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第71号
マイナー・レーベル新譜(1)
2013.6.18〜2013.8.16


2L



2L 095SABD
(SACD HYBRID
[5.0 surround/stereo]
+Pure Audio Bluray)
\4000→\3690
2L の「いい音」で聴くアヴェ・マリア集
 聖母讃歌〜アヴェ・マリア

 ブリテン: 聖母讃歌
 プーランク: サルヴェ・レジナ
 デュリュフレ: 愛といつくしみのあるところ
 ウィテカー: 黄金の光
 ローリドセン: おお光より生まれし光
 オーデゴール: 来たれ
 カールセン: おお大いなる奇跡
 ブルックナー: アヴェ・マリア
 ラフマニノフ: アヴェ・マリア
 ペルト: アヴェ・マリア
 オーラ・ヤイロ: すべてが美しいお方
 アンドリュー・スミス:マリアよ、あなたは美しい, スターバト・マーテル
 トロン・クヴェルノ:スターバト・マーテル・ドロローザ(悲しみの聖母は)
スコラ・ カントールム 
トゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダール
 (指揮)
 なんとも美しい聖なる調べ!オスロ最古の教会のクリアでナチュラルな響きに酔う2L の「いい音」で聴くアヴェ・マリア集

 録音:2011年1 月、3 月、10 月 ガムレ・アーケル教会 (オスロ、ノルウェー)/制作: モッテン・リンドベルグ/録音: モッテン・リンドベルグ、ビーアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音] [Bluray: 5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC] [SACD DXD (5.0 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]

 2L の超優秀録音が存分に堪能できるブルーレイ・オーディオとSACD Hybrid 盤の2 枚組仕様シリーズ。ウィテカー、クリストフェシェン、ローリドセンたち、アメリカと北欧の世俗合唱曲によるアルバム『拝謁』(2L61SACD) を録音したオスロの室内合唱団スコラ・カントールムが、ブリテン、プーランク、デュリュフレをはじめとする作曲家たちの聖母マリアのための賛美歌を歌ったアルバム『聖母讃歌』を作りました。
 黄金の光、天使、御子を描いた、現代アメリカの作家エドワード・エッシュの詩をチャールズ・アンソニー・シルヴェストリがラテン語に訳した歌詞で歌われるウィテカーの《黄金の光》。ローリドセンの《永遠の光》の第3 曲〈おお光より生まれし光〉。オーデゴールの《来れ》は、J・S・バッハのモテット《来れ、イエスよ来れ》による「瞑想」です。同じくノルウェーのカールセンの〈おお大いなる奇跡〉は《クリスマス・オラトリオ》の第1 曲として作曲されました。
 マリアを賛美するカトリックの祈りをテクストにオーラ・ヤイロが、多彩に変化する曲に作った《すべてが美しいお方》。中世イギリスのアンティフォナに基づくアンドリュー・スミスの《マリアよ、あなたは美しい》。ノルウェー民謡にみられる音型と装飾をもつクヴェルノの《スターバト・マーテル・ドロローザ》。「賛美歌は、永遠なるものについて考えをめぐらせる時、その心の高揚が声として発せられるもの」。中世イタリアの神学者トマス・アクィナスの『神学大全』の言葉がライナーノーツに引用されています。
 スコラ・カントールムは、1964 年、作曲家で指揮者のニューステットによりオスロ大学音楽学部に創設されました。彼のあと、2002 年からは、ノルウェー音楽アカデミーで教えるトゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダールが指揮者を務めています。アルバムの録音セッションは、オスロに現存する最古の建築物とされるガムレ・アーケル教会で行われました。

 このアルバムは、5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク(5.0 surround/stereo) のセットです。
 Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください。



 

2L 096SABD
(SACD HYBRID
[5.0 surround/stereo]
+Pure Audio Bluray)
\4000
ウラニエンボルグ 〜 Song
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-): 太陽の呼び声
 ゲイル・トヴェイト(1908-1981)/ ホーコン・ベルゲ編: 名誉ある出迎え
 ホーコン・ベルゲ(1954-): われら歌声高く, 祝福の朝なり
 スヴェン=エーリク・ベック(1919-1994): 春
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-): 夜明け
 アルフレード・ヤンソン(1937-): エッバ・リンドクヴィストの3つの詩
 ボー・ホルテン(1948-): ヴォカリーズ
 トルビョルン・ デュールード(1974-): もうすぐ娘はバラ咲く庭で愛しい人に口づけを
 ハーラル・グッリクセン(1946-): 主はわが光、わが救いなり
 ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-): アヴェ・マリア・ダオスタ
 ボー・ホルテン(1948-): 何事にも時があり
 カール・ニルセン(1865-1931): わがイエスよ、わが心に
 ノルウェー民謡/ ビョルン・アンドル・ドラーゲ, オーラ・ブレムネス編: 美しい夕べの歌
ウラニエンボルグ・
 ヴォーカルアンサンブル
エリサベト・ホルテ(指揮)
 ノルウェーの名ヴォーカル・アンサンブル、ウラニエンボルグ人間を取り巻く世界を「歌」で表現

 録音:2011年10 月、11 月 ウラニエンボルグ教会 (オスロ、ノルウェー)/制作: モッテン・リンドベルグ/録音: モッテン・リンドベルグ、ビーアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音] [Bluray: 5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC] [SACD DXD (5.0 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]/49’02

 2L の超優秀録音が存分に堪能できるブルーレイ・オーディオとSACD Hybrid 盤の2 枚組仕様シリーズ。オスロに編集スタジオをもつ 2L は、グレクス・ヴォーカリス、アンサンブル96、スコラ・カントールムをはじめとするノルウェーの合唱団の個性的なディスクをリリースしてきました。オスロにあるウラニエンボルグ教会の合唱団のひとつ、ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルは、さまざまなジャンルと時代の音楽を活気にみちた演奏で聴かせることで名高い合唱団です。アルバム『歌』。テレマルク地方の谷に響くこだまからインスピレーションを得て、アンサンブルのメンバー、マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセンが作曲したソプラノソロと高声5 部のための《太陽の呼び声》。トヴェイトの《ハルダンゲルの100 の民謡》組曲第1 番の第1 曲をホーコン・ベルゲが混声合唱のために編曲した〈名誉ある出迎え〉。フィンランドのマンテュヤルヴィのカトリック・ミサ典礼文をテクストとする《アヴェ・マリア・ダオスタ》。『旧約聖書』の『コレヘトの言葉(伝道の書)』に基ずくオーレ・ダルゴーの詩に同じデンマークのボー・ホルテンが作曲した《何事にも時があり》。
 北部ノルウェーの聖職者で詩人、漁師でもあったペッテル・ダッス (1647-1705) の詩をクヴェーフィヨルドの宗教音楽家ハンス・クリスチャン・ベルゲシェン (1835-1924) が歌に作った《美しい夕べの歌》。人間、人間と自然、人間同士、人間と神の関係に焦点を当てた選曲です。呼吸し、鼓動するアカペラの声。指揮は芸術監督のエリサベト・ホルテです。

このアルバムは、5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク(5.0 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください。




ACCENT

ACC 24254
(6CD)
\6900→\6290

鬼才天才スホーンデルヴルト
 3つの異なる楽器を用いたモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集!


モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
 CD1:
  ソナタ ハ長調KV279、ソナタ ヘ長調KV280、ソナタ 変ロ長調KV281
 CD2:
  ソナタ 変ホ長調KV282、ソナタ ト長調KV283、ソナタ ニ長調KV284
 CD3:
  ソナタ ハ長調KV309、ソナタ イ短調KV310、ソナタ ニ長調KV311
 CD4:
  ソナタ ハ長調KV330、ソナタ イ長調KV331
 CD5:
  ソナタ ヘ長調KV332、ソナタ変ロ長調KV333、
  ソナタ ハ長調KV545、ソナタ ニ長調KV576
 CD6:
  ソナタ ヘ長調KV533&KV494、幻想曲 ハ短調KV475、
  ソナタ ハ短調KV457、ソナタ 変ロ長調KV570
アルテュール・スホーンデルヴルト
 (フォルテピアノ、
  クラヴィコード、
  タンジェントピアノ)
 
 使用楽器:CD1&2/ タンジェントピアノ:フランツ・ヤコブ・スペト1775 年製作ウィリアム・ユルゲンソンによるレプリカ/CD3&4/ フォルテピアノ:ヨハン・アンドレアス・シュタイン1780 年製作(白木のハンマー)ウィリアム・ユルゲンソンによるレプリカ/
  CD5/ クラヴィコード(北ドイツ1780 年頃製作)ヨリス・ ポトフリーヘによるレプリカ/CD6/ フォルテピアノ:アントン・ヴァルター1790 年製作(革張りハンマー)ポウル・ポレッティ&ヘラルト・トゥインマンによるレプリカ
 録音:CD1&2/2005 年8 月9-11 日シュトゥットガルト州立博物館、ドイツ/CD3&4/2009 年12 月17-29 日カタルーニャ高等音楽院、バルセロナ、スペイン/
  CD5/2005 年5 月31 日-6 月2 日グリムベルゲン修道院の聖具室、ベルギー/CD6/2005 年9 月27-29 日リムベルゲン修道院の聖具室、ベルギー

 古楽大国オランダが生んだ知性派フォルテピアノ奏者アルテュール・スホーンデルヴルト。「1 パート1 人」という編成で衝撃を与えたベートーヴェンのピアノ協奏曲集とモーツァルトのピアノ協奏曲集で話題になりました。
 歴史的研究に裏付けされた斬新かつ刺激的な演奏で聴衆をあっと言わせるスホーンデルヴルトの新たなアルバムがリリースされます。フォルテピアノ、クラヴィコード、タンジェントピアノの3 つの異なる楽器を用いたモーツァルトのピアノ・ソナタ全集です。異なる楽器を使用することによって音色の多様性を追求しています。また、スホーンデルヴルトは、装飾音、リピートの問題を徹底的に極め、正しい方法を見出しています。この演奏で彼は、より正確にモーツァルトの音楽を表現し、さらに機知に満ちた自由で即興的な演奏により、作品に新しい光を当てています。




スホーンデルヴルトといえばやはりこれ
弦楽器奏者わずか7人
ベートーヴェン:試演時編成によるピアノ協奏曲全集
 いまだ売れ続ける超・問題作、「スホーンデルヴルト&Ens.クリストフォリのベートーヴェン協奏曲シリーズ」!
 ベートーヴェン時代のピアノ(フォルテピアノ)は音量が小さく、そのことは当初から作曲家たちも気づいていた。ベートーヴェンの弟子チェルニーも、ピアノ協奏曲は大きなホールで弾くべきではない、と考えていたくらいで、実際『皇帝』をはじめとするベートーヴェンのピアノ協奏曲でさえ、パトロンであるロプコヴィツ侯爵の私邸でプライヴェートな初演が行われたさいには、弦楽編成をぐっと絞り込んだオーケストラで聴かれていた…という前提のもと、当のロプコヴィツ侯邸の大広間を徹底検証、客席とのバランスや残響なども考慮したうえで「フル2管編成に対して、弦楽器は1・1・2・2・1程度」という驚愕の演奏編成を割り出したのが、2002 年に刊行されたS.ヴァインツィールの研究書『ベートーヴェンの協奏曲空間』。
 しかし学説というものは、それを納得させる具体例(この場合は「立派な演奏」)なくしては、ただの酒席の話題程度にしかならないもの——ヴァインツィールにとって何より幸いだったのは、オランダ出身の現代最高のフォルテピアノ奏者が、気の置けない演奏仲間である精鋭古楽奏者を集めてのEns.クリストフォリとともに、これをあざやかに例証する名演奏を打ち出してくれたことでした。
 番号の大きい協奏曲(つまり「皇帝&第4番」)から始め、「皇帝」の第一主題の勇壮さを第1ヴァイオリンたった1挺で描き出すという痛烈な演奏効果、作品そのものの室内楽的な美質をこれ以上ないくらいありありと示してみせた「第4番」で圧倒的な話題をさらったのが第1 集(Alpha079)。劇的な悲愴さを濃やかに表現しおおせた「第3番」や、現代ピアノでは物足りなさしか感じられなかった「第6番」(ヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲)の本質的な美をはじめて教えてくれた名演が第2集(Alpha122)。そして喇叭とティンパニのない「第2番」や、壮大なスケール感で迫る「第1番」!
 ピアノはウィーン古典派の魂、モーツァルトも愛したヴァルター・モデル。

Alpha155
(国内盤、日本語解説付き)
\2940
踊れベートーヴェン!
 ベートーヴェン:
  1. ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
  2. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19
アルテュール・スホーンデルヴルト
Ens.クリストフォリ(古楽器使用)
 (fp/ヴァルター・モデル)
Alpha155
(輸入盤/日本語解説なし)
\1890
 第1番のラルゴで猫がワルツを踊りだす。びっくりした。この体験はしておいたほうがいい。

Alpha122
(国内盤、日本語解説付き)
\2940
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品57
 ピアノ協奏曲 第6番 ニ長調 作品61a
  (ヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲版)
アルテュール・スホーンデルヴルト(Fp)
Ens.クリストフォリ(古楽器使用)
ヴァルター1800年&フリッツ1810年頃)
Alpha122
(輸入盤/日本語解説なし)
\1890
 

Alpha079
(国内盤、日本語解説付き
¥2940
ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第4番・第5番「皇帝」
アルテュール・スホーンデルヴルト
(フォルテピアノ〜J.フリッツ製作、1810年頃)
アンサンブル・クリストフォリ(古楽器使用)
(コルラード・ボルシ(第1ヴァイオリン)、
ヴィルベルト・ハーゼルゼット(トラヴェルソ)、
ペーター・フランケンベルク(オーボエ)、
エリック・ホープリチ(クラリネット)、
マールテン・ファンデル・ケルク(ティンパニ) 他)
Alpha079
(輸入盤/日本語解説なし)
\1890



 


ACC 24279
\2500→\2290
S.クイケン&ラ・プティット・バンドが管組を再録音!
J.S.バッハ:管弦楽組曲(全曲)
 第1番ハ長調 BWV 1066
 第3番ニ長調 BWV 1068
 第2番ロ短調 BWV 1067
 第4番ニ長調 BWV 1069
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
ラ・プティット・バンド
バルトルド・クイケン(トラヴェルソ)
 本当の音を追求するS.クイケンのこだわりが結実した1枚!

 録音:2012 年9 月29 日-10 月1 日ベギンホフ教会、シント・トルイデン、ベルギー/79’17

 古楽界の巨匠シギスヴァルト・クイケン率いる名門古楽アンサンブル、ラ・プティット・バンドによるバッハの管弦楽組曲が発売されます。1972 年にS. クイケンとG. レオンハルトにより結成されたラ・プティット・バンドは2012 年に40 周年を迎えました。彼らは1981 年に管弦楽組曲を録音しており、この再録音は40 年間の絶え間ない研究と卓越した技術が結実した演奏となっています。そして通常2 枚組で販売されることの多い管弦楽組曲ですが、クイケンならではの型破りの快速テンポで1 枚に収め、爽快で生き生きとした演奏を聴かせてくれます。
 今回も作曲された当時の響きを再現するために、S. クイケンは最小編成のアンサンブルで、基本的には「1 パート1 人」で演奏し、各声部の進行をより明白にしています。通奏低音はチェンバロの他に、いわゆる8 フィートのヴィオローネと言われるチェロの前身の楽器バス・ド・ヴィオロンが使用されています。さらに特筆すべきはブランデンブルク協奏曲(ACC 24224/KKC5138)の時と同様に、バッハの時代の純正な響きを再現するために、何年もかけて探した優秀なバロック・トランペット奏者ジャン=フランソア・マデフを起用し、調整バルブがないナチュラル・トランペットを用いている点です。また1981 年の最初の録音と同じく第2 番ではバルトルド・クイケンがソロを務めており、繊細で柔軟な香り高い演奏を披露しています。



 
ACC 24283
(2CD)
\4200→\3790
コレギウム1704
 J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲 BWV232
コレギウム・ヴォカーレ1704
コレギウム1704
ヴァーツラフ・ルクス(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ソフィー・ハームセン(Ms)
テリー・ヴァイ(CT)
エリック・シュトクローサ(T)
トマーシュ・クラール(B)
マリアーン・クレイチーク(B)
 チェコ古楽界を牽引する実力派集団コレギウム1704 のロ短調ミサ

 録音:2013 年1 月6-10 日、プラハ、スタジオ・ドモヴィナ/101’26

 ボヘミアのバッハと言われるゼレンカのレクイエム(ACC24244)の録音で高い評価を得た、チェコ、プラハのバロック・アンサンブル、コレギウム1704。今回はそのバッハの作品の中でも最高峰とされる「ロ短調ミサ」を録音しました。
 現代の研究結果により、バッハが実際に演奏した当時の編成で演奏することが主流となってきて、小規模編成で各パートの線をより明確に表現しています。
 この演奏も、合唱はソプラノI:3 名、ソプラノII:3 名、アルト:5 名、テノール:4 名、バス:5 名の計18 名。ソリストは合唱も歌う6 名。オーケストラは30 名という小編成。
 ヴァーツラフ・ルクス率いるコレギウム1704 は、1970 年生まれのチェンバロ奏者ヴァーツラフ・ルクスが1991 年に創設。躍進めざましいチェコの古楽界を牽引する気鋭のアンサンブルです。一人ひとりが素晴らしい力量をもったアンサンブルで、コーラスもソリストも粒ぞろい。卓越した技術と美しい響き、早めのテンポで躍動感溢れる演奏で新しいバッハの世界を聴かせてくれます。



 

ACC 24236
\2500
タランテラ〜オルガンと民族楽器による
 作曲者不詳:タランテラ・プグリエーセ、
 キルヒャー:アンティドトゥム・タラントゥーレ(毒蜘蛛の解毒剤)、
 キルヒャー:タランテラ、ヒポドリア旋法、
 ムルシア:タランテラ、マルケッティ:タランテラ、
 カレザーナ:タランテラ、ストラーチェ:タランチュラ・チューン、
 デ・フエーテ:タランテーラ、
 作曲者不詳:ピッツィカ・タランタータ、キルヒャー:タランテラ、
 シシリアのオクターヴ、作曲者不詳:様々なタランテラ、
 作曲者不詳:ピッツィカ・タランタータ・ミノーレ、
 ヴェッキオッティ:パストラーレ、
 グレコ:タランテラ・コン・ヴァリエ・パルティーテ、
 作曲者不詳:真のナポリ風タランテラ、
 作曲者不詳:パストラーレ・コン・イ・フラウティーニ=カンツォーナ、
 作曲者不詳:パストラーレ ハ長調、
 ヴェッキオッティ:ナポリ風ピファラータ、
 作曲者不詳:パストラーレ 変ホ長調、
 エロルド:タランテラ〜歌劇「ザンパ」の序曲より、
 作曲者不詳:ガリポリのパストラーレ、
 作曲者不詳:ピッツィカ・ピツィカ・タランティーナ、
 作曲者不詳:タランテラ・カラブレーゼ、
 クレメンティ:タンランテラ、ロッシーニ:踊り、
 ナポリ風タランテラ、作曲者不詳:パストラーレ 変ロ長調、
 作曲者不詳:ナポリ風タランテラ、作曲者不詳:ナポリ風タランテラ
リウヴェ・タミンガ(オルガン)
ファビオ・トリコミ
 (タンブレロ、カスタネット、
  マンドリーノ、キタラ・バロッカ、
  ヴァイオリン)
ルイジ・マンジョカヴァッロ(Vn)
オッタヴィア・ラウーザ(Vn)
ステファノ・アルバレッロ(キタラ・バッテンテ)
 オルガンと民族楽器による解毒の踊り

