ALBANY
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「フィンドレー・イン・ブルー」
〜ガーシュイン、ゴッチョーク、モートン・グールド:ピアノ作品集
ガーシュイン:
3つの前奏曲/
3つの小品(眠らない夜/メリー・アンドルー/4番街の夜想曲)
ゴッチョーク:3つの小品(ポルト・リコの思い出/子守唄/マンチェガ)/
モートン・グールド:
3つの小品(ブルース/パヴァーヌ/ブギウギ・エチュード)/
ガーシュイン:
「ポーギーとベス」より
(ジャスボ・ブラウン・ブルース/サマータイム/くたびれもうけ)/
3つのエチュード(リザ/君を抱いて/魅惑のリズム)/
ゴッチョーク:バンジョー |
フィンドレー・コックレル(Pf) |
これぞ楽しいアメリカ・ピアノ音楽!ガーシュイン,ゴッチョーク,モートン・グールド!
録音:1998年,2010年ライヴ
ジョージ・ガーシュインを中心としてルイス=モロー・ゴッチョークとモートン・グールドを配したジャズ・テイストあふれる楽しいアルバム。ピアノのフィンドレー・コックレルはジュリアード音楽院出身でニューヨークを拠点にソリストとして活躍、CBSテレビの出演やアーサー・フィードラーとの共演でアメリカでは著名な存在。ジャズのノリとクラシックの19世紀的なヴィルトゥオジティを兼ね備えたピアノとして人気を博していた。 |
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TROY1411/12
(2CD)
\4400
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「ボッテジーニ・グレイテスト・ヒッツ」
CD1)
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):
序奏とガヴォット/「夢遊病の女」の主題による幻想曲/
夢/タランテラ/エレジー/
ニコロ・パガニーニ(1782-1840):
ロッシーニ「エジプトのモーゼ」の主題による/
ジョヴァンニ・ボッテジーニ:
「ヴェニスの謝肉祭」の主題による序奏と変奏曲/
哀しいロマンツァ/
「もはや私の心には感じない」の主題による変奏曲/
「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」/華麗なるカプリッチョ/
「ランメルモールのルチア」による幻想曲
CD2)
CD1のピアノ伴奏部のみ(カラオケ) |
マーク・モートン(Cb&Pf) |
多重録音により自分で伴奏!そのカラオケも付いた!ボッテシーニのコントラバス名曲集
録音:2009〜2011年テキサス工科大学ヘンムル・リサイタル・ホール
ジョヴァンニ・ボッテジーニはイタリアのコントラバス奏者、指揮者、作曲家でその卓越したコントラバスの技術によりかつてはコントラバスのパガニーニと呼ばれていた。指揮者としてはヴェルディの「アイーダ」の世界初演のタクトを執っている。このディスクはコントラバスの世界で有名なボッテジーニの主要なソロ作品を収録したもの。ディスク1はマーク・モートンがコントラバスとピアノを一人で演奏し多重録音したもの。ディスク2は一枚目のピアノ伴奏のみが収録されているカラオケ。コントラバス演奏者には貴重なディスク(?) |
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「クロッシングズ」
〜エーミー・ウィリアムズ:ピアノと弦楽のための音楽
エーミー・ウィリアムズ:
(1)リッチャー・テクスチャー(2011)/
(2)ブリギッズ・フレーム(2009)/(3)フォーリング(2012)/
(4)アストリア(2004)/(5)クロッシングズ(2009)/
(6)抽象芸術(2001-02)/(7)シネシェイプ2(2007) |
(1)(7)ジャック四重奏団
(2)(3)(7)エーミー・ウィリアムズ(Pf)
(4)ジェフリー・ジェイコブ(Pf)
(5)(6)ブガロ・ウィリアムズ・ピアノ・デュオ |
エーミー・ウィリアムズの作品はオランダのガウデアムス音楽週間、ベルギーのアルス・ムジカ、ドイツのドレスデン・ニュー・ミュージック・ウィークで演奏されるなど、ヨーロッパでの評価の高さからもわかる通り、洗練された作風を持ち、クリスタルのようにきらめく色彩感覚や鋭い非周期的リズムによる不協和音が繊細なアイデアのもとエネルギッシュに炸裂する。 |
