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≪第71号アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




7/3(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BIS



BIS SA 2020
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
エリナ・ヴァハラ(Vn;1780 年製グァダニーニ)
 (1)ヤーッコ・クーシスト(1974-):ライカop.24(2010)
 (2)同:ヴァイオリン協奏曲 op.28
 (3)ジョン・コリリアーノ(1938-):ヴァイオリン協奏曲“レッド・バイオリン”
エリナ・ヴァハラ
 (Vn;1780 年製グァダニーニ)
ラハティ交響楽団
ヤーッコ・クーシスト(指)
 美人ヴァイオリニスト、エリナ・ヴァハラが奏でるコリリアーノの情熱の“レッド・バイオリン”!カップリングは指揮をつとめたヤーッコ・クーシスト作曲のヴァイオリン協奏曲!

 録音:(3)2012年4月、(1)(2)2012年8月/シベリウス・ホール、ラハティ、フィンランド/DDD、77’04”

 SACD ハイブリッド盤。美人ヴァイオリニスト、エリナ・ヴァハラが奏でる情熱のヴァイオリン!収録曲は指揮をつとめたヤーッコ・クーシスト(1974-)作曲のライカとヴァイオリン協奏曲、カップリングはコリリアーノのレッド・バイオリンです!
 ヤーッコ・クーシストのライカop.24(2010)はもともと四重奏(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット)のために書かれた作品(1998)です。オーケストラ・アレンジの当録音は冒頭の派手さから一変、クラリネットの技巧的パッセージと幻想的なハープのメロディが続き最後は壮大なクライマックスを迎える魅力的な作品です。同じくクーシストのヴァイオリン協奏曲 op.28 は2000 年より構想をあたためてきた満を持しての協奏曲で、自身が名ヴァイオリニストであるが故にヴァイオリン協奏曲に対するただならぬ思いがありました。この作品はカレヴィ・アホの交響曲第3 番に触発されて作曲されたとのことです。まず驚きが冒頭。演奏開始から3 分半ほどまでヴァイオリンの独奏で始まり、その後スケールの大きなオーケストラが登場します。非常に技巧的なパッセージがヴァイオリン・ソロとオーケストラ・パートに随所にあらわれ、シンフォニックな構成をとる大作です。カップリングは“レッド・バイオリン” !アメリカの現代作曲家ジョン・コリリアーノ(1938-)の作品で、“レッド・バイオリン” を引用したヴァイオリン協奏曲です!数奇な運命を背負ったそのヴァイオリンの情熱を伝える名作です。ヴァイオリンがもつ可能性を最大限に生かした技巧が随所に散りばめられております。ダイナミックなサウンドはオーディオ・ファンも必聴のアルバムです!
 
BIS SA 1679
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
シャロン・ベザリー(Fl)
 ネーメ・ヤルヴィ(指)&ハーグ・レジデンティ管
  フルート協奏曲集

 (1)カール・ニールセン(1865-1931):フルート協奏曲
 (2)チャールズ・グリフェス(1884-1920):詩曲(1918)
 (3)カール・ライネッケ(1824-1920):フルート協奏曲ニ長調 op.283
 (4)セシル・シャミナード(1857-1944):
  フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ
 (5)チャイコフスキー:ラルゴとアレグロ(フルートと弦楽のための)
 (6)プーランク:フルート・ソナタ(オーケストラ伴奏版)
 (7)リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
シャロン・ベザリー(Fl)
ネーメ・ヤルヴィ(指)
ハーグ・レジデンティ管
 天才ベザリーの新譜はニールセン、ライネッケのフルート協奏曲!プーランクのソナタ(オーケストラ伴奏版)や超絶、『熊蜂の飛行』も収録!!

 録音:(2)-(7)2007年8月、(1)2008 年6月/オランダ/DDD、69’25”

 SACD ハイブリッド盤。フルート界の女王シャロン・ベザリーの待望の新譜は、フルート協奏曲の名作ニールセン、ライネッケのフルート協奏曲を主軸にプーランクのフルート・ソナタのオーケストラ伴奏版や、リムスキー=コルサコフの熊蜂の飛行など、フルート尽くしの1夜のコンサートのような充実の内容です。
 ニールセンのフルート協奏曲は1926 年(1927 年改訂)した2 楽章制のカール・ニールセンの2 作目の協奏曲です。協奏曲というよりも室内楽的な作品で、オーケストラにフルートとトランペットを参加していないのが特徴で、フルートがオーケストラと絶妙なアンサンブルを作り上げます。ライネッケは近年再評価され多くの世界的フルーティストにより演奏されております。後半のプーランクの作品は原曲はソナタですがここではオーケストラ伴奏版で収録されております。ピアノだけでは表現できないプーランクの世界観に合ったアレンジとなっております。最後の熊蜂の飛行はとてつもない速さで飛びまわっているように感じるほど、見事な表現力です。これぞベザリーだからこその演奏と言えましょう!
 


BIS SA 2032
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ワジム・グルズマン〜1690年製ストラディヴァリウス‘ex-Leopold Auer’
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集

 (1)ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 op.80
 (2)ヴァイオリン・ソナタ第2番 op.94 bis
 (3)ロミオとジュリエットop.64より
  [モンターギュー家とキャピュレット家/
  百合の花を手にした娘たちの踊り/仮面]
ワジム・グルズマン
 (Vn;1690年製ストラディヴァリウス
  ‘ex-Leopold Auer’)
アンジェラ・ヨッフェ(Pf)
 鬼才ヴァイオリスト、グルズマンの新譜はオール・プロコフィエフ・プログラム、プロコのヴァイオリン・ソナタ決定盤の登場です!

 録音:2012 年12 月、ドイツ/DDD、63’02”

 SACD ハイブリッド盤。抜群の音程感とテクニックで魅了する、鬼才ヴァイオリスト、ワジム・グルズマンの新譜は、満を持してのオール・プロコフィエフ・プログラムです!
 プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1 番はダヴィド・オイストラフに献呈された全4 楽章構成の大作です。自身が「墓場を抜ける風」と表現した両端楽章の現代的表現はプロコフィエフの作品の中でも特異で非常に印象的な旋律です。一方、ヴァイオリン・ソナタ第2 番 op.95bis はフルート・ソナタが原曲でダヴィド・オイストラフの強い希望でヴァイオリンに編曲され、この改作版は原曲以上に好評を博し、オイストラフ、シゲティをはじめ巨匠による演奏で世界的に知られるようになりました。カップリングとしてアンコール・ピースのように収録されたロメオとジュリエットから有名な「モンターギュー家とキャピュレット家」「百合の花を手にした娘たちの踊り」「仮面」が収録されております。
 今回もグルズマンらしい歯切れの良さを披露し、近年急速に人気曲となったプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタの決定盤が登場したと言えましょう。伴奏のアンジェラ・ヨッフェとは超絶のヴァイオリン曲集(BIS SA 1652)でも息の合った演奏を聴かせてくれました。グルズマンの圧倒的なテクニックに負けも劣らずで、難曲プロコフィエフを軽々と弾いてしまいます。
 

BIS SA 2037
(SACD HYBRID)
\2600
ニューヨーク・ポリフォニー
(1)ウィリアム・バード(1540-1623):4声のためのミサ
(2)リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):神との対話
(3)ジョン・プラマー(1410-83):ミサ・シネ・ノミネ
(4)アンドリュー・スミス(1970-):キリエ「全能なる創り主」
(5)トーマス・タリス(1505-85):4声のためのミサ
(6)ガブリエル・ジャクソン(1962-):ミサ
ニューヨーク・ポリフォニー
 【ジェフリー・ウィリアムズ(C-T)、
  スティーヴン・カルディコット・ウィルソン(Ten)、
  クリストファー・ディラン・ハーバート(Br)、
  クレイグ・フィリップス(Bs)】
 無伴奏男声グループ、ニューヨーク・ポリフォニーによる16世紀と21世紀の作曲家による4声のための作品集

 録音:2013 年1 月/レンナ教会(スウェーデン)/DDD、77’58”

 SACD ハイブリッド盤。前作「私の終りは私の始まり」(BIS SA 1949)にてBIS 初登場だったニューヨーク・ポリフォニーの最新アルバムはバード、タリスなどの16 世紀の作品とベネット、ジャクソンなど21 世紀の作曲家によるポリフォニー作品を中心に収録されました。時代は違えど不変の魅力をもつ声楽の力を感じるアルバムです。ニューヨーク・ポリフォニーは2006 年結成、アメリカを本拠に活躍する男声4名のアンサンブルで、当アルバムはBIS レーベル第2 弾となります。
 
BIS 2040
\2500→\2290
ミクロシュ・シュパーニ
 C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集Vol.26

 C.P.Eバッハ(1714-88):6つのソナタWq.51 より
  (1)第1番 ハ長調 Wq51/1(H 150)
  (2)第2番 変ロ長調 Wq51/2(H 151) 
  (3)第3番 ハ短調 Wq51/3(H 127)
  (4)第2番 Wq51/2 より第2楽章[装飾版] 
  (5)第3番 ハ短調 Wq51/3 より第2楽章[装飾版]
  (6)ソナタ ハ長調 Wq65/35(H 156)
ミクロシュ・シュパーニ
 ミクロシュ・シュパーニによる研ぎ澄まされた解釈!

 録音:2012年7月/キーゼル・ホール(シント・トロイデン、ベルギー)/DDD、79’40”

 前アルバム「鍵盤独奏曲全集 Vol.25」(BIS 1819) に続くミクロシュ・シュパーニ演奏の鍵盤独奏曲全集第26 弾の登場です!このアルバムには6 つのソナタWq51 から第1 〜 3 番が収録されております。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンも高く評価していたC.P.E. バッハは「感覚派」として知られており、研ぎ澄まされたセンスの作品ばかりを残しました。J.S. バッハとその次の世代をつなぐ必要不可欠な音楽であることがこれら鍵盤独奏曲を聴いてもわかります。またミクロシュ・シュパーニの非常に清潔な解釈により曲のもつ素晴らしさをダイレクトに伝える演奏です!




HAENSSLER

93 303
\2400→\2190
アンドレイ・ボレイコ(指揮)&シュトゥットガルト放送響
 ショスタコーヴィチ・シリーズ第3 弾

  ショスタコーヴィチ:
   (1)交響曲第1番へ短調op.10
   (2)交響曲第6番ロ短調op.54
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
アンドレイ・ボレイコ(指揮)
 ボレイコ&シュトゥットガルト放送響によるショスタコーヴィチ・シリーズ第3 弾は記念すべき出世作の交響曲第1 番と抒情的・自然的な第6 番

 録音:(1)2011 年3 月24、25 日、(2)2011 年11 月17、18 日 シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ、67’19”

 ロシアの俊英アンドレイ・ボレイコとシュトゥットガルト放送交響楽団によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ第3 弾は交響曲第1 番と第6 番です。
 今回もボレイコ&シュトゥットガルト放送響のコンビネーション絶妙なショスタコーヴィチです!
 ショスタコーヴィチの記念すべき交響曲第1 番は1925 年、ショスタコーヴィチが19 歳のときに作曲され、翌1926 年にマリコ指揮、レニングラード交響楽団により初演されました。この作品は当時「現代のモーツァルト現る!」などと宣伝され、ショスタコーヴィチの名を国際的に有名にし、また世界的作曲家としての彼の名声を一挙に確立した出世作です。全4 楽章構成からなる第1 番は習作時代の跡をとどめてはいますが、当時の新しい音感の追及や、簡潔な書法、新鮮な洒脱な味など、後のショスタコーヴィチのスタイルや個性を十分に示していて、若くしてこの完成度は驚きを隠しきれません。
 交響曲第6 番は、ショスタコーヴィチの力作であり今では代表曲でもある第5 番から約2 年後の1939 年11 月5 日、モスクワでおこなわれた「ソヴィエト音楽祭」で初演発表されました(アメリカ初演は1940 年11 月29 日、ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管)。第5 番とは正反対ともいうべき抒情的、自然的な作風ですべてが清澄でまるでやわらかな陽光のようです。様式的には特異な性格をもち、三楽章体制で、冒頭楽章に相当するソナタ形式の楽章を欠き、きわめて緩徐なラルゴの楽章ではじまり第2 楽章アレグロ、第3 楽章プレストとテンポと興奮を高めていきます。
 1957 年レニングラード生まれのボレイコは母国ロシア音楽を得意とし、シュトゥットガルト放送響によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ、第1弾[ 交響曲第4 番、『ムツェンスクのマクベス夫人』組曲](93 193)、第2 弾[ 交響曲第9 番、第15 番](93 284)やシュターツカペレ・ベルリンとのチャイコフスキー:交響曲第6 番『悲愴』、武満徹:レクィエム(IPPNW 74、IPPNW 1DVD)など、数々の名ライヴを発売しております。







NAXOS 1CD¥1100



8.557005
\1100
アントン・ルビンシテイン:交響曲 第5番
 ホリア・アンドレースク(指揮)&ジョルジュ・エネスコ・フィル

 1-4.交響曲 第5番 ト短調 Op.107/
 5.歌劇「ドミートリー・ドンスコイ」序曲/
 6.ファウスト Op.68
  MARCO POLO 8.223320より移行盤
ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー管弦楽団/
ホリア・アンドレースク(指揮)
録音 1988年7月 ルーマニア・ブカレスト
 MARCO POLO の名盤復活。
 19世紀ロシアの最も偉大な音楽家の一人、アントン・ルビンシテイン(1829-1894 ルビンシュタインと表記することも)。彼はピアノの名手であり(彼の弟ニコライもまた素晴らしいピアニストでした)、若い頃はヨーロッパからロシアにかけて演奏会を開き、そこでショパンやリストとも友好関係を結びます。作曲家としても幅広い活動を行い、ロシア最初の専門的な音楽教育機関であるサンクトペテルブルク音楽院を創設、またロシア音楽協会の創設者としても知られます。
 しかし、彼は出自がユダヤ系であったせいもあり(一家ともども2歳の時にロシア正教に改宗している)、同時期に活動していたロシア五人組とは対立したため、その作品は生前からほとんど演奏されることがありませんでした。しかし、この交響曲第5番に横溢するロシア風味は、彼自身がどれほどまでにロシアを愛しているかの証明と言えるのではないでしょうか。
 

