クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

第68号インデックスへ
規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ



第68号
マイナー・レーベル新譜(2)
2012.12.18〜2013.2.8



LIGIA

LIDI 0202251
\2400
『カルミナ・カロリンギアーナ』〜カール大帝時代の叙事詩集
 (1)アンジルベール:フォンタネで起きた戦いの詩
 (2)アクイレイア総大司教パウリヌス2 世:ハインリヒ公パウリヌスの詩
 (3)レタルド:聖フロレンティウス修道院の破壊についての短詩
 (4)作者不詳:ユーグ修道院長の嘆き
 (5)作者不詳:カールの嘆きが始まる
 (6)ゴットシャルク:ゴデスカルクの詩
 (7)ボエティウス:「おお輝く星の作り主よ」
カティア・カレ(指揮)
リゲリアーナ
 古楽団体リゲリアーナが歌い、語るカロリング・ルネサンスの一大叙事詩集

 録音:2012 年10 月

 『カルミナ・カロリンギアーナ』は、9 世紀から10 世紀頃に作られた詩を集めた歌曲集。その大部分はラテン語で書かれた世俗歌で、カロリング・ルネサンスの世俗音楽の響きを今に残す貴重な資料の一つとして知られています。このたび、中世音楽の再発見と復興演奏に積極的に取り組むフランスの古楽団体「リゲリアーナ」が、この歌曲集におさめられた叙事詩に焦点を当てた希少なアルバムをリリースする運びとなりました!葦笛や竪琴、シターン(ギター)、ベルといったシンプルな器楽隊の上に、ソリストたちの素朴な歌声が響き渡ります。中世音楽、あるいはカンティガ集などがお好きな方には是非ともおすすめしたい注目盤です。
 叙事詩で歌われているのは、カロリング・ルネサンス期のフランク王国に起こった大事件の数々。カール大帝の崩御や、フランク王国を3 分する契機となったフォンタネの戦い、聖フロラン修道院の大火事……人々を揺るが巣した“スクープ” の数々が、時に迫真の語りも交え、活き活きと歌われていきます。また、当時はヨーロッパ各地から学者が集められ、古典文化の再興が盛んだった時代。キリエとしても良く歌われる、ボエティウスの代表詩「おお輝く星の作り主よO stellifeeri conditor orbis」も収録されています。ブックレットにはラテン語歌詞に加え、英・仏対訳も掲載。

LORELEY PRODUCTION

フランスの古楽系レーベル、LORELEY PRODUCTIONの取り扱いを開始いたします!
古典派やロマン派作品の収録にも積極的ですが、とりわけバロック時代を中心とした古楽のレパートリーを中心としています。
お馴染みの作品から現代では忘れ去られてしまっている作品まで、充実したレパートリーを揃えつつある新進気鋭のレーベルです!


LY 052
\2300→\2090
オリヴィエ・ボーモン(Cemb.)
 テレマン:チェンバロ独奏集

 G.P.テレマン:(1)「クラヴサン組曲」より 序曲 ト長調
 G.P.テレマン(J.S. バッハ編):
  (2)ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲(チェンバロ独奏版)
    BWV 985
  「36 のファンタジー」より
   (3)ニ長調 (4)ニ短調 (5)ハ短調 (6)ハ長調
   (7)ロ短調 (8)ニ長調
 ヘンデル:(9)コラール前奏曲「イエス、わが喜び」
 テレマン:「コラール前奏曲集」より
  (10)「イエス、わが喜び」 (11)二声の「イエス、わが喜び」
オリヴィエ・ボーモン(Cemb.)
 フランスの名手ボーモンによる注目盤、テレマン:チェンバロ独奏曲集

 録音:2012 年5 月9-11 日、ノルマンディー& 5 月14 日、シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)

 生前は、かの大バッハを凌ぐ人気ぶりでヨーロッパを一世風靡していたテレマン。歌劇、協奏曲、器楽曲など幅広いジャンルにわたり膨大な作品を残したことで知られる作曲家ですが、意外にもチェンバロ独奏曲のために残した作品は少なく、取り上げられることも多くありません。こうした中、フランス・チェンバロ界の中堅、オリヴィエ・ボーモンがテレマンのチェンバロ作品集のみを集めた新譜をリリースしました!「クラヴサン組曲TW 32」、「36 のファンタジーTW 33」、「コラール前奏曲TWV 31」から、珠玉の作品を抜粋・収録。ファンタジーはイタリア風とフランス風の作品が交互に来るようにプログラムが組まれています。ト短調のコンチェルト(TWV 51:g1)は、原曲のヴァイオリン協奏曲をJ.S. バッハがクラヴサンの独奏曲のために編曲したもの。
 原曲の様式や抒情性はそのままに、ヴァイオリン・ソロと弦楽器のアンサンブルを右手と左手それぞれに組み込んでいます。コラール前奏曲「イエス、わが喜び」の前には、ヘンデルの同題コラール前奏曲HMV 480 を収録。ヘンデル、ラモー、バッハといった同時代の作曲家たちに思いを馳せつつ、テレマンらしい軽妙で典雅な作品の数々を愉しめるアルバムといえましょう。本アルバムの収録にあたり、ボーモンが2 台のフランス製クラヴサン、2 台のイタリア製チェンバロ、1 台のクラヴィコードを使い分けているのにも注目。いずれも17 世紀から19 世紀の間に作られたもので、各々の異なる音色を聴き比べるのも本アルバムの聴きどころとなっています!


オリヴィエ・ボーモン、優雅な旧譜

国内WARNER
WPCS-21224
\1050
恋の夜鳴きうぐいす〜クープラン:クラヴサン名曲集
 1. 波
 2. 目覚まし時計/お気に入り(愛妾)
 3. 神秘的な障壁
 4. 偉大にして古き吟遊詩人組合の年代記
 5. 翻る飾りリボン/パッサカーユ
 6. 恋の夜鳴きうぐいす
 7. 夜鳴きうぐいすのドゥーブル
 8. シテール島のカリヨン
 9. 葦
 10. フランスのフォリア
 11. 坊さんたちと尼さんたち、別名どなたにも向く芝居
 12. 尼さんたち
 13. 修道女モニク
 14. ティク・トク・ショク、別名 マイヨタン
 15. ねんね、別名 ゆりかごの愛
 16. 小さな風車
 17. パントマイム
 18. 編み物をする女たち
 19. アルルカンヌ
オリヴィエ・ボーモン(クラヴサン)
フランス・バロックを代表する作曲家のひとりクープランは、クラヴサン(=チェンバロ)のために200余曲の小曲を残しました。そのいずれもが、フランスならではの洒脱さとエスプリに満ちた珠玉の作品です。当CDは、その中でも特に有名で優れた20曲を厳選し、醍醐味を満喫することができます。フランスの若手クラヴサン奏者を代表する存在であるボーモンによる才気に満ちた演奏はルイ15世時代の典雅を、現代に見事に再現します。
録音:1991〜94年 DIGITAL




 

LY 049
\2300
ルネサンスとバロックの舞曲&歌曲集
 1.ジョングールの踊り(14世紀)
 2.ヤコブ・ファン・アイク:ロバート・マスコ王子
 3.P.ファレーズ:ルパート王子
 4.アテニャン:トゥルディヨン
 セルトン:
  5.良いことが終わると
  6.マルタンはランディへ立ち去った
 ダウランド:
  7.あふれよ我が涙
  8.もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ
 9.モーリー:今や5月の季節
 10.作者不詳:貴婦人ケアリーのドンプ
 11.作者不詳:グリーン・スリーヴス
 12.オルティス/アルカデルト:おお幸せな私の眼よ
 13.作者不詳:二つの星は従う - フォリア
 14.カッチーニ:アヴェ・マリア
 15.ファン・アイク:ロシニョル
 16.グディメル/ド・ロンサール:
  お前の黄金となった髪の美しさに気付くとき
 17.ファレーズ:アルマンド
 18.マイネリオ:スキアラズーラ・マラズーラ
 パーセル:
  19.悲しみ 20.ホーンパイプ
  21.ヘイマーカーズの踊り
 モンテヴェルディ:
  22.なんと快い今日のそよ風(L.ロレド編)
  23.パリデッタ・クァル・ヴィオラ
  24.モレスク
ルアンダ・シケイラ(S)
バロック・アンサンブル
 ダウランド、パーセル、モンテヴェルディほかルネサンスとバロックの舞曲&歌曲集

 録音:2012 年5 月3 & 6 日、サント・シャペルでのライブ録音(パリ)

 フランスの古楽器団体、バロック・アンサンブルが2012 年5 月にパリのサント・シャペルで行ったライブ録音がCD としてリリースされる運びとなりました!注目のプログラムは、16 世紀から17 世紀の作曲家たちが残した舞曲を中心としたダンス・プログラム。ダウランド、パーセル、モンテヴェルディ、モーリー……ルネサンス・バロック時代の舞曲を愉しむに欠かせない大家たちの作品を多く収録しているほか、ファン・アイクやアテニャン、セルトンといった中々収録されづらい作曲家たちも取り上げています。舞曲だけでなく、「グリーン・スリーヴス」や「あふれよ我が涙」といった珠玉の世俗歌曲も多く含まれており、この時代の世俗曲をたっぷりと堪能できるプログラムになっています。素朴な優しさにあふれた歌声で魅せてくれるのは、リオデジャネイロ出身の歌姫ルアンダ・シケイラ。パルルマン・ド・ミュジークやポエム・アルモニークといった名門と共演した実力派です。メゾ・ソプラノも思わせる深みのある柔らかな声色は、ヴィオラ・ダ・ガンバやバロック・ヴァイオリンなどの古楽器が織りなすハーモニーとの相性も抜群。素朴で、どこか懐かしいメロディの数々に聴き入るアルバムです。
 

LY 050
\2300
エマニュエル・ロスフェルデル(ギター)
 ロドリーゴ:
  (1)アランフエス協奏曲
  (2)ある紳士のための幻想曲
エマニュエル・ロスフェルデル(ギター)
アリー・ヴァン・ビーク(指揮)
オーヴェルニュ管弦楽団
 フランスが誇る若手実力派、ロスフェルデルによるロドリーゴ:協奏曲集

 録音:2012 年5 月4-5 日、ヴィシー・オペラ座

 今は亡き世界的ギタリスト、アレクサンドル・ラゴヤが絶賛した注目の若手、エマニュエル・ロスフェルデルによるホアキン・ロドリーゴのギター協奏曲集。
 2008 年に来日も果たし、近年ますます活躍の幅を広げているロスフェルデルの注目の新譜になります。生涯のうちに優れたギター作品を多く残したロドリーゴですが、本アルバムでは彼のギター作品の中でも特に知られた2 つの協奏曲、「アランフエス協奏曲」と「ある紳士のための幻想曲」が収録されています。「アランフエス協奏曲」は彼の初期の協奏曲にして、20 世紀ギター音楽の嚆矢とも称される作品。軽妙なギター・ソロから木管楽器、ついで弦楽器へと渡されていく旋律は、さっと吹き抜ける風を感じさせるような爽やかさです。2 曲目の「ある紳士のための幻想曲」は、「クラシック・ギター奏法の父」と名高い名手A. セゴビアに献呈された協奏曲。スペイン・バロックの大家ガスパル・サンスの4 つのリュート曲を各楽章のモチーフとしているため、古風な響きが随所に垣間見える作品です。いずれの作品も技巧の粋に満ちたギター・ソロはもちろん、オーケストラとの軽妙洒脱な掛け合いも聴きどころのひとつでしょう。フランスでデュカースに学んだロドリーゴですが、その作風はスペインの民族音楽の響きを多く取り入れたもの。ファリャやグラナドスといったスペイン近代音楽がお好きな方は逃せないアルバムといえましょう!
 

