幅を広げている。

TROY1329
\2200
「回想」〜アメリカのフルート音楽
 (1)ジョセフ・シュワントナー:回想(2009)
 (2)エリオット・カーター:私は風に描く(1991)
 (3)ドナルド・マルティーノ:クォドリベッツ(1954)
 (4)ヴィンセント・パーシケッティ:
  寓話(アルト・フルートのための)(1965)
 (5)ロバート・ディック:魚は跳ね上がる(1999)
 (6)サミュエル・バーバー:カンツォーネ(1959)
 (7)ロバート・ビーサー:水の中で自分自身を賞賛する老人(1986)
 (8)ジョセフ・シュワントナー:黒いイソギンチャク(1982)
レナード・ギャリソン(Fl)
(1)(6)〜(8)ジェイ・マウチェリー(Pf)
録音:2011年5月

ギャリソンはワラ・ワラ響の首席フルート奏者でモンタナ・レッド・ロッジ音楽祭の音楽監督を務め、ソリストとしてはシカゴ響とも共演したことがある実力派。20世紀の様々な傾向のフルート作品を収録。

TROY1330
\2200
「クラリネット・コレクティヴ」
 (1)レイモン・ガロワ・モンブラン(1918-94):
  6つの音楽的エチュード(1955)
 (2)フランク・ウィリー(b.1949):起動と精霊の踊り(2000)
 (3)アラン・ストート(b.1932):ムーヴメント(2000)
 (4)マリー・アン・グリーブリング(b.1936):四大元素
 (5)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(Cl&Pfのための編曲版)
 (6)ドビュッシー:4つの歌曲(Cl&弦楽四重奏のための編曲版)
 (7)ケント・ケンナン(1913-2003):哀歌
 (8)モーツァルト:4つの教会ソナタ(Cl、木管八重奏&コントラバス版)
デニス・ナイグレン(Cl)
(1)(8)ワイン・ゴーダー指揮
(1)ガロワ・モンブラン・アンサンブル
(3)(6)エイデン弦楽四重奏団
(4)(5)ジェリー・ワン(Pf)
(8)モーツァルト・アンサンブル
ナイグレンはミシガン州立大学で学び、現在ケント州立大学でクラリネットの教授を行う傍ら、主にソリストとして吹奏楽の分野で活躍し近現代の作品の演奏に定評がある。本CDでは特にドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」と「4つの歌曲」におけるナイグレンの極めて繊細な表現に驚かされる。
TROY1331/32
(2CD)
\4400
サリヴァン(1842-1900):
 喜歌劇「ペンザンスの海賊」
J.リン・トンプソン指揮
オハイオ・ライト・オペラ
ニコラス・ウーアーマン
カーラ・ヒューズ
スティーヴン・フォーク
テッド・クリストファー、ほか
「ペンザンスの海賊」はイギリスの喜歌劇作曲家アーサー・サリヴァンの代表作で1879年、作曲者自身の指揮でニューヨークの五番街劇場で初演され、今日のいわゆるミュージカルの祖となった。孤児の集団で作られた海賊たちとやたら人のよい船長たちが出会う人々との涙あり笑いありのラヴ・コメディ。親しみやすい楽しい旋律満載で今日いまだ根強い人気を誇っている名作。オハイオ・ライト・オペラの歌手たちの安定した歌唱で思わず引き込まれる。

TROY1333
\2200
「エヴリウェア・エンタングルド」
 ブレーク・ウィルキンス(b.1965):蛇との踊り
 スティーヴン・A.テイラー(b.1965):エヴリウェア・エンタングルド
 クリストファー・ディーン(b.1957):たてがみのスクロール
 エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):イオニザシオン
 スティーヴン・ゴーボス(b.1978):プッシュ
 後藤洋(b.1958):見えざる者が通り過ぎる
 スティーヴン・ハートキ(b.1952):パーコレーション・プロセシズ
 デイヴィッド・クラム(b.1962):キネティクス
 ジャスティン・メリット(b.1975):疾風怒濤
ブレーク・ウィルキンス指揮
ヒューストン大学打楽器アンサンブル
録音:2011年5月

打楽器アンサンブルの古典的名作ヴァレーズのイオニゼーションから最新の作品までを収録。新ロマン主義なもの、ラテン的なノリのよいもの、ミニマル・ミュージック風なものまで多種多様。

ARTS


47759-8
(SACD HYBRID)
\2300
「リベル・ムンディ」〜クリスティアン・カラーラの音楽
 クリスティアン・カラーラ(b.1977):
  (1)「マーテル(母)」(弦楽オーケストラのための)/
  (2)フェイス・トゥ・フェイス/(3)リベル・ムンディ/
  (4)地底からの物語/(5)平和な序曲の/(6)東西のロマンス/
マテュー・マンタヌス指揮
アルトゥーロ・トスカニーニ・
 フィルハーモニー管弦楽団
(2)〜(5)フランシスコ・ドラツィオ(Vn)
(3)アンジェラ・ニシ(S)
1977 年生まれイタリアの作曲家カラーラのロマティックな作品集

録音:2011年9月パルマ

クリスティアン・カラーラは北イタリア出身の若手作曲家で調性と旋律に基づいたロマンティックな作風を持つ。ペルト、ヴァスクス、佐藤聡明、グレツキらと共通するニュー・シンプリシティ、新ロマン主義とも位置づけられる抒情的な作品集。

BMC



BMC CD162
\2200→\1990
「ペーター・エトヴェシュ、カーネギー・ホールでリゲティ&クルタークを振る」
 ペレーニが弾くリゲティの協奏曲も聴きもの!

  (1)リゲティ(1923-2006):メロディーエン(1971)
  (2)クルターク(b.1926):
   亡きR.V.トルーソヴァのメッセージOp.17
  (3)リゲティ:チェロ協奏曲(1969)
  (4)クルターク:アンナ・アフマトーヴァによる4つの詩Op.41
ペーター・エトヴェシュ指揮
UMZEアンサンブル
(2)ナターリア・ザゴリンスカヤ(Sop)
(3)ミクローシュ・ペレーニ(Vc)
エトヴェシュがニューヨークで振る現代ハンガリーの二大作曲家!ペレーニが弾くリゲティの協奏曲も聴きもの!

録音:2009年1月31日ニューヨーク、カーネギー・ホール、ライヴ・レコーディング

リゲティとクルターク、現代ハンガリーが生んだ2人の大作曲家の代表作をこれまたハンガリーの大作曲家で指揮者のエトヴェシュがニューヨークはカーネギー・ホールにまで乗り込んで熱演した話題盤。リゲティの代名詞となった「アトモスフェール」とその発展形である「ロンターノ」の少し後に書かれた「メロディーエン」とチェロ協奏曲は新しい旋律性への取り組みを示すリゲティ中期の傑作。またクルタークの「亡きR.V.トュローソヴァのメッセージ」はクルタークが一躍西側で知られるようになった彼の代表作。「アンナ・アフマトーヴァによる4つの詩」ではヴァレーズばりにパトカーのサイレンまで動員される。いずれも熱演でカーネギー・ホールの聴衆のブラボーの声からその熱気が伝わってくる。

BMC CD175
\2200
「アンサンブル・リネア・プレイズ・エトヴェシュ」
 ペーター・エトヴェシュ(b.1944):
  (1)6のためのソナタ(2006)〜
   2台のピアノ、サンプラー、3人の打楽器奏者のための
  (2)オクテット・プラス(2008)〜
   ソプラノ、フルート、2つのトランペット、
    2つのファゴット、2つのトロンボーンのための
  (3)ナターシャ(2006)〜
   ソプラノ,ヴァイオリン,クラリネット,ピアノ
  (4)「チェーホフを待っているタクシーがいるが、
   彼はむしろ歩いてゆくだろう」(2004)〜ピアノのための
  (5)地のピアノ-空のピアノ《ルチアーノ・ベリオの追憶に》
   (2003年5月28日/2006年10月13日)〜ピアノのための
  (6)PSY(1996)〜フルート、チェロ、ツィンバロムのための
  (7)カデンツァ(2008)〜フルート独奏
ジャン=フィリップ・ウルツ(指揮)
アンサンブル・リネア
(2)(6)(7)マリオ・カローリ(Fl)
(2)(3)アリソン・ベル(Sop)
(1)(4)(5)ベンヤミン・コブラー(Pf)
(6)ミクローシュ・ルカーチ(ツィンバロム)
エトヴェシュ最新の室内楽作品集!

録音:2009年10月

 エトヴェシュが多忙な指揮活動の合間を縫って書いた室内楽近作集。「6のためのソナタ」はバルトークの2台のピアノと打楽器のためのソナタに似た雰囲気にサンプラーを加えてポップでどこかゲーム・ミュージックに似た遊び心を持った作品。「オクテット・プラス」、「ナターシャ」はともに器楽アンサンブルにソプラノのシアトリカルでどこか人を喰ったような語り歌いのある楽しい作品。他にベリオの追悼曲「地のピアノ-空のピアノ」、ツィンバロムのエキゾチックな響きにフルート、チェロが絶妙に絡む「PSY」などヴァラエティに富んだ作品が満載。

BMC CD146
\2200
「ナイアガラ」
 〜ラースロー・シャーリ(b.1940):フルート作品集

  (1)マニフィカト(1985)〜Sop,3Fl/
  (2)デュエット(2001)〜2Fl/
  (3)ランドスケープ・イン・C(1982)〜3Fl,Synth/
  (4)ルドゥス・クロマティクス(1987)〜6Fl/
  (5)ムーンドッグ(1990)〜4Fl/
  (6)祖母の踊り(1978)〜B.Fl,Cemb/
  (7)スタディーズ(1989)〜2Fl/(8)カノン(1977)〜6Fl/
  (9)ナイアガラ(1992)〜Fl,Perc/(10)タンゴ(1989)〜4Fl/
  (11)サンフラワーズ(1989)〜3Fl/
  (12)フォー・オブ・アス(2003-07)〜4Fl/
  (13)反復された5(1985)〜Fl,B.Fl,Glass/
  (14)ポットのなかで遊ぶ小石(1980)〜4Fl
マヌエル・ズリア
 (Fl・多重録音, (8)(12)Perc,
  (2)キーボード)
(1)アルダ・カイエリョ(S)
(6)サルヴァトーレ・カルチオロ(Cemb)
ハンガリーのミニマリスト、ラースロー・シャーリの作品集!ペルト+ブライヤーズ+ライヒ÷3?

録音:2003-2006年ローマ

 シャーリと言えば《機関車交響曲と蒸気機関の練習曲》(BMCCD010)の作曲者と聞けば思い出す方もいるかもしれません。「機関車交響曲」は機関車が走る轟音だけを様々なテープ処理で作品にしたぶっ飛んだ内容で、一部で大ウケした傑作でした。その後も「ダンス・ミュージック」(BMCCD069)という楽しい作品集を発表していますが、この人は限られたモティーフ、音素材を反復して作品を作る傾向があり、前述の「機関車交響曲」のような列車をモティーフにした曲を作るあたりからしてハンガリーのスティーヴ・ライヒと名づけてもよいでしょう。
 さてこのフルート作品集の冒頭に置かれた「マニフィカト」は元気のよい3本フルートの反復音形にソプラノが絡む美しい佳曲でライヒの「バーモント・カウンター・ポイント」と「テヒリーム」を足して2で割ったような音楽。「ランドスケープ・イン・C」はアンビエント系の音楽でブライヤーズかイーノあたりを思わせる瞑想的な作品。「ムーンドッグ」はタイトルからしてあの伝説的ミニマリストを意識していると思われますが内容は終始非常に瞑想的で穏やかな小品。「祖母の踊り」ではバロックと東洋が融合したような不思議な世界が展開。ミニマル・ミュージックの好きな人は必ず気に入るであろう、絶対お奨めの一枚です。

BMC CD178
\2200
フランツ・リスト(1811-1886):男声合唱曲集第2集
 「男声合唱のためのミサ、モテット集」
  オルガンのための前奏曲《主の家に我らは進み行く》/
  モテット《願わくば汝とともに平安を》/
  男声合唱のためのミサ曲/ラウダーテ・ドミヌム/
  モテット《我らなお離れず》/
  モテット《キリストの魂は我を清め》/
  オルガンのための前奏曲《より高く!(エクセルシオール!)》
タマーシュ・ブブノー指揮
聖エフレム男声合唱団
ラースロー・ファッシャング(Org)
録音:2010年7月

昨年生誕200年を迎えたフランツ・リストの男声合唱曲集第2弾。聖エフレム男声合唱団は2002年に結成された団体でギリシャ正教の典礼音楽、スラヴ系の伝統宗教楽、ビザンチン音楽を主要なレパートリーにしている。

BMC CD185
\2200
「リストの黄昏」〜リスト後期ピアノ作品集(1880-86)
 フランツ・リスト(1811-1886):
  悲しみのゴンドラ第1番/忘れられたロマンス/
  忘れられたワルツ第1番/忘れられたワルツ第4番/
  灰色の雲/チャルダッシュ第1番/
  頑固なチャルダッシュ/不運な星/
  恐ろしいチャルダッシュ/調性のないバガテル/
  悲しみのゴンドラ第2番/
  ハンガリー狂詩曲第16〜19番/夢
アドリエンネ・クラウス(Pf)
録音:2010年10月

アドリエンネ・クラウスは1989年、リスト音楽院在学中にシンシナティ国際コンペティションに上位入賞、その後ゲオルグ・ショルティの指揮のもとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団と共演し一躍、評判となる。2001年に来日し東京フィルと共演。クラシックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、特にリストは彼女の最も得意とする作曲家である。このアルバムはそんな彼女がリスト晩年の6年間に書かれた作品を集めた凝った内容です。

BRIDGE


BCD 9371
(2CD、1枚価格)
\2200

アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
 12のヴァイオリン・ソナタ集Op.5

  CD1)
   第1番ニ長調、第2番変ロ長調、第3番ハ長調、
   第4番へ長調、第5番ト短調、第6番イ長調
  CD2)
   第7番ニ短調、第8番ホ短調、第9番イ長調、
   第10番へ長調、第11番ホ長調、
   第12番ニ短調≪ラ・フォリア≫
トリオ・コレッリ:
 【エリザベト・ソイテン・シュナイダー
   (Vn)、
  ヴィゴ・マンゴー
   (アーチリュート、テオルボ)、
  ウルリク・スパング=ハンセン
   (コンティオOrg)】
 ピッチA1:415
来年2013年は生誕360年、没後300年、コレッリ・イヤー!デンマークのベテランによるヴァイオリン・ソナタ集Op.5全曲

録音:2010/2011年ヘンドリクス教会,コペンハーゲン

 来年2013年は生誕360年、没後300年、コレッリ・イヤー!一足早くコレッリの注目盤登場です。
 トリオ・コレッリはデンマーク出身の音楽家3人による古楽アンサンブルで、かつてデンマークのCLASSICOレーベルで多くの作品を録音していた。基本的にモダン楽器で演奏しており、その現代的でシャープな音色と無駄のない解釈、音楽作りは耳に爽快である。

BCD 9349
(3CD、2枚価格)
\4400
「ハリー・パーチ(1901-1974)の音楽Vol.1」
 ハリー・パーチ:「ビター・ミュージック」
ジョン・シュナイダー(朗読)
ゲイリー・エイスター&
 リチャード・ヴァリトゥット&
 ポール・ウェスト
  (歌、ピアノ、ギター、キターラほか)
実験音楽ファンは必携!!ハリー・パーチ作品シリーズついに開始!

