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≪第72号アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像



8/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ECM


New Series



4810426
\2400→\2190
パリを拠点に活躍する児玉桃、ECMデビュー盤!
 ラヴェル、武満、メシアン:ピアノ作品集

 ラヴェル:鏡
  第1曲:蛾、第2曲:悲しげな鳥たち、第3曲:海原の小舟、
  第4曲:道化師の朝の歌、第5曲:鐘の谷
 武満徹:雨の樹素描
 メシアン:ニワムシクイ
児玉桃(ピアノ)

来日記念盤。パリを拠点に活躍するピアニスト、児玉桃がECMに初録音!
ラヴェル作品に、武満徹とメシアンをカップリングし、ラヴェルから現代に至るピアノ曲の変遷を辿っています。9月下旬から10月上旬にかけ、ベトナム交響楽団との日本ツアーでの共演があり、12月にはリサイタルでの来日も予定さています。録音:2012年9月 ノイマルクト、ライトシュターデル

■児玉桃 MOMO KODAMA
 1991年のミュンヘン国際コンクール・ピアノ部門において最年少最高位を受賞し、その後はパリを拠点に精力的な活動を続けているピアニスト児玉桃。フランス作品を得意としながらも、バッハからメシアンに至る現代曲まで、幅広いレパートリーを弾きこなす彼女は、日本はもとより、海外でも高い評価を得ています。
 クォリティに厳しいECMレーベルが彼女を起用したことは、その証ともいえるでしょう。
 今回のアルバムではラヴェルの《鏡》と、ラヴェルに強い影響を受けた二人の現代作曲家の作品をカップリング。小さな武満徹作品をはさみ、メシアン最高にして最大のピアノ作品といわれる《ニワムシクイ》が収録されています。
 メシアンは彼女にとって最重要レパートリーだけに、この録音にECMの大きな期待と、彼女の強い意気込みが感じれらます。




MD+G



304 06172
\2300→\2090
アンサンブル・ヴィラ・ムジカ
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):室内楽作品集

  ディヴェルティメント(1927), コンチェルティーノ(1925),
  バスナハティガール(1922), 二重奏(1925),
  ソナタ(1927), ディ・ヴォルケンプンペ(1922)
アンサンブル・ヴィラ・ムジカ
ジャズや実験音楽の要素を取り入れたシュルホフの音楽
【録音】1994〜1995年, アロルセン、フュルストリヒェ・ライトバーン[デジタル:セッション]
近年、復興著しい“退廃音楽”。なかでも名前の知られているのがこのシュルホフです。1894年にチェコで生まれ、第一次世界大戦後のダダイズム運動の音楽家として知られ、作品にジャズや実験音楽の要素を取り入れた作品を多く書きましたが、30年代にナチス・ドイツによって演奏を禁じられ、以降50年間、彼の音楽は沈黙を守ることを強いられました。
 今リリースは、そんな空白の時を埋める興味深い6つの作品を、アンサンブル・ヴィラ・ムジカの説得力ある演奏でお届けします。
 

307 18152
\2300
ライプツィヒ弦楽四重奏団
 オットマール・シェック&フランツ・シュレーカー:室内楽作品集

 ① オットマール・シェック:
  バリトンと弦楽四重奏のためのノットゥルノOp.47
 ② フランツ・シュレーカー:風に
ライプツィヒ弦楽四重奏団
シュテファン・ゲンツ(Br①),
マルコ・トーマス(Cl②),
クレメンス・レーガー(Cl②),
オルガ・ゴーレイ(P②
シュテファン・ゲンツの人間味溢れるシェックの歌曲
 【録音】 2013年1月25-27日①, 2013年1月28日②, アブタイ・マリエンミュンスター,コンチェルトハウス [デジタル:セッション]
 スイスの作曲家シェックの知られざる歌曲集「ノットゥルノ」。とはいえ、F.ディースカウやベーア、最近ではゲルハーエルと言ったドイツ・リートの名手たちが手掛けたという、歌曲好きにはたまらない作品です。
 弦楽四重奏とバリトンという渋い組み合わせで、ロマン派から無調への過渡期の色合いを帯びた音楽が奏でられます。
 ここでは若手バリトンの第1人者シュテファン・ゲンツが美しい声を聞かせます。
 バックを務めるのは、ドイツの音楽を徹底的に洗い出すことに専念するライプツィヒ弦楽四重奏団。シュレーカーの「風に」はバレエ・パントマイムの音楽で、孤独、闇、憂鬱が見事に描かれています。
 

320 18162
\2300
北ドイツのオルガン作品集 第3集〜ハンブルク
 ベックマン:第1旋法の前奏曲(5声)/親愛なるキリスト教徒よ、よろこびたまえ/
 ヤコブ・プレトリウス:今、われらはキリストを賞賛する/
 シャイデマン:
  幻想曲ト長調, 主なる神よ我をあわれみたまえ,
  イエス・キリストよあなたは幸いである,
  前奏曲ニ短調, アレルヤ/
 デッカー:前奏曲ホ短調/
 J.N.ハンフ:主なる神よ我をあわれみたまえ, 今神はわれらとともにいないであろう/
 ラインケン:フーガ第14番, 主イエス・キリストよあなたは私たちのために/
 リューベック:前奏曲ニ短調
マルティン・ロスト(シュテルヴァーゲン・オルガン 1659年製)
芸術家たちが集まる都市ハンブルクのオルガン作品集
【録音】2013年5月13〜14日、シュトラルズンド、聖マリエン教会 [デジタル:セッション]
1529年に宗教改革を受け入れ、様々な宗派の人々、もしくはユダヤ人の受け皿となったハンブルク。しかし1618年から始まった三十年戦争によってハンブルクの経済は大きな打撃を被りました。とはいえハンザ同盟の中心的役割を果たした都市でもあり、自由貿易のおかげで数多くの旅行者、商人そして芸術家たちが集まる都市でもありました。
 そんな16世紀、17世紀のハンブルクにおけるオルガン音楽を集めた1枚です。ベックマン、シャイデマン、他の芸術家たちが築いた繁栄はそのままテレマンへと受け継がれていきます。
 


901 18146
(SACD Hybrid)
\3000→\2790
ツェートマイアー&ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
 メンデルスゾーン:

  交響曲第1番 ハ短調 Op.11
  交響曲第5番 ニ長調「宗教革命」Op.107
トマス・ツェートマイアー(指揮)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
思索的で濃厚な表現のツェートマイアー指揮のメンデルスゾーン
【録音】2012年10月10〜13日, ヴィンタートゥール シュタットハウス[デジタル:セッション]
MDGレーベルによるメンデルスゾーンの交響曲全集、今作は指揮者ツェートマイアーによる第1番と第5番です。ご存知のように名ヴァイオリニストとして名が知られるツェートマイアーですが、最近は指揮者としても素晴らしい活動をしており、ここでもヴィンタートゥール・ムジークコレギウムから溌剌とした音楽を紡ぎ出しています。
 このメンデルスゾーンの交響曲のうち、第1番は彼が15歳の時の作品で、既に充実した曲を何曲も書き天才の名を欲しいままにしていたメンデルスゾーンの、面目躍如たる風格ある音楽です。第5番は「宗教改革」として名高いもので、本当は第1番の次に書かれていますが、出版の都合で第5番となったものです。曲のモチーフにルターのコラールが使われています。ピリオド・アプローチも視野に取り込んだ個性的な演奏になるものと思われます。 ハイブリッドSACD仕様
(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)


ツェートマイヤーのシベリウス、すごい。
Sibelius - Symphonies Nos. 3 & 6
AVIE
AV 2150
¥2400→¥2190
ツェートマイヤー&ノーザン・シンフォニア/シベリウス
 シベリウス:交響曲第3番ハ長調Op.52/
 ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調/
 シベリウス:交響曲第6番ニ短調Op.104
トーマス・ツェートマイヤー(ヴァイオリン&指揮)、
ノーザン・シンフォニア
 2007年&2008年、セージ・ゲイツヘッド・ホールでのライヴ録音。
 ここ最近一番の寒さ。秋の次の季節すら思わせる・・・
 では、このキンッとした朝にふさわしい曲を。シベリウスの交響曲第6番。
 ヴァイオリンの鬼才といわれていたトーマス・ツェートマイヤーの指揮。オケはノーザン・シンフォニア。
 これが・・・すごい。
 こちらの心の裏側を鋭利な刃物でえぐっていくような演奏。聴いていて何度背筋がゾクっとしたことか。(「朝の一枚」より)
 鬼才ツェートマイヤー、今はそのとんがり具合をノーザン・シンフォニアに向けて発信中。
 二足のわらじかと思いきや、これがなかなか堂に入ったもの。
 ブラームスの弾きふりのときはそのこと自体に驚いて、シューマンはへんてこりんな曲に驚いて終わってしまったが、シベリウスは真っ向勝負。まさかツェートマイヤーのシベリウスが聴ける時代が来るとは夢にも思わなかったが、これがどうして壮絶なる名演。そこまでダイナミック・レンジを広げる必要があるのか、とか、そこまで太鼓ドンドンする必要があるのか、とか、そこまで生き生きハッチャケで行く必要があるのか、などなど、いろいろ突っ込みたいところはあるでしょうけど、全然OK。こんな緊張感あふれる、人の心を煽り倒すような第3番、聴いたことない。とにかくツェートマイヤー、このちょっと妙な交響曲を、今まで一度もほかの人の演奏で聴いたことがないというような鮮烈な解釈で聴かせてくれます。シベリウス・ファンなら「こんなの嫌い」か「そうそう、これこれ!」というかどっちか真っ二つ。店主は喜んで受け容れます。
 ちなみにストラヴィンスキーも冒頭からいきなり過激です。早く6番が聴きたいと思っていたのに、すっかり聞き惚れてしまいました。
 そして圧巻の第6番・・・。
 ちょっと・・・・これは・・・すごい。
 怪物だ。この男。普通じゃない。
 どうしてこのアルバムの噂を聞かないのだ?
 なんにしてもツェートマイヤー、普通の人間じゃない。ここ最近で聴いた中で最も衝撃的だった。

 

706 18172
\2300
フランク:オルガンまたはハーモニウムのための小品集「オルガニスト」第2集
 7つの小品 嬰へ短調および変ト長調
 7つの小品 ト長調およびト短調『クリスマスのための』
 7つの小品 変イ長調および嬰ト短調
 オルガンまたはハーモニウムのための30の小品より抜粋
ヤン・フォン・ブッシュ(メクレンブルク州立劇場の4台のオルガン)
フランクの珍しいオルガン作品集
 【録音】2012年10月1日, 2013年2月11日 メクレンブルク州立劇場[デジタル セッション]
  あまり演奏されることのないフランクの小品集“オルガニスト”を様々なオルガンで演奏するというシリーズ第2弾。全ての調性を用いて書かれた小品の中に時折“クリスマスのため”などの機会音楽も含まれるこの作品、宗教性と実用性の双方を追求する興味深い作品です。
 演奏はヤン・フォン・ブッシュ。当盤ではメクレンブルク州立劇場の4台のオルガンを弾き分け、素晴らしい響きを醸し出しています。




KVINTA PRAGUE



KV 4011-2
\2300→\2090
ヴェンツェル・ヴィルヘルム・ヴュルフェル(1790-1832):ピアノ作品集
  オーベールのオペラ「許婚者」の周知の主題と
   スペインの歌「A pesar de los bai benes」による優雅な幻想曲 Op.45
  華麗な大ロンド Op.30/華麗なロンド Op.24
  周知のマズルカによる変奏曲 Op.17/
  周知のマズルカによる変奏曲 Op.19
  2つの悲愴なポロネーズ Op.27/
  憂鬱なポロネーズ Op.26 No.2
  2つのポロネーズ Op.21
 ヴァーツラフ・ヤン・トマーシェク(1774-1850):牧歌 Op.83 No.2
マルチン・ヴォイチーシェク(ピアノ)

録音:2012年9月、10月、プラハ音楽院コンサートホール、プラハ、チェコ
 ヴェンツェル・ヴィルヘルム・ヴュルフェルはチェコのプラナニに生まれ、ヴァーツラフ・ヤン・トマーシェクに師事した作曲家・オルガン奏者・ピアニスト・指揮者。1815年から1824年までワルシャワ音楽院の教師を務め、オルガンの生徒の中には若きショパンもいました。その後ウィーンのケルントナートール劇場の指揮者を務め、ウィーンに没しました。





<メジャー・レーベル>

DG



477 8806
\2200→\1990
ポリーニ/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番、第9番-第11番
 ①ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 作品7
 ②ピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調 作品14の1
 ③ピアノ・ソナタ 第10番 ト長調 作品14の2
 ④ピアノ・ソナタ 第11番 変ロ長調 作品22
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
ベートーヴェン・チクルス完結まであと1枚!
静かにトップを走り続ける驚異の音楽家ポリーニ
録音:2012年5月29日-6月1日 ミュンヘン、ヘラクレスザール
 生ける伝説、ポリーニのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・シリーズ最新盤。
 1975年に第30番、第31番の録音でスタートしたチクルスも遂に大詰めとなり、残すところあと1枚(第16番、第18番〜第20番)となりました。
 当盤に収録されたソナタは、1796年頃から1800年にかけて書かれたベートーヴェン初期の野心作。第4番はピアノによる管弦楽的表現の志向が感じられる意欲作。第9番、室内楽的な4声体書法が特徴、1802年に弦楽四重奏曲に編曲されています。
 


479 1984
(CD+DVD)
\3400→\3090
ムター/ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲(デラックス盤)
◆CD(ハードカヴァーブック入り)
 ①ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53 B108
 ②マズルカ ホ短調 作品49 B90
 ③ロマンス ヘ短調 作品11 B39
 ④ユモレスク 作品101
◆ボーナスDVD(収録時間51:30)
 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲&ロマンスOp.11
  収録:2013年2月 ベルリン・フィルハーモニカー
  16:9 / colour / NTSC/Audio format: PCM Stereo/Region Code: All
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ベルリン・フィル
指揮:マンフレート・ホーネック
ヴァイオリン界の女王が唯一録音していなかった待望の協奏曲リリース!

479 1060
\2200→\1990
ムター/ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲(通常盤) アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ベルリン・フィル
指揮:マンフレート・ホーネック
上記と同内容のCD(プラスチックケース仕様)
 ヴァイオリンの女王、ムターによるドヴォルザーク作品集。ベルリン・フィルとの共演で、マズルカ、ロマンスやユモレスクも収録しています。
 ロマン派ヴァイオリン協奏曲で唯一ムターが録音していなかったドヴォルザークが遂に発売されることになりました。
 ヴァイオリン協奏曲は、傑作チェロ協奏曲の陰に隠れて地味な存在でしたが近年その独創性が認められ、演奏機会も多い曲となっています。
 とりわけ第2楽章の美しい抒情性で名高い曲です。
 今年6月の来日でも圧倒的な演奏で聴き手の心を鷲掴みにしたムター。当盤では土俗的な香りをまとった郷愁あふれる演奏を聴かせてくれます。
 録音:2012年5月29日-6月1日 ミュンヘン、ヘラクレスザール 2013年6月19-22日
 

479 1725
→B001910302
(2CD)
\3000→\2690
完全に自分の世界に入ってしまったハーン
 またもや衝撃的新作/21世紀、27のヴァイオリン小品

 佐藤聰明:Bifu(微風)
 大島ミチル:Memories
 ティナ・デヴィッドソン:The Blue Curve of the Earth
 リチャード・バレット:Shade
 アントン・ガルシア・アブリル:Two Sighs
 カラ・ラムナス:Aalap and Tarana
 アヴネル・ドルマン:Memory Games
 ジェフ・マイヤーズ:The Angry Birds of Kauai
 レラ・アウエルバハ:Speak, Memory
 ジリアン・ホワイトヘッド:Torua
 ジェニファー・ヒグドン:Echo Dash
 ポール・モラヴェク:Blue Fiddle
 ニコ・ミューリー:Two Voices
 セレン・ニルス・アイヒベルク:Levitation
 ブン=チン・ラム(林品晶):Solitude d'Automne
 マックス・リヒター:Mercy
 メイソン・ベイツ:Ford's Farm
 ドゥ・ユン:When a Tiger Meets a Rosa Rugosa
 クリストス・ハツィス:Coming To
 ジェームズ・ニュートン・ハワード:133... At Least
 デイヴィッド・ラング:Light Moving
 エイノユハニ・ラウタヴァーラ:Whispering
 エリオット・シャープ:Storm of the Eye
 ヴァレンティン・シルヴェストロフ:Two Pieces
 デイヴィッド・デル・トレディチ:Farewell
 マーク・アントニー・ターネジ:Hilary's Hoedown
 フランギス・アリ=ザデー:Impulse
  (以上順不同)
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
コリー・スマイス(ピアノ)
インターナショナル盤479 1725の発売が延期となり、US盤が取り扱えることになりましたので、上記の通り品番変更をさせて頂きます。

 ヴァイオリンの新女王、ヒラリー・ハーンによる新プロジェクト!
  ヒラリー・ハーンの新たなる試みは、17ヶ国26人の現代作曲家にヴァイオリンとピアノのためのアンコール・ピースを委嘱し、録音、そして世界各地でコンサートを行っています。
 27曲目は公募を行い、そこからヒラリーが選んだ作品(ジェフ・マイヤーズ:The Angry Birds of Kauai)が収録されています。
 日本人作曲家では、佐藤聰明、大島ミチルの作品が選ばれています。 
 ヴァイオリンを極め、他ジャンルとのコラボレーションも多数行っているヒラリーならではの作曲家選定で、21世紀の定番小品となっていくことでしょう。
 2013年5月、大成功した日本リサイタル・ツアーのプログラムでも、この「27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール」プロジェクトから6曲を演奏し、さらにアンコールでも数曲披露しているため、ヒラリー・ファン、コア・クラシック・ファンにはすでに作品の聴きやすさ、キャッチ—さは知られているところです。
 ”27の小品 ヒラリー・ハーン・アンコール・プロジェクト”のツアーは現在も世界各地で続行中。録音:2012年5月&2013年2月 ベルリン テルデック・スタジオ

 今年、ヒラリー・ハーンは11月にもバーミンガム市交響楽団と来日公演を行います。
 演目:シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 (招聘:ジャパン・アーツ)




前作「シルフラ」
 ハーンのチャイコフスキーやシベリウスに感動した人がこのアルバムを聴いても、きっとなんだかよく分からないと思う。
 逆にハーンの名前など知らずに、このアルバムを単体で聴いた人は、なんて涼やかで幻想的で独創的な音楽、と感動すると思う。
 ハーンはすでにヴァイオリニストではなく、「音楽創造者」となっているのである。
 そこまでわかって聴いたら、このアルバム、とっても切なくて愛おしくなります。


DG
479 0303
\2200→¥1990
ヒラリー・ハーン/シルフラ
 Stillness/Bounce Bounce/Clock Winder/Adash/Godot/Krakow/
 North Atlantic/Draw A Map/Ashes/Sink/Halo of Honey/Rift
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
ハウシュカ(プリペアード・ピアノ)
 常に進化し続けるハーンの新たなる試み。
 ヒラリー・ハーンの最新作は「プリペアード・ピアノ」の可能性を探求する作曲家・音楽家ハウシュカとのコラボレーション・アルバム。
 「シルフラ」は、世界遺産シンクヴェトリル国立公園内、北米プレートとユーラシアプレートの狭間にある「地球の割れ目」のダイビング・スポット。超クリアな水中の視界は150メートル、幻想的な世界!
 ハウシュカは、世界的なプリペアード・ピアノの名手であり、ポストクラシカル・シーンの重要アーティストとして絶大なる評価を受けるドイツ・デュッセルドルフの作曲家・ピアニスト。
 ビョークとトム・ヨークのデュエット曲『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の列車のリズムを作成したアイスランドのエンジニア、プログラマー、プロデューサーのヴァルゲイル・シグルズソン(1998-2006ビョークのコ・プロデューサーとして活躍)も制作に参加。



 


479 1884
(7CD)
\7000→\6490
GRANDIOSO!〜ヴェルディ:名アリア名唱集とレクイエム、他
 歌劇『アイーダ』より〜
  フェレンツ・フリッチャイ, シャンドール・コーンヤ, マリア・ネーメト,
  エベ・スティニャーニ, レナータ・テバルディ, アントニエッタ・ステッラ/
 歌劇『アロルド』より〜アントニエッタ・ステッラ/
 歌劇『仮面舞踏会』より〜
  グレース・バンブリー, リューバ・ヴリッチュ, リタ・シュトライヒ/
 歌劇『ドン・カルロ』より〜
  キム・ボルグ, グレース・バンブリー, ハインリヒ・シュルスヌス/
 歌劇『エルナーニ』より〜カルロ・ベルゴンツィ, ジョーン・サザーランド/
 歌劇『ファルスタッフ』より〜リタ・シュトライヒ/
 歌劇『運命の力』より〜
  フェレンツ・フリッチャイ, ハインリヒ・シュルスヌス, コロマン・フォン・パタキー,
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ/
 歌劇『ジョヴァンナ・ダルコ』序曲〜
  イーゴル・マルケヴィチ/
 歌劇『ルイザ・ミラー』より
  イーゴル・マルケヴィチ, ジュゼッペ・ディ・ステファノ/
 歌劇『マクベス』より〜
  イーゴル・マルケヴィチ, マリオ・デル=モナコ,
  フェレンツ・フリッチャイ/
 歌劇『ナブッコ』より〜フェレンツ・フリッチャイ, ジョヴァンニ・フォイアーニ/
 歌劇『オテロ』より〜
  フランチェスコ・タマーニョ, フェレンツ・フリッチャイ, ジュゼッペ・ディ・ステファノ/
 歌劇『リゴレット』より〜
  ペトル・ムンテアヌー, ピエレット・アラリー,
  ルチアーノ・パヴァロッティ, ハインリヒ・シュルスヌス, リタ・シュトライヒ,
  ヘルマン・ウーデ, クルト・ベーメ/
 歌劇『シモン・ボッカネグラ』より〜キム・ボルグ/
 歌劇『椿姫』より〜
  フェレンツ・フリッチャイ, レオポルド・シモノー,
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ, エルナ・ベルガー,
  ペーター・アンダース, アントニエッタ・ステッラ, アルマンダ・ボナート,
  エットーレ・バスティアニーニ, イーヴォ・ヴィンコ, エンリコ・カルーソー/
 歌劇『シチリア島の夕べ祈り』より〜
  フェレンツ・フリッチャイ, キム・ボルグ, リタ・シュトライヒ/
 歌曲『煙突掃除屋』〜リタ・シュトライヒ/
 『レクイエム』(全曲)〜
  フェレンツ・フリッチャイ, マリア・シュターダー,
  オラリア・ドミンゲス, ガボール・カレッリ,
  イヴァン・サルディ, ベルリン放送交響楽団, 聖ヘトヴィッヒ大聖堂聖歌隊[録音:1960年]/
 『聖歌四篇』(全曲) 〜
  フェレンツ・フリッチャイ, RIAS交響楽団, RIAS室内合唱団[録音:1952年]/
 ドイツ語歌唱によるオペラ・アリア集〜
  マルガレーテ・アーンド=オバー, グローリア・デイヴィ, アレクサンドル・キプニス,
  キム・ボルグ, ゲオルク・ハン, ハンス・ホッター, フランツ・フェルカー,
  ヨゼフ・シャヴァルツ, マリア・チェボターリ, カリン・ブランツェル, 他
往年の歌手たちによるヴェルディのアリアの名唱
 1900年初頭の歴史的録音から、1960年代の往年の歌手たちによるヴェルディのアリアの名唱を収録したものです。
 【Disc5&6】は、「レクイエム」と「聖歌四篇」をフリッチャイ盤で全曲収録。
 【Disc7】では、ドイツ語歌唱によるヴェルディのアリアが収録されています。 【録音】1903〜1965年




DECCA



478 5344
(3CD)
\4400→\3990
シャイー/ブラームス:交響曲全集
 交響曲全4曲
 悲劇的序曲
 間奏曲(クレンゲル編) Op.116-4&Op.117-1
 ハイドンの主題による変奏曲
 愛の歌 (管弦楽版) Op.52&65
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー
連綿と受け継がれた伝統に新風が吹きこまれたブラームス!
 歌劇場を母体とせず、自主運営のオーケストラとしては世界最古のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が、2005年からカペルマイスターを務めるシャイーの指揮でブラームス交響曲を全曲録音を完成させました。270年の歴史の中でメンデルスゾーン他、幾多の名指揮者たちの元で培われ熟成された響きにシャイーが新たなる新風を吹き込み、シャープに躍動する演奏が展開されています。 録音:2012年5月&10月、2013年5月 ライプツィヒ ゲヴァントハウス
 

