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≪第71号アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




6/26(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


COVIELLO

COV 51308
\2500
フィンランド魂に触れる1枚、サーリアホ&シベリウス作品集
 サーリアホ:鏡〜フルートとチェロのための(I&II)、レイノ歌曲集
  【あなたを見て/ 心/ 平和/ 夕べに祈る人】〜
   ソプラノとピアノのための、ミラージュ〜ソプラノ、
   チェロとピアノのための
 シベリウス:
     ロマンスOp.78-2( チェロとピアノ)、
     2 つの歌曲より「死よ近づくな」Op.60-1、
     6 つの歌より「 野原で少女が歌っている」 Op.50-3、
     「おののく胸から」Op.50-4、
     「静かな町」 Op.50-5、
     組曲「樹」より樅の木Op.75-5、憧憬に、
     歌曲「黒い薔薇」Op.36-1、
     5 つの歌より「はじめての口づけ」Op.37-1、
     「夢なりしか?」Op.37-4、
    「逢引きから帰った少女」Op.37-5、考えること(二重唱)
カテリーナ・ペルジケ(S)
ヘンリク・ベーム(B)
パウリーナ・トゥキアイネン(P)
ステファニー・ヴィンカー(Fl)
フランク=ミヒャエル・グートマン(Vc)
 録音:2012 年10 月27-30 日/66’23

 豊かな感性と、繊細で独特な色彩感を持つ、現代を代表するフィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ。シベリウス音楽院を卒業後、フライブルクで学び、その後パリのIRCAM(電子音楽センター)で研鑽を積み、音楽人生のほとんどを西ヨーロッパで過ごしていますが、その夢幻的で繊細な響きは、フィンランドの偉大なる作曲家シベリウスの幻想的で透明感ある音楽と共通するフィンランド・サウンドを感じることができます。「フィンランド魂」と訳される「sisu」というフィンランド語。フィンランド人の忍耐と強さを表現していますが、この2 人の作曲家の音楽的源流にもこの精神は受け継がれ、作品へと反映されています。世界的指揮者のサイモン・ラトルはフィンランド音楽について以下のように述べています。「フィンランドは非常に幸運な国である。
 このような小さな国に、このように素晴らしい音楽的伝統がそなわっているというのは、まったく驚くべき事実である。」
 ここに収録されているのは、歌曲を中心とした美しい作品が選ばれています。サーリアホのレイノ歌曲集は瞑想的でロマンティックな曲で、フィンランドの最も重要な詩人の一人エイノ・レイノの詩をもとに作曲されています。またシベリウスの歌曲は、フィン語のものは意外と少なく、収録されている6 つの歌作品50 はドイツ語、2 つの歌曲作品60 と5 つの歌作品37 はスェーデン語で歌われます。
 


COV 21309
\2500→\2290
チェロが誕生した17 世紀ボローニャ、最初のチェロ作品を収録
 
17、18世紀チェロと通奏低音のための作品集
 ドメニコ・ガブリエッリ:ソナタ ト長調、ソナタ イ長調
 ジュゼッペ・マリア・ヤッキーニ:
  ソナタ ハ長調Op.3-10、ソナタ 変ロ長調Op.1-7、
  ソナタ イ短調Op.1-8、
 ジュゼッペ・トレッリ:ソナタ ト長調
 ドメニコ・ガッリ:ソナタ ロ長調
 ジュゼッペ・コロンビ:トロンバ、シャコンヌ
 ジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリ:
  トッカータ、ルジェーロ、ベルガマスカ、
  パッサ・ガッリ、シャコンヌ、カプリチオ
バッソルム・ヴォックス
イ・スンヨン(バロック・チェロ)
ソフィー・イ・セヒ(バロック・チェロ)
高柳義生(バロック・ギター、テオルボ)
車田 真美(Cemb)
 64’37

 17 世紀後半にイタリアのボローニャで作りはじめられたチェロ。ヤッキーニやガブリエッリなどのチェロの名手が登場し、彼らのための作品が作られました。それ以前は通奏低音を担当していたヴィオローネが小型化し、ソロパートを担当するようになり、旋律楽器として活躍していきました。ここに収録されている作品は、17,18 世紀ボローニャで書かれた作品を取り上げています。中でもジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリは、あの「ヴィターリのシャコンヌ」を作曲したトマゾ・アントニオ・ヴィターリの父。息子の作品に勝るとも劣らない、自由な発想の快活な作品で、一聴の価値があるユニークな曲。
 演奏は古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォックス。バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、そして通奏低音楽器(テオルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器の構成で、2004 年ドイツで結成された若手のアンサンブル。バッソルム・ヴォックス(Bassorum vox)とはラテン語でバスの声、低音の響き、という意味。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AUDITE



AU 95624
\2000→\1890
ルツェルン・フェスティヴァル第2弾
 アイザック・スターン(Vn)

  (1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
  (2)バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
アイザック・スターン(Vn)
(1)ロリン・マゼール(指揮)
 ルツェルン祝祭管弦楽団
 [旧ルツェルン祝祭管弦楽団(スイス祝祭管弦楽団)]
(2)エルネスト・アンセルメ(指揮)
 ルツェルン祝祭管弦楽団
 [旧ルツェルン祝祭管弦楽団(スイス祝祭管弦楽団)]
 初出!AUDITEレーベルからのルツェルン・フェスティヴァルの第2弾はアイザック・スターンによるチャイコフスキー(1958 年)とバルトーク第2 番(1956 年)ヨーロッパ・デビューの思い出の地、ルツェルンでの白熱ライヴ!

 (1)録音:1958 年8 月23 日、ルツェルン、ライヴ (2)録音:1956 年8 月18 日、ルツェルン、ライヴ/モノラル

 定評あるAudite レーベルの1st マスター・リリース注目シリーズ、ルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ。第1 弾のハスキル&カサドシュ(AU95623)に続き注目の第2 弾はアイザック・スターンによるチャイコフスキーとバルトーク第2 番のヴァイオリン協奏曲です!ドイツでは決して演奏することはなかったスターンですが、ヨーロッパ・デビューは1948 年に行われたこのルツェルン・フェスティヴァルで、初登場から1988 年までの40 年もの間に常連とも入れるほど積極的に参加しておりました。このフェスティヴァルにはここに収録された協奏曲をはじめ、1960 年代以降はユージン・イストミン(pf)、レナード・ローズ(vc)とのトリオで数多くの名演を残しました。
 このチャイコフスキーとバルトーク第2 番の音源はスターン30 代後半のテクニックがバリバリの超絶的な演奏です。使用楽器はスターンが1960 年代半ばまで最愛の楽器となったグァルネリ・デル・ジェス「パネット」でG 線は野太く、E 線は最後部の席まで鮮明に聴こえる発音のよい音色が魅力です。
 スターンらしい聴衆に語りかけるアプローチは格別でモノラルながら臨場感が伝わるすさまじい演奏です。なお、オーケストラはルツェルン祝祭管弦楽団の前身で1938 年に当音楽祭のレジデント・オーケストラとして組織された旧ルツェルン祝祭管弦楽団(スイス祝祭管弦楽団)で1990 年代に中断されましたが、ルツェルン祝祭管弦楽団に至る現在まで世界で最も有名な音楽祭のオーケストラです。
 チャイコフスキーの指揮は当時28 歳であったロリン・マゼール。まさに新進気鋭の指揮者で当オーケストラの演奏を盛り上げました。マゼールは若くしてトスカニーニに認められ、もともとヴァイオリニストであったことからヴァイオリン協奏曲の指揮は格別なものでスターンとの息もぴったりの演奏です。
 一方、バルトーク第2 番の指揮は演奏当時73 歳のアンセルメで、大巨匠と30 代後半のスターンの世代を超えた名演を聴くことができます。「作曲家の精神にしたがうべき」と主張したアンセルメらしくバルトークの真髄に迫る解釈で演奏しております。







TAHRA



TAH 751
\2500→\2290
巨匠ワインガルトナーの二大録音
 ベートーヴェン:
  (1)ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィア」
   (ワインガルトナー編による管弦楽編成版) 
  (2)交響曲第8番
フェリクス・ワインガルトナー(指揮)
(1)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(2)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 巨匠ワインガルトナーの二大録音がひとつに!ベートーヴェン:交響曲第8番&管弦楽版ハンマークラヴィア

 録音:(1)1930 年3 月26-28& 31 日 (2)1936 年2月25&26 日/モノラル

 この仕事を始めた当時、ベートーヴェンの8番をワインガルトナーの指揮で聴いたことがない、と言ったらひどく恥ずかしい思いをしたことがある。

 巨匠ワインガルトナー(ヴァインガルトナーとも)によるベートーヴェンの交響曲第8 番とピアノ・ソナタ第29 番「ハンマークラヴィア」の管弦楽編成版をカップリングしたアルバム。20 世紀初頭に異例ともいえる盤歴を残したワインガルトナーの録音は、これまで録音全集や復刻盤が様々にリリースされてきましたが、今回のTAHRA 盤は数々の歴史的録音の中でも特にワインガルトナーを語るに欠かせない、2 つの代表録音をカップリングしたアルバムと申せましょう。
 ブックレット内には演奏会の広告やプログラムの表紙といったワインガルトナーにまつわる様々な写真が挿しこまれており、1937 年来日公演の際の資料も載せられています。
 管弦楽録音の黎明期でもあった20 世紀初頭、フルトヴェングラーやトスカニーニといった数多くの巨匠達が活躍していた濃密な一時代において、どの巨匠達よりも先にベートーヴェンの交響曲の全集録音をやり遂げたのがワインガルトナーだったことは良く知られています。
 ベートーヴェン作品の演奏について論文で取り上げるほど熱意をもっていたワインガルトナーは数多くの名門オケと録音を残しておりますが、その中でも今回収録されているVPO を率いて1936 年に収録した第8 番は屈指の演奏と名高い録音。比較的小規模で明朗快活な曲調の第8 番は、澱みない洗練された音運びと清澄な音作りを得意とするワインガルトナーの本領発揮といったところで、VPO との相性の素晴らしさも感じられます。さらに、1930 年にロイヤル・フィルと残した「ハンマークラヴィア」の管弦楽編曲版は、作曲家でもあったワインガルトナーが自ら編曲を施した知る人ぞ知る話題の録音。
 終始堅実かつ厳格な音運びで、複雑な対位法で書かれた原曲を管弦楽のハーモニーに落とし込むという難業を成し遂げた注目の演奏です。モノラルですが、音質はいずれも良好です。


<メジャー・レーベル>

SONY



8888371742-2
\2400→\2190
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
シューベルト:
 1.4つの即興曲D.899/作品90
 2.ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
 本場ウィーンのピアニスト、ブッフビンダーが奏でる、シューベルトの遺作ソナタ。自然体のピアニズムで作品の奥深さを弾き出す巨匠の技。
 ルドルフ・ブッフビンダーは、「ピアニストといえばルディ」と言われるほど、クラシック音楽の本場ウィーンで最も愛されている名ピアニスト。ハイドンからブラームスにいたるドイツ・オーストリアのピアノ音楽演奏解釈で世界的に高く評価されています。日本にもたびたび来日を重ね、2012年6月の来日公演では、リサイタルとコンチェルト両面でその円熟のピアニズムを披露し、各紙誌で絶賛を受けたのは記憶に新しいところです。
 当アルバムは来日公演の3ヶ月後にウィーン、ムジークフェラインで行われ「新たなシューベルト像の提示」と絶賛されたリサイタルのライヴ・レコーディングで、シューベルトの遺作となったピアノ・ソナタ第21番と即興曲集作品90を収録。いずれもシューベルト最晩年に作曲され、死や来世をも予感させるような音楽の深まりが聴く者の心をとらえてやまない名品です。
 シューベルトの手稿や初版譜などを研究し、作品を知り尽くした今のブッフビンダーだからこそ可能な、圧倒的な充実度が見事です。
 ブッフビンダーは今年のザルツブルク音楽祭での第1回ゾリステンコンツェルトでもシューベルトの第21番を演奏予定です。なおソナタ第21番はブッフビンダーにとっては初録音。即興曲集はテルデック盤、EMI盤に続く3度目の録音です。
 録音]2012年9月27日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
 

