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≪第71号アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像



7/10(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


OEHMS



OC410
\2000→\1890
スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン
 ブラームス交響曲ツィクルス、完結!
  ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
録音 2011年3月14-16日 ザールブリュッケン コングレスハレ Recording Producer & Editing: Thomas Raisig
 「ミスターS」スクロヴァチェフスキによるブラームス(1833-1897)交響曲ツィクルス、ここに完結。この交響曲第4番はブラームスの円熟期の作品であり、複雑な管弦楽技法が用いられている上に、終楽章はバロック時代の変奏曲形式である“シャコンヌ”が使われるなど、指揮者にとっても力の見せ所が盛りだくさんの、充実の極みと言った感のある最高作品と言っても過言ではありません。
 この4番、ツィクルスの締めくくりとなりますが、実際は2011年の2月から3月にかけて全曲が一気に録音されているため、第1番から第3番と比較しても音楽の流れが滞ることは一切ありません。音色、テンポ、解釈全てにおいて理想的なブラームスです。特に終楽章は圧巻の一言です。スクロヴァチェフスキ。まだまだ進化し続けてます。


旧譜/第1弾&第2弾
Brahms: Symphony No. 1 in C minor, Op. 68
OC 408
\2000→¥1890
スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
 ブルックナー、ベートーヴェンとはまた違う孤高の世界を見せてくれるスクロヴァのブラームス。
 以前にもハレ管、読響など他のオーケストラとの演奏が話題になっていて、「できることなら、手兵ザールブリュッケンとのブラームスを聴いてみたい!」と思っていた方も多いのではないでしょうか?この演奏は、期待に違わぬ素晴らしいもので、快適なテンポ、重厚な音色はもちろんのこと、とことん丁寧に奏される内声部にもおどろかされます。もちろん要所要所では、絶妙なアゴーギクがつけられています。第4楽章で輝かしいテーマを導くコラールの荘厳さにも圧倒されること間違いありません。艶やかな弦の音色はいぶし銀の如く。まさに満を持してのブラームスです。
 録音 2011年2月

OC-409
(2CD)
\2600→\2390
スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン
 ブラームス:交響曲第2番&第3番
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
録音:2011年3月10-13日…交響曲第3番, 2011年3月17-19日…交響曲第2番ザールブリュッケン,コングレスハレ Recording Producer, Editing, Mastering: Thomas Raisig Balance Engineer: Ralf Schnellbach
 2012年に89歳を迎える「Mr.S」スクロヴァチェフスキ。ますますその燃焼度に磨きがかかり、その生み出す音楽はまさに神の領域に届かんばかりの崇高さを備えています。
 ザールブリュッケンとのブラームス(1833-1897)は、前作「第1番(OC408)」でも高い評価を受けましたが、今回の第2番、第3番はそれを上回る改心の出来。昨今の流れである「テンポ早め、あっさりめ」のブラームスではなく、全体的に濃厚でボリュームある仕上がりであり、なおかつ必要なところはきちんと聞こえるという誰もが納得の行く音楽となっています。

 


OC677
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
 ブラームス交響曲ツィクルス、完結!

  ブラームス:交響曲 第3番&第4番
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)
録音 2009年10月8-10日 ハンブルク ライスハレ ライブ収録
Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering: Jens Schunemann, Recording Engineer: Christian Feldgen, SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
 シモーネ・ヤングのブラームス(1833-1897)交響曲全集、ここに完結です。第1番の冒頭では、思いっ切りテンポを落とし重厚に歌わせるかと思えば、第2番では朗々と明るく、まるで地中海の風を思わせるような爽やかさで迫るヤング。彼女の演奏は基本的に対位法と内声を重視するよりも、感情の起伏に沿った流動的で柔軟な音楽を追求することにあるのかもしれません。そのため、ドイツ音楽に堅固さと構造性を期待する人には「緩く」感じる場合もあるかもしれませんが、それはそれ。ブラームスに快楽を求めるのもなかなか良いものです。流麗さが際立つ第3番、過去の巨匠たちの演奏とは一線を画した感のある第4番。どちらも聴きものです。


旧譜
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
ブラームス:交響曲第1番

OC 675
(SACD-Hybrid)
\2300→¥2090
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
 [演奏時間; 17:39 / 9:38 / 4:59 / 17:27]
シモーネ・ヤング(指揮)
ハンブルク・フィルハーモニー
【録音】 2007年3月11&12日 ハンブルク、ライスハレ(ムジークハレ)でのライヴ レコーディング・プロデューサー&マスタリング:イェンス・シューネマン サウンド・エンジニア:クリスティアン・フェルトゲン ハイブリッドSACD仕様 (CD Stereo / SACD Stereo / SACD Multi 5.0)
 多くの支持と高い評価を得ているシモーネ・ヤングと手兵ハンブルク・フィルによるブラームス:交響曲チクルスが始動!
 ウィーン・フィルを初めて振った女流指揮者シモーネ・ヤングが手兵ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団は、「ブルックナー:交響曲初稿版シリーズ」や、ワーグナーの「指輪」、ヒンデミットの「画家マティス」など、『重厚ということだけでなく、細部までこだわったオーケストラへの要求を完璧にこなした精密な演奏』と、高い評価を得ています。
 そんな彼女のブラームスが登場。新たなヤングの歩みが始まる。

OC-676
(SACD-Hybrid)
\2300→¥2090
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル/
 ブラームス:交響曲第2番ニ短調Op.73
         悲劇的序曲Op.81
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)
 2005年からハンブルク州立歌劇場総支配人と、ハンブルク・フィルの音楽総監督を務めるシモーネ・ヤング。彼女が登場した頃は「注目の女性指揮者」という肩書がついて回ったものですが、最近は誰も彼女の事を「女性指揮者」だとは思わなくなっているに違いありません。彼女の創り上げる音楽は、ワーグナーにしてもマーラーにしても、一本筋の通った明快なものであり、感情に任せて音楽が揺らぐこともなければ、泣きが入ることもありません。作曲家が表現したかった世界を極めて丁寧になぞって見せてくれます。そんなヤング、今回はブラームスの交響曲のなかでも、とりわけ、瑞々しさを要求される第2番を取り上げます。伸びやかで美しいブラームス(1833-1897)は、ブルックナーとはまた違うアプローチです。
 録音 ハンブルク ライスハレ ライブ録音 2008年3月…1-4/2010年1月…5
Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering: Jens Schunemann/Recording Engineer: Christian Feldgen/SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
 


OC432
\2000→\1890
メルビッシュの湖上音楽祭
 ミレッカー:喜歌劇「乞食学生」
シモン・リマノヴィッツ(乞食学生)…ミルコ・ロシュコフスキー(テノール)/
ヤン・ヤニツキー(オバリンスキー伯爵)…エルヴィン・ベラコヴィツ(バリトン)/
パルマティカ・ノヴァルスカ伯爵夫人…リンダ・プレヒ(ソプラノ)/
ラウラ・ノヴァルスカ伯爵令嬢…コルネリア・ツィンク(ソプラノ)/
ブロニスラヴァ・ノヴァルスカ伯爵令嬢…アドリアーネ・クヴェイロツ(メゾ・ソプラノ)/
オーレンドルフ大佐…ヘンリク・ベーム(バス) 他/
メルビッシュ祝祭管弦楽団&合唱団/
ウヴェ・タイマー(指揮)
録音 2013年5月30日-6月2日 メルビッシュ湖上音楽祭ステージ Recording Producer & Editing: Thomas Hofstadter
 日本にも数多くのファンを持つ、メルビッシュの湖上音楽祭。ウィーンからバスで約1時間半のところにあるノイジードラーゼーで毎年7月中旬から8月下旬まで行われるコンサートは、あらかじめ予定されたメンバーでゲネプロを兼ねての演奏を行い、こちらを録音して当日のお土産として販売するというシステムを取っており、このアルバムもそのためのもの。これを聴きながら音楽祭の風景を思い浮かべるのも一興です。当時ポーランドに進駐していたザクセン軍との確執をベースに、身分を隠した、偽った人々の思いが交錯する入り組んだストーリーですが、最後はハッピーエンドで、楽しく終わります。
 

OC866
\2300
ウェン・シン=ヤン&アドリアン・エティカー:リサイタル
 1.コダーイ(1882-1967):ソナティネ/
 2-4.シューベルト(1797-1828):アルペジョーネ・ソナタ D821/
 5-8.ドホナーニ(1877-1960):ソナタ ロ短調 Op.8/
 9.クライスラー(1875-1962):中国の太鼓 Op.3/
 10.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
   ロッシーニの「セビリャの理髪師」よりフィガロ/
 11.ブラームス(1833-1897):「野辺にひとり」Op.86-2
ウェン・シン=ヤン(チェロ)/
アドリアン・エティカー(ピアノ)
録音 2012年6月13-15日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ Recording Producer & Editing: Wilhelm Meister, Balance Engineer: Gerhard Gruber
 指揮者ロリン・マゼールが大絶賛しているというチェリスト、ウェン=シン・ヤン。1965年にスイス、ベルンに生まれ、チューリッヒでクロード・スターク、ベルリンのウルフガング・ベッチャーに師事、マスタークラスをヤーノシュ・シュタルケル、ダーヴィド・ゲリンガスに師事。24歳にして、バイエルン放送交響楽団の首席チェロ奏者となり、2004年まで務めた経歴を持ち、現在ではソロ、室内楽で幅広く活躍している人です。
 日本にも何度も来日し、その豊かな音楽性と音色で多くの聴衆を魅了しています。このアルバムではピアニストのエティカーと親密な対話を繰り広げています。
 
OC871
(2CD)
\3000
シュペリング(指揮)&ダス・ノイエ・オルケスター
 ロベルト・シューマン:ばらの巡礼・レクイエム

<CD1.ばらの巡礼 Op.112>
 1-10.第1部/11-24.第2部/
<CD2.レクイエム 変イ長調 Op.148>
 1-2.Requiem…永遠の安息を/
 3-5.Dies irae…怒りの日/
 6-7.Offertorium…奉納唱/
 8.Sanctus…聖なるかな/
 9.Benedictus-Agnus Dei-Lux aeterna…祝福あれ-神の子羊-永遠の光
ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)/
アントニア・ブルヴェ(ソプラノ)/
オリヴィア・フェルモイレン(メゾ・ソプラノ)/
ダニエル・ベーレ(テノール)/
トビアス・ベルント(バリトン)/
コルス・ムジクス・ケルン/
ダス・ノイエ・オルケスター/
クリストフ・シュペリング(指揮)
録音 2010年9月19日 ケルン 西部ドイツ放送,クラウス・フォン・ビスマルク-ザール
Recording Producer: Barbara Valentin, Recording Engineer: Mark Hohn, Recording Assistant & Editing: Astrid Grosmann
 シューマン(1810-1856)がその晩年になって、立て続けに作曲したオラトリオ「ばらの巡礼」とレクイエム変ニ長調の2曲を、シュペリングの慈愛溢れる演奏で。
 「ばらの巡礼」は、人間界に下ったばらの精の物語であり、題材は若き頃の作品である「楽園とペリ」に似ているものの、はるかに円熟した音楽に満たされています。レクイエムは彼の最後の大作であり、持てる力を全て振り絞ったかのような悲痛さと、静謐な美しさを備えています。どちらも極めて充実した作品でありながら、あまり演奏の機会に恵まれないこの2曲を、等身大の姿で再現した名演です。
 

OC873
\2300
ジンガー・プア
 ジョゼッフォ・ツァルリーノ:6声のモジュレーション(1566)

 1.最初の神/2.サルヴェ・レジナ/3.今日キリストが生まれる/
 4.敬虔なるセバスチャン/5.ミゼレリス・オムニウム/6.神に聞く/
 7.神よ慈悲を与えたまえ/8.復活のいけにえ/9.わが父よおそばに/
 10.おお、いと聡明なる乙女/11.おお、なんと栄光に満ちているか/
 12.ユダヤ人は努めて/13.我らが父よ-めでたしマリア
ジンガー・プア
録音 2013年2月20-22日 ミュンヘン ゼントリンク,昇天教会 Recording Producer, Editing:Christoph Martin Frommen
 16世紀イタリアの作曲家ツァルリーノ(1517-1590)。フランシスコ会の修道士であり、聖マルコ大寺院の楽長としても活躍し、ヴェネツィア楽派の主要な人材を何人も育てあげました。作曲家としても数多くのモテットを残しましたが、現在彼の名は音楽理論家として知られており、和声においては「あらゆる音程の中で3度の音程が最も重要である」と考えた最初の人物とされています。
 このアルバムに収録された彼の作品は、寺院の祭日のためのものであり、シンプルなメロディにつけられた幽玄なハーモニーは美しさを保ちながらも、見事な規則性に従った厳格なものです。ジンガー・プアの最高の歌唱で、この世界が蘇りました。
 
