ALBANY
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ローウェル・リーバーマン(b.1961):
管弦楽のための協奏曲(31:46)
モーツァルトの主題による変奏曲(22:46)
夜想曲(10:20)
お祭り騒ぎ(7:08) |
グラント・ルウェリン(指揮)
BBC交響楽団 |
BBC録音!ローウェル・リーバーマン管弦楽作品集!N響75周年記念委嘱作「モーツァルト変奏曲」も収録!
録音:2002-03年
ローウェル・リーバーマンはニューヨーク出身の作曲家、指揮者、ピアニストでジュリアードでデイヴィッド・ダイアモンドとヴィセント・パーシケッティに師事した。作風は調性音楽の要素と無調を程よくブレンドし、いかにもアメリカらしい豪放な管弦楽法を駆使して起伏のあるドラマを作り出す。「管弦楽のための協奏曲」はコープランドからジョン・ウィリアムズ、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・アダムズまでを想起させる壮麗な作品。「モーツァルトの主題による変奏曲」はNHK交響楽団の創立75周年の記念委嘱作でシャルル・デュトワによって世界初演された。 |
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「超現実的な音風景」
〜マンチン・ドナルド・ユー作品集
マンチン・ドナルド・ユー(余文正,b.1980):
(1)交響曲第1番(2008)
(2)「深層」〜ソプラノ、合唱とオーケストラのための(2010)
(3)弦楽八重奏曲(2009)
(4)わが故郷の日没(2011)
(5)ラファエルのマドンナの最高速度〜
フルートとピアノのための(2008)
(6)「爆発」〜ピアノのための(2007)
(7)「崩壊」〜ピアノとエレクトロニクスのための(2008)
(8)ヤ・シエンの2つの詩〜バリトンとピアノのための(2006)
(9)「風」〜無伴奏フルートのための(2011) |
(1)セルヘイ・チェルニャク(指揮)
ルガンスク・アカデミー・フィル
(2)アマンダ・リー(Sop)
ジミー・チャン(指揮)
香港室内管弦楽団
香港歌劇合唱団
(3)ウクライナ弦楽八重奏団
(4)エキノクス三重奏団
(5)ボニー・チュン(Fl)
(5)-(8)ドナルド・ユー(Pf)
(8)カレブ・ウー・ウィン・チン(Br)
(9)エドウィン・ユー(Fl) |
香港のショスタコーヴィチ!?マンチン・ドナルド・ユーの交響曲
録音:2008-2011年
マンチン・ドナルド・ユーは香港出身の作曲家、ピアニストでこれまでに既に150曲を超える作品を発表しているという多作家。アメリカのベイラー大学、ザルツブルクのモーツァルテム音楽院で作曲を学んだ。様式的には調性、自由な無調、バルトークなどの影響の折衷と聴こえるが、交響曲第1番の大時代的な管弦楽法を惜しげもなく鳴らす大げさな表現はソ連か東欧の作曲家に似た雰囲気を持つ。それに比べると室内楽ははるかに真面目に(?)ゲンダイオンガクしており、無伴奏フルートのための≪風≫は民族音楽の要素と現代音楽の語法、奏法がほどよく消化・吸収・折衷されており、日本の現代作曲家の作品と言われてもわからない。タン・ドゥン以降の中国の作曲家の中で最も注目される才能と言ってよいだろう。 |
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TROY1323/24
(2CD)
\4400
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イーヴァン・マック:歌劇「アマゾンの天使」 |
ケイトリン・メーセス(Vo)
ホセ・ルビオ(Vo)
マイケル・アームストリング・バー(Vo)
他歌手多数
マラ・ウォルドマン(指揮)
イオニゼーション・ニュー・
ミュージック・アンサンブル |
マック(生年不詳)はアメリカの作曲家、ピアニストでシンシナティ大学で学んだ後、シンシナティ響などで演奏活動の傍ら作曲活動に入る。この《アマゾンの天使》はボストン・メトロ・オペラ・メイン・ステージ賞を受賞した彼の出世作。作風は穏健な室内オペラで劇中にはミュージカルに近いナンバーもある。 |
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ジョセフ・サマー:弦楽四重奏曲ハ長調「分かれた小道のある庭」
(1.ピエール・メナール:ドン・キホーテの作者/
2.シェークスピアの記憶/3.過ぎ去った過去への賛美/
4.ハーバート・カインの作品考察/5.バベルの図書室) |
カルミア弦楽四重奏団 |
録音:2011 年5 月
ジョセフ・サマーはアメリカの中堅作曲家で、この《分かれた小道のある庭》は文学に因んだタイトルが付けられた5つの楽章からなる大作。近代イギリスの作曲家(ヴォーン・ウィリアムズやブリテンなど)か、はたまたラヴェルを思わせる近代的な抒情性を持った弦楽四重奏曲。 |
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「ブライアン・フェネリー/時のもうひとつの側面」
ブライアン・フェネリー(b.1937):
(1)弦楽のための「シゴル」(1.夢と幻想/2.フーガ)
(2)協奏的幻想曲
(3)トロープスとエコー
(4)必然III
(5)時のもうひとつの側面 |
(1)ジョエル・エリック・スーベン(指揮)
モラヴィア・フィル
(2)デイヴィッド・ズベイ(指揮)
IU(インディアナ大学)
ニュー・ミュージック・アンサンブル
デュオ・パルナス(Vn&Vc)
(3)ルイス・カーチン(指揮)
ワシントン・スクエア・アンサンブル
ジーン・コッペルド(Cl)
(4)クリス・ゲッカー(Trp)
リタ・スローン(Pf)
(5)チャールズ・ペルツ(指揮)
ニュー・イングランド音楽院
ウィンド・アンサンブル |
録音:2008-2011年
ブライアン・フェネリーはイェール大学でガンサー・シュラーらに師事。12音技法を中心にしたヨーロッパ寄りの厳格な技法の中に仄かな調性臭を漂わせるあたりはベルクと深い近親性がある。セリーで書かれていながら、朗々とした旋律をチェロに歌わせたりと、20世紀の手法を使いながらロマンティックな側面を持つ。 |
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「これが世界だ」
デイヴィッド・マスランカ(b.1943):
「これが私たちの知る世界だ、
大気と呼吸と太陽と高鳴るハートの世界」
リビー・ラーセン(b.1950):ガベル・パター
ルトスワフスキ(1913-94):2台ピアノのためのパガニーニ変奏曲 |
カンナム・ピアノ・デュオ:
【カレン・ビアース&
クリストファー・ハーン】
ランス・ドレージ(Perc)
デイヴィッド・ステッフェンス(Perc) |
録音:2011年8月
バルトークの名作と同じ編成による2台ピアノと打楽器のための作品集。吹奏楽に多くの傑作を送り出しているマスランカは吹奏楽の世界とはまた違った味わいがあるが、ドラマティックな構成と流麗なメロディ、華麗なハーモニーはまさにマスランカ・ワールド。ラーセンのガベル・パターはミニマル的な要素のある歯切れのよい秀作で、おしまいのルトスワフスキ若き日の作品パガニーニ変奏曲では演奏者の超絶技巧が炸裂し圧倒的な存在感を示す。 |
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「アラン・ブランク:コントラバスとピアノを伴う歌曲集」
アラン・ブランク(b.1925):
(1)「ホロコーストからの詩集」
(1.深淵より 2.テレジンにて 3.玩具
4.人が提案し神が提案する 5.Makh Tsu
Di Eygelekh
6.蝶々 7.カディッシュ)
(2)「導入・5つの詩・序奏と結尾」 |
(1)キャサリン・シーム(M.Sop)
(2)ジェニファー・ミラー(Sop)
(1)(2)アンドルー・コーン(Cb)
(1)ロバート・シーム(Pf)
(2)ロバート・フランケンベリー(Pf) |
アラン・ブランクはヴァイオリニストでもあり、ジュリアード音楽院で学んだ後、ピッツバーグ響でヴァイオリニストとして活動の傍ら、多くの作品を発表している。「ホロコーストからの詩集」は第二次大戦中の強制収容所で亡くなった子供の詩と2人のユダヤ人の詩人アブラハム・スツケーベルとイザヤ・シュピーゲルの詩に基づくヒューマニスティックな内容の歌曲集。「導入・5つの詩・序奏と結尾」はジェーン・ケニュオンの詩による、近代フランス音楽を思わせる抒情的な歌曲。 |
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「アニマル・ソングズ」〜
英語とフランス語、ドイツ語の動物寓話集
ラヴェル:博物誌
レーガー:素朴な歌Op.76〜6曲
ドナルド・スワン:「フランダースの動物寓話と白鳥」〜3曲
マイケル・フランダース:怠け者
ドナルド・スワン:野生のイノシシ
デイヴィッド・ゴムパー:動物たち(全9曲) |
スティーヴン・スワンソン(Br)
デイヴィッド・ゴムパー(Pf) |
録音:2011年
動物に因んだ歌曲を集めたアルバム。ラヴェルの「博物誌」を始め、レーガーの有名な歌曲集「素朴な歌」からは子供に関係のある曲が選ばれている。残りの作曲家はアメリカの作曲家と思われ、ミュージカル風の親しみ易い音楽である。バリトンのステファン・スワンソンはショルティ、デ・ブルゴス、ライトナーらとも共演経験のあるベテラン歌手で、現代オペラにも定評がある。よく伸びる柔らかなバリトンが情感豊か。 |
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時の音〜チャールズ・ベスター作品集
チャールズ・ベスター(b.1924):
サイクルズ/
トランペットとエレクトロニクスのためのコンチェルト・ピッコロ〜
前奏曲/
「経路」〜夢の呪文シリーズより/
トランペットとエレクトロニクスのためのコンチェルト・ピッコロ〜
幻想曲/
迷宮の中へ/時と川の流れ/見つからない扉/
トランペットとエレクトロニクスのためのコンチェルト・ピッコロ〜
オスティナート |
エリック・バーリン(Trp)
マサチューセッツ大学
コンピューター・スタジオ(電子音響) |
録音:2010年
チャールズ・ベスターはアメリカの作曲家でイェール大学でヒンデミット、ジュリアード音楽院でパーシケッティに師事した。このアルバムは全てトランペット・ソロと電子音響のための作品で伝統的なトランペットの奏法と今ではもはやどこか昔なつかしい観のある「ピー・ポポ・ピュルピュル〜」といった電子音響がミックスしている。アンビエント系やエレクトリック・マイルスの好きな人にお薦め。 |
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「グレート・アメリカン・コンサート・ミュージック」
〜ジョージ・ウォーカー作品集
ジョージ・ウォーカー(b.1922):
(1)ピアノ・ソナタ第3番
(2)3のための音楽
(3)歌曲
(荒々しい夜、私は天国へ行った、
私はイエスからの手紙を受け取った、他全17曲)
(4)無伴奏ヴァイオリンのためのブルー
(5)ピアノ・ソナタ第5番 |
(1)レオン・ベイツ(Pf)
(2)リッツ室内楽三重奏団
(3)アリソン・ブキャナン(Sop)
ジョージ・ウォーカー(Pf)
(4)グレゴリー・ウォーカー(Vn)
(5)ロバート・ポロック(Pf) |
ジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の作曲家でピアノをルドルフ・ゼルキン、作曲をサミュエル・バーバーらに師事した。1996年にはピューリッツァー賞を受賞している。ALBANYはこの作曲家の紹介を積極的に行っており、このアルバムでは若干の室内楽と器楽曲と多くの歌曲が取り上げられている。ウォーカーは器楽、室内楽では無調の厳しいゲンダイ・オンガクを書く一方、歌曲では調性のある抒情的な音楽を書く傾向があるようだ。詩はエミリー・ディキンソンのような著名なアメリカ詩人の作品のほか、黒人霊歌の歌詞をテキストに作曲している。 |
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シュトックハウゼン&シェーンベルク
(1)シュトックハウゼン(1928-2007):
ツァイトマッセ(時間の度量)〜
Fl、Ob、イングリッシュHr、Cl、Fg
(2)シェーンベルク(1874-1951):
木管五重奏曲Op.26〜Fl、Ob、Cl、Hr、Fg |
フェニックス・アンサンブル |
録音:(1)2011年 (2)2010年
時代を隔てた二人の現代音楽のパイオニアによる木管五重奏のための作品を収録。ツァイトマッセはシュトックハウゼンの総音列主義時代の終わり頃の作品。フェニックス・アンサンブルはニューヨークを拠点に活動するグループで木管だけでなく、全メンバーを合わせると室内オーケストラ規模のアンサンブルとなり、現代音楽を専門とするアメリカの重要なアンサンブルである。 |
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ジョエル・ホフマン(b.1953):
(1)3つの小道
(2)ピアノのための9つの小品
(3)...最初と最後に |
(1)パリー・カープ(Vc)
クリストファー・カープ(Pf)
(2)ジョエル・ホフマン(Pf)
(3)デカチェリ(チェロ・アンサンブル) |
ジョエル・ホフマンはカナダ・ヴァンクーバー出身。東ヨーロッパの民族音楽を自身の音楽の重要な要素のひとつと公言しており、彼の作品には直接的な形ではないものの民族音楽のイディオムが多く聴き取れる。チェロとピアノのための「3つの小道」では五音階の単純な旋律が何回も繰り返される内、次第に高揚し旋律の織物を形成してゆく。「ピアノのための9つの小品」ではメシアン風あり、ドビュッシー風ありの絵画的な組曲。チェロ・アンサンブルのための「...最初と最後に」では東欧・中世風の典礼音楽の旋律がアルヴォ・ペルトばりに清らかに歌われる。 |
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バーナード・ホッファー(b.1934):
(1)ピアノ三重奏曲「コスミック」
(2)サキソフォンと弦楽三重奏のための「5つの逸話」
(3)チェロと室内アンサンブルのためのコンチェルト・ディ・カメラ第2番 |
(1)(2)ボストン・ムジカ・ヴィヴァ団員
(2)アルバート・レーニ(Sop&Alto Sax)
(3)ボストン・ムジカ・ヴィヴァ
(2)(3)リチャード・ピットマン(指揮) |
録音:2010-2011年
ホッファーはチューリヒ出身でアメリカのイーストマン音楽院で学んだ。あらゆるタイプの音楽を作曲しており、その中には邦楽器と弦楽のためのバレエ「貞子」(!?)というものまである。作風はモードとセリー、自由な無調などを折衷したもので、現代音楽の諸技法を駆使したバランスのよい音楽。 |
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フロレンシオ・アセンホ:
(1)「ダンサニー卿の物語」二部作
(2)管弦楽のための協奏曲
(3)「ボルヘスの宇宙で見え隠れ」〜
ヴァイオリンと管弦楽のための3つの印象 |
カーク・トレヴァー(指揮)
ブルガリア・フィルハーモニック
(3)マリオ・フィリポフ(Vn) |
録音:2012年5月
フロレンシオ・アセンホはアルゼンチン出身の作曲家で現在、アメリカで指揮者としても活動している。当レーベルのカーク・トレヴァーによるアセンホの管弦楽作品集もこれで5枚目です。作風は親しみやすく、ヒナステラやレブエルタス、チャベスなど南米の作曲家の系譜に連なる民族色の豊かな音楽。オーケストレーションも色彩に富み、肩肘張らずに楽しめる内容。 |
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「シフティング・セルズ」コロンバス州大学打楽器アンサンブル
(1)チャールズ・グリフィン(b.1968):
フィスト・スルー・トラフィック(1993)
(2)ジェームズ・M・デイヴィッド(b.1978):
シフティング・セルズ(2008)
(3)ニコ・マーリー(b.1981):思うとぞっとする(2008)
(4)ブライアン・チャーニー(b.1942):
天使のいる静かな庭にて(2006)
(5)ロバート・ランベロー(b.1965):
オルガンと打楽器アンサンブルのための音風景(2009)
(6)ジェームズ・M・デイヴィッド:機関車ゲリュオン(2002/08) |
コロンバス州大学打楽器アンサンブル
(5)ジョナサン・ライアン(Org) |
このアンサンブルはアメリカ・ジョージア州にあるコロンバス州立大学音楽学部打楽器科の学生有志と教師によるもので、多くの打楽器アンサンブル同様、ヴァレーズやケージ、クセナキスなどの定番レパートリーの他、作曲家に作品を委嘱し初演する活動を続けている。このディスクではこれまでに同アンサンブルが委嘱した作品を一挙に演奏、収録している。ヴァレーズ風、一柳風、クセナキス風、アフリカ風、ジャズ・ミニマル折衷主義などヴァラエティに富んだ作品が並んでいる。 |
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「ジェームズ・ボール最新作品集」
ジェームズ・ボール(b.1931):
(1)2匹の海の怪物〜チェロとコントラバスのための
(2)フルート、弦楽とウッド・ブロックのための音楽
(3)弦楽四重奏曲第3番「闇夜の口笛」
(4)シンフォニアVI |
(1)〜(4)クリストファー・グロス(Vc)
(1)(4)ロバート・ブラック(Cb)
(2)ジェシー・レシンスキ(Fl)
(2)(3)クリスティーナ・マクガン(Vn)
(2)(3)エリザベス・ワイザー(Va)
(3)スティーヴン・ミヤーキー(Vn)
(4)ベイシル・リーヴ(Ob)
デヴィッド・フルマー(Vn)
ベン・ウレリー(Va)
ニコラス・グリーソン(Perc) |
ジェームズ・ボール(James Bolle)はシカゴ出身でニューハンプシャー響の指揮者としても長年活躍した作曲家。ブーランジェやミヨーに学んだ作曲家らしく、現代的な響きの中にロマンティックな情感が漂い、調性音楽と無調の間を微妙にたゆたう。「フルート、弦楽とウッド・ブロックのための音楽」ではウッド・ブロックの軽やかでどこかトロピカルなリズムの上に近現代ヨーロッパの様々な音楽語法が絡む。 |
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「イースト・ミーツ・ウェスト」
〜海外在住の中国人作曲家によるクラリネット音楽
メイチュン・チェン(陳?君,b.1968):古風な組曲
ブライト・シェン(盛宗亮,b.1955):子供時代からの小品、小さな白菜
ガオ・ホン(高虹,b.1964):ノスタルジア(♯)
チェン・イ(陳怡,b.1953):中国古代舞曲、「阿Q正伝」による印象
シーフイ・チェン(陳士惠,b.1962):「梅の花」の主題による幻想曲
ミンシュ・イェン(顏名秀,b.1980):光の束、レゴ・シティ(*) |
ジュン・キアン(錢俊,Cl)
ケント・マクウィリアムズ(Pf)
*フランチェスカ・アンダーレッグ(Vn)★
♯*デイヴィッド・カーター(Vc)
♯ガオ・ホン(中国琵琶) |
アメリカ在住の世代も様々な中国人作曲家によるクラリネットのための作品集。ヨーロッパ前衛音楽の影響を受けたものはなく、多少の差はあっても全て中国の民族音楽の要素を近代西洋音楽の中で翻案、とらえ直した作品集である。そんな中でメイチュン・チェンの「古風な組曲」ではなぜかラヴェルの「ラ・ヴァルス」が曲中で引用される。ガオ・ホンの「ノスタルジア」では中国琵琶ピパまで加わり、エキゾチックな情緒あふれる作品となっている。 |
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「遠くから」〜ニコラス・ゴルーセス、ギター・リサイタル
ファリャ:ドビュッシーの墓へのオマージュ
シュワントナー:幻想曲「遠くから」
ポンセ:スペインのラ・フォリアによる変奏曲とフーガ
ブリテン:ジョン・ダウランドによるノクターナルOp.70
テオドラキス:3つの墓碑銘 |
ニコラス・ゴルーセス(Pf) |
録音:2012年1月
ニコラス・ゴルーセスはアメリカ、ヨーロッパで活躍するギタリストでBMG、NAXOSでもCDがリリースされている。バッハから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、現在イーストマン音楽院で後進の指導にも当っている。このディスクは過去の作曲家の作品の素材による作品や過去の作曲家へのオマージュまたはその追悼の意を表した作品ばかりが収められている。いずれも普段聴く機会の少ない作品ばかりでギター・ファンならずとも楽しめる内容である。 |
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TROY1381/82
(2CD)
\4400
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ピーター・アッシュ:歌劇「ゴールデン・チケット」
(原作:ロナルド・ダール
「チャーリーとチョコレート工場」による) |
ベンジャミン・P・ウェンゼルバーグ(チャーリー)
ダニエル・オクリッチ(ウィリー・ウォンカ)
ジェラルド・トンプソン(マイク・ティービー)
アビゲイル・ニムズ(ベルーカ・ソルト)
アシュリー・エマーソン
(バイオレット・ボーレガード)他
ピーター・アッシュ(指揮)
アトランタ歌劇場管弦楽団&合唱団 |
録音:2012年3月アトランタ歌劇場ライヴ
原作は1964年に発表されたロナルド・ダールの同名の児童文学で、秘密のお菓子工場に招かれた子供たちと謎めいた工場長ウィリー・ウォンカの物語。2005年にジョニー・デップを主演にティム・バートンが映画化し大ヒットしたが、それ以前にも映画化されており、今回のオペラは同小説の3度目の視覚化された作品となる。音楽は原作のファンタジーに相応しく、良質のミュージカル、オペレッタといった作りになっている。歌手陣も優れており、同小説や映画に感動したファンは買っておいて損のないディスク。 |
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「ピアノ・デュオ・プロジェクト」
ドローレス・ホワイト:ロックわが魂、クラヴェスのリズム
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):
サマー・ランド、ケインタック、スケルツォ
ヘイル・スミス(1925-2009):
「鏡」〜2台ピアノのためのロンドと変奏曲
セドリック・アダレー(b.1965):アレグロ・ジョコーソ |
ピアノ・デュオ・プロジェクト:
【メイシャ・アダレー(Pf)
ステーシー・ホリデイ(Pf)】 |
録音:2011年
