クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ



≪第71号アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




8/2(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


TACET


S 207
(SACD Hybrid)
\2500
カルロ・リッチ指揮ネーデルランド・フィル/ラヴェル:管弦楽作品集
 ラヴェル:
  1. ラ・ヴァルス
  2. マ・メール・ロワ
  3. ツィガーヌ
  4. ボレロ
  5. 亡き王女のためのパヴァーヌ
カルロ・リッチ指揮i
ネーデルランド・フィルハーモニー管
 イタリア生まれでオペラ指揮者として世界の歌劇場で優れた実績を築くカルロ・リッチによるラヴェル。
 リッチは、ネーデルランド・フィルから色彩感に富んだ美しく繊細な音を引き出し、極上のラヴェルを聴かせます。

※TACET社は、得意とする真空管マイクロフォンで繊細な音を漏らさずパッケージしており、驚くべくクオリティで聴く者を実演の現場にさらに近づけ、彼らの奏でる音楽へといざないます。
※この商品は全ての再生システム(CD,SACD,DVD players)で再生が可能ですが、5.1 version Real Surround SoundのSACDとしての効果をお楽しみ頂くために、SACD サラウンド・システムで聴かれる事をお勧め致します。
 2012年3、4月 オランダ、アムステルダム「ブルース・ファン・ベルラーヘ:Beurs van Berlage」でのセッション録音
※この演奏においては、通常のCDも発売されています。カタログ番号 207 です(既発)。

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ANDROMEDA



ANDRCD5160
(3CD)
\2400→\2190
ヨッフム指揮&バイロイト祝祭管
 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ローエングリン) 
ビルギット・ニルソン(エルザ)
アストリッド・ヴァルナイ(オルトルート) 
ヘルマン・ウーデ(フリードリヒ・フォン・テルラムント) 
テオ・アダム(国王ハインリヒ・デア・フォーグラー)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(軍令使) 
オイゲン・ヨッフム指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
1954年バイロイトでのライヴ録音
※ヨッフムによる豊かな音楽作りのもと強力な歌手陣による名盤の復刻です。
ARCHIPELレーベル(ARPCD0281廃盤)として、同演奏の取扱いがありました。音質は、とても良いです。
  


ANDRCD5161
(4CD)
\3000→\2690
クナッパーツブッシュ指揮&バイロイト祝祭管
 ワーグナー:楽劇「パルジファル」
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(パルジファル)  
マルタ・メードル(クンドリー)
ジョージ・ロンドン(アンフォルタス) 
クルト・ベーメ(ティトゥレル) 
ルートヴィヒ・ウェーバー(グルネマンツ) 
ヘルマン・ウーデ(クリングゾール) 
カール・デルカル(第1の聖杯騎士) 
ヴェルナー・ファウルハーバー(第2の聖杯騎士) 
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
1952年バイロイトでのライヴ録音
※クナッパーツブッシュによる名演奏の1つ。凄まじい緊張感と音楽のうねりを持って、聴く者を感動を与える巨大な演奏です。ARCHIPELレーベル(ARPCD0112廃盤)として、同演奏の取扱がありました。音質はとても良いです。
  


ANDRCD5162
(3CD)
\2400→\2190
カイルベルト指揮&バイロイト祝祭管
 ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
ラモン・ヴィナイ(タンホイザー) 
ヨーゼフ・グラインドル(領主ヘルマン)
グレ・ブロウェンスティーン(エリーザベト)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォルフラム)
ヨーゼフ・トラクセル(ワルター) 
ゲルハルト・シュトルツェ(ハインリッヒ)
トニ・ブランケンハイム(ビテロルフ)
テオ・アダム(ラインマル) 
ヘルタ・ヴィルヘルト(ヴェーヌス)
フォルカー・ホルン(牧童)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
1954年バイロイトでのライヴ録音
※パリ版での演奏。カイルベルトによる骨太の音楽作りのもとフィッシャー=ディースカウを筆頭に強力な歌手陣による名演奏の復刻です。ARCHIPELレーベル(ARPCD0280廃盤)として、同演奏の取扱がありました。
音質はとても良いです。
 


ANDRCD9120
(2CD)
\2000→\1890
ここからクラシックの歴史は変わった
 カラヤン&ベルリン・フィル/1955年2月27日、ワシントンでのライヴ
モーツァルト:
    交響曲第35番「ハフナー」 ニ長調 KV.385
R.シュトラウス:
    交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィル
 1955年2月27日
  ワシントン、コンスティチューション・ホールでのライヴ録音
ボーナス・トラック
 ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93    
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィル
 1961年4月17日
  ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホールでのライヴ録音
 ベルリン・フィル初のアメリカ・ツアー。フルトヴェングラー亡き後、誰にこのツアーで指揮をしてもらうか。「フルトヴェングラーと同じ地位をくれるならアメリカ・ツアーを引き受けましょう」と言ったカラヤン。かくしてこのツアーをきっかけにカラヤンはベルリン・フィルの首席指揮者となる。これはその初日の演奏。ここからクラシックの歴史は変わったのである。

※冒頭に演奏者を紹介するナレーション(放送用)に続いて、カラヤン指揮ベルリン・フィルによるアメリカ国歌並びにドイツ国歌が収録されています。
※ベルリン・フィル戦後初のアメリカ公演からワシントンでのライヴ演奏集。
※音質は良好です。




ARCHIPEL



ARPCD0543
\1200
初出! チェリビダッケ/ベネズエラでのライヴ
 1. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 op.37
    フディス・ハイメス(ピアノ)
     1956年7月11日カラカスでのライヴ録音
 2. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
    アルベール・フェルベール(ピアノ)
     1956年7月16日カラカスでのライヴ録音
チェリビダッケ指揮
ベネズエラ交響楽団
※ベネズエラ出身で南米を中心に活躍したハイメス。
ルツェルンで生まれラフマニノフにも教えを受けたフェルベール。
共に初出であると思われる2曲を含むこのアルバムはモノラルではありますがとても良い音質で収録されています。
※特に、ラフマニノフに教えを受けたフェルベールを迎えてのラフマニノフの協奏曲は、素晴らしい演奏です。
  

ARPCD0555
(2CD)
\1800→\1690
マタチッチ指揮&シュトゥットガルト歌劇場
 ワーグナー:歌劇「リエンツィ」
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(リエンツィ) 
パウラ・ブリフカルネ(イレーネ) 
ヨゼフ・トラクセル(アドリアーノ)
グスタフ・ナイトリンガー(ステファーノ・コロンナ)
ハンス・ギュンター・ネッカー(パオロ・オルシーニ)
オットー・フォン・ロール(ライモンド)
アルフレート・プファイフレ(バロンチェリ)
フリッツ・リンケ(チェッコ・デル・ヴェッキオ)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 
シュトゥットガルト歌劇場管弦楽団、合唱団
1957年11月3日シュトゥットガルトでのライヴ録音
※マタチッチによる伝説の演奏が復活。
強力な歌手陣をまとめ上げ、巨大な音楽を作り上げています。
※LIVING STAGEレーベル(LS1018廃盤)として同演奏の取扱がありました。マスターに起因する傷が聴かれますが、音質は総じて良いです。
  


ARPCD0556
(2CD)
\1800→\1690
カラヤン指揮ニューヨーク・フィルへの客演時ライヴ
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 二短調 op.125
ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 op.21
 1958年11月22日、ニューヨークでのライヴ録音
レオンタイン・プライス(ソプラノ) 
モーリン・フォレスター(アルト) 
レオポルド・シモノー(テノール)
ノーマン・スコット(バス) 
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
ウェストミンスター合唱団
ボーナス・トラック
 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 ハ短調 op.67
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィル
 1948年8月18日、ザルツブルグでのライヴ録音
 早めのテンポで颯爽と進められる「合唱」。煽る指揮にニューヨーク・フィルが必死についていく様が聴かれる交響曲第1番。カラヤンのドライブに一丸となって一糸乱れぬウィーン・フィルとの「運命」。待望のニューヨーク・フィルとの2曲の復刻を含む、歴史的価値あるアルバムです。


先日こんなアルバムも出てます

URANIA
WS121.264
(3CD)
\2400→\2190
カラヤン&ニューヨーク・フィル一期一会
  NOVEMBER1958 CARNAGIE HALL

 1.モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
 2.ベートーヴェン:交響曲第1番、
 3.         交響曲第9番「合唱」
 4.R.シュトラウス:英雄の生涯 Op. 40
 5.ウェーベルン:5つの断章 Op. 5
カラヤン指揮
NYP
   Leontyne Price, soprano -
   Maureen Forrester, contralto
   Leopold Simoneau, tenor -
   Norman Scott, bass
 1958年、バーンスタインが音楽監督を務めるニューヨーク・フィルにカラヤンがやってきた。
 信じられないかもしれないが、事実である。そしてこれが最初であり最後となった。
 カラヤンとバーンスタインはそのときまで決して仲が悪かったわけではなかったのである。・・・このときまでは。
 バーンスタインはせっかくカラヤンが来るということで、そのリハーサルと本番を映像収録しておいてあげようと撮影班を準備していた(こっそり撮っていたという説もある)。
 ・・・しかしバーンスタインは、カラヤンがオーケストラ団員以外(とエリエッテ夫人)以外がリハーサルに立ち会うことを堅く禁じていることを知らなかった。そしてまたカラヤンも、バーンスタインがそのような準備していることを聞いていなかった。
 カラヤンはリハーサルに見知らぬ撮影班がいることに気づいて激怒した。バーンスタインは楽屋にあいさつに行ったが、カラヤンは会おうとしなかった。

 これはそんな20世紀クラシックにおける奇跡的なコンサートを収録したアルバム。これまでMEMORIES, WMEなどから一部発売されていた。音質や欠落があるかどうかは不明。
 URANIAはすぐに完売するので、どうかお早めに。

 1958年11月15日(1,4,5)、22日(2,3)



<メジャー・レーベル>

WARNER



999984519
\2000→\1790
訳分かりません
 ラトル指揮&ベルリン・フィル、新録音はWARNERから
  ラフマニノフ:

   合唱交響曲「鐘」 Op.35
   交響的舞曲 Op.45
サー・サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィル
ベルリン放送合唱団
録音:2010年、2012年 
 ラトルの新譜が出ている間はEMIはまだ大丈夫・・・だから先日この「鐘」の国内盤がEMIジャパンから告知されたときはほっとしたのだが、輸入盤がリリースされるということでレーベルを見てみると、なんとWARNER。EMIミュージック・ジャパンはユニバーサルと合併したと聞いていたが、海外ではWARNERと本格的に連携することになったみたい。
 一体メジャー系の絡み合いは今後どうなるのか。そしてラトルは今後もWARNERから録音を出すのか?
 とりあえずEMIの国内盤はユニバーサル販売によるEMIクラシックスで、輸入盤はワーナーで、ということになるのか・・・と思ったら国内盤のほうは発売中止になったらしい。
 もう訳がわからない。
 状況を見守るしかない。




DG



479 0835
\2200→\1790
ネゼ=セガン/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
 チャイコフスキー:
  交響曲 第6番 ロ短調 作品74 《悲愴》
  ロマンス 作品6 〜 ヴァイオリンとピアノのための*
  ロマンス 作品73 〜 ヴァイオリンとピアノのための*
ロッテルダム・フィル
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮&ピアノ*)
リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン*)
才能あふれる俊英によるしなやかな演奏!
 1975年カナダ、モントリオール生まれのネゼ=セガンは才能ある若手指揮者が台頭してきた昨今、その中でも抜きん出た存在としてその活動を拡げています。2008年からゲルギエフの後任としてロッテルダム・フィルの音楽監督、そしてロンドン・フィルの首席客演指揮者も務め、2012年よりフィラデルフィア管の音楽監督も兼務。オペラ指揮にも定評があり、メトやザルツブルク音楽祭でも常連として名を馳せています。
 《ドン・ジョヴァンニ》全曲、《春の祭典》に続くDG第3弾はチャイコフスキー《悲愴》。カップリングされたバティアシュヴィリと共演のピアノ演奏も必聴です。録音:2012年8月、11月
 

479 1051
\2200
アヌーシュカ・シャンカール/トレース・オブ・ユー
 1. 日は沈まない*/2. フライト/3. インディアン・サマー/4. マヤ/
 5. ラシャ/6. ファザーズ/7. メタモルフォシス/8. イン・ジョティス・ネーム/
 9. モンスーン/10. トレース・オブ・ユー*/
 11. リヴァー・パルス/12. チェイシング・シャドウズ/13. アンセッド*
  ニティン・ソーニー/プロデュース
アヌーシュカ・シャンカール
ノラ・ジョーンズ*
美しい姉妹の奇跡のコラボレーション実現!
絡み合う魅惑の軌跡(トレース)!
ラヴィ・シャンカールの一番弟子であり、娘であるシタール奏者のDG移籍第2作(DGデビュー作『Traveller』は世界売上52,000枚)。
異母姉であるノラ・ジョーンズが3曲で歌唱参加!プロデューサーはポール・マッカートニー等からも信頼を集めるニティン・ソーニー。
1981年ロンドン生まれ、現在26歳のシタール奏者・作曲家。父親はビートルズにも影響を与えた20世紀最大のインド古典音楽家/シタール奏者のラヴィ・シャンカール。ノラ・ジョーンズを異母姉に持つ。16歳にして、故ジョージ・ハリスンがプロデュースしたラヴィ・ジーの97年作『チャンツ・オブ・インディア』にコンダクター&アシスタントとして参加。翌98年には初のソロ・アルバム『アヌーシュカ』を発表。以来、父のツアーに常に同行し、薫陶を受けた。2002年のジョージ・ハリスン追悼コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』では、父が作曲したジョージ追悼曲の指揮という大役を務め、ジェフ・リンやエリック・クラプトンらとも共演。05年にはインド古典〜ニュー・エイジ〜エイジアン・マッシヴを融合した初のコンテンポラリー・アルバム『ライズ』をリリース、グラミー賞ワールド・ミュージック部門にノミネート。07年、『水の旅(Breathing Under Water)』をリリース。ノラ・ジョーンズと初共演を果たし、スティングも参加した。その後、DGに移籍し、11年ソロ5作目『Traveller』をリリース。ノラとアヌーシュカは、父親の故ラヴィ・シャンカールが2013年の第55回グラミー賞で生涯貢献賞を受賞した際、父親に代わって共に賞を受け取っている。アヌーシュカはまた、女性に対する暴力を根絶しようというキャンペーンにも参加し、自身の経験をもとに呼びかけている。
 


479 1073
\2200→\1990
ブリン・ターフェル/家路へ
 家路/約束の地へ/信仰の叫び/まもなくかなたの/
 輝く日を仰ぐとき/お導き下さい、ああ、汝、大いなるエホバよ/
 吹け、南風よ/シャナンドー/アヴェ・ヴェルム/ The Dying Soldier/
 リパブリック讃歌/深い河/聖者の行進/峠の我が家/
 私を泣かせて下さい/我を救いたまえ/Give Me My Song
ブリン・ターフェル(バス・バリトン)
モルモン・タバナクル合唱団 テンプル・スクウェア管弦楽団
指揮:マーク・ウィルベルク
アメリカで歌い継がれてきた魂の歌!
 アメリカ人の心のメロディの数々を、ブリン・ターフェルの深々とした歌声でお届けする新録音です。
 聴き手の心の琴線にやさしく触れる郷愁の調べは、万国共通。ターフェルのやわらかな歌唱が懐かしき故郷への想いを呼び起こします。録音:2013年5月 ユタ州 ソルトレイク・シティ




DECCA


478 6029
\2200
カウフマンの魅力満載の精選された20曲
 ヨナス・カウフマン・ベスト
  ヴェルディ:
   ①歌劇「ドン・カルロ」〜私は望みを失った,
   ②歌劇「椿姫」〜あの人のそばを離れて,
   ③歌劇「リゴレット」〜彼女が誘拐された/
  プッチーニ:
   ④歌劇「ボエーム」〜冷たい手を,
   ⑤歌劇「トスカ」〜星は光りぬ,
   ⑥歌劇「つばめ」〜あなたのさわやかな微笑みに乾杯/
  ⑦レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」〜衣装をつけろ/
  ⑧ビゼー:歌劇「カルメン」〜花の歌/
  マスカーニ:
   ⑨歌劇「イリス」〜窓を開けよ/
   ⑩歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜万歳、泡立つぶどう酒/
   ⑪チレア:歌劇「アルルの女」〜ありふれた話(フェデリコの嘆き)/
 ⑫ジョルダーノ:
  歌劇「フェドーラ」〜愛さずにはいられぬこの思い/
 ⑬マスネ:歌劇「ウェルテル」〜春風よ、何故私を目覚めさせるのか/
 ⑭グノー:歌劇「ファウスト」〜この清らかな住まい/
 ⑮レフィーチェ:「雲の影」/
 ⑯モーツァルト:歌劇「魔笛」〜なんと美しい絵姿/
 ⑰ウェーバー:歌劇「オベロン」〜I Revel In Hope./
 ⑱R.シュトラウス:「4つの歌曲Op.27」〜ツェツィーリエ/
  ワーグナー:
   ⑲楽劇「ワルキューレ」〜冬の嵐は去り,
   ⑳楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜朝はバラ色に輝き
ヨナス・カウフマン(T)
マルコ・アルミリャート(指揮)
プラハ・フィルハーモニー管弦楽団(①〜⑤⑧⑬⑭⑱⑳)/
マルコ・アルミリャート(指揮)
ミラノ・G・ヴェルディ交響楽団(⑥)/
アントニオ・パッパーノ(指揮)
ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団(⑦⑨⑩⑪⑫⑮)/
クラウディオ・アバド(指揮)
マーラー室内管弦楽団(⑯⑲)/
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
オルケストル・レヴォリューショネール・エ・ロマンティーク(⑰)
「カルーソーからパヴァロッティに至る古今の名テノールの魅力を併せ持った現代最高のテノール」「今、最も重要で、多才な歌手のひとり」と絶賛されているヨナス・カウフマン。このベスト盤は、イタリアからはヴェルディ、プッチーニ、フランスからはビゼーやマスネ他、そしてお国ものとなるドイツからはワーグナーやウェーバーが選ばれ、それに加えて最初にフィリップス録音に参加した「オベロン」も収録されています。
 彼の歌唱能力のキャパシティの広さと巧みな歌唱をお楽しみ頂けるアルバムです。【録音】2002〜2010年


<国内盤>


COO−RECORDS


COO-035
(国内盤)
\2940
This is guitarist
 1 パリャーソ(E.ジスモンチ)
 2 リラクタントブリッジ (R.タウナー)
 3 テンポフェリーズ〜
   宇宙飛行士のサンバ(B.パウエル)〜ジェット機のサンバ(A.C.ジョビン)
 4 ブルーモンク(T.モンク)
 5 プレリュード No.3 (ヴィラ=ロボス)
 6 トラベシア (M.ナシメント)
 7 シャンゴーの歌(B.パウエル)
 8 2つのギターのためのエチュード (林光)
 9 べべー(H.パスコアール)
 10 上を向いてあるこう (中村八大)
 11 無伴奏チェロ組曲1番プレリュード(バッハ)
 12 星影のステラ(ヴィクター・ヤング)
 13 水とワイン(E.ジスモンチ)〜アーサブランカ (H.テイシェイラ)
助川太郎(ギター)
ゲスト:尾尻雅弘(ギター)
助川太郎:
1 9 7 3 年東京生まれ。米国バークリー音学大学卒。ブラジル音楽、ジャズ、クラシック、即興演奏などジャンルを超えて活動するギタリスト。
ジャズのバックグランドに加え、クラシックで培った音色、ブラジル音楽の多彩なリズム、特殊奏法を多用した即興、エフェクターを駆使したサウンドなど、多彩で個性的な演奏が持ち味である。ブラジル固有の弦楽器であるカヴァキーニョなども得意とする。近年では民族楽器「口琴」に深く魅せられ、口琴奏者としての活動も開始。ギターとカバキーニョ、口琴を併用する演奏スタイルで、様々なミュージシャンとのツアーやレコーディングなど、音楽シーンに全く新しい世界観をもたらしている。
ソロアーティストとしてブラジルの器楽“ショーロ”を現代的にアレンジしたソロアルバム「No t u r n o 」を2 0 0 8年に発表。ヴォーカリストEMiKO VOiCE とのブラジル音楽ユニット“メヲコラソン”として、 2008 年アルバム「ホールトーン」(COO-300)、2012 年「ホールトーン2〜アントニオ・カルロス・ジョビン曲集〜」(COO-301)をリリース。




<映像>


DECCA(映像)


74 3828
(Blu-ray)
\4400
エミリー・マギーとヨナス・カウフマンとの共演
 プッチーニ:歌劇「トスカ」(全曲)
パウロ・カリニャーニ(指揮) 
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
エミリー・マギー(Sp:トスカ),
ヨナス・カウフマン(T:カヴァラドッシ)
トーマス・ハンプソン(Br:スカルピア),
ワレリー・ムルガ(Bs:アンジェロッティ)
ジュゼッペ・スコルシン(Bs:堂守)、他
演出:ロバート・カーセン
 ヨナス・カウフマン出演の「トスカ」の映像。エミリー・マギーとヨナス・カウフマンとの共演によるチューリヒ歌劇場での収録のもの。2009年4月にチューリヒで上演されたこの舞台は、ロバート・カーセンの斬新な演出も相まって、大きな話題を呼んだものです。カウフマン演じるカヴァラドッシは全ての女性オペラ・ファンの心を鷲づかみに! また、ハンプソンの邪悪なスカルピアも必見です。すでにDVDは発売済みですが、待望のブルーレイでの発売です。
 【収録】2009年4月, チューリヒ歌劇場でのライヴ
 


74 3816
(Blu-ray)
\4400→\3990
ロッシーニの知られざる歌劇、待望のライヴ映像!
 ロッシーニ:歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン」(全曲)
オルガ・ペレチャッコ(Sp:マティルデ),
アンア・ゴリャチョヴァ(A:エドアルド),
マルコ・フィリッポ・ロマーノ(Bs:ライモンド),
ファン・ディエゴ・フローレス(T:コッラディーノ),
シモン・オルフィラ(Bs:ジナルド),
ニコラ・アライモ(Br:アリプランド),
パオロ・ボルドーニャ(Bs:イジドーロ),
キアラ・キアッリ(Ms:アルコ伯爵夫人),
ジョルジョ・ミゼッリ(T:エゴルド)
演出:マリオ・マルトーネ
ミケーレ・マリオッティ(指揮)
ボローニャ歌劇場管弦楽団&合唱団

74 3813
(2DVD)
\7400→\6990

 予定されていた指揮者の降板により、パガニーニが代役として指揮をし初演したと伝えられるロッシーニの『マティルデ・ディ・シャブラン(美女と鉄の心)』。第1幕が約2時間、ソロ・アリアが4曲しかなくあとは重唱ばかり。さらに技術的には困難を極めるという特殊事情もあり、長らく埋もれてしまっていた作品です。
 20世紀に入ってからようやく蘇演され、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでも1996年と2004年に採り上げられました。軽々とハイCを出せる超絶技巧の持ち主、フローレスはこのオペラの主役級のコッラディーノ役を歌い、1996年、そして2004年の再演時にも同じ役を歌っておりCD化もされています。
 当盤は2012年の3回目の再演でフローレスが起用されたライヴの映像化。圧倒的な声の力を堪能いただけます。
 【収録】2012年8月,ペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでのライヴ















8/1(木)紹介新譜(1)
マイナー・レーベル新譜

TACTUS

TC 771960
(5CD/特別価格)
\6000
スポンティーニ:室内声楽作品全集
 4つの新しいロマンス/4つのロマンス/3つのロマンス/
 甘味で憂鬱でつらい気持ち/3つのイタリア語の二重唱曲/
 6つの新しいロマンス/3つのロマンス/3つのノクターン/
 イタリア語のアリア集/アリエッタとロマンス/
 新しいヴァランティーヌ/ベアルン地方の雨/
 ベリ公殿下の逝去に寄せるスタンス/哀悼/サッフォ/
 別れ/15歳のとき/むかしむかし/死なねばならぬ/
 不幸なみなしご/愛の全て/移り気/龍涎香採り/出発/
 帰途/若い十字軍兵士の別れ/美しい友人に近づかないで/
 秘密と死/東方の夢/Un oiseau tout fier des lecons/
 ベルリンの友人への別れの挨拶/アリエッタ/
 ニーチェへの忠告/アドルフォ・ヌリの最後の詩/愛の炎/
 別れ/新しいヴァランターヌ/初めての口づけ/第1日/
 秘密と死/哀悼/死なねばならぬ/別れ/幸せな妻/
 愛の嘆き/後悔/愛の由なし事/こんにちは、緑の田舎/
 Rions chantons o mes amis/花たち/ミニョンの歌/
 ボルシア/Non so dirti il mio contento/
 エ・テンポ・アルフィーネ/私の想い/
 Es entfieht der Liebe Gluck/ミニョンの歌/
 死ぬ間際の最後の嘆き(1838)/死ぬ間際の最後の嘆き(1842)/
 Kennst du die Stadt wo das Talent man ehrt/
 わたしに言わなかったことは(1842)/
 わたしに言わなかったことは(1849)/思い出しておくれ、いとしい人

パトリツィア・チーニャ(ソプラノ)
エリサ・モレッリ(メゾ・ソプラノ)
アシュレイ・スレーター(ソプラノ)
アレッシオ・トーシ(テノール)
サビーナ・ベレイ
 (フォルテピアノ、ヒストリカル・ピアノ)
ジャンニ・ファブリーニ(ピアノ)
フィリッポ・ファリネッリ
 (フォルテピアノ、ヒストリカル・ピアノ)
マリアンネ・グブリ(アルパ、ヒストリカル・アルパ)
ファビアーノ・メルランテ(ヒストリカル・ギター)
キアラ・シドーニ(フォルテピアノ)

 オペラ・セリアの大家スポンティーニの歌曲全集!