OC882
\2300
フランツ・シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」D795
 1.さすらい/2.どこへ/3.とまれ/4.小川への感謝/5.憩いの夕べに/
 6.好奇心の強い男/7.焦燥/8.朝の挨拶/9.水車屋の花/
 10.涙の雨/11.わがもの/12.休み/13.緑のリュートのリボンをそえて/
 14.狩人/15.嫉妬と誇り/16.好きな色/17.いやな色/
 18.しおれた花/19.水車屋と小川/20.小川の子守歌
マキシミリアン・シュミット(テノール)/
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
録音 2013年1月3-5日 ミュンヘン バイエルン放送第2スタジオ Recording Producer: Wilhelm Meister, Balance Engineer: Winfried Mesmer, Editing: Elisabeth Panzer
 古楽演奏で人気を博しているマキシミリアン・シュミット。レーゲンスブルクの少年合唱団を皮切りに、1999年にベルリン芸術大学で学び、バイエルンでオペラにも出演。最近はシャイーの「マタイ」でも瑞々しいテノールを聴かせました。
 OEHMSにおける録音はシューマンの「詩人の恋」(OC819)に続く2枚目のもの。伴奏は同じくベテラン、フーバーです。途切れることのない小川の流れのように、数多くの歌手たちが演奏を重ねていくこの名曲、シュミットの演奏も新たな心象風景をみせてくれるものです。どこまでも伸びていくような高音と繊細な弱音が魅力です。
 
OC943
(3CD)
\5000
フンパーディンク:歌劇「王の子どもたち」
エルンスト・ロズマーの「おとぎ話」原作 作曲家自身の台本
<CD1>1-19.第1幕/
<CD2>1-13.第2幕/
<CD3>1-17.第3幕
王の息子…ダニエル・ベーレ(テノール)/
ガチョウ番の娘…アマンダ・マジェスキ(ソプラノ)/
ヴァイオリン弾き…ニコライ・ボルチェフ(バリトン)/
魔女…ユリア・ユオン(メゾ・ソプラノ)/
きこり…マグヌス・ヴァルドヴィンソン(バス)/
きこりの娘…キアーラ・ボイムル(ソプラノ) 他/
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団,少年合唱団/
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2012年9月-10月 フランクフルト・オペラ ライブ収録 Recording Producers: Christian Wilde,Peter Tobiasch
 1854年、ラインラントで生まれケルン音楽院でフェルディナント・ヒラーに師事、やがてミュンヘンでフランツ・パウル・ラハナーとヨーゼフ・ラインベルガーに師事。ナポリではリヒャルト・ワーグナーと知り合い、彼に招かれてバイロイトへ行き、1880年と1881年の「パルジファル」上演の輔佐を務めた作曲家フンパーディンク(1854-1921)。現在ではかろうじて、メルヘンオペラ「ヘンデルとグレーテル」が上演されますが、彼は他にもおとぎ話から題材を取った作品をいくつか残しています。この「王の子どもたち」(日本では慣習的に「王子と王女」と呼ばれている)もそんな作品ですが、内容はちょっぴり寂しいもので、王の息子(継承権がないので王子ではない)と、ガチョウ番に姿を変えられている王家の血を引いた娘の愛の物語。もちろん悲しい結末を辿ってしまいます。
 音楽も時としてワーグナー風の重厚なものであったり、シェーンベルクを先取りしたシュプレッヒゲザングが使われるなどかなり先進的であり、一筋縄ではいかない作品となっています。指揮は、最近ワーグナーにとことん力を入れているヴァイグレ。ワーグナー的な響きの中に、少しずつ前衛的な音を溶け込ませ、いい味を出しています。
 
OC956
(3CD)
\5000
フェルッチョ・ブゾーニ:歌劇「ファウスト博士」
作曲家自身の台本による
<CD1>1.シンフォニア/2-6.序幕 Ⅰ/7-15.序幕 Ⅱ/
<CD2>1-3.序幕 Ⅱ(幕間劇)/4-10.第1幕/
<CD3>1-10.第2幕
ファウスト博士…ヴォルフガンク・コシュ(バリトン)/
ヴァグナー/幽霊の声…スティーヴン・フームス(バス)/
メフィストフェレス…ジョ・ダスザック(テノール)/
パルマ公…レイモンド・ヴェリー(テノール)/
パルマ公妃…カテリーネ・ナグレスタッド(ソプラノ)/
進行役…アルフレッド・クーン(バス)/
自然科学者…アドリアン・セムペトレーン(バス) 他/
オルガン…エルマー・シュローター/
バイエルン国立管弦楽団/
トーマス・ネトピル(指揮)
録音 2008年6月28日 ライブ収録
 この神秘的かつ難解な作品ですが、ゲーテの有名な「ファウスト」を下敷きにしたのではなく、ブゾー(1866-1924)ニ自身が幼い頃に見たという人形芝居や、伝承などを組み合わせ、幻想的で複雑な物語に仕立てあげたものです。作曲家自身はこのオペラを完成させることなくこの世を去ってしまったため、弟子のヤルナッハが補筆した版や、音楽学者のボーモントが補筆した版が存在しますが、この演奏はブゾーニの作曲した部分のみという潔いものです。




ONDINE



ODE-1225
\2300→\2090
アシュケナージ&ヘルシンキ・フィル
 ドミトリ・ショスタコーヴィチ:作品集
  1.バラード「ステパン・ラージンの処刑」/
  2.組曲「ゾーヤ」/
  3.フィンランドの主題による組曲
シェンヤン(バスバリトン…1)/
マリ・パロ(ソプラノ…3)/
トーマス・カタヤーラ(テノール…3)/
ラトヴィア国立合唱団 /
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団/
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
録音 2013年3月22-23日 ヘルシンキ・ミュージック・センター
 1964年にモスクワで初演された「ステパン・ラージンの処刑」は1600年代に実在したドン・コサックの首領のステパン・ラージンが理想の「コサックの国」を実現するため、ロシア政府に反逆するも失敗、捕えられて処刑されるまでを描いた作品です。
 ショスタコーヴィチ(1886-1975)は合唱とバリトン独唱を用い、悲劇的で嘲笑的な描写を見事に描きだしています。
 組曲「ゾーヤ」は1944年の作品。18歳の党員ゾーヤの悲劇を描いた映画のための音楽です。
 「フィンランドの主題による組曲」は1939年に作曲されながらも総譜が行方不明となっていたもので、2001年になってようやく発見、初演された作品で、フィンランド民謡が使われた興味深い音楽です。アシュケナージと、素晴らしい声楽家たちが繰り広げる熱い演奏で。
 


ODE-1214
\2300→\2090
五嶋 みどり新録音!
 エッシェンバッハ&NDR北ドイツ放送響
  パウル・ヒンデミット:作品集

 1-4.ウェーバーの主題による交響的変容(1943)/
 5-7.ヴァイオリン協奏曲(1939)/
 8-9.弦楽と金管のための協奏音楽 Op.50(1930)
五嶋 みどり(ヴァイオリン)/
NDR北ドイツ放送交響楽団/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
録音 2011年12月23日…8-9, 2012年10月24.26日…1-7 ハンブルク ライスハレ ライブ録音
 2013年はヒンデミット(1895-1963)の没後50年にあたります。ONDINEレーベルはこれを記念して、エッシェッバッハ指揮によるNDR北ドイツ放送交響楽団と、現代最高のヴァイオリニスト、五嶋みどりによる「ヴァイオリン協奏曲」をリリース。
 この曲は難解な作品と言われていますが、過去にもオイストラフやスターン、カヴァコスなど名だたる名手たちが手掛けている作品であり、この演奏も一つの記念碑として後世に残るものとなるでしょう。
 1939年、その前年にスイスに亡命したヒンデミットが書いたこのヴァイオリン協奏曲は、戦争の影を反映しているとはいうものの、曲想は至って明るく勢いがあり、オーケストラ・パートもヴァイオリン・パートも極めて充実した書法で書かれています。
 ヴァイオリンの技巧の見せ所も多く、素晴らしく聴きごたえのある作品であることは間違いありません。エッシェンバッハとMIDORIの息詰まる対話をお楽しみください。
 ボストン交響楽団創立50周年記念の委嘱作品である「協奏音楽」と「ウェーバーの主題による〜」の2曲のカップリングも嬉しい1枚です。
 
ODE-1175
\2300
タピオラ・シンフォニエッタ
 マグヌス・リンドベルイ:ヴァイオリン協奏曲

 1-3.ヴァイオリン協奏曲(2006)/
 4-9.ジュビリーズ(2000/2002)/
 10-12.スーヴェニール(2010)
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン&指揮)…1-3/
タピオラ・シンフォニエッタ/
マグヌス・リンドベルイ(指揮)…4-12
録音 2010年5月28-29日…1-3, 2013年2月15-16日…4-12 エスポー,タピオラ・ホール
 ONDINEで精力的にリリースを続けているリンドベルイ(1958-)の作品集、今作はヴァイオリン協奏曲の世界初演時の録音をメインに、他2曲を収録しています。モーツァルトの生誕250年を祝し、ニューヨークのリンカーン・センターとロンドンのバービカン・センターの委嘱により書かれたヴァイオリン協奏曲は、素材的にはモーツァルトに拠るものはありませんが、編成は小さ目であり、透明感のある響きが紡ぎだされています。
 2010年の「スーヴェニール」は彼の師であった作曲家ジェラール・グリゼーとフランコ・ドナトーニへのオマージュです。「ジュビリーズ」はもともと室内楽作品であったものを管弦楽作品へと移し替えたものです。ヴァイオリン協奏曲で独奏と指揮を務めるのは名手ペッカ・クーシストです。
 

ODE-1222
\2300
カイヤ・サーリアホ:弦楽のための室内楽作品集 第1集
 1.トカール…ヴァイオリンとピアノのための/
 2-3.風の夜想曲…ヴィオラと電子楽器のための/
 4-6.カリス…ヴァイオリンとピアノのための/
 7.スピンとスペル…チェロ独奏のための/
 8.夜想曲…ヴァイオリン独奏のための/
 9.ニンファ…弦楽四重奏と電子楽器のライブのための
META4
<メンバー:アンティ・ティカネン(ヴァイオリン)/
ミンナ・ペンソラ(ヴァイオリン)/
アッテ・キルペライネン(ヴィオラ)/
トマス・ユープフェバッカ(チェロ)>/
アンナ・ラークソ(ピアノ)/マルコ・ミョヘネン(電子楽器)
録音 2012年10月5-6.8-9日 エスポー,セロサリ
 2012年10月14日に60歳の誕生日を迎えたサーリアホ(1952-)。これを祝して制作された彼女の室内楽作品集の第1集となります(第2集は2014年リリース予定)。
 鮮やかなオーケストレーションで知られるサーリアホ、この室内楽作品でもユニークなサウンドを追求するために、曲によっては電子楽器を用い、多彩な響きを紡ぎだすことに成功しています。
 ここで演奏しているMETA4は2001年に結成されたフィンランドのアンサンブル。2010年にエコー・クラシック章を受章し、2012年にはフィンランドの放送会社YLEによる「フィンランドのグラミー賞」と呼ばれるエマ賞も受賞。活躍を嘱望されている団体です。
 

ODE-1223
\2300
エイノユハニ・ラウタヴァーラ:宗教的合唱作品集
 1-6.ミサ・ア・カペラ/7.祈りへの詩編/8.夕べの賛歌/
 9-11.12のカノンによるミサ曲/
 12.アヴェ・マリア,グラティア・プレナ/13.聖処女マリアの雅歌/
 14.われらがいと楽しき祭の日/15.第1の悲歌
ラトビア放送合唱団/
シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)
様々な作風の変遷を経て、最近は神秘的な作風の音楽を次々と書いているラウタヴァーラ(1928-)。ネオ・ロマンティックな響きと精神性が最も表出された、これらの「宗教的な」合唱作品集は、ラウタヴァーラの音楽になじみのない人にも、すんなり受け入れられるに違いありません。19世紀初頭のドイツの神学者、哲学者フリードリヒ・シュライエルマッハーによって提案された「無限の親和性」を内包したこれらの音楽は、宗教の枠を超えて全ての人に多くのものを語りかけています。
 ラトビア放送合唱団は、厳しさの中に愉悦感を抱いた美しい響きで、この稀有な作品を歌い上げています。




FC RECORDS



FCRCD 9705
\2400→\2190

ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
 ピアノ・リサイタル〜「フィンランディア」ピアノ版

  シベリウス(1865-1957):フィンランディア Op.26 No.7
  シューベルト(1797-1828):「さすらい人」変奏曲 Op.15
  アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814-1889):12の演奏会用性格的練習曲 Op.2

ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2002年5月24-25日、ヴェヘカラハティ・ホール、フィンランド
 

FCRCD 9707
(2CD)
\4200

ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
 エルッキ・サルメンハーラ(1941-2002):ピアノ独奏作品全集

  ソナティナ(1979)/ソナタ第2番ロ長調(1973)
  エーリク・タヴァッシェルナの名による主題と変奏曲 10x76(1976)
  ソナタ第3番(1975)/コカブ(1973)
  17の小品(1957-1960)/ソナタ第1番変ホ長調(1965-1966)
  小組曲(1980)/ソナタ第4番(1980)

ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2003年7月29-31日、8月15-16日、エイノ・サイサ・ホール、イーサルミ、フィンランド
 