アフリカ系アメリカ人作曲家による2台ピアノのための作品集。ピアノ・デュオ・プロジェクトは2人のアフリカ系アメリカ人女性ピアニストのユニット。ドローレス・ホワイト作品はどこか懐かしい民謡の変奏曲とクラヴェス伴奏つきの快活なダンス。アフリカ系作曲家の草分け的存在スティルの作品は素朴な旋律に印象派的な自由な和声がついてどこかディーリアスのアメリカ時代の作品を彷彿とさせる。因みにスティルの和声の感覚は極めて先進的で後のデューク・エリントンやビル・エヴァンスを思わせる。ヘイル・スミス作品はバルトークとジャズの要素を組み合わせたようなお洒落な音楽で、セドリック・アデレー作品は久石譲ばりのハーモニーとメロディが美しい。 |
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「ミュージカル・セレブレーション」
〜クラリネット、ヴィオラとピアノのための新しい作品
(1)エレーナ・ソコロフスキ:ヴェネツィア組曲(2006)〜
3人のソリストと9楽器のためのコンチェルト・グロッソ
(2)エリック・エワゼン(b.1954):
クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲(2005) |
トリオ・コン・ブリオ:
【ゲリー・ホイットマン(Cl)、
ミシャ・ガラガノフ(Va)、
ジョン・オウィングス(Pf)】 |
録音:(1)2009年/(2)2006年
ソコロフスキはロシア出身でモスクワ・チャイコフスキー音楽院で学び、2005年にロシア国内でベスト・ミュージカル・クリエーション賞を受賞している。《ヴェネツィア組曲》は9楽器とあるが3人のソリストがそれぞれ楽器を持ち替えて演奏する。バロック、ロマン派などの様々な要素が換骨奪胎され再構成された楽しい作品。エワゼンは国際現代音楽協会の副会長を務めたこともある重鎮で、ここではストラヴィンスキーを思わせる活気のある音楽を聴かせる。 |
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「クローズ・トゥ・ホーム」〜アメリカのクラリネット作品集
レナード・バーンスタイン:クラリネット・ソナタ
ジーニー・シンガー:ノクターン
エリック・マンダット:ラウザー!
ヴァレリー・コールマン:ソナチネ
コープランド:クラリネット・ソナタ
スティーヴ・ライヒ:ニューヨーク・カウンターポイント |
マイケル・ロウレット(Cl)
ステイシー・ロジャーズ(Pf)
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クラリネットのマイケル・ロウレットはアメリカ国内の主要なオーケストラで活動しつつソロも旺盛に行っている若手。コープランドとバーンスタインのいまやクラリネットのレパートリーとしては古典的な傑作のほか、多重録音を必要とするライヒ作品までアメリカが生んだクラリネットのための作品を集めた。 |
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トリオ・コン・ブリオ
ポール・ファーガソン(b.1960):夏至の組曲
アストラ・ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの四季より
ポール・シェーンフィールド(b.1947):カフェ・ミュージック |
トリオ・コン・ブリオ:
【カラ・トゥウィード(Vn)、
アイダ・マーサー(Vc)、
ロバート・キャシディ(Pf)】 |
録音:2011年
ラテン情緒あふれるピアノ三重奏のための3つの作品を収録。アルメダ・トリオは2008年に結成され伝統的なレパートリーのほか、現代曲、民族音楽、ジャズの要素を持った作品にも意欲的に取り組んでいる。そうした取り組みはピアソラのブエノスアイレスの四季に特に顕著に表れており、チェロの粘っこいメロディ、ピアノの情熱的なリズム、ヴァイオリンの哀感のある歌いまわしは絶品。 |
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ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(1854-1931):歌曲集
星が静かな空にある時/愛の印象/
歌曲集「花のめぐり」
(クロッカス、ジャスミン、水仙ほか全12曲)/
アラー/メンドーザの娘/4つのアイルランドの歌/
他全25トラック |
グレン・シーバート(T)
ピーター・カイロフ(Pf) |
チャドウィックはマクダウェルと同世代でアメリカの本格的なクラシック音楽の最初期の作曲家と目される。ドイツでヤーダースゾーン、ライネッケ、ラインベルガーらに師事し堅固な作曲様式を確立するが、アメリカ民謡を積極的に作品に取り入れるなど、アメリカ独自の音楽の創造に尽力した。ここに収められた歌曲はドイツ仕込みのしっかりした和声とピアノ伴奏から時にシューマンの影響を感じさせるが、明るく抒情的で親しみやすい旋律はまさにアメリカの音楽である。 |
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「リメンバランサ」〜ラテン・サウンドの追憶
アストル・ピアソラ(1921-1992):
最後の女、二人の世界、アディオス・ノニーノ,インペリアル
エクトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):
シンプルな詩、痛みのワルツ
エルネスト・ナザレー(1863-1934):オデオン
エンリケ・グラナドス(1867-1916):
嘆きまたはマハと夜鳴きうぐいす、演奏会用アレグロ
イサーク・アルベニス(1860-1907):
グラナダ、カディス、秋のワルツ |
ローザ・アントネッリ(Pf) |
南米とスペインの作曲家によるピアノ作品を収録。ピアノのアントネッリはブエノスアイレスの出身でクラウディオ・アラウに短期間ではあるが師事している。彼女はスペイン、南米のピアノ音楽をライフ・ワークにしており、リズム感はもとより、旋律のたゆたうような歌いまわしにラテンの熱い血が感じられる。 |
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「ラトヴィアの冬の祭り」〜ラトヴィアのクリスマス・カンタータ
エーリクス・エーシェンヴァルドス(b.1977):クリスマス・イヴ
ヴァルトス・プーツェ(b.1962):クリスマス・カンタータ
アルドニス・カルニニシュ(b.1928):冬至の神秘 |
アンドレイ・ヤンソンス(指揮)
ラトヴィア国立歌劇場室内管弦楽団
RLBオーストラム室内合唱団
ニューヨーク・ラトヴィアン・コンサート合唱団
ほか |
録音:2012年リガ
ラトヴィアのクリスマス合唱曲集。収録曲はいずれも現代音楽色は皆無で、親しみやすい旋律と和やかな雰囲気を持っている。北国が舞台の絵本を見ているようなファンタジーあふれる音楽。 |
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「ローラ・エリス・シュウェンディンガー作品集」
(1)「エスプリメーレ(急行)」〜チェロと管弦楽のための
(2)「青い明暗法」〜ヴァイオリンと室内管弦楽のための
(3)「白昼夢」〜フルートと室内管弦楽のための |
(1)マット・ハイモヴィッツ(Vc)
(2)カーティス・マコンバー(Vn)
(1)(2)ニコル・ペイーメント(指揮)
マディソン・シンフォニエッタ
(3)クリスティーナ・ジェニングス(Fl)
ジェームズ・スミス(指揮)
ウィスコンシン大学室内管弦楽団 |
録音:2009-2010年
シュウェンディンガーはメキシコ出身の中堅作曲家で現在、ウィスコンシン大学で教鞭を執っている。彼女の作品は歌手のドーン・アップショウやアルディッティ四重奏団、ジェニファー・コーなど名だたる演奏家や団体が演奏している。作風はアメリカ北部・中西部で活動する作曲家にありながら、ヨーロッパ前衛に近い立場をとっており、その洗練された書式とオーケストレーションにひんやりとしたロマンティシズムと独自の詩学が感じられる。 |
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TROY1391/92
(2CD)
\4400
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エメリッヒ・カールマン(1882-1953):
オペレッタ「謝肉祭の妖精」(1917)※英語版
(ニューヨーク上演時タイトル「ミス・スプリング・タイム」) |
スティーヴン・バイェス(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ |
録音:2012年
オペレッタ、初期ブロードウェイ・ミュージカルに多大な影響を与えたカールマンのあまり知られていないオペレッタ。全曲盤のCDリリースは極めてまれ。豊かなメロディと華やかな雰囲気の楽しい作品。
オハイオ・ライト・オペラも安定した歌唱で聴かせる。 |
ANTES
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「愛の宣言」〜ブラームス:クラリネット作品集
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
クラリネット独奏のための幻想曲Op.116
クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1 |
キリル・リバコフ(Cl)
アンナ・ザッシモワ(Pf) |
リバコフ&ザッシモワのブラームス:クラリネット・ソナタ
録音:2012年1月カールスルーエ=ドゥルラッハ、歴史的ピリオド楽器使用(Cl:1879-1895年オッテンシュタイナー・システム/Pf:1876年ベッヒシュタイン)、70'31
ブラームス在世中に作られた楽器によるブラームスのクラリネットのための作品集。キリル・リバコフはロシアのクラリネット奏者でレパートリーは古典から現代まで幅広くECMレーベルに録音がある。1993年にモスクワ・ヤング・クラリネット・コンクールでの優勝をはじめ、数々のコンクールで優勝している。ブラームスの時代の楽器を使っているとは言え、古色蒼然とした19世紀の演奏スタイルを踏襲するのではなく、むしろ無駄を廃し、音楽の構造を明確に示そうとしている現代的な演奏。 |
BELLA MUSICA
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「岡野知佐子ピアノ・リサイタル」
モンポウ:前奏曲第5番,第7番,第9番
リスト:
バラード第2番 ロ短調,「旅のアルバム」第1巻〜
オーベルマンの谷
バッハ:
平均律クラヴィーア曲集第2巻〜
前奏曲とフーガ第8番 嬰ニ短調
BWV877
モーツァルト:幻想曲 ハ短調
K.475 |
岡野知佐子(ピアノ) |
ドイツ在住ピアニスト岡野知佐子のリサイタル
(C)&?2003
岡野知佐子によるピアノ曲集。岡野は大阪生まれ、1992年に東京藝術大学を修了、翌年カールスルーエ音楽大学でさらなる研鑽を積んだ。現在もドイツで活躍している。クッキリした響きによる強い意志の感じられる硬派の演奏にグイッと引き寄せられる。 |
BMC
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BMC CD197
\2200
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HANG HANGBA HULL ES HANGOT KERGET.