 19世紀初期のオペラ・セリアにおける最も重要なイタリア生まれの作曲家、ガスパール・スポンティーニ(1774−1851)の室内声楽作品"全集"というタクトゥス(Tactus)ならではの快挙!
 パリへと渡り、オペラ・セリアの優れた作曲家として活躍したスポンティーニ。1805年にはナポレオンの妃ジョゼフィーヌの専属作曲家に任命され、当時のヨーロッパを代表するオペラ作曲家としての地位を確立している。
 タクトゥスの全集には出版譜だけでなく、草稿やスケッチ、同世代の作曲家の編曲など、様々な"歌曲"を収録。
 オペラ・セリアで一世を風靡したスポンティーニの貴重な"歌曲全集"です。

 2011年5月−2012年10月の録音。
 
TC 831640
(6CD+DVD/PAL/
特別価格)
\6000
ペトラーリ:オルガン作品全集
 荘厳ミサ/栄光のための6つのヴェルセット/
 書簡朗読のためのソナタ/オフェルトリオのためのソナタ/
 聖体奉挙のためのパストラーレ/
 コンスマツィオーネのためのソナタ/ミサのための行進曲/
 パストラーレ(andantino)/
 パストラーレ(Andantino con moto)/
 オルガン練習曲集第1巻より 第44番、第46番、第48番/
 エセンピ・ムジカーリより 第20番、第24番、第25番/
 グランド・ソナタ/オルガン練習曲集第2巻/
 オルガン練習曲集第3巻/荘厳ミサ(1888)/アレグレット/
 シンフォニア/夕べの祈りのためのソナタ/トッカータ/
 アンダンテ・パストラーレ/聖体拝受のためのソナタ/
 聖体奉挙のためのアンダンテ/聖体拝受のためのソナタ/
 聖体奉挙のための3つのアダージョ/ソナタ(1888)/
 奉献唱/ソナタ/10のヴェルセット/
 アンダンテ・パストラーレ/聖体拝受のためのソナタ/
 5のヴェルセット/聖体奉挙のためのアダージョ/
 奉献唱のためのソナタ/10のヴェルセット/
 3つのリチェルカーレ/奉献唱のためのソナタ/
ジュリオ・ピオヴァーニ(オルガン)
 19世紀イタリア・オルガンの巨匠ペトラーリの芸術。

 ヴィンチェンツォ・ペトラーニ(1830−1889)は、クレモナ大聖堂やベルガモのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、ブレシア大聖堂、クレーマ大聖堂などイタリア各地の教会で活躍した19世紀イタリアのオルガニスト、作曲家。
 イタリアのアレッサンドリアやベルガモにあるビアンキ・オルガン(1874−1887)、セラッシ・オルガン(1852)、ロカテッリ・オルガン(1884)、カルロ・ボッシ(1888&1897)など5台のヒストリカル・オルガンを使用しているところも大きなポイント。
 19世紀後期のイタリアにおけるペトラーリの存在感、そして同時期のオルガンの輝かしき音色を聴く——。2011年9月−2012年11月の録音。

 ※DVDはPAL方式のため、PAL方式対応プレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。




BR KLASSIK



900119
(6CD)
\6300→\4990*
マリス・ヤンソンス&バイエルン放送響/日本ライヴ!
 ベートーヴェン:交響曲全集(3,6番以外は日本でのライヴ)
  +現代の作曲家たち

<CD1>
 1-4.ベートーヴェン:交響曲 第1 番 ハ長調 Op.21/
 5.ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-):「マナイ」(2011)/
 6-9.ベートーヴェン:交響曲 第2 番ニ長調 Op.36/
 10.望月京(1969-):「ニライ-ベートーヴェンの交響曲 第2 番&第6 番へのインテルメッツォ」/
<CD2>
 1-4.ベートーヴェン:交響曲 第3 番 変ホ長調 Op.55/
 5.ロディオン・シチェドリン(1932-):
   ベートーヴェンのハイリゲンシュタットの遺書-管弦楽のための交響的断章(2008)/
<CD3>
 1-4.ベートーヴェン:交響曲 第4 番 変ロ長調 Op.60/
 5-8.ベートーヴェン:交響曲 第5 番 ハ短調 Op.67/
 9-10.ラミンタ・シャルクシュニーテ(1975-):「炎」(2010)/
<CD4>
 1-5.ベートーヴェン:交響曲 第6 番 ヘ長調 Op.68/
 6.ギア・カンチェリ(1935-):混声合唱と管弦楽のための「Dixi」(2009)/
<CD5>
 1-4.ベートーヴェン:交響曲 第7 番 イ長調 Op.92/
 5.イェルク・ヴィトマン(1973-):管弦楽のための演奏会?序曲「コンブリオ」(2008)/
 6-9.ベートーヴェン:交響曲 第8 番 ヘ長調Op.93/
<CD6>1-4.交響曲 第9 番 ニ短調「合唱」Op.125
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
<CD6>
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)/
藤村実穂(アルト)/
ミヒャエル・シャーデ(テノール)/
ミヒャエル・ヴォッレ(バス)/
バイエルン放送合唱団
 (ペーター・ダイクストラ…合唱指揮)/
 ヤンソンス&バイエルン放送響における「現在最高の」ベートーヴェン・ツィクルス登場!
 それは、単なるベートーヴェンの交響曲全集ではなく、また、単なる「来日公演」のライヴ集ではありません。
 昨年のマリス・ヤンソンス来日公演、ベートーヴェン・ツィクルスin サントリー・ホールは様々な反響を呼びました。それは現代における「ベートーヴェン演奏」の可能性を探るものであり、透明感のある響きと近代的なテンポ設定など、従来の解釈を大切にしながらも、独自の解釈を上乗せした素晴らしいものでした。
 しかし、ヤンソンスはこの演奏をそのままパッケージするのではなく、もっと高みを目指すために、一部の曲(3番、6番)をミュンヘン・コンサートのものと差し替え、その上、現代作曲家の「ベートーヴェンの交響曲から生み出された」作品(これはヤンソンスが各々の作曲家たちに委嘱したもの)を組み合わせるという、極めて実験的な試みを施すことで、数多のツィクルスとは完全に差別化を図った1セ ットを創り上げたのです。
 これは、このセットでしか味わうことはできません。

 録音:
<CD1>2012 年11 月27 日 サントリー・ホール…1-4, 6-9/2012 年2 月19 日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…5/2012 年11 月8.9 日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…10/
<CD2>2012 年10 月18.19 日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…1-4/2008 年12 月18.19 日 ミュンヘン フィルハーモニー・ガスタイク…5/
<CD3>2012 年11 月26 日 サントリー・ホール…1-4/2012 年11月27日サントリー・ホール…5-8/2012 年5月17.18日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…9-10/
<CD4>2012 年11 月8.9 日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…1-5/2009 年10月29.30日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…6/
<CD5>2012 年11 月30日 サントリー・ホール…1-4/2008 年9月25.26日 ミュンヘン フィルハーモニー・ガスタイク…5/2012 年12月1 日 サントリー・ホール…6-9/
<CD6>2012 年12 月1 日 サントリー・ホール
 


900120
(2CD)
\2600→\2190*
マリス・ヤンソンス&バイエルン放送響/
 ベンジャミン・ブリテン:戦争レクイエム Op.66
エミリー・マギー(ソプラノ)
マーク・パドモア(テノール)
クリスティアン・ゲルハーエル(バリトン)
マックス・ハンフト(オルガン)
テルツ少年合唱団
バイエルン放送管弦楽団&合唱団
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2013 年3 月13-15 日、ミュンヘンフォルハーモニー・ガスタイク
 2013 年、生誕100 年を迎えたベンジャミン・ブリテン(1913-1976)。この「戦争レクイエム」は単なる宗教作 品を越えた、彼の代表作です。曲のスコア冒頭には、第一次世界大戦で僅か25 歳の命を落とした詩人ウィルフレッド・オーエン(1893-1918)の詩…“My subject is War, and the pity of War.我が主題は戦争であり、そして戦争の悲しみである。The Poetry is in the pity…詩はその悲しみのなかにあり…All a poet can do today is warn.”
全ての詩人の成し得ることは今日に警告を与えることにある。
 が添えられていて、これがブリテンの姿勢を端的に表しています。1962 年5 ?30 ?に?われた初演は各方面から大絶賛を受けたという普及の名作です。
 2013 年に行われたこの演奏では、アメリカの人気ソプラノ、エミリー・マギーと、この曲を歌わせたら現代最高のテノールと評されるマーク・パドモア。そして艶やかなバリトンで知られるクリスティアン・ゲルハーエルの3人をソロに迎え、テルツ少年合唱団の無垢の声を併せることで、荒々しいオーケストラの響きと深い祈りの感情を完璧に融合させています。
 20 世紀における戦争体験を普遍化し「平和への祈り」を丁寧に描き出した素晴らしい音楽は、現代に生きる我々に深い感動を与えてくれるこ とは間違いありません。



 

SONOLUMINUS


DSL-92169
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2300
Nine Notes that Shook the World-世界を揺るがす9つの音
 1.J.アドソン(1587-1640)/J.ダウランド(1563-1626):
   グレイ法曹院-ウィロビー卿のご帰還 P.66/
 2.C.ネグリ(1535-1604)/F.カローゾ(1535-1605):
   ブランド・ディ・カレス-パッソ・エ・メッツォ/
 3.作者不詳:ケアリー婦人のドンプ(1520年頃)-ウィンクフィールド婦人のロンド/
 4.作者不詳:ツァイーデのロンド/
 5-9.ヘンデル(1685-1759):フルート・ソナタ ト長調 Op.5-1 HWV363b/
 10.J.S.バッハ(1685-1750):フルート・ソナタ ホ短調 BWV103より第3楽章/
 11.J.オズワルド(1710-1769):夏のアリア-アザミ/
 12.J.オズワルド:冬のアリア-ローレル/
 13.スコットランドの伝承曲:Yeil, Yeil-A Wife of My Ain/
 14.ル・ロワ(1520-1598):パッサメッツォ/
 15-20.ボワモルティエ(1689-1755):組曲 第1番 ホ短調 Op.11/
 21.ロカテッリ(1695-1764):メヌエットと変奏曲/
 22.W.マクラウド(1867-1919):ボートの船尾に座っている/
 23.R.バラール(1530-1588):村のブランル
ミンディ・ローゼンフェルド(バロック・フルート,ハープ,ファイフ,バグパイプ)/
ロン・マクファーレン(リュート)
録音:2012年10月2-4日 ヴァージニア,ボイス,ソノ・ルミナス 5.1DTS HD MA 24/192Khz, 7.1DTS HD MA 24/96Khz, 2.0LPCM 24/192Khz
 2人の名手が、各々お気に入りの音楽を持ち寄って作り上げた珠玉の作品集。書かれた時代はルネサンスから初期バロックに及び、様々なスタイルを持った曲は、どれも静かでありながら強く存在を訴えかけてきます。バッハ、ヘンデルなどの良く知られた曲、スコットランドの伝承曲、名前も知らない作曲家の曲…どれにも奏者たちの優しい眼差しが注がれているのを感じることでしょう。
 ここで心にしみいるリュートを奏でているのは、グラミー賞ノミネート経験もあるロン・マクファーレン。フルートからバグパイプまでこなすのはボルティモア・コンソートの創設メンバーとして活躍するミンディ・ローゼンフェルト。この親密で艶やかな艶やかな響きを余すことなく捉えた録音にも注目してください。
 

DSL-92170
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2300
Sprung Rhythm-弾んだリズム
 1-3.N.リンカーン=デクサティス:砂のコレクション/
 4-8.J.ホールマン(1979-):ジェチカ・ホーニクの3つの詩/
 9.J.ボワイエ(1978-):Con slancio-勢いで/
 10-12.N.リンカーン=デクサティス:ショパン・シンドローム/
 13-18.J.ホールマン:心象風景/
《ボーナス・トラック(Blu-ray AUDIOのみ)》
 19-21.J.ボワイエ:Auguries-予兆
インスケープ*/
リチャード・スケルボ(指揮)
5.1DTS HD MA 24/192Khz, 7.1DTS HD MA 24/96Khz, 2.0LPCM 24/192Khz
 sono luminusレーベルが追求する高音質。このアルバム、とりわけblu-ray audioディスクには理想的とも言える音が収録されています。パーカッションを含む多彩な楽器群が奏でる音。ピアノやハープの煌めく響き、自在に飛び回る木管楽器、キレの良い弦…。時に破壊的、時には全てを覆い尽くすかのような包容力のある残響。これは本当に刺激的であり、少し聴いただけでも新しい世界が開けること間違いありません。
 この演奏をしているのは、芸術監督リチャード・セルボによって2004年に設立されたアンサンブル「インスケープ」で、音楽を多角的な視点で捉え、エキサイティングなコンサートを行うことで知られる期待の団体。
 今作ではオーディオ的な見地も踏まえ、「サラウンドで再生するために」最高の効果があげられるように研究されています。
 


DSL-92171
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2300→\2090
ヴァイオリンとチェロ/デュオW〜Entendre
 コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7/
 ハルヴォルセン:パッサカリア ト短調(ヘンデルの組曲 第7番 HWV432-パッサカリアによる)/
 レオナール(1819-1890)/セルヴェ(1807-1866):演奏会用大二重奏曲 第1番/
 ラヴェル:バイオリンとチェロのためのソナタ/
 スーザ:星条旗よ永遠なれ(B.ドゥコフによるヴァイオリンとチェロ編)
デュオW(ヴァイオリン&チェロ・アンサンブル)
録音:2012年12月10-12日 ヴァージニア,ボイス,ソノ・ルミナス 5.1DTS HD MA 24/192Khz, 7.1DTS HD MA 24/96Khz, 2.0LPCM 24/192Khz
 デュオW。
 ヴァイオリンとチェロの組み合わせから生まれる無限の可能性。彼らの眩いばかりの技術と高い音楽性、そして思いもよらない曲の変容。聴いているだけで新鮮な驚きと、わくわくするような楽しさが溢れてくる1枚です。
 選ばれている曲は、一見「普通のクラシック」のようですが、どれも少々ひねった編曲が施されており、それはジャズや民族音楽のイディオムであったりと、ひと時も息つく暇なく華麗な音の世界を堪能することができるのです。
 白熱のアンサンブルを繰り広げるのは、ヴァイオリニストのアリアンナ・ワルソー=ファンとチェリストのメタ・ウェイス。彼女らは共にジュリアード音楽院の卒業生で、その美しい容姿と音楽性を武器に高い評価を受けています。最高の音楽を最高の音で聴く喜びがここにあります。
 

DSL-92172
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2300
Io Vidi in Terra-私はこの地上で見た
 1.タルクィーニオ・メルーラ(1594/1595-1665):恋のリラにのせて/
 2.マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):私はこの地上で見た/
 3.ベルナルド・ストラーチェ(1664頃):スパニョレッタ/
 4.クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):苦しみは かくも甘き/
 5.ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681):アルド/
 6.モンテヴェルディ:蔑んだまなざし/
 7.アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638頃):パルティテ/
 8.バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):秘密の恋人/
 9.ストラーチェ:バレット/
 10.ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):そうして私をあざ笑うのですか?/
 11.フレスコバルディ:そよ風吹けば/
 12.メルーラ:今や眠りの時
ホセ・レモス(カウンター・テナー)/
ジョリー・ヴィニクール(ハープシコード)/
デボラ・フォックス(テオルボ)
5.1DTS HD MA 24/192Khz, 7.1DTS HD MA 24/96Khz, 2.0LPCM 24/192Khz
 中世のヨーロッパにおいては、女性が教会や舞台で歌うことは禁じられていました。そのため高音パートは、変声期前の少年(ボーイソプラノ)が担当するか、もしくは成人した男性がファルセット(裏声)で歌うことでカバーしていました。これがカウンターテナーの始まりであり、今は衰退したカストラートと混同されることも多く、また、女性歌手たちが普通に舞台、教会で歌うようになってからは、あまり表にでることもなかったと言えるでしょう。しかし最近になってからは、優れたカウンターテナー歌手が多く出現し、またバロック・オペラの復興も追い風となり、この「素晴らしい声」が愛されるようになってきています。このホセ・レモスはブラジルで生まれ、ボストン音楽院を始めとしたアメリカの学校で学び、タンクルウッドでブリテンの「夏の夜の夢」などに出演。めきめきと実力を伸ばしている人です。
 レパートリーはヘンデルを中心としたバロックものから、現代曲までと幅広く、またアンサンブル「ブリオ」のメンバーとしてsono luminusレーベルからも3枚のCDをリリース。その魅力はすでに多くの人に知られています。ここでは17世紀のイタリア歌曲を、友人のギタリスト、フォックスとグラミー賞にもノミネートされたハープシコード奏者ヴィニクールとともに演奏。深淵なる世界を見せてくれます。
 

DSL-92173
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2300
Surrounded by Angels-天使に囲まれて 〜クリスマスを祝して
 1.全ての死を免れない肉体に沈黙を保たせよ
  (ピカルディ、フランス中世)-A.ノルッデ:Konvulsionslaten-S.リチャード:ケルト/
 2.神の神秘(13世紀)-キリストへの子守歌(スコットランド・キャロル)/
 3.まぐさ桶の向こうへ(スコットランド伝承)-ポロネッサ・スプーフ/
 4.M.プレトリウス:私はばらの木を知っている/
 5.私は彷徨いながら不思議に思う(J.J.ニルスのコレクション)/
 6.グリーンスリーヴス(16世紀イギリス)/
 7.この心地よい香りは何ですか(17世紀フランス)-
   M.ヴルプイス:イエスの十字架,苦しみと痛み/
 8.サラウンド(アイルランド伝承)-
   M.ケリー:雪の小道-J.モーラン:Half C/
 9.若い乙女は(フランス伝承/N.ルベーグ編)-
   ヨゼフとマリア(フランス伝承/M.コレッテ編)/
 10.神の休息と陽気な紳士(16世紀イギリス)-ウェンセスラスはよいおうさま/
 11.真夜中の時間に-喜びはあなたとともに(島のオニールの音楽集より)/
 12.鳥の歌(カタルーニャ伝承)/
 13.C.スリック:冬の落陽/
 14.ウェクスフォード・カロ(アイルランドの伝承キャロル)-
   シェットランド・リール(シェットランド伝承)/
 15.J.P.ハーディング:朝、最も光り輝く最高の息子たち-
   W.コーレマン:小さな村よさようなら/
 16.F.グルーバー:きよしこの夜
アンサンブル・ガリレイ
5.1DTS HD MA 24/192Khz, 7.1DTS HD MA 24/96Khz, 2.0LPCM 24/192Khz
 魅惑的であり、表情豊かであり、そして力強さも備えたクリスマスのための音楽集。blu-ray Audioをサラウンドで再生することで、すぐさま天使に囲まれてしまうこと間違いありません。アイルランドの名アンサンブル「アンサンブル・ガリレイ」は、奏者たち各々が国内のコンクールで好成績を上げており、彼らが醸し出すハーモニーはまさに天上の響きそのもの。
 長い歴史の中で熟成されてきた世界各国に伝わるメロディを、繊細な感性によって紡ぎだし、聞き手にまっすぐ届けてくれています。疲れた心にも、ほんの少しの安らぎを。



 

TOCCATA


Sandor Veress: Complete Music for String Quartet
TOCC-62
\2600→\2390
シャーンドル・ヴェレッシュ:弦楽四重奏曲全集
 1-3.弦楽四重奏曲 第1番(1931)/
 4-6.弦楽四重奏曲 第2番(1937)/
 7-9.弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲(1961)…初録音
ベーゼル弦楽四重奏団
<メンバー:
シュザンヌ・マティ(ヴァイオリン)/
イザベル・レイドヴィック(ヴァイオリン)/
ステラ・マーレンホルツ(ヴィオラ)/
ステファニー・マイヤー(チェロ)>
ハンガリー交響楽団…7-9/
ヤン・シュルツ(指揮)…7-9
録音 2012年10月1-3日 チューリヒ ブルンネンホフ,SRFスタジオ…1-6, 2013年1月5-7日 ブダペスト イェネ・フバイ音楽学校コンサート・ホール,トム-トム・スタジオ
 ハンガリー生まれ(現在はルーマニア領トランシルヴァニア地方コロジュヴァール)の作曲家シャーンドル・ヴェレッシュ(1907-1992 正しくはヴェレッシュ・シャーンドル)。彼は、当時のハンガリー社会主義政権を嫌いスイスに亡命したため、祖国では作品の演奏を禁じられてしまい、そのせいで半ば忘れられた存在となっていましたが、最近になって、彼の教え子であるハインツ・ホリガーやアンドラーシュ・シフらがその作品を演奏、ようやく真価が認められつつある人です。
 このアルバムは彼の2つの弦楽四重奏曲と、協奏曲を収録したもので、第1番はブタペスト民俗学博物館でマジャール人の音楽を採取していた頃の作品で、第2番は同じくブダペストの民族音楽研究所でバルトークの助手を務めていた頃の作品です。これらは初期の作風に属しますが、1961年の協奏曲は彼自身の作風が確立されており、柔軟なスタイルと自由奔放なメロディ、そしてファンタジーが程よくブレンドされた見事な作品となっています。
  

TOCC-146
\2600
ジュゼッペ・タルティーニ:30の小さなソナタ集 第1集
 ピーター・シェパード・スケアヴェズによる編曲版
  1-4.ソナタ 第1番 ト長調/5-7.ソナタ 第2番 ニ短調/
  8-11.ソナタ 第3番 ニ長調/12-15.ソナタ 第4番 ハ長調/
  16-19.ソナタ 第5番 ヘ長調/20-22.ソナタ 第6番 ホ短調
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
録音 2011年1月5日 アルドバリー ヘルツ,聖ジョン・バプティスト教会
 18世紀最大のヴァイオリニスト、作曲家の一人ジュゼッペ・タルティーニ。あの名作「悪魔のトリル」の伝説的逸話で知られていますが、他にも、現在では当たり前となっている重音奏法や、近代的な運指法を確立し、また多くの理論書も残した「近代ヴァイオリンの父」とも言える人でもあるのです。
 この「小さなソナタ」は音楽辞典などでは「25曲」とされていますが、今回、ヴァイオリニストのピーター・シェパード・スケアヴェズが、独自の研究を重ね、以前の版では見過ごされてしまった作品を含むため「30の小さなソナタ」として演奏しているものです。“小さなソナタ”と言うものの、全てを演奏するには6時間以上を要する大作であり、バッハの無伴奏に比肩する重要な作品としても評価されるのではないでしょうか?
  
Ronald Center: Piano Music
TOCC-179
\2600
ロナルド・センター:器楽曲&室内楽曲集 第1集 ピアノ独奏曲集
 1-4.ピアノ・ソナタ…初録音/5-10.6つのバガテル…初録音/
 11.アンダンテ/12.サラバンド/13.エア/14-16.パントマイム/
 17.ラルゲット/18-20.ソナチネ/21.オマージュ/
 22-24.3つの練習曲/25.即興曲/26-28.ピアノのための3つの楽章
クリストファー・ギルド(ピアノ)
録音 2013年4月26.27日 サフォーク、ポットン・ホール
 イギリス、スコットランド北東部のアバディーンに生まれたセンター(1913-1973)は、ピアノをジュリアン・ロセッティ、オルガンをウィラン・スワインソンに学びました。1943年にハントリーに移住、ゴードン・スクールで6年間を過ごします。1944年以降、彼の作品はBBC放送で「スコットランドの現代作曲家」シリーズとして放送され高い評価を得ています。しばしば「スコットランドのバルトーク」と評されるその作品は、確かにエネルギッシュですが、バルトークの面影だけでなく、ブゾーニ、ドビュッシー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ヴォーン・ウィリアムズなどの音楽とも親和性が高く、また、極めて精緻な技法が用いられた複雑な音楽に仕上がっています。
 2013年4月には、母国スコットランドで彼の生誕100年の記念行事がひっそりと開催されました。
 このリリースはピアニスト、クリストファー・ギルドと、センター作品の研究家であるジェームズ・リード、そしてTOCCATAレーベルのオーナーであるマーティン・アンダーソンの3人の協力で生まれたものです。
 
Giacomo Facco: Pensieri Adriarmonici
TOCC-202
\2600 
ジャコモ・ファッコ:和声復興への考察 第1集
 1-3.5声のコンチェルト ホ短調 Op.1-1/
 4-6.5声のコンチェルト 変ロ長調 Op.1-2/
 7-9.5声のコンチェルト ホ長調 Op.1-3/
 10-12.5声のコンチェルト ハ短調 Op.1-4/
 13-15.5声のコンチェルト イ長調 Op.1-5/
 16-18.5声のコンチェルト ヘ長調 Op.1-6
マヌエル・ゾグビ(ヴァイオリン)/
メキシコ・バロック管弦楽団/
ミゲル・ローレンス(指揮)
録音 2013年4月22-30日 メキシコ モンテレイ,DMYスタジオ
 イタリアのバロック作曲家ジャコモ・ファッコ(1676-1753)。彼はヴェネツィア近郊の集落マルサンゴに生まれ、1705年からロス=バルバセス侯カルロ・アントニオ・スピノラのパレルモの宮廷合唱指揮者、ヴァイオリン奏者となります。
 スピノラの宮廷がメッシーナに移った際、ファッコはそれに従い、1720年までその地で活躍しました。素晴らしいオペラ作曲家として賞賛されていたファッコですが、彼は教師としても優秀で、1720年以降スペインの宮廷音楽家となった時にはルイス王子にクラヴィコードを教え、フェルナンド王子、カルロス王子にも音楽を教えたことで知られています。彼の代表作に、1716年に出版されたヴァイオリン協奏曲集「和声復興への考察」がありましたが、これはずっと紛失されたとされていて、1962年になってようやくメキシコの図書館で偶然発見されたのです。
 発見したのは音楽学者ウベルト・ザルノリで、それ以降ザルノリはファッコの生涯や作品について研究を続けることとなります。そんなファッコの作品を演奏するのは、メキシコ・バロック管弦楽団で、このイタリアとスペインの愛すべき融合とも言える音楽を軽妙に、かつ見事に捉えています。
 
Tartini: 30 Sonate piccole Volume Two
TOCC-208
\2600
ジュゼッペ・タルティーニ:30の小さなソナタ集 第2集
 ピーター・シェパード・スケアヴェズによる編曲版
  1-4.ソナタ 第7番 イ短調/5-8.ソナタ 第8番 ト短調/
  9-13.ソナタ 第9番 イ長調/14-17.ソナタ 第10番 変ロ長調/
  18-22.ソナタ 第11番 ホ長調/23-27.ソナタ 第12番 ト長調
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
録音 2011年1月5日 アルドバリー ヘルツ,聖ジョン・バプティスト教会
 18世紀最大のヴァイオリニスト、作曲家の一人ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)。あの名作「悪魔のトリル」の伝説的逸話で知られていますが、他にも、現在では当たり前となっている重音奏法や、近代的な運指法を確立し、また多くの理論書も残した「近代ヴァイオリンの父」とも言える人でもあるのです。
 この「小さなソナタ」は音楽辞典などでは「25曲」とされていますが、今回、ヴァイオリニストのピーター・シェパード・スケアヴェズが、独自の研究を重ね、以前の版では見過ごされてしまった作品を含むため「30の小さなソナタ」として演奏しているものです。“小さなソナタ”と言うものの全てを演奏するには6時間以上を要する大作であり、バッハの無伴奏に比肩する重要な作品としても評価されるのではないでしょうか?
  