LY 051
\2300
ペルシア風「運命」!
 モハマド・シャムス&ユーロミュージック・シンフォニック・オーケストラ
(1)ベートーヴェン(シャムス編):交響曲第5番より 第1楽章
(2)愛の国〜オーケストラとフルートのための
(3)ダヴィダム・オー・ダヴィダム〜
 オーケストラとトンバックのための
(4)Ghare man〜オーケストラとアコーディオンのための
(5)ジョワイユ・ギランJoyeux guilan〜
 オーケストラとフルートのための
(6)Pishbaze azadi〜オーケストラのための
(7)Shad bash〜オーケストラのための
(8)ペルシア組曲〜オーケストラとピアノのための
(9)Yaran〜オーケストラとサントゥールのための
(10)Gharieh〜オーケストラとピアノのための
(11)Ghorbat〜オーケストラとピアノのための
(12)Khalidje perse〜オーケストラとピアノのための
(13)Shab〜オーケストラとピアノのための
(14)Simorgh〜オーケストラとピアノのための
モハマド・シャムス(指揮)
ユーロミュージック・シンフォニック・
 オーケストラ
 ペルシア風!? 衝撃のベートーヴェンの「運命」ほかシャムスによる中東色あふれるアルバム

 録音:2010 年、パリ

 クラシック音楽、ジャズ音楽、イランの伝統音楽など幅広いジャンルで作曲活動を行っているモハマド・シャムスが、ユーロミュージック・シンフォニック・オーケストラを率いて自作自演のアルバムをリリースしました。ベートーヴェンの交響曲第5 番をペルシア調に編曲した最初のトラックから、まさにシャムス節炸裂!ペルシアの伝統音楽を多く手掛けているシャマスによるタール、ダフ、トンバック、ドイラといった伝統楽器の太鼓をふんだんに用いた編曲は衝撃的です。このほかにも、管弦楽のための作品が数多く収録されており、全体的に中東の民族色あふれるアルバムとなっています。

LSO LIVE



LSO 0729
(2SACD HYBRID)
\2400→\2190
巨匠デイヴィス&LSOによるベルリオーズ完結篇
 ベルリオーズ:死者のための大ミサ曲(レクィエム)Op.5
バリー・バンクス(テノール)
ロンドン・シンフォニー・コーラス
ロンドン・フィルハーモニー合唱団
サー・コリン・デイヴィス(指揮)
ロンドン交響楽団
 超優秀録音。巨匠デイヴィス&LSOによるベルリオーズ完結篇、大作「レクィエム」、2012 年6月セント・ポール大聖堂ライヴ

 録音:2012 年6 月25 & 26日/ロンドン、セント・ポール大聖堂(ライヴ)/DSD5.1 マルチチャンネルステレオ、92’
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/エンジニア:ジョナサン・ストークス& ニール・ハッチンソン

 自他共に認める「ベルリオーズのエキスパート」、巨匠サー・コリン・デイヴィスが首席指揮者、プレジデントを歴任してもっとも信頼を寄せているロンドン交響楽団を指揮して大作「レクィエム」を演奏したアルバムがLSO Live に登場します。

 【ベルリオーズの「レクィエム」】
 「自作でただ一曲だけを残すことが許されるなら迷わずこれを残してもらうように」というほどに、ベルリオーズ自身強く惚れ込んでいたと伝えられる「レクィエム」は、「七月革命」による犠牲者の追悼式での演奏を念頭に置くフランス政府の委嘱で作曲が進められた経緯に反して、完成後に式典での演奏中止が決定、ベルリオーズには作曲料から合唱リハーサル一切の費用が支払われないというトラブルに見舞われます。
 そのようななか、アルジェリア戦争でダンレモン将軍以下の将兵が戦死したというニュースを聞きつけたベルリオーズは、このあらたな追悼式典での演奏実現に向けて奔走の末、辛くもパリの廃兵院のサン・ルイ教会での初演を迎えることとなったのです。

 【破格の編成とたくみな構成】
 ベルリオーズの「レクィエム」は編成がともかく破格なことで有名で、大オーケストラに大合唱のほか、ティンパニ8 対、大太鼓、タム・タム、シンバル10 対、さらには式典会場となるサン・ルイ教会の広大な空間を意識して、4 群のバンダ(各4 本のトランペットとトロンボーン)を動員しています。
 全10 曲の構成も、これら大音響が鳴り渡る第2 曲「怒りの日」や、第6 曲「ラクリモサ」から一転、アカペラによる第5 曲「われをさがしもとめ」ではきわめて静謐な音楽という具合に、儀式の最中に参列者の注意を持続させるべく工夫が凝らされ、非常に起伏に富んだつくりとなっています。

 【デイヴィス& LSO によるベルリオーズのレコーディング】
 1962 年4 月にL’ OISEAU-LYRE(現DECCA)に「ベアトリスとベネディクト」をウェンブリー・タウン・ホールでセッション録音したのを皮切りに、当時34 歳のデイヴィスがLSO と開始したベルリオーズ作品のレコーディング・プロジェクトは息の長い本格的なものでした。
 翌63 年以降、オランダのPHILIPS へとレコード会社を移してから80 年までのあいだに、セッションで録音したプログラムは順に以下の通りです。

 「幻想交響曲」/序曲集(「ローマの謝肉祭」「海賊」「宗教裁判官」「リア王」「ウェイヴァリー」)/劇的交響曲「ロメオとジュリエット」/「テ・デウム」/「ハムレットの幕切れのための葬送行進曲」/「カルタゴのトロイア人」前奏曲/「葬送と勝利の大交響曲」/歌曲集「夏の夜」(※2 種/アームストロング、ノーマン)/オーケストラ伴奏歌曲(「旅する美女」「囚われの女」「若きブルターニュの牧童」「ザイーデ」「デンマークの漁師」)/「レクィエム」/「ファウストの劫罰」/「イタリアのハロルド」/「キリストの幼時」/「ベアトリスとベネディクト」(※77 年再録音)/「クレオパトラの死」/「エルミニ」/「レリオ、または生への回帰」/「宗教的瞑想曲」/「オフィーリアの死」

 【LSO Live の看板シリーズ、デイヴィスによるベルリオーズ】
 一連のセッション録音以後も、デイヴィスとLSO によるベルリオーズ作品への取り組みは継続され、1995 年にLSO の首席指揮者に就任したデイヴィスが2000 年にあらたにスタートしたLSO Live のシリーズでは、初録音の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」を別にして、主要レパートリーのライヴによる再録音をおこなっています。
2000 年1 月「ロメオとジュリエット」/ 2000 年6 月「ベアトリスとベネディクト」/ 2000 年9 月「幻想交響曲」/ 2000 年10 月「ファウストの劫罰」/ 2000 年12 月「トロイアの人びと」/ 2003 年2 月「イタリアのハロルド」/ 2006 年12 月「キリストの幼時」/ 2007 年6 月「ベンヴェヌート・チェッリーニ」

 【デイヴィスによるベルリオーズの「レクィエム」】
 このように、今日に至る「ベルリオーズのエキスパート」としてのデイヴィスの実績はLSO とともに半世紀近くにも亘り培ってきた膨大なディスコグラフィによって辿ることが可能ですが、なかでも「レクィエム」はデイヴィスにとって真に特別なもののようで、まだクラリネット奏者だった若い頃に演奏して指揮者を志す啓示を受けた運命の曲であると述懐しているほどです。
 デイヴィスはまた「レクィエム」について、1969 年にLSO を指揮してウェストミンスター大聖堂でセッション録音、1989 年にバイエルン放送響を指揮したコンサートのライヴ映像作品を制作、1994 年に聖十字架教会でシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したコンサートの模様をライヴ収録という具合に、折に触れてすでに3 度ものレコーディングを重ねており、とくに、シュターツカペレ・ドレスデンを指揮したドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会のライヴ録音盤が、言葉どおりの意味で迫真の演奏内容を聴かせたことで、桁違いの名演とまで騒がれたのはまだ記憶にあたらしいところです。

 【2012 年6 月セント・ポール大聖堂における最新ライヴ】
 デイヴィスが、自身による第1 回目の録音からじつに43 年ぶりに同じLSO を指揮してベルリオーズの「レクィエム」を演奏したアルバムは、50 回目の節目を迎えたシティ・オブ・ロンドン・フェスティバル2012 のハイライトとして、巨匠が85 歳の誕生日を迎える3 か月前の2012 年6 月25、26 日の2 日間に亘りセント・ポール大聖堂でおこなわれたコンサートの模様をライヴ収録したものです。
 ここ最近のデイヴィスとの顔合わせでみせる手兵LSO の白熱ぶりはここでも健在なうえに、総勢150 名にも及ぶ合唱には、やはりデイヴィスの第1 回録音にも起用されたロンドン・シンフォニー・コーラスとともに、ロンドン・フィルハーモニー合唱団が合同参加して、このモニュメンタルな大作の上演をおおいに盛り立てています。
 18 年前のシュターツカペレ・ドレスデンとのライヴ録音盤を「まさに忘れることの出来ない感動的な体験」だったと語るデイヴィスですが、過去に安住することなく、あくまでひたむきな巨匠の境地と尽きることのない情熱には頭が下がる思いです。
 デイヴィスが初めてLSO とベルリオーズ作品を録音して以来50 年。LSO Live でデイヴィスが取り組んできたベルリオーズ・シリーズを締め括る「レクィエム」は、エキスパートとしてのポジションをあらためて裏付けるものといえるでしょう。

MIRARE

MIR 160
\2600→\2390
アンドレ・カプレ(1878-1925):
 オラトリオ「イエスの鏡」〜ロザリオの神秘
マリー・クロード・シャピュイ(Ms)
シネ・ノミネ四重奏団
 【パトリック・ジュネ(Vn)、
  フランソワ・ゴトロー(Vn)、
  ハンス・エジディ(Va)、
  マルク・ジェルマン(Vc)】
アンヌ・バッサン(Hrp)
マルク=アントワーヌ・ボナノミ(Cb)
ローザンヌ声楽アンサンブル
ジャン=クロード・ファゼル(指)
 聴く人の心を動かすカプレ晩年の傑作「イエスの鏡」

 録音:2011 年6 月3-5 日ラ・ショー=ド=フォン、スイス/67’00

 ドビュッシーと深い親交があり、「聖セバスチャンの殉教」など多くのドビュッシー作品を初演したアンドレ・カプレ。自身も作曲家であり、第一次世界大戦で健康を害し、47 歳で夭折してしまったため、作品の数は多くはありませんが、フランス近代音楽を体現するような色彩的で繊細な陰影に富んだ美しい作風です。ここに収められている「イエスの鏡」は亡くなる2 年前に作曲され、「喜びの鏡」「苦しみの鏡」「栄光の鏡」の3 部からなり、各部はプレリュードからはじまる6 曲で構成されています。編成は小規模でメゾ・ソプラノのソロと合唱団そして弦楽四重奏とハープ、コントラバスを伴奏としています。
 一筋の光が差し込むようなマリー・クロード・シャピュイの清廉な歌声とシネ・ノミネ四重奏団の洗練された上質のアンサンブルが洒脱で機知に富むカプレの音楽性を見事に表現しています。
MIR 189
\2600→\2390
アンヌ・ケフェレック(P)〜20世紀初頭の香り立つパリの音楽
サティ:
 (1)グノシェンヌ第1番、(2)ピカデリー、(3)ジムノペディ第1番
セヴラック:
 (4)休暇の日々から第1集より「古いオルゴールが聞こえるとき」
プーランク:(5)ジャンヌの扇より「田園」
ドビュッシー:(6)夢
ラヴェル:(7)ファンファーレ*
サティ:(8)ジムノペディ第3番
ピエール=オクターヴ・フェルー:(9)モンソー公園でより「のんびりと」
サティ:
 (10)風変わりな美女より「眼の中の意味ありげなキス」のワルツ*、
 (11)グノシェンヌ第3番
アーン:(12)当惑したナイチンゲールより「長椅子の夢見る人」
サティ:
 (13)グノシェンヌ第4番、(14)ジムノペディ第2番、
 (15)ひからびた胎児より「ナマコの胎児」、
 (16)風変わりな美女より「上流階級用のカンカン」*、
 (17)ジムノペディ第2番
ラヴェル:(18)シャブリエ風に
ドビュッシー:(19)小さな黒人
アーン:(20)口絵
デュポン:(21)憂鬱な時間より「日曜日の午後」
ドビュッシー:(22)ベルガマスク組曲より「月の光」
サティ:
 (23)グノシェンヌ第6番、梨の形をした3 つの小品より(24)第1番、
 (25)第2番、(26)グノシェンヌ第5番
ケクラン:(27)陸景と海景より「漁夫の歌」
アーン:(28)冬
フローラン・シュミット:(29)秘められた音楽第2集より「グラス」
アンヌ・ケフェレック(P)
ガスパール・ドゥアンヌ(P)*
 ケフェレックが再び描くサティの世界!20世紀初頭の香り立つパリの音楽ドビュッシー、ラヴェル、セヴラック

