ALBANY
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フローレンス・B・プライス(1887-1953):
(1)1楽章の協奏曲
(2)交響曲第1番ホ短調 |
レスリー・B・ダナー指揮
ニュー・ブラック・ミュージック・
レパートリー・アンサンブル
(1)ケレン・ウォルウィン(Pf) |
録音:2011年3月
フローレンス・B・プライスはアーカンサス州出身のアフリカ系アメリカ人の女性作曲家でニュー・イングランド音楽院、シカゴ音楽大学などで学んだ。生涯に300曲以上の作品を残し、彼女が編曲した黒人霊歌はマリアン・アンダーソン、レオンタイン・プライスらが好んで取り上げたと言われる。
1楽章の協奏曲は黒人霊歌風の温かな旋律がラフマニノフを彷彿とさせる華麗なピアノと管弦楽法で展開する秀作。交響曲ホ短調はアメリカ黒人女性による最初の交響曲。1932年ロドマン・ワナメイカー財団賞の第1等賞を受賞した作品。も黒人霊歌の旋律を基本素材とした作品でドヴォルザークの「アメリカ」や「新世界より」と思わせる堂々とした力作。 |
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「ホルンのための室内楽曲集」
(1)ブラームス:ホルン三重奏曲Op.40
(2)モーツァルト:ホルン五重奏曲K.407
(3)ベートーヴェン:
2つのホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲Op.81b
(4)シューベルト:「流れの上で」Op.post119,
D.943 |
リチャード・キング(Hrn)
(1)(3)エイミー・リー(Vn)
(1)(4)オーリ・シャハム(Pf)
(2)(3)佐藤マリ(Vn)
(2)(3)リン・ラムゼイ(Va)
(2)スタンレイ・コノプカ(Va)
(2)ジュリー・マイヤーズ・キング(Pf)
(3)ジェシー・マコーミック(Hrn)
(3)ポール・クシウス(Va)
(4)ジュンユン・オー(S) |
クリーヴランド管の首席リチャード・キングのホルン室内楽作品集!
録音:2011年5月-6月
リチャード・キングはクリーヴランド管の首席ホルン奏者。ソリストとして東京交響楽団とも共演したことがあり、日本でもコンサート、マスター・クラス開講を行い人気がある。ここではホルンを中心にすえたお馴染みの名曲を集めた。その甘い音色はクリーヴランド管の首席に恥じない名演奏。 |
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便乗商品?芸術?ベートーヴェンの交響曲第7.1番
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
ウィリアム・ヒル:交響曲第2番「ベートーヴェン7.1」(2009-10) |
ローレンス・ゴラン指揮
ラモント交響楽団 |
DDD、62:33
ウィリアム・ヒルの交響曲第2番《ベートーヴェン7.1》はベートーヴェンの交響曲第7番の素材に基づく一種のパラフレーズ、オマージュとして作曲された。作曲者ヒルはコロラド交響楽団の打楽器奏者としても活動し、デンバーのラモント音楽大学作曲科の教鞭も執っている。ベートーヴェン:交響曲第7番の中にある幾つもの印象的なモティーフが無調によって見事に展開されている。なおラモント交響楽団はコロラド州デンバーにあるラモント音楽大学のレジデント・オーケストラ。 |
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「盗まれた黄金」
〜ヴァイオリンとテープ、ライヴ・エレクトロニクスのための作品集
タニア・レオン:アバニコ(2007)
田中カレン:ウェイヴ・メカニクスII(1994)
ミリカ・パラノシク:アル・アイリ・レポ・スヴィリ(2005)
アンナ・ルビン:盗まれた黄金(1991,ヴァイオリン版:2005)
リンダ・ダスマン:マニフィカト3「ラメント」(2004)
アリス・シールズ:キリエル(2004-05)