録音:2010年7月

 ハリー・パーチはアメリカが大恐慌時代であった1930年代に移動季節労働者(いわゆるホーボー)としてアメリカ各地を放浪する過程で独自の思想と音楽、音律論を築いた西洋音楽史上、特異な作曲家である。≪ビター・ミュージック≫は彼がホーボーとして各地を季節労働者として放浪していた1935-1936年頃につけていた日記であり、このディスクはその日記の朗読と、日記中に書きつけられた楽譜を音化したものから構成されている。音楽は放浪中に聴いた労働者たちが歌う歌、街の物売りの歌、人の話声(ホーボーの収容施設での管理官の言葉「服を脱いで下さい、シラミの駆除をします」などなど)のリズムと抑揚を楽譜に書き取ったもの、パーチの創作などさまざま。パーチの音楽の原点となる重要な日記の世界初の再現CDである。パーチ作品は今後当レーベルから次々とCD化の予定。

BCD 9354
\2200
「トリプル・ダブルス」〜3つの二重協奏曲
 (1)リチャード・ダニエルプール(b.1956):
  子供の宝箱(1999/2006)
 (2)デイヴィッド・ラドウィグ(b.1974):
  ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(2008)
 (3)デーロン・アリック・ヘーゲン(b.1961):
  ヴァイオリンとチェロのための協奏曲《仮面舞踏会》(2007)

ハイメ・ラレード(Vn)
シャロン・ロビンソン(Vc)
(1)(2)サラ・ヒックス(指揮)
(3)トロイ・ピーターズ指揮
 ヴァーモント交響楽団

ハイメ・ラレードが弾くダニエルプール他、新作の二重協奏曲集

録音:2008-2010年

 ヨーヨー・マやジンマンも取り上げ、録音も多数出ているダニエルプールを始めとする若手からベテランまで様々な世代のアメリカの作曲家による二重協奏曲。コープランド、W.シューマン、らの影響を感じさせる、いずれも保守的で手堅い手法で書かれており、新古典主義、新ロマン主義と位置づけられる音楽。70歳を迎えた名手ハイメ・ラレードがトリオを組むロビンソンとともに新作を弾きまくります。


BCD 9375
\2200→\1990

ポール・ルーザスの音楽Vol.7
 ポール・ルーザス(b.1949):
  (1)交響曲第4番「オルガン交響曲」(2008)
  (2)超越的トリオ(2010)
  (3)歌とラプソディ(2011)

(1)フレミング・ドレイジグ(Org)
 ロベルト・ミンチュク指揮
 オーゼンセ交響楽団
(2)ニコラス・ウェアン(Org)
(3)フローデ・アンデルセン(アコーディオン)
 コペンハーゲン・アテラス・シンフォニエッタ
ポール・ルーザスの音楽第7弾!ミンチュクが振るオルガン交響曲!

録音:2011年デンマーク

 デンマーク出身の作曲家ポール・ルーザス(ルーダース)の作品集第7弾。大作のオルガンつき交響曲は現代音楽特有の晦渋さは皆無でニールセン、近代イギリスの何人かの作曲家を思わせるダイナミックな作品。演奏はサンパウロ交響楽団とのヴィラ=ロボス等でお馴染のミンチュクがデンマークのオケを振っている点も注目です。「歌とラプソディ」はリゲティのメロディーエンを思わせる小さなメロディ、モティーフの断片が集積して大きなうねりを生み出す佳曲。


BCD 9369
\2200→\1990
モートン・フェルドマン(1926-1987):
 ピアノと弦楽四重奏(1985)
ヴィッキ・レイ(Pf)
エクリプス四重奏団:
 【サラ・ソーンブレイド(Vn)、
  サラ・パーキンズ(Vn)、
  アルマ・リサ・フェルナンデス(Va)、
  マギー・パーキンズ(Vc)】
モートン・フェルドマンの最高傑作!修行のつもりでいかが?

録音:2011年2月 79:13

 BRIDGEレーベルで3枚目となるフェルドマン作品は彼の最高傑作との呼び声も高い「ピアノと弦楽四重奏」。CD一枚にトラックはたった一つの79分!。ピアノの繊細な不協和音とそれに呼応し生起する弦楽四重奏の響きの帯がひたすら延々と静かにたなびく美しい作品。高橋アキとクロノス・クァルテットの同曲CDが入手困難な現在、うれしいリリース。

BCD 9290
\2200
「クレージー・ジェーン」
 ポール・ランスキー(b.1944):
  ソングス・オブ・パーティングI
 デイヴィッド・レイズナー(b.1953):
  3つのジェイムズ・テイトの歌
 ロナルド・ロクスバリー(1946-86):
  クレージー・ジェーン
 内藤明美(b.1956):キー・ウェストでの秩序の観念
 ポール・ランスキー:ソングス・オブ・パーティングII
 ジョン・マスト(b.1954):ブリーフ・ライト
 ジョージ・クラム(b.1929):アルハンブラの亡霊
 ポール・ランスキー:ソングス・オブ・パーティングIII
パトリック・メイソン(Br)
デイヴィッド・スタロビン(Gtr)
ダニエル・ドラックマン(Perc)
 バリトン、ギター、打楽器による現代声楽作品集。武満徹主宰のMusic Today国際作曲コンクールに入選し中川敏郎、南聡らと三年結社で活躍、その後、ニューヨークで独自の活動を続ける内藤明美の近作の叙情的な世界、クラムのミステリアスな「アルハンブラの亡霊」などが聴きもの。

BCD 9346
\2200
トッド・マコーヴァー(b.1953):作品集
 (1)スパークラー(線香花火)〜
  管弦楽とライヴ・エレクトロニクス(2001)
 (2)インターリュード1「バッハの後に」(2006/2011)
 (3)3つのハイパー・ディム・サムズ(2004)
 (4)インターリュード2「バードの後に」(2011)
 (5)・・・バット・ノット・シンプラー・・・(2005)
 (6)ジュー・ドゥー(2つの遊戯)〜
  ハイパー・ピアノと管弦楽のための(2005)
(1)(6)ポール・マン指揮
 オーゼンセ交響楽団
(2)〜(5)iO四重奏団(弦楽四重奏)
(6)マイケル・チャートック
 (ハイパー・ピアノ)
 マコーヴァーはジュリアード音楽院でエリオット・カーターとセッションズに師事した他、ブーレーズのもとIRCAMでコンポーザー・レジデンスを務め、作曲と電子音響の研鑽を積んだ。その成果は作品に如実に表れ、「スパークラー」ではタイトル通り、色彩豊かな音のイリュージョンが展開する。「ジュー・ドゥー」におけるハイパー・ピアノとは、今回YAMAHAのディスクラーヴィーア・グランドという自動ピアノを使用しており、きらきらときらめく音の光彩といかにもアメリカの作曲家らしい聴き手を喜ばせようとするエンターテイメント性が結合して圧倒的な演奏効果を生み出している。

BCD 9364
\2200
「あなたは色つきの夢を見る?」
 (1)アドルフェ(b.1955):
  あなたは色つきの夢を見る?(詩:ローリー・ルービン)
 (2)ロドリーゴ:
  カンティガ「女の子は面白い」、ソネット、
  セラニーヤ、舟歌、少年の歌、花の少女
 (3)フォーレ:揺りかご、月の光、小さな声で、ネル
 (4)ノアム・シヴァン(b.1978):エルサレムの山々で
ローリー・ルービン(MS)
(1)〜(3)マリヤ・ストローク(Pf)
(4)ノアム・シヴァン(Pf)
録音:2010年12月

 ルービンは米英で活動しているメゾ・ソプラノ。ニューヨーク・シティ・オペラでロッシーニの「チェネレントラ」のタイトル・ロールを、グリーンヴィッチ音楽祭でモンテヴェルディの「ユリシーズの帰還」のペネロペ役で好評を博している。また現代音楽にも意欲的でハービソンを始め多くの作品の初演している。

BCD 9368
\2200
「チナリー・ウンの音楽Vol.3」
 チナリー・ウン(b.1942):
  (1)スパイラルXI《母と子供》(2007)
  (2)スパイラルIX《マハ・サトゥカール》(2006)
(1)スーザン・ウン(Va,Voice)
(2)チナリー・ウン(指揮)
 トーマス・バックナー(Br,Perc)
 スーザン・ウン(Va,声,Perc)
 リン・バータン(Perc,声)
 スティーヴン・ソルック(Perc,声)
 ウンはカンボジア出身でアメリカ在住。東京フィルが委嘱し、来日したこともある。彼はカンボジアの伝統音楽と現代の語法を融合させようとしていて、作風は南方の武満徹か佐藤聡明といった風情で湿った大気のなかでミステリアスな旋律がたゆたう。スパイラルXIではヴィオラによる日本民謡に似たどこか懐かしい旋律に奏者自身が歌う歌が加わる。スパイラルIXでも同じように奏者の弾き歌い、叩き歌いによる作品で儀式的、祭礼風の雅やかな雰囲気に溢れている。

BCD 9370
\2200
「トラヴェル・ダイアリー」〜打楽器奏者のための作品集
 トリスタン・ペリッチ:観測
 ネイサン・デイヴィス:ダイヴィング・ベル
 デイヴィッド・ラング:目次
 ポール・ランスキー:トラヴェル・ダイアリー
ミーハン・パーキンズ・デュオ:
 【トッド・ミーハン&
  ダグラス・パーキンズ(Perc)】
録音:2010年

 ミーハン・パーキンズ・デュオは2人の打楽器奏者によって2006年に結成された。これまでアメリカ国内はもとよりロシアでもコンサートを行っている。ペリッチの「観測」はコンピュータの打ち込み音楽に似たミニマル音楽、ピューリッツァー賞受賞作曲家のデイヴィッド・ラングの「目次」は金属製とガラス製の打楽器の対話が涼しげな響きをたてる佳曲、ポール・ランスキーの「トラヴェル・ダイアリー」は旅の思い出を各種打楽器で綴った可愛らしい音のスケッチでラテンの要素が入った楽しい作品。

BCD 9372
\2200
「風は東から吹く」〜4人の中世ドイツの歌人
 ナイトハルト・フォン・ロイエンタール:
  Blozen wir den anger ligen sahen
 ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ:
  「ティトゥレル断章」より
 オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン:
  Es seusst dorther von Orient
 ハンス・ザックス:われらの女性
ドリュー・ミンター(歌、中世ハープ)
 中世ドイツのミンネゼンガー(吟遊詩人)とマイスタージンガー(名歌手)の歌を収録。ドリュー・ミンターはアメリカ人のカウンター・テナーでワシントンの教会の少年合唱団で活動した後、ウィーン、ブリュッセル、トゥルーズなどで研鑽を積み、現在世界有数のカウンター・テナーと目されるに至った。ハルモニア・ムンディ、Deccaよりバッハのカンタータの名盤を多く録音している実力派。

CELESTIAL HARMONIES



14289-2
(2CD)
\4400→\3990
新たな曲に生まれ変わった!
 チェンバロで弾いたバッハ無伴奏チェロ組曲!
バッハ:組曲集
 (ルトガー・レミー編、無伴奏チェロ組曲のチェンバロ編曲)
  (第1番 ト長調 BWV1007/第2番 ニ短調 BWV1008/
   第3番 ハ長調 BWV1009/第4番 変ホ長調 BWV1010/
   第5番 ハ短調 BWV1011/第6番 ニ長調 BWV1012)
ルトガー・レミー(Cemb)
録音:2009年11月18、19日、2010年8月24、25日、2011年2月22、23日、4月27日、ブレーメン、DDD、132'54

 バッハの大傑作、無伴奏チェロ組曲を、ドイツのチェンバロ奏者、ルトガー・レミーがチェンバロ用に編曲、演奏している。こうした試みは個々の曲では見られるが、全曲としてまとまって録音されたのは初めてだろう。レミーは単に無伴奏チェロ組曲をチェンバロで演奏しているだけではなく、声部を補って鍵盤楽器に相応しい豊かさを醸し、相応しい装飾を入れているので、一聴しただけでは同じ曲と分からないほど印象が異なる。当然のことながら声部の流れと絡みが明瞭なので、実に新鮮だ。


14306-2
(2CD)
\4400→\3990
アルフレッド・パール(ピアノ)
 ラヴェル:ピアノ作品全集

 (鏡/グロテスクなセレナード/前奏曲/夜のガスパール/
  口絵/マ・メール・ロワ/高雅にして感傷的なワルツ/
  水の戯れ/古風なメヌエット/
  亡き王女のためのパヴァーヌ/ソナチネ/
  ハイドンの名によるメヌエット/ボロディン風に/
  シャブリエ風に/クープランの墓)
アルフレッド・パール(ピアノ)
通に人気の中堅ピアニスト、パールのラヴェル全集

録音:2011年4月、6月、7月、ブレーメン、149'35

 アルフレッド・パールは1965年、チリのサンチャゴ生まれのピアニスト。チリで学んだ後、ヨーロッパに出て活躍している。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集(ARTE NOVA)やシューベルト:最後の3つのソナタ(当レーベル、14304)の録音が好評を得るなどドイツ系の音楽を得意としているだけに、このラヴェルは雰囲気に流されることなく、しっかりと実の詰まった音楽を作っている。なお四手作品もパール一人によって演奏されているとのこと。


13255
\2200→\1990
ロジャー・ウッドワード(Pf)
 「ロシア・アヴァンギャルドの音楽1905-1926」
 ニコライ・オブーホフ(1892-1954):レヴェレーション(1915)/
 アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):
  アルバムの綴り(1910)、アルバムの綴り(1905)/
 ジュリアン・スクリャービン(1908-1919):
  2つの前奏曲Op.3(1918)、前奏曲(1919)/
 ボリス・パステルナーク(1890-1960):2つの前奏曲(1906)/
 アレクサンドル・モソロフ(1900-1973):
  2つの夜想曲Op.15(1926)/
 ニコライ・ロスラヴェッツ(1881-1944):3つのコンポジション/
 ニコライ・オブーホフ:
  6つの心理的絵画(1915)、星は語る(1915)、
  不吉な反射(1915)、《お互いの好きにしよう》(1916?)、
  祈り(1915)/
 アレクセイ・スタンチンスキー(1888-1914):
  前奏曲第5番(1912)、ト短調の前奏曲とフーガ(1909)、
  ロ短調のカノン(1908)
ロジャー・ウッドワード(Pf)
鬼才ウッドワード登場!百年前のロシアの超時代的、未来派音楽!