 録音:2012 年6 月TAP、ポアチエ、フランス/80’00

 フランスが誇る名女流ピアニスト、アンヌ・ケフェレックによる、サティを中心とした20 世紀初頭のフランス、パリに咲いた作曲たちの珠玉の名品集。ケフェレックにとってフランス音楽はお手の物。サティのユーモア、ドビュッシーの詩的で彩り豊かな音楽、ラヴェルの美意識、プーランクのアイロニカルな響きなどフランス・ピアノ音楽の魅力が凝縮されたアルバムです。
 ケフェレックのサティは20 年以上前の録音がありますが、新録音でも軽妙洒脱な演奏で見事に聴かせてくれます。
 「風変わりな美女」などの連弾作品ではガスパール・ドゥアンヌと組んで鮮やかに表現しています。
 またケクラン、フローラン・シュミット、フェルーなどのあまり知られていない秘曲も収録されています。マスネの庇護を受け、美しく甘美な作品を多く作曲したレイナルド・アーン。「長椅子の夢見る人」はたゆたうような旋律の穏やかな曲。自身も優れたピアニストであり36 歳の若さで夭折したガブリエル・デュポン。
 「日曜日の午後」は優れた描写力と色彩感、そして分散和音が美しく響く曲です。
 そして、パリでドビュッシーやラヴェルと共に活躍し、都会での生活になじめず10 年で故郷である南フランスのラングドックに戻ったデオダ・ド・セヴラック。ここに収録されている「休暇の日々」は丁度その頃の作品。親しみやすい曲調が魅力的な曲集で中でも「古いオルゴールが聞こえるとき」は、キラキラと光がこぼれるようなメロディーが特徴。ケフェレックの柔らかで色彩豊かな演奏がセヴラック独特のさりげない美しさを見事に表現しています。



MIR 205
\2600
「パパと一緒に聴くモーツァルトとハイドン」
 (1)ハイドン:ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23(第2楽章)/イド・バルシャイ
 (2)モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲より K.573/シュ・シャオメイ
 (3)ハイドン:弦楽四重奏曲ト長調Op.54-1(第2楽章)/モディリアーニ弦楽四重奏団
 (4)ハイドン:ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI:24(第2 楽章)/イド・バルシャイ
 (5)モーツァルト:きらきら星変奏曲K.265より/シュ・シャオメイ
 (6)ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ロ長調Hob.XVI:49(第2 楽章)/イド・バルシャイ
 (7)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330(第2 楽章)/シュ・シャオメイ
 (8)モーツァルト:ロンド イ短調 K.511よりアンダンテ/アンヌ・ケフェレック
 (9)ハイドン:弦楽四重奏曲第74番ト短調Op.74-3 Hob.XVI:74「騎士」(第1楽章)/モディリアーニ弦楽四重奏団
 73’00
 
MIR 206
\2600
「ママと一緒に聴くバッハとヘンデル」
 (1)J.S.バッハ/ジロティ編:前奏曲ロ短調BWV855a/ アンヌ・ケフェレック
 (2)J.S.バッハ/ケンプ編:シチリアーノ〜フルート・ソナタ変ホ長調BWV1031/ アンヌ・ケフェレック
 (3)J.S.バッハ/ヘス編:主よ、人の望みの喜びよ〜カンタータ第147番BWV147/ アンヌ・ケフェレック
 (4)マルチェッロ/バッハ編:オーボエ協奏曲 アダージョ ニ短調/ アンヌ・ケフェレック
 (5)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番前奏曲BWV828/シュ・シャオメイ
 (6)J.S.バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV828アルマンド、サラバンド/シュ・シャオメイ
 (7)J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825/シュ・シャオメイ
 (8)J.S.バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826アルマンド、サラバンド/シュ・シャオメイ
 (9)J.S.バッハ:パルティータ第3番イ短調BWV827アルマンド/シュ・シャオメイ
 (10)J.S.バッハ:パルティータ第6番ホ短調BWV830アルマンド/シュ・シャオメイ
 (11)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第12番前奏曲BWV853/シュ・シャオメイ
 (12)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻前第13番奏曲BWV857/シュ・シャオメイ
 (13)ヘンデル:組曲ト短調HWV432よりサラバンド/ アンヌ・ケフェレック
 (14)ヘンデル:組曲ホ長調HWV430より「調子の良い鍛冶屋」/ アンヌ・ケフェレック
 (15)ヘンデル/W.ケンプ編:組曲 変ロ長調 HWV 434よりメヌエット/ アンヌ・ケフェレック
 75’00

 MIRARE からのクリスマス・プレゼント&お年賀、親子で聴くクラシック

 MIRARE レーベルから親子で聴くクラシックをテーマにしたコンピレーション・アルバムが発売されます。ケフェレック、シュ・シャメイ、イド・バルシャイ、モディリアーニQらの選りすぐりの演奏を主宰者ルネ・マルタンがセレクトし、「パパと一緒に聴くモーツァルトとハイドン」と「ママと一緒に聴くバッハとヘンデル」の2 枚のアルバムで楽しむことができます。
 ジャケットにはウディ・アレン、アラン・ルネ、ディアーヌ・キュリスなどの映画ポスターを手がける有名イラストレーター、フロック氏による可愛らしいイラストが使われています。またブックレットには特徴をつかんだユニークな演奏者達のイラストも描かれています。プレゼントに最適なかわいらしいCDです。




MUSICAPHON


M 56932
\2400
デュオ・ゼルハイム
 ファンタジー〜ヴィオラとピアノのための作品集

 (1)レベッカ・クラーク:ヴィオラソナタ (1919)
 (2)シューマン:幻想小曲集 Op.73
 (3)同:おとぎ話の挿絵Op.113
 (4)ヒンデミット:ヴィオラソナタOp.11の4 (1919)
デュオ・ゼルハイム
 【コンスタンティン・ゼルハイム(Va)、
  カタリナ・ゼルハイム(Pf)】
 ヴィオラの魅力満載、若き名手ゼルハイムの美演

 DDD

 ヴィオラの魅力を満喫できる一枚。シューマンの「幻想小曲集」のみ編曲ですが、あとはヴィオラのオリジナル、さらにレベッカ・クラークとヒンデミットは自身がヴィオラ奏者だったこともあり、この楽器の秘義を知り尽くした書法が光ります。クラークとヒンデミットのソナタはともに1919 年に作曲されていますが、前者は印象派風、後者はドイツ・ロマン派風で非常に美しく、またヴィオラならではのほの暗く甘い音色を味わえます。デュオ・ゼルハイムは、ヴィオラのコンスタンティン・ゼルハイムとピアノのカタリナ・ゼルハイムにより、兄妹ならではの息のあったアンサンブルを聴かせてくれます。コンスタンティン・ゼルハイムは1978 年生まれ。フォルカー・ヴォルリッチュ、今井信子に師事し、ターティス・ヴィオラ・アンサンブルのメンバーとしても活躍するヴィオラ界のホープ。
 


M 56942
(2SACD HYBRID)
\3400→\3090
ブローリ=ザッハー&リューベック・フィル
 オネゲル:交響曲全集

 (1)交響曲第1番 (1930) (2)第2番 (1941)
 (3)第3番「典礼風」(1845/6) 
 (4)第4番「バーゼルの喜び」(1946) (5)第5番「3つのレ」
ロマン・ブローリ=ザッハー(指)
リューベック・フィル
 男性的で辛口。ブローリ=ザッハーがオネゲルの交響曲全集に挑戦

 スイスの指揮者ロマン・ブローリ=ザッハーによる期待のオネゲル交響曲全集。1966 年生まれ。長年ブラジルの指揮者ジョン・ネシュリングのアシスタントを務め、さまざまなオペラハウスで70近くのオペラを上演、その一方で世界の50ものオーケストラの客演指揮者を務めてきた・・・現在リューベック・フィルの音楽監督。
 今回のアルバムは既発アイテムのセット。オネゲル自身スイス人の両親から生まれているため、ブローリ=ザッハーにぴったりのレパートリー。オネゲルの交響曲は親しみやすい第4 番を除くとシリアスかつ重厚辛口で、フランスよりはドイツ的な印象を受けます。ブローリ=ザッハーとリューベック・フィルは緊張感あふれる骨太な演奏で、オネゲル音楽の大きさ、深さを知らしめてくれます。

ロマン・ブログリ=ザッヒャー


MUSICAPHON
ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルのアルバム
 LP時代から続くドイツの老舗レーベルMUSICAPHONから、ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルのアルバムが7枚もリリースされている(そのうち4枚がオネゲルだった)。が、どういうわけかほとんど日本では紹介されたことがない。アリアCDでも一番最初のすさまじい「春の祭典」を紹介したことがあるのみ。他は全部第64号の特集が初紹介だった。
 聴いてみたが、どれも重心の低いズシリとした演奏。「春の祭典」、「アルプス交響曲」、「惑星」といったポピュラーな作品が彼らの手にかかるとまったくこれまでと違ったおそろしく重厚で深みある作品に生まれ変わる。


M 56909
(SACD Hybrid)
\2400→¥1990
R.シュトラウス:
 「ドン・ファン」Op.20
 「ティル・オイレンシュピーゲル」Op.28
ストラヴィンスキー:「春の祭典」
ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮
リューベック・フィル
録音:シュトラウス2007年7月8/9日、ストラヴィンスキー2008年6月8/9日リューベック音楽ホールDSD Multi 74’09
 「春の祭典」がすごい。
 あわてず騒がず、不動心の「春の祭典」。こけおどし一切なし。
 しかしズリズリと重厚に迫ってくるそのすごみ。これはかなりの重圧。恐怖ですらある。メジャー・オケ何するものぞ。これが辺境で歴史を支えてきたオケの本当の力か。

スクリャービン:法悦の詩/R. シュトラウス:アルプス交響曲(リューベック・フィル/ブログリ=ザッヒャー)
56937
\2400→¥1990

スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」
R. シュトラウス:アルプス交響曲
ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮
リューベック・フィル

ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番/ホルスト:組曲「惑星」(ヴェーレ/リューベック劇場合唱団/リューベック・フィル/ブログリ=ザッヒャー)
56912
\2400→¥1990

ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番(編曲:L. ベリオ)
ホルスト:組曲「惑星」
ライナー・ヴェーレ (クラリネット)
ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮
リューベック・フィル
 惑星がすごい。



NAIVE


MO 782182
(3CD+DVD)
特別価格\5400
オリヴィエ・メッラーノ:
 「見えないもの、さらには永遠を抱くものを見せるために、
  我々はいかにして新しい音を試みたか」(全4楽章)

   [CD1]クラシック・バージョン
   [CD2]ギター・バージョン
   [CD3]ヒップホップ・バージョン
   [DVD]映像作品
    「我々がいかにして新たな光の組み合わせを試みたか」
[CD1]ヴァレリー・ガバイル(S)
 ジャン=ミカエル・ラヴォワ(指揮)
 ブルターニュ管弦楽団
[CD2]サイモン・ヒュー・ジョーンズ(ヴォーカル)
 オリヴィエ・メラノ(バリトン・ギター&バス)
 ニコラ・クレ(ドラム)
[CD3]ブラック・シフィチ(語り)
 MC ダレク(語り)
 オリヴィエ・メラノ
  (キーボート、プログラミング、語り)、他
[CD4]音楽:ヴァレリー・ガバイル(S)
 ジャン=ミカエル・ラヴォワ(指揮)
 ブルターニュ管弦楽団
 出演:タニヤ・ロペール、
  ジュリア=ヴェディス・ボガール、
  トム・デュピュイ
 クラシック、エレクトリック、ヒップ・ホップ…ジャンルを融合させる現代作曲家、メッラーノ2ndアルバム!

 [DVD]NTSC、38’00”、リージョン・オール、字幕:なし
 [DVD]映像監督:アランテ・カヴァイテ

 20 年以上にわたって音楽ジャンルの垣根を越えた幅広く活躍しているギタリスト、オリヴィエ・メッラーノが、naive レーベルより2nd アルバムとなるクラシックの新譜をリリースいたします!舞台音楽やポップス、ロック音楽界での活動が多く知られるメッラーノですが、実はアルヴォ・ペルトやギャヴィン・ブライアースを敬愛し、クラシック現代にも精通した作曲家でもあります。
 新たな音楽表現の開拓に余念がないメッラーノが今回発表したのは、ある1 つの主題を3 つの異なる演奏形態で表現した意欲的な連作。「見えないもの、さらには永遠を抱くものを見せるために、我々はいかにして新しい音を試みたか」という題のもと、クラシック・バージョン、ギター・バージョン、ヒップホップ・バージョンという3 つの演奏が収録されています。クラシック・バージョンでは、ソプラノにヴァレリー・ガバイルを採用。ジャズ・ヴォーカルとしてデビューした後、その歌声がミンコフスキの目にとまり、レ・ザール・フロリサンやレ・タラン・リリクなどでも活躍する名手です。現代音楽と古楽を融合したペルトを敬愛するメッラーノの作品を表現するにはまさに適役といえましょう!
 今回の音楽作品について、「音楽の神秘と、そこから生まれるイルミネーションについての戦士の詩です。そしてまた、自らの誕生を賛美し、創造のプロセスを隠喩した旅でもあるのです。」と語ったメッラーノ。いずれも4 楽章からなり、用いられている歌詞のテクストもほぼ共通しています。主題が共通する分、それぞれのバージョンが持つ表現の魅力がより際立って感じられましょう。本アルバムに収録されている映像作品「我々がいかにして新たな光の組み合わせを試みたか」では、彼が語る「旅」が強く感じられます。神秘的なクラシック・バージョンの音楽に合わせ、照明効果を果敢に駆使した斬新な演出は魅力的。本作は2013 年12 月にフランスのレンヌで行われるトランス・ミュージカル・フェスティヴァルでも演奏される予定で、今回の新譜はこれに先駆けた発売となります!


