NAXOS 1CD¥1100
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8.557005
\1100 |
アントン・ルビンシテイン:交響曲 第5番
ホリア・アンドレースク(指揮)&ジョルジュ・エネスコ・フィル
1-4.交響曲 第5番 ト短調 Op.107/
5.歌劇「ドミートリー・ドンスコイ」序曲/
6.ファウスト Op.68
MARCO POLO 8.223320より移行盤 |
ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー管弦楽団/
ホリア・アンドレースク(指揮) |
録音 1988年7月 ルーマニア・ブカレスト
MARCO POLO の名盤復活。
19世紀ロシアの最も偉大な音楽家の一人、アントン・ルビンシテイン(1829-1894
ルビンシュタインと表記することも)。彼はピアノの名手であり(彼の弟ニコライもまた素晴らしいピアニストでした)、若い頃はヨーロッパからロシアにかけて演奏会を開き、そこでショパンやリストとも友好関係を結びます。作曲家としても幅広い活動を行い、ロシア最初の専門的な音楽教育機関であるサンクトペテルブルク音楽院を創設、またロシア音楽協会の創設者としても知られます。
しかし、彼は出自がユダヤ系であったせいもあり(一家ともども2歳の時にロシア正教に改宗している)、同時期に活動していたロシア五人組とは対立したため、その作品は生前からほとんど演奏されることがありませんでした。しかし、この交響曲第5番に横溢するロシア風味は、彼自身がどれほどまでにロシアを愛しているかの証明と言えるのではないでしょうか。 |
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8.559752
\1100 |
ヒグドン:初期室内楽作品集
1.アメイジング・グレイス(弦楽四重奏編)(1998/2003)/
2-5.スカイ四重奏曲(1997/2000)
<第1楽章:空へ昇る/第2楽章:青い空/
第3楽章:猛威/第4楽章:巨大な空>/
6-7.ヴィオラ・ソナタ(1990)
<第1楽章:穏やかに/第2楽章:大げさに>/
8.暗い森(2001)/
9.弦楽三重奏曲(1988) ※世界初録音 |
セラフィン弦楽四重奏団
<メンバー:
ケイト・ランサム(第1ヴァイオリン)…1-5/
ティモシー・シュウォーツ(ヴァイオリン)…1-5.8-9/
モリー・カー(ヴィオラ)…1-8.9/
ローレンス・ストムバーグ(チェロ)1-5.8-9>/
チャールズ・アブラモヴィチ(ピアノ)…6-8/
エリック・ストムバーグ(ファゴット)…8 |
録音 アメリカ デラウェア大学 CFAビルディング,ゴア・リサイタル・ホール
2011年8月…1-5, 2011年12月…8, 2012年1月…9,
2012年3月…6-7
「ピューリッツァー賞」「グラミー賞」の受賞経験もある女性作曲家ジェニファー・ヒグドン(1962-)。彼女はペンシルバニア大学でジョージ・クラムに学び、作曲の修士号と博士号を取得しました。彼女の作風は、伝統的な調性を用いいながらも繊細な音色の変化を大切にしたユニークなもので、新ロマン主義とも見なされています。
このアルバムには5つの作品が収録されていますが、最初の「アメイジング・グレイス」はお馴染みの名旋律を弦楽四重奏曲用にアレンジしたものです。スカイ四重奏曲は、アメリカ西部の空の広大さと美しさからインスピレーションを受けたもので、高い空と嵐、そしてどこまでも広がる空の様々な変容を描いています。
ヴィオラ・ソナタは初期の作品で、ファゴットを用いた「暗い森」は音色の追求、弦楽三重奏曲は、若い作曲家の心の声を見つけるためのプロセスがにじみ出た実験的な作品です。全て世界初録音、彼女の活気に満ちた音楽をお楽しみください。彼女の他の室内楽曲作品は8.559298で聴くことができます。 |
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8.572915
\1100 |
トゥリーナ:ピアノ作品集 第9 集
1-4.セビリャの街角 Op.5(1911)
<テラスで夏の夜/子どものためのロンド/
セイシス大聖堂での踊り/雄牛>/
5.組曲「ヒラルダの伝説」Op.40(1926)/
6-8.セビリャの通りにOp.96(1943)
<塔の上の反射/慈悲の聖母の前に/シエルペル通り>/
9-11.コンテンプラシオン-熟考 Op.99(1944)
<フラ・アンジェリコの「受胎告知」/エルチェの貴婦人/
ベラスケスの「ブレダの開城」>/
12-14.我が家のテラスにて Op.104(1947)
<アラビア風の網戸の影/街のハーモニー/花のシンフォニー> |
ホルディ・マソ(ピアノ) |