478 5944
(2CD)
\2200
パヴァロッティ〜ザ・グレイテスト・ヒッツ50
 誰も寝てはならぬ(プッチーニ:トゥーランドット)/
 なんて冷たい手(プッチーニ:ラ・ボエーム)/
 あの娘の涙が見えるようだ(ヴェルディ:リゴレット)
  ※デッカ初録音からの1曲/
 女心の歌(ヴェルディ:リゴレット)/
 人知れぬ涙(ドニゼッティ:愛の妙薬)/
 おまえの投げたこの花を(ビゼー:カルメン)/
 衣装をつけろ(レオンカヴァッロ:道化師)/
 妙なる調和(プッチーニ:トスカ)/
 星は光りぬ(プッチーニ:トスカ)/
 清きアイーダ(ヴェルディ:アイーダ)/
 誰も寝てはならぬ(プッチーニ:トゥーランドット、3大テノール版)/
 オー・ソレ・ミオ(カプア)/
 フニクリ・フニクラ(デンツァ)/
 帰れソレントへ(クルティス)/
 マティナータ(レオンカヴァッロ)/
 ヴォラーレ(マンシーニ)/
 マンマ(ビシオ)/
 サンタ・ルチア(民謡)/
 カルーソー(ダッラ)/
 グラナダ(ララ)/
 ミス・サラエボ(ボノ)/
 マイ・ウェイ(フランソワ) 他、全50曲収録 
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール) 
パヴァロッティ、デッカ録音50年!すべて新リマスターで全50トラック
2014年にデッカ録音50年を迎えるルチアーノ・パヴァロッティ。「誰も寝てはならぬ」等オペラ・アリアの名曲から、ポップス・ソングまで、全50曲すべて新リマスターで収録した2枚組。2時間45分パヴァロッティ漬け!
史上最高のテノール、キング・オブ・ハイCなどと呼ばれ、没後6年を経てもなお人気が衰えないルチアーノ・パヴァロッティ。2014年にデッカ録音50年を迎えるのを記念して、パヴァロッティの名唱を50曲、2時間47分たっぷり収録したベスト盤がリリースされます!ソロと3大テノールの2バージョン収録された「誰も寝てはならぬ」をはじめ、「衣装をつけろ」「清きアイーダ」等のオペラ・アリアから、「オー・ソレ・ミオ」「帰れソレントへ」「グラナダ」といったナポリ民謡からポップス・ソングまで、パヴァロッティを語る上ではずせないトラックばかりを50曲収録しています。さらに、1961年の記念すべきオペラ・デビュー公演のライヴ音源も収録!スティーヴィー・ワンダーやエリック・クラプトンとのコラボレーションも入って全部で2時間47分!世紀のテノールによる圧倒的な歌声をたっぷり堪能できる決定盤です!しかも、すべて最新リマスター音源を使用!1964年のデッカ初録音となったアリア「あの娘の涙が見えるようだ」(ヴェルディ:歌劇《リゴレット》から)も収録されています。  録音:1961-1998年
 


478 5342
\2200→\1990
カヴァコス&シャイー/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他
 1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
 2)バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための狂詩曲第1番&2番
 3)ブラームス/ヨアヒム編:ハンガリー舞曲第1,2,6、11番
レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 
指揮:リッカルド・シャイー
ペーテル・ナジ(ピアノ:2、3)
デッカが万全の布陣で贈りだしたブラームス!
 澄んだ音と端正な演奏スタイルで聴き手を魅了する、現代屈指のヴァイオリニスト、カヴァコス。デッカ移籍第2弾はシャイー&ゲヴァントハウス管との共演によるブラームスの協奏曲録音です。
 シャイー&ゲヴァントハウス管によるブラームス交響曲全集と合わせて同コンビによるブラームス録音の一環として聴くも一興です。
 王道を行くソリスト、オーケストラ、指揮者の3拍子が全て揃った贅沢極まりない録音。
 カヴァコスはアテネの音楽一家に生まれ、1985年のシベリウス国際コンクールと98年のパガニーニ国際コンクールの優勝で一気に華々しいキャリアをスタートされます。
 デュトワ、シャイー、ゲルギエフらの名指揮者のもと、ゲヴァントハウス管、ロンドン響、クリーヴランド管といったオーケストラの常連ソリストとして活躍、幅広いレパートリーで名だたる音楽祭に出演し、世界各地で公演を行っています。
 録音:2013年5月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(1、3) 2013年3月 ベルリン、テルデック・スタジオ(2、3)
  


478 5338
\2200→\1990
ニコラ・ベネデッティ/ザ・ヴァイオリン・ベスト
 1) ヴィヴァルディ:四季〜夏
 2) ヴォーンウィリアムズ:揚げひばり
 3) ブラームス/レネハン編:ハンガリー舞曲第5番
 4) ペルト:鏡の中の鏡
 5) ショパン/ミルシテイン編:ノクターン
 6) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲〜第3楽章
 7) マスネ:タイスの瞑想曲
 8) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番〜第2楽章
 9) モンティ/レネハン編:チャルダッシュ
 10) ヘス:映画「ラヴェンダーの咲く庭で」メインテーマ
 11)J.ウィリアムズ:シンドラーのリスト
 12)ガルデル/レネハン編:首の差で(映画『セント・オブ・ウーマン』から)
ニコラ・ベネデッティ(ヴァイオリン)
10年にわたる録音キャリアからのベスト・チョイス!
 2004年にBBC Young Musician of the Year competitionに選ばれて以来、着々とレコーディング・キャリアを築き上げてきたUKの新星、ニコラ・ベネデッティのベスト盤。クラシックの定番協奏曲から映画音楽までを網羅した充実の12トラックです。 録音:2005年〜2013年
 

478 5651
\2200
マルティナス
 1.ハンガリア舞曲第5番 
 2.歌劇「運命の力」テーマ(ヴェルディ) 
 3.ハバネラ〜歌劇「カルメン」(プッチーニ)
 4.ポル・ウナ・カベーサ
 5.テレフォン(レディ・ガガ) 
 6.ノッサノッサ(Ai Se Eu Te Pego/Nossa Nossa)(Michel Telo)
 7.ハヴァ・ナギーラ
 8.G線上のアリア(J.S.バッハ) 
 9.トルコ行進曲(モーツァルト)
 10.ラ・カリファ(エンニオ・モリコーネ) 
 11.Hot N Cold(ケイティ・ペリー) 
 12.チャルダーシュ(モンティ)
 13.聞かせてよ、愛の言葉を(シャンソン)  
 14.交響曲第7番第2楽章(ベートーヴェン) 
 15.『四季』より「冬」第1楽章(ヴィヴァルディ)
マルティナス(アコーディオン)
クラシックからレディー・ガガまで〜
アコーディオン奏者、マルティナス、いよいよ日本上陸!
 イギリスで発売初週クラシックチャートNo.1に輝いた、デッカが強力プッシュ中のアコーディオニスト、マルティナス。自らの名前を冠したデッカ・デビュー盤は、多彩な音楽スタイルに彩られたヴァラエテ豊かな選曲です。、全曲とも巧みな編曲で仕上げられ、彼の卓越した腕前を余すところなく披露する内容。ベートーヴェンからヴィヴァルディ、エンニオ・モリコーネからレディー・ガガまで、Martynasはアコーディオンを携え、時代も国境も超えて世界をツアー中。 録音:2013年1月-4月
 


478 5741
\2200→\1990
ファソリス&イ・バロッキスティ
 ステッファーニ:オペラ序曲と舞曲集

 歌劇『気前のよいオルランド』より序曲と舞曲/
 歌劇『マルクス・アウレリウス帝』よりシンフォニア/
 歌劇『ハインリヒ獅子公』より序曲と舞曲/
 歌劇『運命の勝利』より序曲と舞曲/
 歌劇『敵同士の和睦』より序曲と舞曲/
 歌劇『タッシローネ』よりシンフォニア/
 歌劇『ニオベ』より序曲と舞曲/
 歌劇『ヘラクレスとアキレウスの力比べ』より序曲/
 歌劇『ブリセード』より序曲/
 歌劇『アレキサンダーの誇り』より序曲と舞曲/
 歌劇『アルキビアデス』より序曲と舞曲/
 歌劇『セルウィウス・トゥッリウス』よりシンフォニア/
 歌劇『恋神は運命が差し向ける』よりイントロダクション
ディエゴ・ファソリス(指揮)
イ・バロッキスティ(ピリオド楽器オーケストラ)
鬼才ファソリスが、ステッファーニの管弦楽作法を解読
 1654年イタリアに生まれドイツで活躍しましたが、謎多き波乱の人生を歩んだ作曲家アゴスティーノ・ステッファーニ。生前は作曲家としてだけではなく、聖職者や外交官としても活躍し、当時としては斬新な作曲技法を用い、同時代の劇音楽に大きな影響を与えました。バルトリの前アルバム『ミッション』では、時代の波と共に忘れ去られてしまったステッファーニの作品を、バルトリ自身が発掘し見事に蘇らせていました。その録音でバックを務めたディエゴ・ファソリス&イ・バロッキスティ。続編ともなるこの『オペラ序曲と舞曲集』では、アグレッシブで緻密なアンサンブルで、ステッファーニの管弦楽の作法を解き明かしていきます。 【録音】2013年2月, スイス、ルガーノ、スイス・イタリア語放送、オーディトリオ・ステリオ・モロ[デジタル:セッション]


ファソリス、異常演奏「四季」

CALVES
50-2204
¥5200在庫限定
ヴィヴァルディ:
 ヴァイオリン協奏曲集「四季」
 マンドリン協奏曲 ハ長調RV 425
 協奏曲ニ短調 RV 128
 ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV363
 協奏曲ト長調 RV151「アラ・ルスティカ」
ドゥイリオ・ガルフェッテイ(Vnとマンドリン)
ディエゴ・ファソリス指揮
イ・バロッキスティ(古楽器)
 「それでもクラシックは死なない!」で紹介した、おそらく録音史上最も過激で自由奔放な演奏であろうファゾリスの「四季」。

 あのCLAVESのベストセラー「四季」の指揮が実はファソリスだった。
 ビオンディ、カルミニョーラ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、アレッサンドリーニらと受け継がれた、カミソリ系アプローチの「四季」に名盤がまたひとつ。「またか」と思いつつリリースされるとやはり聴いてしまう。ここで超絶技巧の独奏を聴かせるガルフェッティは、’90年までイル・ジャルディーノ・アルモニコのメンバー。藍より出でて藍より青し、とはまさにこのこと。イ・ムジチなどとは一線を画し、恐ろしく挑発的な演奏となってます。また併録の協奏曲では、ヴィヴァルディの弟子でもあったヨハン・ゲオルク・ピセンデル(1687-1755)がドレスデンでのコンサートで多用した、弦に管をダブらせる手法を復活させているのもポイント。

 すでにメーカー、代理店では完売。海外在庫分も完売の際はご容赦ください。

 


478 5336
\2200→\1990
チェチーリア・バルトリ
 ファソリス(指揮)&イ・バロッキスティ
  ステッファーニ:『スターバト・マーテル』
チェチーリア・バルトリ(Ms),
フランコ・ファジョーリ(C-T),
ダニエル・ベーレ(T),
ユリアン・プレガルディエン(T),
サルヴォ・ヴィターレ(Bs),
スイス・イタリア語放送合唱団
ディエゴ・ファソリス(指揮)
イ・バロッキスティ(ピリオド楽器オーケストラ)
 バルトリ&ファソリス・コンビによる壮麗な宗教作品
 バルトリのステッファーニの続編第2弾は、ステッファーニの代表的な宗教作品。この「スターバト・マーテル」は教会音楽史に残る代表作で、6声と管弦楽のための壮麗な作品です。
 ステッファーニは一世代下のヘンデルの才能を高く評価し、彼のハノーファー選帝侯の宮廷楽長任命に手を貸したと伝えられています。
 バルトリの哀感漂う清澄な独唱、祈りの心を込めて真摯に歌い上げる合唱、そしてオーケストラが織りなすポリフォニーがあいまって壮麗な祈りの世界が繰り広げられています。
 オペラの分野で最近めざましい活躍を続けるカウンター・テナーのフランコ・ファジョーリ。クリストフ・プレガルディエンの息子のユリアン・プレガルディエンが参加しているのも要注目です。
 【録音】2013年6月, スイス、ルガーノ、スイス・イタリア語放送、オーディトリオ・ステリオ・モロ[デジタル:セッション]
 


478 5354
(2CD)
\4400→\3990
マッシモ・ザネッティ&ウィーン響
 ヴェルディ:歌劇『シモン・ボッカネグラ』(全曲)
トーマス・ハンプソン(シモン・ボッカネグラ),
クリスティーネ・オポライス(アメーリア),
カルロ・コロンバーラ(フィエスコ),
ジョセフ・カレヤ(アドルノ),
ルカ・ピサローニ(アルビアーニ), 他,
ウィーン・ジングアカデミー合唱団
マッシモ・ザネッティ(指揮)
ウィーン交響楽団
トーマス・ハンプソンや注目歌手らが起用されたヴェルディ記念盤
 【録音】2013年4月, ウィーン、コンツェルトハウス[演奏会形式によるライヴ]
 大抵のイタリア・オペラはテノールやソプラノが主人公ですが、この「シモン・ボッカネグラ」は3人のバリトン歌手、そしてバス歌手が活躍するという低音の魅力が堪能できる名作です。
 もちろんタイトルロールのシモン・ボッカネグラは酸いも甘いも噛み分けたベテラン・バリトンが歌うのが常ですが、今回この難役に挑んだのはトーマス・ハンプソン。
 もともと表情豊かな歌唱が持ち味の彼ですが、今回はまさに絶唱を聞かせます。コロンバーラ、カレヤなど充実の配役に加え、アメーリアを歌うのは注目の若手オポライズ。ヴェルディ記念年にふさわしい充実の全曲盤です。
 

480 8060
(2CD)
\2200
BRAVO!〜The Classical Album 2014
【CD 1】
 プッチーニ:私のお父さん〜アンナ・ネトレプコ/
 エイナウディ:Una Mattina〜ルドヴィコ・エイナウディ/
 ヴェルディ:女心の歌〜ローランド・ビリャソン/
 シューベルト:アヴェ・マリア〜デイヴィッド・ギャレット/
 バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリーよりマンボ〜ドゥダメル/
 ビゼー:花の歌〜ヨナス・カウフマン/
 伝承曲:来たり給え、創造主なる聖霊よ〜ハイリゲンクロイツ修道院シトー会修道士/
 モーツァルト:恋とはどんなものかしら〜マグダレーナ・コジェナー/
 ショパン:ワルツ第10番〜アリス=紗良・オット/
 レハール:You Are My Heart's Delight〜ピョートル・ベチャワ/
 ショスタコーヴィチ:ワルツ第2番〜アンドレ・リュウ/
 モーツァルト:踊れ、喜べ、幸いなる魂〜ユリア・レージネヴァ/
 J.S.バッハ:プレリュード ハ長調BWV.846〜エレーヌ・グリモー/
 V=ロボス:ブラジル風バッハ第5番〜パトリシア・プティボン/
 カール・ジェンキンス:Cancion naranja〜カール・ジェンキンス/
 ジョン・デンバー:アニーズ・ソング〜ジェームズ・ゴールウェイ/
 ヴェルディ:清きアイーダ〜ロベルト・アラーニャ/
 ビゼー&ホロヴィッツ:カルメン変奏曲〜ユジャ・ワン/
 レオンカヴァッロ:衣装をつけろ〜プラシド・ドミンゴ/
 ピアソラ:リベルタンゴ〜クセーニャ・シドロワ/
 スヴェン・ヘルビッヒ:ゾーン〜クリスチャン・ヤルヴィ/
【CD 2】
 マスカーニ:アヴェ・マリア〜アンドレア・ボチェッリ/
 シューマン:トロイメライ〜ラン・ラン/
 マスネ:タイスの瞑想曲〜ジョシュア・ベル/
 チャイコフスキー:ロメオとジュリエットから愛のテーマ〜ヘルベルト・フォン・カラヤン/
 ロバート・ジョンソン:Have You Seen The Bright Lily Grow〜スティング/
 エイナウディ:アンダンテ〜ルドヴィコ・エイナウディ/
 ショパン:練習曲第1番〜ヤン・リシエツキ/
 ペルト:鏡の中の鏡〜リサ・バティアシュヴィリ/
 アメリカ民謡:シェナンドゥ〜ブリン・ターフェル/
 ステッファーニ:負け知らずの軍勢よ、遅れるでない〜チェチーリア・バルトリ/
 リスト:愛の夢第3番〜ユンディ・リ/
 バーンスタイン:マリア〜ホセ・カレーラス/
 ラッター:A Gaelic Blessing〜カトリン・フィンチ/
 ビゼー:セビリアの城壁の近くに〜エリーナ・ガランチャ/
 ヘンデル:私を泣かせてください〜アルブレヒト・マイヤー/
 民謡:オー・ソレ・ミオ〜ホセ・カレーラス/
 J.S.バッハ:ソナタ ホ短調BWV.1034より〜アヴィ・アヴィタル/
 ヴィヴァルディ(M・リヒター編):春〜ダニエル・ホープ/
 プッチーニ:誰も寝てはならぬ〜ルチアーノ・パヴァロッティ
2013年に発売されたアルバムなどを中心に、DG, Deccaの注目盤からのベスト盤です。




オーストラリアELOQUENCE



480 6633
(2CD)
\1800→\1690
ヴィルヘルム・ケンプ・プレイズ・リスト
【CD1】
 ピアノ協奏曲第1番変ホ長調,
 ピアノ協奏曲第2番イ長調,
【CD2】
 2つの伝説, 牧歌, ヴァレンシュタットの湖で, 泉のほとりで,
 物思いに沈む人, サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ,
 ゴンドラの歌, ペトラルカのソネット第47&104&123番*
ヴィルヘルム・ケンプ(P)
アナトール・フィストゥラーリ(指揮)
ロンドン交響楽団(Disc1)
品を失うことなくヴィルティオジティにあふれるリスト
 【録音】1954年6月、ロンドン、キングズウェイ・ホール(Disc1)/1950年11月、デッカ・スタジオ(Disc2)/1951年11月、デッカ・スタジオ(Disc2*) [モノラル:セッション]
人間味溢れる温かな眼差しで深く精神を見つめ続けたケンプによって、高い集中力で描き出されたリスト。ヴィルティオジティに満ち、かつ通俗的な色合いと気品をも感じさせてくれる、リアリティのある名演です。
  


480 6636
(2CD)
\1800→\1690
ヴィルヘルム・ケンプ・プレイズ・シューマン
シューマン:
 ピアノ協奏曲イ短調Op.54,
 幻想曲 ハ長調Op.17, 蝶々Op.2, 交響的練習曲Op.13,
 クライスレリアーナOp.16, アラベスクOp.18
ヴィルヘルム・ケンプ(P)
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
ロンドン交響楽団(Op.54)
ケンプ独自の手法でくっきりと明瞭に浮かび上がらせたシューマン
 【録音】1953年3月、ロンドン、キングズウェイ・ホール(Op.54)/1951年11月、デッカ・スタジオ(Op.2&18)/1957年1月、ハノーファー(Op.17)/1956年1&3月(Op.13&16)[モノラル:セッション]
シューマンの音楽の底知れぬ森羅万象をケンプが独自の手法でくっきりと浮かび上がらせた明瞭な演奏。難解とされるシューマンを、ケンプはあたかも絡み合った糸をひとつひとつ紐解くように、丹念にじっくりと弾き込んでいきます。さらに、そこには常にドイツの純文学的な香りと無限の幻想が内在しています。現代のピアニストには望むべくもない、比類ないコクと味わいにあふれたシューマンです。
  


480 6642
(2CD)
\1800→\1690
ヴィルヘルム・ケンプ・プレイズ・ショパン
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送行進曲」,
 即興曲第1〜3番 , 幻想即興曲嬰ハ短調Op.66,
 子守歌Op.57&60, 夜想曲第3番Op.9-3,
 スケルツォ第3番Op.39, ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58,
 バラード第3番Op.47,
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22,
 幻想曲ヘ短調Op.49, 幻想ポロネーズ変イ長調Op.61
ヴィルヘルム・ケンプ(P)
格調高い表現と豊かなファンタジー
 【録音】1958年2月、ロンドン、デッカ・スタジオ[ステレオ:セッション]
 ドイツの精神主義の伝統を純粋な姿で守り続けてきた名ピアニスト、ケンプのレパートリーとしては、珍しいショパン演奏。しかしながら、ケンプ絶頂期の気品にあふれた格調高い表現と豊かなファンタジーに彩られた魅力的なショパンがここに感じられます。
 


480 6645
(2CD)
\1800→\1690
ヴィルヘルム・ケンプ・プレイズ・モーツァルトVol.1
 ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
 ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
 ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 K.246「リュツォウ」
 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
 ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482
ヴィルヘルム・ケンプ(P)
フェルドナント・ライトナー(指揮)
バンベルク交響楽団(K.488&491)/
フェルドナント・ライトナー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(K.246)/
ベルンハルト・クレー(指揮)
バイエルン放送交響楽団(K467&482)
ロマンティック、かつ感情過多に陥ることない名演
 【録音】1960年4月, バンベルク(K.488&491)/1962年1月, ベルリンUFA-Tonstudio(K.246)/1977年5月, ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(K467&482)[ステレオ:セッション]
 ケンプのモーツァルトは、既成概念による型にはまったものとは一線を画す、豊かでロマンティックな表情を併せ持つ演奏です。息の長いフレーズとゆったりとした余韻が聴くものの心に爽やかな風を送り込みます。メランコリックな曲においても決して感情過多に陥ることなく、温かな眼差しでモーツァルトの音楽世界を見つめた演奏は、まさに彼だけが到達しえた境地といえましょう。
 


480 6648
(2CD)
\1800→\1690
ヴィルヘルム・ケンプ・プレイズ・モーツァルトVol.2
 ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」
 ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K.450
 ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
 幻想曲 ニ短調 K.397, 幻想曲 ハ短調 K.475
 ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
 ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」
ヴィルヘルム・ケンプ(P)
カール・ミュンヒンガー(指揮)
シュトゥットガルト室内管弦楽団&
スイス・ロマンド管管楽器グループ(K.271&450)/
フェルドナント・ライトナー(指揮)
ベルリン・フィル(K.595)
すべてにおいて聴く人々に至福の時を与えてくれる温かい感情
 【録音】1953年9月, ジュネーヴ(K.271&450)[モノラル:セッション]/1962年1月, ベルリンUFA-Tonstudio(K.595, 幻想曲,ソナタ)[ステレオ:セッション]
 苦悩や深いパトスを湛えたソナタ8番。淡いぬくもりを感じられる「トルコ行進曲付き。幻想味豊かな美しい作品で特に人気の高い幻想曲ニ短調と、楽想の赴くままに即興風に展開される幻想曲ハ短調。清く正しく美しくソロを展開するケンプとそれをミュンヒンガーが丁寧な指揮で支える協奏曲。
 すべてにおいて聴く人々に至福の時を与えてくれる、ヒューマニスティックな温かい感情に溢れた演奏です。



<LP>


DECCA(LP)


478 5900
(6LP)
\15000
デッカ・サウンド〜ザ・アナログ・イヤーズ 6LP
LP 1
 ラヴェル:子供と魔法〜アンセルメ&スイス・ロマンド(録音:1954年)
LP 2
 ロッシーニ:序曲集
  (泥棒かささぎ、絹のはしご、セビリャの理髪師、
   セミラーミデ、ウィリアムテル)〜
    ピエロ・ガンバ&LSO(録音:1960年)
LP 3
 ブルッフ:スコットランド幻想曲
 ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲〜
  オイストラフ:Vn、ホーレンシュタイン&LSO(録音:1962年)
LP 4
 シベリウス:交響曲第1番&カレリア組曲〜
  マゼール&ウィ・ンフィル(録音:1963年)
LP 5
 コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」組曲/ガランタ舞曲/孔雀は飛んだによる変奏曲〜
  ケルテス&ロンドンSO(録音:1964年)
LP 6
 ストラヴィンスキー:春の祭典〜
  ショルティ&シカゴSO(録音:1974年)
栄光のデッカ・サウンド第2弾! 180g高音質重量盤LP!
 栄光のデッカ録音LPボックス第2弾は、アナログ録音時代の名盤からのチョイスです。
 ハイ・ファイ録音レーベルとして高い評価を得たDECCAは、LPをいち早く採り入れ、世界に先駆けて全面的にLPで勝負に出ました。
 1950年代半ばにはステレオ録音にも手を付け、1958年のステレオ到来時代と同時に Full Frequency Stereophonic Sound (全可聴周波数立体音響)で華々しい成功をおさめます。
 名プロデューサーたちが手掛けた名録音から最高の6枚を厳選し、高音質重量盤で当時のオリジナルデザインのジャケットに封入してお届けします。
 


<国内盤>


CALLIOPE



CAL1316
(国内盤)
\2940
ドラージュ最新録音、電撃発売
 〜A.コルトー最後の門弟〜

  ワーグナー、ヴェルディ、リスト、ショパン
   伝説、愛と死、哀悼...アルフレッド・コルトーを讃えて
 ワーグナー(1813〜1883)/リスト編:
  1.『トリスタンとイゾルデ』〜イゾルデの愛の死
 リスト(1811〜1886):
  2.『二つの伝説』〜
   小鳥に話しかけるアッシジの聖フランチェスコ/
   水面をわたるパオラの聖フランチェスコ
 ヴェルディ(1813〜1900):
  3.『トロヴァトーレ』〜ミゼレーレ(哀悼歌)
 ショパン(1810〜1849):4. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58

フローランス・ドラージュ(ピアノ)
 フランス20世紀最大の異才アルフレッド・コルトー最後の門弟が、えもいわれぬ馥郁たる解釈であでやかに綴ってゆく、ロマン派の爛熟、愛憎、悲哀と歓喜...!
 ドラージュ最新録音、電撃発売。記念年作曲家たちの世界をどこまでも深く、薫り高く。
 フローランス・ドラージュ!無数の天才的ピアニストがひしめきあい、とてつもない感性の持ち主がいっさい世に顔出さずに埋もれていることもまるで珍しくないフランスで、このピアニストはひっそりと、なんという驚くべきヴィルトゥオーゾ的感性を養ってきたのでしょう...!
 19 世紀ロマン派の伝統の残り香もまだ生々しく息づいていた20 世紀前半のパリで、巨匠フルトヴェングラーの共演者としても知られる伝説的名手イヴォンヌ・ルフェビュールの薫陶を受け、その才覚の確かさから、やがて世界的な活躍をみせていた異才アルフレッド・コルトーに引きあわされ、その最後の門弟として持てるすべてを注ぎこまれたピアニスト——フローランス・ドラージュのピアニズムに息づいているフランスの薫りや知性、ロマン派の魂といったものは、一昨年、突如として現れた2枚組アルバム(INDE020)での、コルトーから遺贈された1896 年製スタインウェイと1986 年製スタインウェイを弾き分けてのロマン派作品集で、圧倒的なまでの印象を日本の熱心なピアノ音楽ファンにも残さずにはおきませんでした。
 その後ショパンの前奏曲集の録音をへて、今回あらためて新録音として世に送り出されたのが、2013 年に生誕200 周年を迎えた2巨匠、ワーグナーとヴェルディを前面に押し出しての新たなるアルバム。「愛と死」や「ミゼレーレ」など、オペラの名場面を彩った至高の瞬間を“ピアノの貴公子”リストがあざやかに編曲した傑作群のほかに、超絶技巧がもはや絶美の音楽表現と混然一体となったリスト自身による中期の傑作「伝説」や、その最大のライヴァルにして友人ショパンによる、あの謎めいた第3ソナタ...全編が超絶技巧を、ロマンを、そして謎めいた悲哀を裏に漂わせた、見れば見るほど侮れないプログラム構成。これはある意味、LP 時代に入ってからの古き良きレコード制作をも思い起こさせるような選曲ではありませんか。
 しかし、その馥郁たる響きのなかにまごうことなき知性が漂う、あのフランスの伝統とコルトーの才覚とを強く思い起こさせずにおかないピアニズムでこれらの曲が解釈されてゆくのを聴くにつけ、私たちは本当に、この思いがけないピアニストがCD を通じて世界舞台に浮上してきてくれたことに、深い感慨を禁じ得なくなる——これは、そういう「聴けば聴くほど」な1枚に仕上がっていると思います。
 ロマン情緒と的確な情報整理が相半ばする、フランスのさる名批評家によるライナーノート(全訳付)も読み物として絶妙...CD で買ってよかった、と強く思わせずにはおかない、ひたすらに侮りがたい新名盤の登場!