V 5326
\2500→\2290
〜隠されたヘンデル〜
 知られざるハイドンのオペラ・アリア集

 ヘンデル:
  (1)歌劇『ピロとデメトリオ』より「最初は激情に駆られて」※
  (2)歌劇『リナルド』(1714 年)より「このむごい別離が」※
  (3)歌劇『ピッロとデメトリオ』より
   「全く美しくない、軽蔑に満ちたお前の目は」※
  (4)弦楽器のためのアリアあるいはホーンパイプ ハ短調HMV355
  (5)歌劇『ピッロとデメトリオ』より「おいで、愛しい人」※
  (6)歌劇『オットーネ』より「愛は軽蔑と嫉妬に屈し」
  (7)歌劇『リナルド』(1717)より「おいで、最愛の人」※
  (8)管楽器のためのアリア ヘ長調HWV410
  (9)歌劇『ムツィオ・シェーヴォラ』より
   「私は別の国の女王になるのでしょう」、「教えて、残酷な愛」 
  (10)行進曲 ト長調HWV418
  (11)歌劇『ゴールのアマディージ』より
   「我が心はわずかな喜びにおだてられ」※
  (12)歌劇『テゼオ』より
   「彼は私の心が深く悲しむ訳を知っているのに」※
  (13)歌劇『アドメート』より
   「泣かないで、友よ」、「私はもっと美しくなるわ」※
  (14)行進曲 ニ長調HWV416※
  (15)歌劇『ベレニーチェ』より「運命の女神の気まぐれが」※
  (16)行進曲 ヘ長調 HWV346
  (17)『アレッサンドロ』より「孤独な愛」

   ※ 世界初録音
アン・ハレンベリ(Ms)
アラン・カーティス(指揮)
イル・コンプレッソ・バロッコ
 世界初録音尽くしのヘンデリアン必携盤!知られざるハイドンのアリア集

 録音:2010 年6 月& 7 月、ロニーゴ(イタリア)

 ヘンデリアンの方必見の朗報です!アラン・カーティス率いるイル・コンプレッソ・バロッコがまたまたやってくれました。
 1979 年結成依頼30 年以上のキャリアを重ね、ますます円熟した演奏を見せている当団が、ゴーヴァン&ルミューを迎えた二重唱集(V 5261)に引き続き、今回も注目必至のヘンデル・アルバムをリリースいたします!なんと12 曲のアリアのうち、9 曲が世界初録音!まさに「隠されたヘンデル」というアルバム・タイトルに違わぬ再発見プログラムとなっております。
 珠玉のアリアの数々を歌うのは、W. クリスティやミンコフスキらとの共演も厚いメッゾ歌手アン・ハレンベルク。これまでにない蘇演プログラムだけに、アン・ハレンベリ&イル・コンプレッソ・バロッコが織りなす抜群の演奏で聴くことができるのは嬉しい限りです。
 今回収録されているのは、ヘンデルが1710-20 年代に作曲した歌劇のアリア。器楽作品もすべて歌曲のアリアから編曲されたものになります。
 代表作の歌劇『リナルド』で世界初録音?という疑問はごもっとも。作曲年に注目して頂くとお分かりのように、それぞれ再演時に新たに追加されたアリアが収録されています。「このむごい別離が」は、1714-15 シーズンの公演のために追加されたアリア。さらに1717 年に行われた公演の際、このアリアと差し替える形で「おいで、最愛の人」が作曲されました。テクストの内容は共通していても、音楽作品としては全く異なる2 つのアリア。ヘンデルの作品に対する飽くなき向上心を垣間見ることができます。
 さらに今回のプログラムでもう一つ注目されるのが、歌劇『ピッロとデメトリオ』のアリア!この歌劇は元々アレッサンドロ・スカルラッティの代表作として知られておりますが、本アルバムに収録されているアリアはこの歌劇が1716 年にロンドンで再演される際、ヘンデルが新たに追加したもの。名カストラート、アントニオ・ベルナッキのために作曲されたアリアであり、歌手の妙技を見せつけるかの如き非常に華やかな旋律が聴き所です。
 ヘンデルが他の作曲家のオペラにアリアを補填するという例はこの歌劇以外には見つかっておらず、ファンならば是非とも押さえておきたいところ!その他にも数々の希少作品を収録しており、まさにファン必携の注目盤です!


E 8937
\2500→\2290
ホプキンソン・スミス、新録音!!
 J.S.バッハ:
  組曲第1番ト長調BWV1007
  組曲第2番ニ短調BWV1008
  組曲第3番ハ長調BWV1009
ホプキンソン・スミス(テオルボ)
 巨匠ホプキンソン・スミスの新録音

 録音:2012 年10 月/65’00

 リュート界の大御所、ホプキンソン・スミスの新録音。彼自身が編曲したバッハの無伴奏チェロ組曲が収録されています。言うまでもなくチェロによる原曲は名作ですが、ホプキンソン・スミスの演奏は柔らかい響きでリュートの素朴な味わいが魅力となって、さらにバッハの深い音楽性も感じられる素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
 バロック・リュートは楽器によって響きに特徴があり、彼が使用している楽器はドイツ・テオルボで1986 年ジョエル・ヴァン・レネップが用いられています。チェロの重厚な響きを意識してしまいますが、バッハの音楽性を的確に捉えたホプキンソン・スミスのセンスの良い編曲と心地よい演奏が秀逸です。
 


V 5325
\2500→\2290
サラ・ネムタヌNaiveレーベル第2 弾
 〜チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

  指揮マズア&フランス国立管
  チャイコフスキー:
   (1)ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
   (2)弦楽六重奏曲ニ短調Op.70「フィレンツェの想い出」
(1)(2)サラ・ネムタヌ(Vn)
(1)フランス国立管弦楽団
 クルト・マズア(指)
(2)リュック・ヘリー(Vn)
 ザビーヌ・トータン(Va)
 クリストフ・ゴーグ(Va)
ラファエル・ペロー(Vc)
ジャン=リュック・ブーレ(Vc)
 映画で話題のサラ・ネムタヌNaiveレーベル第2 弾はチャイコフスキー

 録音:2012年(1)4月シャトレ座、ライヴ (2)9月ラジオ・フランス、スタジオ106

 映画「オーケストラ」で吹き替え演奏したことで話題となった女流ヴァイオリニスト、サラ・ネムタヌ。このアルバムでは映画で演奏したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を指揮をクルト・マズア、そして自身も所属するフランス国立管との演奏で収録しています。サラ・ネムタヌの演奏スタイルはオーソドックスでパワフル、そして圧倒的なテクニックで聴かせます。
 マズアもソリストに遠慮することなく、しかしソリストを引き立てることを忘れない絶妙な演奏。
 カップリングは弦楽六重奏曲「フィレンツェの想い出」。フランスの実力派中堅演奏家が集まり、情熱的で抒情性溢れる演奏をしています。
 サラ・ネムタヌの演奏楽器は1784 年ジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニ。


旧譜
ジプシック〜サラ・ネムタヌ・デビュー
NAIVE V 5235 1CD\2500→¥2290

 映画「オーケストラ!」のクライマックス・シーンでメラニー・ロラン奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を吹替演奏したことで話題となったサラ・ネムタヌ。ジェラール・プーレ門下で、フランス国立管弦楽団の奏者も務める優等生の彼女が異色のアルバムをリリース。変態ピアニスト兼敏腕プロデューサーとして名高いチリー・ゴンザレスのプロデュース(調教?)により、ジプシーがらみの作品をカルメンばりの「ちょいワル姐さん」に変身して濃厚に繰り広げます。ゴンザレスも凝った編曲を施したうえピアノ、コンボ・オルガンやドラムスでも参加、ラヴェルの「ブルース」など本物のジャズ風です。
 さらに名作「ツィゴイネルワイゼン」は注目の若手ピアニスト、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェの編曲というのが驚き。一聴、何の曲かわからないツィンバロンのソロが延々続くマニアックさ。一  心に弾く真面目なネムタヌと不思議なギャップを生んでいます。ヨーロッパでヒット中のアルバム。

Sarah Nemtanu: Gypsic
V 5235
\2500→¥2290
ジプシック〜サラ・ネムタヌ・デビュー
 (1)モンティ(チリー・ゴンザレス編):チャールダーシュ
 (2)エネスコ:ヴァイオリンソナタ第3番「ルーマニアの民俗調」
 (3)サラサーテ(ヌーブルジェ編):ツィゴイネルワイゼン
 (4)ラヴェル(チリー・ゴンザレス編):
  ツィガーヌ/フォーレの名による子守歌/ブルース〜ヴァイオリンソナタより
 (5)ジョルジュ・ブーランジェ:わが祈り
サラ・ネムタヌ (Vn)
チリー・ゴンザレス
 (Pf、Org、コンボ・オルガン、Drum、Perc)
ロマン・デシャルム (Pf)(2)
ルリー・モラール(ツィンバロン)
オレリアン・アザン・ジリンスキ(指)
アンサンブル
ヨーロッパでヒット中。
DDD、63’01”

 





V 5332
\2500→\2290
フィリップ・ジョルダン&パリ国立オペラ座管
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲*
 ストラヴィンスキー:春の祭典
 ラヴェル:ボレロ
パリ国立オペラ座管弦楽団
フィリップ・ジョルダン(指)
* ソロ:フレデリック・シャトー(Fl)
 洗練されたフランス・オーケストラ・サウンド、フィリップ・ジョルダン率いるパリ国立オペラ座管の真骨頂

 録音:2012 年5 月オペラ・バスティーユ、パリ/57’00

 2009 年よりパリ国立歌劇場の音楽監督に就任し、その手腕を大きく発揮しているフィリップ・ジョルダン。オケとの相性は非常に良く、就任記念コンサートが収録されたアルバム(R. シュトラウス:アルプス交響曲V.5233)では、早くも信頼感の高さを感じさせる演奏聴かせてくれました。またフィリップ・ジョルダンは2014-15 シーズンからウィーン交響楽団の首席指揮者に就任することが決まっており、今最も勢いのある若手指揮者の一人です。
 このアルバムはパリ国立オペラ座管の魅力である洗練された響きと表現力を存分に堪能できるプログラム。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、エスプリ漂う洗練された響きで、フランス音楽を聴く醍醐味を味わう事のできる演奏。ストラヴィンスキーの最高傑作「春の祭典」では、木管の独特の響きがミステリアスな雰囲気を醸し出し、上品かつ洗練された金管、艶のある弦楽器群はオケの上手さが際立っています。ラヴェルの「ボレロ」では、音の輪郭が演奏空間に溶け込み柔らかで時には官能的に聴かせてくれます。



旧譜
なんとも颯爽としたアルプス

NAIVE
V 5233
\2500→¥2290
R.シュトラウス:アルプス交響曲op.64 パリ国立オペラ座管弦楽団
フィリップ・ジョルダン(指)

祝! フィリップ・ジョルダン パリ国立オペラ座管弦楽団音楽監督就任 記念コンサートプログラム 「アルプス交響曲」 情景たっぷり、色彩感たっぷりのライヴ!録音:2009年11月(ライヴ)

 1974年生まれの注目指揮者、フィリップ・ジョルダンが、パリ国立オペラ座管弦楽団の音楽監督に就任しました。これはその就任記念コンサートのライヴ録音です。
 輝かしい山の頂で高らかに鳴り響く管楽器の明るい音色、弦楽器の甘い調べ、木管の柔らかな音色・・・フィリップ・ジョルダンの指揮は実に明快。次々と現れる様々な風景を、鮮やかに描き、場面転換も実にスピーディで心地いい。しかし一転、聴かせ所や見せ場ではたっぷりとオーケストラを響かせてくれる。まさにオーケストラを身体で感じドライヴすることができる天性の指揮者。
 フィリップ・ジョルダンの言葉:「私の音楽監督就任記念コンサートプログラムにアルプス交響曲が含まれているのは、偶然ではない。山々の頂で過ごしたこの日の音楽的変遷は、旅の始まりを描いていると思う。これは私が最初にこの作品をリハーサルしたときに感じたことだ。この偉大なる作品は、西洋のオーケストラ音楽の最高結晶であると考えている。この作品を最高点とすることもできるが、しかし、これを出発点としたい、この私の思いに、オーケストラの面々が共感してくれたことに大きな喜びを感じている。この交響曲は、私たちの最初のオペラ・プロジェクトであるワーグナーのリング・サイクルへの理想的な導入にもなる。」






OP 30538
\2500→\2290
ピゼンデルに捧ぐ
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.5

 ハ長調RV.177/ニ長調RV.212a/ ニ短調RV.246/
 変ロ長調RV.370/
 ニ短調RV.242,Op.8-7「ピゼンデル氏のために」/
 変ロ長調RV.379/ ト短調RV.328
ドミトリー・シンコフスキー(Vn, 指)
イル・ポモ・ドーロ
 ヴィヴァルディがドレスデンの名手ピゼンデルのために書いた協奏曲、実力派ドミトリー・シンコフスキーの華麗なテクニックに注目!