ベッカ・シャック:パルス(2002) |
吉岡愛理
(Vn,エレクトリックVn) |
日本のホープ、吉岡愛理の現代ヴァイオリン作品集!田中カレン、他
DDD、62:28
いずれもヴァイオリンとテープもしくはライヴ・エレクトロニクスなどとのコラボレーションによる作品集。ラテン情緒あふれる楽しいタニア・レオンのアバニコ、われらの田中カレン女史のウェイヴ・メカニクス、中近東のエキゾチシズムが神秘的なルビンの盗まれた黄金ほか新しさとポップさがほどよくミックスされた鮮烈な一枚。ヴァイオリンの吉岡愛理はニューヨーク在住。アメリカ、カナダ、ヨーロッパで活動し日本でも度々リサイタルを行っている期待のヴァイオリニスト。 |
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「イン・ノミネ」
(1)クルターク(b.1926):サイン、ゲームそしてメッセージ(1986-2006)
(2)アルトゥール・アヴァネソフ(b.1980):G.Kへのオマージュ
(3)ティグラン・マンスリアン(b.1939):ラメント(1980)
(4)プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタOp.56
(5)アヴァネソフ:「ゼメスターニ、バハーリ、ベヘシュティ」 |
モヴセス・ポゴシアン(Vn)
(2)(4)ヴァーティ・マヌーエリアン(Vn)
(2)(5)アルトゥール・アヴァネソフ(Pf) |
クルターク、マンスリアンの世界初録音のヴァイオリン作品を収録!
録音:2010年、DDD、59:40
ヴァイオリンのポゴシアンは旧ソ連アルメニア出身。1986年にチャイコフスキー国際コンクールに入賞、1990年にはボストンでチャイコフスキーの協奏曲でアメリカ・デビュー以来、ソリストとして世界中で活躍している。また共演のマヌーエリアンはポゴシアン夫人。東京カルテット、クロノス・カルテットとも共演しクラシックのみならず現代作品の紹介にも力を入れている。巨匠クルタークの代表作と近年評価の著しいマンスリアンの哀感あふれる作品の世界初録音が聴きもの。 |
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デイヴィッド・マスランカ(b.1943):
(1)アルト・サクソフォンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
(2)リベレーション(解放) |
スティーヴン・K.スティール指揮
(1)イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(2)イリノイ州立大学シンフォニック・ウィンズ
(1)ポール・ノーレン(アルトSax) |
吹奏楽界の巨匠マスランカのサックス協奏曲とJWECC委嘱作!
アルト・サクソフォン協奏曲は5楽章からなる大作で各楽章には1:歌「地上の炎」/2:間奏曲「明るい窓、あなたの夜は星に満たされ」/3:歌「親愛なるイエス、あなたは私に何をしたのですか?」/4:間奏曲「星月夜」/5:歌「人間よ、これを見たことがあるか?」と標題が付けられ、ドラマティックに展開する。「リベレーション」は2010年JWECC(日本管楽合奏指揮者会議)の委嘱作。吹奏楽の機能とダイナミズムを存分に使い切った快作。イリノイ州立大学のウィンド・シンフォニーとシンフォニック・ウィンズは名前が違いますが、編成はほぼ同じ。メンバーはほとんど異なります。 |
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「リジェネシス」〜再生の音楽
(1)アンソニー・プロッグ:コンチェルト2010(2010)
(2)アルフレッド・リード:
ワーグナーのポラッツィの主題による変奏曲(1983)
(3)デイヴィッド・マスランカ:交響曲第8番(2008) |
ボビー・R・フランシス指揮
テキサス・クリスチャン大学ウィンド・シンフォニー
(1)アメリカン・ブラス・クインテット |
アルフレッド・リードの名作とマスランカの交響曲第8番!