8888374775-2
\2400→\2190
天才キット・アームストロング(P)
 ついにソニー・クラシカル・デビュー盤

J.S.バッハ:
 『最愛なるイエスよ、われらここにBWV.634』
 『主よ、汝のうちにのみわれ望みを持つBWV.712』
 『ただ神の摂理にまかすものBWV.690』
 『我らが救い主、イエス=キリストBWV.666』
 『イエスはわが喜びBWV.713』『甘き喜びのうちにBWV.729』
 『高き天よりわれ来たりBWV.738』
 『いと高きところにある神にのみ栄光あれBWV.715』
 『いと高きにいます神にのみ栄光あれBWV.711』
 『主イエス=キリスト、我らを顧みたまえBWV.655』
 『キリストは死の絆につきたまえりBWV.625』
 『おお人よ、汝の大いなる罪に泣けBWV.622』
 『パルティータ第1番 変ロ長調BWV.825』,
キット・アームストロング:
 『ファンタジー・オン・バッハ』(2011),
リゲティ:『ムジカ・ルチェルカータ』より
 第4, 3, 10, 9, 5, 7楽章
キット・アームストロング(P)
 1992年生まれの台湾系イギリス人の天才青年キット・アームストロングによるソロ・アルバムで、ソニー・クラシカルへのデビュー盤となります。7歳にしてカリフォルニア・チャップマン大学に最年少で入学、数学を専攻したという驚きの頭脳。
 ピアノの腕前も、かのアルフレッド・ブレンデルにして「私が会った最高の才能」と言わしめた凄いピアニストです。ヨーロッパ中のメジャー・オーケストラや名指揮者たちと共演、数多くの音楽祭などに出演し絶賛をあびています。日本へも2008年にシャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団と来日し、NHK音楽祭で演奏したバッハのピアノ協奏曲第1番はNHKTVでOAされました。
 このデビュー・アルバムでは、彼の得意としているバッハの作品からコラールを。そして自作の曲をはさんで、独特な形式による技巧的なリゲティの作品を演奏しています。計算しつくされた斬新なプログラムをお楽しみ下さい。【録音】2013年4月28〜30日, ベルリン、イエス=キリスト教会[デジタル:セッション]



旧譜/映像DVD
「SET THE PIANO STOOL ON FIRE」ドキュメンタリー/監督:マーク・カイデル
「ブレンデル&キット・アームストロング」
ARTIFICIAL EYE 536 1DVD\3200→¥2990
規格PAL、リージョン・コード2

 2008年末に引退したブレンデル。その後は後進の指導に当たっているということなのだが、このDVDは、ブレンデルとその生徒キット・アームストロングとの2008年から2009年までの2年間を密着取材したもの。
 キット・アームストロング・・・と聞いてピンと来る方も少ないかもしれない。当時17歳。まだまだあどけなさの残る中国系の少年。だが7歳でチャップマン大学の奨学生となり、科学と音楽を専攻(数学も天才的らしい)、16歳のときにモートン・グールド作曲賞を受賞したというまさに天才。その顔つきも本当に聡明そのもの。DVDの中でも映像が出てくるが、5,6歳のときにもうコンサートでバッハのコンチェルトをバリバリ弾いているから普通じゃない。
 そんな天才キットの音楽はしかし純粋無垢で穢れのないものだが、あまりにも透明すぎる。それがブレンデルのちょっとしたアドバイスでみるみる色がついていく様はなんとも言えない。
 そして最後にキットは晴れの舞台に登場する。
 そこに現れたのはシャイー。そう、キットはついにライプツィヒ・ゲヴァントハウスと共演するのである。(シャイーとのピアノの前での濃厚な打ち合わせも、見ていてなかなか興味深い。)
 彼らの本番は2009年11月。そう、ご覧になられた方もいるかもしれない。2009年の11月に行われた日本でのライプツィヒ・ゲヴァントハウス公演こそ、キットの晴れ舞台だったのである。

 規格PAL、リージョン・コード2のため、通常の日本のDVDでは再生できません。専用の機器、あるいはパソコンだと再生できる可能性が高いです。


ARTIFICIAL EYE 536
1DVD\2990
A Film by Mark Kidel
 SET THE PIANO STOOL ON FIRE
   Alfred Brendel, Kit Armstrong
規格PAL、リージョン・コード2のため、通常の日本のDVDでは再生できません。専用の機器、あるいはパソコンだと再生できる可能性が高いです。



 


8888373302-2
(2CD)
\2800→\2590
久しぶり!ミシェル・ダルベルト
 /プレイズ・リスト、スクリャービン

リスト:
 『バラード第2番 ロ短調』『「超絶技巧練習曲集」より第10, 11, 12番』
 『「ノルマ」の回想』,
スクリャービン:
 『ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調Op.23』『2つの詩曲Op.69』
 『ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」Op.68』『詩曲「焔に向かって」Op.72』
ミシェル・ダルベルト(P)
 フランスの巨匠ピアニスト、ダルベルトによる久々の新録音の登場です。
 2011年、リヨンでライヴ録音されたリストとスクリャービンのプログラムによるリサイタルです。1955年パリに生まれ、12歳の時にアルフレッド・コルトーの愛弟子ヴラド・ペルルミュテールに紹介され、68年パリ国立高等音楽院のペルルミュテールのクラスに入学。1975年のクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝し、1978年リーズ国際ピアノ・コンクールで優勝。数多くのレコーディングを行ってきました。
 2004年にリリースされた「リゴレット−リスト編曲〜ヴェルディ、ワーグナー/トランスクリプション」は、グラモフォン、ディアパソン、クラシックFMなど海外各誌で絶賛されました。
 今回もテクニックだけでなく、磨き抜かれた透明な音による品格が漂う精神性溢れる演奏で、彼が卓越した芸術家であることを認識させる見事な演奏が繰り広げられています。2013年11月来日予定。
【録音】2011年11月, リヨン、サル・モリエール[デジタル:ライヴ]
 

8888371158-2
(2CD)
\2000
カバリエ生誕80年記念+ヴェルディ生誕200年記念リリース
[CD1]
 ヴェルディ:
  歌劇『シチリア島の夕べ祈り』より
   「ありがとう、愛する友よ(ボレロ)」
   「アリーゴ! あなたの胸にお話しなさい」,
 歌劇『トロヴァトーレ』より
  「何とまだここにおいでに? ・・・聞いてくださいな。夜はおだやかで物音ひとつなく」
  「かなしみの溜息よ」,
 歌劇『リゴレット』より「慕わしい人の名は」,
 歌劇『アイーダ』より「静かにおし!アイーダがこちらに来るわ」,
 歌劇『仮面舞踏会』より「私は死にましょう、けれどもその前にお願いです」,
 歌劇『オテロ』より
  「私の母は一人の気の毒な女中を使っていたの」
  「アヴェ・マリア」,
 歌劇『椿姫』より
  「あなたは約束を守ってくださった」「奥様、なにかあったの?」
[CD2]
 ヴェルディ:
  歌劇『椿姫』より
    「酒を酌もう、美しい人が」「不思議だわ」「愚かなこと」
   「いつも自由で」,
 歌劇『アルツィラ』より
  「Riposa. Tutte, in suo dolor vegliante」,
 歌劇『一日だけの王様』より「Ah! non m'hanno ingannata!」,
 歌劇『十字軍のロンバルディア人』より「何という奇跡」,
 歌劇『2人のフォスカリ』より「いいえ、構わないで下さい」,
 歌劇『アッティラ』より「自由に泣くがよい」,
 歌劇『海賊』より「あの人はまだ帰ってこない・・・私は頭の中から暗い考えを」,
 歌劇『マクベス』より「庭の井戸の中だ。行け・・・勝利だ」,
 歌劇『アロルド』より「神よ、我は何処に」「Ah, dal sen di quella tomba」,
 歌劇『ナブッコ』より「想いよ行け、黄金の翼に乗って」
モンセラート・カバリエ(Sp),
アントン・グアダーニョ(指揮)
ジャンフランコ・マジーニ(指揮),
ジョルジュ・プレートル(指揮)、他
カバリエ生誕80年記念+ヴェルディ生誕200年記念リリース マリア・カラス以降、最高のプリマドンナとして名声を博した大ソプラノ、カバリエ。1966年から2000年にかけてRCAに録音したヴェルディのアリアを集大成した2枚組です。彼女の至芸が味わえるヴェルディのオペラ・アリアは、彼女の美声と驚異的なほど劇的な表現を堪能できます。こまやかに磨かれたカバリエの全盛期の声をお聴き下さい。【演奏】【録音】 1966〜2000年


<国内盤>


ALM/コジマ録音



ALCD-9127/ 9128
(2CD)
\3990
山根弥生子 ベートーヴェンを弾くVol. 3
 〜バガテルとさまざまな小品〜

ベートーヴェン:
《Disc 1》
 [1]-[7] 7つのバガテル op. 33
 [8]-[18] 11のバガテル op. 119
 [19]-[24] 6つのバガテル op. 126
 [25] バガテル ハ短調 WoO 52
 [26] アレグレット ハ短調 WoO 53
 [27] ピアノ小品 ハ長調&ハ短調(楽しく、悲しく) WoO 54
 [28] バガテル ハ長調(アレグレット) WoO 56
《Disc 2》
 [1] バガテル イ短調《エリーゼのために》 WoO 59
 [2] ピアノ小品 変ロ長調(かなり生き生きと) WoO 60
 [3] ピアノ小品 ロ短調(アレグレット) WoO 61
 [4] ピアノ小品 ト短調(アレグレット・クワジ・アンダンテ) WoO 61a
 [5] ポロネーズ ハ長調 op. 89
 [6] アンダンテ ヘ長調(アンダンテ・ファヴォリ) WoO 57
 [7] 幻想曲 ト短調 op. 77
 [8] 6つのエコセーズ 変ホ長調 WoO 83
 [9] エコセーズ 変ホ長調 WoO 86
 [10] アルマンド イ長調 WoO 81
 [11] メヌエット 変ホ長調 WoO 82
 [12] ワルツ 変ホ長調 WoO 84
 [13] ワルツ ニ長調 WoO 85
 [14]-[15] ピアノまたはオルガンのための全長調にわたる2つの前奏曲 op. 39
 [16] 前奏曲 ヘ短調 WoO 55
 [17] フーガ ニ長調(原曲:弦楽五重奏曲) op. 137
 [18] ピアノまたはオルガンのための2声のフーガ ニ長調 WoO 31
 [19] ピアノ小品《最後の楽想》ハ長調(編曲:A. ディアベッリ) WoO 62
 [20] ワルツ ヘ長調《信仰と愛と希望》 Anh. 15
 [21] メヌエット ヘ長調 Biamonti 66
 [22] アンダンテ ハ長調 Biamonti 52
山根弥生子(ピアノ)
日本人初!ベートーヴェンに半生を捧げてきたピアニスト山根弥生子によるベートーヴェン全ピアノ独奏作品録音プロジェクトが、遂に完結!
 バガテル、エコセーズなど、個別に数えて実に全50曲にも及ぶ小品を収めた当盤は、ベートーヴェンの描くミクロコスモスが、ソナタなどでは見せない独自の豊かさに満たされていることを証明する。バガテル群の中で聴くことによってはじめて作品の本質があぶり出された《エリーゼのために》など、ベートーヴェンの鍵盤作品の全容を深く知る山根だからこそ引き出し得る、深い味わいに溢れる2枚組!

total playing time...[DISC 1] 61’45” [DISC 2] 60’17”
〈録音〉府中の森芸術劇場 ウィーンホール 2008年12月、2009年12月、2010年9月、11月


【山根弥生子のベートーヴェンCD】

◎『山根弥生子 ベートーヴェンを弾く/変奏曲集』(ALCD-9049/50) 《2枚組》
「レコード芸術」誌特選盤
(ディアベリのワルツによる33の変奏曲 op.120、「神は王を助けたまう」による7つの変奏曲 WoO 78、エロイカ変奏曲 op.35 他)

◎『山根弥生子 ベートーヴェンを弾く Vol. 2?変奏曲とロンド?』(ALCD-9117/18) 《2枚組》
「レコード芸術」誌特選盤
(ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲、スイス歌曲の主題による6つの変奏曲、2つのロンド 他)

◎『ベートーヴェン ピアノソナタ全集』 (ACD-0033-42)《10枚組》
(全40曲、作品番号外のソナタも含む)
 アダムエースより発売(コジマ録音で取り扱いを開始致します。詳細は後述)


山根弥生子(ピアノ)

