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≪アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
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5/24(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

OEHMS


OC424
\2000
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
 1-4.フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034/
 5-7.フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032/
 8-11.フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035 /
 12-14.フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030/
 15-18.無伴奏フルートのためのソナタ イ短調 BWV1013
ヴェレナ・フィッシャー(フルート…2010年マルティン・ヴェンナー製:1760年カルロ・パランカ製を原型とする)/
レオン・ベルデン(チェンバロ…2010年キース・ヒル製:1728年クリスティアン・ツェル製を原型とする)
録音 2011年10月3-6日 ミュンヘン=ゼントリンク 昇天教会 Recording Producer & Editing: Bernhard Hanke
 トランスバース・フルート(トラベルソ)は現代のモダン・フルートの前身となった楽器のこと。ヴィヴァルディの時代くらいまでは、フルートと言えば縦型のリコーダーが主流であったため、わざわざ「トランバース(横向きの)」という形容詞を付けて呼ばれていたのです。
 極めてシンプルな構造を持ち、もちろん素材は木でできています。現代のような複雑なキーでなく、トーンホール(音孔)を押さえることで音程を作っていました。
 バッハの時代以降、半音を自在に出せるように少しずつ改良されますが、1847年にベーム式のフルートが登場したことで、このトラベルソの時代は一旦終焉を迎えることとなります。
 このフィッシャーの演奏する楽器は1760年代のものの複製で、バッハ(1685-1750)の作品の正しい姿を表現するためには、これ以上のものはないと言い切ってしまえるほどの洗練された音色を味わうことが可能です。
 


OC652
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
マルクス・シュテンツ&ケルン・グルツェニヒ管
 マーラー:交響曲 第7番 ホ短調
ケルン・グルツェニヒ管弦楽団/
マルクス・シュテンツ(指揮)
録音 2012年6月23-27日 ケルン・フィルハーモニー Recording Producer, Engineer, Editing/and 5.0 Mix: Jens Schunemann/SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas,Cybele AV Studios
 マルクス・シュテンツのマーラー・ツィクルスもそろそろ終盤に差し掛かってきました。
 今回はとりわけ複雑怪奇な曲である第7番です。この作品が「夜の歌」と呼ばれる理由は第2楽章と第4楽章に「NAHATMUSIC(夜の歌)」という表題が付されているためですが、第1楽章の冒頭の不穏な雰囲気をはじめ、不気味な第3楽章も夜の空気を醸し出しています。
 それにひきかえ最終楽章の祝典的かつ無意味なほどの明るさは、ともすれば空虚ささえ感じさせてしまうことでしょう。とにかく全体をまとめるのが難しい作品ですが、シュテンツの明快な指揮にかかれば雑多な部分はきっちりと整理されたうえで、なおかつ神秘的な雰囲気を残しているのが素晴らしいの一言です。
 大編成のオーケストラに加え、特殊楽器(銅鑼、ムチ、カウベル、鐘)やマンドリン、ギターまでをも必要とするこの作品、今回も最高の音質でお届けいたします。
 マルクス・シュテンツ&ケルン・グルツェニヒ管弦楽団:マーラー・ツィクルス:
  第1番…OC646
  第2番…OC647(2SACD)
  第3番…OC648(2SACD)
  第4番…OC649
  第5番…OC650
  第8番…OC653
  子どもの不思議な角笛…OC657
 


OC670
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
ドミトリー・キタエンコ&ケルン・ギルツェニヒ管
 チャイコフスキー:交響曲 第3番 他

  1-5.交響曲 第3番 ニ長調「ポーランド」Op.29(1875)
  6-9.組曲「眠りの森の美女」Op.66a
   <序奏とリラの精/パ・ダクシオン/パノラマ/ワルツ>
ケルン・ギルツェニヒ管弦楽団/
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
録音 2010年11月&2011年12月 ケルン シュトラーセ,ストルベルガー Recording Producer, Editing, 5.1 Mix,Mastering:Jens Schunemann (all recordings)/Recording Engineer: Jens Schunemann(Symphony No. 3)&Christian Feldgen(The Sleeping Beauty)/SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas,Cybele AV Studios
 1875年に作曲されたチャイコフスキー(1840-1893)の第3番の交響曲は「ポーランド」という副題が付されていますが、これは第5楽章の主題にポーランド舞曲である「ポラッカ」のリズムが用いられているから。それなら第2楽章が「アッラ・テデスカ(ドイツ風)」と題されているので「ドイツ」でもいいのでは?という疑問はさておき、全体に漲る明るさと活気が愛されている作品です。
 第1楽章はなぜか「葬送行進曲」風に始まりますが、第1主題はニ長調の美しい音楽。第2楽章は三拍子ですがワルツではなくレントラー(ここがドイツ風)です。第3楽章は落ちつきのある牧歌風の音楽。第4楽章はチャイコフスキーらしい風が戯れるような軽やかなメロディ。そして力強く堂々とした終楽章を迎えます。
 カップリングは「眠りの森の美女」から4曲。キタエンコはいつものように壮大で勇壮な部分を強調しながらも、繊細さを打ち出すメリハリのある演奏で楽しませてくれます。もちろん音質は最高です。
 


OC685
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
 アントン・ブルックナー:交響曲 第0番 ニ短調 WAB100(1896)
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)
録音 2012年5月20&21日 ライブ録音 ハンブルク ライスハレ Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering:Jens Schunemann/SACD Authoring:Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios/Sound Engineer: Christian Feldgen
 1869年に着手されその年に完成されたと言われる、ブルックナー(1824-1896)の「第0番」。実際の完成は第1番よりも後ですが、なぜかブルックナー自身がこの曲の総譜に「0(ゼロ)」と書き込んでいることからこの番号で呼ばれています。
 曲が完成した際、当時ウィーン・フィルを指揮していたオットー・デッソフに感想を求めたところ、「第1主題がわからない」と言われたため、発表を取りやめてしまったというブルックナー。
 総譜を破棄することはなかったものの、晩年になって「試作」「無効」などの書き込みを付すことで気持ちの整理をつけたのかもしれません。
 初演は彼の没後である1924年。確かに堂々たる主題はわかりにくいですが、音の使い方はいかにもブルックナーらしく、また要所に現れるゲネラルパウゼ(オーケストラの楽器全てが休みとなること)などが彼らしさを主張しています。
 もしブルックナーが、この溌剌としたヤングの演奏を聴いたなら発表を取りやめることはなかっただろうに…と思えてなりません。
 

OC851
(4CD)
\5000
マックス・レーガー:オルガン作品集 第1集
<CD1>
 1-3. 3つの小品 Op.7<前奏曲とフーガ ハ長調/幻想曲/フーガ ニ短調>/
 4-7.バッハの手法による組曲 ホ短調 Op.16
  <序奏とフーガ/アダージョ・アッサイ/インテルメッツォ-トリオ/パッサカリア>/
<CD2>
 1.コラール幻想曲「われらが神はかたき砦」Op.27/
 2.幻想曲とフーガ ハ短調 Op.29/
 3.コラール幻想曲「おおわが魂よ、大いに喜べ」Op.30/
 4-8.作品番号なしの作品
  <前奏曲とフーガ ニ短調 Wo0IV/10 /
   序奏とパッサカリア ニ短調 Wo0IV/6 /
   前奏曲 ハ短調 Wo0VIII/6 /
   「国王万歳」による変奏曲とフーガ Wo0IV/7 /
   前奏曲 ニ短調 Wo0IV/12>/
<CD3>
 1-6.6つのトリオ Op.47/7-16.5つのやさしい前奏曲とフーガ/
 17-18.作品番号なしの2つのコラール前奏曲
  <おお嘆き、おお心の苦しみ Wo0IV/2 /来たれ、甘き死よ Wo0IV/3>/
<CD4>
 1-12. 12の小品 Op.59
  <前奏曲 ホ短調/パストラール ヘ長調/間奏曲 イ短調/
   カノン ホ長調/トッカータ ニ短調/フーガ ニ長調/
   キリエ ホ短調/グローリア ニ長調/
   ベネディクトゥス 変ニ長調/カプリッチョ 嬰ヘ短調/
   メロディ 変ロ長調/テ・デウム イ短調>/
 13-16. 作品番号なしのコラール前奏曲
  <キリストは死からよみがえられた Wo0IV/9 /
   血潮したたる御頭 Wo0 IV/14 /戸を高くあげよ Wo0IV/14 /
   輝く暁の星のいと美わしきかな Wo0IV/16>
ベルンハルト・ブットマン(オルガン)
録音 <CD1>2012年1月24-26日 ヴィスバーデン,エヴァンゲリスト・マルクト教会,ヴァルッカー・ザウアー・オルガン Producer, Editing & Mastering: Torsten Schreier/Balance Engineer: Stefan Briegel/<CD2:4-8,CD4:13-16>2012年6月25-26日 ミュンヘン 聖ルペルト メルツ・オルガン Producer, Editing & Mastering: Torsten Schreier/Balance Engineer: Stefan Briegel/<CD2:1-3,CD3>2012年8月13-17日 オベルプファルツ 聖ミヒャエル教会 マックス・レーガー・オルガン Producer, Editing & Mastering: Lutz Wildner/Balance Engineer: Klaus Brand/<CD4:1-12>2012年7月9-11日 ヴァイラー・イン・アラガウ 聖ブラジウス教会 スタインメイヤー・オルガン Producer, Editing & Mastering: Torsten Schreier
 2016年に没後100年を迎えるマックス・レーガー(1873-1916)を記念して、OEHMSではバイエルン放送と協力の上、彼のオルガン作品全集のリリースを予定しています(第2集以降は、今後年1回のリリースで2016年に完結となります)。
 ドイツの伝統を直接伝える彼の作品は、バッハ以前の古典的な構成とバッハに見られる複雑な対位法、そしてロマン派の拡張された和声感が溶け合い、見事な建築物を形作っています。
 ドイツ各地の4つの教会での録音。響きの違いもお楽しみください。
 


OC869
\2300→\2090
オロスコ=エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団/
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音 2012年10月07日 ライヴ録音 ウィーン ムジークフェライン,ゴルデナー・ザール Recording Producer & Editing:Florian Rosensteiner (ORF)/Sound Engineer: Andreas Karlberger (ORF)
 1977年、コロンビア、メデジン生まれの若手指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。もともとはヴァイオリニストとして才能を伸ばしていましたが、彼はウィーン国立音楽大学でブルーノ・マデルナ、ハンス・スワロフスキーの弟子であるウーロシュ・ラヨヴィチに指揮を学び、指揮者としての能力を開花させ、各地の歌劇場指揮者として研鑽を積んだ後に、2009年からウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を務めることになりました。
 このアルバムはそんな彼とオーケストラの初のアルバムとなります。
 最近の若手指揮者の例にもれず、レパートリーは幅広いのですが、彼がとりわけ愛しているのはロマン派とウィーンの古典派であり、また現代音楽とスペイン音楽だそうです。
 このアルバムではそんな彼の伸びやかな才能を存分に感じることができるでしょう。
 


OC881
\2300→\2090
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ&アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ:
 チェロと通奏低音のためのソナタ集

  1-4.プラッティ:ソナタ 第1番 WD698/1/
  5-8.プラッティ:ソナタ 第2番 WD698/2/
  9-12.プラッティ:ソナタ 第4番 WD698/4/
  13-16.ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ イ短調 VIIIRV44/
  17-20.ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ ト短調 VIIRV42/
  21-24.ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ 変ロ長調 VIRV46/
  25.プラッティ:ソナタ 第3番 WD698/3 アダージョ
ゼバスチャン・ヘス(チェロ)/
アクセル・ヴォルフ(リュート&テオルボ)
録音 2012年8月14-16日 グロスラングハイム 聖ヤコブ教会 Recording Producer: Thilo Grahmann/Balance Engineer: Helmut Volkert/Recording Engineers: Thomas Hirschberg,Johannes Luff
 1722年、若き音楽家であったジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697?-1763)は、当時ハンブルクとヴュルツブルクの領主司教ヨハン・フィリップ・フランツ・フォン・シェーンボルンの宮廷にオーボエ奏者として招かれました。彼は領主の弟フリードリヒ・カールにも声楽教師として仕えることとなります。
 その6年後、当時既に高い名声を得ていたヴィヴァルディ(1678-1741)が神聖ローマ帝国のカール6世を謁見する機会を持ち、この時、協奏曲集「チェトラ」を献呈したことは有名です。
 この2人の作品を並べ聞くことで18世紀初めのドイツ、イタリアの音楽の変遷を味わっていただくことが可能です。
 落ち着いた風情のプラッティに比べて、ヴィヴァルディの作品はやはり華やかさの面で一歩先んじています。ヘスの表情豊かなチェロ、そして鮮やかなヴォルフのリュート&テオルボ。この時代の響きを忠実に伝えます。
 


OC942
(3CD)
\5000→\4590
リヒャルト・ワーグナー:歌劇「恋愛禁制」
 2幕の大コミーシェ・オペラ ウィリアム・シェークスピア作の戯曲「尺には尺を」原作、
 作曲家自身の台本による
シチリアの総督フリードリヒ…マイケル・ネイジー(バリトン)/
貴族クラウディオ…チャールズ・ライド(テノール)/
その妹イザベッラ…クリスティアーナ・リボア(メゾ・ソプラノ)/
貴族ルチオ…ピーター・ブロンダー(テノール)/
アンジェロ…フランツ・マイヤー(バリトン)/
修道女マリアーナ…アンナ・ガブラー(ソプラノ)/
ブリゲーラ…トルステン・グリュムベル(バス)/
ダニエリ…シム・キーワン(バス・バリトン)/
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団(マティアス・ケーラー…合唱指揮)/
セバスチャン・ヴァイグレ(指揮)
2012年5月2.4日 フランクフルト歌劇場ライブ収録
 このオペラ「恋愛禁制」はワーグナー(1813-1883)がマクデブルクで指揮者としての修業を重ねていた時代の1834年-1836年に書かれ、その直後、彼自身によってマクデブルクで初演されています。物語は16世紀のシチリア島パレルモ。総督フリードリヒは恋愛を禁じ、違反したものは死刑に処すとし、手始めに貴族クラウディオを捉えます。
 それを知った彼の妹の修道女イザベッラはフリードリヒに助命を乞いますが、フリードリヒは「それなら恋愛の素晴らしさを教えてくれれば許してやろう」と彼女に言うのです。そこでイザベッラは、昔フリードリヒに捨てられたという修道女仲間のマリアーナを使ってフリードリヒを懲らしめる作戦を立てるのです。さて、物語の行く末は???
 ワーグナー唯一のオペラ・ブッファ的な作品であり、音楽も多分にヴェルディ風ではありますが、なかなか楽しめる軽いオペラです。歌手たちも伸び伸び歌い、ヴァイグレも幾分力を緩めた楽しい音楽を奏でています。