吹奏楽では名作と言われるリードのワーグナーのポラッツィの主題による変奏曲とマスランカの大作、交響曲第8番のカップリングに加え、プロッグの最新作、金管五重奏と吹奏楽のための協奏曲2010という話題作満載の一枚。 |
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タニア・レオン:
(1)HAIKU(俳句)
〜ナレーターとミクスト・アンサンブルのための
(2)イヌラ
〜声、弦楽と打楽器のための |
(1)(2)タニア・レオン指揮
(1)ダンス・シアター・オブ・ハーレム・アンサンブル
(Fl, Fg, Gr, 筝, Vc, Cb, Perc)
(2)ソン・ソノーラ・ヴォイセズ、
ソノ・ソノーラ・アンサンブル、
ダンス・ブラジル・パーカッション |
録音:(1)1973年、(2)2009年
タニア・レオンはキューバ出身の作曲家、指揮者で彼女の代表作歌劇《ヒヤシンスの惨劇》はヘンツェの依頼で作曲、初演された。また作品はオルフェウス室内管、シンシナティ響、アンサンブル・モデルンなどによって演奏されている。アメリカではローリー・アンダーソン、メレディス・モンクらと並んで女性作曲家の三羽烏と目されているそう。さてHAIKUは松尾芭蕉、与謝蕪村、寺村百池、小西来山の俳句の英訳をナレーターが朗読する(なんとなくNHK教育のJブンガクを思い出す)背後で読経のようなコーラス、ミステリアスな無国籍風のアンサンブルが音楽をつけてゆく30分あまりの大作。「イヌラ」も屈託のないペンタトニックの響きがのどかに拡がる似非アジア風音楽かと思えば途中から作曲者の故郷キューバのリズムが加わりどこまでも平和で脳天気な(ルー・ハリソンみたいな)音楽が続く。実に楽しいアルバム。 |
TROY1294
\2200
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アレック・ワイルダー(1907-80):ピアノ作品集
(ソナタ・ファンタジー/ハーディ組曲/組曲第1番/
組曲第2番/エッセイ第2番/組曲第3番/
組曲第4番/12のモザイク) |
ジョン・ノエル・ロバーツ(Pf) |
録音:2010年6月
アレック・ワイルダーはフランク・シナトラ、トニー・ベネット、スタンゲッツらとも深く関わり、ポピュラー、クラシック両方で活躍した。作品はジャズの影響を受けたものが多いが古典派、印象派、無調の影響を受けたものもありと多岐に渡っている。 |
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「ドライヴ・アメリカン」
ジョン・アダムズ:アメリカン・バーサーク(2001)/
ジョーン・タワー:ノー・ロンガー・ヴェリー・クリア(2000)/
ダニエル・クローズィアー:冬のオーバード(2009)/
陳怡(チェン・イ):バ・バン(1999)/
オーガスタ・リード・トーマス:痕跡(2007)
(夢:シューマン×クラム風/
奇想曲:スカルラッティ×アート・テイタム風/
タンゴ:ピアソラ×コルトレーン風/
即興曲:ストラヴィンスキー×ショパン&セロニアス・モンク風/
トッカータ:バッハ×ビバップ風)/
ウィリアム・ボルコム:12の新しいエチュード第4集(1988) |
ハイディ・ルイーズ・ウィリアムズ(Pf) |
録音:2009年5-7月
アメリカ在住の作曲家によるピアノ新作集。ポスト・ミニマリズムの旗手としていまや巨匠の域にまで達したジョン・アダムズのミニマル流ラグタイムの軽〜い味わいが楽しい「アメリカン・バーサーク」、様々な作曲家の様式をミックスしたというA.R.トーマスの「痕跡」、巨匠ボルコム作品など聴き所満載。 |
TROY1299
\2200
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ホセ・ペペ・マルティネス:
マリアッチ・オペラ「月の表面を横断する」 |
ヒューストン・グランド・オペラ
マリアッチ・ヴァルガス・テカリトラン |
マリアッチとはメキシコを代表する民族的バンドのスタイルで通常、祭り、結婚式、宴会などで座を盛り上げるため演奏する。この作品ではそのマリアッチの様式で書かれた歌劇で明るくゴキゲンなメキシコ情緒がたっぷり味わえる。なお歌はスペイン語で間の会話は英語で行われている。 |