GRAMOLA



GRML98885
(国内盤)
\2940
ウィーンのヴァイオリンは、いま
 〜クライスラー、パガニーニ、イザイ...〜

 ◆フリッツ・クライスラー(1875〜1962):
  ①プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
  ②中国の太鼓 op.3
  ③レチタティーヴォとスケルツォ=カプリース op.6
  ④コレッリの主題もとづく、タルティーニの様式による変奏曲
  ⑤ウィーン奇想曲 op.2
 ◆ニコロ・パガニーニ(1782〜1840):
  ⑥カンタービレ op.17
  ⑦無伴奏ヴァイオリンのための奇想曲 第17 番op.1-17
  ⑧同 第24 番op.1-24
 ◆ウジェーヌ・イザイ(1858〜1931):
  ⑨子供の夢 op.14 ⑩無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 op.27-3
 ◆パブロ・サラサーテ(1844〜1908):
  ⑪アンダルシアのロマンス(『スペイン舞曲集』より)op.22-1
  ⑫序奏とタランテッラ op.43
   曲順:① ⑥ ⑦ ⑨ ② ⑩ ⑪ ③ ④ ⑧ ⑤ ⑫
ダニエル・アウナー(ヴァイオリン)
使用楽器:ウィーンのJ.C.ライドルフ1740年製作
イリーナ・アウナー(ピアノ)
 ウィーン生粋のヴァイオリン奏者、楽器もウィーン製。そこから引き出されるのは、とろけるような魔法のような弦音の妙——往年の名手たちをも彷彿させる、しなやかな、あでやかな、「音楽の都」ならではの歌いまわしで、古き良き日のヴァイオリン芸術をいま、瑞々しく。
 ウィーンの音楽家だからこそ、わかること。そういう阿吽の呼吸のようなものが、この「音楽の都」にまつわる音楽にはあるのだそうです。
 フランス音楽の機微を、フランス語圏の人々がとりわけ敏感に察知できるのと似て、ウィーン訛りのドイツ語で生まれ育ち、ウィーンの「音」を聴いて育った演奏家には、この町で生まれ育った作曲家たちが楽譜に込めたもの、音の動きのニュアンスを、彼らなりに直感的に「わかる」のでしょう。「若手ヴァイオリン奏者が、またひとりか」というテンションでこのアルバムを聴きはじめた方はおそらく、すぐにそのことを痛感せずにおれなくなるはず——ダニエル・アウナー、1987 年ウィーン生まれのこの若き才人がくりだすヴァイオリンの音色には、1音1音、あるいは音から音へ、すべての瞬間にえもいわれぬ、あの聴く者を陶然とさせずにはおかない“空気”が漂っているのですから...
 ウィーン音大とザルツブルク・モーツァルテウムで錚々たる名教師たちにオーストリア気質を叩き込まれるかたわら、五嶋みどりやライナー・クスマウルなど世界的な名手たちのマスタークラスにも続々参加、ユニヴァーサルなパフォーマー的感性と地元魂の両面を磨き上げてきたその結実は、まさしく——そう、世界各地の音楽家たちと仕事をしながら“ウィーンの音”をはぐくんでいったクライスラーのようにぱ——往年のヴィルトゥオーゾが磨きあげてきた、後期ロマン派〜近代の小品群を珠玉のものとして聴かせる、極上の演奏解釈にあざやかに示されているのです。
 あまり気に留めず聴きはじめてみたのですが——唖然とさせられました!
  いまどきの演奏家らしくテクニックはまず全く問題なし、そこまでなら「凡百の天才」ですが、とんでもない...この人には「歌」がある、えもいわれぬ艶と華やぎを、独特の憂愁と相半ばさせながら音を紡いでゆく、ああこれがウィーンの音か、と強い個性を感じさせてやまない音なのです。
 クライスラーの偽バロック作品など、まさにその真骨頂...そのかたわら、イザイやサラサーテのような“異国もの”でも、彼の艶やかな感性と完璧な技量はあざやかな親和性とともに、比類ない弦の響きを紡ぎ出してゆくのです。















8/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

COLLEGIUM



CSCD 522
\2000→\1890
天において主を賛美せよ
 ラッター:
  天において主を賛美せよ/平和の神/
  合唱ファンファーレ/主キリストは再び/
  目を上げて、山々を仰ぐ/神と王の創造物/
  愛の王、主は羊飼い/テ・デウム/世界を平和に/
  見よ、神の幕屋が/アメイジング・グレイス/
  ア・コラール・アーメン/ファルコン/神に感謝を
ジョン・ラッター(指揮)
ケンブリッジ・シンガーズ
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
セントポール大聖堂聖歌隊
ジョン・スコット(オルガン)
アンドルー・ルーカス(オルガン)
テルマ・オーウェン(ハープ)
 英国の合唱の神様、ジョン・ラッター(1945−)&ケンブリッジ・シンガーズ。

 長い年月をかけて多様な合唱や儀式のために作られた、ラッターの素晴らしき音楽たち。
 合唱王国イギリスを代表する美しき歌声で"歓喜"と"沈思"を表現し、未発表音源である「平和の神」、「ア・コラール・アーメン」の2曲が加わった、合唱ファン&ラッター・ファン注目のニュー・リマスター・アルバムである。
 長き月日を経ても輝き続ける、ケンブリッジ・シンガーズの豊かなハーモニーが響き渡る。

 ※1986年〜2005年の録音。




CORO



COR 16115
\2400→\2190
ザ・シックスティーン
 J.S.バッハ:ルター派ミサ曲集Vol.1

  ミサ曲ト短調 BWV.235
  カンタータ第102番《主よ、汝の目は信仰を顧みたもう》 BWV.102
  ミサ曲ヘ長調 BWV.233
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 ザ・シックスティーンが歌うJ.S.バッハ!約20年振りのバッハは"ルター派ミサ曲集"!

 1990年台前半、シャンドスやハイペリオン、コリンズを舞台としてレコーディングが行われた最初のバッハ・プロジェクトから約20年。
 ハリー・クリストファーズとザ・シックスティーンが満を持して歌うJ.S.バッハの音楽は「ルター派ミサ曲」!
 ルター派の主流であった「キリエ」と「グローリア」のみによる、「ミサ・ブレヴィス」または「ルター派ミサ曲」と呼ばれるバッハの4つのミサ曲。
 その大部分は、自らの教会カンタータを題材としており、作曲者自身が選んだ音楽の"再創造"によって誕生した「ルター派ミサ曲」は、「ロ短調ミサ」や「受難曲」と並ぶバッハの教会音楽の傑作である。
 ザ・シックスティーンの優しく高貴なるハーモニーが、バッハの音楽の比類なき美と、深き信仰心を伝えてくれる。



 


COR 16117
\2400→\2190
諸人こぞりて 〜 アメリカン・クリスマス
 伝承曲:何故にイエスは/伝承曲:諸人こぞりて/
 ビリングス:羊飼いたちは喜び/ビリングス:汚れなき処女/
 伝承曲:もろびと声上げ/チルコット:羊飼いのキャロル/
 ラッター:ある木に咲いた花/ハウエルズ:汚れなきバラ/
 ローリゼン:おお、大いなる神秘/バッシ:飼いたちはみ使いらの歌/
 アイヴズ:クリスマス・キャロル/伝承曲:ああベツレヘムよ/
 伝承曲:天なる神には/伝承曲:荒野の果てに/
 レオントヴィチ:キャロル・オヴ・ザ・ベル(鐘のキャロル)
ヘンデル&ハイドン・ソサエティ
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 聖夜に響くヘンデル&ハイドン・ソサエティの歌声。クリストファーズが振る"アメリカン・クリスマス"!

 ハリー・クリストファーズが2008年から音楽監督を務めるアメリカ、ボストンの名門ヘンデル&ハイドン・ソサエティ。
 1815年に創設され、アメリカ最古の歴史を持つヘンデル&ハイドン・ソサエティの「コーロ(CORO)」からリリースとなる初のスタジオ・レコーディングは「クリスマスのための音楽」!
 アメリカの旋律が用いられたクリスマス・キャロル、アイヴズや現代アメリカの作曲家ジェームズ・バッシによるクリスマス・モテット、ボストンの音楽家ウィリアム・ビリングスのキャロル、そしてローリゼンの名作「おお、大いなる神秘」など、クリストファーズとヘンデル&ハイドン・ソサエティのクリスマス・プログラムのキーワードは「アメリカ」!
 長き歴史を誇るヘンデル&ハイドン・ソサエティが歌うアメリカのクリスマス音楽、そしてハリー・クリストファーズの手腕に要注目!









CKD 440
(2SACD HYBRID)
\4000→\3490
ロビン・ティチアーティ&スウェーデン放送響
 ベルリオーズ:オラトリオ《キリストの幼時》 Op.25
ロビン・ティチアーティ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団&合唱団
ヤン・ブーロン(語り手)
ヴェロニク・ジャンス(聖母マリア)
スティーヴン・ロージス(ヨゼフ)
アラステア・マイルズ(家父)
 ロビン・ティチアーティのベルリオーズ第3弾!スウェーデン放送交響楽団との"キリストの幼時"!

 1983年ロンドン生まれ、イタリア系イギリス人の若き天才指揮者ロビン・ティチアーティ。
 2009年より首席指揮者を務めるスコットランド室内楽団との共演で、英国を中心に大絶賛を博した「幻想交響曲」(CKD 400)と「夏の夜」(CKD 421)に続くベルリオーズ第3弾!
 1854年に初演が行われた大作、オラトリオ「キリストの幼時」でのパートナーは北欧の雄、スウェーデン放送交響楽団&合唱団!
 ウラディミール・ユロフスキの後任として2014年1月からグラインドボーン音楽祭の音楽監督就任が決定しているティチアーティ。
 2006年から2009年にかけては、イェヴレ交響楽団の首席指揮者を務めており、スウェーデンとの縁も深い。
 客演指揮者として共演を重ね、信頼関係を深めてきたティチアーティとスウェーデン放送交響楽団。
 そして世界最高峰の合唱団として名高いスウェーデン放送合唱団が、オラトリオ「キリストの幼時」で見事に調和する ——。



 

CKD 429
(SACD HYBRID)
\2500
サラモーネ・ロッシ 〜 マントヴァのヘブライ人
 ロッシ:詩篇第128番/5声のシンフォニア第1番/星に打ち明け/
 シンフォニア第1番/貴方は行ってしまう、ああ/
 私の心よ、弱ってはならぬ/シンフォニア第11番/
 聞きたまえ、涙する冥界の魂たちよ、聞きたまえ/
 シンフォニア第2番/5声のガリアルダ/コレンタ第3番/
 ブランド第2番/ティルシ・ミオ、カロ・ティルシ/
 シンフォニア第5番/安心しておくれ/シンフォニア第10番/
 詩篇第100番/絶望のガリアルド/コレンタ第6番/詩篇第146番/
 我が太陽を見ん/シンフォニア第12番/イン・ドルチ・ラッチ/
 ソナタ・オッタ—ヴァ・アリア/ああ、もしあなたがそんなにも/
 希望の使者よ/コレンテ第7番/5声のガリアルダ/
 パルゴレッタ、ケ・ノン・サイ/詩篇第126番
プロフェティ・デッラ・クィンタ
カーチャ・ポーリン(ヴァイオリン)
エヴァ・サラディン(ヴァイオリン)
オリ・ハーメリン(テオルボ)
坂本龍右(テオルボ)
 プロフェティ・デッラ・クィンタ初登場!"マントヴァのヘブライ人"の才能を知る。プロフェティ・デッラ・クィンタ初登場!"マントヴァのヘブライ人"の才能を知る。

 5声の男声ア・カペラ・アンサンブル、プロフェティ・デッラ・クィンタがリン・レコーズ(Linn Records)初登場!
 イスラエルのガリラヤ地方で結成され、スイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムで、古楽唱法に磨きをかけた期待のア・カペラ・グループのデビュー・プログラムは、サラモーネ・ロッシ(c.1570−c.1630)のイタリア語のマドリガル、器楽小品、ヘブライの祈りの音楽。
 ゴンザーガ家の宮廷作曲家であり、ユダヤ教の会堂シナゴーグのための音楽を書いた"マントヴァのヘブライ人"、サラモーネ・ロッシの音楽家としての様々な才能を教えてくれる非常に興味深いプログラム。
 2011年のヨーク古楽音楽祭ヤング・アーティスト・コンペティションで優勝を果たし、リン・レコーズのプロデューサー、フィリップ・ホッブスも太鼓判を押したプロフェティ・デッラ・クィンタのサラモーネ・ロッシ作品集。
 古楽界に現れた異彩の持ち主たち。その歌声、センスに要注目です。

 ※録音:2012年7月、ヨーク(イギリス)







チェコ放送ラジオサービス


CR 0640-2
\2000
ヤン・ヴィチャーシュ(1949-):エイ、ヤンク! 合唱作品集
  カーチャのこと、カーチャと一緒に(2008)
   チェコ放送プラハ児童合唱団 バンビーニ・ディ・プラーガ(児童合唱)
   ブランカ・クリーンスカー、ルカーシュ・インドジフ(合唱指揮)
   トマーシュ・プロハースカ(バリトン) スヴァトプルク・ザール(トランペット)
   レンカ・ナヴラーチロヴァー(ピアノ) オレク・ソコロフ(打楽器)
  山に向かって
   (モラヴィア高地の主題による混声合唱とピアノのための連作;2004)
   フラデツ・クラーロヴェー・チェコ少年合唱団 ヤクプ・マルチネツ(合唱指揮)
   マルチン・フィシュル(ピアノ) マルチン・セドラーチェク(リコーダー、打楽器)
  日が暮れる
   (モラヴィア高地の主題による女声合唱とヴァイオリンのための連作;2006)
   フェルステル室内合唱団 ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
   ルボミール・ハヴラーク(ヴァイオリン)
  モラヴィア高地の歌
   (モラヴィア高地の主題による無伴奏男声合唱のための連作;2006)
   ジェントルメン・シンガーズ リハルト・ウフリーシュ(音楽監督)
  エイ、ヤンク!(無伴奏女声合唱のための;2006)
   イトロ(フラデツ・クラーロヴェー児童合唱団) イジー・スコパル(指揮)
  ふくろう(民族詩による無伴奏混声合唱のための;2007)
   KOS・リトミシュル教員養成学校混声合唱団 ミラン・モトル(指揮)
  遠くて広い(無伴奏混声合唱のための;2011)
   マルチヌー・ヴォイシズ ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
  山の民(シロンスク高地の主題による男声合唱、打楽器と
   任意のヴァイオリンのための;2006)
   ジェントルメン・シンガーズ リハルト・ウフリーシュ(音楽監督)
   マルケータ・マゾウロヴァー(打楽器)
   ミハル・クリスティーネク(ヴァイオリン)
録音:2007-2012年、チェコ
 

CR 0651-2
\2000
ヨゼフ・ヴェンツェスラオ・ケーラー(1809-1878):フルートとピアノのための作品集
  ドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」の主題による回想 Op.1
   (1855-1858)
  ヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」の主題によるレクリエーション(1860)
  ヴェネツィアの謝肉祭(幻想的スケルツォと奇想曲;1859)
  序奏と華麗な変奏曲 Op.2(1855-1858)
ハナ・ブディショヴァー・コロンボ(フルート)
インナ・アスラマス(ピアノ)

録音:2012年、チェコ放送ブルノ支局スタジオ、ブルノ、チェコ

ヨゼフ・ヴェンツェスラオ・ケーラーは北ボヘミアのドイツ人一家に生まれた、19世紀前半を代表するフルート奏者の一人にして作曲家。イタリアのモデナを本拠に活躍しました。ハナ・ブディショヴァー・コロンボはブルノ音楽院とプラハ音楽アカデミーで学んだチェコのフルート奏者。1996年にイタリアに移住し、現在はイタリアとチェコを行き来しながら演奏と教育活動を行っています。

 

CR 0672-2
\2000
ヴァーツラフ・ヴァチカーシュ(1881-1954):愛の歌
 カレル・ビェロホウベク編曲(Z以外),ヤロスラフ・ゼマン編曲(Z):
  狩人の行進(行進曲)/兵士スヴェイク(行進曲)(*/+)
  犬を買ってあげよう(ワルツ)(*/+)/ラドヴァニツカー(ポルカ)(Z)
  祖父はそう言った(マズルカ)(+)(Z)/抵抗(行進曲)
  踊るおばあちゃん(ワルツ)(#/+)(Z)/愛する羊飼い娘(ポルカ)
  緑の木立(ワルツ)(*/+)/リヴィエラ(行進曲)/愛の歌(ワルツ)(**/#)(Z)
  プラハ娘(行進曲)(*)/ショハイ(行進曲)/歓喜(行進曲)(**/#/*/+)(Z)
ヴラチスラフ・ヴェレク(歌(*))
イジー・シュクファーラ(歌(+))
ブリギタ・フラヴァーチコヴァー(歌(#))
カロリーナ・フラヴァーチコヴァー(歌(**))
ヴァーツラフ・フラヴァーチェク楽団
ヴァーツラフ・フラヴァーチェク(指揮)

録音:2012年4月、チェコ放送スタジオA、プラハ、チェコ

往年のチェコ・ライト・クラシック。





FFV RECORDS


FFV 02/03
(2CD)
\3600
ポーランドのヴァイオリンのパワー
 カロル・リピンスキ(1790-1861):
  ヴァイオリン協奏曲第3番 Op.24(1830頃)(*)
  ロッシーニのオペラ「チェネレントラ」の主題による変奏曲 Op.11(1818)(+)
 ズビグニェフ・トゥルスキ(1908-1978):ヴァイオリン協奏曲第1番(1951)(#)
 バルトシュ・コヴァルスキ(1977-):小ポーランド協奏曲(2010)(**)
 イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):
  演奏会用アレグロ ト短調(1890?)(++)
スワヴォミル・トマシク(ヴァイオリン)
ポーランド放送交響楽団(*/+/#)
スタニスラフ・マツラ(指揮(*))
マッシミリアーノ・カルディ(指揮(+))
スワヴォミル・フシャノフスキ(指揮(#))
スビト・ストリングス(**)
バルトシュ・コヴァルスキ(指揮(**))
ロベルト・モラフスキ(ピアノ(++))

録音:2000年10月24日(*)、2007年2月25日(+)、1998年3月21日(#)、
     グジェゴシュ・フィテルベルク・ホール、カトヴィツェ、ポーランド(*/+/#)
    2012年10月30日(**)、2012年12月27日(++)、
     フリデリク・ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド(**/++)
使用楽器(ヴァイオリン):17世紀、マルチン・グロブリチ製(モダーン仕様)

 ポーランドのヴァイオリン製作家 Marcin Groblicz(1540頃-1609頃)の手になる銘器で、リピンスキから現代に至るポーランドのヴァイオリン音楽を聴かせてくれる好企画盤。スワヴォミル・トマシクはフリデリク・ショパン音楽アカデミー(現大学)でヤン・タヴロシェヴィチ、クシシュトフ・ヤコヴィチにヴァイオリン師事し1983年に卒業、ケルン音楽大学でアマデウス弦楽四重奏団に室内楽を師事した後、ポーランドの名ヴァイオリン教師タデウシュ・ヴロンスキ(1915-2000)の教えを受けたポーランドのヴァイオリン奏者。2013年現在、フリデリク・ショパン音楽大学教授を務めています。





MISTERIA PASCHALIA

 ポーランドの古都クラクフにおいて毎年カトリックの聖週間〜復活祭の時期に開催される音楽祭「ミステリア・パスカリア」の自主レーベル。
 ファビオ・ビオンディ指揮による2つの演目のライヴ録音が発売されています。


MPC 001
\2700→\2290
ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテ
 ジャン・フランチェスコ・デ・マーヨ(1732-1770):
  オラトリオ「重き十字架を背負いしイエス」(1764)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ:マリア)
ルチア・チリッロ(アルト:マグダレーナ)
カルロ・アッレマーノ(テノール:ヨハネ)
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ(指揮)

録音:ライヴ、2006年4月14日、カロル・シマノフスキ・ホール、クラクフ、ポーランド
 ジャン・フランチェスコ・デ・マーヨは作曲家ジュゼッペ・ディ・マーヨ(1697-1771)の息子としてナポリに生まれたイタリアの作曲家。38歳の若さで病死しましたが、20を超えるオペラ、多数のオラトリオ、カンタータ、ミサ曲等を残しました。
 「重き十字架を背負いしイエス」はキリストの受難を聖母マリア、マグダラのマリア、使徒(福音記者)ヨハネの視点で綴ったオラトリオ。解説書はポーランド語表記のみ。歌詞の記載はございません。

 


MPC 002
\2700→\2290
ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテ
 アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
  聖なるお告げのためのオラトリオ

   (最も神聖なる受胎告知のためのオラトリオ)(1700-1703)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ:処女マリア)
エマヌエーラ・ガッリ(アルト:天使)
マルタ・アルマハノ(ソプラノ:無垢の心)
マリーナ・デ・リーゾ(アルト:謙遜の心)
マグヌス・スターヴェランド(テノール:不信の心)
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ(指揮)

録音:ライヴ、2007年4月7日、カロル・シマノフスキ・ホール、クラクフ、ポーランド
 解説書はポーランド語表記のみ。歌詞の記載はございません。





STRADIVARIUS


STR 33903
\2200
ジョン・ダニエル(1564-1626頃):
 リュートの喜びのごとく リュート・ソング&リュート曲集

  Can doleful notes? / No, let chromatic tunes / Uncertain certain turns
  Dost thou withdraw thy grace? / Pavan "Rosamund" (*)
  Eyes look no more / Coy Daphne fled / Like as the lute delights
  Thou Pretty Bird / Pavan (*) / Grief keep within / Drop not mine eyes
  Have all our passions / "Daniells Jigge" (*) / I die whenas i do not see
  Time cruel time / Stay cruel stay / If could shut the gate
  Mrs Anne Grene her leaves be green (*) / Let not Cloris thinke
  What delight can they enjoy? / He whose desires are still abroad
  Why canst thou not? / "Mounsiers Almayne" (*)
  Now the earth the slies the air
マイケル・チャンス(カウンターテナー)
ポール・バイアー(リュート)

録音:聖ヴィンチェンツォ教会、エウピーリオ、レッコ県, 被昇天教区教会、ピウーロ、ソンドリオ県,ロンバルディア州、イタリア   聖マルティノ教会、グラウビュンデン州、スイス 時期の記載なし
 ジョン・ダニエルはジョン・ダウランド(1563-1626)と同世代のイングランドのリュート奏者・作曲家。兄は高名な宮廷詩人サミュエル・ダニエル(1562-1619)。アルバム・タイトルである「リュートの喜びのごとく」をはじめ、優れたリュート・ソングを残しました。イギリスの名カウンターテナー、マイケル・チャンスとアメリカ合衆国出身のポール・バイアーによる滋味豊かな演奏をゆったり楽しめる一枚です。(*)はリュート独奏。

 

STR 33947
\2200
アグスティン・バリオス(1885-1944):古いメダル ギター作品集
  情熱のマズルカ/古いメダル/みつばち/フリア・フロリダ/ディノラ
  前奏曲ハ短調/タランテッラ/大聖堂/郷愁のショロ/ワルツ Op.8 No.3
  クリスマスのビリャンシコ/ワルツ Op.8 No.4/モーロ風セレナード
  ハバネラ/神の愛の施し
エネア・レオーネ(ギター)

録音:2012年9月21-23日、フラツィオーネ・プリーナ教会、ストローナ、ビエッラ県、ピエモンテ州、イタリア 使用楽器:1929年、フランシスコ・シンプリシオ製
 パラグアイのギター奏者・作曲家バリオスの名曲の数々を同時代の楽器で演奏。エネア・レオーネは1978年イタリアのミラノに生まれ、オスカル・ギリア他に師事したギター奏者。使用楽器はこの録音のために彼が友人から借りた、スペインのギター製作家フランシスコ・シンプリシオ(1874-1932)の手になるピリオド楽器。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GZ DIGITAL MEDIA



L 10453-2
\2300→\2090
コンスタンチン・イワノフ(指揮)&ソヴィエト国立交響楽団
 チャイコフスキー(1840-1893):交響曲第4番ヘ短調 Op.36
ソヴィエト国立交響楽団
コンスタンチン・イワノフ(指揮)

録音:データ記載なし、ステレオ ライセンサー:Radio I Moscow (P)1999

コンスタンチン・イワノフは1907年生まれのソビエト連邦の指揮者。ソ連人民芸術家。スターリン賞受賞。
1946年にナタン・ラフリンの後を受けてソヴィエト国立交響楽団の首席指揮者となり、1965年までのおよそ20年間在任した。
この間、ソ連国外へのツアーも1956年のポーランドを皮切りに始められ数多くの国へ遠征している。日本へは1964年に訪れ、ベートーヴェンを思わせるイヴァノーフの風貌も話題となった。
知られざるソ連の大巨匠の一人である。

 ※ブックレットに編集ミスがあり、オーケストラ紹介(英文)の最後が2行ほど切れております。あらかじめご了承ください。


コンスタンチン・イワノフの感動的爆演
あなたもマインド・コントロールされる

PRAGA
PRDDSD 350060
(SACD HYBRID)
\2800→\2490
1960 年代ソ連の名手らによる歴史的録音
 ショスタコーヴィチ:“プロパガンダ的”声楽作品集

  (1)オラトリオ「森の歌」Op.81 
  (2)カンタータ「われらの祖国に太陽は輝く」Op.90
  (3)革命詩人による10 の詩Op.88
(1)ウラジーミル・イワノフスキー(Ten)
 イワン・ペトロフ(Bs)
 ユーリー・ウラノフ(指)
 モスクワ・フィル
 国立ロシアアカデミー合唱団
 モスクワ国立合唱学校少年合唱団
(2)コンスタンチン・イワノフ(指)
 ソヴィエト国立交響楽団
(3)グリゴーリー・サンドレル(指)
 レニングラード放送合唱団
1960 年代ソ連の名手らによる歴史的録音で堪能!「森の歌」ほか、ショスタコーヴィチの“プロパガンダ的”声楽作品集、世界初演メンバーで聴くカンタータも!