FCRCD 9721
\2400
愛の物語 名歌曲集
 ロドルフォ・ファルヴォ(1874-1936):彼女に告げて(フィンランド語)
 オスカル・メリカント(1868-1924):アンニーナ/金のかけら
 フランス・リンナヴオリ(1880-1926):君の夜空にありったけの星の歌を歌おう
 マルッティ・トゥルネン(1902-1979):日曜日 Op.25 No.1
 ユルヨ・キルピネン(1892-1959):夕べに
 フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846-1946):
  もう君を愛さない/理想/魅惑/セレナータ
 ニコラス・ブロドスキー(1905-1958):ビー・マイ・ラヴ(フィンランド語)
 エルネスト・デ・クルティス(1875-1937):忘れな草
 チェーザレ・アンドレア・ビクシオ(1896-1978):マリウ、愛の言葉を
 サルヴァトーレ・カルディッロ(1874-1947):つれない心[カタリ・カタリ]
 フランツ・レハール(1870-1948):君はわが心のすべて(フィンランド語)
 エドゥアルド・ディ・カプア(1865-1917):オ・ソレ・ミオ
ミカ・ニスラ(テノール)
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
録音:2008年8月5-7日、セイナヨキ・ホール、セイナヨキ、フィンランド
 

FCRCD 9725
\2400
慈悲の歌
 カリ・ティッカ(1946-):慈悲の歌
 レーヴィ・マデトヤ(1887-1947):欠けているものは何もない
 ハッリ・ヴィータネン(1954-):愛の書簡
 ヨナス・アンデション:おお、木の枝にとまった鳥を見よ
 ヨウニ・ソメロ(1963-):
  前奏曲ホ短調「Ah, saavu Jeesus seurahamme」(ピアノ独奏)
 ベートーヴェン(1770-1827):自然における神の栄光(フィンランド語)
 フランク(1822-1890):天使の糧
 ヨウニ・ソメロ:前奏曲ニ短調「おお、なんとすばらしい」(ピアノ独奏)
 ラウノ・レヘティネン(1932-2006):Kun paiva painuu iltahan
 アイモ・フットゥネン(1916-2003):Taivas on uskoni maara
 スティーヴン・アダムズ(1814-1913):聖なる都市(フィンランド語)
 クレータ・ハーパサロ(1815-1893):私のカンテレ
 ヨウニ・ソメロ:前奏曲変ニ長調「美しきわれらの祖国」(ピアノ独奏)
 オスカル・メリカント(1868-1924):祈り(アヴェ・マリア)
 マスカーニ(1863-1945):アヴェ・マリア
 ドニゼッティ(1797-1848):アヴェ・マリア(*)
 J・S・バッハ(1685-1750)/グノー(1818-1893):アヴェ・マリア
ミカ・ニスラ(テノール)
ロムアルト・ポドレスニ(バリトン(*))
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
録音:2009年5月4-7日、新教会、イソキュロ、フィンランドPiano / Mika Nisula, Jouni Somero
 

FCRCD 9735
\2400
ブラームス(1833-1897):3つのヴァイオリン・ソナタ
 第1番ト長調 Op.78/
 第2番イ長調 Op.100/
 第3番ニ短調 Op.108
シハナ・バディヴク(ヴァイオリン)
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2010年11月8-9日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド

シハナ・バディヴクは1967年コソヴォ(旧ユーゴスラヴィア)生まれのヴァイオリン奏者。

 

FCRCD 9739
\2400
ヴラディーミル・レビコフ(1866-1920):ピアノ作品集
  秋の綴り Op.29/夕暮れの火(1904)/
  音楽風刺劇 Op.11 から 恋の告白,手紙
  夢 Op.15(1898)から 海の女神/
  彼らの中で Op.35/田園生活の情景 Op.28
  3つの牧歌 Op.50(1913)/
  秋の花々/夢 Op.15 から 悪魔の娯楽
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2010年11月13日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド

ヴラディーミル・レビコフはモスクワ、ベルリン、ウィーンで学んだロシアの作曲家・ピアニスト。チャイコフスキーの影響下から先進的和声・斬新な様式の試みへと作風を変えていきました。亡くなる頃は忘れられた存在となっていましたが、昨今、スクリャービン並みに重要な作曲家と見なすべきという再評価の声も上がっています。

 

FCRCD 9740
\2400
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.6
  前奏曲 Op.6 No.1(*)
  クリミアのスケッチ Op.8(1908)(+)
   ウチュ=コシュの岩山,海の奇想曲,オリエント風牧歌,混沌
  3/4拍子で Op.48(1932)/リリカ・ノーヴァ Op.59(1940)
  4つの小品 Op.3(1906)
   奇想曲,練習曲,カヴォット奇想曲,さくら草[Primula veris]

ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2009年4月25日、2011年6月29-30日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド

セルゲイ・ボルトキェヴィチはラフマニノフ、スクリャービン、メトネルらと同世代のロシアの作曲家・ピアニスト。ペテルブルク音楽院でリャードフに師事した後ドイツのライプツィヒ音楽院に留学。その後もドイツにとどまりピアニストとして演奏活動を開始、1904年よりベルリンのクリントヴォルト=シャルヴェンカ音楽院での教職にも就きましたが、1914年の第一次大戦開戦により自宅軟禁の後ロシアへの帰国を余儀なくされました。1917年、ロシア革命が勃発しボルトキェヴィチは亡命、イスタンブル滞在を経てウィーンに移住、市民権を経て定住しこの地で亡くなりました。
 同世代のロシアのコンポーザー・ピアニストに比べ知名度がかなり低かったボルトキェヴィチですが、近年再評価の機運が高まっています。ボルトキェヴィチのスペシャリストの一人であるヨウニ・ソメロは当レーベルでのピアノ作品全集の完成を目指しています。
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。

 

FCRCD 9741
\2400
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.7
  2つの小品 Op.7(1908)(*); メロディ,メヌエット幻想曲
  3つの小品 Op.12(1910); マズルカ,ガヴォット,ポロネーズ
  7つの前奏曲 Op.40(1931)
  アンデルセンの童話から Op.30(1925)
   えんどう豆の上に寝たお姫様,時計,しっかり者のスズの兵隊,天使,
   小さいイーダちゃんの花,ナイチンゲール,It is quite certain,
   墓の中の子供,蝶々,みにくいアヒルの子,金の宝,青銅のイノシシ
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2011年8月22-23日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド

(*)初録音と表示されています。

 

FCRCD 9742
(2CD)
\4200
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.8-9
  印象 Op.4(1905)
   古い肖像画,鳥の練習曲,嵐,雨上がり,羊飼いたち,月明かりで,
   仮面舞踏会
  小説 Op.35(1928)
   出会い,おしゃべり,恋の目覚め,舞踏会で,失望,非難,手紙,至福
  3つの小品 Op.6(1906)から 悲しいワルツ(No.2),練習曲(No.3)
  幼年時代(トルストイの小説による)Op.39(1930)
   教師カール・イヴァノヴィチ,ママ,父,放浪僧グリーシャ,
   カーチェンカとリューボチカ,幼年時代(第15章),ナターリャ・サヴィーシナ,
   狩,ロビンソンの劇,もしかしたら初恋,お客さんが来る,カドリーユ,
   マズルカ,母の死
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
録音:2011年11月22-23日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド
 

FCRCD 9743
\2400
フーゴー・ラインホルト(1854-1935):ピアノ作品集
  3つの即興曲 Op.28; 変ホ短調,変イ長調,嬰ハ短調
  左手のための3つの練習曲 Op.61; 舞踊詩,夜想曲,練習曲
  アラベスク、12の小品 Op.59/3つの間奏曲 Op.48
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2011年10月26-27日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド

フーゴー・ラインホルトはウィーンに生まれ、ブルックナー他に師事したオーストリアの作曲家・ピアニスト。当時人気の作曲家だったにもかかわらず没後はほぼ忘れ去られてしまいました。

 

FCRCD 9744
\2400
チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ作品全集 Vol.3
  ワルツ=カプリス Op.4(1868)/
  ナタリー=ワルツ(1878)/ドゥムカ Op.59(1886)
  同一主題による6つの小品 Op.21(1873)
   前奏曲,4声のフーガ,即興曲,葬送行進曲,マズルカ,スケルツォ
  ハープサルの思い出 Op.2(1867); 城の廃墟,スケルツォ,無言歌
  ロマンス ヘ短調 Op.5(1868)
  2つの小品 Op.1; ロシア風スケルツォ(No.1;1867),即興曲(No.2;1864)
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
録音:2010年8月29-30日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド
 

FCRCD 9745
\2400
アンコール!
 スタンリー・マイヤーズ(1930-1993):カヴァティーナ
 ベートーヴェン(1770-1827):ソナタ第14番「月光」Op.27 No.1 から 第1楽章
 ドビュッシー(1862-1918):月の光
 ショパン(1810-1849):ワルツ変ニ長調 Op.64 No.2
 J・S・バッハ(1685-1750)/アレクサンドル・ジロティ(1863-1945):
  アリア/前奏曲ロ短調
 ヴラディーミル・ヴァヴィロフ(1925-1973):カッチーニのアヴェ・マリア
 ヴラディーミル・レビコフ(1866-1920):クリスマス・ツリー
 ファリャ(1876-1946):火祭りの踊り
 ルイス・モロー・ゴッツチョーク(1829-1869):バンジョー
 ヘイノ・カスキ(1885-1957):夜の海辺で Op.34 No.1
 シベリウス(1865-1957):もみの木 Op.75 No.5
 エルッキ・メラルティン(1875-1937)/ヨウニ・ソメロ編曲:
  「眠れる森の美女」より 祝典行進曲
 ヨウニ・ソメロ(1963-):アルットゥ・マズルカ/Etydico
 リスト(1811-1886):ハンガリー狂詩曲第6番
 モーツァルト(1756-1791):バター付きパン
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2012年2月9-10日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド

ヨウニ・ソメロの「Etydico」はラテンの名曲「Tico Tico」の主題による「Etude」。

 

FCRCD 9748
\2400
タウノ・マルッティネン(1912-2008):ピアノ作品集
  組曲「ターラ」Op.34(1967); せせらぎの声,ターラの春,森を吹き抜ける風
  ソナタ Op.90(1974)/復活祭 Op.66(1971-1972)/輝き Op.134(1977)
  ソナタ第3番 Op.214B(1982)
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
録音:2012年3月11-12日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド


<映像>


ARTHAUS(映像)



100395
(DVD)
\3900→\3590
イル・ジャルディーノ・アルモニコ 〜フランスのバロック音楽集
 ◎シャルル・デュパール(1667頃-1740):組曲 第5番/
 ◎ロベール・ド・ヴィゼー(1650-1725):
   「ベルサイユの洞窟」より(リュリ原曲)/
 ◎ニコラ・シェドヴィユ(1705-1782):
   ソナタ集「忠実な羊飼い」(伝ヴィヴァルディ Op.13)/
 ◎アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745):クープラン/
 ◎マラン・マレ(1656-1728):アラベスク/
 ◎ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
   パリ四重奏曲 第6番より「シャコンヌ」/
 ◎ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):コンセール 第5番/
 ◎ラモー:コンセール 第3番より「タンブーラン Ⅰ&Ⅱ」
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
<メンバー:ジョヴァンニ・アントニーニ(リコーダー,フラウト・トラヴェルソ)/
エンリコ・オノフリ(ヴァイオリン)/
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
ルカ・ピアンカ(リュート)/
オッターヴィオ・ダントーネ(ハープシコード)>/
ナタリエ・ガル(ダンス)/
ウタ・グルーバー(ダンス)/
パウル・フェンカルト(ディレクター)/
ベルンハルト・フライシャー(プロデューサー)
収録時間:60分/音声:ステレオ2.0/DD 5.1/DTS 5.0/字幕:独・仏・西/画面:16:9/REGION All(Code:0)/DVD…片面単層ディスク/100394(PAL)と同内容
 「イタリアのバロック音楽」に引き続き、以前、PALのみで発売されたため、多くの日本のファンが悔しがったという伝説の映像がNTSCで再発売となりました。1985年にルカ・ビアンカとジョヴァンニ・アントニーニによってミラノで結成されたイタリアの古楽アンサンブル「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」は、当時、多くのファンが抱いていた思い…「バロック音楽は穏やかで抒情的である」をことごとく打ち砕く鮮烈な演奏を披露。
 その表現力のあまりの激しさに賛否両論を巻き起こしたものです。以降、バロック音楽の演奏も変遷の一途を辿り、他にも刺激的な演奏が数多く登場しましたが、やはり彼らを超える演奏はなかなか登場しないのではないでしょうか。
 こちらはラモーとマレ以外は、現代ではほとんど名前すらも耳にする機会のない音楽家たちの作品です(テレマンは別として)。奏者たちはバロック時代の衣装を身に着け、魅惑的な庭園に陣取り、曲によってはバロック・ダンスも加わり、当時の典雅なる雰囲気を丁寧に再現していきます。
 もちろん演奏は息を飲むほどにすばらしく、今では超一流の指揮者、奏者となった彼らの初々しい姿も存分に堪能することができます。
 1時間、たっぷり点がなる時代を味わったあとに、車の乗って去ってゆく奏者たちの姿をみることで、瞬時に現実に引き戻されるのも粋な演出と言えそうです。
 