8.559752
\1100
ヒグドン:初期室内楽作品集
 1.アメイジング・グレイス(弦楽四重奏編)(1998/2003)/
 2-5.スカイ四重奏曲(1997/2000)
  <第1楽章:空へ昇る/第2楽章:青い空/
  第3楽章:猛威/第4楽章:巨大な空>/
 6-7.ヴィオラ・ソナタ(1990)
  <第1楽章:穏やかに/第2楽章:大げさに>/
 8.暗い森(2001)/
 9.弦楽三重奏曲(1988) ※世界初録音
セラフィン弦楽四重奏団
<メンバー:
ケイト・ランサム(第1ヴァイオリン)…1-5/
ティモシー・シュウォーツ(ヴァイオリン)…1-5.8-9/
モリー・カー(ヴィオラ)…1-8.9/
ローレンス・ストムバーグ(チェロ)1-5.8-9>/
チャールズ・アブラモヴィチ(ピアノ)…6-8/
エリック・ストムバーグ(ファゴット)…8
録音 アメリカ デラウェア大学 CFAビルディング,ゴア・リサイタル・ホール 2011年8月…1-5, 2011年12月…8, 2012年1月…9, 2012年3月…6-7
 「ピューリッツァー賞」「グラミー賞」の受賞経験もある女性作曲家ジェニファー・ヒグドン(1962-)。彼女はペンシルバニア大学でジョージ・クラムに学び、作曲の修士号と博士号を取得しました。彼女の作風は、伝統的な調性を用いいながらも繊細な音色の変化を大切にしたユニークなもので、新ロマン主義とも見なされています。
 このアルバムには5つの作品が収録されていますが、最初の「アメイジング・グレイス」はお馴染みの名旋律を弦楽四重奏曲用にアレンジしたものです。スカイ四重奏曲は、アメリカ西部の空の広大さと美しさからインスピレーションを受けたもので、高い空と嵐、そしてどこまでも広がる空の様々な変容を描いています。
 ヴィオラ・ソナタは初期の作品で、ファゴットを用いた「暗い森」は音色の追求、弦楽三重奏曲は、若い作曲家の心の声を見つけるためのプロセスがにじみ出た実験的な作品です。全て世界初録音、彼女の活気に満ちた音楽をお楽しみください。彼女の他の室内楽曲作品は8.559298で聴くことができます。
 

8.572915
\1100
トゥリーナ:ピアノ作品集 第9 集
 1-4.セビリャの街角 Op.5(1911)
  <テラスで夏の夜/子どものためのロンド/
   セイシス大聖堂での踊り/雄牛>/
 5.組曲「ヒラルダの伝説」Op.40(1926)/
 6-8.セビリャの通りにOp.96(1943)
  <塔の上の反射/慈悲の聖母の前に/シエルペル通り>/
 9-11.コンテンプラシオン-熟考 Op.99(1944)
  <フラ・アンジェリコの「受胎告知」/エルチェの貴婦人/
   ベラスケスの「ブレダの開城」>/
 12-14.我が家のテラスにて Op.104(1947)
  <アラビア風の網戸の影/街のハーモニー/花のシンフォニー>
ホルディ・マソ(ピアノ)
録音 2012 年7 月27-28 日 スペイン ヤフレ,アウディトリウム
  トゥリーナ(1882-1949)のピアノ作品集も第9 集。ステキなこれらの曲が何故あまり知られていないのか?と疑問に思うばかりですが、恐らく曲の持つ力を存分に引き出せるピアニストがマソ以外にいなかったのかも知れません。
 今作も何とも刺激的で魅力的な曲ばかりが集められています。アルバムに収録されている作品は作曲年の順を追って並べられており、はじめから聞いていくと彼の作風の熟成が見て取れるという趣向です。初期の作品である「セビリャの街角」は、民族的な素材をフランス風に料理した軽妙な作品。
 当時、印象派に影響を受けていた彼らしい音楽と言えるでしょう。それから30 年ほど経過して、トゥリーナが同じセビリャの風景を音楽にした時に生じる作風の変遷は、とても見事なものであり、彼がどれほどまでに「自らの音楽」を創り上げたかが瞬時に理解できるのではないでしょうか?
 


8.573120
\1100
クヴァンツ:フルート協奏曲集
 ミクローシュ・シュパーニ(指揮)&コンチェルト・アルモニコ

 1-3.フルート協奏曲 イ短調 QV5:238/
 4-6.フルート協奏曲 ト長調 QV5:165/
 7-9.フルート協奏曲 ハ短調 QV5:38/
 10-12.フルート協奏曲 ニ短調 QV5:81
   ※世界初録音
マリー・オレスキェヴィチ(バロック・フルート)/
コンチェルト・アルモニコ/
ミクローシュ・シュパーニ(指揮)
録音 ハンガリー ディオーシュド,フェニックス・スタジオ 2011 年1 月17-18 日…4-9, 2011 年1 月19-21 日…1-3.10-12
 BISのC.P.E.バッハ録音でおなじみのシュパーニが登場。
 ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)は18 世紀における、最も偉大で革新的なフルート奏者であり、作曲家でした。彼はアマチュア・フルート奏者であったプロイセンの大王フリードリヒ2 世の教師でもあり、宮廷コンサートはクヴァンツのフルート協奏曲の主要な演奏会場でもあったのです。王はクヴァンツがフルート作品を書くたびに特別の謝礼金を払うなど彼を厚遇。クヴァンツもそれに応えるために素晴らしい作品を何曲も書いたのです。また1752 年には「フルート奏法試論」を著述、こちらは現代でも読み継がれるほどの名著であり、当時のスタイルを知るうえでも格好の資料となっています。
 ここに収録された作品のうちイ短調の曲は、失われたとされていましたが、最近サンクトペテルブルクのロシア国立図書館から取得されたもので、ト長調のカデンツァとともに、貴重な資料となりうるものです。ハ短調の協奏曲はクヴァンツの死後、未完成だったものを王が補筆、完成稿としたものです。
 

8.557080
\1100
シューマン:歌曲集 第7集
 1-12.リーダークライス Op.39
  <異郷で/間奏曲/森のささやき/静けさ/月の夜/
   美しい異郷/城にて/異郷で/悲哀/たそがれ/森で/春の夜>/
 13-15. 3つの詩 Op.30
  <魔法の角笛を持つ少年/小姓/ヒダルゴ>/
 16.3つの歌 Op.31-1 ライオンの花嫁/
 17-22.6つのリートOp.36
  <ライン河畔の日曜日に/セレナード/たぐいない美しさ/
   日の光に寄す/詩人の病の回復/恋の便り>
トーマス.B.バウアー(バリトン)/
ウタ・ヒールシャー(ピアノ)
録音 2011年11月29日-12月1日 ドイツ シュトゥツガルト,SWR室内楽スタジオ
 1830年、20歳のシューマン(1810-1856)は高名なピアノ教師フリードリヒ・ヴィークのもとに弟子入りします。その直後作品番号No.1となる「アベッグ変奏曲」を出版、その後、手を痛めピアニストになる夢をあきらめるも、次々に素晴らしいピアノ曲を作曲するのですが、1839年にヴィークの愛娘クララとの恋愛が成就し、その翌年結婚することになります。そう、それが「歌の年」と呼ばれる1840年のことです。この年に書かれた歌は重唱も含めると100曲を優に超え、またそのどれもが真の名曲であり、どれもが香り高い芸術性を誇るものばかりです。
 このリーダークライスOp.39は、中でもとりわけ人気の高い曲集であり、彼の作品の中でも最もロマンティックなものとして知られています。特に最後にそっと置かれた「春の夜」のチャーミングなこと。この1曲だけでも虜になる人は多いでしょう。他に、親しみやすい「6つの歌」と素朴な「3つの詩」、長大な物語譚である「ライオンの花嫁」と、シューマンの夢見る性格が溢れ出た美しい歌集です。
 


8.572353
\1100

マクスウェル=ディヴィス:ストラスクライド協奏曲 第3番&第4番
 1-5.ホルン、トランペットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲 第3番/
 6-10.クラリネットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲 第4番
ロバート・クック(フレンチ・ホルン)…1-5/
ピーター・フランクス(トランペット)…1-5/
ルイス・モリソン(クラリネット)…6-10/
スコットランド室内管弦楽団/
ピーター・マクスウェル=デイヴィス(指揮)
録音 1991年7月 スコットランド エディンバラ,アッシャー・ホール Collins Classicsより移行盤
 マックスウェル・デイヴィス(1934-)が集中的に取り組んだ、様々な楽器のための協奏曲である「ストラスクライド協奏曲」は、スコットランド西部にある県「ストラスクライド」の地域協議会とスコットランド室内管の委嘱により書かれ始めたもので、1987年から1996年までの間に10曲が作曲されました。
 このアルバムでは、1989年に書かれたホルン、トランペットを使った第3番、1990年に書かれたクラリネットを使った第4番を聴くことが出来ます。デイヴィスは奏者たちとも緊密に連絡を取り、彼らの技術を最大限に生かせるように入念な曲造りを施し、どれもが素晴らしい効果をあげています。独奏楽器が活躍はもちろんのこと、彩り豊かなパーカッションとのやり取りも素晴らしく、またデイヴィスが愛するマリンバの響きもいたるところで聴くことができるという、まさに彼における「20世紀の締めくくり」シリーズであると言えるでしょう。
 


8.572866
\1100

ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集 第2巻 第1番-第5番&第8番
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.2-1/
 5-8.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.2-2/
 9-12.ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op.2-3/
 13-16.ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.2-4/
 17-20.ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.2-5/
 21-24.ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.2-8
エイドリアン・バターフィールド(バロック・ヴァイオリン)/
ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
ローレンス・カミングス(ハープシコード)
録音 201年7月18-20日&25-27日 UK ロンドン ウォルサムストー 聖メアリー教会
 バロック時代、フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の始祖であるルクレール(1697-1764)のヴァイオリン・ソナタ集の第2巻です。第1巻ではヴィオラ・ダ・ガンバをアリソン・マクギリヴレイが担当していましたが、第2巻はジョナサン・マンソンが担当。また違った響きでこれらのソナタに確かなアプローチをかけています。1723年にソナタ集第1巻を出版したルクレールですが、彼自身はもっと学ぶ必要性を感じていたようで、当時の巨匠たちの作品、とりわけロカテッリからは多大なる影響を受け、それらの成果は第3巻と第4巻に如実に現れていると言われます。そのため、それ以前に書かれたこの第2巻(1728年出版)も、彼としては気に入るものではなかったかもしれません。とはいうものの、第1巻と第2巻に漲るイタリアの抒情性をフランスのエレガンスは例えようのない素晴らしさであり、これらを不当に無視することは、人類の至宝を捨て去ることにも等しいのです。
8.570888…第1巻 第1番-第4番 8.570889…第1巻 第5番-第8番
 


8.572990
\1100

トーニ:ピアノ作品全集 第1集
 1-3.3つのカプリッチョ Op.38(1954.1956.1957)/
 4.マリアのために(ピアノ版)(1982)/
 5.アフォリスマ-格言(1985)/
 6.マーラー:交響曲 第5番 第4楽章「アダージェット」(C.トーニによるピアノ編)/
 7-11.コラール・パルティータ 第2番
  (J.S.バッハ:オルガンのためのコラール前奏曲 第5番による)(1976)/
 12-14.3つの前奏曲 Op.28(1947)/
 15.リチェルカーレ OP.28b(1947)/
 16.ファンタジア Op.25 ※世界初録音
アルド・オルヴィエート(ピアノ)
録音 2012年7月16-18日 イタリア ヴェニス,ジョルジオ・チーニ財団小劇場ホール
 カミロ・トーニ(1922-1993)は20世紀イタリア音楽界の中でも代表的な人物の一人であり、現在では彼の名を冠した国際コンクールも開催され、こちらは名ピアニストへの登竜門として素晴らしい役割を果たしています。彼はシェーンベルクから多大なる影響を受け、1951年から1957年までダルムシュタットの音楽祭に参加、そこでは偶然音楽にも興味を抱いています。とはいえ、初期の作品は古典的なものを踏襲しており、難解で緻密な書式はなかなか興味深いものになっています。
 また、このアルバムにはバッハとマーラーの2つの作品を編曲したものが含まれていて、ここにはトーニが目指した音楽の到達点が表出されているかのようです。マーラーの「アダージェット」からは、頽廃的な響きはすっかりそぎ落とされ、まるで血潮が滴る筋肉を見せつけられる思いがしますが、これはバッハからシェーンベルクに至る間に、音楽が纏ってきた衣や贅肉をそぎ落とすという、彼が行った実験の結果なのかもしれません。トーニのピアノ曲シリーズは全4枚が予定されています。
 


8.573010
\1100

タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 第3集
 1-4.弦楽四重奏曲 第7番 変ホ長調/
 5-8.弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 Op.13
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
<メンバー:
チャールズ・ウェザビー(第1ヴァイオリン)/
ジョン・エウィング(第2ヴァイオリン)/
コリン・フジワラ(ヴィオラ)/
クリスティン・オストリング(チェロ)>
録音 2010年12月18-20日 アメリカ アイダホ,ボイジー オーディオ・ラボ
 作曲をチャイコフスキーに、ピアノをニコライ・ルビンシテインに学んだタネーエフ(1856-1915)。彼は素晴らしいピアニストであり、師であるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のモスクワ初演を行う程の腕前の持ち主でした(第2番の世界初演も担当している)。また対位法の理論家でもあり、正教会の聖歌も作曲するなど多彩な才能の持ち主でした。
 彼の作風は驚くほど保守的で確固たる構造を持ち、とりわけ弦楽四重奏曲の早い楽章は、モーツァルトやベートーヴェンに匹敵するほどのシンプルさを有しています。とは言え、緩徐楽章では溢れんばかりの抒情性に満ちていて、「ロシア的な美しさ」を堪能することができるものです。第7番は、実は初期の作品であり、1880年に彼がパリに滞在していた頃に書かれたもの。簡素な美しさの中に、一筋縄ではいかない音の動きが見え隠れします。
 



