≪第72号アリアCD新譜紹介コーナー≫
マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル
国内盤
映像
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10/4(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AUDITE
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カルステン・ヴィーブッシュ(オルガン)
オルガンによるドビュッシー
ドビュッシー(カルステン・ヴィーブッシュによるオルガン編曲):
(1)-(12)前奏曲集 第2集
[ I.霧 II.枯れ葉 III.ビーノの門 IV.妖精たちはあでやかな舞姫
V.ヒースの草むら VI.ラヴィーヌ将軍、風変りな
VII.月の光がそそぐテラス VIII.オンディーヌ
IX.ピックウィック氏をたたえて X.エジプトの壺
XI.交代する3度 XII.花火 ]
(13)前奏曲集 第1集より[ X.沈める寺 ]
(14)-(17)ベルガマスク組曲
[ I.前奏曲 II.メヌエット III.月の光 IV.パスピエ
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カルステン・ヴィーブッシュ
(オルガン;クライス社制作オルガン
(1850年製1966/2010修復)) |
「月の光」も収録、名手ヴィーブッシュがドビュッシーのピアノ作品をパイプオルガンで演奏、色彩豊かで荘厳な響きに感動!
録音:2013 年3 月13-15 日、カールスルーエ教会/DDD、76’55”、ディジパック仕様
オルガンの優秀録音でも定評のあるドイツaudite
レーベルよりまたも興味深いアルバムが登場。それはベルガマスク組曲や月の光などドビュッシーのピアノ作品をパイプオルガンで演奏したアルバムです。ドビュッシーの傑作であるばかりでなく、ピアノの名曲としても名高い前奏曲集とベルガマスク組曲。
これらをオルガンの様々なストップを駆使することでドビュッシーの独特で豊かな色彩感を見事に表現しております。
演奏のカルステン・ヴィーブッシュはオルガンの魔術師の呼び声高い名手で、audite
レーベルより発売されている前作「バッハのオルガン作品傑作集」(AU92663)ではシャコンヌを含む大曲をオルガンならではの重厚感を生かした圧倒的な演奏で披露しました。今回の録音でもカールスルーエ教会のクライス・オルガンを使用しており、当楽器を知り尽くした絶妙なレジストレーションです。 |
K617
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ベンジャミン・リゲッティ(オルガン)
(1)フランク:コラール第1番 ホ長調
(2)ブラームス:「わがイエスよ、われを導き給え」Op.122-1
(3)同:「敬愛するイエスよ」Op.122-2
(4)同:「一輪のばらが咲いて」Op.122-8
(5)同:「おお汝、信心深い人はいかに至福なるか」Op.122-6
(6)フランク:コラール第2番 ロ短調
(7)ブラームス:「わが心は喜びにみちて」Op.122-4
(8)同:「おお神よ、汝やさしき神よ」Op.122-7
(9)同:「装え、愛する魂よ」Op.122-5
(10)同:「心から私は願う」Op.122-9
(11)同:「心から私は願う」Op.122-10
(12)フランク:コラール第3番 イ短調
(13)ブラームス:「おおこの世よ、われ汝より去らねばならぬ」Op.122-3
(14)同:「おおこの世よ、われ汝より去らねばならぬ」Op.122-11 |
ベンジャミン・リゲッティ(オルガン) |
スイスの若手オルガニストが祈りに満ちたフランク、ブラームスの晩年の作品に挑む
DDD、ディジパック仕様
1982 年生まれのスイス期待のオルガニスト、ベンジャミン・リゲッティ。前作J.S.
バッハのトリオ・ソナタ(K617 223) に続くK617
レーベルからのセカンド・アルバムはフランクの3
つのコラールとブラームスの11 のコラール前奏曲、ともに晩年の作品です。
フランクの3 つのコラールはオルガン作品の中でもひと際有名な傑作で、この曲はフランクが生涯の最後に作曲した作品です。とりわけ有名な第3
番は演奏機会にも恵まれている華麗な作品です。バッハ風のトッカータ主題とアルペジオが交互にあらわれた後、コラール旋律が演奏され、その後イ長調の叙情的なアダージョを経て、再びコラール旋律とトッカータがからみ合いながら、最後は大音響と共に壮大な結末へと到達します。まるで、フランクの人生の最後を飾るような壮大な作品です。
一方、ブラームスの11 のコラール前奏曲 Op.122。この作品は1896
年5 月20 日にクララ・シューマンが他界してしまったあと、ブラームスは「この世では,すべてが空しい」と語り、その後作曲されました。翌年自身の生涯を閉じることになったということを考えると祈りに満ちた非常に感慨深い作品です。 |
LA DOLCE VOLTA
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メナヘム・プレスラー、新録音!
シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調
D894
モーツァルト:ロンド イ短調 K511
ベートーヴェン:バガテルop.126 |
メナヘム・プレスラー
(ピアノ/スタインウェイ
(ハンブルク製、
インディアナ大学・ブルーミントン音楽学校蔵)) |
巨匠プレスラー、奇跡のシューベルト、モーツァルト、ベートーヴェン
録音:2013 年5 月22,23 日(ブルーミントン、インディアナ大学ジェイコブス・スクール)日本語ライナーノートつき
ベートーヴェン、シューベルト、ショパン作品集(BISSA
1999)も話題の奇跡の巨匠プレスラー。ラ・ドルチェ・ヴォルタレーベルからもウィーン楽派の傑作3
作品の登場となります。
シューベルトのト長調ソナタについて、プレスラーは『ある意味では、この音楽には悲劇はありません。第1楽章の「モルト・モデラート・エ・カンタービレ」は幻想曲ですが、演奏家自身がまさに「幻想曲」であることを感じ取らなければ、その性格を表現することはできません。ピアノ曲ではありますが、シューベルトはピアノを「忘れて」いると思われます。』と語っています。円熟の極みにあるからこそ成し得た奇跡的な名演がここにあります。モーツァルトのロンドに関しても、『この音楽にはあまりに多くの悲しみと喜びが、自分が体験しないと表現できないことがつまっています」「過去の幸福を思いだしているモーツァルトが思い浮かびます』と、意味深な言葉を寄せていますが、一音一音に魂がこもった神の領域の演奏といえるでしょう。ベートーヴェンも肩の力が抜けきった、天上の響き。巨匠が誘う絶美の世界です。
プロモーション・ビデオではないが、プレスラーの「いま」を愉しむことができる。
こちら。
旧譜
プレスラー、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番
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BIS SA 1999
(SACD HYBRID)
\2600 →\2390
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まさか!メナヘム・プレスラー2012年、89歳時の最新録音!
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番
変イ長調Op.110[20’15]
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960[45’07]
(3)ショパン:夜想曲第20番嬰 ハ短調 遺作[4’06] |
メナヘム・プレスラー(ピアノ) |
注目盤。これはすごい。室内楽界の至宝、メナヘム・プレスラー2012年、89歳時の最新録音!祈りに満ちたベートーヴェン、シューベルト、ショパン
録音:2012 年2 月、3 月/サフォーク州、ポットンホール、イギリス/5.0
Surround sound、70’33
SACD ハイブリッド盤。1923 年生まれのプレスラーが2012
年に録音した最新アルバムが登場。収録時は89
歳となり、曲はプレスラーが長年弾き続けてきたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31
番、シューベルトのピアノ・ソナタ第21 番、そしてショパンの夜想曲第20
番遺作です。
プレスラーは1955年より解散までの53年間、ボザール・トリオの創設メンバーとして活躍、1996年には当時72歳にしてカーネギーホールでリサイタル・デビューしたピアニストです。2008
年9 月6 日ルツェルン音楽祭でのコンサートをもってトリオは解散し、その後、現在に至るまでソリストとして世界各地でリサイタルを行っております。言わば「大器晩成」のピアニストですが、演奏は年を重ねるごとに成熟し、聴き手に音楽の本質をダイレクトに伝えてくれます。音色は明るく、また性格が滲み出ているような穏やかタッチは心を打たれます。
この収録曲を含むプログラムは、2011 年3
月23 日パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク(30
79668(DVD)/30 79664(Blu-ray))におけるライヴ映像が発売されており、静かなる情熱が伝わってきます。また、この公演後2011
年6 月に来日し、その時の公演は非常に話題となりました。2014
年4 月には庄司紗矢香とのデュオ・リサイタルで来日公演も予定しており、今なお進化し続ける室内楽界の至宝の音楽を間近で聴くことができそうです。 |
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アルド・チッコリーニ、新録音!
(1)シャブリエ:アルバムの綴り
(2)ショパン:華麗なワルツ イ短調Op.34の2
(3)ピエルネ:ウィーン風Op.49bis
(4)グリーグ:思い出Op.71の7
(5)サティ:お前がほしい
(6)セヴラック:ロマンティックなワルツ
(7)シューベルト(R.シュトラウス編):クーペルヴィーザー・ワルツ
(8)ドビュッシー:レントよりも遅く
(9)マスネ:非常にゆっくりとしたワルツ
(10)シベリウス(作曲者編):悲しきワルツOp.44
(11)フォーレ:ヴァルス・カプリス第3 番変ト長調Op.59
(12)ブラームス:ワルツ 変イ長調Op.39の5
(13)タイユフェール:ヴァルス・レント |
アルド・チッコリーニ(Pf)
【YAMAHA 使用】 |
かつて馴染んだ曲ばかり。88歳の巨匠チッコリーニ神業の小品集。
2013 年5 月21-24 日/ボンセクール教会(パリ)/DDD、58’
26”、日本語ライナーノートつき
1925 年生まれのチッコリーニ88 歳の最新録音。現役ピアノの最巨匠のひとりである彼が、3
拍子の小品だけを集めたアルバムをリリース。大半は彼が1960
年代後半の若き日にEMI に録音して、今日でも名盤の誉れ高い十八番作品の再録となりますが、その深みと成熟ぶりはほとんど神の域に達していると申せましょう。なかでもサティ、セヴラック、マスネのピアノ曲はチッコリーニの名演でファンになった方も多いという思い出のもの。若き日の颯爽とした快演とは異なる悠然とした構え、何のけれんみもない、人生経験を感じさせる深々とした音色と語り口でひれ伏したくなるほどの凄さです。
1 曲目に収められたシャブリエの「アルバムの綴り」はさほど有名な曲ではありませんが、彼の作品中でも白眉の逸品。チッコリーニはしっとりと情感深く奏で、気絶するほどの美しさ。またグリーグの「思い出」は全66
曲から成る「叙情小曲集」のいちばん最後の曲。いちばん最初の曲である「アリエッタ」のメロディが3
拍子になって現れ意味深です。
今回のアルバムとは関係ないが、2年前のチッコリーニのショパンの演奏の映像を観た。この優しくやわらかく、しかも清廉な味わい。まさに神業。
http://www.youtube.com/watch?v=mQ7o8bI5roY
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ジャン=フィリップ・コラール(Pf)、新録音!
ショパン:
(1)24の前奏曲Op.28
(2)ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」 |
ジャン=フィリップ・コラール(Pf) |
これほど甘くないショパンは初、コラール久々の新録音
2013 年4 月9-11 日/ボンセクール教会(パリ)/DDD、57’
25”、日本語ライナーノートつき
いつまでも若い印象のあったジャン=フィリップ・コラールも今年65
歳。もともとくせのない、爽やかな演奏を身上としていましたが、近年円熟を増して巨匠の風格を見せています。コラールのショパンといえば、1980
年代にEMI で「ピアノ・ソナタ第3 番」やバラード、ワルツなどがありましたが、久々の録音と言えましょう。コラールによれば、「24
の前奏曲」はショパンが私小説風に素を見せすぎていて、それが羞恥心に欠けていると思われたため、最近まで避けてきた作品とのこと。そこまで理解しているコラールはさすがで、あるときは暴力的、あるときは後ろ向き、あるときは陽気なショパン像が浮かび上がり、甘くない新鮮なショパンの世界を満喫できます。
65歳でこのカッコよさ。これは反則だろう。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=o4TyjGKkSow
とてもよくできたプロモーション・ビデオになってます。
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PROFIL
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タチヤナ・マズレンコ(Va)
白夜〜ペテルブルグのヴィオラ音楽Vol.2
(1)プロコフィエフ(ボリソフスキー編):
「ロミオとジュリエット」より前奏曲/街の目覚め/
少女ジュリエット/バルコニーの情景/
モンタギュー家とキャピュレット家/ジュリエットの死
(2)バンシチコフ:ヴィオラ・ソナタ
(3)ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ
Op.147 |
タチヤナ・マズレンコ(Va)
ログリット・イシャイ(Pf) |
名手マズレンコによるロシアのヴィオラ音楽大集成第2
巻
録音:2012 年10 月3-7 日/ドイツ放送カンマーザール(ケルン)/DDD、61’
19”
「白夜〜ペテルブルグのヴィオラ音楽Vol.1」(PH
10029) に次ぐロシアのヴィオラ音楽を網羅していくシリーズ第2
弾。旧レニングラード出身、同音楽院で学んだ後、1991
年にドイツへ移り、キム・カシュカシアン、今井信子にも師事した実力派。
ベートーヴェン四重奏団のヴィオラ奏者だったワジム・ボリソフスキーは、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」から13
曲をヴィオラとピアノ用に編曲しましたが、そのうち6
曲がここで披露されています。ヴィオラの音色を存分に堪能できます。
ゲンナジー・バンシチコフは1943 年生まれの作曲家。バラサニアンとアラポフの門下で、ソ連時代から新ウィーン楽派風の十二音技法を用い前衛的な作風を展開しました。テレビや映画音楽の世界でも活躍していますが、このソナタはバリバリの前衛調で興味津々。さらにロシアのヴィオラ音楽の最高峰ショスタコーヴィチのソナタも挑戦。ロシア人ならではの作品理解の深さと説得力で感動させられます。イシャイのピアノも絶妙です。 |
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フンメル:フルートとピアノのためのソナタ集
フルート・ソナタ ニ長調op. 50
フルート・ソナタ イ長調op. 64
メユールのロマンスによる変奏曲 ト長調op.
14
フルート・ソナタ ト長調op. 2/2 |
クリスティアーネ・マイニンガー(フルート)
ライナー・ゲップ(ピアノ) |
超絶ピアノ・パートが魅力、フンメルのフルート・ソナタ集
収録:2011 年2 月& 4 月/ドイチュラントラジオ・クルトゥーア(セッション・ステレオ)/DDD、59’33”
神童で、生前はヨーロッパ最大の作曲家、最高のピアニストと称され、後世にも多大な影響を与えたフンメルの「フルートとピアノのための作品」を収めたアルバム。師モーツァルトから書法的に解放されたころの作で、名手フンメルだけに半ばピアノが主役の、ニ長調のソナタをはじめ、パリで大成功を収めたメユールのオペラ「愚挙(Une
Folie)」のロマンス「わたしはまだ青春」による変奏曲など全4
曲を収録しています。
高度な技巧を要するピアノ・パートを担当するゲップは、ケルンでタイニー・ヴィルツに師事し、フランス政府奨学金留学生としてパリでピエール・サンカンとティエリ・ド・ブリュンホフに師事。また、クラウディオ・アラウやタチヤナ・ニコラーエワのマスタークラス、さらには高名なピアノ教育者ペーター・フォイヒトヴァンガーとその芸術的、教育的概念との出会いから、多くの助言を授かっています。
アーヘン音楽大学でリカルダ・ブレールに師事、イタリア・シエナの名門キジアーナ音楽院でセヴェリーノ・ガッゼローニのマスタークラスを受講したフルートのマイニンガーは、ゲップとは、自身の名を冠したマイニンガー・トリオで活動を共にしている仲で、アルバム・タイトルの通り“コン・ガルボ(優雅に)”な魅力を的確に伝えています。 |
SDG
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ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ) |
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団
オルケストル・レヴォリューショネル・
エ・ロマンティーク
ルーシー・クロウ(S)
ジェニファー・ジョンストン(Ms)
ジェイムス・ギルクリスト(T)
マシュー・ローズ(B) |
ガーディナーが満を持して再録音!ベートーヴェンのミサ・ソレ
録音:2012 年10 月バービカン・ホール、ロンドン(ライヴ)
2012 年10 月ロンドンのバービカン・ホールで行われたライヴ録音。ガーディナーの大胆なアプローチで圧巻の演奏聴かせてくれます。
ガーディナーのミサ・ソレムニスといえば、アルヒーフ・レーベルで1989
年に録音された同じくモンテヴェルディ合唱団との盤も名録音として名高いですが、23
年の月日が経ち再録音された今回も、前回と同様、快速なテンポと個性的なアクセントで切れ味の良く聴かせてくれていますが、さらに精度が上がり、ORR
の技巧的でフレキシブルな演奏、モンテヴェルディ合唱団の重厚さと透明感を兼ね備えたコーラスは絶品です。実際にこの演奏会は、イギリスのタイムズ紙で「完璧な演奏、そして新たに生み出された、恐るべき生命である」と絶賛されいます。
ソリストには、鮮やかな美声で注目のソプラノ、ルーシー・クロウ。BBC
ラジオ3 の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」としても注目を浴びた期待のメゾ・ソプラノ、ジェニファー・ジョンストン。医師としての働いていた異色のキャリアを持つイギリスの実力派テノール、ジェイムス・ギルクリスト。
ロイヤル・オペラ・ハウスやコヴェント・ガーデンなどで活躍する1978
年生まれのバス、マシュー・ローズなど、若き実力派を配した布陣。
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TRANSART
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パウル=バドゥラ・スコダ、新録音!弾きふり!
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
(1)第15番 変ロ長調 K450
(2)第20番 ニ短調 K466 |
パウル=バドゥラ・スコダ(ピアノ・指揮)
プラハ室内管弦楽団 |
バドゥラ=スコダ最新録音!味わいのタッチすべてを極めた音楽
録音:2012 年12 月17 & 23 日(スタジオ録音)
使用ピアノ:スタインウェイ569 686(スコダ・コレクション)
スコダ(録音当時85 歳)の最新録音!弾き振りでのモーツァルトのピアノ協奏曲の登場です。ニ短調協奏曲第2
楽章の迷いのない音楽運びや、終楽章の品格に満ちた決然とした表情など、圧巻。変ロ長調の協奏曲も、終楽章のぴちぴちと刻むリズムなど、非常に活き活きとしています。味わいの極地のピアノを、オーケストラの自然なサポートが美しくささえています。
違うときの演奏だが、K.466の映像を楽しめる。
http://www.youtube.com/watch?v=2kO1ebWMAgY
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AVIE
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ヘルヴィヒ・ツァック(ヴァイオリン)
メイド・イン・ジャーマニー 〜 無伴奏ヴァイオリン作品集
J.S.バッハ:ソナタ第1番ト短調 BWV.1001
ヒンデミット:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.31-1、
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.11-6、
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.31-2、前奏曲と断章
シュターマー:
無伴奏ヴァイオリンのための《救われた葉(Gerettete
Blatter)》
レーガー:無伴奏ヴァイオリンのための《シャコンヌ》
Op.117-4 |
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ヘルヴィヒ・ツァック(ヴァイオリン) |
これぞいぶし銀の至芸。ドイツの無伴奏ヴァイオリン作品集!