録音:(1)1962 年3 月23 日、(2)1961 年11 月20 日、(3)1962 年12 月19 日/79’00”

 SACD ハイブリッド盤。
 ショスタコーヴィチといえば、暗黒の旧ソ連政権に苦しめられたイメージがあります。しかし生きていくためには体制讃美の御用達作品を生み出す必要がありました。ソ連崩壊後、かつて演奏禁止とされた作品が再評価されているのと裏腹に、御用達作品はロシア本国で嫌悪を込めて封印される傾向にあります。今後、当分はロシア系の大演奏家による録音が望めませんが、ソ連時代に超大物演奏家たちが国の命で最上級の演奏を残していたのはまさに「怪我の功名」と申せましょう。
 いずれもスターリンと「地上の楽園」としての祖国を讃美したプロパガンダ作品ですが、カンタータ「われらの祖国に太陽は輝く」は世界初演1952 年の世界初演と同じメンバーによるのが貴重。コンスタンチン・イワノフならではの感動的爆演で、これを聴かせられればマインドコントロールされてしまうのも納得。
 

L 10454-2
\2300
ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立響
 チャイコフスキー(1840-1893):交響曲第5番ホ短調 Op.64
ソヴィエト国立交響楽団
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
録音:データ記載なし、ステレオ ライセンサー:Radio I Moscow (P)1999


<メジャー・レーベル>

韓国ユニバーサル



DN 0026
(4CD)
\7000→\6490
ユゲット・ドレフュス
 J.S.バッハ:イギリス組曲&フランス組曲


CD1:
 J. S. バッハ: イギリス組曲第1-3番 BWV.806-808
CD2:
 J. S. バッハ: イギリス組曲第4-6番 BWV.809-811
CD3:
 J. S. バッハ: フランス組曲第1-4番 BWV.812-815
CD4:
 J. S. バッハ:フランス組曲第5-6番 BWV.816-817,
         カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せ」変ロ長調 BWV.992
ユゲット・ドレフュス(チェンバロ)

 ユゲット・ドレフュスは 1928年生まれ、アルザス出身のフランスのチェンバロ奏者。
 1960年にジェノヴァ国際チェンバロ・コンクールで優勝し、古楽、とりわけルネサンス音楽や、フランス・クラヴサン楽派の作品の復活における第一人者となった。
 ドレフュスの愛用楽器は、ドイツ人楽器製作者ヨハン・ハインリヒ・エムシュによるチェンバロのレプリカである。エムシュの最良の楽器は、18世紀のパリで製造され、しばしばブランシェによるクラヴサンと比較されてきた。

 スコラ・カントルムやパリのソルボンヌ大学、リヨン国立高等音楽院にて教壇に立ち、サン=マクシマン=ラ=サント=ボーム(エクス=アン=プロヴァンス)の国際古楽アカデミーにおいてオルガンと古楽を、またヴィルクローズ古楽アカデミーにおいても教鞭を執ってきた。門下には、クリストフ・ルセやオリヴィエ・ボーモンらの重要な古楽器奏者を擁している。パリ国際チェンバロ・コンクールの審査員の一人でもある。

 数々の演奏会やマスタークラスのほか、録音においても数々の演奏家と共演を重ねており、エドゥアルト・メルクス、クリスティアン・ラルデ、ルチアーノ・スグリッツィ、ルイージ・フェルディナンド・タリアヴィーニ、ピエール・ブーレーズ、アンドラーシュ・アドリヤン、ジャン=ピエール・ランパルらと活動を共にしてきた。

 そんなドレフェスが70年代にアルヒーフに残したバッハ。


CD1:
Instrument: Cembalo von Jean-Henri Hemsch (track 1-13, Paris 1755/56; restored in 1970 by Claude Mercier-Ythier) / Cembalo von Pierre Dubois (track 14-19, Paris 1780; from an older instrument [Joannes Ruckers?] enlarged by Pierre Dubois and restored in 1971 by Claude Mercier-Ythier), Collection Claude Mercier-Ythier, Paris
Recording: Paris, Eglise Evangelique Allemande, Rue Blanche. 9-16 October 1972

CD2:
Instrument: Cembalo von Pierre Dubois (track 1-6, Paris 1780; from an older instrument [Joannes Ruckers?] enlarged by Pierre Dubois and restored in 1971 by Claude Mercier-Ythier) / Cembalo von Jean-Henri Hemsch (track 7-18, Paris 1754), Collection Claude Mercier-Ythier, Paris
Recording: Paris, Eglise Evangelique Allemande, Rue Blanche. 9-16 October 1972(1-6), 4-6 December 1972(7-18)

CD3:
Instrument: Cembalo von Jean-Henri Hemsch (Paris 1754), Collection Claude Mercier-Ythier, Paris
Recording: Paris, Eglise Evangelique Allemande, Rue Blanche. 8-11 May 1972

CD4:
Instrument: Cembalo von Jean-Henri Hemsch (Paris 1754), Collection Claude Mercier-Ythier, Paris
Recording: Paris, Eglise Evangelique Allemande, Rue Blanche. 12-13 May 1972, 9 October 1972

クラムシェル・ボックス仕様、ブックレット(韓国、英語表記)を封入、内袋入りの各ディスクは、それぞれオリジナル・デザインが印刷された紙ジャケットに収納されてます。



ユゲット・ドレフュス、DONONのアルバム

DENON
COCO 70874
¥1050
D.スカルラッティ:
 (1)ソナタ ト長調 K.337, L.sup.26
 (2)ソナタ ト長調 K.338, L.87
 (3)ソナタ ニ短調 K.191, L.207
 (4)ソナタ イ短調 K.532, L.223
 (5)ソナタ イ長調 K.533, L.395
 (6)ソナタ ト短調 K.234, L.49
 (7)ソナタ ホ短調 K.203, L.380
 (8)ソナタ ト長調 K.477, L.290
 (9)ソナタ ニ長調 K.534, L.11
 (10)ソナタ ニ長調 K.535, L.262
 (11)ソナタ ヘ長調 K.418, L.26
 (12)ソナタ ヘ長調 K.419, L.279
 (13)ソナタ ト短調 K.546, L.312
 (14)ソナタ ト長調 K.547, L.sup.28
ユゲット・ドレフュス(Cemb)
録音:1978年
北方のバッハやヘンデルに対し、南欧の精気と感受性を鍵盤上に謳いあげたのが、ナポリに生まれ後半生のほとんどをスペインのマドリードで過ごしたスカルラッティでした。ジュネーヴ国際コンクールで1位になり、ルネサンス音楽やフランス・クラヴサン楽派の作品の復活における第一人者となったユゲット・ドレフュスが、その魅力を生き生きと表現します。
イタリア協奏曲、半音階的幻想曲とフーガ、他 ドレフュス
denon
COCO-70990
¥1050
J.S.バッハ (1)イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
 (2)半音階幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
 (3)幻想曲 ハ短調 BWV.906
 (4)前奏曲とフーガ イ短調 BWV.894
ユゲット・ドレフュス(チェンバロ)
録音:1976年1月・8月、ミュンヘン(デジタル録音)

1950年代よりチェンバリストとして活動をはじめ、演奏家・教育者としてフランス古楽界に多大な貢献をしてきたドレフュスには当レーベルに多数の録音があります。これはバッハの名作中の名作4曲を収録したまさに極め付きのチェンバロ名曲集で、発売当初より世界中で高い評価を得てきたアルバムです。



<映像>


OPUS ARTE(映像)

OA1110D
(DVD)
\5000
ワーグナー:歌劇《リエンツィ》
 トゥールーズ・キャピトル劇場2012
リエンツィ:トルステン・ケルル
Iイレーネ:マリカ・シェーンベルク
アドリアーノ:ダニエラ・ジンドラム /
コロンナ:リヒャルト・ヴィーゴルト
オルシーニ:シュテファン・ハイデマン /
枢機卿オルヴィエート:ロベルト・ボルク
バロンェッリ:マルク・ヘラー /
チェッコ・デル・ヴェッキオ:レオナルド・ネイヴァ
平和の使者:ジェニファー・オローリン
指揮:ピンカス・スタインバーグ/
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、
トゥールーズ・キャピトル合唱団&
ミラノ・スカラ座アッカデミア合唱団/
演出:ジョルジュ・ラヴェッリ

OABD7125D
(Blu-ray)
\6000
 ワーグナー最初の成功作《リエンツィ》、生誕200年記念イヤーにお届けする貴重な最新映像
 大悲劇オペラ《リエンツィ、最後の護民官》は、実在した14世紀の政治家リエンツィが貴族への不満をつのらせる民衆の支持を得て護民官の地位につき、その後陰謀に巻き込まれて悲劇的な最後を迎えるまでを描きます。
 1942年にドレスデンで初演され、ワーグナーの出世作となると共に、ある時期までワーグナーの最も成功した作品のひとつとなりましたが、その長大な演奏時間のせいか、今日ではほとんど上演される機会がなくなってしまいました。2012年、トゥールーズのキャピトル劇場での上演は、2013年ワーグナー記念イヤーを前にした貴重な上演で、実力者をそろえた充実の内容となっています。
 タイトル・ロールのトルステン・ケルルは、この役で国際的な名声を獲得しただけあってここでもその存在感は抜群。トゥールーズ・キャピトル管弦楽団を指揮するピンカス・スタインバ^−グが極めて上質な音楽を作り上げています。
 2012年10月 トゥールーズ・キャピトル劇場(フランス)におけるライヴ収録
 DVD製品仕様:収録時間   全プログラム231分 字幕      英・仏・独・韓 ヴィデオ仕様 16:9 カラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS5.1chサラウンド ディスク仕様 片面2層(2枚組) 
 Blu-ray製品仕様:収録時間   全プログラム231分 字幕      英・仏・独・韓 ヴィデオ仕様 16:9 1080i  High Definitionカラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド ディスク仕様  BD50 
 
OA1114D
(DVD)
\5000
プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」 クリストファー・ウィールドン版
 オランダ国立バレエ団

◆特典映像◆ 
 ドキュメンタリー「60個のかつら(仮題)」、
 キャスト・インタビュー、
 振付家ウィールドンのコメンタリー
シンデレラ:アンナ・ツィガンコーワ
ギヨーム王子:マシュー・ゴールディング
継母:ラリッサ・レジュニナ
義姉:ミーガン・Z.グレイ、ナディア・ヤノウスキー
他 オランダ国立バレエ団
振付・演出:クリストファー・ウィールドン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
美術:ジュリアン・クローチ
演奏:エルマノ・フローリオ指揮
Holland Symfonia

OABD7126D
(Blu-ray)
\6000
 英国ロイヤル・バレエに振付けた「不思議の国のアリス」で世界中を熱狂の渦に巻き込んだ気鋭の振付家、ウィールドンによる世界初演の新作バレエ。原作のグリム童話に創意を得た本作は、個性あふれる登場人物に新たな深みを与え、プロコフィエフによる音楽の魅力を引き立てることに成功している。
 美術を担当したのはMETやブロードウェイ、ENBで数々の舞台作品を手がけたジュリアン・クローチ。おとぎ話を21世紀に蘇らせた、奇跡のようなプロダクションである。
2012年12月 オランダ国立歌劇場での収録
DVD製品仕様:収録時間 139分 字幕 :不明 ヴィデオ仕様 16:9 カラー 音声仕様 ①リニアPCMステレオ ②DTS 5.1(5.0)chサラウンド ディスク仕様 片面2層×1
Blu-ray製品仕様:収録時間 139分 ディスク仕様 BD50 (片面2層) 字幕:不明  ヴィデオ仕様16:9 1080i High Definitionカラー 音声仕様 ①DTS-HD 5.1chサラウンド  ②PCM 2.0

















8/21(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALBA



ABCD 360
(SACD HYBRID)
\2200→\1990
ヴェネツィアを歌え〜「もっとも高貴な共和国」がもっとも美しかった時代
モンテヴェルディ:
 主よ、われは心より汝に感謝せん(第1)《4声のミサ曲と詩編曲》
ダリオ・カステッロ:
 2つのヴァイオリンとファゴットのためのソナタ第11番
  《現代様式のソナタ・コンチェルターテ 第2巻》
アレッサンドロ・グランディ:
 優しきわがイエスよ《シンフォニアつきの1声と2声のモテット集 第2巻》
ビアージョ・マリーニ:ラ・フォスカリーナ《アフェッティ・ムジカーリ》
モンテヴェルディ: 主をほめ讃えよ《倫理的・宗教的な森》
ジョヴァンニ・ピッキ:パス・エ・メッツォ《チェンバロのための舞曲集》
アレッサンドロ・グランディ:
 O quam speciosa《1声、2声と4声のモテット集》
ダリオ・カステッロ:
 ソプラノ・ソロのためのソナタ第1番
  《現代様式のソナタ・コンチェルターテ 第2巻》
タルキニオ・メールラ: すべての者よ、主に向かいて喜ばん)
ビアージョ・マリーニ:
 ヴァイオリン、コルネットと通奏低音のためのソナタ
  《教会ソナタと室内ソナタ》
ナターレ・モンフェラート:
 救い主を育てた母(救い主のうるわしき母)
クラウディオ・メールロ:
 ラ・コルテーゼ《オルガン・タブラチュアのカンツォーネ集 第1巻》
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチ:
 天の元后(めでたし天の后)《神聖賛歌 第3巻》
アルゴ
 【カイサ・ダールベク(S)
  トゥオモ・スニ(Vn)
  ドラ・アステシュタード(Vn)
  ヘイディ・ペルトニエミ(Vc)
  ヤニ・スンナルボリ(ドゥルシアン)
  アンナ=マーリア・オラモ(チェンバロ)】
 5.0 multichannel/stereo)、65’58

 北イタリア、アドリア海に面した港湾都市ヴェネツィア共和国は、7 世紀の終わりから1797 年まで、1000 年を超えて栄え、かつては「もっとも高貴なヴェネツィア共和国」とも「もっとも高貴な共和国」と呼ばれました。
 ヴェネツィアはイタリアとヨーロッパの文化の拠点でもあり、多くの音楽家を擁したサン・マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)はヴェネツィア文化の中心のひとつとして、とりわけ16 世紀と17 世紀には音楽の改革に大きな役割を果たしました。
 Alba Records のアルバム『ヴェネツィアを歌え』は、「もっとも高貴な共和国」がもっとも美しかった時代を偲び企画されました。
 マントヴァ公国に仕え、1613 年にヴェネツィアに移りサン・マルコ大聖堂の楽長を務めたモンテヴェルディ、宗教声楽音楽の大家とされるアレッサンドロ・グランディ、サン・マルコのヴァイオリニスト、ビアージョ・マリーニ、管楽器アンサンブルを率いたダリオ・カステッロ。ヴェネツィアの守護聖人、聖母マリアを讃える曲も選ばれています。
 フィンランドのバロック・アンサンブル、アルゴは、ヨーロッパ各地のバロック・オーケストラとアンサンブルで演奏するピリオド楽器のプレーヤーと歌手が集まり2008 年に結成されました。プログラムによってメンバーが替わり、このアルバムではトゥオモ・スニとドラ・アステシュタードがヴァイオリン、ヘイディ・ペルトニエミがチェロ、アンナ=マーリア・オラモがチェンバロ、現代のファゴットの原型、ドゥルシアンをヤニ・スンナルボリが演奏しています。声楽曲のソロを歌うソプラノのカイサ・ダールベクは、2005 年にシベリウス・アカデミーの教会音楽科を卒業、2005 年から2006 年にかけてヨーテボリのオペラ大学で学んだ後、トム・クラウセ、イルモ・ランタをはじめとする教師に室内楽の歌唱と歌曲、デーム・エマ・カークビーの下でバロック歌唱を学んでいます。




HMF

HMU 807566
(SACD HYBRID)
\2600
マーク・パドモア
 ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
  (1)ウェンロックの断崖で(1907)
  (2)ブレイクの詩による10の歌(1957)
 (3)ジョナサン・ドーヴ(b.1959):ジ・エンド
 (4)ピーター・ウォーロック(1894-1930):シャクシギ
マーク・パドモア(テノール)
ブリテン・シンフォニアのメンバー
ジャクリーヌ・シェーヴ(指揮)
ニコラス・ダニエル
 ((2)オーボエ/
  (3)(4)イングリッシュ・ホルン)
ヒュー・ワトキンス((1)ピアノ)
エマー・マクドノー((3)(4)フルート)
 マーク・パドモア、イギリスの歌曲を歌う、パドモアの明晰な歌唱が光る!

 録音:2012 年/72' 35

 イギリスの名テノール、マーク・パドモアによるイギリス歌曲集の登場。
 ヴォーン=ウィリアムズは交響曲作曲家として名を残していますが、彼が作曲家として生前の名声を確実なものにしたのは歌曲でした。「ウェンロックの断崖」は、英国で愛されていた詩人ハウスマンの抒情詩集『シロップシャーの若者』に基づくもので、この作品によって彼は世に広く知られることとなります。この詩に作曲したのはヴォーン=ウィリアムズだけではありませんが、優しくも繊細な、それでいてときおり不安な叫びも垣間見られる音楽が魅力です。「ブレイク・ソング」は、オーボエとテノールという珍しい編成の作品。ウィリアム・ブレイクの詩に基づいています。英国の伝統民謡への傾倒が顕著にみられる作風で、オーボエとテノールが奏でるメロディが心に沁みます。
 ジョナサン・ドーヴの「ジ・エンド」は、ブリテン・シンフォニアとウィグモア・ホールの委嘱で書かれた作品。世界初録音です。詩人はマーク・ストランド。
 弦楽四重奏と、フルート、イングリッシュ・ホルンという珍しい編成で、詩の持つ、死を連想させる静謐で神秘的な世界を巧みに表現しています。
 ウォーロックは評論家としても活躍した人物。ディーリアスの音楽に衝撃を受け、音楽に強い興味をもつようになりました。ジャコビアン時代(17 世紀前半)やそれより前のエリザベス朝の時代(16 世紀後半から17 世紀初頭)の作曲家たちによるリュート・ソングを編曲するなどして、独自のスタイルを築き上げました。短い生涯の間にのこした作品はほぼすべて声とピアノのためのもの。ここに収録された「シャクシギ」は、イェイツの詩に基づくもので、ウォーロックの傑作といわれる作品。7 年近くもかけて完成されました。編成は、ウォーロックのものにしては珍しく、テノール、イングリッシュ・ホルン、フルートと弦楽四重奏となっています。1915 年に書き始められ第1 曲が完成したのち、7 年かけて改訂・加筆およびいくつかの曲を削除するなどして、1922年に全5 曲の歌曲集(うち1 曲は器楽の間奏曲)として完成されました。バルトーク、シェーンベルク、またパーセルなど様々な作曲家たちの影響をみせるこの作品は、あまりに早くに亡くなってしまった、個性的な作曲家ウォーロックのモニュメント的な作品となっています。
 パドモアの明晰にして無駄なもの一切ない歌唱がこのうえなく活きるプログラム。語り手として、作曲者と詩人が織り成す世界を見事に提示しています。
 
HMU 907580
\2600
ケヴィン・プッツ(b.1972):作品集
 (1)もし私が白鳥だったら
 (2)トゥ・タッチ・ザ・スカイ
 (3)交響曲第4番
(1)(2)コンスピラーレ
 (クレイグ・ヘッラ・ジョンソン)
(3)マリン・オルソップ(指揮)
 ボルティモア交響楽団
 2012年ピュリッツァー賞受賞の注目作曲家、ケヴィン・プッツ作品集!澄んだ世界の無伴奏合唱、アメリカ先住民の音楽に着想を得た交響曲を収録、交響曲の指揮はオルソップ

 録音:2012 年/60' 02

 歌劇「サイレント・ナイト」で2012 年のピュリッツァー賞を受賞したケヴィン・プッツの作品集。プッツは、同世代作曲家の中でも注目株で、世界の名だたる音楽家たちから作品を委嘱されています。2005 年にはジンマンの70 歳の誕生日に委嘱依頼を受け、ヨーヨー・マのソロとアスペン音楽祭オーケストラの演奏で「Vision」が初演されました。
 このディスクでは、コンスピラーレとテルマ・ハンター・ファンドの委嘱作である無伴奏合唱作品の「もし私が白鳥だったら」と「トゥ・タッチ・ザ・スカイ」を収録。「もし私が〜」はプッツのおばにあたる詩人、フレダ・ブラウンの詩に基づくもので、羽のように軽やかな讃美歌のような作品。「トゥ・タッチ・ザ・スカイ」は、冒頭の歌詞はマニフィカトとなっており、聖母マリアをはじめとする聖女について歌ったもの。クレイグ・ヘッラ・ジョンソンが織り成す清澄な歌声が胸に沁みます。
 交響曲であるミッション・サン・ファン・バウティスタは、18 世紀、スペインのカトリック教会の宣教のためにカリフォルニア州に建てられた教会のひとつ。
 18 世紀、カリフォルニアにはいくつかのこうしたミッションが建設され、ヨーロッパから人や作物・動物などが移動しました。これに伴って発生した疫病などで、アメリカの先住民は少なからず影響を受けました。このサン・ファン・バウティスタは、約21 現存する同種の建物の中で最大規模の建物。ミッションの音楽らしく、第1 楽章冒頭は聖歌的な導入に始まり、アメリカ先住民の音楽の要素が至るところに聴かれます。指揮をオルソップが務めているという点でも興味深いディスクの登場です。




TYX ART



TXA 13024
\2500→\2290
メキシカン・ピアノ・コンチェルト
 サミュル・ジーマン(1956-): ピアノ協奏曲
 ホセ・ロロン・アルカラス(1876-1945):
  交響的スケルツォ「ドワーフの饗宴」Op.30
  ピアノ協奏曲Op.42
クラウディア・コロナ(P)
ニュルンベルク交響楽団
グレゴール・ブール(指揮)
  録音:2013 年2 月ニュルンベルク/58’33

 20 世紀のメキシコの作曲家による協奏曲集。
 ホセ・ロロン・アルカラスは、20 世紀のメキシコ音楽史に多大な影響を与えた作曲家の一人。1903 年から1907 年にパリに留学し、モシュコフスキ、ジェダルジュらに師事。早くからヨーロッパの音楽に触れています。代表作であるピアノ協奏曲は1935 年に完成。従来の民族的なメキシコ音楽と現代音楽を融合させたスタイルの作品。交響的スケルツォ「ドワーフの饗宴」は、ロマン派的抒情性を称えた曲で、パリ留学の影響を色濃く受けています。またサミュエル・ジーマンのピアノ協奏曲は、世界的にメキシコ人作曲家の名を広めるきっかけともなったメキシコ音楽の新たな扉を開けた作品です。
 演奏は1976 年メキシコ生まれの女流ピアニスト、クラウディア・コロナ。現在はドイツを拠点とし中南米の作曲家の作品を積極的に取り上げています。
 
TXA 13023
\2500
ハラルド・ゲンツマー(1909-2007): オルガン作品集
 祝典前奏曲GeWV407、イースターコンサートGeWV400、
 コラール幻想曲「日の光は落ちて」GeWV411、
 聖霊降臨節コンサートGeWV399、交響的協奏曲GeWV409
ゲルハルト・ワインベルガー(Org)
 ヒンデミットの弟子ゲンツマーのオルガン曲世界初録音!