Heino Eller: Complete Piano Music Volume 4
TOCC-209
\2600
ヘイノ・エッレル:ピアノ作品全集 第4集
 1-4.ソナタ 第1番(1919-1920)/5.親密な時(1938)…初録音/
 6.牧歌(1919)…初録音/7.夜想曲(1934?)…初録音/
 8.ヴィヴァーチェ(1939頃)…初録音/9.蝶々(1935)/
 10-15.6つの小品(1953)…初録音/
 16.バラード 嬰ハ短調(1955)…初録音
ステン・ラスマン(ピアノ)
録音 2012年3月12-14日 サフォーク ベックルス,オールド・グラナリー・スタジオ
 エストニア音楽の創始者の一人ヘイノ・エッレルのピアノ曲全集(全部で8枚の予定)の第4集です。このアルバムには、彼がペトログラード音楽院の最終試験のために作曲した初のピアノ・ソナタ第1番が冒頭に置かれています。この曲はロマンティックな様相を持ちながらも、スクリャビンやラフマニノフの作品とは一線を画した独自な響きに満ちていて、とりわけ第2楽章のラルゲットの悲痛なメロディが耳に残ります。しかし彼の本領を聴くのなら、“蝶々”を始めとした小品でしょうか。
 どの曲も味わい深く、複雑な音色の中に言い知れぬ郷愁を備えています。最後に置かれた情熱的なバラードは初録音となります。エッレルのオーソリティ、ステン・ラスマンの見事な演奏で。




QUERSTAND


VKJK1123
(2CD 1枚価格)
\1800
「クレープス(1713-1780):オルガン作品全集第11集」
 CD1)
  前奏曲とフーガ変ロ長調KrebsWV.823-I&II
  ソナタ イ短調KrebsWV.838
  4つのコラール変奏曲KrebsWV.516,518,530,537
  6つのフーガKrebsWV.843-848
 CD2)
  6つのソナタKrebsWV832-837
フェリックス・フリードリヒ(Org)
 録音:2011年6月ドイツ・ツァイツ市ドム聖ピーター聖堂オイレ・オルガン

 ヨハン・ルードヴィヒ・クレープスはバロック末期の作曲家でJ.S.バッハの高弟として多くの作品を残した。世代的にはバッハの息子たちと同じだが、フリーデマンやカール・フィリップ・エマヌエルたちのように前古典派の方向には向かわず、対位法を重んじた様式にこだわった。作品は20世紀のはじめ頃まで忘れらていたため、近年再評価が進んでいる。
 このディスクには今日までに見つかっているクレープスの全てのオルガン曲が収められており、いずれもJ.S.バッハの影響が色濃い。
 
VKJK1139
\1800
「オルガンの街ハルバーシュタット」
 アダム・イレボーグ(15世紀頃):ニ短調の前奏曲
 コンラッド・パウマン(1410年頃-1473年):ホ長調の前奏曲
 プレトリウス(1571-1621):「強大な要塞は私たちの神である」
 ヨハン・G.ワルター(1684-1748):「イエスわが喜び」によるパルティータ
 J.S.バッハ(1685-1750):
  「天にいますわれらの父よ」BWV.636、
  「キリストは蘇り」BWV.627より、ドリア調のトッカータBWV.538
 クラウス=エルハルト・ハインリッヒ(b.1960):ロマンティックな即興曲
 エリック・サティ(1866-1925):12の小さなコラールより第6番a
 オリヴィエ・メシアン(1908-1992):モノディ
 ジョン・ケージ(1912-1992):記憶
 ハンス・オッテ(1926-2007):オリヴィエ・メシアンのための「残響」
  ほか全22トラック
ハラルド・フォーゲル(Org)
クリストフ・ボッセルト(Org)
クラウス=エルハルト・ハインリヒ(Org)
クラウス=ユルゲン・トイチュバイン(Org)
ベルンハルト・ヴィエチョレク(Org)
ハンス=オラ・エリクソン(Org)
ジャン=シャルル・アブリゼル(Org)
 録音:1999年-2011年、ハルバーシュタットの様々なオルガン

 ルネサンス、バロックから現代まで!ほぼ作曲年代順に収録、オルガン音楽史を俯瞰できる1枚。
 ハルバーシュタットはドイツ中部ザクセン・アンハルト州の都市で、この街にある様々な教会や聖堂の9台のオルガンを使ってルネサンスから現代までのオルガン作品が聴ける。ルネサンスの素朴な曲と20世紀のサティ、ケージは意外なほど似通っていて新鮮な驚き。特にケージ作品《記憶》の美しさは絶品。
 

VKJK1233
\1800
イェルク・ヘルヒェット(b.1943):
 オルガンのためのコンポジションI 「小品VIII」
ドミニク・ズシュテック(Org)
 録音:2012 年4 月22 日ケルン(ライヴ)

 イェルク・ヘルヒェットは東ドイツ出身の作曲家でパウル・デッサウに師事。東ドイツ時代は当時の政権によって現代音楽の表現活動が制限されていたが規制緩和とベルリンの壁崩壊後の1980年代にドナウエッシンゲン音楽祭で注目されて以来、旺盛な活動を続けている。作品のタイトルに「コンポジション」か「カンタータ」としか付けないことでも知られる。オルガンのためのコンポジションはリゲティのオルガン作品をさらに発展させたようなオルガン・コンピュータ音楽といった趣きで全部で4つある。
 彼の作品はいずれも長大で、このコンポジションIも43分かかり、CDのトラックはひとつしかない。なお作曲者はJML入野義朗音楽研究所の招きで来日したことがある。
 
VKJK1301
\1800
「聖歌」〜トロンボーン四重奏団オーパス4
 ビアジオ・マリーニ(1594-1663):
  4本のトロンボーンとオルガンのためのカンツォーナ
 ジョバンニ・ガブリエリ(1557-1612):
  4本のトロンボーンとオルガンのためのソナタ・ピアン・エ・フォルテ
 チェザーリオ・グッサーゴ(1579-1612):ソナタ・ラ・レオーナ
 J.S.バッハ(1685-1750):トッカータとフーガBWV565
 フランツ・リスト(1811-1886):バッハの名による前奏曲とフーガ
 ベルンハルト・クロル(b.1920):聖歌/ほか全14曲
オーパス4:
 【ホンザ・ギマレトディノフ(B.Trb)、
  ディルク・レーマン(T.Trb)、
  シュテファン・マイナー(T.Trb)、
  イェルク・リヒター(A.Trb)】
デニー・ヴィルケ(Org)
 録音:2012年10月-11月

 ブラス・ファンにお馴染みのトロンボーン・クァルテット、オーパス4の最新録音はルネサンス・バロックを中心としながら後半にリストや現代の作曲家クロルの作品を収録した、いわばトロンボーン・アンサンブルの歴史をコンパクトにまとめた内容。因みにベルンハルト・クロルの「聖歌」はどことなくブルックナーを思わせる秀作。
 オーパス4はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーによって1994年に結成され2004年にはファースト・アルバム「バッハからブロードウェイまで」が吹奏楽ファンの間でヒット。今日では現代作曲家に作品を委嘱するなど、レパートリーの開拓にも意欲的である。
 

VKJK1305
\1800
「フェリックス・ワインガルトナー(1863-1942):歌曲集」
 ルードヴィヒ・ウーラントの詩による歌曲より第4番
 ニコラウス・レーナウの詩による歌曲より第1,3,5,7番
 6つの女声のための歌曲
 日本の詩による歌曲集より第1,2,6,8番
 ほか全30曲
ウルリケ・フルデ(S)
マーニャ・ラシュカ(MS)
アンドレアス・フィッシャー(T)
フェリックス・プロック(Br)
シュテファン・ブルクハルト(Pf)
 録音:2013年2月、5月MDRスタジオ

 大指揮者フェリックス・ワインガルトナーはもともと作曲家志望であったが、経済的な理由で指揮者に転向。しかし転向後も作曲の筆を休めることはなく、8つの歌劇、7つの交響曲、そして膨大な数の室内楽、歌曲を残し、近年は作曲家としての再評価が急速に進んでいる。彼の歌曲はドイツ・リートの良き伝統を一身に受け、ブラームス、ヴォルフ、R.シュトラウスを思わせる流麗なメロディが華麗な和声で彩られている極めて魅力的なもの。ドイツ・リート・ファン、声楽関係者は聴いておいて損のない一枚。
 なお日本の詩による歌曲集は静御前、泉式部、大津皇子などの和歌のドイツ語をテキストとしている。
 

VKJK1307
(SACD+CD 1枚価格)
\1800
「精神的な年2」〜 イェルク・ヘルヒェット(b.1943):カンタータ集
 SACD)
  (1)感謝祭のためのカンタータ(2010)
  (2)三位一体の後の第5日曜日のためのカンタータ(2011)
 CD)
  (3)公現祭の後の第3日曜日のためのカンタータ(2010)
  (4)使徒ヤコブ長老のためのカンタータ(2006)
(1)クリストフリート・ブレーデル(指揮)
 マイスナー・カントライ1961
 ミヒャエル・フラーデ(電子音響)
 マルティン・シュトローヘッカー(Org)
(2)ミヒャエル・ザンデルリング(指揮)
 ドレスデン・フィル
 フィルハーモニー児童合唱団
 アンドレアス・バウアー(B)
 ペーター・クラウス(Cb)
 ミヒャエル・フラーデ(電子音響)
(3)エロール・ピアノ三重奏団
(4)フランカ・ハートゥング(Fl)
 コーネリウス・フォルケ(指揮)
 ドレスデン・カール・マリア・フォン・
  ウェーバー音楽院の学生達
 録音:2011/2012年

 ヨルク・ヘルヘットは東ドイツ出身の作曲家でパウル・デッサウに師事。東ドイツ時代は当時の政権によって現代音楽の表現活動が制限されていたが規制緩和とベルリンの壁崩壊後の1980年代にドナウエッシンゲン音楽祭で注目されて以来、旺盛な活動を続けている。作品のタイトルに「コンポジション」か「カンタータ」としか付けないことでも知られる。
 「感謝祭のためのカンタータ」は21世紀のオルフ:カルミナ・ブラーナといった趣きの曲で合唱にオルガン、打楽器、テープ、電子音響まで動員して祭りの生き生きとした情景が描かれる。一方、「三位一体の後の第5日曜日」のためのカンタータはかなり厳しい前衛音楽で協奏曲におけるソロ楽器のように扱われるバス歌手とコントラバスが緊張した時空間を作り上げる。
 「公現祭の後の第3日曜日」のためのカンタータは演奏者の語りを含むヴァイオリン、チェロ、ピアノのための曲でシアター・ピース的な要素を含む。
 
VKJK1308
\1800
「目と耳のための色彩」〜
 ジークフリート・ペトリ、フロイゲル・オルガンを弾く

  J.S.バッハ:トッカータとフーガBWV.565
  ルイ=ジャメ=アルフレ・ルフェビュール=ウェリー:
   真夜中のミサのための牧歌的情景
  レオン・ボエルマン:対話的幻想曲
  J.S.バッハ:
   わが心は主をあがめBWV.648、
   《わが心は主をあがめ》によるフーガBWV.733、
   目覚めよと呼ぶ声が聴こえBWV.645
  フェリックス・アレクサンドル・ギルマン:コンサート用作品Op.24
  ナジ・ハキム:ノス・オーテム、ハギア・ソフィア
ジークフリート・ペトリ(Org)
 録音:2012年7月ケムニッツ

 旧東ドイツの街ケムニッツに1136年に建てられたケムミッツ城教会のオルガンを使ってバッハからロマン派、近代までのオルガン作品を聴く。オルガンは教会ほど古くなく、19世紀建造のものであらゆるレジストレーションが可能なため、豪華絢爛、華麗な演奏が楽しめる。ジークフリート・ペトリはオーストリア出身の中堅オルガニスト。
 
VKJK1309
\1800
「聖アンネ教会オルガン・コンサートVol.2」〜マティアス・ジュス
 J.S.バッハ:トッカータ・アダージョとフーガBWV.564
 ヨハン・ルードヴィヒ・クレーブス:
  「主イエス・キリストよ私たちはあなたに従います」による
    幻想曲K-WV.524
 ゲオルク・ベーム:前奏曲とフーガ
 ディートリヒ・ブクステフーデ:「強大な要塞は私たちの神である」
 J.S.バッハ:ソナタ ニ短調BWV.527
 ニコラウス・ブルーンス:ホ短調の前奏曲
 J.S.バッハ:
  コラール・パルティータ「喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ」BWV.768
マティアス・ジュス(Org)
 録音:2012年10月アンナベルク=ブッフホルツ聖アンネ教会ヴァルカー・オルガン

 聖アンネ教会オルガン・コンサートの第2集(第1集はVKJK1207)。アンナベルク=ブッフホルツの聖アンネ教会はドレスデンに繋がる街道沿いにあるドイツ東部のザクセン州にある。この教会のオルガンは1883/84年に建造され、20世紀になって更なる改良が加えられて多彩な機能を備えた今日の形になった。このアルバムではJ.S.バッハを作品を取り囲むように彼が影響を受けた作曲家、彼が影響を与えた作曲家の作品で構成されている。
 マティアス・ジュスは1980年ライプツィヒで行われた第6回国際J.S.バッハ・コンペティションに優勝、その後、ケムミッツのトリニティ教会のオルガニスト、アンナベルク=ブッフホルツ聖アンネ教会の音楽監督を歴任している。ペンデレッキなどの現代音楽もレパートリーにしているマルチ・オルガニスト。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


QUERSTAND

VKJK1111
(2CD)
\3600→\2990*
若きケンペがオーボエを携えて登場・・・
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の歴史Vol.3
  「1931年-1939年のバッハ録音集」

  (1)昇天祭オラトリオ「御国にまします神を讃えよ」BWV.11
  (2)「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV.177
  (3)「わがすべての行いに」BWV.97
  (4)「高められし肉と血と」BWV.173
  (5)「汝イスラエルの羊飼よ、聞け」BWV.104
  (6)「喜べ、救われし群れよ」BWV.30
  (7)「おお永遠の炎、愛のみなもと」BWV.34
  (カール・シュトラウベへの1948年1月6日の
   ラジオ放送におけるインタビュー)
カール・シュトラウベ(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
(6)ヘレン・ファールニ(S)
(1)フリーダ・ディーロルフ(A)
(2)マルティン・クレーマー(T)
(1)(3)カール・アウグスト・ノイマン(Br)
(6)ヨハネス・エーテル(B)
(3)ルドルフ・ケンペ(オーボエ)
(1)(2)(4)(6)ギュンター・ラミン(オルガン)
ほか多数
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の歴史 第3集、何とソリストには若きのルドルフ・ケンペの名前も!

 録音:1931年-39年ライヴ(全てモノラル。部分的にノイズあり) ※豪華ブックレットつき

 創立が1743年となるこの管弦楽団の歴史をたどるシリーズ第3弾は縁の深いバッハのカンタータ集。
指揮者のシュトラウベ(1873-1950)はドイツのオルガニスト、指揮者で聖トーマス教会の音楽監督も兼任し、バッハ以来のライプツィヒの伝統を継承した。バッハのカンタータ全曲の綿密な研究は当時ロマン派的な演奏に傾きがちだったバッハ演奏に改革を促し、今日のバッハ演奏に大きな影響を与えた。カール・リヒターが彼の愛弟子であったことはこのことを証明する事実である。また器楽のソリストのメンバーには一曲ですがルドルフ・ケンペ(オーボエ)の名前も見える。


バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒより
カール・シュトラウベの貴重なアルバム

Bach - Kantaten Karl Straube
\3200
カール・シュトラウベ指揮&
 ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
  1931年のJ.S.バッハ:カンタータ録音集

 カンタータ第67番
  「死者の中より蘇りしイエス・キリストを覚えよ」BWV.67
 カンタータ第70番
  「目を覚まして祈れ、祈りて目を覚ましおれ」BWV.70
 カンタータ第75番「貧しき者は、饗せられん」BWV.75 より
 カンタータ第76番「もろもろの天は神の栄光を語り」BWV.76 より
カール・シュトラウベ指揮
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
 伝説のトーマス・カントル、カール・シュトラウベ(1873年1月6日ベルリン - 1950年4月27日ライプツィヒ)による1931年の録音集。偉大な宗教音楽の権威でありながら、その録音はなかなか復刻されず、探していた人も多かったのでは。
 カール・シュトラウベは、ライプツィヒ市の聖トーマス教会のトーマス・カントルを1918年から1939年まで務め、バッハのカンタータ全曲を4年にわたって日曜の礼拝で演奏、ラジオで中継放送したという。彼のあとを継いだのはギュンター・ラミンであり、またカール・リヒターはシュトラウベの最後の弟子と言われる。
 またフルトヴェングラーもシュトラウベと交流があり、そのマタイ受難曲の演奏ではシュトラウベから強い影響を受けたとされる。
 シュトラウベは同い年のレーガーの熱心な擁護者としても知られ、その作曲を積極的に支援したという。それにより今でもレーガーの作品は聖歌隊の重要なレパートリーとなっている。
 そうしたさまざまな音楽家やヨーロッパの教会関係者に強い影響を与えながらその真摯な生涯を終えた偉大なるトーマス・カントル。現在CDはほとんどない状況だが、さすがずしりと重い存在感と、ときにすがすがしいほどの清涼感を感じさせてくれる。
 音質が想像以上によいことも記しておきます。
 (「やっぱりクラシックは死なない!」紹介アイテム)

 
VKJK1313
(CD付き書籍 3CD価格)
\5400→\4790*

「ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団エディションVol.1」
 〜1928年から1950年までの録音

  J.S.バッハ:しかし心は探り
  ヨハネス・ブラームス:静かな夜に
  ロベルト・シューマン:小舟
  ヨハネス・ブラームス:眠りの精
  ハインリッヒ・ウェルナー:野ばら/ほか全22曲
   ※CD付き書籍(全251ページ)ドイツ語のみ

ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
 録音:1928年-1950年(モノラル)

 ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団はドイツ・ライプツィヒを本拠に活動する少年合唱団で創立は1212年、昨年が創立800年であり、それを記念して過去の名演をディスク化するシリーズの第1弾。この団体はJ.S.バッハ自らが音楽総監督を勤め、マタイ受難曲の世界初演にも参加していることでも有名。昨年2月に来日しいくつかの記念公演を行ったのは記憶に新しいところ。
 このディスクではアカペラ作品を中心に得意のバッハからドヴォルザーク、ウェルナーの野ばらなどを聴かせてくれる。
 ※ドイツ語の書籍(全251ページ)に音楽CDが1枚付く体裁です。
 
VKJK1240
\1800→\1690
「歴史的鍵盤楽器/
 ライプツィヒ大学楽器博物館収蔵の楽器を弾く」

  (1)D.スカルラッティ(1685-1757) : 3つのソナタK3,K33,K9
  (2)ジュゼッペ・パラディーニ(18世紀頃):
   ディヴェルティメント ト短調
  (3)アントニオ・ガルダーニ(1509-1569):新しいパッセメッツォ
  (4)作者不詳(1630年頃):4つのイギリス舞曲
  (5)J.S.バッハ:3つのメヌエットBWV841-843
  (6)バルダザーレ・ガルッピ:ソナタ ハ長調
  (7)C.P.E.バッハ:幻想曲ハ短調Wq63/6
  (8)L.v.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1
(1)クリスティーネ・ショルンスハイム
 (Cemb,フィレンツェ1702年製チェンバロ)
(2)ヴァルター・ハインツ・ベルンシュタイン
 (フィレンツェ1726年製ハンマー・フリューゲル)
(3)ヴィンフリート・シュラメック
 (ヴェネチア1543年製クラヴィコード)
(4)ローラント・ゲッツ
 (チロル1614年製ポシティヴ・オルガン)
(5)ヴァルター・ハインツ・ベルンシュタイン
 (ザクセン1700年頃製チェンバロ)
(6)ローラント・ゲッツ
 (ニュルンベルク1716年製ポジティブ・オルガン)
(7)ヨハン・アウグスティン・シュトラウベ
 (ベルリン1787年製クラヴィコード)
(8)クリスティーネ・ショルンスハイム
 (ウィーン1800年頃製ハンマー・フリューゲル)
 録音:1979-1994年

 ライプツィヒ大学楽器博物館が収蔵する、バロックから古典派初期まで、作曲家が生きた時代の楽器を演奏しての作品集。チェンバロからその一種で主にドイツ、北欧で普及したクラヴィコード、ピアノの初期の形であるハンマー・フリューゲル(またはピアノ・フォルテ、ハンマー・クラヴィーア)、そして小型オルガンの一種ポジティブ・オルガンまでと文字通り、鍵盤音楽史を辿る内容。



<映像>


C MAJOR(映像)

KKC 9015
(3Blu-Ray BOX)
\12000
※旧譜値下げ
「ベートーヴェン:交響曲全集 /ティーレマン&ウィーン・フィル」
 ドキュメンタリー:ディスカヴァリング・ベートーヴェン
  〜クリスティアン・ティーレマンとヨアヒム・カイザーとの対話
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
 来日記念。緊急値下げ!ティーレマン&ウィーン・フィル/ベートーヴェンの交響曲全集(ブルーレイBOX)

 映像制作:ユニテル・クラシカ
 画面:HD カラーNTSC 16 : 9、音声:dts-HD MA 5.0 / PCM ステレオ、字幕:日・英・仏・西・伊・韓・中

 「BEETHOVEN9」と題したティーレマン&ウィーン・フィルによるベートーヴェン・チクルスは、2008 年12 月から2010 年4 月にかけてムジークフェラインザールでおこなわれ、大きな評判となりました。
 2011 年に発売された本ブルーレイBOX には、そのコンサートの全曲演奏の映像と、ティーレマンと高名な批評家ヨアヒム・カイザーによる非常に興味深い対談映像が長時間に渡って収録されています。
 第49 回「レコード・アカデミー賞」特別部門ビデオ・ディスク「コンサート&ドキュメンタリー」受賞タイトルで、高品位なHD 映像とムジークフェラインザールで行われた高音質収録で、美しい響きと映像に魅了されます。
 また、ヨアヒム・カイザーとの対談など500 分を超える充実したボーナス映像は、本編の演奏をより深く理解することが可能となっています。
 また今回の値下げのご案内はブルーレイBOX のみとなります。

 2013年ウィーン・フィル&ティーレマン来日予定
 オール・ベートーヴェン・プログラム
  11月 6日  大阪フェスティヴァルホール/Sym.4&5
  11月 7日  愛知県芸術劇場コンサートホール/Sym.1&3, エグモント
  11月 8日  サントリーホール/Sym.1,2,&3
  11月10日 サントリーホール/Sym.4&5
  11月15日 サントリーホール/Sym.6&7
  11月16日 ミューザ川崎/Sym.8&9
  11月17日 サントリーホール/Sym.8&9















7/31(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

2L



2L 095SABD
(SACD HYBRID
[5.0 surround/stereo]
+Pure Audio Bluray)
\4000→\3690
2L の「いい音」で聴くアヴェ・マリア集
 聖母讃歌〜アヴェ・マリア

 ブリテン: 聖母讃歌
 プーランク: サルヴェ・レジナ
 デュリュフレ: 愛といつくしみのあるところ
 ウィテカー: 黄金の光
 ローリドセン: おお光より生まれし光
 オーデゴール: 来たれ
 カールセン: おお大いなる奇跡
 ブルックナー: アヴェ・マリア
 ラフマニノフ: アヴェ・マリア
 ペルト: アヴェ・マリア
 オーラ・ヤイロ: すべてが美しいお方
 アンドリュー・スミス:マリアよ、あなたは美しい, スターバト・マーテル
 トロン・クヴェルノ:スターバト・マーテル・ドロローザ(悲しみの聖母は)
スコラ・ カントールム 
トゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダール
 (指揮)
 なんとも美しい聖なる調べ!オスロ最古の教会のクリアでナチュラルな響きに酔う2L の「いい音」で聴くアヴェ・マリア集

 録音:2011年1 月、3 月、10 月 ガムレ・アーケル教会 (オスロ、ノルウェー)/制作: モッテン・リンドベルグ/録音: モッテン・リンドベルグ、ビーアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音] [Bluray: 5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC] [SACD DXD (5.0 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]

 2L の超優秀録音が存分に堪能できるブルーレイ・オーディオとSACD Hybrid 盤の2 枚組仕様シリーズ。ウィテカー、クリストフェシェン、ローリドセンたち、アメリカと北欧の世俗合唱曲によるアルバム『拝謁』(2L61SACD) を録音したオスロの室内合唱団スコラ・カントールムが、ブリテン、プーランク、デュリュフレをはじめとする作曲家たちの聖母マリアのための賛美歌を歌ったアルバム『聖母讃歌』を作りました。
 黄金の光、天使、御子を描いた、現代アメリカの作家エドワード・エッシュの詩をチャールズ・アンソニー・シルヴェストリがラテン語に訳した歌詞で歌われるウィテカーの《黄金の光》。ローリドセンの《永遠の光》の第3 曲〈おお光より生まれし光〉。オーデゴールの《来れ》は、J・S・バッハのモテット《来れ、イエスよ来れ》による「瞑想」です。同じくノルウェーのカールセンの〈おお大いなる奇跡〉は《クリスマス・オラトリオ》の第1 曲として作曲されました。
 マリアを賛美するカトリックの祈りをテクストにオーラ・ヤイロが、多彩に変化する曲に作った《すべてが美しいお方》。中世イギリスのアンティフォナに基づくアンドリュー・スミスの《マリアよ、あなたは美しい》。ノルウェー民謡にみられる音型と装飾をもつクヴェルノの《スターバト・マーテル・ドロローザ》。「賛美歌は、永遠なるものについて考えをめぐらせる時、その心の高揚が声として発せられるもの」。中世イタリアの神学者トマス・アクィナスの『神学大全』の言葉がライナーノーツに引用されています。
 スコラ・カントールムは、1964 年、作曲家で指揮者のニューステットによりオスロ大学音楽学部に創設されました。彼のあと、2002 年からは、ノルウェー音楽アカデミーで教えるトゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダールが指揮者を務めています。アルバムの録音セッションは、オスロに現存する最古の建築物とされるガムレ・アーケル教会で行われました。

 このアルバムは、5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク(5.0 surround/stereo) のセットです。
 Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください。



 

2L 096SABD
(SACD HYBRID
[5.0 surround/stereo]
+Pure Audio Bluray)
\4000
ウラニエンボルグ 〜 Song
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-): 太陽の呼び声
 ゲイル・トヴェイト(1908-1981)/ ホーコン・ベルゲ編: 名誉ある出迎え
 ホーコン・ベルゲ(1954-): われら歌声高く, 祝福の朝なり
 スヴェン=エーリク・ベック(1919-1994): 春
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-): 夜明け
 アルフレード・ヤンソン(1937-): エッバ・リンドクヴィストの3つの詩
 ボー・ホルテン(1948-): ヴォカリーズ
 トルビョルン・ デュールード(1974-): もうすぐ娘はバラ咲く庭で愛しい人に口づけを
 ハーラル・グッリクセン(1946-): 主はわが光、わが救いなり
 ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-): アヴェ・マリア・ダオスタ
 ボー・ホルテン(1948-): 何事にも時があり
 カール・ニルセン(1865-1931): わがイエスよ、わが心に
 ノルウェー民謡/ ビョルン・アンドル・ドラーゲ, オーラ・ブレムネス編: 美しい夕べの歌
ウラニエンボルグ・
 ヴォーカルアンサンブル
エリサベト・ホルテ(指揮)
 ノルウェーの名ヴォーカル・アンサンブル、ウラニエンボルグ人間を取り巻く世界を「歌」で表現

 録音:2011年10 月、11 月 ウラニエンボルグ教会 (オスロ、ノルウェー)/制作: モッテン・リンドベルグ/録音: モッテン・リンドベルグ、ビーアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音] [Bluray: 5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC] [SACD DXD (5.0 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]/49’02

