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≪第71号アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像





7/12(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

HMF

HMU 907579
\2600
待降節のための音楽集
 (1)来たれ、来たれインマヌエル
 (2)バード(c.1539-1623):Vigilate
 (3)アンティフォンI/ O sapientia
 (4)ヘルベルト・ハウウェルズ(1892-1983):主への畏怖
 (5)アンティフォンII/ O Adonai
 (6)ロデリク・ウィリアムズ(b.1965):O Adonai, et Dux domus Israel
 (7)アンティフォンIII/ O RRadix Jesse
 (8)プレトリウス(サンドストレム編):Es ist ein Ros ntsprungen
 (9)アンティフォンIV/ O Clavis David
 (10)ジョン・シェパード:我は天の声を聞きぬ
 (11)アンティフォンV/ O Oriens
 (12)ジョン・ラター(b.1945):光の創り主への賛歌
 (13)J.S.バッハ:「暁の星のいと美しきかな」BWV 436
 (14)メンデルスゾーン:オラトリオ「キリスト」(未完)より
  ‘Say, where is He born; There shall a star from Jacob’
 (15)アンティフォンVI/ O Rex Gentium
 (16)ペーター・ワーロック:ベツレヘムの丘
 (17)グラハム・ロス:I sing of a maiden
 (18)アンティフォンVII/ O Emmanuel
 (19)ジョン・タヴェナー(b.1944):神はわれらとともに
 (20)アンティフォンVIII/ O Virgo virginum
 (21)ラフマニノフ:神の母なる処女(晩祷op.37より)
 (22)ヘルベルト・ハウウェルズ:マニフィカト
 (23)おお、主よ、主よ、来たれ(traditional)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
ニコラス・ハイ(オルガン/ 4,14,19,22,23)
グラハム・ロス(指揮)
 クリスマスを心静かに待つ音楽

 録音:2012 年4 月

 英語およびラテン語による、待降節のための音楽集。ここに収められているアンティフォンは、すべて「O」から始まっていて、“O アンティフォン” とも称されるもの。クリスマス前の礼拝で歌うマニフィカトの前に演奏されます。このディスクは、この” O アンティフォン“を軸に、そのパラフレーズ的作品が配されたプログラミング。いずれもケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団の澄んだ歌声が活きる作品が並びます。メンデルスゾーンの未完のオラトリオ「キリスト」からも1 曲収録されているのも興味深いです。




RADIO FRANCE〜SIGNATURE

SIG 11079
\2500
ヒュー・レヴィック:弦楽四重奏のための作品集
 (1)エンパイヤー・インク
 (2)Morning Evening Love Bear All
 (3)想像だにしないもの/知られざるものへの準備
ディオティマ弦楽四重奏団
 小説家にして作曲家レヴィック作品集

 録音:2012 年2 月

 ヒュー・レヴィックはアメリカに生まれ、小説を書くためにパリに向かい、その後ニューヨークでサックス、そして作曲を学んだ人物。ジュリアードで学んだほか、ケージやグロボカールにも個人的に師事したという経歴をもちます。2 作品目の「Morning Evening Love Bears All」の頭文字をとるとMELBA、つまりレヴィックの妻の名前になるというもの。ディオティマ四重奏団に献呈されています。




SUPRAPHON



SU 4138
(7CD)
\7000→\6490
「ドヴォルザーク:室内楽曲集」
 スーク、シュポルツル、パノハ四重奏団…
  SUPRAPHONの珠玉の音源を集めたドヴォルザーク・セット:室内楽曲篇
 【CD1】
  ピアノ三重奏曲 (1)第1番 変ロ長調op.21 (2)第2番 ト短調op.26
 【CD2】
  ピアノ三重奏曲 (1)第3番 ヘ短調op.65 (2)第4番 ホ短調「ドゥムキー」op.90
    プラハ・グァルネリ・トリオ
     【イヴァン・クラーンスキー(Pf)、
      チェニェク・パヴリーク(Vn)、マレク・イェリエ(Vc)】
    録音:[CD1] (1)1996 年12 月、(2)5 月、[CD2]1997 年10&11 月、ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
 【CD3】
  (1)カプリッチョB.81 (2)ロマンス ヘ短調op.11
  (3)バラード ニ短調op.15/I (4)ノクターン 変ロ長調op.40 
  (5)マズルカ ホ短調op.49 (6)ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調op.57
    (1)(2)パヴェル・シュポルツル(Vn)、ぺトル・イジーコフスキー(Pf)、
    (3)-(6)ヨゼフ・スーク(Vn)、
    (3)(4)ヨゼフ・ハーラ(Pf)、
    (5)(6)アルフレード・ホレチェク(Pf)
    録音:(1)(2)2005 年8&9 月、(5)1971 年11 月、(6)1971 年6 月&7 月、ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
    (3)(4)1995 年4 月、リヒテンシュタイン宮殿内マルティヌー・ホール
 【CD4】
  (1)ロマンティックな小品op.75(全曲) (2)ソナチネ ト長調op.100 
  (3)スラヴ舞曲 第2番 ホ短調op.46-2
  (4)スラヴ舞曲 第8番 ト短調op.46-8(チェロとピアノのための編曲版) 
  (5)スラヴ舞曲 第3 番 イ長調op.46-3 (6)ポロネーズ イ長調B.94 
  (7)「森の静けさ」op.68-5(チェロとピアノのための編曲版) (8)ロンド ト短調op.94
    (1)-(3)ヨゼフ・スーク(Vn)、アルフレード・ホレチェク(Pf)
    (4)-(8)ミハル・カニュカ(Vc)、ヤロミール・クレパーチ(Pf)
    録音:(1)(2)1971 年6 月&7 月、(3)11 月、(4)-(8)1995 年9 月、ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
 【CD5】 
  (1)バガテルop.47 (2)テルツェット ハ長調op.74
  (3)ミニアチュア(三重奏曲 第2 番)op.75a 
  (4)ガヴォット ト短調B.164
  (5)セレナードB.15bis  (6)2 つのワルツop.54(全2曲) 
    (1)-(4)ヨゼフ・スーク(Vn)、
    (1)-(3)ミロスラフ・アンブロシュ、(1)イジー・バールタ(Vc)、
    (1)ヤン・シモン(ハルモニウム)、
    (2)(3)カレル・ウンターミューラー(Va)、(4)チェネェク・パヴリク(Vn)、
    (4)ミロスラフ・コシナ(Vn)、(5)イルジー・ヴァーレク(Fl)、
    (5)グラハム・ メルヴィル=メイソン(トライアングル)、
    (5)イルジー・パノハ(Vn)、(5)パヴェル・ゼイファルト(Vn)、(5)ミロスラフ・セフノウトカ(Va)、
    (6)パノハ四重奏団、(6)パヴェル・ネイテック(Cb)
    録音:(1)-(3)2008 年10&11 月、マルティニク・スタジオ (4)1982 年10 月、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール
    (5)1997 年6 月、(6)1992 年3 月、ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
 【CD6】
  (1)スラヴ舞曲集 第1集(ピアノ連弾版)op.46(全曲)
  (2)スラヴ舞曲集 第2集(ピアノ連弾版)op.72(全曲)
 【CD7】
  (1)ボヘミアの森よりop.68(全曲) (2)伝説曲op.59(全曲)
    イゴル・アルダシェフ(Pf)、レナータ・アルダシェヴォヴァ(Pf)
    録音:[CD6]1994 年10 月、ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)、[CD7]2000 年11 月、ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
 2013 年最新リマスタリングで聴く!

 チェコのレーベル「SUPRAPHON」が、母国の大作曲家ドヴォルザークの魅力を体系的に伝えるべく、豊富な音源から選りすぐりの演奏を集めてお届けするシリーズの最新巻。パノハ四重奏団による弦楽四重奏曲全集(SU 3815)、スーク・トリオらによるピアノ四重奏& 五重奏、弦楽四重奏& 六重奏(SU3921)を補完する室内楽曲篇には、ピアノ三重奏を中心に、ヴァイオリン曲やチェロ曲、ピアノ連弾曲などを収録しており、これまでのリリースと併せて、ドヴォルザークの器楽ジャンルの創作をほぼすべておさえることができます。
 SUPRAPHON レーベルが誇る名手達の録音が軒を連ねることでも好評の本シリーズ。今回は室内楽ということで、ピアノと弦楽器の名手達が勢揃いです。是非ともまずは収録内容をご覧頂き、その錚々たるメンバーを確認して頂きたいところです。
 ヴァイオリンにはヨゼフ・スーク、パヴェル・シュポルツル。チェロには、2013 年初夏の来日でも注目を集めたミハル・カニュカ。ソリスト達の伴奏を務めるのは、ヨゼフ・ハーラ、アルフレード・ホレチェクといった名ピアニストたち。これまでと同様、今回のセット化に即してオリジナル・マスター・テープから最新リマスタリングが施されており、音質の向上がはかられているところも注目!
 1970 年代から2000 年代まで、名手達が残した音源がたっぷりと集約されています。




TEMPERAMENTS

TEM 316041
(2CD)
\5200
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):作品集
 オルガン曲/アンドレ・イゾワール
 チェンバロ曲/オリヴィエ・ボーモン
 イゾワールとボーモン、豪華共演盤!

 シャペル・ロワイヤルのオルガン奏者を務め、6 巻のチェンバロ作品集をのこした18 世紀最大の作曲家のひとり、ダンドリューのオルガン作品集。奉献唱からノエル、序曲からミュゼットまで、オルガンおよびチェンバロのための作品を、イゾワールとボーモンという豪華奏者がお届けします。先人達のスタイルを尊重しつつもギャラント様式の作風も感じさせる作品の数々をお楽しみください。




CORO



COR 16114
\2400→\2190
ザ・シックスティーン&ハリー・クリストファーズ(指揮)
 パレストリーナVol.4 〜
ミサ曲《おお、大いなる神秘》(ミサ・オー・マニュム・ミステリウム)
  パレストリーナ:
   ミサ曲《おお、大いなる神秘》(ミサ・オー・マニュム・ミステリウム)/
   日の出より日が地に沈むまで/
   すべての国々よ、主に向かいて歓呼せよ/
   われはわが目を御身に対し上げ奉りぬ/めでたし、天の女王/
   《ソロモンの雅歌》より
    わが愛する方はわれにとり、ああ, わが愛する方よ,
    御身は美し、王はわれを酒倉に連れてゆき/
   第5旋法によるマニフィカト/まさに神は世界を固めたまいぬ/
   立ちあがれ、輝け、イェルサレムよ
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 ザ・シックスティーンのパレストリーナ!第4巻は"ミサ曲《おお、大いなる神秘》"!

 第1巻「聖母マリアを称えた音楽」、第2巻「降誕節(クリスマス)の音楽」、第3巻「イースター(復活祭)」と続いてきた。ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナの偉大なる芸術に敬意を表するザ・シックスティーンとハリー・クリストファーズの"パレストリーナ・プロジェクト"。
 待望の第4巻は再び「クリスマスのための音楽」がテーマ。メインは知られざる大作、『ミサ曲「おお、大いなる神秘(ミサ・オー・マニュム・ミステリウム)」』!
 自作の5声のモテットに基づくパロディ・ミサである『ミサ曲「おお、大いなる神秘」』、クリスマスの朝に歌われるイムヌス「日の出より日が地に沈むまで」、教皇グレゴリウス13世に献呈された「ソロモンの雅歌(5声のモテトゥス集第4巻)」からの音楽、二重合唱のためのモテット3作品など、パレストリーナの卓越した作曲技法が最大限に発揮されたプログラムは、時代考証や楽曲研究の成果が反映された前3作にも増して魅力的なプログラム。
 類稀なる美しさを湛えるパレストリーナの極上のポリフォニーを、ザ・シックスティーンの至上のハーモニーで ——。



 


COR 16113
\2400→\2190
ハリー・クリストファーズ指揮のハイドン交響曲!
 ヘンデル&ハイドン・ソサエティ新シリーズ第1弾!

  ハイドン:
   交響曲第6番ニ長調 Hob.I-6《朝》
   交響曲第82番ハ長調 Hob.I-82《熊》
   ヴァイオリン協奏曲ト長調*
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ヘンデル&ハイドン・ソサエティ
アイスリン・ノスキー(ヴァイオリン)*
 ヘンデル&ハイドン・ソサエティ新シリーズ!ハイドン第1弾は交響曲&ヴァイオリン協奏曲集!

