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≪アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




6/14(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BMS



BMS 442CD
(CD-R)
\2400→\2190
ブリッジ&スコット:ピアノ五重奏曲集
 ブリッジ:ピアノ五重奏曲 H.49a
 スコット:ピアノ五重奏曲第1番
ラファエル・テローニ(ピアノ)
ビンガム弦楽四重奏団
 イギリスの王立音楽アカデミーで1985年に結成されたビンガム弦楽四重奏団と2012年8月に亡くなったロンドン出身のピアニスト、ラファエル・テローニによるブリッジとスコットの弦楽五重奏曲。今はもう聴くことが出来ないテローニの繊細さと豪快さが隣り合うような音楽、息のあったアンサンブルで“イギリス印象派”のシリル・スコット(1879−1970)、ブリテンの師で様々な作風に精通したフランク・ブリッジ(1879−1941)の室内楽を描く。

 1989年の録音。
 ※BMS はレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




CHANDOS


 元祖・英国音楽の伝道師の大いなる遺産。"ヒコックス・レガシー"新譜6タイトル!


CHANDOS CLASSICS



CHAN 10780X
\2000→\1890
"ヒコックス・レガシー"
 ハウエルズ:弦楽のための作品集
  弦楽のための協奏曲
  ヴィオラ、弦楽四重奏と弦楽のためのエレジー
  弦楽のための組曲
  弦楽のためのセレナード
リチャード・ヒコックス(指揮)
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
 リチャード・ヒコックスが1971年に創設し、他界する2008年まで音楽監督として率いたシティ・オヴ・ロンドン・シンフォニアとのハーバート・ハウエルズ(1892−1983)の「弦楽のための作品集」。
 1910年にヴォーン・ウィリアムズの「タリスの主題による幻想曲」を聴き、大きな感銘を受け、後の作曲活動に活きるインスピレーションを得たハウエルズ。
 弦楽四重奏をソロ集団とした合奏協奏曲の「弦楽のための協奏曲」、ヴォーン・ウィリアムズからの影響を感じさせる哀愁漂う「エレジー」など、ヒコックスが振るハウエルズは、まさに近代イギリスの弦楽作品の宝庫である。

 ※録音:1992年10月19日−20日、セント・ジュード教会(ロンドン)/CHAN 9161からの新装移行再発売
 


CHAN 10781X
\2000→\1890
"ヒコックス・レガシー"
 ロッシーニ:スターバト・マーテル
リチャード・ヒコックス(指揮)
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
ロンドン交響合唱団
ヘレン・フィールド(ソプラノ)
デッラ・ジョーンズ(メゾ・ソプラノ)
アーサー・デイヴィス(テノール)
ロデリック・アール(バス)
 1829年に37歳で「ウィリアム・テル」を発表し、オペラの作曲から引退したジョアキーノ・ロッシーニ(1792−1868)。
 その後の1831年にスペインでフランシスコ・フェルナンデス・バレーラからの依頼を受けて作曲を行った宗教作品「スターバト・マーテル」。
 体調の問題もあり当初は友人のジョヴァンニ・タドリーニとの共作として献呈された「スターバト・マーテル」だったが、後の出版の際にはタドリーニ作曲の楽章を自作の楽章と入れ替えたというエピソードを持つ。

 ※録音:1989年5月22日&27日、セント・ジュード教会(ロンドン)/CHAN 8780からの新装移行再発売
 


CHAN 10782X
\2000→\1890
"ヒコックス・レガシー"
 ブリテン:
  春の交響曲 Op.44*
  歓迎のオード Op.95+
  詩篇第150番 Op.67#
リチャード・ヒコックス(指揮)*/+/#
ロンドン交響楽団*/+、ロンドン交響合唱団*
エリザベス・ゲイル(ソプラノ)*
アルフレッダ・ホッジソン(コントラルト)*
マーティン・ヒル(テノール)*
サウスエンド少年合唱団*
シティ・オヴ・ロンドン・スクール・
 フォー・ガールズ合唱団+/#
シティ・オヴ・スクール・ロンドン合唱団+/#
シティ・オヴ・ロンドン・スクール・
 フォー・ガールズ管弦楽団#
 イギリスの叙情的な詩を集め、シンフォニー、オラトリオ、歌曲の魅力を兼ね備えたベンジャミン・ブリテン(1913−1976)の「春の交響曲」。
 大編成のオーケストラ、少年合唱、3人のソリスト、混声合唱の共演が、英国の"春の到来"を壮大に、そして感動的に歌い上げる。
 英国音楽のスペシャリストとしてだけでなく、合唱指揮者としてのヒコックスの素晴らしき手腕が発揮された秀演です。

 ※録音:1990年1月8日−10日、セント・ジュード教会(ロンドン)/CHAN 8855からの新装移行再発売
 


CHAN 10783X
\2000→\1890
"ヒコックス・レガシー"
 フィンジ&ブリテン&ホルスト 〜 合唱と管弦楽のための作品集
  フィンジ:レクイエム・ダ・カメラ(室内レクイエム)
  ブリテン:
   神よ, すみやかに我らを救い給え
   古いフランスのキャロルによるコラール
   カンタータ・ミゼリコルディウム Op.69
  ホルスト:2つの詩篇 H.117(詩篇第86番、詩篇第148番)

リチャード・ヒコックス(指揮)
ブリテン・シンガーズ
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
アリソン・バーロウ(ソプラノ)
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
デイヴィッド・ホルト(バリトン)
スティーヴン・ヴァーコー(バリトン)
ジョン・アレイ(オルガン)

 BBCノーザン・シンガーズを前身とするイギリスの室内合唱団ブリテン・シンガーズがヒコックスの指揮で歌う、ジェラルド・フィンジ(1901−1956)とベンジャミン・ブリテン(1913−1976)、グスターヴ・ホルスト(1874−1934)の合唱作品集。
 素朴で美しい旋律を持つ逸品を数多く生んだ作曲家としてだけでなく、オルドボーンでの林檎の栽培や書籍の蒐集家としても知られるフィンジ。
 1924年に作曲された「レクイエム・ダ・カメラ(室内レクイエム)」は、第1次世界大戦の西部戦線で戦死した師のアーネスト・ファーラーを追悼するために作曲された作品。若き日のフィンジの慟哭、哀しみ、師への想いが刻み込まれた祈りの音楽である。

 ※録音:1991年2月15日−16日、セント・ジュード教会(ロンドン)/CHAN 8997からの新装移行再発売
 


CHAN 10784X
\2000→\1890
"ヒコックス・レガシー"
 ブリテン:
  青少年のための管弦楽入門 Op.34
  イギリス民謡組曲《過ぎ去りし時》 Op.90
  劇音楽《ヨルダンを渡ったジョンソン》より 組曲
  歌劇《ピーター・グライムズ》より 4つの海の間奏曲 Op.33a
リチャード・ヒコックス(指揮)
ボーンマス交響楽団
 英仏海峡に接するイギリス南部のボーンマス。この港町を本拠地とするボーンマス交響楽団とヒコックスのコンビによるブリテンの管弦楽作品集。
 オーケストラ全体をしっかりと鳴らし各楽章の特徴を巧みに表現した「青少年のための管弦楽入門」、イギリスの港町のオーケストラから浮かび上がる風景が楽しみな「4つの海の間奏曲」など、収録4作品でのヒコックス&ボーンマス響のテンション、完成度は非常に高い。
 "英国音楽の伝道師"の面目躍如たる好演が繰り広げられている。

 ※録音:1993年3月18日−19日、ウィンター・ガーデンズ(ボーンマス)/CHAN 9221からの新装移行再発売

CHANDOS 2FOR1



CHAN 241-46
(2CD/特別価格)
\2400→\2190
"ヒコックス・レガシー"
 エルガー:オラトリオ《ゲロンティアスの夢》 Op.38
 パリー:恵みを受けし二人のセイレーン、私は歓喜した
リチャード・ヒコックス(指揮)
ロンドン交響楽団、ロンドン交響合唱団
フェシリティ・パーマー(メゾ・ソプラノ)
アーサー・デイヴィス(テノール)
グウィン・ハウエル(バス)
ロデリック・エルムズ(オルガン)

 エドワード・エルガー(1857−1934)の3大オラトリオの1つであり、さらには英国の3大オラトリオの1つとも称されている「ゲロンティアスの夢」。
 聖書ではなくヘンリー・ニューマン枢機卿の長編詩を題材とした「ゲロンティアスの夢」は、死への不安、恐れ、神と天使による魂の救済、浄化が描かれた大作であり、エルガーの最高傑作としても名高い。
 元祖・英国音楽の伝道師リチャード・ヒコックスが、1976年から1991年までコーラス・ディレクターを務めたロンドン交響合唱団、そしてロンドン交響楽団との共演で遺した同曲屈指の名演である。

 ※録音:1988年2月14日−16日、ワトフォード・タウン・ホール(イギリス)/CHAN 8641/42からの新装移行再発売




HALLE

CDHLL 7533
(CD-R)
\2300→\2090
マーク・エルダー(指揮)&ハレ管
 ヴォーン・ウィリアムズ:

  交響曲第5番ニ長調
  交響曲第8番ニ短調
マーク・エルダー(指揮)
ハレ管弦楽団
 イギリスの作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872−1958)の交響曲第5番と8番。叙情的で熱い浪々としたメロディーが印象的な5番。ヴォーン・ウィリアムズ独特の、教会音楽からの作風が顕著にみられる8番のコントラストを見事に表現。前作「エルガー:オラトリオ《使徒たち》」がBBC Music Magazine Award 2012でRecord of the Year(年間最優秀賞)を獲得した黄金コンビ、エルダーとハレ管弦楽団。8番の初演を担うなどヴォーン・ウィリアムズとのつながりが深いハレ管弦楽団の新録音が登場です。

 2011年11月9日&2012年2月3日の録音。
 ※Halle はレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




NIMBUS



NI 5885/6
(2CD-R)
\3600→\3290
ジョージ・ベンジャミン自作自演集!
 ピエール=ロラン・エマールがソリストで登場!

ベンジャミン:
 歌劇《リトゥン・オン・スキン》
 ピアノと管弦楽のためのニ重奏曲
ジョージ・ベンジャミン(指揮)
マーラー室内管弦楽団
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 
 早熟の神童としても知られるロンドン出身のコンポーザー=コンダクター、ジョージ・ベンジャミン(1960−)の自作自演集。オペラ「リトゥン・オン・スキン」は2012年7月にエクサン・プロヴァンス音楽祭で初演されたオペラ。これは、その初演時のライヴ録音で、もちろん世界初録音。「ピアノと管弦楽のための二重奏曲」では、なんと、ソリストとして、ピエール=ロラン・エマールが参加!オリヴィエ・メシアン国際コンクールで優勝したリヨン出身のピアニストが圧巻のパフォーマンスを聴かせてくれる。自作自演でしか知ることが出来ない解釈は要注目。

 2012年7月7日−15日の録音。
 ※Nimbus はレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

NI 6221
(CD-R)
\2300
ウィハン弦楽四重奏団
 シューベルト:

  弦楽四重奏曲第15番ト長調 D.887
  弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D.703《四重奏断章》
ウィハン弦楽四重奏団
 1985年に結成され、1991年のロンドン国際弦楽四重奏コンクールで第1位を受賞。幅広いレパートリーに定評があるウィハン弦楽四重奏団のシューベルト・プログラム。2013年5月の来日の際にも演奏された弦楽四重奏曲「四重奏断章」を収録。個々が高い技術力と表現力を発揮し、2つの曲が持つコントラストをレベルの高いアンサンブルで展開する。

 2012年6月20日−21日の録音。
 


NI 5901/2
(2CD-R)
\3600→\3290
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)新録音!
 リスト、ドホナーニ&コダーイ:チェロとピアノのための作品集

 CD1
  リスト:
   エレジー第1番(1874)、エレジー第2番(1877)、
   忘れられたロマンス、悲しみのゴンドラ、尼僧院の僧房、
   コンソレーション(ジュール・デ・スワート編)、
  ワーグナー:
   「タンホイザー」より 優しい夕星よ(リスト&レスリー・ハワード編)
 CD2
  E.ドホナーニ:チェロ・ソナタ変ロ長調 Op.8、ハンガリー牧歌 Op.32d
  コダーイ:チェロ・ソナタ Op.4、ソナチネ、アダージョ
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ジョン・ヨーク(ピアノ)
 フィレンツェで行われたガスパール・カサド国際チェロ・コンクールの覇者、ラファエル・ウォルフィッシュと、ドビュッシー国際コンクールの優勝経験を持ち、室内楽や作編曲での活躍も目覚ましいピアニスト、ジョン・ヨーク。これまでにベートーヴェン、ショパン、ディーリアス&グリーグなど数多くのレコーディングを行っており、ウォルフィッシュ&ヨークの新たなレパートリーにハンガリーの作曲家たちが名を連ねる。