 録音:2012 年3 月ロニーゴ、イタリア

 ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルはドレスデン宮廷楽団で楽長として活躍、アルビノーニやテレマンなどからも曲を献呈された高名なヴァイオリン奏者でもありました。当時のドレスデンはザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト一世の時代。ピゼンデルはアウグストのイタリア旅行に随行しヴェネツィアに滞在。
 そこでヴィヴァルディと出会い師弟関係を結び友人としても関係を深めます。ピゼンデルはヴィヴァルディの創作意欲を刺激し、ソナタ(RV2,6,19,25,29)、協奏曲(RV172,205,237,242,314,340&328) をピゼンデルに捧げています。独創性と表現力に満ちた意欲的な作品ばかりで、ピゼンデルが素晴らしいヴァイオリニストであった事を認識できます。
 モスクワ出身のバロック・ヴァイオリニスト、ドミトリー・シンコフスキー。指揮者、カウンターテナーとしても才能を発揮する実力派。楽器はオランダの機関から貸与されたフランチェスコ・ルジェリ(1680)を使用しています。気鋭の古楽アンサンブル、イル・ポモ・ドーロとの共演で、見事な技巧と華麗なソロを披露しています。




先日案内したアルバム
時代は明らかに新しい音楽を求めつつある
Violin Concertos from Dresden
RAUMKLANG
RK 3105
\2500→\2290
ポッジャーが主宰するアンサンブル、ブレコン・バロックのヴァイオリニスト
 ヨハネス・プラムゾーラー、本格発進!
ピゼンデル 〜 ドレスデンのヴァイオリン協奏曲集

 ファッシュ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調FWV L:D8(世界初録音)
 ハイニヒェン:ヴァイオリン協奏曲イ短調(世界初録音)
 ヘンデル(ピゼンデル編):組曲へ長調HWV.392(世界初録音)
 テレマン:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調TWV.51:B1
 ピゼンデル:ヴァイオリン協奏曲ト長調(世界初録音)
ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン&指揮)
インターナショナル・バロック・プレーヤーズ
 ブレコン・バロックのプラムゾーラー!ドレスデンのヴァイオリン協奏曲集!

 レイチェル・ポッジャーが主宰するアンサンブル、ブレコン・バロックのヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラー。
 ボヤン・チチッチも参加する自らのアンサンブル、インターナショナル・バロック・プレーヤーズとの協奏曲録音は、ドレスデン宮廷楽団のコンサートマスター、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687−1755)を中心とした「ドレスデンのヴァイオリン協奏曲集」!
 芸術の発展にも力を注いだザクセン選帝侯、ポーランド王アウグスト強王の時代に作曲されたピゼンデルと同世代の作曲家たちの知られざる「ヴァイオリン協奏曲」は、バロック時代のドレスデンの宝である。
 あのポッジャーも信頼を寄せる南チロル出身の俊才プラムゾーラーが、ブレッシアのP.G.ロジェーリ1713年製のヴァイオリンを手に、その桁外れの才能を世に示す ——!2011年4月の録音。




POOK MUSIC


PM 001
\2000
ジョスリン・プーク:「DESH」
 (アクラム・カーンの舞台「DESH」のための音楽)

  1. Hallelujah/2. Metallic Sonata/
  3. Honey Bee Story/4. Remembering Noor/
  5. Teenage Years/6. Ave Maria/
  7. Ami Opar/8. Bleeding Soles/9. Storm Engine
 最注目振付家の一人、アクラム・カーンの「DESH」のための音楽、ジョスリン・プークが編み上げた神秘的でかくも美しい音楽、一度聴いたら忘れられない「ハレルヤ」

 ジョスリン・プークは、キューブリック監督の映画「アイズ・ワイド・シャット」などの音楽も手掛けた世界でひっぱりだこの女性作曲家。そんなプークのレーベル「POOK MUSIC」が始動します。レーベル第1 弾は、今、世界で最も注目される振付家の一人、アクラム・カーン(バングラデシュ系イギリス人)の新作舞台「DESH」のための音楽。
 カーンは、シルヴィ・ギエムとのデュオ(『聖なる怪物たち』)や、女優ジュリエット・ビノシュらとのコラボレーション、さらには2012 年ロンドン・オリンピック開会式の振り付けを手掛け、自らも出演するなど、常に話題の中心で活動しています。このタイトル「DESH」( 初演:2011 年9 月) は、ベンガル語で「母国」の意味。自らのルーツを探る旅の物語です。舞台に映し出される動画との効果的なシンクロ、そして非常に雄弁な身体の動きなど、カーンの魅力に満ちた作品です。
 音楽は、カーンの故郷、バングラデシュでプークが採取(フィールドレコーディング)した様々な音をベースに、聖歌や讃美歌、雑踏の音などをコラージュしたもの。そんな中響くプークが書いた旋律「ハレルヤ」は、一度聴いたらずっと耳に残るような、魔力と癒しに満ちたかくも不思議で美しいもの。舞台への期待も非常に高まる1 枚となっています。

 DESH公演情報
 2013年1月25日(土)26 日(日)開演15:00  彩の国さいたま芸術劇場 大ホール




PREISER


STA 6613
\2300
クリスマス聖歌&器楽曲集
 ヘンデル:
  (1)グロリア
  (2)アン王女の誕生日の為の頌歌より「神の光の永遠の泉」
 (3)マルティーニ:トッカータ
 (4)J.S.バッハ:「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
 (5)テレマン:ソナタ ニ長調
 (6)アルビノーニ:アダージョ
 (7)スタショヴィチ:ヴェニ・コンソラトール
 (8)カッチーニ:アヴェ・マリア
 (9)ヘンデル:ソナタ 変ロ長調
 (10)L.クレブス:目覚めよ、と呼ぶ声あり
 (11)フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調より アンダンテ
 (12)アダン:クリスマスの歌
 (13)ヘンデル:オーボエ協奏曲 変ロ長調より シチリアーナ
 (14)J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248より
 「大いなる主、おお、強き王」
 (15)ロマニーノ:協奏曲 ニ長調
 (16)グルーバー:聖歌「清しこの夜」
 (17)聖アウグスティーナ教会の鐘
ゲルノ・カホファー(Tp)
エルケ・エッケルストルフェル(Org)
エリザベス・ヴィマー(S)
ギュンター・ハウマー(Br)
 煌びやかなトランペットの響きと共にクリスマス聖歌&器楽曲集

 ウィーンを中心に活躍するトランペット奏者カホファーが、2012 年末のクリスマスに合わせ、聖夜にぴったりなアルバムをリリース!J.S. バッハやテレマン、ヘンデル、アルビノーニといったバロック時代の作品を中心に、器楽曲、カンタータ、聖歌といった多彩なプログラムを収録しています。クリスマスにはおなじみの聖歌「清しこの夜」や、カッチーニの「アヴェ・マリア」、J.S. バッハのライプツィヒ・コラール集やクリスマス・オラトリオからの抜粋も収録。数々のソナタや協奏曲からの抜粋では、カホファーのソロが聴き所です。教会では、天使の降臨や救い主の降誕を告げる聖なる響きとしても用いられるトランペット。本アルバムでは、聖アウグスティーナ教会に響き渡るトランペットの煌びやかな音色をたっぷりとお聴き頂けるとともに、オルガンの荘厳な響き、歌手たちの美しい歌声とのハーモニーを堪能できます!
 

STA 3582
\2300
クリスマス・キャロル集
 久しく待ちにし
 クリスマスの子守歌
 ルカのクリスマス・ゴスペル
 御体を与えられ
 パストラーレ
 清しこの夜
 ベツレヘムへいこう
  ほか全24曲
アナ・プチェ・ロサド(S)
エリーザベト・フレクル(S)
ジュリエット・マルス(Ms)
カトリン・アウツィンガー(A)
ノルベルト・エルンスト(T)
ヤン・ペトリカ(T)
アレクサンダー・カイムバッハー(T)
マティアス・ハウスマン(Br)
パーテル・ドミニク・サドラウェッツ(Bs)
ロベルト・リーダー(指揮)
聖アウグスティーナ教会合唱団&管弦楽団
 ウィーンの古教会に響く荘厳な歌声、聖アウグスティーナ教会の演奏家たちによるキャロル集

 ウィーンの王宮近く、白い鐘塔が特徴的な聖アウグスティーナ教会は、ウィーンでも指折りの歴史ある教会のひとつ。マリア・テレジアやフランツ1 世の結婚式も執り行われるなど、宮廷との縁深い観光名所としても知られています。この由緒正しき教会で音楽を一手に引き受けているのが、ロベルト・リーダー率いる聖アウグスティーナ教会合唱団&管弦楽団。毎日のミサに加え、ハイドン、メンデルスゾーン、ドヴォルザークなど、さまざまな宗教作品を定期演奏会で披露し、好評を博しています。2012 年のクリスマス、ウィーンが誇る名門が、クリスマス・キャロルの数々を収録したアルバムをリリースする運びとなりました!ウィーンを中心に活躍する名ソリストたちと共に、日本でもお馴染みのキャロルから本格的なラテン語聖歌まで、聖夜のミサを思わせる輝かしくも荘厳な聖歌の数々をたっぷりと収録しています。
 

PRCD 91232
\2300
アカティストス聖母賛歌 ゲットヴァイヒ修道院の
 ベネディクト会修道士たち
 修道士4人が織りなす絶美の賛歌、アカティストス聖母賛歌

 38’28

 オーストリア、ダニューブ平野の中にひっそりと建つゲトヴァイヒ修道院。ここでは、現在も黒衣の修道士たちが厳粛な生活を営み、中世から続く祭儀の伝統を受け継いでいます。本アルバムに収録されている「アカティストス聖母賛歌」は、彼らが伝統的に歌ってきた賛歌の中でも屈指の美しさを誇る賛歌のひとつです。その名の通り聖母マリアへ向けた賛歌で、その起源は中世ビザンツ帝国にまでさかのぼります。基本的に一人の先唱の後、4 人の合唱が続くというスタイル。楽器による伴奏もなく、4 人の男性の声だけで織りなされていくハーモニーは神秘的でもあり、聴く人の体にじんわりと沁みわたるような暖かみがあります。中世聖歌がお好きな方にはぜひともお勧めしたいアルバムです。

PROFIL



PH 04074
\2400→\2190
エフゲニー・ムルスキー(Pf)
ショパン:

 (1)ピアノソナタ第1番ハ短調Op.4
 (2)同第2番変ロ短調Op.35
 (3)同第3番ロ短調Op.58
エフゲニー・ムルスキー(Pf)
 遅めのテンポでじっくり歌い込んだショパン

 [2011年9 月/SWRハノーファー、大ゼンデザール]/DDD、79’16”

 Profil 社ショパン・エディション第9 弾。エフゲニー・ムルスキーは1975 年タシケント生まれのウズベキスタンのピアニスト。モスクワ音楽院でレフ・ナウモフ(リュビモフ、カヴリーロフ、コブリンらの師)に師事した後、ステーン=ノックレベルグやハンス・ライグラフにも就いて研鑽を重ねました。今回はショパンのピアノソナタ全集。遅めのテンポでじっくり歌い込んだ演奏は独特です。
 

PH 12071
\2400
詩に触発されたピアノ音楽
 (1)リスト:
  ペトラルカのソネット第47番/同104番/同123番
 (2)ブラームス:バラードOp.10
 (3)シューマン:
  ピアノソナタ第2番ト短調Op.22
  詩人のお話〜「子供の情景」より
ダーヴィッド・テオドーア・シュミット(Pf)
 文学と音楽のクロスオーバー

 [2011年9 月/SWRハノーファー、大ゼンデザール]/DDD、62’43”