CPO

777685
\2600
アンジェイ・パヌフニク:交響的作品集 第6集
 1.ティンパニ、パーカッションと弦楽のためのコンチェルティーノ/
 2.希望の交響曲(交響曲 第9番)
ミヒャエル・オブライグナー(ティンパニ)/
クリスティアン・レフラー(パーカッション)/
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団/
ルーカス・ボロヴィツ(指揮)
 ワルシャワ生まれの作曲家、アンジェイ・パヌフニク(1914-1991)。cpoレーベルの交響的作品シリーズの第3作目は「希望の交響曲」と呼ばれる第9番を中心に収録。
 ベートーヴェン以降の作曲家たちは、どうしても「第9」という特別な番号について畏怖の念を抱いていました。パヌフニクが第9番の交響曲に「希望」と言う名を与えたのも、心の隅にもしかしたらそのような気持ちがあったのかもしれません。
 この作品には彼が抱く「希望」「理想」が反映され、時には霊的なメッセージも込められているかのようです。彼の交響曲の中で最も長大であり複雑な音楽で、決してわかりやすい希望の念に満ちているわけではありませんが、極めて高度な精神的次元にある至高の作品と言えるでしょう。
 そしてパヌフニフはこの後、第10番(短い)を書いてこの世を去ってしまいます。
 
777316
\2600
ヴィルトゥオーゾ・リコーダー II〜イタリア・バロックのリコーダー協奏曲集
 1.ジュセッペ・サンマルティーニ:
  リコーダーと弦楽、通奏低音のための協奏曲 ヘ長調/
 2.ニコラ・フィオレンツァ:リコーダーと
   2台のヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲 イ短調/
 3.フランチェスコ・マンシーニ:
   リコーダーと2台のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための協奏曲 ト短調/
 4.モンタナーリ/ヘンデル:
   リコーダーと2台のヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調/
 5.アドルフ・ハッセ:
   リコーダーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調/
 6.ジュセッペ・タルティーニ:
   リコーダーと2台のヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲 ヘ長調/
 7.レオナルド・ヴィンチ:
   リコーダーとヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲 イ短調/
 8.ジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ:
   リコーダーと通奏低音のためのソナタ ホ短調
カペラ・アカデミカ・フランクフルト/
ミヒャエル・シュナイダー(リコーダー&指揮)
第1集「ドイツ」(777534-2)での煌めくような技巧的な作品群には驚かされましたが、今回はイタリアの作曲家たちによる素晴らしすぎる作品集。
 こちらで更にリコーダーの魅力を知ることができるでしょう。
 イタリアのリコーダー作品と言えば、何といってもヴィヴァルディの一連の曲が知られていますが、このアルバムにはヴィヴァルディ作品を1曲も収録することなく、ここまで見事な1枚が出来上がりました。
 もちろん今回もシュナイダーの音楽性には目を見張るばかり。たとえばヴァイオリンの巨匠として知られるタルティーニの魅力的かつ華麗なソナタは言うまでもなく、現在ではほとんど名前も知られていないフィオレンツァやマンシーニの作品を発見する喜びなど、数多くのワクワク感に彩られたアルバムです。
 
777694
(2CD)
¥5200
ダニエル=フランソワ=エスプリ・オーベール:
 歌劇「ポルティチのもの言わぬ娘」

  5幕 フランス語歌唱
  ウジェーヌ・スクリープ&ジェルマン・ドラヴィーニュ台本
アルフォンソ…オスカー・デ・ラ・トッレ(テノール)/
エルヴィーラ…アンジェリーナ・ルザファント(ソプラノ)/
ロレンツォ…アンガス・ウッド(テノール)/
セルヴァ…ウルフ・パウルセン(バリトン)/
エンマ…アンネ・ヴァインカウフ(メゾ・ソプラノ)/
マサニエッロ…ディゴ・トッレ(テノール)/
ピエトロ…ヴィラール・ヴィトルト(バス)/
ボレッラ…コスタダン・アーギュロフ(バリトン)/
漁師…シュテファン・ビーナー(バス)/
アンハルト・フィルハーモニー管弦楽団/
アンハルト劇場合唱団/
アントニー・ヘルムス(指揮)
 いわゆる「グランドオペラ」の歴史は、この作品から始まったと言えるでしょう。この作品の初稿台本が書き上げられたのは1825年。1647年のナポリで実際にった一揆の史実をもとに、その騒ぎを起こした魚小売商マサニエッロの妹フェネッラを主人公として台本作家のドラヴィーニュが物語を構築。当時の慣習通りに検閲に出したところ残念ながら「変更」を命じられたものです。それをスクリープが手直ししましたが、まだ許可が下りず、それならばと、徹底的にスクリープが修正。本来の革命色を薄め、もう少し劇的になるように恋人たちの場面を追加。最終的には5幕からなる壮大な物語として完成したものです。
 初演当時は爆発的な人気を誇り、1830年のベルギー革命の発端となるほど問題を引き起こしましたが、少しずつ上演機会が減ってしまい現在ではほとんど演奏されることもありません。
 本来では主役であるはずのフェネッラは口がきけない設定のためCDには登場しておりませんが、彼女の存在を感じながら聞いてみてください。
  
777486
\2000
フリードリヒ・ヴィット作品集
 1.フリードリヒ・ヴィット(1770-1836):
  ホルン、ファゴット、2台のヴァイオリン、
   ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための七重奏曲 ヘ長調/
 2.ヴィット:ホルン、ヴァイオリン、
   ヴィオラ、チェロのための四重奏曲 変ホ長調/
 3.ヴィット:ファゴット、ヴァイオリン、
    ヴィオラ、チェロのための四重奏曲 ヘ長調/
 4.レーヴェンシュタイン=ヴェルトハイム=
  フロイデンベルク候 カール・フリードリッヒ(1781-1852):
   フルート,2台のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための五重奏曲 ニ長調
コンソルティウム・クラシクム/
ディーター・クレッカー(指揮)
フリードリヒ・ヴィットはベートーヴェンと同じ年に生まれた作曲家。ヴュルテンベルク公国のニーダーシュテッテンという村に生まれ、19歳の時にエッティンゲン家の宮廷楽団のチェリストとなりました。彼が着任する前にこの楽団にいたのは、あのホルン協奏曲でおなじみのロセッティ(レスレル)で、ヴィットも彼からの影響を少なからず受けているようです。
 その後ヴィットはヴュルツブルクの宮廷音楽監督のポストを得て、ここで活動を続ける間にレーヴェンシュタインの王子であったカール・フリードリッヒに音楽を教えます。王子はとても音楽の才能を有していたため、ヴィットは彼のためにたくさんの作品を創りました。
 もちろん王子も作曲を試み、ここで聴けるような才気あふれる音楽を生み出したのです。管楽器を知り尽くしたクレッカーとコンソルティウム・クラシクムによる納得の演奏です。
  
777562
(5SACD-Hybrid)
\6500
ヨハン・クリストフ・パッヘルベル:オルガン作品全集 第1集
CD1.教会の年:復活祭,2つのミカエル祭/
CD2.詩編の歌 Ⅰ/
CD3.公教要理とその他 Ⅰ/
CD4.公教要理とその他 Ⅱ/
CD5.アポロの六弦琴
ジェームズ・デイヴィッド・クリスティ(オルガン Eilert-Koeler Orgel (1738) der Kreuzkirche Suhl…CD1)/
クリスティアン・シュミット(オルガン Hauptorgel von Johann Christoph Leu (1715), Chororgel von Johann Christoph Albrecht und Johann Konrad Speisegger (1710/1746) der Klosterkirche Rheinau…CD2)/
ユルゲン・エッスル(オルガン Hoer-Orgel (1742) der Pfarrkirche St. Katharina in Wolfegg…CD3, Sieber-Orgel (1714) der Michaelerkirche in Wien…CD5)/
ミヒャエル・ベロッティ(オルガン an der Bossard-Orgel (1721) der ehem. Klosterkirche St. Urban…CD4)
現在パッヘルベルというと、あの有名な「カノン」のみが知られていますが、実際の彼はバロック時代の南ドイツを代表するオルガン曲の作曲家であり、その業績はそのままJ.S.バッハに受け継がれていくほどの重要な位置にあった人でした。彼のオルガン作品だけでも、CD12枚分のヴォリュームを誇り、他にもハープシコードのための作品や合唱曲なども存在するのです。
 そんなパッペルベルのオルガン作品をフィーチャーしたこのシリーズ、演奏者に現在トップの奏者たちを配し、SACDハイブリッドで録音するという、なんとも贅沢な造りとなっています。
 
777713
\2000
ゲオルク・シューマン:歌曲とピアノ小品集
 1.6つの歌曲 Op.56(1912)/
 2.ピアノのための「思い出」Op.36-2(1904)/
 3.3つの歌曲 Op.15(1986)/
 4.ピアノのための「春に」Op.36-5(1904)/
 5.少女の歌 Op.35(1904)/
 6.ピアノのための「それはうねったように…」Op.4-2(1890)/
 7.3つの歌曲 Op.14(1896)/
 8.ピアノのための「夕べに」Op.23-2(1901)/
 9.3つの歌曲 Op.38(1901)
ジルヴィア・ヴァイス(ソプラノ)/
カロラ・テイル(ピアノ)
 1866年にザクセンに生まれ、長い間プロイセン芸術アカデミーで後進の指導にあたり、ベルリンの音楽界に強い影響力を持っていたことで知られるゲオルク・シューマン(1866-1952)。彼は「不安な時代」にも困窮する音楽家たちの力となるなど、他の人のために力を注ぐことを決してためらうことはなかったと言われる人情味あふれる人です。
 このアルバムはそんな彼の歌曲とピアノ曲集です。彼は生涯に60以上のアリアや歌を書きましたが、そのどれもが、どちらかというと私的な感情にみちたものであり、例えばそれは愛する妻に献呈されていたり、内省的な無言歌であったり、と、ロマン派と新古典派の狭間にある微妙な美しさが残ったモノローグのような作品です。




TOCCATA

TOCC-167
\2600
レオ・オーンスタイン:ピアノ作品集 第2集
 1-17.ワルツ全集 s400-416(1958-1980頃)/
 18-24.ロシア組曲 s58(1914)
  <第1番:ドゥムカ/第2番:エクスターセ/第3番:舟歌/
   第4番:メランコリー/第5番:ダンス・ブルレスク/
   第6番:子守歌/第7番:悲しき歌>/
 25.森の朝 s106(1971)
アルセンティ・カリトノフ(ピアノ)
録音 2012年12月17-19日 テキサス 北テキサス大学,マーゴット&ビル・ウィンスペア・パフォーマンス・ホール
 ロシアに生まれ、アメリカで活躍したピアニスト、作曲家、教育者レオ・オーンスタイ(1893-2002)ン。109歳という長命を得た上に、亡くなった年まで作曲を続けていた人ですが、なかなか表に出てくることがなかったため(演奏活動は40代にやめている)、ずっと「知られざる作曲家」の地位を守っていました。
 しかし最近になってから、少しずつ録音が増え始めるとともに、そのユニークな作風とタイトルが評判となってきているようです。
 TOCCATAレーベルでは、そんな彼のピアノ曲を再発見するためのシリーズを進めています。
 このアルバムには初期の2つの作品集と、78歳の時の「森の朝」を収録しています。ラフマニノフを思わせる「ロシア組曲」と様々な要素を内包する「森の朝」を聞き比べてみるのも面白いでしょう。
 
TOCC-172
\2600
マイケル・アレク・ローズ:ホルンと弦楽合奏のための室内楽&独奏作品集
 1.無伴奏ヴァイオリンのための「エア」(2009)/
 2-4.弦楽四重奏のための「ハバート・ピーク:
   3つのガソリン・スタンド」(2007-2008)/
 5-8.2台のヴァイオリンのための「全ては太陽の下に:四季」(2009)/
 9-11.独奏ヴァイオリンのための「3つの短い強迫観念」(2004)/
 12.ヴァイオリンとコントラバスのための「眠らない橋」(2009)/
 13.無伴奏ヴァイオリンのための「Palimpsest-上書きのできる羊皮紙」(2006)/
 14.複数のヴァイオリンとチェロのための
   「ドクター・ジョンソンとミセス・サヴェージ:パントマイム」(2008)/
 15.独奏ホルンのための「All'arme」(2012)/
 16.弦楽合奏のための「希望にみちたモンスター」(2011)
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン&指揮)…1-14.16/
ミハイロ・トランダフィロウスキ(ヴァイオリン)…2-8.16/
モルガン・ゴフ(ヴィオラ)…2-4/
ネイル・ハイド(チェロ)…2-4.14/
レイチェル・メールー(コントラバス)…12.16/
マイケル・アレク・ローズ(鐘)…14/
カーリー・レイク(ホルン)…15/
ロングボウ(アンサンブル)…16
録音 2011年11月27日 トリング・パリッシュ教会…5-8.16, 2012年3月12日 アルドバリー 聖ジョン・バプティスト教会…14.2-4, 2012年3月19日 アルドバリー 聖ジョン・バプティスト教会…1.15.12.13.9-11
 現在、ヴァンダービルト大学ブレア校で作曲を教えている現代アメリカの作曲家ローズ(1959-)の作品集。ここでは10年間に渡る作曲家と演奏家の友情から生まれたいくつかの作品が紹介されています。
 ローズは2004年にヴァイオリニスト、ピーター・シェパードに会って意気投合して以来、ピーターと彼の同僚たちに向けて14の作品を書きました。作品のいくつかはロンドンにおける記念行事のために書かれたもので、例えば「全ては太陽の下に」と「眠らない橋」はロンドン塔の近くにあるウィルトン・ミュージック・ホールのために書かれたもの。
 どの曲も抒情的で暖かみのある表現と素直な感情の吐露が魅力的です。
 
TOCC-175
\2600
マシュー・テイラー:ヴィオラ協奏曲&交響曲 第2番
 1-5.ヴィオラ協奏曲,フモレスケ Op.41/
 6-9.交響曲 第2番 Op.10
サラ=ジェーン・ブラッドリー(ヴィオラ)/
BBC交響楽団/
ギャリー・ウォーカー(指揮)
 すでにTOCCATAレーベルから2枚の作品集(TOCC0015…室内楽曲集,TOCC0144…弦楽四重奏曲集)をリリースしている作曲家マシュー・テイラー(1964-)。今回のアルバムは協奏曲と交響曲という、大規模で厚みのある響きを楽しめるものです。
 その様式は、シベリウスとニルセンの継承者と言われるロバート・シンプソンを思わせる、まさに「交響曲の伝統」を拡張したものです。
 爆発的なエネルギーの放出を感じせる交響曲第2番、内省的で落ち着いたヴィオラ協奏曲(R.シューマンの影響?)。このどちらも説得力のある見事な音楽です。
 彼の良き理解者であるウォーカーの指揮も見事です。
 
