BRIDGE
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お待たせ!異色カデンツァ使用
プリマコフの「モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.3」
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482(カデンツァ/C.サン=サーンス)
(2)ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453(カデンツァ/W.A.モーツァルト) |
ヴァシリー・プリマコフ(Pf)
スコット・ユー(指揮)
オーゼンセ交響楽団 |
珍しいカデンツァを使用したプリマコフのモーツァルト協奏曲集第3弾!
録音:2010年10月カール・ニールセン・ホール,オーゼンセ,デンマーク
プリマコフによるモーツァルト:ピアノ協奏曲録音シリーズ第3
弾。これまでユニークなカデンツァを使用しており、第24
番ではフォーレ、第26 番ではランドフスカ、第20
番ではベートーヴェン&ツァハリス、第21番ではリパッティなどを使用していました。今回は第22番でサン=サーンスのカデンツァを聴くことができます。澄み切った端正なタッチのプリマコフは新しい時代のモーツァルト弾きと言うに相応しいものです。
プリマコフ「モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.1&2」 |
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プリマコフ「モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.1」
(1)ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491(カデンツァ:G.フォーレ)
(2)ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503(カデンツァ:J.N.フンメル&V.プリマコフ)
(3)ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537《戴冠式》(カデンツァ:W.ランドフスカ)
(4)ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595 |
ヴァシリー・プリマコフ(Pf)
スコット・ユー指揮
オーデンセ交響楽団 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番のカデンツァは珍しいフォーレ版!
録音:2008-2009年オーデンセ
プリマコフ初のモーツァルト。臆することなく日に向かって伸びる若木のような自由なモーツァルトです。しかもカデンツァは普段あまり使われることのない版を使用。第24番のフォーレ版はモーツァルトの時代ではありえない和音、華麗でダイナミックなピアノ書法で一聴の価値あり。第25番はフンメル版にプリマコフ自らが手を加え、第26番ではランドフスカ版を使用しています。さわやかなモーツァルト、今後の録音がますます楽しみ。 |
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プリマコフ「モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.2」
モーツァルト(1756-1791):
(1)ピアノ協奏曲第11番ヘ長調K.413(カデンツァ:モーツァルト)
(2)ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
(カデンツァ:第1楽章・ベートーヴェン, 第3楽章・クリスティアン・ツァハリス)
(3)ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467(カデンツァ:ディヌ・リパッティ) |
ヴァシリー・プリマコフ(Pf)
ジモン・ガウデンツ指揮
オーゼンセ交響楽団 |
DDD,78:09
モーツァルト:ピアノ協奏曲シリーズ第2弾。前回もフォーレやランドフスカなどのカデンツァを使用して効果をあげていましたが、今回もベートーヴェン、ツァハリス、リパッティと様々なカデンツァを使用しています。
プリマコフはロマン派の大曲でそのダイナミックな音楽性を大いに発揮しますが、モーツァルトではころころと真珠のようなタッチから時にモーツァルトでありながらベートーヴェンのようなダイナミックなタッチへと表現を多様に使い分けています。既にバイエルン放送響やフランス国立管などメジャー・オーケストラに客演している期待の若手指揮者ガウデンツとオーゼンセ交響楽団は古楽とモダン的な演奏を折衷しながら変化に富んだ演奏を聴かせてくれます。 |