録音:2009年1月11-14日、ヴェルトゼー、バイエルン,73'29

 このディスクでは20世紀の新しい芸術運動で重要な役割を果たしたロシアの作曲家たちの珍しいピアノ曲が収められています。アレクサンドル・スクリャービンはもとより、早世した息子のジュリアン・スクリャービンの作品、「鉄工所」でお馴染みのモソロフ、独自の無調様式を確立させたロスラヴェッツ、「ドクトル・ジバゴ」で知られるノーベル賞作家パステルナークの作品ほかを収録。そしてなかでも驚きなのが、おそらくはモードを基本としつつ自由な無調様式にたどり着いたニコライ・オブーホフの諸作品で、その音楽は元祖ロシア・アヴァンギャルドのスクリャービンをも超え、メシアン、武満、湯浅ら第二次大戦後に活躍した作曲家たちを彷彿とさせる超時代性を持っています。作曲年が1915年前後ということを考えると驚異という他ありません。

13291
\2200
「アジアン・アート・アンサンブル」
 チョン・イルリョン(b.1964):
  5つの朝鮮の踊り(1996/2003)
 フォルカー・ブルメンタール(b.1951):近似(2010)
 細川俊夫(b.1955):ランドスケープV(1993)
 マンフレート・シュターンケ(b.1951):
  チャング・フラーゲ(2009)
 イ・ミョンソン(b.1973):《オレー》(2010)
 シェ・シュヤ(b.1961):イン・ノミネII(1993)
アジアン・アート・アンサンブル:
 【ユ・ホン(テグム)、
  チョン・イルリョン(チャング)、
  ウ・ウェイ(笙)、
  マティアス・ロイポルド(Vn)、
  フアン・マヌエル・ゴンザレス(Vn)、
  ユ・チャンヨン(Va)、
  ソン・ソヒョン(Vc)】
細川俊夫etc、アジアの伝統楽器と弦楽のための作品集

録音:2010年11月、ベルリン77'38

 日本、中国、韓国、ドイツの作曲家たちによる東洋の楽器と弦楽のための作品を収録。東洋とヨーロッパ、民族性と今日性とどう向き合うか、それぞれの作曲家の意識が問われる秀作ぞろい。なお、チャングは朝鮮の打楽器、テグムは朝鮮の笛である。チョン・イルリョンはドイツ生まれの韓国人でベルリンで学んだ。ブルメンタールはドイツ出身で作曲をハンス・フォクトに師事、スターンケはドイツ出身でリゲティ、フォルトナーに作曲を学んだ。イ・ミョンソンは韓国ソウル出身で現在ベルリンを中心に活動、シェ・シュヤは中国出身で上海音楽院で学び、パリでベッツィ・ジョラス、ジェラール・グリゼーらに師事した。細川俊夫は言わずと知れた日本を代表する作曲家。

DORON


DRC 5037
\2300
珍しいメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのための協奏曲
 (1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調
 (2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456
マリオ・ホッセン(ヴァイオリン)
アドリアン・エティカー(ピアノ)
ヨエル・マティアス・ジェニ(指揮)
レゾルフィステ室内管弦楽団
録音:2011年4月、ソフィア

メンデルスゾーンのヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲は、メンデルスゾーンの少年時代の作品で、今日でも演奏される機会は少ない珍しい作品。マリオ・ホッセンはブルガリア、プロヴディフ生まれのヴァイオリニスト。アドリアン・エティカーはスイスのピアニスト。

DREYER−GAIDO



CD21072
\2200→\1990
ガブリエル・フェルツ&シュトゥットガルト・フィル
 マーラー交響曲全集シリーズ第5弾
  マーラー:交響曲第4番
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
ジャネット・ヴェルネッケ(S)
若き鬼才フェルツ待望のマーラー交響曲最新録音!

録音:2011年1月25日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェン・ザールにおけるライヴ

 巷では賛否両論ありながらもコアなファンの心を常に鷲づかみ(?)にしてきたガブリエル・フェルツによるマーラー交響曲全集シリーズ第5弾。ブックレットには例によってフェルツ自身が楽譜つきの詳細な楽曲解説(日本語訳つき)を執筆しており、特に第3楽章の変奏曲についての微に入り細に亘るアナリーゼは演奏に反映され、第3楽章終盤のフォルテシモから終楽章の天国的な音楽への推移はこのディスクの圧巻のひとつ。全体に繊細なテンポの変化、ディナーミクの変化による陰影のあるニュアンスにフェルツのこの曲へのこだわりが感じられる。
 独唱のヴェルネッケは2004年から2010年までクレーフェルド/メンヒェングラートバッハ歌劇場に所属し「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタ、「魔笛」の夜の女王で好評を博し、チェルハの歌劇「シュタインフェルドの巨人」のドイツ初演に参加するなど、古典から現代まで幅広いレパートリーを持つ歌唱力はこのディスクでも発揮されている。

 ガブリエル・フェルツ。
 1971年にベルリンで生まれ、さまざまな指揮者コンクールを経ながらエリート街道を歩み、2001年には29歳の若さでアルテンベルク・ゲラ劇場の音楽監督になる。その若さについて聞かれたときに、彼は、「フルトヴェングラーは僕より2つ若いときにすでに音楽監督をやっていた」と言ったというから、やはりそうとうの自信家&野心家なのだろう。しかしその音楽はギラギラしたものではない。作品のツボを徹底的に知り尽くし、ひとつひとつの楽器をあたかもひとりひとりの歌手であるかのようにイイ感じで歌わせる。それがなんともうまいことはまっているのである。盛り上げ方も、なんとも品がよくて、しかもこれまたうまい。・・・とにかく絶妙なのである。
 フェルツと一緒に仕事をしていた日本人歌手の小森 輝彦氏が、自分のホームページで彼のことをこう語っていた。
 「すごいと思うのはその新鮮さが彼の独りよがりの解釈から生まれたものでなく、楽譜に忠実に演奏するという志から生まれていて、しかも演奏として輝きがあることです。」
 その言葉はまさに彼にぴったり。



旧譜
ガブリエル・フェルツ/マーラー・チクルス


CD 21052
\2200→¥1890
マーラー:交響曲第5番 ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団

ガブリエル・フェルツのマーラー第3弾!マーラー・イヤーに一石を投じる第5交響曲

録音:2009年1月31日,ベートーヴェンザール・リーダーハレ,シュトゥットガルト,ライヴ・レコーディング※フェルツによる日本語解説付き

 主観的で思い入れたっぷりだった第7番、第6番に続いてマーラー中期の傑作第5番を今回もフェルツがこだわり抜いてのライヴで録音しました。
 フェルツはマーラーが初演・再演のさいに使用したスコアの(マーラー自身の)書き込みを仔細に検討しディナーミク、アクセントに細心の配慮をしたとのこと。第1楽章はやや遅めのテンポを取り、弦楽をたっぷりと歌わせて続く第2楽章とのコントラストを明確にします。重要な第3楽章スケルツォの複雑な対位法のオーケストラの処理は見事で、途中現れるレントラーのリズムは粘りきった、とてもいやらしいもので世紀末ウィーンの爛熟した空気はかくなるものかと思わせます。そしてアダージェットは、おそらくフェルツがもっともこだわったのではないかと思わせる、思い入れたっぷりの甘く、気だるい空気が充満しています。これほどデレデレ、ぐにゃぐにゃのアダージェットは近年珍しいでしょう。まるでマントヴァーニかヘンリー・マンシーニ楽団といった感じです。終楽章のいささかとってつけたようなフィナーレもフェルツのややあざとい芸風にぴったりで深みにかけますが、盛り上がります。


CD 21045
(2CD)
\3200→¥2690
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
 通の間では評判の鬼才指揮者ガブエル・フェルツのマーラー第2弾。第1弾の第7番(CD21041)も独特なテンポ感による怪演。ライナー・ノートではフェルツ自身の詳細な作品分析がなされ、並々ならぬ意欲です。第1楽章の提示部は慣例通り、繰り返します。アルマのテーマとして知られる第2主題の思い入れたっぷりのねちっこい歌いまわしに思わず惹き込まれます。第4楽章の有名なハンマー打ち下ろしに至る直前の期待とも不安ともいえる作為的なテンポの落とし加減の、いかにもあざとい感じが、逆に面白くてはまります。そして結尾、最後の一発の直前の沈黙と驚愕のこけおどし的対比も必聴です。
 録音:2008年2月15日リーダーハレ・ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト、ライヴ録音

CD21041
\2200→¥1890
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
 (timing: 21:47, 15:06, 11:09, 13:47, 17:38)
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトウットガルト・フィルハーモニー
 「60年代初頭からの一般的な”マーラー・ルネッサンス”は、バーンスタインの功績ではない」とライナーノートからして挑発的だが、演奏も当初予想された異常な遅さ、重苦しさによる演奏ではない。とはいうもの腰の重さは相当なもの。ぬかるみを荷車引くような感じもあったり、時としてリズム感抜群にぐいぐい引張ると言った具合で、解説では譜例を挙げてその裏づけを行っているものの、文章の最後では、「解釈と言うものは常に主観的」と開き直る大物振りにも脱帽。しかもマーラー全集をこのコンビで2,3年中に完成するという意気込み。大体「夜の歌」を第1弾にするという事実こそ只者ではない証ではないだろうか。
 2007年4月23,24日シュトウットガルト・リーダーハレ・におけるデジタル・ライヴ録音。

CD21065
(2CD)
¥3200→¥2690
マーラー:交響曲第3番ニ短調
 (タイミング 33:19/9:34/16:16/
  10:12/4:12/23:06)
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥトガルト・フィルハーモニー管弦楽団
アレクサンドラ・ペーターザマー(メゾ・ソプラノ)
ブルノ国立フィルハーモニー合唱団
カルヴ・アウレリウス少年合唱団
録音:2010年4月30日ライヴ・レコーディング ※日本語解説つき(フェルツ氏のインタビュー形式)
解説(日本語訳つき)では譜例を引用しつつフェルツ自身の分析を読むことが出来ます。
 今回はマーラーの交響曲中、もっとも長大で多様性に富み、マーラーの田園交響曲とも評される第3番。宇宙の誕生から命の誕生と発展、そして愛の光の中へと上昇してゆく過程は「交響曲は世界である」と語ったマーラーの音楽観が如実に反映されています。
 11才の頃からマーラーの音楽をこよなく愛してきたというフェルツはこの作品を演奏するにあたってこれまでの慣習に囚われず、スコアに表記されているテンポ、ディナーミクを徹底的に検証し直し、また初演前後の手紙、関係者の証言(R.シュトラウスを含む)までにも目を通しながら、マーラーが本当に望んだ演奏を再現しようとしています。実際演奏を聴いてみると、これまでのCDにはなかったテンポの設定と変化、声部がフォーカスされ新鮮です。


フェルツのDREYER-GAIDO 旧譜
愛聴盤。素敵です。

CD 21022
\2200→¥1890
レスピーギ:
 ローマの泉/ローマの祭
スーク:幻想的スケルツォ
ガブリエル・フェルツ指揮
アルテンブルク・ゲラ劇場管
 ローマ三部作といえば、華やかでダイナミックな彩りにあふれ、常に刺激的であるべき、と思っていた。トスカニーニにしてもムーティにしても伝説の3人指揮者による仙台フィル・ライヴにしても、バティスにしても、もちろんスヴェトラーノフにしても。
 ところが、このガブリエル・フェルツ指揮によるレスピーギは、どちらかといえば寡黙。まったく挑発的なところがない。なのだけれど、ほんのわずかな「間」というか「空気感」というのが、ちょっと今までの演奏と違う。それはほとんど感覚の世界で、衝撃的というほどのものではない。なのに、どうしてもこの感性がいとおしくてたまらない。
 ちなみに、レスピーギの後に入っていた「スーク:幻想的スケルツォ」が、超のつく名曲。タイトルどおりの幻想的で美しい主題が、聴くものの心をギュウーっと締めつける。こんな優雅で美しい名曲が、まだあった。
 結局今年(2006年)に入って聴いたアルバムの中で、1,2を争う愛聴盤になってしまった。
 ガブリエル・フェルツ、覚えておこう。(大昔のコメントより)



CD21071
\2200→\1990
ソフィア・グバイドゥーリナ(b.1971):
 「ガルゲン・リーダー(絞首台の歌)」(5人の奏者版、全14曲)
 テキスト:クリスティアン・モルゲンシュテルン
バーバラ・ヘフリング(M.Sop)
エルスベト・モーザー(バヤン)
ゲルゲリー・ボドキー(Fl)
コルネリア・モンスケ(打楽器)
マルティン・ハインツェ(CB)
グバイドゥーリナ近年の傑作「絞首台の歌」登場!

録音:2011年8月

 先日発売になった「グバイドゥーリナ:コントラバスを含む室内楽作品集(NEOS11106-08)」に3人の奏者によるヴァージョンが収録されていた「絞首台の歌」の異版が登場です。3人版にバヤンとフルートが加わったのが5人版です。また、なぜか5人版は一曲少ないです。
 詩集「絞首台の歌」の作者クリスティアン・モルゲンシュテルン(1871-1914)はドイツの作家、詩人でショーペンハウアー、ニーチェ、仏教の影響を受け、20世紀最大のオカルティストであるルドルフ・シュタイナーと親しく交友し彼の神智学にも強く影響を受けた。一種のシュールレアリスムとも言えるナンセンス表現が特徴で詩集「絞首台の歌」は彼の代表作として日本では種村季弘氏による訳が知られている。グバイドゥーリナはその中から14編を選び出し作曲しているが、メゾの語り歌いとコントラバス、打楽器、フルートにロシアの民族楽器バヤンまで動員して、きわめて特殊で奇怪な世界の現出に成功している。

CD21070
\2200
「シュローク」
 (1)ダニエル・シュニーダー:シュローク
 (2)ダニエル・シュニーダー:シャヤラ
 (3)アルメニア民謡:Ayes Kedhir
 (4)マルディン・アラビア民謡:Sabiha
 (5)ダニエル・シュニーダー:ネイ協奏曲
 (6)ダニエル・シュニーダー:ダッコード
 (7)ナデル・マシャイェヒ:moulAnA(抜粋)
(1)-(6)NDRビッグ・バンド
 ((3)(4)指揮:ヴォルフ・ケルシェク)
(1)(2)(5)-(7)ヘルマン・ボイマー(指揮)
 オスナブリュック交響楽団
(3)(4)イブラヒム・ケイヴォ
 (Vo、ブズク、ジュンブシュ)
(2)キナン・アズメー(Cl)
(1)(5)モスレム・ラハル(ネイ)
(7)フレデリック・ケスター(Trp)
混ぜるな危険!?クラシックとジャズ、民族音楽の奇妙な出会い

録音:2010年8月22日モルゲンラント音楽祭,オスナブリュック(ライヴ)

