アリアCD 新店舗へようこそ

新店舗トップページへ

お買い物の方法  
ページ内の商品チェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ

第63号
マイナー・レーベル新録音新譜(1)


6/8までの紹介分


ACCENT



ACC 24237
\2500→\2290
ライナー・ツィパーリング(Vc)
 〜ベートーヴェン初期のチェロ作品集

ベートーヴェン:
 (1)チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 op.5-1
 (2)チェロ・ソナタ第2番 ト短調 op.5-2
 (3)モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲 op.66
 (4)ヘンデルの「ユダ・マカベア」の「見よ勇者は帰る」
  の主題による12の変奏曲
ライナー・ツィパーリング(Vc)
ボヤン・ヴォデニチャロフ(Fp)

録音:2011 年

 バロック・チェロおよびヴィオラ・ダ・ガンバの名手として活躍するライナー・ツィパーリングによるベートーヴェン初期のチェロ作品集。いずれの作品も1796 年に作曲されたもので、2 曲のチェロ・ソナタはベートーヴェン自身がプロイセン国王の前で演奏を行ったという逸話付。明るく軽快な第1 番と重厚で感傷的な第2 番、曲調は対照的ですが、いずれの作品もチェロの朗々としたソロが美しい若きベートーヴェン渾身の名作です。また、本アルバムでは同年に作曲された2 つの変奏曲も収録。日本では授賞式のBGM としてもお馴染みの「見よ勇者は帰る」の変奏曲では、シンプルな序盤から壮大な終盤まで盛り上がりに圧倒されます。
 ライナー・ツィパーリングは名門ハーグ国立音楽院を卒業した後、ラ・プティット・バンドやリチェルカーレ・コンソートといった著名な団体のメンバーとして活躍した経験を持つチェロ奏者兼ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。現在はF. ピエルロとF. フェルナンデスとアンサンブルを組み、ますます活躍の幅を広げています。フォルテピアノを演奏するヴォデニチャロフは、寺神戸亮とも多く共演している名手。古典、バロック両者に通じる名手2 人のアンサンブルに注目です!

ACC 24258
\2500
クヴァンツ:フルート協奏曲集
 (1)ト短調 QV 5:196 (2)ニ短調 QV 5:86
 (3)イ短調 QV 5:236 (4)ト長調 QV 5:173
フランク・トインス(フラウト・トラヴェルソ)
レ・ビュッファルダン
サン・スーシ宮に響く典雅な響き、トインスによるクヴァンツのフルート協奏曲集

録音:2011 年

 バロック・フルートの名手フランク・トインス& レ・ビュッファルダンによるクヴァンツのフルート協奏曲集。2012 年に生誕300 周年を迎えたフリードリヒ2 世のフルートの師であったことから、近年再注目の動きが熱いクヴァンツ。彼の作品は随所に散りばめられたロココ調の典雅な装飾が美しく、技巧性に富んだ旋律の数々には聴き応えがあります。本アルバムでは、比較的多く演奏される協奏曲ト長調(QV 5:174)ではなく、むしろト長調(QV 5:173)を収録していることに注目。近年知名度が上がったとはいえ、クヴァンツの作品のみを収録したアルバムはまだまだ少なく、希少な名盤といえましょう。
 フランク・トインスはクイケンにバロック・フルートを学び、アニマ・エテルナ、ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活躍する名手。レ・ビュッファルダンは、トインスが創設したバロック・アンサンブル団体。ドイツのフルート・ソナタ集(ACC 24194)に引き続き、今回もドイツ・バロックに焦点を当てた新譜となります。


Canzoni Villanesche
ACC 24268
(2CD)
\3200→\2890
イタリア・ルネサンス歌曲集
[CD1]
 16世紀のカンツォーナ集
[CD2]
 デリツィエ・ナポリターネ〜
  16世紀の古いナポリの愛の歌 全18曲
マリア・クリスティーナ・キール(S)
マルコ・ビアズレー(T)

ジョゼフ・カブレ(Br)
ロベルタ・フェスタ(指揮)
アンサンブル・ダエダルス、ほか
アンサンブル・ダエダルスによるイタリア・ルネサンス歌曲集、2 枚の名盤を1つにまとめたアルバム、特別価格でリリース!

録音:1995 年、2004 年

 これまで古楽の名盤を数多く再発売してきたACCENT レーベルがついにアンサンブル・ダエダルスの名盤を特別価格でリリースしました!
 16 世紀イタリアの古い歌曲を収録した2 枚のCD(ACC 94107、ACC 23159)が、2 枚組のアルバム1 つにまとめあげられています。収録曲はラッスス、フォンタナ、ヴィラールトなど、まさにイタリア・ルネサンス尽くし!語りあり、愉快な歌あり、切ない恋の歌あり…16 世紀半ばの人々の豊かな感性に触れることができます。世界的名歌手らの豪華共演にも注目です。来日経験もあるマリア・クリスティーナ・キールのソプラノは包み込むような柔らかさが大きな魅力。
 イタリア・ルネサンス歌曲ならではの心安らぐハーモニーをたっぷりと堪能できます!

AD VITAM (6/6)


AV 120115
\2500
アルメニア教会の復活祭の賛歌(全11曲) グサン・アルジャニアン(T)
歴史あるアルメニア教会のソリストが歌う中世の響きあふれる復活祭賛歌集

録音:2003 年5 月、アブ・ゴーシュ修道院(イェルサレム)/53’53”

 イェルサレムにある聖ジェームズ教会でソリストを務めるテノール歌手アルジャニアンによるアルメニア教会(アルメニア使徒教会とも)の復活祭賛歌集。
 アルメニアのキリスト教信仰の歴史は非常に古く、301 年にアルメニア王国が他の国家に先駆けて国教化を果たして以来、綿々とその信仰が今なお受け継がれています。アルメニア教会の聖歌の多くは教会体制が黄金時代を迎える5 世紀頃にアルメニア人によって作曲され、その種類も賛歌やオードなど多岐に渡ります。本アルバムではアルメニア教会の伝統的な聖歌から、復活祭に歌われるものを収録。その曲調はヨーロッパの古き聖歌の響きとはまた異なった、中東の響きを色濃く感じさせる神秘的な響きです。余計な感情移入のないフラットな歌声で延々と途切れることなく続いていくモノフォニーの旋律は我々を深い瞑想へと誘うよう。1964 年トルコに生まれ幼い頃より聖ジェームズ教会に所属し、アルメニア教会の音楽に造詣深いアルジャニアンが、キリスト教の始原に迫る聖歌の数々に今一度光を当てた希少盤です!

AD VITAM



AV 110515
\2500→\2290
〜愛のシャンソン、戦いのシャンソン〜
 —フランソワ1世の宮廷ルネサンス歌曲集—

  ジャヌカン:
   「歌おう、鳴らそうトランペット」
   「このひどい苦しみを憐れんで」
   「残酷な愛の神がその性格で」
   「戦争(マリニャーノの戦い)」
   「夫が初夜に」
  セルミジ:「幸福な人は」
  ムトン:「主よ、王を助けたまえ」、ほか
アンサンブル・カンドール・ヴォカリス
 ルネサンス歌曲を得意のレパートリーとする若手歌手集団アンサンブル・カンドール・ヴォカリスによる16 世紀フランスのシャンソン集。
 文芸の保護・洗練に積極的であったフランソワ1 世治世下の宮廷に焦点を当て、ジャヌカンやセルミジなど当時を代表する音楽家のシャンソンが収録されています。愛のシャンソンと戦いのシャンソンを中心に選曲がなされており、女性を愛し、狩を愛し、戦いを好んだというフランソワ1 世の人となりを思わせるプログラムといえましょう。現代の我々の耳にはどこか神秘的な、素朴で優しいハーモニーに心温まります。オノマトペー(擬音語・擬態語)を用いたジャヌカンの代表作「戦争」では、溌溂としたリズム感と複雑に絡み合う声のアンサンブルを楽しめます。
 2001 年の結成以降、フランスを中心に数々のフェスティヴァルやリサイタルで美声を披露しているアンサンブル・カンドール・ヴォカリスの瑞々しい演奏にも注目です。

ALBA


NCD 45
\2200
新しい歌を歌え〜新時代のフィンランド聖歌
 (1)マデトヤ:
  主は羊飼い、わたしには何も欠けることがないOp.30bの2
  子羊の旗Op.73(1934)
 (2)アンナ・コソラ:日曜日の賛美歌を聴き(2005)
 (3)トゥルペラ:主よ、我らを救いたまえ(2000)
 (4)ヨルマ・ハンニカイネン:人はみな草のごとく (2000)
 (5)ニューステット:ミサ・ブレヴィスOp.102
 (6)リーモラ:聖霊降臨祭の後の第13日曜日 (2004)
 (7)ディストラー:新しい歌を主に向かって歌えOp.12の1 (1934)
 (8)モノネン:いかに幸いなことか/主よ、あなたの慈しみが (1974)
 (9)トゥップライネン:命のパン(2003)
 (10)ラウタヴァーラ:聖餐式Op.22 (1963)
 (11)ヴァータイネン:聖金曜日(1986)
 (12)ヨーナ・サラステ:祈り(2002)
 (13)ピエタリ・コルホネン:新しい歌を主に向かって歌え(1997)
ヘイッキ・リーモラ(指)
クオピオ・アカデミー室内合唱団
72’53”

 クオピオ・アカデミー室内合唱団は、フィンランド中部、北サヴォニアのクオピオ市にあるシベリウス・アカデミーのクオピオ校の合唱団です。『旧約聖書』の「詩編96 番」にタイトルをとったアルバム『新しい歌を歌え』では、フィンランドの今の作曲家とノルウェーのニューステットによる宗教曲と、クオピオの合唱団が100 年に渡って歌いつづけてきた伝統の曲が歌われています。指揮者のヘイッキ・リーモラ(1958-) は、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで合唱指揮とトランペットを学んだ後、ヨルマ・パヌラに管弦楽、スウェーデンのエーリク・エーリクソンに合唱指揮を師事。1987 年からクオピオ校で合唱指揮のクラスを担当し、1995 年に専任講師に就任しています。

ALBA


ABCD 337
\2200
シマノフスキ:ピアノ作品集Vol.2
 (1)幻想曲 ハ長調Op.14
 (2)仮面Op.34
 (3)マズルカOp.50より第1、2、3、4曲
 (4)2つのマズルカOp.62
アヌ・ヴェヘヴィライネン(Pf)
独特のひんやり感がたまらない。絶美のシマノフスキ

DDD、58’00”

 シマノフスキのエキスパートとして注目されるフィンランドの若手女流ピアニスト、アヌ・ヴェヘヴィライネン。第1 集が非常な名演だったシマノフスキのピアノ作品集、待望の第2 集登場です。
 まだ初期の叙情薫る「幻想曲」、神秘的かつ高踏的で、難技巧が要求される「仮面」、ポーランド南部タトラ山の伝統音楽に根差した民族色薫る後期のマズルカまで、シマノフスキの魅力を満喫できます。
 ヴェヘヴィライネンは高度な技巧を駆使しつつ、シマノフスキ特有のどこか北欧的な透明で冷たい感触を絶妙に表現。幻影を見るかのようなひとときを過ごさせてくれます。

ABCD 342
(SACD HYBRID)
\2200
現代フィンランドの管弦楽作品集
(1)ヨウニ・カイパイネン:
 バスター・キートンの亡霊Op.86a (2008-09)
(2)コルピヤーコ:アミューズ・ブシュ (2008)
(3)メリライネン:タイムライン (1989)
ハンヌ・リントゥ(指)
タンペレ・フィル
映画、グルメ…。現代フィンランドの興味津々管弦楽作品集

5.0 multichannel/stereo、55’36”

 現代フィンランドの作曲家3 人の管弦楽作品集。ヨウニ・カイパイネン(1956-) は、グループ「耳を開け」のメンバーのひとり。1980 年代のモダニズム・スタイルから、近年は、表現主義の書法に古典的な明快さを導入した、色彩とイマジネーションゆたかな作風に変わってきました。《バスター・キートンの亡霊》は、2 部からなる作品。最初の〈バスター・キートンの亡霊〉は、友人のマルック・ペルトラを追悼して作曲されました。ペルトラは、アキ・カウリスマキの映画『過去のない男』に主演したことで国際的にも知られる俳優で、タイトルは、歌手でもあったペルトラがリリースしたアルバムに因んでつけられました。もうひとつの〈ベナンの朝の歌〉は、西アフリカのベナンにあるフィンランド・アフリカ文化センターを訪れた時のカルチャーショックから生まれました。パーヴォ・コルピヤーコ(1977-) は、タンペレ応用科学大学で作曲をカイパイネン、ヌオルヴァラ、ポホヤンノロに学び、コルテカンガス、マグヌス・リンドベリらのマスタークラスにも参加しました。フランス料理で食前酒とともに出される軽いつまみ「アミューズ・ブシュ」をタイトルとする約16 分の音楽は、フィンランド放送交響楽団の委嘱により作曲。この曲についてカイパイネンは、「ちょっとしたオードブルどころか、栄養のある食事そのもの」と評しています。ウスコ・メリライネン(1930-2004) の 管弦楽のための協奏曲「タイムライン」は、1989 年、タンペレ・ホールのこけら落としのために書かれた作品で、メリライネンの最良の作品に数えられまする。3 作品ともこれが初録音です。

ABCD 343
(SACD HYBRID)
\2200
コントラスト〜オルガンのための作品集
 ブクステフーデ:前奏曲ホ長調 BuxWV141
 サッリネン:オルガンのためのシャコンヌOp.23
 ハメーンニエミ:パッサカリア
 ブクステフーデ:前奏曲 嬰ヘ短調 BuxWV146
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ長調BWV536
 カイパイネン:パッサカリアOp.71
 コルテカンガス:シャコンヌ
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ短調BWV543
カリ・ヴオラ(Org)
ドイツの巨匠とフィンランド新進作曲家のオルガン共演

[ ナーンタリ修道院教会のオルガン (フィンランド)]/5.0 surround/stereo、58’57”

 オルガンのマエストロ、ブクステフーデとバッハの作品と現代フィンランドのサッリネン、エーロ・ハメーンニエミ、ヨウニ・カイパイネン、オッリ・コルテカンガスの作品を「対照 ( コントラスト)」させる。カリ・ヴオラは、シベリウス・アカデミーで教会音楽とオルガン演奏を学び、デンマーク、フィンランド、ドイツ、スイスのマスターコースに参加。コペンハーゲンの王立音楽アカデミーでハンス・ファーギウスに師事しました。1987 年からナーンタリで教会音楽家として働き、1993 年にラハティ国際オルガン・フェスティヴァルの「若き芸術家」に選ばれました。

ABCD 309
(2SACD HYBRID)
\4200
「誓います」〜フィンランドの結婚の音楽
 CD1
  オスカル・メリカント:婚礼の賛美歌/
  クーラ(レヘトラ 編曲):結婚行進曲/
  メラルティン(レヘトラ 編曲):祝祭行進曲/
  スノーレ:クルーヌピューの結婚行進曲*/
  ヤルネフェルト:婚礼の音楽*/
  ホンギスト:結婚行進曲*;婚礼の音楽*/
  リンヤマ:婚礼の音楽*;花嫁の音楽*;結婚序曲;婚礼の音楽*/
  ペール・ヘンリク・ノルドグレン:結婚行進曲*/
  コッコネン:婚礼の音楽/
  カレヴィ・アホ:結婚行進曲 1*;結婚行進曲 2*/
  アルミラ:婚礼の音楽Op.13-2;後奏曲Op.13-3/
  ヘイニオ:序曲と到着*;出発*
 CD2
  ルオラヤン=ミッコラ:結婚行進曲*/
  リーモラ:結婚行進曲*;前奏曲*;ファンタジア*/
  ティッカ:退出の結婚行進曲*/
  リンヤマ:結婚行進曲;婚礼の音楽;婚礼の音楽/
  トゥオメラ:結婚行進曲 (e-b-e)*/ラウタヴァーラ:結婚行進曲/
  ネヴォンマー:結婚行進曲*/ティカンマキ:結婚式 1 & 2/
  グスタフソン:祝祭音楽/ノルドストレム:結婚行進曲*/
  ヴィドイェスコーグ:結婚行進曲*/
  ミエッティネン:結婚行進曲*/
  レヘトラ:トッカータ*/アルミラ:婚礼の音楽*/
  コルテカンガス:ハンナとユッシの婚礼の音楽/
  カレヴィ・アホ:婚礼の音楽*/
  セッポ・ポホヨラ:結婚行進曲*/ヴァイニオ:イントラーダ*/
  ルオッティネン:思いやり (男の言葉で言えば)*/
  カイパイネン:真実を喜ぶOp.80*
ヤン・レヘトラ(Org)
* 世界初録音
ジューン・ブライドのプレゼントに最適なアルバム

5.0 surround/stereo、134’56”

 「歴史的オルガンと作曲家」シリーズを録音したオルガニスト、ヤン・レヘトラ(1972-) が弾く、結婚式のためのフィンランド伝統の曲と新しい曲のコレクション。これだけ結婚関係の音楽を集めたアルバムは珍しく、ジューン・ブライドの時期に最適なプレゼントと申せましょう。

ALIA VOX



AVSA 9891
(2SACD HYBRID)
\5000→\4590
「ジャンヌ・ダルク〜戦闘と牢獄」
 音楽でサヴァールが緻密に描く歴史譚CD最新盤はジャンヌ・ダルク
  音による中世フランスのリアルな再現、乙女ジャンヌの波乱に満ちた生涯!!
ジョルディ・サヴァール(指)
モンセラート・フィゲーラス(Vo)
マリア・クリスティーナ・キール(Vo)
ルイーズ・モーティ(語り)
ルネ・ゾッソ(Vo、ハーディ=ガーディ)
マヌエル・ヴェーバー(語り)
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
エスペリオンXXI
 [Disc 1]
  「幕明け」
   1 「オルレアンの乙女のバラッド」(器楽曲)
   2 「私が見て、察した後...」/
    サヴァール:「呼び声:出発と声」(デュファイに基づく)
   3 ロンド「新年を迎えたこの日」(デュファイに基づく)
   4 1420年5月21日「トロワ条約」
   5 ファンファーレ「ブルゴーニュ人は言った」
    (作曲者不明の手稿譜に基
づく)(15世紀)
   6 1422年10月21日「シャルル6世逝去」
   7 ロンド「運命の女神よ、汝の残酷さで」
    (ヨハネス・ヴァンスネに基づく)(1420年頃)

  I.「 声」(天の声)
   8 デュファイ:
    「声:ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス(聖霊よ、来たりたまえ)」
   9 「私が13歳の頃...」
   10 1428年7月
    「ドンレミはブルゴーニュの軍隊によって荒らされた」
   11 1429 年1 − 2月「ヴォークルールへの旅」/
    音楽:「サルタレロ」(作曲者不明の手稿譜に基づく)(15世紀)

  II. 「シノンへの旅と王との出会い」
   12 サヴァール:「出発」(1429 年2月23日)
   13 「私の愛しい方、ここで何をなさっているの?」
   14  サヴァール:「出発」
   15 「オルレアンの乙女」(器楽曲)
   16 「声」(デュファイに基づく)
   17 1429年3月6日「シノンの宮廷にて王との会談」
   18 ジョスカン・デ・プレ:「王様万歳」
   19 1429年3月「ジャンヌは審理される」
   20  サヴァール:ロンド「ラ・トレムイユ」
   21  音楽:タンブール
   22 「ヴェニ・クレアトール・スピリトゥス
    (創り主なる聖霊よ、来たりたまえ)」
     (作曲者不明に基づく)(13世紀)

  III. 「オルレアン解放」
   23 「イングランド軍への書簡」(1429年)
   24 1429年4月29日「オルレアン解放」
   25 1429年5月11日「王はロシュ城でオルレアンの乙女に会った」
   26 サヴァール:「ロム・アルメ」
    (デュファイの同名ミサ曲のサンクトゥスに基づく)
   27 1429年6月18日「パテーの戦い」
   28 1429年6月29日「ジアン出発、ランスへの行進を始める」


  IV. 「シャルル7世即位」
   29  サヴァール:「オルレアンの乙女のバラッド」(器楽曲)
   30 1429年7月17日「戴冠式への道」
   31 「祈り第3番」/ファンタジア(作曲者不明に基づく)(15世紀)/
    「アドラムス・テ(あなたを礼拝します) 」
   32 サヴァール:「戴冠式のための国王行進曲」
   33 サヴァール:「テ・デウム」
   34 サヴァール:「塗油のための国王行進曲」
   35 サヴァール:「声」(デュファイに基づく)
   36-38 デュファイ:ミサ「ロム・アルメ」
   39 サヴァール:「塗油のための国王行進曲」
   40 サヴァール:「戴冠式終了のためのファンファーレ集」