101672
(DVD)
\3900→\3590
フリードリヒ・グルダと彼の友人たち
 ①フィルハーモニー・イン・ガスタイク・ライブ…ミュンヘン・ピアノの夏 1989》
  1.J.S.バッハ(1685-1750):平均律クラヴィア曲集 第2集-前奏曲とフーガ 変イ長調/
  2.J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1集-前奏曲とフーガ 嬰ハ短調/
  3.J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1集-前奏曲とフーガ ト長調/
  4.フリードリヒ・グルダ(1930-2000)…リコのために/
  5.ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K333
  6.フリードリヒ・グルダ:「ハートに火をつけて」による変奏曲/
  7.伝承曲(F.グルダ編):Die Reblaus-ブドウネアブラムシ/
  8.コール・ポーター:ナイト・アンド・デイ/
  9.マイルス・デイヴィス:オール・ブルース/
 ②《ミュンヘン・ピアノの夏 1982年 ライブ…ON THREE PIANOS》
  1.メドレー…3台のピアノによるインプロヴィゼーション/
  2.コレッリの主題によるインプロヴィゼーション…3台のピアノによる/
  3.J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番より「エア」(F.グルダ編)…グルダによるソロ/
  4.チック・コリア:「子どもたちの歌」によるインプロヴィゼーション…3台のピアノによる/
  5.伝承曲(F.E.ウェザーリー編):ダニー・ボーイ…コリア&グルダ/
  6.チック・コリア:インプロヴィゼーション(コリアによるソロ)
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/
①8-9ハービー・ハンコック(ピアノ…スペシャル・ゲスト)/
②チック・コリア/ニコラス・エコノム
収録時間:99分/音声:ステレオ2.0/画面:4:3/REGION All(Code:0)/DVD…片面二層ディスク
 オーストリアの天才ピアニスト、作曲家フリードリヒ・グルダ(1930-2000)。彼の才能はクラシックの枠などは軽々と飛び越えて、数多くのミュージシャンたちと影響しあい、多くのコラボ作品を生み出しました。1970年代にジャズ・ミュージシャンに転向しようとした彼ですが、周囲の反対でそれが叶わず、クラシックとジャズの両立を目指し、その一環として1980年に「ミュンヘン・ピアノの夏」音楽祭を開始、クロスオーバー・コンサートの基盤を作り上げ、有能なピアニスト(もちろんジャンルは問わず)を招聘し、ノリノリの演奏を繰り広げたことでも知られています。
 この映像は、そんな「ミュンヘン・ピアノの夏」の1982年と1989年のコンサートを収録したもの。プログラムを見ただけで身震いするほどのラインナップです。1989年の映像は、グルダが愛したバッハ、モーツァルトの他に、彼自身の即興と、ハービー・ハンコックを迎えたエキサイティングなジャズ。1982年の映像はグルダを中心に、チック・コリアと鬼才ニコラス・エコノム(アルゲリッチと共演したことでも知られる)による三つ巴のインプロヴィゼーション(即興)が素晴らしいの一言。これはまさに「永久保存盤」です。
 

101679
(2DVD)
\7000
オッフェンバック:喜歌劇「地獄のオルフェ」(ドイツ語歌唱)
 3幕版 ヘクトル・クレミュー&ルドウィク・アレヴィ(台本)
 ゲッツ・フリードリヒ&トーマス・ヴォイトケヴィッチュによる
  1858/1874年版からの新ヴァージョン
オルフェウス(オルフェ)…ドナルド・グローベ(テノール)/
エウリディーケ(ユリディス)…ユリア・ミゲネス・ジョンソン(ソプラノ)/
ユピテル(ジュピテール)…ハンス・バイラー(バリトン)/
ユノ(ジュノン)…アストリッド・ヴァルナイ(メゾ・ソプラノ)/
ダイアナ(ディアーネ)…ヤニス・マルティン(ソプラノ)/
ハンス・スティクス…ヘルムート・ローナー(バリトン)/
プルート/アリステウス(プリュトン/アリステ)…ゲオルゲ・シルレイ(テノール)/
クピド(クピドン)…カロル・マローネ(ソプラノ)/
世論…モナ・ゼーフリード(メゾ・ソプラノ) 他/
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団(合唱指揮…ヴァルター・ハーゲン=グロール)/
ヘスス・ロペス・コボス(指揮)/
ゲッツ・フリードリヒ(演出)/
アンドレアス・ラインハルト(装置&衣装)/
イワン・セルティック(振付)
1858年にパリでシェンされたオッフェンバック(1819-1880)の喜歌劇「地獄のオルフェ」。一般的には「天国と地獄」として知られるこの作品は、題材としては、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」を用いながらも、これは完全にパロディであり、本来は、死んだ妻を助けに行くためならば地獄まででも行ってしまう夫の純愛を描いた作品に、オッフェンバックは巧妙に風刺と皮肉を盛り込み、結果「愛し合ってはいないのに、体面だけを気にして、仕方なく妻を取り戻しにいく」という夫の苦悩(?)が描かれた問題作となっています。
 この映像は、初演時に「不道徳だ」「杜撰だ」などの批判をされながらも、連続228回公演を記録した大ヒット作でもあったこの作品を、名ディレクター、ゲッツ・フリードリヒが現代的に味付けし、1980年代当時の文化や社会へのあてつけもたっぷり盛り込んだ刺激的な作品として仕立て上げたものです。主役2人の見事な歌唱もさることながら、普段はシリアスな役が多かったアストリッド・ヴァルナイのコミカルな演技や、情けなさが際立つハンス・バイラーなど隠れた魅力も満載。もちろん、例のカンカンの場面は思わず興奮間違いなし。
1984年 ベルリン・ドイツ・オペラ ライヴ収録/収録時間:161分+27分(ボーナス…主役たちへの幕間のインタヴュー)/音声:ステレオ2.0/字幕:独(オリジナル),英/画面:4:3/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク
 

101681
(DVD)
\3900
“神童なんて、もういらない” 〜セルゲイ・ナカリャコフ
 ジャン・シュミット=ガレによる映像
セルゲイ・ナカリャコフ
セルゲイ・ナカリャコフ…
1977年、ロシアのニジニ・ノヴゴロドに生まれ、幼少よりピアノを学ぶも、6歳の時に交通事故に遭いピアノを断念。その後トランペットを始め、瞬く間に才能を開花させ、10歳の時にはオーケストラと初共演し、14歳の時にはザルツブルク音楽祭でデビュー。その超絶技巧と高い音楽性が評価され15歳でCDデビュー。大旋風を巻き起こしたことを記憶している人も多いのではないでしょうか?
これは、ナカリャコフの2004年、27歳の時の映像です。「神童」が大人になった際の苦悩と成熟をどちらも余すことなく描き出しています。
 彼のレパートリーはとても広く、オリジナルの作品から彼のために書かれた新作まで何でも吹きこなしていました。周囲は彼の超絶技巧にばかり目を向けていましたが、彼自身は常にトランペットで「歌う」ことを心掛け、また新な音楽表現の手段を求めフリューゲルホルンの深い音色に魅せられ、この楽器も完璧にマスターしたと言います。幼い頃の彼の映像と27歳の彼の演奏を対比することで、この天才奏者が「失ったもの」と「得たもの」を知ることができるでしょう。
 勝ち誇ったようにトランペットを吹く少年、そしてうつむき加減に丁寧に音を出す青年…時の流れは全ての人に対して平等です。
収録時間:60分+26分(ボーナス映像…ナカリャコフによるR.シューマン,O.ベーム,F.プーランク他の演奏)/音声:ステレオ2.0 ドイツ語/字幕:独・仏/画面:16:9/REGION All(Code:0)/DVD…片面二層ディスク
 


102304
(DVD)
\6300→\5690
1993年 SWRシュヴェツィンゲン音楽祭
 モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」

  3幕 タキトゥス「年代記」よりジョヴァンニ・フランチェスコ・プセネッロ台本/
  ルネ・ヤーコプスによる編曲・構成
ポッペア…パトリシア・シューマン(ソプラノ)/
ネローネ…リチャード・クロフト(テノール)/
オッターヴィア…カスリーン・クールマン(メゾ・ソプラノ)/
オットーネ…ジェフリー・ガル(カウンターテナー)/
セネカ…ハリー・ピータース(バス)/
アルナルタ…カーティス・レイヤム(テノール)/
ヴァルレット…加納悦子(メゾ・ソプラノ)/
ドルシルラ…ダルラ・ブルックス(ソプラノ)/
ヌトリーチェ…ドミニク・ヴィス(カウンターテナー)他/
コンチェルト・ケルン/
ルネ・ヤーコプス(指揮)/
ミヒャエル・ハンペ(演出&装置)/
グラツィアーノ・グレゴリ(装置&衣装)/
ハンス・テルステーデ(照明)
1993年 SWRシュヴェツィンゲン音楽祭 ライヴ収録/収録時間:150分/音声:ステレオ2.0 イタリア語/字幕:英,独,仏,西,日/画面:4:3/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク 100109 再発盤
 皇帝ネローネ時代のローマの物語。ネローネは妻オッターヴィアをさしおいて、騎士長オットーネの妻ポッペアと密会を重ねています。彼はポッペアの魅力に心酔し、とうとう「妻と別れポッペアと結婚する」と家庭教師セネカに宣言してしまいます。もちろん周囲は止めますが、ネローネは聞き入れません。オットーネはポッペアをあきらめ、他の女性に心を移し、セネカは自ら命を絶ってしまいます。そこでオッターヴィアはオットーネにポッペアの殺害を命じますが敢えなく失敗。そしてネローネは陰謀を企んだ者全てを排除し、ポッペアは首尾よく王妃の座に収まるという「勧善懲悪」を無視した筋書きです。
 「オルフェオ」と並ぶバロック・オペラの傑作を巨匠ルネ・ヤーコプスが監修、指揮した名演です。自己都合で動く悪人たちを「赤」、常識を備えた善人たちを「黒」で描くことで、その対比をくっきりと焼き付ける手腕は、さすが名演出家ハンペ。歌手たちも素晴らしく、「バロック・オペラは退屈?」と思っている人たちは、その考えが根底から覆されること間違いありません。
 この20年前の映像、今見ても全く色褪せのないもので、現在最高のドラマティック・ソプラノの一人アンネ・シュヴァネヴィルムスも端役で出演しているなど、見どころもたっぷりです。
 

102313
(DVD)
\3900
1974年 グラインドボーン音楽祭
 モーツァルト:歌劇「イドメネオ」K366

  3幕 ジャンバッティスタ・ヴェレスコ(台本)/
  アントワーヌ・ダンシェ(原作)
イドメネオ…リチャード・ルイス(テノール)/
イダマンテ…レオ・ゴーク(テノール)/
イリア…ボゼナ・ベトレイ(ソプラノ)/
エレットラ…ジョセフィーヌ・バルストウ(ソプラノ)/
アルバーチェ…アレクサンダー・オリヴァー(テノール)/
大司祭…ジョン・フライアット(テノール)/
神託の声…デニス・ウィックス(バス)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
グラインドボーン合唱団/
ジョン・プリッチャード(指揮)/
ジョン・コックス(演出)/
ロジャー・バトリン(装置)/
ロバート・ブライアン&ビル・ブルジェス(照明)
1974年 グラインドボーン音楽祭 ライヴ収録/収録時間:125分/音声:ステレオ2.0/字幕:伊(オリジナル),独,英,仏,西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク
 グラインドボーン音楽祭とは、イギリスのイースト・サセックス州、ルイス近郊のカントリー・ハウス(農村において貴族およびジェントリの住居として建設された邸宅)であるグラインドボーンで開かれるオペラの祭典です。
 1934年に資産家のジョン・クリスティによって創設され、ほぼ毎年(改装工事が行われた1993年を除く)開催されるこの音楽祭は、クリスティ家の代表者が主催となり、現在ではジョンの孫であるガスがその任に当たっています。
 この映像は1974年の公演のもので、モーツァルトの歌劇の中でもあまり上演される機会のない「イドメネオ」が取り上げられています。
 モーツァルト24歳から25歳の時の作品で、正式なタイトルは「クレタの王イドメネオ、またはイリアとイダマンテ」という長いもの。トロイア戦争後のクレタ島を舞台として繰り広げられる物語で、モーツァルト自身も台本制作に深く関わった本格的なオペラです。愛し合う2人の若者イリアとイダマンテ、イダマンテを秘かに愛するエレットラの嫉妬心、自らの息子イダマンテを海神への生贄に差し出さなければならなくなった父親イドメネオの苦悩、これらが見事に描かれたこのオペラを演出家ジョン・コックスが完璧に描きだしていますまた、イドメネオを歌ったリチャード・ルイスは、この上演で「世界有数の歌手」としての評価を受けたことも忘れてはなりません。
 

102318
(2DVD)
\7000
1995年 ベルリン・ドイツ・オペラ
 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