 パリ国立音楽院でラザール・レヴィに師事。1953年プルミエ・プリを得てピアノ科卒業。その後チューリッヒ、ベルリン、モスクワでそれぞれマックス・エッガー、ヘルムート・ロロフ、ヤコブ・フリエールのもとで研鑽。1960年日本でデビュー以来、国内外で絶え間なく演奏活動を続けて今日にいたる。1970年と77年には東京でベートーヴェンの全32曲のピアノ・ソナタ連続演奏会を開き高い評価を得る。海外の演奏はフランス、イタリア、スイス、ドイツ、チェコ、スロヴァキア、ポーランド、ルーマニア、ブルガリア、ユーゴスラヴィア、ロシア、中国に及ぶ。レパートリーは古典、ロマン派から現代に及び、特に海外では日本の作品の演奏にも力を入れた。松平頼則の「主題と変奏」のほか世界初演としては牧野由多可のピアノ協奏曲第2番、「浄瑠璃幻想」、宍戸睦郎のピアノ協奏曲第2番等。国内のほとんどの主要オーケストラと共演し、国外でも多くの大都市のオーケストラ、旧レニングラードフィル(指揮アルヴィド・ヤンソンス)、ベルリン交響楽団(指揮クルト・ザンデルリング)、ゲヴァントハウス管弦楽団(指揮ヴァーツラフ・ノイマン)、ドレスデン・フィル(指揮クルト・マズア)等と共演。協奏曲のレパートリーは40数曲に及ぶ。1975年度福山賞受賞。
 

ALCD-9129/9130
(2CD)
\3780
■ 第8回浜松国際ピアノコンクール2012
 第1位/聴衆賞 イリヤ・ラシュコフスキー(ロシア)、
 第2位 中桐望(日本)、
 第3位/室内楽賞 佐藤卓史(日本)ほか全入賞者の演奏収録
  [審査委員長 海老彰子]

《Disc 1》
第1位/聴衆賞/札幌市長賞 イリヤ・ラシュコフスキー(ロシア)
 [1]-[3] S. ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
 [4]-[6] S. プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26
  東京交響楽団 井上道義(指揮)
第3位/室内楽賞 佐藤卓史(日本)
 [7] L. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111 第1楽章
 [8]-[9] E. W. コルンゴルト:4つの小さな楽しいワルツより II. マルギット/III. ギージ
 [10] W. A. モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493 第3楽章
  四方恭子(ヴァイオリン) 松実健太(ヴィオラ) 河野文昭(チェロ)
奨励賞 アシュレイ・フリップ(イギリス)
 [11] J. S. バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816より サラバンド
 [12] J. ブラームス:4つの小品 Op.119より 第4番 狂詩曲 変ホ長調
《Disc 2》
第2位 中桐望(日本)
 [1] A. スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調 Op.23 第1楽章
 [2]-[3] C. ドビュッシー:前奏曲集 第1集より V. アナカプリの丘/XII. ミンストレル
 [4]-[5] M. ラヴェル:夜のガスパールより II. 絞首台/III. スカルボ
第4位 アンナ・ツィブラエワ(ロシア)
 [6] A. スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番 嬰へ長調 Op.30
 [7] F. リスト:ハンガリー狂詩曲第12番 嬰ハ短調
第5位 キム・ジュン(韓国)
 [8] G. リゲティ:練習曲第4番「ファンファーレ」
 [9] S. プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83 第3楽章
 [10] J. ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35 第2集
第6位/日本人作品最優秀演奏賞 内匠慧(日本)
 [11] F. ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op.51
 [12] 池辺晋一郎:《ゆさぶれ 青い梢を》ピアノのために
 total playing time...[DISC 1] 79’59” [DISC 2] 72’41”
 〈録音〉アクトシティ浜松中ホール&大ホール 2012年11月10-24日(ライヴ録音)
 ガブリリュク、ブレハッチ、コブリン、ゴルラッチ、チョ・ソンジンら、今では世界に名を轟かせる逸材を見出し、世界の代表的国際ピアノコンクールとしての地位を確立した「浜コン」から、2012年に行われた第8回コンクールの全入賞者のきらめく才能を会場に渦巻く熱気とともに収録したライヴ盤。
 生命力に満ちた演奏で会場の人気を一身に集め、「イリヤ王子」の異名をとったコンクールの覇者ラシュコフスキー(ロシア)、輝くピアニズムで聴衆を魅了した日本の俊才・中桐望(第2位)、既に国内外で活躍する佐藤卓史(第3位)ら、ここに収められた個性は、未来のピアノ界を象徴する。
 浜松から巣立つ新世代の才能を聴くのは、あなただ!

【好評発売中】
◎第5回浜松国際ピアノコンクール2003
コブリン、ブレハッチ、関本昌平ほか
ALCD-9052-9054 [3枚組] 税込価格6,000円(税抜価格5,714円)

◎第6回浜松国際ピアノコンクール2006
アレクセイ・ゴルラッチ、北村朋幹ほか
ALCD-9072-9074 [3枚組] 税込価格5,000円(税抜価格4,762円)

◎第7回浜松国際ピアノコンクール2009
チョ・ソンジン、エルマール・ガサノフほか
ALCD-9097-9099 [3枚組] 税込価格5,000円(税抜価格4,762円)
 


LMCD-1973/1974
(2CD)
\3045
【浜松市楽器博物館コレクションシリーズ45】
ベートーヴェン チェロとクラヴィーアのための作品全集I
 花崎薫(チェロ)&小倉貴久子(フォルテピアノ)
  〜1810年のワルターとともに〜

《Disc 1》
 [1]-[2] チェロとクラヴィーアのためのソナタ第1番 ヘ長調 作品5-1 (1796年作曲)
 [3]-[4] チェロとクラヴィーアのためのソナタ第2番 ト短調 作品5-2 (1796年作曲)
《Disc 2》
 [1] ヘンデルのオラトリオ《ユダス・マカベウス》の主題による
 クラヴィーアとチェロのための12の変奏曲 ト長調 作品番号外45
   (1796年作曲)
 [2] モーツァルトのオペラ《魔笛》の主題〈娘っ子でも女房でも〉による
 クラヴィーアとチェロのための12の変奏曲 ヘ長調 作品66
   (1796年?作曲)
 [3] モーツァルトのオペラ《魔笛》から〈恋を知る殿方には〉による
 クラヴィーアとチェロのための7つの変奏曲 変ホ長調 作品番号外46
   (おそらく1801年作曲)
 [4]-[6] クラヴィーアとホルンのためのソナタ ヘ長調 作品17
   (1800年作曲)【チェロ編曲版】
花崎薫(チェロ)
小倉貴久子(フォルテピアノ)
ベートーヴェン時代の銘器を使用し、作品が本来秘めたチェロとクラヴィーアの対等な関係の上に音楽の自由を開放する作品全集の第1巻。現代のピアノが、大ホールに鳴り響く大音量と引き換えに失った豊かな倍音と、柔らかくはっきりとした音色を特徴とするワルター&サン ウィーンのフォルテピアノと、エンドピンを持たず、ガット弦を張ることで自然な協和を実現するチェロ。花崎薫と小倉貴久子の名手は、二つの楽器が完全に対等に渡り合うデュオ作品としてベートーヴェンが楽譜に込めたニュアンスを明確にする。

〈録音〉2012年9月5‐7日、26‐28日 アクトシティ浜松音楽工房ホール total playing time...[Disc 1] 53’09”... [Disc 2] 46’10”

【使用楽器】
チェロ:パオロ・アントニオ・テストーレ ミラノ 1760年頃
弓:フランソワ・グザヴィエ・トルテ パリ 1800年頃
フォルテピアノ:ワルター&サン ウィーン 1808-10年 はね上げ式 73鍵 F1〜f4 A=425Hz 全長230cm 浜松市楽器博物館所蔵

 発売元:浜松市楽器博物館
 販売元:コジマ録音
 


ACD0033/42
(10CD)
\17000
山根弥生子(ピアノ)/
 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集

《Disc 1》
 [1]-[4] ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 作品2-1
 [5]-[8] ピアノ・ソナタ第2番イ長調 作品2-2
 [9]-[12] ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 作品2-3
《Disc 2》
 [1]-[2] ピアノ・ソナタ第20番ト長調 作品49-2
 [3]-[4] ピアノ・ソナタ第19番ト短調 作品49-1
 [5]-[8] ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 作品7
 [9]-[11] ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 作品10-1
 [12]-[13] ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 作品10-2
《Disc 3》
 [1]-[4] ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 作品10-3
 [5]-[7] ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 作品13〈悲愴〉
 [8]-[10] ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 作品14-1
 [11]-[13] ピアノ・ソナタ第10番ト長調 作品14-2
《Disc 4》
 [1]-[4] ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 作品22
 [5]-[8] ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 作品26
 [9]-[11] ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 作品27-1〈幻想曲風ソナタ〉
 [12]-[14] ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2〈月光〉
《Disc 5》
 [1]-[4] ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 作品28〈田園〉
 [5]-[7] ピアノ・ソナタ第16番ト長調 作品31-1
 [8]-[10] ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 作品31-2〈テンペスト〉
《Disc 6》
 [1]-[4] ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 作品31-3
 [5]-[6] ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 作品53〈ヴァルトシュタイン〉
 [7]-[8] ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 作品54
《Disc 7》
 [1]-[3] ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 作品57〈熱情〉
 [4]-[5] ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ短調 作品78〈テレーゼ〉
 [6]-[8] ピアノ・ソナタ第25番ト長調 作品79
 [9]-[11] ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 作品81a〈告別〉
 [12]-[13] ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 作品90
《Disc 8》
 [1]-[3] ピアノ・ソナタ第28番イ長調 作品101
 [4]-[7] ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 作品106〈ハンマークラヴィーア〉
《Disc 9》
 [1]-[3] ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 作品109
 [4]-[6] ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 作品110
 [7]-[8] ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 作品111
《Disc 10》
 [1]-[3] 選帝侯ソナタ第1番変ホ長調 WoO.47-1
 [4]-[6] 選帝侯ソナタ第2番ヘ短調 WoO.47-2
 [7]-[9] 選帝侯ソナタ第3番ニ長調 WoO.47-3
 [10]-[11] 二楽章のソナチネ ヘ長調 WoO.50
 [12]-[13] やさしいソナタ ハ長調 WoO.51
 [14]-[15] 4手のためのソナタ ニ長調 作品6(山根弥生子による多重録音)
 二つのソナチネ
 [18]-[19] 第1番 ト長調 付録5-1(キンスキー=ハルムAnh.5-1)
 [20]-[21] 第2番 ヘ長調 付録5-2(キンスキーハルムAnh.5-2) 
山根弥生子(ピアノ)
〈録音〉1994年-1997年 キララホール、洗足学園前田ホール
発売元:アダムエース(1997年6月30日発売) 販売元:コジマ録音

 ALMによる限定ディストリビュート販売

 日本で初めてベートーヴェンについての著作を残した山根銀二氏の娘にあたる山根弥生子。彼女は1970年にベートーヴェン全曲チクルスを開き、その後も2回にわたって全曲演奏会を開いた。日本のベートーヴェン演奏の最高権威といっていい。そしてまさに満を持してのこの全集録音は、1993年から4年がかりで行われたものである。発売当時、かなりの話題となり、レコ芸でももちろん特選を獲得した。・・・にもかかわらず、販売ルートが確定しなかったため一般小売店にはまったく並ばなかった。それゆえに存在は知っていても入手できなかった人は多かった。今から数年前、入手ルートがなかったのだが本人のところに在庫がいくつか残っていたので無理を言ってお分けしてもらったことがあった。凛とした感じの方だった。
 山根弥生子のベートーヴェンの特徴は親子2代にわたる長年のベートーヴェン研究による研鑚と熟慮、そして作曲家への共感にある。それゆえに深い説得力と、そして新鮮さを持ちうるのである。さらにこの全集にはたんなる資料的という価値を越えた、多くの番号なしソナタが収められ、それらひとつひとつの輝きというのも捨てがたい魅力を持つ。



<映像>


BELAIR(映像)


BAC 096
(DVD)
\3000
 ワーグナーの玄孫が辿るスイス亡命時代のワーグナーの足跡
「ワーグナー 亡命した天才」

 +ボーナス
  エファ・リーガーへのインタビュー
  フィリップ・ジョルダンへのインタビュー
  スイスでワーグナーが見た山々の光景
アントワーヌ・ワーグナー(出演)
 [監督:アンディ・ソメル]
 リージョン・コード:0、NTSC、16:9、54 分+79 分、Stereo 日本語字幕はおそらくないです。