録音 2012 年7 月27-28 日 スペイン ヤフレ,アウディトリウム
トゥリーナ(1882-1949)のピアノ作品集も第9
集。ステキなこれらの曲が何故あまり知られていないのか?と疑問に思うばかりですが、恐らく曲の持つ力を存分に引き出せるピアニストがマソ以外にいなかったのかも知れません。
今作も何とも刺激的で魅力的な曲ばかりが集められています。アルバムに収録されている作品は作曲年の順を追って並べられており、はじめから聞いていくと彼の作風の熟成が見て取れるという趣向です。初期の作品である「セビリャの街角」は、民族的な素材をフランス風に料理した軽妙な作品。
当時、印象派に影響を受けていた彼らしい音楽と言えるでしょう。それから30
年ほど経過して、トゥリーナが同じセビリャの風景を音楽にした時に生じる作風の変遷は、とても見事なものであり、彼がどれほどまでに「自らの音楽」を創り上げたかが瞬時に理解できるのではないでしょうか? |
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8.573120
\1100 |
クヴァンツ:フルート協奏曲集
ミクローシュ・シュパーニ(指揮)&コンチェルト・アルモニコ
1-3.フルート協奏曲 イ短調 QV5:238/
4-6.フルート協奏曲 ト長調 QV5:165/
7-9.フルート協奏曲 ハ短調 QV5:38/
10-12.フルート協奏曲 ニ短調 QV5:81
※世界初録音 |
マリー・オレスキェヴィチ(バロック・フルート)/
コンチェルト・アルモニコ/
ミクローシュ・シュパーニ(指揮) |
録音 ハンガリー ディオーシュド,フェニックス・スタジオ
2011 年1 月17-18 日…4-9, 2011
年1 月19-21
日…1-3.10-12
BISのC.P.E.バッハ録音でおなじみのシュパーニが登場。
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)は18
世紀における、最も偉大で革新的なフルート奏者であり、作曲家でした。彼はアマチュア・フルート奏者であったプロイセンの大王フリードリヒ2
世の教師でもあり、宮廷コンサートはクヴァンツのフルート協奏曲の主要な演奏会場でもあったのです。王はクヴァンツがフルート作品を書くたびに特別の謝礼金を払うなど彼を厚遇。クヴァンツもそれに応えるために素晴らしい作品を何曲も書いたのです。また1752
年には「フルート奏法試論」を著述、こちらは現代でも読み継がれるほどの名著であり、当時のスタイルを知るうえでも格好の資料となっています。
ここに収録された作品のうちイ短調の曲は、失われたとされていましたが、最近サンクトペテルブルクのロシア国立図書館から取得されたもので、ト長調のカデンツァとともに、貴重な資料となりうるものです。ハ短調の協奏曲はクヴァンツの死後、未完成だったものを王が補筆、完成稿としたものです。 |
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8.557080
\1100 |
シューマン:歌曲集 第7集
1-12.リーダークライス Op.39
<異郷で/間奏曲/森のささやき/静けさ/月の夜/
美しい異郷/城にて/異郷で/悲哀/たそがれ/森で/春の夜>/
13-15. 3つの詩 Op.30
<魔法の角笛を持つ少年/小姓/ヒダルゴ>/
16.3つの歌 Op.31-1 ライオンの花嫁/
17-22.6つのリートOp.36
<ライン河畔の日曜日に/セレナード/たぐいない美しさ/
日の光に寄す/詩人の病の回復/恋の便り> |
トーマス.B.バウアー(バリトン)/
ウタ・ヒールシャー(ピアノ) |
録音 2011年11月29日-12月1日 ドイツ シュトゥツガルト,SWR室内楽スタジオ
1830年、20歳のシューマン(1810-1856)は高名なピアノ教師フリードリヒ・ヴィークのもとに弟子入りします。その直後作品番号No.1となる「アベッグ変奏曲」を出版、その後、手を痛めピアニストになる夢をあきらめるも、次々に素晴らしいピアノ曲を作曲するのですが、1839年にヴィークの愛娘クララとの恋愛が成就し、その翌年結婚することになります。そう、それが「歌の年」と呼ばれる1840年のことです。この年に書かれた歌は重唱も含めると100曲を優に超え、またそのどれもが真の名曲であり、どれもが香り高い芸術性を誇るものばかりです。
このリーダークライスOp.39は、中でもとりわけ人気の高い曲集であり、彼の作品の中でも最もロマンティックなものとして知られています。特に最後にそっと置かれた「春の夜」のチャーミングなこと。この1曲だけでも虜になる人は多いでしょう。他に、親しみやすい「6つの歌」と素朴な「3つの詩」、長大な物語譚である「ライオンの花嫁」と、シューマンの夢見る性格が溢れ出た美しい歌集です。 |