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ラフマニノフ:チェロとピアノのための作品集
(1)東洋風の踊りOp.2-2/(2)チェロ・ソナタ
ト短調Op.19
(3)音の絵Op.39(全9曲)/(4)歌(1890) |
(1)(2)(4)スティーヴン・ドーン(Vc)
(1)-(4)バリー・スナイダー(Pf) |
録音:1996年8月イーストマン・シアター
間にピアノ独奏曲「音の絵」を挟んでラフマニノフのチェロのための作品を集めた。チェロのスティーヴン・ドーンはイーストマン音楽学校でチェロの教授をしている。カーネギー・ホールとケネディ・センターにもデヴィッド・ジンマンの指揮でR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」でデビューしている。現在、アメリカ、イギリス、アジアで幅広く活動している。ピアノのスナイダーは1966年のヴァン・クライバーン・コンクールでシルバー・メダルを受賞。その後、ストコフスキーやジンマン、デュトワなど巨匠たちとの共演も果たしている。スナイダーもまたイーストマン音楽学校で教授を務めている。 |
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「42トラック」〜ドヴォルザーク、バルトーク、プロコフィエフ
ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-No.6、No.5
プロコフィエフ:束の間の幻影Op.22
ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-No.2、No.3、No.4
バルトーク:14のバガテルOp.6
ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-No.1、No.8、No.7 |
オリオン・ワイス(P) |
録音:2010年9月ニューヨーク
ドヴォルザークのピアノ曲「8つのユモレスク」を全体にばらして配しつつ、間にロシアのプロコフィエフ、ハンガリーのバルトークという20世紀前半の作曲家を挟んで東欧、ロシアの音楽的共通点、系譜を浮かび上がらせようとした企画。オリオン・ヴェイスはジュリアード音楽院でエマヌエル・アックスに師事したアメリカの若手で既にロサンジェルス・フィル、シカゴ響、クリーヴランド管、ボストン響などと共演しているホープ。 |
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「イマジナリー・アイランド」
〜ポール・ランスキー(b.1944)の音楽
(1)2台ピアノと管弦楽のため協奏曲
「シェープシフターズ」 (2007-08)
(2)ギター協奏曲「木目に沿って」(2009)
(3)イマジナリー・アイランド(2010) |
ジャスティン・ブラウン(指揮)
アラバマ交響楽団
(1)クアトロ・マニ(ピアノ・デュオ):
【スーザン・グレース&アリス・リバック】
(2)デヴィッド・スタロビン(G) |
録音:2010-2011年
ポール・ランスキーはミルトン・バビットらに作曲を学び、主にコンピュータ音楽、電子音楽の分野で多くの仕事をしている。現在はプリンストン大学の作曲科教授として後進の指導にもあたっている他、アルゴリズムによるコンピュータ音楽作曲のためのソフトを開発するなどテクノロジーの進歩にも一役買っている。収録の作品は伝統的な管弦楽曲ではあるもののコンピュータ音楽に関わっている作曲家らしくミニマル的な音の堆積が次第に大きなうねりを形成し、時にバルトーク、ジョン・アダムズ、ハリウッド映画のサントラのように変化に富んだ様相を見せる。ランスキーは当Bridgeより既に10枚のCDと1枚のDVDをリリースしており、ジョージ・クラムを並んで当レーベル一押しの作曲家。 |
GENUIN
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「アメリカン・クラシックス」
バーンスタイン:
「キャンディード」序曲
「ウエストサイド・ストーリー」〜
「サムフェア」&交響的舞曲/演奏会序曲「スラヴァ!」
ガーシュイン:
ストライク・アップ・ザ・バンド
メドレー
(ライザ,ス・ワンダフル/お前が好きだ、ポーギー/
誰かが私に恋している/サマータイム/アイ・ガット・リズム)
マンシーニ:ムーン・リバー
伝承歌:山を登って告げよ
ペンダース:グレンがヴォルフガングに会う |
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トーマス・クラモー(指揮)
ザクセン管楽フィルハーモニー
イネス・アグネス・クラウトヴルスト(Vo) |
元ベルリン・フィルのトーマス・クラモーが振る!旧東トイツの吹奏楽団によるアメリカン・クラシック!