 ワーグナー・イヤーに、ワーグナーの人物像を様々な角度から浮かび上がらせる、興味深い映像の登場。
 リヒャルト・ワーグナーがスイスに滞在していたことは良く知られています。最初はドレスデン革命に参加して逮捕状が出たために1850 年代にスイスに亡命、またバイエルンのルートヴィヒ2 世の庇護を受けてから、ワーグナーへの風当たりが強くなったためにスイスへ退去。ことに前者ではチューリヒ滞在中にオットー・ヴェーゼンドンクと知り合い、その妻マティルデとの深い関係から「トリスタンとイゾルデ」が生まれたのは有名な逸話。しかし、ワーグナーが実際どのような環境で暮らしていたのかは、あまり知られていませんでした。
 現在バイロイト音楽祭の共同監督を務めるエファ・ワーグナー=パスキエの息子、アントワーヌ・ワーグナー(1982 年生まれ、ニューヨーク在住の若きカメラマン)が、ワーグナーのほかの子孫や研究者たちをたずね、ワーグナーの思い出を聞いたドキュメンタリーを中心に構成されています。
 ボーナス映像として、ブレーメン大学の音楽史教授、エファ・リーガーへのインタビュー、指揮者フィリップ・ジョルダンへのインタビュー、そしてスイス観光局とのコラボレーションの下撮影したスイスの名峰の映像などが計79 分も収録されています。

















6/25(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALIUD


ACDBE 059
(SACD HYBRID)
\2400
ドラ・シェレシュ(フルート;ムラマツフルート18k 金製)
 ロマンス〜トランペット名作集

 (1)シェロコフ:コンサート・エチュード
 (2)ピルス:ソナタ〜トランペットとピアノのための
 (3)グラズノフ:アルバムの綴り
 (4)ブルッフ:コル・ニドライ
 (5)ガイフマン:ロマンス
 (6)グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲
 (7)コロネル:Tercer Ejercicio Concierto
フリッツ・ダムロウ(トランペット;YAMAHA)
早瀬恵理(ピアノ)
 元RCO 首席トランペット奏者、フリッツ・ダムロウが黄金の輝きをはなつトランペットの音色を披露!

 1991 年から2010 年まで名門ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(RCO)の首席トランペット奏者をつとめたフリッツ・ダムロウがピアノの早瀬恵理とともにグラズノフ、ブルッフなど様々な作曲家の作品を取り上げたアルバムを発売します。
 オーケストラにおいて黄金の輝きにたとえられる金管セクションですが、その中でもトランペットは格別で、さらにダムロウは名門オケの首席ということですから、技術はもちろんのことアンサンブルの調和に優れた表現豊かな演奏であることは言うまでもありません。それは「ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス」(RCO 7002) をはじめとしたダムロウが参加している録音でも聴くことができます。
 ここに収録されているブルッフのコル・ニドライはチェロで演奏される曲ですが、トランペットで演奏しても違和感はなく、トランペットの特性を生かし音域の関係もあり名曲に新たな一面をのぞかせてくれます。この他、20 世紀の作曲家シェロコフ、ピルス、コロネルなど演奏されることの少ない名作も積極的に取り上げております。近年ダムロウはソロ奏者としてだけでなく後進の育成にも積極的に取り組み、国内では浜松など各所にてマスタークラスを行っています。なおダムロウはYAMAHA の楽器を愛用しております。







HUNGAROTON



HCD 32724
\2300→\2090
ドラ・シェレシュ(フルート;ムラマツフルート18k 金製)
 パガニーニ:24のカプリースop.1全曲(フルート版)
ドラ・シェレシュ(フルート;ムラマツフルート18k 金製)
 まさに神業!ハンガリー美形フルーティスト、シェレシュがなんと、パガニーニのカプリース全曲をフルートで演奏!!

 録音:2012 年、ハンガリー/DDD、78’03”

 ヴァイオリンの超絶技巧曲の一つに数えられる、パガニーニの24 のカプリースをハンガリー美形フルーティスト、ドラ・シェレシュがフルート独奏で演奏!ヴァイオリンでも難しいアルペッジョや音域の跳躍も自由自在で、彼女の巧みなタンギングと驚くべき技巧で難曲に挑戦しています。実際の演奏を聴い奏!ヴァイオリンでも難しいアルペッジョや音域の跳躍も自由自在で、彼女の巧みなタンギングと驚くべき技巧で難曲に挑戦しています。実際の演奏を聴い曲をいとも簡単に演奏してしまうシェレシュがただものではないことを実感してしまいます。
 演奏のドラ・シェレシュは1980 年ハンガリー生まれの女流フルーティスト。4 歳よりフルートをはじめ早くから才能を開花させました。ブダペストのリスト音楽院にて本格的にフルートを学び、その後ドイツのミュンヘン音楽・演劇大学にて研鑽を積み、ソロ、室内楽、オーケストラなど様々演奏形態について学びました。またエマニュエル・パユなど世界的フルーティストのマスタークラスにも積極的に参加し、独奏者としての演奏法を学びました。コンクール受賞歴も華々しく2001 年の神戸国際フルート・コンクール第2 位をはじめ数々のコンクールで高い評価を得ています。このアルバムではムラマツフルートの18k 金製を使用しております。非常にのびやかなで美しい音色です。







NAIVE



V 5328
\1800→\1690
naiveが贈る「カウンターテナーたち」
 (1)ヴィヴァルディ:「主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)」RV.608 より
  「主は愛する者に眠りをお与えになるのだから」 【原盤:OP 30453】
    フィリップ・ジャルスキ(C-T)ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス [ 録音:2007 年7 月]

 (2)J.S. バッハ:教会カンタータ「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV.175 より 「来たりて我を導きたまえ」 【原盤:E 891(1 廃盤)】
    アンドレアス・ショル(C-T)、クリストフ・コワン(指、ピッコロVc)、
    アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ

 (3)パーセル:「おお孤独よ、我が甘き選択」Z.406  【原盤:E 8915】
    ジェラール・レーヌ(指、C-T)、イル・セミナリオ・ムジカーレ

 (4)グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』(1762 年/ウィーン初校版)第三幕より
  「エウリディーチェを失って」(オルフェオ) 【原盤:E 8538(廃盤)】
    ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)、王室大厩舎・王宮付楽団

 (5)ヴィヴァルディ:「主は言われた」RV.595 より  「彼は道ばたの渓流から水を飲み」 【原盤:E 3006】
    ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)、王室大厩舎・王宮付楽団

 (6)ダウランド:エセックス伯のガリアード「わが過ちを許してくれようか?」 【原盤E 8919(廃盤)】
    ジェラール・レーヌ(C-T)、アンサンブル・オルランド・ギボンズ

 (7)J.S. バッハ:教会カンタータ「われはよき羊飼いなり」BWV.85 より 「イエスはよき羊飼いなり」 【原盤:E 8911(廃盤)】
    アンドレアス・ショル(C-T)、クリストフ・コワン(指、ピッコロVc)、
    アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ

 (8)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』RV.728 第一幕より 「そなたの下でだけだ、愛しい人よ」(ルッジェーロ) 【原盤:OP 30393】
    フィリップ・ジャルスキ(C-T)、ジャン=マルク・グノン(Fl)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス

 (9)ヴィヴァルディ:『グリゼルダ』RV.718 第二幕より 「ツバメの恋人」(コッラード)【 原盤:OP 30419】
    イェスティン・デイヴィス(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス [ 録音:2005 年12 月]

 (10)シャルパンティエ:劇的モテット(オラトリオ)『サウルとヨナタンの死』より「ecquid a d s urdos n unc s pargo c armina ?」
  【原盤:E 8927】
    ジェラール・レーヌ(指、C-T)、イル・セミナリオ・ムジカーレ [ 録音:2000 年10 月]

 (11)ヘンデル:『エジプトのジューリオ・チェーザレ』HWV.17 第一幕より 「抜け目の無い狩人は」(チェーザレ)
  【原盤:E 8558(廃盤)】
    ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)、王室大厩舎・王宮付楽団

 (12)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714 年版)RV.819 第二幕より 「私は泣こう、涙の波が和らぐまで」(ルッジェーロ)
  【原盤:OP 30540】
    デイヴィッド・DQ・リー(C-T)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクォ 
    [ 録音:2012 年7 月、フィレンツェ]

 (13)ヴィヴァルディ:『モンテズマ』(ジローラモ・ジェスティ台本)RV.723 第一幕より 「gl’ oltraggidella sorte」
  【原盤:E 8501(廃盤)】
    ドミニク・ヴィス(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)、王室大厩舎・王宮付楽団

 (14)ダウランド:アリア「溢れよ、わが涙」 【原盤:E 8919(廃盤)】
    ジェラール・レーヌ(C-T)、アンサンブル・オルランド・ギボンズ

 【ボーナストラック】
  〜映画『カストラート』オリジナルサウンドトラックから 【原盤:V 5191(廃盤)】
   (15)R. ブロスキ:『アルタセルセ』より「私は揺れる船のように」
    エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S)、デレク・レー・ラギン(C-T)、クリストフ・ルセ(指)、レ・タラン・リリク
 世代を超え、稀代のカウンターテナーの歌声がひとつにスペシャル・アルバム「カウンターテナーたち」

 成人男性でありながら、女性が得意とする高音域を見事に歌いこなしてしまう驚異のパート、カウンターテナー。20 世紀にイギリスの名手アルフレッド・デラーによってその存在が再認されて以来、今では声楽ファンにもすっかりお馴染みのパートとなっています。女声の柔らかな艶やかさと男声の力強さを併せ持った不思議な歌声に虜となっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。このたび、そんな独特の魅力あふれるカウンターテナーの響きだけを存分に堪能させてくれるスペシャル・アルバムが、naive レーベルからリリースされました!
 アンドレアス・ショル、フィリップ・ジャルスキ、ジェラール・レーヌといった世界屈指の名カウンターテナーたちがnaive レーベルに残してきた素晴らしいアルバムの中から、珠玉の録音の数々が抜粋・収録されています。
 様々な世代のカウンターテナー達の歌声がひとつになっているのも興味深いところで、それぞれの特徴ある歌唱を聴き比べられるのは本アルバムならではの楽しみです。すでに廃盤となり、今では入手困難なアルバムから多く抜粋されているのも嬉しい限り。マルゴワール、コワン、スピノージといった古楽界の大御所が顔を揃えた伴奏陣の豪華さにも注目されます。ルネサンスからバロック時代のアリアやモテットを中心に据えたプログラムとなっているため、古楽ファンの方々にもおすすめしたいアルバムです。
 また、アルバムの最後にはボーナストラックとして、1994 年に公開された映画『カストラート(原題はファルネッリ)』のOST から、ファリネッリの兄、リッカルド・ブロスキの歌劇『アルタセルセ』のアリアが収録されています。カウンターテナーとは似て非なるものですが、この映画で男声高音域歌手の存在を知った方も多いのでは。ソプラノとカウンターテナーの歌声を合成し、今となっては聴くことの叶わないカストラートの歌声を再現したことでも話題を呼びました。こちらも原盤は廃盤となってしまっているため、今回の再録は喜ばしい限りです。
 


V 5351
\1800→\1690
naiveが贈る・・・「ソプラノたち」
 (1)ロッシーニ:『湖上の美女』第二幕より 「たくさんの気持ちが」 【原盤:V 5211】
   ユリア・レージネヴァ(Ms)、マルク・ミンコフスキ(指)、シンフォニア・ヴァルソヴィア [ 録音:2010 年1 月、ワルシャワ]

 (2)モーツァルト:『魔笛』第二幕より 「ああ、愛の喜びは露と消え」(パミーナ) 【原盤:E 8877】
   サンドリーヌ・ピオー(S)、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
   [ 録音:2001 年10 月]

 (3)ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」RV626 【原盤:OP 30416】
   サンドリーヌ・ピオー(S)、オッターヴィオ・ダントーネ(指)、アカデミア・ビザンチーナ

 (4)パーセル:『メアリー女王の誕生日のための頌歌』より 「来たれ、汝ら芸術の子」 【原盤:AM 187】
   パトリシア・プティボン(S)、アンサンブル・アマリリス [ 録音:1998 年10 月]