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「エマ・ルー・ディーマー:作品集」
(1)ピアノ三重奏曲
(2)トランペット、ホルン、トロンボーンとピアノのための四重奏曲
(3)マリリンのための7つの小品 |
(1)(2)ジョーン・デヴィー・ディクソン(Pf)
(1)ローラ・コバヤシ(Vn)
エレン・グロールマン(Vc)
(2)ロリ・アントン(Trp)
サンドラ・ウッドワード(Hr)
ブライアン・アントン(Trb)
(3)エマ・ルー・ディーマー(Pf) |
ディーマーはイェール大学とイーストマン音楽院で学び、サンタバーバラ交響楽団のレジデンス・コンポーザーを勤める中堅作曲家。作風は印象派、新古典主義に更にモダンな要素を加えた洗練されたもの。「マリリンのための7つの小品」は洒落たピアノ小品集かと思いきや突然ヘンリー・カウエル風の似非民族音楽とピアノの内部奏法が出てきて楽しい。 |
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バーバラ・ホワイト作品集
(1)5つの元素(2003)
(2)十分なロープ(2006)
(3)傷と目(2007)
(4)「私の納屋が焼失した、私は今、月を見ることができる」(2008) |
(1)ジェニファー・フラウチ(Vn)
(1)(4)ローラ・フラウチ(Vn)
(1)ダニエル・パナー(Va)
(1)(4)ソフィ・シャオ(Vc)
(1)(3)(4)ジョン・ブラックロウ(Pf)
(2)サブリナ・リアーマン(S)
(2)デボラ・ボールディン(Fl)
(4)タラ・ヘレン・オコーナー(Fl)
(4)アラン・ケイ(Cl) |
バーバラ・ホワイトはニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル、ボストン・ムジカ・ヴィヴァなどから作品を委嘱され、セント・ルーク室内アンサンブルにも作品を提供している。モード、調性的な響きと現代の新しい楽器法によるユニークな音響を折衷して独自のリリシズムを確立している作曲家。懐かしい「クリスティーナ&ローラ」のローラ・フラウチも参加しています。 |
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「神聖なる声」〜グレアム・ゴードン・ラムジー(b.1962)作品集
アヴェ・マリア(2007)/聖ステファニーのミサ(2007)/
服従(2008)/もしあなたが私を愛するなら(2008)/
深き淵より(1990)/3つの詩篇(2002)/ラウダーテ・ドミヌム(2009) |
ハインリッヒ・クリスティアンセン(指揮)
合唱団 |
グラハム・ゴードン・ラムジーはカリフォルニア出身で作曲をデイヴィッド・デル・トレディチらに師事。主に宗教音楽の分野で作曲を行っており、作品はアメリカのみならず、イタリア、デンマークでも歌われている。20世紀初頭のイギリスの作曲家の合唱曲に似た精妙な和声と繊細な情感に溢れている。 |
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「恐怖と記憶」〜アンドルー・ワッゴナー作品集
アンドルー・ワッゴナー(b.1960):
(1)インプロヴィゼーション/
(2)弦楽四重奏曲第3番(2002)/(3)エクソシスト(2006)/
(4)リーヴル(本)(2001)/(5)恐怖の目録(2009)/
(6)ひとつの優しさ(2008)/(7)インプロヴィゼーション |
(1)(5)(7)オープン・エンド(SQ&Pf)
(2)コリリアーノ四重奏団(SQ)
(3)フレキシブル・ミュージック(Sax, G, Perc,
Pf)
(4)C.スティンソン(Vc)、M.モルコスキ(Pf)
(6)アンサンブル・ノードリーズ(Vn,Vc,Pf,Cl) |
録音:2010年