3幕 作曲者自身による台本
ハンス・ザックス…ヴォルフガング・ブレンデル(バス)/
ファイト・ポーグナー…ヴィクター・フォン・ハーレム(バス)/
クンツ・フォーゲルゲザング…デイヴィッド・グリフィス(テノール)/
ヴァルター・フォン・シュトルツィング…イェスタ・ヴィンベルイ(テノール)/
ジクストゥス・ベックメッサー…アイケ・ヴィルム・シェルテ(バス)/
ダヴィッド…ウヴェ・ペパー(テノール)/
エファ…エファ・ヨハンソン(ソプラノ)/
コンラート・ナハティガル…バリー・マクダニエル(バス)/
フリッツ・コートナー…リーヌス・カールソン(バス)/
バルタザール・ツォルン…フォルカー・ホーン(テノール)/
ウルリッヒ・アイスリンガー…ペーター・マウス(テノール)/
アウグスティン・モーザー…オットー・ホイアー(テノール)/
ハンス・シュヴァルツ…イヴァン・サルディ(バス)/
ハンス・フォルツ…フリードリッヒ・モルスベルガー(バス)/
マグダレーネ…ウテ・ヴァルター(ソプラノ)/
夜警…ペーター・エーデルマン(バス)/
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団(合唱指揮…カール・カンパー)/
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)/
ゲッツ・フリードリヒ(演出)/
ペーター・シーコラ(装置&衣装)/
キルステン・デプホフ(衣装)/
映像ディレクター:ブライアン・ラージ
1995年 ベルリン・ドイツ・オペラ ライヴ収録/収録時間:266分音声:ステレオ2.0字幕:独(オリジナル),英,仏,西,日,韓画面:16:9REGION All(Code:0)DVD…片面2層ディスク 100153 再発盤
 マイスタージンガーとは、もともとドイツ各地の宮廷を遍歴し、歌と詩を披露していた吟遊詩人たちが、都市に住み着きギルド(商工業者たちによる組合)によって認定された称号のこと。この物語は中世ドイツの都市ニュルンベルクにやってきた騎士ヴァルターが、一目惚れしたエファと結ばれるために「歌合戦」に出場するのですが、彼の恋敵であるベックメッサーによって失格とされてしまうことから一騒動が発生します。
 ワーグナー唯一の喜劇ではありますが、ドイツの伝統芸術を賛美したことや、彼独自の「ユートピア論」に基づくものであったことなど、様々な理由で、後のユダヤ人排斥運動のプロパガンダに用いられるなど、政治的にも示唆に富む作品とされています。そんな折、1993年に新しく制作された、このゲッツ・フリードリヒ演出による「マイスタージンガー」は当時としては斬新な幕切れ(なんとベックメッサーを追放しない!)ことでも話題となった舞台です。偉大な人物をして讃えられてきたザックスを普通の人として描き、歌合戦には「六芒星」のマークも見てとれます。
 「オペラにおける演出とは何か。」ということについて、改めて考えさせられる記念碑的な記録です。













7/9(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


NAIVE



V 5330
\2500→\2290
名門アクサンチュス室内合唱団、最新盤!
 静謐な美しさに満ちたヤナーチェク
ヤナーチェク:
 (1)野鴨〜無伴奏混声合唱のための
 (2)鳩〜無伴奏男声合唱のための
 (3)「フラッチャニの歌」より 嘆く泉〜
  ソプラノ、女声合唱、フルートのための
 (4)娘オルガの死に寄せるエレジー〜
  テノール、混声合唱、ピアノのための
 (5)霧の中で〜ピアノ・ソロのための
 (6)狼の足音〜テノール、女声合唱、ピアノのための
 (7)戯れ歌(全19曲)〜
  E.シュタインによる10人の合唱、ヴィオラ、ピアノのための編曲版
アラン・プラネス(Pf)
リーズ・ベルトー(Va)
ラケル・マガリャエス(Fl)
ロマン・シャンピオン(T)
カロリーヌ・シャサニー(S)
ピーター=ジェル・デ・ボエル(指揮)
アクサンチュス室内合唱団
 俊英デ・ボエルを指揮者に迎えて初のレコーディング

 録音:2013 年1 月、サル・ラヴェル(フランス、ルヴァロワ=ペレ)

 2011 年で結成20 周年を迎えた名門、「アクサンチュス室内合唱団」が最新盤をリリースいたしました!2011 年に当団をこれまで率いてきたエキルベイに代わって、オランダ生まれの俊英ピーター=ジェル・デ・ボエルが首席指揮者に就任して以来、初のレコーディングとなります。気鋭の若手指揮者と共に挑んだ最新盤のプログラムは、民族調の響き美しきモラヴィアの大家ヤナーチェク!これまで大々的に取り上げたことのないレパートリーだけに注目もひとしおといったところですが、期待通りの絶美のコーラスで、民俗の響き色濃いヤナーチェク独特の音楽世界を聴かせてくれています。
 ヤナーチェクは民俗詩に基づく声楽曲にも造詣深く、無伴奏合唱から独唱曲まで多くの作品を残した作曲家。ア・カペラ団体としても高い評価を得ているアクサンチュスですが、今回はピアノ、フルート、ヴィオラといった小規模な器楽伴奏を伴う作品を中心に選曲し、コーラスと器楽のハーモニーの魅力を前面に押し出したプログラムを練り上げてきています。最初の2 曲に持ち味のア・カペラ作品を持ってきて一気に聴き手をアクサンチュスの世界へ引き込んだかと思うと、様々な編成作品を織り交ぜた多彩な作品で楽しませてくれます。最後に収録された「戯れ歌」はヤナーチェクが1927 年に作曲した民謡集。
 原曲はオカリナ、木管、コントラバス、子供用の太鼓、ピアノという中規模な伴奏を伴いますが、アクサンチュスが今回選んだのはエルヴィン・シュタイン編曲による小規模編成版。ヴィオラとピアノだけの静謐な伴奏に合わせ、10 人のコーラス隊が子供の無邪気さあふれる活き活きとした旋律を愉しく歌いあげています。
 プログラムを通してピアノの清廉な旋律の美しさが際立つのも、本アルバムの大きな魅力の一つ。独奏曲「霧の中で」はもちろんのこと、アクサンチュスの歌声を絶妙にサポートするフランスの名手アラン・プラネスの繊細な音運びに終始魅了されます。ヴィオラには、樫本大進やE. パユとの共演でも注目される若手実力派リーズ・ベルトーが登場。テノール・ソロにはバロック・オペラを中心に活躍するロマン・シャンピオンを配し、素朴な民俗調の音世界。

【ピーター=ジェル・デ・ボエル】
 1978 年オランダ生まれ。アムステルダム音楽院でピアノとオルガンを学ぶ。その後フランスの名オルガニスJ. ボワイエの目にとまり、リヨン国立高等音楽院へと進学。ここで指揮を学び、2007 年に首席で卒業を果たす。2010 年のアントニオ・ペドロッティ国際指揮コンクールで注目を集め、これまでにリエージュ国立フィルハーモニー管弦楽団、バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団といったヨーロッパの著名なオーケストラを指揮している。2011年からは、2012 年から新たなオーケストラ団体を立ち上げることで多忙となったエキルベイの後任としてアクサンチュスの首席指揮者に就任。結成20周年を迎えた名門に新風を吹かせる逸材として、アクサンチュス共々更なる注目を集めている。







DUX


DUX 0936/0937
(2CD)
\2600
ソリテュード・オブ・サウンズ、トマシュ・シコルスキの記念に
 サボルチ・エステーニ (1939-):
  クリエイテッド・ミュージック第3番、トマシュ・シコルスキの記念に
   [Created Music No 3: In Memoriam Tomasz Sikorski](1989)(*)
 トマシュ・シコルスキ(1939-1988):
  エコーズ II[Echoes II](1963)(+)/アンティフォンズ[Antiphones](1963)(#)
  日記 87[Diario 87](1987)(**)
 カシア・グウォヴィツカ(1977-):プレゼンス[Presence](2007)(++)
 サボルチ・エステーニ:協奏曲[Concerto](1971)(##)
 トマシュ・シコルスキ:
  ソリテュード・オブ・サウンズ[Solitude of Sounds](1975)(***)

トマシュ・シコルスキ(ピアノ、打楽器(+/#))
サボルチ・エステーニ(ピアノ(*/++/##))
ウルシュラ・トラヴィンスカ(ソプラノ(#))
イレネウシュ・パルチェフスキ(ホルン(#))
イェジ・ヴォジニャク(打楽器(#))
イェジ・カマス(朗読(**))

録音:1989年(*)、2012年(++)、ポーランド放送(*/++)
    1975年、コロンビア=プリンストン、電子音楽センター、ニューヨーク、 アメリカ合衆国(***) 他はデータ記載なし
 

DUX 0956
\2200
トマシュ・オストロフスキ(1975-):エルシンフォニカ
  ELSymphonica I / Energy Drink / Granice Zmyslow / Pyromagic
  Lovospady / ELSymphonica II / AJ Lajk It / Save My Home
  Pyromagic (lazy version) / Taxi / Krysztalowe Lzy (music wave version)
  ELSymphonica III
トマシュ・オストロフスキ(プロデュース、マスタリング・オーディオ)

制作:2013年
使用楽器:Yamaha XS7, Roland V-Synth, Roland XV2020, Morpheus, Novation Supernova II, Vocal Designer, Venyx 1202
 ポピュラーにカテゴライズされてもおかしくない打ち込み系音楽です。

 

DUX 0959
\2200
アンジェイ・ドッベル オペラ・アリア集
 ヴェルディ(1813-1901):
  「ドン・カルロ」第3幕 から Son io, mio Carlo(ドン・カルロ)
  「マクベス」第4幕 から Perfidi! All’Anglo... Pieta, rispetto, amore(マクベス)
  「椿姫」第2幕 から Di provenza il mar(ジェルモン)
  「リゴレット」第2幕 から Cortigiani, vil razza dannata(リゴレット)
 ボロディン(1833-1887):
  「イーゴリ公」第2幕 から Ni sna, ni otdycha(イーゴリ公)
 チャイコフスキー(1840-1893):「エフゲニー・オネーギン」第1幕 から
   Wy mnie pisali... Kogda by zyzn' domasznim krugom(オネーギン)
 モニュシュコ(1819-1872):
  「幽霊屋敷」第2幕 から Kto z mych dziewek serce ktorej(ミェチニク)
 ムソルグスキー(1839-1881):
  「ボリス・ゴドゥノフ」第4幕 から Tsarevicha skorey(ボリス・ゴドゥノフ)
 ワーグナー(1813-1883):
  「パルジファル」第1幕 から Wehe, wehe mir der Qual(アンフォルタス)
 ヴェルディ:「ナブッコ」第4幕 から
   Son pur queste mie membra... Ah, prigioniero io sono... Dio di Giuda...
    (ナブッコ)
アンジェイ・ドッベル(バリトン)
ピオトル・マチェイ(バス(担当楽曲未詳))
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)




SARTON


SARTON 007-8-1
(2CD)
\3600
グダンスク市の音楽の遺産 Vol.4
 (ポーランド科学アカデミー・グダンスク図書館所蔵の楽譜による)
 ヨハン・バルタザル・クリスティアン・フライスリヒ(1687-1764)/
  バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス(1680-1747)台本:
  キリストの受難(1726)
ユリア・キルヒナー(ソプラノI:信心、マグダレーナ1、シオンの娘)
イングリダ・ガーポヴァー(ソプラノII:マリア)
フランツ・フィツトゥム(男性アルト:ペテロ、信心、シオンの娘)
ゲオルク・ポプルツ(テノールI:福音史家)
ヴィルギル・ハルティンガー
 (テノールII:カイファ、ヨハネ、シオンの娘、兵士、信心)
ダニエル・オレクシ(テノールIII:ユダ)
マレク・ジェプカ(バスI:イエス)
エッケハルト・アベーレ(バスII:ヤコブ、ピラト、隊長、信心)
グジェゴシュ・ヴォランスキ(バスIII:信心)
ゴルトベルク・バロック・アンサンブル(合唱&管弦楽)
アンジェイ・ミコワイ・シャデイコ(指揮)

録音:2012年9月4-7日、三位一体教会、グダンスク、ポーランド

ヨハン・バルタザル・クリスティアン・フライスリヒはライプツィヒでJ・S・バッハに師事した経験のあるドイツの作曲家。ゾンダースハウゼン(ドイツ)の宮廷楽長(1719/1720-1730/1731)、グダンスクの聖マリア教会楽長(1731-1764)を務め、マタイ受難曲(1720)他数多くの教会音楽を作曲しました。「キリストの受難」はテレマン、ヘンデルらが作曲した「ブロッケス受難曲」と同じテキスト(カット等による差異はあるかもしれません)による作品。テキストの性格に合わせてか、バッハの受難曲に比べ抒情的な趣があります。世界初録音と表示されています。

 