 2L の超優秀録音が存分に堪能できるブルーレイ・オーディオとSACD Hybrid 盤の2 枚組仕様シリーズ。オスロに編集スタジオをもつ 2L は、グレクス・ヴォーカリス、アンサンブル96、スコラ・カントールムをはじめとするノルウェーの合唱団の個性的なディスクをリリースしてきました。オスロにあるウラニエンボルグ教会の合唱団のひとつ、ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルは、さまざまなジャンルと時代の音楽を活気にみちた演奏で聴かせることで名高い合唱団です。アルバム『歌』。テレマルク地方の谷に響くこだまからインスピレーションを得て、アンサンブルのメンバー、マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセンが作曲したソプラノソロと高声5 部のための《太陽の呼び声》。トヴェイトの《ハルダンゲルの100 の民謡》組曲第1 番の第1 曲をホーコン・ベルゲが混声合唱のために編曲した〈名誉ある出迎え〉。フィンランドのマンテュヤルヴィのカトリック・ミサ典礼文をテクストとする《アヴェ・マリア・ダオスタ》。『旧約聖書』の『コレヘトの言葉(伝道の書)』に基ずくオーレ・ダルゴーの詩に同じデンマークのボー・ホルテンが作曲した《何事にも時があり》。
 北部ノルウェーの聖職者で詩人、漁師でもあったペッテル・ダッス (1647-1705) の詩をクヴェーフィヨルドの宗教音楽家ハンス・クリスチャン・ベルゲシェン (1835-1924) が歌に作った《美しい夕べの歌》。人間、人間と自然、人間同士、人間と神の関係に焦点を当てた選曲です。呼吸し、鼓動するアカペラの声。指揮は芸術監督のエリサベト・ホルテです。

このアルバムは、5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク(5.0 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください。







ALBA


ABCD 358 
\2200
ギター大国フィンランドから珠玉の1枚
 デュオのバロック音楽 (Musica Barocca a Due)

 ヴィヴァルディ: ソナタ ニ短調 Op.1-8 RV.64
 ファルケンハーゲン: 二重奏曲 ト長調
 J・S・バッハ:
  イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808,
  前奏曲 ハ短調 BWV999,フーガ ト短調 BWV1000
 D.スカルラッティ: ソナタ ロ短調 K.87
 チマローザ: ソナタ ト短調
ハンヌ・アンナラ(G)
マリ・ マンテュラ(10弦ギター)
  録音:2011年 ハウホ教会(ハメーンリンナ、フィンランド)/ 制作: マリ・マンテュラ、ハンヌ・アンナラ、ペッカ・ヴェサネン/ 録音・編集・マスタリング: ペッカ・ヴェサネン/59’39

 シベリウス・アカデミーの出身。オスカル・ギリアやヨーラン・セルシェルにも学び、西部フィンランド、コッコラの音楽院でギターを教え、各国語に翻訳されたギター演奏の著作もあるハンヌ・アンナラ。シベリウス・アカデミーとバーゼル音楽アカデミーに学び、主に10 弦ギターのソロと室内楽のプレーヤーとしてコンサート活動し、ダウランドやバッハの作品を演奏した『10 弦ギター』 (ABCD261) が評価も人気も高いマリ・ マンテュラ。ふたりは2003年からデュオとしての活動を始めました。コンサートや放送に出演し、フィンランドのギター音楽の発展に寄与しています。
 アルバム『デュオのバロック音楽』は、2011 年、ヘルシンキから北に100 キロ、ハメーンリンナの教会で録音されました。ヴィヴァルディの2 つのヴァイオリンと通奏低音のための《ソナタ ニ短調》、ファルケンハーゲンの2 つのリュートのための《二重奏曲 ト長調》、鍵盤楽器のために作曲された《イギリス組曲第3 番》とチマローザの《ソナタ ト短調》は、ふたりのデュオ。スカルラッティのソナタはマンテュラの10 弦ギターソロ、バッハのリュートのための《前奏曲》と《フーガ》はアンナラのギターソロで演奏されます。バッハの《イギリス組曲》は、近年、ギターのデュオで演奏されることが多くなったといわれ、この演奏では、10 弦ギターの低音の新たな魅力が加わります。拍感のある、リズム感とテンポ感のいい演奏から生まれる自然に息づく音楽。
 夏が終わり秋に代わる季節が待ち遠しくなります。




HMF

HMC 902148
\2600→\2390
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)最新盤
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
 ドヴォルザーク:ロンドop.94、森の静けさop.68/5
 チャイコフスキー:
  ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 op.33(フィッツェンハーゲン版)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
BBC 交響楽団
KKC 5327
(国内盤仕様・日本語解説付き)
\3000
 ケラス最新盤。渋みと深み。濃蜜な歌。ケラスの最新盤はエルガー!ノスタルジックなドヴォルザーク、明るく甘い歌い回しのチャイコフスキー!

 録音:2012 年5 月、ロンドン、BBC マイダ・ヴェール・スタジオ

 ケラス待望の新譜は、エルガーの協奏曲!冒頭のカデンツァから、渋みと深みの極み。えぐるような、しかし決して力技にならない、研ぎ澄まされたバランス感覚の音色で切々と歌う旋律は絶品。第2 楽章では、ビエロフラーヴェク率いるオーケストラが、ケラスの抒情豊かな表情に見事なまでにぴったりと寄り添った表情で応えています。
 ケラスというと、アルカント・カルテットのバルトークで魅せるような、凄味や、カミソリのような切れ味などが思い浮かぶかもしれませんが、このエルガーは、濃密な歌に満ちていて、ちょっとその表情の豊かさに驚かされるほど。もちろん、いつもの通り、音楽の核心を突く真摯な演奏を展開していることはいうまでもありません。
 最後の一音まで聴き逃せないような、迫真の演奏の登場です。続いて収録されているドヴォルザークも、ノスタルジックで詩情に満ちたロンドと、夢見るような「森の静けさ」など、柔らかな表情で聴かせます。「ロココ主題の変奏曲」は、非常にノーブルな音色と明るい歌い回しで、甘く品格ある世界を展開しています。緩徐楽章でのメランコリーもぐっときます。クライマックスでの速いパッセージも、実に軽やかに完璧に弾きこなしているのはさすがです。
 エルガーでの渋みと深み、ドヴォルザークでの詩情、チャイコフスキーでの明るさなど、ケラスのもつ底知れぬ表情表現力とテクニックを究極まで味わうことのできるプログラミングといえるでしょう。
 また、ビエロフラーヴェクは、もともとチェロ弾きだったということもあり、ケラスも完全に信頼しているのがわかります。指揮者、ソリスト、オーケストラ全員が、真摯に作品世界に入り込んでいることがわかる力演です。
 ケラスは11 月に来日予定で、バッハの無伴奏チェロ組曲とブリテンの無伴奏チェロ組曲全曲を演奏するという注目の公演が控えています。



 チャイコフスキーで、ケラスはフィッツェンハーゲン版を採用。この理由について、「チャイコフスキーが、自身のオリジナル版の通りにこの作品が演奏されることを意図したとはどうしても考えることができませんでした。もちろんチャイコフスキーは、フィッツェンハーゲンが自作を改訂したことについて非難しましたが、それは、改訂したことにではなく、相談もなしに為されたことに対してだったのではないでしょうか。チャイコフスキーは、この版をレパートリーとして暗黙のうちに認めていましたし、自身のスケッチ的なオリジナル版を完成させて、フィッツェンハーゲンの版を排除しようとしたりしませんでした。また、フィッツェンハーゲンの版は非常に成功していると思うのです。」と語ります。

 ≪11月の来日公演≫
  11/16( 土) 東京 オペラシティコンサートホール
   ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロ 1 < J.S. バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲演奏会>
  11/17( 日) 兵庫 兵庫県立芸術文化センター
   ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロ J.S. バッハ: 無伴奏組曲第1, 6 番/ブリテン:無伴奏組曲第1番
  11/18( 月) 愛知 電文ザ・コンサートホール
   ジャン=ギアン・ケラス J.S. バッハ 無伴奏チェロ J.S. バッハ: 無伴奏組曲第2,3,6 番
  11/21( 木) 長野 松本/ザ・ハーモニーホール
   ザ・フレンチ・コネクション <フルート、チェロとハープによる美しき一夜限りの夢のトリオ>
   シューマン: 幻想小曲集op.73/ドビュッシー: ソナタ ニ長調/ラヴェル: ソナチネ
  11/22( 金) 東京 オペラシティコンサートホール
   ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロ 2 <ベンジャミン・ブリテン生誕100年バースデー・コンサート>
  11/24( 日) 神奈川 黄金バッハ Vol.2 ジャン= ギアン・ケラス 無伴奏チェロ
   バッハ: 無伴奏組曲第1,6番/ブリテン: 無伴奏組曲第1番






NAIVE

V 5342
\2500→\2290
ロッテルダム・フィルの首席ソロ・フルート奏者ユレル
 「ロマンティスムの夜明け」

 (1)ベートーヴェン:セレナード ニ長調op.41
 (2)シューベルト:『美しき水車小屋の娘』より「しぼめる花」の主題による序曲と変奏曲
 (3)ベートーヴェン(?):フルート・ソナタ 変ロ長調 WoO A4
ジュリエット・ユレル(Fl)
エレーヌ・クヴェール(Pf)
  録音:2013 年5 月、フランス

 ロッテルダム・フィルの首席ソロ・フルート奏者として活躍し、2013 年のラ・フォル・ジュルネ来日でも多くの注目を集めた名手ジュリエット・ユレルによる最新盤!10 月の来日リサイタルを間近に控えたリリースということで、注目必至のタイトルです。「ロマンティスムの夜明け」と題し、ベートーヴェンとシューベルトの作品を収録しています。今回の選曲に関して、「今回録音した3 作品は、正真正銘のデュオを創り上げたい演奏家にとっての宝物です。
 美しいパートがソリストと伴奏者、それぞれの楽器に与えられているのです(中略)今回の新録音で、私達の共演が20 年となることを祝います」とリヴレット内で語っているユレル。2013 年に記念すべきデュオ結成20 周年を迎えたパートナー、エレーヌ・クヴェールと共に、優美かつ洗練された掛け合いで魅せてくれます。
 作品41 の「セレナード」は、ベートーヴェンがフルート、ヴァイオリン、ヴィオラのために書いた作品25 の「セレナード」の編曲版。作曲者自身による編曲ではなく、F.X. クラインハインツによるものとされていますが、フルートとピアノの緊密なアンサンブルが美しく、終楽章でのフルートの技巧的な旋律の数々も聴き所です。シューベルトの「しぼめる花の主題による変奏曲」は、「美しき水車小屋の娘」の第18 曲「しぼめる花」の旋律をフルート・ソロのために編曲したもの。内向的な哀傷にみちたフルート・ソロの美しい序曲に始まり、ピアノと共に主題の変奏を展開していきます。
 ユレルの言葉通り、美しい主題の旋律が2 つのパートに散りばめられているのも大きな特徴で、情感豊かなクヴェールのピアノ・ソロも見事。ユレルの深いフルートの音色が、この作品の魅力を更に引き出しています。最後に収録されたベートーヴェンの「フルート・ソナタ 変ロ長調」は、その死後遺品の中から見つかったソナタ。
 筆跡がベートーヴェンのものと異なることから現在では偽作とも考えられておりますが、フルート・ソロとピアノともに織りなす清廉な旋律の数々が美しく、非常に濃密な掛け合いの数々を堪能することが出来ます。

 【ジュリエット・ユレル】
 フルート界の中堅を担う女流フルート奏者。パリのコンセルヴァトワールでフルートおよび室内楽の両部門を首席で卒業し、ダルムシュテット、神戸、ブカレスト、ジャン=ピエール・ランパルといった世界各国の国際コンクールで華々しい受賞歴を誇る。現在は室内楽奏者およびソロ奏者として活躍しており、日本でもラ・フォル・ジュルネを始めとする数々の演奏会を行い、注目を集めている。1998 年から長らくロッテルダム・フィルの首席フルート・ソロ奏者の地位を務めており、当団の中核を担っている。2013 年を以て結成20 周年を迎えたピアニストのエレーヌ・クヴェールとのデュオは彼女のライフワークの一つであり、世界各国のコンクールおよびリサイタルで高い評価を集めている。



 


OP 30547
\2000→\1890
ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集
 (1)『アルジッポ』RV.697より アリア「まだ光が遅いなら」 
    ロミーナ・バッソ(コントラルト)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティコ【旧品番:OP 30480】
 (2)『怒れるオルランド』RV.728 より ルッジェーロのアリア「そなたの下でだけだ、愛しい人よ」
    フィリップ・ジャルスキー(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
    [録音:2004 年6 月、フランス] 【旧品番:OP 30393】
 (3)『忠実な(貞節な)ニンファ』RV.714 より リコリのアリア「アルマは残酷な運命に苦しめられて」
    サンドリーヌ・ピオー(S)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
    [録音:2008 年4&5 月、パリ] 【旧品番:OP 30410】
 (4)『アテナイデ』RV.702 より マルツィアーノのアリア「Cor mio che prigion sei」
    ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクォ
    [録音:2007 年4 月、テアトロ・デッラ・ペルゴラ(フィレンツェ)] 【品番:OP 30438】
 『グリゼルダ』RV.718 より グリゼルダのアリア (5)「不幸なグリゼルダ!」  (6)「もう私の心は引き裂かれ」
    マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
    [録音:2005 年12 月、フランス] 【旧品番:OP 30419】
 (7)『忠実な(貞節な)ニンファ』より ナレーテのアリア「ああ、あなたは身をかがめ」 
    トピ・レーティプー(T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
    [録音:2008 年4&5 月、パリ] 【旧品番:OP 30410】
 (8)『グリゼルダ』より ロベルトのアリア「このティラナの掟」
    フィリップ・ジャルスキー(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
    [録音:2005 年12 月、フランス] 【旧品番:OP 30419】
 (9)『怒れるオルランド』RV.728 より アルチーナのアリア「Amorose ai rai del sole」
    ジェニファー・ラーモア(Ms)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
    [録音:2004 年6 月、フランス] 【旧品番:OP 30393】
 (10)『離宮のオットーネ』RV.729 より カイオのアリア「嫉妬」
    ユリア・レージネヴァ(S)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ
    [録音:2010 年5&6 月、バリャドリッド] 【OP 30493】
 『アテナイデ』RV.702 より 
   (11)プローボのアリア「不実なアルミードは私に教えてくれる」 (12)テオドージョのアリア「私の過ちとはどんな」
    (11)ステーファノ・フェルラーリ(T)、(12)ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)、
    フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指) モード・アンティクォ
    [録音:2007 年4 月、テアトロ・デッラ・ペルゴラ(フィレンツェ)] 【旧品番:OP 30438】
 『怒れるオルランド』(1714 年版)RV.819 より
   (13)ルッジェーロのアリア「私は泣こう、涙の波が和らぐまで」 (14)オルランドのアリア「この暗闇の世で」
    (13)デイヴィッド・DQ・リー(C-T)、(14)リッカルド・ノヴァーロ(Br)、
    フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクォ
    [録音:2012 年7 月、フィレンツェ] 【旧品番:OP 30540】
 (15)『テウッツォーネ』RV.736 より テウッツォーネとゼリンダの二重唱「なんと苦しい恐怖」
    パオロ・ロペス(ソプラニスタ)、デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)、ジョルディ・サヴァール(指)、
    ル・コンセール・デ・ナシォン [ 録音:2011 年6 月、ヴェルサイユ宮殿内オペラパレス] 【旧品番:OP 30513】
 (16)『ファルナーチェ』RV.711 より ファルナーチェのアリア「すべての血管で凍えるような血が」
    フリオ・ザナッシ(Br)、ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシォン
    [録音:2001 年10 月26 & 28 日マドリッド、サルスエラ劇場(ライヴ)] 【旧品番:OP 30471】
 (17)『グリゼルダ』RV.718 より コッラードのアリア「ツバメの恋人」
    イェスティン・デイヴィス(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
    [録音:2005 年12 月] 【旧品番:OP 30419】
 (18)『エジプトの戦場のアルミーダ』RV.699 より シンフォニア
    リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ [録音:2009 年] 【旧品番:OP 30492】
 ヴイヴァルディ・エディション・シリーズ、オペラタイトルの聴き所を凝縮したアリア集!
 やっぱりあのアリアが先頭にやってきた。

 2013 年に発売された「ウティカのカトー」(OP 30545)で、記念すべき50 タイトルめのリリースを果たしたばかりの「ヴィヴァルディ・エディション・シリーズ」。その中でも、多くのバロック・ファンを唸らせてきた15 のオペラ・アルバムの中から、珠玉のアリアの数々をひとつにまとめたアリア集がリリースされる運びとなりました!これまで多くのヴィヴァルディ作品の蘇演に貢献してきたシリーズならではともいえる、希少なアリアの数々が収録されています。
 当シリーズを盛り上げてきた豪華な演奏陣の顔ぶれも、本アルバムの大きな魅力のひとつ。
 マリー=ニコル・ルミュー、サンドリーヌ・ピオー、ナタリー・シュトゥッツマン、フィリップ・ジャルスキー、トピ・レーティプー……古楽界の第一線で燦然と活躍する名手陣の歌声がぎゅっと詰まった、聴き所満載のプログラムです。アルバム最後にはアレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノによる『エジプトの戦場のアルミーダ』のシンフォニアも収録。スピノジ& アンサンブル・マテウス、サヴァール& ル・コンセール・デ・ナシォン、サルデッリ& モード・アンティコほか、古楽界に名高い名手たちによる洗練された器楽伴奏も注目所の1 枚です!




ORFEO



ORFEO 854131
\2600→\2390
バイバ・スクリデ(Vn) 、シューマンを弾く
 シューマン:
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調WoO23
  ヴァイオリンのための幻想曲ハ長調Op.131
  チェロ協奏曲イ短調Op.129(ヴァイオリン編曲版)
バイバ・スクリデ(Vn)
デンマーク国立交響楽団
ヨン・ストゥルゴールズ(指)
 「濃い」音楽が聴けるバイバ・スクリデのシューマン

 使用楽器:ストラディヴァリウス/ エクス・バロン・フォン・ファイリッチュ(1734)
 録音:2011 年8 月16-18 日、2012 年11 月16 日(Op.131) DR コンサート・ホール、コペンハーゲン/71’20

 ラトヴィア出身のヴァイオリニスト、バイバ・スクリデのORFEO レーベル第3 弾アルバム。ブラームス(ORFEO 829112), ストラヴィンスキー(ORFEO849121) に引き続き今回の協奏曲は、シューマン。
 シューマン最後の協奏曲「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」は、19 世紀最大のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの依頼で作曲されましたが、ヨアヒムはこれを演奏せず、妻クララも封印してしまい、1937 年に初演されるまで忘れられていた作品です。そして一方ヨアヒムによって初演された「幻想曲」。シューマン自身が、チェロ協奏曲から編曲した「ヴァイオリン協奏曲イ短調」の3 作品が収録されています。
 ドイツ・ロマン派の傑作をスクリデの濃厚な表現と冴えわたるテクニックで聴かせてくれる内容。特に「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」は、複雑な経緯を辿った曲であるように、力強い構築美とシューマン独特のロマンティシズムと幻想に溢れた二面性を持った作品で、スクリデの艶やかな音色とロマン的な音楽性がうまく表現された演奏です。スクリデが使用している楽器は、かつてギドン・クレーメルが所有していたストラディヴァリウスの「エクス・バロン・フォン・ファイリッチュ(1734)」。
 バックはヘルシンキ・フィルの首席指揮者であり、スウェーデン放送響のコンサートマスターであったヨン・ストゥルゴールズ。録音は、デンマーク国立交響楽団の本拠地コペンハーゲンにあるDR コンサート・ホールで行われました。




PRO MUSICA

PPC 9066
\2500
タンゴに蘇るーギィ・ボヴェの《12の教会タンゴ》から
 ギィ・ ボヴェ(1942-): バッタリアのスタイルによる第6旋法のタンゴ
 ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693): バッタリア
 ギィ・ ボヴェ: ボサノヴァ形式による第11旋法のタンゴ
 パブロ・ブルーナ(1611-1679): 右手の第1旋法のティエント)
 ギィ・ ボヴェ:
  賛美歌『アヴェ・マリス・ステッラ』に基づくカノン形式による第1旋法のタンゴ
 ニコラ・ド・グリニ(1672-1703): アヴェ・マリス・ステッラ
 ギィ・ ボヴェ: 聖体奉挙のための不協和音をもつ第4旋法のタンゴ
 フレスコバルディ(1583-1643): 聖体奉挙のためのトッカータ第4番
 ギィ・ ボヴェ: 猫という名の第10旋法のタンゴ
 D. スカルラッティ: ソナタ ト短調 K.30 (L.499)《猫のフーガ》
 J・S・バッハ: 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
 ギィ・ ボヴェ: タンゴの中のタンゴ
イネス・マイドレ(Org)
 オルガン研究家ギィ・ボヴェの作品バロック期の音楽をタンゴに変換

 聖クインティヌス大聖堂(ハッセルト、ベルギー)の Binvignat & Houdtappel オルガン(1791年-1793 年)
 録音:2011年5 月16 日-17 日 聖クインティヌス大聖堂(ハッセルト、ベルギー)/録音: クヌート・ベッカー/58’34

 ギィ・ボヴェは、ジャン・アランの研究家として知られるスイスのオルガニスト、作曲家です。オルガンのための《12 の教会タンゴ》 (2000) は、フランス、イタリア、スペイン、ドイツのバロック期の音楽を「タンゴ」として再生した作品です。「聖と俗」を融合させることはオルガン音楽では過去にも行われてきたものの、「俗」の色彩がきわめて濃いタンゴと結びつけるという彼の着想は、かなりの好奇の目で見られたと言われます。エストニアのオルガニスト、イネス・マイドレのアルバム『タンゴに蘇る』は、ボヴェの「タンゴ」を6 曲選び、オリジナル曲と対比させることで、彼のイマジネーションと音楽の変貌を探ることを目指しています。
 彼女が選んだ楽器は、ベルギー、ハッセルトの聖クインティヌス大聖堂の Binvignat & Houdtappel オルガン。16 世紀末のオルガンのパイプの多くをそのまま使い、1791 年から1793 年にかけて建造された楽器です。

 [プロフィール] イネス・ マイドレ。タリンのエストニア音楽アカデミーを卒業。パリのダニエル・ロトの下で学び、ヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカの大聖堂のコンサートやフェスティヴァルで演奏。チェンバロ奏者として古楽アンサンブルと共演。ヴァイオリン、金管楽器、パーカッション、シンセサイザーの音楽家やダンサーとコラボレートする多彩な活動をしています。ベルゲン大学グリーグ・アカデミーのオルガン科准教授。







HALLE(CD−R)

CDHLL 7516
(CD-R)
\2000→\1890
マーク・エルダーとハレ管のシベリウス!
 シベリウス:
  交響的幻想曲《ポホヨラの娘》 Op.49
  大洋の女神 Op.73
  交響曲第2番ニ長調 Op.43
マーク・エルダー(指揮)
ハレ管弦楽団
 マーク・エルダーとハレ管のシベリウス!UKの黄金コンビの新録音は 《交響曲第2番》!

 BBC Music Magazine Award 2012でRecord of the Year(年間最優秀賞)を獲得した黄金コンビ、エルダーとハレ管弦楽団によるシベリウスの「交響曲第2番」!
 1901年〜1914年に書かれた3曲によるプログラムは、後期ロマン派、フランス印象派、古典派など、作風が移り変わる時代に書かれたもので、作品による様式の違いを聴き比べてみるのも面白い。交響曲第2番はライヴによる新録音で臨場感の伝わる迫力ある演奏は必聴です。

 2006年、2007年&2012年の録音。
 ※Halleはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




LINN



CKD 430
(2SACD HYBRID)
\4000→\3690

ダンディン・コンソート&ジョン・バット
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲集

  ブランデンブルク協奏曲
   第1番ヘ長調 BWV.1046
   第2番ヘ長調 BWV.1047
   第3番ト長調 BWV.1048
   第4番ト長調 BWV.1049
   第5番ニ長調 BWV.1050
   第6番変ロ長調 BWV.1051

ダンディン・コンソート
ジョン・バット(指揮&ハープシコード)
チェチーリア・ベルナルディーニ(ヴァイオリン)
アレクサンドラ・ベラミー(オーボエ)
デイヴィッド・ブラックアダー(トランペット)
パメラ・トービー(リコーダー)
キャスリン・レイサム(リコーダー)
ケイティ・バーチャー(フルート)
ジェーン・ロジャーズ(ヴィオラ)
アルフォンソ・レアル・デル・オホ(ヴィオラ)
ジョナサン・マンソン(チェロ)
 ダンディン・コンソートの"J.S.バッハ"!初の器楽作品はブランデンブルク協奏曲集!