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「スティーヴン・R・ガーバー(b.1948):(ほぼ)ピアノ作品集」
(1)3つの小さなデュエット(2011)/(2)2つの間奏曲(1984-85)/
(3)ピアノ・ソナタ(1980-82)/(4)3楽章の二重奏曲(1981-84)/
(5)ヴォイセス(1975-76)/(6)ピアノのための変奏曲(1969-70)/
(7)カクテル・ミュージック(無言歌)(1989,rev2005-08)
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(1)-(3)(5)-(7)スティーヴン・ガーバー(Pf)
(4)グレゴリー・フルカーソン(Vn)
(4)ジェニファー・ラインハート(Pf) |
録音:1979,1986,2011 年
スティーヴン・R・ガーバーはワシントンDC出身でミルトン・バビットらに作曲を師事した。無調、12音技法によりながら抒情的でドラマティック作風を持ち、その作品はユーリー・バシュメット、ウラディミール・アシュケナージらによって演奏されている。このアルバムではピアノ作品を中心に作曲者の様々な時代の作風の変遷を知ることができる。 |
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「点滅する水鳥の尾」〜デイヴィッド・パターソンの音楽
デイヴィッド・パターソン:
メシアンの追憶に/スピン/チキス/オブジワ・オー/
ビーバー・ムーン/影の島/
パク・エリック・サティのスラッシュ/
水曜日のオブリガート/2つの賛美歌編 |
チャールズ・ペルツ指揮
ニューイングランド音楽院
ウィンド・アンサンブル
オーストリア現代音楽協会管弦楽団
ほか |
デイヴィッド・パターソンはパリでナディア・ブーランジェとメシアンに師事し現在はマサチューセッツ大学の芸術学部で教鞭を執っている。アメリカ先住民の音楽から霊感を得てネイティブ・フルートや太鼓のための作品や西洋楽器のためであっても先住民の音楽の要素を取り入れた作品を作曲している点は同じアメリカの作曲家ピーター・ガーランドに似ているが、パターソンの場合は実験的要素は少なく、コープランド的な親しみやすさにあふれている。 |
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TROY1418
(Blu-ray オーディオ
+CD)
\4400
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「内なる空」〜デイヴィッド・フェルダー作品集
デイヴィッド・フェルダー(b.1953):
Blu-rayオーディオ)
レア・エア:ブルーズ(Cl,バスCl,Pf)/ツイナー(Perc,Orch)/
カンゾーンXXXI(Trp,Hrn,Trb,バスTrb)/
レア・エア:ボクスムンスドッティル(Cl,バスCl,Pf)/
リクエスキャット(G,Orch)/内なる空(Fl,Orch)/
ロケット・サマー(Pf)/インセンディオ(金管アンサンブル)/
レア・エア:ボクスムンソン(Cl,バスCl,Pf)/
ディオニシアクス(Fl×6,Orch)/
レア・エア:アリア・ダ・カーポ(Cl,バスCl,Pf)
CD)
ツイナー/ロケット・サマー/インセンディオ/
カンゾーンXXXI/リクエスキャット |
ジーン・コッペルド(Cl&バスCl)
トム・コラー(Perc)
ジェームズ・ベーカー(指揮)
スリー・シンフォニエッタ室内管弦楽団
イアン・ペイス(Pf)、ほか |
Blu-ray:90:04、CD:54:14
デイヴィッド・フェルダーはカリフォルニア大学サンディエゴ校で湯浅譲二、ロジャー・レイノルズ、バーナード・ランズらに師事し、その後、バッファロー・フィルのコンポーザー・レジデンスとして多くの作品を発表してきた。色彩的な和音と管弦楽法がエネルギッシュに変動、流れ行く過程には師匠、湯浅譲二の影響が感じられる。エレキ・ベースやドラムなどロックの要素も一部取り込まれ、楽しめる現代音楽になっている。なお全曲は一枚目のBlue-ray
discに収録されており、2枚目のCDはBlu-ray
discから5作品を抜粋したもの。 |
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「あなたがイサカに向けて出かけるので/