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8.572353
\1100
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マクスウェル=ディヴィス:ストラスクライド協奏曲
第3番&第4番
1-5.ホルン、トランペットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲
第3番/
6-10.クラリネットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲
第4番 |
ロバート・クック(フレンチ・ホルン)…1-5/
ピーター・フランクス(トランペット)…1-5/
ルイス・モリソン(クラリネット)…6-10/
スコットランド室内管弦楽団/
ピーター・マクスウェル=デイヴィス(指揮) |
録音 1991年7月 スコットランド エディンバラ,アッシャー・ホール
Collins Classicsより移行盤
マックスウェル・デイヴィス(1934-)が集中的に取り組んだ、様々な楽器のための協奏曲である「ストラスクライド協奏曲」は、スコットランド西部にある県「ストラスクライド」の地域協議会とスコットランド室内管の委嘱により書かれ始めたもので、1987年から1996年までの間に10曲が作曲されました。
このアルバムでは、1989年に書かれたホルン、トランペットを使った第3番、1990年に書かれたクラリネットを使った第4番を聴くことが出来ます。デイヴィスは奏者たちとも緊密に連絡を取り、彼らの技術を最大限に生かせるように入念な曲造りを施し、どれもが素晴らしい効果をあげています。独奏楽器が活躍はもちろんのこと、彩り豊かなパーカッションとのやり取りも素晴らしく、またデイヴィスが愛するマリンバの響きもいたるところで聴くことができるという、まさに彼における「20世紀の締めくくり」シリーズであると言えるでしょう。 |
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8.572866
\1100
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ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集 第2巻 第1番-第5番&第8番
1-4.ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.2-1/
5-8.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.2-2/
9-12.ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op.2-3/
13-16.ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.2-4/
17-20.ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.2-5/
21-24.ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.2-8 |
エイドリアン・バターフィールド(バロック・ヴァイオリン)/
ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
ローレンス・カミングス(ハープシコード) |
録音 201年7月18-20日&25-27日 UK ロンドン
ウォルサムストー 聖メアリー教会
バロック時代、フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の始祖であるルクレール(1697-1764)のヴァイオリン・ソナタ集の第2巻です。第1巻ではヴィオラ・ダ・ガンバをアリソン・マクギリヴレイが担当していましたが、第2巻はジョナサン・マンソンが担当。また違った響きでこれらのソナタに確かなアプローチをかけています。1723年にソナタ集第1巻を出版したルクレールですが、彼自身はもっと学ぶ必要性を感じていたようで、当時の巨匠たちの作品、とりわけロカテッリからは多大なる影響を受け、それらの成果は第3巻と第4巻に如実に現れていると言われます。そのため、それ以前に書かれたこの第2巻(1728年出版)も、彼としては気に入るものではなかったかもしれません。とはいうものの、第1巻と第2巻に漲るイタリアの抒情性をフランスのエレガンスは例えようのない素晴らしさであり、これらを不当に無視することは、人類の至宝を捨て去ることにも等しいのです。