 録音:2011 年9 月3、4 & 5 日/65’56

 タランテラはイタリア南部ナポリの舞曲。イタリア東南部タラント近辺にタランチュラという毒蜘蛛が生息し、その毒蜘蛛に襲われた時に踊る治療的な意味を持った踊りです。当時は医学的な治療法はなく、速いリズムのこの音楽による方法しかなく、音楽家たちは教会、広場、患者の家に赴き、解毒のためにタランテラを演奏したと言われています。
 このアルバムはオルガニスト、リウヴェ・タミンガの長年の研究により17 世紀から20 世紀にかけての作品を取り上げており、イタリア南部の都市ガラティーナ、コリリアーノ、カザラーノのオルガンと、“治療” に最適な強いアクセントを持つタンバリンやカスタネット、そしてかき鳴らすマンドリン、ギターのような民族楽器を用いて録音しています。
 


ACC 24242
(2CD)
\4200→\3790
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777):
 低弦楽器のための四重奏曲

  ソナタ第1 番ニ長調、ソナタ第2番へ長調、
  ソナタ第3番ハ長調、ソナタ第4 番イ長調、
  ソナタ第5番変ロ長調、ソナタ第6 番ト長調
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
ロベルト・センシ( 指)
 低弦ファン必聴のアルバム、ウィーンで活躍したヴァーゲンザイルの低弦楽器のための四重奏曲集

 録音:1999 年7 月

 ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルは、マリア・テレジアの音楽教師、ウィーン宮廷内のオルガニストを務めた、作曲家、鍵盤楽器奏者です。作品はチェンバロ・ソナタ、交響曲、室内楽などがあり、ハイドンやモーツァルトの初期作品に影響を与えています。特に交響曲は90 曲に及ぶ数を作曲しており、その後の発展に大きく貢献しています。ここに収録されているのは、ヴァーゲンザイルの作品の中でも特殊な曲の一つ、低弦楽器のための四重奏曲です。上声部はヴィオラかチェロの2 本、下声部はチェロとコントラバスで演奏されます。今日では珍しい低弦用の作品ですが、ヴァーゲンザイルの活躍していた18 世紀においては、人気がありました。この演奏を聴けば豊かな響きと多彩な表現力に圧倒され、低弦の新たな魅力に気付かされることでしょう。

AD VITAM



AV 121115
\2500→\2290
録音の良さに驚愕
 トマジ:管弦楽曲集

  (1)抒情劇「海の沈黙」(1959)
  (2)第三世界の交響曲 (1967)
  (3)世俗カンタータ「ティパサへの帰還」(1966)
(1)ピエール=ミシェル・ルコント(指)
 フランス国立放送管弦楽団、
 将校:ベルナール・デミニー(Br)
 姪:ジャニーヌ・カプドル(Ms)
(2)ピエール・デルヴォー(指)
 フランス国立放送管弦楽団
(3)パトリック・ダヴァン(指)
 マルセイユ歌劇場管弦楽団&合唱団
 ダニエル・メジギッシュ(朗読)
 トマジのオーケストレーションが物凄いエネルギーで迫る名演

 (1)録音:1971 年11 月25 日 (2)録音:1970 年9 月9 日 (3)2005年9 月17 日/DDD、68’14”

 アンリ・トマジ(1901-1971) は、コルシカの血を引くフランスの作曲家。「芸者遊び」というチンドン屋風色彩の管弦楽曲で知られますが、独創的なオーケストレーションでエキゾチックな風物を描くのに巧さを示しています。「海の沈黙」はヴェルコール原作のレジスタンス小説に基づく一幕の抒情劇。
 1940 年ドイツ占領下のフランスで、ドイツ軍将校がフランスと仲良くしたいと願いながら、大多数のエゴの前では無力なやるせなさを淡々と描いています。
 「第三世界の交響曲」は1967 年、ベルリオーズの歿後百年にフランス文化省の委嘱で作曲されました。ベルリオーズの「幻想交響曲」の素材がコラージュされてはいますが、むしろアフリカや古代をトマジ一流のオーケストレーションで強烈に描いています。録音の良さも抜群で、かつて長岡鉄男先生が激賞したアンティルの「コロボリー」(エヴェレスト盤)を彷彿させます。オーディオ・ファン必聴の物凄さです。

AGOGIQUE



AGO 009
\2500→\2290
ジャック・デュフリ(1715-1789)&
 W.A.モーツァルト(1756-1791):作品集

  (1)デュフリ:序曲(デュフリ)
  (2)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 KV 7
  (3)デュフリ:ラ・ドゥ・タイリ
  (4)デュフリ:ラ・ドゥ・ヴァルマレット
  (5)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第4番 ト長調 KV 9
  (6)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ハ長調 KV 6
  (7)デュフリ:ラ・ドゥ・マイ
  (8)デュフリ:ラ・マダン
  (9)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ロ長調 KV 8
  (10)デュフリ:ラ・ドゥ・カソボン
ステファニー=マリ・デュガン
 (Vn/Joseph et Antoine Gagliano,
  1770, Naples)
ヴィオレーヌ・コシャール
(Cem/Christian Kroll, 1776, Lyon)
 縁のある2人の作曲家デュフリとモーツァルトの香り高いヴァイオリン作品集

 録音:2010 年7 月27-29 日

 2006 年のモーツァルト生誕250 周年の時にヴェルサイユでの音楽祭で演奏したプログラム。デュフリのヴァイオリン・ソナタ集は1756 年、ちょうどモーツァルトの生誕年に出版されました。1763 年にモーツァルト一家がヨーロッパを旅していた時、ルイ15 世の次女の招きを得ましたが、この女性に、デュフリは鍵盤作品集第2 巻を献呈しています。モーツァルトも彼女のサロンを訪れた時、あたたかなおもてなしを受け、1764 年、初めての出版譜となるヴァイオリン・ソナタは彼女に献呈されています。そんな不思議な関連のあるデュフリとモーツァルト、二人の作品をまとめた1 枚。典雅な旋律に心も踊ります。したたるようなレコーディングの質の高さも魅力の盤です。



 

AGO 011
\2500
「“Padre e figlio”(父と子)−
 カプリッチョ&もう一つのカンツォーネ集」

  エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742):
   ソナタ第I、II、IV、V、VI、VII、XI 番
  ジョゼフ・マリー・クレマン・ダッラーバコ(1710-1805):
   カプリッチョ第1 〜 11番
レ・バッス・レユニ
 〈ブリュノ・コクセ
  (Vc、ヴィオラ、
   テノール・ド・ヴィオロン、
   ヴィオラ)、
 エマニュエル・ジャック
  (テノール・ド・ヴィオロン)、
 エスメ・ドゥ・ヴリ(Vc)、
 ベルトラン・キュイエ(Cem)〉
 18世紀の重要作曲家、ダッラーバコ父子作品集

 録音:2009 年6 月14-17日(スイス)

 18世紀を代表する存在の作曲家、ダッラーバコ父子の作品集。父であるエヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコは、1675年ヴェローナ生まれ。ヴェローナ大聖堂の楽長、そしてトレッリらからヴァイオリンおよびチェロの手ほどきを受け、1704 年にはバイエルン選帝侯マクシミリアン2 世エマヌエルの宮廷チェリストとして活躍するようになります。マクシミリアン2 世エマヌエルは、フォルクレ、マラン・マレら多数の音楽家が、彼のために作品を遺したほどのヴィオールの名手でもありました。彼の宮廷のための室内楽を中心とした作品が残されています。
 息子のジョゼフ・マリー・クレマン・ダッラーバコは1710 年生まれ。父の手ほどきでチェロを始め、バイエルンの宮廷に勤める傍ら、ヨーロッパ各都市でも自由に演奏活動を行えるという地位でした。1805 年、95 歳で亡くなりました(同年、ボッケリーニ(1743-1805) も亡くなっています)。ギャラント様式および前古典派スタイルをとりながらも、バロックの余韻も色濃く残す作風で、チェロのための作品が多く残されています。
 そんなダッラーバコ父子の作品を交互に収めた興味深いこの盤、父の作品はゆったりとしたアンサンブルがたのしめます。息子の作品では、ボッケリーニより少し前の世代の作曲家による、こんなにも軽やかな独奏曲が存在したのかと驚かされます。コントラストに満ちたプログラムと心地よい弦楽器の音色がたまらない1 枚です。
 


AGO 010
\2500

ミシェル・ドゥ・ラ・バール(c.1675-1745):作品集
 ドゥ・ラ・バール氏のトリオ、第3組曲、
 「ヴェネツィア女」からレオノーレのアリア、
 「芸術の勝利」からカンパストのアリアほか
ル・メルキュール・ギャラント
セルジュ・サイッタ(指揮、フルート)
 音楽史にフルートで名をのこすドゥ・ラ・バールの作曲家としての全貌を明かす試みのアルバム

 録音:2010 年9 月

 ミシェル・ドゥ・ラ・バールは、18 世紀に活躍したフルート奏者。王宮や宮廷で活躍し、フランスのアイエンの宮廷がスペインを訪れた際、ド・ラランドやルベルらと一緒に音楽家として同行したという記録が残っています。このような重要な行事に参加したということは、当時ドゥ・ラ・バールが音楽家として相当の地位を築いていたことを示していますが、が、古楽復興運動の中でなぜか埋もれてしまった存在で、フランスで初のフルートと通奏低音のための曲集の楽譜を出版(1702)した人物として、フルート界では知られている程度といえるかもしれません。この1 枚は、ミシェル・ドゥ・ラ・バールの様々な作品を組み合わせ、この作曲家の全貌を明らかにしようとしたもの。マレ、シャルパンティエら先人達のスタイルにヒントを得つつ書かれた作品が並びます。また、珍しい声楽作品も収録されており、ドゥ・ラ・バールの典雅な世界を堪能できる一枚です。

ALBA


ABCD 358 
\2200
ギター大国フィンランドから珠玉の1枚
 デュオのバロック音楽 (Musica Barocca a Due)

 ヴィヴァルディ: ソナタ ニ短調 Op.1-8 RV.64
 ファルケンハーゲン: 二重奏曲 ト長調
 J・S・バッハ:
  イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808,
  前奏曲 ハ短調 BWV999,フーガ ト短調 BWV1000
 D.スカルラッティ: ソナタ ロ短調 K.87
 チマローザ: ソナタ ト短調
ハンヌ・アンナラ(G)
マリ・ マンテュラ(10弦ギター)
  録音:2011年 ハウホ教会(ハメーンリンナ、フィンランド)/ 制作: マリ・マンテュラ、ハンヌ・アンナラ、ペッカ・ヴェサネン/ 録音・編集・マスタリング: ペッカ・ヴェサネン/59’39

 シベリウス・アカデミーの出身。オスカル・ギリアやヨーラン・セルシェルにも学び、西部フィンランド、コッコラの音楽院でギターを教え、各国語に翻訳されたギター演奏の著作もあるハンヌ・アンナラ。シベリウス・アカデミーとバーゼル音楽アカデミーに学び、主に10 弦ギターのソロと室内楽のプレーヤーとしてコンサート活動し、ダウランドやバッハの作品を演奏した『10 弦ギター』 (ABCD261) が評価も人気も高いマリ・ マンテュラ。ふたりは2003年からデュオとしての活動を始めました。コンサートや放送に出演し、フィンランドのギター音楽の発展に寄与しています。
 アルバム『デュオのバロック音楽』は、2011 年、ヘルシンキから北に100 キロ、ハメーンリンナの教会で録音されました。ヴィヴァルディの2 つのヴァイオリンと通奏低音のための《ソナタ ニ短調》、ファルケンハーゲンの2 つのリュートのための《二重奏曲 ト長調》、鍵盤楽器のために作曲された《イギリス組曲第3 番》とチマローザの《ソナタ ト短調》は、ふたりのデュオ。スカルラッティのソナタはマンテュラの10 弦ギターソロ、バッハのリュートのための《前奏曲》と《フーガ》はアンナラのギターソロで演奏されます。バッハの《イギリス組曲》は、近年、ギターのデュオで演奏されることが多くなったといわれ、この演奏では、10 弦ギターの低音の新たな魅力が加わります。拍感のある、リズム感とテンポ感のいい演奏から生まれる自然に息づく音楽。
 夏が終わり秋に代わる季節が待ち遠しくなります。

ALIA VOX



AVSA 9899
(SACD HYBRID)
\2000→\1690
アストレ時代の話題の名盤
 サヴァール、コープマン、パンドルフォ、ローレンス=キング共演

ディエゴ・オルティス(c1510〜c 1571):
 『変奏論』(1553)巻末より「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレセルカーダ集」
  (1)定旋律「ラ・スパーニャ」による6曲のレセルカーダ
  (2)マドリガル「おお幸福な私の目よ」による4曲のレセルカーダ
  (3)ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏のための4曲のレセルカーダ
  (4)カンシオン「優しい思い出」による4曲のレセルカーダ
  (5)テノール(バッソ・オスティナート)による9曲のレセルカーダ
ジョルディ・サヴァール(Gamb)
トン・コープマン(Cemb、Org)
ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオローネ)
ロルフ・リスレヴァン(ビウエラ)
パオロ・パンドルフォ(Gamb)
アンドリュー・ローレンス=キング(Hrp)
 ALIA VOXヘリテージ・シリーズ最新盤
 アストレ時代の話題の名盤が、SACDHybridの高音質で鮮やかに復活!ルネサンス宮廷の高貴な響き美しい、ガンバ・レセルカーダ集

 録音:1989 年4 月、サン・マルティーノ教会(エミーリア、イタリア)

 かつて、アストレ・レーベルから発売されたサヴァールの優秀録音をSACD Hybrid 盤で蘇らせる「ヘリテージ・シリーズ」から、待望の最新盤が発売されます!
 今回リリースされる運びとなったのは、16 世紀に活躍したスペインの作曲家オルティスのレセルカーダ集(旧品番:ES 9967)。1990 年にリリースされた折、トン・コープマン、アンドリュー・ローレンス=キングといった豪華共演者を配した質の高い演奏で大きな評判を集めた、アストレ時代の名盤です。
 サヴァールが奏でるガンバの深い響きと、他の古楽器陣とが織りなす艶やかで繊細なハーモニーをSACDhybrid 盤の高音質で堪能出来るのはファンにとって嬉しい限りでしょう!サヴァールは2013 年9 月に待望の来日も控えており、注目必至です!
 1553 年にローマで出版されたオルティスの『変奏論』は、ヴィオラ・ダ・ガンバの装飾や変奏のやり方を譜例と共に書き記した音楽理論書。2010年には日本語訳も発売され、未だ神秘のヴェールに包まれたルネサンス時代の奏法を知る貴重な資料として世界的に注目を集めています。サヴァールが録音したレセルカーダ(リチェルカーレ)集は、この著書の巻末に収録されていた譜例曲集。「ラ・フォリア」や「ドゥルス・メモワール」といったお馴染みの作品を含め、スペイン宮廷の高貴な響き垣間見える優美な小品がまとめあげられています。オルガンやハープと織りなす典雅なハーモニーは思わず溜息漏れる美しさ。
 一度は廃盤となり、現在まで入手困難な状況が続いておりましたので、最近サヴァールを聴き始めたという方にも是非お勧めしたいタイトルです。




ALIUD


ACDBE 059
(SACD HYBRID)
\2400
ドラ・シェレシュ(フルート;ムラマツフルート18k 金製)
 ロマンス〜トランペット名作集

 (1)シェロコフ:コンサート・エチュード
 (2)ピルス:ソナタ〜トランペットとピアノのための
 (3)グラズノフ:アルバムの綴り
 (4)ブルッフ:コル・ニドライ
 (5)ガイフマン:ロマンス
 (6)グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲
 (7)コロネル:Tercer Ejercicio Concierto
フリッツ・ダムロウ(トランペット;YAMAHA)
早瀬恵理(ピアノ)
 元RCO 首席トランペット奏者、フリッツ・ダムロウが黄金の輝きをはなつトランペットの音色を披露!

 1991 年から2010 年まで名門ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(RCO)の首席トランペット奏者をつとめたフリッツ・ダムロウがピアノの早瀬恵理とともにグラズノフ、ブルッフなど様々な作曲家の作品を取り上げたアルバムを発売します。
 オーケストラにおいて黄金の輝きにたとえられる金管セクションですが、その中でもトランペットは格別で、さらにダムロウは名門オケの首席ということですから、技術はもちろんのことアンサンブルの調和に優れた表現豊かな演奏であることは言うまでもありません。それは「ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス」(RCO 7002) をはじめとしたダムロウが参加している録音でも聴くことができます。
 ここに収録されているブルッフのコル・ニドライはチェロで演奏される曲ですが、トランペットで演奏しても違和感はなく、トランペットの特性を生かし音域の関係もあり名曲に新たな一面をのぞかせてくれます。この他、20 世紀の作曲家シェロコフ、ピルス、コロネルなど演奏されることの少ない名作も積極的に取り上げております。近年ダムロウはソロ奏者としてだけでなく後進の育成にも積極的に取り組み、国内では浜松など各所にてマスタークラスを行っています。なおダムロウはYAMAHA の楽器を愛用しております。




ANIMA RECORDS

ANM1 30300001
(2CD)
\4200→\3790
エレーナ・ロメロ:ピアノ作品全集
 [CD1]
  (1)2つの冬の前奏曲 (2)道化師の踊り (3)ソナタ ニ長調
  (4)「ファルスタ」に基づくフーガ (5)ソナタ ト短調
  (6)トゥーリナへ捧げる歌 (7)アルバイシンでの夜に
  (8)田舎の踊り (9)日は沈み、子は眠る
 [CD2]
  (1)ピアノのためのシャンソネット
  (2)ピアノのための「ギター・ソング」の主題に基づく2つの楽章
  (3)3つの音に基づく歌と踊り (4)ピアノのための3つの小品
  (5)主題に基づく幻想曲
  (6)ピアノあるいはオルガンのための3つの楽章
  (7)夜想曲「田園詩」 (8)暗示
アルベルト・ポルトゥゲイス(Pf)
 20 世紀スペインの女流作曲家エレーナ・ロメロのピアノ作品全集

 録音:2010 年2 月、セント・ポール大聖堂(ロンドン)

 シャブリエのピアノ作品全集(ANM1 30300002)に引き続き、Anima Records レーベルからピアノ・ファン必見の希少なピアノ全集がリリースされる運びとなりました!
 エレーナ・ロメロ(1908-1996)は、スペインのマドリードに生まれた20 世紀の女流作曲家。ピアニストとして活躍する傍ら、数々の作品を残しました。
 12 歳という若さでピアニストとしてデビューした彼女は、その前半生にスペイン内戦を経験します。動乱の中でなおコンサート活動を続けた彼女が、本格的に作曲活動を始めるのは1940 年代のこと。本アルバムでは、彼女が1942 年から1991 年までにわたって残したピアノ作品を一挙収録しています。
 作品の多くは母国スペインにまつわるものが多く、新古典主義の響き、ロマン主義の響き、バロックの響き…様々な響きを取り入れつつも、その根底には母国スペインの地域色を感じさせる旋律が聞こえてきます。どこかラヴェルに近い響きも思わせる、不思議な和声の混じりこんだ独特の響きは魅力的。時に愉しく、時に哀切な旋律が胸を打ちます。全体的に超絶技巧で魅せるというよりも、シンプルな音構成の中に深い味わいを持たせた作品ばかり。夜に一人、オーディオ・ルームでじっくりと集中するにはとっておきの音楽が詰まっています。
 今回、歴史の陰に埋もれてしまったロメロの作品に光を当てたのは、2011 年に70 歳を迎えた往年の名手アルベルト・ポルトゥゲイス。スペイン語を公用語とするアルゼンチン出身ということで、ロメロの作品が持つ民族情緒あふれる響きを見事に表現しています!