 2011年&2012年の録音。
 

NI 5887
(CD-R)
\2300
フレスコバルディ:鍵盤作品集Vol.5
 スピネッティーナとヴァイオリンのためのトッカータ/
 カンツォーナ第3番(ラ・ベルナルディニア)/
 カンツォーナ第1番/6つのコッレンテ/
 カンツォーナ第5番(ラ・ドナティーナ)/
 カンツォーナ第2番(la Bonuisa)/
 アリア《そよ風吹けば》/アリア《おお、我が心》/
 戦いのカプリッチョ/牧歌的カプリッチョ/
 アルメンノ・サン・サルヴァトーレのサン・ニコラ教会の鐘の音/
 3つのマニフィカト/4つの賛歌
リチャード・レスター(オルガン&チェンバロ)
ドン・ジルベルト・セザンティーニ(指揮)
ベルガモ大聖堂聖歌隊
エリザベス・レスター(ルネサンス・リコーダー)
ポリー・アーミテージ(ルネサンス・フルート)
ロンダ・ントティラ(ソプラノ)
 ニンバス(Nimbus)でスカルラッティの鍵盤作品全集を完成させたイギリス、サイレンスター古楽音楽祭の音楽監督リチャード・レスター。最終巻となるフレスコバルディの第5巻では、イタリア、アルメンノ・サン・サルヴァトーレのサン・ニコラ教会に設置されているコスタンツォ・アンテニャーティ1588年製作のヒストリカル・オルガン、17世紀のコリン・ブースのチェンバロのレプリカ、16世紀のルネサンス・リコーダー&フルートのレプリカなど貴重な楽器の音色が鳴り響く。

 2012年3月−12月の録音。
 

NI 6224
(CD-R)
\2300
ボイル:ア・ボックス・オブ・チャッター(全曲世界初録音)
 ボイル:
  フルート四重奏のための《フルーティング》
  クラリネット独奏のための《バーブル》
  ファゴットとピアノのための《間奏曲》
  2本のクラリネットのための《リード・トーク》
  フルート独奏のための《タッチ》
  オーボエと弦楽四重奏のための《哀歌》
  木管四重奏のための《ア・ボックス・オブ・チャッター》
スコットランド王立音楽院
 (木管楽器アンサンブル)
 スコットランドの近現代を代表するコンポーザー、ローリー・ボイル(b.1951)による木管楽器のための作品を収めた世界初録音となる作品集。高いレベルが必要とされるボイルの現代音楽に挑むのは、スコットランド王立音楽院の木管楽器メンバー。「ア・ボックス・オブ・チャッター」ではタイトルの通り、楽器ががむしゃらにしゃべっているような表現が、見事な音楽を構成している素晴らしい作品。木管楽器関係者は一聴の価値あり!
 

NI 6225
(CD-R)
\2300
フランス・オルガン作品の黄金時代 Vol.2
 クープラン:教区のためのミサ曲
 シャルパンティエ:
  オルガンのためのミサ曲(ポンスフォード編/世界初録音)
デイヴィッド・ポンスフォード
 (オルガン)
 1600年頃に訪れたオルガンの黄金時代。その時代を生きたフランスの作曲家、フランソワ・クープラン(1668−1733)とマルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643−1704)のオルガン・ミサ曲集。ラ・フレーシュにある陸軍幼年学校のサン・ルイ教会のヒストリカル・オルガンを使用し、黄金時代を再現する。

 2012年7月1日−4日の録音。
 


NI 6222
(CD-R)
\2300→\2090
ヨンダニ・バット(指揮)&ロンドン交響楽団
 チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調《悲愴》 Op.74
 シューマン:劇音楽《マンフレッド》より 序曲 Op.115
ヨンダニ・バット(指揮)
ロンドン交響楽団
 ロンドン交響楽団と、マカオ人指揮者、ヨンダニ・バットによるチャイコフスキーの大作「悲愴」にシューマンのマンフレッド序曲をカップリング。最晩年に書かれたお互いの作品を、深みと柔軟性のある音で表現している。

 2012年11月16&19日の録音。
 


NI 6217
(CD-R)
\2300→\2090
ヨンダニ・バット(指揮)&ロンドン交響楽団
 チャイコフスキー:

  交響曲第5番ホ短調 Op.64
  交響的バラード《地方長官》 Op.78
ヨンダニ・バット(指揮)
ロンドン交響楽団
 イギリスの名門オーケストラ、ロンドン交響楽団と旧ASVレーベルでおなじみのマカオ人指揮者、ヨンダニ・バットによる「マスターワークス・オヴ・ジャイアンツ」プロジェクト。ASV時代の秘曲発掘路線とは正反対のレパートリーを取り上げているバットのチャイコフスキーの交響曲第5番と交響的バラード。チャイコフスキーの傑作を柔らかい音色で表現力豊かに聴かせてくれる。

 2012年11月16&19日の録音。



NI 6211
(CD-R)
\2300→\2090
ウラディミール・フェルツマン
 ロシアン・スーヴェニア(ロシア土産)

  ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
  チャイコフスキー:
   子供のためのアルバム Op.39、ひなびたこだまOp.72-13
ウラディミール・フェルツマン
 (ピアノ/スタインウェイ)
 入手困難だったURTEXTのあの「展覧会」がようやくNIMBUSから登場!
 かつてのフェルツマンを髣髴とさせる豪華絢爛、きらびやかなピアニズム、そして明瞭なダイナミズム。フェルツマン以外誰もやったことのないようなかなり個性的な音の強弱にはちょっと眩暈すら覚える。ショパンもそうだったが、この人のピアノには人を幻惑させる何かがある。ラストでは下手なオケの演奏の数十倍の高揚感&幸福感を覚えることは間違いない。
 そして驚いたのが続くチャイコフスキー。きっとおまけで入っているんだろうと思ったこれらの作品の、なんと美しく装飾されていることか。やさしく、はかなく、けなげ。新生フェルツマンの今の姿を思い知らされた。ラストの余韻は聴きもの。
 いずれにしても過去のことはもう忘れていいかもしれない。今こそ彼の全盛期だと断言できる。


 旧ソ連での音楽活動禁止、アメリカへの亡命、レーベルの移籍など、幾多の試練を乗り越えた孤高の天才ピアニスト、ウラディミール・フェルツマンが奏でる母国ロシアン・プログラム!
 ムソルグスキーの代表作「展覧会の絵」を、邁進力を秘めた力強いタッチと繊細なトリルやトレモロで色彩豊かに彩る。

 2002年5月27日の録音。
 ※Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


旧譜
フェルツマン/ショパン/ノクターン
Chopin: Complete Nocturnes, Barcarolle & Berceuse
NI 6126
(2CDs/特別価格)
\3600→¥2990
ウラディミール・フェルツマン
 ショパン:夜想曲全集

 夜想曲第1番変ロ短調Op.9-1/第2番変ホ長調Op.9-2/
 第3番ロ長調Op.9-3/第4番ヘ長調Op.15-1/
 第5番嬰ヘ長調Op.15-2/第6番ト短調Op.15-3/
 第7番嬰ハ短調Op.27-1/第8番変ニ長調Op.27-2/
 第9番ロ長調Op.32-1/第10番変イ長調Op.32-2/
 第11番ト短調Op.37-1/第12番ト長調Op.37-2/
 第13番ハ短調Op.48-1/第14番嬰ヘ短調Op.48-2/
 第15番ヘ短調Op.55-1/第16番変ホ長調Op.55-2/
 第17番ロ長調Op.62-1/第18番ホ長調Op.62-2/
 第19番ホ短調Op.72-1/第20番嬰ハ短調/
 第21番ハ短調/舟歌嬰ヘ長調Op.60/子守歌変ニ長調Op.57
ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
 突如としてメキシコの"Urtext"レーベルからリリースされ、世界を驚かせるのと同時に"フェルツマン復活"を強く印象付けたショパンの「夜想曲全集」もニンバスから復刻です!
 ※録音:2000年2月11日−13日、モスクワ音楽院ボリショイ・ホール(モスクワ)

 抜群だった。
 どちらかというとかつてはバリバリ弾きこなす人だったが、ここでは明らかな転身を見せる。
 光り輝いていたヴィルトゥオーゾの若き騎士から、情緒と内面を重視する賢者へ。しかし音楽全体のイメージは「賢者」や「哲学者」なのだが、その音色の瑞々しいこと。潤いに満ち、エレガントでぜいたくな響き。そしてノクターンのややもすると少女趣味的な装飾音符のひとひらひとひらにまで、フェルツマンの細かな神経はいきわたる。即興的なセンスも忘れない。間違ってもベタベタしたロマン過剰の演奏ではないが、感情の奥深いところでの繊細な変化まで音楽は表現する。フー・ツォンやピリスといった非常にレベルの高い演奏とともに語られるべき記念碑的な録音。すごい。
 

NI 6219
(CD-R)
\2300
ペトロフ・ピアノ・トリオ
 ラロ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調 Op.7
 ブルッフ:ピアノ三重奏曲ハ短調 Op.5
 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ペトロフ・ピアノ・トリオ
 (ピアノ/ペトロフ)
 伝統あるチェコのピアノ製造メーカー、ペトロフの名を冠するペトロフ・ピアノ・トリオ。チェコを代表する弦楽四重奏団のひとつであるウィハン弦楽四重奏団のヴァイオリニスト、ヤン・シュルマイスターによって2009年に設立され、ペトロフの専属アーティストとして活躍の場を広げている。
 18世紀から21世紀まで幅広いレパートリーを誇り、エネルギッシュな演奏とペトロフ・ピアノの温もりある柔らかい響きに要注目です。

 2012年11月10日−11日の録音。
 

NI 6218
(CD-R)
\2300
マルコ・ラメッリ 〜 エネルジコ
 パガニーニ:グランド・ソナタ イ長調
 リョベート:カタルーニャ民謡集より、スケルツォ=ヴァルス
 ボイル:4声のパルティータ
 武満徹:
  ウェインスコット・ポンド、オーヴァー・ザ・レインボー、
  イエスタデイ
マルコ・ラメッリ(ギター)
 ニンバス・アライアンス(Nimbus Alliance)とスコットランド王立音楽院のコラボレーションシリーズから、1984年イタリア、ミラノ生まれのギタリスト、マルコ・ラメッリのソロ・アルバムがリリース。2011年のスコットランド国際ギター・コンクール第1位、2012年のセビーリャ国際ギター・コンクール第2位という華々しい受賞歴を持つイタリア・ギター界の有望株。パガニーニから武満徹のアレンジまでを、アンジェロ・ヴァイラーティ製のギターが様々な表情で聴かせてくれる。表現力の深さは特筆ものです!

 2012年4月の録音。
 
NI 6220
(CD-R)
\2300

フィリップ・レッジャー・ミュージック・レガシー
 エルガー:ピアノ五重奏曲イ短調 Op.84
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調 Op.81

フィリップ・レッジャー(ピアノ)
アルベルニ弦楽四重奏団
 ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団で芸術監督を努めた指揮者&ピアニスト、フィリップ・レッジャー(1937−2012)。英国の重要な教会音楽家のひとりであり、昨年74才でこの世を去ったレッジャーの追悼盤ともいえる好演集。

