ALBANY
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TROY1368
(7CD 4枚価格)
\8800 →\7990
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「ザ・ホルン・オヴ・エリック・ラスク」 |
CD1) 「ヴィルトゥオーゾ・ミュージック」(TROY456)
メンデス:ヴァルス・スリアーノ、ジョタ/
ロッシーニ:前奏曲・主題と変奏/
キュイ:無窮動/
C.チェルニー:シューベルトによる幻想曲第1番Op.339-1/
ショパン:ワルツOp.64-1/
ヘンデル:変奏を伴うアリア/
モンティ:チャルダッシュ/
フランセ:オクターブのカノン/
サン=サーンス:ロマンスOp.36/
マレ:バスク/
アーバン:ヴェニスの謝肉祭による幻想曲と変奏曲
CD2) 「クラシック・ホルン」(TROY615)
シューベルト:ソナチネD.384(原曲:ヴァイオイン)/
メンデルスゾーン:無言歌Op.109/
モーツァルト:ソナタKV378(原曲:ヴァイオリン)/
J.S.バッハ:ソナタBWV1035(原曲:フルート)/
シューマン:幻想小曲集Op.73
CD3)「ロマンティック・ホルン協奏曲」(TROY782)
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番/
グリエール:ホルン協奏曲Op.91/
フランツ・シュトラウス:ホルン協奏曲ハ長調/
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番
CD4)「ジャスト・ミー&マイ・ホルン」(TROY903)
クロル:賛美/
J.S.バッハ:パルティータイ短調BWV.1013/
パーシケッティ:無伴奏ホルンのための「パラブル」/
C.P.E.バッハ:ソナタイ短調H.562/
アントニオウ(1935-):哀歌/
アヴラム・デーヴィッド:無伴奏ホルン・ソナタ/
ケッティング(1935-):イントラーダ
CD5) 「3人のための音楽」(TROY1228)
ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40/
デュボワ:トリオ・カンタービレ/
ホルブルック:ホルン三重奏曲 ニ長調 Op.28
CD6) 「モーツァルト:ホルン協奏曲全集)」
ホルン協奏曲第1番 ニ長調K.412(J.ハンフリーズ補筆)/ホルン協奏曲第2番
変ホ長調K417/
ホルン協奏曲第3番 変ホ長調K447/ホルン協奏曲第4番
ホ長調K495/
協奏的ロンド変ホ長調K371(J.ハンフリーズ補筆)/断片
ホ長調K494a(J.ハンフリーズ版)/
フランダース&スワン:イル・ウィンド(ホルン協奏曲K.495の第3楽章ヴォーカル版)
CD7) 「夜の詩」(Musical Heritage Society原盤)
フランツ・シュトラウス:夜想曲Op.7/
グラズノフ:夢/
サン=サーンス:演奏会用作品Op.94/
グリエール:4つの小品Op.35/
デュカス:ビラネル/
プロスペル・ファン・エーシャウテ(1904-64):夜の詩/
シューマン:アダージョとアレグロ/
R.シュトラウス:アンダンテ |
エリック・ラスク(ホルン)
共演:
CD1&2)ペドヤ・ムジイェヴィッチ(Pf)
CD3)マイケル・スターン(指揮)
IRIS室内管弦楽団
CD5)ジェニファー・フラウチ(Vn)
スティーヴン・プラッツマン(Pf)
CD6)サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
スコットランド室内管弦楽団
(イル・ウィンドのみ)リチャード・スチュアート(Vo)
CD7)アン・エッパーソン(Pf) |
管楽器ファン必聴!名人エリック・ラスクの録音集成!しかもTELARC音源のモーツァルトのホルン協奏曲も収録!