 [Disc 2]
  V.「戦闘と牢獄」
   1  音楽:ファンファーレとタンブール
   2  サヴァール「フランス軍とイングランド軍との戦い」
   3 1429年9月8日「数回の軍事行動の後」
   4 ジョスカン・デ・プレ「運命の女神」
   5 1430年5月16日
    「ブルゴーニュ公がコンピエーニュを包囲する」
   6 作曲者不詳:「鍵、鍵は」(CMM131)
   7 「翌日、ジャンヌはブルゴーニュ軍に捕えられた」
   8 「ブルゴーニュ人は言った」
    (作曲者不明の手稿譜に基づく)(15世紀)
   9 「オルレアンの乙女のバラッド」(ハープによる即興)

  VI.「孤独〜裁判」
   10 「運命の女神よ、汝の残酷さで」
    (ヨハネス・ヴァンスネに基づく)(1420年頃)
   11 1430年11月21日「ジャンヌは売り渡され...」
   12 「孤独な祈り」第2番
    (作曲者不詳の「アドラムス・テ(あなたを礼拝します)」に基づく)
   13 1431年1月9日「ジャンヌの有罪に関する裁判が始まる」
   14  サヴァール:「出発」
   15 1431年3月10日土曜日「牢獄における裁判の最初の審問」
   16 プランクトゥス「ジャンヌ」
    (作曲者不明の手稿譜に基づく)(15世紀)

  VII. 「告訴、異端放棄と判決」
   17 1431年3月26日水曜日「通常裁判の開始」
   18 祈り「運命の女神よ、汝の残酷さで」
    (ヨハネス・ヴァンスネに基づく)(1420年頃)
   19 5月24日木曜日「ジャンヌの異端放棄宣言」
   20 音楽:「鐘(異端審問)」/
    「アドラムス・テ(あなたを礼拝します)」(オルガン)
   21 サヴァール:「声」(デュファイに基づく)

  VIII. 「再審と処刑」
   22 1431年5月28日「牢獄にて」
   23  作曲者不詳:
    祈り「アドラムス・テ・ドミネ(主よ、あなたを礼拝します)」
     (CMM4)
   24 サヴァール:「異端審問のファンファーレ」
   25 1431年5月30日
    「ルーアンで(の火刑の途中で、既に窒息死した)
     オルレアンの乙女が、(聖女でも魔女でもない証明として)
      「女性器」を晒された時」
   26 サヴァール:プランクトゥス「ジャンヌ」
    (作曲者不明の手稿譜に基づく)(15 世紀)
   27 サヴァール:「国王による戦争終結の合図の音」

 「結末」
  百年戦争の終結と審理無効
   28 モテット=シャンソン
    「汝、フランスの大地よ、喜べ/永遠なれ、王様万歳」
     (作曲者不詳、パリ、15世紀)
   29 サヴァール:「出発」(ハープ)
   30 コルナーゴ:「我らの先祖が罪を犯したために」(CMM2)
   31 1456年7月7日「復権の判決(処刑裁判破棄宣告)」
   32 「声:ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス(聖霊よ、来たりたまえ)」
   33 サヴァール:「オルレアンの乙女のバラッド」
    (「ロム・アルメ」に基づく)
   34 「聖人や聖霊よりも、私はジャンヌをこそ信じる」
   35 サヴァール:「出発」
録音:1993 年/ 2011 年/DSD MULTI/STEREO

 今回の新録音は、英仏百年戦争においてフランス独立を体現したジャンヌ・ダルクに捧げたもの。別名、フランス独立闘争の母とも言われるジャンヌに関して、サヴァールは、かつて、ジャック・リヴェット監督の映画「ジャンヌ・ダルク(原題:オルレアンの乙女ジャンヌ)〜戦闘と牢獄」(1994 年公開)の音楽を担当し、サントラ・アルバムを出したことがありましたが、今回のアルバムは、その当時の経験を生かしたもの。
 リヴェット監督の映画は、数あるジャンヌものの中でも、綿密な時代考証によってジャンヌが生きた時代状況を忠実に再現したドキュメンタリー風の作品でした。サヴァールは、今回のアルバムでその精神を受け継ぎ、当時の作曲家の作品を中心とするのはもちろんのこと、サヴァールが作曲した作品も、当時の作曲家の作品をできうる限りベースとしており、また、ジャンヌが書いた書簡の朗読を取り入れるなど、工夫を凝らして、当時を音で描き出しています。

ALIUD (5/30)



ACDBO 060
\2400→\2190
可憐なピアノの新星ステファニー・プルート
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集

  (1)第13番 変ホ長調 op.27-1
  (2)第14番 嬰ハ短調「月光」 op.27-2 
  (3)第6番 ヘ長調 op.10-2
  (4)第31番 変イ長調 op.110
ステファニー・プルート(Pf)
ベルギーが誇る可憐なピアノの新星ステファニー・プルートによるベートーヴェン・ソナタ集

録音:2011 年11 月11-13 日、ヘント(ベルギー)/68’20”

 2011 年、ボンのベートーヴェン国際コンクールで見事フェヴァリット賞に輝いたベルギーの新星、ステファニー・プルートによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。
 1800 年前後に作曲された初期のピアノ・ソナタ3 曲と、最晩年の傑作とも言われる第31 番が収録されています。心の底にずしんと響き渡るようなフォルテッシモは、その細く可憐な外見から生み出されているとは思えないほどの衝撃。2012 年で25 歳を迎えるプルートですが、その演奏は決して若さゆえの勢いに任せたものに留まらず、聞かせどころを捉えた緩急の表現に富む演奏。一方、鮮烈なフォルテッシモや、明瞭で軽やかな指運びなどには若手らしい瑞々しさも感じられます。
 ステファニー・プルートは1987 年生まれ、ベルギー出身の若きピアニスト。アントワープ王立音楽院でL. ケンデに学んだ後、パリのエコール・ノルマル音楽院高等課程へ進学。ベルギーでアブデル・ラーマン・エル=バシャに師事。ボンのベートーヴェン国際ピアノコンクール、ポルト市国際ピアノコンクールなど数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇る屈指の若手実力派です。ベルギー国立管弦楽団やブリュッセル・フィルハーモニーと共演を果たすなど、ベルギーを中心に活躍の幅を広げているプルート。今後の活躍に更なる期待必至のピアニストです。

AMBROISIE



AM 207
\2600→\2390
Le Paris des Romantiques〜ロマン派のパリ
 (1)ナポレオン=アンリ・ルベル(1807-1880):交響曲第4番 (世界初録音)
 (2)ベルリオーズ:夢とカプリッチョop.8
 (3)リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
ベルトラン・シャマユ
 ((3)ピアノ/ 1837 年製エラール
  (Edwin Beunk コレクション))
ル・セルクル・ドゥラルモニー(管弦楽)
ジュリアン・ショヴァン((2)Vn)
ジェレミー・ロレル(指)
21 世紀のリスト!?ベルトラン・シャマユ、1837 年製エラールピアノでリストを弾く!

録音:2011 年10 月16 日(メッツ・アルセナル劇場でのライヴ録音)

 これが1800年代中盤にパリで演奏されていた音楽たちか。
 今はまったくその名を聞かないアンリ・ルベルの交響曲、知られざるベルリオーズのヴァイオリン曲、そしてリストのピアノ協奏曲第1番。


 21 世紀のリストの再来ともいえる若きピアニスト、ベルトラン・シャマユが、オリジナル楽器による新進気鋭のオーケストラ「ル・セルクル・ドゥラルモニー」との共演で、リスト・イヤーに、リストのピアノ協奏曲第1 番をライヴ収録!更に、当時のパリの音楽界で活躍したアンリ・ルベルの交響曲第4 番( 世界初録音)、ベルリオーズのいわば唯一のヴァイオリン協奏曲となる「夢とカプリッチョ」という、19 世紀当時のパリの薫りと空気に満ちたプログラムも魅力です。

 アンリ・ルベルは1851 年からパリ音楽院で教鞭をとり(和声)、アカデミーの会員や、ローマ賞の審査員も務めた重鎮。全部で4 曲の交響曲を遺しています。この第4 番は、1857 年、ベートーヴェンなどの音楽をパリの聴衆に紹介した協会主催演奏会で初演され、絶賛されました。後にサン=サーンスはこの作品を四手連弾のために編曲しています。この第4 番は、他の3 曲の交響曲に比べて演奏機会が少なく、ルベルの生前に、初演も含めて3 度演奏されたきりでした。この録音は、約150 年の時を経てのコンサートのもようを収めたもの。歴史的にも貴重な演奏の登場です。
 ベルリオーズの「夢とカプリッチョ」は、もともとは1841 年にピアノとヴァイオリンのために書かれたものですが、同年、オーケストラとヴァイオリンのために書きなおされました。ベンヴェヌート・チェッリーニのアリアの旋律に基づいています。ヨアヒムら優れたヴァイオリニストによって演奏されたほか、ヴィエニャフスキが最後にロシアで行ったコンサートでも取り上げるなど、当時から重要なレパートリーとして重宝されたことが窺われます。

 リストの協奏曲でピアノを弾くベルトラン・シャマユは1981 年トゥールーズ生まれ、2011 年の来日ではオール・リスト・プログラムを披露、その技巧と音楽、人柄で聴衆を魅了しました。ディスコグラフィはロマン派のものが中心となっており(メンデルスゾーン:ピアノ作品集(V 5131) /フランク:作品集(V 5208) /リスト:巡礼の年報(全曲)(V 5260 (3CD))、今回のリストの協奏曲はまさに待望の登場。リストも愛したエラールのピアノで、完璧な技巧で色彩様々な音色を聴かせてくれます。リストもおそらくこのように演奏して人々を魅了したのでは、と思いを馳せたくなる出来栄えです。


ベルトラン・シャマユ旧譜から

V5260
(3CD)
特別価格
\5100→¥3490
ベルトラン・シャマユ/リスト:巡礼の年報(全曲)
 [CD1]
  第1年 スイス 
   (1)ウィリアム・テルの礼拝堂 (2)ワレンシュタット湖畔で
   (3)パストラール (4)泉のほとりで (5)夕立 (6)オーベルマンの谷
   (7)牧歌 (8)郷愁 (9)ジュネーヴの鐘
 [CD2]
  第2年 イタリア 
   (1)婚礼 (2)物思いに沈む人 (3)サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
   (4)ペトラルカのソネット 第47番 (5)ペトラルカのソネット 第104番
   (6)ペトラルカのソネット 第123番 (7)ダンテを読んで—ソナタ風幻想曲 
  第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」 
   (1)ゴンドラの漕ぎ手 (2)カンツォーネ (3)タランテッラ
 [CD3]
  第3年 
   (1)夕べの鐘、守護天使への祈り (2)エステ荘の糸杉に寄せて—葬送曲(第1)
   (3)エステ荘の糸杉に寄せて—葬送曲(第2) (4)エステ荘の噴水
   (5)哀れならずや—ハンガリー風に (6)葬送行進曲 (7)心を高めよ
ベルトラン・シャマユ( ピアノ)
ラ・フォル・ジュルネで来日し絶賛されたフランスの若手実力派、シャマユのリスト!リスト・イヤーにふさわしい、巡礼年報の全曲が収録された名盤

録音:2011 年3 月、6 月、7 月、ポワティエ(フランス)

 リスト生誕200 周年となる2011 年、フランス期待の若手ピアニストであるシャマユが、巡礼の年報の全曲をリリース。
 幼い頃より神童と称され、ピアノ界において常に注目されてきたシャマユ。ラ・フォル・ジュルネにおいて来日した際は、その卓越した演奏技術が絶賛されました。その透明感のある繊細な音色と、迫力に満ちたフォルテの響きは絶品。11 月には来日公演も行うシャマユ、今後ますますの活躍が期待されます!
 巡礼の年報は、全4 集26 曲からなるリスト最大の小品曲集。20 代から60 代にいたるまでの作品がまとめられており、リストらしい技巧的な魅力だけでなく、彼がスイス・イタリアの旅路で得た様々な経験の詰まった印象的な作品といえましょう。「エステ荘の噴水」や「オーベルマンの谷」など、抜粋して演奏されることも多い中、本CDは日本においてなかなか演奏される機会の少ない第3 年も含めた全曲を収録。シャマユの名演によって生み出されるリストの世界を堪能できる、おすすめのタイトルです!


AMBRONAY



AMY 031
(2CD+ボーナスDVD)
\4000→\3690
アラルコン率いるナミュール室内合唱団& レザグレモン
 タイトルは「バッハ・ドラマ」!
ボーナスDVD付き!
J.S.バッハ、音楽劇集

 [CD1] 「フェーブスとパンの争い」BWV 201
 [CD2] 「満足せるエーオルス」BWV 205


 [BONUS DVD]
  2011年アンブロネー音楽祭ライブ:「岐路のヘラクレス」BWV 213
セリーヌ・シェーン(S)
クリント・ファン・デア・リンデ(C-T)
櫻田亮(T)、
ファビオ・トランピ(T)
クリスティアン・イムラー(Bs)
アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
レザグレモン、
ナミュール室内合唱団
アラルコンによる劇的!J.S. バッハの音楽劇集。櫻田亮、ファン・デア・リンデら豪華ソリスト陣、2011年アンブロネー音楽祭ライブ映像も収録した豪華盤!

録音:[CD]2011 年9 月6-7 日、ナムール(ベルギー) [DVD]2011 年9 月10 日、アンブロネー音楽祭ライブ録音/CD1:43’45”、CD2:37’48”、BONUS DVD:42’54”、NTSC、字幕:なし

 ファルヴェッティの『大洪水』を録音した希少なアルバム(AMY 026)も話題となったアラルコン率いるナミュール室内合唱団& レザグレモンが、再びバロック声楽ファン注目必至の新譜をリリース!
 「バッハ・ドラマ」というアルバムのタイトル通り、J.S. バッハの世俗カンタータの中でもひときわ劇的な要素が強い3 作品が収録されています。
 『フェーブスとパンの争い』と『岐路のヘラクレス』のテキストを手がけたのは、かの『マタイ受難曲』も手掛けたC.F. ピカンダー。いずれの作品も最初と最後を荘厳な合唱が飾り、その合間にソリスト達によって華麗なレチタティーヴォとアリアが交互に歌われます。3 作品とも快活な雰囲気に満ちた曲調で、個性豊かな登場人物たちが色鮮やかな音楽と共に見事に表現されています。活き活きとしたソリスト達の掛け合いはもちろんのこと、洗練された器楽アンサンブルも大きな聴き所。壮大なオーケストラサウンドから古楽器の小さなアンサンブルまで、多彩な響きに魅せられます。
 ソリストの豪華さも本アルバムの大きな魅力。ソプラノを歌うセリーヌ・シェーンは、その美貌と美声で世界的注目を集める名手。クリント・ファン・デル・リンデはバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演も多く、高貴な歌声と迫真の表現力が高く評価されているカウンターテナーです。『ユダス・マカベウス』(MIR024)で国内外問わず絶賛された櫻田亮は今回も素晴らしい歌声を披露しています。ナミュール室内合唱団の歌声は相変わらず瑞々しく、快活な音楽劇にはまさにぴったり。レザグレモンと共に、透明感あふれるハーモニーを生み出しています。
 ボーナスDVD として、2011 年のアンブロネー音楽祭ライブ映像を収録!J.S. バッハの劇空間を目でも堪能できる豪華なアルバムに仕上がっています。


レオナルド・ガルシア・アラルコン
話題の旧譜
Falvetti: Il diluvio universale
AMY 026
\2600→\2390
バロック声楽ファン必聴!!
 ノアの洪水を描いた傑作「大洪水」世界初録音!!!

  ファルヴェッティ:「大洪水」
フェルナンド・ギマランイス(T ノエ)
マリアナ・フロレス(S ラド)
マッテオ・ベッロット(Bs 神)
エヴェリン・ラミレス・ムノス(A 正義の女神)
ファビアン・ショフリン(CT 死)
マガリ・アルノー(S 水)他
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
カッペッラ・メディテラネア,ナミュール室内合唱団
録音:2010 年9 月6-10 日、ジュジュリュー/DDD、64'33

 ミケランジェロ・ファルヴェッティ(1642—1692)はシチリア島のパレルモ生まれの作曲家で、1682 年、島東部の海峡町メッシーナの大聖堂の楽長に就任、この「大洪水」は同年同地で初演されました。「大洪水」とはもちろん旧約聖書のノアの箱舟で有名な洪水のことで、この作品は宗教的題材による一種のオラトリオです。しかし南イタリア気質の強い音楽には抹香臭さはなく、音楽には明るく澄んだ美しさがあります。またファルヴェッティは大スカルラッティよりも二世代前に当たり、まだモンテヴェルディやカヴァッリの様式も色濃く残しています。
 台本は四部から成り、第1 部「天上にて」、第2 部「地上にて」、第3 部「洪水」、第4 部「ノエの箱舟で」。ノアの箱舟の話を知っていれば話は理解できます。
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」(AMY 024)がたいへん好評だったアラルコン、ここでもラテン的色彩に満ちた素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。アラルコンは、当時のシチリアにはまだイスラム文化の残影があったことを考慮し、アラブの打楽器を絶妙に採りいれ、絶大な効果を上げています。
歌手たちも優秀。他にほとんど録音のないファルヴェッティの素晴らしい音楽をお楽しみください!

レオナルド・ガルシア=アラルコン
知られざる名作
Farina - Capriccio Stravagante & Sonate
MRIC 285
(国内盤)
日本語解説書付き
\2940
〜シュッツとモンテヴェルディの時代 ガンバからヴァイオリンへ〜
 カルロ・ファリーナ(1600 頃?〜1640)室内楽作品集(カプリッチョ・ストラヴァガンツァとソナタ)

 ①パヴァーナ 第3番(第4曲集より)
 ②「絶望したソナタ」と呼ばれたる2声のソナタ(第5曲集より)
 ③「海辺」と呼ばれたる2声のカンツォン(第1曲集より)
 ④「北アフリカの少女」と呼ばれたる2声のソナタ(第1曲集より)
 ⑤3声のバレット(第1曲集より)
 ⑥3声のパッサメッツォ(第4曲集より)
 ⑦「小麦粉(ファリーナ)」と呼ばれたる2声のソナタ
  (第1曲集より)
 ⑧ 酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)
  (第2曲集より)
アンサンブル・クレマチス (古楽器使用)
ステファニー・ド・ファイー(vn)
ジローラモ・ボッティリエーリ(vn/va)
アンドレア・デ・カルロ、
エルナン・カドラド、
ジェローム・ルジュヌ(vg)
エリック・マトート(cb)
トーマス・ダンフォード (テオルボ、g)
レオナルド・ガルシア=アラルコン (室内オルガン、ヴァージナル、総指揮)
RIC 285
(輸入盤)
\2600→\1990
 カルロ・ファリーナ。
 ご存知でしょうか?モンテヴェルディを育てたマントヴァに生まれ、ドレスデン宮廷にシュッツがどーんと構えてきた時代に「本場イタリアから来た」ヴァイオリンの名手として活躍、さらにポーランドやドイツ北方、プラハなどでも活躍をみせたこの作曲家、ルネサンス末期風の楽曲形式でしおらしい叙情的作品を書いたかと思えば、謎めいたタイトルを付した技巧的合奏曲もお手のもの、きわめつけはルネサンス版画の唐草模様のごとく、ガット弦とバロック弓で考えられるあらゆる技巧を盛り込んで、動物の鳴き声だの戦争だの管楽器の模倣だの、常軌を逸した多彩さで、20分以上にわたりめくるめく音響世界を描き出す「酔狂なる奇想の曲」…。
 これぞ、バロック時代のヴァイオリン芸術のエッセンス。酔狂で荒唐無稽、歌心もたっぷり!
 ジャケット絵画のかわいさもさることながら、ガット弦から繰り出されるサウンドはねこの啼き声、いぬの喧嘩、撃ち交わされるマスケット銃、さまざまな管楽器(?)…何でもあり。
 楽譜を前に会談しているネコのジャケットがかわいい。


AMY 033
\2600
セファルディの古き歌曲集
(1)美しい夜(イェルサレム民謡)
(2)聖母マリアのカンティガ第37番 不思議な奇跡
(3)同曲集 序曲
(4)フランス王(トルコ民謡)
(5)天の星(アレクサンドリア伝承曲)
(6)そこを騎士が通った(トルコ民謡) 
(7)聖母マリアのカンティガ第100番 聖母マリア、夜明けの星よ
(8)祭礼の踊り(アルジェリア伝承曲) 
(9)母よ、私はイェルサレムへ行きたい(イェルサレム民謡)
(10)聖母マリアのカンティガ第15番 すべての聖人たち 
(11)ユスキュダル(トルコ伝承曲)
(12)1時に私は生まれ(サライェボ民謡)
(13)カンティガ第209番 大きな誤ちをして
エマニュエル・バードン(指揮)
カンティクム・ノヴム
聖母マリアのカンティガ集ほか、アラブの響き色濃いセファルディの古き歌曲集

録音:2010 年12 月7-10 日、ポミエ教会(フランス)/75’31”

 スペイン、アラブ古い民族音楽を得意とするアンサンブル団体カンティクム・ノヴムが、15 世紀から16 世紀のセファルディ(スペイン系ユダヤ人)の歌曲を収録した希少なアルバムをリリース!トルコ、アルジェリア、サライェボなどに渡ったセファルディの人々の古き歌曲の数々を堪能することが出来ます。
 また、中世イベリア半島の単旋律歌曲集を代表する、アルフォンソ10 世編纂の「聖母マリアのカンティガ集」からも珠玉の作品を抜粋。力強く艶のある歌声と、アラブ音楽の影響も色濃い独特な旋律の魅力を堪能できる1 枚です。
 カンティクム・ノヴムはフランスを中心に活躍するアンサンブル団体。フィゲーラスやサヴァールらの下で演奏経験を積んだE. バードンによって1996年に創立され、中世・ルネサンスのスペイン、アラブ音楽を得意のレパートリーとしています。ウード、カーヌーン(チター型の琴)といった民族楽器をふんだんに用いた活気あふれるサウンドがこの団体の大きな魅力。グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊やレ・フォリ・フランセーズのメンバーらとの共演も多く、ニースやアンブロネーなどの各地の音楽祭でも活躍しています。

APARTE



AP 029
\2500→\2290
トロンボーンの天才ファブリス・ミリシェ
 Trombone All Styles
 (1)ダリオ・カステッロ(1590-1630):ソナタ第1番
 (2)フランシスコ・コレア・デ・アウラウショ・デ・アケベド(1584-1654):
  世界中みな
 (3)ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1571-1630):
  ソナタ第1番
 (4)ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(ミリシェ編曲)
 (5)ヘンデル:協奏曲 へ長調
 (6)アルビノーニ(1671-1751):協奏曲op.11-9
 (7)ウェーバー:ロマンス
 (8)ヒダス・フリジェス(1928-2007):ムーヴメント
 (9)マシュー・ミリシェ(1979-):速く、そして怒って
ファブリス・ミリシェ
 (トロンボーン、サックバット)
加藤麻衣子(オルガン、チェンバロ)
ナタナエル・グィン(ピアノ)
2007 年ミュンヘン国際音楽コンクール覇者トロンボーンの天才ファブリス・ミリシェ登場!驚異の技巧と音楽性を堪能!