 アラビア、アルメニアの民族音楽家と西洋のオーケストラがコラボレーションしたフュージョン・ミュージック。基本はワールド・ミュージック系のジャズ。ジャズのサックス奏者でもある作曲家ダニエル・シュニーダー(1961-)は管楽器の協奏曲を得意としており、ミハエル・ザンデルリング(BIS)やクリスティアン・ヤルヴィ(MARSHAS)が指揮したアルバムも発売になっている。

DREYER GAIDO


CD21062
(2CD)
\4400
フリートヘルム・デール・エディションVol.15
 フリートヘルム・デール(b.1936):
  歌劇《メディア》(全3幕)
ブレンダ・ロベルツ(Sop)
マリオ・タガドッシ(Br)
アッティラ・コヴァーチ(B)
マーガレット・ラッセル(Sop)
ハンス・ゲオルク・アーレンス(B)、ほか
クラウスペーター・ザイベル指揮
キール・フィルハーモニー管弦楽団
キール州立歌劇場合唱団
フリートヘルム・デール・エディション第15・16集

録音:1990年6月17日キール歌劇場ライヴ

フリートヘルム・デールはドイツ・ゲッティンゲン出身でフライブルク音楽大学でヴォルフガング・フォルトナーに学ぶ一方、哲学、歴史、音楽学を専攻しウェーベルンの研究では博士号を取得している。1982年にリューベック音楽院の教授に就任以来、数々の音楽祭の主宰や演奏グループの音楽監督、現代音楽のワーク・ショップの責任者を務める中で多くの様々な作品を発表してきた。歌劇《メディア》はエウピリデスによる有名なギリシャ悲劇に基づくオペラ。電子音楽あり、オルフ、黛敏郎、松村禎三を思わせるアクの強い原初的でギラギラした管弦楽法、オスティナート、ペンデレッキを彷彿とさせる狂気的、神秘的な合唱など様々なスタイルが折衷されている。現代オペラとはいえ、よくありがちなアイデア先行型の抽象的な内容とは無縁で純粋に響きのスペクタクルを楽しめる作品。

CD21068
\2200
フリートヘルム・デール・エディションVol.16
 フリートヘルム・デール(b.1936):フルート作品集
  (1)吟遊詩人の歌による変奏曲(1959)/
  (2)カントW(1962)/(3)接写レンズ,反射(1962)/
  (4)ユリアンの数分(1963)/(5)7つの俳句(1963)/
  (6)テクスチュア(1971)/(7)5つの小品(1980)/
  (8)エレジー(1999/2010)/(9)太陽の歌(2008)
アンゲラ・フィルキンス(Fl)
(5)ヤンナ・リュック(Sop)
(3)(4)(5)(8)クリスティアン・ルヴォロ(Pf)
(8)トレルス・スヴァーネ(Vc)
録音:2010年10月ライヴ

デールの若書きから最近までのフルートをメインにした作品集。吟遊詩人の歌(トゥルバドゥール)の歌の主題に基づく変奏曲は素朴なテーマが驚くほど複雑な音楽に変容する。そのほか、モード、セリーの影響を受けた作品、与謝蕪村の俳句のドイツ語訳のシュプレッヒシュティンメに点描的な音楽が絡む7つの俳句など興味深い作品が並ぶ。

ENSEMBLE MODERN



EMCD-017
\2300→\2090
アンサンブル・モデルンの名演ライヴ発売!
 巨匠エルネスト・ブールの秘蔵音源CD 化!
  ツェートマイヤーとの近未来的ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」
(1)クセナキス:「アラックス」〜
 3群の同一編成のアンサンブルのための
(2)ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
エルネスト・ブール指揮
アンサンブル・モデルン
(1)ハンス・アイスラー
 新音楽グループ&
  アンサンブル・ケルン
(2)トマス・ツェートマイヤー(Vn)
アンサンブル・モデルンの名演ライヴ発売!巨匠エルネスト・ブールの秘蔵音源CD 化!

録音:(1)1985年9月15日ケルン音楽大学(初演)、(2)1987年10月26日ケルン・フィルハーモニー・ホール(ライヴ)

 エルネスト・ブール(1913-2010)の名前を聞いて「ああ懐かしい」と感じた人は昔からの筋金入りの現代音楽リスナーでしょう。ブールはその名前からも察せられるようにフランス人ですが、出身地ストラスブール(シュトラスブルク)は歴史上、独仏両国の思惑に翻弄され独自の文化が育まれた場所で、そんな土地に育ったブールには国境に囚われない進取の精神が培われたのでしょう。指揮をヘルマン・シェルヘンに師事し幾つかの歌劇場や楽団で活躍した後、1964年からハンス・ロスバウトの後任として南西ドイツ放送交響楽団の首席指揮者を勤めました。
 近現代音楽とりわけヨーロッパの前衛的傾向が強い作品を得意としたブールですが一方で南西ドイツ放送響とモーツァルトの交響曲を数多く録音するなど、古典派にも名演を残しています。このCDはクセナキスとベートーヴェンをカップリングしたブールの二つの側面を知るのに最適の一枚。
 クセナキスの《アラックス》は3群のオーケストラが絡み合い分岐し衝突しまた合流するプロセスの中で時に官能的ともいえるほど鮮やかで色彩的な音響が立ち上がります。
 対してトマス・ツェートマイヤーをソリストに迎えてのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はいわゆる新即物主義による無駄のないスポーティな演奏ですが、第2楽章では大変叙情的で歌心あふれる演奏を展開し、終楽章のほとばしるようなエネルギーも忘れがたいものです。


GENUIN



GEN 12238
\2200→¥1990
ミハエル・ザンデルリング、いよいよフル・オケを振っての名曲録音!
フォーレ:「ペレアスとメリザンド」組曲Op.80(4曲)
チャイコフスキー:イタリア奇想曲Op.45
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」Op.64から6曲
 (モンタギュー家とキャプレット家/ジュリエット/
  踊り/ロメオとジュリエット/
  ジュリエットの墓の前のロメオ、ティボルトの死)
ミハエル・ザンデルリング(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー
録音:2011年クルトゥア・パラスト,ドレスデン、ライヴ録音、DDD、62'59

 ザンデルリング一家の末弟ミハエルは1967年生まれ。チェリストから2001年に指揮者に転向し、GENUINレーベルへも主に弦楽オーケストラと録音を行っていたが、いよいよフル・オーケストラを振ってのCDが登場した。ミハエル・ザンデルリングは、その優れた音楽性から急激に人気が上昇しており、その理由は、フォーレの「ペレアスとメリザンド」の前奏曲の潤いに満ちて美しく流れる音楽を聞けばよく分かる。また名演あまたのプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」の音楽も、いずれの曲もザンデルリングの豊かな感性が羽ばたく様を感じることができる。


GEN 12236
\2200→¥1990
3人の名手が送る不遇の作曲家サバネーエフのピアノ三重奏曲
サバネーエフ(1881-1968):
 ピアノ三重奏曲 Op.4
 ピアノ、ヴァイオリン、チェロのためのソナタ Op.20
イロナ・テン=ベルク(Vn)
ウェン=シン・ヤン(Vc)
ミハエル・シェーファー(Pf)
録音:2011年4月、ミュンヘン,DDD、54'50

 レオニード・サバネーエフ(1881-1968)は、ロシア生まれで後にフランスで活動した作曲家。
 長命したが、戦後に活躍しなかったこともあり、作品が演奏される機会は乏しい。このCDに収録されている二つのピアノ三重奏曲はサバネーエフの代表作といってもよいもの。ほの暗いロマンティックな曲想は魅力的である。バイエルン放送交響楽団のコンサートミストレスを務めたイロナ・テン=ベルク、同じくバイエルン放送交響楽団の主席チェロ奏者だったウェン=シン・ヤン(台湾系、スイス生まれ)、そしてテン=ベルクとのコンビでおなじみのミハエル・シェーファーの三人による非常に高い水準の演奏で珍しい作品が楽しめる。

GEN 12217
\2200
トリオ・エクス・エクオ〜「大公」
 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調Op.97「大公」
  ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
トリオ・エクス・エクオ:
 【ゲラルト・ファウト(Pf)、
  マティアス・ヴォロング(Vn)、
  マティアス・モースドルフ(Vc)】
録音:2011年7月1日,8月28日、ライプツィヒ,DDD、69'46

ベートーヴェンの有名な「大公」と初期のハ短調を収録。トリオ・エクス・エクオは2005年に結成されたピアノ三重奏団。ドイツの伝統に根ざしつつ、瑞々しい感性をもった演奏が高く評価されている。

GEN 12223
\2200
「残響」〜ヴェッツェル(1879-1973):
 歌曲集 (夏の夜の提灯/青い蝶/口笛/横笛の演奏/
  告白/霊感/夜の挨拶/残響/学生/最後の踊り/
  三月の晩/夏の晩/あの谷底で/アグネス/隠遁/
  告別/問いと答え/祈り/日の出/前の一時/
  棄てられた娘/娘との別れ/旅の杯/我が母に/
  月に寄せて/全体)

オリフィア・フェルモイレン(MS)
ペーター・シェーネ(Br)
リアナ・フラト(Pf)
エドゥアルト・スタン(Pf)

録音:2011年5月、DDD、69'19

ドイツ・リート・ファンは必聴のCD。ユストゥス・ヘルマン・ヴェッツェル(1879−1973)は、20世紀前半のドイツの重要な歌曲作曲家だったが、妻がユダヤ系だったためナチ時代にたいへん苦労をし、戦後も忘れられ、長命したにも関わらず作品が顧みられることがなかった。20世紀的な近代性のまったくない、非常にロマンティックなヴェッツェルの歌曲は、21世紀の今になって大きな注目を浴びている。ヴェッツェルだけのCDはおそらくこれが初めて。

GEN 12224
\2200
「セレナーデ」
 〜夜と愛にまつわる男声合唱のためのパート・ソング集
  シューベルト:
   森の夜の歌 D.913,夜 D.983C,小さな声で歌おう D.635,
   矛盾 D.865,隠棲 D.337,墓と月 D.893,墓 D.569,
   精霊の踊り D.494/
  ヴォーン・ウィリアムズ:
   放浪者,ローモンド湖,冬は去った/
  シェーベリ:調べ
  アルヴェーン:気分,セレナード
  ブルックナー:真夜中に,晩の空,真夜中,晩の魔法

ヤン・シューマッハー(指揮)
カメラータ・ムジカ・リンブルク

録音:2011年6月18-19日、10月29-30日,DDD、61'23

男声合唱によって、夜や愛に関わる様々な曲が歌われている。ほとんどは原曲は歌曲である。カメラータ・ムジカ・リンブルクは1999年結成。以来ヤン・シューマッハーに率いられ、2010年にはドルトムントでのドイツ合唱コンクールに優勝するほどの実力を得た。

GEN 12225
\2200
ワイマール木管五重奏団〜新旧の木管五重奏曲集
モーツァルト(リンケルマン編):「魔笛」序曲
ハース:木管五重奏曲 Op.10
ダンツィ:木管五重奏曲 ト短調 Op.56-2
カーター:木管五重奏曲
タファネル:木管楽器のための五重奏曲
ワイマール木管五重奏団
録音:2011年7月12-14日、ベルリン,DDD、59'35

ワイマール木管五重奏団は、フルートのトモ・アンドレアス・イェックレ、オーボエのフレデリケ・ティンマーマン、クラリネットのゼバスティアン・ランベルツ、ホルンのシュテファン・ショットシュタット、ファゴットのヤコプ・カルヴァートによるアンサンブル。ポール・タファネル(1844-1908)の作品が珍しい。

GEN 12226
\2200
ユリアーナ・シュタインバッハ
 「ドビュッシー:ピアノ作品集第1集」
 ロマンティックなワルツ/夢/マズルカ/ベルガマスク組曲/
 ピアノのために/映像第1集(水の反映,ラモーを讃えて,運動)/
 映像第2集(葉ずえを渡る鐘の音,そして月は荒寺に落ちる,金色の魚)/
 レントより遅く
ユリアーナ・シュタインバッハ(ピアノ)
録音:2011年3月27日−4月1日、10月3日、ライプツィヒ,DDD、77'27

ユリアーナ・シュタインバッハはブラジル生まれのピアニスト。リヨンとパリで学んだ後、現在は世界で活躍している。とても落ち着いた冷静な配慮の届いた演奏である。

GEN 12232
\2200
「コスモポリタン」〜トリオ・エレゴ/グリンカ&シュナイダー:
  クラリネット、ファゴット、ピアノのための作品集
   ダニエル・シュナイダー(1961-):
     外の世界/
     クラリネット・ソナタ/
     バロックロッホネス/
   グリンカ:
     悲愴三重奏曲 ニ短調/
     ファゴット・ソナタ/哀歌
トリオ・エレゴ:
 【アントニア・ロレンツ(Cl),
  フィリップ・ツェラー(Fg),
  イザベル・フォン・ベルンシュトルフ(Pf)】
録音:2011年10月7-9日、フランクフルト・アム・マイン,DDD、62'43

グリンカと、1961年、チューリヒ生まれのダニエル・シュナイダーの作品を集めたCD。トリオ・エレゴは、いずれも2006年のドイツ音楽コンクールの参加者だったアントニア・ロレンツ、フィリップ・ツェラー、イザベル・フォン・ベルンシュトルフによって結成。クラリネット、ファゴット、ピアノという珍しい組み合わせながら、高い音楽性によって評判を博している。

KAIROS



13242KAI
\2400→\2190
指揮はエトヴェシュ、ブーレーズ
 オケは・・・ウィーン・フィル!!
 フリードリヒ・チェルハ(b.1926):
  (1)打楽器協奏曲(2007/08)
  (2)「インパルス」(1992/93)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1)ペーター・エトヴェシュ(指揮)
 マルティン・グルービンガー(Perc)
(2)ピエール・ブーレーズ(指揮)
ブーレーズや超絶打楽器奏者グルービンガーも登場!何とウィーン・フィルによるチェルハ作品集!