SARTON 009-2
\2500
サテン アコーディオンとチェロのためのポーランドの新しい音楽
 ハンナ・クレンティ(1962-):前奏曲、後奏曲と詩篇
 アレクサンデル・ノヴァク(1979-):サテン(*)
 ヴォイチェフ・ブレハシュ(1982-):
  呼吸低下[Hypopnea](アコーディオン独奏のための)(*)
 ラハウ・ヤニャク(1986-):何時間もの無言の後で[After Hours of Muteness](*)
 クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):ディヴェルティメント(チェロ独奏のための)
 ダリウシュ・プシビルスキ(1984-):言説[Discours](*)
 ミコワイ・マイクシャク(1983-):疑いのリズム[III][Rhytms of Doubt [III]](*)
マグダレナ・ボヤノヴィチ(チェロ)
マチェイ・フロンツキェヴィチ(アコーディオン)

録音:2011年8月、フリデリク・ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド

(*)は世界初録音と表示されています。





ACOUSENCE


ACOCD11613
\2500
トリオ・ラファールによるブラームス&ペトリス・ヴァスクス
 ①ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 op.101
 ②ペトリス・ヴァスクス:「エピソードと終わりなき歌」(メシアンの想い出に)
トリオ・ラファール
ダニエル・メラー(ヴァイオリン) 
フルーリン・コゥンズ(チェロ)
マキ・ウィエーダークハー(ピアノ)
2012年12月16-18日 スイス、ヴィンタートゥール音楽院コンサート・ホールでの録音
 2011年メルボルン国際室内楽コンクールのピアノ三重奏において第1位を取るなど、チューリッヒで2009年に結成された注目の若手トリオによる、野心的な選曲による、アルバムです。
 歌心に溢れ且つ、明晰な構成感で音楽にアプローチする、フランス語のRafale=突風という名前の彼らの情熱的なブラームスと対比的に静かな祈りの音楽であるラトヴィア出身のヴァスクスの深く沈みこむような演奏はまさに目の前で演奏しているかのような臨場感を感じさせる非情に優れた録音と相まってとても感動的です。




CARUS


83.254
\2500
シュッツ:小宗教的コンチェルト集 Vol.1
 1. 神よ、われを助けに急ぎたまえ SWV.282
 2. 我が呼び声を聞け SWV.289
 3. ああ主よ、お助け下さい SWV.297
 4. 異邦人の救い主、来たりたまえ SWV.301
 5. ああ、愛する神様 SWV.287
 6. 御子がわれらに生まれたもうた SWV.302
 7. 主は天から人の子らを見おろし SWV.292
 8. 御子イエス・キリストの血 SWV.298
 9. おお救いたまえ、神の子キリスト SWV.295
 10. 見よ、私の代弁者は天上にある SWV.304
 11. 我、心を尽くして主に感謝する SWV.284
 12. 神よ、わたしのうちに清い心をつくり SWV.291
 13. 悪し者のはかりごと、その人はさいわいである SWV.290
 14. 恐れてはならない SWV.296
 15. 主は偉大である SWV.286
 16. 神の子らよ、主に帰せよ SWV.283
 17. シオンに住まわる主を賞め歌え SWV.293
 18. 主の聖徒よ、主を賞め歌え SWV.288
 19. われらすべて唯一の神を信ず SWV.303
 20. ひとつの事をわれ主に請えり SWV.294
 21. 信心 SWV.299
 22. 優しく親しき主よ SWV.285
 23. 天も地も滅びるであろう SWV.300
 24. 私は運命を主に託した SWV.305
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ)
ダヴィド・エーラー(アルト)
アレクサンダー・シュナイダー(アルト)
ゲオルグ・ポプルッツ(テノール) 
トビアス・マスガー(テノール)
アンドレアス・ヴォルフ(バス)
コルネリウス・ウーレ(バス)
フェリックス・シュヴァンズケ(バス)
ステファン・マース(テオルボ)
マティアス・ミュラー(ヴァイオリン&ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ルトガー・レミー(オルガン)
2012年9月20-25日 ドイツ、ザクセン州、トリニティ教会での録音
※ドロテー・ミールズの素晴らしいソプラノを核に、美しいハーモニーと縦横に紡ぎあうソリスト達の歌声で、溢れ出るかのような生き生きとしたシュッツの音楽を作りあげています。
※既に発売のシュッツの作品も合わせて、よろしくお願い致します。
Vol.1 宗教的合唱曲集 83.232 (#4009350 832329 2CD) 
Vol.2 イタリア語マドリガーレ集 83.237 (#4009350 832374)
Vol.3 ドイツ・レクイエム 83.238 (#4009350 832381 ハイブリッドSACD)
Vol.4 宗教的歌曲集 SWV.420-431 83.239 (#4009350 832398)
Vol.5 カンツォーネス・サクレ op.4 83.252 (#4009350 832527 2CD)
Vol.6 ルカ受難曲 他 83.253 (#4009350 832534)
 

83.376
\2500
世界初録音を含む!
ラインベルガー:世俗曲と声楽四重奏曲

 1. 水の妖精 op.21 (ソプラノ、アルト、テノール、バス、ピアノ)
 2. Aus verborgnem Tal op.136 (バリトン、ピアノ)
 3. 海岸で op.158 (テノール、ピアノ)
 4. 誘惑 op.25 (ソプラノ、アルト、テノール、バス、ピアノ)
 2と3が世界初録音
リディア・トイシャー(ソプラノ)
クリスティーネ・ミュラー(メゾ・ソプラノ)
アンドレアス・ヴェラー(テノール) 
クラウス・ハーガー(バリトン)
ゲッツ・ペイヤー(ピアノ) 
2012年9月16-19日 シュトゥットガルトSWR室内スタジオでの録音
 アンドレアス・ヴェラー(テノール)他、各ソリストが、安定した良い演奏を繰り広げています。
 世界初録音の2曲も含まれており、ラインベルガー・ファンのみならず合唱ファンにとっても、注目のアルバムと成っています。
 

83.395
(2CD)
\4000
ヘンデル:オラトリオ「快活の人、沈思の人、そして温和な人」 マリア・ケオハネ(ソプラノ)
ジュリア・ドイル(ソプラノ)
ベンジャミン・ヒューレット(テノール)
アンドレアス・ヴォルフ(バス) 
ペーター・ノイマン指揮
コレギウム・カルトゥシアヌム
ケルン室内合唱団
2012年10月21-24日 ケルン、トリニティ教会での録音
 劇場向けに書かれた、英語の合唱を伴う3部のオラトリオです。
それぞれの人物(性格)を表す音楽を、時には対立させ、また融合させ最後は、温和な人によって融和が図られるという音楽的物語りです。
 マリア・ケオハネ(ソプラノ)他、素晴らしいソリストがペーター・ノイマンの見通しの良い指揮のもと、物語りとしては難しい性格的なこの作品を丁寧に描いています。
 

83.406
\2500
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス キルハイマー・ヴォーカル・コンソート
 アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)
 サラ・ウェゲナー(ソプラノ) 
 ウルリケ・アンデルセン(アルト)
 ウルリケ・バルチュ(アルト) 
 Michael Feyfar(テノール)
 ゲオルグ・ポプルッツ(テノール)
 ドミニク・ヴェルナー(バス)
 Jonathan de la Paz Zaenz(バス)
トヌ・カリユステ指揮
シモン・ビューヒャー(ピアノ)
アンドレアス・グラースレ(ハーモニウム)
2012年7月28-30日 エストニア、タリンのNoblessnerホールでの録音
 1863年に71歳のロッシーニによって書かれた宗教曲です。
 オペラの作曲家として知られるロッシーニですが、最晩年(亡くなる5年前)に神への祈りと共に書かれたこの曲は親しみやすいメロディで溢れておりより多くの人々に知られる事を願って止みません。
 合唱指揮者として名高いトヌ・カリユステによる、澄んだ美しい響きが特徴的な、模範となりうる演奏です。

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


CARUS

CARUS CLASSICS シリーズ(ミドル・プライス)


83.326
\1700
Vol. 11 レーガー:合唱作品集
 1. 8つの宗教合唱曲 op.138
 2. 3つのモテット op.110
ハンス・クリストフ・ラーデマン指揮
ハンブルグNDR合唱団
2003年2月ハンブルグNDRでの録音
※83.154の再発売。つきましては83.154(#4009350 831544)は廃盤と成ります。
 

83.327
\1700
Vol. 12 シューマン:世俗合唱曲集
 スペインの歌遊び op.74から2曲
  1. 第5曲「裏切られた」、2. 第9曲「私は愛されて」
 3つの詩 op.29
  3. 「田園風の歌」、
  4. 「我が庭でなでしこは」、5. 「流浪の民」
 5つの歌 op.55
  6. 「ハイランドの乙女」、
  7. 「歯の痛み」、8. 「私の心は村へ引き寄せられる」
  9. 「古き良き時代」、10. 「ハイランドの若者」
 4つの二重合唱曲 op.141
  11. 「星に寄す」、
  12. 「おぼろげな光」、13. 「信頼」、14. 「お守り」
 4つの歌 op.59
  15. 「北か南か」、16. 「ボーデン湖畔に」、
  17. 「狩人の歌」、18. 「お休み」
  19. Bei Schenkung eines Flugels an Clara
  20. 別れに寄せて歌う op.84
ゲイリー・グラーデン指揮
オルフェウス・ヴォーカル・アンサンブル
コンラート・エルサー(ピアノ)
2006年5月21-24日 オフセンハウゼン図書館ホールでの録音
※83.173の再発売。つきましては83.173(#4009350 831735)は廃盤と成ります。
 

83.328
\1700
Vol. 13 マウエルスベルガー:ドレスデン・レクイエム
 1. 葬送モテット「町はなんと荒れ果ててしまったことか」 RMWV4/1
 2. ドレスデン教会の深い鐘の音
 3. ドレスデン・レクイエム RMWV.10
マティアス・ユング指揮
ドレスデン・フィルの楽団員
ドレスデン聖十字架合唱団
1994年10月13-16日 ドレスデン、聖ルカ教会での録音
※83.116の再発売。つきましては83.116(#4009350 831162)は廃盤と成ります。
 

83.329
\1700
Vol. 14 ラインベルガー:宗教的合唱作品集
 1. 3つのイタリアの讃歌 op.96
 2. あなたの住まいのなんと愛らしきことか op.35
 3. ミサ曲 変ホ長調 op.155
 4. 6つの2声の讃歌 op.118
ローレン・ラインハード(ソプラノ)
モーナ・エドムンドソン指揮
「エレクトラ」女性合唱団、バンクーバー
1998年5月、1999年6月、バンクーバーでの録音
※83.145の再発売。つきましては83.145(#4009350 831452)は廃盤と成ります。
 

83.330
\1700
Vol. 15 十字架にかけられ/受難と復活の典礼
 1. グレゴリオ聖歌:ダヴィドの子にホザンナ
  トマス・ウィールクス:ダヴィドの息子にホザンナ
 2. トマス・タリス:エレミヤの悲歌 I
 3. カルロ・ジュズアルド:オリヴ山で
 4. オルランド・ディ・ラッスス(ラッソ):わが心は悲しむ
 5. トマスヴィクトリア:極悪商人ユダは
 6. ルドヴィコ・ダ・ヴィットリア:わが弟子の1人が
 7. ルドヴィコ・ダ・ヴィットリア:ひとときも
 8. ルドヴィコ・ダ・ヴィットリア:まるで強盗に立ち向かうように
 9. トマス・タリス:サンクテ・デウス
 10. カルロ・ジュズアルド:地上は暗闇と成った
 11. アントニオ・ロッティ:十字架にかけられ
 12. ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ:スターバト・マーテル
 13.. ウィリアム・バード:この日こそ
 14. ジョアン・セレロールス:レジナ・チェリ(天の女王)
ヨハネス・ラーエ指揮
オスナブルック青年合唱団
フランツ=ヨゼフ・ラーエ(オルガン)
1986年8月 オスナブルックでの録音
※83.109の再発売。つきましては83.109(#4009350 831094)は廃盤と成ります。




TACET



204
\2500→\2290
ラフマニノフ作品集 The Welte Nignon Mystery Vol.XX
 ピアノ・ロールに刻まれた歴史的録音の再現 Vol.20
  ホロヴィッツ、イグムノフ、ストレッカー、フォン・レッセル、ボロフスキー

ラフマニノフ:幻想的小曲集 op.3 から
 1. 第1曲「悲歌」 
  アレクサンドル・ボロフスキー(ピアノ)
  Alexander Borovsky 1889-1968露→米 1910年録音
 2. 第2曲「前奏曲」
  アナトール・フォン・レッセル(ピアノ)
   1905年録音
 3. 第4曲「道化役者」
  レフ・プイシュノフ(ピアノ) 
    1891-1959ウクライナ 1910年録音
 4. 第5曲「セレナード」
  ベラ・マウリーナ(ピアノ)
   1905年録音
 5. ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調 op.36
  パウル・ストレッカー(ピアノ) 
   1923年頃の録音
 10の前奏曲 op.23 から
  6. 第1番 嬰へ単調
   コンスタンチン・イグムノフ(ピアノ) 
     1873-1948露 1910年録音
 7. 第3番 二短調
  ヨゼフ・ホフマン(ピアノ) 
   1876-1957ポーランド→米 1913年録音
 8. 第4番 ニ長調
   Jacques Pintel (ピアノ) 1909年頃の録音
 9. 第5番 ト短調
  ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
   1903-1989ウクライナ→米 1926年録音
 10. 第6番 変ホ長調
  コンスタンチン・イグムノフ(ピアノ) 
   1873-1948露 1910年録音
13の前奏曲 op.32 から
 11. 第5番 ト長調
 12. 第12番 嬰ト短調
  ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
    1903-1989ウクライナ→米 1926年録音
※時代を代表する古き大ピアニスト達によるラフマニノフの演奏集です。