 2001年11月7日&9日の録音。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTO


ALC 1214
\1100
ヘブライの捕虜の合唱 オペラ合唱名曲20選
 ヴェルディ(1813-1901):「アイーダ」から エジプトに栄光あれ(凱旋行進曲)
   ウィーン楽友協会合唱団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) 録音:1959年
 ヴェルディ:
  「ナブッコ」から 行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って(ヘブライの捕虜の合唱)
   ロバート・ショー合唱団 ロバート・ショー(指揮)
 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」から 鍛冶屋の合唱,兵士の合唱
   フィレンツェ五月音楽祭合唱団 ジュネーヴ大劇場合唱団
   アルベルト・エレーデ(指揮) 録音:1957年
 ヴェルディ:「リゴレット」から しっ、しっ[Zitti, zitti]
   ロバート・ショー合唱団 ロバート・ショー(指揮)
 ヴェルディ:「椿姫」から あたしたちはジプシーの女…俺たちはマドリードの闘牛士
   ローマ・オペラ合唱団&管弦楽団 トゥリオ・セラフィン(指揮) 録音:1958年
 ヴェルディ:「オテロ」から 喜びの炎!
   ウィーン国立オペラ合唱団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) 録音:1960年
 プッチーニ(1858-1924):「蝶々夫人」から ハミング・コーラス
   ローマ聖チェチーリア音楽院合唱団&管弦楽団 トゥリオ・セラフィン(指揮)
   録音:1957年
 プッチーニ:「トゥーランドット」から 砥石を回せ
   ローマ聖チェチーリア音楽院合唱団&管弦楽団 アルベルト・エレーデ(指揮)
   録音:1957年
 マスカーニ(1863-1945):「カヴァレリア・ルスティカーナ」から 復活祭の賛歌
   ジュリエッタ・シミオナート(メゾソプラノ)
   ローマ聖チェチーリア音楽院合唱団&管弦楽団 トゥリオ・セラフィン(指揮)
   録音:1960年
 レオンカヴァッロ(1857-1919):「道化師」から 鐘の合唱
   ローマ聖チェチーリア音楽院合唱団&管弦楽団
   フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮) 録音:1958年
 グノー(1818-1893):「ファウスト」から 兵士の合唱
 ビゼー(1838-1875):「カルメン」から ほら、ほら(子供と群衆の合唱)
   ロバート・ショー合唱団 ロバート・ショー(指揮)
 オルフ(1895-1982):「カルミナ・ブラーナ」(カンタータ)から おお、運命の女神よ
   ラトガース大学合唱団 フィラデルフィア管弦楽団
   ユージン・オーマンディ(指揮) 録音:1960年
 ムソルグスキー(1839-1881):「ボリス・ゴドゥノフ」から 戴冠式の場面
   ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団 マルク・エルムレル(指揮) 録音:1985年
 ベートーヴェン(1770-1827):「フィデリオ」から 囚人の合唱
   クルト・ヴェージョフシッツ(テノール) レイモンド・ウォランスキー(バリトン)
   フィルハーモニア合唱団&管弦楽団 オットー・クレンペラー(指揮)
   録音:1962年
 ウェーバー(1786-1826):「魔弾の射手」から 狩人の合唱
   バイエルン放送合唱団&交響楽団 オイゲン・ヨッフム(指揮) 録音:1960年
 ワーグナー(1813-1883):
  「さまよえるオランダ人」から 見張りをやめろ、舵取りよ(水夫の合唱)
   コヴェントガーデン王立オペラ合唱団&管弦楽団 アンタル・ドラティ(指揮)
   録音:1960年  ワーグナー:「ローエングリン」から 婚礼の合唱
 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から 目覚めよ(徒弟の合唱)
   ロバート・ショー合唱団 ロバート・ショー(指揮)
録音:ADD 原盤:RCA, Decca, EMI, etc.
 

ALC 1222
\1100
レスピーギ(1879-1936):
  鳥(*)/ブラジルの印象 から 歌と踊り(*)
  リュートのための古い舞曲とアリア(+)
   組曲第1番/組曲第2番/組曲第3番
ロンドン交響楽団(*)
フィルハーモニア・フンガリカ(+)
アンタル・ドラティ(指揮)
録音:1957年7月(*)/1958年6月(+),ADD 原盤:Mercury
 

ALC 1223
\1100
ジョン・ダウランドと友人たち 土、水、空気、火 (リュート・ソング集)
 ジョン・ダウランド(1563-1626):Come again
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562):Las, je m'y plains
 ジョン・ダウランド:Would my conceits
 トマス・トムキンズ(1572-1656):O let me live for true love
 トマス・モーリー(1557-1602):Deep lamenting / Leave now mine eyes
 トマス・ウィールクス(1576-1623):Cease sorrows now
 トマス・トムキンズ:Weep no more, thou sorry boy
 ジョン・ダウランド:Shall I strive / Woeful heart / Sleep wayward thoughts
 マシュー・ロック(1621/1622-1677):Break, distracted heart
 ジョン・ダウランド:
  Toss not my soul / From silent night / Go nightly cares / Sorrow stay
  In darkness let me dwell / Thou mightie God
コンソート・オブ・ミュージック
 エヴリン・タブ(ソプラノ) ルーシー・バラード(アルト)
 アンドルー・キング(テノール) サイモン・グラント(バス)
 アントニー・ルーリー(リュート、指揮)
録音:1998年 原盤&ライセンサー:Consort of Musicke 前出:ASV Gaudeamus
 

ALC 1228
\1100
ブリテン(1913-1976):
  シンプル・シンフォニー Op.4(*)
  オペラ「ピーター・グライムズ」から 4つの海の間奏曲(+)
  春の交響曲(#)
イ・ムジチ(*)
フェリックス・アーヨ(指揮(*))
ジェニヴァー・ヴィヴィアン(ソプラノ(#))
ノーマ・プロクター(アルト(#))
ピーター・ピアーズ(テノール(#))
ワンスワーズ・エマニュエル・スクール少年合唱団(#)
コヴェントガーデン王立オペラ合唱団&管弦楽団(+/#)
ベンジャミン・ブリテン(指揮(+/#))
録音:1959年(*)/1958年(+)/1961年(#),ADD 原盤:Philips(*)/Decca(+/#)
 

ALC 1229
\1100
コープランド(1900-1990):
  バレエ「ビリー・ザ・キッド」(全曲)(*)
  バレエ「アパラチアの春」組曲(*)
  バレエ「ロデオ」から 4つのダンス・エピソード(+)

ロンドン交響楽団(*)
ミネアポリス交響楽団(+)
アンタル・ドラティ(指揮)

録音:1961年6月(*)/1957年12月(+),ADD 原盤:Mercury
 

ALC 1230
\1100
プロコフィエフ(1891-1953):
  ピアノ協奏曲第5番ト長調 Op.55(*)
  ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調「戦争ソナタ」Op.83(**)
  ピアノ・ソナタ第8番変ホ長調「戦争ソナタ」Op.84(+)
  束の間の幻影 Op.22 から Nos.3,6,9(#)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(*)
ヴィトルト・ロヴィツキ(指揮(*))
録音:1958年9月(*)/1961年1月(+)/1962年11月(#)/1958年6月(**),ADD
原盤:Deutsche Grammophon(*/+/#)/Melodiya(**)
 

ALC 1242
\1100
グリンカ(1804-1857):カマリンスカヤ 管弦楽のための舞曲集
  オペラ「ルスランとリュドミラ」から(*)
   ナイーナ城での踊り,黒海の城での東洋の踊り
  ヴァイオリンと管弦楽のための舞曲(V/+)
  オーボエ、チェロと管弦楽のための舞曲(O/C/+)
  アンダンテ・カンタービレとロンド(+)
  威風堂々たるポロネーズ(#)
  オペラ「イヴァン・スサーニン」から(**)
   ワルツ,クラコヴィアク,マズルカ
  カマリンスカヤ(++)
イリーナ・レベジェヴァ(ヴァイオリン(V))
アナトーリー・リュビモフ(オーボエ(O))
フョードル・ルザーノフ(チェロ(C))
モスクワ放送交響楽団
マルク・エルムレル(指揮(*))
ボリス・デムチェンコ(指揮(+))
イルマール・ラピンス(指揮(#))
ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮(**))
コンスタンチン・イヴァーノフ(指揮(++))
録音:1994年(*/#)、1992年(+)、1984年(**)、1982年(++),モスクワ、ソヴィエト/ロシア,
     DDD、ADD
ライセンサー:Moscow Radio Symphony Orchestra via A Tempo Prague
 

ALC 2021
(2CD)
\1500
プッチーニ(1858-1924):オペラ「トゥーランドット」 ビルギット・ニルソン(ソプラノ:トゥーランドット)
ユッシ・ビョルリング(テノール:カラフ)
レナータ・テバルディ(ソプラノ:リュー)
マリオ・セレーニ(バリトン:ピン)
ピエロ・デ・パルマ(テノール:パン)
トンマーゾ・フラスカーティ(テノール:ポン)
ジョルジョ・トッツィ(バス:ティムール)
アレッシオ・デ・パオリス(テノール:アルトゥーム)
ローマ・オペラ合唱団&管弦楽団
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
録音:1959年7月、オペラ劇場、ローマ、イタリア 原盤:RCA/BMG
 

ALN 1502
(2CD)
\1500
ディラン・トマス(1914-1953):
  Under Milk Wood(声のための劇)(*)
  7つの詩(+)
   Hunchback in the park / Deaths and entrances / Before I knocked
   The hand that signed the paper / I see the boys of summer
   Lie still, sleep becalmed / A winter's tale
  「Homage to Dylan Thomas」から A visit to Grandpa's(#)
リチャード・バートン(声(*)、朗読(+))
オリジナルBBCキャスト(声(+))
エムリン・ウィリアムズ(朗読(#))

録音:1954年(初放送)、BBC、ロンドン、イギリス(*/+)、ADD
    1954年1月4日、グローブ座、ロンドン、イギリス(#)、ADD

 

ALN 1937
\1100
ディラン・トマス 自作朗読集
 ディラン・トマス(1914-1953):
  Prologue
  A refusal to mourn the death of a child killed by fire in London
  The force that through the green fuse drives the flower....
  Laugharne / If I were tickled by the rub of love
  In my craft or sullen art / Love in the asylum / Should lanterns shine
  Holiday memory / Quite early one morning / Return Journey to Swansea(*)
ディラン・トマス(朗読)
サポーティング・キャスト(*)
録音:1951-1953年、ADD




PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350066
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
 ベートーヴェン:

  (1)ピアノソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
  (2)同第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
  (3)同第18番変ホ長調Op.31の3
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
 絶品の「テンペスト」。鬼神のような「熱情」のフィナーレ、凄すぎるリヒテルのプラハ・ライヴ

 (1)1959 年11 月1 日/プラハ (2)1965 年6 月2 日/プラハ (3)1965 年6 月2 日/プラハ/MONO、B-channel Stereo、69’ 21”

 SACDハイブリッド盤。限定盤。かつて通常盤が国内盤発売され「レコード芸術」特選に輝いたリヒテルによるベートーヴェンのプラハ・ライヴ。オリジナル・テープからSACD リマスタリングを施されて蘇りました。
 驚きなのは壮年期のリヒテルの物凄さで、想像を絶するテクニック、「熱情」の終楽章での鬼神のような迫力に満ちた追込み、「テンペスト」の緊張感の持続など、誰にも真似のできぬ凄さ。ことに「テンペスト」は数ある録音のなかでも屈指の名演で、この作品を聴こうと思ったら、まず手に取るべきアルバムと申せましょう。轟く強音も柔らかな弱音もすべてが明瞭な音に生まれ変わりました。
 


PRDDSD 350080
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
 ブラームス:

  (1)ピアノソナタ第2番嬰ヘ短調 Op.2
  (2)ハンガリーの歌による変奏曲Op.21の2
  (3)ピアノソナタ第1番ハ長調Op.1
  (4)バラードOp.118の3
  (5)間奏曲Op.118 の6
  (6)間奏曲Op.119の3
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
 リヒテルが残していてくれた若きブラームス。高音質SACD に衣替え

 (1)1984 年6 月13 日/プルゼン(モノラル) (2)1988 年7 月20 日/プラハ(ステレオ) (3)1984 年6 月2 日/プラハ(ステレオ) (4)1963 年11 月28 日/ライプツィヒ(ステレオ) (5)1963 年11 月28 日/ライプツィヒ(ステレオ) (6)1963 年11 月28 日/ライプツィヒ(ステレオ)
 MONO、B-channel Stereo、77’29”

 SACDハイブリッド盤。リヒテル円熟期1980 年代半ばから後半にチェコで行った円熟のブラームス演奏が高音質に蘇りました。
 チェコ・ライヴは、ブラームス最初期の若々しいエネルギーに満ちた3 篇が収められていますが、これらの作をリヒテルの演奏で聴くことができるのは非常に貴重。ことにピアノソナタ第2 番でのひとつひとつの音から発散される強烈な熱気と艶やかに底光りする音色、旋律の粘りなど絶品中の絶品で、この1 曲だけでも必携ディスクと申せましょう。晩年の小品3 篇はライプツィヒでのライヴ。物凄い集中力と深みで、大作を聴くような充実感を味わえます。


<国内盤>


AEON



MAECD1225
(国内盤)
\2940
アルディッティ四重奏団
 ロベルト・ジェラルト(1896〜1970):