APARTE



AP 059
\2500→\2290
敬虔な気持ちを高める1枚、イタリアの室内カンタータ集
 「Memento mori」〜メメント・モリ〜

 (1)モンテヴェルディ:「僕に恋の戯れをお望みなら」
   (倫理的・宗教的な森より)
 (2)ルイージ・ロッシ:彼の絶望は
 (3)作曲者不詳:マッダレーナの嘆き
  (モンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」に基づく)
 (4)ルイージ・ロッシ:おお、哀れな瀕死の男のおろかさ
レ・クリ・ドゥ・パリ
ジェフロワ・ジュルダン(指揮)
 録音:2012 年7-8 月

 「Memento mori」とはラテン語で「死を記憶せよ」、すなわち、自分はいつか死ぬ運命にあることを忘れるな、といった意味。ここに収録された音楽は、確証はありませんが、17 世紀初頭、カトリックの祈祷室で祈りをささげる人々の厳粛な気持ちを高めるために演奏されたと考えられる室内カンタータ。
 祈祷室では、様々な集会などが、ラテン語ではなく、イタリア語の各地の方言で執り行われていました。聖職者たちは、当時流行し始めていたオペラなどの世俗的なジャンルの要素をもつ音楽で、しかもラテン語ではなくイタリア語の歌詞をもつものが、参加者たちにメッセージを伝えるのに有効な手段だと感じはじめていました。
 ここでは、イタリア初期バロックの大家、ルイージ・ロッシ(1957-1653)による作品などを収録。舞曲風のリズムをもつ器楽作品や、劇的なレチタティーヴォ風の楽章など、歌詞は必ずしも聖書的なものばかりでなく、恋愛のことなども描かれているものもありますが、さながらバッハのカンタータのイタリア版、といった感もある、心震わす作品が並びます。
 

AP 067
\2500
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)
(1)ラヴェル:夜のガスパール
(2)リスト:オーベルマンの谷
(3)ハインツ・ホリガー(b.1939):
 Elis、またはピアノのための3つの夜の小品
シューベルト(リスト編):
 (4)セレナーデ (5)水の上で歌う (6)君はわが憩い (7)魔王
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)
 センス抜群、シュヴィッツゲーベル=ワンが魅せる詩的世界

 録音:2013 年4 月

 ガイヤールのブラームス作品集(AP 053)でもパンチの効いたピアノを聴かせていたルイ・シュヴィッツゲーベル=ワンのソロピアノCD が登場。
 「ポエム」と題したこのアルバム、詩にインスパイアされたピアノ作品を収録しています。「夜のガスパール」はルイ・ベルトランの詩にインスパイアされたラヴェルが書いた作品で、冒頭の「オンディーヌ」のミステリアスなハーモニーの響かせ方からセンス抜群。「オーベルマンの谷」は厳密には小説に基づいていますが、移ろう気分を繊細に表現しています。
 ホリガーの作品は、象徴主義のトラークルの詩に着想を得て、1961 年、ブーレーズの下で作曲を学んでいた頃にこの作品を書かれたもの。Elis とは、詩にあらわれるミステリアスな少年。このホリガーの作品もミステリアスな雰囲気です。そしてシューベルトの名リートの数々をリストが編曲したもので締めくくっています。
 

AP 065
\2500
トリスタン・プァッフ(ピアノ)
 シューベルト:ピアノ作品集

 (1)ソナタ第18番 ト長調 D894
 (2)さすらい人幻想曲 D760
 (3)軍隊行進曲 第1番 変ニ長調(タウジヒ編)
トリスタン・プァッフ(ピアノ)
 チッコリーニの薫陶を受けた俊英トリスタン・プァッフによる清潔感のあるシューベルト

 録音:2012 年11 月

 プァッフは2007 年のロン・ティボー国際音楽コンクールで6 位入賞、ガラ・コンサートで来日経験もある注目株。ミシェル・ベロフやチッコリーニの薫陶を受けています。清潔感のある音色が魅力のシューベルト作品集に仕上がっています。

ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 038/043
(6CD ジュエルケース
+スリーブケース
+解説書付)
特別価格\10000→\9290

ホッホランドの芸術
スタンリー・ホッホランド(フォルテピアノ)
Disc 1
 モーツァルト:
  (1)ピアノ・ソナタ 変ホ長調K.282
  (2)ピアノ・ソナタ イ短調K.310 (3)幻想曲 ハ短調K.475
  (4)ピアノ・ソナタ ヘ長調K.533/494 (5)ロンド イ短調K.511
    録音:2007 年5 月27-29 日、秩父ミューズパーク音楽堂
Disc 2
 モーツァルト: ピアノ三重奏曲集
  (1)ピアノ三重奏曲 変ロ長調K.502
  (2)ピアノ三重奏曲 ホ長調K.542 (3)ピアノ三重奏 ハ短調K.548
    若松夏美(ヴァイオリン)、鈴木秀美(チェロ)
    録音:2007 年5 月24-26 日、秩父ミューズパーク音楽堂
Disc 3
 モーツァルト:
  (1)ピアノ四重奏曲 ト短調K.478
  (2)ピアノ四重奏曲 変ホ長調K.493 (3)ピアノ・トリオ ト長調K.564
    若松夏美( ヴァイオリン)、成田寛( ヴィオラ)、鈴木秀美( チェロ)
    録音:2010 年6 月6-9 日、秩父ミューズパーク音楽堂
Disc 4
 モーツァルト:
  (1)ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466
  (2)ピアノ協奏曲第12番 イ長調K.414 より第2楽章
    鈴木秀美(指揮)、オーケストラ・リベラ・クラシカ
    録音:2006 年10 月21 日東京、浜離宮朝日ホール(ライヴ)
Disc 5
 シューベルト:
  (1)華麗なるロンド ロ短調op.70, D895
  (2)ソナタ(二重奏曲) イ長調 Op.post.162, D574
  (3)幻想曲 ハ長調 Op.post.159, D934
    ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
    録音:1982 年6 月、ヴァールセ教会(アムステルダム、オランダ)
Disc 6
 シューベルト:
   (1)ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959
   (2)レントラー集(12のドイツ舞曲)D790 より第1、3〜 8、11番 
   (3)3つのピアノ曲 D946
    録音:2008 年12 月12-24 日スタジオ・オンデア・デ・リンデン (ファルテルモント、オランダ)
 フォルテピアノ界の静かなる巨匠、スタンリー・ホッホランド滋味溢れるモーツァルト、シューベルトの集大成1980 年代の隠れた名録音も網羅!

 DDD、日本語解説付

 フォルテピアノ界の静かなる巨匠、スタンリー・ホッホランドの滋味溢れる演奏の集大成。1982 年のヴェラ・ベス(ヴァイオリン)の共演から、鈴木秀美(チェロ)、若松夏美(ヴァイオリン)、成田寛(ヴィオラ)との室内楽、さらにはオーケストラ・リベラ・クラシカとの協奏曲、そして2008 年のシューベルトまでを網羅する貴重な録音集です。語法を重んじながらも夢と詩情に溢れるフォルテピアノ界の先駆者、スタンリー・ホッホランドが、千変万化のタッチで語りかけるモーツァルト、シューベルトの名演の数々を6 枚組ディスクにまとめました。ブックレットも充実で日本語・英語の解説をはじめ、録音時の写真などが掲載されております。

 スタンリー・ホッホランド(フォルテピアノ)
 アムステルダム音楽院でピアノと音楽理論をヤープ・スパーンデルマン師に師事。その後ロンドンでマリア・クルチオ、ブルーミントン( アメリカ) でメナハム・プレスラー各氏のもとで研鑽を積む。ソリスト、また室内楽奏者として、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、日本などで演奏活動を行っている。ホッホランドはフォルテピアノ奏者としての先駆者の一人であり、70 年代のはじめからアンナー・ビルスマ、ヴェラ・ベスらとの共演で多くの録音を行った。また、ブリリアント・クラシックスによるハイドンの鍵盤楽器のためのソナタ全曲録音に参加。多くの室内楽に参加し、古楽音楽祭に招待されている。18 世紀オーケストラとベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会に参加し、ヨーロッパ数都市で演奏会を行った。モーツァルト・イヤーには同オーケストラと最も重要なピアノ協奏曲を演奏するプロジェクトに参加。巨匠の名にふさわしいフォルテピアノ奏者。




ARTS ET SPECTACLES

ASCD 130501
\2100→\1790
「ほとんどアナーキー。壊れている。」〜片山杜秀氏
 プルーデルマッハー編:ピアノ独奏版「春の祭典」

(1)ストラヴィンスキー(プルーデルマッハー編):
 春の祭典(ピアノ独奏版)
(2)ジョルジュ・パチンスキ:祭典から戦いへ

ジョルジュ・プルーデルマッハー(Pf)
ジョルジュ・パッチンスキー(Drums)(2)

 これは凄すぎる。ピアノの超絶技巧を極限まで追求した恐るべき「春の祭典」編曲

 録音:2013 年2 月1 日/セルジー・ポントワーズ(フランス)(ライヴ)/DDD、68’38”

 2011 年4 月22 日、東日本大震災直後にもかかわらず来日し、東京のトッパン・ホールで自編の「春の祭典」を披露して聴衆の度肝を抜いたジョルジュ・プルーデルマッハー。元来が大管弦楽のための複雑巧緻な「春の祭典」を、10 本の指で弾くことは誰もが無理と思いますが、プルーデルマッハーは東京でも、この録音のフランスでも公衆の面前で立派に証明しています。東京での演奏を、片山杜秀氏は朝日新聞紙上に「上手に指に収まる編曲で破綻なくまとめるつもりは微塵もない。ドンキホーテ的に突撃する。ほとんどアナーキー。壊れている。しかしこの無茶からこそ〈春の祭典〉の圧倒的な色彩と力がピアノ1台で蘇る。はじめ呆然、やがて陶酔」と評しています。山下洋輔ばりにひじや腕でのクラスター奏法や強音主体の演奏ゆえ、ピアノの音が渦を巻いて鳴り響きます。
 プルーデルマッハーは教育面でも活躍していますが、自身の演奏・解釈は伝統や常識に則すという気はさらさらなく、音譜を素材に、それだけ気ままに流動し、豊かな響きが奏でられるか実験するという、ジャズの即興の精神に近いものがあります。それゆえか、ジャズ・ドラムのジョルジュ・パチンスキ(日本ではパッチンスキーと表記される)との共演で、31 分にわたるエキサイティングな即興を聴かせてくれます。
 彼らは10 年にわたりクラシックとジャズの内的融合を探求し、スタンダードな即興から、あらゆる枠をとりはらった斬新な境地に至りました。その実践がここに収められた「祭典から戦いへ」。これもほとんどアナーキー、壊れた世界が続きます。プルーデルマッハー、恐るべきピアニストと申せましょう。

AUDITE


AU 92675
(SACD HYBRID)
\2500
ヴィエルヌ/オルガン交響曲全曲録音シリーズ第2 弾
 ヴィエルヌ:
  (1)オルガン交響曲第3番嬰へ短調 op.28(1911)
 (2)オルガン交響曲第4番ト短調 op.32(1914)
ハンス=エーベルハルト・ロス(オルガン)
 Auditeレーベルの社主でプロデューサー& エンジニア、ルトガー・ベッケンホーフ氏の自信作!歿後75周年のヴィエルヌが作曲したオルガン交響曲全曲録音シリーズ第2 弾は第3 番嬰へ短調と第4 番ト短調!

 録音:2012 年3 月28-30 日、メミンゲン、聖マルティン教会の大オルガン/64’49”

 「オルガンのレーベル」と言っても過言ではないドイツのAudite レーベル。このジャンルにおいて数々の優秀録音をリリースしてきましたが、2013 年に歿後75 周年を迎えたヴィエルヌのオルガン交響曲全曲録音が開始しました。第1 弾の交響曲第1 番、第2 番(AU 92674)に続き、第2 弾はオルガン交響曲第3 番嬰へ短調 op.28 と第4 番ト短調 です。
 ヴィエルヌは先天性の白内障のため生まれつき盲目に近かったのですが、6 歳で弱視へ快復したと言われています。1881 年、ヴィエルヌが11 歳の時には国立パリ盲学校に進学し、その後ヴァイオリン、ピアノそしてオルガン学び、セザール・フランクが弾くオルガン演奏を聴いて感銘を受けて以来、パイプオルガンを熱心に学びました。ヴィエルヌはフランクやオルガン交響曲第5 番のトッカータが有名なシャルル=マリー・ヴィドールなど、著名なオルガニストに師事し、オルガン演奏及び作曲を習い、歿年までパリのノートル・ダム大聖堂の首席オルガニストを務めました。
 演奏のハンス=エーベルハルト・ロスは数々の国際コンクール受賞歴を持つ逸材で、Audite レーベルからフランクのオルガン作品全集(AU21413)をリリース、非常に高い評価を得ています。当シリーズ第1 弾でも卓越した技術と確かな解釈でヴィエルヌの代表盤の呼び声高い名演奏を聴かせてくれます。
 Audite レーベルの社主でプロデューサー& エンジニアのルトガー・ベッケンホーフ氏、満を持しての録音だけに自信を持ってご紹介できる優秀録音です。



 


AU 92669
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
パヌラの直弟子オードランによるグリーグ管弦楽曲全集第3 弾
 「グリーグ:管弦楽作品全集Vol. 3」

 ・演奏会用序曲「秋に」op. 11
 ・抒情組曲op. 54
  (羊飼いの少年/ノルウェー農民の行進曲/夜想曲/トロルの行進)
 ・鐘の音op. 54-6 *ザイドル編曲
 ・古いノルウェーのロマンスと変奏op. 51
 ・組曲「十字軍の兵士シーグル」op. 56
  (前奏曲「王宮にて」/間奏曲「ボルグヒルの夢」/忠誠行進曲)
ケルンWDR 交響楽団
アイヴィン・オードラン(指揮)
 録音:2012年10 月1-2 日、4-6 日/ケルン・フィルハーモニー(デジタル・セッション)[WDR 制作]/72’22”、DDD、マルチチャンネルステレオ

 SACD ハイブリッド盤。作曲家の生まれ故郷と同じベルゲン育ちのオードランが進めるグリーグの管弦楽曲全集シリーズ第3 弾。
 「この音楽の風味は、わたしの血です」と自ら言わしめるように、シリーズを通じてオードランがグリーグ作品にみせる共感の深さには相当のものがあり、名指揮者ヨルマ・パヌラの薫陶を授かったたしかな手腕、なかでも繊細な弦の扱いにはすばらしいものがありました。そうした美質は「抒情組曲」のなかの一曲、オーロラや白夜といった幻想的なノルウェーの夜の帳をイメージさせる有名な「夜想曲」に顕著で、ここでの聴きどころのひとつといえるでしょう。
 オードランの意図に応えるケルンWDR 響もまた、ビシュコフ、サラステと相次いで実力派の首席指揮者を迎えて好調ぶりが伝えられているので、このたびも高水準の演奏内容が期待されるところです。
 メニューインに師事した経歴を持つオードランは、まず、ヴァイオリニストとしてベルゲン・フィルのコンサートマスター(1981 − 1989)を務めるいっぽうで、シベリウス・アカデミーでかのヨルマ・パヌラに指揮を師事してもいます。
 また、オードランはトロントハイム交響楽団の首席指揮者& 芸術監督(2003 − 2010)のポストを中心に、オスロ・フィル、スタヴァンゲル響、フィンランド放送響、スウェーデン放送響などその他のスカンジナビア圏の主要オケにも客演、さらにはヨーロッパのオケにもひんぱんに登場しており、ケルンWDR 響のほか、SWR シュトゥットガルト放送響、ベルリン・ドイツ響などに客演を重ねています。

BIS



BIS SA 2018
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
リンドベルイが遂にチャイ5を録音!
 チャイコフスキー:
  (1)交響曲第5番ホ短調op.64
  (2)バレエ組曲「白鳥の湖」より
   (第2幕第10番『情景』、第2幕第2番『ワルツ』、
    第3幕第13番『白鳥の踊り』、第2幕第13番- 変奏第5『情景』*、
    第3幕第20番『ハンガリーの踊り』、第4幕第28番、第29番『情景』)
クリスティアン・リンドベルイ(指)
アークティック・フィルハーモニック・オーケストラ
*ミハイル・シモニアン(ヴァイオリン・ソロ)
 リンドベルイらしい金管華やかなオーケストレーション「情景」のヴァイオリン・ソロには俊英ヴァイオリニスト、ミハイル・シモニアンが担当!!