デイヴィッド・アシュレー・ホワイトの音楽」
デイヴィッド・アシュレー・ホワイト(b.1944):
2つのコラール・スケッチ(Chor)/オマージュ(Va,M.Sop,Pf)/
5つのグリンプス(Pf)/もう熱い太陽を恐れない(Femalechor,Pf)
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《このひどく美しき島》より2 つの合唱曲(Chor,Cl,Pf)/
ほか全24トラック |
ベッツィ・クック・ウェーバー(指揮)
ムーアズ・スクール・コンサート合唱団
メレイン・ソネンバーグ(M.Sop)
ティモシー・ヘスター(Pf)
リタ・ポーフィリス(Va)
ほか |
デイヴィッド・アシュレー・ホワイトはテキサス大学の音楽学部で学び、現在も中西部を中心に活動しており、合唱、独唱のための作品を多く発表している。作品は調性を基本としつつブリテンらの音楽を思わせる近現代的な要素を加味した現代のロマン主義といった作風。 |
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「私があなたに話したいこと」〜ジェシカ・クラッシュ作品集
ジェシカ・クラッシュ:
(1)セカンド・ハンド(Pf)
(2)1940年代のシャイアン・ラビ(Vn,Pf)
(3)ビー・シーイング・ユー(SQ,Pf)
(4)本当に誠に(Vn,Pf)
(5)危険な曲がり角(Pf)
(6)私があなたに話したいこと(Vc,Pf)
(7)5つのバガテル(Cl,Vn,Vc,Pf) |
ジェシカ・クラッシュ(Pf)
(1)イアン・スウェンセン(Vn)
(2)サンライズ四重奏団(SQ)
(3)エリザベス・アドキンス(Vn)
(4)ターニャ・アニシモーバ(Vc)
(5)ポール・シガン(Cl)
キャロル・タフォヤ・エヴァンス(Vn)
マーク・エヴァンス(Vc) |
ジェシカ・クラッシュはワシントンDC出身の作曲家、ピアニスト。ニューヨークを拠点に活動し、ケネディ・センターにおけるパフォーミング・アーツのレクチャー・プログラムを長年担当、教師としても多くの音楽家を育てている。作曲家としては、無調、モード、ジャズの要素を折衷したニューヨークで活躍する作曲家らしい、様々なジャンルをミックスした都会的な音楽を聴かせる。 |
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「エル・モティボ(理由)」
アンヘル・ビロルド:とうもろこし
エドアルド・アロラス:マルヌ
ジュリアン・プラザ:夜想曲
パブロ・オルティス:3つのタンゴ
フアン・カルロス・コビアン:ノスタルジア
チャーリー・ニーセン:希望のタンゴ/ほか全17曲 |
ゼブラ・トリオ:
【エルンスト・コヴァチッチ(Vn)、
スティーヴン・ダン(Va)、
アンシ・カルットゥネン(Vc)】 |
録音:2011年
弦楽三重奏によるタンゴ、ラテン音楽を収録。ゼブラ・トリオはソリストとしても著名な3人によるグループでタンゴ以外にも現代音楽を得意としており、これまでにカイヤ・サーリアホ、フリードリヒ・チェルハ、パブロ・オルティスらに作品を委嘱、世界初演している。どこかクロノスQを思わせる現代的な感覚あふれるおしゃれなラテン・ミュージック。 |
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「フラックス・フルモクスド(面食らった溶剤)」
〜ヴァイオリンとピアノのための新しいアメリカ音楽
デレック・ジョンソン:フラグメンツ(2002-03/05)
カーティス・K・ヒューズ:傷害への屈辱(2002-03)
クリスティアン・A.ジェントリー:
フルックス・フルモクスド(面食らった溶剤)(2009)
ショーン・シェパード:ダスト(2008-09) |
ベンジャミン・サング(Vn)
ジヘ・チャン(Pf) |
録音:2010年
アメリカの若手作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品集。ジョンソンの「フラグメンツ」は無調とミニマル様式が折衷され、どこか一柳慧の作品を思わせる。ジェントリーの「フルックス・フルモクスド(面食らった溶剤)」は4つの性格的小品の中に現代音楽の様々な手法が集約される。シェパードの「ダスト」はミニマリズムとウェーベルンが合体したかのような音楽。 |
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「1900年代ボストンの音楽風景」