TOCC-196
\2600
オレグ・コマルニツキー:室内楽&器楽曲作品集
 1.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ「アリョヌシュカ」(1970)/
 2-4.ピアノのための組曲
  <第1番:秋(1968)/第2番:フモレスケ(1968)/
   第3番:いたずら(1975)>/5-6.チェロ・ソナタ ハ短調(1973)/
 7-8.2つのピアノのための小品(1974)
  <冗談/チェスの駒のための行進曲>/
 9.ヴァイオリンとピアノのための「アンダンテ・アモローソ」(1996)/
 10-11.スイス民謡による2つの小品(1976)
  <第1番:花が眠っていた/森の冬>/
 12.無伴奏ヴァイオリンのための「モノローグ」(1995)/
 13.カノン「鍛冶屋の仕事場で」(古いクラヴサンの様式による)(1980)/
 14.嘲り(皮肉なフモレスケより)(1981)/
 15.ヴァイオリンとピアノのための「スラブ奇想曲」(1969/1987年改編)
ロンドン・ピアノ三重奏団
<メンバー>
ロバート・アシュトン(ヴァイオリン)/
デイヴィッド・ジョーンズ(チェロ)/
オルガ・ドゥドニク(ピアノ)
録音 2011年5月12-13日 エセックス ダンブリー,聖ジョン・パプティスト・パリシュ教会 世界初録音
 モスクワ生まれの作曲家オレグ・コマルニツキー(1946-1998)。彼は52年という決して長くはない人生において、多種多様な音楽を作り上げました。
 それはオーケストラ、合唱、室内楽、楽器、子どものための作品…など多岐にわたりますが、これらがロシア以外で演奏されたことはほとんどありませんでした。
 その上、それらのほとんどは失われてしまい、室内楽作品はここに収録された4作品だけが残っています。
 彼の室内楽曲は抒情性と哀愁を帯びていますが、ピアノ曲はそれとは対照的に、活気があり、まるでプロコフィエフの音楽のような躍動感を感じさせます。なかなか興味深い作曲家です。




COLUMNA MUSICA


1CM 0291
\2300
海と子供の頃
 シューベルト、ガルシア・アブリル、モンサルバジェ:歌曲集

 シューベルト(1797-1828):
  船乗り D.536/海の静けさ D.216/漁夫 D.225/漁夫の恋の幸せ D.933
  湖上で D.543
 アントン・ガルシア・アブリル(1933-):3つの海の詩法(1995)
   海は忘却/海だけだ!/海を思う
 シューベルト:
  少年時代の喜び D.455/私のゆりかごに D.927/子供の歌 D.596
  子連れの父 D.906
 アントン・ガルシア・アブリル:3つの子守歌(1961)
   こうのとりの子守歌,黒い花の子守歌,悪い子の子守歌
 シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):子供のための歌(1953)
   風景/とかげは泣いている/ほら貝/ばかな歌/ヨーロッパの中国人の歌
   セビリャの小唄
ハビエル・アロンソ(テノール)
アイノア・パドロン(ピアノ)

録音:2011年12月10-13日、ヘタフェ専門音楽院、スペイン

海と子供時代をテーマとした歌曲プログラム。ハビエル・アロンソはスペインのレオン県ラ・バニェサに生まれ、ギターを修了した後で声楽に転じ、ウィーン音楽大学およびケルン音楽大学でヘレナ・ラザルスカ、エディト・マティス、ローベルト・シュンクに師事。アイノア・パドロンはスペイン領カナリア諸島のサンタ・クルス・デ・テネリフェに生まれ、同市の音楽院を卒業後フライブルク音楽大学およびケルン音楽大学でピ=シエン・チェン、ハンス=ペーター・ミュラー、ユルゲン・グラウスに師事。デュオを組んだ二人は2010年のフーゴー・ヴォルフ国際リート・コンクール(シュトゥットガルト)で第3位に入賞しました。

 

1CM 0297
(4CD)
\3600→\3290
名演奏家多数登場!
 モンサルバジェ・ライヴ! エッセンシャル・セレクション

 シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):

  [CD 1]
  J・S・バッハのシャコンヌの形態学的崩壊(1961)
   バルセロナ交響楽団 ローレンス・フォスター(指揮)
   録音:2005年、ラウディトリ、バルセロナ
  短い協奏曲(1953)
   アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ) バルセロナ交響楽団
   ローレンス・フォスター(指揮) 録音:1999年、ラウディトリ、バルセロナ
  魔法)1992)
   バルセロナ交響楽団 ヘスス・ロペス・コボス(指揮)
   録音:2002年、ラウディトリ、バルセロナ
  アルバイシン協奏曲(1977)
   ウルズラ・デュチラー(チェンバロ) バルセロナ交響楽団
   ジュゼプ・ポンス(指揮) 録音:2000年、ラウディトリ、バルセロナ
  レフレクスス序曲(1973)
   バルセロナ交響楽団 フランツ=パウル・デッカー(指揮)
   録音:2002年、ラウディトリ、バルセロナ


  [CD 2]
  シンフォニア・デ・レクイエム(1985)
   ロサ・マリア・コネサ(ソプラノ) リセウ大劇場交響楽団
   ウーヴェ・ムント(指揮) 録音:1988年、リセウ大劇場、バルセロナ
  コンチェルティーノ 1+13(1975)
   アーラ・ヴォロンコヴァ(ヴァイオリン) カメラータ・メディテラニア
   ゲラシム・ヴォロンコフ(指揮) 録音:1993年、エル・ヴェンドレイ
  協奏曲の変容(1980)
   ジョルディ・クディナ(ギター) ミュンスター青年交響楽団
   ヨハヒム・ハルダー(指揮) 録音:1989年、カブリルス、バルセロナ
  交響的万華鏡(1955)
   バルセロナ交響楽団 エルンスト・マルティネス・イスキエルド(指揮)
   録音:2003年、ラウディトリ、バルセロナ


  [CD 3]
  パルティータ 1958(1957)
   バルセロナ交響楽団 ローレンス・フォスター(指揮)
   録音:2001年、ラウディトリ、バルセロナ
  協奏的詩曲(1951)
   アーラ・ヴォロンコヴァ(ヴァイオリン) バリェス交響楽団
   サルバド・ブルトンス(指揮) 録音:2000年、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ
  照らされた三枚のはがき(1991)
   バリェス交響楽団 エドモン・クロメル(指揮)
   録音:2003年、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ
  ダリ風フォリア(1995)
   バルセロナ交響楽団 ローレンス・フォスター(指揮)
   録音:1997年、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ
  リディア・デ・カダケスへのセレナード(1970)
   マグダレナ・マルティネス(フルート) ローレンス・フォスター(指揮)
   録音:1998年、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ
  サルダナ形式のマドリガル(1946)
   バルセロナ市立コブラ・サン・ジョルディ
   録音:1999年、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ
  ジュリ・ガレタへの悲歌(1946)
   バルセロナ市立コブラ・サン・ジョルディ
   録音:1997年、大聖堂通り、バルセロナ
  私のジロナ(1930s)
   コブラ・セルバタナ 録音:2002年、バニョレス


  [CD 4]
  ヴォカリーズ(1976)
   モンセラート・カバリエ(ソプラノ) マヌエル・ブルゲラス(ピアノ)
   録音:1992年、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ
  5つの黒人の歌(1945;エリアス・アリスクレン編曲版)
   クラロン・マクファデン(ソプラノ) イベリア八重奏団
   エリアス・アリスクレン(指揮) 録音:1993年、バルセロナ市立音楽院
  きくぢしゃ(菊萵苣)の踊り(2000)/戴冠した聖処女(1969)
  子守歌(1946)/なでしこ(1998)
  黒人の子供のための子守歌
   アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾソプラノ) メルヴィン・タン(ピアノ)
   録音:ヴィンタートゥール・ホール、バルセロナ
  聖母の嘆き(1991)
   リーダー・カメラ(合唱) アドルフ・プラ(ピアノ) ジュゼプ・ビラ(指揮)
   録音:1999年、マタデペラ
  冬の牧歌による3つの反映(2002)
   アンドラ国立室内管弦楽団 ジェラルド・クラレト(指揮)
   録音:2005年、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ
  作者不詳の主題による4つの変奏曲(1989)
   マグダレナ・バレラ(ハープ) 録音:1995年、トロエリャ・デ・モングリ
  モーツァルト風マイクロコラージュ(1991)
   ラリー・パッシン(クラリネット) 録音:1999年、ラウディトリ、バルセロナ
  問いと答え(アンドレア・ガブリエーリのリチェルカーレによる;1979)
   ゴシック・ブラス 録音:1996年、トロエリャ・デ・モングリ
20世紀スペイン・カタルーニャの大作曲家モンサルバジェの生誕100年&没後10年(2012年)を記念して、スペインでのライヴ録音から厳選・集成されたアルバム。4枚組ですが1枚半分ほどの価格ですので、演奏家目当てに聴いてみるというのもありでしょう。 
 

1CM 0309
\2300
献呈
 シューマン、シューベルト、ドヴォルジャーク、グリーグ、ショーベリ:歌曲集

 シューマン(1810-1856):
  献呈/くるみの木/蓮の花/ズライカの歌/花嫁の歌 I/花嫁の歌 II
  ハイランドの子守歌/月夜
 シューベルト(1797-1828):「ミルテの花」から
   君はわが憩い/糸を紡ぐグレートヒェン/岩の上の羊飼い(*)
 ドヴォルジャーク(1841-1904):ジプシーの歌(全7曲)
 グリーグ(1843-1907):ソールヴェイの歌
 カール・レオポルド・ショーベリ(1861-1900):音楽[Tonerna]
マルタ・ガルシア・カデナ(ソプラノ)
ジョルディ・クルヌデリャ(クラリネット(*))
ジョルディ・ウメト(ピアノ)

録音:2011年9月12-15日、パウ・カザルス・ホール、ベンドレイ、スペイン

カタルーニャ高等音楽学校でアスンプタ・マテウに師事したソプラノ、マルタ・ガルシア・カデナのデビューCD。

 

1CM 0312
\2300
クラリネットとピアノのためのヴィルトゥオーゾ音楽 Vol.3
 ジュゼプ・パスクアル(1964-):レチタティーヴォとアリア/ブラネッラ
 ショーソン(1855-1899):アンダンテとアレグロ
 マルセル・オルム(1937-):万華鏡
 スレマ・デ・ラ・クルス(1958-):夜明けのバラード
 J・B・メセゲル(1959-):懐かしさ
 ドビュッシー(1862-1918):狂詩曲第1番
 パブロ・モラス(1983-):狂詩曲
 ヘスス・ロドリゲス・ピコ(1953-):それはすばらしい
 ロベルト・ムイチンスキ(1929-2010):時間の断片
ホセプ・フステル(クラリネット)
イサベル・エルナンデス(ピアノ)
録音:2012年6月29-30日、マドリード音楽院マヌエル・デ・ファリャ・ホール、スペイン
 


1CM 0314
\2300→\2090
セレスティヌ・ビラ・デ・フォルンス(1829-1915):室内楽作品集
  ピアノ四重奏曲ホ短調(+)/
  ピアノ四重奏曲ハ短調(*)
  大五重奏曲イ長調(#)
テシドル弦楽四重奏団
 イランツ・ズアスティ(ヴァイオリン(*/#)) 
 ジュアン・マルソル(ヴァイオリン(+/#))
 ジョルディ・アルメンゴル(ヴィオラ)
 シャビエ・ロチ(チェロ)
サンティ・リウ(ピアノ)

録音:2011年10月1-2日、セルベラ専門音楽院、スペイン(#)
    2012年7月5-7日、エンリク・グラナドス・ホール、リェイダ、スペイン(*/+)

セレスティヌ・ビラ・デ・フォルンスはスペイン・カタルーニャ、リェイダ近郊に生まれた作曲家。
ウエスカ大聖堂楽長を務め主に教会音楽を書きましたが、当盤で聴く室内楽作品の水準もあなどれません。世界初録音と表示されています。

 

1CM 0319
(2CD)
\3600
アントニオ・ソレル(1729-1783):
  弦楽とオルガンまたはチェンバロのオブリガートのための6つの五重奏曲

   第1番ハ長調/第2番ヘ長調/第3番ト長調
   第4番イ短調/第5番ニ長調/第6番ト短調
ロサ・トレス=パルド(ピアノ)
ブレトン弦楽四重奏団
 マウロ・ロッシ(第1ヴァイオリン)
 アントニオ・カルデナス(第2ヴァイオリン)
 イヴァン・マルティン(ヴィオラ)
 ジョン・ストークス(チェロ)

録音:2012年8月5-10日、コンデ・ドゥケ・ホール、マドリード、スペイン

ロサ・トレス=パルドはマドリードに生まれ、マドリード音楽院でホアキン・ソリアノとグロリア・オラヤに師事、1987年にデビューしたピアニスト。Glossaレーベルに録音したアルベニスの「イベリア」が高く評価されました。ブレトン弦楽四重奏団は主にスペイン音楽を演奏するために2003年に結成されました。





LINDORO


NL 3012
\2300
無数の窓のある庭園 声とリコーダー、見方を変えて
 ヨハンネス・チコーニア(1370頃-1411):
  Sus une fontayne en remirant(ヴィルレ)
 アスパシア・ナソプル(1972-):Rodia=SO2H4(2003/2005改訂)
 ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474):
  Resvellies vous et faites chiere lye(バラード)
 不詳(13世紀後半、イングランド):Stella maris illustrans omnia(カンティレーナ)
 アンティ・アウヴィネン(1974-):FACTA(2006)(*)
 ジョン・ダンスタブル(1390頃-1453):Sub tuam protectionem(アンティフォナ)
 ヤコポ・ダ・ボローニャ(活躍:1340頃-1360頃):
  Sotto l'imperio del possente prince(マドリガーレ)
 カタジナ・アルンホルト(1968-):In the alchemy of the world’s dream(2005)(*)
 レオネル・パワー(1370/1385頃-1445):
  Quam pulchra es et quam decora(アンティフォナ)
 ジョン・ダンスタブル:Quam pulchra es et quam decora(アンティフォナ)
 エリザベス・ギャスキル(1950-):Balloons(2010)(*)
エアロダイナミック
 ハルマ・エフェルツ(ソプラノ)
 ステファニー・ブラント、
 マリア・マルティネス・アイェルサ(リコーダー)

録音:2010年10月4-7日、2011年8月27-28日、レイセルト礼拝堂、エーフデ、オランダ

ハーグ音楽院、アムステルダム音楽院で学んだソプラノ歌手とリコーダー奏者によって2004年に結成された女性トリオ、エアロダイナミックのCDデビュー盤。(*)はエアロダイナミックのために書かれた作品。大小様々な22種類のリコーダーを駆使し、現代(21世紀初め)と約600年前の音楽で構成した興味深いプログラム。録音も鮮烈です。

 

NL 3013
\2300
新世界 トルヒリョ写本による土着の音楽
 [ルーツ] ハレクラ
 [メスティソのアメリカ] テペヤックの丘に
 [ヨーロッパの影響]
 天の元后/ああ、かわいい女よ/夜は招く/美しき処女を
 今日、明るい星が生まれた
 [トルヒリョ写本]
 笛と太鼓を伴う踊り手の踊り(コントラダンサ)
 ダイアモンド(トナダ)/ウイチョ・デ・チャチャポヤス(トナダ)
 村の雄鳩(トナダ)/トゥパマロ(トナダ)/コンゴ(トナダ)
 [フィナーレ]
 解放者(コントラダンサ)/チャコナ/ハレクマ/エピローグ
ムシカ・プリマ
 フランシスコ・オロスコ(歌、リュート、ビウエラ、指揮)
 ホセ・マヌエル・バケルロ(オルガネット、ハーディガーディ)
 ホアンナ・ロセ(ヴィオル)
 ビセンテ・パリリャ(リコーダー)
 アルバロ・ガリド(打楽器)