 録音:2012 年1,2 月& 2013 年2 月/ハルスタド文化会館(ノルウェー)/DDD、70’48”

 SACD ハイブリッド盤。BIS レーベルが誇る天才トロンボーン奏者で指揮者のクリスティアン・リンドベルイ(クリスチャン・リンドバーグ)が遂にチャイコフスキーの交響曲第5 番をレコーディングしました!リンドベルイは近年、指揮活動に力を入れておりますが、その中でも当新録音はリンドベルイの代表盤となるであろう素晴らしい出来栄えです。トロンボーン奏者であるリンドベルイだけあって金管の歯切れのよさ、オーケストレーションの華やかさは一際光ります。またアークティック・フィルの見事なアンサンブル能力の高さも好印象です。
 カップリングのバレエ組曲「白鳥の湖」も絶品!各パート洗練された美しさで演奏されております。中でも注目は俊英ヴァイオリニスト、ミハイル・シモニアンがヴァイオリン・ソロをつとめた第2 幕第13 番の『情景』です。シモニアンはノヴォシビルスク生まれのヴァイオリストで、今最も期待されている若手ヴァイオリニストの一人です。ソリストとして世界の主要なオーケストラとの共演をはじめ、来日公演でも高い評価を得ております。落ち着いた硬派な演奏で、のびやかな高音域の音色が魅力です。才能豊かなヴァイオリニストのソロが当録音で加わることにより一層素晴らしい演奏となっております。



 


BIS SA 2021
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
鈴木雅明(指)&バッハ・コレギウム・ジャパン
 J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.54

 (1)第100番「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV100
 (2)第14番「神もしこの時われらと共にいまさずば」BWV14
 (3)第197番「神はわれらの確き望みなり」BWV197
 (4)「いと高き神に栄光あれ」BWV197a[ 断片]
ハナ・ブラシコヴァ(Sop)
ダミアン・ギヨン(C-T)
ゲルト・テュルク(Ten)
ペーター・コーイ(Bs)
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
 BCJ カンタータ集もいよいよ大詰め!第54 集はライプツィヒ時代1730〜1740 年代のカンタータ、ライプツィヒ時代のバッハ円熟期のカンタータ集

 録音:2012年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル/DDD、75’40”

 SACD ハイブリッド盤。バッハ・コレギウム・ジャパンによるカンタータ集もいよいよ大詰めの第54 集が登場です!今回は「ライプツィヒ時代1730〜 1740 年代のカンタータ」より、第100 番「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV100、第14 番「神もしこの時われらと共にいまさずば」BWV14、第197 番「神はわれらの確き望みなり」BWV197、そして、「いと高き神に栄光あれ」BWV197a[ 断片] が収録されております。バッハの音楽の円熟期であるライプツィヒ時代の名作をBCJ の演奏でお楽しみいただけます。
 「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV100 は三位一体後第15 または第21 主日用に作曲され初演は1734 年頃、再演は1742 年頃とされています。S. ローディがストのコラールによる3 曲のカンタータ(他にBWV98、BWV99)中、最後の作品です。ティンパニとトランペットが活躍する非常に華やいだ冒頭、終曲をはさみ、美しいアリアまたは二重唱の中間諸曲で構成された全6 曲の作品です。
 第14 番「神もしこの時われらと共にいまさずば」BWV14 は公現後第4 主日用の全5 曲で構成された作品で、初演は1735 年とされています。ルターの同名コラールに基づくコラール・カンタータで現存するバッハの作品のうちでは、バッハが全楽章を新作した最後のカンタータと推定されています。言わばバッハのカンタータの中で、最も円熟して密度が高く、冒頭楽曲などにみられる驚嘆すべき技法の練達が示されています。
 第197 番「神はわれらの確き望みなり」BWV197 は1736/7 年頃の作品。全2 部、全10 曲構成で、大規模な婚礼用のカンタータです。第6 曲及び第8 曲は、ピカンダーの台本によるクリスマス用カンタータ《いと高き神に栄光あれ》BWV197a からの転用が見られます。
 


BIS SA 2053
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
オルフェイ・ドレンガル男声合唱団
 〜深き淵より De Profundis 〜

 (1)エストニアの賛美歌(グンナル・イーデンスタム(1961-) 編曲):
 おおキリストよ、汝は光なり(男声合唱とオルガンのための)
 (2)キリルス・クレーク:ダヴィデの詩編137番
 (3)ルネ・エースペレ(1955-):栄化(ソプラノ、男声合唱とオルガンのための)
 (4)アンドレス・レムバ(1968-):グローリア
 アウグスト・セーデルマン(1832-1876)(エイナル・ラルフ(1888-1971 編曲):
  (5)キリエ/(6)ドミネ
 (7)スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-):サンクトゥス
 (8)ジェルジュ・オルバーン(1947-):忍び寄る悪魔
 (9)グリーグ:アヴェ・マリス・ステッラ
 (10)ニルス=エーリク・フォウグステット(1910-1961):夜のマドンナ
 (11)フランツ・クサヴァー・ビーブル(1906-2001):
  アヴェ・マリア(主の天使)(7部の男声合唱のための)
 (12)ミヨー(1892-1974):詩編121番
 (13)ロッシーニ (1792-1868):祈り
 (14)ボブ・チルコット(1955-):ニュートンの『アメイジング・グレース』
 (15)ジャン・ラングレ(1907-1991):
  詩編150番「主を賛美せよ」(3人の男声とオルガンのための)
 (16)ペルト(1935-):深き淵より(男声合唱、オルガンと打楽器(任意)のための)
オルフェイ・ドレンガル男声合唱団
セシーリア・リューディンゲル・アリーン(指)
(1)(3)(15)(16)アンドリュー・カニング(オルガン)
(3)(5)エリーン・ロムブー(ソプラノ)
(11)ウッレ・エングルンド(テノール)
 エーリク・ハートマン(バス)
(16)マグヌス・エイナション(パーカッション)
 優秀録音。中世に建立された昔日の面影を残すベーリンゲ教会にて収録された歴史あるスウェーデンの男声合唱団、オルフェイ・ドレンガルによる最新アルバムが登場!

 録音:2013 年2 月/ベーリンゲ教会(ウプサラ、スウェーデン)/DDD、66’23”

 SACD ハイブリッド盤。北欧でもっとも古い大学のあるスウェーデンの都市ウプサラ。1853 年、この街に男声合唱団のオルフェイ・ドレンガル(OD)が結成され、160 年が経ちました。作曲家として知られるアルヴェーン、合唱指揮者のエーリク・エーリクソンとロベルト・スンドの後、2008 年からセシーリア・リューディンゲル・アリーン(1961-) が芸術監督を務め、20 歳から55 歳まで、約80 名の歌手が集まった「ヴォーカル・シンフォニー」は、「オルフェウスの僕(しもべ)たち」として、さらなる深みを目指した活動を続けています。
 オルフェイ・ドレンガルのコンサートでは、「カプリース」に代表される愉しいステージとともに、宗教作品もプログラムに取り上げられます。『深き淵より』は、彼らの宗教作品のレパートリーから16 曲を選び、「一夜のコンサート」のスタイルに制作したアルバムです。プログラムは、オルガニストのイーデンスタムが編曲したエストニアの賛美歌に始まり、クレーク、エースペレ、レムバと、エストニアの作曲家の美しい作品、躍動する作品がつづいて歌われます。
 後期ロマンティズム時代スウェーデンのセーデルマンのラテン語のミサ曲から2 曲。国際的に人気が高く、スウェーデンでもっとも多作の作曲家とされるスヴェン=ダーヴィド・サンドストレムは、近年、バッハの伝統に倣った一連の宗教作品を発表しています。《サンクトゥス》は、オルフェイ・ドレンガルとリューディンゲル・アリーンのために作曲され、彼らの国内と海外のツアーの曲として定着しました。
 ルーマニア生まれ、ハンガリーのジェルジュ・オルバーンの《忍び寄る悪魔》は、中世の賛美歌がテクスト。ノルウェーのグリーグは、豊かなハーモニーの優美な音楽で聖母マリアを讃えます。31 歳で亡くなったエーディト・セーデルグランの詩を同じフィンランドのフォウグステットが合唱曲にした《夜のマドンナ》では、聖母マリアと御子イエスの最初のクリスマスの情景が描かれます。フランツ・クサヴァー・ビーブルの《アヴェ・マリア》は、バスとテノールのソロをともなう男声合唱が歌う、天使の受胎告知と聖母マリアへの祈り。美しい和声進行の音楽です。
 「主の家に行こう、と人々が言ったとき、わたしはうれしかった」(詩編122 番・新共同訳による)をテクストとするミヨーの曲。ロッシーニ《祈り》はイタリア語による、室内楽の雰囲気をもった作品です。この詩編150 番をフランスのオルガニストで作曲家のラングレはオルガンをともなう内省的な歌に作りました。イギリスの作曲家チルコットの《ニュートンの『アメイジング・グレース』》は、南米ガイアナの詩人ジョン・アガード(1949−) がジョン・ニュートン作詞の《アメイジング・グレース》に触発されて書いた詩に曲を書いた2 節を《アメイジング・グレース》とひとつにした作品です。カナダの男声合唱団コール・レオーニとオルフェイ・ドレンガルが共同委嘱し、オルフェイ・ドレンガルとリューディンゲル・アリーンに献呈されました
 「深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます」(新共同訳)。さまざまな作曲家にインスピレーションを与えた「詩編130 番」をペルトが男声合唱のために書いた作品を歌い、このアルバムの終曲にふさわしい幻想的な雰囲気を作り上げております。



 

BIS SA 1570
(SACD HYBRID)
¥2600
エンペラー四重奏団
 ブリテン(1913-76):

 (1)弦楽四重奏曲第1番ニ長調op.25
 (2)アラ・マルシア(1933)
 (3)弦楽四重奏曲第3 番op.94
エンペラー四重奏団
 [マーティン・バージェス(1st vn)、
  クレア・ヘイズ(2nd vn)、
  フィオナ・ボンズ(va)、
  ウィリアム・スコフィールド(vc)]
 幻想的響きが織りなす世界!!イギリス期待の俊英エンペラーQによるブリテンの弦楽四重奏曲集の第2弾!

 録音:2005 年5 月/ポットンホール、サフォーク、イングランド/DDD、55’40”

 SACD ハイブリッド盤。イギリス期待の俊英エンペラー四重奏団による20 世紀を代表するイギリスの作曲家ブリテンの弦楽四重奏曲集の第2 弾が登場しました。
 弦楽四重奏曲第1 番ニ長調 op.25 は1941 年の作品です。国際現代音楽祭に数回入選後、渡米した際の作品で初演もロサンゼルスで行われました。
 この時代はブリテンにとってはあまり良い時期とは言えず、彼の作品、オペレッタ「ポール・バニヤン」を初演するもあまりよい評価を得ずニューヨークからカリフォルニアへ言わば“逃げてきた” 時期となります。作風は当時としては鮮烈で非常に幻想的で各パートそれぞれ違う高さの音を何小節も全音をのばし、徐々に変化してくような冒頭です。その後、第1 ヴァイオリンの躍動的なメロディが続き、各パートが不協和音とともに絡み合っていきます。激しさと美しさを兼ね備えたブリテンが28 歳の時の作品です。
 一方、弦楽四重奏曲第3 番op.94 は晩年にあたる1975 年の作品です。アマデウス弦楽四重奏団による委嘱作で緩急緩急緩の5 楽章からなります。
 歌劇「ベニスに死す」直後の作品ということから全体的にマーラーへのオマージュが見られます。響きや構成は、ショスタコーヴィッチの弦楽四重奏を思わせ、ブリテン晩年の世界観が表現されております。
 イギリス期待の俊英エンペラー四重奏団、生き生きとした躍動感と緻密なアンサンブルが魅力です。ブリテンの弦楽四重奏曲集第1弾(BIS SA 1540)(弦楽四重奏曲第2 番ハ長調/ 3 つのディヴェルティメント(1936) /小組曲(1929) /弦楽四重奏曲ニ長調(1931/74))をはじめ、マルチヌー弦楽四重奏曲(BIS 1389)、ビーミッシュ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集(BIS 1511)など、BIS レーベルに様々な作品を収録したアルバムをリリースしております。



 

BIS SA 2027
(SACD HYBRID)
¥2600
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
 ヘンデル:
  (1)水上の音楽 HWV348-350
  (2)「オケイジョナル・オラトリオ」HWV62 より序曲
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
マンフレート・フス(指揮)
 BIS が誇るハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンが遂にヘンデルの「水上の音楽」を録音!まるで避暑地のようなさわやかで心地よい「水上の音楽」

 録音:2012 年3月/オーストリア/DDD、61’42”

 SACD ハイブリッド盤。団体名の通り、ハイドンの作品を中心に演奏・録音してきたハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンですが、ついにヘンデルの「水上の音楽」をレコーディングしました。当団体率いるマンフレート・フスのもと、持ち味とも言える簡潔でストレートな解釈は当盤でも聴くことができます。当録音は2007 年改定修正された完全版で演奏されております。また、「オケイジョナル・オラトリオ」HWV62 より序曲も秀逸です!
 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンはBIS が誇る名プライヤーが集まった古楽アンサンブルで数多くレコーディングしております。なかでも、ハイドンの初期ディヴェルティメント全集(BIS 1806)や序曲全集(BIS 1818)は非常に高い評価を得ております。



 


BIS SA 2020
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
エリナ・ヴァハラ(Vn;1780 年製グァダニーニ)
 (1)ヤーッコ・クーシスト(1974-):ライカop.24(2010)
 (2)同:ヴァイオリン協奏曲 op.28
 (3)ジョン・コリリアーノ(1938-):ヴァイオリン協奏曲“レッド・バイオリン”
エリナ・ヴァハラ
 (Vn;1780 年製グァダニーニ)
ラハティ交響楽団
ヤーッコ・クーシスト(指)
 美人ヴァイオリニスト、エリナ・ヴァハラが奏でるコリリアーノの情熱の“レッド・バイオリン”!カップリングは指揮をつとめたヤーッコ・クーシスト作曲のヴァイオリン協奏曲!

 録音:(3)2012年4月、(1)(2)2012年8月/シベリウス・ホール、ラハティ、フィンランド/DDD、77’04”

 SACD ハイブリッド盤。美人ヴァイオリニスト、エリナ・ヴァハラが奏でる情熱のヴァイオリン!収録曲は指揮をつとめたヤーッコ・クーシスト(1974-)作曲のライカとヴァイオリン協奏曲、カップリングはコリリアーノのレッド・バイオリンです!
 ヤーッコ・クーシストのライカop.24(2010)はもともと四重奏(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット)のために書かれた作品(1998)です。オーケストラ・アレンジの当録音は冒頭の派手さから一変、クラリネットの技巧的パッセージと幻想的なハープのメロディが続き最後は壮大なクライマックスを迎える魅力的な作品です。同じくクーシストのヴァイオリン協奏曲 op.28 は2000 年より構想をあたためてきた満を持しての協奏曲で、自身が名ヴァイオリニストであるが故にヴァイオリン協奏曲に対するただならぬ思いがありました。この作品はカレヴィ・アホの交響曲第3 番に触発されて作曲されたとのことです。まず驚きが冒頭。演奏開始から3 分半ほどまでヴァイオリンの独奏で始まり、その後スケールの大きなオーケストラが登場します。非常に技巧的なパッセージがヴァイオリン・ソロとオーケストラ・パートに随所にあらわれ、シンフォニックな構成をとる大作です。カップリングは“レッド・バイオリン” !アメリカの現代作曲家ジョン・コリリアーノ(1938-)の作品で、“レッド・バイオリン” を引用したヴァイオリン協奏曲です!数奇な運命を背負ったそのヴァイオリンの情熱を伝える名作です。ヴァイオリンがもつ可能性を最大限に生かした技巧が随所に散りばめられております。ダイナミックなサウンドはオーディオ・ファンも必聴のアルバムです!
 
BIS SA 1679
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
シャロン・ベザリー(Fl)
 ネーメ・ヤルヴィ(指)&ハーグ・レジデンティ管
  フルート協奏曲集

 (1)カール・ニールセン(1865-1931):フルート協奏曲
 (2)チャールズ・グリフェス(1884-1920):詩曲(1918)
 (3)カール・ライネッケ(1824-1920):フルート協奏曲ニ長調 op.283
 (4)セシル・シャミナード(1857-1944):
  フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ
 (5)チャイコフスキー:ラルゴとアレグロ(フルートと弦楽のための)
 (6)プーランク:フルート・ソナタ(オーケストラ伴奏版)
 (7)リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
シャロン・ベザリー(Fl)
ネーメ・ヤルヴィ(指)
ハーグ・レジデンティ管
 天才ベザリーの新譜はニールセン、ライネッケのフルート協奏曲!プーランクのソナタ(オーケストラ伴奏版)や超絶、『熊蜂の飛行』も収録!!

 録音:(2)-(7)2007年8月、(1)2008 年6月/オランダ/DDD、69’25”

 SACD ハイブリッド盤。フルート界の女王シャロン・ベザリーの待望の新譜は、フルート協奏曲の名作ニールセン、ライネッケのフルート協奏曲を主軸にプーランクのフルート・ソナタのオーケストラ伴奏版や、リムスキー=コルサコフの熊蜂の飛行など、フルート尽くしの1夜のコンサートのような充実の内容です。
 ニールセンのフルート協奏曲は1926 年(1927 年改訂)した2 楽章制のカール・ニールセンの2 作目の協奏曲です。協奏曲というよりも室内楽的な作品で、オーケストラにフルートとトランペットを参加していないのが特徴で、フルートがオーケストラと絶妙なアンサンブルを作り上げます。ライネッケは近年再評価され多くの世界的フルーティストにより演奏されております。後半のプーランクの作品は原曲はソナタですがここではオーケストラ伴奏版で収録されております。ピアノだけでは表現できないプーランクの世界観に合ったアレンジとなっております。最後の熊蜂の飛行はとてつもない速さで飛びまわっているように感じるほど、見事な表現力です。これぞベザリーだからこその演奏と言えましょう!
 


BIS SA 2032
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ワジム・グルズマン〜1690年製ストラディヴァリウス‘ex-Leopold Auer’
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集

 (1)ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 op.80
 (2)ヴァイオリン・ソナタ第2番 op.94 bis
 (3)ロミオとジュリエットop.64より
  [モンターギュー家とキャピュレット家/
  百合の花を手にした娘たちの踊り/仮面]
ワジム・グルズマン
 (Vn;1690年製ストラディヴァリウス
  ‘ex-Leopold Auer’)
アンジェラ・ヨッフェ(Pf)
 鬼才ヴァイオリスト、グルズマンの新譜はオール・プロコフィエフ・プログラム、プロコのヴァイオリン・ソナタ決定盤の登場です!