CD6)録音:1993年12月,TELARC原盤,CD80367/CD7)録音:1990年4月,Music
Heritage Society原盤,MHS-513394w
元クリーヴランド管弦楽団の副首席ホルン奏者で、元エンパイヤ・ブラスのメンバー、名人ホルン奏者エリック・ラスクがこれまでに当ALMANYに録音したソロ・アルバムにTELARC音源の名盤「モーツァルトのホルン協奏曲全集」(伴奏:マッケラス)を加え、さらにMusical
Heritage Society音源の最初のアルバム加えたエリック・ラスクのコンプリート・ソロ・アルバム全集です。ぜひこの機会にお求め下さい。 |
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TROY1362
(10CD 4枚価格)
\8800
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「エドワード・コリンズ(1886-1951)の音楽」 |
CD1)
(1)アイルランド民謡による変奏曲、黒人霊歌集、
6つの性格的ワルツ集Op.18より第5、3、4、1番、
風変わりなワルツ、カウボーイの挫折、
タンゴ、パッサカリア
(2)楽しいアレグロ(弦楽四重奏曲第1番より)
(3)6つの性格的ワルツ集Op.18より第1、2、4、6番、
タンゴ、カウボーイの挫折 |
(1)アール・ワイルド(Pf)
(2)マンハッタン弦楽四重奏団
(3)グンナー・ヨハンセン(Pf) |
CD2)
マルディ・グラ(告解火曜日)/
演奏会小品(ピアノ協奏曲第2番)/
悲劇的序曲/優雅なワルツ |
レスリー・スティフェルマン(Pf)
マリン・オールソップ(指揮)
コンコーディア管弦楽団 |
CD3)
ピアノ協奏曲第3番/
交響曲ロ短調「大地は我々を待っている」 |
ウィリアム・ウォルフラム(Pf)
オールソップ(指揮)ロイヤル・ス
コティッシュ・ナショナル管 |
CD4)
アイルランド狂詩曲「ヒルベニア」/ピアノ協奏曲第1番/
デイヴィッドはハープを弾く/ラメントとジグ |
ウィリアム・ウォルフラム(Pf)
オールソップ(指揮)ロイヤル・ス
コティッシュ・ナショナル管 |
CD5)
(1)アラベスク
(2)水仙、松、森の奥の湖、落ち葉の死、蝶々、
マグダレーヌ、小さき子に、C.H.Sへの祈り
(3)祈り(チェロとピアノ版)
(4)色あせた紫、柔らかな声が死んだ時の音楽、霧、バヤデール
(5)チェロとピアノのための組曲
(6)パイプ吹き、アナベル・リー、歌と泡 |
(1)フランク・アーモンド(Vn)、
(2)(4)エリザベス・ブッチェリ(Pf)、
(3)(5)バリー・カープ(Vc)、
(2)(4)パトリス・マイケルズ(Sop)、
(1)(3)ジェフリー・サイクス(Pf) |
CD6)
「大地への賛歌」〜
独唱、
合唱と管弦楽のためのアイルランド民謡による変奏曲、
カウボーイの挫折 |
ジェニ・バーン(S)
ジェーン・アーウィン(MS)
ピーター・オーティ(T)
ワディントン(B)
オールソップ(指揮)
スコティッシュ・ナショナル管&合唱団 |
CD7)
バレエ組曲「赤死病の仮面」、
アイルランド狂詩曲、セット・オブ・フォー |
マリン・オールソップ(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 |
CD8)
(1)夜想曲、エチュード、
(2)年は春に再び巡ってくる、六月の夜
(3)ピアノ三重奏曲
(4)4つのワルツOp.15、
6つの性格的ワルツOp.15より第2、6番、
フレデリク・フランソワ、
ジェリコの戦い、The5:48 |
(1)アンナ・ポロンスキー(Pf)
(2)パトリス・マイケルズ(S)、
アンナ・ポロンスキー(Pf)
(3)サスマン・アルバース・ポロンスキー三重奏団
(4)ジェフリー・サイクス(Pf) |
CD9)
歌劇「南部の娘」 |
キール・ワトソン(B-Br)
アンドレア・ベーカー(MS)
コールマン=ライト(Br)
リサ・ミルン(S)他
マリン・オールソップ(指揮)
スコティッシュ・ナショナ
ル管弦楽団、合唱団 |
CD10)
(1)ヴァイオリン・ソナタOp.2/14、アラベスク
(2)黒人の主題による変奏曲、
アイルランドの主題による変奏曲、
カノン、6つのカノン的テクニカル・スタント
(3)「誰が言えるの?」(オペレッタからの歌曲)
(4)6つの性格的ワルツOp.18 |
(1)アルノー・ススマン(Vn)
アンナ・ポロンスキー(Pf)
(2)アンナ・ポロンスキー(Pf)