 典礼において演奏された受難曲の再現である「ヨハネ受難曲」、1742年頃の最終演奏版「マタイ受難曲」、リフキン校訂ブライトコップ版「ミサ曲ロ短調」など、J.S.バッハの傑作の様々な異稿を発掘、復元し、現代に紹介してきたジョン・バットとダンディン・コンソート(ダニーディン・コンソート)。
 音楽学者としても高名なジョン・バットとダンディン・コンソートにとって初となるJ.S.バッハの"器楽作品"は6つの「ブランデンブルク協奏曲」!
 リコーダーのパメラ・トービー、フルートのケイティ・バーチャー、ヴィオラのジェーン・ロジャーズ、チェロのジョナサン・マンソンなど、古楽界の世界的名手たちが集った「ブランデンブルク協奏曲」。
 受難曲やミサ曲などの教会音楽でのOVPP(One Voice Per Part)のように、「ブランデンブルク協奏曲」でも世界有数のバッハ研究者であるジョン・バットは、緻密な楽曲研究に基づくスタイル、解釈を展開。
 まるで魔法のように湧き出る洗練されたバッハの響き。バッハのスペシャリストたちが贈る「ブランデンブルク協奏曲」の新たなる理想像がここにある。







NIMBUS(CD−R)



NI 5905
(CD-R)
\2300→\2090
トリオ・シャハム・エレツ・ウォルフィッシュ
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲
 フォーレ:ピアノ三重奏曲 Op.120
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ
トリオ・シャハム・エレツ・ウォルフィッシュ
 〔ハガイ・シャハム(ヴァイオリン)、
  アーノン・エレツ(ピアノ)、
  ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)〕
 ハイペリオン(Hyperion)、シャンドス(Chandos)、ニンバス(Nimbus)などで活躍する世界的名手によって2009年に結成されたトリオ・シャハム・エレツ・ウォルフィッシュ。デビュー・アルバムとなったメンデルスゾーンの「ピアノ・トリオ集」が世界中で絶賛される中、2013年はトリオで3度目となるツアーを開始しており、オランダ、イギリス、ドイツ、ベルギーを回る予定。今回のフレンチ・プログラムも目が離せない。

 2013年2月9日−11日の録音。
 ※Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

NI 5906
(CD-R)
\2300
リチャード・レスター(チェンバロ)
 ソレール:13のソナタ
  (ニ長調 R.86、ニ短調 R.24、嬰ハ短調 R.21、
   変ニ長調 R.110、イ短調 R.118、ハ短調 R.19、
   ハ長調 M.27、ヘ長調 R.56、ニ長調 R.92d、ニ短調 R.39、
   ト短調 M.38、ニ長調 R.74、ト長調 R.43)
 ボッケリーニ:ファンダンゴ*
リチャード・レスター(チェンバロ)
デイヴィッド・ポンスフォード
 (第2チェンバロ)*
 ドメニコ・スカルラッティの鍵盤作品全集を完成させたことでも知られるイギリスの古楽系チェンバロ奏者、リチャード・レスターのソレールとボッケリーニの鍵盤作品集。楽器は、ディエゴ・フェルナンデスが1761年に作製したイタリアのチェンバロのレプリカを使用。ボッケリーニの「ファンダンゴ」では、17−18世紀の鍵盤作品の権威、デイヴィッド・ポンスフォードが参加。ジェーン=クラウド・グージョンの1749年製とカール・コンラッド・フライシャーの1780年製のチェンバロのレプリカによるアンサンブルも興味深い。
 

NI 5504
(CD-R)
\2300
〔旧譜〕
トーマス・ブランディス(ヴァイオリン)
 シューベルト ヴァイオリンとピアノのための作品集

  ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574
  ロンド ロ短調 D.895
  幻想曲ハ長調 D.934
トーマス・ブランディス(ヴァイオリン)
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
 元ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスター、トーマス・ブランディスのシューベルトの「ヴァイオリンとピアノのための作品集」。タッグを組むのはナポリ出身のピアニスト、ブルーノ・カニーノ。表現力豊かな音楽で美しい世界観を披露する。
 

NI 5488
(CD-R)
\2300
〔旧譜〕
ブランディス弦楽四重奏団/ブラームス&ブルックナー
 ブラームス:弦楽五重奏曲ト長調 Op.111
 ブルックナー:弦楽五重奏曲ヘ長調
ブランディス弦楽四重奏団
ブレット・ディーン(ヴィオラ)
 1976年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによって結成されたブランディス弦楽四重奏団のブラームス&ブルックナーの「弦楽五重奏作品」。共演はコンポーザー=ヴィオリストで、1985年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとなったブレット・ディーン。実力者揃いのアンサンブルに期待大。

 1996年2月23日−26日の録音。
 

NI 5485
(CD-R)
\2300
〔旧譜〕
シューベルト:ピアノ二重奏曲集 Vol.2〜マーチ&ポロネーズ
 3つの軍隊行進曲 D.733
 6つのポロネーズ D.824
 序奏、自作の主題による4つの変奏曲と終曲変ロ長調 D.968
ニーナ・ウォーカー(ピアノ)
エイドリアン・ファーマー(ピアノ)
 ニンバス(Nimbus)のディレクターやプロデューサーとして多くのレコーディングを送り出したニーナ・ウォーカーと、同じくニンバスの名ディレクター、エイドリアン・ファーマーのデュオはシューベルトの「マーチ&ポロネーズ」。柔らかな響きと落ち着いたテンポで丁寧な音楽を聴かせてくれる。

 1994年12月14日−16日の録音。
 

NI 5497/8
(2CD-R)
\3600
〔旧譜〕
ラフマニノフ:聖ヨハネ・クリソストモスの典礼 Op.31 カンザス・シティ・コラール
チャールズ・ブルフィー(指揮)
 “2013年、第55回グラミー賞クラシック部門最優秀コーラル・パフォーマンス賞、最優秀エンジニアード・アルバム賞、年間最優秀プロデューサー賞”の3冠を達成したカンザス・シティ・コラール&チャールズ・ブルフィーのコンビ。ラフマニノフの「聖ヨハネ・クリソストモスの典礼」はニンバス(Nimbus)録音時代の名唱。

 1995年10月12日−15日の録音。
 

NI 5500/1
(2CD-R)
\3600
〔旧譜〕
J.S.バッハ:オルガン作品集 Vol.8
 レグレンツィの主題によるフーガ ハ短調 BWV.574
 協奏曲ヘ長調 BWV.978
 コラール《愛しきイエスよ、われらはここに》 BWV.731
 コラール《主イエス・キリスト、われを顧みたまえ》 BWV.709
 コラール《主イエス・キリスト、われを顧みたまえ》 BWV.726
 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544
 コラール《神はわが救い、助けにして慰め》 BWV.1106
 コラール《心よりわれ汝を愛す、おお主よ》 BWV.1115
 コラール《神なしたもう御業こそいと善けれ》 BWV.1116
 トリオ・ソナタ ト長調 BWV.1039-1027a
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.547
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.531
 コラール《バビロン河のほとりに》 BWV.653b
 コラール《われら皆唯一の神を信ず》 BWV.765
 コラール《われら皆一なる神を信ず》 BWV.1098
 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537
 6つのシュープラー・コラール
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.895
 トッカータとフーガ ニ短調《ドリア調》 BMV.538
ケヴィン・ボウヤー(オルガン)
 ブラームス、アルカン、ヒンデミッドなど、数多くのオルガン作品全集を残しているオルガン奏者、ケヴィン・ボウヤーのバッハのオルガン作品集第8巻。デンマーク・オーデセンの聖ハンス教会にあるマーカソン・オルガンでの録音。

 1994年3月9日−16日の録音。




NIMBUS ALLIANCE(CD−R)


NI 6230
(CD-R)
\2300
ピアノ四重奏曲集
 ブリッジ:ピアノ四重奏のための幻想曲 H.34
 バックス:ピアノ四重奏曲
 ウィルソン:ピアノ四重奏曲のための夜
 ウォルトン:ピアノ四重奏曲ニ短調
カッパ・アンサンブル
 17世紀の有名なイタリアのヴァイオリン・メーカー、ジョフレード・カッパの名を冠した四重奏団、カッパ・アンサンブル。2007年のロイヤル・オヴァー・シーズ・リーグ・コンペティションで頭角を現し、2009年にはミュージック・ネットワーク・ヤング・ミュージックワイド・アウォードで優勝。イギリスのピアノ四重奏曲集では、若さあふれる勢いのあるアンサンブルを展開する。

 2012年8月27日−29日の録音。
 ※Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

NI 6226
(CD-R)
\2300
ギター作品集
 ダウランド:
  前奏曲、エセックス伯爵のガリアルド、エリザベス女王のガリアルド、
  2つの空想、常にダウランド常に悲しく
 マクラウド:ブリテンの歌劇《グロリアーナ》の主題による幻想曲
  (世界初録音)
 ウォルトン:5つのバガテル
 ウィルソン:夢の音楽(世界初録音)
 ブリテン:ダウランドによる夜想曲 Op.70
イアン・ワット(ギター)
 スコットランド出身のギタリスト、イアン・ワットのギター作品集。ワットは2009年のパークニング国際ギター・コンクール、世界プリーミネント国際ギター・コンクールで入賞する実力者。現代スコットランド音楽の作曲家、ジョン・マクラウドの「ブリテンの歌劇《グロリアーナ》の主題による幻想曲」、アメリカ出身のトーマス・ウィルソンの「夢の音楽」の世界初録音もポイント。

 2012年10月1日&2日の録音。
 

NI 6216
(CD-R)
\2300
ダンシング・フルート 〜
 イールズ:フルートとピアノのための作品集

  永遠の踊り/ソング・フォー・マイ・マザー/
  ポケットの中/記憶/エルフの踊り/ロクリアのルンバ/
  子供の瞳/さらばパタゴニア/
  ザ・サッド・リトル・ゲイシャ・ガール/フォース11/
  アイス・メイデン/パン・ダンス/ザ・ラスト・キス
アンディ・フィンドン
 (フルート、アルト・フルート、
  ピッコロ、バス・フルート、
  ペニー・ホイッスル)
ジェフ・イールズ(ピアノ)
 フルート、アルト・フルート、ティン・ホイッスル、ピッコロ、バス・フルートを自在に吹きこなすフルート奏者、アンディ・フィンドンとヨーロッパ随一のジャズ・ピアニスト、ジェフ・イールズによる「ダンシング・フルート」は、全てジェフ・イールズのオリジナル。情熱と叙情のコントラストをフィンドンの技術力とイールズのピアノが見事に表現している。

 2012年7月22日&9月2日の録音。




SOMM



SOMMCD 250
\2400→\2190
英国の名女流、トライオンのスペイン・プログラム!
 トゥリーナ:交響的狂詩曲 Op.66
 フランク:交響的変奏曲
 ファリャ:スペインの庭の夜
 グラナドス:マハと夜鳴きうぐいす
 ドビュッシー:グラナダの夕べ
 バッハ=ブゾーニ:トッカータとフーガニ短調 BWV.565
ヴァレリー・トライオン(ピアノ)
ケネス・ウッズ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 
 パリでジャック・フェヴリエに師事したイギリスのベテラン女流ピアニスト、ヴァレリー・トライオン。
 メンデルスゾーンの作品集(APR 5595)は、「これまでで最も素晴らしいメンデルスゾーン」(英 Classic FM Magazine 誌)と評価され、レコーディング活動にも精力的なトライオン。
 最新作となる本盤はスペインの作曲家を中心に構成されており、オーケストラのたゆたう旋律の中に放たれたトライオンのピアノが、洗練された美音と確固たる存在感を印象付けている。
 AVIEでのハンス・ガル&シューマンで知名度を上げたアメリカ人指揮者、ケネス・ウッズとタッグを組み、叙情と民族色溢れる名作たちを奏でる。

 2012年5月、2003年4月(グラナドス、ドビュッシー)、2000年2月(バッハ=ブゾーニ)の録音。
 

SOMMCD 251-2
(2CD)
\4800
アレキサンダー・ベイリー(チェロ)
 チェロとピアノのための20世紀ソナタ集

  ブリッジ:チェロ・ソナタニ短調 H125
  ディーリアス:チェロ・ソナタ
  アイアランド:チェロ・ソナタト短調
  クラーク:ヴィオラとピアノのためのソナタ
  キース:チェロ・ソナタ
  ラッブラ:チェロ・ソナタト短調 Op.60
アレキサンダー・ベイリー(チェロ)
ジョン・スウェイツ(ピアノ)
 サイモン・ラトル、RPO、LSOなど英国有数のアーティストと共演を果たす実力派チェリスト、アレキサンダー・ベイリーと、チェロの伴奏者として評価を高めているジョン・スウェイツ。
 30年以上活動を共にしているベイリーとスウェイツが、20世紀英国作曲家たちの作品を絶妙な掛け合いで披露した好演。

 2012年12月16日−22日の録音。



SOMM(NEW HORIZONS)



SOMMCD 0126
\2000→\1890
世界初録音!ハンガリー舞曲集のチェロ版!
 ビバ・ブラームス Vol.1

  チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
  ハンガリー舞曲集 WoO 1
   (ジェームス・バラレット編/世界初録音)
ジェームス・バラレット(チェロ)
サイモン・キャラハン(ピアノ)
 

 自身が主催するウィッティントン国際室内楽コンクールでは、ブラームスの室内楽作品全曲をプログラムに組み込むなど、ブラームスの音楽に並々ならぬ愛情を寄せているイギリスのチェリスト、ジェームズ・バラレット。ピアニストのサイモン・キャラハンとのブラームス・プロジェクト「ビバ・ブラームス」Vol.1は、チェロ・ソナタ第1番と"チェロ版"のハンガリー舞曲集!バラレットとキャラハンの丁々発止の「ハンガリー舞曲」がエキサイティングで面白い!もちろん世界初録音!

 2012年9月&2013年1月の録音。
 

SOMMCD 0127
\2000
コルデリア・ウィリアムス(ピアノ)
 シューベルト:
  4つの即興曲 D.899,Op.90
  4つの即興曲 D.935,Op.142
  17のレントラー D.366
コルデリア・ウィリアムス(ピアノ)
 2006年のBBCヤングミュージシャンで優勝以来、華々しいキャリアをスタートさせたコルデリア・ウィリアムス。アクサン・プロヴァンス国際コンクールで優勝、ダドリー国際ピアノコンクール入賞経歴を持つウィリアムスが、待望のファースト・レコーディングに選んだのはシューベルトの即興曲全集。
 現在も英国のみならず、フランス、スイス、北京、アメリカなど世界各国で精力的に演奏活動を行っているウィリアムス。シューベルトの自由な旋律美を、瑞々しくも温厚な音色で奏でる。

 2012年11月10日&11日の録音。



 

CAPRICCIO



C5145
(2CD)
\2600→\2390
アンドレア・ツァーニ:チェロ協奏曲全集
<CD1>
 1-3.チェロ協奏曲 第10番 ヘ長調 WD794/
 4-6.チェロ協奏曲 第2番 イ短調 WD789/
 7-9.チェロ協奏曲 第3番 ニ長調 WD792/
 10-12.チェロ協奏曲 第6番 ト短調 WD797/
 13-15.チェロ協奏曲 第8番 ハ短調 WD798/
 16-18.チェロ協奏曲 第5番 ト長調 WD790/
<CD2>
 1-3.チェロ協奏曲 第9番 変ロ長調 WD796/
 4-6.チェロ協奏曲 第4番 ニ短調 WD795/
 7-9.チェロ協奏曲 第7番 ハ長調 WD788/
 10-12.チェロ協奏曲 第11番 ホ短調 WD791/
 13-15.チェロ協奏曲 第1番 イ長調 WD793/
 16-18.チェロ協奏曲 第12番 ヘ短調 WD799
   ※世界初録音
マルティン・ルンメル(チェロ)/
ケルン・アカデミー/
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
 よほどのクラシック・ファンでもその名を知る人はいないだろうと思われるアンドレア・ツァーニ。
 彼はクレモナ近郊のカサルマッジョーレに生まれ、ウィーンで活躍後、故郷に戻った作曲家。彼の音楽は、美しく優雅で気品にあふれ、イタリア・バロック特有の哀愁を帯びたものです。ヴィヴァルディと交わりがあったようですが、そのヴィヴァルディと比較してもツァーニの才能は少しも引けを取っていません。
 1回聴いて馴染めるというタイプの作品ではありませんが、何度も何度も繰り返して聴くうちに自分の心と波長が合っていく、まさに古い名器を思わせる音楽といえるでしょう。
録音 2012年11月14-17日 ドイツ ヴュッペルタル,インマヌエル教会
 イタリアのバロック時代のヴァイオリニスト、作曲家アンドレア・ツァーニ(1696-1757)。彼はカザルマッジョーレ出身で、地元で音楽を学んでいたところ、カルダーラがその演奏を聴いて感動し、ウィーンへの旅の同行者に選んだという人です。ウィーンではハプスブルク家の宮廷ヴァイオリニストとして活動し、カルダーラの死後は故郷に戻り、そこで生涯を終えました。ヴァイオリンのための作品のいくつかが知られていますが、この12のチェロ協奏曲は新しく発見されたもので、ヴィヴァルディの影響を感じさせつつも、随所に新しさを感じさせる端正な作品です。この作品の発見を機に、オーストラリアのジル・ウォード博士はツァーニの包括的な作品目録と、印象的な伝記を発表したとのことで、今後は、この知られざる作曲家ツァーニの評価が進みそうです。
 今回チェロを演奏しているのは名手マルティン・ルンメル。ひと時の愉悦をお届けいたします。
 

C5166
\2600
シューマン:リーダークライス Op.39/ヴォルフ:メーリケ歌曲選集
 1-12.シューマン:リーダークライス Op.39
  <異郷で/間奏曲/森のささやき/静けさ/月の夜/美しい異郷/城にて/
   異郷で/悲哀/たそがれ/森で/春の夜>/
 13-20.ヴォルフ(1860-1903):メーリケ歌曲選集
  <春に/ヴァイラの歌/旅路/世を逃れて/
   見捨てられた娘/なぐさめはどこに/希望の復活/祈り>
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)/
マヌエル・ランゲ(ピアノ)
録音 2013年1月29日-2月1日 オーストリア ヴィーン,カジノ・バウムガルテン
 ドイツのソプラノ歌手アンネ・シュヴァネヴィルムス。ワーグナーやR.シュトラウスの強靭な女性を歌えば右に出る者はいない彼女、世界中の名歌劇場からひっぱりだこの存在として、その名を轟かせています。しかし、彼女が本当に得意にしているのはドイツリートであり、ピアニストとともに抒情的で純粋な音楽を奏でることはとても楽しいことなのだと語ります。
 そんなシュヴァネヴィルムスが選んだのはシューマンの「リーダークライス」とヴォルフの「メーリケ歌曲集」からの抜粋です。時に夢見がちで内省的なシューマン、抒情性の中に緩やかな狂気を孕んだヴォルフ、これらの歌唱は、もちろん大きな感情表現に支えられていますが、これまでの彼女のイメージを覆すほどの細やかで柔軟な表情も垣間見せてくれます。ドイツ・リートの表現の新しい可能性を感じさせてくれる名唱です。
 

C5171
(2CD)
\2600
exxj アンサンブルXX
 1.ミン・ワン(1962-):Schwebende Fragmente II/
 2.アクセル・ザイデルマン(1954-):Skulptur 1 (Mobile)/
 3.ルートヴィヒ・ヌスビヒラー(1963-):Schattenspiele IV ? jeu de mime/
 4.クリスティアン・オフェンバウアー(1961-):Kommt Sirenen klagt/
 5-7.アレクサンダー・スタンコフスキ(1968-):Spiegel - Maske - Gesicht
アンサンブルXX/
ペーター・ブルヴィック(指揮)
録音 2011年12月5日…1.3, 2011年11月7日…2, 2012年3月19日…4, 2012年5月7日…5-7
 1971年、ペーター・ブルヴィークによって設立されたアンサンブルXX(20世紀)は、ウィーンのオーケストラ奏者や、フリーランスで活躍する奏者たちがメンバーとなり、主に「20世紀の音楽」を演奏することを目的として活動しています。
 彼らはウィーンの音楽文化を世界的に広めるために、オーストリア国内、および世界中の作曲家に作品を依頼し、現代音楽の啓蒙と発展のために力を尽くしています。
 このアルバムはアンサンブルXXとオーストリア在住の作曲家たちによって2008年に設立された新しいコンサート形式「Tribune」からの記録です。聴衆と作曲家とのコミュニケーションを密にし、新しい聴衆を得ることを目的としたこのコンサート、これまで世界初演を含む35人の作曲家の36作品が演奏され注目を集めてきています。
 CAPRICCIOレーベルは2012年からこの演奏会のライブ録音を発売し、これらの作品を世に問うています。
 
C5175
(2CD)
\2600
シュレーカー:歌劇「宝を探す人」
<CD1>1-2.プロローグ/3-14.第1幕/15-23.第2幕/
<CD2>1-8.第3幕/9-17.第4幕/18-22.エピローグ
エリス…ヨーゼフ・プロチュカ(テノール)/
エルス…ガブリエーレ・シュナウト(ソプラノ)/
王…ハラルド・シュタム(バス)/
愚者…ペーター・ハーゲ(ヴォーカル)/
巡査…ハンス・ヘルム(バリトン)/
アルビ…ハインツ・クルーゼ(ヴォーカル) 他/
ハンブルク州立歌劇場合唱団/
ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団/
ゲルト・アルブレヒト(指揮)
録音 1989年5月24日-6月2日 ハンブルク州立歌劇場 C60010-2 再発盤
 R.シュトラウスの次の世代に活躍したオペラ作曲家シュレーカー。21世紀になってから最注目され始めてきましたが、このアルブレヒト盤が最初に発売された1990年代は、まだまだ「頽廃音楽家」の一人として一部の愛好家だけが楽しむ作品であったことは疑う余地もありません。彼の作品は極めて世紀末的な響きに満ちていて、時にエロティックな様相を孕んでいます。この「宝を探す人」もその例にもれず、メルヘン的な要素の中に人間の抑えられぬ欲望を溶かし込んだ見事なストーリーとなっています。この狂おしいまでの歌唱は、ただ聴いているだけでも胸を掻き毟られるほどの懊悩に捉われることでしょう。
 この作品は1920年にフランクフルトで初演され、その後4年間にドイツ各地で350回以上も上演されたという、彼の代表作となったものですが、そのうち忘れ去られてしまいました。この演奏は、ハンブルクで行われた歴史的な蘇演の記録です。
 

C5178
(2CD)
\2600
シュレーカー:歌劇「はるかなる響き」
<CD1>1-12.第1幕/13-18.第2幕/
<CD2>1-6.第2幕(続き)/7-18.第3幕
グレーテ…ガブリエーレ・シュナウト(ソプラノ)/
フリッツ…トーマス・モーザー(テノール)/
老グラウマン…ヴィクトル・ファン・ハレム(バス)/
グラウマ夫人…バルバラ・シェルラー(メゾ・ソプラノ)/
老婆…ユリア・ユオン(メゾ・ソプラノ)/
役者…ハンス・ヘルム(バリトン)/
ヴィゲリウス…ジークムント・ニムスゲルン(バリトン) 他/
RIAS室内合唱団/
ベルリン放送交響楽団&合唱団/
ゲルト・アルブレヒト(指揮)
録音 1990年10月16-20日 ドイツ ベルリン,イエズス・キリスト教会 C60024-2 再発盤
 理想の響きを追い求める若き芸術家フリッツ。彼は恋人グレーテの懇願を振り切って「響き」を探すために旅に出てしまいます。そして10年後、娼婦に身をおとしたグレーテは未だにフリッツを忘れることができません。並み居る求愛者たちに歌比べをさせるグレーテ。彼女の前に現れた見知らぬ客はもちろんフリッツでしたが、彼はグレーテに対して侮辱の言葉を吐いてしまいます…。話の筋書きは、あえて言えば「大人のための青い鳥」の物語。本当に探し求めているものは、得てして身近にあるのではないでしょうか?
 ベルリンで活躍したシュレーカー(1878-1934)の最初の成功作品「はるかなる響き」。1901年から1910年という長い時間をかけて1912年に初演されてます。
 テキストを書いた時点で友人に酷評されたと言いますが、結局シュレーカーは作品を完成させ、舞台は大成功。このおかげで彼はウィーン音楽院の教授に任命され、優秀な人材を育て上げていくのです。アルブレヒトの指揮は、この複雑な響きをすっきりと整理し、物語の本質を聴き手にしっかりと見せてくれています。
 

C5181
(2CD)
\2600
フランツ・シュミット:歌劇「ノートルダム」Op.2
<CD1>1-15.第1幕/<CD2>1-12.第2幕
エスメラルダ…ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)/
フェビュス…ジェームス・キング(テノール)/
グランゴワール…ホルスト・R・ローベンタール(テノール)/
教会司教…ハルトムート・ヴェルカー(バリトン)/
クァジモド…クルト・モル(バス)/
役人…ハンス・ヘルム(バリトン) 他/
アンドレアス・ユフィンゲル(オルガン)/
聖ヘトヴィク大聖堂合唱団/
RIAS室内合唱団/
ベルリン放送交響楽団/
クリストフ・ペリック(指揮)
録音 1988年8月 ドイツ ベルリン,イエズス・キリスト教会 C10248-49 再発盤
 長編アニメ映画でもおなじみ「ノートルダムの鐘」と原作を同じにするフランツ・シュミット(1874-1939)の歌劇「ノートルダム」。もちろんアニメのようなハッピーエンドではなく、ヴィクトル・ユーゴーの原作はヒロインであるエスメラルダも、警備員フェビュスも命を落としてしまうという救いのないものです。原作が、醜い容姿を持つクァジモドを主人公に据えていたのに対し、このオペラではジプシー女エスメラルダが中心人物であり、彼女を巡る4人の男性の愛の攻防と、彼女に魅かれたが故に破滅していく運命が見事に描かれています。
 1914年にウィーン宮廷歌劇場で初演され、その後何度かウィーンで上演されましたが、その後忘れられてしまいました(ただし「間奏曲」だけは人気がありしばしば演奏されています)。後期ロマン派の作風を持ちますが、調性崩壊などはなく、全編美しい響きに満たされています。この全曲盤の復刻は嬉しい限りです。



 

CPO

777618
\2000
フェルディナンド・リース&モーツァルト:管楽合奏のための作品集
 1.リース:フルート、2本のクラリネット、ホルンと
  2台のファゴットのための「ノットゥルノ」第1番 Wo050/
 2.リース:フルート、2本のクラリネット、ホルンと
  2台のファゴットのための「ノットゥルノ」第2番 Wo060/
 3.モーツァルト:「グラン・パルティータ」変ロ長調 K361(370a)
シュヴァイツァー・ブラスアンサンブル
フェルディナント・リース(1784-1838)というと、どうしてもベートーヴェンとの類似性ばかりが目立つ作曲家でした。しかし最近はその作品が見直され始め、その独自性に着目する人も増えてきたようです。このアルバムでは、そんなリースの2つの管楽のためのノットゥルノを聴きながら、ドイツ・オーストリアにおける管楽セレナードの伝統を体感し、またこの分野での偉大な先達となるモーツァルト(1756-1791)の「グラン・パルティータ」との比較も楽しめるという試みがなされています。
 リースの作品が単なる模倣ではなく、偉大なる才能の発露であることを再認識できる最高の1枚です。
 

777710
(2CD)
\5200
アルベルト・ロルツィング:歌劇「レジーナ」3幕
作曲家自身の台本 台詞…ドミニク・ヴィルゲンブス
ヨハンナ・ストヨコヴィチ(ソプラノ)/
テレサ・ホルツハウザー(メゾ・ソプラノ)/
ジーン・ブレークフイゼン(メゾソプラノ)/
ダニエル・キルヒ(テノール)/
ラルフ・ジモン(テノール)/
デトレフ・ローテ(バリトン)/
ペーター・シェーネ(バリトン)/
アルベルト・ペーゼンドルファー(バス・バリトン)/
プラハ・フィルハーモニー合唱団/
ミュンヘン放送管弦楽団/
ウルフ・シルマー(指揮)
ドイツの作曲家ロルツィング(1801-1851)の名前は、現在では「ロシア皇帝と船大工」、もしくは「ウンディーネ」でのみ知られており、その他の作品はあまり演奏されることはありません。しかし彼は前期ロマン派の重鎮であり、当時は絶大なる人気を誇り、その作品はワーグナーにも影響を与えるほど高く評価されていた人でした。この「レジーナ」はとても珍しい作品であり、政治、労働者を主題にした問題作でもあります。
 ロルツィング自身は政治家でもプロパガンダでもなかったのですが、作曲家自身によるこの台本は人間の本質をよく捉えた見事なもので、当時の社会を深く見据えた重厚な筋の中に、コミカルな味付けも施された力作です。
 


777745
(SACD-hybrid)
\3000→\2690
ルイ・シュポア:交響曲 第4番&第5番 他
 1.交響曲 第4番 ヘ長調「音の浄化」Op.86/
 2.交響曲 第5番 ハ短調 Op.102/
 3.「カール・バーンバウムの劇「船乗り」への序曲 Wo0.7
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ハワード・グリフィス(指揮)
幼い頃から天才ヴァイオリニストとして活躍したルイ・シュポア(1784-1838)。彼は作曲家としても素晴らしい才能を示し、150作を超える数多くの作品を残しています。
 交響曲は未完成作品を含めると10曲あり、ここでは1834年に初演された第4番と、1837年に初演された第5番を名指揮者グリフィスの指揮でお聞きいただけます。
 第4番は初演後たちまち人気作となったもので、詩人プファイファーの詩「音の浄化」を音で描いた、いわば交響詩とも言える作品であり、これは当時としては極めて先進的な形式であったことは間違いありません。
 第5番には標題こそないものの、こちらも素晴らしい作品です。
 