録音:2011 年9 月/サン=ピエール教会

 2007 年、ミュンヘン国際音楽コンクールで初めてトロンボーン部門が開催された時、第1 位を獲得した天才ミリシェがAPARTE レーベルに登場!第1位がなかなか出ない難関コンクール、その初めてのトロンボーン部門で優勝したというのは、いかにこの人が人並みはずれた技能と才能を持っていたかを物語ります。
 1985 年音楽一家に生まれたミリシェは、トロンボーンをパリ・トロンボーン四重奏団のアラン・マンフラン、サックバットをレ・サックブーティエのダニエル・ラサルに師事しました。他に幼い頃から始めたピアノにも才能を発揮、さらにチェロも本格的に学んでおり、フィリップ・ミュラーやトリオ・ヴァンダラーのチェリスト、ラファエル・ピドゥーらにも師事しています。サックバットではサヴァールと共演、トロンボーン奏者としてシュトゥットガルト放送響などと共演を果たしています。バロックから現代ものまで、どんなものもその甘さとのびやかさをあわせもった音色で吹きこなしてしまう実力派で、今後のさらなる活躍が期待されます!このプログラムでも、ヘンデルやアルビノーニで聴かせるカッチリかつ華やかなパッセージ、ラヴェルで聴かせる抑えの効いた表現、さらに彼の兄の作品である最後の曲で魅せる超絶技巧は圧巻です。

APARTE



AP 030
(2CD)
\4000→\3690
レ・シエクルのメンバーたちによる
 テオドール・デュボワ(1837-1924):
 ドラマ・オラトリオ「失楽園」

  (オリヴィエ・シュミット編:
   ピアノと複五重奏編成による器楽と声のための)
    [CD1]第1部「反乱」、第2部「地獄」
    [CD2]第3部「楽園—誘惑」、第4部「審判」
シャンタル・サンタン(S、イヴ)
マティアス・ヴィダール(T、アダム)
アラン・ビュエ(Bs、サタン)
ジェニファー・ボルギ(Ms、大天使ガブリエル)
シリル・デュボワ(T、ウリエル/息子)
エリアス・ベニート(Bt、悪魔モロク)
ソリン・ドゥミトラスク(B-B、悪魔ベリアル)
オレリアン・リシャール(P)
ジェフリー・ジョルダン(指揮)
レ・ソリスト・デ・シエクル
レ・クリ・ドゥ・パリ
デュボワのオラトリオ「失楽園」フランス各地のフェスティヴァルで話題となった再現演奏、待望のリリース!

録音:2011 年9 月5-7 日、サン・テスプリ教会(パリ)/CD1:43’35”、CD2:53’21”

 テオドール・デュボワに注目盤の登場!
 オラトリオ「失楽園」を、ピアノと複五重奏(金管五重奏+弦楽五重奏)編成で再現した版による演奏。器楽パートを担当するのは、ロト率いるオリジナル楽器名人集団オーケストラ、レ・シエクルのメンバーたち。歌唱陣も2011 年にモンプリエを始めとするフランス各地の音楽フェスティヴァルで演奏された際、ここ100 年間で初めてのデュボワの世界的再現演奏として高い注目を集めた話題の演奏の、待望のリリースです。
 今となっては殆どの作品が演奏されなくなり、専ら音楽理論家、教育者として今に名を残しているデュボワですが、生前は宗教曲を始め多彩なジャンルに多くの作品を残した作曲家でもあります。この「失楽園」は彼が作曲した大作オラトリオの一つ。1878 年にパリ市が企画したオラトリオのコンクールに出品(完成はこれより前)され、賞を取った作品です。エドゥアール・ブロー(マスネの「ウェルテル」の台本作者)のテクストに付曲されています。大賞を受賞したものの、コンクール後は部分的に演奏されたことはありましたが、作品全体が演奏されることはありませんでした。歴史に埋もれた貴重な作品の復活です。
もともとデュボワは、1861 年にローマ大賞を受賞したこともある作曲家でしたが、劇場などで作品をとりあげられる機会にはなかなか恵まれませんでした。更に、この大賞を受賞したあとも、批評家たちは彼を完成された作曲家としてではなく、まだ駆け出し、あるいは、極めて優れた技術をもった学生(テクニシャン)としてかみなされなかったのです。このオラトリオの楽譜は出版の準備まではされましたが、その後の歴史の混乱の中で、現在に残されているのは歌唱パートとピアノ・パートのリダクション版のみ。
 今回の復元編曲を手掛けたオリヴィエ・シュミットは、19 世紀のスタイルを重視しながら、作品を見事によみがえらせました。フランスの次世代を担う若手演奏家たちによる瑞々しい演奏にも注目。悪魔(サタン)のドラマティックな場面や、アダムとイヴの二重唱が特に印象的に響きます。ドラマティックな曲調とソリストたちによる重唱の連続は、オラトリオというよりまるで一つのオペラを聴いているようです。イヴが禁断の木の実を食べてしまうシーンは聴きもの。歴史の影に失われた「失楽園」が、今現代に蘇ります!

ATMA



ADC2 2666
\2000→\1890
ルービンシュタイン最後の弟子〜ジャニーナ・フィアルコフスカ
 ショパン・リサイタル2

 ショパン:
  (1)ポロネーズ 変ホ短調 op.26-2 (2)ワルツ第15番(遺作)
  (3)「華麗なるワルツ」イ短調 op.34-2
  (4)ワルツ 変イ長調 op.64-3 (5)バラード第2番 ヘ長調 op.38
  (6)前奏曲 第10番 嬰ハ短調op.28-10 
  (7)同 第11番 ロ長調 op.28-11
  (8)同 第13番 嬰ヘ長調 op.28-13 (9)幻想曲 ヘ短調 op.49
  (10)夜想曲 変ホ長調 op.55-2 (11)マズルカ 変ロ長調 op.7-1
  (12)マズルカ第51番 イ短調「ノートル・タン」 
  (13)マズルカ 嬰ハ短調 op.50-3
  (14)スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
ジャニーナ・フィアルコフスカ(Pf)
世界的ショパニスト、フィアルコフスカの真骨頂!甘美なショパンピアノ小品集第2 弾

録音:2011 年11 月、ラウル=ジョバンホール(モンカルム、カナダ)/DDD、96kHz 24bit、76' 00"

 巨匠ルービンシュタイン最後の弟子にして「生来のショパン弾き」といわしめた名手ジャニーナ・フィアルコフスカが、その真骨頂とも言えるショパンのピアノ作品集をリリース!
 「ショパン・リサイタル」と題されたアルバムは第1 弾(ACD2 2597)に引き続き2 枚目となりますが、第1 弾と同様、ワルツや前奏曲、ポロネーズ、スケルツォといった珠玉の小品を多数収録しています。力強くも優美なタッチで華麗に難曲を弾きこなすフィアルコフスカの演奏は激しい曲調でも決して冷静さを失わず、ロマンティックでありながらも過剰な色付けを控えた上品な演奏。ショパンならではの壮大な響きの空間に安心して聴き入ることが出来ます。
 ジャニーナ・フィアルコフスカはモントリオール生まれのカナダ人ピアニスト。ジュリアード音楽院に学び、1974 年にA. ルービンシュタイン国際コンクールで3 位に入賞した後、著名な指揮者、オーケストラと数多く共演を重ねています。2008 年3 月に初来日した際には、その透明感のある甘美な演奏が日本でも高い評価を受けました。現在はカナダを拠点に世界的な演奏活動を行っており、今後の再来日が待ち遠しいピアニストの一人といえましょう!

ACD2 2517
\2000
巨匠グッドマンに捧ぐ、
 クラリネット現代作品集

 (1)ベーラ・コヴァーチ:
  アフターユー、ミスターガーシュイン!(2004)
 (2)パキート・ドリヴェラ:ケイブ・コッド・ファイルズ(2009)
 (3)ダニール・メルキュール:プール・モナミ・レオン(2011)
 (4)ジョーゼフ・ホロヴィッツ:
  クラリネットとピアノのためのソナチネ
 (5)ロバート・ムチンスキ:タイム・ピース op.43(1983)
 (6)マイク・モウアー:クラリネットとピアノのためのソナタ
アンドレ・モワザン(Cl)
ジャン・ソルニエ(Pf)
カナダの名手モワザン&ソルニエ、ジャズ&クラシック界の巨匠グッドマンに捧ぐ、クラリネット現代作品集

録音:2011 年9 月、フランソワ=ベルニエホール(ケベック、カナダ)/DDD、96kHz 24bit、76' 20"

 アンドレ・モワザン& ジャン・ソルニエ、カナダを代表する2 人の名手によるクラリネットとピアノのための小品集。今回のアルバムをリリースするに当たり、「スィングの王様」と呼ばれ、20 世紀を風靡した伝説のクラリネット奏者ベニー・グッドマンを意識したというモワザン。生前、ジャズ界だけでなくクラシック界にも広く活躍したグッドマンに倣い、2 つのジャンルの垣根を越え、どちらの魅力も併せ持った珠玉の現代作品が収録されています。
 コヴァーチの作品はタイトル通りガーシュインへのオマージュを込めた作品。おどけたグリッサンド奏法や軽やかな装飾あふれる愉快なメロディラインがガーシュインを想起させます。ドリヴェラの作品はグッドマン生誕100 周年を記念して作曲されたもの。随所にちりばめられた超絶技巧に圧倒されるだけでなく、切なくも美しい旋律に心揺さぶられます。ホロヴィッツやムチンスキの作品では、クラリネットだけでなくピアノの超絶技巧も聴き所。ジャズの即興セッションを思わせる、軽やかながらも力強いアンサンブルに聴き入ります。
 超絶技巧の数々を涼しげに聴かせてくれるモワザンの演奏技術は流石の一言。多彩な音色、音質を生み出せるクラリネットの魅力をたっぷりと堪能できる希少なアルバムといえましょう。

AUDITE


AU 92539
(SACD HYBRID)
\2500
ビルギト・シュミーダー〜純ドイツ的オーボエの魅力
(1)ブリテン:現代風の変奏曲
(2)ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
(3)ブリテン:虫の小品
(4)スカルコッタス:オーボエ小協奏曲
(5)ヒンデミット:イングリッシュホルン・ソナタ
(6)パヴェル・ハース:オーボエとピアノのための組曲Op.17
ビルギト・シュミーダー(Ob)
山下晶子(Pf)
[ 録音:2011 年8 月/ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)]

 ヴィンシャーマンとシェレンベルガーの門下にして、現在ハンブルク音楽演劇大学教授を務める女流オーボエ奏者ビルギト・シュミーダー。1984 年から99 年までベルリン交響楽団の首席奏者も務めていました。ここに収められた6作品は1935-1941 年、つまり第2 次世界大戦前夜の不安な時代に作られたもので、オーボエならではの鋭角で神経質な音色が当時の世界観を如実に彩ります。いずれも難曲揃いながら、ことにギリシャの奇才スカルコッタスの小協奏曲が音の跳躍の多い超絶作品。収容所で命を落としたハースの作品もチェコの民謡や聖歌の引用が意味深。シュミーダーのドイツ的なオーボエを存分に堪能できます。

AUDITE



AU 92652
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
ムーリ修道院の美しい音響空間をSACDの高音質で!
 G.ガブリエッリ& シュッツ

  異才のイタリア人と天才ドイツ人。奇跡的師弟関係二人の声楽作品を聴く
(1)シュッツ(1585-1672):
 ダヴィデの詩篇歌集より「何故荒れ狂う異教徒」SWV 23
(2)G.ガブリエッリ(ca.1555-1612):
 サクラ・シンフォニア第1集より
  第1旋法による8声のカンツォーナC 170
(3)シュッツ:
 シンフォニア・サクラ第3集より
  「サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか」SWV 415
(4)G.ガブリエッリ:
 サクラ・シンフォニア第1集より
  第4旋法による15声のカンツォーナC 185
(5)シュッツ:
 シンフォニア・サクラ第3集より「来たれ聖霊」SWV 417
(6)ガブリエッリ:8声のカンツォーナC 202
(7)シュッツ:
 ダヴィデの詩篇歌集より「全霊もて、われ主に感謝す」SVW 34
(8)ガブリエッリ:1声のソナタC 211
(9)シュッツ:
 シンフォニア・サクラ第3集より
 「天にまします我らの父よ」SWV 411
ヨハンネス・シュトロープル(指揮)
カペッラ・ムレンシス
レ・コルネ・ノワール
録音:2011 年7 月25-28 日、ムーリ修道院所属教会

 素晴らしい音響を持つスイスのムーリ修道院所属教会でルネサンス〜バロック時代の声楽・器楽作品を収録するシリーズ最新盤。
 第5 弾となる今回は、16 世紀イタリアを代表する大音楽家ジョヴァンニ・ガブリエッリと、その弟子でありドイツ初期バロックの大家としても知られるハインリヒ・シュッツの作品集!「シンフォニア・サクラ」「サクラ・シンフォニア」「ダヴィデの詩篇歌集」といった代表的声楽作品集から、珠玉の楽曲の数々が収録されています。
 G. ガブリエッリとシュッツの作品が交互に収録されており、ルネサンスとバロック、イタリアとドイツそれぞれを結ぶ橋渡し的存在といわれる師弟の作品を聞き比べることが出来る1 枚ともいえましょう。
 演奏を担当するのは、第4 弾(AU 92573)にて大オルガンの荘厳な音色を聴かせてくれたヨハンネス・シュトロープルが率いる合唱団体カペッラ・ムレンシスと、第3 弾(AU 92572)より再登場の器楽団体レ・コルネ・ノワールです。シリーズ最大の魅力とも言える、ムーリ修道院の音響空間を最大限に活かした録音は今回も健在!8 角形の広間の4 隅に合唱隊席を配し、サラウンド効果あふれる美しい響きをSACD Hybrid の高音質でたっぷりと堪能できます!

AURORA


ACD 5065
\2500
オルヤン・マトレ:クラリネットのための音楽
 (1)プロローグ (2010) 〜クラリネット・ソロのための
 (2)チャント(2008) 〜
  バスクラリネットとテナートロンボーンのための
 (3)孤独に散る葉 (2006) 〜
  メッツォソプラノ、クラリネット、チェロとテープのための
 (4)クラリネット協奏曲「裏返しに」 (2010)
ロルフ・ボルク(Cl)
マリウス・ヘースビ(Trb)
トゥーラ・アウゲスタ(Ms)
タニヤ・オルニング(Vc)
ファンホ・メナ(指)
ベルゲン・フィル
 ノルウェー新世代マトレとボルク期待のコラボ

 作曲家のオルヤン・マトレ、クラリネット奏者のロルフ・ボルク。ノルウェーの若い世代の音楽家ふたりのコラボレーションを紹介するポートレートアルバム。
 オルヤン・マトレ (1979-) はベルゲン生まれ。オスロのノルウェー国立音楽アカデミーでクルーセ、トゥーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに作曲法を学びました。細かいニュアンスをもったサウンドと色彩の音楽が評価され、ノルウェー音楽シーンで活躍する各方面からの委嘱がつづいています。ロルフ・ボルク (1975-) もベルゲンの生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーでハンス・クリスチャン・ブレインに学び、室内アンサンブル "asamisimasa" のメンバー、ソロ奏者として活躍しています。
 《チャント》は、オスロ室内楽フェスティヴァルの委嘱により作曲された、バスクラリネットとトロンボーンの会話。《孤独に散る葉》は、E・E・カミングズの詩と松尾芭蕉の俳句からインスピレーションを得たといいます。クラリネット協奏曲のタイトル《裏返しに》は、協奏曲におけるソロ楽器とオーケストラのテクスチュアの関係を暗示。ベルゲン・フィルとロルフ・ボルクの委嘱作です。アルバムの最初に演奏されるクラリネット・ソロのための《プロローグ》は、クラリネット協奏曲のソロパートの素材をまったく異なる環境のうちに展開したとされる作品。全4 曲、初演者による録音です。

BIS (6/6)



BIS SA 1971
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン
 バッハのオペラ!?
  J.S.バッハ:世俗カンタータVol.2

 (1)シンフォニア ヘ長調BWV1046a/1
 (2)狩のカンタータ「わが楽しみは、元気な狩のみ」BWV208
 (3)セレナータ「時は日と年をつくりて」BWV134a
ディアナ:ソフィー・ユンカー(Sop)
パラス:ジョアン・リン(Sop)
エンデュミオン
時:櫻田亮(Ten)
パン:ロデリック・ウィリアムズ(Br)
時の摂理:ダミアン・ギヨン(A)
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
 まるでバロック・オペラ。BCJの新境地、バッハの世俗カンタータ

[ 録音:2011 年7 月/しらかわホール(名古屋)]/74’40”

 SACD ハイブリッド盤。
 BCJ の世俗カンタータは第1弾が大絶賛でしたが、約8年を経てようやく第2弾の登場となります。「狩のカンタータ」は、狩を趣味としたザクセン=ヴァイセンフェルス公クリスティアンのために1712 年に作曲されたもので、ローマ神話の狩猟の女神ディアナと、その恋人エンデュミオンを主人公としています。
 オペラを残さなかったバッハの作品中、最もオペラ的な内容を持ち、バロック・オペラ・ファンも必聴です。また、このカンタータ初演の際に序曲として用いられたとされる「シンフォニアヘ長調BWV1046a/1」を置いているのも興味津々。「ブランデンブルク協奏曲第1番」の初稿でもあり、楽器編成の違いを実感できます。BCJ メンバーの芸達者ぶりも楽しめます。


鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン
  J.S.バッハ:世俗カンタータVol.1

BIS 1411
\2500→\2290
J. S. バッハ:世俗カンタータ
 結婚カンタータ「おお、やさしき日、待ち望みし時」 BWV210
 コーヒー・カンタータ「そっと黙って、お喋りなさるな」 BWV211
キャロリン・サンプソン(S)
櫻田亮 (T)
シュテファン・シュレッケンベルガー (Bs)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJがついに世俗カンタータに挑戦。「結婚」と「コーヒー」という俗っぽさ満点のテーマは教会カンタータの厳粛さに比べ、ほとんどバロック・オペラのような世界。加えコミカルな表現も多いものの、さすがBCJ、見事な芸達者ぶりを披露している。BCJの新境地、ご期待下さい。