  1.弦楽四重奏曲 第2番(1961)
  2.弦楽四重奏曲 第2番(1950-55)
  3. 無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ(1959)
アルディッティ四重奏団
アーヴィン・アルディッティ(vn)
 現代音楽集団アルディッティSQ、今度はぐっと時代を遡り、スペイン・カタルーニャの20世紀へ。
 カザルスの活躍をよそに、あらゆる技法が交錯する1950年代、シェーンベルク直系の技法を独自に消化していった才人ジェラルトの音楽世界を、聴きごたえ充分の無伴奏曲とともにぱ演奏家4人がヘリコプターに乗って弾くシュトックハウゼンの『ヘリコプター弦楽四重奏曲』やライヴ・エレクトロニクス(演奏中の電子操作)を駆使しまくる前衛作品など、現代音楽界トップスターのアルディッティ四重奏団は何かと常人の通念をくつがえす「何が来ても驚かない」系の実績もずいぶん積んではきましたが、そんな彼らが最近aeon に録音するようになってから、とみに接しやすいプログラムが増えているように思います。
 スペクトル楽派全盛のフランス楽壇にあって「わかりやすい響きの美」を決して忘れないデュサパンや、コンセプチュアルな音の仕掛けをストレートなメッセージ性とともに伝えてくる英国人バートウィッスルや...その路線から今回、なんとマルティヌーやプーランクの同世代人が書いた、ショスタコーヴィチやストラヴィンスキーがまだ存命中で現役だった頃の音楽にまで時代を遡ってみせた彼ら。なんと1950〜60 年代、ようやく新ウィーン楽派の語法が少しずつ世に膾炙しはじめようかという時代に、およそ前衛音楽とは程遠そうなスペインから世に出てきた大家、ジェラルトの音楽世界でございます(ちなみに彼の名はGerhard と綴りますが、カタルーニャ人なので「ゲルハルト」(ドイツ語読み)でも「ヘラルド」(標準スペイン語=カスティーリャ語読み)でもないことに注意)。
 アルベニスやグラナドスを育んだカタルーニャ地方で生まれ、1924 年にはウィーンに赴き、音楽史上唯一の「スペイン人でシェーンベルクに師事した作曲家」となったジェラルトは、その後社会主義政権下のスペインで中央側の大物になってしまったことが災いして、フランコ独裁政権樹立後はロンドンに逃れ、以後故郷ではその偉業がいっさい黙殺されたまま——怨恨が長く続いたのか、その余波はほぼ20 世紀中続いていたのですが、英国をはじめ諸外国では生前その名声はきわめて高く(こういったあたり、なんとなくフランスのジャン・フランセを思わせます)、英国人集団アルディッティSQ としても特別の思い入れがあるのかもしれません。シェーンベルクの語法から独自の音作りを模索していったジェラルトが晩年に綴った2曲の弦楽四重奏曲と無伴奏曲は、ショスタコーヴィチの交響曲や弦楽四重奏曲と同時代の作品。明らかに「前衛現代」ではなく「近代」、いまじっくり聴き返してその美を味わうに足る響きと出会えるのです。
 無伴奏曲ではアーヴィン・アルディッティの面目躍如、彼が真っ向勝負でも人心を蕩かすほどの、とてつもない音楽性の持ち主だったことをあらためて印象づける銘解釈を聴かせてくれます。作品解説も例によって充実していてわかりやすく(全訳付)、探究心と室内楽愛好の心とを等しく満たしてくれる1枚なのです。どうぞお見逃しなく...ぱ




RICERCAR



MRIC320
(国内盤)
\2940
これがイタリアのガンバ音楽!
 バルベリーニ宮のガンバ合奏
  〜17世紀ローマ、イタリア初期バロックのガンバ音楽〜

 ジローラモ・フレスコバルディ(1583〜1643):
   『音楽の花束』(1635)より
     トッカータ(2曲)、半音階的トッカータ、カンツォーン、リチェルカール/
   『第1カンツォーナ集』(1628)より
    ロマネスカによる4声のカンツォーナ、ルッジェーロによる5声のカンツォーナ
 ドメーニコ・マッツォッキ(1592〜1665):『第1マドリガーレ集』(1638)より
  ああ、きみがもう二度と、いとしい瞳の輝きを/
  瞳を閉じてしまうのか、アルミーダ
 ◆ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525 頃〜1594):
   第1旋法による4声のリチェルカール/
   第4旋法による4声のリチェルカール
 ◆ケルビーノ・ヴェージヒ(1630 頃活躍):『5声のカンツォーナ集』(1632)より
  カンツォーナ 第1・3・5・12・17 番、
  ガンバ合奏を伴うマドリガーレ2編 *
    〔灼けつくようだ...あなたゆえに、わが命の君よ/おお、恋を裏切る女〕
 ◆ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580頃〜1651):
   『バッロ、ガリアルダとコルレンテ集』(1615)より
     ウッシータ、バッロ、ガリアルダ、コルレンテ
 ◆ドメーニコ・スカルラッティ(1685〜1757):
   ソナタ ロ短調 K.87
アンドレア・デ・カルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮)
Ens.マーレ・ノストルム(古楽器使用)
* 拡大編成の追加メンバー:
ヴォクス・ルミニス(声楽アンサンブル)
リカルド・ロドリゲス・ミランダ、
ヴィーラント・クイケン(vg)
 私たちは「ヴィオラ・ダ・ガンバ」とイタリア語で呼ぶのに、イタリアのガンバ音楽はなぜか未知領域?
 パンドルフォ門下の異才、ローマ生まれのガンバ奏者が、故郷でもある「永遠の都」に捧げる
 17世紀ローマにおけるガンバ合奏の集大成——ゲストにはBCJ ソリスト歌手や「あの巨匠」も!
 ヴィオラ・ダ・ガンバの音楽...というと、バッハの傑作群以外で私たちが最もよく接するのは、マラン・マレの曲などフランスの独奏曲であったり、英国ルネサンスの合奏曲であったり...ということになるのでしょう。しかし、よく考えてみてください——にもかかわらず、私たちはこの楽器をヴィオラ・ダ・ガンバという、イタリア語の名前で呼んでいるではありませんか。
 実はこの楽器の音楽を最初に育んだのは、ほかでもないイタリアだったのです。17 世紀が進むにつれイタリアではヴァイオリンがどんどん人気になるのですが、バロック初期、モンテヴェルディやフレスコバルディの時代にはまだ、ガンバはイタリア人にとっても最も高貴な楽器であり続けていたのです。
 そんなイタリアでもとりわけガンバ合奏が大切にされていたのが「永遠の都」ローマ。
 全カトリックの首長たる教皇庁の威光を背景に、画家カラヴァッジョやレーニ、建築家=彫刻家ベルニーニをはじめ、美術の世界でも17 世紀イタリアを代表する芸術都市となっていたローマでは当時、教皇の親族であるバルベリーニ家がたいへんな財力と権勢を誇り、極上の音楽を楽しんでいたわけですが、とくに彼らの私邸では、ほかでもないガンバ合奏による芸術性の高い音楽が夜な夜な耳を喜ばせていたとか。ガンバ専門の曲集があまり残っておらず、この領域は長らく未踏のままだったのですが、そもそも当時は「何で弾くか」を楽譜上で明記することが稀だったため、音楽史研究が進んだ昨今まで、本来ガンバ合奏で演奏されていたイタリア音楽はほとんど見過ごされたままだったのです!!
 異才パオロ・パンドルフォの頼れる門下生で、欧州古楽界の猛者たちとユニークな活動を続けているローマ出身の異才ガンバ奏者アンドレア・デ・カルロ(Alpha の“白いシリーズ”にも登場しましたね)は、実力派ぞろいの凄腕集団を率い(2トラックの声楽曲でのゲストにはBCJ ソリストとしても名をあげている名歌手たちや、超大御所ヴィーラント・クイケンの名前も!)、フレスコバルディやマッツォッキらローマの大家たちの曲を中心に、時には16 世紀の“源流”や18 世紀への思わぬ“余波”など含め、玄妙かつ高雅なガット弦の響きの重なりをじっくり堪能させてくれます。
 「古楽器ガイド」の著者ルジュヌ博士による詳細・端的な解説(全訳付)も絶妙...「17 世紀イタリアはややこしい声楽ばかり」と敬遠がちな方にも大推薦!の1枚です。




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT070301
(国内盤)
\2940
C.P.E.バッハ:フルートのための無伴奏ソナタと、三つの協奏曲
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜1788):
  1.フルート協奏曲 イ長調 H.438(1753)
  2.フルート協奏曲 イ短調 H.431(1750)
  3. フルート協奏曲 変ロ長調 H.435(1751)
  4. 無伴奏フルート・ソナタ イ短調(1747)
ジュリエット・ユレル(フルート)
アリー・ファン・ベーク指揮
オーヴェルニュ室内管弦楽団

 変幻自在、「人間のうつろう心」を音楽にしたエマヌエル・バッハの作風は、奏者の息づかいを間近で伝えるフルートこそ最適。フランスの俊才ユレル、お国ものだけじゃない玄妙名演ですひジュリエット・ユレルひ今年のラ・フォル・ジュルネで(つまり、日本の音楽批評界で…ということにもなるのでしょうが)新たに最も大きな注目を集めたのは、このフランス出身の世界的フルート奏者と、カスタネットの名手ルセロ・テナの二人だったのではないかと思います——パリ音楽院出身、すでにゲルギエフ時代からロッテルダム・フィルで15 年にわたりソロ奏者をつとめてきたこの異才、数年前からZig-Zag Territoires レーベルでソロ名義ないし室内楽奏者として続々名盤を世に送り出し、2011 年にリリースされたフランス近代作品集(ZZT110401)は世界的に注目され、日本でも『レコード芸術』誌で準特選に輝くなど、彼女のソロ奏者としての存在感をいやおうなしに印象づけたのも記憶に新しいところ。ニュアンス豊かな息遣いで繰り出される玄妙な吹き口はまるでフランス語の詩を朗読しているかのよう、音符の運びにひとつひとつ確かな意味を感じずにはおれないその比類ない音楽性がなによりぴたりと合ったのが、確かに“お国もの”であるフランス近代作品だったというのもあるでしょう。
 しかし——実は、そんな彼女がソロ・デビュー盤に選んだ作曲家は、いかなる近代作曲家でもなく、18 世紀、まだキィの少ないフラウト・トラヴェルソが使われていた時代の音楽だったのですひC.P.E.バッハ——大バッハの次男にして、多感様式という独特の主情的表現を得意とした、そしてフランス啓蒙思想にかぶれたフリードリヒ大王のもとで長年チェンバロ伴奏者をしてきた重要人物ひというより、この次男バッハは新譜への注目度がつねに高い不思議な作曲家でもあるわけですが、ユレルが彼のフルート作品をソロ・デビュー盤で大々的にとりあげたいと思ったのは、ニュアンス豊かな吹奏をつねに追求してきた彼女の音楽性が、刻一刻とうつろう人の情感というものを音楽にしようとしていたC.P.E.バッハの芸術信念や作風と、ぴたりと合致していたからなのだと思います(とくに、最後の無伴奏ソナタ!!)。
 事実、本盤では現代楽器による18 世紀作品演奏にすぐれ、古楽器全盛の“いま”でも常にトップランナーとして瑞々しい作品解釈を続けてきたオーヴェルニュ管とともに、爽快なスピード感のなか音の粒ひとつたりと疎かにしない至高の名演ぶりを聴かせ、居並ぶ競合盤などものともしない“新定盤”的仕上がりを愉しませてくれるのですひ仏ランパル協会主宰者D.ヴェルースト氏の詳細解説(全訳付)も実に興味深く、美麗Digipack とともに商品価値をひときわ高くしているのです。






国内ソニー


SICC10190
(SACD Hybrid)
\2940
パーヴォ・ヤルヴィ指揮&ドイツ・カンマーフィル
 ベートーヴェン:序曲集

  「プロメテウスの創造物」 序曲
  序曲「コリオラン」
  歌劇「フィデリオ」序曲
  「レオノーレ」序曲第3番
  「エグモント」序曲
  「献堂式」序曲
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン 
録音:2010年7月、12月

 ベートーヴェンの作品は、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルの中核をなすレパートリーで、2004年〜2008年にかけて録音された交響曲全曲、仲道郁代とのピアノ協奏曲全曲は、いずれも高い評価を得てきました。このコンビによる最初の来日公演の際に横浜で行われたベートーヴェン・チクルスは、「世界最高峰のベートーヴェン」と絶賛され、彼らのトレードマークとなりました。2009年のボン・ベートーヴェン音楽祭におけるチクルスは映像収録されTV放映と並んでDVD化されています。
 このコンビによるベートーヴェン・プロジェクトの新たなリリースが今回リリースされる序曲集で、パーヴォとドイツ・カンマーフィルの10年間にわたる総決算とでもいうべき充実ぶりを刻印しています。対抗配置でヴィブラートを抑制し豊かなアーティキュレーションの弦、名手ぞろいの管、ヴァルヴなしのナチュラル・トランペット、そして堅いバチで叩くピリオド仕様のティンパニなどから生み出される強靭かつフレキシビリティに富む個性的な響きによって、ベートーヴェンが序曲という短いフォルムに凝縮させた衝撃的なドラマが現代によみがえるのです。






国内ユニバーサル(EMI)


TOGE-11108
(SACD Hybrid+DVD)
\3500

サイモン・ラトル指揮&ベルリン・フィル
 ラフマニノフ:

  合唱交響曲「鐘」、交響的舞曲
サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィル
 熾烈なチケット争奪戦が行われている両者の来日コンサート。まずはこのアルバムで両者の魅力を先取り。



30年前のラフマニノフ!若い!
ラトル指揮/ロスアンジェルス・フィル/ラフマニノフ:交響曲第2番

国内EMI
TOCE-14171
¥1500
ラフマニノフ:交響曲第2番 サイモン・ラトル指揮/
ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1984年1月

最新新譜/来日公演曲目「春の祭典」


CDCI-7236112
\2200→\1990

 ラトル指揮/ベルリン・フィル〜「春の祭典新録音
ストラヴィンスキー:
 1-15  バレエ音楽「春の祭典」
 16   管楽器のための交響曲
 17-26  ミューズをつかさどるアポロ
サイモン・ラトル指揮/
ベルリン・フィル
 来日公演はマーラー以上の興奮を味合わせてくれそう!
 録音:2012年11月8日ー10日 ベルリン録音



















6/13(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACCENTUS MUSIC



ACC 30274CD
\2300→\2090
アバド、ルツェルン祝祭管とのライヴ
 ブルックナー交響曲第1番、注目のウィーン稿!