録音:2012年4月、小礼拝堂、キリスト学校、セビリャ、スペイン

南米ペルー北西部の都市トルヒリョの司教マルティネス・コンパニョン(1737-1797)により1782年頃〜1785年に編纂された「トルヒリョ写本」(別名マルティネス・コンパニョン写本)に収められた楽曲を中心に、口承記録による中南米に根付いていた作者不詳の音楽で構成されたプログラム。スペインのセビリャに本拠を置くイベリア半島関連の古楽をメイン・レパートリーとするピリオド楽器アンサンブル、ムシカ・プリマのデビューCDです。リーダーであるフランシスコ・オロスコのラテン感溢れるヴォーカル、「スペインのリコーダー界にこの人在り」のビセンテ・パリリャをはじめ、演奏陣の水準は文句なし。

 

NL 3014
\2300
エン・エル・ムンド
 世界のクラシカル&ポピュラー・アンコール

 フアン・カルロス・キンテロ・ムニョス(1903-1980、スペイン):
  エン・エル・ムンド(闘牛士のパソドブレ;1930頃)
 フリオ・サルバドル・サグレラス・ラミレス(1879-1942、アルゼンチン):
  はちどり
 不詳(18世紀、フランス)/ジャン=バティスト・ヴェッケルラン(1821-1910)編曲:
  ママ、教えて
 フランク(1822-1890、ベルギー→フランス):「オルガニスト」第2巻 より 行進曲
 プーランク(1899-1963、フランス):
  「村人たち」(子供のための小品集)より スタッカート
 アントニオ・カルロス・ジョビン(1927-1994、ブラジル):
  瞑想/ワン・ノート・サンバ
 アストル・ピアソラ(1921-1992、アルゼンチン):ブエノスアイレスの秋
 ジェリー・グレイ(1915-1976、アメリカ合衆国):真珠の首飾り
 伝承曲(アメリカ合衆国):
  ロンサム・ロード・ブルース(ブルーグラス・ヴァージョン)
 タピオ・ラウタヴァーラ(1915-1979、フィンランド):ブルー・ドリーム
 伝承曲(スコットランド):かわがらすのストラスペイ
 伝承曲(アイルランド):ウィリアム王のそぞろ歩き
 ヴァルター・デルシュミット(1933-、ドイツ):ボアリッシュ
 ヨープ・デ・ルール(1900-1973、オランダ):ゾイデル海
 ラルフ・アルニー(1924-2003、ドイツ):アムステルダムのチューリップ
 ハイドン(1732-1809、オーストリア):音楽時計のための小品 第30番
 ヴェルディ(1813-1901):オペラ「椿姫」より あたしたちはジプシー娘
 ムソルグスキー(1839-1881):組曲「展覧会の絵」から リモージュの市場
 伝承曲(中国):紅豆詞
 本居長世(1885-1945):七つの子
 瀧廉太郎(1879-1903):荒城の月
 伝承曲(ギリシャ): ハサポセルヴィコ
 伝承曲(オランダ/フランドル):雪のように白い鳥がいた
 伝承曲(ハンガリー):ゲメルの男たちの踊り
 バルトーク(1881-1945、ハンガリー):
  「子供のために」より 私はつれあいをなくした
  ルーマニア民族舞曲集
   棒踊り,飾り帯の踊り,足踏み踊り,ブチュムの踊り,
   ルーマニアのポルカ,速い踊り
ロイヤル・ウインド・ミュージック
パウル・レーンフーツ(指揮)

録音:2010年11月30日-12月4日、デ・ダウフ、アムステルダム、オランダ

リコーダー合奏が誘う世界への旅。収録曲の大半はパウル・レーンフーツがロイヤル・ウインド・ミュージックの(一部は彼が所属していたアムステルダム・ルッキ・スターダスト・クアルテットの)アンコール・ピースとして編曲したものです。13人の奏者が24種類、約50のリコーダーを駆使して多彩な音楽を楽しませてくれます。

 

NL 3015
\2300
アンヘレス・イグレシアス(ピアノ)
 ショパン(1810-1849):
  ピアノ・ソナタ第1番ハ短調 Op.4
  ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
アンヘレス・イグレシアス(ピアノ)

録音:2012年4月、カハソル財団ホアキン・トゥリナ・ホール

アンヘレス・イグレシアスはスペインのセビリャ生まれのピアニスト。セビリャとマドリードで学んだ後ウィーン音楽大学でハンス・グラーフに師事。マヌエル・デ・ファリャ・コンクール(カディス、スペイン)第1位入賞。2013年現在マドリードを本拠に演奏・教育の場で活躍しながらブラジリア大学(ブラジル)教授も務めています。

 

NL 3017
\2300
天使あるいは告天使 16−17世紀スペインにおける歌唱とオルガン
 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525/1526頃-1594)/
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(1550頃-1594)編曲:
  アヴェ・ヴェルム・コルプス(*)
 アロンソ・ロボ(1555頃-1617):
  悲しみのうちに引き戻され[Versa est in luctum](*/+)
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):ティエント第10旋法
 マヌエル・ロドリゲス・コエリョ(1555頃-1635):マニフィカト第1旋法(*/**)
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):
  ソプラノ声部の音栓分割によるティエント第8旋法
 ホセ・デ・トレス(1670頃-1738):聖木曜日のための第3の哀歌(*/#)
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):ティエント第7旋法
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):
  めでたし、聖なる処女[Ave Virgo Sanctissima](*/+)
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548頃-1611)/
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ編曲:
  私は町を歩きまわり[Vadam et circuibo civitatem]−
   あなたが愛する人[Dilectus tuus](第2部)(*)

マーク・チェンバーズ(カウンターテナー(*))
ハビエル・ヒメネス(バス(**))
アルナウ・ロドン(コルネット[ツィンク](+))
バルバラ・セラ(ファゴット(#))
アンドレス・セア(クラヴィオルガヌム)

録音:時期の記載なし、ロレトの聖母修道院、エスパルティナス、セビリャ県、スペイン

ポリフォニー教会音楽を一人の歌手とオルガンで演奏するというプログラム。
 パレストリーナとビクトリアの曲はイタリアの作曲家ボヴィチェッリが出版した「マドリガーレとモテットの即興装飾法(Regole, Passaggi di Musica, Madrigali e Motetti Passeggiati)」に収録された、多声曲の第2声部以下を器楽(当盤ではオルガン)に置き換え装飾(ディミニューション)を施された版。ロボとゲレロの曲ではカノン形式の上2声部をカウンターテナーとコルネットが、下声部をオルガンが担当。
 コエリョとトレスの曲は独唱とオルガンのために書かれていますが、トレスの方は独唱、ファゴットとチェンバロで演奏されています。
 クラヴィオルガヌムはチェンバロとオルガンが一体化した楽器で、ここでも双方の機能が生かされています。
 アルバム・タイトルの告天使(コウテンシ)はヒバリ科の鳥で、天使のように歌うという意味で並列されたようですが、日本語だとぴったりはまります。マーク・チェンバーズは王立ノーザン音楽大学で学んだイギリスのカウンターテナー。

 


NL 3018
\2300→\2090
天使、ジプシーと羊飼い ヴェネツィア、ナポリとローマのルネサンス音楽
 アレッサンドロ・オロロージョ(1550頃-1633):イントラーダ第10番(6声)
 インノチェンティオ・アルベルティ(1535頃-1615):
  アルバートのパヴァーヌとガイヤルド(5声)
 シモーネ・モリナーロ(1570頃-1633以後):バッロ「オルランド伯爵」(5声)
 ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508頃-1587):苦労[El travagliato](3声)
 ジローラモ・カヴァッツォーニ(1525頃-1577以後):
  「Falt d'argens」によるカンツォン(4声)
 タルクイニオ・メールラ(1595頃-1665):
  カンツォン「ラ・クレマスカ」[la Chremasca](4声)
 ジョセッフォ・グアミ(1542-1611):カンツォン「ラ・ポッジーナ」[la Poggina](4声)
 ヤコポ・コルフィーニ(1540頃-1591?):
  主よ、御身の聖霊の何と甘美であることか
   [O quam suavis est Domine spiritus tuus](7声)
 パオロ・アゴスティーニ(1583頃-1629):
  われらは御身を拝む、キリストよ[Adoramus te, Christe](4声)
 アスカーニオ・トロンベッティ(1544-1590):
  われは御身を敬愛す、主よ[Diligam te, Domine](6声)
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
  プレアンブルム・レガトゥーラ[Praeambulum legatura](5声)
  リチェルカーレ第8番、obligo di non uscir mai di grado(4声)
 アンドレア・ガブリエーリ(1533頃-1585):リチェルカーレ第1旋法(4声)
 オラツィオ・ヴェッキ(1550-1605):サルタレッロ「トリヴェッラ」[Trivella](5声)
 サロモーネ・ロッシ(1570-1630頃):
  答えてくれてありがとう[Odecha ki'anitani](6声)/シンフォニア(5声)
  ガイヤルド「ナルシス」[Narciso](5声)
 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575頃-1647):
  ガイヤルド第1番「ラ・ガランテ」(5声)/ガイヤルド第3番「ラ・タリアネッラ」
 バルダッサーレ・ドナート(1529頃-1603):
  ガイヤルドを習いたい人は[Chi la gagliarda, donne, vo' imparare](4声)
 ロドヴィコ・アゴスティーニ(1534-1590):All'arm' all'arme(5声)
ロイヤル・ウインド・ミュージック
パウル・レーンフーツ(指揮)

録音:2010年4月9-15日、デ・ダウフ、アムステルダム、オランダ

イタリア・ルネサンスから初期バロックの器楽曲、マドリガーレやモテットをパウル・レーンフーツが編曲、14人の奏者が10種のリコーダーを駆使して演奏しています。

 


MPC 0122
\2300→\2090
【旧譜 再入荷予定】
啓蒙時代のヨーロッパへの旅
 フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803):
  フルート、ヴィオラとチェロを伴うチェンバロのための四重奏ソナタ
 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):
  フルート、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ホ短調
 トマゾ・ジョルダーニ(1730-1806):
  フルート、ヴィオラのオブリガートを伴うチェンバロのためのソナタ
 ジャン=フランソワ・タプレ(1738-1798):
  フルート、ヴィオラとチェロを伴うチェンバロのための四重奏曲第6番 Op.19
アンサンブル・カルメン・ベネリス
 アナ・ロペス・スエロ(フルート)
 パブロ・アルマサン・ハエン(ヴィオラ)
 ギリェルモ・マルティン・ガミス(チェロ)
 ジュルダン・フマド・ジュルネト(チェンバロ)
録音:2008年8月26-29日、ロンダ、マラガ県、スペイン
 

MPC 0123
\2300
【旧譜 再入荷予定】
比喩的な歌 スペイン・ルネサンスの声楽と器楽
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1575頃-1654):グロサダ LXVI
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529):不運な悲しきスペイン
 マテオ・フレチャ(子;1530-1604):Ay que vivo en tierra extrana
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):
  Ad Dominum cum tribularer(ティエント XIV)
 ジョスカン・デプレ(1450頃-1521):あなたは祝福された、天の元后よ(*)
 エンリケス・デ・バルデラバノ(活躍:1547頃):
  満ち渡る(デュオ)(+)/そしてその憐れみは(デュオ)(+)
  アニュス・デイ(デュオ)(+)
 アブロシオ・コテス(1550-1603):De virginibus(カンシオン)(*)
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):めでたし、この上なく聖なる処女よ
 エンリケス・デ・バルデラバノ:満ち渡る(デュオ)(+)/Per illud ave(デュオ)(+)
 アントニオ・デ・カベソン:ティエント V
 フアン・デ・カベソン(1519-1566):ティエント LXXIV
 フランシスコ・ペラサ(1564-1598):メディオ・レヒストロ・アルト第1旋法
 アントニオ・デ・カベソン:
  ティエント IV(アドリアン・ウィラールトの「Qui la dira」による)
  Pisne me pulvenir(トマ・クレキヨンによる)
 エンリケス・デ・バルデラバノ:ソネット(IX)(+)/ソネット(X)(+)
 トマス・デ・サンタ・マリア(1510頃-1570):ファンタジア I
 不詳:「牛の番」による5つのディフェレンシア(16世紀後半、スペイン)
 エルナンド・デ・カベソン(1541-1602):スザンナはある日
 フアン・アラネス(?-1649頃):シャコンヌの夜会
 エンリケス・デ・バルデラバノ:
  そしてよみがえられた(デュオ)(+)/ベネディクトゥス(デュオ)(+)
 ジョスカン・デプレ:あなたと別れる千々の悲しみ
 クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553):
  ミサ「ミル・ルグレ(千々の悲しみ)」から アニュス・デイ III(*)
カペリャ・サンクタ・マリア(声楽アンサンブル(*))
 オルランダ・ヴェレス・イジドロ、
 シルヴァ・ダ・シルヴァ(ソプラノ)
 ブラム・フェルヘーイェン、
 エステバン・マンサノ(テノール)
 エンリケ・ロペス=コルトン(バリトン)
 三浦英治(バス)
エンリケ・ロペス=カルトン(指揮(*))
アルフレド・フェルナンデス(ビウエラ(+))
ロイヤル・ウインド・ミュージック(リコーダー・アンサンブル(無印))
パウル・レーンフーツ(指揮(無印))
録音:2009年5月3-6日、デ・ダウフ、アムステルダム、オランダ



<メジャー・レーベル>

オーストラリアELOQUENCE



480 7425
\1200
アカデミー室内アンサンブル
 メンデルスゾーン:
  『弦楽八重奏曲 Op.20』
 ボッケリーニ:
  『弦楽五重奏曲ハ長調Op.37-7, G.310』
アカデミー室内アンサンブル
【録音】1967年, キングズウェイ・ホール(ステレオ:セッション)
 アカデミー室内管弦楽団の主要メンバーによる室内楽演奏。メンデルスゾーンの「八重奏曲」は交響曲的効果が現れた作品で、ゲーテの「ワルプルギスの夜」から霊感を得た作品といわれています。演奏は悠然として柔軟で、これらの曲にふさわしい美しい歌い口が印象的です。
 


480 1280
(2CD)
\1800→\1690
ブラームス:室内楽曲集
 ①『クラリネット三重奏曲イ短調Op.114』
 ②『ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40』
 ③『シューマンの主題による変奏曲Op.23』
 ④『ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34』
 ⑤『クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115』
アンドラーシュ・シフ(P:①〜④),
ギュンター・ヘーグナ(Hr:②),
ペーター・シュミードル(Cl:①⑤),
ゲオルク・ショルティ(P:③),
エーリヒ・ビンダー(Vn:②),
フリードリッヒ・ドレシャル(Vc:①),
タカーチ弦楽四重奏団(④),
新ウィーン八重奏団員(⑤)
ブラームスのウィーン風歌い方の絶品な美しさ
 【録音】1980〜1990年, ウィーン(セッション)
ウィーン・フィルのメンバーとA・シフによる、絶品のウィーン風なメロディーの歌わせ方が際立つ演奏です(④を除く)。
 ウィーンはブラームスゆかりの地であり、特にクラリネットを含む2曲は、ウィーン特有の呼吸法による伝統的な奏法で演奏されています。その独特な歌い方は、彼らだけからしか味わえないものです。「ピアノ五重奏曲」はブラームスがハンガリーの影響を受けた曲という事で、ハンガリーが誇るタカーチ四重奏団による演奏で。音色もフレージングも非常に濃い色合いでバランスのとれた美しさを感じさせる演奏をお楽しみください。
 