録音:2011年10月7−9日、バート・ラウシック、65'06
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の元トランペット奏者、トーマス・クラモーがドイツの管楽オーケストラを指揮してアメリカの音楽を演奏したもの。ザクセン管楽フィルハーモニーは60
年以上の歴史がある名門である。このCD
は「シフォニック・クラシックス(GEN11221)に続く当コンビのGENUINへの第2弾。イネス・アグネス・クラウトヴルストは、ライプツィヒのメンデルスゾーン音楽大学で学んだ後、ミュージカルなどで活躍している歌手。 |
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ドビュッシー:「ピアノ作品集第4集」
子供の領分/ハイドンを讃えて/小さな黒人/
英雄的な子守歌/悲歌/題名のな |
ユリア・ダールクヴィスト(ピアノ) |
若手有望ピアニストによって弾き分けられるドビュッシー・シリーズ第4集
録音:2011年9月29日-10月2日、ライプツィヒ、76'23
GENUINが1枚ずつ別の奏者を起用して進めているドビュッシーのピアノ作品全集の第4集。ユリア・ダールクヴィストはシベリア生まれのフィンランド系ロシア人のピアニスト。2004年に北欧国際ピアノ・コンクールで優勝、以来フィンランド、スウェーデンなど北欧を中心に活躍している。ドビュッシーは2006年から2008年までの間にピアノ曲全曲を演奏するほど得意としている。 |
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「エモシオン」〜
オブラドルス、アーン、R.シュトラウス、エルナーニ・ブラーガ歌曲集
オブラドルス:
恋人に/僕のただ一人のラウレオラ/その柔らかな黒髪で/
心よ、お前はなぜ/愛をこめて、私のお母さん/
嫉妬深い恋人/ちっちゃい花嫁
アーン:
クロリスに/春/リラの木の夜鳴き鶯/五月/最後のワルツ
R.シュトラウス:
巡り合い/赤い薔薇/薔薇のリボン/目覚めた薔薇/
母の自慢話/わが子へ/セレナード
ブラーガ:
草むしり/小さな家/オキニンバ/聖ジョアンのわらべ歌/
子守歌/新しいサトウキビ絞り器 |
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カロリーナ・ウルリヒ(ソプラノ)
マルセロ・アマラル(ピアノ) |
録音:2011年10月20-23日、ベルリン,59'30
スペイン、カタルーニャのフェルナンド・オブラドルス(1897-1945)、フランスのレイナルド・アーン(1874-1947)、ドイツのR.シュトラウス、ブラジルのフランチスコ・エルナーニ・ブラーガと、変化に富んだ歌曲を集めている。ブラーガの歌曲は、メトロポリタン歌劇場のプリマドンナだったブラジル出身のソプラノ、ビドゥ・サヤンが好んで歌ったことで知られる。ウルリヒは2010年以来ドレスデンのゼンパー・オーパーに所属している若いソプラノ。しっとりとした情感のある声の持ち主である。彼女はドイツ系チリ人で、ドイツ的なカッチリした音楽にも、ラテン系の情熱的な音楽にも、どちらにも秀でている。 |
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「ドイツ音楽コンクール2010優勝者」〜チェロ&ピアノ
デュオ・アンガー=ゲラッシメツ
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調
Op.99
ベートーヴェン:
モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」の
主題による7つの変奏曲
変ホ長調
シューマン:アラベスク
ハ長調 Op.18
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ペンデレツキ:全くのチェロ
シューマン:アダージョとアレグロ
変イ長調
Op.70
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ |
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ノルベルト・アンガー(チェロ)
ニコライ・ゲラッシメツ(ピアノ) |
録音:2011年7月25-27日、ベルリン,79'26
2010年のドイツ音楽コンクールで優勝した当デュオのお披露目CD。ノルベルト・アンガー1987年、ドレスデン近郊のフライタル生まれ。滴るような美音を駆使して実によく歌い、たいへん優れたチェリストであることがこのCDからよく分かる。ニコライ・ゲラッシメツはエッセンの出身。前に出すぎず堅実にチェロを支えながら、全体の手綱を見事に引き締めている。今後が注目のデュオである。 |
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「ファゴット協奏曲集」
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲
イ短調
RV497
ジェイコブ:ファゴット、弦楽、パーカッションのための協奏曲
フランセ:ファゴットと11の弦楽器のための協奏曲