 録音:2012 年12 月、ドイツ/DDD、63’02”

 SACD ハイブリッド盤。抜群の音程感とテクニックで魅了する、鬼才ヴァイオリスト、ワジム・グルズマンの新譜は、満を持してのオール・プロコフィエフ・プログラムです!
 プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1 番はダヴィド・オイストラフに献呈された全4 楽章構成の大作です。自身が「墓場を抜ける風」と表現した両端楽章の現代的表現はプロコフィエフの作品の中でも特異で非常に印象的な旋律です。一方、ヴァイオリン・ソナタ第2 番 op.95bis はフルート・ソナタが原曲でダヴィド・オイストラフの強い希望でヴァイオリンに編曲され、この改作版は原曲以上に好評を博し、オイストラフ、シゲティをはじめ巨匠による演奏で世界的に知られるようになりました。カップリングとしてアンコール・ピースのように収録されたロメオとジュリエットから有名な「モンターギュー家とキャピュレット家」「百合の花を手にした娘たちの踊り」「仮面」が収録されております。
 今回もグルズマンらしい歯切れの良さを披露し、近年急速に人気曲となったプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタの決定盤が登場したと言えましょう。伴奏のアンジェラ・ヨッフェとは超絶のヴァイオリン曲集(BIS SA 1652)でも息の合った演奏を聴かせてくれました。グルズマンの圧倒的なテクニックに負けも劣らずで、難曲プロコフィエフを軽々と弾いてしまいます。
 

BIS SA 2037
(SACD HYBRID)
\2600
ニューヨーク・ポリフォニー
(1)ウィリアム・バード(1540-1623):4声のためのミサ
(2)リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):神との対話
(3)ジョン・プラマー(1410-83):ミサ・シネ・ノミネ
(4)アンドリュー・スミス(1970-):キリエ「全能なる創り主」
(5)トーマス・タリス(1505-85):4声のためのミサ
(6)ガブリエル・ジャクソン(1962-):ミサ
ニューヨーク・ポリフォニー
 【ジェフリー・ウィリアムズ(C-T)、
  スティーヴン・カルディコット・ウィルソン(Ten)、
  クリストファー・ディラン・ハーバート(Br)、
  クレイグ・フィリップス(Bs)】
 無伴奏男声グループ、ニューヨーク・ポリフォニーによる16世紀と21世紀の作曲家による4声のための作品集

 録音:2013 年1 月/レンナ教会(スウェーデン)/DDD、77’58”

 SACD ハイブリッド盤。前作「私の終りは私の始まり」(BIS SA 1949)にてBIS 初登場だったニューヨーク・ポリフォニーの最新アルバムはバード、タリスなどの16 世紀の作品とベネット、ジャクソンなど21 世紀の作曲家によるポリフォニー作品を中心に収録されました。時代は違えど不変の魅力をもつ声楽の力を感じるアルバムです。ニューヨーク・ポリフォニーは2006 年結成、アメリカを本拠に活躍する男声4名のアンサンブルで、当アルバムはBIS レーベル第2 弾となります。
 
BIS 2040
\2500→\2290
ミクロシュ・シュパーニ
 C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集Vol.26

 C.P.Eバッハ(1714-88):6つのソナタWq.51 より
  (1)第1番 ハ長調 Wq51/1(H 150)
  (2)第2番 変ロ長調 Wq51/2(H 151) 
  (3)第3番 ハ短調 Wq51/3(H 127)
  (4)第2番 Wq51/2 より第2楽章[装飾版] 
  (5)第3番 ハ短調 Wq51/3 より第2楽章[装飾版]
  (6)ソナタ ハ長調 Wq65/35(H 156)
ミクロシュ・シュパーニ
 ミクロシュ・シュパーニによる研ぎ澄まされた解釈!

 録音:2012年7月/キーゼル・ホール(シント・トロイデン、ベルギー)/DDD、79’40”

 前アルバム「鍵盤独奏曲全集 Vol.25」(BIS 1819) に続くミクロシュ・シュパーニ演奏の鍵盤独奏曲全集第26 弾の登場です!このアルバムには6 つのソナタWq51 から第1 〜 3 番が収録されております。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンも高く評価していたC.P.E. バッハは「感覚派」として知られており、研ぎ澄まされたセンスの作品ばかりを残しました。J.S. バッハとその次の世代をつなぐ必要不可欠な音楽であることがこれら鍵盤独奏曲を聴いてもわかります。またミクロシュ・シュパーニの非常に清潔な解釈により曲のもつ素晴らしさをダイレクトに伝える演奏です!

C−AVI MUSIC



4260085532940
\2600→\2190
シュパヌンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ2012
 テツラフ兄弟、ヴァイトハウス

クララ・シューマン:
 (1)ピアノ三重奏曲ト短調 Op.17
シューベルト:
 (2)弦楽四重奏曲第13番イ短調D804「ロザムンデ」
 (3)弦楽三重奏曲第1番変ホ長調D471
(1)アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
 ターニャ・テツラフ(Vc)
 グニラ・スッスマン(P)
(2)クリスティアン・テツラフ(Vn)
 アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
 レイチェル・ロバーツ(Va)
 ターニャ・テツラフ(Vc)
(3)ゲルガナ・ゲルゴヴァ(Vn)
 フオルカー・ヤコブセン(Va)
 アルバン・ゲルハルト(Vc)
 シュパヌンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ2012、テツラフ兄弟、ヴァイトハウスら豪華なメンバーが揃った夢の音楽祭

 録音: 2012年6 月、ライヴ/68’40

 「C Avi」レーベルの好評シリーズ、シュパヌンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ。毎回出演陣が豪華なことでも注目されています。このアルバムにはお馴染のアンティエ・ヴァイトハース、テツラフ兄弟らが参加したクララ・シューマンとシューベルトの作品。叙情的な旋律をたっぷり歌い上げるクララ・シューマン「ピアノ三重奏曲ト短調」。ヴァイオリンの美しい旋律、2 本の弦とピアノが、絶妙に溶け合う演奏は冒頭から惹きこまれます。
 そしてシューベルトの晩年に作曲された弦楽四重奏曲第13 番「ロザムンデ」。美しいシンプルのメロディーに溢れた、ロマンティックな作品。シューベルトらしい名旋律を名手たちが、至極の演奏を披露しています。
 


4260085532957
\2600→\2190
シュパヌンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ2012
 フォークトと共演したイブラギモヴァのドビュッシー!

(1)リリ・ブーランジェ:ピアノ三重奏曲のための2つの小品
(2)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L140
(3)ナディア・ブーランジェ:チェロとピアノのための3 つの小品
(4)ドビュッシー:チェロとピアノのためのスケルツォ ニ長調L 27
(5)ヒンデミット:ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのトリオ第2番(1933)
(1)ワンチェン・リ(Vn)
 ターニャ・テツラフ(Vc)
 グニラ・スッスマン(P)
(2)アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)
 ラルス・フォークト(P)
(3)(4)グスタフ・リヴィニウス(Vc)
 アンナ・リタ・ヒタチ(P)
(5)クリスティアン・テツラフ(Vn)
 フオルカー・ヤコブセン(Va)
 バーソロミュー・ラフォレット(Vc)
  録音: 2012年6 月、ライヴ/63’48

 「C Avi」レーベルの好評シリーズ、シュパヌンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ。
 毎回出演陣が豪華なことでも注目されています。このアルバムには、今最も輝いているヴァイオリニストの一人アリーナ・イブラギモヴァが参加しています。色彩的なドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをラルス・フォークトと共に演奏しています。イブラギモヴァの研ぎ澄まされた感性とフォークトの美音が、ドビュッシーならではの幻想的で情緒的な音楽を見事に表現しています。
 またその他に、夭折のフランスの天才女性作曲家リリ・ブーランジェとその姉のナディア・ブーランジェ、そしてヒンデミットの作品など、多彩なプログラムが収録されています。
 
4260085532902
(2CD)
\4600
ヤナーチェク:ピアノ作品集
 CD1:
  草陰の小径にて「第1集」「第2集」, エイ、ダナイ!,
  2つのモラヴィア舞曲, ズデンカ変奏曲
 CD2:
  ピアノ・ソナタ変ホ短調「1905年10月1日の街角で」,
  霧の中で、小品(1877-1927), 思い出,
  カミラ・ステッスロヴァのためのアルバム, モラヴィアの民謡集
キャシー・クリエ(P)
 ルクセンブルクの華!キャシー・クリエのヤナーチェク

 録音:2013 年2 月3 月、ルクセンブルク・フィルハーモニー

 ルクセンブルクのピアニスト、キャシー・クリエによるヤナーチェクのピアノ作品集。
2007 年にCAvi MUSIC からデビューし(4260085531370)、優れた音楽性と豊かな将来性を感じさせるピアニストとして称賛されました。
 第2 弾となる本アルバムは、現チェコ東部のモラヴィア出身のヤナーチェクのピアノ作品です。故郷モラヴィアの想い出を描いた「草陰の小径にて」など、母国の民族音音楽の研究から独自の音楽語法を生み出し、民謡や踊りなどをモチーフにした、民族色豊かな作品が数多く含まれています。
 キャシー・クリエは、ヤナーチェクのピアノ作品を主なレパートリーとして演奏しており、抒情的で色彩豊かな響きに惹かれていると語っています。彼女の演奏は決して民族色を前面に出したものではありませんが、彼女の持つ煌びやかな音色で叙情性を鮮やかに表現し、まるで彩どり豊かなパレットで絵を描いているかのような演奏です。
 

4260085532971
\2600
Born to be schorn
 マティアス・ショルン・コンテンポラリーを弾く〜
  クラリネット・ソロ作品集

   ヤッコ・リーヒマキ(1974-):Tango CluBb
   フリードリヒ・チェルハ(1926-):
    クラリネット・ソロのためのラプソディ
   イングマール・アルデレッテ・アコスタ(1969-):南風
   ゲオルク・ブラインシュミット(1973-):往路/ 復路
   パウル・エンゲル(1949-):ジークフリート永遠なれ
   ラファエル・トラウトワイン(1984-):準備はできたかい?
   リヒャルト・デュンサー(1959-):ソリチューズ
   バルドゥイン・ズルツァー(1932-):
    クラリネット・ソロのためのカンツォネッタ
   トーマス・ガンシュ(1975-):クラリ・ナイス・ガイ
   アタナシア・ツァノウ(1971-):長い間
   レオナード・エロード(1977-):
    かっこうの卵〜クラリネット ・ソロのためのカデンツァ
マティアス・ショルン(Cl)
 ウィーン・フィルの首席クラリネット奏者マティアス・ショルン、彼の才能が呼んだ新しい音楽

 録音:2013 年5 月ウィーン王宮礼拝堂/71’32

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者マティアス・ショルン。2011 年グスターヴォ・ドゥダメル指揮ウィーン・フィルでソロ・デビューを果たした、新時代の奏者です。
 ドイツの新聞では、「ザビーネ・マイヤー以来の最もエキサイティングな新人」、ワシントン・ポスト紙では、「輝かしいテクニックの持ち主」と評され注目を集めています。
 このアルバムは、現代の作曲家たちがマティス・ショルンのために作曲した11 作品を収めています。オーストリアの巨匠現代作曲家フリードリヒ・チェルハ、バルドゥイン・ズルツァー、パウル・エンゲル、リヒャルト・デュンサー、そして世界の音楽シーンで活躍する若手作曲家アタナシア・ツァノウ、イングマール・アルデレッテ・アコスタがショルンのために書き下ろした新作。そしてジャズ・トランペット奏者のトーマス・ガンシュ、フィンランドのタンゴ・ピアノ奏者のヤッコ・リーヒマキ、そしてウィーンの世界的なベーシスト、ゲオルク・ブラインシュミットらがショルンの才能に惚れ込み曲を提供。また、ウィーン放送響のコントラバス奏者レオナード・エロード、オーストリアのマルチ・タレント、ラファエル・トラウトワインの作品も収録されています。
 
4260085532841
(4CD)
\6000→\4590
ルール・ピアノ・フェスティヴァル・エディションVol.30 〜 2012年録音集
 CD1 (72’23) フアン・ペレス・フロリスタン
  シューベルト:さすらい人幻想曲ハ長調D790,Op.15
  ドビュッシー:子供の領分
  ファリャ:ファンタジア・ベティカ
  バルトーク:ピアノ・ソナタSz.80
  リスト:ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死 S447
  ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集第3番「ガチョウの踊り」
    録音:2012 年5 月9 日アルテ・ロンホール、ライヴ
 CD2 (73’45) アレクセイ・ゴルラッチ
  ブラームス:4つのバラードOp.10
  ドビュッシー:前奏曲第1巻〜第4曲「夕べの大気に漂う音と香り」第7曲「西風の見たもの」
  第8曲「亜麻色の髪の乙女」、第2巻〜第12曲「花火」
  ショパン:練習曲Op.10、マズルカOp.67-4、華麗なる大円舞曲
    録音:2012 年6 月9 日HCC ドルトムント、アンフィ- ザール、ライヴ
 CD3 (67’45) チェン・チャン
  J.S.バッハ:フランス風序曲BWV831
  ベートーヴェン:6つのバガテルOp.126
  ゴドフスキー:J.シュトラウス「こうもり」の主題による交響的変容
  ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」、レントより遅く
    録音:2012 年6 月9 日HCC ドルトムント、アンフィ- ザール、ライヴ
 CD4 (67’15) ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
  リスト:巡礼の年「第2年イタリア」より「ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲」
  メシアン:4つのリズム・エチュードより「火の鳥 第1&2」
  ドビュッシー:12の練習曲より「半音階のために」「装飾音のために」
  ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
  ドビュッシー:前奏曲第2巻より第8曲「水の精」
    録音:2012 年5 月23 日メールス、カンマームジークザール、ライヴ
 ゴルラッチ、ヌーブルジェら注目の若手ピアニストが集結したルール・ピアノ・フェスティヴァル2012

 ドイツの、ライン、ルール川周辺の都市で行われるルール・ピアノ・フェスティヴァル。エッセン、ドルトムントのコンサートホールをメインに世界中からピアニストが集結し、ソロ・リサイタルはもちろんのこと、デュオ、コンチェルト、ジャズまであらゆるピアノ作品を演奏する、ピアノ・ファンは必聴の音楽祭です。
CAvi-music からリリースされている本シリーズは今回で第30 集となり、2012 年の音楽祭での4 人のピアニストによるリサイタルを収録したセットとなります。

【フアン・ペレス・フロリスタン】
1993 年セビリア生まれ。あのエリザベート・レオンスカヤに見出された若きスペインのピアニスト。今回の出演がルール・ピアノ・フェスティヴァルのデビューとなります。ロマン派の作品から、彼の本領を発揮するスペインものまで、鮮やかに弾きこなしています。ルールの地元紙は、「決してテクニックだけに頼ることがない、彼の小さな手は、聴衆を感動に包みこんだ」と評しています。
【アレクセイ・ゴルラッチ】
1988 年ウクライナ生まれ。ハノーファー音楽大学にてカール・ハインツ・ケマーリンクに師事。2006 年浜松国際ピアノコンクール、第60 回ARD 国際音楽コンクール(ミュンヘン)ピアノ部門で優勝を果たすなど、数々のコンクール受賞歴がある、将来有望な若手ピアニストです。彼も今回の出演がルール・ピアノ・フェスティヴァルのデビューとなり、ドルトムントで行われた演奏会は完売になる程の人気を博しました。ブラームス、ドビュッシー、ショパンの作品を大胆な表現と美しい音色で聴かせてくれます。
【チェン・チャン】
2011 年クララ・ハスキル国際コンクールで中国人として初めて優勝した逸材。デビューとなった今回のルール・ピアノ・フェスティヴァルでは、ゴドフスキーの「こうもりの主題による交響的変容」を弾き聴衆を沸かせました。
【ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ】
1986 年生まれ。2010/11年シーズンにはヨーロッパ・コンサート協会から“ ライジング・スター” の栄誉を与えられ、日本でもラ・フォル・ジュルネ音楽祭に毎年出演し、その高い音楽性で日本のファンの心を掴んでいます。また世界の有名オーケストラ、指揮者との共演も数多く、2013 年11月にはパーヴォ・ヤルヴィ率いるパリ管とリストのピアノ協奏曲第2番を演奏する予定です。2012年のルール・ピアノ・フェスティヴァルのハイライトともなった彼の演奏会は、完売。ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」では、音楽の立体的な奥行きと、繊細で美しい音色が素晴らしい演奏を聴かせてくれています。


CONTINUO CLASSICS



CC777 705
\2300→\2090
「ミンストレル」
 ドビュッシー:
  (1)前奏曲第1集より「吟遊詩人」(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
  (2)ヴァイオリンとピアノのソナタ 
  (3)セレナーデ(ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジにより復元された作品)
 (4)ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調op.36
 (5)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調op.13
青柳いづみこ(Pf)
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)
 青柳いづみこ、最新盤!十八番のドビュッシーほか、近代フランスのヴァイオリン・ソナタを名手ジョヴァネッティと共演した注目盤

 録音:2013 年3 月14-16 日、パリ国立高等音楽院/日本語解説付

 ピアニスト、文筆家、音楽研究家と幅広く活躍する世界的ピアニスト、青柳いづみこが最新盤をリリースいたします!青柳が造詣深いドビュッシーと同期の作曲家である、ガブリエル・ピエルネの生誕150 周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録した内容です。マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009 年よりデュオとして活動を共にしている往年の名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近代フランスの響きに焦点を当てたプログラムで魅せてくれます。このアルバムの発売とピエルネの生誕を祝い、2013 年秋には来日リサイタルも開催予定。是非とも見逃せない最新盤です!
 G. ピエルネ(1863-1937)はパリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボーのために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しいアンサンブルは絶品です。ドビュッシーの「吟遊詩人(ミンストレル)」は、前奏曲第1 集の12 曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA. アルトマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になります。
 ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの表現力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられます。
 3 曲目の「セレナーデ」は、音楽学者のロバート・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890 年代に作曲されたものと思われますが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描から復元されたものです。2013 年秋の公演にて東京初演も予定されており、ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられましょう。これらに加え、本アルバムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムに仕上がっています。かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せません!日本語解説付。
 【青柳いづみことクリストフ・ジョヴァネッティ】
 マルセイユ音楽院時代、ピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めており、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、執筆の分野でも数々の賞を受賞。
 ジョヴァネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュオを組み始めたのは2009 年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。

 〜至福のデュオ〜青柳いづみこ+クリストフ・ジョヴァネッティ ピエルネ生誕150周年記念、CDアルバム「Minstrels」発売記念 コンサートシリーズ
  第1夜 9月18日(水) 19:00 開演 白寿ホール
   -第1部- ピアノ・ソロ+2台ピアノ
   ドビュッシー:ヴィノの門ほか、ラヴェル:ハバネラ/ドビュッシー:リンダラハ他(ピアノ共演:法貴彩子)
   -第2部- ヴァイオリン+ピアノ
   ドビュッシー:セレナーデ(オーリッジによる復元、東京初演)、ラヴェル:ハバネラ形式による小品他
  第2夜 9月20日(金)19:00 開演 浜離宮朝日ホール
   モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32, 40番
   ピエルネ:子供のためのアルバム、ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
   ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ



 
CC777 716
\2300
ロシアのバレエ音楽〜ピアノ独奏編曲集
 チャイコフスキー(プレトニョフ編):バレエ『くるみ割り人形』より
  (1)行進曲 (2)金平糖の精の踊り (3)タランテラ (4)間奏曲 
  (5)トレパック(ロシアの踊り) (6)中国の踊り (7)グラン・パ・ド・ドゥ
 ストラヴィンスキー(アゴスティ編):バレエ『火の鳥』より
  (8)魔王カスチェイの凶悪な踊り (9)子守歌 (10)フィナーレ
 (11)プロコフィエフ:バレエ『ロミオとジュリエット』からの10の小品op.75(全曲)
エレーナ・ロザノヴァ(Pf)
 ロシアの中堅ロザノヴァがピアノ独奏で誘うロシア・バレエ音楽の魅力

 録音:サル・コロンヌ(パリ)