 (5)ヘンデル:『聖セシリアの祝日のための頌歌』より 「憂いを含んで、やさしい横笛は」 【原盤:V 5183】
   ルーシー・クロウ(S)、マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーブル・グルノーブル
   [ 録音:2009 年1 月,グルノーブル]

 (6)フォーレ:「夢のあとに」op.7-1 【原盤:V 5250】
   サンドリーヌ・ピオー(S)、スーザン・マノフ(ピアノ) [ 録音:2010 年6 月]

 (7)ヘンデル:『リナルド』第二幕より 「泣くがままにさせてください」 【原盤:OP 30466】
   ヴェロニカ・カンジェミ(S)、ウナ・ステッラ・アンサンブル 

 (8)ヴィヴァルディ:『離宮のオットーネ』第一幕より 「嫉妬よ、おまえは私の魂にもたらした」(カイオ) 【 原盤:OP 30493】
   ユリア・レージネヴァ(Ms)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ
    [ 録音:2010 年5,6 月,バリャドリッド]

 (9)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』第三幕より 「この胸に息のある限り」(クレオパトラ) 【原盤:OP 30536】
   カリーナ・ゴーヴァン(S)、アラン・カーティス(指)、イル・コンプレッソ・バロッコ
   [ 録音:2011 年11 月、ロニゴ]

 (10)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』第ニ幕より 「私を哀れんで下さらないなら」(クレオパトラ) 【原盤:E 8928】
   サンドリーヌ・ピオー(S)、クリストフ・ルセ(指)、レ・タラン・リリク [ 録音:2004 年2 月]

 (11)モンテヴェルディ:マドリガル「ニンファの嘆き」 【原盤:OP 30435(廃盤)】
   ロッサーナ・ベルティーニ(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ

 (12)ペルゴレージ:『スターバト・マーテル』より第二曲 「嘆き悲しみ」 【原盤:OP 30441】
   ジェンマ・ベルタニョッリ(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ

 (13)J.S. バッハ:教会カンタータ「おお愛する魂よ、汝を飾れ」BWV.180 より 「命の太陽、意識を照らす光,」
  【原盤:E 8926】
   バーバラ・シュリック(S)、クリストフ・コワン(指、Vc)、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、
   コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ [ 録音:1993 年]

 (14)モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」K.165 【原盤:V 4790】
   マリア・バーヨ(S)、ビクトル・パブロ・ペレス(指)、ガリシア交響楽団

 (15)モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』第二幕より 「あの恩知らずは私を裏切り」(エルヴィーラ) 【原盤:E 8904(廃盤)】
   ヴェロニク・ジャンス(Ms)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)、王室大厩舎・王宮付楽団

 (16)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714 年版)RV.819 第一幕より「 常に変わらぬ愛」(ブラダマンテ)【原盤:OP 30540】
   ガエル・アルケス(S)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクォ
   [ 録音:2012 年7 月、フィレンツェ]

 (17)マルティーニ:愛の喜び 【原盤:V 5186】
   フェリシティ・ロット(S)、イザベル・モレッティ(ハープ/カマック・ハープ使用) [ 録音:2009 年2 月]
 声楽ファン必見のスペシャル・アルバム「ソプラノたち」ピオー、プティボン、クロウ…naiveレーベルが誇る稀代の歌手たちの歌声がこの1枚に!

 声楽ファン必見のスペシャル・アルバム!「カウンターテナーたち(V 5328)」に引き続き、今回リリースされるのは「ソプラノたち」。今を時めく稀代のソプラノ、メゾ・ソプラノの歌手たちが、naive レーベルでこれまでに残してきた珠玉の歌唱をひとつにまとめたアルバムになります!一重に「ソプラノ」と言っても、実際は各々に得意とする声域やその声質によって様々な「ソプラノ」が存在し、それぞれに異なる魅力があります。最高音域の超絶技巧で世界を圧倒する「コロラトゥーラ・ソプラノ」のパトリシア・プティボン、軽やかで愛らしい歌声が美しい「ソプラノ・レッジェーロ」のサンドリーヌ・ピオー、落ち着いた声質とその表現力で魅せる「ソプラノ・リリコ」のルーシー・クロウ、広い声域を歌いこなす「メッゾ・ソプラノ・コロラトゥーラ」のユリア・レージネヴァ、メッゾ域にも被る重い声質で存在感のある「メッゾ・ソプラノ・ドラマティコ」のヴェロニカ・ジェンス……今現在、オペラ界の第一線で引っ張りだこの名手たちが揃い踏み。ソプラノの全て…とは参りませんが、彼女たちの歌声を聴き比べ、その多彩な魅力を実感できるアルバムとなっております。
 また、多彩なプログラムも魅力のひとつ。モンテヴェルディからロッシーニまでの幅広い時代から、オペラ・アリア、教会カンタータのアリア、世俗歌曲など多岐にわたる選曲がなされています。それぞれの作品に適した「ソプラノ」を見つけられるのも本アルバムならでは。バックのオーケストラも新旧問わずの名門ばかりで、一つ一つの演奏の質が非常に高いのも嬉しいところです。




ALBANY



TROY1368
(7CD 4枚価格)
\8800→\7990
「ザ・ホルン・オヴ・エリック・ラスク」

 CD1) 「ヴィルトゥオーゾ・ミュージック」(TROY456)
  メンデス:ヴァルス・スリアーノ、ジョタ/
  ロッシーニ:前奏曲・主題と変奏/
  キュイ:無窮動/
  C.チェルニー:シューベルトによる幻想曲第1番Op.339-1/
  ショパン:ワルツOp.64-1/
  ヘンデル:変奏を伴うアリア/
  モンティ:チャルダッシュ/
  フランセ:オクターブのカノン/
  サン=サーンス:ロマンスOp.36/
  マレ:バスク/
  アーバン:ヴェニスの謝肉祭による幻想曲と変奏曲


 CD2) 「クラシック・ホルン」(TROY615)
  シューベルト:ソナチネD.384(原曲:ヴァイオイン)/
  メンデルスゾーン:無言歌Op.109/
  モーツァルト:ソナタKV378(原曲:ヴァイオリン)/
  J.S.バッハ:ソナタBWV1035(原曲:フルート)/
  シューマン:幻想小曲集Op.73

 CD3)「ロマンティック・ホルン協奏曲」(TROY782)
  R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番/
  グリエール:ホルン協奏曲Op.91/
  フランツ・シュトラウス:ホルン協奏曲ハ長調/
  R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番

 CD4)「ジャスト・ミー&マイ・ホルン」(TROY903)
  クロル:賛美/
  J.S.バッハ:パルティータイ短調BWV.1013/
  パーシケッティ:無伴奏ホルンのための「パラブル」/
  C.P.E.バッハ:ソナタイ短調H.562/
  アントニオウ(1935-):哀歌/
  アヴラム・デーヴィッド:無伴奏ホルン・ソナタ/
  ケッティング(1935-):イントラーダ

 CD5) 「3人のための音楽」(TROY1228)
  ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40/
  デュボワ:トリオ・カンタービレ/
  ホルブルック:ホルン三重奏曲 ニ長調 Op.28

 CD6) 「モーツァルト:ホルン協奏曲全集)」
  ホルン協奏曲第1番 ニ長調K.412(J.ハンフリーズ補筆)/ホルン協奏曲第2番 変ホ長調K417/
  ホルン協奏曲第3番 変ホ長調K447/ホルン協奏曲第4番 ホ長調K495/
  協奏的ロンド変ホ長調K371(J.ハンフリーズ補筆)/断片 ホ長調K494a(J.ハンフリーズ版)/
  フランダース&スワン:イル・ウィンド(ホルン協奏曲K.495の第3楽章ヴォーカル版)

 CD7) 「夜の詩」(Musical Heritage Society原盤)
  フランツ・シュトラウス:夜想曲Op.7/
  グラズノフ:夢/
  サン=サーンス:演奏会用作品Op.94/
  グリエール:4つの小品Op.35/
  デュカス:ビラネル/
  プロスペル・ファン・エーシャウテ(1904-64):夜の詩/
  シューマン:アダージョとアレグロ/
  R.シュトラウス:アンダンテ
エリック・ラスク(ホルン)
共演:
CD1&2)ペドヤ・ムジイェヴィッチ(Pf)
CD3)マイケル・スターン(指揮)
IRIS室内管弦楽団
CD5)ジェニファー・フラウチ(Vn)
  スティーヴン・プラッツマン(Pf)
CD6)サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
 スコットランド室内管弦楽団
(イル・ウィンドのみ)リチャード・スチュアート(Vo)
CD7)アン・エッパーソン(Pf)
 管楽器ファン必聴!名人エリック・ラスクの録音集成!しかもTELARC音源のモーツァルトのホルン協奏曲も収録!

 CD6)録音:1993年12月,TELARC原盤,CD80367/CD7)録音:1990年4月,Music Heritage Society原盤,MHS-513394w

 元クリーヴランド管弦楽団の副首席ホルン奏者で、元エンパイヤ・ブラスのメンバー、名人ホルン奏者エリック・ラスクがこれまでに当ALMANYに録音したソロ・アルバムにTELARC音源の名盤「モーツァルトのホルン協奏曲全集」(伴奏:マッケラス)を加え、さらにMusical Heritage Society音源の最初のアルバム加えたエリック・ラスクのコンプリート・ソロ・アルバム全集です。ぜひこの機会にお求め下さい。
 
TROY1362
(10CD 4枚価格)
\8800
「エドワード・コリンズ(1886-1951)の音楽」
 CD1)
  (1)アイルランド民謡による変奏曲、黒人霊歌集、
   6つの性格的ワルツ集Op.18より第5、3、4、1番、
   風変わりなワルツ、カウボーイの挫折、
   タンゴ、パッサカリア
  (2)楽しいアレグロ(弦楽四重奏曲第1番より)
  (3)6つの性格的ワルツ集Op.18より第1、2、4、6番、
   タンゴ、カウボーイの挫折
(1)アール・ワイルド(Pf)
(2)マンハッタン弦楽四重奏団
(3)グンナー・ヨハンセン(Pf)
 CD2)
  マルディ・グラ(告解火曜日)/
  演奏会小品(ピアノ協奏曲第2番)/
  悲劇的序曲/優雅なワルツ
レスリー・スティフェルマン(Pf)
マリン・オールソップ(指揮)
コンコーディア管弦楽団
 CD3)
  ピアノ協奏曲第3番/
  交響曲ロ短調「大地は我々を待っている」
ウィリアム・ウォルフラム(Pf)
オールソップ(指揮)ロイヤル・ス
コティッシュ・ナショナル管
 CD4)
  アイルランド狂詩曲「ヒルベニア」/ピアノ協奏曲第1番/
  デイヴィッドはハープを弾く/ラメントとジグ
ウィリアム・ウォルフラム(Pf)
オールソップ(指揮)ロイヤル・ス
コティッシュ・ナショナル管
 CD5)
  (1)アラベスク
  (2)水仙、松、森の奥の湖、落ち葉の死、蝶々、
   マグダレーヌ、小さき子に、C.H.Sへの祈り
  (3)祈り(チェロとピアノ版)
  (4)色あせた紫、柔らかな声が死んだ時の音楽、霧、バヤデール
  (5)チェロとピアノのための組曲
  (6)パイプ吹き、アナベル・リー、歌と泡
(1)フランク・アーモンド(Vn)、
(2)(4)エリザベス・ブッチェリ(Pf)、
(3)(5)バリー・カープ(Vc)、
(2)(4)パトリス・マイケルズ(Sop)、
(1)(3)ジェフリー・サイクス(Pf)
 CD6)
  「大地への賛歌」〜
   独唱、
   合唱と管弦楽のためのアイルランド民謡による変奏曲、
   カウボーイの挫折
ジェニ・バーン(S)
ジェーン・アーウィン(MS)
ピーター・オーティ(T)
ワディントン(B)
オールソップ(指揮)
スコティッシュ・ナショナル管&合唱団
 CD7)
  バレエ組曲「赤死病の仮面」、
  アイルランド狂詩曲、セット・オブ・フォー
マリン・オールソップ(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
 CD8)
  (1)夜想曲、エチュード、
  (2)年は春に再び巡ってくる、六月の夜
  (3)ピアノ三重奏曲
  (4)4つのワルツOp.15、
   6つの性格的ワルツOp.15より第2、6番、
   フレデリク・フランソワ、
   ジェリコの戦い、The5:48
(1)アンナ・ポロンスキー(Pf)
(2)パトリス・マイケルズ(S)、
アンナ・ポロンスキー(Pf)
(3)サスマン・アルバース・ポロンスキー三重奏団
(4)ジェフリー・サイクス(Pf)
 CD9)
  歌劇「南部の娘」
キール・ワトソン(B-Br)
アンドレア・ベーカー(MS)
コールマン=ライト(Br)
リサ・ミルン(S)他
マリン・オールソップ(指揮)
スコティッシュ・ナショナ
ル管弦楽団、合唱団
 CD10)
  (1)ヴァイオリン・ソナタOp.2/14、アラベスク
  (2)黒人の主題による変奏曲、
   アイルランドの主題による変奏曲、
   カノン、6つのカノン的テクニカル・スタント
  (3)「誰が言えるの?」(オペレッタからの歌曲)
  (4)6つの性格的ワルツOp.18
(1)アルノー・ススマン(Vn)
 アンナ・ポロンスキー(Pf)
(2)アンナ・ポロンスキー(Pf)
(3)パトリス・マイケルズ(S)
 アンナ・ポロンスキー(Pf)
(4)ウィリアム・ブラウニング(Pf)
 エドワード・ジョゼフ・コリンズはアメリカの作曲家。イリノイ州出身で20世紀初頭にベルリンに留学し、作曲をブルッフとフンパーディンクに師事し、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしても活躍した。しっかりとしたドイツ流の音楽教育を受けたものの、彼の音楽はむしろイギリス近代音楽との近似性が聴き取れ、特にアイルランド民謡、黒人音楽を好み、そうした旋律素材に印象派的な色彩豊かな和声を施したピアノ曲は時にイギリス田園楽派すなわちディーリアス、モーラン、バックス、アイアランドと見紛うほどである。これまで当ALBANYはこの作曲家の作品の録音を続け、そのリヴァイバルに尽力してきたが、このほどそれをまとめて10枚組のボックス・セットとしてまとめた。
 ピアノのアール・ワイルド、そしてコリンズの作品演奏をライフ・ワークとする巨匠マリン・オールソップなど演奏も一流で買って損のないアルバム。イギリス近代音楽の好きな人にもお勧め。
 