録音:(1)2011年11月25日ウィーン・コンツェルト・ハウス(ライヴ) (2)1996年8月15日ザルツブルク音楽祭(ライヴ)

 打楽器協奏曲はチェルハが81歳から82歳にかけて作曲した大作でソリストの乱れ打つ大小様々なドラムと大管弦楽が火花を散らしてぶつかりあう異常なテンションで始まる。中間部はヴィブラフォン、金属系打楽器のソロを背景に弦楽、木管が抒情的で恍惚とした楽想が続き、後半は再びドラムにゴングを加えた乱れ打ちの嵐とシロフォン、ウッド・ブロックなどによる打楽器奏者の名人芸を披露する部分が華やかに展開する。ソリストはDGからアルバムも出ており、N響との共演で話題となった超絶打楽器奏者グルービンガー。
 一方、盟友ブーレーズがタクトを執った《インパルス》は初演はプレヴィンだったそうで、新ウィーン楽派のこだまを感じさせながらリゲティを思わせるダイナミックな音群の波が次々と押し寄せる大迫力の作品。いずれも聴き手を圧倒的な大音響の渦と波で飲み込み、オーディオ・ファンにとっても魅力的な内容。ウィーン・フィルが演奏する同時代作品はこんなにも今日的で刺激的。

13222KAI
\2400
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):
 (1)コントレ・タン(2005/06)
 (2)シーソー(2008)
 (3)会話(ダブル・ベース独奏のための(2007)
 (4)「ティーター・トッター(シーソー)(2008)
(1)(2)(4)クラングフォルム・ウィーン
(1)ドナティエンヌ・ミシェル=ダンサック(S)
 エミリオ・ポマリコ指揮
(2)(4)シルヴァン・カンブルラン指揮
(3)ウリ・フッセネッガー(Cb)
ギリシャ出身の作曲家アペルギス作品集第2弾

録音:(1)2010年7月、(2)2010年2月、(3)2010年11月、(4)2009年11月

 アペルギスはギリシャ出身でクセナキスに師事しパリを本拠として活動している。演劇とのコラボレーションが多く、2005年に来日しレクチャーと演奏会を行った。KAIROSレーベルへはヴィオラとサクソフォンのための室内楽作品集が出ている(12942KAI)。いらいら、せかせかとした音の身振り、矢継ぎ早に移り変わる変幻自在の音響事象、シュールレアリスティックな表現世界など、その独自の世界は今日の現代音楽の状況の中でも際立って個性的である。


K&K



KUK 103
\2300→¥2090
注目の若手!まだ18才のミュラーペルト、ライヴ第2弾!
 「グランド・ピアノ・マスターズ〜夢の情景」
 ショパン:マズルカ集
  (ト長調 Op.50-1/変イ長調 Op.50-2 /
   嬰ハ短調 Op.50-3 / 変ロ長調 Op.7-1)
 シューマン:幻想小曲集 Op.12(8曲)
 ブラームスピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
マグダレーナ・ミュラーペルト(ピアノ)
録音:2011年6月4日、マウルブロン修道院、ライヴ/DDD、76'18

マグダレーナ・ミュラーペルトは1992年、マウルブロン生まれのピアニスト。録音時はまだ18歳だった。今まで35ものピアノ・コンクールの受賞歴があるという彼女、既に国際的な演奏活動をしており、これからますますの期待ができる。このCDからも、単なる優秀な若手ピアニストという以上の優れたものが感じられるだろう。

旧譜
マグダレーナ・ミュラーペルト(ピアノ)
「水の戯れのように」

KUK 16
\2300→¥2090
「水の戯れのように」
 バッハ:フランス組曲 ト長調 BWV816/
 ハイドン:変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6/
 シューマン:ピアノ・ソナタ ト短調 Op.22/
 ショパン:即興曲 変イ長調 Op.29/
 即興曲 嬰ヘ長調 Op.36/即興曲 変ト長調 Op.51/
 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/ ラヴェル:水の戯れ/
 リスト:ハンガリー狂詩曲第10番 ホ長調
マグダレーナ・ミュラーペルト(ピアノ)
ピアノ好きならば絶対注目!17歳の天才ピアニスト、ミュラーペルト登場!

録音:2009年7月4日,マウルブロン修道院(ライヴ録音)、DDD、79m

 ピアノ好きならば絶対注目の1枚。ミュラーペルトは1992年、プフォルツハイムに生まれたピアニスト。つまりまだ十代の若さ。しかし技術にきわめて高度なばかりか、瑞々しさに溢れた感性も豊かに広がるファンタジーにも舌を巻くばかり。バッハからラヴェルまで、いずれも聞き応え十分。しかもこれは演奏会そのままのライヴ録音なのだ。今までに35のピアノコンクールで受賞経験があるというが、彼女の未来はまだまだその程度では収まらないだろう。天才の芽吹を聞きたい人にお勧め。

KUK 101
\2300
「弦楽、フルート、イングリッシュ・ホルンのための作品集」
 (1)チャイコフスキー:
  「フィレンツェの想い出」ニ長調 Op.70(弦楽合奏版)
 (2)オネゲル:室内協奏曲
 (3)シベリウス:即興曲 Op.5-5,5-6(弦楽合奏版)
 (4)スティーヴンソン:コールアングレと弦楽のための協奏曲
ゼバスティアン・テヴィンケル(指揮)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団
(2)クリストフ・レンツ(フルート)
(2)(4)ミリアム・ブッダイ(コールアングレ)
南西ドイツ室内管弦楽団のチャイコフスキー、オネゲル他

録音:2010年、マウルブロン、ライヴ,/DDD、75'13

 チャイコフスキーの傑作「フィレンツェの想い出」以外は珍しい曲ばかり。オネゲルの室内協奏曲は、フルート、コールアングレ、弦楽合奏のためのモダンな美しさを湛えた名曲。シベリウスの即興曲は、ピアノ曲を作曲者が弦楽合奏に編曲したもの。アラン・スティーヴンソンは1949年生まれの作曲家。平明で親しみやすい音楽だ。クリストフ・レンツは1976年、テュービンゲン生まれのフルート奏者。2005年からハノーファーNDR放送フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者。ミリアム・ブッダイは2008年から同じくハノーファーNDR放送フィルハーモニー管弦楽団の首席コールアングレ奏者。


LYRINX



LYR 2273
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
マリー=ジョセフ・ジュードのベートーヴェン!
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」
 ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」
 ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」
マリー=ジョセフ・ジュード(ピアノ)
ジュードのベートーヴェン「悲愴」「熱情」「告別」

録音:2010年7月1-3日、マルセイユ,DSD、59m

 LYRINXへの録音がいずれも高い評価を得ているマリー=ジョセフ・ジュード。LYRINXレーベルへはブラームス、メンデルスゾーン、クララ・シューマンなどのドイツものの他、ジョリヴェ:ピアノ作品集やフォーレの歌曲の伴奏と、幅広く録音してきましたが、新譜はベートーヴェンの名曲ソナタ集です。ジュードは1968年生まれ。父はフランス人と、母は中国系ベトナム人。2012年1月からリヨン国立高等音楽舞踊学院の教授に就任している。卓越した指捌きと知性溢れる演奏が素晴らしい。



旧譜
マリー=ジョセフ・ジュード(P)
話題になったクララ・シューマン

LYR2255
(SACD Hybrid)
¥2400→¥2190
クララ・シューマン:
 6つの音楽の夜会Op.6/3つのロマンスOp.11/
 ロマンス3つのロマンスOp.21/4つのつかの間の小品Op.15
マリー=ジョセフ・ジュード(P)



LYR 2277
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
大人気スカナヴィのラフマニノフのピアノ協奏曲!
 指揮はあのタバシュニク!!

ラフマニノフ:
 ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op.1
 パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
カティア・スカナヴィ(ピアノ)
ミシェル・タバシュニク(指揮)
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団
大人気スカナヴィのラフマニノフ!第1協奏曲とパガニーニ変奏曲

録音:2010年11月16-19日、ブリュッセル,DSD、52m

 カティア・スカナヴィ(カティア、カーチャはエカテリーナの愛称)は1971年、モスクワ生まれ。1989年のロン=ティボー国際コンクールピアノ部門で3位入賞。2009年10月に東京都交響楽団に客演、独特ののめり込む様な弾き方から生まれる鋭い感性の音楽が大いに話題になったが最近は単独CDはずっと出ていなかった。今回はラフマニノフは彼女の得意とする作曲家で、エネルギーに満ちた演奏が楽しめる。
 そして指揮が・・・あの人だった。


タバシュニク/最新アルバム

BPR 002
\2400→\2190
タバシュニクの「新世界」
 ドヴォルザーク:
  (1)交響曲第9番「新世界より」 op.95
  (2)スラヴ舞曲集第1集(全曲)
ミシェル・タバシュニク(指揮)
ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2011 年7 月5、6 日、スタジオ4

 ミシェル・タバシュニク(Michel Tabachnik 1942年- )はスイスの指揮者。
 タバシュニクは、15年ほど前に集団自殺事件で話題になったカルト教団「太陽寺院」の幹部(あるいは広告塔)だったということで音楽ファンを震撼させた。(タバシュニクの奥さんと娘さんも集団自殺していた。)
 本人はその後逮捕され、てっきり音楽界からは消えたと思っていた。

 これはそのタバシュニクの堂々たる新譜。

 タバシュニクはピエール・ブーレーズ、イーゴリ・マルケヴィチ、ヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。クセナキスの指揮で、名声を決定的にした。日本でNHK交響楽団を振ったこともあり、実際にその演奏に立ち会った方もいらっしゃるかもしれない。
 店主も、スロヴェニア・フィル自主制作盤のどろどろした「運命」を聴いて、そのカリスマ性あふれるすさまじい演奏の虜になってしまったことがある。
 その演奏はおそらくもう二度と聴けないであろうが、その名は決して忘れられなかった。

 しかしタバシュニク・・・、逮捕起訴されたがその後無罪判決を得て、音楽界に復帰していた。
 オケはブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団。タバシュニクは2008年からこのオーケストラの首席指揮者、音楽監督を務めているらしい。そして今回の自主制作盤で取り上げたのはドビュッシー。これまでスロヴェニア・フィルとのアルバム以外で有名大曲など聴いたことがなかったのだが、このドビュッシーは筋肉質で且つ華やかな色彩感にもあふれ、そうとうに存在感あふれる。
 大事件の先入観なしに聴くことはまだできないが、どうであれここにタバシュニクのカリスマ芸術家としての威信、誇りのようなものを感じることはできる。
 そうとうな男であるのは間違いない。(第59号のコメントから)


MSR

MS 1359
\2200
「殉教者」〜サックスと吹奏楽のための協奏曲集
 (1)ポウル・クレストン(1906-1985):
  アルト・サクソフォンとバンドのための協奏曲(1941)
 (2)デヴィッド・デブア・キャンフィールド(b.1950):
  アルト・サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲「殉教者」(2003)
 (3)ジョン・チーザム(b.1939):
  コンチェルト・アグラリアーナ(2003)
 (4)インゴルフ・ダール(1912-1970):
  アルト・サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲(1949/53)
ケネス・ツェ(アルトSax)
アイオワ大学シンフォニー・バンド
(1)(3)(4)リチャード・マーク・ヘイデル指揮
(2)レイ・クレーマー指揮
須川展也との共演でも知られるケネス・ツェのクレストンetc、サックスと吹奏楽のための協奏曲集

録音:2010/2011年

 ケネス・ツェ(チェ)は香港出身のサクソフォン奏者。地元香港で学んだ後渡米、インディアナ大学で研鑽を積み1996年にニューヨークのカーネギー・ホールでデビューしニューヨーク・タイムズ紙で絶賛される。1997年と1999年に来日してリサイタルを開催している。また須川展也とのデュオでアルバムも出している(CRYSTAL RECORDS)。楽器はヤマハを使用、同社のパフォーミング・アーティストでもある。

MS 1418
\2200→\1990
「干し草の中のダイアモンド」〜20世紀のピアノ・トリオ
  アルノ・ババジャニアン(1921-83):ピアノ三重奏曲嬰へ短調(1952)
  ジャン・フランセ(1912-97):ピアノ三重奏曲(1986)
  ポール・シェーンフィールド(b.1947):カフェ・ミュージック(1987)
トリオ・ソリス:
 【コリーン・スティルウェル(Vn)、
  グレゴリー・ソーアー(Vc)、
  リード・ゲインズフォード(Pf)】
ババジャニアン、フランセにシェーンフィールド三者三様の20世紀のピアノ三重奏曲集!

録音:2010/2011年

 アルバム・タイトルの「干し草の中のダイアモンド」とは「隠された宝物」、「知る人ぞ知る名品」というほどの意味だろうか。とは言え、ハチャトゥリアンの次の世代に属するアルメニアの作曲家ババジャニアンはロストロポーヴィチが彼のチェロ協奏曲を初演するほどの大物で、アルメニア民謡に由来するエキゾチックな(時にボロディンを彷彿とさせる)旋律は忘れられないほどの印象を残す。今年が生誕百年となるフランセの軽妙洒脱な三重奏曲、ジャズのイディオム満載のシェーンフィールドの楽しい「カフェ・ミュージック」と聴き所たっぷり。
MS 1394
\2200
ヴィットリオ・ジャンニーニ(1903-66):
 (1)ピアノ五重奏曲
 (2)ピアノ三重奏曲
(1)J.ジェノーヴァ(Vn)
(1)(2)S.ミレンコヴィチ(Vn)
(1)A.ルディアコフ(Va)
(1)(2)A.アズナヴォオリアン(Vc)
(1)(2)A.ネイマン(Pf)
吹奏楽だけじゃない!ジャンニーニの室内楽!

録音:2011年1月

 アルフレッド・リードの師として、またMERCURYレーベルのイーストマン・ウィンド・アンサンブルの録音で、吹奏楽ファンには有名なジャンニーニの珍しい室内楽作品集。
 ジャンニーニはイタリア系アメリカ人としてフィラデルフィアに生まれ、ジュリアード音楽院で学んだ。その後1939年にニューヨークに移住しジュリアード、カーティス、マンハッタン音楽院で教鞭を執った。作風はこの時代を生きた作曲家としては穏健でフォーレ、フランク、ブラームス、ラフマニノフの影響を感じさせる。ピアノ五重奏曲は野村芳太郎監督の映画「砂の器」(1974)のサウンドトラック(菅野光亮)を思わせる歌謡性に富んだ旋律と劇的要素にあふれた美しい作品。
MS 1272
\2200
「フローレンス・マストリック/オルガン・コンサート第3集」
 〜ジャスト・フォー・ファン
  ロバート・エルモア:ルンバ
  ギ・ボヴェ:サラマンカ
  ギ・ボヴェ:マンシーニの「ピンク・パンサー」によるフーガ
  ロバート・エルモア:童謡による幻想曲
  ジャイルズ・スウェイン:リフ・ラフ
  モーリス・デュリュフレ:スケルツォ
  シューマン:スケッチ第4番変ニ長調
  バッハ:幻想曲とフーガイ短調
フローレンス・マストリック(Org)
録音:2007年1-2月ルドルフ・フォン・ベッケラート・オルガン(1956)使用(トリニティ福音ルーテル教会,クリーヴランド)

マストリックのオルガン作品集第3集は前半がオルガンには珍しい「ルンバ」や「ピンク・パンサー」など楽しい作品が集められています。エルモアの「童謡による幻想曲」には日本人にもなじみの深い「キラキラ星」や「ロンドン橋おっこちた」なども聞こえてきます。後半はデュリュフレ、シューマンとバッハで締められています。
MS 1273
\2200
「フローレンス・マストリック/オルガン・コンサート第4集」
 マルセル・デュプレ(1886-1971):3つの前奏曲とフーガOp.7
 セザール・フランク(1822-1890):
  3つのコラール(ホ長調、ロ短調、イ短調)
フローレンス・マストリック(Org)
録音:2007年1-2月ルドルフ・フォン・ベッケラート・オルガン(1956)使用(トリニティ福音ルーテル教会,クリーヴランド)