8.573011
\1100

ヴィオラとピアノ
 ベルリオーズ=リスト:イタリアのハロルド 他

 1-4.ベルリオーズ:イタリアのハロルド Op.16
  (F.リストによるヴィオラとピアノ編)
   <第1楽章:山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面/
    第2楽章:夕べの祈祷を歌う巡礼の行列/
    第3楽章:アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード/
    第4楽章:山賊の饗宴、前後の追想>/
 5.リスト(1811-1886):忘れられたロマンス S132/R467a/
 6-8.クルト・ロジャー(1895-1966):アイリッシュ・ソナタ Op.37
   ※6-8…世界初録音
フィリップ・デュークス(ヴィオラ)/
ピエール・レーン(ピアノ)
録音 2012年5月3-5日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
 1833年、パリで「幻想交響曲」を聴いて感動したパガニーニが、ベルリオーズ(1803-1869)に委嘱して書かれたと言われるのが、この「イタリアのハロルド」です。曲はもともとジョージ・バイロンの長編詩「チャイルド・ハロルドの巡礼」の場面に着想を得たものであり、第1楽章で独奏ヴィオラが提示する「ハロルドの主題」は形を変えて全曲に現れます。
 パガニーニは、ヴィオラの超絶技巧を生かした華やかな曲を期待していたのですが、結局はパガニーニの意に沿うことがなく、結局ベルリオーズは当初の企画を若干変更して、ヴィオラ付きの交響詩として仕上げました。この演奏は、その原曲のオーケストラ・パートをフランツ・リストがピアノ伴奏版に書き換えたという、これまた興味深いものです。もう1曲のアイリッシュ・ソナタを書いたのはクルト・ロジャー。シェーンベルクに師事した作曲家ですが、抒情的な作風を見せています。フィリップス・デュークスのヴィオラは芯のある音色ととろみのある響きが魅力的。
 


8.573069
\1100

海の夜明け 〜英国民謡のコレクション
 1.マクミラン(1959-):娘さん、私を愛してくれますか?/
 2.キャンプキン(1984-):恋する男と彼の彼女/
 3.ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
  5つのイギリス民謡-第1番 黒い目の船乗り/
 4.ビングハム(1952-)孤児院の少女/
 5.ウォーロック(1894-1930):ヤーマスの祭り/
 6.ダッガン(1963-):月の彼方に/
 7.グレインジャー(1882-1961):北方の歌-第14番 わが黒髪の乙女/
 8.キャンプベル(1983-):吹け、南風よ/
 9.ホルスト(1874-1934):12のウェールズ民謡-第4番 目覚めよ、目覚めよ/
 10.ビルト(1939-):おお、緑の葉の間で/
 11.ターンブル(1975-):スカイ島/
 12.バーク(1988-):ごきげんよう/
 13.アンドリュー(1978-):全てのものは静けさの中に/
 14.ベアストー(1874-1946):かしわととねりこの木/
 15.モーラン(1894-1950):水夫と若いナンシー
  ※2.4.6.8.11.12.13…世界初録音
ブロッサム・ストリート/
ヒラリー・キャンベル(指揮)
録音 2012年11月1-3日 UK ロンドン ノーブリー,聖フィリップ教会
 普段は超絶難解な響きを愛するマクミランでさえ、ここではひたすら静謐なハーモニーを追求しているのには驚くばかり。それほどまでに「英国民謡」は人々の心を捉えているのでしょうか。15人の近現代作曲家たちによる各々の曲は、どれもが個性的でふくよかな表情を見せています。
 ヴォーン=ウィリアムズ、グレインジャー、ホルスト、ウォーロックと言った前世紀の作曲家たちの端正なハーモニーに比べ、現代に生きる作曲家たちの作品はモダンな音に彩られていますが、やはり根底に流れるのは民俗意識であり、脈々と受け継がれたイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの伝統でしょう。ここで豊かな合唱を披露している「プロッサム・ストリート」はヨーク大学の学生メンバーを主とする聖歌隊です。2003年に結成され、テレビやラジオなどで幅広く活躍、クリスマスや国の行事にはひっぱりだこになるほどの人気を誇っています。そんな彼らのクリスマス・ソング集(8.572868)もオススメします。
 

シャイデマン:オルガン作品集 6 (ブラウン)
8.573118
\1100

シャイデマン:オルガン作品集 第6集
 1.私はあらゆる時に主をほめたたえる(H.プレトリウスによる) WV48/
 2-5.第8旋法によるマニフィカト WV20/
 6.ガイヤルドと変奏曲 ニ短調 WV107/
 7.神のひとり子なる主キリスト(Ⅰ)WV7/
 8.バレットと変奏曲 ニ短調 WV111/
 9.復活のいけにえに WV68/
 10-11.アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ WV57/
 12.前奏曲 ホ短調 WV38/
 13-14.神もしわれらと共になかりせば WV70/
 15.マスカラータと変奏曲 ト長調 WV110/
 16-17.主なる神、われらがもとにあらずば WV71/
 18.ファンタジア ハ長調 WV82/
 19.F.アネリオのマドリガル「私の心は,サラマンダーの如く」による
   パッサジャータ WV 105/
 20.アルマンド ニ短調 WV113/
 21.クーラントと変奏曲 ニ短調 WV123
ジュリア・ブラウン(オルガン…ブロンバウ・オルガン・Opus35)
録音 2012年10月11-12日 アメリカ イリノイ州,スプリングフィールド 最初の長老派教会
 ハンザ同盟の一員として、裕福な有力都市の一つとして繁栄し、神聖ローマ皇帝から自由都市の特権を与えられ、自治権を獲得維持していたハンブルク。17世紀、そのハンブルクで活躍した鍵盤音楽の大家シャイデマン(1595頃-1663)のオルガン作品集第6集です。
 当時は全ヨーロッパから音楽家たちがハンブルクに集まっていましたが、シャイデマンはその中でも傑出した存在であり、そのせいか、彼の作品は他の作曲家たちのものよりも格段に多く譜面が残されていることでも知られています。また、この頃はオルガンの性能が高められ、それに伴い演奏技術も高いものを求められていたこともあり、ここで聴かれる作品も、複雑な対位法を駆使した大規模なものとなっており、単なる「J.S.バッハの先駆者」としての存在だけではない、全くもって稀有な才能と崇めずにはいられません。
 


8.573163
\1100

ブロトンス:交響曲 第5番 他
 1-4.交響曲 第5番「我らの世界」Op.117(2010)
  <力、窮乏、野望/瞑想1.偽善/瞑想2.暴力と"エゴ"の成長/
  憂鬱な嘆き、希望、向上と逸出>/
 5-7.オーボエ協奏曲 Op.115(2009-2010)
  <序曲/子守歌/タランテラ>/
 8-11.弦楽オーケストラのための4つの小品-組曲 Op.14(2010年改編版)
  <エレジー/フモレスケ/夜想曲/舞曲> ※世界初録音
ハビエル・アルナル・ゴンザレス(オーボエ)…5-7/
パルマ市バレアレス交響楽団/
サルバドール・ブロトンス(指揮)
録音 2011年9月12-16日 Auditori del Conservatori Superior de Musica de les Illes Balears, Palma de Mallorca,
 バルセロナの音楽一家に生まれ、父からフルートを学び、バルセロナ音楽院でフルートと作曲を学んだブロトンス(1959-)。1985年にフルブライト奨学金を授与されフロリダ州立大学に留学、やがて作曲家として125以上の作品を創り、これらは様々な賞を受賞するなど高く評価されています。また1991年からはバンクーバー交響楽団の音楽監督、指揮者として活躍、他にもいくつもの交響楽団と素晴らしい仕事をしています。
 そんな彼の交響曲第5番は、私たちの現代の世界を描いた問題作です。4つの楽章には、どれも「人間の弱点」が描かれ尽くされ、曲の最後にようやく希望が見出されるというもので、聴いていて何となく落ち着かなくなるのは、まあ、仕方のないことなのかもしれません。
 穏やかさと皮肉さが同居する「オーボエ協奏曲」は一瞬プーランクの軽妙な世界を彷彿させることでしょう。17歳の時に初稿を書いた「4つの小品」は、スペイン国立管弦楽団主催のコンクールで受賞した作品。彼の名を高めるきっかけとなった躍動感あふれる音楽です。
 

8.660340
(3CD)
\3300
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」
<CD1>シンフォニア/2-16.第1幕/
<CD2>1-12.第1幕(続き)/13-16.第2幕/
<CD3>1-16.第2幕(続き)
セミラーミデ…アレックス・ペンダ(アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ-ソプラノ)/
アルサーチェ…マリアンナ・ピッツォラート(コントラルト)/
アッスール…ロレンツォ・レガッツォ(バス)/
イドレーノ…ジョン・オズボーン(テノール)/
オローエ…アンドレア・マストローニ(バス)/
アゼーマ…マリア・ヨコヴィッチ(ソプラノ)/
ミトラーネ…ヴァシリス・カヴァヤス(テノール)/
ニーノ王の亡霊…ラファエレ・ファッチォーラ(バス)/
ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団/
トーマス・ポトコウスキ(合唱指揮&アシスタント・コンダクター)/
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/
カレル・ミタス(アーティスト・ディレクター)/
アントニーノ・フォリアーニ(指揮)
録音 2012年7月18.19.22日 ドイツ バード・ヴィルトバード、トリンクハレ ライブ収録
 夫である王を毒殺し、王国を統治している女王セミラーミデ。彼女は若き武将アルサーチェを密かに恋していて、彼と結婚し王座を譲るつもりでいるのです。しかしそんな彼はアゼーマに思いを寄せているうえ、実は15年前の王毒殺事件の際に行方不明となっていた王子であるのです。暗殺実行犯であるアッスールの陰謀と思惑も絡み、この物語は悲劇に向かって動き出すのです。
 ロッシーニ(1792-1868)が初めてウィーンを訪問したのは1822年の時。そこでベートーヴェンに会いオペラ・ブッファの作曲を勧められたとされています。その影響もあってか、このオペラ「セミラーミデ」は重厚でドイツ風の響きを持った起伏に富んだ音楽で書かれています。またこの歌劇の「序曲」は単独でも演奏される機会の多い華やかなもの。まさにサスペンス・ドラマの幕開けを思わせる壮大な音楽です。主役を歌うアレックス・ベンダは最近人気急上昇中のソプラノ。劇的な表現が魅力的です。
 
8.501204
(12CD)
\4500
ベートーヴェン:交響曲・協奏曲・序曲集
<CD1>
 1-4.交響曲 第1番 ハ長調 Op.21/
 5-9.交響曲 第6番 ヘ長調「田園」Op.68(8.553474原盤)/
<CD2>
 1-4.交響曲 第2番 ニ長調 Op.36/
 5-8.交響曲 第5番 ハ短調 Op.67(8.553476原盤)/
<CD3>
 1-4.交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」Op.55/
 5-8.交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93(8.553475原盤)/
<CD4>
 1-4.交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60/
 5-8.交響曲 第7番 イ長調 Op.92(8.553477原盤)/
<CD5>
 1-4.交響曲 第9番 ニ短調「合唱」Op.125(8.553478原盤)/
<CD6>
 1-4.ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15(8.550190原盤)/
 5.合唱幻想曲 ハ短調 Op.80(8.572783原盤)/
<CD7>
 1-3.ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19/
 4-6.ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73(8.550121原盤)/
<CD8>
 1-3.ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37/
 4-6.ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58(8.550122原盤)/
<CD9>
 1-3.ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a/
 4-6.ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲 Op.56(8.554288原盤)/
<CD10 序曲集 第1集>
 1.「フィデリオ」序曲 Op.72/
 2.バレエ音楽「プロメテウスの創造物」Op.43/
 3.「コリオラン」序曲 ハ短調 Op.62/
 4.「アテネの廃墟」序曲 Op.113/5.「エグモント」序曲 Op.84/
 6.付随音楽「献堂式」Op.124/
 7.「レオノーレ」序曲 第3番 Op.72b(8.550072原盤)/
<CD11 序曲集 第2集>
 1.序曲「霊名祝日」Op.115/
 2.「レオノーレ」序曲 第1番 Op.138/
 3.「レオノーレ」序曲 第2番 Op.72a/
 4.付随音楽「シュテファン王」序曲 Op.117/
 5.騎士のバレエのための音楽 Wo01/
 6.付随音楽「レオノーレ=プロハスカ」葬送行進曲 Wo096/4/
 7.付随音楽「タルペイア」-勝利の行進曲 WoO2a(8.553431原盤)/
<CD12>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61/
 4.ロマンス 第1番 ト長調 Op.40/
 5.ロマンス 第2番 ヘ長調 Op.50(8.550149原盤)
<CD1-5>
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/
<CD5>
ハスミク・パピアン(ソプラノ)/
ルクサンドラ・ドノーセ(メゾ・ソプラノ)/
マンフレッド・フィンク(テノール)/
クラウディオ・オテッリ(バス・バリトン)/
ニコラウス・エステルハージ合唱団ベーラ・ドラホシュ(指揮)/
<CD6:1-4>
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)/
カペラ・イストロポリターナ/
バリー・ワーズワース(指揮)/
<CD6:5>
レオン・マッコーリー(ピアノ)/
シティ・オブ・ロンドン合唱団/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指揮)/
<CD7>
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)/
カペラ・イストロポリターナ/
バリー・ワーズワース(指揮)/
<CD8>
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)/
カペラ・イストロポリターナ/
バリー・ワーズワース(指揮)/
<CD9>
イェネ・ヤンドー(ピアノ)/
ドン=スク・カン(ヴァイオリン…4-6)/
マリア・クリーゲル(チェロ…4-6)/
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/
ベーラ・ドラホシュ(指揮)/
<CD10>
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団/
スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)/
<CD11>
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/
ベーラ・ドラホシュ(指揮)/
<CD12>
西崎崇子(ヴァイオリン)/
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団/
ケネス・ジーン(指揮)
ベートーヴェン(1770-1827)の魅力ってどこにあるんでしょうか?それは「スカっとするメロディ」であり、「主題を執拗に展開していく」執念深さであったり、見事過ぎる展開に唖然としたり、「ダサさとカッコよさ」を併せ持っていたり…。これって、もしかしたら「人気刑事ドラマ」を見てはらはらするような気持ちに近いのかもしれません。
 このBOXには、そんなベートーヴェンの交響曲と協奏曲、序曲を収録しました。あまり聴く機会のない序曲も、こうして聴いてみると素晴らしい名作ぞろいであることに気が付くことでしょう。もちろん永遠の人気を誇ることは間違いありません。
 録音 <CD1-5>ハンガリー,イタリア語放送,フェニックス・スタジオ 1995年6月17-20日…CD1, 1995年6月9-16日…CD2, 1995年21-24日…CD3, 1995年10月…CD4, 1996年8月…CD5/<CD6:1-4>1988年10月3-4日 ブラティスラヴァ,モイゼス・ホール/<CD6:5>録音 2011年2月5-6日 ロンドン・キャドガン・ホール/<CD7>1988年3月 スロヴァキア放送コンサート・ホール/<CD8>1988年3月 スロヴァキア放送コンサート・ホール/<CD9>1997年5月1-6日 ハンガリー,イタリア語放送,フェニックス・スタジオ/<CD10>1987年7月4-9日 スロヴァキア放送コンサート・ホール/<CD11>1995年3月4-8日 ハンガリー,イタリア語放送,フェニックス・スタジオ/<CD12>1988年7月 スロヴァキア レドゥタ・コンサート・ホール