TROY1400
\2200
ジェローム・モロス(1913-83):
 (1)バレエ「フランキーとジョニー」(1938)
 (2)ビギン(1934)
 (3)管弦楽のための「トール・ストーリー」(1938)
 (4)フルートと弦楽のための協奏曲(1978)
(1)-(3)ジョアン・ファレッタ(指揮)
 ニュージーランド交響楽団
(1)アーシュラ・アレン(Vo)
 ウェンディ・トムソン(Vo)
 アマンダ・ウィンフィールド(Vo)
(4)アレクサ・スティル(Fl)
 ドナルド・アームストロング(指揮)
 ニュージーランド室内管弦楽団
 録音:1996年ウェリントン(KOCHインターナショナルからのライセンス音源)

 ジェローム・モロスは十代の頃、既にバーナード・ハーマンと知り合い、互いに切磋琢磨していたという。映画音楽・ミュージカル等も手がけたが、いわゆるクラシックの作品も多く残した。「フランキーとジョニー」はヴォーカル・アンサンブルと管弦楽のための作品で、ほとんどミュージカルに近い雰囲気だが、作曲された年代(1938)を考えると、その音楽は大変先進的でバーンスタインの1950〜1970年代のミュージカルの語法を先取りしている。それに対して1978年のフルート協奏曲はどこかモートン・グールドを思わせる軽やかでポップな佳曲で肩の力を抜いて楽しめる内容。
 

TROY1403
\2200
ジェローム・モロス(1913-83):
 交響曲第1番(1941-42)
 最後の審判(1953)
 ワルツによる変奏曲(1946/66)
ジョアン・ファレッタ(指揮)
ロンドン交響楽団
 録音:1993 年3 月アビーロード・スタジオ(KOCHインターナショナルからのライセンス音源)

 ジェローム・モロスはニューヨーク出身でニューヨーク大学でピアノと作曲を学び、後にジュリアードで指揮も学んだ。アカデミックな技法のほか、ジャズ、ラグ、フォックストロットなど当時のあらゆる音楽の要素を吸収し、作品に反映させた。ハリウッドの映画音楽(「大いなる西部」など)、ブロードウェイ・ミュージカルの仕事に携わる一方、多くのクラシック作品を発表した。ビーチャムにより初演された交響曲第1 番はジャズの影響が濃い作品でコープランド、モートン・グールド、ロイ・ハリスなど、この時代の作曲家に共通の様式、雰囲気を持っている。「最後の審判」は旧約聖書に基づく大作だが、深刻さは皆無でどこまでもアメリカ的な明朗さ、快活さにあふれている。
 

TROY1401/02
(2CD)
\4400
シグマンド・ロンバーグ(1887-1951):
 オペレッタ(ミュージカル) 「花咲く時」(1921)
ジャスティン・バーコヴィツ(シューベルト)
エイミー・マップルス(ミッツィ・クランツ)
ルーク・バール(ショーバー男爵)ほか
スティーヴン・バイェス(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ管弦楽団、合唱団
 シューベルトの生涯を描いたロンバーグの珍しいミュージカル!

 録音:2012年

 ハンガリー出身でウィーンで学んだ後、アメリカで多くのオペレッタを発表して創成期のブロードウェイ・ミュージカルの確立に貢献したロンバーグのオペレッタを継続的に上演しているオハイオ・ライト・オペラの最新録音。《花咲く時》はフランツ・シューベルトを主人公にしたオペレッタで彼の音楽の発展と恋が描かれ、シューベルトの有名な旋律が多数、引用・編曲・変奏されて登場する。ロンバーグのみならずシューベルトが好きな人にもお奨め。
 

TROY1369
\2200
「アメリカの風」
 スティーブン・スタッキー(b.1949):木管五重奏のためのセレナーデ
 ジェニ・ブランドン(b.1977):5匹のカエル
 ブルース・アドルフ(b.1955):夜の旅
 エイミー・ビーチ(1867-1944):パストラル
 ジェニファー・ヒグドン(b.1962):秋の音楽
 デイヴィッド・マスランカ(b.1943):五重奏曲第4番
ミュージカル・アーツ木管五重奏団
 録音:2011年6月

 アメリカの様々な世代の作曲家による木管五重奏曲を収録。スティーブン・スタッキーの「セレナーデ」は現代の語法の中に神秘的なロマンティシズムを湛えた秀作、ジェニ・ブランドンの「5匹のカエル」はコミカルな中にのどかなアメリカの牧草地帯を想像させる抒情な曲。そして吹奏楽界の巨匠マスランカの五重奏曲第4番は彼の吹奏楽曲のミニ版ともいえるような起伏の富んだ内容で時にストラヴィンスキーやフランス六人組を思わせる。
 

TROY1393/94
(2CD)
\4400
「ローラ・カミンスキ(b.1956)/室内楽曲集」
 CD1)
  (1)「ヴコヴァル」三重奏曲/(2)カドミウム・イエロー/
  (3)アルトゥールのための音楽/(4)チェロとピアノのための二重奏
 CD2)
  (5)トランスフォーメーション/(6)トリフト・ムジーク/
  (7)ヴァイオリンとピアノのための「波の丘」
(1)(4)(7)アンサンブルPi:
 【アイリ・ヨシカワ(Vn)、
  クレア・ブライアント(Vc)、
  イディス・メシュラム(Pf)】
(2)カサット弦楽四重奏団
(3)(6)イディス・メシュラム(Pf)
(5)コロラド弦楽四重奏団、
 録音:2011 年5 月

 ジョセフ・サマーはアメリカの中堅作曲家で、この《分かれた小道のある庭》は文学に因んだタイトルが付けられた5つの楽章からなる大作。近代イギリスの作曲家(ヴォーン・ウィリアムズやブリテンなど)か、はたまたラヴェルを思わせる近代的な抒情性を持った弦楽四重奏曲。
 


TROY1395
\2200→\1990
「ジェニファー・ヒグドン(b.1964):室内楽曲集」
 (1)疾走(Fl,S.sax,Pf)
 (2)アルト・サックスとピアノのためのソナタ
 (3)トランペット・ソングズ(Trp,Pf)
 (4)歌(Fl)
 (5)遺産(Vn,Pf)
 (6)ピアノ三重奏曲
ヴェリズモ・トリオ:
 【(1)(4)ニコール・ライナー(Fl)、
  (1)(2)スコット・ターペン(Sax)、  (1)(2)(6)テレサ・ボガード(Pf)】
(3)スコット・メレディス(Trp)
(3)(5)ルビア・サントス(Pf)
(5)(6)ジョン・フェイディアル(Vn)
(6)ベス・ヴァンダーボーグ(Vc)
 録音:2010年12月

 ヒラリー・ハーンが録音したヴァイオリン協奏曲(DG)で一躍有名になった作曲家ヒグドンの作品集。ヒグドンはペンシルバニア大学でジョージ・クラムに師事し作品はクリストフ・エッシェンバッハ、レオナルド・スラトキンらによって盛んに演奏されている。作風は無調、モード、調性の折衷でアメリカでは新ロマン派の作曲家として認識されている。2010年にヴァイオリン協奏曲でピューリッツァー賞を受賞している。収録曲は20世紀末から21世紀にかけて書かれた彼女の主要な室内楽曲。
 
TROY1396
\2200
「ビッツ&ピース」〜無伴奏クラリネット作品集
 ドニゼッティ:クラリネット練習曲第1番/
 ショーン・オズボーン:「断片と小品(ビッツ&ピーシズ)(2011)」/
 ストラヴィンスキー:3つの小品/メシアン:鳥たちの深淵/
 エリック・マンダット:フォーク・ソングズ/
 ハインリッヒ・ズーターマイスター:奇想曲/
 ウィルソン・オズボーン:狂詩曲/ウィリアム・O.スミス:5つの小品/
 デレック・バーメル:主題と不条理/ショーン・オズボーン:性格的小品(2004)
ショーン・オズボーン(Cl)
 録音:2011-2012年

 ショーン・オズボーンはメトロポリタン歌劇場管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ピッツバーグ響の首席奏者を歴任しソリストとしても盛んに活動している。現代音楽の紹介にも力を入れており、これまでにジョン・アダムズ、ジョン・コリリアーノ、フィリップ・グラスの作品の初演を行っている。本CDはドニゼッティからメシアン、そして自作と最新の作品まで全て無伴奏クラリネットのための作品だけで一枚のアルバムを作っている点で大変ユニーク。
 

TROY1397
\2200
「スティーヴン・ホロクワスト(b.1978)/作品集」
 (1)ピアノのための5つのエチュード
 (2)ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲
 (3)ピアノのための5つのプレリュード
 (4)クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
(1)(3)ウェイイン・チェン(Pf)
(2)アンドリュー・コーラー(Vn)
 サラ・ヘトルンド(Va)
 キャリー・ピアース(Vc)
(4)アーゴット三重奏団:
 【ジョササン・ホールデン(Cl)、
  キャロライン・ホールデン(Vn)、
  ロイス・ローベンタール(Pf)】
 スティーヴン・ホロクワストはイェール大学で音楽と心理学を学び、チャールズ・ウォーリネンの薫陶を受けた。アメリカのトラッド、フォーク・ミュージックと現代音楽を融合したような作風で、素朴な旋律に対して付けられる切れ味のあるリズムとハーモニーが特色。コープランドからキース・ジャレットまで、良質なアメリカン・コンテンポラリー・ミュージックの要素を吸収した作曲家。
 

TROY1398
\2200
「アレック・ワイルダー(1907-80):ホルン作品集」
 (1)ホルン・ソナタ第1番/(2)5つのラブ・ソング/
 (3)ホルン・ソナタ第3番/(4)「ジョン・バロウズ」
 (5)ホルンとピアノのための組曲
チャールズ・ティベッツ(Hrn)
(1)(3)ヴォルフガング・ハインツェル(Pf)
(2)(4)(5)ペネロペ・チェッチーニ(Pf)
 録音:(1)(3)2001年、(2)(4)(5)2012年