C.P.E.バッハ:協奏曲 イ長調(原曲
フルート協奏曲) |
クリスティアン・クーネルト(ファゴット)
ポツダム室内アカデミー |
録音:2011年11月22-24日、ベルリン,72'41
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席ファゴット奏者、クリスティアン・クーネルトによるファゴット協奏曲集。ゴードン・ジェイコブ(1895−1984)は20世紀英国の作曲家で、このファゴット協奏曲は彼の代表作の一つ。フランセの協奏曲が珍しい。 |
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「ドイツのミサ曲」〜
シューベルトのドイツ・ミサの曲間に別の作品を挿入しての演奏
シューベルト:ドイツ・ミサ曲 D.872
ヘラー:キリエ・エレイソン
トーマス:私たちは人生のただ中にある
ハウプトマン:高みにおいて神に栄光がありますように
シュレンカー:神は光の中にお住まいになる
サン=サーンス:来てください、創造主である聖霊よ
ディストラー:私たちは父である神を信じる/主よ、あなたがお望み
になるものをお授けください/おお人よ、お前の大きな罪を嘆け
マウエルスベルガー:ベッソブルンの祈り
プレトリウス:主よ、深きふちの底より
ビラー:私たちに恵み深く平和を授けてください |
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アンサンブル・ノビレス(男声五重唱) |
録音: 2011 年9 月6 − 10 日、2012年1月14日、ライプツィヒ/69'30
シューベルト:ドイツ・ミサ曲の8つの部分の間に、9人の作曲家の作品を挟み込んだ興味深い企画。アンサンブル・ノビレスは、2006年にライプツィヒのトーマス教会聖歌隊の団員によって結成された男声声楽アンサンブル。現在5人のメンバーで活動している。 |
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「ヴィヴァルディ:ピゼンデル・ソナタ集」
ヴァイオリン・ソナタ
ハ長調 RV2/イ長調 RV29/
ト長調 RV25/ハ短調 RV6/RV19 |
アンネッテ・ウンガー(ヴァイオリン)
ミヒャエル・プフェンダー(チェロ)
ルドガー・レミ(チェンバロ) |
録音:2011年8月22−24日、イエス・キリスト教会,ベルリン、63'25
18世紀前半のドイツのヴァイオリンの名手、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)は、ドレスデンの宮廷楽団で活動していたが、その初期の1716年にヴェネツィアを訪れ、9歳年上のヴィヴァルディに学んでいる。彼がドレスデンに持ち帰った筆者譜のいくつかには「ピゼンデル氏のために」と銘打たれた曲があり、ここにはその5曲のヴァイオリン・ソナタが収録されている。アンネッテ・ウンガーはドレスデン生まれのヴァイオリニスト。ソリストとして活躍する他、1992年からドレスデン音楽大学の教授を務めている。瑞々しい音色が美しい。高名なベルリンのイエス・キリスト教会での録音。 |
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「ファンタジーとシンメトリー」
ヘンデル:フーガ ハ短調 HMV610
チャイルズ(b.1957):花壇
ブレハルツ(b.1981):航空路線
バッハ:フーガの技法 BWV.1080〜コントラプンクトゥス4
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガOp.87〜フーガ
ハ長調
バッハ:フーガの技法 BWV.1080〜コントラプンクトゥス9
パソフスキ(b.1980):ペッセル
ヘンデル:フーガ ロ短調HWV.608
ライター(b.1976):約束の地への移動 |
カルテット・ニュー・ジェネレーション
( リコーダー四重奏) |
録音:2011年2月24−25日、ヌレンベルク、57'27
斬新な選曲で話題となった「いたずらに」(GEN
89143)に続くリコーダー四重奏団、カルテット・ニュー・ジェネレーション(略称QNG)のCD。ズザンネ・フレーリヒ、アンドレア・グットマン、ハンナ・パペ、ハイデ・シュヴァルツという女性4人のアンサンブルは実に鮮烈。今回も古楽と近現代音楽を交えたプログラミングが刺激的である。 |
NMC
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藤倉大(b.1977)作品集
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
「シークレット・フォレスト」
(1)シークレット・フォレスト
(2)ルビコン
(3)ファントム・パルス
(4)エターナル・エスケープ
(5)オケアノス |
(1)高関健(指揮)アール・レスピラン
(2)ケイト・ロマノ(Cl)
(3)ミシェル・チェルッティ(指揮)
ルツェルン・パーカッション・グループ
(4)エードリアン・ブラッドバリー(Vc)
(5)オケアノス:
【メリッサ・ホールディング(筝)、
ロビン・トンプソン(笙)、