<メジャー・レーベル>

オーストラリアELOQUENCE


480 7424
\1200
ロシアの弦楽四重奏曲
 ① ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調
 ② ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調
 ③ チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調
ボロディン弦楽四重奏団(①②),
ガブリエリ弦楽四重奏団(③)
繊細かつ情熱的なメロディの宝庫!
 【録音】1962年9月(①②), 1976年5月(③), ロンドン[ステレオ:セッション]
チャイコフスキー、ボロディン、ショスタコーヴィチという3人の大作曲家の個性が鮮明に打ち出された、ロシア情緒ただよう傑作弦楽四重奏を3曲収録したアルバム。1967年結成のイギリスのガブリエリ弦楽四重奏団による緻密な合奏能力。1944年結成のロシアのボロディン弦楽四重奏団による室内楽の分野において優れた解釈と説得力ある演奏。特にショスタコーヴィチに対する追求的な演奏は格別の定評があり、情熱的な演奏を披露しています。
 

480 5583
\1200
クリストファー・ホグウッド
 アーン:8つのソナタ集

 『第1番ヘ長調』『第2番ホ短調』『第5番変ロ長調』
 『第6番ト短調』『第3番ト長調』『第4番ニ短調』
 『第7番イ長調』『第8番ト長調』
クリストファー・ホグウッド(Cemb)
[使用楽器:Thomas Blasser, 1744年製, Jacob Kirckman, 1766年製]
ヘンデルとその後の古典派へとつないだアーンの再評価
【録音】1973年4月, UK, ケント州、フィンチコックス楽器博物館[ステレオ:セッション, 原盤:オワゾリール]
トマス・アーン(1710-1778)は、ドリュアリー・レイン劇場やコヴェントガーデン王立歌劇場の作曲家として活躍。数多くのオペラや声楽曲によって名を馳せ、BBCプロムスで演奏されるイギリスの愛国歌「ルール・ブリタニア」の作曲者としても知られています。アーンの様式はバロック的な基調の中に古典派を予示するものが多く含まれています。この作品もナポリ様式やその後のモーツァルトの形式が感じられるものです。
 現代に伝えられる楽譜は様々な時代の様式に改変されてしまっていますが、ホグウッドは1756年のオリジナル版を使用。当時のイギリスの鍵盤楽器解釈や運指などを研究し、それがアーンの再評価につながりました。フィンチコックス・コレクションの2台のオリジナルの名器を使用しての録音で、ホグウッドのソロ・デビュー盤となったアルバムです。
 


480 5597
(2CD)
\1800→\1690
クリストファー・ホグウッド
 《フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック》

【Disc1】
 ファーナビー:『ファンタジア』『陰鬱なパヴァーヌ』,
 作者不詳:『僕の受けた悲しみを』『アルマンド〜
  アイルランドのダンプ〜ウォトキンズ・エール』,
 バード:『ジーグ』,
 イングロット:『木々は緑』,
 フィリップス:『ジュリオ・ロマーノのアマリッリ』『ガリアルダ・パッサメッツォ』,
 ピーアソン:『アルマンド〜桜草〜落ち葉』,
 ファーナビー:『タワー・ヒル〜マスク〜玩具』,
 フィリップス:『パヴァーヌ』『ガイヤルド』,
 マンデイ:『ロビン』,
 作者不詳:『ノエル氏のガリヤルド』,
 ファーナビー:
  『ファーナビーの夢』『彼の安らぎ』
  『ファーナビーの自惚れ』『彼のユーモア』/
【Disc2】
 バード:『ジョンが来て私にキスを』『女王のアルマンド』,
 ブル:『イン・ノミネ』『ファンタジア』,
 フィリップス:『パジェットのパヴァーヌとガイヤルド』,
 バード:『喜びのパヴァーヌとガイヤルド』『ヴォルタ〜
  アルマンド〜ウルジーズ・ワイルド〜カリーノ・カストゥラメ〜ヴォルタ』,
 ティスドール:『クレメント・コットンのパヴァーヌ』,
 ファーナビー:『別れの辛さ』
クリストファー・ホグウッド
(オルガン, ハープシコード, スピネット, ヴァージナル)
貴族たちへ配布された高貴な曲集
 【録音】1981年4〜5月, UK, [ステレオ:セッション, 原盤:オワゾリール]
バードやブル、ファーナビーといったエリザベス王朝時代を代表する作曲家たちの作品が収められた曲集。16 世紀の鍵盤音楽の最も重要なコレクションの1 つです。「エリザベス女王の…」と呼ばれることもあり、音楽と文学を融合させた高貴なものとして当時のイギリスの貴族たちへ配布されたものです。ホグウッドはこの録音のために4種類の鍵盤楽器を使い分け、原曲の息遣いを忠実に伝えることに成功しています。
 


480 5584
(2CD)
\1800→\1690
ホグウッド&エンシェント室内管
 《ヴェルサイユ宮殿の音楽》

【Disc1】
 F・クープラン:『「諸国の人々」より“フランス人”〜
  ソナード』『それ以上言わないでくれ』『僕の心の甘い絆』,
 モンテクレール:『カンタータ「誠実の勝利」』,
 フォルクレ:『組曲第1番』,
 F・クープラン:『「諸国の人々」より“フランス人”〜トリオによる合奏組曲』,/
【Disc2】
 ルクレール:『ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.9-6』,
 マレ:『「ヴィオール曲集」第4巻〜組曲ヘ長調』『膀胱結石手術図』,
 モンテクレール:『カンタータ「パンとシュランクス」』,
 マレ:『パリの聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘』
クリストファー・ホグウッド(指揮&Cemb),
エンシェント室内管弦楽団,
ジュディス・ネルソン(Sp),
クリストフ・コワン(Gamb),
モニカ・ハジェット(vn),
ロイ・グッドマン(Vn),
サラ・カニンガム(Gamb),
スティーヴン・プレストン(Fl-tr)
ハーモニーが大切にされたロココ風の香り
【録音】1982年, ロンドン、セント・ジョージ殉教者教会 [ステレオ:セッション, 原盤:フォリオ・ソサエティ&オワゾリール]
西洋音楽芸術は、その発展において宮廷の援助、保護なしに成立し得ませんでした。ここでは、ヴェルサイユの黄金時代、F・クープラン、マラン・マレ、ルクレールといった作曲家達の、ルイ14世時代のヴェルサイユ宮殿で演奏された室内楽と室内カンタータの作品を収録しています。この時代の代表作が、ホグウッド、ハジェット、コワンといったオリジナル楽器の名奏者たちによって演奏されています。
 作曲家の同時代の人々の肖像、時代の精神が香る中世フランスのエスプリを堪能できるアルバムです。教会の素晴らしい残響が取られた優秀録音盤。
 

480 5587
\1200
《ウェーバー:歌曲集》
 『6つの歌曲 Op.15』『6つの歌曲 Op.30』
 『恋人を失った時の気分Op.46』『Meine Farben, Op. 23-1』
 『Uber die Berge mit Ungestum, Op. 25-2』
 『Die gefangenen Sanger, Op. 47-1』『Die freien Sanger, Op. 47-1』
 『Die Zeit, Op. 13 -5』『Das Veilchen im Thale, Op. 66-1』
 『Mein Schatzerl is hubsch, Op. 64-1』
 『Ich denke dein, Op. 66-3』『Elfenlied, Op. 80-3』
マーティン・ヒル(T)
クリストファー・ホグウッド(Fp)
隠れたウェーバーの魅力的が表出された演奏
【録音】1976年5月, UK, ケント州、コルト・クラヴィーア・コレクション[ステレオ:セッション, 原盤:オワゾリール]
 ドイツ・ロマン派の初期を代表する作曲家ウェーバー。「魔弾の射手」によってドイツ国民歌劇を確立し、歌劇によるロマン主義の道を拓くと共に、協奏曲やピアノ音楽にも独創性を発揮しました。しかし彼の歌劇、管弦楽作品、クラリネット協奏曲や五重奏曲、ピアノ関連曲以外は奏される機会も少なく、特に歌曲は、録音も非常に少ないジャンルとなっています。
 テノールのマーティン・ヒルは,中世から現代音楽まで幅広いレパートリーで知られていますが、特にバロック音楽で多くの録音を残している実力者。丁寧な解釈と豊かな表現力の元、リリックで清潔感ある声でしっとりと謳い上げています。
 ホグウッドの弾くフォルテピアノ伴奏は隅々まで神経が行き届いており、シューベルトやシューマンにも劣らないウェーバーの歌曲の魅力が十二分に表出された意義深いアルバムです。


<映像>

 

NAXOS(映像)


2.110280
(2DVD)
\7000
マリア・クリーゲルによるチェロ・マスタークラス〜
 技術と想像力を使って芸術的な表現を成し遂げるために
 このDVDについて(英語)…Quintessence(神髄)
  1:チェロの奏法と技術についての説明/
<DVD1>
 Quintessence2:ボウ・テクニック…43'53”/
 左手のテクニック…82'55”/
 Quintessence3:
  ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調のレクチャー演奏…128'54”/
<DVD2>
 Quintessence3:続き
  シューマン:チェロ協奏曲 イ短調のレクチャー演奏…114'49”/
  チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲のレクチャー演奏…126'28”
マリア・クリーゲル(チェロ)/
カオ・リン(ピアノ)
音声:ステレオ2.0/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)
 ドイツの名チェリスト、マリア・クリーゲルが全てのチェリストのために、持てる技術を全て公開した素晴らしい映像です。弓の使い方、左手の技術を徹底的にレクチャーし、また198ページに及ぶ詳細な解説書も彼女自身が書き起こすことでチェロ演奏の神髄をじっくり語り尽くしています。
 実際の演奏(ピアノ伴奏による)も、有名なパッセージだけではなく、曲の全てを詳細に取り上げ、全ての旋律を分析し、最高の演奏になるための示唆を与えます。楽器から「音」ではなく「音楽」が生まれるまでの瞬間を体験してください。(日本語字幕などはないと思われます)













7/2(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


AD VITAM



AV 121115
\2500→\2290
録音の良さに驚愕
 トマジ:管弦楽曲集

  (1)抒情劇「海の沈黙」(1959)
  (2)第三世界の交響曲 (1967)
  (3)世俗カンタータ「ティパサへの帰還」(1966)
(1)ピエール=ミシェル・ルコント(指)
 フランス国立放送管弦楽団、
 将校:ベルナール・デミニー(Br)
 姪:ジャニーヌ・カプドル(Ms)
(2)ピエール・デルヴォー(指)
 フランス国立放送管弦楽団
(3)パトリック・ダヴァン(指)
 マルセイユ歌劇場管弦楽団&合唱団
 ダニエル・メジギッシュ(朗読)
 トマジのオーケストレーションが物凄いエネルギーで迫る名演

 (1)録音:1971 年11 月25 日 (2)録音:1970 年9 月9 日 (3)2005年9 月17 日/DDD、68’14”

 アンリ・トマジ(1901-1971) は、コルシカの血を引くフランスの作曲家。「芸者遊び」というチンドン屋風色彩の管弦楽曲で知られますが、独創的なオーケストレーションでエキゾチックな風物を描くのに巧さを示しています。「海の沈黙」はヴェルコール原作のレジスタンス小説に基づく一幕の抒情劇。
 1940 年ドイツ占領下のフランスで、ドイツ軍将校がフランスと仲良くしたいと願いながら、大多数のエゴの前では無力なやるせなさを淡々と描いています。
 「第三世界の交響曲」は1967 年、ベルリオーズの歿後百年にフランス文化省の委嘱で作曲されました。ベルリオーズの「幻想交響曲」の素材がコラージュされてはいますが、むしろアフリカや古代をトマジ一流のオーケストレーションで強烈に描いています。録音の良さも抜群で、かつて長岡鉄男先生が激賞したアンティルの「コロボリー」(エヴェレスト盤)を彷彿させます。オーディオ・ファン必聴の物凄さです。




ELOQUENTIA


EL 1341
\2500
コレッリ(1653-1713):ヴァイオリン・ソナタop.5(リコーダー版)
 (1)第1番 ヘ長調 (2)第5番 ニ短調
 (3)第3番 ヘ長調 (4)第4番 変ロ長調
 (5)第2番 ヘ長調 (6)第6番 ハ長調
ルイス・ベドゥスキ(リコーダー)
フィリップ・グリスヴァルト(チェンバロ)
 驚異的な息の長さ!コレッリの名曲ヴァイオリン・ソナタop.5 をリコーダーで!