8.570888…第1巻 第1番-第4番 8.570889…第1巻
第5番-第8番 |
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8.572990
\1100
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トーニ:ピアノ作品全集 第1集
1-3.3つのカプリッチョ Op.38(1954.1956.1957)/
4.マリアのために(ピアノ版)(1982)/
5.アフォリスマ-格言(1985)/
6.マーラー:交響曲 第5番 第4楽章「アダージェット」(C.トーニによるピアノ編)/
7-11.コラール・パルティータ 第2番
(J.S.バッハ:オルガンのためのコラール前奏曲
第5番による)(1976)/
12-14.3つの前奏曲 Op.28(1947)/
15.リチェルカーレ OP.28b(1947)/
16.ファンタジア Op.25 ※世界初録音 |
アルド・オルヴィエート(ピアノ) |
録音 2012年7月16-18日 イタリア ヴェニス,ジョルジオ・チーニ財団小劇場ホール
カミロ・トーニ(1922-1993)は20世紀イタリア音楽界の中でも代表的な人物の一人であり、現在では彼の名を冠した国際コンクールも開催され、こちらは名ピアニストへの登竜門として素晴らしい役割を果たしています。彼はシェーンベルクから多大なる影響を受け、1951年から1957年までダルムシュタットの音楽祭に参加、そこでは偶然音楽にも興味を抱いています。とはいえ、初期の作品は古典的なものを踏襲しており、難解で緻密な書式はなかなか興味深いものになっています。
また、このアルバムにはバッハとマーラーの2つの作品を編曲したものが含まれていて、ここにはトーニが目指した音楽の到達点が表出されているかのようです。マーラーの「アダージェット」からは、頽廃的な響きはすっかりそぎ落とされ、まるで血潮が滴る筋肉を見せつけられる思いがしますが、これはバッハからシェーンベルクに至る間に、音楽が纏ってきた衣や贅肉をそぎ落とすという、彼が行った実験の結果なのかもしれません。トーニのピアノ曲シリーズは全4枚が予定されています。 |
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8.573010
\1100
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タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 第3集
1-4.弦楽四重奏曲 第7番 変ホ長調/
5-8.弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 Op.13 |
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
<メンバー:
チャールズ・ウェザビー(第1ヴァイオリン)/
ジョン・エウィング(第2ヴァイオリン)/
コリン・フジワラ(ヴィオラ)/
クリスティン・オストリング(チェロ)> |
録音 2010年12月18-20日 アメリカ アイダホ,ボイジー
オーディオ・ラボ
作曲をチャイコフスキーに、ピアノをニコライ・ルビンシテインに学んだタネーエフ(1856-1915)。彼は素晴らしいピアニストであり、師であるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のモスクワ初演を行う程の腕前の持ち主でした(第2番の世界初演も担当している)。また対位法の理論家でもあり、正教会の聖歌も作曲するなど多彩な才能の持ち主でした。
彼の作風は驚くほど保守的で確固たる構造を持ち、とりわけ弦楽四重奏曲の早い楽章は、モーツァルトやベートーヴェンに匹敵するほどのシンプルさを有しています。とは言え、緩徐楽章では溢れんばかりの抒情性に満ちていて、「ロシア的な美しさ」を堪能することができるものです。第7番は、実は初期の作品であり、1880年に彼がパリに滞在していた頃に書かれたもの。簡素な美しさの中に、一筋縄ではいかない音の動きが見え隠れします。 |
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8.573011
\1100
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ヴィオラとピアノ
ベルリオーズ=リスト:イタリアのハロルド
他
1-4.ベルリオーズ:イタリアのハロルド Op.16
(F.リストによるヴィオラとピアノ編)