 録音:2013 年3 月聖ヨハン・バプティスト教会、パーダーボルン- ヴェヴェル/71’35

 ヒンデミットの弟子で最も優秀であったドイツ現代音楽の作曲家ハラルド・ゲンツマー。彼の多彩な作品の中でもオルガン音楽は重要な位置を占めています。ゲンツマーのオルガン作品を長年研究し、共に協力してきたオルガニスト、ゲルハルト・ワインベルガーによる演奏です。ワインベルガーのゲンツマーの作品を数多く初演し、このアルバムは世界初録音となっています。




WERGO

WER 6761
\2400
細川俊夫(b.1955):静寂の世界の弦楽四重奏作品集
 (1)開花 Blossoming(2007/2009 改訂(改訂版世界初録音))
 (2)花の妖精 Floral fairy(2003)
 (3)書(カリグラフィー)Kalligraphie(2007/2009 改訂)
  —弦楽四重奏のための6 つの小品—※ 世界初録音
 (4)ランドスケープ I Landscape I(1992)
 (5)沈黙の花 Silent Flowers(1998)
 (6)弦楽四重奏曲「原像」 Urbilder(1980/1984 改訂)
アルディッティ弦楽四重奏団
 〔アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、
  アショット・サルキシャン(2Vn)、
  ラルフ・エーラーズ(Vla)、
  ルーカス・フェルズ(Vc)〕
 細川俊夫、最新盤、静寂の世界の弦楽四重奏作品集。世界初録音の「書(カリグラフィー)」も収録。演奏はアルディッティ弦楽四重奏団!

 録音:2012 年2 月

 2013 年の「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」のテーマ作曲家である細川俊夫の注目新譜の登場です。
 6 つの小品から成る『書』は、世界初録音。「音楽は音を用いたカリグラフィー(書)である。そしてそれは沈黙というキャンヴァスの上に描かれる。とは細川の言葉ですが、書のジェスチャーのエッセンスを6 つの金言的な音絵で表しています。ほかにも、華道の哲学世界(細川の祖父は華道家)の『花の妖精』と『沈黙の花』や、蓮の花が開く様子を描いたという『開花』などを収録。『原像』は、細川俊夫の最初の弦楽四重奏作品で1980 年に書かれたもので、すでに細川の哲学世界に満ちた静寂と哲学的な世界が広がっています。
 アルディッティ弦楽四重奏団による演奏は極めて精緻で、細川の世界を巧みに表現しています。

 【演奏会情報】
 サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.36(監修:細川俊夫)
 テーマ作曲家<細川俊夫>
 室内楽演奏会 9月3 日(火)19:00 サントリーホール小ホール
 ・原像 Urbilder(1980)
 ・書(カリグラフィー)より I II IV VI Kalligraphie I II IV VI (2007/2009)
 ・開花 Blossoming(2007)
 ・沈黙の花 Silent Flowers(1998)
 ・遠い声(2013)日本初演 Distant Voices, Japan Premiere
  [演奏:ディオティマ弦楽四重奏団]
 

WER 6724
\2400
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012)
 (1)第1交響曲〜室内オーケストラのための
  (1947/1963, 1991 年改訂)
 (2)シンフォニア第6番(2つのオーケストラのための)
  (1969, 1994 年改訂)
ベルリン放送交響楽団
マレク・ヤノフスキ(指揮)
 ヘンツェ20 歳の時の第1交響曲、キューバ縁のシンフォニア第6番

 録音:2012 年

 ヘンツェの交響曲集。第1 番は、ヘンツェ20 歳の時の作品。後にヘンツェはこの1947 年版を「完全に間違っている」とし、1964 年にベルリンで演奏された折に改訂を施しています。「リズム、和声、メロディといった細胞的要素はオリジナル版のままで、緩徐楽章にはほとんど手を加えていない。それでも全てが新しく、違っており、そしてずっと良い」と自身述べています。実際には、第1、3 楽章は単なる改訂にはとどまっておらず、完全に新しい作品となっております。もともと比較的小編成の作品でしたが、この改訂版ではファゴット、トロンボーン、チューバ、打楽器も削除され、かわりにハープ、ピアノ、チェレスタが用いられています。透明感のある響きが印象的な秀作です。
 1969 年、ヘンツェは2 度にわたってキューバへと旅をします。キューバでは音楽シーンの重要人物と多くの出会いがあり、自身さとうきび畑で作業の手伝いをしたりもしたといいます。
 初めてキューバ旅行を訪ねるにあたり、ヘンツェは交響曲の依頼を受けました。リズムが印象的なこの作品は、ハバナで11 月26 日、ヘンツェ自身の指揮によって初演されました。
 
WER 6765
(SACD HYBRID)
\2400
ハンス・ツェンダー(b.1936):Logos-Fragmente (Canto IX)
 (32の声と4つのグループ・オーケストラのための)
フラグメント I-IX(II III IV VII IXは世界初録音)
SWR シュトゥットガルト声楽アンサンブル
バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団
エミリオ・ポマリコ(指揮)
 圧巻!巨匠ツェンダーによる言葉と音楽とのつながりを模索した大作

 録音:2011 年12 月

 ツェンダーといえば精緻な指揮者ですが、作曲活動も旺盛。このLogos Fragmente は規模の大きな言葉を伴う作品。新約聖書(ヨハネの福音書)や、ユダヤの人々の間に伝わるタルムード(ヘブライ語の経典)など、様々なテキストに基づいています。音と言葉の関係を追及しているツェンダーならではの作品。
 4 つのグループにシンメトリーに分けられた器楽奏者、そして32 人の声楽家という編成。大規模なオーケストラで、充実の打楽器パート、そして四分音ずれて調律された2 台のピアノが含まれています。時にはギターまで加わるという多彩ぶり。やや難解な印象を受ける作風ですが、言葉と音楽が混然一体となって聴き手に迫ってきます。




OMM


OMM0089
\1800
フィリップ・グラス:Visitors(Original Film Soundtrack)
 監督:Godfrey Reggio(ゴッドフリー・レジオ)
フィリップ・グラス
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮
リンツ・ブルックナー管
2013年トロント国際音楽祭スペシアル・プレゼンテーション作品。9/8にMichael Riesman指揮トロント交響楽団にて演奏。
 The original motion picture soundtrack to VISITORS, the new film by acclaimed director Godfrey Reggio with an original score by Philip Glass performed by the Bruckner Orchester Linz Conducted by Dennis Russell Davies.
 

OMM7008
\1800
The Raybeats - The Lost Philip Glass Sessions Philip Glass
Michael Riesman
Kurt Munkacsi
The Raybeats
1980年代初めに作られたThe Raybeatsの7作品にPhilip Glassが編曲。




PLANETWORKS (4 Tay Records)


4 Tay Records
 PWCD4038
\1700
C4 VOLUME 1: UNCAGED
C4's First Studio Album is "Released!"
 1. The Caged Skylark by Hayes Biggs (5:01)
 2. Stabat Mater by Jonathan David (11:23)
 3. Saguaro by Karen Siegel (3:56)
 4 Without Words by Huang Ruo (5:58)
 5. Hee-oo-oom?ha by Toby Twining (6:37)
 6. We Cannot Leave from Privilege by Ted Hearne (5:56)
C4 Volume 1: Uncaged was recorded at Peter Karl Studio at the Gawanis Arts Exchange in Brooklyn. The 4 intensive days of sessions, followed by many hours of editing and mixing, were led by producer James Bassi and recording engineer Peter Karl. This release displays the remarkable versatility and range of this New York City-based choral composer/conductor collective.


C4 performs pieces written within the last 25 years, premiering in concert and commissioning new choral works, and mentoring emerging singers, composers, and conductors of today's choral music.


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS



ALT 271
\2600→\2390
41 歳のギーレン、「容赦ない」ギーレン節!
 マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

  [I.12:09 / II.13:22 / III.16:25 / IV.9:17 / V.14:06]
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
ザールブリュッケン放送交響楽団
 (現ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
  ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)
 新マーラーシリーズ、「ギーレン我が生涯最高のマーラー演奏の数々」第1弾は40 代の異常に過激な5 番
 41 歳のギーレン、「冷血系指揮者」との呼び名にふさわしい、徹底した「容赦ない」ギーレン節満載なのだ。ひたすら過激で直截。強烈なコントラスト、何の躊躇も遠慮もない。まさしく奇演と言っていい——鈴木淳史

 録音:1971 年2 月11,12 日、ザールブリュッケン・コングレスハレ(ライヴ)/ADD、ステレオ、ライヴ、32bit Digitally Remastered

 今回ミヒャエル・ギーレン師の「わが生涯で最高のマーラー演奏の数々」と題する新シリーズが始まります。
 マーラーの権威として今や巨人的存在となったギーレンですが、彼が自ら選び純粋に音楽的に満足した演奏会のみをピックアップして発売してまいります。
 第一弾は冒頭からして忘れがたい印象を与えるマーラー5番。本人が特に強く薦めるマーラー。真の意味で聴きものです。
 
 「第一楽章の冒頭のトランペットによるファンファーレからして、とてもシニカルなのである。圧巻はスケルツォだ。なんというすさまじい切れ味。やりすぎなまでの対旋律の浮き出し。そしてコーダはすべての声部がカッチリとした音型をたもったまま高速で駆け抜ける。まさしく「容赦ない」ギーレン節満載なのだ。このキレキレの楽章のあとにアダージェット、そのやわらかい音色が強烈なコントラストを与えてくれるものの、作品に関する感情を徹底的に脱臼させ構造意識をゴリゴリと全面におしだす。まさしく奇演といっていい。そんな彼の意志が徹底されたメッセージを、一人のアーティストの生きた証として受け取る喜び。」と鈴木淳史氏も激賞でございます。


<メジャー・レーベル>

SONY



8888375715-2
(CD+DVD)
〔デラックス盤〕
\3000→\2690
ヨーヨー・マ&ザ・シルクロード・アンサンブル
 A Playlist WithoutBorders

<CD> ※通常盤、デラックス盤 共通
 1. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Part Zero
 2. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Part One
 3. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Part Two
 4. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Part Three
 5. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Part Four
 6. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Part Five
 7. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Cristina’s Interlude
 8. Iyer: Playlist For An Extreme Occasion - Part Six
 9. Wu Man, Arr. Kim, Umezaki, Wu: Night Thoughts
 10. Shanahan: Saidi Swing
 11. Saygun: Allegretto From Partita, Op. 31, For Cello Solo
 12. Jacobsen: Atashgah
 13. Bruce: Cut The Rug - Drag The Goat
 14. Bruce: Cut The Rug - Bury The Hatchet
 15. Bruce: Cut The Rug - Move The Earth
 16. Bruce: Cut The Rug - Bury The Dead
 17. Zorn, Arr. Blumenkranz: Briel
  録音:2013年3月
<DVD> ※デラックス盤のみ収録
 2012年 タングルウッド・フェスティバルでのコンサートの模様を収録
  1. Wandering Winds / 2. Ascending Bird /
  3. Xiao Pu An Zhou (Chanting of the Monk Pu An) /
  4. Muineiras de Ourense e Pontesampaio
   (Muineirasfrom Cancionero Musical de Galicia) /
  5. Taranta Project / 6. Qasida / 7. Shristi / 8. Blue Little Flower /
  9. Turceasca / 10. Lullaby from ItsukiVillage /
  11. Khabiel (from Book of Angels) / 12. Extreme Sheng /
  13. Tancas Serradas a Muru (from Air to Air)
ヨーヨー・マ&
ザ・シルクロード・アンサンブル

8888371092-2
〔通常盤〕
\2400→\2190
※CDのみ
 ヨーヨー・マ10月来日記念盤!最新スタジオ録音はシルクロード チェリスト=ヨーヨー・マが1998年に設立したシルクロード・プロジェクトの最新アルバム。
 世界各地で演奏活動し、その土地の歴史に触れる中で次第にヨーロッパとアジアの人々と伝統を結びつけた交易路シルクロードに興味をもったヨーヨー・マが、いまライフワークとして取り組むプロジェクトである。
 世界各国の若き音楽たちが集い、言語の壁をこえて音楽という共通キーワードで奏でる音のタペストリーは、どこか懐かしい響きをもって私たちの心に訴えかける。10月の東京公演では、新譜からも1曲演奏が予定されている。本アルバムでは来日公演でも演奏が予定されているトルコの作曲家サイグンのパルティータより<アレグレット>をはじめ、プロジェクトのメンバーの書き下ろしにプラスして、伝統的なユダヤ音楽をもとに現代の音楽シーンに作品を発表し多彩な活躍を繰り広げる鬼才ジョン・ゾーンの作品を収録しているのにも注目したい。
 

8888376860-2
(2CD)
\2400
ウラディミール・ホロヴィッツ/ライヴ・アット・カーネギー・ホール・ハイライト
【CD 1】
 J.S.バッハ(ブゾーニ編):
  『トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564』
   [録音:1965年5月9日]/
 スカルラッティ:『ソナタ ト長調K.55』[録音:1968年2月1日]/
 モーツァルト:『ピアノ・ソナタ第11番イ長調「トルコ行進曲付き」K.331』より
  第1楽章[録音:1966年4月17日]/
 ハイドン:『ピアノ・ソナタ ヘ長調Hob.XVI:23』[録音:1966年11月27日]/
 ベートーヴェン:『創作主題による32の変奏曲WoO.80』[録音:1966年4月17日]/
 ショパン:『舟歌 嬰ヘ長調Op.60』[録音:1967年11月26日]/
 ショパン:『夜想曲ヘ短調Op.55-1』[録音:1967年11月26日]/
 ショパン『バラード第1番ト短調Op.23』[録音:1968年1月2日]/
 メンデルスゾーン:『練習曲イ短調Op.104b-3』[録音:1967年11月26日]/
 シューマン:『詩人の恋Op.48』より「美しい五月には」「僕のあふれる涙から」
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
  [録音:1976年5月18日]

【CD 2】
 シューマン:『花の曲 変ニ長調Op.19』[録音:1966年11月27日]/
 リスト:『泉のほとりで』[録音:1975年11月23日]/
 リスト:『オーベルマンの谷』[録音:1966年11月27日]/
 ラフマニノフ:『前奏曲 ト長調Op.32-5』[録音:1975年11月16日]/
 ラフマニノフ:『ピアノ・ソナタ第2番〜終楽章』[録音:1968年11月24日]/
 ドビュッシー:『喜びの島』[録音:1966年12月10日]/
 スクリャービン:『ピアノ・ソナタ第10番ハ長調Op.70』[録音:1966年4月17日]/
 モシュコフスキー:『火花Op.36-6』[録音:1975年11月16日]/
 ホロヴィッツ:『カルメン変奏曲』[録音:1968年1月2日]/
 プロコフィエフ:『トッカータ ニ短調Op.11』[録音:1950年3月20日]/
 チャイコフスキー:『ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』より第3楽章 〜
  ジョージ・セル(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック
   [録音:1953年1月12日]/
 ムソルグスキー:『展覧会の絵』より「キエフの大門」[録音:1951年4月23日]/
 リスト:『ハンガリー舞曲第2番』[録音:1953年2月25日]/
 スーザ(ホロヴィッツ編):『星条旗よ永遠なれ』[録音:1949年2月1日]
ウラディミール・ホロヴィッツ(P)
9月3日に発売予定の、1943年から1978年にかけてホロヴィッツがカーネギー・ホールで行った演奏を年代順CD41枚+DVD1枚に収録した『ホロヴィッツ・ライヴ・アット・カーネギー・ホール』(88765484172)。そこから厳選された音源が約160分収録されたハイライト盤となります。
 ホロヴィッツにとっても、カーネギー・ホールにとっても、また20世紀クラシック音楽演奏史においても、非常に重要な意味合いを持つ演奏会の数々が収められています。
 【録音】1943〜1978年, カーネギー・ホールでのライヴ
 


8869795350-2
\2500→\2290
ソル・ガベッタ/イル・プロジェット・ヴィヴァルディ3〜
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集Vol.3

  ヴィヴァルディ(1678-1741):
   『チェロ協奏曲イ短調RV.422』
   『2つのマンドリンのための協奏曲ハ長調RV.532
    (チェロとヴァイオリンのための協奏曲への編曲版)』
   『チェロ協奏曲ヘ長調RV.411』『チェロ協奏曲ニ長調RV.404』,
  ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
   『チェロ協奏曲ハ長調』『チェロ協奏曲ハ短調』,
  フォルトゥナート・ケッレリ(1690-1757):『チェロ協奏曲ト長調』,
  アンドレア・ツァーニ(1696-1757):『チェロ協奏曲イ短調』
ソル・ガベッタ(Vc)
アンドレス・ガベッタ(指揮&Vn),
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器使用)
 モダン・チェロ奏者ながらピリオド楽器への野心を見せる、好評の『ソル・ガベッタ/ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集』シリーズ。2007年に発売された『Vol.1(88697131692, BVCC34163)』では、ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカとの共演。
 『Vol.2(88697932302)』では彼女の兄が率いる古楽器アンサンブルとの共演で、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲2曲と、ガベッタ兄弟でチェロとヴァイオリンのための協奏曲風に編曲した「2つのマンドリンのための協奏曲」、ヴィヴァルディの作風に影響された18世紀初頭に活躍した3人のイタリアの作曲家によるチェロ協奏曲も収録。どの曲も速い楽章での細かいテクニック、緩徐楽章でのカンタービレなど、細部にまで神経の行き届いた新しいバロックのスタイルといえましょうこのアルバムでソルは、1759年のグァダニーニをガット弦仕様にしたものと1781年のガリアーノという2種類のチェロを使い分けています。
 兄でバロック・ヴァイオリン奏者のアンドレス・ガベッタは、スイス・バロック・ソロイスツのリーダーなどを務め、バロック音楽への自発的で開放的なアプローチと驚くべき妙技妥当性など、非常に高い評価を得ている奏者です。
 彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」とガベッタ兄弟の掛け合いは、新鋭らしいフレッシュな感性だけでなく、叙情性と歌心あふれる情熱的かつ知的な表現いっぱいの魅力的なディスクに仕上がっています。
 【録音】2011年8月, 2013年3月, スイス、ラ・ショー=ド=フォン・音楽ホール[デジタル:セッション]


ソル・ガベッタ/ヴィヴァルディ第1・2弾

88697 131692
\2500→¥2290
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲へ長調RV.410
 チェロ協奏曲イ短調F.I-176, RV.356, P.1
  (協奏曲集Op.3「調和の霊感」より)
 チェロ協奏曲イ短調RV.418
 チェロ協奏曲変ロ短調RV.424
 チェロ協奏曲ト長調F.III-12, RV.413, P.120  
 チェロ協奏曲ハ短調F.III-1, RV4.01, P.434
 チェロ協奏曲へ短調F.I-25, RV.297, P.442「冬」
  (協奏曲集Op.8「和声と創意への試み」より)
ソル・ガベッタ(Vc)
イ・ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
録音:2007年5月11〜14日:Santa Vigilio, Col San Martino (Treviso)

8869793230-2
\2500→¥2290
ソル・ガベッタ飛翔!
 ヴィヴァルディ:
  『チェロ協奏曲変ロ長調RV.423』
  『チェロ協奏曲ト短調RV.416』
  『チェロ協奏曲イ短調RV.420』『チェロ・ソナタ ト短調RV.42』/
 レオナルド・レオ:『チェロ協奏曲ニ長調』/
 ジョヴァンニ・プラッティ:『チェロ協奏曲ニ短調Op.657』
ソル・ガベッタ(Vc)
アンドレス・ガベッタ(指揮&Vn)
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器使用)
 叙情性と歌心あふれる知的な表現『ソル・ガベッタ/ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集Vol.2』は、兄の古楽器アンサンブルとの競演。
 2007年に発売された彼女の『ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集(88697131692, BVCC34163)』の続編となります。前回同様ソル・ガベッタは、自分のチェロに裸のガット弦へ張替え、バロック弓を使用していますが、今回のサポートを務めるのは兄であるアンドレス・ガベッタ。アンドレスはスイス・バロック・ソロイスツのリーダーなどを務めるバロック・ヴァイオリン奏者で、バロック音楽への自発的で開放的なアプローチと驚くべき妙技妥当性など、非常に高い評価を得ている奏者です。彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」とガベッタ兄弟の掛け合いは、新鋭らしいフレッシュな感性だけでなく、叙情性と歌心あふれる情熱的かつ知的な表現いっぱいの魅力的なディスクに仕上がっています。
[録音] 2011年1月3〜6日 スイス



 


8888375349-2
\2500→\2290
ジャスミン・チョイ/モーツァルト:5つのフルート四重奏曲
 モーツァルト:
  『フルート四重奏曲ヘ長調K.370(原曲:オーボエ四重奏曲)』
  『フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285』
  『フルート四重奏曲第2番ト長調K.285a』
  『フルート四重奏曲第3番ハ長調K.285b』
  『フルート四重奏曲第4番イ長調K.298』
ジャスミン・チョイ(Fl),
フローリアン・ツヴィアウアー(Vn),
ヴェラ・ライゲルスベルク(Va),
アッティラ・セーケイ(Vc)
韓国生まれのジャスミン・チョイによるソニー・クラシカルへの4枚目のアルバムは、お得意のモーツァルト!ジャスミン・ショイは、幼い頃からヴァイオリンとピアノを学びましたが、途中よりフルートに転向。16 歳で渡米、カーティス音楽院卒業後、ジュリアード音楽院で修士号を取得。在学中より新進気鋭フルーティストとして各地でリサイタルや韓国、欧米の主要オーケストラと共演。パーヴォ・ヤルヴィ時代のシンシナティ交響楽団の副主席奏者を務め、昨シーズンよりウィーン交響楽団の首席フルート奏者も務めています。
 2006年にソニー・クラシカルにからモーツァルトのフルート協奏曲およびフルートとハープのための協奏曲(共演はグザヴィエ・ド・メストレ)でデビューし、これまでに3枚のソロ・アルバムを発表しています。
 このアルバムでは、通常のモーツァルトのフルート四重奏曲4曲と、オーボエ四重奏曲をフルートで演奏したものを追加。バックを務めるのはウィーン交響楽団の首席メンバーによるもので、ジャスミン・チョイの技巧の確かさと力強い音色をさらに豊かにさせています。
 【録音】2013年3月, オーストリア、ライディング、リスト・ツェントラム[デジタル:セッション]
 
8876545075-2
\2400
プロコフィエフ:『ピーターと狼』,
ハーバート・チャペル:『パディントン・ベアの初めてのコンサート』
ポール・グッドウィン(指揮)
ミュンヘン室内管弦楽団
ランガ・ヨゲシュヴァー(ナレーション)
 「ピーターと狼」「パディントン・ベアの初めてのコンサート」という、いずれも語り手とクラシック音楽で綴る子供向けの音楽物語2曲をカップリングしています。
 「ピーターと狼」は、童話の登場人物と特定の楽器を結びつけて、語り手と小管弦楽のために書かれたプロコフィエフの音楽物語。一方ハーバート・チャペルが作曲した「パディントン・ベアの初めてのコンサート」は、有名なパディントン・ベアのお話。ロンドンの駅にひょっこりと現れたくまがパディントンと名づけられ、ある一家と一緒に暮らすこととなり…。好奇心旺盛なパディントンが初めてのコンサートに出かける珍道中を、お話と音楽でお届けするもので、日本でも最近小会場ながら演奏される機会が増えてきており、楽譜も出版されてきています。
 親しみやすく楽しい曲による子供のための音楽アルバムです。演奏は、イギリスのバロック・オーボエ奏者で最近では指揮者として活躍しているポール・グッドウィン指揮とミュンヘン室内管弦楽団によるもので、オーケストラの様々な楽器の特性が生かされた現代らしいスマートなものです。
 ナレーションはドイツ語ですが、物理学者でドイツでも最もポピュラーな科学ジャーナリストの一人、ランガ・ヨゲシュヴァーが担当し、粋な語り口でお話が展開されていきます。【演奏】【録音】2012年11月, 2013年5月, ミュンヘン、ヘルクレス・ザール, バイエルン放送第1スタジオ[デジタル:セッション]