 新進気鋭のクラシカル・レーベル「CONTINUO Classics」の記念すべき1st アルバムとなるのは、イザイ弦楽四重奏団と室内楽のパートナーとしても活躍しているロシアの女流ピアニスト、エレーナ・ロザノヴァによるロシアのバレエ音楽編曲集。
 チャイコフスキーの『くるみ割り人形』、ストラヴィンスキーの『火の鳥』、プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』という3 つのバレエ音楽をピアノ独奏で演奏しています。『くるみ割り人形』は、同じくロシアの巨匠ミハイル・プレトニョフによる編曲。「金平糖の踊り」や「中国の踊り」などでは原曲の室内楽的な要素がより強調されて洗練された響きを聞かせてくれる一方、ラストを飾るグラン・パ・ド・ドゥでは鍵盤を縦横無尽にめぐるアルペジオで美しく圧倒してくれます。
 イタリアの名手アゴスティ編曲による『火の鳥』は屈指の難曲。『火の鳥』といえばストラヴィンスキー自身編曲による連弾版の難易度も知られておりますが、それを独奏で表現しようというのですから、その難易度も伺えようというものです。「魔王カスチェイの凶悪な踊り」は最初から最後まで超絶技巧の連続。「子守歌」と「フィナーレ」では、透明感あふれるピアノの音色ならではの表現力に魅せられます。ロザノヴァの演奏は躍動感あふれるリズム感と力強い打鍵が印象的。今後も同レーベル下での活動を予定しており、更なるリリースにも期待が寄せられます。一部日本語訳ブックレット付。

COVIELLO

COV 51308
\2500
フィンランド魂に触れる1枚、サーリアホ&シベリウス作品集
 サーリアホ:鏡〜フルートとチェロのための(I&II)、レイノ歌曲集
  【あなたを見て/ 心/ 平和/ 夕べに祈る人】〜
   ソプラノとピアノのための、ミラージュ〜ソプラノ、
   チェロとピアノのための
 シベリウス:
     ロマンスOp.78-2( チェロとピアノ)、
     2 つの歌曲より「死よ近づくな」Op.60-1、
     6 つの歌より「 野原で少女が歌っている」 Op.50-3、
     「おののく胸から」Op.50-4、
     「静かな町」 Op.50-5、
     組曲「樹」より樅の木Op.75-5、憧憬に、
     歌曲「黒い薔薇」Op.36-1、
     5 つの歌より「はじめての口づけ」Op.37-1、
     「夢なりしか?」Op.37-4、
    「逢引きから帰った少女」Op.37-5、考えること(二重唱)
カテリーナ・ペルジケ(S)
ヘンリク・ベーム(B)
パウリーナ・トゥキアイネン(P)
ステファニー・ヴィンカー(Fl)
フランク=ミヒャエル・グートマン(Vc)
 録音:2012 年10 月27-30 日/66’23

 豊かな感性と、繊細で独特な色彩感を持つ、現代を代表するフィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ。シベリウス音楽院を卒業後、フライブルクで学び、その後パリのIRCAM(電子音楽センター)で研鑽を積み、音楽人生のほとんどを西ヨーロッパで過ごしていますが、その夢幻的で繊細な響きは、フィンランドの偉大なる作曲家シベリウスの幻想的で透明感ある音楽と共通するフィンランド・サウンドを感じることができます。「フィンランド魂」と訳される「sisu」というフィンランド語。フィンランド人の忍耐と強さを表現していますが、この2 人の作曲家の音楽的源流にもこの精神は受け継がれ、作品へと反映されています。世界的指揮者のサイモン・ラトルはフィンランド音楽について以下のように述べています。「フィンランドは非常に幸運な国である。
 このような小さな国に、このように素晴らしい音楽的伝統がそなわっているというのは、まったく驚くべき事実である。」
 ここに収録されているのは、歌曲を中心とした美しい作品が選ばれています。サーリアホのレイノ歌曲集は瞑想的でロマンティックな曲で、フィンランドの最も重要な詩人の一人エイノ・レイノの詩をもとに作曲されています。またシベリウスの歌曲は、フィン語のものは意外と少なく、収録されている6 つの歌作品50 はドイツ語、2 つの歌曲作品60 と5 つの歌作品37 はスェーデン語で歌われます。
 


COV 21309
\2500→\2290
チェロが誕生した17 世紀ボローニャ、最初のチェロ作品を収録
 
17、18世紀チェロと通奏低音のための作品集
 ドメニコ・ガブリエッリ:ソナタ ト長調、ソナタ イ長調
 ジュゼッペ・マリア・ヤッキーニ:
  ソナタ ハ長調Op.3-10、ソナタ 変ロ長調Op.1-7、
  ソナタ イ短調Op.1-8、
 ジュゼッペ・トレッリ:ソナタ ト長調
 ドメニコ・ガッリ:ソナタ ロ長調
 ジュゼッペ・コロンビ:トロンバ、シャコンヌ
 ジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリ:
  トッカータ、ルジェーロ、ベルガマスカ、
  パッサ・ガッリ、シャコンヌ、カプリチオ
バッソルム・ヴォックス
イ・スンヨン(バロック・チェロ)
ソフィー・イ・セヒ(バロック・チェロ)
高柳義生(バロック・ギター、テオルボ)
車田 真美(Cemb)
 64’37

 17 世紀後半にイタリアのボローニャで作りはじめられたチェロ。ヤッキーニやガブリエッリなどのチェロの名手が登場し、彼らのための作品が作られました。それ以前は通奏低音を担当していたヴィオローネが小型化し、ソロパートを担当するようになり、旋律楽器として活躍していきました。ここに収録されている作品は、17,18 世紀ボローニャで書かれた作品を取り上げています。中でもジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリは、あの「ヴィターリのシャコンヌ」を作曲したトマゾ・アントニオ・ヴィターリの父。息子の作品に勝るとも劣らない、自由な発想の快活な作品で、一聴の価値があるユニークな曲。
 演奏は古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォックス。バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、そして通奏低音楽器(テオルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器の構成で、2004 年ドイツで結成された若手のアンサンブル。バッソルム・ヴォックス(Bassorum vox)とはラテン語でバスの声、低音の響き、という意味。

CSO RESOUND



CSOR 9011301
(2CD)
\3400→\2690
リッカルド・ムーティ(指)&シカゴ響
 ヴェルディ:「オテッロ」
アレクサンドルス・アントネンコ(T オテッロ)
カルロ・グェルフィ(Br イアーゴ)
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S デズデーモナ)
フアン・フランシスコ・ガテル(T カッシオ)
バルバラ・ディ・カストリ(Ms エミーリア)
マイケル・スパイアズ(T ロデリーゴ)
エリック・オウェンズ(Bs-Br ロドヴィーコ)
モンターノ(Bs パオロ・バッターリア)
デイヴィッド・ガヴァーツン(Bs 伝令)
リッカルド・ムーティ(指)
シカゴ交響楽団
シカゴ交響楽合唱団
(合唱指揮:デュエイン・ウルフ)

CSOR 9011303
(2SACD HYBRID)
(DSD5.1 マルチチャンネルステレオ)
\4000→\3090
 ムーティ&シカゴ響久々の新譜は「オテッロ」!気鋭の歌手陣を起用、細部までムーティの意図が浸透した秀演!

 録音:2011 年4 月、シカゴ

 ムーティとシカゴ交響楽団の新録音、ヴェルディの「オテッロ」です!
 ムーティは2011 年4 月7、9、12 日とシカゴ交響楽団の定期演奏会で「オテッロ」を演奏会形式で上演、さらに一同を率いて15 日にはニューヨークのカーネギー・ホールでも演奏。相当力を入れていたことが分かります。ムーティはスカラ座でもザルツブルク音楽祭でも素晴らしい「オテッロ」を残していますが、これはシカゴ交響楽団という世界屈指のシンフォニー・オーケストラを起用していることで、細部まで彼の意図が浸透した出来栄えになっています。
 オテッロには、2008 年8 月、ザルツブルク音楽祭でムーティが大抜擢したラトヴィア出身の若いテノール、アレクサンドルス・アントネンコ。3 年で大きく成長した歌が聞けます。イアーゴは、悪役バリトンを歌わせたら今これ以上の人はいないほどの個性派名バリトン、カルロ・グェルフィ。近年珍しいくらい憎々しくいやらしいイヤーゴです。クラッシミラ・ストヤノヴァはデズデーモナが当り役で、2006 年3 月、東京のオペラの森公演でデズデーモナを歌ったのをご記憶の方も多いことでしょう。楚々とした声に加えドラマティックな表現力にも長けた、デズデーモナに打ってつけのソプラノ。カッシオには、若いロッシーニ・テノールとして注目を浴びているフアン・フランシスコ・ガテル。またロデリーゴにも、ロッシーニ・テノールとして活躍しているマイケル・スパイアズ。若く優秀な歌手を重用するムーティらしいやり方です。
 通常CD とSACD hybrid の2 種の発売です。ご注文の際は番号にご注意ください。

ELOQUENTIA


EL 1341
\2500
コレッリ(1653-1713):ヴァイオリン・ソナタop.5(リコーダー版)
 (1)第1番 ヘ長調 (2)第5番 ニ短調
 (3)第3番 ヘ長調 (4)第4番 変ロ長調
 (5)第2番 ヘ長調 (6)第6番 ハ長調
ルイス・ベドゥスキ(リコーダー)
フィリップ・グリスヴァルト(チェンバロ)
 驚異的な息の長さ!コレッリの名曲ヴァイオリン・ソナタop.5 をリコーダーで!

 使用楽器:アルト・リコーダー Jocob Denner のモデル/Ernst Meyer製作/録音:2010 年6 月

 コレッリの名曲ヴァイオリン・ソナタop.5 のリコーダーによる演奏盤。演奏に際しては、過去になされた様々な編曲を参考にしつつも、演奏者が独自の編曲を行っており、装飾や旋律の変形など、ヴァイオリン版に負けず劣らず聴きばえのする仕上がりとなっています。
 なお、第5 番ジーグはCD に収まりきらないということでここでは繰り返しなしで演奏。フル・バージョンはブックレット内のURL からダウンロードできるという仕掛けになっています。リコーダーを演奏するルイス・ベドゥスキはイタリア=ブラジル系の音楽家。メメルスドルフら巨匠の薫陶を受け、また、18 世紀の装飾音に関する論文で修士号も取得しています。演奏能力と研究の両面に裏打ちされた演奏は、驚異的な息の長さと滑らかさを備えた仕上がりです。チェンバロのグリスヴァルトも、ヤーコプスやサヴァールの指揮のもとでも演奏経験豊富というだけあって、アンサンブル能力と巧みな通奏低音の和声づけで聴かせます。




FARAO CLASSICS



B 108075
(2CD)
\2400→\2190
ケント・ナガノ&バイエルン国立管、ブルックナーの8番
 ようやくFARAOから発売!
 
ブルックナー:
  交響曲第8番ハ短調WAB108(1887年第1稿)
ケント・ナガノ(指揮)
バイエルン国立(州立)管弦楽団
 現役最高のブルックナー指揮者の一人ケント・ナガノ、手兵バイエルン国立管との集大成!緊密な表現と美しく崇高な演奏で聴かせるブルックナー。いろいろあったみたいだがようやくFARAOから発売決定。

 録音:2009年ミュンヘン、ファラオ・スタジオ( セッション)
 プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ 編集:アンドレアス・ツェンメラー
 【演奏時間】19:55+ 17:09+ 33:37+ 28:44/1h40:25



 


B 108074
(4CD)
\4000→\3690
ケント・ナガノ&バイエルン国立管
 ブルックナー:
  交響曲第4番変ホ長調WAB104「ロマンティック」(1874年第1稿) (SONY録音)
  交響曲第7番ホ長調WAB107 (SONY録音)
  交響曲第8番ハ短調WAB108(1887年第1稿)
ケント・ナガノ(指揮)
バイエルン国立(州立)管弦楽団
A 108076
(Blu-rayオーディオ)
\4000→\3690
 録音:2007年ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)(4番)、2010年ベルギー、ゲント・カテドラル(ライヴ)(7 番)、2009年ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)(8番)
 プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ 編集:アンドレアス・ツェンメラー 2006 年からバイエルン国立歌劇場音楽監督に就任し、2013 年7 月に7 年間務めた地位を退任するケント・ナガノの集大成ともいえるアルバムがFARAO CLASSICS から発売されます。
 これまでに意欲的なオペラ上演や斬新なコンサート・プログラムでめざましい成果を上げてきたケント・ナガノ。特別な思い入れのあるブルックナーは、仏ハルモニア・ムンディからリリースされたベルリン・ドイツ響との第3 番(廃盤)、第6 番(HMA.1951901)の録音があり、いずれも高く評価されました。そして手兵バイエルン国立管と第4 番、第7 番がSONY CLASSICAL から発売され、洗練された壮麗なブルックナーの音楽世界が、驚くほど鮮やかに描き出されていました。
 今回発売されるのは、FARAO CLASSICS のプロデューサー、フェリクス・ガーゲルレ氏によって録音された初リリースとなる第8 番の単売と、同じくFARAO CLASSICS が録音してSONY CLASSICAL から発売されていた第4 番と第7 番。
 高音質で定評のあるFARAO が録音を手掛け、細部までこだわった充実のセッション録音と、ベルギーのゲントのカテドラルで行われた7 番の録音は、教会ならではの美しい残響と、自然な空気感は絶品。BOX セットはブルーレイ・オーディオ・ヴァージョンも発売され、その超優秀録音を十二分に体感することが出来るようになっています。
 初リリースとなる第8 番は、ブルックナーの完成された最後の交響曲であり、独特の音楽語法と長大でありながら緊密な内容は、これぞ最高傑作ともいわれる作品。この作品も他の交響曲と同様、多数の版が存在し、今回ケント・ナガノが使用しているのは、作曲当初「演奏不可能」とされた1887 年初稿。ブルックナーは、周知の通りワーグナーに傾倒しており、そのワーグナーの作品を多くの巨匠たちと名演を繰り広げてきたバイエルン国立管の、これぞブルックナーという深々とした厚みのある響き、そしてケント・ナガノの比類なき見事な構築力で、第1 稿の決定盤とも言える演奏となっています。

HAENSSLER


98 636
(2CD)
\3600
ヘルムート・リリング(指揮)&SWR シュトゥットガルト放送響
 オネゲル:火刑台上のジャンヌ・ダルク
シルヴィエ・ロレール(ジャンヌ・ダルク)
エオシュ・キスファルディ(修道士ドミニク)
カレン・ウィエルズバ(処女)
キズマラ・ペッサッティ(カトリーヌ)
レティツィア・シェラー(マルグリート)
ジャン=ノエル・ブリアン(T)
フランソワ・ル・ルー(Bs)
コレギウム・イウヴェヌム・シュトゥットガルトのメンバー
 (子供の声)
マルティーヌ・サニテ(酒樽母さん)
ジャン=ピエール・ケレ(ベドフォード)
フロリアン・シュミット=ボーン(ギョーム・ド・フレヴィ)
コレギウム・イウヴェヌム・シュトゥットガルト少年合唱団
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト
ヘルムート・リリング(指揮)
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
 リリングによる渾身のジャンヌ・ダルク!!

 録音:2011年4 月2 & 3 日、シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール/DDD

 リリングが2011 年4 月に収録したオネゲルによるジャンヌ・ダルク!この曲は1934-35 年にオネゲルによって作曲され、初演は1938 年にバーゼル(演奏会形式)、1950 年にパリ・オペラ座(舞台)にて上演されました。編成は3 人のソプラノ、アルト、4 人のテノール、バス、子どもの声、そして5 人の語り手になっており、詞はP. クローデルによるものです。内容はヨーロッパに迫りつつあったファシズムの危機感の中で、救国の英雄ジャンヌ・ダルクをうたった作品で、ジャンヌは女優の語りだけで歌は歌いませんが、説得力と気迫に満ちたオネゲルの傑作です。
 
98 018
\2300→\2090
ペンデレツキ:ピアノ協奏曲「復活」(2007年再稿版) フローリアン・ウーリヒ(Pf)
ウカシュ・ボロヴィチ(指)
ポーランド放送交響楽団
 ペンデレツキ、渾身のピアノ協奏曲「復活」9.11 の犠牲者に捧げた鎮魂の協奏曲

 録音:2013年1 月25-27 日、ワルシャワ、ポーランド放送 ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサートホール/DDD、37’50”

 ポーランドを代表する現代作曲家、ペンデレツキのピアノ協奏曲「復活」を俊英ピアニスト、フローリアン・ウーリヒが熱演!ウーリヒはhaenssler レーベルで進行中のシューマンのピアノ独奏曲全集シリーズや、前作19 世紀フランスのピアノ協奏曲集(93 302)など数多くのディスクを発表しており、いずれも好評を博しております。
 ペンデレツキのピアノ協奏曲「復活」は2001 年6 月に「オーボエと11 つの弦楽のための狂詩曲」(1964/65)と「ヴァイオリンとオーケストラのための狂詩曲」(1967)をもとにピアノ協奏曲に再編・作曲し始めましたが、同年2001 年9 月11 日に起きた同時多発テロに強い衝撃を受け、9.11 の犠牲者追悼に捧げる作品として作曲し直し、カーネギーホールへの委嘱作品なりました。単一楽章ではありますが、5 つのパートに分かれロマンティックなメロディとともに鎮魂の思いがつまった協奏曲です。なお、当録音はペンデレツキ自身が2007 年に再稿した版を使用しております。タイトルにある「復活」はペンデレツキ自身の祈り希望の思いが込められた力づよいメッセージのようです。



 
98 616
\2300→\2090
ゲルハルト・オピッツ(pf)
 シューベルト:ピアノ作品集Vol.10

 (1)幻想曲ハ長調 D760 op.15「さすらい人幻想曲」
 (2)ディアベリのワルツの主題による変奏曲ハ短調 D718
 (3)ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲イ短調D576
 (4)ピアノ・ソナタイ短調D784
ゲルハルト・オピッツ(pf)
 オピッツによるシューベルトピアノ曲全集の第10弾!ついに名曲『さすらい人幻想曲』を収録!!

 録音:2009 年10 月5-9 日、ノイマルクト/DDD、61’33”

 オピッツによるシューベルトピアノ曲全集の第10 弾が登場。名曲「さすらい人幻想曲」、ピアノ・ソナタイ短調D784 を主軸にディアベリのワルツの主題による変奏曲ハ短調 D718 とヒュッテンブレンナーの主題による13 の変奏曲イ短調D576 が収録された充実の1 枚です。
 ドイツ・ピアノの正統派を代表する演奏家、ゲルハルト・オピッツのシューベルトのシリーズは定評があり当シリーズは好評を博しています。恩師、ヴィルヘルム・ケンプに勝るとも劣らないベートーヴェン、シューベルト弾きで、正統的なドイツ音楽の継承者として毎年の来日公演でも伝統の音楽を披露しております。楷書的な奏法のなかにも自身の解釈をまじえ、現在の巨匠オピッツが考えるシューベルト像を表現しております。2013 年には12 月にはシューベルト全曲連続演奏会の最終回も控えており、今後の活動も注目です。

 〜ゲルハルト・オピッツ 演奏会情報〜
 シューベルト全曲連続演奏会
 【第7回】12 月5 日(木)19:00 開演 会場:東京オペラシティ
  シューベルト:ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調 D840、3つのピアノ曲 D946、ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 D850
 【第8回】12 月20 日(金)19:00開演 会場:東京オペラシティ
  シューベルト:ハンガリーのメロディ ロ短調 D817、アレグレット ハ短調 D915
  2つのスケルツォ D593、ピアノ・ソナタ 第6番 ホ短調 D566、ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960



 

98 649
\2300
ヨアヒム・ヘルト(リュート)
 J.S.バッハ:

 (1)リュート組曲 ト短調 BWV995
 (2)前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
 (3)リュート組曲(パルティータ)ホ長調 BWV1006a
ヨアヒム・ヘルト(リュート)
 リュートの名手、ヨアヒム・ヘルト最新盤はJ.S.バッハのリュート作品集!ヴァイオリン、チェロの無伴奏曲でお馴染みの組曲、パルティータも収録!