BIS SA 1940
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
フレディ・ケンプ(Pf)
 アンドルー・リットン(指)&ベルゲン・フィル

ガーシュウィン:
 (1)ピアノ協奏曲ヘ調
 (2)ラプソディ・イン・ブルー(オリジナル・ジャズバンド版)
 (3)セカンド・ラプソディ(オリジナル版)
 (4)「アイ・ゴット・リズム」による変奏曲
フレディ・ケンプ(Pf)
アンドルー・リットン(指)
ベルゲン・フィル
端正ながら沸き立つスウィング感。ケンプ最高のガーシュウィン

[ 録音:2011 年8 月/グリーグホール(ベルゲン)]/73’56”

 SACD ハイブリッド盤。
 フレディ・ケンプの最新録音はガーシュウィンのピアノとオーケストラのための作品全集。全集とはいえケンプならではのこだわりを見せています。有名な「ラプソディ・イン・ブルー」は、通常の大オーケストラ版ではなく、珍しい初演時のジャズ・バンド版。響きの印象も異なるうえ、バンジョーなどの特殊楽器も入っているのが興味津々。通常行われているカットも一切ない完全全曲版というのも貴重。この曲の「柳の下のドジョウ」を狙って失敗した「セカンド・ラプソディ」もオリジナルのオーケストレーションによります。ゴージャスなピアノ協奏曲と近年CF で使われ人気の出たキャッチーな「アイ・ゴット・リズム」による変奏曲いずれも魅力的で、ケンプのスウィング感たっぷりのピアニズムを楽しめます。


BIS SA 1972
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ワジム・グルズマン(Vn)/無伴奏ヴァイオリン
(1)J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004
(2)同:
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006
(3)レーラ・アウエルバッハ:パル・ティ・タ (2007)
(4)イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調Op.27の2
ワジム・グルズマン(Vn)
グルズマン、3 つの世紀にまたがる無伴奏ヴァイオリンの傑作に挑戦

[ 録音:2011 年12 月/センデザール(ブレーメン)]/78’24”

 SACD ハイブリッド盤。
 BIS が力を入れるヴィルトゥオーゾ、グルズマンがバッハのパルティータに挑戦しました。本人も得意としている「シャコンヌ」はまさに圧巻、金縛りにあったような緊張の12 分間を体験できます。さらに、20 世紀と21 世紀の作曲家がバッハの無伴奏パルティータから霊感を受けて産み出した作品を配置しています。アウエルバッハ作品はグルズマンに捧げられたもので、バッハからの引用はないものの、精神的な影響濃厚な作品。
 イザイの名作も近代のバッハという趣に満ちています。グルズマンの技巧と求心力の凄さに圧倒されます。

BIS SA 1610
(SACD HYBRID)
\2600
ジェイムズ・ラザフォード(Br)
 最も偉大なる死

 (1)ジョージ・バターワース:
  ブレドンヒルとその他の歌/
  「シュロップシャーの若者」より6つの歌
 (2)アイヴァー・ガーニー:
  フランダースにて/セヴァーンの牧草地/
  眠れ/二羽のカラス/そんな時に/棺台脇で
 (3)ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌
ジェイムズ・ラザフォード(Br)
ユージン・アスティ(Pf)
 戦争の犠牲者3人による、英国田園詩のような美の世界

[ 録音:2008 年9, 12 月/ポットン・ホール(イギリス)]/79’07”

 SACD ハイブリッド盤。
 第1次世界大戦の犠牲となった3人の英国作曲家の作品を集めています。ジョージ・バターワース(1885-1916) はその将来を嘱望されながら、ソンム戦役にて狙撃され、31 歳の若さで戦死。アイヴァー・ガーニー(1890-1937) は詩人としても才能を示しながら、フランス戦線で毒ガスを吸引したことによる後遺症で精神を病み、後半生を精神病院で送りました。ヴォーン・ウィリアムズは従軍中に大砲で聴覚を損傷し、後に影を落としています。彼らの歌曲をワーグナー歌手として頭角を現してきた英国の俊英ジェイムズ・ラザフォードが美しく再現。詩の素晴らしさも含め、涙なしで聴くことができない感動的な出来となっています。


BIS 1803
\2500→\2290
フレドリク・ウレーン/リスト&メシアン
リスト:
 (1)聖ドロテア S.187
 (2)小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
 (3)コンソレーション(全6曲)
 (4)不運! S.208
 (5)水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
メシアン:
 (6)鳥の小スケッチ(全6曲)
 (7)カンテヨジャージャー (1949)
フレドリク・ウレーン(Pf)
 何とマニアック、鳥の描写の違いに目から鱗の奇才ウレーンの最新盤

[ 録音:2009 年4, 6 月/旧ストックホルム音楽アカデミー]/DDD、72’15”

 世界のピアニスト中屈指のテクニックを誇るフレドリク・ウレーン。本業は神経科学の権威ながら、演奏不可能な作品をいとも涼しげにこなす怪物。これまで同僚たちが避けて通ってきたレパートリーを開拓してきたウレーンが、リストの名作とメシアンに挑戦。この両者はカトリック信仰で結びついていて、ウレーンはそれらを並列することで近似性を証明しようとしています。ことに鳥の描写の共通性と違いは、目から鱗の落ちる思いがします。鮮やかなテクニックももちろん、さすがウレーン、真の奇才と申せましょう。


BIS 1787
\2500→\2290
ミクローシュ・シュパーニ
 C.P.E.バッハ:チェンバロ協奏曲全集Vol.18

 (1)協奏曲 ヘ長調Wq43/1(H471)
 (2)協奏曲 ニ長調Wq43/2(H472)
 (3)協奏曲 変ホ長調Wq43/3(H473)
 (4)協奏曲 ハ短調Wq43/4(H474)
ミクローシュ・シュパーニ(Cem)
マールタ・アブラハム(指)
コンチェルト・アルモニコ・ブダペスト
 充実。シュパーニ久々の協奏曲リリース

[ 録音:2011 年11 月/フェニックス・スタジオ(ハンガリー)]/DDD、68’12”

 独奏曲とならび、C.P.E. バッハの全鍵盤協奏曲を録音中のシュパーニ。
 前作から3年を経て第18 巻の登場となりました。今回はハンガリーの美人ヴァイオリニスト、マールタ・アーブラハームを指揮者とする同国の古楽器団体コンチェルト・アルモニコ・ブダペストとの共演。チェンバロ協奏曲ながら、オーケストラには管楽器も含むという当時としては大編成で、色彩的な世界を描いていて魅力的。ハンガリーの団体ゆえか、舞曲的なリズムの巧さも光ります。

******************************************************

 ようやく出て来た。3年前に衝撃を受けて、クラシック視聴人生すら大きく揺るがされたシュパーニのC.P.E.バッハ/チェンバロ協奏曲集。その第18弾。前回はその伴奏オケにも強く感銘を受けたのだが、おっと、今回の最新作はまたオケを変えて来た。ハンガリーのマールタ・アブラハム率いる古楽器団体コンチェルト・アルモニコ・ブダペスト。今回はオケの規模が大きくなることから、シュパーニはこの数年かけてパートナーとなる新たなオケを探していたのか。そしてようやくおめがねにかなうところが現れたということか。シュパーニのことだから中途半端な妥協はしてないだろう。さあ、早く聴きたい!


絶対お薦めの前作
C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集 Vol.17

BIS 1687
\2500→\2290
C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集 Vol.17
 ①チェンバロ協奏曲ヘ長調 Wq42 (H471)
 ②ピアノ協奏曲変ホ長調 Wq41 (H469)
 ③同ハ短調 Wq31 (H441)
ミクローシュ・シュパーニ
 (Cem、タンジェント・ピアノ、指揮)、
ペトリ・タピオ・マッツォン(指)
アンサンブル・オーパスX
 エマニュエル・バッハは、ご存知の方もいらっしゃると思うけれど、疾風怒濤っぽい作品ではときおりモーツァルトをも凌駕する傑作を残している。退屈な貴族的作品も多いけれど、はまるとすごい。
 その点協奏曲では当たりが多い。このBISからぞくぞくリリースされている鍵盤協奏曲全集にもときおり傑作があって、店主も実はこのシリーズでエマニュエル・バッハの素晴らしさを知った。
 とはいえ、このシリーズ、すでに第17巻まである。しかもまだ続きそう。さすがに全部聴いてはいない。正直言うと最近の4、5枚は聴いてなかった。
 それが久しぶりにこの第17巻を聴くことになったのは天の恵みか。

 すごかったのである。
 古典派アルバムでものすごい傑作アルバムに出会うと、期待が大きくない分衝撃がでかい。
 ここでのエマニュエル・バッハの作品群も、たいして有名な作品じゃなかったので全然期待していなかったのだが、これがなんとも素敵だった。
 中間楽章は若干間延びするところもあるので完全無欠の傑作ではない。しかし古典派の快作がときおり放つ、時代を超越した音楽花火のようなところが随所に出てくる。その激しさ、美しさ、繊細さ、・・・もう抜群である。
 たとえばかっこよさだったらWq42とWq41の第1楽章。その大海原の帆船から水平線を見晴るかすような爽快さ!そして繊細さならWq42の第3楽章。なにげないチェンバロとオーケストラのやりとりが何とも絶妙。そのあまりにさりげない芸当に、なんとなく貴族的なぜいたく気分すら味わえる。

 しかしすごいのは・・・最後のWq31。
 とくにその第1楽章。
 この天国的に美しく、そして切ない感性。
 「ギャラント様式」?「多感様式」?そんな言葉はどうでもいい。美しいのである。かっこいいのである。
 モーツァルトとも違う。もっとぎこちない素朴さがある。
 ベートーヴェンとも違う。もっと壊れ易い。
 もちろん親父さんとも違う。もっと人間臭い。
 マンハイムの連中やボヘミアの連中とも違う。あんなに直情的じゃない。
 これはエマニュエル・バッハだけが作り上げることができた宝石のような傑作。
 だてにたくさんの作品を書いてない。だてにフリードリヒ大王にかわいがられていたわけではない。だてに大都市ハンブルクの音楽界を牛耳っていたわけではない。
 
 天才だったのだ。

 さて、実は演奏もいい。すごくいい。
 シュパーニはもちろんだが、か細いタンジェント・ピアノの趣を壊さないよう、本当に優しく温かく包み込むように伴奏をつけるアンサンブルがいい。
 特に弦の美しさ。
 暗闇で漏らす吐息のように、はかなく切なく、しっとりとした音色。
 実は・・・第14集から伴奏がコンチェルト・アルモニコからアンサンブル・オーパスXに替わっていた。ちょうど間の悪いことに彼らに替わってからこのシリーズを聴いていなかった・・・。
 前のコンチェルト・アルモニコももちろんいい団体だったが、おそらくこのアンサンブル・オーパスXがそうとう音楽的感性に優れた連中の集まりなんだと思う。音楽全体に高雅で豊かな香りが流れ続ける。
 これからも注目していきたい。 


***********************************************

 しかしシュパーニが見つけてきたこのマールタ・アブラハムとコンチェルト・アルモニコ・ブダペスト、一体どんな人たちなんだろう。
 マルタ・アブラハムはしっかりしたサイトもあって(こちら)、そこでの演奏を聴いてもかなりのつわものと見た。要注意。


旧譜
マルタ・アブラハムのアルバム
Sandor Balassa: Violin Concerto No. 3
HUNGAROTON
HCD 32355
\2200→\1990
シャンドル・バラッサ:
 太陽の息子op.54
 牧歌とロンドop.66
 ヴァイオリオン協奏曲第3番
マルタ・アブラハム(Vn)、
ペテル・フュゼス(Hr)
アダム・メドヴェチュキー指揮
ハンガリー放送響
例えていうなら12音技法に進む前のシェーンベルク、あるいはフランス5人組。
徒に技法に走らなかったことが災いして一時は冷や飯組になっても自分の道を貫いてきた孤高の保守派バラッサ(1935年生まれ)の作品集。録音:1999年、2000年


 マールタ・アブラハム


BIS



BIS SA 1867
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
オッターが母国スウェーデンの透明な抒情を謳いあげる
 スウェーデン・ロマン派歌曲集

 (1)アードルフ・フレードリク・リンドブラード:
  夕べ/まどろむキューピッド/どうして? ああ、そうか!/
  白鳥姫の歌/警告/夜のラン/求婚(二重唱) */昔は(二重唱) */   
  子守歌/夏の日/道ばたの老人/少女の朝の瞑想/花嫁の旅
 (2)エーリク・グスタフ・イェイエル:
  花を摘んだ娘/恋人たちの喧嘩は口づけが/
  私の駆け引き/ナイフ研ぎの少年
 (3)フランス・ベールヴァルド:
  ロマンス/さようなら、山々よ/夢/あなたの歳では/
  のどかな日は気の向くままに散歩して/
  1844年7月4日(オスカル国王万歳)
 (4)アウグスト・セーデルマン:
  バラ園の娘/緑の服を着た娘/罪、死/私は夢の中で泣いた/
  美しい五月に/森の娘/バラード/セレナード/五月の歌
アンネ・ソフィ・フォン・オッター(Ms)
ベンクト・フォシュベリ(Pf)
フレードリク・セッテルストレム(Br) *
[ 録音:2010 年2,4,5 月/旧ストックホルム音楽アカデミー]/74’50”

 SACD ハイブリッド盤。これは魅力的なアルバム。
 オッターが母国スウェーデンの作曲家による美しい歌曲集を録音しました。スウェーデンの作曲家といえば、アルヴェーンやステンハンマルなどが知られていますが、ここに収められた4名は、それよりも100 年ほど前に生まれ、初期ロマン派的な作風による歌曲を数多く残しています。
 当時、スウェーデン出身の伝説的なソプラノ歌手ジェニー・リンド(1820-1887) がヨーロッパを席巻していて、ここに収められた作品の多くも、彼女に歌ってもらうために作られたとされます。「現代のジェニー・リンド」、オッターが叙情の世界を透明に謳いあげます。スウェーデン語の響きも心地よく、北欧を旅しているような気分にひたれます。


BIS SA 1890
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
エドゥアール・ラロの協奏作品集
 ヴァイオリンはカントロフ

ラロ:
 (1)ロシア協奏曲Op.29
 (2)ロマンス・セレナード(1877)
 (3)ファンタジー=バレエ(1885)
 (4)ギターOp.28(ピエルネによるオーケストレーション)
 (5)ピアノ協奏曲ヘ短調
ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)
ピエール=アラン・ヴォロンダ(Pf)
ケース・バケルス(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
豊富なメロディ、魅力的な異国情緒。知られざるラロの世界。

[ 録音:2011 年5 月/タピオラ・コンサート・ホール]/71’36”

 SACD ハイブリッド盤。
 エドゥアール・ラロの協奏作品5点を収録。ヴァイオリンを主役とする4篇では、名手カントロフが独奏を務めています。「ロシア協奏曲」は4曲あるラロのヴァイオリン協奏曲の最後のもので、リムスキー=コルサコフが採取したロシア民謡が用いられた異国情緒あふれる作品。ラロならではの華麗なヴァイオリン技巧も聴きものです。「ギター」はヴァイオリンとピアノのための作品をガブリエル・ピエルネが伴奏部をオーケストレーション。華麗な協奏作品に仕立てました。
 さらに嬉しいのが、ラロ最後の大作「ピアノ協奏曲」。フランスの名ピアニスト、ルイ・ディエメルのために作曲されましたが、いわゆるヴィルトゥオーゾ協奏曲ではないため、滅多に演奏されません。しかし忘れ難い映画音楽のようなメロディにあふれ、上品でオシャレな感覚に満ちた、人に教えたくない「秘密の宝」的魅力にあふれています。フォーレのピアノ曲の名演で有名なヴォロンダが洗練の極みを聴かせてくれます。


BIS SA 1599
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
エヴェリン・グレニー(パーカッション)!
 法悦の太鼓〜打楽器と中華楽団の饗宴

 (1)鐘耀光:打楽器と中華楽団のための協奏曲
 (2)同:秦王の敵隊撃破
 (3)安部圭子(鐘耀光編):プリズムラプソディー
 (4)ジフコヴィチ:
  ボーン・トゥ・ビート・ワイルド〜スオナと打楽器のための
 (5)黛敏郎(江賜良編):シロフォン小協奏曲
エヴェリン・グレニー(Perc)
鐘耀光(指)
台北中華楽団、林子由(スオナ)
あのグレニーが黛敏郎の「シロフォン小協奏曲」に挑戦

[ 録音:2010 年11 月/中山ホール(台北)]/75’10”

 SACD ハイブリッド盤。
 英国の名パーカッショニスト、エヴェリン・グレニーが何と中国民族楽器と共演した協奏曲集の登場です。台湾作曲界の重鎮・鐘耀光の作品2篇では中国伝統の音世界とグレニーの超絶技巧が楽しめます。日本の安部圭子と1962 年セルビア生まれのジフコヴィチはともに自身が打楽器奏者なため、華々しい効果に満ちた注目作。さらに驚きなのが、黛敏郎の「シロフォン小協奏曲」をグレニーの演奏で聴けること。中国民族楽器伴奏なのが不思議ですが、師・伊福部昭ゆずりのエスニックな感覚が増して興味津々。さすがグレニー、これだけでも持っていたくなるアルバムです。


BIS 975
\2500→\2290
小川典子、なぜか10年経過してのラフマニノフ協奏曲集第2弾
ラフマニノフ:
 (1)ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1(改訂版)
 (2)同第4番ト短調Op.40(最終版)
 (3)パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
小川典子(Pf)
オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)
マルメ交響楽団
期待通り。壮麗になりわたる小川典子の「パガニーニ・ラプソディ」

[ 録音:1998 年6, 11 月、2001 年6 月/マルメ・コンサート・ホール]/DDD、81’44”

 小川典子のラフマニノフのピアノ協奏曲といえば、15 年前にリリースされた第2番と3番を収録したアルバムがロングセラーを続けていますが、ようやく残りの3作も登場となります。第1番は改訂版、第4番は最終版とありますが、いずれも通常演奏されるもので、小川典子ならではのスピード感と強靭なヴィルトゥルジーに満ちた演奏を楽しめます。人気曲「パガニーニの主題による狂詩曲」も期待にたがわぬ名演。華麗かつ壮麗な世界に酔いしれます。


旧譜
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2、3番

BIS 900
\2500→\2290
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2、3番 小川典子(P)
オウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮
マルメ響
 評論誌上では黙殺されたが、小川典子のきらめくピアノとヒューズのロマンティックなバックが絶妙のコンビネーションを成す名演。
 注目は小川典子だが、この人も注目、MARCO POLOなどからいくつか録音が出ていたが、目だった録音がなかったイギリスの若手指揮者ヒューズ。この伴奏も才気あふれるなかなかの好演。


BIS 1819
\2500→\2290
ミクローシュ・シュパーニ
 C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集Vol.25

  (1)ソナタ ニ長調Wq65/14(H42) (2)ソナタ ト長調Wq65/12(H23)
  (3)ソナタ ヘ短調Wq62/6(H40) (4)ソナタ ヘ長調Wq65/21(H52)
  (5)ソナタ ハ長調Wq62/7(H41)
ミクローシュ・シュパーニ
 (クラヴィコード)
C.P.E.バッハとしては軽くて優雅な作品に驚き。爽やかさ満喫

[ 録音:2011 年2 月/シント=トロイデン・カイザーホール(ベルギー)]/DDD、78’34”

 シュパーニのクラヴィコードによるC.P.E. バッハのシリーズ第25 巻は、前巻に引き続き1744 年に作曲されたソナタ3篇と、1740 年のH23 と1747年に作られたH52 が収められています。
 作曲年の違いとは言え、40 年と47 年の方は軽快で優雅な様式によるのが感じられます。シリアスで重厚ソナタが多いなか、意外な作風が清涼剤のような爽やかさをもたらしてくれます。


旧譜
C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集 Vol.17
BIS 1687
\2500→\2290
C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集 Vol.17
 ①チェンバロ協奏曲ヘ長調 Wq42 (H471)
 ②ピアノ協奏曲変ホ長調 Wq41 (H469)
 ③同ハ短調 Wq31 (H441)
ミクローシュ・シュパーニ
 (Cem、タンジェント・ピアノ、指揮)、
ペトリ・タピオ・マッツォン(指)
アンサンブル・オーパスX
 エマニュエル・バッハは、ご存知の方もいらっしゃると思うけれど、疾風怒濤っぽい作品ではときおりモーツァルトをも凌駕する傑作を残している。退屈な貴族的作品も多いけれど、はまるとすごい。
 その点協奏曲では当たりが多い。このBISからぞくぞくリリースされている鍵盤協奏曲全集にもときおり傑作があって、店主も実はこのシリーズでエマニュエル・バッハの素晴らしさを知った。
 とはいえ、このシリーズ、すでに第17巻まである。しかもまだ続きそう。さすがに全部聴いてはいない。正直言うと最近の4、5枚は聴いてなかった。
 それが久しぶりにこの第17巻を聴くことになったのは天の恵みか。