480 7283
(2CD)
\1800→\1690
アストリッド・ヴァルナイ(Sp)
 ワーグナー:アリア集

 『ワルキューレ』より「ジークムント!私をご覧!」
 『ジークフリート』より「太陽に祝福を!光に祝福を!」
 『神々の黄昏』より
  「いとしい勇士よ!あなたを愛してはいても」
  「しっかりとした薪を、私のためにあそこへ」
 『トリスタンとイゾルデ』より
  「ああ,何ということを!耐えねばならぬのか」
  「イゾルデ!愛する人よ!トリスタン!」「イゾルデの愛の死」
 『ヴェーゼンドンクの5つの歌』
アストリッド・ヴァルナイ(Sp),
フェルディナント・ライトナー(指揮),
レオポルト・ルートヴィヒ(指揮),
ヘルマン・ヴァイゲルト(指揮)
最高のワーグナーのソプラノ・ドラマティコ、アストリッド・ヴァルナイ
 【録音】1954〜1959年, ミュンヘン、バンベルク(セッション)
アストリッド・ヴァルナイ(1918-2006)は、ハンガリー人声楽家の両親の元にスウェーデンに生まれました。22歳になるまでにハンガリー語、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語を覚え、ワーグナーの11作品を含む重要な15の役柄を身に付けました。1941年、METに「ワルキューレ」でデビュー。1951年にはフラグスタートのとりなしでバイロイトにデビューしました。それ以来7年間バイロイトに連続出演し、特にワーグナーのソプラノ・ドラマティコとして高い評価を得ています。名状しがたい声を持ち、きわめて人間的で、抑揚を感じさせる歌唱が見事です。
 


480 7066
\1200
ワーグナー:楽劇『ニーベルングの指環』より
 『ワルキューレ』より
  「父が約束したひとふりの剣」
  「冬の嵐は過ぎ去り」「我が名はジークムント」
 『ジークフリート』より
  「ノートゥング!宿望の剣」「鍛えろ、私のハンマー」
  「あいつが俺の父親でないとわかって」
  「もう一度、かわいい小鳥よ」
  「陽光明るい頂の心地よい荒野だ!・・・男ではない」
 『神々のたそがれ』より
  「ジークフリートのラインの旅」「ジークフリートの告別の歌」「葬送行進曲」
ベン・ヘップナー(T),
ブルクハルト・ウルリッヒ(T),
ペーター・シュナイダー(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
ドラマティックなワーグナー・テノール、ヘップナーの圧倒的な歌声
 【録音】2005年9月, ドレスデン、ルカ教会(デジタル:セッション)
1956年、カナダのブリティッシュ・コロンビア生まれのテノール歌手。1988年、カーネギー・ホールの演奏会で米国デビューを飾り、1989年にスウェーデン王立歌劇場で初めて「ローエングリン」を歌い、欧州デビューしました。現代最高のヘルデン・テノールと言っても過言ではないヘップナー。
 このアルバムは、『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々のたそがれ』から、ジークフリートの生涯を辿る形で選曲がなされています。彼のワーグナー歌唱の魅力を存分に堪能できる一枚です。
 


480 7055
(2CD)
\1800→\1690
クラウディオ・アバド(指揮)&ウィーン・フィル
 シェーンベルク:『グレの歌』
クラウディオ・アバド(指揮) 
ウィーン・フィル
ジークフリート・イェルザレム(ヴァルデマール),
シャロン・スウィート(トーヴェ),
マリヤナ・リポヴシェク(山鳩),
ハルトムート・ウェルカー(農夫),
フィリップ・ラングリッジ(道化クラウス),
バルバラ・スコーヴァ(語り),
ウィーン国立歌劇場合唱団,
アルノルト・シェーンベルク合唱団,
スロヴァキアフィルハーモニー合唱団,
【録音】1992年5月, ウィーン。ムジークフェライン・ザール(デジタル:セッション)
アバドの理知的なアプローチが印象的な演奏。劇的で感情を高めた演奏も可能ながら、この作品に対するアバドの視点はあくまで曲の本質、リートの美しさの追求に向けられています。そこから生み出される緻密で完成度の高い音楽がここに刻まれています。歌手も理知的で、オーケストラ、合唱団全てがそろった響きも美しく、細部まで透けて見えるような精緻な名演です。
  


480 7064
\1200
ジョージ・ロンドン(Bs-Br)
 ワーグナー:アリア集

 ①『ラインの黄金』より
   「ワルハラへの神々の行進」
 ②『パルジファル』より
   「我が身に負わされたこの苦しき世襲の役」
 ③『さまよえるオランダ人』より
   「期限はすぎた」
 ④『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
  「リラの花が何と柔らかく」「迷いだ、みな迷いだ」
 ⑤『ワルキューレ』より
  「今生の別れだ、勇気ある輝かしき子よ!」
ジョージ・ロンドン(Bs-Br)
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィル(①),
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィル(③〜⑤),
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
バイロイト祝祭管(②)
ジョージ・ロンドンの威厳ある深い歌唱
 【録音】1958年, ウィーン、ゾフィエンザール(ステレオ:セッション), 1962年, バイロイト音楽祭(ステレオ:ライヴ:②)
ジョージ・ロンドン(1920-1985)はモントリオール生まれ。1947年からウィーン国立歌劇場専属歌手となり、モーツァルトやワーグナーの主役を歌いました。1951年〜1960年代初等まではバイロイトにも出演しています。このアルバムの③〜⑤は、ジョージ・ロンドンのためにDeccaがカルショー/プロデュースの元、録音したもので、クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィルによる豪華なバックが支えています。
 この録音の3ヶ月後には、ショルティの「ラインの黄金」にも起用されました。②は、1962年のバイロイトでのライブ録音からのものです。ワーグナー作品で特にその真価を発揮する彼の威厳のある深い声が堪能できるアルバムです。
 


480 7093
(2CD)
\1800→\1690
クナッパーツブッシュ(指揮)&ウィーン・フィル
 ワーグナー:管弦楽曲集

 ①『パルジファル』より
  「第1幕への前奏曲」「場面転換の音楽」「花の乙女たちの場」
 ②『ジークフリート牧歌』
 ③『トリスタンとイゾルデ』より「第1幕への前奏曲」
 ④『タンホイザー』より
  「序曲」「ヴェーヌスベルクの音楽」
 ⑤『リエンツィ』序曲
 ⑥『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
  「第1幕への前奏曲」「第3幕への前奏曲」
 ⑦『ワルキューレの騎行』
 ⑧『ジークフリート』より「森のささやき」
 ⑨『神々の黄昏』より
  「夜明けとジークフリートのラインへの旅」「葬送行進曲」
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1950〜1959年, ウィーン
 巨人指揮者クナッパーツブッシュ。1909年バイロイトでハンス・リヒターの助手を務めた経験上、ワーグナーを得意としていました。バイロイト音楽祭やバイエルン国立歌劇場で、伝説的なワーグナーの名演奏を刻んできました。殊に晩年になってから会得した演奏スタイルである悠揚迫らぬ巨大なスケールと内面の激しい燃焼は、余人の到達し得ぬ境地に達していると言っても過言ではないでしょう。
 このアルバムは、1950〜1959年の彼の晩年にウィーン・フィルと録音した、彼の芸術の粋を伝えるワーグナー・アルバムです。
 


480 7065
\1200
ジェス・トーマス(T),
 ワーグナー:アリア集

 ①『ジークフリート』より
  「あいつがおれの父親じゃないとは」
  「歌っておくれ、きいているから」
  「陽光を浴びた高みの至福の荒れ地だ!」「男ではない!」
 ②『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
   「始めよ!」「朝はバラ色に輝きて」
 ③『ワルキューレ』より
   「父は私に剣をくれると約束した」
 ④『ラインの黄金』より
   「恩を仇で返されるのが」
 ⑤『リエンツィ』より
   「全能の父よ、見そなわせたまえ」
 ⑥『パルシファル』より
   「役立つのはひとつの武器」
 ⑦『ローエングリン』より
   「これ以上ない信頼を寄せてくれて」
   「名乗りの歌」「労いの言葉を受けてくれ、愛しい白鳥よ」
ジェス・トーマス(T),
カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル,
サヴァリッシュ(指揮)
バイロイト祝祭管,
ヴァルター・ボルン(指揮)
ベルリン・フィル
【録音】1962〜1969年
 ジェス・トーマス(1927-1993)は、ワーグナーを主要レパートリーとする一級のヘルデン・テノール。1958年カールスルーエの歌劇場と専属契約し、「ローエングリン」でデビュー。1960年にはミュンヘンの「ナクソス島のアリアドネ」、1961年にはバイロイトでクナッパーツブッシュの「パルジファル」に出演。長身で知的な才能と緻密な表現力を持ち合わせ、オペラの主人公にふさわしい歌手とたたえられました。
 ボルン指揮による1963年の彼のオリジナル・アルバムと、カラヤン&BPO、サヴァリッシュ&バイロイトなどの全曲盤からの名アリアを抜粋したアルバムです。














5/23(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ATMA CLASSIQUE


ACD2 2490
(2CD)
\3600
クリスチャン・レオッタ(Pf )
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.5

 CD1:
  第14番嬰ハ短調Op.24「月光」、
  第2番イ長調Op.2-2、第16番ト長調Op.31-1
 CD2:
  第6番ヘ長調Op.10-2、第18番変ホ長調Op.31-3、
  第22番ヘ長調Op.54、第28番イ長調Op.101
クリスチャン・レオッタ(Pf )
 イタリアのベートーヴェン弾きクリスチャン・レオッタ、ピアノ・ソナタ全曲シリーズ遂に完結!

 録音:2012 年グスタフ・マーラー音楽堂(ドッビアーコ、イタリア)

 今最も注目されるベートーヴェン弾きの一人、クリスチャン・レオッタによるベートーヴェン・ソナタ集。2002 年に22 歳という若さでベートーヴェンのソナタ全曲演奏会を成し遂げ、バレンボイム以来の快挙として一躍注目を集めたレオッタ。2008 年よりリリースされてきた彼のベートーヴェン・チクルスも、この第5 弾をもって遂に完結致します。2013 年2 月には待望の来日コンサートがあり、独自のベートーヴェン像を日本の聴衆に披露しました。
 32 曲のピアノ・ソナタの中でも表題付きソナタの人気作品である第14 番「月光」が収録されています。研ぎ澄まされた音色で、ベートーヴェンの音楽の深淵なる世界を描いています。また後期の傑作群を作曲する前の過渡期にあたる重要な作品第28 番。中期の力強さと後期の複雑な内面性をあわせ持った曲で、全体を通してベートーヴェンのピアノ・ソナタを深く研究したレオッタならではの、充実した演奏を聴かせてくれます。
 

ACD2 2679
\2000
フランス・デュオ作品集〜クラリネットとフルート
 ケクラン:
  フルートとクラリネットとソナチネ・モダーレ イ長調Op.155、
  フルートとクラリネットのための古代様式のモテット、
  フルート、クラリネットとピアノのためのパストラーレOp.75bis、
  クラリネットのためのモノディ イ長調Op.229第4,6,7,8,9,10番
 シュミット:
  フルートとクラリネットとハープシコードのためのトリオ・ソナチネOp.85
 ジャン・リヴィエ:フルートとクラリネットのためのデュオ
 ジャン・カルタン:フルートとクラリネットのためのソナチネ
 ウジェーヌ・ボザ:フルートとクラリネットのための3 つの楽章
ジャン=ギィ・ボワヴェール(Cl)
クリスチャン・ラフラーム(Fl)
ジャン=ウィリー・クンツ(Clavecin,Pf)
 優雅さ、美しさ、繊細さが凝縮したフランス音楽の魅力が詰まったデュオ作品集

 録音:2012 年

 フランスの作曲家によるフルートとクラリネットのためのデュオ作品集。1921 年から1974 年の間にパリ音楽院の課題曲として作曲されたもの。エスプリ溢れる美しい旋律が魅力のケクラン。フランスの響きとドイツの形式美をあわせ持った作風のフローラン・シュミット。颯爽とした雰囲気と遊び心が感じされる作風のジャン・リヴィエ。主に室内楽作品を書いたジャン・カルタン。色彩的な和声とロマンティックな旋律が特徴のウジェーヌ・ボザ。フランス音楽の美しさと魅力を堪能できる1 枚です。
 演奏は現代作品も積極的に取り上げるカナダ人クラリネット奏者ジャン=ギィ・ボワヴェール。モダン楽器はもちろんバロック・フルートも吹きこなすクリスチャン・ラフラーム。オルガニストとしても活躍するジャン=ウィリー・クンツと、多才な顔ぶれです。




WERGO


WER 6749
\2400
「zeit(t)raume 〜時代」
 (1)シュトックハウゼン(1928-2007):
  星座のための十二のメロディ(黄道十二宮)(1975) 〜
   ソプラノとピアノによる演奏
 (2)ベリオ(1925-2003):セクエンツァIII〜女声のための (1975)
 (3)シュトックハウゼン:ピアノ曲IX (1961)
 (4)ベリオ:4 つの民謡(声とピアノ)(1947)
クラウディア・ベッチャー(ソプラノ)
ヨヴィタ・ツェール(ピアノ)
 シュトックハウゼンの名曲、ティアクライス(星座のための十二のメロディ)のソプラノ&ピアノ版!ベリオの4つの民謡も収録!ソプラノとピアノで編む、20 世紀最大の作曲家二人へのオマージュ

 録音:(1)(4)2012 年2 月、(2)2011年9月、(3)2011年11月/ケルン(ドイツ)

 シュトックハウゼンのティアクライス(黄道十二宮、または星座のための十二のメロディ)。これまでにもトロンボーンのスヴォボダ率いるアンサンブル版や、オルガン版などをリリースしてきたWERGO レーベルから今回登場するのは、ソプラノとピアノによる演奏です。
 「黄道十二宮」は、もともとは舞台作品「MUSIK IM BAUCH(胃の音楽)」(1974 年)にルーツを持ちます。この作品は、6 人の打楽器奏者のためのもので、彼らの頭上には” Miron” という大きな鳥男がぶら下げられていて、その鳥男の胃にはオルゴールが隠されていて、物語の進行に沿って、演者達がそのオルゴールを動かす、というもの。このオルゴールに仕込まれたメロディが、シュトックハウゼンが書いたもので、12 の星座の特徴を、ピッチ、リズム、ハーモニー、そしてデュナーミクで表したものとなっています。このメロディを、この盤ではソプラノが歌い、ハーモニーをピアノが担当します。歌詞は、各星座人の特徴を述べたテキストを用いての演奏ということだけあって、非常にユニークな仕上がりとなっています。
 シュトックハウゼンのピアノ曲IXは、1952-61 年にかけて彼が書いた11 のピアノ曲の中の1 曲。セリー的要素の強い作品です。
 セクエンツァは、ベリオが1958 年から2002 年にかけて取組み続けた、様々なソロ奏者のための曲集(14 曲から成る)。第3 番は、唯一の声楽曲です。「4 つの民謡」は、彼が、伝統に対して、真摯でありながらも常に革新的な姿勢で向き合っていたことを示す作品。意欲的なソロ作品と、伝統に対するリゲティの姿勢をみることのできる興味深い組み合わせといえるでしょう。
 演奏するのは2008 年からデュオを組んでいるクラウディア・ベッチャーとヨヴィタ・ツェール。このプログラムは、実際に2010 年に演奏会で取り上げたもの。満を持しての録音となっています。
 