ワッゴナーはニューオリンズ出身でイーストマン音楽院とコーネル大学で学んだ。ロジャー・セッションズ賞の始めアメリカ国内の数々の作曲賞を受賞している。作風はバルトーク、ストラヴィンスキーを思わせるリズムにジャズ風のコードやメロディを加え、ニュー・ジャズ、プログレシヴ・ロックを彷彿とさせるポップな現代音楽。クロノスQのレパートリーが好きな人は気に入るだろう。 |
TROY1308/09
(2CD)
\4400
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ラリー・ベル:
(1)「四季」〜
エリザベス・カーシュナーに詩によるカンタータOp.101
(2)通奏低音付きチェロ組曲Op.110
(3)パルティータ第1番Op.97
(4)カプリース第3番Op.54
(5)パルティータ第2番Op.102
(6)セレナード第2番Op.98 |
(1)「秋」:トーマス・グレッグ(T)、
E.ローレンス(Hrp)
「冬」:B.A.コンドン(MS)、
ラリー・ベル(Pf)、
「春」:フィリップ・リマ(Br)、
P.シエンニワ(Cemb)
「夏」:E.ホームズ(S)、
J.ムラトレ(G)
「フィナーレ」:ラリー・ベル(指揮)、
上記歌手・奏者達、他
(2)(6)サム・ウ(Vc)
(2)(3)(5)(6)ポール・シエンニワ(Cemb)
(4)アルド・アブロー(リコーダー) |
録音:2010-2011年
ラリー・ベルはニュー・イングランド音楽院、バークレー音楽大学で教鞭を執る他、ピアニストとしても活動し、NAXOSよりパーシケッティのピアノ作品集をリリースしている。作曲家としては穏健な新ロマン主義的な作風を持つ。カンタータ「四季」は80分の大曲ですが、カンタータと言いながら「秋」〜「夏」は独唱の歌曲、フィナーレでようやく全員が揃います。全編、調性のある美しい旋律が優れたヴォーリストたちによって歌われる。グランマ・モーゼスの絵画を見るような穏やかな作品。 |
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「パーシケッティと彼の弟子たちのピアノ音楽」
ヴィンセント・パーシケッティ:ピアノ・ソナタ第9番,冬至*
マーガ・リヒター:ピアノ・ソナタ,記憶*,8つの小品*
ジェイコブ・ドラックマン:7つの大罪* |
リチャード・ズィムダーズ(Pf) |
録音:2010-2011年(*印:世界初録音)
パーシケッティ(1915-1978)はイタリア系アメリカ人でジュリアード音楽院で長らく教鞭を執った。そんな彼の弟子の作品を含むピアノ作品集。パーシケッティ自身は新古典主義の傾向が見られるが弟子たちの作品は様々な様相を呈している。 |
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「アルベニス風に」〜
クリス・バックホルズ、トロンボーン・リサイタル
シチェドリン(b.1932):アラ・アルベニス
ビュッセル(1872-1973):12の旋律的なヴォカリーズ練習曲より(4曲)
ジャン・オーバン(b.1928):アリア、スケルツォとフィナーレ
ヒンデミット(1895-1963):アルト・ホルンのためのソナタ
レオン・ステッケ(1904-1942):嬰ヘ調の変奏曲
ラヴェル(1875-1937):ハバネラ形式の小品
ガーデル・シモンズ(1878-1945):ゴンドラの船頭 |
クリス・バックホルズ(Trb)
ジーン・ボトキン(Pf) |
ブックホルズはクラシックとジャズの世界で活躍しトニー・ベネット、ナタリー・コールとも共演する一方、ピッツバーグ響、デトロイト響。ボストン・ポップス、シンシナティ・ポップスとも度々共演しているベテラン。
甘い音色と朗々としたメロディの歌いまわしが魅力。 |
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ジャック・ビーソン(1921-2010):
(1)歌劇「ハイデッガー博士の不老泉」
(シェルドン・ハーニック台本)
(2)室内歌劇「おーい助けてくれ」 |
(1)C.ウィルコックス、J.クリスティンほか、
トーマス・マーティン指揮室内管弦楽団
(2)J.リアードン(Br)、L.ガブリエル(S)、
フレデリック・ウォルトマン指揮
コロンビア室内管弦楽団 |
