NEWTON CLASSICS
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8802168
\2000 |
イタリアの愛の歌集
1.コルブラン(1785-1845):Gia la notte s'avvicina…すでに夜は近づきて/
2.ロッシーニ(1792-1868):La serenata…セレナータ(二重唱)/
3.ロッシーニ:L'invito…誘惑/
4.ドニゼッティ(1797-1848):Canzonetta con
l'eco…こだまの歌(二重唱)/
5.カンパーナ(1819-1882):Una sera d’amore…愛のある夜(二重唱)/
6.マルケッティ(1831-1902):Un bacio solo…せめてキスだけ/
7.ストリゲッリ(1843-1916):Baciami ancor…もう一度私にキスを/
8.デンツァ(1846-1922):Chante toujours…いつも歌って/
9.トスティ(1846-1916):Pour un baiser…キスのため/
10.プッチーニ(1858-1924):Sole e amore…太陽と愛/
11.ディ・キアーラ(1860-1937):La spagnola…スペイン娘/
12.ガスタルドン(1861-1939):Ti vorrei rapire…さらっていきたい/
13.ガスタルドン:La musica dei baci…キスの音楽/
14.ブロギ(1873-1924):Io non lo so…私は知らない/
15.レスピーギ(1879-1936):Scherzo…スケルツォ/
16.リップ(1888-1962):Creola…クレオラ |
ダニエラ・ベノーリ(ソプラノ)/
フランチェスコ・グロッロ(テノール)/
エンツァ・フェラーリ(ピアノ)/
エンリコ・マルチノン(チェロ) |
録音 1999年6月10-15日 Teatro Accademico,
Castelfranco Veneto. Rivoalto 原盤
1836年、イタリア・オペラの巨匠ロッシーニは、その華麗なる経歴に早々と幕を下ろし、以降30年あまりも悠々自適な引退生活を送ることになります。そして小さなサロンで、ピアノ曲や歌曲を発表、これらは生前出版されることもなく、ただただ「楽しみのため」だけに書かれたものでした。
この親密な雰囲気は、ロッシーニの後継者とも言えるドニゼッティからトスティに引き継がれ、やがて数多くの作曲家たちによる、様々な「愛について」の歌が創られていくのです。甘く切ない歌を聴かせるのは、ソプラノのダニエラ・ベノーリ。彼女は文学と詩の研究者でもあり、歌劇場で歌いながら、大学で文学についての教鞭も執っているという多才な人です。 |
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8802181
\2000 |
ステファノ・ゴリネッリ:ピアノ作品集
1-3.ピアノ・ソナタ 変ニ長調 Op.30/
4-7.ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.53/
8.演奏会用練習曲 Op.47 第1番 変ホ長調/
9.演奏会用練習曲 Op.47 第2番 ニ長調 |
フランチェスコ・ジャンマルコ(ピアノ) |
録音 1995年3月8-15日 イタリア トレヴィソ,INスタジオ
Rivoalto 原盤
イタリアのピアニスト、作曲家のゴリネッリ(1818-1891)。ボローニャに生まれ、ニコラ・ヴァッカイに作曲を学び、19歳で有名な音楽機関アカデミア・フィラルモニカに入会を認められ(かのモーツァルトも1770年に入会を許可されている)、その3年後にはロッシーニによってボローニャ音楽学校の教授に任命されるなど、当時は素晴らしい活躍をしていた人です。200曲以上の作品を残していますが、その大多数はピアノ曲であり、これらは当時「新音楽時報」に記事を書いていたシューマンの目にも止まり、幾つかの作品の評価が書かれています。そんなゴリネッリの作品は、伝統的な書法を守るも、当時全盛を誇っていたショパンやリストとも雰囲気の違う独自性を持ったもの。とりわけ演奏会用練習曲は華やかな書法に彩られています。 |
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8802182
\2000 |
モンテヴェルディのマドリガルと、フレスコバルディらの器楽曲集
1.クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
本当に美しいダミジェッラ/
2.モンテヴェルディ:心は燃えている/