GLOSOW, CO LEDWIE SA, JUZ GINA...
「マルコシュ・アルベルト作品集」全6曲 |
LABORFALVI SOOS BELA(語り)
アコード四重奏団(弦楽四重奏)、他 |
録音:2011 年10 月
ハンガリーの民族音楽の要素とヨーロッパ前衛音楽を独自にミックスした現代音楽。作曲家は若手のようであるが、出自そのほか詳細は不明。ジャケット表記、ライナー・ノートは全てハンガリー語・ポーランド語のみ。 |
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ゲルゲディ・ヴァイダ(b.1973):
(1)歌劇「バービー・ブルー」一幕の歌劇
(2)「ファレミドのガリバー」
(3)「子供との対話」 |
(1)(2)ゲルゲディ・ヴァイダ(指揮)
(1)ハンガリー公共サーヴィス・メディア
MRシンフォニック(旧ハンガリー放送交響楽団)
ドラ・エルシェク(ソプラノ)
ロベルト・レズニアク(バリトン)
(2)UMZE アンサンブル、
ティボール・セルヴェト(語り)
(3)ヴィットリオ・パリシ指揮
デダロ・アンサンブル |
録音:(1)2009 年/(2)2010 年/(3)2008 年
ゲルゲディ・ヴァイダはハンガリーの若手作曲家で指揮者としても知られている。ペーター・エトヴェシュに師事・私淑し、エトヴェシュの「ジェルジ・クルタークへのオマージュ」初演にはタクトを執っている。このディスクには彼自身のオペラ、シアター・ピースが収められている。調性、無調、ハリウッド的な管弦楽法から電子音楽的なソノリティ、ミニマル技法など新旧様々なスタイルがアイデア豊かに混ぜ合わせられており、師匠エトヴェシュ譲りの語り口の巧みさが感じられる。 |
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「ビザンチン・モザイクII」〜
伝統的なビザンチン典礼音楽と作曲家による聖歌
ニコラ・スルビン/ボルトニャンスキー/
リムスキー=コルサコフ/チェスノコフ/
ラフマニノフ/ストラヴィンスキー/
ペータル・ディネフ/ラースロー・ブブノー/
フィリップ/スルビン/ワドフスキ/
タマーシュ・ブブノー/スミルノフ/シロ/ディチコ |
タマーシュ・ブブノー(指揮)
聖エフレム男声合唱団 |
録音:録音:2012 年5 月
好評の第1 集(BMC CD172)の続編。ギリシャ正教に関わる伝統的な宗教合唱曲とロシア・東欧の作曲家による無伴奏合唱曲を収録。聖エフレム男声合唱団は2002
年結成のハンガリーの男声コーラス。力強く分厚いハーモニーとファルセットを使用した繊細精緻なアンサンブルに定評がある。 |
BRIDGE
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ギャリック・オールソン(Pf)
「密接な関係」〜20世紀ピアノ作品集
ルイス・ワインガーデン(1943-1989):トリプティーク(1969)
ロバート・ヘルプス(1928-2001):シャル・ウィ・ダンス(1994)
ステファン・ウォルペ(1902-1972):パッサカリア(1936)
ウィリアム・ヒッバード(1939-1989):ハンドウォーク(1986)
オルドジヒ・コルテ(b.1926):ソナタ(1951-53) |
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ギャリック・オールソン(Pf) |
アメリカを代表するピアニスト、オールソンが弾く20世紀音楽
録音:2011年10月、DDD、73'35
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集などでもお馴染み、現代アメリカを代表するピアニスト、オールソンによる20世紀作品集。チェコのコルテ以外は20世紀前半生まれのアメリカの作曲家の作品が選ばれており、様式は様々。ロバート・ヘルプスの、その名も「シャル・ウィ・ダンス」の後期ロマン派から無調、クラスターと様々に移り変わる音の渦、ウィリアム・ヒッバードの「ハンドウォーク」の厳しい点描的音楽、アメリカの田舎町を思わせるどこか懐かしい旋律と自由な展開がアイヴスを思わせるオルドジヒ・コルテの「ソナタ」が特に印象的。 |
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BCD 9389
(4CD、2枚価格)
¥4400
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バーバラ・ゴヴァトス(Vn)
「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」
第1番ニ長調op.12-1/第2番イ長調op.12-2/
第3番変ホ長調op.12-3/第4番イ短調op.23/
第5番ヘ長調op.24「春」/第6番イ長調op.30-1/
第7番ハ短調op.30-2/第8番ト長調op.30-3/
第9番イ長調op.47「クロイツェル」/第10番ト長調op.96
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バーバラ・ゴヴァトス(Vn)
マルカントニオ・バローネ(Pf) |
映画「オーケストラの向こう側」に出演したバーバラ・ゴヴァトスのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
録音:2008-11年、DDD、3:49:01
バーバラ・ゴヴァトスはジュリアードでイヴァン・ガラミアンに師事した後、フィラデルフィア管弦楽団の楽員を務めたほか、ソリストとしてエマヌエル・アックス、ラドゥ・ルプー、ムーティ、サヴァリッシュらとも数多く共演、またデラウェア室内楽フェスティバルの音楽監督として室内楽の振興と後進の指導にも励んでいる。なお映画「オーケストラの向こう側/フィラデルフィア管弦楽団の秘密」にも楽員として出演している。安定した技術としっかりとした構成感、しっとりとしたカンタービレ、作品の構造をあますところなく聴き手に伝える過不足のない客観的なバランス感覚など、古典派の様式をしっかりと踏まえた秀演。 |
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オレ・キーレリチ(Pf)
フレデリック・ジェフスキー(b.1938):「不屈の民」変奏曲
(原題:チリの政治闘争歌
「団結した民衆は決して敗れることはない」
による36の変奏曲) |
オレ・キーレリチ(Pf) |
デンマークの気鋭のピアニスト、キーレリチによるジェフスキー:「不屈の民」変奏曲
録音:2009年5月、DDD、59:46
ジェフスキーの代表作《不屈の民》変奏曲は現代音楽のピアノ曲の中では例外的にヒットし、再演される機会が多い曲で、ピアニストの高い技術を披露する上で効果的であるだけでなく、ブルースから現代音楽までの幅広い様式が取り入れられたヴァラエティに富んだ魅力的な内容が多くのピアニストを魅了している。オレ・キーレリチ(Ole
Kiilerich)はデンマーク出身で現代音楽を得意とし、みずからインプロヴィゼーションも行う。超絶的な技巧はもちろんのこと、ブルースのイディオムや叫び声を出すなど様々なパフォーマンを要求するこの作品をキーレリチは共感をもって嬉々として演奏している。 |
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「ポール・チハラ作品集Vol.2〜ヴィオラのための音楽」
ポール・チハラ(b.1938):
(1)コンチェルト・ピッコロ〜4つのヴィオラのための
(2)ヴィオラ協奏曲
(3)レッドウッド〜ヴィオラと打楽器のための
(4)ヴィオラ・ソナタ |
ポール・コレッティ(Va)
(1)ベン・ウラリー(Va)
ジーナ・コレッティ(Va)
ザック・デリンジャー(Va)
(2)イェフダ・ジラッド指揮
コルバーン管弦楽団
(3)ジャック・ヴァン・ギーム(Perc)
(4)ヴィヴァン・ファン(Pf) |
録音:2011-12年、DDD、54'43
日系アメリカ人の作曲家、ポール・チハラはアメリカでも著名な存在でBRIDGEはその録音に特に力を入れている。このアルバムではチハラと親交の厚いヴィオリスト、ポール・コレッティのために書かれた作品が収録されている。チハラの作品はのびのびと歌われる旋律と華麗なオーケストレーションに裏打ちされたファンタジーと叙情に特徴があり、聴衆のみならず、演奏家からの人気も高い。4つのヴィオラのための「コンチェルト・ピッコロ」では山田耕筰の「あかとんぼ」の旋律が引用され、大作ヴィオラ協奏曲では新古典主義もしくは新ロマン主義とでも呼べそうなおおらかな流れの中に豊かなロマンが展開する。なお最後のボーナス・トラックでは作曲者ヘのインタビューを収録。 |
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「ジェニファー・ヒグドン(b.1962)作品集」