RCA


8888374806-2
\2400
ヴラド・スタンクレアーザ/ルーマニアへの旅
 エネスク:
  『幼児の印象Op.28』『協奏的即興曲 変ト長調』
  『アンダンテ・マリンコニーコ』,
 パウル・コンスタンティネスク:『ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ』,
 ミハイル・ジョラ:『ヴァイオリンとピアノのための小組曲Op.3』,
 ティベリウ・オーラ:『ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ』
ヴラド・スタンクレアーザ(Vn) ,
トーマス・ホッペ(P)
 ルーマニアのヴァイオリニスト、ヴラド・スタンクレアーザのRCA Red SealデビューCD。彼の出身地であるルーマニアの作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品を収録。エネスク以外の作品は、世界初録音となります。
 スタンクレアーザは、7才よりヴァイオリンを弾き始め、ブカレスト・エネスク音楽学校、メニューイン音楽アカデミーで学びました。様々な国際コンクールで高位入賞優勝し、ピエール・アモイヤルのもとローザンヌ音楽院でソリストディプロマを取得。現在ではソリストとして活躍するだけでなく、エーテボリ交響楽団のコンサートマスター、バーゼル室内管弦楽団客演コンサートマスターを務めています。
 この録音では、顕現したルーマニア音楽の魅力をさらに掘り下げたもので、エネスクが使用し、その後メニューインがコレクションしていたヴァイオリン「サント・セラフィン」が使用されています。【録音】2013年1月, ベルリン、ジーメンス・ヴィラ[デジタル:セッション]




DHM



8888374874-2
\2400→\2190
レ・パッション・ド・ラーム/
 ビーバー, シュメルツァー, フックス:ヴァイオリンのための作品集

 シュメルツァー:
  『4声のための剣術学校』『ソナタ「トルコ人を破るキリスト教徒の勝利」』,
 ビーバー:
  『技巧的で楽しい合奏(パルティータ)第3番&6番』
  『ヴァイオリン・ソロのための描写的ソナタ イ長調』,
 フックス:『パルティータ「トルコ風」K331』
メレ・リューティ(ヴァイオリン、リーダー)
レ・パッション・ド・ラーム(ピリオド楽器アンサンブル)
 「レ・パッション・ド・ラーム」は、2008年に、高度なピリオド楽器演奏、歴史的知識を持ったヨーロッパの奏者よってベルンで結成された気鋭の古楽アンサンブル。楽団名は、 1649年に哲学者デカルトが書いた『情念論』から取られており、リーダーはヴァイオリンのメレ・リューティ。その鮮烈な演奏はすぐに話題となり、ルツェルン音楽祭をはじめ様々な音楽祭にゲストとして呼ばれ高い評価を得ています。
 「レ・パッション・ド・ラーム」のデビューCDとなる当アルバムは、初期バロックから初期古典派までのレパートリーの中から、オーストリアで活躍した3人の作曲家の、オリエント的エキゾテイシズムを香らせた標題音楽を収録。いずれもスコロダトゥーラなどのヴァイオリンの特殊技巧が必要とされる作品です。なおシュメルツァーの「トルコ人を破るキリスト教徒の勝利」は、ビーバーのロザリオ・ソナタ第10番をシュメルツァーが盗作したものと言われています。
 【録音】2013年4月, スイス、ベルン・ユーディ・メニューイン・フォーラム[デジタル:セッション]


<国内盤>


AEON


MAECD1221
(国内盤・訳詞付)
\2940
〜シャンパーニュの貴紳、
  ナファロワの王にして吟遊詩人
    13世紀の宮廷恋愛歌〜

 シャンパーニュ伯=ナファロワ王ティボー(1201〜1253):
  ①歌を作りたい気分だ
  ②これまでは、相手ほど深く愛したりはしなかった(器楽)
  ③正しき愛は美と礼節からなる
  ④恋の相手に、忠実に使える者は(器楽)
  ⑤それは散歩中のこと ⑥恋する男の慰めは
  ⑦王の第7エスタンピ(器楽)⑧ひとつだけ願いを聞いて下さい
  ⑨ちょっと言わせてくれ、俺の思うところを
  ⑩苦しみを和らげるため
  ⑪ある日、ある朝、森と牧場の間で
  ⑫聖母マリアの優しき名、MARIA の5文字について語ろう
  ⑬このご時世ときたら⑭王の踊り(器楽)
  ⑮諸君のうち、聖地へ行かない者は
  ⑯王の第5エスタンピ(器楽)
ブリジット・レーヌ (歌、中世ハープ、プサルテリウム、打楽器)指揮
Ens.アッラ・フランチェスカ(古楽器使用)
ティボー・ド・シャンパーニュの歌
 時代は遡って、なんと13世紀——中世騎士物語さながらの、十字軍士にして吟遊詩人たる王ティボー・ド・シャンパーニュは、ナファロワ(ナバラ)王国の主君でありながら、時代を代表する大の文学通ぱ破天荒な人生と恋をうたった、せつなくも神秘的な古楽歌唱と古楽器の響き...ひさしぶりに、中世ものを——
 今やシャンパンの生産地として知られるフランス東部シャンパーニュ地方の領主の家に生まれ、のちにフランスの南からスペイン北東部にかけて広がるナファロワ王国(バスク語がつかわれていた場所。スペイン語流に言うなら「ナバラ」、フランス史では「ナヴァル」として出てくる国)の王様になったティボー・ド・シャンパーニュは、一国の王として戦乱の中世ヨーロッパに君臨し、十字軍にも従軍して戦った正真正銘の騎士道的人物だったかたわら、恋多き人生も歩んでいたようで、そのかたわら母親がアキテーヌのアリエノール(居城のあったボルドーを、フランス随一の芸術音楽と詩文学の中心地にした芸術擁護者)だったこともあり、若い頃から一流の詩人たちに囲まれ、卓越した吟遊詩の技法を身につけ、フランス文学史に確たる名を刻んだのでした。
 その歌の数々は、北イタリアで編纂されたとも、十字軍貴族のためにまとめられたとも言われる謎めいた写本「王の歌集」(美しい細密装飾画に彩られた美術品として、太陽王ルイ14 世が所有していたところからついた綽名)に数多く書き留められており、生前のティボーがいかに吟遊詩人として高い名声を誇っていたかを窺わせてくれます。
 ただ、中世音楽というのはどれほど素晴しい可能性がそこに詰まっていようとも、その息吹を「いま」に蘇らせられるだけの見識をそなえた、経験ゆたかで飛び抜けた演奏技量にも事欠かない一流古楽奏者がいなくては、私たちにその素晴しさが伝わってこないもの——今回、私たちがいくら感謝してもし足りないほどの名演を紡いでくれているのは、濃密でありながら透明感のある不思議な歌声で、OPUS111 やZig-Zag Territoiresなどに幾多の名演を刻んできたアンサンブル・アッラ・フランチェスカの主宰者、ブリジット・レーヌ。
 アンサンブルの5人は中世ハープや弓奏ヴィエル、リュートなどの中世古楽器で典雅な音を綴り(中世音楽の常として、低音専門の楽器がないことからくる独特の浮遊感がなんともたまりません——
 幾百年の時を軽やかに飛び越えるかのよう)、艶やかな歌声で綴られる韻文の抑揚はなんとまたせつなく、美しいことか...歌詞全訳付、作者と時代について解き明かした解説も全訳付。妥協なき本格派でありながら、誰しもの耳も魅了する1枚です。




INDESENS!



INDE045
(国内盤)
\2940
フランセ 管楽器のための協奏曲と室内楽
 〜フランス最前線の名手たちと、フランス近代最後の巨匠の世界を〜

ジャン・フランセ(1912〜1997):
 ①愉しきパリ(tp, octet)②クラリネット協奏曲(cl, orc)
 ③フルートとピアノのためのディヴェルティメント(fl, p)
 ④トランペットとピアノのためのソナチネ(tp, p)
 ⑤五つのエキゾチックな舞曲(sax, p)
 ⑥クラリネットとピアノのための主題と変奏(cl, p)
 ⑦バソンと弦楽五重奏のためのディヴェルティスマン(bn, 2vn, va, vc, cb)
①④エリック・オービエ(tp)
フィリップ・キュペー指揮
パリ管楽八重奏団
②フィリップ・キュペー(cl)
ジャン・フランセ指揮ブルターニュ管弦楽団
③ヴァンサン・リュカ(fl)
パスカル・ガレ(p)
⑤ニコラ・プロスト(sax)
③⑤ローラン・ヴァグシャル(p)
⑥ジャン=ルイ・サジョ(cl)
ジャン・フランセ(p)
⑦ロラ・デクール(バソン)
フランス八重奏団
 静かに好評!な室内楽作品集に続き、今度は協奏曲。
 —-難曲ぞろいで知られるフランセの傑作群は、アマチュア管楽器愛好家にも大人気!「芸術の秋」へ向けて浮き立つ心に寄り添ってくれそうな、瀟洒さと聴きごたえを兼ね備えた絶品トラックの数々を、どうぞ!
 ジャン・フランセの室内楽作品をたっぷりCD4枚に集め、フランス最前線のプレイヤーたちがじっくり演奏、聴きごたえあるBOX としてリリースされたフランス八重奏団のIndesens!盤(INDE043)から、はや数ヵ月—-「管楽器の王国フランス」を代表するこのレーベルが、今度は1枚もので、難曲ぞろいの新たなるアルバムを送り出してきました。たとえ4枚組でも、弊社の予想をつねに少し上回るペースの安定した売れ行きで、しょっちゅう在庫切れを起こすIndesens!のフランセ録音、やはり管楽器ユーザーの方々はこの作曲家に熱い視線を送っていたのだ...!と認識を新たにしたものですが、今度は買いやすい仕様で瞬発力もあるのでは、と想像。
 なにしろ、クラリネット演奏の経験者たちにはつとに有名な何曲中の難曲「クラリネット協奏曲」を、実に軽やかに、実に瀟洒に吹きこなしてみせている名手フィリップ・キュペーの演奏だけでも聴きがいがあるというのに(指揮は晩年の作曲者自身、オーケストラは意気揚々の超気鋭集団・ブルターニュ管弦楽団!)、モーリス・アンドレの正統なる後継者エリック・オービエによる「愉しきパリ」やソナチネ、パリ管の名手ヴァンサン・リュカが吹くフルートのためのディヴェルティメント、上り調子の俊才ニコラ・プロストの絶妙サクソフォンが聴ける「五つのエキゾチックな舞曲」といったファン垂涎のトラックの数々に加え、さきの4枚組から「ディヴェルティスマン」および「主題と変奏」も再録、4枚だと買いにくいが...と手をのばしかねていたファンにとっても嬉しい仕様になっているのです!
 解説充実全訳付、今回もまたフランセ自身の指揮やピアノまで聴ける嬉しい演奏編成(上記参照)——Indesens!レーベルの管楽器ものは、こういうフランス音楽ものこそ好調な売れ行きをマークしつづけているので、お見逃しなく(今秋はさらにいくつか管楽器アイテムが控えています)!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT326
(国内盤)
\2940
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
 ドビュッシー(1862〜1918):

 1. 版画(パゴダ/グラナダの夕暮れ/雨の庭)
 2. 練習曲集 第2集
 3. 映像 第1集
 (水の反映/ラモーを讃えて/動き)
 4. 喜びの島
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
 ショパン協会レーベルでのエラール1849年ピアノによるブリュッヘン共演盤から早何年、今年6月の来日公演をへて新世代名手が世に問う、じっくり養ってきたドビュッシー解釈。ネルソン・ゲルナー!が、ドビュッシーを!
 この名前を聞いて私たちがまっさきに思い浮かべるのは、今年6月の下野達也指揮NHK 交響楽団との共演でしょうか——それとも、2009 年にショパン協会が満を持して世に送り出した、かの作曲家がピアノと管弦楽のために書いた作品群を古楽器で演奏したアルバムでしょうか? 後者は(こちらも本年の来日が話題だった)巨匠フランス・ブリュッヘンとの共演で、焦茶地にシックな文字が躍るあのジャケットでブリュッヘンとともにNELSON GOERNER の名が輝かしく記されていたので、それを見てこのピアニストに注目するようになった人は思いのほか多いのではないでしょうか。
 アルゲリッチ、バレンボイム、ゲルバー...と数々の世界的ピアニストを生んだアルゼンチン出身、1969 年生まれ——若くしてアルゲリッチに見出されてヨーロッパに向かい、ジュネーヴではチッコリーニと並ぶナポリ派の大御所マリア・ティーポの薫陶を受け、ジュネーヴ音楽院卒業の年にあたる1990 年には難関ジュネーヴ国際コンクールでみごと優勝。このあたりから折々、明敏なリスナーたちをドキドキさせるような活躍をみせはじめ、EMI やCascavelle(←つくづく目が高い良質レーベルですよね)などで名盤を連発。故郷ブエノスアイレスでもリスト・コンクールで優勝しただけあって、磨き抜かれた技巧がくりだすリスト解釈も素晴しければ、上述のとおり歴史的ピアノもあざやかに操り、ショパンの玄妙さを表現してみせる——
 そんな彼が、実は若い頃からずっとドビュッシーの音響世界にふかく心を惹かれつづけていて、数多くの名教師たちのもとでじっくり解釈を練り上げていた...と聞いて、ピアノ音楽ファンがどうして黙っていられるでしょう?圧巻の超絶技巧を大前提とするリストのピアニズムにも、そしてもちろんショパンの玄妙な響きにも、彼の解釈は確かに「この人がドビュッシーを弾いたらどうなってしまうのだろう?」と思わせる詩情が漂っているところ、満を持して我らがZig-Zag Territoiresレーベルで世に問うてくれたのが、「映像」や「版画」といった、まさしくドビュッシーの詩情そのものの名品であり、また新時代のピアニズムと音響芸術のはざまをゆく晩年の異色作「練習曲集」の後半であり...というのは、もう聴かずにおれない注目度ではないでしょうか?? この秋、レビュー高評価の強い予感とともに目が離せないリリースであることだけは間違いありません。

<映像>


ACCENTUS MUSIC(映像)


ACC 10261BD
(Blu-ray)
\4700→\4290
アバド in ザルツブルク音楽祭2012
 モーツァルト:
  ミサ・ソレムニス ハ短調K.139「孤児院ミサ」
 シューベルト:ミサ第6番 変ホ長調 D.950
クラウディオ・アバド(指揮)
モーツァルト管弦楽団
ラヘル・ハルニッシュ(S)
サラ・ミンガルド(A)
ハビエル・カマレナ(T)
パオロ・ファナーレ(T)
アレックス・エスポジト(Bs)
エルヴィン・オルトナー(合唱指揮)
アーノルト・シェーンベルク合唱団


ACC 20261DVD
(2DVD)
\3400→\3090
 アバド in ザルツブルク音楽祭2012、アバドらしい絶妙な選曲のモーツァルト&シューベルトのミサ曲

 収録:2012年7 月28 日ザルツブルク音楽祭、ライヴ
 監督:ミヒャエル・バイヤー
 (Blu-ray) 画面:NTSC 16:9、音声:DTS HD Master Audio,PCM ステレオ、リージョン:0、104’、27mm、字幕:英独仏韓(原語:ラテン語)
 (DVD) 画面:NTSC 16:9、音声: PCM ステレオ,DD5.1,DTS5.1、リージョン:0、104’、27mm、字幕:英独仏韓(原語:ラテン語)

 2012 年ザルツブルク音楽祭でのライヴ映像。クラウディオ・アバドがザルツブルク音楽祭へ待望の復活ということで注目された公演です。
 モーツァルトが弱冠12 歳で書き上げた「孤児院ミサ」(K.139) は、ウィーンに建設された孤児院付属礼拝堂の献堂式のために作曲された作品です。モーツァルトの早熟さを如実に表した曲で、素晴らしく美しい転調、実に長大で充実した内容は、第1 作目にして堂々たる傑作を仕上げた若きモーツァルトが打ち立てた宗教曲の理想美の原点となる作品です。
 一方シューベルトが亡くなる年に作曲されたミサ曲第6 番。シューベルトのミサ曲の中でも人気が高く、荘厳な響きと美しい旋律に魅了されます。
 ソリストとコーラスの立体的なの響きを巧みに引き出し、モーツァルトの繊細で流麗な音楽、シューベルトの厳粛かつ甘美で美しい旋律を、アバドならでは視点と感性で新鮮に聴き手に届けてくれています。




C-MAJOR(映像)

72 4904
(Blu-ray)
\5400
Tutti Verdi シリーズ/パルマ・レージョ劇場
 ヴェルディ:「アイーダ」

  +ボーナス 「アイーダ」について(字幕伊英のみ)
スザンナ・ブランキーニ(S アイーダ)
ワルテル・フラッカーロ(T ラダメス)
マリアーナ・ペンチェヴァ(Ms アムネリス)
アルベルト・ガザーレ(Br アモナズロ)
ゲオルギー・アンドグラーゼ(Bs ランフィス)
カルロ・マリンヴェルノ(Bs エジプト王)
ユ・ガンクン(S 巫女)
コジモ・ヴァサッロ(T 使者)
アントーニオ・フォリアーニ(指)
パルマ・レージョ劇場管弦楽団,合唱団

72 4808
(DVD)
\3400
 ブランキーニ、アイーダで来日!!日本でもおなじみフラッカーロのラダメスも見事なパルマの「アイーダ」日本語字幕付き!

 ジョゼフ・フランコーニ・リー(演出) マウロ・カロージ(舞台,衣装) グイド・レヴィ(照明)
 収録:2012 年2 月1、5 日、パルマ・レージョ劇場
 (Blu-ray) リージョン・コード:ABC、HD 16:9、154 分+ 11 分、DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0、字幕:伊英独仏西中韓日
 (DVD) リージョン・コード:0、NTSC 16:9、154 分+ 11 分、DTS 5.1 / PCM Stereo、字幕:伊英独仏西中韓日

 Tutti Verdi のシリーズもついに後期に突入。「アイーダ」は2012 年2 月、パルマ・レージョ劇場で上演されたもの。近年ヴェルディ・ソプラノとして急速に台頭しているスザンナ・ブランキーニのタイトルロールが大注目。まだデビューから5 年ほどの2007 年6 月にパレルモ・マッシモ劇場の来日公演に同行し、耳の鋭いオペラファンの間で若くて上手いソプラノがいると話題になりました。彼女は今年9 月に東京ドームで公演予定のアレーナ・ディ・ヴェローナ来日公演の「アイーダ」で、中日の9 月18 日にアイーダを歌う予定です。ラダメスは、度々新国立劇場に出演しておなじみのワルテル・フラッカーロ。アムネリスは、今もっとも充実したメッゾソプラノの一人、マリアーナ・ペンチェヴァ。アモナズロは中堅のヴェルディ・バリトンとして人気の高いアルベルト・ガザーレ。指揮は、ロッシーニやドニゼッティで評価の高いアントニーノ・フォリアーニが手堅くまとめています。ジョゼフ・フランコーニ・リーの演出は、ナイル河のほとりを強くイメージして、青を多用しているのがユニークです。
 日本語字幕付きです。
 
72 5304
(Blu-ray)
\5400
Tutti Verdi シリーズ/パルマ・レージョ劇場
 ヴェルディ:「ファルスタッフ」

  +ボーナス 「ファルスタッフ」について(字幕伊英のみ)
アンブロージョ・マエストリ(Br ファルスタッフ)
ルカ・サルシ(Br フォード)
スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S アリーチェ)
ロミーナ・トマゾーニ(Ms クイックリー夫人)
ダニエラ・ピーニ(Ms メグ・ページ夫人)
バルバラ・バルニェージ(S ナンネッタ)
アントーニオ・ガンディア(T フェントン)
ルカ・カザリン(T 医師カイウス)
パトリツィオ・サウデッリ(Bs バルドルフォ)
マッティア・デンティ(T ピストーラ)
アンドレア・バッティストーニ(指)
パルマ・レージョ劇場管弦楽団、合唱団

72 5208
(DVD)
\3400
 スカラ座来日公演でもファルスタッフを歌うマエストリと若き天才指揮者バッティストーニの「ファルスタッフ」!!パルマのファルネーゼ劇場での上演!日本語字幕付き!

 スティーヴン・メドカルフ(演出) ジェイミー・ヴァルタン(舞台,衣装) サイモン・コーダー(照明)
 収録:2011年10 月10、12、15、22、25 日、パルマ、ファルネーゼ劇場(ライヴ)
 (Blu-ray) リージョン・コード:ABC(フリー)、HD 16:9、131 分+11 分、DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0、字幕:伊英独仏西中韓日
 (DVD) リージョン・コード:0(フリー)、NTSC 16:9、131 分+11 分、DTS 5.1 / PCM Stereo、字幕:伊英独仏西中韓日

 2011 年10 月、パルマのヴェルディ音楽祭で上演された「ファルスタッフ」の映像です。歌劇場ではなく、由緒あるファルネーゼ劇場での上演というのも貴重です。
 2013 年9 月のスカラ座来日公演でもファルスタッフを歌うアンブロージョ・マエストリが、まさに嵌り役のファルスタッフ。巨体で堂々と歌っているのになんかおかしいというのは、もはやリアル・ファルスタッフ。スヴェトラ・ヴァシレヴァは、頭が切れて気が強そうで、でも色気たっぷりというなかなか強烈なアリーチェ。旦那フォードのルカ・サルシは、威張り散らしているわりに小物っぽい旦那で、この夫婦のバランスがうまく行っています。一方、アントーニオ・ガンディアの情熱的なフェントンとバルバラ・バルニェージのおずおずとしたナンネッタもまたいい組み合わせ。その他、ダニエラ・ピーニのメグ、ロミーナ・トマゾーニのクイックリー夫人などなど、いずれも適役です。指揮のアンドレア・バッティストーニは、この頃既にヴェルディアンの間ではかなり話題になっていて、直後の来日が待望されていたころ。しばしばシンフォニックになり過ぎる「ファルスタッフ」も、バッティストーニの手にかかると実に活気があって歌心の生きた音楽になっています。
 スティーヴン・メドカルフの演出は、ファルネーゼ劇場の木をたっぷり使った柔らかな内装を生かして、舞台もシェイクスピアの時代の古風な雰囲気を活用したもの。といっても復古的な舞台作りではなく、愉快な仕掛けがたっぷりで楽しく見ることができます。
 
72 5104
(Blu-ray)
\5400
Tutti Verdi シリーズ/ムーティ、ザルツブルク音楽祭
 ヴェルディ:「オテッロ」

  +ボーナス 「オテッロ」について(字幕伊英のみ)
アレクサンドルス・アントネンコ(T オテッロ)
マリーナ・ポプラフスカヤ(S デズデモナ)
カルロス・アルバレス(Br イヤーゴ)
バルバラ・ディ・カストリ(Ms エミーリア)
スティーヴン・コステロ(T カッシオ)
アントネッロ・チェロン(T ロデリーゴ)
ミハイル・ペトレンコ(Bs ロドヴィーコ)
シモーネ・デル・サヴィオ(Br モンターノ)
リッカルド・ムーティ(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ザルツブルク音楽祭児童合唱団

72 5008
(DVD)
\3400
 ムーティ、ザルツブルク音楽祭での「オテッロ」Tutti Verdiのシリーズで日本語字幕付きで再発売

 スティーブン・ラングリッジ(演出) ジョージ・ソーグライズ(美術) エンマ・ライオット(衣装) ジュゼッペ・ディ・ロリオ(照明)
 収録:2008年8 月5-10 日、ザルツブルク
 (Blu-ray)リージョン・コード:ABC(フリー)、HD 16:9、143 分+10 分、DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0、字幕:伊英独仏西中韓日
 (DVD) リージョン・コード:0(フリー)、NTSC 16:9、143 分+10 分、DTS 5.1, PCM Stereo、字幕:伊英独仏西中韓日

 以前701504(Blu-Ray) および701408(DVD) と同じ2008 年ザルツブルク音楽祭での「オテッロ」の映像ですが、今回、Tutto Verdi のシリーズに組み込まれ、日本語字幕と特典映像が付けられての再発売になりました。ムーティがウィーン・フィルを指揮して、スカラ座時代とはまた異なった力強くもしなやかな「オテッロ」を演奏しています。なお、スカラ座での上演と同様、第3 幕の一部に後のパリ上演の際に改訂された音楽を採用しています。
 歌手は若手を多く起用。デズデーモナのマリーナ・ポプラフスカヤは、この後MET やロイヤル・オペラでプリマドンナにののし上ったのはご承知の通り。
 タイトルロールのアレクサンドルス・アントネンコもここでの大抜擢によって国際的に広く活用するようになりました。一方、イヤーゴにはスペインのベテラン、カルロス・アルバレスを起用して存在感を強めています。スティーブン・ラングリッジの演出は、伝統的な衣装を用いつつ、全編に渡って黒を多用した陰鬱な雰囲気を醸しています。




キング・インターナショナル(映像)


KKC 9051
(DVD)
\4000
ムーティ・コンダクツ・ヴェルディ
 【リハーサル&演奏風景】
  ・ヴェルディ:「アッティラ」、「マクベス」/ローマ歌劇場
   (2011および2012年)
  ・ヴェルディ:レクイエム/シカゴ交響楽団(2011年)
 【インタビュー】
  ローマ歌劇場およびシカゴにて2012年収録/
   おもな聞き手:アルマンド・トルノ
 【レクチャー】
  ローマ大学でのヴェルディに関するレクチャー、2012年収録
【登場演奏家:
 イイダル・アブドラザコフ、
 ニコラ・アライモ、
 ステファノ・アントヌッチ、
 オルガ・ボロディナ、
 スザンナ・ブランキーニ、
 ジャンルカ・ブラット、
 セバスチャン・カターナ、
 アントネッロ・チェロン、
 アントニオ・コリアーノ、
 ルカ・ダッラミコ、
 バルバラ・フリットリ、
 ジュゼッペ・ジパリ、
 アントニオ・ポーリ、
 タチアナ・セリャン、
 ダリオ・ソラーリ、
 アレッサンドロ・スピーナ、
 リッカルド・ザネッラート、
 マリオ・ゼッフィリ、
 シカゴ交響楽団、
 シカゴ交響楽団合唱団、
 ローマ歌劇場合唱団ほか】
 ムーティ・コンダクツ・ヴェルディ。ムーティのヴェルディに対する真摯な思いに貫かれたドキュメンタリー、リハーサルシーン、ムーティの発言などが満載!