 2008年にアメリカ最古のピリオド・オーケストラ、ヘンデル&ハイドン・ソサエティ(HHS)の第13代音楽監督に就任したハリー・クリストファーズ。
 モーツァルトの「ミサ曲ハ短調」、「レクイエム」、「戴冠式ミサ」に続く、ハリー・クリストファーズ、コーロ、HHSのトライアングルによる新たなレコーディング・シリーズは「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」の音楽!
 ハリー・クリストファーズとHHSのハイドンの第1作目は、「交響曲第6番」と「第82番」、そして「ヴァイオリン協奏曲ト長調」。
 なんとオーケストラ(+ソリスト)というこれまでの合唱をメインとした路線とは一線を画す意欲あふれるプログラムなのである!
 ザ・シックスティーンの音楽監督しての活躍からさらに幅を広げるハリー・クリストファーズに率いられ、洗練度を高めてゆくアメリカ最古の名門HHS。
 このハイドン・シリーズがクリストファーズ体制、そしてアメリカ古楽界の存在感をさらに高めてくれることだろう。







GUILD



GMCD 7395
\2400→\2190
フリッツ・ブルン:管弦楽作品集 Vol.4
 交響曲第1番ハ短調
 ジュビリー・セレブレーションへの序曲
アドリアーノ(指揮)
モスクワ交響楽団
 20世紀スイスのシンフォニスト。フリッツ・ブルンの交響曲第1番!

 19世紀末から20世紀前半、オトマール・シェックやフォルクマール・アンドレーエと同じ時代を生きたスイスのコンポーザー=コンダクター、フリッツ・ブルン(1878−1959)の管弦楽作品集第4巻。
 20世紀スイスのシンフォニストとして再評価が進むブルンの「交響曲第1番」は、ブラームスの作風からの影響を感じさせる1902年の作品。ベルン放送の新コンサート・ホールの完成を記念して1950年に作曲された「ジュビリー・セレブレーションへの序曲」との作風の聴き比べも興味深い。
 スイスのシンフォニストの遺産を現在に伝える重要なシリーズ。近代ヨーロッパの秘曲ファンは要チェック!

 ※録音:2012年10月29日−11月1日、モスフィルム・スタジオ(モスクワ)
 

GMCD 7397
\2400
フリビンス:踊りと哀歌 〜 作品集
 渦巻く状勢+
 踊りと哀歌*
 永久の響きは...++
 ポロフィリアン・ラヴァー**
 静かな夕やみ+++
 コラール・プレリュードとクローマー・オン・フーガ***
ターナー・アンサンブル+
フィリップ・グラフィン(ヴァイオリン)*
アンリ・ドゥマルケット(チェロ)*
パル・バンダ(チェロ)++
マイン・ドゥーガンタン=ダック(ピアノ)++
ナンシー・ルッファー(フルート)**
ヘレン・クライフォード(ピアノ)**
ロザムンド・ピアノ・トリオ+++
マイケル・フリス(オルガン)***
 ピーター・フリビンス(1969−)は、17歳で王立音楽アカデミーの奨学生に選ばれ、ドイツの巨匠ハンス・ヴェルナー・ヘンツに作曲を師事した英国のエリート。情熱をダイレクトに音楽に反映させる彼のスタイルは室内楽作品の評価が高い。今回の録音もその実力を存分に聴くことができる。マイケル・フリスのオルガンはブレントウッド教会のオルガンを使用。

 2011年−2013年の録音。




PIANO CLASSICS



PCL0054
\1300
アレクサンドル・ギンジン(pf)
 ラフマニノフ:楽興の時Op.16、トランスクリプション集

 トランスクリプション集
  J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV.1006より
   プレリュード、ガヴォット、ジーグ、
  シューベルトの「美しき水車小屋の娘」より「どこへ」、
  ビゼーの「アルルの女」第1組曲より「メヌエット」、
  メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」より「スケルツォ」、
  チャイコフスキーの子守歌、
  ムソルグスキーの「ソロチンスクの市」より「ゴパック」、
  リムスキー=コルサコフの熊蜂の飛行、
  クライスラーの愛の悲しみ、愛の喜び、
 ラフマニノフ:ひなぎく、リラの花、V.R.のポルカ
アレクサンドル・ギンジン(pf)
 

PCLD0055
(2CD)
\2000
ラヴェル:ピアノ独奏曲全集 フランソワ・デュモン(pf)
 

PCL0056
\1300
アルカン:ピアノ曲集
 短調による12の練習曲Op.39より
  第11番「序曲」、第12番「イソップの饗宴」、
 悲愴的な様式による3曲Op.15、ソナチネOp.61
ヴィンチェンツォ・マルテンポ(pf)






<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GUILD HISTORICAL



GHCD 2402
\1600→\1490
ストコフスキ 〜 ブラームス&ワーグナー1960
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 ワーグナー(ストコフスキ編):
  楽劇《トリスタンとイゾルデ》より 第2幕と第3幕の愛の音楽
レオポルド・ストコフスキ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
 魔術師ストコフスキ&フィラデルフィア管弦楽団の1960ライヴ!

 レオポルド・ストコフスキがフィラデルフィア管弦楽団を振った1960年のライヴ・レコーディング集はブラームス&ワーグナー!
 戦前の1912年から1940年までの25年以上に渡り常任指揮者を務め、ブランクを経て1960年にフィラデルフィア管の指揮台に復帰したストコフスキ。
 音の魔術師ならではのカップリング、ファンの間では有名なエンノ・リエケーナ(Enno Riekena)氏のコレクションからの復刻など、ストコフスキ・ファン要注目のリリースです。

 ※録音(ライヴ):1960年2月23日(stereo)、アカデミー・オヴ・ミュージック(フィラデルフィア)
 ※リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・リマスタリング
 ※マスター・ソース:エンノ・リエケーナ・コレクション
 


GHCD 2396
\1600→\1490

ディミトリ・ミトロプーロス 〜 チャイコフスキー1954−57
 チャイコフスキー:
  交響曲第5番ホ短調 Op.64/
  イタリア奇想曲 Op.45

ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
 ミトロプーロス&NYPのチャイコフスキーが新リマスタリングで復刻!

 ギリシャが生んだ20世紀の巨匠ディミトリ・ミトロプーロスとニューヨーク・フィルハーモニックの「チャイコフスキー」が、新たにリマスタリングを施されてギルド・ヒストリカル(Guild Historical)から復刻!
 「交響曲第5番」で繰り広げられる音楽監督ミトロプーロスの高度な要求と、それに応えるニューヨーク・フィルの一進一退の攻防。
 演奏はもちろんのこと、音質面の向上に大いに期待したいところ。

 ※録音:1954年3月27日(Columbia ML5075/mono)&1957年4月22日(CBS S 73143/stereo)、コロンビア30thストリート・スタジオ(ニューヨーク)
 ※リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・リマスタリング
 ※マスター・ソース:ポール・ブルックス・コレクション




GUILD LIGHT MUSIC

GLCD 5207
\1800

軽音楽の黄金時代 〜 サ・セ・パリ
 ボイヤー:サ・セ・パリ
 デューク:エイプリル・イン・パリ
 トレネ:エン・アヴリル・ア・パリ
 ロジャー:トゥールビヨン・デ・パリ
 ラファ−ジュ:ラ・セーヌ
 デュラン:マドモアゼル・デ・パリ
 モレッティ:巴里の屋根の下
 ブルン:パリの空の下
 スコット:パリの橋の下、他

ジョス・クレバー(指揮)
ジョス・クレバー管弦楽団
ロバート・ファーノン(指揮)
ロバート・ファーノン管弦楽団
フランク・パーセル(指揮)
フランク・パーセル管弦楽団
モード交響楽団
ハル・ムーニー(指揮)
ハル・ムーニー管弦楽団
アート・ワイナー(指揮)
カルチェラタン管弦楽団、他
 ライト・ミュージックの黄金時代を良質なリマスターで蘇らせるギルド・ライト・ミュージック・シリーズ(Guild Light Music)。第107集はパリが「テーマ」。芸術の都、パリの昔から愛されてきた音楽が、ライト・ミュージック・シリーズにさわやかな色を加える。

 1948年−1962年の録音。
 
GLCD 5208
\1800
軽音楽の黄金時代 〜 ロスト・トランスクリプションズVol.4
 ブロドスキー:ティナ・リナ
 ローズ:
  オン・ア・ミスティ・デイ、
  ア・ストリップ・サンセット、おお!ユー・ホーシーズ
 ヘンダーソン:
  《ジョージ・ホワイトのスキャンダルズ》より
   バース・オブ・ザ・ブルース
 デッサン:ブラス・ハッツ
 クライスラー:カプリース・ヴィエノワ
 フィリップス:キューバン・ホリデイ、他
デイヴィッド・ローズ(指揮)
デイヴィッド・ローズ管弦楽団
アヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニ(指揮)
マントヴァーニ管弦楽団
カール・チャンドラー(指揮)
カール・チャンドラー管弦楽団、他
 ラジオ、映画音楽、テレビなど世界中の様々なニーズを満たしてきたライトミュージックのロスト・トランスクリプション第4集。編曲という枠の中で様々な可能性をさぐり、完成された作品となっている。

 1942年−1952年の録音。


<国内盤>


ARS MUSICI



AMCD232-198
(国内盤・訳詞付)
\2940
ハノーファー少年合唱団
 リスト、ヴィドール、コダーイ
  〜合唱、オルガン、近代音楽がみた昔日の伝統〜

 リスト(1811〜1886):
  ①ミサ・コラリス(合唱によるミサ)S.10(1865)
 コダーイ(1882〜1967):
  ②パンジェ・リングヮ(歌え、舌よ)
   〜混声合唱とオルガンのための(1929)
 シャルル=マリー・ヴィドール(1844〜1937):
  ③混声合唱、バリトン合唱、オルガンと
   小オルガンのためのミサ曲 作品36(1878)
ハインツ・ヘニッヒ指揮
ハノーファー少年合唱団
トビアス・ゲッティング(オルガン)
マルティン・リュッセンホップ(オルガン)
 “あの”バッハ・カンタータ全曲録音で、レオンハルト・コンソートと共演していた銘団体はヘレヴェッヘの合唱団と同じく、単体でも稀代の精鋭集団として活躍を続けていた——
 清廉で神秘的な響き、デュリュフレやフォーレにも比しうる美の世界を、精妙・静謐に

 ハノーファー少年合唱団——その名は私たちの心にも、かのヘレヴェッヘ率いるコレギウム・ヴォカーレ同様、グスタフ・レオンハルトがニコラウス・アーノンクールとともに録音しつづけ金字塔的全集となった、世界初のバッハ・カンタータ全曲古楽器録音での合唱団として、深く刻まれているところ...そしてこの由緒正しき合唱団は、およそ少年合唱とは思えないほどの引き締まった演奏解釈をする精鋭集団として、独自の活動でもきわめて広範な活躍をみせてきました(他にもロンドン・バロックなどとのバッハ録音、ケント・ナガノ指揮によるマーラー3番への録音参加など、明敏なファンほどこの名前に行き当たるタイミングは多いであろう上、来日公演も数多くこなしてきたので、それこそ釈迦に説法...と怒られそうですが)。
 古楽系、なかんずくバッハやシュッツをあざやかに歌いこなす合唱団の常として、彼らもまたロマン派以降の作品で独自の境地を聴かせてくれるわけですが、ここにお送りするArs Musici への録音(しかもこのレーベルが、まだDeutsche Harmonia Mundi を創設したフライブルクの音楽研究所によって経営されていた時代...以後、レーベル経営体制変更に伴い暫く廃盤状態が続きました)は、そんな彼らの手腕を何より的確に示してくれる注目の1枚——
 嬉しいのは、なかなか録音されない演目が三つ、それぞれの魅力と存在感がいやおうなしに引き立つかたちで収録されているというところ。
 齢50 を超えたところで下級聖職者の資格をとったばかりのリストが手がけた、中世以来のグレゴリオ聖歌のメロディをきわめて神秘的に活かした秘曲「ミサ・コラリス」の清廉・静謐な美しさにも息をのみますが、合唱曲を書かせたら20 世紀でも5本の指に入るのでは...?と思うほど、実は合唱曲に傑作が多いコダーイの逸品も、そしてなにより、オルガン曲とごく一部のフルート作品ばかりが注目されるにとどまっているフランス近代の多作な名匠ヴィドールが、フォーレの「レクィエム」よりも早く書いていた擬古風のうつくしい1編...と、隅々まで発見の喜びにあふれた選曲がなんと憎いことか。オルガンも常に控えめで清らか。解説も充実(歌詞とも全訳付)、じっくり楽しみたい1枚なのです!