<第1楽章:山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面/
第2楽章:夕べの祈祷を歌う巡礼の行列/
第3楽章:アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード/
第4楽章:山賊の饗宴、前後の追想>/
5.リスト(1811-1886):忘れられたロマンス
S132/R467a/
6-8.クルト・ロジャー(1895-1966):アイリッシュ・ソナタ
Op.37
※6-8…世界初録音 |
フィリップ・デュークス(ヴィオラ)/
ピエール・レーン(ピアノ) |
録音 2012年5月3-5日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
1833年、パリで「幻想交響曲」を聴いて感動したパガニーニが、ベルリオーズ(1803-1869)に委嘱して書かれたと言われるのが、この「イタリアのハロルド」です。曲はもともとジョージ・バイロンの長編詩「チャイルド・ハロルドの巡礼」の場面に着想を得たものであり、第1楽章で独奏ヴィオラが提示する「ハロルドの主題」は形を変えて全曲に現れます。
パガニーニは、ヴィオラの超絶技巧を生かした華やかな曲を期待していたのですが、結局はパガニーニの意に沿うことがなく、結局ベルリオーズは当初の企画を若干変更して、ヴィオラ付きの交響詩として仕上げました。この演奏は、その原曲のオーケストラ・パートをフランツ・リストがピアノ伴奏版に書き換えたという、これまた興味深いものです。もう1曲のアイリッシュ・ソナタを書いたのはクルト・ロジャー。シェーンベルクに師事した作曲家ですが、抒情的な作風を見せています。フィリップス・デュークスのヴィオラは芯のある音色ととろみのある響きが魅力的。 |
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8.573069
\1100
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海の夜明け 〜英国民謡のコレクション
1.マクミラン(1959-):娘さん、私を愛してくれますか?/
2.キャンプキン(1984-):恋する男と彼の彼女/
3.ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
5つのイギリス民謡-第1番 黒い目の船乗り/
4.ビングハム(1952-)孤児院の少女/
5.ウォーロック(1894-1930):ヤーマスの祭り/
6.ダッガン(1963-):月の彼方に/
7.グレインジャー(1882-1961):北方の歌-第14番
わが黒髪の乙女/
8.キャンプベル(1983-):吹け、南風よ/
9.ホルスト(1874-1934):12のウェールズ民謡-第4番
目覚めよ、目覚めよ/
10.ビルト(1939-):おお、緑の葉の間で/
11.ターンブル(1975-):スカイ島/
12.バーク(1988-):ごきげんよう/
13.アンドリュー(1978-):全てのものは静けさの中に/
14.ベアストー(1874-1946):かしわととねりこの木/
15.モーラン(1894-1950):水夫と若いナンシー
※2.4.6.8.11.12.13…世界初録音 |
ブロッサム・ストリート/
ヒラリー・キャンベル(指揮) |
録音 2012年11月1-3日 UK ロンドン ノーブリー,聖フィリップ教会
普段は超絶難解な響きを愛するマクミランでさえ、ここではひたすら静謐なハーモニーを追求しているのには驚くばかり。それほどまでに「英国民謡」は人々の心を捉えているのでしょうか。15人の近現代作曲家たちによる各々の曲は、どれもが個性的でふくよかな表情を見せています。
ヴォーン=ウィリアムズ、グレインジャー、ホルスト、ウォーロックと言った前世紀の作曲家たちの端正なハーモニーに比べ、現代に生きる作曲家たちの作品はモダンな音に彩られていますが、やはり根底に流れるのは民俗意識であり、脈々と受け継がれたイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの伝統でしょう。ここで豊かな合唱を披露している「プロッサム・ストリート」はヨーク大学の学生メンバーを主とする聖歌隊です。2003年に結成され、テレビやラジオなどで幅広く活躍、クリスマスや国の行事にはひっぱりだこになるほどの人気を誇っています。そんな彼らのクリスマス・ソング集(8.572868)もオススメします。 |
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8.573118
\1100
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シャイデマン:オルガン作品集 第6集