プロデューサー&ディレクター:ガブリエーレ・カッツォーラ
100mm、リージョン:All、画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、字幕:日本語、伊英仏独、日本語解説付

 音楽、とりわけヴェルディの音楽に対するムーティの熱く真摯な思いに貫かれたドキュメンタリー。ヴェルディ・イヤーにまたとない映像の登場といえるでしょう。
 前半はオペラのリハーサルが中心。歌手たちとのリハーサルで、言葉ひとつひとつの意味やアクセントの位置などに至るまで細かなレッスンを行っている場面、オーケストラの団員にユーモアを交えながらアドヴァイスをし、そのムーティの発言の前後で見違えるように演奏が変わる場面など、興味深いシーンが続きます。音楽家、指揮者、指導者としてのムーティの魅力、そして音楽に対する真摯で厳しい姿勢を知ることができます。
 後半はシカゴ響とのヴェルディのレクイエムのリハーサル風景が中心となっていきます。ここでも、イタリア人(とくに南イタリア)の神への接し方を語り、それを真剣に団員が聞くシーン、そしてリハーサルが進むにつれて団員たちの演奏が変わっていく様など、非常に興味深いシーンが続きます。
 リハーサルシーンの合間に、インタビュー(ローマ歌劇場、およびシカゴにて収録)や、ローマ大学でのピアノを弾きながらのヴェルディの音楽に関するレクチャーのシーンなどが挟まれています。ヴェルディだけでなく、ショパンやマーラーについても語っており非常に興味深い内容となっています。また、クライバーとの思い出も語っていて、クライバーのワーグナーについての発言を語り、それをふまえての自らのヴェルディ論なども展開しており、興味が尽きません。
 最後に、「もしヴェルディに会えたとしたら何といいますか?」というインタビュアーの質問に、ムーティは次のように答えています。「音楽家としてずっと尊敬してきました。そして一生懸命あなたのために働きました、またはそう努力しました。でも私が上手くやったかそうでないかは、どうか言わないで下さい。もしも私がきちんとできていないとおっしゃったとしたら私は完全に途方に暮れてしまいます。恐ろしい死刑をくらうようなものです」。この発言に、ムーティのヴェルディの音楽に対する思いのすべてが込められているのではないでしょうか。
 なお、ムーティの意向でチャプターにタイトルはついていませんが、見始めると、ムーティの発言の興味深さや、気鋭の歌手陣とのリハーサルシーンなどが巧みに組み合わされており、気付いたら最後まで見続けてしまうような、非常に秀逸な内容です。
 * なお、輸入盤での取扱いはございません。

 【来日公演情報】
  東京・春・音楽祭 特別公演「ムーティ conducts ヴェルディ」
   日時:10月30日(水)・31日(木) 19時開演
   会場:すみだトリフォニーホール( 東京都)
   指揮:リッカルド・ムーティ
   管弦楽:東京春祭特別オーケストラ
   合唱:東京オペラシンガーズ
   合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ/他



















8/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ONYX



ONYX 4084
\2400→\2190
この秋最大の超強力新譜
 五嶋みどり 〜 20世紀のヴァイオリン・ソナタ集

 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906−1975):
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.134
 レオシュ・ヤナーチェク(1854−1928):
  ヴァイオリン・ソナタ
 エルネスト・ブロッホ(1880−1959):
  ヴァイオリン・ソナタ第2番《神秘の詩》
五嶋みどり(ヴァイオリン)
オズガー・アイディン(ピアノ)
 五嶋みどり、新天地ONYXに初登場!新境地!20世紀のヴァイオリン・ソナタ集!

 日本が誇る世界的ヴァイオリニスト、五嶋みどりが新たなるステージ、イギリスのONYX(オニックス)に初登場!
 11歳でのメータ&ニューヨーク・フィルとの共演による衝撃的なデビュー以来、日本を代表するヴァイオリニストとして、精力的な活動を続ける世界的名手のONYXでの最初のプログラムは、ブロッホ、ヤナーチェク、そしてショスタコーヴィチの"20世紀のヴァイオリン・ソナタ集"!
 オイストラフの60歳記念として書かれたショスタコーヴィチのソナタ、第一次世界大戦の開戦と同時期に作曲され、改訂を経て1921年に完成したヤナーチェクのソナタ、4年前に作曲された「第1番」への回答として生まれ、「神秘の詩」という副題を持つブロッホの「ソナタ第2番」。
 3曲の20世紀のヴァイオリン・ソナタを通じて、世界のMIDORIが新天地ONYXから発信するメッセージとその第一歩には、世界中から大きな注目が集まることでしょう!

 五嶋みどり来日公演情報
 2013年9月14日(土)
 北上市文化交流センターさくらホール



MIDORIのCD録音復活を告げた先日のONDINE新譜


ONDINE
ODE-1214
\2300→\2090
五嶋 みどり新録音!
 エッシェンバッハ&NDR北ドイツ放送響
  パウル・ヒンデミット:作品集

 1-4.ウェーバーの主題による交響的変容(1943)/
 5-7.ヴァイオリン協奏曲(1939)/
 8-9.弦楽と金管のための協奏音楽 Op.50(1930)
五嶋 みどり(ヴァイオリン)/
NDR北ドイツ放送交響楽団/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
録音 2011年12月23日…8-9, 2012年10月24.26日…1-7 ハンブルク ライスハレ ライブ録音
 2013年はヒンデミット(1895-1963)の没後50年にあたります。ONDINEレーベルはこれを記念して、エッシェッバッハ指揮によるNDR北ドイツ放送交響楽団と、現代最高のヴァイオリニスト、五嶋みどりによる「ヴァイオリン協奏曲」をリリース。
 この曲は難解な作品と言われていますが、過去にもオイストラフやスターン、カヴァコスなど名だたる名手たちが手掛けている作品であり、この演奏も一つの記念碑として後世に残るものとなるでしょう。
 1939年、その前年にスイスに亡命したヒンデミットが書いたこのヴァイオリン協奏曲は、戦争の影を反映しているとはいうものの、曲想は至って明るく勢いがあり、オーケストラ・パートもヴァイオリン・パートも極めて充実した書法で書かれています。
 ヴァイオリンの技巧の見せ所も多く、素晴らしく聴きごたえのある作品であることは間違いありません。エッシェンバッハとMIDORIの息詰まる対話をお楽しみください。
 ボストン交響楽団創立50周年記念の委嘱作品である「協奏音楽」と「ウェーバーの主題による〜」の2曲のカップリングも嬉しい1枚です。





DYNAMIC



CDS-678
(2CD)
\3000→\2690
ジュゼッペ・タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 第17集
<CD1>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 D114/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D25/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 D121/
 10-12.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D36/
 13-15.ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 D11/
 16-18.ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 51/
<CD2>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D32/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 イ長調 D98/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D37/
 10-13.ヴァイオリン協奏曲 ト長調 D80/
 14-16.ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 D6
<ヴァイオリン・ソロ>
CD1:1-3.7-9,CD2:1-3.フェデリコ・グリエルモ/
CD1:4-6.13-18,CD2:7-9.14-16カルロ・ラツァリ/
CD1:10-12,CD2:4-6.10-13.ジョヴァンニ・グリエルモ
ラルテ・デラルコ
<メンバー:
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン)/
カルロ・ラツァリ(ヴァイオリン)/
マルコ・パラディン(ヴィオラ)/
フランチェスコ・モンタルリ(ヴィオローネ)/
ニコラ・レニエーロ(ハープシコード)/
ロベルト・ロレジアン(オルガン)>
録音 2009-2010年 イタリア トレヴィソ
 偉大なる音楽家、ヴァイオリニストであったタルティーニ(1692-1770)のヴァイオリン協奏曲全集の最後を締めくくる第17集です。全集としては、もちろん世界初録音であり、今回もオリジナルのスコアを当時の楽器で演奏するという意義のあるものです。
 「夢の中の悪魔の演奏」にインスピレーションを受けた「悪魔のトリル」ばかりが知られるタルティーニですが、本来の彼は理論家であり、素晴らしい教育者でした。彼の作品のほとんどはヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタで、技術的にも音楽的にも優れたものばかりです。
 この協奏曲集第17集に収録された作品は、どれもタルティーニの最も充実した時期に書かれたもののようですが、国立図書館などに保存されている彼の総譜には成立した日付が記されていないため、正確な日付を確立することができませんが、他の資料から推察して、1730年の半ば、彼が40歳くらいの時の作品だと思われます。
 どれも流麗で充実した楽想に満ちた音楽です。ラルテ・デラルコの納得の演奏で。
 

CDS-7661
\2000→\1890
フリードリヒ・カルクブレンナー:3つのピアノ・ソナタ Op.1
 1-3.ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第2番 ハ長調/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第3番 ト長調 
ルイージ・ジェローザ(ピアノ)
録音 2012年7月20日 イタリア ファツィオーリ・コンサート・ホール
 フリードリヒ・カルクブレンナー(1785-1849)はイングランドとフランスで人生の大半を過ごした「ドイツ人」のピアニスト、教師、作曲家でした。彼は19世紀初めのヨーロッパにおける最も知られたピアニストであり、ライバルはフンメルただ一人でした。もちろん数多くのピアノ曲を作曲し、また1831年に出版した「ピアノ奏法の技巧」は多くのピアニストの卵たちに影響を与えたことでも知られます。
 ショパンも一時期、カルクブレンナーの弟子になりたいと熱望しましたが、ただし彼自身はモーツァルト、ベートーヴェン、ハイドンの後を継ぐ「唯一の古典派作曲家」だと信じていて尊大な態度を取ったため、結局ショパンは彼の弟子になることはなかったのです。
 そんなカルクブレンナー、人々に自らの才能を知らしめるために書いたピアノ曲は、結果的に先人たちの影響から抜け出ることができず、その存在もほとんど忘れられてしまったのです。ここに収録した3つのソナタもベートーヴェン風であったりモーツァルト風であったりしますが、とびきりの美しさを誇る2楽章や、若きショパンを思わせる部分もあったりと、なかなか聞きどころの多い佳品です。
 


CDS-7664
\2000→\1890
トマス・マルコ:ギターのための室内楽作品集
 1.ヴァイオリンとギターのための「Tapices Y Disparates」/
 2-11. 3つのギターのための「Verde Viento-緑の風」
  <Lejana y sola-遠くひとりで/
  Muerte de perfil-プロフィールの死/
  Ninos con blancas sabanas-白いシーツを持つ子ども/
  Sangre cantando-血の歌/
  Arboles de lagrimas-涙の木/
  Guitarra bajo la arena-砂の中のギター/
  De plomo las calaverna-鉛の霧/
  Elipse del grito-金きり声をあげる楕円/
  Caballo de nubes quietas-たたずむ雲の馬/
  Un llanto como un rio-川のような叫び>/
 12.ギターとフルートのための「Imprecacion De Tindaya-ティンダヤの呪い」/
 13-17.ギター独奏のための「Partita De Espejos-鏡のパルティータ」
  <Preludio de reflejos-影の前奏曲/
   Espejo de oriente-東洋の鏡/
   Murmullo de espejos 1-鏡のつぶやき 1/
   Espejo lontano-遙かな鏡/
   Murmullo de espejos 2-鏡のつぶやき 2>/
 18.ギターと弦楽四重奏のための「La Nuit De Bordeaux-ボルドーの夜」
マルチェロ・ファントーニ(ギター)/
ピエルカーロ・サッチ(ヴァイオリン)/
ステファノ・サンツォーニ(ギター)/
マルコ・ラメッリ(ギター)/
ダヴィデ・ガンディーノ(フルート)/
アルキミア弦楽四重奏団
録音 2012年10月24日…ミラノ Qレコーディング・スタジオ…13-18, 2012年9月22日…ミラノ VMスタジオ…12, 2012年12月8日…ミラノ VMスタジオ…2-11, 2013年2月23日…ミラノ VMスタジオ…1
 1942年生まれの作曲家トマス・マルコ(1942-)。以前NAXOSレーベルから彼の交響曲集がリリースされた時にも、熱狂的な現代音楽ファンの間でひそやかな話題となった人です。名ギタリスト、マルチェロ・ファントーニはすでに彼のギター独奏曲を録音しており(CDS-708)今作では彼の室内楽に興味を抱き、コラボレーションを提案することで、このアルバムが出来上がりました。
 ゴヤの絵画やガルシア・ロルカの詩など、様々な作品からインスピレーションを得たこれらの曲は、1960年代のダルムシュタットに参加し、当時の前衛を体に吸収した人の作品らしく、調性感と即興性が程よくミックスされた不思議な音楽。かろうじて聞こえてくるものを旋律として定義できますが、その和声は限りなく不確定であり、自由なものです。
 

CDS-7665
(2CD)
\3000
ガエターノ・ドニゼッティ:歌劇「アルバ公爵」
<CD1>1-11.第1幕/12-21.第2幕/
<CD2>1-10.第3幕/11-18.第4幕
アルバ公爵…ジョルジュ・ペテアン(バリトン)/
エレーヌ・ド・エグモント…ラヘル・ハルニッシュ(ソプラノ)/
アンリ・ド・ブルジュ…イスマエル・ジョルディ(テノール)/
サンドヴァール…ウラディミール・バイコフ(バス・バリトン)/
ダニエル…イゴール・バカン(バス・バリトン)/
カルロス/バルブエラ…ギース・ファン・デル・リンデン(バリトン)/
居酒屋…ステファン・エイドリアン(テノール)/
フランダース歌劇場管弦楽団&合唱団/
パオロ・カリニャーニ(指揮)
録音 2012年5月 アントワープ ※フランス語による世界初録音
 ドニゼッティの4幕のオペラ「アルバ公爵」はもともとフランス語によるグランド・オペラとして想定されていましたが、1839年に2幕まで完成させたところで作曲を中断(オペラ座の監督と宗教観の違いで契約が破棄された)したまま健康が悪化。結局再度手をつけることなくそのまま未完となってしまい、この台本はそのまま保管され、後にヴェルディが設定を大幅に変更して「シチリアの夕べの鐘」の原作として使ったのです。とはいえ、台本作者のウジェーヌ・スクリーブとシャルル・デュヴェイリエは、本来このリブレットをアレヴィのために書いたのですが、アレヴィが使わず、ドニゼッティ→ヴェルディへとリサイクルされたのでした。その後、この未完のスコアは台本をイタリア語に翻訳し、弟子であったマッテオ・サルヴィによって補筆され1882年5月22日にローマのアポロ劇場で初演されましたが、残念なことに成功しませんでした。
 その後1959年にアメリカの指揮者トーマス・シッパーズがスポレート音楽祭の公演のために新しい版を作るも、サルヴィの補筆部分についてはそのままでした。その後、ロジャー・パーカーが作成したクリティカル・エディションでは、サルヴィが補筆する以前のドニゼッティのオリジナル部分に、ドニゼッティ自身の書き込みを追加したのですが、それでもオペラを上演するまでにはいたらなかったのです。
 このフランス語ヴァージョンは、イタリアの現代作曲家ジョルジョ・バッティステッリによるものですが、彼はサルヴィやシッパースのように「ドニゼッティらしい音楽」を追加するのではなく、「明らかに追加したことが認識できる」音楽、それは急進的でドニゼッティとは異なる言語を用いることで新たな可能性を目論んでいます。もちろん違和感があるかもしれませんが、プッチーニのトゥーランドットのベリオ補筆のように、全く新しいものとして聴くのも面白いのかもしれません。「修復ではなくリライトである。」そんな新しいオペラと言えるでしょう。
 


CDS-7667
\2000→\1890
ファビオ・ビオンディ、「名盤」の復活
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:
  リコーダーとヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ集

 1-4.トリオ・ソナタ ニ短調 TWV42:d10/
 5-8.トリオ・ソナタ イ短調 TWV42:a1/
 9-12.トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV42:F8/
 13-16.トリオ・ソナタ ヘ短調 TWV42:f2/
 17-20.トリオ・ソナタ イ短調 TWV42:a4/
 21-24.ソナタ ヘ短調 TWV41:f1
ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン)/
トリプラ・コンコルディア
<メンバー:ロレンツォ・キャヴァサンティ(リコーダー)/
キャロライン・ボースマ(チェロ)/
セルジオ・チオメイ(ハープシコード)>
録音 1997年6月 カリアーリ
 以前発売されていた「名盤」の復活です。
 真面目で学究的な音楽を追求するトリプラ・コンコルディアと、エウローパ・ガランテの盟主ファビオ・ビオンディ。このちょっと方向性が異なる両者が織りなすハーモニーは、驚くほどに輝かしいものでした。ヴァイオリンの艶やかな音色に絡む、素っ気なささえ感じさせるリコーダー。この組み合わせが何ともたまりません。
 これから古楽を聴いてみようかなと考えている人にもオススメの1枚です。




DUX


DUX 0759
\2200
アグニェシュカ・ストゥルギンスカ(1978-):室内楽作品集
  Let's meet(2台のプリペアード・ピアノのための;2007)
  Ori(クラリネット、チェロ、アコーディオンとエレクトリック・ギターのための;2010)
  In Credo(打楽器と弦楽合奏のための;2009)
  Stara Rzeka[古い川](室内管弦楽のための;2011)
  FGT (Flying garbage truck)
   (サクソフォン、ヴァイオリン、チェロ、アコーディオン、ピアノとテープのための;2012)
ルトスワフスキ・ピアノ・デュオ
LUX:NM
シロンスク室内管弦楽団
プシェミスワフ・フュガイスキ(指揮)
ワルシャワ・コンテンポラリー・アンサンブル
 

DUX 0953/0954
(2CD)
\2600
20世紀ポーランドのハープ協奏曲集
 アレクサンデル・タンスマン(1897-1986)/
  ピオトル・モス、アンナ・シコジャク=オレク編曲:
  ハープと弦楽合奏のための音楽(1981)(*)
 タデウシュ・パチョルキェヴィチ(1916-1998):
  ハープ、フルートと弦楽合奏のための協奏曲(1980)(+)
 ボグスワフ・シェッフェル(1929-):ハープ協奏曲(1986)(#)
 マルツェリ・ポプワフスキ(1882-1948):
  半音階ハープと管弦楽のための演奏会用楽曲(1911)(**)
 ピオトル・モス(1949-):
  旅[Voyage](2台のハープと管弦楽のための;2000)(++)
 イェジ・マクシミウク(1947-):
  フルート、ハープと管弦楽のための音楽(2008)(##)
アンナ・シコジャク=オレク(ハープ)
アマデウス・ポーランド放送室内管弦楽団(*)
アンナ・ヤロシェフスカ=ムルス(指揮(*))
アダム・トリブシ(フルート(+))
ワルシャワ・ポーランド放送管弦楽団(+)
ヤン・プルシャク(指揮(+))
ダリウシュ・コルチ(ヴィオラ(#))
ヤン・コトゥラ(コントラバス(#))
グラジナ・ストシェシェフスカ(ハープ(++))
ヤドヴィガ・コトノフスカ(フルート(##))
ポーランド放送交響楽団(#/**/++/##)
ボグダン・オレンツキ(指揮(#))
ミハウ・クラウザ(指揮(**/++))
イェジ・マクシミウク(指揮(##))
録音:
 2011年12月7日、アダム・ミツキェヴィチ大学コンサート・ホール、ポズナン(*)
 1986年10月14日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ(+)
 2007年1月19日(#)、2009年3月4日(++)、2009年4月22日(##)、2010年11月25日(**)、グジェゴシュ・フィテルベルク・ホール、文化センター、カトヴィツェ(#/**/++/##), 以上ポーランド
 

DUX 0955
\2200
カロル・クルピンスキ(1785-1857):オペラ「チョルシュティン城」(全2幕) アレクサンドラ・オルウォフスカ=ヤブウォンスカ(ソプラノ:ヴァンダ)
フベルト・ストラルスキ(テノール:ボヨミル)
ヤドヴィガ・ニェベルスカ(メゾソプラノ:ウーツィア)
トマシュ・ラフ(バス:ニキタ)
ヴィトルト・ジョウォントキェヴィチ(バリトン:ドブロスワフ)
ポーランド・シンフォニア・ユヴェントス管弦楽団
ミハウ・ニェジャウェク(指揮)
録音:2012年12月3-5日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
 


DUX 0947
(5CD)
\9500→\8990
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):交響曲全集
  交響曲第1番(1973)(1)
  交響曲第2番「クリスマス交響曲」(1979-1980)(2)
   録音:2012年3月1-3日(1)、2011年8月22-24日(2)、
     ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
  交響曲第3番(1988-1995)
  録音:2011年12月20-22日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
  交響曲第4番「アダージョ」(1989)(4)
  交響曲第5番「朝鮮風」(1992)(5)

録音:2010年9月17日、ライヴ、・J・パデレフスキ・ポモジェ・フィルハーモニー、ビドゴシュチ、ポーランド(4)
    2011年8、12月、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド(5)


  交響曲第7番「エルサレムの七つの門」(1996)(*)
   録音:2012年6月18-20日、聖心バジリカ聖堂、ワルシャワ、ポーランド
  交響曲第8番「無常の歌」(2004-2005)(+)
   録音:2012年12月、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド(+)
イヴォナ・ホッサ(ソプラノ(*/+))
イザベラ・クウォシンスカ(ソプラノ(*))
アグニェシュカ・レフリス(アルト(*/+))
ラファウ・バルトミンスキ(テノール(*))
トーマス・E・バウアー(バリトン(+))
ヴォイチェフ・ギェルラフ(バス(*))
スワヴォミル・ホラント(朗読(*))
ビャウィストク・ポドラシェ・オペラ&
フィルハーモニー合唱団(*)
ポーランド・シンフォニア・ユヴェントゥス管弦楽団
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
DUX 0897〜0901をスリップケースに収めたもの。



<映像>


DYNAMIC(映像)



DYNDVD37660
(6DVD)
\5400→\4990
ヴェルディ:DVDコレクション 第2集
 1.アッティラ/
 2.ルイザ・ミラー/
 3.イル・トロヴァトーレ/
 4.椿姫/
 5.シモン・ボッカネグラ/
 6.ファルスタッフ
パオロ・アッリヴァベーニ(指揮)/
ステファノ・ポーダ(演出)

《アッティラ》
オーリン・アナスタソフ/
ヴェントセラフ・アナスタソフ)/
ラドスト・ニコラエワ/
ダニエル・ダムヤノフ/
プラメン・パパジコフ/
ディミタル・スタンチェフ 他/
ソフィア歌劇場管弦楽団&合唱団/
アレッサンドロ・サンジョルジ(指揮)/
ブラメン・カルタロフ(演出)/

《ルイザ・ミラー》
ダリーナ・タコワ/
ジュセッペ・サッバティーニ/
アレクサンダー・ヴィノグラドフ/
ダミアノ・サレルノ/
ウルスラ・フェッリ/
アルチュン・コチニャン 他/
フェニーチェ歌劇場管弦楽団&合唱団/
マウリツィオ・ペニーニ(指揮)/
アルナウド・ベルナルド(演出)/

《イル・トロヴァトーレ》
ファビオ・アルミリアート/
ダニエラ・デッシー/
ジョヴァンニ・メオーニ/
アンネ・マックマホン・クインテーロ/
ルチアーノ・モンタナロ/
ニノン・ダン/
クサヴィエール・ペティタン 他/
ワロン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/
パオロ・アッリヴァベーニ(指揮)/
ステファノ・ヴィツィオーリ(演出)/

《椿姫》
チンツィア・フォルテ/
ティネケ・ファン・インゲルゲム/
フェデリァ・カルネヴァーレ/
サイミール・ピルグ/
ジョヴァンニ・メオーニ/
クリスティアーノ・クレモニーニ/
クリス・デ・ムーア/
ロレンツォ・ムッツィ 他/
ワロン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/
パオロ・アッリヴァベーニ(指揮)/
ステファノ・マッツォーニス・ディ・プララフェラ(演出)/

《シモン・ボッカネグラ》
ロベルト・フロンターリ/
アマリッリ・ニッツァ/
フェルッチョ・フルラネット/
ワルター・フラッカーロ/
シルヴィオ・ツァノン/
パオロ・バッターリア/
ドナテッラ・グリウッツァ 他/
パレルノ・マッシモ劇場管弦楽団&合唱団/
フィリップ・オーギャン(指揮)/
ジョルジョ・ガッリオーネ(演出)/