 ロマン派音楽の最大の特徴は、文学的な要素を全面的に採り入れていること。そこに視点を据えたコンセプトによるアルバムですが、作曲家ごとに文学の扱い方の違いが興味深い限りです。リストの作品は中世イタリアの詩人フランチェスコ・ペトラルカの詩による1838-9 年作曲の歌曲をピアノ用に改作したもので、言葉を用いずともピアノだけで内容を見事に描写しています。ブラームスの「バラード」は21 歳のブラームスによる初期作品。ヘルター編纂によるスコットランドの民族詩「エドワード」から霊感を得ていて、父親殺しの秘密を母と息子が対話する恐ろしい内容。シューマンはロマン派作曲家中、最も文学的な香りのする音楽を創作しています。ピアノソナタ第2番は特定の文学作品に基づいてはいませんが、第2楽章に1828 年の自作歌曲「秋に」(ケルナー詩)のメロディーが用いられています。
 ダーヴィッド・テオドーア・シュミットは1982 年生まれのドイツの俊英。ロンドン王立音楽大学でケヴィン・ケナーに師事、リスト作品での腕の冴えはもちろんですが、内証的な音楽性も魅力です。
 

PH 12072
\2400
シューマン夫妻の音楽
 (1)ロベルト・シューマン:ピアノソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
 (2)クララ・シューマン:夜曲Op.6の2/幽霊のバレエOp.5の4
 (3)ロベルト・シューマン:ピアノソナタ第3番ヘ短調Op.14
クセニヤ・ノーシコワ(Pf)
 ノーシコワがシューマンの超難曲に挑戦

 [2011年6 月/セイジ・オザワ・ホール(タングルウッド)]/DDD、76’33”

 レーラ・アウエルバッハのピアノ曲集(PH 07064)やクレメンティのピアノ協奏曲(PH 09028) の名演で注目されたノーシコワの最新盤。今回はシューマン夫妻の作品に挑戦しています。内容は緻密に計算されていて、シューマンのピアノソナタ第1番の第1楽章の主題がクララの「幽霊のバレエ」からの借用であること、ピアノソナタ第3番の第3楽章もクララの主題による変奏曲であるなど、シューマン作品がごく初期からクララなしでは成立しえなかったことを証明してくれます。クララの「幽霊のバレエ」の後、シューマンのピアノソナタ第1番が続くのをお聴きになれば、すべての方が感心するはず。シューマン初期のピアノソナタ第1番と第3番は、内容もさることながら技術的に極めて至難ですが、ノーシコワは曖昧さの全くない堂々たる解釈で、作品の魅力を再認識させてくれます。


PH 12062
(2CD)
特別価格\4200→\3790
キャラガン校訂稿の「未完成交響曲」4 楽章版
[CD 1] 44’06
 ・シューベルト:交響曲第7番ロ短調D759「未完成」
  I. アレグロ・モデラート 13’54
  II. アンダンテ・コン・モート 10’31
  III. スケルツォ(アレグロ)
   [ウィリアム・キャラガンによる補筆完成&オーケストレーション]
     7’10
  IV. アレグロ・モルト・モデラート[〜劇音楽「ロザムンデ」]
     12’13
[CD 2] 48’57
 ・シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944「ザ・グレート」
ゲルト・シャラー(指揮)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
 「キャラガン校訂稿」によるブルックナーの交響曲シリーズで話題!シャラー&シンフォニアの注目新譜2 タイトル同時リリース!キャラガン校訂稿の「未完成交響曲」4 楽章版

 [CD 1]収録:2011年10月30日/レゲンテンバウ・バート・キッシンゲン、マックス・リットマン・ザール(ライヴ) [CD 2]録音:2011 年6月5日/レゲンテンバウ・バート・キッシンゲン、マックス・リットマン・ザール(ライヴ)/DDD、ステレオ

 ウィリアム・キャラガン校訂譜を使用したブルックナー・シリーズで好評を博したシャラー率いるフィルハーモニー・フェスティヴァの次なる取り組みはシューベルト。当コンビが2011 年におこなったコンサートの模様をライヴ収録したもので、「未完成」と「グレート」を取り上げています。
 このたびの目玉はずばり、4 楽章完成版による「未完成」。第3 楽章のスケルツォをウィリアム・キャラガンがブルックナーのケースと同様にここでも補筆完成とオーケストレーションを施しており、フィナーレにはシューベルトの「ロザムンデ」間奏曲第1 番を流用しています。「未完成」完成版の試みはこれまでにも存在しましたが、ブルックナーで実績を示したキャラガン版による初録音ということで、おおいに期待が高まります。さらに、カップリングの「グレート」も反復実行の情報は不明ながら、全曲で49 分を切る快速演奏となっており、清新なアプローチと目の詰んだアンサンブルとが聴きものとなっています。



 

PH 12061
\2400
スッペ:レクィエム ニ短調 マリー・ファイトヴァー(ソプラノ)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(コントラルト)
トミスラフ・ムジェク(テノール)
アルベルト・ペーゼンドルファー(バス)
ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団
アンドレアス・ヘルマン(合唱指揮)
ゲルト・シャラー(指揮)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
 宗教音楽家として代表作スッペのレクィエム

 録音:2012 年7 月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)バイエルン放送との共同制作/DDD、ステレオ、74’23

 「軽騎兵」「詩人と農夫」「ウィーンの朝・昼・晩」「スペードの女王」など、ウィーンで最初に成功したオペレッタの作曲家として名高いスッペは、交響曲や演奏会序曲、歌曲も遺すなか、宗教曲には格別の関心を示して、最晩年にはもっぱらこのジャンルのみを手掛けていたり、そもそも13 歳の時に書いた「ダルマツィアのミサ曲」は高く評価され続け、改訂後に出版されたりもしています。
 「宗教音楽家」スッペの顔を象徴する傑作がこの「レクィエム」であり、録音点数も少なくありませんが、ここであらたに名乗りをあげるシャラー率いるフィルハーモニー・フェスティヴァは、キャラガン校訂版のブルックナー・シリーズで衝撃を与えたコンビだけに期待も高まるところです。
 このたび共に取り組むミュンヘン・フィル合唱団は110 年の歴史を誇る名門で、2009 年に同じシャラー指揮によるゴルトマルクの「メルリン」演奏会形式の上演(PH09044)でもすぐれた演奏内容を聴かせていました。ラテン語歌唱、ブックレットにはラテン語・ドイツ語・英語歌詞併記。

REFERENCE RECORDINGS



RR 129
\2100→\1890
マイケル・スターン&カンザスシティ交響楽団
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  すずめばち組曲
  「グリーンスリーヴズ」による幻想曲
 エルガー:エニグマ変奏曲 op.36
マイケル・スターン(指揮)
カンザスシティ交響楽団
 アイザック・スターンの愛息、マイケル・スターンが音楽監督兼首席指揮者のカンザスシティ交響楽団とヴォーン・ウィリアムズ、エルガーのオーケストラ作品を熱演!

 録音:2012 年、インディペンデンス(ミズーリ州)/DDD

 あのアイザック・スターンの愛息、マイケル・スターン指揮によるヴォーン・ウィリアムズとエルガーのオーケストラ作品集。付随音楽「すずめばち」はアリストファネスの劇に基づき、序曲と4 曲からなる組曲に改編されました。別名「アリストファネス組曲」とも言われます。ヴォーン・ウィリアムズの初期の傑作で題名であるハチの羽音が見事に表現された聴きごたえの序曲から次々とユーモラスな音楽を聴かせてくれます。「グリーンスリーヴズ」による幻想曲は歌劇「恋するサー・ジョン」の第4 幕中の間奏曲を独立させたものです。「グリーンスリーヴズ」は、緑の袖の着物を着た浮気な女を歌った16世紀末の民謡で、この幻想曲は1908 年に作曲されました。またエルガーのエニグマ変奏曲は言わずもがなの名曲ですが、スターン率いるカンザスシティ交響楽団が細部まで丁寧に組み上げた音楽を聴かせてくれます。
 

Traveling Sonata
RR 128
\2100→\1890
ギターとフルートによるヨーロッパ音楽の旅
フォーレ:パヴァーヌ/ラヴェル:ボレロ/
同:ハバネラ形式の小品/ボルヌ:カルメン幻想曲/
サティ:グノシエンヌ第1番*/同:ジムノペディ第1番/
ウルクズノフ:フルートとギターのためのソナチネ/
同:ブルガリア風に/同:歌うように/
同:セルビア風ロンド/
デュプレッシー:カヴァルケード*/
ディアンス:トラヴェリング・ソナタ/
同:アンカラ/同:モットラ
 (*ギターソロ作品)
ヴィヴィアーナ・グズマン(フルート)
ジェレミー・ジューヴ(ギター)
  DDD

 ギターとフルートのデュオによるヨーロッパ人作曲者の作品集( 編曲版含む)。まずヴィヴィアーナ・グズマンのうっとりするようなフルートの音色に驚かされます。名曲フォーレのパヴァーヌ、ラヴェルのボレロのメロディをフルートがリードし伴奏のギターがひと味変わった魅力をのぞかせます。この他、当アルバムではギタリストが作曲した作品も充実。ウルクズノフ(1970-) はブルガリア生まれ。数々の国際コンクールでの受賞歴を持つギタリストで多くのギター作品を作曲しており福田進一への献呈作品もあります。ここに収録されたフルートとギターのためのソナチネは彼の代表曲であり、フルートの斬新な奏法を取り入れながら、非常に耳馴染みのよい音楽を聴かせてくれます。また、ギターのソロ作品として収録されているデュプレッシーのカヴァルケードではギターらしいアルペジオと情熱的な旋律を聴くことができます。

RELIEF


CR 210313
\2500
アルフォンス・カール・ツヴィッカー(1952-):室内楽作品集
 (1)秘密(Secretum)〜
  チェロとコントラバスのための(2006/2007)
 (2)われは喜びて十字架を負わん
  (Komm o Tod des Schlafes Bruder) (2007)
 (3)共感(Empathie)〜
  チェロ、ソプラノとシュプレヒシュティンメ(2001/2002)
シルヴィア・ルイーズ・デンク(声)
ルース・ハルトマン(S)
フレデリック・ダヴェーリオ(アコーディオン)
ゲルハルト・オエティカ(Vc)
モナ・ソンム(Ms)
シャルロッテ・(Cb)
デボラ・ウォーカー(Vc)
 ツヴィッカーによる「易経」の音楽

 録音:(1)2011 年2 月(2)2010 年10 月(3)2010 年9 月、サンクト・ガレン、スイス/66’22

 スイス、サンクト・ガレンに生まれた作曲家アルフォンス・カール・ツヴィッカー。彼は特にオペラや声楽作品を中心に作曲しており、音楽、言語、舞台の可能性を追求しています。意欲的な作品を次々発表するツヴィッカー、このアルバムでは室内楽作品を収録しています。
 古代中国の「易経」の「八卦」に基づいた作品「秘密(Secretum)」。3500 年前に完成したとされる「易経」。古代中国人が天地自然を注意深く洞察しその基礎をつくりました。天(乾ケン)・沢(兌ダ)・火(離リ)・雷(震シン)・風(巽ソン)・水(坎カン)・山(艮ゴン)・地(坤コン)の8 つの要素がこの世を支配すると考え、自然は8 つのシンボルに分けられました。ツヴィッカーはこの8 つの要素に音楽を与え、その神秘に迫っています。
 ドイツ出身の詩人エルゼ・ラスカー=シューラーへのオマージュとして作曲された共感(Empathie)。シュプレヒシュティンメのテキストはフランツ・マルクが刊行した「青騎士」から引用しています。

ロッテルダム・フィル自主制作盤

KKC 4003
\2600→\2390
再紹介
ついに代理店登場、再紹介
 ネゼ=セガン(指揮)&ロッテルダム・フィル
  ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55「英雄」
  R・シュトラウス:死と変容 op.24
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
 アリアCDが直接交渉で取引していたロッテルダム・フィル自主制作盤、ついに代理店登場。第1弾はネゼ=セガンの「英雄」。もちろんアリアCDではご紹介済み。

 ネゼ=セガン&ロッテルダム・フィル「英雄」、「死と変容」2007年11 月ライヴ録音!

 録音:2007 年11 月8-11 日/ロッテルダム、デ・ドーレン演奏・会議センター( ライヴ)/輸入盤、日本語解説書付

 2008 年8 月、ゲルギエフに代わってロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者となったヤニック・ネゼ=セガンが、首席就任が内定した時点の2007 年11月に素晴らしい音響で知られる本拠デ・ドーレン演奏・会議センターにてライヴ収録したベートーヴェンの「英雄」とR.シュトラウスの「死と変容」。初演時点のベートーヴェンの年齢は35 歳、R. シュトラウスの年齢は25 歳とともに巨匠の若かりし頃の傑作で、録音当時32 歳のネゼ=セガンにとってある意味「等身大」の音楽と言えましょう。この演奏は21 世紀の「マエストロ・コース」を順調に歩むネゼ=セガンの聴き手の記憶に長く刻まれる演奏となることまちがいない名演です!