ヘルヴィヒ・ツァックは、1982年から1995年まで、ドイツにおけるピリオド・アプローチの先駆者的存在であるシュトゥットガルト室内管弦楽団の第1コンサートマスターを務め、現在はソリスト、ヴュルツブルク音楽大学の教授として活躍するドイツのベテラン・ヴァイオリニスト。
J.S.バッハ、レーガー、ヒンデミット、シュターマーの無伴奏作品集では、バロック時代から現代に至るドイツにおける「無伴奏ヴァイオリン作品」の歴史を表現。
バッハの名作はもちろんのこと、ヒンデミットやレーガーでも経験豊富なベテランならではのいぶし銀の演奏を披露してくれることだろう。シュターマーの作品はツァックに献呈された新作であり、今回が世界初録音となる。
※録音:2012年5月30日&2013年1月2日、3月25日、ヴュルツブルク音楽大学カンマームジークザール(ドイツ) |
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シプレス弦楽四重奏団
アメリカン・アルバム
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調
Op.96《アメリカ》
トムリンソン・グリフス:インディアンの主題による2つのスケッチ
プッツ:レント・アッサイ
バーバー:弦楽四重奏曲ロ短調 Op.11 |
シプレス弦楽四重奏団 |
ドヴォルザークの「糸杉(CYpresses)」をアンサンブルの名前に冠する、アメリカ、サンフランシスコのアンサンブル、シプレス弦楽四重奏団のアヴィー(Avie)第2弾は、ドヴォルザークと近現代のアメリカ人作曲家の作品を組み合わせた「アメリカン・プログラム」。
得意とするドヴォルザークの「アメリカ」、あの有名な「アダージョ」を含むバーバー、そしてグリフスとプッツ。1893年から1936年にかけて作曲された音楽に息づくアメリカ音楽の精神が、大切に奏でられてゆく。
※録音:2011年、スカイウォーカー・サウンド(カリフォルニア) |
GLOSSA PLATINUM
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エンリケ・ソリニス
南の色彩〜ギターのためのバロック・ダンス
サンス:カナリオス、パサカージェ、マリオナス
ムルシア:クンベス
クルス:ハカラス
D・スカルラッティ:
ソナタK.14、ソナタK.1、ソナタK.380、ソナタK.27
カプスベルガー:
アルペジアータ、ラ・カプスベルガー、カポーナ、
パッサカリア、コラッショーネ
リサ:マカーム・フセイニ
伝承曲:ファンダンゴ 《Errekaxilo》 |
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エンリケ・ソリニス
(バロック・ギター、テオルボ、ラブタ)
バスク・バロックアンサンブル |
スペインの新流、エンリケ・ソリニス登場!スペイン古楽界の逸材、ファミ・アルカイ・プロデュース!
ファミ・アルカイ、ホセチュ・オブレゴン、セバスティアン・デランに続いてGlossaに加わる新時代古楽アーティスト。スペイン北部バスク地方生まれのバロック・ギタリスト、エンリケ・ソリニスがGlossa初登場!
主に独学でギターを学び、数々の国際コンクールを制覇、スペイン古楽界の新時代の旗手として活躍しているソリニス。率いるのはソリニスが創設者兼ディレクターを務めるバスク(エウスカル)・バロックアンサンブル。ホセチュ・オブレゴンやアルカイのアンサンブル「アカデミア・デル・ピアチェーレ」のメンバーでもあるビセンテ・パリージャなど、スペイン古楽界の精鋭が集い、実に溌剌とした演奏を聞かせてくれる。
今回ファミ・アルカイがプロデュースするGlossa第1弾は「Colores
del Sur(コロレス・デル・スール/南の色彩)」と題したギターのためのバロック舞曲集。スペインのガスパール・サンスを中心に、イタリアのドメニコ・スカルラッティやジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガーらによる、スペイン&イタリア・バロックの伝統的な舞曲、マリオナス、カナリオス、クンベス、ハカラス、ファンダンゴ、そしてパッサカリアが、超絶テクニックと自由な発想、21世紀のグローバルな解釈で繰り広げられる。
※録音:2013年6月、セビージャ
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<LP>
GIMELL(LP)
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限定!タリス・スコラーズのLP3タイトル!
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1585-14
(LP)
\3700
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コーニッシュ:スターバト・マーテル
サルヴェ・レジナ/マリアよ、めでたし/
キリストの母なる処女よ、喜べ/マニフィカト/
ああ、ロビン/さようなら、私の心の喜びよ/
さようなら、心よ/悲しみにくれて/スターバト・マーテル |
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス(指揮) |
ジョスカンと同世代のイギリスの作曲家ウィリアム・コーニッシュ(d.1523)。
その音楽は高声にトレブルを想定した高音域を使用し、技巧的な旋律を用いており、演奏の難易度が非常に高いことでも有名。タリス・スコラーズだからこそ成し得た名唱の1つである。1988年の録音。
※初発売:1988年/Teldec DMM 33.1/3rpm
130 gram LP Stereo Record
※限定盤に付き、レーベル在庫が完売となり次第、取扱い終了となります。 |
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1585-16
(LP)
\3700
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シェパード:
生涯の中で/すべての救い主なるキリストよ/
タルシスと島々の王より/この聖なる儀式にあたる/
主よ、御身が手にI/主よ、御身が手にII/
主よ、御身が手にIII/御言葉は肉となりたまい |
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス(指揮) |
トマス・タリスやクリストファー・タイと同じく、国内が国教会からカトリック、そして再び国教会へと揺れ動いた激動の時代を生きた英国の作曲家ジョン・シェパード(c.1515−1558)。
王室音楽家として活躍したシェパードの「生涯の中で(Media
vita)」は、20分以上の演奏時間を要する大曲。タリス・スコラーズの明快な響きが、シェパードの真価を伝える。
※初発売:1989年/Teldec DMM 33.1/3rpm
130 gram LP Stereo Record
※限定盤に付き、レーベル在庫が完売となり次第、取扱い終了となります。 |
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1585-17
(LP)
\3700
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ソールズベリー聖歌
真夜中のミサ(クリスマスの第1ミサ)/
4つのイムヌス
〔すべての者の救い主なるキリストよ/
来れ、諸民族の救い主よ/世の救い主なる主よ/
日の出より、日が地に沈むまで〕 |
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス(指揮) |
中世イギリス、ソールズベリーとヨークの教区を中心として用いられた聖歌。グレゴリオ聖歌から進化を遂げた「ソールズベリー聖歌」を、タリス・スコラーズが、男声のみの編成で、単旋律の聖歌を神秘的に、そして厳かに響かせる。
※初発売:1988年/Teldec DMM 33.1/3rpm
130 gram LP Stereo Record
※限定盤に付き、レーベル在庫が完売となり次第、取扱い終了となります。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
AUDITE
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AU 21428
(2CD)
\2400 →\2190
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RIAS アマデウス四重奏団レコーディング第2集〜シューベルト
CD-1
(1)弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810「死と乙女」
(2)弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 D.87(Op.posth.125-1)
(3)弦楽四重奏曲第9番 ト短調 D.173
CD-2
(4)弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.809(Op.29)「ロザムンデ」
(5)弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D.887(Op.post.161) |
アマデウス四重奏団
[ノーバート・ブレイニン(1st vn)
ジークムント・ニッセ(2ndvn)
ピーター・シドロフ(va)
マーティン・ロヴェット(vc)] |
「死と乙女」、「ロザムンデ」も収録、好評!RIAS音源のアマデウス四重奏団第2弾はシューベルト!
録音:(1)1954 年10 月6 日、(2)1951 年11
月19 日、(3)1964 年12 月5 日、(4)1956 年2
月8 日、(5)1950 年6 月9 日、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ランクヴィッツ
CD-1 79’42/CD-2 74’13/モノラル
弦楽四重奏の帝王とも言えるアマデウス四重奏団。前作、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集(AU
21424)が話題となるなか、早くもRIAS 音源の第2
弾がリリースで、内容は「死と乙女」「ロザムンデ」を含むシューベルトの弦楽四重奏曲集です。
当RIAS 音源によるシューベルトはほとんどが1950
年代に集中しており団結成から数年の4 者の意欲とフレッシュさに満ちておりますが、この上なく美しく優美な演奏は結成初期からのものだということがわかります。アマデウス四重奏団のまるで絹のような音質、見事なまでにコントロールされたアンサンブル、自然な音楽的センス、そして微妙な感情のニュアンスの抜群の演奏がaudite
レーベルの見事な復刻で、モノラルながら非常に鮮明な音質で蘇りました。なお、これらRIAS
盤は録音の際に各楽章編集なしのワンテイクで収録したとのことですので、セッション録音でありながらライヴを思わせる生き生きとした演奏となっております。当シリーズ第3
弾はモーツァルトの予定です。
RIAS収録 アマデウス四重奏団レコーディング第1集
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン |
AU 21424
(7CD)
特別価格\6300 →\5690
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RIAS収録 アマデウス四重奏団レコーディング第1集
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲集(第10番除く全曲)& 弦楽五重奏曲op.29
CD-1
(1)弦楽四重奏曲第1番ヘ長調op.18-1
(2)弦楽四重奏曲第2番ト長調op.18-2
(3)弦楽四重奏曲第3番ニ長調op.18-3
CD-2
(4)弦楽四重奏曲第4番ハ短調op.18-4
(5)弦楽四重奏曲第5番イ長調op.18-5
(6)弦楽四重奏曲第6番変ロ長調op.18-6
CD-3
(7)弦楽四重奏曲第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」op.59-1
(8)弦楽四重奏曲第8番ホ短調「ラズモフスキー第2番」op.59-2
CD-4
(9)弦楽四重奏曲第9番ハ長調「ラズモフスキー第3番」op.59-3
(10)弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」op.95
CD-5
(11)弦楽四重奏曲第12番変ホ長調op.127
(12)弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調op.131
CD-6
(13)弦楽四重奏曲第13番変ロ長調op.130
(14)弦楽四重奏曲第16番ヘ長調op.135
(15)大フーガop.133
CD-7
(16)弦楽四重奏曲第15番イ短調op.132
(17)弦楽五重奏曲ハ長調op.29* |
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アマデウス四重奏団
[ノーバート・ブレイニン(1st vn)、
ジークムント・ニッセ(2ndvn)、
ピーター・シドロフ(va)、
マーティン・ロヴェット(vc)]
セシル・アロノヴィッツ(va)* |
すごいシリーズが始動!RIASからアマデウス四重奏団の絶頂時に収録された貴重な初出音源が登場!
注目の第1集はベートーヴェンの弦楽四重奏曲集!
ここで全トラックの冒頭を聴くことができる。
http://www.audite.de/en/product/7CD/21424-the_rias_amadeus_quartet_beethoven_recordings.html
録音:1950年6月9日(6)、1951年4月24日(1)、1951年11月20日(10)、1952年5月26日(9)、1956年11月12日(16)、1957年11月29日(15)(17)、1958年12月7日(2)(14)、1959年12月10日(7)、1960年12月8日(8)、1962年2月10日(3)(4)、1962年11月26日(5)(12)(13)以上、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ランクヴィッツ
/1967年3月17日(11)ハンス・アイスラー音楽大学、ベルリン
これはすごい音源の登場!それは抜群の高音質復刻で評判を呼ぶドイツaudite
レーベルからアマデウス四重奏団の結成初期の録音からベートーヴェンの弦楽四重奏曲集(第10番を除く全曲)
とセシル・アロノヴィッツをむかえた弦楽五重奏op.29
です。アマデウス弦楽四重奏団は1948 年に結成したとのことですので、RIAS
の当録音は結成初期に収録された貴重な録音と言えます。アマデウス弦楽四重奏団のベートーヴェンと言えば1959
年から1963 年にかけてDG レーベルに残した全曲盤が有名ですが当RIAS
録音は一部時期が重なるものもありますがそれより前の主に1950
年代の録音です。
メンバーはイギリスに亡命していたことにより出会い、1948
年に結成することとなったアマデウス弦楽四重奏団ですが、音楽はドイツ、オーストリアの作品を得意とし、特にベートーヴェン、モーツァルトの解釈は今でも定評があります。とりわけ第1
ヴァイオリンのノーバート・ブレイニンの音色は非常に優美でアンサンブルに華やかさを添えます。そして、それぞれのパートを際立たせ、まるで交響曲と思わせるスケールの大きな演奏も魅力です。当ベートーヴェン弦楽四重奏のボックスセットはモーツァルトの影響を感じさせる初期作品から、弦楽四重奏の可能性を広げた後期作品まで実に幅広い作品をそれぞれの解釈にあった演奏を聴かせてくれます。なお当RIAS
盤は録音の際に各楽章編集なしのワンテイクで収録したとのことですので、セッション録音でありながらライヴを思わせる躍動感に満ちています。のちのDG
盤との違いも楽しめます。第10 番が収録されていないのは残念ですが、見事な高音質復刻でアマデウス弦楽四重団が得意としていたベートーヴェンを聴くことができるのは非常に喜ばしいことでしょう!RIAS
アマデウス四重奏団レコーディング集は今後シューベルト、モーツァルト、ハイドン等をリリース予定とのことです。 |
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<映像>
10/3(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AURORA
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ヨン・オイヴィン・ネス(1968-):獰猛なケンタッキーの運命の母たち
・ピアノ協奏曲《強烈な日の光(サンバースト)》
(2005-07)
・増幅したギターと管弦楽のための協奏曲
《私の心をカトノサに埋めてくれ》(2005)
・2つのトロンボーンと2つのアンサンブルのための協奏曲
《獰猛なケンタッキーの運命の母たち》(ロングバージョン)(2006) |
マグヌス・ロドガール(P)
トマス・ヒェクスタ(G)
スヴェッレ・リス(Tb)
マリウス・ヘスビ(Tb)
ノルウェー放送管弦楽団
トマス・リームル(指) |
現代ノルウェーの鬼才ネス、野蛮な印象主義を具体化したブラックコメディ的アルバム
録音:2011 年3 月10 日、14 日-15 日、21
日-23 日 ノルウェー放送 (NRK) 大スタジオ(オスロ)
制作: ジェフ・マイルズ 録音: テリエ・ヘッレム/64’48
ヨン・オイヴィン・ネスは、今日のノルウェー音楽シーンでもっともユニークな音楽家のひとり。イギリスやアメリカのポピュラーミュージックとポップカルチャーに関心をもち、独自の着想による作品を発表してきました。オスロを本拠とする現代音楽のイオリン協奏曲《マッド・キャップ・トゥートリング》とチェロ協奏曲《ウェット・ブラバー・スープ》(Simax
PSC1278)、ノルウェー軍西部音楽隊(ベルゲン)によるクラリネット協奏曲《砂漠から届いた悪い知らせ》(Aurora
ACD5053) とチェロ協奏曲《軌道に乗ったズヴェズドフカ》(ACD5063)
にグループ、アンサンブル・エルンストを共同創設した指揮者トマス・リームルとノルウェー放送管弦楽団の新しいアルバム『獰猛なケンタッキーの運命の母たち』。オスロ・フィルハーモニックが録音したヴァつづき、ネスの協奏曲が3
曲紹介されます。
2007 年に完成したピアノ協奏曲は、ピアニストのロドガールとクリスチャンサン交響楽団の委嘱による作品です。メシアンを連想させる「にぎやかな」音楽でソロピアノが登場し、3
台の木琴やピッコロも絡み、雲間から突然現れる「強烈な日の光」のタイトルを映すように、明るく輝かしい響きの音楽が展開します。
マグヌス・ロドガール (1979-) は、ノルウェー音楽アカデミーでシーグル・スロッテブレックにピアノ、オーレ・クリスチャン・ルードに指揮を学びました。ベルリンの芸術大学のルッツ・ケーラーにも指揮を教わり、現在、トロンハイムに近い故郷のメルフースの「フョスフェスティヴァル」の監督をはじめ、多彩な活動をしています。
《私の心をカトノサに埋めてくれ》は、電気的に音を増幅したギターと管弦楽のために作曲されました。アメリカ先住民と白人の戦争の象徴とされる「ウーンデッド・ニーの虐殺」に題材を採ったディー・ブラウンの著作『わが心をウーンデッド・ニーに埋めてくれ』(わが魂を聖地に埋めよ)とバフィ・セント=マリーの同名の歌に、オスロの北にある森を中心とする自然保護区のカトノサ湖の名を重ね、曲名としています。
ギタリストのトマス・ヒェクスタ (1971-)
は、オスロのアカデミーで学び、ラーシュ=エーリク・エル・ユングのヴァイオリンとのデュオ「ツイッター・マシン」としての活動で知られます。この作品は、ヒェクスタとノルウェー放送管弦楽団の委嘱により作曲されました。
2 つのトロンボーンと2 つのアンサンブルのための協奏曲はエンディングの異なるショートバージョンとロングバージョンの2
つの版が作られています。ショートバージョンが《獰猛なケンタッキーの母たち》、ロングバージョンが《獰猛なケンタッキーの運命の母たち》と、曲名も少し違っています。
このアルバムのロングバージョンは、クエンティン・タランティーノが脚本を書いたバンパイア・ホラー『フロム・ダスク・ティル・ドーン』、ギターとバンジョーが掛け合うブルーグラス《デュエリング・バンジョー》の場面で知られるジョン・ブアマン監督の『脱出』、そして、SF/
ホラー・ビデオゲーム『DOOM3(ドゥーム 3)』に影響を受けたと作曲者のネスは語っています。
トロンボーンのスヴェッレ・リセはノルウェー放送管弦楽団、マリウス・ヘスビは王立ノルウェー海軍音楽隊のメンバー。2008
年の初演のソリストです。 |
PREISER
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聖アウグスティーナ教会合唱団が歌うモーツァルト
モーツァルト:ミサ・ソレムニス ハ長調 K.337
ベネディクト・ラントハルティンガー:
われわが魂を主に挙げまつれり |
レジネ・ハングラー(S)
イングリット・ハゼルベルガー(S)
アンネリー・ペーボ(A)
リタ=ルチア・シュナイダー(A)
ノルベルト・エルンスト(T)
マルティン・マイアー(T)
マルクス・ペルツ(B)
ロベルト・リーダー(指)
聖アウグスティーナ教会合唱団
聖アウグスティーナ教会管弦楽団 |
由緒ある聖アウグスティーナ教会合唱団が歌うモーツァルト
ウィーンの旧市街、王宮近く、白い鐘塔が特徴的な14
世紀前半に創設された聖アウグスティーナ教会。マリア・テレジアやフランツ1
世の結婚式や、地下の納骨堂にはハプスブルク家の人々が納められている、宮廷との縁深い観光名所としても有名です。この由緒正しき教会で音楽を一手に引き受けているのが、ロベルト・リーダー率いる聖アウグスティーナ教会合唱団&
管弦楽団。
今回のアルバムは、モーツァルトがザルツブルクで作曲した最後のミサ曲「ミサ・ソレムニス ハ長調」。このアニュス・デイ(神の子羊)は、モーツァルトが作曲した最後のアニュス・デイとなり、大変美しく神への祈りが表現された終曲となっています。またこの作品の冒頭の旋律は、後に作曲される「フィガロの結婚」でカヴァティーナが歌う「愛の神よ、安らぎをあたえたまえ」の冒頭の旋律に用いられ、モーツァルトが気に行っていたメロディーのひとつです。
カップリングのラントハルティンガーは、1802
年ウィーン生まれ。テノール歌手として名を馳せ、シューベルトとも親交のあった人物。また作曲をサリエリに学び数多くの作品を残しています。この「われわが魂を主に挙げまつれり」も清々しい美しい作品です。 |
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マリア・ラドゥト〜JOUJOUX
ショパン:華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
リスト:巡礼の年第1年「スイス」より《オーベルマンの谷》
ラヴェル:ソナチネ
ミハイル・ジョラ:組曲「マダムのためのオモチャ箱」
バルトーク:ピアノのための組曲Op.14
シェーンベルク:6つのピアノ小品Op.19
リゲティ:エチュード第4番「ファンファーレ」 |
マリア・ラドゥト(P) |
ルーマニアの新星ピアニスト、マリア・ラドゥト・デビュー!
