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第70号
マイナー・レーベル新譜(2)
2013.4.9〜2013.6.14


INTEGRAL

INTEG 221248
\2300
〜帝政ロシア、ツァーリ時代の歌曲集〜
 チャイコフスキー:(1)「初春の日々」 (2)「なぜ?」
 (3)グリンカ:「ヒバリ」
 リムスキー=コルサコフ:
  (4)「八行詩」 (5)「たなびく雲は薄くなり」
  (6)「ばらのとりこになったナイチンゲール」
 (7)バラキレフ:「グルジアの歌」
 (8)ムソルグスキー:「ばあや、お話して」
 ラフマニノフ:
  (9)「思い」 (10)「いや、お願いだ、行かないで」
  (11)「わが子よ、おまえは花のように美しい!」
  (12)「おお悲しまないで」 (13)「私は彼女の家に行った」
  (14)「夜の静けさに」 (15)「あなたは皆に愛される」 
  (16)「彼女は真昼のように美しい」 (17)私は哀しい恋をした
 チャイコフスキー:『四季—12の性格的描写』より
  (18)3月「ヒバリの歌」 (19)7月「草刈り人の歌」 (20)8月「収穫」
(1)-(17)マリー=シルヴィ・ベーア(Ms)
 ダナ・ショカリー(Pf)
 ロシアの血を受け継ぐメッゾが歌う、帝政ロシアの歌曲集

 録音:2009年12 月18 日/50’43”

 ロシア人を父に持つメッゾ、マリー=シルヴィ・ベーアによるロシアの歌曲集。「ツァーリ時代の歌曲集」というアルバムのタイトル通り、チャイコフスキー、グリンカ、リムスキー=コルサコフ、ラフマニノフといった、19 世紀の帝政ロシアに活躍した作曲家の作品を集めた内容となっております。厳しい冬の雪解けを喜ぶ歌あり、愛しい人を讃える歌あり、悲恋や失恋に慟哭する歌あり……どこか郷愁の念を駆り立てられる、物哀しくも美しいピアノの伴奏に乗って響く、ロシア語ならではの柔らかくも深い歌声に静かに聴き入ります。さらに、アルバムの最後には、伴奏を務めたダナ・ショカリーによるチャイコフスキーのピアノ独奏曲「四季—12 の性格的描写」を抜粋・収録。月刊雑誌『ヌーヴェリスト』の各月号に、季節にちなんだロシア語の詩とともに曲を掲載する企画として作曲された連作で、本アルバムでは3 月の「ヒバリの歌」、7 月の「草刈り人の歌」、8 月の「収穫」が選曲されています。プログラム全体を通して、帝政ロシアの大地に息づくメロディを存分に堪能できるアルバムに仕上がっています!

K617



K617 243
(2CD)
\3600→\3290
ブノワ・アレ&ラ・シャペル・レナーヌ待望の新譜
 ヘンデル:メサイア(全曲)
ブノワ・アレ(指揮、テノール)
ラ・シャペル・レナーヌ
タニャ・アスペルマイヤー(S)
ジュリアン・フライムート(A)
ヘンニヒ・カイザー(T)
エックハルト・アベル(Br)ほか
(声楽陣は12名)
 ブノワ・アレ&ラ・シャペル・レナーヌ待望のメサイアの登場!キリストの物語の重みに肉薄した真摯な音楽!

 録音:2012 年10 月14 日(ライヴ)

 ブノワ・アレによる注目の「メサイア」の登場!1972 年生まれのブノワ・アレは、テノールとしてキャリアをスタート、ヘレヴェッヘの指揮の下で研鑽を積み、次第に指揮も自ら行うようになり、2001 年にラ・シャペル・レナーヌを結成しました。K617 レーベルからシュッツのシンフォニア・サクラや、他レーベルからもバッハの受難曲をリリースし、こだわりのある版の選択など、堅実な演奏活動を展開してきています。そんなブノワ・アレは、メサイアの録音に際し、セッション録音での細切れでの演奏をきらい、ライヴで通して演奏して録音を、という希望を持っていました。今回は、機が熟した上での待望の録音の登場といえるでしょう。手兵ラ・シャペル・レナーヌを従え、一切の虚飾を排し、メサイアに込められたキリストの物語の重みをえぐりだすような、真摯な音楽を展開しています。

キング・インターナショナル

KKC 4013
\2400
鈴木・ライナー・龍一、満を持してデビュー!
 チェロ作品集〜my cello my soul

 グラズノフ:吟遊詩人の歌 作品71
 チャイコフスキー:ペッツォ・カプリチオーゾ 作品62
 レスピーギ:アダージョと変奏(1921)
 ドヴォルザーク:ロンド 作品94
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン作品20(編曲:鈴木・ライナー・龍一)
 ブルッフ:コル・ニドライ作品47
 ポッパー:ハンガリー狂詩曲 作品68(カデンツァ:鈴木・ライナー・龍一)
 R.シュトラウス:ロマンス 作品AV75
鈴木・ライナー・龍一(Vc)
エバーハルト・ハーゼンフラッツ(P)
 ベルリン在住の音楽ジャーナリスト城所孝吉氏も絶賛!今もっともヨーローッパで注目されている天才チェリスト!

 録音:2010 年9 月18 日ハインリッヒ=ハインツ・ホール、ハンブルク、ドイツ/70’10/日本語解説書帯付

 チェリビダッケの薫陶を受け、ドイツの音楽伝統を引き継ぐベルリン生まれの本格派チェリスト、鈴木・ライナー・龍一。チェリビダッケ時代のミュンヘン・フィルで首席コントラバス奏者代行(1971-2005 年) を務めた鈴木良範氏の息子として早くから音楽的な環境で育ち、幼少の頃から親交のあったチェリビダッケにも師事し、音楽的に多大な影響を受けています。2000 年からはハンブルク州立歌劇場及びハンブルク・フィルの次席奏者を務めるほか、ソリストとしても活躍している注目のチェリストです。このCDは、グラズノフやチャイコフスキーの難曲かつ珠玉の名作を取り上げ、また自身の編曲による「ツィゴイネルワイゼン」などヴィトゥオーゾを追求した内容となっています。既に巨匠の風格を漂わせる彼の音楽性に心酔する1 枚です。

 鈴木・ライナー・龍一/ 無伴奏チェロ・リサイタル
  2013 年7 月15 日(月)JTアートホール

LABORIE

LC 07
\2500→\2290
ハイドンが愛した不思議な楽器、リラ・オルガニザータ第2 弾!
 コワン率いるリモージュ・バロック・アンサンブルも必聴!

(1)J.ハイドン:ノットゥルノ第1番 Hob.II:25 ハ長調
 〔2リラ、2Cl、2Hrn、2Vla、bc〕(1790)
(2)作曲者不詳(伝:モーツァルト):
 ふたつのリラ・オルガニザータのための協奏曲 ヘ長調〔2Hrn、弦〕
(3)J.ハイドン:ノットゥルノ第2番 Hob.II: 26 ヘ長調
 〔2リラ、2Cl、2Hrn、2Vla、BC〕(1788/90?)
(4)ヴィンチェンツォ・オルジターノ:シンフォニア第3番 ニ長調
 〔2Vn, 2Vla, 2Vc, Cb, Cem, Fg, 2リラ、2Ob, 2Cl, 2Hrn, BC〕(1786)
(5)J.ハイドン:
 リラ・オルガニザータのための協奏曲第3番 ト長調 Hob.VIIh:03
  〔2 リラ、2Vn, 2Vla, BC, 2Hrn〕(1786)
(6)プレイエル:
 2つのリラ・オルガニザータのためのノットゥルノ ハ長調 B.202.5
  〔2 リラ, 2Cl, 2Hrn, 2Vla, BC〕(1785)
クリストフ・コワン(Vc, 指)
リモージュ・バロック・アンサンブル
マティアス・ロイプナー
ティエリー・ヌア
トビーミラー
  録音:2009 年9 月

 コワン率いるリモージュ・バロック・アンサンブル、待望の新譜の登場。好評だったLC 03 に続き、ハイドンが愛した楽器リラ・オルガニザータ作品集です!「ナポリのリラ」とタイトルにあるのは、ナポリの王、フェルディナント4 世がこの楽器を愛していたから。ハイドンもまたリラ・オルガニザータを愛し、この楽器を含む5 曲の協奏曲と8 つのノットゥルノを書いたほど。第2 作となる本アルバムでは、ハイドンの作品のほか、伝モーツァルトの愛らしい作品を収録するなど、さらに興味深いプログラミングとなっています。リモージュ・バロック・アンサンブルの奏でる典雅な音色のアンサンブルにのって、ホコホコした独特の音色を出す不思議な楽器、リラ・オルガニザータが華麗に活躍します。


≪リラ・オルガニザータ≫
 ハーディ・ガーディとオルガン、二つの楽器のあいのこのような楽器。L 字型ハンドルを回して、弦を動かし、同時にパイプを鳴らすフイゴも動かします。
鍵盤は、張ってある弦に対してはヴァイオリンの弓のような役割をします(音を出し、音程を変える。しかし、実際に動くのはハンドル動力による弦)。同時に鍵盤は木製パイプに通じていて、オルガンのような要素もあります。その音色は、ポコポコしたオルガンのような、木管楽器と弦楽器の中間のような、不思議な魅力に満ちています。現代でいうマルトノのような、テルミンのような、奏法をマスターするのがかなり困難な楽器であることは間違いありません。





旧譜カタログ
ホントに素敵なんです。
コワンの古楽器レーベル LABORIE
1CD\2,500→\1990

 バロック・チェロの帝王、コワンが生み出したLABORIEレーベル。
 これが今ひそかに話題になっている。・・・というか店主が今一番はまっているレーベル。そしてずっと抜け出せない。

 とにかく1タイトル1タイトルが魅力的。
 実際にいくつか聴いていただけるとすぐに実感してもらえると思うけれど、作品の有名無名を問わず、コワンが大切に大切に生み出したのが肌でわかる、そんな印象深いアルバムばかり。最近はこのレーベルばかり聴いてしまってほかのアルバムになかなか手が出なくて困っている。
 ・・・ただ入手困難アイテムが多くなってきてるようです・・・






LA DOLCE VOLTA

LDV 04
\2500→\2290
J.S.バッハ:トランスクリプションズ
 (1)オルガン・コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV 659
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (2)オルガン・コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV 639
  〔弦楽三重奏編成〕
 (3)カンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV 12よりシンフォニアと合唱
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (4)モテット「主にむかいて新しき歌をうたえ」BWV 225
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (5)平均律クラヴィーア曲集第1巻より第9番 ホ長調 前奏曲とフーガ BWV 854
  〔弦楽三重奏編成〕
 (6)音楽の捧げものBWV 1079より6声のリチェルカーレ
  〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (7)パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826より〔弦楽三重奏編成〕
 (8)マタイ受難曲よりアルトのアリア「主よ、憐れみたまえ」〔ピアノ独奏編成〕
 (9)パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582〔弦楽四重奏+ピアノ編成〕
 (10)御身がともにあるならば BWV 508〔ヴィオラ+ピアノ編成〕
アンサンブル・コントラスト
 〔アルノー・トレット(Vn)、
  マリア・モスコーニ(Vla)、
  アントワーヌ・ピエルロ(Vc)、
  ヨハン・ファルジョー(Pfおよび編曲)、
  カロル・ベッファ
   (Pfおよび編曲(マタイ受難曲のみ))〕
 アンサンブル・コントラスト、バッハの名曲を小編成でたのしむ1枚

 録音:2011 年10 月/[日本語ライナーノート付]

 2000 年に結成された気鋭のアンサンブル、アンサンブル・コントラスト。これまでにもピアソラ作品などを編曲したディスクなどでその抜群をセンスと技量で聴かせてくれました。今回の彼らのリリースは、バッハの名曲を室内楽編成やピアノ・ソロ編成に編曲したもの。ヴァイオリンはガット弦にバロック弓を用いたバロック・ヴァイオリン、ヴィオラはバロックとモダンの中間、チェロはここではモダン楽器を用いての演奏。時代や様式、すべてを越えた、彼ら独自の世界のニュアンスをたのしむことができる1 枚です。