(3)パトリス・マイケルズ(S)
アンナ・ポロンスキー(Pf)
(4)ウィリアム・ブラウニング(Pf) |
エドワード・ジョゼフ・コリンズはアメリカの作曲家。イリノイ州出身で20世紀初頭にベルリンに留学し、作曲をブルッフとフンパーディンクに師事し、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしても活躍した。しっかりとしたドイツ流の音楽教育を受けたものの、彼の音楽はむしろイギリス近代音楽との近似性が聴き取れ、特にアイルランド民謡、黒人音楽を好み、そうした旋律素材に印象派的な色彩豊かな和声を施したピアノ曲は時にイギリス田園楽派すなわちディーリアス、モーラン、バックス、アイアランドと見紛うほどである。これまで当ALBANYはこの作曲家の作品の録音を続け、そのリヴァイバルに尽力してきたが、このほどそれをまとめて10枚組のボックス・セットとしてまとめた。
ピアノのアール・ワイルド、そしてコリンズの作品演奏をライフ・ワークとする巨匠マリン・オールソップなど演奏も一流で買って損のないアルバム。イギリス近代音楽の好きな人にもお勧め。 |
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ジェローム・モロス(1913-83):
(1)バレエ「フランキーとジョニー」(1938)
(2)ビギン(1934)
(3)管弦楽のための「トール・ストーリー」(1938)
(4)フルートと弦楽のための協奏曲(1978) |
(1)-(3)ジョアン・ファレッタ(指揮)
ニュージーランド交響楽団
(1)アーシュラ・アレン(Vo)
ウェンディ・トムソン(Vo)
アマンダ・ウィンフィールド(Vo)
(4)アレクサ・スティル(Fl)
ドナルド・アームストロング(指揮)
ニュージーランド室内管弦楽団 |
録音:1996年ウェリントン(KOCHインターナショナルからのライセンス音源)
ジェローム・モロスは十代の頃、既にバーナード・ハーマンと知り合い、互いに切磋琢磨していたという。映画音楽・ミュージカル等も手がけたが、いわゆるクラシックの作品も多く残した。「フランキーとジョニー」はヴォーカル・アンサンブルと管弦楽のための作品で、ほとんどミュージカルに近い雰囲気だが、作曲された年代(1938)を考えると、その音楽は大変先進的でバーンスタインの1950〜1970年代のミュージカルの語法を先取りしている。それに対して1978年のフルート協奏曲はどこかモートン・グールドを思わせる軽やかでポップな佳曲で肩の力を抜いて楽しめる内容。 |
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ジェローム・モロス(1913-83):
交響曲第1番(1941-42)
最後の審判(1953)
ワルツによる変奏曲(1946/66) |
ジョアン・ファレッタ(指揮)
ロンドン交響楽団 |
録音:1993 年3 月アビーロード・スタジオ(KOCHインターナショナルからのライセンス音源)
ジェローム・モロスはニューヨーク出身でニューヨーク大学でピアノと作曲を学び、後にジュリアードで指揮も学んだ。アカデミックな技法のほか、ジャズ、ラグ、フォックストロットなど当時のあらゆる音楽の要素を吸収し、作品に反映させた。ハリウッドの映画音楽(「大いなる西部」など)、ブロードウェイ・ミュージカルの仕事に携わる一方、多くのクラシック作品を発表した。ビーチャムにより初演された交響曲第1
番はジャズの影響が濃い作品でコープランド、モートン・グールド、ロイ・ハリスなど、この時代の作曲家に共通の様式、雰囲気を持っている。「最後の審判」は旧約聖書に基づく大作だが、深刻さは皆無でどこまでもアメリカ的な明朗さ、快活さにあふれている。 |
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TROY1401/02
(2CD)
\4400
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シグマンド・ロンバーグ(1887-1951):
オペレッタ(ミュージカル) 「花咲く時」(1921) |
ジャスティン・バーコヴィツ(シューベルト)
エイミー・マップルス(ミッツィ・クランツ)
ルーク・バール(ショーバー男爵)ほか
スティーヴン・バイェス(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ管弦楽団、合唱団 |
シューベルトの生涯を描いたロンバーグの珍しいミュージカル!