777792
\2000
ドイツの教会音楽と讃美歌集
 シャシン、ヘジウス、プレトリウス、エッカルド、ブック、
 ヴルピウス、ブルマイスター、クリューガー、シュッツの作品

 1.Mir nach, spricht Christus,unser Held/
 2.Hebt ewer heupt ihr pforten all/
 3.O Lamm Gottes, unschuldig;Christe, du Lamm Gottes(2ヴァージョン)/
 4.O Haupt voll Blut und Wunden/
 5.Christ ist erstanden(2ヴァージョン)/
 6.Gelobt sei Gott im hoechsten Thron/
 7.Komm, Heiliger Geist, Herre Got/
 8.Allein Gott in der Hoeh sei Ehr/
 9.Mit Ernst, o Menschenkinder/
 10.Wachet auf, ruft uns die Stimme/
 11.Es kommt ein Schiff geladen/
 12.Wie schoen leuchtet der Morgenstern/
 13.Ich steh an deiner Krippen hier/
 14.Wohl denen, die da leben/
 15.Mein Hirt ist Gott der Herr/
 16.Christus, der ist mein Leben/
 17.Mitten wir im Leben sind/
 18.Aus tiefer Not schrei ich zu dir/
 19.O Welt ich muss dich lassen/
 20.Hinunter ist der Sonne Schein/
 21.Die hell Sonn leuchtet jtzt herfuer
アンサンブル・スティンムヴェルクとゲストたち
賛美歌はキリスト教における普遍的な表現です。ドイツの長い歴史と文化に根差し、常に信じる人々の心を癒してきました。偉大なる作曲家たちも挙って賛美歌を作曲し、歌集に更なる深みを加えてきたのです。このアルバムはこれらの伝統的な教会音楽と賛美歌を収録したもので、アンサンブル・スティンムヴェルクによる清冽な歌声は、キリスト教文化圏以外の国に住まう人々にも鮮烈な印象を与えることは間違いありません。
 今回はSACDの高音質でこれらの美曲をお楽しみいただけます。
 
777807
\2000
J.S.バッハ:モテット集(全曲)
 1.モテット BWV225「主に向かって新しい歌を歌え」/
 2.モテット BWV226「精霊はわれらの弱きを助けたもう」/
 3.モテット BWV227「イエス、わが喜び」/
 4.モテット BWV228「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」/
 5.モテット BWV229「来たれ、イエスよ、来たれ」/
 6.モテット BWV230「主をたたえよ、全ての異教徒よ」/
 7.モテット BWV Anh159「われを祝福せずば、汝を放さず」
ライニッシェ・カントライ/
ヘルマン・マックス(指揮)
バッハ(1685-1750)のモテット集です。これらの作品は器楽を使わない分、カンタータよりも地味で、当時の需要も「より規模の大きくて華麗な」カンタータに傾いていたこともあり、極めて優れた作品であるにもかかわらずそれほど重視されていないのではないでしょうか。
 バッハ自身も、カンタータは毎週の礼拝用に作曲し、200曲以上もの作品を残していますが、モテットについてはこのアルバムに収録されたものが全てであることを考えると、それほど力を注いでいなかったように捉えられてしまうかもしれません。しかし、注意深く聴いてみると、その内容の深さと精緻な合唱技法には驚かされるばかりです。
 このマックスとライニッシェ・カントライの演奏は、長年「バッハの真作か否か?」と問題視されているAnh159も収録。全ての作品を説得力ある解釈で歌い上げています。
 
999952
\2600
ターフェル・コンソート-食卓の演奏会 〜ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンスによる宮廷の音楽集 第3集
 1.ウィリアム・ブレイド:2つの前奏曲とガリアルド ト長調、ト短調/
 2.ブレイド:パドゥアーナ、ガリアルドとコランタ イ短調/
 3.ブレイド:バレ ニ短調/
 4.ブレイド:ヴァイオリンと通奏低音のためのコラール/
 5.ブレイド:アルマンドとコランタ ニ短調/
 6.ブレイド:アルマンド ト長調/
 7.ブレイド:パドゥアーナとアルマンド ト長調/
 8.トーマス・シンプソン:イントゥラーダ ニ短調/
 9.シンプソン:クーラントとヴォルタ ニ短調/
 10.シンプソン:カンソナス ト長調とハ長調/
 11.シンプソン:バレとヴォルタ ニ長調/
 12.シンプソン:パヴァンとガリアルド ニ短調/
 13.シンプソン:バレ ニ長調「わがサロメ」/
 14.シンプソン:パヴァン「Sachevil’s dolorosi」とガリアルド イ短調/
 15.シンプソン:アルマンド ハ長調
ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンス/
マンフレード・コルデス(指揮)
常に新しい発見をもたらすアンサンブル、ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンスとコルデスによる「宮廷の音楽集」の第3集です。今回はホルシュタイン=シャウムブルク伯エルンストが、1606年にその居館をシュタットハーゲンからビュッケブルクに移したことで発展した当時の音楽を探ります。
 今作ではイギリス出身のウィリアム・ブレイド(1560-1630)とトーマス・シンプソン(1582-1628頃)の2人の作品に焦点を当てました。ブレイドは、イギリス出身ではありますが、1590年頃にドイツに渡る以前の事はほとんどわかっていませんが、ドイツとデンマークを行き来し音楽活動を続けた人です。作品は主に弦楽器のための舞曲で、イギリスの様式を踏まえながらも、イタリア様式を取り入れ、舞曲を組曲にまとめ上げるという、バロック時代の「組曲」の様式のもとを作った人でもあります。
 シンプソンの経歴もあまりわかっていませんが、1622年から1625年までデンマークの宮廷に仕えたことがわかっています。この2人はまずビュッケブルクで輝かしい経歴を積み、この街の文化貢献にも多大なる功績をもたらしたことは間違いありません。




DIVOX


CDX-20704
\2000→\1890
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲集&ピアノ三重奏曲集
 1-3.ピアノ四重奏曲 ハ長調 Wo036-3(1785)/
 4-6.ピアノ三重奏曲 第9番 変ホ長調 Wo038(1790/91)/
 7-9.ピアノ四重奏曲 ニ長調 Wo036-2(1785)/
 10.ピアノ三重奏曲 第8番(単一楽章) 変ロ長調 Wo039(1812)/
 11-13.ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Wo036-1(1785)
ミランダー弦楽四重奏団
<メンバー:
ミラナ・チェルニャヴスカ(ピアノ)/
リサ・シャッツマン(ヴァイオリン)/
アレクサンダー・モシュネンコ(ヴィオラ)…1-3.7-9.11-13/
ベニ・サントーラ(チェロ)…1-10/
ルペルト・ブッフナー(チェロ)…11-13>
録音 2007年8月12日,2008年8月31日
 このアルバムに収録されているのは、ベートーヴェン(1770-1827)の初期の作品であり、あまり演奏される機会のないものばかりです。作品番号に表示されている「Wo0」というのは“Werke(作品) ohne(なし) Opuszahl(出版番号)”の略で、作品番号が付けられていないことを表すもの。そもそも、自作に番号をつけたのはベートーヴェンが初めてと言われていますが、彼自身が番号を付けたのは、その作品のごく一部であったため、膨大な「番号なし」の作品については、1955年になって音楽学者のG.キンスキーとH.ハルムがこれらを整理し、作品目録をつけたというわけです。
 この中のWo038の三重奏曲は、しばしばクラリネット三重奏曲としても演奏される快活な曲です。ピアニストのミラナ・チェルニャヴスカはウクライナ生まれ。独奏者としても室内楽奏者としても素晴らしい才能を発揮しており、ヴァイオリニストのバティアシヴィリとの共演アルバムを始め、数多くの奏者たちとのアンサンブルで知られる人です。
 

CDX-21103
(2CD)
\2600→\2390
ルネ・レイボヴィッツ:
 室内楽作品集&ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンはギトリス!)

<CD1>
 1.中央検査室 Op.88/2-4.3つのカプリース Op.70/
 5-6.2つの詩曲 Op.76a/7.隠喩の説明 Op.15/
 8-12.クラリネットとピアノのための5つの小品 Op.29/
 13-15.3つの詩曲 Op,46/16.トッカータ Op.62/
 17-22.6つのメロディ Op.6/
 23-25.チェロとピアノのための二重奏曲 Op.23/
 26-28.3つの詩曲 Op.92/29-31.3つの詩曲 Op.73/
 32-25.4つの歌 Op.86/36-37.2つのセッティング Op.71/
<CD2>
 1.ヴァイオリン協奏曲 Op.50/2.拍手/3-7.セレナード Op.38/
 8.マリファ-不真面目な変奏曲 Op.54/9.動機 Op.74/
 10-13.小組曲 Op.75/14.ダダイズムの歌 Op.76b/
 15-20.組曲 Op.81/21-23.3つの間奏曲 Op.87
<CD1>
スコラ・ハイデルベルク(アンサンブル)…1.36-37/
アンサンブル・アイステーシス…1.7.13-15/
ヴァルター・ヌスバウム(指揮)…1.26-28.36-27/
ボリス・ミュラー(ヴィブラフォン)…2-4/
トルイケ・ファン・デア・ポエル(ソプラノ)…5-6.13-15.26-28/
J.マルク・ライチョフ(ピアノ)…5-6.8-12.16-35/
フリーリアン・ヘルシャー(ピアノ)…7/
スザンヌ・ハイリッヒ(クラリネット)…8-12/
エッケハルト・アベーレ(バス)…17-22.26-35/
ヘルムート・メンツラー(チェロ)…23-25/
キャロラ・ケイル(ソプラノ)…26-28/
リサ・レーヴェ(ソプラノ)…26-28/
セバスティアン・ヒュープナー(テノール)…26-28/
<CD2>
イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン)…1/
ハノーヴァー北ドイツ放送交響楽団…1/
ルネ・レイボヴィッツ(指揮)…1/
ヨハンネス・コスターズ(バリトン)…3-7/
アンサンブル・アイステーシス…3-9.14-20/
ヴァルター・ヌスバウム(指揮)…3-8.14-20/
ジャン・ミシェル・フルネロー(ナレーター)…9/
J.マルク・ライチョフ(ピアノ)…10-13.21-23/
サロメ・カンマー(ヴォーカル)…14
<CD1>2000-2006年/<CD2>1993年
 2013年に生誕100周年を迎えるポーランド出身のユダヤ系作曲家、指揮者、音楽理論家ルネ・レイボヴィッツ(1913-1972)。現在ではもっぱら指揮者としての高い能力が知られ、テンポにこだわったロイヤル・フィルとのベートーヴェンを始め、オッフェンバックのいくつかのオペレッタや、シェーンベルク、ムソルグスキー、他フランスものなどに独特の解釈を施す「孤高の指揮者」として愛されてきた人でした。そんなレイボヴィッツ自身の作品は、残念ながらそれほど知られているとは言い難く、まだまだ評価も定まってはいないようです。
 DIVOXではそんなレイボヴィッツの作品をまとめて、150ページのブックレットを添付した豪華なアルバムをリリース。彼と関係の深かったバーゼルのパウル・ザッハー財団からも多くの資料が提供され、この芸術家の知られざる側面を掘り下げるのに一役買っています。興味深い作品が目白押しで、聴きどころもたっぷりです。
 CD2のトラック14では注目のシンガー、サロメ・カンマーがヴォーカルを担当。荒唐無稽な世界を表出しています。
 
CDX-61301
\2000
<CHANTA O UNDA>-歌え、おお波よ 〜モロッコの歌集
 1.L'En et le Bouregreg/2.Ghina ol anhari/il chant dals flums/
 3.Alach ya gyzali/4.La habib/5.Ayyam Rrabin/
 6.La sera sper il lag/7.Mghyara/8.Ayli hinani/9.Reminiszenzas/
 10.Ya leil ou'toul/11.Ad ina steila/
 12.Souwlt alik el oud w nnay/13.Ya mouja ghanni
コール・インター・クルトゥル/
フォルトゥナート・フレーリヒ(指揮)/
コール・ドゥ・マロク/
サナエ・エル・アムリ(指揮)/
フォルトゥナート・フレーリヒ(監修)
録音 2012年10月27-28日
 珍しいモロッコの歌曲集。モロッコのスイス大使館との共同制作であり、ルガーノ劇場のオープニングの模様を記録したものです。モロッコの音楽はアラブ音楽が起源であると言われますが、やはり独自の発展を遂げており、黒人音楽やイベリア半島からの音楽などが溶け込み不思議な味わいを醸し出しています。シンプルかつエキゾチックな響きです。



 

SOLO MUSICA


SM187
\2000
ドホナーニ/ドヴォルザーク/スク:室内楽作品集
 1-4.エルンスト(エルネー)・ドホナーニ(1877-1960):
  ピアノ五重奏曲 第1番 ハ短調 Op.1/
 5-8.ドヴォルザーク(1841-1904):
  ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.87 B162/
 9.ヨゼフ・スク(1874-1935):エレジー Op.23(ピアノ三重奏編)
アンサンブル・ラロ
録音 2012年1月16-18日 ドイツ ミュンヘン=ゼントリンク 昇天教会
 ヴァスクスとブラームス(SM119),ブラームスのワルツ集「愛の歌」(SM175)で熱い魂の迸りを聞かせてくれたアンサンブル・ラロ。今作はチェコ国民楽派の流れを汲む3曲をロマンティック、かつ濃厚に聞かせます。
 ドホナーニとスークの演奏には、メンバーの親友アンドレイ・ビーロウが加わり、一層見事なアンサンブルを披露しています。
 日本にも度々来日し、熱狂的ファンも多いアンサンブルの演奏、ぜひ一度は聴いてみてください。絶妙なハーモニーと美しい音色、そして表現力に釘付けになること間違いありません。
 
SM179
\2000
永遠にあなたのモーツァルト 〜作曲家の歌と手紙
 1.メヌエット ト長調 K1/
 2.手紙-1770年6月5日 姉に ナポリ/
 3.子どもの遊び K598/
 4.手紙-1777年9月29日,9月30日 父に ミュンヘン/
 5.アリエット「寂しい森の中で」K308/
 6.手紙-ベーズレへ/7.いましめ K433/
 8.手紙 1778年7月5日 アッベ・ブリンガーに パリ/
 9.孤独に K391/10.手紙-1781年5月9日 父に ウィーン/
 11.偽りの世 K474/12.手紙-1781年6月9日 父に ウィーン/
 13.自由の歌 K506/14.手紙-1781年12月15日 父に ウィーン/
 15.秘め事 K518/
 16.手紙-1782年10月2日 ヴァルトシュタッテン男爵に ウィーン/
 17.ミスリヴェチェク(1737-1781)/モーツァルト編:静けさはほほえみ K152/
 18.手紙-1784年8月18日-姉に ウィーン/
 19.すみれ K476/20.手紙-1787年4月4日 父に ウィーン/
 21.夕べの想い K523/22.手紙-1791年6月6日 コンスタンツェに ウィーン/
 23.ツァイーデ 第1幕より「兄弟たちよ、楽しくしよう」/
 24.手紙-1789年7月12日 ミヒャエル・プフベルクに ウィーン/
 25.春へのあこがれ K596/
 26.手紙-1791年10月8日,10月9日 コンスタンツェに ウィーン/
 27.無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが K619
マックス・ミュラー(バリトン&朗読)/
フォルカー・ネンマー(ピアノ)
録音 2012年2月&8月 ミュンヘン バイエルン放送 第1&第4スタジオ
 モーツァルトの興味深い手紙(もちろん、あの「ベーズレ書簡」も含む)の朗読と歌曲のコンビネーションを楽しむ1枚。バリトン歌手のマックス・ミュラー自身が手紙も朗読しています。等身大のモーツァルトが感じられます。
 
SM181
\3000
〔※LPサイズ〕
PEACE PIECES-平和の小品
 1.マニュエラ・ケレル(1980-):平和の小品/
 2-6.ショスタコーヴィチ(1906-1975):弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
  (M.ブローヴィックによるチェロ・アンサンブル編)/
 7.グヴァイドゥーリナ(1931-):“モルガナのお化け”より「太陽は踊る」/
 8.フランギス・アリ=ザデ(1947-):変容「シューシュタル」(8台のチェロ編)/
 9.ケレール:優しいマリンコーニア/
 10.ケレール:フリデュスカル
  (J.S.バッハの「イエス=キリストを記憶にとどめよ」BWV67による)
アウグスブルク・インターナショナル・スクール・シュラリネン&シュラー…1/
マニュエラ・ケレール(指揮)…1/
アンサンブル・チェロパッショナート…2-10
録音 2011年
 アウグスブルク大学の教授、ユリウス・ベルガーの指導の下、2010/2011年に開催された「平和の都市」科学・芸術プロジェクトの一環として編纂された曲集です。このアルバムで重要な役割を果たすのは、南チロル出身、チロル州立音楽院でヴァイオリンと作曲を学んだマヌエラ・ケレル。彼女は当初、法律と哲学を学びつつ作曲家を志し、ダルムシュタットの夏季現代音楽講習会に参加。次代を担う新鋭女性作曲家として注目を浴びています。
 ここでは彼女の作品を中心に、アンサンブル・チェロパッショナートの素晴らしいアンサンブルを取り合わせた刺激的なもの。
 LPサイズの装丁には、平和を願うこどもたちからのメッセージが掲載されており、見るだけでも楽しい作品です。
 

SM183
\2000
R.シュトラウス:歌曲集
 1.風刺の歌 TrV282/2.何もなく Op.10-2/3.夜 Op.10-3/
 4.万霊節 Op.10-8/5.セレナード Op.17-2/
 6.チェツィーリエ Op.27-2/7.ひそやかな誘い Op.27-3/
 8.明日の朝 Op.27-4/9.たそがれの夢 Op.29-1/
 10.ときめく心 Op.29-2/11.青い夏 Op.31-1/
 12.ばらの花輪 Op.36-1/13.私の父がいいました Op.36-3/
 14.解き放たれて Op.39-4/15.母親の自慢 Op.43-2/
 16.懐かしい面影 Op.48-1/17.森の喜び Op.49-1/
 18.ささやけ、愛らしいミルテよ Op.68-3/19.単調さ Op.69-3/
 20.悪天候 Op.69-5/
 21-24. 4つの最後の歌
  <第1番:春/第2番:9月/第3番:眠りにつく時/第4番:夕映えの中で>
クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)/
エリック・シュナイダー(ピアノ)
録音 2009年3月20-25日 ドイツ、ケルン ドイツ放送室内楽ザール
 R.シュトラウス(1864-1949)の歌曲の成立には、彼の妻パウリーネの存在が不可欠でした。逆に言えば、彼は女声というものを知り尽くしていたとも言えるでしょう。作品10の初期の歌は女声だけでなく、メゾ・ソプラノや男声で歌われることも多いのですが、中期から後期の歌、とりわけ「4つの最後の歌」は、熟練したソプラノの声がよりふさわしいのではないでしょうか?
 名手クリスティアーネ・エルツェはR.シュトラウスの要求する「声の強靭さと繊細さ」を文句なく兼ね備えているだけでなく、これらの歌に永遠とも言える命を与えています。
 また「4つの最後の歌」のピアノ伴奏版はエリック・シュナイダー自身による編曲で、こちらも通常の伴奏とは一味違う濃厚な世界を描き出しています。珍しい「風刺の歌」も聴きものです。
 

SM186
(CD+2LP)
\2300
エスカペイズ
 1-3.ジョン・ウィリアムズ(1932-):エスカペイズ
  <クロージング・イン/リフレクションズ/Joy Ride-奔放な行動>/
 4.ナイマン(1944-):蜜蜂が躍る場所/
 5.エシュパイ(1925-):サクソフォン協奏曲
ヤン・シュルテ=ブネルト(サクソフォン)/
ノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニー/
ハイコ=マティアス・フォルスター(指揮)
録音 2011年7月 ヴェストハーレン・イン・レックリングハウゼン ノイエン・フィルハーモニー・スタジオ
 1840年代、ベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案されたこの楽器は、現在ではクラシックのコンサート・ホールや歌劇場ではほとんど姿を見ることはなく、もっぱらジャズやポップス、ロックの分野で活躍しています。
 本来は吹奏楽の木管楽器と金管楽器との橋渡し目的で開発された楽器であり、もちろん吹奏楽やビッグバンドでは欠かすことのできない存在でもあります。
 このアルバムではハリウッド映画音楽の重鎮、ジョン・ウィリアムズの名作「エスカペイズ」と、マイケル・ナイマン、アンドレイ・エシュパイの2つの作品を、1976年ドイツ、クレフェルド生まれのヤン・シュルテ=ブネルトが華麗に演奏しています。バックを務めるのはこのレーベルおなじみのハイコ=マティアス・フォルスター。優雅さの中に緊迫感も溢れる納得の演奏です。
 

88765444062
\2000
ジュエルズ 〜シャロン・ブラウナー:イディッシュ・エヴァーグリーンを歌う
 1.Men ken lebn nor men lost nisht: Bay mir bistu sheyn/
 2.Chassene Waltz/3.S'ken nit meiglich sein/
 4.Tango apassionata/5.Der katerinshtshik: Ikh hob dikh tsufil lib/
 6.Kaddish-Soldatn/7.Beltz/8.Interlude/9.Roznikes mit Mandlen/
 10.Sheyn vi di levone/11.Tumbalalaika/12.Adon olam/
 13.Men ken lebn nor men lost nisht: Bay mir bistu sheyn/
 14.Oyfn pripetchik
シャロン・ブラウナー(ヴォーカル)/
シャロン・ブラウナー・バンド
 シャロン・ブラウナーは1969年、当時の西ベルリンに生まれた女優&歌手であり、3歳から舞台、テレビで活躍。弱冠14歳で映画「Blutiger Schnee」で主演を務め、その後30作品を超える映画に出演、のみならず脚本、監督も手掛けるという才能の持ち主です。
 このアルバムは、彼女のルーツでもあるイディッシュ(ユダヤ)民謡をテーマとしたもので、彼女の両親&家族に捧げられています。セクシーかつリリカルなブラウナーのヴォーカルが心に響く興味深い1枚です。イディッシュとはいいつつもトラック2「Chassene Waltz」の原曲はイヴァノヴィチの「ドナウ川のさざなみ」であったり、トラック4は情熱的なタンゴであったりと、東西文化の融合を存分に感じます。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


SOLO MUSICA



SM182
(2CD)
\2600→\2390
バイロイトの経験-ヴォルフガンク・ワーグナーの思い出
<CD1>
 1.ワーグナー(1813-1883):ジークフリート牧歌 Op.103/
 2.ヴォルフガンク・ワーグナーとジャック・マルティン・ハンドラーの会話/
 3.歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂を讃えよう」/
 4.ヴォルフガンク・ワーグナーとエルナ・ピッツの会話/
 5.シプリアン・カツァリスの講話/
 6.ワーグナー=リスト(1811-1886):イゾルデの愛の死 /
<CD2>
 1.ヴォルフガンク・ワーグナーの講話/
 2.ハンス=ペーター・レーマンの講話/
 3.楽劇「ワルキューレ」より「さらば、勇敢で素晴らしい我が子よ」/
 4.テオ・アダムとヴォルフガンク・ワーグナーの対話/
 5.ビルギッテ・ニルソンの講話/
 6.楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「おだやかに静かに彼がほほえんで」
バイロイト祝祭管弦楽団のメンバー…CD1:1/
ヤック・マルティン・ヘンドラー(指揮)…CD1:1/
バイロイト祝祭合唱団&管弦楽団…CD1:3/
ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)…CD1:3/
シプリアン・カツァリス(ピアノ)…CD1:6/
テオ・アダム(バス)…CD2:3/
バイロイト祝祭管弦楽団…CD2:3.6/
カール・ベーム(指揮)…CD2:3.6/
ビルギッテ・ニルソン(ソプラノ)…CD2:6
録音 1995年…CD1:1-2.5-6, 1958年…CD1:3-4, 1967年…CD2:1-4, 1966年…CD2:5-6 バイロイト音楽祭
 リヒャルト・ワーグナーの一人息子、ジークフリートとその妻ヴィニフレートの二男としてバイロイトに生まれたヴォルフガンク(1919-2010)。彼はバイロイト祝祭劇場の総監督として大きな功績を残しました。最初は管理、運営のみでしたが、やがて演出にも着手。兄ヴィーラントが亡くなってからは外部から演出家を招聘し、常に劇場に新風を送り込むことに執心していた人として知られています。
 このアルバムでは彼のディレクターとしての手腕と功績について、本人自身の語りと彼の周囲の歌手や指揮者、ピアニストたちの語りを収録。実際の演奏をはさみながら、偉大なる人物を称賛するという形をとっています。















7/30(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACCENT

ACC 24254
(6CD)
\6900→\6290

鬼才天才スホーンデルヴルト
 3つの異なる楽器を用いたモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集!


モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
 CD1:
  ソナタ ハ長調KV279、ソナタ ヘ長調KV280、ソナタ 変ロ長調KV281
 CD2:
  ソナタ 変ホ長調KV282、ソナタ ト長調KV283、ソナタ ニ長調KV284
 CD3:
  ソナタ ハ長調KV309、ソナタ イ短調KV310、ソナタ ニ長調KV311
 CD4:
  ソナタ ハ長調KV330、ソナタ イ長調KV331
 CD5:
  ソナタ ヘ長調KV332、ソナタ変ロ長調KV333、
  ソナタ ハ長調KV545、ソナタ ニ長調KV576
 CD6:
  ソナタ ヘ長調KV533&KV494、幻想曲 ハ短調KV475、
  ソナタ ハ短調KV457、ソナタ 変ロ長調KV570
アルテュール・スホーンデルヴルト
 (フォルテピアノ、
  クラヴィコード、
  タンジェントピアノ)
 
 使用楽器:CD1&2/ タンジェントピアノ:フランツ・ヤコブ・スペト1775 年製作ウィリアム・ユルゲンソンによるレプリカ/CD3&4/ フォルテピアノ:ヨハン・アンドレアス・シュタイン1780 年製作(白木のハンマー)ウィリアム・ユルゲンソンによるレプリカ/
  CD5/ クラヴィコード(北ドイツ1780 年頃製作)ヨリス・ ポトフリーヘによるレプリカ/CD6/ フォルテピアノ:アントン・ヴァルター1790 年製作(革張りハンマー)ポウル・ポレッティ&ヘラルト・トゥインマンによるレプリカ
 録音:CD1&2/2005 年8 月9-11 日シュトゥットガルト州立博物館、ドイツ/CD3&4/2009 年12 月17-29 日カタルーニャ高等音楽院、バルセロナ、スペイン/
  CD5/2005 年5 月31 日-6 月2 日グリムベルゲン修道院の聖具室、ベルギー/CD6/2005 年9 月27-29 日リムベルゲン修道院の聖具室、ベルギー

 古楽大国オランダが生んだ知性派フォルテピアノ奏者アルテュール・スホーンデルヴルト。「1 パート1 人」という編成で衝撃を与えたベートーヴェンのピアノ協奏曲集とモーツァルトのピアノ協奏曲集で話題になりました。
 歴史的研究に裏付けされた斬新かつ刺激的な演奏で聴衆をあっと言わせるスホーンデルヴルトの新たなアルバムがリリースされます。フォルテピアノ、クラヴィコード、タンジェントピアノの3 つの異なる楽器を用いたモーツァルトのピアノ・ソナタ全集です。異なる楽器を使用することによって音色の多様性を追求しています。また、スホーンデルヴルトは、装飾音、リピートの問題を徹底的に極め、正しい方法を見出しています。この演奏で彼は、より正確にモーツァルトの音楽を表現し、さらに機知に満ちた自由で即興的な演奏により、作品に新しい光を当てています。




スホーンデルヴルトといえばやはりこれ
弦楽器奏者わずか7人
ベートーヴェン:試演時編成によるピアノ協奏曲全集
 いまだ売れ続ける超・問題作、「スホーンデルヴルト&Ens.クリストフォリのベートーヴェン協奏曲シリーズ」!
 ベートーヴェン時代のピアノ(フォルテピアノ)は音量が小さく、そのことは当初から作曲家たちも気づいていた。ベートーヴェンの弟子チェルニーも、ピアノ協奏曲は大きなホールで弾くべきではない、と考えていたくらいで、実際『皇帝』をはじめとするベートーヴェンのピアノ協奏曲でさえ、パトロンであるロプコヴィツ侯爵の私邸でプライヴェートな初演が行われたさいには、弦楽編成をぐっと絞り込んだオーケストラで聴かれていた…という前提のもと、当のロプコヴィツ侯邸の大広間を徹底検証、客席とのバランスや残響なども考慮したうえで「フル2管編成に対して、弦楽器は1・1・2・2・1程度」という驚愕の演奏編成を割り出したのが、2002 年に刊行されたS.ヴァインツィールの研究書『ベートーヴェンの協奏曲空間』。
 しかし学説というものは、それを納得させる具体例(この場合は「立派な演奏」)なくしては、ただの酒席の話題程度にしかならないもの——ヴァインツィールにとって何より幸いだったのは、オランダ出身の現代最高のフォルテピアノ奏者が、気の置けない演奏仲間である精鋭古楽奏者を集めてのEns.クリストフォリとともに、これをあざやかに例証する名演奏を打ち出してくれたことでした。
 番号の大きい協奏曲(つまり「皇帝&第4番」)から始め、「皇帝」の第一主題の勇壮さを第1ヴァイオリンたった1挺で描き出すという痛烈な演奏効果、作品そのものの室内楽的な美質をこれ以上ないくらいありありと示してみせた「第4番」で圧倒的な話題をさらったのが第1 集(Alpha079)。劇的な悲愴さを濃やかに表現しおおせた「第3番」や、現代ピアノでは物足りなさしか感じられなかった「第6番」(ヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲)の本質的な美をはじめて教えてくれた名演が第2集(Alpha122)。そして喇叭とティンパニのない「第2番」や、壮大なスケール感で迫る「第1番」!
 ピアノはウィーン古典派の魂、モーツァルトも愛したヴァルター・モデル。

Alpha155
(国内盤、日本語解説付き)
\2940
踊れベートーヴェン!
 ベートーヴェン:
  1. ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
  2. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19
アルテュール・スホーンデルヴルト
Ens.クリストフォリ(古楽器使用)
 (fp/ヴァルター・モデル)
Alpha155
(輸入盤/日本語解説なし)
\1890
 第1番のラルゴで猫がワルツを踊りだす。びっくりした。この体験はしておいたほうがいい。

Alpha122
(国内盤、日本語解説付き)
\2940
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品57
 ピアノ協奏曲 第6番 ニ長調 作品61a
  (ヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲版)
アルテュール・スホーンデルヴルト(Fp)
Ens.クリストフォリ(古楽器使用)
ヴァルター1800年&フリッツ1810年頃)
Alpha122
(輸入盤/日本語解説なし)
\1890
 

Alpha079
(国内盤、日本語解説付き
¥2940
ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第4番・第5番「皇帝」
アルテュール・スホーンデルヴルト
(フォルテピアノ〜J.フリッツ製作、1810年頃)
アンサンブル・クリストフォリ(古楽器使用)
(コルラード・ボルシ(第1ヴァイオリン)、
ヴィルベルト・ハーゼルゼット(トラヴェルソ)、
ペーター・フランケンベルク(オーボエ)、
エリック・ホープリチ(クラリネット)、
マールテン・ファンデル・ケルク(ティンパニ) 他)
Alpha079
(輸入盤/日本語解説なし)
\1890







LPO



LPO-72
(2CD)
\3600→\3290
ハイティンク、ヴォーン・ウィリアムズ再び!
 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
  交響曲 第5番 ニ長調
  交響曲 第7番(南極交響曲)
シーラ・アームストロング(ソプラノ)…CD2
ロンドン・フィルハーモニー合唱団…CD2
ロンドン・フィル
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
録音:ロンドン ロンドン サウスバンク・センター ロイヤル・フェステイヴァル・ホール 1994年12月15日…交響曲 第5番 1984年11月27日…南極交響曲

 イギリスの作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの2つの交響曲です。
 グロスターシャー州ダウンアンプニーに生まれ、ロンドンの王立音楽大学で作曲を学び、在学中にホルストと知り合い親交を深めました。
 2つの世界大戦の狭間を生き抜いたヴォーン・ウィリアムズ。この激動の時代は彼の生活にも音楽的活動にも多大なる影響を与え、その作品は独自の成熟を遂げて行ったことも良く知られています。
交響曲第5番は彼が70歳を超えてから完成されたもので、穏やかで平静な雰囲気を湛えた感動的な音楽。随所に民謡風のメロディも現れる親しみやすいものです。
 「南極交響曲」は1947年の作品。もともと映画「南極のスコット」の音楽として書かれたものであり、1949年のプラハ音楽祭で音楽賞も受賞しています。その後、作曲家自身の手により、音楽を再構成して「交響曲」と名付けたものですが、5つの楽章には各々文学作品からの引用句が置かれ、またチェレスタやウィンドマシーン、多彩な打楽器、ピアノ、オルガンを用い、女声合唱とソプラノ・ソロまで投入するという型破りな形式であり、南極の過酷な自然の姿に、人間の無力さを投影することにも成功していた稀有の作品となっています。
 ハイティンクには、これらの2作品ともEMIのスタジオ録音が存在しますが、このライヴでは、更に自発的な音作りによる自然で流麗な演奏となっています。例えば「南極交響曲」の第1楽章でのテンポの違い(10'15":11'08")だけを比較してみても、彼がいかにこのライヴで伸びやかで広がりのある解釈を施したかがお分かりいただけるかと思います。美しい弦の響き、オルガンの深い響き、そして女声合唱を縫って響き渡るアームストロングのヴォカリーズ…。
第3楽章では力強いクライマックスにオルガンの音色が花を添えています。
第5番は1994年の録音で、この曲における多くの名演(ボールト、プレヴィン…etc)と肩を並べる素晴らしい演奏です。




NAXOS 1CD¥1100


8.572691
\1100
エネスコ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ヘ短調 Op.6(1899)/
 4.ヴァイオリン・ソナタ イ短調「トルソー」(1911)/
 5.協奏的即興曲(1903)/
 6-8.ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調「ルーマニア民謡の特徴による」Op.25(1926)
アクセル・シュトラウス(ヴァイオリン)/
イリヤ・ポレターエフ(ピアノ)
録音 2011年1月9-12日 アメリカ カリフォルニア,サンフランシスコ キャロライン・H・ヒューム・コンサート・ホール
 20世紀ルーマニアにおける最も優れた音楽家の一人、ジョルジュ・エネスク(1881-1955 エネスコ)。存命中の彼は最高のヴァイオリニストであり、ブラームス作品の素晴らしい解釈者としても知られていました。作品番号付きの作品はあまり数が多くないのですが、ブカレストのエネスク博物館には未完成の原稿などの膨大な資料があり、少しずつその全貌が解明されようとしています。
 このシリーズは、エネスクの本領とも言えるヴァイオリンとピアノのための作品全集であり、情熱的でパワフルな第2番のヴァイオリン・ソナタは彼の「作曲家としての評価」を高めた記念碑的な作品でもあります。1楽章のみが残存する「ソナタイ短調」は民族音楽風のメロディと、不規則に移り変わる楽想が魅力的な作品です。
 初期の作品「協奏的即興曲」はフランス風な優雅さを持っています。
 ヴァイオリン・ソナタ第3番は「ルーマニア民謡の特徴による」の副題を持つ大作で、急進的な作風と強烈なリズムと特殊奏法を多用した印象的な音楽です。演奏も困難で、彼の弟子であったメニューインもこの曲の難しさについて述べています。この曲の中にはあらゆるものが内包されていると言っても過言ではありません。
 


8.572822
\1100
煮え切らないマーラー?
 タイベルク:交響曲 第2番・ピアノ・ソナタ 第2番

  1-4.交響曲 第2番 ヘ短調(1927)
  5-8.ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ヘ短調(1934)
ファビオ・ビディーニ(ピアノ…1-4)/
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)…5-8
録音 2011年4月30日.5月1日 ニューヨーク,バッファロー クラインハンス・ミュージック・ホール…1-4/2012年4月6日 ドイツ シュトゥトガルト SWRラジオ放送大ホール…5-8
 以前リリースされた交響曲第3番(8.572236)は、なんだかマーラーの第7番にそっくりな音楽で幕を開けましたが、今回の交響曲第2番も、同じマーラーの第6番とブルックナーの付点リズムを足して2で割り、そこに独自の味付けを施したような雰囲気で始まります。この何とも煮え切らないというか、懐かしいというか…。これがタイベルク(1893-1944)を聴くときの楽しみとでも言いましょうか。ウィーンの音楽一家に生まれるも、ユダヤ人であったためアウシュビッツに送られ、ここでその生涯を閉じた悲劇の作曲家ですが、ジョアン・ファレッタの尽力によりその作品がもう一度聴けるのは嬉しい限りです。もちろんバッファロー・フィルのサウンドは、これまでこんな良い音でタイベルクを聴いたことがないであろうと評されるほどの最高のものとなっています。
 ピアノ・ソナタはまるでベートーヴェンの生き写しと思えるほどの伝統的な書法に基いて書かれています。こちらも魅力的です。
 

8.572895
\1100
リスト:ピアノ曲全集 第36 集 ワーグナー・トランスクリプション集
 1.歌劇「ローエングリン」から「エルザの結婚の行進客人の入城曲」 S445/R278 No.2/
 2.歌劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」S447/R280/
 3.歌劇「リエンツィ-最後の護民官」の主題による幻想的小品 S439/R272/
 4.歌劇「タンホイザー」から「巡礼の合唱」 S443/R276/
 5.歌劇「ローエングリン」から「祝典と結婚式の歌」S446/R279 No.1/
 6.歌劇「ローエングリン」から「ローエングリンのエルザへの叱責」S446/R279 No.2/
 7.歌劇「さまよえるオランダ人」から「紡ぎ歌」S440/R273 /
 8.歌劇「さまよえるオランダ人」から「ゼンダのバラード」S441/R274/
 9.歌劇「ローエングリン」から「エルザの夢」S446/R279 No.2/
 10.歌劇「パルシファル」から「聖杯への厳かな行進曲」S450/R283
ヴィリアム・ヴォルフラム(ピアノ)
録音 2011 年5 月20-21 日 カナダ オンタリオ,CBC グレン・グールド・スタジオ
 ロマン派の2 人の巨匠たち。交響詩の創始者リスト(1811-1886)、そして楽劇の創始者ワーグナー(1811-1886)。ともに華麗な人生を送り、ともに生涯女性問題に悩まされ、壮大なる音楽を創り上げたことはご存知の通りです。そして、リストの娘コージマが最終的に伴侶に選んだのがワーグナー。そのため2 人は義理の親子になるのです。
 リストは全面的にワーグナーの音楽を支持していたわけではないと言われ、歌劇や楽劇からの編曲を行ったのも一部の曲についてだけでした。とりわけ「指環」に関しては唯一「ラインの黄金」から「ヴァルハラへの入場」の場面の編曲があるのみ。「ヴァルキューレの騎行」などの編曲があればよかったのに。と思う人は少なくないのでは?
 ちなみにシリーズ第33集(8.570562)で、リストによる他のワーグナー作品の編曲を聴くことが可能です。
 

8.572556
\1100
コルネリウス:歌曲全集 第1 集
 1-6.6 つの歌 Op.1
 <第1 番:不実/第2 番:すみれ/第3 番:子守歌/第4 番:蝶々/
  第5 番:夜に/第6 番:私の事、考えている?>/
 7-12.悲しみと慰め Op.3
  <第1 番:悲嘆/第2 番:追憶/第3 番:音色/第4 番:夢に/
  第5 番:忠誠/第6 番:慰め>/
 13-18.花嫁の歌
  <第1 番:ミルテの小枝/第2 番:愛の報い/第3 番:前夜/
   第4 番:目覚め(朝に)/第5 番:高き歌/第6 番:実現(おとぎ話の奇跡)>/
 19-22.ベルタに Op.15
  <第1 番:わがもの/第2 番:私があなたをどれほど愛しているか/
  第3 番:はるか遠くに/第4 番:あなたの絵>/
 23-26.ラインの歌
  <第1 番:はるか遠くに/第2 番:便り Op.5-1/第3 番:ラインに/第4 番:記憶>/
 27-29. 3つの歌 Op.4
  <第1 番:喜びと痛みに/
   第2 番:さあ、月明かりの下で散歩しよう/第3 番:あなたとともに森を歩く>
クリスティーナ・ランドシャーマー(ソプラノ…1-6.13-18.)/
マルクス・シェーファー(テノール…7-12.19-22.27-29)

マティアス・ハウスマン(バリトン…23-26)/
マティアス・ヴァイト(ピアノ)
録音 2010 年9 月19 日…1-6, 2010 年1 月13 日…7-12, 2011 年24-25 日…13-18, 2010 年1 月12 日…19-22, 2011年2 月12 日,4 月18 日…23-26, 2010 年1 月15 日…27-29 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送第2 スタジオ
  少年時代から歌曲を書き始めるも、正式に作曲を学び始めたのは17 歳になってからというドイツの作曲家コルネリウス(1824-1874)。彼はリストやR.ワーグナーに心酔、ワーグナーの影響を強く受けた歌劇作品を書きましたが、結局のところ「新ドイツ楽派」の配下に入ることはせず、独自の路線を貫き通したのでした。彼は器楽曲よりも声楽曲を好み、約100 曲ほどの歌曲と、20 曲以上の二重唱、そして男声合唱曲などを書きましたが、これらのほとんどは自身のテキストを用いるなど、文学的素養も高かった人でした。NAXOS は彼の歌曲を全曲リリースし、この忘れられた天才を再度この世に蘇らせます。
 精緻なピアノ・パートに支えられた生き 生きとしたメロディは、確かに想像力豊かな音楽家の手になるものです。
 

チマローザ:序曲集 3 (シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ/ガロワ)
8.572734
\1100
予想外に面白い
 チマローザ:序曲集 第3集

 1.歌劇「女の手管」より序曲 第1番/2.歌劇「女の手管」より序曲 第2番/
 3.歌劇「カリアの女王アルテミシア」序曲/
 4.歌劇「欺かれた陰謀(マルマンティーレの市場)」序曲/
 5.歌劇「カイオ・マリオ」-序曲/6.歌劇「ロッカ・アッツッラ(青砦)の二人の男爵」序曲/
 7.歌劇「愛の奇行」序曲/8.歌劇「寛大な敵たち」序曲/9.歌劇「シナの英雄」序曲
デニスタ・ラフィチエヴァ(クラリネット…8)/
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ/
パトリック・ガロワ(指揮)
録音 2011年6月 フィンランド ユバスキュラ,ハンカサルミ教会
 イタリアの作曲家ドメニコ・チマローザ(1749-1801)。貧しい家庭に生まれ幼い頃に父親を事故で亡くすも、持ち前の音楽的才能を生かしてオペラ作曲家として大成。一時期はウィーンの宮廷楽長を務め、ナポリに帰国後は、新時代の到来を賛美した音楽を作曲したため反逆罪でナポリを永久追放処分。なんともドラマティックな生涯を送った人でもあります。彼は65作以上のオペラを作曲しましたが、「秘密の結婚」と「女の手管」以外は、現在ほとんど忘れ去られてしまっています。
 しかしこれらの活力ある音楽と、巧妙な筋立ては、どれもが現代に充分通用するものであり、これら序曲だけではちょっと物足りないな。と思わせてくれるだけのパワーを備えた魅力的なものばかりです。
 とりわけ管弦楽法の見事さに注目。歌の美しさだけではオペラが成り立たないということを改めて実感させてくれるのではないでしょうか?
 演奏は、最近ますます円熟味を加えてきたガロワの指揮と、お馴染みヒンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ。第1集(8.570508)と第2集(8.570279)も好評です。


チマローザ:序曲集 第1,2集
8.570508
¥1100
チマローザ:序曲集第1 集
 歌劇「ヴォルドミーロ」序曲/歌劇「ストランバ男爵夫人」序曲/
 歌劇「伯爵の奇行」序曲/
 歌劇「秘密の結婚」(ウィーン版初録音)序曲 /
 歌劇「不誠実な誠実」序曲/歌劇「ドン・カレンドリーノの帰還序曲
 歌劇「大工」序曲/歌劇「クレオパトラ」序曲/
 歌劇「饗宴」序曲/歌劇「太陽のおとめ(イダリーデ)」序曲
 歌劇「信じやすい人」序曲/歌劇「みじめな劇場支配人」序曲
アレッサンドロ・アモレッティ(指揮)
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア
MARCO POLO より移行盤。チマローザと言えば「秘密の結婚」が良く知られているが、実はその生涯に約70 作ものオペラを作曲している。機知にあふれた生き生きとした陽気な音楽、美しいメロディは文豪ゲーテも大絶賛したと言われ、当時の全ヨーロッパの聴衆を魅了した。残念なことに、現在ではチマローザのオペラの全貌を知ることは困難になってしまったが、ここに収められた序曲を聴くだけでも当時の熱狂ぶりが伝わることだろう。原盤 MARCO POLO 8.225181
8.570279
¥1100
チマローザ:序曲集 第2集
 1.歌劇「夢見るアルミダ」序曲
 2.歌劇「オレステ」 序曲
 3〜5.歌劇「ロンドンのイタリア女」序曲
 6.歌劇「アルタセルセ」序曲
 7〜9.歌劇「インドのアレッサンドロ」序曲
 10.歌劇「女はいつも最悪の選択をする」序曲
 11〜13.歌劇「キルケー」序曲
 14〜16.歌劇「古代ローマの狂信者」序曲
 17.歌劇「ジャンニーナとバルナルドーネ」序曲
ケヴィン・マロン(指揮)
トロント室内管弦楽団

今回の作品も全曲としてはほとんど聴く機会のないものばかりで、ファンならずとも触手が動くこと間違いない。チマローザのオペラは当時としては劇的で、斬新なメロディを駆使し安定した管弦楽法が高く評価されていた。そして序曲は全曲の特徴を端的に示すものであり、後に続くドラマへの期待を嫌がおうにも高めてくれる。

 


8.572813
\1100
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲集 第1集
 1-4.弦楽四重奏曲 第3番 Op.19(1924)
 5-10.弦楽四重奏曲 第4番「組曲」Op.25(1936)
 11-12. 2つの楽章(1927)
  <第1番:序奏/第2番:アダージョ、ミステリオーゾ>
エッシャー弦楽四重奏団
<メンバー:
アダム・バーネット=ハート(第1ヴァイオリン)/
ウー・ジー(第2ヴァイオリン)/
ピエール・ラポワント(ヴィオラ)/
デーン・ヨハンセン(チェロ)>
録音 2011年2月21-25日 アメリカ フロリダ,ポート・シャーロット・ユナイテッド・メソジスト教会
 ウィーン世紀末を代表する音楽家の一人ツェムリンスキー(1871-1942)。マーラーを(とりわけ妻のアルマについて)語る際には、避けて通れない人物としても知られています。彼は作曲をローベルト・フックスに師事し、ブラームスからも後押しを受けていたものの、結果的には「世紀末の雰囲気」にどっぷり浸かった音楽を書き、またシェーンベルクとは義理の兄弟でもあったため(彼の妹がシェーンベルクの妻となった)1924年にはオペラ「期待」の初演を行うなど、かなり先進的な活動を行ったことで知られています。
 そんなツェムリンスキーは生涯4曲の弦楽四重奏曲を書いていますが、その書かれた年代には40年ほどの開きがあり、第1番の若々しくブラームス風の作風と、第4番の爛熟した作風には驚くほどの違いが見られるのが面白いところです。この第1集では後期の第3番と第4番を収録。名作「抒情交響曲」を初演し、10年ぶりにとりかかった第3番は、それまでのロマンティックな作風から一転、表現主義的で厳格なものとなりました。第4番は更に鎮痛な面持ちを持つもので、アルバン・ベルクをはじめとした親しい友人たちの次々の死を反映したかのような重々しい音楽。“ブルレスケ(おどけた)”と題された第2楽章ですら、痛々しく荒々しい音が充満しています。しかし、音楽の端々に浮き上がるメロディは何と美しいことでしょう。
  

8.572878
\1100
シューマン:ピアノ連弾のための編曲集 第2集
 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 Op.41-1
  (オットー・ドレーゼルによる4手ピアノ編)/
 5-10.ペダル・ピアノのための練習曲:6つのカノン風小品 Op.56
  (テオドール・キルヒナーによる4手ピアノ編)/
 11-14.弦楽四重奏曲 第2番 ヘ短調 Op.41-2
  (オットー・ドレーゼルによる4手ピアノ編)
エッカーレ・ピアノ・デュオ
 (フォルカー・エッカーレ&
  真理子・エッカーレ)
録音 2011年8月30-31日…5-14, 2012年6月6-7日…1-4 ドイツ ヴュルテンベルク,スタットハッレ・エットリンゲン
 現代もそうですが、シューマン(1810-1856)の時代にも「演奏会のプログラム」を家庭て楽しむために、管弦楽曲や室内楽、オペラなどをピアノ独奏、もしくは連弾に編曲するという需要がかなり多かったのです。一連のリストの編曲作品はすでにお馴染みですが、シューマンの音楽も家庭やサロンで人気が高く、例えば「ピアノ五重奏曲」は妻クララの手によって、弦楽四重奏曲は、若く才能ある作曲家オットー・ドレーゼルが巧みにピアノ連弾版へと移し替えています。
 ピアノで演奏することで、原曲のくすんだ美しさに新たな輝きが付け加えられ、また違った面持ちの作品に変貌しています。珍しい作品である6つのカノン風小品を編曲したテオドール・キルヒナーは、シューマンの他の作品(たとえばリーダークライスOp.39など)もピアノ独奏版に編曲したりと、その素晴らしいアレンジで知られている人です。
 
ヴァルヒャ:コラール前奏曲集第4集(ディッセルホースト)
8.572913
\1100
ヴァルヒャ:コラール前奏曲集 第4集
 1.第1番「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」/
 2.第2番「「聖なるキリストはよみがえり給えり」/
 3.第3番「主はわが信頼すべき羊飼なり」/4.第4番「楽しき祭りに胸が高まり」/
 5.第5番「わが罪で悩む時」/6.第6番「世が明け、わが身を供えよ」/
 7.第7番「心よりわれ汝を愛す、おお主よ」/8.第8番「主イエスよ、汝の不安と悲しみは」/
 9.第9番「太陽は明るく輝く」/10.第10番「キリスト、汝は十字架の仲間の力」/
 11.第11番「神はここまで私をもたらした」/12.第12番「私は知っている、わが神よ」/
 13. 第13番「日にして光なるキリスト」/14.第14番「主なる神、われらがもとにあらずば」/
 15.第15番「目覚めよ、わが心よ」/16.第16番「おお、汝正しくして善なる神よ」/
 17.第17番「神のみわざは善きかな」/18.第18番「汝、その道を命じたまえ」/
 19.第19番「もろともに主をたたえよ」/20.第20番 後奏曲 ハ長調
デルベルト・ディッセルホースト(オルガン…ジョン・ブロンバウ製 Opus35)
録音 2012年10月9-10日 イリノイ州 スプリングフィールド,最初の長老派教会
 20世紀の名オルガニスト、ヘルムート・ヴァルヒャのコラール前奏曲集 第4集です。演奏家としてではなく、求道者としてのヴァルヒャ(1907-1991)の姿を知るために最適な1枚として、このシリーズは語り継がれることでしょう。ヴァルヒャのこれらの作品は、長い伝統に基いたポリフォニーの技法をバロックの様式に組み合わせ、そこに近代的な和声を施すことで、新しいオルガン音楽の可能性に気付かさせてくれるものであり、オルガンの豊かな音色の中に、常に耽溺する神への祈りの心は、聴く者に永遠の平安を与えてくれることをお約束いたします。
 

8.573063
\1100
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ全集 第6集 4手のための作品集
 1-4.4手のためのソナチネ ハ長調 Op.6/
 5-7.4手のためのソナタ 変ロ長調 Op.47/
 8-10.4手のためのソナタ イ長調 Op.160
スーザン・カガン(第1ピアノ)/
ヴァシリー・プリマコフ(第2ピアノ)
録音 2012年6月12-13日 ニューヨーク・シティ アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
 NAXOSレーベルではすっかりおなじみ、ベートーヴェンの弟子であり友人であったフェルディナント・リース(1784-1838)のピアノ・ソナタ&ソナチネ集の第6集は、彼の連弾のための3つのソナタ(ソナチネ)です。彼の作品の中におけるピアノ・ソナタは特別な意味を持つことは間違いなく、初期のものは師であるベートーヴェンの影響を受けつつも、後期の作品はロマン派の作曲家たち、メンデルスゾーンやシューマンに強い影響を与えるほどに熟成したものとなっていました。このアルバムに収録された3曲は、どれもが個性的な表情を湛えた素晴らしい音楽です。
 規模が小さく単純な構造を持つOp.6のソナチネの主題は、一瞬ベートーヴェンを思わせますが、もっともっと無邪気で楽しい音楽です。作曲されたのは意外に遅くリース自身のカタログによると1825年とされていますが、これは恐らく教育用に書かれているため、ことさら易しく作られているのでしょう。Op.47のソナタは1816年の作品で、リースがヨーロッパ・ツアーを成功させた後、ロンドンで新しく地位を築いた頃の作品です。
 1831年頃に作曲されたOp.160のソナタは「グランド(大)・ソナタ」として出版され、カール・チェルニーに献呈されました。ピアノの鍵盤を隅から隅までフルに使い、オーケストラを凌駕する厚い響きを追求。またイ長調と銘打たれているものの、音楽は長調と短調を行き来するなど、想像を遙かに超えた充実した音楽が展開されていきます。
 