ケイト・ロマノ(Cl)、
ジニー・ショー(Ob)、
ブリジット・キャリー(Va)】 |
イギリス在住の作曲家、藤倉大の作品集!日本語解説付き!「現代音楽なんてとっくに終わっているものだと思っていたが、21世紀の今日、まだ新鮮な音楽が聴ける歓びがあったなんて!」(坂本龍一)
録音:(1)2008年11月5日、紀尾井ホール,(2)(4)(5)2011年1月15-16日ロンドン,(3)2006年9月11日、ルツェルン
藤倉大は大阪に生まれ、今や20
年以上を英国で過ごしている。英国ではロックスバラ、ランズウィック、ベンジャミンに師事。これまでハダースフィールド国際音楽祭作曲家賞、ロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、国際ウィーン作曲賞、パウル・ヒンデミット賞、第57
回尾高賞および第19 回芥川作曲賞、中島健蔵音楽賞、エクソン・モービル賞をはじめ、数々の著名な作曲賞を受賞している。
ロンドンでは、BBC プロムスから2
つの委嘱を受けているほか、コントラバス協奏曲がロンドン・シンフォニエッタによって初演されている。2013
年には《atom》がBBC 交響楽団によってイギリス初演される予定である。藤倉の音楽はフランスでも受け入れられ、多数の委嘱が行われている。中でも彼の初めてのオペラ作品(演出:勅使川原三郎、シャンゼリゼ劇場・ローザンヌ歌劇場・リール歌劇場による共同制作)はそれらの頂点と言える。ドイツでは、ドゥダメルとシモン・ボリバル・ユース・オーケストラに捧げられた作品である、《Tocar
y luchar》がベルリンでヨーロッパ初演された。ほかにもミュンヘン室内管弦楽団の委嘱で《Grasping》を作曲。
これまでに共同作業を行った指揮者には、ブーレーズ、エトヴェシュ、ノット、ドゥダメル、リープライヒ、山田和樹らが挙げられる。国際的な共同委嘱がますます増えており、2012/13
シーズンには、木管楽器・打楽器ソリストとオーケストラのための《Mina》がシアトル交響楽団、バンベルク交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団によって、それぞれの大陸で初演される予定である。
今回のこの作品集は藤倉のこれまでの軌跡を知る上で大変貴重なディスクです。
※日本語オビ・解説付き |
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「ヒュー・ワトキンズ(b.1976):作品集」
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
(1)チェロと8楽器のためのソナタ
(2)4つのスペンサー・ピース
(3)3つのオーデン歌曲集
(4)ヴァイオリン独奏のためのパルティータ
(5)グッディソン四重奏曲第4番
「イン・マイ・クラフト・オア・サレン・アート」 |
(1)ポール・ワトキンズ(Vc)
イアン・ブラウン(指揮)
ナッシュ・アンサンブル
(2)(3)ヒュー・ワトキンズ(Pf)
(3)(5)マーク・パッドモア(T)
(4)アリーナ・イブラギワ(Vn)
(5)エリアス四重奏団 |
録音:2010-2011年
ヒュー・ワトキンズはイギリス・サウスウェールズ出身の若手作曲家でケンブリッジのキングズ・カレッジとロンドン王立音楽院で学んだ。作風は12音技法、モード、調性的な語法、クラスターなどの諸様式を柔軟に併用・折衷しつつ様々な音響イベントを息もつかせず繰り出す。W.H.オーデンの詩による「3つのオーデン歌曲集」は自由な無調の伴奏に調性的な旋律が歌われるブリテンを思わせる抒情的な作品。ブリテンからオリヴァー・ナッセンへと連なるイギリス現代音楽の新保守派の最先端に位置する俊英作曲家である。 |
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「サム・ヘイデン(b.1968):作品集」
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
(1)システム/エラー
(2)出席/欠席
(3)見当違い
(4)モジュール方式 |
(1)トリオEKL:
【菅野みえこ(Vn)、
アンヌ・ラ・ベルゲ(Fl)、
クレア・エドワーズ(Perc)】
(2)(4)エンノ・ポッペ(指揮)
アンサンブル・モザイク
(3)ユージン・ウゲッティ指揮
エリシオン・アンサンブル |
録音:2010-2011年
サム・ヘイデンはマイケル・フィニシーとジョナサン・ハーヴェイに師事し1995年にはベンジャミン・ブリテン国際作曲コンクールに優勝している。ヴァイオリン、フルート、打楽器が終始フリー・ジャズのようにぶつかり合う攻撃的な「システム/エラー」、いらいら・せかせかしたモティーフとノイズが神経を逆なでする「見当違い」、同じように常に緊張した音響が聴き手をいらつかせるファーニホーばりの「モジュール方式」など、ヨーロッパ前衛(特に「新しい複雑性」)の好きなリスナーにはお薦め。 |
WEITBLICK
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気の遠くなるようなスケール
スヴェトラーノフ&スウェーデン放送交響の最高傑作か!?