<メジャー・レーベル>

SONY


8888372068-2
\2400→\2190
アーノンクール待望のモーツァルト最新録音
 モーツァルト:
  1.行進曲ニ長調K.335-1(K.320a-1)
  2.セレナード第9番ニ長調K.320「ポストホルン」
  3.交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
指揮:ニコラウス・アーノンクール
 2010年、日本でのフェアウェル・コンサートで指揮した曲目をそのままウィーンでライヴ・レコーディング。さらなる深化を遂げつつある現在進行形の音楽家、アーノンクールの「いま」を刻印した充実のアルバム。
 ヘンデル〜モーツァルト/モーゼル編「アレクザンダーの饗宴」(「ティモテウス、または音楽の力」K.591)に続く、アーノンクールの強力な新録音が登場します。アーノンクールお得意のモーツァルトを3曲集めた当アルバムは、2012年12月、つまり「アレクザンダーの饗宴」のわずか数日後に同じウィーンのムジークフェラインザールで行われた演奏会でライヴ収録されたものです。この3作品を集めたこのプログラムは、アーノンクールとコンツェントゥス・ムジクスが2010年11月に、彼らの最後の日本ツアーの最後の演目であり、「惜別の曲」(アーノンクール自身の言葉)として東京オペラシティで演奏したものと同一です。
 選ばれた3曲はいずれもニ長調という輝かしい調性で書かれた作品で、日本公演で聴かれたアーノンクールの演奏はそのドラマティックで祝祭的な性格を思い切り強調するものでした。それから2年、自筆譜を含む作曲者直伝の資料を隅々までさらに深く研究することによってさらに進化を遂げているはずのアーノンクールのモーツァルト。2013年前半の大きな聴きものです。耳慣れた作品からこれまでにないような響きやアーティキュレーションを引き出そうとするアーノンクールの意図を、100%汲みつくして現実の音にしていくコンツェントゥス・ムジクスの練達のアンサンブルも聴きものです。
 アーノンクールにとっては、「ハフナー」交響曲は、1980年にコンセルトヘボウ管弦楽団とのモーツァルト・プロジェクトの第1弾として録音され、そのドラマティックな解釈がモーツァルト演奏史を塗り替えることになった衝撃のテルデック盤以来、32年を経ての再録音となります。また、行進曲と「ポストホルン」についてはシュターツカペレ・ドレスデンとの初録音となったテルデック盤(1984年)以28年ぶりの再録音となります。
 アーノンクールの信頼する元テルデック・チーム(マーティン・ザウアー/ミヒャエル・ブラマン)がレコーディングを担当しています。

  【録音】2012年12月1日&2日、 ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
 


8888374735-2
(2CD)
\2800→\2590
イゴール・レヴィット(P)
 ベートーヴェン:

  『ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101』
  『同第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィア」』
  『同第30番ホ長調Op.109』
  『同第31番変イ長調Op.110』『同第32番ハ短調Op.111』
イゴール・レヴィット(P)

 完璧なテクニックと芸術的成熟を合わせ持つ、若き天才ピアニスト、イゴール・レヴィットのデビュー盤です。しかもいきなりベートーヴェンの後期ソナタ6曲2枚組セットを抱えての登場です。
 レヴィットは1987年、ロシアのニージニーノブゴロド生まれ。6歳でオーケストラと共演デビューという早熟ぶりを発揮。8歳のとき家族と共にドイツに移り、ハノーファー音楽大学を歴代最高成績で卒業。2005年ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールにて最年少出場ながら4つの賞を獲得。2004年マリア・カラス国際コンクール(アテネ)にて第2位、浜松国際ピアノ・アカデミー・コンクールで第1位獲得。数々の世界一流オーケストラ・指揮者と共演しており、室内楽も積極的に演奏してきています。2012年には来日ツアーを行ったほか、ドレスデン・シュターツカペレ、ロンドン・フィル、ブダペスト祝祭管などと共演し、さらにヨーロッパ各地でリサイタルを開催。現在BBC Radio 3の「ヤング・ジェネレーション・アーティスト」であり、さらにドイツの栄誉ある音楽賞「エコー賞」の「ライジング・スター・プログラム」に選ばれるなど、30代を前にしてその演奏活動はまさにフル・スウィング状態です。
 ソニークラシカルからのデビューという重要なチャンスにレヴィットが取り上げたのは何とベートーヴェンの後期ソナタ。ピアノ曲の新約聖書とも称されるベートーヴェン32曲のソナタでも、この後期ソナタ6曲は技術的にも精神的にも最も大きな挑戦が要求されるレパートリー。この6曲をデビューに選ぶというだけでも、レヴィット本人の強い自信とソニークラシカルの大きな期待とがうかがえます。
 重量感がありながらも明晰なソノリティ、弱音から最高音までのレンジの広さ、そして懐の深い精神性。「ベートーヴェンのソナタのことを考えないで過ごす日は一日もない」「肉体的な要求が高いハンマークラヴィーア・ソナタは年老いたピアニストのために書かれた作品とは思えない」「作品111の終楽章の最後でアリエッタの主題が回帰するとき、聖なるものを感じる」と語るレヴィットの感性は現代的で、実に瑞々しく、大胆な強弱と緻密さと繊細さをもって、作品の持つ奥深さを描き出していきます。若い時期に個性的な後期ソナタの録音を発表したピアニストとしては、グレン・グールドやマウリツィオ・ポリーニなどが挙げられますが、レヴィットのデビュー盤も今後彼の代表的な録音として聴き継がれるべき内容を備えています。
 「この若いピアニストは、今世紀の最も偉大なピアニストになる可能性を持つというだけではない。彼はもうすでにその域に達しているのだ」(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)「現在のクラシック・ピアノ界で最も魅力的な若手ピアニスト」(南ドイツ新聞)「レヴィットは音楽についてあらゆることを知り尽くしている」(クルトゥーアラディオ)[録音]2013年1〜2月, ベルリン、ジーメンスヴィラ[デジタル:セッション]


 


8888373312-2
\2400→\2190
ジャケにも注目!
 ドミンゴ最新録音/ヴェルディ:アリア集(バリトン)

 歌劇「マクベス」より 
  01 ≫ Perfidi! All’anglo contro me v’unite! ... Pieta, rispetto, amore
 ≪歌劇「リゴレット」より
  02 ≫ Pari siamo! … Io la lingua≪
  03 ≫Cortigiani, vil razza dannata≪
 「仮面舞踏会」より
  04 ≫Alzati; la tuo figlio … Eri tu che macchiavi quell’anima≪
 歌劇「椿姫」より
  05≫Di Provenza il mar, il suol ≪
 歌劇「シモン・ボッカネグラ」より
  06 ≫Abbasso le spade! … Plebe! Patrizi! … Popolo dalla feroce storia!≪
  07 ≫Ecco la spada≪
 歌劇「エルナーニ」より
  08 ≫E questo il loco
  09 ≫Oh, de’ verd’anni miei≪
 歌劇「イル・トロヴァトーレ」より
  10 ≫Tutto e deserto …11 ≫Il balen del suo sorriso≪
  12 ≫Qual suono!...Oh ciel!....Per me, ora fatale≪
 歌劇「ドン・カルロ」より
  13 ≫Son io, mio Carlo≪
  14 ≫Per me giunto e il di supremo≪
  15 ≫Che parli tu di morte?≪
 歌劇「運命の力」より
  16 ≫Morir! Tremenda cosa ≪
  17 ≫Urna fatale del mio destino ≪
  18 ≫E s’altra prova rinvenir potessi?≪
パブロ・エラス=カサド指揮
バレンシア自治州管弦楽団
Placido Domingo, baritone
Angel Joy Blue, soprano [Simon Boccanegra/Amelia]
Aquiles Machado, tenor [Simon Boccanegra/Gabriele _ Don Carlo/Carlo]
Fernando Piqueras, baritone [Simon Boccanegra/Paolo]
Bonifaci Carrillo, bass [Simon Boccanegra/Pietro]
Gianluca Buratto, bass
[Simon Boccanegra/Fiesco _
Il Trovatore/Ferrando _
La forza deldestino/Chirurgo]
Cor de la Generalitat ValencianaFrancesc Perales
 ドミンゴ最新録音は、キャリア初のバリトン・アルバム!
 ヴェルディ・イヤーにおくる、世紀の名歌手ドミンゴ野最新録音。3大テノールの1人として活躍し、世紀のテナーとしての名を欲しいままにしたドミンゴだが2009年よりバリトンとしてもステージにたっている。そしてその長いキャリアの中でも初めてとなるバリトン作品集がこの夏に発売される。
 70歳を超えた今も、年間80回、歌手として、指揮者としてパフォーマンスをこなしているドミンゴが満を持して世に放つ最新アリア集。様々な役どころをものにし、今あらたな歌手としての可能性を模索し届けられた本作には、彼の生きざますらも反映された味わい深い歌唱が収録されている。
 もちろん収録しているアリアはテノール歌手としては録音もしてきた有名オペラばかり。今年も8月はザルツブルクとヴェローナの出演が予定され多忙を極める予定となっている。
 

8888370133-2
\2400→\2190
クリスティアン・ゲルハーヘル/マーラー:管弦楽を伴う歌曲集
 マーラー:
  『さすらう若者の歌』
  『亡き子をしのぶ歌』
  『リュッケルト歌曲集』
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ケント・ナガノ(指揮)
モントリオール交響楽団
 世紀末の憂愁と歓喜、絶望、アイロニーがないまぜになったマーラー歌曲の複雑な味わいを、生々しく提示するゲルハーヘルらしさ漂う素晴らしい歌唱表現の録音が登場。すでに「亡き子をしのぶ歌」はピアノ伴奏版(ARTE NOVA)で、「さすらう若者の歌」はシェーンベルク編曲による室内アンサンブル版(ARTE NOVA)とピアノ伴奏版(RCA)で、「リュッケルト歌曲集」はピアノ伴奏版(RCA)で録音していました。
 満を持して3つの歌曲集を管弦楽伴奏版によって再録音したものが今作となります。
 管弦楽伴奏のケント・ナガノの指揮は、洗練された色彩豊かなモントリオール交響楽団の音色を引き出した印象的なもの。そしてそれぞれの詩に込められた多彩な感情の機微を、まるでドイツ語そのものが立ち現われてくるかのような美しいディクションで歌い継ぐゲルハーヘル。偉大なディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに連なるドイツ伝統のリート唱法を引き継ぎながら、ドイツ・リート新時代を告げる新たな息吹を感じさせる待望の録音です。[録音]2012年1月, モントリオール、シンフォニー・ホール[デジタル:セッション]
 


8888372516-2
\2400→\2190
ウート・ウーギ/新録音はSonyから!
 ヴィオリーノ・ロマンティック(ロマンティック・ヴァイオリン小品集)

 クライスラー:『プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ』,
 サン=サーンス:『序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調Op. 28』,
 ベートーヴェン:『ロマンス第2番 ヘ長調Op.50』,
 サラサーテ:『カルメン幻想曲Op.25』,
 ドヴォルザーク:『ユーモレスク』,
 ヴィエニャフスキ:『華麗なるポロネーズ第1番ニ長調』,
 チャイコフスキー:『瞑想曲 Op.42-1』,
 ファリャ(クライスラー編):『スペイン舞曲』,
 マスネ:『タイスの瞑想曲』,
 ピアソラ:『オブリビオン(忘却)』
ウート・ウーギ(Vn),
イ・フィラルモニチ・ディ・ローマ
 ウート・ウーギひさびさの新録音が登場。
 シューマンのヴァイオリン協奏曲はイタリアRCAから出ていたので新作がSONYから出てもおかしくはないがジャケットの写真まで同じときのものっっぽい。

 7歳でミラノ・スカラ座で初リサイタル。10歳の時に作曲家エネスクに師事。若い頃からヨーロッパの主要劇場で大演奏ツアーを始めて以来、ウート・ウーギのキャリアは休止することはありません。
 現在においてもCD制作や演奏ツアーを数多くこなしていることからも、イタリアを代表する最高のヴァイオリニストのひとりとして活躍しています。
 今回のアルバムでは、ヴァイオリンの美音が発揮される有名な作品によるプログラムが選ばれ、完全な芸術と自然な感覚が融合されたものと言えるでしょう。
 充実感のある深くそして少し甘美な音色のウーギのヴァイオリン。 音の流れのなめらかさ、ニュアンスの豊かさは、まさに彼でしかなし得ないものと感じられます。
 [録音]2013年2月, ローマ、サラ・アカデミカモ[デジタル:セッション]