 すごかったのである。
 古典派アルバムでものすごい傑作アルバムに出会うと、期待が大きくない分衝撃がでかい。
 ここでのエマニュエル・バッハの作品群も、たいして有名な作品じゃなかったので全然期待していなかったのだが、これがなんとも素敵だった。
 中間楽章は若干間延びするところもあるので完全無欠の傑作ではない。しかし古典派の快作がときおり放つ、時代を超越した音楽花火のようなところが随所に出てくる。その激しさ、美しさ、繊細さ、・・・もう抜群である。
 たとえばかっこよさだったらWq42とWq41の第1楽章。その大海原の帆船から水平線を見晴るかすような爽快さ!そして繊細さならWq42の第3楽章。なにげないチェンバロとオーケストラのやりとりが何とも絶妙。そのあまりにさりげない芸当に、なんとなく貴族的なぜいたく気分すら味わえる。

 しかしすごいのは・・・最後のWq31。
 とくにその第1楽章。
 この天国的に美しく、そして切ない感性。
 「ギャラント様式」?「多感様式」?そんな言葉はどうでもいい。美しいのである。かっこいいのである。
 モーツァルトとも違う。もっとぎこちない素朴さがある。
 ベートーヴェンとも違う。もっと壊れ易い。
 もちろん親父さんとも違う。もっと人間臭い。
 マンハイムの連中やボヘミアの連中とも違う。あんなに直情的じゃない。
 これはエマニュエル・バッハだけが作り上げることができた宝石のような傑作。
 だてにたくさんの作品を書いてない。だてにフリードリヒ大王にかわいがられていたわけではない。だてに大都市ハンブルクの音楽界を牛耳っていたわけではない。
 
 天才だったのだ。

BIS 1958
\2500
超人リンドベルイ率いる超高性能ウィンド・アンサンブル
 脳みそ崩壊

 (1)アダム・ゴーブ:イーディッシュ舞曲集
 (2)クリスチャン・リンドベルイ:ガラマンタ組曲
 (3)同:脳みそ崩壊
 (4)ガーシュウィン(ギルス編):パリのアメリカ人
 (5)フェッレロ(ヘーグステット編):ホアキン・ソロラ賛歌
クリスチャン・リンドベルイ(指)
スウェーデン・ウィンド・アンサンブル
変幻自在。超人リンドベルイ率いる超高性能ウィンド・アンサンブル

[ 録音:2010 年1 月/ラジオホール・スタジオ2(ストックホルム)]/DDD、81’16”

 トロンボーンの超人クリスチャン・リンドベルイが指揮を務めるスウェーデン・ウィンド・アンサンブル。イギリスの作曲家アダム・ゴーブの「イーディッシュ舞曲集」は東欧ユダヤのクレズマー音楽に基づくエキゾチックな作品。さらにアメリカ的なガーシュウィン、スペインの画家ソロラの美術作品から霊感を受けたフェッレロ作品も魅力的。リンドベルイ自身の脳みそも崩壊しそうな作品も興味津々です。スウェーデン・ウィンド・アンサンブルの妙技に驚愕のひとときを味わえます。

BONGIOVANNI



GB 2456
\2400→\2190
ドニゼッティを育て上げた偉大なバイエルン人マイール
 愉快な喜劇「巧妙な愛」、初録音!


マイール:「巧妙な愛」
ステファニア・フェラーリ(Ms アデライデ)
リヴィオ・スカルペッリーニ(T オロスモンド)
フィリッポ・モラーチェ(Bs オスマリーノ)
ガブリエッラ・ロカテッリ・セーリオ(S フィアンメッタ)
ガブリエーレ・サゴーナ(Bs 男爵)
エレナ・ロッシ(S イレーネ)
ソーニャ・ルブリーニ(S リゼッタ)
ルイージ・バリローネ(T マギナルド)
ピエランジェロ・ペルッキ(指)
ガエターノ・ドニゼッティ・ベルガモ音楽祭管弦楽団
録音:2010 年10 月15、17 日、ベルガモ

 毎年秋にベルガモのガエターノ・ドニゼッティ劇場で催されるドニゼッティ音楽祭。もちろん基本的にドニゼッティのオペラが上演されますが、ドニゼッティを育て上げた恩師、ジョヴァンニ・シモール・マイール(1763 − 1845)の作品も取り上げています。
 マイールは本来バイエルンに生まれ育ったヨハン・ジーモン・マイアーというドイツ人。ちょうどモーツァルトとベートーヴェンの間の世代にあたります。イタリアに進出した後、ベルガモに腰を据え、19 世紀初頭の北イタリアではたいへん人気のあるイタリアオペラの作曲家になりました。
 「巧妙な愛」は、マイールのイタリア時代の初期、1798 年12 月27 日にヴェネツィアで初演された1 幕ものの喜劇。押し付けの結婚に抵抗する娘が幽霊に変装するという変化のある物語と、ハイドンやモーツァルトの影響が顕著なウィーン古典派風の音楽で、気持ちよく楽しめる作品です。
 アデライデのステファニア・フェラーリは、ピアチェンツァ生まれのメッゾソプラノ。バロック音楽などで活躍しています。オロスモンドのリヴィオ・スカルペッリーニは、地元ベルガモ生まれのテノール。ドニゼッティ音楽祭には常連で、今後ますますの活躍が期待されています。男爵のガブリエーレ・サゴーナもベルガモ生まれ。父ヴィンチェンツォ・サゴーナもバスで、若いながら達者な歌手です。ピエランジェロ・ペルッキはイタリアのベテラン指揮者。
 イタリアオペアのマニアだけでなく、モーツァルトの喜劇が好きな方にもお勧めのオペラです。
 なお、解説冊子が厚いため、25mm 厚のジュエルケースの中にCD1 枚が収納されております。組物と誤解しやすいのでご注意ください。

「巧妙な愛」 簡単なあらすじ
 城主マギナルドの娘アデライデは、父によって男爵と結婚することを決められるが、彼女は連隊長のオロスモンドと恋仲。そこで彼女は自分が死んだという噂を流すと、幽霊に扮してオロスモンドの前に現れ、男爵がアデライデとの結婚を破談と宣言すれば、アデライデはオロスモンドと結ばれると告げる。
 オロスモンドは男爵にアデライデとの結婚を放棄せよと迫り、男爵は、なぜわざわざ死んだ娘との結婚の取り止めを宣言しなければならないのかと訝しく思いつつ、これに同意する。するとアデライデが正体を現し、事情を説明。アデライデとオロスモンドが結ばれる。同様の手口でアデライデの侍女フィアンメッタはオロスモンドの従者オスマリーノと結ばれる。

GB 5011
\2400
近現代の強烈なオルガン作品を集めました
 シェーンベルク:レチタティーヴォによる変奏曲 Op.40
 トゥニオーリ:仮面をつけて前に進む、昔の祈り
 ギユ:トッカータ
リリアーナ・メディチ・トゥリーニ(Org)
録音:1985 年9 月28 日、フェラーラ/DDD、42'33

 近現代のオルガン曲を4 曲収録。
 シェーンベルクのレチタティーヴォによる変奏曲は、1941 年の作品。フレスコバルディの鍵盤作品を下地にした曲で、モダンかつ重厚な名作です。ジョルダーノ・トゥニオーリは、1944 年生まれのイタリア、フェラーラの作曲家。現代的な鋭さを持ちつつ、耳当たりが良い曲です。ジャン・キユは、1930 年、フランスのアンジェ生まれのオルガニスト。トッカータはオルガンの多様な機能を前面に打ち出したいかにも現代オルガン曲といった音楽です。
 リリアーナ・メディチ・トゥリーニは、近現代のオルガン曲を得意としている人。フェラーラのフレスコバルディ音楽院に設置された、アントーニオとフランチェスコのルッファッティ兄弟制作のオルガンを使用しています。

C AVI (6/6)


=シュパヌンゲン音楽祭ライブ・シリーズ20113タイトル=



4260085532599
\2600→\2390
シュパヌンゲン音楽祭ライブ 第1弾
 激しくも気品さを失わない「死と乙女」は圧巻

(1)ハイドン:
 ピアノ三重奏曲第34番 変ロ長調 Hob. XV:20
(2)ロッシーニ:
 チェロとコントラバスのための二重奏曲
(3)シューベルト:
 弦楽四重奏曲第14番 イ短調「死と乙女」
(1)ヴェロニカ・エーベルレ(Vn)
 マリー=エリザベート・ヘッカー(Vc)
 マーティン・ヘルムヘン(Pf)
(2)ターニャ・テツラフ(Vc)
 アロイス・ポッシュ(Cb)
(3)アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
 クリスティアン・テツラフ(Vn)
 レイチェル・ロバーツ(Va)
 ターニャ・テツラフ(Vc)
 エーベルレ、テツラフ兄弟ら、豪華精鋭陣でおくる室内楽作品集

録音: 2011年6月6日(1)、7日(3)、10日(2)、シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音/66’11”

 ドイツのハイムバッハで毎夏行われるシュパヌンゲン音楽祭ライブ録音をリリースするC Avi レーベルの好評シリーズに、2011 年のライブ演奏が登場!
 2011 年の音楽祭はピアノ・アンサンブルに焦点を当て、ハイドンからヤナーチェクにいたる多彩な室内楽作品を中心とするプログラム。本アルバムではシューベルトの「死と乙女」をはじめ、室内楽ジャンルに広く知られる名作が収録されています。ドイツの精鋭たちが生み出す全体的に爽やかで気品あふれるハーモニーが美しく、洗練されたアンサンブルに聴き入ります。
 毎年出演者の豪華さも話題のシュパヌンゲン音楽祭。
 本アルバムもドイツが誇る世界的名手らの豪華共演が大きな魅力です。ハイドンのピアノ三重奏曲を演奏するエーベルレとヘルムヘンはチェリストの石坂団十郎と共に2012 年4 月の来日公演で同曲を披露し、好評を博したばかり。今回チェロを担当しているマリー=エリザベート・ヘッカーは、2005 年のロストロポーヴィチ・コンクールで史上初となる第1 位と特別賞2 つの同時受賞で話題となった注目の若手。2012 年6 月には初の来日ツアーも予定しており、注目必至です。
 2010 年音楽祭ライブ録音(4260085532254)に引き続き、テツラフ兄弟、ヴァイトハ−ス、ロバーツは今回も卓越したアンサンブルで魅せてくれます。激しくも気品さを失わない圧巻の「死と乙女」は必聴です!


4260085532605
\2600→\2390
シュパヌンゲン音楽祭ライブ 第2弾
 ヒュー・ワトキンスのトリオ、世界初録音

(1)スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 op.15
(2)ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
(3)ワトキンス:
 クラリネット、ヴィオラ、ピアノのためのトリオ
  (2011)*世界初録音
(1)アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
 マリー=エリザベート・ヘッカー(Vc)
 ヒュー・ワトキンス(Pf)
(2)フローリアン・ドンダラー(Vn)
 ターニャ・テツラフ(Vc)
 ラルス・フォークト(Pf)
(3)セバスティアン・マンツ(Cl)
 フローリアン・ドンダラー(Vn)
 ヒュー・ワトキンス(Pf)
 世界初録音となるワトキンスのトリオほか、珠玉のトリオ集

録音:2011 年6 月10 日(3)、11 日(1)、12 日(2)、シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音(ハイムバッハ、ドイツ)/68’21”

 C Avi レーベルからリリースされているシュパヌンゲン音楽祭ライブ・シリーズ、待望の最新盤。
 シュパヌンゲン音楽祭はドイツのケルン近郊の町ハイムバッハで毎夏に催されている室内楽音楽祭で、2011 年はピアノに焦点を当てた多彩なプログラムが好評を博しました。
 本アルバムで注目なのは、この音楽祭の委嘱作品で、初演されたヒュー・ワトキンス(1976*)のトリオ。このライブ音源が世界初録音となります。20 世紀半ばまで活躍したウェールズの詩人ディラン・トマスの詩にあてた作品で、細かな音符が複雑に絡み合って生み出される繊細かつ抒情的な音のうねりが美しい作品。ワトキンス自身がピアノを担当している他、難関ミュンヘン国際音楽コンクールで40 年ぶりの第1 位に輝いた注目の若手セバスティアン・マンツがクラリネットを演奏しています。
 また、本アルバムにはスメタナとラヴェルのピアノ三重奏曲も収録。スメタナのピアノ三重奏曲では、ヴァイトハースが奏でる慟哭のような冒頭のヴァイオリン・ソロに冒頭からぐっと惹きこまれます。2012年6月に来日を控えるヘッカーのチェロも必聴です。一方、ラヴェルでは繊細かつ流麗なアンサンブルにうっとり。音楽祭の主宰者でもあるフォークトをはじめ、名手たちによる洗練された掛け合いに聴き入ります。


4260085532612
\2600→\2390
シュパヌンゲン音楽祭ライブ 第3弾
 フランソワ・ルルー、リザ・バティアシュヴィリ、クリスティアン・テツラフ、ほか
  世界的名手達の豪華共演

(1)シュポーア:大九重奏曲 ヘ長調 op.31
(2)イベール:
 2つの間奏曲(フルート、ヴィオラ、ハープのための)
(3)ヤナーチェク:六重奏曲「青春」
(4)J.ヴィトマン(1973*):
 ヴィオラとチェロのための11の二重奏曲
アンドレア・リーバークネヒト((1)(2)(3) Fl、(1)Picc)
フランソワ・ルルー((1)(3)Ob)、
セバスティアン・マンツ((1)Cl、(3)B-Cl)
シャーリー・ブリル((3)Cl)
マリー=ルイーズ・ノイネッカー((1)(3)Hr)
ダーグ・イェンセン((1)(3)Fg)
リザ・バティアシュヴィリ((1)Vn)
クリスティアン・テツラフ((4)Vn)
レイチェル・ロバーツ((1)Va)
フローリアン・ドンダラー((2)Va)
ジュリアン・アルプ((1)Vc)
マリー=エリザベート・ヘッカー((3)(4)Vc)
アロイス・ポッシュ((1)Cb)
ヤナ・ボウシュコヴァー((2)Hp)
世界的名手達の豪華共演による弦楽器と管楽器のふくよかな響きにうっとり

録音:2011 年6 月、シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音(ハイムバッハ、ドイツ)/74’51”

 第3 弾となるこのアルバムは室内楽曲に焦点を当てたアルバムです。18 世紀から21 世紀まで幅広い時代の作品を収録した多彩なプログラムだけでなく、音楽祭ならではとも言える豪華演奏陣による見事なアンサンブルもこのアルバムの大きな魅力。古典派の響きを残しつつもロマンティックな旋律が美しいシュポーアの大九重奏曲、ハープとフルートの煌びやかな響きとヴィオラの艶やかなハーモニーが絶品なイベールの間奏曲、技巧的な疾走する旋律と抒情的でゆるやかな旋律の対比が愉しいヤナーチェクの「青春」……曲調は違えど、いずれの作品も小編成アンサンブルならではのソリスト達の妙技の掛け合いを堪能できます。
 そして、今注目のヴィトマンの「ヴィオラとチェロのための24 の二重奏曲」第2 巻。ドイツが誇る名手テツラフと期待の若手実力派ヘッカーの二人が織りなす超絶技巧炸裂の掛け合いは圧巻です!

4260085532568
\2600
もう七光りはいらない
 ディーナ・ウゴルスカヤ/「ハンマークラヴィア」
 ベートーヴェン:
 (1)ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 op.106「ハンマークラヴィア」
  (2)ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
ディーナ・ウゴルスカヤ(Pf)
ディーナ・ウゴルスカヤによるベートーヴェン後期ピアノ・ソナタ

録音:2011 年9 月、ミュンヘン/73’59”

 アナトール・ウゴルスキの愛娘にしてドイツが誇る世界的ピアニスト、ディーナ・ウゴルスカヤがベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ2 曲を収録した新譜をリリース!
 鮮烈な演奏で好評を博したシューマン後期のピアノ作品集(4260085532179)に続き、今回もウゴルスカヤの持ち味とも言える柔軟で活き活きとした演奏を存分に聴かせてくれます。技術的にも音楽的にも極限的な難曲として知られる「ハンマークラヴィア・ソナタ」に挑戦している点で、彼女の自信がうかがえます。
 ベートーヴェン最後のピアノ・ソナタである第32 番は、父ウゴルスキも27 分に及ぶ長大な第2 楽章で話題となった名演を残しておりますが、娘ウゴルスカヤはそれとはまた異なる、過度な表現を控えたすっきりとした演奏で魅せてくれます。父であり師であるウゴルスキの血を垣間見せつつも、独自の伸びやかな演奏に聴き入る名盤です。

C AVI (5/30)


4260085532285
\2600
クラウディア・シェレンベルガー
 ドヴォルザーク:詩的な音画 op.85,B.161(全13曲)
クラウディア・シェレンベルガー(Pf)
シェレンベルガーがロマンティックに魅せる!ドヴォルザークの詩的な音画

録音:2011 年9 月/56’38”

 ドイツを中心に世界的に活躍しているピアニスト、クラウディア・シェレンベルガーによるドヴォルザークの「詩的な音画」。管弦楽版でも知られておりますが、原曲はピアノ版。全13 曲から成る小品集で、どこか東欧情緒を感じさせるロマンティックな旋律の数々が美しい名作です。モラヴィア出身の母を持つシェレンベルガーにとって、ドヴォルザークの響きはことさら造詣深いもの。18&19 世紀ラテン・アメリカ音楽を収録した初のソロ・アルバム(4260085531998)で聴かせてくれた情熱あふれる鮮烈な演奏とはまた一味違う、繊細かつ流麗なタッチで魅せてくれます。
 世界各国の音楽祭に出演し、リサイタルなども積極的に行うなどますます活動の幅を広げているシェレンベルガー。プラハのドヴォルザーク・シンフォニー・オーケストラと幾度もドイツ・ツアーを行った他、2007 年にはチェリストのG. リプキンとアメリカ・ツアーを行い、成功を収めています。

CLASSIC CONCERT RECORDS


DSC 62904
\2200
「動物の謝肉祭」&「火の鳥」を圧巻のマリンバ・ソロで!
 (1)サン=サーンス(編:サーファー):「動物の謝肉祭」(全曲)
 (2)ストラヴィンスキー(編:サーファー):「火の鳥」より抜粋
アーロン・セイファー(マリンバ)
 まるでオーケストラ・サウンド!驚異のヴィルトゥオーゾ、アーロン・セイファー、デビュー!!!

 アメリカで活躍する新進気鋭のマリンバ奏者、アーロン・セイファーがClassic Concert Records レーベルよりデビューアルバムをリリース!サン=サーンスの「動物の謝肉祭」とストラヴィンスキーの「火の鳥」(抜粋)をマリンバ・ソロで演奏するという、デビューアルバムにふさわしき意欲的なプログラムとなっています。2 曲ともセイファー自身が編曲を行っています。今回のアルバムの目的について、「マリンバはピアノと同じくらい多彩な楽器であるだけでなく、フル・オーケストラと同じ(サウンド)効果を持つ楽器でもあるということを見せることです」と語ったセイファー。その言葉に違わず、1 台のマリンバから繰り出されているとは思えないほどの多彩な表現力で、見事な音楽世界を作り出しています。あえて大編成の管弦楽曲として知られた作品をソロで演奏することで、マリンバ・ソロの可能性をより大きく魅せた1 枚といえましょう。
 アーロン・セイファーはアメリカ、フロリダを中心に活動する若手マリンバ奏者。A. シュタイアーやB. バカニュら名手らに師事し、これまで様々なコンクールでの受賞歴を誇る実力派です。作曲家、編曲家、教育者としても幅広く活動しており、今後ますますの活躍が期待されるアーティストです!

CCR 62018
\2200
〜クリスマスを祝う作品集〜
 J.S.バッハ:
  フルートソナタ第2番変ホ長調 BWV.1031より
   第2楽章「シチリアーナ」
 ヴィヴァルディ:「四季」より「冬」第2楽章
 ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」より
  「よろこべや」、「 きよしこの夜」ほか
ザルツブルガー・ザイテンクラング
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)
ロスヴィタ・スタインドル(ギター)
サビン・クラウス(ハープ)
 ツィター、ハープ、ギターの三重奏。繊細かつ優雅なハーモニーにうっとり

 オーストリアが誇る世界的ツィター奏者、ヴィルフリード・シャルフによるクリスマスを祝う小品集。歌曲や器楽作品など多彩なジャンルから、クリスマス期間にはお馴染みの名曲の数々を収録しています。ツィター、ギター、ハープという弦をはじく3 つの楽器のハーモニーは繊細かつ透明感な響きにあふれたもの。全体的にゆったりとした曲調の作品が収録されており、優雅でありながらもどこか親近感のあるツィターの可愛らしい音色に癒されましょう。
 ヴィルフリード・シャルフはオーストリアを中心に活動するツィター奏者。世界各国をめぐり、日本でも数度公演を行っている他、教育者としても広く活躍しています。シャルフが奏でるツィターの音色は柔らかく、高音でも透明感を失わない演奏技術は見事。本アルバムではハープやギターとの優しいアンサンブルのもと、シャルフの演奏が映えます!