GRAMOLA



GRML98941
(国内盤)
\2940
モーツァルトハウスのバセットホルンと、ファゴット
 〜ウィーン生粋の娯楽音楽〜

モーツァルト(1756〜1791):
 ①3本のバセットホルンによる『魔笛』*
  (1791 年頃の編曲譜より7曲+新編曲5曲)
 ②ディヴェルティメント ヘ長調 KV439b-3
   〜2本のバセットホルンとファゴットによる
 ③『フィガロの結婚』によるディヴェルティメント
   〜2本のバセットホルンとファゴットによる
 ④アダージョ ヘ長調 KV410
   〜2本のバセットホルンとファゴットによる
    *ラインホルト・ブルンナー(第2 バセットホルン)
ハインツ=ペーター・リンスハルム&
ペトラ・シュトゥンプ(バセットホルン)
ミラン・トゥルコヴィチ(ファゴット)
 “音楽の都”ウィーンの超・名所、モーツァルトハウス直送。
 この楽都の最前線をゆく俊才たちと古楽器でも現代楽器でも大ヴェテラン、アーノンクールの協力者トゥルコヴィチ御大が余裕綽々、阿吽の呼吸で聴かせる「バセットホルン系モーツァルト」は、隅々まで本場の絶品!

 バセットホルン…クラリネットとバス・クラリネットの間くらいの音域をカヴァーする、18 世紀末にひと頃ウィーン周辺で流行をみた楽器。モーツァルトはこの楽器のためにかなりたくさんの名品を残していますが、当時この楽器はおもに盛り場で人気オペラの名旋律などを奏でる管楽合奏に重宝がられていたようです(中低音から高音域もかなり出せるので、2、3本あればそれだけで幅広い音楽が演奏できるため)。ウィーン古典派の心意気は、ウィーン暮らしが長い演奏家にしかわからない...と主張する人がこの「音楽の都」には少なからずいるそうですが、それは現地で暮らしているとひしひしと感じられるであろうだけでなく、何よりもまず、管楽合奏の音楽などを聴いていると折々に痛感されるところ——
 管楽器はその人の「はなしことば」と演奏とが密接につながっている部分もあるようで、その意味でもウィーン特有のドイツ語の言い回しや方言で育ってきた人たちの管楽器演奏にこそ、ウィーンの「息吹」がそのまま宿っている...ということになるのでしょう。
 そうしたことを折々に強く感じさせる、実に頼もしくも愉悦あふれる録音が、ウィーン中央部にあるグラーベン広場(というより、大通り?)にある老舗レコード店を母体にもつ、Gramola レーベルからのこの1枚——

 ウィーンの楽壇に通じたディレクターたちは近年、生前のモーツァルトがウィーンで最も人気だった頃に住んでいた家(通称「フィガロハウス」)に作られた小さな博物館的観光名所「モーツァルトハウス」との連携により、ここで一流演奏家たちを集めて常時行われている演奏会から、すぐれた演奏をライヴ音源として音盤化するようになったのですが、本盤はまさにそうした企画のひとつで、モーツァルト自身が暮らしていたくつろぎの空間に、同市で活躍を続けてきた実力派クラリネット奏者たちをはじめとする「本場奏者たち」の演奏によるウィーン生粋の古典派娯楽音楽が広がる、まさに本場直送のひとときを、いつもながらの美麗パッケージで、周到な解説付(全訳付)で皆様のお手元に届けられるようになったのです。
 「本場直送」の感覚で何より驚かされるのが、すでにバセットホルンの現代音楽シーンでの復興にも寄与している俊才ふたりに加えて、ウィーン・フィルとN.アーノンクールの古楽器バンドという、ある意味大曲にあるふたつの団体で長年ファゴット(ないしバロック・ファゴット)を吹いてきた大御所、ミラン・トゥルコヴィチがさりげなく全面参加していること。18 世紀末頃の編曲譜による「魔笛」の三重奏版にいくつかの新編曲を加えた意気揚々のトラック群、トゥルコヴィチの頼もしい低音に思わずため息が出てしまう三重奏曲群(KV439bの楽譜は、19 世紀にはバセットホルン三重奏ではなく、クラリネット2本とファゴットで演奏できる楽譜として出回っていました)...これぞ、生粋のウィーンの息吹。折にふれ取り出して末永く愉しみたい1枚です。


GRML988967
(国内盤)
\2940
大資本レコード産業の広告戦略などというものがいかに音楽性と無関係であるか
 ウィーン・コンツィリウム・ムジクム
  ウィーン、古典派の精華
   〜ウィーン古楽界の老舗中の老舗、結成30周年記念ライヴ!〜

 ミヒャエル・ハイドン(1737〜1806):
  ①交響曲第39 番 ハ長調 (1788)
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜1791):
  ②バセット・クラリネット協奏曲 イ長調 KV622
 ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
  ③交響曲第101 番 ニ長調「時計」
パウル・アンゲラー指揮
ウィーン・コンツィリウム・ムジクム(古楽器使用)
エルンスト・シュラーダー(バセット・クラリネット)
 ウィーンに「古楽器演奏」を軟着陸させた名門団体を、ご存知ですか?
 ついに結成30年、着実に積み重ねられてきた経験あればこその確かさ、「音楽の都」の伝統ゆえの深み——「他の土地では出せない」ウィーン古典派の心意気、当時の楽器とともに。他の追従を許さぬ境地!

 ウィーン・コンツィリウム・ムジクム——大資本レコード産業の広告戦略などというものがいかに音楽性と無関係であるかを、この団体ほど強く感じさせてくれる古楽オーケストラがあったでしょうか。
 「古楽器演奏」というものの意義がまだ世界的にもそれほど広く浸透していなかった1980 年代初頭、ウィーンで産声をあげたこの団体の創設者パウル・アンゲラーについては、ひょっとすると超名門・南西ドイツ室内管弦楽団の指揮者としてご存知の玄人リスナーの方が比較的おられるのでは...とも思うのですが(Claves に名盤がいくつか)、それまで現代楽器による室内合奏の世界で活躍してきた彼が、すでに数十年の歴史をもっていたウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(N.アルノンクール主宰)を横目に、独自の古楽器アンサンブルとして発足させたのが、このウィーン・コンツィリウム・ムジクム。
 ウィンナ・ワルツと同じように、ウィーン古典派の音楽にも(たとえばオーストリア民謡の要素、オーストリア・ドイツ語の抑揚...といったものがそうさせるのでしょうか)この地で暮らしてきた演奏家でなくてはたどりつけない境地がある...という意見があるようですが、そんな独自の感覚を持ち合わせたウィーンの演奏家たちが、自ら古楽器を手に「それで、自分たちと同じ心意気の連中が、18 世紀にはどういう音楽をやっていたのだろう?」と、地元の人間の目線で古楽器演奏に乗り出したとなれば、その演奏があらゆる他地域の演奏家たちのそれをしのぐ、えもいわれぬ適性を感じさせたとしても、まず不思議はないわけです!本盤はこの筋金入りの本場集団が、結成30 周年にさいし満を持して世に送り出したプログラム——
 彼らのアルバムは、プレイエル、ヴァンハル、ディッタースドルフ...と古典派愛好家にしか通用しなさそうな「知られざる昔日の巨匠たち」の作品だけで〆られていることも多いのですが、今回は誰もがよく知る傑作2曲に、「交響曲の父」ハイドンの弟で、モーツァルトと同じくザルツブルク大司教の宮廷に仕え、宗教音楽の大家としても絶大な名声を誇っていたミヒャエル・ハイドンの逸品(交響曲でも多作だった彼の曲のなかでも、これは古典派ファンならおなじみの曲かもしれません)が1曲入る...という接しやすいプログラム。かなり入魂の解説にも唸らされますが(全訳付)、演目それぞれに彼らの「自分たちの音楽」をやっているという思い入れが伝わる、周到な作品解釈が何より嬉しいところ——
 独特のリズム感覚で響くティンパニ、弦のアゴーギグの味わい深さ(確かに、アルノンクールの古楽器演奏にも通じるところがあるような)...しかも、モーツァルトのクラリネット協奏曲は原作どおりの音で吹けるバセット・クラリネットでの演奏!「これぞ本場」な、これを聴かずしてウィーン古典派は語れない!と言いたくなる境地、ぜひご体感いただきたいところでございます。
 


GRML98935
(国内盤)
\2940
ウィーン・フィルの若きコントラバス奏者、エデン・ラーチ
 〜ウィーン・フィルのソリスト、めくるめく独奏芸術の世界〜

 ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821〜1889):
  ①ドニゼッティの歌劇『ランメルモールのルチア』による幻想曲
  ②ベッリーニの歌劇『テンダのベアトリーチェ』による幻想曲
 フェレンツ・ヴェチェイ(1893〜1935)/エデン・ラーチ編:
  ③悲しきワルツ ハ短調
 ゴットフリート・フォン・アイネム(1918〜1996):
  ④無伴奏コントラバスのための「ソナタ・エニグマティカ」作品81
 ペートリス・ヴァスクス(1946〜):
  ⑤ベース・トリップ 〜無伴奏コントラバスのための
 ニコロ・パガニーニ(1780〜1840)/スチュアート・サンキー編
  ⑥ロッシーニの歌劇『モイーズ(エジプトのモーセ)』による幻想曲
 ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844〜1908)/ティボール・コヴァーチ編:
  ⑦熊蜂の飛行
エデン・ラーチ(コントラバス)
ヤーノシュ・バラージュ(p)
ザ・フィルハーモニクス(ウィーン・フィル団員)
 名門ウィーン・フィルの若きソリストは、なんと侮りがたい異才なのでしょう——!
 コントラバスを縦横無尽に操り、超絶技巧などもはや余裕綽々、無伴奏作品での小宇宙も実に味わい深く響く——通念をくつがえすコントラバスの可能性、何とも快い響きの低音盤!

 コントラバス独奏ものはスカラ座首席奏者によるボッテジーニの名演(Concerto レーベル)が実に好適な動きをみせてくれていますが、今度はウィーンの中央に本拠をかまえるGramola レーベルから、ウィーン・フィルの若きソリストによる独奏盤が届きました!
 エデン・ラーチ——ハンガリー出身、1981 年生まれと言いますからまだ30 代に入ったばかりなのですが、その音作りの風格ときたら、およそ若手とは思えない、圧倒的な経験を積んできた奏者のそれとしか言いようがない、なるほどさすがウィーン・フィルでソロに抜擢されているだけのことはある...!と、どのトラックを聴いていても強く思わされる腕前なのです。
 すぐれたアンソロジー系ソロ盤の常として、このアルバムも演奏者の個性がありありと感じられながら、どのトラックでも作品の美質がよく際立っていて、演奏者を、というより、それぞれの曲を聴きたくなって取り出すことも多そうな1枚となっています。19 世紀に「コントラバスのパガニーニ」とうたわれたイタリアの名匠ボッテジーニによる大作2編や、ゲイリー・カーの名盤にも収録されているコントラバス奏者たちの腕試し「モーセ幻想曲」など、超絶技巧系の作品における息をのむような立ち回りも痛快ではありますが、このアルバムに飛び抜けた「格」をもたらしているのはやはり、20 世紀オーストリアを代表する新古典主義的作風の名匠アイネムと、ペルトなどにも通じるメディテーション系の響きの送り手でもあるラトヴィアの巨匠ヴァスクスの、それぞれの無伴奏作品——コントラバスただ1本で、重低音の迫力だけではない、倍音の魅力がきわだつユニークな小宇宙を描き出してみせる手腕に、ぜひともライヴで聴いてみたい...!との思いを抱く聴き手も多いのではないでしょうか。詳しくは「音」も届いておりますので、ぜひともまずはご体感いただいたいところ。
 