WER 6760
\2400
グバイドゥーリナ(b.1931):作品集
 (1)ソナタ〜コントラバスとピアノのための(1975)
 (2)パントマイム〜コントラバスとピアノのための(1966)*
 (3)イン・クローチェ(作曲者編曲によるコントラバスとバヤン版(2009)
  [原曲:チェロとオルガン(1979)、チェロとバヤン(1991)])*
 (4)プレリュード(作曲者編曲によるコントラバス版(2009)
  [原曲:チェロとオルガン(1974)])*
*= 世界初録音
ダニエレ・ロッカート(コントラバス)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(ピアノ)
マッシミリアーノ・ピトッコ(バヤン)
 雄弁に語るコントラバス、グバイドゥーリナ作品集

 録音:2009&2012 年

 グバイドゥーリナによる、コントラバスのための作品集(うち2 作品は原曲はチェロのためのものですが、コントラバスのためにグバイドゥーリナ自身が編曲したもの)。
 「ソナタ」では比較的伝統的な雰囲気の作品。ですが、フィンガリングなどは演奏者の自由にゆだねられている部分も大きいです。イン・クローチェでは、バヤンの音色がロシアのフォークロアを思わせる中、コントラバスが嘶きます。




CHALLENGE CLASSICS


CC72578
\2300
ヒリヤード・アンサンブル
 アレクサンドル・ラスカトフ:「祈りと賛美」
ヒリヤード・アンサンブル
David James:countertenor
Rogers Covey-Crump:tenor
Steven Harrold:tenor
Gordon Janes:baritone
ネザーランド室内管弦楽団
クリストフ・マラトカ(指揮)
 男性四重奏による繊細な響きと美しい色彩感
 ヒリヤード・アンサンブルは世界でもっとも優れた室内合唱グループです。ネザーランド室内管弦楽団は、アムステルダムのコンセルトヘボウを拠点とし、同ホールでは年間平均25回のコンサートを行っています。
 男声四重唱とベルのための「祈り」は1998年の作品です。
 ヒリヤード・アンサンブルのために書かれたこの作品は、東方正教会の典礼文の5つのテクストに基づいています。「Obikhod」(2002-03)も、ロシア正教会のテキストを用い、同じくヒリヤード・アンサンブルのために作曲されました。この作品には弦楽オーケストラの伴奏が付いています。
 作曲者のアレクサンドル・ラスカトフは1953年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院で学び、1982年に大学院を終了。ドイツに渡り、1990年代からはフランスで活動しています。彼の音楽はしばしば言葉では記述し難いものがありますが、いつも繊細な響きと美しい色彩感、そして沈黙、あるいは沈黙に近い何かを湛えています。音楽学者ウラディミール・バルスキーによれば、「アレクサンドル・ラスカトフの創造的なる作品のはじめに、言葉ありき」とのこと。彼の音楽の本質を付くひと言かもしれません。
 


CC72579
(SACD Hybrid)
\2400→\2190
デ・フリエンド/トリプル・コンチェルト
 ベートーヴェン:三重協奏曲&大公トリオ

  ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲
  ピアノ三重奏曲 変ロ長調 作品97「大公」
ストリーニ・トリオ
Wouter Vossen(violin)/
Marc Vossen(cello)
Bart van de Roer(pioano)
ネザーランド交響楽団
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)
 ストリーニ・トリオは、オランダの室内楽アンサンブルの代表的なグループへと成長を遂げました。カーネギー・ホール(ウェイル・リサイタルホール)、コンセルトヘボウ、ウィグモア・ホール、および数々のヨーロッパの音楽祭の舞台に立っています。メンバーは年に一度オランダのアイントホーフェンで開催されるストリーニ・フェスティバルの音楽監督です。
 古楽器による「三重奏曲」と「大公トリオ」の優れたアルバムがここに誕生しました。ネザーランド交響楽団とヤン・ヴィレム・デ・フリエンドは、彼らのベートーヴェンの「交響曲全集」(CC72550)に加え、このアルバムでも彼らのユニークな解釈を披露しています。フリエンドの活動は目覚ましく、交響曲指揮者として頭角を現し、重要な存在となりました。ネザーランド交響楽団の録音は高く評価され、国内外で演奏ツアーを行っています。

作品について
 この三重協奏曲は、ベートーヴェンが1795年にウィーンで一連の作品を出版した際に作品番号の最初に置いたアンサンブル作品です。作品56として出版されたこの曲を通して、ベートーヴェンは規模の大きなオーケストラと向き合いました。1822年来、ベートーヴェンの秘書と名乗り、彼の最初の伝記(残念ながら信用に値しない記述も多い)を記したアントン・シードラーによれば、このトリオのピアノパートはルドルフ大公のために書かれたものと言われています。ところが実際にはこの曲が書かれた1804年頃、ルドルフはまだ16歳の少年でした。1807年に出版された際には、この曲は皇室の若者にではなく、貴族の一人で作曲者の良き理解者でもあったロプコヴィッツ侯に献呈されています。
 実際にルドルフ大公に献呈されたのは、ピアノ三重奏曲変ロ長調作品97です。1810年の夏から1811年3月にかけて作曲され、その年に出版されました。初演は1814年4月11日ウィーンのローマ皇帝館ホールにおける「善行アカデミー」にて行われ、ベートーヴェン自身がピアノパートを弾きました。彼の聴覚の病は進行しており、演奏を成功させることはできませんでした。
 ヴァイオリニストで作曲家のルイ・シュポーアは一聴衆としてその初演に立ち会っており、彼は「聴覚を失った男」の演奏に冷や汗を流したようです。ベートーヴェンはフォルテでは楽器を「ジャンジャンと」叩き付け、ピアノの箇所ではいくつかの音が「聞こえなかった」といいます。この夕べ以来、ベートーヴェン自身も難聴に打ち拉がれ、演奏能力の限界を感じ取りました。かつては高い技術を誇るピアニストとして名を馳せたベートーヴェンですが、この大公トリオ初演が公の場でピアノを演奏した最後の舞台となりました。
 

CC72581
\2300
ルドヴィコ・エイナウディ:ナイトブック ハンナ・デヴィッチ(ピアノ)
 多くの賞に輝いたフランス映画「最強の二人」の音楽、エイナウディのナイトブック。
 元デヴィッチ・トリオのピアニスト、ハンナ・デヴィッチが待望のソロ活動を展開。ピアノ教師でもあるハンナは、自分の生徒たちのために曲を探していたところ、ルドヴィコ・エイナウディの音楽と出会ったのでした。彼女自ら演奏してみると、しっくりとはまる手袋のようにフィットしたのだとか! 彼女の音楽解釈はとてもダイナミックで多層的。エイナウディの作品がさらに輝きます。
 ルドヴィコ・エイナウディはフランス映画「最強の二人」(2011)の音楽担当などでよく知られている作曲家ですが、テレビシリーズや数々の映画などでも彼の作品は世界中で使われています。彼の音楽が、広い層の聴衆を魅惑しているのです。
 ハンナ・デヴィッチは独奏によって表現力を見事に示しました。このCDが彼女の国内外でのコンサート活動を後押しすることになるでしょう。

■作品について
 イタリアの作曲家ルドヴィコ・エイナウディの「ナイトブック」は、多くの賞に輝いたフランス映画「最強の二人」(2011)からの音楽です。エイナウディの作品は、作曲者以外の演奏家によって演奏されることはほとんどなく、ハンナ・デヴィッチがこの素晴らしいCDのリリースを通じて演奏する最初のピアニストです。デヴィッチは大いなる情熱と感動、そしてこれまでにこの作品で聞かれたことのないダイナミックな緊張感をもって演奏しています。
 この数年、ハンナ・デヴィッチはデヴィッチ・トリオで成功を重ねてきました。政府の予算削減のあおりを受けて、このトリオが解散せねばならなくなったとき、彼女は演奏活動を続けるか否か、迷いがあったそうです。彼女の初のソロ・プロジェクトとなる「ナイトブック」は、彼女の豊かな音楽知識ばかりでなく、クラシック音楽に根ざした彼女の音楽性をも映し出しています。演奏に際し、彼女はショパンのノクターンとの類似点を見出しています。独奏を通じて、彼女のすべての感情と創造性とが演奏に盛り込まれました。デイヴィッチは独奏に目覚め、今後は精力的に活動する意欲を示しています!
 


CC72587
\2300→\2090
アレクセイ・ヴォロディン(ピアノ)
 ラフマニノフ:ピアノ作品

 コレルリの主題による変奏曲op.42
 前奏曲集 op. 10 第4番 ニ長調
 前奏曲集 op. 10 第5番ト短調
 前奏曲集 op. 32 第12番嬰ト短調
 前奏曲集 op. 32 第10番変ロ短調
 前奏曲嬰ハ短調 op.3-2
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調
 「音の絵」op.33 第3番ハ短調
 「音の絵」op.39 第1番ハ短調 
 「音の絵」op.39 第3番嬰へ短調
 「音の絵」op.39 第5番変ホ短調
アレクセイ・ヴォロディン(ピアノ)
 熟達した演奏技術により、著しい活躍ぶりのロシアのピアニスト、アレクセイ・ヴォロディンが、当レーベル3枚目のCDをリリースします。
 彼がもっとも愛する作曲家ラフマニノフの作品に取り組みました!ヴォロディンは、2003年にチューリッヒで行われた第9回ゲーザ・アンダ国際ピアノ・コンクール優勝のほか、数々の国際コンクールの受賞歴があります。ロンドン響、ニューヨーク・フィル、スイス・ロマンド管、モスクワ・チャイコフスキー響など、世界屈指のオーケストラとの共演を重ね、アムステルダムのコンセルトヘボウや東京のサントリーホール、ウィーンやニューヨークの名だたるホールでの演奏会を展開してきました。

■作品について
ラフマニノフが前奏曲嬰ハ短調を作曲したのは、彼がモスクワ音楽院の1891年のピアノ試験を受ける以前のこと。のちに彼のもっともポピュラーな作品になりました。ピアノの試験を終えた一年後、彼は音楽院の卒業制作として歌劇「アレコ」の書き上げ、高い評価を得て金メダルを授与されます。
 ラフマニノフは芸術家として二つの顔を持つスターでした。一つは世界をまたにかけて活躍するピアニスト。この活動は、彼のもう一つの顔である作曲家としての時間を犠牲にするものでもありました。彼は作曲机と、コンサートホールとの間で、身を引き裂かれるように行き来を繰り返します。さらに彼は、自作の指揮者としても出演するようになりました。 
 ピアニストとして彼はスーパースターでした。広い音域をつかむことのできる大きな手に恵まれており、イギリスのピアニスト、シリル・スミスは「あんなに大きくて、柔軟な手は見た事がありません」と語ったといいます。 
 並外れたヴィルトゥオーソであったにも関わらず、ラフマニノフはピアニストに適した気質ではありませんでした。度重なる精神的疲労と緊張感が彼を襲うようになるのです。シリル・スミスは次のようにも言っています。「彼は公の場で弾くのが嫌いでした。彼は重い足取りでピアノに向かっていましたね。ピアノに対して反感を持っているかのように。ためらいながら楽器の前にすわり、するどい目つきで聴衆を惹き付けていました・・・・・・」しかし、彼の演奏を聴いた人は、その記憶をぬぐい去ることができないほど、コンサートは熱に満ちたものでした。マンチェスター・ガーディアンの1929年のレビューは、「ラフマニノフの演奏は、どんな作品であってもフレッシュで真新しいものへと変えてしまう。全ての音に生命が宿り、充分な意味を持ち始めるのだ」と伝えています。
 

CC72554
\2300
ジェームス・マクミラン&ネザーランド放送室内響
 ジェームス・マクミラン:マニフィカト
ジェームス・マクミラン(指揮)
ネザーランド放送室内交響楽団
 マクミラン・シリーズの第2弾が登場です!
 今日もっとも成功している作曲家にして、国際的に活躍する指揮者でもあるジェームス・マクミラン。彼の音楽語法はスコットランドの伝統、カトリック信仰、社会的道義心、およびケルトの民族音楽と強い結びつきを持っています。これらがみな彼の中で、極東やスカンジナヴィア、東ヨーロッパの音楽からの影響と融合しているのです。
 マクミランはスコットランド室内オーケストラのアフィリエイト・コンポーザー(1990-2000)、フィルハーモニア管の「今日の音楽」シリーズの芸術監督(1992-2002)、BBCフィルの作曲家/指揮者(2000-2009)を歴任しています。ボルティモア響、ロッテルダム・フィル、ミュンヘン・フィル、トロント響をはじめとして、数々のオーケストラを指揮してきました。2012年には英国オーケストラ協会から栄誉あるABO賞を授与されています。

■ヴェニ、ヴェニ、エマニュエル— ジェイムス・マクミラン 作品集vol. 1
 オランダ放送室内フィルハーモニー
 ジェイムス・マクミラン(指揮/作曲)
 コリン・カリー(打楽器)
 ゴルダン・リコリック(ヴァイオリン)
 【CD】CC72540


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


HMF GOLDシリーズ
 2 枚組 6 タイトル新譜

 ハルモニア・ムンディ・フランスは2008年創立50周年を迎えたのにあたり、HM GOLDエディションのリリースを開始。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載、さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
 そんなこともあってすっかり定番化したこのシリーズ、先日の6タイトル(こちらの下のほう)に続いて今回またもや注目の新譜が登場。


HMG 501578
(2CD)
\2400→\2190
J.S.バッハ:管弦楽組曲(全曲)
 [CD1]
  第3番 ニ長調 BWV 1068
  第1番 ハ長調 BWV 1066
 [CD2]
  第4番 ニ長調 BWV 1069
  第2番 ロ短調 BWV 1067
ベルリン古楽アカデミー
 絶妙なリズム感が冴えわたる緊密なアンサンブル、ベルリン古楽アカデミーによる管弦楽組曲、復活!