ビーソンはイーストマン音楽院とコロンビア大学で学び、多くのオペラ、歌曲、室内楽を作曲し、アメリカ・ローマ大賞を受賞している。幾分ベルクを思わせるシリアスな「ハイデッガー博士の不老泉」、メノッティを思わせる親しみやすい「おーい助けてくれ」と対照的な2つのオペラを収録。 |
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「転換」〜トロンボーンのための音楽
(1)フィッシャー・タル:変奏(ディヴァージョン)/
(2)サイモン・ウィルズ:トロンボーン四重奏のためのソナタ/
(3)ジャック・カステレード:前奏曲と舞曲/
(4)エリック・エワゼン:ダンツァ・デラ・ヴィータ/
(5)アンソニー・バーフィールド:独白/
(6)マイケル・ダイヴァーズ:主題によるディヴァージョン |
ステントリアン・コンソート:
【デイヴィッド・ベノチェ(Trb)、
ブレント・フィリップス(Trb)、
ジョナサン・ホワイテイカー(Trb)、
バーニー・マッコラム(B.Trb)】
(1)(5)ジョセフ・アレッシ(Trb)
(1)ピーター・エルフソン(Trb)
(3)エルヴィア・プッチネッリ(Pf)
(3)トッド・ミーハン&ティム・タル(Perc) |
ステントリアン・コンソートは2003年に結成以来、数々の音楽祭、大学のセミナーなどに招かれコンサートを行っている。ニューヨーク・フィルの首席トロンボーン奏者ジョセフ・アレッシとも度々共演しここでも息の合ったところを聴かせている。 |
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「ハート・オン・ザ・ウォール」
〜アフリカ系アメリカ人によるアート・ソング集
ロバート・オーウェン:ハート・オン・ザ・ウォール
ジュリアス・P.ウィリアムズ:歴史の神話
ロバート・L.モリス:抒情組曲
ヌケイル・オコイェ:ハリエット・タブマン歌曲集 |
ルイーズ・トッピン(Sop)
ジュリアス・P.ウィリアムズ指揮
ドヴォルザーク交響楽団 |
録音:2006-7年
クラシック系音楽の分野で活躍するアフリカ系アメリカ人作曲家によるオーケストラ伴奏つき歌曲集をまとめたもの。いずれも素朴で力強いメロディと繊細な情感にあふれた生命力のある作品が揃っている。ソプラノのルイーズ・トッピンはアメリカ、ヨーロッパ、日本などで活躍するオペラ歌手で当ALBANYにはスティルの歌劇ほか複数の録音がある。このCDのプロデュースも自ら手掛けている。 |
TROY1315/16
(2CD)
\4400
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ステファン・ワイスマン:歌劇「ダークリング」
〜台本:アンナ・ラヴィノヴィッツ |
M.ヘグルンド(S)、ハイ-ティン・チン(MS)、
J.ガリソン(T)、M.ウーレマン(B,Br)、
ブライアン・デマリス(指揮)、
弦楽四重奏団、ほか |
ワイスマンはニューヨークを中心に活動する若手作曲家で作曲をデイヴィッド・ラングらに師事した。
両大戦間の不況と混迷のアメリカを舞台にしたこの歌劇はアメリカン・オペラ・プロジェクトの委嘱により作曲された。数人の歌手と語り手、それに弦楽四重奏という極めて切り詰められた編成で淡々と進められるモノクロームの人間模様。弦楽四重奏は無調から当時の流行音楽のスタイルまで幅広く取り込む。 |
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「錬金術」〜ジャン・クルジウィキ(b.1948)作品集
(1)寓話/(2)パルティータ/
(3)錬金術/(4)5つの詩曲/
(5)夕べの影に |
(1)(2)スーザン・ノウィキ(Pf)
(1)リン・クロック(バリトンSax)
(2)フレデリック・T.コーエン(Ob)
(3)マシュー・ベングトソン(Pf)
(4)ジェフリー・カナー(Fl)
(4)チャールズ・アブラモヴィッツ(Pf)
(5)スーザン・ナルッキ(S)、
J.ヴィオー(G)、岡浩乃(Vn)、
レイチェル・ク(Va)、
ユミ・ケンドール(Vc) |
録音:2007年8月