(1)サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付」
(2)ルーセンベリ:「街のオルフェウス」組曲 |
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
(1)ヴァンサン・ワルニエ(Org) |
大好評スヴェトラーノフのスウェーデン・ライヴ・シリーズ!巨大スケールの「オルガン・シンフォニー」!+ルーセンベリ「街のオルフェウス」
演奏タイミング:(1)[12:53][10:33][8:57][11:14]/(2)[13:49(トータル)]
録音:(1)1998 年9 月3 日グスタフ・ヴァーサ教会ライヴ,(2)1983
年1 月14 日ベルワルドホール・ライヴ
続々リリースのスヴェトラーノフ・スウェーデン放送響ライヴに、驚異的な名演が登場。何とサン=サーンスの「オルガン付」です。巨匠はロシア国立響と1982
年にスタジオ録音を遺しておりますが、こちらも堂々40分を超える長演です。日頃のベルワルドホールではなく、立派なオルガンを備えたグスタフ・ヴァーサ教会での演奏会故に存分に残響を生かし、気の遠くなるようなスケールで迫ります。
カプリングはスウェーデンの作曲家ルーセンベリの小粋なバレエ組曲「街のオルフェウス」(第3幕第2場「フルスウィングのダンスホール」)です。フランス音楽を思わせる繊細な1938
年の作品で劇場の人、スヴェトラーノフのセンス溢れる美音が心楽しい名演です。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。 |
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待望の再プレス!
テンシュテット&ミュンヘン・フィル
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」
(2)ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲集〜(第1、2、5、6
番) |
クラウス・テンシュテット指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 |
録音:1975 年バイエルン放送によるスタジオ録音(ステレオ)
しばらくメーカー品切れが続いておりましたWEITBLICK
の名盤が、待望の再プレス!
WEITLBLICK のテンシュテット・シリーズ第2弾として発売されたもので、ミュンヘン・フィルを指揮した唯一の録音です。ショスタコーヴィチの5番はテンシュテットがしばしば演奏していたものの、CDにはなっておりませんでした。またヤナーチェクもテンシュテットの初CD
レパートリー、とファンには堪らない貴重な1枚です。
※レコード芸術特選盤。※日本語オビ・解説付。 |
誰がこの組合せを想像できただろうか!何と鬼才テンシュテットがあのミュンヘン・フィルを指揮した唯一の録音。しかもショスタコーヴィチの交響曲第5番。さらにバイエルン放送によるスタジオ録音。
テンシュテットとミュンヘンとのご縁はいくつかのバイエルン放送響との共演で確認済みだが、特にこの音楽都市と密接だったというわけではない。それなのに、なぜ「チェリ以前」のミュンヘン・フィルとこうしたセッションがなされたのか、興味は尽きない。
内容も尋常ではない。演奏家が極限状態で繰り広げる凄演としか言いようのないシリアスでパワフルなテンシュテット節が炸裂。弱音の美しさも特筆モノ。楽器同士でなされる間断なき対話が隅々まで聴こえる点も、いかにもドイツの名門オケらしい所。録音も非常に分離が良く、幅広い音色変化による快感を得られる。
テンシュテットはこの第5番「革命」を愛奏したが、初CD化レパートリー(CD-Rではフィラデルフィア管との演奏が出ていた)。フィルアップのヤナーチェクも初出レパートリー。なにゆえ、この希少な作品をテンシュテットが取り上げるのか?それは、このスタイリッシュで、緻密な演奏を聴けば理由がはっきりする。
WEITBLICKのテンシュテット・エディションは、未亡人との良好な関係を背景に今後も継続するとのこと。ご期待下さい。」(代理店談)
ということでぎりぎりに入ってきたサンプルを3回だけ聴いたが、まさしくテンシュテットという感じの個性豊かな演奏。
ちょっぴり異端でちょっぴりキッチュなところがテンシュテットらしい。ところどころで今まで聴いたこともないようなことを平気でやっている。こぶし握り締めていると冗談作品のように軽い調子でいなされたり、そうかと思うと突如シリアスで劇的な雰囲気に持っていかれたり、聴いているほうは自由自在に弄ばれる。テンシュテットの「革命」ならこんな感じだろうなあ、という期待通りの演奏。掛け値なしのテンシュテット。ハズレなし。
カップリングのヤナーチェクも、ドヴォルザークかと思うような素敵な曲。ショスタコーヴィチの後にはちょうどよかったりする。 |