(1)「ひばりの高揚」(2005)〜弦楽四重奏のための
(2)「詩人の夢」からの場面(1999)〜
左手のピアノと弦楽四重奏のための
(3)「屈折した光」(2002)〜
クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための |
(1)(2)ラーク四重奏団
(3)ラーク四重奏団員
(4)ゲーリー・グラフマン(Pf)
(5)トッド・パーマー(Cl)
ブレア・マクミラン(Pf) |
録音:2011年、DDD、55'20
ジェニファー・ヒグドンはニューヨーク・ブルックリン出身の作曲家でピューリッツァー賞を受賞している。作品はフィラデルフィア管弦楽団、シカゴ響、東京カルテットなどが盛んに演奏している。作風はドビュッシー、ラヴェル、ヴォーン=ウィリアムズなど印象主義的な語法にメシアンのほか、いくつかの現代的な要素を加味したもので、作曲者は鳥の声や自然から多くのインスピレーションを受けていると語っていることから想像できるように、基本的に大変ロマンティックな音楽である。
ヒグドン、これで一躍有名になった。 |
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ヒラリー・ハーン/
チャイコフスキー&ヒグドン:ヴァイオリン協奏曲
ヒグドン:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ニ長調 作品35 |
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ |
2年前の来日公演でも聴衆を熱狂させたヒラリー・ハーンによるチャイコフスキー協奏曲。日によって出来不出来があったみたいだが、少なくとも店主が行った名古屋公演では彼女のまわりには天使が何人か飛びまわていた。そして彼女がヴァイオリンを弾くたびに会場やら天井やらオーケストラに向かってカゴから花びらを撒き散らしていた。
まちがいなく天才。いや、まちがいなく天女。
ちなみに近年まで一般的だった省略や装飾のあるアウアー版ではなく、チャイコフスキーのオリジナル版による演奏。
ヒグドンはヒラリーが16歳の頃のカーティス音楽院時代の「20世紀音楽史」の先生で、現代アメリカで人気の高い作曲家。この協奏曲はヒラリーのために書かれた2008年の作品。
「この2曲を背中合わせにすると、21世紀はじめのヴァイオリンに開かれた、大きな音楽の可能性を感じることができるのです」。(ヒラリー・ハーン ライナーノーツから)
録音:2008年11月(4-6)、2009年5月(1-3) リヴァプール
こちらはすでにメーカー完売?入荷までに少しお時間かかるかもしれません。 |
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「ロンサム・ロード」〜ダン・ヴィスコンティ作品集
ダン・ヴィスコンティ(b.1982):
(1)黒いゆがみ(2Vn,Va,Vc,Db)/(2)手に負えないアリア(Vn,Hp)/
(3)彷徨と溝(Fg)/(4)ハード・ノック・ストンプ(Va)/
(5)虹の漂流(室内アンサンブルとディレイ・ユニット)/
(6)骨折したジャム(Vn,Vc,Cl,Pf)/(7)記憶(Vc,Pf)/
(8)低地の煙(室内オーケストラ)/(9)ロンサム・ロード(Vn,Vc,Pf) |
(1)-(8)シャロウン・アンサンブル・ベルリンと
ベルリン・フィルのゲスト達
(9)ホルショフスキー・トリオ |
録音:(1)-(8)2008-09年、(9)2012年、DDD、66'37
ダン・ヴィスコンティの音楽はジャズ、ブルースなどアメリカン・ポップスの要素と現代音楽を融合し※ダン・ヴィスコンティの音楽はジャズ、ブルースなどアメリカン・ポップスの要素と現代音楽を融合しグ・タイムのパロディがあるかと思えば、ポスト・ウェーベルン風の前衛的なゲンダイ・オンガクあり、「低地の煙」ではコープランド風の素朴な抒情が聴かれるなど、様々なスタイルを器用に扱える作曲家だが、いずれの様式で書いても完成度が高いのは驚き。⑨以外はベルリン・フィルのメンバーを母体としたシャロウン・アンサンブルによる演奏。 |
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「ヴィオラ・ヴィオラ」
(1)スティーヴン・マッキー(b.1956):
グラウンド・スウェル(2007)〜ヴィオラとアンサンブルのための
(2)ポール・ルーダース(b.1949):ロマンス(2011)〜
ヴィオラとピアノのための
(3)ジョージ・ベンジャミン(b.1960):
「ヴィオラ、ヴィオラ」(1996)〜2つのヴィオラのための
(4)エリオット・カーター(b.1908):フィグメントIV(2004)
(5)シー=フイ・チェン(b.1962):
記憶(2005)〜ヴィオラと管弦楽のための |
シン=ユン・ファン(Va)
(1)スティーヴン・マッキー(指揮)
アメリカン・モダン・アンサンブル
(2)サラ・ローセンバーグ(Pf)
(3)ミーシャ・アモリー(1st Va)
(4)ガーノット・シュマルフス(指揮)
エヴァーグリーン交響楽団 |
録音: 録音: 2009-2011 年、DDD、66'37
シン=ユン・ファンは1993年にミュンヘンのARD国際コンペティションに上位入賞し国際的なデビューを果たした。その後、ライオネル・ターティス国際ヴィオラ・コンクールにも優勝しソリストとして活動している。このディスクは世代も国籍も様々な現代作曲家のヴィオラ作品を収録。特に様々な様式が交錯しディヴェルティメント的な楽しいマッキーの「グラウンド・スウェル」、2つのヴィオラが緊張感のある対話を繰り広げるベンジャミンの「ヴィオラ、ヴィオラ」、中国の伝統音楽の要素が現代的に再構成されたチェンのヴィオラと管弦楽のための「記憶」が聴きもの。 |
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トリオ・ソリスティ
アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」 |
トリオ・ソリスティ:
【マリア・バックマン(Vn)、
アレクシス・ピア・ガーラック(Vc)、
ジョン・クリボノフ(Pf)】 |
録音:2011年5月、DDD、70:47
トリオ・ソリスティは昨年、結成10周年を迎えたグループで、当BRIDGEからピアソラ、シェーンフィールド、ガーシュインを収録した「カフェ・ミュージック」(BCD9296)を、またMARQUIS、NAXOSからもアルバムをリリースし好評を得ている。ヴァイオリンのマリア・バックマンはかつてCatalystからボルコムやシュニトケを収録した「キス・オン・ウッド」やペルトを収録した「フラトレス」をリリースして現代音楽の演奏家として広く知られたが、ドヴォルザークの作品にも現代音楽で培われたみずみずしい感覚がほとばしるような活き活きとしたアンサンブルを生み出している。 |
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マリア・バックマン(Vn)
「フレンチ・ファンタジー」
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕べ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ト短調
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調Op.75 |
マリア・バックマン(Vn)
アダム・ニーマン(Pf) |
録音:2012年12月、DDD、68:49
マリア・バックマンはカーティス音楽院で巨匠イヴァン・ガラミアンとシモン・ゴールドベルクに師事し、フリッツ・クライスラー賞を受賞、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで活躍し早くも巨匠の域に達しつつあるヴァイオリニスト。Catalystからリリースしたアルバム「キス・オン・ウッド」や「フラトレス」がヒットした他、フィリップ・グラスの二重協奏曲の初演を行うなど、現代音楽のスペシャリストという印象が強いが、いわゆるクラシック作品の演奏も艶のある音色と流麗なメロディの歌いまわし、安定した技術で定評があり、録音ではベートーヴェン&メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(SONY
CLASSICAL)が発売になっている。ここに収められたロマン派から近代までのフランス音楽はいずれも品格と適度のエロティシズムをたたえた結晶度の高い演奏に仕上がっている。 |
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クレアモント・トリオ新譜はBRIDGEから!