LIGIA DIGITAL



LIDI 0302255
\2400→\2190
カタロニア出身のピアニスト、アルベニスの弟子
 ブランシュ・セルヴァ
作品集
 (1)光の歌【海と太陽/悪魔の手先/アーモンドの花盛り/フモレスカ】
 (2)月の入り(ミクェル・ファラ詩;カタルーニャ語)
 (3)夕べ(ジョアン・ヨンゲラス詩;カタルーニャ語)
 (4)こおろぎ(ジョアン・ヨンゲラス詩;カタルーニャ語)
 (5)聖母月(ミクェル・ファラ詩;カタルーニャ語)
 (6)不滅の魂のソネット(ミクェル・メレンドレス詩;カタルーニャ語)
 (7)聖燭節の頃(ミクェル・ファラ詩;カタルーニャ語)
 (8)純潔(ミクェル・メレンドレス詩;カタルーニャ語)
 (9)王(ミクェル・ファラ詩;カタルーニャ語)
 (10)ロザリオの祈り(フランシス・ジャム詩;フランス語)
 (11)霧の中に響く鐘
 (12)陽光に響く鐘
 (13)夕陽の風景
(1)アマンダ・ファヴィエ(Vn)
(2)-(10)ジャクリーヌ・ローラン(Sop)
ローラン・マルタン(Pf)
 全曲世界初録音! アルベニス・ファン、セヴラック・ファンに朗報、あのブランシュ・セルヴァがかくも魅力的な作品を残していた

 DDD、96kHz 24bit、66’16”

 ブランシュ・セルヴァ(1884-1942) はカタルーニャ系フランスのピアニスト。アルベニスやセヴラックと親しく、アルベニスの超難曲「イベリア」全曲を世界初演したことで名を残しています。また、セヴラックが未完のまま残した「鳩のいる水盤」を補筆完成し、最初の評伝を執筆しました。彼女の演奏によるセヴラックのピアノ曲は戦前に日本でもSP リリースされ、石田一郎や清瀬保二に絶賛されました。
 そのセルヴァが作曲を残していたのは驚き。彼女はスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに作曲を師事し、主に1930 年以降演奏活動から退いた後、創作にいそしんでいました。当アルバムに収められた歌曲のうち、1929 年の「聖母月」は「セヴラックの思い出に」という副題を持つ作品。セヴラックのテンポが遅く情念に満ちた作品と共通する雰囲気に満ち、非常に感動的。またセヴラックから紹介されたフランシス・ジャムの詩による「ロザリオの祈り」もピレネーの風景が浮かぶような佳品。
 ヴァイオリン曲4 篇は1928-9 年の作。カタルーニャのヴァイオリニスト、ジョアン・マッシアのために作曲されたもので、スペイン風味香る魅力的なメロディを堪能できます。マッシアの協力ゆえか、ヴァイオリンの効果的な書法が光ります。
 ヴィルトゥオーゾだったセルヴァなので、ピアノ独奏曲に興味がそそられますが、意外にもほとんどありません。楽譜が入手可能なのはここに収められた3 篇のみ。「霧の中に響く鐘」は南仏アルデシュ渓谷の、「陽光に響く鐘」はイタリアの鐘の音を描写したもので1904 年の作。スコラ・カントルム提携の教材楽譜集に収録されました。指よりも、鐘の響きを出すためのペダルの難しさと表現力が要求されます。セヴラックのファンならば宝物になること間違いなし、稀有の発見と言うべきアルバムの登場です。

LIMEN


CDVD013 C013
(CD + DVD)
\3000
ヨーロッパの芸術家チュルリョーニス
 (1)チュルリョーニス:
  ノクターン嬰ヘ短調VL178/フモレスケVL162/
  前奏曲ロ短調VL182a/マズルカVL234/
  主の祈りVL260/ナイチンゲールVL268/
  前奏曲ニ短調VL256/前奏曲ニ短調VL197/
  前奏曲ニ短調VL241/追憶VL299/即興曲VL298/
  前奏曲VL343/連作「海」VL31
 (2)グリーグ:叙情小曲集〜春に寄す/悲歌/小妖精
 (3)ベルク:ピアノソナタOp.1
 (4)リスト:エステ荘の糸杉に
 (5)スクリャービン:
  前奏曲Op.11〜第2番イ短調;第4番ホ短調;
   第6番ロ短調;第11番ロ長調;第14番変ホ短調/
  5つの前奏曲Op.74
オラーツィオ・ショルティーノ(Pf)
 イタリアの鬼才ショルティーノがチュルリョーニスに挑戦

 録音:2012 年リメン音楽スタジオ/STEREO、NTSC

 画家としては抽象画の開祖とされ、作曲家としては誰よりも先に無調や音列へ到達したリトアニアの天才ミカロユス・チュルリョーニス(1875-1911)。
 彼のピアノ曲のなかから、叙情的な初期作品と、大胆な音響世界を示す中期以降の計13 曲を、イタリアのピアニストで作曲家のオラーツィオ・ショルティーノが繊細かつ妖しい美しさに満ちた演奏で披露します。チュルリョーニスはリトアニアの民族の象徴的存在ゆえ、リトアニア系音楽家による録音が圧倒的に多いので、ショルティーノによる演奏は画期的。そもそもアルバム・タイトルも「ヨーロッパの芸術家チュルリョーニス」としていることが、地方的天才ではない普遍的な価値を意識していると申せましょう。
 興味深いのは、初期作品での影響が明瞭なグリーグとリスト、中期以降はそれぞれの方法で調性概念を崩したスクリャービンとベルクの作品を並べ、比較できるようにしている点。それぞれの地域的、時代的共通性は容易に認められますが、その背後にワーグナーの影を感じさせるところが、ショルティーノの意図と言えます。
 このアルバムの特徴は、CD 盤と同内容のDVD が収められていること。全曲の指遣いやペダルが非常な参考になります。※ チュルリョーニスの美術作品の画像は収録されていません。
 オラーツィオ・ショルティーノは1984 年生まれ。ボリス・ペトルシャンスキーやミシェル・ダルベルトに師事し、これまでもリストやワーグナーの管弦楽曲のピアノ編のCD で注目されていました。繊細かつ鋭敏な感性が魅力です。
 
不良が発生し、発売中止となっていたタイトルにつきまして、このたび良品の生産が完了しましたため、ご案内させて頂きます。
CDE11 C012
\2300
杉山洋一指揮によるイタリアの現代音楽作品集
(1)フランコ・ドナトーニ:ASAR(10の弦楽器のための)(1964)
(2)イヴァン・フェデーレ:
 NOTHAR(弦楽オーケストラのための)(2009)
(3)フランコ・ドナトーニ:SOLO(10の弦楽器のための)(1969)
(4)アレッサンドロ・ソルビアーティ:
 SETTE PEZZI(弦楽オーケストラ版)(1999)
杉山洋一(指揮)
リメン・アンサンブル
 録音:2010 年

 イタリア在住の指揮者・作曲家、杉山洋一指揮によるイタリアの現代音楽作品集。2012 年のサントリーサマーフェスティバルで生誕85 年の作曲家としてとりあげられた、イタリアの重要作曲家ドナトーニ(1927-2000) の作品も収録されており、注目です。

 【杉山洋一(指揮者、作曲家)】
 1969 年生まれ。桐朋学園大学作曲科卒業。95 年イタリアに留学。指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘に、作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに師事。指揮者としては世界各地の現代音楽フェスティバルに出演しています。2012 年1 月には東京都交響楽団の定期演奏会でブーレーズの難曲「エクラ/ミュルティプル」を指揮して話題となりました。また、8 月22 日にはサントリー芸術財団サマーフェスティバル MUSIC TODAY21 < 25 周年/生誕85 年記念>公演でも指揮をする予定となっています。作曲家としては、イタリアの音楽祭や日本の演奏団体からの委嘱作品を含めた作品があります。ドナトーニが東京でマスタークラスを開催した際にはアシスタントも務めました。現在ミラノ在住、ミラノ市立学校で教鞭をとっています。

LSO LIVE

LSO 0731
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
ゲルギエフがシマノフスキの交響曲に挑戦
 シマノフスキ:
  (1)交響曲第1番ヘ短調 Op.15
  (2)交響曲第2番変ロ長調 Op.19
ワレリー・ゲルギエフ (指)
ロンドン交響楽団
 LSO の妙技もあいまって空前の名演。不遇の交響曲第1番が魅力的に蘇る!

 録音:2012 年9、10 月 バービカン・ホール(ライヴ)/Multi-channel 5.1

 SACD ハイブリッド盤。ゲルギエフとロンドン交響楽団は、昨2012 年シーズンでシマノフスキとブラームスの交響曲を対比上演するという試みを行いました。かたやポーランド近代、かたやドイツ・ロマン派と、交響曲を4 篇残していること以外共通する点のないふたりの作曲家ですが、ゲルギエフにとって初レパートリーだけに興味津々。今回のアルバムはシマノフスキ作品のみで、純オーケストラ用の2 篇が収められています。
 カロル・シマノフスキ(1882-1937) は近代ポーランドを代表する作曲家ですが、生まれ育ちはウクライナ。ロシア・ピアニズムの源流ゲンリヒ・ネイガウスが従兄弟、ホロヴィッツの師だったピアニストで作曲家のフェリクス・ブルーメンフェルトが叔父という、ロシア音楽史から見ても特別な家柄の出です。それゆえか、彼の音楽はポーランドの演奏家のみならず、ロシアの大物たちに愛奏される歴史があり、リヒテルやオイストラフも素晴らしい録音を残しています。
 当アルバムの注目は若書きの交響曲第1 番。1906-7 年の作で、第1 楽章と第3 楽章のみ1909 年3 月に初演されたものの、その後完成されることなく最近まで聴くことさえ出来ませんでした。当時シマノフスキはレーガーの影響を強く受け、この作品も錯綜する対位法と複雑な和声に彩られ、自身第1 楽章を「対位法的・和声法的・管弦楽的怪物」と称しています。後年のシマノフスキの作風とは異なる濃厚さですが、ナイーヴな叙情性にもあふれ、捨て難い魅力にあふれています。これまで2 種のCD が存在していましたが、この演奏は次元が違います。ゲルギエフはもつれるような対位法の綾をすっきり解きほぐし、バランスに難のあるオーケストレーションも効果的に響かせています。LSO また驚きの巧さで応じ、この不遇な作品を立派な芸術作品として蘇らせました。
 交響曲第2 番は、1909 年から10 年にかけて作曲されたシマノフスキの代表作のひとつ。シマノフスキならではの透明でひんやりした感性、貴族的で高踏的な雰囲気に終始する魅力作で、交響曲第1 番とは対照的な作風を見せます。美しいヴァイオリン独奏で始まるソナタ形式の第1 楽章、主題と変奏曲の第2 楽章、フーガの第3 楽章から成り、いずれも高度な技法を駆使しながらも、シマノフスキならではのナルシズムで冷静かつエレガント。こうした感覚はまさにゲルギエフにピッタリ。悪魔的に複雑さの第3楽章フーガも、驚くほど整然と展開され、しかも盛りあがりもバッチリ。明らかにこれまでのどの録音も凌ぐ、空前の名演で、これを聴かずしてシマノフスキを語るべからずの一枚です。




MIRARE


MIR 159
¥2600
ブルーノ・マントヴァーニ(1947-):作品集
 シューベルトの名による8つの楽興の時(2008)(Vn,Vc,Pf)
 パウル・クレーの名による5つの小品(2007)(Vc,Pf)
 ソナーレ(2006)(Pf)
 一声で(2007)(Vn,Vc)
 アッルンガレーセ(2009)(Vn,Pf)
クレール・デゼール(P)
トリオ・ヴァンダラー
 大注目の現代作曲家マントヴァーニ、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭委嘱作品を収録

 録音:2011 年6 月/71’00

 フランスの新進気鋭の現代作曲家ブルーノ・マントヴァーニ。パリ国立高等音楽・舞踏学校にて作曲、音楽史、管弦楽法、アナリーゼ、音楽美学を学び、その後IRCAM で作曲及びコンピューター・ミュージックを学んでいます。彼の作品はコンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、カーネギー・ホールなど世界的なコンサートホールで取り上げており、ピエール・ブーレーズ、リッカルド・シャイーなど著名な指揮者やアントワーヌ・タムスティ、タベア・ツィンマーマンなど豪華なソリストたちによって演奏されています。また指揮者としても活動しておりアクサンチュスやアンテルコンタンポランなどの現代アンサンブルと共演しています。そして2010 年には36 歳の若さでパリ国立高等音楽・舞踏学校長に就任しています。
 このアルバムでは、2006 年から2009 年に作曲された作品を収録しています。トリオのための「シューベルトの名による8 つの楽興の時」は2008 年ルネ・マルタンが主宰するラ・フォル・ジュルネ音楽祭からの委嘱作品。チェロとピアノによる「パウル・クレーの名による5 つの小品」は、ベルンのパウル・クレー・センターを訪れた際に、クレーの作品に触発されこの作品を作曲したとのこと。ジャケット写真には、四角形の集合体で描かれたクレーの特徴的な作品「花ひらいて」が使われています。
 演奏はハルモニア・ムンディ・フランスで数多く録音している名トリオ、トリオ・ヴァンダラーと豊かな響きと美しい音色が魅力のフランスのピアニスト、クレール・デゼール。フランスの若き天才作曲家の作品を鮮やかに、かつ巧妙に描いています。