 使用楽器:アルト・リコーダー Jocob Denner のモデル/Ernst Meyer製作/録音:2010 年6 月

 コレッリの名曲ヴァイオリン・ソナタop.5 のリコーダーによる演奏盤。演奏に際しては、過去になされた様々な編曲を参考にしつつも、演奏者が独自の編曲を行っており、装飾や旋律の変形など、ヴァイオリン版に負けず劣らず聴きばえのする仕上がりとなっています。
 なお、第5 番ジーグはCD に収まりきらないということでここでは繰り返しなしで演奏。フル・バージョンはブックレット内のURL からダウンロードできるという仕掛けになっています。リコーダーを演奏するルイス・ベドゥスキはイタリア=ブラジル系の音楽家。メメルスドルフら巨匠の薫陶を受け、また、18 世紀の装飾音に関する論文で修士号も取得しています。演奏能力と研究の両面に裏打ちされた演奏は、驚異的な息の長さと滑らかさを備えた仕上がりです。チェンバロのグリスヴァルトも、ヤーコプスやサヴァールの指揮のもとでも演奏経験豊富というだけあって、アンサンブル能力と巧みな通奏低音の和声づけで聴かせます。







HMF

HMU 807572
(SACD HYBRID)
\2600
スティレ・アンティコ最新盤
 フェニックス・ライジング

 バード(c.1540-1623):アヴェ・ヴェルム・コルプス
 5声のためのミサ
  〔キリエ・エレイソン、グローリア・イン・エクセルシス・デオ、
   クレド、サンクトゥス&ベネディクトゥス、アニュス・デイ〕
 トマス・タリス(c.1505-1585):
  サルヴァトール・ムンディ(I ))、断食し涙しながら
 トーマス・モーレイ(1557-1602):ノロ・モルテム・ペッカトーリス
 ギボンズ(1583-1625):手を共にたたこう
 ロバート・ホワイト(c.1538-1574):
  ポルティオ・メア、クリステ・キ・ルクス・エ・ディエス(IV))
 タヴァナー(c.1490-1545):おおすばらしき栄光
スティレ・アンティコ
 スティレ・アンティコ最新盤、ウィリアム・バードの傑作、5声のためのミサ曲ほかチューダー朝の宗教音楽集

 録音:2012 年11 月

 美しいア・カペラで世界を感動させている、若手声楽アンサンブル、スティレ・アンティコ。最新盤は、チューダー朝の教会音楽集です。中でも注目なのが、バードの5 声のミサ曲。バードはイギリスが国教会にあった時代、カトリックの信念を貫きました。この5 声のラテン語のミサ曲には、彼の信仰心が色濃くあらわれており、ルネサンスの声楽作品中でも屈指の名作とされています。また、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」も純粋な美しさに満ちています。スティレ・アンティコの透明感のある歌声と、抜群の音程感覚が、ルネサンスの巨匠たちによる声楽作品を美しく響かせています。美しい録音もポイントです。







LIGIA



LIDI 0103257
\2400→\2190
ローラン・マルタン(Pf)
 暗く沈んだ、甘くないショパン・アルバム

ショパン:
 (1)ワルツ ロ短調Op.69 の2 /(2)ワルツ ヘ短調Op.70 の2 /
 (3)ワルツ イ短調Op.34 の2 /(4)ポロネーズ変ホ短調Op.26 の2 /
 (5)2 つのノクターンOp.55 /(6)ノクターント短調Op.15 の3 /
 (7)前奏曲集OP.28 より第3、4、6、13 曲/
 (8)マズルカOp.7 の2 /(9)マズルカOp.67 の2 /
 (10)マズルカOp.68 の2 /
 (11)マズルカOp.68 の4 /(12)練習曲Op.10 の12「革命」/
 (13)練習曲ヘ短調Op.25 の2 /(14)春(リスト編)
ローラン・マルタン(Pf)
 DDD、96kHz 24bit、67’22”

 Ligia レーベルで、女性作曲家の秘曲録音のピアノ・パートを好演しているローラン・マルタン。1945 年リヨン出身で、ピエール・サンカンらに学んだフランス・ピアニズムの継承者。このショパン・アルバムも独自の主張が感じられる風変わりな選曲によります。まず人気作がほとんど入っておらず、また全19 トラック中17 曲が短調によります。全体に暗く沈んだ色調に覆われ、ショパンのイメージが大きく変わること間違いなしの示唆に富んだユニークなアルバムと申せましょう。




MUSO


QEC 2013
(4CD)
\3100
エリザベート王妃国際コンクール2013年ピアノ部門
2013 年入賞者
 ボリス・ギルトブルク( 第1位/イスラエル)
 レミ・ジュニエ(第1位/フランス)
 マテウシュ・ボロヴィアク(第3位/英・ポーランド)
 スタニスラフ・フリステンコ(第4位/ロシア)
 チャン・ツォー(第5位/中国)
 アンドリュー・タイソン(第6位/アメリカ)
 [CD1]
  (1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
  (2)ラフマニノフ:音の絵 ハ短調 op.39-7
  (3)ジェフスキ:夢
  (4)ミシェル・ペトロシアン:In the Wake of Ea
   (すべてボリス・ジルトブルク)
 [CD2]
  (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 op.14-1(レミ・ジュニエ)
  (2)ラヴェル:夜のガスパール(マテウシュ・ボロヴィアク)
  (3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110(マテウシュ・ボロヴィアク)
  (4)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第4番 ハ短調 op.29(レミ・ジュニエ)
 [CD3]
  (1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15(スタニスラフ・フリステンコ)
  (2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23(チャン・ツォー)
 [CD4]
  (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 KV 467(アンドリュー・タイソン)
  (2)J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826(マテウシュ・ボロヴィアク)
  (3)J.S.バッハ:パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828(レミ・ジュニエ)
[CD1-(1),(4)] [CD3-(1),(2)]
 マリン・オールソップ(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD4-(1)]
 ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)
 ワロニー室内王立管弦楽団
 2013 年ピアノ部門上位入賞者たちの軌跡!

 2013 年に開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクール(今年はピアノ部門でした)のライヴ演奏音源ボックス。ファイナルでの協奏曲、そしてセミ・ファイナルなどで絶賛されたソロ演奏を収録。オールソップが指揮をつとめているものもあり、注目です。世界へ羽ばたかんとしている若き才能による熱い演奏をおたのしみください!




REFERENCE RECORDINGS


FR 705
\2100
アンドレス・セゴビア・アーカイヴ〜スペインの作曲家たちの作品集
 アレーギ:
  遥かなる歌、3つの抒情的小品集【間奏曲/打ち明け話/田舎の】
 サンファン:ある伝説
 カサド:
  カタラネスカ、レナルドの歌、サルダーナ・キジアーナ、
  プレアンブロとサルダーナ、カタルーニャの伝説
 ドノスティア:エリミーナ(郷愁)
 パイーサ:
  海の歌、3つの想い出の旋律
   【プレルディオ=古道を通って/対話/遥かな踊り】
 モンポウ:歌と踊り10番
ロベルト・モロン・ペレス(G)
 セゴビアに献呈された作品を集めた「アンドレス・セゴビア・アーカイヴ」ギター愛好家必聴の1枚

 録音:2010 年11 月28-30日ウエストン聖三位一体教会、イギリス、ハートフォードシャー/70' 32

 アンジェロ・ジラルディーノ氏が校訂し、イタリアのベルベン社から出版されている「アンドレス・セゴビア・アーカイヴ」。セゴビアのために作られた曲を、作曲家の自筆譜を添えて未刊(一部既刊)の作品を出版したシリーズ。本アルバムは、この楽譜の出版の際にも協力したスペイン出身のギタリスト、ロベルト・モロン・ペレスが、この価値ある出版物に沿った内容で収録したものです。録音は美しい響きに定評のあるイギリスのウエストン聖三位一体教会で行われ、高品位録音で知られる「REFERENCE RECORDINGS」のレコーディング・チームによって、空気感のある自然な音場が魅力の録音となっています。
 ナバラ出身マドリードで育ったアレーギ。スペイン後期ロマン主義曲家であり、交響曲を多く作曲し、ギター曲は亡くなる1 年前から書き始め5 つの作品を残しています。スペインでは忘れられた作曲家であるサンファンは、マドリードとパリで学んだ後キューバに渡り活躍。ここに収録されている「ある伝説」はキューバに渡る前のスペイン色溢れる作品です。カサドはバルセロナ生まれでカザルスに学んだチェリスト。晩年に日本人ピアニストの原智恵子と結婚しています。「サルダーナ・キジアーナ」、「プレアンブロとサルダーナ」など今回の出版の目玉作品も収録されています。バスクのカプチン派のドノスティア(サン・セバスティアン)。ここに収録されている「エリミーナ」はもの悲しくノスタルジックで濃厚な作品。1936 年から1939 年に勃発したスペイン内戦によりアルゼンチンへ渡ったパイーサ。この「3 つの想い出」は故郷スペインを想って書かれた作品。詩情溢れる繊細なピアノ作品を多く作曲したモンポウ。
 ギターのためにも「コンポステラ組曲」や「歌と踊り13 番」など美しい作品を残しています。ここに収録されているのは、「アルフォンソ10 世の2つの頌歌による〜歌と踊り」から原曲はピアノと合唱でモンポウ自身によるギター編曲の「歌と踊り10 番」です。




WERGO



WER 4043
(4CD)
\5600→\5190
グレーテ・スルタン/ピアノ・シーズンズ
 [CD1] バロック音楽
  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (録音:1959 年)
 [CD2] 古典派の音楽
  ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲op.120、6つのバガテルop.126(録音:1969 年)
 [CD3] ロマン派の音楽
  シューベルト:ソナタ イ短調 op.42(D845)(録音:1969 年)
  シューマン:幻想曲 ハ長調 op.17(録音:1969 年)
 [CD4]20 世紀の音楽
  シェーンベルク(1894-1951):5つのピアノ小品op.23(録音:1990 年)
  コープランド(1900-1990):ピアノ・ソナタ(録音:1969 年)
  ベン・ウェーバー(1916-1979):ピアノのためのエピソード(録音:1986 年)
  ステファン・ウォルペ(1902-1972):ピアノのための形式(録音:1972 年)
  アラン・ホヴァネス(1911-2000):Yenovk(録音:1969 年)
  ジョン・ケージ(1912-1992):危険な夜(録音:1969 年)
  一柳慧(b.1933):ジョン・ケージの思い出に(録音:2000 年)*世界初録音
グレーテ・スルタン(ピアノ)
 ケージと親交のあった女性ピアニスト、グレーテ・スルタンの軌跡をたどる古典派からケージ作品までを網羅したボックス登場!一柳慧作品の初録音も含む!

 グレーテ・スルタン(1906-2005)は、古典および現代音楽の名高い解釈者で、ケージと親交があったピアニストとしても名を遺す、20 世紀の最も重要な音楽家のひとりといえるでしょう。1906 年、ベルリン在住のユダヤ系の上流家庭に生まれましたが、戦争の影響を受け、1941 年にニューヨークに亡命し、この地でピアニスト、教師として活躍しました。1969 年にはニューヨークで「ゴルトベルク変奏曲」の演奏会を開催。当時は15 曲目のあとに休憩をはさみ( トゥーレックやランドフスカらも休憩をはさみました)、休憩後、まずアリアを弾いてから再開するというスタイルがとられることが多かった当時に、全曲を通しで休憩なしで、しかも繰り返しも実施、もちろんそのたびに装飾も変える、といったことを敢行したのは彼女でした。また、ニューヨークで彼女が住んでいたアパートの一階上の部屋にはカニングハムが住んでいて、そこをしばしば訪れていたケージと出会い、彼女はケージのよきチェス仲間となりました。そして、ケージがもっとも信頼をおく音楽家の一人として活躍するようになりました。スルタンは、古典も現代も一切の違いを感じさせず、「実験的」あるいは「難解」とされるシェーンベルクやケージの作品を、詩的情緒をもって演奏することができる稀有な芸術家として貴重な存在だったといえるでしょう。
 この「ピアノ・シーズンズ」ボックスは、グレーテ・スルタンの初出音源を含む音源集で、その作品ジャンルは、バロック、古典、ロマンから現代音楽まで、広域にわたっていますが、どれもがスルタンらしい演奏となっています。歴史の波に翻弄されながらも芸術の道を歩み続けた一人の女性ピアニストの軌跡をたどる、貴重なボックスセットといえるでしょう。一柳慧の「ジョン・ケージの思い出に」は初録音というのも注目ポイントです。



 
WER 6588
\2400
マティアス・オッケルト:作品集
 「ストレット」、「夜に」他全7作品
アンサンブル・モデルン
マティアス・オッケルト(エレキ・ギター)
 ほか多数の演奏者
 建築家が作曲した音楽、音が立体的に多方向から迫りくる!