ブルックナー:
 交響曲第1番ハ短調WAB101(ウィーン稿1891)
クラウディオ・アバド(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団
KKC 5313
日本語解説付き
\2800

 録音:2012 年8 月ルツェルン音楽祭、ライヴ/50’08

 2012 年ルツェルン音楽祭での、アバドによるブルックナー交響曲第1 番の演奏。
 ブルックナーの交響曲は版の問題が複雑ですが、この第1 番は大きく分けてリンツ稿とウィーン稿があります。ウィーン稿は作曲から25 年後( 第8 番第2 稿より後) に作曲者自身によって改訂されており、ウィーン稿の響きは初期の作品というより、後期ロマン派を感じさせるものとなっています。
 アバドのブルックナーは第1、4、5、9 番と録音されていますが、ブルックナーの交響曲の中でも演奏される機会の少ないこの第1 番を好んで取り上げています。これまでの録音ではリンツ稿を主に使用していますが、今回はウィーン稿。ウィーン稿でのブルックナーの第1 番といえば、ヴァント& ケルン放響とシャイー& ベルリン放響などがありますが、今回のアバド& ルツェルン祝祭管の演奏は初期作品の活気ある雰囲気を残しつつも、後期の洗練されたオーケストレーションを堪能出来るウィーン稿の良さをより味わえる演奏となっています。

 <2013年来日スケジュール>
  クラウディオ・アバド&ルツェルン祝祭管弦楽団
   10 月15 日(火)19 時 / 17日(木)19 時 サントリーホール
    ・シューベルト: 交響曲第7(8) 番「未完成」
    ・ブルックナー: 交響曲第9 番
   10 月20 日(日)時間未定 / 21日(月)19時 サントリーホール
    *協奏曲 曲目未定  (ピアノ: ラドゥ・ルプー)
    ・ベートーヴェン: 交響曲第3 番「 英雄」







BONGIOVANNI


GB 5176
\2400
一味違うギター演奏のスカルラッティ
 D.スカルラッティ:ソナタ集

 ソナタ
  ト長調 K391 L79、ハ長調 K544 L497、
  ニ長調 K490 L206、ロ短調 K27 L449、
  イ長調 K208 L238、イ長調 K209 L428、
  ホ長調 K380 L23、ハ短調 K11 L352、
  イ長調 K322 L483、ニ短調 K213 L108、
  ニ長調 K140 L107
ルチオ・ドッソ(G)
 
 録音:2012 年2 月8 日、ローマ/54 分50 秒

 ドメニコ・スカルラッティのソナタをギターで弾いています。スカルラッティをギターで弾くのは珍しくありませんが、CD 丸々1 枚というのは多くはありません。
 ルチオ・ドッソはローマ生まれのギタリスト。1989 年のアンドレア・セゴヴィア・コンクールで優勝。欧米で幅広く演奏活動をするほか、ピエモンテ州アレッサンドリアのヴィヴァルディ音楽院の指導者も務めています。スカルラッティの繊細な感性を丁寧な演奏で弾きだしています。




B−SHARP

 注目の新レーベル、b-sharp(ビー・シャープ):
 2013 年に設立された、ベルリン発信の新しいレーベルです。
 レーベル代表は、トーンマイスターのフィリップ・ネーデル。これまでに、ソニー・クラシカル、ドイツ・グラモフォン等の有名レーベルで録音を行い、アーノンクール、バレンボイム、バシュメット、マイスキー、アルゲリッチ等のCD を収録しています。
 b-sharp のCD は、すべてネーデル自身のプロデュースにより制作・収録されます。またレーベル運営には、ベルリン在住の音楽ジャーナリスト、城所孝吉氏が参加しています。
 今後は、年間5〜6 タイトルのペースで、クレーメルなどの有名アーティスト、新進アンサンブル等の録音を発表してゆく予定です。
BS 0003
\2400→\2190
来日記念盤!美録音!
 これほどまでに美しい録音が存在したとは!

シューベルト:
 弦楽四重奏曲第14番ニ短調《死と乙女》 D. 810
  (グスタフ・マーラーによる弦楽オーケストラ版)
ショスタコーヴィチ:
 室内交響曲op. 110a
  (ルドルフ・バルシャイによる弦楽四重奏曲第8 番ハ短調の編曲)
ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団
ミヒャエル・エルクスレーベン(指揮・ヴァイオリン)
 
 収録:2013 年3 月14 日(ベルリン・コンツェルトハウス小ホール)/日本語解説付、デジタル
 プロデューサー:フィリップ・ネーデル エンジニア:マルティン・キストナー 編集:ハンスイェルク・ザイラー

 ベルリン・コンツェルトハウスは、東ベルリンの中心に位置するコンサートホールです。ここに所属するベルリン・コンツェルトハウス管(旧称ベルリン交響楽団)は、クルト・ザンデルリングのもと黄金時代を迎えた名門オーケストラ。2009 年には、室内アンサンブル「ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団」が発足しています。
 本CD は、彼らのデビュー盤。ここでは、シューベルト「弦楽四重奏第14 番《死と乙女》」(マーラーによる弦楽オーケストラ版)とショスタコーヴィチ「室内交響曲」(「弦楽四重奏曲第8 番のルドルフ・バルシャイによる編曲)という、ふたつのカルテットの弦楽合奏版が演奏されています。
 本盤の魅力は、シューベルトとショスタコーヴィチの鋭利な弦楽四重奏が、後期ロマン的な豊かな響きに読み替えられ、新たな側面を描き出していることでしょう。シューベルトがマーラーに霊感を与え、またマーラーがショスタコーヴィチに強い影響を及ぼしている事実も、このプログラムに知的な一貫性を与えています。
 ベルリン・コンツェルトハウス管は、ここ5年ほどで団員の若返りを経験し、伝統を踏まえつつもフレッシュな新時代のオケに変貌しました。ドイツの新しい室内オーケストラの清新な演奏にご期待ください。

 ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団
 ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団は、2009 年、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の室内アンサンブルとしてスタートした。ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団は、1952 年にベルリン交響楽団の名前で設立されたオーケストラで、クルト・ザンデルリング、クラウス・ペーター・フロール、エリアフ・インバル等の首席指揮者のもとで国際的評価を確立。現在の名称は、2006 年より用いられている。2012/13 年シーズンからの首席指揮者は、イヴァン・フィッシャーである。
 室内管弦楽団は、ベルリン・コンツェルトハウスにおいて毎シーズン定期公演を行っている。モットーは、「メンバーによる自主運営」。芸術監督日下紗矢子(ベルリン・コンツェルトハウス管第1コンサートマスター)のもと、プログラム、編成、ソリストの決定は、団員自身によって行われる。2012 年には、オランダ・アイントホーフェンのストリオーニ音楽祭で、ミッシャ・マイスキーと共演。またドイツ・グラモフォンにダニエル・ホープ独奏による「リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター〜ヴィヴァルディ《四季》」を録音している。


 ◆ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団来日情報◆
  7月1日[月] 19:00 東京・武蔵野市民文化会館(小)
  7月4日[木] 19:00 高松・アルファあなぶきホール(小)
  7月5日[金] 19:00 西脇市立音楽ホールアピカホール
  7月6日[土] 15:00 豊田市コンサートホール
  7月7日[日] 15:00 横浜・フィリアホール







LA DOLCE VOLTA

LDV 04
\2500→\2290
J.S.バッハ:トランスクリプションズ
 (1)オルガン・コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV 659
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (2)オルガン・コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV 639
  〔弦楽三重奏編成〕
 (3)カンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV 12よりシンフォニアと合唱
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (4)モテット「主にむかいて新しき歌をうたえ」BWV 225
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (5)平均律クラヴィーア曲集第1巻より第9番 ホ長調 前奏曲とフーガ BWV 854
  〔弦楽三重奏編成〕
 (6)音楽の捧げものBWV 1079より6声のリチェルカーレ
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (7)パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826より〔弦楽三重奏編成〕
 (8)マタイ受難曲よりアルトのアリア「主よ、憐れみたまえ」〔ピアノ独奏編成〕
 (9)パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (10)御身がともにあるならば BWV 508〔ヴィオラ+ピアノ編成〕
アンサンブル・コントラスト
 〔アルノー・トレット(Vn)、
  マリア・モスコーニ(Vla)、
  アントワーヌ・ピエルロ(Vc)、
  ヨハン・ファルジョー(Pfおよび編曲)、
  カロル・ベッファ
   (Pfおよび編曲(マタイ受難曲のみ))〕
 アンサンブル・コントラスト、バッハの名曲を小編成でたのしむ1枚

 録音:2011 年10 月/[日本語ライナーノート付]

 2000 年に結成された気鋭のアンサンブル、アンサンブル・コントラスト。これまでにもピアソラ作品などを編曲したディスクなどでその抜群をセンスと技量で聴かせてくれました。今回の彼らのリリースは、バッハの名曲を室内楽編成やピアノ・ソロ編成に編曲したもの。ヴァイオリンはガット弦にバロック弓を用いたバロック・ヴァイオリン、ヴィオラはバロックとモダンの中間、チェロはここではモダン楽器を用いての演奏。時代や様式、すべてを越えた、彼ら独自の世界のニュアンスをたのしむことができる1 枚です。






<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AUDITE


ルツェルン・フェスティヴァル・ヒストリック・パフォーマンス



AU 95623
\2000→\1890
ハスキル&クレンペラー、カサドシュ&ミトロプーロス
1.-3.
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
  [カデンツァ:クララ・ハスキル(第1楽章)]
5.-7.
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調『皇帝』op.73
1.-3. クララ・ハスキル(ピアノ)
 オットー・クレンペラー(指揮)
 フィルハーモニア・オーケストラ
5.-7. ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 定評あるAUDITEレーベルからルツェルン・フェスティヴァルのハスキル&クレンペラーの名演、モーツァルト20 番(1959)とカサドシュ&ミトロプーロスの皇帝(1957)が登場!