GRML98870
(国内盤・3枚組)
\5040
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14〜19 番
 〜モーツァルトハウスで聴く『ハイドン・セット』の6傑作・全曲〜

 1. 弦楽四重奏曲第14 番ト長調KV387「春」
 2. 弦楽四重奏曲第15 番ニ短調KV421
 3. 弦楽四重奏曲第17 番変ロ長調KV458「狩」
 4. 弦楽四重奏曲第16 番変ホ長調KV428
 5. 弦楽四重奏曲第18 番イ長調KV464
 6. 弦楽四重奏曲第19 番ハ長調KV465「不協和音」
ウィーン・イェス四重奏団
エリーザベト・イェス=クロップフィッチュ(vn1)
マリー・イザベル・
クロップフィッチュ(vn2)
ノラ・ロマノフ=シュヴァルツベルク(va)
シュテファン・イェス=クロップフィッチュ(vc)
 ウィーン楽壇最前線。
 「音楽の都」の空気が、ここに詰まっている——モーツァルトが全盛期に暮らしていたドームガッセ5番地の建物にある博物館、モーツァルトハウスでのライヴ収録。

 当の傑作が生み出された頃の作曲家の自邸に響く、ニュアンス豊かな「ウィーンの弦」の美...ひウィーンはいつもウィーン...というのは、この「音楽の都」で奏でられている音楽についても言えることなのかもしれません。
 古くは神聖ローマ皇帝のための音楽に始まり、オーストリアとその周辺地域のさまざまな民俗音楽、ウィーン古典派にウィンナ・ワルツ...と、この古都で奏でられてこそ独特の味わいを放ちはじめる音楽があることは、クレメンス・クラウスやウィリー・ボスコフスキーらが奏でるワルツに何より象徴的にあらわれているだけでなく、この町で育まれた古典派の音楽(とくに、モーツァルト全盛期)にも、やはりウィーンの人間でなくては感じられない、表現できない味わいがあるのだ...と言う人は少なくありません(フォーレやドビュッシーの、プーランクやサティの機微を理解できるのはフランス人だけ...というのと似ていますね)。

 古楽器演奏がこれほどさかんになり、18 世紀当時の楽器と奏法こそが音楽の造形美を、作曲家が思い描いた通りに再現できるひという考え方がすっかり浸透した今でも、私たちは古楽器的なアプローチか否かをまったく問わず、ウィーンの音楽家たちが奏でるウィーン古典派の音楽に、どうしても強く惹かれずにはおれない——そうしたことをしみじみと感じさせてやまないのが、この「音楽の都」の中央にあるグラーベン広場に店を構える老舗レコードショップが母体の、Gramola レーベルから続々リリースされてくる音盤の数々。
 この町の楽壇とともに育ってきた制作陣は近年、モーツァルトがウィーンで最も高い人気を誇っていた頃に暮らしていた「フィガロハウス」にある博物館モーツァルトハウスと提携、ここで行われるライヴを音盤化して世界に発信してゆくというプロジェクトを進めています。
 本盤はその記念すべき最初のリリースで、演奏陣はウィーン最前線をゆく音楽一家イェス=クロップフィッチュ家の二人を中心とするソリスト集団、ウィーン・イェスSQ!意気揚々とテンション高く音を紡ぎながら、1 音1音、この町を舞台に活躍してきた往年の名手たちの滋味あふれる音作りをさえ彷彿させる、あのしっとりとした情緒をかたときも忘れない演奏解釈で聴かせてくれるのは、我らが天才作曲家が大先輩ハイドンへ敬意をこめて捧げた6曲の傑作四重奏曲。
 そもそもこれらが作曲されたのは、まさにモーツァルトがこのフィガロハウスで暮らしていた時期でもあり、当時モーツァルトはハイドン、ディッタースドルフ、ヴァンハルら同市屈指の作曲家たちとプライヴェートで弦楽四重奏を愉しんでいたそうですから、本盤は真の意味で「産地直送のモーツァルト」ということになるわけです。
 フィガロハウスにまつわる物語も含め解説は全訳付。Digipack 外装も美しく、徹頭徹尾「ウィーンの空気」を感じさせてやまないセット...ウィーン楽壇最前線の音作りの妙、じっくり聴き究めたい3枚組です。




INDESENS!



INDE051
(国内盤)
\2940
匂いたつような美音〜ソレンヌ・パイダッシ登場!
 ピエルネ、フランク、サン=サーンス...
  〜ヴァイオリンとピアノのためのフランス近代音楽さまざま〜

 サン=サーンス(1835〜1921):
  1.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ニ短調 作品75
 ガブリエル・ピエルネ(1863〜1937):
  2.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ短調 作品36
 フランク(1822〜1890):
  3.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調(1886)
 マスネ(1842〜1912)/マルシック編:
  4.タイースの瞑想曲 〜歌劇『タイース』より
ソレンヌ・パイダッシ(ヴァイオリン)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)
 高雅なヴァイオリンの艶やかさ——フランス近代には、有名な傑作もあれば「秘曲なのに至高」もあり。
 フランクのソナタでその圧倒的な音楽性に驚かされながら、未知の名品に出会える喜びも味あわせてくれる

 ロン=ティボー国際コンクールの覇者パイダッシ、あまりにもあざとく喜びに満ちたデビュー盤に、陶酔...

 フランス近代音楽——フォーレやドビュッシーやラヴェルに代表される、あの高雅で美しい音楽世界。多くの人が知っている傑作も数あるなか、ドイツ中心・オーケストラ音楽こそ至高の音楽史ではしばしば見過ごされてきた傑作がきわめて多く眠っているのも、フランス近代音楽を聴いてゆくことの面白さ・奥深さにつながっているのかもしれません。
 ピアノ小品や歌曲はそれこそ数知れず、交響曲なども意外に多く(比較的知られているところでも、たとえばショーソン、デュカス、マニャール、トゥルヌミル...といったあたりの交響曲群さえ存在からしてそう広く認知されていない気が)、オペラにいたっては傑作群さえなかなか上演機会に恵まれない...という状況のなか、何よりも「知られざる傑作」に出会う機会が多いのはやはり、室内楽ではないでしょうか。それも、ソナタや弦楽四重奏曲など、かなり大規模な作品からしてそうなのですから、音盤探索の興趣もつきないところでございます。本盤のプログラムは非常にバランスよく「フランス近代の傑作と秘曲」を同時に味わえる充実内容を、その高雅さそのままに伝えてくれるフランス人の俊才たちの名演で聴ける...というのがまず嬉しいところ。

 フランクのソナタや「タイースの瞑想曲」など、演奏者の技量を聴き確かめられる傑作と一緒に、秘曲系の音盤ではおなじみながら大舞台には出て来にくいピエルネの高雅なソナタ(傑作!!)、近年ようやく録音が増えてきたもののフランス人奏者の録音が意外に見つからないサン=サーンスの第1 ソナタ(フランス近代文学の傑作、プルースト『失われた時を求めて』で象徴的に使われている「ヴァントゥイユの楽想」がこれではないか...とよく言われる曲ですね)という、広く聴き親しまれていてもまずおかしくないはずの名品がふたつ!

 こういう周到なプログラムを弾いているのが、本盤をもってソロ・デビューとなるフランスの才人、欧州ではわずか数年であっというまにスターダムにのしあがってきたソレンヌ・パイダッシ...というのには本当に驚かされます(最近の若手デビュー盤は、ほんとうに一筋縄ではゆかない)! 2009 年にハノーファー国際コンクールに入賞、さらに翌2010 年にはロン=ティボー国際コンクールで優勝(フランス人としては1955 年のデヴィ・エルリ以来の快挙!)——このあたりから欧州各地で人気をあげ、昨2012年にはフランスの著作権団体Adamiから「レヴェラシオン(今年の最注目株)」賞を授けられ、益々勢いにのりつつある...なんて業界事情は本当にどうでもよくて、まずはぜひ「音」を聴いていただきたい1枚。フランス人奏者ならでは!とあらためて思わずにはおれない匂いたつような美音を、絶妙の“揺らし”で繰り出しながら、作品の美質をふわりと浮かび上がらせてみせる...あまりの薫り高さにむせかえってしまいそう!
 共演のローラン・ヴァグシャルは、瀬尾和紀(fl)との来日公演で日本でも有名になりつつありますが、室内楽奏者としての手腕はパリ管弦楽団ソリストたちとの共演などでもおなじみ。筋金入りの本物フランス室内楽、雑誌レビューなども期待できそうですね!






NCA60257
(国内盤)
\2940
ブラームスにはあと2曲のヴァイオリン・ソナタがあった!
 ブラームス:最後の二つのソナタ
  〜ヴァイオリンとピアノのために書かれていた、未知の領域〜

 ブラームス(1833〜1897):
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ヘ短調 op.120-1
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 変ホ長調 op.120-2
  (クラリネット・ソナタからの作曲者自身による編曲)
 アルベルト・ディートリヒ(1829〜1908)、
 ローベルト・シューマン(1810〜1856)、
 ヨハンネス・ブラームス(1833〜1897):
   “F.A.E.”のソナタ(1853)
アンネマーリエ・オーストレーム(vn/ガット弦使用)
テルヒ・ドスタル
(p/シュトライヒャー1880年製オリジナル、作曲者使用楽器)
 「ブラームスのヴァイオリン・ソナタ」は、第3番で終わりではありません!最晩年に書かれたソナタ2曲は、作曲者自身の手で周到に、クラリネット版からヴァイオリン版へ変更されていた...その成果を、ブラームスが知っていた19世紀の楽器の響きで。それに、FAE全曲版まで!

 「ブラームスのヴァイオリン・ソナタ」といえば、1878 年から1886 年にかけて作曲された3曲の傑作があまりにも有名...というより、これで全曲という理解が普通だと思いますし、ちょうどCD1枚にうまく収まる長さなので、そうした傑作全曲盤が折々にあらわれるわけですが、今回のアルバムはそうした通念をさまざまなポイントでくつがえしてくれる、ブラームス・ファンのみならず全ロマン派音楽愛好者に聴いていただきたい1枚!

 なんといっても一番大きいのは、ブラームスの創意が極限まで高まった晩年に、実はあと2曲ものヴァイオリン・ソナタが生み出されていた!という事実——
 あまり知られていないことなのですが、ブラームス晩期を代表する2曲のクラリネット・ソナタは、その後ヴィオラ版が作成されたことは有名でも、実はもうひとつ、ヴァイオリン版でも出版されていたのです!しかもブラームスは、ヴィオラ版ではクラリネットのためのパートにほとんど手心を加えなかった一方で、このヴァイオリン版にはいろいろなところで明らかにわかる変更点があり、出版社にも折々どう刊行すればよいか、細心の注意をはらって書き送っているという思い入れの強さで、これを第4・第5 のヴァイオリン・ソナタとみなしてよい、まさに巨匠晩期の創意が「ヴァイオリンのために」発揮された見過ごしがたい名品なのだ...という事実に気づかされます。実際、その音を聴いてみれば、すぐに(曲のよさもあってのことでしょうが)誰もが最初からヴァイオリンのための作品だったかのように錯覚してしまうのでは——
 そういう嬉しい驚きを、このアルバムでは生前のブラームスが(まさにこれら2曲の編曲作品の実演でも)弾いていたという、1880 年製のシュトライヒャー・ピアノで聴けるのが何よりの興奮ポイント。しかも、こうした企画では共演者の楽器まで古楽器とまではいかないのが普通でしょうが、なんとここでは弦楽器奏者も年代物のグヮルネリにガット弦を張り、19 世紀の弓を使って、まさにブラームスが聴き親しんでいたであろう通りの響きでこれらを演奏してくれているのです(それにしても、フィンランド出身の若き名手はふたりとも、実に艶やかなブラームスを紡ぐ人たち…引き締めるところは引き締め、実に聴きごたえあります!)。そして本盤がもうひとつ嬉しいのは、ソナタ全曲録音の余白などに収録される若書きの「スケルツォ」の全貌、つまりブラームス以外あとふたりの作曲家との共作で仕上げられた「FAE のソナタ」の全楽章が、まったく同じ19世紀楽器で聴けるという事実——
 名手ヨアヒムの誕生日に捧げられたこの曲でも、ディートリヒ作曲による冒頭楽章から実に艶やかな歌が流れ出します。ブラームス自身のすぐそばで聴いているような、絶美の企画...楽器についての説明も含め解説(全訳付)も的確で充実。




PAN CLASSICS



PC10284
(国内盤・トラック別物語解説付)
\2940
レツボール&アルス・アンティクヮ・アウストリア
 ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660〜1741):
  『ドイツ語による受難オラトリオ』

   (1731 年ウィーン初演・全曲)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)
聖フローリアン大聖堂少年聖歌隊(ソリスト)
 「皇帝レクィエム」の作曲者、つとに知られたバロック後期の「皇帝たちの作曲家」——全ドイツ語圏の長、ハプスブルク皇室に仕えたフックスの偉大さは、後期作品ほど強烈に。
 正体が明らかになったオラトリオの、息をのむ旋律美、スリリングな音楽展開の妙...!