 録音:2013 年1 月7-10 日、ファーレンドルフ、救世主教会( セッション)/DDD、59’02”

 ハンブルク生まれの名手ヘルトの最新アルバムは、ついにバッハのリュート作品を取り上げております。リュート組曲と聴くと耳馴染みのない作品を想像しますが、リュート組曲 ト短調 BWV995 は無伴奏チェロ組曲第5 番の編曲、またリュート組曲(パルティータ)ホ長調 BWV1006a は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3 番ホ長調 BWV1006 の編曲です。ヴァイオリンやチェロにくらべ弦の多いリュートで演奏されることにより重音にゆとりがうまれ、より聴き心地のよい演奏となっております。また、「前奏曲、フーガとアレグロ変ホ長調」BWV998 は、前奏曲は3 連音符を主体とした流麗な音楽で、フーガ(4 声)は、自由な書法による中間部をもち、最後ジーグ風のアレグロが全曲をしめくくるバッハのリュート曲を代表する作品です。
 ヨアヒム・ヘルトは、ドイツの音楽賞“エコー” で2006 年クラシックの「17/18 世紀の器楽曲部門」に選ばれたリュート奏者で、haenssler レーベルからリリースされている「ドイツのバロック・リュート作品集」(98 234)、「ルネッサンスのリュート作品集」(98 218)、「イタリアバロック・リュート音楽集」(98 260)、「16 世紀イングランドのリュート音楽」(98 600)など、質の高いリュート作品をおさめたアルバムをリリースしております。



 


98 012
\2300→\2090
トーマス・ファイ(指揮)&ハイデルベルク交響楽団
 ハイドン:交響曲全集第20弾

  (1)交響曲第43番変ホ長調「マーキュリー」Hob.I:43
  (2)交響曲第25番ハ長調Hob.I:25
  (3)交響曲第36番変ホ長調Hob.I:36
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 トーマス・ファイによるハイドン交響曲全集の第20弾名曲交響曲第43番「マーキュリー」も収録!

 録音:2013 年1 月15-18日、バート・デュルクハイム、ドイツ/DDD、ステレオ、62’39”

 トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団によるハイドン全集の第20 弾が登場!2013 年1 月の最新録音は交響曲第43 番変ホ長調「マーキュリー」、第25 番ハ長調そして交響曲第36 番変ホ長調です。前作同様トーマス・ファイの手腕が発揮された非常にアグレッシブな演奏は冴えわたります。交響曲第43 番変ホ長調「マーキュリー」は1772 年以前の作曲とされ、ハイドンの弦楽四重奏を思わせる、室内楽的な響きが特徴です。名称「マーキュリー」はハイドンによるもではありませんが、ハイドンの代表曲のひとつであることは言うまでもありません。この他、マーキュリーと同調の交響曲第36 番も穏やかな雰囲気の作品です。



 
93 303
\2400→\2190
アンドレイ・ボレイコ(指揮)&シュトゥットガルト放送響
 ショスタコーヴィチ・シリーズ第3 弾

  ショスタコーヴィチ:
   (1)交響曲第1番へ短調op.10
   (2)交響曲第6番ロ短調op.54
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
アンドレイ・ボレイコ(指揮)
 ボレイコ&シュトゥットガルト放送響によるショスタコーヴィチ・シリーズ第3 弾は記念すべき出世作の交響曲第1 番と抒情的・自然的な第6 番

 録音:(1)2011 年3 月24、25 日、(2)2011 年11 月17、18 日 シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ、67’19”

 ロシアの俊英アンドレイ・ボレイコとシュトゥットガルト放送交響楽団によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ第3 弾は交響曲第1 番と第6 番です。
 今回もボレイコ&シュトゥットガルト放送響のコンビネーション絶妙なショスタコーヴィチです!
 ショスタコーヴィチの記念すべき交響曲第1 番は1925 年、ショスタコーヴィチが19 歳のときに作曲され、翌1926 年にマリコ指揮、レニングラード交響楽団により初演されました。この作品は当時「現代のモーツァルト現る!」などと宣伝され、ショスタコーヴィチの名を国際的に有名にし、また世界的作曲家としての彼の名声を一挙に確立した出世作です。全4 楽章構成からなる第1 番は習作時代の跡をとどめてはいますが、当時の新しい音感の追及や、簡潔な書法、新鮮な洒脱な味など、後のショスタコーヴィチのスタイルや個性を十分に示していて、若くしてこの完成度は驚きを隠しきれません。
 交響曲第6 番は、ショスタコーヴィチの力作であり今では代表曲でもある第5 番から約2 年後の1939 年11 月5 日、モスクワでおこなわれた「ソヴィエト音楽祭」で初演発表されました(アメリカ初演は1940 年11 月29 日、ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管)。第5 番とは正反対ともいうべき抒情的、自然的な作風ですべてが清澄でまるでやわらかな陽光のようです。様式的には特異な性格をもち、三楽章体制で、冒頭楽章に相当するソナタ形式の楽章を欠き、きわめて緩徐なラルゴの楽章ではじまり第2 楽章アレグロ、第3 楽章プレストとテンポと興奮を高めていきます。
 1957 年レニングラード生まれのボレイコは母国ロシア音楽を得意とし、シュトゥットガルト放送響によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ、第1弾[ 交響曲第4 番、『ムツェンスクのマクベス夫人』組曲](93 193)、第2 弾[ 交響曲第9 番、第15 番](93 284)やシュターツカペレ・ベルリンとのチャイコフスキー:交響曲第6 番『悲愴』、武満徹:レクィエム(IPPNW 74、IPPNW 1DVD)など、数々の名ライヴを発売しております。



 

= SWR MUSIC =

93 304
\2400→\1990
グザヴィエ・ロト&バーデン=バーデン& フライブルクSWR 響
 リヒャルト・シュトラウス:

  (1)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
  (2)交響詩「ドン・キホーテ」op.35*
  (3)交響詩「マクベス」op.23
フランク=ミヒャエル・グートマン(チェロ)*
ヨハネス・リューティ(ヴィオラ)*
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団
 ロト率いるバーデン=バーデン& フライブルクSWR 響、リヒャルト・シュトラウスの交響詩シリーズ第2 弾「ティル」「ドン・キホーテ」&「マクベス」

 (1)録音:2012年6 月23 − 29日/フライブルク、コンツェルトハウス(セッション/デジタル)(14’33) (2)録音:2012年12月20日/マンハイム、ローゼンガルテン&12月21日/フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)(40’41) (3)録音:2013年3 月14 & 19 日/フライブルク、コンツェルトハウス(セッション・デジタル)(18’36)/DDD、ステレオ、74’19

 プログラムに応じて柔軟にピリオド、モダンの楽団を運用する実力派の指揮者として知られるフランソワ=グザヴィエ・ロト。2011 年よりロトが首席指揮者のポストにある「モダンの手兵」バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団とともに進めるシュトラウスの交響詩シリーズの第2 弾が登場します。
 2012/13 年のシーズンも引き続き、実演でシュトラウスに力を注いでいる当コンビですが、前作「死と浄化」と収録時期が重なる「ティル」は、2012年6 月24 日のフライブルクでの実演をはさみ、その前後にセッション録音されたもの。以下、収録順に「ドン・キホーテ」は、2012 年12 月20 日のマンハイムと翌21 日のフライブルクとにおける実演の模様をライヴ収録したもので、最新の「マクベス」が2013 年3 月フライブルクでのセッション録音となっています。
 じっくりセッションを組んで録音された2 作品の高い完成度もさることながら、楽団の首席奏者ふたりをソリストに起用した「ドン・キホーテ」も、ロトと共にシリーズのおおきな流れのなかでシュトラウス作品を検証しつつ、その解釈を深める機会を得て臨むことが可能であったメンバーゆえの人選と考えられ、ここでの演奏内容にはおおいに期待がつながります。
 ロトの的確な棒さばきで引き出された情報量も豊富で、録音がたいへん優秀なこともあり、シュトラウスによる大編成管弦楽の傑作群を味わうのにまたとないアルバムといえるでしょう。

 【フランソワ=グザヴィエ・ロト】
 1971 年パリに生まれたフランスの指揮者。父はオルガニストで作曲家、教育者としても高名なダニエル・ロト。指揮者に転向する以前はフルートも学んでいたため、パリ音楽院でアラン・マリオンとヤーノシュ・フュルストのもとで研鑽を積み、ロンドンのドナテッラ・フリック指揮コンクールで第1 位を獲得。
 この受賞により、ロンドン交響楽団のアシスタント・コンダクターに任命され、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタント・コンダクターも務めることになる。
これに並行して、ロトはアンサンブル・アンテルコンタンポラン、カーン劇場と密接な関係を築き、さらにトゥールーズ・キャピトル管弦楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、パリ管弦楽団とも関わりを深め、2003 年9 月にパリ音楽院の指揮科教授となる。2011 年9 月にはドナウエッシンゲン音楽祭/フライブルク・コンツェルトハウスにて、ヴェーベルン、ブーレーズ、マーラーの交響曲第1 番を指揮して、バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団の首席指揮者としてデビューを果たす。
 ロトのレパートリーは幅広く、17 世紀から現代作品に至るまで、また交響曲、オペラ、室内楽など、精通するジャンルも多岐に亘る。2003 年に、ピリオド楽器の室内オーケストラ「レ・シエクル」を創設、ときにはモダン楽器も柔軟に使用して多様なプログラムを取り上げている。「レ・シエクル」とは、日本のラ・フォル・ジュルネのほか、フランス、イタリア、ドイツ、イギリスで公演を行う。
 手兵であるバーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団とレ・シエクルとの活動を軸に、今後もロンドン響、ベルゲン・フィル、フィンランド放送響への客演を予定するロトは、現在、同世代の中でももっとも多忙な活動をきわめる指揮者のひとり。

HMF

HMU 907493
\2600
クラシックとジャズ、ふたつの「くるみ割り人形」
(1)チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲Op.71a(全8曲)
(2)同(デューク・エリントン&ビリー・ストレイホーン編):
 「くるみ割り人形」組曲(1960)
  【序曲/トゥート・トゥート・トゥーティ・トゥート(葦笛の踊り)/
   ピーナッツ・ブリトル・ブリゲイド(行進曲)/
   シュガー・ラム・チェリー(金平糖の踊り)/間奏曲/
   ザ・ヴォルガ・ヴォーティ(トレパーク)/
   シノワズリー(中国の踊り)/
   ダンス・オブ・フロリドアズ(花のワルツ)/
   アラベスク・クッキー(アラビアの踊り)】
(1)スティーヴン・リッチマン(指)
 ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク
(2)ルー・タバキン(t-sax)
 ルー・ソロフ(trp)
 ビル・イーズリー(cl)
 ヴィクター・ルイス(drum)
 ジョージ・ケイブルス(Pf)
 
 録音:2011 年11-12 月/ディメンナ・クラシック音楽センター、マリー・フラグラー・キャリー・ホール①、2010 年9 月/アヴァター・スタジオ②(ニューヨーク)/DDD、54’17”

 チャイコフスキーの不朽の名作「くるみ割り人形」は、さまざまな形態に編曲されて親しまれていますが、ジャズの王様デューク・エリントンのアレンジもLP 時代からベストセラー盤でした。当アルバムの指揮者スティーヴン・リッチマンは、そのコロムビア・リリースのLP をたまたま聴かされ、すっかり魅了されました。スミソニアン博物館に所蔵されていたオリジナル・スコアの印刷譜が最近出版されたこともあり、チャイコフスキーのオリジナルとエリントンのジャズ版を、同一指揮者で一枚のアルバムにしてみるという初の試みを思いたちました。
 リッチマンはHMF からガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を、ポール・ホワイトマン・バンドが初演した際のオリジナル版で録音するなど、こだわりを持つ指揮者ですが、ジャズにも深い理解と鋭い演奏を見せ興味津々。
 エリントンによるジャズ編曲は、彼と助手のビリー・ストレイホーン(「A 列車で行こう」の作曲者)により1960 年に行われ、その絶妙なクロスオーバーぶりが「ハーレムのくるみ割り人形」の異名をとりました。バレエ音楽がアメリカ的なダンス音楽に変身し、チャイコフスキーのメロディがすっかりジャズに変身している様はあっぱれ。良く知られた曲だけに、編曲の妙がわかりやすく、誰もが眼を輝かされること間違いありません。
 収録ナンバーはエリントンの名盤と同じですが、今回の演奏はニューヨーク・ジャズ界の現役の名手勢ぞろい。テナー・サックスのルー・タバキンは秋吉敏子の夫君としても有名な名手。トランペットのルー・ソロフはクインシー・ジョーンズのバンドのメンバーで、マンハッタン・ジャズ・クインテットの看板アーチストでもあります。クラリネットのビル・イーズリーは60 年代後半、ジョージ・ベンソンのバンドで活躍しました。彼らの妙技が見もの。コンボではないビッグバンド的なアンサンブルを得意とする人たち、巧さに脱帽させられます。エリントンの完全リメイクというより、現代ニューヨークの名手たちによる豪華盤の登場です。
 
HMC 902148
\2600→\2390
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)最新盤
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
 ドヴォルザーク:ロンドop.94、森の静けさop.68/5
 チャイコフスキー:
  ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 op.33(フィッツェンハーゲン版)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
BBC 交響楽団
KKC 5327
(国内盤仕様・日本語解説付き)
\3000
 ケラス最新盤。渋みと深み。濃蜜な歌。ケラスの最新盤はエルガー!ノスタルジックなドヴォルザーク、明るく甘い歌い回しのチャイコフスキー!

 録音:2012 年5 月、ロンドン、BBC マイダ・ヴェール・スタジオ

 ケラス待望の新譜は、エルガーの協奏曲!冒頭のカデンツァから、渋みと深みの極み。えぐるような、しかし決して力技にならない、研ぎ澄まされたバランス感覚の音色で切々と歌う旋律は絶品。第2 楽章では、ビエロフラーヴェク率いるオーケストラが、ケラスの抒情豊かな表情に見事なまでにぴったりと寄り添った表情で応えています。
 ケラスというと、アルカント・カルテットのバルトークで魅せるような、凄味や、カミソリのような切れ味などが思い浮かぶかもしれませんが、このエルガーは、濃密な歌に満ちていて、ちょっとその表情の豊かさに驚かされるほど。もちろん、いつもの通り、音楽の核心を突く真摯な演奏を展開していることはいうまでもありません。
 最後の一音まで聴き逃せないような、迫真の演奏の登場です。続いて収録されているドヴォルザークも、ノスタルジックで詩情に満ちたロンドと、夢見るような「森の静けさ」など、柔らかな表情で聴かせます。「ロココ主題の変奏曲」は、非常にノーブルな音色と明るい歌い回しで、甘く品格ある世界を展開しています。緩徐楽章でのメランコリーもぐっときます。クライマックスでの速いパッセージも、実に軽やかに完璧に弾きこなしているのはさすがです。
 エルガーでの渋みと深み、ドヴォルザークでの詩情、チャイコフスキーでの明るさなど、ケラスのもつ底知れぬ表情表現力とテクニックを究極まで味わうことのできるプログラミングといえるでしょう。
 また、ビエロフラーヴェクは、もともとチェロ弾きだったということもあり、ケラスも完全に信頼しているのがわかります。指揮者、ソリスト、オーケストラ全員が、真摯に作品世界に入り込んでいることがわかる力演です。
 ケラスは11 月に来日予定で、バッハの無伴奏チェロ組曲とブリテンの無伴奏チェロ組曲全曲を演奏するという注目の公演が控えています。



 チャイコフスキーで、ケラスはフィッツェンハーゲン版を採用。この理由について、「チャイコフスキーが、自身のオリジナル版の通りにこの作品が演奏されることを意図したとはどうしても考えることができませんでした。もちろんチャイコフスキーは、フィッツェンハーゲンが自作を改訂したことについて非難しましたが、それは、改訂したことにではなく、相談もなしに為されたことに対してだったのではないでしょうか。チャイコフスキーは、この版をレパートリーとして暗黙のうちに認めていましたし、自身のスケッチ的なオリジナル版を完成させて、フィッツェンハーゲンの版を排除しようとしたりしませんでした。また、フィッツェンハーゲンの版は非常に成功していると思うのです。」と語ります。

 ≪11月の来日公演≫
  11/16( 土) 東京 オペラシティコンサートホール
   ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロ 1 < J.S. バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲演奏会>
  11/17( 日) 兵庫 兵庫県立芸術文化センター
   ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロ J.S. バッハ: 無伴奏組曲第1, 6 番/ブリテン:無伴奏組曲第1番
  11/18( 月) 愛知 電文ザ・コンサートホール
   ジャン=ギアン・ケラス J.S. バッハ 無伴奏チェロ J.S. バッハ: 無伴奏組曲第2,3,6 番
  11/21( 木) 長野 松本/ザ・ハーモニーホール
   ザ・フレンチ・コネクション <フルート、チェロとハープによる美しき一夜限りの夢のトリオ>
   シューマン: 幻想小曲集op.73/ドビュッシー: ソナタ ニ長調/ラヴェル: ソナチネ
  11/22( 金) 東京 オペラシティコンサートホール
   ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロ 2 <ベンジャミン・ブリテン生誕100年バースデー・コンサート>
  11/24( 日) 神奈川 黄金バッハ Vol.2 ジャン= ギアン・ケラス 無伴奏チェロ
   バッハ: 無伴奏組曲第1,6番/ブリテン: 無伴奏組曲第1番


 


HMC 902154
\2600→\2390
仏HMのシューベルトの交響曲録音!
 俊英パブロ・ヘラス=カサド&フライブルク・バロック・オーケストラ
  シューベルト:交響曲第3番・第4番「悲劇的」
パブロ・ヘラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 〔ペトラ・ミュレヤンス/
  コンサート・ミストレス〕
 注目盤。注目指揮者パブロ・ヘラス=カサド、ハルモニアムンディ・デビュー!フライブルク・バロック・オーケストラとの鮮烈シューベルト!こまやかな歌、尋常でない歯切れのよさ!