ハリー・ニュートン・レッドマン(1869-1958):
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.17
ヴァイオリン・ソナタ ハ短調Op.16
クララ・キャスリーン・ロジャース(1844-1931):
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.25 |
デイヴィッド・C・ニーリー(Vn)
キャスリーン・ハーブナー(Pf) |
録音:2011年
19世紀後半から20世紀にかけてボストンで活動した知られざる作曲家たちのヴァイオリン作品集。レッドマンはイリノイ州出身でニューイングランド音楽院に学び、G.W.チャドウィックに師事、後にチャドウィックの跡を継いで同音楽院で教鞭を執った。作風は当時、主流であった何人かの作曲家、特にブラームスの影響を強く感じさせる他、時折フォーレあたりのフランス的な情緒が聴かれる。ロジャースは生涯に100曲の歌曲、2つの弦楽四重奏曲ほか、多くの室内楽を作曲した。彼女のヴァイオリン・ソナタもドヴォルザーク、フォーレ、ブラームスらの影響が感じられる。いずれも真のアメリカ音楽の個性の誕生にはあともう少し、といったところだが、歌心あふれる楽しいヴァイオリン・ソナタである。 |
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「マーク・グスタフソン(b.1959)の音楽」
(1)消失する印象(Pf)
(2)ジャグ(Fl,Cl,Trb,Pf,Vn,Vc)
(3)五重奏曲(Cl,SQ)
(4)トリック・スター(Cl)
(5)馬鹿者の旅(Fl,Cl,Pf,Perc,Vn,Vc) |
(1)リサ・ムーア(Pf)
(2)EITHER/OR(室内アンサンブル)
(3)コンテンポ(クラリネット&弦楽四重奏)
(4)エドワード・ギルモア(Cl)
(5)パルナッソス(室内アンサンブル) |
録音:2011/2012年
マーク・グスタフソンは北イリノイ大学、コロンビア大学、アムステルダム音楽院で学び、作曲をチナリー・ウン、ベン・ジョンストンらに師事した。ISCM主催のコンペティション入賞の他、数々の作曲賞を受賞している。現代音楽の諸技法を駆使しながら、ロックンロールを思わせる強い推進力を持つ作風でアメリカでは様々な音楽祭で作品が取り上げられている。 |
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「新しき人々」
〜声、ヴィオラとピアノのための現代アメリカの作品
ダニエル・パワース(b.1960):雨で幽霊がいっぱい(2006)
ロブ・ディーマー(b.1970):エロティカ(2012)
マイケル・コルグラス(b.1932):新しき人々(1969)
ジョナサン・サントーレ(b.1963):フロントポーチの詩(2006)
グラハム・レイノルズ(b.1971):ジャバーウォッキー(2012) |
キアロスクーロ三重奏団:
【エリザベス・ペティロット(A)、
オーレリアン・ペティロット(Va)、
ユーコ・カトー(Pf)】 |
録音:2012年8月
キアロスクーロ三重奏団は2010年にブラームス、ブリッジらの作品でCDデビューし、その後アメリカの様々な音楽祭に出演し、2013年にはヨーロッパ・デビューを果たし、これからの活躍が期待されているグループ。「キアロスクーロ」とは絵画の技法で明暗法という意味。このアルバムにはアメリカの様々な世代の作曲家の作品が収められているが、いずれもいわゆる現代音楽とは無縁のロマンティックな音楽。 |
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サミュエル・アドラー(b.1928):
(1)弦楽四重奏曲第8番
(2)ピアノ五重奏曲
(3)弦楽四重奏曲第9番 |
エステルハージ四重奏団
(2)ジェローム・ローウェンタール(Pf) |
録音:2009年
サミュエル・アドラーはドイツ・マンハイム出身で1939年に渡米、5つの歌劇、6つの交響曲、12の協奏曲、8つの弦楽四重奏曲など、出版されているものだけで400曲以上の作品を発表している。ボストン大学とハーヴァード大学で学び、後に多くの音楽大学で教鞭を執っている。作風は無調、12音技法を中心とする表現主義と呼べる。激しい内面表出はシェーンベルク、ベルクの後継者というに相応しい。 |