 録音:2010-2012年

 オッケルト(1970 年ドイツ生まれ)は建築を学んだあと音楽に転向、作曲家およびジャズ・ギター奏者として活躍する人物。電子音楽、ジャズから様々なメディアを用いたサウンド・インスタレーションなどの創作活動を展開しています。建築家ならではの構築性と、多方向から迫りくるような音づくりが印象的な作品が並びます。




COMPUNCTIO


COMPCD 008
\2500
クラヴィコード
 ペーション&エクレーヴ:ブルー・ベル、ボウル、イクテリーン
 エクレーヴ:ノード第1番〜第7番
 ペーション:クロマ、ルスト
マッツ・ペーション(クラヴィコード)
アンドレアス・エクレーヴ(ツィター)
 パフォーマンス、サウンド、レコーディング、パッケージの全てがハイクォリティのスウェディッシュ・レーベル「コンプンクティオ(Compunctio)」。
 スウェーデンのマルチ・プレーヤー、アンドレアス・エクレーヴ(1975−)とマッツ・ペーションによる自作自演集であり、3種類のクラヴィコードと2種類のツィターの弾き分けからは、繊細で風情あふれる音色が聴こえてきます。
 各楽器の美しい写真を収めたミニ・フォトアルバムも封入。ブックレットにもクラヴィコード、ツィターの写真が掲載されています。




FOOTPRINT


FRCD 070
\2500
メンデルスゾーン&マントゥヤルヴィ:合唱作品集
 メンデルスゾーン:
  詩篇第2番《いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ》 Op.78-1
 マントゥヤルヴィ:いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ
 メンデルスゾーン:
  詩篇第22番《わが神、わが神、なんぞわれを捨てたまいし》Op.78-3
 マントゥヤルヴィ:わが神、わが神、なんぞわれを捨てたまいし
 メンデルスゾーン:詩篇第43番《神よ、われを審き》Op.78-2
 マントゥヤルヴィ:神よ、われを審き
ステファン・パークマン(指揮)
ウプサラ・アカデミー室内合唱団
 メンデルスゾーンとフィンランド出身の作曲家ヤーコ・マントゥヤルヴィの詩篇集。
 メンデルスゾーンへのオマージュとなるマントゥヤルヴィの3つの詩篇はこのタイトルが世界初録音であり、偉大な作曲家への敬意に満ちた力作。メンデルスゾーンとマントゥヤルヴィの作品を交互に配置したプログラミングにも注目!
 スウェーデン放送合唱団やデンマーク放送合唱団で指揮者を務めてきた名指揮者ステファン・パークマンが、ウプサラ・アカデミー室内合唱団を率いて、美しく壮麗な歌声を披露。

 2011年4月、9月の録音。
 

FRCD 071
\2500
ソリチュード
 ウィルシコウスキ:愛の歌/リンドベリ:星の輝き/
 ウィルシコウスキ:jo visse gor det ont /
 バッゲ:Havet ar nara/
 ウィルシコウスキ:今、わたしは眠る/
 パウルソン:Stjarnorna vaxer om varen/
 ラング:もう一度/グリューシュ:われらの父/
 カヤビャブ:アバ・ポ(サルヴェ・レジナ)/
 ハーグヴィル:ソリタリティーズのための交響曲
カリン・オルドグレン(指揮)
聖ヨハネス室内合唱団
アンデシュ・パウルソン
 (ソプラノ・サックス)
  ノーベル文学賞を受賞したペール・ラーゲルクヴィスト(1891−1974)やヴェルネル・フォン・ハイデンスタム(1859−1940)など、スウェーデン出身作家の詩を用いた作品集。
 オルガン、合唱を学んだのち、合唱指揮者として活躍の場を広げたスウェーデンの女流指揮者カリン・オルドグレンと、彼女が2002年より指揮している聖ヨハネス室内合唱団による好演。

 2011年9月、10月の録音。
 

FRCD 069
\2500
シクステン:スウェーデンのクリスマス・オラトリオ
 レチタティーボ、コラール、間奏曲、他
ベンクト・ウーレン(指揮)
フレドリク・シクステン(オルガン)
ヘレナ・エーク(ソプラノ)
ソフィア・ヴォーカル・アンサンブル
カペラ・ノルディカ、他
 スウェーデンを代表する教会音楽作曲家であり、オルガニストのフレドリク・シクステン。
 シクステン初となるクリスマス作品集は、スウェーデンの民族音楽にインスパイアされ、スウェーデンの民族讃美歌を織り込むなど母国への想いがつまった歌曲集。

 2012年5月25−27日の録音。
 

FRCD 066
\2500
ああ、リベルタス! 〜
 ラーシュ・ヴィヴァリウスの詩による17世紀の歌曲集

  作曲者不詳バッゲ&パウルソン編):
   ああ、リベルタス!あなたの高貴なこと
    (カンガサラのコラール本より)
  ハンマーシュミット:アリア(まことの精励 フライベルク1636より)
  ヴェンタドルン:私はナイチンゲールの声を聴いた
  作曲者不詳(バッゲ&パウルソン編):
   ああ、リベルタス!あなたの高貴なこと
    (カンガサラのコラール本より)/他
マッティン・バッゲ(ヴォーカル)
ミカエル・パウルソン(テオルボ)
アンサンブル・マーレ・バルティクム
 スウェーデンの才ある詩人、ラーシュ・ヴィヴァリウス(1605−69)の詩に基づいた17世紀の歌曲集。
 全曲でヴォーカルのバッゲとテオルボのパウルソンによって編曲が施され、詩と音楽、演奏者が密接に関わり作られた作品集。

 2011年9月、10月の録音。
 

FRCD 061
\2500
激しい炎のように 〜 合唱作品集
 ペルイェール:愛を邪魔しないでください
 エーイェビ&フォシェーン:Lat manniskan
 ニューベリ:ダンス・キキ
 ハーグヴィル:孤独
 ハンセン:Med ogon kansliga for gront
 カルマン:Berusa er
 オンネル:《Svarttorp》より、結婚行進曲
 トルミス:鉄への呪い
 ニーステット:
  イモータル・バッハ(J.S. バッハ:甘き死よ来たれ BWV 478より)、
  愛の賛美
 レーンクヴィスト:安らぎを与える夜
カリン・エークルンド(指揮)
ラ・カペラ、他
 スウェーデンの合唱指揮者、カリン・エークルンドはウプサラ大学など、国内有数の合唱団やワークショップへ芸術監督として招かれ、2006年にはスウェーデン合唱指揮者の年間優秀賞を受賞した実力の持ち者。彼女が1993年より率いている女声ア・カペラ聖歌隊、ラ・カペラが北欧のアンサンブルならではの透き通ったハーモニーを聴かせてくれる。

 2011年9月、10月の録音。




GLOSSA



GCD 921515
(2CD)
\3600→\3290
ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサ
 ヘンデル:
  セレナータ《アチ、ガラテアとポリフェーモ》 HWV.72
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(メゾ・ソプラノ)
リサンドロ・アバディ(バス)
ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ、指揮)
ラ・リゾナンサ
 ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサのヘンデル!歌姫ロベルタ・インヴェルニッツィが参加!

 インヴェルニッツィが若きヘンデルの傑作にソリストとして参加!
 ヘンデルのイタリア滞在時代に作曲された「イタリアン・カンタータ」での洗練された演奏が印象深いファビオ・ボニッツォーニとラ・リゾナンサ。
 「イタリアン・カンタータ」に続くヘンデルの新録音は、1708年、ナポリ滞在中に、同地のアルヴィート公爵の結婚式の祝典のために書かれたセレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」!
 ギリシャ神話を題材としたヘンデルのセレナータで、重要な役割を担う3人のソリストは、イタリア古楽界の情熱の歌姫ロベルタ・インヴェルニッツィ、ミンコフスキやニケからの信頼も厚いフランスのブランディーヌ・スタスキェヴィチ、南米アルゼンチンのリサンドロ・アバディ!
 ヘンデル若き日のあふれんばかりの才能が、ボニッツォーニの入念な楽曲研究、時代考証、ラ・リゾナンサとソリストたちとの共演によって、現代に花開く ——。

 ※録音:2012年6月25日−30日、サン・ミッシエル・アン・ティエラシュ(フランス)







NATIVES


CDNAT 13
\2600
アントワーヌ&ジャン=バティスト・フォルクレ 〜 情熱の弓
 クラブサン組曲第1番〜第5番
  (ヴィオールと通奏低音のための組曲第1巻より)

フィリップ・フロン(ヴィオール)
エムール・ブックレイ(ハープシコード)
ラクリメ・コンソート

 フランス・ヴィオール界のヴィルトゥオーソであるアントワーヌ・フォルクレ(1971−1745)と、彼の長男であるジャン=バティスト・フォルクレ(1699−1782)の作品集。
 父アントワーヌの嫉妬により悲惨な少年時代を過ごしたジャン=バティストが、父の死後に自作品3曲を加えて出版されたヴィオール曲集。
 ブリュッセル王立音楽院では重鎮ヴィーラント・クイケンの下で研鑽を積み、クイケン後の世代を担う逸材として師からも大きな期待を寄せられているフィリップ・フロンによる好演。

 2010年8月27日&28日の録音。
 

CDNAT 10
\2600
コレット:オルガン作品全集
 修道女のための第8旋法のオルガン・ミサ
マリーナ・シェボルキーナ(オルガン)
 フランスの作曲家、オルガニストであるガスパール・コレット(Ca.1670−Ca.1732)のオルガン作品全集。マリー=クレール・アランの高弟マリーナ・シェボルキーナが、サン=ミッシェル=アン=ティエラッシュ修道院の歴史あるオルガンで壮大に奏でる。

 2007年6月の録音。




PENTATONE



PTM 1025
(4SACD HYBRID)
\7500→\6890
ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団
 ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》
マレク・ヤノフスキ(指揮)、
ベルリン放送交響楽団
トマシュ・コニェチュニ(ヴォータン/バリトン)
イリス・フェルミリオン(フリッカ/メゾ・ソプラノ)
ロバート・ディーン・スミス(ジークムント/テノール)
メラニー・ディーナー(ジークリンデ/ソプラノ)
ティモ・リーホネン(フンディング/バス)
ペトラ・ラング(ブリュンヒルデ/ソプラノ)
アニヤ・フィデリア・ウルリッヒ(ゲルヒルデ/ソプラノ)
フィオニュアラ・マッカーシー(オルトリンデ/ソプラノ)
ハイケ・ヴェッセルズ(ヴァルトラウテ/メゾ・ソプラノ)
キズマーラ・ペッサッティ(シュヴェルトライテ/コントラルト)
カローラ・ヘーン(ヘルムヴィーゲ/ソプラノ)
ウィルク・テ・ブルンメルストローテ(ジークルーネ/メゾ・ソプラノ)
ニコル・ピッコロミーニ(グリムゲルデ/コントラルト)
レナーテ・シュピングラー(ロスヴァイセ/メゾ・ソプラノ)
 マレク・ヤノフスキ"ニーベルングの指輪"新録音!ワーグナー・プロジェクト第8弾は"ワルキューレ"!

 2013年のワーグナー・イヤーに新たなる金字塔を打ち立てるべく、ワーグナーの主要オペラ10作品の演奏会形式によるライヴ・レコーディングに取り組むマレク・ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団。
 オランダの高音質レーベル、ペンタトーン・クラシックス(PentaTone)とのトライアングルにより、ベルリン・フィルハーモニーを舞台に繰り広げられてきた「ワーグナー・エディション」もいよいよ終盤に突入!
 待望のシリーズ第8弾は「ニーベルングの指輪」の第1日、楽劇「ワルキューレ」!!
 ドレスデン・シュターツカペレとの旧録音から約30年という月日を経て幕を開けたマレク・ヤノフスキの「ニーベルクの指輪」新録音。
 前作「ラインの黄金」からは、ヴォータンのトマシュ・コニェチュニ、フリッカのイリス・フェルミリオン、ティモ・リーホネンがフンディングで登場し、さらにはジークムントのロバート・ディーン・スミス、ジークリンデはのメラニー・ディーナー、そしてブリュンヒルデのペトラ・ラングが加わるなど、「ワルキューレ」でも世界有数のワーグナー歌手たちによる豪華なキャストが実現!
 ヤノフスキとベルリン放送響の「ワルキューレ」。今回も大反響間違いなし!ご期待下さい!

 ※録音(ライヴ):2012年11月24日、ベルリン・フィルハーモニー(演奏会形式)




SISYPHE

SISYPHE 019
(2CD)
\5000
ジョルジェ・エネスコ&エフゲニー・シャルラート/ピアノ作品集
 エネスコ:
  ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調 Op.24−1
  組曲第2番ニ長調 Op.10
  ピアノソナタ第3番ニ長調 Op.24−3
 シャルラート:ピアノ・ソナタ
クリストファー・ファルゾーン(ピアノ)
 ルーマニアの作曲家ジョルジェ・エネスコ(1881−1955)とモスクワ出身の作曲家エフゲニー・シャルラート(1977−)のピアノ作品集。
 作曲をマスネとフォーレに学び、フランス作曲家の影響を色濃く受けたエネスコ。エチュードと間奏曲、シャコンヌで構成されたシャルラの「ソナタ」も現代の意欲作。
 オルレアン国際20世紀ピアノ・コンクールや、エミール・ギレリス国際コンクールでの華々しい実績を誇る期待のピアニスト、クリストファー・ファルツォンがエネスコとシャルラ、ルーマニアとロシアの作品を表情豊かに奏でる。

 2011年1月18日−19日の録音。
 
SISYPHE 020
\2500
カイユボット:復活祭の荘厳ミサ曲 ミシェル・ピケマル(指揮)
イル・ド・フランス・ヴィットリア地方合唱団
パドル—管弦楽団
マティルド・ヴェロール(ソプラノ)
パトリック・ギャレイ(テノール)
エリック・マルティン=ボンヌ(バス)
マティア・ルコント(オルガン)
 19世紀フランスの作曲家、マルシャル・カイユボット(1853−1910)。パリのコセンルヴァトワールでドビュシーらと共にピアノを学び、和声学を師事したデュボワの影響を受けたカイユボットの「荘厳ミサ曲」は、1896年に作曲された20世紀フランスの知られざるミサ曲である。
 ちなみにカバー・デザインには、兄であり画家のギュスターヴ・カイユボット(1848−1894)が描いた、マーシャルの肖像画が用いられている。




ARTS


47763-8
(SACD HYBRID)
¥2300
アレッサンドラ・アマーラ(Pf)
 「モーリス・ラヴェル(1875-1937):ピアノ作品集」

 グロテスクなセレナード/水の戯れ/
 ソナチネ/鏡/夜のガスパール
アレッサンドラ・アマーラ(Pf)
 シェルシ作品集で極美のピアノを聴かせたアマーラのラヴェル!