 録音:2012 年7 月、グラナダ、オーディトリウム・マヌエル・デ・ファリャ

 注目指揮者パブロ・ヘラス=カサドが、ハルモニアムンディから交響曲CD をリリースします!
 オーケストラは「古楽界のベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラ、そして演目はアンサンブルと繊細な表情づけがものをいうシューベルトの初期交響曲という興味津々の内容です。
 パブロ・ヘラス=カサドは1977 年グラナダ生まれ。2007 年にルツェルン音楽祭の指揮者コンクールで、現代音楽の解釈でとりわけ高い評価を受け優勝。ブーレーズの招きでフェスティヴァル・アカデミーを2 度指揮しています。2009 年にはサントリー音楽祭のシュトックハウゼン「グルッペン」公演の指揮で来日、話題となりました。2011 年5 月には細川俊夫の新作オペラ「松風」を世界初演し世界の注目を集めたほか、10 月にもベルリン・フィルにデビュー、2012 年からはニューヨークのセントルークス管弦楽団首席指揮者に就任しています。これまでに、シカゴ響、サンフランシスコ響、バイエルン放送響、フライブルク・バロック・オーケストラ、マリインスキー劇場管、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルなどといった名だたるオーケストラのほか、ベルリン・ドイツ・オペラなどでも活躍。2013/14 シーズンは、11-12 月、メトロポリタン歌劇場で「リゴレット」を指揮してのデビュー、2014 年にはニューヨーク・フィルのデビューも決まっています。非常に歯切れのよいリズム感覚と、情景感たっぷりながら見通しのよい音楽、そしてバロックから現代音楽、オペラから交響曲まで幅広く柔軟、そして的確な指揮ぶりで、世界を席巻しています。
 第3 番は1815 年7 月、シューベルトが18 歳の頃に作曲されたもの。第1楽章の堂々たる幕開けで轟くティンパニ、続いて管楽器で奏でられる第1主題など、カサドの絶妙のテンポと各楽器のエッセンスの効かせ方が実に巧みです。FBO の巧さも冒頭からひしひしと実感できます。第2 楽章は、管楽器と弦楽器のかけあいもたのしいアレグレット。きびきびとした第3 楽章のメヌエットは、リズムの刻みが耳に心地よく響きます。終楽章は非常に歯切れよいテンポで、終始ノリのよい雰囲気でさっそうと駆け抜けます。決して前面に出過ぎることはありませんが、カサドの統率力が光ります。
 第4 番は、有名な歌曲「魔王」の作曲から数ヵ月後の、1816 年4 月27 日に作曲されたもの。1816 という年は、シューベルトは音楽教師の職に就くことができなかったり、結婚も諦めたりした試練の年でした。この交響曲は編成も比較的大きく、吹き荒れるホルン(C 管2、Es 管2)などはFBO で聴くと迫力満点、ピリオド楽器のおもしろさの際立つ演奏となっています。死を宣告するような不吉な和音から、続くアレグロ部も非常にドラマティック。オペラの序曲のような、様々な情景を喚起するような演奏です。第2 楽章のアンダンテも、美しい旋律が次々と奏でられるなか、独特の緊張感を保っています。第3 楽章の突き刺すようなリズムとトリオ部分の典雅なメヌエットの対比も鮮やかです。第4 楽章も細かな表情付けが見事。オペラも得意とするカサドの歌心、そして抜群のリズム感と音楽の推進力、それにこたえるFBO のうまさが最高のかたちで結実したシューベルトとなっています!



 
HMU 907579
\2600
待降節のための音楽集
 (1)来たれ、来たれインマヌエル
 (2)バード(c.1539-1623):Vigilate
 (3)アンティフォンI/ O sapientia
 (4)ヘルベルト・ハウウェルズ(1892-1983):主への畏怖
 (5)アンティフォンII/ O Adonai
 (6)ロデリク・ウィリアムズ(b.1965):O Adonai, et Dux domus Israel
 (7)アンティフォンIII/ O RRadix Jesse
 (8)プレトリウス(サンドストレム編):Es ist ein Ros ntsprungen
 (9)アンティフォンIV/ O Clavis David
 (10)ジョン・シェパード:我は天の声を聞きぬ
 (11)アンティフォンV/ O Oriens
 (12)ジョン・ラター(b.1945):光の創り主への賛歌
 (13)J.S.バッハ:「暁の星のいと美しきかな」BWV 436
 (14)メンデルスゾーン:オラトリオ「キリスト」(未完)より
  ‘Say, where is He born; There shall a star from Jacob’
 (15)アンティフォンVI/ O Rex Gentium
 (16)ペーター・ワーロック:ベツレヘムの丘
 (17)グラハム・ロス:I sing of a maiden
 (18)アンティフォンVII/ O Emmanuel
 (19)ジョン・タヴェナー(b.1944):神はわれらとともに
 (20)アンティフォンVIII/ O Virgo virginum
 (21)ラフマニノフ:神の母なる処女(晩祷op.37より)
 (22)ヘルベルト・ハウウェルズ:マニフィカト
 (23)おお、主よ、主よ、来たれ(traditional)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
ニコラス・ハイ(オルガン/ 4,14,19,22,23)
グラハム・ロス(指揮)
 クリスマスを心静かに待つ音楽

 録音:2012 年4 月

 英語およびラテン語による、待降節のための音楽集。ここに収められているアンティフォンは、すべて「O」から始まっていて、“O アンティフォン” とも称されるもの。クリスマス前の礼拝で歌うマニフィカトの前に演奏されます。このディスクは、この” O アンティフォン“を軸に、そのパラフレーズ的作品が配されたプログラミング。いずれもケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団の澄んだ歌声が活きる作品が並びます。メンデルスゾーンの未完のオラトリオ「キリスト」からも1 曲収録されているのも興味深いです。
 
HMU 807572
(SACD HYBRID)
\2600
スティレ・アンティコ最新盤
 フェニックス・ライジング

 バード(c.1540-1623):アヴェ・ヴェルム・コルプス
 5声のためのミサ
  〔キリエ・エレイソン、グローリア・イン・エクセルシス・デオ、
   クレド、サンクトゥス&ベネディクトゥス、アニュス・デイ〕
 トマス・タリス(c.1505-1585):
  サルヴァトール・ムンディ(I ))、断食し涙しながら
 トーマス・モーレイ(1557-1602):ノロ・モルテム・ペッカトーリス
 ギボンズ(1583-1625):手を共にたたこう
 ロバート・ホワイト(c.1538-1574):
  ポルティオ・メア、クリステ・キ・ルクス・エ・ディエス(IV))
 タヴァナー(c.1490-1545):おおすばらしき栄光
スティレ・アンティコ
 スティレ・アンティコ最新盤、ウィリアム・バードの傑作、5声のためのミサ曲ほかチューダー朝の宗教音楽集

 録音:2012 年11 月

 美しいア・カペラで世界を感動させている、若手声楽アンサンブル、スティレ・アンティコ。最新盤は、チューダー朝の教会音楽集です。中でも注目なのが、バードの5 声のミサ曲。バードはイギリスが国教会にあった時代、カトリックの信念を貫きました。この5 声のラテン語のミサ曲には、彼の信仰心が色濃くあらわれており、ルネサンスの声楽作品中でも屈指の名作とされています。また、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」も純粋な美しさに満ちています。スティレ・アンティコの透明感のある歌声と、抜群の音程感覚が、ルネサンスの巨匠たちによる声楽作品を美しく響かせています。美しい録音もポイントです。



 

HMC 902169
\2600
シャルパンティエ(1643-1704):ギーズ家のためのモテット
 (1)ミゼレーレ H.193 
 (2)アンティエンヌ H.526* 
 (3)Annuciate superi H.333
 (4)序曲 H.536* 
 (5)聖母マリアのリタニー H.83
アンサンブル・コレスポンダンス
セバスティアン・ドゥセ(指揮)
 アンサンブル・コレスポンダンスの清冽な歌声で聴くシャルパンティエの宗教作品

 録音:2013 年1 月(*は器楽曲)

 Zig-Zag などでもリリースを重ねている人気古楽団体、アンサンブル・コレスポンダンスとそれを率いるドゥセがハルモニアムンディ初登場。第1 弾に彼らが選んだのはシャルパンティエ。シャルパンティエがパリのギーズ家のために書いたミサ曲がならびます。ギーズ家は、シャルパンティエのキャリアの初期段階で非常に縁のあった家(ギーズ家に「仕えた」、あるいはギーズ家の「お気に入り」だったとする説などがあります)。シャルパンティエは、1670 年代初頭にギーズ家と出会い、1688 年、最後のギーズ家一族の人、マリー・ド・ロレーヌ嬢が亡くなるまでパリにいました。このマリー嬢は、ギーズ家の財産を受け継ぎ、フランスで当時最大とされる音楽サロンを持っていた人物で、また、信仰心厚い女性としても知られています。とりわけマリア信仰に厚い人物で、シャルパンティエも彼女のために聖母マリアのためのリタニー(連祷)をいくつか残しています。ここに収録されている「聖母マリアのためのリタニー」は、6 パートの混声+ 2 パートの器楽という広音域にわたる比較的珍しい編成のもので、当時の聴衆の耳には非常に斬新に響いたものと思われます。演奏の際には、シャルパンティエ自身もカウンターテナーとして参加したといわれています。
 
HMC 902146
\2600→\2390
イザベル・ファウスト
 バルトーク(1881-1945):ヴァイオリン協奏曲集

  ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz36(遺作)
   【I:アンダンテ・ソステヌート/II:アレグロ・ジョコーソ】
  ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz112
   【I:アレグロ・ノン・トロッポ/
    II:アンダンテ・トランクイロ/III:アレグロ・モルト】
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/
  1704年製スリーピング・ビューティ
   (ストラディヴァリウス))
ダニエル・ハーディング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 イザベル・ファウストのバルトーク!神々しく輝きのある音色、崇高さと官能、そして激しさに満ちた熱演ハーディングの絶妙なサポート

 録音:2012 年4 月/ベルヴァルトホール(ストックホルム)

 人気・実力とも急上昇中のヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの新譜の登場!ブラームスの協奏曲でもファウストとの素晴しいアンサンブルで魅せてくれたハーディングの指揮、オーケストラは、ハーディングが音楽監督を務めているスウェーデン放送交響楽団という最強の布陣による、バルトークのヴァイオリン協奏曲集です。
 バルトークは、ファウストの魅力が炸裂する作曲家の一人といえるでしょう。ファウストの衝撃のデビュー盤は、バルトークの作品集でした【HMG508334(2CD) の「バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117 /ヴァイオリン・ソナタ第1 番(ピアノ:エヴァ・クピーク)、1996 年収録」】。この盤は、新人としては異例の「グラモフォン」エディターズ・チョイス、97 年度グラモフォン賞に輝くなど、世界の耳を驚かせた衝撃の名演。デビュー当時から格別なものがあるファウストのバルトークということで、期待が高まります。
 第1 番は、バルトークが26 歳の頃に書かれたもの。当時熱い思いを寄せた女性ヴァイオリニスト、シュテフィ・ガイエルに献呈されましたが、一度も演奏されないままに、彼女もバルトークの死後10 年ほどでこの世を去ってしまい、ふたりの死後しばらくしてからこの作品の存在が知られることとなった、遺作です。ファウストはこの録音にあたり、草稿など様々な資料にあたり、バルトーク自身による書きこみなどを発見。バルトークの思いを可能な限り汲んだ力演を聴かせています。冒頭の長七の和音を静かに上行する4 つの音からなる音型は、シュテフィ・ガイエルをあらわすモティーフ。ファウストが奏でる内省的な音色から、一気に世界に引き込まれます。ハーディング率いるオーケストラとのアンサンブルも緊張感に満ち、見事。第2 楽章のゆるやかに上下行をくりかえす旋律を奏でるオーケストラの微妙な揺れと、ファウストが奏でる旋律が絶妙に融けあう様は息をのむほど美しく、官能的ですらあります。
 終盤で聴かれるドイツ民謡の引用は、バルトークがこの作品を書いた1907 年の夏、ガイエルと二人で休暇を共に過ごした時に聴いたもの。しかしつかの間の平穏な雰囲気は霧散し、最後は緊張感のあるクライマックスを迎えます。この作品が完成した2 日後、二人の関係は終わりました。にも関わらずバルトークはこの作品を彼女に献呈、作品ページ冒頭には、別れの挨拶が、そして最後には哀しみのメッセージが書かれています。こうした作品成立の背景を考えながら聴くと、また一層の味わいがあります。(なお、ライナーノートはファウスト自身の筆によるもので、曲の背景やファウストが見つけた事実などが述べられており、実に興味深い内容となっています)
 第2 番はバルトークの中期、最も創作的に充実していた時期に書かれたもの。ハンガリー民謡的な旋律、抒情的な旋律、五音音階から十二音技法、さらには四分音まであらわれる、多種多様の素材が見事に融合・構築され、高度の集中を要求するこの作品には、バルトークのすべてが詰まっているといっても過言ではないでしょう。激しいクライマックスで締めくくられる第1 楽章、様々に変容する旋律でファウストの美しい音色が官能的に輝く第2 楽章、そして野性味すら感じさせる力強いリズムに満ちた第3 楽章まで、緊張感に満ちたファウストのソロと、ハーディング率いるオーケストラとのアンサンブルが見事に弾き切っています。幼いころから室内楽に親しみ、アンサンブル能力にたけたファウストだからこそ実現できる演奏といえるでしょう。
 ファウストとハーディングによるバルトーク。今もっとも活躍する音楽家たちによる注目盤です!
 

 2013年 イザベル・ファウスト来日予定
  10/29(火) フィリアホール
   J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV1006
   ジャチント・シェルシ:開かれた魂
   J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調BWV1005
   ヤニス・クセナキス:ミッカ
   J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004(シャコンヌつき)
  10/31(木)  サントリーホール
   ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
   ビエロフラーヴェク(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  11/3( 日) 彩の国さいたま劇場
   J.S. バッハ:無伴奏パルティータ、ソナタ全曲(15:30 開演/18:00開演)




HEILO

HCD 7282
¥2500
オストフォルク (Ostfolk)
 オンソイの結婚行進曲/ 地下の行進曲/
 さあ待とう, ファンテレッダ/ 美しいアンナ/
 昔のマズルカ/ カブトムシ/ 五月が近づくと/
 スプリングダンス/ カーリの子守歌/
 ほら、教会の鐘が誘っている/ ハリング/
 ゆりかごの歌/ オースルンのワルツ/
 ネーセの山/ 小さなペッテル
オストフォルク
ヴェーガル・ヴォールダール(フィドル)
リン・アンドレア・フグルセト(ヴォーカル)
オースムン・ライスタ(マンドラ、ギター)
 録音:2012年2月13日-16日 オストレ・フレドリクスタ教会、2013 年2月15日 ファーゲルボルグ教会/43‘45

 フォークミュージックのバンド、ラスクでフィドルを担当し、ミュージシャン、ダンサー、音楽教師として活躍するヴェーガル・ヴォールダーl。中世の音楽、フォークミュージック、現代の音楽と幅広いレパートリーで知られる女声アンサンブル、トリオ・メディイーヴァルのリン・アンドレア・フグルセト。ギター、ベース、マンドラ、バンジョー、マンドリンを演奏、ロック、ポップ、ジャズの要素を取り入れたスタイルのフォークミュージック・バンド、シャトー・ヌフ・スペレマンスラーグにも参加したオースムン・ライスタ。ノルウェーのフォークミュージック・シーンで活躍する三人が集まったバンド、オストフォルクは、オスロの南に位置するオストフォル県の子供と青少年に自分たちの伝統の音楽を教えるためのスクールコンサート・プロジェクトとしてスタートしました。
 記録に残された音楽は少ないものの、『オストフォルの民謡』『14 の古いオストフォルの踊り』『オストフォルの民謡の旋律』『オストフォルの民俗舞曲』に収められた歌と舞曲と使うことで、おもしろいプログラムが組めたと言います。このアルバムは、好評を博した彼らのコンサートをオストフォルを超えた聴き手に届けるために制作されました。

HUNGAROTON



HCD 32724
\2300→\2090
ドラ・シェレシュ(フルート;ムラマツフルート18k 金製)
 パガニーニ:24のカプリースop.1全曲(フルート版)
ドラ・シェレシュ(フルート;ムラマツフルート18k 金製)
 まさに神業!ハンガリー美形フルーティスト、シェレシュがなんと、パガニーニのカプリース全曲をフルートで演奏!!

 録音:2012 年、ハンガリー/DDD、78’03”

 ヴァイオリンの超絶技巧曲の一つに数えられる、パガニーニの24 のカプリースをハンガリー美形フルーティスト、ドラ・シェレシュがフルート独奏で演奏!ヴァイオリンでも難しいアルペッジョや音域の跳躍も自由自在で、彼女の巧みなタンギングと驚くべき技巧で難曲に挑戦しています。実際の演奏を聴い奏!ヴァイオリンでも難しいアルペッジョや音域の跳躍も自由自在で、彼女の巧みなタンギングと驚くべき技巧で難曲に挑戦しています。実際の演奏を聴い曲をいとも簡単に演奏してしまうシェレシュがただものではないことを実感してしまいます。
 演奏のドラ・シェレシュは1980 年ハンガリー生まれの女流フルーティスト。4 歳よりフルートをはじめ早くから才能を開花させました。ブダペストのリスト音楽院にて本格的にフルートを学び、その後ドイツのミュンヘン音楽・演劇大学にて研鑽を積み、ソロ、室内楽、オーケストラなど様々演奏形態について学びました。またエマニュエル・パユなど世界的フルーティストのマスタークラスにも積極的に参加し、独奏者としての演奏法を学びました。コンクール受賞歴も華々しく2001 年の神戸国際フルート・コンクール第2 位をはじめ数々のコンクールで高い評価を得ています。このアルバムではムラマツフルートの18k 金製を使用しております。非常にのびやかなで美しい音色です。



 

HCD 32725
\2300
ドホナーニ(1877-1960):ピアノ作品集
 (1)6つのピアノ曲 op.41
 (2)パストラーレ「ハンガリーのクリスマスの歌」
 (3)シューベルト(ドホナーニ編):高雅なワルツ集
 (4)4つのピアノ曲 op.2
テリー・エデル
 (ピアノ;Hamburg Steinway D)
 ピアノの名手であったドホナーニが残した心に染みる美しきピアノ作品、ドホナーニのピアノ作品研究家、テリー・エデルの演奏

 このアルバムはブダペストの王立音楽院で学んだのち、ダルベールからピアノを学び、ピアニストとして名声を博したドホナーニが作曲した美しきピアノ作品集です。どの作品も煌めくような旋律ですが、とりわけパストラーレ「ハンガリーのクリスマスの歌」は心に染みる曲で温かみを感じます。
 演奏のテリー・エデルはブダペストのリスト音楽院にてゾルターン・コチシュのもとハンガリー作曲家のピアノ作品について長年研究していたピアニストです。とりわけドホナーニの作品研究では有名で、演奏会においてもドホナーニの作品を積極的に取り上げ高い評価を得ています。






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