第3集とは一転、第4集は硬派な作品集。オルガンのフローレンス・マストリックはオバーリン大学音楽学部で学び、バロックからロマン派、現代曲まで幅広いレパートリーをカバーしている。ヴィドールとメシアンを結ぶオルガン音楽の作曲家として名高いデュプレとワーグナーの影響を感じさせるフランクの代表作を華麗に弾いている。
MS 1364
\2200
「ジョセフ・ラッカーズ・デビュー」
 バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV.903
 シューマン:幻想曲Op.17
 ラヴェル:ラ・ヴァルス
 バルトーク:ピアノ・ソナタSz.80
ジョセフ・ラッカーズ(Pf)
録音:2010年8月南カリフォルニア音楽大学リサイタル・ホール

ジョセフ・ラッカーズはイーストマン音楽学校からドクターの称号も受けており、スタインウェイ・アーティストにも選ばれ、既に全米各地やヨーロッパ、アジアでコンサート活動を行っている。またロマゾフ・ラッカーズ・ピアノ・デュオとしても活動しており、高い評価を受けている。
MS 1384
\2200
「愛はあなたの声を飛翔させる」
 〜ソプラノ、ヴァイオリンとピアノのための音楽
  カーソン・クーマン(b.1982):
   もとに戻らない心(詩:J.ハッシュフィールド)
  タリック・オレガン(b.1978):神聖なるもの(詩:S.マラルメ)
  レナード・エンズ(b.1948):歌曲集《終わりへ》より
  リチャード・ウィルソン(b.1941):
   カップル、スウィフト・オーバー・ダブリン
  エリザベス・ハスキンズ(b.1951):私の庭(詩:C.ロセッティ)
  ドナルド・ワックスマン(b.1925):ラヴ・ソングズ
クリスティン・ハウレット(Sop)
パトリック・ウッド・ウリベ(Vn)
ホリー・チェイサム(Pf)
録音:2010-2011年

アメリカの新旧世代の作曲家によるソプラノ、ヴァイオリン、ピアノのために書かれた歌曲を収録。いずれも調性で書かれた叙情的な作品で親しみやすい。ソプラノのクリスティン・ハウレットは歌手活動だけでなく合唱やオペラの指揮者としても活動するマルチな音楽家。
MS 1396
\2200
「美しきフランス」〜フランス・バロックの音楽
 ニコラス・ベルニエ(1665-1734):カフェ
 F.クープラン(1668-1728):愛と名づけられたコンセール第9番
 マレ(1965-1728):イ短調の小品
 ジャック・デュフリ(1915-1789):ニ長調の小品
 モンテクレール(1667-1737):バッカスのアリア
レ・グラーセ:
 【ジェニファー・ポーリーノ(S)、
  アネッテ・バウアー(リコーダー)、
  レベカー・アーレント(gamba)、
  ジョナサン・ローズ・リー(Cemb)】
録音:2010年3月

バロック・アンサンブル、レ・グラーセは2008年に結成したばかりの新しいグループでメンバーは地元アメリカで学んだ後、ヨーロッパで研鑽を積んだ若い音楽家で構成される。カンタータからのアリア、室内楽曲、ヴィオル独奏曲など様々な編成の作品が収められフランス・バロック音楽の諸要素がこれ一枚で一応は味わえる内容となっている。
MS 1401
\2200
バルトーク:「44の二重奏曲」全曲(Sz.98/1931)
 (バルトーク提案の曲順による演奏、全46トラック)
デュオ・ランドン:
 【フリフ・シグルヨンスドッティル(Vn)、
  ヒョルレイフル・ヴァルソン(Vn)】
録音:2005年8月

 シグルヨンスドッティルはアイスランド人を父にデンマークに生れた。アイスランドのレイキャビク音楽院で学んだ後、渡米、ウィリアム・プリムローズやヤノシュ・シュタルケルに学んだ。ヴァルソンはアイスランド出身でチェコのプラハ音楽院で学び、現在はクラシックと民族音楽のバンドの両方で活躍している。デュオ・ランドンの名前の由来は2人が使う楽器がクリストフ・ランドン氏制作のヴァイオリンから。
 ヴァイオリンのミクロコスモスともいうべきこの作品を一種のワールド・ミュージックとしてとらえ、活き活きと演奏している。この録音はバルトーク提案の曲順で演奏され、一部の曲は2回演奏されているためトラックが46となっている。
MS 1422
\2200
「クイック・ステップ」
 〜アメリカ南北戦争当時のブラス・バンド音楽

  トマス・コーツ:
   ノーサンプトン・クイック・ステップ、
   バークレーのミンストレル
  ウィリアム・タンザー:セント・マーティンズ
  ジョージ・H.グッドウィン:ワルツ
  A.カーリック:死の行進曲
  トマス・コーツ:ファントム、クイック・ステップ31
   ほか全19曲
ダグラス・F.ヘドウィグ指揮
コーツ・ブラス・バンド
 (1855-72頃のピリオド楽器
  &マウス・ピース使用)
録音:2011年8月ポーリング・クエーカー・ヒル・キリスト教会,ニューヨーク

アメリカ南北戦争(1861-1865)当時に北部で盛んに演奏された曲を収録。楽器やマウス・ピースは当時のものを使用している。

MUSIC&ARTS



M&ACD 1259
\2200→\1990
カルロ・グランテ
 「ゴドフスキー・エディション第7集」〜
   ゴドフスキーによるトランスクリプション集

  アルベニス:トリアーナ/アルベニス:タンゴ ニ長調 Op.165-2/
  ビゼー:「アルルの女」〜アダージョ/ベーム:夜のように静かに/
  クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ/
  サン=サーンス:白鳥/R.シュトラウス:セレナーデ Op.17-2/
  ヨハン・シュトラウスによる交響的変容
   (芸術家の生活、「こうもり」、ワイン・女・歌)
カルロ・グランテ(ピアノ)
ピアノ・ファン必聴!デジタル録音によるゴドフスキー編曲集!

録音:ウィーン,パドヴァ、DDD、65'37

カルロ・グランテによるゴドフスキー・エディション、新刊の第8集は有名作曲家のトランスクリプション集。いずれも超絶技巧曲に仕立てられている。グランテは単にバリバリ弾きまくるタイプではなく、美感にも十分な配慮があり、ベームの夜のように静かにのようなしっとりとした曲でも情感の豊かさで秀でている。

NEOS



NEOS10936
(SACD HYBRID)
\2300→\2090
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):管弦楽曲全集Vol.4
 (1)クァドリヴィウム(1969)〜
  4人の打楽器奏者と4群の管弦楽のための
 (2)アウラ(1972)〜管弦楽のための
 (3)アマンダ(1966)〜室内管弦楽団のための
 (4)宗教的な庭(1972)〜小管弦楽のための
アルトゥーロ・タマヨ指揮
hr交響楽団(フランクフルト放送響)
(1)コンラート・グラーフ,
 アンドレアス・ヘップ,
 ブルクハルト・ロッゲンブルック,
 アンドレアス・ベートガー(以上Perc)
(2)アレヤンドロ・ルトカウスカス(Vn)
お待たせしました!好評のマデルナ管弦楽曲全集最新盤!畢生の大作クァドリヴィウムに傑作アウラ収録!

録音:(1)2007年1月、(2)(4)2007年8月、(3)2006年12月

 53歳の若さで急逝したイタリアの作曲家マデルナの偉業を管弦楽作品でたどるこのシリーズも第4弾。そのきらきらと輝く星々のように鮮やかな色彩感と意表をつく展開、圧倒的なダイナミズムは現代音楽ファンならずとも思わず耳を傾けてしまうサウンドそのものの魅力にあふれており、オーディオ・マニアをも唸らせてしまう大迫力です。
 「4人の打楽器奏者と4群のオーケストラのためのクァドリヴィウム」は4人の打楽器ソロの対話が徐々にオーケストラにまで波及し最後は両者とも音の渦に巻き込まれてしまう神話的神々しささえ感じさせるマデルナ畢生の大作。シュトックハウゼンの「3群のオーケストラのためのグルッペン」よりも更に巨大な編成と構成により、その美しさに言葉を失います。そして「アウラ」の切れ味の鋭いナイフを思わせるクールで冷たいエロス(?)、また「宗教的な庭」のクリスタルのように輝いては超新星のように爆発しまた再生成する音群など、鮮烈で時に凄惨なまでの美しさを持った音楽、それがブルーノ・マデルナの真骨頂でしょう。ぜひこの機会にお求め下さい。
 SACDにより音質も超優秀。複雑なスコアが細部まで手に取るようにわかります。


NEOS20903
\2300→\2090
「トランスクリプションズ」
 J.S.バッハ:《主よ人の望みの喜びよ》(マイラ・ヘス編)
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(作曲者編)
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(ドビュッシー編)
 モーツァルト:《魔笛》序曲(ブゾーニ編)
 ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》前奏曲(レーガー編)
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ(ヴィクトル・バビン編)
 チャイコフスキー:ワルツ〜白鳥の湖より(ヴィクトル・バビン編)
 ラヴェル:ボレロ(作曲者編)
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ
NEOSなのに(?)癒される一枚。バッハからボレロまで!

録音:2008年12月

これまでも「春の祭典」、「ショスタコーヴィチの交響曲第5番」の編曲ものやクラム、シュットックハウゼンなど異色の作品を録音してきたグラウシューマッハー・ピアノ・デュオは今回、とことんリラックスできるアルバムを作りました。オーケストラをピアノでやって何が面白いの?という方、これを聴いたら意見が変わります。編曲は作曲者自身やそれぞれ由緒正しいヴァージョンを採用、なによりこのデュオの透き通った音色が聴き手の心を鎮め、まるで波ひとつない湖面のような心境へと導いてくれます。おやすみ前にはバッハ、ドビュッシー、お目覚めにはサン=サーンス、モーツァルトなどがお薦め。最高級のBGMとしてお楽しみ頂けます。

NEOS10921
\2300
フリードリヒ・チェルハ(b.1926)/
 クラリネットを伴った室内楽作品集

  (1)5つの小品(2000)〜
   クラリネット、チェロ、ピアノのための
  (2)8つのバガテル(2009)
  (3)クラリネット五重奏曲(2004)
   ※全作品世界初録音
(1)アルクス・アンサンブル・ウィーン
(2)アンドレアス・シャブラス(Cl)、
 ヤンナ・ポリツォイデス(Pf)
(3)アンドレアス・シャブラス(Cl)、
 フーゴー・ヴォルフ四重奏団(弦楽四重奏)
チェルハのクラリネットを含む近作室内楽曲集

録音:2011年5月

2000年以降に書かれたチェルハのクラリネットをメインとする作品を集成。クラリネットのアンドレアス・シャブラスはウィーン国立音楽大学、グラーツ国立音楽大学に学び、現在バイエルン国立管弦楽団の副ソリストを務め、クラシックのみならず20、21世紀の作品の演奏に力を入れている。彼はチェルハのクラリネット協奏曲の世界初演を行い、チェルハから多大な信頼を寄せられている。作品はいずれもベルクを始めとする新ウィーン楽派への深い共感と影響に基づくドラマティックで手堅い手法で書かれている。


NEOS11120
\2300→\2090
「ダーフィト・フィリップ・ヘフティ(b.1975):
 管弦楽&室内楽作品集」

  (1)チェロ協奏曲「鳴り響くものに対して」(2010)
  (2)「上り坂」〜
   フェリックス・フィリップ・インゴルトの詩による
    ソプラノ、フルート、ヴァイオリン、チェロと
     ピアノのための3つの集約(2010)
  (3)弦楽四重奏曲第2番「グッギスベルク変奏曲」(2008)
  (4)月の詩(ポエム・リュネール)(2008)
  (5)音の弓(2009)
   ※全作品世界初録音

(1)トーマス・グロッセンバッハー(Vc)、
 デヴィッド・ジンマン指揮
 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

(2)アンサンブル・アマルテア
(3)アマール四重奏団
(4)ミシェル・ルイリー(Va)、
 ベッティナ・ズッター(Pf)
(5)ミハエル・ザンデルリンク指揮
ルツェルン交響楽団

巨匠デヴィッド・ジンマンが久々に聴かせる硬派の現代音楽!

録音:(2)(3)(4)2010 年11 月、(1)(5)2011年3月ライヴ録音

スイス生まれの作曲家ヘフティはヴォルフガング・リーム、クリストバル・ハルフテル、ルドルフ・ケルターボーンらに師事しグスタフ・マーラー作曲コンペティション、パブロ・カザルス賞、ジョルジュ・エネスコ賞などに入賞している。リームらの影響を受けた緊張度の高いドラマティックな音楽が特徴でチェロの引き裂くような叫び声にオーケストラは時に咆哮しまた時に微細な変化を見せるチェロ協奏曲《鳴り響くものに対して》は圧巻。

NEOS11130
\2300
「オズヴァルド・コルッチーノ(b.1963)作品集」
 (1)アッティモ(2007)〜弦楽四重奏のための
 (2)アイオン(2002)〜弦楽四重奏のための
 (3)固定した反復(2002)〜ピアノ四重奏のための
 (4)切断(2008)完全版〜ヴァイオリンとチェロのための
  ※全作品世界初録音
フェニーチェ劇場弦楽四重奏団:
 【ロベルト・バラルディ(Vn)、
  ジャナルド・タトーネ(Vn)、
  ダニエル・フォルメンテッリ (Va)、
  エマヌエーレ・シルヴェストリ(Vc)】
(3)アキーレ・ガッロ(Pf)
録音:2010年10月

コルッチーノはイタリアの中堅作曲家で作品はRAI交響楽団、アンサンブル・ルシェルシェによって盛んに紹介されている。このCDには弦楽四重奏を中心とした作品が収められているが、作風はウェーベルンか、はたまたフェルドマンを思わせる切り詰められた音の中での静謐の美学を追求する。
《固定された反復》では長く引き伸ばされた弦楽の響きの中で爪弾かれるピアノの音塊、また逆にピアノの余韻から浮かび上がる弦の断片的なモティーフに独自のリリシズムを感じさせる。

NEOS11201
\2300
アーロン・キャシディ(b.1976):作品集
 (1)記憶の支え(2004)〜不確定の弦楽器独奏のための
 (2)-(4)貼り付けられた基盤における計数のための3つのスタディ
 (2)《What then renders these forces visible is a strange smile》(2008)〜
  トランペット独奏のための
 (3)《Because they mark the zone where the force is in the process of striking》(2008)〜
  トロンボーン独奏のための
 (4)《Being itself a catastrophe, the diagram must not create a catastrophe》(2009)〜
  オーボエ/ミュゼット/コール・アングレ/バス・クラリネットのための
 (5)《私、紫、小競り合いの血、美しい唇の微笑み》(2006)〜
  声とライヴ・エレクトロニクスのための
 (6)メタリック・ダスト(1999)〜
  電気増幅されたバス・クラリネットのための
 (7)仮死状態(2000)〜ソプラノ・サックスのための
 (8)彼らの聴き手と同じくらい嘆かわしいだけの歌(2006)〜
  トロンボーン独奏のための
エリシオン・アンサンブル
録音:2008年/2010年