 録音:2012年11月

 アレッサンドラ・アマーラは1972 年フィレンツェ生まれのピアニストで当ARTSから既に「ショパン:バラード全曲」(47696-2)、シューマン作品集(47755-8)、スペクトル楽派確立に多大な影響を与えたイタリアの鬼才シェルシ作品集(47721-8)をリリースしその繊細なタッチ、多彩な音色、イタリア人らしいのびやかなカンタービレで聴衆を驚嘆させた。彼女のピアノはこのラヴェルでも健在で特にコンピュータ・グラフィックのような精緻・精密、クリアな音像からぼんやりと霞む遠方の風景のようなタッチまで、印象派から新古典主義まで変化するラヴェルの様式にぴったりと寄り添う変幻自在の音色、強度、テンポは圧巻。地中海の青い海と広々とした空が見えるようです。




DIVINE ART

DDA 25109
\2200
「時間と季節の」〜ピーター・リー=コックスの歌と賛美歌
 ピーター・リー=コックス(b.1945):
  ジェラルド・マンレイ・ホプキンスの6つの歌曲
  8つの季節の賛美歌
  夜の大聖堂(ピアノ独奏曲)
  歌曲集
   (季節があなたの精神を、土と小石、冬の前奏曲、
   その後、ビザンチウムへの航海、雨粒の感触のように、
   にんにくとサファイア、眠る赤ん坊)
レスリー=ジェーン・ロジャース(Sop)
ジェニー=ヘレン・モストン(Pf)
 録音:2012年8月

 ピーター・リー=コックスはイギリス・ボーンマス出身でロンドンの王立音楽院で学んだ後、指揮者、オルガニスト、作曲家として活動、合唱団レコサルディ・アンサンブルを30年に渡って率いている。合唱指揮者、オルガニストとして活動することが多く、作曲家としては19世紀後半のイギリス音楽を思わせる素朴で抒情的な歌曲を数多く作曲している。



 

METIER


MSV 28532
(2CD)
\4000
「TIDE(潮流)」
 〜ジェームズ・ウィークス(b.1978):作品集

  CD1)
   (1)TIDE(潮流)〜複合バージョン
  CD2)
   (2)バーナム・エアー(2008/09)/
   (3)Tide(潮流)(2007)/(4)空(2010)
アパートメント・ハウス:
 【(3)アントン・ルコセヴィエゼ(Vc)、
  (2)クリストファー・レッドゲイト(Obダモーレ)、
  (4)アンドルー・スパーリング(Cl)】
 録音:2010年7月

 ジェームズ・ウィークスはイギリス・サウサンプトン出身の若手で作曲をマイケル・フィニシーに師事した。CD1の「TIDE(潮流)〜複合バージョン」では3楽器が延々とひとつの音を伸ばしながら次第に密度を増し絡み合ってゆくプロセスとしての作品でスペクトル楽派の音楽を思わせる。CD2の「Tide(潮流)」はCD1の同名の作品とは別の曲で、こちらはチェロの重音がこれまた延々とグリッサンドをかけながら持続してゆき、聴き手はさながら乗り物酔いしたかのような感覚に襲われる。「空」も基本的な発想は同じで、こちらはクラリネットがいつ果てるともなく、ひとつふたつの音を延々と吹き続ける。キンキンと頭が痛くなること間違いなし。
 

MSV 28534
\2000
トーマス・フォルトマン(b.1951):作品集
 (1)プロリテウス組曲
 (2)南方の日記
 (3)人口と砂糖
(1)アンドレイ・グラヴィーク(Vn)
 ミシャ・クィント(Vc)
 カルロ・A.ラペーニャ(Pf)
(2)マンリコ・パドヴァーニ(Vn)
 益子明美(Pf)
(3)マンリコ・パドヴァーニ(Vn)
 ナターシャ・コルサコヴァ(Vn)
 トーマス・フォルトマンはスイス出身で、70年代はまずロックの分野でソング・ライターとして成功した。20代後半になってクラシックの作曲を学び、多くの室内楽曲、2つの交響曲、オラトリオ、オペラを作曲した。ここに収められた室内楽曲はいずれも元ロック・ミュージシャンの作曲らしい活き活きとしたリズムと実験性、攻撃性がある一方で豊かなリリシズムと時にユーモアがあふれている。
 
MSV 28537
\2000
「タペストリー」〜エリオット・シュウォーツの室内楽作品集
 エリオット・シュウォーツ(b.1936):
  (1)弦楽四重奏曲第2番「ルイーズとアーロンのために」(2008)
  (2)2声部のメモリアル(1984)
  (3)タペストリー
  (4)ウォーター・ミュージック(2002)
(1)クロイツァー四重奏団
(2)ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn)
 アーロン・ショア(Pf)
(3)ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn)
 ニコール・ジョンソン(Vc)
 アーロン・ショア(Pf)
(4)ロング・ボウ(弦楽オーケストラ)
 録音:2003-2004年

 エリオット・シュウォーツはニューヨーク出身でコロンビア大学でジャック・ビーソンに師事した。作風は典型的なアメリカ東海岸流のアカデミズムの文化圏にあり、セリエリズムを基本としつつ、それに他の諸技法や実験を適宜取り入れて自己の語法を拡大しようとている。「タペストリー」ではロマン派の語法と現代が交錯し、弦楽オーケストラのための「ウォーター・ミュージック」では表現主義的な厳しい音楽の背後でテープで水や雷の音、鳥の鳴き声などが流される。なお作曲者は著述家としても知られ、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲の解説書や現代音楽に関する著書を執筆している。




NEOS

NEOS 10909
¥2300
「イェルク・ヴィトマン(b.1973)ピアノ作品集」
 悪の華〜ボードレールによるピアノ・ソナタ(1996/1997)/
 フラグメント・イン・C(2001)/トッカータ(2002)/
 光の習作III(2002)/11のユモレスク(2007)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(Pf)
 注目のドイツの中堅作曲家イェルク・ヴィトマンのピアノ作品集!

 録音:2009年12月バイエルン放送スタジオ2

 ヴィトマンはミュンヘン出身でヘンツェ、H.ゲッベルス、W.リームらに師事し、今日では中堅世代の中心的存在と目されている作曲家。作品は現代音楽の専門家からエッシェンバッハ、ケント・ナガノらメジャーな音楽家まで広く支持されている。ここに収められたピアノ作品はウェーベルンを思わせる点描的なものから、内部奏法、奏者のアクション(パフォーマンス)まで含む、およそ考えられる現代音楽の諸技法が使われている。その一方、「11 のユモレスク」は森の情景や夢の中の歌など、文学的なタイトルがつけられた幻想的な11 の小品からなっており、シューマンの性格的小品の一部を引用、デフォルメしたシューマンへのオマージュといえる作品である。
 
NEOS 10911
¥2300
「迷路」〜ダニエレ・ロンバルディ(b.1946):フルートのための作品集
 (1)庭師の迷宮(2003)〜ハイパー・バス・フルートのための
 (2)MIZ迷路(1994)〜
  フルート、ピッコロ、バス・フルートと
   ライヴ・エレクトロニクスのための
 (3)息(1984)〜フルートとピッコロのための
 (4)ロンデルス(1995)〜フルートのための
 (5)翼が大気をもたらす(1993)〜フルートのための
 (6)グラフォディア 1(1972)〜アルト・フルートのための
 (7)グラフォディア 2(1974)〜フルートのための
 (8)グラフォディア 3(1975)〜ピッコロのための
 (9)渦巻き(1973)〜フルート、バス・フルート、ピッコロのための
ロベルト・ファブリチアーニ
 (Fl,ピッコロ,アルトFl,
  バスFl,ハイパー・バスFl)
(2)ダミアーノ・メアッチ
 (ライヴ・エレクトロニクス)
 図形楽譜など奇矯な作品だらけ!ロンバルディのフルート作品集

 録音:2008年6月アレッツォ、イタリア

 ダニエレ・ロンバルディはイタリアの作曲家、ピアニストで演奏家としてはイタリア未来派やロシア・アヴァンギャルドの作品の紹介に努めた。作曲家としての代表作は数十台のピアノを使用して、そのモアレ効果を意図した交響曲第2 番があり、発想の斬新さ、奇矯さはイタリア未来派譲りともいえる。ここに収められた作品はいずれも様々なフルートを駆使したもので、ハイパー・バス・フルートの超低音と独自の倍音を利用した図形楽譜の「庭師の迷宮」、またライヴ・エレクトロニクスを導入した「MIZ迷路」はフルートを使ってほとんどコンピュータ電子音楽といってもよいほどの多彩な音響を実現、その色彩の変容だけ曲が構成されている。名人ファブリチアーニの多重録音が楽しめる。
 
NEOS 11105
¥2300
「トビアス・PM・シュナイト(b.1963)最新作品集」
 (1)「5つの肖像」〜無伴奏ヴァイオリン独奏のためのカプリチオ(2011)/
 (2)ピアノ三重奏曲第1番「・・・抽象的な海に向かって・・・」(2003/08)/
 (3)7つのバガテル(2011)/
 (4)無伴奏チェロ・ソナタ(2011/12)
 (5)ピアノ三重奏曲第2番「3つの告別とLのための間奏曲」(2007)
(2)(5)テクラー三重奏団:
 【(1)エスター・ホッペ(Vn),
  (4)マクシミリアン・ホルヌング(Vc),
  (3)ベンヤミン・エンゲリ(Pf)】
 録音:2009-11年バイエルン放送

 トビアス・PM・シュナイトはドイツの中堅作曲家で第1 回ウィーン国際作曲コンペティション第1 位を始めとして多くの賞を受賞している。本人によればシューベルト、マーラーそしてジャズから多くの影響を受けているといい、実際、彼の作品は現代音楽特有の無調様式に調性感のある抒情的な旋律を持った19 世紀ロマン派の様式が折衷されている。ピアノ三重奏曲第1 番では無調の激しい音楽とヴァスクス、ペルトを思わせる瞑想的な音楽が交互に現れ拮抗する。ピアノのための7 つのバガテルではジャズを思わせるリズムに乗せられてバルトーク風、ウェーベルン風の音が展開する。
 
NEOS 11209
¥2300
「H.E.エルヴィン・ヴァルター(1920-95):室内楽曲集」
 (1)クラリネットとピアノのための9つの小品(1963)
 (2)ローテーション[概説]ヴァージョンA (1969)
 (3)ケイトのアリア(1972)〜チェロ独奏版
 (4)未定の音〜チェロとピアノのための版(1968)
 (5)ケイトのアリア[オーディオ・グラム] (1972)〜ピアノ独奏版
 (6)ローテーション[概説]ヴァージョンB(1969)
(1)(2)(6)イブ・ハウスマン(Cl)、
(2)(3)(4)(6)ペーター・ブルンス(Vc)、
(1)(2)(4)(5)(6)フランク・グートシュミット(Pf)
 録音:2011年12月バイエルン放送

 H.E.エルヴィン・ヴァルターはドイツの作曲家でオスカー・コールに音楽学を、ハンス・シンドラーに作曲を師事した。サルトル、コクトー、ブレヒトらの劇に多くの音楽を作曲、またジャズの演奏も行った。図形楽譜を用いた不確定性の作品を多く作曲し、ここでは楽譜そのものが美しい美術作品となっている(ジャケット、ブックレットに一部掲載)。ピアノは内部奏法も併用し、音のアクション・ペインティングともいえるフリー・ジャズとも通底している音楽。
 
NEOS 11210
¥2300
「H.E.エルヴィン・ヴァルター(1920-95):声楽作品集」
 (1)スペイン語のテキストによる4つの歌曲〜バリトンとピアノのための(1989)
 (2)テノールとピアノのための3つの歌曲(1956)
 (3)ソプラノとピアノのための6つの歌曲(1979)
 (4)テノールとピアノのための2つの歌曲(1953)
 (5)ソプラノとピアノのための4つの楽しい歌(1960)
 (6)語り手とピアノのための12のスピーチ・ソング(1987)
イヴォンヌ・フリードリー(S)
ヨアヒム・フォークト(T)
ヴォルフラム・テスマー(Br)
フランク・グートシュミット(Pf)
 録音:2012年2月バイエルン放送

 「室内楽作品集」(NEOS11209)が図形楽譜による不確定性の作品が中心なのに対して、こちらはきっちりと記譜されたどちらかといえば保守的傾向の濃い、声楽作品集。様式はシェーンベルク、ベルクの表現主義の歌曲に近い。「スペイン語のテキストによる4 つの歌曲」ではテキストにガルシア・ロルカ、ラファエル・アルベルティの詩を使っている。また「テノールとピアノのための2 つの歌曲」ではフランスとイギリスの古い作者不詳の詩をテキストにしている。
 
NEOS 11301
¥2300
「アンデシュ・エリアソン(b.1947):作品集」
 (1)「ほんの一目・・・束の間の幻影」(2003)
 (2)アルト・サキソフォンとピアノのための「詩曲」(1988)
 (3)交響曲第3番「協奏交響曲」(1989)〜
  アルト・サキソフォンと管弦楽のための
ジョン=エドワード・ケリー
 ((1)指揮、(2)(3)アルトSax)
(1)アルコス管弦楽団
(2)ボブ・フェルステーフ(Pf)
(3)レイフ・セーゲルスタム(指揮)
 フィンランド放送交響楽団
 録音:(1)2012年6月ライヴ、(2)1991年4月(COL LEGNOで出ていたもの)、(3)1992年10月(世界初録音)

 「弦楽交響曲、他」(NEOS10813)に続くアンデシュ・エリアソン作品集第2弾。エリアソンはスウェーデン出身で当初トランペットを学び、やがてジャズの世界で活動するようになるが、やがてクラシック、現代音楽に興味を持つようになり、イングヴァール・リドホルム、ジェルジ・リゲティに作曲を師事した。見事な管弦楽法により、後期ロマン派からバルトーク、音群作法ほか現代音楽の諸技法を折衷したエネルギッシュでドラマティックな作風は多くの演奏家に好まれ、ブロムシュテット、セーゲルスタムらによって盛んに演奏されている。
 
NEOS 11308
¥2300
「ヴォールハウザー・エディション1」
 ルネ・ヴォールハウザー(b.1954):「マラクラ・サイクル」(2008-11)
  〜ソプラノ、バリトン、室内アンサンブルと作曲者による音響詩のための
   【「ミラ・シナク」(2006)/「スラング」(2007)/
    「ソクラク」(2008)/「イグール -ブレイ - ルウップ」(2009)/
    「チャリプティン」(2010)/「マラクラ・コード?」(2011)/
    「マラクラ・コード 2」(2011)】
アンサンブル・ポリソーノ
 録音:2006-12年バーゼル