64’56
ルーマニア出身のピアニスト、マリア・ラドゥト。彼女はウィーン音楽大学でシュテファン・ヴラダー氏とシュテファン・アーノルド氏に学ぶ。卒業後は数々の国際的なコンクールで好成績を残し、世界各地でリサイタルを行っており、由緒あるウィーン楽友協会でのリサイタル、パリのサル・ガヴォーではラフマニノフのピアノ協奏曲第2
番、モーツァルトのピアノ協奏曲イ短調(K414)
を、またマドリッド・ナショナル・オーディトリアムではR.
シュトラウスのブルレスケを演奏し高い評価を得ています。そして彼女の多彩な才能が認められ、ウィーン・フィルのゲストとして様々なコラボレーションが実現しています。
そしてこのファーストアルバムでは、同郷の作曲家ミハイル・ジョラの作品を中央に据え、ラヴェル、バルトーク、シェーンベルクなどの同時代の作曲家を組み合わせた内容です。音色の多彩さ、安定したタッチ、音楽を捉える力、的確な解釈と特別な個性と雰囲気を持った演奏を聴かせてくれます。ミハイル・ジョラのタイトル通りJOUJOUX/
ジュジュ(オモチャ箱)のような、色彩豊かでワクワクするようなアルバムとなっています。 |
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ミュージカル・メロディー
1.マイ・フェア・レディ
2.ウィー・ラブ・クイーン
3.ブラームス:ハンガリー舞曲集第5番
4.ジェームズ・ボンド
5.ウォーキング・オン・サンシャイン
6.イッツ・レイニング・メン
7.ホウ・ダウン
8.ビートルズ・メロディ
9.ダンシング・クイーン
10.カルメン・ハバネラ
11.シュープ・シュープ・ソング
12.クイーン・アゲイン |
バーバラ・ヘルフゴット(Vn)&
ロンド・ヴィエンナ |
どんなジャンルでも見事に弾きこなすバーバラ・ヘルフゴット率いる女性アンサンブル「ロンド・ヴィエンナ」によるミュージカル・アルバム
ポップスのヒット曲をクラシック風にアレンジしたアルバム「STRONG
ENOUGH(PRCD 91211)」で斬新な演奏を聴かせてくれたバーバラ・ヘルフゴット&
ロンド・ヴィエンナによる、ミュージカルの有名な曲を集めたアルバム。
バーバラ・ヘルフゴット自身は名教師ザハール・ブロンにも学んでおり、クラシック畑のヴァイオリニスト。女性ばかりのアンサンブル「ロンド・ヴィエンナ」を率いて様々なジャンルの音楽に挑戦しています。このミュージカル・アルバムも、王道「マイ・フェア・レディ」から、カイリー・ミノーグ主演の80
年代のミュージカル映画「ウォーキング・オン・サンシャイン」、スウェーデンのポップ・グループABBA
の「ダンシング・クイーン」などミュージカル・ファンならずとも、楽しめる内容で、華やかに聴かせてくれます。 |
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「ツィーラー・エディションVol.19−熱狂する」
・Wacht an der Donau!
・Der Himmel voller Geig´n
・Maus-Lied (aus “Der Schatzmeister”)
・Die kleine Fee
・Wenn im Mai die Rosen bluh´n (aus “Wiener
Luft”)
・Grazer Juristenball-Tanze
・Komm, komm mein Kind (aus “Ball bei
Hof”)
・Zwei Herzen - ein SChlag
・Stunden des Gluckes
・Zubricky-Marsch
・Das erste Du
・Rasch vom Fleck
・Holde Adelgunde (aus “Ein Deutschmeister”)
・Jugendlust
・Auf´n Bergerl drob´n (aus “Fesche
Geister”)
・Siegmund, ich bin in Dich verliebt (aus
“Der Husarengeneral”)
・Dorner-Marsch |
オリジナル・カール・ミヒャエル・
ツィーラー管弦楽団
ハンス・シャーデンバウアー(指)
アンドレア・ボグナー(S)
クリスティアン・ドレッシャー(T) |
オーストリアのpreiser レーベルの人気シリーズ、ツィーラー・エディションの最新巻。タイトルの「Der
Himmel voller Geigen」は“熱狂する” の意味で、キリストの生誕の際、天にヴァイオリンが響き渡ったという話が元となっています。 |
GLOSSA
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GCD 921628
(2CD/特別価格)
\3600 →\3290
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エルヴェ・ニケ(指揮)&コンセール・スピリチュエル
フォーゲル:音楽悲劇《金羊毛》 |
エルヴェ・ニケ(指揮)
コンセール・スピリチュエル
ニュルンベルク州立劇場合唱団
マリー・カリニーヌ(メゾ・ソプラノ)
ジャン・セバスチャン・ブ(バリトン)
ユーディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ)
ジェニファー・ボルギ(ソプラノ)
フラチュヒ・バセーンス(ソプラノ)
マルティン・ニヴァル(テノール) |
エルヴェ・ニケが振るフォーゲルの"金羊毛"!モーツァルトと同世代で夭折の"パリのドイツ人"。
モーツァルトと同じく1756年に生を受け、フランス、パリで目覚ましい活躍を繰り広げながらも、1788年に32歳の若さでこの世を去ったドイツの作曲家ヨハン・クリストフ・フォーゲル(1756−1788)。
「金羊毛(La Toison d'or)」は、グルックの信奉者でもあったフォーゲルが初めて作曲を行い、死が間近に迫った1786年に初演が行われた音楽悲劇。
グルックからの影響を受けたフランス・オペラであると同時に、ハッセの音楽を思わせるようなドイツ的な一面も兼ね備えた「金羊毛」。
当時のフランス・オペラの大作曲家としてケルビーニと並び立ったフォーゲルの名声を確立する切っ掛けとなった重要作である。
終わり無きエルヴェ・ニケのフランス・バロック探究。
ベルリオーズがフレンチ・ロマンティシズムのパイオニアの1人と称したパリのドイツ人、フォーゲルの才能が、今ここに解き明かされる。
※録音:2012年7月16日&27日、ニュルンベルク州立劇場(ドイツ)
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KAIROS
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ヨアンナ・ヴォズニ(b.1973):作品集
(1)《鏡の中のように暗く》(2010)
〜アンサンブルのための
(2)《帰還》(2006)
〜サキソフォンとアンサンブルのための
(3)《カーレス・アストヴェルク》(2007/08)
〜声、フルート、ヴァイオリンとチェロのための
(4)《喪失》(2006)
〜管弦楽のための
(5)《風景から消える》(2010/11)
〜ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための |
(1)エンノ・ポッペ(指揮)
クラングフォルム・ウィーン
(2)ザッシャ・アルムブルスター(Sax)
リュディガー・ボーン(指揮)
ヨーロピアン・ワークショップ・フォー・
コンテンポラリー・ミュージック
(3)クラウディア・ヘール(Sop)
ティトゥス・エンゲル(指揮)
カーリッジ=ドレスデン現代音楽アンサンブル
(4)マーティン・ブラビンズ(指揮)
オーストリア放送交響楽団
(5)ゾフィー・シャフライトナー(Vn)
ディミトリオス・ポリソイディス(Va)
アンドレアス・リンデンバウム(Vc)
ジャンナ・ポリゾイデス(Pf) |
ポーランドの女流作曲家ヨアンナ・ヴォズニ作品集
録音:2006-2011年,DDD、64'43
ヨアンナ・ヴォズニはポーランド出身で地元の大学で哲学の学士号を取得した後、オーストリアのグラーツ大学でベアト・フラーらに作曲を師事した。細かな音形がすばやく運動し矢継ぎ早に展開する緊張感あふれる作風が特長で楽器の特殊奏法も多用され色彩的に豊かな時空間が広がる。ブックレットに一部掲載されたスコアはさながら中心を持たない抽象画のような美しさを持ち、それがそのまま作曲家の音楽上の意図と深く結び合っている。 |
MARQUIS
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「エキゾチシズム」
〜カロル・シマノフスキ(1882-1937)の音楽
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.9(1904)
夜想曲とタランテラOp.28(1915)
神話Op.30(1915)
前奏曲Op.1-1 ロ短調(Vn&Pf編曲版)(1899/1900) |
イェジー・カプワネック(Vn)
ステファン・シルヴェストレ(Pf) |
ポーランド出身のカプワネックによるシマノフスキ作品集
録音:2011年1月、12月,79'55
シマノフスキこそ19 世紀のショパンと20 世紀のルトスワフスキを結ぶポーランドの重要な作曲家である。激動の時代に生きたこの作曲家はショパン、ワーグナー、ドビュッシー、ラヴェル、スクリャービンからの影響のほか、独自に研究したポーランドの民族音楽の要素が加わり、独自のミステリアスでロマンティックな様式を確立させた。ここには有名な「神話」のほか、大作ヴァイオリン・ソナタ、そしてピアノ曲からの編曲である珍しい「前奏曲Op.1-1」など、シマノフスキの主要なヴァイオリン音楽がこれ一枚で聴ける。ヴァイオリンのカプワネクはポーランド出身でペンデレツキ弦楽四重奏団のメンバーでもある。幽玄で妖しい魅力満載のディスク。 |
NEOS
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ニコラウス・ブラス(b.1949):室内管弦楽団のための作品集
(1)《やがて》(2008)
〜2つのクラリネットと弦楽のための協奏曲
(2)《現代的な成長》(2006)〜18の独奏弦楽器のための |
(1)(2)アレクサンダー・リープライヒ(指揮)
ミュンヘン室内管弦楽団
(1)ツェリンスキー=スメイヤーズ・クラリネット・デュオ |
近年評価の高いニコラウス・ブラスの管弦楽作品集
録音:2010年,DDD、61'09
ニコラウス・ブラスの弦楽を中心とした近作を収録。ブラスは医学を学んだ後、作曲に転向、ハノーバーでラッヘンマンに学んだ。《やがて》では2
つのクラリネットが弦楽合奏のモノクロームな響きの中に浮かび上がったり埋没したり、弦楽と共にハーモニーを奏でたりと終始、冬のヨーロッパの灰色の午後のようなメランコリックな時間が続く。《現代的な成長》では弦楽の長い音の持続が雅楽の笙を思わせ、どこか日本的な情感を漂わせるが、中ほどでベルクを彷彿とさせる表現主義的な激しいエネルギーの爆発がある。東洋的な諦観とわびさびを感じさせる美しい現代の音の水墨画。 |
TUDOR
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次期東響音楽監督ジョナサン・ノットのマーラー交響曲全集、チクルスついに完結!しかも2タイトル一挙リリース!! |
TUDOR 7191
(SACD HYBRID)
\2300 →\2090
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ジョサナン・ノット&バンベルク響
グスタフ・マーラー(1860-1911):
交響曲第6番イ短調「悲劇的」 |
ジョサナン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団 |
録音:2008年10月27-31日,ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク,80:34(SACDステレオ、SACD5.1チャンネル、通常ステレオCDのハイブリッド盤)
[演奏タイミング] (22:56/13:04/14:52/29:29)
2003 年に第5 交響曲で始まったノットのマーラー交響曲全集録音チクルスもいよいよ今回リリースされる第6、8
番をもって完結します。
全集完結までに9 年の歳月をかけているところは何事も拙速に成果が求められる昨今の一般世情を考えると極めて慎重、かつ万全の準備と綿密な計画のもと一連の録音が行われたことがわかります。さてノットが最後に残しておいた2
つの交響曲はいずれも難物、超大作。その複雑な対位法と全体の造形の完成度の高さから第9
番を差し置いてマーラーの最高傑作との呼び声も度々聞かれる第6
番は指揮者とオーケストラの技量のほどを厳しく問われる難曲ですが、冒頭からノットは尋常ならざるハイテンションで飛ばし、さらに咆哮する音響の渦の中を巨木の幹と枝のようにうねり、のたうち回る緻密な対位法をノットは冷徹な眼差しでクリアに浮かび上がらせます。
マーラーが偏執狂的なまでに細かく書き込んだ指定は忠実に守られ、結果として極端なまでのコントラスト、光と影が生まれ、さながらギリシャ彫刻のような美しさを実現します。また第3
楽章の痛々しいまでのセンチメンタリズムも特筆に値します。SACDの超優秀録音とあいまってバンベルク響のサウンドもさらに壮麗を極め、この作品が一種の「管弦楽のための協奏曲」的な発想のもと書かれていたことに改めて気づかされます。ブーレーズの冷静さとバーンスタインの情熱が融合した稀有の第6
番の決定盤がついに登場です。
※日本語オビ・解説付き |
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TUDOR 7192
(SACD HYBRID)
\2300 →\2090
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ジョサナン・ノット&バンベルク響
グスタフ・マーラー(1860-1911):
交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」 |
ジョサナン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
ヤニナ・ベヒレ(S)
リオバ・ブラウン(A)
ミハエラ・カウネ(S)
マリソル・モンタルヴォ(S)
マヌエラ・ウール(S)
アルベルト・ドーメン(B-Br)
ミハエル・ナジ(Br)
シュテファン・フィンケ(T)
バンベルク響合唱団
チェコ・フィル合唱団
ヴィンツバッハ少年合唱団 |
録音:2010年7月21-26日,ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク,78:37(SACDステレオ、SACD5.1チャンネル、通常ステレオCDのハイブリッド盤)
[演奏タイミング](22:21/56:16)
交響曲第6 番や第9 番、「大地の歌」に見られる神経質で厭世的な、いわゆる典型的なマーラー像はこの第8
番では影を潜め、信仰告白と恍惚とした忘我の境地が高らかに歌われます。しかし管弦楽と分厚い声楽パートの光彩の中にも極めて綿密な音響設計と対位法が施され、そうした部分での緻密な処理は現代音楽を得意とするノットの面目躍如です。たとえ洪水のようにも思われる音響の中でもノットのオーケストラ・コントロールは繊細さを極め、この曲を単なるお祭り騒ぎではなく、メシアンにも通じるクリアな次元へと聴き手を導きます。
また前半と著しいコントラストをなす第2 部の室内楽的な書法におけるノットの現代音楽を演奏するかのような精密な棒さばきにも注目です。マーラーが人生最後に聴いた自作はこんな演奏だったのではないかと思わせる名演です。
※日本語オビ・解説付き |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
キング・インターナショナル
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N響ライヴ・シリーズ第2弾
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ジョルジュ・シフラ(Pf)
(1)カバレフスキー:歌劇「コラ・ブルニヨン」序曲
(2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(3)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 |
(2)(3)ジョルジュ・シフラ(Pf)
岩城宏之(指)
NHK 交響楽団 |
大好評N響ライヴ・シリーズ第2弾
たいへんお待たせしました。NHK 交響楽団ライヴ・シリーズ第2
弾となります。今回の4タイトルは新旧さまざま、記憶に新しいあの名演までもがCD登場することとなりました。みなさま御自身が名演の証人として再確認する贅沢な体験をお楽しみ下さい。*古い音源を使用している場合は、テープ劣化によるお聴き苦しい点もございます。予めご了承下さい。
今聴いても凄すぎるピアニズム。伝説のピアニストがN
響と共演
1964年5月9日/日比谷公会堂/STEREO
伝説のピアニスト、シフラがNHK 交響楽団と共演した貴重な記録。初来日時の公演で、まさに最盛期。その人間業とは思えぬ超絶技巧が聴衆の度肝を抜き、「リストの再来」と称されました。残された2
篇の協奏曲も唖然とするテクニックと個性的な語り口で、息つく間もなく引き込まれます。「立体音楽堂」で放送されたためステレオ録音。ピアノ・ファン大興奮の日本ピアノ演奏史に残る凄い演奏、後世に残すべき宝の出現です。カバレフスキーの「コラ・ブルニヨン」序曲も、岩城宏之ならではの生き生きと軽妙な指揮ぶりが光ります。
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KKC 2077/78
(2CD)
\3400 →\3090
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シャルル・デュトワ(指)
チャイコフスキー:
(1)交響曲第4番ヘ短調Op.36
(2)交響曲第5番ホ短調Op.64
(3)交響曲第6番ロ短調「悲愴」Op.74 |
シャルル・デュトワ(指)
NHK 交響楽団 |
さすがデュトワ。ふくよかで華やかな絶美のチャイコフスキー交響曲
2001年6月13日、2008 年12月17日、2007年1月17日/サントリーホール/STEREO
デュトワのチャイコフスキーの三大交響曲といえば、1988-1990
年のモントリオール交響楽団とのデッカ盤が有名ですが、NHK
交響楽団との円熟の名演が登場します。まず何より柔らかく美しい響きに魅了されます。ロシア的色彩は希薄ながら、チャイコフスキーの交響曲をこれほどふくよかに美しく歌わせた演奏は稀と申せましょう。4
番でのドラマ、「悲愴」での諦念ももちろん不足はなく、さらに全体がバレエ音楽のような華やかさに満ちていてさすがデュトワと申せましょう。
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KKC 2079/80
(2CD)
\3400 →\3090
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アンドレ・プレヴィン(指)
(1)メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調「イタリア」Op.90
(2)ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
(3)ブラームス:大学祝典序曲Op.80
(4)同:交響曲第4番ホ短調Op.98 |
アンドレ・プレヴィン(指)
NHK 交響楽団 |
いつまで聴いていたくなるプレヴィンの「イタリア」、待望のCD
化
1995 年10 月25日、12 月9日/NHK ホール/STEREO
66 歳のプレヴィンがNHK 交響楽団と共演した貴重な記録。メンデルスゾーンの「イタリア」の輝くばかりの演奏に魅了されます。その流麗さ、推進力に満ちた音楽性はいつまでも聴いていたくなる素晴らしさ。プレヴィンならではの優しさが光ります。カラフルなドヴォルザーク、淡々としながらも滋味あふれるブラームスと、いずれも絶品。N
響がウィーン・フィルのような響きを紡ぎ出しているのも注目です。
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KKC 2081/82
(2CD)
\3000 →\2790
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ヨゼフ・カイルベルト(指)
(1)ハイドン:交響曲第94番ト長調「驚愕」
(2)モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551
(3)ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 |
ヨゼフ・カイルベルト(指)
NHK 交響楽団 |
N 響が純ドイツ風なサウンドを出した。カイルベルト最晩年の芸術
1968 年5月14日、21日、22日/東京文化会館大ホール/STEREO
ドイツの指揮者ヨゼフ・カイルベルト(1908-1968)
は、死の年に来日してNHK 交響楽団を指揮しました。その際のライヴがCD
化。いずれも正攻法、重厚な演奏で、N 響からドイツのサウンドを弾き出しています。ハイドン、モーツァルトはもとより、ブルックナーの「ロマンティック」が充実度満点。45年前の日本で、かくも素晴らしいブルックナー演奏が行われていたと感嘆ひとしおの記録です。
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新シリーズ第1弾 |
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若き日のマイスキー、入魂のドヴォルザーク
指揮はライトナーとスウィトナー!