キャシディはISCM World Music Daysでも作品が演奏されたアメリカの若手作曲家。編成は異なってもほとんどその音楽は変わらず、特殊奏法、つねにせわしなく動く断片的なパッセージの連続。わかりやすく言うとカセット・テープを再生しながら早回しをした時に生じる音のような「ピュルピュル・チュルッ・ピーブヒ・ヒヒヒ・パラピョラッ・フビヴォホピ〜」といった音楽がひたすら続く。それでいて即興の余地は全くなく、ブックレットに一部掲載されている楽譜を見る限りではリズムに関しては厳格に記譜されているのは驚き。最後に収録された《彼らの聴き手と同じくらい嘆かわしいだけの歌》はそれまでとは一転、たった1音が微妙にピッチを変えながら最弱音で続くという誠に変わった作品。

NMC



NMC D175
\1600→¥1490
MTT、ナッセン、ナッシュ・アンサンブル登場、
 UNICORNで出ていた名盤!ナッセンの交響曲集!
 オリヴァー・ナッセン(b.1952):
  (1)交響曲第3番
  (2)トランペッツ(ソプラノと3つのクラリネットのための)
  (3)「オフィーリアの踊り」第1集
  (4)「コーシング」(室内オーケストラのための)
  (5)カンタータ(オーボエと弦楽三重奏のための)
  (6)交響曲第2番(ソプラノと室内オーケストラのための)
(1)マイケル・ティルソン・トーマス指揮
 フィルハーモニア管弦楽団
(2)オリヴァー・ナッセン(指揮)、
 リンダ・ハースト(S)、
 マイケル・コリンズ(Cl)、
 エドワード・ピリンガー(Cl)、
 イアン・ミッチェル(Cl)
(3)(4)(6)オリヴァー・ナッセン指揮
 ロンドン・シンフォニエッタ
(5)ナッシュ・アンサンブル
(6)エレーン・バリー(Sop)
録音:(1)(3)1981年5月、(2)(4)(5)(6)1983年8月(UNICORN-KANCHANAで出ていたもの)(ANCORAシリーズ)

 イギリス現代作曲界は大変多様で活発に活動しているが、オリヴァー・ナッセンはいわゆるクラシックの流れを汲む伝統的な現代音楽の作曲家としてジョージ・ベンジャミンと共にいまやイギリスの重鎮的存在となっている。このディスクではそんな彼が20代に作曲した作品を収録。ナッセンは16才で自作の交響曲第1番を自らロンドン響を指揮して初演したほどの早熟で、ここに収められた作品のいずれもが若書きとは無縁の高い完成度を持っている。自ら作曲家でもあるティルソン・トーマスの的を得たシャープな指揮ぶりが聴き所。

NMC D180
\2200
マイケル・フィニシー(b.1946):
 (1)弦楽四重奏曲第2番(2006-07)[19:19]
 (2)弦楽四重奏曲第3番(2007-09)[44:13]
クロイツァー四重奏団:
 【P.S.スカーヴェド(Vn)、
  M.トランダフィロフスキ(Vn)、
  モーガン・ゴフ(Va)、
  ニール・ハイド(Vc)】
イギリスの中堅作曲家マイケル・フィニシーの弦楽四重奏曲最新作!

録音:(1)2007年3月、(2)2010年11月

 フィニシーは王立音楽院で学んだ後、イタリアで研鑽、現在はイギリスの幾つかの音楽大学で教鞭を執っている。厳しい表現主義的無調音楽で新ウィーン楽派の影響のもと、クラスターの多用など厳しい表現のなかに突然、鳥の鳴き声がテープで流されたり(弦楽四重奏曲第3番)とアカデミックな現代音楽の作法の中にも独自の詩学が拡がる。
 現代音楽を得意とするスカーヴェド率いるクロイツァー四重奏団は先にフィニシーの弦楽四重奏作品集(弦楽四重奏曲第1番も含む)を録音している(METIERレーベル,MSVCD92011)

PIERRE VERANY


PV 711101
\2400
アレッサンドロ・グランディ(1586頃-1630):
 ヴェネツィアのモテット集

  (マリア様、あなたは何と美しいことか/
   イエス様は私にはとても優しい/私にキスさせて/
   あなたは何と美しい/主よ、私がどれだけ愛しているか/
   神よ、新しい歌を/聡明な処女よ/ああ染み一つない/
   私の床に/神よ、下に目を向けてください/
   天よ、お喜びください/ああイエスの甘美な名よ/
   天の女王よ、お喜びください)
ドミニク・モアティ(ソプラノ)
シャルマン・プレスネ(ヴァイオリン)
カロリーヌ・ゲルバー(ヴァイオリン)
ジャン=クリストフ・デュリュフォルジュ
 (ヴィオローネ)
マリー・ラングレ(テオルボ)
ピエール・カゼ(チェンバロ)
イタリア・バロックの作曲家アレッサンドロ・グランディのソプラノのためのモテット集

録音:2008年10月、DDD,60'18

グランディ(1586頃-1630)は、聖マルコ大聖堂でモンテヴェルディの部下として働いた後、ベルガモで活躍した作曲家。このCDにはソプラノ・ソロによる様々な曲が集められている。

PV 711031
\2400
16世紀に活躍したドミニク・フィノのミサ&モテット集
ドミニク・フィノ(1510頃-1556頃):
 ミサ「何と美しい」モテット集
  (「私たちは幸いを受けたので」/ほか)
ジェレミー・クロー(指揮)
アンサンブル・スカンディクス
ジャン=ルイ・コモレット(指揮)
ア・セイ・ヴォーチ
録音:2010年10月、DDD、59'52

ドミニク・フィノは16世半ばに活躍したルネサンスの作曲家。フランスや北イタリアで活動し、ポリフォニー書法のパイオニアの一人。1977年創立のフランスの古豪ルネサンス声楽アンサンブル、ア・セイ・ヴォーチと、2001年結成のアンサンブル・スカンディクスの合同による演奏。


PIERRE VERANY
再発売新譜
PV 711011
(再発売新譜)

\2400
ベスト・オブ・ハイファイ・ドラムズ ジャン・クロード・クリヌ(Perc)
スタッフ・エルメッダ
録音:1980年代初頭、DDD、74'11

旧PV793114の再発。題名通り様々なタイプのパーカッション演奏を18トラック集めたもの。
PV 711021
(再発売新譜)

\2400
ハイ=ファイ・ドラムズ
 (Mamba Percussions Vol.2)
ジャン・クロード・クリヌ(Perc)
スタッフ・エルメッダ
録音:1983年7月30、31日、DDD、49'38

旧PV784051の再発。クリヌによる打楽器演奏の一つ。西アフリカのバラフォンが多用されている。

PV 711041
(再発売新譜)

\2400
「トランペットとオルガン」
 パーセル:組曲 ニ長調/ヘンデル:組曲 ニ長調/
 テレマン:ソナタ ト短調/
 アルビノーニ:サン・マルコ協奏曲/
 トマジ:クスコの聖週間/
 ランドウスキ:悔いと許しの日,喜びの日
ベルナール・スーストロ(トランペット)
フランソワ=アンリ・ウバール(オルガン)
録音:1986年5月、DDD、53'08

PV789103、730012の再発。オルガン伴奏によるトランペット演奏は少なくないが、バロック音楽と20世紀の音楽を併せているのが面白い。

PV 711051
(再発売新譜)

\2400
マルク・スーストロ&ロワール・フィル/展覧会の絵
ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」
 (リムスキー=コルサコフ編)
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)
ボロディン:交響詩「中央アジアの平原にて」
マルク・スーストロ(指揮)
ロワール・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1988年9月28、29日、DDD、51'43

PV789103、730012の再発。御存知ムソルグスキーの二大名曲とボロディンの代表曲を1枚にまとめた嬉しい内容。現在マルメ交響楽団の首席指揮者を務めるマルク・スーストロ(1949生まれ)は、1976年から1994年までロワール・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、音楽監督を務め、ここで大いに名声を高めた。この録音は両者の良好な関係の成果の一つである。
PV 711061
(再発売新譜)

\2400
「ルドヴィクス・レックス」〜聖ルイ礼拝の聖務日課から パリ・グレゴリオ合唱団
録音:1996年11月1−3日、DDD、69'44

旧PV797082の再発。聖ルイとして知られるフランス国王ルイ9世(1214−1270)を讃えるために、様々な曲を集めたもの。ルイ9世縁のパリのサント・シャペルでの録音で、豊かな響きに加え、時折遠くから聞こえる鐘の音が趣を増している。
PV 711062
(再発売新譜)

\2400
フェスタ:エレミア哀歌 アンサンブル・スカンディクス
録音:2006年9月、DDD、72'09

PV707101の再発。コスタンツォ・フェスタ(1490頃−1545)は16世紀前半の重要な作曲家。北イタリア出身でローマでも活躍した人だが、フランドルの様式も吸収したことで知られる。2001年創立のルネサンス声楽アンサンブル、アンサンブル・スカンディクスの名を広めた録音である。

PV 711071
(再発売新譜)

\2400
フィリップ・ブリド(ヴァイオリン)
 「バッハ:ヴァイオリン協奏曲集」

 ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV.1041
 ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042
 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043
 ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV.1060
  (2台のチェンバロのための協奏曲第1番からの復元)
フィリップ・ブリド(ヴァイオリン)
クリスティアン・クレンヌ(ヴァイオリン)
ダニエル・アリニョン(オーボエ)
フランス室内合奏団
録音:1988年11月5、6日、DDD、62'50

旧PV788114、730020の再発。フィリップ・ブリドはパリ出身のヴァイオリニスト。1978年からパリ室内管弦楽団のソロ首席ヴァイオリニスト、1983年からフランス室内合奏団の音楽監督、1994年にはマルセイユ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めた。

PV 711081
(再発売新譜)

\2400
「金管とオルガンによる勇壮な作品集」
 グリーグ:葬送行進曲/R.シュトラウス:祝典入場曲/
 デュプレ:英雄的詩曲/リスト:リベラ・メ/
 エルガー:行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調 Op.39-1/
 フランク:天使の糧/フォーレ:パヴァーヌ/
 グラズノフ:「ライモンダ」のファンファーレ/
 カルク=エレルト:勝利の行進曲
コンセール・アルバン
フランシス・プティ(打楽器)
フランソワ=アンリ・ウバール(オルガン)
録音:1985年2月11-13日、DDD、51'02

旧PV785096、730015の再発。オルガンと金管アンサンブルによる勇壮で輝かしい音楽集。

PV 711091
(再発売新譜)

\2400
「おもちゃの交響曲」〜モーツァルト親子の楽しい作品集
 レオポルト・モーツァルト:おもちゃの交響曲
 モーツァルト:
  音楽の冗談 ヘ長調 K.522
  7つのメヌエット K.61b
  6つのレントラー 変ロ長調 K.606
アラン・モーリア(指揮)
トゥールーズ国立室内管弦楽団
録音:1995年2月19-21日、DDD、49'30

旧PV730057の再発。モーツァルト親子の愉快な音楽を集めたもの。

PV 711111
(再発売新譜)

\2400
「J.シュトラウス2世:ワルツ&ポルカ集」
 百発百中 Op.326/美しく青きドナウ Op.314/
 トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214/山の上から Op.292/
 蜃気楼 Op.330/エピソード Op.296/「こうもり」序曲/
 心と魂 Op.323/ルイーズちゃん Op.339/
 雷鳴と電光 Op.324/シルフのポルカ Op.309
クラウス・アルプ(指揮)
カイザースラウテルン
 南西ドイツ放送管弦楽団
録音:1994年10、11月、DDD、61'09

旧PV730031の再発。クラウス・アルプは1950年生まれのドイツの指揮者。1987年から1995年までカイザースラウテルン南西ドイツ放送管弦楽団の首席指揮者を務めた。作曲家としても知られる。このシュトラウス集は、崩しの少ないドイツ風の演奏で、しかも響きが軽くサックリしているのが特徴。


PV 712021
(再発売新譜)

\2400→\2190
「マンドリンでオペラ」
 ヴェルディの「トラヴィアータ」による幻想曲
 ベッリーニの「清教徒」による大幻想曲
 ドニゼッティの「ルチア」から
 ヴェルディの「トロヴァトーレ」から
 ヴェルディの「リゴレット」による組曲
クリスティアン・パルマンティエ(指揮)
オー=ド=セーヌ・アンサンブル・
 ア・プレクトル
録音:1994年6月11、12日、DDD、60'54

旧PV795042の再発。マンドリン合奏によるイタリア・オペラの名曲。

QUERSTAND



VKJK 1018
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管のブルックナー第6弾!
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調
  (ノヴァーク版1878/80年稿)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:2010年10月ライヴ
 オーソドックスにして個性的な名演!ブロムシュテットの「ロマンティック」。
 ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」は、ブロムシュテットにとっても重要なレパートリーで、1981年にはシュターツカペレ・ドレスデンと、1993年にはサンフランシスコ交響楽団とそれぞれセッション録音しています。ここに3種類目となるゲヴァントハウス管との2010年10月のライヴ録音が登場です。
 「ロマンティック」は、このタイトルのせいで官能的で華麗な交響曲と思われがちですが、実は質実剛健で硬質な音楽です。ブロムシュテットも無論そういうタイプの芸術家ですので今回もストイックで威厳ある音楽になっており、こけおどし等はまるでありません。それなのに聴き終えた後には「良い話を聞けた」というようなリラックス感と充実感に満たされます。この自然体こそがブロムシュテットの芸術の魅力なのでしょう。
 ※日本語オビ・解説付き


旧譜
ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
ブルックナー5タイトル

VKJK 1017
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
ブルックナー:
 交響曲第3番 ニ短調(1873年第1稿)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:2010年9月ライヴ

VKJK 0931
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(ノヴァーク版) ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:2010年5月ライヴ、75分

VKJK0816
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
録音:2008年9月 ゲヴァントハウス・ライヴ

VKJK0708
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
ブルックナー:交響曲第7番 ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
録音:2006年11月23-25日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
 0604の8番はゲヴァントハウス管の退任記念コンサートだったが、今回は退任後、名誉指揮者として初めて帰ってきたコンサートのライヴ。

VKJK0604
(2SACD Hybrid)
¥3600→¥3290
ブルックナー:交響曲第8番 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
録音:2005年7月1日ゲヴァントハウス・ライプツィヒ・ライヴ
 CD-Rでも発売となり、ファンの間ではすでに大きな話題となっていたライヴ。ブロムシュテットのゲヴァントハウス管カペルマイスター退任コンサート。正規盤がついに登場。

VKJK 1213
\1800
「タールベルク生誕200年記念、歌曲と室内楽曲集」
 ジーギスムント・タールベルク(1812-1781):
  歌曲集
   (覚醒と夢、馬術の男、夢、夏の夜、
    旅人は痛みを愛して、別れ、2つのロマンス、他全20曲)
  ピアノ作品
   (主題と変奏Op.45/
    2つのロシア民謡による変奏曲Op.17/
    2つの無言歌Op.41)
  ロッシーニの《セミラーミデ》による協奏的大二重奏曲
   (ヴァイオリンとピアノ)
マンヤ・ラシュカ(M.Sop)
フェリックス・プロック(Br)
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
シュテファン・ブルクハルト(Pf)
リストのライバル、タールベルク生誕200年記念盤!