 【ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団について】
 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団は1918 年に創設した、オランダでアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団に次いで第2 と評される世界的オーケストラです。エド・デ・ワールトが首席指揮者となった1973 〜 79 年にラフマニノフの交響曲全曲他を録音し高い評価を得ました。
 また、1995 年にはワレリー・ゲルギエフが首席指揮者に就任し、「ロッテルダム・ゲルギエフ・フェスティヴァル」をはじめ2000 年には来日公演も行っています。その後、2008 年8 月にゲルギエフに代わって首席指揮者となったのは、カナダ人のヤニック・ネゼ=セガン。ロッテルダム・フィルと2005年に初顔合わせをして以来、良好な関係を続けており、2013 年の来日公演にも期待が高まります。

 ヤニック・ネゼ=セガン& ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団来日公演情報
  1月31日(木) サントリーホール♪
  2月 1日(金) 石川県立音楽堂♪
  2月 2日(土) 兵庫県立芸術文化センター♪
  2月 3日(日) アクロス福岡♪
  2月 6日(水) 広島国際会議場フェニックスホール♯
  2月 8日(金) 愛知県芸術劇場♯
  2月 9日(土) 東京エレクトロンホール宮城♯
  2月10日(日) サントリーホール♯
   共演 ♪:庄司紗矢香(ヴァイオリン)、♯:ヤン・リシエツキ(ピアノ)

 一躍若手指揮者の本命に躍り出た。ヤニック・ネゼ=セガン。

 ヤニック・ネゼ=セガンは1975年生まれのカナダ人指揮者。1年前まで「誰だ!?ヤニク・ネゼ=セガン」という特集を組んでいたのに、いまや若手を代表する指揮者に成長。ダニエル・ハーディング、ウラディミール・ユロフスキと同世代の次世代指揮者といっていい。
 昨年夏にはザルツブルグ音楽祭デビュー、6月には鮮烈な日本デビューを飾った。そして9月からはゲルギエフの後任としてロッテルダム・フィルの音楽監督、ロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任。また12月にフィラデルフィア管、この2月にボストン響などアメリカデビューも決まり、まさに今世界中が注目する32歳の若手指揮者の一人。これまでリリースされた録音を聴いても、派手派手系ではないが、奥底に流れる熱くひそかな「芸術魂」を感じることができた。
 堂々たる大家の風格と、若手らしい清新な感性を共に持ち合わせた、これぞ逸材。
 さて、そのネゼ=セガンの待望のロッテルダムとの録音が自主制作で登場。ネゼ=セガンが華々しくロッテルダムの聴衆の前に現れたときのコンサートのライヴである。
 演奏されたのは「エロイカ」と「死と変容」。
 まずベートーヴェンは、彼のこれまでのレパートリーから考えると少し意外だったが、これまでの録音とまったく同じ、俊敏で鮮烈。若さが若さとしていい形で噴出した演奏。気をてらうことなく正々堂々、真正面から押し切るその成果を感じる。しかし奇をてらわないとは言ったが、要所要所でグイっとたずなを引き締めるそのカリスマ的なドライブ感覚はさすが大物。
 一方のリヒャルトはこれまでの彼のレパートリーから考えると順当。巨大オーケストラをまったく濁らせることなくフルに使いきり、ひとつの壮大で優美で華麗な芸術作品を創出する。この人は本当に美しい響きを作り出す。しかしただ美しいだけではない。「エロイカ」のときもそうだが、リヒャルトの場合も、するする〜とオケの流れでなんとなく演奏してしまうようなところがない。常に自分のやりたいことが表現できているかどうか目を光らせながら、団員全員を見えない糸で引っ張っているかのようなところがある。

 この人、やはり本物である。
(初紹介時のコメント)

RFP/ロイヤル・フランダース・フィル・自主制作盤



RFP 004
\2400→\2190
デ・ワールト&ロイヤル・フランダース・フィル、
 大成功の来日公演直後、2012年6月本拠アントワープにおける最新録音
  マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
エド・デ・ワールト(指揮)
  録音:2012 年6 月25-27 日ベルギー、アントワープ、デ・シンゲル(セッション)/DDD、ステレオ、54’11”

 現代屈指の巨匠エド・デ・ワールトが、2011 / 12 年のシーズンより首席指揮者を務めるロイヤル・フランダース・フィルを指揮して、マーラーの交響曲第1 番をレコーディングした注目のアルバムが登場します。
 コンサートとオペラ双方での実績と共に、J.S. バッハ、ハイドン、モーツァルトからワーグナー、シュトラウスにラフマニノフ、さらにはアダムズやライヒの初演を数多く手掛けて、20 世紀に至る幅広いレパートリーを誇るデ・ワールトが、マーラーに力を注いできたことはよく知られています。
 デ・ワールトは、オランダ放送フィルの首席指揮者時代(1989 − 2004)の1992 年から1995 年にかけて、アムステルダムのコンセルトヘボウで同オケを指揮して、「大地の歌」と第10 番を除く9 曲からなるマーラーの交響曲全曲録音を完成していたのをはじめ、音楽監督(1977 − 1985)を務めたサンフランシスコ交響楽団を指揮して、1997 年に第4 番をライヴ録音、やはり音楽監督(1986 − 1995)を務めたミネソタ管弦楽団とも、1981 年に第4 番を、1989 年に第1 番を相次いでセッション録音していたので、ディスコグラフィを通じてデ・ワールトのマーラーに対する強いこだわりがうかがえます。

 【大成功を収めた来日公演直後のレコーディング】
 デ・ワールトがあらたな手兵ロイヤル・フランダース・フィルを率いて取り組んだ第1 交響曲のアルバムは、2012 年6 月25 日から27 日の3 日間に亘り、ベルギー・アントワープの本拠デ・シンゲルでセッション収録されたもので、まさに当コンビが同一演目を取り上げて大成功を収めた来日公演から間もない時期にあたります。
 6 月20 日のすみだトリフォニー・ホールでの実演は、両端楽章で絶大な効果を発揮したダブル・ティンパニに鳴りっぷりの良い8 本のホルンセクション 、コントラバス・ソロに導かれる第3 楽章など、印象的な場面に事欠かないものでしたが、なによりデ・ワールトの熱い意気込みと堅実な音楽運びのもと、女性メンバーを数多く擁した若い団員たちのみずみずしい感性がまばゆいばかりの内容でした。
 終演後にマエストロ自身も「第1 番のレコーディングはきっと素晴らしいものになるにちがいないよ」と満足げな笑顔で語っていたように、このアルバムでもまた来日公演そのままの充実の成果が期待できるものとおもわれます。
 なお、デ・ワールト指揮によるマーラーの第1 番は、上記のオランダ放送フィルとの全集中のライヴ録音が1993 年10 月に行われていたので、ミネソタ管との第1回目の録音からおよそ23 年、前作からおよそ18 年8 か月ぶり、このたびのロイヤル・フランダース・フィルとの演奏はデ・ワールトにとって3種目の内容ということになります。

SEELENKLANG



FIT 5
\2400→\2190
フルトヴェングラー作品ライヴ録音シリーズ第5 弾
 フルトヴェングラー:
  ピアノ四重奏曲 ハ短調(1899)
  ピアノ三重奏曲 ホ長調(1900)
間野久美子(vn)
松村佳織(va)
韮澤有(vc)
舌沙織里(p)
 フルトヴェングラー作品ライヴ録音シリーズ第5 弾はフルトヴェングラー幻の佳曲、ピアノ三重奏曲とピアノ四重奏曲

 録音:2011 年11 月3 日、本郷中央教会(ライヴ)/DDD、ライヴ録音

 フルトヴェングラーの歌曲& テ・デウム(FIT 1)、交響曲第3 番(FIT 2)、ピアノ協奏曲(FIT 3)、ヴァイオリン・ソナタ(FIT 4) に続く、作曲家フルトヴェングラーの作品を紹介するシリーズの第5 弾。東京フルトヴェングラー研究会は1995 年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続けている。時代の流行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセージを伝えるものとして再評価が高まっている。今回のアルバムには少年期に書かれたピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲が収められているが、特にピアノ四重奏曲は日本初演であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目される。また、もう一つのピアノ三重奏曲は、少年期の室内楽の代表作と言える美しい作品。どちらの曲にも、率直な歌謡性と瑞々しい抒情性が溢れているが、同時に常にベートーヴェンを模範と仰ぐ構築への意志、後期の重厚、長大な作風の萌芽をうかがわせる。いずれにしても、フルトヴェングラーのピアノ室内楽は後期の大作「ピアノ五重奏曲」だけではないということを教えてくれる貴重なアルバムである。( 東京フルトヴェングラー研究会代表:野口剛夫)




SKARBO



DSK 4128
\2300→\2090
フェレ&ニコラによる名盤再発!
 クラのヴァイオリンとピアノのための作品全集

ジャン・クラ:
 (1)ヴァイオリンとピアノのための組曲
 (2)4つの小品
  (変奏曲つきのアリア、ハバネラ、エヴォカション、牧歌)
 (3)親密な詩
  (アイスランドで、フーゲッタつきの前奏曲、
   水の流れるままに、瞑想、朝の家)
マリ=アニク・ニコラ(Vn)
ジャン=ピエール・フェレ(Pf)
 録音時期:(1)(2)1993 年、パリ (3)1995 年、ナント/DDD、61' 15"

 フランスの名手、マリ=アニク・ニコラとジャン・ピエール・フェレによるジャン・クラのヴァイオリンとピアノのための作品全集が、このたび再発される運びとなりました!
 フランスのディスク大賞のグランプリを獲得したアルバムであるにも関わらず、一度は廃盤となってしまったために入手することが難しかった名盤だけに、今回の再発は嬉しい限りです。知られざる作曲家の作品の蘇演に積極的なフェレは、2011 年にも東京でクラの作品を公開録音したばかり。本アルバムでは、ニコラ女史と共に瑞々しいアンサンブルを組み上げています。ニコラが奏でる1673 年製グァルネリの甘い響きも聴きどころです。
 ジャン・クラ(クラーズとも)は、ラヴェルやドビュッシーと同時代を生きた近代フランス音楽の作曲家のひとり。生前は海軍士官としても活躍し、職務の合間を縫って果敢に作曲活動を続けたことでも知られる作曲家でもあります。クラの作品を取り上げること自体が稀である中、ヴァイオリンとピアノのための作品をまとめて収録した本アルバムはまさに注目必至の希少盤といえましょう!アンリ・デュパルクに師事したクラの作風は、ラヴェルやドビュッシーら印象派の響きを持ちつつ、ロマン派の情緒を併せ持ったもの。流麗な旋律の中にほんのり香るメランコリックな響きが絶品です。


DSK 3127
\2300→\2090
マーラー(シュタイン編):交響曲第4番(室内楽版) ゾーイ・ニコライドウ(Sop)
ジャン・ドロワイエ(指)
バス=ノルマンディー地域圏管弦楽団
 フランス的な香り高き室内楽版のマーラー4 番

 DDD、52’ 38”

 マーラーの交響曲第4番を、1921 年にエルヴィン・シュタインが室内楽用に編曲した版は昨今人気があり、録音も増えてきました。もともとはシェーンベルクが「私的音楽協会」のために編曲しましたが、スコアは失われてしまったため、記録に残された楽器編成でシュタインが復元を試みました。当アルバムはフランスのバス=ノルマンディー地域圏管弦楽団による演奏で、指揮はアンサンブル・アンテルコンタンポランでブーレーズの助手を長く務めたジャン・ドロワイエ。鋭敏な感覚とフランス風な明るい音色が魅力です。独唱を務めるゾーイ・ニコライドウはキプロス出身、ウィーンで勉強した実力派。澄んだ美声が魅力です。

SUPRAPHON


SU 4124
\2000
注目の若手実力派ヴォナーシェクが魅せるファゴット協奏曲&ソナタ集
(1)ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 ヘ長調RV.497
(2)J.S.バッハ(ヴォナーシェク編):
 フルートと通奏低音のためのソナタ BWV.1035
(3)ヘンデル:歌劇『アリオダンテ』より アルトのアリア「次の夜」
(4)C.P.E.バッハ(M.レヘトマン編):フルート・ソナタ イ短調
(5)ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 変ロ長調「夜」RV.501
ヴァーツラフ・ヴォナーシェク(Fg)
バロッコ・センプレ・ジョーヴァネ
 
 録音:2011 年6 月25&26日、パルドゥビツェ城、騎士の間

 2004 年のメルボルン国際ダブル・リード・ソサエティ国際コンクール、2005 年のロッズの国際コンクールと相次いで優勝を飾ったことで一躍注目された屈指の若手実力派、ヴァーツラフ・ヴォナーシェクによるファゴット作品集。
 アンサンブルでは基本的に伴奏を担当することが多いファゴットですが、ふとしたところで現れる艶やかなソロが素晴らしい!というファゴット・ファンの方も多いのではないでしょうか。本アルバムでは、ファゴットをこよなく愛した大家ヴィヴァルディが膨大に残したファゴット協奏曲の中から、著名な「夜(RV.501)」とヘ長調(RV.497)」を収録。艶やかな音色、素早いタンギング、跳躍の連続を得意とするファゴットの魅力を最大限に引き出すヴィルトゥオーゾ的旋律にあふれた傑作です。また、J.S. バッハとC.P.E. バッハのフルート・ソナタをファゴット用に編曲し、収録しているのも注目されるところ。調性の変更はありますが、基本的に原曲の雰囲気を崩さぬストレートな編曲といえます。フルートでは中々表現できない、陰影に富んだ奥深い響きはファゴットならでは。特にC.P.E. バッハのソナタの哀愁漂う旋律は必聴の美しさです。
 ヴォナーシェクの奏でるファゴットの音色は非常に柔らかで、フレーズを途切らせることなく朗々と歌う演奏が魅力のひとつ。低音では剛健に高音では繊細に、音域を問わず安定した演奏を聴かせてくれます。近年はプラハでファゴット・アンサンブルを創始し、ソリストとしてだけでなくファゴット作品の伝播にも積極的なヴォナーシェク。今後の活躍にさらに期待がかかります!