(1)ハイドン:チェロ 協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1
(2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
(3)バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調
BWV1011 〜サラバンド |
ミッシャ・マイスキー(Vc)
(1)フェルディナント・ライトナー
(2)オットマール・スウィトナー(指)
NHK 交響楽団 |
[1986 年5 月14 日(1)、88 年3 月16 日(2)(3)/
NHK ホール]/STEREO
旧ソ連出身の天才ミッシャ・マイスキー40
歳時の熱演。ドヴォルザークの名作協奏曲の情熱的でエネルギッシュな魅力を存分に味わえます。マイスキーのライヴ演奏は珍しく貴重。ライトナーとスウィトナーの伴奏の味わいの違いも興味津々です。アンコールで奏でられたバッハの「無伴奏組曲第5番」のサラバンドの無垢な美しさも感銘深い名演です。 |
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正に歴史的音源!デュトワ常任指揮者就任記念コンサート
(1)ラヴェル:道化師の朝の歌
(2)ベルリオーズ:幻想交響曲 |
シャルル・デュトワ(指)
NHK 交響楽団 |
[1996 年12 月21 日/ NHK ホール]/STEREO
近年のNHK 交響楽団を代表する顔といえばシャルル・デュトワ。その記念すべき常任指揮者就任披露演奏会がCD
化されました。1996 年12 月21日、NHK ホールでのライヴで、ベルリオーズの幻想交響曲はデュトワの十八番だけに、NHK
交響楽団からカラフルな響きを引き出していて見事のひとことに尽きます。超満員、期待で沸き立つ観客の熱気も伝わってきます。 |
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KKC 2060/61
(2CD)
\3400 →\3090
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優しさと自然さにあふれるプレヴィンの神業
モーツァルト:
CD1
(1)歌劇「フィガロの結婚」序曲
(2)ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
(3)交響曲第39番変ホ長調K.543
CD2
(1)アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525
(2)交響曲第40番ト短調K.550
(3)交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504 |
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アンドレ・プレヴィン(Pf と指)
NHK 交響楽団 |
[1998 年5 月9 日(CD1)、95 年10 月19
日(CD2 (1)(2))、99 年5 月28 日(CD2(3)) /NHK
ホール]/STEREO
現役指揮者中の最巨匠として絶大な人気を誇るプレヴィン、NHK
交響楽団との共演によるモーツァルト集が待望のリリースとなります。自身が独奏も務めるピアノ協奏曲第24
番はまさに珠玉の名演。少しも力むことなく、自然にモーツァルトの愉悦感を醸し出しています。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」はウィーン・フィルを想わせる優雅さに満ち、3篇の交響曲もプレヴィンならではの優しい音楽性が滲み出ています。プレヴィンとNHK
交響楽団の演奏における最高の精華はモーツァルトで聴ける、というファンも多い、世にも美しく癒しに満ちたアルバムです。 |
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PREISER
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PRCD 93487
(2CD)
\2300 →\2090
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ユリウス・パツァーク(T)
シューベルト:
(1)美しき水車小屋の娘
(2)冬の旅 |
ユリウス・パツァーク(T)
(1)ミヒャエル・ラウハイゼン(P)
(2)イェルク・デムス(P) |
名テノール、ユリウス・パツァークが歌うウィーンのシューベルト
録音:(1)1943 年ドイツ国家放送協会 (2)1964
年3 月ウィーン
ウィーンの名テノール歌手ユリウス・パツァークが歌ったシューベルト。以前1
枚ずつ発売されていたものが2 枚組1 枚価格で再発売されました。パツァークは1898
年ウィーンに生まれ、最初は指揮者を目指し、フランツ・シュミットに作曲を師事していました。その後歌手への道へ進み、ウィーン国立歌劇場などで活躍しました。特にワルター、キャスリーン・フェリアーとのマーラー「大地の歌」が有名です。パツァークは、遅咲きだったこともあり、声質、声量が目立って素晴らしかったわけではありませんが、その深い音楽描写が聴く人の心つかみ、ウィーンらしい雰囲気を漂わせた温かみのある歌声です。
このシューベルトの2 作品「冬の旅」と「美しき水車小屋の娘」は、パツァークの美点が遺憾なく発揮されています。また伴奏も感性豊かなイェルク・デムスと名伴奏者ミヒャエル・ラウハイゼンという、これ以上ない組み合わせで、ウィーンのシューベルトを堪能させてくれます。 |
<メジャー・レーベル>
SONY
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8888370271-2
\2400 |
作曲家ルチアーノ・シャイーの娘、リッカルド・シャイーの妹
チェチーリア・シャイー/Le mie corde
1: Infinito, 2: I pensieri di Tricky, 3:
Blues in sol,
4: Core, 5: Rapide stele, 6: Il tempo,
7: Solamente tu,
8: Kiss from Heaven, 9: Moto perpetuo,
10: Ilbreve addio,
11: Quinto passaggio, 12: Incanto, 13:
And Life goes on,
14: Un fiore, 15: Finestra D'Autunno,
16: Varianti sulla scala cromatica, 17:Lucciole |
チェチーリア・シャイー (ハープ) |
イタリア・ミラノの作曲家でハープ奏者のチェチーリア・シャイーの心安まるハープの奏。
チェチーリアは、イタリアを代表する音楽学者で作曲家のルチアーノ・シャイーの娘としてミラノに生まれ、名指揮者リッカルド・シャイーを兄に持つという、正に音楽一家の一員。6歳から音楽の勉強を始め、10歳でミラノの音楽学校でハープを始め、19歳でミラノ・スカラ座オーケストラ初のハープ奏者を務めます。
数々のオーケストラで活躍する一方で、エレクトリック・ハープを用いたクロスオーヴァーのパイオニアとしても知られ、1993年には作曲家ルドヴィコ・エイナウディとの共作アルバム『Stanze』を発表し、今や絶大なる人気を博しています。ブルースやジャズ、民族音楽の要素を積極的に取入れるなど、クラシックにとらわれないバラエティ豊かな演奏は、優しくも抒情的な音楽の魅力に溢れています。【録音】2013年,
ミラノ |
<国内盤>
SONARE
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成田 達輝 デビュー!
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
Op.28
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2 番 ホ短調
Op.108
パガニーニ:カプリス第1番 ホ長調 Op.1-1 |
成田達輝
(ヴァイオリン;
使用楽器Jean-Baptiste Vuillaume
(1835-40))
テオ・フシュヌレ(ピアノ) |
成田は現在では世界でも稀有な音楽の名文家である。(梅津 時比古)
録音:2013 年5 月5 日、6 日、HAKUJU HALL、東京/60’34、DDD
エリザベート国際コンクール、ロン=ティボー国際コンクール、仙台国際コンクールで上位入賞を続ける、若手ヴァイオリニスト成田達輝。2012
年エリザベート王妃国際コンクール・ライヴ録音(QEC
2012ENC)がリリースされておりますが、本アルバムは本格的なソロ・デビュー・アルバムとなります。収録内容は目の覚めるような技巧の「序奏とロンド・カプリチオーソ」、この上なく美しい響きを追求したフランク、難曲のフォーレのヴァイオリン・ソナタ第2
番、そして最後は超絶技巧のパガニーニと、まるで一夜のリサイタルのような構成です。これからの活躍にも期待してしまう堂々のデビュー盤です!
「成田の演奏を初めて聴いたのは、彼が中学生のとき、全日本学生音楽コンクールでまさにサン=
サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」を弾いたときであった。私は驚愕して、
「君は間違いなく世界で活躍するヴァイオリニストになれる」と彼に予言し、その後、パガニーニの協奏曲やシューマンのソナタなどを聴くたびに、その通りになっていくことを
目の当たりにしてきた。それは事実としても世界最難関のエリザベート国際コンクールでの2
位などによって実証された。しかし、今回のCD
や最近のリサイタルで聴かせてくれる名文には
改めて驚かざるを得ない。それは最近の彼の、作品に沿った厳密な音色の選び方によって成されたと言っていいだろう。」(梅津時比古
ライナーノーツより)
成田達輝 プロフィール
1992 年生まれ。2006 年第60 回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位、都築音楽賞、兎束賞、東儀賞受賞。07
年第5 回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞受賞。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)卒業後、パリに本拠を移し、パリ第13
区コンセルヴァトワール入学。ロン=ティボー国際コンクール第2
位、エリザベート国際コンクール第2 位。これまでに澤田まさ子、市川映子、藤原浜雄、ジャン=ジャック・カントロフ、スヴェトリン・ルセフ、フローリン・シゲティの各氏に師事。現在、パリ在住。
旧譜
成田達輝がどれだけすごいか、以下のコメントをお読みいただければ・・・ |
QEC 2012ENC
(3CD+
ボーナスCD)
特別価格
\3300 →\2990
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2012年エリザベート王妃国際コンクール・ヴァイオリン部門
アンドレイ・バラーノフ【ロシア(第1位、クイーン・ファビオラ賞)】
成田達輝【日本(第2位、ウジェーヌ・イザイ賞)】
シン・ヒョンス【韓国(第3位)】
エステル・ユー【韓国(第4位)】
チェン・ユーチェン【台湾(第5位)】
アルティオム・シシュコフ【ベラルーシ(第6位)】
[CD1]
(1)ショスタコーヴィチ:
ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77/アンドレイ・バラーノフ
(2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
op.47/シン・ヒョンス
[CD2]
(1)イザイ:ソナタ ニ短調 op.27-3/成田達輝
(2)ヴィクトール・キーシン:カプリス/アンドレイ・バラーノフ
(3)ラヴェル:ソナタ ト長調/チェン・ユーチェン
(4)ブロッホ:ニーグン/アルティオム・シシュコフ
(5)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1
番 ニ長調 op.6/成田達輝
[CD3]
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ニ長調 op.61/エステル・ユー
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3
番 ニ短調 op.108/シン・ヒョンス
(3)酒井健治:ヴァイオリン協奏曲/成田達輝
[ボーナスCD]
(1)モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲 ト長調 KV 216(カデンツァ:S.
フランコ)/
アンドレイ・バラーノフ
(2)モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 KV 218(カデンツァ:J.
ヨアヒム)/
シン・ヒョンス
(3)モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲 イ長調 KV 219(カデンツァ:J.
ヨアヒム)/
アルティオム・シシュコフ |
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管弦楽/ベルギー国立管弦楽団
ジルベール・ヴァルガ指揮
[CD1][CD2:(5)][CD3:(1)&(8)] |
2012 年エリザベート王妃国際コンクール・ヴァイオリン部門、第2
位の成田達輝の注目演奏をふくむ!上位入賞者たちの実況ライヴ集、2011年作曲部門でグランプリに輝いた酒井健治の作品も収録!
ピアノ/ダナ・プロトポペスク[CD2:(2)]、ダニエル・ブルーメンタール[CD2:(3)]、ダシャ・モロズ[CD2:(4)]、佐藤卓史[CD3:(2)]
ライヴ録音/ 2012 年5 月7-12 日(セミ・ファイナル)および2012
年5 月21-26 日(ファイナル)
このライヴ・セット、主人公は間違いなく優勝者のバラーノフなのだが、・・・実はもう一人主人公がいる。
第2位の成田達輝である。
日本人がエリザベートで第2位を取ったということでマスコミにも大きく取り上げられたのでご記憶の方もいるだろう。
実は優勝したバラーノフが、この成田について、ボソリ、こう語ったという。
「・・・まちがいなく天才。」
バラーノフ、寡黙で絶対におしゃべりな男ではない。どちらかというと余計なことはしゃべらないタイプ。そのバラーノフがそう漏らした。
実はこんな逸話があった。
2011 年エリザベート・コンクールでは、作曲部門で酒井健治の「ヴァイオリン協奏曲」がグランプリに輝いた。そしてこの曲が2012年のヴァイオリン部門での課題曲となった。
わずか9分の小品・・・なのだが、これが各国精鋭の出場者を震撼させた。
おそろしく難しい曲だったのである。
楽譜を渡されてもどう弾いていいかわからない。出場者はみな一様に頭を抱え込んでしまったという。
そしてこの曲の練習にかける時間が多くなってしまったことから、出場者はペースを崩された。初日にこの曲を取り上げることになった不運な出場者は、みな不本意な成績で終わったことからも、この曲がいかに演奏家泣かせだったかわかる。
・・・ところが。
そんな中でただ一人、涼しい顔をしてこの難曲をたちどころに理解し、マスターし、余裕をかましている男がいた。
成田達輝。
しかもこの曲を抱えてウンウン苦しんでいるライバルたちに、どう演奏すればいいか「指導」までしていたという。
恐るべき天才。
だから当然といえば当然だが、このアルバムの酒井健治の「ヴァイオリン協奏曲」は成田達輝の演奏である。(昔のコメントから)
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<映像>
EURO ARTS(映像)
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20 72594
(Blu-ray)
\4700 →\4290
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ストックホルム王立歌劇場
プッチーニ:「西部の娘」 |
ニーナ・ステンメ(S ミニー)
アレクサンドルス・アントネンコ(T ディック・ジョンソン)
ヨン・ルンドグレン(T ジャック・ランス)
ニクラス・ビョーリン・リイェール(T ニック)
ミヒャエル・シュミードベルガー(Bs アシュビー)
オラ・エリアソン(Br ソノーラ)
カール・ロンボ(T トリン)
グンナール・ルンドベリ(Br シド)
リヌス・ベリエソン(Br ベッロ)
コニー・ティマンダー(T ハリー)
マグヌス・キーレ(T ジョー)
クリスティアン・フロール(Br ハッピー)
イアン・パワー(Bs ラルケンス)
アラール・ピントサール(Bs ビリー・ジャックラビット)
アグネータ・ルンドグレン(Ms ウォークル)
ヨン・エーリク・エレビ(Bs ジェイク・ウォーレス)
アントン・エリクソン(Br ホセ・カストロ)
ヨン・ニルソン(T 郵便配達夫)
ピエール・ジョルジョ・モランディ(指)
スウェーデン王立歌劇場管弦楽団,合唱団 |
20 72598
(DVD)
\4100 →\3790
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スウェーデンの「西部の娘」!ステンメ、アントネンコ、ルンドグレン!!!西部劇へのオマージュに満ちたロイの演出も優れもの!日本語字幕付き
クリストフ・ロイ(演出)/ヘルベルト・ムラウアー(舞台装置,衣装)
収録:2012 年2 月
(Blu-ray) リージョン・コード:フリー、HD 16:9 140
分、PCM Stereo / DTS HD Master、字幕:伊英独仏西日
(DVD) リージョン・コード:フリー、NTSC
16:9 140 分、PCM Stereo / Dolby Digital
5.1 / DTS 5.1、字幕:伊英独仏西日
ストックホルム王立歌劇場は実はヨーロッパの屈指の名歌劇場なのですが、録音にしろ映像にしろ発信が少なく、その高い実力があまり広く知られていませんでした。今回映像で発売されるプッチーニの「西部の娘」は、この歌劇場とスウェーデンのオペラ界の高い実力を示すものとして要注目です。
ヒロインのミニーは、当代最高のブリュンヒルデと言って間違いないワーグナー・ソプラノ、ニーナ・ステンメ。力強く充実した声でありながら瑞々しさと柔軟性に飛んだステンメの歌はプッチーニでも絶大な威力を発揮しており、イタリアオペラのプリマドンナが歌うミニーとは異なった、情の深さを感じさせるミニーになっています。ディック・ジョンソンはラトヴィアのドラマティック・テノール、アレクサンドルス・アントネンコ。リッカルド・ムーティが2008年のザルツブルク音楽祭でのヴェルディ「オテッロ」のタイトルロールに大抜擢したことで知られる若き逸材ですが、それから3
年半経ったここでのディック・ジョンソンはちょっとびっくりする程目覚しい成長を遂げており、持ち前の逞しい声に重厚な表現力が加わってたいへん聞き応えがあります。ジャック・ランスのヨン・ルンドグレンは地元スウェーデンのバリトン。現在デンマークのコペンハーゲン歌劇場で活躍しています。悪役を得意としており、新国立劇場で「トスカ」のスカルピアを歌ったこともあります。また近年はワーグナーのオペラでも活躍しています。その他の歌手はほとんどが地元の歌手たちですが、皆非常に高い水準です。
非イタリア勢ばかりの中でイタリアの味を保っているのが指揮のピエール・ジョルジョ・モランディ。今日もっとも精力的に活動するオペラ指揮者の一人で、ストックホルム王立歌劇場の首席客演指揮者としてこの劇場のイタリアオペラ上演には欠かせない人です。
クリストフ・ロイの演出は、質素な木造の小屋を中心にした伝統的な舞台を用い、そこに時々無声映画風に処理した生映像を投影、1910
年代くらいのハリウッドの西部劇映画を意識しています。とはいえ人物描写は類型的にならずしっかり目が行き届いており、上演の難しい「西部の娘」としては成功した演出でしょう。
日本語字幕付きです。 |
10/2(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
APARTE
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アンサンブル・ストラヴァガンツァ
(1)G.B.レアリ:カプリッチョ・プリモ
コレッリ:トリオ・ソナタ
(2)ハ長調op.3-8 (3)イ長調op.4-3
(4)ホ短調op.2-4 (5)ト長調op.4-10
(6)ニ長調op.3-2 (7)ト短調op.4-2 (8)ニ短調op.3-5
(9)レアリ:フォリアop.1 |
アンサンブル・ストラヴァガンツァ |
古楽界注目の若手実力派アンサンブル・ストラヴァガンツァ2ndアルバム、後期イタリア・バロックの大家コレッリのソナタ集
録音:2012 年4 月、フランス
古楽界に燦然と現れた新進気鋭の若手実力派団体、「アンサンブル・ストラヴァガンツァ」がAPARTE
レーベルより2nd アルバムをリリースいたします!17
世紀のハプスブルク宮廷で愛された室内楽曲を収録したデビューアルバム(AP041)も好評の当団が、次なるアルバムの舞台に選んだのは後期イタリア・バロック!この時代を語るに欠かせない大家、アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)を中心に焦点を当てたプログラムとなっております。当時名うてのヴァイオリニストとしても知られていたコレッリは、トリオ・ソナタやグロッソ・コンチェルトなどのジャンルで、数多くの重要な室内楽曲を残しました。本アルバムでは、彼が残したトリオ・ソナタ集から珠玉の作品が収録されており、イタリア後期バロックの華麗かつ典雅な響きを堪能することが出来ます!