CCR 62019
\2200
ハイドンからピアソラまで、ツィター& ギターの情緒あふれるハーモニー
(1)ハイドン:セレナード (2)ホーフル:おしゃべりなかわいい口
(3)J.S. バッハ:アリオーソ BWV 1056
(4)カルッリ:二重奏曲ト長調よりアレグロ
(5)ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
(6)ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調よりアンダンテ 
(7)ボッケリーニ:メヌエット (8)シャルフ:アンダルシア
(9)タレガ:涙(ラグリマ) 
(10)モーツァルト:歌劇「魔笛」よりアリア「私は鳥刺し」
(11)マスネ:タイスの瞑想曲 (12)タレガ:アルハンブラの思い出
(13)オキャロラン:キャロランのコンチェルト
(14)リムスキ=コルサコフ:歌劇「サトコ」より「インドの歌」
(15)ピアソラ:「タンゴの歴史」より「カフェ1930」
(16)アルベニス:スペイン組曲より伝説(アストゥリアス)
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)
アルビン・ウェイド(ギター)
 オーストリアを拠点に活動するツィター奏者ヴィルフリード・シャルフとアルビン・ウェイドによる小品集。J.S. バッハやモーツァルトなどのクラシック界に知られた名曲から、ソルやアルベニスなどラテン・ギター界を代表する作品、そしてシャルフ自身が作曲した小品にいたるまで、多様なジャンルから選曲がなされています。ツィターとギターのアンサンブルは、つま弾く弦の柔らかくも溌溂とした爽やかな響きが魅力的。ツィターといえば、日本でも映画「第三の男」のテーマ曲で広く一般的に知られておりますが、本アルバムではあの軽快でおどけた音色はもちろんのこと、ハープを思わせる透明感あふれる響きも聴くことが出来ます。ソリストとして世界的に活躍し、日本でも活躍するツィター奏者シャルフの演奏は丁寧かつ柔らかい響きに満ちたもの。同じくオーストリアで活躍する若手ギター奏者ウェイドと共に、ツィターの多彩な魅力を聴かせてくれます。

BCR 62609
\2200
ガロート、ピシンギーニャほかブラジル・ギター界珠玉の名曲集
(1)デ・ピナ:ガロート (2)サルデーニャ:ラメントス・ド・モロ
(3)ヘイス:1つのワルトと2つの愛
(4)サルデーニャ:悲しいショーロ 第1番
(5)ヘイス:全て知っている医者
デ・ピナ:
 (6)2人の友達 (7)バー・ヴィンテ
 (8)コラーレス/ダフネ/ブライルック=コラーレス:ウォーキング
(9)サルデーニャ:ジョルジ・ド・フーザ
(10)ピシンギーニャ:カリニョーゾ (11)ダフネ:タンバリンの猫
(12)サルデーニャ:昔のあの頃
ヨハネス・ダフネ
 (ギター、バンドリン/
  マンドリン、カヴァキーニョ)
イルゼ・ブライトルック=コラーレス(ギター)
ゲイザ・フェリペ(フルート)
グルーポ・ブラジネイリーニョ
 ギタリストおよび作曲者として活躍するヨハネス・ダフネによるギター小品集。ブラジル・ギター界の巨匠アニバル・アウグスト・サルデーニャ(通称ガロート)の名曲「ラメントス・ド・モロ」や、同じくブラジルが誇るギターの名手ディレルマンド・ヘイス(レイス)の「カリニョーゾ」などを中心に収録しています。ブラジルポピュラー音楽の父とも言われる大家ピシンギーニャの「カリニョーゾ」は、ブラジル独特の即興曲「ショーロ」を代表する屈指の名曲。物悲しくもどこか暖かい、美しいギターの音色に酔いしれます。本アルバムではギター・ソロだけでなく、フルートやクラリネットとのアンサンブル曲も収録。
 ブラジレイラな情緒あふれる旋律と、ラテン調ならではのリズミカルな音楽をたっぷりと堪能できる1 枚に仕上がっています。

COL LEGNO


WWE 20307
(3CD)
特別価格
\5100→\4490
シューベルト、ブラームス、マーラーがチロルの伝統音楽に変身!
 コル・レーニョ・レーベルのベストセラーが3 枚セットで登場

CD1:シューベルト歌曲集
CD2:ブラームス民謡集
CD3:マーラー歌曲集
フラヌイ
 【ヨハネス・エダー(クラリネット、バス・クラリネット)、
  アンドレアス・フュッチュ(チューバ)、
  ロメト・ホプフガルトナー(アルト・サックス、クラリネット)、
  マルクス・クラーラー(コントラバス、アコーディオン)、
  アンゲリカ・ライナー(ハープ、チター、歌)、
  ベッティーナ・ライナー(ダルシマー、歌)、
  マルクス・ライナー(トランペット、歌)、
  アンドレアス・シェット(トランペット、歌)、
  マルティン・ゼンフター(トロンボーン、歌)、
  ニコライ・トゥンコヴィチ(ヴァイオリン)、
  ダニエル・シュムッツハルト(バリトン)】

DDD、69’11”、70’41”、70’32”

 「フラヌイ」は東チロルの小さな村インナーフィールグラーテン出身のバンド。元々は村の葬式などで演奏していたといいます。彼らがコル・レーニョ・レーベルからリリースした『シューベルト歌曲集』『ブラームス民謡集』『マーラー歌曲集』は当レーベルのベストセラーとなっていますが、3枚セットでお買い得価格となり登場です。ディキシーランド・ジャズ、チロル民族音楽、現代音楽がなんとも不思議に融合した音楽で、クセになる独特の魅力に富んでいます。
 ブラームスとマーラーは民謡を作品に多用していますし、創作ながらきわめて民謡風なメロディのシューベルトも、この形態の演奏にぴったり。目から鱗の発見も多い、ルーツ捜しの楽しみにも満ちています。

COVIELLO CLASSICS



COV 51208
\2500→\2290
ヴィオラとチェロのための二重奏曲尽くし!貴重!
(1)アレッサンドロ・ロッラ:デュエット
(2)ルトスワスキ:
 牧歌集(ヴァイオリンとヴィオラのための編曲版)
(3)キルシュナー:ドライ・ミクロルディエン
(4)ミローヌ:パルティータ
(5)R.クラーク:2 つの小品
(6)ヒンデミット:ヴィオラとチェロの二重奏曲(スケルツォ)
(7)ベートーヴェン:
 デュオ 変ホ長調(2つのオブリガート眼鏡つき)WoO 32
カトリン・メルヒャー(Va)
マーティン・オステルターグ(Vc)
ベートーヴェン、ヒンデミットほかヴィオラとチェロのための二重奏曲尽くしの希少盤!

録音:2010 年

 メルヒャー& オステルターグによるヴィオラとチェロのための二重奏曲集。
 ヴァイオリン& ヴィオラ、ヴァイオリン& チェロに比べると圧倒的に数の少ないヴィオラ& チェロのデュオのみを収録した注目の新譜。本アルバムでは古典から現代まで幅広い時代から選曲が行われており、多彩な曲調を堪能できます。
 「眼鏡デュオ」の名で親しまれるベートーヴェンのデュオはチェロパートの難易度が高い曲としても有名で、軽快かつ優雅な掛け合いが美しい作品。一方、ヒンデミットのスケルツォやルトスワスキの牧歌集では、時に不協和音も交えた技巧的な掛け合いを堪能できます。こうしたメジャータイトルの他、ロッラ、キルシュナーなど録音される機会の少ない作品も多く収録。ヴィオラとチェロが織りなす艶やかな深いハーモニー尽くしの希少なアルバムに仕上がっています!
 カトリン・メルヒャーはバーデン=バーデン& フライブルクSWR 放送交響楽団のメンバーとして活躍するヴィオラ奏者。チェロを担当するのは無伴奏チェロ組曲(COV 20708)でも高い評価を受けたマーティン・オステルターグ。イラク国立交響楽団、デュッセルドルフ・シンフォニカなどでソロ奏者を経験してきた名手です。

COVIELLO CLASSICS



COV 31206
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
ボッシュと手兵アーヘン響による大聖堂ライヴ、
 ブラームス交響曲シリーズ第2弾

ブラームス:
 (1)交響曲第2番ニ長調Op.73
 (2)同第3番ヘ長調Op.90
マルクス・ボッシュ(指)
アーヘン交響楽団
注目のボッシュ&アーヘン響、しなやかで伸びやかなブラームス

[ 録音:2011 年]

 SACD ハイブリッド盤。
 ボッシュと手兵アーヘン響による大聖堂ライヴ、ブラームス交響曲シリーズ第2弾。今回もライヴ、SACD ハイブリッド仕様でのリリースとなります。
 ブルックナーの交響曲シリーズで注目されたボッシュですが、ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996 年〜 2000 年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000 年〜 2002 年)を相次いで務めた経歴からも、その実力は証明済み。ブラームスの交響曲シリーズは、重厚な佇まいのなかに名門オケの確かな伝統が息づくいっぽうで、長調の2曲ならではの伸びやかで若々しい風を送り込む、しなやかな感性が新鮮。これまでと同様に古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにSACD での再生にも適しています。


旧譜
ボッシュと手兵アーヘン響による大聖堂ライヴ、
 ブラームス交響曲シリーズ第1弾

COV 30704
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ブラームス:交響曲集
 (1)第1番ハ短調Op.68
 (2)第4番ホ短調Op.98
マルクス・ボッシュ指揮
アーヘンSO.
 1969年生まれで指揮者としてはまだ若い世代に入るボッシュだが、ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996-2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年-2002年)を相次いで務めた経歴からも、その実力は証明済み。10年先輩で同じく劇場あがりのルイージなどに通じるものがある。重厚な佇まいのなかに名門オケの確かな伝統が息づくブラームス。いっぽうで、若々しい風を送り込むボッシュのしなやかな感性もまた聴きどころのひとつとなっている。これまでと同様に古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにSACDでの再生にも適している。


DB PRODUCTIONS


DBCD 149
(特別価格)
\2500
The KMWトリオの新譜、
 シャミナードのピアノ・トリオ作品集!

シャミナード(1857-1944):
 (1)ピアノ・トリオ ト短調 op.11
 (2)スウェーデンのマズルカ op.58(ピアノ独奏曲)
 (3)ピアノ・トリオ イ短調 op.34
The KMWトリオ
 【アン=ゾフィー・クリンベルク(ピアノ)、
  アネット・マンハイマー(ヴァイオリン)、
  サラ・ヴァイク( チェロ)】
録音:(1)(2) 2011 年10 月23 日、ヴェステロース・コンサートホール(スウェーデン) (3)2010 年6 月16 日、スウェーデン放送局 第2 スタジオ(コペンハーゲン)

 女性3 人からなるスウェーデンのピアノ・トリオ、The KMW トリオによるシャミナードのピアノ・トリオ作品集。セシル・シャミナードは世紀末のフランスを風靡した女性ピアニスト兼作曲家。女性の地位がまだ低かった時代、数多の障害を乗り越えて成功をおさめた、まさに女性作曲家のパイオニア的存在といえる人物です。生前は特にサロン向けのピアノ曲・室内楽曲で広く愛されていたというシャミナード。透明感のある流麗な旋律あふれる彼女の作風からは、どこかフォーレやプーランクらの音楽に通じるものも感じられましょう。繊細な旋律だけでなく、堅固に組まれた深みのある力強いアンサンブルも大きな魅力。The KMW トリオの凛とした演奏が、作品の魅力をさらに引き立てています。現在は殆ど演奏される機会のなくなってしまった作品だけに、希少な名盤といえましょう!
 The KMW トリオは、クリンベルク、マンハイマー、ヴァイクという各演奏家の頭文字にちなむ名を持つピアノ・トリオ。2010 年にdB Productions レーベルよりデビュー。スウェーデンを代表する女性名手らが、スウェーデンの女性作曲家に焦点を当てたファーストアルバム(DBCD 133)に引き続き、今回も歴史の影に埋もれてしまった女性作曲家の作品に今再び光を当てます!

ELOQUENTIA (6/6)



EL 1234
\2500→\2290
ノエル・スピート
 J.S.バッハ:トッカータ集

  (1)ニ長調 BWV.912 (2)ニ短調 BWV.913
  (3)ト長調 BWV.916 (4)ハ短調 BWV.911
  (5)ト短調 BWV.915 (6)ホ短調 BWV.914
  (7)嬰ヘ短調 BWV.910
ノエル・スピート(クラヴサン)
 フランス古楽界が誇るクラヴサンの名手、ノエル・スピートがついにJ.S. バッハを録音!

【使用楽器:(1)(2)(5)(7)エミール・ジョビン1995 年製J.C.フライシャーモデル(1710 年、ハンブルグ)、(3)(4)(6)エミール・ジョビン1983 年製J.C. グジョンモデル(1749 年、パリ)】
録音:2011 年9 月、アミリー(フランス)/70’28”

 フランスが誇る世界的クラヴサン奏者ノエル・スピート女史によるJ.S. バッハのトッカータ作品集。ELOQUENTIA レーベルからは、ラモーの「コンセールによるクラヴサン作品集」を演奏した話題のアルバム(EL 0920)に引き続く2 枚目のリリースとなります。
 近年はクープラン、ラモーなど得意のフランスものの録音が専らの話題となっていたスピートですが、意外にも大家J.S. バッハの作品を収録したのは本アルバムが初めて。ニ長調やト長調のトッカータは比較的アップテンポですっきりと弾いていく一方、ニ短調やハ短調では適度な緩急の表現を交えつつ、落ち着いた演奏を聴かせてくれます。速いパッセージでも曇ることのない煌びやかな音の粒と、重みのある低音の響きが耳に心地よく、安心して聴き入ることが出来る演奏といえましょう。
 ノエル・スピートはチェンバロをK. ギルバート、G. レオンハルトらに師事し、1977 年のパリ国際チェンバロコンクール優勝を経て、世界各地で今広く活躍するフランスの名手。2006 年には近江楽堂で来日公演も行い、注目を集めました。フランス・バロックを得意のレパートリーとするスピートですが、その卓越した演奏技術と表現力は今回も健在。エミール・ジョビンによる複製クラヴサンの煌びやかな音色も必聴です。




旧譜
ノエル・スピート
ラモー:コンセールによるクラヴサン作品集
Rameau: Pieces de Clavecin en concerts
EL 0920
\2500→\2290
ラモー:コンセールによるクラヴサン作品集(1741)
 第1、2、3、4、5コンセール
ノエル・スピート

ノエル・スピート女史によるラモー新録音の登場。

(クラヴサン/使用楽器:1983年エミール・ジョビンによる、フレンチ・ダブル・マニュアル(1749年Goujonモデル))
録音:2009年4月

 名手スピートによるラモーの新録音の登場。ケネス・ギルバートやレオンハルトらのもとで学びましたが、彼女は独自の見識と研究、経験に裏打ちされた 演奏で孤高の地位を保っています。特にフランスものの演奏では評価が高いので、このラモーはうれしい新録音です。

=スピートのライナーより抄訳〜
 この「コンセールによるクラヴサン作品集」は、3つの楽器のためのスコアが存在しているが、これら3つのうち2つは省略されうる。これらはソロのチェンバロのための作品集でもあるということだ。当時の広告(1750年頃)に、“本日のおすすめはラモー作、チェンバロのためのコンセール作品集です。これは、ヴァイオリン、フルート、ヴィオラなどの伴奏を伴って演奏することもできます” という興味深い一文がある。=



ENZO RECORDINGS (5/30)



EZMS 50001
CD マキシシングル
\1700→\1590
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1
 (1)ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり(山路敦司:編)
 (2)レッド・ツェッペリン:移民の歌(一ノ瀬響:編)
 (3) EL&P:「タルカス」より「噴火」
 (EZMS-50002三楽章組曲版とは別バージョン・鶴見幸代:編)
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
 [曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、
  堂山敦史(Hr)、村田厚生(Tb)、
  渡辺功(Tub)]


EZMS 50002
CD マキシシングル
\1700→\1590
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.2
 EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章
 (鶴見幸代:編)
   (1) I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン)
   (2) II. ストーンズ・オブ・イヤーズ─ミサ聖祭─戦場※
   (3) III. マンティコア─アクアタルカス
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
 [曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、
  堂山敦史(Hr)、村田厚生(Tb)、
  渡辺功(Tub)]
ボーカロイド:巡音ルカ
 (ボーカロイド制作:安野太郎)
ブラス・アンサンブルでエマーソン・レイク& パーマー 「タルカス」! ジミヘン!!  ツェッペリン!!!

 クラシックジャンルからの視点で復権を果たしたピアソラと同じく、ロック黄金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の古典」として読み解くことを目指す企画。
 日本のトップに位置するコンテンポラリー金管楽器奏者と個性あふれる若手現代音楽作曲家らとのコラボレーションから生まれる新たな化学反応は、発売前からすでに大きな注目を集めています。
 金管楽器の技巧を限界まで駆使し、MIDI 音源及びボーカロイドまで加わった斬新かつジャンル横断的な試みです。
 曽我部清典は日本のトランペット界を代表する現代音楽スペシャリストで、上野の森ブラスのコンサートマスターを長く務めることでも知られる。
 村田厚生も日本を代表する現代音楽界のトロンボーンの第一人者で、先日ソロCD「うたうだけ...」をリリースした。(EZCD-10020)

ENZO RECORDINGS



EZCD 10021
\2600→\2390
松平敬のワンマン電脳声楽アンサンブル・シリーズ第2 弾
 うたかた
 [1]. 松平敬:入祭唱
 [2]. トマス・タリス:我、汝の他に望みなし(40声のモテット)
 [3]. グレゴリオ聖歌:主の祈り
 [4]. 中川俊郎:主の祈り(2007)
 [5]. グレゴリオ聖歌:息子たち、娘たちよ
 [6]. 森田泰之進:うたかたながし(2010)
 [7]. グレゴリオ聖歌:めでたし海の星
 [8]. 木下正道:石をつむ II(2010)
 [9]. 志田笙子:なぜ?(2011)
 [10]. グレゴリオ聖歌:めでたし海の星(別ミックス)
松平敬(Voice2-10)
 (Perc1, 5-8, 10、プサルテリー 7、
  エレクトロニクス 1)
中川俊郎(Pf 4)
有馬純寿(エレクトロニクス 6, 9)
文化庁芸術祭優秀賞作「モノ=ポリ」(EZCD-10006)に続く新たなジャンル再創造の試み。空前のヒットを記録した松平敬のワンマン・アカペラ・シリーズ第2 弾。「うたかた」

録音:2010 年〜2012 年都内スタジオでのセッション録音& 2011 年9 月杉並公会堂小ホールでのライヴ録音(6, 9)

 今回も「モノ=ポリ」に引き続き、ごく一部分を除けばすべて松平一人のパフォーマンス。
 トラック6 & 9 の森田、志田作品については有馬のエレクトロニクスに加え自らもPC を駆使して行った初演時のライヴからの音源。他は楽器も含めすべて松平自身によるパフォーマンス。さらに松平は前作同様自ら音源編集、ブックレット執筆、ジャケット制作も手がけている。実力派邦人作曲家に松平が委嘱した個性あふれる新作(6, 8, 9)も話題となりそう。
 音楽史上における最も大規模な多声部作品を、これまでとは隔絶した高い水準で多重録音し完成させたトマス・タリス(a.1505 〜 1585)「40 声のモテット」もついにCD 化。前作「モノ=ポリ」で試みられたファルセットをも駆使した多重録音の究極を示すものとなる。5 群8 声部で書かれた壮大なモテットがたったひとりの声によって音の大伽藍として構築されている。初のCD 化。