 
MIR 191
(CD+DVD)
\2600
フローラン・ボッファール(P)
 シェーンベルク:ピアノ作品集

 CD
  3つのピアノ曲Op.11、6つの小さなピアノ曲Op.19
  5つのピアノ曲Op.23、組曲Op.25
  ピアノ曲Op.33a,b、3つのピアノ曲(1894)

 DVD
  ボッファールが語るシェーンベルク
フローラン・ボッファール(P)
 現代弾きのフローラン・ボッファールによるシェーンベルクのピアノ作品集

 録音:2012 年6 月/120mm、CD:59’00、DVD:45’00、NTSC、言語:仏、英

 1964 年生まれのフローラン・ボッファール。1988 年から1999 年までブーレーズが主宰する現代音楽専門のオーケストラ、アンサンブル・アンテルコンテンポランのピアニストとして活躍。ハルモニア・ムンディ・フランスの若手音楽家を紹介するシリーズで2000 年に録音したドビュッシーとバルトーク(廃盤)を完成度の高い演奏を聴かせてくれました。
 この度リリースするのは、新ウィーン楽派の中心的な存在であったシェーンベルクのピアノ作品集。若かりし頃に作曲した美しい調性音楽の「3 つのピアノ曲(1894)」、そして独自の技法を模索していた初期の作品「3 つのピアノ曲Op.11」から12 音技法に辿りつく「組曲Op.25」まで見事な解釈でピアノが躍動的に動き、表情、響きも豊かに聴かせます。
 また付属のDVDは、ボッファール自身がシェーンベルクの各曲を分かりやすく解説した充実の内容となっています。
 
MIR 183
\2600→\2390
ヨーロッパ室内管弦楽団首席クラリネット奏者
 若き実力者ロマン・ギュイヨによるモーツァルトのクラリネット傑作集

 モーツァルト:
  (1)クラリネット協奏曲イ長調K.622
  (2)クラリネット五重奏イ長調K.581
ロマン・ギュイヨ(Cl)
(1)ヨーロッパ室内管弦楽団
(2)ロレンツァ・ボラーニ(Vn)
 マッツ・セッテルクヴィスト(Vn)
 パスカル・シフェール(Va)
 リチャード・レスター(Vc)
 録音:2012 年3 月/64'00

 2008 年よりヨーロッパ室内管弦楽団首席クラリネット奏者として活躍する若き実力者ロマン・ギュイヨ。日本にはラ・フォル・ジュルネ音楽祭などに出演し、その優れた音楽性を披露しました。ここではモーツァルトが書いたクラリネットのための2 大名作であるクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏曲を収録。クラリネット協奏曲はモーツァルト晩年の作品で最後の協奏曲。明るく澄みきった美しさが印象的な作品で、ギュイヨの伸びやかなで豊かな音楽性が作品を生き生きと表現しています。そして室内楽曲屈指の傑作クラリネット五重奏曲。クラリネットの深みのある音色と弦楽器のバランスが絶妙で、モーツァルトの愉悦感を追求した繰り返し聴きたくなる演奏です。
モーツァルトの音楽を純粋に味わう事のできる1 枚となっています。




MUSO


MU 006
\2500
ユーリ・ファヴォリン(ピアノ)
 フランツ・リスト(1811-1886):詩的で宗教的な調べ(全10曲)

  (1)祈り (2)アヴェ・マリア (3)孤独のなかの神の祝福
  (4)死者の追憶 (5)パーテル・ノステル
  (6)眠りから覚めた御子への賛歌 (7)葬送、1849 年10 月 
  (8)パレストリーナによるミゼレーレ
  (9)アンダンテ・ラクリモーソ (10)愛の賛歌
ユーリ・ファヴォリン(ピアノ)
 録音:2012 年3 月2-4 日/スタジオ1(ブリュッセル)

 1986 年モスクワ出身の俊英ピアニスト、ユーリ・ファヴォリンによるリストの登場。2010 のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第4 位に入賞、その演奏は聴衆の心に深く残り、様々な舞台で演奏を披露、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭でチッコリーニの代役をつとめるなど、注目株です。ファヴォリンの魅力はそのふくよかな表情と、色彩感・情景感豊かな音色。「孤独のなかの神の祝福」でのたっぷりとした歌ごころと、怒涛のように押し寄せる音の洪水は圧倒的です。

 ユーリ・ファヴォリン
 1986 年12 月12 日モスクワ生まれ。幼い頃から音楽的才能を発揮。2004 年チャイコフスキー音楽院に入学、ミハイル・ヴォスクレセンスキーに師事。
2003 年ジョルジ・シフラ・ファンデーションの第1 位、2010 年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4 位、2007 年オリヴィエ・メシアン・コンクール第4 位など輝かしい入賞歴がある。

NAIVE



V 5314
\2500→\2290
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集

 (1)第1番 ト長調「雨の歌」op.78
 (2)第2番 イ長調op.100
 (3)第3番 ニ短調op.108
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
ルシーネ・ハチャトリャン(Pf)
 ハチャトリャン、注目必至の最新盤!姉ルシーネと描く深遠なブラームス

 録音:2012 年7&8 月、ウィグモア・ホール(ロンドン)

 圧巻のJ.S.バッハの無伴奏(V 5181)で大きな注目を集めたアルメニアが誇る若き逸材、セルゲイ・ハチャトリャンが待望の新譜をリリースいたします!
 「naIve」レーベルより5 枚目のリリースとなる今回、セルゲイが選んだのは甘露な旋律美しきブラームスのヴァイオリン・ソナタ。セルゲイの驚くべき集中力と深い呼吸、そして何より彼が生み出す中低音の響き厚き艶やかなヴァイオリンの美音の魅力が遺憾なく発揮されたプログラムで、期待を裏切らぬ白眉の出来栄えです。また、フランク& ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタ集(V 5122)以来となる、ルシーネとの姉弟共演も本アルバムの大きな見所!気品のある落ち着いたルシーネとの絶妙なアンサンブルに、抒情性にあふれながらも決して我を失うことのない、セルゲイの成熟した表現力が光ります。日本音楽財団より貸与されている1740 年製グァルネリ・デル・ジェス『イザイ』の極上の音色も聴きどころ。驚くべき軽やかさと深奥さを併せ持った絶美の響きは、ハチャトリャンの巧みな運指と運弓あってのたまものでしょう。静かな夜に一人きり、じっくりと味わいたくなるような滋味あふれる演奏に魅入られる1 枚です。



 


V 5327
\2500→\2290
俊英ピエモンテージ、naiveレーベルから
 こんな王道選曲で登場!

 (1)シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調op.54
 (2)ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調op.33
フランチェスコ・ピエモンテージ(Pf)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
BBC 交響楽団
 来日公演で注目急上昇!俊英ピエモンテージ!オケは名匠ビエロフラーヴェク&BBC 響

 録音:(1)2012 年12 月1日、バービカン・センター(ロンドン、ライヴ録音) (2)2012 年11 月、ロンドン/74’00”

 2013 年4 月に来日し、日本でも注目度急上昇中の俊英ピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテージが、2012 年より専属契約を交わしたnaive レーベルから待望の最新盤をリリースする運びとなりました!ピエモンテージは1983 年生まれという若手ではありますが、すでに世界各地に活躍の幅を広げ、メータ、ヤノフスキ、マンゼといった指揮者たちとも共演を重ねている実力派。Claves レーベルの下でシューマンのピアノ曲全集録音に取り組むなど、すでに積極的なリリース活動を行ってきたピエモンテージですが、ピアノ協奏曲を録音したのは今回が初めてになります。シューマンの「ピアノ協奏曲イ短調」とドヴォルザークの「ピアノ協奏曲ト短調」という大作2 つを収録しており、彼独特のふわりとした軽やかなタッチと繊細な音運びの魅力の真髄を味わうに十分なプログラムとなっています。今後の活躍にも更なる期待を持たせてくれる、注目の新譜といえましょう!
 来日公演で都響とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4 番を披露した際は、その流れるような運指から生まれる繊細な音運びで反響を呼んだピエモンテージ。シューマンは来日リサイタルでも好評を博したレパートリーなだけあり、その期待を裏切らぬ出来栄えといったところ。ピエモンテージの演奏は明暗と強弱のコントラストが絶妙で、切なくも美しい旋律をぐぐっと聴かせてくれます。オーケストラはビエロフラーヴェク率いる名門BBC 響。シューマンは2012 年末にロンドンで行われ好評を博したライヴ録音。チェコ随一の名匠が指揮をとるドヴォルザークも聴き所です。演奏は全体的に澱みのない清廉なテンポ感で進められており、冷静の中にも熱さを秘めた盤石のアンサンブルを組み上げています。

 【フランチェスコ・ピエモンテージ】
 1983 年スイス生まれ。ハノーファーでA. ヴァルディに師事する傍ら、A. ブレンデル、内田光子、A. ワイセンベルクといったアーティストと親しい交流を育み、重要なインスピレーションを得る。エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞ほか、数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇る。室内楽ではE. パユ、H. シフ、D. ミュラー=ショットらからの信頼も厚い。すでに数々の名門オーケストラと共演を重ねており、今後もR. ノリントン& N 響、M. ヤノフスキ&ベルリン放送響、A. マンゼ&サン・パウロ響といった注目必至の共演が予定されている。これまでにClaves レーベルからシューマンのピアノ・ソナタ集をリリースしているほか、Avanti Classic レーベルからリリースしたヘンデル、ブラームス、バッハ、リストの作品を収録したリサイタルCD は2012年のBBC ミュージック・マガジン・アワードの新人賞を受賞。2012 年よりnaive レーベルと専属契約を交わし、これからの更なるリリース活動にも期待が集まっている。




PREISER



PRCD 91234
\2300→\2090
ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団

モーツァルト:
 「フィガロの結婚」—序曲,裁判に勝っただと?
 交響曲第40番 ト短調 K.550—第1 楽章
 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「 トルコ風」−第1楽章
J.シュトラウス:
 「ヴェネツィアの一夜」序曲
 「こうもり」−侯爵様
 カチューチャ・ギャロップ Op.97
 ワルツ「シトロンの花咲く所」 Op.364
 「ジプシー男爵」−手を差し出して
 「ウィーン気質」−伯爵と伯爵夫人の二重唱
 ワルツ「美しく青きドナウ」 Op.314
J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲 Op.228
ラルフ・キルヒャー(指)
ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団
マリュッカ・コーレマイネン(Vn)
フェリシタス・コラヴィッツ(S)
ペーター・トゥンハルト(Br)
 観光客から大評判のウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団お得意の曲をまとめたCD!

 63'00

 ウィーンの有名なシェーンブルン宮殿には、オランジェリーと呼ばれる巨大な旧温室があります。オランジェリーはかつて柑橘類を栽培するための大温室の総称でした。シェーンブルン宮殿の場合、オランジェリーは多目的ホールとしての役目も担ってきた伝統があります。今日、シェーンブルン宮殿のオランジェリーでは、シェーンブルン宮殿管弦楽団による演奏会が催され、観光客を楽しませています。観光客向けというとお手軽な演奏を思い浮かべてしまうかもしれませんが、そこはさすが音楽の都ウィーン、シェーンブルン宮殿管弦楽団の演奏は水準の高さでも知られており、編成こそ小さめながら、楽しさでは負けていません。
 このCD には彼らのメイン・レパートリーであるモーツァルトとシュトラウス親子の作品が収録されています。フェリシタス・コラヴィッツは、オーストリアのグムンデン生まれでウィーン育ちのソプラノ。ペーター・トゥンハルトはグラーツ生まれのバスバリトン。いずれも実力派の人たちです。
 懐かしい思いで手に取る方も多いのではないでしょうか。
 


PRCD 91235
\2300→\2090
ウィーン・シェーンブルン宮殿管/北欧ツアー・ライヴ
 J.シュトラウス:
  「こうもり」序曲
  ワルツ「春の声」 Op.410
  ワルツ「芸術家の生活」 Op.316
  山賊のギャロップ Op.378
  皇帝円舞曲 Op.437
  ポルカ「ハンガリー万歳!」 Op.332
  狂乱のポルカ Op.260
 J.シュトラウス1 世:ギャロップ「ため息」 Op.9
ミカ・アイヒェンホルツ(指)
ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団
J.シュトラウス:
 トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214
 喜歌劇「騎士パズマン」チャールダシュ
 常動曲 Op.257
 シャンペン・ポルカ Op.211
スッペ:「軽騎兵」序曲
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽 」 Op.235
フチーク:フィレンツェ行進曲 Op.214
グイード・マンクージ(指)
ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団

 ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団、北欧ツアーのライヴ!