 アレック・ワイルダーは11のオペラと多くのクラシックの作曲を行う一方、ポピュラー音楽の分野でも活躍し、フランク・シナトラ、トニー・ベネット、ペギー・リーらに楽曲を提供した。クラシック音楽の作曲家としてはジャズの影響を受けつつ、意外にもその構成は堅実、保守的であり、結果的にポピュラーの影響を程よく受けたおしゃれな室内楽曲となっている。ホルンのチャールズ・ティベッツはバリー・タックウェル、ヘルマン・バウマンに師事し、フィルハーモニア・フンガリカ、SWR放送響のメンバーとして活躍、現在は室内楽を中心にソリストとして活動している。
 


TROY1399
\2200→\1990
「アウグスト・ネルク(1862-1928):チェロのためのサロン音楽」
 ネルク:
  スペイン風セレナード、優雅なマズルカ、アモローソ、
  ブルレスケ、子守歌、伝説、悲歌、セレナード、
  憂愁、抒情的な贈り物、6つのサロンのための小品、
 メンデルスゾーン(ネルク編曲):
  無言歌より第1、6、12、18、30、23番
ベス・ヴァンダーボーグ(Vc)
テレサ・ボガード(Pf)
 録音:2010年

 アウグスト・ネルクは今日ではほとんど忘れられたドイツの作曲家、チェリストで在世中はヴィルトゥオーゾ奏者として著名な存在であった。ウィーン音楽院で教鞭を執り、多くの後進を育て、作曲家としてはチェロ協奏曲からチェロのためのサロン音楽風の小品の三百曲以上残している。本CDはシューマン、メンデルスゾーンらの影響を感じさせる、旋律豊かで粋な小品を収録、メンデルスゾーンの無言歌のチェロ用編曲版も聴きもの。
 

TROY1404
\2200
「ダニエル・ドーフ(b.1956):
 フルートとクラリネットのための作品集」

  (1)「多年生植物」(2011)/(2)3つのロマンス(2007)/
  (3)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第1番BWV.772/
  (4)変奏曲を伴うアンダンテ(1975)/
  (5)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第4番BWV.775/
  (6)3つの小さなワルツ(2010)/
  (7)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第6番BWV.777/
  (8)2匹の猫(2007)/
  (9)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第8番BWV.779/
  (10)ダンスとカノン(1976)/(11)パストラル(1994)
スコット・ガリソン・デュオ:
 【レナード・ガリソン(Fl)&
  シャノン・スコット(Cl)】
(1)(11)ラジュン・ヤン(Pf)
 録音:2012年5月

 ダニエル・ドーフはコーネル大学でジョージ・クラム、ジョージ・ロックバーグ、カレル・フサらに師事した。作品はマルク=アンソレ・アムラン、ジャン=ピエール・ランパルや指揮者のサヴァリッシュらに多く取り上げられているという。作風は調性を基本とした新古典主義的なもので時にプロコフィエフ、プーランクを思わせる作品もある。J.S.バッハのインヴェンションを編曲して自作と並べている所からバロックや対位法、古典的な造型を重んじる作曲家と思われる。
 

TROY1405
\2200
「エクストリーム・ミージャーズ(極端な措置)II」
 マシュー・ローゼンブルーム:喉
 イオルゴス・ヴァシランドナキス:X-Asti
 ジョン・アイルウォード:ツイン・サスペンション
 ジェフ・ステーデルマン:ウィルス&ワンツ
 ルイス・カーチン:喚起
ジーン・コッペルド(Cl)
トム・コラー(Perc)
 録音:2011年6月

 コッペルドの「極端な措置(TROY1217-18)」第2弾。前作はピアノ伴奏によるものだったが、今回はクラリネットと打楽器のデュオによる実験的な作品を収録。ローゼンブルームの「喉」はサンプリング音響を加えたもので大都会のグラフィティを見ているようなパンクな作品。女性の喘ぎ声などが入ってなかなか笑える内容。スターデルマンの「ウィルス&ウォンツ」はクラリネットと打楽器の息をつかせぬ緊密な対話が聴きもの。クラリネットのコッパラドと打楽器のトム・コラーは共にジュリアード出身でシュトックハウゼンからジョン・ゾーンまであらゆる現代音楽を得意としている。
 
TROY1406
\2200
「対話の技法」
 〜カリム・アル=ザンド(b.1970)作品集Vol.2

  (1)想像上の場面(2005)
  (2)バルトークの主題による変奏曲(2002)
  (3)カプリチオス(2002-2011)
  (4)4つの寓話(2003)
  (5)「対話の技法」〜7つのディアローグ(2007)
(1)ユン=シン・ワン(Vn)
タリ・モーグリス(Pf)
(2)イヴォ=ジャン・ヴァン・デル・ウェルフ(Va)
 ブライアン・コネリー(Pf)
(3)エリック・シュウ(Vn)
(4)ミシェル・チェラミー( F l )
 佐々木麻衣子(Cl)、三牧可奈(Pf)
(5)エンソー弦楽四重奏団
 録音:2011/2012年

 カリム・アル=ザンドはカナダ系アメリカ人で世界の民族音楽、ジャズとクラシック音楽を融合した作風が特徴。「想像上の場面」はまるでラヴェルとシマノフスキを足して二で割ったような後期ロマン派/印象主義的な音楽で、これが2005年の作と聞いていささか驚かされる。「バルトークの主題による変奏曲」はバルトークの管弦楽のための協奏曲からの主題の自由な変奏、弦楽四重奏のための大作「対話の技法」もバルトークや20世紀初頭のヨーロッパ周辺諸国の作曲家の影響が色濃く、民族主義と現代の技法をいかに結びつけるかという事がこの作曲家のテーマと思われる。
 

TROY1407
\2200
デイヴィッド・ウルフソン:
 (1)17の窓
 (2)チェロ・ソナタ
(1)(2)ジェニー・リン(Pf)、
(2)ローラ・ボントレーガー(Vc)
 録音:2012年8月

 デイヴィッド・ウルフソンはニューヨーク在住の作曲家、ピアニストでオペラからバレエ、ミュージカル、児童劇、管弦楽、ピアノ曲まであらゆるジャンルの音楽を手掛けている。モード、調性を基本としつつ、ジャズ、ポップスの要素を取り入れたニューヨーク在住の作曲家らしい作風を持つ。≪17の窓≫は17曲の小品からなる音による都会のスケッチでキース・ジャレットやチック・コリアのピアノ曲を思わせる佳品。
 

TROY1408
\2200
「ゴッドフライ・ウィンハム(1934-1975)の音楽」
 (1)完璧癖(ザ・ハビット・オブ・パーフェクション)(1956)
 (2)「わが愛の証明のために」〜
  シェイクスピアの3つのソネットによる(1957-60)
 (3)ジェームズ・ピアポントの主題による変奏曲(1970-74)
 (4)NP〜コンピュータ音響のための2つの小品(1970-73)
(1)(2)トニー・アーノルド(Sop)
(2)(3)アラン・ファインバーグ(Pf)
(1)デヴィッド・フルマー(Vn)
 カイル・アームブラスト(Vn)
 シラス・ベロウキム(Va)
 クリストファー・グロス(Vc)
(4)電子音楽
 録音:2010-2011年

 ゴッドフライ・ウィンハムはロンドン出身で渡米し40歳の若さで没した作曲家。ウェストミンスター王立音楽院で学び、1954年にミルトン・バビットと出会い、その紹介でプリンストン大学でロジャー・セッションズに師事。コロンビア・プリンストン電子音楽センターで電子音楽の研究と制作を行う。「完璧癖」は12音技法を基本とし、「わが愛の証明のために」ではテキストに合わせて柔軟な技法、語法の折衷を行い、「ピアポントの主題による変奏曲」は有名なクリスマスの歌「ジングル・ベル」を主題にモーツァルト風の自由な変奏を行う。最後の「NP」は初期のコンピュータ音楽でオルガン風の音響が点描的、断続的にピー・ポポと鳴る、今日ではもはや懐かしささえ感じる作品。
 

TROY1409
\2200
ロジャー・C.ヴォーゲル:
 「崩れゆく絆(Things Fall Apart)」
  〜チヌア・アチェベの小説に基づく
オデヒレン・アマイゼ(声&語り)
トッド・ミューラー(Perc)
マーサ・トーマス(Pf)
アンジェラ・ジョーンズ=レウス(Fl)
 録音:2012年8月

 ロジャー・C.ヴォーゲルはオハイオ州立大学で学び、長くジョージア州立大学で教鞭を執りつつこれまでに140曲もの作品を発表している。この作品はナイジェリアの作家チヌア・アチェベの小説「崩れゆく絆」(日本語訳も出版されていた)に基づく語りとアンサンブルのための作品でアフリカの大地を思わせるモーダルなフルートの旋律と力強い太鼓のリズムが印象的。
 

TROY1410
\2200
「セレブレーション・オブ・ザ・ニュー」〜アメリカの作曲家たち
 (1)ジョセフ・フェニモア(b.1940):古くて柔らかい靴(1977)
 (2)キャスリーン・フーバー(b.1937):中世の組曲(1984)
 (3)ジョージ・クラム(b.1929):
  AD1979年のクリスマスのための小組曲
 (4)ローウェル・リーバーマン(b.1961):ガーゴイルOp.29(1989)
ポーラ・ベイトルマン(Pf)
②ジャン・ヴィンチ(Fl)
 録音:2012年1月

 世代の異なる様々なアメリカの作曲家のピアノのための作品集(1曲のみフルートをフィーチャー)。フェニモアの「古くて柔らかい靴」はブロードウェイの舞台を彷彿とさせるおしゃれなダンス風のピアノ小品。フーバーの「中世の組曲」はジャズ、タンゴから無国籍民族音楽風の要素を詰め込んだ楽しい組曲。クラムのピアノ曲「クリスマスのための小組曲」は内部奏法を含む神秘的な音色が魅力。「ガーゴイル」とは大聖堂や古いヨーロッパの建築に取り付けられた怪物などをかたどった石像を意味する。リーバーマンの音楽はその怪奇的、神秘的な雰囲気を印象派的な手法で表現している。
 

TROY1413
\2200
「オデュッセイア」
 (1)セオドア・アントニオウ(b.1935):セレブレーションXV(2009)
 (2)ニキタス・デモス(b.1962):トノイVII(2009)
 (3)ジョージ・ソンタキス(b.1951):
  「3つのため息、3つの変奏曲」(1981)
 (4)クリストス・サマラス(b.1956):ウルティナムIII(2008)
 (5)ニキタス・デモス:空のブラウス(2010)
(1)(5)ネヴァート=ヴェロン・ガリレアス(Fl)
(1)(2)(4)テオフィロス・ソティリアディス(A-Sax)
(1)(3)(5)クリストス・ガリレアス(Vn)
(1)(3)(4)(5)ブラント・フレドリクセン(Pf)
(5)W.ドウェイト・コールマン(Br)
(5)ケン・ロング(Cl)
 録音:2011年5月

 ギリシャ及びギリシャ系アメリカ人作曲家の室内楽曲を収録。アントニオウ、デモスの二人はジャズ、ロックの影響を感じさせ、ソンタキスは12音および無調の厳しい作風で、サマラスはジョン・ゾーン風のはじけたパンク風の現代音楽、というようにあらゆるジャンルの音楽が混在、炸裂する白熱の一枚。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


FIRST HAND



FHR 19
\2000→\1890
チェルカスキー1971年コンサート・ライヴ
 (1)モーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K310
 (2)リスト:ピアノソナタ ロ短調
 (3)グリーグ:ピアノソナタ ホ短調Op.7
 (4)マナ=ズッカ:ブルレスクOp.261
 (5)パブスト:
  チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」による演奏会用パラフレーズOp.81
 (6)スクリャービン:練習曲嬰ハ短調Op.1の2
 (7)ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカからの三章」〜ロシア舞曲
シューラ・チェルカスキー(Pf)
 チェルカスキー最盛期の名演がクリアな音で残っていた! ピアノ芸術の極み。ここまで興奮させられるピアノ演奏は滅多にありません!