本アルバムのもう一つの聴き所は、アルバムの最初と最後にジョバンニ・バッティスタ・レアリ(1681-1751)の作品が収録されていること!レアリは18
世紀初頭にヴェネツィアを中心に活躍し、その後歴史の陰に埋もれてしまった不遇の作曲家。コレッリの作風に影響され、多くのソナタ作品を残しました。アルバム最後に収録された「フォリア」は、特にコレッリへのオマージュを強く感じさせる作品。フォリアの音型が次々と変奏されていく中に、ヴィルトゥオジテあふれる華やかな旋律が随所に施された美しい楽曲です。全体的に清廉な響きを持ったアンサンブル・ストラヴァガンツァのハーモニーは、イタリア・バロックの軽妙洒脱な作風にぴったり!古楽器が織りなす柔らかくも典雅なアンサンブルに聴き入る1
枚です。
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http://ensemble-stravaganza.com/medias?cat=videos 下記アルバムのプロモーション・ビデオ。下記「ビーバー/ロザリオ第4番」の映像といっしょに観たら好きになってしまうと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=MZgmDFu0XfY
アンサンブル・ストラヴァガンツァ第1弾 |
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アンサンブル・ストラヴァガンツァ
ハプスブルク宮のコンサート〜室内楽曲集
(1)ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ第5番
(2)J.H.シュメルツァー:
独奏ヴァイオリンのためのソナタ・テルティア
(3)ビーバー:ロザリオのソナタ第10番「磔刑」
(4)フローベルガー:
皇帝フェルディナント3世陛下の悲しい詩に寄せる哀悼歌
(5)ビーバー:ヴァイオリオン・ソナタ 第3番
(6)J.J.ヴァルター:組曲第8番 ホ長調
(7)N.マッテイス:ギターのための3つの小品 |
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アンサンブル・ストラヴァガンツァ |
注目の若手古楽アンサンブル。アンサンブル・ストラヴァガンツァ、デビューアルバム!17
世紀ハプスブルク宮に響く室内楽曲集
録音:2011 年4 月、2012 年4 月、オート・ド・サン・ミッシェル教会
ヨーロッパの若手実力派たちが立ち上げた新進気鋭の古楽団体「アンサンブル・ストラヴァガンツァ」が、APARTE
レーベルよりデビューアルバムをリリース!
「ハプスブルク宮のコンサート」というアルバムのタイトル通り、ヨーロッパの音楽発展に高い貢献を果たすほど精華な音楽活動が行われていた17
世紀ハプスブルク宮廷で愛された室内楽曲に焦点をあてたプログラムとなっています。一世を風靡するイタリア人音楽家に負けじと活躍した、現オーストリア・ドイツ圏出身の音楽家たちの作品を中心に収録されているのも本アルバムの特徴。深く内省的な響きが美しいビーバーの作品や、初期トンボー作品の傑作であるフローベルガーの哀悼歌、「バロック期のパガニーニ」とも称されるJ.J.
ヴァルターの組曲をはじめ、宮廷音楽の典雅な響きを十分に含む珠玉の作品が収録されています。ドミティーユ・ジロンの軽妙洒脱なヴァイオリン・ソロも聴き所です!
アンサンブル・ストラヴァガンツァは、ヨーロッパを中心に活躍する若手演奏家たちによって結成された古楽アンサンブル。G.
レオンハルトやJ. サヴァールといった巨匠たちから助言を受け、近年メキメキと実力を付けている若手団体です。2011
年にはイタリアのボンポルティ国際古楽コンクール(アンサンブル部門)、アムステルダム国際古楽アンサンブルコンクールで相次いで入賞を果たしたほか、フランスの文芸科学アカデミーからも銅メダルを授与されるなど、世界各国で早くも高い評価を受けているアンサンブル・ストラヴァガンツァ。今後の活躍にも期待必至です! |
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BIS
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シベリウス(ヤーッコ・クーシスト編曲):フリーメイソンの儀式音楽Op.113
(1)シベリウス:
フリーメイソンの儀式音楽Op.113
(テノール、男声合唱とオルガンのための)
(2)シベリウス(ヤーッコ・クーシスト編曲):
フリーメイソンの儀式音楽Op.113
(テノール、管弦楽とオルガンのための) |
(1)ハンヌ・ユルム(テノール)
ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)
マッティ・ヒュオッキ(指揮)
ハッリ・ヴィータネン(オルガン)
[ヘルシンキ大聖堂のマークセン・オルガン]
(2)ミカ・ポホヨネン(テノール)
パウリ・ピエティライネン(オルガン)
ラハティ交響楽団
ヤーッコ・クーシスト(指揮) |
クーシスト編の管弦楽とオルガンのための版の「フリーメイソンの儀式音楽」も新たに収録!
(1)録音:2010 年4 月、ヘルシンキ大聖堂 (2)録音:2008
年5 月、シベリウスホール、ラハティ、フィンランド/DDD
このアルバムには、BIS レーベルより発売しているシベリウス作品全集第13
集(BIS 1936/38) に収録されているテノール、男声合唱とオルガンのためのフリーメイソンの儀式音楽に加えて、シベリウスホールで行われる祝賀コンサートのためフリーメイソンがヤーッコ・クーシストに編曲を依頼したテノール独唱、管弦楽とオルガン版の新録音が合わせて収録されています。
18 世紀の中期、スウェーデン経由でフィンランドに伝わった友愛団体フリーメイソンは、ロシア支配の時代には禁止され、独立後の1922
年初頭、「フィンランド・ロッジ」が新たに設置されることになりました。シベリウスは最初のメンバー27
人のひとり。ロッジの設立当初はオルガニストも務め、モーツァルト、ベートーヴェン、ヘンデルの曲や即興を演奏していました。シベリウスがフィンランド・フリーメイソンの委嘱を受けて作曲した儀式音楽は、交響詩《タピオラ》(1926)の翌年の作品です。
〈冒頭の讃歌〉〈思考はわれらが励み〉〈行列と讃歌「若葉は緑なれど」〉〈行列と讃歌「パンに涙を流したことのなきもの」〉〈なんと美しき大地〉〈サレム「進め、兄弟よ〉〈憧れ熱き魂はみな〉〈葬送行進曲〉が1927
年1 月12 日に初演され、1946 年、彼の最後の創作とされる〈友愛の讃歌「ともにする兄弟のすばらしさよ」〉と〈讃歌「御名を讃える声よ響け」〉の2
曲が追加されました。《フリーメイソンの儀式音楽》は、ハルモニウムの伴奏する歌を中心に書かれ、その後、男声合唱のための版を含む改訂も行われました。手稿譜と出版譜によって曲と曲順が異なり、ハンヌ・ユルム、ハッリ・ヴィータネン、マッティ・ヒュオッキ指揮のヘルシンキ男声合唱団は、別の機会に作曲された〈頌歌「高きところの主よ」〉と、初演のソロを歌い作品を献呈されたヴァイノ・ソラの詩による〈フィンランディア讃歌〉を加えた「12
曲」をダールストレムのシベリウス作品目録の順序で演奏しています。
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ELOQUENTIA
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マショー:ヴィルレー、バラード、ロンドー集
(1)ヴィルレー「いとしい人に会って帰るとき」
(2)ヴィルレー「どんなに遠くにいても」
(3)ロンドー「優しき友よ、君に忘れられてから」
(4)バラード「私は思い悩んだ」
(5)バラード「泣いてください、佳き人よ、あなたのしもべのために」
(6)ヴィルレー「私を長くさいなむ病気のために」
(7)ヴィルレー「10、7、5、13、14、15」
(8)ヴィルレー「愛する人よ、あなたのやさしい姿」
(9)バラード「不思議な蛇、ピュトン」
(10)バラード「恋がわたしを焦がれさせ」(朗唱、リュートによる演奏)
(11)バラード「恋がわたしを焦がれさせ」
(ヴォーカル、ヴィエール、フルート・ドゥブルによる演奏)
(12)ヴィルレー「もし愛しい人が僕から離れてしまったら」
(13)「Loyaute weil tous jours」
(14)プロローグ「そして音楽とは技芸だ」
(15)ヴィルレー「Liement me deport」
(16)ヴィルレー「J’aim sans penser laidure」 |
マルク・モイヨン(歌)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(歌、ビウエラ)
アンジェリク・モイヨン(歌、ゴシック・ハープ)
ミカエル・グレビル(リュート、カテリナ)
カタリナ・ヴィサン(オルガネット)
カルロ・リッツォ(タンブーラン)
ピエール・アモン(中世フルート、指揮) |
14 世紀の大家マショーの世俗歌曲集、ヴィルレー、バラード、ロンドー…美しき中世フランスの響きに酔いしれる1
枚
録音:2012 年7 月、ラ・ボリ・アン・リムーザン(フランス)
ジョルディ・サヴァールからの信頼も厚き、中世フルートの名手ピエール・アモンが、マルク・モイヨンら古楽界の精鋭を引き連れ、待望の最新盤をリリースいたしました!前回のアルバム「運命の妙薬」(EL0918)に引き続き、今回も14
世紀の大家ギヨーム・ド・マショーの作品を取り上げたプログラムです。
詩が重んじられていた中世という時代において、音楽家としてだけでなく偉大な詩人としても大きな存在感を放っていたマショー。宗教ジャンルではモテットの大家としても有名ですが、それと同時に、数多くの重要な世俗歌曲を残した作曲家でもあります。本アルバムは、中世フランスの三大定型詩と呼ばれる、代表的な3
つの詩曲ジャンル「ヴィルレー」「バラード」「ロンドー」に焦点をあて、プログラムが組み上げられています。マショーが残した中世フランス語の美しい言の葉の響きと、素朴でありながらどこか深い魅力を湛えた旋律の響きは絶品。
バロック・オペラ界に活躍し、W. クリスティとも多くの共演を重ねるマルク・モイヨンの歌声は、聴く人を包み込むような温もりにあふれた見事なもので、ヴィヴラートを控えめに抑え、素の歌声の魅力を存分に活かした優しい歌い口に魅了されます。リュートやゴシック・ハープ、中世フルートといった古の楽器が織りなす伴奏の響きも聴き所。前回のアルバムから引き続き、ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィとアンジェリク・モイヨンが参加しています。歌詞対訳付き(英語)。 |
HMF
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HMX 2908537
(2CD)
\2600 →\2390
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バロック・オペラ・アリア集 |
[CD1]
モンテヴェルディ:『オルフェオ』より (1)トッカータ
(2)リトルネッロ〜音楽のアリア「Dal mio
Permesso amat」
エフラート・ベン=ヌン(S) 【録音:1995
年1 月】
(3)『ウリッセの帰還』より ペネーロペのアリア「Illustratevi,
o Cieli」
ベルナルダ・フィンク(Ms) 【録音:1992
年6 月】
(4)『ポッペアの戴冠』より ポッペアとネローネ(ローマ皇帝)の二重唱「ただあなたを見つめ」(陛下を見つめ)
ダニエル・ボルス(S)、ギユメット・ロランス(Ms) 【録音:1990
年2 月】
(5)カヴァッリ:『カリスト』より カリストのアリア「Piante
ombrose & In ricovro piu ombroso」
マリア・バーヨ(S) 【録音:1994 年8
月】
以上すべてルネ・ヤーコプス(指)、コンチェルト・ヴォカーレ
リュリ:『アルミード』より
(6)序曲 (7)アルミードのアリア「ついに彼はわが手中におちた」 (8)ルノーのアリア「この場所をよく見れば見るほど」
(7)ジルメット・ローラン(S)、(8)ハワード・クルック(T)、フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)、シャペル・ロワイヤル
(9)シャルパンティエ:『メデ』より メデのアリア「Quel
prix de mon amour, quel fruit de mes forfaits」
ジル・フェルドマン(S) 【録音:1984年4
月ヴェルサイユ宮劇場】
(10)ラモー:『優雅なインドの国々』より 平和の大キセルの踊り、ジーマとアダリオの二重唱と合唱「穏やかな森」
クロラン・マクファーデン(S)、ニコラス・リヴェンク(Br) 【録音:1991
年1 月】
(11)『カストールとポリュクス』より テライールのアリア「悲しい支度、青白いたいまつ」
アニェス・メロン(S)
以上、いずれもウィリアム・クリスティ(指)、レザール・フロリサン
パーセル:『ディドーとエネアス(ダイドーとイニーアス)』より ディドーのアリア
(12)「おまえの手をかしておくれ、ベリンダ」 (13)「私が土の下に横たわるとき」
リン・ドーソン(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、エイジ・オブ・エンライトゥンメントO. 【録音:1998
年10 月】
(14)『アーサー王』より 冷たい賢者ジーニアスのアリア「What
Power art thou」
モーリス・ベヴァン(Br)、アルフレッド・デラー(指)、ザ・キングズ・ミュージック
ヘンデル:(15)『アグリッピーナ』より
ポッペアのアリア「Col Peso del tuo
amor」とネローネのアリア「Quando invita la
donna l’amante」
スンヘ・イム(S)、ジェニファー・リヴェラ(Ms)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー
【録音:2010 年7月、テルデックス・スタジオ・ベルリン】
『リナルド』より (16)アルミーダのアリア「荒れ狂う怒りよ」 (17)アルミレーナのアリア「私を泣かせてください」
(16)インガ・カルナ(S)、(17)ミア・パーション(S)
ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ 【録音:2002
年】
(18)『セルセ』より アリア「オンブラ・マイ・フ」
アンドレアス・ショル(C-T)、ルネ・ヤーコプス(
指)、ベルリン古楽アカデミー
[CD2]
ブロスキ:
(1)『イダスペ』より アリア「戦場に立つ戦士のように」 (2)『メロペ』より アリア「恋するナイチンゲール」
ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー
(3)ヘンデル:『エジプト王トロメーオ』より アリア「Stille
amare」
ベジュン・メータ(C-T)、ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
(4)『忠実な羊飼い』より アマリッリのアリア「No!
Non basta a un infedele」
ルーシー・クロウ(S)、デイヴィッド・ベイツ(指)、ラ・ヌォヴァ・ムジカ
(5)『ソザルメ』より デュエット「苦難の門をくぐり抜け」
ベジュン・メータ(C-T)、ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
テレマン:『オルフェウス』より
(6)レシタチーヴォ〜オラジアのアリア 「Su
mio core a la vendetta」
(7)オルフェウスのアリア「Tra speranza,e
tra timore」とオラジアのアリア「So hat die
Rache denn gesiege」
(7)ロマン・トレケル(Br)
ドロテア・レッシュマン(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー 【録音:1996
年10 月】
(8)グラウン:『シーザーとクレオパトラ』より クレオパトラのアリア「Tra
le procelle assorto」
ジャネット・ウィリアムズ(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、コンチェルト・ケルン 【録音:1995
年】
(9)カイザー:『クロイソス』より エルミーラのアリア「Liebe,
sag’, was fangst du an?」
ドロテア・レシュマン(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー 【録音:2000
年3 月】
(10)ドーヴェルニュ:『とりかえ結婚』より ルバンのアリア「くそ、マルゴは喜びすぎだ」
ニコラ・リヴェンク(Br)、ウィリアム・クリスティ(指)、カペラ・コロニエンシス
(11)グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』より オルフェオのアリア「エウリディーチェを失って」
ベルナルダ・フィンク(Ms)、ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ |
イタリア、フランス、ドイツ、イギリス……珠玉のアリアの数々が誘う、バロック・オペラの旅路!
ウィリアム・クリスティ& レザール・フロリサン、ルネ・ヤーコプス&
ベルリン古楽アカデミー、アルフレッド・デラー&
ザ・キングズ・ミュージック……これまでに古楽界の大御所達の名録音を数多く発信してきた「harmonia
mundi」レーベルが、著名なバロック・オペラのアリアを一挙に堪能出来るアルバムをリリースいたします!イタリア、フランス、イギリス、そしてドイツという4
つの国を中心に、モンテヴェルディ、リュリ、ラモー、ブロスキ、ヘンデルといった大家達の代表作のアリアが、2
枚組にわたってたっぷりと収録されています。何よりも光るのが豪華絢爛と言わざるを得ない演奏家たちの布陣。ベルナルダ・フィンク、クロラン・マクファーデン、ニコラス・リヴェンクといったお馴染みの名手たちから、ルーシー・クロウやスンヘ・イムといった近年めきめきと活躍を広げている実力派たちまで、古楽界の第一線で活躍する名手達が勢揃いしています!器楽伴奏陣も、前述のオーケストラに加え、フライブルク・バロック・オーケストラ、コンチェルト・ヴォカーレ、シャペル・ロワイヤルといった大御所ばかり。いずれもリリース当時に話題となった録音とあって、聴き所満載の内容となっております。
なお、本アルバムは同レーベルから9 月にリリースされ、好評を博している「バロック・オペラ・ボックス」(HMX
2908658)に収録されているものと一部重複した内容になります。「バロック・オペラ・ボックス」はバロック・オペラにおいて特に重要な17
の作品を、CD39 枚+ DVD3 枚にわたって収録した豪華BOX。このアルバムで気に入った演奏が見つけられましたら、是非ともこちらもご注目頂きたいと思います。 |
LOUHI RECORDS
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パリの印象
サルマント:
レ・リラ/ミュゼ・グレヴァン/ピスト・シクラーブル/
スタシオン・サン・ミシェル/サン・ジュリアン・デ・ポーヴル/
カナル・ド・ルルキ/シェ・シャルティエ/レ・チュイルリー/
バラード・アン・モアノ/他 |
イルマリ・ライコネン(ピアノ) |
フィンランドのジャズ・ピアニスト、作曲家であるヘイッキ・サルマント(1939−)。サルマントは、1970年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでピアノ&コンボの両部門で優勝し、フィンランドの
"ジャズ・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー"
に選出された。
クラシック、ジャズ、映画音楽など多分野に渡り活躍するサルマントが
"世界で最も美しい場所" と称し、愛してやまないパリへの想い綴ったピアノ作品集。
パリを彷彿とさせるアンニュイな雰囲気漂う美メロを、国内外でクラシックとジャズの両面で活躍するフィンランドのピアニスト、ライコネンが奏でる。
2007年の録音。 |
PENTATONE
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PTC 5186 450
(SACD HYBRID)
\2700 →\2490
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ヤノフスキ(指揮)&スイス・ロマンド管
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》
〔1878/80年稿(ノヴァーク版)〕 |
マレク・ヤノフスキ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団 |
名匠ヤノフスキのブルックナー・チクルス!フィナーレは"交響曲第4番《ロマンティック》!
ピンカス・スタインバークの後を継ぎ、2011−2012シーズンまで音楽監督としてスイス・ロマンド管弦楽団を率いたポーランド出身の名匠マレク・ヤノフスキ。
2007年5月に収録された「交響曲第9番ニ短調」からスタートした、ヤノフスキ&スイス・ロマンド管弦楽団のブルックナー・チクルスもいよいよフィナーレ。
9曲目の交響曲録音として遂に「交響曲第4番《ロマンティック》」が登場!!
スイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督着任後、世界有数のオーケストラ・ビルダーとしての手腕を最大限に発揮し、同オーケストラを再び世界のトップ・レベルへと導いたヤノフスキ。
リリースを重ねるごとにクォリティを高めていったブルックナー・チクルスの有終の美を飾る「交響曲第4番《ロマンティック》」は、チクルスのラストとしてだけではなく、ヤノフスキ体制のスイス・ロマンド管弦楽団の集大成でもある。
ブルックナーの交響曲が持つ壮大なスケールと美しさを最大限に引き出したヤノフスキのブルックナー・チクルス。「交響曲第4番《ロマンティック》」、堂々の登場です!