 オーストリア古楽界で、圧巻の技量と天才的な音楽史研究の勘をもって強い存在感を放っている異能のバロック・ヴァイオリン奏者、グナール・レツボール——昨年末『レコード芸術』誌でいまさらのようにアカデミー賞に輝いたあたりから彼のアルバムはどれも動きがよくなってきたのですが(今年末にはArcana レーベルからも新譜登場あり!)、彼の素晴らしいところは、自身がすぐれたバロック・ヴァイオリン奏者であるだけでなく、修道院での聖歌隊からの音楽研鑽を軸とした、17〜18世紀オーストリアの音楽実践のあり方を、時には少年合唱や極少編成などにもフレキシブルに対応しつつ、できるかぎり本来の姿どおりに再現しようという意識が徹底しているところ。時にはトランペットやティンパニまで入る壮麗な祝典音楽で、弦楽器を各パートひとりに絞る...という、あくまで史実ありきの演奏解釈で思わぬ美質を探りあててみたりするのですから、その録音物にはひとつひとつ、かけがえのない価値が宿っている...と言ってもまず、過言はありません。

 そんなレツボールの音楽史センスがいかんなく発揮されているのが、この最新録音。
 バロック後期のオーストリアでは、この巨匠の存在なしには何事も起らなかったのでは...?と思えるほどの名声を誇った巨匠、J.J.フックスの、なんと晩年の大作が新たに発見されていたのです!

 フックスは後年ハイドンやベートーヴェンらが勉強の基礎として使った作曲理論書「パルナスス山への階段」の著者としても有名ですが、そうした理論家気質をよそに、生前は最新のイタリア様式を多声様式とあざやかにかけあわせるセンスに長けた、ドイツ語圏南部きっての巨匠として、素晴しいオペラを連発していた一流作曲家として生きていた人——
 晩年になればなるほど、その至芸の深みがどんどん味わいを増してくるあたり、同時代のドレスデンで活躍したゼレンカを彷彿させるところもあるようですが、今回発見されたのは、長らくイタリア人作曲家カルダーラの作として見過ごされてきた『ドイツ語による受難オラトリオ』。
 これがウィーンの皇室という知的社会を念頭に置いた実に不思議な一編で、キリストの受難物語を、ギリシャ神話のペルセウスによるアンドロメダ姫救出の物語になぞらえ、象徴的にうたいあげてゆく...という不思議な作品になっているのです。つまり、表面上はギリシャ神話の世界を扱ったオペラになっている・・・
 しかし音作りの接しやすさは、そうした「実は深い」セッティングを全く意識させない、実に聴きやすい仕上がり。フックス、やはり侮れない作曲家です…しかもレツボールは各パートひとりずつの極少編成で、バッハやテレマンにも比しうるこの大家の充実作をまさしく18 世紀そのままの響きに翻案してゆく、その頼もしくも味わいに満ちた響きの妙がまた痛快...18 世紀オーストリアのオラトリオ上演習慣を厳密に守り、少年歌手が起用されていながら、そう聴かなければまず気づかないのでは...と思えるほどの技量。
 歌手自身の才覚もありつつ、指揮者レツボールの腕も確実にあるのでしょう。フックスが何者なのかを知るうえでも好適な1枚ですし、Arte Nova『皇帝レクィエム』の感動が忘れられない方にもぜひお勧めしたい、フックスの魅力が正統的に、そして十二分に再現されている注目作なのです。




東武レコーディングズ


ローマ聖チェチリア音楽院共同制作第1 弾

TBRCD 0021
\2200→\1990
プレートル(指揮)&ローマ聖チェチリア音楽院管
 ベートーヴェン:
  (1)交響曲第2番ニ長調Op.36
  (2)交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
ジョルジュ・プレートル(指揮)
ローマ聖チェチリア音楽院管弦楽団
 ジョルジュ・プレートルのベートーヴェン傑作集、第2交響曲+「エロイカ」 2007 年9 月12 日ライヴ

 録音:2007 年9 月12 日ローマ聖音楽堂、デジタル・ライヴ(サウンド・マスタリング:WEITBLICK)
 演奏タイミング:(1)[10:29][11:34][3:40][6:40] /(2)[14:45][13:48][6:08][11:03]

 世界最古の音楽院としても知られる名門ローマ聖チェチリア音楽院。1584 年にグレゴリウス8世が創設した音楽学校がその母体と申しますから日本で言えば戦国時代の創設です。1908 年から現在のスタイルで管弦楽団は演奏会を主催するようになったと伝えられます。その一端は昨年紹介しました8枚組のセット(SCO1937-2010)で聴くことができます。
 弊社はさらに踏み込んで、貴重なアーカイヴからのCDリリースを提案し、ここに第1 弾として、巨匠プレートルによるベートーヴェンをリリースする運びとなりました。イタリア語も堪能なマエストロとローマ聖チェチリア管の共演の歴史は50 年を超え、昨年はそれを記念し「第9」のコンサートが企画されましたが、巨匠の病によりキャンセルしたことは痛切の極みです。しかし、来年2014 年1 月には聖チェチリアの指揮台への復帰がアナウンスされたところです。
 プレートルの「エロイカ」と言えば2010 年のウィーン・フィル来日公演に於けるスピード感満点、変幻自在、スリリングな演奏が印象的でしたが、当演奏もそれに負けず劣らず、突然の間が見事にウィーン・フィルとの演奏と一致している点融通無碍のようで厳しい練習が窺えます。1 枚に収まっていることも嬉しい限りです。今年後半の超話題盤と言えましょう。




ETENDUE

NKB 403
(SACD HYBRID)
(DVD-ROM)
2枚組
\5250
● DISC 1 (SACD Hybrid, STEREO)
 ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919 年版)
 チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
 チャイコフスキー:ポロネーズ(歌劇「エウゲニ・オネーギン」より)
● DISC 2 (DVD-ROM)
 ・WAV data (24bit/192kHz) および WSD data (1bit/2.8MHz)
  ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919 年版)
  チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
  チャイコフスキー:ポロネーズ(歌劇「エウゲニ・オネーギン」より)
 ・WSD data (1bit/5.6MHz) [ ワンポイントマイクによる収録、未編集テイク]
  チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
 ・WSD data (1bit/5.6MHz)
  チャイコフスキー:ポロネーズ(歌劇「エウゲニ・オネーギン」より)
北村憲昭(指揮)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
NKB 103
(SACD HYBRID)
\3150
 高精細DSD による鮮烈な録音で話題を独占!SACD Hybrid+DVD-ROM 2 枚組に高品位オーディオを満載!HRレーベル注目の第3弾!
 北村憲昭指揮、ワルシャワ・フィルによるストラヴィンスキー 「火の鳥」&チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」

 録音:2013 年2 月6,7 日、ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール、ポーランド

 北村憲昭指揮によるオーケストラ作品の録音事業に着手したHR レーベルは、これまでにスロバキア・フィル演奏のベートーヴェンのアルバムを制作していますが、今回のアルバムは収録場所をポーランドに移し、ヨーロッパでも屈指の歴史と実力を誇るワルシャワ・フィルの演奏によるストラヴィンスキー・チャイコフスキーの色彩豊かな作品を収録したものとなりました。HR レーベルのアルバムの特徴であるDSD(1bit) 技術による録音を元に、鮮度の高い音質を楽しめるSACD ハイブリッドディスクと、PC オーディオファンならば興味を惹かれずにはいられない高解像度オーディオデータを満載したDVDROMに、共通の曲目を収録しています。
 このメディアの組み合わせによる世界初のアルバムとなったHR レーベル第一弾(NKB 401) は音楽ファン・オーディオファンの大きな話題となりました。本タイトルはさらに強力なコンテンツで聴く人を魅了します。



 

NKB 402
(SACD HYBRID)
(DVD-ROM)
2枚組
\5250
● DISC 1 (SACD Hybrid)
 ベートーヴェン:交響曲7番イ長調 Op.92
 シュトラウス:「皇帝円舞曲」 Op.437
● DISC 2 (DVD-ROM)
 ・WAV data (24bit/176.4kHz)
  ベートーヴェン:交響曲7番イ長調 Op.92
  シュトラウス:「皇帝円舞曲」 Op.437
 ・WSD data (1bit/5.6MHz)
  ベートーヴェン:交響曲7番イ長調 Op.92 より第2楽章
 ・WSD data (1bit/2.8MHz) One Point Stereo Mic
  シュトラウス:「皇帝円舞曲」 Op.437
北村憲昭(指揮)
スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団
 SACD Hybrid+DVD-ROM 2 枚組に高品位オーディオを満載!HR レーベル注目の第2弾!

 録音:2010 年11 月20&21日、スロバキア
 

NKB 401
(SACD HYBRID)
(DVD-ROM)
2枚組
\5250
● DISC 1 (SACD Hybrid)
 ベートーヴェン:
  (1)交響曲6番ヘ長調「田園」Op.68
  (2) 「エグモント」序曲 Op.84
● DISC 2 (DVD-ROM)
 ・WAV data (24bit/176.4kHz)
  ベートーヴェン:
   (1)交響曲6番ヘ長調「田園」Op.68
   (2) 「エグモント」序曲 Op.84
 ・WSD data (1bit/5.6MHz)
  ベートーヴェン:
   (1)交響曲6番ヘ長調「田園」Op.68 より第2楽章
 ・WSD data (1bit/2.8MHz) One Point Stereo Mic
   ベートーヴェン:「エグモント」序曲 Op.84
北村憲昭(指揮)
スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団
 世界初!!SACD Hybrid+DVD-ROM 2 枚組に高品位オーディオを満載!

 録音:2010 年5 月8,9 日、スロバキア

 ■北村憲昭( 指揮)
 1949 年12 月12 日神戸生まれ。父はアマチュアコーラスの指揮者、父方の伯父は1988 年に亡くなるまでニューヨークで指揮を、母方の伯父もやはり大阪音楽大学の指揮科の名誉教授という一家の中で育った。12 才よりフルートを習いはじめ、京都市立芸術大学に入学、吉田雅夫 伊藤公一 各師に師事。大学卒業後指揮を日本の指揮者の第一人者故山田一雄氏に師事し指揮法を学ぶ。その後師のアシスタントを務めながら日本では数少ないオペラの経験を朝比奈隆氏のもとで積み、関西歌劇団指揮者として数多くのオペラのレパートリーを身に付けた。1981 年ストラヴィンスキーの「エディプス王」を指揮し、デビューを果たし、その指揮と演出で絶賛を博す。1991 年桂三枝氏の演出によるモーツァルトの「魔笛」の公演で「斬新な演出にも劣らぬ伝統的かつ格調高い指揮であった。」と高く評された。1994 年チェコのオロモウツで開かれた国立モラビアフィルハーモニーオーケストラ主催のインターナショナルマスタークラス フォーコンダクターズに於いて、シューマンの「交響曲第4 番ニ短調」の演奏に、最高の解釈であったとの特別表彰を受け、その栄誉として当オーケストラとシューマン交響曲第1 番と第4 番の録音を行う。2010 年スロバキア・フィルハーモニーとベートーヴェン交響曲第6 番「田園」他を録音。同年11 月にベートーヴェンの交響曲第7 番他を録音。論文「演奏の解析法」「旋律要素の解析」を執筆、共に神戸山手女子短期大学紀要に掲載。
















7/11(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

HMF



HMC 902154
\2600→\2390
仏HMのシューベルトの交響曲録音!
 俊英パブロ・ヘラス=カサド&フライブルク・バロック・オーケストラ
  シューベルト:交響曲第3番・第4番「悲劇的」
パブロ・ヘラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 〔ペトラ・ミュレヤンス/
  コンサート・ミストレス〕
 注目盤。注目指揮者パブロ・ヘラス=カサド、ハルモニアムンディ・デビュー!フライブルク・バロック・オーケストラとの鮮烈シューベルト!こまやかな歌、尋常でない歯切れのよさ!