1.私はあらゆる時に主をほめたたえる(H.プレトリウスによる)
WV48/
2-5.第8旋法によるマニフィカト WV20/
6.ガイヤルドと変奏曲 ニ短調 WV107/
7.神のひとり子なる主キリスト(Ⅰ)WV7/
8.バレットと変奏曲 ニ短調 WV111/
9.復活のいけにえに WV68/
10-11.アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ
WV57/
12.前奏曲 ホ短調 WV38/
13-14.神もしわれらと共になかりせば WV70/
15.マスカラータと変奏曲 ト長調 WV110/
16-17.主なる神、われらがもとにあらずば
WV71/
18.ファンタジア ハ長調 WV82/
19.F.アネリオのマドリガル「私の心は,サラマンダーの如く」による
パッサジャータ WV 105/
20.アルマンド ニ短調 WV113/
21.クーラントと変奏曲 ニ短調 WV123 |
ジュリア・ブラウン(オルガン…ブロンバウ・オルガン・Opus35) |
録音 2012年10月11-12日 アメリカ イリノイ州,スプリングフィールド
最初の長老派教会
ハンザ同盟の一員として、裕福な有力都市の一つとして繁栄し、神聖ローマ皇帝から自由都市の特権を与えられ、自治権を獲得維持していたハンブルク。17世紀、そのハンブルクで活躍した鍵盤音楽の大家シャイデマン(1595頃-1663)のオルガン作品集第6集です。
当時は全ヨーロッパから音楽家たちがハンブルクに集まっていましたが、シャイデマンはその中でも傑出した存在であり、そのせいか、彼の作品は他の作曲家たちのものよりも格段に多く譜面が残されていることでも知られています。また、この頃はオルガンの性能が高められ、それに伴い演奏技術も高いものを求められていたこともあり、ここで聴かれる作品も、複雑な対位法を駆使した大規模なものとなっており、単なる「J.S.バッハの先駆者」としての存在だけではない、全くもって稀有な才能と崇めずにはいられません。 |
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8.573163
\1100
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ブロトンス:交響曲 第5番 他
1-4.交響曲 第5番「我らの世界」Op.117(2010)
<力、窮乏、野望/瞑想1.偽善/瞑想2.暴力と"エゴ"の成長/
憂鬱な嘆き、希望、向上と逸出>/
5-7.オーボエ協奏曲 Op.115(2009-2010)
<序曲/子守歌/タランテラ>/
8-11.弦楽オーケストラのための4つの小品-組曲
Op.14(2010年改編版)
<エレジー/フモレスケ/夜想曲/舞曲>
※世界初録音 |
ハビエル・アルナル・ゴンザレス(オーボエ)…5-7/
パルマ市バレアレス交響楽団/
サルバドール・ブロトンス(指揮) |
録音 2011年9月12-16日 Auditori del Conservatori
Superior de Musica de les Illes Balears,
Palma de Mallorca,
バルセロナの音楽一家に生まれ、父からフルートを学び、バルセロナ音楽院でフルートと作曲を学んだブロトンス(1959-)。1985年にフルブライト奨学金を授与されフロリダ州立大学に留学、やがて作曲家として125以上の作品を創り、これらは様々な賞を受賞するなど高く評価されています。また1991年からはバンクーバー交響楽団の音楽監督、指揮者として活躍、他にもいくつもの交響楽団と素晴らしい仕事をしています。
そんな彼の交響曲第5番は、私たちの現代の世界を描いた問題作です。4つの楽章には、どれも「人間の弱点」が描かれ尽くされ、曲の最後にようやく希望が見出されるというもので、聴いていて何となく落ち着かなくなるのは、まあ、仕方のないことなのかもしれません。
穏やかさと皮肉さが同居する「オーボエ協奏曲」は一瞬プーランクの軽妙な世界を彷彿させることでしょう。17歳の時に初稿を書いた「4つの小品」は、スペイン国立管弦楽団主催のコンクールで受賞した作品。彼の名を高めるきっかけとなった躍動感あふれる音楽です。 |
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8.660340
(3CD)
\3300 |
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」
<CD1>シンフォニア/2-16.第1幕/
<CD2>1-12.第1幕(続き)/13-16.第2幕/
<CD3>1-16.第2幕(続き) |