 1.-3.録音:1959 年9 月8 日、ルツェルン、ライヴ/ 4. 拍手 ※トラック4 はモーツァルト演奏後の拍手が収録されております。/5.-7. 録音:1957 年9 月1 日、ルツェルン、ライヴ
 ディジパック仕様、69’ 02”

 定評あるAudite レーベルの1st マスター・リリースからまたも注目タイトルが発売します。その内容は伝説的名演として知られるハスキル&クレンペラーによるモーツァルトのピアノ協奏曲第20 番(1959 年)とカサドシュ&ミトロプーロスによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5 番「皇帝」(1957 年)です!
 ルーマニア出身のハスキルはモーツァルトと弾きとして有名ですが、クレンペラーとの当演奏は格別の仕上がりです。1895 年に生まれて1960 年に亡くなったとのことですから、当録音は64 歳の時の演奏ですが、テクニックは衰えることなく、寧ろ磨きがかかり洗練されたタッチで一音一音丁寧に紡ぎ出します。クレンペラーとの息もばっちりで、ハスキルとクレンペラーでしか表現できないモーツァルトを聴かせてくれます。これほど美しいタッチでの演奏は後にも先にも聴くことはできないのではないでしょうか!? 演奏後の聴衆の拍手も別トラックで収録されております。これほどまでに完璧な演奏を前にしたら当然の聴衆の熱気と興奮が伝わってきます。
 第1 楽章のカデンツァはハスキル作です。流石!モーツァルト弾きと思わせる絶品の響きです。2 分弱のシンプルなカデンツァですが説得力と曲全体の雰囲気を凝縮した内容です。とにかくタッチがきれいで聴き惚れてしまいます。
 フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュ(1899-1972)がミトロプーロス& VPO をバックに弾いた皇帝。ベートーヴェンはもちろんのこと、ラヴェルの作品も得意としていただけに、男性的な強靭なタッチと微風が吹くような美しいアルペッジョなど、曲の雰囲気によって自由自在な表現ができるピアニストです。この皇帝でもカサドシュの持ち味が充分に生かされた演奏です。
 ※ オリジナル・マスター起因する経年劣化がございます。予めご了承ください。







NEWTON CLASSICS

Organ Music from the Venetian School
8802148
\2000
ヴェネツィア音楽学校のオルガン音楽集
 《16世紀の作曲家不詳の作品》
  1.Pass'e mezzo/2.Fusi pavana piana/
  3.Da che l’e morta la mia signora/
  4.Le forze d’Hercole/
 《マルコ・ファコーリ(1560頃-1590)》
  5.シンシア夫人のためのアリア/
  6.Salterello del re-Tedesca dita'La Proficia/
 《ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554/7-1612):》
  7.第9旋法によるフーガ/8.リチェルカーレ II/
  9.第10旋法によるリチェルカーレ/
 《アンドレア・ガブリエリ(1532/3-1585)》
  10.第12旋法によるリチェルカーレ/11.陽気な幻想曲/
  12.Canzon francese deta ‘Martin menoit’/
 《クラウディオ・メルーロ(1533-1604)》
  13.ラ・ロダンダーラ (Canzona a 4)/14.トッカータ I (XI tono detto I)/
 《アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)によるオルガン編曲》
  ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):協奏曲より/
  15.アダージョ(協奏曲 ロ短調より)/
  16.アレグロ Ⅱ(協奏曲 ロ短調より)/
 《トマソ・アルビノーニ(1671-1751)によるオルガン編曲》
  ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):協奏曲より/
   17.アダージョ(協奏曲 ヘ長調より)/
   18.アレグロ Ⅱ(協奏曲 ヘ長調より)
セルジオ・デ・ピエリ(オルガン)
録音 1993年10月15-20日 Chiesa di San Giovanni Evangelista, Venice Rivoalto 原盤
 16世紀、驚くべきほど進化を遂げたヴェネツィアの器楽音楽。その理由の一つに「サン・マルコ寺院」の存在があることは間違いありません。当時はローマと並び、イタリア・バロックの中心地のひとつであったサン・マルコ寺院は、著名な音楽家が楽長とオルガニストを務め、日々の祈りの実践を担っていました。また当時の印刷技術の発展に伴い、フランドルやフランスなどからたくさんの作曲家たちが、この新技術の恩恵にあずかるためにヴェネツィアを訪れたことでも知られています。この時代に発展したオルガン音楽は、ガブリエリらの手によって頂点を迎え、そのまま北ドイツ・オルガン楽派へと受け継がれていくことになります。その多彩な作品を聴いてみてください。
 
Toti dal Monte: A tribute
8802170
(3CD)
\3000
トティ・ダル・モンテ:トリビュート
<CD1.アリアと二重唱集>
 1.モーツァルト(1756-1791):フィガロの結婚-ひどいぞ、長いことじらせて/
 2.モーツァルト:フィガロの結婚-とうとうその時が来たわ/
 3.モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ-奥様、お手をどうぞ/
 4.ロッシーニ(1792-1868):セビリャの理髪師-今の歌声は/
 5.ロッシーニ:セビリャの理髪師-まあ、それじゃ、私じゃないの/
 6.ロッシーニ:ウィリアム・テル-暗い森、さびしい荒野/
 7.ベッリーニ(1801-1835):夢遊病の女-これを取っておくれ、君に贈るこの指環/
 8.ベッリーニ:夢遊病の女-Ah! Non credea mirarti/
 9.ベッリーニ:ノルマ-清き女神よ/
 10.ドニゼッティ(1797-1848):ドン・パスクワーレ-もう一度愛の言葉を/
 11.ドニゼッティ:ランメルムーアのルチア-あたりは静けさに包まれ/
 12.ドニゼッティ:ランメルムーアのルチア-狂乱の場:香炉はくゆり/
 13.ドニゼッティ:連隊の娘-さようなら/
 14.ドニゼッティ:連隊の娘-富も栄華の家柄も/
 15.ドニゼッティ:連隊の娘-連隊の歌/
 16.ドニゼッティ:シャモニーのリンダ-私の心の光/
<CD2.アリアと二重唱集>
 1.ヴェルディ(1813-1901):リゴレット-慕わしき人の名は/
 2.ヴェルディ:リゴレット-今こそ戦う時が来た/
 3.ヴェルディ:椿姫-ああ、そはかの人か/
 4.ヴェルディ:ファルスタッフ-柔らかな夏風に乗って/
 5.ビゼー(1838-1875):真珠採り-Brahma! Gran Dio/
 6.ビゼー:真珠採り-Siccome un di/
 7.トマ(1811-1896):ミニヨン-私はティタニア/
 8.マスカーニ(1863-1945):ロドレッタ-Flammen, perdonami!/
 9.プッチーニ(1853-1924):蝶々夫人-愛の二重唱/
 10.プッチーニ:蝶々夫人-ある晴れた日に/
 11.プッチーニ:蝶々夫人-Gettiamo a mani piene/
 12.プッチーニ:蝶々夫人-かわいい坊や/
<CD3.イタリア&イギリス歌曲集>/
 1.ファブリス(1861-1935):A Rosina/
 2.フィリッピ(1830-1887):Magari/
 3.ポンセ(1882-1948):エストレリータ/
 4.ブローギ(1873-1924):Le lucciole/
 5.ウィリアムズ(1862-1952):ヴィダリタ/
 6.ジェームズ(1892-1977):マオリの子守歌/
 7.ビショップ(1786-1855):Lo, here the gentle lark/
 8.ベネディクト(1804-1885):Il carnevale di Venezia/
 9.ビアンキーニ(1885-1971):ニンナ・ナンナ/
 10.ビアンキーニ:Redentor in famegia/
 11.ボナグラ(1900-1980):Si dondola/
 12.サデーロ(1886-1961):Fa la nana, bambin/
 13.サデーロ:Barcarola de la Marangona/
 14.サデーロ:アムリ、アムリ
トティ・ダル・モンテ(ソプラノ)
録音 1924-1941年 Rivoalto 原盤
 トティ・ダル・モンテ(本名アントニエッタ・メネゲール:1893-1975)は、イタリアのモリアーノ・ヴェネトに生まれたソプラノ歌手です。彼女はヴェネツィアのマルチェッロ音楽院で学び、1916年にスカラ座で、サンドナイの「フランチェスカ・ダ・リミニ」でデビューしました。
 彼女は幼い頃から「トティ」と呼ばれており、そこに貴族の血をひく祖母の名「ダル・モンテ」を加えて芸名とし、すぐさま世界中で人気者になったのです。彼女の声は極めて美しいリリコであり、とりわけベッリーニやドニゼッティのヒロインを歌わせたら右に出る者はいないほどの、見事なヒロイン像を見せつけてくれたのです。彼女は1940年代の後半まで舞台に立ち、その広いレパートリーと歌唱で多くの人々に感銘を与えました。この3枚組では独唱、重唱、歌曲と、彼女の様々な表情を伺い知ることができるでしょう。
 

Mozart: The Last String Quartets
8802188
(2CD)
\2300→\2090
ジュリアード弦楽四重奏団
 モーツァルト:後期弦楽四重奏曲集

<CD1>
 1-4.弦楽四重奏曲 第20番 ニ短調 K499/
 5-8.弦楽四重奏曲 第21番 ニ長調 K575/
<CD2>
 1-4.弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K589/
 5-8.弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K590
ジュリアード弦楽四重奏団
<メンバー:
ロバート・マン(ヴァイオリン)/
アール・カーリス(ヴァイオリン)/
サミュエル・ローズ(ヴィオラ)/
ジョエル・クロスニック(チェロ)>
録音 1974年11月21日 USA ニューヨーク・シティ コロンビア・30番ストリート・スタジオ Sony Music Entertainment 原盤
 日本でも大人気の作曲家モーツァルト(1756-1791)ですが、その「愛されかた」については作品によってばらつきがあるように思えませんか?例えばこれらの弦楽四重奏曲。素晴らしく充実した内容と流麗な楽想に満ちているのに、あまり聞かれることがないのは、まことに残念という他ありません。
 第20番はホフマイスターのために作曲されたため「ホフマイスター」と呼ばれることもある緻密な作品。
 21番から23番までは、当時のプロシャ王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世からの依頼により作曲されたもので、「プロシャ王セット」と呼ばれます(結局、王に献呈することはありませんでしたが…)。
 チェロをたしなむ王のために、チェロ・パートに重点が置かれた、晩年のモーツァルトによる傑作をジュリアード弦楽四重奏団の名演で。
 
D. Scarlatti: Harpsichord Sonatas
8802191
\2000
ドメニコ・スカルラッティ:ハープシコード・ソナタ集
 1.ソナタ K144 ト長調/2.ソナタ K146 ト長調/
 3.ソナタ K208 イ長調/4.ソナタ K209 イ長調/
 5.ソナタ K134 ホ長調/6.ソナタ K135 ホ長調/
 7.ソナタ K490 ニ長調/8.ソナタ K492 ニ長調/
 9.ソナタ K424 ト長調/10.ソナタ K425 ト長調/
 11.ソナタ K435 ニ長調/12.ソナタ K436 ニ長調
マリア・ヴィッテリア・グィディ(ハープシコード)
録音 1986年5月10-15日 イアリア ヴェニス,スタジオ・ホーム Rivoalto 原盤
 イタリアのナポリに生まれ、スペインのマドリードで没した作曲家ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)。彼は作曲家アレッサンドロの息子として生まれ(10人兄弟の6番目)、16歳の時にナポリの教会付き作曲家、兼オルガン奏者となります。1720年頃、リスボンに行き王女マリア・バルバラの音楽教師となります。
 1729年に彼女がスペイン王室に嫁いだため、彼もマドリードに行き、そのままその地に骨を埋めたのでした。彼は王女(王妃)のために555曲のソナタを書きましたが、そのほとんどは単一楽章であり、ほぼ「練習曲」と言ってもよいものでした。しかしながら、どれもが変化に富み、また指の練習にしておくにはもったいないほどの技巧が凝らされ、聴いているだけでも存分に楽しめるものとして、偉大なる世界を構築しているのです。
 グイディの華麗な演奏でお楽しみください。
 
The Renaissance of Venetian Baroque
8802192
(4CD)
\4000
ヴェネチアン・バロックのルネサンス
<CD1.イタリアのバロック作曲家たちの作品>
 1.M.ウッチェリーニ(1603/10頃-1680):Aria sopra‘La Bergamasca’/
 2-4.G.V.フォンタナ(1571頃-1630):ソナタ 第15番 ハ長調/
 5-9.G.V.ヴィターリ(1632-1692):ソナタ・ダ・チエサ ニ長調 Op.9/
 10-14.A.コレッリ(1653-1713):ソナタ 第3番 ヘ長調/
 15-19.A.ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 RV19/
 20-23.T.アルビノーニ(1671-1751):ソナタ・ダ・チエサ ホ短調 Op.1-11/
 24-27.F.マンシーニ(1672-1737):ソナタ ニ短調/
<CD2.ヴェネツィアの頂点>
 1.D.カステッロ(1590頃-1658頃):ソナタ 第9番/
 2.G.ガブリエリ(1554頃-1612):カンツォーナ 第2番/
 3-5.A.ロッティ(1667頃-1740):トリオ・ソナタ イ長調/
 6-8.A.ヴィヴァルディ:コンチェルト ト短調 RV103/
 9-11.B.ガルッピ(1706-1785):室内ソナタ ト長調/
 12-15.G.B.プラッティ(1692頃-1763):トリオ・ソナタ ト長調/
 16-19.B.マルチェッロ(1686-1739):フルート・ソナタ Op.2-12/
<CD3.ヴェネツィアのバロック>
 1.O.ヴェッキ(1550頃-1605):ファンタジア/
 2.G.レグレンツィ(1626頃-1690):ソナタ「ラ・ポルチア」/
 3.D.カステッロ:ソナタ 第11番/
 4.A.ガブリエリ(1532/3頃-1585):リチェルカーレ 第7番/
 5-8.A.ヴィヴァルディ:ソナタ イ短調 RV86/
 9.A.ヴィヴァルディ:ソナタ ニ短調 「ラ・フォリア」RV63/
 10-12.A.ヴィヴァルディ:コンチェルト ニ長調 RV100/
<CD4.チャコーナ、ソナタとファンタジア>
 1.T.メルーラ(1594頃-1665):チャコーナ ハ短調/
 2.B.マリーニ(1594-1663):「ラ・モニカ」によるソナタ ニ短調/
 3-4.A.ファルコニエーリ(1585頃-1656):幻想的ソナタ「ラロイカ」/
 5-6.G.B.バッサーニ(1647頃-1716):ソナタ イ短調/
 7-10.D.ビガーリア(1676頃-1745頃):ソナタ イ短調/
 11-13.A.ヴィヴァルディ:ソナタ ハ短調
アカデミア・ヴィヴァルディアーナ・ディ・ヴェネツィア
<メンバー:
アッリゴ・ピエトロボン(リコーダー,オーボエ)/
パオラ・ファソーロ(ヴァイオリン)/
イゴール・デライティ(ファゴット)/
ステファノ・メノーニ(ファゴット)/
レンツォ・スビリッサ(チェロ)/
アルヴィセ・スティッフォーニ(チェロ)/
ミケーレ・リウッツィ(ハープシコード,スピネット)>
録音 2010年8月2-19日 ヴェニス スタジオ・ファルネア Accademia Vivaldiana-Rivoalto 原盤
 ガルッピのトリオ・ソナタ集(8802121)でその素晴らしいアンサンブルを披露した、アカデミア・ヴィヴァルディアーナ・ディ・ヴェネツィアによる納得の作品集です。16世紀から17世紀にかけてのヴェネツィアでの音楽的発展については、もう語り尽くされています。数多くの音楽家たちが競って素晴らしい音楽を作り上げ、まさに湯水の如く人民に供給されていた幸福な時代であり、まさにヨーロッパの文化的中心地としての役割を果たしていたのです。
 また当時大流行していたのが「チャコーナ(シャコンヌ)」であり、これは、決まった低音部の音型とリズムによる一種の変奏曲で、発祥の地スペインの舞曲の形式を継承したものとしても知られています。