 録音:2012 年7 月、グラナダ、オーディトリウム・マヌエル・デ・ファリャ

 注目指揮者パブロ・ヘラス=カサドが、ハルモニアムンディから交響曲CD をリリースします!
 オーケストラは「古楽界のベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラ、そして演目はアンサンブルと繊細な表情づけがものをいうシューベルトの初期交響曲という興味津々の内容です。
 パブロ・ヘラス=カサドは1977 年グラナダ生まれ。2007 年にルツェルン音楽祭の指揮者コンクールで、現代音楽の解釈でとりわけ高い評価を受け優勝。ブーレーズの招きでフェスティヴァル・アカデミーを2 度指揮しています。2009 年にはサントリー音楽祭のシュトックハウゼン「グルッペン」公演の指揮で来日、話題となりました。2011 年5 月には細川俊夫の新作オペラ「松風」を世界初演し世界の注目を集めたほか、10 月にもベルリン・フィルにデビュー、2012 年からはニューヨークのセントルークス管弦楽団首席指揮者に就任しています。これまでに、シカゴ響、サンフランシスコ響、バイエルン放送響、フライブルク・バロック・オーケストラ、マリインスキー劇場管、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルなどといった名だたるオーケストラのほか、ベルリン・ドイツ・オペラなどでも活躍。2013/14 シーズンは、11-12 月、メトロポリタン歌劇場で「リゴレット」を指揮してのデビュー、2014 年にはニューヨーク・フィルのデビューも決まっています。非常に歯切れのよいリズム感覚と、情景感たっぷりながら見通しのよい音楽、そしてバロックから現代音楽、オペラから交響曲まで幅広く柔軟、そして的確な指揮ぶりで、世界を席巻しています。
 第3 番は1815 年7 月、シューベルトが18 歳の頃に作曲されたもの。第1楽章の堂々たる幕開けで轟くティンパニ、続いて管楽器で奏でられる第1主題など、カサドの絶妙のテンポと各楽器のエッセンスの効かせ方が実に巧みです。FBO の巧さも冒頭からひしひしと実感できます。第2 楽章は、管楽器と弦楽器のかけあいもたのしいアレグレット。きびきびとした第3 楽章のメヌエットは、リズムの刻みが耳に心地よく響きます。終楽章は非常に歯切れよいテンポで、終始ノリのよい雰囲気でさっそうと駆け抜けます。決して前面に出過ぎることはありませんが、カサドの統率力が光ります。
 第4 番は、有名な歌曲「魔王」の作曲から数ヵ月後の、1816 年4 月27 日に作曲されたもの。1816 という年は、シューベルトは音楽教師の職に就くことができなかったり、結婚も諦めたりした試練の年でした。この交響曲は編成も比較的大きく、吹き荒れるホルン(C 管2、Es 管2)などはFBO で聴くと迫力満点、ピリオド楽器のおもしろさの際立つ演奏となっています。死を宣告するような不吉な和音から、続くアレグロ部も非常にドラマティック。オペラの序曲のような、様々な情景を喚起するような演奏です。第2 楽章のアンダンテも、美しい旋律が次々と奏でられるなか、独特の緊張感を保っています。第3 楽章の突き刺すようなリズムとトリオ部分の典雅なメヌエットの対比も鮮やかです。第4 楽章も細かな表情付けが見事。オペラも得意とするカサドの歌心、そして抜群のリズム感と音楽の推進力、それにこたえるFBO のうまさが最高のかたちで結実したシューベルトとなっています!







CHRISTOPHORUS



CHE 0188-2
\1500→\1390
パウル・ドンブレヒト(オーボエ)
 テレマン:オーボエ作品集

  組曲ト短調 TWV 41:g4
  ソナタ変ロ長調 TWV 41:B6
  パルティータ第2番ト長調 TWV 41:G2
  ソナタ ト短調 TWV 41:g6
パウル・ドンブレヒト(オーボエ)
ヴィーラント・クイケン(チェロ)
ロベール・コーネン(チェンバロ)
 ドンブレヒト!クイケン!コーネン!ベルギー古楽界の重鎮たちが共演!

  古楽大国ベルギーの名手たち、オーボエのドンブレヒト、チェロのクイケン、チェンバロのコーネンのトリオが奏でるテレマンのオーボエ作品集。
 優雅で気品あふれるドンブレヒトのオーボエを、絶妙のバランスと安定感で支えるクイケンとコーネン。ベルギー古楽界の巨匠たちが約30年前に生み出したテレマンの名盤が蘇えります。

 1980年2月の録音。
 

CHE 0186-2
\1500
ロッシーニ:ピアノのための前奏曲集 〜
 《老年のいたずら》より

  私の朝の健康のための前奏曲/バロック風前奏曲/
  ムーア風前奏曲/慌ただしいロココ風の前奏曲/
  いわゆる劇的な前奏曲/つかの間の前奏曲/
  無害の前奏曲
ラウラ・アルヴィーニ
 (フォルテピアノ/
  プレイエル1844年製)
 名手アルヴィーニがロッシーニのプレイエルで弾いた名演が復刻!

 惜しくも2005年にこの世を去ったイタリアの名鍵盤奏者ラウラ・アルヴィーニ(1946−2005)のロッシーニ。
 「老年のいたずら」の中から丁寧に選ばれた「前奏曲集」は、ロッシーニが1855頃まで使用していたと伝わる1844年製のプレイエル(No.10966)での演奏。名手アルヴィーニの演奏で、ロッシーニの音楽が、ロッシーニの時代の音色で味わい深く響く。

 1992年2月の録音。
 

CHR 77374
\2500
スペインの花 〜 スペイン・ルネサンスの東洋と西洋
 単旋律聖歌(1500年頃):キリエ/
 アンシエタ:主イエス・キリストよ/
 トゥルクマニ:アリル/
 単旋律聖歌(1500年頃):グローリア/
 リベラ:ダヴィデ王は/
 トゥルクマニ:フィクラ/
 単旋律聖歌(1500年頃):主の受難/
 エスコバル:スターバト・マーテル/
 トゥルクマニ:アキド/
 単旋律聖歌(1500年頃):セクエンティア/
 トゥルクマニ:ガムザ/
 単旋律聖歌(1500年頃):サンクトゥス/
 アンシエタ:聖母と母/
 ミランス(16世紀初期):おお、いと高き主よ/
 トゥルクマニ:サルサラ/
 リベラ:アヴェ・マリア/
 単旋律聖歌(1500年頃):アニュス・デイ
チャント1450、
マフムード・トゥルクマニ(ウード)
 1500年頃のスペイン・ルネサンス時代の音楽と、アラブの伝統楽器ウードの世界的名手トゥルクマニのコラボレーション。
 2003年にバーゼル・スコラ・カントルムで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、チャント1450が歌うア・カペラの宗教音楽とトゥルクマニの即興。
 西洋と東洋、作曲と即興、声楽と器楽という2つの要素のコントラストが、ユダヤやアラブ、ジプシーの音楽が同居したルネサンス・スペインの空気を運んでくる。

 2011年&2012年の録音。
 

CHE 0185-2
\1500
ファルケンハーゲン:リュート・ソナタ集 Op.1
 ソナタ第6番/ソナタ第4番/
 ソナタ第5番/ソナタ第3番/
 ソナタ第2番/ソナタ第1番
アルベルト・クルニョーラ
 (バロック・リュート)
 バロック時代とリュートの作曲家、演奏家として最後期となる18世紀前半に活躍したドイツの音楽家アダム・ファルケンハーゲン(1697−1754)。
 バロック音楽の形式の中から聴こえてくるギャラント様式の響きは、時代の流れと共に訪れた音楽様式の変化を実感させる。
 13コースのバロック・リュートを奏でるイタリアのリューティスト、クルニョーラの冴える妙技もまた見事。

 2003年7月の録音。
 

CHE 0187-2
\1500

ミンネザング後期の世俗歌曲集
 ザルツブルクの修道士(14世紀):
  Das Taghorn/Ich han in ainem garten gesehen/
  Caldy valdy/Was ich hewer das iar anvach/
  Der tewfel und ain klaffent schalkch/他

アウグスブルク古楽アンサンブル
 中世ドイツ語圏の恋愛歌曲と抒情詩「ミンネザング(Minnesang)」の後期に誕生した世俗歌曲集。
 ザルツブルクの修道士の作品と伝わり、オーストリア国立図書館に所蔵されている写本(Codex 2856)に収められた中世貴族社会の音楽を、アウグスブルク古楽アンサンブルが情感豊かな演奏で描く。

 1995年2月の録音。




GLOSSA



GCD 922802
\2400→\2190

ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
 マレンツィオ:5声のマドリガーレ集第1巻

 アモルは真珠の涙をこぼし/おお我が恋人、我が心はどこに/
 すでに光は差し/あなたの美しい目を優しいベールが/
 ティルシは死にたいと思い/苦しき殉難、過酷な責め苦/
 わたしの太陽は今頃何をしているのだろう/
 悲しや我が心は燃え/憔悴したわたしに聖母が立ち現われ/
 わたしの優しい恋人よ/
 いちばん美しい羊飼いの娘が歌っていた/彼女は緑の若草で/
 さらば行かん、ああ心なえ/おお、森に隠れ住む君よ/
 ローマの音楽家たちとマドリガーレ 〜
  曲集《甘き思い》〔Dolci affetti〕(1582)より/
 美しくも残酷な婦人

ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
 〔ロッサーナ・ベルティーニ(ソプラノ)、
  フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)、
  エレーナ・カルツァニーガ(アルト)、
  ジュゼッペ・マレット(テノール)、
  ラファエーレ・ジョルダーニ(テノール)、
  ダニエレ・カルノヴィチ(バス)〕
パオロ・ボルゴノーヴォ(テノール)
マルコ・リカーニョ(バス)

 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ第2弾!マレンツィオの"5声のマドリガーレ集第1巻"!

 コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーたちによってイタリアで結成された、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルのドリーム・チーム「ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ」。
 血塗られた天才ジェズアルドの「マドリガーレ集第6巻」(GCD 922801)で想像以上の見事なハーモニーを聴かせてくれたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが、マドリガーレ後期の天才作曲家ルカ・マレンツィオ(c.1553−1599)の「5声のマドリガーレ集第1巻」を歌う!
 16世紀のイタリア、ローマを主な活躍の場とし、貴族や枢機卿の後ろ盾を得て、独創的なマドリガーレを次々と世に送り出し、絶大な人気を誇ったマレンツィオ。
 1580年に出版された「5声のマドリガーレ集第1巻」は、マレンツィオのマドリガーレ作曲家の出発点となった若き日の作品であり、5声の力強いハーモニー、豊かな響きと絵画のような色彩感と、優れた芸術性が発揮された大作である。
 また、ナニーノ、モスカーリャ、ド・マック、ソリアーノ、ゾイロ、そしてマレンツィオの合作による曲集「甘き思い(Dolci affetti)」からは、当時の"ローマの音楽"のレベルの高さ、類稀な才能の饗宴が聴こえてくる。
 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの歌声が、マレンツィオの、そしてマドリガーレの歴史の再発見、探究の旅へと導いていくれる ——。

 ※録音:2010年9月&2011年2月、ロレット(イタリア)







CHERRY RED


ACMEM254CD
\1600
ELECTRONIC MUSIC FOR THE MIND AND BODY
 1. KARLHEINZ STOCKHAUSEN : Kontakte
 2. IANNIS XENAKIS : Orient-Occident
 3. GYORGY LIGETI : Artikulation
 4. JOHN CAGE : Cartridge Music
 5. JOHN CAGE : Aria with Fontana Mix
Various Artists