録音:2012年
ハンガリー出身でウィーンで学んだ後、アメリカで多くのオペレッタを発表して創成期のブロードウェイ・ミュージカルの確立に貢献したロンバーグのオペレッタを継続的に上演しているオハイオ・ライト・オペラの最新録音。《花咲く時》はフランツ・シューベルトを主人公にしたオペレッタで彼の音楽の発展と恋が描かれ、シューベルトの有名な旋律が多数、引用・編曲・変奏されて登場する。ロンバーグのみならずシューベルトが好きな人にもお奨め。 |
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「アメリカの風」
スティーブン・スタッキー(b.1949):木管五重奏のためのセレナーデ
ジェニ・ブランドン(b.1977):5匹のカエル
ブルース・アドルフ(b.1955):夜の旅
エイミー・ビーチ(1867-1944):パストラル
ジェニファー・ヒグドン(b.1962):秋の音楽
デイヴィッド・マスランカ(b.1943):五重奏曲第4番 |
ミュージカル・アーツ木管五重奏団 |
録音:2011年6月
アメリカの様々な世代の作曲家による木管五重奏曲を収録。スティーブン・スタッキーの「セレナーデ」は現代の語法の中に神秘的なロマンティシズムを湛えた秀作、ジェニ・ブランドンの「5匹のカエル」はコミカルな中にのどかなアメリカの牧草地帯を想像させる抒情な曲。そして吹奏楽界の巨匠マスランカの五重奏曲第4番は彼の吹奏楽曲のミニ版ともいえるような起伏の富んだ内容で時にストラヴィンスキーやフランス六人組を思わせる。 |
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TROY1393/94
(2CD)
\4400
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「ローラ・カミンスキ(b.1956)/室内楽曲集」
CD1)
(1)「ヴコヴァル」三重奏曲/(2)カドミウム・イエロー/
(3)アルトゥールのための音楽/(4)チェロとピアノのための二重奏
CD2)
(5)トランスフォーメーション/(6)トリフト・ムジーク/
(7)ヴァイオリンとピアノのための「波の丘」 |
(1)(4)(7)アンサンブルPi:
【アイリ・ヨシカワ(Vn)、
クレア・ブライアント(Vc)、
イディス・メシュラム(Pf)】
(2)カサット弦楽四重奏団
(3)(6)イディス・メシュラム(Pf)
(5)コロラド弦楽四重奏団、 |
録音:2011 年5 月
ジョセフ・サマーはアメリカの中堅作曲家で、この《分かれた小道のある庭》は文学に因んだタイトルが付けられた5つの楽章からなる大作。近代イギリスの作曲家(ヴォーン・ウィリアムズやブリテンなど)か、はたまたラヴェルを思わせる近代的な抒情性を持った弦楽四重奏曲。 |
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「ジェニファー・ヒグドン(b.1964):室内楽曲集」
(1)疾走(Fl,S.sax,Pf)
(2)アルト・サックスとピアノのためのソナタ
(3)トランペット・ソングズ(Trp,Pf)
(4)歌(Fl)
(5)遺産(Vn,Pf)
(6)ピアノ三重奏曲 |
ヴェリズモ・トリオ:
【(1)(4)ニコール・ライナー(Fl)、
(1)(2)スコット・ターペン(Sax)、 (1)(2)(6)テレサ・ボガード(Pf)】
(3)スコット・メレディス(Trp)
(3)(5)ルビア・サントス(Pf)
(5)(6)ジョン・フェイディアル(Vn)
(6)ベス・ヴァンダーボーグ(Vc) |
録音:2010年12月
ヒラリー・ハーンが録音したヴァイオリン協奏曲(DG)で一躍有名になった作曲家ヒグドンの作品集。ヒグドンはペンシルバニア大学でジョージ・クラムに師事し作品はクリストフ・エッシェンバッハ、レオナルド・スラトキンらによって盛んに演奏されている。作風は無調、モード、調性の折衷でアメリカでは新ロマン派の作曲家として認識されている。2010年にヴァイオリン協奏曲でピューリッツァー賞を受賞している。収録曲は20世紀末から21世紀にかけて書かれた彼女の主要な室内楽曲。 |
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「ビッツ&ピース」〜無伴奏クラリネット作品集
ドニゼッティ:クラリネット練習曲第1番/
ショーン・オズボーン:「断片と小品(ビッツ&ピーシズ)(2011)」/
ストラヴィンスキー:3つの小品/メシアン:鳥たちの深淵/
エリック・マンダット:フォーク・ソングズ/
ハインリッヒ・ズーターマイスター:奇想曲/
ウィルソン・オズボーン:狂詩曲/ウィリアム・O.スミス:5つの小品/
デレック・バーメル:主題と不条理/ショーン・オズボーン:性格的小品(2004) |