※録音:2012年10月、ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ、スイス)
最高傑作と言われている第9番。各楽章が30秒ほど聴ける。
http://www.pentatonemusic.com/product/106
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QUARTZ
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QTZ 2099
(CD-R)
\2400
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ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
ラフマニノフ:
コレルリの主題による変奏曲 Op.42
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36 |
グレース・フランシス(ピアノ) |
東ロンドン出身の女流ピアニスト、グレース・フランシス。メニューイン・スクールでイリーナ・ザリツカヤに師事し、内田光子からは
"輝かしいピアニスト" と賛辞を贈られた。
デビュー・アルバムのブラームス&リストは、英ミュージカル・オピニオン・クラシカル・ミュージック・マガジンで5つ星に輝いた。ハイドンからコリン・マクフィーまで幅広いレパートリーを持つフランシスの新録音は、ムソルグスキー&ラフマニノフ。
温厚なタッチで、ムソルグスキーの代表作《展覧会の絵》を描く。
2012年6月14−16日の録音。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。 |
SLEEVELESS RECORDS
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ムーンライト・セレナーデ
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》 |
ウォーレン・メイリー=スミス(ピアノ) |
フランスのピアニストを想わせるクリアな美音と真摯なアプローチで、独自の個性を鮮明に打ち出した英国の若手ピアニスト、ウォーレン・メイリー=スミス。前作ショパンの作品集はレコード芸術でも称賛され、ウィグモア・ホールでのデビュー以降、国内外で精力的に演奏活動を続けている。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集でも、流れるようなトレモロとトリルを披露。美しく上品な疾走感が心地よいウォーレン・メイリー=スミスのベートーヴェン・プログラム、要注目です!
ここで彼のプロモーション的な映像が観られます。
http://www.youtube.com/watch?v=0CkFuuHa9RM |
STONE RECORDS
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バッハ:ゴルトベルク変奏曲ト長調 BWV.988 |
ロバート・コスティン(オルガン) |
ロバート・コスティンは、イギリスからニュージーランドへと渡り、ウェリントンのセント・ポール大聖堂、オークランドのホーリー・トリニティ大聖堂のオルガニストとして活躍する音楽家。
大バッハの「ゴルトベルク変奏曲」が、ケンブリッジのペンブルック・カレッジのオルガンを通して高らかに響く。
2012年12月16日−17日の録音。 |
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ブリテン:カンティクル集
カンティクル第1番《愛した者はわがもの》Op.40
カンティクル第2番《アブラハムとイサク》Op.51
ザ・ハート・オブ・ザ・マター
カンティクル第3番《なお雨は降る》Op.86
カンティクル第4番《東方の三博士たちの旅》Op.89 |
ダニール・ノーマン(テノール)
クリストファー・グールド(ピアノ)
ベンジャミン・マクレーン(トレブル)
ウィリアム・タワース(カウンター・テナー)
ロデリック・ウィリアムス(バリトン)
ハリエット・ウォルター(語り)
リチャード・ワトキンス(ホルン)
ヒュー・ウェブ(ハープ) |
2008年の設立以来、優れた歌曲集を発表している「ストーン・レコーズ(Stone
Records)」から、ブリテンのカンティクル集が登場。
ストーン・レコーズの看板シリーズ《ヴォルフの歌曲集》で秀逸な歌唱力を披露したテノール、ダニール・ノーマンや、英国の歌曲伴奏の世界的名手、グレアム・ジョンソンとマルコム・マルティヌーの下で学んだピアニスト、クリストファー・グールドの音色が光る好演。
2013年2月15日&16日の録音。 |
DACAPO
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6.220546
(SACD-Hybrid)
\2200→\1990 |
モーツァルト:交響曲集 第11集(1783&1788)
1-4.交響曲 第36番 ハ長調 K425「リンツ」/
5-8.交響曲 第39番 変ホ長調 K543 |
デンマーク国立室内管弦楽団/
アダム・フィッシャー(指揮) |
録音 2012年8-12月,2013年2月 コペンハーゲン
DRコンチェルトフセット 第2スタジオ Recording
Producer: John Frandsen/Sound Engineer:
Lars C. Bruun
1783年に作曲された交響曲第36番は、モーツァルト(1756-1791)がリンツに滞在中、当時の伯爵であったトゥーン・ホーエンシュタインの予約演奏会のために、たった4日で作曲したものです。第1楽章は緩やかな序奏を持った壮大な音楽で、彼の特徴でもある短調と長調が目まぐるしく交代する活気ある音楽です。第2楽章はトランペットとティンパニが用いられ、第3楽章は生き生きとしたリズムが印象的です。第4楽章は極めて充実した音楽で、これらがたった4日で書かれたという事実には驚くばかりです。
第39番は「後期3大交響曲」の最初の曲で、やはりゆったりとした序奏に導かれた第1楽章に始まり、優雅なアンダンテ、軽やかなメヌエット、そして流麗な第4楽章で構成されています。
フィッシャーはどれも早めのテンポで、見通しのよい軽やかなモーツァルトを表出しています。ブックレットには、解説者クラウス・ヨハンセンによって、2曲の解説ではなく「モーツァルトとクラリネットの関係」が興味深く綴られています(英・独・デンマーク)
各楽章のハイライトが楽しめます。きっとはまってしまうと思うのですが、ここにも帰ってきてください・・・。
http://www.dacapo-records.dk/en/recording-mozart---symphonies-vol--11.aspx
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6.220639
(SACD-Hybrid)
\2200→\1990 |
モーツァルト:交響曲集 第12集(1788)
1-4.交響曲 第40番 ト短調 K550/
5-8.交響曲 第41番 ハ長調「ジュピター」
K551 |
デンマーク国立室内管弦楽団/
アダム・フィッシャー(指揮) |
録音 2013年2月 コペンハーゲン DRコンチェルトフセット
第2スタジオ Recording Producer: John Frandsen/Sound
Engineer: Lars C. Bruun
アダム・フィッシャーとデンマーク国立室内管弦楽団によるモーツアルトの交響曲集もこれで完結です。1842年にモーツァルト(1756-1791)の未亡人コンスタンツェが亡くなった時、遺品の中から発見されたノートに、1811年のコペンハーゲン王立歌劇場で「ドン・ジョヴァンニ」の演奏を観た時の感想が書かれていました。そこには「これ以上の演奏はありません」と記されており、当時からコペンハーゲンのオーケストラとモーツァルトとの相性の良さは折り紙つきでした。
そんな長い関係性を更に良好にした、このフィッシャーの交響曲全集は、録音の素晴らしさとともに、一つのモーツァルト演奏の指針として長く愛されていくことでしょう。
各楽章のハイライト、ちょっと聴いただけでその素晴らしさを分かっていただけると思います。
http://www.dacapo-records.dk/en/recording-mozart--symphonies-vol--12.aspx
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6.220598
(SACD-Hybrid)
\2200 |
ペーター・ハイセ:男声のための歌曲集
1.序奏とワルツ/2.飛行への覚え書/3.3匹の猫/4.ユトランド/5.バッカスに/
6.冬の告別/7.春の目覚め/
8-11. 2人のソプラノとバリトン、ピアノのための歌曲集「春と夏」
<春に/野のばらの繁み/夏の歌/夏の明るさ>/
12.野のばらの繁み(男声四重唱)/13.森の中で/14.時は秋/
15.ジプシーの女王の墓での歌/16.ロマンス「好ましき薄闇で」/17.城の中の娘/
18.かわいこちゃん/19.祝婚歌/20.デンマークに/
21.デンマークの巨人の墓/22.シェイクスピアの「シンベリン」からの哀歌 |
エミール・リッケ(第1テノール)…2.5.14.16/
アダム・リース(第2テノール)…2.5.14.16/
ダニエル・アベルク(バリトン)…2.5.14.16/
トルステン・ニルセン(バリトン)…12/
ステフェン・ブルーン(バス)…2.5.12.14.16/
マレーネ・ノルドトルプ(ソプラノ)…8-11/
アストリッド・カステンソン・ナヴァロ=アロンソ(ソプラノ)…8-11/
ウラ・ムンク(アルト)…8-11/
トルステン・ニルセン(バリトン)…8-11/
アマリエ・マリンク(ピアノ)…8-11/
デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル&合唱団/
ミハエル・シェンヴァント(指揮) |
デンマークのオペラ作曲家として知られるペーター・ハイセ(1830-1879)は、また歌曲作曲家としても素晴らしい才能を有していました。この男声のための歌曲集は、女性、芸術、自然、そして彼の祖国デンマークへの賛美が表現されたロマンティックで美しい作品集です。どこまでも穏やかで純粋な曲調が魅力的。えりすぐりの歌手たちと、ベテラン、シェンヴァントの伴奏がしっくり溶け合った渋さと甘さを兼ね備えた演奏です。 |
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6.220643
(SACD-Hybrid)
\2200 |
ソンライフ・ラスムセン:モーション/エモーション
〜室内楽作品集
1-5.管楽五重奏のための「モーション/エモーション」(2010/2011)/
6.フルートとクラリネットのための「アンダラグ
第1番」(2010)/
7-10.フルート,オーボエ,クラリネット,ホルン,ファゴット,
ピアノ,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための「4つの庭」(2003)/
11.クラリネットとホルンのための「アンダラグ
第3番」(2011)/
12.管楽五重奏のための「北の曲」(1995)/
13.フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,ピアノのための「冬の絵」(1990)/
14.アルト・フルートとファゴットのための「アンダラグ
第11番)(2011) ※1-11,14…世界初録音 |
ラップランド室内管弦楽団・管楽五重奏団/
ジョン・ストルゴー(指揮)…7-10.13 |
録音 2012年4月13-14日 ロヴァニエミ コルンディ・ホール Recording
producer and sound engineer: Preben Iwan
フェロー諸島出身の作曲家ラムスセン(1961-)の作品集です。彼の生まれ育った島には音楽教育を受ける場がなく、彼は祖母から楽譜の読み方を習ったと言います。
独自の作風に基いたその作品は時として難解ですが、根底には極めて民族的なメロディが宿っていると言われています。この室内楽作品集には、様々な楽器を用いた曲が集められており、そのいくつかはとても親しげな風情を保っています。 |
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8.226072
\2000 |
ヨーアン・イェアシル:室内楽作品集
1-4.弦楽四重奏曲(1980)/
5-7.フルート、オーボエ、クラリネット、
ファゴット、ホルンのためのセレナード「森の中で遊ぶ」(1947)/
8-10.ピアノのための「3つの演奏会用小品」(1945)/
11-13.ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネットとファゴットのための四重奏曲(1934)
※1-4.11-13…世界初録音 |
アンサンブル・ミッドヴェスト |
録音 2013年6月5-7日…1-4, 2013年1月14-15日…5-7,
2013年6月11日…8-10, 2013年6月12-13日…11-13
ヘルニング・ムゼウム・オブ・コンテンポラリー・アート
デンマークの作曲家イェアシル(1913-2004)が半世紀に渡って書いた魅惑的な室内楽曲作品集です。最初期の作品である「四重奏曲」は、どことなくプーランクなどのフランス風のエッセンスも感じられますが、その音楽は独自の発展を遂げて行くのです。
1980年に書かれた「弦楽四重奏曲」の静謐で滑らかな響きを耳にするだけで、この作曲家の並々ならぬ才能を感じることができるでしょう。名手たちの集団、アンサンブル・ミッドヴェストによる演奏は素晴らしいの一言です。 |
ONDINE
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ODE-1205
\2300→\2090 |
テツラフ&フォークト
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調
Op.105/
4-7.ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調
Op.121/
8-11.ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調
Wo02 |
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)/
ラルス・フォークト(ピアノ) |
録音 2011年6月27-30日…4-7, 2012年4月23-25日…1-3.8-11
ブレーメン,ゼンデザール
シューマンの第1番のヴァイオリン・ソナタは1851年に着手され、たった16日間で完成されたという曲。まだまだ活動的で、情熱に溢れる時期の作品であり、全体的に緊密に書かれた名作なのですが、シューマンはこの曲に満足していなかったようで、第1番の完成後、約1か月ほどですぐに第2番に着手、たった1週間で完成させるという超人的能力を発揮。第1番よりも更に円熟の作品を作り上げたのでした。まるでヴィオラのように深く幅広く歌うテツラフのヴァイオリン。それをがっちりと受け止めるフォークトのピアノ。何と感動的で多感なシューマンでしょうか。
第3番のソナタはほとんど知られていない作品で、これはかのヨアヒムに献呈された「F.A.E.ソナタ」のシューマンが作曲した部分(第2楽章と第4楽章)に、新たに2つの楽章を加えてソナタとして完成させたものです。完成度は高いものの、ほとんど注目もされず、没後100年目の1956年になってようやく楽譜が出版されたという秘曲です。
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ODE-1213
\2300→\2090 |
リゲティ:作品集
1.ロンターノ(1967)/
2-6.ヴァイオリン協奏曲(1989-1993)
<第1楽章:前奏曲/第2楽章:アリア-ホケット-コラール/
第3楽章:インテルメッツォ/第4楽章:パッサカリア/
第5楽章:情熱的に>/
7.アトモスフェール(1961)/
8.サンフランシスコ・ポリフォニー(1974) |
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)…2-6/
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮) |
録音 2012年4月29-31日…1-7, 2013年3月1-2日…8
ヘルシンキ・ミュージック・センター
20世紀を代表する偉大なる作曲家リゲティ(1923-2006)については、今更何も説明の必要なはいでしょう。彼の作品は前衛的であり、またトーンクラスター(ある音からある音までの全ての音を同時に発することで生じる音の塊)を駆使、その圧倒的な音世界は、他の追随を許すことのない唯一無比として知られています。
このアルバムでは、フィンランド放送交響楽団と、ハンヌ・リントゥがこの「音の建築物」を見事に構築します。
初期の作品であり、映画にも使われた「アトモスフェール」、巨大な管弦楽のためのに書かれた「ロンターノ」におけるエネルギーの推移と一種独特の上品な雰囲気、ソロのシュミットがいい味を出している、諧謔的な雰囲気すら湛えたヴァイオリン協奏曲、万華鏡のような音の煌めきを放つ「サンフランシスコ・ポリフォニー」。どれも一度聴いたらくせになる面白さです。 |
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ODE-1220
\2300→\2090 |
クリストフ・グラウプナー:管弦楽組曲集
1-6.フラウト・トラヴェルソ,ヴィオラ・ダモーレ,シャルモー,弦楽と
チェンバロのための組曲 ヘ長調 GWV450/
7-12.ヴィオラ・ダモーレ,ファゴット,弦楽と
チェンバロのための組曲 ト長調 GWV458/
13-18.フラウト・トラヴェルソ,ヴィオラ・ダモーレ,2台のシャルモー,ホルン,弦楽と
チェンバロのための組曲 ヘ長調 GWV451 |
フインランド・バロック管弦楽団/
シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク(指揮) |
録音 2013年5月20-22日 シウンティオ教会
J.S.バッハ以前のバロックの音楽家というと、やはりテレマンの名前が挙がりますが、このグラウプナー(1683-1760)も忘れてはいけない作曲家です。ハルトマンドルフに生まれ、ライプツィヒ大学に進学し法学を専攻。その後ようやくヨハン・クーナウのもとで音楽学習を完成させます。
ハンブルク歌劇場のチェンバロ奏者を務めていた時代には、歌劇場オーケストラのヴァイオリン奏者にヘンデルがいたり、当時のオペラ作曲家の大家カイザーと共作したりと、その才能をフルに発揮していたのです。1709年にヘッセン=ダルムシュタット方伯の宮廷楽団に仕え、1711年に楽長に昇進、この地で生涯を終えることとなります。
彼はこのアルバムで聴けるような「合奏協奏曲」の形式の作品を多く遺しており、その作風も同時代の作曲家たちとは一線を画すところがあります。これは円熟期のほぼ50年間をダルムシュタットで過ごし、周囲の世界から切り離されたところで自らの音楽を磨き上げていったグラウプナーならではの特色でしょう。 |
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ODE-1231
\2300 |
トゥオマス・カンテリネン:バレエ組曲「雪の女王」
1.オープニング/2.子ども部屋/3.ケルトゥとカイ/4.マーケット広場/
5.夕べの歌/6.鏡/7.目覚め/8.雪嵐/9.雪のワルツ/10.カイの探索/
11.雪片の踊り/12.旅の始まり/13.スウェーデンの踊り/14.スペインの踊り/
15.ペルシアの踊り/16.マンガの少女/17.ロシアの踊り/
18.ケルトゥが眠りにつく/19.子守歌/20.サウナ/21.内なる美しさ/
22.最後の戦い/23.パ・ド・ドゥ/24.子どもたちの踊り/25.エンド |
フィンランド国立歌劇場管弦楽団/
トゥオマス・カンテリネン(指揮) |
録音 2012年11月23日 フィンランド国立バレエ団
世界初演
アンデルセンの「雪の女王」のお話は、誰もが一度は幼い頃に読んだことがあるのではないでしょうか。
悪魔の作った鏡の欠片が目と心臓に刺さってしまったことで冷たい性格に変わってしまった少年カイ。そのカイを連れ去ってしまう雪の女王。カイを慕う少女ケルトゥ(ゲルダ)、ケルトゥを助ける山賊の娘。彼らを取り巻く物語を元に、フィンランド国立バレエ団の芸術監督で名ダンサーでもあるケネス・グレイヴが感動的なバレエを作り上げました。
音楽を書いたのはフィンランドで最も多忙な作曲家の一人、カンテリネン(1969-)。彼は映画のスコアやテレビシリーズの音楽、CMの音楽など多彩な創作活動をする傍ら、ピアノ協奏曲や交響曲などクラシック作品も書いている注目すべき人です。このバレエのためにも変幻自在で、美しく快活な音楽を付けています。「くるみ割り人形」と並ぶ、クリスマスの定番にしたいバレエです。 |
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ODE-1241
(2CD)
\2300→\2090 |
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
BWV1001-1006
<CD1>
1-4.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番
ト短調 BWV1001/
5-12.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
ロ短調 BWV1002/
13-16.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
第2番 イ短調 BWV1003/
<CD2>
1-5.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第2番 ニ短調 BWV1004/
6-9.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番
ハ長調 BWV1005/
10-16.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第3番 ホ長調 BWV1006 |
シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク(ヴァイオリン) |
録音 2012年10月.11月& 2013年3月 フィンランド
カルヤー教会
フィンランドを代表する名女性ヴァイオリニスト、シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルクの真摯なバッハ(1685-1750)。彼女はあらゆる時代の音楽を演奏しますが、重きを置いているのは17世紀から19世紀の音楽であり、またヴィオラとヴィオラ・ダモーレも見事に弾きこなします。
オランダ留学時にはフランス・ブリュッヘン率いる古楽オーケストラでヴァイオリンを演奏、また10年に渡りヘレヴェッヘ率いるコレギウム・ヴォカーレでもリーダーを務めるなど素晴らしい成果を上げています。
あまりこの人をご存じない方のために・・・モーツァルトでも聴いてみますか??
http://www.youtube.com/watch?v=Rs3VT0KV_JE |
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ODE-1246
\2300→\2090 |
夢の時 〜デヴィッド・アーロン・カーペンター:ヴィオラ名演集
1-4ブラームス(1833-1897):ヴィオラ五重奏曲
Op.115(原曲:クラリネット五重奏曲)/
5.フランク・ブリッジ(1879-1941):悲歌 /
6-7.ロバート・マン(1920-):ヴィオラ独奏のための「夢の時」 |
デヴィッド・アーロン・カーペンター(ヴィオラ)/
<ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の奏者たち:
ベルンハルト・ハルトーク(第1ヴァイオリン)/
リューディガー・リーバーマン(第2ヴァイオリン)/
ヴァルター・キュースナー(ヴィオラ)/
シュテファン・コンツ(チェロ)> |
録音 2013年2月6日 ベルリン・フィルハーモニー,カンマームジークザール
注目のヴィオラ奏者カーペンターによる感動的なヴィオラ名曲集。アルバムタイトルにもなっているロバート・マンの美しい作品「夢の時」を中心に、ブリッジの「悲歌」とブラームスの「五重奏曲」を収録。これらの曲はヴィオラの音色にふさわしい淡い悲しみや仄暗い表情、そして落ち着いた色合いを持っています。
ブラームスの五重奏曲は本来クラリネットで演奏されますが、このようにヴィオラで演奏される場合もあり、ブラームスの抱いていた沈痛な感情が柔らかく表現された名作です。静かな面持ちのブリッジの悲歌も渋い美しさに満ちています。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
10/01(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
VMS
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ベル・エポックのハープ
フォーレ:即興曲 Op.86/サン=サーンス:幻想曲
Op.95/
ピエルネ:奇想即興曲 Op.9/ルーセル:即興曲
Op.21/
カプレ:2つの嬉遊曲/トゥルニエ:ソナチネ第2番
Op.45 |
スザンナ・クリンチャロワ(ハープ) |
女流ハーピストによるハープのフランス作品集!メンデルスゾーン・トリオ・ベルリンのトランスクリプション集!