 録音:1995 年9 月

 カタログ付CD(2008) としても発売された名盤、ベルリン古楽アカデミーによるバッハの管弦楽組曲が復活します!組曲第1番プレリュードの冒頭の、品格漂うテンポ感と音色はさすが。第2 番の終曲「バディヌリ」で魅せる絶妙なリズム感覚が冴えたアンサンブルは絶品です。名人たちによる抜群のアンサンブルをたのしめるセットです。
 


HMG 508396
(2CD)
\2400→\2190
テレマン:管弦楽組曲集
 [CD1]
  (1)組曲 ニ長調 TWV55: D18
  (2)組曲「諸国民」TWV55: B5
  (3)ヴァイオリン協奏曲 イ長調「雨蛙」
   (ヴァイオリン独奏:ミドリ・ザイラー)
  (4)序曲「風変わり」ト長調
    録音:2001 年3 月
 [CD2]
  (1)序曲 ニ長調 TWV 23:1
   「ハンブルク自由都市海軍学校創立百周年に寄せて」
  (2)組曲「アルスター」ヘ長調 TWV 55:F11
   (ホルン四重奏を含む)
  (3)組曲「ミュゼット」 ト短調 TWV 55:g1
  (4)組曲「狩」ヘ長調 TWV55: F9
  (5)序曲と悲喜劇組曲 ニ長調 TWV55: D22
ベルリン古楽アカデミー
 ベルリン古楽アカデミーの名人たちによるユーモアたっぷり、多彩なヘンデル作品集

 録音:1997 年12 月

 テレマンの管弦楽曲集。テレマンはバッハやヘンデルより4 年早く生まれ、そのどちらよりもずっと長生きしました。多作家で、間違いなく何千曲という作品(バッハやヘンデルよりずっと多い)を手掛けたうえ、そのどれもがユーモアとセンスに溢れており、彼の作品群はいわば宝箱のよう。ベルリン古楽アカデミーという名手たちによるこの録音は、テレマンの真価を問う名盤として名高いものです。
 「雨蛙」は、蛙の鳴き声を楽器が模すユーモラスな作品。「諸国民」は様々な国を音楽で表現したもので、異国情緒あふれる「トルコ人」、クレムリンの鐘をユーモラスに描写した「モスクワ(ロシア)人」、ラテン的な明るい「ポルトガル人」など、多彩な魅力に満ちています。「風変わり」は声部間のぎこちないやりとりが、通常のフランス風序曲とは一味違う効果を生み出しています。ベルリン古楽アカデミーの大胆なアプローチは必聴の演奏です。
 


HMG 501498
(2CD)
\2400→\2190
ヘンデル:メサイア(全曲) ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン
バーバラ・シュリック(S1)
サンドリーヌ・ピオー(S2)
アンドレアス・ショル(A)
マーク・パドモア(T)
ネイサン・バーグ(Bs)
 美しく端正、高貴なるメサイア、豪華なソリスト陣も魅力

 録音:1993 年12 月

 クリスティによる絶美のメサイアの復活。序曲から非常に美しい端正な高貴さに満ちており、演奏への期待が高まります。パドモアにピオー、そしてアンドレアス・ショルら、非常に豪華な歌唱陣にも注目の名盤です。
 


HMG 508235
(2CD)
\2400→\2190
ようやく復活!
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集

 [CD1]
  協奏曲RV401 ハ短調,RV417ト短調,
  RV423 変ロ長調,RV405 ニ短調*,
  RV400 ハ長調,RV419 イ短調、RV415 *
 [CD2]
  協奏曲RV420 イ短調,RV408 変ホ長調,
  RV411 ヘ長調,RV407 ニ短調,
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
   「プロテウス」RV544 ヘ長調,
  RV421 イ短調,
  ヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲RV561 ハ長調
ロエル・ディールティエンス
 (Vc &指、ピッコロ・チェロ*)
アンサンブル・エクスプロラシオン
 ヴィヴァルディの珠玉のチェロ協奏曲、ディールティエンスのしっとり美しい音色で!

 録音:[CD1]1997 年 [CD2]2001 年

 発売当時、朝日試聴室推薦、レコード芸術特選ときわめて高い評価を得た、ディールティエンス率いるアンサンブル・エクスプロラシオンによるヴィヴァルディの名盤が再登場。ヴィヴァルディのチェロ協奏曲は、音楽史上初めて、チェロがソロの楽器として活躍するように書かれたもの。RV405ニ短調のデモーニッシュな冒頭と、続くチェロのソロで奏でられる美しい旋律、RV415 ト長調協奏曲のターフェルムジークを思わせるきらびやかな音世界・・・ヴィヴァルディが腕によりをかけて書いたことがよくわかる秀作ぞろいです。ディールティエンスの奏でるしっとりとした音色がまた魅力です。
 夏が終わる。
 空を見上げることすらできないほどに容赦なくその威力を見せ付けた太陽も、虫の鳴き声に促されるようにやや手加減し始めた。
 しかし、人の感性も知性も鈍らせた今年の異常に暑い夏でも、このヴィヴァルディだけは、切なく悲しく美しく響いた。
 昔リリースされて人気を得たディールティエンスの2枚のチェロ協奏曲集。
 ヴィヴァルディはご存知のとおり多作家である。その中にあってチェロ協奏曲はあまり目立った作品群ではない。
 そのちょっと控えめなたたずまいは、「四季」などの華美なヴァイオリン協奏曲と比べるまでもなく、軽く聴き流してしまうと地味にしか聴こえない。
 ・・・が、よく耳を澄ますと、控えめなロマンの中に、ときおりどうしようもなく切ない旋律が現れる。
 それに気づいて聴き込み始めると、その深く沈んだ、まるで宗教的アリアのような抒情が胸にしみこんでくるようになる。
 ヴェネツィアの喧騒に隠れた裏通りの平穏な一角。破廉恥な仮面舞踏会で残されたわずかな道徳。ヴァイオリン協奏曲が「陽」だとしたらこれは明らかに「影」。
 だからあんな強烈な太陽の下でも、この音楽だけは不思議と自然に心に入り込んできたのだろう。
 人生、そうしたふと足を止める影のようなものが必要なときもある。(当時のコメントから)
 


HMG 508394
(2CD)
\2400→\2190
プーランク:合唱曲集
[CD1]
 7つの歌
  (白い雪,ほとんどゆがまずに,新しい夜のために,
   すべての権利,美とそれに似たもの,マリー,光る) 
 小カンタータ「ある雪の夕暮れ」.カンタータ「人間の顔」,
 アッシジの聖フランシスコの4 つの小さな祈り,酒飲みの歌
[CD2] 宗教合唱曲集
 (1)悔悟の時のための4つのモテット(1938 〜 39)
 (2)神をたたえよ(詩篇80) (3)サルヴェ・レジーナ 
 (4)クリスマスのための4つのモテット (5)ミサ曲 ト長調
[CD1]
 ダニエル・ロイス(指)
 RIAS 室内合唱
[CD2]
 マルクス・クリード(指揮)
 RIAS 室内合唱
 プーランクによる極上の合唱曲集

 [CD1]録音:2004 年9 月/ [CD2]録音:1995 年6, 8 月/《ジャケット絵画:ルネ・マグリット「不謹慎な宝石」》

 RIAS 室内合唱団によるプーランクの名盤2 枚も復活。[CD1] は前音楽監督のロイス( 任期:2003-2006) 指揮によるもので、プーランクの無伴奏合唱曲の傑作「人間の顔」を中心に据えています。プーランクの無伴奏合唱作品が持つ、美しい旋律と繊細で豊かな内声の動きが織りなす、独特の空気感をこの上なく再現しています。[CD2] は前々音楽監督のクリード( 任期:1987-2003) 指揮による宗教合唱曲集。敬虔で崇高な世界を、RIAS 室内合唱団の面々が見事に表現しています。
 


HMG 507356
(2CD)
\2400→\2190
中世の不思議な響き
 [CD1]
  ザ・エイジ・オブ・カテドラル
 [CD2]
  ホケトゥス〜中世ヨーロッパの声楽
ポール・ヒリアー(指揮)
シアター・オブ・ヴォイセズ
 録音:[CD1]1995年5 月14-17日、[CD2]1997年5 月6-12 日

 ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイセズがお届けする中世の響き。どこかワールド音楽を聴いているような気分になる不思議な世界へと誘われます。




WARNER


2564 646620
(4CD)
\4000
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 ヴィヴァルディ:室内協奏曲集

 フルート協奏曲集Op.10 「海の嵐」RV.570、「夜」RV.104、
 「ごしきひわ」RV.90、RV.435、RV.442、RV.101/
 協奏曲RV.87、
 2つのヴァイオリンのためのソナタ「ラ・フォリア」RV.63、
 協奏曲RV.103、RV.88、RV.100、「女羊飼い」RV.95、
 RV.97、RV.94、RV.106、RV.93、ソナタRV.86、
 協奏曲RV.91、RV.99、RV.108、ソナタRV.53、
 協奏曲RV.105、RV.92、RV.107
イル・ジャルディーノ・アルモニコ


<国内盤>


ARS MUSICI



AMCD232-353
(国内盤)
\2940
トリオ・ジャン・パウル
 ベートーヴェン:
  1.ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 作品1-2
  2.ピアノ三重奏曲 第6番変ホ長調 作品70-2
トリオ・ジャン・パウル
 ウルフ・シュナイダー(vn)
 マルティン・レーア(vc)
 エッカルト・ハイリガース(p)
 世紀の変わり目以来、トリオ・ジャン・パウルはドイツ楽壇最前線をひた走る——筋の通った音楽性で描き出すのは、楽聖ベートーヴェンの“陽気さ”を代表する隠れ名作。
 ピアノ三重奏曲全7曲中最も見過ごされがちな2曲、破格の聴きごたえで開眼させます。
 ヨーロッパ広しといえど、日本のクラシック・ファンにとってとくに注目せずにおれないのはやはり、バッハ、ベートーヴェン、ワーグナー、R.シュトラウス...といった“王道の”巨星たちを続々生み出してきたドイツ楽壇の動きではないでしょうか——ベルリン・フィルやバイエルン放送交響楽団、バイロイト祝祭劇場、ドレスデン・シュターツカペレ、ケルン歌劇場、NDR、WDR、HR...ちょっと思い出すだけでもファン垂涎の超一流オーケストラや歌劇場、意欲あふれる放送局などがいくらでも出てきますが、その確かな「本場の風格」というものは、個々の演奏家レヴェルでの比類ない技量あればこそ。ムター(vn)、オピッツ(p)、シュライアー(T)、ゲルハーエル(br)など錚々たる大御所ソリストを輩出してきただけでなく、近年でもハーゲンSQ やアルテミスSQ、フォーレPQ、ラーヴェンスブルク・ベートーヴェン・トリオ...と世界的なアンサンブルが相変わらず続々登場、ミュンヘンARD コンクールの活況などと相まって、この国のクラシック界の層の厚さと深みは衰えるところを知らないかのよう——そんな熾烈な競争社会を生き抜いてきたドイツのアンサンブルのなかに、ピンポイントなメジャーレーベルでの録音リリース戦略に乗らず(というか「振り回されず」)、日本でそれほど演奏活動をしていないというだけで、「日本では」知られていないだけのとてつもない実力派がごろごろしているのは、よくご存知のとおりでしょう。
 トリオ・ジャン・パウルはそうした「ドイツ楽壇のいま」を代表する、すでに確実に大御所となりつつあるアンサンブル——
 文豪ジャン・パウルの名を団体名に関しているところからも察せられるように、音楽作品の文学的側面(まるで私小説のように作曲家の生涯をたどってみたり、実際の文学作品や文学者たちとの関連を調べたり...)を作品解釈に反映させる筋の通った活動姿勢は、3人のメンバーの比類ない演奏技量とあいまって、折々に重要な音楽賞を捧げられる確かな評価をドイツで築き上げてきたのでした。同国のArs Musici レーベルには、Deutsche Harmonia Mundi と同母体でレーベル運営がなされていた近年までのカタログに同団体のアルバムがいくつか含まれているのですが、昨今の取扱盤でベルチャSQ やブレンターノSQ、F-F.ギィといった大物たちが続々と販売実績をつくっているところ、彼らの技量がとびきり際立っているこのベートーヴェン盤をどうして国内仕様でお届けせずにおられましょう?
 記念すべき楽聖の初出版作品たる第1 番や師匠ハイドンに苦い顔をさせた短調の第3 番、クラリネット版で知られる第4 番「街の歌」、第5 番「幽霊」やかの有名な「大公」など、この作曲家のピアノ三重奏曲全7曲には話題に事欠かない注目作も多々あるところ、彼らはあえて最も注目されていない2曲を選択。しかしご存知の方はもちろん少なくないと思いますが、これら2曲はそれぞれ重要曲とセットで楽譜刊行されただけあって、他の5曲にまったく遜色ない、知らずに過ごすのは大きな損失といえる充実名作なのです(交響曲で言えば、たとえば4番や2番を全く知らない人がいたら、ちゃんと聴いた方が絶対おもしろいよ!って奨めたくなるでしょう...?)。「英雄然とした気難しい楽聖」ではなく「笑う芸術家としての楽聖」を印象づける2作だ、とこれら2作を位置づける彼ら(同団チェリストによる解説の全訳付)の解釈でその初体験ができるなら、とてつもなく贅沢なこと...




FUGA LIBERA



MFUG599
(国内盤)
\2940
ヴィラ=ロボス〜ギター協奏曲
 ヴィラ=ロボス(1887〜1959):
 1. ギターのための五つの前奏曲 W419(1940)
 2. ギター協奏曲 W502(1951)
 3. 感傷的な調べ W555(1958)
  〜ヴァイオリンと管弦楽のための
  (ベルナルト・フミェラジによるギター・ヴァイオリン・管弦楽版)
クシシュトフ・メルシンゲル(ギター)
アンドルー・ヘヴロン(ヴァイオリン)
ジョゼ・マリア・フロレンシオ指揮
セント・マーティン・アカデミー室内管弦楽団
 夏めいてきました!ギター協奏曲がらみ、爽やか&濃密な良盤が届きます——
 ヴィラ=ロボスの艶やかでダイナミックな世界を、唖然とするほどの技量でクリスピーに。
 オーケストラは、マリナー御大が結成した「あの名門」。実は、昔からラテン系にも強いのです!
 南米もの、ギターもの。そういう音楽が似合う季節がやってきますね...!昨年度からディレクターが変わり、ジャケットデザインも新しくなってきたFuga Libera レーベルから、そんな折にぴったりの新譜が届きます。
 ヴィラ=ロボスのギター協奏曲——ほぼ同年の作のカステルヌオーヴォ=テデスコの五重奏曲と並んで「なぜか」新録音が出てこない傑作のひとつですが、本盤は世界に冠たるギター大国ポーランドからやってきた破格の若手・メルシンゲルのあまりの芸達者さに仰天させられるほど、名手セゴビアの独奏を想定していたためか超絶技巧的なフレーズも容赦なく繰り出されるソロ・パートを難なく、圧倒的な感性をつよく印象づけながら弾きこなしてしまう...そこへオーケストラは「あの」アカデミー室内管、マリナー時代から衰えることがないどころか、長年コンサートマスターをスペイン系奏者がつとめていたためかラテン系作曲家にも適性ばっちりだったことをあらためて痛感させてくれる腕前確か&ヴィヴィッドな“のめりこみ”具合で、20 世紀に冠たるこの傑作協奏曲の味わいをみずみずしく伝えてくれるのです!ちょっとかけただけでもドキドキしてくるこの仕上がり、もう試聴機に入れるしかない!といった感じで...シメの曲では少し前、エリザベート王妃国際コンクールで大いに株をあげた俊才へヴロンが絶妙なヴァイオリンの歌を聴かせて加わり、隅々まで南国芸術の魅力たっぷり、まったくあぶなげないどころか、ノリ過ぎ注意で聴いている側がむしろあぶないくらい——いや、いい1枚です。
 クラシック・ギター界は20 世紀の末頃から旧・共産圏の圧倒的な名手というのがとみに存在感を強くしつつあって、なかでもポーランドは弊社扱のアイテムだけでもクシシュトフ・ペウェフ、グジェゴシュ&アンジェイ・クラヴィエツ兄弟など、「異能」というほかない破格の若手が続々出てきている状況(ピアノや弦の世界でのポーランド人奏者たちの芸達者ぶりを思えば、さすが音楽大国の面目や駆除!ということなのでしょうが)。