ジャン・クルジウィキはフィラデルフィアを中心に作曲のほか、指揮者、教育者として、また音楽祭の企画など多彩な活動を行っている。作風はヨーロッパの前衛に近い位置を保っており、その厳しい姿勢に他のアメリカの作曲家にはない品格が感じられる。声楽曲「夕べの影に」は厳しい表現のなかに象徴主義的なほの暗いロマンティシズムが感じられる傑作。 |
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「フリー・フライング」
(1)ジョン・スティーヴンス:トロンボーン・ソナタ(2002)
(2)スティーヴ・ラウズ:フライング・ボーイ(2005)
(3)フレデリック・スペック:自由落下
(4)スタンリー・フリードマン:トロンボーン・ソナタ(1999)
(5)ポウル・ブリンク:トロンボーンとバンドのための変奏曲 |
ブレット・シャスター(Trb)
(1)(3)(4)クリスタ・ウォレス=ボーズ(Pf)
(2)ルイスヴィル大学金管五重奏団
(5)フレデリック・スペック指揮
ルイスヴィル大学ウィンド・アンサンブル |
ブレット・シュスターはニュー・イングランド音楽院、アリゾナ州立大学で学び、現在フィラデルフィアを拠点に活動している。ソリストとしてオーケストラとの共演も多く、ルイスヴィル響、サンディエゴ響とも共演。数々のワークショップ、音楽祭にも招かれている。このCDは彼名義の初のソロ・アルバムであり、ピアノ伴奏によるものから大規模なウィンド・アンサンブルを従えたものまでヴァラエティ豊か。 |
TROY1326/27
(2CD)
\4400
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ヴィクター・ハーバート(1859-1924):
歌劇「占い師」 |
スティーヴン・バイエス指揮
オハイオ・ライト・オペラ
エイミー・マップルス、
スティーヴン・フォーク、ほか |
ハーバートはアイルランド出身で後にアメリカに帰化し、当時ライト・オペラと呼ばれた創成期のミュージカルの基礎を築いた重要な作曲家です。チェロ奏者としてヨハン・シュトラウスIIの楽団に在籍しシュトラウスのスタイルを吸収し後に自分の音楽へ昇華させます。ハーバートのチェロ協奏曲はドヴォルザークに霊感を与え、チェロ協奏曲作曲を決心させたとも言われています。しっかりとした構成と美しい旋律と管弦楽法は今聴いても色褪せません。オペラ・ファン、ミュージカル・ファンはぜひお聴き下さい。 |
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「天使と悪魔」〜チューバのための作品集
アルフレッド・リード:二重奏のファンタジア/
バーバラ・ヨーク:天使のためのエレジー/
ジョン・スティーヴンス:「サルヴェ・ヴェネーレ、サルヴェ・マルテ」/
ブラームス:永遠の愛を、歌の調べのように/シューマン:異郷にて/
ファーラー・フェラン:堕ちた天使のソナタ/
ジェームズ・グラント:ワルツ・フォー・ベッツ/
アンソニー・プロッグ:3つの細密画/
エンニオ・モリコーネ:ガブリエルのオーボエ/
ジェームズ・ミードア:黙示録的声/ニールセン:カント・セリオーソ/
ティム・バズビー:チューバ吹きのサガ(伝説) |
ティム・バズビー(Tuba)
フェイス・デボウ(Pf) |
録音:2010年7月
吹奏楽関係者の間では有名なチューバ奏者ティム(ティモシー)・バズビーは前回も古今のオーケストラ名曲のトロンボーン・チューバ・パートだけを集めたCD(TROY1282)で話題となったが、こちらはチューバのためのオリジナル作品(一部編曲物あり)を中心にしたアルバム。バズビーは最近メルボルン響の首席チューバ奏者に就任した他、ソリストとしても各国のオーケストラを共演し活動の幅を広げている。 |
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「回想」〜アメリカのフルート音楽
(1)ジョセフ・シュワントナー:回想(2009)
(2)エリオット・カーター:私は風に描く(1991)
(3)ドナルド・マルティーノ:クォドリベッツ(1954)
(4)ヴィンセント・パーシケッティ:
寓話(アルト・フルートのための)(1965)
(5)ロバート・ディック:魚は跳ね上がる(1999)