東欧ブルガリア、ソフィア出身の女流ハーピスト、スザンナ・クリンチャロワが奏でるベル・エポック(美しき時代)のハープ作品集。19世紀のハープ全盛期に活躍し、ハープの歴史を語るのに非常に重要なフランスの作曲家をカップリングした作品を、クリンチャロワの優しい音色で紐解く。 |
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ブラームス編曲による室内楽作品集作品集
ブラームス:
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲変ホ長調
Op.40
6つの歌曲より 《野の寂しさ》 Op.86-2
低い声のための5つの歌曲より
《歌の調べのように私をよぎる》 Op.105-1、
《わがまどろみはいよいよ浅く》Op.105-2、
《墓地で》 Op.105-4
サッフォー風の讃歌 Op.94-4
6つの歌より《愛の誠》 Op.3-1
ヴァイオリンとピアノのためのスケルツォ
ハ短調 WoO.2
6つの歌曲より《愛の歌》 Op.71-5
子守歌 Op.49-4 |
メンデルスゾーン・トリオ・ベルリン |
ベルリン交響楽団など様々なオーケストラと共演し、オランダ交響楽団のコンサート・マスターを務めた実力派ヴァイオリニスト、ウータ・クローベルを中心に1984年に結成されたメンデルスゾーン・トリオ・ベルリンのトランスクリプションによるブラームスの作品集。Op.40はホルン三重奏からのアレンジ。魅力たっぷりのブラームスは秀逸な仕上がり。 |
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フーゴ・ヴォルフ・クァルテット・シュピーレ・フーゴ・ヴォルフ
ヴォルフ:弦楽四重奏曲ニ短調《困苦に耐え、欠乏を忍べ》
間奏曲変ホ長調
イタリア風セレナーデ ト長調 |
フーゴ・ヴォルフ弦楽四重奏団 |
1993年にウィーンで結成されたフーゴ・ヴォルフ弦楽四重奏団のフーゴ・ヴォルフ(1860−1903)の作品集。息の合ったアンサンブルは弦の擦れる音まで合っているかのような迫力と存在感を聴かせてくれる。
2011年5月11日−13日の録音。 |
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シューベルト:八重奏曲ヘ長調 D.803 |
フーゴ・ヴォルフ四重奏団
アレグザンダー・ノイバウアー(クラリネット)
ベネディクト・ディンクハウザー(ファゴット)
クリストフ・ペハム(ホルン)
イヴァン・キタノヴィッチ(コントラバス) |
フーゴ・ヴォルフ弦楽四重奏団とウィーン交響楽団のメンバーやソリスト経験を持つ実力者ばかりを集めたオクテットによるシューベルトの「八重奏曲」。一体感があり、優雅なアンサンブルによってシューベルトの円熟期を代表する傑作が甦る。
2011年11月23日のライヴ録音。 |
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ザ・シーズンズ 〜 ドイツ民謡
春の歌のメロディ/おいで、いとしい五月よ/
春は巡りきて/今来る、喜ばしい夏時間/
秋の歌/夏の最後のバラ/
野辺に最後のバラが咲く/冬の夢、他 |
スティーヴン・キンブロウ(バリトン)
オーケストラ・エーリヒ・ベヒト |
ニューヨーク・タイムズ紙に「豊潤でドラマティック、そしてエレガント」と絶賛され、カーネギー・ホールやリンカーン・センターでコンサートを開くバリトン、スティーヴン・キンブロウによる母国、ドイツの民謡集。アレンジは全てエーリヒ・ベヒトが担当。奥深い声で母国への想いを歌い上げる。 |
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VMS 230
(2CD)
\5000
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J.S.バッハ:オルガン小曲集(全曲) |
ブルーノ・オベルハンメル(オルガン)
カペラ・セント・ニコラウス
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J.S.バッハの合唱とオルガンによる小曲集の全曲録音。オーストリアでア・カペラや室内楽で活躍するベンジャミン・ラックがリーダーを務めるカペラ・セント・ニコラウスの気品に溢れた声と、ザンクト・ヨハン教会にある1965年製のリーガー・オルガンの荘厳な演奏が交互に演奏され、それぞれの解釈や表現の違いが効果的に表現されている。
2011年6月27日−30日&7月15日の録音。 |
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ブルーノ・オベルハンメル(オルガン)
J.S.バッハ:
パッサカリア ハ短調 BWV.582、
コラール《主イエス・キリスト、われを顧みたまえ》
BWV.709、
コラール《わが心からの望み》 BWV.727、
コラール《暁の星のいと美しきかな》 BWV.739
W.F.バッハ:三重フーガ ヘ長調
C.P.E.バッハ:ソナタ第6番 ト短調
クレープス:
バッハの名によるフーガ変ロ長調、三重奏曲
変ホ長調、
コラールによる幻想曲《おおいに喜べ,おお,わが魂よ》
キッテル:半音階的幻想曲第5番 ニ長調
ミューテル:
オルガン・ペダルのための前奏曲ハ長調、
コラール《わが心からの望み》、幻想曲ト短調 |
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ブルーノ・オベルハンメル(オルガン) |
J.S.バッハと同じ時代を生きプライベート・レッスンを受けていた作曲家たちのオルガン作品集。ビルナウ教会のオルガンの音色がオブラホマーの堂々たる演奏で荘厳に鳴り響く。 |
NAXOS 1CD¥1100
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8.573188
\1100 |
ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル
ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番 ハ短調
Op.43(1935-1936) |
ロイヤル・リヴァプール・フィル/
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮) |
録音 2013年2月9-10日 イングランド リヴァプール・フィルハーモニック・ホール
30歳目前のショスタコーヴィチ(1906-1975)が、その才能を結集して作り上げたこの第4番の交響曲。彼にしては珍しく構想から完成に至るまで8か月を要し、漸く初演が決まり最終リハーサルにこぎつけるも、様々な理由(マクベス夫人と「明るい小川」がプラウダで批判されたことが最大の理由と言われる)で初演を撤回。その後は1961年までお蔵入りになってしまったという問題作です。本人は失敗作と評していましたが、晩年になってそれを覆すような発言もあり、実際のところは、しょショスタコーヴィチのお気に入りであったことは確かでしょう。
全曲は3楽章で構成されていますが、第1楽章だけで27分を超え、微かにカッコウの鳴き声らしきものが聞こえてきたりと、明らかにマーラーやブルックナーの影響もみられます。壮大で厳格なスケルツォ、様々なメロディのコラージュが現れる終楽章、と聴きどころ満載ですが、細部に捉われてしまうとこの作品の全容を知ることは不可能です。最近ますます注目されているペトレンコによる「全ての批判をはね返す」かのような強靭な演奏です。 |
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8.573186
\1100 |
オールソップ&サン・パウロ響
プロコフィエフ:
交響曲 第4番 ハ長調 Op.112(1929-1930/1947年改訂版)
バレエ音楽「放蕩息子」Op.46 |
サン・パウロ交響楽団/
マリン・オールソップ(指揮) |
録音 2012年11月27-30日,12月2-3日…1-4, 2012年7月4.7.9日…5-14
ブラジル サラ・サン・パウロ
ボストン交響楽団創立50周年記念の委嘱作品として1929年から1930年にかけて、プロコフィエフ(1891-1953)が作曲した交響曲第4番。初版には作品番号47が付けられている通り、同時期にディアギレフのために書かれたバレエ音楽「放蕩息子」の素材が転用されています。1931年にクーセヴィッツキーの指揮、同楽団によって初演されたものの、1947年に思い切って改訂を施し、当初25分程度だった曲は45分ほどの長さに引き延ばされ、オーケストレーションも拡大され、作品番号も新しく付番、全く違った音楽へと変貌したのです。
ここでは、今最も輝いているオールソップが、交響曲と「放蕩息子」を指揮。この2つの作品の関連性を丁寧に紐解き、共通する荒々しさや軽妙さ、そして無意味とも思える盛り上がりを徹底的に追求していきます。 |
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8.573225
\1100 |
朴葵姫のリサイタル・アルバムがNAXOSから登場
期待の新進演奏家シリーズ/朴 葵姫(パク・キュヒ)
〜ギター・リサイタル
1.D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ニ長調
K178(パク・キュヒ編)/
2.D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K32(パク・キュヒ編)/
3.D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K14(パク・キュヒ編)/
4-7.アントン・ディアベッリ(1781-1858):ソナタ
ト長調(ジュリアン・ブリーム編)/
8-10.レノックス・バークリー(1903-1989):ソナティナ
Op.52 №1/
11.ホアキン・マラツ(1872-1912):スペイン風セレナーデ(F・タレガ編)/
12.アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885-1944):森に夢見る/
13.アグスティン・バリオス=マンゴレ:ワルツ
第4番 Op.8-4/
14.ホセ・マニュエル・ロペス=ロペス(1956-):印象と風景 |
朴 葵姫(パク・キュヒ)(ギター) |
録音 2013年2月2-3日,4月11日 カナダ オンタリオ,ニューマーケット
聖ジョン・クリソストム教会
すでに日本では人気者!朴葵姫のリサイタル・アルバムがNAXOSから登場です。
韓国仁川生まれの彼女は、3歳の時に横浜でギターを始め、様々なコンクールで入賞を飾り、最近では何枚かのアルバムをリリースして絶大なる人気を獲得しています。彼女は2010年のアグスティン・バリオス国際ギターコンクールと、2012年のアルハンブラ国際ギターコンクールという2つの大きなコンクールを制覇。その快挙を記念してのアルバムリリースです。
スカルラッティのソナタは彼女自身の編曲によるもので、鍵盤曲をギター独奏へと編曲する際の困難さは微塵も感じさせない流麗な音楽が楽しめます。
あまり聴く機会のないディアペッリのソナタ、近代作曲家のバークリーの作品も、申し分ない演奏であり、これらの作品の美点を余すことなく伝えています。
アンコール曲としておなじみのマラツのセレナーデでの胸苦しいまでの切ない響き、ロペス=ロペスでの超絶技巧も聴きもの。
圧巻は、バリオスの「森に夢見る」で、曲の中間部では彼女の特筆とも言える美し過ぎるトレモロが存分に胸にしみ込むこと間違いありません! |
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8.573251
\1100 |
ジュリアン&ジアシン・ロイド・ウェバー
2台のチェロの物語(2台チェロのための作品集)
1.サン=サーンス(1835-1921):アヴェ・マリア
イ長調(1860)/
2.ピアソラ(1921-1992):チキリン・デ・バチン(J.
レナハンによる2つのチェロとピアノ編)/
3.モンテヴェルディ(1567-1643):断ち切られた希望/
4.ショスタコーヴィチ(1906-1975):組曲「馬あぶ」Op.97a-前奏曲/
5.ホルスト(1874-1934):リダ・ヴェーダからの合唱賛歌-夜明けへの賛歌/
6.クィルター(1877-1953):マイ・レディ(グリーンスリーヴス)/
7.ルビンシテイン(1829-1953):天使/
8.ドヴォルザーク(1841-1904):モラヴィア二重小曲集
Op.38 B69より第3番「花冠」/
9.W.L.ウェッバー(1914-1982):銀の月/
10.シューマン(1810-1856):夏の静けさ Wo07/
11.ペルゴレージ(1710-1736):スターバト・マーテルより「悲しみに沈める御母は涙にくれて/
12.ドヴォルザーク:モラヴィア二重小曲集
Op.38 B69より第4番「秋の悲しみ」/
13.レイナルド・アーン(1874-1947):もしも私の歌に翼があったなら/
14.ラフマニノフ(1873-1943):6つの合唱曲
Op.15-4「波はまどろむ」/
15.パーセル(1658-1695):わが安らぎは永遠に失われて
Z502/
16.ドヴォルザーク:モラヴィア二重小曲集
Op.38 B69より第8番「はにかみ屋の娘」/
17.シューマン:乙女の歌 Op.103 第4番「夕べの星」/
18.ネヴィン(1862-1901):スケッチブック
Op.2より第1番「私たちはいっしょに花を摘んだ」/
19.バーンビー(1838-1896):スウィート・アンド・ロウ/
20.クィルター:夏の夕暮れ/
21.ペルト(1935-):エストニアの子守歌
※全て世界初録音 ジュリアン・ロイド・ウェバーによる編曲(トラック2を除く) |
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ジュリアン&ジアシン・ロイド・ウェバー(チェロ・デュオ)/
ジョン・レナハン(ピアノ)/
カトリーン・フィンチ(ハープ…3.5.11.15)/グイ・ジョンストン(チェロ…3.5)/ラウラ・ファン・デル・ハイデン(チェロ…5) |
録音 2013年1月4-6日 イングランド コブハム.イェフディ・メニューイン・ホール
編曲の世界に魅せられた作曲家は、いつの時代にも数多く存在します。それは憧れの存在を身近に引き寄せるようなものなのでしょうか?名チェリスト、ジュリアン・ロイド・ウェバーもそんな一人で、彼は古今東西の声楽曲をチェロのために編曲し、声楽作品と器楽作品を自由に行き来して、これらの曲の魅力を存分に伝えることに力を尽くしています。このアルバムでは、モンテヴェルディからペルトまで時代を超えた「二重唱」の名作を2台のチェロ用にアレンジ。ジュリアンと彼の妻ジアシンが2人で寄り添いながら、哀愁に満ちた調べをゆったりと奏でます。 |
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8.573201
(2CD)
\2200 |
イディル・ビレット(ピアノ)/
ヒンデミット:ピアノ協奏曲 全集
<CD1>
1-4.ピアノ、金管と2台のハープのための協奏音楽
Op.49(1930)/
5-9.主題と4つの変奏(4つの気質)(1940)/
<CD2>
1-4.管弦楽とピアノの音楽(左手のための)Op.29(1923)/
5-8.ピアノと弦楽四重奏と金管のための「室内音楽
第2番」Op.36-1(1924)/
9-11.ピアノと管弦楽のための協奏曲 |
イディル・ビレット(ピアノ)/
オリヴィア・コーテス(ハープ…CD1:1-4)/
チェルシー・レーン(ハープ…CD1:1-4)/
イェール交響楽団/
島田俊行(指揮) |
録音 2012年12月.2013年1月 USA ニューへヴン
イェール大学,ウールセイ・ホール
2013年が没後150年の記念年であるヒンデミット(1895-1963)。彼の作品には一種独特の歯ごたえがあり、最初は「ちょっと聴きにくい」と思ったとしても、聴きこんでいくうちに、その多彩な作曲技法と実験的な音の作り方、そして根底に流れる熱い感情などを知ってしまえば、のめり込むほどの魅力を有していることに気が付くはずです。
このアルバムは、彼が書いたピアノと管弦楽のための作品を全て収録。タイトル自体からして、「室内音楽」やら「協奏音楽」と、普通に「協奏曲」と付けないあたりもヒンデミットらしさ満開なのですが、もちろん作品も斬新で、常に変化球を繰り出してきます。これがヒンデミットを聴く楽しさです。
「左手のための協奏曲」は戦争で右手を失ったピアニスト、ヴィトゲンシュタインの妻の遺品(2001年没)から写譜が発見されたもので、これは貴重な録音となります。
指揮は日本が誇る「現代音楽」の指揮者島田俊行氏。知られざる名手による鮮やかなヒンデミットです。ピアノはNAXOSが誇る名手ビレットです! |
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8.559726
\1100 |
ジョン・ケージ:2台のキーボードのための作品集
第1集
1-2. 2台のプリペアド・ピアノのための「音楽の本」(1944)
<第1部/第2部>/
3-7.トイ・ピアノのための組曲/
8.アンプリファイド・トイピアノのための音楽 |
ペストヴァ/マイヤー・ピアノ・デュオ/
クセニア・ペストヴァ…1-8/
パスカル・マイヤー…1.2.8 |
録音 2012年9月13-15日フィルハーモニー・ルクセンブルク,エスパス・デクーヴェルト
クラシックのみならず、全てのジャンルに渡って幅広いファンを持つジョン・ケージ(1912-1992)。彼は最初シェーンベルクに学び、電気楽器の可能性やノイズを研究しながら、リズム重視の作品を書いていましたが、1940年にプリペアド・ピアノ(グランドピアノの弦に異物をはさみ、音色を変化させる)を考案したことを皮切りに、様々な音響を求め生涯探究に没頭していきます。
このアルバムでは、プリペイド・ピアノの音楽と、トイピアノの音楽を収録。熱狂的なリズムの応酬とエキゾチックな音色、そして郷愁や不可思議な響きが入り混じったトイピアノの音色を楽しむことができます。
またトラック8は偶然性に拠った音楽であり、どんな音が出てくるかはその時次第となります。 |
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8.573040
\1100 |
ホフマイスター:フルート協奏曲集 第2集
1-3.フルート協奏曲 第16番 ハ長調/
4-6.フルート協奏曲 第22番 ト長調/
7-9.フルート協奏曲 第17番 ニ長調
※全て世界初録音…カデンツァはブルーノ・マイアーによる |
ブルーノ・マイアー(フルート)/
プラハ室内管弦楽団 |
録音 2011年10月5日…1-3,2012年10月6-7日…4-9
プラハ ドモヴィナ・スタジオ
第1集(8.572738)で、その作品の持つパワーに圧倒された聴き手多数。古典派の知られざる作曲家ホフマイスター(1754-1812)のフルート協奏曲の第2集です。1754年にローテンブルク・アム・ネッカーで生まれたホフマイスターは、まずウィーンで法律を勉強しますが、音楽への道を志し独学で音楽を学び、1778年にはハンガリー、セーチェニの宮廷楽長に就任。3年間を凄します。
やがて音楽出版社を設立、数々の困難に立ち向かいながら、モーツァルトやベートーヴェンの作品を出版。平行して1798年からはかねての希望通り、音楽家としても活動を再開。フルーティストのフランツ・トゥルナーとコンサート・ツアーに出かけるなど活発な活動を繰り広げたのです。
彼の作品自体はほとんど知られることがありませんでしたが、このNAXOS盤では、フルーティストのマイアー自身がカデンツァを含む新しい版を作成し、この魅力的な作品群の普及に努めています。
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8.559761
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ローレム:ピアノ・アルバム 第1集/6人の友人たち
ピアノ・アルバム 第1集(1978-2001)
<1.無言歌/2.悲愴なキャロル/3.二本足のセレナード/
4.ジムへの対策/5.50歳近くの黄金の音/6.その他の小さな無言歌/
7.蛇紋岩の練習曲/8.完璧な友人へ/9.結婚の対策/
10.ジャックのスナップショット/11.ジムへ/12.55のジムへの小さなワルツ/
13.シェルリーへのメロディ/14.クリスマスイヴのジムへのお守り/
15.彼の誕生日に/16.ああ、ジム…/17.クリスマスのジムへの子守歌/
18.メアリーとローズマリーへのクリスマスカード/19.完璧なる姉妹へ/
20.世界のジムだけのためのサラバンド/
21.ジュデイのための60の音/22.ローズマローのための77の音/