 72'00

 ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団の北欧ツアーのライブ録音集です。スウェーデンのストックホルム、ヨーテボリ、マルメ、イェヴレ、フィンランドのヘルシンキ、ラハティでの公演からノリノリの演奏をよりぬき。シュトラウス一家の作品がてんこ盛りです。
 


PRCD 91236
\2300→\2090
ウィーン・シェーンブルン宮殿管/北欧ツアーのライヴ第2 集
 J.シュトラウス:
  「ジプシー男爵」序曲
  「北海の絵」 Op.390
 ヨゼフ・シュトラウス:
  ポルカ「飛んで」 Op.230
  ワルツ「うわごと」 Op.212
 ロンビ:シャンペン・ギャロップ Op.14
 J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲 Op.228
ミカ・アイヒェンホルツ(指)
ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団
 シュトラウス:
  ペシュトのチャルダーシュ Op.23
  ワルツ「わが家で」 Op.361
  ワルツ「君で呼び合う仲」 Op.367
  ワルツ「美しく青きドナウ」 Op.314
 ヨゼフ・シュトラウス:「トランスアクツィオン」 Op.184
 スッペ:「詩人と農夫」序曲
グイード・マンクージ(指)
ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団
 ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団、北欧ツアーのライヴ第2 集!

 78'00

 ウィーン・シェーンブルン宮殿管弦楽団の北欧ツアーのライブ録音集第2 弾。こちらも、スウェーデンのストックホルム、ヨーテボリ、マルメ、フィンランドのヘルシンキ、ラハティでの公演のライヴ録音です。こちらはやや珍しい曲が並んでいるので、熱心なシュトラウスマニアも要注目です。
 
PRCD 91181
\2300
若手トロンボーン・カルテットによる古今東西の名曲集
 オール・ディレクションズ

 ポール・マッカートニー:ヘイ・ジュード
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 J.ケツィア:マックスとモーリッツ
 ウェーベルン:緩徐楽章
 ガブリエリ:神を歓び讃えよ
 L.ポール:アパルテット
 ブルックナー:アンティフォン
トロンボーン・アトラクション
 新進気鋭のトロンボーン四重奏団「トロンボーン・アトラクション」は、世界で最も権威のある金管コンクールのひとつ、パッサウ・ブラス国際コンクールでその名を知られるようになり、注目を集めました。
 オール・ディレクションズと題されたこのアルバムは、ビートルズの名曲「ヘイ・ジュード」、ドビュッシーを代表する有名曲「亜麻色の髪の乙女」、ドイツ人なら誰でも知っているという有名物語「マックスとモーリッツ」。2 人のいたずら小僧の物語に付随したトロンボーン四重奏曲で、アンサンブルの醍醐味を味わえる曲です。そしてウェーベルンの隠れた名曲弦楽四重奏のための「緩徐楽章」など四方八方の名曲をトロンボーン四重奏で聴くことができます。


 

PRCD 91233
\2300
クレメンス・ザンダー(Br)
シューベルト:
 白鳥の歌D957/965a
 ザイドルの詩による歌曲集Op.105
  (矛盾/ 子守歌/ 窓辺で/ あこがれ)
クレメンス・ザンダー(Br)
ユストゥス・ツァイエン(P)
 クレメンス・ザンダーの低音にしびれる「白鳥の歌」

 ウィーンで活躍中のバリトン、クレメンス・ザンダーによるシューベルト「白鳥の歌」。クレメンス・ザンダーは、オーストリアで生まれ、ウィーンの名門聖フロリアン少年合唱団に在籍し、ウィーン音楽演劇大学でヘレナ・ラザルスカ、ロベルト・ホルそしてデイヴィッド・ラッツらの下で学びました。その後2001 年に「ペンザンスの海賊」でフォルクスオーパー・デビューを飾り着々とキャリアを積んできました。2011/2012 シーズンは、アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮ウィーン・トーンキュンストラー管とシューベルトのミサ曲第5 番、ブラジルでトーマス・ダウスゴー指揮によるベートーヴェンのミサ・ソレムニスに参加しています。また2012 年フォルクスオーパーでは、パパゲーノ(魔笛)、マルコ(ジャンニ・スキッキ)などに出演し好評を得ています。
 シューベルト最後の歌曲集「白鳥の歌」。シューベルトの死後友人たちによってまとめられたこの歌曲集は、第1 〜 7 曲をレルシュタープの詩、続く第8 〜 13 曲までがハイネの詩による作品で、最後の14 曲目がザイドルの詩によるもの。同じくシューベルトの代表的な歌曲集「美しき水車小屋の娘」や「冬の旅」のような歌曲集としての統一感はありませんが、シューベルト晩年の集大成とするような曲がおさめられています。またこのアルバムでは、ザイドル誌による14 曲目「鳩の便り」に結びつける形で、同じくザイドルの詩による作品105 の歌曲4曲を収録しています。クレメンス・ザンダーの静かに染み入る名唱が、聴く者の心を深く揺さぶります。ピアノはトーマス・クヴァストフとの録音など、シューベルトの歌曲の伴奏に定評のあるユストゥス・ツァイエン。
 安定した完成度の高い演奏で、ザンダーを引き立てています。

PROFIL

PH 12033
\2400→\2190
アリアCDコンサートに登場した若き天才バラーノフ、初のアンサンブル録音
 R・コルサコフの秘曲、ピアノ三重奏曲!

リムスキー=コルサコフ:ピアノ・トリオ ハ短調

グラズノフ:「ライモンダ」よりグランド・アダージョ
リムスキー=コルサコフ(ハイフェッツ編):熊蜂の飛行
グラズノフ(ブルーメンフェルト編):演奏会用ワルツ op.47
リャードフ:バルカロール 嬰ヘ長調 op.44
ブルーメンフェルト:練習曲「海にて」op31-2
リムスキー=コルサコフ:歌
青木美樹(ピアノ)
アンドレイ・バラーノフ(ヴァイオリン)
アレクセイ・ジーリン(チェロ)
 今大注目のヴァイオリニストのバラーノフ、ヨーロッパを拠点に活躍している青木美樹、そして実力派チェリスト、ジーリンによるベリャーエフ・プロジェクト!
 こちらもどうぞ。


 録音:2012 年4 月、11 月、RBB(ベルリン・ブランデンブルグ放送)スタジオ/DDD

 ロシア音楽の普及に非常に重要な貢献を果たしたベリャーエフ。ベリャーエフは出版を設立しましたが、そのきっかけは1882 年に当時17歳だったグラズノフと出会い、彼の才能に感激したためと言われています。そのベリャーエフと密接に関係のある作曲家の作品を集めたのがこのアルバム「ベリャーエフ・プロジェクト」です。アルバムにはリムスキー=コルサコフ、グラズノフ、リャードフ、ブルーメンフェルトの作品が収録されております。
 演奏はエリザベート王妃国際コンクールで見事優勝し、今最も期待されているロシアのヴァイオリニスト、アンドレイ・バラーノフ、スイスを拠点にヨーロッパで活躍中のピアニスト青木美樹、そして、ロシアの俊英チェリスト、アレクセイ・ジーリンによる若さみなぎるメンバーです。

 アンドレイ・バラーノフ(ヴァイオリン)

 1986 年、サンクトペテルブルク生まれ。5 歳からヴァイオリンを学び、サンクトペテルブルク音楽院、ローザンヌ音楽院にて研鑽を積む。アモイヤルなどの世界的ヴァイオリニストに師事。2010 年仙台国際音楽コンクールにて第2 位、2012 年5 月、エリザベート王妃国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門にて第1 位受賞し、脚光を浴びる。

 青木美樹(ピアノ)

 東京生まれ。9 歳で渡英、その後インディアナ大学、イェール大学大学院、ハンブルグ音楽演劇大学にてジェルジ・シェベック、ボリス・ベルマン、コロリオフらに師事。2004 年イタリア、イブラ国際コンクールを皮切りに、さまざまなコンクールに優勝および入賞。スイスを本拠として国際的に活躍する実力派。

 アレクセイ・ジーリン(チェロ)

 1987 年レニングラード生まれ。音楽一家に生まれたジーリンは若くして才能を開花させ、サンクトペテルブルクの音楽学校にて研鑽を積んだ。2008 年にはムラヴィンスキー・コンクール(サンクトペテルブルク)で第1 位を受賞、2010 年にはブラームス・コンクール(オーストリア)で第3 位受賞など輝かしい経歴をもつ若手期待の実力派チェリスト。

 ●青木美樹 リサイタル情報
  2013年7月19日(金) 19:00〜 フィリアホール
 


PH 13027
(2CD)
\4800→\4390
キャラガン校訂1888年異版による世界初録音
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1888年異版/キャラガン校訂)
 オットー・キツラー父子:葬送音楽−アントン・ブルックナーの思い出に
  (ゲルト・シャラーによるオーケストレーション復元)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
ゲルト・シャラー(指揮)
 話題必至のシリーズ最新盤シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ、ブルックナーの交響曲第8 番、キャラガン校訂1888年異版による世界初録音

 録音:2012 年7 月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)/DDD、ステレオ、61’14”、38’15”

 シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァによるブルックナーの交響曲シリーズは、第1 番、第2 番、第3 番、第4 番、第7 番、第9 番がリリース済みで、キャラガン校訂譜を採用していることでも注目を集めていますが、あらたに登場する第8 番もまた、キャラガンが校訂した1888 年異版にもとづく演奏内容がおおいに話題を呼びそうです。
 第8 交響曲の「1888 年異版」といえば、Dermot Gault と川?高伸の校訂によるアダージョ異版が、熱心なブルックナー好きのあいだでは知られています。これは、いわゆる第1 稿と第2 稿とのあいだの時期の1888 年頃に書かれたと考えられていて、ウィーン国立図書館所蔵の筆写譜をもとにしたものです。
 アダージョ異版の録音には内藤彰の指揮で 東京ニュー・シティ・フィル演奏によるライヴ盤もありましたが、このたびのシャラーの演奏ではアダージョ異版をそのまま使用しているほかにも、前半2 楽章についても、オーストリア国立図書館収蔵のスコアに鉛筆書きで遺されていた数多くの細かい変更点も盛り込んでいるとのことですので、より徹底した「1888 年異版」としてのユニークな仕上がりが期待されるところです。
 アルバムのフィルアップは、オットー・キツラー作曲の葬送音楽。ドレスデンに生まれ、リンツ大聖堂のオルガニストとリンツ劇場の楽長を務めたキツラー(1834-1915)は、ブルックナーが楽式論と管弦楽法を師事したことで知られる人物で、キツラーはまた「タンホイザー」リンツ初演を指揮して、ブルックナーがワーグナーに傾倒するきっかけを与えてもいます。
 現在ではキツラー父子の共作という扱いの葬送音楽は「アントン・ブルックナーの思い出に」という副題からもわかるように、自らよりも先に逝った弟子ブルックナーに捧げたとされるオーケストラ曲。
 ここでの演奏に際して、オリジナルの管弦楽版総譜とパート譜が一度も出版されず、1906 年に出版されたピアノ・デュオ版のスコアより管弦楽版の復元がなされましたが、後期ロマン派の様式を念頭に、ブルックナーの音楽語法に精通したシャラーが手掛けているのもおおいに気になるところです。

 【フィルハーモニー・フェスティヴァ】
 フィルハーモニー・フェスティヴァは、ミュンヘンの主要なオーケストラ、すなわちミュンヘン・フィル、バイエルン放送響、バイエルン州立歌劇場管のメンバーと首席奏者たちで構成されるオーケストラ。もともとはカール・リヒターが1953 年に創設した世界的アンサンブル、ミュンヘン・バッハ管をその母体とし、偉大な伝統を振り返ることが可能ですが、レパートリーを拡大し古典派とロマン派時代の傑作群を網羅しようとして、“フィルハーモニー・フェスティヴァ”の名称のもと、幅広い楽器編成で演奏をおこなっています。
 【ゲルト・シャラー】
 1965 年バンベルクに生まれたゲルト・シャラーは、1993 年にハノーファー州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、ほかにも1998 年にブラウンシュヴァイク州立歌劇場、2003 年から2006 年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務めている実績が示すように、劇場たたき上げのマエストロ。
 とりわけワーグナー、シュトラウス、ヴェルディのオペラを得意として評価も高く、そのいっぽうで、あたらしいレパートリーの開拓にも前向きなシャラーは、同じProfil よりリリースされたキャラガン校訂譜使用によるブルックナーの交響曲シリーズ、キャラガン校訂4楽章版によるシューベルトの「未完成」、ゴルトマルクの「メルリン」のレコーディングでも注目を集めています。
 