 注意:
ブックレットに記載されたものより、実際にディスクに収録されているトラック数が少なかったり、収録順も違っている等の不良が発生したそうです。
ただNEWTON側は再作成をするつもりはないということで、このような状態でもかまわない、ということでしたらメールでご注文お待ちしております。
 

Chopin: Piano Sonata No. 3
8802193
\2000→\1890
エマニュエル・アックス(ピアノ)
 ショパン&リスト作品集

 1-4.ショパン(1810-1849):ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58/
 5-8.リスト(1811-1886):シューベルトの作品によるトランスクリプション集
  <さすらい S565/1
   (原曲:美しき水車屋の娘 D795/1)/
  水車屋と小川 S565/2
   (原曲:美しき水車屋の娘 D795/19)/
  愛の便り S560/10(原曲:白鳥の歌 D957/1)/
  セレナーデ「聞け聞けひばり」 S558/9(原曲:D889)>/
 9.リスト:2つの演奏会用練習曲より「小人の踊り」S145/
 10.リスト:パガニーニ練習曲より イ短調 S140/6
エマニュエル・アックス(ピアノ)
録音 1975年2月13-14日 ニューヨーク・シティ Sony Music Entertainment 原盤
 ユダヤ系ポーランド人として、アメリカ合衆国で幅広い活躍を誇るピアニスト、エマニュエル・アックス(1949-)。彼は1972年のエリーザベト王妃音楽コンクールと1974年テルアヴィヴ国際アルトゥール・ルービンシュタインコンクールでの入賞経験を足掛かりに、その幅広いレパートリーと豊かな音楽性で、ソリスト、室内楽の両面で高く評価されています。
 この演奏は、彼がデビューした当時の若々しい記録であり、ショパンとリストという2人の作曲家の相反する側面を見事に映し出した稀有の名演と言えるものです。
 驚くほど緻密な構造を持つ、ショパンのソナタ第3番。シューベルトの歌曲を極彩色の絵の具で色付けしたかのようなリストの編曲集。そして、さらりと技巧を見せつける2つの練習曲。これは確かに見事です。
 

Mendelssohn: String Quintets Nos. 1 & 2
8802194
\2000→\1890
ラルキブデッリ
 メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲 第1番&第2番

  1-4.弦楽五重奏曲 第1番 イ長調 Op.18/
  5-8.弦楽五重奏曲 第2番 変ロ長調 Op.87
ラルキブデッリ
<メンバー:
ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)/
ルーシー・ファン・ダール(ヴァイオリン)/
ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)/
Guus Jeukendrup(ヴィオラ)/
アンナー・ビルスマ(チェロ)>
録音 1999年2月25-27日 オランダ ハールレム,ルーザース・ケルク Sony Music Entertainment 原盤
 その生涯のほとんどに渡って「弦楽四重奏曲」を書いていたメンデルスゾーン(1809-1847)ですが、弦楽五重奏曲は2曲しか残しませんでした。
 第1番は1826年に最初の稿が書かれましたが、楽章の配置に疑問を抱いた彼はこれを出版せず、その6年後に、彼の友人の死に際して曲を改訂(楽章を入れ替えたり、補筆したり)、こちらが最終稿として出版されました。
 第2番はそのほぼ18年後の1845年頃の短期間に作曲されています。こちらは彼の友人ノヴァイオリニスト、フェルディナンド・ダヴィッドに触発されたもので、当時超多忙であったメンデルスゾーンの心情を反映させたかのような躍動感に満ちた輝かしい音楽となっています。演奏しているラルキブレデッリ(アルキ=弓、ブデッリ=ガット弦の複数形)の溌剌たる名演です。
 

Yefim Bronfman plays Tchaikovsky & Balakirev
8802195
\2000→\1890
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
 チャイコフスキー:四季 Op.37b 他

 1-12.チャイコフスキー:四季 Op.37b
  <1月:炉端にて/2月:謝肉祭/3月:ひばりの歌/4月:松雪草/
   5月:白夜/6月:舟歌/7月:草刈り人の歌/8月:収穫/
   9月:狩/10月:秋の歌/11月:トロイカで/12月:クリスマス>/
 13.バラキレフ(1837-1910):イスラメイ「東洋風幻想曲」
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
録音 1998年5月21-22日 トロイ・セイヴィング・バンク・ミュージック・ホール Sony Music Entertainment 原盤
 ロシア系イスラエル人ピアニストであるイェフィム・ブロンフマン(1958-)。彼はウズベク・ソビエト社会主義共和国の首都タシュケントに生まれ、1973年にイスラエルに移住、現在は米国籍を取得している名手です。骨太で豪快なベートーヴェンなどの演奏で知られますが、このチャイコフスキー(1840-1893)は何とも抒情的であり、また郷愁に満ちた演奏。曲の一つ一つに宿る歌心がたまらなくチャーミングです。メランコリックな「舟歌」、可愛らしい「松雪草」、音の粒が煌めく「クリスマス」など、まさに美しい絵を見るような表現力です。彼の爆演を聴きたい方には、もちろん「イスラメイ」も用意されています。
 

Sibelius: Violin Concerto
8802196
\2000→\1890
ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン)/
 ピッツバーグ交響楽団&ロリン・マゼール(指揮)
  シベリウス:作品集

 1-3.ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47/
 4.ヴァイオリンと管弦楽のためのセレナード ト短調 Op.69-2/
 5.エン・サガ Op.9
ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン)/
ピッツバーグ交響楽団/
ロリン・マゼール(指揮)
録音 1992年9月26-27日 USA ペンシルヴァニア,ピッツバーグ,ハインツ・ホール Sony Music Entertainment 原盤

 初めて聴いたときは、ついに天才が現れたと驚嘆した。

 北欧の巨人、シベリウス(1865-1957)のヴァイオリン協奏曲を中心とした素晴らしい1枚です。青年期にヴァイオリニストを志し、ウィーンフィルのオーディションを受けたこともあるというシベリウス。当然そのヴァイオリン作品には高い技巧と音楽性が求められていることは間違いありません。
 彼は生涯に、協奏曲と名付けられた作品は、この「ヴァイオリン協奏曲」1曲だけしか書いていませんが、他にもヴァイオリンと管弦楽のための作品は数多くあり、その代表的な1曲が、ここで聴けるセレナード第2番です。暗く悲しい曲想ですが、中間部で熱を帯びて来るとても印象的な作品です。どちらもリトアニア出身の名手ラクリンが情熱的に演奏しています。「エン・サガ」はシベリウスの最初の交響詩であり、フィンランドの情緒がたっぷり込められた濃厚な作品です。マゼールにこういう曲を振らせたら、凄いの一言です。
 

Ives: String Quartets Nos. 1 & 2
8802197
\2000→\1890
ジュリアード弦楽四重奏団
 チャールズ・アイブズ:弦楽四重奏曲 第1番&第2番

 1-4.弦楽四重奏曲 第1番「信仰復興殿堂会(救世軍から)」(1896)/
 5-7.弦楽四重奏曲 第2番(1913)
ジュリアード弦楽四重奏団
<メンバー:
ロバート・マン(ヴァイオリン)/
アール・カーリス(ヴァイオリン)/
ラファエル・ヒリヤー(ヴィオラ)/
クラウス・アダム(チェロ)>
録音 1966年11月28-29日,1967年12月1日…1-4, 1967年3月20日…5-7 USA ニューヨーク・シティ コロンビア・30番ストリート・スタジオ Sony Music Entertainment 原盤
 アメリカ現代音楽のパイオニアとされるチャールズ・アイブズ(1874-1954)。彼は自らの音楽を追求しながら保険業を営み、こちらで目覚ましい成功を収めたことでも知られています。
 彼の作品のどれもが、少年時代に親しんだ賛美歌や愛国歌、民謡などをベースにしたものですが、時代の波に乗って、かなり前衛的な作品にも手を染めています。その作品のほとんどは生前に演奏されることもなかったのですが、最近は評価が高くなってきています。この2曲の弦楽四重奏曲はどちらも個性的であり、第1番は副題通り、賛美歌的なフレーズが数多く散りばめられた作曲家21歳の時の作品。
 第2番は「4人の男」をモティーフにしたと言われる表現的な作品。こちらはかなり前衛的であるものの、やはり民謡が顔を出す面白い曲




PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350069
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
リヒテル&ムラヴィンスキー
 チャイコフスキー:

 (1)ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
 (2)交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラード・フィル
 チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はこのディスクだけで十分!世にも貴きリヒテルとムラヴィンスキーの神業がSACDで蘇る

 (1)録音:1959 年7 月24 日/レニングラード・スタジオ (2)録音:1956年6 月/ウィーン・コンツェルトハウスザール・スタジオ/MONO、B-channel Stereo、78’ 37”

 SACD ハイブリッド盤。名盤の誉れ高いリヒテルとムラヴィンスキーによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲が、放送用オリジナル・マスターからSACD 化されました。
 これが言葉にできない出来。マスター音源に起因する経年劣化はあるものの、エネルギーとオーラが50 年の時を経て、少しも弱まることなく圧倒します。
 40 代半ばだったリヒテルは、若々しいスピード感と情熱あふれ、まさに神業。後のカラヤンとの名盤以上の真摯さとストイックさが凄絶に伝わります。
 しかし、それ以上に目を見張らされるのがムラヴィンスキーのバック。リヒテルが相手ながら、全体を完全にムラヴィンスキー節にしてしまう強烈さ。冒頭からこの名作のイメージを一新させられる解釈と雄弁さで、その個性と存在感、大きく筋肉質な音楽作りは今日のどの指揮者も真似できぬレベル。全く甘くない男性的解釈に目から鱗が落ちます。これぞソ連時代の最高水準演奏と言えましょう。
 とにかくその凄さは聴けばわかります。この世のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1 番の録音をすべて葬っても良いとさえ思ってしまう、神棚に置くべき音楽史上の宝です。
 「悲愴」はユニバーサル音源の名盤中の名盤。B-channel ステレオ化で音像も広がり、ますます音楽作りの大きさが映えます。全体をおおう緊張感と異様な雰囲気が増し、センチメンタリズムのかけらもない冷徹さながら、ムラヴィンスキーの人柄あふれる、こちらも音楽史上の至宝。一番の宝物にしたいアルバムです。