23.ミレニアムのための99の音/24.ベンのために/
25.良きことを待ちながら/26.1+1=3/27.4月1日のマークへの40のコード>
28-33 6人の友人たち
<マリアンへ(2006)/バーバラへ(2006)/ローズマリーへ(2006)/
マリーへ(2006)/ドンへ(2006)/ジェリーへの75の音符(2007)> |
キャロリン・エンガー(ピアノ) |
録音 2009年3月16日.4月17日 USA ニューヨーク,マンハッタン・スクール・オブ・ミュージック,グリーンフィールド・ホール
アメリカの最も重要な作曲家ネッド・ローレム(1923-)の興味深いピアノ作品集です。
ピアノ・アルバムと題されたこの曲集には、ほとんどが2分足らずの小品が27曲並ぶ万華鏡のような作品で、各々の曲には意味深なタイトルが付されています。これらは極めて個人的なもので、ここに登場するのは主に彼の友人や同僚たち。ここれらは登場人物への贈り物であり、その意味を完全に把握するのは不可能なことなのです。「6人の友人たち」も同じ趣旨であり、どの作品も前衛的な音楽ではなく、常に静けさを湛えながら「完全なる小さな世界」を構築しています。
サティやペルト、オッテなどの音楽が好きな人にオススメしたいアルバムです。 |
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8.572276
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サラサーテ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
第4集
1.序奏とタランテラ Op.43(ヴァイオリンと管弦楽編)/
2.サン・フェルミンのホタ Op.36(ヴァイオリンと管弦楽編)/
3.モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」による演奏会用幻想曲
Op.51
(ヴァイオリンと管弦楽編)/
4.ウェーバーの「魔弾の射手」による演奏会用幻想曲
Op.14
(ヴァイオリンと管弦楽編)/
5.パンプローナのホタ Op.50(ヴァイオリンと管弦楽編)/
6.スコットランドの歌 Op.34(ヴァイオリンと管弦楽編)/
7.夢 Op.53(ヴァイオリンと管弦楽編)/8.森のエスプリ
Op.48 |
楊天堝(ヴァイオリン)/
ナヴァール交響楽団/
エルネスト・マルティネス=イスキエルド(指揮) |
録音 2009年11月9-13日 スペイン パンプローナ,バラナイン・コンサート・ホール
歴史上「最も成功したヴァイオリニスト」サラサーテ(1844-1908)。「彼の音色は美しく、プログラムは常に新鮮で人気があった」と名手ヴィエニャエフスキが語り、またルジェロ・リッチも「彼の最も際立った特徴は純粋で魔法のような音色であった」と語ります。
そんなサラサーテの「ヴァイオリンと管弦楽のための音楽集」はこの第4集で締めくくられますが、有名な「序奏とタランテラ」を冒頭に置くことで、その華麗さが一層印象付けられる仕組みになっています。奇跡のように美しいメロディ、驚くばかりの左手のテクニックなど、まさに「目の眩むばかり」の技巧を駆使した名曲です。
モーツァルトやウェーバーのメロディが散りばめられた「演奏会用幻想曲」や、スペインらしさが際立つ「ホタ」、イザイに捧げられた「スコットランドの歌(エコセーズ)」他、魅力的な小品が目白押しです。ヴァイオリンはもちろん楊天堝。滑らかな音色、表現力。どこをとっても文句なしです。 |
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8.572602
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プフィッツナー:歌曲全集 第1集
1-3. 7つの歌曲 Op.2より
<第5番:私は小鳥のいざないを聴く第6番:私の眠りはますます浅くなり/
第7番:裏切り>/
4-6. 3つの歌曲 Op.5<第1番:安らぎ/第2番:子守歌/第3番:便り>/
7-8. 5つの歌曲 Op.11より<第4番:母なるヴェヌス/第5番:グレーテル>/
9. 4つの歌曲 Op.15より第4番:昔語り/
10. 5つの歌曲 Op.22より 第5番:みつばちに/
11. 4つの歌曲 Op.24より 第1番:菩提樹の下で/
12-13. 5つの歌曲 Op.26より<第1番:祈り/第4番:悲しみの静けさ>/
14. 4つの歌曲 OP.30より第2番:種まく人のことわざ/
15-22. 古い歌 Op.33
<第1番:私の輝くひとみ/第2番:私は幽霊を恐れない/
第3番:すてきな幼子よ/第4番:私は朝露の中を歩いて/
第5番:私の恋人は鶯のように歌う/第6番:ローザよ、りんごを噛んでごらん/
第7番:お入りなさい、気高い戦士よ/第8番:清らかな月が輝くように>/
23-26. 若き日の6つのリートより
<第1番:夕べの歌/第2番:私のために君は死ぬか/
第4番:暖かい太陽の日輝くとき/第5番:捨てられたおとめ> |
ブリッタ・スタルマイスター(ソプラノ)/
クラウス・ジモン(ピアノ) |
録音 2007年11月20日 ドイツ フライブルク,テオドール・イーゲル・ザール…15-22,
2010年1月25-26日,5月31日 ドイツ エネンディンゲン,シュタインハレ…1-14.23-26
ドイツ後期ロマン派の作曲家&指揮者プフィッツナー(1869-1949)の愛すべき歌曲集第1集です。彼は生涯のほぼ全域に渡って歌曲を作曲していましたが、この第1集では1884年から1923年に書かれた“高い声”のための歌曲を収録しています。
もともとはロシアで生まれた彼ですが、3歳の時にフランクフルト・アム・マインに移住。父がオーケストラのヴァイオリン奏者であったため、幼い頃から音楽に親しみ、11歳で最初の作品を書いたことが知られています。現存する作品は、このアルバムにも収録されている「若き日の6つの歌曲」であり、こちらは1884年から1887年にかけて仕上げられていますが、すでに完成された音楽であるところが早熟の天才たる所以でしょうか?
マーラーの影響を強く受けた人として知られますが、その作品は民謡風でもなく、R.シュトラウスのように饒舌でもなく、あくまでも端正な中に熱い表現を込めるやり方で、魅惑的なメロディとともに聴き手の心を揺さぶります。 |
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8.572634
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ヴァスクス:フルート作品集
1-3.フルート協奏曲(2007-2008/2011改訂)/
4-6.無伴奏フルートとアルト・フルートのためのソナタ(1992)/
7-8.アリアと舞曲(1972/2010改訂)/
9.無伴奏フルートのための「鳥のいる風景」(1980) |
マイケル・ファウスト(フルート)(アルト・フルート持ち替え…4.6)/
シェイラ・アーノルド(ピアノ)…7.8/
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ…1-3/
パトリック・ガロワ(指揮)…1-3 |
録音 2010年5月5-6日 ユヴァスキュラ ハンカサルミ教会…1-3/2012年1月13日
ドイツ ケルン,ヴィスマンシュトラーセ…4-9
現代ラトビアの作曲家、ペトリス・ヴァスクス。彼の作品は、時として底抜けの明るさと焼け付くような表現力を持つ特異なものですが、それは彼の関心が、自然の賛美や生命の美しさ、そしてこれらを脅かす生態系の破壊にあり、音楽を創る時に常にそれらを念頭に置き、これらにラトビアの民謡を織り込みながら、切々とつづっていくとこにあるからでしょう。
このフルーティスト、マイケル・ファウストのために書かれた「フルート協奏曲」もそんな作品で、第2楽章の冒頭のような抒情的なパッセージを突如切り裂く攻撃的なリズムなど、多くの事を語りかけてくる骨太の音楽に仕上がっています。2009年にセミヨン・ビシュコフとファウストによって初演されましたが、その2年儀に改訂され、より表現力を持つ音楽への変貌した作品です。
かたや「ソナタ」は巧みに書かれた抒情的な作品です。無伴奏の「鳥のいる風景」も風景が見えてくる作品です。 |
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8.572903
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ロージャ:弦楽四重奏曲集&弦楽三重奏曲
1-4.弦楽四重奏曲 第2番 Op.38/
5-8.弦楽三重奏曲 Op.1(初稿版)/
9-12.弦楽四重奏曲 第1番 Op.22 ※5-8…世界初録音 |
ティペット弦楽四重奏団
<メンバー:
ジョン・ミルズ(ヴァイオリン)/
ジェレミー・イサーク(ヴァイオリン)/
ジュリア・オリオーダン(ヴィオラ)/
ボジダー・ヴコティク(チェロ)> |
録音 2011年9月22-24日 UK ロンドン サウスゲート,聖ポール教会
ジャケットに使われている写真は、とても可愛く繊細ですが、実際に聞こえてくる音楽はなんとも力強く野性的なこのアルバム。作曲家のロージャ(1907-1995)は映画音楽の作り手として既におなじみですが、この弦楽四重奏は何とも激しく「マジャールの血が騒ぐ」音楽として結実しています。
弦楽四重奏曲第2番は1981年にイタリアの避暑地で作曲され1982年10月にパリで初演されています。絶え間ないエネルギーに溢れた活発な作品は、とても老齢の粋に達した人の手になるものとは思えません。片や、弦楽三重奏曲は1927年に書き始められた作品であり、若き作曲家の野望に満ちた音楽と言えるでしょう。この曲は1974年に大きく改訂を施されますが、ここで聴けるのは、改訂前の最初の形そのままです。
第1番の弦楽四重奏曲は1950年の作品で、こちらは全体的にエキゾチックなムードに満ちています。 |
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8.573042
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フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番&ピアノ三重奏曲
他
1-4.ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.15
5-7ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120/
8.パヴァーヌ Op.50(H.ビュッセルによるピアノ三重奏編)/
9.ヴォカリーズ練習曲 ホ短調による小品(ヴァイオリンとピアノ編)/
10.シシリエンヌ Op.78(ピアノ編) |
クングスバッカ・ピアノ三重奏団
<メンバー:
マリン・ブロンマン(ヴァイオリン)…1-9/
ジェスパー・スヴェドベルク(チェロ)…1-8/
サイモン・クロウフォード=フィリップス(ピアノ)…1-10>/
フィリップス・デュークス(ヴィオラ)…1-4 |
録音 2012年5月12-14日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
フォーレ(1845-1924)の初期の名作であるピアノ四重奏曲第1番は1879年に書かれました。その頃のフォーレは婚約を一方的に破棄されるなど精神的に疲れていましたが、この曲の冒頭はとても荒々しく挑戦的。転調や音色の変化などに実験的要素も多くみられますが、基本的には優しいアルペッジョと流麗なパッセージが現れては消えていくフォーレらしい音楽です。第3楽章の悲痛なメロディには失恋への思いがこもっているとも言われています。対してピアノ三重奏曲は、1922年から1923年、フォーレの最晩年に書かれた作品で、全くムダのない構成を彩る漣のような音型と、チェロ、ヴァイオリンの美しい歌。弟子のフローラン・シュミットが「これこそが音楽だ。そして音楽以外の何者でもない。」と評したほどの完璧な音楽です。
晩年のフォーレのメロディは時として、薄暮の中に沈むような揺らぎを持ちますが、この曲は豊かな旋律性を湛えています。添えられた3曲はどれもお馴染みの作品で、フォーレ入門にもふさわしい彩りを持っています。 |
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8.573111
\1100 |
フィルセル&ブリッグス:合唱作品集
《ジェレミー・フィルセル(1964-)》
1.明日は踊りの日/2.エピタフ(ここの影は偽り)/
3.もし神が家を築かないならば/
4.マニフィカート(ウィンザーのサーヴィス)/
5.ヌンク・ディミティス(ウィンザーのサーヴィス)/6.変容の日/
7.テ・デウム(ウィンザーのサーヴィス)/
8.ユビラーテ(ウィンザーのサーヴィス)/
《デヴィッド・ブリッグス(1962-)》
9.舌よ、ほめたたえよ/10.タントゥム・エルゴによるオルガン即興/
11-15.サン・シュルピスのミサ曲/11.キリエ/12.グローリア/
13.サンクトゥス/14.ベネディクトゥス/
15.アニュス・デイ
※世界初録音(トラック8を除く) |
ヴァザーリ・シンガーズ/
ジェレミー・バックハウス(指揮)/
ジェレミー・フィルセル(オルガン)…1.3-8/
デヴィッド・ブリッグス(オルガン)…10-15 |
録音 2013年2月15-17日 UK ケント トンブリッジ・スクール教会
現代最高のイギリスの2人のオルガニスト&作曲家、フィルセルとブリッグス。ヴァザーリ・シンガーズの指揮者であるバックハウスは彼らに「新しい作品」を書いてもらうように依頼し、出来上がったのが、ここで聴ける素晴らしい合唱曲の中に含まれています。ヴァザーリとフィルセルとの共同制作は過去にもあったのですが、ブリッグスとは初めて。バックハウスは「これが初めての共同作業であり、これが最後にならないように祈ってます」と語るほどに感動的な作品ができあがりました。程よく現代的な味付けが施されたフィルセルの作品のほとんどは、ロンドンのいくつかの教会のために書かれたものでありこれらの「祈りの音楽」は敬虔な面持ちですが、「エピタフ」などは自由で才気煥発な曲となっています。ブリッグスの作品のうち、2011年に書かれた「サン・シュルピスのミサ曲」は壮麗なオルガンの音色が印象的な25分ほどの曲。親しみやすい敬虔さを持った作品です。 |
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8.573119
\1100 |
シャイデマン:オルガン作品集 第7集
1-4.第2旋法によるマニフィカト WV15/5.幻想曲
ニ短調 WV83/
6.クーラントと変奏 ニ短調 WV125/7-8.審判の日は来れり
WV59/
9-11.高き天よりわれは来れり WV69/12.クーラントと変奏
ヘ長調 WV127/
13.マリアは天使に言った(ハスラー原曲) WV52/
14.クーラントと2つの変奏 イ短調 WV130/15.前奏曲
ニ短調 WV31/
16.この期間は悲しむ時 WV104/17-18.主よ、深き淵の底より
WV2/
19.マスカラータ ハ長調 WV109/20.前奏曲
ホ短調 WV37/
21-22.太陽の昇る地平から WV1/
23.フランス風ドイツ舞曲 WV114/24.クーラントと変奏
ニ短調 WV122 |
ジュリア・ブラウン(オルガン…ブロンバウ・オルガン
Opus35) |
録音 2012年10月11-12日 USA イリノイ州 スプリングフィールド,
第一長老教会
シャイデマン(1595頃-1663)のオルガン作品集第7集です。
北ドイツのオルガン音楽の発展に寄与し、多くの後継者を生み出した偉大な作曲家であり、また長らくハンブルクの聖カタリーナ教会のオルガニストを務めたことで知られています。
ここのオルガンは北ドイツでも最も美しい楽器の一つで、1630年にオルガン作者ゴットフリート・フリッチェの手によって拡張され、56のストップと4段の鍵盤を持つ大規模な楽器となり、それに伴い、シャイデマンも楽器の特性を探究すべく、より精緻で規模の大きな作品を書くようになるのです。
彼の現存する作品のほとんどはルター派の典礼のために特別に書かれたもので、聖歌隊がいない場合は、モテットの部分も奏することになりますが、彼はそれらを洗練された書法で作曲し、置き換えることに成功したのでした。 |
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8.573180
\1100 |
カゼッラ&ゲディーニ:協奏曲集
1-3.カゼッラ(1883-1947):
ピアノ,ヴァイオリン,チェロのための三重協奏曲
Op.56(1933)/
4-8.ゲディーニ(1892-1965):
ヴァイオリン,チェロ,ピアノ,ナレーターと
管弦楽のためのアルバトロ協奏曲(1944-1945/改編1949) |
エマニュエラ・ピエモンティ(ピアノ)/
パオロ・ギドーニ(ヴァイオリン)/
ピエトロ・ボスナ(チェロ)/
カルロ・ドリオーニ・メージャー(ナレーター)/
ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリ管弦楽団/
ダミアン・イオリオ(指揮) |
録音 2007年1月11-13日…4-8, 2007年12月13-15日…1-3
ミラノ ダル・ヴェルネ劇場
19世紀末、相次いでイタリアに生まれた2人の作曲家カゼッラとゲディーニ。この2人が書いた2つの協奏曲を比較できるという興味深い1枚です。各々独特のキャラクターを持っているので、書かれた作品も違いがあり、なかなか聞きごたえがあるものです。その上、カゼッラもゲディーニもワグネリアンの両親を持ち、またチェロやピアノを弾きこなすという神童。楽器の特性を知り尽くしていることは間違いありません。
この三重協奏曲はもともとベートーヴェンが開拓したジャンルであり、3台の楽器が美しく歌い交わすところに魅力があるものです。
カセッラの協奏曲は初演時に大好評で、何度も再演されました。またゲディーニの作品はハーマン・メルヴィルの「白鯨」のテキストを用いたもので、南極の海やアホウドリ、波の動きを彷彿させる表現力豊かな音楽です。 |
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8.573271
\1100 |
1994年録音、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンのヴァイオリン!
1-4.ショスタコーヴィチ(:1906-1975):
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.77(1947-1948)/
5.リーム(1952-):歌われし時 |
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(ヴァイオリン)/
オランダ放送フィルハーモニック…1-4/
エド・デ・ワールト(指揮)…1-4/
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団…5/
ゾルターン・ペシュコ(指揮)…5 |
録音 1994年4月16-19日 オランダ ユトレヒト、VARA第1スタジオ&ムジクセントラム・フレデンブルク…1-4,
1995年6月17日 アムステルダム・コンセルトヘボウ…5
RCA Victor/BMG Classics 移行版
現在は素晴らしい指揮者として活躍している1960年生まれのヤープ・ヴァン・ズヴェーデンですが、彼はもともとジュリアード音楽院で学んだ優れたヴァイオリニストであり、1979年から1995年まではロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスターを務めていました。
このアルバムはそんな時期に録音され、名盤として親しまれた記録を復活させたものです。
ショスタコーヴィチの協奏曲は1947年から1948年にかけて作曲されており、交響曲に匹敵する深い内容を持つもので、有名なジダーノフ批判(ソビエト連邦共産党中央委員会による前衛芸術への抑圧)を避け、公表を差し控えたという経緯があります。
第1楽章から唐突に「夜想曲」で始まるという不思議な構成を持ち、全体は思索的でありながらも爆発直前のエネルギーを秘めています。
リームの作品は名ヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターに捧げられた作品で、もちろん彼女の名演も存在しますが、ズヴェーデンの演奏は、また違った立ち位置での解釈で、一つの作品が普遍的な価値を持つ経緯を眺めることができるでしょう。 |
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