ベートーヴェン(1770-1827):
(1)ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲ハ長調Op.56
(2)ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1-1 |
クレアモント・トリオ:
【エミリー・ブラスキン(Vn)、
ジュリア・ブラスキン(Vc)、
アンドレア・ラム(Pf)】
(1)マーティン・ウェスト指揮
サン・フランシスコ・バレエ管弦楽団 |
録音:(1)2012年4月カリフォルニア、(2)2012年5月ニョーヨーク、DDD、66:19
クレアモント・トリオはジュリアード音楽院出身者からなる若い女性三人のグループで、1999年に結成された。すでにカリクスタイン・ラレード・ロビンソン国際トリオ賞受賞、ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディション優勝など数多くの賞を受賞している。円熟や老練、作為の極北にあるような若さと生命力がほとばしるみずみずしい演奏で、まるで若い木がまっすぐに迷いなく青空に向かって伸びているような爽やかさに溢れている。
クレアモント・トリオ
ブラスキン姉妹にアジア系のクォンが加わったトリオ。女性だけの常設ピアノ・トリオというのはわりと珍しいが、さらに調べてみたところ全員ジュリアード音楽院出身で、なかなかの実力派みたい。
ただ・・・さらに気になるのはその容姿。
最近はぞくぞく美人アーティストが登場しているが、この人たちもかなりすごい。これだけのルックスを備えてジュリアード出身の実力派、とか言われると詐欺に遭ったような気になる。・・・でも、ぜひ聴いてみたい・・・。
ただ残念ながら一般に出回っているCDはなく、ARABESQUEで1枚、それと自主制作的に出ているものが3枚あるだけだった。
入手困難なアルバムですが、もしご希望でしたら入荷に向けて最善の努力をいたします。。 |
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GENUIN
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ミャオ・ファン(ピアノ)
「2011年ドイツ音楽コンクール2011優勝者」
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調Op.60
ラヴェル:夜のギャスパール |
ミャオ・ファン(ピアノ) |
録音:2012年7月ベルリン,59’43
ミャオ・ファンは中国出身の若手ピアニスト。ドイツ・ハノーファー音楽大学でピアノを学び、2011
年にドイツ音楽コンクール・ピアノ部門で優勝、その後数々のコンクールで上位入賞を果たし、現在ソリストとして多くのオーケストラと共演している若手。凛としたタッチと音色、一切迷いのない毅然とした音楽つくりには、すでに大家の貫禄すら感じさせる。ショパン、ラヴェルともに、絶妙にコントロールされたタッチ、ペダル、ディナーミク、そして右手と左手の微妙な弾き分けなど、繊細極まる表現に驚かされる。大型新人の登場。 |
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「無伴奏ヴィオラ作品集」
パウル・ヒンデミット(1895-1963):無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25-1
ギュンター・ラファエル(1903-60):無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.46-3
ギュンター・ラファエル:無伴奏ヴィオラ・ソナタOP.46-4
パウル・ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.11-5 |
ユルゲン・ヴェーバー(Va) |
録音:2012年1月,69'28
ユルゲン・ウェーバーはシャンドール・ヴェーグらに師事しロベルト・シューマン四重奏団のメンバーとしてキャリアを積み、1973
年には同四重奏団として国際ARD
コンペティションに入賞、1975
年にはドイツ音楽家協議会により、その年のベスト・ソリストに選ばれている。1977
年以後、ソリストとしてベーム、バーンスタイン、ラトル、マゼールら多くの指揮者と共演している。近年再評価が進んでいる作曲家ギュンター・ラファエルの作品は後期ロマン派からバルトーク、ヒンデミット辺りまでの20
世紀前半の諸様式を取り込んだ内省的な音楽。作曲家はバロックや古典派の研究者でもあり、作品にもその方面の造詣の深さが反映している。 |
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「鏡」〜アコーディオンのための新しい音楽
バベッテ・コブレンツ(b.1956):日の当たらない場所
アンネッテ・シュリュンツ(b.1964):ジャーナル第2番(雪国)
ジン=アー・アン(b.1969):夢のあいだ
シャルロッテ・ザイタアー(b.1965):
ネヴァー・リアル,オールウェイズ・トゥルー
アール・キム(1920-1998):オフィーリア
ミヒャエル・ベイル(b.1963):そして8 |
マルギット・カーン(アコーディオン) |
録音:2012年6月,78'37
大衆的な楽器の印象が強いアコーディオンは近年、現代音楽表現の担い手として注目され新しい作品が続々と発表されている。奏者のマルギット・ケルンはその苗字とは裏腹にダルムシュタット近郊の出身で現代音楽演奏の登竜門として著名な国際ガウデアムス・コンペティションで優勝し、以後ソリストとしてアンサンブル・モデルンとも共演、多くの音楽祭に出演している。このディスクでは1960
年代出身の作曲家の作品が中心に選ばれており、アコーディオンの機能を駆使し、その可能性を限界まで探ろうとする実験的な作品からオルガンや日本の笙にも似た音楽を奏でるものまで多種多様。 |
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「ロマンティックな小道」
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ
イ短調Op.105
メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ
ヘ長調
ガーゼ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.21 |
アンネッテ・ウンガー(Vn)
ダリヤ・フリンキフ(Pf) |
録音:2011年11月,58'24
アンネッテ・ウンガーはヨーロッパ、日本で盛んに活動しており、日本では、サントリー・ホール、軽井沢の石川音楽堂でもリサイタルを行ったこともある。ドイツ音楽の伝統を受け継ぐ堅実な音楽つくりに定評があり、GENUIN
が積極的に録音を行っているアーティスト。中期ロマン派の旋律の豊かなヴァイオリン・ソナタを情感たっぷりに歌っている。 |
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エリーナ・ルビオ(Vn)
「ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン・ワークス」
パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):「ブルガリア組曲」より「歌」
パガニーニ(1782-1840):鼓動Op.13
クライスラー(1875-1962):レチタティーヴォとスケルツォ・カプリスOp.6
イザイ(1858-1931):無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27
ファリャ(1876-1946):スペイン舞曲第1番
エルンスト(1814-1865):夏の名残りの薔薇、グランド・カプリス
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):「金鶏」幻想曲
サラサーテ(1844-1908):カルメン幻想曲Op.25 |
エリーナ・ルビオ(Vn)
グラハム・ジャクソン(Pf) |
録音:2011年11月,58'24
エリーナ・ルビオは1996 年スペイン出身の若手ヴァイオリニストでバルセロナのサン・アンドリュー・デ・ラ・バルカ・コンクール、ドイツ・マイセンのシモン・ゴールドベルク国際コンクールなど、ヨーロッパの数々のコンクールで優勝している。このディスクは彼女のデビューCD
で彼女の得意とするスペイン物、ロシア物、イタリア物で構成されている。たっぷりと歌い込む情熱的なカンタービレに出身のスペインの熱い血を感じる。ウラディゲロフの《ブルガリア》組曲からの一曲はブルガリア的というよりはいわゆるジプシー的な小品で、ここでも彼女の情熱的なヴァイオリンが功を奏し秀逸な演奏を繰り広げている。 |
LYRINX
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LYR 2243
(SACD HYBRID)
\2400 →\2190
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マリー=ジョセフ・ジュード(Pf)
ブラームス:
2つのピアノのためのソナタ ヘ短調
Op.34b
ハイドンの主題による変奏曲
Op.56b |
マリー=ジョセフ・ジュード(Pf)
ジャン=フランソワ・エッセール(Pf) |
フランスの実力者コンビによるブラームスのソナタ
録音: 2010 年1 月21-23 日、アルル,DSD、61'11
ブラームスの2 つのピアノのための作品を2
曲。2 つのピアノのためのソナタは、後にピアノ五重奏曲に編曲され、こちらが有名。ハイドンの主題による変奏曲は、オーケストラ版が広く知られているが、これも先に作られたのは2
つのピアノのためのもの。どちらも原曲にも独自の魅力がある。マリー=ジョセフ・ジュード(1968−)とジャン=フランソワ・エッセール(1950−)という二人のフランス人ピアニストが組んだこの演奏は、ドイツ的な暗く重厚なブラームスではなく、気持ちの良いロマンティシズムを感じさせてくれるものである。SACD
hybrid。
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LYR 2267
(SACD HYBRID3枚組)
\7200 →\6590
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ガルストフのライヴによるベートーヴェン:ソナタ全集
「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」
(第1番 ニ長調 Op.12-1/第2番
イ長調 Op.12-2/
第3番 変ホ長調 Op.12-3/第4番
イ短調
Op.23/
第5番 ヘ長調 Op.24 「春」/第6番
イ長調
Op.30-1/
第7番 ハ短調 Op.30-2/第8番
ト長調 Op.30-3/
第9番 イ長調 Op.47 「クロイツェル」/
第10番 ト長調 Op.96) |
ダヴィド・ガルストフ(Vn)
カロリーヌ・サジュマン(Pf) |
録音:2010年3−6月、2011年6月、マルセイユ(ライヴ),DSD、236'44
注目のヴァイオリニストによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。ダヴィド・ガルストフは1980
年、モスクワ生まれ。父ディミトリ・ガルストフもヴァイオリニストである。1991
年にパリに移住し、アレクサンドル・ブルシロフスキーやジェラール・プーレに学んだ。既にソリストとしてかなりの活動をしている。伴奏のカロリーヌ・サジュマンは、1973
年、パリ生まれのピアニスト。1990
年、17歳でショパン・コンクールの6
位に入賞している。LYRINX へのショパンの録音でも見せた力強い音楽で骨太のベートーヴェンを弾いている。SACD
hybrid。 |
MSR
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「ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集第1巻」
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
協奏曲第6番ホ短調RV.484
協奏曲第26番ハ長調RV.479
協奏曲第12番イ短調RV.499
協奏曲第23番ト短調RV.495
協奏曲第27番変ホ長調RV.483
協奏曲第14番ハ短調RV.480
協奏曲第25番へ長調RV.491
協奏曲第2番イ短調RV.498 |
ナディーナ・マッキー・ジャクソン(Fg)
ニコラス・マギーガン(指揮&Cemb)
アイスリン・ノスキー(Vn)
ジュリア・ウェドマン(Vn)
デヴィッド・ローズ(Va)
ラファエル・ドゥーブ(Vc)
ドミニク・ジラールド(CB)
ルーカス・ハリス(リュート,G) |
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲シリーズ第1巻、巨匠ニコラス・マギーガンがバックを務めます!
録音:2011年8月22日、23日グレン・グールド・スタジオ,トロント
ナディーナ・マッキー・ジャクソンはモダンとヒストリカルのファゴットを操る奏者として室内楽からオーケストラまで幅広く活躍している。アメリカ・カーティス音楽院で学び、モントリオール響、カナディアン・オペラ・カンパニー管弦楽団で活動後、現在はトロントに拠点を持つアンサンブル、G27に在籍しつつソロ活動に力を入れている。マギーガンはイギリス出身の著名なバロックのチェンバリスト、指揮者。小編成のアンサンブルならではの楽器間での丁々発止のやりとりがスリリングで楽しい。 |
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「プーランク:オルガン協奏曲」
(1)ヴィドール:オルガン交響曲第6番ト短調〜アレグロ
(2)ヴィターリ:シャコンヌ ト短調(オルガン伴奏による)
(3)リリ・ブーランジェ(1893-1918):ピエ・イエス
(4)プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲
(5)ポール・ハレイ(b.1952):
「冬の夢」〜ソプラノ・サックスとオ
ルガンのための |
ウィリアム・ニール(Org)
(2)ヘザー・ルドー・グリーン(Vn)
(4)シルヴィア・アリメナ(指揮)
エクリプス室内管弦楽団
(5)ポール・ウィンター(ソプラノ
Sax) |
ウィンダム・ヒル・レーベルで有名なポール・ウィンターも参加!プーランクの協奏曲を中心としたオルガン名作集!