旧譜
究極のワンマン・アカペラ=電脳声楽アンサンブル!
MONO=POLI(モノ=ポリ) /松平 敬

EZCD 10006
\2600→\2390
MONO=POLI(モノ=ポリ)
 [1] 作者不詳(イギリス):夏のカノン(1260年頃)
 [2] 作者不詳:アレ〈歌え〉ルヤ(13世紀)
 [3] 作者不詳(イギリス):
  ねんころりん、私は可愛らしい、上品な姿をみた(14-15世紀)
 [4] 作者不詳:ローマは喜び歓喜の声をあげよ(12-13世紀)
 [5] ダンスタブル(ca.1390-1453):聖なるマリア
 [6]-[8] ジェズアルド(ca.1560-1613):
  マドリガル曲集第6巻より(1611年出版)
  麗しき人よ、あなたが去ってしまうのなら
  ああ、なんとむなしく、私はため息をつくのか
  私は、ただ呼吸する
 [9] J・S・バッハ(1685-1750):
  8声のカノン BWV 1072(1754年出版)
 [10] モーツァルト(1756-1791):
  心より愛します KV 348(382g)(1782年)
 [11] グリーグ(1843-1907):めでたし、海の星(1893年)
 [12] ストラヴィンスキー(1882-1971): アヴェ・マリア(1934/49年)
 [13] シェーンベルク(1874-1951):
  《3つの風刺》 より 分かれ道にて Op. 28-1(1925年)
 [14] ケージ(1912-1992):《居間の音楽》より 昔話(1940年)
 [15] リゲティ(1923-2006):ルクス・エテルナ(1966年)
 [16] 松平 敬(1971- ):モノ=ポリ(2009年)
 [17] -[18] ブライアーズ(1943- ):マドリガル集第2巻より(2002年)
  私は、この地上に天使のような姿を見た
  おお、あてどない歩みよ、おお、うつろいやすく、しかし確固とした思いよ
 [19] ベリオ(1925-2003):もし私が魚なら(2002年)
 [20] ケージ:声のためのソロ2[4ヴァージョンの同時演奏](1960年)
 [21] シェーンベルク:千年を三度 Op. 50A(1949年)
 [22]-[24] ドビュッシー(1862-1918):
  シャルル・ドルレアンの3つの歌(1898/1908年)
   I. 神よ!なんたる眼の保養
   II. 太鼓の音が鳴りひびき
   III. 冬よ、御身が憎らしい
 [25] ブラームス(1833-1897):おお、なんとなだらかに(1870年頃)
 [26] パーセル(1659-1695):主よ、わが祈りをききたまえ(1680年頃)
 [27] パレストリーナ(ca.1525-1594):主よ、今こそあなたは
 [28] ジョスカン・デ・プレ(ca.1440-1521):
  ミサ《ダ・パーチェム》より アニュス・デイ
 [29] 作者不詳(スペイン):3人のムーア娘(15-16世紀)
 [30] 作者不詳(スペイン):手に手をとって(15-16世紀)
 [31] マショー(ca.1300-1377):我が終わりは我が始まり
松平 敬(歌&多重録音)
 一部で話題になっているアルバム、ようやく聴いた。
 まあ、本当にとんでもないアルバムである。
 松平敬というたったひとりの男が、ファルセットまで使って「ひとり混声合唱団」を結成。しかも自分でDAW(デスクトップ・オーディオ・ワークステーション)というコンピュータ・システムを駆使して編集。この前代未聞の「ワンマン・アカペラ=電脳声楽アンサンブル」アルバムを完成させたのである。
 信じられない。
 確かに理論的には誰でもやろうと思えばできるかもしれない・・・でも現実的にはできないと思う。たったひとりで十に及ぶ声部を使い分け、それを多重録音していく。まったく気の遠くなる作業である。とはいえ、この男、おそらく楽しみながらやっている。バッハの「8声のカノン」なんて抱腹絶倒といっていい。
 しかも下記、リスト・アップされた曲を見てほしい。中世の陽気なカノンに始まり、時代はどんどん進んでルネッサンス、バロック、古典派、ロマン派、近代、そして現代にたどり着く。松平敬は東京芸術大学卒業後、シュトックハウゼンの「私は空を散歩する」の日本初演を手がけるなど現代音楽分野でとくに活躍していたらしいのでケージやリゲティなどはお手の物だろうが、ところがどっこい、曲は2009年の自作に到達したところでUターン!今度はどんどん時代をさかのぼり、またもや近代、ロマン派、バロック、ルネッサンス、そしてマショーまで戻っていく。
 70分の間に、まるで呼吸するかのように音楽の歴史を吸い込んで、吐き出すのである。
 その発想は正直悪くない!聴いていただければわかると思うが、1曲1曲の完成度も恐ろしく高い。が、コンセプト面でも妥協はなし。歌唱技術はもちろんだが、おそろしく頭もいいと思われるこの松平 敬という音楽家が、まるで1枚のアルバムに人生すべてをかけたといってもいいくらいの力の入れよう。
 きっとはまる人ははまると思います。

極彩色に発光する、たったひとつの声 ── 800年に渡る「声」の芸術を 「カノン」形式で俯瞰する 松平敬の衝撃的なデビューアルバムは、 究極のワンマン・アカペラ=電脳声楽アンサンブル!

2009年8月 スタジオ録音24Bit/96KHz ProTools HD3 Recording System、71’32



ENZO


EZCD 10020
\2600
日本トロンボーン界最後の大物、村田厚生、ついにCD デビュー
 うたうだけ・・・
 [1] パーセル:もっとも美しい島 〜オペラ《アーサー王》より
 [2] グルック:エウリディーチェを失って 〜
  オペラ《オルフェオとエウリディーチェ》より
 [3] メンデルスゾーン:春の歌 〜《無言歌集》より Op.62-6
 [4] ビゼー: おまえの投げたこの花は(花の歌)〜オペラ《カルメン》より
 [5] ワーグナー:優しい夕星よ(夕星の歌 〜オペラ《タンホイザー》より
 [6] ジーツィンスキー:ウィーンわが夢の街
 [7] レハール:ヴィリアの歌 〜オペレッタ《メリー・ウィドウ》より
 [8] プーランク:愛の小径
 [9] ヴァイル: 情夫のバラード 〜音楽劇《三文オペラ》より
 [10] ゲーゼ: ジェラシー
 [11] オットー・ハインル(1905〜1975):愛しのトロンボーン
 [12] モーツァルト: バターつきパン
 [13] アンドルー・ロイド・ウェッバー:
  シンク・オブ・ミー〜ミュージカル《オペラ座の怪人》より
 [14] バート・ハワード(1915〜2004)(野澤美香編曲):
  フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
 [15] -[20] バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56  
 [21] 武満 徹(1930〜1996)(野澤美香編曲):うたうだけ
 [22] 武満 徹(野澤美香編曲):小さな空
村田厚生(Trb)
河村泰子(Pf)
ピアノは吉松作品をライフワークとする河村泰子.

 中世の頃にはメロディ楽器として活躍し、「天使の声」と呼ばれて愛されたトロンボーン。現代音楽のスペシャリスト村田厚生が、その美しい音に回帰して、古今東西の名歌を存分に歌ったアルバム。
 歌詞という束縛から解き放たれた旋律たちが、自由な息づかいで飛翔する。JUST SING!

EUROARTS


20 03022
(Blu-ray オーディオ+CD)
\5000
※映像は収録されていません
ロマン・ザスラフスキー〜独創的反意
 (1)シューマン:交響的練習曲Op.13
 (2)リスト:ペトラルカのソネット第104番
 (3)同:ペトラルカのソネット第123番
 (4)同:ソナタ風幻想曲「ダンテを読みて」
 (5)同:超絶技巧練習曲〜荒野の狩/第10番ヘ短調
ロマン・ザスラフスキー(Pf)
EA 3002
(CD のみ)
\1500
微妙なニュアンスの変化まで明瞭に再生。ブルーレイ・オーディオの凄さ実感!

(Blu-ray+CD)リージョンオール、dts-HD、サラウンド・トラック 5.1、ステレオ・トラック 24/96、69’ 29” (Blu-Ray)/69’ 29” (CD)
(CD)DDD、ダイレクトA/D 録音、69’29”

 チェロのガブリエル・リプキンのパートナーとして日本でもロマン・ザスラフスキー。ロシア生まれのイスラエルのピアニストで、恣意性に訴えることなく微妙なニュアンスあふれる自然な演奏が魅力。名作があたかも初めて聴く作品のような、新鮮な印象をもたらしてくれる個性派です。彼期待のシューマンとリスト。音符の多さと複雑に交差する線がはっきり聞きとれる超高音質録音に注目。さらに微妙に変化するニュアンスも、ピアノのすぐ脇で聴くかのようなリアルさで伝わります。

EA 3012
(CD)
\1500
ドイツで人気の朝井大、デビュー
ショパン:
 (1)3つのノクターンOp.9/(2)ノクターン ヘ長調Op.15の1/
 (3)舟歌Op.60/(4)ノクターン嬰ハ短調(遺作)/
 (5)ノクターン ハ短調(遺作)/
 (6)ノクターン ハ短調Op.48の1/
 (7)バラード第4番ヘ短調Op.52/
 (8)即興曲第1番変イ長調Op.29/(9)幻想即興曲Op.66/
 (10)英雄ポロネーズOp.53/
 (11)ワルツ変イ長調Op.69 の1「別れ」
朝井大(Pf)
DDD、ダイレクトA/D 録音、74’40”

 ドイツに在住し、国際的に活躍するピアニスト朝井大。愛知県立芸術大学大学院を修了と同時に渡独、デトモルト音楽学校やフォルクヴァング音楽大学で研鑽を積みました。ディーナ・ヨッフェ、ヴァディム・サハロフほかに師事し、2003 年イタリア・バルレッタ市国際ピアノコンクールをはじめ入賞歴を誇っています。デビュー・アルバムとなる当盤は、朝井お得意のショパン作品集。生真面目ながら独特の華のある演奏が魅力的で、ドイツで人気があるのもうなずけます。きらめくような音色をお楽しみ下さい。

GLOR



GC 12481
\2500→\2290
創立40 周年!ホフシュテッター&ルートヴィスブルク城音楽祭管弦楽団
 マニフィカト集
 G.ガブリエーリ:
  (1)サクラ・シンフォニア第2集より「マニフィカト」
  (2)モテット「おお大いなる神秘よ」
 プレトーリウス:
  (3)マニフィカト「わが魂は主をあがめ」
  (4)「シオンの音楽」より「わが魂は主をあがめ.」
 シュッツ:
  (5)白鳥の歌より ドイツ語のマニフィカトSWV 494
  (6)ダヴィデの詩篇歌集より
   「アレルヤ、聖なる所にある主をほめたたえよ」SWV 38
ミハエル・ホフシュテッター(指揮)
ルートヴィヒスブルク城音楽祭管弦楽団
 (オリジナル楽器使用)& 合唱団
創立40 周年!ホフシュテッター&ルートヴィスブルク城音楽祭管弦楽団、ガブリエーリ、シュッツら壮麗なマニフィカト集

録音:2011 年9 月11 日、聖カタリナ教区教会(ヴォルヘック、ドイツ)/64’29”

 ドイツのルートヴィヒスブルク城で毎年5 月〜 7 月に行われる音楽祭でお馴染みの、ホフシュテッター率いるルートヴィヒスブルク城音楽祭管弦楽団&合唱団によるマニフィカト集。
 マニフィカトは「わが魂は主をあがめ Magnificat anima meum Dominum」から始まる有名なキリスト教聖歌の一つ。モンテヴェルディやJ.S. バッハの作品が有名ですが、今回は初期バロックに焦点を当て、プレトーリウス、G. ガブリエーリ、その弟子シュッツのマニフィカトが収録されています。いずれの曲も、瞑想するようなソリストの落ち着いた歌声と、その背後で壮麗に響き渡る合唱とのハーモニーが絶品。室内楽的な繊細な響きから、聖堂全体を震わせるような壮大なサウンドへと拡がるポリフォニックな響きの盛り上がりに圧倒される1 枚です。
 2012 年に創立40 周年を迎える名門ルートヴィヒスブルク音楽祭管弦楽団は、1972 年に合唱団と共に創立されたピリオド楽器演奏団体。音楽祭以外にも宮殿劇場でのオペラ公演や国外への演奏ツアーなどを積極的に行っています。2005 年よりこの団体の指揮者を務めるミハエル・ホフシュテッターは、近年古楽界以外での活躍も目覚ましい注目の指揮者。音楽祭でも話題の名コンビによる輝かしい演奏を堪能できる1 枚です。


旧譜
ホフシュテッター&ルートヴィスブルク城音楽祭管弦楽団
Hasse, J A: Sanctus Petrus et Sancta Maria Magdalena
OEHMS
OC-950
\2800→\2590
ヨハン・アドルフ・ハッセ:
 オラトリオ「聖ペトロと聖マリア・マグダレーナ」(全曲)
キルステン・ブライゼ(Sp)
ハイドルン・コルデス(Sp)
ヴィヴィカ・ジェノー(Ms)
テリー・ウェイ(C-T)
ヤチェク・ラシュコウスキ(ソプラニスタ)
ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)
ルードヴィヒスブルク城音楽祭管弦楽団と合唱団(ピリオド楽器使用)
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699 . 1783)の、注目すべきオラトリオの録音です。この作品はオラトリオ形式で書かれていますが、内容は「ミゼレーレ(慈悲)」と「詩篇への導入詩」によって書かれています。ヴェネツィア書法で書かれたこの作品は、歌劇「クレオフィーデ」とほぼ同時期に書かれたものですが、孤児慈善団体の音楽専門の教育を受けたスカウトのために書かれたとも言われていますが、全てが高声のソロ歌手たちだけで構成されているのも特徴的。その高声の魅力的な組み合わせは、ヴィルトゥーゾ音楽ではなく、後悔の深い悲しみと慈悲深い神を想起させ、そして喜びを導き出すことを表現しているのです。
バーデン=ヴュルテンベルク国際音楽祭の一環として行われる、ルートヴィヒスブルク城芸術祭2008年のライヴ録音です。最近様々なオペラに出演し絶賛を浴びているハイドルン・コルディスやキルステン・ブライゼ。圧倒的テクニックと幅広い音域をもつヴィヴィカ・ジェノー。元ウィーン少年合唱団のアイドル、テリー・ウェイの清楚なカウンターテナー。そして最近ソプラニスタとして注目を浴びてきているヤチェク・ラシュコウスキが出演。また、最近バイエルン国立歌劇場、リセウ劇場、ベルリン・コミッシェ・オーパ、ザルツブルク音楽祭などからの客演、そして古典派の隠れた作品の復活上演(アイブラーの作品)などを手がける若手指揮者、ホフシュテッターの指揮によって演奏されています。【録音】2008年11月22〜23日 ルードヴィヒスブルク城教会でのライヴ(デジタル)
《ルートヴィヒスブルク城芸術ファスティヴァル》
1975年より、バーデン=ヴュルテンベルク国際音楽祭の一環として行われる、ルートヴィヒスブルク城芸術祭。フランスのヴェルサイユ宮殿を模して作られたバロック様式の城館や教会を中心に繰り広げられる音楽祭で、演目は管弦楽、室内楽、バレエ、演劇、美術展と多彩で、出演者には国際的に活躍する演奏家が多数参加しています。城の中の劇場や大広間で室内音楽などに耳を傾けることができ、文字どおり貴族になったような優雅な気分に浸れます。


GLYNDEBOURNE



GFOCD 015
(2CD)
\4200→\3790
グラインドボーン音楽祭の次期音楽監督に決定!
 ロビン・ティチアーティ&ロンドン・フィル
  フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」
アリス・クート(Ms ヘンゼル)
リディア・トイシャー(S グレーテル)
イルムガルト・フィルスマイアー(S ゲルトルート)
ウィリアム・デイズリー(Br ペーター)
ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ(T 魔女)
タラ・エロート(S 眠りの精)
イダ・ファルク・ヴィンラント(S 露の精)
ロビン・ティチアーティ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,
グラインドボーン合唱団
ロビン・ティチアーティ、20 代のマエストロが絶賛された「ヘンゼルとグレーテル」がCD に!

100'34

 近年のグラインドボーン音楽祭の上演の中でも最も成功したプロダクションの一つが、フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」。2008 年の初演が好評だったことから2010 年に再演され、そのライヴ録音が登場です。
 2010 年の指揮者はロビン・ティチアーティ。1983 年4 月16 日生まれですから、この時まだ27 歳。彼は2014 年からグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任することが決定したのですが、その時でもまだ30 歳。実はティチアーティはプロとしてのデビューが2004 年のグラインドボーン音楽祭ツアー公演での「魔笛」。以来ツアー公演、本公演でグラインドボーン音楽祭に関わり、ついに音楽監督に抜擢されたのです。ティチアーティはまた2011 年12 月にやはり「ヘンゼルとグレーテル」でMET にもデビューしています。ティチアーティは日本では2008 年4 月にザルツブルク音楽祭制作「フィガロの結婚」公演で指揮したことがあるだけで、CD もまだ数枚しかありません。この「ヘンゼルとグレーテル」が初のオペラCD。若く優秀な指揮者に注目する人なら、絶対に逃せません。
 ヘンゼルは、英国で大人気のメッゾソプラノ、アリス・クート。男装役を得意としており、2011 年秋のバイエルン国立歌劇場来日公演におけるR.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」での印象的な作曲家役がまだ記憶に新しいところです。グレーテルはドイツのソプラノ、リディア・トイシャー。バロック声楽作品、ことに宗教曲を得意とするトイシャーの細めの可愛らしい声は娘役にぴったり。父ペーターは、英国の実力派バリトン、ウィリアム・デイズリー。ゲルトルートのイルムガルト・フィルスマイアーと魔女のヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケは2008 年からの引継ぎです。


ロビン・ティチアーティ旧譜

TUDOR 7183
(CD + BOOK)
\2300→¥2090
レコード芸術「いま聴きたい俊英達」で紹介された
 注目の若手指揮者ティチアーティの瑞々しいブラームス!
ブラームス:
 ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
 セレナード第1番 ニ長調 Op.11
 ハンガリー舞曲第1番,第3番,第10番
ロビン・ティチアーティ(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2010年9月7-11日、バンベルク,68'44

 素晴らしいブラームス。これほど若く瑞々しく柔らかく、喜ばしさとデリケートな感性、そして上質な味わいを湛えたブラームスは極めて稀だ。
 ロビン・ティチアーティは1983年、ロンドンに生まれた、まだ20代の指揮者。しかしその才能は十代から注目されており、既に20代前半には英国音楽界の一線で活躍。日本でも2008年5月にザルツブルク音楽祭のプロダクションによる「フィガロの結婚」を指揮、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団を率いて見事なモーツァルトを演奏し、耳の鋭い人たちから賞賛されていた。
 今回は、ティチアーティが首席客演指揮者を務めるバンベルク交響楽団を指揮してのブラームス。快速でありながら往年の巨匠指揮者たちが持っていたような弾む広がりを持つ変奏曲もさることながら、若書き扱いされることも少なくないセレナード第1番が「初期交響曲」と呼ぶに相応しい傑作であることをティチアーティは明確に示している。この演奏を聞けば誰もが、21世紀半ば偉大な指揮者の「若き日の足跡」がここにあることを認めることだろう。SACDによってバンベルク交響楽団が未だ残すドイツ・ローカルの音色が堪能できるのも魅力だ。
Berlioz: Symphonie fantastique, Op. 14
LINN
CKD 400
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
超新星ティチアーティLINN初登場!ベルリオーズ第1弾は"幻想交響曲"!
 ベルリオーズ:
  幻想交響曲Op.14
  歌劇《ベアトリスとベネディクト》序曲
ロビン・ティチアーティ(指揮)
スコットランド室内管弦楽団
 遂に世界の舞台へと羽ばたき、世界中から注目を集める存在となったイタリア系イギリス人マエストロ、ロビン・ティチアーティ。
 2009/10シーズンから首席指揮者を務めるスコットランド室内管弦楽団(SCO)との「ベルリオーズ・プログラム」がリン(Linn)でスタート!リリース第1弾は、スコットランド室内管の新時代の幕開けに相応しい大作「幻想交響曲」!
 コリン・デイヴィス、サイモン・ラトルに指揮を師事した1983年生まれのティチアーティは、2006年に最年少でザルツブルク音楽祭デビューを果たし、2009/10シーズンにはスコットランド室内管の首席指揮者に就任。
 さらに2014年からはユロフスキの後任としてグラインドボーン音楽祭の次期音楽監督就任が決定しているという稀に見る逸材なのである。次代の巨匠ティチアーティ、マッケラスの忘れ形見スコットランド室内管、そしてベルリオーズの「幻想交響曲」!