ショーン・オズボーン(Cl) |
録音:2011-2012年
ショーン・オズボーンはメトロポリタン歌劇場管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ピッツバーグ響の首席奏者を歴任しソリストとしても盛んに活動している。現代音楽の紹介にも力を入れており、これまでにジョン・アダムズ、ジョン・コリリアーノ、フィリップ・グラスの作品の初演を行っている。本CDはドニゼッティからメシアン、そして自作と最新の作品まで全て無伴奏クラリネットのための作品だけで一枚のアルバムを作っている点で大変ユニーク。 |
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「スティーヴン・ホロクワスト(b.1978)/作品集」
(1)ピアノのための5つのエチュード
(2)ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲
(3)ピアノのための5つのプレリュード
(4)クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲 |
(1)(3)ウェイイン・チェン(Pf)
(2)アンドリュー・コーラー(Vn)
サラ・ヘトルンド(Va)
キャリー・ピアース(Vc)
(4)アーゴット三重奏団:
【ジョササン・ホールデン(Cl)、
キャロライン・ホールデン(Vn)、
ロイス・ローベンタール(Pf)】 |
スティーヴン・ホロクワストはイェール大学で音楽と心理学を学び、チャールズ・ウォーリネンの薫陶を受けた。アメリカのトラッド、フォーク・ミュージックと現代音楽を融合したような作風で、素朴な旋律に対して付けられる切れ味のあるリズムとハーモニーが特色。コープランドからキース・ジャレットまで、良質なアメリカン・コンテンポラリー・ミュージックの要素を吸収した作曲家。 |
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「アレック・ワイルダー(1907-80):ホルン作品集」
(1)ホルン・ソナタ第1番/(2)5つのラブ・ソング/
(3)ホルン・ソナタ第3番/(4)「ジョン・バロウズ」
(5)ホルンとピアノのための組曲 |
チャールズ・ティベッツ(Hrn)
(1)(3)ヴォルフガング・ハインツェル(Pf)
(2)(4)(5)ペネロペ・チェッチーニ(Pf) |
録音:(1)(3)2001年、(2)(4)(5)2012年
アレック・ワイルダーは11のオペラと多くのクラシックの作曲を行う一方、ポピュラー音楽の分野でも活躍し、フランク・シナトラ、トニー・ベネット、ペギー・リーらに楽曲を提供した。クラシック音楽の作曲家としてはジャズの影響を受けつつ、意外にもその構成は堅実、保守的であり、結果的にポピュラーの影響を程よく受けたおしゃれな室内楽曲となっている。ホルンのチャールズ・ティベッツはバリー・タックウェル、ヘルマン・バウマンに師事し、フィルハーモニア・フンガリカ、SWR放送響のメンバーとして活躍、現在は室内楽を中心にソリストとして活動している。 |
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「アウグスト・ネルク(1862-1928):チェロのためのサロン音楽」
ネルク:
スペイン風セレナード、優雅なマズルカ、アモローソ、
ブルレスケ、子守歌、伝説、悲歌、セレナード、
憂愁、抒情的な贈り物、6つのサロンのための小品、
メンデルスゾーン(ネルク編曲):
無言歌より第1、6、12、18、30、23番 |
ベス・ヴァンダーボーグ(Vc)
テレサ・ボガード(Pf) |
録音:2010年
アウグスト・ネルクは今日ではほとんど忘れられたドイツの作曲家、チェリストで在世中はヴィルトゥオーゾ奏者として著名な存在であった。ウィーン音楽院で教鞭を執り、多くの後進を育て、作曲家としてはチェロ協奏曲からチェロのためのサロン音楽風の小品の三百曲以上残している。本CDはシューマン、メンデルスゾーンらの影響を感じさせる、旋律豊かで粋な小品を収録、メンデルスゾーンの無言歌のチェロ用編曲版も聴きもの。 |
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「ダニエル・ドーフ(b.1956):
フルートとクラリネットのための作品集」
(1)「多年生植物」(2011)/(2)3つのロマンス(2007)/
(3)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第1番BWV.772/
(4)変奏曲を伴うアンダンテ(1975)/