3.ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):カンツォーネ/
4.モンテヴェルディ:隠されたとげを持つ美しさ/
5.モンテヴェルディ:ああ私は倒れてしまう/
6.ジョヴァンニ・バッティスタ・グリッロ(16世紀末-1622):
カンツォーネ・ヴェネツィアーナ/
7.モンテヴェルディ:私は口づけを待つばかり/
8.モンテヴェルディ:君はぼくのものだった/
9.サラモーネ・ロッシ(1570-1630頃):ガリアルダ「ヴェントゥリーノ」/
10.ロッシ:4声のシンフォニア/
11.ロッシ:ガルアルダ「マルケシーノ」/
12.モンテヴェルディ:黄金の髪/
13.モンテヴェルディ:すてきな羊飼い/
14.ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1589頃-1630頃):ソナタ第4番/
15.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き 1.太陽神がまだ世界に昼を/
16.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き 2.愛の神よ、と空を見つめて語りかけた/
17.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き 3.怒りの涙とともに/
18.モンテヴェルディ:面影よ、呪われよ/
19.モンテヴェルディ:愛の神よ、どうすればよいのだろう? |
クアドロ・アソラーノ |
録音 1996年9月3-8日 イタリア ヴェネト,モリアーノ
コンドゥルマー・レコーディング・スタジオ Rivoalto
原盤
16世紀から17世紀にかけてのイタリアで最も力を持っていた音楽家の一人であったモンテヴェルディ。彼はマントヴァ公国の宮廷楽長、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長を歴任し、その影響力も量り知れないものでした。
彼は歌劇の様式の発展にも寄与しましたが、40歳頃までは、マドリガル(ポリフォニーによる世俗歌曲の一種)の作曲に力を注ぎ、その表現の変遷に伴い、より感情の起伏を出すべく、結果的に対位法の可能性を極限まで広げたことでも知られ、1605年に出版された第5巻を巡っては、音楽評論家のG.M.アルトゥージと激しい論争を繰り広げることにもなりました。そんな彼のマドリガルと、彼も影響を受けたであろう当時の舞曲や器楽曲を合わせて、クアドロ・アソラーノが見事な演奏を披露します。 |
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8802198
\2000 |
マルヤーナ・リポフシェク(メゾ・ソプラノ)
ロベルト・シューマン:歌曲集
1-12.リーダークライス Op.39
<異郷で/間奏曲/森のささやき/静けさ/月の夜/美しい異郷/
城にて/異郷で/悲哀/たそがれ/森で/春の夜>/
13.ヘブライの歌より「私の心は重く」Op.25-15/
14.時は春 Op.79-24/15.くるみの樹 Op.25-3/
16.兵士 Op.40-3/17.はすの花 Op.25-7/
18.ミニョン Op.79-29/
19-26.女の愛と生涯 Op.42
<あの人に会ってから/だれよりも素晴らしい彼/
私にはわからない、信じられない/指につけた指輪よ/
あの人の姉妹よ、手をかして/やさしい友よ、君の眼差しは/
私の心に、私の胸に/
いまあなたは最初の悲しみを渡しに与えた> |
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マルヤーナ・リポフシェク(メゾ・ソプラノ)/
グラハム・ジョンソン(ピアノ) |
録音 1993年10月4-6日 ウィーン モーツァルトザール、コンツェルトハウス
Sony Music Entertainment 原盤
シューマン(1810-1856)の、いわゆる「歌の年」…1840年に書かれた名歌曲集2作と、同年に書かれたクララとの愛の結晶である「ミルテの花」の抜粋を中心に収録された、極めてロマンティックなアルバムです。スロベニア出身のメゾ・ソプラノ、リポプシェクは深みのある艶やかな声で、これらの歌に溢れる愛の思いを丁寧に歌い上げています。名ピアニスト、グラハム・ジョンソンも、単なる伴奏ではない独自の世界を構築。とりわけ「女の愛と生涯」での細やかな感情表現は、しばし時を忘れるほどに感動的です。 |
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8802199
\2000 |
ジアン・フランチェスコ・マリピエロ:ピアノ作品集
1.死者の夜(Poemi asolaniより,1916)/