セミラーミデ…アレックス・ペンダ(アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ-ソプラノ)/
アルサーチェ…マリアンナ・ピッツォラート(コントラルト)/
アッスール…ロレンツォ・レガッツォ(バス)/
イドレーノ…ジョン・オズボーン(テノール)/
オローエ…アンドレア・マストローニ(バス)/
アゼーマ…マリア・ヨコヴィッチ(ソプラノ)/
ミトラーネ…ヴァシリス・カヴァヤス(テノール)/
ニーノ王の亡霊…ラファエレ・ファッチォーラ(バス)/
ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団/
トーマス・ポトコウスキ(合唱指揮&アシスタント・コンダクター)/
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/
カレル・ミタス(アーティスト・ディレクター)/
アントニーノ・フォリアーニ(指揮) |
録音 2012年7月18.19.22日 ドイツ バード・ヴィルトバード、トリンクハレ
ライブ収録
夫である王を毒殺し、王国を統治している女王セミラーミデ。彼女は若き武将アルサーチェを密かに恋していて、彼と結婚し王座を譲るつもりでいるのです。しかしそんな彼はアゼーマに思いを寄せているうえ、実は15年前の王毒殺事件の際に行方不明となっていた王子であるのです。暗殺実行犯であるアッスールの陰謀と思惑も絡み、この物語は悲劇に向かって動き出すのです。
ロッシーニ(1792-1868)が初めてウィーンを訪問したのは1822年の時。そこでベートーヴェンに会いオペラ・ブッファの作曲を勧められたとされています。その影響もあってか、このオペラ「セミラーミデ」は重厚でドイツ風の響きを持った起伏に富んだ音楽で書かれています。またこの歌劇の「序曲」は単独でも演奏される機会の多い華やかなもの。まさにサスペンス・ドラマの幕開けを思わせる壮大な音楽です。主役を歌うアレックス・ベンダは最近人気急上昇中のソプラノ。劇的な表現が魅力的です。 |
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8.501204
(12CD)
\4500 |
ベートーヴェン:交響曲・協奏曲・序曲集
<CD1>
1-4.交響曲 第1番 ハ長調 Op.21/
5-9.交響曲 第6番 ヘ長調「田園」Op.68(8.553474原盤)/
<CD2>
1-4.交響曲 第2番 ニ長調 Op.36/
5-8.交響曲 第5番 ハ短調 Op.67(8.553476原盤)/
<CD3>
1-4.交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」Op.55/
5-8.交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93(8.553475原盤)/
<CD4>
1-4.交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60/
5-8.交響曲 第7番 イ長調 Op.92(8.553477原盤)/
<CD5>
1-4.交響曲 第9番 ニ短調「合唱」Op.125(8.553478原盤)/
<CD6>
1-4.ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15(8.550190原盤)/
5.合唱幻想曲 ハ短調 Op.80(8.572783原盤)/
<CD7>
1-3.ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19/
4-6.ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73(8.550121原盤)/
<CD8>
1-3.ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37/
4-6.ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58(8.550122原盤)/
<CD9>
1-3.ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a/
4-6.ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲
Op.56(8.554288原盤)/
<CD10 序曲集 第1集>
1.「フィデリオ」序曲 Op.72/
2.バレエ音楽「プロメテウスの創造物」Op.43/
3.「コリオラン」序曲 ハ短調 Op.62/
4.「アテネの廃墟」序曲 Op.113/5.「エグモント」序曲