(5)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第4番BWV.775/
(6)3つの小さなワルツ(2010)/
(7)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第6番BWV.777/
(8)2匹の猫(2007)/
(9)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第8番BWV.779/
(10)ダンスとカノン(1976)/(11)パストラル(1994) |
スコット・ガリソン・デュオ:
【レナード・ガリソン(Fl)&
シャノン・スコット(Cl)】
(1)(11)ラジュン・ヤン(Pf) |
録音:2012年5月
ダニエル・ドーフはコーネル大学でジョージ・クラム、ジョージ・ロックバーグ、カレル・フサらに師事した。作品はマルク=アンソレ・アムラン、ジャン=ピエール・ランパルや指揮者のサヴァリッシュらに多く取り上げられているという。作風は調性を基本とした新古典主義的なもので時にプロコフィエフ、プーランクを思わせる作品もある。J.S.バッハのインヴェンションを編曲して自作と並べている所からバロックや対位法、古典的な造型を重んじる作曲家と思われる。 |
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「エクストリーム・ミージャーズ(極端な措置)II」
マシュー・ローゼンブルーム:喉
イオルゴス・ヴァシランドナキス:X-Asti
ジョン・アイルウォード:ツイン・サスペンション
ジェフ・ステーデルマン:ウィルス&ワンツ
ルイス・カーチン:喚起 |
ジーン・コッペルド(Cl)
トム・コラー(Perc) |
録音:2011年6月
コッペルドの「極端な措置(TROY1217-18)」第2弾。前作はピアノ伴奏によるものだったが、今回はクラリネットと打楽器のデュオによる実験的な作品を収録。ローゼンブルームの「喉」はサンプリング音響を加えたもので大都会のグラフィティを見ているようなパンクな作品。女性の喘ぎ声などが入ってなかなか笑える内容。スターデルマンの「ウィルス&ウォンツ」はクラリネットと打楽器の息をつかせぬ緊密な対話が聴きもの。クラリネットのコッパラドと打楽器のトム・コラーは共にジュリアード出身でシュトックハウゼンからジョン・ゾーンまであらゆる現代音楽を得意としている。 |
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「対話の技法」
〜カリム・アル=ザンド(b.1970)作品集Vol.2
(1)想像上の場面(2005)
(2)バルトークの主題による変奏曲(2002)
(3)カプリチオス(2002-2011)
(4)4つの寓話(2003)
(5)「対話の技法」〜7つのディアローグ(2007) |
(1)ユン=シン・ワン(Vn)
タリ・モーグリス(Pf)
(2)イヴォ=ジャン・ヴァン・デル・ウェルフ(Va)
ブライアン・コネリー(Pf)
(3)エリック・シュウ(Vn)
(4)ミシェル・チェラミー( F l )
佐々木麻衣子(Cl)、三牧可奈(Pf)
(5)エンソー弦楽四重奏団 |
録音:2011/2012年
カリム・アル=ザンドはカナダ系アメリカ人で世界の民族音楽、ジャズとクラシック音楽を融合した作風が特徴。「想像上の場面」はまるでラヴェルとシマノフスキを足して二で割ったような後期ロマン派/印象主義的な音楽で、これが2005年の作と聞いていささか驚かされる。「バルトークの主題による変奏曲」はバルトークの管弦楽のための協奏曲からの主題の自由な変奏、弦楽四重奏のための大作「対話の技法」もバルトークや20世紀初頭のヨーロッパ周辺諸国の作曲家の影響が色濃く、民族主義と現代の技法をいかに結びつけるかという事がこの作曲家のテーマと思われる。 |
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デイヴィッド・ウルフソン:
(1)17の窓
(2)チェロ・ソナタ |
(1)(2)ジェニー・リン(Pf)、
(2)ローラ・ボントレーガー(Vc) |
録音:2012年8月
デイヴィッド・ウルフソンはニューヨーク在住の作曲家、ピアニストでオペラからバレエ、ミュージカル、児童劇、管弦楽、ピアノ曲まであらゆるジャンルの音楽を手掛けている。モード、調性を基本としつつ、ジャズ、ポップスの要素を取り入れたニューヨーク在住の作曲家らしい作風を持つ。≪17の窓≫は17曲の小品からなる音による都会のスケッチでキース・ジャレットやチック・コリアのピアノ曲を思わせる佳品。 |
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「ゴッドフライ・ウィンハム(1934-1975)の音楽」