旧譜/イタリアRCA

伊RCA
7432162789
¥1600
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
       ヴァイオリン・ソナタ第1,2番
ウト・ウーギ(Vn)
サヴァリッシュ指揮
バイエルン放送響
1993年1,2月。

 ほとんど知られていないウト・ウーギの伊RCA盤。
 CDが少ないウト・ウーギの隠れた名盤といっていい90年代初頭のシューマン。いつかのレコ芸でも評論家の芳岡正樹氏が絶賛。
 「第1楽章展開部の曲想の抉り、第2楽章での夢幻的な美しさ、終楽章でのゆったりしたテンポによる優雅な佇まいなど、ほかのどのCDよりすばらしい。」
 もともと常人では演奏至難といっていいこのシューマンの曲。浮世離れ、現実離れしたウーギだからこそ表現できるのかもしれない。
 こうしたローカル・メジャー盤、あるときはあるが、一度なくなると全然入ってこなくなることがよくある。お気をつけて。
 

8888372603-2
(2CD)
\2800
オラーツィオ・ショルティーノ(P)
ヴェルディ(リスト編):
 『「エルナーニ」による演奏会用パラフレーズ』
 『めでたし、エルサレムのマリア(「十字軍のロンバルディア人」より)』
 『「トロヴァトーレ」のミゼレーレによる演奏会用パラフレーズ』
 『「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ』
 『「ドン・カルロ」の祝典の合唱と葬送行進曲』
 『「レクィエム」のアニュス・デイ』
 『「シモン・ボッカネグラ」の回想』
 『「アイーダ」から神前の踊りと終幕の二重唱』/
ワーグナー(タウジヒ編):
 『「ワルキューレ」からの2つのトランスクリプション』
 『「トリスタンとイゾルデ」による3つのパラフレーズ』
 『「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より五重唱』/
ワーグナー(タウジヒ&ビューロー編):
 『「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲」
オラーツィオ・ショルティーノ(P)
 オラーツィオ・ショルティーノ/ワーグナー、ヴェルディ:リストとタイジヒによるピアノ・トランスクリプション集 ワーグナー&ヴェルディ生誕200年記念リリース。
 ピアノのオラーツィオ・ショルティーノは、1984年シチリアのシラクーサ生まれ。ボリス・ペトルシャンスキーやミシェル・ダルベルトに師事し、これまでもリストやワーグナーの管弦楽曲のピアノ編曲演奏で注目されていました。
 今年のヴェルディ、ワーグナー・イヤーを記念して、Disc1にはリスト編曲によるヴェルディの作品。Disc2にはタウジヒ編曲によるワーグナーの作品を収録。こうした作品は、ピアニストの技巧が試されるだけでなく、表現力が発揮される作品として数多く録音されてきました。
 ショルティーノはピアニストとして活躍する一方、作曲や指揮も手がける才人らしく、繊細かつ妖しい美しさに満ちた魅力的な演奏で表現していきます。[録音]2013年2月, サチレ、ファツィオリ・ホール[デジタル:セッション]
 


8888372517-2
\2400→\2190
アレッシオ・ビドリ& ブルーノ・カニーノ/
 パガニーニ唯一の弟子

  シヴォリ:ヴェルディの主題による幻想曲集 
アレッシオ・ビドリ(Vn),
ブルーノ・カニーノ(P)
ヴェルディ生誕200年記念リリース。ヴェルディの歌劇の主要主題をヴァイオリンとピアノ演奏用に編曲したアルバムが登場します。
 編曲を手掛けたカミッロ・シヴォリ(1815-1894)は、ジェノヴァ生まれ。パガニーニから唯一弟子入りをゆるされたヴァイオリニストでした。幼い頃より音楽に興味を示しその才能を発揮。
 パガニーニがジェノヴァに滞在した1822年10月から1823年5月にかけてふたりは出会い、後に師弟関係を結ぶようになりました。
 1846年にメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のイギリス初演。ケルビーニの「レクィエム第2番」の初演の参加など、フランツ・リストを含む同時代の主要な演奏家や作曲家と共演を果たしました。
 シヴォリは、自分が演奏できるように数多くの名曲の編曲を行いました。
 ここに収録された作品も、当時はやったヴェルディのオペラの主題による抒情性と超絶技巧を駆使した作品です。
 アレッシオ・ビドリは、1986年ミラノ生まれ。7歳よりヴァイオリンを学び、ミラノのG・ヴェルディ音楽院をトップで卒業。今回、名手カニーノがピアノ伴奏でサポートし、見事なヴァイオリンの超絶技巧によって、シヴォリの知られざる作品の見事な仕上がりを感じ取ることができましょう。
 [録音]2013年1月, サチレ、ファツィオリ・ホール[デジタル:セッション]
  
8876546579-2
\2400
ヴィオラ、チェロ、ピアノのための編曲集
 ベートーヴェン:『ピアノ三重奏曲 変ロ長調Op.11「街の歌」』,
 フンメル:『モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の主題による幻想曲』,
 ブラームス:『間奏曲 Op.117-1』『小さな可愛らしい鳥が Op.52-6』,
 チャイコフスキー:『「白鳥の湖」より情景』『感傷的なワルツ Op.51-6』,
 ドヴォルザーク:『スラヴ舞曲Op.72-2』,
 リッカルド・ドリゴ:『瞑想』,
 フンパーディンク(ギュスターヴ・サンドレ編):『「ヘンゼルとグレーテル」組曲』、
 スタニスラス・ガスタルドン:『禁じられた歌』,
ニルス・メンケマイヤー(Va),
マクシミリアン・ホルヌング(Vc),
ニコラス・リンマー(P),

 ドイツ気鋭の若手奏者が集った室内楽アルバムの登場です。
 N・メンケマイヤーは、1978年ブレーメンに生まれのヴィオラ奏者。バシュメットやゲルハルト・シュルツも高く評価する逸材で、2006年のドイツ音楽コンクールの他、2005年ORF国際ヴィオラ・コンクールでも優勝、2005年カール・フレッシュ賞、プリムローズ・ヴィオラ・コンクールなどで優勝を成し遂げています。
 すでにソニークラシカルから5枚のソロ・アルバムを発表しています。M・ホルヌングは、1986年アウクスブルク生まれ。1995年よりエルダー・イサカッゼのもとで学び、T・グロッセンバウアー、D・ゲリンガスにも師事。
 2005年にドイツ音楽コンクールに優勝。ベルリンのフィルハーモニーや、アムステルダム、ライプツィッヒ、チューリヒ、ロンドンのウィグモアホールなどヨーロッパ各音楽都市の一流コンサートホールでの演奏やオーケストラとの共演を行っています。現在バイエルン放送響の第一首席チェリストをつとめながら、アンネ・ゾフィー・ムター財団より強力な支援を得ており、室内楽演奏でも高い評価を得ています。
 ソニークラシカルからはすでに2枚のソロ・アルバムをリリース。N・リンマーは、イーストボーン管弦楽団コンクール第1位、カール・ベルゲマン・コンクール第1位、BBCヤング・ミュージック賞ファイナリスト、ケンブリッジ大学ドナルド・ワート賞を受賞するなど、幼少の頃より、その才能を発揮しているピアニストです。2005年に、ロンドン・ヴィグモアーホールにてソロ・デビュー。ドイツ国内におけるヤングミュージシャンベスト50の中の一人に選ばれています。
 ここに収録された作品は、ヴィオラの渋い魅力が生かされるようなピアノ三重奏(ヴィオラ、チェロ、ピアノ)のために編曲された形で演奏されています。渋めなヴィオラの音、それを支えるしまったチェロの美音、他のパートが奏でる主旋律を包み込み全体の響きを豊かするピアノなど、3人の若手アーティスト達によるフレッシュさが表れた印象的な演奏です。[録音]2013年, ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ[デジタル:セッション]




RCA



8869797398-2
\2400→\2190
ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管
 シューベルト:交響曲第8番 ハ長調『ザ・グレート』D.944
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管
 2011年発売の第7番《未完成》に始まったデイヴィッド・ジンマンとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団のシューベルト交響曲全集ですが、ついにこの第8番「ザ・グレート」で完結します。
 モダン・オーケストラでありながら作品の時代に合わせて演奏スタイルを自在に変化させることのできるジンマンとチューリヒ・トーンハレは、細かなアーティキュレーションを適用した弦楽器、古式のトランペット、ホルン、トロンボーン、ティンパニなど、ピリオド演奏の方法論をここでも大胆に持ち込んでいます。
 2009年1月のN響客演時には至極正統的な解釈でしたが、1995年の首席指揮者就任から20年近く経ったトーンハレとの演奏では、繰り返しも含めさらにジンマンの解釈があらゆる点で徹底して実現されています。
 シューベルトが渾身の力を込めて描き上げた大作が、これまでの垢を洗い落とされ、透明感のある新鮮な響きで蘇っています。
 先日ご案内したヘンゲルブロック+NDR盤との比較も興味深いところです。
 [演奏時間(予定)] 第1楽章:15:25/第2楽章:13:38/第3楽章:14:13/終楽章:15:15[録音]2012年, チューリヒ、トーンハレ[デジタル:セッション]




DHM


8888372518-2
\2400
ジュリオ・プランディ/ヨンメッリ:宗教的合唱作品集
 ニコロ・ヨンメッリ:
  『主は言われた(Dixit Dominus)』
  『主を恐れる者は幸いなり(Beatus Vir)』
ジュリオ・プランディ(指揮)
ギスリエリ合唱団&コンソート
 ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774)はナポリ近郊で生まれ、ナポリで音楽教育を受けドゥランテらに師事、ナポリ楽派の一員として20代にして中心人物となり、35才でローマ教皇庁教会の副楽長に就任しました。その後ウィーン、シュトゥットガルト、北イタリアで活躍。さらにドイツ語圏やフランスの趣向を取り入れたりと、当時としては画期的なスタイルで大成功をおさめました。
 ここに収録された宗教作品は、ローマ教皇庁教会の副楽長時代の1751年に作曲された作品です。
 特に「Dixit Dominus」は、サン・ピエトロ寺院のために書かれた「4声のミゼレーレ」を含む大作で、ナポリのバロックの壮大さ、CPE・バッハの疾風怒濤的感覚、グルックのウィーン・ロココ風様式など感じられる、バロック作風から抜け出し古典主義へと新しい様式を切り開いていった作品です。
 指揮者のジュリオ・プランディは1977年生まれ。ミラノのG・ヴェルディ音楽院で合唱音楽、指揮、作曲を学びながら、パヴィーア大学の数学科でも学び卒業。パヴィーア大学の音楽仲間らと様々な時代の合唱作品を研究する合唱団と器楽アンサンブルを設立し、知られざる作品に光をあて再演を行っています。
 [録音]2012年6月, イタリア、パヴィーア[デジタル:セッション]


<国内盤>


若林工房



WAKA 4171-72
(2CD)
\3600
「シューベルト:ピアノ作品集-4/イリーナ・メジューエワ」
 シューベルト(1797-1828):
  ●disc-1
   ピアノ・ソナタ (第17番) ニ長調 D850
   2つのドイツ舞曲 D841、 ワルツ(「アルバムの綴り」) D844
   ピアノ・ソナタ (第6番) ホ短調 D566
  ●disc-2
   12のドイツ舞曲(レントラー) D790
   20のワルツ(「最後のワルツ集」) D146 より (曲抜粋)
   ピアノ・ソナタ (第21番) 変ロ長調 D960
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 生の深淵を覗きこむかのごとく〜夢と現を彷徨う魂のゆくえ シューベルト:ピアノ作品集-4/イリーナ・メジューエワ

 録音: 2012 年12 月 & 2013 年4 月、新川文化ホール(富山県魚津市)/STEREO/DSD 録音、発売元:若林工房

 メジューエワによる好評のシューベルト・シリーズ第四弾。今回は三つのソナタと舞曲を組み合わせた魅力的なプログラムをお楽しみいただきます。かの村上春樹氏もお気に入りというニ短調ソナタ(第17 番)D850 は、とりとめがなく長大で、まとめ上げるのに多くのピアニストが苦労する曲として知られていますが、メジューエワの解釈はシンプルかつ重層的。作品全体の構造を明確に打ち出しながら、各楽章の性格を丹念に描き分け、40 分以上の音楽を一気に聞かせます。ホ短調ソナタ(第6 番)D566 も若きシューベルトに相応しい瑞々しい解釈が素敵ですが、アルバムの白眉ともいうべきは、やはり変ロ長調ソナタ(第21 番)D960 でしょう。
 シンフォニックなスケール感、深い精神性、作曲家の心に寄り添うような細やかさをもってひとつひとつのフレーズが彫琢されていくさまは、見事な職人技を見る思いがします。そして時おり現れる、生の深淵を覗きこむかのような、底知れぬ深み。シューベルトのピアノ・ソナタの最高傑作として名高いこの作品に、またひとつ名演が加わりました。
 併録された舞曲集もチャーミングでありながら、ふと人生の儚さを感じさせるような諦観が魅力を放っています。






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