Op.84/
6.付随音楽「献堂式」Op.124/
7.「レオノーレ」序曲 第3番 Op.72b(8.550072原盤)/
<CD11 序曲集 第2集>
1.序曲「霊名祝日」Op.115/
2.「レオノーレ」序曲 第1番 Op.138/
3.「レオノーレ」序曲 第2番 Op.72a/
4.付随音楽「シュテファン王」序曲 Op.117/
5.騎士のバレエのための音楽 Wo01/
6.付随音楽「レオノーレ=プロハスカ」葬送行進曲
Wo096/4/
7.付随音楽「タルペイア」-勝利の行進曲 WoO2a(8.553431原盤)/
<CD12>
1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61/
4.ロマンス 第1番 ト長調 Op.40/
5.ロマンス 第2番 ヘ長調 Op.50(8.550149原盤) |
<CD1-5>
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/
<CD5>
ハスミク・パピアン(ソプラノ)/
ルクサンドラ・ドノーセ(メゾ・ソプラノ)/
マンフレッド・フィンク(テノール)/
クラウディオ・オテッリ(バス・バリトン)/
ニコラウス・エステルハージ合唱団ベーラ・ドラホシュ(指揮)/
<CD6:1-4>
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)/
カペラ・イストロポリターナ/
バリー・ワーズワース(指揮)/
<CD6:5>
レオン・マッコーリー(ピアノ)/
シティ・オブ・ロンドン合唱団/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指揮)/
<CD7>
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)/
カペラ・イストロポリターナ/
バリー・ワーズワース(指揮)/
<CD8>
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)/
カペラ・イストロポリターナ/
バリー・ワーズワース(指揮)/
<CD9>
イェネ・ヤンドー(ピアノ)/
ドン=スク・カン(ヴァイオリン…4-6)/
マリア・クリーゲル(チェロ…4-6)/
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/
ベーラ・ドラホシュ(指揮)/
<CD10>
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団/
スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)/
<CD11>
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/
ベーラ・ドラホシュ(指揮)/
<CD12>
西崎崇子(ヴァイオリン)/
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団/
ケネス・ジーン(指揮) |
ベートーヴェン(1770-1827)の魅力ってどこにあるんでしょうか?それは「スカっとするメロディ」であり、「主題を執拗に展開していく」執念深さであったり、見事過ぎる展開に唖然としたり、「ダサさとカッコよさ」を併せ持っていたり…。これって、もしかしたら「人気刑事ドラマ」を見てはらはらするような気持ちに近いのかもしれません。
このBOXには、そんなベートーヴェンの交響曲と協奏曲、序曲を収録しました。あまり聴く機会のない序曲も、こうして聴いてみると素晴らしい名作ぞろいであることに気が付くことでしょう。もちろん永遠の人気を誇ることは間違いありません。
録音 <CD1-5>ハンガリー,イタリア語放送,フェニックス・スタジオ
1995年6月17-20日…CD1, 1995年6月9-16日…CD2,
1995年21-24日…CD3, 1995年10月…CD4, 1996年8月…CD5/<CD6:1-4>1988年10月3-4日
ブラティスラヴァ,モイゼス・ホール/<CD6:5>録音
2011年2月5-6日 ロンドン・キャドガン・ホール/<CD7>1988年3月
スロヴァキア放送コンサート・ホール/<CD8>1988年3月
スロヴァキア放送コンサート・ホール/<CD9>1997年5月1-6日
ハンガリー,イタリア語放送,フェニックス・スタジオ/<CD10>1987年7月4-9日
スロヴァキア放送コンサート・ホール/<CD11>1995年3月4-8日
ハンガリー,イタリア語放送,フェニックス・スタジオ/<CD12>1988年7月
スロヴァキア レドゥタ・コンサート・ホール |