PH 13028
\2400→\2190
サラステ&WDR 響、2013 年1月最新ライヴ
 ブラームス:
  交響曲第1番ハ短調op.68 [43’09”]
  交響曲第3番ヘ長調op.90 [35’10”]
ケルンWDR 交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
  収録:2013 年1 月23-27 日/ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ、78’ 36”

 マーラー、ストラヴィンスキー、シェーンベルクに続く、Profilによるサラステ&ケルンWDR響シリーズの最新盤。ブラームスのふたつの交響曲はいずれも、2013 年1 月に本拠ケルンのフィルハーモニーでおこなわれたばかりのコンサートの模様をライヴ収録したもので、当日はアルバムとは逆に、第3 番のあと、休憩を挿んで第1 番の順で演奏されています。
 これまでのディスコグラフィからは、シベリウスをはじめとする北欧作品のエキスパートとしてのイメージで語られることの多いサラステですが、実演では古典から近現代作品まで広範なレパートリーをカバーしており、ブラームスもサラステの得意とする作曲家のひとり。
 サラステがブラームスに力を入れていることは、演奏会記録からもうかがえます。比較的近いところでは、2009 年にロンドン・フィルを指揮して第1交響曲を演奏して、その好評を受けて2011 年にもロンドン・フィルに登場して第2 交響曲を演奏していましたし、2012 年3 月にかつて音楽監督を務めたトロント響に客演して第3 交響曲を取り上げてもいました。
 なお、ケルンWDR 響とは同じく2012 / 13 年のシーズンの2012 年10 月に、当代屈指のブラームス弾きとして名高いブッフビンダーの独奏で、ピアノ協奏曲第1 番を演奏、高い評価を獲得していたので、その良い流れを受けての演奏内容がここでも期待されます。
 このように、サラステがブラームスに取り組んできた成果を確かめられるという意味で、このたびのアルバムの登場は、おおいに歓迎されるところといえるでしょう。
 ケルンWDR 響といえば、2002 年から2004 年にかけて前任のビシュコフと交響曲全集を完成させていますが、ここで2010 / 11 年の首席指揮者就任より3 期目を迎えて現在に至るサラステとの顔合わせでは、どのような演奏内容を聴かせてくれるのか興味の尽きないところでもあります。

REFERENCE RECORDINGS


RR 127
(HDCD)
\2100→\1890
吹奏楽ファン狂喜!
 世界的ブラスバンド、ダラス・ウィンド・シンフォニー

 フランク・ティケリ(1958-):
 ポストカード/ サン・アントニオ・ダンス/ 交響曲第2番/
 レスト/ プレイング・ウィズ・ファイアー
  【ボデューク風に/ シェイズ・オブ・ブルー/
   ポリフォニーとリフ】
ダラス・ウィンド・シンフォニー
ジェリー・ジャンキン(指揮)
ジム・カラム・ジャズ・バンド

RR 127HRX
(DVD-R)
\5200
 録音:モートン H. マイヤーソン シンフォニー センター
 (HDCD)70’50/(DVD-R)70’50、176.4kHz/24bit

 オール・アメリカのコラボレーションで聴くめくるめく音響スペクタクル!
 アメリカの作曲家フランク・ティケリは、コンサート・バンドのための作品を多く書き、その多くは吹奏楽の定番のレパートリーとなっています。またカーネギー・ホールの客演指揮者や、アメリカの有名大学や音楽祭でも指揮をするなど、アメリカ各地で活躍。現在は南カルフィルニア大学で教鞭をとっています。
 ジム・カラム・ジャズ・バンドは1962 年に設立。キング・オリヴァー、ルイ・アームストロング、ジェリー・ロール・モートンなど名立たるジャズ・プレイヤーと共演してきた名門ジャズ・バンドです。
 ダラス・ウィンド・シンフォニーは1985 年に設立された吹奏楽団で晩年はアメリカ吹奏楽の父フレデリック・フェネルが指揮をするなど、アメリカ随一の人気と実力を持つ団体。現在はジェリー・ジャンキンが音楽監督及び指揮を務めています。


DVD-Rについて。
 リファレンス・レコーディングス(米)は、HDCDの発案者でもあるキース・ジョンソン博士が30年ほど前に立ち上げたオーディオ・マニアに人気の優秀録音、高音質レーベル。
 「HRx」DVD-R データ・ディスクは、DVD-R ディスクの高解像度オーディオWAV ファイル。リファレンス・レコーディングスのオリジナル・デジタル・マスター176.4kHz/24bit を含んだフォーマット。2ch 音声の極限のサウンドを表現できる夢のファイルです。再生するには通常のプレイヤーではなく、DVD-R データ・ディスクをコンピュータミュージック・サーバーで読み込み、音楽ファイルとしてプレイヤーで再生します。CDとは比較にならないほどの高音質が体験できます。
(通常のCDプレイヤー、DVDプレイヤー&SACDプレイヤーでは再生できません)
 
RR 126
(HDCD)
\2100
ダラス・ウィンド・シンフォニー
 Horns For The Holidays

 ワッソン:祝祭ファンファーレ
 アンダーソン:そりすべり
 バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
 ケント:クリスマスを我が家で
 ロヴィーン:マイナー・オートレーション
 トーメ:ザ・クリスマス・ソング
 マーティン:ハヴ・ユアセルフ・ア・メリークリスマス
 アンダーソン:クリスマス・フェスティヴァル
 伝承曲:ヒイラギ飾ろう
 ピアポント:ジングルベル・ファンタジー
 伝承曲:ロシアン・クリスマス・ソング
 スーザ:クリスマス& スーザ・フォーエヴァー
ダラス・ウィンド・シンフォニー
ジェリー・ジャンキン(指揮)

RR 126HRX
(DVD-R)
\5200
 (HDCD)62’42/(DVD-R)62’42、176.4kHz/24bit

 ダラス・ウィンド・シンフォニーがお届けするクリスマス名曲集。吹奏楽ファン、オーディオ・ファン狂喜の新録音です!世界的ウィンド・オケ、ダラス・ウィンド・シンフォニー(DWS) はキム・キャンベルとハワード・ダンにより1985 年に設立。地元ダラスの演奏家のフリーの演奏家を中心に非常に水準の高い吹奏楽集団を設立しました。DWS はReference Recordings とともに1991 年以降多数のハイファイ音源を発売。

 RCO LIVE



RCO 13002
(SACD HYBRID+Blu-ray)
特別価格
\2500→\2290

ヤンソンス&コンセルトヘボウ管、マーラー交響曲第8番
 マーラー:
  交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」
クリスティーン・ブルーワー(ソプラノ1:罪深き女)
カミッラ・ニールンド(ソプラノ2:贖罪の女)
マリア・エスパーダ(ソプラノ3:栄光の聖母)
ステファニー・ブライス(アルト1:サマリアの女)
藤村実穂子(アルト2:エジプトのマリア)
ロバート・ディーン・スミス(テノール:マリア崇拝の博士)
トンミ・ハカラ(バリトン:法悦の神父)
シュテファン・コツァーン(バス:瞑想の神父)
バイエルン放送合唱団
ラトビア国立アカデミー合唱団
オランダ放送合唱団、
オランダ国立少年合唱団、
オランダ国立児童合唱団
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
RCO 13003
(SACD HYBRID+DVD)
特別価格
\2500→\2290
 同内容の全曲演奏を収録した映像特典つき

 収録:2011年3月4日& 6日/アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
 (Blu-ray)DSD5.0 マルチチャンネルステレオ、80’ 15
 (DVD)DSD5.0 マルチチャンネルステレオ、80’ 15

 ヤンソンス指揮コンセルトヘボウ管によるマーラーの第8 交響曲がSACD ハイブリッド盤で登場。演奏内容は、2012 年秋にリリースされた「マーラー交響曲全曲ライヴ映像」に含まれていたものと同じですが、このたびその映像もボーナスとして、ブルーレイ、DVD のふたつのフォーマットで用意されるといううれしい配慮がなされています。
 マーラーの第8交響曲は、オーボエ4、イングリッシュホルン1、ホルン8のほか、チェレスタ、ピアノ、ハルモニウム、オルガン、ハープ2、マンドリンも擁する巨大オーケストラに加えて、児童合唱団や2 組の大合唱団、さらには多くの独唱者たちというその特異な編成もさることながら、全曲の最初と最後に山場が置かれる独特の構成や、その間のさまざまな楽器の組み合わせによる多様なひびきのおもしろさ、カンタータやオラトリオをおもわせるセレモニアルな性格に特徴があります。
 また、そのいっぽうで、長丁場のドラマ作りが難しい作品ともいえますが、そこはヤンソンスのこと、中盤過ぎまで抒情的な部分が占める第2 部では、埋もれがちな細部の掘り起こしにも余念がなく、第1部の冒頭主題が回帰する第2 部終結部に至る道のりをていねいな音楽づくりで手堅くまとめあげています。
 このたびの第8 番のリリースにより、第2 番、第3 番と併せてヤンソンスがシリーズ中に担当した3 曲すべてがすべてSACD で出揃うことになります。

SIMAX


PSC 1264
¥2500→\2290
北欧の春〜弦楽オーケストラのための北欧の音楽
 グリーグ:組曲《ホルベアの時代から》 Op.40
 アッテルベリ:組曲第3番 嬰ハ短調 Op.19-1
  (ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽オーケストラのための)
 スヴェンセン:ロマンス ト長調 Op.26
  (ヴァイオリンと管弦楽のための)
 ニールセン:小組曲 FS6 Op.1 (弦楽のための)
 ブレイン:セレナード(1947) (ヴィオラと管弦楽のための)
 シベリウス:悲しいワルツ Op.44-1
ノルウェー室内管弦楽団
テリエ・トンネセン(Vn、リーダー)
ラーシュ・アネシュ・トムテル(Va)
 ノルウェー室内管による北欧の短い春を鮮やかに描いた作品集

 録音:2012 年10 月1 日-5 日、2013 年2 月26 日 ロンメダーレン教会 (ベールム、ノルウェー)/61’46

 ノルウェー室内管弦楽団とトンネセンの最新アルバム『北欧の春』。ノルウェー室内管弦楽団 (NCO) が創設されたのは1977 年。オスロ・フィルハーモニックのメンバーをはじめノルウェーの優れたプレーヤーが集まった非常設のこのプロジェクト・オーケストラは、アイオナ・ブラウンやライフ・ウーヴェ・アンスネスら歴代の芸術監督とリーダーとともに経験を積み、35 年を経た今、ノルウェーと北欧、そして世界のクラシカル音楽シーンを彩る室内管弦楽団のひとつに成長しました。現在の芸術監督は、ノルウェーを代表するヴァイオリニストのひとり、オスロ・フィルハーモニックのコンサートマスターを務めるテリエ・トンネセンです。1972 年にデビューした後、1977 年に初めてこの室内オーケストラの芸術監督に指名されました。
 アルバム最初のグリーグの組曲《ホルベアの時代から》は、彼らが1979 年に録音した最初の演奏が今もひとつのスタンダードとされる作品です。スウェーデンのアッテルベリの代表作に挙げられる組曲第3 番、スヴェンセンの優美な《ロマンス》、「交響曲作家」カール・ニルセンがチャーミングな表情を見せる《小組曲》、シベリウスの《悲しいワルツ》。これら世界各地の弦楽オーケストラのスタンダード・レパートリーとなった、「われわれの知る最良の北欧の弦楽作品」 ( トンネセン) に、エドヴァルド・ブレインの書いたメロディックでメランコリックな気分の《セレナード》が合わせて演奏されます。
 エドヴァルド・ブレインは、オルガニスト、音楽教師、指揮者、作曲家としてクリスチャンサンの音楽活動に貢献し、みずから収集した地域の民謡を出版したことでも知られます。彼の子が、有名な管弦楽曲《外海へむけて》を作曲したエドヴァルド・フリフレート・ブレインです。この《セレナード》とアッテルベリの曲には、現代を代表するヴィオラ奏者のひとり、ラーシュ・アネシュ・トムテルが参加しました。録音セッションが行われたのはベールムのロンメダーレン教会。ベテラン・エンジニアのアルネ・アクセルベルグが録音を担当しています。