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


NEWTON CLASSICS


8802168
\2000
イタリアの愛の歌集
 1.コルブラン(1785-1845):Gia la notte s'avvicina…すでに夜は近づきて/
 2.ロッシーニ(1792-1868):La serenata…セレナータ(二重唱)/
 3.ロッシーニ:L'invito…誘惑/
 4.ドニゼッティ(1797-1848):Canzonetta con l'eco…こだまの歌(二重唱)/
 5.カンパーナ(1819-1882):Una sera d’amore…愛のある夜(二重唱)/
 6.マルケッティ(1831-1902):Un bacio solo…せめてキスだけ/
 7.ストリゲッリ(1843-1916):Baciami ancor…もう一度私にキスを/
 8.デンツァ(1846-1922):Chante toujours…いつも歌って/
 9.トスティ(1846-1916):Pour un baiser…キスのため/
 10.プッチーニ(1858-1924):Sole e amore…太陽と愛/
 11.ディ・キアーラ(1860-1937):La spagnola…スペイン娘/
 12.ガスタルドン(1861-1939):Ti vorrei rapire…さらっていきたい/
 13.ガスタルドン:La musica dei baci…キスの音楽/
 14.ブロギ(1873-1924):Io non lo so…私は知らない/
 15.レスピーギ(1879-1936):Scherzo…スケルツォ/
 16.リップ(1888-1962):Creola…クレオラ
ダニエラ・ベノーリ(ソプラノ)/
フランチェスコ・グロッロ(テノール)/
エンツァ・フェラーリ(ピアノ)/
エンリコ・マルチノン(チェロ)
録音 1999年6月10-15日 Teatro Accademico, Castelfranco Veneto. Rivoalto 原盤
 1836年、イタリア・オペラの巨匠ロッシーニは、その華麗なる経歴に早々と幕を下ろし、以降30年あまりも悠々自適な引退生活を送ることになります。そして小さなサロンで、ピアノ曲や歌曲を発表、これらは生前出版されることもなく、ただただ「楽しみのため」だけに書かれたものでした。
 この親密な雰囲気は、ロッシーニの後継者とも言えるドニゼッティからトスティに引き継がれ、やがて数多くの作曲家たちによる、様々な「愛について」の歌が創られていくのです。甘く切ない歌を聴かせるのは、ソプラノのダニエラ・ベノーリ。彼女は文学と詩の研究者でもあり、歌劇場で歌いながら、大学で文学についての教鞭も執っているという多才な人です。
 

8802181
\2000
ステファノ・ゴリネッリ:ピアノ作品集
 1-3.ピアノ・ソナタ 変ニ長調 Op.30/
 4-7.ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.53/
 8.演奏会用練習曲 Op.47 第1番 変ホ長調/
 9.演奏会用練習曲 Op.47 第2番 ニ長調
フランチェスコ・ジャンマルコ(ピアノ)
録音 1995年3月8-15日 イタリア トレヴィソ,INスタジオ Rivoalto 原盤
 イタリアのピアニスト、作曲家のゴリネッリ(1818-1891)。ボローニャに生まれ、ニコラ・ヴァッカイに作曲を学び、19歳で有名な音楽機関アカデミア・フィラルモニカに入会を認められ(かのモーツァルトも1770年に入会を許可されている)、その3年後にはロッシーニによってボローニャ音楽学校の教授に任命されるなど、当時は素晴らしい活躍をしていた人です。200曲以上の作品を残していますが、その大多数はピアノ曲であり、これらは当時「新音楽時報」に記事を書いていたシューマンの目にも止まり、幾つかの作品の評価が書かれています。そんなゴリネッリの作品は、伝統的な書法を守るも、当時全盛を誇っていたショパンやリストとも雰囲気の違う独自性を持ったもの。とりわけ演奏会用練習曲は華やかな書法に彩られています。
 

8802182
\2000
モンテヴェルディのマドリガルと、フレスコバルディらの器楽曲集
 1.クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  本当に美しいダミジェッラ/
 2.モンテヴェルディ:心は燃えている/
 3.ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):カンツォーネ/
 4.モンテヴェルディ:隠されたとげを持つ美しさ/
 5.モンテヴェルディ:ああ私は倒れてしまう/
 6.ジョヴァンニ・バッティスタ・グリッロ(16世紀末-1622):
  カンツォーネ・ヴェネツィアーナ/
 7.モンテヴェルディ:私は口づけを待つばかり/
 8.モンテヴェルディ:君はぼくのものだった/
 9.サラモーネ・ロッシ(1570-1630頃):ガリアルダ「ヴェントゥリーノ」/
 10.ロッシ:4声のシンフォニア/
 11.ロッシ:ガルアルダ「マルケシーノ」/
 12.モンテヴェルディ:黄金の髪/
 13.モンテヴェルディ:すてきな羊飼い/
 14.ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1589頃-1630頃):ソナタ第4番/
 15.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き 1.太陽神がまだ世界に昼を/
 16.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き 2.愛の神よ、と空を見つめて語りかけた/
 17.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き 3.怒りの涙とともに/
 18.モンテヴェルディ:面影よ、呪われよ/
 19.モンテヴェルディ:愛の神よ、どうすればよいのだろう?
クアドロ・アソラーノ
録音 1996年9月3-8日 イタリア ヴェネト,モリアーノ コンドゥルマー・レコーディング・スタジオ Rivoalto 原盤
 16世紀から17世紀にかけてのイタリアで最も力を持っていた音楽家の一人であったモンテヴェルディ。彼はマントヴァ公国の宮廷楽長、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長を歴任し、その影響力も量り知れないものでした。
 彼は歌劇の様式の発展にも寄与しましたが、40歳頃までは、マドリガル(ポリフォニーによる世俗歌曲の一種)の作曲に力を注ぎ、その表現の変遷に伴い、より感情の起伏を出すべく、結果的に対位法の可能性を極限まで広げたことでも知られ、1605年に出版された第5巻を巡っては、音楽評論家のG.M.アルトゥージと激しい論争を繰り広げることにもなりました。そんな彼のマドリガルと、彼も影響を受けたであろう当時の舞曲や器楽曲を合わせて、クアドロ・アソラーノが見事な演奏を披露します。
 

8802198
\2000
マルヤーナ・リポフシェク(メゾ・ソプラノ)
 ロベルト・シューマン:歌曲集

 1-12.リーダークライス Op.39
  <異郷で/間奏曲/森のささやき/静けさ/月の夜/美しい異郷/
   城にて/異郷で/悲哀/たそがれ/森で/春の夜>/
 13.ヘブライの歌より「私の心は重く」Op.25-15/
 14.時は春 Op.79-24/15.くるみの樹 Op.25-3/
 16.兵士 Op.40-3/17.はすの花 Op.25-7/
 18.ミニョン Op.79-29/
 19-26.女の愛と生涯 Op.42
  <あの人に会ってから/だれよりも素晴らしい彼/
   私にはわからない、信じられない/指につけた指輪よ/
   あの人の姉妹よ、手をかして/やさしい友よ、君の眼差しは/
   私の心に、私の胸に/
   いまあなたは最初の悲しみを渡しに与えた>
マルヤーナ・リポフシェク(メゾ・ソプラノ)/
グラハム・ジョンソン(ピアノ)
録音 1993年10月4-6日 ウィーン モーツァルトザール、コンツェルトハウス Sony Music Entertainment 原盤
 シューマン(1810-1856)の、いわゆる「歌の年」…1840年に書かれた名歌曲集2作と、同年に書かれたクララとの愛の結晶である「ミルテの花」の抜粋を中心に収録された、極めてロマンティックなアルバムです。スロベニア出身のメゾ・ソプラノ、リポプシェクは深みのある艶やかな声で、これらの歌に溢れる愛の思いを丁寧に歌い上げています。名ピアニスト、グラハム・ジョンソンも、単なる伴奏ではない独自の世界を構築。とりわけ「女の愛と生涯」での細やかな感情表現は、しばし時を忘れるほどに感動的です。
 

8802199
\2000
ジアン・フランチェスコ・マリピエロ:ピアノ作品集
 1.死者の夜(Poemi asolaniより,1916)/
 2.閃光(1917)/3.3つのプレリュードと1つのフーガ(1926)/
 4.共鳴(1918)/5.閉ざされた庭園(1946)/
 6.明日への5つの練習曲(1959)
ジノ・ゴリーニ(ピアノ)
録音 1968年3月25-31日 ミラノ ヴィラ・リッタ Arcophon-Rivoalto 原盤
 オペラ作曲家の祖父を持ちながらも、家庭の事情で、継続的な音楽教育を受けられなかったというイタリアの作曲家マリピエロ(1882-1973)。彼は結局独学でモンテヴェルディやフレスコバルディなどの「古い音楽」を自ら写し取ることで音楽を習得したと言います。そんな彼はカゼッラとともに「イタリア器楽音楽」の復興にも力を注ぎ、数多くの管弦楽曲や器楽曲を書きました。
 このアルバムのピアノ曲もそんな作品の一部で、自由な形式や和声法、リズムなどに彩られた色彩的な音楽が楽しめます。これにはマリピエロが1913年にパリへ行った際「春の祭典」の初演に接したことや、ラヴェル、ドビュッシーの作品を知ったことなどが、彼の作品に強い影響を与ていることは間違いありません。
 

8802200
(2CD)
\2600
コントラバス協奏曲集
<CD1>
 1-3.セルゲイ・クーセヴィッツキー(1874-1951):
  コントラバス協奏曲 嬰ヘ短調/
 4-6.ドメニコ・ドラゴネッティ(1763-1846):
  コントラバス協奏曲 イ長調/
 7.ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):小協奏曲 ハ短調/
<CD2>
 1-3.ジンバッティスタ・チマドール(1761-1805):
  コントラバス協奏曲 ト長調/
 4-5.ドラゴネッティ:アンダンテとロンド/
 6.ジャン=パプティステ・ロレンツィーティ(1749-1811):ガヴォット/
 7-9.ドラゴネッティ:弦楽とコントラバスのための協奏曲/
 10.ボッテジーニ:タランテッラ
<CD1>
ステファノ・シャシャ(コントラバス)/
アントニオ・サリエリ管弦楽団/
<CD2>
ジャンニ・アマーディオ(コントラバス)/
インテルプレティ・ヴェネツィアーニ管弦楽団
録音 1999年2月8-15日 テアトロ・ディ・ウディーネ…CD1/2000年5月8-15日 ヴェニス サン・ジョヴァンニ・エヴァンゲリスタ スクオラ・グランデ…CD2 Rivoalto 原盤
 もともとはヴィオラ・ダ・ガンバの最低音域楽器であるヴィオローネが起源であるコントラバス。そのためヴァイオリンから発生したヴィオラやチェロとは、ちょっと違った扱いを受けていたのですが、バロック期後期からは、ヴァイオリン属との融合が進み、今では同じグループとして扱われている楽器です。独奏楽器としてはあまり重きが置かれていなかったのですが、ハイドンやベートーヴェンと親交のあったドラゴネッティ(優れたコントラバス奏者だった)が、ソロ楽器としての可能性を見出し、また弓も改良して次世代へとつなげます。
 そして楽器の可能性を極限までに推し進めたのがボッテジーニであり、彼なくしては、現代におけるコントラバスの扱いはかなり低いものになっていたことでしょう。
 また指揮者として知られるクーセヴィツキーも優れたコントラバス奏者として活動を始め、1902年に作曲した「コントラバス協奏曲」は彼の名声を挙げるのに一役買ったことは間違いありません。そんな3人の作品を中心に、低音の魅力をたっぷりお楽しみください。
  

8802201
\2000
ボー・スコウフス(バリトン)
 フランツ・シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」 D795

 1.さすらい/2.どこへ/3.とまれ/4.小川への感謝/
 5.憩いの夕べに/6.好奇心の強い男/7.焦燥/
 8.朝の挨拶/9.水車屋の花/10.涙の雨/11.わがもの/
 12.休み/13.緑のリュートのリボンをそえて/14.狩人/
 15.嫉妬と誇り/16.好きな色/17.いやな色/
 18.しおれた花/19.水車屋と小川/20.小川の子守歌
ボー・スコウフス(バリトン)/
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
録音 1997年3月25-27日 イツ バンベルク,“Sinfonie an der Regnitz”コンツェルトハレ SonyMusicEntertainment 原盤
 1962年、デンマーク生まれのバリトン歌手ボー・スコウフス。彼はコペンハーゲン王立音楽院で学びながらも、医師としての勉強もしていたといいます。しかし、彼の師の勧めにより、ウィーン国立歌劇場のオーディションを受け、「ドン・ジョヴァンニ」を歌いセンセーショナルなデビューを果たすことで、歌手としてのキャリアのスタートを飾ったのでした。
 この録音はSONYと専属契約していた時期のもので、張りのある美しい歌声と表現力が魅力的なシューベルト(1797-1828)です。
 