2.閃光(1917)/3.3つのプレリュードと1つのフーガ(1926)/
4.共鳴(1918)/5.閉ざされた庭園(1946)/
6.明日への5つの練習曲(1959) |
ジノ・ゴリーニ(ピアノ) |
録音 1968年3月25-31日 ミラノ ヴィラ・リッタ
Arcophon-Rivoalto 原盤
オペラ作曲家の祖父を持ちながらも、家庭の事情で、継続的な音楽教育を受けられなかったというイタリアの作曲家マリピエロ(1882-1973)。彼は結局独学でモンテヴェルディやフレスコバルディなどの「古い音楽」を自ら写し取ることで音楽を習得したと言います。そんな彼はカゼッラとともに「イタリア器楽音楽」の復興にも力を注ぎ、数多くの管弦楽曲や器楽曲を書きました。
このアルバムのピアノ曲もそんな作品の一部で、自由な形式や和声法、リズムなどに彩られた色彩的な音楽が楽しめます。これにはマリピエロが1913年にパリへ行った際「春の祭典」の初演に接したことや、ラヴェル、ドビュッシーの作品を知ったことなどが、彼の作品に強い影響を与ていることは間違いありません。 |
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8802200
(2CD)
\2600 |
コントラバス協奏曲集
<CD1>
1-3.セルゲイ・クーセヴィッツキー(1874-1951):
コントラバス協奏曲 嬰ヘ短調/
4-6.ドメニコ・ドラゴネッティ(1763-1846):
コントラバス協奏曲 イ長調/
7.ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):小協奏曲
ハ短調/
<CD2>
1-3.ジンバッティスタ・チマドール(1761-1805):
コントラバス協奏曲 ト長調/
4-5.ドラゴネッティ:アンダンテとロンド/
6.ジャン=パプティステ・ロレンツィーティ(1749-1811):ガヴォット/
7-9.ドラゴネッティ:弦楽とコントラバスのための協奏曲/
10.ボッテジーニ:タランテッラ |
<CD1>
ステファノ・シャシャ(コントラバス)/
アントニオ・サリエリ管弦楽団/
<CD2>
ジャンニ・アマーディオ(コントラバス)/
インテルプレティ・ヴェネツィアーニ管弦楽団 |
録音 1999年2月8-15日 テアトロ・ディ・ウディーネ…CD1/2000年5月8-15日
ヴェニス サン・ジョヴァンニ・エヴァンゲリスタ
スクオラ・グランデ…CD2 Rivoalto 原盤
もともとはヴィオラ・ダ・ガンバの最低音域楽器であるヴィオローネが起源であるコントラバス。そのためヴァイオリンから発生したヴィオラやチェロとは、ちょっと違った扱いを受けていたのですが、バロック期後期からは、ヴァイオリン属との融合が進み、今では同じグループとして扱われている楽器です。独奏楽器としてはあまり重きが置かれていなかったのですが、ハイドンやベートーヴェンと親交のあったドラゴネッティ(優れたコントラバス奏者だった)が、ソロ楽器としての可能性を見出し、また弓も改良して次世代へとつなげます。
そして楽器の可能性を極限までに推し進めたのがボッテジーニであり、彼なくしては、現代におけるコントラバスの扱いはかなり低いものになっていたことでしょう。
また指揮者として知られるクーセヴィツキーも優れたコントラバス奏者として活動を始め、1902年に作曲した「コントラバス協奏曲」は彼の名声を挙げるのに一役買ったことは間違いありません。そんな3人の作品を中心に、低音の魅力をたっぷりお楽しみください。 |
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8802201
\2000 |
ボー・スコウフス(バリトン)
フランツ・シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」
D795
1.さすらい/2.どこへ/3.とまれ/4.小川への感謝/
5.憩いの夕べに/6.好奇心の強い男/7.焦燥/
8.朝の挨拶/9.水車屋の花/10.涙の雨/11.わがもの/
12.休み/13.緑のリュートのリボンをそえて/14.狩人/
15.嫉妬と誇り/16.好きな色/17.いやな色/
18.しおれた花/19.水車屋と小川/20.小川の子守歌 |
ボー・スコウフス(バリトン)/
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ) |
録音 1997年3月25-27日 イツ バンベルク,“Sinfonie
an der Regnitz”コンツェルトハレ SonyMusicEntertainment
原盤