 
PSC 1193
\2500
クラウス・エッゲ(1906-1979): 室内楽作品集
 ヴァイオリンソナタ Op.3 (1932)
 協奏的二重奏曲 Op.23 (1945-51) (ヴァイオリンとヴィオラのための)
 ピアノ三重奏曲 Op.14 (1940)
アイナル・ヘンニング・スメビ(P)
トール・ヨハン・ボーエン(Vn)
ベネディクト・ロワイエ(Va)
ヨハンネス・マッテンス(Vc)
 ノルウェーの伝統音楽の語法を取り入れた20 世紀北欧の作曲家エッゲの室内楽作品集

 録音:2011年10 月4 日-7 日、2012 年2 月17 日-19 日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)
 [制作: トニー・ハリソン、スティーヴン・フロスト (三重奏曲)  録音: ジェフ・マイルズ]/70’52

 クラウス・エッゲは、20 世紀、とりわけ1950 年代の北欧の音楽シーンでもっとも重要とみなされている作曲家のひとりです。ノルウェー民俗音楽の豊かな遺産で知られるテレマルク地方の生まれ。民俗音楽とともに育ち、1929 年にオルガニストの資格をもってオスロの音楽院を卒業した後は、ファッテイン・ヴァーレンの下で作曲を学び、ベルリンの音楽アカデミーで研究を続けました。交響曲、ピアノ協奏曲、ピアノ曲、室内楽曲を中心に作曲し、その多くがノルウェー音楽のレパートリーとして定着しています。1932 年のヴァイオリンソナタはエッゲの最初期の作品のひとつです。民俗音楽をインスピレーションの源としながら、ロマンティシズムに背を向けた不協和の響きがすでに聞こえてくる音楽です。1949 年のピアノ三重奏曲は、彼が作曲家として認められるきっかけとなった作品です。後のエッゲの作品に特徴的な多調性が用いられ、調性の一層の展開が図られています。ヴァイオリンとヴィオラのための《協奏的二重奏曲》は1949 年から1951 年にかけて作曲されました。演奏されることの多いピアノ三重奏曲にくらべ、あまり注目されてこなかった作品です。
 民俗音楽にルーツをもちながら、伝統的な「旋律」から離れた語法と自由な調性で書かれています。
 このディスクの録音セッションには、さまざまなスタイルとジャンルの作品を手がける音楽家たちが参加しました。グリーグとセーヴェルーのピアノ曲や現代の音楽の録音で知られる、ノルウェー音楽アカデミーの教授、アイナル・ヘンニング・スメビ。アカデミーを卒業後、アメリカに渡ってカミラ・ウィックスに師事し、ピリオド楽器によるアンサンブルFragaria Vesca を創設したトール・ヨハン・ボーエン。パリに生まれ、オスロのアカデミーでトムテルに学んだベネディクト・ロワイエ。アカデミーのトルルス・モルクとクヴァルヴァインの下で学び、オスロ・フィルハーモニック管弦楽団に所属しながらソロと室内楽の活動をするチェリスト、ヨハンネス・マッテンス。エッゲの音楽に共感を寄せるアーティストたちです。
 アルバムのブックレットには、アウグスト・アルベットセンが執筆した『20 世紀北欧の文化と音楽生活の中心人物』と題したライナーノーツがに掲載されています ( アンドリュー・スミス 英訳)。エッゲという作曲家を知るうえでとても貴重な資料です。
 このアルバムは、Simax 録音の制作を担当し、このエッゲのアルバムで三重奏曲の録音を前にして亡くなったイギリス出身のプロデューサー、トニー・ハリソンの思い出に捧げられました。

SUPRAPHON

SU 4130
(3CD)
特別価格
\3600→\3290

ザ・ベスト・オブ・パヴェル・シュポルツル
 CD-1
  ・ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 より第1,2楽章
    ヴラディミル・アシュケナージ(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:2003 年9 月8 日
  ・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 より第3楽章
    イジー・ビエロフラーヴェク(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:2003 年9 月22 日
  ・R. シュトラウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.8 より第1,2楽章
    イルジー・コウト(指揮)、プラハ交響楽団
    録音:2008 年6 月24 日、プラハ、市庁舎スメタナ・ホール( ライヴ)
  ・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 より第3楽章
    イルジー・コウト(指揮)、プラハ交響楽団
    録音:2008 年10 月8-9 日、プラハ、市庁舎スメタナ・ホール( ライヴ)
  ・ピアソラ:鮫*
    ヴィルトゥオージ・ディ・プラハ
    録音:2000 年7 月

 CD-2
  ・パガニーニ:
   カプリスOp.1 より1,5 & 14 番(シューマン編曲ピアノ伴奏版)/
   ソナタOp.3 より第6 番 ホ短調/常動曲Op.11/
   " 胸さわぎ"- ロッシーニの「タンクレディ」のアリア" こんなに胸さわぎが" による序奏と変奏曲Op.13
    ぺテル・イジーコフスキー(ピアノ)
    録音:2004 年6 月& 7 月、プラハ、芸術家の家ドヴォルザーク・ホール
  ・オタカル・シェフチーク:青い瞳の乙女〜ボヘミア舞曲集Op.10
    ペトル・イジーコフスキー(ピアノ)
    録音:2002 年1 月12 日、プラハ芸術家の家スタジオ
  ・ドヴォルザーク:
   ロマンティックな小品Op.75 より第1,2,4楽章/
   ソナチネ ト長調 op.100 より第3 楽章/マズレック ホ短調Op.49
    ぺトル・イジーコフスキー(ピアノ)
    録音:2005 年9 月、プラハ、ルドルフィヌム
  ・スーク: 4つの小品Op.17 より第2-4楽章
    ぺトル・イジーコフスキー(ピアノ)
    録音:2006 年7 月、プラハ、ルドルフィヌム
  ・モリコーネ:マエストロとマルゲリータ(編曲:朝川朋之)*
    田中靖人(サックス)、朝川朋之(ピアノ)
    録音:2011 年11 月
  ・ミルシティン:パガニーニアーナ*
    録音:1999 年2 月

 CD-3
  ・ヴィヴァルディ:
   ヴァイオリン協奏曲集Op.8「四季」より
    「春」(全3楽章)、「夏」(第3楽章)、「冬」(第2 楽章)
  ・J.S. バッハ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 より第2,3楽章
    プラハ・フィルハーモニア、フランティシェク・シュタストニー(チェンバロ)
    録音:2007 年9 月& 10 月、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
  ・J.S. バッハ:
   ガヴォットとロンド(無伴奏ヴァイオリン,パルティータ第3 番BWV 1006) /
   ロシア民謡:ロシアン・ファンタジー/ハチャトゥリアン:剣の舞/モンティ:チャールダーシュ/
   ルーマニア舞曲:“ホラ” /ブーランジェ:死の前に/ハンガリアン・ジプシー民謡
    シュポルツル&ロマノ・スティーロ
    録音:2008 年7 月28,29 日、プラハ、ラ・ファブリカ、ライヴ
  ・ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト*
    シュポルツル&ロマノ・スティーロ
    録音:2009 年6 月12 日
 * =ボーナストラック
 チェコが生んだ鬼才シュポルツルのベスト盤が遂に登場!SUPRAPHONレーベル・デビュー以前の秘蔵音源やアルバム未収録のボーナストラックも収録!

 録音:1999-2009年

 世界中のヴァイオリン・ファンを魅了するパヴェル・シュポルツルが2013 年に40 歳を迎えそれを記念してベストアルバムが発売されます。来日公演の度に話題を呼び、それとともに人気を博してきましたが、この度シュポルツルの軌跡をたどれる充実のベスト登場と言えます。収録曲は今年の来日公演でも披露したドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲などの各協奏曲からパガニーニのカプリスなど、どれも高い評価を得た録音です。また、今回のベストアルバムにはミルシティン:パガニーニアーナやピアソラ:鮫などSUPRAPHON レーベル以前にリリースしたアルバムからの音源がボーナストラックとして収録されています。
ここ数年は青色の楽器を弾き見た目からは奇抜なイメージがあるシュポルツルですが、超絶技巧に走りすぎることなく、歌うようにヴァイオリンを弾き、非常にハートフルな演奏を聴かせてくれます。シュポルツルの魅力に満ちたアルバムをお楽しみください。

 ※当初このベストアルバムはチェコ国内限定リリースの予定でしたが、2013 年来日公演があり日本でもリリースすることとなりました。ブックレットはチェコ語のみとなります。あらかじめ何卒ご了承ください。



 

SU 3846
\2000
イトカ・チェホヴァー(Pf)
 スメタナ:ピアノ作品全集Vol.6

 (1)6つの性格的な小品op.1 (2)森の感覚と印象
 (3)カプリス ト短調 (4)つかの間の思い
 (5)6つのアルバムの綴り (6)ワイマールの思い出※
 (7)アレグロ・カプリチオーソ
 (8)ロマンツァ 変ロ長調 (9)性格的小品 変ハ長調
 (10)プラハ学生部隊の行進曲 (11)国民軍行進曲
  ※ 世界初録音
イトカ・チェホヴァー(Pf)
 チェコの女流チェホヴァーによるスメタナ:ピアノ作品集Vol.6

 録音:2012 年11 月26、27、29、30 日、12 月17-19 日、マルティネクスタジオ(プラハ)/75’45”

 チェコの女流ピアニスト、イトカ・チェホヴァーが2006 年より開始しているスメタナのピアノ作品全集シリーズ最新盤。第5 集(SU 3845)までと同様、今回も管弦楽曲や室内楽曲のイメージが先行しがちなスメタナのピアノ作品の魅力を再認識させてくれる魅力的なアルバムに仕上がっています。
 第6 集は、1840 年代後半から50 年代、研鑽期を経て躍進を遂げつつあった若きスメタナの作品に焦点を当てたプログラム。作曲家としてよりも先にピアニストとして活躍していたスメタナはこの時期に多くのピアノ作品を残しておりますが、その殆どが現在ではなかなか演奏される機会に恵まれません。
 「6つの性格的な小品」は、若きスメタナが敬愛するリストへ献呈した小品集。「6 つのアルバムの綴り」は、良く知られた作品2 の同題の小品集とは異なり(こちらは第4 集(SU 3844)で収録済です)、後に伴侶となるカテジナをはじめ、6 人へ捧げた6 つの小品をまとめた曲集になります。
 ワイマールにあるアーカイヴスで新たに発見された小品「ワイマールの思い出」は、世界初録音です!いずれもスメタナらしい、どこか儚げな繊細さを湛えた抒情性が随所にちりばめられ、その美しい旋律の節々には 若々しい純粋さも垣間見えるよう。こんな美しい作品が隠されていたのか、と瞑目してしまうものばかりです。
 チェホヴァーの演奏はほどよい揺れと芯の通った清廉な音運びが心地良く、若きスメタナの詩情を見事に聴かせています。

TRANSART



TR 167
\2200→\1990
ロール・ファヴル=カーン〜ダンス
 (1)バルトーク:6つのルーマニア舞曲
 (2)リスト:即興ワルツ
 (3)グラナドス:アンダルーサ
 (4)ブラームス:ハンガリー舞曲第11番ニ短調/第7番ヘ長調
 (5)ドビュッシー:ボヘミア舞曲
 (6)ハチャトゥリヤン:「仮面舞踏会」〜ワルツ
 (7)ヒナステラ:アルゼンチン舞曲第2番
 (8)ヘンデル:組曲第11番〜サラバンド
 (9)チャイコフスキー:感傷的なワルツ Op.51の6
 (10)ピアソラ:さらばパリ/コントラバヘアンド
 (11)スクリャービン:ワルツ変イ長調Op.38
 (12)ショパン:
  マズルカ イ短調Op.14 の4 /ヘ短調Op.7 の3 /ヘ短調Op.68の4
 (13)ファリャ:「恋は魔術師」〜火祭の踊り
ロール・ファヴル=カーン(Pf)
 ファヴル=カーン待望の小品集。オシャレでダンサブルな世界の舞曲

 録音:2010 年7 月18 日/ランス大劇場(ライヴ)/DDD、57’53”

 かつてProPiano レーベルからレイナルド・アーンのピアノ曲集をリリースして大評判となったロール・ファヴル=カーン。すっかり人気ピアニストのひとりとなった感のある彼女、最新アルバムはダンスと題された小品集。2010 年7 月18 日に行われた「ランスの夏音楽祭」のライヴ。彼女はこれまで同音楽祭ライヴのCD を4 枚リリースしましたが、いずれも高評を博しています。彼女はそのパリジェンヌ然としたクールな容姿から想像できない世話好きで人情あふれる「熱い」性格の持ち主。音楽にもその一本気さが表れています。浅田真央が用いて人気となったハチャトゥリヤンの「仮面舞踏会」のワルツをはじめ、オシャレの極みながら民族色の濃い作品は絶品の巧さです。