<メジャー・レーベル>

SONY



8876543992-2
\2400→\2190
グザヴィエ・ド・メストレ/モーツァルト:協奏曲集
 モーツァルト:
  ① ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459
   (メストレによるハープと管弦楽のための編曲版)
  ② フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
  ③ ピアノ・ソナタ第16番ハ長調K.545
   (メストレによるハープと管弦楽のための編曲版)
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)
マグリ・モスニエール(フルート:②)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
アイヴォー・ボルトン(指揮)
 ウィーン・フィルを飛び出したハープ界の貴公子は、今やハープという楽器の概念を大きく変える革新者として世界を飛び回っています。
 これまで、ドビュッシーの作品、アランフェス協奏曲、ハイドンの協奏曲、ヴェネツィアのバロック協奏曲など、ハープのためのものだけでなく他の楽器のための作品のアレンジなどを通して、ハープの音の美しさや作品の素晴らしを楽器の境界を越えて伝えてくれています。
 今回のモーツァルトによる協奏曲の録音では、堂々たる偉容をもつ晴朗な『ピアノ協奏曲第19番』。ハープ協奏曲風に編曲された有名な『ソナタ第10番』、2004年度ミュンヘン国際音楽コンクールのフルート部門で優勝しフランス放送フィルのソリスト等を務めるモスニエールと競演した『フルートとハープのための協奏曲』を収録。モーツァルトのエキスパートであるボルトン指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管のもと、これらヴィルトゥオージティに満ちた作品を、素晴らしい旋律富と多彩なパレットによって、純粋な優越感に浸れる演奏で聴かせます。モダンハープの音は、むしろモーツァルト当時のフォルテピアノの音色に近い点が確認できるのも当アルバムの魅力の一つです。
 【録音】 2013年2月25〜27日, ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール(デジタル:セッション)




DHM

8888374696-2
(2CD)
\1800
ジュリアン・ブリーム/ベスト・オブ・ジュリアン・ブリーム
[CD1]
 ロドリーゴ:『アランフェス協奏曲』〜
  ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮) ヨーロッパ室内管弦楽団,
 ヴィラ=ロボス:『ギター協奏曲より第2楽章』〜
  アンドレ・プレヴィン(指揮) ロンドン交響楽団,
 ロドリーゴ:『ある貴紳のための幻想曲より抜粋』〜
  レオ・ブローウェル(指揮) RCAビクター室内管弦楽団,
 ボッケリーニ:『ギター五重奏曲第4番ニ長調 G.448』より序奏とファンダンゴ〜
  ジョージ・マルコム(Cemb),
 ジュリアーニ:『ギター協奏曲第1番イ長調 Op.30よりアラ・ポラッカ』〜
  メロス・アンサンブル,
 コハウト:『リュートと弦楽のための協奏曲ヘ長調よりメヌエット』〜
  ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮) モンテヴェルディ管弦楽団,
 ヘンデル:『2つのリュート、弦楽とリコーダーのための協奏曲変ロ長調 Op.4-6よりアレグロ』〜
  ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮) モンテヴェルディ管弦楽団,
 ヴィヴァルディ:『リュートと弦楽のための協奏曲ニ長調 RV.93』〜
  ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮) モンテヴェルディ管弦楽団/

[CD2]
 ダウランド:『デンマーク王のガリアード』『蛙のガリアード』,
 バード:『ファンタジー』,
 ムダーラ:『ファンタジア第10番』,
 サンス:『カナリオス』,
 J.Sバッハ:『前奏曲ニ短調 BWV.999』,
 J.Sバッハ:『リュート組曲第1番 BWV.996』よりアルマンドとブーレ,
 ヴァイス:『ファンタジー』,
 D.スカルラッティ:『ソナタ ホ短調 K.87』,
 パガニーニ:『グランド・ソナタ イ長調』よりロマンス,
 ソル:『モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 Op.9より第1〜5変奏』,
 タレガ:『アラビア奇想曲』『アルハンブラの思い出』,
 アルベニス:『マリョルカ島(舟歌)』,
 アルベニス:『スペイン組曲Op.47よりグラナダ』,
 グラナドス:『ビリャネスカ』『アンダルーサ』,
 ファリャ:『粉屋の踊り』,
 ファリャ:『スペイン舞曲第1番』〜
  ジョン・ウィリアムズ(G),
 ヴィラ=ロボス:『前奏曲第1番』,
 トローバ:『ソナティナ』,
 ロドリーゴ:『サパテアード』
ジュリアン・ブリーム(ギター)
 20世紀を代表するイギリスのギタリスト、ジュリアン・ブリームの80歳(1933年7月15日生まれ)を記念して、彼がRCAに録音したアルバムの中からベスト演奏をコンパイルしたをベスト・オブ・ベスト盤です。[ジュリアン・ブリーム]1933年ロンドン生まれ。王立音楽院で最初ピアノ、チェロ、作曲を学び、1950年にデビュー。1951年にウィグモア・ホールに登場してロンドン・デビューを飾って以降、世界を舞台に活躍。ギター・レパートリーの定番とされていたスペインの古典作品に現代的で音楽性あふれる解釈を持ち込み、20世紀のギター演奏の主潮となる演奏スタイルを築きあげました。またコンテンポラリー作品を積極的に取り上げるのみならず、ルネッサンスやバロック音楽の復興も行い、リュートなど古典撥弦楽器をも演奏してきました。
 ソロ活動と並行し、1959年には室内アンサンブルのジュリアン・ブリーム・コンソートを組織。ギター演奏用の編曲も積極的に行ってギターのレパートリーを拡大しています。また、同じギタリスト、ジョン・ウィリアムズとの共演は、20世紀最高のギター・デュオとして高く評価されていました。現代ギタリストやギター・ファンにとっては、セゴビアやイエペスだけでなく、ブリームの演奏が基本となっているといっても過言ではありません。
 【録音】1959〜1988年


<映像>


BELAIR(映像)



BAC 093
(DVD)
\4800→\4390
クリスティ(指)&レザール・フロリサン
 シャルパンティエ:
  「ダヴィデとヨナタン(ダヴィドとジョナタス)」
パスカル・シャルボノー(T ダヴィド)
アナ・キンタンシュ(S ジョナタス)
ニール・デイヴィス(Br サユル)
フレデリック・カトン(Br アシス)
クレシミル・シュピツェル(T ジョアベル)
ドミニク・ヴィス(CT 巫女)
ピエール・ベシエール(Bs サミュエルの霊) ほか
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
 クリスティとホモキが組んで面白くないはずがない!!シャルパンティエの「ダヴィデとヨナタン」話題の美貌ソプラノ、キンタンシュの初映像!!ヴィスも女装で頑張っています

 アンドレアス・ホモキ(演出)、パウル・ツォラー(舞台)、ギデオン・デイヴィ(衣装)、フランク・エーフィン(照明)
 収録:2012 年7 月、エクサン・プロヴァンス/リージョン・コード:0、NTSC、16:9、130 分、PCM STEREO / 5.1
Dolby Digital、字幕:仏英独西

 マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643—1704)の「ダヴィデとヨナタン(ダヴィドとジョナタス)」の映像が初登場です。
 1688 年2 月28日にパリで初演されたこの作品は、旧約聖書の有名なサウル、ダヴィデ、ヨナタンの物語に基づいたプロローグと5 幕の堂々たる悲劇です。ただ、一世代上のジャン=バティスト・リュリのような宮廷からの保護がないシャルパンティエの作品は比較的コンパクトで、「ダヴィデとヨナタン」も正味2 時間強。
 話が有名なこともあって、現代の我々にはフランス・バロック・オペラ入門としても打ってつけの作品です。
 御大ウィリアム・クリスティは「ダヴィデとヨナタン」に入れ込んでおり、1988 年に舞台上演と並行してHMF に録音(2012 年にHMX 2901289 で復活)、その後も1994 年、2004 年、2012 年、2013 年と頻繁に取り上げています。ここに収録されているのは2012 年7 月のエクサン・プロヴァンス音楽祭での上演。クリスティの「ダヴィデとヨナタン」の総決算と言ってよいでしょう。
 ダヴィドは、カナダのオタワ出身のテノール、パスカル・シャルボノー。それまで軽い役ばかりだったシャルボノーはこのダヴィドで成功を収め、古楽テノールとして注目を浴びるようになりました。ジョナタスのアナ・キンタンシュはポルトガルのソプラノ。彼女もこのジョナサスで知名度が一気に高まりましたが、日本では2007 年のラ・フォル・ジュルネで来日、ミシェル・コルボの指揮で歌ってかなり話題となっていたので、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。サユルには、バロック声楽ものではおなじみのウェールズのバリトン、ニール・デイヴィス。演技力も含め安定感があります。アシスにはフランスの実力派バリトン、フレデリック・カトン。ジョアベルにはスロヴァキア系のクロアチア人美声テノール、クレシミル・シュピツェル。嬉しいことに1988 年の録音でも巫女を歌ったドミニク・ヴィスがここでも巫女。女装役はお得意のヴィスですが、ここでの普通の主婦風の女装はかなり印象に焼きつきます。
 アンドレアス・ホモキの演出は、20 世紀のモロッコかアルジェリア辺り、キリスト教徒とイスラム教徒が混ざり暮らす町が舞台の様子。兄弟のように仲の良いジョナタスとダヴィドだが、ダヴィドに理解のあった母が亡くなってしまい、青年になったダヴィドが兵役から帰還する頃にはサユルは息子とダヴィドの関係を疎むようになる。やがて微妙なバランスを保っていた民族関係が崩れ、悲劇へと向かって行く…。熾烈な部族抗争が当たり前のように描かれる旧約聖書におダヴィデの役目とその悲しみを現代の物語にしています。舞曲で子役による少年時代のダヴィドとジョナタスをパントマイムで描く一方、ジョナタスが男装ソプラノ役ということを利用してジョナタスとダヴィドに友情以上の深くしかし純粋な愛を盛り込んでおり、両面での二人の悲しい運命を浮き彫りにしています。様々な意味で興味深い舞台です。
 なお、本来プロローグに置かれているサミュエルの霊の場面を、物語の展開通り第3 幕の後に回しています。




BONGIOVANNI(映像)


AB 20024
(DVD)
\5400
ベルガモ・ドニゼッティ音楽祭
 ドニゼッティ:「ヴェルジ家のジェンマ」
マリア・アグレスタ(S ジェンマ)
グレゴリー・クンデ(T タマス)
マリオ・カッシ(S ヴェルジ伯爵)
クレメンカ・ディルチェヴァ(Ms イーダ)
レオナルド・ガレアッツィ(Br グイード)
ダーリオ・ルッソ(Bs ロランド)
ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ(指)
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ
 音楽祭管弦楽団、合唱団
 ドニゼッティの問題作「ヴェルジ家のジェンマ」ベルガモでの上演がDVDに!話題のソプラノ、アグレスタと、圧倒的なクンデ!詳しい日本語あらすじ付き!!

 ロラン・ゲルバー(演出)
 収録:2011 年9 月16、18 日、ベルガモ/リージョン・コード:0、NTSC、16:9、140 分、Stereo PCM、字幕:伊英

 ドニゼッティの力作「ヴェルジ家のジェンマ」に初の映像が登場。「ヴェルジ家のジェンマ」は、1934 年12 月26 日にスカラ座のシーズン開幕演目として上演、成功を収めました。ドニゼッティお得意のプリマドンナ・オペラで、テノール役が復讐に燃えるアラブ人というのがかなり異色です。1970 年代にはモンセラ・カバリエがジェンマを度々歌い、録音もあったものの、近年は再び上演が途絶えていました。この映像はドニゼッティの故郷ベルガモで毎年秋に催されるガエターノ・ドニゼッティ音楽祭で2011 年9 月に上演されたもの。
 至難のジェンマは、イタリア期待の若手ソプラノ、マリア・アグレスタ。アグレスタは2012 年10 月にサントリー・ホールでのヴェルディ・ガラに出演、日本ではまったくの無名のソプラノが素晴らしいヴェルディを歌ったと大きな話題になりました。2007 年にデビューしたばかりの若いソプラノで、その後数年で目覚しく台頭、2012 年11、12 月にはリッカルド・ムーティ指揮のローマ歌劇場で「シモン・ボッカネグラ」のアメーリアを歌い、2013 年6 月にはスペインのヴァレンシアで、グレゴリー・クンデ、カルロス・アルヴァレスというベテランを相手に、ズビン・メータが指揮する「オテッロ」でデズデーモナを歌っているほど。しかもどちらも若手の二番手ではなく表のキャスト。ここでのジェンマは、まだ舞台姿は初々しいほどなのに、歌は実に堂々としたもので、彼女が間違いなく逸材なことが分かります。新人が頑張ればベテランも実力を見せます。アラブ人奴隷タマスは、ロッシーニ・テノールとして高名なグレゴリー・クンデ。屈折した人物を圧倒的な存在感で歌い演じています。ヴェルジ伯爵は、1973 年生まれのイタリアのバリトン、マリオ・カッシ。モーツァルトやヴェルディ、プッチーニも得意としていますが、本領はロッシーニやロッシーニ。朗々と良く響く美声で、優柔不断がゆえに悲劇を招くヴェルジ伯爵にピッタリです。指揮のロベルト・リッツィ・ブリニョーリはイタリアの中堅の指揮者。ここ数年国際的な活動が増え、ことにベルリン・ドイツオペラで度々指揮をしている実力派です。
 スイスの演出家、ロラン・ゲルバーの舞台はいたって伝統的なもので安心して見ていられるものです。







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