8.573096
(2CD)
\2200
パレストリーナ:ソロモンの雅歌
[CD1]
 1-19.モテット集 第4巻「ソロモンの雅歌より」(1584)
  <.かの人の口で私に口づけせしめよ/あなたの前に私を至らせたまえ/
   われは黒い、そして美しい/私はぶどう園を守らなかった/
   女性の中の美しいものよ、もし知らないなら/おまえの頬はうつくしい/
   ひと包みのミルテのように/見よ、おまえは美しい、愛する者よ/
   愛する者よ、おまえはまったく美しい/傷つきしわが心/いばらの中のゆりのように/
   王は私を後宮に入れた/彼の左手は私の頭の下に/私の愛する者の声/
   愛する者よ、急いでおいで/私の愛する者よ、立ち上がって/
   私の恋人は私のもの、そして私は彼女のもの/起きて町を回ろう/
   エルサレムの娘らよ、私は誓う>/
[CD2]
 1-10.モテット集 第4巻「ソロモンの雅歌より」(続き)
  <彼の頭は純金のよう/私の恋人は園に降りていった/美しきかな、愛する者/
   それはだれか、そこを行くのは/彼は私のくるみの園に降りていった/
   おまえの足は何と美しい/おまえの二つの乳房は/おまえは何と美しく、輝かしい/
   おまえの首は象牙の塔のよう/おいで、おいで恋人よ>/
 11.グレゴリアのアンティフォナ:娘たちのあとに続き/
 12.その友人なる乙女たちはあなたのものに(1593)/
 13.グレゴリアの昇階曲:娘よ、良く見なさい/
 14.あなたは何者にもまして美しい(1569)
ミュンヘン・パレストリーナ合唱団/
ヴェナンツ・シューベルト(指揮)
録音 2005年5月29-30日…CD1:1.3-5.9-13.15.17-19,CD2:6.9.10, 2012年6月8-10日…CD1:アンティフォン/グレゴリアン・チャント 2.4-8.10.12-14.16.17.19,モテット 2.6-8.10.14.16,CD2:アンティフォン/グレゴリアン・チャント 1-5.7-11.13,モテット 1-5.7.8.12-14 ドイツ ミュンヘン.女子病院大学教会
 ルネサンス期における最大の教会音楽作曲家パレストリーナが手掛けた作品の中で、異色の輝きを放つのがこの「ソロモンの雅歌」です。これは彼のモテット(ミサ曲以外の多声宗教曲)集の第4巻にあたり、パトロン教皇グレゴリウス13世に捧げられた作品ですが、ここで選ばれたテキストは、ヘブライ=旧約聖書の中でも一風変わったもので、歌のタイトルを見てもわかるとおり「恋愛と男女の性愛」を賛美したものなのです。神に仕える者たちとこれらの艶めかしい詩は、相容れぬもののようでもありますが、様々な経緯と論争を経て…いわば後付けの理由?…恋愛も性愛も、全て「キリストと教会との関係」とみなすことで、ようやく正典に収められたというものです。なので表向きは宗教曲ですが、中身は艶めかしい恋の歌でもあります。
 この演奏は、それぞれのモテットにふさわしいプレインチャント(単声の聖歌)を選び出し各曲の前に添えることで「恋愛の歌」を「洗練された喜びと祈りの音楽」へと昇華させています(プレインチャントのタイトルは日本語表記を省略)。
 

8.573113
\1100
プティジラール:バレエ音楽「星の王子さま」(2010)
 〜混声合唱、クラリネット、ハープとパーカッションのための組曲

 1.プロローグ/2.砂漠/3.惑星/4.バオバブ/5.涙の国/6.ばら/
 7.野生の鳥たち/8.星の王子さまが眠るとき/9.ばらの庭園/
 10.ばらとじょうろ/11.秘密/12.星の王子さまの涙/
 13.心で探して/14.最後の合唱
ブダペスト・スタジオ合唱団&ホンヴェード男声合唱団(合唱指揮…カールマン・ストラウス)/
ブダペスト・ハンガリー交響楽団ソロイスツ/
ローラ・プティジラール(指揮)
録音 2012年2月12日,5月11日.12日 ハンガリー ブダペスト,ハンガリー・ラジオ・スタジオ
 フランスの現代作曲家プティジラール(1950-)。彼は指揮者でもあり、フランス映画、テレビ番組の音楽も多数制作するという八面六臂の活躍をしている人です。彼の名前が知られるようになったのは、映画でもおなじみの「エレファント・マン」のオペラ化でしょうか。この悲しい物語に彼が付けた音楽は、ほとんど無調でしたが、その強烈な響きは一度聴いたら忘れることのない印象的なものでした。
 今回は、アヴィニョンのオペラハウスによるバレエ「星の王子さま」(あのサン=テグジュペリの名作)のために書かれた音楽です。特異な編成によって紡ぎ出される音楽は、夢から現実、動と静、神秘と無垢な笑顔の3つを見事に表現しています。もちろん聴きやすい音楽ではありませんが、この不思議な雰囲気は言葉に尽くせません。
 


8.573167
\1100
知られざるイギリスの天才
 ベンジャミン・デイル:ロマンティック・ヴィオラ曲集

 1-3.ヴィオラとピアノのための組曲 ニ長調 Op.2
  <幻想曲-前奏曲/ロマンス/終曲>/
 4.6台のヴィオラのための序奏とアンダンテ Op.5/
 5.ヴィオラとピアノのための幻想曲 ニ長調
井上祐子(ヴィオラ)/
ステファン・クームス(ピアノ)/
RAMヴィオラ六重奏団…4
<メンバー:
井上祐子/
クリフトン・ハリソン/
リチャード・ウォーターズ/
ルー・ウェンホン/
リュウ・ティグハン/
アンナ・ラスティ>
録音 2012年6月6日.20日.23日 UK ロンドン ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック,デュークズ・ホール
 イギリスの作曲家、教育者ベンジャミン・デイル(1885-1943)。早熟な天才であった彼は将来を嘱望されつつも、ドイツ滞在中に第1次世界大戦の戦渦に巻き込まれ、ベルリン近郊のルーレーベン捕虜収容所に抑留されてしまいます。
 終戦後は英国音楽学校連合委員会の審査員を務めながら美しい作品をいくつか書いています。彼が15歳の時に英国王立音楽院の作曲家に進みましたが、ここで知り合ったイギリスの最も偉大なヴィオラ奏者ライオネス・ターティスのために「ヴィオラとピアノのための組曲」を始めとしたいくつかの作品を書いたのでした。
 この曲は1906年にターティスとヨーク・ボウエンによって初演され、その後ロマンスと終曲は管弦楽化もされています。
 またターティスの門弟のために書かれた「6台のヴィオラとピアノのための序奏とアンダンテ」と「幻想曲」が1911年に作曲されました。これらはデールとターティスの友情の証しとも言える美しい音楽です。このアルバムではヴィオラを演奏した井上さんによる解説(英文のみ)もブックレットに掲載されています。
 

8.573226
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/ラサール・シェルアーナ ギター・リサイタル
 1.ラモー(1683-1764):クラヴサン組曲 第2組曲より「鳥のさえずり」(L.シェルアーナ編)/
 2.ラモー:王大公妃(L.シェルアーナ編)/
 3.レゴンディ(1822-1872):夢/
 4.レニャーニ(1790-1877):ファンタジア Op.19/
 5-9.アセンシオ(1908-1979):内なる想い/
 10.A.J.マンホーン(1866-1919):バスクの歌/
 11-14.ボグダノヴィチ(1955-):ギター・ソナタ 第2番
ラサール・シェルアーナ(ギター)
録音 2013年2月7-8日 カナダ オンタリオ,ニューマーケット 聖ジョン・クリソストム教会
 2012年の第45回ミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクールの優勝者ラサール・シェルアーナのNAXOSデビュー・アルバムです。彼は1988年にフランスのヴィエンヌに生まれ、6歳からギターを学び、リヨンの国立コンセルヴァトワールでペルーの名奏者ヘセス・カストロ=バルビに教えを受けます。やがてマドリット王立コンセルヴァトワールに進み、ミゲル・トラパーガに師事。最優秀の成績で卒業し、現在はザルツブルク・モーツァルテウムでマルコ・タマヨの元で学んでいます。数多くのコンクールを制覇しながら、室内楽と古楽の勉強を続けている彼の演奏は、瑞々しい音色と確かな技巧、そして溢れる歌心に満ちています。このアルバムではラモーの作品で見事な編曲の腕前も披露しています。
 

8.660322
\1100
モンシニ(1729-1817):歌劇「王と農夫」
 3幕 ミシェル=ジャン・スデーヌ 台本(オペラ・ラファイエット編)
  1.序曲/2-9.第1幕/10-15.第2幕/16-25.第3幕
王…トーマス・マイケル・アレン(テノール)/
リチャード(農夫)…ウィリアム・シャープ(バリトン)/
ジェニー…ドミニク・ラベッレ(ソプラノ)/
リュストー…トーマス・ドリエ(バリトン)/
リュロワール…ジェフリー・トンプソン(テノール)/
母…ドロレス・ツィーグラー(メゾ・ソプラノ)/
ベッツィ…ユリア・ヴァン・ドーレン(ソプラノ)/
シャルロ…デヴッド・ニューマン(バリトン)/
廷臣…トニー・ブッテ(テノール)/
オペラ・ラファイエット/
ライアン・ブラウン(指揮)
録音2012年1月23,24日アメリカ メリーランド大学,クラリス・スミス・パフォーニング・アーツ・センター,Dekelbouホール
 フランスの貴族の家柄に生まれたモンシニ(1729-1817)ですが、父の死後、25歳の時にパリで出会ったペルゴレージの歌劇「奥様女中」に心酔し、作曲家の道を志したことで知られています。極めて短期間のうちに作曲技法を習得し、いくつかのオペラを書きましたが、この1762年の歌劇「王と農夫」は彼の成功作であり、この作品でモンシニはフランス内外での名声を手にしたのです(この作品の7年後に書かれたのが歌劇「脱走兵」(Naxos 8.660263-64)となります)。
 シャーウッドの森を舞台に、シリアスさとコミカルさを併せ持ちつつ、革新的な意識改革ももたらすという、台本作家ミシェル=ジャン・スデーヌの台本と、モンシニの当時としては大胆な音楽は確かに聴衆たちの心を湧き立たせたことでしょう。オペラ・ラファイエットは、これらの忘れられた18世紀作品の復興に尽力し、埋もれてしまった作品を拾い上げ、丹念に復元し、新しい時代の演出を施した上で21世紀の私たちの元に届けてくれています。今回は1870年に使われたセットを復元するという偉業もやり遂げています。
 

8.501066
(10CD)
\5000
ルトスワフスキー:交響曲・協奏曲・合唱・声楽作品集
<CD1 原盤 8.554283>
 1-4.交響曲 第1番/5-7.シロンスクの3章/8-11.ヴェネツィアの遊び/
 12-20.花の歌と歌のお話/21.ポストリュード Ⅰ/
<CD2 原盤 8.553169>
 1.交響的変奏曲/2-5.小組曲/6-7.交響曲 第2番/
 8-11.ピアノ協奏曲/
<CD3 原盤 8.553423>
 1.パガニーニの主題による変奏曲/2-5.織りこまれた言葉/6.眠りの空間/
 7.交響曲 第3番/<CD4 原盤 8.553202>1-4.弦楽のための葬送曲/
 5-8.チェーン Ⅱ:ヴァイオリンと管弦楽のためのディアローグ/9.間奏曲/
 10-14.ヴァイオリンと管弦楽のためのパルティータ/15.交響曲 第4番/
<CD5 原盤 8.553625>
 1.オーケストラの書/2.チェロ協奏曲/3-7.ノヴェレッテ/8.チェーン Ⅲ/
<CD6 原盤 8.553779>/
 1-3.管弦楽のための協奏曲/4-6.アンリ・ミショーの3つの詩/
 7.ミ・パルティ/8.弦楽のための序曲/
<CD7 原盤 8.555270>
 1-3.3つの後奏曲/4-11.13の独奏弦楽器のための前奏曲とフーガ/
 12.小序曲/13.ルイヴィルのためのファンファーレ/14.CUBEのためのファンファーレ/
 15.G.S.M.D.のための前奏曲/16.ランカスター大学のためのファンファーレ/
<CD8 原盤 8.555763>
 1-5.クラリネットと管弦楽のための舞踊前奏曲/
 6-8.オーボエ、ハープと室内楽団のための二重協奏曲/
 9.グラーヴェ-チェロと弦楽のためのメタモルフォーゼ/
 10.チェーン Ⅰ:14人の奏者のための/
 11-12.声と室内管弦楽団のための「2つの子どもの歌」/
 13-18.声と楽器のための「6つの子どもの歌」
<CD9 原盤 8.555994>
 1-20.20のポーランド語によるクリスマスキャロル/21.ラクリモーサ/
 22-26.5つの歌/
<CD10.ラスト・コンサート 原盤 8.572450>
 1-5.パルティータ(ヴァイオリンと管弦楽編)/6.間奏曲/
 7-10.チェーン Ⅱ/11-19.花の歌と花のお話/20.チェーン Ⅰ
オルガ・パシェチニク(ソプラノ…CD1:12-20, CD9:1-21)/
ピオトル・パレチニ(ピアノ…CD1:8-11)/
ベルント・グレムザー(ピアノ…CD3:1)/
ピョートル・クシェヴィチ(テノール…CD3:2-5)/
アダム・クルシェフスキ(バリトン…CD3:6)/
クシシュトフ・バコヴスキ(ヴァイオリン…CD4:5-8.10-14)/
アンジェイ・バウアー(チェロ…CD5:2)/
カメラータ・シレジア…CD6:4-6/
ズビグニェフ・カレタ(クラリネット…CD8:1-5)/
アルカディウシュ・クルパ(オーボエ…CD8:6-8)/
ニコラ・テュリエ(ハープ…CD8:6-8)/
ラファウ・クヴィアトコウスキ(チェロ…CD8:9.10)/
ウルシュラ・クリゲル(ソプラノ…CD:811-18)/
ヤドヴィガ・ラッペ(アルト…CD9:22-26)/
ポーランド放送合唱団…CD:91-21/
ポーランド国立放送響…CD1-9/
アントニ・ヴィト(指揮)…CD1-9/
フジコ・イマジシ(ヴァイオリン…CD10:1-5.7-10)/
ヴァルディン・アンダーソン(ソプラノ…CD10:11-19)/
ニュー・ミュージック・コンサーツ…CD10/
ヴィトルト・ルトスワフスキ(指揮)…CD10
録音 <CD1>1997年1月13-15日…1-4/1997年9月19日…5-7/1997年6月3-4日…8-11/1997年9月17-18日…12-20/1996年9月6日…21/<CD2>1994年8月25-30日…1-7/1995年6月27-28日…8-11/<CD3>1995年2月27日…1/1995年5月31日…2-5/1995年8月30-31日…6/1995年5月25-26日…7/<CD4>1994年12月19-22日/<CD5>1996年6月4-5日…1/1995年9月20-21日…2/1995年10月10-11日…3-7/1995年11月10日…8/<CD6>1996年9月,12月-1997年1月/<CD7>1996年9月6日…1/2000年5月16-17日…2-3.12-16/2000年7月23日…4-11/<CD8>2001年1月16-18日…1-8/2001年4月3-6日…9-18/<CD9>2001年12月3-5日…1-21/1997年1月15日…22-26/<CD10>1993年10月24日 ライブ収録
 第2次大戦後のポーランドを代表する作曲家、ピアニストの一人であるヴィトルト・ルトワフスキ(1913-1994)。バルトークの影響による民族主義的作風から出発し、12音技法の採用を経て、前衛技巧へと進みつつも、仄かに香る調性的な響きが味わい深く、また日本人作曲家、松平頼則を絶賛したことでも知られています。
 このBOXは彼の主要な交響曲、管弦楽、協奏曲、合唱と声楽作品を網羅したもので、彼の音楽の魅力をじっくり味わうことができるものです。CD10には、彼自身の最後のコンサートを収録。価値あるBOXです。
 

8.501702
(17CD)
\5000
ドヴォルザーク:出版された管弦楽作品集
<CD1 原盤 8.550266>
 1-4.交響曲 第1番 ハ短調「ズロニツェの鐘」B.9/
 5-9.伝説 Op.59 B.122 第1番-第5番/
<CD2 原盤 8.550267>
 1-4.交響曲 第2番 変ロ長調 Op.4 B.12/
 5-9.伝説 Op.59 B.122 第6番-第10番 B.122/
<CD3 原盤 8.550268>
 1-3.交響曲 第3番 変ホ長調 Op.10 B.34/
 4-7.交響曲 第6番 ニ長調 Op.60 B.122/
<CD4 原盤 8.550269>
 1-4.交響曲 第4番 ニ短調 Op.13 B.41/
 5-8.交響曲 第8番 ト長調 Op.88 B.163/
<CD5 原盤 8.550270>
 1-4.交響曲 第5番 ヘ長調 Op.76 B.54/
 5-8.交響曲 第7番 ニ短調 Op.70 B.141/
<CD6原盤 8.550271>
 1-4.交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」Op.95 B.178b/
 5.交響的変奏曲 Op.78 B.70/
<CD7 原盤 8.550896>
 1-3.ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33/4.交響詩「水の精」Op.107 B.195/
<CD8>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 B.108/
 4.ロマンス ヘ短調 Op.11 B.38/5.マズレック Op.49 B.90/
<CD9>
 1-3.チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 B.191/
 4.森の静けさ Op.68-5 B.182/5.ロンド Op.94 B.181/
<CD10 原盤 8.550143>
 1-8.スラヴ舞曲 第1番-第8番 Op.46 B.83/
 9-16.スラヴ舞曲 第9番-第16番 Op.72 B.147/
<CD11 原盤 8.550610>
 1.狂詩曲 イ短調 Op.14/2-4.3つのスラヴ狂詩曲 Op.45/
<CD12 原盤 8.550598>
 1.交響詩「真昼の魔女」Op.108 B.196/
 2.交響詩「金の紡ぎ車」Op.109 B.197/3.交響詩「野鳩」Op.110 B.198/
<CD13>
 1-5.弦楽のためのセレナード ホ長調 Op.22 B.52/
 6-9.管楽のためのセレナード ニ短調 Op.44 B.77/
 10.弦楽のためのノットゥルノ ロ長調 Op.40 B.47/
 11.5つのプラハ・ワルツ B.99/
 12.ポルカ 変ロ長調「プラハの学生たち」Op.53a-1 B.114/
<CD14>
 1-7.小オーケストラのための7つの間奏曲 B.15/
 8-12.チェコ組曲 ニ長調 Op.39 B.93/
 13-17.組曲 イ長調「アメリカ」 Op.98b B.190/
 18.ポロネーズ 変ホ長調 B.100/19.祝典行進曲 Op.54 B.88/
<CD15 原盤 8.223272>
 1.歌劇「王様と炭焼き」Op.14 B.42/141-序曲/
 2-4.歌劇「ジャコバン党員」Op.84 B.159/200より/
 5-8.歌劇「悪魔とカーチャ」Op.112 B.201より/
 9-10歌劇「ルサルカ」Op.114 B.203より/
 11.歌劇「ディミートリー」Op.64 B.127/186-序曲/
 12.歌劇「アルミーダ」Op.115 B.206a-序曲/
<CD16 原盤 8.550600>
 1.序曲「プジェデフラ・ヴァンダ」 Op.25 B.55/
 2.序曲「自然の中で」Op.91 B.168/
 3.序曲「謝肉祭」Op.92 B.169/4.序曲「オセロー」Op.93 B.174/
 5.序曲「わが故郷」Op.62 B.125a/
<CD17>
 1.序曲「フス教徒」Op.67 B.132/
 2.歌劇「いたずら百姓」Op.37 B.67a-序曲/
 3.悲劇的序曲 Op.posth B.16a/
 4.スケルツォ・カプリッチョーソ 変ニ長調 Op.66 B.131/
 5.交響詩「英雄の歌」 Op.111 B.199
アレクサンドル・トロスティアンスキ(ヴァイオリン)…CD8:5/
イェネ・ヤンドー(ピアノ)…CD7:1-3/
イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)…CD8:1-4/
ドミトリー・ヤブロンスキー(チェロ)…CD9:4-5/
マリア・クリーゲル(チェロ)…CD9:1-3/
スロヴァキア・フィルハーモニー管…CD1:1-4, CD2:1-4, CD3, CD4, CD5, CD6, CD10, CD11, CD17:2-4/
スロヴァキア放送交響楽団…CD1:5-9, CD2:5-9/
ポーランド国立放送交響楽団…CD7, CD8:1-4, CD12, CD14:8-12.19, CD17:1.5/
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団…CD8:5, CD9:4-5, CD13:10-12, CD14:1-7.13-18/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団…CD9:1-3/
オスロ・フィルハーモニー・ウィンド・ソロイスツ…CD13:6-9/
カペラ・イストロポリターナ…CD13:1-5/
スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管…CD15/
BBCフィルハーモニー管弦楽団…CD16/
スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)…CD1, CD2, CD3, CD4, CD5, CD6, CD12, CD16, CD17:2/
アントニ・ヴィト(指揮)…CD7, CD14:8-12.19, CD17:1.5/
カミラ・コルチンスキー(指揮)…CD8:1-4/
ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)…CD8:5, CD13:10-12, CD14:1-7.13-18/
ミヒャエル・ハラース(指揮)…CD9:1-3/
フェリックス・コロドフ(指揮)…CD9:4-5/
ズデニェク・コシュラー(指揮)…CD10, CD11:2-4, CD17:4, /
リボル・ペシェク(指揮)…CD11:1/
ヤロスラフ・クレチェク(指揮)…CD13:1-5/
ロベルト・スタンコフスキー(指揮)…CD15/
リボル・ペシェク(指揮)…CD17:3
録音 <CD1>1990年5月…1-4/1991年5月…5-9/<CD2>1990年5月…1-4/1991年5月…5-9/<CD3>1990年5月4-9日/<CD4>1989年2月/<CD5>1989年2月/<CD6>1989年3月1-2日…1-4,11月10.11日…5/<CD7>1993年11月9-13日/<CD8>1994年3月28-31日…1-4, 2003年10月10-12日…5/<CD9>1991年11月8-10日,2003年10月10-12日…4-5/<CD10>1987年9月,1988年3月19-22日/<CD11>1986年3月…1,1987年9月…2-4/<CD12>1992年9月1-6日/<CD13>1990年5月6-11日…1-5,1996年11月4-6日…6-9,2003年10月10-12日…10-12/<CD14>2003年10月10-12日…1-7.13-18,1994年4月11-15日…8-12.19/<CD15>1989年2月22-28日/<CD16>1992年3月23-24日/<CD17>1994年4月11-15日…1,1987年7月12-22日…2,1986年3月…3,1988年3月19-22日…4,1993年10月12-13日…5
 日本でも大人気のドヴォルザークですが、実際のところ誰もが知っている「新世界より」や第8番の交響曲、チェロ協奏曲など一部の曲以外は、あまり聞く機会がないのではないでしょうか?交響曲でも、標題のついている第1番「ズロニチェの鐘」は別にして、第2番や第3番はなかなか耳にすることがありません。
 交響詩も同じであり、オペラに至っては「ルサルカ」も美しいアリアが知られている程度。最近ようやく「チェコ組曲」が人気を得たかな。と言ったところでしょう。無論、特定の曲だけで普遍の人気を獲得したドヴォルザークの偉大さには瞑目しますが、そろそろ他の曲もじっくり聞いてみてもよいのでは?この17枚組でチェコの自然にどっぷり浸かってみてはいかがでしょう。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


VENEZIA



CDVE04408
\1600→\1490
初CD化
 スヴェトラーノフ指揮/ガーシュウィン

ガーシュウィン:
 1. パリのアメリカ人
 2. 交響的絵画「ポギーとベス」(ロバート・ラッセル・ベネット編)
 3. キューバ序曲
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立交響楽団
 まったくクールではない、ロシア人による愛すべきロシア人のための「ウオッカを呑んだくれて”べろんべろん”」な、ガーシュウィンです。
 千鳥足のようなニュアンス付けと、馬鹿騒ぎとも言える演奏に観衆が大いに盛り上がってます。
※アナログLP発売時に、とても評判と成った演奏です。(初CD化) 1980年1月16日モスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音 モノラル


<国内盤>

現代ギター


GGCV 1007
\2100
ヴァリエ2〜 金 庸太
 リベラ:練習曲
 ダンジェロ:2つのリディア調の歌
 ウォルトン:5つのバガテル
 カントール:プーナとカルージョ(練習曲第1番)
 ブローウェル:フーガ第1番
 アセンシオ:内なる想い
 アリラン(韓国民謡〜金 庸太 編)
金 庸太(ギター)
 レコード芸術誌特選盤。福田進一プロデュース、名手・金 庸太( キム・ヨンテ) の“ヴァリエ2”が、新品番・価格改定で待望の再リリース!

 優れた新人アーティストを紹介する、福田進一プロデュースのレーベルの第2 弾として発売された金 庸太のソロ・デビュー・アルバム「ヴァリエ2 〜内なる想い」がこの度、新品番・価格改定で再リリースされます。
 金 庸太にとっての遅すぎるほどのデビュー盤でしたが、満を持してのアルバムだけあって演奏・曲目ともに充実の内容です。現代の作品を中心とした構成ですが、血の通った音楽的な表現に溢れ、聴く人の心を捉えます。レコード芸術誌特選盤となった名盤の嬉しい復活です。( 原盤番号:GGCV 1002)

 =金 庸太( キム・ヨンテ) プロフィール=
 13 歳よりギターを始め、大谷環、尾尻雅弘、福田進一に師事。93 年名古屋ギターコンクール、94 年スペインギターコンクールにおいて第1 位受賞。
 94 年及び98 年東京国際ギターコンクール第2 位受賞。95 年に渡仏、パリ・エコールノルマル音楽院にてアルベルト・ポンセに師事。97 年、同音楽院ギター科を審査員全員一致の第1位で修了。翌98 年、同音楽院の演奏家ディプロマを審査員全員一致の首席で取得。同年ベルギーに移り、王立アントワープ音楽院スペシャライズコースに 在籍、ローランド・ブロックスの下で研鑽を積む。その間、ギターをアルバロ・ピエッリ、ジェラール・ヴェルバに、アナリーゼをナルシス・ボネに師事し、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。2000 年に帰国、以降ソロ、室内楽、オーケストラとの共演など、幅広く活動中。現在、聖徳大学、現代ギターGG 学院講師。







<映像>


KULTUR(映像)


KULTUR D0021
(DVD)
\2300
ルドルフ・ヌレエフ/ポートレート
 Le Corsaire、The Sleeping Beauty、Marguerite and Armand、
 Apollo、Aureole、Don Quixote、Cinderella and Pierrot Lunaire
Region: All Running Time: 90 minutes Color: Color/B&W
 

KULTUR D4886
(DVD)
\2300
マリア・カラス/ Living and Dying for Art and Love
 Zeffirelli、Tito Gobbi (her Scarpia) and Placido Domingo
 are among the contributors.
Region: All Running Time: 56 minutes Color: Color/B&W
 

KULTUR D4901
(DVD)
\2300
Margot Fonteyn - A Portrait
 A Film Biography of the Legendary Ballerina
Region: All Running Time: 88 minutes Color: Color/B&W
 

KULTUR D4881
(DVD)
\2900
アンドラーシュ・シフ・プレイズ・ショパン
 24の前奏曲 Op. 28 & Schiff On Chopin
Region: All Running Time: 90 minutes Color: Color







ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2013 ARIA−CD.All rights reserved.