(1)完璧癖(ザ・ハビット・オブ・パーフェクション)(1956)
(2)「わが愛の証明のために」〜
シェイクスピアの3つのソネットによる(1957-60)
(3)ジェームズ・ピアポントの主題による変奏曲(1970-74)
(4)NP〜コンピュータ音響のための2つの小品(1970-73) |
(1)(2)トニー・アーノルド(Sop)
(2)(3)アラン・ファインバーグ(Pf)
(1)デヴィッド・フルマー(Vn)
カイル・アームブラスト(Vn)
シラス・ベロウキム(Va)
クリストファー・グロス(Vc)
(4)電子音楽 |
録音:2010-2011年
ゴッドフライ・ウィンハムはロンドン出身で渡米し40歳の若さで没した作曲家。ウェストミンスター王立音楽院で学び、1954年にミルトン・バビットと出会い、その紹介でプリンストン大学でロジャー・セッションズに師事。コロンビア・プリンストン電子音楽センターで電子音楽の研究と制作を行う。「完璧癖」は12音技法を基本とし、「わが愛の証明のために」ではテキストに合わせて柔軟な技法、語法の折衷を行い、「ピアポントの主題による変奏曲」は有名なクリスマスの歌「ジングル・ベル」を主題にモーツァルト風の自由な変奏を行う。最後の「NP」は初期のコンピュータ音楽でオルガン風の音響が点描的、断続的にピー・ポポと鳴る、今日ではもはや懐かしささえ感じる作品。 |
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ロジャー・C.ヴォーゲル:
「崩れゆく絆(Things Fall Apart)」
〜チヌア・アチェベの小説に基づく |
オデヒレン・アマイゼ(声&語り)
トッド・ミューラー(Perc)
マーサ・トーマス(Pf)
アンジェラ・ジョーンズ=レウス(Fl) |
録音:2012年8月
ロジャー・C.ヴォーゲルはオハイオ州立大学で学び、長くジョージア州立大学で教鞭を執りつつこれまでに140曲もの作品を発表している。この作品はナイジェリアの作家チヌア・アチェベの小説「崩れゆく絆」(日本語訳も出版されていた)に基づく語りとアンサンブルのための作品でアフリカの大地を思わせるモーダルなフルートの旋律と力強い太鼓のリズムが印象的。 |
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「セレブレーション・オブ・ザ・ニュー」〜アメリカの作曲家たち
(1)ジョセフ・フェニモア(b.1940):古くて柔らかい靴(1977)
(2)キャスリーン・フーバー(b.1937):中世の組曲(1984)
(3)ジョージ・クラム(b.1929):
AD1979年のクリスマスのための小組曲
(4)ローウェル・リーバーマン(b.1961):ガーゴイルOp.29(1989) |
ポーラ・ベイトルマン(Pf)
②ジャン・ヴィンチ(Fl) |
録音:2012年1月
世代の異なる様々なアメリカの作曲家のピアノのための作品集(1曲のみフルートをフィーチャー)。フェニモアの「古くて柔らかい靴」はブロードウェイの舞台を彷彿とさせるおしゃれなダンス風のピアノ小品。フーバーの「中世の組曲」はジャズ、タンゴから無国籍民族音楽風の要素を詰め込んだ楽しい組曲。クラムのピアノ曲「クリスマスのための小組曲」は内部奏法を含む神秘的な音色が魅力。「ガーゴイル」とは大聖堂や古いヨーロッパの建築に取り付けられた怪物などをかたどった石像を意味する。リーバーマンの音楽はその怪奇的、神秘的な雰囲気を印象派的な手法で表現している。 |
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「オデュッセイア」
(1)セオドア・アントニオウ(b.1935):セレブレーションXV(2009)
(2)ニキタス・デモス(b.1962):トノイVII(2009)
(3)ジョージ・ソンタキス(b.1951):
「3つのため息、3つの変奏曲」(1981)
(4)クリストス・サマラス(b.1956):ウルティナムIII(2008)
(5)ニキタス・デモス:空のブラウス(2010) |
(1)(5)ネヴァート=ヴェロン・ガリレアス(Fl)
(1)(2)(4)テオフィロス・ソティリアディス(A-Sax)
(1)(3)(5)クリストス・ガリレアス(Vn)
(1)(3)(4)(5)ブラント・フレドリクセン(Pf)
(5)W.ドウェイト・コールマン(Br)
(5)ケン・ロング(Cl) |
録音:2011年5月
ギリシャ及びギリシャ系アメリカ人作曲家の室内楽曲を収録。アントニオウ、デモスの二人はジャズ、ロックの影響を感じさせ、ソンタキスは12音および無調の厳しい作風で、サマラスはジョン・ゾーン風のはじけたパンク風の現代音楽、というようにあらゆるジャンルの音楽が混在、炸裂する白熱の一枚。 |