ロール・ファヴル=カーン(P)
TRANSART の旧譜
エレーヌ・グリモーにせよクレール・マリー・ル・ゲにせよ、フランスから登場する“才色兼備”の美しき女性ピアニストたちときたら、みな“絵”がなくともユニークさゆえに思わず惹きつけられてしまわずにはおれない独特の才能をはっきりと持っている人ばかりだが、そのラインに確実に乗りつつあるのがこのロール・ファヴル=カーン。彼女もまた“ちょうど好都合に”ヴィジュアル面でも秀でていた、というだけであって、それはそれ。ひたすら繊細なタッチに独特のニュアンスを孕ませつつ、さも何事でもないかのようにさりげなく音楽を連ねながら、しだいに心の奥底から湧き上がるものを絶妙のタイミングで滲ませ、ふっと匂い立つ色香にはっとさせられる。


TR 123
\2200→\1990

ショパン:ワルツ集
 ワルツ第3番 イ短調 op.34-2
 ワルツ第4番 ヘ長調 op.34-3
 ワルツ第6番 変ニ長調「子犬のワルツ」
 ワルツ第7番 嬰ハ短調/ワルツ第8番 変イ長調
 ワルツ第9番 変イ長調」「告別」
 ワルツ第10番 ロ短調
 ワルツ第11番 変ト長調 op.70-1
 ワルツ第13番 変ニ長調 op.70-3
 ワルツ第14番 ホ短調 op.posth. (1830)
 ワルツ第2番 変イ長調 op.34-1「華麗なるワルツ」
 ワルツ第12番 ヘ短調 op.70-2
 ワルツ第1番 変ホ長調 op.18「華麗なる大ワルツ」
 ワルツ第19番 イ短調 op.posth.(1830)
ロール・ファヴル=カーン(P)
PRO PIANOレーベルのレイナルド・アーン、TRANSARTのラフマニノフに続き、フランス新世代の実力派女性ピアニスト・ファヴル=カーンが世に問うCDはなんと、ピアノ音楽王道中の王道、ショパンのワルツ。TRANSARTはつねに良質のライヴ録音だけを提供するレーベルだが、こちらもラフマニノフ盤と同じく、2002年8月、フランス東北部のランスにおける「夏のフラヌリ音楽祭」でのライヴ録音。ラフマニノフ盤(TR108)の売れ行きぶりをみて、TRANSARTのプロデューサー陣が“ショパンもいける!”と踏んだであろうことは容易に想像がつく。呼吸のひとつひとつ、指先の動きひとつひとつに霊感の宿った、生硬くも艶やかなファヴル=カーンのショパン——このCDの登場で、耳の肥えていることにかけては日本人同様に手厳しい“フランスの音楽祭に来る聴衆”たちをうならせた彼女の瑞々しいピアニズムが、日本でも正当に評価される日も近いかもしれない。録音:2002年8月、ランス、フラヌリ音楽祭音楽堂 録音・編集技師:アリーヌ・ブロンディオ & MUSICA NUMERIS

TR 150
\2200→\1990
ショパン:24 の前奏曲 +二つのポロネーズ、前奏曲op.45
 1. 24 の前奏曲作品 28(全曲)
 2. 二つのポロネーズ作品 26(第1&2番)
 3. 前奏曲第 25 番作品 45
ロール・ファヴル=カーン (ピアノ)
ネマーニャ・ラドロヴィチとのデュオ来日ツアー以来、じわじわ人気再燃中のところ久々に、ショパンのところへ戻ってきてくれました。
美麗ジャケットも鮮烈に、演奏はさらに自在に、才気煥発!
完璧なコントロールとエスプリ、瞠目・絶品のショパン。ロール・ファヴル=カーン!競争激しきフランスのピアノ世界でめきめき頭角を現し、ほとんど来日もしていないのに日本のピアノ・ファンからも絶大な支持を受け、まさに自由自在のテクニックで、鮮やかな感性で、多くの人を魅了しつづける美しき才人——チャイコフスキーの協奏曲やラフマニノフのソナタのようなメジャー感漂う傑作を圧倒的な香気で演奏するかたわら、19世紀のガッチョークや20世紀のレナルド・アーンのような知名度の低いレパートリーにも適性をみせ、みごとなヴィルトゥオジティと絶妙のエスプリでその魅力を印象づけてみせる、そこに通底しているのは、完璧に磨き抜かれた技巧と、おのずから他者と異なる独特かつ魅惑的な音楽性...メジャー各社の推す巨星たちに何ら劣らぬ技量を持ち合わせながら、ある意味「知る人ぞ知る」的な立ち居地をキープして独特の存在感を放っているこの名手が、2004年リリース以来ずっとレギュラー売れ筋の座を譲らない「ワルツ集」(TR123)に続く、待望のショパン作品集を世に問います! それも、あの「前奏曲集」全曲という纏まったレパートリーというから嬉しいではありませんか!わくわくするようなハ長調の歌い出しから匂い立つような香気が漂い、その後も才気迸る演奏時間30 秒の嬰ハ短調、繊細なロマン情緒で刻一刻と表情移ろう嬰ニ長調...と「小さきもの」への愛にあふれた濃密な音響空間が紡がれてゆく、1曲ごと聴いたなら、スピリッツか強烈ミントキャンディか、といった一瞬で痛快な気分転換だったり(プチプチ音の弾ける第3曲ト長調とか…)、いきなり1音1音のニュアンスに引きずり込まれてしまったり。全曲通して聴いたなら、最後にはその魔術のようなピアニズムにすっかり陶酔してしまうに違いありません!なにしろロール・ファヴル=カーン、折々に「?!」と思わすそのアプローチは、例によって?曲の通念を壊さない範囲でそこから少—しだけ角度を変えた解釈といいますか、何だか釣り込まれずにはいられない魅力がたっぷりなんです。で、24曲で壮大な音響体験をするのも良いですが、末尾には単独で出版された「第25番」と、あの長大なポロネーズが2曲も収録されているのがまた嬉しいポイント。単独曲の壮大さと静かな呼吸感で、この名手の曲作りを別の角度からじっくり愉しめます。侮れません——否、必聴のショパン解釈です!

TR 151
\2200→\1990
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21
ロール・ファヴル=カーン(ピアノ)
グジェゴシュ・ノヴァク指揮
ブルターニュ管弦楽団
破天荒なる技量をそなえたロール・ファヴル=カーン、2008年の来日を前にど真ん中の協奏曲レパートリーで、あのとんでもない実力をいかんなく発揮する! 意気満々・気鋭奏者ぞろいのブルターニュ管とくりひろげる、熾烈にして華麗なる戦い!! 年末年始モードの頃、さりげなくすごいアイテムが! ショパンのワルツ集(TR123)、他にもProPianoのアーン作品集が大好評の、グリモーに勝るとも劣らぬ才色兼備のフレンチ・ヴィルトゥオーゾが、ついにど真ん中ストレートな協奏曲を出してくれた!2005年4月の来日時にステージで取材を受けたとき、やおらピアノの前に座るや一切試し弾きなしにショパンのワルツを完璧な演奏でバリバリ弾き始めたファヴル=カーン——その後のコンサートには満場が沸き、媒体露出とあいまって発売中アルバムのセールスがぐっと伸びたのは印象的でした。次の新譜は「ゴットシャルク独奏作品集」とえらくニッチなところを突いてきましたが、今度は独奏者のピアニズムが全面に押し出される超有名曲!どちらの曲も、激烈さと香気あふれる歌心を兼ね備えた彼女の音楽性にぴったり、期待度満点! キャッチーなジャケも良いですが、指揮者とオーケストラにもご注目あれ。精力あふれるポーランドの実力派ノヴァクは来日経験もあり、CD AccordやDUXなど祖国レーベルに無数の録音があるほかASVやHansslerなどでも活躍、音盤ファンには精緻な指揮に知らず知らず魅了されている方も多いのでは。ブルターニュ管はフランスで最も若い気鋭オケのひとつですが、とにかく名手ぞろいで意気揚々、スポンテニアスな演奏を聴かせる侮れない奴ら。これらの名曲をどう仕上げてくるか、楽しみなところ!


WERGO

WER 6783
\2400
マーク・アンドレ:作品集
 (1) S1 (2台ピアノのための)(2009-2012)
 (2) Un-fini III (ピアノのための)(1993-95)
 (3) iv 11a (ピアノのための)(2011)
 (4) iv 11b (ピアノのための)(2011)
 (5)コントラプンクトゥス(ピアノのための)(1998-99)
 (6) iv 1(ピアノのための)(2010)
Tomoko Hemmi(ピアノ)
(1)(6)Yukiko Sugawara(ピアノ)
 マーク・アンドレが追及した極限の音世界、様々な音色、様々な残響効果・・・

 録音:2012 年5 月

 マーク・アンドレのピアノ作品集。アンドレが、消え去ってしまう「音」の反射と衰退を緻密に研究した成果に基づいています。トーン・クラスター、弦を指でさすって音を出すなどの様々な音色が聴かれます。さらに、その音色がもたらす残響効果もバッチリ録音されています。アンドレ自身が最も信頼している楽器・ピアノで音・音色・音響を極限まで追及した成果がここにあります。
 マーク・アンドレは1964 パリ生まれの作曲家。パリ国立高等音楽院にてクロード・バリフとジェラール・グリゼイに師事、その後シュトゥットガルトでラッヘンマンの薫陶を受けています。ドナウエッシンゲン音楽祭などでオーケストラ賞など数々の名誉ある賞を受賞。2012 年にはモーツァルト週間のコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなど、今もっとも注目されている作曲家です。現在は、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽院で教授を務めています。ベルリン在住。



 

WER 6764
\2400
spaces& spheres 〜直観的な音楽
 (1)ungone
 (2)銀の舌の
 (3)液状の恐怖
 (4)ライト・ブライト・ナイト 
 (5)彼女は空気を浄化した
 (6)再び見えざるもの
マルクス・シュトックハウゼン
 (トランペット、フリューゲルホルン)
タラ・バウマン
 (クラリネット、バス・クラリネット)
ステファノ・スコダニッビオ(コントラバス)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(ピアノ)
マルク・ナウセーフ(打楽器)
 5人の現代音楽シーンを彩る演奏家たちによる直観的な音楽

 ワルター・クインタス(編集)
 録音:2008 年2 月

 1980 年代から共演を重ねている5 人の現代音楽シーンを彩る音楽家が、彼らの直観の赴くままに、4 日間に渡って、ディスカッションも無しに奏でた音楽を、ワルター・クインタスが編集したディスク。このメンバーの一人、コントラバスの名手スコダニッビオは2012 年に惜しまれつつ亡くなりました。
 このディスクは、スコダニッビオに捧げるものでもあります。
 
WER 6859
\2400
リザ・リム(b.1966)
 見えざる舌〜
  即興するピアニスト、バリトンと16の音楽家のための
   テキスト:
    ヨナタン・ホルメス(ハーフェズの詩に基づく)
ウリ・ケーヌ(Pf)
オマール・エブラヒム(Br)
アンサンブル・ムジークファブリーク
アンドレ・ド・リダー(指揮)
 西洋楽器と声の即興が織り成すペルシアの世界

 中国人の両親のもと、オーストリアに生まれた(1966 年)リザ・リムによるこの「見えざる舌」は、ペルシア語圏最大の詩人、ハーフェズ(14 世紀頃)の詩にインスパイアされたもの。作曲されたものと即興の要素を巧みに融合させ、無限の広がりを見せる作品です。



 

WER 6749
\2400
「zeit(t)raume 〜時代」
 (1)シュトックハウゼン(1928-2007):
  星座のための十二のメロディ(黄道十二宮)(1975) 〜
   ソプラノとピアノによる演奏
 (2)ベリオ(1925-2003):セクエンツァIII〜女声のための (1975)
 (3)シュトックハウゼン:ピアノ曲IX (1961)
 (4)ベリオ:4 つの民謡(声とピアノ)(1947)
クラウディア・ベッチャー(ソプラノ)
ヨヴィタ・ツェール(ピアノ)
 シュトックハウゼンの名曲、ティアクライス(星座のための十二のメロディ)のソプラノ&ピアノ版!ベリオの4つの民謡も収録!ソプラノとピアノで編む、20 世紀最大の作曲家二人へのオマージュ