録音:2010年10月10日ワシントン
ウィリアム・ネイルはアメリカ、ナショナル交響楽団の主席鍵盤奏者としてレナード・スラットキン、ロストロポーヴィチ、マゼールらのもとで演奏、またバロック音楽の分野でもリリングらと度々共演している。既に当MSRからは5種類のアルバムを出しているが、今回はプーランクの名作オルガン協奏曲を中心にオルガン伴奏によるヴィターリのシャコンヌや、ヒーリング・ミュージックの巨匠ポール・ウィンターとの共演による作品も入っており、文句なく楽しめる内容になっている。 |
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カール・フィリップ・エマヌエルとベートーヴェン
C.P.E.バッハ:前奏曲・変奏曲とフーガ
ニ短調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
C.P.E.バッハ:幻想曲とロンド
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111 |
キャメロン・ワトソン(Pf) |
録音:2011年2月,6月エドモントン
バロックから古典派への確橋渡しに大きな役割を果たしたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788)と彼の影響を受けたベートーヴェン(1770-1827)の最後の2つのソナタをカップリングした内容。キャメロン・ワトソンは北米全土で盛んに活動しているカナダのピアニスト。 |
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「ギターに編曲されたヘンデル」
ヘンデル(1685-1759):
ソナタ イ短調Op.1-4,HWV362
(原曲:リコーダー・ソナタOp.1/4)
組曲第8番ニ長調HWV441
(原曲:ハープシコードのための組曲第8番)
組曲第7番ニ短調HWV432
(原曲:ハープシコードのための組曲第7番) |
ロバート・グルカ(G) |
録音:2008年9月、聖スタニスラウス教会,クリーヴランド
ロバート・グルカはアサド兄弟に師事しバロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持つ若手ギタリスト。またブーレーズの指揮したストラヴィンスキー「うぐいす」やウェルザー=メストのマーラーの交響曲第7番でもギター・パートで参加している。ここに収められたヘンデル作品では各声部が有機的に弾きわけ対位法に編みこまれた旋律が活き活きと歌われている。 |
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「蓮の池」〜エキゾチックなオーボエ作品集
(1)ガマル・アブデル=ラヒム(1924-1988):蓮の池
(2)ヒラリー・タン(b.1947):シャッケイ(借景)・ディプティーク
(3)ド・ホン・カン(b.1956):4枚の絵
(4)マルセル・スラージュ(1894-1970):パストラーレ
(5)デレック・リムバック(b.1974):波及効果〜ネオンのための3つの小品
(6)エリザベス・ヴァーコー(b.1941):バタフライ効果 |
シンシア・グリーン=リビー(Ob)
(1)ウェイ=ハン・スー(Pf)、
(1)(3)スザンナ・ライチリング&スコッ
ト・キャメロン(Perc)、
(2)(3)ピーター・コリンズ(Pf)、
(4)-(6)ジェレミー・チェスマン(Hrp) |
録音:2012年4・5月ミズーリ州立大学
アブデル=ラヒムはエジプト、タンはウェールズ、カンはベトナム、ソラージュはフランス、リムバックはアメリカ・ミズーリ、バーコーはアメリカ・ワシントン出身の作曲家。国籍も世代も様々な作曲家のオーボエのための室内楽作品でいずれもアジア、オリエント、中東風のエキゾチックな雰囲気を持つ魅力的な音楽。アラン・ホヴァネスやヘンリー・カウエル、ルー・ハリソンの音楽が好きな人にお薦め。 |
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「谷は歌う」〜ハドソン峡谷の作曲家たちの合唱音楽
ジョージ・ツォンタキス(b.1951):
小さなフクロウを見た夢を見た/凍死/
私を愛して私はあなたを愛している/
アーロン・コープランド(1900-90):汝永遠に存在するエホバよ/
パナイオティス(b.1957):アリスわが愛/
ジョナサン・ラッセル(b.1979):雨が降る/ああ冷たい谷は今/
ピーター・シックリー(b.1935):春の日没後/
他ジェイムズ・フィッツウィリアム(b.1963)
、
ピーター・W.シップル(b.1939)、ジョン・B.ヘッジス(b.1974)、
シャーリー・ホフマン・ウォーレン(b.1948)、
クレイグ・フライヤー(b.1958)、エドワード・ランダーガン、
の作品、全24曲 |
エドワード・ランダーガン(指揮)
カイロス(混声合唱) |
録音:2012年6月
ハドソン峡谷はニューヨーク州南東部にある風光明媚な地域で歴史的に多くの宗教的コミュニティがあり多くの文化的、芸術的運動がここで起こり育まれた。このアルバムはこの地で創作活動を行ったり、この土地のコミュニティと関わりのあった作曲家たちの宗教的な題材を扱った合唱曲を集めてある。近代的なハーモニーの中に敬虔な祈りの歌を織り込んだ秀作宗教楽。 |
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ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
(1)13の舟歌(1881-1921)
(2)「ドリー」〜ピアノ・デュオのための6つの小品Op.56(1893-96) |
サリー・ピンカス(Pf)
(2)ハーシュ=ピンカス・ピアノ・デュオ:
【サリー・ピンカス&エヴァン・ハーシュ】 |
録音:2008-2010年
フォーレの溢れる抒情満載の2作品を二人のベテランのピアノで聴く。サリー・ピンカスはイスラエル出身でNAXOSからでも数枚録音している。レパートリーはロマン派から現代曲まで幅広く、澄み切ったタッチと情感に流れすぎない音楽作りはフォーレに美しい気品を与えている。エヴァン・ハーシュは当レーベルでメシアンの「幼子イエスに注がれる20の眼差し」(抜粋)を録音しているサリー・ピンカスの夫君で《ドリー》で息の合った所を聴かせてくれる。 |
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トーマス・ヘイグ(1769-c.1808):
ハープシコードのための6つの協奏曲(1783)
ハープシコード協奏曲第1番ニ長調/
第2番変ロ長調/第3番イ短調/
第4番ト長調/第5番ハ長調/第6番変ホ長調 |
バーバラ・ハーバック(Cemb) |
録音:1990年(初出)/2012年(復刻)
トーマス・ヘイグ(Thomas Haigh)はロンドン出身の作曲家でヴァイオリニスト、ピアニストでもあり、作曲をハイドンに師事した。彼の作品ではハイドンに捧げられた2組の「3つのソナタ」やジョン・ゲイの「乞食オペラ」の主題が引用されたピアノ・フォルテのためのソナタが比較的よく知られている。ベートーヴェンとほぼ同世代の人であるが、作品はバロック〜前古典派〜古典派の様式で書かれ、ハイドン、クレメンティらの影響を感じさせる。バロック様式とバロック時代にはありえなかった(古典派の)和声が融合しており、それらは過渡的、折衷的とも受け取れるが、彼独自のスタイルを完成させている。 |
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「20世紀のチェンバロ音楽」(世界初録音)
アーノルド・ロズナー(b.1945):
クラヴサンのための音楽Op.61(1974)、
ソナチネ・ダムールOp.83(1987)
ダニエル・ピンカム(1923-2006):パルティータ(1964) |
バーバラ・ハーバック(Cemb) |
録音:1990年(2012年復刻)
アーノルド・ロズナーは無調からポスト・アヴァンギャルドまで幅広い作風でこれまでに120曲以上の作品を発表している。クラヴサンのための音楽Op.61ではプーランク風の新古典主義的な内容とミニマリズム、ジャズなどが折衷されている。ダニエル・ピンカムはウォルター・ピストン、ナディア・ブーランジェに師事するという、アメリカ東海岸出身者の典型的な学習コースを採っている作曲家。ハープシコードのためのパルティータは無調とバロック様式が渾然一体にミックスされた厳格な作品。 |
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「アイスランドのヴァイオリン二重奏曲」
エリアス・ダビズソン(b.1941):ヴァイオリン二重奏曲
ソルケル・シグルビョルソン(b.1938):アイスランドの民謡
フィヌル・トルフィ・ステファンソン(b.1947):ディサの歌
ヒルディグンヌル・ルナルスドッティル(b.1964):
2つのヴァイオリンのための《印象》
ヨナス・トマソン(b.1946):フュリオーソ
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(b.1938):春はここに |
デュオ・ランドン:
【フリフ・シグルヨンスドッティル(Vn)、
マーティン・フルーワー(Vn)】 |
録音:2010-2012年
20世紀アイスランドの作曲家たちによる2つのヴァイオリンのための作品という珍しいCD。演奏のデュオ・ランドンはこれまでに当レーベルでバルトークの44のデュオを発表して好評を博している。いずれの作品にも共通しているのはアイスランドの民族音楽を取り入れた親しみやすさでバルトークやその周辺の20世紀初頭から半ばにかけての民族主義の影響を受けた作曲家たちに通じる雰囲気を持っている。一番新しい世代の作曲家ルナルスドッティルの《印象》ではペルトやヴァスクスに似た空気感があり、弦楽四重奏に編曲したらクロノスQが喜んで演奏するかもしれない。全体にアイスランドのヒンヤリした透明な空気を感じさせる大変さわやかな内容。 |
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MS 1461
(2CD)
\3400
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J.S.バッハ(1685-1750):
6つのパルティータBWV.825-830 |
デヴィッド・コレヴァー(Pf) |
2012年5月
コレヴァーはコロラド大学で教鞭を執りながらソロから室内楽、協奏曲まで幅広く活動する中堅ピアニスト。これまでに当MSRではJ.S.バッハ、ラヴェル、現代音楽など4枚のソロ・アルバムを出している他、伴奏者としても多くのディスクに参加している。澄み切ったタッチと余計な感情を排した音楽つくりは作品そのものの構造や音の美しさを聴き手に再認識させてくれる。 |
PIERRE VERANY
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「バロック時代のマンドリン」
コレット:ソナタ ハ長調
チェチェレ:ディヴェルティメント・ディ・カメラ
ニ長調
マイオ:ソナタ ヘ長調
作者不詳:ソナタ ト短調
レオーネ:ソナタ第1番 ニ長調
プロータ:ソナタ ト長調
ジェルヴァージョ:ソナタ第3番
ニ長調
デニス:ソナタ第1番 ニ長調 |
デュオ・スピリトゥオーソ:
【フロレンティーノ・カルヴォ(マンドリン)
、
マリア・ルチア・バロス(チェンバロ)】 |
バロック時代のマンドリン・ソナタを集めた1枚!