《ファルスタッフ》
ルッジェーロ・ライモンディ/
ルカ・サルシ/
ヴァージニア・トーラ/
サビーナ・プエルトラス/
チンツィア・デ・モーラ/
リリアーナ・マッテイ/
ティベリウス・シム 他/
ワロン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/
《アッティラ》2011年7.8月 ソフィア歌劇場 収録/105分/字幕…伊,英,仏,独,西,ブルガリア語/《ルイザ・ミラー》収録 2006年5月 ヴェネツィア、フェニーチェ歌劇場/157分/字幕…伊,英,独,西/《イル・トロヴァトーレ》収録 2011年9月 ワロン王立歌劇場/150分/字幕…伊,英/《椿姫》収録 2009年3月 ワロン王立歌劇場/139分/字幕…伊,英,独,仏,西/《シモン・ボッカネグラ》2008年1月、パレルノ・マッシモ劇場/収録 180分/字幕…伊,英,独,仏,西/《ファルスタッフ》収録 2009年11月 ワロン王立劇場/129分/字幕…伊,英,独,仏,西
 生誕200年を記念したヴェルディ(1813-1901)作品のDVDBOX。6つの作品の映像は、どれも上演する際の様々な可能性を追求した納得のいくものであり、もちろん歌手も舞台も音楽も絶品揃いです。
 アッティラやルイザ・ミラーなどレアな作品も含まれています。




TEATRO REAL(映像)

新規取り扱いレーベル T E A T R O R E A L
 スペイン・マドリードの王立歌劇場「テアトロ・レアル」にて上演されるオペラや舞台作品を収録ているレーベルです。
 英国のエレクトリック・ピクチャー社と独占契約を結び、同一タイトルをBlu-Ray、DVD、CDという3つのフォーマットで同時に発売しています。
 オペラ作品はもちろん、アントニオ・ガデス舞踊団によるフラメンコ作品なども注目のレーベルです。


TR97001
(Blu-ray)
\3000→\2690
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」4幕 アルマヴィーヴァ伯爵…リュドヴィク・テジエ(バリトン)/
伯爵夫人…バルバラ・フリットリ(ソプラノ)/
フィガロ…ルカ・ピサローニ(バリトン)/
スザンナ…イザベル・レイ(ソプラノ)/
ケルビーノ…マリナ・コンパラート(メゾ・ソプラノ)/
マルチェリーナ…ジャンネッテ・フィッシャー(メゾ・ソプラノ)/
バルトロ…カルロス・ショーソン(バス)/
バジリオ…ラウル・ヒネメス(テノール)/
ドン・クルツィオ…エンリケ・ヴィアナ(テノール)/
バルバリーナ…ソレダード・カルドーソ(ソプラノ)/
アントニオ…ミゲル・ソラ(バス)/
テアトロ・レアル(マドリード王立劇場)管弦楽団&合唱団/
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)/
エミリオ・サージ(演出)/
ダニエル・ビアンコ(装置)/
レナータ・シュスハイム(衣装)/
エドゥアルド・ブラーヴォ(証明)
TR97002
(2DVD)
\3000→\2690
2009年 スペイン・マドリード王立劇場での収録/収録時間:205分/音声:歌唱-イタリア語/<DVD>ステレオLPCM2.0ch/dtsデジタルサラウンド5.0ch <BD>ステレオLPCM2.0ch/dts-HDマスターオーディオ5.0ch/字幕:英,独,仏,西,伊/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク 2枚組 <BD>単層 1080i FULL HD
 あの「セヴィリアの理髪師」では、フィガロの手助けを得て何とかロジーナ(現伯爵夫人)を手に入れたアルマヴィーヴァ伯爵ですが、すでに若干倦怠期。以前廃止した「初夜件」をもう一度発動させて、今度はフィガロの婚約者スザンナと××・・・を目論んでいます。もちろん伯爵夫人は面白いわけがありません。そんな伯爵夫人に横恋慕するのが小姓のケルビーノ。しかし彼の恋は若さゆえの衝動であり、伯爵夫人はからかいはするものの、本気になっているわけではありません。もちろんフィガロはそんな伯爵を放っておくわけはありません。あの手この手の策略をめぐらすのです。
 モーツァルト(1756-1791)の最高傑作「フィガロの結婚」は軽妙な音楽と物語の中に、実は鋭い社会批判が込められたもの。貴族を痛烈に批判したということで、何度も上演禁止になった「危険な」オペラだったのです。そんな作品を指揮するのは名手ヘスス・ロペス=コボス。魅惑的なスコアを完璧に音にします。
 配役も万全。最近は若干丸みを帯びたとはいうものの、この上演時には期待通りの「冷たい美貌」を存分に見せつけているのが、伯爵役のリュドヴィク・テジエ。イザベル・レイの可愛らしくも小ずるいスザンナ。貫録の伯爵夫人を歌うのはバルバラ・フリットリ。フィガロ役のルカ・ピサローニが全体をぴりりと引き締めています。
 

TR97004
(Blu-ray)
\3000
アントニオ・ガデス:「カルメン」 カルメン…バネサ・ベント/
ドン・ホセ…アンヘル・ヒル/
闘牛士…ハイロ・ロドリゲス/
アントニオ・ガデス舞踊団/
アントニオ・ガデス、カルロス・サウラ(振付・照明・脚本)/
ステラ・アラウソ(芸術監督)
TR97005
(DVD)
\2600
2011年 スペイン・マドリード王立劇場での収録/収録時間:112分 (ドキュメンタリー部含む)/音声:<DVD>ステレオLPCM2.0ch/dtsデジタルサラウンド5.1ch <BD>ステレオLPCM2.0ch/dts-HDマスターオーディオ5.1ch/字幕:伊,英,独,仏(ドキュメンタリー部のみ)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i FULL HD
 カルロス・サウラとアントニオ・ガデス(1936-2004)が1983年に発表したのが映画「カルメン」。『舞台「カルメン」を上演する劇団』を演じるという、いわゆる劇中劇の形式で脚本が書かれており、ジョルジュ・ビゼーの歌劇「カルメン」からの旋律も登場するなど、非常に凝った作りになっています。
 主人公カルメンを演じるのは地元マドリード出身のバネサ・ベント。アントニオ・ガデスの残した不朽の名作を新・アントニオ・ガデス舞踊団が演じています。ガデス生誕75周年記念公演での収録。
 

TR97006
(Blu-ray)
\3000
アントニオ・ガデス:「アンダルシアの嵐(フエンテオベフーナ)」 ラウレンシア…クリスティーナ・カルネロ/
フロンドーソ…アンヘル・ヒル/
司令官…ホアキン・ムレーロ/
市長…アルベルト・フェレーロ/
アントニオ・ガデス舞踊団/
アントニオ・ガデス(振付)/
ホセ・マヌエル・カバリェロ・ボナルド(脚本)/
ステラ・アラウソ(芸術監督)
TR97007
(DVD)
\2600
2011年 スペイン・マドリード王立劇場での収録/収録時間:112分 (ドキュメンタリー部含む)/音声:<DVD>ステレオLPCM2.0ch/dtsデジタルサラウンド5.1ch <BD>ステレオLPCM2.0ch/dts-HDマスターオーディオ5.1ch/字幕:伊,英,独,仏(ドキュメンタリー部のみ)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <Blu-ray>単層 25GB 1080i FULL HD
 アントニオ・ガデス(1936-2004)が最後に手がけたのがこの「アンダルシアの嵐」。ロペ・デ・ベガ・カルピオの戯曲「フエンテオベフーナ」を題材に、ホセ・マヌエル・カバリェロが舞台用の脚本を著した。初演は1994年、イタリア・ジェノヴァのカルロ・フェニーチェ劇場で行われている。「フエンテオベフーナ」は、コルドバ地方に存在する町の名前で、1476年に当時のカスティージャで起きた民衆蜂起をテーマに据えた作品。フラメンコのみならずクラシックバレエやスペイン各地のダンスの要素も多く含んでいる真の傑作。ガデス生誕75周年記念公演での収録。
 

TR97008
(Blu-ray)
\3000
アントニオ・ガデス:「血の婚礼」/「フラメンコ組曲」 「血の婚礼」花嫁…クリスティーナ・カルネロ/
レオナルド…アンヘル・ヒル/
母…バネサ・ベント/
花婿…ホアキン・ムレーロ/
妻…マイテ・チコ/
「フラメンコ組曲」
ソリスト…ステラ・アラウソ、ミゲル・ラーラ
アントニオ・ガデス舞踊団/
アントニオ・ガデス(振付・照明)/
クリスティーナ・オヨス(ソレア・ポル・ブレリアス、タンキージョ振付)/
ステラ・アラウソ(芸術監督)
TR97009
(DVD)
\2600
2011年 スペイン・マドリード王立劇場公演での収録/収録時間:134分 (ドキュメンタリー部含む)/音声:<DVD>ステレオLPCM2.0ch/dtsデジタルサラウンド5.1ch/<BD>ステレオLPCM2.0ch/dts-HDマスターオーディオ5.1ch/字幕:伊,英,独,仏(ドキュメンタリー部のみ)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i FULL HD
 2004年にこの世を去ったスペイン・フラメンコ界を代表する舞踊家アントニオ・ガデス。彼の意思を継ぐ者たちによる「血の婚礼」/「フラメンコ組曲のを映像化です。ガデス生誕75周年を記念したマドリードでの特別公演の模様を収録。「血の婚礼」はフェデリコ・ガルシーア・ロルカが書いた戯曲が原作。
 ガデスが振付したこの舞台は1974年にローマで初演された後、1981年にカルロス・サウラ監督によって映画化され、アントニオ・ガデス自身もレオナルド役を演じ、一躍有名になった作品。レオナルドは婚礼の儀式から花嫁を拐っていく役どころですが、その優雅な佇まいと美しき仕草は必見。
 SUITE FLAMENCAこと「フラメンコ組曲」は、1968年に初演されたもので、序章を含むフラメンコ楽曲全8曲から構成される組曲。ソロを担当するアラウソとラーラの躍動感あふれる踊りに加え、バックを務めるアントニオ・ガデス舞踊団による非の打ち所のないパフォーマンスは、見ているだけで惚れ惚れとすること間違いなし。
 


TR97010
(Blu-ray)
\3000→\2690
テオドール・クルレンツィス、久々に登場!
 チャイコフスキー:歌劇「イオランタ」1幕/
 ストラヴィンスキー:メロドラマ「ペルセフォネ」
「イオランタ」
イオランタ:レネ王の娘…エカテリーナ・シェルバチェンコ(ソプラノ)/
ボデモン伯爵…パヴェル・ツェルノフ(テノール)/
レネ王…ドミトリー・ウリアノフ(バス)/
医師イブン・ハキア…ウィラード・ホワイト(バリトン)/
ロベルト…アレクセイ・マルコフ(バリトン)/
ベルトラン…パヴェル・クディノフ(バス)/
アルメリク…ヴァシリー・エフィノフ(テノール)/
マルタ…エカテリーナ・セメンチュク(アルト)/
ラウラ…レティティア・シングレトン(メゾ・ソプラノ)/
テアトロ・レアル(マドリード王立劇場)管弦楽団&合唱団/
テオドール・クルレンツィス(指揮)/

「ペルセフォネ」
ペルセポネ…ドミニク・ブラン(語り)/
エウモルフェ…ポール・グローヴス(テノール)/
アムリタ・パフォーミング・アーツ(ダンス)/
ヤング・シンガース・オブ・ザ・JORCAM/
テアトロ・レアル(マドリード王立劇場)管弦楽団&合唱団/
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ピーター・セラーズ(演出&映像ディレクター)/
ジョージ・ツィピン(装置)/
マーティン・パクレディナス&ヘレン・シーブリッツ(衣装)/
ジェームス.F.インガリス(照明)
TR97011
(DVD)
\2600→\2390
2012年 スペイン・マドリード王立劇場での収録/収録時間:187分 (「光を探して…イオランタとペルセフォネについての洞察」含む)/音声:イオランタ…ロシア語歌唱/ペルセフォネ…フランス語歌唱/<DVD>ステレオLPCM2.0ch/dtsデジタルサラウンド5.1ch <BD>ステレオLPCM2.0ch/dts-HDマスターオーディオ5.1ch/字幕:伊,英,独,仏(ドキュメンタリー部のみ)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 1080i FULL HD
 チャイコフスキーの「イオランタ」は、アンデルセンの童話をもとにした1幕のオペラです。
 生まれつき目の見えないプロヴァンス王の娘イオランタ。父王は彼女が盲目だということを悟らずにすむように、ありとあらゆる注意を払っている甲斐あって、彼女は何不自由なく成長しましたが、最近何かがおかしいと感じています。そんな彼女は幼い頃からロベルト公爵と婚約していましたが、ロベルトは会ったことのない娘と結婚する気はなく、婚約を解消すべく彼女に会いに来るのです。その時一緒に城へやってきたロベルトの友人ボデモンが彼女に一目惚れしてしまいます。もちろん父親はイオランタの目を治すべく、ムーア人の名医イブン・ハキアに相談するのですが、医者は「彼女自身が見えるようになりたいと望まない限り手術できません」と答えるのです。王は彼女に真実を伝えることができません・・・。さて一体どうなるのでしょう?
 もう1作の「ペルセフォネ」は1933年にパリで初演された3部のメロドラマ(朗読を伴う音楽劇)。テノール・ソロと合唱、語りを伴う作品で、初演時にはこの舞台のようにバレエを伴う舞台として上演された作品です。あまり演奏されることはありませんが、いかにもストラヴィンスキーらしい美しさと荒々しさを併せ持つ生き生きとした音楽です。




テオドール・クルレンツィスについて


 テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ。
 聞いたことがある人も多いと思う。
 とくにそのショスタコーヴィチ交響曲第14番はお聴きになられた方も多いと思う。
 マイナー・レーベル「アルファ」からリリースされて、発売当時はまったく注目されていなかったものの、「すさまじい演奏」という噂が噂を呼び、気がつけばその年の「レコード芸術」交響曲部門のレコード・アカデミー賞をかっさらってしまった。
 レコ芸「レコード・アカデミー」の目玉である「交響曲部門賞」をこうしたマイナー・レーベルが受賞するのはきわめて異例。その演奏の「すさまじさ」がわかろうというもの。
 そしてこの受賞でクルレンツィス&ムジカ・エテルナの名は日本のクラシック・ファンの間に広く知れ渡ることとなった。
 その後彼らはさらにとんでもない演奏のモーツァルト「レクイエム」をリリース。これまた壮絶さと異様さでいけば間違いなく歴代トップ3に入る異常演奏だった。

 クルレンツィス&ムジカ・エテルナの名はさらに広まった。

Alpha159
(国内盤)
\2940
ショスタコーヴィチ:交響曲 第14 番 ト短調 作品135(1969) テオドール・クルレンツィス指揮
Ens.ムジカエテルナ(一部古楽器使用)
独唱: ユリア・コルパチェヴァ(ソプラノ)
ペトル・ミグノフ(バリトン)
Alpha159
(輸入盤)
\2400
 クルレンツィス&Ens.ムジカエテルナによるショスタコーヴィチの交響曲 第14 番。
 なんとレコード・アカデミー交響曲部門に選出された。
 ヤンソンスもジンマンもスクロヴァチェフスキも小澤もゲルギエフもパーヴォもさしおいて。言い換えれば、数多くのメジャー・レーベルをさしおいて。
 レーベル名はアルファ。国内でマーキュリーががんばってプロモートしているが、もちろん「超」の付くマイナー・レーベルである。実は優秀で魅力的なアルバムを多く出している知る人ぞ知る名レーベルだが、まさかレコード・アカデミーのしかも交響曲部門を取るとは。時代が変わったということか。
 「耳を傾けると、演奏が放つ強烈な磁石を前にもう逃げられなくなる、そんな前例のない第14番である。(諸石幸生氏)」、「現実を突き抜けた名演!(宇野功芳氏)」、「一部古楽器を使用して表現するアイデアと、その結果生み出される異様な音世界が圧巻だった。(中橋愛生氏)」、まさに評論家各氏大絶賛の歴史的名盤。

 驚くなかれ——ショスタコーヴィチ後期作品に「古楽器使用」。知と情のバランスを超えて、作曲家の思惑をえぐりだす問題録音の登場である!
 フランス随一のユニークな小規模レーベルとして充実企画を続々世に問うてきたAlphaが、なんとショスタコーヴィチの交響曲をリリース。・・・となれば、明敏なファンならずとも誰しも注目せずにはおれないはず! そしてさすがはAlpha、ありきたりの内容で攻めてくるわけがない。
 曲目はショスタコーヴィチ晩期の異色作のひとつ、弦楽合奏と打楽器、という異例のオーケストラ編成に独唱が続く、全12 楽章という型破りの楽章構成をとる交響曲第14 番。
 この選択からして「お!」と思わせてくれるが、さらに驚かされずにおれないのが、作曲年代が1969 年というこの作品を、なんと一部古楽器で演奏.....!!ブックレットには、録音現場でチェロのピンを使わず、両脚で挟んで演奏するプレイヤーの写真が!
 大阪万博直前、ビートルズ解散間近というバリバリの最近の作品であるショスタコーヴィチの交響曲 第14番に、なぜ古楽器を使う必要があるのか?
 本盤の指揮者テオドール・クルレンツィスはこう考えた。
 「ショスタコーヴィチがこの曲に込めたメッセージをじっくり読み解いた末、作曲家の意図どおりの弦楽編成で、適宜ガット弦を使用し、ひたすらヴィブラートを排した弦楽サウンドで弾くことこそが、憂鬱と無力感にさいなまれた作曲家が「死」を見すえて作曲した交響曲第14 番の本質を最もよく表現できる手段である」
 祖国ギリシャとロシアの世界的歌劇場や一流オーケストラで経歴を積んだのち、古楽バンド「ムジカエテルナ」を結成、自ら古楽器演奏にも通じてきた人だけに、体験型の現場主義的意識から、このような柔軟な考え方が導き出されたのかもしれない。
 いずれにせよ本盤でクルレンツィスはたたみかけるような力強さから底知れぬ静謐さまで自由自在、一体の生き物のような血肉通った解釈を聴かせてくれる。曲をよく知る人にも、知らない人にも痛烈なインパクトを感じさせてくれるはず。
  ジャケットのイコン画にも通じる静かな迫力を漂わせたロシア語歌唱、ガット弦ならではのオーガニックな美音、秀逸録音が光る打楽器の響き、圧巻の説得力、話題性満点の1枚である。
 

Alpha178
(国内盤・訳詞付)
\2940
モーツァルト(1756〜1791):
 レクィエム ニ短調 KV626
 (ジュスマイヤー版/校訂:T.クルレンツィス)
テオドール・クルレンツィス指揮
アンサンブル・ムジカエテルナ(古楽器使用)
ニュー・シベリアン・シンガーズ(ノヴォシビルスク歌劇場合唱団)
ジモーネ・ケルメス(S)
ステファニー・ウゼール(A)
マルクス・ブルッチャー(T)
アルノー・リシャール(B)
Alpha178
(輸入盤)
\2400
 クルレンツィス指揮&Ens.ムジカエテルナ。『レコード芸術』レコード・アカデミー賞の快挙のさなか、痛烈な新・名盤が登場
 一糸乱れぬ迫真のアンサンブル、いっさいブレずに突き進む音響体は、モーツァルトのペンの絶えたところ、ふっと炎を消す...もう誰も抗えない、誰にも凌駕しえない、傑作。

 昨年、ショスタコーヴィチの交響曲第14 番「死者の歌」を、一部古楽器まで動員、ノンヴィブラートの精巧にして鮮烈な解釈で録音し、日本でも大喝采を博したテオドール・クルレンツィス&アンサンブル・ムジカエテルナ。ヨーロッパのどこでもない、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクという思わぬ場所で、ギリシャ人の指揮者がこんな精鋭集団を育てていようとは、いったい誰が想像しえただろうか?
 ともあれ、おかげさまで当のショスタコーヴィチ盤(Alpha159)はAlphaからの供給も充分、順調な売れ行きがまったく途絶える気配もない早春のさなか、絶妙のタイミングで素晴しいニューリリースが登場。前盤と全く同じオーケストラ&合唱団に、近年バロック・ファンのあいだで急速に知名度を上げてきた異能の古楽歌手ジモーネ・ケルメスをはじめとするゲストを迎え、クルレンツィスとAlphaレーベルが次に世に問うたのは...なんと、モーツァルトの『レクィエム』!

 パーセル歌劇、ショスタコーヴィチ14 番、と並んだ後に異例の超・王道レパートリーの登場というわけで、サンプル到着前に大急ぎで告知を...と思った矢先、幸いにも音源が届きました。演奏の充実度、申し分ありません——否、そんな陳腐な言葉で片付けられるほど、さっぱりとした対応ができるような演奏ではありません。合唱は10・9・7・7、弦楽配置は6・4・4・4・2、管も含め全て古楽器なのはもはや当然ですが(あえてオルガン抜き・オーケストラの響きで勝負、というのは指揮者の意図)、そのアンサンブルは声・楽器ともまさに一つの意思で動く生き物のように一糸乱れず、ひたすら透明でありながら底知れぬほど生々しく、鮮烈なフォルティシモから静寂と聴き違えるほどのピアニシモまで自由自在、ちょっとした所作が痛烈な雄弁さで語りかけてくる、息をのむ瞬間の連続で...この『レクィエム』をいわば室内楽的な緊密さでまとめあげてみせたクルレンツィスの技量、やはり桁違いです。
 「息をのむ」といえば、最初の「讃美はあなたに...」と歌いはじめるジモーネ・ケルメスのまっすぐな独唱をはじめ、4人のソリストの声もひとつひとつ圧倒的。これほどまでに痛烈な表現力をもって鳴り続ける音響体が、モーツァルトの筆の途絶えたところでふっと鳴り止む、その、圧倒的な沈黙の存在感...!作曲家の弟子ジュスマイヤーによる拙い補筆くらいでは覆せない、驚異の祭壇画ともいうべき傑作録音です。


 さて、ちなみにそのムジカ・エテルナは、当時ロシアの地方都市ノヴォシヴィルスクにあった。

 一方、ところかわって、最近ロシアのペルミという街が油田を掘り起こし、一気に大金持ち都市となった。
 古代のころより、人間というのは裕福になると文化を欲するようになる。御多分に洩れずこの街は、ここへきて突然世界に誇りうる歌劇場とオーケストラを熱望するようになった。
 ・・・そこで・・・前代未聞の話だが、ノヴォシヴィルスクにあったムジカ・エテルナは、なんとごっそり、その大金持ち都市ペルミに移ることになった。
 金があるところに文化は栄えるのである。かつてのマンハイムのように。
 そしてそれまで古楽器を含む室内楽オーケストラだったムジカ・エテルナは、一気に80人を超える大オーケストラに拡大。金に物を言わせてか、各地から腕利きのアーティストを呼び寄せた。
 ちなみに指揮者クルレンツィスは、耳にピアスをしてサングラスをかけ、まるでファッション・モデルのようないでたちをした過去に類を見ない新世代指揮者。これからの動向が最も気になる人である。




 

TR97012
(Blu-ray)
\3000
C(H)OEURS
 les ballets C de la B
テアトロ・レアル(マドリード王立劇場)管弦楽団&同合唱団/
マルク・ピオレ(指揮)/
アラン・プラテル(構成・演出・振付)/
ヒルデガルト・デ・ヴュスト(物語進行)/
ヤン・ヴァンデンホウェ(音楽監督)/
スティーヴン・プレンゲルス(選曲)…ジュゼッペ・ヴェルディ,リヒャルト・ワーグナー,/
ドリーヌ・デミュインク(衣装)/
カルロ・ブルギニヨン(照明)
TR97013
(DVD)
\2600
2012年 スペイン・マドリード王立劇場での世界初演収録/収録時間:129分 (ドキュメンタリー…「アラン・プラテルと創造的なチームの洞察」含む)/音声:イタリア語&ドイツ語/
<DVD>ステレオLPCM2.0ch/dtsデジタルサラウンド5.1ch/
<BD>ステレオLPCM2.0ch/dts-HDマスターオーディオ5.1ch/字幕:伊,英,独,仏,西/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <Blu-ray>単層 1080i FULL HD
 原題はフランス語のCHOEURS(合唱)とCOEURS(ハート,心)からなる造語です。ともに同じ年に生まれたヴェルディとワーグナーの音楽は、1848年にヨーロッパ各地で起きた革命「諸国民の春」で人民たちが要求した「自由への道」とリンクするものであり、現代の国際的な経済危機と国家の抗議、そして社会の変化にも対応できる「心の歌」なのではないでしょうか。
 この舞台には10人のダンサーと72人の合唱団が登場し、前述のヴェルディとワーグナーを奏でながら、ときには融合し、ときには衝突し、色とりどりの感情を描き出します。個人と群衆、また群衆が個人に戻るプロセス。これらが鍛え抜かれた体と声で表現されていきます。
 ベルギーの鬼才振付師アラン・プラテル率いるダンス・カンパニー“les Ballets C de la B”とマドリード王立劇場のコラボレーションは、舞台芸術に新たな可能性を見出したのです。






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