8802202
(2CD)
\2600
ゲルギエフ&サン・フランシスコ歌劇場
 ジュール・マスネ:歌劇「エロディアード」
ファニュエル…ケネス・コックス(バス)/
サロメ…ルネ・フレミング(ソプラノ)/
エロデ…ホァン・ポンス(バリトン)/
エロディアード…ドローラ・ザジック(メゾ・ソプラノ)/
ジャン(洗礼者ヨハネ)…プラシド・ドミンゴ(テノール)/
バビロニアの娘…クリスティン・クレイトン(ソプラノ)/
ヴィテリウス…ヘクトル・ヴァスケス(バス・バリトン) 他/
サン・フランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮…イアン・ロバートソン)/
ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)
録音 1994年11月5.8.12.15日サンフランシスコ,ワー・メモリアス・オペラハウス 1995 SonyMusicEntertainment 原盤
 マスネ(1842-1912)の歌劇「エロディアード」は、あのR.シュトラウスの「サロメ」と源を同じにしながらも、その音楽や雰囲気は全く異なるものです。オスカー・ワイルドによる血みどろ、かつ幻想的な原作を元にするシュトラウスの作品に比べ、こちらのマスネの作品は、ギュスタフ・フローベールの原作を用い、愛をモティーフにした美しいメロディに満ち溢れた重厚な作品となっています。
 シュトラウスと決定的に違うのは、人物たちの関係であり、ここでヨハネに死の宣告を下すのはエロディアードであり、サロメはむしろヨハネの助命を乞い、非道な母を恨み、自らにもその母の血が流れていることに悲観し、自らの命を絶つという物語です。
 サロメを歌うのは、まだ若々しさに満ち溢れたルネ・フレミングで、堂々たる母エロディアードを歌うのは、往年の名歌手ドローラ・ザジック。フランス・グランドオペラの神髄がここにあります。
  

8802203
\2000
ドメニコ・チマローザ:宮廷楽師長 他
 1.カンタータ「宮廷楽師長」/
 2.歌劇「ロッカ・アッツッラの二人の男爵」序曲/
 3.アリア「今から私が作るとおりに立つ」/
 4.アリア「ティンパニの音を」
ガストン・サルティ(バリトン)/
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)
録音 1968年12月9-16日 ミラノ ヴィラ・リッタ Arcophon-Rivoalto 原盤
 ドメニコ・チマローザ(1749-1801)はロッシーニが登場するまでの「オペラ・ブッファ」の第1人者であり、その作品は高く評価されていました。しかしロッシーニの台頭による世代交代の煽りに加え、1799年には王政復古への反逆罪を問われナポリを永久追放処分になるなど、波乱万丈の後半生を送り、その作品も、唯一「秘密の結婚」を除いてはほとんど忘れられてしまったのです。
 しかし、この「宮廷楽師長」はもっと聞かれてもよい作品ではないでしょうか?劇場の楽屋落ちを描いた短い作品で、バリトン歌手が扮する楽師長が、言うことを聞かない楽団員をコミカルに叱り飛ばすというものです。苦難の末、何とかまとまりのある演奏を繰り広げるオーケストラ。この件が何とも愉快でありますが、バリトン歌手は大変な演技を強いられるものでもあります。
 ベテラン、エフリキアンの指揮するイ・ソリスティ・ディ・ミラノの見事な演奏と、サルティの巧妙な歌でお楽しみください。
 

8802205
\2000
マリエッレ・ノルドマン(ハープ)
 ロマン派のハープ協奏曲集

 1-3.フランソワ=アドリアン・ボワエルデュー(1775-1834):
  ハープ協奏曲 ハ長調/
 4-6.エリアス・パリシュ・アルヴァーズ(1808-1849):
  ハープ協奏曲 ト短調 Op.81/
 7.ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824):
  ハープ協奏曲 ハ短調-第2楽章
  (ヴァイオリン協奏曲 第19番より:M.ノルドマンによるハープ編)
マリエッレ・ノルドマン(ハープ)/
フランツ・リスト室内管弦楽団/
ジャン=ピエール・ランパル(指揮)
録音 1993年11月17-21日 ブダペスト イタリア会館 Sony Music Entertainment 原盤
 優雅なイメージのあるハープ。この音色はまさに天国的であり、全ての人の心を永遠に蕩けさせ続けていくことは間違いありません。ここで取り上げた3曲のハープ協奏曲もそんな美しい音楽です。ルーアンに生まれた作曲家ポワエルデューは、現在ではオペラ作曲家として名前が残っていますが、彼はハープ製造家のエラールを親交があり、ハープのための作品も何曲か書いています。
 楽器としてのハープが進化を遂げる前の作品で、シンプルさの中に美しいメロディが見え隠れします。イングランドの作曲家アルヴァーズは、1834年からウィーン宮廷歌劇場のソロ・ハープ奏者に就任し、各国でハープの演奏会を開きました。その演奏会にはリストも参列し、「新音楽時報」で彼についての感想を述べています。
 このアルバムでは同時代の名ヴァイオリニスト、ヴィオッティの協奏曲の1つの楽章をノルドマン自身がハープ用に編曲。また違った魅力を提示しています。
 

8802206
\2200
チャールズ・ローゼン(ピアノ)
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
チャールズ・ローゼン(ピアノ)
録音 1967年6月1.2.7.8日 ニューヨーク 30番街スタジオ Sony Music Entertainment 原盤
 ニューヨークで生まれ4歳から母親の手ほどきで音楽を学び始め、ジュリアード音楽院に進学しピアニストを志したチャールズ・ローゼン(1927-2012)。しかし彼はジュリアードを中退し、1939年からニューヨークでピアノを教えていた名ピアニスト、モーリツ・ローゼンタールに師事し多大なる薫陶を受けたのでした。
 その後は、プリンストン大学でフランス文学の博士号を取得、幾多の大学でフランス語を教えながらピアニストとしての活動を続け、現代作品にも深い理解を示し、エリオット・カーターの作品を広める活動も知られています。
 そんなローゼンの演奏する「ゴルトベルク」はグールドの解釈とは対極的にある「歌わせる」バッハであり、ほどよいバランス感覚に裏打ちされた幸せなバッハ(1685-1750)として隠れた人気を誇っています。
 


8802208
(2CD)
\2600→\2390
カトリーヌ・コラール(ピアノ)
 ドビュッシー:前奏曲集 第1集&第2集

<CD1.第1集>
 1.デルフォイの舞姫/2.帆/3.野を渡る風/
 4.音と香りは夕べの大気に漂う/5.アナカプリの丘/
 6.雪の上の足あと/7.西風の見たもの/
 8.亜麻色の髪のおとめ/9.さえぎられたセレナード/
 10.沈める寺/11.パックの踊り/12.吟遊詩人/
<CD2.第2集>
 1.霧/2.枯れ葉/3.ビーノの門/
 4.妖精たちはあでやかな舞姫/5.ヒースの草むら/
 6.ラヴィーヌ将軍、風変りな/7.月の光が降り注ぐテラス/
 8.オンディーヌ/9.ピックウィック氏をたたえて/
 10.エジプトの壺/11.交替する3度/12.花火
カトリーヌ・コラール(ピアノ)
録音 1993年6月1-4日 ノイマルクト/オベルプファルツ ライトシュタードル BMG Music 原盤
 ドビュッシー(1862-1918)の前奏曲集は24曲からなる小品集で、ショパンのように全曲に調性が割り当てられているわけではなく(もしかしたら、時として調性は崩壊しているかもしれない)おのおのの1曲は5分にも満たないほどの小さなものなのに、これらに内包された世界はどんなに大きなことか…。
 そんなことを再確認させてくれるような、名ピアニスト、カトリーヌ・コラール(1947-1993)の演奏。これは彼女が亡くなる直前の演奏であり、この録音が世に出された時はすでに彼女はこの世にはいませんでした。
 ドビュッシーが求める柔らかな音の響き、音色の変化、そして絶妙なニュアンス。コルトーやミケランジェリが追い求めたドビュッシーとは全く違ったデリケートな世界がここにあります。




PRAGA DIGITALS



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(2 SACD HYBRID)
特別価格\3600→\3290
 アルベニス:名録音復刻
イベリア(全12曲) アリシア・デ・ラローチャ(Pf)
1958年イスパボックス原盤
イベリア(アルボスによるオーケストラ編曲(5曲) マニュエル・ロザンタール(指)
パリ・オペラ座管弦楽団;
1959 年録音
スペインの歌Op.232
    (1. 前奏曲/2. オリエンタル/3. やしの木陰/
     4. コルドバ/5. セギディーリャ)
前奏曲変ニ長調〜スペイン「思い出」より
マヨルカOp.202
入り江のざわめき
ジャン=ジョエル・バルビエ(Pf)
   
 アルベニス演奏史上最高の名演が驚くべき音質に生まれ変わった!

 録音:1958 年2 月/Bi-channel DSD、STEREO、77’25”、75’49”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。
 メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズの新作はアルベニス作品集。
 ラローチャによる「イベリア」のデッカ盤は、長く同曲の決定盤とされてきましたが、それ以前、ラローチャ35歳の1958 年イスパボックス録音は、さらにはじける生気と若々しさに満ちていて、デッカ盤に劣らぬ出来となっています。これがオリジナル・ソースからDSD マスタリングされ、鮮明な音に生まれ変わりました。ラローチャの凄さは、このとてつもなく複雑な作品を、澄まし顔で清明かつ正確にこなしていること。近年多くのピアニストがこの曲をとりあげていますが、依然としてこのラローチャの演奏が女王の座に君臨していると申せましょう。
 ロザンタールとパリ・オペラ座管によるオーケストラ版「イベリア」は、ウェストミンスター原盤と思われますが、この復刻も凄いのひとことに尽きます。
 アルボス編のオーケストラ版「イベリア」はいくつか録音がありますが、そのどれよりも派手で豪華、とてつもないエネルギーを放ちます。スペインの情景が目に浮かび、人々の熱気が伝わってくるような臨場感に満ちていて興奮させられます。
 バルビエの小品集は今日入手困難なため大歓迎。アルベニスの作品ながらフランス人バルビエが弾くと、どこかセヴラックを思わせる雰囲気となりまさに絶品。ことに「前奏曲変ニ長調」はセヴラック風の感情のうねりが心を打ちます。「セギディーリャ」の3 拍子のリズム感も最高で、アルベニスのピアノ音楽の魅力を最大限に表しています。
 いずれも音質のみならず、演奏のエネルギーとオーラも増し圧倒されます。このシリーズ、目が離せません。



<映像>


NHKエンタープライズ(映像)


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(4Blu-ray)
\28560
ベートーヴェン:交響曲全集 ヤンソンス指揮
バイエルン放送響
バイエルン放送合唱団
クリスティアーネ・カルク(S)、
藤村実穂子(A)、
ミヒャエル・シャーデ(T)、
ミヒャエル・フォレ(B)

NSDX18607
(4DVD)
\19740
2012年11-12月、サントリーホール


分売


NSBS18598
(Blu-ray)
\7140
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、同第4番 ヤンソンス指揮
バイエルン放送響

NSDS18603
(DVD)
\4935
  

NSBS18599
(Blu-ray)
\7140
ベートーヴェン:交響曲第1番、同第2番、同第5番「運命」 ヤンソンス指揮
バイエルン放送響

NSDS18604
(DVD)
\4935
  

NSBS18600
(Blu-ray)
\7140
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」、同第7番 ヤンソンス指揮
バイエルン放送響

NSDS18605
(DVD)
\4935
 

NSBS18601
(Blu-ray)
\7140
ベートーヴェン:交響曲第8番、同第9番「合唱」 ヤンソンス指揮
バイエルン放送響
バイエルン放送合唱団
クリスティアーネ・カルク(S)、
藤村実穂子(A)、
ミヒャエル・シャーデ(T)、
ミヒャエル・フォレ(B)

NSDS18606
(DVD)
\4935






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