 ルネ・ヴォールハウザーはスイス・ブリエンツ出身でロック、ジャズ・ミュージシャンとしての経験を積んだ後、カーゲル、ホリガー、クラウス・フーバー、ファーニホーに作曲を師事、ヨーロッパの数々の作曲賞を受賞し、1980 年代の終わりから1990 年代の初めまでダルムシュタット夏期現代音楽講習会の講師も勤めた筋金入りのヨーロピアン・アヴァンギャルド。7 作品からなる声と器楽のためのシリーズ「マラクラ・サイクル」は作曲者によって書かれた音響詩をテキストとして声と器楽が対等の立場で徹底した既成の音響と文法の解体を行い、結果的に全く意味不明の言葉もどきの音響がガチャガチャと宙を舞う。
 
NEOS 21301
¥2300
「不死鳥」〜コントラバスのためのバロック音楽と現代音楽作品
 (1)ヴィヴァルディ(1678-1741):
  チェロ・ソナタ第5番ホ短調(コントラバス編曲版)
 (2)フィリップ・グラス(b.1937):
  ファサード(4本のコントラバスとチェンバロとピアノのための編曲版)
 (3)J.S.バッハ(1685-1750):
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調
   (コントラバスのための編曲版)
 (4)アルヴォ・ペルト(b.1935):鏡の中の鏡(コントラバス編曲版)
 (5)ミシェル・コレット(1707-95):
  4本のバス・ヴィオールと通奏低音のための協奏曲ニ長調「不死鳥」
 (6)ジュリアン=フランソワ・ツビンデン(b.1917):J.S.バッハへのオマージュ
 (7)ヘンデル(1685-1759):
  2つのヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト短調
   (2本のコントラバスと通奏低音のための編曲版)
クリスティーネ・フック(Cb)、
(1)(2)(5)(7)トーマス・マルティン(Cb)
(2)(5)(7)トーマス・ヤウフ(Cb)
(2)(5)シュテファン・バウアー(Cb)
(1)(2)(3)(5)(7)フローリアン・ビルサック(Cemb)
(2)(4)バーバラ・ヌスバウム(Pf)
 録音:2012年2月

 ダブル・ベースによるバロックと現代音楽をカップリングしたユニークなアルバム。
グラスの「ファサード」はグラスの初期のアルバム「グラス・ワーク」に収録されている彼の代表作。ペルトの「鏡の中の鏡」も原作を損なうことなく、美しく編曲、演奏されている。クリスティーネ・フオークはドイツ・マインツ出身の演奏家で現代音楽のみならず、ジャズの分野でも活動している。これまでにルツェルン音楽祭、ザルツブルク音楽祭など世界的な音楽祭に多数出演している。




NMC


NMC D191
¥2200
ジョセフ・フィブス(b.1974)作品集
 (1)フレックス〜ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロのための
 (2)《夜の影》からの2つの歌曲〜テノールとピアノのための
 (3)薔薇の賛美歌〜ソプラノと弦楽四重奏のための
 (4)岸辺から岸辺へ〜カウンター・テナーとギターのための
 (5)エージャ〜弦楽四重奏のための
 (6)月の葬礼〜カウンター・テナーとピアノのための
(1)アリッサ・フィルソヴァ(Pf)
(1)ジョアンナ・ショウ(Fl)
(1)マリージ・プロマッヒャー(Vn)
(1)ブライアン・オケーン(Vc)
(2)ベン・オルデン(T)
(2)(6)アンドリュー・プラント(Pf)
(3)ヘレン=ジェーン・ハウエルズ(S)
(3)(5)ナヴァラ弦楽四重奏団、
(4)(6)マイケル・チャンス(C.T)
(4)ジェームズ・ボイド(G)
 マイケル・チャンスも登場!ジョセフ・フィブス作品集

 録音:2012年11月

 名カウンター・テナー、マイケル・チャンスが登場!イギリス新抒情主義の旗手、フィブスの最新作品集。ロンドン出身のフィブスはバードウィスル、スティーヴン・スタッキーに作曲を師事、作品はサロネン、レナード・スラトキンらによって演奏されている。無調、モード、調性を柔軟に折衷しながら、現代的でスマートなリリシズムが特色。「フレックス」は4 つの楽器が目まぐるしく動き回る渦の中から、次第に蜘蛛の糸のようなしなやかでゆったりとしたメロディが紡ぎ出される。世界的なカウンター・テノール、マイケル・チャンスが歌う歌曲集「岸辺から岸辺へ」ではギターの典雅な伴奏に乗せられてバロック音楽を現代によみがえらせた幻想的な世界が現われる。
 

NMC D185
¥2200
ディアドレ・グリビン(b.1967):弦楽四重奏作品集
 《メロウは歌った》〜弦楽四重奏のための
 《島の人々》〜ソプラノ、トランペットと弦楽四重奏のための
 《海を渡る》〜メゾ・ソプラノと弦楽四重奏のための
 アナホーリッシュ〜ソプラノ、ハープと弦楽四重奏のための
 《捕鯨船が見たもの》〜弦楽四重奏のための
パトリシア・ロザリオ(S)
ロア・リクセンバーグ(MS)
マーク・オキーフ(Trp)
クリオナ・ドリス(Hrp)
RTEヴァンブラ四重奏団
 録音:2011年

 ディアドレ・グリビンは北アイルランド、ベルファースト出身の女性作曲家。デンマークでペア・ノアゴーに師事した。弦楽四重奏を中心とした作品には印象主義、北欧音楽の影響が感じられ、ドビュッシー、師匠のノアゴー、ラウタヴァーラの音楽を思わせる。「海を渡る」は7 世紀の中国の詩にインスパイアされた作品でロックンロールのリズムとベンジャミン・ブリトゥンの叙情性が聴き取れる。
 

NMC D186
¥2200
ケネス・ヘスケス(b.1968):作品集
 (1)季節のためのリズム
 (2)光の本(モホリー・ナジーの後に)
 (3)偶像
 (4)ヴンダー・カンマー・コンツェルト(素晴らしい室内協奏曲)
 (5)神のような速さで過ぎる夏の終わりに
(1)(3)(5)クリストフ=マティアス・ミュラー(指揮)
 ロイヤル・リヴァプール・フィル
(2)(4)クラーク・ランデル(指揮)
 アンサンブル10/10
  (ロイヤル・リヴァプール・フィルのメンバー)
 録音:2009-2012年

 ケネス・ヘスケスはリヴァプール出身で15 才で最初の管弦楽曲を書き、19 才でサー・チャールズ・グローヴスより作曲の委嘱を受けている俊英。王立音楽院ではエドウィン・ロックバーグに師事し、1995年にはタングルウッドでレナード・バーンスタインの指導を受け、またその後アンリ・デュティーユにも師事している。こうした経歴からもおよそ推察できるように、彼の音楽は古典派から新ウィーン楽派に至る西洋音楽の伝統にしっかりと基盤を置いた、堅固な構成とよい意味での常識的なストーリー展開によって進む。効果的できらびやかな管弦楽法など、オーケストラのダイナミズムが充分楽しめる。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MUSO



MU 005
(5CD)
\5000→\4490
エリザベート王妃国際コンクール75周年記念*ピアノ部門
 エリザベート王妃国際コンクール、ピアノ部門歴代優勝者たちの白熱の協奏曲!
  アシュケナージ、アファナシエフ、ニコルスキー、フライシャー、ブラレイも!

 [CD1]
  (1)1972年第1位/ヴァレリー・アファナシエフ
   チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
  (2)1956 年第1位/ウラディーミル・アシュケナージ
   リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
  (3)1983年第1位/ピエール=アラン・ヴォロンダ
   リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ短調
 [CD2]
  (1)1983年第1位/ヴォルフガング・マンツ
   ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 op.18
  (2)1987年第1位/アンドレイ・ニコルスキー
   ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調
 [CD3]
  (1)1991年第1位/フランク・ブラレイ
   ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
  (2)1952年第1位/レオン・フライシャー
   ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
 [CD4]
  (1)2010年第1位/デニス・コジュヒン
   ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
  (2)2007年第1位/アンナ・ヴィニツカヤ
   プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2 ト短調 op.16
 [CD5]
  (1)1960年第1位/マルコム・フレージャー
   プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 op.10
  (2)1972年第1位/ジェフリー・スワン
   ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
  (3)1956年第1位/セシル・ウーセ
   ショパン:ピアノ協奏曲第2番 へ短調 op.21
[CD1]-(1), [CD5]-(2)
 ルネ・ドゥフォッセ(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD1]-(2), [CD3]-(2), [CD5]-(1)(3)
 フランツ・アンドレ(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD1]-(3), [CD2]-(1)(2)
 ジョルジュ・オクトルス(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD3]-(1)
 ロナルド・ゾルマン(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD4]-(1)
 エド・デ・ワールト(指揮)
 ロイヤル・フランダース・フィル
[CD4]-(2)
 ジルベール・ヴァルガ(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
  世界の三大コンクールのひとつとも言われるエリザベート王妃国際音楽コンクールの50 年にわたる貴重な記録。エリザベート王妃国際コンクールは、ベルギーが生んだ偉大なヴァイオリニスト、イザイの名を冠したウジェーヌ・イザイコンクール(1937 年に第1 回が開催) の後身として、1951 年に記念すべき第1 回(ヴァイオリン部門)が開催されました。これを皮切りに、ピアノ(1952 年〜 )、作曲(1953 年〜 ) 部門が設立、1988 年からは声楽部門も設立されました。1 年につき1 部門、各部門は4 年毎に開催されています。昨年2012 年が75 周年記念だったことを受け、歴代のピアノ部門上位入賞者たちの協奏曲の演奏をまとめた5 枚組セットが発売されます。現在一線で活躍する演奏者たちの若き日のコンクールでの貴重な演奏を、コンクール独特の緊張感と熱気を感じながら堪能できるセットです。ブックレットにはアファナシエフやブラレイ、アシュケナージらの優勝当時の若き日の写真や、何人かの演奏者のメッセージも掲載されていて、興味深い内容となっています。
 1972 年のアファナシエフのバリバリのチャイコフスキーは圧巻。1956 年優勝のアシュケナージのリストも、派手に弾きたおすのではなく、ひとつひとつのパッセージをいつくしむように演奏しているのが印象的。1987 年優勝のニコルスキーは、ネイガウス、ナウモフ、レイグラフなどに師事した期待の星でしたが、1995 年に30 台半ばで交通事故で亡くなってしまったピアニスト。今も存命していたらいかに素晴しい演奏家になっていただろうか、と思わせるような厚い音色、繊細極まりないデュナーミク、溢れる詩情に満ちたラフマニノフを展開しています。



<映像>


EURO ARTS(映像)



20 72628
(DVD)
\2900→\2590
ヤンソンス&ウィーン・フィル
 2012 年ザルツブルク音楽祭ライヴ

  R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
  ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
  ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
ニーナ・ステンメ(S)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
20 72624
(Blu-ray)
\4700→\4290
 2012 年ザルツブルク音楽祭のライヴ!ヤンソンス&ウィーン・フィル、充実のプログラムで聴かせる白熱の演奏

 収録:2012 年8 月ザツルブルク音楽祭

 2012 年ザルツブルク音楽祭のライヴ映像。2012 年に共演20 周年を迎えたマリス・ヤンソンスとウィーン・フィル。ニューイヤー・コンサートに続きザルツブルク音楽祭でも相性抜群のコンビネーションと冴えわたる指揮振りで充実のプログラムを聴かせてくれています。
 スペインの伝説上の人物ドン・ファンを主題としたニコラウス・レーナウの詩に基づいて作曲されたR・シュトラウスの交響詩第1 作目「ドン・ファン」。ウィーン・フィルの艶やかな音色としなやか表現力でR. シュトラウスの魅力が凝縮された演奏も特筆すべき点ですが、R・シュトラウスを得意とするヤンソンスの巧みなドラマ作りと、磨き抜かれた響きは、まさにヤンソンスの独壇場ともいえるでしょう。スウェーデン出身現在絶好調のソプラノ、ニーナ・ステンメが歌うワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集。そしてヤンソンスが実演でもよく取り上げ、バイエルン放響やオスロ・フィルとの共演盤でも高い完成度の音楽を披露しているブラームスの交響曲第1 番。情緒溢れる旋律を描き出し、ウィーン・フィルの美麗な音色を引き出すヤンソンスの情熱が注ぎ込まれた演奏は、作品に新たな生命力を与えています。




METIER(映像)


MSVDX 101
(DVD VIDEO)
\4500
「コレオグラフィ(振り付け)/クロイツァー四重奏団」
 (1)イゴール・ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品(1914)
 (2)ヴィトルト・ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲(1964)
 (3)ジェルジ・リゲティ:弦楽四重奏曲第2番(1968)
 (4)マイケル・フィニシー:弦楽四重奏曲第2番(2006-07)
クロイツァー四重奏団:
 【ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn)、
  ミハイロ・トランダフィロフスキ(Vn)、
  モーガン・ゴフ(Va)、
  ナイル・ハイド(Vc)】
 貴重な映像!ストラヴィンスキーからフィニシーまで!クロイツァー四重奏団の20〜21世紀の弦楽四重奏名曲集

 収録:(1)(2)2007 年10 月 (3)(4)2008年10月 ロンドン王立音楽院デュークズ・ホール(NTSCとPALの両面2層DVD、リージョン0)

 現代音楽を得意とするクロイツァー四重奏団による20 世紀の弦楽四重奏のクラシックと21 世紀のフィニシー作品を収録。ストラヴィンスキーの3 つの小品は3 大バレエの反響が聴こえる気の利いた佳品、セリエリズムを中心にしつつ、当時考えられるあらゆる新しい技法や実験を盛り込んだルトスワフスキ唯一の弦楽四重奏曲、トレード・マークとなったクラスター音群作法を既に脱し新たな段階に入った時期のリゲティの第2 番、そして現代イギリスの重鎮フィニシーの最新作まで、触ると切れそうなほどの緊張感と精度を持った迫真の映像。いずれの曲も映像の形ではなかなか手に入らない、貴重なDVD。






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