録音:2010年10月25−29日,DDD、63'42
18世紀に活躍した様々な作曲家のマンドリン作品を集めている。マンドリンの音色そのものが今日のものとはだいぶ異なる。フロレンティーノ・カルヴォはフランスを代表するマンドリン奏者。 |
PIERRE VERANY
ちょっと嬉しい再発売!! |
PV 712042
(再発売)
\2400 →\2190
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「2台のチェンバロによるピアソラ作品集第1集」
リベルタンゴ/アディオス・ノニーノ/
ヴィオレンタンゴ/メディタンゴ/アメリタンゴ/
ウンデルタンゴ/ノヴィタンゴ/コラール/
ヴァルダリト/ミルトンの肖像/フーガ9/
トリスタンゴ/マル・デル・プラタ70/天使の死 |
デュオ・ラスキン=ミラーニ:
【マリオ・ラスキン(Cemb)、
オスカー・ミラーニ(Cemb)】 |
録音:1989 年3 月30-31 日,DDD、65'54
旧PV789102 の再発売。チェンバロ・デュオでピアソラを弾くという意外さに反し、弦を引っかくという点でギターに近いチェンバロがピアソラに良くなじんでいることで話題となった。 |
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PV 712051
(再発売)
\2400 →\2190
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「フランスのハープと弦楽四重奏のための作品集」
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
ドビュッシー:ハープと弦楽四重奏のための舞曲
ラヴェル:序奏とアレグロ
カプレ:無伴奏ハープのためのディヴェルティメント
カプレ:赤死病の仮面 |
マリー=クレール・ジャメ(Hrp)
クリスティアン・ラルデ(Fl)
ジャン・シュレン(Va)
ロサモンド四重奏団 |
録音:1997 年5 月15-17 日,DDD、67'47
旧PV798092 の再発売。ドビュッシー、ラヴェル、カプレの、ハープを用いた室内楽作品集。マリー=クレール・ジャメは、1933
年、ランス生まれのフランスのハープ奏者。1950
年代から近年まで活躍している。 |
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PV 712072
(再発売)
\2400 →\2190
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「ショパン:夜想曲集」
夜想曲 変ロ短調 Op.9-1/夜想曲
変ホ長調
Op.9-2/
夜想曲 ロ長調 Op.9-3/夜想曲
ヘ長調 Op.15-1/
夜想曲 嬰ヘ長調 Op.15-2/夜想曲
ト短調
Op.15-3/
夜想曲 嬰ハ短調 Op.27-1/夜想曲
変ニ長調
Op.27-2/
夜想曲 ロ長調 Op.32-1/夜想曲
変イ長調
Op.32-2/
夜想曲 ホ短調 Op.72-1/夜想曲
嬰ハ短調 |
海老彰子(ピアノ) |
録音:2000 年1 月、パリ,DDD、54'54
旧PV700017 の再発売。パリを拠点に活躍する海老彰子によるショパンの夜想曲集。PIERREVERANY
へは第2 集も録音している。 |
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PV 712081
(再発売)
\2400 →\2190
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「コレッリ:合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)集」
合奏協奏曲 ニ長調 Op.6-1
合奏協奏曲ハ短調 Op.6-3
合奏協奏曲ト短調 Op.6-8 「クリスマス協奏曲」
合奏協奏曲ヘ長調 Op.6-9
合奏協奏曲変ロ長調 Op.6-11 |
トゥールーズ国立室内管弦楽団 |
録音:1995年2月16-18日,DDD、50'52
旧PV730049 の再発売。有名な「クリスマス協奏曲」を含む、コレッリの作品6
のコンチェルト・グロッソから5
曲を収録。モダン楽器を使用しているが、軽快なテンポで気持ちよく聞かせてくれる。 |
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PV 712091
(再発売)
\2400 →\2190
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カヴァッリ(1602-76):
(1)レクイエム(1675)
(2)聖母マリアのためのアンティフォナ(1656) |
フランソワーズ・ラセール(指揮)
アカデミア |
録音:1993 年2 月,DDD、51'12
旧PV793052 の再発売。モンテヴェルディの弟子で、サン・マルコ大聖堂の楽長にもなったフランチェスコ・カヴァッリ(1602−1676)の宗教音楽集。レクイエムは1675
年、カヴァッリの晩年の作品。
今日では古楽王国フランスの人気団体に成長したラセール女史率いるアカデミアの初期の名盤。 |
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PV 712071
(再発売)
\2400 →\2190
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「フランセ:管弦楽作品集」
弦楽交響曲
6つの前奏曲
セレナードBEA
15の子供の肖像 |
アラン・モリア(指揮)
トゥールーズ国立室内管弦楽団 |
録音:1994 年5 月3−7 日,DDD、68'50(作曲者立会いのもと録音)
旧PV794103 の再発売。ジャン・フランセ(1912-1997)の管弦楽作品集。録音にはフランセ自身が立ち会っていたと言われている。トゥールーズ国立室内管弦楽団は1953
年にルイ・オーリアコンブによって設立。1992
年から2002 年までアラン・モリアが指揮者を務め、これはその時期の録音。 |
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PV 712111
(再発売)
\2400 →\2190
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「フランセ:室内楽曲集」
八重奏曲(クラリネット、ホルン、ファゴット、弦5部)
五重奏曲(クラリネットと弦楽四重奏)
ディヴェルティスマン(バスーンと弦楽四重奏) |
アンサンブル・カール・シュターミツ
ジャン=ルイ・サジョ(Cl)
アマウリー・ヴァレス(Fg) |
録音:1992 年3 月26−27 日,DDD、58'38(作曲者立会いのもと録音)
旧PV792102 の再発売。20 世紀後半の前衛音楽全盛の中にあっても軽妙で楽しい作品を書き続けたジャン・フランセ(1912-1997)の室内楽作品集。録音にはフランセ自身が立ち会っていたと言われている。アンサンブル・カール・シュターミツには、長沼由里子がヴァイオリン奏者として参加している。 |
THOROFON
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「ドルトムント・国際シューベルト・ピアノ・コンクール2011優勝者」
J.S.バッハ:イタリア協奏曲BWV.971
シューベルト:12の優雅なワルツD.969,Op.77
クルバトフ:前奏曲、左手のための前奏曲
ラフマニノフ:3つのロシアの歌Op.41、6つのロマンスOp.38
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3章
J.S.バッハ(A.シロティ編):左手のための前奏曲ロ短調 |
ヴァディム・ホロデンコ(Pf) |
2011 年シューベルト・ピアノ・コンクール優勝者ホロデンコ
録音:2012年7月,63'08
国際シューベルト・ピアノ・コンクールはドイツの都市ドルトムントで2年に一度開催されており、これまで日本人も何度か上位入賞を果たしている。そのコンクールの2011年度優勝者がロシア出身のヴァディム・ホロデンコで、これまでにも国際ウラディミール・ホロヴィッツ・コンペティションで第2位、仙台国際音楽コンクール優勝など多くのコンクールでキャリアを積み重ねている。このディスクでは得意のロシア物を豪快に、またバッハ、シューベルト作品を若々しい感覚で鮮やかに弾いている。 |
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「シチェドリン&ティシチェンコ:室内楽作品集」
(1)ロディオン・シチェドリン(b.1932):
「3人の羊飼い」〜
フルート、オーボエ、クラリネットのための三重奏曲(1988)
※世界初録音
(2)シチェドリン:
9楽器のための「ディオニュシオスのフレスコ画」(1981)
(3)ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):
クラリネットとピアノ三重奏のための協奏曲Op.109(1990)
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アンサンブル・ツァイトスプルング |
現代ロシア音楽ファン必携!シチェドリン&ティシチェンコの室内楽
録音:2012年10-11月、70'02
日本ではカルメン組曲のほか、大昔にサントリー国際作曲委嘱シリーズで武満が招いた際の管弦楽曲などしか知られていないが、いまだ存命・現役中の作曲家シチェドリンの珍しい室内楽曲を収録。明快な調性と民族音楽の要素が取り入れられた楽しい音楽である。Northern
Flowersのディスクなどで最近人気急上昇中のティシチェンコの作品は無調、調性、シニカルな身振りと叙情性、瞑想的な情感と荒々しさが同居・拮抗する、シュニトケのポリスタイリズムを思わせる秀作室内楽。 |
TUDOR
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TUDOR 7188
(SACD HYBRID)
¥2300 →\2090
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この幽玄の第2楽章を聴け!
ベルリン・フィルの第1コン・マス、ガイ・ブラウンシュタイン(Vn)
イオン・マリン(指揮)&バンベルク響
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
マックス・ブルッフ(1838-1920):
(1)スコットランド幻想曲Op.46
(2)ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
(3)ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスOp.85
(ガイ・ブラウンシュタイン編曲) |
ガイ・ブラウンシュタイン(Vn)
イオン・マリン(指揮)
バンベルク交響楽団 |
ベルリン・フィルのコンマス、ガイ・ブラウンシュタインがブルッフの旋律美を余すところなく聴かせます!
録音:2011年9月16-19日バンベルク
ガイ・ブラウンシュタインは2000
年からベルリン・フィルの第1コンサート・マスターを務めている。彼はピンカス・ズッカーマンの弟子でソリストとしてもオーケストラとの共演や室内楽で活躍している。このディスクでは有名なブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、スコットランド幻想曲のほかに、もとはヴィオラのための作品であるロマンスOp.85
をヴァイオリンで演奏している。ブルッフの流れるような旋律を悠々と歌いあげ、ブルッフの協奏曲の中では今後ベスト盤に数えられることは間違いない名演。
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