(6)サミュエル・バーバー:カンツォーネ(1959)
(7)ロバート・ビーサー:水の中で自分自身を賞賛する老人(1986)
(8)ジョセフ・シュワントナー:黒いイソギンチャク(1982) |
レナード・ギャリソン(Fl)
(1)(6)〜(8)ジェイ・マウチェリー(Pf) |
録音:2011年5月
ギャリソンはワラ・ワラ響の首席フルート奏者でモンタナ・レッド・ロッジ音楽祭の音楽監督を務め、ソリストとしてはシカゴ響とも共演したことがある実力派。20世紀の様々な傾向のフルート作品を収録。 |
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「クラリネット・コレクティヴ」
(1)レイモン・ガロワ・モンブラン(1918-94):
6つの音楽的エチュード(1955)
(2)フランク・ウィリー(b.1949):起動と精霊の踊り(2000)
(3)アラン・ストート(b.1932):ムーヴメント(2000)
(4)マリー・アン・グリーブリング(b.1936):四大元素
(5)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(Cl&Pfのための編曲版)
(6)ドビュッシー:4つの歌曲(Cl&弦楽四重奏のための編曲版)
(7)ケント・ケンナン(1913-2003):哀歌
(8)モーツァルト:4つの教会ソナタ(Cl、木管八重奏&コントラバス版) |
デニス・ナイグレン(Cl)
(1)(8)ワイン・ゴーダー指揮
(1)ガロワ・モンブラン・アンサンブル
(3)(6)エイデン弦楽四重奏団
(4)(5)ジェリー・ワン(Pf)
(8)モーツァルト・アンサンブル |
ナイグレンはミシガン州立大学で学び、現在ケント州立大学でクラリネットの教授を行う傍ら、主にソリストとして吹奏楽の分野で活躍し近現代の作品の演奏に定評がある。本CDでは特にドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」と「4つの歌曲」におけるナイグレンの極めて繊細な表現に驚かされる。 |
TROY1331/32
(2CD)
\4400
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サリヴァン(1842-1900):
喜歌劇「ペンザンスの海賊」 |
J.リン・トンプソン指揮
オハイオ・ライト・オペラ
ニコラス・ウーアーマン
カーラ・ヒューズ
スティーヴン・フォーク
テッド・クリストファー、ほか |
「ペンザンスの海賊」はイギリスの喜歌劇作曲家アーサー・サリヴァンの代表作で1879年、作曲者自身の指揮でニューヨークの五番街劇場で初演され、今日のいわゆるミュージカルの祖となった。孤児の集団で作られた海賊たちとやたら人のよい船長たちが出会う人々との涙あり笑いありのラヴ・コメディ。親しみやすい楽しい旋律満載で今日いまだ根強い人気を誇っている名作。オハイオ・ライト・オペラの歌手たちの安定した歌唱で思わず引き込まれる。 |
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「エヴリウェア・エンタングルド」
ブレーク・ウィルキンス(b.1965):蛇との踊り
スティーヴン・A.テイラー(b.1965):エヴリウェア・エンタングルド
クリストファー・ディーン(b.1957):たてがみのスクロール
エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):イオニザシオン
スティーヴン・ゴーボス(b.1978):プッシュ
後藤洋(b.1958):見えざる者が通り過ぎる
スティーヴン・ハートキ(b.1952):パーコレーション・プロセシズ
デイヴィッド・クラム(b.1962):キネティクス
ジャスティン・メリット(b.1975):疾風怒濤 |
ブレーク・ウィルキンス指揮
ヒューストン大学打楽器アンサンブル |
録音:2011年5月
打楽器アンサンブルの古典的名作ヴァレーズのイオニゼーションから最新の作品までを収録。新ロマン主義なもの、ラテン的なノリのよいもの、ミニマル・ミュージック風なものまで多種多様。 |