 録音:(1)(4)2012 年2 月、(2)2011年9月、(3)2011年11月/ケルン(ドイツ)

 シュトックハウゼンのティアクライス(黄道十二宮、または星座のための十二のメロディ)。これまでにもトロンボーンのスヴォボダ率いるアンサンブル版や、オルガン版などをリリースしてきたWERGO レーベルから今回登場するのは、ソプラノとピアノによる演奏です。
 「黄道十二宮」は、もともとは舞台作品「MUSIK IM BAUCH(胃の音楽)」(1974 年)にルーツを持ちます。この作品は、6 人の打楽器奏者のためのもので、彼らの頭上には” Miron” という大きな鳥男がぶら下げられていて、その鳥男の胃にはオルゴールが隠されていて、物語の進行に沿って、演者達がそのオルゴールを動かす、というもの。このオルゴールに仕込まれたメロディが、シュトックハウゼンが書いたもので、12 の星座の特徴を、ピッチ、リズム、ハーモニー、そしてデュナーミクで表したものとなっています。このメロディを、この盤ではソプラノが歌い、ハーモニーをピアノが担当します。歌詞は、各星座人の特徴を述べたテキストを用いての演奏ということだけあって、非常にユニークな仕上がりとなっています。
 シュトックハウゼンのピアノ曲IXは、1952-61 年にかけて彼が書いた11 のピアノ曲の中の1 曲。セリー的要素の強い作品です。
 セクエンツァは、ベリオが1958 年から2002 年にかけて取組み続けた、様々なソロ奏者のための曲集(14 曲から成る)。第3 番は、唯一の声楽曲です。「4 つの民謡」は、彼が、伝統に対して、真摯でありながらも常に革新的な姿勢で向き合っていたことを示す作品。意欲的なソロ作品と、伝統に対するリゲティの姿勢をみることのできる興味深い組み合わせといえるでしょう。
 演奏するのは2008 年からデュオを組んでいるクラウディア・ベッチャーとヨヴィタ・ツェール。このプログラムは、実際に2010 年に演奏会で取り上げたもの。満を持しての録音となっています。
 

WER 6760
\2400
グバイドゥーリナ(b.1931):作品集
 (1)ソナタ〜コントラバスとピアノのための(1975)
 (2)パントマイム〜コントラバスとピアノのための(1966)*
 (3)イン・クローチェ(作曲者編曲によるコントラバスとバヤン版(2009)
  [原曲:チェロとオルガン(1979)、チェロとバヤン(1991)])*
 (4)プレリュード(作曲者編曲によるコントラバス版(2009)
  [原曲:チェロとオルガン(1974)])*
*= 世界初録音
ダニエレ・ロッカート(コントラバス)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(ピアノ)
マッシミリアーノ・ピトッコ(バヤン)
 雄弁に語るコントラバス、グバイドゥーリナ作品集

 録音:2009&2012 年

 グバイドゥーリナによる、コントラバスのための作品集(うち2 作品は原曲はチェロのためのものですが、コントラバスのためにグバイドゥーリナ自身が編曲したもの)。
 「ソナタ」では比較的伝統的な雰囲気の作品。ですが、フィンガリングなどは演奏者の自由にゆだねられている部分も大きいです。イン・クローチェでは、バヤンの音色がロシアのフォークロアを思わせる中、コントラバスが嘶きます。
 
WER 6757
\2400→\2190
リゲティ生誕90 周年!
 大迫力のトーン・クラスター「ヴォルーミナ」ムジカ・リチェルカータのオルガン版!

リゲティ(1923-2006):
 (1)ムジカ・リチェルカータ(1951-53)/
  シュステックによるオルガン版(原曲:ピアノ)
 (2)オルガンのための2つの習作
  1.ハーモニーズ 2.クレ(流出)(1967/69)
 (3)ドミニク・シュステック(b.1977):
  話すシグナル(オルガンのための即興(2012))
 (4)リゲティ:ヴォルーミナ(1961/62, 1966 改訂)
ドミニク・シュステック(オルガン)
 録音:2012 年8 月6-9 日/聖ペテロ文化ステーション(ケルン)/77’51

 シュトックハウゼンの「星座のための12 のメロディー」オルガン版(WER 6736) で強烈な印象をあたえたドミニク・シュステックが、今度はリゲティに挑戦!
 リゲティは、オルガンのためにのこした作品は3 曲のみ(ヴォルーミナ、ハーモニーズ、クレ)ですが、リゲティの作曲の発展過程において重要な足跡となっているだけでなく、現代のオルガン作品の新しい道を切り開いたといえるでしょう。
 「ヴォルーミナ」は、トーン・クラスターの作品。メロディー、リズム、ハーモニー(方向運動を伴うもの)を排したもの。時間的な芸術というより、空間的な芸術として聴き手に届く作品で、オルガンならではの迫力と、シュステックの巧みな音色選び、そして素晴しい残響が、この大規模な作品を見事に響かせます。「2 つの習作」の「ハーモニーズ」は、たえず10 の音からなる和音が鳴り響き、その和音が少しずつ変容していくというもの。「クレ」は虫の羽音のように細かく動き続ける音型が、アメーバのように形を変えていきます。
 ムジカ・リチェルカータは、リゲティが30 歳になる前頃に書いた作品。11 曲から成り、もともとはピアノの作品ですが、オルガンで聴いてもこれがまた面白い!第1 曲はラの音のみで構成され、単音、オクターブで重ねられるラの音、そしてリズムという要素で構成されています(一番最後にレの音が現れる)。オルガンの残響や、様々な音色で次々と現れるラの音を聴いていると、精緻に織り上げられた響きにだんだんがんじがらめにされていくような気分になります。ピアノでは味わえない迫力があると申せましょう。続く楽曲も、音の素材を極限まで制限したものが続き、4 曲目は「手回しオルガン風ワルツ」ですが、大道芸人がひろばでまわしている手回しオルガンとは違い、どちらかといえば不気味さ濃厚のワルツで、これがまたオルガンで聴くと効果抜群!8曲目の有名なセリー音楽的な曲も、軽快なリズムで、様々なストップを駆使して実に効果的に響かせています。シュステックは、リゲティが織り上げた緻密な音の細密画を、オルガンによって、空間に見事に再現しています。
 シュステックの即興作品は、単なるオルガンとは思えないような、ノイズとしか思えない音や、ウィンドチャイムを思わせるような響きやマリンバ的な音色など、様々な音色を駆使したもの。楽器が壊れないかと心配になるほど、シュステックが楽器を弾きまくっています。
 今年はリゲティ生誕90 周年、彼の記念碑的オルガン作品を核とした、非常に魅力的なディスクの登場といえるでしょう!
 


WER 6756
\2400→\2190
リーム弦楽四重奏作品集
 ヴォルフガング・リーム(b.1952):作品集
  (1)弦楽四重奏曲第11番(1998/2010)
  (2)インタースクリプトゥム(弦楽四重奏とピアノのためのデュオ)
   (2000/02)
  (3)グラーヴェ(トーマス・カクシュカの思い出に)(2005)
ミンゲット・カルテット
(1)マルクス・ベルハイム(ピアノ)
 アルバン・ベルク弦楽四重奏団のトーマス・カクシュカの思い出に捧げられた悲痛な「グラーヴェ」大曲、弦楽四重奏曲第11番!

 録音:2011 年12 月11-12 日'(1)/ 2012 年1 月16-19 日(2)(3)

 リームは弦楽四重奏曲を多数書いており(番号が付されているものだけでも12 曲(2 番は欠番))、そのひとつとして同じようなスタイルで書かれているものはありません。リーム自身、弦楽四重奏は、楽器の組み合わせ方の一種で、チェロの低音域からヴァイオリンの高音域にまで亘る広い音域が、多様な対話のありかたを可能にするもの、というふうに考えており、古典派・ロマン派の伝統とは意図的に距離を置いています。
 弦楽四重奏第11 番は、第11 番とされていますが、完成は第12 番(2000/01)の後。1998 年に着手され、2010 年に完成しました。抑制と爆発、簡易な部分とヴィルトゥオーゾ的な部分と、対照的な動きを繰り返しながらピークに達します。4 楽章から成り、演奏に約35 分かかる大曲です。
 「インタースクリプトゥム」は、副題に「弦楽四重奏とピアノのためのデュオ」とあり、弦楽四重奏が一つの楽器として扱われ、弦楽四重奏とピアノによる二重奏、というかたちで書かれています。両者によるどのような対話が展開されるか、興味深い作品。
 「グラーヴェ」は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のヴィオラ奏者だったトーマス・カクシュカ(1940 〜 2005)の思い出に捧げられた作品。アルバン・ベルク弦楽四重奏は、リームの作品の初演を多く手掛けており、リームは、弦楽四重奏曲第4 番を彼らに捧げています。「グラーヴェ」の冒頭は、イ短調、イ長調、変ホ短調の3 つの調をさまよいます。続いてメロディックな部分があらわれ、時折聴かれる2 度下降の音型は、ため息を表します。最後は浄化と救済で終わりますが、悲痛な気分が残る作品です。
 ミンゲット・カルテットは、芸術は大衆に愛されるものであるべき、と唱えた18 世紀スペインの哲学者パブロ・ミンゲットの名を冠したカルテット。リームの弦楽四重奏作品の全曲録音プロジェクトを手掛けるほか、ルジツカの弦楽四重奏曲全集録音やイェルク・ヴィトマンの弦楽四重奏の全曲演奏プロジェクトなどを手掛ける一方、J-P. サラステやゲルハーヘルらとも多く共演を重ねている、多ジャンルにわたり活躍している団体です。

WIGMORE HALL LIVE



WHLIVE 0059
¥1400→\1290
名手アントニー・マーウッドによるシューマン
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
  第1番イ短調Op.105
  第2番ニ短調Op.121
  第3番イ短調WoO27
アントニー・マーウッド(Vn)
アレクサンダル・マジャール(P)
 シューマンの心の不安を見事に描いた熱演!

 録音:2010 年9 月19 日2011 年1 月9 日、5 月15 日/68’33

 2012 年に惜しくも解散を発表したイギリスが誇る名ピアノ三重奏団フロレスタン・トリオのヴァイオリニストを務めていたアントニー・マーウッドによるシューマンのヴァイオリン・ソナタ集。前回のブラームスのヴァイオリン・ソナタ(WHLIVE0050) 同様セルビア人ピアニスト、アレクサンダル・マジャールが伴奏を担当しています。
 シューマンはヴァイオリン・ソナタを3 曲書いています。友人アルベルト・ディートリヒとブラームスと3 人で共作した「F.A.E. ソナタ」を自身で編集した第3 番は近年まで演奏される機会はありませんでした。情熱と気迫に満ちた3 楽章編成の第1 番。シューマンのほの暗いロマンティシズムと天才的な音楽家の孤独な叫びが感じられる4 楽章編成の第2 番。シューマンの本質をとらえながら、切れよく情感溢れる演奏で聴かせてくれています。
 


WHLIVE 0060
(2CD)
\2200→\1990
コリン・カー(Vc)
 J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
コリン・カー(Vc)
 イギリスで絶大なる人気を誇るチェリスト、コリン・カーが無伴奏を録音!

 録音:2012 年5 月5 日ウィグモア・ホール、ライヴ

 英国王立音楽院の教授を務め、英国で絶大なる人気を誇るチェリスト、コリン・カー。歴史的名チェリスト、モーリス・ジャンドロンとウィリアム・プリースに師事し、ヨーロッパ中の主要なコンサート・ホールや音楽祭に出演している名手です。
 この度2012 年5 月にウィグモア・ホールで行われたJ.S. バッハの無伴奏チェロ組曲がリリースされます。彼の素晴らしいテクニックと音楽的才能、銘器マッテオ・ゴフリラーを携え、表情豊かにそして繊細に作品の核心に迫る演奏は、名盤の多いこの作品の中でも屈指の名演と言えるでしょう。
 「私は何十年もの間この作品を演奏してきました。こんなにも親しまれている作品は他にありません。何度も演奏していますが、その度に音楽から得る印象は異なります。このレコーディングでも、第5 組曲のアルマンドで最初に録音した演奏と最後に録音した演奏時間が異なっていました。私が選んだテイクは前のものより35 秒速い最後に録音したものでした。その方が断然良い演奏だったのです。私はこの偶然を非常に喜びました。私は演奏にあたっていつも細心の注意を払い、熟考し丁寧に演奏します。しかしこの様な嬉しい出来事が起こるのです。まさにパラドックス!」コリン・カー



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