録音:2011年10-11月

 タールベルクはスイスに生まれ、C.チェルニー、フンメル、モシュレスらに学び、多くの歌曲、ピアノ曲、ピアノ協奏曲、室内楽を残している。超絶技巧ピアニストと名を馳せ、慈善コンサートでリストと対決したことでも有名です。メンデルスゾーン、シューマンらと共にドイツ・ロマン派の系譜に連なる作曲家でいずれも豊かな旋律が華麗な和声で彩られた叙情的な音楽。


VKJK 1134
\1800→¥1690
「ギュンター・ラファエルの音楽Vol.1」
 サヴァリッシュやヴンダーリヒも登場!
 ギュンター・ラファエル(1903-1960):
  (1)ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調Op.13(1925)
  (2)弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.28(1930/31)
  (3)アルト・サクソフォンと小管弦楽のための協奏曲Op.71(1951)
  (4)パルムシュトレーム・ソナタOp.69(1950)〜
   テノール、クラリネット、ヴァイオリン、小太鼓、
   コントラバス(ピチカート)、ピアノのための
(1)パウル・ドクトール(Va)、
 ギュンター・ルードヴィヒ(Pf)
(2)パルカニ四重奏団
(3)エミール・マンツ(アルトSax)、
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
 WDRケルン放送響
(4)フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、
 ヴァルター・トリープスコルン(Cl)、
 ロマン・シンマー(Vn)、
 カール・シャド(Perc)、
 アルフレート・クレッツシュマー(Cb)、
 ロルフ・ラインハルト(Pf)
チェリビダッケのCDなどで最近話題の知られざる作曲家、ギュンター・ラファエル!サヴァリッシュやヴンダーリヒも登場!

録音:(1)1959年ケルン、(2)2010年10月ドレスデン、(3)1957年ケルン、(4)1957年ケルン

 2010年の没後50年にチェリビダッケやS=イッセルシュテットによる交響曲集が復刻され(CPOレーベル)話題となったギュンター・ラファエルの作品集が2タイトル同時発売。
 ギュンター・ラファエルはベルリンに生まれ同地の音楽院で学び、後にライプツィヒの音楽院で音楽理論と教会音楽の教師として生計を立てながら作曲に励んだ。作風は激動の変革時代に生きた作曲家にしては穏健で調性と旋律を重視した作品を残している。第二次大戦前に書かれたヴィオラ・ソナタ、弦楽四重奏曲第2番はブラームスの影響が色濃く、時にフランス的な和声も聴かれる。戦後に書かれたサクソフォン協奏曲はジャズと無調的部分が現れる。パルムシュトレーム・ソナタはテノールの歌唱と語りにアンサンブルが加わり、ジャズとストラヴィンスキーの新古典主義期を思わせる幾分シニカルで機知に富んだ音楽が展開する。名テノール、フリッツ・ヴンダーリヒがミュージカル風の曲調からストラヴィンスキー、ヒンデミット、クルト・ワイルと、くるくると変わる様々なスタイルの音楽を楽しそうに歌っているのが聴きもの。


VKJK 1135
\1800→¥1690
ギュンター・ラファエルの音楽Vol.2
 〜2つのヴァイオリンのための「対話」
  ギュンター・ラファエル(1903-1960):
   対話I(1951)
    (歌、ポルタート、
     シュプリング・ボーゲンと粒だったスタッカート、
     他全25曲)
   対話II(1957)
    (ドリア調、フリギア調、リディア調、
     ミクソリディア調、エオリア調、ペンタトニック、
     カノン、ディナーミクとクロマティック、ダンス、 他全20曲)

ベルンハルト・ハルトーク(Vn)
ナリ・ブラントナー(Vn)

 ギュンター・ラファエルが1950年代に作曲した2つのヴァイオリンのための対話I&IIは古旋法、無調、バッハの様式、バルトークを思わせる民族音楽のスタイルなど様々なスタイルが折衷、試みられた多くの小品から構成され、さながら音楽の図鑑、見本市といった観があり大変興味深い。


VKJK 1211
\1800→¥1690
いささか悪ノリの観もなきにしもあらずのゴキゲンな作品
エルマー・バーンスタイン(1922-2004):ギター協奏曲
マルコム・アーノルド(1921-2006):ギター協奏曲Op.67
マイケル・ドアティ(b.1954):
 エレクトリック・ギターと管弦楽のための協奏曲《ギーズ・ベンド》(世界初録音)
トルステン・ドリュッカー(G)
ラスムス・バウマン指揮
WDRケルン放送交響楽団
映画《荒野の七人》《大脱走》の作曲家エルマー・バーンスタインにアーノルド、マイケル・ドアティのゴキゲンなギター協奏曲集!

録音:2010年

 映画音楽の巨匠として知られるエルマー・バーンスタインのギター協奏曲は抒情的なメロディと活き活きとしたリズムが特徴で吉松隆のギター協奏曲が好きな人は必ず気に入るでしょう。イギリスの巨匠アーノルドもクラシック、映画音楽両方でよい仕事を残していますが、彼のギター協奏曲は数少ないこの分野の名曲です。ど派手が売りのネアカな作曲家ドハーティの新作はロック、ブルースのメロディとリズムが炸裂します。いささか悪ノリの観もなきにしもあらずのエレクトリック・ギターと大管弦楽が火花を散らすゴキゲンな作品。

VKJK 1125
\1800
「エントラング・デア・ザールのロマンティック・オルガン」
 ルートヴィヒ・ボスレト:トッカータ、序奏とフーガOp.33/
 ルートヴィヒ・ボスレト:ソナタ第2番Op.6/
 ウィルヘルム・メッツ:
  6つの前奏曲、トリオと3つのフーガOp.4より
   前奏曲第6番とトリオ第7番/
 ウィルヘルム・メッツ:
  《C.A.H.ゼーガーの「実用的オルガニスト」》より
   フル・オルガンのフーガ
 カール・ローダー:易しいコラール前奏曲Op.1より3曲/
 カール・ローダー:10のやさしい前奏曲Op.26より第2番/
 カール・ローダー:10のやさしい前奏曲Op.28より第1番〜第3番/
 ヨハン・ヨゼフ・ヴァイト:
  賛歌《アド・レジアス・ダペス》によるソナタOp.12より
   第1、4楽章
 アウグスト・ヴィルトベルガー:
  基本オルガン学習Op.43〜トリオ第1番、第5番
 アウグスト・ヴィルトベルガー:
  ジュベール社現代オルガン曲集〜エレジー ホ短調
 ヘルマン・キュストラー:
  やさしい前奏・後奏曲集第2巻より
   第14番、第5番、第10番、第11番、第13番
 フリードリヒ・ゲルンスハイム:
  キリスト教会のコラールによる前奏曲集より
ヨアヒム・フォンタイネ(Org)
録音:2009年3-6月ザールラント放送による録音

19世紀から20世紀の二つの大戦の間の頃まで活躍したドイツの作曲家によるオルガン作品を収録。リスト、レーガーに似た華麗な作品が多い。ヨアヒム・フォンタイネはドイツ・ザールラント州出身でルネサンスから現代まで豊富なレパートリーを持った中堅のオルガン奏者。

ROMEO RECORDS



RON 7289
(2CD)
\4400→\3990
クレイグ・シェパードのリスト
リスト:
 巡礼の年第1年「スイス」
  (ウィリアム・テルの礼拝堂/ワレンシュタット湖畔で/
  牧歌(パストラル)/泉のほとりで/雷雨/
  オーベルマンの谷/牧歌(エグログ)/望郷/ジュネーヴの鐘)
 巡礼の年第2年「イタリア」
  (婚礼/物思いに沈む人/サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ/
  ペトラルカのソネット第47番/ペトラルカのソネット第104番/
  ペトラルカのソネット第123番/ダンテを読んで)
クレイグ・シェパード(ピアノ) 
ロンドンに拠点を置くベテラン、クレイグ・シェパードのリスト

94'05

 クレイグ・シェパードは1947年、米国フィラデルフィア生まれのピアニスト。1973年にロンドンに拠点を移し、英国を中心に世界的に活躍している。来日公演も度々行っている。
 このリストの巡礼の年第1年「スイス」と巡礼の年第2年「イタリア」の録音は、じっくり聞かせるリストを目指したもので、ベテランらしい深い味わいが楽しめる。

RON 7288
\2200
「永遠の愛について」〜ブラームス、マーラー、ベルク歌曲集
 ブラームス:
  あなたの青い瞳は Op.59-8/永遠の愛について Op.43-1/
  便り Op.47-1/私の思いはあなたの許へ Op.95-2/
  教会の墓地にて Op.105-4/落胆 Op.72-4/
  死はすがすがしい夜 Op.96-1/五月の夜 Op.43-2/
  狩人 Op.95-4/僕の恋は新緑 Op.63-5/
  8つのジプシーの歌
   (さあジプシーよ、弦を鳴らせ/波立つリマの流れよ/
    あの娘が一番美しいのはいつか知っているかい/
    敬愛する神よ、あなたはご存知ですね/
    日焼けした若者が/三本の赤いばらが並んで/
    時々思い起こすけれど/赤い夕焼け雲が)
 マーラー:リュッケルトによる5つの詩
  (美しさゆえ愛するなら/私はやわらかな香りをかいだ/
   私の歌をのぞき見しないで/私はこの世に忘れられ/真夜中に)
 ベルク:初期の7つの歌
  (夜/葦の歌/夜鶯/夢に見た栄光/部屋で/愛の賛歌/夏の日)
アイエレット・アモツ=アヴラムソン
 (メッゾソプラノ)
ジョナサン・ザーク(ピアノ)
アモツ=アヴラムソンのしっとりしたブラームス、マーラー、ベルク歌曲集

70'10

アモツ=アヴラムソンはイスラエル出身のメッゾソプラノ。しっとりとした深い声の持ち主である。ザークはイスラエルのベテラン・ピアニスト。室内楽や伴奏のピアニストとして高い評価を得ている。

TUDOR


Mahler: Symphony No.  7 in E minor
TUDOR 7176
(SACD HYBRID)
\2300→\2090
ジョナサン・ノットのマーラー・チクルス最新録音!
 マーラー:交響曲第7番ホ短調
ジョナサン・ノット指揮
バンベルク交響楽団
交響曲第7番!妖艶、ロマン、複雑怪奇、幻想と死の香り溢れる《夜の歌》!

録音:2011年7月11-15日ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク,79:50
[演奏タイミング](21:56/16:08/9:15/14:07/17:53)

 好評のジョナサン・ノットのマーラー交響曲録音シリーズ第7弾。
 今回はマーラーの交響曲中、最も解釈が難しいとされる第7番。《夜の歌》と呼ばれることもあるこの作品は夢とうつつの境目を往き来するかような夢幻的な雰囲気と美しい旋律で溢れています。全体の構成がラプソディックであるため、全体のポイントをどこに置くかによって演奏の方向性が指揮者によって著しく異なる問題作でもありますが、さてノットはいかなるアプローチをとっているのかは聴いてのお楽しみ。管楽器ソロの出番も多く、艶やかで流麗なバンベルク響の管楽セクションの妙技も聴き逃せません。ハリウッドの映画音楽かと見紛うほど効果絶大かつ豪華絢爛な両端楽章とシェーンベルクらに霊感を与え表現主義音楽の確立に決定的な影響を与えた中間楽章の「夜の音楽」の鮮烈なコントラスト。豪快な大管弦楽のサウンドと繊細な室内楽の要素を併せ持つ複雑な総譜をこれほどの解像度でリアリゼーション出来る指揮者は今日ノットをおいて他にいません。
 高音質SACDによってマーラーの意思があますところなく表現された同曲の決定盤の登場です。
※日本語オビ・解説付き


TUDOR 7181
(SACD HYBRID)
\2300→\2090
ドイツ正統派ピアニスト、オピッツのシューマン:ピアノ協奏曲初録音!
シューマン:
 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
 序奏と協奏的アレグロ ニ短調 Op.134
 協奏的小品 ヘ長調 Op.86
 序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調 Op.92
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
マルク・アンドレーエ(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2010年6月28日-7月2日、バンベルク,77'11

 TUDORのバンベルク交響楽団のシリーズ、ゲルハルト・オピッツを迎えてのシューマンのピアノ協奏曲集。オピッツはシューマンも得意としているが、ピアノ協奏曲も含めてこれらの曲は意外なことに初録音(恐らく)。過度の思い入れをせず、我を押し出し過ぎずしかししっかりと自己主張をする、身の詰まったシューマンを聞かせてくれる。バックをスイスの名匠マルク・アンドレーエが受け持っている。
※日本語オビ・解説付き


TUDOR 7178
(SACD HYBRID)
\2300→\2090
ヴァイグレ&バンベルク交響楽団
「ハンス・ゾンメル:管弦楽伴奏つき歌曲集」
 ハンス・ゾンメル(1837-1922):
  (1)サッフォーの歌Op.6(テキスト:カルメン・シルヴァ)
  (2)管弦楽伴奏つき歌曲集
   (オデッセウス/夜/漁師/王様と蚤/
    宮殿の見張り台で塔守は歌う/月へ/他全15曲)
エリザベト・クルマン(M.S)
ボー・スコウフス(Br)
セバスティアン・ヴァイグレ指揮
バンベルク交響楽団
ブラームスと同い年の知られざる作曲家ゾンメルの美しい歌曲集、ドイツ歌曲を得意とするボー・スコウフスも登場!

録音:2010年5月-8月、バンベルク

 ハンス・ゾンメルは日本では殆ど知られていないが、ブラームスと同い年のドイツの作曲家。生涯に多くの歌劇(その多くはおとぎ話を題材としている)とおびただしい数の歌曲を作曲している。ワーグナーとR.シュトラウスの間のミッシング・リンクを埋めるような作風で極めて興味深い存在といえよう。またイタリア歌劇から影響を感じさせる伸びやかで美しい旋律性をも兼ね備えている。
いずれも管弦楽の伴奏つきで、さながら歌劇のアリアを思わせるドラマティックな歌曲。
 ソプラノのエリザベス・クルマンはオーストリアの若手でウィーン・フィルの演奏会に度々登場し、アーノンクール、メータ、ムーティらと共演している。バリトンのボー・スコウフスはデンマーク出身でドン・ジョヴァンニからツェムリンスキー、ヴォツェックなどオペラも得意としているが、ドイツ歌曲も得意としSONY CLASSICALから多数のアルバムが発売になっている。





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