HMF (6/6)


HMU 907576
\2600
グラハム・ロス(指揮)
 ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊
  イモジェン・ホルストの合唱曲集

イモジェン・ホルスト(1907-1984):
 (1)ミサ曲 イ短調(1927) (2)キリストへの賛歌(1940)
 (3)3つの詩篇(1943) (4)喜びと悲しみの歓迎(1950)
 (5)放蕩者よ、どこへ行くのか(1972)
 (6)ブリテン(I. ホルスト管弦楽編曲):
  祝祭カンタータ「キリストによりて喜べ」op.30(1952)
グラハム・ロス(指揮)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊
(4)ターニャ・ホートン(Hp)
(6)クレシダ・シャープ(S)
 ロバート・クロス(C-T)
 ステファン・ケネディ(T)
 ドミニク・セジウィック(Bs)
(3)(4)(6)ドミートリー・アンサンブル
 全て世界初録音の希少盤!グラハム・ロス指揮、イモジェン・ホルストの合唱曲集

録音:2011 年7 月、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク(ロンドン)/72’35”

 イギリス声楽曲ファン必聴の注目の新譜!グラハム・ロス率いる名門ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊が、「惑星」などで知られる大家グスターヴ・ホルストの愛娘、イモジェン・ホルストの宗教合唱曲を取り上げました!
 父の作品の校訂・編曲、あるいは伝記著者としての功績が専ら有名なイモジェンですが、彼女自身も生涯を通して作曲活動に邁進した音楽家でありました。本アルバムでは彼女の宗教合唱曲に焦点を当て、初期から晩年にいたる幅広い年代の作品を満遍なく収録。しかも、その全てが世界初録音という価値あるものです!いずれの作品も透明感のある美しいハーモニーが素晴らしく、これまで埋もれていたことが惜しまれる作品ばかり。ヴォーン・ウィリアムズやブリテンといったイギリスものがお好きな方には特におすすめのアルバムです!
 1926 年、父グスターヴと同じ英国王立音楽大学に入学したイモジェンは、イギリスの大家ヴォーン・ウィリアムズの下で作曲を学びます。この時期に作曲された「ミサ曲イ短調」は、ルネサンス聖歌を思わせる厳格な旋律とポリフォニーの柔らかな響きが絶品。その和声の美しさは師のミサ曲も思わせます。
 「3 つの詩篇」は、1943 年にロンドンのウィグモアホールで行われた自作自演のコンサートで演奏された記念的作品。どこか父の作風も思わせる弦の深い響きと、幾層にも折り重なっていく合唱の厚みのあるハーモニーが見事です。また、ダーリントン・ホールの音楽監督就任以降のイモジェンはブリテンとの親交も厚く、彼の誘いを受けてオールドバラ音楽祭へ参加し始めます。「喜びと悲しみの歓迎」はこの音楽祭のために作曲されたもの。最後のブリテンの祝祭カンタータ「キリストによりて喜べ」は、音楽祭のために彼がイモジェンに編曲を依頼したオーケストラ編成版になります。壮大な響きの広がりと、多彩な表現力は管弦楽版ならではの魅力といえましょう。ロンドンのオール・ハロウズ教会の音響も素晴らしく、イモジェンの持ち味とも言える清廉な響きにただただ聴き入る名盤に仕上がっています。



HMU 807551
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
リチャード・エガー(指揮)
 アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック

  ギボンズ:声楽& 器楽作品集

 クリストファー・ギボンズ(1615-1676):
  モテット、アンセム、ファンタジー、ヴォランタリー集(全12曲)
パヴロ・ベズノシウク(Vn)
ロドルフォ・リヒター(Vn)
マーク・レヴィ(Gamb)
リチャード・エガー(指揮、オルガン)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
 (AAM)& 合唱団
 古楽マニア必聴の希少盤!鬼才エガーによる再発見SACD「クリストファー・ギボンズ」の声楽& 器楽作品集

録音:2010 年11 月、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク(ロンドン)/62'27"

 SACDHybrid 盤。
 ピリオド楽器演奏の概念を打ち破る鮮烈な演奏のヘンデル・シリーズも好評のエガー& アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)が待望の新譜をリリース!しかも、「クリストファー・ギボンズ」の作品集という古楽マニアも唸る注目の収録内容です!
 クリストファー・ギボンズは、16 世紀末〜 17 世紀前半に活躍したイギリス人音楽家オーランド・ギボンズの息子。父と同じく教会のオルガニストとして活躍し、宗教曲だけでなくヴィオール・コンソートやマドリガルといった世俗作品も多く残しました。15 年ほど前に「ミスター・ギボンズ」と称されたクリストファーの記事を見つけて以来、古文書館などを回って楽譜の発見に努めてきたエガー。本アルバムには、モテット、アンセムといった宗教曲はもちろん、古楽器の柔らかいアンサンブルが美しいファンタジーも数多く収録。3 世紀の間殆ど忘れ去られていた珠玉の作品集を存分に堪能できます。作風は当時のロウズやパーセルを思わせる高雅な旋律と素朴な柔らかい古楽器の響きに満ちたもの。演奏陣はお馴染みのメンバーで、今回も洗練された見事なアンサンブルを聴かせてくれます。オール・ハロウズ教会に響く美しいハーモニーに、高音質でじっくりと浸る希少な名盤です。

HMF



HMC 905270
\2600→\2390
シューマン:
 (1)ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
 (2)幻想小曲集 op.12
弓張美季(ピアノ)
クリスティアン・アルミンク(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 ヨーロッパを中心に活躍する美しきピアニスト、弓張美季、ハルモニアムンディから世界デビュー!アルミンク指揮ドイツ・ベルリン響との共演も注目!

録音:2011 年3 月10 日(1)/ 2011 年8 月14 日(2)

 先日ある大物ピアニストの関係者が、「ほんとはハルモニア・ムンディからCD出したかったんだよね」と言っていた。今や活動レベルの小さくなっているメジャー・レーベルよりもハルモニア・ムンディのほうがアーティストには人気が高いのである。
 そんな中、ヨーロッパで活躍する日本人ピアニスト、弓張美季(ゆみはり・みき)がハルモニアムンディ・フランス・レーベルから世界デビュー。

 シューマンのドラマティックな出だしで響かせる硬質な和音から、流れるような展開部の繊細な色彩を帯びた音色など、冒頭から弓張の魅力満載。オーケストラとピアノの親密な対話が聴きものの第2 楽章では、アルミンク率いるベルリン・ドイツ響の室内楽的なサウンドの好サポートを得て、甘い平和がじんわりと広がります。フィナーレの華やかなエンディングは天晴れ!弓張の未来への希望が広がるようです。シューマンの詩情に溢れた幻想小曲集でも、幻想的で息の長い歌で聴かせる「夕べに」に始まり、ほとばしるような「飛翔」、小気味よいユーモアに満ちた「夢のもつれ」など、一曲一曲が宝石のような輝きを放っています。
 弓張美季は神戸生まれ。幼少時に家族とともにフランクフルトに移り、オペラハウスなどに囲まれた豊かな音楽環境の中、ドイツでピアノの研鑽を積みました。スタインウェイ・コンクールで第1 位を獲得。また、ドイツ青少年コンクールで第2 位を受賞し、その演奏のもようはドイツ全土で放送されました。その後、英国でメニューイン音楽院、ニューヨークでジュリアード音楽院やマネス音楽院に学び、1998 年にはカーネギー・ホールでリサイタルを開催。
 ロシアでも、日本人として初めてロシア国立エルミタージュ劇場で演奏、サンクトペテルブルク音楽院でも学んでいます。2004 年以降、活動拠点をウィーンにおき、ヨーロッパ各地で演奏活動を行っています。8 月以降日本でもコンサートが予定されており、大注目ピアニストの登場です!

弓張美季 2012年 コンサート情報
8月31日(金)14:00開演/9月1日(土)14:00開演 すみだトリフォニーホール
 新日本フィルハーモニー交響楽団(指揮:クリスティアン・アルミンク)
 プログラム:シューマン:ピアノ協奏曲ほか(31, 1日とも)
10月13日(土)19:00開演 サントリーホール ブルーローズ
 ピアノ・リサイタル

HMF


HM Gold Edition 最新12タイトル

 仏HMのミッド・プライス・シリーズ「 Gold Edition 」久々の新譜。長年廃盤になっていたものが含まれるので要注意。


Mozart: Piano Sonatas
HMG 508388
(2CD)
\2600→\2390
アンドレアス・シュタイアー
 W.A.モーツァルト:ピアノ作品集

 [CD1](旧品番:HMC 901815)
  組曲ハ長調K.399(385 i),
  ジーグ(小さなジーグ)ト長調K.574,
  ソナタ第4番変ホ長調K.282,
  グルックの歌劇『メッカの巡礼』の「われら愚かな民の思うは」
   による10 の変奏曲ト長調K.455,
  幻想曲ハ短調K.475,ソナタ第14 番ハ短調K.457    
 [CD2](旧品番:HMC 901856)
  ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330,
  ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」,
  ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332  
アンドレアス・シュタイアー
 (フォルテピアノ)
シュタイアーによる、あの伝説のトルコ行進曲を含むモーツァルトの名盤がお買得セットになって再登場!!

[CD1]録音:2003年3月/ケルン/使用楽器:1785 年製ヴァルターモデル;1986年モニカ・メイ製作によるコピー
[CD2]録音:2004年3月/使用楽器:1785 年頃のウィーン、アントン・ワルター製フォルテピアノのコピー 1986年、マルブルク、モニカ・メイ作製

 ソロに協奏曲に室内楽に、その芸と才気にますます磨きがかかっているシュタイアー。ハルモニアムンディからリリースした、伝説の「トルコ行進曲」を含むモーツァルト作品集がお買得2 枚組になって再登場です!打楽器の効果を生むペダルはついてない楽器なのに、そのショッキングな演奏と音色、即興性に誰もがびっくりした名盤です。
 シュタイアー伝説の始まりともいえるトルコ行進曲を始め、シュタイアーの鬼才ぶりが遺憾なく発揮されている魅惑のモーツァルトの世界が繰り広げられています!

Mendelssohn: A Midsummer Night's Dream - incidental music, Op. 61
HMG 501502
\1800→\1690
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)&シャペル・ロワイヤル
 メンデルスゾーン:真夏の夜の夢
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
シャンゼリゼ管弦楽団
サンドリーヌ・ピオー
デルフィーネ・コロー(S)
したたる美音、はじける管楽器ピリオドオーケストラの風雲児の軌跡を今一度!

録音:1994 年2 月

 約20 年まえの録音。「ピリオドオーケストラ」の風雲児的存在であったヘレヴェッヘとシャンゼリゼ管の意気軒昂ぶり、意気揚々とした管楽器の音色はかくも美しく衝撃的なものであったかと驚かされます。再感動ものであります。2012 年9 月に来日予定のピオーの若き歌声にも興味津々です。

Piazzolla: L'Histoire du Tango
HMG 501674
\1800→\1690
フルート奏者セシル・ダルー、
 デビュー盤「タンゴの歴史」復活!

ピアソラ:
 「タンゴの歴史」(Fl,G)
 6つのタンゴ練習曲(Fl)
 タンゴ組曲第3番(Fl,2G)
 5つの小品(G)
 「忘却」(A − Fl,バンドネオン,G,Cb)
セシル・ダルー(Fl)
パブロ・マルケス(G)
マウリシオ・アンガリータ(Cb)
レオナルド・サンチェス(G)
フアン・ホセ・モサリーニ(バンドネオン)
ブーレーズも絶賛した女性フルート奏者セシル・ダルー、デビュー盤「タンゴの歴史」復活!

(旧品番:HMN 911674)/録音:1998 年12 月ラジオ・フランス・スタジオ103
 人気が高かったにも関わらず長らく入手できなかった「タンゴの歴史」が復活。ブーレーズも絶賛した女性フルート奏者、セシル・ダルーのデビュー盤。
 ダルーは1969 年に生まれ、パリ国立高等音楽院で学び最優秀のアルトー賞を受賞して卒業、ランパル、ニコレらに師事し、ダルムシュタットでの国際コンクールで優勝。1997 年から2000 年まで、ルーアン歌劇場でソロ・フルート奏者を務めました。2000 年、ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト受賞者となり、2001 年にはブーレーズとリンカーンセンターで共演。古典のものから現代もの、さらに即興演奏、ジャズ、クロスオーヴァーなどで才覚を発揮しましたが、2011 年、病のため惜しまれながら若くして亡くなりました。ブーレーズからも「セシル・ダルーはヴィルトゥオーゾ・フルート奏者であるとともに、完璧で洗練された音楽家である。繊細でよく練られたやり方で、彼女は自分の表現の幅を自在に操っている。」と絶賛されたダルーの魅惑の演奏をご堪能下さい。

Bernstein: Mass
HMG 501840
(2CD)
\2600→\2390
ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ交響楽団
 バーンスタイン:ミサ
ジェリー・ハドリー(T)
ユリアン・フリシュリング(S)
ベルリン放送合唱団
パシフィック・モーツァルト・アンサンブル
ジグールト・ブラウンス(Org) 他
ケント・ナガノ(指)
ベルリン・ドイツ交響楽団
バーンスタインの最高傑作ケント・ナガノが師匠に捧げる渾身の演奏

(旧品番:HMC 901840)/録音:2003 年11 月18-22 日ベルリン・フィルハーモニー

 作曲家としてのレナード・バーンスタインは、「ウェスト・サイド・ストーリー」をはじめとして傑作を多数残しています。その中でも最も野心的な作品として挙げられるのが、このミサ。ベトナム戦争真只中の混迷極める時代、ジャクリーン・ケネディからワシントンDC のケネディ・センターの柿落としのためにケネディ追悼の作品を依頼されて作曲されたもの。1971 年の初演当事は賛否に割れたこの作品も、30 年を経た今では、バースタインのユニークな才能が最も複雑に高度に結晶した傑作として、アメリカはもちろん、ヨーロッパでもしばしば取り上げられる人気作となっています。
 通常の管弦楽、合唱に加え、ロックやブルース、ゴスペル調の合唱、ブラスバンド、さらにダンサーなどなどの様々な要素が多様に入り組んだ巨大で複雑な音楽は、並の指揮者ではとても太刀打ちできない代物。今日、このミサを指揮するに、ケント・ナガノ以上にうってつけの人はいません!この愛弟子は、バーンスタインの熱いスピリットはそのままに、完璧な統率力で巨大な編成を見事にさばき、1970 年代の混沌とした時代の叫びと平和への祈りを21 世紀の今に伝えています。これはナガノとしても快心の傑作でしょう!!!

Charpentier, M-A: Le Malade imaginaire
HMG 501887
(2CD)
\2600→\2390
ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサン
 シャルパンティエ:喜劇「病は気から」(完全版)
モニク・ザネッティ(S)
ドミニク・ヴィス(CT)
ハワード・クルーク(T) 他
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
クリスティの名盤シャルパンティエの喜劇「病は気から」(完全版)

録音:1990 年4 月

クリスティの名盤の一つ。対話部分も収録された完全版です。いつ聴いても、クリスティの機知ときびきびとした指揮ぶりに感嘆です。

Schutz: Psalms of David, SWV 22-47 (Op. 2)
HMG 501652
(2CD)
\2600→\2390
コンラート・ユングヘーネル
 シュッツ:『ダヴィデの詩篇歌集』SWV 22〜47
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン
コンチェルト・パラティーノ
ユングヘーネルのシュッツ、復活!

ユングヘーネルによるシュッツの名作が久々の復活登場となりました。緻密な書法とそれを実現化する声楽アンサンブルの確かな技量にはただただ圧倒されてしまいます。

Poulenc: La Voix Humaine
HMG 501759
\1800→\1690
フェリシティ・ロット(S)
 プーランク:「人の声」、「モンテカルロの女」
フェリシティ・ロット(S)
アルミン・ジョルダン(指)
スイス・ロマンド管弦楽団
人気ソプラノ、フェリシティ・ロットが聴かせる迫真のプーランク。

(旧品番:HMC 901759)

ソプラノの大御所、フェリシティ・ロットによる、プーランク2 作品が収録された貴重な盤が復活。「人の声」の登場人物は、電話に向かって話している女性一人。電話の相手は、明日、他の女性と結婚する男性。電話での対話という一件普通の光景の中、主人公の男性に対する思いのあきらめや、どん底の絶望といったものが、要所要所での中断などの劇的効果なども巧みに用い、表現されています。地中海に身投げしようとしている年老いた女性のモノローグの「モンテカルロの女」でも、ロットの表現力に感嘆するほかありません。言語も非常に美しく、また、アルミン・ジョルダン率いるスイス・ロマンド管がプーランクのハーモニーを美しくクリアに響かせつつロットと見事なアンサンブルを展開しています。

Dowland: Lute Songs
HMG 50244
(2CD)
\2600→\2390
アルフレート・デラー(C-T)
 ダウランド:リュート歌曲集
アルフレート・デラー(C-T)
ロベルト・スペンサー(Lute)
伝説のダウランド

伝説のカウンターテナー、アルフレート・デラー。彼の声を思う存分堪能できる名盤の貴重な復刻。ダウランドの名曲を世に広めたという意味でも価値あるCD。

Beethoven: Triple Concerto for Piano, Violin, and Cello in C major, Op. 56
HMG 502131
\1800→\1690
トリオ・ヴァンダラー
ベートーヴェン:
 三重協奏曲、「エグモント」のための音楽
トリオ・ヴァンダラー
 〔ヴァンサン・コック(P)
  ジャン=マルク・フィリップ=
   ヴァルジャベディアン(Vn)
  ラファエル・ピドゥ(Vc)〕
ジェイムズ・コンロン(指)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
アーニャ・アルテロス(S)
コンラート・バイクリッヒャー(語り)
トリオ・ヴァンダラーの三重協奏曲、ケルン・ギュルツェニヒ管にも注目

(旧品番:LDC 2781142)

LDC 2781142 の復活盤。三重協奏曲で魅せるトリオ・ヴァンダラーの極上の対話に注目したい名盤です。さらにオーケストラは名門ケルン・ギュルツェニヒ管。コンロンの指揮のもと、かっちりとしたアンサンブルを展開しています。

Debussy: Sonate pour flute, alto et harpe
HMG 501647
\1800→\1690
フィリップ・ベルノール(Fl)
 ドビュッシー:フルートを伴う室内楽曲集

 (1)フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
 (2)シランクス
 (3)牧神の午後への前奏曲
  (サマズイユ編曲によるフルート&ピアノ版)
 (4)ビリティスの歌(ピエール・ブーレーズの補筆完成版)
 (5)シランクス(フルート&朗読オリジナル版)
フィリップ・ベルノール(Fl)
ジェラール・コセ(Va)
イザベラ・モレッティ(Hrp)
アリアーヌ・ジャコブ(Pf)
イレーヌ・ジャコブ(朗読④)
豪華顔ぶれによるドビュッシーの室内楽曲集

(旧品番:HMC 901647)

フィリップ・ベルノールほか、豪華顔ぶれによるドビュッシーの室内楽曲集。ベルノールは、リヨン国立歌劇場の第一フルート奏者を務め、1987 年にはピエール・ランパルコンクールで優勝しています。しばしば来日もしており、人気フルート奏者の一人といえるでしょう。シャルル・ミュンシュの孫弟子にあたり、指揮者としても活躍しています。

Mompou: Musica callada I-XXVIII - Books 1-4 (complete)
HMG 507070
\1800→\1690
ハヴィエル・ペリアネス( ピアノ)
 モンポウ:ひそやかな音楽(全28曲),3つの変奏曲
ハヴィエル・ペリアネス( ピアノ)
ふっと薫るニュアンス、魂に響くクリアーな音色

録音:2006 年6,7 月

スペインの国宝的作曲家、モンポウのピアノ作品を、スペインの急上昇株ペリアネスの演奏で。「ひそやかな音楽」は全28 曲からなる曲集。母方の家系が代々鐘をつくる職人であったモンポウならではの硬質でクリアーな音色、ふっと薫るニュアンスがゆったりとした曲調で心地よい音楽。「ひそやかな音楽」の題名はルネサンス時代の詩人クルスの詩からとられたものです。

20th Century String Quartets: Debussy, Ravel, Toldra & Zemlinsky
HMG 508390
(2CD)
\2600→\2390
カザルス弦楽四重奏団
 20世紀の弦楽四重奏作品集

 [CD1]
  ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
  ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲第2番 Op.15
   ( 旧品番:HMI 987057)
 [CD2]
  (1)ラヴェル:弦楽四重奏曲
  (2)トルドラ:海へのまなざし
  (3)トゥリーナ:闘牛士の祈り
   ( 旧品番:HMI 987072)
カザルス弦楽四重奏団
カザルス弦楽四重奏団、20 世紀に書かれた弦楽四重奏の傑作集

ドビュッシーの大傑作と、ツェムリンスキーの末期ロマン主義の薫り高い第2 番の四重奏曲を組合せるという意欲的な[CD1]。優雅でメロディアスなラヴェル、上品で繊細なトルドラ、情熱的なトゥリーナと、作品の性格分けも心憎いまでの巧さの[CD2]。カザルスげ弦楽四重奏団の腕のたしかさに思わず舌を巻いてしまう名演が展開されています。





注文フォームへ


アリアCD 新店舗トップページへ



Copyright(C) 2012 ARIA−CD.All rights reserved.25