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT318
(国内盤・3枚組)
\5040
フランソワ=フレデリク・ギィ(ピアノ)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集vol.3

ベートーヴェン(1770〜1827):
 ①ソナタ第1番 ヘ短調op.2-1 ②ソナタ第2番イ長調op.2-2
 ③ソナタ第3番 ハ長調op.2-3④ソナタ第26 番 変ホ長調op.81a「告別」
 ⑤ソナタ第27番 ホ短調op.90
 ⑥ソナタ第29番 変ロ長調op.106「ハンマークラヴィーア」
 ⑦ソナタ第30 番 ホ長調op.109
 ⑧ソナタ第31 番 変イ長調op.110
 ⑨ソナタ第32 番 ハ短調op.111
フランソワ=フレデリク・ギィ(ピアノ)

ZZT 318
(3CD)
先日ご紹介の輸入盤

¥5000→\3990
 前2作の『レコ芸』特選という追い風を受けながら、第3作の充実度は「ますますとんでもない」!
 BOX三つに周到に振り分けられたソナタ全32曲、堂々の完結編には「最初の3曲」と「最後の3曲」、そして「ハンマークラヴィーア」...様式の違い、感性の深まり、鮮烈全集完結ひNaive レーベルでフィリップ・ジョルダン指揮フランス放送フィルと録音したベートーヴェンの協奏曲5曲が、時として辛辣な批評もいとわないフランスの批評界を騒然とさせたのも、はや数年前のこと——
 その後Zig-ZagTerritoires に移籍し、リスト中期の難曲集『詩的で宗教的な調べ』の全曲録音で圧倒的なテクニックと比類ない音楽性をあらためて印象づけたあと、2011 年末からはついに、かねてから構想を練り上げてきたベートーヴェンのソナタ全曲録音に着手。これはモンテカルロ音楽祭の音楽監督マルク・モネ(現代作曲家ひ)との語らいから生まれた計画だそうで、ただ全32 曲を順番に弾いたところで何の創造性もない...との意見から、三つの3枚組、CD9枚に32 曲が独特の曲順で収録されているという内容——
 そして上述のリスト盤同様、前2作はどちらも堂々『レコード芸術』特選に選ばれており、このピアニストの桁外れな技量と深い音楽性はあらためて日本のファンにも知れわたるところとなりました。
 そしていま、満を持してリリースされる完結編は、同じく『レコード芸術』特選に輝いた同レーベルのベルチャSQによる弦楽四重奏曲全集と同じく、この楽聖の重要なレパートリーのディスコグラフィが、あらためて新時代へ向けて拡充しつつあることを如実に印象づけてやまない存在となったのです!
 ピアノ・ソナタ全曲録音も弦楽四重奏曲全集も、たとえ単発盤の連続はあったとしても、なにしろベートーヴェンの作品となると、そうおいそれと全曲セットでは録音されないのが実情...ギィのソナタ全曲盤は、その意味でもファンにとって耳を通さずにはおれないマストアイテムなのです。
 とくにこの最終巻は、初期作品集となった第1 巻(ZZT111101)であえて外していた「最初の3曲」に始まり、ベートーヴェンの重要なパトロンであったオーストリア大公との別れと再会に触発されて書いたという「告別」、後期ベートーヴェンの始まりを告げるかのような圧倒的長大さで迫る「ハンマークラヴィーア」などの作品をへて、この楽聖が残したピアノ・ソナタとしては最後の3曲となった、ソナタ形式というものへのアンチテーゼのような深遠&異色の第30〜32 番...と、我らが大作曲家のピアノ芸術の「出発点」・「極致」・「到達点」をあざやかに伝えてくれる、バランスの良いプログラミングになっているところも大きな魅力——
 しかもギィというピアニスト、その堅固な解釈姿勢で初期作品のクリスピーな魅力をいかんなく味あわせてくれる一方、「ハンマークラヴィーア」以降の晩期作品でもそれぞれの音作りの彫琢をわかりやすく示しながら、あるときは芯の強い芸術性に貫かれた雄弁そのもののドライヴ感で、またあるときはかそけき響きに宿る幽かな差異で、各ソナタのとほうもない深遠を垣間見せてくれる、なんという頼もしくも桁外れな感性でしょうひ充実の解説(全訳付)とともに、いまいちど楽聖の芸術家像をふかく考えてしまう...既存巻ともども、お見逃しなく!




若林工房



WKLC 7017
\2400
「葬送 〜 ライヴ・イン・大阪2011 ヴァレリー・アファナシエフ」
 ベートーヴェン:バガテルop.119より 第1〜4番
 リスト:
  4つの小品S.192、暗い雲S.199、
  悲しみのゴンドラ 第2稿S.200/2
 ドビュッシー:
  前奏曲集 第1巻より「帆」「雪の上の歩み」「沈める寺」
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ 第12番 op.26 より第3楽章「葬送行進曲」
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ 第2番op.35 より第3楽章「葬送行進曲」
 ワーグナー/リスト&アファナシエフ編:
  聖杯への厳かなる行進〜「パルシファル」より
 リスト:葬送〜「詩的で宗教的な調べ」S.173 より
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
 沈黙のうちに映し出される陰と影。過去・未来を包み込む、永遠の一瞬。葬送〜ライヴ・イン・大阪2011、ヴァレリー・アファナシエフ

 録音:2011 年11 月20 日、大阪、いずみホール(ライヴ録音)/STEREO/24-Bit Digital 録音、発売元:若林工房

 現代屈指の鬼才アーティスト、ヴァレリー・アファナシエフによる2011 年来日公演時のライヴ録音。主題は「葬送」、リストと彼を取り巻く(リスト以前・以降の)作曲家たちが取り上げられ、後半には葬送行進曲が並ぶという前代未聞のプログラムです。(同年三月に起こった東日本大震災との因縁を感じさせる内容ですが、公演曲目は震災以前から決まっていました)。収録曲のいくつかは過去にスタジオ(セッション)録音があるものの、今回の演奏は近年のアファナシエフ・スタイルを反映したものとなっており、その変貌ぶりに驚くファンも多いことでしょう。ある種の過酷さをもって容赦なく刻まれる律動。形而上学的な「重み」はそのままに、光り輝くような「軽み」の加わった、独特の陰影に彩られた変幻自在のタッチ。2011 年時点でのアファナシエフの立ち位置を記す貴重な記録です。

 「…このリサイタルは鏡の間だといえる。そこでは葬送行進曲ですら互いに響き合うのだ。ゆえに、このプログラムにあるのは葬送行進曲がひとつ。そしてバガテルがひとつ。いかなる人生もこれらの言葉で定義されるだろう。」(V・アファナシエフ/ライナーノートより)




MU(ミュウ)


MUCS-1010
\3000
倉田寛(トロンボーン)
 「トロンヴォーチェ」

 (1)プライヤー:愛の想い (6:58)
 (2)カッチーニ(大橋晃一 編曲):アヴェ・マリア (5:11)
 (3)プッチーニ(大橋晃一 編曲):
  トゥーランドット・ファンタジー (13:01)
 (4)武満徹:小さな空 (3:57)
 (5)小林幸太郎(編曲):
  トロンボーン・アラカルト〜オーケストラ・ソロ〜 (8:25)
 (6)岩田匡史(編曲):カンツォーネ・ファンタジー (9:55)
 (7)〜(9)カステレード:
  トロンボーンとピアノのためのソナチネ
   I. Allegro vivo (3:25)
   II. Andante sostenuto (4:53)
   III. Allegro (4:51)
 (10)Bonus Track ポンセ(大橋晃一 編曲):小さな星(4:06)
倉田寛(トロンボーン)
城綾乃(ピアノ)
(2)山本裕康(ソロ・チェロ)
(10)石田泰尚(ソロ・ヴァイオリン)
 高群誠一(コントラバス)
 平尾信幸(パーカッション)
 神奈川フィル首席トロンボーン奏者 倉田寛の新録音!

 録音:(1)〜(9)2013 年3 月25 日〜27 日 茨城県小美玉市四季文化館みの〜れ (10)2012 年12 月3 日 横浜みなとみらいホール(ライヴ収録)
 エンジニア:宮下雄二/ブックレット寄稿文:小田桐寛之(東京都交響楽団首席トロンボーン奏者)

 “歌うトロンボーン奏者”として題名のない音楽会にも紹介された倉田寛のセカンドアルバム。オリジナルアレンジも豊富で聴く人を飽きさせない楽しいアルバムに仕上がりました。また日本を代表するプレイヤーでもある石田泰尚(Vn)、山本裕康(Vc)ら豪華メンバーの参加も魅力的です。

 倉田寛 (Hiroshi Kurata)
 静岡県浜松市出身。東京藝術大学卒業。第7 回東京国際コンクール室内楽部門入選、第2 回ナルボンヌ(仏)国際金管五重奏コンクール特別賞受賞など数々の受賞歴を持つ。第8 回ヤマハ金管新人演奏会出演。1993 年神奈川フィルハーモニー管弦楽団に入団、1994 年第11 回日本管打楽器コンクール3 位入賞。1996 年NHK-FM リサイタルに出演,また東京、浜松でリサイタルを行う。2004 年文化庁新進芸術家海外留学制度研修者としてシカゴに留学。
 2009 年自身がライフワークとしているテノールとトロンボーンの一人コラボレーションを試みたソロアルバム「SPERANZA」をリリース、本作品は2nd アルバムとなる。神奈川フィル以外での活躍も目覚ましく、紀尾井シンフォニエッタ、霧島音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバルへの参加や東京トロンボーンゾリステン、なぎさブラスゾリステンなどでも欠くことの出来ないトロンボニストとして活躍している。また、洗足学園音楽大学、尚美ミュージックカレッジ専門学校で後進の指導に当たる。2012 年自身が主宰となり歌とトロンボーンの可能性を追求した“KURAKAN`S BAND”を結成。今後の活躍がますます期待される。


<映像>


WARNER(映像)

2564 645293
(DVD)
\2600
プッチーニ:歌劇「トスカ」 ズービン・メータ指揮、
ローマRAI交響楽団、他
キャサリン・マルフィターノ(Sop)
プラシド・ドミンゴ(Ten)
ルッジェーロ・ライモンディ(Bs)
ジャコモ・プレスティア(Bs)
ジョルジョ・ガッティ(Br)
マウロ・ブッフォリ(Ten)
シルヴェストロ・サンマリターノ(Bs)、他

2564 645292
(Blu-ray)
\3000




OPUS ARTE(映像)


OA1102D
(DVD)
\4000→\3690
グラインドボーン次期音楽監督ロビン・ティチアーティ
 モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》

  グラインドボーン音楽祭2012
スザンナ:リディア・トイシャー
フィガロ:ヴィート・プリアンテ
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:サリー・マシューズ
アルマヴィーヴァ伯爵:アウドゥン・イヴェルセン
ケルビーノ:イザベル・レナード
マルチェッリーナ:アン・マレー
バルトロ:アンドリュー・ショア ほか
演出:マイケル・グランデージ/
指揮:ロビン・ティチアーティ
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
グラインドボーン合唱団


OABD7118D
(Blu-ray)
\5000→\4590
 グラインドボーンの次期音楽監督に就任することがきまっているロビン・ティチアーティが、グラインドボーンの十八番とも言うべき演目《フィガロの結婚》を振った極めつけの舞台。グラインドボーンならではの実力派若手をうまく配したキャスティングで、コミカルな演技も充実の歌唱も言うことなし。とくに目下注目のソプラノ、スザンナ役のリディア・トイシャーがその美声と愛らしい演技で存在感を発揮。
 しかし何といっても聴きどころはエイジ・オブ・エンライトゥンメント管を統率し、細かい表現を施しながら、ひとときも流れのよどむことのなく、スリリングかつやわらかな音楽を聴かせたロビン・ティチアーティ。グラインドボーンの今後がますます楽しみになる、若き天才指揮者の真価を目撃します。
 映画への進出も話題になっている英国演劇界のビッグ・ネーム、マイケル・グランデージが手がけたプロダクションは1960〜70年代に時を移し、ヒッピー・スタイルに彩られた舞台が主人と召使による駆け引きと、屋敷のなかの様々な恋愛模様をコミカルに描き出します。2012年8月 グラインドボーン歌劇場(イギリス)
DVD製品仕様
収録時間   全プログラム192分(本編:170分) 字幕  英・仏・独・日・韓(本編のみ) ヴィデオ仕様 16:9 カラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS5.1chサラウンド ディスク仕様 片面2層 
Blu-ray製品仕様
収録時間   全プログラム192分(本編:170分) 字幕      英・仏・独・日・韓(本編のみ) ヴィデオ仕様 16:9 1080i  High Definitionカラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド ディスク仕様  BD50 
 

OA1104D
(DVD)
\5000→\4590
ジュゼッペ・スカルラッティ:歌劇《愛のあるところ嫉妬あり》
 チェスキー・クロムロフ城バロック劇場2011
クラリーチェ侯爵夫人(未亡人):レンカ・マチコヴァ
オラツィオ伯爵: アレシュ・ブリスツェイン
ヴェスペッタ(クラリーチェの召使):カテジーナ・クニェジーコヴァ
パトリツィオ(オラツィオの従者):ヤロスラフ・ブジェジナ ほか
演出:オンドジェイ・ハヴェルカ
指揮:ヴォイチェフ・スプルニー
シュヴァルツェンベルク宮廷管弦楽団


OABD7120D
(Blu-ray)
\6200→\5590
 世界遺産の町チェスキー・クルムロフのバロック劇場によみがえる240年ぶりの舞台
 南ボヘミアに位置し、中世の街並みをそのままに残すチェスキー・クルムロフ。世界遺産に登録されたこの歴史地区の中央にそびえる、おとぎ話から出てきたような美しいチェスキー・クルムロフ城には、1766年に完成されたバロック様式の劇場が保存され、今でもバロック時代の舞台装置をそのままに残します。
 この城の城主ヨーゼフ・シュヴァルツェンベルク侯が息子の結婚式のためにジュゼッペ・スカルラッティに命じて書かせたのが《愛のあるところ嫉妬あり》という歌劇でした。1768年に城のバロック劇場で初演されたこの歌劇を、復活上演した奇跡のようなこの舞台。
 ひとつひとつが美術品のような書割、衣裳、ユニークなバロックの舞台機構、ろうそくの薄明かりのもと演奏されるバロック・アンサンブルの演奏は、まさにバロック時代へとタイムスリップしたような感動へと観る者をいざないます。2011年9月9日 チェスキー・クルムロフ城バロック劇場(チェコ)
DVD製品仕様
 収録時間   全プログラム138分(本編:88分) 字幕      英・仏・独・日・韓(本編のみ) ヴィデオ仕様 16:9 カラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS5.1chサラウンド ディスク仕様 片面2層
Blu-ray製品仕様
 収録時間   全プログラム138分(本編:88分) 字幕      英・仏・独・日・韓(本編のみ) ヴィデオ仕様 16:9 1080i  High Definitionカラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド ディスク仕様  BD50 






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