 1971年6 月2 日(ライヴ)/STEREO、82’ 00”

 超絶技巧を武器に19 世紀風の名人芸を聴かせ、根強いファンを持つシューラ・チェルカスキー。彼の魅力はテクニックだけでなく、独特のねっとりと濃厚な美音と歌い回しにもあります。チェルカスキーの録音は多く存在しますが、古いものは音色の魔味が捉えきれておらず、新しいものはテクニックの衰えがみられ、意外と真価を発揮しているものがありません。
 その不満を一掃できる音源が出現しました。1971 年6 月2 日のコンサート・ライヴ。ブリティッシュ・ライブラリー所蔵のチェルカスキー個人コレクションから最近発見されましたが、どこにもコンサートのホール名が記されていないという不可思議なものでした。関係者たちが各種資料にあたったそうですが、わずか40 年前であるにもかかわらず特定できなかったというミステリアスなライヴです。
 しかし内容は当時62 歳のチェルカスキー絶頂期の演奏なうえ、録音もクリアの極み。演目も魅力的で、とくにモーツァルトの「ピアノソナタ第8 番イ短調K310」はチェルカスキー唯一の録音。元来あまりモーツァルトを弾かなかったこともあり、貴重な資料にもなっています。また、チェルカスキーと仲良しだったアメリカの女性作曲家マナ=ズッカの「ブルレスク」も初めて。ピアニスティックな面白さに満ち、彼の名人芸を満喫するのにピッタリ。
 とは言え、メインはリストのピアノソナタ。技術的な切れ味も圧倒的ながら、長く続く難物を、ここまでに聴かせてしまう語り口に脱帽。またド派手なパブストのエフゲニー・オネーギンのパラフレーズも興奮の極み。
 ここまで興奮させられるピアノ演奏はまさに稀。ピアノを愛するすべての方々必聴の至宝の出現です。


<国内盤>


ARCO DIVA



UP0149
(国内盤)
\2940
コダーイ、グリエール、ラヴェル
 〜ヴァイオリンとチェロによる、二重奏のための近代3名品〜

 ゾルターン・コダーイ(1882〜1967):
  1.ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲op.7
 ラインホルト・グリエール(1875〜1956):
  2.ヴァイオリンとチェロのための八つの二重奏曲 op.39
 モーリス・ラヴェル(1875〜1937):
  3. ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
フェリックス・フロシュハンマー(ヴァイオリン)
フローリアン・ローン(チェロ)
堅固な音楽センス=欧州楽壇最前線のリアリティ。名手がふたりいれば、極上室内楽に!
グリエールの秘曲の味わい深さもさることながら、競合盤多数のラヴェルやコダーイも引き締まった解釈で、鮮烈に...フランス語圏とドイツ語圏での研鑽が生きている名演。

 ヴァイオリンと、チェロ——この中音域ぬきの二重奏編成に、作曲家たちが本気で取り組み始めたのは、実に20 世紀初頭になってからのこと。確かに、古くはホフマイスターやヴィオッティ、ロッラといった室内楽を得意とする作曲家たちが折々にこの二重奏編成の音楽を書いていましたが、なにしろ中音域専門の楽器が存在しない編成となると、音作りはかなり工夫しなくてはならず、単純に通奏低音のかわりでチェロを置いているような音楽よりも、やはりこういった「それまでになかった編成」で野心的な曲を書こうとしていた20 世紀初頭の近代作曲家たちの作品が、がぜん聴きごたえがあるわけで。しかし中音域を埋めてくれるピアノやヴィオラなどがないということは、ヴァイオリンもチェロもつねに主役であり、対等の対決を余儀なくされつづけるという状況を強いられるうえ、単純に我が強いだけではだめ、バランス感覚をもって相手と聴きあい、競い合える弾き手でなくてはならない...と、この種の二重奏はかなりハードルが高いのも事実。
 そこへ出てきたArco Diva からの新譜は、さすが弦楽芸術大国、とてつもない弦楽四重奏団を折々輩出してきた国であるチェコのプロデューサーが手がけているだけのことはある、誰が聴いても一聴してわかるクオリティに驚かざるを得ません。両者はどちらも、フランス派の名手ピエール・アモイヤルが主宰するスイスの俊英団体カメラータ・ド・ローザンヌの気鋭メンバーでもあり、すでにソリストとして活躍中でもある欧州の若き才人たち!かたやヴァイオリンのフェリクス・フロシュハンマーが師事してきたのは、アモイヤルやイタリアの名匠アッカルド、そのうえアーロン・ローザンドやボリス・クシュニルら“東”の系譜をひく名手たちの薫陶も受けている俊才——バルカン民俗音楽のアンサンブルでも大活躍(最近、フランスの異国系奏者にはそういう才人が続々出ていますね!)という適性は、本盤でもグリエールやラヴェルの高雅さにひそむエキゾチックな味わいをきれいに引き出すのに一役買っているような。
 他方チェロのフローリアン・ローンは、競争率高きトロッシンゲン音楽大学で名匠ヨハネス・ゴリツキに師事していますが、少年時代をナミビアで暮らしてきた経験などもあり、多方面にわたる演奏活動に乗り出しているとのこと。曲者同士、しかし“和”なくして室内楽なし...そんなハイレヴェルの対話で、ロシア近代の隠れ名匠グリエールの傑作デュオが聴けるなんて、実に贅沢な話ではありませんか——損はさせない傑作3編、試聴機にも自信をもってお勧めできます!


旧譜:素敵な曲なんです
グリエール:チェロとピアノの為の12ページのアルバム
Gliere/Prokofiev-Gli Re,  Prokofiev: Great Russian Works for Cello
divox
CDX 25254
\2200→\1990
グリエール:
 チェロとピアノの為の12ページのアルバムOp51
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op119
エステル・ニッフェネッガー(チェロ)
ミラーナ・チェルンヤフスカ(ピアノ)
 「チェロとピアノの為の12ページのアルバム」という曲。それはもう、何の期待もしないでかけた。
 そうしたら、これがまあ、はまった。
 あの弦楽四重奏曲にも負けないほどの美しいロシア・ロマン。12曲の小品なのだけど(ニッフェネッガーはばらばらに解体して収録している。しかも途中でプロコフィエフを入れるという凝ったプログラミング。)、その1曲1曲がなんともいとおしい秀作。とくに数曲は一度聴いたら忘れられないような名旋律だったりする。
 例によってちょっとオリエンタルな雰囲気が漂い、それが抜群。
 ソ連の音楽的偉人であるグリエールだが、実はグリエール自身にはロシア人の血は流れていない。だがおそらくそれがグリエールをグリエールたらしめたのだろう。洗練された西欧の音楽気質と、ロシアの伝統的なロマン、そしてオリエンタルで異国的な情緒というのが違和感なくうまくミックスされ、完成されて生まれてくるのである。
 ソ連では「社会主義リアリズム」の模範的優等生的作曲家とみなされていたグリエール。そして時代にそぐわぬ(1875年生まれ−1956年没、シェーンベルクやアイヴズとほぼ同世代)保守的でロマンティックな作品を書き続けてきた。そんないろんな理由から大作曲家として世界に認められるには障害が多かった。
 が、数十年もたった今となっては、グリエールがどういう時代にどんな考え方で生きていようが、その作品が美しく優れていればそれはそれで価値があると思う。

録音:2007年7月







GRAMOLA



GRML98924
(国内盤)
\2940
フランツ・リスト、旅する名手
 〜ピアノのための傑作さまざま〜

フランツ・リスト(1811〜1886):
 ①ハンガリー狂詩曲 第8番 嬰ヘ短調 S.244-8
 ②エステ荘の噴水 S.163-4 〜『巡礼の年 第3年』より
 ③ダンテを読んで ソナタ風幻想曲(ダンテ・ソナタ)S.161-7〜
  『巡礼の年 第2年:イタリア』より
 ④夜想曲集「愛の夢」(全3曲)
 ⑤メフィスト・ワルツ 第1番 S.514
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)
ブルガリアのピアニズムが今、アツい——新世代はパリで、ブリュッセルで、そしてウィーンで!
故郷から旅路へ、恋の逃避行をへて、文学世界へ...リストという芸術家の生き方を象徴のような充実プログラムで、その巧まざる優美な、そして桁外れな至芸に酔うひととき。

 ブルガリアのピアニスト!といえば、誰もがまず思い浮かべるのが往年の名匠、昨年惜しまれながら亡くなったアレクシス・ワイセンベルクでしょう——しかしこの欧州の東の果てにある歴史長き国では、東西冷戦時代が終わった後もなお続々と、世界レヴェルで活躍を続けているピアニストが続々登場、まさに引きも切らない状況なのです。大御所どころではパリ音楽院の名教師になったエミール・ナウモフを筆頭に、フォルテピアノ奏者として寺神戸亮と緊密なデュオもくりひろげているボヤン・ヴォデニチャロフ、RCA からの新譜登場もあったヴェセリン・スターネフ、そしてエリザベート王妃国際コンクールで華々しく世に出たふたりのとてつもない異才、プラメナ・マンゴヴァとエフゲニー・ボジャノフ...どうでしょう、こうしてみれば本当に折々、さまざまな名手が頻繁にあらわれていることに気づかされるではありませんか!
 そして音楽の都ウィーンでも、ブルガリア人の活躍はめざましいものがあります——同市中央に本拠のあるGramola レーベルは、すでに昨年その丁寧に磨きあげられた音作りが非常に高く評価された編曲集「リストなのか、シューベルトなのか」(GRML98931)で良心的なピアノ音楽愛好家たちの興味を弾いたドラ・デリイスカを世に送り出していますが、他にも弦楽器奏者たちを交えてのトリオ・ダンテで1枚、スラヴの感性と異様なまでに相性のよいラテンの魂を聴かせてくれたピアソラ・アルバム(GRML98973)を録音しているメンバーのひとり、ドンカ・アンガチェヴァという名手もやはり、ちょっと見逃せない存在だったのです!
 ウィーン・ハイドン・トリオの名匠ハインツ・メディモレチ、ないしロシアの系譜を伝えるオクサナ・ヤブロンスカヤのような大物たちに揉まれてきた俊才ですが、本盤は完全にそんな彼女の独壇場、うっかり手を出しかねるリストの難曲ばかりを集めながら、バランスよく『愛の夢』全曲などを中軸にもってくるあたりのセンスも絶妙。冒頭の「ハンガリー狂詩曲」の勢いから「エステ荘の噴水」でのしなやかな解釈へ、大曲「ダンテ・ソナタ」をへて『愛の夢』を三連続、そして意気揚々のメフィスト・ワルツへ...ハンガリー出身の超絶技巧の名手が、イタリアを旅し、文学や恋に耽溺しながら、やがて紳士的な悪魔のような、余人かなわぬ独自の芸術性を確立してゆく、まさにリストの生涯をたどるかのようなプログラムを易々と弾きこなしてみせるのですから、その企画性の高さも含め、やはりちょっと侮れないピアニストではありませんか!


<映像>


VAI(映像)


VAIBD 8201
(Blu-ray)
\4400→\3990
ネーメ・ヤルヴィ、スイス・ロマンド管
 音楽監督就任記念コンサート

  (1)R.シュトラウス:死と変容Op.24
  (2)マーラー:大地の歌
ポール・グローヴス(Ten)
トーマス・ハンプソン(Br)
スイス・ロマンド管弦楽団
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)


VAIDVD 4559
(DVD)
\2900→\2690
 巨匠・父ヤルヴィ、スイス・ロマンド管音楽監督就任記念コサンート・ライヴが高画質で登場!

 映像監督:ジェイソン・スター/ 収録:2012 年(ライヴ)
 (Blu-ray) リージョンオール、16:9 ワイドスクリーン、カラー 2.0 PCM STEREO、DTS 5.1 サラウンド、92 分、字幕:日英仏独
 (DVD) リージョンオール、NTSC、16:9 ワイドスクリーン、カラー 2.0 STEREO、5.1 サラウンド、92 分、字幕:日英仏独

 今や巨匠の仲間入りをしたネーメ・ヤルヴィ。彼が2012 年にスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督に就任した際に行った披露演奏会を、高名な音楽映像監督のジェイソン・スターが収録。極めてレパートリーの広い父ヤルヴィながら、「大地の歌」はまだ録音がなかったのが意外です。独唱をアルトではなく、バリトンである点がこだわりで、今回はメトのスター、テノールのグローヴスとバリトンのハンプソンを起用しています。全曲にわたり速目のテンポ、厭世感や無常感とは無縁の抽象美が新鮮。
 リヒャルト・シュトラウスの「死と変容」は2004 年にリリースされたロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管とのシャンドス盤がありますが、こちらはさらに円熟と自在さに満ちた巨匠芸を示しています。高画質画像でヤルヴィの味わい深い表情も楽しめます。






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