TELOS


TLS 134
\2200
アルテュール・ルリエのピアノ作品全集& 編曲集
アルテュール・ルリエ:
 4つの詩曲 op.10(1912)
 5つの合成 op.16(1914)
 大気の形(1915)
 アップマンズ・スモーキング・スケッチ(1917)
 4つの小品(1924-27)[トッカータ、ワルツ、行進曲、ジーグ]
ストラヴィンスキー(ルリエ編):
 弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ
 管楽器のためのシンフォニーズ
ベネディクト・ケーレン( ピアノ)
 未来主義の作曲家アルテュール・ルリエのピアノ作品全集& 編曲集

 録音:1992 年-93 年、ドイツ/DDD

 サンクトペテルブルク生まれのロシアの作曲家、アルテュール・ルリエのピアノ作品集。ルリエはサンクトペテルブルク音楽大学に進み作曲をグラズノフに師事しました。その後ドビュッシーやスクリャービンの音楽に影響を受け自身のスタイルを確立しました。ルリエは最初の未来主義の作曲家であり、画家のG. ヤクーロフや詩人のB. リフシッツとともに誌面上で共同声明を発表しペテルブルクの未来派宣言「我々と西欧」において共同声明を発し、音楽と美術と詩に共通する原理を宣告しました。彼は音楽家として作曲だけでなく、当時プロコフィエフと並ぶピアニストの技量の持ち主としても知られていました。ここに収録されたルリエ作曲のピアノ作品は1912-1927 までに作曲され、時代と彼の心情が反映された非常に興味深い内容です。なかでもパブロ・ピカソに献呈された「大気の形Formes en l'Air」はルリエの傑作と言えましょう。またストラヴィンスキー作曲の管楽器のためのシンフォニーズは単一楽章の器楽合奏をピアノ編曲したもので「ドビュッシーの思い出のため」という副題がついております。

TYXART



TXA 13018
\2500→\2290
ローマ法王が人間以外に祝福した初めてのオルガン
 レーゲンスブルク大聖堂に響く神聖なサウンド

(1)J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調BWV548
(2)ラインベルガー:
 オルガン・ソナタ ホ短調第8番Op.132-8より「パッサカリア」
(3)ヨハン・メルヒオール・ドレイヤー:
 オルガン・ソナタ ロ長調より「ロンド-アレグレット」
(4)ヨハン・カスパール・ケルル:かっこうによるカプリッチョ
(5)メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第2番Op.65-2
(6)パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調
(7)オルガン即興とグレゴリオ聖歌(アルテルナティム)
 【プレリュード/ マニフィカト・アルテルナティム/
  合唱とオルガンのための交響的幻想曲とフーガ】
(1)(2)ゲルハルト・ワインベルガー(Org)
(3)(4)ノルベルト・デュヒテル(Org)
(5)(6)エドガー・クラップ(Org)
(7)ヴォルフガング・ザイフェン(Org)
 レーゲンスブルク大聖堂少年合唱団
 ローマ法王に祝福されたオルガン壮麗なレーゲンスブルク大聖堂で聴く神聖なサウンド

 録音:2006 年レーゲンスブルク旧礼拝堂 (7)のみライヴ/76’20

 レーゲンスブルクで最も古い教会「アルテ・カペレ(旧礼拝堂)」。レーゲンスブルクはかつてバイエルン最初の首都であり、国王であったルードヴィッヒ2 世は度々この地を訪れています。そして宮殿の横に建つこの礼拝堂はルードヴィッヒ2 世専用のものとして使用されていました。後に神聖ローマ帝国の皇帝ハインリッヒ2 世が再建し内部を飾り、現在のような豪華絢爛な作りになりました。
 このアルバムは2006 年にローマ法王が来訪した際、法王から祝福を受けたオルガンがあり、その記念で録音されました。このオルガンは1736-38 年にヨハン・パトロクロス・メラーによって作られ、2748 本のパイプと42 + 2 ストップ、3 段の手鍵盤と1 段の足鍵盤を有します。ローマ法王が人間以外に祝福したのは、このオルガンがはじめてという、何とも貴重なオルガンとなりました。




WERGO

WER 6591
\2400
WERGO 現代音楽コレクション6〜カタログ2009-2011
 (1)ゴルドン・カンペ:Gassenhauermaschinensuite(I-VII)/
   e-mexアンサンブル、クリストフ・マリア・ワーグナー(P) (WER 6581)
 (2)ジャミリア・ジャジルベコヴァ:閉じこもることへの拒絶IV/
   アンサンブル・モデルン(WER 6583)
 (3)アルヌルフ・ヘルマン:架空のダンス/
   アンサンブル・モデルン(WER 6576)
 (4)アヒム・ボルンヘルト:セピア/
   アンサンブル・フォルミンクス(WER 6577)
 (5)サエド・ハダド:レ・ドゥ・ヴィザージュ・ドゥ・ロリアン(V) /
   ウルリケ・ストルツ(WER 6578)
 (6)エレナ・メンドーサ:Gramatica de lo indecible/
   アンサンブル・ルシェルシュ(WER 6580)
 (7)オリヴァー・シュネラー:アクア・ビット/
   アンサンブル・クール・サーキュイ(WER 6579)
 (8)サミール・オデ=タミミ:グダドロージャ/
   ネーデルランド・ヴォーカル・ラボラトリウム(WER 6582)
 (9)マルティン・シュットラー:Gier/
   ムジークファブリーク(WER 6575)
 78’23

 現代音楽の発展と普及に力を入れているWERGO レーベルのカタログ付きサンプラー。2009-2011 年にリリースされたタイトルから抜粋して収録されています。
 
WER 6753
\2400
ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):室内楽作品集
 abgesang(別れの歌-デュエット)
 achteinhalb(8 1/2)
 anfange/netze(malbork II)(開始/網-マルボルクII)
 entschlack(t 浄化)
 dull roots & spring rain(鈍重な草根と春の雨)
 abgesang(別れの歌-ソロ)
ドレスナー・アンサンブル・カレッジ
ティトゥス・エンゲル(指)
 録音:2011 年12 月5-8 日/55’53

 1973年7月26日ドイツのマールブルク出身の作曲家ベンヤミン・シュヴァイツァー。1997年に現代音楽アンサンブルのドレスナー・アンサンブル・カレッジを創設しました。シュヴァイツァーは器楽曲を中心に作曲し、近年は室内オペラなども手掛けています。ここでは室内楽作品を収録しています。「anfange/netze」はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品「冬の夜ひとりの旅人が」の構成を模した作品。また「dull roots & spring rain」は、英国の詩人T.S. エリオットの傑作「荒地」の冒頭の一節を引用したフルート、オーボエ、ファゴットのための作品です。
 
WER 6586
\2400
ダニエル・スムトニー(1976-):作品集2005-2012
 (1)ピアノ・ソナタ第1番(2011)、
 (2)ピアノ・ソナタ第2番(2011)、(3)交響曲(2012)、
 (4)ディヴェルティメント「遠近」(2011)、
 (5)悪戯四重奏(2009)、(6)Velouria(II)(2005)
(1)(2)クリストファー・ヒンターフーバー(P)
(3)ライプツィヒMDR 交響楽団
(4)アンサンブル・カレッジ
(5)ハイドン・カルテット
(6)シュトゥットガルトSWR 合唱団
 録音:2010-2012 年/79’16

 現代ドイツ音楽界で最も才能のある作曲家のひとりダニエル・スムトニーの最新作品を収録したアルバム。シュトゥットガルトSWR 合唱団をはじめ現代音楽のスペシャリストたちによる演奏。

WIGMORE HALL LIVE


Maxim Vengerov plays Bach, Beethoven, Brahms & Wieniawski
WHLIVE 0056
\1400→\1290

ヴェンゲーロフ完全復活!
 ヴェンゲーロフ・ウィグモア・ホール・ライヴ2012

 J.S.バッハ:パルティータ第2番ニ短調BWV1004
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」Op.47
 ヴィエニャフスキ:スケルツォ-タランテラOp.16(アンコール)
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調(アンコール)

マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)
 ロンドンでの奇跡のライヴ静謐な「シャコンヌ」「クロイツェル」は白眉!

 録音:2012 年4 月5 日ウィグモア・ホール(ライヴ)/79’52

 2008 年に肩の故障でヴァイオリニストとして引退表明をしていたマキシム・ヴェンゲーロフ。その彼が今年2012 年完全復活を遂げました。日本では10 月に来日し、東京・京都でリサイタルを行い、聴衆を熱狂と感動の渦に巻き込みました。
 このアルバムは、日本より一足先に行ったロンドン、ウィグモア・ホールでのライヴ録音。曲目は来日時の演目、J.S. バッハのパルティータ第2 番とベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ。ロンドンの聴衆も彼の復活を持ち望んでおり、開園前にはロビーを越えウィグモア通りをぐるっと回る程の長蛇の列をなし、開場は満員御礼の高揚感で溢れていたようです。
 ヴェンゲーロフの魅力は華麗なテクニックでヴァイオリニスティックに聴かせるのが魅力でしたが、ヴァイオリニストとして休養中は指揮や教育活動に力を入れていたということもあり、安定した懐の深い音楽性を見せてくれています。パルティータは、ゆったりとしたテンポでじっくり弾いて聴かせ、一転「クロイツェル・ソナタ」では、ピアノのイタマール・ゴランと一体となった劇的な緊張感と迫力で圧巻の演奏を披露しています。アンコールのヴィエニャフスキとブラームスまで一気に聴かせ、1 枚聴き終える頃にはヴェンゲーロフに魅了されてしまうことでしょう。
 ヴェンゲーロフのヴァイオリニストとしての第2 ステージに大いに期待できる内容です。

 【来日公演予定】
  2013年ヴェンゲーロフ・フェスティバル
   6月10日(月) Bunkamuraオーチャードホール(東フィル)
   6月11日(火) 兵庫県立芸術文化センター(リサイタル)
   6月12日(火) サントリーホール(リサイタル)
   6月13日(木) サントリーホール(東フィル)


昔のヴェンゲーロフを懐かしむならこのアルバムあたりで

国内WARNER
WPCS-21233
\1050
カルメン幻想曲〜スーパー・ヴァイオリンの名技
 1. パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 第1番
 2. サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオー
 3. 同:ハバネラ
 4. ワックスマン:カルメン幻想曲
マキシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ズービン・メータ
クラシック音楽には「ヴィルトゥオーゾ・ピース」と呼ばれるジャンルがあります。余りにも難しく、限られた人々しか演奏できない作品ですが、見事に演奏されれば盛大な喝采を呼び、一夜で名声をもたらすことさえあります。オペラ「カルメン」のアリアがメドレー風に繰り出される「カルメン幻想曲」でのヴェンゲーロフの演奏は圧巻!「百年に一度の天才」という呼び名に相応しく、スリルと興奮度満点で最後には思わず溜息が漏れます。
録音:1991年 DIGITAL


ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2013 ARIA−CD.All rights reserved.50