1962年、デンマーク生まれのバリトン歌手ボー・スコウフス。彼はコペンハーゲン王立音楽院で学びながらも、医師としての勉強もしていたといいます。しかし、彼の師の勧めにより、ウィーン国立歌劇場のオーディションを受け、「ドン・ジョヴァンニ」を歌いセンセーショナルなデビューを果たすことで、歌手としてのキャリアのスタートを飾ったのでした。
この録音はSONYと専属契約していた時期のもので、張りのある美しい歌声と表現力が魅力的なシューベルト(1797-1828)です。 |
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8802202
(2CD)
\2600 |
ゲルギエフ&サン・フランシスコ歌劇場
ジュール・マスネ:歌劇「エロディアード」 |
ファニュエル…ケネス・コックス(バス)/
サロメ…ルネ・フレミング(ソプラノ)/
エロデ…ホァン・ポンス(バリトン)/
エロディアード…ドローラ・ザジック(メゾ・ソプラノ)/
ジャン(洗礼者ヨハネ)…プラシド・ドミンゴ(テノール)/
バビロニアの娘…クリスティン・クレイトン(ソプラノ)/
ヴィテリウス…ヘクトル・ヴァスケス(バス・バリトン)
他/
サン・フランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮…イアン・ロバートソン)/
ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮) |
録音 1994年11月5.8.12.15日サンフランシスコ,ワー・メモリアス・オペラハウス
1995 SonyMusicEntertainment 原盤
マスネ(1842-1912)の歌劇「エロディアード」は、あのR.シュトラウスの「サロメ」と源を同じにしながらも、その音楽や雰囲気は全く異なるものです。オスカー・ワイルドによる血みどろ、かつ幻想的な原作を元にするシュトラウスの作品に比べ、こちらのマスネの作品は、ギュスタフ・フローベールの原作を用い、愛をモティーフにした美しいメロディに満ち溢れた重厚な作品となっています。
シュトラウスと決定的に違うのは、人物たちの関係であり、ここでヨハネに死の宣告を下すのはエロディアードであり、サロメはむしろヨハネの助命を乞い、非道な母を恨み、自らにもその母の血が流れていることに悲観し、自らの命を絶つという物語です。
サロメを歌うのは、まだ若々しさに満ち溢れたルネ・フレミングで、堂々たる母エロディアードを歌うのは、往年の名歌手ドローラ・ザジック。フランス・グランドオペラの神髄がここにあります。 |
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8802203
\2000 |
ドメニコ・チマローザ:宮廷楽師長 他
1.カンタータ「宮廷楽師長」/
2.歌劇「ロッカ・アッツッラの二人の男爵」序曲/
3.アリア「今から私が作るとおりに立つ」/
4.アリア「ティンパニの音を」 |
ガストン・サルティ(バリトン)/
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ/
アンジェロ・エフリキアン(指揮) |
録音 1968年12月9-16日 ミラノ ヴィラ・リッタ
Arcophon-Rivoalto 原盤
ドメニコ・チマローザ(1749-1801)はロッシーニが登場するまでの「オペラ・ブッファ」の第1人者であり、その作品は高く評価されていました。しかしロッシーニの台頭による世代交代の煽りに加え、1799年には王政復古への反逆罪を問われナポリを永久追放処分になるなど、波乱万丈の後半生を送り、その作品も、唯一「秘密の結婚」を除いてはほとんど忘れられてしまったのです。
しかし、この「宮廷楽師長」はもっと聞かれてもよい作品ではないでしょうか?劇場の楽屋落ちを描いた短い作品で、バリトン歌手が扮する楽師長が、言うことを聞かない楽団員をコミカルに叱り飛ばすというものです。苦難の末、何とかまとまりのある演奏を繰り広げるオーケストラ。この件が何とも愉快でありますが、バリトン歌手は大変な演技を強いられるものでもあります。
ベテラン、エフリキアンの指揮するイ・ソリスティ・ディ・ミラノの見事な演奏と、サルティの巧妙な歌でお楽しみください。 |
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8802205
\2000 |
マリエッレ・ノルドマン(ハープ)
ロマン派のハープ協奏曲集
1-3.フランソワ=アドリアン・ボワエルデュー(1775-1834):
ハープ協奏曲 ハ長調/
4-6.エリアス・パリシュ・アルヴァーズ(1808-1849):
ハープ協奏曲 ト短調 Op.81/
7.ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824):
ハープ協奏曲 ハ短調-第2楽章
(ヴァイオリン協奏曲 第19番より:M.ノルドマンによるハープ編) |
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マリエッレ・ノルドマン(ハープ)/
フランツ・リスト室内管弦楽団/
ジャン=ピエール・ランパル(指揮) |
録音 1993年11月17-21日 ブダペスト イタリア会館
Sony Music Entertainment 原盤
優雅なイメージのあるハープ。この音色はまさに天国的であり、全ての人の心を永遠に蕩けさせ続けていくことは間違いありません。ここで取り上げた3曲のハープ協奏曲もそんな美しい音楽です。ルーアンに生まれた作曲家ポワエルデューは、現在ではオペラ作曲家として名前が残っていますが、彼はハープ製造家のエラールを親交があり、ハープのための作品も何曲か書いています。
楽器としてのハープが進化を遂げる前の作品で、シンプルさの中に美しいメロディが見え隠れします。イングランドの作曲家アルヴァーズは、1834年からウィーン宮廷歌劇場のソロ・ハープ奏者に就任し、各国でハープの演奏会を開きました。その演奏会にはリストも参列し、「新音楽時報」で彼についての感想を述べています。
このアルバムでは同時代の名ヴァイオリニスト、ヴィオッティの協奏曲の1つの楽章をノルドマン自身がハープ用に編曲。また違った魅力を提示しています。 |
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8802206
\2200 |
チャールズ・ローゼン(ピアノ)
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 |
チャールズ・ローゼン(ピアノ) |
録音 1967年6月1.2.7.8日 ニューヨーク 30番街スタジオ
Sony Music Entertainment 原盤
ニューヨークで生まれ4歳から母親の手ほどきで音楽を学び始め、ジュリアード音楽院に進学しピアニストを志したチャールズ・ローゼン(1927-2012)。しかし彼はジュリアードを中退し、1939年からニューヨークでピアノを教えていた名ピアニスト、モーリツ・ローゼンタールに師事し多大なる薫陶を受けたのでした。
その後は、プリンストン大学でフランス文学の博士号を取得、幾多の大学でフランス語を教えながらピアニストとしての活動を続け、現代作品にも深い理解を示し、エリオット・カーターの作品を広める活動も知られています。
そんなローゼンの演奏する「ゴルトベルク」はグールドの解釈とは対極的にある「歌わせる」バッハであり、ほどよいバランス感覚に裏打ちされた幸せなバッハ(1685-1750)として隠れた人気を誇っています。 |
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8802208
(2CD)
\2600→\2390 |
カトリーヌ・コラール(ピアノ)
ドビュッシー:前奏曲集 第1集&第2集
<CD1.第1集>
1.デルフォイの舞姫/2.帆/3.野を渡る風/
4.音と香りは夕べの大気に漂う/5.アナカプリの丘/
6.雪の上の足あと/7.西風の見たもの/
8.亜麻色の髪のおとめ/9.さえぎられたセレナード/
10.沈める寺/11.パックの踊り/12.吟遊詩人/
<CD2.第2集>
1.霧/2.枯れ葉/3.ビーノの門/
4.妖精たちはあでやかな舞姫/5.ヒースの草むら/
6.ラヴィーヌ将軍、風変りな/7.月の光が降り注ぐテラス/
8.オンディーヌ/9.ピックウィック氏をたたえて/
10.エジプトの壺/11.交替する3度/12.花火 |
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カトリーヌ・コラール(ピアノ) |
録音 1993年6月1-4日 ノイマルクト/オベルプファルツ
ライトシュタードル BMG Music 原盤
ドビュッシー(1862-1918)の前奏曲集は24曲からなる小品集で、ショパンのように全曲に調性が割り当てられているわけではなく(もしかしたら、時として調性は崩壊しているかもしれない)おのおのの1曲は5分にも満たないほどの小さなものなのに、これらに内包された世界はどんなに大きなことか…。
そんなことを再確認させてくれるような、名ピアニスト、カトリーヌ・コラール(1947-1993)の演奏。これは彼女が亡くなる直前の演奏であり、この録音が世に出された時はすでに彼女はこの世にはいませんでした。
ドビュッシーが求める柔らかな音の響き、音色の変化、そして絶妙なニュアンス。コルトーやミケランジェリが追い求めたドビュッシーとは全く違ったデリケートな世界がここにあります。 |